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IP8800/S400

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IP8800/S400
IP8800/S400・IP8800/S300 ソフトウェアマニュアル
コンフィグレーションコマンドレファレン
ス Vol.1
Ver.10-09 対応
■対象製品
このマニュアルは IP8800/S400 および IP8800/S300 モデルを対象に記載しています。また IP8800/S400 のソフトウェアおよび
IP8800/S300 のソフトウェア,いずれも Ver.10-09 の機能について記載しています。
■輸出時の注意
本製品を輸出される場合には,外国為替および外国貿易法ならびに米国の輸出管理関連法規などの規制をご確認の上,必要な手
続きをお取りください。
なお,ご不明な場合は,弊社担当営業にお問い合わせください。
■商標一覧
Cisco は,米国 Cisco Systems, Inc. の米国および他の国々における登録商標です。
Ethernet は,米国 Xerox Corp. の商品名称です。
GSRP はアラクサラネットワークス株式会社の登録商標です。
HP OpenView は米国 Hewlett-Packard Company の米国および他の国々における商品名称です。
Microsoft は,米国およびその他の国における米国 Microsoft Corp. の登録商標です。
NetFlow は米国およびその他の国における米国 Cisco Systems, Inc. の登録商標です。
sFlow は米国およびその他の国における米国 InMon Corp. の登録商標です。
Solaris は,米国およびその他の国における Sun Microsystems, Inc. の商標または登録商標です。
UNIX は,X/Open Company Limited が独占的にライセンスしている米国ならびに他の国における登録商標です。
Windows は,米国およびその他の国における米国 Microsoft Corp. の登録商標です。
イーサネットは,富士ゼロックス(株)の商品名称です。
QIP および VitalQIP は,Lucent Technologies の登録商標です。
VLANaccess,VLANaccessController,VLANaccessAgent は,日本電気(株)の登録商標です。
VLANaccessClient は,日本電気ソフトウェア(株)の登録商標です。
そのほかの記載の会社名,製品名は,それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
■マニュアルはよく読み,保管してください。
製品を使用する前に,安全上の説明をよく読み,十分理解してください。
このマニュアルは,いつでも参照できるよう,手近な所に保管してください。
■ご注意
このマニュアルの内容については,改良のため,予告なく変更する場合があります。
■発行
2008年 12月 (第14版)
■著作権
Copyright (c) NEC Corporation 2008. All rights reserved.
変更履歴
【Ver.10-09 対応版】
表 変更履歴
章・節・項タイトル
追加・変更内容
20 OSPF/OSPFv3 情報
• spf-delay(OSPF/OSPFv3)コマンドの <seconds> パラメータについて,値の設定範
囲を変更しました。
• spf-interval(OSPF/OSPFv3) コマンドの <seconds> パラメータについて,値の設定範
囲を変更しました。
24 IPv4 マルチキャストルーティ
ングプロトコル情報
• dr-priority コマンドを追加しました。
• bsr-border コマンドを追加しました。
なお,単なる誤字・脱字などはお断りなく訂正しました。
【Ver.10-05 対応版】
表 変更履歴
章・節・項タイトル
追加・変更内容
5 レイヤ 2 情報
• spanning-tree link-type コマンドに注意事項を追記しました。
23 経路フィルタリング情報
• redistribute-interface(BGP) コマンドのビアに広告するフィルタリング条件を変更し
ました。
• redistribute-interface(BGP4+) コマンドのビアに広告するフィルタリング条件を変更
しました。
24 IPv4 マルチキャストルーティン
グプロトコル情報
•
•
•
•
•
nonstop-forwarding コマンドを追加しました。
router igmp query-interval コマンドを追加しました。
query-interval コマンドを追加しました。
router igmp version コマンドを追加しました。
max-interfaces コマンドのパラメータを変更しました。
【Ver.10-04 対応版】
表 変更履歴
章・節・項タイトル
追加・変更内容
5 レイヤ 2 情報
• bridge-group(Untagged ポート /Tagged ポート ) のパラメータを変更しました。
24 IPv4 マルチキャストルーティン
グプロトコル情報
• static-group コマンドの注意事項を修正しました。
25 IPv6 マルチキャストルーティン
グプロトコル情報
• static-group コマンドの注意事項を修正しました。
【Ver.10-02 対応版】
表 変更履歴
章・節・項タイトル
追加・変更内容
3 装置管理情報
• ip address コマンドの関連コマンドを追加しました。
• congestion-control コマンドの入力形式およびパラメータを修正しました。
4 ライン情報
•
•
•
•
link-debounce コマンドの機能説明およびパラメータを修正しました。
link_debounce コマンドに 1000BASE-X の指定を修正しました。
link-aggregation-group コマンドの注意事項を修正しました。
shutdown(リンクアグリゲーション情報)の注意事項を変更しました。
章・節・項タイトル
追加・変更内容
5 レイヤ 2 情報
• bridge-group vlan- type(VLAN 情報)コマンドの機能説明,入力形式,パラメータ
および注意事項を修正しました。
• bridge-group(Untagged ポート)コマンドを bridge-group(Untagged ポート/
Tagged ポート)コマンドとし,機能説明,入力形式,パラメータ,関連コマンド
および注意事項を修正しました。
• bridge-group tag-translate コマンドを追加しました。
• bridge-group mac コマンドの注意事項を修正しました。
• spanning-tree edge-port(エッジポートの設定)コマンドの入力形式を修正しまし
た。
• spanning-tree loop-guard(ループガード)コマンドの注意事項を修正しました。
• spanning-tree root-guard(ルートガード)コマンドを追加しました。
• no spanning-tree コマンドの機能説明を修正しました。
• vlan-group activate(GSRP 機能の設定)コマンドの入力モード = >移行モードおよ
びパラメータを修正しました。
• vlan-group vlan(GSRP の VLAN 設定)コマンドの入力モード = >移行モードおよ
びパラメータを修正しました。
• vlan-group priority(VLAN グループの優先度)コマンドの入力モード = >移行モー
ドおよびパラメータを修正しました。
12 VRRP 情報
• accept-mode コマンドの入力モード = >移行モードおよび注意事項を修正しまし
た。
• authentication-password コマンドの関連コマンドおよび注意事項を修正しました。
• track-interface-list コマンドのパラメータおよび注意事項を修正しました。
• polling-target-address コマンドの注意事項を修正しました。
• ietf-ipv6-spec-07-mode コマンドを追加しました。
14 DHCP リレー情報
• ip dhcp-relay interface コマンドの入力形式,パラメータおよび関連コマンドを修正
しました。
• ip dhcp-relay agent-info-policy コマンドを追加しました。
20 OSPF/OSPFv3 情報
• stub-router(OSPF/OSPFv3)コマンドを追加しました。
21 BGP4/BGP4+ 情報
•
•
•
•
•
•
•
22 IS-IS 情報
• overload-bit コマンドの入力形式,パラメータ,関連コマンドおよび注意事項を修
正しました。
24 IP マルチキャストルーティング
プロトコル情報
•
•
•
•
•
neighbor(BGP4 external)コマンドの入力形式およびパラメータを修正しました。
neighbor(BGP4 internal)コマンドの入力形式およびパラメータを修正しました。
neighbor(BGP4 routing)コマンドの入力形式およびパラメータを修正しました。
neighbor(BGP4+external)コマンドの入力形式およびパラメータを修正しました。
neighbor(BGP4+internal)コマンドの入力形式およびパラメータを修正しました。
neighbor(BGP4+routing)コマンドの入力形式およびパラメータを修正しました。
maximum-prefix(BGP4/BGP4+)コマンドを追加しました。
rate-limit cache-misshit(PIM-SM/SSM)コマンドを追加しました。
rate-limit wrong-incoming-interface(PIM-SM/SSM)コマンドを追加しました。
rate-limit register-receive(PIM-SM/SSM)コマンドを追加しました。
rate-limit register-request(PIM-SM/SSM)コマンドを追加しました。
version コマンドを追加しました。
【Ver.10-01 対応版】
表 変更履歴
章・節・項タイトル
追加・変更内容
3 装置管理情報
• aaa accounting login コマンドを追加しました。
• aaa accounting commands コマンドを追加しました。
• no system コマンドの機能説明を修正しました。
4 ライン情報
• interface ethernet(Line 情報)コマンドの関連コマンドに link-debounce を追加しま
した。
章・節・項タイトル
追加・変更内容
8 IP 情報
• ipv6 address(ポイント-ポイント型インタフェース)コマンドの入力形式を修正
しました。
• ipv6 address(トンネルインタフェース)コマンドの入力形式を修正しました。
12 VRRP 情報
• non-preempt-timer コマンドを追加しました。
24 IP マルチキャストルーティング
プロトコル情報
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
max-interfaces コマンドのパラメータ説明を修正しました。
mroute-limit コマンドを追加しました。
router igmp static-group コマンドの機能説明および入力形式を修正しました。
no router igmp コマンドの機能説明を修正しました。
router igmp group-limit コマンドを追加しました。
router igmp source-limit コマンドを追加しました。
router igmp interface コマンドを追加しました。
static-group コマンドを追加しました。
group-limit コマンドを追加しました。
source-limit コマンドを追加しました。
enable(router igmp interface)コマンドを追加しました。
【Ver.10-00 対応版】
表 変更履歴
章・節・項タイトル
追加・変更内容
1.2 コマンド引数,オプションに
指定できる値
• 「表 1-3 <line_no> の範囲(IP8800/S400 の場合)」に NE1GSHP-8S, S33-10G4RX を追
加しました。
2 コンフィグレーション操作コマ
ンド
• confirming-message コマンドを修正しました。
• apply コマンドの関連コマンドを修正しました。
3 装置管理情報
• ethernet-jumbo-frame(イーサネットジャンボフレーム情報)コマンドの注意事項 2
を修正しました。
• no system コマンドを修正しました。
4 ライン情報
• interface rmEthernet(linerouter) コマンドの入力モード⇒移行モードと注意事項を修
正しました。
• interface mgmtPort コマンドの入力モード⇒移行モードと注意事項を修正しました。
• interface maintenance(BCU のメンテナンスポート情報 ) コマンドの入力モード⇒移
行モードと注意事項を修正しました。
• interface ethernet(Line 情報)コマンドの注意事項を修正しました。
• interface pos コマンドの注意事項を修正しました。
• snmp trap link-status コマンドに記述を追加しました。
• flow-control-receive コマンドに記述を追加しました。
• jumbo-frame コマンドに記述を追加しました。
• interface lag( リンクアグリゲーション情報 ) コマンドの注意事項を修正しました。
• link-aggregation-group コマンドに記述を追加しました。
• port-mirroring( ポートミラーリング情報 ) コマンドの注意事項を修正しました。
• snmp trap link-status コマンドに記述を追加しました。
7 トンネル情報
• interface tunnel コマンドの注意事項を修正しました。
8 IP 情報
• IP 情報の各コマンドの記述を修正しました。
• ip null コマンドを追加しました。
11 RA 情報
• no ipv6 nd コマンドを修正しました。
12 VRRP 情報
• ip vrrp vrid コマンドに NE1GSHP-8S の記述を追加しました。
• ipv6 vrrp vrid コマンドに NE1GSHP-8S の記述を追加しました。
13 ポリシールーティング情報
• policy-list コマンドの注意事項を修正しました。
• policy-profile コマンドの注意事項を修正しました。
• no policy コマンドの注意事項を修正しました。
章・節・項タイトル
追加・変更内容
14 DHCP リレー情報
• ip dhcp-replay interface コマンドの注意事項を修正しました。
• no ip dhcp-replay コマンドを修正しました。
17 IP ルーティングプロトコル情報
• IP ルーティングプロトコルの目的別コンフィグレーションの経路集約情報のコマ
ンドを修正しました。
18 ルーティングプロトコル共通情
報
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
routing-options コマンドの関連コマンドを修正しました。
router static コマンドを修正しました。
router aggregate コマンドを修正しました。
proto all コマンドの注意事項を修正しました。
proto direct コマンドの注意事項を修正しました。
proto static コマンドの注意事項を修正しました。
proto rip コマンドの注意事項を修正しました。
proto ospf コマンドの注意事項を修正しました。
proto ospface コマンドの注意事項を修正しました。
proto bgp コマンドの注意事項を修正しました。
proto isis コマンドの注意事項を修正しました。
proto aggregate コマンドの注意事項を修正しました。
route-trace コマンドを修正しました。
no router common を修正しました。
20 OSPF/OSPFv3 情報
•
•
•
•
•
router ospf コマンドを修正しました。
ipv6 router ospf コマンドを修正しました。
default distance(OSPF/OSPFv3) コマンドの関連コマンドを修正しました。
default distance intra-area(OSPF/OSPFv3) コマンドの関連コマンドを修正しました。
default distance inter-area(OSPF/OSPFv3) コマンドの関連コマンドを修正しました。
21 BGP4/BGP4+ 情報
• router bgp コマンドの関連コマンドを修正しました。
• ipv6 router bgp コマンドの関連コマンドを修正しました。
23 経路フィルタリング情報
• seq コマンドを修正しました。
24 IP マルチキャストルーティング
プロトコル情報
•
•
•
•
•
router pim コマンドを修正しました。
ip router igmp コマンドを修正しました。
enable (DVMRP) コマンドの注意事項を修正しました。
router igmp コマンドを修正しました。
router pim-ssm コマンドを修正しました。
25 IPv6 マルチキャストルーティン
グプロトコル情報
•
•
•
•
ipv6 router pim コマンドを修正しました。
ipv6 router pim-ssm コマンドを修正しました。
ipv6 router mld コマンドを修正しました。
no ipv6 router mld コマンドを修正しました。
【Ver.09-04 対応版】
表 変更履歴
章・節・項タイトル
4 ライン情報
追加・変更内容
• interface rmEthernet(linerouter)コマンドの入力形式および注意事項を修正しまし
た。
• interface mgmtPort コマンドの機能説明,入力形式および注意事項を修正しました。
• interface maintenance(BCU のメンテナンスポート情報)コマンドの機能説明,入
力形式および注意事項を修正しました。
• interface ethernet(Line 情報)コマンドの機能説明,入力形式および注意事項を修
正しました。
• interface pos コマンドの機能説明,入力形式および注意事項を修正しました。
• interface lag(リンクアグリゲーション情報)コマンドの機能説明,入力形式およ
び注意事項を修正しました。
• max-active-port コマンドのパラメータを修正しました。
• interface loopback(loopback インタフェースの設定)コマンドの機能説明,入力形
式および注意事項を修正しました。
章・節・項タイトル
追加・変更内容
5 レイヤ 2 情報
• no bridge コマンドを追加しました。
• no spanning tree コマンドを追加しました。
• interface vlan(VLAN インタフェースモードへの移行)コマンドの機能説明,入力
形式および注意事項を修正しました。
• gsrp(GSRP 情報)コマンドの機能説明および入力形式を修正しました。
• igmp-snooping(IGMP snooping 情報)コマンドの機能説明,入力形式およびパラ
メータを修正しました。
• mld-snooping(MLD snooping 機能の有効化)コマンドの機能説明,入力形式および
パラメータを修正しました。
7 トンネル情報
• interface tunnel コマンドの機能説明,入力形式および注意事項を修正しました。
13 ポリシールーティング情報
• no policy コマンドを追加しました。
• policy-list コマンドの機能説明および入力形式を修正しました。
• policy-profile コマンドの機能説明および入力形式を修正しました。
21 BGP4/BGP4+ 情報
•
•
•
•
•
•
•
•
•
cluster-id(BGP4/BGP4+)コマンドの注意事項を修正しました。
keep-none(BGP4/BGP4+)コマンドの機能説明および注意事項を修正しました。
network(BGP4/BGP4+)コマンドのパラメータの記述を変更しました。
neighbor(BGP4 external)コマンドのパラメータおよび注意事項を修正しました。
neighbor(BGP4 internal)コマンドのパラメータおよび注意事項を修正しました。
neighbor(BGP4 routing)コマンドのパラメータおよび注意事項を修正しました。
neighbor(BGP4+ external)コマンドのパラメータおよび注意事項を修正しました。
neighbor(BGP4+ internal)コマンドのパラメータおよび注意事項を修正しました。
neighbor(BGP4+ routing)コマンドのパラメータおよび注意事項を修正しました。
24 IP マルチキャストルーティング
プロトコル情報
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
group コマンドを追加しました。
negative-cache-time コマンドを追加しました。
deletion-delay-time コマンドを追加しました。
register-probe-time コマンドを追加しました。
hello-interval(可変タイマ機能の設定)コマンドを追加しました。
hello-interval(インタフェース情報の設定)コマンドを追加しました。
join-prune-interval(可変タイマ機能の設定)コマンドを追加しました。
join-prune-interval(インタフェース情報の設定)コマンドを追加しました。
enable コマンドを追加しました。
network interface コマンドの入力モードを変更しました。
25 IPv6 マルチキャストルーティン
グプロトコル情報
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
negative-cache-time(IPv6)コマンドを追加しました。
deletion-delay-time(IPv6)コマンドを追加しました。
register-probe-time(IPv6)コマンドを追加しました。
hello-interval(可変タイマ機能の設定(IPv6))コマンドを追加しました。
hello-interval(インタフェース情報の設定(IPv6)
)コマンドを追加しました。
join-prune-interval(可変タイマ機能の設定(IPv6)
)コマンドを追加しました。
join-prune-interval(インタフェース情報の設定(IPv6))コマンドを追加しました。
mroute-limit コマンドを追加しました。
nonstop-forwarding コマンドを追加しました。
rp-mapping-algorithm draft コマンドを追加しました。
ipv6 router mld group-limit コマンドを追加しました。
ipv6 router mld source-limit コマンドを追加しました。
source-limit コマンドを追加しました。
query-interval(可変タイマ機能の設定)コマンドを追加しました。
query-interval(MLD インタフェース情報の設定)コマンドを追加しました。
group-limit コマンドの注意事項を修正しました。
【Ver.09-03 対応版】
表 変更履歴
章・節・項タイトル
追加・変更内容
3 装置管理情報
• aaa message コマンドを追加しました。
12 VRRP 情報
• accept-mode コマンドを追加しました。
20 OSPF/OSPFv3 情報
• default distance intra-area(OSPF/OSPFv3),および default distance inter-area(OSPF/
OSPFv3)コマンドを追加しました。
21 BGP4/BGP4+ 情報
• distance ibgp(BGP4/BGP4+),および distance ebgp(BGP4/BGP4+)コマンドを追加
しました。
24 IP マルチキャストルーティング
プロトコル情報
• keepalive コマンドを追加しました。
25 IPv6 マルチキャストルーティン
グプロトコル情報
•
•
•
•
keepalive コマンドを追加しました。
rate-limit cache-misshit コマンドを追加しました。
rate-limit wrong-incoming-interface コマンドを追加しました。
source コマンドを追加しました。
はじめに
■対象製品およびソフトウェアバージョン
このマニュアルは IP8800/S400 および IP8800/S300 モデルについて記載しています。また,IP8800/S400 および
IP8800/S300 モデルのソフトウェア Ver.10-09 の機能について記載しています。ソフトウェア機能は,基本ソフト
ウェア OS-SW および各種オプションライセンスによってサポートする機能について記載します。
操作を行う前にこのマニュアルをよく読み,書かれている指示や注意を十分に理解してください。また,このマ
ニュアルは必要なときにすぐ参照できるよう使いやすい場所に保管してください。
なお,このマニュアルでは特に断らないかぎり IP8800/S400 と IP8800/S300 に共通の機能について記載しますが,
どちらかの機種固有の機能については以下のマークで示します。
【IP8800/S400】:
IP8800/S400 でサポートする機能です。IP8800/S300 はサポートしない機能,または該当しない記述です。
【IP8800/S300】:
IP8800/S300 でサポートする機能です。IP8800/S400 はサポートしない機能,または該当しない記述です。
また,このマニュアルでは特に断らないかぎり基本ソフトウェア OS-SW の機能について記載しますが,各種オプ
ションライセンスでサポートする機能を以下のマークで示します。
【OP-BGP】:
IP8800/S400 と IP8800/S300 のオプションライセンス OP-BGP でサポートする機能です。
【OP-ISIS】:
IP8800/S400 と IP8800/S300 のオプションライセンス OP-ISIS でサポートする機能です。
【OP-MLT】:
IP8800/S400 と IP8800/S300 のオプションライセンス OP-MLT でサポートする機能です。
【OP-ADV】:
IP8800/S400 と IP8800/S300 のオプションライセンス OP-ADV でサポートする機能です。
【OP-OSPF(IP8800/S300)】:
IP8800/S400 では基本ソフトに含む機能ですが,IP8800/S300 はオプションライセンス OP-OSPF でサポートす
る機能です。
【OP-VAA】:
IP8800/S400 のオプションライセンス OP-VAA でサポートする機能です。
■このマニュアルの訂正について
このマニュアルに記載の内容は,ソフトウェアと共に提供する「リリースノート」および「マニュアル訂正資料」
で訂正する場合があります。
■対象読者
IP8800/S400 または IP8800/S300 を利用したネットワークシステムを構築し,運用するシステム管理者の方を対象
としています。
また,次に示す知識を理解していることを前提としています。
• ネットワークシステム管理の基礎的な知識
I
■ IP8800/S400・IP8800/S300 マニュアル体系
■ IP8800/S400・IP8800/S300 マニュアルの読書手順
本装置の導入,セットアップ,日常運用までの作業フローに従って,それぞれの場合に参照するマニュアルを次
に示します。
II
■このマニュアルでの表記
ABR
AC
ACK
ADSL
ALG
ANSI
ARP
AS
Available Bit Rate
Alternating Current
ACKnowledge
Asymmetric Digital Subscriber Line
Application Level Gateway
American National Standards Institute
Address Resolution Protocol
Autonomous System
III
ATM
AUX
BCU
BGP
BGP4
BGP4+
bit/s
BPDU
BRI
BSU
BU
CBR
CDP
CIDR
CIR
CIST
CLNP
CLNS
CONS
CP
CRC
CSMA/CD
CSNP
CST
DA
DC
DCE
DHCP
Diff-serv
DIS
DLCI
DNS
DR
DSAP
DSCP
DTE
DVMRP
E-Mail
EFM
EAP
EAPOL
ES
FCS
FDB
FR
FTTH
GBIC
GFR
GSRP
HDLC
HMAC
IANA
ICMP
ICMPv6
ID
IEC
IEEE
IETF
IGMP
IIH
IP
IPCP
IPv4
IPv6
IPV6CP
IPX
Asynchronous Transfer Mode
Auxiliary
Basic management Control module
Border Gateway Protocol
Border Gateway Protocol - version 4
Multiprotocol Extensions for Border Gateway Protocol - version 4
bits per second
*bpsと表記する場合もあります。
Bridge Protocol Data Unit
Basic Rate Interface
Basic packet Switching module
Basic control Unit
Constant Bit Rate
Cisco Discovery Protocol
Classless Inter-Domain Routing
Committed Information Rate
Common and Internal Spanning Tree
ConnectionLess Network Protocol
ConnectionLess Network System
Connection Oriented Network System
multi layer Control Processor
Cyclic Redundancy Check
Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection
Complete Sequence Numbers PDU
Common Spanning Tree
Destination Address
Direct Current
Data Circuit terminating Equipment
Dynamic Host Configuration Protocol
Differentiated Services
Draft International Standard/Designated Intermediate System
Data Link Connection Identifier
Domain Name System
Designated Router
Destination Service Access Point
Differentiated Services Code Point
Data Terminal Equipment
Distance Vector Multicast Routing Protocol
Electronic Mail
Ethernet in the First Mile
Extensible Authentication Protocol
EAP Over LAN
End System
Frame Check Sequence
Filtering DataBase
Frame Relay
Fiber To The Home
GigaBit Interface Converter
Guaranteed Frame Rate
Gigabit Switch Redundancy Protocol
High level Data Link Control
Keyed-Hashing for Message Authentication
Internet Assigned Numbers Authority
Internet Control Message Protocol
Internet Control Message Protocol version 6
Identifier
International Electrotechnical Commission
Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.
the Internet Engineering Task Force
Internet Group Management Protocol
IS-IS Hello
Internet Protocol
IP Control Protocol
Internet Protocol version 4
Internet Protocol version 6
IP Version 6 Control Protocol
Internetwork Packet Exchange
IV
IS
IS-IS
ISDN
ISO
ISP
IST
LAN
LCP
LED
LLC
LLDP
LLQ+3WFQ
LSP
LSP
LSR
MAC
MC
MD5
MDI
MDI-X
MIB
MPLS
MRU
MSTI
MSTP
MTU
NAK
NAS
NAT
NCP
NDP
NET
NIF
NLA ID
NPDU
NSAP
NSSA
NTP
OADP
OAM
OSI
OSINLCP
OSPF
OUI
PAD
PAE
PC
PCI
PDU
PICS
PID
PIM
PIM-DM
PIM-SM
POH
POS
PPP
PPPoE
PRI
PSNP
PSU
PVC
Intermediate System
Information technology - Telecommunications and Information
exchange between systems - Intermediate system to Intermediate
system Intra-Domain routeing information exchange protocol for use
in conjunction with the Protocol for providing the
Connectionless-mode Network Service (ISO 8473)
Integrated Services Digital Network
International Organization for Standardization
Internet Service Provider
Internal Spanning Tree
Local Area Network
Link Control Protocol
Light Emitting Diode
Logical Link Control
Link Layer Discovery Protocol
Low Latency Queueing + 3 Weighted Fair Queueing
Label Switched Path
Link State PDU
Label Switched Router
Media Access Control
Memory Card
Message Digest 5
Medium Dependent Interface
Medium Dependent Interface crossover
Management Information Base
Multi-Protocol Label Switching
Maximum Receive Unit
Multiple Spanning Tree Instance
Multiple Spanning Tree Protocol
Maximum Transfer Unit
Not AcKnowledge
Network Access Server
Network Address Translation
Network Control Protocol
Neighbor Discovery Protocol
Network Entity Title
Network Interface board
Next-Level Aggregation Identifier
Network Protocol Data Unit
Network Service Access Point
Not So Stubby Area
Network Time Protocol
Octpower Auto Discovery Protocol
Operations, Administration, and Maintenance
Open Systems Interconnection
OSI Network Layer Control Protocol
Open Shortest Path First
Organizationally Unique Identifier
PADding
Port Access Entity
Personal Computer
Protocol Control Information
Protocol Data Unit
Protocol Implementation Conformance Statement
Protocol IDentifier
Protocol Independent Multicast
Protocol Independent Multicast-Dense Mode
Protocol Independent Multicast-Sparse Mode
Path Over Head
PPP over SONET/SDH
Point-to-Point Protocol
PPP over Ethernet
Primary Rate Interface
Partial Sequence Numbers PDU
Packet Switching Module
Permanent Virtual Channel (Connection)/Permanent Virtual Circuit
V
QoS
RA
RADIUS
RDI
REJ
RFC
RIP
RIPng
RM
RMON
RPF
RQ
RSTP
SA
SDH
SDU
SEL
SFD
SFP
SMTP
SNAP
SNMP
SNP
SNPA
SOH
SONET
SOP
SPF
SSAP
STP
TA
TACACS+
TCP/IP
TLA ID
TLV
TOS
TPID
TTL
UBR
UDLD
UDP
UPC
UPC-RED
VAA
VBR
VC
VCI
VLAN
VP
VPI
VPN
VRRP
WAN
WDM
WFQ
WRED
WS
WWW
XFP
Quality of Service
Router Advertisement
Remote Authentication Dial In User Service
Remote Defect Indication
REJect
Request For Comments
Routing Information Protocol
Routing Information Protocol next generation
Routing Manager
Remote Network Monitoring MIB
Reverse Path Forwarding
ReQuest
Rapid Spanning Tree Protocol
Source Address
Synchronous Digital Hierarchy
Service Data Unit
NSAP SELector
Start Frame Delimiter
Small Form factor Pluggable
Simple Mail Transfer Protocol
Sub-Network Access Protocol
Simple Network Management Protocol
Sequence Numbers PDU
Subnetwork Point of Attachment
Section Over Head
Synchronous Optical Network
System Operational Panel
Shortest Path First
Source Service Access Point
Spanning Tree Protocol
Terminal Adapter
Terminal Access Controller Access Control System Plus
Transmission Control Protocol/Internet Protocol
Top-Level Aggregation Identifier
Type, Length, and Value
Type Of Service
Tag Protocol Identifier
Time To Live
Unspecified Bit Rate
Uni-Directional Link Detection
User Datagram Protocol
Usage Parameter Control
Usage Parameter Control - Random Early Detection
VLANaccessAgent
Variable Bit Rate
Virtual Channel/Virtual Call/Virtual Circuit
Virtual Channel Identifier
Virtual LAN
Virtual Path
Virtual Path Identifier
Virtual Private Network
Virtual Router Redundancy Protocol
Wide Area Network
Wavelength Division Multiplexing
Weighted Fair Queueing
Weighted Random Early Detection
Work Station
World-Wide Web
10 gigabit small Form factor Pluggable
■常用漢字以外の漢字の使用について
このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としていますが,次に示す用語については,常用漢字以外
を使用しています。
• 宛て ( あて )
VI
• 宛先 ( あてさき )
• 迂回 ( うかい )
• 個所 ( かしょ )
• 筐体 ( きょうたい )
• 桁 ( けた )
• 毎 ( ごと )
• 閾値 ( しきいち )
• 芯 ( しん )
• 必須 ( ひっす )
• 輻輳 ( ふくそう )
• 閉塞 ( へいそく )
• 漏洩 ( ろうえい )
■ kB( バイト ) などの単位表記について
1kB( キロバイト ),1MB( メガバイト ),1GB( ギガバイト ),1TB( テラバイト ) はそれぞれ 1,024 バイト,1,024 2
バイト,1,024 3バイト,1,024 4バイトです。
VII
目次
第 1 編 コンフィグレーションコマンド
1
2
コンフィグレーションコマンド
1
1.1 コマンドの記述形式
2
1.1.1 本書の記述について
2
1.1.2 [機能]
2
1.1.3 [入力モード => 移行モード]
2
1.1.4 [入力形式]
2
1.1.5 [パラメータ]
3
1.1.6 [関連コマンド]
3
1.1.7 [注意事項]
3
1.2 コマンド引数,オプションに指定できる値
4
1.3 文字コード一覧
6
コンフィグレーション操作コマンド
7
save(write)
8
quit(exit)
9
end
10
confirming-message
11
apply
12
bgp filter-update
13
第 2 編 装置管理情報
3
装置管理情報
14
hostname
16
snmp-server name
17
snmp-server contact
19
snmp-server location
20
ip local-server remote-access
21
ipv6 local-server remote-access
22
clock timezone
23
ip local-server maximum-session
24
telnet-server
25
rlogin-server
26
ftp-server
27
time-port
28
i
目次
terminal speed
29
aaa authentication login
30
aaa message
31
aaa accounting login
33
aaa accounting commands
34
show aaa message
35
system psu resource【IP8800/S400】
36
system bsu resource【IP8800/S300】
39
system auto-config-update
41
system auto-recovery
42
frame-error-notice
43
ip address
46
ipv6 address
48
mac-address
49
ethernet-jumbo-frame(イーサネットジャンボフレーム情報)
50
congestion-control
52
no system
53
第 3 編 ネットワークインタフェース
4
ライン情報
54
interface rmEthernet(linerouter)【IP8800/S400】
56
interface mgmtPort【IP8800/S300】
57
interface maintenance(BCU のメンテナンスポート情報)【IP8800/S300】
58
interface ethernet(Line 情報)
60
interface pos【IP8800/S400】
62
media-type【IP8800/S300】
64
speed-duplex
65
shutdown(ライン情報)
67
snmp trap link-status
68
description(ライン情報)
69
bandwidth
70
link-debounce
71
flow-control
72
flow-control-send
73
flow-control-receive
75
jumbo-frame
77
tpid-8100
79
tpid-9100
80
clock external【IP8800/S400】
81
ii
目次
5
section-trace-message j0-trace-mode【IP8800/S400】
82
section-trace-message j0-pattern【IP8800/S400】
84
section-trace-message ss-mode【IP8800/S400】
86
path-trace-message j1-trace-mode【IP8800/S400】
87
path-trace-message j1-pattern【IP8800/S400】
88
path-trace-message c2-pattern【IP8800/S400】
89
path-trace-message rdi-mode【IP8800/S400】
90
sd-bit-error-rate【IP8800/S400】
91
crc【IP8800/S400】
92
scramble【IP8800/S400】
93
scramble-off【IP8800/S400】
94
mode【IP8800/S400】
95
b2sd-link-down【IP8800/S400】
96
sf-bit-error-rate【IP8800/S400】
97
line aux
98
interface lag(リンクアグリゲーション情報)
99
shutdown(リンクアグリゲーション情報)
101
description(リンクアグリゲーション情報)
102
distribution-rule
103
multi-speed
104
manual-mode
105
system-priority
106
lacp-activity
107
key
108
timer periodic
109
max-active-port
110
max-detach-port
111
link-aggregation-group
112
link-aggregation priority
114
port-mirroring(ポートミラーリング情報)
115
encapsulation dot1q(Tag-VLAN 連携情報)
118
shutdown(Tag-VLAN 連携情報)
119
snmp trap link-status
120
description(Tag-VLAN 連携情報)
121
interface loopback(loopback インタフェースの設定)
122
レイヤ 2 情報
123
bridge-group vlan-type(VLAN 情報)
127
bridge acquire(VLAN の起動)
129
bridge-group protocol(プロトコル名称)
131
bridge-group(Untagged ポート/ Tagged ポート)
133
iii
目次
bridge-group tag-translate
136
bridge-group uplink-vlan(アップリンク VLAN 情報)
138
bridge-group uplink-port(アップリンクポート情報)
140
bridge-group uplink-block(アップリンクブロック情報)
142
bridge-group block-port(ブロックポート情報)
143
bridge-group private-vlan(プライベート VLAN 情報)
145
bridge-group bpdu-forwarding(フォワーディング情報)
147
bridge-group eapol-forwarding(フォワーディング情報)
148
bridge-group mac【IP8800/S400】
149
interface vlan(VLAN インタフェースモードへの移行)
150
description(補足説明)
152
vlan-mac(VLAN の MAC アドレス)
153
vlan-mac-prefix(VLAN ごと MAC アドレス情報)
154
tag-ethertype(VLAN TPID 情報)
155
bridge protocol(プロトコル VLAN 情報)
156
vlan-tunneling enable(VLAN トンネリング情報)
158
bridge drop-unknown(未定義フレーム廃棄機能情報)
159
bridge-group age-time(エージング条件)
160
bridge age-time(エージング時間)
161
bridge-group disable-learning(MAC アドレス学習の停止)
162
bridge limit-learning(MAC アドレステーブルの学習制限)
163
bridge address(スタティックエントリ情報)
164
no bridge
166
spanning-tree edge-port(エッジポートの設定)
168
spanning-tree link-type(ポートのリンクタイプ)
169
spanning-tree loop-guard(ループガード)
170
spanning-tree root-guard(ルートガード)
171
spanning-tree single(スパニングツリー情報(single))
172
spanning-tree single protocol(使用プロトコル(single))
173
spanning-tree single hello-time(BPDU の送信間隔(single))
174
spanning-tree single transmission-limit(最大 BPDU 数(single))
175
spanning-tree single max-age-time(BPDU の最大有効時間(single))
176
spanning-tree single forward-delay-time(ポートの状態遷移時間(single))
177
spanning-tree single bridge-priority(ブリッジ優先度(single))
178
spanning-tree single path-cost-mode(パスコストモード(single))
179
spanning-tree single port-priority(ポートの優先度(single))
180
spanning-tree single path-cost(パスコスト値(single))
181
spanning-tree vlan pvst+(スパニングツリー情報(pvst+))
183
spanning-tree vlan protocol(使用プロトコル(pvst+))
184
spanning-tree vlan hello-time(BPDU の送信間隔(pvst+))
186
spanning-tree vlan transmission-limit(最大 BPDU 数(pvst+))
188
iv
目次
spanning-tree vlan max-age-time(BPDU の最大有効時間(pvst+))
190
spanning-tree vlan forward-delay-time(ポートの状態遷移時間(pvst+))
192
spanning-tree vlan bridge-priority(ブリッジ優先度(pvst+))
194
spanning-tree vlan path-cost-mode(パスコストモード(pvst+))
196
spanning-tree vlan port-priority(ポートの優先度(pvst+))
198
spanning-tree vlan path-cost(パスコスト値(pvst+))
200
spanning-tree mst configuration(MSTP モードへの移行)
202
no spanning-tree
203
name(MSTP リージョンの文字列)
205
revision(MSTP リージョンのリビジョン番号)
206
spanning-tree mst(MSTP の起動と停止)
207
spanning-tree mst hello-time(BPDU の送信間隔(MSTP))
208
spanning-tree mst transmission-limit(最大 BPDU 数(MSTP))
209
spanning-tree mst max-age-time(BPDU の最大有効時間(MSTP))
210
spanning-tree mst forward-delay-time(ポートの状態遷移時間(MSTP))
211
instance(MST インスタンスに所属する VLAN の設定)
212
spanning-tree mst bridge-priority(ブリッジ優先度(MSTP))
213
spanning-tree mst port-priority(ポートの優先度(MSTP))
214
spanning-tree mst path-cost(パスコスト値(MSTP))
216
spanning-tree mst max-hops(BPDU の最大ホップカウント数(MSTP))
218
gsrp(GSRP 情報)
219
gsrp-vlan(GSRP 管理 VLAN)
220
gsrp direct-link-port(ダイレクトリンクポート)
221
advertise-holdtime(GSRP Advertise フレームの保有時間)
222
advertise-interval(GSRP Advertise フレームの送信間隔)
223
selection-pattern(GSRP マスタ,バックアップの選択優先順)
224
no-neighbor-to-master(GSRP 状態遷移時の動作モード)
225
backup-lock(バックアップ固定機能)
227
port-up-delay(アクティブポート数へ反映までの遅延時間)
228
flush-request-count(GSRP Flush request フレームの送信回数)
229
gsrp reset-flush-port(ポートリセット機能)
230
reset-flush-time(ポートダウン時間)
231
gsrp non-flush-port(GSRP Flush request フレーム送信の抑止先)
232
layer3-redundancy(レイヤ 3 冗長切替機能)
233
vlan-group activate(GSRP 機能の設定)
234
vlan-group vlan(GSRP の VLAN 設定)
235
vlan-group priority(VLAN グループの優先度)
236
gsrp exception-port(GSRP 制御対象外ポート)
237
igmp-snooping(IGMP snooping 機能の有効化)
238
igmp-snooping(VLAN へ IGMP snooping の設定)
239
igmp-snooping querier(IGMP クエリア機能)
240
v
目次
6
7
igmp-snooping multicast-router(マルチキャストルータポートの設定)
241
mld-snooping(MLD snooping 機能の有効化)
242
mld-snooping(VLAN へ MLD snooping の設定)
243
mld-snooping querier(MLD クエリア機能)
244
mld-snooping multicast-router(マルチキャストルータポートの設定)
245
PPP【IP8800/S400】
246
ppp【IP8800/S400】
247
ppp source-mru【IP8800/S400】
248
ppp echo-trial-times【IP8800/S400】
249
ppp echo-success-times【IP8800/S400】
250
ppp echo-interval【IP8800/S400】
251
ppp ip-address-negotiation【IP8800/S400】
252
ppp interface-id【IP8800/S400】
253
ppp retry-timer【IP8800/S400】
254
ppp max-terminate【IP8800/S400】
255
ppp max-configure【IP8800/S400】
256
ppp max-failure【IP8800/S400】
257
トンネル情報
258
interface tunnel
259
tunnel
261
mtu
263
ttl-hoplimit
264
shutdown(トンネルの閉塞)
265
description
266
第 4 編 IP
8
IP 情報
267
ip address(ブロードキャスト型インタフェース)
268
ip address(ポイント-ポイント型インタフェース)
270
ip address(トンネルインタフェース)
272
ip destination-address
274
arp timeout
275
ip proxy-arp
276
arp encapsulation
277
arp max-send-count
278
vi
目次
9
arp send-interval
279
ip source-route
280
ip redirects
281
ip subnet-broadcast
282
ip multicast-ttl【OP-MLT】
283
ip mtu
284
ipv6 address(ブロードキャスト型インタフェース)
285
ipv6 address(ポイント-ポイント型インタフェース)
287
ipv6 address(トンネルインタフェース)
289
ipv6 redirects
292
ip null
293
ARP 情報
294
arp(スタティック ARP 情報)
295
10
11
NDP 情報
297
ipv6 neighbor(スタティック NDP 情報)
298
RA 情報
299
ipv6 nd suppress-ra
300
no ipv6 nd
301
ipv6 nd max-ra-interval
302
ipv6 nd min-ra-interval
304
ipv6 nd managed-config-flag
306
ipv6 nd other-config-flag
307
ipv6 nd mtu
308
ipv6 nd hop-limit
309
ipv6 nd ra-lifetime
310
ipv6 nd reachable-time
311
ipv6 nd ns-interval
312
ipv6 nd advertise-link-option
313
ipv6 nd router-preference
314
ipv6 nd prefix-advertisement
315
12
VRRP 情報
317
ip vrrp vrid
318
ipv6 vrrp vrid
320
ip-address
322
priority
323
mode
324
vii
目次
hello-interval
325
non-preempt-mode
326
accept-mode
327
authentication-password
329
track-interface
330
track-interface-list
332
polling-target-address
335
check-status-interval
338
check-trial-times
339
failure-detection-times
340
failure-detection-interval
341
recovery-detection-times
342
recovery-detection-interval
343
check-reply-interface
344
master-transition-delay
345
non-preempt-timer
346
ietf-ipv6-spec-07-mode
347
13
ポリシールーティング情報
348
policy-list
349
policy-profile
351
no policy
353
14
DHCP リレー情報
354
ip dhcp-relay list
355
ip dhcp-relay profile
356
ip dhcp-relay interface
357
no ip dhcp-relay
359
ip dhcp-relay agent-info-policy
360
15
DHCP サーバ情報
362
ip dhcp-server
363
dhcp-pool
364
range
365
default-lease-time
367
max-lease-time
369
option
371
host
372
hardware ethernet
373
fixed-address
374
option
375
viii
目次
default-lease-time
376
max-lease-time
378
option
380
interface
383
key
384
zone
385
ddns-update enable
386
16
IPv6 DHCP サーバ情報
387
ipv6 dhcp-server
389
enable
390
interface(IPv6 DHCP サーバインタフェース情報)
391
domain-name-servers
393
domain-list
394
ntp-servers
395
sip-servers
396
sip-domain-list
397
client-profile
398
duid
399
prefix-assignment
400
assignable-range
401
preferred-lifetime
402
valid-lifetime
404
iaid
406
slice-host
407
show ipv6 dhcp server slice-host
408
static-route-setting
409
prefix-assignment information
410
prefix
411
interface-list
412
rapid-commit
413
preference
414
default-prefix-info
415
interface(インタフェース情報リスト)
416
第 5 編 ルーティングプロトコル
17
IP ルーティングプロトコル情報
417
IP ルーティングプロトコルの目的別コンフィグレーション
418
ix
目次
18
ルーティングプロトコル共通情報
422
routing-options
424
router static
428
multi-path
431
poll-interval
432
poll-count
433
recover-count
434
ip route
435
ipv6 route
439
router aggregate
442
distance
444
brief
445
noinstall
446
summary-only
447
proto all
448
proto direct
451
proto static
454
proto rip
457
proto ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)】
460
proto ospfase【OP-OSPF(IP8800/S300)】
463
proto bgp【OP-BGP】
466
proto isis【OP-ISIS】
470
proto aggregate
475
route-trace
478
no router common
480
19
RIP/RIPng 情報
481
router rip(RIP)
482
ipv6 router rip(RIPng)
483
enable(RIP/RIPng)
484
broadcast(RIP)
485
distance(RIP/RIPng)
486
default-metric(RIP/RIPng)
487
tag(RIPng)
488
need-hold(RIP)
489
update-time(RIP/RIPng)
490
aging-time(RIP/RIPng)
492
hold-count(RIP/RIPng)
494
inherit-metric(RIP/RIPng)
495
neighbor(RIP)
496
x
目次
trusted-gateways(RIP)
497
fast-reroute generate-secondary-route(RIP/RIPng)
498
generate-secondary-route(RIP/RIPng)
499
network(RIP/RIPng)
500
metric-offset(RIP/RIPng)
503
version(RIP)
505
20
OSPF/OSPFv3 情報
507
router-id
509
router ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)】
510
ipv6 router ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)】
511
enable(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
512
multi-path(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
513
areaid-format(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
514
spf-delay(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
515
spf-interval(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
516
graceful-restart mode(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
517
graceful-restart restart-time(OSPF/OSPFv3)【IP8800/S400】
519
stub-router(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
520
default distance(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
521
default distance intra-area(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
522
default distance inter-area(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
523
default ase-type(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
524
default cost(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
525
default tag(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
526
default inherit-metric(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
527
default suppress-forwarding-address(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
528
area(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
529
network area(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
531
cost(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
534
priority(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
536
retransmit-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
538
transit-delay(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
540
hello-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
542
dead-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
544
authentication simple(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
546
authentication md5(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
548
poll-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
551
routers(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
553
virtual-link(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
555
xi
目次
virtual-link-authentication(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
557
area(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
560
network area(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
562
cost(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
564
priority(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
565
retransmit-interval(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
567
transit-delay(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
568
hello-interval(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
569
dead-interval(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
570
instance-id(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
571
virtual-link(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
572
21
BGP4/BGP4+ 情報
574
router autonomous-system【OP-BGP】
576
ipv6 router autonomous-system【OP-BGP】
577
router-id
578
router bgp【OP-BGP】
579
ipv6 router bgp【OP-BGP】
580
enable(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
581
distance(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
582
distance ibgp(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
583
distance ebgp(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
584
local-preference(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
585
default-metric(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
586
cluster-id(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
587
memberas(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
588
compare-aspath(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
589
compare-med(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
590
multi-path(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
591
multi-path option(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
592
resolve-nexthop all(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
593
change-nexthop(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
594
med(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
595
holdtime(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
596
keep-none(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
598
ipv4-uni(BGP4)【OP-BGP】
600
refresh(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
602
refresh-128(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
604
password(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
606
graceful-restart(BGP4/BGP4+)
【OP-BGP】
608
xii
目次
fast-fallover(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
611
route-stability-time(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
612
fast-reroute generate-secondary-route(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
613
network(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
614
as-group-type external(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
616
as-group-type internal(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
617
as-group-type routing(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
619
confederation(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
621
local-tcp(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
622
local-as(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
623
remove-private-as(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
624
as-override(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
625
policy-group(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
626
neighbor(BGP4 external)【OP-BGP】
627
neighbor(BGP4 internal)【OP-BGP】
635
neighbor(BGP4 routing)【OP-BGP】
642
auto-default(BGP4+)【OP-BGP】
649
neighbor(BGP4+ external)【OP-BGP】
650
neighbor(BGP4+ internal)【OP-BGP】
658
neighbor(BGP4+ routing)【OP-BGP】
665
bgp dampening【OP-BGP】
672
maximum-prefix(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
674
22
IS-IS 情報【OP-ISIS】
676
router isis【OP-ISIS】
678
enable(IS-IS)
679
net
680
is-type
682
protocols-supported
683
multi-path
684
distance
685
external-distance
686
metric-style
687
overload-bit
688
graceful-restart mode
690
graceful-restart restart-time【IP8800/S400】
691
graceful-restart compatible
692
ignore-attached-bit
693
authentication mode
694
authentication send-only
696
authentication key
697
xiii
目次
summary-address
699
network interface
701
circuit-type
703
priority
704
metric
706
hello-interval
708
hello-multiplier
710
csnp-interval
712
lsp-interval
714
retransmit-interval
715
authentication mode(Hello パケット)
716
authentication send-only(Hello パケット)
718
authentication key(Hello パケット)
719
23
経路フィルタリング情報
721
network-filter
723
any
724
ip any【OP-ISIS】
725
ip default
726
ip
727
ipv6 any【OP-ISIS】
728
ipv6 default
729
ipv6
730
route-filter
731
seq
735
filter-interface
747
filter-interface(RIP)
748
filter-interface(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
750
filter-interface(BGP)【OP-BGP】
751
filter-interface(RIPng)
753
filter-interface(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
755
filter-interface(BGP4+)【OP-BGP】
756
filter-interface(IS-IS)【OP-ISIS】
758
redistribute-interface
759
redistribute-interface(RIP)
761
redistribute-interface(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
763
redistribute-interface(BGP)【OP-BGP】
765
redistribute-interface(RIPng)
767
redistribute-interface(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
769
redistribute-interface(BGP4+)【OP-BGP】
771
redistribute-interface(IS-IS)【OP-ISIS】
774
xiv
目次
第 6 編 マルチキャストルーティングプロトコル
24
IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報【OP-MLT】
776
IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項
779
router pim
782
enable(PIM-DM / PIM-SM)
783
max-interfaces【IP8800/S400】
784
max-interfaces【IP8800/S300】
785
nonstop-forwarding【IP8800/S400】
786
dense-mode
787
sparse-mode
788
register-checksum all
789
network interface
790
crp enable
792
crp priority
793
crp group
794
bsr enable
795
bsr priority
796
group
797
ssm group
798
keepalive
799
negative-cache-time
800
deletion-delay-time
801
register-probe-time
802
hello-interval(可変タイマ機能の設定)
803
hello-interval(インタフェース情報の設定)
804
join-prune-interval(可変タイマ機能の設定)
805
join-prune-interval(インタフェース情報の設定)
806
rate-limit cache-misshit(PIM-SM/SSM)
807
rate-limit wrong-incoming-interface(PIM-SM/SSM)
808
rate-limit register-receive(PIM-SM/SSM)
809
rate-limit register-request(PIM-SM/SSM)
810
mroute-limit
811
enable
812
dr-priority
813
bsr-border
814
network dense <dense_name> interface
815
ip router igmp
816
router dvmrp
818
enable(DVMRP)
819
network
820
xv
目次
metric
821
router igmp static-group
823
interface
825
no router igmp
826
router pim-ssm
827
source
828
router igmp version
829
query-interval
830
router igmp query-interval
831
router igmp group-limit
832
router igmp source-limit
833
router igmp interface
834
static-group
835
group-limit
836
source-limit
837
version
838
enable(router igmp interface)
839
25
IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報【OP-MLT】
840
IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項
842
ipv6 router pim
844
enable(IPv6 PIM)
845
max-interfaces【IP8800/S400】
846
max-interfaces【IP8800/S300】
848
assert-preference
850
assert-metric
851
rate-limit cache-misshit
852
rate-limit wrong-incoming-interface
853
mroute-limit
854
negative-cache-time(IPv6)
855
deletion-delay-time(IPv6)
856
register-probe-time(IPv6)
857
hello-interval(可変タイマ機能の設定(IPv6))
858
hello-interval(インタフェース情報の設定(IPv6))
859
join-prune-interval(可変タイマ機能の設定(IPv6))
860
join-prune-interval(インタフェース情報の設定(IPv6))
861
nonstop-forwarding【IP8800/S400】
862
rp-mapping-algorithm draft
863
sparse-mode
864
network interface
865
source
866
enable(network interface)
867
xvi
目次
crp enable
868
crp priority
869
crp group
870
bsr enable
871
bsr priority
872
group
873
ssm group
874
keepalive
875
ipv6 router pim-ssm
876
source
877
ipv6 router mld
878
ipv6 router mld group-limit
879
ipv6 router mld source-limit
880
enable(MLD)
881
version
882
group-limit
883
source-limit
884
fast-leave
885
query-interval(可変タイマ機能の設定)
886
query-interval(MLD インタフェース情報の設定)
887
static-group
888
no ipv6 router mld【OP-MLT】
889
索引
890
索引(Vol.2)
899
xvii
目次
コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2
第 1 編 フィルタ・QoS 情報
1
2
フロー情報
1
access-list enable(フロー情報)
2
access-list retrieval-mode-1
3
access-list retrieval-option-1
5
show access-filter
11
access-list(IPv4)
17
access-group(IPv4)
31
show access-filter(IPv4)
35
access-list(IPv6)
37
access-group(IPv6)
50
no access-list group-all
54
show access-filter(IPv6)
55
access-list qos(IPv4)
57
access-group qos(IPv4)
76
show access-filter qos(IPv4)
79
access-list qos(IPv6)
81
access-group qos(IPv6)
100
no access-list qos group-all
103
show access-filter qos(IPv6)
104
QoS 情報
106
qos-list(QoS キューリスト情報)
107
drop-list(ドロップリスト情報)
110
qos-group(QoS インタフェース情報)
114
no qos
117
queue-length(キュー長情報)【IP8800/S400】
118
traffic-shape(階層化シェーパ情報:装置単位の設定)【IP8800/S400】
120
traffic-shape(階層化シェーパ情報:物理ポート単位の設定)【IP8800/S400】
122
traffic-shape rate-limited-queueing【IP8800/S400】
125
traffic-shape rate-guaranteed-queueing【IP8800/S400】
130
xviii
目次
3
IEEE802.3ah/UDLD 情報
136
no efmoam enable
137
efmoam udld-detection-count
138
efmoam active
139
no efmoam
140
第 2 編 レイヤ 2 認証
4
レイヤ 2 認証情報
141
dot1x system-auth-control(IEEE 802.1X 機能情報)
143
no dot1x
144
dot1x timeout tx-period
146
dot1x timeout reauth-period
147
dot1x re-authentication
148
dot1x timeout supp-timeout
149
dot1x timeout quiet-period
150
dot1x max-req
151
dot1x timeout keep-unauth
152
dot1x loglevel
153
dot1x enable
154
dot1x port-control
156
dot1x port-auth-mode
157
dot1x ignore-eapol-start
159
dot1x supplicant-detection
160
dot1x vlan enable
162
dot1x vlan port-control
164
dot1x vlan port-auth-mode
166
dot1x vlan timeout reauth-period
168
dot1x vlan re-authentication
170
dot1x vlan ignore-eapol-start
172
dot1x vlan radius-vlan【IP8800/S400】
174
dot1x vlan force-authorized-port
176
dot1x vlan supplicant-detection
178
xix
目次
第 3 編 SNMP 情報
5
SNMP 情報
180
SNMP 情報に関する注意事項
181
snmp-server(SNMP マネージャの登録)
182
rmon collection history(RMON イーサネットヒストリグループの制御情報の設定)
190
rmon alarm(RMON アラームグループの制御情報の設定)
192
rmon event(RMON イベントグループの制御情報の設定)
195
no rmon
198
snmp-server version-3(SNMPv3 機能使用/未使用情報)
199
snmp-server engineid(SNMP エンジン ID 情報)
200
snmp-server view(SNMP ビュー情報)
202
snmp-server user(SNMP セキュリティユーザ情報)
204
snmp-server group(SNMP セキュリティグループ情報)
207
user(SNMP セキュリティグループ ユーザ情報)
208
access(SNMP セキュリティグループアクセス情報)
210
snmp-server notify-filter (SNMP 通知フィルタ情報)
213
snmp-server notify(SNMP 通知情報)
218
snmp-server trap-agent-address
223
第 4 編 フロー統計
6
フロー統計
224
sflow run
226
sflow destination
227
sflow source
228
sflow polling-interval
229
sflow sample
230
sflow datagram-max-size
232
sflow packet-information-type
233
sflow sample-packet-max-size
234
sflow extended-information-type
235
sflow collection-cycle-time
236
sflow url-port-add
237
sflow version
238
no sflow
239
sflow sample
240
sflow forward
242
netflow run
243
xx
目次
no netflow
245
netflow flow-sampling-mode
246
netflow sample
247
netflow source
249
netflow peer-as
250
netflow collection-cycle-time
251
netflow entry-overflow-action
252
netflow entries
253
netflow flow-export-version
255
netflow flow-aggregation-cache
256
netflow forward
258
enable
259
timeout-active
260
timeout-inactive
261
destination
262
enable
264
aggregation-entries
265
mask-source-minimum
266
mask-destination-minimum
268
ipv6-prefix-source-minimum【OP-ADV】
270
ipv6-prefix-destination-minimum【OP-ADV】
272
第 5 編 隣接装置情報の管理
7
隣接装置情報の管理
274
lldp run
275
lldp interval-time
276
lldp hold-count
277
lldp enable
278
no lldp
279
oadp run
280
oadp cdp-listener
281
oadp interval-time
282
oadp holdtime
283
oadp ignore-vlan
284
oadp enable
285
no oadp
286
xxi
目次
第 6 編 運用管理情報
8
9
ホスト名情報
287
ip hosts(ホスト名情報)
288
ip domain-name hostname(DNS リゾルバ情報 / 自ホスト名)
290
ip domain-name(DNS リゾルバ情報 / ドメイン名)
291
ip name-server(DNS リゾルバ情報 / ネームサーバ)
292
ip domain-lookup(DNS リゾルバ情報 /DNS リゾルバ機能)
294
ip name-server relay(DNS リゾルバ情報 / リレー機能)
295
no dns-resolver(機能単位削除機能)
296
ip domain-reverse-lookup(DNS 逆引き抑止機能)
297
ログ情報
298
ログ情報に関する注意事項
299
no logging syslog-dump(ログ dump 情報)
300
logging(ログ syslog 情報)
301
logging email
303
logging email from(ログ E-Mail 送信元情報)
305
logging email smtp(SMTP サーバ情報)
306
no logging
307
10
11
NTP 情報
308
ntp peer(NTP 情報 /peer サーバ)
309
ntp server(NTP 情報 / タイムサーバ)
311
ntp broadcast(NTP 情報 /ntp パケット送信)
313
ntp broadcast client(NTP 情報 /broadcast 受け取り)
314
ntp trusted-key(NTP 情報 / 認証 key)
315
ntp restrict(NTP 情報 / アクセス制限)
316
ntp client maximum(NTP 情報 / 同時アクセス数)
318
ntp master(NTP 情報 / ローカルタイムサーバ)
319
ntp broadcast delay(NTP 情報 / 遅れ時間)
320
ntp authenticate(NTP 情報 / 認証 key)
321
ntp authentication-key(NTP 情報 / 認証 key の設定)
322
no ntp
323
RADIUS
324
radius-server host(RADIUS サーバ情報)
325
radius-server enable(RADIUS サーバの使用)
327
xxii
目次
radius-server retransmit(認証要求を再送信する回数)
328
radius-server timeout(応答タイムアウト時間)
329
radius-server authorization(コマンド承認)
330
radius-server accounting(アカウンティング集計)
331
12
TACACS+
332
tacacs-server host(TACACS+ サーバ情報)
333
tacacs-server enable(TACACS+ サーバの使用)
335
tacacs-server timeout(応答タイムアウト時間)
336
tacacs-server authorization(コマンド承認)
337
13
ログイン情報
338
username authorization(コマンド承認)
339
username class(コマンドクラス)
340
username allow-commands(許可コマンドリスト)
341
username deny-commands(制限コマンドリスト)
342
username terminal-timeout(自動ログアウト時間設定)
343
username terminal-more(ページング設定)
345
username terminal-help(ヘルプメッセージ表示設定)
347
username terminal-warning-level(警告がある旨のメッセージの出力レベル設定)
349
no username
351
14
認証 VLAN 情報【OP-VAA】【IP8800/S400】
352
認証 VLAN 使用時の注意事項
353
fense-vaa-name (VLANaccessAgent 名称情報 )
355
fense-vlan (VLANaccessAgent 認証済み VLAN 情報 )
356
fense-server (VLANaccessAgent サーバ情報 )
358
fense-retry-timer
360
fense-retry-count
361
fense-alive-timer
362
no fense
363
15
disable
364
psu(disable 情報)【IP8800/S400】
365
bsu(disable 情報)【IP8800/S300】
366
nif(disable 情報)
367
xxiii
目次
16
デフォルト情報
369
default snmp-server
371
default snmp-server level
372
default snmp-server trap-version
373
default snmp-server system-msg-trap-level
374
default rmon collection-history-buckets
375
default rmon collection-history-interval
376
default ethernet link-debounce
377
default gigabit-ethernet link-debounce
378
default 10giga-wan section-trace-message-j0-pattern
379
default 10giga-wan path-trace-message-j1-pattern
380
default 10giga-wan path-trace-message-c2-pattern
381
default 10giga-wan sd-bit-error-rate
382
default oc48pos section-trace-message-j0-pattern【IP8800/S400】
383
default oc48pos sd-bit-error-rate【IP8800/S400】
384
default oc48pos sf-bit-error-rate【IP8800/S400】
385
default oc192pos section-trace-message-j0-pattern【IP8800/S400】
386
default oc192pos sd-bit-error-rate【IP8800/S400】
387
default oc192pos sf-bit-error-rate【IP8800/S400】
388
default ppp source-mru【IP8800/S400】
389
default ppp echo-trial-times【IP8800/S400】
390
default ppp echo-success-times【IP8800/S400】
391
default ppp echo-interval【IP8800/S400】
392
default ppp retry-timer【IP8800/S400】
393
default ppp max-terminate【IP8800/S400】
394
default ppp max-configure【IP8800/S400】
395
default ppp max-failure【IP8800/S400】
396
default tunnel mtu
397
default tunnel ttl-hoplimit
398
default arp timeout
399
default arp max-send-count
400
default arp send-interval
401
default ip rate-limiting
402
default dhcp-relay interface-bootp-hops
403
default vrrp priority
404
default vrrp hello-interval
405
default vrrp track-priority
406
default vrrp check-status-interval
407
default vrrp check-trial-times
408
default vrrp failure-detection-times
409
default vrrp failure-detection-interval
410
xxiv
目次
default vrrp recovery-detection-times
411
default vrrp recovery-detection-interval
412
default vrrp master-transition-delay
413
no default
414
default ip routing-header
415
第 7 編 コンフィグレーション時のエラーメッセージ
17
コンフィグレーション編集時のエラーメッセージ
416
17.1 コンフィグレーション編集時のエラーメッセージ
417
17.1.1 共通
417
17.1.2 装置管理情報
421
17.1.3 ネットワークインタフェース
421
17.1.4 レイヤ 2 情報
426
17.1.5 IP 情報
437
17.1.6 VRRP 情報
442
17.1.7 DHCP サーバ情報
444
17.1.8 IPv6 DHCP サーバ情報
445
17.1.9 ルーティングプロトコル
446
17.1.10 IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル【OP-MLT】
486
17.1.11 IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル【OP-MLT】
492
17.1.12 フロー情報
494
17.1.13 QoS 情報
498
17.1.14 IEEE802.3ah/UDLD 情報
501
17.1.15 レイヤ 2 認証情報
501
17.1.16 SNMP 情報
506
17.1.17 フロー統計
507
17.1.18 隣接装置情報の管理
508
17.1.19 DNS リゾルバ情報
509
17.1.20 ログ情報
510
17.1.21 NTP 情報
510
17.1.22 RADIUS
511
17.1.23 TACACS+
512
17.1.24 ログイン情報
512
17.1.25 認証 VLAN 情報【OP-VAA】【IP8800/S400】
512
18
その他のエラーメッセージ
514
18.1 その他のエラーメッセージ
515
xxv
目次
索引
522
索引(Vol.1)
526
xxvi
第 1 編 コンフィグレーションコマンド
1
コンフィグレーションコマンド
1.1 コマンドの記述形式
1.2 コマンド引数,オプションに指定できる値
1.3 文字コード一覧
1
1. コンフィグレーションコマンド
1.1 コマンドの記述形式
1.1.1 本書の記述について
各コマンドの機能やシンタックスは以下の形式に従って記述しています。
1.1.2 [機能]
コマンドの使用用途を簡単に記述しています。
1.1.3 [入力モード => 移行モード]
コマンドの入力モードおよび移行モード(コマンド実行により移行するモード)を記述しています。
1.1.4 [入力形式]
コマンドの使用方法を説明しています。コマンドは以下の形式で構成されています。
コマンド [ コマンド引数 ] [ オプション ]
それぞれの間は一つ以上のスペースで区切ります。
コマンド:
コマンド名称です。
コマンド引数:
1. <>で囲まれていない文字はそのまま入力文字となります。
2. 名前(<qos_list_name> 等)として使用可能な文字列は先頭が英字の 14 文字以内の英数字と " - "
(ハイフン)," _ "(アンダースコア),"."(ピリオド)等です。また,識別子(network-filter
<id>,route-filter <id>)として使用可能な文字列は,先頭が英字の 32 文字以内の英数字と " - "
(ハイフン)," _ "(アンダースコア)
,"."(ピリオド),または先頭が "0"(ゼロ)以外の数字の
32 文字以内の数字と " - "(ハイフン)です。なお,コマンド名・パラメータ名と同じ文字列を含
む場合は名前として使用できないことがあります。
3. {A | B}は,「A または B のどちらかを選択」を意味します。
4. [] で囲まれたオプションやコマンド引数は「省略可能」を意味します。
5. 10 進数の数値として使用可能な文字列は先頭が "0"( ゼロ ) 以外の数字です。
オプション:
1. 任意の文字で構成されているパラメータです。
2. {A | B}は,「A または B のどちらかを選択」を意味します。
3. []で囲まれたオプションやコマンド引数は「省略可能」を意味します。オプションを省略した場
合,前に指定した値が有効となります。
4. オプションは 0 個以上,任意の順序で指定できます。
5. エラーメッセージにはハイフン(-)やアンダースコア(_)などの特殊記号を除いた文字を表示
します。
6. MAC アドレスは 2 バイトずつ 16 進で表し,その間をドット(.
)で区切ります。
( 例 ) 0000.4c1a.f90e
7. IP アドレスは 1 バイトずつ 10 進で表し,その間をドット(.)で区切ります。
( 例 )192.168.0.1
2
1. コンフィグレーションコマンド
8. IPv6 アドレスは 2 バイトずつ 16 進数で表し,この間をコロン(:)で区切ります。
( 例 )3ffe:501:811:ff03::87ff:fed0:c7e0
9. IPv6 リンクローカルアドレスは 16 進数のアドレス後部にパーセント(%)をはさんでインタ
フェース名称を指定します。
( 例 )fe80::200:87ff:fe5a:13c7%eth1/1
1.1.5 [パラメータ]
コマンドで取り扱うコマンド引数またはオプションの詳細を説明しています。
1.1.6 [関連コマンド]
関連するコマンドを適宜に挙げています。
1.1.7 [注意事項]
コマンドの使用上の制限など注意する事項について記述しています。
3
1. コンフィグレーションコマンド
1.2 コマンド引数,オプションに指定できる値
コマンド引数およびオプションに指定できる,<nif_no> および <line_no> の値の範囲を次に示します。
表 1-1 <nif_no> の範囲(IP8800/S400 の場合)【IP8800/S400】
項番
<nif_no> 範囲
モデル
1
IP8800/S401
0~3
2
IP8800/S402
0~7
3
IP8800/S403
0 ~ 15
表 1-2 <nif_no> の範囲(IP8800/S300 の場合)【IP8800/S300】
項番
<nif_no> 範囲
モデル
1
IP8800/S301
0~1
2
IP8800/S302
0~3
表 1-3 <line_no> の範囲(IP8800/S400 の場合)【IP8800/S400】
項番
NIF 略称
NIF 種別
<line_no> 範囲
1
NE100-48T
10BASE-T/100BASE-TX・48 回線
0 ~ 47
2
NE1000-12T
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T・12 回線
0 ~ 11
3
NE1G-12TA
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T・12 回線・VRRP 機能拡張
0 ~ 11
4
NE1G-48T
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T・48 回線
0 ~ 47
5
NE1G-12S
1000BASE-X・SFP・12 回線
0 ~ 11
6
NE1G-12SA
1000BASE-X・SFP・12 回線・VRRP 機能拡張
0 ~ 11
7
NEMX-12
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T・8 回線 +
1000BASE-X・SFP・4 回線
0 ~ 7:
10BASE-T/
100BASE-TX/
1000BASE-T
8 ~ 11:
1000BASE-X・SFP
8
NE1G-6G
1000BASE-X・GBIC・6 回線
0~5
9
NE1G-6GA
1000BASE-X・GBIC・6 回線・VRRP 機能拡張
0~5
10
NE10G-1ER
10GBASE-ER(2m ~ 40km)・1 回線
0
11
NE10G-1RX
10GBASE-LR・XFP・1 回線
0
12
NE10G-1RXA
10GBASE-LR・XFP・1 回線
0
13
NE10G-1LW
10GBASE-LW(2m ~ 10km)・1 回線
0
14
NE10G-1EW
10GBASE-EW(2m ~ 40km)・1 回線
0
15
NE1GSHP-4S
1000BASE-X・SFP・4 回線・階層化シェーパ機能付き(1024 ユーザ×
4Qos/ ポート)
0~3
16
NE1GSHP-8S
1000BASE-X・SFP・8 回線・階層化シェーパ機能付き(1024 ユーザ×
4Qos/ ポート)
0~7
17
S12-1G48T
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T・48 回線・PSU-12 内蔵
0 ~ 47
18
S12-1G48S
1000BASE-X・SFP・48 回線・PSU-12 内蔵
0 ~ 47
4
1. コンフィグレーションコマンド
項番
NIF 略称
NIF 種別
<line_no> 範囲
19
S22-10G4RX
10GBASE-R・XFP・4 回線・PSU-22 内蔵
0~3
20
S33-10G4RX
10GBASE-R・XFP・4 回線・PSU-33 内蔵
0~3
21
NP48-4S
OC-48c/STM-16 POS・SFP・4 回線・シングルモード
0~3
22
NP192-1S
OC-192c/STM-64 POS(2km)
・1 回線・G.652 シングルモード
0
23
NP192-1S4
OC-192c/STM-64 POS(40km)・1 回線・G.652 シングルモード
0
表 1-4 <line_no> の範囲(IP8800/S300 の場合)【IP8800/S300】
項番
NIF 略称
NIF 種別
<line_no> 範囲
1
NF100-48T
10BASE-T/100BASE-TX・48 回線
0 ~ 47
2
NF100-48TA
10BASE-T/100BASE-TX・48 回線・マイナーチェンジ版
0 ~ 47
3
NF1G-48T
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T・48 回線
0 ~ 47
4
NF1G-6G
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T・12 回線
0~5
5
NF1G-32S
1000BASE-X・SFP・32 回線
0 ~ 31
6
NFMX-44
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T・40 ポート + 1000BASE-X・
SFP・4 回線
0 ~ 39:10BASE-T/
100BASE-TX/1000BASE-T
40 ~ 43:1000BASE-LX/
1000BASE-SX・SFP
7
NFMX-34
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T・32 回線 + 10BASE-T/
100BASE-TX/1000BASE-T or 1000BASE-X・SFP・選択型 2 回線
0 ~ 31: 10BASE-T/
100BASE-TX/1000BASE-T
32 ~ 33: 10BASE-T/
100BASE-TX/1000BASE-T
or 1000BASE-X・SFP
5
1. コンフィグレーションコマンド
1.3 文字コード一覧
文字コード一覧を次の表に示します。
表 1-5 文字コード一覧
文字
コード
文字
コード
文字
コード
文字
コード
文字
コード
文字
コード
スペー
ス
0x20
0
0x30
@
0x40
P
0x50
`
0x60
p
0x70
!
0x21
1
0x31
A
0x41
Q
0x51
a
0x61
q
0x71
"
0x22
2
0x32
B
0x42
R
0x52
b
0x62
r
0x72
#
0x23
3
0x33
C
0x43
S
0x53
c
0x63
s
0x73
$
0x24
4
0x34
D
0x44
T
0x54
d
0x64
t
0x74
%
0x25
5
0x35
E
0x45
U
0x55
e
0x65
u
0x75
&
0x26
6
0x36
F
0x46
V
0x56
f
0x66
v
0x76
'
0x27
7
0x37
G
0x47
W
0x57
g
0x67
w
0x77
(
0x28
8
0x38
H
0x48
X
0x58
h
0x68
x
0x78
)
0x29
9
0x39
I
0x49
Y
0x59
i
0x69
y
0x79
*
0x2A
:
0x3A
J
0x4A
Z
0x5A
j
0x6A
z
0x7A
+
0x2B
;
0x3B
K
0x4B
[
0x5B
k
0x6B
{
0x7B
,
0x2C
<
0x3C
L
0x4C
¥
0x5C
l
0x6C
|
0x7C
-
0x2D
=
0x3D
M
0x4D
]
0x5D
m
0x6D
}
0x7D
.
0x2E
>
0x3E
N
0x4E
^
0x5E
n
0x6E
~
0x7E
/
0x2F
?
0x3F
O
0x4F
_
0x5F
o
0x6F
---
---
注意事項
• 疑問符(?)(0x3F)を入力するには [Ctrl]+[V] を入力後 [?] を入力してください。また,疑問符を含
む設定をコピー&ペーストすることはできません。
• バックスラッシュ文字”¥”(0x5C)はエスケ-プ文字として扱います。そのため,snmp-server name
等で文字列を指定する際,クォーテーション文字(")などの直前にバックスラッシュ文字を指定す
るとエラーとなります(エラーとなる例:snmp-server name "abc¥")。バックスラッシュを文字とし
て指定するためには,”¥¥”のように 2 文字続けて入力します(指定例:snmp-server name "abc¥¥")。
6
2
コンフィグレーション操作コマン
ド
save(write)
quit(exit)
end
confirming-message
apply
bgp filter-update
7
2. save(write)
save(write)
コンフィグレーションファイルを保存します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
conf-* => なし
[入力形式]
save
write
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
configure
quit(exit)(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. コンフィグレーションファイルをセーブしてもコンフィグレーションモードは終了しません。編集を終
える場合は必ず exit コマンドを使ってコンフィグレーションモードを終了してください。
2. 二重化で運用を行っている場合,メモリ上に記憶した運用コンフィグレーションを編集後保存すると,
編集した内容が自動で待機系にコピーされます。この際,待機系へのコンフィグレーション反映中(約
40 秒)は系切替が抑止されます。なお,運用系と待機系がソフトウェアバージョンの不一致,「運用コ
マンドレファレンス Vol.2,set system redundancy-mode」で一重化運用中の場合は待機系へのコピーは行
いません。
3. 二重化で運用している装置でメモリ上に記憶した運用コンフィグレーションを編集せずに保存した場合
一時的に運用系と待機系のコンフィグレーションに差分が生じるため系切替が抑止されたとのメッセー
ジが表示される場合があります。
4. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
5. MC の未使用容量が不足している場合,コンフィグレーションのセーブはできません。「運用コマンド
レファレンス Vol.1,show mc」を使用してユーザ領域の未使用容量を確認してください。現用コンフィ
グレーションファイル(/config/system8.cnf)へセーブするために必要な容量は,現用コンフィグレー
ションファイル(/config/system8.cnf)および編集中のコンフィグレーションのサイズ分です。
6. 一重化 / 二重化運用モードが auto-duplex で,かつ二重化で動作している場合,本コマンドの実行により
待機系がリスタートした時,’System mode changed from duplex to simplex.’というログが表示されます。
この場合,’System mode changed from simplex to duplex.’のログが表示されるまで,系切替は抑止されま
す。
8
2. quit(exit)
quit(exit)
モードを一つ戻ります。グローバルコンフィグモードで編集中の場合は,コンフィグレーションモードを
終了して装置管理者モードに戻ります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
conf-* => なし
[入力形式]
quit または exit
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
save,apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
グローバルコンフィグモードで exit する場合は,次に示す注意事項があります。
1. コンフィグレーションファイルを MC にセーブしないで exit コマンドを使って一時的にコンフィグレー
ションモードを終了することができます。このとき,コンフィグレーションファイルは編集途中の状態
のままになっていますので,コンフィグレーションの編集後セーブしてください。
2. 装置の電源投入時に現用コンフィグレーションファイル(/config/system8.cnf)がメモリ上に読み込ま
れ,定義された内容に従って運用を開始します。パラメータを省略した場合はメモリ上に記憶された運
用コンフィグレーションが編集の対象になります。メモリ上に記憶された運用コンフィグレーションを
編集後,MC にセーブしなかった場合,装置が再起動すると編集したコンフィグレーションが失われま
すのでご注意ください。編集後 save コマンドで MC にセーブすることをお勧めします。
3. メモリ上に記憶した運用コンフィグレーションを編集した後,MC にセーブしないで exit した場合,
MC の現用コンフィグレーションファイルと運用コンフィグレーションが異なります。
4. コンフィグレーションファイルを編集中に系切替が発生した場合,コンフィグレーションの編集は自動
で終了します。
5. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
9
2. end
end
コンフィグレーションモードを終了して装置管理者モードに戻ります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
conf-* => なし
[入力形式]
end
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
save,apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. コンフィグレーションファイルを MC にセーブしないで,end コマンドを使って一時的にコンフィグ
レーションモードを終了することができます。このとき,コンフィグレーションファイルは編集途中の
状態のままになっていますので,コンフィグレーションの編集後セーブしてください。
2. 装置の電源投入時に現用コンフィグレーションファイル(/config/system8.cnf)がメモリ上に読み込ま
れ,定義された内容に従って運用を開始します。パラメータを省略した場合はメモリ上に記憶された運
用コンフィグレーションが編集の対象になります。メモリ上に記憶された運用コンフィグレーションを
編集後,MC にセーブしなかった場合,装置が再起動すると編集したコンフィグレーションが失われま
すのでご注意ください。編集後 save コマンドで MC にセーブすることをお勧めします。
3. メモリ上に記憶した運用コンフィグレーションを編集した後,MC にセーブしないで end コマンドを実
行してコンフィグレーションモードを終了した場合,MC の現用コンフィグレーションファイルと運用
コンフィグレーションが異なります。
4. コンフィグレーションファイルを編集中に系切替が発生した場合,コンフィグレーションの編集は自動
で終了します。
5. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
10
2. confirming-message
confirming-message
実行確認メッセージの表示・非表示を設定します。本コマンドを省略した場合は実行確認メッセージが表
示されます。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
実行確認メッセージの表示抑止の削除
confirming-message
実行確認メッセージの表示抑止の設定
no confirming-message
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
なし
11
2. apply
apply
IP ルーティングプロトコル情報・IPv6 ルーティングプロトコル情報の変更内容を運用に使用します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
conf-* => なし
[入力形式]
apply
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
routing-options,router static,router aggregate,ipv6 router aggregate,route-trace(ルーティングプロトコル共
通情報)
router rip,ipv6 router rip(RIP/RIPng 情報)
router ospf,ipv6 router ospf(OSPF/OSPFv3 情報)
router autonomous-system,ipv6 router autonomous-system,router-id,router bgp,ipv6 router bgp,bgp
dampening(BGP4/BGP4+ 情報)
router isis(IS-IS 情報)
network-filter,route-filter,filter-interface,redistribute-interface(経路フィルタリング情報)
ipv6 nd suppress-ra(RA 情報)
[注意事項]
1. メモリ上の運用コンフィグレーションの編集を行っている時にだけ apply コマンドは有効です。
2. 関連コマンドに示した IP ルーティングプロトコルコマンドを使用して IP ルーティングプロトコル情報
を変更した場合は,IP ルーティングプロトコルコマンド投入後 apply コマンドを使用して運用に反映し
てください。IP ルーティングプロトコルコマンドだけでは運用に使用されません。
3. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報を変更したあとに save コマンド,
IP ルーティングプロトコル以外のコンフィグレーションの追加・変更コマンドを投入した場合は apply
コマンドを投入しなくても,IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変
更内容を運用に使用します。また quit コマンドの場合は IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチ
キャストプロトコル情報の変更が行われていても運用に使用しませんのでご注意ください。
4. 運用コンフィグレーションに即時反映しないコンフィグレーションを編集した場合,apply コマンドが
必要である内容のプロンプトに変更します(詳細は「運用ガイド,3.1 CLI での操作」を参照)。ま
た,apply コマンドを投入後は,apply コマンドが不要である内容のプロンプトに変更します。
5. system auto-config-update が定義されていない時だけ apply コマンドは有効です。system
auto-config-update が定義されている時に apply コマンドを投入しても,変更した内容は運用に反映され
ません。
12
2. bgp filter-update
bgp filter-update
指定したコンフィグレーションを運用に反映させます。
BGP に関するフィルタ定義(network-filter,route-filter,filter-interface,redistribute-interface)の変更内容を
運用に反映します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
bgp filter-update
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
network-filter,route-filter,filter-interface,redistribute-interface(経路フィルタリング情報)
system auto-config-update(装置管理情報)
[注意事項]
1. 運用コンフィグレーションの編集を行っている時だけ bgp filter-update コマンドは有効です。
2. system auto-config-update が定義されている時だけ bgp filter-update コマンドは有効です。system
auto-config-update が定義されていない時に bgp filter-update コマンドを投入しても,変更した内容は運用
に反映されません。
13
第 2 編 装置管理情報
3
装置管理情報
装置を管理する情報を定義するコンフィグレーションコマンドとパラメータ
を説明します。
hostname
snmp-server name
snmp-server contact
snmp-server location
ip local-server remote-access
ipv6 local-server remote-access
clock timezone
ip local-server maximum-session
telnet-server
rlogin-server
ftp-server
time-port
terminal speed
aaa authentication login
aaa message
aaa accounting login
aaa accounting commands
show aaa message
system psu resource【IP8800/S400】
system bsu resource【IP8800/S300】
system auto-config-update
system auto-recovery
14
frame-error-notice
ip address
ipv6 address
mac-address
ethernet-jumbo-frame(イーサネットジャンボフレーム情報)
congestion-control
no system
15
3. hostname
hostname
本装置の識別名称を設定します。お使いになるネットワーク内でユニークとなる名称を設定してください。
この情報は,SNMP マネージャから System グループの [sysName] の名称で問い合わせることで参照できま
す。また,SNMP の Set オペレーションを用いて SNMP マネージャから本名称を変更できます。SNMP の
Set オペレーションを用いて本名称を変更した場合,その名称はコンフィグレーションに反映されます。本
コンフィグレーションは RFC1213 の sysName に対応します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は NULL の文字列です。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
hostname <text>
情報の削除
no hostname
[パラメータ]
<text>
本装置の識別名称です。お使いになるネットワーク内でユニークとなる名称を設定してください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
60 字以内の文字列をダブルクォート(")で囲み設定します。入力可能な文字は,英数字と特殊文
字です。
詳細は,「表 1-5 文字コード一覧」を参照願います。
ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
ダブルクォート(”),大カッコ始め({),大カッコ終わり(}),シングルクォート(’),セミコロ
ン(;),ドル($),逆シングルクォート(‘)
なお,コマンド名・パラメータ名と同じ文字列は名前として使用できないことがあります。
[関連コマンド]
snmp-server(SNMP 情報)
bgp filter-update,apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. SNMP マネージャから hostname の情報を参照する場合,snmp-server コマンドで SNMP マネージャの登
録が必要です。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
3. BGP に関するフィルタ定義(network-filter,route-filter,filter-interface,redistribute-interface)を運用に
反映する場合は,bgp filter-update コマンドを実行する必要があります。
16
3. snmp-server name
snmp-server name
hostname と同義のコマンドです。
本コマンドでも,本装置の識別名称を設定できます。お使いになるネットワーク内でユニークとなる名称
を設定してください。
この情報は,SNMP マネージャから System グループの [sysName] の名称で問い合わせることで参照できま
す。また,SNMP の Set オペレーションを用いて SNMP マネージャから本名称を変更できます。SNMP の
Set オペレーションを用いて本名称を変更した場合,その名称はコンフィグレーションに反映されます。本
コンフィグレーションは RFC1213 の sysName に対応します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は NULL の文字列です。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
snmp-server name <text>
情報の削除
no snmp-server name
[パラメータ]
<text>
本装置の識別名称です。お使いになるネットワーク内でユニークとなる名称を設定してください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
60 字以内の文字列をダブルクォート(")で囲み設定します。入力可能な文字は,英数字と特殊文
字です。
詳細は,「表 1-5 文字コード一覧」を参照願います。
ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
ダブルクォート(”),大カッコ始め({),大カッコ終わり(}),シングルクォート(’),セミコロ
ン(;),ドル($),逆シングルクォート(‘)
なお,コマンド名・パラメータ名と同じ文字列は名前として使用できないことがあります。
[関連コマンド]
snmp-server(SNMP 情報)
bgp filter-update,apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. SNMP マネージャから snmp-server name の情報を参照する場合,snmp-server コマンドで SNMP マネー
ジャの登録が必要です。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
17
3. snmp-server name
3. BGP に関するフィルタ定義(network-filter,route-filter,filter-interface,redistribute-interface)を運用に
反映する場合は,bgp filter-update コマンドを実行する必要があります。
18
3. snmp-server contact
snmp-server contact
本装置障害時の連絡先等を設定します。
この情報は,SNMP マネージャから System グループの [sysContact] の名称で問い合わせることで参照でき
ます。また,SNMP の Set オペレーションを用いて SNMP マネージャから本名称を変更できます。SNMP
の Set オペレーションを用いて本名称を変更した場合,その名称はコンフィグレーションに反映されます。
本コンフィグレーションは RFC1213 の sysContact に対応します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は NULL の文字列です。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
snmp-server contact <text>
情報の削除
no snmp-server contact
[パラメータ]
<text>
本装置障害時の連絡先等を設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
60 字以内の文字列をダブルクォート(")で囲んで設定します。入力可能な文字は,英数字と特殊
文字です。
詳細は,「表 1-5 文字コード一覧」を参照願います。
ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
ダブルクォート(”),大カッコ始め({),大カッコ終わり(}),シングルクォート(’),セミコロ
ン(;),ドル($),逆シングルクォート(‘)
なお,コマンド名・パラメータ名と同じ文字列は名前として使用できないことがあります。
[関連コマンド]
snmp-server(SNMP 情報)
bgp filter-update,apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. SNMP マネージャから snmp-server contact の情報を参照する場合,snmp-server コマンドで SNMP マネー
ジャの登録が必要です。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
3. BGP に関するフィルタ定義(network-filter,route-filter,filter-interface,redistribute-interface)を運用に
反映する場合は,bgp filter-update コマンドを実行する必要があります。
19
3. snmp-server location
snmp-server location
本装置を設置する場所の名称を設定します。
この情報は,SNMP マネージャから System グループの [sysLocation] の名称で問い合わせることで参照でき
ます。また,SNMP の Set オペレーションを用いて SNMP マネージャから本名称を変更できます。SNMP
の Set オペレーションを用いて本名称を変更した場合,その名称はコンフィグレーションに反映されます。
本コンフィグレーションは RFC1213 の sysLocation に対応します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は NULL の文字列です。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
snmp-server location <text>
情報の削除
no snmp-server location
[パラメータ]
<text>
本装置を設置する場所の名称を設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
60 字以内の文字列をダブルクォート(")で囲んで設定します。入力可能な文字は,英数字と特殊
文字です。
詳細は,「表 1-5 文字コード一覧」を参照願います。
ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
ダブルクォート(”),大カッコ始め({),大カッコ終わり(}),シングルクォート(’),セミコロ
ン(;),ドル($),逆シングルクォート(‘)
なお,コマンド名・パラメータ名と同じ文字列は名前として使用できないことがあります。
[関連コマンド]
snmp-server(SNMP 情報)
bgp filter-update,apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. SNMP マネージャから snmp-server location の情報を参照する場合,snmp-server コマンドで SNMP マ
ネージャの登録が必要です。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
3. BGP に関するフィルタ定義(network-filter,route-filter,filter-interface,redistribute-interface)を運用に
反映する場合は,bgp filter-update コマンドを実行する必要があります。
20
3. ip local-server remote-access
ip local-server remote-access
本装置へログインするリモート運用端末の IPv4 アドレスを設定してください。
本コマンドを指定しなかった場合,リモート運用端末からのログインができません。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
ip local-server remote-access <ip_address> [ /<len> ] [ restrict ]
情報の削除
no ip local-server remote-access <ip_address> [restrict]
[パラメータ]
<ip_address> [ /<len> ]
本装置へログインするリモート運用端末の IPv4 アドレスを設定してください。マスクを設定すること
でログインできる端末をネットワーク単位にできます。IPv4,IPv6 合計で最大 128 個まで設定できま
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<len> には 0 ~ 32 の値が指定可能です。
<ip_address> には次のアドレスは指定できません。
0.0.0.0,255.255.255.255
restrict
リモート運用端末から本装置へのログインを不可にできます。
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. 本コマンドでリモート運用端末の IPv4 アドレス,またはネットワークアドレスを設定しない場合,リ
モートからのアクセスができませんので注意願います。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
21
3. ipv6 local-server remote-access
ipv6 local-server remote-access
本装置へログインするリモート運用端末の IPv6 アドレスを設定してください。
本コマンドを指定しなかった場合,リモート運用端末からのログインができません。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
ipv6 local-server remote-access <ipv6_address> [ /<prefixlen> ] [ restrict ]
情報の削除
no ipv6 local-server remote-access <ipv6_address> [restrict]
[パラメータ]
<ipv6_address> [ /<prefixlen> ]
本装置へログインするリモート運用端末の IPv6 アドレスを設定してください。プレフィックス長を設
定することで,ログインできる端末をネットワーク単位にできます。IPv4,IPv6 合計で最大 128 個ま
で設定できます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<ipv6_address> には次のアドレスの指定はできません。
IPv6 リンクローカルアドレス,<ipv6_address>%<Interface Name> 形式のアドレス,IPv6 マルチキャ
ストアドレス
<prefixlen> には 0 ~ 128 の値が指定可能です。
restrict
リモート運用端末から本装置へのログインを不可にできます。
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. 本コマンドでリモート運用端末の IPv6 アドレス,またはネットワークアドレスを設定しない場合,リ
モートからのアクセスができませんので注意願います。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
22
3. clock timezone
clock timezone
装置のタイムゾーンを設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,タイムゾーンは設定されません。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
clock timezone { jst | gmt-14 | gmt-13 | gmt-12 | gmt-11 | gmt -10 | gmt-9 | gmt-8 | gmt-7 | gmt-6 | gmt-5 | gmt-4 |
gmt-3 | gmt-2 | gmt-1 | gmt | gmt+1 | gmt+2 | gmt+3 | gmt+4 | gmt+5 | gmt+6 | gmt+7 | gmt+8 | gmt+9 | gmt+10 |
gmt+11 | gmt+12 }
情報の削除
no clock timezone
[パラメータ]
{ jst | gmt-14 | gmt-13 | gmt-12 | gmt-11 | gmt -10 | gmt-9 | gmt-8 | gmt-7 | gmt-6 | gmt-5 | gmt-4 | gmt-3 | gmt-2 |
gmt-1 | gmt | gmt+1 | gmt+2 | gmt+3 | gmt+4 | gmt+5 | gmt+6 | gmt+7 | gmt+8 | gmt+9 | gmt+10 | gmt+11 | gmt+12 }
本パラメータは,装置のタイムゾーンを設定します。タイムゾーンの設定値で gmt の後に続く数値は
グリニッジ標準時との差分時間です。日本時間の場合は gmt-9 となります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
[関連コマンド]
snmp-server(SNMP 情報)
bgp filter-update,apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶した運用コンフィグレーションを変更した場合は,メモリ上に記憶した運用コンフィグ
レーションを MC に格納後,「運用コマンドレファレンス Vol.1 ,reload」を使用して装置を再起動して
ください。装置が再起動するまでは変更前のタイムゾーン情報が使用されます。
2. タイムゾーンを変更後再起動した場合,再起動途中で装置が一度再起動しますが,障害ではありませ
ん。
3. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
4. BGP に関するフィルタ定義(network-filter,route-filter,filter-interface,redistribute-interface)を運用に
反映する場合は,bgp filter-update コマンドを実行する必要があります。
23
3. ip local-server maximum-session
ip local-server maximum-session
装置に同時にログインできるユーザ数を制限するために使用します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 4 になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
ip local-server maximum-session <maximum_session_no>
情報の削除
no ip local-server maximum-session
[パラメータ]
<maximum_session_no>
本パラメータは,装置に同時にログインできるユーザ数を制限するために使用します。なお,コン
ソールや AUX ポートからのログインはユーザ数制限の対象とせず,ログインユーザ数にもカウント
しません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
ログインできるユーザ数を 1 ユーザ~ 10 ユーザに設定できます。
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. ログインユーザ数を設定してもログイン中のユーザはログアウトしません。また telnet,rlogin,ftp で
のアクセスを禁止しても,すでにアクセス中のセッションには影響しません。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
3. コンソールや AUX ポートからのログインはユーザ数制限の対象とせず,ログインユーザ数にもカウン
トしません。
24
3. telnet-server
telnet-server
リモート運用端末から TELNET プロトコルを使用してのアクセスを制御するために使用します。
初期状態では telnet-server コマンドを使用しなくても,TELNET プロトコルを使用してのログインは許可さ
れます。リモート運用端末から TELNET プロトコルを使用してのアクセスを禁止する場合,no telnet-server
コマンドを設定します。また,no telnet-server コマンドを解除する場合,telnet-server コマンドを使用しま
す。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
TELNET プロトコルを使用したログインの許可
telnet-server
TELNET プロトコルを使用したログインの禁止
no telnet-server
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. telnet でのアクセスを禁止しても,すでにアクセス中のセッションには影響しません。
2. telnet でのアクセスを禁止しても,本装置から他の装置への telnet は禁止されません。
3. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
25
3. rlogin-server
rlogin-server
リモート運用端末から rlogin プロトコルを使用してのアクセスを制御するために使用します。
初期状態では rlogin-server コマンドを使用しなくても,rlogin プロトコルを使用してのログインは許可され
ます。リモート運用端末から rlogin プロトコルを使用してのアクセスを禁止する場合,no rlogin-server コマ
ンドを設定します。また,no rlogin-server コマンドを解除する場合,rlogin-server コマンドを使用します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
rlogin プロトコルを使用したログインの許可
rlogin-server
rlogin プロトコルを使用したログインの禁止
no rlogin-server
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. rlogin でのアクセスを禁止しても,すでにアクセス中のセッションには影響しません。
2. rlogin でのアクセスを禁止しても,本装置から他の装置への rlogin は禁止されません。
3. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
26
3. ftp-server
ftp-server
リモート運用端末から ftp プロトコルを使用してのアクセスを制御するために使用します。
初期状態では ftp-server コマンドを使用しなくても,ftp プロトコルを使用してのログインは許可されます。
リモート運用端末から ftp プロトコルを使用してのアクセスを禁止する場合,no ftp-server コマンドを設定
します。また,no ftp-server コマンドを解除する場合,ftp-server コマンドを使用します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
ftp プロトコルを使用したファイル転送の許可
ftp-server
ftp プロトコルを使用したファイル転送の禁止
no ftp-server
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. ftp でのアクセスを禁止しても,すでにアクセス中のセッションには影響しません。
2. ftp でのアクセスを禁止しても,本装置から他の装置への ftp は禁止されません。
3. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
27
3. time-port
time-port
リモート運用端末から time プロトコルを使用してのアクセスを制御するために使用します。
初期状態では time-port コマンドを使用しなくても,time プロトコルを使用しての時刻情報の取得は許可さ
れます。リモート運用端末から time プロトコルを使用してのアクセスを禁止する場合,no time-port コマン
ドを設定します。また,no time-port コマンドを解除する場合,time-port コマンドを使用します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
time プロトコルを使用した,本装置の現在時刻の取得の許可
time-port
time プロトコルを使用した,本装置の現在時刻の取得の禁止
no time-port
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
28
3. terminal speed
terminal speed
CONSOLE(RS232C)の通信速度を設定するために使用します。
設定変更時に CONSOLE(RS232C)からユーザがログインしている場合,ユーザがログアウトした後,通
信速度が変更されます。CONSOLE(RS232C)からユーザがログイン認証中に,リモート運用端末で通信
速度を変更した場合は,認証に失敗することがあります。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 9600bit/s になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
terminal speed { <speed> | auto }
情報の削除
no terminal speed
[パラメータ]
{ <speed> | auto }
本パラメータは,CONSOLE(RS232C)の通信速度を設定するために使用します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<speed>:1200,2400,4800,9600,19200bit/s
auto:コンソールからの Break 信号受信時に通信速度を切り換えるよう設定します。
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
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3. aaa authentication login
aaa authentication login
リモートログイン時に使用する認証方式を指定します。
本コマンドを省略した場合,local 認証を行います。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
aaa authentication login { radius [ { tacacs+ [ local ] | local [ tacacs+ ] } ] | tacacs+ [ { radius [ local ] | local [ radius
] } ] | local [ { radius [ tacacs+ ] | tacacs+ [ radius ] } ] }
情報の削除
no aaa authentication login
[パラメータ]
{ radius [ { tacacs+ [ local ] | local [ tacacs+ ] } ] | tacacs+ [ { radius [ local ] | local [ radius ] } ] | local [ { radius [
tacacs+ ] | tacacs+ [ radius ] } ] }
リモートログイン時に使用する認証方式を指定します。
先に指定した認証に失敗した場合は次に指定した方式で認証を行います。
radius:RADIUS 認証を使用します。
tacacs+:TACACS+ 認証を使用します。
local:/etc/passwd を参照する従来の方式で認証します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
radius,tacacs+,local を指定できます。
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
30
3. aaa message
aaa message
ユーザのログイン前,ログイン後に表示するメッセージを設定します。
指定するパラメータにより,各アクセス (telnet/rlogin/console/ftp) のログイン前に表示するものと,ログイ
ン後に表示するものがあります。また,ftp アクセスに関しては個別に設定することもできます。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
aaa message before-login { plain-text | encode "<encoded_message>" }
aaa message before-login-ftp { plain-text | encode "<encoded_message>" | disable }
aaa message after-login { plain-text | encode "<encoded_message>"}
aaa message after-login-ftp { plain-text | encode "<encoded_message>" | disable }
情報の削除
no aaa message [ before-login | before-login-ftp | after-login | after-login-ftp ]
[パラメータ]
before-login
各アクセス (telnet/rlogin/console/ftp) のログイン前に表示するメッセージを設定します。
before-login-ftp
ftp アクセスのログイン前に表示するメッセージを個別設定または無効にします。ftp アクセスに関し
ては,before-login 設定よりこちらが優先されます。
after-login
各アクセス (telnet/rlogin/console/ftp) のログイン後に表示するメッセージを設定します。
after-login-ftp
ftp アクセスのログイン後に表示するメッセージを個別設定または無効にします。ftp アクセスに関し
ては,after-login 設定よりこちらが優先されます。
plain-text
ログインメッセージをテキスト形式の文字列として入力します。
コマンド入力後,以下のような文字列入力画面となり複数行で入力できます。
--- Press CTRL+D or only '.' on last line --ここで,ログインメッセージとして表示させる文字列を入力します。
入力の最後に CTRL+D または,最終行で '.' のみを入力して,入力画面を終わります。
入力内容は,自動的に encode パラメータのコンフィグレーションとして設定されます。また,以前設
定されていたものは削除されます。
なお,入力後,テキスト形式でのスクリーンイメージを確認したい場合は,show aaa message
[before-login | before-login-ftp | after-login | after-login-ftp] コマンドを使用してください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ログインメッセージを表示しません。
2. 値の設定範囲
英数字で最大 720 文字の文字列を入力してください。
31
3. aaa message
3. 注意事項
ログインメッセージを入力する際には,クライアントの画面設定を確認し,表示できない文字を入
力しないでください。
show aaa message [before-login | before-login-ftp | after-login | after-login-ftp] 実行時や,クライアント接
続時に画面やプロンプトの表示が崩れ,操作できなくなる恐れがあります。
なお,ログインメッセージを入力途中に設定を取りやめたい場合は,CTRL+C を入力して処理を
中断してください。
1 行に最大文字数を大幅に超える不正な入力をした場合,文字 (CTRL+D や改行も含みます ) を受
け付けない状態になります。
その場合は,バックスペースキーで入力した文字を削除して再度入力するか,CTRL+C で処理を
中断してください。
入力中に,行内でのバックスペースキーによる直前文字の削除が効かない場合は,端末のバックス
ペースキーを BS 制御コード (ASCII 0x08 ^H) を送信する設定に変更してください。
なお,バックスペースキーによる削除は同一行内でのみ有効です。改行後は前の行の文字は削除で
きません。
encode "<encoded message>"
ログインメッセージを BASE64 エンコードした文字列を入力します。
また,以前設定されていたものは削除されます。
通常は plain-text パラメータで入力した内容がエンコードされて設定されます。
テキスト形式でのスクリーンイメージを確認したい場合は,show aaa message [before-login |
before-login-ftp | after-login | after-login-ftp] コマンドを使用してください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ログインメッセージを表示しません。
2. 値の設定範囲
BASE64 エンコードした文字列を "" で囲んで入力します。(960 文字以内 )
3. 注意事項
ログインメッセージを入力する際には,クライアントの画面設定を確認し,表示できない文字を入
力しないでください。
show aaa message [before-login | before-login-ftp | after-login | after-login-ftp] 実行時や,クライアント接
続時に画面やプロンプトの表示が崩れ,操作できなくなる恐れがあります。
disable
before-login/after-login 設定がされている時でも,ftp アクセスに関しては,ログインメッセージを表示
させないようにします。
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報変更を行い,apply コマンドを実行
していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更し
た IP ルーティングプロトコル情報 IP マルチキャストプロトコル情報が反映されます。
2. ログインメッセージ設定時に,クライアントへの問い合わせプロンプトが不要なログインをした場合
(クライアント側が自動的にユーザ名を渡す場合でパスワードが不要な場合や,rlogin 認証でパスワー
ド問い合わせが不要な場合など)には,ログインメッセージと認証後の画面が続けて表示されます。
32
3. aaa accounting login
aaa accounting login
ログイン・ログアウトのアカウンティング機能を有効にします。
本コマンドを省略した場合は,ログイン・ログアウトのアカウンティングを行いません。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定,変更
aaa accounting login {start-stop | stop-only} [broadcast] { radius | tacacs+ }
情報の削除
no aaa accounting login
[パラメータ]
{start-stop | stop-only}
アカウンティングの開始・停止を行う契機を設定します。
start-stop:ログイン時に開始,ログアウト時に停止を送信します。
stop-only:ログアウト時にのみ停止を送信します。
1. 省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
start-stop,stop-only
broadcast
本パラメータを指定した場合,radius または tacacs+ コンフィグレーションで設定された最大 4 台の
サーバすべてに,送受信の成功可否にかかわらず順にアカウンティング情報を送信します。本パラ
メータを省略した場合は,最大 4 台のサーバの優先順に送受信が成功するまでアカウンティング情報
を送信します。
{ radius | tacacs+}
アカウンティングサーバとして使用するサーバを指定します。
radius:アカウンティングサーバとして RADIUS サーバを使用します。
tacacs+:アカウンティングサーバとして TACACS+ サーバを使用します。
1. 省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
radius,tacacs+
[関連コマンド]
radius-server(RADIUS 情報)
tacacs-server(TACACS+ 情報)
[注意事項]
なし
33
3. aaa accounting commands
aaa accounting commands
コマンドのアカウンティング機能を有効にします。
本コマンドを省略した場合,コマンドのアカウンティングを行いません。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定,変更
aaa accounting commands {config | all} {start-stop | stop-only} [broadcast] tacacs+
情報の削除
no aaa accounting commands
[パラメータ]
{ config | all }
アカウンティング対象のコマンドを指定します。
config:コンフィグレーションコマンドのみをアカウンティング対象とします。
all:運用コマンドとコンフィグレーションコマンドをアカウンティング対象とします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
config,all
{start-stop | stop-only}
アカウンティングの開始・停止を行う契機を設定します。
start-stop:コマンド投入時に開始,コマンド実行後に停止を送信します。
stop-only:コマンド投入時にのみ停止を送信します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
start-stop,stop-only
broadcast
本パラメータを指定した場合,radius または tacacs+ コンフィグレーションで設定された最大 4 台の
サーバすべてに,送受信の成功可否にかかわらず順にアカウンティング情報を送信します。本パラ
メータを省略した場合は,最大 4 台のサーバの優先順に送受信が成功するまでアカウンティング情報
を送信します。
tacacs+
アカウンティングサーバとして TACACS+ サーバを使用します。
[関連コマンド]
tacacs-server(TACACS+ 情報)
[注意事項]
なし
34
3. show aaa message
show aaa message
ユーザのログイン前,ログイン後に表示するために設定されたメッセージを表示します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
show aaa message { before-login | before-login-ftp | after-login | after-login-ftp }
[パラメータ]
before-login
各アクセス (telnet/rlogin/console/ftp) のログイン前に表示するメッセージを指定します。
before-login-ftp
ftp アクセスのログイン前に表示するメッセージを指定します。
after-login
各アクセス (telnet/rlogin/console/ftp) のログイン後に表示するメッセージを指定します。
after-login-ftp
ftp アクセスのログイン後に表示するメッセージを指定します。
[関連コマンド]
aaa message
[注意事項]
なし
35
3. system psu resource【IP8800/S400】
system psu resource【IP8800/S400】
PSU 上のハードウェアテーブルでの最大エントリ数の配分パターンを変更します。
運用形態に応じた配分パターンに変更することで,ハードウェアリソースを必要なテーブルに集中させて
使用できるようになります。本情報は,ハードウェアの基本的な動作条件を設定するものであるため,
PSU を再起動します。したがって,必ず実運用を開始する最初の段階で設定してください。運用中の変更
はお勧めしません。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は以下になります。
• PSU-1,PSU-12 または PSU-12B の場合:l3switch-11
• PSU-2 または PSU-22 の場合:l3switch-21
• PSU-33 の場合:l3switch-31
• PSU-43 の場合:l3switch-11
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
system psu resource { l3switch-11 | l3switch-12 | l3switch-21 | l3switch-22 | l3switch-31 | l3switch-32 | l2switch-11
| l2switch-12 | l2switch-21 | l2switch-22 }
情報の削除
no system psu resource
[パラメータ]
{ l3switch-11 | l3switch-12 | l3switch-21 | l3switch-22 | l3switch-31 | l3switch-32 | l2switch-11 | l2switch-12 |
l2switch-21 | l2switch-22 }
本パラメータは,PSU 上のハードウェアテーブルでの最大エントリ数の配分パターンを変更します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 各パターンによる設定値
パターンによる設定値一覧を次の表に示します。
表 3-1 パターンによる設定値一覧(1 / 3)
項目
パターン
l3switch-11
指定可能な PSU 種別
1
IPv4
l3switch-12
l3switch-21
PSU-1,PSU-12,PSU-12B,
PSU-2,PSU-22,
PSU-33,PSU-43
l3switch-22
PSU-2,PSU-22,
PSU-33
ユニキャスト経路
64k
64k
64k
64k
2
マルチキャスト経路
0
8k
0
8k
3
ARP
32k
32k
32k
32k
36
3. system psu resource【IP8800/S400】
項目
パターン
l3switch-11
指定可能な PSU 種別
4
l3switch-21
PSU-1,PSU-12,PSU-12B,
PSU-2,PSU-22,
PSU-33,PSU-43
l3switch-22
PSU-2,PSU-22,
PSU-33
ユニキャスト経路
16k
16k
16k
16k
5
マルチキャスト経路
0
8k
0
8k
6
NDP
8k
8k
8k
8k
64k
48k
128k
96k
64k × PSU 数
48k × PSU 数
128k × PSU 数
96k × PSU 数
7
IPv6
l3switch-12
L2
MAC アドレステーブル
(PSU 当たり)
8
MAC アドレステーブル(装
置当たり)
(凡例) k:1024 PSU 数:モデルごとの最大 PSU 数
表 3-2 パターンによる設定値一覧(2 / 3)
項目
パターン
l2switch-11
指定可能な PSU 種別
1
l2switch-21
PSU-1,PSU-12,PSU-12B,
PSU-2,PSU-22,
PSU-33,PSU-43
l2switch-22
PSU-2,PSU-22,
PSU-33
ユニキャスト経路
0
16k
0
16k
2
マルチキャスト経路
0
0
0
0
3
ARP
0
8k
0
8k
ユニキャスト経路
0
0
0
0
5
マルチキャスト経路
0
0
0
0
6
NDP
0
0
0
0
128k
112k
256k
224k
128k × PSU 数
112k × PSU 数
256k × PSU 数
224k × PSU 数
4
7
IPv4
l2switch-12
IPv6
L2
8
MAC アドレステーブル
(PSU 当たり)
MAC アドレステーブル(装
置当たり)
(凡例)k:1024 PSU 数:モデルごとの最大 PSU 数
表 3-3 パターンによる設定値一覧(3 / 3)
項目
パターン
l3switch-31
PSU-33
指定可能な PSU 種別
1
IPv4
l3switch-32
ユニキャスト経路
256k
256k
2
マルチキャスト経路
8k
8k
3
ARP
64k
64k
37
3. system psu resource【IP8800/S400】
項目
パターン
l3switch-31
PSU-33
指定可能な PSU 種別
4
ユニキャスト経路
32k
64k
5
マルチキャスト経路
8k
8k
6
NDP
16k
32k
MAC アドレステーブル(PSU 当たり)
64k
32k
MAC アドレステーブル(装置当たり)
64k × PSU 数
32k × PSU 数
7
8
IPv6
l3switch-32
L2
(凡例)k:1024 PSU 数:モデルごとの最大 PSU 数
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
2. 本コマンドを利用する場合,設定するパターンによっては,エントリ数が 0 となるプロトコル(機能)
があります(例えば l2switch-11 の IPv6)。この場合,そのプロトコル(機能)に関するコンフィグレー
ションが設定されていても,通信はできません。
38
3. system bsu resource【IP8800/S300】
system bsu resource【IP8800/S300】
BSU 上のハードウェアテーブルでの最大エントリ数のパターンを変更します。
運用形態に応じた配分パターンに変更することで,ハードウェアリソースを必要なテーブルに集中させて
使用できるようになります。本情報は,ハードウェアの基本的な動作条件を設定するものであるため,
BSU を再起動します。したがって,必ず実運用を開始する最初の段階で設定してください。運用中の変更
はお勧めしません。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は l3switch-12 になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
system bsu resource { l3switch-12 | l2switch-12 }
情報の削除
no system bsu resource
[パラメータ]
{ l3switch-12 | l2switch-12 }
本パラメータは,BSU 上のハードウェアテーブルでの最大エントリ数のパターンを変更します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 各パターンによる設定値
パターンによる設定値一覧を次の表に示します。
表 3-4 パターンによる設定値一覧
項目
パターン
l2switch-12
指定可能な BSU 種別
1
BSU-C1,BSU-S1,
BSU-C2,BSU-S2
ユニキャスト経路
16k
64k
2
マルチキャスト経路
0
8k
3
ARP
8k
32k
ユニキャスト経路
0
16k
5
マルチキャスト経路
0
8k
6
NDP
0
8k
MAC アドレステーブル
112k
48k
4
7
IPv4
l3switch-12
IPv6
L2
(凡例) k:1024
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
39
3. system bsu resource【IP8800/S300】
[注意事項]
1. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
2. 本コマンドを利用する場合,設定するパターンによっては,エントリ数が 0 となるプロトコル(機能)
があります(例えば l2switch-12 の IPv6)。この場合,そのプロトコル(機能)に関するコンフィグレー
ションが設定されていても,通信はできません。
40
3. system auto-config-update
system auto-config-update
コンフィグレーションコマンドの入力を契機に即時にコンフィグレーションを運用に反映するようにしま
す。
本コマンドを削除した場合,次に示すコンフィグレーションを運用に反映する場合に,apply コマンドを実
行する必要があります。
次に示すコンフィグレーション以外に関しては,コンフィグレーションコマンドの入力を契機に即時に運
用に反映します。
apply コマンドの対象となるコンフィグレーション
• IP ルーティングプロトコル情報
• IP マルチキャストルーティングプロトコル情報
• IPv6 ルーティングプロトコル情報
• IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報
値の設定範囲は特にありません。
BGP に関するフィルタ定義(network-filter,route-filter,filter-interface,redistribute-interface)を運用に反映
する場合は,bgp filter-update コマンドを実行する必要があります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
system auto-config-update
情報の削除
no system auto-config-update
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
snmp-server(SNMP 情報)
bgp filter-update,apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
2. BGP に関するフィルタ定義(network-filter,route-filter,filter-interface,redistribute-interface)を運用に
反映する場合は,bgp filter-update コマンドを実行する必要があります。
41
3. system auto-recovery
system auto-recovery
PSU または NIF の障害が発生した際に,障害部位の復旧処理を行うか,行わないかを指定します。
復旧処理を行う場合は,「解説書 Vol.2 ,15.10 障害時の復旧および情報収集」に従い当該 PSU または NIF
の再初期化を行います。
復旧処理を行わない場合は,再初期化を行わず,障害発生以降障害部位は停止したままとなります。
本コマンドを使用しない場合,復旧処理を行い,障害部位を再初期化します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
復旧処理を行い,障害部位を再初期化する場合
system auto-recovery
復旧処理は行わず,障害部位を再初期化しない場合
no system auto-recovery
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
snmp-server(SNMP 情報)
bgp filter-update,apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
42
3. frame-error-notice
frame-error-notice
フレーム受信エラー,フレーム送信エラー発生時のエラーの通知条件を設定します。フレーム受信エラー,
フレーム送信エラーは,軽度の障害発生により,フレームの受信,送信に失敗してフレームが廃棄された
ことを表し,廃棄された要因は統計情報に採取されます。30 秒間に発生したエラーの回数と,エラーの発
生した割合が本コマンドで設定した設定値以上の場合にエラーを通知します。本コマンドの設定は本装置
の全回線に適用され,送信側,受信側で同一の設定内容となります。
本コマンドが設定されていない場合は,30 秒間に 15 回以上のエラーが発生した場合に,エラーを通知し
ます。
フレーム受信エラー,フレーム送信エラーの対象となる統計項目の一覧を下表に示します。
表 3-5 対象統計項目の一覧
項
番
インタフェース
統計項目
受信
送信
1
イーサネット
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
CRC errors
Alignment
Fragments
Jabber
Overrun
Symbol errors
Layer 1 symbol errors
Layer 2 symbol errors
Short frames
Long frames
Descramble errors
•
•
•
•
•
2
POS
•
•
•
•
CRC errors
Short frames
Long frames
Aborted frames
• Underrun
• Aborted frames
Late collision
Excessive collisions
Carrier sense lost
Excessive deferral
Underrun
エラーが通知された場合は,ログの表示,およびプライベートトラップの発行を行います。ログについて
は「メッセージ・ログレファレンス,3.5.1 イベント発生部位= LINELAN」,および「メッセージ・ログ
レファレンス,3.5.2 イベント発生部位= LINEWAN【IP8800/S400】」を参照してください。プライベート
トラップについては「MIB レファレンス,4 サポート MIB トラップ」を参照してください。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
frame-error-notice error-frames <frames>
frame-error-notice error-rate <rate>
frame-error-notice diplay { onetime | everytime | none }
情報の削除
no frame-error-notice [ error-frames | error-rate | display]
[パラメータ]
error-frames <frames>
43
3. frame-error-notice
エラーの通知条件のうち,エラーの発生回数 ( エラーフレーム数 ) の閾値を設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
15
2. 値の設定範囲
1 ~ 446400000
error-rate <rate>
エラーの通知条件のうち,エラーの発生した割合の閾値を%( パーセント ) 単位で指定します。エラー
の発生した割合は総フレーム数に対するエラーフレーム数の割合で算出し,小数点以下は切り捨てて,
本設定値と比較します。なお,本パラメータを設定していない場合は,エラーの発生した割合を通知
条件としません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
エラーの発生した割合を通知条件としません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 100
display { onetime | everytime | none }
エラーが通知された場合のログの表示有無を指定します。本設定により,エラーが継続して大量に発
生した場合に,ログファイルが本ログで埋め尽くされることを防止できます。なお,本パラメータは
プライベートトラップには影響ありません。プライベートトラップの発行有無は,snmp コマンドで指
定します。詳細は「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2,5 SNMP 情報 snmp-server
(SNMP マネージャの登録)」を参照してください。本コマンドを省略した場合,最初のエラー通知時
のみログを表示します。
onetime:最初のエラー通知時のみログを表示し,以後は表示しません。
ただし,当該回線を再起動した場合は,再起動後の最初のエラー通知時に表示します。
everytime:エラー通知のたびにログを表示します。
none:ログを表示しません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
onetime
2. 値の設定範囲
onetime, everytime, もしくは none
[関連コマンド]
snmp (SNMP マネージャの登録)
[注意事項]
1. error-frames パラメータと error-rate パラメータの設定有無の組み合わせによりエラーの通知条件が異な
ります。各パラメータの設定有無に対する,エラーの通知条件の一覧を次の表に示します。
44
3. frame-error-notice
表 3-6 エラーの通知条件の一覧
項
番
パラメータ
error-frames
1
省略
省略
あり
4
5
あり
省略
6
7
8
エラーの通知条件
error-rate
2
3
送信/
受信
あり
受信
受信エラーフレーム数が 15 フレーム以上の場合。
送信
送信エラーフレーム数が 15 フレーム以上の場合。
受信
総受信フレーム数に対する受信エラーフレーム数の割合が
<rate> で設定した設定値以上の場合。本設定では,エラー
の発生回数を通知条件としません。
送信
総送信フレーム数に対する送信エラーフレーム数の割合が
<rate> で設定した設定値以上の場合。本設定では,エラー
の発生回数を通知条件としません。
受信
受信エラーフレーム数が <frames> で設定した設定値以上の
場合。本設定では,エラーの発生した割合を通知条件とし
ません。
送信
送信エラーフレーム数が <frames> で設定した設定値以上の
場合。本設定では,エラーの発生した割合を通知条件とし
ません。
受信
受信エラーフレーム数が <frames> で設定した設定値以上,
かつ総受信フレーム数に対する受信エラーフレーム数の割
合が <rate> で設定した設定値以上の場合。
送信
送信エラーフレーム数が <frames> で設定した設定値以上,
かつ総送信フレーム数に対する送信エラーフレーム数の割
合が <rate> で設定した設定値以上の場合。
45
3. ip address
ip address
装置自体に IPv4 アドレスを設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,ローカルアドレスが設定されていません。
[入力モード => 移行モード]
conf-loopback => なし
[入力形式]
情報の設定
ip address <ip_address>
情報の削除
no ip address
[パラメータ]
<ip_address>
ドット記法の IPv4 アドレスを設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
本アドレスは,以下のプロトコルで使用します。
• BGP 使用時【OP-BGP】:
インターナルピア,ルーティングピア,または外部ピアのピアリングに使用する IPv4 アドレスとし
て使用できます。(「21 BGP4/BGP4+ 情報」の local-tcp(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】コマンド参照 )
• SNMP 使用時:
SNMP マネージャへのトラップ通知フレーム内の agent address の値として使用します(IPv4 だけ)。
• フロー統計使用時:
フロー統計コレクタへの sFlow パケット内の送信元アドレス(agent address)の値として使用しま
す。
• RADIUS/TACACS+ 使用時:
RADIUS/TACACS+ サーバへ接続する際の送信元 IPv4 アドレスとして使用します。また,RADIUS
認証時にサーバに送信する Access-Request パケットに付加される NAS-IP-address としても使用しま
す。
[関連コマンド]
router bgp(BGP 情報)
ipv6 router bgp(BGP4+ 情報)
snmp-server(SNMP 情報)
snmp-server trap-agent-address
[注意事項]
1. 回線のインタフェースに設定したアドレスと同じアドレス,または同一サブネットとなるアドレスを設
定しないでください。
2. SNMP を使用する場合,SNMP マネージャへのトラップ通知フレーム内の agent address の値として使用
します。
46
3. ip address
3. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
47
3. ipv6 address
ipv6 address
装置自体に IPv6 アドレスを設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,ローカルアドレスが設定されていません。
[入力モード => 移行モード]
conf-loopback => なし
[入力形式]
情報の設定
ipv6 address <ipv6_address>
情報の削除
no ipv6 address
[パラメータ]
<ipv6_address>
下位 64 ビットが 0 以外の IPv6 グローバルアドレスを設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<ipv6_address> には次のアドレスが指定可能です。
下位 64 ビットが 0 以外の IPv6 グローバルアドレス
本アドレスは,以下のプロトコルで使用します。
• BGP4+ 使用時【OP-BGP】:
インターナルピア,ルーティングピア,または外部ピアのピアリングに使用する IPv6 アドレスとし
て使用できます。(「21 BGP4/BGP4+ 情報」の local-tcp(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】コマンド参照 )
• フロー統計使用時:
フロー統計コレクタへの sFlow パケット内の送信元アドレス(agent address)の値として使用しま
す。
[関連コマンド]
router bgp(BGP 情報)
ipv6 router bgp(BGP4+ 情報)
snmp-server(SNMP 情報)
[注意事項]
1. 回線のインタフェースに設定したアドレスと同じアドレス,または同一サブネットとなるアドレスを設
定しないでください。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
48
3. mac-address
mac-address
本装置の MAC アドレスを設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,下記のようになります。
IP8800/S400 の場合,運用系 BCU パッケージ上の RM イーサネットの MAC アドレスが装置 MAC となり
ます。
IP8800/S300 の場合,筐体の MAC アドレスが装置 MAC となります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
mac-address <mac_address>
情報の削除
no mac-address
[パラメータ]
<mac_address>
本装置を識別する MAC アドレス(キャノニカル・フォーマット)を設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0000.0000.0000 ~ FFFF.FFFF.FFFF
ただし,マルチキャスト MAC アドレス(先頭バイトの最下位ビットが 1 のアドレス)は設定でき
ません。
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
本コマンドで定義する MAC アドレスは,装置 MAC アドレスで動作する VLAN,またはリンクアグリ
ゲーションでレイヤ 3 中継(自発・自宛を含む)を行う場合に使用します。本コマンドを用いて運用中に
装置 MAC アドレスを変更した場合,隣接するレイヤ 3 装置(ルータ,レイヤ 3 スイッチ,端末)が ARP
プロトコルで学習した MAC アドレスと,本装置の装置 MAC アドレスが不一致となり,一時的に通信がで
きなくなる場合があります。
49
3. ethernet-jumbo-frame(イーサネットジャンボフレーム情報)
ethernet-jumbo-frame(イーサネットジャンボフレーム
情報)
全イーサネット回線の最大フレーム長を設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,1518 オクテットとなります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
ethernet-jumbo-frame <length>
情報の削除
no ethernet-jumbo-frame
[パラメータ]
<length>
イーサネットの全回線の FCS を除いた Ethernet V2 形式フレーム※での最大フレーム長を設定します。
本設定で 1500 オクテットを超えるフレームを中継できるようになります。IP 情報の mtu を合わせて
変更することで,IP パケットのフラグメント化するサイズを大きくすることも可能となります。な
お,802.3 形式フレーム※の最大フレーム長の設定はできません。
注※ 「解説書 Vol.1,4.3 MAC および LLC 副層制御」のフレームフォーマットを参照してください。
本設定はライン情報に jumbo-frame コマンドが設定されていた場合,その回線には反映されません。
設定値を次の表に示します。接続相手と最大フレーム長および IP MTU 長の設定をあわせてください。
表 3-7 各回線の最大フレーム長の設定
項番
1
ethernet-jumbo-frame
の設定
あり
2
3
省略
4
ライン情報の jumbo-frame コマ
ンドの設定
最大フレーム長(オクテット)
あり
ライン情報の jumbo-frame の設定値※
省略
ethernet-jumbo-frame の設定値※
あり
ライン情報の jumbo-frame の設定値
省略
1518
注※ 設定値は,IP 情報の length パラメータ(ip mtu コマンド)に 18 オクテット以上加算した値としてください。18
オクテット未満の場合は,IP 情報の length パラメータ(ip mtu コマンド)が本設定値から 18 オクテット減算された値で
動作します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1518 ~ 9596 オクテットとなります。
[関連コマンド]
ip mtu(IP 情報)
50
3. ethernet-jumbo-frame(イーサネットジャンボフレーム情報)
interface ethernet(ライン情報)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を変更した場合,ライン情報の
jumbo-frame コマンドを設定していない,すべてのイーサネットの回線が再起動します。ネットワーク
経由でログインしている場合はご注意ください。
特定のイーサネットの回線だけを再起動させたい場合は,ライン情報の jumbo-frame コマンドを設定し
てください。設定した回線だけが再起動されます。
2. 出力回線がシェーパ付き SFP(NE1GSHP-4S, NE1GSHP-8S)の場合,最大フレーム長は 2000 オクテッ
トになります。【IP8800/S400】
51
3. congestion-control
congestion-control
輻輳制御に関する項目を設定します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
congestion-control cp [control-time <seconds>]
情報の削除
no congestion-control cp [control-time]
[パラメータ]
cp
CP 輻輳が発生した場合の輻輳制御機能を有効にします。
control-time <seconds>
CP 輻輳制御機能の制御時間(輻輳による閉塞を行ってから閉塞解除を行うまでの時間)を指定しま
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
30 秒
2. 値の設定範囲
0 秒または,10 秒~ 86400 秒
0 秒指定時は,一度輻輳による閉塞が行われると閉塞解除するイベント(※ 1) が発生するまで輻輳
による閉塞状態を解除しません。
※ 1 閉塞解除するイベント
• 運用コマンド no congestion-control cp にて,輻輳による閉塞状態を解除
• 回線状態が運用中(正常動作中)から他の状態に変化した場合
• 本パラメータの設定・変更・削除
• 系切替
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. 下記のイベント※ 1 が発生した場合,設定値を反映するために本機能により閉塞しているすべてのポー
トの閉塞状態を解除します。すべてのポートの閉塞解除には 16 ポート輻輳制御中の場合,最大 8 秒か
かることがあり,すべてのポートの閉塞解除が完了するまでの間,すべてのコンフィグレーションに関
して設定・変更・削除ができなくなります。
• 本コマンドを使用しパラメータの設定・変更・削除を行った場合※ 1
52
3. no system
no system
system(装置)関連コンフィグレーションの一括削除を行います。
以下に削除対象コマンドを示します。
hostname,snmp-server contact,snmp-server location,ip local-server remote-access,ipv6 local-server
remote-access,clock timezone,ip local-server maximum-session,telnet-server,rlogin-server,ftp-server,
time-port,terminal speed,aaa authentication login,aaa accounting login,aaa accounting commands,aaa
message,system psu resource【IP8800/S400】,system bsu resource【IP8800/S300】,system
auto-config-update,system auto-recovery,frame-error-notice,mac-address,ethernet-jumbo-frame(イーサネッ
トジャンボフレーム情報),congestion-control
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
system(装置)関連コンフィグレーションの一括削除
no system
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
コンフィグレーションの一括削除時は,各削除対象コマンドの注意事項を参照してください。
53
第 3 編 ネットワークインタフェース
4
ライン情報
interface rmEthernet(linerouter)【IP8800/S400】
interface mgmtPort【IP8800/S300】
interface maintenance(BCU のメンテナンスポート情報)【IP8800/S300】
interface ethernet(Line 情報)
interface pos【IP8800/S400】
media-type【IP8800/S300】
speed-duplex
shutdown(ライン情報)
snmp trap link-status
description(ライン情報)
bandwidth
link-debounce
flow-control
flow-control-send
flow-control-receive
jumbo-frame
tpid-8100
tpid-9100
clock external【IP8800/S400】
section-trace-message j0-trace-mode【IP8800/S400】
section-trace-message j0-pattern【IP8800/S400】
section-trace-message ss-mode【IP8800/S400】
path-trace-message j1-trace-mode【IP8800/S400】
54
path-trace-message j1-pattern【IP8800/S400】
path-trace-message c2-pattern【IP8800/S400】
path-trace-message rdi-mode【IP8800/S400】
sd-bit-error-rate【IP8800/S400】
crc【IP8800/S400】
scramble【IP8800/S400】
scramble-off【IP8800/S400】
mode【IP8800/S400】
b2sd-link-down【IP8800/S400】
sf-bit-error-rate【IP8800/S400】
line aux
interface lag(リンクアグリゲーション情報)
shutdown(リンクアグリゲーション情報)
description(リンクアグリゲーション情報)
distribution-rule
multi-speed
manual-mode
system-priority
lacp-activity
key
timer periodic
max-active-port
max-detach-port
link-aggregation-group
link-aggregation priority
port-mirroring(ポートミラーリング情報)
encapsulation dot1q(Tag-VLAN 連携情報)
shutdown(Tag-VLAN 連携情報)
snmp trap link-status
description(Tag-VLAN 連携情報)
interface loopback(loopback インタフェースの設定)
55
4. interface rmEthernet(linerouter)【IP8800/S400】
interface rmEthernet(linerouter)【IP8800/S400】
rmEthernet インタフェースモードに遷移し,RM イーサネットインタフェースに関するコンフィグレーショ
ンを設定します。
なお,本コマンド削除時は interface rmEthernet モード配下に設定されているコンフィグレーションの一括
削除を行います。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-rmEthernet
conf-rmEthernet => conf-rmEthernet【IP8800/S400】
conf-ethernet-*/* => conf-rmEthernet
conf-ethernet-*/*.* => conf-rmEthernet
conf-pos-*/* => conf-rmEthernet【IP8800/S400】
conf-lag-* => conf-rmEthernet
conf-lag-*.* => conf-rmEthernet
conf-vlan-* => conf-rmEthernet
conf-tunnel-* => conf-rmEthernet
conf-loopback => conf-rmEthernet
[入力形式]
情報の設定
interface rmEthernet
情報の削除
no interface rmEthernet
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
speed-duplex,shutdown,snmp trap link-status,description(ライン情報)
ip address(IP 情報)
[注意事項]
1. RM イーサネットインタフェース経由でリモート運用端末を接続している場合,RM イーサネットイン
タフェースに関する接続条件を変更すると通信ができなくなる場合がありますので注意してください。
また,コンフィグレーションを変更した場合は当該インタフェースの再初期化が発生するため,インタ
フェースの状態が一時的に Down となります。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
3. 削除コマンド実行時,削除の途中でエラーとなる場合があります。エラーとなった場合は show
running-config コマンドで内容を確認して,再度実行してください。この際,前提条件となるコンフィ
グレーションコマンドの削除が必要となる場合があります。例えば,削除対象インタフェースがルー
ティングプロトコルで指定されていると,削除に失敗します。この場合,show running-config コマンド
で内容を確認し,ルーティングプロトコルで設定されているインタフェース指定を削除してから,再
度,削除コマンドを実行してください。
4. コンフィグレーションの一括削除時は,各削除対象コマンドの注意事項を参照してください。
56
4. interface mgmtPort【IP8800/S300】
interface mgmtPort【IP8800/S300】
mgmtPort インタフェースモードに遷移し,リモートマネージメントポートのインタフェースに関するコン
フィグレーションを設定します。
本コマンド削除時は interface mgmtPort モード配下に設定されているコンフィグレーションの一括削除を行
います。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-mgmtPort
conf-mgmtPort => conf-mgmtPort【IP8800/S300】
conf-maintenance-* => conf-mgmtPort【IP8800/S300】
conf-ethernet-*/* => conf-mgmtPort
conf-ethernet-*/*.* => conf-mgmtPort
conf-lag-* => conf-mgmtPort
conf-lag-*.* => conf-mgmtPort
conf-vlan-* => conf-mgmtPort
conf-tunnel-* => conf-mgmtPort
conf-loopback => conf-mgmtPort
[入力形式]
情報の設定
interface mgmtPort
情報の削除
no interface mgmtPort
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
speed-duplex,shutdown,snmp trap link-status,description(ライン情報)
ip address(IP 情報)
[注意事項]
1. リモートマネージメントポート経由でリモート運用端末を接続している場合,リモートマネージメント
ポートに関する接続条件を変更すると通信ができなくなる場合がありますので注意してください。ま
た,コンフィグレーションを変更した場合は当該インタフェースの再初期化が発生するため,インタ
フェースの状態が一時的に Down となります。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
3. 削除コマンド実行時,削除の途中でエラーとなる場合があります。エラーとなった場合は show
running-config コマンドで内容を確認して,再度実行してください。この際,前提条件となるコンフィ
グレーションコマンドの削除が必要となる場合があります。例えば,削除対象インタフェースがルー
ティングプロトコルで指定されていると,削除に失敗します。この場合,show running-config コマンド
で内容を確認し,ルーティングプロトコルで設定されているインタフェース指定を削除してから,再
度,削除コマンドを実行してください。
4. コンフィグレーションの一括削除時は,各削除対象コマンドの注意事項を参照してください。
57
4. interface maintenance(BCU のメンテナンスポート情報)【IP8800/S300】
interface maintenance(BCU のメンテナンスポート情
報)【IP8800/S300】
maintenance インタフェースモードに遷移し,BCU のメンテナンスポートのインタフェースに関するコン
フィグレーションを設定します。
本コマンド削除時は,interface maintenance モード配下に設定されているコンフィグレーションの一括削除
を行います。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-maintenance-*
conf-mgmtPort => conf-maintenance-*【IP8800/S300】
conf-maintenance-* => conf-maintenance-*【IP8800/S300】
conf-ethernet-*/* => conf-maintenance-*
conf-ethernet-*/*.* => conf-maintenance-*
conf-lag-* => conf-maintenance-*
conf-lag-*.* => conf-maintenance-*
conf-vlan-* => conf-maintenance-*
conf-tunnel-* => conf-maintenance-*
conf-loopback => conf-maintenance-*
[入力形式]
情報の設定
interface maintenance <bcu_no>
情報の削除
no interface maintenance <bcu_no>
[パラメータ]
<bcu_no>
BCU スロット番号を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし
2. 値の設定範囲
0,1
[関連コマンド]
shutdown(ライン情報)
ip address(IP 情報)
[注意事項]
1. BCU0,BCU1 は運用系・待機系等の運用状態には依存せず,BCU ボードのスロット位置を示します。
2. BCU0 では,メンテナンスポートインタフェースに IP アドレス未設定の場合,192.168.0.1/24 をデフォ
ルトとして使用します。
3. BCU1 では,メンテナンスポートインタフェースに IP アドレス未設定の場合,192.168.0.2/24 をデフォ
ルトとして使用します。
4. BCU0 のメンテナンスポートインタフェース以外のネットワークで,BCU0 のメンテナンスポートイン
タフェースに設定した IP アドレスを使用することは可能です(経路情報および ARP 情報は装置内で別
管理しています)。
58
4. interface maintenance(BCU のメンテナンスポート情報)【IP8800/S300】
5. BCU1 のメンテナンスポートインタフェース以外のネットワークで,BCU1 のメンテナンスポートイン
タフェースに設定した IP アドレスを使用することは可能です(経路情報および ARP 情報は装置内で別
管理しています)。
6. メンテナンスポートインタフェース経由でリモート運用端末を接続している場合,メンテナンスポート
インタフェースに関する接続条件を変更すると通信ができなくなる場合がありますので注意してくださ
い。コンフィグレーションを変更した場合は当該インタフェースの再初期化が発生するため,インタ
フェースの状態が一時的に Down となります。
7. BCU0 のメンテナンスポートと BCU1 のメンテナンスポートに同じ IP アドレスを定義して同じネット
ワークに接続した場合,IP アドレスが競合して通信ができない場合があります。
8. 削除コマンド実行時,削除の途中でエラーとなる場合があります。エラーとなった場合は show
running-config コマンドで内容を確認して,再度実行してください。この際,前提条件となるコンフィ
グレーションコマンドの削除が必要となる場合があります。例えば,削除対象インタフェースがルー
ティングプロトコルで指定されていると,削除に失敗します。この場合,show running-config コマンド
で内容を確認し,ルーティングプロトコルで設定されているインタフェース指定を削除してから,再
度,削除コマンドを実行してください。
9. コンフィグレーションの一括削除時は,各削除対象コマンドの注意事項を参照してください。
59
4. interface ethernet(Line 情報)
interface ethernet(Line 情報)
Ethernet インタフェースモード,Ethernet サブインタフェースモードに遷移し,Ethernet 回線,または
Ethernet 回線の Tag-VLAN 連携に関するコンフィグレーションを設定します。
なお,現用コンフィグレーションの場合,「NIF ボードが未実装」,「設定された回線種別と実装されている
NIF ボードの種別が不一致」のとき,回線のコンフィグレーションの変更はできません。適切な NIF ボー
ドを実装するか,または,nif <nif_no> disable nif-type <nif_type> コマンドを投入し,該当 NIF ボードを非運
用状態に変更の上,回線のコンフィグレーションを変更してください。
また本コマンド削除時,interface ethernet モード配下に設定されているコンフィグレーションの一括削除を
行います。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-ethernet-*/*
config => conf-ethernet-*/*.*
conf-rmEthernet => conf-ethernet-*/*【IP8800/S400】
conf-rmEthernet => conf-ethernet-*/*.*【IP8800/S400】
conf-mgmtPort => conf-ethernet-*/*【IP8800/S300】
conf-mgmtPort => conf-ethernet-*/*.*【IP8800/S300】
conf-maintenance-* => conf-ethernet-*/*【IP8800/S300】
conf-maintenance-* => conf-ethernet-*/*.*【IP8800/S300】
conf-ethernet-*/* => conf-ethernet-*/*
conf-ethernet-*/* => conf-ethernet-*/*.*
conf-ethernet-*/*.* => conf-ethernet-*/*
conf-ethernet-*/*.* => conf-ethernet-*/*.*
conf-pos-*/* => conf-ethernet-*/*【IP8800/S400】
conf-pos-*/* => conf-ethernet-*/*.*【IP8800/S400】
conf-lag-* => conf-ethernet-*/*
conf-lag-* => conf-ethernet-*/*.*
conf-lag-*.* => conf-ethernet-*/*
conf-lag-*.* => conf-ethernet-*/*.*
conf-vlan-* => conf-ethernet-*/*
conf-vlan-* => conf-ethernet-*/*.*
conf-tunnel-* => conf-ethernet-*/*
conf-tunnel-* => conf-ethernet-*/*.*
conf-loopback => conf-ethernet-*/*
conf-loopback => conf-ethernet-*/*.*
[入力形式]
情報の設定
interface ethernet <port_list>
interface ethernet <nif_no>/<line_no>.<subinterface_no>
情報の削除
no interface ethernet <nif_no>/<line_no>[<subinterface_no>]
[パラメータ]
<port_list>
NIF 番号,Line 番号をリスト形式で指定します。ただし,NIF カードをまたがった範囲指定はできま
せん。必ず,"," で NIF カードを区切った形式で指定してください。指定できる NIF 番号および Line
番号の値の範囲は,「1.2 コマンド引数,オプションに指定できる値」を参照してください。
<nif_no>/<line_no>
NIF 番号,Line 番号を指定します。指定できる NIF 番号および Line 番号の値の範囲は,「1.2 コマン
60
4. interface ethernet(Line 情報)
ド引数,オプションに指定できる値」を参照してください。
.<subinterface_no>
サブインタフェース番号を指定します。
1. 値の設定範囲
1 ~ 4096
[関連コマンド]
speed-duplex,shutdown,snmp trap link-status,description,bandwidth,flow-control,flow-control-send,
flow-control-receive,jumbo-frame,tpid-8100,tpid-9100,clock external,section-trace-message,
path-trace-message,sd-bit-error-rate,link-debounce(ライン情報)
ip address(IP 情報)
rmon collection history(SNMP 情報)
encapsulation dot1q,shutdown,snmp trap link-status,description(Tag-VLAN 連携情報)
[注意事項]
1. 異なる回線種別のポートを同一のポートリスト形式で指定して本コマンドを実施した場合,その移行
モード配下では回線種別に依存するコマンド(下記参照)は入力できません。回線種別に依存するコマ
ンドを入力する場合は同一の回線種別のポートのみを同一リストとして,ポートリスト形式で指定して
ください。
• ライン情報に関するコンフィグレーションコマンド
speed-duplex,shutdown,snmp trap link-status,description,bandwidth,link-debounce,flow-control,
flow-control-send,flow-control-receive,jumbo-frame,tpid-8100,tpid-9100,clock external,
section-trace-message,path-trace-message,sd-bit-error-rate
• QoS 情報に関するコンフィグレーションコマンド
qos-group,traffic-shape
また,複数のポートで同一の設定を許容しない IP アドレスの設定などについては,ポートリスト形式
での指定はできません。ポート番号の単一指定で実施してください。
2. ライン情報の設定を削除する場合,該当するラインに対して,rmon collection history(イーサ統計の
MIB RMON の History グループを収集)の設定がないか確認してください。該当するラインの rmon
collection history の設定がある場合,その設定を削除してください。
3. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
4. NIF の交換により,設定を行った NIF ボード種別と実装された NIF ボード種別が異なる場合,アンマッ
チ状態となります。この場合,NIF ボードの電源は入りますが,該当 NIF ボードに対して設定されたコ
ンフィグレーションは実行されません。適切な NIF ボードに交換するか,設定されたコンフィグレー
ションを削除し,アンマッチ状態を解消する必要があります。
5. 削除コマンド実行時,削除の途中でエラーとなる場合があります。エラーとなった場合は show
running-config コマンドで内容を確認して,再度実行してください。この際,前提条件となるコンフィ
グレーションコマンドの削除が必要となる場合があります。例えば,削除対象インタフェースがルー
ティングプロトコルで指定されていると,削除に失敗します。この場合,show running-config コマンド
で内容を確認し,ルーティングプロトコルで設定されているインタフェース指定を削除してから,再
度,削除コマンドを実行してください。
6. コンフィグレーションの一括削除時は,各削除対象コマンドの注意事項を参照してください。
61
4. interface pos【IP8800/S400】
interface pos【IP8800/S400】
POS インタフェースモードに遷移し,POS 回線に関するコンフィグレーションを設定します。
なお,現用コンフィグレーションの場合,「NIF ボードが未実装」,「設定された回線種別と実装されている
NIF ボードの種別が不一致」のとき,回線のコンフィグレーションの変更はできません。適切な NIF ボー
ドを実装するか,または,nif <nif_no> disable nif-type <nif_type> コマンドを投入し,該当 NIF ボードを非運
用状態に変更の上,回線のコンフィグレーションを変更してください。
本コマンドの削除時は,interface pos モード配下に設定されているコンフィグレーションを一括削除しま
す。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-pos-*/*
conf-rmEthernet => conf-pos-*/*【IP8800/S400】
conf-ethernet-*/* => conf-pos-*/*
conf-ethernet-*/*.* => conf-pos-*/*
conf-pos-*/* => conf-pos-*/*【IP8800/S400】
conf-lag-* => conf-pos-*/*
conf-lag-*.* => conf-pos-*/*
conf-vlan-* => conf-pos-*/*
conf-tunnel-* => conf-pos-*/*
conf-loopback => conf-pos-*/*
[入力形式]
情報の設定
interface pos <port_list>
情報の削除
no interface pos <nif_no>/<line_no>
[パラメータ]
<port_list>
NIF 番号,Line 番号をリスト形式で指定します。ただし,NIF カードをまたがった範囲指定はできま
せん。必ず,"," で NIF カードを区切った形式で指定してください。指定できる NIF 番号および Line
番号の値の範囲は,「1.2 コマンド引数,オプションに指定できる値」を参照してください。
[関連コマンド]
shutdown,snmp trap link-status,description,bandwidth,clock external,crc,scramble,scramble-off,mode,
section-trace-message,path-trace-message,sd-bit-error-rate,sf-bit-error-rate,b2sd-link-down(ライン情報)
ip address(IP 情報)
ppp(PPP 情報)
[注意事項]
1. 異なる回線種別のポートを同一のポートリスト形式で指定して本コマンドを実施した場合,その移行
モード配下では回線種別に依存するコマンド(下記参照)は入力できません。回線種別に依存するコマ
ンドを入力する場合は同一の回線種別のポートのみを同一リストとして,ポートリスト形式で指定して
ください。
• ライン情報に関するコンフィグレーションコマンド
62
4. interface pos【IP8800/S400】
shutdown,snmp trap link-status,description,bandwidth,clock external,crc,scramble,scramble-off,
mode,section-trace-message,path-trace-message,sd-bit-error-rate,sf-bit-error-rate,b2sd-link-down
• QoS 情報に関するコンフィグレーションコマンド
qos-group
また,複数のポートで同一の設定を許容しない IP アドレスの設定などについては,ポートリスト形式
での指定はできません。ポート番号の単一指定で実施してください。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
3. NIF の交換により,設定を行った NIF ボード種別と実装された NIF ボード種別が異なる場合,アンマッ
チ状態となります。この場合,NIF ボードの電源は入りますが,該当 NIF ボードに対して設定されたコ
ンフィグレーションは実行されません。適切な NIF ボードに交換するか,設定されたコンフィグレー
ションを削除し,アンマッチ状態を解消する必要があります。
4. 削除コマンド実行時,削除の途中でエラーとなる場合があります。エラーとなった場合は show
running-config コマンドで内容を確認して,再度実行してください。この際,前提条件となるコンフィ
グレーションコマンドの削除が必要となる場合があります。例えば,削除対象インタフェースがルー
ティングプロトコルで指定されていると,削除に失敗します。この場合,show running-config コマンド
で内容を確認し,ルーティングプロトコルで設定されているインタフェース指定を削除してから,再
度,削除コマンドを実行してください。
5. コンフィグレーションの一括削除時は,各削除対象コマンドの注意事項を参照してください。
63
4. media-type【IP8800/S300】
media-type【IP8800/S300】
回線種別(メディアタイプ)を指定します。
本コマンドは,NIF カード NFMX-34 の LINE 番号 32 ~ 33 に対してのみ,実施可能です。
本コマンドを省略した場合,該当回線の回線種別は 1000BASE-X として動作します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
media-type 1000base-t
情報の削除
no media-type
[パラメータ]
1000base-t
回線種別(メディア種別)を設定します。
1000base-t :10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T となります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1000base-t を指定します。
[関連コマンド]
speed-duplex(ライン情報)
qos-group(QoS 情報)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本サブコマンドを変更した場合,一旦回線がダウ
ンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合
はご注意ください。
2. NFMX-34 の Line 番号 32,Line 番号 33 の場合,10BASE-T 半二重 /100BASE-TX 半二重は使用できませ
ん。本装置のコンフィグレーションに 10BASE-T 半二重 /100BASE-TX 半二重を設定しないでください。
「解説書 Vol.1,4.2 物理インタフェース」の 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T 接続仕様を参照して
ください。
64
4. speed-duplex
speed-duplex
セグメント規格を指定します。
本コマンドを省略した場合,10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T/1000BASE-X 共に,初期値は auto にな
ります。
[入力モード => 移行モード]
conf-rmEthernet => なし【IP8800/S400】
conf-mgmtPort => なし【IP8800/S300】
conf-ethernet-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
rmEthernet,mgmtPort の場合
speed-duplex { 10half | 10full | 100half | 100full | auto }
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T の場合
speed-duplex { 10half | 10full | 100half | 100full | auto }
1000BASE-X の場合
speed-duplex { 1000full | auto }
情報の削除
no speed-duplex
[パラメータ]
rmEthernet,mgmtPort の場合:
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T の場合:
{ 10half | 10full | 100half | 100full | auto }
セグメント規格を指定します。
auto:オートネゴシエーション(1000BASE-T 全二重および以下を自動認識)
10half:10BASE-T 半二重
10full:10BASE-T 全二重
100half:100BASE-TX 半二重
100full:100BASE-TX 全二重
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
1000BASE-X の場合:
{ 1000full | auto }
セグメント規格を指定します。
auto:以下を自動認識
1000full:1000BASE-X 全二重
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
65
4. speed-duplex
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. RM イーサネットの場合,メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を変更すると,
変更した当該インタフェースが再起動します。RM イーサネットインタフェース経由でリモート運用端
末を接続している場合,本コマンドで接続条件を変更すると通信ができなくなる場合がありますので注
意してください。【IP8800/S400】
2. リモートマネージメントポートの場合,メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を
変更すると,変更した当該インタフェースが再起動します。リモートマネージメントポート経由でリ
モート運用端末を接続している場合,本コマンドで接続条件を変更すると通信ができなくなる場合があ
りますので注意してください。【IP8800/S300】
3. イーサネット回線の場合,メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を変更すると,
一旦回線がダウンし,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログイ
ンしている場合はご注意ください。
4. NIF カード NFMX-34 の Line 番号 32 ~ Line 番号 33 の場合,10BASE-T 半二重 /100BASE-TX 半二重は
使用できません。本装置のコンフィグレーションに 10BASE-T 半二重 /100BASE-TX 半二重を設定しな
いでください。「解説書 Vol.1,4.2 物理インタフェース」の 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T 接続
仕様を参照してください。【IP8800/S300】
66
4. shutdown(ライン情報)
shutdown(ライン情報)
インタフェースの閉塞を行います。
また,SNMP の SetRequest オペレーションを用いて SNMP マネージャから本コマンドを設定することがで
きます。
SNMP の SetRequest オペレーションを用いて本コマンドを設定した場合,その設定はコンフィグレーショ
ンに反映されます。
[入力モード => 移行モード]
conf-rmEthernet => なし【IP8800/S400】
conf-mgmtPort => なし【IP8800/S300】
conf-maintenance-* => なし【IP8800/S300】
conf-ethernet-*/* => なし
conf-pos-*/* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
shutdown
情報の削除
no shutdown
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. RM イーサネットの場合,メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を変更すると,
変更した当該インタフェースが閉塞されます。RM イーサネットインタフェース経由でリモート運用端
末を接続している場合,通信ができなくなりますので注意してください。【IP8800/S400】
2. リモートマネージメントポートの場合,メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を
変更すると,変更した当該インタフェースが閉塞されます。リモートマネージメントポート経由でリ
モート運用端末を接続している場合,通信ができなくなりますので注意してください。【IP8800/S300】
3. メンテナンスポートの場合,メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を変更する
と,変更した当該インタフェースが閉塞されます。メンテナンスポート経由でリモート運用端末を接続
している場合,通信ができなくなりますので注意してください。【IP8800/S300】
4. イーサネット回線の場合,メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を変更すると,
変更した当該回線が閉塞されます。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
5. POS 回線の場合,メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を変更すると,変更し
た当該回線が閉塞されます。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意ください。
67
4. snmp trap link-status
snmp trap link-status
インタフェースに関する SNMP link down/up Trap の抑止を行います。
本コマンドを指定しなかった場合,default の動作は snmp trap link-status になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-rmEthernet => なし【IP8800/S400】
conf-mgmtPort => なし【IP8800/S300】
conf-ethernet-*/* => なし
conf-pos-*/* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
SNMP link down/up Trap の抑止の解除
snmp trap link-status
SNMP link down/up Trap の抑止の設定
no snmp trap link-status
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
なし
68
4. description(ライン情報)
description(ライン情報)
補足説明を設定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は NULL です。
[入力モード => 移行モード]
conf-rmEthernet => なし【IP8800/S400】
conf-mgmtPort => なし【IP8800/S300】
conf-ethernet-*/* => なし
conf-pos-*/* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
description <strings>
情報の削除
no description
[パラメータ]
<strings>
補足説明を設定します。インタフェースに関するメモとしてご使用いただけます。なお,本設定を行
うと運用コマンド show interfaces ethernet,show interfaces pos や ifDescr(SNMP MIB)で確認できます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
64 字以内の文字列をダブルクォート(")で囲んで設定します。入力可能な文字は,英数字と特殊
文字です。ただし,入力文字列に,スペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列をダブル
クォート(")で囲まなくても入力可能です。
詳細については,「表 1-5 文字コード一覧」を参照してください。
ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
ダブルクォート(”),大カッコ始め({),大カッコ終わり(}),シングルクォート(’),セミコロ
ン(;),ドル($),逆シングルクォート(‘)
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
なし
69
4. bandwidth
bandwidth
回線の帯域幅を設定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は当該回線の回線速度になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-pos-*/* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
bandwidth <kbit/s>
情報の削除
no bandwidth
[パラメータ]
bandwidth <kbit/s>
回線の帯域幅を kbit/s 単位で設定します。
本設定は,当該回線の ifSpeed/ifHighSpeed(SNMP MIB)値にだけ反映されるもので,通信には影響あ
りません。
本設定は,ネットワーク監視装置での回線使用率の算出に使用されます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 10000000
当該回線の回線速度を超えた値を設定しないでください。
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
なし
70
4. link-debounce
link-debounce
リンク障害を検出してからリンクダウンするまでのリンクダウン検出時間を秒単位で設定します。本設定
値を大きくすると,一時的なリンクダウンを検出しなくなるため,リンクが不安定となることを防ぎます。
リンク障害を検出後,早期にリンクダウンさせたい場合は,本設定値は初期値のままとしてください。
本コマンドは,10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T と 1000BASE-X だけ指定できます。
本コマンドを省略した場合の初期値は,10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T の場合は 2 となり,
1000BASE-X の場合は 0 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
link-debounce <seconds>
情報の削除
no link-debounce
[パラメータ]
<seconds>
リンク障害を検出してからリンクダウンするまでのリンクダウン検出時間を秒単位で設定します。本
設定値を大きくすると,一時的なリンクダウンを検出しなくなるため,リンクが不安定となることを
防ぎます。リンク障害を検出後,早期にリンクダウンさせたい場合は,本設定値は初期値のままとし
てください。1000BASE-X の初期値(0 秒)の場合は,リンク障害検出で即リンクダウンとなります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T の場合:2 ~ 10
1000BASE-X の場合:0 ~ 10
[関連コマンド]
interface ethernet
[注意事項]
なし
71
4. flow-control
flow-control
フローコントロールの有効/無効を設定します。flow-control(フローコントロールの有効)を指定した場
合,flow-control-send,flow-control-receive コマンドが有効となります。
本コマンドを省略した場合,10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T では no flow-control(フローコントロー
ルの無効),1000BASE-X/10GBASE-R【IP8800/S400】/10GBASE-W【IP8800/S400】では flow-control(フ
ローコントロールの有効)です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
[入力形式]
フローコントロールの有効
flow-control
フローコントロールの無効
no flow-control
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
flow-control-send,flow-control-receive(ライン情報)
[注意事項]
1. 10BASE-T(半二重),100BASE-TX(半二重)の場合,フローコントロールは未サポートとなります。
接続相手と指定を合わせてください。
2. 48-port 10BASE-T/100BASE-TX の場合,フローコントロールを有効にすると,flow-control-send と
flow-control-receive の指定は常に desired となります。
3. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を変更すると,一旦回線がダウンし,一時
的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意く
ださい。
72
4. flow-control-send
flow-control-send
フローコントロールのポーズパケットの送信動作を指定します。flow-control コマンドを指定した場合にだ
け指定が有効になります。
10BASE-TX/100BASE-TX/1000BASE-T/1000BASE-X で,本コマンドを省略した場合,ポーズパケットを送
信します。オートネゴシエーション指定時は,接続装置とのやり取りによってポーズパケットの送信有無
を決定します。「解説書 Vol.1,4.2.1 10BASE-T / 100BASE-TX / 1000BASE-T」を参照してください。
10GBASE-R【IP8800/S400】/10GBASE-W【IP8800/S400】で,本コマンドを省略した場合,ポーズパ
ケットを送信します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T の場合
flow-control-send { enable | disable }
1000BASE-X の場合
flow-control-send { enable | disable }
10GBASE-R【IP8800/S400】/10GBASE-W【IP8800/S400】の場合
flow-control-send disable
情報の削除
no flow-control-send
[パラメータ]
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T の場合:
{enable | disable}
フローコントロールのポーズパケットの送信動作を指定します。flow-control コマンドを指定した場合
にだけ指定が有効になります。接続相手のフローコントロールの,ポーズパケットの受信動作と指定
をあわせてください。
enable:
ポーズパケットを送信します。
disable:
ポーズパケットを送信しません。オートネゴシエーション指定,かつ flow-control-receive コマン
ドの初期設定状態(desired)時は,接続装置とのやり取りによってポーズパケットの送信有無を
決定します。「解説書 Vol.1,4.2.1 10BASE-T / 100BASE-TX / 1000BASE-T」を参照してくだ
さい。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
1000BASE-X の場合:
{enable | disable}
フローコントロールのポーズパケットの送信動作を指定します。flow-control コマンドを指定した場合
にだけ指定が有効になります。接続相手のフローコントロールの,ポーズパケットの受信動作と指定
73
4. flow-control-send
をあわせてください。
enable:
ポーズパケットを送信します。ただし,シェーパ付き SFP(NE1GSHP-4S)の場合 desired と同じ
動作をします。
disable:
ポーズパケットを送信しません。オートネゴシエーション指定,かつ flow-control-receive コマン
ドの初期設定状態(desired)時は,接続装置とのやり取りによってポーズパケットの送信有無を
決定します。「解説書 Vol.1,4.2.2 1000BASE-X」を参照してください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
10GBASE-R【IP8800/S400】/10GBASE-W【IP8800/S400】の場合:
disable
フローコントロールのポーズパケットの送信動作を指定します。flow-control コマンドを指定した場合
にだけ指定が有効になります。接続相手のフローコントロールの,ポーズパケットの受信動作と指定
を合わせてください。
disable:
ポーズパケットを送信しません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
[関連コマンド]
flow-control,flow-control-receive(ライン情報)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を変更すると,一旦回線がダウンし,一時
的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意く
ださい。
74
4. flow-control-receive
flow-control-receive
フローコントロールのポーズパケットの受信動作を指定します。flow-control コマンドを指定した場合にだ
け指定が有効になります。
10BASE-TX/100BASE-TX/1000BASE-T/1000BASE-X で,本コマンドを省略した場合,ポーズパケットを受
信します。オートネゴシエーション指定時は,接続装置とのやり取りによってポーズパケットの受信有無
を決定します。「解説書 Vol.1,4.2.1 10BASE-T / 100BASE-TX / 1000BASE-T」および「解説書 Vol.1,
4.2.2 1000BASE-X」を参照してください。
10GBASE-R【IP8800/S400】/10GBASE-W【IP8800/S400】で,本コマンドを省略した場合,ポーズパ
ケットを受信します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T の場合
flow-control-receive { enable | disable }
1000BASE-X の場合
flow-control-receive { enable | disable }
10GBASE-R【IP8800/S400】/10GBASE-W【IP8800/S400】の場合
flow-control-receive disable
情報の削除
no flow-control-receive
[パラメータ]
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T の場合:
{enable | disable}
フローコントロールのポーズパケットの受信動作を指定します。flow-control コマンドを指定した場合
にだけ指定が有効になります。接続相手のフローコントロールの,ポーズパケットの送信動作と指定
をあわせてください。
enable:
ポーズパケットを受信します。
disable:
ポーズパケットを受信しません。オートネゴシエーション指定,かつ flow-control-send コマンド
の初期設定状態(desired)時は,接続装置とのやり取りによってポーズパケットの受信有無を決
定します。「解説書 Vol.1,4.2.1 10BASE-T / 100BASE-TX / 1000BASE-T」を参照してくださ
い。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
1000BASE-X の場合:
{enable | disable}
フローコントロールのポーズパケットの受信動作を指定します。flow-control コマンドを指定した場合
75
4. flow-control-receive
にだけ指定が有効になります。接続相手のフローコントロールの,ポーズパケットの送信動作と指定
をあわせてください。
enable:
ポーズパケットを受信します。ただし,シェーパ付き SFP(NE1GSHP-4S)の場合 desired と同じ
動作をします。
disable:
ポーズパケットを受信しません。オートネゴシエーション指定,かつ flow-control-send コマンド
の初期設定状態(desired)時は,接続装置とのやり取りによってポーズパケットの受信有無を決
定します。「解説書 Vol.1,4.2.2 1000BASE-X」を参照してください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
10GBASE-R【IP8800/S400】/10GBASE-W【IP8800/S400】の場合:
disable
フローコントロールのポーズパケットの受信動作を指定します。flow-control コマンドを指定した場合
にだけ指定が有効になります。接続相手のフローコントロールの,ポーズパケットの送信動作と指定
を合わせてください。
disable:
ポーズパケットを受信しません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
[関連コマンド]
flow-control,flow-control-send(ライン情報)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を変更すると,一旦回線がダウンし,一時
的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意く
ださい。
76
4. jumbo-frame
jumbo-frame
FCS を除いた Ethernet V2 形式フレームでの最大フレーム長を設定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は以下の値になります。
• イーサネットジャンボフレーム情報を設定している場合は,イーサネットジャンボフレーム情報の設定
値。
• イーサネットジャンボフレーム情報を省略した場合は,1518 オクテット。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
jumbo-frame <length>
情報の削除
no jumbo-frame
[パラメータ]
<length>
FCS を除いた Ethernet V2 形式フレーム※での最大フレーム長を設定します。本設定によって 1500 オ
クテットを超えるフレームを中継できるようになります。IP 情報の length パラメータ(ip mtu コマン
ド)を合わせて変更することで,IP パケットのフラグメント化するサイズを大きくすることもできま
す。なお,802.3 形式フレーム※の最大フレーム長は設定できません。また,10BASE-T(半二重),
10BASE-T(全二重),100BASE-TX(半二重)では設定できません。
注※ 「解説書 Vol.1,4.3 MAC および LLC 副層制御解」のフレームフォーマットを参照してくださ
い。
本設定をした場合,イーサネットジャンボフレーム情報を設定しても本設定が有効となります。設定
値を次の表に示します。接続相手と最大フレーム長および IP MTU 長の設定をあわせてください。
表 4-1 最大フレーム長の設定
項番
1
jumbo-frame の設定
あり
2
3
省略
4
イーサネットジャンボフレーム情報
(ethernet-jumbo-frame)の設定
最大フレーム長(オクテット)
あり
jumbo-frame の設定値※
省略
jumbo-frame の設定値※
あり
省略
イーサネットジャンボフレーム情報
(ethernet-jumbo-frame)の設定値
1518
注※ 設定値は,IP 情報の length パラメータ(ip mtu コマンド)に 18 オクテット以上加算した値としてください。18
オクテット未満の場合は,length パラメータ(ip mtu コマンド)が本設定値から 18 オクテット減算された値で動作しま
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1518 ~ 9596 オクテットとなります。
77
4. jumbo-frame
ただし,シェーパ付き SFP(NE1GSHP-4S,NE1GSHP-8S)の場合,2001 オクテット以上の値を指
定しても運用では 2000 オクテットとなります。【IP8800/S400】
[関連コマンド]
ethernet-jumbo-frame(装置管理情報)
ip mtu(IP 情報)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を変更すると,一旦回線がダウンし,一時
的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意く
ださい。
78
4. tpid-8100
tpid-8100
VLAN フレームを識別する Tag Protocol IDentifier 値を 0x8100 にします。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は以下のようになります。
• tag-ethertype 設定なしで,tpid-9100 設定なしの場合:tpid-8100
• tag-ethertype 設定なしで,tpid-9100 設定ありの場合:tpid-9100
• tag-ethertype 設定ありの場合:tag-ethertype で設定した値
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
tpid-8100
情報の削除
no tpid-8100
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
tpid-9100(ライン情報)
encapsulation dot1q(Tag-VLAN 連携情報)
bridge-group, bridge,tag-ethertype(VLAN 情報)
[注意事項]
1. 本コマンドは当該回線で encapsulation dot1q(Tag-VLAN 連携情報)設定時,または bridge-group, bridge
(VLAN 情報)設定時に有効となります。
2. tag-ethertype 設定よりも,tpid-8100 設定が優先されます。
3. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本コマンドを変更した場合,一旦回線がダウン
し,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合は
ご注意ください。
79
4. tpid-9100
tpid-9100
VLAN フレームを識別する Tag Protocol IDentifier 値を 0x9100 にします。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は以下のようになります。
• tpid-8100 設定ありの場合:tpid-8100
• tag-ethertype 設定なしで,tpid-8100 設定なしの場合:tpid-8100
• tag-ethertype 設定ありで,tpid-8100 設定なしの場合:tag-ethertype で設定した値
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
tpid-9100
情報の削除
no tpid-9100
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
tpid-8100(ライン情報)
encapsulation dot1q(Tag-VLAN 連携情報)
bridge-group, bridge,tag-ethertype(VLAN 情報)
[注意事項]
1. 本コマンドは当該回線で encapsulation dot1q(Tag-VLAN 連携情報)設定時,または bridge-group, bridge
(VLAN 情報)設定時に有効となります。
2. tag-ethertype 設定が設定済みの場合,tpid9100 を設定できません。
3. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本コマンドを変更した場合,一旦回線がダウン
し,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合は
ご注意ください。
80
4. clock external【IP8800/S400】
clock external【IP8800/S400】
同期クロックを external(従属同期)に指定します。本指定によって,受信クロックに同期します。(網同
期で使用します)
本コマンドは,10GBASE-W【IP8800/S400】,OC-48c/STM-16【IP8800/S400】,OC-192c/STM-64
【IP8800/S400】だけ指定できます。
本コマンドを省略した場合,independent(独立同期)として,自装置内のクロックに同期します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-pos-*/* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
clock external
情報の削除
no clock external
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. external(従属同期)は本装置の接続相手から供給されたクロックに同期させるモードです。そのため,
接続相手のクロックが external 相当のモードの場合,通信できませんのでご注意ください(タイミング
によって通信できる場合もありますが保証されません)。
2. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本コマンドを変更した場合,一旦回線がダウン
し,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合は
ご注意ください。
81
4. section-trace-message j0-trace-mode【IP8800/S400】
section-trace-message j0-trace-mode【IP8800/S400】
SONET/SDH フレーム内のセクショントレースメッセージの J0 バイトをトレースするモードを指定しま
す。本指定によって,セクションの接続が確認できます。接続先と設定を合わせてください。
本コマンドは,10GBASE-W【IP8800/S400】,OC-48c/STM-16【IP8800/S400】,OC-192c/STM-64
【IP8800/S400】だけ指定できます。
10GBASE-W【IP8800/S400】で本コマンドを省略した場合,初期値は 16 オクテットになります。OC-48c/
STM-16 POS【IP8800/S400】,OC-192c/STM-64 POS【IP8800/S400】で本コマンドを省略した場合,初期
値は 1 オクテットになります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-pos-*/* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
10GBASE-W【IP8800/S400】の場合
section-trace-message j0-trace-mode { 1octet | c1 }
OC-48c/STM-16 POS【IP8800/S400】,OC-192c/STM-64 POS【IP8800/S400】の場合
section-trace-message j0-trace-mode c1
情報の削除
10GBASE-W【IP8800/S400】の場合
no section-trace-message j0-trace-mode
OC-48c/STM-16 POS【IP8800/S400】,OC-192c/STM-64 POS【IP8800/S400】の場合
no section-trace-message j0-trace-mode
[パラメータ]
10GBASE-W【IP8800/S400】の場合:
{ 1octet | c1 }
SONET/SDH フレーム内のセクショントレースメッセージの J0 をトレースするモードを 1octet(1 オ
クテット),または c1(C1 バイト)にします。
1octet:1 オクテット
c1:C1 バイト
1. 本コマンド省略時の初期値
省略できません。
OC-48c/STM-16 POS【IP8800/S400】,OC-192c/STM-64 POS【IP8800/S400】の場合:
c1
SONET/SDH フレーム内のセクショントレースメッセージの J0 をトレースするモードを c1(C1 バイ
ト)にします。
1. 本コマンド省略時の初期値
省略できません。
82
4. section-trace-message j0-trace-mode【IP8800/S400】
[関連コマンド]
section-trace-message(ライン情報)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本コマンドを変更した場合,一旦回線がダウン
し,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合は
ご注意ください。
83
4. section-trace-message j0-pattern【IP8800/S400】
section-trace-message j0-pattern【IP8800/S400】
SONET オーバヘッド内のセクションオーバヘッド部のセクショントレースバイト(J0)を 16 進数 1 バイ
トで設定します。
本コマンドは,10GBASE-W【IP8800/S400】,OC-48c/STM-16【IP8800/S400】,OC-192c/STM-64
【IP8800/S400】だけ指定できます。
本コマンドを省略した場合,10GBASE-W【IP8800/S400】,OC-48c/STM-16 POS【IP8800/S400】,
OC-192c/STM-64 POS【IP8800/S400】共に,初期値は 01 となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-pos-*/* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
10GBASE-W【IP8800/S400】の場合
section-trace-message j0-pattern <pattern>
OC-48c/STM-16 POS【IP8800/S400】,OC-192c/STM-64 POS【IP8800/S400】の場合
section-trace-message j0-pattern <pattern>
情報の削除
no section-trace-message j0-pattern
[パラメータ]
10GBASE-W【IP8800/S400】の場合:
<pattern>
SONET オーバヘッド内のセクションオーバヘッド部のセクショントレースバイト(J0)を 16 進数 1
バイトで設定します。section-trace-message j0-trace-mode コマンドに 1octet を指定した場合にだけ設定
が有効になります。c1 を指定した場合は 16 進数 1 バイトで 01 の固定値となります。コマンドを指定
しなかった(16octet)場合は 16 進数 16 バイトで 89000000000000000000000000000000 の固定値となり
ます。接続相手と設定を合わせてください。設定値を次の表に示します。
表 4-2 セクショントレースバイトの設定値
項番
1
section-trace-message j0-trace-mode の設定
j0 の設
定
1octet
あり
j0 の設定値
省略
01
あり
89000000000000000000000000000000
省略
89000000000000000000000000000000
あり
01
省略
01
2
3
16octet(省略)
4
5
c1
6
セクショントレースバイトの設定値
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
84
4. section-trace-message j0-pattern【IP8800/S400】
00 ~ FF
OC-48c/STM-16 POS【IP8800/S400】,OC-192c/STM-64 POS【IP8800/S400】の場合:
<pattern>
SONET オーバヘッド内のセクションオーバヘッド部のセクショントレースバイト(J0)を 16 進数 1
バイトで設定します。section-trace-message j0-trace-mode コマンドを指定しなかった(1octet)場合にだ
け設定が有効になります。c1 を指定した場合は 16 進数 1 バイトで 01 の固定値となります。接続相手
と設定を合わせてください。設定値を次の表に示します。
表 4-3 セクショントレースバイトの設定値
項番
1
section-trace-message j0-trace-mode の設定
1octet(省略)
2
3
c1
4
j0 の設定
セクショントレースバイトの設定値
あり
j0 の設定値
省略
01
あり
01
省略
01
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
00 ~ FF
[関連コマンド]
section-trace-message(ライン情報)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本コマンドを変更した場合,一旦回線がダウン
し,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合は
ご注意ください。
85
4. section-trace-message ss-mode【IP8800/S400】
section-trace-message ss-mode【IP8800/S400】
SONET オーバヘッド内のセクションオーバヘッド部の,H1 ポインタ内の SS ビットを指定します。接続相
手と指定を合わせてください。
本コマンドは,10GBASE-W【IP8800/S400】だけ指定できます。
本コマンドを省略した場合,初期値は ieee802.3ae(IEEE802.3ae または SDH 装置と接続する場合)となり
ます。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
section-trace-message ss-mode sonet
情報の削除
no section-trace-message ss-mode
[パラメータ]
sonet
SONET オーバヘッド内のセクションオーバヘッド部の,H1 ポインタ内の SS ビットに sonet(SONET
装置と接続する場合)を指定します。
1. 本コマンド省略時の初期値
省略できません。
[関連コマンド]
section-trace-message(ライン情報)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本コマンドを変更した場合,一旦回線がダウン
し,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合は
ご注意ください。
86
4. path-trace-message j1-trace-mode【IP8800/S400】
path-trace-message j1-trace-mode【IP8800/S400】
SONET/SDH フレーム内のパストレースメッセージの J1 バイトをトレースするモードを指定します。本設
定により,パスの接続が確認できます。接続先と設定を合わせてください。
本コマンドは,10GBASE-W【IP8800/S400】だけ指定できます。
本コマンドを省略した場合,初期値は 16 オクテットとなります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
path-trace-message j1-trace-mode 1octet
情報の削除
no path-trace-message j1-trace-mode 1octet
[パラメータ]
1octet
SONET/SDH フレーム内のパストレースメッセージの J1 バイトをトレースするモードに 1octet(1 オ
クテット)を指定します。
1. 本コマンド省略時の初期値
省略できません。
[関連コマンド]
path-trace-message(ライン情報)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本コマンドを変更した場合,一旦回線がダウン
し,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合は
ご注意ください。
87
4. path-trace-message j1-pattern【IP8800/S400】
path-trace-message j1-pattern【IP8800/S400】
SONET オーバヘッド内のパスオーバヘッド部のパストレースバイト(J1)を 16 進数 1 バイトで設定しま
す。
本コマンドは,10GBASE-W【IP8800/S400】だけ指定できます。
本コマンドを省略した場合,初期値は 00 となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
path-trace-message j1-pattern <pattern>
情報の削除
no path-trace-message j1-pattern
[パラメータ]
<pattern>
SONET オーバヘッド内のパスオーバヘッド部のパストレースバイト(J1)を 16 進数 1 バイトで設定
します。path-trace-message j1-trace-mode コマンドに 1octet を指定した場合にだけ設定が有効になりま
す。コマンドを指定しなかった(16octet)場合は 16 進数 16 バイトで
89000000000000000000000000000000 の固定値となります。接続相手と設定を合わせてください。設定
値を次の表に示します。
表 4-4 パストレースバイトの設定値
項番
1
path-trace-message j1-trace-mode の設
定
1octet
2
3
16octets(省略)
4
j1 の設
定
パストレースバイトの設定値
あり
j1 の設定値
省略
00
あり
89000000000000000000000000000000
省略
89000000000000000000000000000000
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
00 ~ FF
[関連コマンド]
path-trace-message(ライン情報)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本コマンドを変更した場合,一旦回線がダウン
し,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合は
ご注意ください。
88
4. path-trace-message c2-pattern【IP8800/S400】
path-trace-message c2-pattern【IP8800/S400】
SONET オーバヘッド内のパスオーバヘッド部のパスシグナルラベル(C2)を 16 進数 1 バイトで設定しま
す。
本コマンドは,10GBASE-W【IP8800/S400】だけ指定できます。
本コマンドを省略した場合,初期値は 1A となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
path-trace-message c2-pattern <pattern>
情報の削除
no path-trace-message c2-pattern
[パラメータ]
<pattern>
SONET オーバヘッド内のパスオーバヘッド部のパスシグナルラベル(C2)を 16 進数 1 バイトで設定
します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
00 ~ FF
[関連コマンド]
path-trace-message(ライン情報)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本コマンドを変更した場合,一旦回線がダウン
し,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合は
ご注意ください。
89
4. path-trace-message rdi-mode【IP8800/S400】
path-trace-message rdi-mode【IP8800/S400】
SONET オーバヘッド内のパスオーバヘッド部の,RDI モードの指定をします。接続相手と指定を合わせて
ください。
本コマンドは,10GBASE-W【IP8800/S400】,OC-48c/STM-16【IP8800/S400】,OC-192c/STM-64
【IP8800/S400】だけ指定できます。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-pos-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
path-trace-message rdi-mode {1bit|3bit}
情報の削除
no path-trace-message rdi-mode
[パラメータ]
{1bit|3bit}
SONET オーバヘッド内のパスオーバヘッド部の,RDI モードを 1bit(1 ビット(RDI))または 3bit
(3 ビット(E-RDI))にします。接続相手と指定を合わせてください。
1. 本コマンド省略時の初期値
10GBASE-W の場合 3bit:3 ビット(E-RDI)
OC-48c/STM-16 POS,OC-192c/STM-64 POS の場合 1bit:1 ビット(RDI)
[関連コマンド]
path-trace-message(ライン情報)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本コマンドを変更した場合,一旦回線がダウン
し,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合は
ご注意ください。
90
4. sd-bit-error-rate【IP8800/S400】
sd-bit-error-rate【IP8800/S400】
B2SD ビットエラー率の閾値を設定します。
本コマンドは,10GBASE-W【IP8800/S400】,OC-48c/STM-16【IP8800/S400】,OC-192c/STM-64
【IP8800/S400】だけ指定できます。
本コマンドを省略した場合,初期値は 6(約 10 秒)となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-pos-*/* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
sd-bit-error-rate <error_rate>
情報の削除
no sd-bit-error-rate
[パラメータ]
<error_rate>
B2SD ビットエラー率の閾値を設定します。10-x で設定します。
設定値を大きくした場合,それに伴い回線の障害回復時間も長くなる場合があるので注意してくださ
い。回線障害回復時間の最大値目安として,5 で約 1 秒,6 で約 10 秒,7 で約 100 秒,8 で約 1000 秒,
9 で約 10000 秒です。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
5~9
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本コマンドを変更した場合,一旦回線がダウン
し,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合は
ご注意ください。
91
4. crc【IP8800/S400】
crc【IP8800/S400】
CRC 長を指定します。
OC-48c/STM-16 POS,OC-192c/STM-64 POS だけ指定できます。
本コマンドを省略した場合は,初期値は 16 ビットになります。
[入力モード => 移行モード]
conf-pos-*/* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
crc 32
情報の削除
no crc
[パラメータ]
32
CRC 長を 32bit(32 ビット)に指定します。接続相手と指定を合わせてください。OC-48c/STM-16
POS だけ指定できます。OC-192c/STM-64 POS は 32 の固定値となります。
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本コマンドを変更した場合,一旦回線がダウン
し,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合は
ご注意ください。
92
4. scramble【IP8800/S400】
scramble【IP8800/S400】
ペイロード部分のスクランブル(生成多項式:x43 + 1)の有効を指定します。本装置と接続相手の指定を
合わせてください。本スクランブルはフラグを含むペイロード部分のスクランブルであり,オーバヘッド
部分のスクランブルではありません。
OC-48c/STM-16 POS だけ指定できます。本コマンドを省略した場合,無効となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-pos-*/* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
scramble
情報の削除
no scramble
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本コマンドを変更した場合,一旦回線がダウン
し,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合は
ご注意ください。
93
4. scramble-off【IP8800/S400】
scramble-off【IP8800/S400】
ペイロード部分のスクランブル(生成多項式:x43 + 1)の無効を指定します。本装置と接続相手の指定を
合わせてください。本スクランブルはフラグを含むペイロード部分のスクランブルであり,オーバヘッド
部分のスクランブルではありません。
OC-192c/STM-64 POS だけ指定できます。本コマンドを省略した場合,有効となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-pos-*/* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
scramble-off
情報の削除
no scramble-off
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本コマンドを変更した場合,一旦回線がダウン
し,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合は
ご注意ください。
94
4. mode【IP8800/S400】
mode【IP8800/S400】
動作モードを指定します。
OC-48c/STM-16 POS,OC-192c/STM-64 POS だけ指定できます。
本コマンドを省略した場合は,初期値は sonet(SONET モード)になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-pos-*/* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
mode sdh
情報の削除
no mode sdh
[パラメータ]
sdh
動作モードを sdh(SDH モード)に指定します。
上記のモードによって,伝送路終端処理は次の表に示す内容で動作します。
表 4-5 動作モードによる処理一覧
項目
動作モード
SDH
SONET
L-AIS / L-RDI 保護段数
3回
5回
H1 ポインタ内の SS ビット(2 進数)
10
00
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本コマンドを変更した場合,一旦回線がダウン
し,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合は
ご注意ください。
95
4. b2sd-link-down【IP8800/S400】
b2sd-link-down【IP8800/S400】
B2SD が発生した際に回線障害とすることを指定します。
本コマンドを省略した場合,B2SD が発生した場合に回線障害としません。
OC-48c/STM-16 POS,OC-192c/STM-64 POS だけ指定できます。
[入力モード => 移行モード]
conf-pos-*/* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
b2sd-link-down
情報の削除
no b2sd-link-down
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本コマンドを変更した場合,一旦回線がダウン
し,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合は
ご注意ください。
96
4. sf-bit-error-rate【IP8800/S400】
sf-bit-error-rate【IP8800/S400】
SF ビットエラー率(B2EBER)の閾値を指定します。
OC-48c/STM-16 POS,OC-192c/STM-64 POS だけ指定できます。
本コマンドを省略した場合,初期値は 3 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-pos-*/* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
sf-bit-error-rate <error_rate>
情報の削除
no sf-bit-error-rate
[パラメータ]
<error_rate>
SF ビットエラー率(B2EBER)の閾値を指定します。10-x で指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
3~5
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本コマンドを変更した場合,一旦回線がダウン
し,一時的に通信が停止します。その後,再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合は
ご注意ください。
97
4. line aux
line aux
ライン(AUX)モードに遷移し,AUX 回線に関するコンフィグレーションを設定します。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-line-aux
[入力形式]
情報の設定
line aux
情報の削除
no line aux
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
ip address(IP 情報)
[注意事項]
1. AUX Line の情報は show system コマンドで表示されませんのでご注意ください。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
98
4. interface lag(リンクアグリゲーション情報)
interface lag(リンクアグリゲーション情報)
lag インタフェースモード,lag サブインタフェースモードに遷移し,リンクアグリゲーショングループ,
またはリンクアグリゲーショングループの Tag-VLAN 連携に関するコンフィグレーションを設定します。
本コマンド削除時は,interface lag モード配下に設定されているコンフィグレーションの一括削除を行いま
す。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-lag-*
config => conf-lag-*.*
conf-rmEthernet => conf-lag-*【IP8800/S400】
conf-rmEthernet => conf-lag-*.*【IP8800/S400】
conf-mgmtPort => conf-lag-*【IP8800/S300】
conf-mgmtPort => conf-lag-*.*【IP8800/S300】
conf-maintenance-* => conf-lag-*【IP8800/S300】
conf-maintenance-* => conf-lag-*.*【IP8800/S300】
conf-ethernet-*/* => conf-lag-*
conf-ethernet-*/* => conf-lag-*.*
conf-ethernet-*/*.* => conf-lag-*
conf-ethernet-*/*.* => conf-lag-*.*
conf-pos-*/* => conf-lag-*【IP8800/S400】
conf-pos-*/* => conf-lag-*.*【IP8800/S400】
conf-lag-* => conf-lag-*
conf-lag-* => conf-lag-*.*
conf-lag-*.* => conf-lag-*
conf-lag-*.* => conf-lag-*.*
conf-vlan-* => conf-lag-*
conf-vlan-* => conf-lag-*.*
conf-tunnel-* => conf-lag-*
conf-tunnel-* => conf-lag-*.*
conf-loopback => conf-lag-*
conf-loopback => conf-lag-*.*
[入力形式]
情報の設定
interface lag <lag_no_list>
interface lag <lag_no>.<subinterface_no>
情報の削除
no interface lag <lag_no>[.<subinterface_no>]
[パラメータ]
<lag_no_list>
リンクアグリゲーショングループ番号をリスト形式で指定します。値の設定範囲は 1 ~ 128 になりま
す。
<lag_no>
リンクアグリゲーショングループ番号を指定します。値の設定範囲は 1 ~ 128 になります。
.<subinterface_no>
サブインタフェース番号を指定します。
1. 値の設定範囲
1 ~ 4096
99
4. interface lag(リンクアグリゲーション情報)
[関連コマンド]
interface ethernet(ライン情報)
shutdown,snmp trap link-status,description,distribution-rule,multi-speed,manual-mode,system-priority,
lacp-acctivity,key,timer periodic,max-active-port,max-detach-port,link-aggregation-group,link-aggregation
priority(リンクアグリゲーション情報)
bridge-group,bridge(VLAN 情報)
spanning-tree,spanning-tree single,spanning-tree vlan(スパニングツリー情報)
gsrp(GSRP 情報)
[注意事項]
1. 削除コマンド実行時,削除の途中でエラーとなる場合があります。エラーとなった場合は show
running-config コマンドで内容を確認して,再度実行してください。この際,前提条件となるコンフィ
グレーションコマンドの削除が必要となる場合があります。例えば,削除対象インタフェースがルー
ティングプロトコルで指定されていると,削除に失敗します。この場合,show running-config コマンド
で内容を確認し,ルーティングプロトコルで設定されているインタフェース指定を削除してから,再
度,削除コマンドを実行してください。
2. コンフィグレーションの一括削除時は,各削除対象コマンドの注意事項を参照してください。
100
4. shutdown(リンクアグリゲーション情報)
shutdown(リンクアグリゲーション情報)
該当リンクアグリゲーショングループを常に Down 状態とし,link-aggregation-group で指定しているポート
での通信を停止します。
また,SNMP の SetRequest オペレーションを用いて SNMP マネージャから本コマンドを設定することがで
きます。
SNMP の SetRequest オペレーションを用いて本コマンドを設定した場合,その設定はコンフィグレーショ
ンに反映されます。
[入力モード => 移行モード]
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
shutdown
情報の削除
no shutdown
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を変更すると,一旦回線がダウンし,一時
的に通信が停止します。その後再起動します。ネットワーク経由でログインしている場合はご注意くだ
さい。
101
4. description(リンクアグリゲーション情報)
description(リンクアグリゲーション情報)
補足説明を設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は NULL になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
description <strings>
情報の削除
no description
[パラメータ]
<strings>
該当リンクアグリゲーショングループに補足説明を設定します。インタフェースに関するメモとして
ご使用いただけます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
64 字以内の文字列をダブルクォート(")で囲んで設定します。入力可能な文字は,英数字と特殊
文字です。ただし,入力文字列に,スペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列をダブル
クォート(")で囲まなくても入力可能です。
詳細については,「表 1-5 文字コード一覧」を参照してください。
ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
ダブルクォート(”),大カッコ始め({),大カッコ終わり(}),シングルクォート(’),セミコロ
ン(;),ドル($),逆シングルクォート(‘)
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
なし
102
4. distribution-rule
distribution-rule
リンクアグリゲーションの振り分け方法を VLAN に指定します。フレームを受信した VLAN ごとに振り分
けます。
本コマンドを指定しなかった場合,FRAME 指定となり,受信フレーム情報によって振り分けます。
[入力モード => 移行モード]
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
distribution-rule vlan
情報の削除
no distribution-rule
[パラメータ]
vlan
フレームを受信した VLAN ごとに振り分けます。
1. 本コマンド省略時の初期値
省略できません。
[関連コマンド]
interface ethernet(ライン情報)
bridge-group,bridge(VLAN 情報)
[注意事項]
1. 本コマンドを指定した場合,リンクアグリゲーションに ip 定義を設定できません。
2. 本コマンドを指定し使用する場合,「解説書 Vol.1,4.6.3 フレーム送信時のポート振り分け」に示す
PSU または BSU である必要があります。
103
4. multi-speed
multi-speed
異速度混在モードを設定します。
本コマンドを指定すると,異なる速度のポートを一つのリンクアグリゲーショングループとして同時に使
用できます。
[入力モード => 移行モード]
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
multi-speed
情報の削除
no multi-speed
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
interface ethernet(ライン情報)
[注意事項]
なし
104
4. manual-mode
manual-mode
リンクアグリゲーションのモードを static(static にリンクアグリゲーションを行います)に指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,lacp モード(LACP によるリンクアグリゲーション)になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定(static の設定)
manual-mode
情報の削除(lacp の設定)
no manual-mode
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
interface ethernet(ライン情報)
[注意事項]
1. 本コマンドを設定または削除した場合(lacp モードから static モード,または static モードから lacp
モードに変更した場合),該当リンクアグリケーショングループに登録されている全ポートが Block 状
態(通信断)となります。
105
4. system-priority
system-priority
システム優先度を設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 128 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
system-priority <priority>
情報の削除
no system-priority
[パラメータ]
<priority>
システム優先度を設定します。値が小さいほど優先度が高くなります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535
[関連コマンド]
interface ethernet(ライン情報)
max-detach-port(リンクアグリゲーション情報)
[注意事項]
1. 本コマンドは lacp モード(LACP によるリンクアグリゲーション)の場合だけ有効です。
2. 離脱ポート数制限機能(max-detach-port)を設定して他社装置と接続する場合,本装置のシステム優先
度(system-priority)を高くしてください。
3. システム優先度(system-priority)を変更した場合,当該リンクアグリゲーショングループに登録され
ている全ポートが Block 状態(通信断)となります。
106
4. lacp-activity
lacp-activity
LACP 開始方法を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は active(相手装置に関係なく,常に LACPDU を送信します)
になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
lacp-activity passive
情報の削除
no lacp-activity
[パラメータ]
passive
LACP 開始方法を passive(相手装置から LACPDU を受信した場合だけ,LACPDU 送信を開始します)
を指定します。
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. 本コマンドは lacp モード(LACP によるリンクアグリゲーション)の場合だけ有効です。
107
4. key
key
該当リンクアグリゲーショングループに所属するポートの Key を指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
key <key>
情報の削除
no key
[パラメータ]
<key>
該当リンクアグリゲーショングループに所属するポートの Key を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. lacp モード(LACP によるリンクアグリゲーション)の場合は,本コマンドの指定が必須です。
2. 他のリンクアグリゲーショングループで使用されている値は指定できません。
3. LACP モードで他社装置と接続する場合,接続先の全ポートが同じ Key になるよう設定してください。
本装置と同じ Key である必要はありません。
4. 本コマンドは,static モード(static なリンクアグリゲーション)の場合は無効になります。
5. Key の値を変更した場合,該当リンクアグリケーショングループに登録されている全ポートが Block 状
態(通信断)となります。
108
4. timer periodic
timer periodic
LACPDU の送信間隔を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は long(30 秒)になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
timer periodic { short | long }
情報の削除
no timer periodic
[パラメータ]
{ short | long }
対向装置が本装置に向けて送信する LACPDU の送信間隔を指定します。
long:30 秒
short:1 秒
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
long または short
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. 本コマンドは lacp モード(LACP によるリンクアグリゲーション)の場合だけ,有効です。
109
4. max-active-port
max-active-port
リンクアグリゲーショングループ内で実際に使用するポートの最大数を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 16 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
max-active-port <max_value>[no-link-down]
情報の削除
no max-active-port
[パラメータ]
<max_value>
リンクアグリゲーショングループ内で実際に使用するポートの最大数を指定します。本パラメータの
指定数を超えてポートを設定した場合,指定数のポートを使用し,その他のポートにはスタンバイリ
ンク機能を適用します。スタンバイリンクの選択方法は次のとおりです。
• link-aggregation priority コマンドによる優先度の低いポート
• 優先度が同じ場合は NIF 番号,Line 番号の大きいポート
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 16
no-link-down
スタンバイリンクを非リンクダウンで使用する場合,no-link-down を指定します。指定しない場合,
スタンバイリンクはリンクダウンします。
[関連コマンド]
interface ethernet(ライン情報)
manual-mode,link-aggregation priority(リンクアグリゲーション情報)
[注意事項]
1. 本コマンドは static モード(static なリンクアグリゲーション)の場合だけ有効です。
2. max-active-port を指定する場合は,max-active-port,link-aggregation priority の設定を接続先の装置と合わ
せてください。
3. スタンバイリンクモードのリンクダウン / 非リンクダウン変更はできません。
変更する場合,本パラメータを削除後に,再度本コマンドの設定が必要です。
4. 非リンクダウンモードでポート数を変更する場合,no-link-down の指定が必要です。
110
4. max-detach-port
max-detach-port
該当リンクアグリゲーショングループの離脱ポート数制限を設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 15 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
max-detach-port <max_detach_value>
情報の削除
no max-detach-port
[パラメータ]
<max_detach_value>
リンクダウンなどでリンクアグリゲーションから離脱することを許容する最大ポート数を指定します。
0 を指定した場合,1 ポートも許容しないため,リンクダウンなどが発生すると,リンクアグリゲー
ショングループ全体がダウンします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 または 15
[関連コマンド]
interface ethernet(ライン情報)
system-priority(リンクアグリゲーション情報)
[注意事項]
1. 本コマンドは lacp モード(LACP によるリンクアグリゲーション)の場合だけ有効です。
2. max-detach-port を指定する場合は,max-detach-port の設定を接続先の装置と合わせてください。また,
他社装置と接続する場合,本装置のシステム優先度(system-priority)を高くしてください。
3. コンフィグレーションコマンド max-detach-port を 0 で入力した場合,static モードの時は
max-detach-port を 15 で入力した場合(max-detach-port の入力なし)と同様の動きとなります。
4. <max_detach_value> を 15 に変更した場合,該当リンクアグリゲーショングループに登録されている
ポートの一部が縮退中,リンクアグリゲーショングループに登録されている全ポートが Block 状態(通
信断)となります。
111
4. link-aggregation-group
link-aggregation-group
リンクアグリゲーショングループを設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
link-aggregation-group <lag_no>
情報の削除
no link-aggregation-group
[パラメータ]
<lag_no>
リンクアグリゲーショングループ番号を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 128
[関連コマンド]
interface ethernet(ライン情報)
interface lag(リンクアグリゲーション情報)
bridge-group,bridge(VLAN 情報)
spanning-tree,spanning-tree single,spanning-tree vlan,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
gsrp(GSRP 情報)
[注意事項]
1. 他のリンクアグリゲーショングループにすでに設定されているポートは定義できません。
2. 一つのリンクアグリゲーショングループに指定できるポートは最大 16 ポートです。
3. 本コマンドで指定するポートは以下のコンフィグレーションが一致している必要があります。
1)Ethernet 回線の tpid-8100,tpid-9100,jumbo-frame 設定
2)VLAN の Untagged ポート,Tagged ポート設定
3)VLAN の drop-unknown 設定
4)VLAN の limit-learning 設定
5)Spanning-Tree の edge-port,link-type,loop-guard,root-guard 設定
6)Spanning-Tree single,Spanning-Tree vlan および Spanning-Tree mst の port-priority,path-cost 設定
7)GSRP の direct-link-port,reset-flush-port,non-flush-port 設定
8)GSRP の exception-port 設定
4. IP アドレスを設定したポートは指定できません。
5. Tag-VLAN 連携機能を設定したポートは指定できません。
6. oc48pos または oc192pos を設定しているポートは指定できません。【IP8800/S400】
7. オンライン定義で link-aggregation-group を設定/削除する場合,次のいずれかを実施し,該当ポートを
112
4. link-aggregation-group
非運用状態にしてから設定/削除してください(該当ポートが運用状態の場合,削除はできません)。
• コンフィグレーションで該当ポートを shutdown にする。
• 運用コマンドで該当ポートを閉塞(inactivate)する。
• 該当ポートのケーブルを抜く。
8. 現用コンフィグレーションの変更によってポートを追加または削除する場合には,次の注意事項があり
ます。
link-aggregation-group コマンドでポートを追加もしくは削除する場合,1 回のコンフィグレーションコ
マンド入力でリスト指定できる範囲は,リンクアグリゲーショングループに設定された Tag-VLAN 連
携のサブインタフェース数と追加または削除するポート数からなる延べポート数の合計値※によって以
下の制限があります。
(a) 現用コンフィグレーションの変更を実施する装置で LACP のように制御フレームを 10 秒以下の時
間間隔で送受信して接続状態を確認するプロトコルを使用している場合,延べポート数の合計値を
4,096 個以下としてください。この条件を満たさない場合,プロトコルの制御フレームの送受信に遅延
が生じて接続状態の確認ができないことがあります。
(b) (a) に記載のようなプロトコルを使用していない場合,延べポート数の合計値を 8,192 個以下とな
るようにしてください。コマンドレベルで数値チェックをしているので,この条件を満たさないコマン
ド入力はできません。
延べポート数の合計値を 1 個としてください。この条件を満たさない場合,CP が再起動して通信が一
時的に停止します。
注※ 延べポート数の合計値
例えば,TagVLAN 連携のサブインタフェース数が 1024 個設定されたリンクアグリゲーショング
ループに 8 個のポートを追加または,削除する場合,延べポート数の合計値は 1,024 × 8=8,192 個
となります。
(例)
TagVLAN 連携のサブインタフェース番号 2 ~ 2049 を設定したリンクアグリゲーショングループ
128 に所属する 0/0-11 のうち,ポート 0/0-3 をリンクアグリゲーショングループから削除する操作
手順例を次に説明します。
(1) リンクアグリゲーショングループ 128 からポートを削除します。2,048 個のサブインタフェース
が設定されたリンクアグリゲーショングループからポートを 4 個削除するので,操作対象の延べ
ポート数は 2,048 × 4=8,192 です。1 回のコマンド入力につき延べポート数の合計が 4,096 以下にな
るように,2 回に分割してコマンドを入力します。
(config)# interface ethernet 0/0-1
(conf-ethernet-0/0-1)# no link-aggregation-group
(conf-ethernet-0/0-1)# interface ethernet 0/2-3
(conf-ethernet-0/2-3)# no link-aggregation-group
(conf-ethernet-0/2-3)# exit
(config)#
113
4. link-aggregation priority
link-aggregation priority
ポート優先度を設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 128 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
link-aggregation priority <priority>
情報の削除
no link-aggregation priority
[パラメータ]
<priority>
ポートの優先度を指定します。値が小さいほど優先度が高くなります。
static モードの場合:
max-active-port コマンドによるスタンバイリンクの選択に利用します。
lacp モードの場合:
LACP プロトコルの Port Priority に適用します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 65535
[関連コマンド]
interface ethernet(ライン情報)
max-active-port(リンクアグリゲーション情報)
[注意事項]
1. max-active-port を指定する場合は,max-active-port,link-aggregation priority の設定を接続先の装置と合わ
せてください。
2. priority を変更した場合,該当ポートが Block 状態(通信断)となります。
114
4. port-mirroring(ポートミラーリング情報)
port-mirroring(ポートミラーリング情報)
指定した物理ポートの送信フレーム,または受信フレームのコピーをすべて別の物理ポートへ送信する設
定をします。コピーされたフレームをアナライザなどで受信すると,物理ポートごとのトラフィックを監
視・解析できます。なお,コピーフレームの送信先は,本コマンドを設定した物理ポートです。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
port-mirroring <port_list> [direction { receive | transmit | both}] [inpkts-enable] [outpkts-enable]
情報の削除
no port-mirroring <port_list> [direction] [inpkts-enable] [outpkts-enable]
[パラメータ]
<port_list>
トラフィックを監視する物理ポート番号を指定します。なお,POS のポートは指定できません
【IP8800/S400】。次の指定方法があります。
物理ポート番号を一つ指定する場合:
<NIF No.>/<Line No.>
物理ポート番号を複数指定する場合:
<NIF No.>/< Line No.>,<NIF No.>/< Line No.>
物理ポート番号を範囲で指定する場合:
<NIF No.>/< Line No.>-<NIF No.>/< Line No.>
物理ポート番号を範囲指定・複数指定を混在させる場合:
<NIF No.>/< Line No.>[-<NIF No.>/< Line No.> | ,<NIF No.>/< Line No.>]
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略不可
direction { receive | transmit | both}
トラフィック監視するトラフィックの方向を指定します。
receive:
<port_list> から受信するフレームのコピーを送信します。
transmit:
<port_list> へ送信するフレームのコピーを送信します。
both:
<port_list> で送受信する全フレームのコピーを送信します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
receive
NIF 種別ごとに設定できるパラメータを次の表に示します。
115
4. port-mirroring(ポートミラーリング情報)
NIF 種別
トラフィック方向
reveive
transmit
both
10M/100M イーサネット
○
○※
○※
ギガビットイーサネット
○
○※
○※
10 ギガビットイーサネット【IP8800/S400】
○
-
-
(凡例)○:設定可 -:設定不可
注※ 同一 NIF 内で <port_list> を指定したときだけ設定できます。
inpkts-enable
ミラーポートから通常フレームを受信できることを設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ミラーポートから通常フレームを受信できません。
outpkts-enable
ミラーポートから通常フレームを送信できることを設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ミラーポートから通常フレームを送信できません
[関連コマンド]
access-list enable,access-group,access-group qos(フロー情報)
[注意事項]
1. 同一のミラーポートに対して,inpkts-enable の設定と inpkts-enable を省略した設定の両方が混在した場
合,inpkts-enable を省略した設定として動作します。同様に,outpkts-enable の設定と outpkts-enable を
省略した設定の両方が混在した場合,outpkts-enable を省略した設定として動作します。
2. inpkts-enable または outpkts-enable 省略時にミラーポートを設定した PSU【IP8800/S400】
(【IP8800/
S300】の場合は BSU)のパケット中継性能が低下します。最も性能が低下する条件は,両方を省略し
た時で,ミラーポートを設定した PSU【IP8800/S400】
(【IP8800/S300】の場合は BSU)のパケット中
継性能は約 50% になります。inpkts-enable と outpkts-enable の両方を設定した場合,ミラーポートを設
定した PSU【IP8800/S400】(【IP8800/S300】の場合は BSU)のパケット中継性能は低下しません。
3. ミラーポートにて通常フレームを送信抑止した状態(outpkts-enable 省略時)でも自発フレームは送信
します。
4. 次の NIF では,ポートミラーリング機能は使用できません。
• NE1GSHP-4S
• NP192-1S4
• NP48-4S
• NP192-1S
5. PSU-1,PSU-12,PSU-12B,PSU-43【IP8800/S400】を使用しているときに,入出力インタフェース当
たりまたは PSU-1,PSU-12,PSU-12B,PSU-43 当たりのフィルタの定義数が最大収容条件(8,000 エン
トリ)以上定義されている状態ではポートミラーリング情報の追加および変更はできません。ポートミ
ラーリング情報の追加および変更を行う場合は,フィルタの定義数を 8,000 エントリ未満にしてくださ
い。
6. NE1GSHP-8S の回線をミラーポートとして使用する場合,以下を実施してください。
116
4. port-mirroring(ポートミラーリング情報)
• NE1GSHP-8S で送信フレームをモニターする場合,モニターポートのアグリゲートキュー設定と同一
の設定を実施してください。また,複数のモニターポートを一つのミラーポートから送信する場合,
全モニターポートのアグリゲートキューの帯域を網羅する設定を実施してください。設定例を次に示
します。
[ モニターポート(0/0-1)のアグリゲートキュー設定 ]
(config)# interface ethernet 0/0
(conf-ethernet-0/0)# traffic-shape default peak-rate 5M min-rate 1M
(conf-ethernet-0/0)# traffic-shape rate-guaranteed-queueing 1 peak-rate
10M min-rate 1M priority
(conf-ethernet-0/0)# interface ethernet 0/1
(conf-ethernet-0/1)# traffic-shape default peak-rate 5M min-rate 1M
(conf-ethernet-0/1)# traffic-shape rate-guaranteed-queueing 1 peak-rate
10M
(conf-ethernet-0/1)# exit
(config)#
[ ミラーポート(0/2)のアグリゲートキュー設定 ]
(config)# interface ethernet 0/2
(conf-ethernet-0/2)# traffic-shape default peak-rate 10M min-rate 1M
(conf-ethernet-0/2)# traffic-shape rate-guaranteed-queueing 10 peak-rate
20M min-rate 1M priority
(conf-ethernet-0/2)# exit
(config)#
• NE1GSHP-8S で受信フレームをモニターする場合,ミラーポートに対しデフォルトアグリゲート
キューの設定を実施してください。設定例を次に示します。
[ ミラーポート (0/2) のアグリゲートキュー設定 ]
(config)# interface ethernet 0/2
(conf-ethernet-0/2)# traffic-shape default peak-rate 100M min-rate 1M
(conf-ethernet-0/2)# exit
(config)#
• 受信フレームのモニターポートが NE1GSHP-8S 以外の場合,デフォルトアグリゲートキューの設定を
実施してください。設定例を次に示します。
[ ミラーポート (0/2) のアグリゲートキュー設定 ]
(config)# interface ethernet 0/2
(conf-ethernet-0/2)# traffic-shape default peak-rate 100M min-rate 1M
(conf-ethernet-0/2)# exit
(config)#
7. 出力回線の NIF が NE1GSHP-4S,NE1GSHP-8S の場合,最大フレーム長は 2000 オクテットになりま
す。
8. モニターポートとミラーポートを同じポートに設定しないでください。
117
4. encapsulation dot1q(Tag-VLAN 連携情報)
encapsulation dot1q(Tag-VLAN 連携情報)
Ethernet 回線,またはリンクアグリゲーショングループのサブインタフェースで,Tag-VLAN 連携回線のコ
ンフィグレーションを設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-*.* => なし
[入力形式]
情報の設定
encapsulation dot1q {<vlan_id> | untag}
情報の削除
no encapsulation dot1q
[パラメータ]
<vlan_id>
VLAN ID を指定します。
1. 値の設定範囲
1 ~ 4095
untag
untag を指定します。
[関連コマンド]
interface ethernet(ライン情報)
interface lag(リンクアグリゲーション情報)
ip address(IP 情報)
[注意事項]
1. 同一 Line 内および同一リンクアグリゲーショングループ内の Tag-VLAN 連携回線に対して,VLAN ID
の重複指定はできません。
118
4. shutdown(Tag-VLAN 連携情報)
shutdown(Tag-VLAN 連携情報)
該当の Tag-VLAN 連携回線を非運用状態にします。
また,SNMP の SetRequest オペレーションを用いて SNMP マネージャから本コマンドを設定することがで
きます。
SNMP の SetRequest オペレーションを用いて本コマンドを設定した場合,その設定はコンフィグレーショ
ンに反映されます。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-*.* => なし
[入力形式]
情報の設定
shutdown
情報の削除
no shutdown
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
なし
119
4. snmp trap link-status
snmp trap link-status
SNMP link down/up Trap の抑止を行います。
本コマンドを指定しなかった場合,default の動作は snmp trap link-status になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-*.* => なし
[入力形式]
SNMP link down/up Trap の抑止の解除
snmp trap link-status
SNMP link down/up Trap の抑止の設定
no snmp trap link-status
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
なし
120
4. description(Tag-VLAN 連携情報)
description(Tag-VLAN 連携情報)
補足説明を設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-*.* => なし
[入力形式]
情報の設定
description <strings>
情報の削除
no description
[パラメータ]
<strings>
補足説明を設定します。Tag-VLAN に関するメモとしてご使用いただけます。
description の定義は装置当たり,最大 1000 エントリ定義可能です。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は NULL です。
2. 値の設定範囲
64 字以内の文字列をダブルクォート(")で囲んで設定します。入力可能な文字は,英数字と特殊
文字です。ただし,入力文字列に,スペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列をダブル
クォート(")で囲まなくても入力可能です。
詳細については,「表 1-5 文字コード一覧」を参照してください。
ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
ダブルクォート(”),大カッコ始め({),大カッコ終わり(}),シングルクォート(’),セミコロ
ン(;),ドル($),逆シングルクォート(‘)
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
encapsulation dot1q を指定している場合だけ設定できます。
121
4. interface loopback(loopback インタフェースの設定)
interface loopback(loopback インタフェースの設定)
loopback インタフェースモードに遷移し,loopback インタフェースに関するコンフィグレーションを設定
します。
本コマンド削除時は,interface loopback モード配下に設定されているコンフィグレーションの一括削除を行
います。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-loopback
conf-rmEthernet => conf-loopback【IP8800/S400】
conf-mgmtPort => conf-loopback【IP8800/S300】
conf-maintenance-* => conf-loopback【IP8800/S300】
conf-ethernet-*/* => conf-loopback
conf-ethernet-*/*.* => conf-loopback
conf-pos-*/* => conf-loopback【IP8800/S400】
conf-lag-* => conf-loopback
conf-lag-*.* => conf-loopback
conf-vlan-* => conf-loopback
conf-tunnel-* => conf-loopback
conf-loopback => conf-loopback
[入力形式]
情報の設定
interface loopback
情報の削除
no interface loopback
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. 削除コマンド実行時,削除の途中でエラーとなる場合があります。エラーとなった場合は show
running-config コマンドで内容を確認して,再度実行してください。この際,前提条件となるコンフィ
グレーションコマンドの削除が必要となる場合があります。例えば,削除対象インタフェースがルー
ティングプロトコルで指定されていると,削除に失敗します。この場合,show running-config コマンド
で内容を確認し,ルーティングプロトコルで設定されているインタフェース指定を削除してから,再
度,削除コマンドを実行してください。
2. コンフィグレーションの一括削除時は,各削除対象コマンドの注意事項を参照してください。
122
5
レイヤ 2 情報
bridge-group vlan-type(VLAN 情報)
bridge acquire(VLAN の起動)
bridge-group protocol(プロトコル名称)
bridge-group(Untagged ポート/ Tagged ポート)
bridge-group tag-translate
bridge-group uplink-vlan(アップリンク VLAN 情報)
bridge-group uplink-port(アップリンクポート情報)
bridge-group uplink-block(アップリンクブロック情報)
bridge-group block-port(ブロックポート情報)
bridge-group private-vlan(プライベート VLAN 情報)
bridge-group bpdu-forwarding(フォワーディング情報)
bridge-group eapol-forwarding(フォワーディング情報)
bridge-group mac【IP8800/S400】
interface vlan(VLAN インタフェースモードへの移行)
description(補足説明)
vlan-mac(VLAN の MAC アドレス)
vlan-mac-prefix(VLAN ごと MAC アドレス情報)
tag-ethertype(VLAN TPID 情報)
bridge protocol(プロトコル VLAN 情報)
vlan-tunneling enable(VLAN トンネリング情報)
bridge drop-unknown(未定義フレーム廃棄機能情報)
bridge-group age-time(エージング条件)
bridge age-time(エージング時間)
bridge-group disable-learning(MAC アドレス学習の停止)
123
bridge limit-learning(MAC アドレステーブルの学習制限)
bridge address(スタティックエントリ情報)
no bridge
spanning-tree edge-port(エッジポートの設定)
spanning-tree link-type(ポートのリンクタイプ)
spanning-tree loop-guard(ループガード)
spanning-tree root-guard(ルートガード)
spanning-tree single(スパニングツリー情報(single))
spanning-tree single protocol(使用プロトコル(single))
spanning-tree single hello-time(BPDU の送信間隔(single))
spanning-tree single transmission-limit(最大 BPDU 数(single))
spanning-tree single max-age-time(BPDU の最大有効時間(single))
spanning-tree single forward-delay-time(ポートの状態遷移時間(single))
spanning-tree single bridge-priority(ブリッジ優先度(single))
spanning-tree single path-cost-mode(パスコストモード(single))
spanning-tree single port-priority(ポートの優先度(single))
spanning-tree single path-cost(パスコスト値(single))
spanning-tree vlan pvst+(スパニングツリー情報(pvst+))
spanning-tree vlan protocol(使用プロトコル(pvst+))
spanning-tree vlan hello-time(BPDU の送信間隔(pvst+))
spanning-tree vlan transmission-limit(最大 BPDU 数(pvst+))
spanning-tree vlan max-age-time(BPDU の最大有効時間(pvst+))
spanning-tree vlan forward-delay-time(ポートの状態遷移時間(pvst+))
spanning-tree vlan bridge-priority(ブリッジ優先度(pvst+))
spanning-tree vlan path-cost-mode(パスコストモード(pvst+))
spanning-tree vlan port-priority(ポートの優先度(pvst+))
spanning-tree vlan path-cost(パスコスト値(pvst+))
spanning-tree mst configuration(MSTP モードへの移行)
no spanning-tree
name(MSTP リージョンの文字列)
revision(MSTP リージョンのリビジョン番号)
spanning-tree mst(MSTP の起動と停止)
124
spanning-tree mst hello-time(BPDU の送信間隔(MSTP))
spanning-tree mst transmission-limit(最大 BPDU 数(MSTP))
spanning-tree mst max-age-time(BPDU の最大有効時間(MSTP))
spanning-tree mst forward-delay-time(ポートの状態遷移時間(MSTP))
instance(MST インスタンスに所属する VLAN の設定)
spanning-tree mst bridge-priority(ブリッジ優先度(MSTP))
spanning-tree mst port-priority(ポートの優先度(MSTP))
spanning-tree mst path-cost(パスコスト値(MSTP))
spanning-tree mst max-hops(BPDU の最大ホップカウント数(MSTP))
gsrp(GSRP 情報)
gsrp-vlan(GSRP 管理 VLAN)
gsrp direct-link-port(ダイレクトリンクポート)
advertise-holdtime(GSRP Advertise フレームの保有時間)
advertise-interval(GSRP Advertise フレームの送信間隔)
selection-pattern(GSRP マスタ,バックアップの選択優先順)
no-neighbor-to-master(GSRP 状態遷移時の動作モード)
backup-lock(バックアップ固定機能)
port-up-delay(アクティブポート数へ反映までの遅延時間)
flush-request-count(GSRP Flush request フレームの送信回数)
gsrp reset-flush-port(ポートリセット機能)
reset-flush-time(ポートダウン時間)
gsrp non-flush-port(GSRP Flush request フレーム送信の抑止先)
layer3-redundancy(レイヤ 3 冗長切替機能)
vlan-group activate(GSRP 機能の設定)
vlan-group vlan(GSRP の VLAN 設定)
vlan-group priority(VLAN グループの優先度)
gsrp exception-port(GSRP 制御対象外ポート)
igmp-snooping(IGMP snooping 機能の有効化)
igmp-snooping(VLAN へ IGMP snooping の設定)
igmp-snooping querier(IGMP クエリア機能)
igmp-snooping multicast-router(マルチキャストルータポートの設定)
mld-snooping(MLD snooping 機能の有効化)
125
mld-snooping(VLAN へ MLD snooping の設定)
mld-snooping querier(MLD クエリア機能)
mld-snooping multicast-router(マルチキャストルータポートの設定)
126
5. bridge-group vlan-type(VLAN 情報)
bridge-group vlan-type(VLAN 情報)
VLAN 情報(VLAN ID,および VLAN タイプ)を指定します。VLAN タイプには,ポート VLAN,プロト
コル VLAN,MAC VLAN を指定できます。
acquire パラメータを指定した場合,当該 VLAN はフレームの送受信を開始します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
ポート VLAN の場合
bridge-group <vlan_no_list> vlan-type port [acquire]
プロトコル VLAN の場合
bridge-group <vlan_no_list> vlan-type protocol [acquire]
MAC VLAN の場合
bridge-group <vlan_no_list> vlan-type mac [acquire]【IP8800/S400】
情報の削除
no bridge-group <vlan_no_list> vlan-type
[パラメータ]
<vlan_no_list>
VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場合は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。初めて指定する VLAN ID が含まれている場合,該当
する VLAN を新規に作成します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
設定・変更時:
ポート VLAN:1 ~ 4095
プロトコル VLAN, MAC VLAN:2 ~ 4095
削除時:2 ~ 4095
vlan-type { port | protocol | mac }
VLAN タイプを指定します。
port:ポート VLAN として VLAN を作成する場合に指定します。
protocol:プロトコル VLAN として VLAN を作成する場合に指定します。
mac:MAC VLAN として VLAN を作成する場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
port,protocol,mac を指定できます。
127
5. bridge-group vlan-type(VLAN 情報)
acquire
指定した VLAN の全フレームの送受信を開始します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
フレームの送受信を実施しません。
[関連コマンド]
interface ethernet(ライン情報)
encapsulation dot1q(Tag-VLAN 連携情報)
bridge-group,bridge-group private-vlan,bridge drop-unknown,vlan-tunneling enable(VLAN 情報)
[注意事項]
1. 既に他の VLAN タイプが指定されている VLAN ID に対して,異なる VLAN タイプを指定することはで
きません。一旦,削除してから,指定してください。
2. デフォルト VLAN の定義(VLAN ID=1)はコンフィグレーションファイル上に常に存在し,削除でき
ません。デフォルト VLAN の初期状態は,すべてのポートが Untagged ポートとして所属しますが,コ
ンフィグレーション上に Untagged ポート定義は存在しません。ほかのコンフィグレーション※によっ
て,ポートは自動的にデフォルト VLAN から除外されます。コンフィグレーションで明示的に
Untagged ポートを指定することで自動的な除外を防げます。
注※ デフォルト VLAN から自動的に除外するポートを次に示します。
• ポート VLAN に Untagged ポートを設定
• Line,もしくはリンクアグリゲーショングループに対して IP アドレスを設定
• Tag-VLAN 連携機能を設定
• bridge drop-unknown コマンドで指定したポート
• vlan-tunneling enable コマンドで VLAN トンネリング情報を定義している場合は,全ポートを自動的
に除外します
3. デフォルト VLAN で設定できるパラメータの項目,およびデフォルト VLAN 固有の動作について次に
示します。
• bridge-group vlan-type コマンド
bridge-group vlan-type コマンドでは,次のようになります。
項番
パラメータ
デフォルト VLAN 固有の動作
ユーザの設定可否
1
<vlan_no_list>
△(固定値)
2
vlan-type port
△(固定値)
3
vlan-type protocol
×
プロトコル VLAN
4
vlan-type mac
×
MAC VLAN
装置起動時に定義されます。
「1」固定。変更と削除不可。
ポート VLAN
(凡例)△:固定値で設定可能 ×:設定不可 -:該当しない
4. acquire パラメータを指定してコンフィグレーションを入力した場合,以下の 2 つのコンフィグレー
ションが保存されます。
bridge-group <vlan_no_list> vlan-type {port | protocol | mac}
bridge <vlan_no_list> acquire
128
5. bridge acquire(VLAN の起動)
bridge acquire(VLAN の起動)
指定した VLAN の全フレームの送受信を開始します。
本コマンドを指定しなかった場合,フレームの送受信を実施しません。
また,SNMP の SetRequest オペレーションを用いて SNMP マネージャから本コマンドを設定することがで
きます。
SNMP の SetRequest オペレーションを用いて本コマンドを設定した場合,その設定はコンフィグレーショ
ンに反映されます。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
bridge <vlan_no_list> acquire
情報の削除
no bridge <vlan_no_list> acquire
[パラメータ]
<vlan_no_list>
起動対象の VLAN を VLAN ID で指定します。VLAN ID を複数指定する場合は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 4095
acquire
指定した VLAN の全フレームの送受信を開始します。
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
現用コンフィグレーションの変更によってポートを設定または削除する場合には,次の注意事項がありま
す。
• 本コマンドでポートに対する設定もしくは削除を行う場合,1 回のコンフィグレーションコマンド入力
でリスト指定できる範囲は,各ポート上に設定する全 VLAN の延べポート数の合計値※によって以下の
制限があります。
(a) 現用コンフィグレーションの変更を実施する装置で,LACP のように制御フレームを 10 秒以下の
時間間隔で送受信して接続状態を確認するプロトコルを使用している場合は,4,096 個以下となるよう
にしてください。この条件を満たさない場合,プロトコルの制御フレームの送受信に遅延が生じて接続
状態の確認ができないことがあります。
129
5. bridge acquire(VLAN の起動)
(b) (a) に記載のようなプロトコルを使用していない場合,8,192 個以下となるようにしてください。
注※ 延べポート数の合計値
例えば,8 個のポート上でそれぞれ VLAN を 1,024 個設定する場合,合計値は 1,024 × 8=8,192 個とな
ります。
(例)
vlan2 ~ vlan4095 に Tagged ポート 0/0-11 が属している場合に,すべての VLAN を起動する操作手順例
を次に説明します。
4,094 個の VLAN に属するポートを 12 個起動するので,操作対象の延べポート数は 4,094 × 12 =
49,128 です。1 回のコマンド入力につき延べポート数が 4,096 以下になるように,13 回に分割してコ
マンドを入力します。
(config)# bridge 2-342 acquire
(config)# bridge 343-684 acquire
(config)# bridge 685-1025 acquire
(config)# bridge 1026-1366 acquire
(config)# bridge 1367-1707 acquire
(config)# bridge 1708-2048 acquire
(config)# bridge 2049-2389 acquire
(config)# bridge 2390-2730 acquire
(config)# bridge 2731-3071 acquire
(config)# bridge 3072-3412 acquire
(config)# bridge 3413-3753 acquire
(config)# bridge 3754-4094 acquire
(config)# bridge 4095 acquire
(config)#
130
5. bridge-group protocol(プロトコル名称)
bridge-group protocol(プロトコル名称)
プロトコル VLAN に使用するプロトコル名称を設定します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
bridge-group <vlan_no_list> protocol <protocol_name_list>
情報の削除
no bridge-group <vlan_no_list> protocol <protocol_name_list>
[パラメータ]
<vlan_no_list>
プロトコル名称を設定するプロトコル VLAN の VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場
合は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
protocol <protocol_name_list>
プロトコル VLAN のプロトコル名称を指定します。本パラメータは該当 VLAN がプロトコル VLAN
の場合だけ指定できます。一つの VLAN に複数のプロトコル名称を適用でき,スペースで区切って一
括して指定できます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
予約名称または bridge protocol コマンドで定義したプロトコル名称
予約名称一覧:
bridge protocol コマンドのパラメータ
予約名称
ipv4
ethertype 0800
ethertype 0806
ipv6
ethertype 86DD
ipx
ethertype 8137
appletalk
snap-ethertype 809B
snap-ethertype 80F3
3. 本パラメータ使用時の注意事項
・プロトコル VLAN に IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスを設定して使用する場合,該当するプロ
トコルを本パラメータで指定する必要があります。
・装置全体で定義できるプロトコル値(ethertype 値,llc 値,snap-ethertype 値)は最大 16 種類で
す。
131
5. bridge-group protocol(プロトコル名称)
[関連コマンド]
bridge protocol(VLAN 情報)
[注意事項]
なし
132
5. bridge-group(Untagged ポート/ Tagged ポート)
bridge-group(Untagged ポート/ Tagged ポート)
該当する VLAN に所属させ,Untagged ポートもしくは,Tagged ポートとして使用します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
Untagged ポート指定の場合
bridge-group <vlan_no_list>
Tagged ポート指定の場合
bridge-group <vlan_no_list> tag
情報の削除
no bridge-group <vlan_no_list>
[パラメータ]
<vlan_no_list>
VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場合は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内の全ての VLANID を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 4095
tag
指定ポートを該当 VLAN の所属とし,Tagged ポートとして運用します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
指定ポートを Untagged ポートとして運用します。
[関連コマンド]
interface ethernet(ライン情報)
encapsulation dot1q(Tag-VLAN 連携情報)
interface lag(リンクアグリゲーション情報)
bridge-group tag-translate,bridge protocol,bridge-group private-vlan(VLAN 情報)
[注意事項]
1. Untagged ポートとして定義できるポートおよびリンクアグリゲーションは次のとおりです。
• Line またはリンクアグリゲーションに対して IP アドレスを設定していない。
• Line またはリンクアグリゲーションに対して Tag-VLAN 連携機能を設定していない。
【ポート VLAN の場合】
・ほかのポート VLAN の Untagged ポートとして指定されていない。
133
5. bridge-group(Untagged ポート/ Tagged ポート)
【プロトコル VLAN の場合】
・ほかの VLAN(ポート/プロトコル/ MAC)の Tagged ポートとして指定されていない。
・同じプロトコル名称を指定したプロトコル VLAN の Untagged ポートとして指定されていない。
・MAC VLAN の Untagged ポートとして指定されていない。
【MAC VLAN の場合】
・該当ポートが MAC VLAN が動作する PSU 上のポートである。
・リンクアグリゲーショングループに属するポートとして指定されている全ポートが MAC VLAN
が動作する PSU 上のポートである。
・リンクアグリゲーショングループに属するポートを含まない。
・他の VLAN(ポート/プロトコル/ MAC)の Tagged ポートとして指定されていない。
・プロトコル VLAN の Untagged ポートとして指定されていない。
【プライベート VLAN の場合】
・bridge-group private-vlan(プライベート VLAN 情報)の[注意事項]を参照してください。
2. Tagged ポートとして定義できるポートおよびリンクアグリゲーションは次のとおりです。
• Line またはリンクアグリゲーションに対して IP アドレスを設定していない。
• Line またはリンクアグリゲーションに対して Tag-VLAN 連携機能を設定していない。
• ほかのプロトコル VLAN の Untagged ポートに指定されていない。
• ほかの MAC VLAN の Untagged ポートとして指定されていない。
【MAC VLAN の場合】
・リンクアグリゲーショングループに属するポートを含まない。
【プライベート VLAN の場合】
・bridge-group private-vlan(プライベート VLAN 情報)の[注意事項]を参照してください。
3. Untagged ポートまたは Tagged ポートを定義したポート,またはリンクアグリゲーショングループに対
して IP アドレスを設定することはできません。
4. Untagged ポートまたは Tagged ポートに指定する場合,link-aggregation-group コマンドで指定されている
ポートは,該当するすべてのポートを同時に指定する必要があります。
5. oc48pos または oc192pos であるポートは指定できません。【IP8800/S400】
6. 現用コンフィグレーションの変更によってポートを追加または削除する場合には,次の注意事項があり
ます。
• 本コマンドでポートまたはリンクアグリゲーションを追加または削除する場合,1 回のコンフィグ
レーションコマンド入力では 1 個となるように追加または削除してください。この条件を満たさない
場合,本装置を経由する通信が一時的に停止する場合があります。
7. 現用コンフィグレーションの変更によって Tagged ポートを追加または削除する場合には,次の注意事
項があります。
• 本コマンドでポートを追加もしくは削除する場合,1 回のコンフィグレーションコマンド入力でリス
ト指定できる範囲は,各ポート上に設定できる全 VLAN の延べポート数の合計値※によって以下の制
限があります。
(a) 現用コンフィグレーションの変更を実施する装置で,LACP のように制御フレームを 10 秒以下
の時間間隔で送受信して接続状態を確認するプロトコルを使用している場合は,4,096 個以下となる
ようにしてください。この条件を満たさない場合,プロトコルの制御フレームの送受信に遅延が生じ
て接続状態の確認ができないことがあります。
(b) (a) に記載のようなプロトコルを使用していない場合,8,192 個以下となるようにしてください。
コマンドレベルで数値チェックをしているので,この条件を満たさないコマンド入力はできません。
注※ 延べポート数の合計値
134
5. bridge-group(Untagged ポート/ Tagged ポート)
例えば,8 個のポート上でそれぞれ VLAN を 1,024 個設定する場合,合計値は 1,024 × 8=8,192 個
となります。
(例)
vlan2 ~ vlan4095 に Tagged ポート 0/0-11 が属している場合に,ポート 0/0-3 をすべての VLAN か
ら削除する操作手順例を次に説明します。
4,094 個の VLAN に属するポートを 4 個削除するので,操作対象の延べポート数は 4,094 × 4 =
16,376 です。1 回のコマンド入力につき延べポート数が 4,096 以下になるように,4 回に分割して
コマンドを入力します。
(config)# interface ethernet 0/0
(conf-ethernet-0/0)# no bridge-group 2-4095
(conf-ethernet-0/0)# interface ethernet 0/1
(conf-ethernet-0/1)# no bridge-group 2-4095
(conf-ethernet-0/1)# interface ethernet 0/2
(conf-ethernet-0/2)# no bridge-group 2-4095
(conf-ethernet-0/2)# interface ethernet 0/3
(conf-ethernet-0/3)# no bridge-group 2-4095
(conf-ethernet-0/3)# exit
(config)#
135
5. bridge-group tag-translate
bridge-group tag-translate
該当する VLAN に所属する Tagged ポートに Tag 変換機能を設定します。
Tag 変換機能に関するコマンドを指定しなかった場合,Tag 変換機能を適用しません。VLANTag の ID とし
て当該 VLAN の ID を使用します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
bridge-group <vlan_no> tag-translate <translated_vid>
情報の削除
no bridge-group <vlan_no> tag-translate
[パラメータ]
<vlan_no>
VLAN ID を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
tag-translate <translated_vid>
Tag 変換機能を設定します。VLANTag に使用する TranslatedID を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
[関連コマンド]
interface ethernet(ライン情報)
encapsulation dot1q(Tag-VLAN 連携情報)
interface lag(リンクアグリゲーション情報)
bridge-group,bridge protocol,bridge-group private-vlan(VLAN 情報)
[注意事項]
1. Tag 変換機能を設定するためには,あらかじめ該当のポートに対して Tagged ポートの設定を実施する
必要があります。
2. 同じポートまたはリンクアグリゲーションで VLANTag に使用する ID を重複させることはできません。
以下と重複しないように設定してください。
• ほかの VLAN で指定済みの Translated ID
• Tag 変換未指定の Tagged ポートの VLAN ID
136
5. bridge-group tag-translate
3. Tag 変換機能を設定可能なポートとリンクアグリゲーションの合計は 1VLAN 当たり 16 までです。
4. ポートに指定する場合,link-aggregation-group コマンドで指定されているポートは,該当する全ての
ポートを同時に指定する必要があります。
5. デフォルト VLAN(VLAN 1)では Tag 変換機能は設定できません。
6. Tag 変換機能が設定されている Tagged ポートのコンフィグレーションを削除した場合,Tag 変換機能の
コンフィグレーションも同時に削除されます。
137
5. bridge-group uplink-vlan(アップリンク VLAN 情報)
bridge-group uplink-vlan(アップリンク VLAN 情報)
アップリンク VLAN 機能の使用と,端末接続ポート(該当 VLAN に所属し,アップリンクポートを定義し
ないポート)間の転送抑止タイプを設定します。
アップリンクポートを指定しない場合,すべてのポートで転送が抑止されます。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
bridge-group <vlan_no_list> uplink-vlan { loose | strict }
情報の削除
no bridge-group <vlan_no_list> uplink-vlan
[パラメータ]
<vlan_no_list>
VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場合は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
uplink-vlan { loose | strict }
アップリンク VLAN 機能を有効にします。また,端末接続ポート(該当 VLAN に所属し,アップリ
ンクポートを定義しないポート)間の転送抑止タイプを設定します。
loose:
ブロードキャスト,マルチキャスト,flooding の転送を抑止します。ユニキャストは転送します。
strict:
すべてのフレーム転送を抑止します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
loose または strict
[関連コマンド]
interface ethernet(ライン情報)
encapsulation dot1q(Tag-VLAN 連携情報)
interface lag(リンクアグリゲーション情報)
bridge-group uplink-port(VLAN 情報)
138
5. bridge-group uplink-vlan(アップリンク VLAN 情報)
[注意事項]
1. アップリンクポートを指定しない場合,すべてのポートで転送が抑止されます。
139
5. bridge-group uplink-port(アップリンクポート情報)
bridge-group uplink-port(アップリンクポート情報)
アップリンクポートを指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
bridge-group <vlan_no_list> uplink-port
情報の削除
no bridge-group <vlan_no_list> uplink-port
[パラメータ]
<vlan_no_list>
VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場合は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
uplink-port
Untagged ポートまたは Tagged ポートとして指定済みのポートおよびリンクアグリゲーションにアッ
プリンクポートを指定します。
[関連コマンド]
interface ethernet(ライン情報)
encapsulation dot1q(Tag-VLAN 連携情報)
interface lag,link-aggregation-group(リンクアグリゲーション情報)
bridge-group uplink-vlan(VLAN 情報)
[注意事項]
1. アップリンクポートを指定しない場合,すべてのポートで転送が抑止されます。
2. アップリンクポート指定時(uplink-port)の注意事項は次のとおりです。
• Untagged ポートまたは Tagged ポートで指定済みのポートおよびリンクアグリゲーションだけ設定で
きます。
• 本コマンドを設定可能なポートとリンクアグリゲーションの合計は,1VLAN 当たり 8 までです。
• uplink-vlan を指定している場合だけ設定できます。
• uplink-port を指定する場合,link-aggregation-group コマンドで指定されているポートは,該当するす
べて(最大 8 ポート)のポートを同時に指定する必要があります。
現用コンフィグレーションの変更によってポートを設定または削除する場合には,次の注意事項がありま
140
5. bridge-group uplink-port(アップリンクポート情報)
す。
• 本コマンドでポートに対する設定もしくは削除を行う場合,1 回のコンフィグレーションコマンド入力
でリスト指定できる範囲は,各ポート上に設定する全 VLAN の延べポート数の合計値※によって以下の
制限があります。
(a) 現用コンフィグレーションの変更を実施する装置で,LACP のように制御フレームを 10 秒以下の
時間間隔で送受信して接続状態を確認するプロトコルを使用している場合は,4,096 個以下となるよう
にしてください。この条件を満たさない場合,プロトコルの制御フレームの送受信に遅延が生じて接続
状態の確認ができないことがあります。
(b) (a) に記載のようなプロトコルを使用していない場合,8,192 個以下となるようにしてください。
注※ 延べポート数の合計値
例えば,8 個のポート上でそれぞれ VLAN を 1,024 個設定する場合,合計値は 1,024 × 8=8,192 個とな
ります。
(例)
vlan2 ~ vlan4095 に Tagged ポート 0/0-11 が属している場合に,ポート 0/0-3 をすべての VLAN でアッ
プリンクポートに指定する操作手順例を次に説明します。
4,094 個の VLAN に属するポートを 4 個設定するので,操作対象の延べポート数は 4,094 × 4 = 16,376
です。1 回のコマンド入力につき延べポート数が 4,096 以下になるように,4 回に分割してコマンドを
入力します。
(config)# interface ethernet 0/0
(conf-ethernet-0/0)# bridge-group 2-4095 uplink-port
(conf-ethernet-0/0)# interface ehternet 0/1
(conf-ethernet-0/1)# bridge-group 2-4095 uplink-port
(conf-ethernet-0/1)# interface ehternet 0/2
(conf-ethernet-0/2)# bridge-group 2-4095 uplink-port
(conf-ethernet-0/2)# interface ehternet 0/3
(conf-ethernet-0/3)# bridge-group 2-4095 uplink-port
(conf-ethernet-0/3)# exit
(config)#
141
5. bridge-group uplink-block(アップリンクブロック情報)
bridge-group uplink-block(アップリンクブロック情報)
アップリンクブロック機能を有効にします。ブロックポート間の転送を抑止します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
bridge-group <vlan_no_list> uplink-block
情報の削除
no bridge-group <vlan_no_list> uplink-block
[パラメータ]
<vlan_no_list>
VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場合は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
uplink-block
アップリンクブロック機能を有効にします。ブロックポート間の転送を抑止します。
[関連コマンド]
interface ethernet(ライン情報)
encapsulation dot1q(Tag-VLAN 連携情報)
interface lag(リンクアグリゲーション情報)
bridge-group block-port(VLAN 情報)
[注意事項]
なし
142
5. bridge-group block-port(ブロックポート情報)
bridge-group block-port(ブロックポート情報)
アップリンクブロック機能で使用するブロックポートを指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
bridge-group <vlan_no_list> block-port
情報の削除
no bridge-group <vlan_no_list> block-port
[パラメータ]
<vlan_no_list>
VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場合は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
block-port
Untagged ポートまたは Tagged ポートとして指定済みのポートおよびリンクアグリゲーションに,
アップリンクブロック機能で使用するブロックポートを指定します。
[関連コマンド]
interface ethernet(ライン情報)
encapsulation dot1q(Tag-VLAN 連携情報)
interface lag,link-aggregation-group(リンクアグリゲーション情報)
bridge-group uplink-block(VLAN 情報)
[注意事項]
1. アップリンクブロックポート指定時(block-port)の注意事項は次のとおりです。
• Untagged ポートまたは Tagged ポートで指定済みのポートおよびリンクアグリゲーションだけ設定で
きます。
• 本コマンドを設定可能なポートとリンクアグリゲーションの合計は,1VLAN 当たり 8 までです。
• uplink-block を指定している場合だけ設定できます。
• ポートに指定する場合,link-aggregation-group コマンドで指定されているポートは,該当するすべて
(最大 8 ポート)のポートを同時に指定する必要があります。
現用コンフィグレーションの変更によってポートを設定または削除する場合には,次の注意事項がありま
す。
143
5. bridge-group block-port(ブロックポート情報)
• 本コマンドでポートに対する設定もしくは削除を行う場合,1 回のコンフィグレーションコマンド入力
でリスト指定できる範囲は,各ポート上に設定する全 VLAN の延べポート数の合計値※によって以下の
制限があります。
(a) 現用コンフィグレーションの変更を実施する装置で,LACP のように制御フレームを 10 秒以下の
時間間隔で送受信して接続状態を確認するプロトコルを使用している場合は,4,096 個以下となるよう
にしてください。この条件を満たさない場合,プロトコルの制御フレームの送受信に遅延が生じて接続
状態の確認ができないことがあります。
(b) (a) に記載のようなプロトコルを使用していない場合,8,192 個以下となるようにしてください。
注※ 延べポート数の合計値
例えば,8 個のポート上でそれぞれ VLAN を 1,024 個設定する場合,合計値は 1,024 × 8=8,192 個とな
ります。
(例)
vlan2 ~ vlan4095 に Tagged ポート 0/0-11 が属している場合に,ポート 0/0-3 をすべての VLAN でアッ
プリンクポートに指定する操作手順例を次に説明します。
4,094 個の VLAN に属するポートを 4 個設定するので,操作対象の延べポート数は 4,094 × 4 = 16,376
です。1 回のコマンド入力につき延べポート数が 4,096 以下になるように,4 回に分割してコマンドを
入力します。
(config)# interface ethernet 0/0
(conf-ethernet-0/0)# bridge-group 2-4095 block-port
(conf-ethernet-0/0)# interface ehternet 0/1
(conf-ethernet-0/1)# bridge-group 2-4095 block-port
(conf-ethernet-0/1)# interface ehternet 0/2
(conf-ethernet-0/2)# bridge-group 2-4095 block-port
(conf-ethernet-0/2)# interface ehternet 0/3
(conf-ethernet-0/3)# bridge-group 2-4095 block-port
(conf-ethernet-0/3)# exit
(config)#
144
5. bridge-group private-vlan(プライベート VLAN 情報)
bridge-group private-vlan(プライベート VLAN 情報)
プライベート VLAN 情報として,次の情報を設定します。
• Primary VLAN と Secondary VLAN の対応付けを行います(private-vlan mapping)。
• Secondary VLAN に対して,Primary VLAN との通信で使用する動作タイプを設定します(private-vlan
type)。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
bridge-group <vlan_no> private-vlan mapping <secondary_vlan_no_list>
bridge-group <vlan_no_list> private-vlan type { isolated | community }
情報の削除
no bridge-group <vlan_no> private-vlan mapping <secondary_vlan_no_list>
no bridge-group <vlan_no_list> private-vlan type
[パラメータ]
<vlan_no>
Primary VLAN の VLAN ID を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
private-vlan mapping <secondary_vlan_no_list>
<vlan_no> に設定した Primary VLAN に対応付ける Secondary VLAN を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
3. 本パラメータ使用時の注意事項
[注意事項]を参照してください。
<vlan_no_list>
Secondary VLAN の VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場合は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
private-vlan type {isolated | community}
<vlan_no_list> に設定した Secondary VLAN に対して動作タイプを指定します。
isolated:
145
5. bridge-group private-vlan(プライベート VLAN 情報)
同一 VLAN 内のポート間の通信を遮断し,Primary VLAN のポートとの間で通信を行います。
community:
同一 VLAN 内のポート間の通信を行い,Primary VLAN との間でも通信を行います。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
isolated または community
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. Secondary VLAN に対する動作タイプの設定は,対応する Primary VLAN が指定されている場合に有効
となります。
2. プライベート VLAN を設定する VLAN では,以下の注意事項があります。
• 対応関係を設定する VLAN 同士で,同じポートを Untagged ポートまたは Tagged ポートに指定できま
せん。
• private-vlan type パラメータ設定は,該当 VLAN が private-vlan mapping <secondary_vlan_no_list> パラ
メータに設定されている場合に有効となります。
• vlan-mac コマンドを指定している VLAN には設定できません。
• リンクアグリゲーションが定義されている VLAN でプライベート VLAN 機能を使用する場合は,リ
ンクアグリゲーションごとに VLAN 指定を行ってください。ポートごとに VLAN 指定を行っている
場合には,プライベート VLAN 機能を使用する事ができません。
146
5. bridge-group bpdu-forwarding(フォワーディング情報)
bridge-group bpdu-forwarding(フォワーディング情報)
BPDU フォワーディング機能を設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,BPDU フォワーディングが実施されません。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
bridge-group <vlan_no_list> bpdu-forwarding
情報の削除
no bridge-group <vlan_no_list> bpdu-forwarding
[パラメータ]
<vlan_no_list>
VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場合は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 4095
bpdu-forwarding
BPDU フォワーディング機能を指定します。
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
なし
147
5. bridge-group eapol-forwarding(フォワーディング情報)
bridge-group eapol-forwarding(フォワーディング情報)
EAPOL フォワーディング機能を設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,EAPOL フォワーディングが実施されません。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
bridge-group <vlan_no_list> eapol-forwarding
情報の削除
no bridge-group <vlan_no_list> eapol-forwarding
[パラメータ]
<vlan_no_list>
VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場合は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 4095
eapol-forwarding
EAPOL フォワーディング機能を指定します。
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
なし
148
5. bridge-group mac【IP8800/S400】
bridge-group mac【IP8800/S400】
MAC VLAN に設定する MAC アドレスを指定します。
本コマンドは,該当 VLAN が MAC VLAN の場合だけ指定できます。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
bridge-group <vlan_no> mac <mac_address>
情報の削除
no bridge-group <vlan_no> mac <mac_address>
[パラメータ]
<vlan_no>
VLAN ID を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
mac <mac_address>
MAC VLAN に設定する MAC アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0000.0000.0000 ~ feff.ffff.ffff
先頭1バイトの最下位ビット ( マルチキャストビット ) が 1 でないこと。
[関連コマンド]
bridge-group vlan-type(VLAN 情報)
[注意事項]
1. 他の VLAN に設定されている MAC アドレスは設定できません。削除してから設定してください。
2. L2 認証機能で動的に設定されている MAC アドレスを指定した場合,L2 認証機能の設定は無効となり,
本コマンドの設定内容が有効となります。
3. BCU 実装メモリが 256MB の場合,設定可能な MAC アドレス数は,装置あたり 1000 個です。
BCU 実装メモリが 512MB 以上の場合,設定可能な MAC アドレス数は,装置あたり 5000 個です。
149
5. interface vlan(VLAN インタフェースモードへの移行)
interface vlan(VLAN インタフェースモードへの移行)
VLAN インタフェースモードに遷移し,VLAN インタフェースに関するコンフィグレーションを設定しま
す。
本コマンド削除時は,interface vlan モード配下に設定されているコンフィグレーションの一括削除を行い
ます。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-vlan-*
conf-rmEthernet => conf-vlan-*【IP8800/S400】
conf-mgmtPort => conf-vlan-*【IP8800/S300】
conf-maintenance-* => conf-vlan-*【IP8800/S300】
conf-ethernet-*/* => conf-vlan-*
conf-ethernet-*/*.* => conf-vlan-*
conf-pos-*/* => conf-vlan-*【IP8800/S400】
conf-lag-* => conf-vlan-*
conf-lag-*.* => conf-vlan-*
conf-vlan-* => conf-vlan-*
conf-tunnel-* => conf-vlan-*
conf-loopback => conf-vlan-*
[入力形式]
情報の設定
interface vlan <vlan_no_list>
情報の削除
no interface vlan <vlan_no>
[パラメータ]
<vlan_no_list>
VLAN インタフェースモードへ移行する VLAN の VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する
場合は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 4095
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. 削除コマンド実行時,削除の途中でエラーとなる場合があります。エラーとなった場合は show
running-config コマンドで内容を確認して,再度実行してください。この際,前提条件となるコンフィ
グレーションコマンドの削除が必要となる場合があります。例えば,削除対象インタフェースがルー
ティングプロトコルで指定されていると,削除に失敗します。この場合,show running-config コマンド
で内容を確認し,ルーティングプロトコルで設定されているインタフェース指定を削除してから,再
度,削除コマンドを実行してください。
2. コンフィグレーションの一括削除時は,各削除対象コマンドの注意事項を参照してください。
150
5. interface vlan(VLAN インタフェースモードへの移行)
3. 削除時,<vlan_no> に1を指定するとデフォルト VLAN は初期状態に戻ります。
151
5. description(補足説明)
description(補足説明)
補足説明を設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は NULL です。
[入力モード => 移行モード]
conf-vlan-* => なし
[入力形式]
情報の設定
description <strings>
情報の削除
no description
[パラメータ]
<strings>
補足説明を設定します。64 文字以内の文字列をダブルクォート(")で囲んで設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
64 字以内の文字列をダブルクォート(")で囲んで設定します。入力できる文字は,英数字と特殊
文字です。ただし,入力文字列に,スペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列をダブル
クォート(")で囲まなくても入力できます。詳細は,「表 1-5 文字コード一覧」を参照願います。
ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
ダブルクォート(”),大カッコ始め({),大カッコ終わり(}),シングルクォート(’
),セミコロ
ン(;),ドル($),逆シングルクォート(`)
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
なし
152
5. vlan-mac(VLAN の MAC アドレス)
vlan-mac(VLAN の MAC アドレス)
VLAN の MAC アドレスとして,vlan-mac-prefix コマンドで指定したアドレスを使用します。本コマンドは
vlan-mac-prefix を設定すると有効になります。
本コマンドを指定しなかった場合,装置単位の MAC アドレスが使用されます。
[入力モード => 移行モード]
conf-vlan-* => なし
[入力形式]
情報の設定
vlan-mac
情報の削除
no vlan-mac
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
vlan-mac-prefix(VLAN 情報)
[注意事項]
1. シェーパ付き SFP(NE1GSHP-4S,NE1GSHP-8S)の場合,vlan-mac-prefix コマンドで指定したアドレ
スは使用できません。
2. vlan-mac コマンドを設定すると,本装置がレイヤ 3 中継(自発・自宛を含む)を行う場合に使用する
MAC アドレスが,装置 MAC アドレスから VLAN ごと MAC アドレスに変更されます(削除時はその
逆です)。そのため,運用中の VLAN に設定すると,隣接するレイヤ 3 装置(ルータ,レイヤ 3 スイッ
チ,端末)が ARP プロトコルで学習した MAC アドレスと,本装置の VLAN ごと MAC アドレスが不
一致となり,一時的に通信ができなくなる場合があります。
153
5. vlan-mac-prefix(VLAN ごと MAC アドレス情報)
vlan-mac-prefix(VLAN ごと MAC アドレス情報)
VLAN ごと MAC アドレスのプレフィックスを設定します。
本コマンドで指定した <mac_address>/<mask> を基準に,VLAN ごとに自動的に付けた番号を下位ビット部
に配置して MAC アドレスを生成します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定・変更
vlan-mac-prefix <mac_address>/<mask>
情報の削除
no vlan-mac-prefix
[パラメータ]
<mac_address>/<mask>
VLAN ごとに,使用する MAC アドレスを設定します。
<mac_address>:
MAC アドレスのプレフィックスを指定します。
<mask>:
<mac_address> から使用する上位ビット(マスク長)を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
mask:8 ~ 34
3. 本パラメータ使用時の注意事項
マルチキャスト MAC アドレス※は設定できません。
注※ 先頭バイトの最下位ビットが 1 のアドレス。
[関連コマンド]
vlan-mac(VLAN 情報)
[注意事項]
1. 本コマンドで設定する VLAN ごと MAC アドレスは,本装置がレイヤ 3 中継(自発・自宛を含む)を行
う場合に使用します。そのため,運用中に値を変更すると,隣接するレイヤ 3 装置(ルータ,レイヤ 3
スイッチ,端末)が ARP プロトコルで学習した MAC アドレスと,本装置の VLAN ごと MAC アドレ
スが不一致となり,一時的に通信ができなくなる場合があります。
154
5. tag-ethertype(VLAN TPID 情報)
tag-ethertype(VLAN TPID 情報)
VLAN Tag の TPID を設定します。
本コマンドで装置全体のデフォルト値を設定します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定・変更
tag-ethertype <tpid>
情報の削除
no tag-ethertype
[パラメータ]
<tpid>
本装置が付ける VLAN-Tag の TPID 値を設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
4 けたの 16 進数
[関連コマンド]
tpid-8100(ライン情報)
encapsulation dot1q(Tag-VLAN 連携情報)
[注意事項]
1. 本コマンドの設定は Tag-VLAN 連携機能にも適用します。
2. 本コマンドはライン情報定義の tpid-8100 コマンドと併用できます。tpid-9100 コマンドとは同時に利用
できません。
155
5. bridge protocol(プロトコル VLAN 情報)
bridge protocol(プロトコル VLAN 情報)
プロトコル VLAN 用のプロトコル名称とそのプロトコル値を設定します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定・変更
bridge protocol <protocol_name> [ { ethertype <hex> ... | llc <hex> ... | snap-ethertype <hex> ... } ]
情報の削除
no bridge protocol <protocol_name>
no bridge protocol <protocol_name> { ethertype <hex> ... | llc <hex> ... | snap-ethertype <hex> ... }
[パラメータ]
<protocol_name>
プロトコル VLAN の設定に使用するプロトコル名称を定義します。次の表に示すプロトコル名称が予
約名称として登録されています。本コマンドはその他のプロトコルをユーザ定義する際に使用します。
予約名称一覧:
bridge protocol コマンドのパラメータ
予約名称
ipv4
ethertype 0800
ethertype 0806
ipv6
ethertype 86DD
ipx
ethertype 8137
appletalk
snap-ethertype 809B
snap-ethertype 80F3
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
14 文字以内の文字列
3. 本パラメータ使用時の注意事項
予約名称のパラメータは変更できません。
ethertype <hex>
EthernetV2 形式フレームの EtherType 値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし
2. 値の設定範囲
4 けたの 16 進数
3. 本パラメータ使用時の注意事項
予約名称またはユーザ定義によって定義済みの EtherType 値は指定できません。
llc <hex>
802.3 形式フレームの LLC 値(DSAP,SSAP)を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし
156
5. bridge protocol(プロトコル VLAN 情報)
2. 値の設定範囲
4 けたの 16 進数
3. 本パラメータ使用時の注意事項
予約名称またはユーザ定義によって定義済みの LLC 値は定義できません。
snap-ethertype <hex>
802.3 形式フレームの EtherType 値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし
2. 値の設定範囲
4 けたの 16 進数
3. 本パラメータ使用時の注意事項
予約名称またはユーザ定義によって定義済みの EtherType 値は定義できません。
[関連コマンド]
bridge-group vlan-type(VLAN 情報)
[注意事項]
1. 同一のプロトコル値(ethertype,llc,snap-ethertype)を異なるプロトコル名称に対して指定できませ
ん。また,予約名称に登録されている値を別のプロトコル名称に対して指定できません。
157
5. vlan-tunneling enable(VLAN トンネリング情報)
vlan-tunneling enable(VLAN トンネリング情報)
VLAN トンネリング機能を有効にします。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
vlan-tunneling enable
情報の削除
no vlan-tunneling enable
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
bridge-group vlan-type(VLAN 情報)
[注意事項]
なし
158
5. bridge drop-unknown(未定義フレーム廃棄機能情報)
bridge drop-unknown(未定義フレーム廃棄機能情報)
未定義の VLAN-Tag を持つフレームを廃棄する機能を設定します。
[入力モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
bridge drop-unknown
情報の削除
no bridge drop-unknown
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
interface lag,link-aggregation-group(リンクアグリゲーション情報)
[注意事項]
1. link-aggregation-group コマンドで登録されているポートの場合,該当するリンクアグリゲーショング
ループのポートすべてを同時に指定する必要があります。
159
5. bridge-group age-time(エージング条件)
bridge-group age-time(エージング条件)
MAC アドレステーブルエントリに関するエージング条件を設定します。指定 VLAN のエージング時間を
指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,エージング時間の初期値は 300 秒になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
bridge-group <vlan_no_list> age-time <seconds>
情報の削除
no bridge-group <vlan_no_list> age-time
[パラメータ]
<vlan_no_list>
VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場合は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。指定範囲に設定条件を満たさない VLAN が一つでも
指定されていた場合はエラーとします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 4095
3. 本パラメータ使用時の注意事項
次の VLAN ID は指定できません。
・定義されていない VLAN ID
age-time <seconds>
エージング時間を設定します。0 指定時はエージングなしとなります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0,10 ~ 1,000,000(秒)
[関連コマンド]
bridge age-time(VLAN 情報)
[注意事項]
なし
160
5. bridge age-time(エージング時間)
bridge age-time(エージング時間)
装置としてのエージング時間のデフォルト値を設定します。
ただし,VLAN 指定でエージング時間が設定されている場合,そちらが有効になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
bridge age-time <seconds>
情報の削除
no bridge age-time
[パラメータ]
age-time <seconds>
装置としてのエージング時間のデフォルト値を設定します。ただし,VLAN 指定で設定している場合
はそちらが有効になります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0,10 ~ 1,000,000(秒)
[関連コマンド]
bridge-group age-time(VLAN 情報)
[注意事項]
なし
161
5. bridge-group disable-learning(MAC アドレス学習の停止)
bridge-group disable-learning(MAC アドレス学習の停
止)
MAC アドレスの学習を停止します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
bridge-group <vlan_no_list> disable-learning
情報の削除
no bridge-group <vlan_no_list> disable-learning
[パラメータ]
<vlan_no_list>
VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場合は範囲指定ができます。
指定した VLAN で MAC アドレス学習を停止します。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。指定範囲に設定条件を満たさない VLAN が一つでも
指定されていた場合はエラーとします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 4095
3. 本パラメータ使用時の注意事項
次の VLAN ID は指定できません。
・定義されていない VLAN ID
disable-learning
MAC アドレスの学習を停止します。
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
なし
162
5. bridge limit-learning(MAC アドレステーブルの学習制限)
bridge limit-learning(MAC アドレステーブルの学習制
限)
MAC アドレステーブルの学習制限に関する項目を設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
bridge limit-learning <limits> {forward|discard}
情報の削除
no bridge limit-learning
[パラメータ]
limit-learning <limits>
MAC アドレステーブルの学習制限値を設定します。制限値はダイナミックに学習するエントリの最
大値です。0 を指定すると MAC アドレス学習によるエントリの登録ができなくなります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 100,000
{ forward | discard }
MAC アドレステーブルの学習制限値を超えた場合に,未学習のフレームを転送するか廃棄するかを
指定します。
forward:転送します。
discard:廃棄します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
forward または discard
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. 本コマンドでリンクアグリゲーションのポートを指定し,かつ該当リンクアリゲーションのポートが複
数 PSU にわたっていた場合,学習制限に達した直後も該当リンクアグリゲーションのおのおののポー
トから未学習フレームを同時かつ継続的に受信続けると,学習制限に達した旨の警告メッセージが頻発
する場合があります。PSU 間の MAC アドレステーブル同期処理に伴うものであり,通常運用では数秒
から数十秒でメッセージ出力は収まります。【IP8800/S400】
163
5. bridge address(スタティックエントリ情報)
bridge address(スタティックエントリ情報)
スタティックエントリに関する項目を設定します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
bridge <vlan_no> address <mac_address> {interface { ethernet <nif_no>/<line_no> | lag <lag_no_list> } | discard
}
情報の削除
no bridge <vlan_no> address <mac_address>
[パラメータ]
<vlan_no>
VLAN ID を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 4095
address <mac_address>
スタティックエントリで登録する MAC アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0000.0000.0000 ~ FFFF.FFFF.FFFF
ただし,マルチキャスト MAC アドレス(先頭バイトの最下位ビットが 1 のアドレス)は設定でき
ません。
3. 本パラメータ使用時の注意事項
・プライベート VLAN で対応関係を設定している VLAN で,スタティックエントリに同じ MAC
アドレスは指定できません。
{interface { ethernet <nif_no>/<line_no> | lag <lag_no_list> } | discard}
スタティックエントリで登録する MAC アドレステーブルの出力先ポートを指定します。
interface ethernet <nif_no>/<line_no>
NIF 番号,Line 番号を指定します。指定できる NIF 番号および Line 番号の値の範囲は,「1.2 コ
マンド引数,オプションに指定できる値」を参照してください。
interface lag <lag_no_list>
リンクアグリゲーション番号を指定します。リンクアグリゲーション番号を複数指定する場合は
範囲指定ができます。
•【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべてのリンクアグリゲーション番号を指定します。指定範囲に設定条件を満たさな
いリンクアグリゲーション番号が一つでも指定されていた場合はエラーとします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
164
5. bridge address(スタティックエントリ情報)
省略できません。
2. 本パラメータ使用時の注意事項
・単一のポートまたは単一のリンクアグリゲーションだけ指定できます。
・<nif_no>/<line_no> で指定する場合,link-aggregation-group コマンドで登録されているポート
の場合,該当するリンクアグリゲーショングループのポートすべてを同時に指定する必要が
あります。
・デフォルト VLAN(VLAN 1) に対し address <mac_address> を設定する場合,VLAN 1 で
bridge-group(Untagged ポート/ Tagged ポート ) を明示的に指定する必要があります。
discard
中継しないでフレームを廃棄します。
[関連コマンド]
link-aggregation-group(リンクアグリゲーション情報)
[注意事項]
なし
165
5. no bridge
no bridge
VLAN 情報のコンフィグレーションの一括削除を行います。
削除対象コマンドは下記となります。
表 5-1 削除対象コマンド一覧表
削除対象コマンド
VLAN ID 未指定
VLAN ID 指定
( 該当 VLAN の場
合)
bridge-group vlan-type(VLAN 情報)
○
○
bridge acquire(VLAN の起動)
○
○
bridge-group protocol(プロトコル名称)
○
○
bridge-group(Untagged ポート/ Tagged ポート)
○
○
bridge-group tag-translate
○
○
bridge-group uplink-vlan(アップリンク VLAN 情報)
○
○
bridge-group uplink-port(アップリンクポート情報)
○
○
bridge-group uplink-block(アップリンクブロック情報)
○
○
bridge-group block-port(ブロックポート情報)
○
○
bridge-group private-vlan(プライベート VLAN 情報)
○
○
bridge-group bpdu-forwarding(フォワーディング情報)
○
○
bridge-group eapol-forwarding(フォワーディング情報)
○
○
bridge-group mac【IP8800/S400】
○
○
interface vlan(VLAN インタフェースモードへの移行)
○
○
bridge protocol(プロトコル VLAN 情報)
○
×
bridge drop-unknown(未定義フレーム廃棄機能情報)
○
×
bridge-group age-time(エージング条件)
○
○
bridge age-time(エージング時間)
○
×
vlan-mac-prefix
○
×
vlan-tunneling enable
○
×
tag-ethertype
○
×
bridge-group disable-learning(MAC アドレス学習の停止)
○
○
bridge limit-learning(MAC アドレステーブルの学習制限)
○
×
bridge address(スタティックエントリ情報)
○
○
(凡例)○:削除対象 ×:対象外
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
LAN 情報の一括削除
no bridge [<vlan_no>]
166
5. no bridge
[パラメータ]
<vlan_no>
VLAN ID を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべての VLAN ID
2. 値の設定範囲
1 ~ 4095
3. 本パラメータ使用時の注意事項
<vlan_no> を指定しない場合,すべての VLAN ID が削除対象となります。この場合,共通設定に
ついても削除されます。VLAN ID を指定した場合,該当 VLAN ID のコンフィグレーションのみを
削除し,共通設定は削除しません。
<vlan_no> を指定しない場合または,<vlan_no> に1を指定した場合,デフォルト VLAN は初期状
態に戻ります。
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. 指定 VLAN が使用されている場合,削除に失敗することがあります。関連する設定を削除してから,
再度実行してください。
2. <vlan_no> を指定しない場合または,<vlan_no> に1を指定した場合,デフォルト VLAN は初期状態に
戻ります。削除はできません。
3. 各削除対象コマンドの注意事項を参照してください。
4. 本コマンド実行時,削除の途中でエラーとなる場合があります。エラーとなった場合は show
running-config コマンドで内容を確認して,再度実行してください。この際,前提条件となるコンフィ
グレーションコマンドの削除が必要となる場合があります。
167
5. spanning-tree edge-port(エッジポートの設定)
spanning-tree edge-port(エッジポートの設定)
エッジポートを設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree edge-port [ {bpdu-filter | bpdu-guard} ]
情報の削除
no spanning-tree edge-port
[パラメータ]
bpdu-filter
BPDU フィルタ機能を適用します。BPDU フィルタを適用したエッジポートで BPDU を受信した場合,
受信 BPDU を廃棄します。
本パラメータを指定していないエッジポートで BPDU を受信した場合,自動的にスパニングツリー対
象ポート(非エッジポート)となります。
bpdu-guard
BPDU ガード機能を適用します。BPDU ガードを適用したエッジポートで BPDU を受信した場合,該
当ポートを閉塞状態にします。
本パラメータを指定していないエッジポートで BPDU を受信した場合,自動的にスパニングツリー対
象ポート(非エッジポート)となります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし
[関連コマンド]
spanning-tree single,spanning-tree vlan,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
[注意事項]
1. 同一ポートおよびリンクアグリゲーショングループでエッジポート機能とループガード機能を同時に設
定できません。
2. 同一のリンクアグリゲーショングループをポートとリンクアグリゲーショングループの両方で指定でき
ます。その場合,bpdu-filter または bpdu-guard パラメータの設定は同じである必要があります。
3. oc48pos または oc192pos であるポートは指定できません。【IP8800/S400】
4. 本コマンドは,全スパニングツリーに対し共通に適用します。
5. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリーシステム情報を設定でき
ません。
6. 本コマンド投入時に,指定ポートおよびリンクアグリゲーショングループはすぐに Forwarding 状態
(通信可)となるため,ネットワークがループするおそれがあります。
168
5. spanning-tree link-type(ポートのリンクタイプ)
spanning-tree link-type(ポートのリンクタイプ)
ポートおよびリンクアグリゲーショングループにリンクタイプを設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は auto になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree link-type {auto | point-to-point | shared }
情報の削除
no spanning-tree link-type
[パラメータ]
{ auto | point-to-point | shared }
ポートのリンクタイプとして auto,point-to-point,shared のどれかを指定します。IEEE802.1w(RSTP)
による高速トポロジ変更は,ブリッジ間接続が Point-to-Point である必要があります。
auto:全二重ポートの場合は point-to-point,半二重ポートの場合は shared とします。
point-to-point:Point-to-Point 接続されているポートを指定します。
shared:複数の隣接装置が接続されているポートを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
auto,point-to-point,shared のどれか
[関連コマンド]
spanning-tree single,spanning-tree vlan,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
[注意事項]
1. 同一のリンクアグリゲーショングループをポートとリンクアグリゲーショングループの両方で指定でき
ます。その場合,{ auto | point-to-point | shared } のパラメータの設定は同じである必要があります。
2. oc48pos または oc192pos であるポートは指定できません。【IP8800/S400】
3. 本コマンドは,全スパニングツリーに対し共通に適用します。
4. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリーシステム情報を設定でき
ません。
5. point-to-point もしくは全二重ポートで auto を設定した場合,STP 互換モードの自動復旧機能が動作しま
す。shared もしくは半二重ポートで auto を設定した場合,STP 互換モードの自動復旧機能は動作しませ
ん。
169
5. spanning-tree loop-guard(ループガード)
spanning-tree loop-guard(ループガード)
ポートおよびリンクアグリゲーショングループにループガードを設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree loop-guard
情報の削除
no spanning-tree loop-guard
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
spanning-tree single,spanning-tree vlan,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
[注意事項]
1. 同一ポートおよびリンクアグリゲーショングループでエッジポート機能とループガード機能を同時に設
定できません。
2. 同一ポートおよびリンクアグリゲーショングループでループガード機能とルートガード機能を同時に設
定できません。
3. ループガード設定後,装置起動,系切替,ポートの UP(リンクアグリゲーションや NIF などの UP も
含みます),スパニングツリープログラムの再起動,スパニングツリープロトコルの種別変更などを実
施した場合は,ループガードが動作し,ポートがブロックされます。ループガードは,その後 BPDU
を受信するまでは解除されません。
4. オンラインでループガードを設定したタイミングでは,ループガードは動作しません。オンラインで設
定したループガードは,BPDU の受信タイムアウトが発生した時に動作します。
5. 本コマンドは,全スパニングツリーに対し共通に適用します。
6. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリーシステム情報を設定でき
ません。
170
5. spanning-tree root-guard(ルートガード)
spanning-tree root-guard(ルートガード)
ポートおよびリンクアグリゲーショングループにルートガードを設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree root-guard
情報の削除
no spanning-tree root-guard
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
bridge-group(VLAN 情報)
[注意事項]
1. 同一ポートおよびリンクアグリゲーショングループでループガード機能とルートガード機能を同時に設
定できません。
2. 本コマンドは,全スパニングツリーに対し共通に適用します。
171
5. spanning-tree single(スパニングツリー情報(single)
)
spanning-tree single(スパニングツリー情報(single))
シングルスパニングツリーのトポロジ計算を開始します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree single
情報の削除
no spanning-tree single
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree vlan,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. スパニングツリー情報(MSTP)の設定がある場合,スパニングツリー情報(single)を設定できませ
ん。
2. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(single)を設定でき
ません。
3. 本コマンド投入時に,全ポートおよびリンクアグリゲーショングループが Block 状態(通信断)となり
ます。
172
5. spanning-tree single protocol(使用プロトコル(single)
)
spanning-tree single protocol(使用プロトコル(single))
シングルスパニングツリーで使用するプロトコルを指定します。
スパニングツリー運用中にプロトコルを変更した場合,スパニングツリーを再初期化します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は rstp になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree single protocol { rstp | stp }
情報の削除
no spanning-tree single protocol
[パラメータ]
protocol { rstp | stp }
使用するプロトコルを指定します。
スパニングツリー運用中にプロトコルを変更した場合,スパニングツリーを再初期化します。
rstp:IEEE802.1w
stp:IEEE802.1D
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
rstp,または stp
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree vlan,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. スパニングツリー情報(MSTP)の設定がある場合,スパニングツリー情報(single)を設定できませ
ん。
2. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(single)を設定でき
ません。
3. protocol を変更した場合,該当ツリーの全ポートおよびリンクアグリゲーショングループが Block 状態
(通信断)となります。
173
5. spanning-tree single hello-time(BPDU の送信間隔(single)
)
spanning-tree single hello-time(BPDU の送信間隔
(single)
)
本装置が定期的に送信する BPDU の送信間隔を秒単位で指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 2 になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree single hello-time <seconds>
情報の削除
no spanning-tree single hello-time
[パラメータ]
hello-time <seconds>
本装置が定期的に送信する BPDU の送信間隔を秒単位で指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 10
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree vlan,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. 本コマンドで 1 を設定すると,トポロジ変更が発生しやすくなります。
2. スパニングツリー情報(MSTP)の設定がある場合,スパニングツリー情報(single)を設定できませ
ん。
3. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(single)を設定でき
ません。
174
5. spanning-tree single transmission-limit(最大 BPDU 数(single)
)
spanning-tree single transmission-limit(最大 BPDU 数
(single)
)
hello-time 当たりに送信できる最大 BPDU 数を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 3 になります。
spanning-tree single protocol コマンドで rstp(802.1w)を指定した場合だけ有効なコマンドです。
spanning-tree single protocol コマンドで stp(802.1D)を指定した場合は,1秒間当たりに送信できる最大
BPDU 数は 3 固定であり,本コマンドの設定値は参照しません。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree single transmission-limit <count>
情報の削除
no spanning-tree single transmission-limit
[パラメータ]
transmission-limit <count>
hello-time 当たりに送信できる最大 BPDU 数を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 10
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree vlan,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. スパニングツリー情報(MSTP)の設定がある場合,スパニングツリー情報(single)を設定できませ
ん。
2. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(single)を設定でき
ません。
175
5. spanning-tree single max-age-time(BPDU の最大有効時間(single)
)
spanning-tree single max-age-time(BPDU の最大有効時
間(single))
本装置が送信する BPDU の最大有効時間を秒単位で指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 20 になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree single max-age-time <seconds>
情報の削除
no spanning-tree single max-age-time
[パラメータ]
max-age-time <seconds>
本装置が送信する BPDU の最大有効時間を秒単位で指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
6 ~ 40
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree vlan,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. 本コマンドで 20 未満の値を設定すると,トポロジ変更が発生しやすくなります。
2. スパニングツリー情報(MSTP)の設定がある場合,スパニングツリー情報(single)を設定できませ
ん。
3. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(single)を設定でき
ません。
176
5. spanning-tree single forward-delay-time(ポートの状態遷移時間(single)
)
spanning-tree single forward-delay-time(ポートの状態
遷移時間(single))
ポートが状態遷移に要する時間を秒単位で指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 15 になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree single forward-delay-time <seconds>
情報の削除
no spanning-tree single forward-delay-time
[パラメータ]
forward-delay-time <seconds>
ポートが状態遷移に要する時間を秒単位で指定します。
spanning-tree single protocol コマンドで stp(802.1D)を指定した場合:
リスニング状態,ラーニング状態を指定時間だけ維持します。
spanning-tree single protocol コマンドで rstp(802.1w)を指定した場合:
ディスカーディング状態,ラーニング状態を指定時間だけ維持します。
(ただし,タイマーによる状態遷移が発生した場合だけです)
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
4 ~ 30
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree vlan,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. スパニングツリー情報(MSTP)の設定がある場合,スパニングツリー情報(single)を設定できませ
ん。
2. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(single)を設定でき
ません。
177
5. spanning-tree single bridge-priority(ブリッジ優先度(single)
)
spanning-tree single bridge-priority(ブリッジ優先度
(single)
)
ブリッジ優先度を指定します。値が小さいほど優先度が高くなります。4096 の倍数をブリッジ優先度とし
て使用します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 32768 になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree single bridge-priority <bridge_priority>
情報の削除
no spanning-tree single bridge-priority
[パラメータ]
bridge-priority <bridge_priority>
ブリッジ優先度を指定します。値が小さいほど優先度が高くなります。
4096 の倍数をブリッジ優先度として使用します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 61440
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree vlan,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. ブリッジ優先度が変わることによって,トポロジ変更が発生する場合があります。
2. スパニングツリー情報(MSTP)の設定がある場合,スパニングツリー情報(single)を設定できませ
ん。
3. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(single)を設定でき
ません。
178
5. spanning-tree single path-cost-mode(パスコストモード(single)
)
spanning-tree single path-cost-mode(パスコストモード
(single)
)
ポートのパスコストに 16bit 値を使用するか,32bit 値を使用するかを選択します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は long になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree single path-cost-mode { long | short }
情報の削除
no spanning-tree single path-cost-mode
[パラメータ]
path-cost-mode { long | short }
ポートのパスコストに 16bit 値を使用するか,32bit 値を使用するかを選択します。
long:32bit 値を使用します。
short:16bit 値を使用します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
long,または short
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree vlan,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. パスコストのデフォルト値が変わります。
2. パスコスト値が変わることでトポロジ変更が発生する場合があります。
3. パスコストに 65536 以上の値を設定している場合は,short に変更することはできません。
4. スパニングツリー情報(MSTP)の設定がある場合,スパニングツリー情報(single)を設定できませ
ん。
5. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(single)を設定でき
ません。
179
5. spanning-tree single port-priority(ポートの優先度(single)
)
spanning-tree single port-priority(ポートの優先度
(single)
)
ポートおよびリンクアグリゲーショングループの優先度を指定します。値が小さいほど優先度が高くなり
ます。16 の倍数をポート優先度として使用します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 128 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree single port-priority <port_priority>
情報の削除
no spanning-tree single port-priority
[パラメータ]
port-priority <port_priority>
ポートおよびリンクアグリゲーションの優先度を指定します。値が小さいほど優先度が高くなります。
16 の倍数をポート優先度として使用します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 240
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree vlan,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. 同一のリンクアグリゲーショングループをポートとリンクアグリゲーショングループの両方で指定でき
ます。その場合,<port_priority> パラメータの設定は同じである必要があります。
2. oc48pos または oc192pos であるポートは指定できません。【IP8800/S400】
3. スパニングツリー情報(MSTP)の設定がある場合,スパニングツリー情報(single)を設定できませ
ん。
4. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(single)を設定でき
ません。
180
5. spanning-tree single path-cost(パスコスト値(single)
)
spanning-tree single path-cost(パスコスト値(single))
パスコスト値を指定します。コスト値が小さいほど,該当するフレームを転送するポートとして使用され
る可能性が高くなります。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値はインタフェース速度と spanning-tree single path-cost-mode コマ
ンドによる指定によって,次の値になります。
【spanning-tree single path-cost-mode コマンドで short を指定した場合】
10Mbit/s:100
100Mbit/s:19
1Gbit/s:4
10Gbit/s:2
【spanning-tree single path-cost-mode コマンドで long を指定した場合】
10Mbit/s:2,000,000
100Mbit/s:200,000
1Gbit/s:20,000
10Gbit/s:2,000
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree single path-cost <path_cost>
情報の削除
no spanning-tree single path-cost
[パラメータ]
path-cost <path_cost>
パスコスト値を指定します。コスト値が小さいほど,該当するフレームを転送するポートとして使用
される可能性が高くなります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
【spanning-tree single path-cost-mode コマンドで short を指定した場合】
1 ~ 65,535
【spanning-tree single path-cost-mode コマンドで long を指定した場合】
1 ~ 200,000,000
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree vlan,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
181
5. spanning-tree single path-cost(パスコスト値(single)
)
[注意事項]
1. 同一のリンクアグリゲーショングループをポートとリンクアグリゲーショングループの両方で指定でき
ます。その場合,<path_cost> パラメータの設定は同じである必要があります。
2. oc48pos または oc192pos であるポートは指定できません。【IP8800/S400】
3. スパニングツリー情報(MSTP)の設定がある場合,スパニングツリー情報(single)を設定できませ
ん。
4. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(single)を設定でき
ません。
182
5. spanning-tree vlan pvst+(スパニングツリー情報(pvst+)
)
spanning-tree vlan pvst+(スパニングツリー情報
(pvst+))
指定した VLAN ごとに PVST+ のトポロジ計算を開始します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree vlan <vlan_no_list> pvst+
情報の削除
no spanning-tree vlan <vlan_no_list>
[パラメータ]
<vlan_no_list>
PVST+ スパニングツリーを設定する VLAN の VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場合
は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。指定範囲に設定条件を満たさない VLAN が一つでも
指定されていた場合はエラーとします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree single,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. 次の VLAN ID は指定できません。
• VLAN 未定義の ID
• プロトコル VLAN の ID
• MAC VLAN の ID【IP8800/S400】
2. BPDU フォワーディングを定義している場合は指定できません。
3. スパニングツリー情報(MSTP)の設定がある場合,スパニングツリー情報(pvst+)を設定できませ
ん。
4. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(pvst+)を設定でき
ません。
5. 本コマンド投入時に,指定 VLAN の全ポートおよびリンクアグリゲーショングループが Block 状態
(通信断)となります。
183
5. spanning-tree vlan protocol(使用プロトコル(pvst+)
)
spanning-tree vlan protocol(使用プロトコル(pvst+))
使用するプロトコルを指定します。
スパニングツリー運用中にプロトコルを変更した場合,スパニングツリーを再初期化します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は rstp になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree vlan <vlan_no_list> protocol { rstp | stp }
情報の削除
no spanning-tree vlan <vlan_no_list> protocol
[パラメータ]
<vlan_no_list>
PVST+ スパニングツリーを設定する VLAN の VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場合
は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。指定範囲に設定条件を満たさない VLAN が一つでも
指定されていた場合はエラーとします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
protocol { rstp | stp }
使用するプロトコルを指定します。
スパニングツリー運用中にプロトコルを変更した場合,スパニングツリーを再初期化します。
rstp:IEEE802.1w
stp:IEEE802.1D
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
rstp,または stp
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree single,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. 次の VLAN ID は指定できません。
184
5. spanning-tree vlan protocol(使用プロトコル(pvst+)
)
• VLAN 未定義の ID
• プロトコル VLAN の ID
• BPDU フォワーディングを定義している場合は指定できません。
2. スパニングツリー情報(MSTP)の設定がある場合,スパニングツリー情報(pvst+)を設定できませ
ん。
3. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(pvst+)を設定でき
ません。
4. protocol を変更した場合,該当ツリーの全ポートおよびリンクアグリゲーショングループが Block 状態
(通信断)となります。
185
5. spanning-tree vlan hello-time(BPDU の送信間隔(pvst+)
)
spanning-tree vlan hello-time(BPDU の送信間隔
(pvst+))
本装置が定期的に送信する BPDU の送信間隔を秒単位で指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 2 になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree vlan <vlan_no_list> hello-time <seconds>
情報の削除
no spanning-tree vlan <vlan_no_list> hello-time
[パラメータ]
<vlan_no_list>
PVST+ スパニングツリーを設定する VLAN の VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場合
は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。指定範囲に設定条件を満たさない VLAN が一つでも
指定されていた場合はエラーとします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
hello-time <seconds>
本装置が定期的に送信する BPDU の送信間隔を秒単位で指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 10
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree single,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. hello-time に 1 を設定すると,トポロジ変更が発生しやすくなります。
2. 次の VLAN ID は指定できません。
• VLAN 未定義の ID
• プロトコル VLAN の ID
186
5. spanning-tree vlan hello-time(BPDU の送信間隔(pvst+)
)
• BPDU フォワーディングを定義している場合は指定できません。
3. スパニングツリー情報(MSTP)の設定がある場合,スパニングツリー情報(pvst+)を設定できませ
ん。
4. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(pvst+)を設定でき
ません。
187
5. spanning-tree vlan transmission-limit(最大 BPDU 数(pvst+)
)
spanning-tree vlan transmission-limit(最大 BPDU 数
(pvst+))
hello-time 当たりに送信できる最大 BPDU 数を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 3 になります。
spanning-tree vlan protocol コマンドで rstp(802.1w)を指定した場合だけ有効なコマンド。spanning-tree vlan
protocol コマンドで stp(802.1D)を指定した場合は,1 秒間当たりに送信できる最大 BPDU 数は 3 固定で
あり,本コマンドの設定値は参照しません。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree vlan <vlan_no_list> transmission-limit <count>
情報の削除
no spanning-tree vlan <vlan_no_list> transmission-limit
[パラメータ]
<vlan_no_list>
PVST+ スパニングツリーを設定する VLAN の VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場合
は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。指定範囲に設定条件を満たさない VLAN が一つでも
指定されていた場合はエラーとします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
transmission-limit <count>
hello-time 当たりに送信できる最大 BPDU 数を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 10
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree single,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. 次の VLAN ID は指定できません。
188
5. spanning-tree vlan transmission-limit(最大 BPDU 数(pvst+)
)
• VLAN 未定義の ID
• プロトコル VLAN の ID
• BPDU フォワーディングを定義している場合は指定できません。
2. スパニングツリー情報(MSTP)の設定がある場合,スパニングツリー情報(pvst+)を設定できませ
ん。
3. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(pvst+)を設定でき
ません。
189
5. spanning-tree vlan max-age-time(BPDU の最大有効時間(pvst+)
)
spanning-tree vlan max-age-time(BPDU の最大有効時
間(pvst+))
本装置が送信する BPDU の最大有効時間を秒単位で指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 20 になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree vlan <vlan_no_list> max-age-time <seconds>
情報の削除
no spanning-tree vlan <vlan_no_list> max-age-time
[パラメータ]
<vlan_no_list>
PVST+ スパニングツリーを設定する VLAN の VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場合
は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。指定範囲に設定条件を満たさない VLAN が一つでも
指定されていた場合はエラーとします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
max-age-time <seconds>
本装置が送信する BPDU の最大有効時間を秒単位で指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
6 ~ 40
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree single,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. max-age-time に 20 未満の値を設定すると,トポロジ変更が発生しやすくなります。
2. 次の VLAN ID は指定できません。
• VLAN 未定義の ID
• プロトコル VLAN の ID
190
5. spanning-tree vlan max-age-time(BPDU の最大有効時間(pvst+)
)
• BPDU フォワーディングを定義している場合は指定できません。
3. スパニングツリー情報(MSTP)の設定がある場合,スパニングツリー情報(pvst+)を設定できませ
ん。
4. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(pvst+)を設定でき
ません。
191
5. spanning-tree vlan forward-delay-time(ポートの状態遷移時間(pvst+)
)
spanning-tree vlan forward-delay-time(ポートの状態遷
移時間(pvst+))
ポートが状態遷移に要する時間を秒単位で指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 15 になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree vlan <vlan_no_list> forward-delay-time <seconds>
情報の削除
no spanning-tree vlan <vlan_no_list> forward-delay-time
[パラメータ]
<vlan_no_list>
PVST+ スパニングツリーを設定する VLAN の VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場合
は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。指定範囲に設定条件を満たさない VLAN が一つでも
指定されていた場合はエラーとします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
forward-delay-time <seconds>
ポートが状態遷移に要する時間を秒単位で指定します。
spanning-tree vlan protocol コマンドで stp(802.1D)を指定した場合:
リスニング状態,ラーニング状態を指定時間だけ維持します。
spanning-tree vlan protocol コマンドで rstp(802.1w)を指定した場合:
ディスカーディング状態,ラーニング状態を指定時間だけ維持します。ただし,タイマーによる
状態遷移が発生した場合だけです。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
4 ~ 30
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree single,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
192
5. spanning-tree vlan forward-delay-time(ポートの状態遷移時間(pvst+)
)
[注意事項]
1. 次の VLAN ID は指定できません。
• VLAN 未定義の ID
• プロトコル VLAN の ID
• BPDU フォワーディングを定義している場合は指定できません。
2. スパニングツリー情報(MSTP)の設定がある場合,スパニングツリー情報(pvst+)を設定できませ
ん。
3. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(pvst+)を設定でき
ません。
193
5. spanning-tree vlan bridge-priority(ブリッジ優先度(pvst+)
)
spanning-tree vlan bridge-priority(ブリッジ優先度
(pvst+))
ブリッジ優先度を指定します。値が小さいほど優先度が高くなります。PVST+ スパニングツリーでは 4096
の倍数をブリッジ優先度として使用します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 32768 になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree vlan <vlan_no_list> bridge-priority <bridge_priority>
情報の削除
no spanning-tree vlan <vlan_no_list> bridge-priority
[パラメータ]
<vlan_no_list>
PVST+ スパニングツリーを設定する VLAN の VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場合
は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。指定範囲に設定条件を満たさない VLAN が一つでも
指定されていた場合はエラーとします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
bridge-priority <bridge_priority>
ブリッジ優先度を指定します。値が小さいほど優先度が高くなります。PVST+ スパニングツリーでは
4096 の倍数をブリッジ優先度として使用します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 61440
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree single,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. ブリッジ優先度が変わることによって,トポロジ変更が発生する場合があります。
2. 次の VLAN ID は指定できません。
194
5. spanning-tree vlan bridge-priority(ブリッジ優先度(pvst+)
)
• VLAN 未定義の ID
• プロトコル VLAN の ID
• BPDU フォワーディングを定義している場合は指定できません。
3. スパニングツリー情報(MSTP)の設定がある場合,スパニングツリー情報(pvst+)を設定できませ
ん。
4. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(pvst+)を設定でき
ません。
195
5. spanning-tree vlan path-cost-mode(パスコストモード(pvst+)
)
spanning-tree vlan path-cost-mode(パスコストモード
(pvst+))
ポートのパスコストに 16bit 値を使用するか,32bit 値を使用するかを選択します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は long になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree vlan <vlan_no_list> path-cost-mode { long | short }
情報の削除
no spanning-tree vlan <vlan_no_list> path-cost-mode
[パラメータ]
<vlan_no_list>
PVST+ スパニングツリーを設定する VLAN の VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場合
は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。指定範囲に設定条件を満たさない VLAN が一つでも
指定されていた場合はエラーとします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
path-cost-mode { long | short }
ポートのパスコストに 16bit 値を使用するか,32bit 値を使用するかを選択します。
long:32bit 値を使用します。
short:16bit 値を使用します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
long,または short
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree single,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. パスコストのデフォルト値が変わります。
2. パスコスト値が変わることでトポロジ変更が発生する場合があります。
196
5. spanning-tree vlan path-cost-mode(パスコストモード(pvst+)
)
3. パスコストに 65536 以上の値を設定している場合は,short に変更することはできません。
4. 次の VLAN ID は指定できません。
• VLAN 未定義の ID
• プロトコル VLAN の ID
• BPDU フォワーディングを定義している場合は指定できません。
5. スパニングツリー情報(MSTP)の設定がある場合,スパニングツリー情報(pvst+)を設定できませ
ん。
6. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(pvst+)を設定でき
ません。
197
5. spanning-tree vlan port-priority(ポートの優先度(pvst+)
)
spanning-tree vlan port-priority(ポートの優先度
(pvst+))
ポートおよびリンクアグリゲーショングループの優先度を指定します。値が小さいほど優先度が高くなり
ます。PVST+ スパニングツリーでは 16 の倍数をポート優先度として使用します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 128 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree vlan <vlan_no_list> port-priority <port_priority>
情報の削除
no spanning-tree vlan <vlan_no_list> port-priority
[パラメータ]
<vlan_no_list>
PVST+ スパニングツリーを設定する VLAN の VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場合
は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。指定範囲に設定条件を満たさない VLAN が一つでも
指定されていた場合はエラーとします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
port-priority <port_priority>
ポートおよびリンクアグリゲーショングループの優先度を指定します。値が小さいほど優先度が高く
なります。PVST+ スパニングツリーでは 16 の倍数をポート優先度として使用します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 240
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree single,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. 同一のリンクアグリゲーショングループをポートとリンクアグリゲーショングループの両方で指定でき
ます。その場合,<port priority> パラメータの設定は同じである必要があります。
198
5. spanning-tree vlan port-priority(ポートの優先度(pvst+)
)
2. oc48pos または oc192pos であるポートは指定できません。【IP8800/S400】
3. 次の VLAN ID は指定できません。
• VLAN 未定義の ID
• プロトコル VLAN の ID
• BPDU フォワーディングを定義している場合は指定できません。
4. スパニングツリー情報(MSTP)の設定がある場合,スパニングツリー情報(pvst+)を設定できませ
ん。
5. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(pvst+)を設定でき
ません。
199
5. spanning-tree vlan path-cost(パスコスト値(pvst+)
)
spanning-tree vlan path-cost(パスコスト値(pvst+))
パスコスト値を指定します。コスト値が小さいほど,該当するフレームを転送するポートとして使用され
る可能性が高くなります。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値はインタフェース速度と spanning-tree vlan path-cost-mode コマン
ドの指定によって,次の値になります。
【spanning-tree vlan path-cost-mode コマンドで short を指定した場合】
10Mbit/s:100
100Mbit/s:19
1Gbit/s:4
10Gbit/s:2
【spanning-tree vlan path-cost-mode コマンドで long を指定した場合】
10Mbit/s:2,000,000
100Mbit/s:200,000
1Gbit/s:20,000
10Gbit/s:2,000
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree vlan <vlan_no_list> path-cost <path_cost>
情報の削除
no spanning-tree vlan <vlan_no_list> path-cost
[パラメータ]
<vlan_no_list>
PVST+ スパニングツリーを設定する VLAN の VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場合
は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。指定範囲に設定条件を満たさない VLAN が一つでも
指定されていた場合はエラーとします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
path-cost <path_cost>
パスコスト値を指定します。コスト値が小さいほど,該当するフレームを転送するポートとして使用
される可能性が高くなります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
200
5. spanning-tree vlan path-cost(パスコスト値(pvst+)
)
【spanning-tree vlan path-cost-mode コマンドで short を指定した場合】
1 ~ 65,535
【spanning-tree vlan path-cost-mode コマンドで long を指定した場合】
1 ~ 200,000,000
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree single,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. 同一のリンクアグリゲーショングループをポートとリンクアグリゲーショングループの両方で指定でき
ます。その場合,<path_cost> パラメータの設定は同じである必要があります。
2. oc48pos または oc192pos であるポートは指定できません。【IP8800/S400】
3. 次の VLAN ID は指定できません。
• VLAN 未定義の ID
• プロトコル VLAN の ID
• BPDU フォワーディングを定義している場合は指定できません。
4. スパニングツリー情報(MSTP)の設定がある場合,スパニングツリー情報(pvst+)を設定できませ
ん。
5. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(pvst+)を設定でき
ません。
201
5. spanning-tree mst configuration(MSTP モードへの移行)
spanning-tree mst configuration(MSTP モードへの移
行)
MSTP モードへ遷移し,マルチプルスパニングツリーのリージョン情報,および MST インスタンス情報を
設定します。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-mst
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree mst configuration
情報の削除
no spanning-tree mst configuration
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
spanning-tree single,spanning-tree vlan,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. スパニングツリー情報(single,pvst+)の設定がある場合,スパニングツリー情報(MSTP)を設定で
きません。
2. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(MSTP)を設定でき
ません。
202
5. no spanning-tree
no spanning-tree
スパニングツリー情報のコンフィグレーションの一括削除を行います。
指定パラメータにより削除対象コマンドが変わります。各パラメータの削除対象コマンドは下記となりま
す。なお本パラメータを省略すると,スパニングツリー情報(シングル,PVST+,マルチブルスパニング
ツリー)の一括削除を行います。
表 5-2 削除対象コマンド一覧表
指定なし
single
vlan
mst
spanning-tree edge-port(エッジポートの設定)
○
×
×
×
spanning-tree link-type(ポートのリンクタイプ)
○
×
×
×
spanning-tree loop-guard(ループガード)
○
×
×
×
spanning-tree root-guard(ルートガード)
○
×
×
×
spanning-tree single(single)
○
○
×
×
spanning-tree vlan (pvst+)
○
×
○
×
spanning-tree mst (MSTP)
○
×
×
○
○
×
×
○
削除対象コマンド
spanning-tree mst configuration
(MSTP モードへの移行)
(凡例)○:削除対象 ×:対象外
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
スパニングツリー情報 ( シングル , PVST+, マルチブルスパニングツリー ) の一括削除
no spanning-tree
シングルスパニングツリー情報の一括削除
no spanning-tree single all
PVST+ スパニングツリー情報の一括削除
no spanning-tree vlan { all | <vlan_no> all }
マルチプルスパニングツリー情報の一括削除
no spanning-tree mst all
[パラメータ]
single all
シングルスパニングツリー情報のコンフィグレーションの一括削除時に指定します。
vlan all
PVST+ スパニングツリー情報のコンフィグレーションの一括削除時に指定します。
vlan <vlan_no > all
指定した VLAN ID に関する PVST+ スパニングツリー情報のコンフィグレーションの
一括削除時に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
203
5. no spanning-tree
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
mst all
マルチプルスパニングツリー情報のコンフィグレーションの一括削除時に指定します。
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. パラメータによりスパニングツリーの種類を指定した場合,共通で用いられる設定は削除されません。
共通情報を削除する場合は,スパニングツリー情報 ( シングル , PVST+, マルチブルスパニングツリー )
一括削除を指定してください。
2. 本コマンド実行時,削除の途中でエラーとなる場合があります。エラーとなった場合は show
running-config コマンドで内容を確認して,再度実行してください。この際,前提条件となるコンフィ
グレーションコマンドの削除が必要となる場合があります。
204
5. name(MSTP リージョンの文字列)
name(MSTP リージョンの文字列)
マルチプルスパニングツリーのリージョンを識別するために文字列を設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は NULL です。
[入力モード => 移行モード]
conf-mst => なし
[入力形式]
情報の設定
name <name>
情報の削除
no name
[パラメータ]
<name>
リージョンを識別するための文字列を設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
32 文字以内の文字列をダブルクォート(")で囲んで設定します。入力できる文字は , 英数字と特殊文
字です。ただし,入力文字列に,スペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列をダブルクォート
(")で囲まなくても入力できます。詳細は,「表 1-5 文字コード一覧」を参照願います。
ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
ダブルクォート(”),大カッコ始め({),大カッコ終わり(}),シングルクォート(’
),セミコロン
(;),ドル($),逆シングルクォート(`)
[関連コマンド]
revision,instance(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. 同じ MST リージョンを構成するためには,本コマンドで設定した情報と revision コマンドの値,およ
び instance コマンドで指定する MST インスタンス番号と VLAN ID を MST リージョン内で一致させる
必要があります。
205
5. revision(MSTP リージョンのリビジョン番号)
revision(MSTP リージョンのリビジョン番号)
マルチプルスパニングツリーのリージョンを識別するためにリビジョン番号を設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 0 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-mst => なし
[入力形式]
情報の設定
revision <revision_no>
情報の削除
no revision
[パラメータ]
<revision_no>
リージョンを識別するためのリビジョン番号を設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 65535
[関連コマンド]
name,instance(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. 同じ MST リージョンを構成するためには,本コマンドで設定した情報と name コマンドの値,および
instance コマンドで指定する MST インスタンス番号と VLAN ID を MST リージョン内で一致させる必
要があります。
206
5. spanning-tree mst(MSTP の起動と停止)
spanning-tree mst(MSTP の起動と停止)
マルチプルスパニングツリーを起動 / 停止します。
spanning-tree mst コマンドでマルチプルスパニングツリーのトポロジ計算を開始します。no spanning-tree
mst コマンドでマルチプルスパニングツリーのトポロジ計算を停止し,マルチプルスパニングツリー未定
義と同じ状態にします(すべての VLAN のポートで Forward 状態となります)。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
トポロジ計算の開始
spanning-tree mst
トポロジ計算の停止
no spanning-tree mst
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree single,spanning-tree vlan(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. 本コマンド投入時に,全ポートおよびリンクアグリゲーショングループが Block 状態(通信断)となり
ます。
2. スパニングツリー情報(single,pvst+)の設定がある場合,スパニングツリー情報(MSTP)を設定で
きません。
3. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(MSTP)を設定でき
ません。
207
5. spanning-tree mst hello-time(BPDU の送信間隔(MSTP)
)
spanning-tree mst hello-time(BPDU の送信間隔
(MSTP))
本装置が定期的に送信する BPDU の送信間隔を秒単位で指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 2 になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree mst hello-time <seconds>
情報の削除
no spanning-tree mst hello-time
[パラメータ]
hello-time <seconds>
本装置が定期的に送信する BPDU の送信間隔を秒単位で指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 10
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree single,spanning-tree vlan(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. 本コマンドで 1 を設定すると,トポロジ変更が発生しやすくなります。
2. スパニングツリー情報(single,pvst+)の設定がある場合,スパニングツリー情報(MSTP)を設定で
きません。
3. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(MSTP)を設定でき
ません。
208
5. spanning-tree mst transmission-limit(最大 BPDU 数(MSTP)
)
spanning-tree mst transmission-limit(最大 BPDU 数
(MSTP))
hello-time 間に送信できる最大 BPDU 数を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 3 になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree mst transmission-limit <count>
情報の削除
no spanning-tree mst transmission-limit
[パラメータ]
transmission-limit <count>
hello-time 間に送信できる最大 BPDU 数を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 10
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree single,spanning-tree vlan(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. スパニングツリー情報(single,pvst+)の設定がある場合,スパニングツリー情報(MSTP)を設定で
きません。
2. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(MSTP)を設定でき
ません。
209
5. spanning-tree mst max-age-time(BPDU の最大有効時間(MSTP)
)
spanning-tree mst max-age-time(BPDU の最大有効時間
(MSTP))
本装置が送信する BPDU の最大有効時間を秒単位で指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 20 になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree mst max-age-time <seconds>
情報の削除
no spanning-tree mst max-age-time
[パラメータ]
max-age-time <seconds>
本装置が送信する BPDU の最大有効時間を秒単位で指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
6 ~ 40
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree single,spanning-tree vlan(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. 本コマンドで 20 未満の値を設定すると,トポロジ変更が発生しやすくなります。
2. スパニングツリー情報(single,pvst+)の設定がある場合,スパニングツリー情報(MSTP)を設定で
きません。
3. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(MSTP)を設定でき
ません。
210
5. spanning-tree mst forward-delay-time(ポートの状態遷移時間(MSTP)
)
spanning-tree mst forward-delay-time(ポートの状態遷
移時間(MSTP))
ポートが状態遷移に要する時間を秒単位で指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 15 になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree mst forward-delay-time <seconds>
情報の削除
no spanning-tree mst forward-delay-time
[パラメータ]
forward-delay-time <seconds>
ポートが状態遷移に要する時間を秒単位で指定します。
stp-compatible モードのポートの場合:
リスニング状態,ラーニング状態を指定時間だけ維持します。
stp-compatible モードのポートでない場合:
タイマーにより状態遷移が発生した場合に,ディスカーディング状態,ラーニング状態を指定時
間だけ維持します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
4 ~ 30
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree single,spanning-tree vlan(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. スパニングツリー情報(single,pvst+)の設定がある場合,スパニングツリー情報(MSTP)を設定で
きません。
2. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(MSTP)を設定でき
ません。
211
5. instance(MST インスタンスに所属する VLAN の設定)
instance(MST インスタンスに所属する VLAN の設定)
マルチスパニングツリーで運用する MST インスタンスに所属する VLAN を設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-mst => なし
[入力形式]
情報の設定
instance <instance_no> vlan <vlan_no_list>
情報の削除
no instance <instance_no> [vlan <vlan_no_list>]
[パラメータ]
<instance_no>
マルチスパニングツリーで運用する MST インスタンス番号を設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 4095
vlan <vlan_no_list>
MST インスタンスに所属する VLAN を VLAN ID で指定します。
【”-”または”,”による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定したことと同じ意味になります。
<vlan_no_list> に無効な VLAN が含まれていた場合,または他の MST インスタンスに所属してい
る VLAN が含まれていた場合,エラーとします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 4095
[関連コマンド]
name,revision,spanning-tree mst(スパニングツリー情報)
[注意事項]
1. MST インスタンス番号 0 は,定義の有無にかかわらず MST インスタンスとして常に存在します。MST
インスタンス番号 0 には,他の MST インスタンスに属していない VLAN すべてが所属します。した
がって,MST インスタンス番号 0 に対して,VLAN ID を指定することはできません。
2. 設定できる MST インスタンス数は,最大 16 個です。MST インスタンス番号 0 として,定義の有無に
かかわらず 1 個消費します。
3. 同じ MST リージョンを構成するためには,本コマンドで指定する MST インスタンス番号と VLAN ID,
および,name コマンドの値と revision コマンドの値を MST リージョン内で一致させる必要がありま
す。
212
5. spanning-tree mst bridge-priority(ブリッジ優先度(MSTP)
)
spanning-tree mst bridge-priority(ブリッジ優先度
(MSTP))
MST インスタンス内でのブリッジのブリッジ優先度を指定します。値が小さいほど,優先度が高くなりま
す。マルチプルスパニングツリーでは 4096 の倍数をブリッジ優先度として使用します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 32768 になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree mst <instance_no> bridge-priority <bridge_priority>
情報の削除
no spanning-tree mst <instance_no> bridge-priority
[パラメータ]
<instance_no>
マルチスパニングツリーで運用する MST インスタンス番号を設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 4095
bridge-priority <bridge_priority>
MST インスタンス内でのブリッジのブリッジ優先度を指定します。値が小さいほど,優先度が高くな
ります。マルチプルスパニングツリーでは 4096 の倍数をブリッジ優先度として使用します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
32768
2. 値の設定範囲
0 ~ 61440
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree single,spanning-tree vlan(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. ブリッジ優先度が変わることによって,トポロジ変更が発生する場合があります。
2. スパニングツリー情報(single,pvst+)の設定がある場合,スパニングツリー情報(MSTP)を設定で
きません。
3. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(MSTP)を設定でき
ません。
213
5. spanning-tree mst port-priority(ポートの優先度(MSTP)
)
spanning-tree mst port-priority(ポートの優先度
(MSTP))
MST インスタンス内でのポート優先度の値を設定します。マルチプルスパニングツリーでは 16 の倍数を
ポート優先度として使用します。値が小さいほど優先度が高くなります。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 128 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree mst <instance_no> port-priority <port_priority>
情報の削除
no spanning-tree mst <instance_no> port-priority
[パラメータ]
<instance_no>
マルチスパニングツリーで運用する MST インスタンス番号を設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 4095
port-priority <port_priority>
MST インスタンス内でのポート優先度の値を設定します。マルチプルスパニングツリーでは 16 の倍
数をポート優先度として使用します。値が小さいほど優先度が高くなります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 240
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree single,spanning-tree vlan(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. 同一のリンクアグリゲーショングループをポートとリンクアグリゲーショングループの両方で指定でき
ます。その場合,<port_priority> パラメータの設定は同じである必要があります。
2. oc48pos または oc192pos であるポートは指定できません。【IP8800/S400】
3. スパニングツリー情報(single,pvst+)の設定がある場合,スパニングツリー情報(MSTP)を設定で
きません。
4. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(MSTP)を設定でき
214
5. spanning-tree mst port-priority(ポートの優先度(MSTP)
)
ません。
215
5. spanning-tree mst path-cost(パスコスト値(MSTP)
)
spanning-tree mst path-cost(パスコスト値(MSTP))
パスコスト値を指定します。コスト値が小さいほど,該当フレームを転送するポートとして使用される可
能性が高くなります。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値はインタフェース速度によって,次のようになります。
• 10Mbit/s:2,000,000
• 100Mbit/s:200,000
• 1Gbit/s:20,000
• 10Gbit/s:2,000
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree mst <instance_no> path-cost <path_cost>
情報の削除
no spanning-tree mst <instance_no> path-cost
[パラメータ]
<instance_no>
マルチスパニングツリーで運用する MST インスタンス番号を設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 4095
path-cost <path_cost>
パスコスト値を指定します。コスト値が小さいほど,該当フレームを転送するポートとして使用され
る可能性が高くなります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 200,000,000
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree single,spanning-tree vlan(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. 同一のリンクアグリゲーショングループをポートとリンクアグリゲーショングループの両方で指定でき
ます。その場合,<path_cost> パラメータの設定は同じである必要があります。
2. oc48pos または oc192pos であるポートは指定できません。【IP8800/S400】
216
5. spanning-tree mst path-cost(パスコスト値(MSTP)
)
3. スパニングツリー情報(single,pvst+)の設定がある場合,スパニングツリー情報(MSTP)を設定で
きません。
4. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(MSTP)を設定でき
ません。
217
5. spanning-tree mst max-hops(BPDU の最大ホップカウント数(MSTP)
)
spanning-tree mst max-hops(BPDU の最大ホップカウ
ント数(MSTP))
本装置が送信する BPDU の最大ホップカウント数を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 20 になります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
spanning-tree mst <instance_no> max-hops <max_hops>
情報の削除
no spanning-tree mst <instance_no> max-hops
[パラメータ]
<instance_no>
マルチスパニングツリーで運用する MST インスタンス番号を設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 4095
max-hops <max_hops>
本装置が送信する BPDU の最大ホップカウント数を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 40
[関連コマンド]
spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard,
spanning-tree single,spanning-tree vlan(スパニングツリー情報)
gsrp,gsrp exception-port(GSRP 情報)
[注意事項]
1. スパニングツリー情報(single,pvst+)の設定がある場合,スパニングツリー情報(MSTP)を設定で
きません。
2. GSRP 情報(gsrp,gsrp exception-port)の設定がある場合,スパニングツリー情報(MSTP)を設定でき
ません。
218
5. gsrp(GSRP 情報)
gsrp(GSRP 情報)
GSRP モードに遷移し,GSRP に関する項目を設定します。
なおグローバルコンフィグモードで本コマンドを削除すると,GSRP モードおよびポートに設定された
GSRP 情報を一括削除します。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-gsrp-*
[入力形式]
情報の設定
gsrp <gsrp_id>
GSRP 情報の一括削除
no gsrp [<gsrp_id>]
[パラメータ]
<gsrp_id>
GSRP グループ番号を設定します。同じ GSRP グループに属する GSRP スイッチは同じ GSRP グルー
プ番号を指定してください。GSRP グループごとには,ネットワーク内でユニークな番号を指定して
ください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535
[関連コマンド]
gsrp exception-port(GSRP 情報)
bridge-group(VLAN 情報)
[注意事項]
1. スパニングツリーや VRRP との同時動作はできません。STP 情報(spanning-tree edge-port,spanning-tree
link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree root-guard)や VRRP 情報(ip vrrp vrid,ip-address)の
設定がある場合,GSRP 情報を設定できません。
2. 一括削除コマンド実行時,削除の途中でエラーとなる場合があります。エラーとなった場合は show
running-config コマンドで内容を確認して,再度実行してください。この際,前提条件となるコンフィ
グレーションコマンドの削除が必要となる場合があります。
219
5. gsrp-vlan(GSRP 管理 VLAN)
gsrp-vlan(GSRP 管理 VLAN)
GSRP 管理 VLAN として使用する VLAN を設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は1になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-gsrp-* => なし
[入力形式]
情報の設定
gsrp-vlan <vlan_no>
情報の削除
no gsrp-vlan
[パラメータ]
<vlan_no>
GSRP 管理 VLAN として使用する VLAN の VLAN ID を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 4095
[関連コマンド]
bridge-group(VLAN 情報)
[注意事項]
1. VLAN 1(デフォルト VLAN)以外を指定する場合には,bridge-group コマンド(VLAN 情報)で先に
VLAN を作成してください。
220
5. gsrp direct-link-port(ダイレクトリンクポート)
gsrp direct-link-port(ダイレクトリンクポート)
ダイレクトリンクポートを設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
gsrp <gsrp_id> direct-link-port
情報の削除
no gsrp <gsrp_id> direct-link-port
[パラメータ]
<gsrp_id>
GSRP グループ番号を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535
direct-link-port
ダイレクトリンクポートを設定します。
[関連コマンド]
gsrp-vlan(GSRP 情報)
[注意事項]
1. gsrp-vlan コマンドで指定した VLAN に所属しているポートおよびリンクアグリゲーションを指定して
ください。
2. gsrp コマンドの reset-flush-port,non-flush-port で指定したポートおよびリンクアグリゲーションは設定
できません。
3. oc48pos または oc192pos であるポートは指定できません。【IP8800/S400】
221
5. advertise-holdtime(GSRP Advertise フレームの保有時間)
advertise-holdtime(GSRP Advertise フレームの保有時
間)
GSRP Advertise フレームの保持時間を設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 5 秒になります。
GSRP Advertise フレームを受信しないまま保持時間を経過した時の動作は次のとおりです。
マスタ状態の場合:
マスタ状態を維持します。
バックアップ状態の場合:
マスタ状態の対向装置を認識できなくなり,バックアップ(隣接不明)状態に遷移します。
[入力モード => 移行モード]
conf-gsrp-* => なし
[入力形式]
情報の設定
advertise-holdtime <seconds>
情報の削除
no advertise-holdtime
[パラメータ]
<seconds>
受信した GSRP Advertise フレームの保持時間を秒単位で指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 120
[関連コマンド]
bridge-group(VLAN 情報)
[注意事項]
1. advertise-holdtime は advertise-interval より大きな値を設定してください。advertise-interval 以下の値を設
定した場合,GSRP Advertise フレームの受信タイムアウトを検出します。
222
5. advertise-interval(GSRP Advertise フレームの送信間隔)
advertise-interval(GSRP Advertise フレームの送信間
隔)
GSRP Advertise フレームの送信間隔を設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 1 秒です。
[入力モード => 移行モード]
conf-gsrp-* => なし
[入力形式]
情報の設定
advertise-interval <seconds>
情報の削除
no advertise-interval
[パラメータ]
<seconds>
GSRP Advertise フレームの送信間隔を秒単位で指定します。0.5 秒刻みで指定できます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0.5 ~ 60
[関連コマンド]
bridge-group(VLAN 情報)
[注意事項]
1. advertise-holdtime は advertise-interval より大きな値を設定してください。advertise-interval 以下の値を設
定した場合,GSRP Advertise フレームの受信タイムアウトを検出します。
223
5. selection-pattern(GSRP マスタ,バックアップの選択優先順)
selection-pattern(GSRP マスタ,バックアップの選択
優先順)
GSRP のマスタ,バックアップ状態を切り替えるときの,選択要因(アクティブポート数,優先度,装置
MAC アドレス)の優先順を設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値はアクティブポート数,優先度,装置 MAC アドレスの優先順
(ports-prirority-mac)になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-gsrp-* => なし
[入力形式]
情報の設定
selection-pattern { ports-priority-mac | priority-ports-mac }
情報の削除
no selection-pattern
[パラメータ]
{ ports-priority-mac | priority-ports-mac }
マスタ / バックアップ選択方法のパターンを指定します。
ports-priority-mac:
Active ポート数→ Priority →装置 MAC アドレスの順で選択します。
priority-ports-mac:
Priority → Active ポート数→装置 MAC アドレスの順で選択します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
ports-prirority-mac,または priority-ports-mac
[関連コマンド]
bridge-group(VLAN 情報)
[注意事項]
なし
224
5. no-neighbor-to-master(GSRP 状態遷移時の動作モード)
no-neighbor-to-master(GSRP 状態遷移時の動作モー
ド)
バックアップ(隣接不明)状態からマスタ状態に切り替えるときに,手動(マスタ遷移コマンド入力)で
切り替えるか,自動(ダイレクトリンクポート障害の検出時)で切り替えるかを選択します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は手動による切り替え(manual)になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-gsrp-* => なし
[入力形式]
情報の設定
no-neighbor-to-master { manual | direct-down }
情報の削除
no no-neighbor-to-master
[パラメータ]
{ manual | direct-down }
バックアップ(隣接不明)状態からマスタ状態に遷移する動作モードを指定します。
manual:
GSRP Advertise フレームを受信,またはマスタ遷移コマンド(運用コマンド change gsrp master)
が入力されるまで,バックアップ(隣接不明)状態のまま待機し続けます。
direct-down:
ダイレクトリンクに指定したすべてのポートが障害状態の場合,マスタとして動作を開始しま
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
manual,または direct-down
[関連コマンド]
bridge-group(VLAN 情報)
[注意事項]
バックアップ(隣接不明)状態からマスタ状態に遷移する動作モードを direct-down に設定した場合,ダイ
レクトリンクに指定したすべてのポートが障害状態になると,マスタとして動作を開始します。だたし,
以下に示す動作後,ダイレクトリンクに指定したポートで GSRP Advertise フレームを 1 度も受信していな
い場合,バックアップ(隣接不明)状態のまま待機し続けます。マスタとして動作させたい場合,マスタ
遷移コマンド(運用コマンド change gsrp master)を入力してください。
• 装置起動
• 系切替
• reload cp コマンド
• restart vlan コマンド
• restart gsrp コマンド
225
5. no-neighbor-to-master(GSRP 状態遷移時の動作モード)
• no-neighbor-to-master コマンドで direct-down を指定
• direct-link-port コマンドによるダイレクトリンクポートの設定
• copy コマンドによる運用コンフィグレーションへの反映
226
5. backup-lock(バックアップ固定機能)
backup-lock(バックアップ固定機能)
本装置の GSRP 状態をバックアップ状態に固定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-gsrp-* => なし
[入力形式]
情報の設定
backup-lock
情報の削除
no backup-lock
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
bridge-group(VLAN 情報)
[注意事項]
なし
227
5. port-up-delay(アクティブポート数へ反映までの遅延時間)
port-up-delay(アクティブポート数へ反映までの遅延時
間)
ポートがアップした場合にアクティブポート数のカウント対象に反映するまでの遅延時間を設定します。
GSRP ではマスタ/バックアップの選択要因として,アクティブポート数を使用します。このため,ポー
トのアップ,ダウンが頻発するなどのポートが不安定な状態となった場合にアクティブポート数の増減が
多発し,結果マスタ状態とバックアップ状態の切り替えが連続して発生するおそれがあります。ポートが
不安定な状態の際,本コマンドで遅延時間を指定することで,不要な切り替えを抑止できます。
遅延時間中にアクティブポートにカウントさせる際には,アクティブポート反映コマンド(運用コマンド
clear gsrp port-up-delay)を入力してください。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は即時反映(0 秒)になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-gsrp-* => なし
[入力形式]
情報の設定
port-up-delay <seconds>
情報の削除
no port-up-delay
[パラメータ]
<seconds>
ポートがアップした場合にアクティブポート数のカウント対象に反映するまでの遅延時間を秒単位で
指定します。"infinity" と指定した場合は,遅延時間を無限とし,自動ではアクティブポートにカウン
トしません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 43200,または infinity
[関連コマンド]
bridge-group(VLAN 情報)
[注意事項]
なし
228
5. flush-request-count(GSRP Flush request フレームの送信回数)
flush-request-count(GSRP Flush request フレームの送
信回数)
GSRP Flush request フレームを用いて周囲のスイッチに対して MAC アドレステーブルのクリアを行う
GSRP Flush request フレームの送信回数を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 3 回になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-gsrp-* => なし
[入力形式]
情報の設定
flush-request-count <count>
情報の削除
no flush-request-count
[パラメータ]
<count>
GSRP Flush request フレームの送信回数を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 10
[関連コマンド]
bridge-group(VLAN 情報)
[注意事項]
1. GSRP Flush request フレームを複数送信しますが,受信したスイッチでの MAC アドレステーブルエント
リのクリア動作は 1 回だけ行います。
229
5. gsrp reset-flush-port(ポートリセット機能)
gsrp reset-flush-port(ポートリセット機能)
ポートリセット機能を実施するポートおよびリンクアグリゲーションを指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
gsrp <gsrp_id> reset-flush-port
情報の削除
no gsrp <gsrp_id> reset-flush-port
[パラメータ]
<gsrp_id>
GSRP グループ番号を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535
reset-flush-port
ポートリセット機能を設定します。
[関連コマンド]
bridge-group(VLAN 情報)
gsrp(GSRP 情報)
[注意事項]
1. gsrp コマンドの direct-link-port,non-flush-port で指定したポートおよびリンクアグリゲーションは設定
できません。
2. oc48pos または oc192pos であるポートは指定できません。【IP8800/S400】
230
5. reset-flush-time(ポートダウン時間)
reset-flush-time(ポートダウン時間)
ポートリセット機能使用時のポートダウン時間を設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 3 秒になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-gsrp-* => なし
[入力形式]
情報の設定
reset-flush-time <seconds>
情報の削除
no reset-flush-time
[パラメータ]
<seconds>
ポートリセット機能使用時のポートダウン時間を秒単位で指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 10
[関連コマンド]
bridge-group(VLAN 情報)
[注意事項]
1. 本コマンドは gsrp コマンドの reset-flush-port で指定したすべてのポートに対して有効です。
231
5. gsrp non-flush-port(GSRP Flush request フレーム送信の抑止先)
gsrp non-flush-port(GSRP Flush request フレーム送信
の抑止先)
GSRP Flush request フレームを送信しないポートおよびリンクアグリゲーションを指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
gsrp <gsrp_id> non-flush-port
情報の削除
no gsrp <gsrp_id> non-flush-port
[パラメータ]
<gsrp_id>
GSRP グループ番号を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535
non-flush-port
GSRP Flush request フレームの未送信機能を設定します。
[関連コマンド]
bridge-group(VLAN 情報)
gsrp(GSRP 情報)
[注意事項]
1. gsrp コマンドの direct-link-port,reset-flush-port で指定したポートおよびリンクアグリゲーションは設定
できません。
2. oc48pos または oc192pos のポートは指定できません。【IP8800/S400】
232
5. layer3-redundancy(レイヤ 3 冗長切替機能)
layer3-redundancy(レイヤ 3 冗長切替機能)
該当 GSRP グループでレイヤ 3 冗長切替機能の使用を設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-gsrp-* => なし
[入力形式]
情報の設定
layer3-redundancy
情報の削除
no layer3-redundancy
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
bridge-group(VLAN 情報)
[注意事項]
1. GSRP グループ番号が 1 から 4 の場合だけ本コマンドは設定可能です。
2. レイヤ 3 冗長切替機能を使用する場合,対向装置にも本コマンドを設定してください。
3. GSRP で運用する VLAN への IPv4 アドレスおよび IPv6 アドレスの設定は対向装置と合わせてくださ
い。
233
5. vlan-group activate(GSRP 機能の設定)
vlan-group activate(GSRP 機能の設定)
VLAN グループ単位に GSRP 機能を有効にします。
初期状態では,本コマンドを設定しなくても各 VLAN グループに対し GSRP 機能は有効です。
[入力モード => 移行モード]
conf-gsrp-* => なし
[入力形式]
情報の設定
no vlan-group <group_id> activate
情報の削除
vlan-group <group_id> activate
[パラメータ]
<group_id>
GSRP で運用する VLAN グループ番号を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 128
activate
VLAN グループ単位に GSRP 機能を有効にします。
[関連コマンド]
vlan-group vlan,vlan-group priority(GSRP 情報)
[注意事項]
なし
234
5. vlan-group vlan(GSRP の VLAN 設定)
vlan-group vlan(GSRP の VLAN 設定)
GSRP で運用する VLAN グループに参加する VLAN を設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-gsrp-* => なし
[入力形式]
情報の設定
vlan-group <group_id> vlan <vlan_no_list>
情報の削除
no vlan-group <group_id> vlan [<vlan_no_list>]
[パラメータ]
<group_id>
GSRP で運用する VLAN グループ番号を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 128
vlan <vlan_no_list>
VLAN グループに参加する VLAN の VLAN ID を指定します。VLAN ID を複数指定する場合は範囲指
定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 4095
[関連コマンド]
vlan-group activate,vlan-group priority(GSRP 情報)
[注意事項]
1. VLAN 1(デフォルト VLAN)以外を指定する場合には,bridge-group コマンド(VLAN 情報)で先に
VLAN を作成してください。
2. 複数の VLAN グループに,同一の VLAN を指定できません。
235
5. vlan-group priority(VLAN グループの優先度)
vlan-group priority(VLAN グループの優先度)
GSRP で運用する VLAN グループの優先度を設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 100 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-gsrp-* => なし
[入力形式]
情報の設定
vlan-group <group_id> priority <priority>
情報の削除
no vlan-group <group_id> priority
[パラメータ]
<group_id>
GSRP で運用する VLAN グループ番号を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 128
priority <priority>
本 VLAN グループの優先度を指定します。数字が大きいほど優先度が高くなります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 255
[関連コマンド]
vlan-group activate,vlan-group vlan(GSRP 情報)
[注意事項]
なし
236
5. gsrp exception-port(GSRP 制御対象外ポート)
gsrp exception-port(GSRP 制御対象外ポート)
GSRP の制御対象外とするポートおよびリンクアグリゲーションを指定します。指定されたポートの状態
は常にフォワーディングとなります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定
gsrp exception-port
情報の削除
no gsrp exception-port
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
gsrp(GSRP 情報)
[注意事項]
1. 指定したポートの状態は常にフォワーディングになるため,指定するポートおよびリンクアグリゲー
ションによってはループが発生する場合がありますのでご注意ください。
2. oc48pos または oc192pos のポートは指定できません。【IP8800/S400】
3. STP 情報(spanning-tree edge-port,spanning-tree link-type,spanning-tree loop-guard,spanning-tree
root-guard)や VRRP 情報(ip vrrp vrid,ip-address)の設定がある場合,GSRP 情報を設定できません。
237
5. igmp-snooping(IGMP snooping 機能の有効化)
igmp-snooping(IGMP snooping 機能の有効化)
IGMP snooping の機能を有効にします。
本コマンドを省略した場合は IGMP snooping 機能は動作しません。
なおグローバルコンフィグモードで all パラメータを指定して本コマンドを削除すると,グローバルコン
フィグモードに設定された IGMP snooping 情報およびポートに設定された IGMP snooping 情報 を一括削除
します。削除対象は「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1,5 レイヤ 2 情報」の
igmp-snooping コマンドすべてとなります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
igmp-snooping
情報の削除
no igmp-snooping
IGMP snooping 情報の一括削除
no igmp-snooping all
[パラメータ]
all
グローバルコンフィグに設定された IGMP snooping 情報およびポートに設定された IGMP snooping 情
報 を一括削除する場合に指定します。
[関連コマンド]
bridge-group(VLAN 情報)
interface lag(リンクアグリゲーション情報)
igmp-snooping querier,igmp-snooping multicast-router(IGMP snooping 情報)
[注意事項]
1. 一括削除コマンド実行時,削除の途中でエラーとなる場合があります。エラーとなった場合は show
running-config コマンドで内容を確認して,再度実行してください。この際,前提条件となるコンフィ
グレーションコマンドの削除が必要となる場合があります。
238
5. igmp-snooping(VLAN へ IGMP snooping の設定)
igmp-snooping(VLAN へ IGMP snooping の設定)
対象の VLAN に対する IGMP snooping を有効にします。
[入力モード => 移行モード]
conf-vlan-* => なし
[入力形式]
情報の設定
igmp-snooping
情報の削除
no igmp-snooping
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
bridge-group(VLAN 情報)
interface lag(リンクアグリゲーション情報)
igmp-snooping querier,igmp-snooping multicast-router(IGMP snooping 情報)
[注意事項]
なし
239
5. igmp-snooping querier(IGMP クエリア機能)
igmp-snooping querier(IGMP クエリア機能)
指定した VLAN で IGMP クエリア機能を利用します。
[入力モード => 移行モード]
conf-vlan-* => なし
[入力形式]
情報の設定
igmp-snooping querier
情報の削除
no igmp-snooping querier
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
igmp-snooping,igmp-snooping multicast-router(IGMP snooping 情報)
[注意事項]
1. VLAN に IP アドレス定義をしていない場合,クエリア機能は動作しません。
240
5. igmp-snooping multicast-router(マルチキャストルータポートの設定)
igmp-snooping multicast-router(マルチキャストルータ
ポートの設定)
マルチキャストルータポートを設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定,変更
igmp-snooping multicast-router <vlan_no_list>
情報の削除
no igmp-snooping multicast-router <vlan_no_list>
[パラメータ]
<vlan_no_list>
マルチキャストルータポートを設定するポートおよびリンクアグリゲーションを指定します。VLAN
ID を複数指定する場合は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
[関連コマンド]
igmp-snooping,igmp-snooping querier(IGMP snooping 情報)
[注意事項]
1. link-aggregation-group コマンドで指定されているポートをマルチキャストルータポートに指定する場合,
link-aggregation-group コマンドに該当するすべてのポートを同時に指定する必要があります。
2. 該当 VLAN に所属しているポートおよびリンクアグリゲーションだけ指定できます。
3. oc48pos または oc192pos のポートは指定できません。【IP8800/S400】
241
5. mld-snooping(MLD snooping 機能の有効化)
mld-snooping(MLD snooping 機能の有効化)
MLD snooping の機能を有効にします。
本コマンドを省略した場合は MLD snooping 機能は動作しません。
なおグローバルコンフィグモードで all パラメータを指定して本コマンドを削除すると,グローバルコン
フィグに設定された MLD snooping 情報およびポートに設定された MLD snooping 情報を一括削除します。
削除対象は「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1,5 レイヤ 2 情報」の mld-snooping コマ
ンドすべてとなります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定,変更
mld-snooping
情報の削除
no mld-snooping
MLD snooping 情報の一括削除
no mld-snooping all
[パラメータ]
all
グローバルコンフィグに設定された MLD snooping 情報およびポートに設定された MLD snooping 情報
を一括で削除する場合に指定します。
[関連コマンド]
bridge-group(VLAN 情報)
interface lag(リンクアグリゲーション情報)
mld-snooping,mld-snooping querier,mld-snooping multicast-router(MLD snooping 情報)
[注意事項]
1. 一括削除コマンド実行時,削除の途中でエラーとなる場合があります。エラーとなった場合は show
running-config コマンドで内容を確認して,再度実行してください。この際,前提条件となるコンフィ
グレーションコマンドの削除が必要となる場合があります。
242
5. mld-snooping(VLAN へ MLD snooping の設定)
mld-snooping(VLAN へ MLD snooping の設定)
対象の VLAN に対する MLD snooping を有効にします。
[入力モード => 移行モード]
conf-vlan-* => なし
[入力形式]
情報の設定,変更
mld-snooping
情報の削除
no mld-snooping
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
bridge-group(VLAN 情報)
interface lag(リンクアグリゲーション情報)
mld-snooping querier,mld-snooping multicast-router(MLD snooping 情報)
[注意事項]
なし
243
5. mld-snooping querier(MLD クエリア機能)
mld-snooping querier(MLD クエリア機能)
指定した VLAN で MLD クエリア機能を利用します。
[入力モード => 移行モード]
conf-vlan-* => なし
[入力形式]
情報の設定
mld-snooping querier
情報の削除
no mld-snooping querier
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
mld-snooping,mld-snooping multicast-router(MLD snooping 情報)
[注意事項]
1. VLAN に IP アドレス定義をしていない場合,クエリア機能は動作しません。
244
5. mld-snooping multicast-router(マルチキャストルータポートの設定)
mld-snooping multicast-router(マルチキャストルータ
ポートの設定)
マルチキャストルータポートを設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-lag-* => なし
[入力形式]
情報の設定,変更
mld-snooping multicast-router <vlan_no_list>
情報の削除
no mld-snooping multicast-router <vlan_no_list>
[パラメータ]
<vlan_no_list>
マルチキャストルータポートを設定するポートおよびリンクアグリゲーションを指定します。VLAN
ID を複数指定する場合は範囲指定ができます。
【"-" または "," による範囲指定】
範囲内のすべての VLAN ID を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 4095
[関連コマンド]
mld-snooping,mld-snooping querier(MLD snooping 情報)
[注意事項]
1. link-aggregation-group コマンドで指定されているポートをマルチキャストルータポートに指定する場合,
link-aggregation-group コマンドに該当するすべてのポートを同時に指定する必要があります。
2. 該当 VLAN に所属しているポートおよびリンクアグリゲーションだけ指定できます。
3. oc48pos または oc192pos のポートは指定できません。【IP8800/S400】
245
6
PPP【IP8800/S400】
ppp【IP8800/S400】
ppp source-mru【IP8800/S400】
ppp echo-trial-times【IP8800/S400】
ppp echo-success-times【IP8800/S400】
ppp echo-interval【IP8800/S400】
ppp ip-address-negotiation【IP8800/S400】
ppp interface-id【IP8800/S400】
ppp retry-timer【IP8800/S400】
ppp max-terminate【IP8800/S400】
ppp max-configure【IP8800/S400】
ppp max-failure【IP8800/S400】
246
6. ppp【IP8800/S400】
ppp【IP8800/S400】
該当回線において,PPP を有効にします。
本コマンドを省略した場合,PPP は無効となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-pos-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
ppp
情報の削除
no ppp
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
interface pos(ライン情報)
ip address(IP 情報)
router isis(IS-IS 情報)
[注意事項]
なし
247
6. ppp source-mru【IP8800/S400】
ppp source-mru【IP8800/S400】
該当回線で受信可能なデータの最大長(PPP ヘッダの Protocol フィールドの後から FCS フィールドの前ま
でのデータ長を指す。相手装置の MTU 長。)を指定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 4470 オクテットになります。
[入力モード => 移行モード]
conf-pos-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
ppp source-mru <length>
情報の削除
no ppp source-mru
[パラメータ]
<length>
該当回線で受信可能なデータの最大長(PPP ヘッダの Protocol フィールドの後から FCS フィールドの
前までのデータ長を指す。相手装置の MTU 長。)を指定します。本値は実際の通信に用いられる値で
はなく,本値に基づいて PPP のネゴシエーションを行います。したがって,実際に使われる相手装置
の MTU 長は,相手装置の要求によって 128 オクテット以上本値以下に変更になる場合もあります。
本値が IP フラグメントで使用する相手装置の MTU 長となります。IP フラグメントの方法について
は,「解説書 Vol.1,11.5.3 MTU とフラグメント」を参照してください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
128 オクテット~ 9216 オクテット
[関連コマンド]
interface pos(ライン情報)
ip address(IP 情報)
router isis(IS-IS 情報)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を変更した場合,次回 LCP ネゴシエー
ションから変更後の設定値で動作します。
248
6. ppp echo-trial-times【IP8800/S400】
ppp echo-trial-times【IP8800/S400】
Echo-Request パケットの試行回数を設定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 7 回になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-pos-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
ppp echo-trial-times <count>
情報の削除
no ppp echo-trial-times
[パラメータ]
<count>
本装置では,次の手順に従って,PPP リンク上で Echo パケットの送達確認によるリンク品質監視を行
えます。次の手順のうち,Echo-Request パケットの試行回数を設定します。本値には ppp
echo-success-times コマンドの設定値以上の値を設定してください。
リンク品質監視手順
構成オプション”echo_interval”で指定した間隔で Echo-Request パケットを送信し,Echo-Reply
パケットの応答を監視します。構成オプション”echo_trial_times”回,Echo-Request パケットを
送信し,構成オプション”echo_success_times”回以上の Echo-Reply パケットの応答があれば,リ
ンク品質に問題がないと判断します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 回~ 10 回
[関連コマンド]
interface pos(ライン情報)
ip address(IP 情報)
router isis(IS-IS 情報)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を変更した場合,次回のリンク品質監視手
順実行時から変更後の設定値で動作します。
249
6. ppp echo-success-times【IP8800/S400】
ppp echo-success-times【IP8800/S400】
Echo パケットの送達確認によるリンク品質の監視の際,ppp echo-trial-times コマンドで指定した回数の
Echo-Request パケットに対し,リンク品質「良」と判断する最低の受信 Echo-Reply 回数を設定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 6 回になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-pos-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
ppp echo-success-times <count>
情報の削除
no ppp echo-success-times
[パラメータ]
<count>
Echo パケットの送達確認によるリンク品質の監視の際,ppp echo-trial-times コマンドで指定した回数
の Echo-Request パケットに対し,リンク品質「良」と判断する最低の受信 Echo-Reply 回数を設定しま
す。本値は ppp echo-trial-times コマンド以下に設定してください。系切替が発生した場合,
Echo-Request パケットの応答ができない場合があり,その際,相手装置がリンク品質の低下を検出し,
リンク切断することがあります。リンク切断させたくない場合,相手装置の本パラメータを ppp
echo-trial-times コマンドより相対的に小さくなるように設定してください。リンク品質監視手順の詳
細については,ppp echo-trial-times コマンドの説明を参照してください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 回~ 10 回
[関連コマンド]
interface pos(ライン情報)
ip address(IP 情報)
router isis(IS-IS 情報)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を変更した場合,次回のリンク品質監視手
順実行時から変更後の設定値で動作します。
250
6. ppp echo-interval【IP8800/S400】
ppp echo-interval【IP8800/S400】
Echo パケットの送達確認によるリンク品質監視の際,Echo-Request パケットの送信間隔を設定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 3 秒になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-pos-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
ppp echo-interval <seconds>
情報の削除
no ppp echo-interval
[パラメータ]
<seconds>
Echo パケットの送達確認によるリンク品質監視の際,Echo-Request パケットの送信間隔を設定しま
す。本値に 0 を設定すると,Echo パケットの送達確認によるリンク品質監視は行いません。系切替が
発生した場合,Echo-Request パケットの応答ができない場合があり,その際,相手装置がリンク品質
の低下を検出し,リンク切断することがあります。リンク切断させたくない場合,相手装置の本パラ
メータに 0 を設定し,リンク品質監視を停止してください。リンク品質監視手順の詳細については,
ppp echo-trial-times コマンドの説明を参照してください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 秒~ 255 秒
[関連コマンド]
interface pos(ライン情報)
ip address(IP 情報)
router isis(IS-IS 情報)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を変更した場合,次回 Echo-Request パ
ケットの送信から変更後の設定値で動作します。
251
6. ppp ip-address-negotiation【IP8800/S400】
ppp ip-address-negotiation【IP8800/S400】
PPP 上で相手装置と IPCP リンクを確立する場合,相手装置に対して自 IPv4 アドレスを通知します。
本コマンドを指定しなかった場合,自 IPv4 アドレスを通知しない設定となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-pos-*/* => なし
[入力形式]
相手装置に対して自 IPv4 アドレスを通知する場合
ppp ip-address-negotiation
相手装置に対して自 IPv4 アドレスを通知しない場合
no ppp ip-address-negotiation
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
interface pos(ライン情報)
ip address(IP 情報)
router isis(IS-IS 情報)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションを no ppp ip-address-negotiation から ppp
ip-address-negotiation に変更した場合,IPCP の再ネゴシエーションを行います。
252
6. ppp interface-id【IP8800/S400】
ppp interface-id【IP8800/S400】
IPV6CP リンクで相手装置に通知する自インタフェース -ID を指定します。
本コマンドを省略した場合,装置によって自動的に生成された値を使用します。
[入力モード => 移行モード]
conf-pos-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
ppp interface-id <id>
情報の削除
no ppp interface-id
[パラメータ]
<id>
IPV6CP リンクで相手装置に通知する自インタフェース -ID を指定します。0 を指定した場合は,相手
装置へのインタフェース -ID 設定要求となり,相手装置から指定されたインタフェース -ID を自イン
タフェース -ID として使用します。指定されたインタフェース -ID は IPv6 アドレスのインタフェース
-ID 部の候補としても使用します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
装置によって自動的に生成された値を使用します。
2. 値の設定範囲
0 ~ ff:ff:ff:ff:ff:ff:ff:ff(16 進数)までの 8 オクテットを,1 オクテットずつコロン(:)で区切って
指定できます。8 オクテットより短い値の場合は上位オクテットを省略できます。
なお,メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本パラメータを変更した場合,IPV6CP
の再ネゴシエーションを行います。
[関連コマンド]
interface pos(ライン情報)
ip address(IP 情報)
router isis(IS-IS 情報)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を変更した場合,IPV6CP の再ネゴシエー
ションを行います。
253
6. ppp retry-timer【IP8800/S400】
ppp retry-timer【IP8800/S400】
自装置から送信した Configure-Request パケット,または Terminate-Request パケットに対して相手装置から
応答がない場合のパケット再送間隔を設定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 2 秒になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-pos-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
ppp retry-timer <seconds>
情報の削除
no ppp retry-timer
[パラメータ]
<seconds>
自装置から送信した Configure-Request パケット,または Terminate-Request パケットに対して相手装置
から応答がない場合のパケット再送間隔を設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 秒~ 10 秒
[関連コマンド]
interface pos(ライン情報)
ip address(IP 情報)
router isis(IS-IS 情報)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を変更した場合,次回 LCP ネゴシエー
ションから変更後の設定値で動作します。
254
6. ppp max-terminate【IP8800/S400】
ppp max-terminate【IP8800/S400】
自装置から送信した Terminate-Request パケットに対して相手装置から Terminate-Ack パケット応答がない
場合の Terminate-Request パケット最大送信回数を設定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 2 回になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-pos-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
ppp max-terminate <count>
情報の削除
no ppp max-terminate
[パラメータ]
<count>
自装置から送信した Terminate-Request パケットに対して相手装置から Terminate-Ack パケット応答が
ない場合の Terminate-Request パケット最大送信回数を設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 回~ 3 回
[関連コマンド]
interface pos(ライン情報)
ip address(IP 情報)
router isis(IS-IS 情報)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を変更した場合,次回 LCP ネゴシエー
ションから変更後の設定値で動作します。
255
6. ppp max-configure【IP8800/S400】
ppp max-configure【IP8800/S400】
自装置から送信した Configure-Request パケットに対して相手装置から応答がない場合の Configure-Request
パケット最大送信回数を設定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 10 回になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-pos-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
ppp max-configure <count>
情報の削除
no ppp max-configure
[パラメータ]
<count>
自装置から送信した Configure-Request パケットに対して相手装置から応答がない場合の
Configure-Request パケット最大送信回数を設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 回~ 255 回
[関連コマンド]
interface pos(ライン情報)
ip address(IP 情報)
router isis(IS-IS 情報)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を変更した場合,次回 LCP ネゴシエー
ションから変更後の設定値で動作します。
256
6. ppp max-failure【IP8800/S400】
ppp max-failure【IP8800/S400】
相手装置から受信した Configure-Request パケットに対して Configure-Nak/Configure-Reject の最大送信回数
を設定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 5 回になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-pos-*/* => なし
[入力形式]
情報の設定
ppp max-failure <count>
情報の削除
no ppp max-failure
[パラメータ]
<count>
相手装置から受信した Configure-Request パケットに対して Configure-Nak/Configure-Reject の最大送信
回数を設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 回~ 255 回
[関連コマンド]
interface pos(ライン情報)
ip address(IP 情報)
router isis(IS-IS 情報)
[注意事項]
1. メモリ上に記憶している運用コンフィグレーションの本設定を変更した場合,次回 LCP ネゴシエー
ションから変更後の設定値で動作します。
257
7
トンネル情報
interface tunnel
tunnel
mtu
ttl-hoplimit
shutdown(トンネルの閉塞)
description
258
7. interface tunnel
interface tunnel
tunnel インタフェースモードに遷移し,トンネル情報を設定します。
本コマンド削除時は,interface tunnel モード配下に設定されているコンフィグレーションの一括削除を行い
ます。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-tunnel-*
conf-rmEthernet => conf-tunnel-*【IP8800/S400】
conf-mgmtPort => conf-tunnel-*【IP8800/S300】
conf-maintenance-* => conf-tunnel-*【IP8800/S300】
conf-ethernet-*/* => conf-tunnel-*
conf-ethernet-*/*.* => conf-tunnel-*
conf-pos-*/* => conf-tunnel-* 【IP8800/S400】
conf-lag-* => conf-tunnel-*
conf-lag-*.* => conf-tunnel-*
conf-vlan-* => conf-tunnel-*
conf-tunnel-* => conf-tunnel-*
conf-loopback => conf-tunnel-*
[入力形式]
情報の設定
interface tunnel <tunnel_no>
情報の削除
no interface tunnel <tunnel_no>
[パラメータ]
<tunnel_no>
トンネル番号を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 256 の番号が入力可能です。
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. トンネルを設定する双方の装置間で,相手局インタフェースのアドレスに到達性のあることを確認して
ください。
2. アドレス変換機能装置等を使用した相手局アドレスに対してトンネルの設定を行った場合,正常に通信
できないことがあります。
3. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
4. 6to4 インタフェースは装置当たり一つとなります。トンネルインタフェースは,6to4/Configured トンネ
ル合わせて,装置当たり 256 個です。
5. 削除コマンド実行時,削除の途中でエラーとなる場合があります。エラーとなった場合は show
running-config コマンドで内容を確認して,再度実行してください。この際,前提条件となるコンフィ
259
7. interface tunnel
グレーションコマンドの削除が必要となる場合があります。例えば,削除対象インタフェースがルー
ティングプロトコルで指定されていると,削除に失敗します。この場合,show running-config コマンド
で内容を確認し,ルーティングプロトコルで設定されているインタフェース指定を削除してから,再
度,削除コマンドを実行してください。
6. コンフィグレーションの一括削除時は,各削除対象コマンドの注意事項を参照してください。
260
7. tunnel
tunnel
トンネルのモード情報(Configured トンネル,または 6to4 トンネル)を設定します。
また,Configured トンネルの場合,Configured トンネルを設定する自局インタフェースと相手局インタ
フェースのアドレスを設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-tunnel-* => なし
[入力形式]
情報の設定
tunnel mode { ipv6ip | ipipv6 | 6to4 }
tunnel source <src_addr> destination <dst_addr>
情報の削除
no tunnel mode
no tunnel source
[パラメータ]
{ ipv6ip | ipipv6 | 6to4}
Configured トンネルおよび 6to4 トンネルのモード情報を指定します。
<src_addr>
Configured トンネルを設定する自局インタフェースのアドレスを指定します。
IPv6 over IPv4 Configured トンネルの場合:
カプセル化された IPv6 パケットの送受信を行うインタフェースの IPv4 アドレスをドット記法で
指定します。
IPv4 over IPv6 Configured トンネルの場合:
カプセル化された IPv4 パケットの送受信を行うインタフェースの IPv6 アドレスをコロン記法で
指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
情報の設定の場合は省略できません。情報の変更の場合は省略可能で,初期値は情報の設定時の設
定値となります。
2. 本パラメータの設定範囲
IPv4 アドレス:IPv4 アドレスをドット記法で指定します。
IPv6 アドレス:IPv6 グローバルアドレスをコロン記法で指定します。
<dst_addr>
Configured トンネルを設定する相手局インタフェースのアドレスを指定します。
IPv6 over IPv4 Configured トンネルの場合:
カプセル化された IPv6 パケットの送受信を行う相手局インタフェースの IPv4 アドレスをドット
記法で指定します。
IPv4 over IPv6 Configured トンネルの場合:
カプセル化された IPv4 パケットの送受信を行う相手局インタフェースの IPv6 アドレスをコロン
記法で指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
情報の設定の場合は省略できません。情報の変更の場合は省略可能で,初期値は情報の設定時の設
261
7. tunnel
定値となります。
2. 本パラメータの設定範囲
IPv4 アドレス:IPv4 アドレスをドット記法で指定します。
IPv6 アドレス:IPv6 グローバルアドレスをコロン記法で指定します。
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. <src_addr> には自装置のインタフェースに設定されているアドレスを指定してください。
2. トンネルを設定する双方の装置間で,相手局インタフェースのアドレスに到達性のあることを確認して
ください。
3. アドレス変換機能装置等を使用した相手局アドレスに対してトンネルの設定を行った場合,正常に通信
できないことがあります。
4. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
5. 6to4 インタフェースは装置当たり一つとなります。トンネルインタフェースは,6to4/Configured トンネ
ル合わせて,装置当たり 256 個です。
6. 6to4 トンネルインタフェースに定義可能な IPv6 アドレスは,以下の条件を満たす必要があります。
• 2002: から始まる IPv6 アドレスであること。
• IPv6 アドレスのプレフィックス長が 16 であること(16 より大きい場合,6to4 ルータ(サイト)間で
は static 定義をすれば通信可能ですが,ネイティブ IPv6 サイトに接続する 6to4 ルータとの通信はで
きません)。
• 2002:xxxx:xxxx: の”xxxx:xxxx”部分に 16 進表記で記載する IPv4 アドレスが,IPv4 グローバルユニ
キャストアドレスアドレスであること。
• 上記 IPv4 アドレスが,すでに装置に定義済みであること。
7. 6to4 トンネルインタフェースに定義できる IPv6 アドレスは一つです ( マルチホーム定義は不可 )。
8. 6to4 トンネルインタフェースにはリンクローカルアドレスは自動/手動どちらでも設定されません。
9. 6to4 トンネルインタフェースでは,ip destination-address を設定しても無効です。
10. 6to4 トンネルから Configured トンネルへの変更,Configured トンネルから 6to4 トンネルへの変更はで
きません。変更するには,当該トンネルのコンフィグレーションをいったん削除してから,再度トンネ
ルのコンフィグレーションを設定してください。
11. 自局インタフェースと相手局インタフェースのアドレスを設定する場合は先に Configured トンネルの設
定を行ってください。
262
7. mtu
mtu
トンネルインタフェースの MTU サイズをオクテット単位で指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 1280 です。
[入力モード => 移行モード]
conf-tunnel-* => なし
[入力形式]
情報の設定
mtu <length>
情報の削除
no mtu
[パラメータ]
<length>
トンネルインタフェースの MTU サイズをオクテット単位で指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1280 ~ 65515
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. 本装置では,トンネルインタフェースに対して経路 MTU 探索を行いません。そのため,MTU サイズ
の指定は注意深く行う必要があります。
• IPv4 over IPv6 トンネルの場合,MTU サイズを省略時の初期値より大きくすると IPv6 中継ノードで
MTU オーバーが発生する可能性があります。このとき,MTU オーバーを検出したノードが ICMPv6
エラーを送信しますが,本装置には ICMPv6 を IPv4 ネットワークにリレーする機能がないため,元
のパケットの送信元に対してエラーを通知する手段がありません。このため,トンネルで使用する可
能性のあるすべての IPv6 パスでの最小 MTU を超えないよう考慮してトンネル MTU サイズを設定し
てください。
• IPv6 over IPv4 トンネルの場合,MTU サイズを省略時の初期値より大きくすると IPv4 中継ノードでフ
ラグメントする回数が増え,中継性能が低下する可能性があります。
263
7. ttl-hoplimit
ttl-hoplimit
自装置でカプセル化する際に IP ヘッダに設定する中継限界数を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 30 です。
[入力モード => 移行モード]
conf-tunnel-* => なし
[入力形式]
情報の設定
ttl-hoplimit <ttl_hop_limit>
情報の削除
no ttl-hoplimit
[パラメータ]
<ttl_hop_limit>
自装置でカプセル化する際に IP ヘッダに設定する中継限界数を指定します。
IPv6 over IPv4 Configured トンネルの場合:
IPv6 パケットを IPv4 でカプセル化する際,付加する IPv4 ヘッダ中の TTL フィールドに設定する
値を <ttl_hop_limit> にて指定します。
IPv4 over IPv6 Configured トンネルの場合:
IPv4 パケットを IPv6 でカプセル化する際,付加する IPv6 ヘッダ中の Hop Limit フィールドに設
定する値を <ttl_hop_limit> にて指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 254
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
なし
264
7. shutdown(トンネルの閉塞)
shutdown(トンネルの閉塞)
該当のトンネルの閉塞を指定します。
また,SNMP の SetRequest オペレーションを用いて SNMP マネージャから本コマンドを設定することがで
きます。
SNMP の SetRequest オペレーションを用いて本コマンドを設定した場合,その設定はコンフィグレーショ
ンに反映されます。
[入力モード => 移行モード]
conf-tunnel-* => なし
[入力形式]
情報の設定
shutdown
情報の削除
no shutdown
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
なし
265
7. description
description
該当トンネルの補足説明を設定します。トンネルに関するメモとしてご使用いただけます。なお,本設定
を行うと ifDescr(SNMP MIB) で確認できます。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は NULL です。
[入力モード => 移行モード]
conf-tunnel-* => なし
[入力形式]
情報の設定
description <strings>
情報の削除
no description
[パラメータ]
<strings>
該当トンネルの補足説明を設定します。トンネルに関するメモとしてご使用いただけます。なお,本
設定を行うと ifDescr(SNMP MIB) で確認できます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
64 字以内の文字列をダブルクォート(")で囲んで設定します。入力可能な文字は,英数字と 特殊
文字が使用可能です。ただし,入力文字列に,スペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列を
ダブルクォート(")で囲まなくても入力可能です。なお,description の定義は装置当り,最大
1000 エントリ定義可能です。
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
なし
266
第 4 編 IP
8
IP 情報
ip address(ブロードキャスト型インタフェース)
ip address(ポイント-ポイント型インタフェース)
ip address(トンネルインタフェース)
ip destination-address
arp timeout
ip proxy-arp
arp encapsulation
arp max-send-count
arp send-interval
ip source-route
ip redirects
ip subnet-broadcast
ip multicast-ttl【OP-MLT】
ip mtu
ipv6 address(ブロードキャスト型インタフェース)
ipv6 address(ポイント-ポイント型インタフェース)
ipv6 address(トンネルインタフェース)
ipv6 redirects
ip null
267
8. ip address(ブロードキャスト型インタフェース)
ip address(ブロードキャスト型インタフェース)
ブロードキャスト型インタフェースに IPv4 アドレスを設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-rmEthernet => なし【IP8800/S400】
conf-mgmtPort => なし【IP8800/S400】
conf-maintenance-* => なし【IP8800/S400】
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*.* => なし
conf-vlan-* => なし
[入力形式]
情報の設定
インタフェースに一つの IPv4 アドレスを設定する場合
ip address <ip_address>/<len> [directed-broadcast]
マルチホームにする場合
ip address <ip_address>/<len> [directed-broadcast] secondary
情報の変更
ip address <ip_address> overwrite <ip_address>/<len> [directed-broadcast]
情報の削除
インタフェースの IPv4 アドレスが一つだけの場合
no ip address <ip_address>
マルチホームの場合
no ip address <ip_address> secondary
[パラメータ]
<ip_address>
インタフェースの IPv4 アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
IPv4 アドレスをドット記法で指定します。
/<len>
IPv4 アドレスのサブネットマスクを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 32
directed-broadcast
本装置から出力されるダイレクトブロードキャストパケットに対して,中継を許可する場合に指定し
ます。
本パラメータは各インタフェースの IPv4 アドレス単位に設定することができ,当該インタフェースの
サブネット毎にダイレクトブロードキャスト中継の可否を設定できます。
268
8. ip address(ブロードキャスト型インタフェース)
1. 本パラメータ省略時の初期値
IPv4 ダイレクトブロードキャストパケット中継をしません。
2. 値の設定範囲
なし
3. 本パラメータに関する注意事項
ip subnet-broadcast コマンドで IPv4 ダイレクトブロードキャストパケットの中継抑止を解除してい
る場合は,本パラメータの設定値によらず IPv4 ダイレクトブロードキャストパケットの中継が行
われます。ダイレクトブロードキャストについては,「解説書 Vol.1,11.5.2 ブロードキャストパ
ケットの中継方法」をご参照ください。
secondary
インタフェースをマルチホームにする場合,二つめ以降に設定する IPv4 アドレスに対して指定しま
す。
ただし,メンテナンスポートはマルチホームにできません。
overwrite
情報変更時に,指定した情報で上書きすることを示します。
[関連コマンド]
interface rmEthernet(ライン情報),interface ethernet(ライン情報),interface lag(リンクアグリゲーション
情報),encapsulation dot1q(Tag-VLAN 連携情報),ip subnet-broadcast(IP 情報)
[注意事項]
1. 一つのインタフェースに対してマルチホームで設定できる IPv4 アドレス最大数については,「解説書
Vol.1,3.2.1 IP8800/S400 の収容条件【IP8800/S400】(15)アドレス数」または「3.2.2 IP8800/S300 の
収容条件【IP8800/S300】(14)アドレス数」をご参照ください。
2. 本装置 DHCP/BOOTP リレーエージェント機能で適用されるインタフェースにマルチホーム設定がある
場合,ip dhcp-relay interface コマンドの relay-agent-address パラメータを省略すると,リレーエージェン
トアドレスは当該インタフェースで最後に設定した IP アドレスとなります(「コンフィグレーションガ
イド,8.4.4 DHCP/BOOTP クライアントへの接続をマルチホームインタフェースとする」を参照して
ください)。
3. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
269
8. ip address(ポイント-ポイント型インタフェース)
ip address(ポイント-ポイント型インタフェース)
ポイント-ポイント型インタフェースに IPv4 アドレスを設定します。
IPv4 over IPv6 トンネルインタフェースに対する IPv4 アドレスの設定方法は,「8 IP 情報,ip address(ト
ンネルインタフェース)」の項をご参照ください。
[入力モード => 移行モード]
conf-pos-*/* => なし【IP8800/S400】
conf-line-aux => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
ip address <ip_address>/<len> [directed-broadcast]
情報の変更
ip address <ip_address> overwrite <ip_address>/<len> [directed-broadcast]
情報の削除
no ip address <ip_address>
[パラメータ]
<ip_address>
インタフェースの IPv4 アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
IPv4 アドレスをドット記法で指定します。
3. 本パラメータに関する注意事項
PPP 接続インタフェースを共用アドレスインタフェースとして使用する場合,当該インタフェース
の IPv4 アドレスには,本装置のイーサネット側インタフェースに設定した IPv4 アドレスと同一の
アドレスを指定してください。
共用アドレスインタフェースについては,「解説書 Vol.1,12.2.4 共用アドレスインタフェース」
をご参照ください。
/<len>
IPv4 アドレスのサブネットマスクを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 32
3. 本パラメータに関する注意事項
• ポイント-ポイント型接続の対向装置とのダイレクト経路は,本パラメータの設定値に関わらずサブ
ネットマスク長 32 のホスト経路として生成されます。ただし,ルーティングプロトコルの経路情報
では本パラメータで設定した値が使用されます。ダイレクト経路の経路情報については,「解説書
Vol.1,12.2.2 直結経路の取り扱い」をご参照ください。
• 共用アドレスインタフェースとして使用する場合,サブネットマスク長に 32 を指定してください。
共用アドレスインタフェースについては,「解説書 Vol.1,12.2.4 共用アドレスインタフェース」を
ご参照ください。
270
8. ip address(ポイント-ポイント型インタフェース)
directed-broadcast
本装置から出力されるダイレクトブロードキャストパケットに対して,中継を許可する場合に指定し
ます。
本パラメータは各インタフェースの IPv4 アドレス単位に設定することができ,当該インタフェースの
サブネット毎にダイレクトブロードキャスト中継の可否を設定できます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
IPv4 ダイレクトブロードキャストパケット中継をしません。
2. 値の設定範囲
なし
3. 本パラメータに関する注意事項
ip subnet-broadcast コマンドで IPv4 ダイレクトブロードキャストパケットの中継抑止を解除してい
る場合は,本パラメータの設定値に関わらず IPv4 ダイレクトブロードキャストパケットの中継が
行われます。ダイレクトブロードキャストについては,「解説書 Vol.1,11.5.2 ブロードキャスト
パケットの中継方法」をご参照ください。
overwrite
情報変更時に,指定した情報で上書きすることを示します。
[関連コマンド]
interface pos(ライン情報),line aux(ライン情報),ip destination-address(IP 情報),ip subnet-broadcast(IP
情報)
[注意事項]
1. ポイント-ポイント型インタフェースに IPv4 アドレスを設定する場合は,先に ip destination-address コ
マンドで接続先 IPv4 アドレスを設定してください。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
271
8. ip address(トンネルインタフェース)
ip address(トンネルインタフェース)
トンネルインタフェース (IPv4 over IPv6 トンネルインタフェース ) に IPv4 アドレスを設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-tunnel-* => なし
[入力形式]
情報の設定
ip address <ip_address>/<len>
情報の変更
ip address <ip_address> overwrite <ip_address>/<len>
情報の削除
no ip address <ip_address>
[パラメータ]
<ip_address>
インタフェースの IPv4 アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
IPv4 アドレスをドット記法で指定します。
/<len>
IPv4 アドレスのサブネットマスクを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 32
3. 本パラメータに関する注意事項
IPv4 over IPv6 トンネルの対向装置とのダイレクト経路は,本パラメータの設定値に関わらずサブ
ネットマスク長 32 のホスト経路として生成されます。ただし,ルーティングプロトコルの経路情
報では本パラメータで設定した値が使用されます。ダイレクト経路の経路情報については,「解説
書 Vol.1,12.2.2 直結経路の取り扱い」をご参照ください。
overwrite
情報変更時に,指定した情報で上書きすることを示します。
[関連コマンド]
interface tunnel(トンネル情報),ip destination-address(IP 情報)
[注意事項]
1. IPv4 over IPv6 トンネルインタフェースに IPv4 アドレスを設定する場合は,先に ip destination-address コ
マンドで接続先 IPv4 アドレスを設定してください。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
272
8. ip address(トンネルインタフェース)
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
273
8. ip destination-address
ip destination-address
ポイント-ポイント型インタフェース,またはトンネルインタフェース(IPv4 over IPv6 トンネルインタ
フェース)の場合に接続先 IPv4 アドレスを指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-pos-*/* => なし【IP8800/S400】
conf-tunnel-* => なし
conf-line-aux => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
ip destination-address <ip_address>
情報の削除
no ip destination-address
[パラメータ]
<ip_address>
インタフェースの IPv4 アドレスに対する接続先 IPv4 アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
IPv4 アドレスをドット記法で指定します。
[関連コマンド]
interface pos(ライン情報),interface tunnel(トンネル情報),line aux(ライン情報),ip address(IP 情報)
[注意事項]
1. ポイント-ポイント型インタフェース,またはトンネルインタフェース(IPv4 over IPv6 インタフェー
ス)に IPv4 アドレスを設定する場合は,先に本コマンドで接続先 IPv4 アドレスを設定してください。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
274
8. arp timeout
arp timeout
当該インタフェースの ARP キャッシュテーブルエージング時間を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 30 分となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*.* => なし
conf-vlan-* => なし
[入力形式]
情報の設定
arp timeout <minutes>
情報の削除
no arp timeout
[パラメータ]
<minutes>
ARP キャッシュテーブルエージング時間を分単位で指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
275
8. ip proxy-arp
ip proxy-arp
当該インタフェースからの ARP 代理応答の可否を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,ARP の代理応答を行いません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*.* => なし
conf-vlan-* => なし
[入力形式]
ARP の代理応答を行う場合
ip proxy-arp
ARP の代理応答を行わない場合
no ip proxy-arp
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
276
8. arp encapsulation
arp encapsulation
当該インタフェースから送信する ARP 要求フレーム送信時のカプセル化の形式を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,ARP 要求フレームのハードウェアタイプを Ethernet 形式で送信しま
す。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*.* => なし
conf-vlan-* => なし
[入力形式]
Ethernet 形式,IEEE 802 Networks 形式で送信
arp encapsulation ethernet-ieee802.3
Ethernet 形式で送信
no arp encapsulation
[パラメータ]
ethernet-ieee802.3
ARP 要求フレームのハードウェアタイプを Ethernet 形式,IEEE 802 Networks 形式の両方で送信しま
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
277
8. arp max-send-count
arp max-send-count
当該インタフェースから送信する ARP 要求フレームの最大送信リトライ回数を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 4 回となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*.* => なし
conf-vlan-* => なし
[入力形式]
情報の設定
arp max-send-count <count>
情報の削除
no arp max-send-count
[パラメータ]
<count>
ARP 要求フレームの最大送信リトライ回数を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1~8
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
278
8. arp send-interval
arp send-interval
当該インタフェースから送信する ARP 要求フレームの送信リトライ間隔を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 2 秒となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*.* => なし
conf-vlan-* => なし
[入力形式]
情報の設定
arp send-interval <seconds>
情報の削除
no arp send-interval
[パラメータ]
<seconds>
ARP 要求フレームの送信リトライ間隔を秒単位で指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 10
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
279
8. ip source-route
ip source-route
当該インタフェースを入力側とするソースルートオプション付き IPv4 パケットの中継可否を指定します。
初期状態でソースルートオプション付き IPv4 パケットの中継を行います。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし【IP8800/S400】
conf-lag-* => なし
conf-lag-*.* => なし
conf-vlan-* => なし
[入力形式]
ソースルートオプション付き IPv4 パケットの中継を抑止
no ip source-route
ソースルートオプション付き IPv4 パケットの中継抑止を解除
ip source-route
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
ip address(IP 情報)
[注意事項]
1. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
280
8. ip redirects
ip redirects
当該インタフェースからの ICMP リダイレクトメッセージの送信可否を指定します。
初期状態で ICMP リダイレクトメッセージの送信を行います。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*.* => なし
conf-vlan-* => なし
[入力形式]
ICMP リダイレクトメッセージの送信を抑止
no ip redirects
ICMP リダイレクトメッセージの送信抑止を解除
ip redirects
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
ip vrrp vrid(VRRP 情報)
[注意事項]
1. 当該インタフェースに VRRP による仮想ルータの設定を行っている場合で,かつ同インタフェースが
VRRP マスタとして動いている場合は,本パラメータで指定した値に関わらず ICMP リダイレクトメッ
セージを送信しません。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
281
8. ip subnet-broadcast
ip subnet-broadcast
IPv4 ダイレクトブロードキャストパケットに対して入力側インタフェースで中継可否を決定する場合に使
用します。
本コマンドを指定しなかった場合,ダイレクトブロードキャストパケットの中継を抑止します。また,本
コマンドの設定値は当該インタフェースを入力側とするすべてのダイレクトブロードキャストパケットに
対して有効になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-pos-*/* => なし【IP8800/S400】
conf-lag-* => なし
conf-lag-*.* => なし
conf-vlan-* => なし
[入力形式]
IPv4 ダイレクトブロードキャストパケットの中継抑止を解除
ip subnet-broadcast
IPv4 ダイレクトブロードキャストパケットの中継を抑止
no ip subnet-broadcast
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
ip address(IP 情報)
[注意事項]
1. ip address コマンドの directed-broadcast パラメータで中継を許可している場合は,本パラメータの設定
値によらず IPv4 ダイレクトブロードキャストパケットの中継が行われます。ダイレクトブロードキャ
ストについては,
「解説書 Vol.1,11.5.2 ブロードキャストパケットの中継方法」をご参照ください。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
282
8. ip multicast-ttl【OP-MLT】
ip multicast-ttl【OP-MLT】
当該インタフェースから出力される IPv4 マルチキャストデータパケットに対して,TTL(Time-To-Live) 値
によって IP 中継を制限する場合に指定します。IPv4 マルチキャストデータパケット中継時に IPv4 ヘッダ
内の TTL 値が本装置によって減算され,減算後の TTL 値が本コマンドで指定した値以下であればパケッ
トを廃棄します。
本コマンドを指定しなかった場合の初期値は 0 で,この場合は TTL 値による IPv4 マルチキャストデータ
パケットの中継可否機能は無効になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-pos-*/* => なし【IP8800/S400】
conf-lag-* => なし
conf-lag-*.* => なし
conf-vlan-* => なし
[入力形式]
情報の設定
ip multicast-ttl <ttl>
情報の削除
no ip multicast-ttl
[パラメータ]
<ttl>
廃棄対象となる,IPv4 マルチキャストデータパケットの TTL 値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 255
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
283
8. ip mtu
ip mtu
当該インタフェースでの送信 IP MTU 長を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,イーサネット回線の場合はライン情報の jumbo frame パラメータで設
定したフレーム長- 18 を IP MTU 長として使用します。POS 回線の場合は,PPP 接続された対向装置との
ネゴシエーションによって決定された MRU 長が IP MTU 長になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-pos-*/* => なし【IP8800/S400】
conf-lag-* => なし
conf-lag-*.* => なし
conf-vlan-* => なし
[入力形式]
情報の設定
ip mtu <length>
情報の削除
no ip mtu
[パラメータ]
<length>
IP MTU 長を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
128 ~ 9216
[関連コマンド]
jumbo-frame(ライン情報),ethernet-jumbo-frame(装置管理情報)
[注意事項]
1. 実際に通信で使用される IP MTU 長は,本コマンドで設定した値とは異なる場合があります。IP MTU
長の決定方法については,「解説書 Vol.1,11.5.3 MTU とフラグメント」をご参照ください。
通信で使用している IP MTU 長は,運用コマンドの show ip interface,show ipv6 interface,または show
ip-dual interface コマンドで確認することができます。
2. IPv6 インタフェースを使用する場合は,<Byte> に 1280 以上を指定してください。
3. トンネルインタフェースの IP MTU 長を設定する場合は,トンネル情報の mtu コマンドを使用してくだ
さい。
4. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
284
8. ipv6 address(ブロードキャスト型インタフェース)
ipv6 address(ブロードキャスト型インタフェース)
ブロードキャスト型インタフェースに IPv6 アドレスを設定します。なお,本コマンドで IPv6 インタ
フェースをマルチホームにすることもできます。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*.* => なし
conf-vlan-* => なし
[入力形式]
情報の設定
ipv6 address { <ipv6_address>[/<prefixlen>] | <ipv6_prefix>[/<prefixlen>] }
ipv6 address linklocal
情報の変更
ipv6 address { <ipv6_address> | <ipv6_prefix> } overwrite { <ipv6_address>/<prefixlen> | <ipv6_prefix>/
<prefixlen> }
ipv6 address { <ipv6_address> | <ipv6_prefix> } overwrite linklocal
ipv6 address linklocal overwrite <ipv6_address>/<prefixlen>
情報の削除
no ipv6 address { <ipv6_address> | <ipv6_prefix> }
no ipv6 address linklocal
[パラメータ]
<ipv6_address>
インタフェースの IPv6 アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
IPv6 グローバルアドレス,または IPv6 リンクローカルアドレスをコロン記法で指定します。
<ipv6_prefix>
インタフェースの IPv6 アドレスを自動生成する場合に IPv6 プレフィックスを指定します。なお,指
定したプレフィックス + 自動生成されたインタフェース -ID が当該インタフェースの IPv6 アドレスと
なります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
IPv6 グローバルアドレスのインタフェース -ID 部 ( 下位 64 ビット ) がすべて 0 の IPv6 プレフィッ
クス形式をコロン記法で指定します。
3. 本パラメータに関する注意事項
自動生成された IPv6 アドレスは,運用コマンドの show ipv6 interface または show ip-dual interface で
確認することができます。
/<prefixlen>
IPv6 アドレスのプレフィックス長を指定します。
285
8. ipv6 address(ブロードキャスト型インタフェース)
1. 本パラメータ省略時の初期値
64
2. 値の設定範囲
1 ~ 128
3. 本パラメータに関する注意事項
<ipv6_address> パラメータで IPv6 リンクローカルアドレスを指定した場合や <ipv6_prefix> パラ
メータで IPv6 プレフィックス形式を指定した場合は,本パラメータの値に 64 以外を指定すること
はできません。
linklocal
インタフェースに対して IPv6 リンクローカルアドレスのみを設定する場合で,かつその IPv6 リンク
ローカルアドレスを自動生成する場合に指定します。
本パラメータに関する注意事項
1. 本パラメータを指定すると,IPv6 リンクローカルスコープのプレフィックス,プレフィックス長
64 を指定したことと等価となります。
2. 自動生成された IPv6 アドレスは,運用コマンドの show ipv6 interface または show ip-dual interface で
確認することができます。
overwrite
情報変更時に,指定した情報で上書きすることを示します。
[関連コマンド]
interface ethernet(ライン情報),interface lag(リンクアグリゲーション情報)
,encapsulation dot1q
(Tag-VLAN 連携情報)
[注意事項]
1. 一つのインタフェースに対してマルチホームで設定できる IPv6 アドレス最大数については,「解説書
Vol.1,3.2.1 IP8800/S400 の収容条件【IP8800/S400】(15)アドレス数」または「3.2.2 IP8800/S300 の
収容条件【IP8800/S300】(14)アドレス数」をご参照ください。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
286
8. ipv6 address(ポイント-ポイント型インタフェース)
ipv6 address(ポイント-ポイント型インタフェース)
ポイント-ポイント型インタフェースに IPv6 アドレスを設定します。なお,本コマンドで IPv6 インタ
フェースをマルチホームにすることもできます。
トンネルインタフェースに対する IPv6 アドレスの設定方法は,「8 IP 情報,ipv6 address(トンネルインタ
フェース)」の項をご参照ください。
[入力モード => 移行モード]
conf-pos-*/* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
ipv6 address { <ipv6_address>[/<prefixlen>] | <ipv6_prefix>[/<prefixlen>] } destination-address <ipv6_address>
ipv6 address linklocal
情報の変更
ipv6 address { <ipv6_address> | <ipv6_prefix> } overwrite { <ipv6_address>/<prefixlen> | <ipv6_prefix>/
<prefixlen> } destination-address <ipv6_address>
ipv6 address linklocal overwrite { <ipv6_address>/<prefixlen> | <ipv6_prefix>/<prefixlen> } destination-address
<ipv6_address>
情報の削除
no ipv6 address { <ipv6_address> | <ipv6_prefix> | linklocal }
[パラメータ]
<ipv6_address>
インタフェースの IPv6 アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
IPv6 グローバルアドレス,または IPv6 リンクローカルアドレスをコロン記法で指定します。
<ipv6_prefix>
インタフェースの IPv6 アドレスを自動生成する場合に IPv6 プレフィックスを指定します。なお,指
定したプレフィックス + 自動生成されたインタフェース -ID が当該インタフェースの IPv6 アドレスと
なります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
IPv6 グローバルアドレスのインタフェース -ID 部 ( 下位 64 ビット ) がすべて 0 の IPv6 プレフィッ
クス形式をコロン記法で指定します。
3. 本パラメータに関する注意事項
自動生成された IPv6 アドレスは,運用コマンドの show ipv6 interface または show ip-dual interface で
確認することができます。
/<prefixlen>
IPv6 アドレスのプレフィックス長を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
287
8. ipv6 address(ポイント-ポイント型インタフェース)
64
2. 値の設定範囲
1 ~ 128
3. 本パラメータに関する注意事項
• ポイント-ポイント型接続の対向装置とのダイレクト経路は,本パラメータの設定値に関わらずプレ
フィックス長 128 のホスト経路として生成されます。ただし,ルーティングプロトコルの経路情報で
は本パラメータで設定した値が使用されます。ダイレクト経路の経路情報については,「解説書
Vol.1,12.2.2 直結経路の取り扱い」をご参照ください。
• <ipv6_address> パラメータで IPv6 リンクローカルアドレスを指定した場合や <ipv6_prefix> パラメー
タで IPv6 プレフィックス形式を指定した場合は,本パラメータの値に 64 以外を指定することはでき
ません。
linklocal
インタフェースに対して IPv6 リンクローカルアドレスのみを設定する場合で,かつその IPv6 リンク
ローカルアドレスを自動生成する場合に指定します。
1. 本パラメータに関する注意事項
• 本パラメータを指定すると,IPv6 リンクローカルスコープのプレフィックス,プレフィックス長 64
を指定したことと等価となります。
• 自動生成された IPv6 リンクローカルアドレスは,運用コマンドの show ipv6 interface または show
ip-dual interface で確認することができます。
destination-address <ipv6_address>
インタフェースの IPv6 アドレスに対する接続先 IPv6 アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
IPv6 グローバルアドレス,または IPv6 リンクローカルアドレスをコロン記法で指定します。
3. 本パラメータに関する注意事項
一つの IPv6 アドレスに対して必ず一つの接続先 IPv6 アドレスが必要です。例えば一つのインタ
フェースにマルチホーム設定を行って三つの IPv6 アドレスを割り当てた場合,同数の接続先 IPv6
アドレスが必要になります。
overwrite
情報変更時に,指定した情報で上書きすることを示します。
[関連コマンド]
interface pos(ライン情報)
[注意事項]
1. 一つのインタフェースに対してマルチホームで設定できる IPv6 アドレス最大数については,「解説書
Vol.1,3.2.1 IP8800/S400 の収容条件【IP8800/S400】(15)アドレス数」または「3.2.2 IP8800/S300 の
収容条件【IP8800/S300】(14)アドレス数」をご参照ください。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
288
8. ipv6 address(トンネルインタフェース)
ipv6 address(トンネルインタフェース)
トンネルインタフェース(IPv6 over IPv4 トンネルインタフェース,6to4 トンネルインタフェース)に IPv6
アドレスを設定します。なお,本コマンドで IPv6 インタフェースをマルチホームにすることもできます。
ただし,6to4 トンネルインタフェースはマルチホームにできません。
[入力モード => 移行モード]
conf-tunnel-* => なし
[入力形式]
情報の設定
IPv6 over IPv4 トンネルインタフェースの場合
ipv6 address { <ipv6_address>[/<prefixlen>] | <ipv6_prefix>[/<prefixlen>] } destination-address
<ipv6_address>
ipv6 address linklocal
6to4 トンネルインタフェースの場合
ipv6 address { <ipv6_address>[/<prefixlen>] | <ipv6_prefix>[/<prefixlen>] }
情報の変更
IPv6 over IPv4 トンネルインタフェースの場合
ipv6 address { <ipv6_address> | <ipv6_prefix> } overwrite { <ipv6_address>/<prefixlen> | <ipv6_prefix>/
<prefixlen> } destination-address <ipv6_address>
ipv6 address linklocal overwrite { <ipv6_address>/<prefixlen> | <ipv6_prefix>/<prefixlen> }
destination-address <ipv6_address>
6to4 トンネルインタフェースの場合
ipv6 address { <ipv6_address> | <ipv6_prefix> } overwrite { <ipv6_address>/<prefixlen> | <ipv6_prefix>/
<prefixlen> }
情報の削除
IPv6 over IPv4 トンネルインタフェースの場合
no ipv6 address { <ipv6_address> | <ipv6_prefix> | linklocal }
6to4 トンネルインタフェースの場合
no ipv6 address { <ipv6_address> | <ipv6_prefix> }
[パラメータ]
<ipv6_address>
IPv6 over IPv4 トンネルインタフェースまたは 6to4 トンネルインタフェースの IPv6 アドレスを指定し
ます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
• IPv6 over IPv4 トンネルインタフェースの場合
IPv6 グローバルアドレス,または IPv6 リンクローカルアドレスをコロン記法で指定します。
• 6to4 トンネルインタフェースの場合
6to4 トンネル専用のプレフィックスである 2002:xxxx:xxxx: から始まる IPv6 グローバルアドレスをコ
ロン記法で指定します。
289
8. ipv6 address(トンネルインタフェース)
xxxx:xxxx には,実際に IPv4 ネットワークと通信を行うインタフェースの IPv4 アドレスを 16 進数
に変換した数値を埋め込みます。例えば,実際に通信を行うインタフェースの IPv4 アドレスが
16.1.2.3 なら,6to4 トンネルインタフェースの IPv6 アドレスは 2002:1001:203: ~となります。
<ipv6_prefix>
IPv6 over IPv4 トンネルインタフェースまたは 6to4 トンネルインタフェースの IPv6 アドレスを自動生
成する場合に IPv6 プレフィックスを指定します。なお,指定したプレフィックス + 自動生成されたイ
ンタフェース -ID が当該インタフェースの IPv6 アドレスとなります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
• IPv6 over IPv4 トンネルインタフェースの場合
IPv6 グローバルアドレスのインタフェース -ID 部 ( 下位 64 ビット ) がすべて 0 の IPv6 プレフィック
ス形式をコロン記法で指定します。
• 6to4 トンネルインタフェースの場合
2002:xxxx:xxxx: から始まる IPv6 グローバルアドレスのインタフェース -ID 部 ( 下位 64 ビット ) がす
べて 0 の IPv6 プレフィックス形式をコロン記法で指定します。xxxx:xxxx に埋め込む数値は,
<ipv6_address> パラメータの場合と同様にして求めます。
3. 本パラメータに関する注意事項
自動生成された IPv6 アドレスは,運用コマンドの show ipv6 interface または show ip-dual interface で
確認することができます。
/<prefixlen>
IPv6 over IPv4 トンネルインタフェースまたは 6to4 トンネルインタフェースの IPv6 アドレスのプレ
フィックス長を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
64
2. 値の設定範囲
1 ~ 128
3. 本パラメータに関する注意事項
• IPv6 over IPv4 トンネルの対向装置とのダイレクト経路は,本パラメータの設定値に関わらずプレ
フィックス長 128 のホスト経路として生成されます。ただし,ルーティングプロトコルの経路情報で
は本パラメータで設定した値が使用されます。ダイレクト経路の経路情報については,「解説書
Vol.1,12.2.2 直結経路の取り扱い」をご参照ください。
• <ipv6_address> パラメータで IPv6 リンクローカルアドレスを指定した場合や <ipv6_prefix> パラメー
タで IPv6 プレフィックス形式を指定した場合は,本パラメータの値に 64 以外を指定することはでき
ません。
linklocal
IPv6 over IPv4 トンネルインタフェースに IPv6 リンクローカルアドレスのみを設定する場合で,かつ
その IPv6 リンクローカルアドレスを自動生成する場合に指定します。
本パラメータに関する注意事項
1. 本パラメータを指定すると,IPv6 リンクローカルスコープのプレフィックス,プレフィックス長
64 を指定したことと等価となります。
2. 自動生成された IPv6 リンクローカルアドレスは,運用コマンドの show ipv6 interface または show
ip-dual interface で確認することができます。
290
8. ipv6 address(トンネルインタフェース)
destination-address <ipv6_address>
IPv6 over IPv4 トンネルインタフェースの IPv6 アドレスに対する接続先 IPv6 アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
IPv6 グローバルアドレス,または IPv6 リンクローカルアドレスをコロン記法で指定します。
3. 本パラメータに関する注意事項
一つの IPv6 アドレスに対して必ず一つの接続先 IPv6 アドレスが必要です。例えば一つのインタ
フェースにマルチホーム設定を行って三つの IPv6 アドレスを割り当てた場合,同数の接続先 IPv6
アドレスが必要になります。
overwrite
情報変更時に,指定した情報で上書きすることを示します。
[関連コマンド]
interface tunnel(トンネル情報)
[注意事項]
1. 6to4 トンネルインタフェースに IPv6 アドレスを設定する場合は,先に xxxx:xxxx 部分へ埋め込む IPv4
グローバルアドレスを設定した通信インタフェースを定義してください。
2. 一つのインタフェースに対してマルチホームで設定できる IPv4 アドレス最大数については,「解説書
Vol.1,3.2.1 IP8800/S400 の収容条件【IP8800/S400】(15)アドレス数」または「3.2.2 IP8800/S300 の
収容条件【IP8800/S300】(14)アドレス数」をご参照ください。
3. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
291
8. ipv6 redirects
ipv6 redirects
当該インタフェースからの ICMPv6 リダイレクトメッセージの送信可否を指定します。
初期状態で ICMPv6 リダイレクトメッセージの送信を行います。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*.* => なし
conf-vlan-* => なし
[入力形式]
ICMPv6 リダイレクトメッセージの送信を抑止
no ipv6 redirects
ICMPv6 リダイレクトメッセージの送信抑止を解除
ipv6 redirects
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
ip vrrp vrid(VRRP 情報)
[注意事項]
1. 当該インタフェースに VRRP による仮想ルータの設定を行っている場合で,かつ同インタフェースが
VRRP マスタとして動いている場合は,本パラメータで指定した値に関わらず ICMPv6 リダイレクト
メッセージを送信しません。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
292
8. ip null
ip null
本装置に Null インタフェースを設定します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
ip null
情報の削除
no ip null
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
ip address(IP 情報),ip route(IP ルーティングプロトコル情報)
[注意事項]
1. Null インタフェースを定義すると,収容条件の最大インタフェース数のうち一つを Null インタフェー
ス用に使用します。最大インタフェース数については,
「解説書 Vol.1,3.2 収容条件」をご参照くださ
い。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
293
9
ARP 情報
arp(スタティック ARP 情報)
294
9. arp(スタティック ARP 情報)
arp(スタティック ARP 情報)
スタティック ARP テーブルを作成します。ARP をサポートしていない製品が接続されている場合,IPv4
アドレスと物理アドレスの変換ができないため,あらかじめスタティック ARP テーブルを作成する必要が
あります。最大 4096 エントリ設定できます。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-vlan-* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*.* => なし
[入力形式]
情報の設定
arp <ip_address> <mac_address> [hardware-type {ethernet | ieee802.3}]
情報の削除
no arp <ip_address>
[パラメータ]
<ip_address>
ネクストホップ IPv4 アドレスを指定します。
以下の mac_address, hardware-type は NIF がイーサネットの場合にだけ指定します。
<mac_address>
接続先 MAC アドレス(キャノニカル・フォーマット)を指定します。
ただし,マルチキャスト MAC アドレス(先頭バイトの最下位ビットが 1 のアドレス)は設定できま
せん。
hardware-type { ethernet | ieee802.3 }
ハードウェアタイプを指定します。
ethernet:イーサネットを指定します。
ieee802.3:IEEE802.3 を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ethernet
2. 値の設定範囲
ethernet,ieee802.3 のいずれかを指定します。
[関連コマンド]
interface ethernet(ライン情報)
ip mtu(IP 情報)
[注意事項]
1. 装置当たりの最大スタティック ARP の登録数は,4096 エントリです。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
295
9. arp(スタティック ARP 情報)
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
3. スタティック ARP を使用して本装置と直接接続した端末と通信を行う際に,当該インタフェースの
MTU 長を変更しても,通信には変更前の MTU 長が使用されます。当該インタフェースに関連するス
タティック ARP をいったん削除し,再設定することで,現在の MTU 長を使用した通信が行われます。
296
10
NDP 情報
ipv6 neighbor(スタティック NDP 情報)
297
10. ipv6 neighbor(スタティック NDP 情報)
ipv6 neighbor(スタティック NDP 情報)
スタティック NDP テーブルを作成します。NDP をサポートしていない製品が接続されている場合,IPv6
アドレスと物理アドレスの変換ができないため,あらかじめスタティック NDP テーブルを作成する必要が
あります。最大 1024 エントリ設定できます。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*.* => なし
conf-vlan-* => なし
[入力形式]
情報の設定
ipv6 neighbor <ipv6_address> <mac_address> [ proxy ]
情報の削除
no ipv6 neighbor <ipv6_address>
[パラメータ]
<ipv6_address>
ネクストホップ IPv6 アドレス,および IPv6 リンクローカルアドレスを指定します。
<mac_address>
接続先 MAC アドレス(キャノニカル・フォーマット)を指定します。
proxy
指定されたネクストホップ IPv6 アドレスを ProxyNDP とします。
[関連コマンド]
interface ethernet(ライン情報)
ip mtu(IP 情報)
[注意事項]
1. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
2. NDP の収容条件については,「解説書 Vol.1,3.2 収容条件」を参照してください。
3. スタティック NDP を使用して本装置と直接接続した端末と通信を行う際に,当該インタフェースの
MTU 長を変更しても,通信には変更前の MTU 長が使用されます。当該インタフェースに関連するス
タティック NDP をいったん削除し,再設定することで,現在の MTU 長を使用した通信が行われます。
298
11
RA 情報
ipv6 nd suppress-ra
no ipv6 nd
ipv6 nd max-ra-interval
ipv6 nd min-ra-interval
ipv6 nd managed-config-flag
ipv6 nd other-config-flag
ipv6 nd mtu
ipv6 nd hop-limit
ipv6 nd ra-lifetime
ipv6 nd reachable-time
ipv6 nd ns-interval
ipv6 nd advertise-link-option
ipv6 nd router-preference
ipv6 nd prefix-advertisement
299
11. ipv6 nd suppress-ra
ipv6 nd suppress-ra
ルータ広告を使用するかしないかを指定します。
グローバルコンフィグレーションモードにおいて本コマンドを指定した場合は,装置全体に適用されます。
また,各インタフェースモードにおいて本コマンドを指定した場合は,当該インタフェースにのみ適用さ
れます。
本コマンドを指定しなかった場合,ルータ広告を実施します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*/*.* => なし
conf-vlan-* => なし
conf-tunnel-* => なし
conf-pos-* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
ルータ広告の抑止の設定
ipv6 nd suppress-ra
ルータ広告の抑止の解除
no ipv6 nd suppress-ra
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
interface ethernet
interface lag
interface tunnel
interface pos
ip address,ipv6 address
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. インタフェースに対して,ルータ広告の抑止を指定した場合,ルータ広告は該当インタフェースに対し
てだけ行われません。それ以外のインタフェースに対して,ルータ広告は実施されますので注意してく
ださい。また,グローバルコンフィグモードでルータ広告の抑止を未指定の状態で,かつ,インタ
フェースに対してもルータ広告の抑止を未指定の場合,ルータ広告はどのインタフェースでも実施され
ます。
3. ルータ広告を使用する設定をしているインタフェースの IPv4 および IPv6 アドレスが変更された場合,
当該インタフェースに対して RA パケットが再送出されます。
300
11. no ipv6 nd
no ipv6 nd
ルータ広告関連情報コンフィグレーションの一括削除を行います。
このとき,「11 RA 情報」に示す全コマンドが削除対象となります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
ルータ広告関連情報コンフィグレーションの一括削除
no ipv6 nd
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
本コマンド実行時,回線が瞬断することがあります。
301
11. ipv6 nd max-ra-interval
ipv6 nd max-ra-interval
ルータ広告を送信する最大間隔時間を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 600 です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*/*.* => なし
conf-vlan-* => なし
conf-tunnel-* => なし
conf-pos-* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
ipv6 nd max-ra-interval <max_ra_interval>
情報の削除
no ipv6 nd max-ra-interval
[パラメータ]
<max_ra_interval>
ルータ広告を送信する最大間隔時間を秒単位で指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
4 ~ 1800(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
interface ethernet
interface lag(リンクアグリゲーション情報)
interface tunnel
interface pos
ipv6 address
ipv6 nd min-ra-interval
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. ルータ広告を送信する最小間隔時間(ipv6 nd min-ra-interval コマンド)または最大間隔時間(ipv6 nd
max-ra-interval コマンド)を設定する場合は,ipv6 nd min-ra-interval コマンドと ipv6 nd max-ra-interval コ
マンドの総和が次に示す条件内になるように指定してください。
302
11. ipv6 nd max-ra-interval
表 11-1 ipv6 nd min-ra-interval コマンドと ipv6 nd max-ra-interval コマンドの指定時間
ルータ広告を行う相手端末数
ipv6 nd min-ra-interval コマンドと ipv6 nd max-ra-interval コ
マンドの総和
1000
20 秒以上
2000
60 秒以上
3000
135 秒以上
4000
260 秒以上
303
11. ipv6 nd min-ra-interval
ipv6 nd min-ra-interval
ルータ広告を送信する最小間隔時間を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は ipv6 nd max-ra-interval コマンドの <max_ra_interval> / 3 で
す。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*/*.* => なし
conf-vlan-* => なし
conf-tunnel-* => なし
conf-pos-* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
ipv6 nd min-ra-interval <min_ra_interval>
情報の削除
no ipv6 nd min-ra-interval
[パラメータ]
<min_ra_interval>
ルータ広告を送信する最小間隔時間を秒単位で指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
3 ~(ipv6 nd max-ra-interval コマンドの <max_ra_interval> * 0.75)(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
interface ethernet
interface lag
interface tunnel
interface pos
ipv6 address
ipv6 nd max-ra-interval
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. ルータ広告を送信する最小間隔時間(ipv6 nd min-ra-interval コマンド)または最大間隔時間(ipv6 nd
max-ra-interval コマンド)を設定する場合は,ipv6 nd min-ra-interval コマンドと ipv6 nd max-ra-interval コ
マンドの総和が次に示す条件内になるように指定してください。
304
11. ipv6 nd min-ra-interval
表 11-2 ipv6 nd min-ra-interval コマンドと ipv6 nd max-ra-interval コマンドの指定時間
ルータ広告を行う相手端末数
ipv6 nd min-ra-interval コマンドと ipv6 nd max-ra-interval コ
マンドの総和
1000
20 秒以上
2000
60 秒以上
3000
135 秒以上
4000
260 秒以上
305
11. ipv6 nd managed-config-flag
ipv6 nd managed-config-flag
ルータ広告によるアドレス自動設定とは別に,DHCPv6 等の RA 以外の手段による自動アドレス設定を端
末に行わせるかどうかを指定するフラグを設定します。
このコマンドの指定にかかわらず,ルータ広告によるアドレス自動設定は行われます。
本コマンドを指定しなかった場合,自動アドレス設定を端末に行わせません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*/*.* => なし
conf-vlan-* => なし
conf-tunnel-* => なし
conf-pos-* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
DHCPv6 等の RA 以外の手段による自動アドレス設定を端末に行わせる場合
ipv6 nd managed-config-flag
DHCPv6 等の RA 以外の手段による自動アドレス設定を端末に行わせない場合
no ipv6 nd managed-config-flag
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
ipv6 address
interface ethernet
interface lag
interface tunnel
interface pos
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
306
11. ipv6 nd other-config-flag
ipv6 nd other-config-flag
ルータ広告以外の手段により IPv6 アドレス以外の情報を端末に自動的に取得させるかどうかを指定するフ
ラグを設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,IPv6 アドレス以外の情報を端末に自動的に取得させません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*/*.* => なし
conf-vlan-* => なし
conf-tunnel-* => なし
conf-pos-* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
IPv6 アドレス以外の情報を端末に自動的に取得させる場合
ipv6 nd other-config-flag
IPv6 アドレス以外の情報を端末に自動的に取得させない場合
no ipv6 nd other-config-flag
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
ipv6 address
interface ethernet
interface lag
interface tunnel
interface pos
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
307
11. ipv6 nd mtu
ipv6 nd mtu
ルータ広告で送信する link-mtu 情報の MTU 値を指定します。当該インタフェースの MTU 長を超える値を
指定した場合,ルータ広告は出力されません。
本コマンドを指定しなかった場合,MTU 値を広告しません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*/*.* => なし
conf-vlan-* => なし
conf-tunnel-* => なし
conf-pos-* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
ipv6 nd mtu <length>
情報の削除
no ipv6 nd mtu
[パラメータ]
<length>
ルータ広告で送信する link-mtu 情報の MTU 値を指定します。当該インタフェースの MTU 長を超える
値を指定した場合,ルータ広告は出力されません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1280 ~ 65535(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
interface ethernet
ipv6 address
interface lag
interface tunnel
interface pos
ip mtu
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
308
11. ipv6 nd hop-limit
ipv6 nd hop-limit
ルータ広告を受信した端末が送信時に用いるホップリミットの初期値を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 64 です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*/*.* => なし
conf-vlan-* => なし
conf-tunnel-* => なし
conf-pos-* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
ipv6 nd hop-limit <hop_limit>
情報の削除
no ipv6 nd hop-limit
[パラメータ]
<hop_limit>
ルータ広告を受信した端末が送信時に用いるホップリミットの初期値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 255(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
interface ethernet
ipv6 address
interface lag
interface tunnel
interface pos
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
309
11. ipv6 nd ra-lifetime
ipv6 nd ra-lifetime
ルータ広告によって設定される端末のデフォルトルートの有効期間を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は ipv6 nd max-ra-interval コマンドの <max_ra_interval> × 3 で
す。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*/*.* => なし
conf-vlan-* => なし
conf-tunnel-* => なし
conf-pos-* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
ipv6 nd ra-lifetime <ra_lifetime>
情報の削除
no ipv6 nd ra-lifetime
[パラメータ]
<ra_lifetime>
ルータ広告によって設定される端末のデフォルトルートの有効期間を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 または ipv6 nd max-ra-interval コマンドの <max_ra_interval> ~ 9000(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
interface ethernet
ipv6 address
interface lag
interface tunnel
interface pos
ipv6 nd max-ra-interval
[注意事項]
1. system auto-config-update 定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行っ
た場合は,apply コマンドを投入してください。
310
11. ipv6 nd reachable-time
ipv6 nd reachable-time
ルータ広告を受信した端末が送信時に確認できた隣接ノードの到達性についての情報の有効期間を指定し
ます。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 0(特定しない)です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*/*.* => なし
conf-vlan-* => なし
conf-tunnel-* => なし
conf-pos-* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
ipv6 nd reachable-time <reachable_time>
情報の削除
no ipv6 nd reachable-time
[パラメータ]
<reachable_time>
ルータ広告を受信した端末が送信時に確認できた隣接ノードの到達性についての情報の有効期間を指
定します。
この値が大きいと隣接ノードの到達性の問い合わせ回数が減少しますが,端末の所有する到達性情報
と実際の到達性が異なる可能性が高くなります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 3600000(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
interface ethernet
ipv6 address
interface lag
interface tunnel
interface pos
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
311
11. ipv6 nd ns-interval
ipv6 nd ns-interval
ルータ広告を受けた端末が通信時に相手の到達可能性を確認するための制御パケットの送出間隔を設定し
ます。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 0(特定しない)です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*/*.* => なし
conf-vlan-* => なし
conf-tunnel-* => なし
conf-pos-* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
ipv6 nd ns-interval <ns_interval>
情報の削除
no ipv6 nd ns-interval
[パラメータ]
<ns_interval>
ルータ広告を受けた端末が通信時に相手の到達可能性を確認するための制御パケットの送出間隔を設
定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 4294967295(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
interface ethernet
ipv6 address
interface lag
interface tunnel
interface pos
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
312
11. ipv6 nd advertise-link-option
ipv6 nd advertise-link-option
ルータの IP アドレスに対応するリンク層アドレスがルータ広告に含まれない場合に指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,ルータの IP アドレスに対応するリンク層アドレスがルータ広告に含ま
れます。なお,リンク層アドレスが実際にルータ広告に含まれるのは,イーサネット,ギガビット・イー
サネットインタフェースへのルータ広告の場合だけです。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*/*.* => なし
conf-vlan-* => なし
conf-tunnel-* => なし
conf-pos-* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
ルータ広告に含まれる場合
ipv6 nd advertise-link-option
ルータ広告に含まれない場合
no ipv6 nd advertise-link-option
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
interface ethernet
ipv6 address
interface lag
interface tunnel
interface pos
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
313
11. ipv6 nd router-preference
ipv6 nd router-preference
複数のルータ広告を受けた端末が,どのルータ広告の情報を優先して使用するかを指定します。
端末が複数のルータより同じ優先度のルータ広告を受信した場合,より早く受信したルータ広告が使用さ
れます。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は middle です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*/*.* => なし
conf-vlan-* => なし
conf-tunnel-* => なし
conf-pos-* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
ipv6 nd router-preference { high | middle | low }
情報の削除
no ipv6 nd router-preference
[パラメータ]
{ high | middle | low }
複数のルータ広告を受けた端末が,どのルータ広告の情報を優先して使用するかを指定します。
端末が複数のルータより同じ優先度のルータ広告を受信した場合,より早く受信したルータ広告が使
用されます。
high:middle,low より高い優先度を指定します。
middle:low より高く,high より低い優先度を指定します。
low:high,middle より低い優先度を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
high,middle,low のいずれかを指定します。
[関連コマンド]
interface ethernet
ipv6 address
interface lag
interface tunnel
interface pos
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
314
11. ipv6 nd prefix-advertisement
ipv6 nd prefix-advertisement
ルータ広告で送信する IPv6 プレフィックス情報を設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,ルータ広告で送信する IPv6 プレフィックス情報は当該インタフェース
に設定されている IPv6 プレフィックスを使用します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => なし
conf-ethernet-*/*.* => なし
conf-lag-* => なし
conf-lag-*/*.* => なし
conf-vlan-* => なし
conf-tunnel-* => なし
conf-pos-* => なし【IP8800/S400】
[入力形式]
情報の設定
ipv6 nd prefix-advertisement <ipv6_prefix>/<prefixlen> [valid-lifetime <valid_lifetime>] [preferred-lifetime
<preferred_lifetime>] [{onlink | offlink}] [{autoconfig | no-autoconfig}]
情報の削除
no ipv6 nd prefix-advertisement <ipv6_prefix>/<prefixlen>
[パラメータ]
<ipv6_prefix>/<prefixlen>
ルータ広告で送信する IPv6 プレフィックス情報を設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<ipv6_prefix> に IPv6 グローバルプレフィックスを指定します。
<prefixlen> に 1 ~ 128(10 進数)を指定します。通常は 64 を指定してください。
valid-lifetime <valid_lifetime>
ルータ広告で送信するアドレス有効生存期間情報 ( 広告したプレフィックス情報の消滅時間 ) の値を
指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 2592000(30 日)です。
2. 値の設定範囲
<valid_lifetime> に 0 または ipv6 nd max-ra-interval コマンドの <max_ra_interval> ~ 4294967295(10
進数)を指定します。
preferred-lifetime <preferred_lifetime>
ルータ広告で送信するアドレス推奨生存期間情報 ( 広告したプレフィックス情報を通信に使用しなく
なるまで ) の値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 604800(7 日)です。
2. 値の設定範囲
<preferred_lifetime> に 0 または ipv6 nd max-ra-interval コマンドの <max_ra_interval> ~ 4294967295
(10 進数)を指定します。
315
11. ipv6 nd prefix-advertisement
通常は <preferred_lifetime> に valid-lifetime より小さい値を指定してください。<preferred_lifetime>
に valid-lifetime より大きな値が設定された場合,ルータ広告で送信するアドレス推奨生存期間情報
の値は valid-lifetime と同じ値になります。
{onlink | offlink}
ルータ広告で送信するプレフィックスが同一リンクに存在するか否かを指定します。
onlink:リンク上に存在します。
offlink:リンク上に存在しません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は onlink です。
2. 値の設定範囲
onlink,offlink のいずれかを指定します。
{autoconfig | no-autoconfig}
ルータ広告で送信するプレフィックス情報を使用してもよいかどうかを指定します。no-autoconfig の
場合,ルータ広告を受信した端末はプレフィックス情報を使用しません。通常は autoconfig としてく
ださい。
autoconfig:ルータ広告を受信した端末はプレフィックス情報を使用します。
no-autoconfig:ルータ広告を受信した端末はプレフィックス情報を使用しません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は autoconfig です。
2. 値の設定範囲
autoconfig,no-autoconfig のいずれかを指定します。
[関連コマンド]
interface ethernet
ipv6 address
interface lag
interface tunnel
interface pos
ipv6 nd max-ra-interval
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
316
12
VRRP 情報
ここでは VRRP を運用するための情報を定義するコンフィグレーションコマ
ンドとパラメータを説明します。
ip vrrp vrid
ipv6 vrrp vrid
ip-address
priority
mode
hello-interval
non-preempt-mode
accept-mode
authentication-password
track-interface
track-interface-list
polling-target-address
check-status-interval
check-trial-times
failure-detection-times
failure-detection-interval
recovery-detection-times
recovery-detection-interval
check-reply-interface
master-transition-delay
non-preempt-timer
ietf-ipv6-spec-07-mode
317
12. ip vrrp vrid
ip vrrp vrid
VRRP モードに遷移し,VRRP による仮想ルータを設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => conf-eth-*/*-vrid-*
conf-ethernet-*/*.* => conf-eth-*/*.*-vrid-*
conf-lag-* => conf-lag-*-vrid-*
conf-lag-*.* => conf-lag-*.*-vrid-*
conf-vlan-* => conf-vlan-*-vrid-*
[入力形式]
情報の設定
ip vrrp vrid <vrid>
情報の削除
no ip vrrp vrid <vrid>
[パラメータ]
<vrid>
仮想ルータの ID を 1 ~ 255 の範囲で指定してください。
IP8800/S400 の場合:【IP8800/S400】
NE1000-12T,NE1G-6G,NE1G-12S,NE100-48T,NE1GSHP-4S,NE1GSHP-8S,NE10G-1ER,
NE10G-1EW,NE10G-1LW のどれかの NIF を使用し,同一物理ポート内に複数の仮想ルータを定義す
る場合,VRID の指定に次の制限事項があります。
VRID は (1 ~ 7)(8 ~ 15)(16 ~ 23)...(248 ~ 255) の 8 個幅の 32 グループに分けられ,同一物理ポート
内にはすでに定義済みの VRID と同じグループに属する VRID は設定できません。例えば,VRID1 の
仮想ルータを定義したポートでは 2 個目の仮想ルータに VRID2 ~ 7 は指定できません。VRID8 ~ 255
の中から選択してください。なお,異なる物理ポートであれば,VRID1 ~ 7 は使用可能です。
IP8800/S300 の場合:【IP8800/S300】
BSU-C1,BSU-S1 のどちらかの BSU を使用し,同一物理ポート内に複数の仮想ルータを定義する場
合,VRID の指定に次の制限事項があります。
VRID は (1 ~ 7)(8 ~ 15)(16 ~ 23)...(248 ~ 255) の 8 個幅の 32 グループに分けられ,同一物理ポート
内にはすでに定義済みの VRID と同じグループに属する VRID は設定できません。例えば,VRID1 の
仮想ルータを定義したポートでは 2 個目の仮想ルータに VRID2 ~ 7 は指定できません。VRID8 ~ 255
の中から選択してください。なお,異なる物理ポートであれば,VRID1 ~ 7 は使用可能です。
[関連コマンド]
ip address,ipv6 address(IP 情報)
ipv6 nd suppress-ra(RA 情報)
[注意事項]
1. 設定可能な仮想ルータ数は装置当たり最大 255 です。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
3. 同一回線中に同一 VRID を使用して ip vrrp,ipv6 vrrp を設定することはできません。
318
12. ip vrrp vrid
4. スパニングツリーと VRRP の併用時にスパニングツリーによる回線ブロッキングの時間が長いとアド
バダイズパケットが受信できなくなり,タイムアウトを検出してバックアップからマスタになります。
スパニングツリーと VRRP の併用に注意してください。
319
12. ipv6 vrrp vrid
ipv6 vrrp vrid
IPv6 VRRP モードに遷移し,VRRP による仮想ルータを設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ethernet-*/* => conf-eth-*/*-ipv6-vrid-*
conf-ethernet-*/*.* => conf-eth-*/*.*-ipv6-vrid-*
conf-lag-* => conf-lag-*-ipv6-vrid-*
conf-lag-*.* => conf-lag-*.*-ipv6-vrid-*
conf-vlan-* => conf-vlan-*-ipv6-vrid-*
[入力形式]
情報の設定
ipv6 vrrp vrid <vrid>
情報の削除
no ipv6 vrrp vrid <vrid>
[パラメータ]
<vrid>
仮想ルータの ID を 1 ~ 255 の範囲で指定してください。
IP8800/S400 の場合:【IP8800/S400】
NE1000-12T,NE1G-6G,NE1G-12S,NE100-48T,NE1GSHP-4S,NE1GSHP-8S,NE10G-1ER,
NE10G-1EW,NE10G-1LW のどれかの NIF を使用し,同一物理ポート内に複数の仮想ルータを定義す
る場合,VRID の指定に次の制限事項があります。
VRID は (1 ~ 7)(8 ~ 15)(16 ~ 23)...(248 ~ 255) の 8 個幅の 32 グループに分けられ,同一物理ポート
内にはすでに定義済みの VRID と同じグループに属する VRID は設定できません。例えば,VRID1 の
仮想ルータを定義したポートでは 2 個目の仮想ルータに VRID2 ~ 7 は指定できません。VRID8 ~ 255
の中から選択してください。なお,異なる物理ポートであれば,VRID1 ~ 7 は使用可能です。
IP8800/S300 の場合:【IP8800/S300】
BSU-C1,BSU-S1 のどちらかの BSU を使用し,同一物理ポート内に複数の仮想ルータを定義する場
合,VRID の指定に次の制限事項があります。
VRID は (1 ~ 7)(8 ~ 15)(16 ~ 23)...(248 ~ 255) の 8 個幅の 32 グループに分けられ,同一物理ポート
内にはすでに定義済みの VRID と同じグループに属する VRID は設定できません。例えば,VRID1 の
仮想ルータを定義したポートでは 2 個目の仮想ルータに VRID2 ~ 7 は指定できません。VRID8 ~ 255
の中から選択してください。なお,異なる物理ポートであれば,VRID1 ~ 7 は使用可能です。
[関連コマンド]
ip address,ipv6 address(IP 情報)
ipv6 nd suppress-ra(RA 情報)
[注意事項]
1. 設定可能な仮想ルータ数は装置当たり最大 255 です。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
3. 同一回線中に同一 VRID を使用して ip vrrp ,ipv6 vrrp を設定することはできません。
320
12. ipv6 vrrp vrid
4. スパニングツリーと VRRP の併用時にスパニングツリーによる回線ブロッキングの時間が長いとアド
バダイズパケットが受信できなくなり,タイムアウトを検出してバックアップからマスタになります。
スパニングツリーと VRRP の併用に注意してください。
321
12. ip-address
ip-address
仮想ルータの IP アドレスまたは IPv6 アドレスを指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-eth-*/*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*-ipv6-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-vrid-* => なし
conf-lag-*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-vlan-*-vrid-* => なし
conf-vlan-*-ipv6-vrid-* => なし
[入力形式]
情報の設定
ip-address { <ip_address> | <ipv6_address> }
[パラメータ]
{ <ip_address> | <ipv6_address> }
仮想ルータの IP アドレスまたは IPv6 アドレスを指定してください。
[関連コマンド]
ip address,ipv6 address(IP 情報)
ipv6 nd suppress-ra(RA 情報)
[注意事項]
1. NIF または BSU の種類により VRID 設定の制限 (*1) に該当する場合,本コマンドを投入時に以下のエ
ラーメッセージが出力されます。このエラーメッセージが出力された際には,no ip vrrp vrid <vrid>,ま
たは,no ipv6 vrrp vrid <vrid> コマンド投入により,同一グループ内で重複する VRID のいずれかを削除
するか,VRID 制限事項が解除された NIF または BSU に交換してください。
「NIF <NIF No.> / VRID <vrid> : VRID is restricted.」【IP8800/S400】
「BSU / VRID <vrid> : VRID is restricted.」【IP8800/S300】
*1: VRID 設定制限については,本マニュアルの ip vrrp vrid,または,ipv6 vrrp vrid コマンドにて記載さ
れています。
322
12. priority
priority
仮想ルータの優先度を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 100 です。
[入力モード => 移行モード]
conf-eth-*/*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*-ipv6-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-vrid-* => なし
conf-lag-*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-vlan-*-vrid-* => なし
conf-vlan-*-ipv6-vrid-* => なし
[入力形式]
情報の設定
priority <priority>
情報の削除
no priority
[パラメータ]
<priority>
仮想ルータの優先度を 1 ~ 255 の範囲で指定してください。仮想ルータの優先度はインタフェースに
指定された IP アドレスと仮想ルータの IP アドレスが同一の場合(IP アドレスの所有者の場合)には
本指定にかかわらず 255 として動作します。ただし,仮想ルータの優先度を 255 で指定した場合,IP
アドレスの所有者以外の時は,仮想ルータの優先度は初期値になります。
[関連コマンド]
ip address,ipv6 address(IP 情報)
ipv6 nd suppress-ra(RA 情報)
[注意事項]
1. mode コマンドとの共存可能です。ただし,priority > mode の関係で,mode コマンドが投入されていた
場合,priority コマンドで設定したプライオリティー値が上書き設定されます。
323
12. mode
mode
マスタルータまたはバックアップルータとしての優先度を指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-eth-*/*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*-ipv6-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-vrid-* => なし
conf-lag-*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-vlan-*-vrid-* => なし
conf-vlan-*-ipv6-vrid-* => なし
[入力形式]
情報の設定
mode { master | backup }
情報の削除
no mode
[パラメータ]
{ master | backup }
マスタルータまたはバックアップルータを指定してください。仮想ルータの優先度は,マスタルータ
指定時は 254,バックアップルータ指定時は 100 となります。マスタルータまたはバックアップルー
タの優先度はインタフェースに指定された IP アドレスとマスタルータまたはバックアップルータの
IP アドレスが同一の場合(IP アドレスの所有者の場合)には本指定にかかわらず 255 として動作しま
す。ただし,仮想ルータの優先度を 255 で指定した場合,IP アドレスの所有者以外の時は,仮想ルー
タの優先度は初期値になります。
[関連コマンド]
ip address,ipv6 address(IP 情報)
ipv6 nd suppress-ra(RA 情報)
[注意事項]
1. priority コマンドとの共存可能です。ただし,priority > mode の関係で,priority コマンドが投入されてい
た場合,mode コマンドで設定したモードのプライオリティー値は反映されません。
324
12. hello-interval
hello-interval
ADVERTISEMENT パケットの送出間隔を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 1 となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-eth-*/*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*-ipv6-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-vrid-* => なし
conf-lag-*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-vlan-*-vrid-* => なし
conf-vlan-*-ipv6-vrid-* => なし
[入力形式]
情報の設定
hello-interval <value>
情報の削除
no hello-interval
[パラメータ]
<value>
ADVERTISEMENT パケットの送出間隔を 1 ~ 255 秒の範囲で指定してください。
[関連コマンド]
ip address,ipv6 address(IP 情報)
ipv6 nd suppress-ra(RA 情報)
[注意事項]
なし
325
12. non-preempt-mode
non-preempt-mode
自ルータよりも低い優先度のマスタルータを検出しても,優先度による切り戻しを行わない場合に指定し
ます。
本コマンドを指定しなかった場合,自ルータよりも低い優先度を持ったマスタルータの検出時に自ルータ
がマスタルータとなります。
[入力モード => 移行モード]
conf-eth-*/*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*-ipv6-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-vrid-* => なし
conf-lag-*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-vlan-*-vrid-* => なし
conf-vlan-*-ipv6-vrid-* => なし
[入力形式]
情報の設定
non-preempt-mode
情報の削除
no non-preempt-mode
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
ip address,ipv6 address(IP 情報)
ipv6 nd suppress-ra(RA 情報)
[注意事項]
1. change vrrp コマンドが non-preempt-mode の時に投入された場合は,コマンドを優先し切り戻しを行い
ます。
326
12. accept-mode
accept-mode
マスタ状態の仮想ルータにおいて,アドレス所有者でなくても IP パケットを受信する場合に指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-eth-*/*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*-ipv6-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-vrid-* => なし
conf-lag-*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-vlan-*-vrid-* => なし
conf-vlan-*ipv6-vrid-* => なし
[入力形式]
情報の設定
accept-mode
情報の削除
no accept-mode
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
ip address
[注意事項]
1. アドレス所有者で,accept-mode を指定した場合は,アドレス所有者として動作します。
accept-mode は,実 IP アドレスと仮想 IP アドレスが同一のネットワーク上にある場合に指定可能です。
(例)
(config)# interface ethernet 1/0
(conf-ethernet-1/0)# ip address 172.10.10.1/24
(conf-ethernet-1/0)# ip vrrp vrid 1
(conf-eth-1/0-vrid-1)# ip-address 172.10.10.5
(conf-eth-1/0-vrid-1)# accept-mode
実 IP アドレスと仮想 IP アドレスが同一ネットワーク上にある為,accept-mode を設定できる。
(config)# interface ethernet 1/0
(conf-ethernet-1/0)# ip address 172.10.10.1/24
(conf-ethernet-1/0)# ip vrrp vrid 1
(conf-eth-1/0-vrid-1)# ip-address 172.168.10.1
(conf-eth-1/0-vrid-1)# accept-mode
実 IP アドレスと仮想 IP アドレスが異なるネットワーク上にある為,accept-mode を設定できません。
また,accept-mode を指定する場合,仮想 IP アドレスと IP 情報の ip destination-address が重複しないよ
うにしてください。
accept-mode を設定して運用している場合に,すでに accept-mode を使用している VRRP の仮想 IP アド
レスと同じ実 IP アドレス (*) を同一ネットワーク上で定義すると,IP アドレスの重複定義と同様の状
327
12. accept-mode
態となり,当該インタフェースが正常に動作しなくなります。
*:実 IP アドレスと仮想 IP アドレスが同一のアドレス所有者の場合でも同様です。
328
12. authentication-password
authentication-password
ADVERTISEMENT パケット認証に用いるパスワードを指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,パスワードによる認証は行いません。
[入力モード => 移行モード]
conf-eth-*/*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*-ipv6-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-vrid-* => なし
conf-lag-*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-vlan-*-vrid-* => なし
conf-vlan-*-ipv6-vrid-* => なし
[入力形式]
情報の設定
authentication-password <text>
情報の削除
no authentication-password
[パラメータ]
<text>
ADVERTISEMENT パケット認証に用いるパスワード (SIMPLE TEXT PASSWORD) を 1 ~ 8 文字の文
字列 (ASCII テキスト ) で指定してください。
文字列に入力可能な文字は英数字と特殊文字です。詳細は「表 1-5 文字コード一覧」を参照願いま
す。ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
ダブルクォート(”),ドル($),セミコロン(;),シングルクォート(’
),逆シングルクォート(‘),
大カッコ始め({),大カッコ終わり(})
[関連コマンド]
ietf-ipv6-spec-07-mode(VRRP 情報)
[注意事項]
ietf-ipv6-spec-07-mode 設定時は authentication-password の設定は無効になります。
329
12. track-interface
track-interface
障害監視を行うインタフェース,および障害監視インタフェースがダウンした時の仮想ルータの優先度を
指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-eth-*/*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*-ipv6-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-vrid-* => なし
conf-lag-*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-vlan-*-vrid-* => なし
conf-vlan-*-ipv6-vrid-* => なし
[入力形式]
情報の設定
track-interface <interface_name> [priority <priority>]
情報の削除
no track-interface
[パラメータ]
<interface_name>
障害監視を行うインタフェースを指定してください。障害監視のインタフェースには事前に IP 情報の
定義を行う必要があります。
本パラメータで障害監視インタフェースを指定した場合は,障害監視インタフェースダウン時に,仮
想ルータの優先度を priority で指定した値に設定します。本パラメータでは,障害監視インタフェース
は一つだけ設定できます。
priority <priority>
指定した障害監視インタフェースがダウンしたときの仮想ルータの優先度を 0 ~ 254 の範囲で指定し
てください。本パラメータ省略時の初期値は 0 です。本パラメータは仮想ルータの優先度(priority コ
マンドにより指定)より小さい値を指定してください。仮想ルータの優先度以上の値を指定した場合
は,本パラメータの指定は無効になり省略時の値 0 が使用されます。また,仮想ルータが IP アドレス
所有者の場合も,本パラメータの指定は無効になり優先度 0 が使用されます。
[関連コマンド]
ip address,ipv6 address(IP 情報)
ipv6 nd suppress-ra(RA 情報)
[注意事項]
1. 障害監視インタフェースを track-interface コマンドで指定した場合は仮想ルータ当たり 1 です。
2. track-interface コマンドで障害監視インタフェースを指定した場合,VRRP ポーリング機能を使用できま
す。
3. track-interface コマンドで障害監視インタフェースを設定している状態から,障害監視インタフェースを
追加設定したい場合は,いったん障害監視インタフェースを削除する必要があります。また,
polling-target-address コマンドが指定されている場合は障害監視インタフェースを追加設定する前に削除
330
12. track-interface
する必要があります。
4. 障害監視インタフェースが複数設定されている状態から,polling-target-address コマンドを指定したい場
合は,いったん障害監視インタフェースをすべて削除し,track-interface コマンドで障害監視インタ
フェースを指定する必要があります。
331
12. track-interface-list
track-interface-list
障害監視を行うインタフェース,および障害監視インタフェースがダウンした時の仮想ルータの優先度を
下げる値を指定します。また,polling-target-address を設定することで VRRP ポーリング機能を有効にする
ことができます。
[入力モード => 移行モード]
conf-eth-*/*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*-ipv6-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-vrid-* => なし
conf-lag-*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-vlan-*-vrid-* => なし
conf-vlan-*-ipv6-vrid-* => なし
[入力形式]
情報の設定
track-interface-list <interface_name> [down-priority <priority>]
track-interface-list <interface_name> polling-target-address {<ip_address>|<ipv6_address>}
track-interface-list <interface_name> check-status-interval <seconds>
track-interface-list <interface_name> check-trial-times <count>
track-interface-list <interface_name> failure-detection-times <count>
track-interface-list <interface_name> failure-detection-interval <seconds>
track-interface-list <interface_name> recovery-detection-times <count>
track-interface-list <interface_name> recovery-detection-interval <seconds>
track-interface-list <interface_name> check-reply-interface
情報の削除
no track-interface-list [<interface_name>]
no track-interface-list <interface_name> polling-target-address
no track-interface-list <interface_name> check-status-interval
no track-interface-list <interface_name> check-trial-times
no track-interface-list <interface_name> failure-detection-times
no track-interface-list <interface_name> failure-detection-interval
no track-interface-list <interface_name> recovery-detection-times
no track-interface-list <interface_name> recovery-detection-interval
no track-interface-list <interface_name> check-reply-interface
[パラメータ]
<interface_name>
障害監視を行うインタフェースを指定してください。障害監視のインタフェースには事前に IP 情報の
定義を行う必要があります。
本パラメータで障害監視インタフェースを指定した場合は,障害監視インタフェースダウン時に,現
在の仮想ルータの優先度から down-priority で指定した値を減算します。本パラメータでは,障害監視
インタフェースを複数設定できます。
down-priority <priority>
track-interface-list コマンドで指定したインタフェースがダウンしたときの仮想ルータの優先度を下げ
332
12. track-interface-list
る値を指定してください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
255
2. 値の設定範囲
1 ~ 255
polling-target-address { <ip_address> | <ipv6_address> }
VRRP ポーリングをする宛先の IP アドレスまたは IPv6 アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
VRRP ポーリングを行いません
2. 値の設定範囲
IP アドレス,または IPv6 アドレス
3. 本パラメータ使用時の注意事項
track-interface-list を指定する必要があります。宛先 IP アドレスまでの経路に関する問題は,ルー
ティングプロトコルによって解決してください。
check-status-interval <seconds>
VRRP ポーリングを行う間隔を指定します。定義した間隔で VRRP ポーリングを行い,パケットの欠
落・回復が発生した場合,インタフェース障害発生/障害回復の検証動作を行います。
1. 本パラメータ省略時の初期値
6
2. 値の設定範囲
1 ~ 255
3. 本パラメータ使用時の注意事項
本パラメータを指定するには,polling-target-address コマンドを指定する必要があります。
check-trial-times <count>
インタフェース障害発生/障害回復の検証中の VRRP ポーリング試行回数を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
4
2. 値の設定範囲
1 ~ 10
3. 本パラメータ使用時の注意事項
本コマンドを指定するには,polling-target-address コマンドを指定する必要があります。
failure-detection-times <count>
インタフェース障害発生検証中の VRRP ポーリング成功回数を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
3
2. 値の設定範囲
1 ~ 10
3. 本パラメータ使用時の注意事項
check-trial-times コマンドの値以下になるようにしてください。
本コマンドを指定するには,polling-target-address コマンドを指定する必要があります。
failure-detection-interval <seconds>
インタフェース障害発生検証中の VRRP ポーリング試行間隔を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
2
2. 値の設定範囲
333
12. track-interface-list
1 ~ 255
3. 本パラメータ使用時の注意事項
本コマンドを指定するには,polling-target-address コマンドを指定する必要があります。
recovery-detection-times <count>
障害回復検証中の VRRP ポーリング成功回数を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
3
2. 値の設定範囲
1 ~ 10
3. 本パラメータ使用時の注意事項
check-trial-times コマンドの値以下になるようにしてください。
本コマンドを指定するには,polling-target-address コマンドを指定する必要があります。
recovery-detection-interval <seconds>
障害回復検証中 VRRP ポーリング試行間隔を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
2
2. 値の設定範囲
1 ~ 255
3. 本パラメータ使用時の注意事項
本パラメータを指定するには,polling-target-address コマンドを指定する必要があります。
check-reply-interface
VRRP ポーリングの Reply を受信したインタフェースが Request を送信したインタフェースと同じかを
チェックし,異なる場合は不当な応答と判断するときに指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,チェックを行いません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
VRRP ポーリングの Reply を受信したインタフェースが Request を送信したインタフェースと同じ
かをチェックしません
2. 値の設定範囲
なし
3. 本パラメータ使用時の注意事項
本パラメータを指定するには,polling-target-address コマンドを指定する必要があります。
[関連コマンド]
ip address,ipv6 address(IP 情報)
ipv6 nd suppress-ra(RA 情報)
[注意事項]
1. 障害監視インタフェースを track-interface-list コマンドで指定した場合は仮想ルータ当たり最大 16 です。
2. VRRP ポーリングのコマンド指定値の調整は以下を参考にして行ってください。
VRRP ポーリングのコマンド指定値を調整することにより,障害/障害回復の検出時間や,検証動作を
調整できます。デフォルト時と,コマンド指定値調整後の動作シーケンスを比較して説明します。
• 障害検出時間を短くしたい場合
check-status-interval をデフォルト 6 から 3 に,failure-detection-interval をデフォルト 2 から 1 に,
failure-detection-times をデフォルト 3 から 4 に変更した場合の,障害検出動作シーケンスについては,
polling-target-address コマンドの「図 12-1 障害検出の動作シーケンス」を参照してください。
334
12. polling-target-address
polling-target-address
VRRP ポーリングをする宛先の IP アドレスまたは IPv6 アドレスを指定します。
本コマンドを指定しなかった場合は,VRRP ポーリングを行いません。
[入力モード => 移行モード]
conf-eth-*/*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*-ipv6-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-vrid-* => なし
conf-lag-*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-vlan-*-vrid-* => なし
conf-vlan-*-ipv6-vrid-* => なし
[入力形式]
情報の設定
polling-target-address { <ip_address> | <ipv6_address> }
情報の削除
no polling-target-address
[パラメータ]
{ <ip_address> | <ipv6_address> }
VRRP ポーリングをする宛先の IP アドレスまたは IPv6 アドレスを指定してください。
[関連コマンド]
ip address,ipv6 address(IP 情報)
ipv6 nd suppress-ra(RA 情報)
[注意事項]
1. 本コマンドを指定するには,track-interface または track-interface-list コマンドを指定する必要がありま
す。宛先 IP アドレスまでの経路に関する問題は,ルーティングプロトコルによって解決してください。
2. track-interface コマンドで障害監視インタフェースを設定している状態から,障害監視インタフェースを
追加設定したい場合は,いったん障害監視インタフェースを削除する必要があります。また,
polling-target-address コマンドが指定されている場合は障害監視インタフェースを追加設定する前に削除
する必要があります。
3. VRRP ポーリングのコマンド指定値の調整は以下を参考にして行ってください。
VRRP ポーリングのコマンド指定値を調整することにより,障害/障害回復の検出時間や,検証動作を
調整できます。デフォルト時と,コマンド指定値調整後の動作シーケンスを比較して説明します。
• 障害検出時間を短くしたい場合
check-status-interval コマンドをデフォルト 6 から 3 に,failure-detection-interval コマンドをデフォルト
2 から 1 に,failure-detection-times コマンドをデフォルト 3 から 4 に変更した場合の,障害検出動作
シーケンスを「図 12-1 障害検出の動作シーケンス」に示します。
335
12. polling-target-address
図 12-1 障害検出の動作シーケンス
「図 12-1 障害検出の動作シーケンス」のようにコマンドを調整することにより,障害検出時間を短
くできます。
ただし,check-status-interval コマンドは,通常時のポーリング間隔なので,ネットワークへの負荷を
考え十分検討してください。以下に各コマンドと,障害検出時間の max / min との関係を示します。
max = 2 × check-status-interval + (failure-detection-interval × check-trial-times)
min = check-status-interval + (check-trial-times - (failure-detection-times - 1))×
failure-detection-interval
• 頻繁な切り替えを抑えたい場合
check-trial-times コマンドをデフォルト 4 から 10 に,recovery-detection-times コマンドをデフォルト 3
から 10 に,recovery-detection-interval コマンドをデフォルト 2 から 3 に変更した場合の,障害回復検
出動作シーケンスを「図 12-2 障害回復検出の動作」に示します。
336
12. polling-target-address
図 12-2 障害回復検出の動作
「図 12-2 障害回復検出の動作」のようにコマンド指定値を調整することにより,障害回復検証時間
を長くすることができます。切り替えが頻繁に起こる場合,ネットワークの状態が非常に不安定なた
めなので,障害回復検証動作で十分検証することで,ある程度切り替えを抑えられます。ただし,
「図 12-2 障害回復検出の動作」のように check-trial-times コマンドの指定値を大きくすると,障害検
出時間に影響を与えます。この場合,failure-detection-times コマンドの指定値も同時に大きくしてく
ださい。また,図中の障害回復発生とは,実際の疎通状態が到達可能状態になったことを示します。
4. また,VRRP ポーリングをする宛先 IP アドレスは,ループバックインタフェースや自装置のインタ
フェースの IP アドレスと同じにしないでください。
337
12. check-status-interval
check-status-interval
VRRP ポーリングを行う間隔を指定します。定義した間隔で VRRP ポーリングを行い,パケットの欠落・
回復が発生した場合,インタフェース障害発生/障害回復の検証動作を行います。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 6 秒となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-eth-*/*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*-ipv6-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-vrid-* => なし
conf-lag-*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-vlan-*-vrid-* => なし
conf-vlan-*-ipv6-vrid-* => なし
[入力形式]
情報の設定
check-status-interval <seconds>
情報の削除
no check-status-interval
[パラメータ]
<seconds>
VRRP ポーリングを行う間隔を 1 ~ 255 秒の範囲で指定してください。
[関連コマンド]
ip address,ipv6 address(IP 情報)
ipv6 nd suppress-ra(RA 情報)
[注意事項]
1. 本コマンドを指定するには,polling-target-address コマンドを指定する必要があります。
2. VRRP ポーリングのコマンド指定値の調整は以下を参考にして行ってください。
VRRP ポーリングのコマンド指定値を調整することにより,障害/障害回復の検出時間や,検証動作を
調整できます。デフォルト時と,コマンド指定値調整後の動作シーケンスを比較して説明します。
• 障害検出時間を短くしたい場合
check-status-interval コマンドをデフォルト 6 から 3 に,failure-detection-interval コマンドをデフォルト
2 から 1 に,failure-detection-times コマンドをデフォルト 3 から 4 に変更した場合の,障害検出動作
シーケンスについては,「図 12-1 障害検出の動作シーケンス」を参照してください。
338
12. check-trial-times
check-trial-times
インタフェース障害発生/障害回復の検証中の VRRP ポーリング試行回数を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 4 回となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-eth-*/*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*-ipv6-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-vrid-* => なし
conf-lag-*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-vlan-*-vrid-* => なし
conf-vlan-*-ipv6-vrid-* => なし
[入力形式]
情報の設定
check-trial-times <count>
情報の削除
no check-trial-times
[パラメータ]
<count>
インタフェース障害発生/障害回復の検証中の VRRP ポーリング試行回数を 1 ~ 10 回の範囲で指定
してください。
[関連コマンド]
ip address,ipv6 address(IP 情報)
ipv6 nd suppress-ra(RA 情報)
[注意事項]
1. 本コマンドを指定するには,polling-target-address コマンドを指定する必要があります。
2. VRRP ポーリングのコマンド指定値の調整は以下を参考にして行ってください。
VRRP ポーリングのコマンド指定値を調整することにより,障害/障害回復の検出時間や,検証動作を
調整できます。デフォルト時と,コマンド指定値調整後の動作シーケンスを比較して説明します。
• 障害検出時間を短くしたい場合
check-status-interval コマンドをデフォルト 6 から 3 に,failure-detection-interval コマンドをデフォルト
2 から 1 に,failure-detection-times コマンドをデフォルト 3 から 4 に変更した場合の,障害検出動作
シーケンスについては,「図 12-1 障害検出の動作シーケンス」を参照してください。
339
12. failure-detection-times
failure-detection-times
インタフェース障害発生検証中の VRRP ポーリング成功回数を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 3 回となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-eth-*/*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*-ipv6-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-vrid-* => なし
conf-lag-*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-vlan-*-vrid-* => なし
conf-vlan-*-ipv6-vrid-* => なし
[入力形式]
情報の設定
failure-detection-times <count>
情報の削除
no failure-detection-times
[パラメータ]
<count>
インタフェース障害発生検証中の VRRP ポーリング成功回数を 1 ~ 10 回の範囲で指定してください。
ただし,check-trial-times コマンドの値以下になるようにしてください。
[関連コマンド]
ip address,ipv6 address(IP 情報)
ipv6 nd suppress-ra(RA 情報)
[注意事項]
1. 本コマンドを指定するには,polling-target-address コマンドを指定する必要があります。
2. VRRP ポーリングのコマンド指定値の調整は以下を参考にして行ってください。
VRRP ポーリングのコマンド指定値を調整することにより,障害/障害回復の検出時間や,検証動作を
調整できます。デフォルト時と,コマンド指定値調整後の動作シーケンスを比較して説明します。
• 障害検出時間を短くしたい場合
check-status-interval コマンドをデフォルト 6 から 3 に,failure-detection-interval コマンドをデフォルト
2 から 1 に,failure-detection-times コマンドをデフォルト 3 から 4 に変更した場合の,障害検出動作
シーケンスについては,「図 12-1 障害検出の動作シーケンス」を参照してください。
340
12. failure-detection-interval
failure-detection-interval
インタフェース障害発生検証中の VRRP ポーリング試行間隔を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 2 秒となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-eth-*/*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*-ipv6-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-vrid-* => なし
conf-lag-*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-vlan-*-vrid-* => なし
conf-vlan-*-ipv6-vrid-* => なし
[入力形式]
情報の設定
failure-detection-interval <seconds>
情報の削除
no failure-detection-interval
[パラメータ]
<seconds>
インタフェース障害発生検証中の VRRP ポーリング試行間隔を 1 ~ 255 秒の範囲で指定してくださ
い。
[関連コマンド]
ip address,ipv6 address(IP 情報)
ipv6 nd suppress-ra(RA 情報)
[注意事項]
1. 本コマンドを指定するには,polling-target-address コマンドを指定する必要があります。
2. VRRP ポーリングのコマンド指定値の調整は以下を参考にして行ってください。
VRRP ポーリングのコマンド指定値を調整することにより,障害/障害回復の検出時間や,検証動作を
調整できます。デフォルト時と,コマンド指定値調整後の動作シーケンスを比較して説明します。
• 障害検出時間を短くしたい場合
check-status-interval コマンドをデフォルト 6 から 3 に,failure-detection-interval コマンドをデフォルト
2 から 1 に,failure-detection-times コマンドをデフォルト 3 から 4 に変更した場合の,障害検出動作
シーケンスについては,「図 12-1 障害検出の動作シーケンス」を参照してください。
341
12. recovery-detection-times
recovery-detection-times
障害回復検証中の VRRP ポーリング成功回数を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 3 回となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-eth-*/*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*-ipv6-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-vrid-* => なし
conf-lag-*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-vlan-*-vrid-* => なし
conf-vlan-*-ipv6-vrid-* => なし
[入力形式]
情報の設定
recovery-detection-times <count>
情報の削除
no recovery-detection-times
[パラメータ]
<count>
障害回復検証中の VRRP ポーリング成功回数を 1 ~ 10 回の範囲で指定してください。ただし,
check-trial-times コマンドの値以下になるようにしてください。
[関連コマンド]
ip address,ipv6 address(IP 情報)
ipv6 nd suppress-ra(RA 情報)
[注意事項]
1. 本コマンドを指定するには,polling-target-address コマンドを指定する必要があります。
2. VRRP ポーリングのコマンド指定値の調整は以下を参考にして行ってください。
VRRP ポーリングのコマンド指定値を調整することにより,障害/障害回復の検出時間や,検証動作を
調整できます。デフォルト時と,コマンド指定値調整後の動作シーケンスを比較して説明します。
• 障害検出時間を短くしたい場合
check-status-interval コマンドをデフォルト 6 から 3 に,failure-detection-interval コマンドをデフォルト
2 から 1 に,failure-detection-times コマンドをデフォルト 3 から 4 に変更した場合の,障害検出動作
シーケンスについては,「図 12-1 障害検出の動作シーケンス」を参照してください。
342
12. recovery-detection-interval
recovery-detection-interval
障害回復検証中 VRRP ポーリング試行間隔を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 2 秒となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-eth-*/*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*-ipv6-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-vrid-* => なし
conf-lag-*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-vlan-*-vrid-* => なし
conf-vlan-*-ipv6-vrid-* => なし
[入力形式]
情報の設定
recovery-detection-interval <seconds>
情報の削除
no recovery-detection-interval
[パラメータ]
<seconds>
障害回復検証中 VRRP ポーリング試行間隔を 1 ~ 255 秒の範囲で指定してください。
[関連コマンド]
ip address,ipv6 address(IP 情報)
ipv6 nd suppress-ra(RA 情報)
[注意事項]
1. 本パラメータを指定するには,polling-target-address コマンドを指定する必要があります。
2. VRRP ポーリングのコマンド指定値の調整は以下を参考にして行ってください。
VRRP ポーリングのコマンド指定値を調整することにより,障害/障害回復の検出時間や,検証動作を
調整できます。デフォルト時と,コマンド指定値調整後の動作シーケンスを比較して説明します。
• 障害検出時間を短くしたい場合
check-status-interval コマンドをデフォルト 6 から 3 に,failure-detection-interval コマンドをデフォルト
2 から 1 に,failure-detection-times コマンドをデフォルト 3 から 4 に変更した場合の,障害検出動作
シーケンスについては,「図 12-1 障害検出の動作シーケンス」を参照してください。
343
12. check-reply-interface
check-reply-interface
VRRP ポーリングの Reply を受信したインタフェースが Request を送信したインタフェースと同じかを
チェックし,異なる場合は不当な応答と判断するときに指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,チェックを行いません。
[入力モード => 移行モード]
conf-eth-*/*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*-ipv6-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-vrid-* => なし
conf-lag-*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-vlan-*-vrid-* => なし
conf-vlan-*-ipv6-vrid-* => なし
[入力形式]
情報の設定
check-reply-interface
情報の削除
no check-reply-interface
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
ip address,ipv6 address(IP 情報)
ipv6 nd suppress-ra(RA 情報)
[注意事項]
なし
344
12. master-transition-delay
master-transition-delay
自動切り戻しを抑止する時間を指定します。
non-preempt-mode コマンドが指定されている場合,本コマンドの指定は無効となります。
本コマンドを指定しなかった場合,自動切り戻しを抑止しません。
[入力モード => 移行モード]
conf-eth-*/*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*-ipv6-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-vrid-* => なし
conf-lag-*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-vlan-*-vrid-* => なし
conf-vlan-*-ipv6-vrid-* => なし
[入力形式]
情報の設定
master-transition-delay <seconds>
情報の削除
no master-transition-delay
[パラメータ]
<seconds>
自動切り戻しを抑止する時間を 1 ~ 65535 秒の範囲で指定してください。
[関連コマンド]
ip address,ipv6 address(IP 情報)
ipv6 nd suppress-ra(RA 情報)
[注意事項]
1. 装置が IP アドレスの所有者であったときには master-transition-delay コマンドは無効となります。
2. 本コマンドのタイマが起動中でもアドバダイズパケットを受信しなくなりタイムアウト(hello-interval
× 3)を検出した場合には,本コマンドのタイムアウトを待たずマスタに遷移します。
345
12. non-preempt-timer
non-preempt-timer
自動切り戻しを抑止中 (non-preempt-mode) のバックアップ状態で,マスタダウンを検出してから切り戻し
を行うまでの時間を設定できます。
本コマンドを省略した場合は,自動切り戻し抑止中 (non-preempt-mode) のバックアップ中にマスタダウン
を検出すると直ちにマスタに遷移します。
[入力モード => 移行モード]
conf-eth-*/*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-vrid-* => なし
conf-eth-*/*-ipv6-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-vrid-* => なし
conf-lag-*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-vlan-*-vrid-* => なし
conf-vlan-*-ipv6-vrid-* => なし
[入力形式]
情報の設定,変更
non-preempt-timer <seconds>
情報の削除
no non-preempt-timer
[パラメータ]
<seconds>
自動切り戻しを抑止中 (non-preempt-mode) のバックアップ状態で,マスタダウンを検出してから切り
戻しを行うまでの時間を 1 ~ 65535 秒の範囲で指定してください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535
[関連コマンド]
ip address,ipv6 address(IP 情報)
ipv6 nd suppress-ra(RA 情報)
[注意事項]
なし
346
12. ietf-ipv6-spec-07-mode
ietf-ipv6-spec-07-mode
IPv6 の VRRP 動作タイプを設定します。本コマンドは IPv6 のみ設定可能です。
本コマンドを省略した場合は,authentication-password 領域をつけて ADVERTISEMENT パケットの送信を
行います。
[入力モード => 移行モード]
conf-eth-*/*-ipv6-vrid-* => なし
conf-eth-*/*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*-ipv6-vrid-* => なし
conf-lag-*.*-ipv6-vrid-* => なし
conf-vlan-*-ipv6-vrid-* => なし
[入力形式]
情報の設定,変更
ietf-ipv6-spec-07-mode
情報の削除
no ietf-ipv6-spec-07-mode
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
ip address,ipv6 address(IP 情報)
ipv6 nd suppress-ra(RA 情報)
[注意事項]
1. 本コマンドを設定することにより,ADVERTISEMENT パケットのフォーマットも変更されます。
2. VRRP を組む装置間で本コマンドの設定が一致していないと,VRRP の状態遷移が正常に行われず複数
の Master ルータが存在するようになります。
3. VRRP を組んでいる装置間で ADVERTISEMENT パケットのフォーマットを変更するとき,一時的に複
数の Master ルータが存在します。VRRP を構成している装置間のフォーマットが全て変更された後,
自動的に Master ルータは一つになります。
4. 本装置の V10-01 以前の装置は authentication-password 領域をつけて ADVERTISEMENT パケットの送信
を行います。
5. ietf-ipv6-spec-07-mode を指定した場合,ADVERTISEMENT パケットの送信間隔を最大 40 秒となるよう
に設定してください。
6. ietf-ipv6-spec-07-mode の設定を行うためには,VRID の設定に制限のない NIF を使用してください。
7. VRID の設定に制限のない NIF については ipv6 vrrp vrid のパラメータ <vrid> の項目を参照してくださ
い。
347
13
ポリシールーティング情報
policy-list
policy-profile
no policy
348
13. policy-list
policy-list
ポリシールーティングで使用する経路情報を設定します。装置単位で最大 256 個のポリシールーティング
リスト情報が作成できます。
なお削除時にパラメータを省略すると,policy-list 情報のコンフィグレーションの一括削除を行います。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
policy-list <policy_list_no> interface <interface_name> {<ip_address> | <ipv6_address>} [default]
情報の削除
no policy-list <policy_list_no> [default]
policy-list 情報のコンフィグレーションの一括削除
no policy-list
[パラメータ]
<policy_list_no>
ポリシールーティングリスト番号を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 256(10 進数)
interface <interface_name>
出力先のインタフェースを指定します。インタフェースは,ip 情報で定義したインタフェース
(rmEthernet【IP8800/S400】,mgmtPort【IP8800/S300】,AUX,トンネルを除く)を指定します。本
コマンド入力前に ip 情報を設定してください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし
2. 値の設定範囲
ip 情報で定義したインタフェース名称
<ip_address>
ネクストホップ IPv4 アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
以下に示す IP アドレスを設定してください。
Class A:1.0.0.1 ~ 126.255.255.254
Class B:128.1.0.1 ~ 191.254.255.254
Class C:192.0.1.1 ~ 223.255.254.254
127.0.0.0 ~ 127.255.255.255 の IP アドレス,クラス D の IP アドレス(224.0.0.0 ~
239.255.255.255),ブロードキャストアドレス(net ID または host ID が 2 進数ですべて 1 またはす
べて 0)は設定できません。
349
13. policy-list
<ipv6_address>
ネクストホップ IPv6 アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
IPv6 グローバルアドレス,IPv6 サイトローカルアドレスをコロン記法で指定します。
default
ポリシールーティンググループ情報に設定したポリシールーティングリスト情報の経路がすべてダウ
ンしている時にデフォルト経路となるポリシールーティングリスト情報に指定します。
また,本パラメータを設定したポリシールーティングリストエントリは,最低優先のエントリとなり
ます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし(default のポリシールーティングリスト経路を定義しません)
2. 値の設定範囲
なし
[関連コマンド]
policy-profile
interface lag(リンクアグリゲーション情報)
encapsulation dot1q(Tag-VLAN 連携情報)
bridge,bridge-group(VLAN 情報)
ip address,ipv6 address(IP 情報)
[注意事項]
1. ポリシールーティンググループ情報で使用中のポリシールーティングリスト情報は削除できません。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
3. 次の NIF について,ポリシールーティング機能は未サポートです。【IP8800/S400】
• NP192-1S4
• NP192-1S
• NP48-4S
4. 出力先インタフェースがリンクアグリゲーションの場合,Inbound 側のフローフィルタ条件を設定する
インタフェースが搭載される PSU【IP8800/S400】または BSU【IP8800/S300】は次のものを使用して
ください。
[PSU]:PSU-12,PSU-12B,PSU-22,PSU-33,PSU-43,PSU-53【IP8800/S400】
[BSU]:BSU-S2,BSU-C2【IP8800/S300】
5. 一括削除コマンド実行時,削除の途中でエラーとなる場合があります。エラーとなった場合は show
running-config コマンドで内容を確認して,再度実行してください。この際,前提条件となるコンフィ
グレーションコマンドの削除が必要となる場合があります。
350
13. policy-profile
policy-profile
policy-list コマンドで定義したポリシールーティングリスト情報をグループ化し,ポリシールーティングプ
ロファイル情報として設定します。ポリシールーティングリスト情報の経路選択の優先順は,ポリシー
ルーティングプロファイル情報に登録した順番(show running-config コマンド実行時の表示順)になりま
す。ポリシールーティングプロファイル情報は,装置で最大 256 のプロファイルが作成できます。また,
全プロファイルのポリシールーティングリスト情報の合計は装置で最大 256 個です。
本コマンド削除時にパラメータを省略すると , policy-profile 情報のコンフィグレーションの一括削除を行い
ます。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
policy-profile <policy_profile_name> <policy_list_no>
情報の削除
no policy-profile <policy_profile_name> [<policy_list_no>]
policy-profile 情報のコンフィグレーションの一括削除
no policy-profile
[パラメータ]
<policy_profile_name>
ポリシールーティングプロファイル名称を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
最大 14 文字の文字列を入力できます。
<policy_list_no>
ポリシールーティングリスト番号を指定します。本コマンド入力前にポリシールーティングリスト情
報を設定してください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
削除の場合だけ省略可能です。省略時は指定したポリシールーティングプロファイル情報全体を削
除します。
2. 値の設定範囲
1 ~ 256
[関連コマンド]
policy-list
[注意事項]
1. ポリシールーティングプロファイル情報設定前に,ポリシールーティングリスト情報を設定してくださ
い。
2. 一つのポリシールーティングプロファイル情報に同じポリシールーティングリスト番号を複数個登録で
きません。
351
13. policy-profile
3. 一つのポリシールーティングプロファイル情報に登録できる default 設定のポリシールーティングリス
ト情報は一つです。
4. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
5. 一つのポリシールーティングプロファイル情報に,IPv4 および IPv6 の異なるネクストホップ IP アドレ
スを持つポリシールーティングリスト情報は設定できません。
6. 一括削除コマンド実行時,削除の途中でエラーとなる場合があります。エラーとなった場合は show
running-config コマンドで内容を確認して,再度実行してください。この際,前提条件となるコンフィ
グレーションコマンドの削除が必要となる場合があります。
352
13. no policy
no policy
ポリシールーティング情報のコンフィグレーションの一括削除を行います。
削除対象は「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1,13 ポリシールーティング情報」に記述
されたコマンドとなります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
ポリシールーティング情報のコンフィグレーションの一括削除
no policy
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
本コマンド実行時,削除の途中でエラーとなる場合があります。エラーとなった場合は show
running-config コマンドで内容を確認して,再度実行してください。この際,前提条件となるコンフィグ
レーションコマンドの削除が必要となる場合があります。
353
14
DHCP リレー情報
ip dhcp-relay list
ip dhcp-relay profile
ip dhcp-relay interface
no ip dhcp-relay
ip dhcp-relay agent-info-policy
354
14. ip dhcp-relay list
ip dhcp-relay list
DHCP リレーリスト情報を設定します。装置単位で最大 16 個の DHCP リレーリストが作成できます。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
ip dhcp-relay list <relay_list_no> <relay_address>
情報の削除
no ip dhcp-relay list <relay_list_no>
[パラメータ]
<relay_list_no>
DHCP リレーアドレスのエントリ番号を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 16(10 進数)
<relay_address>
DHCP リレーアドレスを指定します。DHCP リレーアドレスには DHCP/BOOTP サーバの IP アドレス,
または DHCP/BOOTP サーバが存在しているネットワークまで中継可能なルータの IP アドレスを設定
します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
以下に示すアドレスは設定できません。
• 127.0.0.0 ~ 127.255.255.255
• ブロードキャストアドレス
• 0 のネットワークアドレスを持つ IP アドレス
• ホストアドレスがすべて 0(0.0.0.0)または 1(255.255.255.255)の IP アドレス
[関連コマンド]
ip dhcp-relay profile,ip dhcp-relay interface
[注意事項]
1. DHCP リレープロファイルに登録中の DHCP リレーリストは削除できません。
2. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
355
14. ip dhcp-relay profile
ip dhcp-relay profile
DHCP リレープロファイル情報を設定します。DHCP リレーリストで定義した DHCP リレーアドレスのグ
ループを登録します。DHCP リレープロファイルは最大 256 プロファイル作成でき,1 プロファイルの
DHCP リレーリストの合計は最大 16 です。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
ip dhcp-relay profile <relay_profile_name> <relay_list_no>
情報の削除
no ip dhcp-relay profile <relay_profile_name> [<relay_list_no>]
[パラメータ]
<relay_profile_name>
DHCP リレープロファイル名称を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
最大 14 文字の文字列を入力可能です。
<relay_list_no>
DHCP リレーリスト番号(エントリ番号)を指定します。本コマンド入力前に DHCP リレーリスト情
報の設定を行ってください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 16
[関連コマンド]
ip dhcp-relay list,ip dhcp-relay interface
[注意事項]
1. DHCP リレープロファイル設定前に,DHCP リレーリスト情報の設定を行ってください。
2. DHCP リレーアドレスの検索は,DHCP リレープロファイルに指定した DHCP リレーリスト番号の順番
(show running-config 実行時の表示順)に実施されます。
3. DHCP リレープロファイルは最大 256 プロファイル作成できます。また,1 プロファイルの合計は最大
16 です。ただし,装置単位で作成できる DHCP リレーリストは最大 16 です。
4. DHCP リレーインタフェース情報で使用中の DHCP リレープロファイルは削除できません。
5. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
356
14. ip dhcp-relay interface
ip dhcp-relay interface
DHCP リレーインタフェース情報を設定します。IP 情報で定義したインタフェースに対して DHCP リレー
プロファイルを割り当てます。DHCP リレーインタフェース情報を設定しますと,該当インタフェースの
受信パケットまたは送信パケットに対し DHCP リレーの処理が行われます。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
ip dhcp-relay interface <interface_name> profile <relay_profile_name> [bootp-hops <hops>] [relay-agent-address
<ip_address>] [agent-info-policy <agent_info_policy_name>]
情報の削除
no ip dhcp-relay interface <interface_name>
[パラメータ]
<interface_name>
IP 情報で IPv4 アドレスを設定した対象インタフェース(rmEthernet【IP8800/S400】,mgmtPort
【IP8800/S300】,AUX,トンネルを除く)を指定します。本コマンド入力前に IP 情報を設定してくだ
さい。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
なし
profile <relay_profile_name>
DHCP リレープロファイル名称を指定します。本コマンド入力前に ip dhcp-relay profile での DHCP リ
レープロファイル情報の設定を行ってください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
なし
bootp-hops <hops>
Hops スレッシュホールド値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
4
2. 値の設定範囲
1 ~ 16(10 進数)
relay-agent-address <ip_address>
DHCP/BOOTP クライアント接続インタフェースのリレーエージェントアドレス (giaddr) を指定しま
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし
2. 値の設定範囲
該当インタフェースに定義されている IP アドレスに一致させる必要があります。
357
14. ip dhcp-relay interface
agent-info-policy <agent_info_policy_name>
リレーエージェント情報オプション(DHCP Option 82)を有効にし,ポリシーとして
<agent_info_policy_name> を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし(リレーエージェント情報を付与しません)
2. 値の設定範囲
最大 14 文字の名前を入力可能です。
[関連コマンド]
ip dhcp-relay list,ip dhcp-relay profile,ip dhcp-relay agent-info-policy
interface ethernet(ライン情報)
interface lag(リンクアグリゲーション情報)
ip address(IP 情報)
encapsulation dot1q(Tag-VLAN 連携情報)
interface vlan(VLAN 情報)
[注意事項]
1. DHCP リレーインタフェース情報は,イーサネットまたは VLAN 回線(Tag-VLAN 連携機能も含む)に
だけ作成できます。装置全体での設定数の上限は,255 です。
2. 本コマンド実行前に,IP 情報,DHCP リレープロファイル情報の設定を行ってください。
3. IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報の変更を行い,apply コマンドを実
行していない場合,本コマンドを入力するとコマンドの実行前に apply コマンドを自動で実行し,変更
した IP ルーティングプロトコル情報,IP マルチキャストプロトコル情報が運用に反映されます。
4. relay-agent-address パラメータを省略した場合,当該インタフェースで最後に設定した IP アドレスとな
ります(「コンフィグレーションガイド,8.4.4 DHCP/BOOTP クライアントへの接続をマルチホームイ
ンタフェースとする」を参照してください)。
358
14. no ip dhcp-relay
no ip dhcp-relay
DHCP リレー関連情報コンフィグレーションの一括削除を行います。
このとき,「14 DHCP リレー情報」に示す全コマンドが削除対象となります。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
DHCP リレー関連情報コンフィグレーションの一括削除
no ip dhcp-relay
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
コンフィグレーションの一括削除時は,各削除対象コマンドの注意事項を参照してください。
359
14. ip dhcp-relay agent-info-policy
ip dhcp-relay agent-info-policy
リレーエージェント情報付与に対するポリシーを設定します。リレーエージェント情報ポリシーは最大 16
個まで作成できます。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
ip dhcp-relay agent-info-policy <agent_info_policy_name> [remote-id { port-unique| mac-address | user-define
<remote_id> }]
情報の削除
no ip dhcp-relay agent-info-policy <agent_info_policy_name>
[パラメータ]
<agent_info_policy_name>
リレーエージェント情報ポリシーの名前を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし
2. 値の設定範囲
最大 14 文字の名前を入力可能です。
remote-id { port-unique| mac-address | user-define <remote_id> }
リレーエージェント情報オプションを付与します。また,remote-id でリモート ID に設定するデータ
を指定できます。
また,二重化で運用する場合はコンフィグレーションコマンドで装置 MAC アドレスを設定してくだ
さい(user-define 指定時は除く)。【IP8800/S400】
1. 本パラメータ省略時の初期値
port-unique
2. 値の設定範囲
各パラメータの設定範囲は次のとおりです。
port-unique:
本装置のデフォルトです。サーキット ID と装置の MAC アドレスを組み合わせてネットワークで
一意となる情報を生成します。
mac-address:
装置の MAC アドレスのみを含みます。クライアント毎の制御を行いたい場合は,サーバ側で
サーキット ID と組み合わせる必要があります。
user-define <remote_id>:
リモート ID をユーザが指定します。指定は 1 バイトずつ 16 進で表し,1 バイト毎にコロンで区
切ってください。最大 32 バイトのデータが設定可能です。
(入力例)00:11:22:33:44:55:66:77:88:99
[関連コマンド]
ip dhcp-relay interface
360
14. ip dhcp-relay agent-info-policy
[注意事項]
1. DHCP リレーインタフェース情報の設定前に DHCP リレーエージェント情報ポリシーの設定を行ってく
ださい。
2. DHCP リレーエージェント情報ポリシーは最大 16 個まで作成できます。
3. DHCP リレーインタフェース情報で使用中のリレーエージェント情報ポリシーは削除できません。
361
15
DHCP サーバ情報
ip dhcp-server
dhcp-pool
range
default-lease-time
max-lease-time
option
host
hardware ethernet
fixed-address
option
default-lease-time
max-lease-time
option
interface
key
zone
ddns-update enable
362
15. ip dhcp-server
ip dhcp-server
DHCP server モードに遷移し,DHCP サーバのコンフィグレーションを設定します。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-ip-dhcp
[入力形式]
情報の設定
ip dhcp-server
情報の削除
no ip dhcp-server
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
dhcp-pool,range,default-lease-time,max-lease-time,option,host,hardware ethernet,fixed-address,
interface,key,zone,ddns-update enable
[注意事項]
なし
363
15. dhcp-pool
dhcp-pool
DHCP server pool モードに遷移し,DHCP サーバ機能を提供するサブネットの定義情報を設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-dhcp => conf-ip-dhcp-net-*
conf-ip-dhcp-net-* => conf-ip-dhcp-net-*
conf-ip-dhcp-host-* => conf-ip-dhcp-net-*
[入力形式]
情報の設定
dhcp-pool <ip_address>/<len>
情報の削除
no dhcp-pool <ip_address>/<len>
[パラメータ]
<ip_address>
サブネット定義用の IP アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
次に示すアドレスは設定できません。
・127.0.0.0 ~ 127.255.255.255
・ブロードキャストアドレス
・0 のネットワークアドレスを持つ IP アドレス
・ホストアドレスがすべて 0(0.0.0.0)または 1(255.255.255.255)の IP アドレス
・224.0.0.0 ~ 239.255.255.255
/<len>
サブネット定義用のサブネットマスクの長さを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
8 ~ 32
[関連コマンド]
ip dhcp-server,range,default-lease-time,max-lease-time,option,host,hardware ethernet,fixed-address,
interface
[注意事項]
1. DHCP サーバ情報には,最低一つのインタフェース情報が必要です。
2. サブネット定義登録後の IP アドレスとマスクの変更はできません。変更したい場合は,サブネット登
録削除後に再度登録してください。
3. 定義可能なサブネット数は最大 64 です。
364
15. range
range
サブネット定義用の IP アドレスの範囲を指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-dhcp-net-* => なし
[入力形式]
情報の設定
range <low_ip_address> <high_ip_address>
情報の削除
no range <low_ip_address> <high_ip_address>
[パラメータ]
<low_ip_address> <high_ip_address>
<low_ip_address> と <high_ip_address> を指定することで,割り当てる IP アドレスの範囲を指定しま
す。range は,subnet に対し,必ず一つ以上の設定が必要です。設定がない場合,該当サブネットに関
して IP の結合は行われません。なお,<low_ip_address> と <high_ip_address> の値に,大小関係はあり
ません((例)range 192.168.10.1 192.168.10.50 と range 192.168.10.50 192.168.10.1 は同じ意味になりま
す)。
<low_ip_address>
IP 割り当て範囲の先頭 IP アドレスを指定します。
1. 値の設定範囲
次に示すアドレスは設定できません。
・127.0.0.0 ~ 127.255.255.255
・ブロードキャストアドレス
・0 のネットワークアドレスを持つ IP アドレス
・ホストアドレスがすべて 0(0.0.0.0)または 1(255.255.255.255)の IP アドレス
・224.0.0.0 ~ 239.255.255.255
<high_ip_address>
IP 割り当て範囲の最終 IP アドレスを指定します。
1. 値の設定範囲
次に示すアドレスは設定できません。
・127.0.0.0 ~ 127.255.255.255
・ブロードキャストアドレス
・0 のネットワークアドレスを持つ IP アドレス
・ホストアドレスがすべて 0(0.0.0.0)または 1(255.255.255.255)の IP アドレス
・224.0.0.0 ~ 239.255.255.255
[関連コマンド]
ip dhcp-server,dhcp-pool,default-lease-time,max-lease-time,option,host,hardware ethernet,fixed-address,
interface
[注意事項]
1. DHCP サーバ情報には,最低一つのインタフェース情報が必要です。
365
15. range
2. サブネット定義登録後の IP アドレスとマスクの変更はできません。変更したい場合は,サブネット登
録削除後に再度登録してください。
3. 定義可能なサブネット数は最大 64 です。
366
15. default-lease-time
default-lease-time
DHCP サーバ機能を提供するサブネットでのデフォルトリース時間を設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,本装置全体のデフォルトリース時間情報定義(「default-lease-time コマ
ンド」)の設定情報に従います。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-dhcp-net-* => なし
[入力形式]
情報の設定
default-lease-time { day <days> | hour <hours> | min <minutes> | sec <seconds> | infinite }
情報の削除
no default-lease-time
[パラメータ]
{ day <days> | hour <hours> | min <minutes> | sec <seconds> | infinite }
日,時間,分,秒のどれかの単位で,デフォルトリース時間を設定します。
DHCP クライアントのリース時間の定義には,default-lease-time コマンドと max-lease-time コマンドが
あります。両者の定義に関する説明については,本装置全体のデフォルトリース時間情報定義
「default-lease-time」を参照してください。
各パラメータの設定範囲は次のとおりです。
day <days>
デフォルトリース時間を日単位に指定します。
1. 値の設定範囲
1 ~ 365
hour <hours>
デフォルトリース時間を時間単位に指定します。
1. 値の設定範囲
1 ~ 8760
min <minutes>
デフォルトリース時間を分単位に指定します。
1. 値の設定範囲
1 ~ 525600
sec <seconds>
デフォルトリース時間を秒単位に指定します。
1. 値の設定範囲
60 ~ 31536000
infinite
デフォルトリース時間を無制限に設定します。
[関連コマンド]
ip dhcp-server,dhcp-pool,range,max-lease-time,option,host,hardware ethernet,fixed-address,interface
367
15. default-lease-time
[注意事項]
1. DHCP サーバ情報には,最低一つのインタフェース情報が必要です。
2. サブネット定義登録後の IP アドレスとマスクの変更はできません。変更したい場合は,サブネット登
録削除後に再度登録してください。
3. 定義可能なサブネット数は最大 64 です。
368
15. max-lease-time
max-lease-time
DHCP サーバ機能を提供するサブネットでのクライアントから時間の指定があった場合の最大許可時間を
設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,本装置全体の最大リース時間情報(「max-lease-time コマンド」)の設定
情報に従います。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-dhcp-net-* => なし
[入力形式]
情報の設定
max-lease-time { day <days> | hour <hours> | min <minutes> | sec <seconds> | infinite }
情報の削除
no max-lease-time
[パラメータ]
{ day <days> | hour <hours> | min <minutes> | sec <seconds> | infinite }
日,時間,分,秒のどれかの単位で時間を指定することによって,クライアントから時間の指定が
あった場合の最大許可時間を設定します。
DHCP クライアントのリース時間の定義には,default-lease-time コマンドと max-lease-time コマンドが
あります。両者の定義に関する説明については,本装置全体のデフォルトリース時間情報定義
「default-lease-time」を参照してください。
各パラメータの設定範囲は次のとおりです。
day <days>
最大許可時間を日単位に指定します。
1. 値の設定範囲
1 ~ 365
hour <hours>
最大許可時間を時間単位に指定します。
1. 値の設定範囲
1 ~ 8760
min <minutes>
最大許可時間を分単位に指定します。
1. 値の設定範囲
1 ~ 525600
sec <seconds>
最大許可時間を秒単位に指定します。
1. 値の設定範囲
60 ~ 31536000
infinite
最大許可時間を無制限に設定します。
[関連コマンド]
ip dhcp-server,dhcp-pool,range,default-lease-time,option,host,hardware ethernet,fixed-address,interface
369
15. max-lease-time
[注意事項]
1. DHCP サーバ情報には,最低一つのインタフェース情報が必要です。
2. サブネット定義登録後の IP アドレスとマスクの変更はできません。変更したい場合は,サブネット登
録削除後に再度登録してください。
3. 定義可能なサブネット数は最大 64 です。
370
15. option
option
DHCP サーバのオプションを設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-dhcp-net-* => なし
[入力形式]
情報の設定
option <option_name> <value>
情報の削除
no option <option_name>
[パラメータ]
<option_name> <value>
<option_name> と <value> を指定することで,DHCP サーバのオプションを設定します。
<option_name>
指定するオプション名称を入力します。
オプション名称一覧を次に示します。
• subnet-mask
• routers
• domain-name-servers
• host-name
• domain-name
• netbios-name-servers
• netbios-node-type
• smtp-server
• pop3-server
オプション名称の詳細については,「option」を参照してください。
<value>
オプションに対応する値を入力します。詳細については,「option」を参照してください。
[関連コマンド]
ip dhcp-server,dhcp-pool,range,default-lease-time,max-lease-time,host,hardware ethernet,fixed-address,
interface
[注意事項]
1. DHCP サーバ情報には,最低一つのインタフェース情報が必要です。
2. サブネット定義登録後の IP アドレスとマスクの変更はできません。変更したい場合は,サブネット登
録削除後に再度登録してください。
3. 定義可能なサブネット数は最大 64 です。
371
15. host
host
DHCP server host モードに遷移し,DHCP サーバ機能を提供するホスト(DHCP クライアント)のコンフィ
グレーションを設定します。本設定は,特定の DHCP クライアントに,固定の IP アドレスを付加したい場
合に使用します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-dhcp => conf-ip-dhcp-host-*
conf-ip-dhcp-net-* => conf-ip-dhcp-host-*
conf-ip-dhcp-host-* => conf-ip-dhcp-host-*
[入力形式]
情報の設定
host <hostname>
情報の削除
no host <hostname>
[パラメータ]
<hostname>
DHCP サーバのホスト定義用の名称を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
最大 14 文字の文字列を入力します。
[関連コマンド]
ip dhcp-server,dhcp-pool,range,default-lease-time,max-lease-time,option,hardware ethernet,
fixed-address,interface
[注意事項]
1. DHCP サーバ情報には,最低一つのインタフェース情報が必要です。
2. 定義可能なホスト数の最大値はメモリ使用量によりますが,320 程度が目安です。
372
15. hardware ethernet
hardware ethernet
hostname コマンドで指定したホストに対する MAC アドレスを設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-dhcp-host-* => なし
[入力形式]
情報の設定
hardware ethernet <mac_address>
情報の削除
no hardware ethernet
[パラメータ]
<mac_address>
hostname コマンドで指定したホストに対する MAC アドレスを指定します。
1. 値の設定範囲
MAC アドレスは 2 バイトずつ 16 進で表します。
(入力例)0211.2233.4455
[関連コマンド]
ip dhcp-server,dhcp-pool,range,default-lease-time,max-lease-time,option,host,fixed-address,interface
[注意事項]
1. DHCP サーバ情報には,最低一つのインタフェース情報が必要です。
2. 定義可能なホスト数の最大値はメモリ使用量にもよりますが,320 程度が目安です。
373
15. fixed-address
fixed-address
hostname コマンドで指定したホストに対する IP アドレスを指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-dhcp-host-* => なし
[入力形式]
情報の設定
fixed-address <ip_address>
情報の削除
no fixed-address
[パラメータ]
<ip_address>
hostname コマンドで指定したホストに対する IP アドレスを指定します。
1. 値の設定範囲
次に示すアドレスは設定できません。
・127.0.0.0 ~ 127.255.255.255
・ブロードキャストアドレス
・0 のネットワークアドレスを持つ IP アドレス
・ホストアドレスがすべて 0(0.0.0.0)または 1(255.255.255.255)の IP アドレス
・224.0.0.0 ~ 239.255.255.255
[関連コマンド]
ip dhcp-server,dhcp-pool,range,default-lease-time,max-lease-time,option,host,hardware ethernet,
interface
[注意事項]
1. DHCP サーバ情報には,最低一つのインタフェース情報が必要です。
2. 定義可能なホスト数の最大値はメモリ使用量にもよりますが,320 程度が目安です。
374
15. option
option
DHCP サーバのオプションを設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-dhcp-host-* => なし
[入力形式]
情報の設定
option <option_name> <value>
情報の削除
no option <option_name>
[パラメータ]
<option_name> <value>
<option_name> と <value> を指定することで,DHCP サーバのオプションを設定します。
<option_name>
クライアントに送信するオプションパラメータを定義します。
オプション名称一覧を次に示します。
• subnet-mask
• routers
• domain-name-servers
• host-name
• domain-name
• netbios-name-servers
• netbios-node-type
• smtp-server
• pop3-server
オプション名称の詳細については,「option」を参照してください。
<value>
オプションに対応する値を入力します。詳細については,「option」を参照してください。
[関連コマンド]
ip dhcp-server,dhcp-pool,range,default-lease-time,max-lease-time,host,hardware ethernet,fixed-address,
interface
[注意事項]
1. DHCP サーバ情報には,最低一つのインタフェース情報が必要です。
2. 定義可能なホスト数の最大値はメモリ使用量にもよりますが,320 程度が目安です。
375
15. default-lease-time
default-lease-time
本装置全体のデフォルトリース時間(DHCP クライアント IP アドレスのリース時間)を指定します。特定
のサブネット上において DHCP クライアントのリース時間を変更したい場合は,range コマンドで設定し
ます。したがって,range コマンドでリース時間を設定していないサブネット上の DHCP クライアントの
リース時間は,本コマンドで設定した値になります。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 43200 秒となります。
IP リース時間について
本装置では,DHCP クライアントへの IP リース時間について,コンフィグレーションによって二つの
情報設定が可能です。
1. default-lease-time(デフォルトリース時間情報)
DHCP クライアントが IP アドレスをリース要求してきた場合に,リース時間の指定がなかったと
きのリース時間のデフォルト値です。本情報は,装置全体,およびサブネット単位で指定できま
す。
また,本情報を設定しない場合は,装置として 12 時間をデフォルト値として適用します。
2. max-lease-time(最大リース時間情報)
本装置が DHCP クライアントに IP アドレスをリースする時間の最大リース時間です。DHCP クラ
イアントに対して,本時間を超えるリース時間の割り当ては行いません。本情報は,装置全体,お
よびサブネット単位にも指定できます。
また,本情報を設定しない場合は,装置として 24 時間をデフォルト値として適用します。
DHCP クライアントへの IP アドレスリース時間の設定例を次の表に示します。
表 15-1 DHCP クライアントへの IP アドレスリース時間の設定例
項
番
概要
DHCP クライア
ント IP リース要
求時間
default-lease-tim
max-lease-time
e(デフォルト
(最大リース時間
情報)
リース時間情報)
DHCP クライア
ントへの IP リー
ス時間
備考
1
クライアント要
求あり,装置指
定時間内
10
20
30
10
-
2
クライアント要
求あり,装置指
定時間以上
30
20
40
30
-
50
20
40
40
max-lease-time
を超えるリース
時間の割り当て
はできません
3
クライアント要
求なし,最大
リース指定時間
内
なし
30
20
20
max-lease-time
を超えるリース
時間の割り当て
はできません
4
クライアント要
求なし,最大
リース指定時間
以上
なし
10
20
10
-
注 表中の数値は分指定を例として記載しています。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-dhcp => なし
376
15. default-lease-time
[入力形式]
情報の設定
default-lease-time { day <days> | hour <hours> | min <minutes> | sec <seconds> | infinite }
情報の削除
no default-lease-time
[パラメータ]
{ day <time day> | hour <time hour> | min <time min> | sec <time sec> | infinite }
日,時間,分,秒のどれかの単位で時間を指定することで,デフォルトリース時間を設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
各パラメータの設定範囲は次のとおりです。
day <time day>
デフォルトリース時間を日単位に指定します。
1. 値の設定範囲
1 ~ 365
hour <time hour>
デフォルトリース時間を時間単位に指定します。
1. 値の設定範囲
1 ~ 8760
min <time min>
デフォルトリース時間を分単位に指定します。
1. 値の設定範囲
1 ~ 525600
sec <time sec>
デフォルトリース時間を秒単位に指定します。
1. 値の設定範囲
60 ~ 31536000
infinite
デフォルトリース時間を無制限に設定します。
[関連コマンド]
ip dhcp-server,dhcp-pool,range,max-lease-time,option,host,hardware ethernet,fixed-address,interface
[注意事項]
1. DHCP サーバ情報には,最低一つのインタフェース情報が必要です。
377
15. max-lease-time
max-lease-time
本装置全体の最大リース時間(DHCP クライアント IP アドレスのリース最大時間)を指定します。特定の
サブネット上において DHCP クライアントの最大リース時間を変更したい場合は,range コマンドで設定
します。したがって,range コマンドで最大リース時間を設定していないサブネット上の DHCP クライア
ントの最大リース時間は,本コマンドで設定した値になります。
DHCP クライアントのリース時間の定義には,default-lease-time と max-lease-time があります。両者の定義
に関する説明については,「default-lease-time」を参照してください。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 86400 秒となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-dhcp => なし
[入力形式]
情報の設定
max-lease-time { day <days> | hour <hours> | min <minutes> | sec <seconds> | infinite }
情報の削除
no max-lease-time
[パラメータ]
{ day <days> | hour <hours> | min <minutes> | sec <seconds> | infinite }
日,時間,分,秒のどれかの単位で時間を指定することで,クライアントからの時間指定があった場
合の最大許可値を設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
各パラメータの設定範囲は次のとおりです。
day <days>
最大許可時間を日単位に指定します。
1. 値の設定範囲
1 ~ 365
hour <hours>
最大許可時間を時間単位に指定します。
1. 値の設定範囲
1 ~ 8760
min <minutes>
最大許可時間を分単位に指定します。
1. 値の設定範囲
1 ~ 525600
sec <seconds>
最大許可時間を秒単位に指定します。
1. 値の設定範囲
60 ~ 31536000
infinite
378
15. max-lease-time
最大許可時間を無制限に設定します。
[関連コマンド]
ip dhcp-server,dhcp-pool,range,default-lease-time,option,host,hardware ethernet,fixed-address,interface
[注意事項]
1. DHCP サーバ情報には,最低一つのインタフェース情報が必要です。
379
15. option
option
DHCP サーバのオプションを設定します。本コマンドに指定したオプションは,DHCP サーバ定義での,
すべてのサブネット定義およびホスト定義に有効です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-dhcp => なし
[入力形式]
情報の設定
option <option_name> <value>
情報の削除
no option <option_name>
[パラメータ]
<option_name> <value>
オプション名称とオプション値を入力します。各オプション名称の定義を次に示します。
subnet-mask <subnet_mask>
サブネットマスクオプションは,RFC950[5] に従って Value 部にクライアントのサブネットマス
クを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
255.0.0.0 ~ 255.255.255.255
routers <ip_address1>[,<ip_address2>...]
ルータオプションは,クライアントのサブネット上のルータ IP アドレス(デフォルトルータ)を
Value 部に指定します。ルータは,優先度の高いものを左から順に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
次に示すアドレスは設定できません。
・127.0.0.0 ~ 127.255.255.255
・ブロードキャストアドレス
・0 のネットワークアドレスを持つ IP アドレス
・224.0.0.0 ~ 239.255.255.255
domain-name-servers <ip_address1>[,<ip_address2>...]
ドメイン - ネームサーバオプションは,クライアントに利用可能なドメインネームシステムサー
バの IP アドレスを指定します。サーバのアドレスは,優先度の高いものを左から順に指定しま
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
次に示すアドレスは設定できません。
・127.0.0.0 ~ 127.255.255.255
・ブロードキャストアドレス
・0 のネットワークアドレスを持つ IP アドレス
380
15. option
・224.0.0.0 ~ 239.255.255.255
host-name <hostname>
このオプションは,クライアントの名前を指定します。キャラクタの制限については,RFC 1035
を参照願います。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
最大 14 文字の文字列が入力可能です。
domain-name <domain_name>
このオプションは,ドメインネームシステムによって hostnames を解決しているとき,クライア
ントが使うべきドメインネームを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
最大 253 文字の文字列が入力可能です。
netbios-name-servers <ip_address1>[,<ip_address2>...]
NetBIOS ネームサーバ(NBNS)オプションは,NetBIOS ネームサーバ(WINS サーバ)の IP ア
ドレスを指定します。サーバのアドレスは,優先度の高いものを左から順に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
次に示すアドレスは設定できません。
・127.0.0.0 ~ 127.255.255.255
・ブロードキャストアドレス
・0 のネットワークアドレスを持つ IP アドレス
・224.0.0.0 ~ 239.255.255.255
netbios-node-type <noode_type> : { 1 | 2 | 4 | 8 }
NetBIOS ノードタイプオプションの値は,NetBIOS ネームサーバタイプを設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1(B-node) | 2(P-node) | 4(M-node) | 8(H-node)
smtp-server <ip_address1>[,<ip_address2>...]
SMTP サーバ・オプションは,クライアントが利用できる SMTP サーバの IP アドレスを指定しま
す。サーバのアドレスは,優先度の高いものを左から順に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
次に示すアドレスは設定できません。
・0.0.0.0
・255.255.255.255
・224.0.0.0 ~ 239.255.255.255
pop3-server <ip_address1>[,<ip_address2>...]
POP3 サーバ・オプションは,クライアントが利用できる POP3 サーバの IP アドレスを指定しま
す。サーバのアドレスは,優先度の高いものを左から順に指定します。
381
15. option
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
次に示すアドレスは設定できません。
・0.0.0.0
・255.255.255.255
・224.0.0.0 ~ 239.255.255.255
[関連コマンド]
ip dhcp-server,dhcp-pool,range,default-lease-time,max-lease-time,host,hardware ethernet,fixed-address,
interface
[注意事項]
1. DHCP サーバ情報には,最低一つのインタフェース情報が必要です。
382
15. interface
interface
DHCP サーバインタフェース情報を設定します。IP 情報で定義したインタフェースに対して DHCP サーバ
の割り当てを行います。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-dhcp => なし
[入力形式]
情報の設定
interface <interface_name>
情報の削除
no interface <interface_name>
[パラメータ]
<interface_name>
DHCP サーバの割り当てを行うインタフェースを指定します。インタフェースは,ip 情報で定義したイン
タフェース(ethernet,lag,vlan)を指定します。本コマンド入力前に ip 情報を設定してください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
ip 情報で定義したインタフェース
[関連コマンド]
ip dhcp-server,dhcp-pool,range,default-lease-time,max-lease-time,option,host,hardware ethernet,
fixed-address
[注意事項]
1. DHCP サーバ情報には,最低一つのインタフェース情報が必要です。最後のインタフェースを削除する
場合は,ほかの DHCP サーバ情報がすべて削除されていることを確認してください。
2. 定義可能なインタフェース数は最大 64 です。
383
15. key
key
DHCP サーバが IP 情報配布時,DDNS(DynamicDNS)に対して行う NSUPDATE で必要とする認証キーの
情報を設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-dhcp => なし
[入力形式]
情報の設定
key <key_name> [ secret-hmac-md5 <key> ]
情報の削除
no key <key_name> [ secret-hmac-md5 ]
[パラメータ]
<key_name>
DDNS サーバの認証に必要とするキーの名称を設定します。この名前は DDNS サーバで定義したキー
の名前と一致する必要があります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
最大 14 文字の文字列を入力します。
secret-hmac-md5 <key>
DDNS サーバ側で作成した共有キーを指定します。この時,キーはダブルクォーテーションで囲んで
ください。また,本装置でサポートしているのは HMAC-MD5 で生成されたキーだけです。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし
2. 値の設定範囲
ダブルクォート(”)を含めて最大 90 文字の文字列を入力します。
[関連コマンド]
ip dhcp-server,dhcp-pool,range,default-lease-time,max-lease-time,option,interface,zone,ddns-update
enable
[注意事項]
1. DHCP サーバ情報には,最低一つのインタフェース情報が必要です。
2. 定義可能な DNS 認証キー情報数は最大 64 です。
384
15. zone
zone
DHCP サーバが IP 情報配布時,DDNS(DynamicDNS) に対して行う NSUPDATE に関するゾーン情報を設定
します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-dhcp => なし
[入力形式]
情報の設定
zone <zone_name> [ primary <ip_address> ] [ key <key_name> ]
情報の削除
no zone <zone_name> [ { primary | key } ]
[パラメータ]
<zone_name>
正引きまたは逆引きドメインのための DNS のゾーン情報を指定します。この時,ゾーン名の最後には
ドット「.」が必要です。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
最大 254 文字の文字列を入力します。
primary <ip_address>
自動設定する DDNS サーバの IP アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし
2. 値の設定範囲
次に示すアドレスは設定できません。
・127.0.0.0 ~ 127.255.255.255
・ブロードキャストアドレス
・ホストアドレスがすべて 0(0.0.0.0)または 1(255.255.255.255)の IP アドレス
key <key_name>
DHCP DDNS キー情報で定義されたキー名称を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし
2. 値の設定範囲
最大 14 文字の文字列を入力します。
[関連コマンド]
ip dhcp-server,dhcp-pool,range,default-lease-time,max-lease-time,option,interface,key,ddns-update
enable
[注意事項]
1. DHCP サーバ情報には,最低一つのインタフェース情報が必要です。
2. 定義可能な DNS ゾーン情報数は最大 128 です。
385
15. ddns-update enable
ddns-update enable
DHCP サーバが IP 情報配布時,DDNS(DynamicDNS)に対して NSUPDATE を行うかどうかを設定しま
す。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-dhcp => なし
[入力形式]
情報の設定
ddns-update enable
情報の削除
no ddns-update enable
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
ip dhcp-server,dhcp-pool,range,default-lease-time,max-lease-time,option,interface,key,zone
[注意事項]
1. DHCP サーバ情報には,最低一つのインタフェース情報が必要です。
386
16
IPv6 DHCP サーバ情報
ipv6 dhcp-server
enable
interface(IPv6 DHCP サーバインタフェース情報)
domain-name-servers
domain-list
ntp-servers
sip-servers
sip-domain-list
client-profile
duid
prefix-assignment
assignable-range
preferred-lifetime
valid-lifetime
iaid
slice-host
show ipv6 dhcp server slice-host
static-route-setting
prefix-assignment information
prefix
interface-list
rapid-commit
preference
default-prefix-info
387
interface(インタフェース情報リスト)
388
16. ipv6 dhcp-server
ipv6 dhcp-server
IPv6 DHCP server モードに遷移し,conf-ipv6-dhcp モードで IPv6 DHCP サーバのコンフィグレーションを設
定します。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-ipv6-dhcp
[入力形式]
情報の設定
ipv6 dhcp-server
情報の削除
no ipv6 dhcp-server
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
enable,interface,domain-name-servers,client-profile,static-route-setting,prefix,slice-host,interface-list
[注意事項]
1. DHCP サーバを識別するための DUID は装置ごとに固有と規定されているため,MC(primaryMC/usr/
var/dhcp6/dhcp6s_duid)に記録します。一度書き込んだ DUID の変更は行いませんが,DUID が書き込
まれた MC をコピーした場合,DUID 保持ファイルもコピーされます。その MC は同時にほかの
IP8800/S400(または IP8800/S300)に持っていって起動してはいけません。作業の便宜上,MC コピー
したファイルをほかの IP8800/S400(または IP8800/S300)に持っていくときは,MC コピー実施後に次
に示す方法で DUID 保持ファイルを削除してください。
2. コンフィグレーションの内容によって IPv6 DHCP サーバの起動に時間が掛かる場合があります(本装
置に負荷が掛かっていない場合で,最大 50 秒程度)。
389
16. enable
enable
IPv6 DHCP サーバの使用/未使用を設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp => なし
[入力形式]
情報の設定
enable
情報の削除
no enable
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,interface,domain-name-servers,client-profile,static-route-setting,prefix,slice-host,
interface-list
[注意事項]
1. DHCP サーバを識別するための DUID は装置ごとに固有と規定されているため,MC(primaryMC/usr/
var/dhcp6/dhcp6s_duid)に記録します。一度書き込んだ DUID の変更は行いませんが,DUID が書き込
まれた MC をコピーした場合,DUID 保持ファイルもコピーされます。その MC は同時にほかの
IP8800/S400(または IP8800/S300)に持っていって起動してはいけません。作業の便宜上,MC コピー
したファイルをほかの IP8800/S400(または IP8800/S300)に持っていくときは,MC コピー実施後に次
に示す方法で DUID 保持ファイルを削除してください。
2. コンフィグレーションの内容によって IPv6 DHCP サーバの起動に時間が掛かる場合があります(本装
置に負荷が掛かっていない場合で,最大 50 秒程度)。
390
16. interface(IPv6 DHCP サーバインタフェース情報)
interface(IPv6 DHCP サーバインタフェース情報)
IPv6 DHCP サーバインタフェース情報を設定します。IP 情報で定義した IPv6 インタフェースに対して,
IPv6 DHCP サーバの割り当てを行います。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp => なし
[入力形式]
情報の設定
interface <interface_name> [rapid-commit] [distance <distance>] [host-target <client_profile_name>...]
[default-prefix-info <prefix_info_name>]
情報の削除
no interface <interface_name> [rapid-commit] [distance] [host-target <client_profile_name>] [default-prefix-info]
[パラメータ]
<interface_name>
IP 情報,または IP-ADDRESS 情報で定義した対象 IPv6 インタフェースを指定します(イーサネット
(VLAN,Tag-VLAN 連携を含む)
,リンクアグリゲーションが指定可能)。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
なし
rapid-commit
クライアントからの Solicit メッセージ受信時に Rapid Commit Option を受け付ける場合に設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし
2. 値の設定範囲
なし
distance <distance>
クライアントのサーバの優先順位を通知する場合に設定します。値が大きくなるほど優先順位は高く
なります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
0
2. 値の設定範囲
1 ~ 255
host-target <client_profile_name>
インタフェースごとにホスト定義情報を設定する場合に,設定済みのホスト名称を指定します。
slice-host コマンドにより分割されたホストを指定する場合,<client_profile_name>(8 文字)+ドット
(.)+最大 5 桁の通番の,最大 14 文字で表します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし
2. 値の設定範囲
なし
391
16. interface(IPv6 DHCP サーバインタフェース情報)
default-prefix-info <prefix_info_ name>
INFORMATION-REQUEST でオプション情報を要求してくるクライアントのために,インタフェース
に定義済みのプレフィックス毎配布情報名称を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし(グローバルオプションが使用されます)
2. 値の設定範囲
なし
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,enable,domain-name-servers,client-profile,static-route-setting,prefix,interface-list
[注意事項]
1. 設定可能なインタフェース数は最大 2048【IP8800/S400】または 1024【IP8800/S300】です。
2. 装置当たりに設定可能な host-target 数は最大 8192【IP8800/S400】または 1024【IP8800/S300】です。
3. インタフェースの host-target パラメータに DUID 指定と any 指定のホスト名を混在して設定した場合,
ホスト情報で定義した DUID と等しいクライアントに対しては,DUID 指定のプレフィックスを優先的
に配布します。
host-target パラメータにホスト情報で DUID を指定したホスト名と DUID に any を指定したホスト名が
混在した場合,DUID が一致したクライアントには DUID を指定したホスト名のプレフィックスが配布
されます。DUID が一致しないクライアントには any を指定したホスト名のプレフィックスから任意の
プレフィックスが配布されます。
host-target パラメータにホスト情報で DUID に any を指定したホスト名だけを指定した場合,どのクラ
イアントも any を指定したホスト名のプレフィックスから任意のプレフィックスが配布されます。これ
は,ホスト情報で DUID を指定したクライアントについても同様です。
定義したインタフェース情報すべてに host-target パラメータを指定した場合,どの host-target パラメー
タにも定義していないホスト情報のプレフィックスは配布されません。
4. IP8800/S400 の場合,本装置での収容可能なインタフェース数は,「解説書 Vol.1,3.2.1(14)インタ
フェース数」を参照してください。【IP8800/S400】
5. IP8800/S300 の場合,本装置での収容可能なインタフェース数は,「解説書 Vol.1,3.2.2(13)インタ
フェース数」を参照してください。【IP8800/S300】
392
16. domain-name-servers
domain-name-servers
IPv6DHCP サーバのドメインネームサーバオプションを設定します。本コマンドに指定したオプションは,
入力モード「conf-ipv6-dhcp」で入力した場合,IPv6DHCP サーバ定義での,すべてのホスト定義情報に有
効です。入力モード「conf-ipv6-dhcp-prefix-*」で入力した場合,指定したプレフィックスに対応した配布
情報として設定されます。サーバのアドレスの指定は優先度の高いものから順に指定してください。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp => なし
conf-ipv6-dhcp-prefix-* => なし
[入力形式]
情報の設定
domain-name-servers <ipv6_address>
情報の削除
no domain-name-servers <ipv6_address>
[パラメータ]
<ipv6_address>
ドメインネームサーバオプションは,クライアントに利用可能なドメインネームシステムサーバの
IPv6 アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
設定可能なサーバのアドレスは最大 16 です。
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,enable,interface,client-profile,static-route-setting,prefix
[注意事項]
なし
393
16. domain-list
domain-list
IPv6DHCP サーバのドメインリストオプションを設定します。本コマンドに指定したオプションは,入力
モード「conf-ipv6-dhcp」で入力した場合,IPv6DHCP サーバ定義での,すべてのホスト定義情報に有効で
す。入力モード「conf-ipv6-dhcp-prefix-*」で入力した場合,指定したプレフィックスに対応した配布情報
として設定されます。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp => なし
conf-ipv6-dhcp-prefix-* => なし
[入力形式]
情報の設定
domain-list <suffix>
情報の削除
no domain-list [<suffix>]
[パラメータ]
<suffix>
ドメインリストオプションは,クライアントに利用可能な DNS サフィックスを指定します。サフィッ
クスは,優先度の高いものから順に設定してください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし
2. 値の設定範囲
<suffix> に,最大 253 文字の英数字,"-"(ハイフン),"."(ドット)が設定できます。※ 1
設定可能なサフィックス数は最大 16 です。※ 2
注※ 1 <suffix> の先頭および "."(ドット)の次の文字は英字を指定してください。また,次の
"."(ドット)までの文字数は最大 63 文字です。
注※ 2 コンフィグレーションの 1 行が 1024 文字を超えない範囲で設定してください。
注※ 3 一度に指定できるサフィックスは 8 個までです。
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,enable,interface,client-profile,static-route-setting,prefix
[注意事項]
なし
394
16. ntp-servers
ntp-servers
IPv6DHCP サーバの SNTP サーバオプションを設定します。本コマンドに指定したオプションは,入力
モード「conf-ipv6-dhcp」で入力した場合,IPv6DHCP サーバ定義での,すべてのホスト定義情報に有効で
す。入力モード「conf-ipv6-dhcp-prefix-*」で入力した場合,指定したプレフィックスに対応した配布情報
として設定されます。サーバのアドレスの指定は優先度の高いものから順に指定してください。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp => なし
conf-ipv6-dhcp-prefix-* => なし
[入力形式]
情報の設定
ntp-servers <ipv6_address>
情報の削除
no ntp-servers [<ipv6_address>]
[パラメータ]
<ipv6_address>
SNTP サーバオプションは,クライアントに利用可能な SNTP サーバの IPv6 アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし
2. 値の設定範囲
設定可能なサーバのアドレスは最大 16 です。
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,enable,interface,client-profile,static-route-setting,prefix
[注意事項]
なし
395
16. sip-servers
sip-servers
IPv6DHCP サーバの SIP サーバ IPv6 アドレスオプションを設定します。本コマンドに指定したオプション
は,入力モード「conf-ipv6-dhcp」で入力した場合,IPv6DHCP サーバ定義での,すべてのホスト定義情報
に有効です。入力モード「conf-ipv6-dhcp-prefix-*」で入力した場合,指定したプレフィックスに対応した
配布情報として設定されます。サーバのアドレスの指定は優先度の高いものから順に指定してください。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp => なし
conf-ipv6-dhcp-prefix-* => なし
[入力形式]
情報の設定
sip-servers <ipv6_address>
情報の削除
no sip-servers [<ipv6_address>]
[パラメータ]
<ipv6_address>
SIP サーバ IPv6 アドレスオプションは,クライアントに利用可能な SIP サーバの IPv6 アドレスを指定
します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし
2. 値の設定範囲
設定可能なサーバのアドレスは最大 16 です。
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,enable,interface,client-profile,static-route-setting,prefix
[注意事項]
なし
396
16. sip-domain-list
sip-domain-list
IPv6DHCP サーバの SIP ドメインオプションを設定します。本コマンドに指定したオプションは,入力
モード「conf-ipv6-dhcp」で入力した場合,IPv6DHCP サーバ定義での,すべてのホスト定義情報に有効で
す。入力モード「conf-ipv6-dhcp-prefix-*」で入力した場合,指定したプレフィックスに対応した配布情報
として設定されます。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp => なし
conf-ipv6-dhcp-prefix-* => なし
[入力形式]
情報の設定
sip-domain-list <suffix>
情報の削除
no sip-domain-list [<suffix>]
[パラメータ]
<suffix>
SIP ドメインオプションは,クライアントに利用可能な SIP サフィックスを指定します。サフィック
スは,優先度の高いものから順に設定してください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし
2. 値の設定範囲
<suffix> に,最大 253 文字の英数字,"-"(ハイフン),"."(ドット)が設定できます。※ 1
設定可能なサフィックス数は最大 16 です。※ 2
注※ 1 <suffix> の先頭および "."(ドット)の次の文字は英字を指定してください。また,次の
"."(ドット)までの文字数は最大 63 文字です。
注※ 2 コンフィグレーションの 1 行が 1024 文字を超えない範囲で設定してください。
注※ 3 一度に指定できるサフィックスは 8 個までです。
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,enable,interface,client-profile,static-route-setting,prefix
[注意事項]
なし
397
16. client-profile
client-profile
IPv6 DHCP client-profile モードに遷移し,IPv6 DHCP サーバ機能を提供するホストの定義情報を設定しま
す。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp => conf-ipv6-dhcp-*
conf-ipv6-dhcp-* => conf-ipv6-dhcp-*
conf-ipv6-dhcp-int-<listname> => conf-ipv6-dhcp-*
conf-ipv6-dhcp-prefix-* => conf-ipv6-dhcp-*
conf-ipv6-dhcp-*-range => conf-ipv6-dhcp-*
conf-ipv6-dhcp-*-prefix => conf-ipv6-dhcp-*
[入力形式]
情報の設定
client-profile <client_profile_name>
情報の削除
no client-profile <client_profile_name>
[パラメータ]
<client_profile_name>
ホスト定義情報の名称を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
最大 14 文字の文字列を入力します。ただし,slice-host コマンドの <hostname> を指定する場合は,
最大 8 文字の文字列を入力します。
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,enable,interface,domain-name-servers,static-route-setting,prefix,slice-host
[注意事項]
1. 配布定義可能なプレフィックス数は最大 8192【IP8800/S400】または 1024【IP8800/S300】です。
BCU メモリは 512MB 以上です。256MB の場合,最大 4096 になります。【IP8800/S400】
2. IPv6 DHCP サーバが 2 台以上のネットワーク構成では,各々の IPv6 DHCP サーバで同じ配布プレ
フィックスを定義した場合,ネットワーク構成上,同じプレフィックスが異なるクライアントに配布さ
れることがあります。詳細については,「運用ガイド,6.7.8(6)本装置を同時に 2 台以上使用する場合
の注意」を参照してください。
398
16. duid
duid
クライアントへの情報の配布方法を指定します。本情報の削除は,prefix-assignment,assignable-range の定
義がない場合だけ可能です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp-* => なし
[入力形式]
情報の設定
duid { <duid> | any }
情報の設定
no duid
[パラメータ]
{ <duid> | any }
クライアントへの情報の配布方法を指定します。
<duid>
クライアントの DUID を指定します。指定すると,本ホスト定義情報に定義してある情報は,指
定した DUID と等しい DUID を持つクライアントにだけ配布されます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
DUID は 2 けたごとに「:」で区切られた 16 進数で表記します。
( 入力例 ) 00:01:00:01:aa:bb
any
DUID の値に関係なく,要求を受け付けたクライアントに配布可能なプレフィックス情報,また
はコンフィグレーションを配布します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,enable,interface,domain-name-servers,static-route-setting,prefix,slice-host
[注意事項]
1. 配布定義可能なプレフィックス数は最大 8192【IP8800/S400】または 1024【IP8800/S300】です。
BCU メモリは 512MB 以上です。256MB の場合,最大 4096 になります。【IP8800/S400】
2. IPv6 DHCP サーバが 2 台以上のネットワーク構成では,各々の IPv6 DHCP サーバで同じ配布プレ
フィックスを定義した場合,ネットワーク構成上,同じプレフィックスが異なるクライアントに配布さ
れることがあります。詳細については,「運用ガイド,6.7.8(6)本装置を同時に 2 台以上使用する場合
の注意」を参照してください。
399
16. prefix-assignment
prefix-assignment
IPv6 DHCP client-profile prefix-assignment モードに遷移し,指定ホスト定義内で使用する固定 IPv6 プレ
フィックスを指定します。なお,prefix-assignment コマンドは一つのホスト定義内に 4 つまで定義できま
す。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp-* => conf-ipv6-dhcp-*-prefix
conf-ipv6-dhcp-*-prefix => conf-ipv6-dhcp-*-prefix
[入力形式]
情報の設定
prefix-assignment <ipv6_address>/<prefixlen>
情報の設定
no prefix-assignment [<ipv6_address>/<prefixlen>]
[パラメータ]
<ipv6_address>/<prefixlen>
指定ホスト定義内で使用する固定 IPv6 プレフィックスを指定します。本パラメータは,duid コマンド
に <DUID> を指定した場合だけ指定できます。また,ホスト定義内に定義している固定 IPv6 プレ
フィックス情報が一つだけある場合だけ,情報の削除で <ipv6_address>/<prefixlen> が省略できます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<ipv6_address> はコロン記法で,<prefixlen> はプレフィックス長(1 ~ 64:10 進数)で指定しま
す。
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,enable,interface,client-profile,domain-name-servers,static-route-setting,prefix,slice-host
[注意事項]
1. 配布定義可能なプレフィックス数は最大 8192【IP8800/S400】または 1024【IP8800/S300】です。
BCU メモリは 512MB 以上です。256MB の場合,最大 4096 になります。【IP8800/S400】
2. IPv6 DHCP サーバが 2 台以上のネットワーク構成では,各々の IPv6 DHCP サーバで同じ配布プレ
フィックスを定義した場合,ネットワーク構成上,同じプレフィックスが異なるクライアントに配布さ
れることがあります。詳細については,「運用ガイド,6.7.8(6)本装置を同時に 2 台以上使用する場合
の注意」を参照してください。
400
16. assignable-range
assignable-range
IPv6 DHCP client-profile assignable-range モードに遷移し,割り当てる IPv6 プレフィックスの範囲を指定し
ます。本コマンドは,duid コマンドに any を指定した場合だけ指定できます。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp-* => conf-ipv6-dhcp-*-range
conf-ipv6-dhcp-*-range => conf-ipv6-dhcp-*-range
[入力形式]
情報の設定
assignable-range <low_ipv6_address>/<prefixlen> <high_ipv6_address>/<prefixlen>
情報の設定
no assignable-range [<low_ipv6_address>/<prefixlen> <high_ipv6_address>/<prefixlen>]
[パラメータ]
<low_ipv6_address>/<prefixlen> <high_ipv6_address>/<prefixlen>
<low_ipv6_address> と <high_ipv6_address> を指定することで,割り当てる IPv6 プレフィックスの範囲
(<low_ipv6_address> 以上,<high_ipv6_address> 以下)を指定します。
パラメータは,次のとおりです。
<low_ipv6_address>/<prefixlen>
IP 割り当て範囲の先頭 IP アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<low_ipv6_address> はコロン記法で,<prefixlen> はプレフィックス長(1 ~ 64:10 進数)で指
定します。
<high_ipv6_address>/<prefixlen>
IP 割り当て範囲の最終 IP アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<high_ipv6_address> はコロン記法で,<prefixlen> はプレフィックス長(1 ~ 64:10 進数)で
指定します。
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,enable,interface,client-profile,domain-name-servers,static-route-setting,prefix,slice-host
[注意事項]
1. 配布定義可能なプレフィックス数は最大 8192【IP8800/S400】または 1024【IP8800/S300】です。
BCU メモリは 512MB 以上です。256MB の場合,最大 4096 になります。【IP8800/S400】
2. IPv6 DHCP サーバが 2 台以上のネットワーク構成では,各々の IPv6 DHCP サーバで同じ配布プレ
フィックスを定義した場合,ネットワーク構成上,同じプレフィックスが異なるクライアントに配布さ
れることがあります。詳細については,「運用ガイド,6.7.8(6)本装置を同時に 2 台以上使用する場合
の注意」を参照してください。
401
16. preferred-lifetime
preferred-lifetime
指定 IPv6 プレフィックス,または IPv6 プレフィックス範囲定義で使用する推奨生存期間を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 7 日となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp-*-prefix => なし
conf-ipv6-dhcp-*-range => なし
[入力形式]
情報の設定
preferred-lifetime { infinity | sec <seconds> | min <minutes> | hour <hours> | day <days> }
情報の設定
no preferred-lifetime
[パラメータ]
{ infinity | sec <seconds> | min <minutes> | hour <hours> | day <days> }
指定 IPv6 プレフィックス,または IPv6 プレフィックス範囲定義で使用する推奨生存期間を指定しま
す。本パラメータは,有効生存期間(省略時はその初期値)よりも大きい値を指定できません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
各パラメータの設定範囲は次のとおりです。
infinity
指定 IPv6 プレフィックス,または IPv6 プレフィックス範囲定義で使用する推奨生存期間を無制
限に設定します。
sec <seconds>
指定 IPv6 プレフィックス,または IPv6 プレフィックス範囲定義で使用する推奨生存期間を秒単
位で指定します。
1. 値の設定範囲
60 ~ 3153600
min <minutes>
指定 IPv6 プレフィックス,または IPv6 プレフィックス範囲定義で使用する推奨生存期間を分単
位で指定します。
1. 値の設定範囲
1 ~ 525600
hour <hours>
指定 IPv6 プレフィックス,または IPv6 プレフィックス範囲定義で使用する推奨生存期間を時単
位で指定します。
1. 値の設定範囲
1 ~ 8760
day <days>
指定 IPv6 プレフィックス,または IPv6 プレフィックス範囲定義で使用する推奨生存期間を日単
位で指定します。
1. 値の設定範囲
402
16. preferred-lifetime
1 ~ 365
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,enable,interface,client-profile,prefix-assignment,assignable-range,domain-name-servers,
static-route-setting,prefix,slice-host
[注意事項]
1. 配布定義可能なプレフィックス数は最大 8192【IP8800/S400】または 1024【IP8800/S300】です。
BCU メモリは 512MB 以上です。256MB の場合,最大 4096 になります。【IP8800/S400】
2. IPv6 DHCP サーバが 2 台以上のネットワーク構成では,各々の IPv6 DHCP サーバで同じ配布プレ
フィックスを定義した場合,ネットワーク構成上,同じプレフィックスが異なるクライアントに配布さ
れることがあります。詳細については,「運用ガイド,6.7.8(6)本装置を同時に 2 台以上使用する場合
の注意」を参照してください。
403
16. valid-lifetime
valid-lifetime
指定 IPv6 プレフィックス,または IPv6 プレフィックス範囲定義で使用する有効生存期間を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 30 日となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp-*-prefix => なし
conf-ipv6-dhcp-*-range => なし
[入力形式]
情報の設定
valid-lifetime { infinity | sec <seconds> | min <minutes> | hour <hours> | day <days> }
情報の設定
no valid-lifetime
[パラメータ]
{ infinity | sec <seconds> | min <minutes> | hour <hours> | day <days> }
指定 IPv6 プレフィックス,または IPv6 プレフィックス範囲定義で使用する有効生存期間を指定しま
す。本パラメータは,推奨生存期間(省略時はその初期値)以上の値を指定してください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
各パラメータの設定範囲は次のとおりです。
infinity
指定 IPv6 プレフィックス,または IPv6 プレフィックス範囲定義で使用する有効生存期間を無制
限に設定します。
sec <seconds>
指定 IPv6 プレフィックス,または IPv6 プレフィックス範囲定義で使用する有効生存期間を秒単
位で指定します。
1. 値の設定範囲
60 ~ 3153600
min <minutes>
指定 IPv6 プレフィックス,または IPv6 プレフィックス範囲定義で使用する有効生存期間を分単
位で指定します。
1. 値の設定範囲
1 ~ 525600
hour <hours>
指定 IPv6 プレフィックス,または IPv6 プレフィックス範囲定義で使用する有効生存期間を時単
位で指定します。
1. 値の設定範囲
1 ~ 8760
day <days>
指定 IPv6 プレフィックス,または IPv6 プレフィックス範囲定義で使用する有効生存期間を日単
位で指定します。
1. 値の設定範囲
404
16. valid-lifetime
1 ~ 365
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,enable,interface,client-profile,prefix-assignment,assignable-range,domain-name-servers,
static-route-setting,prefix,slice-host
[注意事項]
1. 配布定義可能なプレフィックス数は最大 8192【IP8800/S400】または 1024【IP8800/S300】です。
BCU メモリは 512MB 以上です。256MB の場合,最大 4096 になります。【IP8800/S400】
2. IPv6 DHCP サーバが 2 台以上のネットワーク構成では,各々の IPv6 DHCP サーバで同じ配布プレ
フィックスを定義した場合,ネットワーク構成上,同じプレフィックスが異なるクライアントに配布さ
れることがあります。詳細については,「運用ガイド,6.7.8(6)本装置を同時に 2 台以上使用する場合
の注意」を参照してください。
405
16. iaid
iaid
指定 IPv6 プレフィックス,または IPv6 プレフィックス範囲定義で割り当てる IAID を指定します。
クライアントが IA_PD に設定した IAID と一致したプレフィックスが配布対象となります。また , 省略し
た場合は IAID が一致しなかった IA_PD に順番に割り当てられます。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp-*-prefix => なし
conf-ipv6-dhcp-*-range => なし
[入力形式]
情報の設定
iaid <iaid>
情報の設定
no iaid
[パラメータ]
<iaid>
指定 IPv6 プレフィックス,または IPv6 プレフィックス範囲定義で割り当てる IAID を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 4294967295
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,enable,interface,client-profile,prefix-assignment,assignable-range,domain-name-servers,
static-route-setting,prefix,slice-host
[注意事項]
1. 配布定義可能なプレフィックス数は最大 8192【IP8800/S400】または 1024【IP8800/S300】です。
BCU メモリは 512MB 以上です。256MB の場合,最大 4096 になります。【IP8800/S400】
2. IPv6 DHCP サーバが 2 台以上のネットワーク構成では,各々の IPv6 DHCP サーバで同じ配布プレ
フィックスを定義した場合,ネットワーク構成上,同じプレフィックスが異なるクライアントに配布さ
れることがあります。詳細については,「運用ガイド,6.7.8(6)本装置を同時に 2 台以上使用する場合
の注意」を参照してください。
406
16. slice-host
slice-host
IPv6 DHCP サーバ機能を提供するホスト定義情報分割設定を設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp => なし
[入力形式]
情報の設定
slice-host <client_profile_name> <prefix_thickness>
情報の設定
no slice-host <client_profile_name>
[パラメータ]
<client_profile_name>
client-profile コマンドで指定したホスト定義のホスト名称を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
最大 8 文字の文字列を入力します。
<prefix_thickness>
assignable-range コマンドで定義されたプレフィックスについて,1 ホスト当たりに割り当てるプレ
フィックス数を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 8192【IP8800/S400】
1 ~ 1024【IP8800/S300】
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,enable,client-profile,show ipv6 dhcp server slice-host list
[注意事項]
1. 設定可能なホスト定義情報分割設定数は最大 1024 です。
407
16. show ipv6 dhcp server slice-host
show ipv6 dhcp server slice-host
IPv6 DHCP サーバ機能を提供するホスト定義情報分割結果を設定します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
conf-* => なし
[入力形式]
情報の表示
show ipv6 dhcp server slice-host list
[パラメータ]
list
分割結果を表示する場合に指定します。
表 16-1 show ipv6 dhcp server slice-host コマンドの表示項目
表示項目
意味
Host Name
slice-host 定義で分割された Host 名称。
Host 名称は,<client_profile_name>(8 文字)+ドット(.)+最大 5 桁の通番の,最大 14 文字で
表します。
Rest Host Name
slice-host 定義で分割された結果,Host 定義で定義された Prefix が割り切れなかったときに付与
される Host 名称。
Host 名称の付与は Host Name 項目と同様です。
Thickness
分割された 1Host 当たりに割り当てられている Prefix 数。
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,enable,client-profile,slice-host
[注意事項]
1. 設定可能なホスト定義情報分割設定数は最大 1024 です。
408
16. static-route-setting
static-route-setting
IPv6 DHCP サーバによってプレフィックスを配布したクライアントへの経路情報を,本装置の経路情報
テーブル上に自動で追加します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp => なし
[入力形式]
情報の設定
static-route-setting
情報の削除
no static-route-setting
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,enable,interface,domain-name-servers,client-profile
[注意事項]
1. 本コマンドを設定した場合,プレフィックスを配布したときに,自動でプレフィックスに対する経路を
設定しますが,オンラインで本コマンドを削除した場合,即座に配布プレフィックスに対する経路情報
はすべて削除されます。また,本コマンドを設定してない状態でプレフィックスを配布したあとで,本
コマンドを設定すると,配布済みプレフィックスに対する経路情報をすべて登録します。
2. 配布プレフィックスの経路情報を本設定で Static に登録,または Routing プロトコルで交換する場合の
どちらも,当該装置の収容経路エントリ数にご注意ください。
409
16. prefix-assignment information
prefix-assignment information
IPv6 DHCP prefix-assignment モードに遷移し,プレフィックスに対応した配布情報を設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp => conf-ipv6-dhcp-prefix-*
conf-ipv6-dhcp-* => conf-ipv6-dhcp-prefix-*
conf-ipv6-dhcp-int-<listname> => conf-ipv6-dhcp-prefix-*
conf-ipv6-dhcp-prefix-* => conf-ipv6-dhcp-prefix-*
[入力形式]
情報の設定
prefix-assignment information <prefix_assignment_info_name>
情報の削除
no prefix-assignment information <prefix_assignment_info_name>
[パラメータ]
<prefix_assignment_info_name>
プレフィックス毎配布情報の名称を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
最大 14 文字の文字列を入力します。
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,enable,interface,domain-name-servers
[注意事項]
1. 設定可能なプレフィックス毎配布情報数は最大 200 です。
2. この定義はグローバルオプション定義より優先されます。また,本定義で一部のオプションだけ定義し
た場合,その他のオプションについてはグローバルオプションが使用されます。
3. プレフィックスの一致条件は配布プレフィックスを本定義のプレフィックス長でマスクして比較を行
い,一致したもので最長のプレフィックス長を持ったものとなります。
4. 本定義は配布プレフィックスに応じて適用されるほか,プレフィックスを要求しない
(INFORMATION-REQUEST でオプション情報だけ要求する)クライアントには,インタフェース定義
で指定を行うことで適用されます。
410
16. prefix
prefix
プレフィックス毎配布情報を適用するプレフィックスを指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp-prefix-* => なし
[入力形式]
情報の設定
prefix <ipv6_address>/<prefixlen>
情報の削除
no prefix <ipv6_address>/<prefixlen>
[パラメータ]
<ipv6_address>/<prefixlen>
プレフィックス毎配布情報を適用するプレフィックスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<ipv6_address> はコロン記法で,<prefixlen> はプレフィックス長(1 ~ 64:10 進数)で指定しま
す。
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,enable,interface,prefix-assignment information,domain-name-servers
[注意事項]
1. 設定可能なプレフィックス毎配布情報数は最大 200 です。
2. この定義はグローバルオプション定義より優先されます。また,本定義で一部のオプションだけ定義し
た場合,その他のオプションについてはグローバルオプションが使用されます。
3. プレフィックスの一致条件は配布プレフィックスを本定義のプレフィックス長でマスクして比較を行
い,一致したもので最長のプレフィックス長を持ったものとなります。
4. 本定義は配布プレフィックスに応じて適用されるほか,プレフィックスを要求しない
(INFORMATION-REQUEST でオプション情報だけ要求する)クライアントには,インタフェース定義
で指定を行うことで適用されます。
411
16. interface-list
interface-list
IPv6 DHCP interface-list モードに遷移し,IPv6 DHCP サーバ機能を提供するインタフェース情報リストを設
定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp => conf-ipv6-dhcp-int-<listname>
conf-ipv6-dhcp-* => conf-ipv6-dhcp-int-<listname>
conf-ipv6-dhcp-int-<listname> => conf-ipv6-dhcp-int-<listname>
conf-ipv6-dhcp-prefix-* => conf-ipv6-dhcp-int-<listname>
[入力形式]
情報の設定
interface-list <listname>
情報の削除
no interface-list <listname>
[パラメータ]
<listname>
インタフェース情報リストの名称を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
最大 14 文字の文字列を入力します。
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,enable,interface
[注意事項]
1. 設定可能なインタフェース情報リストは最大 1024 です。
412
16. rapid-commit
rapid-commit
クライアントからの Solicit メッセージ受信時に Rapid Commit Option を受け付ける場合に設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp-int-<listname> => なし
[入力形式]
情報の設定
rapid-commit
情報の削除
no rapid-commit
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,enable,interface,interface-list
[注意事項]
なし
413
16. preference
preference
クライアントのサーバの優先順位を通知する場合に設定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 0 となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp-int-<listname> => なし
[入力形式]
情報の設定
preference <number>
情報の削除
no preference
[パラメータ]
<number>
クライアントのサーバの優先順位を通知する場合に設定します。
値が大きくなるほど優先順位は高くなります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 255
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,interface,enable,interface-list
[注意事項]
なし
414
16. default-prefix-info
default-prefix-info
INFORMATION-REQUEST でオプション情報を要求してくるクライアントのためにインタフェースに定義
済みのプレフィックス毎配布情報名称を指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp-int-<listname> => なし
[入力形式]
情報の設定
default-prefix-info <prefix_info_name>
情報の削除
no default-prefix-info
[パラメータ]
<prefix_info_name>
INFORMATION-REQUEST でオプション情報を要求してくるクライアントのためにインタフェースに
定義済みのプレフィックス毎配布情報名称を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません(グローバルオプションが使用されます)。
2. 値の設定範囲
なし
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,enable,interface-list
[注意事項]
なし
415
16. interface(インタフェース情報リスト)
interface(インタフェース情報リスト)
IPv6 インタフェース名称を指定します(イーサネットだけ指定可能)。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-dhcp-int-<listname> => なし
[入力形式]
情報の設定
interface <interface_name> [host-target <client_profile_name>]
情報の削除
no interface <interface_name> [host-target]
[パラメータ]
<interface_name>
IP 情報で定義した対象 IPv6 インタフェース名称を指定します(イーサネットだけ指定可能)。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
なし
host-target <client_profile_name>
インタフェースごとにホスト定義情報を設定する場合に,設定済みのホスト名称を指定します。
slice-host コマンドにより分割されたホストを指定する場合,<client_profile_name>(8 文字)+ドット
(.)+最大 5 桁の通番の,最大 14 文字で表します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし
2. 値の設定範囲
なし
[関連コマンド]
ipv6 dhcp-server,enable,interface-list
[注意事項]
なし
416
第 5 編 ルーティングプロトコル
17
IP ルーティングプロトコル情報
ここでは,IP ルーティング・プロトコルに関する情報を定義するコンフィグ
レーションコマンドと,パラメータを説明します。
IP ルーティングプロトコルの目的別コンフィグレーション
417
17 IP ルーティングプロトコルの目的別コンフィグレーション
IP ルーティングプロトコルの目的別コンフィグレーショ
ン
目的別ガイド
RIP ネットワーク
OSPF ネットワーク
BGP4 ネットワーク
主な定義項目
コマンド
参照個所
経路制御オプション情報
routing-options
routing-options
RIP 情報
router rip
router rip(RIP)
静的経路情報
router static
router static
ネットワーク・フィルタ情報
network-filter
network-filter
経路フィルタ情報
route-filter
route-filter
学習フィルタ情報
filter-interface
filter-interface
再配布フィルタ情報
redistribute-interface
redistribute-interface
経路集約情報
router aggregate
router aggregate
経路制御トレース情報
route-trace
route-trace
経路制御オプション情報
routing-options
routing-options
ルータ識別子情報
router-id
router-id
OSPF 情報
router ospf
静的経路情報
router static
router static
ネットワーク・フィルタ情報
network-filter
network-filter
経路フィルタ情報
route-filter
route-filter
学習フィルタ情報
filter-interface
filter-interface
再配布フィルタ情報
redistribute-interface
redistribute-interface
経路集約情報
router aggregate
router aggregate
経路制御トレース情報
route-trace
route-trace
経路制御オプション情報
routing-options
routing-options
自律システム番号情報
router autonomous-system
ルータ識別子情報
router-id
router-id
BGP4 情報
router bgp
router bgp【OP-BGP】
静的経路情報
router static
router static
ルート・フラップ・ダンピング情報
bgp dampening
ネットワーク・フィルタ情報
network-filter
network-filter
経路フィルタ情報
route-filter
route-filter
学習フィルタ情報
filter-interface
filter-interface
再配布フィルタ情報
redistribute-interface
redistribute-interface
経路集約情報
router aggregate
router aggregate
経路制御トレース情報
route-trace
route-trace
router ospf【OP-OSPF
(IP8800/S300)】
router autonomous-system
【OP-BGP】
bgp dampening
【OP-BGP】
418
17 IP ルーティングプロトコルの目的別コンフィグレーション
目的別ガイド
IS-IS ネットワーク
RIPng ネットワーク
OSPFv3 ネットワーク
主な定義項目
コマンド
参照個所
経路制御オプション情報
routing-options
routing-options
IS-IS 情報
router isis
router isis【OP-ISIS】
静的経路情報
router static
router static
ネットワーク・フィルタ情報
network-filter
network-filter
経路フィルタ情報
route-filter
route-filter
学習フィルタ情報
filter-interface
filter-interface
再配布フィルタ情報
redistribute-interface
redistribute-interface
経路集約情報
router aggregate
router aggregate
経路制御トレース情報
route-trace
route-trace
経路制御オプション情報
routing-options
routing-options
RIPng 情報
ipv6 router rip
ipv6 router rip(RIPng)
静的経路情報
router static
router static
ネットワーク・フィルタ情報
network-filter
network-filter
経路フィルタ情報
route-filter
route-filter
学習フィルタ情報
filter-interface
filter-interface
再配布フィルタ情報
redistribute-interface
redistribute-interface
経路集約情報
router aggregate
router aggregate
経路制御トレース情報
route-trace
route-trace
経路制御オプション情報
routing-options
routing-options
ルータ識別子情報
router-id
router-id
OSPFv3 情報
ipv6 router ospf
静的経路情報
router static
router static
ネットワーク・フィルタ情報
network-filter
network-filter
経路フィルタ情報
route-filter
route-filter
学習フィルタ情報
filter-interface
filter-interface
再配布フィルタ情報
redistribute-interface
redistribute-interface
経路集約情報
router aggregate
router aggregate
経路制御トレース情報
route-trace
route-trace
ipv6 router ospf
【OP-OSPF(IP8800/
S300)
】
419
17 IP ルーティングプロトコルの目的別コンフィグレーション
目的別ガイド
BGP4+ ネットワーク
主な定義項目
コマンド
参照個所
経路制御オプション情報
routing-options
routing-options
自律システム番号情報
router autonomous-system
router autonomous-system
【OP-BGP】
IPv6 自律システム番号情報
ipv6 router
autonomous-system
ipv6 router
autonomous-system
【OP-BGP】
ルータ識別子情報
router-id
BGP4+ 情報
ipv6 router bgp
静的経路情報
router static
ルート・フラップ・ダンピング情報
bgp dampening
ネットワーク・フィルタ情報
network-filter
network-filter
経路フィルタ情報
route-filter
route-filter
学習フィルタ情報
filter-interface
filter-interface
再配布フィルタ情報
redistribute-interface
redistribute-interface
経路集約情報
router aggregate
router aggregate
経路制御トレース情報
route-trace
route-trace
router-id
ipv6 router bgp
【OP-BGP】
router static
bgp dampening
【OP-BGP】
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時の変更反映に関する注意事項
• IP ルーティングプロトコル情報は上記 IP ルーティングプロトコル関連のコマンドを投入しただけで
は運用に反映されません。上記コマンドを使用して IP ルーティングプロトコル情報を変更した場合
は,apply コマンドを使用して運用に反映してください。
• IP ルーティングプロトコル情報を変更したあとに save コマンド,IP ルーティングプロトコル以外の
コンフィグレーションの追加・変更コマンドを投入した場合は apply コマンドを投入しなくても,IP
ルーティングプロトコル情報の変更内容を運用に反映します。また quit コマンドの場合は IP ルー
ティングプロトコル情報の変更が行われていても運用に反映しませんのでご注意ください。
2. system auto-config-update が定義されている時の変更反映に関する注意事項
• BGP4 ネットワークおよび BGP4+ ネットワークでは,学習フィルタ情報および再配布フィルタ情報
に関して,関連するコマンドを投入しただけでは運用に反映されません。上記フィルタ情報を変更し
た場合は,bgp filter-update コマンドを使用して BGP4 ネットワークおよび BGP4+ ネットワークの運
用に反映してください。
• BGP4/BGP4+ のグローバル情報で no の指定を yes に変更した場合,またはピア情報の定義がないコ
ンフィグレーションに初めてピア情報を定義した場合は,BGP4/BGP4+ ネットワークに関連する学習
フィルタ情報および再配布フィルタ情報が無効になっていますので,bgp filter-update コマンドを使用
してフィルタの設定を運用に反映させてください。
3. IPv4,および IPv6 共用のコマンドに関し,パラメータ説明のパラメータ直後に記述された「IPv4」は
IPv4 でだけ有効なパラメータであることを示します。また,「IPv6」は IPv6 でだけ有効なパラメータで
あることを示します。「IPv4,IPv6」共に記述の無いパラメータは IPv4,IPv6 共に有効であるパラメー
タを示します。
4. 各 IP ルーティングプロトコル情報にある enable コマンドでのデフォルト状態は enable であるため,
show running-config コマンドでは出力されません。したがって,各 IP ルーティングプロトコルでは動作
させるのに必要なコンフィグレーションを設定すれば動作します。no enable コマンドはルーティングプ
420
17 IP ルーティングプロトコルの目的別コンフィグレーション
ロトコルのコンフィグレーションを無効(disable 状態)に変更したい場合に設定し,設定した場合,
show running-config コマンドで表示されます。
5. <interface_name> または <hostname> を複数指定するコンフィグレーションコマンドにおいて,同一イン
タフェース名もしくはホスト名を重複して指定したり,補完候補以外を指定しないでください。指定す
ると次のコンフィグ入力において,インタフェース名もしくはホスト名に関する補完が正しく動作しな
いことがあります。この場合,インタフェース名もしくはホスト名を補完機能ではなく手動で入力して
ください。
6. ダイナミックルーティングプロトコルでは,設定できる最大の隣接数がコンフィグの設定内容により変
わります。
以下の条件内で隣接を設定できますが,システムとしての収容条件は「解説書 Vol.1,3.2 収容条件 ルーティングリソース」の最大隣接ルータ数の条件を満たすようにしてください。
<IPv4 の隣接数の設定条件 >
RIP/OSPF/BGP4 の下記隣接の設定 ( カウント ) の総計が 256 以内であること。
[RIP]
• network コマンドで指定したインタフェース単位に 1 カウント※ 1 ※ 2
• neighbor コマンドで指定したゲートウェイ単位に 1 カウント
※ 1 active 指定または advertise-only 指定のインタフェースのみ
※ 2 インタフェースで 'all' を設定している場合,全 IP インタフェースが対象となります。
[OSPF]
• ドメイン単位に 1 カウント
[BGP4]
• エキスターナル AS のネイバー単位に 1 カウント
• ルーティングおよびインターナル AS のグループ単位に 1 カウント
<IPv6 の隣接数の設定条件 >
RIPng/OSPFv3/BGP4+ の下記隣接の設定 ( カウント ) の総計が 256 以内であること。
[RIPng]
• network コマンドで指定したインタフェース単位に 1 カウント※ 1 ※ 2
※ 1 active 指定または advertise-only 指定のインタフェースのみ
※ 2 インタフェースで 'all' を設定している場合,全 IP インタフェースが対象となります。
[OSPFv3]
• ドメイン単位に 1 カウント ( 当該ドメインに再配布フィルタの設定がある場合のみ )
[BGP4+]
• エキスターナル AS のネイバー単位に 1 カウント
• ルーティングおよびインターナル AS のグループ単位に 1 カウント
421
18
ルーティングプロトコル共通情報
ここでは,ルーティングプロトコルに関する共通情報を定義するコンフィグ
レーションコマンドと,パラメータを説明します。
routing-options
router static
multi-path
poll-interval
poll-count
recover-count
ip route
ipv6 route
router aggregate
distance
brief
noinstall
summary-only
proto all
proto direct
proto static
proto rip
proto ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)】
proto ospfase【OP-OSPF(IP8800/S300)】
proto bgp【OP-BGP】
proto isis【OP-ISIS】
proto aggregate
route-trace
422
no router common
423
18. routing-options
routing-options
ルーティング・プロトコルに対するオプション情報を設定します。本コマンドは IPv4,IPv6 共用コマンド
です。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定/変更
routing-options auto-default [distance <distance>] [gateway <host_address>]
routing-options no-strict-interfaces
routing-options monitor
routing-options multi-path <maximum>
routing-options auto-class-route
routing-options auto-prefix-route
routing-options summary-only
routing-options route-deletion-delay <seconds>
routing-options fast-reroute
routing-options graceful-restart [ time-limit <seconds> ]【IP8800/S400】
情報の削除
no routing-options auto-default [distance] [gateway]
no routing-options no-strict-interfaces
no routing-options monitor
no routing-options multi-path
no routing-options auto-class-route
no routing-options auto-prefix-route
no routing-options summary-only
no routing-options route-deletion-delay
no routing-options fast-reroute
no routing-options graceful-restart [ time-limit ]【IP8800/S400】
[パラメータ]
auto-default(IPv4)【OP-BGP】
BGP4 の隣接が立ち上がっている場合にデフォルト経路を生成することを指定します。これは BGP4
のピア指定毎に neighbor コマンドの no-auto-default パラメータで無効にできます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
BGP4 デフォルト経路を生成しません。
2. 値の設定範囲
なし
distance <distance>(IPv4)【OP-BGP】
BGP4 デフォルト経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 20 です。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
424
18. routing-options
gateway <host_address>(IPv4)【OP-BGP】
BGP4 デフォルト経路のゲートウェイを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
本パラメータを指定しない場合,生成されるデフォルト経路はフォワーディングテーブルにはイン
ストールされませんが,ルーティングプロトコルを使用して配布可能です。
2. 値の設定範囲
<host_address> に IP アドレス(ドット記法,またはホスト名称)を指定します。
no-strict-interfaces
IP ルーティングプロトコル関連のコンフィグレーションで未定義のインタフェースアドレスが使用さ
れても定義エラーとしないことを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
未定義のインタフェースアドレスが使用された場合,定義エラーとします。
2. 値の設定範囲
なし
monitor
IP ルーティングプロトコル関連のイベントログを運用端末に表示することを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
表示しません。
2. 値の設定範囲
なし
multi-path <maximum>
各経路情報に対し生成する最大パス数(最大ネクストホップ数)を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 1 です。
2. 値の設定範囲
<maximum> に 1 ~ 16(10 進数)を指定します。
auto-class-route(IPv4)
サブネット化されたブロードキャスト型インタフェースのナチュラル経路を自動生成することを指定
します。
ナチュラル経路とは,IP アドレスクラスのマスク長(クラス A:8 ビット,クラス B:16 ビット,ク
ラス C:24 ビット)を持つ経路を指します。本経路はフォワーディング・テーブルにはインストール
されませんが,ルーティング・プロトコルを使用して配布可能です。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ナチュラル経路を自動生成しません。
2. 値の設定範囲
なし
auto-prefix-route
ポイント-ポイント型インタフェースのネットワーク経路を自動生成することを指定します。本経路
はフォワーディング・テーブルにはインストールされませんが,ルーティング・プロトコルを使用し
配布可能です。本パラメータを指定した場合,ネットワーク経路が生成されたフル・マスクのインタ
フェース経路(IPv4:/32 の経路,IPv6:/128 の経路)は広告対象外となります。なお,ポイント-ポ
イント型インタフェースのローカル・アドレスとリモート・アドレスは同一のネットワークに所属し
ていなければなりません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネットワーク経路を自動生成しません。
425
18. routing-options
2. 値の設定範囲
なし
summary-only
集約した経路を広告する際,集約元経路の広告を抑止します。本パラメータは経路を集約した際,集
約経路だけを広告し,集約元経路の広告を抑止したい場合に使用します。なお,本パラメータを指定
した場合,全集約経路が対象となります。集約経路ごとの指定は「router aggregate」コマンドを参照し
てください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
集約元経路の広告を抑止しません。
2. 値の設定範囲
なし
route-deletion-delay <seconds>
経路削除保留タイマ値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
0(経路削除保留機能を使用しません)
2. 値の設定範囲
<seconds> に 0(経路削除保留機能を使用しない),または 5 ~ 4294967295(10 進数:秒)を指定
します。
fast-reroute
高速経路切替機能を使用します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
高速経路切替機能を使用しません。
2. 値の設定範囲
なし
graceful-restart【IP8800/S400】
本装置において,グレースフル・リスタートのリスタートルータ機能を動作させる場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
グレースフル・リスタートのリスタートルータ機能が動作しません。
2. 値の設定範囲
なし
time-limit <seconds>【IP8800/S400】
本装置がグレースフル・リスタートを開始し,経路を保留する時間の上限値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 180 です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 3600(10 進数:秒)を指定します。
[関連コマンド]
router rip
router ospf
router bgp
ipv6 router rip
ipv6 router ospf
426
18. routing-options
ipv6 router bgp
router isis
router static
router aggregate
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. graceful-restart の time-limit の指定値は,グレースフル・リスタートを実行しないプロトコルに関して
も,フォワーディング・テーブルに残っている古い経路情報を削除するために適用されます。【IP8800/
S400】
3. fast-reroute を設定する場合は generate-secondary-route(RIP/RIPng) コマンドが設定されていないことを確
認してください。
427
18. router static
router static
static モードに遷移し,スタティック・ルーティングに対する共通情報を設定します。本コマンドは IPv4,
IPv6 共用コマンドです。
スタティック経路情報の設定については,ip route または ipv6 route コマンドを参照してください。
なお,all-route パラメータを指定したときは,スタティック・ルーティング関連情報コンフィグレーショ
ンの一括削除を行います。以下に削除対象コマンドを示します。
router static,ip route,ipv6 route
[入力モード => 移行モード]
config => conf-static
[入力形式]
情報の設定
router static
情報の削除
no router static
スタティック・ルーティング関連情報コンフィグレーションの一括削除
no router static all-route
[パラメータ]
all-route
スタティック・ルーティング関連情報コンフィグレーションの一括削除時に指定します。以下の情報
が対象となります。
• スタティック・ルーティング共通情報
• IPv4 スタティック経路
• IPv6 スタティック経路
[関連コマンド]
multi-path,poll-interval,poll-count,recover-count,ip route,ipv6 route,apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. スタティック経路の動的監視による経路の生成,および削除のタイミングを次に示します。生成,およ
び削除のタイミングは poll-interval,poll-count, および recover-count コマンドに依存します。
経路生成タイミング:
インタフェースアップなどの経路生成要因を契機として,ゲートウェイにポーリングします。当該
ポーリングに対する応答を受信した場合,次のポーリング周期(poll-interval)を契機に経路を生成
します。
インタフェースアップ時の例を「図 18-1 スタティック経路の動的監視による経路の生成,削除
および再生成の例」に示します。
経路削除タイミング:
poll-interval 周期でのポーリングに対し,poll-count 回数応答がない場合,経路を削除します。な
428
18. router static
お,インタフェースダウンなどの経路生成要因がなくなった場合にもポーリングを使用しないスタ
ティック経路と同様に経路を削除します。
poll-interval:5 秒,poll-count:3 回での例を「図 18-1 スタティック経路の動的監視による経路の
生成,削除および再生成の例」に示します。
経路再生成:
動的監視で削除された経路の gateway への,poll-interval 周期のポーリングに対し,recover-count 回
数分連続して応答があった場合,経路を再生成します。
poll-interval:5 秒,recover-count:2 回での例を「図 18-1 スタティック経路の動的監視による経
路の生成,削除および再生成の例」に示します。
429
18. router static
図 18-1 スタティック経路の動的監視による経路の生成,削除および再生成の例
430
18. multi-path
multi-path
ip route コマンドまたは ipv6 route コマンドの gateway パラメータで指定された複数のゲートウェイが有効
(指定されたゲートウェイへのインタフェースがアップ状態)である場合に,生成する経路をマルチパス化
することを指定します。最大パス数は,オプション情報の最大パス数(routing-options コマンドの
multi-path パラメータの値)に従います。
本コマンドを省略すると,一つのパス(ゲートウェイ)だけを有効にします。
[入力モード => 移行モード]
conf-static => なし
[入力形式]
情報の設定
multi-path
情報の削除
no multi-path
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
routing-options
router static
ip route
ipv6 route
ip route
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
431
18. poll-interval
poll-interval
ip route コマンドまたは ipv6 route コマンドの gateway または remote-gateway パラメータで指定したゲート
ウェイに対するポーリング間隔を指定します。
本コマンド省略時は,ポーリング間隔として 5 秒を適用します。
[入力モード => 移行モード]
conf-static => なし
[入力形式]
情報の設定
poll-interval <seconds>
情報の削除
no poll-interval
[パラメータ]
<seconds>
ポーリング間隔を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 180(10 進数:秒)を指定します。
<seconds> に 0 を指定した場合,ポーリング処理を停止します。
[関連コマンド]
ip route
poll-count
recover-count
ip route
ipv6 route
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. router static コマンドの[注意事項]も参照してください。
432
18. poll-count
poll-count
ip route コマンドまたは ipv6 route コマンドの gateway または remote-gateway パラメータで指定したゲート
ウェイに対するポーリング回数を指定します。
本パラメータで指定した回数分,連続してポーリングに対する応答がない場合,当該スタティック経路を
無効とします。
本コマンド省略時は,ポーリング回数として 3 回を適用します。
[入力モード => 移行モード]
conf-static => なし
[入力形式]
情報の設定
poll-count <count>
情報の削除
no poll-count
[パラメータ]
<count>
ポーリング回数を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<count> に 1 ~ 65535(10 進数:回)を指定します。
[関連コマンド]
router static
poll-interval
recover-count
ip route
ipv6 route
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. router static コマンドの[注意事項]も参照してください。
433
18. recover-count
recover-count
ip route コマンドまたは ipv6 route コマンドの gateway または remote-gateway パラメータで指定したゲート
ウェイに対する連続応答回数を指定します。
ポーリング無応答で無効とされたスタティック経路のゲートウェイから,本パラメータで指定した回数分,
連続してポーリングに対する応答があった場合,当該スタティック経路を有効とします。
本コマンド省略時は,連続応答回数として 1 回を適用します。
[入力モード => 移行モード]
conf-static => なし
[入力形式]
情報の設定
recover-count <count>
情報の削除
no recover-count
[パラメータ]
<count>
連続応答回数を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<count> に 1 ~ 65535(10 進数:回)を指定します。
[関連コマンド]
router static
poll-interval
poll-count
ip route
ipv6 route
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. router static コマンドの[注意事項]も参照してください。
434
18. ip route
ip route
IPv4 スタティック経路を設定します。
スタティック経路はデフォルトルート(宛先アドレス:0.0.0.0,マスク:0.0.0.0(すべての宛先を示す)の
経路)を含む一つの宛先(サブ)ネットワークまたはホスト毎に複数の中継経路(ゲートウェイ)が指定
できます。ゲートウェイが複数定義されている場合は,中継可能なゲートウェイの内でコンフィグレー
ションの定義順に選択されます。multi-path コマンド未指定時は一つのゲートウェイを選択し経路を生成し
ます。multi-path コマンド指定時は最大パス数の範囲内で複数のゲートウェイを選択し経路を生成します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
スタティック経路の設定(ゲートウェイ指定)
ip route <ip_address>/<len> gateway { <hostname> | <ip_address> }... [distance <distance>] [disable] [reject]
[ noinstall] [poll ]
スタティック経路の設定(リモート・ゲートウェイ指定)
ip route <ip_address>/<len> remote-gateway { <host_name> | <ip_address> }... [distance <distance>]
[disable] [reject] [noinstall] [poll]
スタティック経路の設定(インタフェース指定)
ip route <ip_address>/<len> interface { <ip_address> | <interface_name> } [distance <distance>] [disable]
[reject] [noinstall]
情報の削除
スタティック経路の削除(ゲートウェイ指定)
no ip route <ip_address>/<len> [distance<distance>] [{ disable | reject | noinstall | poll }]
スタティック経路の削除(リモート・ゲートウェイ指定)
no ip route <ip_address>/<len> [distance<distance>] [{ disable | reject | noinstall | poll }]
スタティック経路の削除(インタフェース指定)
no ip route <ip_address>/<len> [distance<distance>] [{ disable | reject | noinstall }]
注 1
同一宛先に対して,複数行のスタティック経路を定義する場合,異なるディスタンス値を設定し
てください。
注 2
ディスタンス値を設定しているスタティック経路の削除・変更を行う場合,宛先ネットワークア
ドレスとディスタンス値を必ず入力してください。また,すでに定義されているスタティック経
路のディスタンス値は変更できません。
[パラメータ]
<ip_address>/<len>
宛先 IPv4 アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
435
18. ip route
指定 IPv4 アドレス <ip_address> およびマスク長 <len> で示される宛先アドレスのスタティック経
路。<ip_address> はドット記法で,<len> はマスク長(0 ~ 32:10 進数)で指定します。また,
<ip_address> の <len> 範囲外のビットは 0 としてください。
gateway { <hostname> | <ip_address> }...
当該経路のゲートウェイのホスト名称,または IPv4 アドレスを指定します。複数のゲートウェイを指
定できます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし(gateway,remote-gateway または interface の何れかを指定しなければなりません)
2. 値の設定範囲
ホスト名称,または IPv4 アドレスを指定します。
remote-gateway { <host_name> | <ip_address> }...
当該経路のリモート・ゲートウェイのホスト名称,または IPv4 アドレスを指定します。複数のゲート
ウェイを指定できます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし(gateway,remote-gateway または interface のどれかを指定しなければなりません)
2. 値の設定範囲
ホスト名称,または IPv4 アドレスを指定します。
interface { <ip_address> | <interface_name> }
当該経路の送出インタフェースの IPv4 アドレス,またはインタフェース名称を指定します。IPv4 ア
ドレスを指定する際,該当インタフェースがブロードキャスト型(イーサネット)の場合は,該当イ
ンタフェースの IPv4 アドレスを設定します。ポイント-ポイント型の場合は,該当インタフェースに
接続する相手装置のインタフェースの IPv4 アドレスを設定します。インタフェース名称に null を指定
した場合,該当宛先のパケットを廃棄します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし(gateway,remote-gateway または interface の何れかを指定しなければなりません)
2. 値の設定範囲
IPv4 アドレス,またはインタフェース名称を指定します。
distance <distance>
当該経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 60 です。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
disable
指定されたスタティック情報を無効化する場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
指定されたスタティック情報を有効情報として取り扱います。
2. 値の設定範囲
なし
reject
指定されたスタティック情報をリジェクト経路として生成する場合に指定します。本パラメータは,
このスタティック経路と一致したパケットを廃棄したい場合に指定します。
noinstall パラメータを同時に指定した場合,本パラメータは無効となります。
436
18. ip route
1. 本パラメータ省略時の初期値
指定されたスタティック情報を非リジェクト経路として生成します。
2. 値の設定範囲
なし
noinstall
指定されたスタティック情報をフォワーディング・テーブルに登録しない場合に指定します。ただし,
ルーティングプロトコルを使用し配布可能です。本パラメータは,ルーティングプロトコルにより外
部に広告するものの,本装置のパケット転送には使用したくないスタティック経路を生成する場合に
指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
指定されたスタティック情報をフォワーディング・テーブルに登録します。
2. 値の設定範囲
なし
poll
gateway,または remote-gateway パラメータで指定したゲートウェイに対し,到達監視のためのポーリ
ングを行うことを指定します。本パラメータは,gateway 指定,および remote-gateway 指定でだけ有効
です。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ポーリングを行いません。
2. 値の設定範囲
なし
[関連コマンド]
routing-options
router static
multi-path
poll-interval
poll-count
recover-count
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. router static コマンドの[注意事項]も参照してください。
3. 当該経路の送出インタフェース指定で broadcast インタフェースを指定した場合,broadcast ネットワー
ク上の特定のネクストホップを決定することができないため,該当スタティック経路はフォワーディン
グには使用できません。下記に示すような経路集約等の特殊ケースで使用します。
interface vlan 5
ip address 100.1.1.1/24
ip route 100.0.0.0/8 interface 100.1.1.1 reject
router rip
redistribute-interface route-filter 10
437
18. ip route
route-filter 10
seq 10 match proto static
seq 11 set metric 10
4. 装置の時刻補正を行う際には,NTP プロトコル(「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2,
10 NTP 情報」),運用コマンド(「運用コマンドレファレンス Vol.1,16 時刻管理 clock set」および
「運用コマンドレファレンス Vol.1,16 時刻管理 rdate」)の[注意事項]を参照してください。
438
18. ipv6 route
ipv6 route
IPv6 スタティック経路を設定します。
スタティック経路はデフォルトルート ( 宛先アドレス =::,プレフィックス長 =0( すべての宛先を示す ) の
経路 ) を含む一つの宛先(サブ)ネットワークまたはホスト毎に複数の中継経路(ゲートウェイ)が指定
できます。ゲートウェイが複数定義されている場合は,中継可能なゲートウェイの内でコンフィグレー
ションの定義順に選択されます。multi-path コマンド未指定時は一つのゲートウェイを選択し経路を生成し
ます。multi-path コマンド指定時は最大パス数の範囲内で複数のゲートウェイを選択し経路を生成します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
スタティック経路の設定(ゲートウェイ指定)
ipv6 route <ipv6_prefix>/<prefixlen> gateway { <hostname> | <ipv6_address> }... [distance <distance>]
[disable] [reject] [noinstall] [poll]
スタティック経路の設定(リモート・ゲートウェイ指定)
ipv6 route <ipv6_prefix>/<prefixlen> remote-gateway { <hostname> | <ipv6_address> }... [distance
<distance>] [disable] [reject] [noinstall] [poll]
スタティック経路の設定(インタフェース指定)
ipv6 route <ipv6_prefix>/<prefixlen> interface <interface_name> [distance <distance>] [disable] [reject]
[noinstall]
情報の削除
スタティック経路の削除(ゲートウェイ指定)
no ipv6 route <ipv6_prefix>/<prefixlen> [distance<distance>] [{ disable | reject | noinstall | poll }]
スタティック経路の削除(リモート・ゲートウェイ指定)
no ipv6 route <ipv6_prefix>/<prefixlen> [distance<distance>] [{ disable | reject | noinstall | poll }]
スタティック経路の削除(インタフェース指定)
no ipv6 route <ipv6_prefix>/<prefixlen> [distance<distance>] [{ disable | reject | noinstall | poll }]
注 1
同一宛先に対して,複数行のスタティック経路を定義する場合,異なるディスタンス値を設定し
てください。
注 2
ディスタンス値を設定しているスタティック経路の削除・変更を行う場合,宛先ネットワークア
ドレスとディスタンス値を必ず入力してください。また,すでに定義されているスタティック経
路のディスタンス値は変更できません。
[パラメータ]
<ipv6_prefix>/<prefixlen>
宛先 IPv6 アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
439
18. ipv6 route
指定 IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> およびプレフィックス長 <prefixlen> で示される宛先アドレ
スのスタティック経路。<ipv6_prefix> はコロン記法で,<prefixlen> はプレフィックス長(0 ~
128:10 進数)で指定します。
gateway { <hostname> | <ipv6_address> }...
当該経路のゲートウェイのホスト名称,または IPv6 アドレスを指定します。複数のゲートウェイを指
定できます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし(gateway,remote-gateway または interface の何れかを指定しなければなりません)
2. 値の設定範囲
ホスト名称,または IPv6 アドレスを指定します。IPv6 アドレスとして,グローバルアドレス,
IPv6 サイトローカルアドレス,または IPv6 リンクローカルアドレスを指定できます。IPv6 リンク
ローカルアドレスを指定する場合は,<ipv6 linklocal address>%<interface_name> に IPv6 リンクロー
カルアドレスと,出力先インタフェース名称を指定します。
remote-gateway { <hostname> | <ipv6_address> }...
当該経路のリモート・ゲートウェイのホスト名称,または IPv6 アドレスを指定します。複数のゲート
ウェイを指定できます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし(gateway,remote-gateway または interface のどれかを指定しなければなりません)
2. 値の設定範囲
ホスト名称,または IPv6 アドレスを指定します。IPv6 アドレスとして,IPv6 グローバルアドレ
ス,または IPv6 サイトローカルアドレスを指定できます。
interface <interface_name>
該当経路の送出インタフェース名称を指定します。指定できるインタフェースはブロードキャスト型
(イーサネット)以外のインタフェースだけです。
インタフェース名称に null を指定した場合,該当宛先のパケットを廃棄します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし(gateway,remote-gateway または interface の何れかを指定しなければなりません)
2. 値の設定範囲
インタフェース名称を指定します。
distance <distance>
当該経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 60 です。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
disable
指定されたスタティック情報を無効化する場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
指定されたスタティック情報を有効情報として取り扱います。
2. 値の設定範囲
なし
reject
指定されたスタティック情報をリジェクト経路として生成する場合に指定します。本パラメータは,
440
18. ipv6 route
このスタティック経路と一致したパケットを廃棄したい場合に指定します。
noinstall パラメータを同時に指定した場合,本パラメータは無効となります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
指定されたスタティック情報を非リジェクト経路として生成します。
2. 値の設定範囲
なし
noinstall
指定されたスタティック情報をフォワーディング・テーブルに登録しない場合に指定します。ただし,
ルーティングプロトコルを使用し配布可能です。本パラメータは,ルーティングプロトコルにより外
部に広告するものの,本装置のパケット転送には使用したくないスタティック経路を生成する場合に
指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
指定されたスタティック情報をフォワーディング・テーブルに登録します。
2. 値の設定範囲
なし
poll
gateway,または remote-gateway パラメータで指定したゲートウェイに対し,到達監視のためのポーリ
ングを行うことを指定します。本パラメータは,gateway 指定,および remote-gateway 指定でだけ有効
です。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ポーリングを行いません。
2. 値の設定範囲
なし
[関連コマンド]
routing-options
router static
multi-path
poll-interval
poll-count
recover-count
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. router static コマンドの[注意事項]も参照してください。
3. 装置の時刻補正を行う際には,NTP プロトコル(「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2,
10 NTP 情報」),運用コマンド(
「運用コマンドレファレンス Vol.1,16 時刻管理 clock set」および
「運用コマンドレファレンス Vol.1,16 時刻管理 rdate」)の[注意事項]を参照してください。
441
18. router aggregate
router aggregate
aggregate モードまたは Ipv6 aggregate モードへ遷移し,下記経路集約の条件(集約先アドレス)を設定し
ます。
経路集約(Aggregate)は一つまたは複数の経路情報から当該経路情報を包含するようなネットワークマス
クのより短い経路情報を生成します。これは複数の経路情報から当該経路情報を包含するような一つの経
路情報を生成し,隣接ルータ等に集約経路を通知することでネットワーク上の経路情報の数を少なくする
手法です。
本コマンドを複数回入力すると,複数の経路集約情報が設定できます。また,削除時にパラメータを省略
すると,経路集約関連情報コンフィグレーションの一括削除を行います。
本コマンドは IPv4,IPv6 共用コマンドです。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-ip-aggregate-*
config => conf-ipv6-aggregate-*
[入力形式]
情報の設定
router aggregate { <ip_address>/<len> | default }
ipv6 router aggregate { <ipv6_prefix>/<prefixlen> | default }
情報の削除
no router aggregate { <ip_address>/<len> | default }
no ipv6 router aggregate { <ipv6_prefix>/<prefixlen> | default }
経路集約関連情報コンフィグレーションの一括削除
no router aggregate
no ipv6 router aggregate
[パラメータ]
{ <ip_address>/<len>| default }
集約先アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
集約先アドレスは,次のどちらかの形式で指定できます。
<ip_address>/<len>:
指定 IPv4 アドレス <ip_address> およびマスク長 <len> で示される宛先アドレスの集約経路。
<ip_address> はドット記法で,<len> はマスク長(0 ~ 32:10 進数)で指定します。また,
<ip_address> の <len> 範囲外のビットは 0 としてください。
default:
IPv4 デフォルト経路(宛先アドレス:0.0.0.0,マスク:0.0.0.0)の集約経路。
{ <ipv6_prefix>/<prefixlen> | default }
集約先アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
442
18. router aggregate
2. 値の設定範囲
集約先アドレスは,次のどちらかの形式で指定できます。
<ipv6_prefix>/<prefixlen>:
指定 IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> およびプレフィックス長 <prefixlen> で示される宛先アド
レスの集約経路。<ipv6_prefix> はコロン記法で,<prefixlen> はプレフィックス長(0 ~ 128:10
進数)で指定します。
default:
IPv6 デフォルト経路(宛先アドレス :: プレフィックス長 0)の集約経路。
[関連コマンド]
distance
brief
noinstall
summary-only
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 下記インタフェース,またはアドレスを Nexthop に持つ経路は集約元経路の対象外になります。
• ループバック・アドレス
• ローカル・アドレス
• Null インタフェース
443
18. distance
distance
集約経路のディスタンス値を指定します。
本コマンド省略時は,ディスタンス値として 130 を適用します。
本コマンドは IPv4,IPv6 共用コマンドです。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-aggregate-* => なし
conf-ipv6-aggregate-* => なし
[入力形式]
情報の設定
distance <distance>
情報の削除
no distance
[パラメータ]
<distance>
集約経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
[関連コマンド]
router aggregate
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
444
18. brief
brief
集約経路の ASPATH 属性が最も長い共通の AS 経路になるように指定します。
本コマンドを省略すると,すべての ASPATH 属性の SET と SEQUENCE から構成される ASPATH 属性とな
ります。
本コマンドは IPv4,IPv6 共用コマンドです。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-aggregate-* => なし
conf-ipv6-aggregate-* => なし
[入力形式]
情報の設定
brief
情報の削除
no brief
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
router aggregate
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
445
18. noinstall
noinstall
集約経路をフォワーディング・テーブルに登録しないように指定します。ただし,ルーティングプロトコ
ルを使用し配布可能です。本コマンドは,集約経路を他のルーティングプロトコルにより外部に広告する
ものの,集約経路に従ってパケットを廃棄してほしくない場合に指定します。
本コマンドを省略すると,集約経路をフォワーディング・テーブルに登録します。
本コマンドは IPv4,IPv6 共用コマンドです。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-aggregate-* => なし
conf-ipv6-aggregate-* => なし
[入力形式]
情報の設定
noinstall
情報の削除
no noinstall
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
router aggregate
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
446
18. summary-only
summary-only
集約した経路を広告する際,集約元経路の広告を抑止します。本コマンドは経路を集約した際,集約経路
だけを広告し,集約元経路の広告を抑止したい場合に使用します。全集約経路を対象とする場合について
は,routing-options コマンドを参照してください。
本コマンドを省略すると,集約元経路の広告を抑止しません。
本コマンドは IPv4,IPv6 共用コマンドです。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-aggregate-* => なし
conf-ipv6-aggregate-* => なし
[入力形式]
情報の設定
summary-only
情報の削除
no summary-only
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
routing-options
router aggregate
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
447
18. proto all
proto all
ルーティングプロトコルを特定しない,集約元経路情報を設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-aggregate-* => なし
conf-ipv6-aggregate-* => なし
[入力形式]
情報の設定
IPv4 ルーティング
proto all { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ip { any | default | <ip_address>/<len> [{ exact | refines |
between <len1> <len2> }]}} [{ restrict | distance <distance3>}]]}
IPv6 ルーティング
proto all { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen> [{ exact
| refines | between <len1> <len2> }]}} [{ restrict | distance <distance3>}]]}
情報の削除
IPv4 ルーティング
no proto all { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ip { any | default | <ip_address>/<len> [{ exact | refines
| between }]}} [{ restrict | distance }]]}
IPv6 ルーティング
no proto all { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen> [{
exact | refines | between }]}} [{ restrict | distance }]]}
[パラメータ]
restrict
すべての経路情報を集約元経路の対象としないことを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべての経路情報を集約元経路の対象とします。
distance <distance2>
集約経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
distance コマンドで指定された値です。
2. 値の設定範囲
<distance2> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
any
すべての経路情報を対象とします。
ip { any | default | <ip_address>/<len> }
集約元の対象/非対象とする経路情報の宛先アドレスを指定します。
any:
すべての IPv4 経路情報を対象とします。
default:
IPv4 デフォルト経路の経路情報を対象とします。
448
18. proto all
<ip_address>/<len>:
IPv4 アドレス <ip_address> とマスク長 <len> で示されるネットワークで包含される経路情報を対
象とします。IPv4 アドレス <ip_address> はドット記法で,マスク長 <len> は 0 ~ 32:10 進数で指
定します。また,<ip_address> の <len> 範囲外のビットは 0 としてください。
ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen> }
集約元の対象/非対象とする経路情報の宛先アドレスを指定します。
any:
すべての IPv6 経路情報を対象とします。
default:
IPv6 デフォルト経路の経路情報を対象とします。
<ipv6_prefix>/<prefixlen>:
IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> とプレフィックス長 <prefixlen> で示されるネットワークで包
含される経路情報を対象とします。IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> はコロン記法で,プレ
フィックス長 <prefixlen> は 0 ~ 128:10 進数で指定します。
{ exact | refines | between <len1> <len2> }
集約元経路情報の宛先アドレスのオプションについて設定します。
exact:
経路情報のマスクおよびプレフィックスと,指定したマスクおよびプレフィックスが同一である
経路情報を対象とします。
refines:
経路情報のマスクおよびプレフィックスが,指定したマスクおよびプレフィックスより長い経路
情報を対象とします。
between <len1> <len2>:
経路情報のマスクおよびプレフィックスが,指定した範囲にある経路情報を対象とします。
<len1>,<len2> は IPv4 の場合は 1 ~ 32(10 進数)の範囲で指定します。また,マスク長
(<len>)≦ <len1> ≦ <len2> の条件を満たしてください。IPv6 の場合は 1 ~ 128(10 進数)の範
囲で指定します。また,プレフィックス長(<prefixlen>)≦ <len1> ≦ <len2> の条件を満たしてく
ださい。
{ restrict | distance <distance3> }
restrict:
本コマンドで指定されたアドレスを持つ経路情報を集約元経路の対象としないことを指定しま
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
本コマンドで指定されたアドレスを持つ経路情報を集約元経路の対象とします。
2. 値の設定範囲
なし
distance <distance3>:
集約経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
distance<distace2> パラメータで指定された値です。
2. 値の設定範囲
<distance3> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示
します。
449
18. proto all
[関連コマンド]
router aggregate
distance
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. フィルタリング条件に複数一致する場合は先に指定されたフィルタリング条件に従います。
3. 下記インタフェース,またはアドレスを Nexthop に持つ経路は集約元経路の対象外になります。
• ループバック・アドレス
• ローカル・アドレス
• Null インタフェース
4. proto all コマンドは設定順序に意味を持つため,投入順に保存および表示されます。
また,
• proto all restrict
• proto all distance <distance2> ~
• proto all ~ ( 上記設定以外 )
は,すべての経路情報を対象とする集約元経路の設定ですが,動作上,別々の設定として扱われます。
450
18. proto direct
proto direct
集約元経路情報として,直結経路を指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-aggregate-* => なし
conf-ipv6-aggregate-* => なし
[入力形式]
情報の設定
IPv4 ルーティング
proto direct { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ip { any | default | <ip_address>/<len> [{ exact | refines
| between <len1> <len2> }]}} [{ restrict | distance <distance3> }]]}
IPv6 ルーティング
proto direct { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen> [{
exact | refines | between <len1> <len2> }]}} [{ restrict | distance <distance3> }]]}
情報の削除
IPv4 ルーティング
no proto direct { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ip { any | default | <ip_address>/<len> [{ exact |
refines | between }]}} [{ restrict | distance }]]}
IPv6 ルーティング
no proto direct { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen> [{
exact | refines | between }]}} [{ restrict | distance }]]}
[パラメータ]
restrict
直結経路 (proto direct) を集約元経路の対象としないことを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
直結経路 (proto direct) を集約元経路の対象とします。
distance <distance2>
集約経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
distance コマンドで指定された値です。
2. 値の設定範囲
<distance2> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
any
すべての経路情報を対象とします。
ip { any | default | <ip_address>/<len> }
集約元の対象/非対象とする IPv4 経路情報の宛先アドレスを指定します。
any:
すべての IPv4 経路情報を対象とします。
default:
451
18. proto direct
IPv4 デフォルト経路の経路情報を対象とします。
<ip_address>/<len>:
IPv4 アドレス <ip_address> とマスク長 <len> で示されるネットワークで包含される経路情報を対
象とします。IPv4 アドレス <ip_address> はドット記法で,マスク長 <len> は 0 ~ 32:10 進数で指
定します。また,<ip_address> の <len> 範囲外のビットは 0 としてください。
ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen> }
集約元の対象/非対象とする IPv6 経路情報の宛先アドレスを指定します。
any:
すべての IPv6 経路情報を対象とします。
default:
IPv6 デフォルト経路の経路情報を対象とします。
<ipv6_prefix>/<prefixlen>:
IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> とプレフィックス長 <prefixlen> で示されるネットワークで包
含される経路情報を対象とします。IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> はコロン記法で,プレ
フィックス長 <prefixlen> は 0 ~ 128:10 進数で指定します。
{ exact | refines | between <len1> <len2> }
経路情報の宛先アドレスのオプションについて設定します。
exact:
マスクおよびプレフィックスと,指定したマスクおよびプレフィックスが同一である経路情報を
対象とします。
refines:
マスクおよびプレフィックスが,指定したマスクおよびプレフィックスより長い経路情報を対象
とします。
between <len1> <len2>:
マスクおよびプレフィックスが,指定した範囲にある経路情報を対象とします。<len1>,<len2>
は IPv4 の場合は 1 ~ 32(10 進数)の範囲で指定します。また,マスク長(<len>)≦ <len1> ≦
<len2> の条件を満たしてください。IPv6 の場合は 1 ~ 128(10 進数)の範囲で指定します。ま
た,プレフィックス長(<prefixlen>)≦ <len1> ≦ <len2> の条件を満たしてください。
{ restrict | distance <distance3> }
restrict:
本コマンドで指定されたアドレスを持つ経路情報を集約元経路の対象としないことを指定しま
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
本コマンドで指定されたアドレスを持つ経路情報を集約元経路の対象とします。
2. 値の設定範囲
なし
distance <distance3>:
集約経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
distance<distace2> パラメータで指定された値です。
2. 値の設定範囲
<distance3> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示
します。
452
18. proto direct
[関連コマンド]
router aggregate
distance
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. フィルタリング条件に複数一致する場合は,先に指定されたフィルタリング条件に従います。
3. 下記インタフェース,またはアドレスを Nexthop に持つ経路は集約元経路の対象外になります。
• ループバック・アドレス
• ローカル・アドレス
• Null インタフェース
4. proto direct コマンドは設定順序に意味を持つため,投入順に保存および表示されます。
また,
• proto direct restrict
• proto direct distance <distance2> ~
• proto direct ~ ( 上記設定以外 )
は,直接経路情報を対象とする集約元経路の設定ですが,動作上,別々の設定として扱われます。
453
18. proto static
proto static
集約元経路情報として,スタティック経路を指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-aggregate-* => なし
conf-ipv6-aggregate-* => なし
[入力形式]
情報の設定
IPv4 ルーティング
proto static { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ip { any | default | <ip_address>/<len> [{ exact | refines
| between <len1> <len2> }]}} [{ restrict | distance <distance3> }]]}
IPv6 ルーティング
proto static { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen> [{
exact | refines | between <len1> <len2> }]}} [{ restrict | distance <distance3> }]]}
情報の削除
IPv4 ルーティング
no proto static { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ip { any | default | <ip_address>/<len> [{ exact |
refines | between }]}} [{ restrict | distance }]]}
IPv6 ルーティング
no proto static { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen> [{
exact | refines | between }]}} [{ restrict | distance }]]}
[パラメータ]
restrict
静的経路 (proto static) を集約元経路の対象としないことを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
静的経路 (proto static) を集約元経路の対象とします。
distance <distance2>
集約経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
distance コマンドで指定された値です。
2. 値の設定範囲
<distance2> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
any
すべての経路情報を対象とします。
ip [ any | default | <ip_address>/<len>
集約元の対象/非対象とする IPv4 経路情報の宛先アドレスを指定します。
any:
すべての IPv4 経路情報を対象とします。
default:
454
18. proto static
IPv4 デフォルト経路の経路情報を対象とします。
<ip_address>/<len>:
IPv4 アドレス <ip_address> とマスク長 <len> で示されるネットワークで包含される経路情報を対
象とします。IPv4 アドレス <ip_address> はドット記法で,マスク長 <len> は 0 ~ 32:10 進数で指
定します。また,<ip_address> の <len> 範囲外のビットは 0 としてください。
ipv6 {any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen>}
集約元の対象/非対象とする IPv6 経路情報の宛先アドレスを指定します。
any:
すべての IPv6 経路情報を対象とします。
default:
IPv6 デフォルト経路の経路情報を対象とします。
<ipv6_prefix>/<prefixlen>:
IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> とプレフィックス長 <prefixlen> で示されるネットワークで包
含される経路情報を対象とします。IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> はコロン記法で,プレ
フィックス長 <prefixlen> は 0 ~ 128:10 進数で指定します。
{ exact | refines | between <len1> <len2> }
経路情報の宛先アドレスのオプションについて設定します。
exact:
マスクおよびプレフィックスと,指定したマスクおよびプレフィックスが同一である経路情報を
対象とします。
refines:
マスクおよびプレフィックスが,指定したマスクおよびプレフィックスより長い経路情報を対象
とします。
between <len1> <len2>:
マスクおよびプレフィックスが,指定した範囲にある静的経路情報を対象とします。<len1>,
<len2> は IPv4 の場合は 1 ~ 32(10 進数)の範囲で指定します。また,マスク長(<len>)≦
<len1> ≦ <len2> の条件を満たしてください。IPv6 の場合は 1 ~ 128(10 進数)の範囲で指定しま
す。また,プレフィックス長(<prefixlen>)≦ <len1> ≦ <len2> の条件を満たしてください。
{ restrict | distance <distance3> }
restrict:
本コマンドで指定されたアドレスを持つ経路情報を集約元経路の対象としないことを指定しま
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
本コマンドで指定されたアドレスを持つ経路情報を集約元経路の対象とします。
2. 値の設定範囲
なし
distance <distance3>:
集約経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
distance<distace2> パラメータで指定された値です。
2. 値の設定範囲
<distance3> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示
します。
455
18. proto static
[関連コマンド]
router static
router aggregate
distance
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. フィルタリング条件に複数一致する場合は先に指定されたフィルタリング条件に従います。
3. 下記インタフェース,またはアドレスを Nexthop に持つ経路は集約元経路の対象外になります。
• ループバック・アドレス
• ローカル・アドレス
• Null インタフェース
4. proto static コマンドは設定順序に意味を持つため,投入順に保存および表示されます。
また,
• proto static restrict
• proto static distance <distance2> ~
• proto static ~ ( 上記設定以外 )
は,スタティック経路情報を対象とする集約元経路の設定ですが,動作上,別々の設定として扱われま
す。
456
18. proto rip
proto rip
集約元経路情報として,RIP または RIPng 経路を指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-aggregate-* => なし
conf-ipv6-aggregate-* => なし
[入力形式]
情報の設定
IPv4 ルーティング
proto rip [tag <tag>] { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ip { any | default | <ip_address>/<len> [{
exact | refines | between <len1> <len2> }]}} [{ restrict | distance <distance3> }]]}
IPv6 ルーティング
proto rip [tag <tag>] { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/
<prefixlen> [{ exact | refines | between <len1> <len2> }]}} [{ restrict | distance <distance3> }]]}
情報の削除
IPv4 ルーティング
no proto rip [tag <tag>] { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ip { any | default | <ip_address>/<len> [{
exact | refines | between }]}} [{ restrict | distance }]]}
IPv6 ルーティング
no proto rip [tag <tag>] { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/
<prefixlen> [{ exact | refines | between }]}} [{ restrict | distance }]]}
[パラメータ]
tag <tag>
集約元経路情報のタグ値を指定します。restrict パラメータを指定していない場合,本タグ値を持つ経
路情報が集約元経路の対象となります。restrict パラメータを指定している場合,本タグ値を持つ経路
情報は集約元経路の対象外となります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべてのタグ値がフィルタリング対象となります。
2. 値の設定範囲
<tag> に 1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
restrict
tag パラメータで指定された RIP 経路を集約元経路の対象としないことを指定します。
tag パラメータが省略された場合はすべての RIP 経路を集約元経路の対象としないことを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
tag パラメータで指定された RIP 経路を集約元経路の対象とします。
tag パラメータが省略された場合はすべての RIP 経路を集約元経路の対象とします。
distance <distance2>
集約経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
distance コマンドで指定された値です。
2. 値の設定範囲
<distance2> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
457
18. proto rip
す。
any
すべての経路情報を対象とします。
ip { any | default | <ip_address>/<len> }
集約元の対象/非対象とする IPv4 経路情報の宛先アドレスを指定します。
any:
すべての IPv4 経路情報を対象とします。
default:
IPv4 デフォルト経路の経路情報を対象とします。
<ip_address>/<len>:
IPv4 アドレス <ip_address> とマスク長 <len> で示されるネットワークで包含される経路情報を対
象とします。IPv4 アドレス <ip_address> はドット記法で,マスク長 <len> は 0 ~ 32:10 進数で指
定します。また,<ip_address> の <len> 範囲外のビットは 0 としてください。
ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen> }
集約元の対象/非対象とする IPv6 経路情報の宛先アドレスを指定します。
any:
すべての IPv6 経路情報を対象とします。
default:
IPv6 デフォルト経路の経路情報を対象とします。
<ipv6_prefix>/<prefixlen>:
IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> とプレフィックス長 <prefixlen> で示されるネットワークで包
含される経路情報を対象とします。IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> はコロン記法で,プレ
フィックス長 <prefixlen> は 0 ~ 128:10 進数で指定します。
{ exact | refines | between <len1> <len2> }
経路情報の宛先アドレスのオプションについて設定します。
exact:
マスクおよびプレフィックスと,指定したマスクおよびプレフィックスが同一である経路情報を
対象とします。
refines:
マスクおよびプレフィックスが,指定したマスクおよびプレフィックスより長い経路情報を対象
とします。
between <len1> <len2>:
マスクおよびプレフィックスが,指定した範囲にある経路情報を対象とします。<len1>,<len2>
は IPv4 の場合は 1 ~ 32(10 進数)の範囲で指定します。また,マスク長(<len>)≦ <len1> ≦
<len2> の条件を満たしてください。IPv6 の場合は 1 ~ 128(10 進数)の範囲で指定します。ま
た,プレフィックス長(<prefixlen>)≦ <len1> ≦ <len2> の条件を満たしてください。
{ restrict | distance <distance3> }
restrict:
本コマンドで指定されたアドレスを持つ経路情報を集約元経路の対象としないことを指定しま
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
458
18. proto rip
本コマンドで指定されたアドレスを持つ経路情報を集約元経路の対象とします。
2. 値の設定範囲
なし
distance <distance3>:
集約経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
distance<distace2> パラメータで指定された値です。
2. 値の設定範囲
<distance3> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示
します。
[関連コマンド]
router aggregate
distance
router rip
ipv6 router rip
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. フィルタリング条件に複数一致する場合は先に指定されたフィルタリング条件に従います。
3. proto rip コマンドは設定順序に意味を持つため,投入順に保存および表示されます。
また,
• proto rip restrict
• proto rip distance <distance2> ~
• proto rip tag <tag> restrict
• proto rip tag <tag> distance <distance2> ~
• proto rip tag <tag> ~ ( 上記 restrict/distance 設定以外 )
• proto rip ~ ( 上記設定以外 )
は,RIP または RIPng 経路情報を対象とする集約元経路の設定ですが,動作上,別々の設定として扱わ
れます。
459
18. proto ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
proto ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)】
集約元経路情報として,OSPF または OSPFv3 経路を指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-aggregate-* => なし
conf-ipv6-aggregate-* => なし
[入力形式]
情報の設定
IPv4 ルーティング
proto ospf { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ip { any | default | <ip_address>/<len> [{ exact | refines
| between <len1> <len2> }]}} [{ restrict | distance <distance3> }]]}
IPv6 ルーティング
proto ospf { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen> [{ exact
| refines | between <len1> <len2> }]}} [{ restrict | distance <distance3> }]]}
情報の削除
IPv4 ルーティング
no proto ospf { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ip { any | default | <ip_address>/<len> [{ exact |
refines | between }]}} [{ restrict | distance }]]}
IPv6 ルーティング
no proto ospf { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen> [{
exact | refines | between }]}} [{ restrict | distance }]]}
[パラメータ]
restrict
OSPF 経路を集約元経路の対象としないことを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
OSPF 経路を集約元経路の対象とします。
distance <distance2>
集約経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
distance コマンドで指定された値です。
2. 値の設定範囲
<distance2> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
any
すべての経路情報を対象とします。
ip { any | default | <ip_address>/<len> }
集約元の対象/非対象とする IPv4 経路情報の宛先アドレスを指定します。
any:
すべての IPv4 経路情報を対象とします。
default:
460
18. proto ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
IPv4 デフォルト経路の経路情報を対象とします。
<ip_address>/<len>:
IPv4 アドレス <ip_address> とマスク長 <len> で示されるネットワークで包含される経路情報を対
象とします。IPv4 アドレス <ip_address> はドット記法で,マスク長 <len> は 0 ~ 32:10 進数で指
定します。また,<ip_address> の <len> 範囲外のビットは 0 としてください。
ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen> }
集約元の対象/非対象とする IPv6 経路情報の宛先アドレスを指定します。
any:
すべての IPv6 経路情報を対象とします。
default:
IPv6 デフォルト経路の経路情報を対象とします。
<ipv6_prefix>/<prefixlen>:
IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> とプレフィックス長 <prefixlen> で示されるネットワークで包
含される経路情報を対象とします。IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> はコロン記法で,プレ
フィックス長 <prefixlen> は 0 ~ 128:10 進数で指定します。
{ exact | refines | between <len1> <len2> }
経路情報の宛先アドレスのオプションについて設定します。
exact:
マスクおよびプレフィックスと,指定したマスクおよびプレフィックスが同一である経路情報を
対象とします。
refines:
マスクおよびプレフィックスが,指定したマスクおよびプレフィックスより長い経路情報を対象
とします。
between <len1> <len2>:
マスクおよびプレフィックスが,指定した範囲にある経路情報を対象とします。<len1>,<len2>
は IPv4 の場合は 1 ~ 32(10 進数)の範囲で指定します。また,マスク長(<len>)≦ <len1> ≦
<len2> の条件を満たしてください。IPv6 の場合は 1 ~ 128(10 進数)の範囲で指定します。ま
た,プレフィックス長(<prefixlen>)≦ <len1> ≦ <len2> の条件を満たしてください。
{ restrict | distance <distance3> }
restrict:
本コマンドで指定されたアドレスを持つ経路情報を集約元経路の対象としないことを指定しま
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
本コマンドで指定されたアドレスを持つ経路情報を集約元経路の対象とします。
2. 値の設定範囲
なし
distance <distance3>:
集約経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
distance<distace2> パラメータで指定された値です。
2. 値の設定範囲
<distance3> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示
します。
461
18. proto ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
[関連コマンド]
router aggregate
distance
router ospf
ipv6 router ospf
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. フィルタリング条件に複数一致する場合は先に指定されたフィルタリング条件に従います。
3. proto ospf コマンドは設定順序に意味を持つため,投入順に保存および表示されます。
また,
• proto ospf restrict
• proto ospf distance <distance2> ~
• proto ospf ~ ( 上記設定以外 )
は,OSPF または OSPFv3 経路情報を対象とする集約元経路の設定ですが,動作上,別々の設定として
扱われます。
462
18. proto ospfase【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
proto ospfase【OP-OSPF(IP8800/S300)】
集約元経路情報として,OSPF または OSPFv3 の AS 外経路を指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-aggregate-* => なし
conf-ipv6-aggregate-* => なし
[入力形式]
情報の設定
IPv4 ルーティング
proto ospfase [tag <tag>] { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ip { any | default | <ip_address>/<len>
[{ exact | refines | between <len1> <len2> }]}} [{ restrict | distance <distance3> }]]}
IPv6 ルーティング
proto ospfase [tag <tag>] { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/
<prefixlen> [{ exact | refines | between <len1> <len2> }]}} [{ restrict | distance <distance3> }]]}
情報の削除
IPv4 ルーティング
no proto ospfase [tag <tag>] { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ip { any | default | <ip_address>/<len>
[{ exact | refines | between }]}} [{ restrict | distance}]]}
IPv6 ルーティング
no proto ospfase [tag <tag>] { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/
<prefixlen> [{ exact | refines | between }]}} [{ restrict | distance }]]}
[パラメータ]
tag <tag>
集約元経路情報のタグ値を指定します。restrict パラメータを指定していない場合,本タグ値を持つ経
路情報が集約元経路の対象となります。restrict パラメータを指定している場合,本タグ値を持つ経路
情報は集約元経路の対象外となります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべてのタグ値がフィルタリング対象となります。
2. 値の設定範囲
<tag> に 0 ~ 4294967295(10 進数)を指定します。
restrict
tag パラメータで指定された OSPF ASE 経路を集約元経路の対象としないことを指定します。
tag パラメータが省略された場合はすべての OSPF ASE 経路を集約元経路の対象としないことを指定し
ます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
tag パラメータで示された OSPF ASE 経路を集約元経路の対象とします。
tag パラメータが省略された場合はすべての OSPF ASE 経路を集約元の対象とします。
distance <distance2>
集約経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
distance コマンドで指定された値です。
463
18. proto ospfase【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
2. 値の設定範囲
<distance2> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
any
すべての経路情報を対象とします。
ip { any | default | <ip_address>/<len> }
集約元の対象/非対象とする IPv4 経路情報の宛先アドレスを指定します。
any:
すべての IPv4 経路情報を対象とします。
default:
IPv4 デフォルト経路の経路情報を対象とします。
<ip_address>/<len>:
IPv4 アドレス <ip_address> とマスク長 <len> で示されるネットワークで包含される経路情報を対
象とします。IPv4 アドレス <ip_address> はドット記法で,マスク長 <len> は 0 ~ 32:10 進数で指
定します。また,<ip_address> の <len> 範囲外のビットは 0 としてください。
ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen> }
集約元の対象/非対象とする IPv6 経路情報の宛先アドレスを指定します。
any:
すべての IPv6 経路情報を対象とします。
default:
IPv6 デフォルト経路の経路情報を対象とします。
<ipv6_prefix>/<prefixlen>:
IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> とプレフィックス長 <prefixlen> で示されるネットワークで包
含される経路情報を対象とします。IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> はコロン記法で,プレ
フィックス長 <prefixlen> は 0 ~ 128:10 進数で指定します。
{ exact | refines | between <len1> <len2> }
経路情報の宛先アドレスのオプションについて設定します。
exact:
マスクおよびプレフィックスと,指定したマスクおよびプレフィックスが同一である経路情報を
対象とします。
refines:
マスクおよびプレフィックスが,指定したマスクおよびプレフィックスより長い経路情報を対象
とします。
between <len1> <len2>:
マスクおよびプレフィックスが,指定した範囲にある経路情報を対象とします。<len1>,<len2>
は IPv4 の場合は 1 ~ 32(10 進数)の範囲で指定します。また,マスク長(<len>)≦ <len1> ≦
<len2> の条件を満たしてください。IPv6 の場合は 1 ~ 128(10 進数)の範囲で指定します。ま
た,プレフィックス長(<prefixlen>)≦ <len1> ≦ <len2> の条件を満たしてください。
{ restrict | distance <distance3> }
restrict:
本コマンドで指定されたアドレスを持つ経路情報を集約元情報の対象としないことを指定しま
464
18. proto ospfase【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
本コマンドで指定されたアドレスを持つ経路情報を集約元経路の対象とします。
2. 値の設定範囲
なし
distance <distance3>:
集約経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
distance<distace2> パラメータで指定された値です。
2. 値の設定範囲
<distance3> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示
します。
[関連コマンド]
router aggregate
distance
router ospf
ipv6 router ospf
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. フィルタリング条件に複数一致する場合は先に指定されたフィルタリング条件に従います。
3. proto ospfase コマンドは設定順序に意味を持つため,投入順に保存および表示されます。
また,
• proto ospfase restrict
• proto ospfase distance <distance2> ~
• proto ospfase tag <tag> restrict
• proto ospfase tag <tag> distance <distance2> ~
• proto ospfase tag <tag> ~ ( 上記 restrict/distance 設定以外 )
• proto ospfase ~ ( 上記設定以外 )
は,OSPF または OSPFv3 の AS 外経路情報を対象とする集約元経路の設定ですが,動作上,別々の設
定として扱われます。
465
18. proto bgp【OP-BGP】
proto bgp【OP-BGP】
集約元経路情報として,BGP または BGP4+ 経路を指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-aggregate-* => なし
conf-ipv6-aggregate-* => なし
[入力形式]
情報の設定
IPv4 ルーティング
proto bgp [{ as <as> | as-path <aspath> origin <origin>}] { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ip { any
| default | <ip_address>/<len> [{ exact | refines | between <len1> <len2> }]}} [{ restrict | distance <distance3>
}]]}
IPv6 ルーティング
proto bgp [{ as <as> | as-path <aspath> origin <origin>}] { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ipv6 {
any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen> [{ exact | refines | between <len1> <len2> }]}} [{ restrict | distance
<distance3> }]]}
情報の削除
IPv4 ルーティング
no proto bgp [{ as <as> | as-path <aspath> origin <origin>}] { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ip {
any | default | <ip_address>/<len> [{ exact | refines | between }]}} [{ restrict | distance}]]}
IPv6 ルーティング
no proto bgp [{ as <as> | as-path <aspath> origin <origin>}] { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ipv6
{ any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen> [{ exact | refines | between }]}} [{ restrict | distance }]]}
[パラメータ]
as <as>
集約元経路情報の学習元 AS 番号を指定します。restrict パラメータを指定していない場合,本 AS 番
号の AS から学習した経路情報が集約元経路の対象となります。restrict パラメータを指定している場
合,本 AS 番号の AS から学習した経路情報は集約元経路の対象外となります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべての AS から学習した経路情報がフィルタリング対象となります。
2. 値の設定範囲
<as> に 1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
as-path <aspath>
集約元経路情報の ASPATH 属性を指定します。restrict パラメータを指定していない場合,本 ASPATH
属性を持つ経路情報が集約元経路の対象となります。restrict パラメータを指定している場合,本
ASPATH 属性を持つ経路情報は集約元経路の対象外となります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべての ASPATH 属性がフィルタリング対象となります。
2. 値の設定範囲
as-path は次の形式で指定します。
<Aspath> := { "<Aspath_Term>..." | '^$'}
466
18. proto bgp【OP-BGP】
<Aspath_Term> := <Aspath_Symbol>[{ {m,n} | {m} | {m,} | * | + | ? }]
<Aspath_Symbol> := { <As> | . }
^$:空の AS パスを意味します。
{m,n}:Aspath_Symbol を m 回から n 回,繰り返すことを意味します。
m,n の設定範囲は 0 ~ 255 です。
{m}:Aspath_Symbol を m 回,繰り返すことを意味します。
m の設定範囲は 0 ~ 255 です。
{m,}:Aspath_Symbol を m 回以上,繰り返すことを意味します。
m の設定範囲は 0 ~ 255 です。
*:Aspath_Symbol を 0 回以上,繰り返すことを意味します。
+:Aspath_Symbol を 1 回以上,繰り返すことを意味します。
?:Aspath_Symbol を 0 回または 1 回,繰り返すことを意味します。
([Ctrl]+[V]を入力後[?]を入力してください)
<as>:指定した AS 番号を意味します。
.:任意の AS 番号を意味します。
origin <origin>(as-path パラメータ付加情報)
集約元経路情報の ORIGIN 属性を指定します。restrict パラメータを指定していない場合,本 ORIGIN
属性を持つ経路情報が集約元経路の対象となります。restrict パラメータを指定している場合,本
ORIGIN 属性を持つ経路情報は集約元経路の対象外となります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
なし(as-path パラメータに付加して指定します)
2. 値の設定範囲
any または igp,egp,incomplete を「|」で連結して指定します。また,文字列を「“」で囲んで指
定します。設定例を次に示します。
• origin “igp | egp”
restrict
as,as-path,origin パラメータで指定された BGP 経路を集約元経路の対象としないことを指定します。
as,as-path,origin パラメータが省略された場合はすべての BGP 経路を集約元経路の対象としないこ
とを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
as,as-path,origin パラメータで指定された BGP 経路を集約元経路の対象とします。
as,as-path,origin パラメータが省略された場合はすべての BGP 経路を集約元経路の対象としま
す。
distance <distance2>
集約経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
distance コマンドで指定された値です。
2. 値の設定範囲
<distance2> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
any
すべての経路情報を対象とします。
ip { any | default | <ip_address>/<len> }
467
18. proto bgp【OP-BGP】
集約元の対象/非対象とする IPv4 経路情報の宛先アドレスを指定します。
any:
すべての IPv4 経路情報を対象とします。
default:
IPv4 デフォルト経路の経路情報を対象とします。
<ip_address>/<len>:
IPv4 アドレス <ip_address> とマスク長 <len> で示されるネットワークで包含される経路情報を対
象とします。IPv4 アドレス <ip_address> はドット記法で,マスク長 <len> は 0 ~ 32:10 進数で指
定します。また,<ip_address> の <len> 範囲外のビットは 0 としてください。
ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen> }
集約元の対象/非対象とする IPv6 経路情報の宛先アドレスを指定します。
any:
すべての IPv6 経路情報を対象とします。
default:
IPv6 デフォルト経路の経路情報を対象とします。
<ipv6_prefix>/<prefixlen>:
IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> とプレフィックス長 <prefixlen> で示されるネットワークで包
含される経路情報を対象とします。IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> はコロン記法で,プレ
フィックス長 <prefixlen> は 0 ~ 128:10 進数で指定します。
{ exact | refines | between <len1> <len2> }
経路情報の宛先アドレスのオプションについて設定します。
exact:
マスクおよびプレフィックスと,指定したマスクおよびプレフィックスが同一である経路情報を
対象とします。
refines:
マスクおよびプレフィックスが,指定したマスクおよびプレフィックスより長い経路情報を対象
とします。
between <len1> <len2>:
マスクマスクおよびプレフィックスが,指定した範囲にある経路情報を対象とします。<len1>,
<len2> は IPv4 の場合は 1 ~ 32(10 進数)の範囲で指定します。また,マスク長(<len>)≦
<len1> ≦ <len2> の条件を満たしてください。IPv6 の場合は 1 ~ 128(10 進数)の範囲で指定しま
す。また,プレフィックス長(<prefixlen>)≦ <len1> ≦ <len2> の条件を満たしてください。
{ restrict | distance <distance3> }
restrict:
本コマンドで指定されたアドレスを持つ経路情報を集約元経路の対象としないことを指定しま
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
本コマンドで指定されたアドレスを持つ経路情報を集約元経路の対象とします。
2. 値の設定範囲
なし
distance <distance3>:
集約経路のディスタンス値を指定します。
468
18. proto bgp【OP-BGP】
1. 本パラメータ省略時の初期値
distance<distace2> パラメータで指定された値です。
2. 値の設定範囲
<distance3> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示
します。
[関連コマンド]
router aggregate
distance
router bgp
ipv6 router bgp
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. フィルタリング条件に複数一致する場合は先に指定されたフィルタリング条件に従います。
3. proto bgp コマンドは設定順序に意味を持つため,投入順に保存および表示されます。
また,
• proto bgp restrict
• proto bgp distance <distance2> ~
• proto bgp as <as> restrict
• proto bgp as <as> distance <distance2> ~
• proto bgp as <as> ~ ( 上記 restrict/distance 設定以外 )
• proto bgp as-path <aspath> origin <origin> restrict
• proto bgp as-path <aspath> origin <origin> distance <distance2> ~
• proto bgp as-path <aspath> origin <origin> ~ ( 上記 restrict/distance 設定以外 )
• proto bgp ~ ( 上記設定以外 )
は,BGP または BGP4+ 経路情報を対象とする集約元経路の設定ですが,動作上,別々の設定として扱
われます。
469
18. proto isis【OP-ISIS】
proto isis【OP-ISIS】
集約元経路情報として,IS-IS 経路を指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-aggregate-* => なし
conf-ipv6-aggregate-* => なし
[入力形式]
情報の設定
IPv4 ルーティング
proto isis [{ level-1 | level-2 }] [route-type { external | internal }] [metric-type { external | internal }] { [restrict]
| [distance <distance2>] [{ any | ip { any | default | <ip_address>/<len> [{ exact | refines | between <len1>
<len2> }]}} [{ restrict | distance <distance3> }]]}
IPv6 ルーティング
proto isis [{ level-1 | level-2 }] [route-type { external | internal }] [metric-type { external | internal }] { [restrict]
| [distance <distance2>] [{ any | ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen> [{ exact | refines | between
<len1> <len2> }]}} [{ restrict | distance <distance3> }]]}
情報の削除
IPv4 ルーティング
no proto isis [{ level-1 | level-2 }] [route-type { external | internal }] [metric-type { external | internal }] {
[restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ip { any | default | <ip_address>/<len> [{ exact | refines | between
}]}} [{ restrict | distance }]]}
IPv6 ルーティング
no proto isis [{ level-1 | level-2 }] [route-type { external | internal }] [metric-type { external | internal }] {
[restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen> [{ exact | refines |
between }]}} [{ restrict | distance }]]}
[パラメータ]
{level-1 | level-2}
集約元経路の学習元 IS-IS レベルを指定します。restrict パラメータを指定していない場合,本レベル
から学習した経路が集約元経路の対象となります。restrict パラメータを指定している場合,本レベル
から学習した経路は集約元経路の対象外となります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
level-1 と level-2 の両方が対象となります。
2. 値の設定範囲
level-1 または level-2 を指定します。
route-type {external | internal}
集約元経路情報の IS-IS 経路種別を指定します。
restrict パラメータを指定していない場合,本経路種別値を持つ経路情報が集約元経路の対象となりま
す。restrict パラメータを指定している場合,本経路種別値を持つ経路情報は集約元経路の対象外とな
ります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
external と internal の両方が対象となります
2. 値の設定範囲
470
18. proto isis【OP-ISIS】
external または internal を指定します。
metric-type {external | internal}
集約元経路情報の IS-IS メトリック種別を指定します。
restrict パラメータを指定していない場合,本メトリック種別値を持つ経路情報が集約元経路の対象と
なります。restrict パラメータを指定している場合,本メトリック種別値を持つ経路情報は集約元経路
の対象外となります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
external と internal の両方が対象となります。
2. 値の設定範囲
external または internal を指定します。
restrict
{level-1 | level-2},route-type,metric-type パラメータで示された ISIS 情報を集約元経路の対象としない
ことを指定します。
{level-1 | level-2},route-type,metric-type パラメータが省略された場合はすべての ISIS 経路を集約元経
路の対象としないことを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
{level-1 | level-2},route-type,metric-type パラメータで指定された ISIS 経路を集約元経路の対象と
します。
{level-1 | level-2},route-type,metric-type パラメータが省略された場合はすべての ISIS 経路を集約
元経路の対象とします。
distance <distance2>
集約経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
distance コマンドで指定された値です。
2. 値の設定範囲
<distance2> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
any
集約元の対象/非対象とする IS-IS 経路情報の宛先アドレスとして,すべての経路情報が対象になり
ます。
ip { any | default | <ip_address>/<len> }
集約元の対象/非対象とする IPv4 経路情報の宛先アドレスを指定します。
any:
すべての IPv4 経路情報を対象とします。
default:
IPv4 デフォルト経路の経路情報を対象とします。
<ip_address>/<len>:
IPv4 アドレス <ip_address> とマスク長 <len> で示されるネットワークで包含される経路情報を対
象とします。IPv4 アドレス <ip_address> はドット記法で,マスク長 <len> は 0 ~ 32:10 進数で指
定します。また,<ip_address> の <len> 範囲外のビットは 0 としてください。
ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen> }
集約元の対象/非対象とする IPv6 経路情報の宛先アドレスを指定します。
471
18. proto isis【OP-ISIS】
any:
すべての IPv6 経路情報を対象とします。
default:
IPv6 デフォルト経路の経路情報を対象とします。
<ipv6_prefix>/<prefixlen>:
IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> とプレフィックス長 <prefixlen> で示されるネットワークで包
含される経路情報を対象とします。IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> はコロン記法で,プレ
フィックス長 <prefixlen> は 0 ~ 128:10 進数で指定します。
{ exact | refines | between <len1> <len2> }
経路情報の宛先アドレスのオプションについて設定します。
exact:
マスクおよびプレフィックスと,指定したマスクおよびプレフィックスが同一である経路情報を
対象とします。
refines:
マスクおよびプレフィックスが,指定したマスクおよびプレフィックスより長い経路情報を対象
とします。
between <len1> <len2>:
マスクおよびプレフィックスが,指定した範囲にある経路情報を対象とします。<len1>,<len2>
は IPv4 の場合は 1 ~ 32(10 進数)の範囲で指定します。また,マスク長(<len>)≦ <len1> ≦
<len2> の条件を満たしてください。IPv6 の場合は 1 ~ 128(10 進数)の範囲で指定します。ま
た,プレフィックス長(<prefixlen>)≦ <len1> ≦ <len2> の条件を満たしてください。
{ restrict | distance <distance3> }
restrict:
本コマンドで指定されたアドレスを持つ経路情報を集約元経路の対象としないことを指定しま
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
本コマンドで指定されたアドレスを持つ経路情報を集約元経路の対象とします。
2. 値の設定範囲
なし
distance <distance3>:
集約経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
distance<distace2> パラメータで指定された値です。
2. 値の設定範囲
<distance3> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示
します。
[関連コマンド]
router aggregate
distance
router isis
apply
472
18. proto isis【OP-ISIS】
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. フィルタリング条件に複数一致する場合は先に指定されたフィルタリング条件に従います。
3. proto isis コマンドは設定順序に意味を持つため,投入順に保存および表示されます。
また,
• proto isis restrict
• proto isis distance <distance2> ~
• proto isis level-1 metric-type external restrict
• proto isis level-1 metric-type external distance <distance2> ~
• proto isis level-1 metirc-type external ~ ( 上記 restrict/distance 設定以外 )
• proto isis level-1 metric-type internal restrict
• proto isis level-1 metric-type internal distance <distance2> ~
• proto isis level-1 metirc-type internal ~ ( 上記 restrict/distance 設定以外 )
• proto isis level-1 route-type external restrict
• proto isis level-1 route-type external distance <distance2> ~
• proto isis level-1 route-type external ~ ( 上記 restrict/distance 設定以外 )
• proto isis level-1 route-type internal restrict
• proto isis level-1 route-type internal distance <distance2> ~
• proto isis level-1 route-type internal ~ ( 上記 restrict/distance 設定以外 )
• proto isis level-1 restrict
• proto isis level-1 distance <distance2> ~
• proto isis level-1 ~ ( 上記 metric-type/route-type/restrict/distance 設定以外 )
• proto isis level-2 metric-type external restrict
• proto isis level-2 metric-type external distance <distance2> ~
• proto isis level-2 metirc-type external ~ ( 上記 restrict/distance 設定以外 )
• proto isis level-2 metric-type internal restrict
• proto isis level-2 metric-type internal distance <distance2> ~
• proto isis level-2 metirc-type internal ~ ( 上記 restrict/distance 設定以外 )
• proto isis level-2 route-type external restrict
• proto isis level-2 route-type external distance <distance2> ~
• proto isis level-2 route-type external ~ ( 上記 restrict/distance 設定以外 )
• proto isis level-2 route-type internal restrict
• proto isis level-2 route-type internal distance <distance2> ~
• proto isis level-2 route-type internal ~ ( 上記 restrict/distance 設定以外 )
• proto isis level-2 restrict
• proto isis level-2 distance <distance2> ~
• proto isis level-2 ~ ( 上記 metric-type/route-type/restrict/distance 設定以外 )
• proto isis metric-type external restrict
• proto isis metric-type external distance <distance2> ~
• proto isis metric-type external ~ ( 上記 restrict/distance 設定以外 )
• proto isis metric-type internal restrict
• proto isis metric-type internal distance <distance2> ~
• proto isis metric-type internal ~ ( 上記 restrict/distance 設定以外 )
• proto isis route-type external restrict
473
18. proto isis【OP-ISIS】
• proto isis route-type external distance <distance2> ~
• proto isis route-type external ~ ( 上記 restrict/distance 設定以外 )
• proto isis route-type internal restrict
• proto isis route-type internal distance <distance2> ~
• proto isis route-type internal ~ ( 上記 restrict/distance 設定以外 )
• proto isis ~ ( 上記設定以外 )
は,IS-IS 経路情報を対象とする集約元経路の設定ですが,動作上,別々の設定として扱われます。
474
18. proto aggregate
proto aggregate
集約元経路情報として,集約経路を指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-aggregate-* => なし
conf-ipv6-aggregate-* => なし
[入力形式]
情報の設定
IPv4 ルーティング
proto aggregate { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ip { any | default | <ip_address>/<len> [{ exact |
refines | between <len1> <len2> }]}} [{ restrict | distance <distance3> }]]}
IPv6 ルーティング
proto aggregate { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen>
[{ exact | refines | between <len1> <len2> }]}} [{ restrict | distance <distance3> }]]}
情報の削除
IPv4 ルーティング
no proto aggregate { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ip { any | default | <ip_address>/<len> [{ exact
| refines | between }]}} [{ restrict | distance }]]}
IPv6 ルーティング
no proto aggregate { [restrict] | [distance <distance2>] [{ any | ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen>
[{ exact | refines | between }]}} [{ restrict | distance }]]}
[パラメータ]
restrict
集約経路 (proto aggregate) を集約元経路の対象としないことを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
集約経路 (proto aggregate) を集約元経路の対象とします。
distance <distance2>
集約経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
distance コマンドで指定された値です。
2. 値の設定範囲
<distance2> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
any
すべての経路情報を対象とします。
ip { any | default | <ip_address>/<len> }
集約元の対象/非対象とする IPv4 経路情報の宛先アドレスを指定します。
any:
すべての IPv4 経路情報を対象とします。
default:
475
18. proto aggregate
IPv4 デフォルト経路の経路情報を対象とします。
<ip_address>/<len>:
IPv4 アドレス <ip_address> とマスク長 <len> で示されるネットワークで包含される経路情報を対
象とします。IPv4 アドレス <ip_address> はドット記法で,マスク長 <len> は 0 ~ 32:10 進数で指
定します。また,<ip_address> の <len> 範囲外のビットは 0 としてください。
ipv6 { any | default | <ipv6_prefix>/<prefixlen> }
集約元の対象/非対象とする IPv6 経路情報の宛先アドレスを指定します。
any:
すべての IPv6 経路情報を対象とします。
default:
IPv6 デフォルト経路の経路情報を対象とします。
<ipv6_prefix>/<prefixlen>:
IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> とプレフィックス長 <prefixlen> で示されるネットワークで包
含される経路情報を対象とします。IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> はコロン記法で,プレ
フィックス長 <prefixlen> は 0 ~ 128:10 進数で指定します。
{ exact | refines | between <len1> <len2> }
経路情報の宛先アドレスのオプションについて設定します。
exact:
マスクおよびプレフィックスと,指定したマスクおよびプレフィックスが同一である経路情報を
対象とします。
refines:
マスクおよびプレフィックスが,指定したマスクおよびプレフィックスより長い経路情報を対象
とします。
between <len1> <len2>:
マスクおよびプレフィックスが,指定した範囲にある経路情報を対象とします。<len1>,<len2>
は IPv4 の場合は 1 ~ 32(10 進数)の範囲で指定します。また,マスク長(<len>)≦ <len1> ≦
<len2> の条件を満たしてください。IPv6 の場合は 1 ~ 128(10 進数)の範囲で指定します。ま
た,プレフィックス長(<prefixlen>)≦ <len1> ≦ <len2> の条件を満たしてください。
{ restrict | distance <distance3> }
restrict:
本コマンドで指定されたアドレスを持つ経路情報を集約元経路の対象としないことを指定しま
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
本コマンドで指定されたアドレスを持つ経路情報を集約元経路の対象とします。
2. 値の設定範囲
なし
distance <distance3>:
集約経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
distance<distace2> パラメータで指定された値です。
2. 値の設定範囲
<distance3> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示
します。
476
18. proto aggregate
[関連コマンド]
router aggregate
distance
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. フィルタリング条件に複数一致する場合は先に指定されたフィルタリング条件に従います。
3. proto aggregate コマンドは設定順序に意味を持つため,投入順に保存および表示されます。
また,
• proto aggregate restrict
• proto aggregate distance <distance2> ~
• proto aggregate ~ ( 上記設定以外 )
は,集約経路情報を対象とする集約元経路の設定ですが,動作上,別々の設定として扱われます。
477
18. route-trace
route-trace
ユニキャストルーティングプログラムは,送受信されるルーティングパケットや内部イベント情報などを
収集する内部トレース機能を持っています。経路トレース制御(route-trace)コマンドは,ユニキャスト
ルーティングプログラムが収集する内部トレース情報を制御します。
なお,削除時にパラメータを省略するとルーティングトレース情報関連コンフィグレーションの一括削除
を行います。
本コマンドは IPv4,IPv6 共用コマンドです。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
route-trace {{{ global | rip | ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)】| bgp【OP-BGP】| ipv6-rip | ipv6-ospf
【OP-OSPF(IP8800/S300)】| ipv6-bgp【OP-BGP】} {activate | inactivate} [detail]} | {common { activate |
inactivate }}}
情報の削除
no route-trace {{{global | rip | ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)】| bgp【OP-BGP】| ipv6-rip | ipv6-ospf
【OP-OSPF(IP8800/S300)】| ipv6-bgp【OP-BGP】} [{ activate | inactivate } detail]} | common }
ルーティングトレース情報関連コンフィグレーションの一括削除
no route-trace
[パラメータ]
{ global | rip | ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)】| bgp【OP-BGP】| ipv6-rip | ipv6-ospf【OP-OSPF(IP8800/
S300)】| ipv6-bgp【OP-BGP】}
トレース制御対象を指定します。大別してグローバル指定と個別指定から構成されます。グローバル
指定(global)はユニキャストルーティングプログラムの共通部,および全プロトコル(RIP,OSPF
【OP-OSPF(IP8800/S300)】,BGP【OP-BGP】,RIPng,OSPFv3【OP-OSPF(IP8800/S300)】,BGP4+
【OP-BGP】)を対象とします。個別指定(global,rip,ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)】,bgp
【OP-BGP】,ipv6-rip,ipv6-ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)】,ipv6-bgp【OP-BGP】)は共通部,または
指定されたプロトコルを対象とします。グローバル指定,および個別指定が共に指定された場合,個
別指定を優先します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
本パラメータは次の形式で指定できます。
{ global | rip | ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)】 | bgp【OP-BGP】 }(IPv4)
{ global | ipv6-rip | ipv6-ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)】 | ipv6-bgp【OP-BGP】 }
(IPv6)
{ activate | inactivate }
指定トレース対象のトレースを収集するかしないかを指定します。activate 指定時はトレース情報を収
集します。inactivate 指定時はトレース情報を収集しません。
478
18. route-trace
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
activate,または inactivate
detail
詳細情報を収集することを指定します。本パラメータは,global,rip,ospf【OP-OSPF(IP8800/
S300)】,bgp【OP-BGP】,ipv6-rip,ipv6-ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)】,ipv6-bgp【OP-BGP】を指
定時だけ有効です。
1. 本パラメータ省略時の初期値
詳細情報を収集しません。
2. 値の設定範囲
なし
common { activate | inactivate }
common をトレース制御対象に指定し,トレースを収集するかしないかを指定します。activate 指定時
はトレース情報を収集します。inactivate 指定時はトレース情報を収集しません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
activate,または inactivate
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドでトレース制御を行っていない場合,「route-trace global activate detail」が投入された状態と
同様になります。
479
18. no router common
no router common
ルーティング共通情報関連コンフィグレーションの一括削除を行います。
削除対象コマンドを以下に示します。
routing-options,router-id,router autonomous-system【OP-BGP】,ipv6 router autonomous-system【OP-BGP】
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
ルーティング共通情報関連コンフィグレーションの一括削除
no router common
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
ルーティングプロトコルで使用されているときは,削除できない場合があります。
コンフィグレーションの一括削除時は,各削除対象コマンドの注意事項を参照してください。
480
19
RIP/RIPng 情報
ここでは,RIP/RIPng に関する情報を定義するコンフィグレーションコマン
ドと,パラメータを説明します。
router rip(RIP)
ipv6 router rip(RIPng)
enable(RIP/RIPng)
broadcast(RIP)
distance(RIP/RIPng)
default-metric(RIP/RIPng)
tag(RIPng)
need-hold(RIP)
update-time(RIP/RIPng)
aging-time(RIP/RIPng)
hold-count(RIP/RIPng)
inherit-metric(RIP/RIPng)
neighbor(RIP)
trusted-gateways(RIP)
fast-reroute generate-secondary-route(RIP/RIPng)
generate-secondary-route(RIP/RIPng)
network(RIP/RIPng)
metric-offset(RIP/RIPng)
version(RIP)
481
19. router rip(RIP)
router rip(RIP)
RIP モードに遷移し,ルーティング・プロトコル RIP に関する動作情報を設定します。本コマンドは IPv4
専用コマンドです。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-ip-rip
[入力形式]
情報の設定
router rip
情報の削除
no router rip
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
482
19. ipv6 router rip(RIPng)
ipv6 router rip(RIPng)
IPv6 RIP モードに遷移し,ルーティング・プロトコル RIPng に関する動作情報を設定します。本コマンド
は IPv6 専用コマンドです。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-ipv6-rip
[入力形式]
情報の設定
ipv6 router rip
情報の削除
no ipv6 router rip
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
483
19. enable(RIP/RIPng)
enable(RIP/RIPng)
RIP/RIPng を使用するかしないかを指定します。
本コマンドを省略した場合,enable として動作します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-rip => なし
conf-ipv6-rip => なし
[入力形式]
RIP/RIPng を使用する設定
enable
RIP/RIPng を使用しない設定
no enable
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
router rip
ipv6 router rip
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
484
19. broadcast(RIP)
broadcast(RIP)
動作中のインタフェースが一つのときも RIP パケットを送信したい場合に,本コマンドを指定します。
本コマンドを省略すると,動作中のインタフェースが一つしかない場合,RIP パケットを送信しません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-rip => なし
[入力形式]
RIP パケットを送信する設定
broadcast
RIP パケットを送信しない設定
no broadcast
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
router rip
network
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
485
19. distance(RIP/RIPng)
distance(RIP/RIPng)
RIP/RIPng で学習した経路情報のディスタンス値を設定します。filter-interface コマンドで指定するディス
タンス値が本コマンドより優先します。
本コマンドを省略した場合,ディスタンス値として 100 を適用します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-rip => なし
conf-ipv6-rip => なし
[入力形式]
ディスタンス値の設定
distance <distance>
ディスタンス値の削除
no distance
[パラメータ]
<distance>
RIP/RIPng で学習した経路情報のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
[関連コマンド]
router rip
ipv6 router rip
filter-interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
486
19. default-metric(RIP/RIPng)
default-metric(RIP/RIPng)
他のプロトコルで学習した経路情報を RIP/RIPng で広告する場合のメトリック値を指定します。
redistribute-interface コマンドで設定したメトリック値が本コマンドより優先します。
本コマンドを省略した場合,広告メトリック値として 16 を適用します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-rip => なし
conf-ipv6-rip => なし
[入力形式]
メトリック値の設定
default-metric <metric>
メトリック値の削除
no default-metric
[パラメータ]
<metric>
他のプロトコルで学習した経路情報を RIP/RIPng で広告する場合のメトリック値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<metric> に 1 ~ 16(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
router rip
ipv6 router rip
redistribute-interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
487
19. tag(RIPng)
tag(RIPng)
BGP4+ などの EGP で学習した外部経路を RIPng で広告する場合に,RIPng のパケットにエンコードして広
告する tag 値を指定します。
本コマンドを省略した場合,tag 値として 0 を適用します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-rip => なし
[入力形式]
tag 値の設定
tag {as | <tag>}
tag 値の削除
no tag
[パラメータ]
{as | <tag>}
BGP4+ などの EGP で学習した外部経路を RIPng で広告する場合に,RIPng のパケットにエンコードし
て広告する tag 値を指定します。as を指定すると外部経路の AS Path の先頭の AS 番号を tag にエン
コードしてその経路を広告します。また,<tag> を指定すると <tag> で示された値をエンコードして広
告します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
as,または <tag> を指定します。<tag> には 1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
ipv6 router rip
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
488
19. need-hold(RIP)
need-hold(RIP)
ホールドダウン中に新しい経路を学習しても,ホールドダウンが完了するまで新しい経路に切り替えない
ことを指定します。
本コマンドを省略すると,ホールドダウン中に新しい経路を学習した場合,新しい経路に切り替えます。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-rip => なし
[入力形式]
経路を切り替えない設定
need-hold
経路を切り替える設定
no need-hold
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
router rip
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
489
19. update-time(RIP/RIPng)
update-time(RIP/RIPng)
周期広告タイマ値を指定します。
RIPng の場合,周期広告タイマはジッタ制御によって指定値の± 50% の範囲で動的に変動します。
本コマンドを省略した場合,周期広告タイマとして 30 秒を適用します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-rip => なし
conf-ipv6-rip => なし
[入力形式]
周期広告タイマ値の設定
update-time <seconds>
周期広告タイマ値の削除
no update-time
[パラメータ]
<seconds>
周期広告タイマ値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 60(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
router rip
ipv6 router rip
aging-time
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 周期広告時間(update-time),エージング時間(aging-time)を設定する場合は,次に示す条件内で指定
してください。なお,周期広告時間は各条件(条件 1,および条件 2)を共に満たす必要があります。
【周期広告時間】
条件 1:周期広告時間 ≧ 0.0003 ×隣接ルータ数×最大経路エントリ数
条件 2:周期広告時間 ≧ ( 200 ×最大経路エントリ数 ) ÷ 最低回線速度
【エージング時間】
エージング時間 ≧ 3 ×対向装置の周期広告時間
周期広告時間の算出例を次に示します。
【周期広告時間の算出例】
490
19. update-time(RIP/RIPng)
隣接ルータ数 50,最低回線速度 64kbit/s(8000 バイト/秒),最大経路エントリ数 1000 時の最低周
期広告時間の例を次に示します。
条件 1:周期広告時間
≧ 0.0003 ×隣接ルータ数×最大経路エントリ数
≧ 0.0003 × 50 × 1000
≧ 15(秒)
条件 2:周期広告時間
≧ ( 200 ×最大経路エントリ数 ) ÷ 最低回線速度
≧ ( 200 × 1000 ) ÷ 8000
≧ 25(秒)
上記条件 1,2 から,最低周期広告時間は,条件 1,条件 2 を共に満たす 25(秒)となります。
491
19. aging-time(RIP/RIPng)
aging-time(RIP/RIPng)
エージングタイマ値を指定します。
本コマンドを省略した場合,エージングタイマとして 180 秒を適用します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-rip => なし
conf-ipv6-rip => なし
[入力形式]
エージングタイマ値の設定
aging-time <seconds>
エージングタイマ値の削除
no aging-time
[パラメータ]
<seconds>
エージングタイマ値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 360(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
router rip
ipv6 router rip
update-time
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 周期広告時間(update-time),エージング時間(aging-time)を設定する場合は,次に示す条件内で指定
してください。なお,周期広告時間は各条件(条件 1,および条件 2)を共に満たす必要があります。
【周期広告時間】
条件 1:周期広告時間 ≧ 0.0003 ×隣接ルータ数×最大経路エントリ数
条件 2:周期広告時間 ≧ ( 200 ×最大経路エントリ数 ) ÷ 最低回線速度
【エージング時間】
エージング時間 ≧ 3 ×対向装置の周期広告時間
周期広告時間の算出例を次に示します。
【周期広告時間の算出例】
隣接ルータ数 50,最低回線速度 64kbit/s(8000 バイト/秒),最大経路エントリ数 1000 時の最低周
期広告時間の例を次に示します。
492
19. aging-time(RIP/RIPng)
条件 1:周期広告時間
≧ 0.0003 ×隣接ルータ数×最大経路エントリ数
≧ 0.0003 × 50 × 1000
≧ 15(秒)
条件 2:周期広告時間
≧ ( 200 ×最大経路エントリ数 ) ÷ 最低回線速度
≧ ( 200 × 1000 ) ÷ 8000
≧ 25(秒)
上記条件 1,2 から,最低周期広告時間は,条件 1,条件 2 を共に満たす 25(秒)となります。
493
19. hold-count(RIP/RIPng)
hold-count(RIP/RIPng)
ホールドダウン広告(メトリック 16 の広告)を行う回数を設定します。ホールドダウンタイマ値は,本
ホールドダウン広告回数と周期広告タイマの積となります。
本コマンドを省略した場合,ホールドダウン広告回数として 4 回を適用します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-rip => なし
conf-ipv6-rip => なし
[入力形式]
ホールドダウン広告の回数の設定
hold-count <count>
ホールドダウン広告の回数の削除
no hold-count
[パラメータ]
<count>
ホールドダウン広告(メトリック 16 の広告)を行う回数を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<count> に 1 ~ 8(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
router rip
ipv6 router rip
update-time
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
494
19. inherit-metric(RIP/RIPng)
inherit-metric(RIP/RIPng)
他のルーティング・プロトコルの経路情報を RIP/RIPng で広告する際,メトリック値を引き継ぐことを指
定します。
本コマンドを省略すると,メトリック値を引き継ぎません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-rip => なし
conf-ipv6-rip => なし
[入力形式]
情報の設定
inherit-metric
情報の削除
no inherit-metric
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
router rip
ipv6 router rip
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
495
19. neighbor(RIP)
neighbor(RIP)
RIP パケットを送信する相手ゲートウェイを指定します。
本コマンドを省略した場合,相手ゲートウェイを指定しません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-rip => なし
[入力形式]
相手ゲートウェイの設定
neighbor <gateway>...
相手ゲートウェイの削除
no neighbor [<gateway>...]
[パラメータ]
<gateway>...
RIP パケットを送信する相手ゲートウェイを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<gateway> に IPv4 アドレス(ドット記法,または,ホスト名称)を指定します。複数の IPv4 アド
レスを指定できます。また,複数行に分けて指定できます。ただし,同一のアドレスを重複して指
定できません。
相手ゲートウェイに対するパケット送信(ブロードキャスト型インタフェース)について次に示しま
す。
1
network コマンドが一つも無し
全インタフェースに対してブロードキャストで送信,<gateway> のある
ネットワークへブロードキャストとユニキャストの両方で送信するため,
<gateway> 以外のゲートウェイに対しても送信する。
2
<gateway> が属する network に passive,
active,advertise-only 指定無し
該当ネットワークへブロードキャストとユニキャストの両方で送信する
ため,<gateway> 以外のゲートウェイに対しても送信する。
3
<gateway> が属する network に active,
advertise-only 指定あり
ブロードキャストとユニキャストの両方で送信するため,<gateway> 以外
のゲートウェイに対しても送信する。
4
<gateway> が属する network に passive,
inactive 指定あり
ユニキャストで送信するため <gateway> に対してだけ送信する。
[関連コマンド]
router rip
network
trusted-gateways
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
496
19. trusted-gateways(RIP)
trusted-gateways(RIP)
RIP パケットを受信する相手ゲートウェイ(RIP パケットの送信元)を指定します。
本コマンドを省略した場合,相手ゲートウェイを指定しません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-rip => なし
[入力形式]
相手ゲートウェイの設定
trusted-gateways <gateway>...
相手ゲートウェイの削除
no trusted-gateways [<gateway>...]
[パラメータ]
<gateway>...
RIP パケットを受信する相手ゲートウェイを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<gateway> に IPv4 アドレス(ドット記法,または,ホスト名称)を指定します。複数の IPv4 アド
レスを指定できます。また,複数行に分けて指定できます。ただし,同一のアドレスを重複して指
定できません。
相手ゲートウェイからのパケット受信について次に示します。
1
network コマンド指定無し
当該ゲートウェイからのパケット受信だけ有効
2
<gateway> が属する network に passive,active,advertise-only 指
定無し
当該ゲートウェイからのパケット受信だけ有効
3
<gateway> が属する network に passive,active 指定あり
当該ゲートウェイからのパケット受信だけ有効
4
<gateway> が属する network に advertise-only,inactive 指定あり
すべてのゲートウェイからのパケット受信は無効
[関連コマンド]
router rip
network
neighbor
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
497
19. fast-reroute generate-secondary-route(RIP/RIPng)
fast-reroute generate-secondary-route(RIP/RIPng)
高速経路切替機能で使用する第 2 優先経路をルーティングテーブルに登録します。
routing-options コマンドの fast-reroute パラメータが設定されていない場合は,第 2 優先経路の登録は行いま
せん。
本コマンドを省略すると,第 2 優先経路情報をルーティングテーブルに登録しません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-rip => なし
conf-ipv6-rip => なし
[入力形式]
第 2 優先経路の登録
fast-reroute generate-secondary-route
第 2 優先経路の削除
no fast-reroute generate-secondary-route
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
router rip
ipv6 router rip
routing-options
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを設定する場合は generate-secondary-route(RIP/RIPng) コマンドが設定されていないことを確
認してください。
498
19. generate-secondary-route(RIP/RIPng)
generate-secondary-route(RIP/RIPng)
第 2 優先経路をルーティングテーブルに登録します。
本コマンドを省略すると,第 2 優先経路情報をルーティングテーブルに登録しません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-rip => なし
conf-ipv6-rip => なし
[入力形式]
第 2 優先経路の登録
generate-secondary-route
第 2 優先経路の削除
no generate-secondary-route
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
router rip
ipv6 router rip
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを設定する場合は,routing-options コマンドの fast-reroute パラメータもしくは fast-reroute
generate-secondary-route(RIP/RIPng) コマンドが設定されていないことを確認してください。
499
19. network(RIP/RIPng)
network(RIP/RIPng)
該当インタフェースから受信した RIP/RIPng パケットの経路情報を使用するかしないかを指定します。ま
た,該当インタフェースから RIP/RIPng パケットで経路情報を送信するかしないかを指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-rip => なし
conf-ipv6-rip => なし
[入力形式]
インタフェース情報の設定
RIP
network { passive | active | advertise-only | inactive } interface
{{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
RIPng
network { passive | active | advertise-only | inactive } interface {<interface_name> | all}
インタフェース情報の削除
RIP
no network { passive | active | advertise-only | inactive } interface
{{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
RIPng
no network { passive | active | advertise-only | inactive } interface {<interface_name> | all}
[パラメータ]
{ passive | active | advertise-only | inactive }
該当インタフェースから受信した RIP/RIPng パケットの経路情報を使用するかしないかを指定します。
また,該当インタフェースから RIP/RIPng パケットで経路情報を送信するかしないかを指定します。
passive:
指定したインタフェースから受信した RIP/RIPng の経路情報を経路選択に使用します。また,他
のルータに経路情報を通知したくない場合(例えば,相手ルータがスタティックルーティングを
使用している等)に指定します。
active:
指定したインタフェースから受信した RIP/RIPng の経路情報を経路選択に使用します。また,指
定したインタフェースから RIP/RIPng パケットで経路情報を送信します。
advertise-only:
指定したインタフェースから受信した RIP/RIPng の経路情報を経路選択に使用しません。また,
指定したインタフェースから RIP/RIPng パケットで経路情報を送信します。
inactive:
指定したインタフェースから受信した RIP/RIPng の経路情報を経路選択に使用しません。また,
指定したインタフェースから RIP/RIPng パケットで経路情報を送信しません。
interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }(RIP の場合)
動作情報を設定するインタフェースの IP アドレスを指定します。該当インタフェースがブロードキャ
スト型(イーサネット)の場合は,該当インタフェースの IP アドレスを設定します。ポイント-ポイ
ント型の場合は,該当インタフェースに接続する相手装置のインタフェースの IP アドレスを設定しま
500
19. network(RIP/RIPng)
す。
「情報の削除」で本パラメータを指定した場合,当該インタフェース情報に複数の IP アドレスが指定
されている場合は,指定 IP アドレスを削除します。また,当該インタフェース情報に一つの IP アド
レスしか指定されていない場合は,当該インタフェース情報を削除します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
全インタフェースを示す all または個別のインタフェースを示す IP アドレス(ドット記法,インタ
フェース名称,または最大 15 文字のホスト名称)を指定します。本パラメータでは,複数の IP ア
ドレスを指定できます。ただし,設定済みの IP アドレスを重複して指定しないでください。
interface {<interface_name> | all}(RIPng の場合)
動作情報を設定するインタフェースのインタフェース名を指定します。
「情報の削除」で本パラメータを指定した場合,当該インタフェース情報に複数のインタフェース名が
指定されている場合は,指定インタフェース名を削除します。また,当該インタフェース情報に一つ
のインタフェース名しか指定されていない場合は,当該インタフェース情報を削除します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
全インタフェースを示す all または個別のインタフェースを示すインタフェース名を指定します。
[関連コマンド]
router rip
ipv6 router rip
metric-offset
version
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. network コマンドでインタフェース情報を設定した場合,RIP/RIPng パケットの送信対象はインタ
フェース情報を設定したインタフェースだけとなります。インタフェース情報を指定していないインタ
フェースでは RIP/RIPng パケットの送受信は行いませんので注意してください。
項番
network コマンドによるインタ
フェース情報の設定
RIP/RIPng パケット送信
RIP/RIPng パケット受信
-
当該インタ
フェース
1
設定なし
-
あり
(全インタフェース)
なし
(全インタフェース)
2
設定あり
設定あり
設定条件に従う
(当該インタフェース)
設定条件に従う
(当該インタフェース)
設定なし
なし
(当該インタフェース)
なし
(当該インタフェース)
3
3. network コマンドのインタフェース指定で all および個別の IP アドレスを共に指定した場合,当該イン
501
19. network(RIP/RIPng)
タフェースに対しては個別指定の情報が優先されます。また,個別指定で同一インタフェースを重複し
て指定できません。
502
19. metric-offset(RIP/RIPng)
metric-offset(RIP/RIPng)
該当インタフェースから RIP/RIPng パケットで受信した経路情報のメトリック値に加算する値,該当イン
タフェースから RIP/RIPng パケットで経路情報を送信する際に,メトリック値に加算する値を指定します。
interface all による metric-offset の指定がある場合に,本コマンドを省略した際は,interface all による指定
値が適用されます。interface all による metric-offset の指定がない場合に,本コマンドを省略した際は,受
信時の加算値として 1,送信時の加算値として 0 が適用されます。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-rip => なし
conf-ipv6-rip => なし
[入力形式]
インタフェース情報の設定
RIP
metric-offset <metric> {in | out} interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
RIPng
metric-offset <metric> {in | out} interface {<interface_name> | all}
インタフェース情報の削除
RIP
no metric-offset {in | out} interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
RIPng
no metric-offset {in | out} interface {<interface_name> | all}
[パラメータ]
<metric> in
該当インタフェースから RIP/RIPng パケットで受信した経路情報のメトリック値に加算する値を指定
します。経路選択の計算は,本パラメータで設定した値を加算した後に行います。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
RIP:<metric> に 0 ~ 16(10 進数)を指定します。
RIPng:<metric> に 1 ~ 16(10 進数)を指定します。
<metric> out
該当インタフェースから RIP/RIPng パケットで経路情報を送信する際に,メトリック値に加算する値
を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<metric> に 1 ~ 16(10 進数)を指定します。
interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }(RIP の場合)
動作情報を設定するインタフェースの IP アドレスを指定します。該当インタフェースがブロードキャ
スト型(イーサネット)の場合は,該当インタフェースの IP アドレスを設定します。ポイント-ポイ
ント型の場合は,該当インタフェースに接続する相手装置のインタフェースの IP アドレスを設定しま
503
19. metric-offset(RIP/RIPng)
す。
「情報の削除」で本パラメータを指定した場合,当該インタフェース情報に複数の IP アドレスが指定
されている場合は,指定 IP アドレスを削除します。また,当該インタフェース情報に一つの IP アド
レスしか指定されていない場合は,当該インタフェース情報を削除します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
全インタフェースを示す all または個別のインタフェースを示す IP アドレス(ドット記法,インタ
フェース名称,または最大 15 文字のホスト名称)を指定します。本パラメータでは,複数の IP ア
ドレスを指定できます。ただし,設定済みの IP アドレスを重複して指定しないでください。
interface {<interface_name> | all}(RIPng の場合)
動作情報を設定するインタフェースのインタフェース名を指定します。
「情報の削除」で本パラメータを指定した場合,当該インタフェース情報に複数のインタフェース名が
指定されている場合は,指定インタフェース名を削除します。また,当該インタフェース情報に一つ
のインタフェース名しか指定されていない場合は,当該インタフェース情報を削除します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
全インタフェースを示す all または個別のインタフェースを示すインタフェース名を指定します。
[関連コマンド]
router rip
ipv6 router rip
network
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. metric-offset コマンドのインタフェース指定で all および個別の IP アドレスを共に指定した場合,当該
インタフェースに対しては個別指定の情報が優先されます。また,個別指定で同一インタフェースを重
複して指定できません。
504
19. version(RIP)
version(RIP)
RIP のバージョンとメッセージ送信先の IP アドレスの種類を設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-rip => なし
[入力形式]
インタフェース情報の設定
version {1|2 [multicast|broadcast]} interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
インタフェース情報の削除
no version {1|2 [multicast|broadcast]} interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
[パラメータ]
{1|2 [multicast|broadcast]}
該当インタフェースで使用する RIP のバージョンとメッセージ送信先の IP アドレスの種類を指定しま
す。本パラメータの指定値によって使用する RIP のバージョンと送信先 IP アドレスの種類を下表に示
します。
項番
設定値
送信先 IP アドレスの種類
バージョン
1
version コマンド省略時
2
version 1
1
ブロードキャスト
3
version 2
2
マルチキャスト
4
version 2 broadcast
2
ブロードキャスト
5
version 2 multicast
2
マルチキャスト
1※
ブロードキャスト※
注
「version2 broadcast」指定は,RIP-1 の経路広告条件に合う経路を RIP-2 のメッセージ・フォーマットで広告します。
RIP-2 のメッセージをブロードキャスト送信するための指定ではないことに注意してください。
注※
interface all による version 指定がある場合は,当指定値が適用されます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
バージョンは 1 または 2 です。バージョン 2 を指定した場合,multicast または broadcast を指定で
きます。
interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
動作情報を設定するインタフェースの IP アドレスを指定します。該当インタフェースがブロードキャ
スト型(イーサネット)の場合は,該当インタフェースの IP アドレスを設定します。ポイント-ポイ
ント型の場合は,該当インタフェースに接続する相手装置のインタフェースの IP アドレスを設定しま
す。
「情報の削除」で本パラメータを指定した場合,当該インタフェース情報に複数の IP アドレスが指定
されている場合は,指定 IP アドレスを削除します。また,当該インタフェース情報に一つの IP アド
レスしか指定されていない場合は,当該インタフェース情報を削除します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
505
19. version(RIP)
省略できません。
2. 値の設定範囲
全インタフェースを示す all または個別のインタフェースを示す IP アドレス(ドット記法,インタ
フェース名称,または最大 15 文字のホスト名称)を指定します。本パラメータでは,複数の IP ア
ドレスを指定できます。ただし,設定済みの IP アドレスを重複して指定しないでください。
[関連コマンド]
router rip
network
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. version コマンドのインタフェース指定で all および個別の IP アドレスを共に指定した場合,当該インタ
フェースに対しては個別指定の情報が優先されます。また,個別指定で同一インタフェースを重複して
指定できません。
506
20
OSPF/OSPFv3 情報
ここでは,OSPF/OSPFv3 に関する情報を定義するコンフィグレーションコマ
ンドと,パラメータを説明します。
router-id
router ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)】
ipv6 router ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)】
enable(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
multi-path(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
areaid-format(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
spf-delay(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
spf-interval(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
graceful-restart mode(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
graceful-restart restart-time(OSPF/OSPFv3)【IP8800/S400】
stub-router(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
default distance(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
default distance intra-area(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
default distance inter-area(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
default ase-type(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
default cost(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
default tag(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
default inherit-metric(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
default suppress-forwarding-address(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
area(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
network area(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
cost(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
507
priority(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
retransmit-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
transit-delay(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
hello-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
dead-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
authentication simple(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
authentication md5(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
poll-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
routers(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
virtual-link(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
virtual-link-authentication(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
area(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
network area(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
cost(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
priority(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
retransmit-interval(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
transit-delay(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
hello-interval(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
dead-interval(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
instance-id(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
virtual-link(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
508
20. router-id
router-id
自ルータのルータ識別子を設定します。OSPF,OSPFv3 を使用する場合は必ず設定してください。本コマ
ンドは IPv4,IPv6 共用コマンドです。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
router-id { <ip_address> | <hostname> }
情報の削除
no router-id
[パラメータ]
{ <ip_address> | <hostname> }
OSPF,OSPFv3 が使用する自ルータのルータ識別子を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
IPv4 アドレス(ドット記法,またはホスト名称)を指定します。
[関連コマンド]
router ospf
ipv6 router ospf
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. OSPF,OSPFv3 では各ルータのルータ ID とネットワークアドレスを使用してネットワーク構成を学習
し経路計算を行います。そのためルータ ID に不正(異なるルータに同じルータ ID を設定する)があ
るとネットワーク構成を正しく学習できません。したがって,一定のルールに沿ったルータ ID の設定
を推奨します(「解説書 Vol.1,12.5.12 OSPF 使用時の注意事項」を参照してください)。
3. 本コマンドを使用し自ルータ ID を変更した場合,OSPF および OSPFv3 ではすべての隣接ルータとの隣
接関係がいったん切断されます。
4. OSPF,OSPFv3,BGP4,BGP4+ のどれかが設定された状態で no router-id を実行すると,ルータ識別子
が未設定であることを注意するエラーメッセージが出力されます。router-id を削除する場合は,関連す
るルーティングプロトコルのコンフィグレーションをすべて削除してから no router-id を実行してくだ
さい。
509
20. router ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
router ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)】
OSPF モードに遷移し,ルーティング・プロトコル OSPF に関する動作情報を設定します。
なお,all パラメータ指定をした場合は OSPF 情報関連コンフィグレーションの一括削除を行います。この
ときの削除対象コマンドは,OSPF モード内の全コマンドとなります。
本コマンドは IPv4 専用コマンドです。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-ip-ospf-<domain_no>
[入力形式]
情報の設定
router ospf [<domain_no>]
情報の削除
no router ospf [<domain_no>|all]
[パラメータ]
<domain_no>
OSPF ドメイン番号を指定します。
1. 本パラメータ省略時
1
2. 値の設定範囲
<domain_no> に 1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
all
すべてのドメイン番号を指定します。本パラメータは削除時のみ指定可能です。
[関連コマンド]
routing-options,router-id,apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
510
20. ipv6 router ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
ipv6 router ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)】
IPv6 OSPF モードに遷移し,ルーティング・プロトコル OSPFv3 に関する動作情報を設定します。
なお,all パラメータ指定をした場合は OSPFv3 情報関連コンフィグレーションの一括削除を行います。こ
のときの削除対象コマンドは,IPv6 OSPF モード内の全コマンドとなります。
本コマンドは IPv6 専用コマンドです。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-ipv6-ospf-<domain_no>
[入力形式]
情報の設定
ipv6 router ospf [<domain_no>]
情報の削除
no ipv6 router ospf [<domain_no>|all]
[パラメータ]
<domain_no>
OSPFv3 ドメイン番号を指定します。
1. 本パラメータ省略時
1
2. 値の設定範囲
<domain_no> に 1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
all
すべてのドメイン番号を指定します。本パラメータは削除時のみ指定可能です。
[関連コマンド]
routing-options,router-id,apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
511
20. enable(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
enable(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
OSPF/OSPFv3 を使用するかしないかを指定します。
本コマンドを省略した場合,enable として動作します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
OSPF/OSPFv3 を使用する設定
enable
OSPF/OSPFv3 を使用しない設定
no enable
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
512
20. multi-path(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
multi-path(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】
OSPF/OSPFv3 で生成する経路がコストの等しい複数のパス(ネクストホップ)を持っている場合に,生成
する経路をマルチパス化することを指定します。最大パス数はオプション情報(routing-options コマンド)
の routing-options multi-path に従います。
本コマンドを省略した場合,一つのパス(ネクストホップ)だけを有効とします。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
multi-path
情報の削除
no multi-path
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
routing-options
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
513
20. areaid-format(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
areaid-format(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】
OSPF モードの場合,運用コマンド「OSPF プロトコル情報表示」(show ip ospf コマンド)で表示するエリ
ア ID の表示形式を指定します。
IPv6 OSPF モードの場合,運用コマンド「OSPFv3 プロトコル情報表示」(show ipv6 ospf コマンド)で表示
するエリア ID の表示形式を指定します。
本コマンドを省略した場合,ドット形式で表示します
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
areaid-format { dot | decimal }
情報の削除
no areaid-format
[パラメータ]
{ dot | decimal }
OSPF モードの場合,運用コマンド「OSPF プロトコル情報表示」(show ip ospf コマンド)で表示する
エリア ID の表示形式を指定します。
IPv6 OSPF モードの場合,運用コマンド「OSPFv3 プロトコル情報表示」(show ipv6 ospf コマンド)で
表示するエリア ID の表示形式を指定します。
dot 指定時はドット形式で,decimal 指定時は 10 進数で表示します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
dot または decimal
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
514
20. spf-delay(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
spf-delay(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】
OSPF/OSPFv3 のトポロジ情報の変更などにより SPF 計算をスケジュール後,実際に SPF 計算を実行する
までの遅延時間を指定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 2 秒です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
spf-delay <seconds>
情報の削除
no spf-delay
[パラメータ]
<seconds>
遅延時間を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 0.1 ~ 10 (10 進数 : 秒 ) を指定します。0.001 秒刻みで指定できます。
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
515
20. spf-interval(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
spf-interval(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】
SPF 計算実行後,次に SPF 計算を実行するまでの時間を指定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 5 秒です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
spf-interval <seconds>
情報の削除
no spf-interval
[パラメータ]
<seconds>
SPF 計算実行後,次に SPF 計算を実行するまでの時間を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 10 (10 進数 : 秒 ) を指定します。
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
516
20. graceful-restart mode(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
graceful-restart mode(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF
(IP8800/S300)】
OSPF/OSPFv3 で,グレースフル・リスタート機能を実行するかどうかを指定します。グレースフル・リス
タートには,リスタートルータ機能と,ヘルパールータ機能があります。本コマンドを省略した場合,リ
スタートルータ機能,ヘルパールータ機能共に実行しません。
なお,IP8800/S300 ではヘルパールータ機能だけをサポートしています。【IP8800/S300】
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
graceful-restart mode { restart | helper | both }
情報の削除
no graceful-restart mode
[パラメータ]
{ restart | helper | both }
OSPF/OSPFv3 で,グレースフル・リスタート機能を実行するかどうかを指定します。リスタートルー
タ機能を実行する場合,全隣接ルータがヘルパールータ機能を実行している必要があります。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
restart,helper,both のどれかを指定します。
ただし,IP8800/S300 では,helper だけ指定できます。【IP8800/S300】
restart を指定した場合,リスタートルータ機能は実行しますが,ヘルパールータ機能は実行しませ
ん。
helper を指定した場合,リスタートルータ機能は実行しませんが,ヘルパールータ機能は実行しま
す。
both を指定した場合,リスタートルータ機能,ヘルパールータ機能共に実行します。
[関連コマンド]
routing-options
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドによるパラメータの変更は,次回のグレースフル・リスタートから適用されます。
なお,リスタート機能が動作している状態で,リスタート機能の定義を削除すると,グレースフル・リ
スタートが失敗します。また,ヘルパー機能が動作している状態で,ヘルパー機能の定義を削除する
と,グレースフル・リスタートが失敗します。
3. グレースフル・リスタートのリスタート機能(パケットフォワーディングの維持機能)を使用するとき
517
20. graceful-restart mode(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
は,オプション情報(routing-options)の routing-options graceful-restart コマンドを設定してください。
リスタートルータ機能を実行する場合,全隣接ルータがヘルパールータ機能を実行している必要があり
ます。【IP8800/S400】
518
20. graceful-restart restart-time(OSPF/OSPFv3)【IP8800/S400】
graceful-restart restart-time(OSPF/OSPFv3)【IP8800/
S400】
OSPF/OSPFv3 で,グレースフル・リスタートのリスタートルータ機能を実行する際,リスタート後のヘル
パーとの再接続の許容時間を指定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 60 秒です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
graceful-restart restart-time <seconds>
情報の削除
no graceful-restart restart-time
[パラメータ]
<seconds>
OSPF/OSPFv3 で,グレースフル・リスタートのリスタートルータ機能を実行する際,リスタート後の
ヘルパーとの再接続の許容時間を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 秒から 3600 秒までを指定します。
[関連コマンド]
routing-options
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドによるパラメータの変更は,次回のグレースフル・リスタートから適用されます。
3. グレースフル・リスタートのリスタート機能(パケットフォワーディングの維持機能)を使用するとき
は,オプション情報(routing-options)の routing-options graceful-restart コマンドを設定してください。
リスタートルータ機能を実行する場合,全隣接ルータがヘルパールータ機能を実行している必要があり
ます。
519
20. stub-router(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
stub-router(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】
スタブルータ機能を使用することを指定します。
本コマンドを省略した場合,スタブルータとして動作しません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
stub-router [on-startup [<seconds>]]
情報の削除
no stub-router [on-startup]
[パラメータ]
on-startup
起動・再起動・系切替したあと,スタブルータとして動作します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
常時スタブルータとして動作します。
2. 値の設定範囲
なし
<seconds>
起動・再起動・系切替したあと,スタブルータとして動作する時間を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
起動・再起動・系切替したあと,永続的にスタブルータとして動作します。
2. 値の設定範囲
5 ~ 86400 秒を指定します。
[関連コマンド]
apply,graceful-restart mode
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. on-startup パラメータを指定して本コマンドを追加した場合,次回の起動・再起動・系切替から適用さ
れます。
3. スタブルータとして常時動作しているとき,on-startup パラメータを追加した場合,すぐにスタブルー
タを終了します。
4. グレースフル・リスタートのヘルパー機能が動作している状態において,スタブルータの定義を追加/
削除するとグレースフル・リスタートが失敗します。
520
20. default distance(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
default distance(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】
AS 外経路のディスタンス値を指定します。本コマンドを省略した場合,初期値は 150 です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
default distance <distance>
情報の削除
no default distance
[パラメータ]
<distance>
AS 外経路のディスタンス値を指定します。filter-interface コマンドで指定するディスタンス値が本パ
ラメータより優先します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
[関連コマンド]
filter-interface
router aggregate
ipv6 router aggregate
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
521
20. default distance intra-area(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
default distance intra-area(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF
(IP8800/S300)】
エリア内経路のディスタンス値を指定します。本コマンドを省略した場合,初期値は 10 です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
default distance intra-area <distance>
情報の削除
no default distance intra-area
[パラメータ]
<distance>
エリア内経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
[関連コマンド]
router aggregate
ipv6 router aggregate
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
522
20. default distance inter-area(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
default distance inter-area(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF
(IP8800/S300)】
エリア間経路のディスタンス値を指定します。本コマンドを省略した場合,初期値は 10 です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
default distance inter-area <distance>
情報の削除
no default distance inter-area
[パラメータ]
<distance>
エリア間経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
[関連コマンド]
router aggregate
ipv6 router aggregate
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
523
20. default ase-type(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
default ase-type(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】
AS 外経路のタイプを指定します。
本コマンドを省略した場合,2 を仮定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
default ase-type 1
情報の削除
no default ase-type
[パラメータ]
1
AS 外経路のタイプに 1 を指定します。redistribute-interface コマンドで指定するタイプ値が本パラメー
タより優先します。
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
524
20. default cost(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
default cost(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】
AS 外経路のコスト(メトリック)値を指定します。本コマンドを省略した場合,初期値は1です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
default cost <cost>
情報の削除
no default cost
[パラメータ]
<cost>
AS 外経路のコスト(メトリック)値を指定します。redistribute-interface コマンドで指定するメトリッ
ク値が本パラメータより優先します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<cost> に 0 ~ 65535(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
redistribute-interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
525
20. default tag(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
default tag(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】
AS 外経路のタグ値を指定します。本コマンドを省略した場合,初期値は 0 です。
ただし値 0 の場合,OSPFv3 ではタグを広告しません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
default tag <tag>
情報の削除
no default tag
[パラメータ]
<tag>
AS 外経路のタグ値を指定します。redistribute-interface コマンドで指定するタグ値が本パラメータより
優先します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<tag> に 0 ~ 4294967295(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
526
20. default inherit-metric(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
default inherit-metric(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF
(IP8800/S300)】
他のルーティング・プロトコルの経路情報を AS 外経路として取り込む際,メトリック値を引き継ぐこと
を指定します。
本コマンドを省略した場合,メトリックを引き継ぎません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
default inherit-metric
情報の削除
no default inherit-metric
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
redistribute-interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
527
20. default suppress-forwarding-address(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
default suppress-forwarding-address(OSPF)
【OP-OSPF(IP8800/S300)】
AS 外経路のフォワーディングアドレスに,転送先として使用するアドレスを設定しないことを指定しま
す。この際,フォワーディングアドレスに 0.0.0.0 を設定します。本コマンドは,AS 境界ルータでだけ有
効です。AS 境界ルータでない場合,本コマンドは無効です。
本コマンドを省略した場合,AS 外経路のフォワーディングアドレスに,転送先として使用するアドレスを
設定します。ただし,導入元経路のネクストホップが OSPF で解決できない場合,AS 外経路のフォワー
ディングアドレスに,0.0.0.0 を設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
default suppress-forwarding-address
情報の削除
no default suppress-forwarding-address
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
528
20. area(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
area(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
エリアを指定します。本コマンドは省略できません。
本コマンドを指定した後,network area, または virtual-link コマンドで,OSPF が動作するインタフェースを
定義してください。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
area <area_id> [{ stub | nssa } [cost <cost>]]
area <area_id> suppress-forwarding-address-type7to5
area <area_id> range <ip_address>/<len> [restrict]
情報の削除
no area <area_id> [{ stub | nssa } [cost]]
no area <area_id> suppress-forwarding-address-type7to5
no area <area_id> range [<ip_address>/<len> [restrict]]
[パラメータ]
<area_id>
本装置が属するエリアを指定します。<area_id> にはエリア ID を指定します。<area_id> に 0.0.0.0 を指
定した場合,本装置はバックボーンエリアに属します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<area_id> にはエリア ID(ドット記法,または 0 ~ 4294967295(10 進数))を指定します。
{ stub | nssa }
バックボーンエリアでないエリアをスタブエリア,または NSSA として動作させる場合に指定しま
す。
スタブエリアでは AS 外経路の広告を抑止し,NSSA では AS 外経路の広告を制限します。ある NSSA
には,他のエリアから学習した AS 外経路は広告しません。また,NSSA 内で学習した AS 外経路は,
スタブエリアでもなく,かつ NSSA でもない他のエリアに広告します。
1. 本パラメータ省略時
該当エリアをスタブでも NSSA でもないエリアとして動作させます。
2. 値の設定範囲
stub または nssa を指定してください。
cost <cost>
スタブエリアまたは NSSA へ広告するデフォルト経路のコスト値を指定します。
1. 本パラメータ省略時
デフォルト経路を広告しません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 65535(10 進数)を指定します。
suppress-forwarding-address-type7to5
529
20. area(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
NSSA から学習した AS 外経路を NSSA でない別のエリアへと変換して広告する際,転送先であるア
ドレスを引き継がないことを指定します。この際,フォワーディングアドレスに 0.0.0.0 を設定しま
す。本パラメータは,NSSA の設定のあるエリアボーダルータでだけ有効です。エリアボーダルータ
でない場合,本パラメータは無効です。
1. 本パラメータ省略時
AS 外経路のフォワーディングアドレスに,NSSA から学習した AS 外経路のフォワーディングア
ドレスを転送先として引き継ぎます。
2. 値の設定範囲
なし
range <ip_address>/<len>
エリア内のネットワークを指定します。range はエリアの範囲を表し,指定した範囲に一致する経路情
報はエリア間の経路情報として他のエリアに広告しません。その代わりに,指定した範囲をサマリー
リンク状態広告として他のエリアに広告します。このパラメータは,エリア間を伝搬する経路情報量
を削減するのに有用です。
コマンドを複数回投入すると,複数のネットワークを指定できます。ただし,同一ネットワークを重
複して指定できません。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
IP アドレス <ip_address> およびマスク長 <len> で示される範囲のネットワーク。<ip_address> は
ドット記法で,<len> はマスク長(0 ~ 32:10 進数)で指定してください。また,<ip_address> の
<len> 範囲外のビットは 0 としてください。
restrict
当該ネットワークの情報をサマリーリンク状態広告として他のエリアに広告しないことを指定します。
1. 本パラメータ省略時
個々のネットワークをサマリーリンク状態広告として広告します。
[関連コマンド]
router ospf
network area (OSPF)
virtual-link (OSPF)
apply
[注意事項]
1. network area コマンドを指定する場合,予め本コマンドでエリア ID を指定してください。
2. 仮想リンクを指定する場合,予め本コマンドでバックボーンエリアを指定してください
3. 本コマンドを削除すると,当該エリアに属するインタフェースのコンフィグレーション(network area,
virtual-link),インタフェースに関連するコンフィグレーション(cost(OSPF),priority(OSPF),
retransmit-interval(OSPF),transit-delay(OSPF),hello-interval(OSPF),dead-interval(OSPF),authentication
simple(OSPF),poll-interval(OSPF),routers(OSPF),authentication md5(OSPF))が自動的に削除されます。
4. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
5. 本コマンドを使用し,stub または nssa パラメータの変更を行った場合,当該エリアの隣接ルータとの
隣接関係をいったん切断します。
530
20. network area(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
network area(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
エリアに属するインタフェースを指定します。指定したインタフェースで OSPF が動作します。interface
パラメータ,network パラメータのどちらにも指定がないインタフェースは,当該エリアに属しません。
複数のインタフェースを指定できます。それぞれのインタフェースについて,cost 等のコンフィグレー
ションを定義できます。interface パラメータに all および個別の IP アドレスを指定して,本コマンドを定
義した場合,当該インタフェースに対しては個別指定のコンフィグレーションが優先されます。また,コ
ンフィグレーションが,all 指定で定義され,個別指定インタフェースでは定義されていない場合,当該コ
ンフィグレーションは,個別指定インタフェースにも反映されます。個別指定で同一インタフェースを重
複して指定できません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
network area <area_id> interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all } [nonbroadcast]
network area <area_id> interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all } [passive]
network area <area_id> interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all } [nomulticast]
network area <area_id> network <ip_address>/<len> [nonbroadcast]
network area <area_id> network <ip_address>/<len> [passive]
network area <area_id> network <ip_address>/<len> [nomulticast]
情報の削除
no network area <area_id> interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
no network area <area_id> interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all } nonbroadcast
no network area <area_id> interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all } passive
no network area <area_id> interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all } nomulticast
no network area <area_id> network <ip_address>/<len>
no network area <area_id> network <ip_address>/<len> nonbroadcast
no network area <area_id> network <ip_address>/<len> passive
no network area <area_id> network <ip_address>/<len> nomulticast
[パラメータ]
<area_id>
area コマンドで指定したエリア ID を指定します。0.0.0.0 はバックボーンエリアです。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<area_id> にはエリア ID(ドット記法,または 0 ~ 4294967295(10 進数))を指定します。
interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
本パラメータは,エリアに属するインタフェースのインタフェースアドレスを設定します。インタ
フェースアドレスは,該当インタフェースがブロードキャスト型の場合,該当インタフェースの IP ア
ドレスを設定します。ポイント-ポイント型の場合,該当インタフェースに接続する相手装置のイン
タフェースの IP アドレスを設定します。複数の IP アドレスを指定できます。
「情報の削除」で本パラメータを指定した場合,当該インタフェース情報に複数の IP アドレスが指定
されている場合は,指定 IP アドレスを削除します。また,当該インタフェース情報に一つの IP アド
531
20. network area(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
レスしか指定されていない場合は,当該インタフェース情報を削除します。
インタフェースアドレスには,IP アドレス(ドット記法,インタフェース,または最大 15 文字のホ
スト名称),またはすべてのインタフェースを示す all を指定します。
network <ip_address>/<len>
エリアに属するインタフェースをネットワーク・アドレス形式で設定します。<ip_address>/<len> はア
ドレスの範囲を表し,指定した範囲に一致するインタフェース・アドレスを持つインタフェースが
OSPF インタフェースとして動作します。
インタフェースがブロードキャスト型の場合,該当インタフェースのインタフェース・アドレスを
チェック対象とします。ポイント-ポイント型の場合,該当インタフェースに接続する相手装置のイ
ンタフェース・アドレスをチェック対象とします。interface パラメータで個別にインタフェース情報
を指定した場合は,interface パラメータで指定した情報が有効となります。また,インタフェース・
アドレスが複数の network 指定に一致する場合は,マスク長の最も長い network 指定の情報が有効と
なります。コマンドを複数回投入すると,複数のネットワークを指定できます。
<ip_address>/<len>:
IP アドレス <ip_address> およびマスク長 <len> で示されるアドレス範囲。<ip_address> はドット
記法で,<len> はマスク長(0 ~ 32:10 進数)で指定してください。また,<ip_address> の <len>
範囲外のビットは 0 としてください。
nonbroadcast
本パラメータは,インタフェースの属性を設定します。インタフェースがブロードキャスト型(接続
されたネットワーク上のルータが IP マルチキャストをサポートしていることが必要)インタフェース
またはポイント-ポイント型インタフェースの場合は,本パラメータを指定しないでください。イン
タフェースが接続されたブロードキャスト型ネットワーク上に IP マルチキャストをサポートしない
ルータが存在する場合,マルチホーム接続されたインタフェース上で ospf を動作させる場合は,本パ
ラメータを指定してください。
1. 本パラメータ省略時
初期値はブロードキャスト型またはポイント-ポイント型です。
passive
OSPF のスタブネットワーク(OSPF パケットを送受信しないネットワーク)として使用することを意
味します。
1. 本パラメータ省略時
該当インタフェースを OSPF で使用します。
nomulticast
ポイント-ポイント型インタフェースで IP マルチキャストを使用しないことを指定します。
1. 本パラメータ省略時
ポイント-ポイント型インタフェースで IP マルチキャストを使用します。
2. 値の設定範囲
なし
[関連コマンド]
area (OSPF)
cost (OSPF)
priority (OSPF)
retransmit-interval (OSPF)
532
20. network area(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
transit-delay (OSPF)
hello-interval (OSPF)
dead-interval (OSPF)
authentication simple (OSPF)
poll-interval (OSPF)
routers (OSPF)
authentication md5 (OSPF)
apply
[注意事項]
1. インタフェースに関連する cost 等のコンフィグレーションを指定する場合,予め本コマンドでインタ
フェースのアドレスを指定してください。
2. 本コマンドを削除すると,当該インタフェースに関連する OSPF コンフィグレーションが自動的に削除
されます。
3. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
4. 装置の時刻補正を行う際には,NTP プロトコル(「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2,
10 NTP 情報」),運用コマンド(「運用コマンドレファレンス Vol.1,16 時刻管理 clock set」および
「運用コマンドレファレンス Vol.1,16 時刻管理 rdate」)の[注意事項]を参照してください。
533
20. cost(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
cost(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
インタフェースのコストを設定します。本コマンドを省略した場合,初期値は 1 です。ただし,装置アド
レスのインタフェースのコスト値は 0 です。
コスト値は,該当インタフェースからパケットを送信するときのコストとして経路計算に使用します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
cost <cost> interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
cost <cost> network <ip_address>/<len>
情報の削除
no cost interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
no cost network <ip_address>/<len>
[パラメータ]
<cost>
本パラメータは,インタフェースのコストを設定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<cost> には 1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
network area interface コマンドで指定した IP アドレスを指定してください。
1. 本パラメータ省略時
network パラメータ指定時を除き,省略できません。
2. 値の設定範囲
すべてのインタフェースを示す all または個々のインタフェースを示す IP アドレス(ドット記法,
インタフェース,または最大 15 文字のホスト名称)を指定します。
network <ip_address>/<len>
network area コマンドで指定した network パラメータと同じ値を指定してください。
<ip_address>/<len>:
IP アドレス <ip_address> およびマスク長 <len> で示されるアドレス範囲。<ip_address> はドット
記法で,<len> はマスク長(0 ~ 32:10 進数)で指定してください。また,<ip_address> の <len>
範囲外のビットは 0 としてください。
1. 本パラメータ省略時
interface パラメータ指定時を除き,省略できません。
[関連コマンド]
network area (OSPF)
apply
534
20. cost(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
535
20. priority(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
priority(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
指定ルータを決定するための優先度を指定します。本コマンドを省略した場合,NBMA(network area コマ
ンドで nonbroadcast を指定してあるインタフェース)では 0,その他のブロードキャスト型インタフェー
スでは 1 です。
指定ルータの決定は,ブロードキャスト型インタフェースおよび NBMA(network area コマンドで
nonbroadcast を指定してあるインタフェース)でだけ行われます。
同一ネットワークの中で最も大きな優先度の値を持つルータが指定ルータとなり,2 番目に大きな値を持
つルータがバックアップ指定ルータになります。ただし,すでに指定ルータとバックアップ指定ルータが
決まっている場合には,後から大きな優先度の値を持つルータが立ち上がっても,指定ルータとバック
アップ指定ルータは変更されません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
priority <priority> interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
priority <priority> network <ip_address>/<len>
情報の削除
no priority interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
no priority network <ip_address>/<len>
[パラメータ]
<priority>
指定ルータを決定するための優先度を指定します。値 0 は指定ルータになる資格がないことを意味し
ます。ポイント-ポイント型インタフェースでは,値の設定にかかわらず値 0 を使用します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<priority> に 0 ~ 255(10 進数)を指定します。
interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
network area interface コマンドで指定した IP アドレスを指定してください。
1. 本パラメータ省略時
network パラメータ指定時を除き,省略できません。
2. 値の設定範囲
すべてのインタフェースを示す all または個々のインタフェースを示す IP アドレス(ドット記法,
インタフェース,または最大 15 文字のホスト名称)を指定します。
network <ip_address>/<len>
network area コマンドで指定した network パラメータと同じ値を指定してください。
<ip_address>/<len>:
IP アドレス <ip_address> およびマスク長 <len> で示されるアドレス範囲。<ip_address> はドット
記法で,<len> はマスク長(0 ~ 32:10 進数)で指定してください。また,<ip_address> の <len>
範囲外のビットは 0 としてください。
536
20. priority(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
1. 本パラメータ省略時
interface パラメータ指定時を除き,省略できません。
[関連コマンド]
network area (OSPF)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドによるパラメータの変更は,次回の隣接ルータとの隣接関係の確立から適用されます。ただ
し,自ルータが指定ルータであり,本パラメータに 0 を設定時は,隣接ルータとの隣接関係をいったん
切断します。
537
20. retransmit-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
retransmit-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】
OSPF パケットの再送間隔を指定します。本コマンドを省略した場合,初期値は 5 秒です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
retransmit-interval <seconds> interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
retransmit-interval <seconds> network <ip_address>/<len>
情報の削除
no retransmit-interval interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
no retransmit-interval network <ip_address>/<len>
[パラメータ]
<seconds>
OSPF パケットの再送間隔を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 65535(10 進数:秒)を指定します。
interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
network area interface コマンドで指定した IP アドレスを指定してください。
1. 本パラメータ省略時
network パラメータ指定時を除き,省略できません。
2. 値の設定範囲
すべてのインタフェースを示す all または個々のインタフェースを示す IP アドレス(ドット記法,
インタフェース,または最大 15 文字のホスト名称)を指定します。
network <ip_address>/<len>
network area コマンドで指定した network パラメータと同じ値を指定してください。
<ip_address>/<len>:
IP アドレス <ip_address> およびマスク長 <len> で示されるアドレス範囲。<ip_address> はドット
記法で,<len> はマスク長(0 ~ 32:10 進数)で指定してください。また,<ip_address> の <len>
範囲外のビットは 0 としてください。
1. 本パラメータ省略時
interface パラメータ指定時を除き,省略できません。
[関連コマンド]
network area (OSPF)
apply
538
20. retransmit-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
539
20. transit-delay(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
transit-delay(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
OSPF パケットを送信するのに必要な遅延時間を指定します。本コマンドを省略した場合,初期値は 1 秒
です。OSPF のエージングを正確に実施する場合に設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
transit-delay <seconds> interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
transit-delay <seocnds> network <ip_address>/<len>
情報の削除
no transit-delay interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
no transit-delay network <ip_address>/<len>
[パラメータ]
<seconds>
OSPF パケットを送信するのに必要な遅延時間を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 65535(10 進数:秒)を指定します。
interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
network area interface コマンドで指定した IP アドレスを指定してください。
1. 本パラメータ省略時
network パラメータ指定時を除き,省略できません。
2. 値の設定範囲
すべてのインタフェースを示す all または個々のインタフェースを示す IP アドレス(ドット記法,
インタフェース,または最大 15 文字のホスト名称)を指定します。
network <ip_address>/<len>
network area コマンドで指定した network パラメータと同じ値を指定してください。
<ip_address>/<len>:
IP アドレス <ip_address> およびマスク長 <len> で示されるアドレス範囲。<ip_address> はドット
記法で,<len> はマスク長(0 ~ 32:10 進数)で指定してください。また,<ip_address> の <len>
範囲外のビットは 0 としてください。
1. 本パラメータ省略時
interface パラメータ指定時を除き,省略できません。
[関連コマンド]
network area (OSPF)
apply
540
20. transit-delay(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
541
20. hello-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
hello-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
Hello パケットの送信間隔を指定します。本コマンドを省略した場合,初期値は 10 秒です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
hello-interval <seconds> interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
hello-interval <seconds> network <ip_address>/<len>
情報の削除
no hello-interval interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
no hello-interval network <ip_address>/<len>
[パラメータ]
<seconds>
Hello パケットの送信間隔を指定します。同一ネットワークに接続されたルータの hello-interval は同一
の値でなければなりません。Hello パケットは同一ネットワークに接続されたルータの検出と指定ルー
タの決定に使用されます。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 255(10 進数:秒)を指定します。
interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
network area interface コマンドで指定した IP アドレスを指定してください。
1. 本パラメータ省略時
network パラメータ指定時を除き,省略できません。
2. 値の設定範囲
すべてのインタフェースを示す all または個々のインタフェースを示す IP アドレス(ドット記法,
インタフェース,または最大 15 文字のホスト名称)を指定します。
network <ip_address>/<len>
network area コマンドで指定した network パラメータと同じ値を指定してください。
<ip_address>/<len>:
IP アドレス <ip_address> およびマスク長 <len> で示されるアドレス範囲。<ip_address> はドット
記法で,<len> はマスク長(0 ~ 32:10 進数)で指定してください。また,<ip_address> の <len>
範囲外のビットは 0 としてください。
1. 本パラメータ省略時
interface パラメータ指定時を除き,省略できません。
[関連コマンド]
network area (OSPF)
apply
542
20. hello-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
543
20. dead-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
dead-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
ルータがダウンしたと判定する時間を指定します。本コマンドを省略した場合,初期値は hello-interval の
4 倍の値です。
設定した時間を経過しても Hello パケットを受信しない場合は,該当ルータがダウンしたと判断します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
dead-interval <seconds> interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
dead-interval <seconds> network <ip_address>/<len>
情報の削除
no dead-interval interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
no dead-interval network <ip_address>/<len>
[パラメータ]
<seconds>
ルータがダウンしたと判定する時間を指定します。同一ネットワークに接続されたルータの
dead-interval は同じでなければなりません。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 65535(10 進数:秒)を指定します。
interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
network area interface コマンドで指定した IP アドレスを指定してください。
1. 本パラメータ省略時
network パラメータ指定時を除き,省略できません。
2. 値の設定範囲
すべてのインタフェースを示す all または個々のインタフェースを示す IP アドレス(ドット記法,
インタフェース,または最大 15 文字のホスト名称)を指定します。
network <ip_address>/<len>
network area コマンドで指定した network パラメータと同じ値を指定してください。
<ip_address>/<len>:
IP アドレス <ip_address> およびマスク長 <len> で示されるアドレス範囲。<ip_address> はドット
記法で,<len> はマスク長(0 ~ 32:10 進数)で指定してください。また,<ip_address> の <len>
範囲外のビットは 0 としてください。
1. 本パラメータ省略時
interface パラメータ指定時を除き,省略できません。
[関連コマンド]
network area (OSPF)
hello-interval (OSPF)
544
20. dead-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
545
20. authentication simple(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
authentication simple(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】
平文パスワード認証の認証キーを指定します。認証キーを二つまで入力できます。第二認証キーを指定す
る場合,secondary パラメータを指定してください。
本コマンドを省略した場合,認証無しとなります(ただし,authentication md5 を指定時は MD5 認証になり
ます)
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
authentication simple <auth_key> [secondary] interface {{ <ip_address>... | <interface_name> | <hostname>... } |
all }
authentication simple <auth_key> [secondary] network <ip_address>/<len>
情報の削除
no authentication simple [secondary] interface {{ <ip_address>... | <interface_name> | <hostname>... } | all }
no authentication simple [secondary] network <ip_address>/<len>
[パラメータ]
<auth_key>
認証キーを指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<auth_key> には 1 ~ 8 文字の文字列または 2 ~ 16 桁(ただし,奇数桁は除く)の 16 進数を指定
します。
文字列は“文字列”,16 進数は 0xhh…hh の形式で指定してください。
<auth_key> に文字列を指定する場合,入力可能な文字は英数字と特殊文字です。
詳細は,「表 1-5 文字コード一覧」を参照願います。ただし,以下の文字は使用できませんので
注意願います。
エクスクラメーション(!),ダブルクォート(”),シャープ(#),ドル($),セミコロン(;),逆
シングルクォート(`),大カッコ始め({),大カッコ終わり(})
secondary
パケット受信で使用する第二認証キーを指定すること意味します。
1. 本パラメータ省略時
省略時は,指定した認証キーは,第一認証キーとなります。
interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
network area interface コマンドで指定した IP アドレスを指定してください。
1. 本パラメータ省略時
network パラメータ指定時を除き,省略できません。
2. 値の設定範囲
すべてのインタフェースを示す all または個々のインタフェースを示す IP アドレス(ドット記法,
546
20. authentication simple(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
インタフェース,または最大 15 文字のホスト名称)を指定します。
network <ip_address>/<len>
network area コマンドで指定した network パラメータと同じ値を指定してください。
<ip_address>/<len>:
IP アドレス <ip_address> およびマスク長 <len> で示されるアドレス範囲。<ip_address> はドット
記法で,<len> はマスク長(0 ~ 32:10 進数)で指定してください。また,<ip_address> の <len>
範囲外のビットは 0 としてください。
1. 本パラメータ省略時
interface パラメータ指定時を除き,省略できません。
[関連コマンド]
network area (OSPF)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
547
20. authentication md5(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
authentication md5(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】
MD5 認証情報(メッセージダイジェストの生成と調査に関連する情報)を設定します。
複数(最大 255)の認証情報を設定できます。複数設定の際,同一時刻の start-generate,または省略した
start-generate を重複して指定できません。
本コマンドを省略した場合,認証無しになります(ただし,authentication simple を指定時は平文パスワー
ド認証になります)。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
authentication md5 id <id> key <key> [start-accept <date> <time>] [stop-accept <date> <time>] [start-generate
<date> <time>] [stop-generate <date> <time>] interface {{ <ip_address>... | <interface_name> | <hostname>... } |
all }
authentication md5 id <id> key <key> [start-accept <date> <time>] [stop-accept <date> <time>] [start-generate
<date> <time>] [stop-generate <date> <time>] network <ip_address>/<len>
情報の削除
no authentication md5 [id <id> key <key> [start-accept] [stop-accept] [start-generate ] [stop-generate]] interface {{
<ip_address>... | <interface_name> | <hostname>... } | all }
no authentication md5 [id <id> key <key> [start-accept] [stop-accept ] [start-generate] [stop-generate]] network
<ip_address>/<len>
[パラメータ]
id <id> key <key>
メッセージダイジェストの生成と調査に使用するキー ID と認証キーを設定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<id> に 0 ~ 255(10 進数)を設定します。
<key> に 1 ~ 16 文字の文字列または 2 ~ 32 桁(ただし,奇数桁は除く)の 16 進数を設定します。
文字列は“文字列”,16 進数は 0xhh…hh の形式で指定してください。
<key> に文字列を指定する場合,入力可能な文字は英数字と特殊文字です。詳細は,
「表 1-5 文字
コード一覧」を参照願います。ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
エクスクラメーション(!),ダブルクォート(”),シャープ(#),ドル($),セミコロン(;),逆
シングルクォート(`),大カッコ始め({),大カッコ終わり(})
[start-accept <date> <time>] [stop-accept <date> <time>] [start-generate <date> <time>] [stop-generate <date>
<time>]
以下の4つの時刻を設定します。
(1)start-accept <date> <time>
指定した認証キーで受信パケットのメッセージダイジェストの調査を開始する時刻。
(2)stop-accept <date> <time>
548
20. authentication md5(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
指定した認証キーで受信パケットのメッセージダイジェストの調査を終了する時刻。
(3)start-generate <date> <time>
指定した認証キーでメッセージダイジェストの生成を開始する時刻。
(4)stop-generate <date> <time>
指定した認証キーでメッセージダイジェストの生成を終了する時刻。
メッセージダイジェストの生成では start-generate と stop-generate で指定された時刻が現在時刻に一致
する情報の認証キーをメッセージダイジェストの生成に使用します。指定した複数の情報が現在時刻
に一致する場合は,start-generate が現在時刻に最も近い情報を使用します。一致する情報が無い場合
は start-generate で指定された時刻が現在時刻より早い情報のうち,stop-generate で指定された時刻が
現在時刻に最も近い情報を使用します。
メッセージダイジェストの調査では受信パケットのキー ID と設定したキー ID が一致し,start-accept
と stop-accept で指定した時刻が現在時刻と一致する情報の認証キーを使用してメッセージダイジェス
トを生成し,受信パケットのメッセージダイジェストと比較することで受信パケットを調査します。
1. 本パラメータ省略時
start-generate を省略した場合は start-generate の時刻は最も早い開始時刻が設定されたことを,
stop-generate を省略した場合は終了時刻に制限が無いことを意味します。start-accept を省略した場
合は start-accept の時刻は最も古い開始時刻が設定されたことを,stop-accept を省略した場合は終了
時刻に制限が無いことを意味します。
2. 値の設定範囲
<date> <time> を,以下の形式で入力します。
yyyy/mm/dd hh:mm(yyyy:西暦,mm:月,dd:日,hh:時,mm: 分)
複数のキーを指定する場合,start-generate は重複しない時刻を指定してください。
interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
network area interface コマンドで指定した IP アドレスを指定してください。
1. 本パラメータ省略時
network パラメータ指定時を除き,省略できません。
2. 値の設定範囲
すべてのインタフェースを示す all または個々のインタフェースを示す IP アドレス(ドット記法,
インタフェース,または最大 15 文字のホスト名称)を指定します。
network <ip_address>/<len>
network area コマンドで指定した network パラメータと同じ値を指定してください。
<ip_address>/<len>:
IP アドレス <ip_address> およびマスク長 <len> で示されるアドレス範囲。<ip_address> はドット
記法で,<len> はマスク長(0 ~ 32:10 進数)で指定してください。また,<ip_address> の <len>
範囲外のビットは 0 としてください。
1. 本パラメータ省略時
interface パラメータ指定時を除き,省略できません。
[関連コマンド]
network area (OSPF)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
549
20. authentication md5(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
550
20. poll-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
poll-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
routers コマンドで設定したルータがダウンしたと判断したときの Hello パケットの送信間隔を指定します。
nonbroadcast パラメータを指定したインタフェースでのみ,指定できます。本コマンドを省略した場合,
初期値は 120 秒です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
poll-interval <seconds> interface {{ <ip_address>... | <interface_name> | <hostname>... } | all }
poll-interval <seconds> network <ip_address>/<len>
情報の削除
no poll-interval interface {{ <ip_address>... | <interface_name> | <hostname>... } | all }
no poll-interval network <ip_address>/<len>
[パラメータ]
<seconds>
Hello パケットの送信間隔を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 255(10 進数:秒)を指定します。
interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
network area interface コマンドで指定した IP アドレスを指定してください。
1. 本パラメータ省略時
network パラメータ指定時を除き,省略できません。
2. 値の設定範囲
すべてのインタフェースを示す all または個々のインタフェースを示す IP アドレス(ドット記法,
インタフェース,または最大 15 文字のホスト名称)を指定します。
network <ip_address>/<len>
network area コマンドで指定した network パラメータと同じ値を指定してください。
<ip_address>/<len>:
IP アドレス <ip_address> およびマスク長 <len> で示されるアドレス範囲。<ip_address> はドット
記法で,<len> はマスク長(0 ~ 32:10 進数)で指定してください。また,<ip_address> の <len>
範囲外のビットは 0 としてください。
1. 本パラメータ省略時
interface パラメータ指定時を除き,省略できません。
[関連コマンド]
network area (OSPF)
routers(OSPF)
apply
551
20. poll-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
552
20. routers(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
routers(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
OSPF パケットを送信する相手ルータを指定します。nonbroadcast パラメータを指定したインタフェースで
のみ,指定できます。コマンドを複数回投入すると,複数の相手ルータを指定できます。
本コマンドを省略した場合,自発的に OSPF パケットの送信を行わないことを意味します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
routers <gateway> [eligible] interface {{ <ip_address>... | <interface_name> | <hostname>... } | all }
routers <gateway> [eligible] network <ip_address>/<len>
情報の削除
no routers [<gateway>] interface {{ <ip_address>... | <interface_name> | <hostname>... } | all }
no routers [<gateway>] network <ip_address>/<len>
[パラメータ]
<gateway>
OSPF パケットを送信する相手ルータを指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<gateway> には相手ルータの IP アドレス(ドット記法,またはホスト名称)を指定します。
eligible
<gateway> で指定した相手ルータが指定ルータになる資格があることを指定します。
1. 本パラメータ省略時
当該ルータが指定ルータになる資格がないことを意味します。
interface {{<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} | all }
network area interface コマンドで指定した IP アドレスを指定してください。
1. 本パラメータ省略時
network パラメータ指定時を除き,省略できません。
2. 値の設定範囲
すべてのインタフェースを示す all または個々のインタフェースを示す IP アドレス(ドット記法,
インタフェース,または最大 15 文字のホスト名称)を指定します。
network <ip_address>/<len>
network area コマンドで指定した network パラメータと同じ値を指定してください。
<ip_address>/<len>:
IP アドレス <ip_address> およびマスク長 <len> で示されるアドレス範囲。<ip_address> はドット
記法で,<len> はマスク長(0 ~ 32:10 進数)で指定してください。また,<ip_address> の <len>
範囲外のビットは 0 としてください。
1. 本パラメータ省略時
interface パラメータ指定時を除き,省略できません。
553
20. routers(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
[関連コマンド]
network area (OSPF)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを使用し相手ルータを削除した場合,削除したルータとの隣接関係を切断します
554
20. virtual-link(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
virtual-link(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
バックボーンエリアのインタフェースとして,仮想リンクを設定します。コマンドを複数回投入すると,
複数の仮想リンクを指定できます。
仮想リンクを使用する場合,本コマンドは省略できません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
virtual-link <router_id> transit-area <area_id> [dead-interval <seconds>] [hello-interval <seconds>]
[retransmit-interval <seconds>] [transit-delay <seconds>]
virtual-link <router_id> transit-area <area_id> passive
情報の削除
no virtual-link <router_id> transit-area <area_id> [dead-interval ] [hello-interval ] [retransmit-interval ]
[transit-delay ]
no virtual-link <router_id> transit-area <area_id> passive
[パラメータ]
<router_id>
本パラメータは,仮想リンクでの相手ルータのルータ ID を設定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<router_id> にはルータ ID(ドット記法,またはホスト名称)を指定します。
transit-area <area_id>
本パラメータは,仮想リンクでの通過エリアのエリア ID を設定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<area_id> には,エリア ID(ドット記法,または 1 ~ 4294967295(10 進数))を指定します。
passive
該当インタフェースを OSPF のスタブネットワーク(OSPF パケットを送受信しないネットワーク)
として使用することを意味します。
1. 本パラメータ省略時
該当インタフェースを OSPF で使用します。
dead-interval <seconds>
ルータがダウンしたと判定する時間を指定します。dead-interval で設定した時間を経過しても Hello パ
ケットを受信しない場合は,該当ルータがダウンしたと判断します。同一ネットワークに接続された
ルータの dead-interval は同じでなければなりません。
1. 本パラメータ省略時
hello-interval の 4 倍の値です。
2. 値の設定範囲
555
20. virtual-link(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
<seconds> に 1 ~ 65535(10 進数:秒)を指定します。
hello-interval <seconds>
Hello パケットの送信間隔を指定します。同一ネットワークに接続されたルータの hello-interval は同一
の値でなければなりません。Hello パケットは同一ネットワークに接続されたルータの検出と指定ルー
タの決定に使用されます。
1. 本パラメータ省略時
初期値は 10 秒です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 255(10 進数:秒)を指定します。
retransmit-interval <seconds>
OSPF パケットの再送間隔を指定します。
1. 本パラメータ省略時
初期値は 5 秒です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 65535(10 進数:秒)を指定します。
transit-delay <seconds>
OSPF パケットを送信するのに必要な遅延時間を指定します。OSPF のエージングを正確に実施する場
合に設定します。
1. 本パラメータ省略時
初期値は 4 秒です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 65535(10 進数:秒)を指定します。
[関連コマンド]
area(OSPF)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
556
20. virtual-link-authentication(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
virtual-link-authentication(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】
仮想リンクでの認証方法を設定します。平文パスワード認証では,認証キーを二つまで入力できます。第
二認証キーを指定する場合,secondary パラメータを指定してください。
メッセージダイジェストによる認証では,複数(最大 255)の認証情報を設定できます。メッセージダイ
ジェストを複数設定する場合,同一時刻の start-generate,または省略した start-generate を重複して指定で
きません。
本コマンドを省略した場合,認証無しになります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
virtual-link-authentication <router_id> transit-area <area_id> simple password <password> [secondary]
virtual-link-authentication <router_id> transit-area <area_id> {md5 id <id> key <key> [start-generate <date>
<time>] [stop-generate <date> <time>] [start-accept <date> <time>] [stop-accept <date> <time>]}
情報の削除
no virtual-link-authentication <router_id> transit-area <area_id> simple password [secondary]
no virtual-link-authentication <router_id> transit-area <area_id> {md5 id <id> key <key> [start-generate ]
[stop-generate ] [start-accept ] [stop-accept]}
[パラメータ]
<router_id>
本パラメータは,仮想リンクでの相手ルータのルータ ID を設定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<router_id> にはルータ ID(ドット記法,またはホスト名称)を指定します。
transit-area <area_id>
本パラメータは,仮想リンクでの通過エリアのエリア ID を設定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<area_id> には,エリア ID(ドット記法,または 1 ~ 4294967295(10 進数))を指定します。
simple password <password>
平文パスワード認証での,認証キーを指定します。
1. 本パラメータ省略時
md5 指定時を除き,省略できません。
2. 値の設定範囲
<password> には 1 ~ 8 文字の文字列または 2 ~ 16 桁(ただし,奇数桁は除く)の 16 進数を指定
します。
文字列は“文字列”,16 進数は 0xhh…hh の形式で指定してください。
557
20. virtual-link-authentication(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
<password> に文字列を指定する場合,入力可能な文字は英数字と特殊文字です。
詳細は,「表 1-5 文字コード一覧」を参照願います。ただし,以下の文字は使用できませんので
注意願います。
エクスクラメーション(!),ダブルクォート(”),シャープ(#),ドル($),セミコロン(;),逆
シングルクォート(`),大カッコ始め({),大カッコ終わり(})
secondary
平文パスワード認証で,パケット受信で使用する第二認証キーを指定すること意味します。
1. 本パラメータ省略時
省略時は,指定した認証キーは,第一認証キーとなります。
md5 id <id> key <key>
メッセージダイジェストの生成と調査に使用するキー ID と認証キーを設定します。
1. 本パラメータ省略時
simple password 指定時を除き,省略できません。
2. 値の設定範囲
<id> に 0 ~ 255(10 進数)を設定します。
<key> に 1 ~ 16 文字の文字列または 2 ~ 32 桁(ただし,奇数桁は除く)の 16 進数を設定します。
文字列は“文字列”,16 進数は 0xhh…hh の形式で指定してください。
<key> に文字列を指定する場合,入力可能な文字は英数字と特殊文字です。詳細は,「表 1-5 文字
コード一覧」を参照願います。ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
エクスクラメーション(!),ダブルクォート(”),シャープ(#),ドル($),シングルクォート
(’),セミコロン(;),逆シングルクォート(`),大カッコ始め({),大カッコ終わり())
[start-accept <date> <time>] [stop-accept <date> <time>] [start-generate <date> <time>] [stop-generate <date>
<time>]
メッセージダイジェストに関連する以下の 4 つの時刻を設定します。
(1)start-accept <date> <time>
指定した認証キーで受信パケットのメッセージダイジェストの調査を開始する時刻。
(2)stop-accept <date> <time>
指定した認証キーで受信パケットのメッセージダイジェストの調査を終了する時刻。
(3)start-generate <date> <time>
指定した認証キーでメッセージダイジェストの生成を開始する時刻。
(4)stop-generate <date> <time>
指定した認証キーでメッセージダイジェストの生成を終了する時刻。
メッセージダイジェストの生成では start-generate と stop-generate で指定された時刻が現在時刻に一致
する情報の認証キーをメッセージダイジェストの生成に使用します。指定した複数の情報が現在時刻
に一致する場合は,start-generate が現在時刻に最も近い情報を使用します。一致する情報が無い場合
は start-generate で指定された時刻が現在時刻より早い情報のうち,stop-generate で指定された時刻が
現在時刻に最も近い情報を使用します。
メッセージダイジェストの調査では受信パケットのキー ID と設定したキー ID が一致し,start-accept
と stop-accept で指定した時刻が現在時刻と一致する情報の認証キーを使用してメッセージダイジェス
トを生成し,受信パケットのメッセージダイジェストと比較することで受信パケットを調査します。
1. 本パラメータ省略時
start-generate を省略した場合は start-generate の時刻は最も早い開始時刻が設定されたことを,
stop-generate を省略した場合は終了時刻に制限が無いことを意味します。start-accept を省略した場
合は start-accept の時刻は最も古い開始時刻が設定されたことを,stop-accept を省略した場合は終了
時刻に制限が無いことを意味します。
558
20. virtual-link-authentication(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
2. 値の設定範囲
<date> <time> を,以下の形式で入力します。
yyyy/mm/dd hh:mm(yyyy:西暦,mm:月,dd:日,hh:時,mm: 分)
複数のキーを指定する場合,start-generate は重複しない時刻を指定してください。
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
559
20. area(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
area(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
エリアを指定します。本コマンドは省略できません。
本コマンドを指定した後,network area, または virtual-link コマンドで,OSPFv3 が動作するインタフェース
を定義してください。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
area <area_id> [stub [cost <cost>]]
area <area_id> range <ipv6_prefix>/<prefixlen> [restrict]
情報の削除
no area <area_id> [stub [cost]]
no area <area_id> range [<ipv6_prefix>/<prefixlen> [restrict]]
[パラメータ]
<area_id>
本装置が属するエリアを指定します。<area_id> にはエリア ID を指定します。<area_id> に 0.0.0.0 を指
定した場合,本装置はバックボーンエリアに属します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<area_id> にはエリア ID(ドット記法,または 0 ~ 4294967295(10 進数))を指定します。
stub
バックボーンエリアでないエリアをスタブエリアとして動作させる場合に指定します。
スタブエリアでは AS 外経路の広告を抑止します。
1. 本パラメータ省略時
該当エリアをスタブではないエリアとして動作させます。
2. 値の設定範囲
stub を指定してください。
cost <cost>
スタブエリアへ広告するデフォルト経路のコスト値を指定します。
1. 本パラメータ省略時
デフォルト経路を広告しません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 65535(10 進数)を指定します。
range <ipv6_prefix>/<prefixlen>
エリア内のネットワークを指定します。range はエリアの範囲を表し,指定した範囲に一致する経路情
報はエリア間の経路情報として他のエリアに広告しません。その代わりに,このネットワークを宛先
とするエリア間経路として他のエリアに広告します。このパラメータは,エリア間を伝搬する経路情
報量を削減するのに有用です。
コマンドを複数回投入すると,複数のネットワークを指定できます。ただし,同一ネットワークを重
複して指定できません。
560
20. area(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> とプレフィックス長 <prefixlen> で示されるネットワークで包含
される経路情報を対象とします。IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> はコロン記法で,プレフィッ
クス長 <prefixlen> は 0 ~ 128:10 進数で指定します。
restrict
当該ネットワークの情報をエリア間経路として他のエリアに広告しないことを指定します。
1. 本パラメータ省略時
個々のネットワークをエリア間経路として広告します。
[関連コマンド]
ipv6 router ospf
network area (OSPFv3)
virtual-link (OSPFv3)
apply
[注意事項]
1. network area コマンドを指定する場合,予め本コマンドでエリア ID を指定してください。
2. 仮想リンクを指定する場合,予め本コマンドでバックボーンエリアを指定してください
3. 本コマンドを削除すると,当該エリアに属するインタフェースのコンフィグレーション(network area,
virtual-link),インタフェースに関連するコンフィグレーション(cost(OSPFv3),priority(OSPFv3),
retransmit-interval(OSPFv3),transit-delay(OSPFv3),hello-interval(OSPFv3),dead-interval(OSPFv3),
instance-id(OSPFv3))が自動的に削除されます。
4. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
5. 本コマンドを使用し,stub パラメータの変更を行った場合,当該エリアの隣接ルータとの隣接関係を
いったん切断します。
561
20. network area(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
network area(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
エリアに属するインタフェースを指定します。指定したインタフェースで OSPFv3 が動作します。
複数のインタフェースを指定できます。それぞれのインタフェースについて,cost 等のコンフィグレー
ションを定義できます。interface パラメータに all および個別の IP アドレスを指定して,本コマンドを定
義した場合,当該インタフェースに対しては個別指定のコンフィグレーションが優先されます。また,コ
ンフィグレーションが,all 指定で定義され,個別指定インタフェースでは定義されていない場合,当該コ
ンフィグレーションは,個別指定インタフェースにも反映されます。個別指定で同一インタフェースを重
複して指定できません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
network area <area_id> interface { <interface_name> | all }
network area <area_id> interface { <interface_name> | all } passive
情報の削除
no network area <area_id> interface { <interface_name> | all }
no network area <area_id> interface { <interface_name> | all } passive
[パラメータ]
<area_id>
area コマンドで指定したエリア ID を指定します。0.0.0.0 はバックボーンエリアです。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<area_id> にはエリア ID(ドット記法,または 0 ~ 4294967295(10 進数))を指定します。
interface { <interface_name> | all }
本パラメータは,エリアに属するインタフェースのインタフェース名を設定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<interface_name> には IPv6 インタフェース名を指定します。
passive
OSPFv3 のスタブネットワーク(OSPFv3 パケットを送受信しないネットワーク)として使用すること
を意味します。
1. 本パラメータ省略時
該当インタフェースを OSPFv3 で使用します。
[関連コマンド]
area (OSPFv3)
cost (OSPFv3)
priority (OSPFv3)
562
20. network area(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
retransmit-interval (OSPFv3)
transit-delay (OSPFv3)
hello-interval (OSPFv3)
dead-interval (OSPFv3)
instance-id (OSPFv3)
apply
[注意事項]
1. インタフェースに関連する cost 等のコンフィグレーションを指定する場合,予め本コマンドでインタ
フェース名を指定してください。
2. 本コマンドを削除すると,当該インタフェースに関連する OSPFv3 コンフィグレーションも自動的に削
除されます。
3. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
4. 装置の時刻補正を行う際には,NTP プロトコル(「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2,
10 NTP 情報」),運用コマンド(「運用コマンドレファレンス Vol.1,16 時刻管理 clock set」および
「運用コマンドレファレンス Vol.1,16 時刻管理 rdate」)の[注意事項]を参照してください。
563
20. cost(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
cost(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
インタフェースのコストを設定します。本コマンドを省略した場合,初期値は 1 です。ただし,装置アド
レスのインタフェースのコスト値は 0 です。
コスト値は,該当インタフェースからパケットを送信するときのコストとして経路計算に使用します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
cost <cost> interface { <interface_name> | all }
情報の削除
no cost interface { <interface_name> | all }
[パラメータ]
<cost>
本パラメータは,インタフェースのコストを設定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<cost> には 1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
interface { <interface_name> | all }
network area interface コマンドで指定したインタフェース名を指定してください。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<interface_name> には IPv6 インタフェース名を指定します。装置アドレスを利用する場合は,イン
タフェース名に loopback と指定してください。
[関連コマンド]
network area (OSPFv3)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
564
20. priority(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
priority(OSPFv3)
【OP-OSPF(IP8800/S300)】
指定ルータを決定するための優先度を指定します。指定ルータを決定するための優先度を指定します。本
コマンドを省略した場合,ブロードキャスト型インタフェースでは 1,ポイント-ポイント型インタ
フェースでは 0 です。
指定ルータの決定は,ブロードキャスト型インタフェースでだけ行われます。同一ネットワークの中で最
も大きな優先度の値を持つルータが指定ルータとなり,2 番目に大きな値を持つルータがバックアップ指
定ルータになります。ただし,すでに指定ルータとバックアップ指定ルータが決まっている場合には,後
から大きな優先度の値を持つルータが立ち上がっても,指定ルータとバックアップ指定ルータは変更され
ません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
priority <priority> interface { <interface_name> | all }
情報の削除
no priority interface { <interface_name> | all }
[パラメータ]
<priority>
指定ルータを決定するための優先度を指定します。値 0 は指定ルータになる資格がないことを意味し
ます。ポイント-ポイント型インタフェースでは,値の設定にかかわらず値 0 を使用します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<priority> に 0 ~ 255(10 進数)を指定します。
interface { <interface_name> | all }
network area interface コマンドで指定したインタフェース名を指定してください。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<interface_name> には IPv6 インタフェース名を指定します。装置アドレスを利用する場合は,イン
タフェース名に loopback と指定してください。
[関連コマンド]
network area (OSPFv3)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドによるパラメータの変更は,次回の隣接ルータとの隣接関係の確立から適用されます。ただ
し,自ルータが指定ルータであり,本パラメータに 0 を設定時は,隣接ルータとの隣接関係をいったん
565
20. priority(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
切断します。
566
20. retransmit-interval(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
retransmit-interval(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】
OSPFv3 パケットの再送間隔を指定します。本コマンドを省略した場合,初期値は 5 秒です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
retransmit-interval <seconds> interface { <interface_name> | all }
情報の削除
no retransmit-interval interface { <interface_name> | all }
[パラメータ]
<seconds>
OSPFv3 パケットの再送間隔を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 65535(10 進数:秒)を指定します。
interface { <interface_name> | all }
network area interface コマンドで指定したインタフェース名を指定してください。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<interface_name> には IPv6 インタフェース名を指定します。装置アドレスを利用する場合は,イン
タフェース名に loopback と指定してください。
[関連コマンド]
network area (OSPFv3)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
567
20. transit-delay(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
transit-delay(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
OSPFv3 パケットを送信するのに必要な遅延時間を指定します。本コマンドを省略した場合,初期値は1
秒です。
OSPFv3 のエージングを正確に実施する場合に設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
transit-delay <seconds> interface { <interface_name> | all }
情報の削除
no transit-delay interface { <interface_name> | all }
[パラメータ]
<seconds>
OSPFv3 パケットを送信するのに必要な遅延時間を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 65535(10 進数:秒)を指定します。
interface { <interface_name> | all }
network area interface コマンドで指定したインタフェース名を指定してください。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<interface_name> には IPv6 インタフェース名を指定します。装置アドレスを利用する場合は,イン
タフェース名に loopback と指定してください。
[関連コマンド]
network area (OSPFv3)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
568
20. hello-interval(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
hello-interval(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
Hello パケットの送信間隔を指定します。本コマンドを省略した場合,初期値は 10 秒です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
hello-interval <seconds> interface { <interface_name> | all }
情報の削除
no hello-interval interface { <interface_name> | all }
[パラメータ]
<seconds>
Hello パケットの送信間隔を指定します。同一ネットワークに接続されたルータの hello-interval は同一
の値でなければなりません。Hello パケットは同一ネットワークに接続されたルータの検出と指定ルー
タの決定に使用されます。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 255(10 進数:秒)を指定します。
interface { <interface_name> | all }
network area interface コマンドで指定したインタフェース名を指定してください。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<interface_name> には IPv6 インタフェース名を指定します。装置アドレスを利用する場合は,イン
タフェース名に loopback と指定してください。
[関連コマンド]
network area (OSPFv3)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
569
20. dead-interval(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
dead-interval(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
ルータがダウンしたと判定する時間を指定します。本コマンドを省略した場合,初期値は hello-interval の
4 倍の値です。
設定した時間を経過しても Hello パケットを受信しない場合は,該当ルータがダウンしたと判断します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
dead-interval <seconds> interface { <interface_name> | all }
情報の削除
no dead-interval interface { <interface_name> | all }
[パラメータ]
<seconds>
ルータがダウンしたと判定する時間を指定します。同一ネットワークに接続されたルータの
dead-interval は同じでなければなりません。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 65535(10 進数:秒)を指定します。
interface { <interface_name> | all }
network area interface コマンドで指定したインタフェース名を指定してください。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<interface_name> には IPv6 インタフェース名を指定します。装置アドレスを利用する場合は,イン
タフェース名に loopback と指定してください。
[関連コマンド]
network area (OSPFv3)
hello-interval (OSPFv3)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
570
20. instance-id(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
instance-id(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
該当インタフェースでルータが属するグループの識別子を指定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 0 です。
この識別子が同一であるルータ間だけ,隣接関係を確立できます。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
instance-id <instance_id> interface { <interface_name> | all }
情報の削除
no instance-id interface { <interface_name> | all }
[パラメータ]
<instance_id>
該当インタフェースでルータが属するグループの識別子を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<instance_id> に 0 ~ 255(10 進数)を指定します。
interface { <interface_name> | all }
network area interface コマンドで指定したインタフェース名を指定してください。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<interface_name> には IPv6 インタフェース名を指定します。装置アドレスを利用する場合は,イン
タフェース名に loopback と指定してください。
[関連コマンド]
network area (OSPFv3)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
571
20. virtual-link(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
virtual-link(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
バックボーンエリアのインタフェースとして仮想リンクを設定します。コマンドを複数回投入すると,複
数の仮想リンクを指定できます。
仮想リンクを使用する場合,本コマンドは省略できません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
virtual-link <router_id> transit-area <area_id> [ passive ] [dead-interval <seconds>] [hello-interval <seconds>]
[retransmit-interval <seconds>] [transit-delay <seconds>]
情報の削除
no virtual-link <router_id> transit-area <area_id> [passive] [dead-interval] [hello-interval] [retransmit-interval]
[transit-delay]
[パラメータ]
<router_id> transit-area <area_id>
本パラメータは,仮想リンクでの相手ルータのルータ ID および通過エリアのエリア ID を設定しま
す。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<router_id> にはルータ ID(ドット記法,またはホスト名称)を指定します。また,<area_id> に
は,エリア ID(ドット記法,または 1 ~ 4294967295(10 進数))を指定します。
passive
該当インタフェースを OSPFv3 のスタブネットワーク(OSPFv3 パケットを送受信しないネットワー
ク)として使用することを意味します。
1. 本パラメータ省略時
該当インタフェースを OSPFv3 で使用します。
dead-interval <seconds>
ルータがダウンしたと判定する時間を指定します。dead-interval で設定した時間を経過しても Hello パ
ケットを受信しない場合は,該当ルータがダウンしたと判断します。同一ネットワークに接続された
ルータの dead-interval は同じでなければなりません。
1. 本パラメータ省略時
hello-interval の 4 倍の値です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 65535(10 進数:秒)を指定します。
hello-interval <seconds>
Hello パケットの送信間隔を指定します。同一ネットワークに接続されたルータの hello-interval は同一
の値でなければなりません。Hello パケットは同一ネットワークに接続されたルータの検出と指定ルー
タの決定に使用されます。
1. 本パラメータ省略時
572
20. virtual-link(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
初期値は 10 秒です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 255(10 進数:秒)を指定します。
retransmit-interval <seconds>
OSPFv3 パケットの再送間隔を指定します。
1. 本パラメータ省略時
初期値は 5 秒です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 65535(10 進数:秒)を指定します。
transit-delay <seconds>
OSPFv3 パケットを送信するのに必要な遅延時間を指定します。OSPFv3 のエージングを正確に実施す
る場合に設定します。
1. 本パラメータ省略時
初期値は 4 秒です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 65535(10 進数:秒)を指定します。
[関連コマンド]
area (OSPFv3)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
573
21
BGP4/BGP4+ 情報
ここでは,BGP4/BGP4+ に関する情報を定義するコンフィグレーションと,
パラメータを説明します。
router autonomous-system【OP-BGP】
ipv6 router autonomous-system【OP-BGP】
router-id
router bgp【OP-BGP】
ipv6 router bgp【OP-BGP】
enable(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
distance(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
distance ibgp(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
distance ebgp(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
local-preference(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
default-metric(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
cluster-id(BGP4/BGP4+)
【OP-BGP】
memberas(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
compare-aspath(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
compare-med(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
multi-path(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
multi-path option(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
resolve-nexthop all(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
change-nexthop(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
med(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
holdtime(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
keep-none(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
574
ipv4-uni(BGP4)【OP-BGP】
refresh(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
refresh-128(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
password(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
graceful-restart(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
fast-fallover(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
route-stability-time(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
fast-reroute generate-secondary-route(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
network(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
as-group-type external(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
as-group-type internal(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
as-group-type routing(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
confederation(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
local-tcp(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
local-as(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
remove-private-as(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
as-override(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
policy-group(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
neighbor(BGP4 external)
【OP-BGP】
neighbor(BGP4 internal)【OP-BGP】
neighbor(BGP4 routing)【OP-BGP】
auto-default(BGP4+)【OP-BGP】
neighbor(BGP4+ external)【OP-BGP】
neighbor(BGP4+ internal)【OP-BGP】
neighbor(BGP4+ routing)
【OP-BGP】
bgp dampening【OP-BGP】
maximum-prefix(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
575
21. router autonomous-system【OP-BGP】
router autonomous-system【OP-BGP】
自ルータが属する自律システムの AS 番号を設定します。BGP4 を使用する場合は必ず設定してください。
BGP4+ を使用する場合は本コマンド , または ipv6 router autonomous-system(IPv6 自律システム AS 番号)
コマンドで AS 番号を必ず設定してください。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
router autonomous-system <as_no>
情報の削除
no router autonomous-system
[パラメータ]
<as_no>
自ルータが属する自律システムの AS 番号を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<as_no> に 1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
ipv6 router autonomous-system
router bgp
ipv6 router bgp
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用してコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを使用して自 AS 番号を変更した場合,すべての BGP4 コネクションがいったん切断されま
す。また,IPv6 自律システムの AS 番号(ipv6 router autonomous-system)を設定せずに BGP4+ を使用し
ている際に本コマンドを使用して AS 番号を変更した場合も,すべての BGP4+ コネクションがいった
ん切断されます。
3. router autonomous-system と ipv6 router autonomous-system が同時に設定されている場合,BGP4 は router
autonomous-system で設定された値を自 AS 番号として認識し,BGP4+ は ipv6 router autonomous-system
で設定された値を自 AS 番号として認識します。
576
21. ipv6 router autonomous-system【OP-BGP】
ipv6 router autonomous-system【OP-BGP】
自ルータが属する IPv6 自律システムの AS 番号を設定します。BGP4+ を使用する場合は,本コマンドで設
定された値を自 AS 番号として認識します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
ipv6 router autonomous-system <as_no>
情報の削除
no ipv6 router autonomous-system
[パラメータ]
<as_no>
自ルータが属する IPv6 自律システムの AS 番号を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<as_no> に 1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
router autonomous-system
ipv6 router bgp
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用してコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを使用して IPv6 自 AS 番号を変更した場合,すべての BGP4+ コネクションがいったん切断
されます。
3. router autonomous-system と ipv6 router autonomous-system が同時に設定されている場合,BGP4+ では
ipv6 router autonomous-system で設定された値を IPv6 自 AS 番号として認識します。
4. router autonomous-system だけが設定されている場合,BGP4+ では router autonomous-system で設定され
た値を IPv6 自 AS 番号として認識します。
577
21. router-id
router-id
自ルータのルータ識別子を設定します。BGP4,BGP4+ を使用する場合は必ず設定してください。本コマ
ンドは IPv4,IPv6 共用コマンドです。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
router-id { <ip_address> | <hostname> }
情報の削除
no router-id
[パラメータ]
{ <ip_address> | <hostname> }
BGP4,BGP4+ が使用する自ルータのルータ識別子を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
IPv4 アドレス(ドット記法,またはホスト名称)を指定します。
[関連コマンド]
router ospf
ipv6 router ospf
router bgp
ipv6 router bgp
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. OSPF,OSPFv3 では各ルータのルータ ID とネットワークアドレスを使用してネットワーク構成を学習
し経路計算を行います。そのためルータ ID に不正(異なるルータに同じルータ ID を設定する)があ
るとネットワーク構成を正しく学習できません。したがって,一定のルールに沿ったルータ ID の設定
を推奨します(「解説書 Vol.1,12.5.12 OSPF 使用時の注意事項」を参照してください)。
3. 本コマンドを使用し自ルータ ID を変更した場合,OSPF および OSPFv3 ではすべての隣接ルータとの隣
接関係がいったん切断されます。また,BGP4 および BGP4+ ではすべてのコネクションがいったん切
断されます。
4. OSPF,OSPFv3,BGP4,BGP4+ のどれかが設定された状態で no router-id を実行すると,ルータ識別子
が未設定であることを注意するエラーメッセージが出力されます。router-id を削除する場合は,関連す
るルーティングプロトコルのコンフィグレーションをすべて削除してから no router-id を実行してくだ
さい。
578
21. router bgp【OP-BGP】
router bgp【OP-BGP】
BGP モードに遷移し,ルーティング・プロトコル BGP4 に関する設定を開始します。BGP モードでは,各
コマンドにより詳細を設定します。
本コマンドを’no’指定で削除した場合,BGP モード以下のすべての設定を含めて削除します。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-ip-bgp
[入力形式]
情報の設定
router bgp
情報の削除
no router bgp
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
routing-options,router autonomous-system,router-id,bgp dampening,filter-interface,redistribute-interface,
router aggregate,apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
579
21. ipv6 router bgp【OP-BGP】
ipv6 router bgp【OP-BGP】
IPv6 BGP モードに遷移し,ルーティング・プロトコル BGP4+ に関する設定を開始します。IPv6 BGP モー
ドでは,各コマンドにより詳細を設定します。
本コマンドを’no’指定で削除した場合,IPv6BGP モード以下のすべての設定を含めて削除します。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-ipv6-bgp
[入力形式]
情報の設定
ipv6 router bgp
情報の削除
no ipv6 router bgp
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
routing-options,router autonomous-system,ipv6 router autonomous-system,router-id,filter-interface,
redistribute-interface,ipv6 router aggregate,apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
580
21. enable(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
enable(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
BGP4/BGP4+ を使用するかどうかを指定します。
本コマンドを省略した場合,enable として動作します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ipv6-bgp => なし
[入力形式]
BGP4/BGP4+ を使用する設定
enable
BGP4/BGP4+ を使用しない設定
no enable
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. system auto-config-update が定義されている時に,no enable を enable に変更した場合は,BGP/BGP4+
ネットワークに関連する学習フィルタ情報および再配布フィルタ情報が無効になっていますので,bgp
filter-update コマンドを使用してフィルタの設定を運用に反映させてください。
581
21. distance(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
distance(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
BGP4/BGP4+ で学習した経路情報のディスタンス値を指定します。本コマンドを省略した場合,ディスタ
ンス値は 170 になります。distance ibgp コマンド,distance ebgp コマンド,neighbor コマンドおよび
filter-interface コマンドで指定するディスタンス値が本コマンドの設定より優先します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ipv6-bgp => なし
[入力形式]
情報の設定
distance <distance>
情報の削除
no distance
[パラメータ]
<distance>
BGP4/BGP4+ で学習した経路情報のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
[関連コマンド]
filter-interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
582
21. distance ibgp(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
distance ibgp(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
インターナル AS のネイバーから学習した BGP4/BGP4+ 経路のディスタンス値を指定します。本コマンド
を省略した場合,ディスタンス値は 170 になります。neighbor コマンドおよび filter-interface コマンドで指
定するディスタンス値が本コマンドの設定より優先します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ipv6-bgp => なし
[入力形式]
情報の設定
distance ibgp <distance>
情報の削除
no distance ibgp
[パラメータ]
<distance>
インターナル AS のネイバーから学習した BGP4/BGP4+ 経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
[関連コマンド]
filter-interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
583
21. distance ebgp(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
distance ebgp(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
エキスターナル AS のネイバーから学習した BGP4/BGP4+ 経路のディスタンス値を指定します。本コマン
ドを省略した場合,ディスタンス値は 170 になります。neighbor コマンドおよび filter-interface コマンドで
指定するディスタンス値が本コマンドの設定より優先します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ipv6-bgp => なし
[入力形式]
情報の設定
distance ebgp <distance>
情報の削除
no distance ebgp
[パラメータ]
<distance>
インターナル AS のネイバーから学習した BGP4/BGP4+ 経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
[関連コマンド]
filter-interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
584
21. local-preference(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
local-preference(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
インターナル AS のネイバーおよびメンバー AS 間ネイバーに広告する LOCAL_PREF 属性のデフォルト値
を指定します。本コマンドを省略した場合,LOCAL_PREF 属性のデフォルト値は 100 になります。
redistribute-interface コマンドで指定した LOCAL_PREF 値が本コマンドの設定より優先します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ipv6-bgp => なし
[入力形式]
情報の設定
local-preference <localpref>
情報の削除
no local-preference
[パラメータ]
<localpref>
インターナル AS のネイバーおよびメンバー AS 間ネイバーに広告する LOCAL_PREF 属性のデフォル
ト値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<localpref> に 0 ~ 65535(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
redistribute-interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
585
21. default-metric(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
default-metric(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
広告するメトリック(MED 属性)のデフォルト値を指定します。エキスターナル AS のネイバーへ広告す
る場合,メトリック(MED 属性)のない BGP 経路情報をメンバー AS 間ネイバーへ広告する場合または
他のプロトコルで学習した経路情報を BGP4/BGP4+ で広告する場合に本コマンドの設定を適用します。本
コマンドを省略した場合,上記の広告経路情報に MED 属性を付与しません。redistribute-interface コマンド
で指定したメトリック値が本コマンドの設定より優先します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ipv6-bgp => なし
[入力形式]
情報の設定
default-metric <metric>
情報の削除
no default-metric
[パラメータ]
<metric>
広告するメトリック(MED 属性)のデフォルト値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<metric> に 0 ~ 4294967295(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
redistribute-interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
586
21. cluster-id(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
cluster-id(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
ルートリフレクションで使用するクラスタ ID を指定します。一つのクラスタ中に複数のルートリフレクタ
が存在する場合に設定する必要があります。本コマンドはルートリフレクタとして動作するルータで指定
し,同一クラスタ内の各ルートリフレクタは同じクラスタ ID を指定しなければなりません。本コマンドを
省略した場合は,ルータ ID をクラスタ ID として使用します。なお,クライアントには本コマンドを設定
しないでください。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ipv6-bgp => なし
[入力形式]
情報の設定
cluster-id <cluster_id>
情報の削除
no cluster-id
[パラメータ]
<cluster_id>
ルートリフレクションで使用するクラスタ ID を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<cluster_id> にクラスタ ID(ドット記法,またはホスト名称)を指定します。
[関連コマンド]
router-id
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを使用しパラメータの変更を行った場合,reflector-client パラメータを指定したインターナ
ル AS グループの BGP4/BGP4+ コネクションをいったん切断します。ただしルート・リフレッシュ機能
による当該ネイバーからの経路の再学習が可能な場合は切断しません。
587
21. memberas(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
memberas(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
コンフィデレーション構成で,自ルータが属するメンバー AS の AS 番号を指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ipv6-bgp => なし
[入力形式]
情報の設定
memberas <as>
情報の削除
no memberas
[パラメータ]
<as>
コンフィデレーション構成で,自ルータが属するメンバー AS の AS 番号を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<as> に 1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを使用しパラメータの変更を行った場合,設定値を反映するために,一時的にインターナル
AS のネイバーおよびメンバー AS 間ネイバーの BGP4/BGP4+ のコネクションが切断されます。
588
21. compare-aspath(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
compare-aspath(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
AS パス長による経路選択を行うかどうかを指定します。
本コマンドを省略した場合,AS パス長による経路選択を行います。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ipv6-bgp => なし
[入力形式]
AS パス長による経路選択を行う
compare-aspath
AS パス長による経路選択を行わない
no compare-aspath
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
589
21. compare-med(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
compare-med(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
MED 属性値による経路選択の比較対象を指定します。
本コマンドを省略した場合,同一の隣接 AS から学習した BGP/BGP4+ 経路を比較対象とします。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ipv6-bgp => なし
[入力形式]
情報の設定
compare-med all-as
情報の削除
no compare-med
[パラメータ]
all-as
MED 属性値による経路選択の比較対象を指定します。異なる AS から学習した BGP/BGP4+ 経路も比
較対象とします。
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
590
21. multi-path(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
multi-path(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
ある宛先に対する複数の BGP/BGP4+ 経路がタイブレーク状態である場合に,生成する BGP/BGP4+ 経路を
マルチパス化することを指定します。最大パス数はオプション情報(routing-options multi-path コマンド)
に従います。なお,マルチパス化の対象は同一の隣接 AS から学習した BGP/BGP4+ 経路となります。異な
る AS から学習した BGP/BGP4+ 経路をマルチパス化の対象とする場合は,multi-path option all-as コマンド
を指定してください。
本コマンドを省略した場合,最も優先度の高い一つの BGP/BGP4+ 経路を有効とします。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ipv6-bgp => なし
[入力形式]
情報の設定
multi-path
情報の削除
no multi-path
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
routing-options
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
591
21. multi-path option(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
multi-path option(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
異なる AS から学習した BGP/BGP4+ 経路をマルチパス化の対象にします。
本コマンドを省略した場合,同一の隣接 AS から学習した BGP/BGP4+ 経路だけをマルチパス化の対象とし
ます。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ipv6-bgp => なし
[入力形式]
情報の設定
multi-path option all-as
情報の削除
no multi-path option
[パラメータ]
all-as
異なる AS から学習した BGP/BGP4+ 経路をマルチパス化の対象とします。なお,compare-med all-as
を合わせて指定する必要があります。
[関連コマンド]
routing-options
compare-med(BGP4/BGP4+)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
592
21. resolve-nexthop all(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
resolve-nexthop all(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
BGP/BGP4+ 経路の NextHop 解決に使用する経路情報を指定します。本コマンド省略時は IGP 経路(direct
経路,Static 経路,RIP 経路,OSPF 経路,OSP の AS 外経路,RIPng 経路,OSPFv3 経路,OSPFv3 の AS
外経路,および IS-IS 経路)に基づき NextHop 解決を行います。本コマンド指定時は IGP 経路および BGP/
BGP4+ 経路に基づき NextHop 解決を行います。本コマンドは,ルーティングネイバーによって学習した経
路,または multihop パラメータを指定したエキスターナルネイバー ( メンバー AS 間ネイバーを含む ),イ
ンターナルネイバーによって学習した経路に対してだけ有効です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ipv6-bgp => なし
[入力形式]
情報の設定
resolve-nexthop all
情報の削除
no resolve-nexthop all
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
593
21. change-nexthop(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
change-nexthop(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
エキスターナル AS のネイバーから受信した BGP4/BGP4+ 経路をインターナル AS のネイバーへ広告する
際,送出する経路の NextHop 属性をピアリングに使用している自側の IP アドレスに書き換えます。
本コマンドを省略した場合は,エキスターナル AS のネイバーから受信した BGP4/BGP4+ 経路の NextHop
属性を書き換えて,内部ネイバーへ広告します。neighbor コマンドの nexthop-self または
always-nexthop-self パラメータが指定されている場合は,neighbor コマンドの指定が優先されます。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ipv6-bgp => なし
[入力形式]
自側の IP アドレスに書き換える
change-nexthop
自側の IP アドレスに書き換えない
no change-nexthop
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
neighbor (BGP4/BGP4+)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
594
21. med(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
med(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
外エキスターナル AS のネイバーから受信した BGP4/BGP4+ 経路情報の MED 属性を取り込むことを指定
します。
BGP モード,IPv6 BGP モードで設定した場合,すべてのエキスターナル AS のネイバーに対して有効にな
ります。BGP external モード,IPv6 BGP external モードで設定した場合,グループ内のネイバーに対して有
効になります。
本コマンドを省略した場合,エキスターナル AS のネイバーでの経路受信時に MED 属性を取り込みませ
ん。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ip-bgp-<as_no> => なし
conf-ipv6-bgp => なし
conf-ipv6-bgp-<as_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
med
情報の削除
no med
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを BGP/IPv6 BGP モードで設定した場合,BGP external/IPv6 BGP external モードでの設定の有
無にかかわらず有効になります。
router bgp
med
as-group-type external 200
med
neighbor 172.16.180.2
as-group-type external 300
neighbor 172.16.178.2
上記の例では,BGP モードに med の設定があるので,すべてのネイバーで受信した経路情報の MED
属性を取り込みます。
595
21. holdtime(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
holdtime(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
ネイバーとのホールドタイムを指定します。
BGP/IPv6 BGP モードで設定した場合,すべてのネイバーに対して有効になります。BGP external/BGP
internal/BGP routing/IPv6 BGP external/IPv6 BGP internal/IPv6 BGP routing の各モードで設定した場合,グルー
プ内のすべてのネイバーに対して有効になります。
本コマンドを省略した場合,ホールドタイムは 180 秒です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ip-bgp-<as_no> => なし
conf-ip-bgp-internal => なし
conf-ip-bgp-routing => なし
conf-ipv6-bgp => なし
conf-ipv6-bgp-<as_no> => なし
conf-ipv6-bgp-internal => なし
conf-ipv6-bgp-routing => なし
[入力形式]
情報の設定
holdtime <seconds>
情報の削除
no holdtime
[パラメータ]
<seconds>
ネイバーとのホールドタイムを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 0,3 ~ 65535(10 進数:秒)を指定します。
0 を指定した場合はピアとのホールドタイムを監視しません。
[関連コマンド]
neighbor (BGP4/BGP4+)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを使用しパラメータの変更を行った場合,設定値を反映するために,一時的に BGP4/BGP4+
コネクションが切断されます。
3. パラメータ値は,neighbor コマンドの holdtime パラメータ,BGP external/BGP internal/BGP routing およ
び IPv6 BGP external/IPv6 BGP internal/IPv6 BGP routing モードでの holdtime コマンド,BGP および IPv6
BGP モードでの holdtime コマンドの順に優先されます。
router bgp
596
21. holdtime(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
holdtime 90
as-group-type-external 200
holdtime 120
neighbor 172.16.178.2
neighbor 172.16.178.2 holdtime 150
neighbor 172.16.179.2
as-group-type-external 300
neighbor 172.16.180.2
上記の例では,各ネイバーのホールドタイムは次のとおりになります。
ネイバー(172.16.178.2)ではホールドタイムは 150 秒になります。
ネイバー(172.16.179.2)ではホールドタイムは 120 秒になります。
ネイバー(172.16.180.2)ではホールドタイムは 90 秒になります。
597
21. keep-none(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
keep-none(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
学習フィルタまたはプロトコルの検査により抑止された経路を保持しないことを指定します。
BGP/IPv6 BGP モードで設定した場合,すべてのネイバーに対して有効になります。BGP external/BGP
internal/BGP routing/IPv6 BGP external/IPv6 BGP internal/IPv6 BGP routing の各モードで設定した場合,グルー
プ内のすべてのネイバーに対して有効になります。
抑止対象にしていた経路を,学習フィルタ情報やネイバーの設定変更により抑止解除した場合,当該経路
の再学習にはコネクションをいったん切断するか,経路情報をネイバーから再広告させる必要があります。
なお,ネイバーとの間でルート・リフレッシュ機能のネゴシエーションが成立していない場合は,コネク
ションを自動的に切断します。ネイバーとの間でルート・リフレッシュ機能のネゴシエーションが成立し
ている場合は,コネクションは切断しないで自動的にネイバーに対して経路情報の再配信を要求します。
本コマンドを省略した場合,学習フィルタ情報またはプロトコルの検査により抑止された経路を保持しま
す。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ip-bgp-<as_no> => なし
conf-ip-bgp-internal => なし
conf-ip-bgp-routing => なし
conf-ipv6-bgp => なし
conf-ipv6-bgp-<as_no> => なし
conf-ipv6-bgp-internal => なし
conf-ipv6-bgp-routing => なし
[入力形式]
情報の設定
keep-none
情報の削除
no keep-none
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
neighbor (BGP4/BGP4+)
filter-interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドの削除により,装置内の各ネイバーで抑止経路の保持指定が変化した場合,設定値を反映す
るために,一時的に該当ネイバーの BGP4/BGP4+ コネクションが切断されます。ただしルート・リフ
レッシュ機能による当該ネイバーからの経路の再学習が可能な場合は切断しません。
3. 本コマンドを BGP モードで設定した場合,BGP external/BGP internal/BGP routing モード,および
neighbor コマンド(keep-none パラメータ)での設定の有無にかかわらず有効になります。同様に,
598
21. keep-none(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
BGP external/BGP internal/BGP routing モードで設定した場合,neighbor コマンド(keep-none パラメータ)
の設定の有無にかかわらず有効になります。
また,IPv6BGP モードで設定した場合,IPv6 BGP external/IPv6 BGP internal/IPv6 BGP routing モード,お
よび neighbor コマンド(keep-none パラメータ)での設定の有無にかかわらず有効になります。同様に,
IPv6 BGP external/IPv6 BGP internal/IPv6 BGP routing モードで設定した場合,neighbor コマンド
(keep-none パラメータ)の設定の有無にかかわらず有効になります。
router bgp
keep-none
as-group-type internal 100
neighbor 172.16.178.2
as-group-type external 200
neighbor 172.16.180.2
neighbor 172.16.180.2 keep-none
上記の例では,BGP モードに keep-none の設定があるので,抑止した経路はすべてのネイバーで破棄し
ます。
4. neighbor コマンドで設定する次のパラメータは,それぞれプロトコルの検査による学習経路の抑止を解
除します。
• set-nexthop-neighbor
• ignore-first-ashop
• permit-asloop
599
21. ipv4-uni(BGP4)【OP-BGP】
ipv4-uni(BGP4)【OP-BGP】
IPv4 ユニキャスト経路を取り扱うことを指定します。
BGP モードで設定した場合,すべてのネイバーに対して有効になります。BGP external モード,BGP
internal モード,BGP routing モードで設定した場合,グループ内のすべてのネイバーに対して有効になり
ます。
ipv4-uni を有効にしていないネイバーで Capability 関連機能(refresh)を有効にしている場合は,IPv4 ユニ
キャスト経路を取り扱いません。
ipv4-uni を有効にしていないネイバーで,他の Capability 関連機能を有効にしていない場合は IPv4 ユニ
キャスト経路を取り扱います。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ip-bgp-<as_no> => なし
conf-ip-bgp-internal => なし
conf-ip-bgp-routing => なし
[入力形式]
情報の設定
ipv4-uni
情報の削除
no ipv4-uni
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
neighbor (BGP4)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドの設定変更により,装置内の各ネイバーで Capability の指定値が変化した場合,設定値を反
映するために,一時的に該当ネイバーの BGP4 コネクションが切断されます。
3. 本コマンドを BGP モードで設定した場合,BGP external/BGP internal/BGP routing モード,および
neighbor コマンド(ipv4-uni パラメータ)での設定の有無にかかわらず有効になります。また,BGP
external/BGP internal/BGP routing モードで設定した場合,neighbor コマンド(ipv4-uni パラメータ)の設
定の有無にかかわらず有効になります。
router bgp
ipv4-uni
as-group-type internal 100
neighbor 172.16.178.2
as-group-type external 200
neighbor 172.16.180.2
neighbor 172.16.180.2 ipv4-uni
600
21. ipv4-uni(BGP4)【OP-BGP】
上記の例では,BGP モードに ipv4-uni の設定があるので,すべてのネイバーで IPv4 ユニキャスト経路
を取り扱います。
601
21. refresh(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
refresh(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
ルート・リフレッシュ機能を取り扱うことを指定します。
BGP/IPv6 BGP モードで設定した場合,すべてのネイバーに対して有効になります。BGP external モード,
BGP internal モード,BGP routing モード,IPv6 BGP external モード,IPv6 BGP internal モード,および IPv6
BGP routing モードで設定した場合,グループ内のすべてのネイバーに対して有効になります。
本コマンドは refresh-128 コマンドと併用できません。
本コマンドを省略した場合,ルート・リフレッシュ機能を当該ネイバーで取り扱いません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ip-bgp-<as_no> => なし
conf-ip-bgp-internal => なし
conf-ip-bgp-routing => なし
conf-ipv6-bgp => なし
conf-ipv6-bgp-<as_no> => なし
conf-ipv6-bgp-internal => なし
conf-ipv6-bgp-routing => なし
[入力形式]
情報の設定
refresh
情報の削除
no refresh
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
ipv4-uni(BGP4)
refresh-128(BGP4/BGP4+)
neighbor(BGP4/BGP4+)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドの設定変更により,装置内の各ネイバーで Capability の指定値が変化した場合,設定値を反
映するために,一時的に該当ネイバーの BGP4/BGP4+ コネクションが切断されます。
3. 本コマンドを BGP モードで設定した場合,BGP external/BGP internal/BGP routing モード,および
neighbor コマンド(refresh パラメータ)での設定の有無にかかわらず有効になります。同様に,BGP
external/BGP internal/BGP routing モードで設定した場合,neighbor コマンド(refresh パラメータ)の設定
の有無にかかわらず有効になります。
また,IPv6BGP モードで設定した場合,IPv6 BGP external/IPv6 BGP internal/IPv6 BGP routing モード,お
よび neighbor コマンド(refresh パラメータ)での設定の有無にかかわらず有効になります。同様に,
602
21. refresh(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
IPv6 BGP external/IPv6 BGP internal/IPv6 BGP routing モードで設定した場合,neighbor コマンド(refresh
パラメータ)の設定の有無にかかわらず有効になります。
router bgp
ipv4-uni
refresh
as-group-type internal 100
neighbor 172.16.178.2
as-group-type external 200
neighbor 172.16.180.2
neighbor 172.16.180.2 ipv4-uni
neighbor 172.16.180.2 refresh
上記の例では,BGP モードに refresh の設定があるので,すべてのネイバーでルート・リフレッシュ機
能を取り扱います。
603
21. refresh-128(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
refresh-128(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
Capability Code に 128 を使用する BGP/BGP4+ ネイバーとの接続で,ルート・リフレッシュ機能を取り扱う
ことを指定します。
BGP/IPv6 BGP モードで設定した場合,すべてのネイバーに対して有効になります。BGP external モード,
BGP internal モード,BGP routing モード,IPv6 BGP external モード,IPv6 BGP internal モード,および IPv6
BGP routing モードで設定した場合,グループ内のすべてのネイバーに対して有効になります。
本コマンドは refresh コマンドと併用できません。
本コマンドを省略した場合,Capability Code に 128 を使用するルート・リフレッシュ機能を当該ネイバー
で取り扱いません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ip-bgp-<as_no> => なし
conf-ip-bgp-internal => なし
conf-ip-bgp-routing => なし
conf-ipv6-bgp => なし
conf-ipv6-bgp-<as_no> => なし
conf-ipv6-bgp-internal => なし
conf-ipv6-bgp-routing => なし
[入力形式]
情報の設定
refresh-128
情報の削除
no refresh-128
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
ipv4-uni(BGP4)
refresh(BGP4/BGP4+)
neighbor(BGP4/BGP4+)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドの設定変更により,装置内の各ネイバーで Capability の指定値が変化した場合,設定値を反
映するために,一時的に該当ネイバーの BGP4/BGP4+ コネクションが切断されます。
3. 本コマンドを BGP モードで設定した場合,BGP external/BGP internal/BGP routing モード,および
neighbor コマンド(refresh-128 パラメータ)での設定の有無にかかわらず有効になります。同様に,
BGP external/BGP internal/BGP routing モードで設定した場合,neighbor コマンド(refresh-128 パラメー
タ)の設定の有無にかかわらず有効になります。
604
21. refresh-128(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
また,IPv6BGP モードで設定した場合,IPv6 BGP external/IPv6 BGP internal/IPv6 BGP routing モード,お
よび neighbor コマンド(refresh-128 パラメータ)での設定の有無にかかわらず有効になります。同様
に,IPv6 BGP external/IPv6 BGP internal/IPv6 BGP routing モードで設定した場合,neighbor コマンド
(refresh-128 パラメータ)の設定の有無にかかわらず有効になります。
router bgp
ipv4-uni
refresh-128
as-group-type internal 100
neighbor 172.16.178.2
as-group-type external 200
neighbor 172.16.180.2
neighbor 172.16.180.2 ipv4-uni
neighbor 172.16.180.2 refresh-128
上記の例では,BGP モードに refresh-128 の設定があるので,すべてのネイバーで Capability Code に 128
を使用するルート・リフレッシュ機能を取り扱います。
605
21. password(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
password(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
ネイバー間の TCP-MD5 認証機能(メッセージダイジェスト生成のための認証キー)を設定します。
BGP/IPv6 BGP モードで設定した場合,すべてのネイバーに対して有効になります。BGP external/BGP
internal/BGP routing/IPv6 BGP external/IPv6 BGP internal/IPv6 BGP routing の各モードで設定した場合,グルー
プ内のすべてのネイバーに対して有効になります。
本コマンドを省略した場合,TCP-MD5 認証を当該ネイバーで取り扱いません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ip-bgp-<as_no> => なし
conf-ip-bgp-internal => なし
conf-ip-bgp-routing => なし
conf-ipv6-bgp => なし
conf-ipv6-bgp-<as_no> => なし
conf-ipv6-bgp-internal => なし
conf-ipv6-bgp-routing => なし
[入力形式]
情報の設定
password <md5_password>
情報の削除
no password
[パラメータ]
<md5_password>
TCP-MD5 認証情報(メッセージダイジェスト生成のための認証キー)を指定します。TCP-MD5 認証
を適用するネイバー間で TCP-MD5 認証情報を一致させてください。一致していない場合,ネイバー
との BGP4/BGP4+ コネクションが確立しません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<md5_password> に 1 ~ 80 文字の任意の文字列をダブルクォート(")で囲んで指定してください。
入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。詳細は,「表 1-5 文字コード一覧」を参照してくだ
さい。ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
エクスクラメーション(!),ダブルクォート(”),シャープ(#),ドル($),シングルクォート
(’),セミコロン(;),逆シングルクォート(`),大カッコ始め({),大カッコ終わり(})
[関連コマンド]
neighbor(BGP4/BGP4+)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドの変更により,装置内の各ネイバーで TCP-MD5 認証情報が変化した場合,設定値を反映す
606
21. password(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
るために,一時的に該当ネイバーの BGP4/BGP4+ コネクションが切断されます。
3. パラメータ値は neighbor コマンドの password パラメータ,BGP external/BGP internal/BGP routing および
IPv6 BGP external/IPv6 BGP internal/IPv6 BGP routing モードでの password コマンド,BGP および IPv6
BGP モードでの password コマンドの順に優先されます。
router bgp
password "aaaa"
as-group-type internal 100
password "bbbb"
neighbor 172.16.178.2
neighbor 172.16.179.2
neighbor 172.16.179.2 pasword "cccc"
as-group-type external 200
neighbor 172.16.180.2
上記の例では,各ネイバーの TCP-MD5 認証情報は次のとおりになります。
ネイバー(172.16.178.2)では”bbbb”になります。
ネイバー(172.16.179.2)では”cccc”になります。
ネイバー(172.16.180.2)では”aaaa”になります。
607
21. graceful-restart(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
graceful-restart(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
グレースフル・リスタート機能を使用するかどうかを指定します。本コマンドの設定がある場合にネイ
バーに対してグレースフル・リスタート機能のネゴシエーションを行います。
BGP/IPv6 BGP モードで設定した場合,すべてのネイバーに対して有効になります。BGP external/BGP
internal/BGP routing/IPv6 BGP external/IPv6 BGP internal/IPv6 BGP routing の各モードで設定した場合,グルー
プ内のすべてのネイバーに対して有効になります。
本コマンドを省略した場合,グレースフル・リスタート機能を取り扱いません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ip-bgp-<as_no> => なし
conf-ip-bgp-internal => なし
conf-ip-bgp-routing => なし
conf-ipv6-bgp => なし
conf-ipv6-bgp-<as_no> => なし
conf-ipv6-bgp-internal => なし
conf-ipv6-bgp-routing => なし
[入力形式]
情報の設定
graceful-restart [ mode { restart | receive | both } ] [ restart-time <seconds> ] [ stale-path-time <seconds> ]
情報の削除
no graceful-restart [ mode ] [ restart-time ] [ stale-path-time ]
[パラメータ]
mode { restart | receive | both }
restart を指定した場合,リスタートルータ機能を有効にし,レシーブルータ機能を無効にします。
receive を指定した場合,レシーブルータ機能を有効にし,リスタートルータ機能を無効にします。
both を指定した場合,リスタートルータ機能・レシーブルータ機能共に有効にします。
なお,IP8800/S300 ではレシーブルータ機能だけをサポートしています。【IP8800/S300】
1. 本パラメータ省略時の初期値
IP8800/S400 の場合【IP8800/S400】
リスタートルータ機能およびレシーブルータ機能を有効にします。
IP8800/S300 の場合【IP8800/S300】
レシーブルータ機能を有効にします。
2. 値の設定範囲
IP8800/S400 の場合【IP8800/S400】
restart,receive,both のどれかを指定します。
IP8800/S300 の場合【IP8800/S300】
receive だけ指定できます。
restart-time <seconds>【IP8800/S400】
隣接ルータがグレースフル・リスタートを開始してからネイバーが再接続するまでの最大時間(秒)
を指定します。最大時間内にネイバーと再接続できなかった場合,レシーブルータでは該当ネイバー
から受信した経路を削除します。また,リスタートルータでは当該ネイバーからの End-of-RIB の受信
監視を中止します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
608
21. graceful-restart(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
初期値は 120 です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 3600(10 進数)を指定します。
stale-path-time <seconds>
レシーブルータ用のパラメータです。隣接ルータがグレースフル・リスタートを開始してから古い経
路を保持する最大時間(秒)を指定します。最大時間内にネイバーから経路を再度受信できなかった
場合,該当経路を削除します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 300 です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 3600(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
routing-options
neighbor (BGP4/BGP4+)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が設定されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドの設定変更により,装置内の各ネイバーでグレースフル・リスタートの有効 / 無効が変化し
た場合,設定値を反映するために,一時的に該当ネイバーの BGP4/BGP4+ コネクションが切断されま
す。
また,パラメータの変更によって,装置内の各ネイバーでグレースフル・リスタートのモードがレシー
ブルータ機能だけ有効に変化した場合,およびレシーブルータだけ有効からほかのモードに変化した場
合,一時的に該当ネイバーの BGP4/BGP4+ コネクションが切断されます。
3. restart-time パラメータを変更した場合,次回のグレースフル・リスタートから自装置が使用するタイマ
値に適用されます。なお,接続相手装置とのネゴシエーションは,次回の BGP4/BGP4+ コネクション
確立時に実行します。本パラメータだけを変更した場合は自動的な BGP4/BGP4+ コネクションの再接
続はしませんので,接続相手装置への通知が必要なときは,運用コマンドで BGP4/BGP4+ コネクショ
ンの再接続を実施してください。
4. グレースフル・リスタートのリスタート機能(パケットフォワーディングの維持機能)を使用するとき
は,オプション情報(routing-options)の routing-options graceful-restart コマンドを設定してください。
5. 本コマンドで設定するグレースフル・リスタート機能のネゴシエーションあり/なしは,BGP/IPv6
BGP モードで設定した場合,すべてのネイバーに対して有効になります。また,BGP external/BGP
internal/BGP routing/IPv6 BGP external/IPv6 BGP internal/IPv6 BGP routing の各モードで設定した場合,グ
ループ内のすべてのネイバーに対して有効になります。
router bgp
graceful-restart
as-group-type internal 100
neighbor 172.16.178.2
neighbor 172.16.179.2
as-group-type external 200
neighbor 172.16.180.2
上記の例では,すべてのグループ(AS100 および AS200)でグレースフル・リスタートが有効になって
います。また,すべてのネイバー(172.16.178.2,172.16.179.2,172.16.180.2)でグレースフル・リス
609
21. graceful-restart(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
タートが有効になっています。
6. パラメータ値は,neighbor コマンドの graceful-restart パラメータ,BGP external/BGP internal/BGP routing
および IPv6 BGP external/IPv6 BGP internal/IPv6 BGP routing モードでの graceful-restart コマンド,BGP お
よび IPv6 BGP モードでの graceful-restart コマンドの順に優先されます。
router bgp
graceful-restart restart-time 60
as-group-type internal 100
neighbor 172.16.178.2
neighbor 172.16.178.2 graceful-restart
as-group-type external 200
graceful-restart restart-time 45
neighbor 172.16.179.2
neighbor 172.16.179.2 graceful-restart restart-time 30
neighbor 172.16.180.2
neighbor 172.16.180.2 graceful-restart
上記の例では,各ネイバーの restart-time は次のとおりになります。
ネイバー(172.16.178.2)では restart-time は 60 になります。
ネイバー(172.16.179.2)では restart-time は 30 になります。
ネイバー(172.16.180.2)では restart-time は 45 になります。
610
21. fast-fallover(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
fast-fallover(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
物理的に直接接続されたネイバーとのインタフェースダウン時,即時に BGP4/BGP4+ セッションを切断す
ることを指定します。
本コマンドは,物理的に直接接続されたエキスターナル AS のネイバー,および物理的に直接接続された
インターナル AS のネイバーに対して有効となります(multihop 接続されたエキスターナル AS のネイ
バー,multihop 接続されたインターナル AS のネイバー,およびルーティングネイバーは本コマンドにか
かわらず,インタフェースダウンによって即時に BGP4/BGP4+ セッションを切断しません)。
本コマンドを省略した場合,インタフェースダウン後,即時に BGP4/BGP4+ セッションを切断します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ipv6-bgp => なし
[入力形式]
インタフェースダウン時,即時に BGP4/BGP4+ セッションを切断する
fast-fallover
インタフェースダウン時,即時に BGP4/BGP4+ セッションを切断しない
no fast-fallover
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
611
21. route-stability-time(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
route-stability-time(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
インタフェースのアップ・ダウンや,BGP4/BGP4+ 経路の Nexthop を解決する IGP 経路の追加・削除の変
化に伴って,BGP4/BGP4+ 経路を使用可能/不可能と見なすまでの時間を指定します。
本コマンドを省略した場合,インタフェースダウンや IGP 経路が削除された時点で BGP4/BGP4+ 経路を使
用不可能と見なします。また,インタフェースアップや IGP 経路が復旧した時点で BGP4/BGP4+ 経路を使
用可能と見なします。
なお,ホールドタイムのタイムアウトなどによって BGP4/BGP4+ コネクションが切断された場合は,本コ
マンドの設定にかかわらず BGP4/BGP4+ 経路を使用不可能と見なし,ルーティングテーブルから削除しま
す。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ipv6-bgp => なし
[入力形式]
情報の設定
route-stability-time <seconds>
情報の削除
no route-stability-time
[パラメータ]
<seconds>
BGP/BGP4+ 経路を使用可能/不可能と見なすまでの時間(秒)を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 65535(10 進数:秒)を指定します。
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
612
21. fast-reroute generate-secondary-route(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
fast-reroute generate-secondary-route(BGP4/BGP4+)
【OP-BGP】
高速経路切替機能で使用する第 2 優先経路をルーティングテーブルに登録します。
routing-options fast-reroute コマンドが設定されていない場合は,第 2 優先経路の登録は行いません。
本コマンドを省略した場合,第 2 優先経路情報をルーティングテーブルに登録しません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ipv6-bgp => なし
[入力形式]
情報の設定
fast-reroute generate-secondary-route
情報の削除
no fast-reroute generate-secondary-route
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
routing-options
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
613
21. network(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
network(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
BGP4/BGP4+ で生成する広告用経路のプレフィックスをネットワーク・フィルタ識別子で指定します。
指定したネットワーク・フィルタと一致する任意のプロトコルのアクティブな経路が存在する場合,固定
の経路属性をもつ BGP4/BGP4+ の広告用経路を生成します。広告用経路は非アクティブな経路ですが,再
配布フィルタを設定することで BGP4/BGP4+ による広告が可能です。また,再配布フィルタの指定によ
り,広告時の経路属性を変更できます。
本コマンドは複数指定できます。本コマンドを省略した場合,BGP4/BGP4+ の広告用経路を生成しません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ipv6-bgp => なし
[入力形式]
情報の設定
network <network_filter_id>
情報の削除
no network <network_filter_id>
[パラメータ]
<network_filter_id>
広告用経路のプレフィックスをネットワーク・フィルタ識別子で指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<network_filter_id> に 1 ~ 65535(10 進数),または 32 文字以内の文字列を指定します。
[関連コマンド]
network-filter
route-filter
redistribute-interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. BGP4/BGP4+ の広告用経路は,route-filter コマンドで設定する以下のフィルタ条件に一致します。
• match proto all
• match proto bgp または match proto ipv6-bgp
• match proto bgp local または match proto ipv6-bgp local
• match origin igp
• match aspath-regexp "^$" または空の AS_PATH 属性に一致する拡張正規表現
• match network ip <Route_Filter> または match network ipv6 <Route_Filter>
614
21. network(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
3. 外部の AS から学習した BGP4/BGP4+ 経路に従って広告用経路を生成し,再配布する場合,再配布経路
の AS パス長は生成元の BGP4/BGP4+ 経路より短くなります。再配布先での優先経路選択のため,再配
布フィルタで適切な経路属性を設定してください。
615
21. as-group-type external(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
as-group-type external(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
エキスターナル AS のネイバーのグループまたはメンバー AS 間ネイバーのグループに関する設定を開始し
ます。また,BGP external モード /IPv6 BGP external モードへ遷移し,BGP external モード /IPv6 BGP
external モードの各コマンドにより詳細を設定します。
本コマンドを’no’指定で削除した場合,当該ネイバー AS に関する BGP external モード /IPv6 BGP
external モード以下のすべての設定を含めて削除します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => conf-ip-bgp-<as_no>
conf-ipv6-bgp => conf-ipv6-bgp-<as_no>
conf-ip-bgp-<as_no> => conf-ip-bgp-<as_no>
conf-ipv6-bgp-<as_no> => conf-ipv6-bgp-<as_no>
conf-ip-bgp-internal => conf-ip-bgp-<as_no>
conf-ipv6-bgp-internal => conf-ipv6-bgp-<as_no>
conf-ip-bgp-routing => conf-ip-bgp-<as_no>
conf-ipv6-bgp-routing => conf-ipv6-bgp-<as_no>
[入力形式]
情報の設定
as-group-type external <as_no>
情報の削除
no as-group-type external <as_no>
[パラメータ]
<as_no>
BGP4/BGP4+ コネクションを接続するネイバー(エキスターナル AS のネイバー)の AS 番号を指定
します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<as_no> に 1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
router autonomous-system
ipv6 router autonomous-system
memberas(BGP4/BGP4+)
neighbor(BGP4/BGP4+)
filter-interface
redistribute-interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
616
21. as-group-type internal(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
as-group-type internal(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
インターナル AS のネイバー(ルータが隣接しているインターナル AS のネイバー)のグループに関する設
定を開始します。また,BGP internal モード /IPv6 BGP internal モードへ遷移し,BGP internal モード /IPv6
BGP internal モードの各コマンドにより詳細を設定します。
本コマンドでは,グループのポリシーに関連するパラメータ(policy-group,reflector-client,
no-client-reflect)を指定します。パラメータ指定の組合せを変えて,本コマンドを複数回入力すると,ポリ
シーが異なる複数のグループを設定できます。
本コマンドを’no’指定で削除した場合,当該グループに関する BGP internal モード /IPv6 BGP internal
モード以下のすべての設定を含めて削除します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => conf-ip-bgp-internal
conf-ipv6-bgp => conf-ipv6-bgp-internal
conf-ip-bgp-<as_no> => conf-ip-bgp-internal
conf-ipv6-bgp-<as_no> => conf-ipv6-bgp-internal
conf-ip-bgp-routing => conf-ip-bgp-internal
conf-ipv6-bgp-routing => conf-ipv6-bgp-internal
conf-ip-bgp-internal => conf-ip-bgp-internal
conf-ipv6-bgp-internal => conf-ipv6-bgp-internal
[入力形式]
情報の設定
as-group-type internal <as_no> [policy-group <policy_group_no>] [reflector-client [ no-client-reflect ]]
情報の削除
no as-group-type internal <as_no> [policy-group <policy_group_no>] [reflector-client [ no-client-reflect ]]
[パラメータ]
<as_no>
自 AS 番号を指定します。BGP モード,IPv6 BGP モードで memberas コマンドを指定している場合は
メンバ AS の番号を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<as_no> に 1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
policy-group <policy_group_no>
内部グループに適用するポリシーグループの番号を指定します。同一ポリシーを適用するグループに
は同じポリシーグループ番号(<policy_group_no>)を割り当てます。外部グループ(BGP external
モード /IPv6 BGP external モード)の policy-group コマンドと同一の番号は指定できません。
本パラメータで指定した番号と同一の番号を指定した学習フィルタおよび再配布フィルタが,このグ
ループのポリシーとして適用されます。なお,本パラメータを指定したインターナル AS のネイバー
では,neighbor 指定を除く,再配布フィルタが有効となります。詳細は,filter-interface コマンドおよ
び redistribute-interface コマンドの[注意事項]を参照してください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
このグループに対して,ポリシーグループ番号を指定した学習フィルタおよび再配布フィルタを適
用しません。
2. 値の設定範囲
617
21. as-group-type internal(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
<policy_group_no> に 1 ~ 16(10 進数)を指定します。
reflector-client
グループ内のネイバーがルートリフレクタクライアントであることを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
グループ内のネイバーをノンクライアントとして取り扱います。
2. 値の設定範囲
なし
no-client-reflect
グループ内のネイバーはルートリフレクタクライアントであるがクライアント間の経路情報をリフレ
クトしないことを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
グループ内および他グループのクライアントとの間で経路情報をリフレクトします。
2. 値の設定範囲
なし
[関連コマンド]
router autonomous-system
ipv6 router autonomous-system
memberas(BGP4/BGP4+)
neighbor(BGP4/BGP4+)
filter-interface
redistribute-interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
618
21. as-group-type routing(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
as-group-type routing(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
ルーティングネイバー(ルータが隣接していないインターナル AS のネイバー)のグループに関する設定
を開始します。また,BGP routing モード /IPv6 BGP routing モードへ遷移し,BGP routing モード /IPv6 BGP
routing モードの各コマンドにより詳細を設定します。
本コマンドでは,グループのポリシーに関連するパラメータ(policy-group,reflector-client,
no-client-reflect)を指定します。パラメータ指定の組合せを変えて,本コマンドを複数回入力すると,ポリ
シーが異なる複数のグループを設定できます。
本コマンドを’no’指定で削除した場合,当該グループに関する BGP routing モード /IPv6 BGP routing モー
ド以下のすべての設定を含めて削除します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => conf-ip-bgp-routing
conf-ipv6-bgp => conf-ipv6-bgp-routing
conf-ip-bgp-<as_no> => conf-ip-bgp-routing
conf-ipv6-bgp-<as_no> => conf-ipv6-bgp-routing
conf-ip-bgp-internal => conf-ip-bgp-routing
conf-ipv6-bgp-internal => conf-ipv6-bgp-routing
conf-ip-bgp-routing => conf-ip-bgp-routing
conf-ipv6-bgp-routing => conf-ipv6-bgp-routing
[入力形式]
情報の設定
as-group-type routing <as_no> [policy-group <policy_group_no>] [reflector-client [ no-client-reflect ]]
情報の削除
no as-group-type routing <as_no> [policy-group <policy_group_no>] [reflector-client [ no-client-reflect ]]
[パラメータ]
<as_no>
自 AS 番号を指定します。BGP モード,IPv6 BGP モードで memberas コマンドを指定している場合は
メンバ AS の番号を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<as_no> に 1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
policy-group <policy_group_no>
内部グループに適用するポリシーグループの番号を指定します。同一ポリシーを適用するグループに
は同じポリシーグループ番号(<policy_group_no>)を割り当てます。外部グループ(BGP external
モード /IPv6 BGP external モード)の policy-group コマンドと同一の番号は指定できません。
本パラメータで指定した番号と同一の番号を指定した学習フィルタおよび再配布フィルタが,このグ
ループのポリシーとして適用されます。なお,本パラメータを指定したインターナル AS のネイバー
では,neighbor 指定を除く,再配布フィルタが有効となります。詳細は,filter-interface コマンドおよ
び redistribute-interface コマンドの[注意事項]を参照してください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
このグループに対して,ポリシーグループ番号を指定した学習フィルタおよび再配布フィルタを適
用しません。
2. 値の設定範囲
619
21. as-group-type routing(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
<policy_group_no> に 1 ~ 16(10 進数)を指定します。
reflector-client
グループ内のネイバーがルートリフレクタクライアントであることを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
グループ内のネイバーをノンクライアントとして取り扱います。
2. 値の設定範囲
なし
no-client-reflect
グループ内のネイバーはルートリフレクタクライアントであるがクライアント間の経路情報をリフレ
クトしないことを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
グループ内および他グループのクライアントとの間で経路情報をリフレクトします。
2. 値の設定範囲
なし
[関連コマンド]
router autonomous-system
ipv6 router autonomous-system
memberas(BGP4/BGP4+)
neighbor(BGP4/BGP4+)
filter-interface
redistribute-interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
620
21. confederation(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
confederation(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
グループ内のネイバーがコンフィデレーション構成でのメンバー AS 間のネイバーであることを指定しま
す。
本コマンドを省略した場合,グループ内のネイバーをエキスターナル AS のネイバーとして取り扱います。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp-<as_no> => なし
conf-ipv6-bgp-<as_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
confederation
情報の削除
no confederation
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
memberas(BGP4/BGP4+)
as-group-type external(BGP4/BGP4+)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを使用しパラメータの変更を行った場合,設定値を反映するために,一時的に当該グループ
内の BGP4/BGP4+ コネクションが切断されます。
621
21. local-tcp(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
local-tcp(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
ネイバーとの BGP4/BGP4+ セッションで使用する自側の IP/IPv6 アドレスを指定します。
本コマンドを省略した場合,インタフェースアドレスから自動選択します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp-<as_no> => なし
conf-ip-bgp-internal => なし
conf-ip-bgp-routing => なし
conf-ipv6-bgp-<as_no> => なし
conf-ipv6-bgp-internal => なし
conf-ipv6-bgp-routing => なし
[入力形式]
情報の設定
local-tcp <host_address>
情報の削除
no local-tcp
[パラメータ]
<host_address>
ネイバーとの BGP4/BGP4+ セッションで使用する自側の IP/IPv6 アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
BGP external モード,BGP internal モード,BGP routing モードの場合,<host_address> に IP アドレ
ス(ドット記法,またはホスト名称)を指定します。
IPv6 BGP external モード,IPv6 BGP internal モード,IPv6 BGP routing モードの場合,<host_address>
に IPv6 アドレス(コロン記法またはホスト名称)を指定します。指定可能なアドレスは IPv6 グ
ローバルアドレス,IPv6 サイトローカルアドレスです。
[関連コマンド]
interface ethernet,interface pos(ライン情報)
interface lag(リンクアグリゲーション情報)
interface vlan(VLAN 情報)
interface tunnel(トンネル情報)
interface loopback
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを使用しパラメータの変更を行った場合,設定値を反映するために,一時的に当該グループ
内の BGP4/BGP4+ コネクションが切断されます。
622
21. local-as(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
local-as(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
エキスターナル AS のネイバーとのピアリングで使用する自 AS 番号を指定します。
本コマンドを省略した場合,BGP4 セッションでは router autonomous-system コマンドで指定した AS 番号
を自 AS 番号に使用します。また,BGP4+ セッションでは ipv6 router autonomous-system コマンドで指定し
た AS 番号を,ipv6 router autonomous-system が省略されている時は router autonomous-system コマンドで指
定した AS 番号を自 AS 番号に使用します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp-<as_no> => なし
conf-ipv6-bgp-<as_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
local-as <as_no>
情報の削除
no local-as
[パラメータ]
<as_no>
エキスターナル AS のネイバーとのピアリングで使用する自 AS 番号を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<as_no> に 1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
router autonomous-system
ipv6 router autonomous-system
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを使用しパラメータの変更を行った場合,設定値を反映するために,一時的に当該グループ
内の BGP4/BGP4+ コネクションが切断されます。
3. memberas コマンド(BGP モード /IPv6 BGP モード)の設定がある場合は,本コマンドを設定できませ
ん。
623
21. remove-private-as(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
remove-private-as(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
プライベート AS 番号だけで構成された ASPATH 属性を持つ経路情報をエキスターナル AS のネイバーに
広告時,プライベート AS 番号を取り除いて広告することを指定します。
本コマンドを省略した場合,プライベート AS 番号を通常の AS 番号として取り扱います。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp-<as_no> => なし
conf-ipv6-bgp-<as_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
remove-private-as
情報の削除
no remove-private-as
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
neighbor(BGP4/BGP4+)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを設定した場合,neighbor コマンドでの remove-private-as パラメータの設定の有無にかかわ
らず,グループ内のすべてのネイバーで有効になります。
router bgp
as-group-type external 200
remove-private-as
neighbor 172.16.178.2
neighbor 172.16.179.2
上記の例では,BGP external モードに remove-private-as の設定があるので,グループ内のすべてのネイ
バー(172.16.178.2,172.16.179.2)で remove-private-as が有効になっています。
624
21. as-override(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
as-override(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
ASPATH 属性内のパスタイプ AS_SEQUENCE の先頭の AS 番号に自 AS 番号を上書きし,エキスターナル
AS のネイバーに広告することを指定します。なお,先頭の AS 番号が同一 AS 番号で連続する場合は,連
続するすべての AS 番号を上書きします。
本コマンドを省略した場合,通常の ASPATH 属性として取り扱います。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp-<as_no> => なし
conf-ipv6-bgp-<as_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
as-override
情報の削除
no as-override
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
router autonomous-system
ipv6 router autonomous-system
neighbor(BGP4/BGP4+)
redistribute-interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを設定した場合,neighbor コマンドでの as-override パラメータの設定の有無にかかわらず,
グループ内のすべてのネイバーで有効になります。
router bgp
as-group-type external 200
as-override
neighbor 172.16.178.2
neighbor 172.16.179.2
上記の例では,BGP external モードに as-override の設定があるので,すべてのネイバー(172.16.178.2,
172.16.179.2)で as-override が有効になっています。
625
21. policy-group(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
policy-group(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
複数の外部グループをグループ化し,同一のポリシー(学習フィルタ,再配布フィルタ)を割り当てる場
合に指定します。
グループ化する外部グループには,同じポリシーグループ番号(<policy_group_no>)を指定します。本コ
マンドで指定した番号と同一の番号を指定した学習フィルタおよび再配布フィルタが当該グループのポリ
シーとして適用されます。なお,本コマンドを適用したエキスターナル AS のネイバーでは,as 指定およ
び neighbor 指定の再配布フィルタは無効となります。詳細は,filter-interface コマンドおよび
redistribute-interface コマンドの[注意事項]を参照してください。
本コマンドを省略した場合,ポリシーグループ番号を指定した学習フィルタおよび再配布フィルタを外部
グループのポリシーとして適用しません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp-<as_no> => なし
conf-ipv6-bgp-<as_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
policy-group <policy_group_no>
情報の削除
no policy-group
[パラメータ]
<policy_group_no>
ポリシーグループ番号を指定します。
内部グループ(as-group-type internal コマンドまたは as-group-type routing コマンド)の policy-group パ
ラメータと同じ番号は,指定できません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<policy_group_no> に 1 ~ 16(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
filter-interface
redistribute-interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを使用しパラメータの変更を行った場合,設定値を反映するために,一時的に当該グループ
内の BGP4/BGP4+ コネクションが切断されます。
626
21. neighbor(BGP4 external)【OP-BGP】
neighbor(BGP4 external)【OP-BGP】
エキスターナル AS のネイバーまたはメンバー AS 間ネイバーのネイバー情報を設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp-<as_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
neighbor <neighbor_address>
neighbor <neighbor_address> description <string>
neighbor <neighbor_address> distance <distance>
neighbor <neighbor_address> second-distance <distance>
neighbor <neighbor_address> multi-hop <ttl>
neighbor <neighbor_address> nexthop-self
neighbor <neighbor_address> set-nexthop-neighbor
neighbor <neighbor_address> remove-private-as
neighbor <neighbor_address> as-override
neighbor <neighbor_address> ignore-first-ashop
neighbor <neighbor_address> no-auto-default
neighbor <neighbor_address> permit-asloop
neighbor <neighbor_address> holdtime <seconds>
neighbor <neighbor_address> keep-none
neighbor <neighbor_address> passive
neighbor <neighbor_address> disable
neighbor <neighbor_address> display-warnings
neighbor <neighbor_address> ipv4-uni
neighbor <neighbor_address> refresh
neighbor <neighbor_address> refresh-128
neighbor <neighbor_address> password <md5_password>
neighbor <neighbor_address> graceful-restart [ mode { restart | receive | both } ] [ restart-time <seconds> ] [
stale-path-time <seconds> ]
neighbor <neighbor_address> maximum-prefix <maximum> [threshold <threshold>] [ { warning-only |
restart-time <minutes> } ]
情報の削除
no neighbor <neighbor_address>
no neighbor <neighbor_address> description
no neighbor <neighbor_address> distance
no neighbor <neighbor_address> second-distance
no neighbor <neighbor_address> multi-hop
no neighbor <neighbor_address> nexthop-self
no neighbor <neighbor_address> set-nexthop-neighbor
no neighbor <neighbor_address> remove-private-as
no neighbor <neighbor_address> as-override
no neighbor <neighbor_address> ignore-first-ashop
no neighbor <neighbor_address> no-auto-default
no neighbor <neighbor_address> permit-asloop
no neighbor <neighbor_address> holdtime
627
21. neighbor(BGP4 external)【OP-BGP】
no neighbor <neighbor_address> keep-none
no neighbor <neighbor_address> passive
no neighbor <neighbor_address> disable
no neighbor <neighbor_address> display-warnings
no neighbor <neighbor_address> ipv4-uni
no neighbor <neighbor_address> refresh
no neighbor <neighbor_address> refresh-128
no neighbor <neighbor_address> password
no neighbor <neighbor_address> graceful-restart [{ mode | restart-time | stale-path-time }]
no neighbor <neighbor_address> maximum-prefix
no neighbor <neighbor_address> maximum-prefix <maximum> {threshold | warning-only | restart-time}
[パラメータ]
<neighbor_address>
ピアを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<neighbor_address> に IPv4 アドレス(ドット記法)またはホスト名称を指定します。
description <string>
ネイバーの説明情報を指定します。設定した内容は,コンフィグレーション内に表示されるほか,当
該ネイバーに関するログに付与されます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーの説明情報を付与しません。
2. 値の設定範囲
<string> に 1 ~ 64 文字の任意の文字列をダブルクォート(")で囲んで指定してください。入力可
能な文字は,英数字と特殊文字です。詳細は,「表 1-5 文字コード一覧」を参照願います。ただ
し,以下の文字は使用できませんので注意願います。
エクスクラメーション(!),ダブルクォート(”),シャープ(#),ドル($),シングルクォート
(’),セミコロン(;),逆シングルクォート(`),大カッコ始め({),大カッコ終わり(})
distance <distance>
ネイバーから受信した経路情報のディスタンス値を指定します。filter-interface コマンドで指定する
ディスタンス値が本パラメータより優先します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 170 です。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
second-distance <distance>
ネイバーから受信した経路情報の第 2 のディスタンス値(第 2 優先度)を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
最高の優先度となります。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。255 は最低の優先度を示します。
multi-hop <ttl>
BGP4 セッションで使用する TTL 値(本装置からネイバーまでのホップ数)を指定します。本パラ
628
21. neighbor(BGP4 external)【OP-BGP】
メータを設定することによって,直接接続されたインタフェース以外でピアリングができるようにな
ります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーアドレスは直接接続された相手側のインタフェースアドレスでなければなりません。
2. 値の設定範囲
<ttl> に 1 ~ 255(10 進数)を指定します。
nexthop-self
送出する経路情報の NextHop 属性を自インタフェースの IP アドレスに書き換えるよう指定します。
本パラメータは NBMA ネットワークで接続されたエキスターナル AS のネイバーに送出する経路情報
の NextHop 属性の不整合(直接到達不可の NextHop 属性を通知)を解決するためや,メンバー AS 間
ネイバーで Nexthop 属性を書き換える場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
BGP 経路の学習元ネイバーと広告先ネイバーが同一のネットワークインタフェースにある場合,
また,広告先がメンバー AS 間ネイバーの場合に,BGP4 経路の NextHop 属性を変更せずに広告し
ます。
2. 値の設定範囲
なし
set-nexthop-neighbor
受信した経路情報の NextHop 属性をピアリングに使用している相手側の IP アドレスに書き換えるこ
とを指定します。本パラメータはエキスターナル AS のネイバーから受信した経路情報の NextHop 属
性を書き換えずにインターナル AS のネイバーに広告するようなルータとインターナル AS のネイ
バーでピアリングする場合などに指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
受信した経路情報の NextHop 属性を書替えません。
2. 値の設定範囲
なし
remove-private-as
プライベート AS 番号だけで構成された ASPATH 属性を持つ経路情報をエキスターナル AS のネイ
バーに広告時,プライベート AS 番号を取り除いて広告することを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
プライベート AS 番号を通常の AS 番号として取り扱います。
2. 値の設定範囲
なし
as-override
ASPATH 属性内のパスタイプ AS_SEQUENCE の先頭の AS 番号に自 AS 番号を上書きし,エキスター
ナル AS のネイバーに広告することを指定します。なお,先頭の AS 番号が同一 AS 番号で連続する場
合は,連続するすべての AS 番号を上書きします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
通常の ASPATH 属性として取り扱います。
2. 値の設定範囲
なし
ignore-first-ashop
受信した経路情報の ASPATH 属性にネイバーの AS 番号がない場合でも経路情報を正常に取り扱うこ
とを指定します。本パラメータは接続相手がルートサーバである場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
629
21. neighbor(BGP4 external)【OP-BGP】
受信した経路情報の ASPATH 属性にネイバーの AS 番号がない場合,その経路情報を無視します。
2. 値の設定範囲
なし
no-auto-default
このエキスターナル AS のネイバーを,オプション情報(routing-options)コマンドで設定されたデ
フォルト経路を生成するための条件(エキスターナル AS のネイバーの確立)から除外します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
オプション情報(routing-options auto-defalut コマンド)が設定されていて,かつ,この外部グルー
プに confederation コマンドの設定がない場合,このネイバーが確立しているときに,BGP4 デフォ
ルト経路を生成します。
2. 値の設定範囲
なし
permit-asloop
受信した経路の ASPATH 属性が AS ループである場合も正常な経路として受入れることを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
AS ループである経路は受入れません。
2. 値の設定範囲
なし
holdtime <seconds>
ネイバーとのホールドタイムを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 180 秒です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 0,3 ~ 65535(10 進数:秒)を指定します。
0 を指定した場合はピアとのホールドタイムを監視しません。
keep-none
学習フィルタまたはプロトコルの検査で抑止された経路を保持しないことを指定します。抑止対象に
していた経路を,学習フィルタ情報やネイバーの設定変更によって抑止解除した場合,当該経路の再
学習にはコネクションをいったん切断するか,経路情報をネイバーから再広告させる必要があります。
なお,ネイバーとの間でルート・リフレッシュ機能のネゴシエーションが成立していない場合は,コ
ネクションを自動的に切断します。ネイバーとの間でルート・リフレッシュ機能のネゴシエーション
が成立している場合は,コネクションは切断しないで自動的にネイバーに対して経路情報の再配信を
要求します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
学習フィルタまたはプロトコルの検査によって抑止された経路を保持します。
2. 値の設定範囲
なし
passive
ネイバーに自発的にオープンメッセージを発行しないように指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
自発的にオープンメッセージを発行します。
2. 値の設定範囲
なし
disable
設定したネイバー情報を無効化する場合に指定します。
630
21. neighbor(BGP4 external)【OP-BGP】
1. 本パラメータ省略時の初期値
設定したネイバー情報を有効情報として取り扱います。
2. 値の設定範囲
なし
display-warnings
ネイバーから不正な経路情報を受信した場合にイベントログを出力するよう指定します。不正な経路
情報とは,(1) ネイバーから通知されていない経路の削除要求,(2) ネイバーから通知されたがすでに
削除されている経路の削除要求,(3) 本装置がネクストホップである経路の通知を指します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ログを出力しません。
2. 値の設定範囲
なし
ipv4-uni
IPv4 ユニキャスト経路を取り扱うことを指定します。Capability 関連のパラメータ(refresh)を指定し
ているネイバーで本パラメータを省略した場合は IPv4 ユニキャスト経路を取り扱いません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
他に Capability 関連パラメータが設定されていない場合は IPv4 ユニキャスト経路を取り扱います。
他に Capability 関連パラメータが設定されている場合は IPv4 ユニキャスト経路を取り扱いません。
2. 値の設定範囲
なし
refresh
ルート・リフレッシュ機能を取り扱うことを指定します。本パラメータは refresh-128 パラメータとの
併用はできません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ルート・リフレッシュ機能を取り扱いません。
2. 値の設定範囲
なし
refresh-128
Capability Code に 128 を使用する BGP ネイバーとの接続で,ルート・リフレッシュ機能を取り扱うこ
とを指定します。本パラメータは refresh パラメータとの併用はできません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
Capability Code に 128 を使用するルート・リフレッシュ機能を取り扱いません。
2. 値の設定範囲
なし
password <md5_password>
ネイバー間の TCP-MD5 認証機能(メッセージダイジェスト生成のための認証キー)を設定します。
本パラメータを設定する場合はネイバー間で TCP-MD5 認証情報を一致させてください。一致してい
ない場合,ネイバーとの BGP4 コネクションが確立しません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略時は認証無しです。
2. 値の設定範囲
<md5_password> に 1 ~ 80 文字の任意の文字列をダブルクォート(")で囲んで指定してください。
入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。詳細は,「表 1-5 文字コード一覧」を参照願います。
ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
エクスクラメーション(!),ダブルクォート(”),シャープ(#),ドル($),シングルクォート
631
21. neighbor(BGP4 external)【OP-BGP】
(’),セミコロン(;),逆シングルクォート(`),大カッコ始め({),大カッコ終わり(})
graceful-restart
グレースフル・リスタート機能を使用するかどうかを指定します。本パラメータの指定がある場合に
ネイバーに対してグレースフル・リスタート機能のネゴシエーションを行います。
1. 本パラメータ省略時の初期値
グレースフル・リスタート機能を取り扱いません。
2. 値の設定範囲
なし
mode { restart | receive | both }
restart を指定した場合,リスタートルータ機能を有効にし,レシーブルータ機能を無効にします。
receive を指定した場合,レシーブルータ機能を有効にし,リスタートルータ機能を無効にします。
both を指定した場合,リスタートルータ機能・レシーブルータ機能共に有効にします。
なお,IP8800/S300 ではレシーブルータ機能だけをサポートしています。【IP8800/S300】
1. 本パラメータ省略時の初期値
IP8800/S400 の場合【IP8800/S400】
リスタートルータ機能およびレシーブルータ機能を有効にします。
IP8800/S300 の場合【IP8800/S300】
レシーブルータ機能を有効にします。
2. 値の設定範囲
IP8800/S400 の場合【IP8800/S400】
restart,receive,both のどれかを指定します。
IP8800/S300 の場合【IP8800/S300】
receive だけ指定できます。
restart-time <seconds> 【IP8800/S400】
隣接ルータがグレースフル・リスタートを開始してからピアが再接続するまでの最大時間(秒)を指
定します。最大時間内にネイバーと再接続できなかった場合,レシーブルータでは該当ピアから受信
した経路を削除します。また,リスタートルータでは当該ネイバーからの End-of-RIB の受信監視を中
止します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 120 です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 3600(10 進数)を指定します。
stale-path-time <seconds>
レシーブルータ用のパラメータです。隣接ルータがグレースフル・リスタートを開始してから古い経
路を保持する最大時間(秒)を指定します。最大時間内にネイバーから経路を再度受信できなかった
場合,該当経路を削除します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 300 です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 3600(10 進数)を指定します。
maximum-prefix <maximum>
ネイバーから学習する経路数の上限値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
632
21. neighbor(BGP4 external)【OP-BGP】
<maximum > に 1 ~ 4294967295(10 進数)を指定します。
threshold <threshold>
ネイバーから学習する経路数について,警告の運用メッセージを出力する上限値に対する閾値を指定
します。なお,100% を指定した場合は運用メッセージを出力しません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 75% です。
2. 値の設定範囲
<threshold> に 1 ~ 100(10 進数:%)を指定します。1% 単位に設定可。
warning-only
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えても,ネイバーを切断しないことを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えた場合,ネイバーを切断します。
2. 値の設定範囲
なし
restart-time <minutes>
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えてネイバーを切断した後,再接続するまでの時間を指定
します。なお,運用コマンド clear ip bgp を入力することで任意にネイバーを再接続することが可能で
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えてネイバーを切断した後,運用コマンド clear ip bgp
を入力するまでネイバーを再接続しません。
2. 値の設定範囲
<minutes> に 1 ~ 65535(10 進数:分)を指定します。
[関連コマンド]
routing-options
router autonomous-system
distance(BGP4)
memberas(BGP4)
change-nexthop(BGP4)
remove-private-as(BGP4)
as-override(BGP4)
holdtime(BGP4)
keep-none(BGP4)
ipv4-uni(BGP4)
refresh(BGP4)
refresh-128(BGP4)
password(BGP4)
graceful-restart(BGP4)
633
21. neighbor(BGP4 external)【OP-BGP】
as-group-type external(BGP4)
local-as(BGP4)
maximum-prefix(BGP4)
filter-interface
redistribute-interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを使用しパラメータの変更を行った場合,以下のパラメータでは設定値を反映するために,
一時的に当該ネイバーの BGP4 コネクションが切断されます。
表 21-1 一時的に BGP4 コネクションが切断されているパラメータ
項番
パラメータ
1
multi-hop <ttl>
2
ignore-first-ashop(注 1)(注 2)
3
holdtime <seconds>
4
keep-none(注 1)
5
disable
6
ipv4-uni
7
refresh
8
refresh-128
9
password <md5_password>
10
graceful-restart [mode { restart | receive | both }]
(注 1)ルート・リフレッシュ機能による当該ネイバーからの経路の再学習が可能な場合は切断しませ
ん。
(注 2)keep-none を指定していない場合は切断しません。
3. system auto-config-update が定義されている時に,BGP ネイバーの設定がないコンフィグレーションに初
めて BGP ネイバーを設定した場合は,BGP ネットワークに関連する学習フィルタ情報および再配布
フィルタ情報が無効になっていますので,bgp filter-update コマンドを使用してフィルタの設定を運用に
反映させてください。
4. neighbor コマンドのオプションパラメータを設定する場合,予め "neighbor <neighbor_address>" コマンド
で使用するピアの設定を行ってください。
5. 装置の時刻補正を行う際には,NTP プロトコル(「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2,
10 NTP 情報」),運用コマンド(
「運用コマンドレファレンス Vol.1,16 時刻管理 clock set」および
「運用コマンドレファレンス Vol.1,16 時刻管理 rdate」)の[注意事項]を参照してください。
634
21. neighbor(BGP4 internal)【OP-BGP】
neighbor(BGP4 internal)【OP-BGP】
インターナル AS のネイバー(ルータが隣接しているインターナル AS のネイバー)のネイバー情報を定義
します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp-internal => なし
[入力形式]
情報の設定
neighbor <neighbor_address>
neighbor <neighbor_address> description <string>
neighbor <neighbor_address> distance <distance>
neighbor <neighbor_address> second-distance <distance>
neighbor <neighbor_address> multi-hop <ttl>
neighbor <neighbor_address> nexthop-self
neighbor <neighbor_address> always-nexthop-self
neighbor <neighbor_address> set-nexthop-neighbor
neighbor <neighbor_address> holdtime <seconds>
neighbor <neighbor_address> keep-none
neighbor <neighbor_address> passive
neighbor <neighbor_address> disable
neighbor <neighbor_address> display-warnings
neighbor <neighbor_address> ipv4-uni
neighbor <neighbor_address> refresh
neighbor <neighbor_address> refresh-128
neighbor <neighbor_address> password <md5_password>
neighbor <neighbor_address> graceful-restart [ mode { restart | receive | both } ] [ restart-time <seconds> ] [
stale-path-time <seconds> ]
neighbor <neighbor_address> maximum-prefix <maximum> [threshold <threshold>] [ { warning-only |
restart-time <minutes> } ]
情報の削除
no neighbor <neighbor_address>
no neighbor <neighbor_address> description
no neighbor <neighbor_address> distance
no neighbor <neighbor_address> second-distance
no neighbor <neighbor_address> multi-hop
no neighbor <neighbor_address> nexthop-self
no neighbor <neighbor_address> always-nexthop-self
no neighbor <neighbor_address> set-nexthop-neighbor
no neighbor <neighbor_address> holdtime
no neighbor <neighbor_address> keep-none
no neighbor <neighbor_address> passive
no neighbor <neighbor_address> disable
no neighbor <neighbor_address> display-warnings
no neighbor <neighbor_address> ipv4-uni
no neighbor <neighbor_address> refresh
no neighbor <neighbor_address> refresh-128
635
21. neighbor(BGP4 internal)【OP-BGP】
no neighbor <neighbor_address> password
no neighbor <neighbor_address> graceful-restart [{ mode | restart-time | stale-path-time }]
no neighbor <neighbor_address> maximum-prefix
no neighbor <neighbor_address> maximum-prefix <maximum> {threshold | warning-only | restart-time}
[パラメータ]
<neighbor_address>
ネイバーを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<neighbor_address> に IPv4 アドレス(ドット記法)またはホスト名称を指定します。
description <string>
ネイバーの説明情報を指定します。設定した内容は,コンフィグレーション内に表示されるほか,当
該ネイバーに関するログに付与されます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーの説明情報を付与しません。
2. 値の設定範囲
<string> に 1 ~ 64 文字の任意の文字列をダブルクォート(")で囲んで指定してください。入力可
能な文字は,英数字と特殊文字です。詳細は,「表 1-5 文字コード一覧」を参照願います。ただ
し,以下の文字は使用できませんので注意願います。
エクスクラメーション(!),ダブルクォート(”),シャープ(#),ドル($),シングルクォート
(’),セミコロン(;),逆シングルクォート(`),大カッコ始め({),大カッコ終わり(})
distance <distance>
ネイバーから受信した経路情報のディスタンス値を指定します。filter-interface コマンドで指定する
ディスタンス値が本パラメータより優先します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 170 です。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
second-distance <distance>
ネイバーから受信した経路情報の第 2 のディスタンス値(第 2 優先度)を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
最高の優先度となります。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。255 は最低の優先度を示します。
multi-hop <ttl>
BGP4 セッションで使用する TTL 値(本装置からネイバーまでのホップ数)を指定します。本パラ
メータを設定することによって,直接接続されたインタフェース以外でピアリングができるようにな
ります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーアドレスは直接接続された相手側のインタフェースアドレスでなければなりません。
2. 値の設定範囲
<ttl> に 1 ~ 255(10 進数)を指定します。
636
21. neighbor(BGP4 internal)【OP-BGP】
nexthop-self
送出する経路情報の NextHop 属性を自インタフェースの IP アドレスに書き換えるよう指定します。
本パラメータは NBMA ネットワークで接続されたインターナル AS のネイバーに送出する経路情報の
NextHop 属性の不整合(直接到達不可の NextHop 属性を通知)を解決するために指定します。なお,
ルートリフレクションの場合,本パラメータが指定されていても NextHop 属性を書き換えません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
BGP 経路の NextHop 属性を書き換えずに広告します。
2. 値の設定範囲
なし
always-nexthop-self
インターナル AS のネイバーへ広告する際の NextHop 属性をピアリングに使用している自側の IP アド
レスに強制的に書き換えることを指定します(ルートリフレクションを含む)。
1. 本パラメータ省略時の初期値
BGP 経路の NextHop 属性を書き換えずに広告します。
2. 値の設定範囲
なし
set-nexthop-neighbor
受信した経路情報の NextHop 属性をピアリングに使用している相手側の IP アドレスに書き換えるこ
とを指定します。本パラメータはエキスターナル AS のネイバーから受信した経路情報の NextHop 属
性を書き換えずにインターナル AS のネイバーに広告するようなルータとインターナル AS のネイ
バーでピアリングする場合などに指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
受信した経路情報の NextHop 属性を書き換えません。
2. 値の設定範囲
なし
holdtime <seconds>
ネイバーとのホールドタイムを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 180 秒です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 0,3 ~ 65535(10 進数:秒)を指定します。
0 を指定した場合はピアとのホールドタイムを監視しません。
keep-none
学習フィルタまたはプロトコルの検査で抑止された経路を保持しないことを指定します。抑止対象に
していた経路を,学習フィルタ情報やネイバーの設定変更によって抑止解除した場合,当該経路の再
学習にはコネクションをいったん切断するか,経路情報をネイバーから再広告させる必要があります。
なお,ネイバーとの間でルート・リフレッシュ機能のネゴシエーションが成立していない場合は,コ
ネクションを自動的に切断します。ネイバーとの間でルート・リフレッシュ機能のネゴシエーション
が成立している場合は,コネクションは切断しないで自動的にネイバーに対して経路情報の再配信を
要求します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
学習フィルタまたはプロトコルの検査によって抑止された経路を保持します。
2. 値の設定範囲
なし
passive
637
21. neighbor(BGP4 internal)【OP-BGP】
ネイバーに自発的にオープンメッセージを発行しないように指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
自発的にオープンメッセージを発行します。
2. 値の設定範囲
なし
disable
設定したネイバー情報を無効化する場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
設定したネイバー情報を有効情報として取り扱います。
2. 値の設定範囲
なし
display-warnings
ネイバーから不正な経路情報を受信した場合にイベントログを出力するよう指定します。不正な経路
情報とは,(1) ネイバーから通知されていない経路の削除要求,(2) ネイバーから通知されたがすでに
削除されている経路の削除要求,(3) 本装置がネクストホップである経路の通知を指します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ログを出力しません。
2. 値の設定範囲
なし
ipv4-uni
IPv4 ユニキャスト経路を取り扱うことを指定します。Capability 関連のパラメータ(refresh)を指定し
ているネイバーで本パラメータを省略した場合は IPv4 ユニキャスト経路を取り扱いません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
他に Capability 関連パラメータが設定されていない場合は IPv4 ユニキャスト経路を取り扱います。
他に Capability 関連パラメータが設定されている場合は IPv4 ユニキャスト経路を取り扱いません。
2. 値の設定範囲
なし
refresh
ルート・リフレッシュ機能を取り扱うことを指定します。本パラメータは refresh-128 パラメータとの
併用はできません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ルート・リフレッシュ機能を取り扱いません。
2. 値の設定範囲
なし
refresh-128
Capability Code に 128 を使用する BGP ネイバーとの接続で,ルート・リフレッシュ機能を取り扱うこ
とを指定します。本パラメータは refresh パラメータとの併用はできません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
Capability Code に 128 を使用するルート・リフレッシュ機能を取り扱いません。
2. 値の設定範囲
なし
password <md5_password>
ネイバー間の TCP-MD5 認証機能(メッセージダイジェスト生成のための認証キー)を設定します。
本パラメータを設定する場合はネイバー間で TCP-MD5 認証情報を一致させてください。一致してい
638
21. neighbor(BGP4 internal)【OP-BGP】
ない場合,ネイバーとの BGP4 コネクションが確立しません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略時は認証無しです。
2. 値の設定範囲
<md5_password> に 1 ~ 80 文字の任意の文字列をダブルクォート(")で囲んで指定してください。
入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。詳細は,「表 1-5 文字コード一覧」を参照願います。
ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
エクスクラメーション(!),ダブルクォート(”),シャープ(#),ドル($),シングルクォート
(’),セミコロン(;),逆シングルクォート(`),大カッコ始め({),大カッコ終わり(})
graceful-restart
グレースフル・リスタート機能を使用するかどうかを指定します。本パラメータの指定がある場合に
ネイバーに対してグレースフル・リスタート機能のネゴシエーションを行います。
1. 本パラメータ省略時の初期値
グレースフル・リスタート機能を取り扱いません。
2. 値の設定範囲
なし
mode { restart | receive | both }
restart を指定した場合,リスタートルータ機能を有効にし,レシーブルータ機能を無効にします。
receive を指定した場合,レシーブルータ機能を有効にし,リスタートルータ機能を無効にします。
both を指定した場合,リスタートルータ機能・レシーブルータ機能共に有効にします。
なお,IP8800/S300 ではレシーブルータ機能だけをサポートしています。
【IP8800/S300】
1. 本パラメータ省略時の初期値
IP8800/S400 の場合【IP8800/S400】
リスタートルータ機能およびレシーブルータ機能を有効にします。
IP8800/S300 の場合【IP8800/S300】
レシーブルータ機能を有効にします。
2. 値の設定範囲
IP8800/S400 の場合【IP8800/S400】
restart,receive,both のどれかを指定します。
IP8800/S300 の場合【IP8800/S300】
receive だけ指定できます。
restart-time <seconds> 【IP8800/S400】
隣接ルータがグレースフル・リスタートを開始してからネイバーが再接続するまでの最大時間(秒)
を指定します。最大時間内にネイバーと再接続できなかった場合,レシーブルータでは該当ネイバー
から受信した経路を削除します。また,リスタートルータでは当該ネイバーからの End-of-RIB の受信
監視を中止します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 120 です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 3600(10 進数)を指定します。
stale-path-time <seconds>
レシーブルータ用のパラメータです。隣接ルータがグレースフル・リスタートを開始してから古い経
路を保持する最大時間(秒)を指定します。最大時間内にネイバーから経路を再度受信できなかった
場合,該当経路を削除します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
639
21. neighbor(BGP4 internal)【OP-BGP】
初期値は 300 です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 3600(10 進数)を指定します。
maximum-prefix <maximum>
ネイバーから学習する経路数の上限値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<maximum > に 1 ~ 4294967295(10 進数)を指定します。
threshold <threshold>
ネイバーから学習する経路数について,警告の運用メッセージを出力する上限値に対する閾値を指定
します。なお,100% を指定した場合は運用メッセージを出力しません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 75% です。
2. 値の設定範囲
<threshold> に 1 ~ 100(10 進数:%)を指定します。1% 単位に設定可。
warning-only
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えても,ネイバーを切断しないことを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えた場合,ネイバーを切断します。
2. 値の設定範囲
なし
restart-time <minutes>
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えてネイバーを切断した後,再接続するまでの時間を指定
します。なお,運用コマンド clear ip bgp を入力することで任意にネイバーを再接続することが可能で
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えてネイバーを切断した後,運用コマンド clear ip bgp
を入力するまでネイバーを再接続しません。
2. 値の設定範囲
<minutes> に 1 ~ 65535(10 進数:分)を指定します。
[関連コマンド]
routing-options
distance(BGP4)
change-nexthop(BGP4)
holdtime(BGP4)
keep-none(BGP4)
ipv4-uni(BGP4)
refresh(BGP4)
refresh-128(BGP4)
640
21. neighbor(BGP4 internal)【OP-BGP】
password(BGP4)
graceful-restart(BGP4)
as-group-type internal(BGP4)
maximum-prefix(BGP4)
filter-interface
redistribute-interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを使用しパラメータの変更を行った場合,以下のパラメータでは設定値を反映するために,
一時的に当該ネイバーの BGP4 コネクションが切断されます。
表 21-2 一時的に BGP4 コネクションが切断されているパラメータ
項番
パラメータ
1
multi-hop <ttl>
2
holdtime <seconds>
3
keep-none(注 1)
4
disable
5
ipv4-uni
6
refresh
7
refresh-128
8
password <md5_password>
9
graceful-restart [mode { restart | receive | both }]
(注 1)ルート・リフレッシュ機能による当該ネイバーからの経路の再学習が可能な場合は切断しませ
ん。
3. system auto-config-update が定義されている時に,BGP ネイバーの設定がないコンフィグレーションに初
めて BGP ネイバーを設定した場合は,BGP ネットワークに関連する学習フィルタ情報および再配布
フィルタ情報が無効になっていますので,bgp filter-update コマンドを使用してフィルタの設定を運用に
反映させてください。
4. neighbor コマンドのオプションパラメータを設定する場合,予め "neighbor <neighbor_address>" コマンド
で使用するピアの設定を行ってください。
5. 装置の時刻補正を行う際には,NTP プロトコル(「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2,
10 NTP 情報」),運用コマンド(
「運用コマンドレファレンス Vol.1,16 時刻管理 clock set」および
「運用コマンドレファレンス Vol.1,16 時刻管理 rdate」)の[注意事項]を参照してください。
641
21. neighbor(BGP4 routing)【OP-BGP】
neighbor(BGP4 routing)【OP-BGP】
ルーティングネイバー(ルータが隣接しないインターナル AS のネイバー)のネイバー情報を定義します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp-routing => なし
[入力形式]
情報の設定
neighbor <neighbor_address>
neighbor <neighbor_address> description <string>
neighbor <neighbor_address> distance <distance>
neighbor <neighbor_address> second-distance <distance>
neighbor <neighbor_address> always-nexthop-self
neighbor <neighbor_address> set-nexthop-neighbor
neighbor <neighbor_address> holdtime <seconds>
neighbor <neighbor_address> keep-none
neighbor <neighbor_address> passive
neighbor <neighbor_address> disable
neighbor <neighbor_address> display-warnings
neighbor <neighbor_address> ipv4-uni
neighbor <neighbor_address> refresh
neighbor <neighbor_address> refresh-128
neighbor <neighbor_address> password <md5_password>
neighbor <neighbor_address> graceful-restart [ mode { restart | receive | both } ] [ restart-time <seconds> ] [
stale-path-time <seconds> ]
neighbor <neighbor_address> maximum-prefix <maximum> [threshold <threshold>] [ { warning-only |
restart-time <minutes> } ]
情報の削除
no neighbor <neighbor_address>
no neighbor <neighbor_address> description
no neighbor <neighbor_address> distance
no neighbor <neighbor_address> second-distance
no neighbor <neighbor_address> always-nexthop-self
no neighbor <neighbor_address> set-nexthop-neighbor
no neighbor <neighbor_address> holdtime
no neighbor <neighbor_address> keep-none
no neighbor <neighbor_address> passive
no neighbor <neighbor_address> disable
no neighbor <neighbor_address> display-warnings
no neighbor <neighbor_address> ipv4-uni
no neighbor <neighbor_address> refresh
no neighbor <neighbor_address> refresh-128
no neighbor <neighbor_address> password
no neighbor <neighbor_address> graceful-restart [{ mode | restart-time | stale-path-time }]
no neighbor <neighbor_address> maximum-prefix
no neighbor <neighbor_address> maximum-prefix <maximum> {threshold | warning-only | restart-time}
642
21. neighbor(BGP4 routing)【OP-BGP】
[パラメータ]
<neighbor_address>
ネイバーを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<neighbor_address> に IPv4 アドレス(ドット記法)またはホスト名称を指定します。
description <string>
ネイバー名称の説明情報を指定します。設定した内容は,コンフィグレーション内に表示されるほか,
当該ネイバーに関するログに付与されます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーの説明情報を付与しません。
2. 値の設定範囲
<string> に 1 ~ 64 文字の任意の文字列をダブルクォート(")で囲んで指定してください。入力可
能な文字は,英数字と特殊文字です。詳細は,「表 1-5 文字コード一覧」を参照願います。ただ
し,以下の文字は使用できませんので注意願います。
エクスクラメーション(!),ダブルクォート(”),シャープ(#),ドル($),シングルクォート
(’),セミコロン(;),逆シングルクォート(`),大カッコ始め({),大カッコ終わり(})
distance <distance>
ネイバーから受信した経路情報のディスタンス値を指定します。filter-interface コマンドで指定する
ディスタンス値が本パラメータより優先します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 170 です。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
second-distance <distance>
ネイバーから受信した経路情報の第 2 のディスタンス値(第 2 優先度)を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
最高の優先度となります。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。255 は最低の優先度を示します。
always-nexthop-self
インターナル AS のネイバーへ広告する際の NextHop 属性をピアリングに使用している自側の IP アド
レスに強制的に書き換えることを指定します(ルートリフレクションを含む)。
1. 本パラメータ省略時の初期値
BGP 経路の NextHop 属性を書き換えずに広告します。
2. 値の設定範囲
なし
set-nexthop-neighbor
受信した経路情報の NextHop 属性をピアリングに使用している相手側の IP アドレスに書き換えるこ
とを指定します。本パラメータはエキスターナル AS のネイバーから受信した経路情報の NextHop 属
性を書き換えずにインターナル AS のネイバーに広告するようなルータとインターナル AS のネイ
バーでピアリングする場合などに指定します。
643
21. neighbor(BGP4 routing)【OP-BGP】
1. 本パラメータ省略時の初期値
受信した経路情報の NextHop 属性を書き換えません。
2. 値の設定範囲
なし
holdtime <seconds>
ネイバーとのホールドタイムを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 180 秒です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 0,3 ~ 65535(10 進数:秒)を指定します。
0 を指定した場合はピアとのホールドタイムを監視しません。
keep-none
学習フィルタまたはプロトコルの検査で抑止された経路を保持しないことを指定します。抑止対象に
していた経路を,学習フィルタ情報やネイバーの設定変更によって抑止解除した場合,当該経路の再
学習にはコネクションをいったん切断するか,経路情報をネイバーから再広告させる必要があります。
なお,ネイバーとの間でルート・リフレッシュ機能のネゴシエーションが成立していない場合は,コ
ネクションを自動的に切断します。ネイバーとの間でルート・リフレッシュ機能のネゴシエーション
が成立している場合は,コネクションは切断しないで自動的にネイバーに対して経路情報の再配信を
要求します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
学習フィルタまたはプロトコルの検査によって抑止された経路を保持します。
2. 値の設定範囲
なし
passive
ネイバーに自発的にオープンメッセージを発行しないように指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
自発的にオープンメッセージを発行します。
2. 値の設定範囲
なし
disable
設定したネイバー情報を無効化する場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
設定したネイバー情報を有効情報として取り扱います。
2. 値の設定範囲
なし
display-warnings
ネイバーから不正な経路情報を受信した場合にイベントログを出力するよう指定します。不正な経路
情報とは,(1) ネイバーから通知されていない経路の削除要求,(2) ネイバーから通知されたがすでに
削除されている経路の削除要求,(3) 本装置がネクストホップである経路の通知を指します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ログを出力しません。
2. 値の設定範囲
なし
ipv4-uni
IPv4 ユニキャスト経路を取り扱うことを指定します。Capability 関連のパラメータ(refresh)を指定し
644
21. neighbor(BGP4 routing)【OP-BGP】
ているネイバーで本パラメータを省略した場合は IPv4 ユニキャスト経路を取り扱いません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
他に Capability 関連パラメータが設定されていない場合は IPv4 ユニキャスト経路を取り扱います。
他に Capability 関連パラメータが設定されている場合は IPv4 ユニキャスト経路を取り扱いません。
2. 値の設定範囲
なし
refresh
ルート・リフレッシュ機能を取り扱うことを指定します。本パラメータは refresh-128 パラメータとの
併用はできません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ルート・リフレッシュ機能を取り扱いません。
2. 値の設定範囲
なし
refresh-128
Capability Code に 128 を使用する BGP ネイバーとの接続で,ルート・リフレッシュ機能を取り扱うこ
とを指定します。本パラメータは refresh パラメータとの併用はできません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
Capability Code に 128 を使用するルート・リフレッシュ機能を取り扱いません。
2. 値の設定範囲
なし
password <md5_password>
ネイバー間の TCP-MD5 認証機能(メッセージダイジェスト生成のための認証キー)を設定します。
本パラメータを設定する場合はネイバー間で TCP-MD5 認証情報を一致させてください。一致してい
ない場合,ネイバーとの BGP4 コネクションが確立しません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略時は認証無しです。
2. 値の設定範囲
<md5_password> に 1 ~ 80 文字の任意の文字列をダブルクォート(")で囲んで指定してください。
入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。詳細は,
「表 1-5 文字コード一覧」を参照願います。
ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
エクスクラメーション(!),ダブルクォート(”),シャープ(#),ドル($),シングルクォート
(’),セミコロン(;),逆シングルクォート(`),大カッコ始め({),大カッコ終わり(})
graceful-restart
グレースフル・リスタート機能を使用するかどうかを指定します。本パラメータの指定がある場合に
ネイバーに対してグレースフル・リスタート機能のネゴシエーションを行います。
1. 本パラメータ省略時の初期値
グレースフル・リスタート機能を取り扱いません。
2. 値の設定範囲
なし
mode { restart | receive | both }
restart を指定した場合,リスタートルータ機能を有効にし,レシーブルータ機能を無効にします。
receive を指定した場合,レシーブルータ機能を有効にし,リスタートルータ機能を無効にします。
both を指定した場合,リスタートルータ機能・レシーブルータ機能共に有効にします。
なお,IP8800/S300 ではレシーブルータ機能だけをサポートしています。【IP8800/S300】
1. 本パラメータ省略時の初期値
645
21. neighbor(BGP4 routing)【OP-BGP】
IP8800/S400 の場合【IP8800/S400】
リスタートルータ機能およびレシーブルータ機能を有効にします。
IP8800/S300 の場合【IP8800/S300】
レシーブルータ機能を有効にします。
2. 値の設定範囲
IP8800/S400 の場合【IP8800/S400】
restart,receive,both のどれかを指定します。
IP8800/S300 の場合【IP8800/S300】
receive だけ指定できます。
restart-time <seconds> 【IP8800/S400】
隣接ルータがグレースフル・リスタートを開始してからネイバーが再接続するまでの最大時間(秒)
を指定します。最大時間内にネイバーと再接続できなかった場合,レシーブルータでは該当ネイバー
から受信した経路を削除します。また,リスタートルータでは当該ネイバーからの End-of-RIB の受信
監視を中止します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 120 です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 3600(10 進数)を指定します。
stale-path-time <seconds>
レシーブルータ用のパラメータです。隣接ルータがグレースフル・リスタートを開始してから古い経
路を保持する最大時間(秒)を指定します。最大時間内にネイバーから経路を再度受信できなかった
場合,該当経路を削除します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 300 です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 3600(10 進数)を指定します。
maximum-prefix <maximum>
ネイバーから学習する経路数の上限値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<maximum > に 1 ~ 4294967295(10 進数)を指定します。
threshold <threshold>
ネイバーから学習する経路数について,警告の運用メッセージを出力する上限値に対する閾値を指定
します。なお,100% を指定した場合は運用メッセージを出力しません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 75% です。
2. 値の設定範囲
<threshold> に 1 ~ 100(10 進数:%)を指定します。1% 単位に設定可。
warning-only
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えても,ネイバーを切断しないことを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えた場合,ネイバーを切断します。
2. 値の設定範囲
なし
646
21. neighbor(BGP4 routing)【OP-BGP】
restart-time <minutes>
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えてネイバーを切断した後,再接続するまでの時間を指定
します。なお,運用コマンド clear ip bgp を入力することで任意にネイバーを再接続することが可能で
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えてネイバーを切断した後,運用コマンド clear ip bgp
を入力するまでネイバーを再接続しません。
2. 値の設定範囲
<minutes> に 1 ~ 65535(10 進数:分)を指定します。
[関連コマンド]
routing-options
distance(BGP4)
change-nexthop(BGP4)
holdtime(BGP4)
keep-none(BGP4)
ipv4-uni(BGP4)
refresh(BGP4)
refresh-128(BGP4)
password(BGP4)
graceful-restart(BGP4)
as-group-type routing(BGP4)
maximum-prefix(BGP4)
filter-interface
redistribute-interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを使用しパラメータの変更を行った場合,以下のパラメータでは設定値を反映するために,
一時的に当該ネイバーの BGP4 コネクションが切断されます。
表 21-3 一時的に BGP4 コネクションが切断されているパラメータ
項番
パラメータ
1
keep-none(注 1)
2
disable
3
ipv4-uni
4
refresh
647
21. neighbor(BGP4 routing)【OP-BGP】
項番
パラメータ
5
refresh-128
6
password <md5_password>
7
graceful-restart [mode { restart | receive | both }]
(注 1)ルート・リフレッシュ機能による当該ネイバーからの経路の再学習が可能な場合は切断しません。
3. system auto-config-update が定義されている時に,BGP ネイバーを設定した場合は,BGP ネットワーク
に関連する学習フィルタ情報および再配布フィルタ情報が無効になっていますので,bgp filter-update コ
マンドを使用してフィルタの設定を運用に反映させてください。
4. neighbor コマンドのオプションパラメータを設定する場合,予め "neighbor <neighbor_address>" コマンド
で使用するピアの設定を行ってください。
5. 装置の時刻補正を行う際には,NTP プロトコル(「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2,
10 NTP 情報」),運用コマンド(「運用コマンドレファレンス Vol.1,16 時刻管理 clock set」および
「運用コマンドレファレンス Vol.1,16 時刻管理 rdate」)の[注意事項]を参照してください。
648
21. auto-default(BGP4+)【OP-BGP】
auto-default(BGP4+)【OP-BGP】
BGP4+ でデフォルト経路の生成を指定します。デフォルト経路の生成には,装置内の任意のエキスターナ
ル AS ネイバーの確立が必要です。なお,neighbor コマンドで no-auto-default パラメータを設定したエキス
ターナル AS のネイバーは除外します。また,gateway パラメータを指定しない場合,生成されるデフォル
ト経路は経路情報テーブルには反映されません。ただし,ルーティングプロトコルを使用して配布可能で
す。
本コマンドを省略した場合,デフォルト経路を生成しません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-bgp => なし
[入力形式]
情報の設定
auto-default [auto-default-distance <distance>] [gateway <gateway>]
情報の削除
no auto-default [auto-default-distance] [gateway]
[パラメータ]
auto-default-distance <distance>
本コマンドの指定で生成されたデフォルト経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 20 です。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
gateway <gateway>
デフォルト経路のゲートウェイを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
生成されるデフォルト経路は経路情報テーブルには反映されません。ただし,ルーティングプロト
コルを使用して配布可能です。
2. 値の設定範囲
<gateway> に次の値が指定可能です。
<gateway> =: <hostname> | <ipv6_address> | <ipv6_linklocal_address>%<interface_name>
[関連コマンド]
neighbor(BGP4+)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
649
21. neighbor(BGP4+ external)【OP-BGP】
neighbor(BGP4+ external)【OP-BGP】
エキスターナル AS のネイバーまたはメンバー AS 間ネイバーのネイバー情報を定義します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-bgp-<as_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
neighbor <neighbor_address>
neighbor <neighbor_address> description <string>
neighbor <neighbor_address> distance <distance>
neighbor <neighbor_address> second-distance <distance>
neighbor <neighbor_address> multi-hop <ttl>
neighbor <neighbor_address> nexthop-self
neighbor <neighbor_address> set-nexthop-neighbor
neighbor <neighbor_address> remove-private-as
neighbor <neighbor_address> as-override
neighbor <neighbor_address> ignore-first-ashop
neighbor <neighbor_address> no-auto-default
neighbor <neighbor_address> permit-asloop
neighbor <neighbor_address> holdtime <seconds>
neighbor <neighbor_address> keep-none
neighbor <neighbor_address> passive
neighbor <neighbor_address> disable
neighbor <neighbor_address> display-warnings
neighbor <neighbor_address> ipv6-uni
neighbor <neighbor_address> refresh
neighbor <neighbor_address> refresh-128
neighbor <neighbor_address> password <md5_password>
neighbor <neighbor_address> graceful-restart [ mode { restart | receive | both } ] [ restart-time <seconds> ] [
stale-path-time <seconds> ]
neighbor <neighbor_address> maximum-prefix <maximum> [threshold <threshold>] [ { warning-only |
restart-time <minutes> } ]
情報の削除
no neighbor <neighbor_address>
no neighbor <neighbor_address> description
no neighbor <neighbor_address> distance
no neighbor <neighbor_address> second-distance
no neighbor <neighbor_address> multi-hop
no neighbor <neighbor_address> nexthop-self
no neighbor <neighbor_address> set-nexthop-neighbor
no neighbor <neighbor_address> remove-private-as
no neighbor <neighbor_address> as-override
no neighbor <neighbor_address> ignore-first-ashop
no neighbor <neighbor_address> no-auto-default
no neighbor <neighbor_address> permit-asloop
no neighbor <neighbor_address> holdtime
650
21. neighbor(BGP4+ external)【OP-BGP】
no neighbor <neighbor_address> keep-none
no neighbor <neighbor_address> passive
no neighbor <neighbor_address> disable
no neighbor <neighbor_address> display-warnings
no neighbor <neighbor_address> ipv6-uni
no neighbor <neighbor_address> refresh
no neighbor <neighbor_address> refresh-128
no neighbor <neighbor_address> password
no neighbor <neighbor_address> graceful-restart [{ mode | restart-time | stale-path-time }]
no neighbor <neighbor_address> maximum-prefix
no neighbor <neighbor_address> maximum-prefix <maximum> {threshold | warning-only | restart-time}
[パラメータ]
<neighbor_address>
ネイバーを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<neighbor_address> に IPv6 アドレス(コロン記法)またはホスト名称を指定します。IPv6 リンク
ローカルアドレスを指定する場合は,形式「<ipv6_linklocal_address>%<interface_name>」で指定し
ます。
メンバー AS 間ネイバーには IPv6 リンクローカルアドレスを指定できません。
description <string>
ネイバーの説明情報を指定します。設定した内容は,コンフィグレーション内に表示されるほか,当
該ネイバーに関するログに付与されます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーの説明情報を付与されません。
2. 値の設定範囲
<string> に 1 ~ 64 文字の任意の文字列をダブルクォート(")で囲んで指定してください。入力可
能な文字は,英数字と特殊文字です。詳細は,「表 1-5 文字コード一覧」を参照願います。ただ
し,以下の文字は使用できませんので注意願います。
エクスクラメーション(!),ダブルクォート(”),シャープ(#),ドル($),シングルクォート
(’),セミコロン(;),逆シングルクォート(`),大カッコ始め({),大カッコ終わり(})
distance <distance>
ネイバーから受信した経路情報のディスタンス値を指定します。filter-interface コマンドで指定する
ディスタンス値が本パラメータより優先します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 170 です。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
second-distance <distance>
ネイバーから受信した経路情報の第 2 のディスタンス値(第 2 優先度)を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
最高の優先度となります。
2. 値の設定範囲
651
21. neighbor(BGP4+ external)【OP-BGP】
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。255 は最低の優先度を示します。
multi-hop <ttl>
BGP4+ セッションで使用する TTL 値(本装置からネイバーまでのホップ数)を指定します。本パラ
メータを設定することによって,直接接続されたインタフェース以外でピアリングができるようにな
ります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーアドレスは直接接続された相手側のインタフェースアドレスでなければなりません。
2. 値の設定範囲
<ttl> に 1 ~ 255(10 進数)を指定します。
nexthop-self
送出する経路情報の NextHop 属性を自インタフェースの IPv6 アドレスに書き換えるよう指定します。
本パラメータは NBMA ネットワークで接続されたエキスターナル AS のネイバーに送出する経路情報
の NextHop 属性の不整合(直接到達不可の NextHop 属性を通知)を解決するためや,メンバー AS 間
ネイバーで NextHop 属性を書き換える場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
BGP4+ 経路の学習元ネイバーと広告先ネイバーが同一のネットワークインタフェースにある場合,
また,広告先がメンバー AS 間ネイバーの場合に,BGP4+ 経路の NextHop 属性を変更せずに広告
します。
2. 値の設定範囲
なし
set-nexthop-neighbor
受信した経路情報の NextHop 属性をピアリングに使用している相手側の IPv6 アドレスに書き換える
ことを指定します。本パラメータはエキスターナル AS のネイバーから受信した経路情報の NextHop
属性を書き換えずにインターナル AS のネイバーに広告するようなルータとインターナル AS のネイ
バーでピアリングする場合などに指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
受信した経路情報の NextHop 属性を書替えません。
2. 値の設定範囲
なし
remove-private-as
プライベート AS 番号だけで構成された ASPATH 属性を持つ経路情報をエキスターナル AS のネイ
バーに広告時,プライベート AS 番号を取り除いて広告することを指定します。本パラメータはエキ
スターナル AS のネイバーにでだけ使用できます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
プライベート AS 番号を通常の AS 番号として取り扱います。
2. 値の設定範囲
なし
as-override
ASPATH 属性内のパスタイプ AS_SEQUENCE の先頭の AS 番号に自 AS 番号を上書きし,エキスター
ナル AS のネイバーに広告することを指定します。なお,先頭の AS 番号が同一 AS 番号で連続する場
合は,連続するすべての AS 番号を上書きします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
通常の ASPATH 属性として取り扱います。
2. 値の設定範囲
652
21. neighbor(BGP4+ external)【OP-BGP】
なし
ignore-first-ashop
受信した経路情報の ASPATH 属性にネイバーの AS 番号がない場合でも経路情報を正常に取り扱うこ
とを指定します。本パラメータは接続相手がルートサーバである場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
受信した経路情報の ASPATH 属性にネイバーの AS 番号がない場合,その経路情報を無視します。
2. 値の設定範囲
なし
no-auto-default
このエキスターナル AS のネイバーを,auto-default コマンドで設定されたデフォルト経路を生成する
ための条件(エキスターナル AS のネイバーの確立)から除外します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
auto-default コマンドが指定されていて,かつ,この外部グループに confederation コマンドの設定
がない場合,このネイバーが確立しているときに BGP4+ デフォルト経路を生成します。
2. 値の設定範囲
なし
permit-asloop
受信した経路の ASPATH 属性が AS ループである場合も正常な経路として受入れることを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
AS ループである経路は受入れません。
2. 値の設定範囲
なし
holdtime <seconds>
ネイバーとのホールドタイムを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 180 秒です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 0,3 ~ 65535(10 進数:秒)を指定します。
0 を指定した場合はピアとのホールドタイムを監視しません。
keep-none
学習フィルタまたはプロトコルの検査で抑止された経路を保持しないことを指定します。抑止対象に
していた経路を,学習フィルタ情報やネイバーの設定変更によって抑止解除した場合,当該経路の再
学習にはコネクションをいったん切断するか,経路情報をネイバーから再広告させる必要があります。
なお,ネイバーとの間でルート・リフレッシュ機能のネゴシエーションが成立していない場合は,コ
ネクションを自動的に切断します。ネイバーとの間でルート・リフレッシュ機能のネゴシエーション
が成立している場合は,コネクションは切断しないで自動的にネイバーに対して経路情報の再配信を
要求します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
学習フィルタまたはプロトコルの検査で抑止された経路を保持します。
2. 値の設定範囲
なし
passive
ネイバーに自発的にオープンメッセージを発行しないように指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
自発的にオープンメッセージを発行します。
653
21. neighbor(BGP4+ external)【OP-BGP】
2. 値の設定範囲
なし
disable
設定したネイバー情報を無効化する場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
設定したネイバー情報を有効情報として取り扱います。
2. 値の設定範囲
なし
display-warnings
ネイバーから不正な経路情報を受信した場合にイベントログを出力するよう指定します。不正な経路
情報とは,(1) ネイバーから通知されていない経路の削除要求,(2) ネイバーから通知されたがすでに
削除されている経路の削除要求,(3) 本装置がネクストホップである経路の通知を指します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ログを出力しません。
2. 値の設定範囲
なし
ipv6-uni
IPv6 ユニキャスト経路を取り扱うことを指定します。なお,本パラメータの指定有無にかかわらず,
IPv6 ユニキャスト経路を取り扱うことを Capability パラメータでネイバーに通知します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
Capability パラメータを通知します。
2. 値の設定範囲
なし
refresh
ルート・リフレッシュ機能を取り扱うことを指定します。本パラメータは refresh-128 パラメータとの
併用はできません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ルート・リフレッシュ機能を取り扱いません。
2. 値の設定範囲
なし
refresh-128
Capability Code に 128 を使用する BGP4+ ネイバーとの接続で,ルート・リフレッシュ機能を取り扱う
ことを指定します。本パラメータは refresh パラメータとの併用はできません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
Capability Code に 128 を使用するルート・リフレッシュ機能を取り扱いません。
2. 値の設定範囲
なし
password <md5_password>
ネイバー間の TCP-MD5 認証機能(メッセージダイジェスト生成のための認証キー)を設定します。
本パラメータを設定する場合はネイバー間で TCP-MD5 認証情報を一致させてください。一致してい
ない場合,ネイバーとの BGP4+ コネクションが確立しません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略時は認証無しです。
2. 値の設定範囲
654
21. neighbor(BGP4+ external)【OP-BGP】
<md5_password> に 1 ~ 80 文字の任意の文字列をダブルクォート(")で囲んで指定してください。
入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。詳細は,「表 1-5 文字コード一覧」を参照願います。
ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
エクスクラメーション(!),ダブルクォート(”),シャープ(#),ドル($),シングルクォート
(’),セミコロン(;),逆シングルクォート(`),大カッコ始め({),大カッコ終わり(})
graceful-restart
グレースフル・リスタート機能を使用するかどうかを指定します。本パラメータの指定がある場合に
ネイバーに対してグレースフル・リスタート機能のネゴシエーションを行います。
1. 本パラメータ省略時の初期値
グレースフル・リスタート機能を取り扱いません。
2. 値の設定範囲
なし
mode { restart | receive | both }
restart を指定した場合,リスタートルータ機能を有効にし,レシーブルータ機能を無効にします。
receive を指定した場合,レシーブルータ機能を有効にし,リスタートルータ機能を無効にします。
both を指定した場合,リスタートルータ機能・レシーブルータ機能共に有効にします。
なお,IP8800/S300 ではレシーブルータ機能だけをサポートしています。【IP8800/S300】
1. 本パラメータ省略時の初期値
IP8800/S400 の場合【IP8800/S400】
リスタートルータ機能およびレシーブルータ機能を有効にします。
IP8800/S300 の場合【IP8800/S300】
レシーブルータ機能を有効にします。
2. 値の設定範囲
IP8800/S400 の場合【IP8800/S400】
restart,receive,both のどれかを指定します。
IP8800/S300 の場合【IP8800/S300】
receive だけ指定できます。
restart-time <seconds> 【IP8800/S400】
隣接ルータがグレースフル・リスタートを開始してからネイバーが再接続するまでの最大時間(秒)
を指定します。最大時間内にネイバーと再接続できなかった場合,レシーブルータでは該当ネイバー
から受信した経路を削除します。また,リスタートルータでは当該ネイバーからの End-of-RIB の受信
監視を中止します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 120 です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 3600(10 進数)を指定します。
stale-path-time <seconds>
レシーブルータ用のパラメータです。隣接ルータがグレースフル・リスタートを開始してから古い経
路を保持する最大時間(秒)を指定します。最大時間内にネイバーから経路を再度受信できなかった
場合,該当経路を削除します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 300 です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 3600(10 進数)を指定します。
maximum-prefix <maximum>
655
21. neighbor(BGP4+ external)【OP-BGP】
ネイバーから学習する経路数の上限値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<maximum > に 1 ~ 4294967295(10 進数)を指定します。
threshold <threshold>
ネイバーから学習する経路数について,警告の運用メッセージを出力する上限値に対する閾値を指定
します。なお,100% を指定した場合は運用メッセージを出力しません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 75% です。
2. 値の設定範囲
<threshold> に 1 ~ 100(10 進数:%)を指定します。1% 単位に設定可。
warning-only
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えても,ネイバーを切断しないことを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えた場合,ネイバーを切断します。
2. 値の設定範囲
なし
restart-time <minutes>
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えてネイバーを切断した後,再接続するまでの時間を指定
します。なお,運用コマンド clear ip bgp を入力することで任意にネイバーを再接続することが可能で
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えてネイバーを切断した後,運用コマンド clear ipv6 bgp
を入力するまでネイバーを再接続しません。
2. 値の設定範囲
<minutes> に 1 ~ 65535(10 進数:分)を指定します。
[関連コマンド]
routing-options
router autonomous-system
ipv6 router autonomous-system
distance(BGP4+)
memberas(BGP4+)
change-nexthop(BGP4+)
remove-private-as(BGP4+)
as-override(BGP4+)
holdtime(BGP4+)
keep-none(BGP4+)
refresh(BGP4+)
656
21. neighbor(BGP4+ external)【OP-BGP】
refresh-128(BGP4+)
password(BGP4+)
graceful-restart(BGP4+)
as-group-type external(BGP4+)
local-as(BGP4+)
maximum-prefix(BGP4+)
auto-default(BGP4+)
filter-interface
redistribute-interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを使用しパラメータの変更を行った場合,以下のパラメータでは設定値を反映するために,
一時的に当該ネイバーの BGP4+ コネクションが切断されます。
表 21-4 一時的に BGP4+ コネクションが切断されているパラメータ
項番
パラメータ
1
multi-hop <ttl>
2
ignore-first-ashop(注 1)(注 2)
3
holdtime <seconds>
4
keep-none(注 1)
5
disable
6
refresh
7
refresh-128
8
password <md5_password>
9
graceful-restart [mode { restart | receive | both }]
(注 1)ルート・リフレッシュ機能による当該ネイバーからの経路の再学習が可能な場合は切断しませ
ん。
(注 2)keep-none を指定していない場合は切断しません。
3. system auto-config-update が定義されている時に,BGP ネイバー定義のないコンフィグレーションに初め
て BGP4+ ネイバーを定義した場合は,BGP4+ ネットワークに関連する学習フィルタ情報および再配布
フィルタ情報が無効になっていますので,bgp filter-update コマンドを使用してフィルタの設定を運用に
反映させてください。
4. neighbor コマンドのオプションパラメータを設定する場合,予め "neighbor <neighbor_address>" コマンド
で使用するピアの設定を行ってください。
5. 装置の時刻補正を行う際には,NTP プロトコル(「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2,
10 NTP 情報」),運用コマンド(
「運用コマンドレファレンス Vol.1,16 時刻管理 clock set」および
「運用コマンドレファレンス Vol.1,16 時刻管理 rdate」)の[注意事項]を参照してください。
657
21. neighbor(BGP4+ internal)【OP-BGP】
neighbor(BGP4+ internal)【OP-BGP】
インターナル AS のネイバー(ルータが隣接しているインターナル AS のネイバー)のネイバー情報を定義
します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-bgp-internal => なし
[入力形式]
情報の設定
neighbor <neighbor_address>
neighbor <neighbor_address> description <string>
neighbor <neighbor_address> distance <distance>
neighbor <neighbor_address> second-distance <distance>
neighbor <neighbor_address> multi-hop <ttl>
neighbor <neighbor_address> nexthop-self
neighbor <neighbor_address> always-nexthop-self
neighbor <neighbor_address> set-nexthop-neighbor
neighbor <neighbor_address> holdtime <seconds>
neighbor <neighbor_address> keep-none
neighbor <neighbor_address> passive
neighbor <neighbor_address> disable
neighbor <neighbor_address> display-warnings
neighbor <neighbor_address> ipv6-uni
neighbor <neighbor_address> refresh
neighbor <neighbor_address> refresh-128
neighbor <neighbor_address> password <md5_password>
neighbor <neighbor_address> graceful-restart [ mode { restart | receive | both }] [ restart-time <seconds> ] [
stale-path-time <seconds> ]
neighbor <neighbor_address> maximum-prefix <maximum> [threshold <threshold>] [ { warning-only |
restart-time <minutes> }]
情報の削除
no neighbor <neighbor_address>
no neighbor <neighbor_address> description
no neighbor <neighbor_address> distance
no neighbor <neighbor_address> second-distance
no neighbor <neighbor_address> multi-hop
no neighbor <neighbor_address> nexthop-self
no neighbor <neighbor_address> always-nexthop-self
no neighbor <neighbor_address> set-nexthop-neighbor
no neighbor <neighbor_address> holdtime
no neighbor <neighbor_address> keep-none
no neighbor <neighbor_address> passive
no neighbor <neighbor_address> disable
no neighbor <neighbor_address> display-warnings
no neighbor <neighbor_address> ipv6-uni
no neighbor <neighbor_address> refresh
no neighbor <neighbor_address> refresh-128
658
21. neighbor(BGP4+ internal)【OP-BGP】
no neighbor <neighbor_address> password
no neighbor <neighbor_address> graceful-restart [{ mode | restart-time | stale-path-time }]
no neighbor <neighbor_address> maximum-prefix
no neighbor <neighbor_address> maximum-prefix <maximum> {threshold | warning-only | restart-time}
[パラメータ]
<neighbor_address>
ネイバーを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<neighbor_address> に IPv6 アドレス(コロン記法)またはホスト名称を指定します。
description <string>
ネイバーの説明情報を指定します。設定した内容は,コンフィグレーション内に表示されるほか,当
該ネイバーに関するログに付与されます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーの説明情報を付与しません。
2. 値の設定範囲
<string> に 1 ~ 64 文字の任意の文字列をダブルクォート(")で囲んで指定してください。入力可
能な文字は,英数字と特殊文字です。詳細は,「表 1-5 文字コード一覧」を参照願います。ただ
し,以下の文字は使用できませんので注意願います。
エクスクラメーション(!),ダブルクォート(”),シャープ(#),ドル($),シングルクォート
(’),セミコロン(;),逆シングルクォート(`),大カッコ始め({),大カッコ終わり(})
distance <distance>
ネイバーから受信した経路情報のディスタンス値を指定します。filter-interface コマンドで指定する
ディスタンス値が本パラメータより優先します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 170 です。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
second-distance <distance>
ネイバーから受信した経路情報の第 2 のディスタンス値(第 2 優先度)を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
最高の優先度となります。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。255 は最低の優先度を示します。
multi-hop <ttl>
BGP4+ セッションで使用する TTL 値(本装置からネイバーまでのホップ数)を指定します。本パラ
メータを設定することによって,直接接続されたインタフェース以外でピアリングができるようにな
ります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーアドレスは直接接続された相手側のインタフェースアドレスでなければなりません。
2. 値の設定範囲
<ttl> に 1 ~ 255(10 進数)を指定します。
659
21. neighbor(BGP4+ internal)【OP-BGP】
nexthop-self
送出する経路情報の NextHop 属性を自インタフェースの IPv6 アドレスに書き換えるよう指定します。
本パラメータは NBMA ネットワークで接続されたインターナル AS のネイバーに送出する経路情報の
NextHop 属性の不整合(直接到達不可の NextHop 属性を通知)を解決するために指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
BGP4+ 経路の NextHop 属性を書き換えずに広告します。
2. 値の設定範囲
なし
always-nexthop-self
インターナル AS のネイバーへ広告する際の NextHop 属性をピアリングに使用している自側の IP アド
レスに強制的に書き換えることを指定します(ルートリフレクションを含む)。
1. 本パラメータ省略時の初期値
BGP4+ 経路の NextHop 属性を書き換えずに広告します。
2. 値の設定範囲
なし
set-nexthop-neighbor
受信した経路情報の NextHop 属性をピアリングに使用している相手側の IPv6 アドレスに書き換える
ことを指定します。本パラメータはエキスターナル AS のネイバーから受信した経路情報の NextHop
属性を書き換えずにインターナル AS のネイバーに広告するようなルータとインターナル AS のネイ
バーでピアリングする場合などに指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
受信した経路情報の NextHop 属性を書き換えません。
2. 値の設定範囲
なし
holdtime <seconds>
ネイバーとのホールドタイムを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 180 秒です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 0,3 ~ 65535(10 進数:秒)を指定します。
0 を指定した場合はピアとのホールドタイムを監視しません。
keep-none
学習フィルタまたはプロトコルの検査で抑止された経路を保持しないことを指定します。抑止対象に
していた経路を,学習フィルタ情報やネイバーの設定変更によって抑止解除した場合,当該経路の再
学習にはコネクションをいったん切断するか,経路情報をネイバーから再広告させる必要があります。
なお,ネイバーとの間でルート・リフレッシュ機能のネゴシエーションが成立していない場合は,コ
ネクションを自動的に切断します。ネイバーとの間でルート・リフレッシュ機能のネゴシエーション
が成立している場合は,コネクションは切断しないで自動的にネイバーに対して経路情報の再配信を
要求します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
学習フィルタまたはプロトコルの検査で抑止された経路を保持します。
2. 値の設定範囲
なし
passive
ネイバーに自発的にオープンメッセージを発行しないように指定します。
660
21. neighbor(BGP4+ internal)【OP-BGP】
1. 本パラメータ省略時の初期値
自発的にオープンメッセージを発行します。
2. 値の設定範囲
なし
disable
設定したネイバー情報を無効化する場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
設定したネイバー情報を有効情報として取り扱います。
2. 値の設定範囲
なし
display-warnings
ネイバーから不正な経路情報を受信した場合にイベントログを出力するよう指定します。不正な経路
情報とは,(1) ネイバーから通知されていない経路の削除要求,(2) ネイバーから通知されたがすでに
削除されている経路の削除要求,(3) 本装置がネクストホップである経路の通知を指します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ログを出力しません。
2. 値の設定範囲
なし
ipv6-uni
IPv6 ユニキャスト経路を取り扱うことを指定します。なお,本パラメータの指定有無にかかわらず,
IPv6 ユニキャスト経路を取り扱うことを Capability パラメータでネイバーに通知します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
Capability パラメータを通知します。
2. 値の設定範囲
なし
refresh
ルート・リフレッシュ機能を取り扱うことを指定します。本パラメータは refresh-128 パラメータとの
併用はできません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ルート・リフレッシュ機能を取り扱いません。
2. 値の設定範囲
なし
refresh-128
Capability Code に 128 を使用する BGP4+ ネイバーとの接続で,ルート・リフレッシュ機能を取り扱う
ことを指定します。本パラメータは refresh パラメータとの併用はできません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
Capability Code に 128 を使用するルート・リフレッシュ機能を取り扱いません。
2. 値の設定範囲
なし
password <md5_password>
ネイバー間の TCP-MD5 認証機能(メッセージダイジェスト生成のための認証キー)を設定します。
本パラメータを設定する場合はネイバー間で TCP-MD5 認証情報を一致させてください。一致してい
ない場合,ネイバーとの BGP4+ コネクションが確立しません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略時は認証無しです。
661
21. neighbor(BGP4+ internal)【OP-BGP】
2. 値の設定範囲
<md5_password> に 1 ~ 80 文字の任意の文字列をダブルクォート(")で囲んで指定してください。
入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。詳細は,「表 1-5 文字コード一覧」を参照願います。
ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
エクスクラメーション(!),ダブルクォート(”),シャープ(#),ドル($),シングルクォート
(’),セミコロン(;),逆シングルクォート(`),大カッコ始め({),大カッコ終わり(})
graceful-restart
グレースフル・リスタート機能を使用するかどうかを指定します。本パラメータの指定がある場合に
ネイバーに対してグレースフル・リスタート機能のネゴシエーションを行います。
1. 本パラメータ省略時の初期値
グレースフル・リスタート機能を取り扱いません。
2. 値の設定範囲
なし
mode { restart | receive | both }
restart を指定した場合,リスタートルータ機能を有効にし,レシーブルータ機能を無効にします。
receive を指定した場合,レシーブルータ機能を有効にし,リスタートルータ機能を無効にします。
both を指定した場合,リスタートルータ機能・レシーブルータ機能共に有効にします。
なお,IP8800/S300 ではレシーブルータ機能だけをサポートしています。【IP8800/S300】
1. 本パラメータ省略時の初期値
IP8800/S400 の場合【IP8800/S400】
リスタートルータ機能およびレシーブルータ機能を有効にします。
IP8800/S300 の場合【IP8800/S300】
レシーブルータ機能を有効にします。
2. 値の設定範囲
IP8800/S400 の場合【IP8800/S400】
restart,receive,both のどれかを指定します。
IP8800/S300 の場合【IP8800/S300】
receive だけ指定できます。
restart-time <seconds> 【IP8800/S400】
隣接ルータがグレースフル・リスタートを開始してからネイバーが再接続するまでの最大時間(秒)
を指定します。最大時間内にネイバーと再接続できなかった場合,レシーブルータでは該当ネイバー
から受信した経路を削除します。また,リスタートルータでは当該ネイバーからの End-of-RIB の受信
監視を中止します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 120 です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 3600(10 進数)を指定します。
stale-path-time <seconds>
レシーブルータ用のパラメータです。隣接ルータがグレースフル・リスタートを開始してから古い経
路を保持する最大時間(秒)を指定します。最大時間内にネイバーから経路を再度受信できなかった
場合,該当経路を削除します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 300 です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 3600(10 進数)を指定します。
662
21. neighbor(BGP4+ internal)【OP-BGP】
maximum-prefix <maximum>
ネイバーから学習する経路数の上限値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<maximum > に 1 ~ 4294967295(10 進数)を指定します。
threshold <threshold>
ネイバーから学習する経路数について,警告の運用メッセージを出力する上限値に対する閾値を指定
します。なお,100% を指定した場合は運用メッセージを出力しません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 75% です。
2. 値の設定範囲
<threshold> に 1 ~ 100(10 進数:%)を指定します。1% 単位に設定可。
warning-only
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えても,ネイバーを切断しないことを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えた場合,ネイバーを切断します。
2. 値の設定範囲
なし
restart-time <minutes>
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えてネイバーを切断した後,再接続するまでの時間を指定
します。なお,運用コマンド clear ip bgp を入力することで任意にネイバーを再接続することが可能で
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えてネイバーを切断した後,運用コマンド clear ipv6 bgp
を入力するまでネイバーを再接続しません。
2. 値の設定範囲
<minutes> に 1 ~ 65535(10 進数:分)を指定します。
[関連コマンド]
routing-options
distance(BGP4+)
change-nexthop(BGP4+)
holdtime(BGP4+)
keep-none(BGP4+)
refresh(BGP4+)
refresh-128 (BGP4+)
password(BGP4+)
graceful-restart(BGP4+)
as-group-type internal(BGP4+)
maximum-prefix(BGP4+)
663
21. neighbor(BGP4+ internal)【OP-BGP】
filter-interface
redistribute-interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを使用しパラメータの変更を行った場合,以下のパラメータでは設定値を反映するために,
一時的に当該ネイバーの BGP4+ コネクションが切断されます。
表 21-5 一時的に BGP4+ コネクションが切断されているパラメータ
項番
パラメータ
1
multi-hop <ttl>
2
holdtime <seconds>
3
keep-none(注 1)
4
disable
5
refresh
6
refresh-128
7
password <md5_password>
8
graceful-restart [mode { restart | receive | both }]
(注 1)ルート・リフレッシュ機能による当該ネイバーからの経路の再学習が可能な場合は切断しませ
ん。
3. system auto-config-update が定義されている時に,BGP4+ ネイバー定義のないコンフィグレーションに初
めて BGP4+ ネイバーを設定した場合は,BGP4+ ネットワークに関連する学習フィルタ情報および再配
布フィルタ情報が無効になっていますので,bgp filter-update コマンドを使用してフィルタの設定を運用
に反映させてください。
4. neighbor コマンドのオプションパラメータを設定する場合,予め "neighbor <neighbor_address>" コマンド
で使用するピアの設定を行ってください。
5. 装置の時刻補正を行う際には,NTP プロトコル(「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2,
10 NTP 情報」),運用コマンド(
「運用コマンドレファレンス Vol.1,16 時刻管理 clock set」および
「運用コマンドレファレンス Vol.1,16 時刻管理 rdate」)の[注意事項]を参照してください。
664
21. neighbor(BGP4+ routing)【OP-BGP】
neighbor(BGP4+ routing)【OP-BGP】
ルーティングネイバー(ルータが隣接しないインターナル AS のネイバー)のネイバー情報を定義します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-bgp-routing => なし
[入力形式]
情報の設定
neighbor <neighbor_address>
neighbor <neighbor_address> description <string>
neighbor <neighbor_address> distance <distance>
neighbor <neighbor_address> second-distance <distance>
neighbor <neighbor_address> always-nexthop-self
neighbor <neighbor_address> set-nexthop-neighbor
neighbor <neighbor_address> holdtime <seconds>
neighbor <neighbor_address> keep-none
neighbor <neighbor_address> passive
neighbor <neighbor_address> disable
neighbor <neighbor_address> display-warnings
neighbor <neighbor_address> ipv6-uni
neighbor <neighbor_address> refresh
neighbor <neighbor_address> refresh-128
neighbor <neighbor_address> password <md5_password>
neighbor <neighbor_address> graceful-restart [ mode { restart | receive | both } ] [ restart-time <seconds> ] [
stale-path-time <seconds> ]
neighbor <neighbor_address> maximum-prefix <maximum> [threshold <threshold>] [ { warning-only |
restart-time <minutes> } ]
情報の削除
no neighbor <neighbor_address>
no neighbor <neighbor_address> description
no neighbor <neighbor_address> distance
no neighbor <neighbor_address> second-distance
no neighbor <neighbor_address> always-nexthop-self
no neighbor <neighbor_address> set-nexthop-neighbor
no neighbor <neighbor_address> holdtime
no neighbor <neighbor_address> keep-none
no neighbor <neighbor_address> passive
no neighbor <neighbor_address> disable
no neighbor <neighbor_address> display-warnings
no neighbor <neighbor_address> ipv6-uni
no neighbor <neighbor_address> refresh
no neighbor <neighbor_address> refresh-128
no neighbor <neighbor_address> password
no neighbor <neighbor_address> graceful-restart [{ mode | restart-time | stale-path-time }]
no neighbor <neighbor_address> maximum-prefix
no neighbor <neighbor_address> maximum-prefix <maximum> {threshold | warning-only | restart-time}
665
21. neighbor(BGP4+ routing)【OP-BGP】
[パラメータ]
<neighbor_address>
ネイバーを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<neighbor_address> に IPv6 アドレス(コロン記法)またはホスト名称を指定します。
description <string>
ネイバーの説明情報を指定します。設定した内容は,コンフィグレーション内に表示されるほか,当
該ネイバーに関するログに付与されます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーの説明情報を付与しません。
2. 値の設定範囲
<string> に 1 ~ 64 文字の任意の文字列をダブルクォート(")で囲んで指定してください。入力可
能な文字は,英数字と特殊文字です。詳細は,「表 1-5 文字コード一覧」を参照願います。ただ
し,以下の文字は使用できませんので注意願います。
エクスクラメーション(!),ダブルクォート(”),シャープ(#),ドル($),シングルクォート
(’),セミコロン(;),逆シングルクォート(`),大カッコ始め({),大カッコ終わり(})
distance <distance>
ネイバーから受信した経路情報のディスタンス値を指定します。filter-interface コマンドで指定する
ディスタンス値が本パラメータより優先します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 170 です。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
second-distance <distance>
ネイバーから受信した経路情報の第 2 のディスタンス値(第 2 優先度)を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
最高の優先度となります。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。255 は最低の優先度を示します。
always-nexthop-self
インターナル AS のネイバーへ広告する際の NextHop 属性をピアリングに使用している自側の IP アド
レスに強制的に書き換えることを指定します(ルートリフレクションを含む)。
1. 本パラメータ省略時の初期値
BGP4+ 経路の NextHop 属性を書き換えずに広告します。
2. 値の設定範囲
なし
set-nexthop-neighbor
受信した経路情報の NextHop 属性をピアリングに使用している相手側の IPv6 アドレスに書き換える
ことを指定します。本パラメータはエキスターナル AS のネイバーから受信した経路情報の NextHop
属性を書き換えずにインターナル AS のネイバーに広告するようなルータとインターナル AS のネイ
バーでピアリングする場合などに指定します。
666
21. neighbor(BGP4+ routing)【OP-BGP】
1. 本パラメータ省略時の初期値
受信した経路情報の NextHop 属性を書き換えません。
2. 値の設定範囲
なし
holdtime <seconds>
ネイバーとのホールドタイムを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 180 秒です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 0,3 ~ 65535(10 進数:秒)を指定します。
0 を指定した場合はピアとのホールドタイムを監視しません。
keep-none
学習フィルタまたはプロトコルの検査で抑止された経路を保持しないことを指定します。抑止対象に
していた経路を,学習フィルタ情報やネイバーの設定変更によって抑止解除した場合,当該経路の再
学習にはコネクションをいったん切断するか,経路情報をネイバーから再広告させる必要があります。
なお,ネイバーとの間でルート・リフレッシュ機能のネゴシエーションが成立していない場合は,コ
ネクションを自動的に切断します。ネイバーとの間でルート・リフレッシュ機能のネゴシエーション
が成立している場合は,コネクションは切断しないで自動的にネイバーに対して経路情報の再配信を
要求します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
学習フィルタまたはプロトコルの検査で抑止された経路を保持します。
2. 値の設定範囲
なし
passive
ネイバーに自発的にオープンメッセージを発行しないように指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
自発的にオープンメッセージを発行します。
2. 値の設定範囲
なし
disable
設定したネイバー情報を無効化する場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
設定したネイバー情報を有効情報として取り扱います。
2. 値の設定範囲
なし
display-warnings
ネイバーから不正な経路情報を受信した場合にイベントログを出力するよう指定します。不正な経路
情報とは,(1) ネイバーから通知されていない経路の削除要求,(2) ネイバーから通知されたがすでに
削除されている経路の削除要求,(3) 本装置がネクストホップである経路の通知を指します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ログを出力しません。
2. 値の設定範囲
なし
ipv6-uni
IPv6 ユニキャスト経路を取り扱うことを指定します。なお,本パラメータの指定有無にかかわらず,
667
21. neighbor(BGP4+ routing)【OP-BGP】
IPv6 ユニキャスト経路を取り扱うことを Capability パラメータでネイバーに通知します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
Capability パラメータを通知します。
2. 値の設定範囲
なし
refresh
ルート・リフレッシュ機能を取り扱うことを指定します。本パラメータは refresh-128 パラメータとの
併用はできません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ルート・リフレッシュ機能を取り扱いません。
2. 値の設定範囲
なし
refresh-128
Capability Code に 128 を使用する BGP4+ ネイバーとの接続で,ルート・リフレッシュ機能を取り扱う
ことを指定します。本パラメータは refresh パラメータとの併用はできません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
Capability Code に 128 を使用するルート・リフレッシュ機能を取り扱いません。
2. 値の設定範囲
なし
password <md5_password>
ネイバー間の TCP-MD5 認証機能(メッセージダイジェスト生成のための認証キー)を設定します。
本パラメータを設定する場合はネイバー間で TCP-MD5 認証情報を一致させてください。一致してい
ない場合,ネイバーとの BGP4+ コネクションが確立しません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略時は認証無しです。
2. 値の設定範囲
<md5_password> に 1 ~ 80 文字の任意の文字列をダブルクォート(")で囲んで指定してください。
入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。詳細は,「表 1-5 文字コード一覧」を参照願います。
ただし,以下の文字は使用できませんので注意願います。
エクスクラメーション(!),ダブルクォート(”
),シャープ(#),ドル($),シングルクォート
(’),セミコロン(;),逆シングルクォート(`),大カッコ始め({),大カッコ終わり(})
graceful-restart
グレースフル・リスタート機能を使用するかどうかを指定します。本パラメータの指定がある場合に
ネイバーに対してグレースフル・リスタート機能のネゴシエーションを行います。
1. 本パラメータ省略時の初期値
グレースフル・リスタート機能を取り扱いません。
2. 値の設定範囲
なし
mode { restart | receive | both }
restart を指定した場合,リスタートルータ機能を有効にし,レシーブルータ機能を無効にします。
receive を指定した場合,レシーブルータ機能を有効にし,リスタートルータ機能を無効にします。
both を指定した場合,リスタートルータ機能・レシーブルータ機能共に有効にします。
なお,IP8800/S300 ではレシーブルータ機能だけをサポートしています。
【IP8800/S300】
1. 本パラメータ省略時の初期値
IP8800/S400 の場合【IP8800/S400】
668
21. neighbor(BGP4+ routing)【OP-BGP】
リスタートルータ機能およびレシーブルータ機能を有効にします。
IP8800/S300 の場合【IP8800/S300】
レシーブルータ機能を有効にします。
2. 値の設定範囲
IP8800/S400 の場合【IP8800/S400】
restart,receive,both のどれかを指定します。
IP8800/S300 の場合【IP8800/S300】
receive だけ指定できます。
restart-time <seconds> 【IP8800/S400】
隣接ルータがグレースフル・リスタートを開始してからネイバーが再接続するまでの最大時間(秒)
を指定します。最大時間内にネイバーと再接続できなかった場合,レシーブルータでは該当ネイバー
アから受信した経路を削除します。また,リスタートルータでは当該ネイバーからの End-of-RIB の受
信監視を中止します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 120 です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 3600(10 進数)を指定します。
stale-path-time <seconds>
レシーブルータ用のパラメータです。隣接ルータがグレースフル・リスタートを開始してから古い経
路を保持する最大時間(秒)を指定します。最大時間内にネイバーから経路を再度受信できなかった
場合,該当経路を削除します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 300 です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 3600(10 進数)を指定します。
maximum-prefix <maximum>
ネイバーから学習する経路数の上限値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<maximum > に 1 ~ 4294967295(10 進数)を指定します。
threshold <threshold>
ネイバーから学習する経路数について,警告の運用メッセージを出力する上限値に対する閾値を指定
します。なお,100% を指定した場合は運用メッセージを出力しません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 75% です。
2. 値の設定範囲
<threshold> に 1 ~ 100(10 進数:%)を指定します。1% 単位に設定可。
warning-only
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えても,ネイバーを切断しないことを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えた場合,ネイバーを切断します。
2. 値の設定範囲
なし
669
21. neighbor(BGP4+ routing)【OP-BGP】
restart-time <minutes>
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えてネイバーを切断した後,再接続するまでの時間を指定
します。なお,運用コマンド clear ip bgp を入力することで任意にネイバーを再接続することが可能で
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えてネイバーを切断した後,運用コマンド clear ipv6 bgp
を入力するまでネイバーを再接続しません。
2. 値の設定範囲
<minutes> に 1 ~ 65535(10 進数:分)を指定します。
[関連コマンド]
routing-options
distance(BGP4+)
change-nexthop(BGP4+)
holdtime(BGP4+)
keep-none(BGP4+)
refresh(BGP4+)
refresh-128(BGP4+)
password(BGP4+)
graceful-restart(BGP4+)
as-group-type routing(BGP4+)
maximum-prefix(BGP4+)
filter-interface
redistribute-interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを使用しパラメータの変更を行った場合,以下のパラメータでは設定値を反映するために,
一時的に当該ネイバーの BGP4+ コネクションが切断されます。
表 21-6 一時的に BGP4+ コネクションが切断されているパラメータ
項番
パラメータ
1
keep-none(注 1)
2
disable
3
refresh
4
refresh-128
670
21. neighbor(BGP4+ routing)【OP-BGP】
項番
パラメータ
5
password <md5_password>
6
graceful-restart [mode { restart | receive | both }]
(注 1)ルート・リフレッシュ機能による当該ネイバーからの経路の再学習が可能な場合は切断しませ
ん。
3. system auto-config-update が定義されている時に,BGP4+ ネイバー定義のないコンフィグレーションに初
めて BGP4+ ネイバーを定義した場合は,BGP4+ ネットワークに関連する学習フィルタ情報および再配
布フィルタ情報が無効になっていますので,bgp filter-update コマンドを使用してフィルタの設定を運用
に反映させてください。
4. neighbor コマンドのオプションパラメータを設定する場合,予め "neighbor <neighbor_address>" コマンド
で使用するピアの設定を行ってください。
5. 装置の時刻補正を行う際には,NTP プロトコル(「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2,
10 NTP 情報」),運用コマンド(「運用コマンドレファレンス Vol.1,16 時刻管理 clock set」および
「運用コマンドレファレンス Vol.1,16 時刻管理 rdate」)の[注意事項]を参照してください。
671
21. bgp dampening【OP-BGP】
bgp dampening【OP-BGP】
ルート・フラップ・ダンピングは経路情報のフラップが頻発するような場合に,一時的に当該経路情報の
使用を抑止する機能です。本機能は BGP または BGP4+ でだけ有効です。詳細は「解説書 Vol.1,13 BGP4
【OP-BGP】」または「解説書 Vol.1,18 BGP4+【OP-BGP】」を参照してください。bgp dampening コマンド
は上記ルート・フラップ・ダンピングの動作条件を設定するコマンドです。本コマンドは IPv4,IPv6 共用
コマンドです。
本コマンドを省略した場合,本機能は無効です。bgp dampening を設定した場合,すべてのパラメータは初
期値で動作します。
削除時にパラメータを指定しない場合はルート・フラップ・ダンピングの動作条件の設定をすべて削除し
ます。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
bgp dampening
bgp dampening suppress-limit <value>
bgp dampening reuse-limit <value>
bgp dampening max-suppress-time <value>
bgp dampening half-life-for-reachable <seconds>
bgp dampening half-life-for-unreachable <seconds>
bgp dampening keep-history <seconds>
情報の削除
no bgp dampening
no bgp dampening suppress-limit
no bgp dampening reuse-limit
no bgp dampening max-suppress-time
no bgp dampening half-life-for-reachable
no bgp dampening half-life-for-unreachable
no bgp dampening keep-history
[パラメータ]
suppress-limit <value>
経路の使用を抑制するペナルティの上限値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 3 です。
2. 値の設定範囲
<value> に 1 ~ 30(10 進数)を指定します。本値は reuse-limit より大きく,かつ max-suppress-time
より小さい値を指定してください。
reuse-limit <value>
経路の使用を再開始するペナルティの下限値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 2 です。
2. 値の設定範囲
672
21. bgp dampening【OP-BGP】
<value> に 1 ~ 30(10 進数)を指定します。本値は suppress-limit,max-suppress-time より小さい値
を指定してください。
max-suppress-time <value>
ルート・フラップに伴い累積されるペナルティの最大値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 16 です。
2. 値の設定範囲
<value> に 1 ~ 30(10 進数)を指定します。本値は suppress-limit,reuse-limit より大きい値を指定
してください。
half-life-for-reachable <seconds>
経路が到達可状態時でのペナルティの半減期時間を指定します。半減期時間とはルート・フラップに
伴い累積されたペナルティ値が 50%に半減するために要する時間を表します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 300 です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 3600(10 進数:秒)を指定します。
half-life-for-unreachable <seconds>
経路が到達不可状態時でのペナルティの半減期時間を指定します。半減期時間とはルート・フラップ
に伴い累積されたペナルティ値が 50%に半減するために要する時間を表します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 900 です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 3600(10 進数:秒)を指定します。
keep-history <seconds>
ルート・フラップ情報の履歴を保持する時間を指定します。本値は最後にフラップが発生してからの
経過時間です。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は 1800 です。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 864000(10 進数:秒)を指定します。
[関連コマンド]
router bgp
ipv6 router bgp
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを使用しコンフィグレーションの設定を行っていない場合は,ルート・フラップ・ダンピン
グの機能は動作しません。
3. bgp dampening コマンドの各パラメータを設定する前に bgp dampening コマンドをパラメータ無しで設定
してください。
673
21. maximum-prefix(BGP4/BGP4+)
【OP-BGP】
maximum-prefix(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】
ネイバーから学習する経路数を制限します。
本コマンドを省略した場合,ネイバーから学習する経路数を制限しません。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
conf-ip-bgp-<as_no> => なし
conf-ip-bgp-internal => なし
conf-ip-bgp-routing => なし
conf-ipv6-bgp => なし
conf-ipv6-bgp-<as_no> => なし
conf-ipv6-bgp-internal => なし
conf-ipv6-bgp-routing => なし
[入力形式]
情報の設定
maximum-prefix <maximum> [threshold <threshold>] [ {warning-only | restart-time <minutes>} ]
情報の削除
no maximum-prefix
no maximum-prefix <maximum> {threshold | warning-only | restart-time}
[パラメータ]
<maximum>
ネイバーから学習する経路数の上限値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<maximum > に 1 ~ 4294967295(10 進数)を指定します。
threshold <threshold>
ネイバーから学習する経路数について,警告の運用メッセージを出力する上限値に対する閾値を指定
します。なお,100% を指定した場合は運用メッセージを出力しません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
75%
2. 値の設定範囲
<threshold> に 1 ~ 100(10 進数:%)を指定します。1% 単位で設定可。
warning-only
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えても,ネイバーを切断しないことを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えた場合,ネイバーを切断します。
2. 値の設定範囲
なし
restart-time <minutes>
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えてネイバーを切断した後,再接続するまでの時間を指定
します。なお,運用コマンド clear ip bgp および clear ipv6 bgp を入力することで任意にネイバーを再接
続することが可能です。
1. 本パラメータ省略時の初期値
674
21. maximum-prefix(BGP4/BGP4+)
【OP-BGP】
ネイバーから学習した経路数が上限値を超えてネイバーを切断した後,運用コマンド clear ip bgp
および clear ipv6 bgp を入力するまでネイバーを再接続しません。
2. 値の設定範囲
<minutes> に 1 ~ 65535(10 進数:分)を指定します。
[関連コマンド]
neighbor(BGP4/BGP4+)
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. パラメータ値は,neighbor コマンドの maximum-prefix パラメータ,BGP external/BGP internal/BGP
routing および IPv6 BGP external/IPv6 BGP internal/IPv6 BGP routing モードでの maximum-prefix コマンド,
BGP および IPv6 BGP モードでの maximum-prefix コマンドの順に優先されます。
router bgp
maximum-prefix 50000 threshold 80 warning-only
as-group-type-external 200
maximum-prefix 100000 threshold 90 restart-time 10
neighbor 172.16.178.2
neighbor 172.16.178.2 maximum-prefix 100000
neighbor 172.16.179.2
as-group-type-external 300
neighbor 172.16.180.2
上記の例では,各ネイバーの動作は次のとおりになります。
ネイバー(172.16.178.2)では 75,001 経路以上学習するとワーニングメッセージを出力し,100,001 経路
以上学習すると再度ワーニングメッセージを出力した後,ネイバーを切断します。
ネイバー(172.16.179.2)では 90,001 経路以上学習するとワーニングメッセージを出力し,100,001 経路
以上学習すると再度ワーニングメッセージを出力した後,ネイバーを切断。10 分後にネイバーを再接
続します。
ネイバー(172.16.180.2)では 40,001 経路以上学習するとワーニングメッセージを出力し,50,001 経路
以上学習するとワーニングメッセージを出力します。
675
22
IS-IS 情報【OP-ISIS】
ここでは,IS-IS に関する情報を定義するコンフィグレーションコマンドと,
パラメータを説明します。
router isis【OP-ISIS】
enable(IS-IS)
net
is-type
protocols-supported
multi-path
distance
external-distance
metric-style
overload-bit
graceful-restart mode
graceful-restart restart-time【IP8800/S400】
graceful-restart compatible
ignore-attached-bit
authentication mode
authentication send-only
authentication key
summary-address
network interface
circuit-type
priority
metric
hello-interval
676
hello-multiplier
csnp-interval
lsp-interval
retransmit-interval
authentication mode(Hello パケット)
authentication send-only(Hello パケット)
authentication key(Hello パケット)
677
22. router isis【OP-ISIS】
router isis【OP-ISIS】
ISIS モードに遷移し,ルーティング・プロトコル IS-IS のコンフィグレーションを設定します。
本コマンドを省略した場合,IS-IS が動作しません。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-isis
[入力形式]
情報の設定
router isis
情報の削除
no router isis
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
678
22. enable(IS-IS)
enable(IS-IS)
IS-IS を使用するかどうかを指定します。
本コマンドを省略した場合,enable として動作します。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
IS-IS を使用する設定
enable
IS-IS を使用しない設定
no enable
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
679
22. net
net
IS-IS プロトコルが使用する装置 OSI アドレスを指定します。IS-IS を使用する場合は,必ず定義してくだ
さい。
ルータが所属しているエリアを識別するためのエリア識別子(area address)は,1 オクテットから 13 オク
テットの 16 進数を指定してください。ルータを識別するためのユニークな値である装置識別子(system
ID)は,6 オクテットの 16 進数を指定してください。OSI アドレスの最下位1オクテット(セレクタ:
SEL)は 00 を設定してください。
装置識別子を IS-IS の経路情報の識別子として使用します。このため,ほかの IS-IS ルータと装置識別子が
重複した場合,正しい経路計算ができません。
本コマンドを省略した場合,IS-IS が動作しません。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
net <hexstring>
情報の削除
no net <hexstring>
[パラメータ]
<hexstring>
IS-IS プロトコルが使用する装置 OSI アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
8 オクテットから 20 オクテットまでの値を 16 進数表記で指定します。ドット記号(.)を入力し,
任意の 16 進数の偶数けたごとに区切ることができます。
エリア識別子を最大 3 つ設定できます。エリア識別子を複数入力する場合,装置識別子には同じ値
を設定してください。
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 装置識別子を経路計算に使用するため,装置識別子が重複した場合,正しい経路計算を行えません。
680
22. net
net の装置識別子フィールド値は,同一エリア内の IS-IS ルータ同士や level-2 ルータ同士と重複しない
値を設定してください。
3. 本コマンドを使用しパラメータの変更を行った場合,全 IS-IS 経路をいったん削除し,経路を再学習し
ます。
681
22. is-type
is-type
IS-IS プロトコルが接続するレベルを指定します。レベル 1 は,分割された各エリアのネットワークです。
レベル 2 は,分割された各エリア間のルーティングをするためのネットワークです。
本コマンドを省略した場合,レベル 1 とレベル 2 の両方に接続します。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
is-type { level-1 | level-1-2 | level-2-only }
情報の削除
no is-type
[パラメータ]
{ level-1 | level-1-2 | level-2-only }
接続するレベルを指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
level-1,level-1-2,または level-2-only を指定します。
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを使用しパラメータの変更を行った場合,全 IS-IS 経路をいったん削除し,経路を再学習し
ます。
682
22. protocols-supported
protocols-supported
IPv4 および IPv6 を,IS-IS を使用してルーティング(経路の広告と学習)するかどうかを指定します。
Hello パケットでサポートプロトコルが一致していることをチェックし,一致しない隣接ルータと隣接関係
を確立しません。なお,IS-IS のパケットを送受信する全インタフェースに指定したプロトコルのアドレス
が定義されている必要があります。
本コマンドを省略した場合,IPv4 のみを IS-IS を使用してルーティングします。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
protocols-supported { ip | ipv6 | ip ipv6 }
情報の削除
no protocols-supported
[パラメータ]
{ ip | ipv6 | ip ipv6 }
IPv4 および IPv6 を,IS-IS を使用してルーティング(経路の広告と学習)するかどうかを指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
ip,ipv6,または両方を指定します。ip または ipv6 を指定した場合,IPv4 と IPv6 のどちらか一方
だけをルーティングします。
ip と ipv6 の両方を指定した場合,IPv4 と IPv6 の両方をルーティングします。
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを使用しパラメータの変更を行った場合,全 IS-IS 経路をいったん削除し,経路を再学習し
ます。
3. protocols-supported の定義で指定したプロトコル(IPv4,IPv6,または両方)のアドレスを IS-IS のパ
ケットを送受信する全インタフェースに定義してください。定義がないインタフェースを経由する
IS-IS の経路は生成されません。IPv6 の場合は,リンクローカルアドレスの定義が最低限必要です。
683
22. multi-path
multi-path
IS-IS で生成する経路がコストの等しい複数のパス(ネクストホップ)を持っている場合に,生成する経路
をマルチパス化することを指定します。最大パス数はオプション情報(routing-options コマンド)の
routing-options multi-path コマンドに従います。
本コマンドを省略した場合,一つのパス(ネクストホップ)だけを有効とします。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
multi-path
情報の削除
no multi-path
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
routing-options
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
684
22. distance
distance
IS-IS の内部経路のディスタンス値を指定します。
本コマンドを省略した場合,IS-IS の内部経路のディスタンス値は 15 です。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
distance <distance>
情報の削除
no distance
[パラメータ]
<distance>
IS-IS の内部経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示します
[関連コマンド]
filter-interface(IS-IS)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
685
22. external-distance
external-distance
IS-IS の外部経路のディスタンス値を指定します。
本コマンドを省略した場合,IS-IS の外部経路のディスタンス値は 160 です。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
external-distance <distance>
情報の削除
no external-distance
[パラメータ]
<distance>
IS-IS の外部経路のディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<distance> に 2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示しま
す。
[関連コマンド]
filter-interface(IS-IS)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
686
22. metric-style
metric-style
IPv4 経路のメトリックの広告方式を指定します。
広告方式によって,経路情報に付加できる情報や,広告可能なメトリック値の範囲が異なります。また,
経路選択に使用するコスト値の上限が,ナローでは 1023 ですが,ワイドでは 4261412864 になります。
なお,本設定値に関わらず,どちらの経路も学習します。
本コマンドを省略した場合,レベル 1 とレベル 2 の両方でナローで広告します。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
metric-style { narrow | wide } [{ level-1 | level-2 }]
情報の削除
no metric-style { narrow | wide } [{ level-1 | level-2 }]
[パラメータ]
{ narrow | wide }
IPv4 経路のメトリックの広告方式を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
narrow または wide を指定します。
[{ level-1 | level-2 }]
指定対象レベルを指定します。
1. 本パラメータ省略時
レベル 1 とレベル 2 の両方に指定します。
2. 値の設定範囲
level-1 または level-2 を指定します。レベルを指定した定義を,レベルを指定していない定義より
も優先します。
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
687
22. overload-bit
overload-bit
本装置を経路計算に使用しないことを通知するため,link-state PDU (LSP) のオーバロードビットを設定す
ることを指定します。
本コマンドを省略した場合,オーバロードビットを設定しません。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
overload-bit [on-startup [<seconds>]] [graceful-start]
情報の削除
no overload-bit
no overload-bit on-startup
no overload-bit graceful-start
[パラメータ]
on-startup
起動・再起動・系切替したあと,オーバロードビットを広告します。
1. 本パラメータ省略時
常時オーバロードビットを広告します。
2. 値の設定範囲
なし
<seconds>
起動・再起動・系切替したあと,オーバロードビットを広告する時間を指定します。
1. 本パラメータ省略時
起動・再起動・系切替したあと,永続的にオーバロードビットを広告します。
2. 値の設定範囲
1 ~ 86400 秒を指定します。
graceful-start
オーバロード機能使用時に,さらにグレースフル・スタート機能を動作させます。
1. 本パラメータ省略時
グレースフル・スタート機能が動作しません。
2. 値の設定範囲
なし
[関連コマンド]
apply
graceful-restart mode
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
688
22. overload-bit
2. on-startup を指定して overload-bit を定義した場合,次回の起動・再起動・系切替から overload-bit が適用
されます。
3. 過負荷ルータとして常時動作しているとき,on-startup パラメータを追加した場合,すぐに overload bit
広告を終了します。
689
22. graceful-restart mode
graceful-restart mode
IS-IS で,グレースフル・リスタート機能を実行するかどうかを指定します。グレースフル・リスタートに
は,リスタートルータ機能と,ヘルパールータ機能があります。
なお,IP8800/S300 ではヘルパールータ機能だけをサポートしています。【IP8800/S300】
本コマンドを省略した場合,リスタートルータ機能もヘルパールータ機能も動作しません。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
graceful-restart mode { restart | helper | both }
情報の削除
no graceful-restart mode
[パラメータ]
{ restart | helper | both }
IS-IS で実行するグレースフル・リスタート機能を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
restart,helper,both のどれかを指定します。
ただし,IP8800/S300 では,helper だけ指定できます。【IP8800/S300】
restart を指定した場合,リスタートルータ機能は実行しますが,ヘルパールータ機能は実行しませ
ん。
helper を指定した場合,リスタートルータ機能は実行しませんが,ヘルパールータ機能は実行しま
す。
both を指定した場合,リスタートルータ機能・ヘルパールータ機能共に実行します。
[関連コマンド]
routing-options
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドによるパラメータの変更は,次回のグレースフル・リスタートから適用されます。なお,リ
スタート機能が動作している状態で,リスタート機能の定義を削除すると,グレースフル・リスタート
が失敗します。また,ヘルパー機能が動作している状態で,ヘルパー機能の定義を削除すると,グレー
スフル・リスタートが失敗します。
3. グレースフル・リスタートのリスタート機能(パケットフォワーディングの維持機能)を使用するとき
は,オプション情報(routing-options)の routing-options graceful-restart コマンドを設定してください。
690
22. graceful-restart restart-time【IP8800/S400】
graceful-restart restart-time【IP8800/S400】
IS-IS で,グレースフル・リスタートのリスタートルータ機能を実行する際,リスタート後のヘルパーとの
再接続の許容時間を指定します。
本コマンドを省略した場合,許容時間は 60 秒です。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
graceful-restart restart-time <seconds>
情報の削除
no graceful-restart restart-time
[パラメータ]
<seconds>
リスタート後のヘルパーとの再接続の許容時間を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 秒から 3600 秒までを指定します。
[関連コマンド]
routing-options
apply
[注意事項]
1. 本コマンドによるパラメータの変更は,次回のグレースフル・リスタートから適用されます。
2. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
691
22. graceful-restart compatible
graceful-restart compatible
本装置が送信する IS-IS グレースフル・リスタートのフィールドフォーマットが準拠する規格を指定しま
す。rfc3847 指定時は RFC 3847 に従います。
本装置の IS-IS 隣接ルータの中に draft-ietf-isis-restart-03.txt またはそれ以前の規格に準拠した装置が 1 台で
もある場合,本コマンドを省略してください。これは,draft-ietf-isis-restart-03.txt またはそれ以前の規格に
準拠している装置では,RFC 3847 準拠フォーマットを受信できないことがあるためです。
本コマンドを省略した場合,draft-ietf-isis-restart-03.txt に従って動作します。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
graceful-restart compatible rfc3847
情報の削除
no graceful-restart compatible
[パラメータ]
rfc3847
本装置が送信する IS-IS グレースフル・リスタートのフィールドフォーマットが準拠する規格を指定
します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
rfc3847
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
692
22. ignore-attached-bit
ignore-attached-bit
経路計算時に,デフォルトルータ広告 (attached bit) を元にデフォルト経路を生成するかどうかを指定しま
す。本コマンドを指定した場合,デフォルトルータであると広告しているルータが存在しても,デフォル
ト経路を生成しません。
本コマンドを省略した場合,デフォルトルータ広告を基に,デフォルト経路を生成します。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
ignore-attached-bit
情報の削除
no ignore-attached-bit
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
693
22. authentication mode
authentication mode
complete sequence number PDU(CSNP),partial sequence number PDU (PSNP),link state PDU(LSP)の送
受信に使用する認証モードを指定します。認証モードには,平文パスワードと HMAC-MD5 アルゴリズム
によるメッセージダイジェストがあります。
認証モード(認証なし,text,md5 のどれか)は,同一エリア内の IS-IS ルータ同士や level-2 ルータ同士で
統一する必要があります。
Hello パケットで認証を行う場合は,authentication mode(Hello パケット)コマンドで認証を設定してくだ
さい。
ただし,authentication key 未指定時は認証しません。
本コマンドを省略した場合,平文パスワードを使用します。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
authentication mode { md5 | text } [{ level-1 | level-2 }]
情報の削除
no authentication mode { md5 | text } [{ level-1 | level-2 }]
[パラメータ]
{ md5 | text }
認証モードを指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
text または md5 を指定します。text を指定した場合,平文パスワードで認証します。md5 を指定し
た場合,HMAC-MD5 アルゴリズムによるメッセージダイジェストを比較することで認証します。
[{ level-1 | level-2 }]
指定対象レベルを指定します。
1. 本パラメータ省略時
レベル 1 とレベル 2 の両方に指定します。
2. 値の設定範囲
level-1 または level-2 を指定します。レベルを指定した定義を,レベルを指定していない定義より
も優先します。
[関連コマンド]
authentication key
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
694
22. authentication mode
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
695
22. authentication send-only
authentication send-only
complete sequence number PDU(CSNP),partial sequence number PDU(PSNP),link state PDU(LSP)の受信
時,認証しないことを指定します。
本パラメータを指定した場合,認証オプションを送信 PDU に付加しますが,PDU の学習では認証を行い
ません。
本コマンドを省略した場合,受信パケットを認証します。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
authentication send-only [{ level-1 | level-2 }]
情報の削除
no authentication send-only [{ level-1 | level-2 }]
[パラメータ]
[{ level-1 | level-2 }]
指定対象レベルを指定します。
1. 本パラメータ省略時
レベル 1 とレベル 2 の両方に指定します。
2. 値の設定範囲
level-1 または level-2 を指定します。レベルを指定した定義を,レベルを指定していない定義より
も優先します。
[関連コマンド]
authentication key
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
696
22. authentication key
authentication key
complete sequence number PDU(CSNP),partial sequence number PDU(PSNP),link state PDU(LSP)に使用
する認証キーを指定します。
本コマンドを省略した場合,認証を行いません。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
authentication key <auth_key> [{ level-1 | level-2 }]
情報の削除
no authentication key <auth_key> [{ level-1 | level-2 }]
[パラメータ]
<auth_key>
認証キーを指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<auth_key> に,1 ~ 254 文字の文字列または 2 ~ 508 けた(ただし,奇数けたを除く)の 16 進数
を指定します。
文字列を指定する場合,”文字列”の形式で指定してください。文字列を指定する場合,入力可能
な文字は英数字および特殊文字です。
詳細は,「表 1-5 文字コード一覧」を参照してください。ただし,以下の文字は使用できません
ので注意願います。
エクスクラメーション(!),ダブルクォート(”),シャープ(#),ドル($),シングルクォート
(’),セミコロン(;),逆シングルクォート(`),大カッコ始め({),大カッコ終わり(})
16 進数を指定する場合には,0xhh…hh の形式で指定してください。
level-1 または level-2 を指定することで,レベルごとに異なる値を設定できます。レベルの指定を
した定義を,レベルを指定していない定義より優先します。
[{ level-1 | level-2 }]
指定対象レベルを指定します。
1. 本パラメータ省略時
レベル 1 とレベル 2 の両方に指定します。
2. 値の設定範囲
level-1 または level-2 を指定します。レベルを指定した定義を,レベルを指定していない定義より
も優先します。
[関連コマンド]
authentication mode
apply
697
22. authentication key
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
698
22. summary-address
summary-address
IS-IS で広告する経路のネットワークアドレスの範囲とレベルを指定します。
これと併せて再配布フィルタで,指定した範囲の経路を広告対象とした場合,レベル間広告経路およびほ
かのプロトコルで学習した経路を集約して広告します(再配布フィルタ設定がない場合でも,レベル1か
ら学習した経路は,レベル 2 へ集約して広告できます)。
指定した範囲内の経路は,指定したレベルへ広告しません。その代わりに指定した経路の範囲を,指定し
たレベルで広告します。なお,IS-IS インタフェースの直結経路の広告では,経路集約できません(ただ
し,レベル 1-2 インタフェースの直結経路は,レベル 2 広告だけで集約します)。
本コマンドを複数回入力することで,複数のアドレスを指定できます。同一アドレスは複数指定できませ
ん。複数のアドレス範囲に含まれる場合,マスク長の最も長いアドレス範囲を広告対象とします。
本コマンドを省略した場合,経路を集約せずに IS-IS で経路を広告します。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
summary-address { <ip_address>/<len> | <ipv6_prexix>/<prefixlen> } { level-1 | level-2 | level-1-2 } [ restrict ]
情報の削除
no summary-address { <ip_address>/<len> | <ipv6_prefix>/<prefixlen> } [{ level-1 | level-2 |
level-1-2 } restrict ]
[パラメータ]
{ <ip_address>/<len> | <ipv6_prexix>/<prefixlen> }
IS-IS で広告する経路のネットワークアドレス集約範囲を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
• <ip_address>/<len>
IP アドレス <ip_address> およびマスク長 <len> で示されるネットワークで包含される経路情報を対
象とします。<ip_address> はドット記法で,<len> はマスク長(0 ~ 32:10 進数)で指定してくださ
い。また,<ip_address> の <len> 範囲外のビットは 0 としてください。
• <ipv6_prexix>/<prefixlen>
IPv6 プレフィックス <ipv6_prexix> とプレフィックス長 <prefixlen> で示されるネットワークで包含
される経路情報を対象とします。IPv6 プレフィックス <ipv6_prexix> はコロン記法で,プレフィッ
クス長 <prefixlen> は 0 ~ 128:10 進数で指定します。
{ level-1 | level-2 | level-1-2 }
集約をする広告先レベルを指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
level-1,level-2,level-1-2 のいずれかを指定します。
699
22. summary-address
[ restrict ]
当該ネットワークを指定したレベルへ広告しないことを指定します。
1. 本パラメータ省略時
集約して広告します。
2. 値の設定範囲
restrict を指定します。
[関連コマンド]
redistribute-interface(IS-IS)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
700
22. network interface
network interface
IS-IS が動作するインタフェースを指定します。IS-IS を使用する場合,IS-IS を動作させる全インタフェー
スを定義してください。
IS-IS をサポートしていないインタフェースを指定した場合,IS-IS の passive インタフェースとして使用し
ます。
本コマンドを省略した場合,当該インタフェースでは IS-IS を動作しません。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
network interface <interface_name> [passive]
情報の削除
no network interface <interface_name> [passive]
[パラメータ]
<interface_name>
IS-IS が動作するインタフェースを指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
コンフィグレーションで設定したインタフェース名を一つ指定します。
装置アドレスを利用する場合は,インタフェース名に loopback と指定してください。
[ passive ]
該当インタフェースで,IS-IS を動作させないが,直結経路を IS-IS の内部経路として広告することを
指定します。
1. 本パラメータ省略時
IS-IS が動作します。
2. 値の設定範囲
passive を指定してください。
[関連コマンド]
circuit-type
priority
metric
hello-interval
hello-multiplier
csnp-interval
lsp-interval
retransmit-interval
701
22. network interface
authentication mode(Hello パケット)
authentication send-only(Hello パケット)
authentication key(Hello パケット)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. IS-IS インタフェースについて以下のコンフィグレーションを設定する場合,本コマンドによりあらか
じめ IS-IS インタフェースの設定をしてください。
circuit-type,priority,metric,hello-interval,hello-multiplier,csnp-interval,lsp-interval,retransmit-interval,authenticatio
n mode(Hello パケット),authentication send-only(Hello パケット)authentication key(Hello パケット)
3. 装置の時刻補正を行う際には,NTP プロトコル(「コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2,
10 NTP 情報」),運用コマンド(「運用コマンドレファレンス Vol.1,16 時刻管理 clock set」および
「運用コマンドレファレンス Vol.1,16 時刻管理 rdate」)の[注意事項]を参照してください。
702
22. circuit-type
circuit-type
該当インタフェースが接続するレベルを指定します。
ただし,is-type コマンド値が level-1 または level-2-only の場合,全インタフェースが is-type コマンドで指
定したレベルとなるため,本設定は有効になりません。is-type コマンド値が level-1-2 の場合,本設定を優
先します。
本コマンドを省略した場合,インタフェースの接続レベルは is-type コマンドで指定したレベルです。
(is-type コマンド省略時は,level-1-2 です)
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
circuit-type { level-1 | level-1-2 | level-2-only } interface <interface_name>
情報の削除
no circuit-type interface <interface_name>
[パラメータ]
{ level-1 | level-1-2 | level-2-only }
該当インタフェースが接続するレベルを指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
level-1,level-1-2,または level-2-only を指定します。
<interface_name>
指定対象インタフェース名を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
インタフェース名を一つ指定します。インタフェース名には,network interface で指定済みのイン
タフェース名を指定してください。
装置アドレスを利用する場合は,インタフェース名に loopback と指定してください。
[関連コマンド]
network interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本コマンドを使用しパラメータの変更を行った場合,当該インタフェースの全隣接ルータとの間の隣接
関係をいったん切断します。
703
22. priority
priority
ブロードキャスト型ネットワークの指定ルータを決定するための優先度を指定します。同一ネットワーク
の中で最も大きな優先度の値を持つルータが指定ルータとなります。
ポイント-ポイント型インタフェースでは,本設定は有効になりません。
本コマンドを省略した場合,優先度値は 64 です。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
priority <priority> [{ level-1 | level-2 }] interface <interface_name>
情報の削除
no priority <priority> [{ level-1 | level-2 }] interface <interface_name>
[パラメータ]
<priority>
指定ルータを決定するための優先度を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 127(10 進数)を指定します。
[{ level-1 | level-2 }]
指定対象レベルを指定します。レベルを指定した定義を,レベルを指定していない定義よりも優先し
ます。
1. 本パラメータ省略時
レベル 1 とレベル 2 の両方に指定します。
2. 値の設定範囲
level-1 または level-2 を指定します。
<interface_name>
指定対象インタフェース名を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
インタフェース名を一つ指定します。インタフェース名には,network interface で指定済みのイン
タフェース名を指定してください。
装置アドレスを利用する場合は,インタフェース名に loopback と指定してください。
[関連コマンド]
network interface
apply
704
22. priority
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
705
22. metric
metric
メトリック値を指定します。メトリック値は,該当インタフェースを経由する経路のコスト計算に使用し
ます。
本コマンドを省略した場合,メトリック値は 10 です。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
metric <metric> [{ level-1 | level-2 }] interface <interface_name>
情報の削除
no metric <metric> [{ level-1 | level-2 }] interface <interface_name>
[パラメータ]
<metric>
メトリック値を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 63(10 進数)を指定します。metric-style コマンド値に wide を設定しているレベルでは,
<metric> に 1 ~ 16777214(10 進数)を指定します。
[{ level-1 | level-2 }]
指定対象レベルを指定します。レベルを指定した定義を,レベルを指定していない定義よりも優先し
ます。
1. 本パラメータ省略時
レベル 1 とレベル 2 の両方に指定します。
2. 値の設定範囲
level-1 または level-2 を指定します。
<interface_name>
指定対象インタフェース名を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
インタフェース名を一つ指定します。インタフェース名には,network interface で指定済みのイン
タフェース名を指定してください。
装置アドレスを利用する場合は,インタフェース名に loopback と指定してください。
[関連コマンド]
network interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
706
22. metric
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
707
22. hello-interval
hello-interval
Hello パケットの送信間隔を指定します。ブロードキャスト型インタフェースでは,level-1 の Hello パケッ
トと level-2 の Hello パケットの送信間隔を別個に指定できます。
本コマンドを省略した場合,Hello パケットの送信間隔は 10 秒です。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
hello-interval <second> [{ level-1 | level-2 }] interface <interface_name>
情報の削除
no hello-interval <second> [{ level-1 | level-2 }] interface <interface_name>
[パラメータ]
<second>
Hello パケットの送信間隔を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 21845(10 進数:秒)を指定します。
[{ level-1 | level-2 }]
指定対象レベルを指定します。レベルを指定した定義を,レベルを指定していない定義よりも優先し
ます。
1. 本パラメータ省略時
レベル 1 とレベル 2 の両方に指定します。
2. 値の設定範囲
level-1 または level-2 を指定します。
<interface_name>
指定対象インタフェース名を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
インタフェース名を一つ指定します。インタフェース名には,network interface で指定済みのイン
タフェース名を指定してください。
装置アドレスを利用する場合は,インタフェース名に loopback と指定してください。
[関連コマンド]
network interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
708
22. hello-interval
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
709
22. hello-multiplier
hello-multiplier
隣接ルータが本装置のダウンを判定するまでの Hello パケット送信数を指定します。
hello-interval で設定する「Hello パケット送信間隔」と hello-multiplier で設定する「Hello パケット送信数」
は次の関係になるように設定してください。
「ホールドタイマ」は隣接ルータが本装置のダウンを判定するまでの時間です。
Hello パケット送信間隔× Hello パケット送信数=ホールドタイマ≦ 65535 秒
本コマンドを省略した場合,隣接ルータが本装置のダウンを判定するまでの Hello パケット送信数は 3 パ
ケットです。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
hello-multiplier <multiplier> [{ level-1 | level-2 }] interface <interface_name>
情報の削除
no hello-multiplier <multiplier> [{ level-1 | level-2 }] interface <interface_name>
[パラメータ]
<multiplier>
隣接ルータが本装置のダウンを判定するまでの Hello パケット送信数を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
3 ~ 1000(10 進数)を指定します。
[{ level-1 | level-2 }]
指定対象レベルを指定します。レベルを指定した定義を,レベルを指定していない定義よりも優先し
ます。
1. 本パラメータ省略時
レベル 1 とレベル 2 の両方に指定します。
2. 値の設定範囲
level-1 または level-2 を指定します。
<interface_name>
指定対象インタフェース名を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
インタフェース名を一つ指定します。インタフェース名には,network interface で指定済みのイン
タフェース名を指定してください。
装置アドレスを利用する場合は,インタフェース名に loopback と指定してください。
[関連コマンド]
network interface
710
22. hello-multiplier
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
711
22. csnp-interval
csnp-interval
complete sequence number PDU(CSNP)の送信間隔を指定します。本装置がネットワークの指定ルータに
なったとき,この間隔で CSNP を周期送信します。
ポイント-ポイント型インタフェースでは,本設定は有効になりません。
本コマンドを省略した場合,CSNP 送信間隔は 10 秒です。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
csnp-interval <second> [{ level-1 | level-2 }] interface <interface_name>
情報の削除
no csnp-interval <second> [{ level-1 | level-2 }] interface <interface_name>
[パラメータ]
<second>
送信間隔を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535(10 進数:秒)を指定します。
[{ level-1 | level-2 }]
指定対象レベルを指定します。レベルを指定した定義を,レベルを指定していない定義よりも優先し
ます。
1. 本パラメータ省略時
レベル 1 とレベル 2 の両方に指定します。
2. 値の設定範囲
level-1 または level-2 を指定します。
<interface_name>
指定対象インタフェース名を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
インタフェース名を一つ指定します。インタフェース名には,network interface で指定済みのイン
タフェース名を指定してください。
装置アドレスを利用する場合は,インタフェース名に loopback と指定してください。
[関連コマンド]
network interface
apply
712
22. csnp-interval
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
713
22. lsp-interval
lsp-interval
ブロードキャスト型インタフェースでの,LSP (link state PDU) の送受信間隔を指定します。
ポイント-ポイント型インタフェースでは本設定は有効になりません。
ブロードキャスト型ネットワーク上の全ルータの,1 秒当たり LSP 送信数の合計を制限するために使用し
ます。この値を大きくすることで,性能の低いルータでもブロードキャスト型インタフェースに接続でき
るようになります。LSP 送信数の合計がこのパラメータの値の間隔(初期値:1 秒当たり 30 パケット)と
なるように LSP 送信数を調節します。
本コマンドを省略した場合,LSP 送受信間隔は 33 ミリ秒です。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
lsp-interval <millisecond> interface <interface_name>
情報の削除
no lsp-interval interface <interface_name>
[パラメータ]
<millisecond>
LSP の送受信間隔を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535(10 進数:ミリ秒)を指定します。
<interface_name>
指定対象インタフェース名を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
インタフェース名を一つ指定します。インタフェース名には,network interface で指定済みのイン
タフェース名を指定してください。
装置アドレスを利用する場合は,インタフェース名に loopback と指定してください。
[関連コマンド]
network interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
714
22. retransmit-interval
retransmit-interval
ポイント-ポイント型インタフェースでの LSP 再送間隔を指定します。
本コマンドを省略した場合,LSP 再送間隔は 5 秒です。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
retransmit-interval <seconds> interface <interface_name>
情報の削除
no retransmit-interval interface <interface_name>
[パラメータ]
<seconds>
ポイント-ポイント型インタフェースでの LSP 再送間隔を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 ~ 100(10 進数:秒)を指定します。
<interface_name>
指定対象インタフェース名を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
インタフェース名を一つ指定します。インタフェース名には,network interface で指定済みのイン
タフェース名を指定してください。
装置アドレスを利用する場合は,インタフェース名に loopback と指定してください。
[関連コマンド]
network interface
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
715
22. authentication mode(Hello パケット)
authentication mode(Hello パケット)
Hello パケットに使用する認証モードを指定します。認証モードとして,平文パスワードと HMAC-MD5 ア
ルゴリズムによるメッセージダイジェストによる認証を選ぶことができます。
本コマンドを省略した場合,認証モードは平文パスワードです。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
authentication mode { md5 | text } [{ level-1 | level-2 }] interface <interface_name>
情報の削除
no authentication mode { md5 | text } [{ level-1 | level-2 }] interface <interface_name>
[パラメータ]
{ md5 | text }
Hello パケットに使用する認証モードを指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
text または md5 を指定します。
text を指定した場合,平文パスワードで認証します。
md5 を指定した場合,HMAC-MD5 アルゴリズムによるメッセージダイジェストを比較することで
認証します。
[{ level-1 | level-2 }]
指定対象レベルを指定します。レベルを指定した定義を,レベルを指定していない定義よりも優先し
ます。
1. 本パラメータ省略時
レベル 1 とレベル 2 の両方に指定します。
2. 値の設定範囲
level-1 または level-2 を指定します。
<interface_name>
指定対象インタフェース名を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
インタフェース名を一つ指定します。インタフェース名には,network interface で指定済みのイン
タフェース名を指定してください。
装置アドレスを利用する場合は,インタフェース名に loopback と指定してください。
[関連コマンド]
network interface
authentication key(Hello パケット)
716
22. authentication mode(Hello パケット)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
717
22. authentication send-only(Hello パケット)
authentication send-only(Hello パケット)
Hello パケット受信時,認証しないことを指定します。
本パラメータを指定した場合,認証オプションを送信パケットに付加しますが,パケットの学習では認証
を行いません。
本コマンドを省略した場合,受信 Hello パケットも認証します。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
authentication send-only [{ level-1 | level-2 }] interface <interface_name>
情報の削除
no authentication send-only [{ level-1 | level-2 }] interface <interface_name>
[パラメータ]
[{ level-1 | level-2 }]
指定対象レベルを指定します。レベルを指定した定義を,レベルを指定していない定義よりも優先し
ます。
1. 本パラメータ省略時
レベル 1 とレベル 2 の両方に指定します。
2. 値の設定範囲
level-1 または level-2 を指定します。
<interface_name>
指定対象インタフェース名を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
インタフェース名を一つ指定します。インタフェース名には,network interface で指定済みのイン
タフェース名を指定してください。
装置アドレスを利用する場合は,インタフェース名に loopback と指定してください。
[関連コマンド]
network interface
authentication key(Hello パケット)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
718
22. authentication key(Hello パケット)
authentication key(Hello パケット)
Hello パケットに使用する認証キーを指定します。
本コマンドを省略した場合,Hello パケットを認証しません。
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
authentication key <auth_key> [{ level-1 | level-2 }] interface <interface_name>
情報の削除
no authentication key <auth_key> [{ level-1 | level-2 }] interface <interface_name>
[パラメータ]
<auth_key>
Hello パケットに使用する認証キーを指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 254 文字の文字列または 2 ~ 508 けた(ただし,奇数けたを除く)の 16 進数を指定します。
文字列を指定する場合,”文字列”の形式で指定してください。文字列を指定する場合,入力可能
な文字は英数字および特殊文字です。
詳細は,「表 1-5 文字コード一覧」を参照してください。ただし,以下の文字は使用できません
ので注意願います。
エクスクラメーション(!),ダブルクォート(”),シャープ(#),ドル($),シングルクォート
(’),セミコロン(;),逆シングルクォート(`),大カッコ始め({),大カッコ終わり(})
16 進数を指定する場合には,0xhh…hh の形式で指定してください。
[{ level-1 | level-2 }]
指定対象レベルを指定します。レベルを指定した定義を,レベルを指定していない定義よりも優先し
ます。
ポイント-ポイント型インタフェースでは,レベルの指定をしないでください。
1. 本パラメータ省略時
レベル 1 とレベル 2 の両方に指定します。
2. 値の設定範囲
level-1 または level-2 を指定します。
<interface_name>
指定対象インタフェース名を指定します。
1. 本パラメータ省略時
省略できません。
2. 値の設定範囲
インタフェース名を一つ指定します。インタフェース名には,network interface で指定済みのイン
タフェース名を指定してください。
装置アドレスを利用する場合は,インタフェース名に loopback と指定してください。
719
22. authentication key(Hello パケット)
[関連コマンド]
network interface
authentication mode(Hello パケット)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
720
23
経路フィルタリング情報
ここでは,経路フィルタリングに関する情報を定義するコンフィグレーショ
ンコマンドと,パラメータを説明します。
network-filter
any
ip any【OP-ISIS】
ip default
ip
ipv6 any【OP-ISIS】
ipv6 default
ipv6
route-filter
seq
filter-interface
filter-interface(RIP)
filter-interface(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
filter-interface(BGP)【OP-BGP】
filter-interface(RIPng)
filter-interface(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
filter-interface(BGP4+)【OP-BGP】
filter-interface(IS-IS)【OP-ISIS】
redistribute-interface
redistribute-interface(RIP)
redistribute-interface(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
redistribute-interface(BGP)【OP-BGP】
721
redistribute-interface(RIPng)
redistribute-interface(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
redistribute-interface(BGP4+)【OP-BGP】
redistribute-interface(IS-IS)【OP-ISIS】
722
23. network-filter
network-filter
network-filter モードに遷移し,下記に示すネットワーク・フィルタを設定します。
ネットワーク・フィルタ(network-filter)は,経路情報を宛先アドレスに基づいてフィルタリングするフィ
ルタです。ネットワークフィルタには,複数のアドレスフィルタリング条件を設定できます。本情報を経
路フィルタ(route-filter)と組み合わせて使用することによって,宛先アドレスに基づくフィルタリングや
制御ができます。
本コマンドは IPv4,IPv6 共用コマンドです。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-network-filter-*
[入力形式]
情報の設定
network-filter <id>
情報の削除
no network-filter [ <id> ]
[パラメータ]
<id>
ネットワーク・フィルタを識別するための識別子を指定します。本識別子は経路フィルタからネット
ワーク・フィルタを参照するときに使用します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535(10 進数),または 32 文字以内の文字列を指定します。
文字列には,先頭が英字の場合,英数字と " - "(ハイフン)," _ "(アンダースコア),"."(ピ
リオド)が使用できます。先頭が数字の場合,数字と " - "(ハイフン)が使用できます。
[関連コマンド]
route-filter
apply
bgp filter-update
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. system auto-config-update が定義されている時に,本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行
い,BGP4 ネットワークおよび BGP4+ ネットワークの運用に反映する場合は,bgp filter-update コマンド
を投入してください。
3. ネットワーク・フィルタに条件が複数設定されている場合,よりマスク長の長い条件から順に検索しま
す。
723
23. any
any
すべての経路情報をフィルタリング対象として指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-network-filter-* => なし
[入力形式]
情報の設定
any
情報の削除
no any
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
route-filter
apply
bgp filter-update
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. system auto-config-update が定義されている時に,本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行
い,BGP4 ネットワークおよび BGP4+ ネットワークの運用に反映する場合は,bgp filter-update コマンド
を投入してください。
3. ネットワーク・フィルタに条件が複数設定されている場合,よりマスク長の長い条件から順に検索しま
す。
724
23. ip any【OP-ISIS】
ip any【OP-ISIS】
すべての IPv4 経路情報をフィルタリング対象として指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-network-filter-* => なし
[入力形式]
情報の設定
ip any
情報の削除
no ip any
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
route-filter
apply
bgp filter-update
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. system auto-config-update が定義されている時に,本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行
い,BGP4 ネットワークの運用に反映する場合は,bgp filter-update コマンドを投入してください。
3. ネットワーク・フィルタに条件が複数設定されている場合,よりマスク長の長い条件から順に検索しま
す。
725
23. ip default
ip default
IPv4 デフォルト経路の経路情報をフィルタリング対象として指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-network-filter-* => なし
[入力形式]
情報の設定
ip default
情報の削除
no ip default
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
route-filter
apply
bgp filter-update
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. system auto-config-update が定義されている時に,本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行
い,BGP4 ネットワークの運用に反映する場合は,bgp filter-update コマンドを投入してください。
3. ネットワーク・フィルタに条件が複数設定されている場合,よりマスク長の長い条件から順に検索しま
す。
726
23. ip
ip
フィルタリング対象とする経路情報の宛先 IPv4 アドレスを指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-network-filter-* => なし
[入力形式]
情報の設定
ip <ip_address>/<len> [{ exact | refines | between <len1> <len2> }]
情報の削除
no ip <ip_address>/<len> [{ exact | refines | between <len1> <len2> }]
[パラメータ]
<ip_address>/<len>
フィルタリング対象とする経路情報の宛先アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
IPv4 アドレス <ip_address> はドット記法で,マスク長 <len> は 0 ~ 32(10 進数)で指定します。
<ip_address> の <len> 範囲外のビットは 0 としてください。
{ exact | refines | between <len1> <len2> }
経路情報の宛先アドレスをフィルタリングする方法を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
経路情報のマスクが,指定したマスクと同じまたは長い経路情報を対象とします。
2. 値の設定範囲
exact:
経路情報のマスクと,指定したマスクが同一である経路情報を対象とします。
refines:
経路情報のマスクが,指定したマスクより長い経路情報を対象とします。
between:
経路情報のマスクが,指定した範囲にある経路情報を対象とします。<len1>,<len2> は 0 ~ 32
(10 進数)の範囲で指定します。<len1> ≦ <len2> の条件を満たしてください。
[関連コマンド]
route-filter,apply,bgp filter-update
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. system auto-config-update が定義されている時に,本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行
い,BGP4 ネットワークの運用に反映する場合は,bgp filter-update コマンドを投入してください。
3. ネットワーク・フィルタに条件が複数設定されている場合,よりマスク長の長い条件から順に検索しま
す。
727
23. ipv6 any【OP-ISIS】
ipv6 any【OP-ISIS】
すべての IPv6 経路情報をフィルタリング対象として指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-network-filter-* => なし
[入力形式]
情報の設定
ipv6 any
情報の削除
no ipv6 any
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
route-filter
apply
bgp filter-update
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. system auto-config-update が定義されている時に,本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行
い,BGP4+ ネットワークの運用に反映する場合は,bgp filter-update コマンドを投入してください。
3. ネットワーク・フィルタに条件が複数設定されている場合,よりマスク長の長い条件から順に検索しま
す。
728
23. ipv6 default
ipv6 default
IPv6 デフォルト経路の経路情報をフィルタリング対象として指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-network-filter-* => なし
[入力形式]
情報の設定
ipv6 default
情報の削除
no ipv6 default
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
route-filter
apply
bgp filter-update
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. system auto-config-update が定義されている時に,本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行
い,BGP4+ ネットワークの運用に反映する場合は,bgp filter-update コマンドを投入してください。
3. ネットワーク・フィルタに条件が複数設定されている場合,よりマスク長の長い条件から順に検索しま
す。
729
23. ipv6
ipv6
フィルタリング対象とする経路情報の宛先 IPv6 アドレスを指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-network-filter-* => なし
[入力形式]
情報の設定
ipv6 <ipv6_prefix>/<prefixlen> [{ exact | refines | between <len1> <len2> }]
情報の削除
no ipv6 <ipv6_prefix>/<prefixlen> [{ exact | refines | between <len1> <len2> }]
[パラメータ]
<ipv6_prefix>/<prefixlen>
フィルタリング対象とする経路情報の IPv6 プレフィックスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> はコロン記法で,プレフィックス長 <prefixlen> は 0 ~ 128(10
進数)で指定します。
{ exact | refines | between <len1> <len2> }
経路情報の宛先 IPv6 プレフィックスをフィルタリングする方法を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
経路情報のプレフィックスが,指定したプレフィックスと同じまたは長い経路情報を対象としま
す。
2. 値の設定範囲
exact:
経路情報のプレフィックスと,指定したプレフィックスが同一である経路情報を対象とします。
refines:
経路情報のプレフィックスが,指定したプレフィックスより長い経路情報を対象とします。
between:
経路情報のプレフィックスが,指定した範囲にある経路情報を対象とします。<len1>,<len2> は
0 ~ 128(10 進数)の範囲で指定します。<len1> ≦ <len2> の条件を満たしてください。
[関連コマンド]
route-filter,apply,bgp filter-update
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. system auto-config-update が定義されている時に,本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行
い,BGP4+ ネットワークの運用に反映する場合は,bgp filter-update コマンドを投入してください。
3. ネットワーク・フィルタに条件が複数設定されている場合,よりマスク長の長い条件から順に検索しま
す。
730
23. route-filter
route-filter
route-filter フィルターモードに遷移し,下記に示す経路フィルタを設定します。
経路フィルタ(route-filter)は,経路情報のフィルタです。条件に基づいてフィルタリングや経路情報を変
更することができます。本情報を学習フィルタや再配布フィルタと組み合わせて使用すると,各プロトコ
ルを使用し送受信される経路に対し,経路情報(宛先アドレス等)に基づくフィルタリングや経路情報の
変更が制御できます。
経路フィルタは,複数のシーケンス番号から構成されています。ひとつのシーケンス番号に,フィルタ条
件情報,変更情報,抑止情報,検索終了情報を複数設定できます。シーケンス番号の小さいものから順に
フィルタ条件を確認します。フィルタ条件を満たした場合,同じシーケンス番号の変更情報を適用した後,
抑止情報の有無をフィルタリングの結果としてフィルタリングを終了します。フィルタ条件を満たすシー
ケンス番号がない場合,経路フィルタの結果はデフォルト動作にしたがいます。デフォルトの動作につい
ては,filter-interface コマンドおよび redistribute-interface コマンドを参照ください。
router rip
filter-interface route-filter Sample
!
route-filter Sample
seq 1 match network ip any
seq 1 match aspath-regexp "^$"
seq 1 deny
seq 2 match network ipv6 any
seq 2 set metric 10
!
学習フィルタや再配布フィルタには,経路フィルタを複数設定できます。複数設定した場合,まず先頭の
経路フィルタでフィルタリングします。フィルタ条件が一致しなかった場合,次の経路フィルタでフィル
タリングします。フィルタ条件が一致した場合,変更情報を適用します。その後,抑止情報または検索終
了情報がある場合にはフィルタリングを終了します。抑止情報も検索終了情報もない場合は,次の経路
フィルタでフィルタリングします。フィルタリング終了,またはすべての経路フィルタをフィルタリング
し終わった時点で,抑止情報でフィルタリングを終了した場合には抑止します。それ以外のとき,フィル
731
23. route-filter
タ条件が一度でも一致した場合には抑止しません。どのフィルタ条件にも一致しなかった場合は,デフォ
ルト動作にしたがいます。デフォルトの動作については,filter-interface コマンドおよび
redistribute-interface コマンドを参照ください。
router rip
filter-interface route-filter Former Latter
!
route-filter Former
seq 1 match network ip any
seq 1 match aspath-regexp "^$"
seq 1 deny
seq 2 match network ipv6 any
seq 2 set metric 10
!
route-filter Latter
seq 1 match community-regexp "^$"
seq 1 set metric 2
!
732
23. route-filter
本コマンドは IPv4,IPv6 共用コマンドです。
733
23. route-filter
[入力モード => 移行モード]
config => conf-route-filter-*
[入力形式]
情報の設定
route-filter <id>
情報の削除
no route-filter [ <id> ]
[パラメータ]
<id>
各々の経路フィルタを識別するための識別子を指定します。本識別子はフィルタまたは再配布フィル
タとのマッピングに使用します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535(10 進数),または 32 文字以内の文字列を指定します。
文字列には,先頭が英字の場合,英数字と " - "(ハイフン)," _ "(アンダースコア),"."(ピ
リオド)が使用できます。先頭が数字の場合,数字と " - "(ハイフン)が使用できます。
[関連コマンド]
network-filter
filter-interface
redistribute-interface
apply
bgp filter-update
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. system auto-config-update が定義されている時に,本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行
い,BGP4 ネットワークおよび BGP4+ ネットワークの運用に反映する場合は,bgp filter-update コマンド
を投入してください。
734
23. seq
seq
経路フィルタのフィルタ条件情報,変更情報,抑止情報,検索終了情報を設定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-route-filter-* => なし
[入力形式]
フィルタ条件情報の設定
seq <sequence_no> match <Filter-Info>
<Filter-Info>
適用先
フィルタ種別
学習フィルタ
プロトコル※
共通
network <Route-Filter>
network-filter <id>
OSPF,OSPFv3
【OP-OSPF(IP8800/
S300)
】
BGP4,BGP4+
【OP-BGP】
tag <tag>
aspath-regexp <extended_regular_expression>
origin <origin>
community-regexp <extended_regular_expression>
IS-IS
【OP-ISIS】
metric-type { internal | external }
route-type { internal | external }
{ level-1 | level-2 }
再配布フィルタ
共通
network <Route-Filter>
network-filter <id>
BGP4,BGP4+
【OP-BGP】
proto bgp local
proto ipv6-bgp local
aspath-regexp <extended_regular_expression>
origin <origin>
community-regexp <extended_regular_expression>
IPv4 プロトコル
proto all
proto direct [ interface {<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} ]
proto static [ interface {<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...} ]
proto bgp [ neighbor <neighbor_address> ]【OP-BGP】
proto bgp [ as <as> ]【OP-BGP】
proto bgp [ policy-group <policy_group_no> ]【OP-BGP】
proto rip [ interface <Interface Address>...]
proto rip [ gateway <host_address>...]
proto rip [ tag <tag> ]
proto ospf [ <domain_no> ]【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
proto ospfase [ <domain_no> ]【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
proto ospfase [ tag <tag> ]【OP-OSPF(IP8800/S300)】
735
23. seq
<Filter-Info>
適用先
フィルタ種別
プロトコル※
IPv4 プロトコル
再配布フィルタ
proto default
proto aggregate
proto isis【OP-ISIS】
IPv6 プロトコル
proto all
proto direct [ interface <interface_name> ]
proto static [ interface <interface_name> ]
proto ipv6-bgp [ neighbor <neighbor_address> ]【OP-BGP】
proto ipv6-bgp [ as <as> ]【OP-BGP】
proto ipv6-bgp [ policy-group <policy_group_no> ]【OP-BGP】
proto ipv6-rip [ interface <interface_name>]
proto ipv6-rip [ gateway <host_address>...]
proto ipv6-rip [ tag <tag> ]
proto ipv6-ospf [ <domain_no> ]【OP-OSPF(IP8800/S300)】
proto ipv6-ospfase [ <domain_no> ]【OP-OSPF(IP8800/S300)】
proto ipv6-ospfase [ tag <tag> ]【OP-OSPF(IP8800/S300)】
proto default
proto aggregate
proto isis【OP-ISIS】
IS-IS
【OP-ISIS】
metric-type { internal | external }
route-type { internal | external }
{ level-1 | level-2 }
注
フィルタ条件情報が設定されていない seq は,すべての経路が対象(学習フィルタでは filter-interface コマンドで指
定したターゲットから受信したすべての経路,再配布フィルタでは proto all 指定と同等)となります。
注※
学習フィルタに適用するときは受信元プロトコル,再配布フィルタに適用するときは学習元プロトコルを指しま
す。
変更情報の設定
seq <sequence_no> set <Set-Info>
<Set-Info>
適用先
フィルタ種別
学習フィルタ
プロトコル※
共通
BGP4,BGP4+
【OP-BGP】
distance <distance>
local-preference <local_preference>
ascount <count>
origin <origin>
med <metric>
community { <community> | <as> : <comm_id> }
remove-community <as> : <comm_id>
736
23. seq
<Set-Info>
適用先
フィルタ種別
プロトコル※
RIP,RIPng
metric <metric>
OSPF,OSPFv3
【OP-OSPF(IP8800/
S300)
】
metric <metric>
再配布フィルタ
type <type>
tag <tag>
BGP4,BGP4+
【OP-BGP】
local-preference <local_preference>
ascount <count>
origin <origin>
med <metric>
community { <community> | <as> : <comm_id> }
remove-community <as> : <comm_id>
IS-IS
【OP-ISIS】
metric <metric>
metric-type { internal | external }
{ level-1 | level-1-2 | level-2 }
注※
学習フィルタに適用するときは受信元プロトコル,再配布フィルタに適用するときは配布先プロトコルを指しま
す。
経路抑止情報の設定
seq <sequence_no> deny
検索終了情報の設定
seq <sequence_no> permit
シーケンス番号の削除
no seq <sequence_no>
フィルタ条件情報の削除(個別削除)
no seq <sequence_no> match <Filter-Info>
変更情報の削除(個別削除)
no seq <sequence_no> set <Set-Info>
抑止情報の削除(個別削除)
no seq <sequence_no> deny
検索終了情報の削除(個別削除)
no seq <sequence_no> permit
[パラメータ]
seq <sequence_no> match <Filter-Info>
経路フィルタ内の適用順序を示すシーケンス番号とフィルタ条件情報を指定します。同じシーケンス
番号にフィルタ条件情報が複数ある場合,フィルタ条件情報の種類が異なる場合(aspath と origin 等)
は AND 条件として取り扱います。また,フィルタ条件情報の種類が同じ場合(複数の aspath 等)は
OR 条件として取り扱います。
1. 本パラメータ省略時の初期値
当該シーケンス番号のフィルタ条件は,すべての経路が対象となります(学習フィルタでは
737
23. seq
filter-interface コマンドで指定したターゲットから受信したすべての経路,再配布フィルタでは
proto all 指定と同等)。
2. 値の設定範囲
<sequence_no> に 1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
<Filter-Info> にフィルタ条件情報を指定します。
seq <sequence_no> set <Set-Info>
経路フィルタ内の適用順序を示すシーケンス番号と変更情報を指定します。シーケンス番号が同じ変
更情報を複数定義できます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
当該シーケンス番号のフィルタ条件に一致した経路情報に対して変更を加えません。
2. 値の設定範囲
<sequence_no> に 1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
<Set-Info> に変更情報を指定します。
seq <sequence_no> deny
経路フィルタ内の適用順序を示すシーケンス番号,および抑止情報を指定します。学習フィルタに適
用した場合,当該シーケンス番号のフィルタ条件に一致した経路情報を受け入れません。再配布フィ
ルタに適用した場合,当該シーケンス番号のフィルタ条件に一致した経路情報は,このフィルタが
redistribute-interface コマンドで指定された配布先に関して,フィルタリングを終了し,再配布を抑止
します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
フィルタ条件に一致した経路情報は非抑止 (permit) となります。なお,filter-interface コマンドまた
は redistribute-interface コマンドで,この経路フィルタに続けて他の経路フィルタを指定している場
合,当該経路情報は,次の経路フィルタへ入力され,フィルタリングの結果に従って処理します。
2. 値の設定範囲
<sequence_no> に 1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
seq <sequence_no> permit
経路フィルタ内の適用順序を示すシーケンス番号,およびフィルタ検索の終了を指定します。学習
フィルタに適用した場合,当該シーケンス番号のフィルタ条件に一致した経路情報をルーティング
テーブルに受け入れます。再配布フィルタに適用した場合,当該シーケンス番号のフィルタ条件に一
致した経路情報は,このフィルタが redistribute-interface コマンドで指定された配布先に関して,フィ
ルタリングを終了し,再配布を行います。
なお,同一シーケンス番号に deny 指定がある場合は,deny 指定が優先されます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
フィルタ条件に一致した経路情報は非抑止 (permit) となります。なお,filter-interface コマンドまた
は redistribute-interface コマンドで,この経路フィルタに続けて他の経路フィルタを指定している場
合,当該経路情報は,次の経路フィルタへ入力され,フィルタリングの結果に従って処理します。
2. 値の設定範囲
<sequence_no> に 1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
filter-info(フィルタ条件情報)パラメータ
proto { all | bgp | rip | ospf | ospfase | direct | static | default | isis | aggregate }(IPv4)
proto { all | ipv6-bgp | ipv6-rip | ipv6-ospf | ipv6-ospfase | direct | static | default | isis | aggregate }(IPv6)
(フィルタ情報:再配布用(RIP/OSPF/BGP/RIPng/OSPFv3/BGP4+/IS-IS))
学習元プロトコルをフィルタ条件として使用する場合に指定します。本パラメータは,再配布フィル
タとマッピングされた場合だけ有効です。
738
23. seq
1. 本パラメータ省略時の初期値
学習元プロトコルをフィルタ条件として使用しません。
2. 値の設定範囲
all,bgp【OP-BGP】,rip,ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)】,ospfase【OP-OSPF(IP8800/
S300)】,ipv6-bgp【OP-BGP】,ipv6-rip,ipv6-ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)】,ipv6-ospfase
【OP-OSPF(IP8800/S300)】,direct,static,default,isis【OP-ISIS】または aggregate を指定しま
す。
neighbor <neighbor_address> (フィルタ情報:proto パラメータ付加情報)【OP-BGP】
送信元ピアアドレスをフィルタ条件として使用する場合に指定します。本パラメータは,再配布フィ
ルタとマッピングされた場合だけ有効です。
1. 本パラメータ省略時の初期値
送信元ピアアドレスをフィルタ条件として使用しません。
2. 値の設定範囲
proto bgp に付加する場合,IPv4 アドレス(ドット記法またはホスト名称)を指定します。proto
ipv6-bgp に付加する場合,IPv6 アドレス(コロン記法,またはホスト名称)を指定します。IPv6
リンクローカルアドレスを指定する場合は,形式「<IPv6 LinkLocal Address>%<Interface Name>」で
指定します。
as <as> (フィルタ情報:proto パラメータ付加情報)【OP-BGP】
送信元 AS 番号をフィルタ条件として使用する場合に指定します。本パラメータは,再配布フィルタ
とマッピングされた場合だけ有効です。
1. 本パラメータ省略時の初期値
送信元 AS 番号をフィルタ条件として使用しません。
2. 値の設定範囲
<as> に 1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
policy-group <policy_group_no> (フィルタ情報:proto パラメータ付加情報)【OP-BGP】
送信元ピアのポリシーグループ番号をフィルタ条件として使用する場合に指定します。本パラメータ
は,再配布フィルタとマッピングされた場合だけ有効です。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ポリシーグループ番号をフィルタ条件として使用しません。
2. 値の設定範囲
<policy_group_no> に 1 ~ 16(10 進数)を指定します。
local(フィルタ情報:proto パラメータ付加情報)【OP-BGP】
BGP4 広告用経路生成(network コマンド),または BGP4+ 広告用経路生成(network コマンド)に
よって生成した経路を学習元とする際に指定します。本パラメータは配布先プロトコルが BGP4 また
は BGP4+ の場合だけ有効です。
1. 本パラメータ省略時の初期値
BGP4 広告用経路,または BGP4+ 広告用経路をフィルタ条件として使用しません。
2. 値の設定範囲
なし
interface {<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...}(フィルタ情報:proto パラメータ付加情報)
経路情報の受信インタフェースをフィルタ条件として使用する場合に指定します。該当インタフェー
スがブロードキャスト型の場合,該当インタフェースの IP アドレスを設定します。ポイント-ポイン
ト型の場合,該当インタフェースに接続する相手装置のインタフェースの IP アドレスを設定します。
本パラメータは,再配布フィルタとマッピングされた場合だけ有効です。
1. 本パラメータ省略時の初期値
739
23. seq
受信インタフェースをフィルタ条件として使用しません。
2. 値の設定範囲
IPv4 アドレス(ドット記法,インタフェース名称,もしくは最大 15 文字のホスト名称),または
IPv6 アドレス(インタフェース名称)を指定します。複数の IP アドレス(受信インタフェース)
を指定できます。ただし,同一のアドレスを重複して指定できません。
3. 同時に interface の複数指定を行う場合は,100 以下としてください。
gateway <host_address>... (フィルタ情報:proto パラメータ付加情報)
経路情報の送信元ゲートウェイをフィルタ条件として使用する場合に指定します。本パラメータは,
再配布フィルタとマッピングされた場合だけ有効です。
1. 本パラメータ省略時の初期値
送信元ゲートウェイをフィルタ条件として使用しません。
2. 値の設定範囲
IPv4 アドレス(ドット記法,もしくはホスト名称),または IPv6 アドレス(コロン記法,もしくは
ホスト名)を指定します。IPv6 リンクローカルアドレスを指定する場合は,<IPv6 Linklocal
Address>%<InterfaceName> の形式で指定します。複数の IP アドレス(送信元ゲートウェイ)を指
定できます。ただし,同一のアドレスは重複して指定できません。
tag <tag>(フィルタ情報:proto パラメータ付加情報)
経路情報のタグ値をフィルタ条件として使用する場合に指定します。本パラメータは,再配布フィル
タとマッピングされた場合だけ有効です。
1. 本パラメータ省略時の初期値
タグ値をフィルタ条件として使用しません。
2. 値の設定範囲
RIP/RIPng の場合,1 ~ 65535(10 進数)を指定します。OSPF/OSPFv3 の場合,0 ~ 4294967295
(10 進数)を指定します。
<domain_no> (フィルタ情報:proto パラメータ付加情報)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
OSPF,または OSPFv3 ドメイン番号をフィルタ条件として使用する場合に指定します。本パラメータ
は,再配布フィルタとマッピングされた場合だけ有効です。
1. 本パラメータ省略時の初期値
OSPF,または OSPFv3 ドメイン番号をフィルタ条件として使用しません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
network <Route_Filter> (フィルタ情報:学習・再配布用(RIP/OSPF/BGP/RIPng/OSPFv3/BGP4+/IS-IS)
)
経路情報の宛先アドレスをフィルタ条件として使用する場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
経路情報の宛先アドレスをフィルタ条件として使用しません。
2. 値の設定範囲
<Route_Filter> は次の形式で指定できます。
[IPv4 情報 ]
<Route_Filter> := { any |
ip any |
ip default |
ip <ip_address>/<len>
[{ exact | refines | between <len1> <len2> }] }
[IPv6 情報 ]
740
23. seq
<Route_Filter> := { any |
ipv6 any |
ipv6 default |
ipv6 <ipv6_prefix>/<prefixlen>
[{ exact | refines | between <len1> <len2> }] }
any:
すべての経路情報を対象とします。
ip any:【OP-ISIS】
すべての IPv4 経路情報を対象とします。
ipv6 any:【OP-ISIS】
すべての IPv6 経路情報を対象とします。
ip default:
IPv4 デフォルト経路の経路情報を対象とします。
ipv6 default:
IPv6 デフォルト経路の経路情報を対象とします。
ip <ip_address>/<len>:
IPv4 アドレス <ip_address> とマスク長 <Len> で示されるネットワークで包含される経路情報を対
象とします。IPv4 アドレス <ip_address> はドット記法で,マスク長 <len> は 0 ~ 32:10 進数で指
定します。また,<ip_address> の <len> 範囲外のビットは 0 としてください。
ipv6 <ipv6_prefix>/<prefixlen>:
IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> とプレフィックス長 <prefixlen> で示されるネットワークで包
含される経路情報を対象とします。IPv6 プレフィックス <ipv6_prefix> はコロン記法で,プレ
フィックス長 <prefixlen> は 0 ~ 128:10 進数で指定します。
次の付加オプションによって条件が追加(AND 条件)できます。
exact:
経路情報のマスクおよびプレフィックスと,指定したマスクおよびプレフィックスが同一である
経路情報を対象とします。
refines:
経路情報のマスクおよびプレフィックスが,指定したマスクおよびプレフィックスより長い経路
情報を対象とします。
between:
経路情報のマスクおよびプレフィックスが,指定した範囲にある経路情報を対象とします。
<len1>,<len2> は IPv4 の場合は 0 ~ 32(10 進数)の範囲で指定します。また,<len1> ≦ <len2>
の条件を満たしてください。IPv6 の場合は 0 ~ 128(10 進数)の範囲で指定します。また,
<len1> ≦ <len2> の条件を満たしてください。
network-filter <id>(フィルタ情報:学習・再配布用(RIP/OSPF/BGP/RIPng/OSPFv3/BGP4+/IS-IS))
識別子で指定したネットワーク・フィルタをフィルタ条件として使用する場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ネットワーク・フィルタをフィルタ条件として使用しません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535(10 進数),または 32 文字以内の文字列を指定します。
tag <tag> (フィルタ情報:学習用(OSPF/OSPFv3))
【OP-OSPF(IP8800/S300)】
タグ情報をフィルタ条件として使用する場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
741
23. seq
タグ値をフィルタ条件として使用しません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 4294967295(10 進数)を指定します。
aspath-regexp <extended_regular_expression> (フィルタ情報:学習・再配布用(BGP/BGP4+))
【OP-BGP】
AS_PATH 属性のフィルタ条件に拡張正規表現を使用する場合に指定します。また,複数の AS_PATH
属性の指定は別シーケンス番号の場合だけ可能です。別シーケンス番号に複数の AS_PATH 属性を指
定した場合は,指定した AS_PATH 属性のどれかに一致(OR 条件)する経路情報がフィルタリングの
対象となります。なお,フィルタ条件にはパスタイプ AS_SEQ,AS_SET,および AS_CONFED_SET
を含みます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
拡張正規表現による AS_PATH 属性フィルタを行いません。
2. 値の設定範囲
拡張正規表現で AS_PATH 属性を指定します。拡張正規表現の前後をダブルクォート(")で囲ん
で指定してください。
拡張正規表現の指定方法については,「解説書 Vol.1,13.4.1(3)拡張正規表現」を参照してくださ
い。
origin <origin> (フィルタ情報:学習・再配布用(BGP/BGP4+))【OP-BGP】
ORIGIN 属性をフィルタ条件として使用する場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ORIGIN 属性をフィルタ条件として使用しません。
2. 値の設定範囲
any または igp,egp,incomplete を「|」で連結して指定します。文字列をダブルクォート(")で囲
んでください。設定例を次に示します。
• origin “igp | egp”
community-regexp <extended_regular_expression> (フィルタ情報:学習・再配布用(BGP/BGP4+))
【OP-BGP】
Community 属性のフィルタ条件に拡張正規表現を使用する場合に指定します。また,複数の
Community 属性の指定は別シーケンス番号の場合だけ可能です。別シーケンス番号に複数の
Community 属性を指定した場合は,指定した Community 属性のどれかに一致(OR 条件)する経路情
報がフィルタリング対象となります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
拡張正規表現による Community 属性フィルタを行いません。
2. 値の設定範囲
拡張正規表現で Community 属性を指定します。拡張正規表現の前後をダブルクォート(")で囲ん
で指定してください。
拡張正規表現の指定方法については,「解説書 Vol.1,13.4.1(3)拡張正規表現」を参照してくださ
い。
metric-type { internal | external }(フィルタ情報:学習・再配布用(IS-IS))【OP-ISIS】
IS-IS メトリック種別をフィルタ条件として使用する場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
メトリック種別をフィルタ条件として使用しません。
2. 値の設定範囲
internal または external を指定します。
742
23. seq
route-type { internal | external }(フィルタ情報:学習・再配布用(IS-IS))【OP-ISIS】
IS-IS 経路種別をフィルタ条件として使用する場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
経路種別をフィルタ条件として使用しません。
2. 値の設定範囲
internal または external を指定します。
{ level-1 | level-2 }(フィルタ情報:学習・再配布用(IS-IS))【OP-ISIS】
IS-IS レベルをフィルタ条件として使用する場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
レベルをフィルタ条件として使用しません。
(IS-IS のレベル 1 から学習した経路のレベル 2 への広告は,フィルタ条件に一致しない場合も行い
ます)
2. 値の設定範囲
level-1 または level-2 を指定します。
Set-info(変更情報)パラメータ
distance <distance> (変更情報:学習用(RIP/OSPF/BGP/RIPng/OSPFv3/BGP4+/IS-IS))
経路情報に設定するディスタンス値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は学習プロトコルの distance で指定された値です。
2. 値の設定範囲
2 ~ 255(10 進数)を指定します。2 は最高の優先度,255 は最低の優先度を示します。
metric <metric>(変更情報:再配布用(RIP/OSPF/RIPng/OSPFv3/IS-IS))
配布する経路情報のメトリック値,またはメトリック値に加算する値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は配布先プロトコルのデフォルト・メトリックで指定された値です。
配布先プロトコルが IS-IS の場合,学習元プロトコルのメトリック値を引き継ぎます。【OP-ISIS】
2. 値の設定範囲
配布先プロトコルが RIP/RIPng の場合,1 ~ 16(10 進数),または+ 1 ~ +15(10 進数)を指定し
ます。
配布先プロトコルが OSPFASE/IPv6 OSPFASE の場合,0 ~ 16777215(10 進数),または+ 1 ~+
16777215(10 進数)を指定します。【OP-OSPF(IP8800/S300)】
配布先プロトコルが IS-IS の場合,1 ~ 4261412864(10 進数),または +1 ~ +4261412864(10 進
数)を指定します。【OP-ISIS】
なお,+ 指定によって経路情報のメトリック値が最大値 (RIP/RIPng では 16,OSPFASE/IPv6
OSPFASE では 16777215,IS-IS では 4261412864) を超える場合,経路情報の配布は行いません。
type <type> (変更情報:再配布用(OSPF/OSPFv3))【OP-OSPF(IP8800/S300)】
配布する経路情報の AS 外経路タイプ値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
OSPF モード /IPv6 OSPF モードの default ase-type を定義している場合,初期値は1です。定義して
いない場合,2です。
2. 値の設定範囲
1 または 2 を指定します。
tag <tag> (変更情報:再配布用(OSPF/OSPFv3))【OP-OSPF(IP8800/S300)】
配布する経路情報のタグ値を指定します。
743
23. seq
1. 本パラメータ省略時の初期値
初期値は OSPF モード /IPv6 OSPF モードの default tag で定義したデフォルトのタグ値になります。
2. 値の設定範囲
0 ~ 4294967295(10 進数)を指定します。
local-preference <local_preference> (変更情報:学習・再配布用(BGP/BGP4+))【OP-BGP】
経路情報に設定する LOCAL_PREF 属性値,または LOCAL_PREF 属性値に±する値を指定します。学
習フィルタとマッピング時は,受信経路の LOCAL_PREF 属性値を変更します。再配布フィルタと
マッピング時は広告経路の LOCAL _ PREF 属性値を変更します。なお,再配布フィルタとマッピン
グ時は広告先ピアのピアグループが internal,routing および external(メンバー AS 間ピア)時だけ有
効です。
1. 本パラメータ省略時の初期値
LOCAL_PREF 属性を変更しません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 65535 (10 進数 ),または +1 ~ +65535(10 進数),-1 ~ -65535(10 進数)を指定します。0 は
最低の優先度,65535 は最高の優先度を示します。
±指定の場合,受信経路または広告経路の LOCAL_PREF 属性を指定した値だけプラスもしくはマ
イナスします。なお,±指定で LOCAL_PREF 属性値がマイナスになる場合は 0 に,65535 を超え
る場合は 65535 に設定されます。
ascount <count> (変更情報:学習・再配布用(BGP/BGP4+))【OP-BGP】
経路情報に追加する ASPATH 数を指定します。学習フィルタとマッピング時は,受信経路の ASPATH
属性に広告元 AS 番号を指定数分追加します。再配布フィルタとマッピング時は広告経路の ASPATH
属性に自 AS 番号を指定数分追加します。なお,再配布フィルタとマッピング時は広告先ピアのピア
グループが external(メンバー AS 間ピアを除く)時だけ有効です。
1. 本パラメータ省略時の初期値
学習フィルタとマッピング時は ASPATH 属性を変更しません。再配布フィルタとマッピング時は 1
個の自 AS 番号が ASPATH 属性に追加されます。
2. 値の設定範囲
1 ~ 25(10 進数)を指定します。
origin <origin> (変更情報:学習・再配布用(BGP/BGP4+))【OP-BGP】
経路情報に設定する ORIGIN 属性値を指定します。学習フィルタとマッピング時は,受信経路の
ORIGIN 属性値を変更します。再配布フィルタとマッピング時は広告経路の ORIGIN 属性値を変更し
ます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
ORIGIN 属性を変更しません。
2. 値の設定範囲
igp,egp,incomplete のどれかを指定します。
med <metric> (変更情報:学習・再配布用(BGP/BGP4+))【OP-BGP】
経路情報に設定する MED 属性値,または MED 属性値に±する値を指定します。学習フィルタとマッ
ピング時は,受信経路の MED 属性値を変更します。再配布フィルタとマッピング時は広告経路の
MED 属性値を変更します。また,数値(10 進数)指定時は指定値を MED 属性値として使用します。
±(10 進数)指定時は MED 属性値を指定した値だけプラス,またはマイナスします。inherit-metric
指定は,再配布フィルタとマッピング時だけ有効であり,広告元経路のメトリック値を MED 属性値
として引き継ぎます。同様に,internal-metric 指定は,再配布フィルタとマッピング時だけ有効であ
り,広告する BGP4 または BGP4+ 経路の nexthop 解決に使用している IGP 経路のメトリック値を
744
23. seq
MED 属性値として使用します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
MED 属性を変更しません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 4294967295(10 進数),または +1 ~ +4294967295(10 進数),-1 ~ -4294967295(10 進数 ),
inherit-metric,internal-metric を指定します。
なお,±指定によって経路情報の MED 属性値がマイナスになる場合は 0 に,4294967295 を超える
場合は 4294967295 に設定されます。
community { <community> | <as> : <comm_id> } (変更情報:学習・再配布用(BGP/BGP4+))【OP-BGP】
経路情報に追加する Community 属性値を指定します。学習フィルタとマッピング時は,受信経路に指
定された Community 属性を追加します。再配布フィルタとマッピング時は広告経路に指定された
Community 属性を追加します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
Community 属性を変更しません。
2. 値の設定範囲
本パラメータは次の形式で指定できます。また,複数の Community 属性の指定もできます。
community <community>:
<community> は次のどれかで指定します。指定した Community 属性を経路情報に追加します。例
外として,none 指定時は経路情報に付加されたすべての Community 属性を削除します。none 指
定とその他の指定(none 指定以外)を併用した場合は,すべての Community 属性を削除後,その
他の指定で指定された Community 属性を追加します(Community 属性の置換え)。
<community> := { no-export | no-advertise | no-export-subconfed | none }
community <as> : <comm_id>:
<as>(上位 16 ビット),<comm_id>(下位 16 ビット)で指定された Community 属性を経路情報
に追加します。<as> には 1 ~ 65534(10 進数),<comm_id> には 0 ~ 65535(10 進数)を指定し
ます。なお,本パラメータと remove-community を同時に指定した場合は,remove-community を
先に実行します。
remove-community <as> : <comm_id> (変更情報:学習・再配布用(BGP/BGP4+))【OP-BGP】
広告する経路情報から削除する Community 属性値を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
Community 属性を削除しません。
2. 値の設定範囲
<as>(上位 16 ビット),<comm_id>(下位 16 ビット)で指定された Community 属性を経路情報か
ら削除します。
<as> には 1 ~ 65534(10 進数)または 1 ~ 65534 の範囲の任意の値を削除する“ * ”,<comm_id>
には 0 ~ 65535(10 進数)または 0 ~ 65535 の範囲の任意の値を削除する“ * ”を指定します。
また,複数の Community 属性を指定できます。
“ * : * ”を指定した場合は,no-export,no-advertise,no-export-subconfed 以外の Community 属性を
すべて削除します。なお,本パラメータと community を同時に指定した場合は,remove-community
を先に実行します。
{ level-1 | level-1-2 | level-2 }(変更情報:再配布用(IS-IS))【OP-ISIS】
経路の広告先の IS-IS レベルを指定します。level-1-2 を指定した場合,レベル 1 とレベル 2 のそれぞれ
で広告します。
745
23. seq
1. 本パラメータ省略時の初期値
level-2 となります。ただし,本装置がレベル 2 で動作していない場合は,level-1 となります。
2. 値の設定範囲
level-1,level-1-2,または level-2 を指定します。
metric-type { internal | external }(変更情報:再配布用(IS-IS))【OP-ISIS】
経路情報として設定するメトリック種別を指定します。メトリックの広告方式(IS-IS の metric-style
コマンド)にナローを定義している場合,IPv4 経路で本パラメータが有効になります。IPv6 経路で
は,本パラメータは意味を持ちません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
internal となります。
2. 値の設定範囲
internal または external を指定します。
[関連コマンド]
network-filter
filter-interface
redistribute-interface
apply
bgp filter-update
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. system auto-config-update が定義されている時に,本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行
い,BGP4 ネットワークおよび BGP4+ ネットワークの運用に反映する場合は,bgp filter-update コマンド
を投入してください。
746
23. filter-interface
filter-interface
学習フィルタ(filter-interface)は指定プロトコルで受信したルーティング・パケットの経路情報をルー
ティング・テーブルに取り込むかどうかをフィルタリング条件に従い制御します。学習フィルタを指定し
ていない場合は,すべての経路情報を取り込みます。filter-interface コマンドは上記学習フィルタの条件を
設定するコマンドです。なお,本コマンドを複数回入力すると,学習フィルタを複数設定できます。
router rip
filter-interface
filter-interface
filter-interface
filter-interface
filter-interface
!
gateway A1 route-filter A1-in
gateway B1 route-filter B1-in
interface A2 route-filter A2-in
interface B2 route-filter B2-in
route-filter A3-in B3-in
各フィルタの検索順序は,本コマンドのパラメータで指定する学習元の種別 (gateway, interface など ) に
よって決まります。プロトコル毎の注意事項を参照してください。経路情報が最初のフィルタリング条件
に一致しなかった場合,検索順序に従って,次のフィルタを順に検索していきます。どのフィルタ条件に
も一致しなかった場合は,各プロトコルのデフォルト動作にしたがいます。
747
23. filter-interface(RIP)
filter-interface(RIP)
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-rip => なし
[入力形式]
情報の設定
filter-interface [{ interface {<ip_address>|<interface_name>|<hostname>} | gateway <host_address> } ]
route-filter <id> [<id>...]
情報の削除
no filter-interface [{ interface <ip_address>|<interface_name>|<hostname> | gateway <host_address> }]
route-filter <id> [<id>...]
[パラメータ]
interface { <ip_address> | <interface_name> | <hostname> }
学習フィルタを適用する受信インタフェースを指定します。このパラメータを設定すると,該当イン
タフェースから受信した経路情報のみがフィルタリング対象となります。
受信インタフェースは,該当インタフェースがブロードキャスト型の場合,該当インタフェースの
IPv4 アドレスを設定します。ポイント-ポイント型の場合,該当インタフェースに接続する相手装置
のインタフェースの IPv4 アドレスを設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべてのインタフェースから受信した経路情報がフィルタリング対象となります。
2. 値の設定範囲
IPv4 アドレス(ドット記法,インタフェース名,または最大 15 文字のホスト名)を指定します。
gateway <host_address>
学習フィルタを適用する送信元ゲートウェイを指定します。このパラメータを設定すると,該当ゲー
トウェイから受信した経路情報のみがフィルタリング対象となります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべてのゲートウェイから受信した経路情報がフィルタリング対象となります。
2. 値の設定範囲
IPv4 アドレス(ドット記法またはホスト名)を指定します。
route-filter <id> [<id>...]
経路情報のフィルタリングに使用する経路フィルタの識別子を指定します。識別子を複数指定した場
合,まず先頭の経路フィルタでフィルタリングします。一致するフィルタ条件に deny または permit
がある場合,その時点でフィルタリングを終了します。一致するフィルタ条件がないか,一致する
フィルタ条件に deny または permit の指定がない場合は,次の経路フィルタでフィルタリングします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535(10 進数),または 32 文字以内の文字列を指定します。
[関連コマンド]
router rip
route-filter
748
23. filter-interface(RIP)
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. RIP 経路情報のフィルタリングに使う学習フィルタと検索順序を示します。
受信した経路情報について,以下の学習フィルタを使用します。
「使用する学習フィルタ」
送信元ゲートウェイを gateway 指定した経路フィルタ,受信インタフェースを interface 指定した経
路フィルタ,指定なしの経路フィルタ
上記学習フィルタを,下記の順序で検索します。
「学習フィルタ検索順序」
gateway 指定,interface 指定,指定なしの順に検索します。指定(gateway 指定,interface 指定,指
定なし)が同じ学習フィルタを複数設定してある場合,各指定の学習フィルタを設定順に検索しま
す。
受信した経路情報がどのフィルタリング条件とも一致しない場合,当該経路を取り込みます(デフォル
トと同じ動作)。
749
23. filter-interface(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
filter-interface(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
filter-interface route-filter <id> [<id>...]
情報の削除
no filter-interface route-filter <id> [<id>...]
[パラメータ]
route-filter <id> [<id>...]
OSPF AS 外経路情報のフィルタリングに使用する経路フィルタの識別子を指定します。識別子を複数
指定した場合,まず先頭の経路フィルタでフィルタリングします。一致するフィルタ条件に deny また
は permit がある場合,その時点でフィルタリングを終了します。一致するフィルタ条件がないか,一
致するフィルタ条件に deny または permit の指定がない場合は,次の経路フィルタでフィルタリング
します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535(10 進数),または 32 文字以内の文字列を指定します。
[関連コマンド]
router ospf
redistribute-interface
route-filter
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. OSPF AS 外経路情報のフィルタリングは,本装置を AS 境界ルータとして設定した場合だけ有効です。
本装置を AS 境界ルータとして設定するには,redistribute-interface コマンドを使用してください。
3. OSPF AS 外経路情報をフィルタリングするにあたり,学習フィルタを設定順に検索します。
受信した経路情報がどのフィルタリング条件とも一致しない場合,当該経路を取り込みます(デフォル
トと同じ動作)。
750
23. filter-interface(BGP)【OP-BGP】
filter-interface(BGP)【OP-BGP】
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
[入力形式]
情報の設定
filter-interface [{ neighbor <neighbor_address> | as <as> | policy-group <policy_group_no> }] route-filter <id>
[<id>...]
情報の削除
no filter-interface [{ neighbor <neighbor_address> | as <as> | policy-group <policy_group_no> }] route-filter <id>
[<id>...]
[パラメータ]
neighbor <neighbor_address>
学習フィルタを適用するピアを指定します。このパラメータを設定すると,該当ピアから受信した経
路情報のみがフィルタリング対象となります。
ピアの指定には,ピアの IPv4 アドレスを設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべてのピアから受信した経路情報がフィルタリング対象となります。
2. 値の設定範囲
IPv4 アドレス(ドット記法またはホスト名)を指定します。
as <as>
学習フィルタを適用するピアの AS 番号を指定します。このパラメータを設定すると,該当 AS 番号
のピアから受信した経路情報のみがフィルタリング対象になります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべてのピアから受信した経路情報がフィルタリング対象となります。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
policy-group <policy_group_no>
学習フィルタを適用するピアのポリシーグループ番号を指定します。このパラメータを設定すると,
該当番号のポリシーグループを指定したピアグループのピアからの経路情報のみがフィルタリング対
象となります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべてのピアから受信した経路情報がフィルタリング対象となります。
2. 値の設定範囲
1 ~ 16(10 進数)を指定します。
route-filter <id> [<id>...]
経路情報のフィルタリングに使用する経路フィルタの識別子を指定します。識別子を複数指定した場
合,まず先頭の経路フィルタでフィルタリングします。一致するフィルタ条件に deny または permit
がある場合,その時点でフィルタリングを終了します。一致するフィルタ条件がないか,一致する
フィルタ条件に deny または permit の指定がない場合は,次の経路フィルタでフィルタリングします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
751
23. filter-interface(BGP)【OP-BGP】
1 ~ 65535(10 進数),または 32 文字以内の文字列を指定します。
[関連コマンド]
router bgp
route-filter
apply
bgp filter-update
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. system auto-config-update が定義されている時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行っ
た場合は,bgp filter-update コマンドを投入してください。
3. BGP4 経路情報のフィルタリングに使うフィルタと検索順序を示します。
受信した経路情報について,以下の学習フィルタを使用します。
「使用する学習フィルタ」
送信元ピアを neighbor 指定した学習フィルタ,送信元ピアのポリシーグループ番号を policy-group
指定した学習フィルタ,送信元ピアの AS 番号を as 指定した学習フィルタ,指定なしの学習フィ
ルタ
上記学習フィルタを,下記の順序で検索します。
「学習フィルタ検索順序(外部ピア)
」
neighbor 指定,as 指定,policy-group 指定,指定なしの順に検索します。指定(neighbor 指定,as
指定,policy-group 指定,指定なし)が同じ学習フィルタを複数設定してある場合,各指定のフィ
ルタを設定順に検索します。
「学習フィルタ検索順序(内部ピア)」
neighbor 指定,policy-group 指定,as 指定,指定なしの順に検索します。指定(neighbor 指定,
policy-group 指定,as 指定,指定なし)が同じ学習フィルタを複数設定してある場合,各指定の
フィルタを設定順に検索します。
受信した経路情報がどのフィルタリング条件とも一致しない場合,当該経路を取り込みます(デフォル
トと同じ動作)。
752
23. filter-interface(RIPng)
filter-interface(RIPng)
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-rip => なし
[入力形式]
情報の設定
filter-interface [{ interface <interface_name> | gateway <host_address> }] route-filter <id> [<id>... ]
情報の削除
no filter-interface [{ interface <interface_name> | gateway <host_address> }] route-filter <id> [<id>...]
[パラメータ]
interface <interface_name>
学習フィルタを適用する受信インタフェース名を指定します。このパラメータを設定すると,該当イ
ンタフェースから受信した経路情報のみがフィルタリング対象となります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべてのインタフェースから受信した経路情報がフィルタリング対象となります。
2. 値の設定範囲
IPv6 インタフェース名を指定します。
gateway <host_address>
学習フィルタを適用する送信元ゲートウェイを指定します。このパラメータを設定すると,該当ゲー
トウェイから受信した経路情報のみがフィルタリング対象となります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべてのゲートウェイから受信した経路情報がフィルタリング対象となります。
2. 値の設定範囲
IPv6 アドレス(コロン記法,またはホスト名)を指定します。IPv6 リンクローカルアドレスを指
定する場合は,<IPv6 Linklocal Address>%<Interface Name> の形式で指定します。
route-filter <id> [<id>...]
経路情報のフィルタリングに使用する経路フィルタの識別子を指定します。識別子を複数指定した場
合,まず先頭の経路フィルタでフィルタリングします。一致するフィルタ条件に deny または permit
がある場合,その時点でフィルタリングを終了します。一致するフィルタ条件がないか,一致する
フィルタ条件に deny または permit の指定がない場合は,次の経路フィルタでフィルタリングします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535(10 進数),または 32 文字以内の文字列を指定します。
[関連コマンド]
ipv6 router rip
route-filter
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
753
23. filter-interface(RIPng)
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. RIPng 経路情報のフィルタリングに使う学習フィルタと検索順序を示します。
受信した経路情報について,以下の学習フィルタを使用します。
「使用する学習フィルタ」
送信元ゲートウェイを gateway 指定した学習フィルタ,受信インタフェースを interface 指定した学
習フィルタ,指定なしの学習フィルタ
上記学習フィルタを,下記の順序で検索します。
「学習フィルタ検索順序」
gateway 指定,interface 指定,指定なしの順に検索します。指定(gateway 指定,interface 指定,指
定なし)が同じ学習フィルタを複数設定してある場合,各指定のフィルタを設定順に検索します。
受信した経路情報がどのフィルタリング条件とも一致しない場合,当該経路を取り込みます(デフォル
トと同じ動作)。
754
23. filter-interface(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
filter-interface(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
filter-interface route-filter <id> [<id>...]
情報の削除
no filter-interface route-filter <id> [<id>...]
[パラメータ]
route-filter <id> [<id>...]
OSPFv3 AS 外経路情報のフィルタリングに使用する経路フィルタの識別子を指定します。識別子を複
数指定した場合,まず先頭の経路フィルタでフィルタリングします。一致するフィルタ条件に deny ま
たは permit がある場合,その時点でフィルタリングを終了します。一致するフィルタ条件がないか,
一致するフィルタ条件に deny または permit の指定がない場合は,次の経路フィルタでフィルタリン
グします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535(10 進数),または 32 文字以内の文字列を指定します。
[関連コマンド]
ipv6 router ospf
redistribute-interface
route-filter
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. OSPFv3 AS 外経路情報のフィルタリングは,本装置を AS 境界ルータとして設定した場合だけ有効で
す。本装置を AS 境界ルータとして設定するには,redistribute-interface コマンドを使用してください。
3. OSPFv3 AS 外経路情報をフィルタリングするにあたり,学習フィルタを設定順に検索します。
経路情報がどのフィルタリング条件とも一致しない場合,当該経路を取り込みます(デフォルトと同じ
動作)。
755
23. filter-interface(BGP4+)【OP-BGP】
filter-interface(BGP4+)【OP-BGP】
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-bgp => なし
[入力形式]
情報の設定
filter-interface [{ neighbor <neighbor_address> | as <as> | policy-group <policy_group_no> }] route-filter <id>
[<id>...]
情報の削除
no filter-interface [{ neighbor <neighbor_address> | as <as> | policy-group <policy_group_no> }] route-filter <id>
[<id>...]
[パラメータ]
neighbor <neighbor_address>
学習フィルタを適用するピアを指定します。このパラメータを設定すると,該当ピアから受信した経
路情報のみがフィルタリング対象となります。
ピアの指定には,ピアの IPv6 アドレスを設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべてのピアから受信した経路情報がフィルタリング対象となります。
2. 値の設定範囲
IPv6 アドレス(コロン記法,またはホスト名)を指定します。IPv6 リンクローカルアドレスを指
定する場合は,<IPv6 Linklocal Address>%<Interface Name> の形式で指定します。
as <as>
学習フィルタを適用するピアの AS 番号を指定します。このパラメータを設定すると,該当 AS 番号
のピアから受信した経路情報のみがフィルタリング対象になります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべてのピアから受信した経路情報がフィルタリング対象となります。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
policy-group <policy_group_no>
学習フィルタを適用するピアのポリシーグループ番号を指定します。このパラメータを設定すると,
該当番号のポリシーグループを指定したピアグループのピアからの経路情報のみがフィルタリング対
象となります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべてのピアから受信した経路情報がフィルタリング対象となります。
2. 値の設定範囲
1 ~ 16(10 進数)を指定します。
route-filter <id> [<id>...]
経路情報のフィルタリングに使用する経路フィルタの識別子を指定します。識別子を複数指定した場
合,まず先頭の経路フィルタでフィルタリングします。一致するフィルタ条件に deny または permit
がある場合,その時点でフィルタリングを終了します。一致するフィルタ条件がないか,一致する
フィルタ条件に deny または permit の指定がない場合は,次の経路フィルタでフィルタリングします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
756
23. filter-interface(BGP4+)【OP-BGP】
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535(10 進数),または 32 文字以内の文字列を指定します。
[関連コマンド]
ipv6 rouer bgp
route-filter
apply
bgp filter-update
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. system auto-config-update が定義されている時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行っ
た場合は,bgp filter-update コマンドを投入してください。
3. BGP4+ 経路情報のフィルタリングに使う学習フィルタと検索順序を示します。
受信した経路情報について,以下の学習フィルタを使用します。
「使用する学習フィルタ」
送信元ピアを neighbor 指定した学習フィルタ,送信元ピアのポリシーグループ番号を policy-group
指定した学習フィルタ,送信元ピアの AS 番号を as 指定した学習フィルタ,指定なしの学習フィ
ルタ
上記学習フィルタを,下記の順序で検索します。
「学習フィルタ検索順序(外部ピア)
」
neighbor 指定,as 指定,policy-group 指定,指定なしの順に検索します。指定(neighbor 指定,as
指定,policy-group 指定,指定なし)が同じ学習フィルタを複数設定してある場合,各指定のフィ
ルタを設定順に検索します。
「フィルタ検索順序(内部ピア)」
neighbor 指定,policy-group 指定,as 指定,指定なしの順に検索します。指定(neighbor 指定,
policy-group 指定,as 指定,指定なし)が同じ学習フィルタを複数設定してある場合,各指定の
フィルタを設定順に検索します。
受信した経路情報がどのフィルタリング条件とも一致しない場合,当該経路を取り込みます(デフォル
トと同じ動作)。
757
23. filter-interface(IS-IS)
【OP-ISIS】
filter-interface(IS-IS)【OP-ISIS】
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
filter-interface route-filter <id> [<id>...]
情報の削除
no filter-interface route-filter <id> [<id>...]
[パラメータ]
route-filter <id> [<id>...]
経路情報のフィルタリングに使用する経路フィルタの識別子を指定します。識別子を複数指定した場
合,まず先頭の経路フィルタでフィルタリングします。一致するフィルタ条件に deny または permit
がある場合,その時点でフィルタリングを終了します。一致するフィルタ条件がないか,一致する
フィルタ条件に deny または permit の指定がない場合は,次の経路フィルタでフィルタリングします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535(10 進数),または 32 文字以内の文字列を指定します。
[関連コマンド]
router isis
route-filter
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. IS-IS 経路情報をフィルタリングするにあたり,学習フィルタを設定順に検索します。
受信した経路情報がどのフィルタリング条件とも一致しない場合,当該経路を取り込みます(デフォル
トと同じ動作)。
758
23. redistribute-interface
redistribute-interface
再配布フィルタはルータ上で同時に動作しているルーティング・プロトコル間での経路情報の再配布(あ
るプロトコルで学習した経路情報を同一または他のプロトコルを使用して他のシステム(ルータ)に広告
する)を制御します。再配布フィルタでは配布先プロトコルのフィルタリング条件(送出先)と学習元プ
ロトコルのフィルタリング条件(送出経路情報)によって特定の宛先に特定の経路情報を送出できます。
ただし,OSPF,OSPFv3 では,同一ドメイン内での経路の広告は再配布フィルタで制御できません。また,
IS-IS では,レベル内での経路の広告は再配布フィルタで制御できません。
再配布フィルタを指定していない場合,RIP,RIPng,IS-IS では次の動作を行います。
• RIP,RIPng
同一ルーティング・プロトコルで学習した経路情報と直接接続されたインタフェースの経路情報だけが
再配布対象となります。
• IS-IS のレベル間【OP-ISIS】
レベル 1 から学習した経路をレベル 2 へ広告します。レベル 1 が動作しているインタフェースの直結経
路も同様の扱いとなります。
redistribute-interface コマンドは上記再配布フィルタの条件を設定するコマンドです。本コマンドを複数回
入力すると,経路フィルタを複数設定できます。
router rip
redistribute-interface
redistribute-interface
redistribute-interface
redistribute-interface
redistribute-interface
!
gateway A1 route-filter A1-out
gateway B1 route-filter B1-out
interface A2 route-filter A2-out
interface B2 route-filter B2-out
route-filter A3-out B3-out
各フィルタの検索順序は,本コマンドのパラメータで指定する配布先の種別 (gateway, interface など ) に
よって決まります。プロトコル毎の注意事項を参照してください。経路情報が最初のフィルタリング条件
に一致しなかった場合,検索順序に従って,次のフィルタを順に検索していきます。どのフィルタ条件に
も一致しなかった場合は,各プロトコルのデフォルト動作にしたがいます。
759
23. redistribute-interface
760
23. redistribute-interface(RIP)
redistribute-interface(RIP)
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-rip => なし
[入力形式]
情報の設定
redistribute-interface [interface {<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...}] route-filter <id>[<id>...]
redistribute-interface [gateway {<host_address>|<hostname>}...] route-filter <id>[<id>...]
情報の削除
no redistribute-interface [interface {<ip_address>...|<interface_name>|<hostname>...}] route-filter <id> [<id>...]
no redistribute-interface [gateway {<host_address>|<hostname>}...] route-filter <id> [<id>...]
[パラメータ]
interface { <ip_address>... | <interface_name> | <hostname>...}
経路情報の再配布を制御する配布先 RIP インタフェースを指定します。このパラメータを設定する
と,本設定により再配布を制御する配布先が該当インタフェースのみになります。
送信インタフェースは,該当インタフェースがブロードキャスト型の場合,該当インタフェースの
IPv4 アドレスを設定します。ポイント-ポイント型の場合,該当インタフェースに接続する相手装置
側のインタフェースの IPv4 アドレスを設定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべての RIP インタフェースへの再配布を制御します。
2. 値の設定範囲
IPv4 アドレス(ドット記法,インタフェース名称,または最大 15 文字のホスト名称)を指定しま
す。複数の送信インタフェースを指定できます。ただし,同一のアドレス/インタフェース名/ホ
スト名を重複して指定できません。
gateway { <host_address> | <hostname> }...
経路情報の再配布を制御する配布先ゲートウェイを指定します。このパラメータを設定すると,本設
定により再配布を制御する配布先が該当ゲートウェイのみになります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべてのゲートウェイへの再配布を制御します。
2. 値の設定範囲
IPv4 アドレス(ドット記法,またはホスト名称)を指定します。複数の送信先ゲートウェイを指
定できます。ただし,同一のアドレス/ホスト名を重複して指定できません。
route-filter <id> [<id>...]
経路情報のフィルタリングに使用する経路フィルタの識別子を指定します。識別子を複数指定した場
合,まず先頭の経路フィルタでフィルタリングします。一致するフィルタ条件に deny または permit
がある場合,その時点でフィルタリングを終了します。一致するフィルタ条件がないか,一致する
フィルタ条件に deny または permit の指定がない場合は,次の経路フィルタでフィルタリングします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535(10 進数),または 32 文字以内の文字列を指定します。
761
23. redistribute-interface(RIP)
[関連コマンド]
router rip
route-filter
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 経路情報を再配布するときに使う再配布フィルタと検索順序を示します。
本装置にある経路情報を再配布するにあたり,以下の再配布フィルタを使用します。
「使用する再配布フィルタ(インタフェースへ再配布)」
該当インタフェースを interface 指定した再配布フィルタ,指定なしの再配布フィルタ
「使用する再配布フィルタ(ゲートウェイへ再配布)」
該当ゲートウェイを gateway 指定した再配布フィルタ,該当インタフェースを interface 指定した再
配布フィルタ,指定なしの再配布フィルタ
上記再配布フィルタを,下記の順序で検索します。
「再配布フィルタ検索順序」
gateway 指定,interface 指定,指定なしの順で検索します。指定(gateway 指定,interface 指定,未
指定)が同じ再配布フィルタを複数設定してある場合,各指定のフィルタを定義順に検索します。
本装置にある経路情報がどのフィルタリング条件とも一致しない場合,当該経路が直結経路,および
RIP 経路の場合にのみ再配布します(デフォルトと同じ動作)。
3. 次の表の条件に従い,再配布する経路情報のメトリック値をを決定します。
metric 指定
項番
1
有
2
3
4
無
学習元プロトコル
メトリック値
RIP
経路情報のメトリック値を引き継ぎます。
その他
再配布フィルタで指定したメトリック値を使用します。
RIP
経路情報のメトリック値を引き継ぎます。
その他
直結経路(ブロードキャスト型回線)の場合,1 で広告します。
直結経路(ポイント-ポイント型回線の自装置側インタフェー
ス)の場合,1 で広告します。
直結経路(ポイント-ポイント型回線の相手装置側インタ
フェース)の場合,2 で広告します。
集約経路の場合,1 で広告します。
その他の場合,デフォルト・メトリック値を使用します。
4. RIP は経路情報のメトリック値で経路選択を行います。RIP 以外(直結経路および集約経路を除く)で
学習した経路情報を RIP で再配布する場合,RIP のデフォルト・メトリックまたは再配布フィルタのメ
トリックを指定してください。指定されていない場合,当該経路情報は広告されません。
762
23. redistribute-interface(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
redistribute-interface(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
redistribute-interface route-filter <id>[<id>...]
情報の削除
no redistribute-interface route-filter <id> [<id>...]
[パラメータ]
route-filter <id> [<id>...]
経路情報のフィルタリングに使用する経路フィルタの識別子を指定します。識別子を複数指定した場
合,まず先頭の経路フィルタでフィルタリングします。一致するフィルタ条件に deny または permit
がある場合,その時点でフィルタリングを終了します。一致するフィルタ条件がないか,一致する
フィルタ条件に deny または permit の指定がない場合は,次の経路フィルタでフィルタリングします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535(10 進数),または 32 文字以内の文字列を指定します。
[関連コマンド]
router ospf
route-filter
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本装置にある経路情報を再配布するにあたり,再配布フィルタを定義順で検索します。
本装置にある経路情報がどのフィルタリング条件とも一致しない場合,該当経路情報を再配布しません
(デフォルトと同じ動作)。
3. 次の表の条件に従い,再配布する経路情報(OSPFASE 経路)のメトリック値をを決定します。
metric 指定
項番
1
有
学習元プロトコル
OSPF
2
OSPFASE
3
その他
メトリック値
再配布フィルタで指定したメトリック値を使用します。
763
23. redistribute-interface(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
metric 指定
項番
4
学習元プロトコル
メトリック値
OSPF
OSPF 情報(OSPF モード)の default inherit-metric コマンドを
指定した場合,経路情報のメトリック値を引き継ぎ,経路の
種類が type 1 になります。その他の場合,デフォルト・メト
リック値を使用します。
5
OSPFASE(Type 1)
OSPF 情報(OSPF モード)の default inherit-metric コマンドを
指定した場合,経路情報のメトリック値と経路の種類(type
1)も引き継ぎます。さらにタグ値も引き継ぎます。その他
の場合,デフォルト・メトリック値を使用します。
6
OSPFASE(Type 2)
OSPF 情報(OSPF モード)の default inherit-metric コマンドを
指定した場合,経路情報のメトリック値に 1 を加えた値と経
路の種類(type 2)も引き継ぎます。さらにタグ値も引き継ぎ
ます。その他の場合,デフォルト・メトリック値を使用しま
す。
7
その他
OSPF 情報(OSPF モード)の default inherit-metric コマンドを
指定した場合,経路情報のメトリック値を引き継ぎます。経
路の種類はデフォルト(OSPF コマンドで指定のない場合は
type 2)になります。その他の場合,デフォルト・メトリック
値を使用します。
無
764
23. redistribute-interface(BGP)【OP-BGP】
redistribute-interface(BGP)【OP-BGP】
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-bgp => なし
[入力形式]
情報の設定
redistribute-interface [{ neighbor <neighbor_address> | as <as> | policy-group <policy_group_no> }] route-filter
<id>[<id>...]
情報の削除
no redistribute-interface [{ neighbor <neighbor_address> | as <as> | policy-group <policy_group_no> }]
route-filter <id>[<id>...]
[パラメータ]
neighbor <neighbor_address>
経路情報の再配布を制御する配布先ピアを指定します。このパラメータを設定すると,本設定により
再配布を制御する配布先が該当ピアのみになります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべてのピアへの再配布を制御します。
2. 値の設定範囲
IPv4 アドレス(ドット記法またはホスト名称)を指定します。
as <as>
経路情報の再配布を制御する配布先ピアの AS 番号を指定します。このパラメータを設定すると,本
設定により再配布を制御する配布先が,該当 AS 番号のピアのみになります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべてのピアへの再配布を制御します。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
policy-group <policy_group_no>
経路情報の再配布を制御する配布先ピアのポリシーグループ番号を指定します。このパラメータを設
定すると,本設定により再配布を制御する配布先が,該当ポリシーグループを指定したピアグループ
のピアのみとなります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべてのピアへの再配布を制御します。
2. 値の設定範囲
1 ~ 16(10 進数)を指定します。
route-filter <id> [<id>...]
経路情報のフィルタリングに使用する経路フィルタの識別子を指定します。識別子を複数指定した場
合,まず先頭の経路フィルタでフィルタリングします。一致するフィルタ条件に deny または permit
がある場合,その時点でフィルタリングを終了します。一致するフィルタ条件がないか,一致する
フィルタ条件に deny または permit の指定がない場合は,次の経路フィルタでフィルタリングします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535(10 進数),または 32 文字以内の文字列を指定します。
765
23. redistribute-interface(BGP)【OP-BGP】
[関連コマンド]
router bgp
route-filter
apply
bgp filter-update
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. system auto-config-update が定義されている時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行っ
た場合は,bgp filter-update コマンドを投入してください。
3. 経路情報を再配布するときに使う再配布フィルタと検索順序を示します。
本装置にある経路情報を再配布するにあたり,以下の経路フィルタを使用します。
「使用する再配布フィルタ」
項番
1
2
ピアの定義
外部または内部ピ
アグループのピア
使用する再配布フィルタ
policy-group 指定無し
neighbor 指定,as 指定,指定なし
policy-group 指定あり
neighbor 指定,as 指定,policy-group 指定,指定なし
上記再配布フィルタを,下記の順序で検索します。
「再配布フィルタ検索順序」
外部または内部ピアグループのピア(policy-group の指定無し):
neighbor 指定,as 指定,未指定の順で検索します。各配布先プロトコル指定(neighbor 指定,as 指
定,未指定)が複数定義されている場合は各指定内での定義順に検索します。
外部ピアグループのピア(policy-group の指定あり):
neighbor 指定,as 指定,policy-group 指定,未指定の順で検索します。各配布先プロトコル指定
(neighbor 指定,as 指定,policy-group 指定,未指定)が複数定義されている場合は各指定内での定
義順に検索します。
内部ピアグループのピア(policy-group の指定あり):
neighbor 指定,policy-group 指定,as 指定,未指定の順で検索します。各配布先プロトコル指定
(neighbor 指定,policy-group 指定,as 指定,未指定)が複数定義されている場合は各指定内での定
義順に検索します。
本装置にある経路情報がどのフィルタリング条件とも一致しない場合,再配布しません(デフォルトと
同じ動作)。
4. 次の表の条件に従い,再配布する経路情報のメトリック値をを決定します。
metric 指定
項番
1
有
2
3
4
無
学習元プロトコル
メトリック値
BGP
再配布フィルタで指定したメトリック値を使用します。
その他
再配布フィルタで指定したメトリック値を使用します。
BGP
外部ピアから受信した経路情報を内部ピアに広告する場合,
経路情報のメトリック値を引き継ぎます。その他の場合,デ
フォルト・メトリック値を使用します。
その他
デフォルト・メトリック値を使用します。
注 metric 指定は,route-filter 内 med 指定を意味します。
766
23. redistribute-interface(RIPng)
redistribute-interface(RIPng)
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-rip => なし
[入力形式]
情報の設定
redistribute-interface [interface <interface_name>] route-filter <id>[<id>...]
情報の削除
no redistribute-interface [interface <interface_name>] route-filter <id> [<id>...]
[パラメータ]
interface <interface_name>
経路情報の再配布を制御する配布先インタフェースを指定します。このパラメータを設定すると,本
設定により再配布を制御する配布先が該当インタフェースのみになります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべての RIPng インタフェースへの再配布を制御します。
2. 値の設定範囲
インタフェース名称を指定します。
route-filter <id> [<id>...]
経路情報のフィルタリングに使用する経路フィルタの識別子を指定します。識別子を複数指定した場
合,まず先頭の経路フィルタでフィルタリングします。一致するフィルタ条件に deny または permit
がある場合,その時点でフィルタリングを終了します。一致するフィルタ条件がないか,一致する
フィルタ条件に deny または permit の指定がない場合は,次の経路フィルタでフィルタリングします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535(10 進数),または 32 文字以内の文字列を指定します。
[関連コマンド]
ipv6 router rip
route-filter
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 経路情報を再配布するときに使う再配布フィルタと検索順序を示します。
本装置にある経路情報を再配布するにあたり,以下の再配布フィルタを使用します。
「使用する再配布フィルタ」
該当インタフェースを interface 指定した再配布フィルタ,指定なしの再配布フィルタ
上記再配布フィルタを,下記の順序で検索します。
「フィルタ検索順序」
interface 指定,指定なしの順で検索します。指定(interface 指定,未指定)が同じ再配布フィルタ
767
23. redistribute-interface(RIPng)
を複数設定してある場合,各指定のフィルタを定義順に検索します。
本装置にある経路情報がどのフィルタリング条件とも一致しない場合,当該経路が直結経路,および
RIPng 経路の場合にのみ再配布します(デフォルトと同じ動作)。
3. 次の表の条件に従い,再配布する経路情報のメトリック値をを決定します。
metric 指定
項番
1
学習元プロトコル
メトリック値
有
RIPng
経路情報のメトリック値を引き継ぎます。
2
その他
再配布フィルタで指定したメトリック値を使用します。
3
無
RIPng
経路情報のメトリック値を引き継ぎます。
その他
直結経路(ブロードキャスト型回線)の場合,1 で広告しま
す。
直結経路(ポイント-ポイント型回線の自装置側インタ
フェース)の場合,1 で広告します。
直結経路(ポイント-ポイント型回線の相手装置側インタ
フェース)の場合,2 で広告します。
集約経路の場合,1 で広告します。
その他の場合,デフォルト・メトリック値を使用します。
4
4. RIPng は経路情報のメトリック値で経路選択を行います。RIPng 以外(直結経路および集約経路を除
く)で学習した経路情報を RIPng で再配布する場合,RIPng のデフォルト・メトリックまたは再配布
フィルタのメトリックを指定してください。指定されていない場合,当該経路情報は広告されません。
768
23. redistribute-interface(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
redistribute-interface(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-ospf-<domain_no> => なし
[入力形式]
情報の設定
redistribute-interface route-filter <id>[<id>...]
情報の削除
no redistribute-interface route-filter <id> [<id>...]
[パラメータ]
route-filter <id> [<id>...]
経路情報のフィルタリングに使用する経路フィルタの識別子を指定します。識別子を複数指定した場
合,まず先頭の経路フィルタでフィルタリングします。一致するフィルタ条件に deny または permit
がある場合,その時点でフィルタリングを終了します。一致するフィルタ条件がないか,一致する
フィルタ条件に deny または permit の指定がない場合は,次の経路フィルタでフィルタリングします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535(10 進数),または 32 文字以内の文字列を指定します。
[関連コマンド]
ipv6 router ospf
route-filter
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本装置にある経路情報を再配布するにあたり,再配布フィルタを定義順で検索します。
本装置にある経路情報がどのフィルタリング条件とも一致しない場合,該当経路情報を再配布しません
(デフォルトと同じ動作)。
3. 次の表の条件に従い,再配布する経路情報(IPv6 OSPFASE 経路)のメトリック値をを決定します。
metric 指定
項番
1
有
学習元プロトコル
IPv6 OSPF
2
IPv6 OSPFASE
3
その他
メトリック値
再配布フィルタで指定したメトリック値を使用します。
769
23. redistribute-interface(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)
】
metric 指定
項番
4
無
学習元プロトコル
IPv6 OSPF
メトリック値
OSPFv3 情報(IPv6 OSPF モード)の default inherit-metric コマ
ンドを指定した場合,経路情報のメトリック値を引き継ぎ,
経路の種類が type 1 になります。
その他の場合,デフォルト・メトリック値を使用します。
5
IPv6 OSPFASE
(Type 1)
OSPFv3 情報(IPv6 OSPF モード)の default inherit-metric コマ
ンドを指定した場合,経路情報のメトリック値と経路の種類
(type 1)も引き継ぎます。さらにタグ値も引き継ぎます。
その他の場合,デフォルト・メトリック値を使用します。
6
IPv6 OSPFASE
(Type 2)
OSPFv3 情報(IPv6 OSPF モード)の default inherit-metric コマ
ンドを指定した場合,経路情報のメトリック値に 1 を加えた
値と経路の種類(type 2)も引き継ぎます。さらにタグ値も引
き継ぎます。
その他の場合,デフォルト・メトリック値を使用します。
7
その他
OSPFv3 情報(IPv6 OSPF モード)の default inherit-metric コマ
ンドを指定した場合,経路情報のメトリック値を引き継ぎま
す。経路の種類はデフォルト(IPv6 OSPF コマンドで指定の
ない場合は type 2)になります。
その他の場合,デフォルト・メトリック値を使用します。
770
23. redistribute-interface(BGP4+)【OP-BGP】
redistribute-interface(BGP4+)【OP-BGP】
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-bgp => なし
[入力形式]
情報の設定
redistribute-interface [{ neighbor <neighbor_address> | as <as> | policy-group <policy_group_no> }] route-filter
<id>[<id>...]
情報の削除
no redistribute-interface [{ neighbor <neighbor_address> | as <as> | policy-group <policy_group_no> }]
route-filter <id>[<id>...]
[パラメータ]
neighbor <neighbor_address>
経路情報の再配布を制御する配布先ピアを指定します。このパラメータを設定すると,本設定により
再配布を制御する配布先が該当ピアのみになります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべてのピアへの再配布を制御します。
2. 値の設定範囲
IPv6 アドレス(コロン記法,またはホスト名称)を指定します。IPv6 リンクローカルアドレスを
指定する場合は,形式「<IPv6 LinkLocal Address>%<Interface Name>」で指定します。
as <as>
経路情報の再配布を制御する配布先ピアの AS 番号を指定します。このパラメータを設定すると,本
設定により再配布を制御する配布先が,該当 AS 番号のピアのみになります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべてのピアへの再配布を制御します。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535(10 進数)を指定します。
policy-group <policy_group_no>
経路情報の再配布を制御する配布先ピアのポリシーグループ番号を指定します。このパラメータを設
定すると,本設定により再配布を制御する配布先が,該当ポリシーグループを指定したピアグループ
のピアのみとなります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
すべてのピアへの再配布を制御します。
2. 値の設定範囲
1 ~ 16(10 進数)を指定します。
route-filter <id> [<id>...]
経路情報のフィルタリングに使用する経路フィルタの識別子を指定します。識別子を複数指定した場
合,まず先頭の経路フィルタでフィルタリングします。一致するフィルタ条件に deny または permit
がある場合,その時点でフィルタリングを終了します。一致するフィルタ条件がないか,一致する
フィルタ条件に deny または permit の指定がない場合は,次の経路フィルタでフィルタリングします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
771
23. redistribute-interface(BGP4+)【OP-BGP】
1 ~ 65535(10 進数),または 32 文字以内の文字列を指定します。
[関連コマンド]
ipv6 rouer bgp
route-filter
apply
bgp filter-update
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. system auto-config-update が定義されている時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を行っ
た場合は,bgp filter-update コマンドを投入してください。
3. 経路情報を再配布するときに使う再配布フィルタと検索順序を示します。
本装置にある経路情報を再配布するにあたり,以下の経路フィルタを使用します。
「使用する再配布フィルタ」
項番
1
2
ピアの定義
外部または内部
ピアグループの
ピア
使用する再配布フィルタ
policy-group 指定無し
neighbor 指定,as 指定,指定なし
policy-group 指定あり
neighbor 指定,as 指定,policy-group 指定,指定なし
上記再配布フィルタを,下記の順序で検索します。
「再配布フィルタ検索順序」
外部または内部ピアグループ(policy-group の指定無し)のピア:
配布先プロトコル情報を neighbor 指定,as 指定,未指定の順で検索します。各配布先プロトコル
指定(neighbor 指定,as 指定,未指定)が複数定義されている場合は各指定内での定義順に検索し
ます。
外部ピアグループ(policy-group の指定あり)のピア:
配布先プロトコル情報を neighbor 指定,as 指定,policy-group 指定,未指定の順で検索します。各
配布先プロトコル指定(neighbor 指定,as 指定,policy-group 指定,未指定)が複数定義されてい
る場合は各指定内での定義順に検索します。
内部ピアグループ(policy-group の指定あり)のピア:
配布先プロトコル情報を neighbor 指定,policy-group 指定,as 指定,未指定の順で検索します。各
配布先プロトコル指定(neighbor 指定,policy-group 指定,as 指定,未指定)が複数定義されてい
る場合は各指定内での定義順に検索します。
本装置にある経路情報がどのフィルタリング条件とも一致しない場合,再配布しません(デフォルトと
同じ動作)。
4. 次の表の条件に従い,再配布する経路情報のメトリック値をを決定します。
metric 指定
項番
1
2
有
学習元プロトコル
メトリック値
BGP4+
再配布フィルタで指定したメトリック値を使用します。
その他
再配布フィルタで指定したメトリック値を使用します。
772
23. redistribute-interface(BGP4+)【OP-BGP】
metric 指定
項番
3
4
無
学習元プロトコル
メトリック値
BGP4+
外部ピアから受信した経路情報を内部ピアに広告する場合,
経路情報のメトリック値を引き継ぎます。その他の場合,デ
フォルト・メトリック値を使用します。
その他
デフォルト・メトリック値を使用します。
注 metric 指定は,route-filter 内 med 指定を意味します。
773
23. redistribute-interface(IS-IS)
【OP-ISIS】
redistribute-interface(IS-IS)【OP-ISIS】
[入力モード => 移行モード]
conf-isis => なし
[入力形式]
情報の設定
redistribute-interface route-filter <id>[<id>...]
情報の削除
no redistribute-interface route-filter <id> [<id>...]
[パラメータ]
route-filter <id> [<id>...]
経路情報のフィルタリングに使用する経路フィルタの識別子を指定します。識別子を複数指定した場
合,まず先頭の経路フィルタでフィルタリングします。一致するフィルタ条件に deny または permit
がある場合,その時点でフィルタリングを終了します。一致するフィルタ条件がないか,一致する
フィルタ条件に deny または permit の指定がない場合は,次の経路フィルタでフィルタリングします。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
1 ~ 65535(10 進数),または 32 文字以内の文字列を指定します。
[関連コマンド]
router isis
route-filter
apply
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
2. 本装置にある経路情報を再配布するにあたり,再配布フィルタを定義順で検索します。
本装置にある経路情報がどのフィルタリング条件とも一致しない場合,該当経路が IS-IS レベル 1 経路
の場合のみ,レベル 2 へ再配布します(デフォルトと同じ動作)。
3. 次の表の条件に従い,再配布する経路情報のメトリック値を決定します。
項番
1
2
metric 指定
有
学習元プロトコル
IS-IS
メトリック値
再配布フィルタで指定したメトリック値を使用します。
その他
774
23. redistribute-interface(IS-IS)
【OP-ISIS】
項番
3
metric 指定
学習元プロトコル
メトリック値
直結経路
IS-IS インタフェースの場合,IS-IS インタフェースのメトリッ
ク値(デフォルト値は 10)で広告します。
その他の場合,10 で広告します。
4
IS-IS(メトリック種別:
Internal)
経路情報のメトリック値を引き継ぎます。
5
IS-IS(メトリック種別:
External)
経路情報のメトリック値に 1 を加えた値を引き継ぎます。
6
その他
経路情報にメトリックがある場合,メトリック値を引き継ぎ
ます。その他の場合,10 で広告します。
無
775
第 6 編 マルチキャストルーティングプロトコル
24
IPv4 マルチキャストルーティング
プロトコル情報【OP-MLT】
IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項
router pim
enable(PIM-DM / PIM-SM)
max-interfaces【IP8800/S400】
max-interfaces【IP8800/S300】
nonstop-forwarding【IP8800/S400】
dense-mode
sparse-mode
register-checksum all
network interface
crp enable
crp priority
crp group
bsr enable
bsr priority
group
ssm group
keepalive
negative-cache-time
deletion-delay-time
register-probe-time
hello-interval(可変タイマ機能の設定)
776
hello-interval(インタフェース情報の設定)
join-prune-interval(可変タイマ機能の設定)
join-prune-interval(インタフェース情報の設定)
rate-limit cache-misshit(PIM-SM/SSM)
rate-limit wrong-incoming-interface(PIM-SM/SSM)
rate-limit register-receive(PIM-SM/SSM)
rate-limit register-request(PIM-SM/SSM)
mroute-limit
enable
dr-priority
bsr-border
network dense <dense_name> interface
ip router igmp
router dvmrp
enable(DVMRP)
network
metric
router igmp static-group
interface
no router igmp
router pim-ssm
source
router igmp version
query-interval
router igmp query-interval
router igmp group-limit
router igmp source-limit
router igmp interface
static-group
group-limit
source-limit
version
777
enable(router igmp interface)
778
24. IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項
IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関す
る注意事項
ここでは,IP マルチキャストルーティング・プロトコルに関する情報を定義するコンフィグレーションコ
マンドとパラメータを説明します。「表 24-1 マルチキャストコマンド一覧」にマルチキャストコマンド
一覧を示します。
表 24-1 マルチキャストコマンド一覧
目的別ガイド
PIM ネットワーク情報
DVMRP ネットワーク情報
主な定義項目
コマンド
参照個所
PIM-DM / SM 情報
router pim
router pim
IPv4 グループ管理情報
router igmp
router igmp
static-group
IGMP 情報
ip router igmp
ip router igmp
DVMRP 情報
router dvmrp
router dvmrp
IPv4 グループ管理情報
router igmp
router igmp
static-group
[注意事項]
1. system auto-config-update コマンドが定義されていない時の変更反映に関する注意事項
• IP マルチキャストルーティングプロトコル情報は上記 IP マルチキャストルーティングプロトコル関
連のコマンドを投入しただけでは運用に反映されません。上記コマンドを使用して IP マルチキャス
トルーティングプロトコル情報を変更した場合は,apply コマンドを使用して運用に反映してくださ
い。
• 現用コンフィグレーションファイルの編集を行っている時にだけ apply コマンドは有効です。
• IP マルチキャストルーティングプロトコル情報を変更したあとに save コマンド,IP マルチキャスト
ルーティングプロトコル以外のコンフィグレーションの追加・変更コマンドを投入した場合は,
apply コマンドを投入しなくても,IP マルチキャストルーティングプロトコル情報の変更内容を運用
に反映します。また,quit コマンド,show コマンドの場合は IP マルチキャストルーティングプロト
コル情報の変更が行われていても運用に反映しませんのでご注意ください。
2. PIM ネットワーク情報と DVMRP ネットワーク情報を同時に定義しないでください。
(PIM と DVMRP は同時には動作しません。また,PIM-DM と PIM-SM も同時に動作しません)
3. PIM が動作している状態で DVMRP への(DVMRP を動作させる)オンライン変更は不可です。
また,DVMRP が動作している状態で PIM への(PIM を動作させる)オンライン変更も不可です。ま
た,PIM-DM から PIM-SM への動作および PIM-SM から PIM-DM への動作のオンライン変更も不可で
す。これらの変更を反映するには,本装置の再起動を実施してください。
4. マルチキャストを PIM で動作させる場合は ip router igmp コマンドの定義は不要です。
5. マルチキャストを DVMRP で動作させる場合,ip router igmp コマンドを定義したインタフェースには必
ず DVMRP の定義も設定してください。
DVMRP ルータだけが接続しているインタフェースでは router dvmrp コマンドの定義を設定してくださ
い(ip router igmp コマンドの定義は不要です)。
DVMRP ルータおよびマルチキャストホスト(PC)が接続しているインタフェースでは ip router igmp
コマンドおよび router dvmrp コマンドの定義を設定してください。マルチキャストホスト(PC)が接続
しているインタフェースでは ip router igmp コマンドおよび router dvmrp コマンドの定義を設定してくだ
さい。
779
24. IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項
6. マルチキャストで定義可能なインタフェース数を「表 24-2 マルチキャストで定義可能なインタ
フェース数」に示します。
表 24-2 マルチキャストで定義可能なインタフェース数
ネットワーク情報
動作可能な最大インタフェー
ス数(装置当たり)
定義可能な最大インタフェース数 (装置当たり)
PIM-DM
256
enable 指定の PIM-DM インタフェースの数は
max-interfaces コマンドの値(32,64,128,256)まで定義
できます。
no enable 指定の PIM-DM インタフェースは動作可能な
インタフェースに含みませんが,定義できる数は
enable 指定の PIM インタフェースと合わせて最大 256
です。
PIM-SM(sparse mode)
255
enable 指定の PIM-SM インタフェースの数は
max-interfaces コマンドの値(32,64,128,256)まで定義
できます。
no enable 指定の PIM-SM インタフェースは動作可能な
インタフェースに含みませんが,定義できる数は
enable 指定の PIM インタフェースと合わせて最大 255
です。
DVMRP
32
router dvmrp コマンドで定義した enable 指定の DVMRP
インタフェース数は最大 32 です。また,ip router igmp
および router dvmrp コマンドで定義できるインタ
フェース数はそれぞれ最大 32 です。
7. 本装置で IP マルチキャストが動作可能なインタフェース種別を「表 24-3 IP マルチキャストのインタ
フェース種別」に示します。
「表 24-3 IP マルチキャストのインタフェース種別」でマルチキャストがサポートされていないインタ
フェースでは IP マルチキャストルーティング・プロトコルに関する情報の設定はしないでください。
表 24-3 IP マルチキャストのインタフェース種別
項番
1
インタフェース種別
LAN
イーサネット
マルチホーム未使用時
2
マルチホーム使用時
サポー
ト可否
可
備 考
Ethernet V2 フレームタイプだけサポート
不可
-
3
Tag-VLAN 連携
可
-
4
リンクアグリゲーション
可
-
可
-
不可
-
5
POS
6
共用アドレスインタフェース
7
プライベート VLAN
不可
-
8
VLAN
可
-
9
RM イーサネット(IP8800/S300 ではリモートマネージメ
ントポート)
不可
-
10
RM シリアル接続
不可
-
11
装置管理情報(system)の装置 IP アドレス
不可
ただし,ランデブーポイント候補および
BSR 候補アドレスとして使用する。
12
ローカルループバックインタフェース
不可
-
13
null インタフェース
不可
-
14
トンネルインタフェース
不可
-
780
24. IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項
8. 本装置で IP マルチキャストを使用する際は,コンフィグレーションコマンドの system psu resource
(IP8800/S300 では system bsu resource)コマンドで PSU(IP8800/S300 では BSU)上のハードウェアテー
ブルの IPv4 マルチキャスト経路を割り当ててください。
9. IP マルチキャストルーティングプロトコルの設定を行ったあと,show コマンドによって設定情報を確
認した時に,"connection failed to mrp" というメッセージが出力され,これが複数回続く場合,注意事項
3. の条件に一致している可能性があります。
10. 各 IP マルチキャストルーティングプロトコル情報にある enable コマンドでのデフォルト状態は enable
であるため,show running-config コマンドでは出力されません。したがって,各 IP マルチキャストルー
ティングプロトコルでは動作させるのに必要なコンフィグレーションを設定すれば動作します。no
enable コマンドはマルチキャストルーティングプロトコルのコンフィグレーションを無効(disable 状
態)に変更したい場合に設定し,設定した場合,show running-config コマンドで表示されます。
781
24. router pim
router pim
PIM モードに遷移し,ルーティング・プロトコル PIM-DM / PIM-SM に関する動作情報を設定します。
なお,本コマンドで PIM を動作させることで IGMP は自動で動作します。ip router igmp の定義は不要で
す。
router pim コマンドを指定した場合,network dense <dense_name> interface コマンドまたは network interface
コマンドで設定したインタフェースでだけ PIM が動作します。network dense <dense_name> interface コマン
ドまたは network interface コマンドでインタフェースを指定していない場合は,PIM が動作しません。
表 24-4 PIM の設定と動作
PIM-DM または PIM-SM 情報
項番
PIM の指定
PIM-DM または PIM-SM 動作
インタフェース情報
1
no enable
設定あり/なし
しない(全インタフェース)
2
enable/ 設定無し
設定あり
network interface / network dense interface の設定に従う(当
該インタフェース)
設定なし
しない(全インタフェース)
3
[入力モード => 移行モード]
config => conf-ip-pim
[入力形式]
PIM を使用する場合
router pim
PIM を使用しない場合
no router pim
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
782
24. enable(PIM-DM / PIM-SM)
enable(PIM-DM / PIM-SM)
PIM-DM / PIM-SM を使用するかしないかを指定します。
本コマンドを省略した場合,enable として動作します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
PIM を使用する場合
enable
PIM を使用しない場合
no enable
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
router pim
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
783
24. max-interfaces【IP8800/S400】
max-interfaces【IP8800/S400】
IPv4 の PIM を動作させるインタフェースの最大数を指定し,メモリ効率を調整します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 256 となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
max-interfaces { 32 | 64 | 128 | 256 | 4096 }
情報の削除
no max-interfaces
[パラメータ]
{ 32 | 64 | 128 | 256 | 4096 }
IPv4 の PIM または IGMP を動作させるインタフェースの最大数を指定し,メモリ効率を調整します。
本パラメータで指定した値の数まで router pim または router igmp interface で動作インタフェースを定義
できます。ただし,プロトコルで 1 インタフェースを予約するため,定義できる数は指定値 -1 となり
ます。現用コンフィグレーションファイルで本パラメータの値を変更した場合,IPv4 マルチキャスト
ルーティングプログラムが自動的に再起動します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
32,64,128,256,4096 のどれかの値
[関連コマンド]
router pim,network interface,network dense <dense_name> interface
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. 現用コンフィグレーションファイルで PIM 情報の max-interfaces コマンドを変更した場合は,IPv4 マル
チキャストルーティングプログラムが自動的に再起動します。さらに,冗長構成の場合は,コンフィグ
レーションの同期を行った時点で,待機系の IPv4 マルチキャストルーティングプログラムが自動的に
再起動します。
2. max-interfaces 4096 は,PIM-SM/SSM のみ使用可能となります。
3. IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
784
24. max-interfaces【IP8800/S300】
max-interfaces【IP8800/S300】
IPv4 の PIM を動作させるインタフェースの最大数を指定し,メモリ効率を調整します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 256 となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
max-interfaces { 32 | 64 | 128 }
情報の削除
no max-interfaces
[パラメータ]
{ 32 | 64 | 128 }
IPv4 の PIM または IGMP を動作させるインタフェースの最大数を指定し,メモリ効率を調整します。
本パラメータで指定した値の数まで router pim または router igmp interface で動作インタフェースを定義
できます。ただし,プロトコルで 1 インタフェースを予約するため,定義できる数は指定値 -1 となり
ます。現用コンフィグレーションファイルで本パラメータの値を変更した場合,IPv4 マルチキャスト
ルーティングプログラムが自動的に再起動します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
32,64,128 のどれかの値
[関連コマンド]
router pim,network interface,network dense <dense_name> interface
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. 現用コンフィグレーションファイルで PIM 情報の max-interfaces コマンドを変更した場合は,IPv4 マル
チキャストルーティングプログラムが自動的に再起動します。さらに,冗長構成の場合は,コンフィグ
レーションの同期を行った時点で,待機系の IPv4 マルチキャストルーティングプログラムが自動的に
再起動します。
2. IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
785
24. nonstop-forwarding【IP8800/S400】
nonstop-forwarding【IP8800/S400】
系切替時に IPv4 PIM-SM のマルチキャスト中継を一時的に停止しないように設定します。
PIM-DM,PIM-SSM のマルチキャスト中継は一時的に停止します。
本コマンドを省略した場合,系切替時に IPv4 PIM-SM/SSM のマルチキャスト中継が一時的に停止します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
nonstop-forwarding
情報の削除
no nonstop-forwarding
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
router pim
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
なし
786
24. dense-mode
dense-mode
PIM-DM として定義する Dense 名を指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
dense-mode <dense_name>
情報の削除
no dense-mode <dense_name>
[パラメータ]
<dense_name>
PIM-DM として定義する Dense 名の登録を英字から始まる英数字 14 文字以内でユニークに指定しま
す。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<dense_name> に 14 文字以内の文字列。
[関連コマンド]
router pim
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
787
24. sparse-mode
sparse-mode
PIM-SM として動作する場合に指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
PIM-SM として動作する場合
sparse-mode
PIM-SM としての動作を停止する場合
no sparse-mode
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
router pim
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
788
24. register-checksum all
register-checksum all
PIM-Register メッセージ(カプセル化パケット)の PIM チェックサムを計算する範囲を設定します。
本コマンドを指定した場合,PIM メッセージ(8 バイト)部分とカプセル化したデータ全体でチェックサ
ム計算します。本装置以外の装置が混在する構成でチェックサムエラーによりマルチキャスト通信ができ
ない場合は本コマンドを指定してください。
本コマンドを指定しなかった場合,PIM メッセージ(8 バイト)部分だけチェックサム計算します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
PIM メッセージ部分とカプセル化したデータ全体でチェックサム計算する場合
register-checksum all
PIM メッセージ部分だけチェックサム計算する場合
no register-checksum all
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
router pim,sparse-mode
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. 本コマンドは PIM-SM の設定を行うコマンドなので PIM-DM 動作時には設定できません。
2. IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
789
24. network interface
network interface
PIM を動作させるインタフェースの IP アドレスまたはインタフェースを指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => conf-ip-pim-<interface_name>
conf-ip-pim => conf-ip-pim-<ip_address>
conf-ip-pim-<interface_name> => conf-ip-pim-<interface_name>
conf-ip-pim-<interface_name> => conf-ip-pim-<ip_address>
conf-ip-pim-<ip_address> => conf-ip-pim-<ip_address>
conf-ip-pim-<ip_address> => conf-ip-pim-<interface_name>
[入力形式]
情報の設定
network interface { <interface_name> | <ip_address>... }
情報の削除
no network interface { <interface_name> | <ip_address>... }
[パラメータ]
{ <interface_name> | <ip_address>... }
PIM を動作させるインタフェースの IP アドレスまたはインタフェースを指定します。当該インタ
フェースがブロードキャスト型であれば自インタフェースのアドレスまたはインタフェース名を指定
し,ポイント-ポイント型であれば相手インタフェースのアドレスを指定します。
「情報の削除」で本パラメータを指定した場合,当該インタフェース情報に複数の IP アドレスまたは
インタフェース名が指定されている場合は,指定 IP アドレスまたはインタフェース名を削除します。
また,当該インタフェース情報に一つの IP アドレスまたはインタフェース名しか指定されていない場
合は,当該インタフェース情報を削除します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<ip_address> に個別のインタフェースを示す IP アドレス(ドット記法)を指定します。
<ip_address>... では,複数の IP アドレスを指定できます。全インタフェースを示す all は指定でき
ません。
3. 注意事項
本パラメータでインタフェースを指定すると,IGMP も同時に動作します。
IGMP インタフェースを動作させない場合は,router igmp interface コマンドでモード遷移し,no
enable コマンドを定義してください。
[関連コマンド]
router pim,max-interfaces,sparse-mode,dense-mode
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. 本コマンドは PIM-SM 動作時のインタフェースを指定するコマンドなので PIM-DM 動作時には設定で
きません。
2. 本コマンドで定義できる動作可能なインタフェースの数は,max-interfaces コマンドで指定された値
(最大 256)までです。
790
24. network interface
3. IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
791
24. crp enable
crp enable
本装置をランデブーポイント候補として設定します。ランデブーポイント候補を設定する時は,必ず装置
アドレスを設定してください。ランデブーポイントのアドレスは装置アドレスになります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
crp enable
情報の削除
no crp enable
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
router pim,sparse-mode
interface loopback, ip address
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
792
24. crp priority
crp priority
本装置をランデブーポイント候補として設定する場合,ランデブーポイントを決定するための優先度を指
定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 0 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
crp priority <priority>
情報の削除
no crp priority
[パラメータ]
priority <priority>
ランデブーポイントを決定するための優先度を指定します。優先度の値が最も小さいルータがランデ
ブーポイントとなります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<priority> に 0 ~ 255(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
router pim,enable,interface
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
793
24. crp group
crp group
本装置をランデブーポイント候補として設定する場合,当該ランデブーポイントが管理するマルチキャス
トグループアドレスを指定します。ランデブーポイント候補を設定する時は,必ず装置アドレスを設定し
てください。ランデブーポイントのアドレスは装置アドレスになります。本装置がランデブーポイントと
して動作している状態で本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 224.0.0.0/4(グループアドレスが
224.0.0.0 でマスク長が 4)となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
crp group { <ip_address>| <ip_address>/<len> }
情報の削除
no crp group { <ip_address> | <ip_address>/<len> }
[パラメータ]
{ <ip_address>| <ip_address>/<len> }
当該ランデブーポイントが管理するマルチキャストグループアドレス(クラス D の IP アドレス)を
指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
<ip_address> :
クラス D の IP アドレスで示されるマルチキャストグループアドレス。
<ip_address> はドット記法で指定します。
<ip_address>/<len> :
クラス D の IP アドレス <ip_address> およびマスク長 <len> で示されるマルチキャストグループア
ドレス。
<ip_address> はドット記法で,<len> はマスク長(4 ~ 32:10 進数)で指定します。
[関連コマンド]
router pim,sparse-mode
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
794
24. bsr enable
bsr enable
本装置を BSR 候補として設定します。BSR 候補を設定する時は,必ず装置アドレスを設定してください。
BSR のアドレスは装置アドレスになります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
bsr enable
情報の削除
no bsr enable
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
router pim,sparse-mode
interface loopback, ip address
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
795
24. bsr priority
bsr priority
本装置を BSR 候補として設定する場合,BSR を決定するための優先度を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 0 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
bsr priority <priority>
情報の削除
no bsr priority
[パラメータ]
priority <priority>
BSR を決定するための優先度を指定します。優先度の値が最も大きいルータが BSR となります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<priority> に 0 ~ 255(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
router pim,enable,interface
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
796
24. group
group
当該ランデブーポイントが管理する,マルチキャストグループアドレス(クラス D の IP アドレス)を指
定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
group <ip_address>/<len> rv-point <ip_address>
情報の削除
no group <ip_address>/<len> rv-point <ip_address>
[パラメータ]
<ip_address>/<len>
当該ランデブーポイントが管理するマルチキャストグループアドレス(クラス D の IP アドレス
<ip_address> およびマスク長 <len>)を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<ip_address> はドット記法で指定します。
<len> に 4 ~ 32(10 進数)を指定します。
rv-point <ip_address>
静的ランデブーポイントを動作させる IP アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<ip_address> はドット記法で指定します。
[関連コマンド]
router pim, apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
なし
797
24. ssm group
ssm group
PIM-SSM として使用するマルチキャストグループアドレスを指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 232.0.0.0/8(グループアドレスが 232.0.0.0 でマスク長が 8)
となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
ssm group <ip_address>/<len>
情報の削除
no ssm group
[パラメータ]
<ip_address>/<len>
PIM-SSM として使用するマルチキャストグループアドレス(クラス D の IP アドレス)を指定します。
クラス D の IP アドレス <ip_address> およびマスク長 <len> で示されるマルチキャストグループアドレ
ス。
<ip_address> はドット記法で,<len> はマスク長(4 ~ 32:10 進数)で指定します。
[関連コマンド]
router pim,sparse-mode
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
798
24. keepalive
keepalive
無通信時の保持期間を設定します。保持期間中に一度もデータパケットを中継しない場合,該当する中継
エントリを削除します。
本コマンドを省略した場合 <seconds> の値は 210 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
keepalive { <seconds> | infinity }
情報の削除
no keepalive
[パラメータ]
{ <seconds> | infinity }
無通信時の保持期間を設定します。保持期間を無期限にしたい場合は,infinity を設定してください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
60 ~ 43200(10 進数)または , infinity
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
router pim
[注意事項]
1. 保持期間内(無制限を含む)であっても,プロトコル動作により中継エントリを削除する場合がありま
す。
例えばマルチキャスト経路情報が削除された場合は対応する中継エントリも同時に削除します。
無通信による中継エントリの削除は本設定値より最大 90 秒遅れる場合があります。
799
24. negative-cache-time
negative-cache-time
PIM - SM におけるネガティブキャッシュの保持期間を設定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 210 秒となります。
PIM-SSM におけるネガティブキャッシュの保持期間は 3600 秒固定です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
negative-cache-time<seconds>
情報の削除
no negative-cache-time
[パラメータ]
<seconds>
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 10 ~ 3600(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
router pim, apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
なし
800
24. deletion-delay-time
deletion-delay-time
PIM join/prune メッセージによる prune 受信で,経路情報を削除するまでの残り時間を設定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は受信した PIM join/prune メッセージに含まれる情報を算出します。
同一リンク上に複数のルータが存在するときに,値を小さくしすぎると別のルータを認識する前にエント
リが削除されます。このため,一時的にデータ中継が途切れていることがあります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
deletion-delay-time <seconds>
情報の削除
no deletion-delay-time
[パラメータ]
<seconds>
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 0 ~ 300(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
router pim, apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
なし
801
24. register-probe-time
register-probe-time
Register 送信抑止時間を元に,null-Register の送信開始時間を指定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 5 秒となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
register-probe-time <seconds>
情報の削除
no register-probe-time
[パラメータ]
<seconds>
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 5 ~ 60(10 進数)を指定します。
3. 本パラメータ使用時の注意事項
Register-Suppression-Timer の残時間が本パラメータで指定した値以下になると,null-Register メッ
セージを 5 秒間隔で送信します。
[関連コマンド]
router pim, apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
なし
802
24. hello-interval(可変タイマ機能の設定)
hello-interval(可変タイマ機能の設定)
PIM が定期的に送信する Hello メッセージの送信間隔を設定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 30 秒となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
hello-interval <seconds>
情報の削除
no hello-interval
[パラメータ]
<seconds>
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 5 ~ 3600(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
ipv6 router pim, apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
conf-ip-pim および conf-ip-pim-<interface_name>,conf-ip-pim-<ip_address> モードで本コマンドを共に指定し
た場合,当該インタフェースに対しては conf-ip-pim-<interface_name>,conf-ip-pim-<ip_address> モード指定
の情報が優先されます。
803
24. hello-interval(インタフェース情報の設定)
hello-interval(インタフェース情報の設定)
PIM が定期的に送信する Hello メッセージの送信間隔を設定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 30 秒となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim-<interface_name> => なし
conf-ip-pim-<ip_address> => なし
[入力形式]
情報の設定
hello-interval <seconds>
情報の削除
no hello-interval
[パラメータ]
<seconds>
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 5 ~ 3600(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
router pim, apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
conf-ip-pim および conf-ip-pim-<interface_name>,conf-ip-pim-<ip_address> モードで本コマンドを共に指定し
た場合,当該インタフェースに対しては,conf-ip-pim-<interface_name>, conf-ip-pim-<ip_address> モード指
定の情報が優先されます。
804
24. join-prune-interval(可変タイマ機能の設定)
join-prune-interval(可変タイマ機能の設定)
PIM が定期的に送信する join/prune メッセージの送信間隔を設定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 60 秒となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
join-prune-interval <seconds>
情報の削除
no join-prune-interval
[パラメータ]
<seconds>
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 30 ~ 3600(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
router pim, apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
conf-ip-pim および conf-ip-pim-<interface_name>,conf-ip-pim-<ip_address> モードで本コマンドを共に指定し
た場合,当該インタフェースに対しては conf-ip-pim-<interface_name>,conf-ip-pim-<ip_address> モード指定
の情報が優先されます。
805
24. join-prune-interval(インタフェース情報の設定)
join-prune-interval(インタフェース情報の設定)
PIM が定期的に送信する join/prune メッセージの送信間隔を設定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 60 秒となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim-<interface_name> => なし
conf-ip-pim-<ip_address> => なし
[入力形式]
情報の設定
join-prune-interval <seconds>
情報の削除
no join-prune-interval
[パラメータ]
<seconds>
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 30 ~ 3600(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
router pim, apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
conf-ip-pim および conf-ip-pim-<interface_name>,conf-ip-pim-<ip_address> モードで本コマンドを共に指定し
た場合,当該インタフェースに対しては conf-ip-pim-<interface_name>,conf-ip-pim-<ip_address> モード指定
の情報が優先されます。
806
24. rate-limit cache-misshit(PIM-SM/SSM)
rate-limit cache-misshit(PIM-SM/SSM)
ソフト処理パケット制御機能の設定をします。
マルチキャストエントリに存在しないマルチキャストパケットを受信した時に発生する数の上限を指定し
ます。
本コマンドを省略した場合 <packets> の値は 1000 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
rate-limit cache-misshit { <packets> | disable }
情報の削除
no rate-limit cache-misshit
[パラメータ]
{ <packets> | disable }
NIF 当たり※ 1 秒間に発生する上限値を指定します。
上限値を超えた場合,受信したマルチキャストパケットを廃棄します。
制限をしない場合は,disable を定義してください。
本パラメータで指定した値は,受信パケット数の上限値を設定するものであり,指定値まで動作保証
するものではありません。
本パラメータで設定値が性能限界を上回る指定および,制限しない指定の場合,転送レートは性能限
界までとなります。
注※
パケット制御を実行する単位は搭載する NIF によって異なります。NIF 種別のパケット制御単位
については,「解説書 Vol.1,19.5 IPv6 マルチキャストソフト処理パケット制御機能」を参照し
てください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
10 ~ 3000,または disable です。
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
router pim
[注意事項]
IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
807
24. rate-limit wrong-incoming-interface(PIM-SM/SSM)
rate-limit wrong-incoming-interface(PIM-SM/SSM)
ソフト処理パケット制御機能の設定をします。
マルチキャストエントリの入力インタフェース以外から受信できるマルチキャストパケットの上限を指定
します。
本コマンドを省略した場合 <packets> の値は 100 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
rate-limit wrong-incoming-interface { <packets> | disable }
情報の削除
no rate-limit wrong-incoming-interface
[パラメータ]
{ <packets> | disable }
NIF 当たり※ 1 秒間に発生する上限値を指定します。
上限値を超えた場合,受信したマルチキャストパケットを廃棄します。
制限をしない場合は,disable を定義してください。
本パラメータで指定した値は,受信パケット数の上限値を設定するものであり,指定値まで動作保証
するものではありません。
本パラメータで設定値が性能限界を上回る指定および,制限しない指定の場合,転送レートは性能限
界までとなります。
注※
パケット制御を実行する単位は搭載する NIF によって異なります。NIF 種別のパケット制御単位
については,「解説書 Vol.1,19.5 IPv6 マルチキャストソフト処理パケット制御機能」を参照し
てください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
10 ~ 3000,または disable です。
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
router pim
[注意事項]
IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
808
24. rate-limit register-receive(PIM-SM/SSM)
rate-limit register-receive(PIM-SM/SSM)
ソフト処理パケット制御機能の設定をします。
ランデブーポイントにおいて,受信できる Register パケットの上限を指定します。
本コマンドを省略した場合 <packets> の値は 1000 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
rate-limit register-receive { <packets> | disable }
情報の削除
no rate-limit register-receive
[パラメータ]
{ <packets> | disable }
NIF 当たり※ 1 秒間に発生する上限値を指定します。
上限値を超えた場合,受信したマルチキャストパケットを廃棄します。
制限をしない場合は,disable を定義してください。
本パラメータで指定した値は,受信パケット数の上限値を設定するものであり,指定値まで動作保証
するものではありません。
本パラメータで設定値が性能限界を上回る指定および,制限しない指定の場合,転送レートは性能限
界までとなります。
注※
パケット制御を実行する単位は搭載する NIF によって異なります。NIF 種別のパケット制御単位
については,「解説書 Vol.1,19.5 IPv6 マルチキャストソフト処理パケット制御機能」を参照し
てください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
10 ~ 3000,または disable です。
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
router pim
[注意事項]
IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
809
24. rate-limit register-request(PIM-SM/SSM)
rate-limit register-request(PIM-SM/SSM)
ソフト処理パケット制御機能の設定をします。
first-hop-router において,受信したマルチキャストパケットを Register パケットとしてランデブーポイント
に送信する場合のパケットの数の受信上限を指定します。
本コマンドを省略した場合 <packets> の値は 500 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
rate-limit register-request { <packets> | disable }
情報の削除
no rate-limit register-request
[パラメータ]
{ <packets> | disable }
マルチキャストパケットを受信した NIF 当たり※ 1 秒間に発生する上限値を指定します。
上限値を超えた場合,受信したマルチキャストパケットを廃棄します。
制限をしない場合は,disable を定義してください。
本パラメータで指定した値は,受信パケット数の上限値を設定するものであり,指定値まで動作保証
するものではありません。
本パラメータで設定値が性能限界を上回る指定および,制限しない指定の場合,転送レートは性能限
界までとなります。
注※
パケット制御を実行する単位は搭載する NIF によって異なります。NIF 種別のパケット制御単位
については,「解説書 Vol.1,19.5 IPv6 マルチキャストソフト処理パケット制御機能」を参照し
てください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
10 ~ 3000,または disable です。
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
router pim
[注意事項]
IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
810
24. mroute-limit
mroute-limit
PIM-SM/SSM マルチキャストルーティングのエントリ(
(S,G),(*,G)エントリ合計)の最大数を指定し
ます。
本コマンドを省略した場合,エントリ作成に対しては制限しません。ただし,収容条件に記述している範
囲内で運用してください。
PIM-SM/SSM マルチキャストルーティングのエントリ数の収容条件については,「解説書 Vol.1,3.2 収容
条件」を参照してください。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
mroute-limit <mroute_limit>
情報の削除
no mroute-limit
[パラメータ]
<mroute_limit>
本パラメータで指定した値は,PIM-SM/SSM マルチキャストルーティングのエントリの制限を設定するも
のであり,指定値まで動作保証するものではありません。
コンフィグレーションの変更により,PIM-SM/SSM マルチキャストルーティングのエントリが本パラメー
タ値を超えた場合,エントリ作成済みのエントリは削除するまで維持されます。
この状態で一度エントリが削除されるとエントリ数が本パラメータ値以下になるまでそのエントリは再度
作成できません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 8000
[関連コマンド]
router pim
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
なし
811
24. enable
enable
該当インタフェースで PIM を使用するかどうかを指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,該当インタフェースで PIM の動作は有効となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim-<interface_name> => なし
conf-ip-pim-<ip_address> => なし
[入力形式]
情報の設定
no enable
情報の削除
enable
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
network interface,apply( コンフィグレーション操作 )
[注意事項]
なし
812
24. dr-priority
dr-priority
代表ルータ (DR) を決定するための優先度を指定します。最も大きい DR priority 値を持つルータが
DR となります。
本コマンド省略時,代表ルータ (DR) を決定するための優先度の値を1として動作します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim-<interface_name> => なし
conf-ip-pim-<ip_address> => なし
[入力形式]
情報の設定
dr-priority <priority>
情報の削除
no dr-priority
[パラメータ]
<priority>
代表ルータ (DR) を決定するための優先度を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 4294967294
[関連コマンド]
router pim
apply( コンフィグレーション操作 )
[注意事項]
なし
813
24. bsr-border
bsr-border
PIM ドメイン境界のインタフェースに対して,ブートストラップメッセージの送受信を抑止します。
本コマンド省略時は,当該インタフェースにおいてブートストラップメッセージを送受信します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim-<interface_name> => なし
conf-ip-pim-<ip_address> => なし
[入力形式]
情報の設定
bsr-border
情報の削除
no bsr-border
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
router pim
apply( コンフィグレーション操作 )
[注意事項]
なし
814
24. network dense <dense_name> interface
network dense <dense_name> interface
PIM を動作させる指定した Dense のインタフェースの IP アドレスを指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
network dense <dense_name> interface <ip_address>...
情報の削除
no network dense <dense_name> interface <ip_address>...
[パラメータ]
<dense_name>
PIM-DM として定義する Dense 名を英数字 14 文字以内でユニークに指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<dense_name> に 14 文字以内の文字列。
<ip_address>...
PIM を動作させるインタフェースの IP アドレスを指定します。PIM-DM の場合は,当該インタフェー
スがブロードキャスト型,ポイント-ポイント型にかかわらず自インタフェースのアドレスを指定し
ます。
「情報の削除」で本パラメータを指定した場合,当該インタフェース情報に複数の IP アドレスが指定
されている場合は,指定 IP アドレスを削除します。また,当該インタフェース情報に一つの IP アド
レスしか指定されていない場合は,当該インタフェース情報を削除します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<ip_address> に個別のインタフェースを示す IP アドレス(ドット記法)を指定します。
<ip_address>... では,複数の IP アドレスを指定できます。全インタフェースを示す all は指定でき
ません。
[関連コマンド]
router pim,max-interfaces,dense-mode
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. 本コマンドは PIM-DM 動作時のインタフェースを指定するコマンドなので PIM-SM 動作時には設定で
きません。
2. 本コマンドで定義できる動作可能なインタフェースの数は,max-interfaces コマンドで指定された値
(最大 256)までです。
3. IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
815
24. ip router igmp
ip router igmp
本コマンドはグループ管理プロトコル IGMP に関する動作情報を設定します。
本コマンドは DVMRP ネットワークでだけ使用可能です。また,ip router igmp を定義したインタフェース
には router dvmrp の定義も設定してください。
削除時にパラメータを指定しない場合はグループ管理プロトコル IGMP に関する動作情報をすべて削除し
ます。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
ip router igmp
ip router igmp query-interval <seconds>
ip router igmp max-response-time <seconds>
ip router igmp interface <ip_address>...
ip router igmp query-interval <seconds> interface <ip_address>...
ip router igmp max-response-time <seconds> interface <ip_address>...
情報の削除
no ip router igmp
no ip router igmp query-interval
no ip router igmp max-response-time
no ip router igmp interface <ip_address>...
no ip router igmp query-interval interface <ip_address>...
no ip router igmp max-response-time interface <ip_address>...
[パラメータ]
query-interval <seconds>
Query メッセージの送信間隔を指定します。同一ネットワークに接続されたルータの query-interval は
同一の値でなければなりません。Query メッセージは当該ネットワークに接続されているホストに対
してのグループの加入問い合わせおよび Querier の決定に使用されます。本コマンドを指定しなかっ
た場合,初期値は 125 秒となります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 2 から 65535(10 進数 : 秒)を指定します。ただし,max-response-time より大きい値
を指定します。
max-response-time <seconds>
Query メッセージの応答待ち時間を指定します。max-response-time は query-interval より小さい値でな
ければなりません。max-response-time で設定した時間を経過しても Report メッセージを受信しない場
合はグループの加入がないものと判断します。本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 10 秒とな
ります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
816
24. ip router igmp
2. 値の設定範囲
<seconds> に 1 から 25(10 進数 : 秒)を指定します。ただし,query-interval より小さい値を指定し
ます。
interface <ip_address>...
IGMP を動作させるインタフェースの IP アドレスを指定します。当該インタフェースがブロードキャ
スト型の場合は当該インタフェースの IP アドレスを設定します。ポイント-ポイント型の場合は当該
インタフェースに接続する相手装置のインタフェースの IP アドレスを設定します。
「情報の削除」で本パラメータを指定した場合,当該インタフェース情報に複数の IP アドレスが指定
されている場合は,指定 IP アドレスを削除します。また,当該インタフェース情報に一つの IP アド
レスしか指定されていない場合は,当該インタフェース情報を削除します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<ip_address> に個別のインタフェースを示す IP アドレス(ドット記法)を指定します。
<ip_address>... では,複数の IP アドレスを指定できます。全インタフェースを示す all 指定はでき
ません。
[関連コマンド]
router dvmrp
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. IGMP はインタフェース情報を設定したインタフェースだけ動作します。インタフェース情報を指定し
ていないインタフェースでは IGMP は動作しませんので注意してください。
2. IGMP インタフェース情報の設定および変更で,同一インタフェースを重複して指定できません。
また,インタフェース名称を IGMP インタフェースとしての指定もできません。
3. 本コマンドは PIM ネットワークでは使用しません。
4. IGMP を設定したインタフェースは DVMRP の設定も必ず行ってください。dvmrp の定義がない場合
は,igmp が定義されていても当該インタフェースでマルチキャストは動作しません。
817
24. router dvmrp
router dvmrp
DVMRP モードに遷移し,マルチキャストルーティング・プロトコル DVMRP に関する動作情報を設定し
ます。
network コマンドでインタフェースを指定していない場合は,DVMRP が動作しません。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-ip-dvmrp
[入力形式]
情報の設定
router dvmrp
情報の削除
no router dvmrp
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
ip router igmp
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
818
24. enable(DVMRP)
enable(DVMRP)
DVMRP を使用するかしないかを指定します。
本コマンドを省略した場合,enable として動作します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-dvmrp => なし
[入力形式]
DVMRP を使用する場合
enable
DVMRP を使用しない場合
no enable
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
router dvmrp,ip router igmp
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
2. 本コマンドを設定した上で network コマンドを設定しなければ DVMRP は動作しません。
表 24-5 DVMRP の設定と動作
DVMRP 情報
項番
DVMRP 動作
enable / no
enable の設定
インタフェース情
報
1
no enable
設定あり/なし
しない(全インタフェース)
2
enable /設定無し
設定あり
metric network / network の設定に従う(当該インタフェース)
設定なし
しない(全インタフェース)
3
819
24. network
network
DVMRP を動作させるインタフェースの IP アドレスを指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-dvmrp => なし
[入力形式]
情報の設定
network <ip_address>...
情報の削除
no network <ip_address>...
[パラメータ]
<ip_address>...
DVMRP を動作させるインタフェースの IP アドレスを指定します。当該インタフェースがブロード
キャスト型の場合は当該インタフェースの IP アドレスを設定します。ポイント-ポイント型の場合は
当該インタフェースに接続する相手装置のインタフェースの IP アドレスを設定します。
「情報の削除」で本パラメータを指定した場合,当該インタフェース情報に複数の IP アドレスが指定
されている場合は,指定 IP アドレスを削除します。また,当該インタフェース情報に一つの IP アド
レスしか指定されていない場合は,当該インタフェース情報を削除します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<ip_address> に個別のインタフェースを示す IP アドレス(ドット記法)を指定します。
<ip_address>... では,複数の IP アドレスを指定できます。全インタフェースを示す all 指定はでき
ません。
[関連コマンド]
router dvmrp,ip router igmp
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. DVMRP インタフェース情報の設定および変更で,同一インタフェースを重複して指定できません。
また,インタフェース名称を DVMRP インタフェースとしての指定もできません。
2. 本コマンドで定義できる DVMRP インタフェースの数は最大 32 です。また,enable 指定の DVMRP イ
ンタフェース数の制限は 32 です。
3. IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
820
24. metric
metric
当該インタフェースから DVMRP Report メッセージで受信した経路情報のメトリック値に加算する値を指
定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は1となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-dvmrp => なし
[入力形式]
情報の設定
metric <metric> network <ip_address>...
情報の削除
no metric network <ip_address>...
[パラメータ]
<metric>
当該インタフェースから DVMRP Report メッセージで受信した経路情報のメトリック値に加算する値
を指定します。経路選択の計算は本パラメータで設定した値を加算した後に行います。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<metric> に 1 ~ 32(10 進数)を指定します。
<ip_address>...
DVMRP を動作させるインタフェースの IP アドレスを指定します。当該インタフェースがブロード
キャスト型の場合は当該インタフェースの IP アドレスを設定します。ポイント-ポイント型の場合は
当該インタフェースに接続する相手装置のインタフェースの IP アドレスを設定します。
「情報の削除」で本パラメータを指定した場合,当該インタフェース情報に複数の IP アドレスが指定
されている場合は,指定 IP アドレスを削除します。また,当該インタフェース情報に一つの IP アド
レスしか指定されていない場合は,当該インタフェース情報を削除します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<ip_address> に個別のインタフェースを示す IP アドレス(ドット記法)を指定します。
<ip_address>... では,複数の IP アドレスを指定できます。全インタフェースを示す all 指定はでき
ません。
[関連コマンド]
router dvmrp,ip router igmp
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. DVMRP インタフェース情報の設定および変更で,同一インタフェースを重複して指定できません。
また,インタフェース名称を DVMRP インタフェースとしての指定もできません。
2. 本コマンドで定義できる DVMRP インタフェースの数は最大 32 です。また,enable 指定の DVMRP イ
821
24. metric
ンタフェース数の制限は 32 です。
3. IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
822
24. router igmp static-group
router igmp static-group
本コマンドは IGMP static-group モードに遷移し,マルチキャストグループへの静的な加入の設定をします。
なお,削除時にパラメータを省略すると,IGMP static-group モードのコンフィグレーションの一括削除を
行います。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-ip-igmp-<group_address>
[入力形式]
情報の設定
router igmp static-group { <ip_address> | <ip_address>/<len> }
情報の削除
no router igmp static-group { <ip_address> | <ip_address>/<len> }
IGMP static-group モードの一括削除
no router igmp static-group
[パラメータ]
{ <ip_address> | <ip_address>/<len> }
マルチキャストグループアドレス(クラス D の IP アドレス)を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
<ip_address> :
クラス D の IP アドレスで示されるマルチキャストグループアドレス。
<ip_address>/<len> :
クラス D の IP アドレス <ip_address> およびマスク長 <len> で示されるマルチキャストグループア
ドレス。
<ip_address> はドット記法で,<len> はマスク長(4 ~ 32:10 進数)で指定します。
[関連コマンド]
router pim,router dvmrp,dense-mode
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. DVMRP で本機能を動作させるためには,router dvmrp コマンドの定義が必要です。また,router igmp
static-group コマンドで指定したインタフェースが metric network コマンドで指定されている必要があり
ます。
DVMRP ネットワークの場合,1 グループに加入できる静的なインタフェース数は最大 32 です。
2. PIM で本機能を動作させるためには,router pim コマンドの定義と router igmp static-group コマンドで指
定したインタフェースが network dense <dense_name> interface コマンドで指定されている必要がありま
す。ただし,router igmp static-group コマンドで指定したインタフェースがポイント-ポイント型の場合
は,当該インタフェースの自インタフェースアドレスが network dense <dense_name> interface コマンド
で指定されている必要があります。
823
24. router igmp static-group
PIM ネットワークの場合,1 グループに加入できる静的なインタフェース数は最大 128 としてくださ
い。設定するインタフェース数が多い場合や 32 個を超えるインタフェースを設定する場合は,router
igmp static-group コマンド指定で入力してください。
3. マルチキャストグループに加入する静的なインタフェースの設定で,同一インタフェースを重複して指
定できません。また,インタフェース名称を静的加入するインタフェースとしての指定もできません。
4. 同一マスク長となるマルチキャストグループアドレスを異なるグループ形式で重複して指定できませ
ん。
5. router igmp static-group コマンドで同一マルチキャストグループを重複して指定できません。
6. 静的加入グループ情報として設定するマルチキャストグループ数は最大 128 としてください。静的加入
グループ情報とは,各マルチキャストインタフェースで静的加入するグループアドレスの総計です。同
一グループアドレスを複数の異なるインタフェースに静的加入設定した場合,静的加入グループ数は一
つではなく,静的加入設定したインタフェースの数となりますのでご注意ください。
7. 本コマンドが使用できるプロトコルを「表 24-6 router igmp static-group コマンドおよび router pim
ssm-group コマンドとプロトコルの対応」に示します。
8. すべてのマルチキャストを IGMP だけで動作させることはできません。必ず,一つ以上の PIM インタ
フェースを定義(network interface)してください。
表 24-6 router igmp static-group コマンドおよび router pim ssm-group コマンドとプロトコルの対応
コマンド
プロトコル
DVMRP
PIM-DM
PIM-SM
PIM-SSM
router igmp interface
×
×
○
○
router pim ssm-group
×
×
×
○
router igmp static-group
○
○
×
×
( 凡例 ) ○:使用可 ×:使用不可
824
24. interface
interface
当該情報のインタフェースアドレスを指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-igmp-<group_address> => なし
[入力形式]
情報の設定
interface <ip_address>...
情報の削除
no interface <ip_address>
[パラメータ]
<ip_address>
当該情報のインタフェースアドレスを指定します。当該インタフェースがブロードキャスト型の場合
は当該インタフェースの IP アドレスを設定します。ポイント-ポイント型の場合は当該インタフェー
スに接続する相手装置のインタフェースの IP アドレスを設定します。
interface コマンドによりグループ加入情報からインタフェースを削除する場合は,削除したい IP アド
レスを一つだけ指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<ip_address> に個別のインタフェースを示す IP アドレス(ドット記法)を指定します。全インタ
フェースを示す all 指定はできません。
[関連コマンド]
router igmp
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
なし
825
24. no router igmp
no router igmp
本コマンドは IGMP 関連コンフィグレーションの一括削除を行います。
以下に削除対象コマンドを示します。
router igmp group-limit ,router igmp source-limit ,router igmp static-group,router igmp interface
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
IGMP モードの一括削除
no router igmp
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. コンフィグレーションの一括削除時は,各削除対象コマンドの注意事項を参照してください。
2. 本コマンド実行時,削除の途中でエラーとなる場合があります。エラーとなった場合は show
running-config コマンドで内容を確認して,再度実行してください。この際,前提条件となるコンフィ
グレーションコマンドの削除が必要となる場合があります。
826
24. router pim-ssm
router pim-ssm
本コマンドは PIM-SSM group モードに遷移し,IGMPv2 で PIM-SSM を動作させるグループアドレスおよ
び,そのグループアドレスに対する送信元アドレスの設定をします。
なお,削除時にパラメータを省略すると,PIM-SSM group モードのコンフィグレーションの一括削除を行
います。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-ip-pim-ssm-<group_address>
[入力形式]
情報の設定
router pim-ssm group { <ip_address> | <ip_address>/<len> }
情報の削除
no router pim-ssm group { <ip_address> | <ip_address>/<len> }
PIM-SSM group モードの一括削除
no router pim-ssm
[パラメータ]
{ <ip_address> | <ip_address>/<len> }
PIM-SSM として使用するマルチキャストグループアドレス(クラス D の IP アドレス)を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
<ip_address> :
クラス D の IP アドレスで示されるマルチキャストグループアドレス。
<ip_address> / <len> :
クラス D の IP アドレス <ip_address> およびマスク長 <len> で示されるマルチキャストグループア
ドレス。
<ip_address> はドット記法で,<len> はマスク長(4 ~ 32:10 進数)で指定します。
[関連コマンド]
router pim,sparse-mode
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. system auto-config-update コマンドが定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの
変更を行った場合は,apply コマンドを投入してください。
827
24. source
source
PIM-SSM として使用するマルチキャストの送信元アドレスを指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-pim-ssm-<group_address> => なし
[入力形式]
情報の設定
source <ip_address>
情報の削除
no source <ip_address>
[パラメータ]
<ip_address>
PIM-SSM として使用するマルチキャストの送信元アドレス(クラス D 以外の IP アドレス)を指定し
ます。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
送信元アドレス(クラス A ~ C の IP アドレス)です。
[関連コマンド]
router pim-ssm group
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. router pim-ssm コマンドの[注意事項]を参照してください。
828
24. router igmp version
router igmp version
当該インタフェースまたは,インタフェース単位で使用する IGMP のバージョンを指定します。
本コマンドを省略した場合,IGMP version は 1,2 混在モードで動作します。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
router igmp version 3 [only]
情報の削除
no router igmp version
[パラメータ]
3
version 3 を指定する場合に指定します。
only
version 3 固定モードにする場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
version 1,2,3 混在
本コマンドの指定値により動作する IGMP インタフェースのバージョンの種類を次の表に示します。
表 24-7 IGMP インタフェースのバージョンの種類一覧
No.
設定コマンド
バージョン
IGMP 動作モード
1
省略時
2
version 1,2 混在
2
version 3
3
version 1,2,3 混在
3
version 3 only
version 3 固定
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
version
[注意事項]
1. config モードで本コマンドと conf-ip-igmp-<interface_name> モードで version を共に指定した場合,当該
インタフェースに対しては conf-ip-igmp-<interface_name> モード指定の情報が優先されます。
2. conf-ip-igmp-<interface_name>(インタフェース名と all モード)で本コマンドを共に指定した場合,当
該インタフェースに対しては個別インタフェース指定の情報が優先されます。
829
24. query-interval
query-interval
query メッセージの送信間隔を指定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 125 秒となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-igmp-<interface_name> => なし
[入力形式]
情報の設定
query-interval <seconds>
情報の削除
no query-interval
[パラメータ]
<seconds>
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 60 ~ 3600(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. config モードで router igmp query-interval と conf-ip-igmp-<interface_name> モードで本コマンドを共に指
定した場合,当該インタフェースに対しては conf-ip-igmp-<interface_name> モード指定の情報が優先さ
れます。
2. conf-ip-igmp-<interface_name>(インタフェース名と all モード)で本コマンドを共に指定した場合,当
該インタフェースに対しては個別インタフェース指定の情報が優先されます。
3. max-interfaces 4096 を定義した場合,本コマンドの指定値を 125 未満で指定することはできません。
830
24. router igmp query-interval
router igmp query-interval
query メッセージの送信間隔を指定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 125 秒となります。
[入力モード => 移行モード]
conf => なし
[入力形式]
情報の設定
router igmp query-interval <seconds>
情報の削除
no router igmp query-interval
[パラメータ]
<seconds>
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 60 ~ 3600(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
router igmp interface
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. config モードで本コマンドと conf-ip-igmp-<interface_name> モードで query-interval を共に指定した場合,
当該インタフェースに対しては conf-ip-igmp-<interface_name> モード指定の情報が優先されます。
2. conf-ip-igmp-<interface_name>(インタフェース名と all モード)で本コマンドを共に指定した場合,当
該インタフェースに対しては個別インタフェース指定の情報が優先されます。
3. max-interfaces 4096 を定義した場合,本コマンドの指定値を 125 未満で指定することはできません。
831
24. router igmp group-limit
router igmp group-limit
当該インタフェースまたは,インタフェース単位で動作できる最大グループ数を指定します。
本コマンドを省略した場合,グループ参加に対しては制限しません。ただし,収容条件に記述している範
囲内で運用してください。
MULTICAST グループ加入数の収容条件については,「解説書 Vol.1,3.2 収容条件」を参照してください。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
router igmp group-limit <group_limit>
情報の削除
no router igmp group-limit
[パラメータ]
<group_limit>
本パラメータで指定した値は,インタフェースごとに参加できるグループ数の制限を設定するもので
あり,指定値まで動作保証するものではありません。
コンフィグレーションの変更により,現管理グループ数がパラメータ値を超えた場合,参加済みのグ
ループはグループを離脱するまで維持されます。この状態で一度グループを離脱すると,当該インタ
フェースの管理するグループ数が本パラメータ値以下になるまで再度参加できません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 256
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. config モードで本コマンドを,conf-ip-igmp-<interface_name> モードで group-limit コマンドを共に指定し
た場合,当該インタフェースに対しては conf-ip-igmp-<interface_name> モード指定の情報が優先されま
す。
2. conf-ip-igmp-<interface_name>(インタフェース名と all モード)で本コマンドを共に指定した場合,当
該インタフェースに対しては個別インタフェース指定の情報が優先されます。
832
24. router igmp source-limit
router igmp source-limit
当該インタフェースまたは,インタフェース単位で動作できる全グループに対し属しているソース数の合
計の最大数を指定します。
本コマンドを省略した場合,グループ参加時のソース参加に対して制限しません。ただし,収容条件に記
述している範囲内で運用してください。
全グループに対し属しているソース加入数の収容条件については,「解説書 Vol.1,3.2 収容条件」を参照
してください。
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
router igmp source-limit <source_limit>
情報の削除
no router igmp source-limit
[パラメータ]
<source_limit>
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 256
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. config モードで本コマンドを,conf-ip-igmp-<interface_name> モードで source-limit コマンドを共に指定
した場合,当該インタフェースに対しては conf-ip-igmp-<interface_name> モード指定の情報が優先され
ます。
2. conf-ip-igmp-<interface_name>(インタフェース名と all モード)で本コマンドを共に指定した場合,当
該インタフェースに対しては個別インタフェース指定の情報が優先されます。
833
24. router igmp interface
router igmp interface
router igmp interface モードに遷移し,IGMP を動作させるインタフェースを指定します。
なお,削除時パラメータを省略すると IGMP interface モードのコンフィグレーションを一括削除します。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-ip-igmp-<interface_name>
[入力形式]
情報の設定
router igmp interface {<interface_name> | all}
情報の削除
no router igmp interface {<interface_name> | all}
IGMP interface モードの一括削除
no router igmp interface
[パラメータ]
{ <interface_name> | all }
IGMP を動作させるインタフェース名称,全インタフェースを指定します。
router pim または router igmp interface で指定可能なインタフェース数は,max-interfaces コマンドで定義
した値までです。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
IP アドレスの設定されている全インタフェースを示す all,または個別のインタフェースを示すイ
ンタフェース名を指定します。
all および個別のインタフェース名を共に指定した場合,当該インタフェースに対しては個別指定
の情報が優先されます。all を定義した状態で,個別で指定していないインタフェースはデフォル
ト指定を含め all のコマンドが適用されます。
個別指定で同一インタフェースの重複指定,および複数のインタフェースの指定はできません。
[関連コマンド]
router pim
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
なし
834
24. static-group
static-group
IP マルチキャストアドレスで示される静的グループアドレスを指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-igmp-<interface_name> => なし
[入力形式]
情報の設定
static-group <ip_address>
情報の削除
no static-group <ip_address>
[パラメータ]
<ip_address>
IP マルチキャストアドレスで示される静的グループアドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<ip_address> はドット記法で指定します。
[関連コマンド]
router igmp interface
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. 本機能は IGMPv2 の機能であり,該当するインタフェースの IGMP バージョンを version 3 only に設定
している場合は動作しません。
また,version 3 に設定されている場合は IGMPv2 でグループ参加したものと同様の動作をします。
835
24. group-limit
group-limit
当該インタフェースで動作できる最大グループ数を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値はグループ参加に対して制限しません。ただし,収容条件に記
述している範囲内で運用してください。
MULTICAST グループ加入数の収容条件については,「解説書 Vol.1,3.2 収容条件」を参照してください。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-igmp-<interface_name> => なし
[入力形式]
情報の設定
group-limit <group_limit>
情報の削除
no group-limit
[パラメータ]
<group_limit>
当該インタフェースで動作できる最大グループ数を指定します。
本パラメータで指定した値は,インタフェースごとに参加できるグループ数の制限を設定するもので
あり,指定値まで動作保障するものではありません。
コンフィグレーションの変更により,現管理グループ数が本パラメータ値を超えた場合,参加済みの
グループはグループを離脱するまで維持されます。この状態で一度グループを離脱すると,当該イン
タフェースの管理するグループ数が本パラメータ値以下になるまで再度参加できません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 256
[関連コマンド]
router igmp interface
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. config モードで router igmp group-limit コマンドを,conf-ip-igmp-<interface_name> モードで本コマンドを
共に指定した場合,当該インタフェースに対しては conf-ip-igmp-<interface_name> モード指定の情報が
優先されます。
2. conf-ip-igmp-<interface_name>(インタフェース名と all モード)で本コマンドを共に指定した場合,当
該インタフェースに対しては個別インタフェース指定の情報が優先されます。
836
24. source-limit
source-limit
当該インタフェースまたは,インタフェース単位で動作できる全グループに対し属しているソース数の合
計の最大数を指定します。
本コマンドを省略した場合,グループ参加時のソース参加に対して制限しません。ただし,収容条件に記
述している範囲内で運用してください。
全グループに対し属しているソース加入数の収容条件については,「解説書 Vol.1,3.2 収容条件」を参照
してください。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-igmp-<interface_name> => なし
[入力形式]
情報の設定
source-limit <source_limit>
情報の削除
no source-limit
[パラメータ]
<source_limit>
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 256
[関連コマンド]
router igmp interface
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. config モードで router igmp source-limit コマンドを,conf-ip-igmp-<interface_name> モードで本コマンドを
共に指定した場合,当該インタフェースに対しては conf-ip-igmp-<interface_name> モード指定の情報が
優先されます。
2. conf-ip-igmp-<interface_name>(インタフェース名と all モード)で本コマンドを共に指定した場合,当
該インタフェースに対しては個別インタフェース指定の情報が優先されます。
837
24. version
version
本インタフェースで使用する IGMP のバージョンを指定します。
本コマンドを省略した場合,IGMP version は 1,2 混在モードで動作します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-igmp-<interface name> => なし
[入力形式]
情報の設定
version 3 [only]
情報の削除
no version
[パラメータ]
3
version 3 を指定する場合に指定します。
only
version 3 固定モードにする場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
version 1,2,3 混在
本コマンドの指定値により動作する IGMP インタフェースのバージョンの種類を次の表に示します。
表 24-8 IGMP インタフェースのバージョンの種類一覧
No.
設定コマンド
バージョン
IGMP 動作モード
1
省略時
2
version 1,2 混在
2
version 3
3
version 1,2,3 混在
3
version 3 only
version 3 固定
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
router igmp interface
[注意事項]
IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
838
24. enable(router igmp interface)
enable(router igmp interface)
該当インタフェースを使用するかどうかを指定します。
no enable コマンドを指定した場合,指定したインタフェースは動作しません。
デフォルトは enable 状態です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ip-igmp-<interface_name> => なし
[入力形式]
情報の設定
no enable
情報の削除
enable
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
router igmp interface
apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
なし
839
25
IPv6 マルチキャストルーティング
プロトコル情報【OP-MLT】
IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項
ipv6 router pim
enable(IPv6 PIM)
max-interfaces【IP8800/S400】
max-interfaces【IP8800/S300】
assert-preference
assert-metric
rate-limit cache-misshit
rate-limit wrong-incoming-interface
mroute-limit
negative-cache-time(IPv6)
deletion-delay-time(IPv6)
register-probe-time(IPv6)
hello-interval(可変タイマ機能の設定(IPv6))
hello-interval(インタフェース情報の設定(IPv6))
join-prune-interval(可変タイマ機能の設定(IPv6))
join-prune-interval(インタフェース情報の設定(IPv6))
nonstop-forwarding【IP8800/S400】
rp-mapping-algorithm draft
sparse-mode
network interface
source
enable(network interface)
840
crp enable
crp priority
crp group
bsr enable
bsr priority
group
ssm group
keepalive
ipv6 router pim-ssm
source
ipv6 router mld
ipv6 router mld group-limit
ipv6 router mld source-limit
enable(MLD)
version
group-limit
source-limit
fast-leave
query-interval(可変タイマ機能の設定)
query-interval(MLD インタフェース情報の設定)
static-group
no ipv6 router mld【OP-MLT】
841
25. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項
IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関す
る注意事項
ここでは,IPv6 マルチキャストルーティングプロトコルに関する情報を定義するコンフィグレーションコ
マンドとパラメータを説明します。「表 25-1 IPv6 マルチキャストコマンド一覧」に IPv6 マルチキャスト
コマンド一覧を示します。
表 25-1 IPv6 マルチキャストコマンド一覧
目的別ガイド
主な定義項目
IPv6 PIM ネットワーク情報
コマンド
参照個所
IPv6 PIM-SM 情報
ipv6 router pim
ipv6 router pim
IPv6 グループ管理情報
ipv6 router mld
ipv6 router mld
[注意事項]
1. system auto-config-update コマンドが定義されていない時の変更反映に関する注意事項
• IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報は上記 IPv6 マルチキャストルーティングプロトコ
ル関連のコマンドを投入しただけでは運用に反映されません。上記コマンドを使用して IPv6 マルチ
キャストルーティングプロトコル情報を変更した場合は,apply コマンドを使用して運用に反映して
ください。
• 現用コンフィグレーションファイルの編集を行っている時にだけ apply コマンドは有効です。
• IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報を変更したあとに save コマンド,IPv6 マルチキャ
ストルーティングプロトコル以外のコンフィグレーションの追加・変更コマンドを投入した場合は,
apply コマンドを投入しなくても IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報の変更内容を運用
に反映します。また quit コマンド,show コマンドの場合は IPv6 マルチキャストルーティングプロト
コル情報の変更が行われていても運用に反映しませんのでご注意ください。
2. IPv6 PIM-SM を定義する時には,必ず装置アドレスを設定してください。
3. マルチキャストで定義可能なインタフェース数を「表 25-2 IPv6 マルチキャストで定義可能なインタ
フェース数」に示します。
表 25-2 IPv6 マルチキャストで定義可能なインタフェース数
ネットワーク情報
IPv6 PIM-SM
動作可能な最大インタフェース数
(装置当たり)
255
定義可能な最大インタフェース数(装置当たり)
sparse-mode コマンドで定義できる IPv6 PIM インタフェー
ス数は最大 255 です。
4. 本装置で IPv6 マルチキャストが動作可能なインタフェース種別を「表 25-3 IPv6 マルチキャストのイ
ンタフェース種別」に示します。
「表 25-3 IPv6 マルチキャストのインタフェース種別」で IPv6 マルチキャストがサポートされていな
いインタフェースでは IPv6 マルチキャストルーティングプロトコルに関する情報の設定はしないでく
ださい。
842
25. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項
表 25-3 IPv6 マルチキャストのインタフェース種別
項番
サポート可
否
備 考
イーサネット
可
Ethernet V2 フレームタイプだけサポー
ト
2
Tag-VLAN 連携
可
論理回線 VLAN だけサポート
3
リンクアグリゲーション
可
-
可
-
不可
-
可
-
1
インタフェース種別
LAN
4
POS
5
共用アドレスインタフェース
6
VLAN
7
Priviate VLAN
不可
-
8
RM イーサネット(IP8800/S300 ではリモートマネージメ
ントポート)
不可
-
9
RM シリアル接続
不可
-
10
装置管理情報(system)の装置 IPv6 アドレス
不可
ただし,ランデブーポイント候補およ
び BSR 候補アドレスとして使用する
ため,定義は必須。
11
ローカルループバックインタフェース
不可
-
12
null インタフェース
不可
-
13
IPv6 over IPv4 トンネルインタフェース
不可
-
5. 本装置で IP マルチキャストを使用する際は,コンフィグレーションコマンドの system psu resource
(IP8800/S300 では system bsu resource)コマンドで PSU(IP8800/S300 では BSU)上のハードウェアテー
ブルの IPv6 マルチキャスト経路を割り当ててください。
6. 各 IP マルチキャストルーティングプロトコル情報にある enable コマンドでのデフォルト状態は enable
であるため,show running-config コマンドでは出力されません。したがって,各 IP マルチキャストルー
ティングプロトコルでは動作させるのに必要なコンフィグレーションを設定すれば動作します。no
enable コマンドはマルチキャストルーティングプロトコルのコンフィグレーションを無効(disable 状
態)に変更したい場合に設定し,設定した場合,show running-config コマンドで表示されます。
843
25. ipv6 router pim
ipv6 router pim
IPv6 PIM モードに遷移し,ルーティング・プロトコル IPv6 PIM に関する動作情報を設定します。
なお,本コマンドで IPv6 PIM を動作させることで MLD(Multicast Listener Discovery) プロトコルは自動で動
作します。
ipv6 router pim コマンドを指定した場合,network interface コマンドで設定したインタフェースでだけ IPv6
PIM が動作します。network interface コマンドでインタフェースを指定していない場合は,IPv6 PIM が動作
しません。
表 25-4 IPv6 PIM-SM の設定と動作
IPv6 PIM-SM 情報
項番
IPv6 PIM-SM 動作
IPv6 PIM の指定
インタフェース情報
1
no enable
設定あり/なし
しない(全インタフェース)
2
enable/ 設定無し
設定あり
network interface の設定に従う(当該インタフェース)
設定なし
しない(全インタフェース)
3
[入力モード => 移行モード]
config => conf-ipv6-pim
[入力形式]
IPv6 PIM を使用する場合
ipv6 router pim
IPv6 PIM を使用しない場合
no ipv6 router pim
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router mld
[注意事項]
1. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
844
25. enable(IPv6 PIM)
enable(IPv6 PIM)
IPv6 PIM を使用するかしないかを指定します。
本コマンドを省略した場合,enable として動作します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
IPv6 PIM を使用する場合
enable
IPv6 PIM を使用しない場合
no enable
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router pim,ipv6 router mld
[注意事項]
1. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
845
25. max-interfaces【IP8800/S400】
max-interfaces【IP8800/S400】
IPv6 の PIM または MLD を動作させるインタフェースの最大数を指定し,メモリ効率を調整します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 256 となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
max-interfaces { 32 | 64 | 128 | 256 | 4096 }
情報の削除
no max-interfaces
[パラメータ]
{ 32 | 64 | 128 | 256 | 4096 }
IPv6 の PIM または MLD を動作させるインタフェースの最大数を指定し,メモリ効率を調整します。
本パラメータで指定した数まで ipv6 router pim または ipv6 router mld で動作インタフェースを定義でき
ます。ただし,プロトコルで 1 インタフェース予約するため,定義できる数は指定値 -1 となります。
現用コンフィグレーションファイルで本パラメータの値を変更した場合,IPv6 マルチキャストルー
ティングプログラムが自動的にリスタートします。
表 25-5 IPv6 PIM/MLD 定義可能最大インタフェース数
項番
定義可能最大インタフェース数
max-interfaces 値※
ipv6 router pim
ipv6 router mld
1
32
31
31
2
64
63
63
3
128
127
127
4
256
255
255
5
4096
31
4095
注※ ipv6 router pim と ipv6 router mld で同一のインタフェースを指定した場合,定義インタフェース数は 1 として加算
します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
32,64,128,256,4096 のどれかの値
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router pim,ipv6 router mld
[注意事項]
1. 現用コンフィグレーションファイルで PIM 情報の max-interfaces コマンドを変更した場合は,IPv6 マル
846
25. max-interfaces【IP8800/S400】
チキャストルーティングプログラムが自動的に再起動します。さらに,二重化構成の場合は,現用コン
フィグレーションを save した時点で,待機系の IPv6 マルチキャストルーティングプログラムが自動的
に再起動します。
2. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
847
25. max-interfaces【IP8800/S300】
max-interfaces【IP8800/S300】
IPv6 の PIM または MLD を動作させるインタフェースの最大数を指定し,メモリ効率を調整します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 256 となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
max-interfaces { 32 | 64 | 128 }
情報の削除
no max-interfaces
[パラメータ]
{ 32 | 64 | 128 }
IPv6 の PIM または MLD を動作させるインタフェースの最大数を指定し,メモリ効率を調整します。
本パラメータで指定した数まで ipv6 router pim または ipv6 router mld で動作インタフェースを定義でき
ます。ただし,プロトコルで 1 インタフェース予約するため,定義できる数は指定値 -1 となります。
現用コンフィグレーションファイルで本パラメータの値を変更した場合,IPv6 マルチキャストルー
ティングプログラムが自動的にリスタートします。
表 25-6 IPv6 PIM/MLD 定義可能最大インタフェース数
項番
定義可能最大インタフェース数
max-interfaces 値※
ipv6 router pim
ipv6 router mld
1
32
31
31
2
64
63
63
3
128
127
127
注※ ipv6 router pim と ipv6 router mld で同一のインタフェースを指定した場合,定義インタフェース数は 1 として加算
します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
32,64,128 のどれかの値
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router pim,ipv6 router mld
[注意事項]
1. 現用コンフィグレーションファイルで PIM 情報の max-interfaces コマンドを変更した場合は,IPv6 マル
チキャストルーティングプログラムが自動的に再起動します。さらに,二重化構成の場合は,現用コン
フィグレーションを save した時点で,待機系の IPv6 マルチキャストルーティングプログラムが自動的
848
25. max-interfaces【IP8800/S300】
に再起動します。
2. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
849
25. assert-preference
assert-preference
IPv6 PIM の assert メッセージで使用するディスタンス値情報を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は「表 25-7 assert-preference 情報の設定値」を参照してくださ
い。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
assert-preference { <preference> | unicast-routing }
情報の削除
no assert-preference
[パラメータ]
{ <preference> | unicast-routing }
IPv6 PIM の assert メッセージで使用するディスタンス値情報を指定します。
本パラメータの指定値によって動作するディスタンス値情報の種類を次の表に示します。
表 25-7 assert-preference 情報の設定値
項
番
assert-preference 情報の設定値
コンフィグレーションで設
定する値
1
省略時
2
<preference>
3
unicast-routing
ソースアドレスが直接接続の場合
ソースアドレスが間接接続の場合
0
101
<preference>
ユニキャストルーティングプロトコルから取得※
注※ ユニキャストの第 1 ディスタンス値を使用します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 255(10 進数)です。または unicast-routing が指定できます。
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router pim
[注意事項]
1. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
850
25. assert-metric
assert-metric
IPv6 PIM の assert メッセージで使用するメトリック情報を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は「表 25-8 assert-metric 情報の設定値」を参照してください。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
assert-metric { <metric> | unicast-routing }
情報の削除
no assert-metric
[パラメータ]
{ <metric> | unicast-routing }
IPv6 PIM の assert メッセージで使用するメトリック情報を指定します。
本パラメータの指定値によって動作するメトリック情報の種類を次の表に示します。
表 25-8 assert-metric 情報の設定値
項
番
assert-metric 情報の設定値
コンフィグレーションで設
定する値
1
省略時
2
<metric>
3
unicast-routing
ソースアドレスが直接接続の場合
ソースアドレスが間接接続の場合
0
1024
<metric>
ユニキャストルーティングテーブルから取得※
注※ ユニキャストの第 1 メトリックを使用します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 65535(10 進数)です。または unicast-routing の指定ができます。
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router pim
[注意事項]
1. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
851
25. rate-limit cache-misshit
rate-limit cache-misshit
ソフト処理パケット制御機能の設定をします。
マルチキャストエントリに存在しないマルチキャストパケットを受信した時に発生する数の上限を指定し
ます。
本コマンドを省略した場合 <packets> の値は 1000 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
rate-limit cache-misshit { <packets> | disable }
情報の削除
no rate-limit cache-misshit
[パラメータ]
{ <packets> | disable }
NIF 当たり※ 1 秒間に発生する上限値を指定します。
上限値を超えた場合,受信したマルチキャストパケットを廃棄します。
制限をしない場合は,disable を設定してください。
注※ パケット制御を実行する単位は搭載する NIF によって異なります。NIF 種別のパケット制御単
位については,「解説書 Vol.1,19.5 IPv6 マルチキャストソフト処理パケット制御機能」を参照して
ください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
10 ~ 3000(10 進数)または,disable です。
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router pim
[注意事項]
1. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
852
25. rate-limit wrong-incoming-interface
rate-limit wrong-incoming-interface
ソフト処理パケット制御機能の設定をします。
マルチキャストエントリの入力インタフェース以外から受信できるマルチキャストパケットの上限を指定
します。
本コマンドを省略した場合 <packets> の値は 100 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
rate-limit wrong-incoming-interface { <packets> | disable }
情報の削除
no rate-limit wrong-incoming-interface
[パラメータ]
{ <packets> | disable }
NIF 当たり※ 1 秒間に発生する上限値を指定します。
上限値を超えた場合,受信したマルチキャストパケットを廃棄します。
制限をしない場合は,disable を設定してください。
注※ パケット制御を実行する単位は搭載する NIF によって異なります。NIF 種別のパケット制御単
位については,「解説書 Vol.1,19.5 IPv6 マルチキャストソフト処理パケット制御機能」を参照して
ください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
10 ~ 3000(10 進数)または,disable です。
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router pim
[注意事項]
1. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
853
25. mroute-limit
mroute-limit
PIM-SM/SSM マルチキャストルーティングのエントリ ((S,G)(*,G) エントリ合計 ) の最大数を指定します。
ただし収容条件に記述している範囲内としてください。本コマンドを省略した場合,エントリ作成を制限
しません。ただし収容条件に記述している範囲内で運用してください。PIM-SM/SSM マルチキャストルー
ティングのエントリ数の収容条件については,「解説書 Vol.1,3 収容条件」を参照してください。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定:
mroute-limit <mroute_limit>
情報の削除:
no mroute-limit
[パラメータ]
<mroute_limit>
PIM-SM/SSM マルチキャストルーティングのエントリ ((S,G),(*,G) エントリ合計 ) の最大数を指定し
ます。
本パラメータで指定した値は,PIM-SM/SSM マルチキャストルーティングのエントリの制限を設定す
るものであり,指定値まで動作保証するものではありません。コンフィグレーション変更により,
PIM-SM/SSM マルチキャストルーティングのエントリが本パラメータ値を超えた場合,作成済みのエ
ントリはエントリが消滅するまでは維持されます。
この状態で一度エントリが消滅するとエントリ数が本パラメータ値以下になるまで再度エントリを行
うことはできません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 8000
[関連コマンド]
apply
ipv6 router pim
[注意事項]
なし
854
25. negative-cache-time(IPv6)
negative-cache-time(IPv6)
PIM - SM におけるネガティブキャッシュの保持期間を設定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 210 秒となります。
PIM-SSM におけるネガティブキャッシュの保持期間は 3600 秒固定です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
negative-cache-time<seconds>
情報の削除
no negative-cache-time
[パラメータ]
<seconds>
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 10 ~ 3600(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
ipv6 router pim, apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
なし
855
25. deletion-delay-time(IPv6)
deletion-delay-time(IPv6)
PIM join/prune メッセージによる prune 受信で,経路情報を削除するまでの残り時間を設定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は受信した PIM join/prune メッセージに含まれる情報を算出します。
同一リンク上に複数のルータが存在するときに,値を小さくしすぎると別のルータを認識する前にエント
リが削除されます。このため,一時的にデータ中継が途切れていることがあります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
deletion-delay-time <seconds>
情報の削除
no deletion-delay-time
[パラメータ]
<seconds>
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 0 ~ 300(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
ipv6 router pim, apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
なし
856
25. register-probe-time(IPv6)
register-probe-time(IPv6)
Register 送信抑止時間を元に,null-Register の送信開始時間を指定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 5 秒となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
register-probe-time <seconds>
情報の削除
no register-probe-time
[パラメータ]
<seconds>
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 5 ~ 60(10 進数)を指定します。
3. 本パラメータ使用時の注意事項
Register-Suppression-Timer の残時間が本パラメータで指定した値以下になると,null-Register メッ
セージを 5 秒間隔で送信します。
[関連コマンド]
ipv6 router pim, apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
なし
857
25. hello-interval(可変タイマ機能の設定(IPv6)
)
hello-interval(可変タイマ機能の設定(IPv6))
PIM が定期的に送信する Hello メッセージの送信間隔を設定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 30 秒となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
hello-interval <seconds>
情報の削除
no hello-interval
[パラメータ]
<seconds>
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 5 ~ 3600(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
ipv6 router pim, apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
conf-ipv6-pim および conf-ipv6-pim-<interface_name> モードで本コマンドを共に指定した場合,当該インタ
フェースに対しては conf-ipv6-pim-<interface_name> モード指定の情報が優先されます。
858
25. hello-interval(インタフェース情報の設定(IPv6)
)
hello-interval(インタフェース情報の設定(IPv6))
PIM が定期的に送信する Hello メッセージの送信間隔を設定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 30 秒となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim-<interface_name> => なし
[入力形式]
情報の設定
hello-interval <seconds>
情報の削除
no hello-interval
[パラメータ]
<seconds>
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 5 ~ 3600(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
ipv6 router pim, apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
conf-ipv6-pim および conf-ipv6-pim-<interface_name> モードで本コマンドを共に指定した場合,当該インタ
フェースに対しては conf-ipv6-pim-<interface_name> モード指定の情報が優先されます。
859
25. join-prune-interval(可変タイマ機能の設定(IPv6)
)
join-prune-interval(可変タイマ機能の設定(IPv6))
PIM が定期的に送信する join/prune メッセージの送信間隔を設定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 60 秒となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
join-prune-interval <seconds>
情報の削除
no join-prune-interval
[パラメータ]
<seconds>
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 30 ~ 3600(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
ipv6 router pim, apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
conf-ipv6-pim および conf-ipv6-pim-<interface_name> モードで本コマンドを共に指定した場合,当該インタ
フェースに対しては conf-ipv6-pim-<interface_name> モード指定の情報が優先されます。
860
25. join-prune-interval(インタフェース情報の設定(IPv6)
)
join-prune-interval(インタフェース情報の設定(IPv6))
PIM が定期的に送信する join/prune メッセージの送信間隔を設定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 60 秒となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim-<interface_name> => なし
[入力形式]
情報の設定
join-prune-interval <seconds>
情報の削除
no join-prune-interval
[パラメータ]
<seconds>
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 30 ~ 3600(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
ipv6 router pim, apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
conf-ipv6-pim および conf-ipv6-pim-<interface_name> モードで本コマンドを共に指定した場合,当該インタ
フェースに対しては conf-ipv6-pim-<interface_name> モード指定の情報が優先されます。
861
25. nonstop-forwarding【IP8800/S400】
nonstop-forwarding【IP8800/S400】
系切替時に IPv6 PIM-SSM のマルチキャスト中継を一時的に停止しないように設定します。IPv6 PIM-SM
のマルチキャスト中継は停止します。
本コマンドを省略した場合,系切替時に IPv6 PIM-SM/SSM の IPv6 マルチキャスト中継が一時的に停止し
ます。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定:
nonstop-forwarding
情報の削除:
no nonstop-forwarding
[パラメータ]
なし。
[関連コマンド]
ipv6 router pim, apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
なし
862
25. rp-mapping-algorithm draft
rp-mapping-algorithm draft
IPv6 PIM で使用するランデブーポイント選出アルゴリズムを指定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は RFC2362 に記載されているアルゴリズムモードで動作します。
rp-mapping-algorithm draft を指定した場合は,draft 情報(draft-ietf-pim-sm-v2-new-02.txt)に記載されている
アルゴリズムで動作します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
rp-mapping-algorithm draft
情報の削除
no rp-mapping-algorithm
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
ipv6 router pim, apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
なし
863
25. sparse-mode
sparse-mode
IPv6 PIM-SM として動作する場合に指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
sparse-mode
情報の削除
no sparse-mode
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router pim
[注意事項]
1. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
864
25. network interface
network interface
IPv6 PIM interface モードに遷移し,IPv6 PIM を動作させるインタフェースを指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => conf-ipv6-pim-<interface_name>
conf-ipv6-pim-<interface_name> => conf-ipv6-pim-<interface_name>
[入力形式]
情報の設定
network interface <interface_name>
情報の削除
no network interface <interface_name>
[パラメータ]
<interface_name>
IPv6 PIM を動作させるインタフェースを指定します。
「情報の削除」で本パラメータを指定した場合,当該インタフェース情報に複数のインタフェースが指
定されている場合は,指定インタフェースを削除します。また,当該インタフェース情報に一つのイ
ンタフェースしか指定されていない場合は,当該インタフェース情報を削除します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<interface_name> に個別のインタフェースを指定します。複数のインタフェースを指定できます。
全インタフェースを示す all は指定できません。
3. 注意事項
本パラメータでインタフェースを指定すると,MLD も同時に動作します。
MLD インタフェースを動作させない場合は,ipv6 router mld interface コマンドでモード遷移し,no
enable コマンドを定義してください。
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router pim,ipv6 router mld
[注意事項]
1. IPv6 PIM-SM インタフェース情報の設定および変更で,同一インタフェースを重複して指定できませ
ん。
2. 本コマンドで定義できる動作可能な IPv6 PIM-SM インタフェースの数は,max-interfaces コマンドで指
定された値(最大 256)までです。現用コンフィグレーションファイルで PIM 情報の max-interfaces コ
マンドを変更した場合は,IPv6 マルチキャストルーティングプログラムが自動的に再起動します。さ
らに,二重化構成の場合は,現用コンフィグレーションを save した時点で,待機系の IPv6 マルチキャ
ストルーティングプログラムが自動的に再起動します。
3. 「表 25-3 IPv6 マルチキャストのインタフェース種別」で IPv6 マルチキャストがサポートされていな
いインタフェースでは IPv6 PIM-SM 情報の設定はしないでください。
4. 本コマンドで定義できるランデブーポイントの IPv6 マルチキャストグループアドレスの最大数は 128
です。
865
25. source
source
遠隔のマルチキャスト配信サーバを本装置に直接接続しているものとして扱います。動作させたいマルチ
キャストデータの送信元アドレスを指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim-<interface_name> => なし
[入力形式]
情報の設定
source <ipv6_address>[/<prefixlen>]
情報の削除
no source <ipv6_address>[/<prefixlen>]
[パラメータ]
<ipv6_address>[/<prefixlen>]
本装置に直接接続として動作させたいマルチキャストデータの送信元アドレスを指定します。
1. 本サブコマンド省略時の初期値
なし(省略不可)
2. 値の設定範囲
<ipv6_address> :
送信元 IPv6 アドレス。
コロン記法で指定します。
<ipv6_address>/<prefixlen> :
IPv6 アドレス <ipv6_address> およびプレフィックス長 <prefixlen> で示される送信元 IPv6 アドレ
ス。
<ipv6_address> はコロン記法で,<prefixlen> はプレフィックス長(8 ~ 128:10 進数)で指定しま
す。
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
1. system auto-config-update が定義されていない時に本コマンドを使用しコンフィグレーションの変更を
行った場合は,apply コマンドを投入してください。
866
25. enable(network interface)
enable(network interface)
該当インタフェースを使用するかどうかを指定します。
no enable コマンドを指定した場合,指定したインタフェースは動作しません。
デフォルトは enable 状態です。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim-<interface_name> => なし
[入力形式]
該当インタフェースで IPv6 PIM-SM を使用する場合
enable
該当インタフェースで IPv6 PIM-SM を使用しない場合
no enable
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
network interface
[注意事項]
1. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
867
25. crp enable
crp enable
本装置をランデブーポイント候補として設定します。ランデブーポイントのアドレスは装置アドレスにな
ります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
crp enable
情報の削除
no crp enable
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router pim
[注意事項]
1. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
868
25. crp priority
crp priority
本装置をランデブーポイント候補として設定する場合,ランデブーポイントを決定するための優先度を指
定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 0 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
crp priority <priority>
情報の削除
no crp priority
[パラメータ]
<priority>
ランデブーポイントを決定するための優先度を指定します。優先度の値が最も小さいルータがランデ
ブーポイントとなります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<priority> に 0 ~ 255(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router pim,enable,ipv6 router mld
[注意事項]
1. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
869
25. crp group
crp group
当該ランデブーポイントが管理する IPv6 マルチキャストグループアドレスを指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は ff00::/8(全マルチキャストアドレス)となります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
crp group <ipv6_address>/<prefixlen>
情報の削除
no crp group <ipv6_address>/<prefixlen>
[パラメータ]
<ipv6_address>/<prefixlen>
当該ランデブーポイントが管理する IPv6 マルチキャストグループアドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
<ipv6_address> :
IPv6 マルチキャストアドレスで示されるマルチキャストグループアドレス。
<ipv6_address> はコロン記法で指定します。
<ipv6_address> / <prefixlen> :
IPv6 マルチキャストアドレス <ipv6_address> およびプレフィックス長 <prefixlen> で示されるマル
チキャストグループアドレス。<ipv6_address> はコロン記法で,<prefixlen> はプレフィックス長
(8 ~ 128:10 進数)で指定します。
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router pim
[注意事項]
1. 本コマンドで定義できるランデブーポイントの IPv6 マルチキャストグループアドレスの最大数は 128
です。
2. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
870
25. bsr enable
bsr enable
本装置を BSR 候補として設定します。BSR のアドレスは装置アドレスになります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
bsr enable
情報の削除
no bsr enable
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router pim
[注意事項]
1. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
871
25. bsr priority
bsr priority
本装置を BSR 候補として設定する場合,BSR を決定するための優先度を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は 0 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
bsr priority <priority>
情報の削除
no bsr priority
[パラメータ]
<priority>
BSR を決定するための優先度を指定します。優先度の値が最も大きいルータが BSR となります。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<priority> に 0 ~ 255(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router pim,enable,ipv6 router mld
[注意事項]
1. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
872
25. group
group
当該ランデブーポイントが管理する IPv6 マルチキャストグループアドレスを指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
group <ipv6_address>/<prefixlen> rv-point <ipv6_address>
情報の削除
no group <ipv6_address>/<prefixlen> rv-point <ipv6_address>
[パラメータ]
<ipv6_address>/<prefixlen>
当該ランデブーポイントが管理する IPv6 マルチキャストグループアドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<ipv6_address> はコロン記法で,<prefixlen> はプレフィックス長(8 ~ 128:10 進数)で指定しま
す。
rv-point <ipv6_address>
静的ランデブーポイントを動作させる IPv6 Address を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<ipv6_address> はコロン記法で指定します。
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router pim
[注意事項]
1. 本コマンドで定義できるランデブーポイントの IPv6 マルチキャストグループアドレスの最大数は 128
です。
2. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
873
25. ssm group
ssm group
PIM-SSM として使用するマルチキャストグループアドレスを指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値は ff30::/12(グループアドレスが ff30:: でマスク長が 12)とな
ります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
ssm group <ipv6_address>/<prefixlen>
情報の削除
no ssm group
[パラメータ]
<ipv6_address>/<prefixlen>
PIM-SSM として使用する IPv6 マルチキャストグループアドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
<ipv6_address> :
IPv6 マルチキャストアドレスで示されるマルチキャストグループアドレス。
<ipv6_address> はコロン記法で指定します。
<ipv6_address> / <prefixlen> :
IPv6 マルチキャストアドレス <ipv6_address> およびプレフィックス長 <prefixlen> で示されるマル
チキャストグループアドレス。<ipv6_address> はコロン記法で,<prefixlen> はプレフィックス長
(8 ~ 128:10 進数)で指定します。
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router pim,ipv6 router pim-ssm
[注意事項]
1. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
874
25. keepalive
keepalive
無通信時の保持期間を設定します。保持期間中に一度もデータパケットを中継しない場合,該当する中継
エントリを削除します。
本コマンドを省略した場合 <seconds> の値は 210 になります。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim => なし
[入力形式]
情報の設定
keepalive { <seconds> | infinity }
情報の削除
no keepalive
[パラメータ]
{ <seconds> | infinity }
無通信時の保持期間を設定します。保持期間を無期限にしたい場合は,infinity を設定してください。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
60 ~ 43200(10 進数)または , infinity
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router pim
[注意事項]
1. 保持期間内(無制限を含む)であっても,プロトコル動作により中継エントリを削除する場合がありま
す。
2. 例えばマルチキャスト経路情報が削除された場合は対応するエントリ中継も同時に削除します。
無通信による中継エントリの削除は本設定値より最大 90 秒遅れる場合があります。
875
25. ipv6 router pim-ssm
ipv6 router pim-ssm
本コマンドは IPv6 PIM-SSM モードに遷移し,PIM-SSM として使用するマルチキャストグループアドレス
を指定します。
なお,削除時にパラメータを省略すると,IPv6 PIM-SSM group モードのコンフィグレーションの一括削除
を行います。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-ipv6-pim-ssm-<group_address>
[入力形式]
情報の設定
ipv6 router pim-ssm group <ipv6_address>/<prefixlen>
情報の削除
no ipv6 router pim-ssm group <ipv6_address>/<prefixlen>
IPv6 PIM-SSM group モードの一括削除
no ipv6 router pim-ssm
[パラメータ]
<ipv6_address>/<prefixlen>
PIM-SSM として使用するマルチキャストグループアドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
<ipv6_address> :
IPv6 マルチキャストアドレスで示されるマルチキャストグループアドレス。
<ipv6_address> はコロン記法で指定します。
<ipv6_address> / <prefixlen> :
IPv6 マルチキャストアドレス <ipv6_address> およびプレフィックス長 <prefixlen> で示されるマル
チキャストグループアドレス。<ipv6_address> はコロン記法で,<prefixlen> はプレフィックス長
(8 ~ 128:10 進数)で指定します。
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router pim
[注意事項]
1. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
876
25. source
source
PIM-SSM として使用するマルチキャストグループアドレスを指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-pim-ssm-<group_address> => なし
[入力形式]
情報の設定
source <ipv6_address>
情報の削除
no source <ipv6_address>
[パラメータ]
<ipv6_address>
PIM-SSM として使用するマルチキャストの送信元アドレスを指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
送信元の IPv6 アドレスです。
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router pim-ssm
[注意事項]
1. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
877
25. ipv6 router mld
ipv6 router mld
本コマンドは IPv6 MLD interface モードに遷移し,MLD を動作させるインタフェースを指定します。
なお,削除時にパラメータを省略すると,IPv6 MLD interface モードのコンフィグレーションの一括削除を
行います。
[入力モード => 移行モード]
config => conf-ipv6-mld-<interface_name>
[入力形式]
情報の設定
ipv6 router mld interface { <interface_name> | all }
情報の削除
no ipv6 router mld interface { <interface_name> | all }
IPv6 MLD interface モードの一括削除
no ipv6 router mld interface
[パラメータ]
{ <interface_name> | all }
MLD を動作させるインタフェース名称,全インタフェースを指定します。
ipv6 router pim,または ipv6 router mld で指定可能なインタフェース数は,max-interfaces コマンドで定
義した値までです。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
IPv6 アドレスの設定されている全インタフェースを示す all,または個別のインタフェースを示す
インタフェース名を指定します。
all および個別のインタフェース名を共に指定した場合,当該インタフェースに対しては個別指定
の情報が優先されます。all を定義した状態で,個別で指定していないインタフェースは,デフォ
ルト指定を含め all のコマンドが適用されます。
個別指定で同一インタフェースを重複指定,および複数のインタフェースの指定はできません。
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router pim
[注意事項]
1. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
878
25. ipv6 router mld group-limit
ipv6 router mld group-limit
当該インタフェースまたはインタフェース単位で動作できる最大グループ数を指定します。本コマンドを
省略した場合,エントリ作成を制限しません。ただし,収容条件に記述している範囲内で運用してくださ
い。
MLD グループ加入数の収容条件については,「解説書 Vol.1,3 収容条件」を参照してください。
[入力モード => 移行モード]
(config)# => なし
[入力形式]
情報の設定:
ipv6 router mld group-limit <group_limit>
情報の削除:
no g ipv6 router mld group-limit
[パラメータ]
<group_limit>
当該インタフェースまたはインタフェース単位で動作できる最大グループ数を指定します。
本パラメータで指定した値は,インタフェースごとに参加できるグループ数の制限を設定するもので
あり,指定値まで動作保証するものではありません。
コンフィグレーション変更により,現管理グループ数がパラメータ値を超えた場合,参加済みのグ
ループはグループを離脱するまでは維持されます。この状態で一度グループを離脱すると,当該イン
タフェースの管理するグループ数が本パラメータ値以下になるまで再度参加することができません。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 256
[関連コマンド]
なし。
[注意事項]
config モードで ipv6 router mld group-limit, conf-ipv6-mld-<interface_name> モードで本コマンドを共に指定し
た場合,当該インタフェースに対しては conf-ipv6-mld-<interface_name> モード指定の情報が優先されます。
879
25. ipv6 router mld source-limit
ipv6 router mld source-limit
当該インタフェースまたはインタフェース単位で動作できる全グループに対し属しているソース数の合計
の最大数を指定します。
本コマンド省略時は,グループ参加時のソース参加を制限しません。ただし収容条件に記述している範囲
内で運用してください。
全グループに属しているソース加入数の収容条件については,「解説書 Vol.1,3 収容条件」を参照してく
ださい。
[入力モード => 移行モード]
(config)# => なし
[入力形式]
情報の設定:
ipv6 router mld source-limit <source_limit>
情報の削除:
no ipv6 router mld source-limit
[パラメータ]
<source_limit>
当該インタフェースまたは,インタフェース単位で動作できる全グループに対し属しているソース数
の合計の最大数を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 256
[関連コマンド]
ipv6 router mld
apply
[注意事項]
config モードで本コマンド,conf-ipv6-mld-<interface_name> モードで source-limit を共に指定した場合,当
該インタフェースに対しては conf-ipv6-mld-<interface_name> モード指定の情報が優先されます。
conf-ipv6-mld-<interface_name>( インタフェース名と all モード ) で本コマンドを共に指定した場合,当該イ
ンタフェースに対しては個別インタフェース指定の情報が優先されます。
880
25. enable(MLD)
enable(MLD)
該当インタフェースで MLD を使用するかどうかを指定します。
enable コマンドを指定した場合,指定したインタフェースで MLD が動作します。no enable コマンドを指
定した場合,指定したインタフェースで MLD は動作しません。
本コマンドを指定しなかった場合,該当インタフェースで MLD を使用すると仮定されます。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-mld-<interface_name> => なし
[入力形式]
該当インタフェースで MLD を使用する場合
enable
該当インタフェースで MLD を使用しない場合
no enable
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router mld
[注意事項]
1. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
881
25. version
version
本インタフェースで使用する MLD のバージョンを指定します。本コマンドを省略した場合,MLD の
version は1固定で動作します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-mld-<interface_name> => なし
[入力形式]
情報の設定
version 2 [only]
情報の削除
no version
[パラメータ]
2
version 2 を指定する場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
only
version 2 固定にする場合に指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
version 1,2 混在
本コマンドの指定値により動作する MLD インタフェースのバージョンの種類を次の表に示します。
表 25-9 mld インタフェースのバージョンの種類一覧
No.
設定コマンド
バージョン
MLD 動作モード
1
省略時
1
version 1 固定
2
version 2
2
version 1,2 混在
3
version 2 only
version 2 固定
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router mld
[注意事項]
1. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
882
25. group-limit
group-limit
当該インタフェースで動作できる最大グループ数を指定します。
本コマンドを指定しなかった場合,初期値はグループ参加に対し,制限しませんとなります。
ただし,収容条件に記述している範囲内で運用してください。
MLD グループ加入数の収容条件については,「解説書 Vol.1,3.2 収容条件」を参照してください。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-mld-<interface_name> => なし
[入力形式]
情報の設定
group-limit <group_limit>
情報の削除
no group-limit
[パラメータ]
<group_limit>
当該インタフェースで動作できる最大グループ数を指定します。
本パラメータで指定した値は,インタフェースごとに参加できるグループ数の制限を設定するもので
あり,指定値まで動作保障するものではありません。
コンフィグレーションの変更により,現管理グループ数が本パラメータ値を超えた場合,参加済みの
グループはグループ離脱するまでは維持されます。この状態で,一度グループ離脱すると当該インタ
フェースの管理するグループ数が本パラメータ値以下になるまで再度,参加できません。
1. 本パラメータ省略時の動作
削除できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 256
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router mld
[注意事項]
1. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
2. config モードで ipv6 router mld group-limit と conf-ipv6-mld-<interface_name> モードで本コマンドを共に指
定した場合,当該インタフェースに対しては conf-ipv6-mld-<interface_name> モード指定の情報が優先さ
れます。
conf-ipv6-mld-<interface_name>( インタフェース名と all モード ) で本コマンドを共に指定した場合,当
該インタフェースに対しては個別インタフェース指定の情報が優先されます。
3. 本機能は静的グループによるグループ参加に対しては制限しません。
ただし,静的グループ数もグループ数としてカウントするため,静的グループ追加により制限値を超え
た場合,ホストからの新規グループ参加は制限されます。
883
25. source-limit
source-limit
当該インタフェースまたはインタフェース単位で動作できる全グループに対し属しているソース数の合計
の最大数を指定します。
本コマンド省略時は,グループ参加時のソース参加を制限しません。ただし収容条件に記述している範囲
内で運用してください。
全グループに属しているソース加入数の収容条件については,「解説書 Vol.1,3 収容条件」を参照してく
ださい。
[入力モード => 移行モード]
(conf-ipv6-mld-<interface_name> => なし
[入力形式]
情報の設定:
source-limit <source_limit>
情報の削除:
no source-limit
[パラメータ]
<source_limit>
当該インタフェースまたはインタフェース単位で動作できる全グループに対し属しているソース数の
合計の最大数を指定します。
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
0 ~ 256
[関連コマンド]
ipv6 router mld
apply
[注意事項]
1. config モードで ipv6 router mld source-limit と conf-ipv6-mld-<interface_name> モードで本コマンドを共に
指定した場合,当該インタフェースに対しては conf-ipv6-mld-<interface_name> モード指定の情報が優先
されます。
conf-ipv6-mld-<interface_name>( インタフェース名と all モード ) で本コマンドを共に指定した場合,当
該インタフェースに対しては個別インタフェース指定の情報が優先されます。
2. 本機能は静的グループと ipv6 router pim-ssm コマンド連携によるソース参加に対しては制限しません。
ただし,これらのソース参加もソース数としてカウントするため,コンフィグレーション変更により制
限値を超えた場合,ホストからのグループ参加時の新規ソース参加は制限されます。
884
25. fast-leave
fast-leave
グループ,またはソース離脱時(MLDv1 では MLD Listener Done,MLDv2 では State Change Report 受信時)
に当該インタフェースで他ユーザのチェックを行わないでグループまたはソースを削除します。
インタフェース上に 1 台の運用端末が接続されている時に使用できます。複数台が接続されている場合は
使用しないでください。
本コマンドを指定しなかった場合,他ユーザがいないことを確認後,グループまたはソースを削除します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-mld-<interface_name> => なし
[入力形式]
情報の設定
fast-leave
情報の削除
no fast-leave
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router mld
[注意事項]
1. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
885
25. query-interval(可変タイマ機能の設定)
query-interval(可変タイマ機能の設定)
query メッセージの送信間隔を指定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 125 秒となります。
本パラメータ指定時における情報反映の優先順位を次の表に示します。
表 25-10 query-interval パラメータの優先順位
優先順位
指定コンフィグレーション
高
mld interface インタフェース ( 個別指定,all)
低
mld
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
情報の設定
ipv6 router mld query-interval
情報の削除
no ipv6 router mld query-interval
[パラメータ]
<seconds>
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 60 ~ 3600(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
ipv6 router mld, apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. config モードで本コマンドと conf-ipv6-mld-<interface_name> モードで query-interval を共に指定した場
合,当該インタフェースに対しては conf-ipv6-mld-<interface_name> モード指定の情報が優先されます。
2. conf-ipv6-mld-<interface_name>( インタフェース名と all モード ) で本コマンドを共に指定した場合,当
該インタフェースに対しては個別インタフェース指定の情報が優先されます。
3. max-interfaces 4096 以上を定義した場合,本コマンドの指定値を 125 未満で指定することはできません。
886
25. query-interval(MLD インタフェース情報の設定)
query-interval(MLD インタフェース情報の設定)
query メッセージの送信間隔を指定します。
本コマンドを省略した場合,初期値は 125 秒となります。
本パラメータ指定時における情報反映の優先順位を次の表に示します。
表 25-11 query-interval パラメータの優先順位
優先順位
指定コンフィグレーション
高
mld interface インタフェース ( 個別指定,all)
低
mld
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-mld-<interface_name> => なし
[入力形式]
情報の設定
query-interval <seconds>
情報の削除
no query-interval
[パラメータ]
<seconds>
1. 本パラメータ省略時の初期値
省略できません。
2. 値の設定範囲
<seconds> に 60 ~ 3600(10 進数)を指定します。
[関連コマンド]
ipv6 router mld, apply(コンフィグレーション操作)
[注意事項]
1. config モードで ipv6 router mld query-interval と conf-ipv6-mld-<interface_name> モードで本コマンドを共
に指定した場合,当該インタフェースに対しては conf-ipv6-mld-<interface_name> モード指定の情報が優
先されます。
2. conf-ipv6-mld-<interface_name>( インタフェース名と all モード ) で本コマンドを共に指定した場合,当
該インタフェースに対しては個別インタフェース指定の情報が優先されます。
3. max-interfaces 4096 以上を定義した場合,本コマンドの指定値を 125 未満で指定することはできません。
887
25. static-group
static-group
IPv6 マルチキャストアドレスで示される静的グループアドレスを指定します。
[入力モード => 移行モード]
conf-ipv6-mld-<interface_name> => なし
[入力形式]
情報の設定
static-group <ipv6_address>
情報の削除
no static-group <ipv6_address>
[パラメータ]
<ipv6_address>
IPv6 マルチキャストアドレスで示される静的グループアドレスを指定します。
<ipv6_address> はコロン記法で指定します。
[関連コマンド]
apply(コンフィグレーション操作)
ipv6 router mld
[注意事項]
1. 本コンフィグレーションを設定して,設定内容がマルチキャストルーティングテーブルに反映されるま
で,最大 125 秒かかります。ただし,MLD 情報は即時反映されます。
2. 本機能は MLDv1 の機能であり該当するインタフェースの MLD バージョンを version 2 only に設定して
いる場合は動作しません。
また,version 2 に設定されている場合は MLDv1 でグループ参加したものと同様の動作をします。
3. IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に関する注意事項を参照してください。
888
25. no ipv6 router mld【OP-MLT】
no ipv6 router mld【OP-MLT】
本コマンドは,IPv6 MLD 関連コンフィグレーションの一括削除を行います。
削除対象コマンドを以下に示します。
ipv6 router mld query-interval,ipv6 router mld group-limit,ipv6 router mld source-limit
[入力モード => 移行モード]
config => なし
[入力形式]
IPv6 MLD 関連コンフィグレーションの一括削除
no ipv6 router mld
[パラメータ]
なし
[関連コマンド]
なし
[注意事項]
コンフィグレーションの一括削除時は,各削除対象コマンドの注意事項を参照してください。
889
索引
A
aaa accounting commands 34
aaa accounting login 33
aaa authentication login 30
aaa message 31
accept-mode 327
advertise-holdtime(GSRP Advertise フレームの保有時
間) 222
advertise-interval(GSRP Advertise フレームの送信間
隔) 223
aging-time(RIP/RIPng) 492
any 724
apply 12
area(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】 529
area(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】 560
areaid-format(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】 514
arp encapsulation 277
arp max-send-count 278
arp send-interval 279
arp timeout 275
arp(スタティック ARP 情報) 295
as-group-type external(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 616
as-group-type internal(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 617
as-group-type routing(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 619
as-override(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 625
assert-metric 851
assert-preference 850
assignable-range 401
authentication-password 329
authentication key(Hello パケット) 719
authentication key〔IS-IS〕 697
authentication md5(OSPF)
【OP-OSPF(IP8800/S300)】
548
authentication mode(Hello パケット) 716
authentication mode〔IS-IS〕 694
authentication send-only(Hello パケット) 718
authentication send-only〔IS-IS〕 696
authentication simple(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】 546
auto-default(BGP4+)【OP-BGP】 649
B
b2sd-link-down【IP8800/S400】 96
backup-lock(バックアップ固定機能) 227
bandwidth 70
bgp dampening【OP-BGP】 672
bgp filter-update 13
bridge-group mac【IP8800/S400】 149
bridge-group age-time(エージング条件) 160
bridge-group block-port(ブロックポート情報) 143
bridge-group bpdu-forwarding(フォワーディング情報)
147
bridge-group disable-learning(MAC アドレス学習の停
止) 162
bridge-group eapol-forwarding(フォワーディング情報)
148
bridge-group private-vlan(プライベート VLAN 情報)
145
bridge-group protocol(プロトコル名称) 131
bridge-group tag-translate 136
bridge-group uplink-block
(アップリンクブロック情報)
142
bridge-group uplink-port(アップリンクポート情報)
140
bridge-group uplink-vlan(アップリンク VLAN 情報)
138
bridge-group vlan-type(VLAN 情報) 127
bridge-group(Untagged ポート/ Tagged ポート) 133
bridge acquire(VLAN の起動) 129
bridge address(スタティックエントリ情報) 164
bridge age-time(エージング時間) 161
bridge drop-unknown(未定義フレーム廃棄機能情報)
159
bridge limit-learning(MAC アドレステーブルの学習制
限) 163
bridge protocol(プロトコル VLAN 情報) 156
brief 445
broadcast(RIP) 485
bsr-border 814
bsr enable〔IPv4 マルチキャストルーティングプロト
コル情報〕 795
bsr enable〔IPv6 マルチキャストルーティングプロト
コル情報〕 871
bsr priority〔IPv4 マルチキャストルーティングプロト
コル情報〕 796
bsr priority〔IPv6 マルチキャストルーティングプロト
コル情報〕 872
C
change-nexthop(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 594
check-reply-interface 344
890
索引
check-status-interval 338
check-trial-times 339
circuit-type 703
client-profile 398
clock external【IP8800/S400】 81
clock timezone 23
cluster-id(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 587
compare-aspath(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 589
compare-med(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 590
confederation(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 621
confirming-message 11
congestion-control 52
default inherit-metric(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF
(IP8800/S300)】 527
default suppress-forwarding-address(OSPF)【OP-OSPF
(IP8800/S300)】 528
default tag(OSPF/OSPFv3)
【OP-OSPF(IP8800/S300)】
526
deletion-delay-time 801
deletion-delay-time(IPv6) 856
dense-mode 787
description(Tag-VLAN 連携情報) 121
description(補足説明) 152
description(ライン情報) 69
cost(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】 534
cost(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】 564
crc【IP8800/S400】 92
crp enable〔IPv4 マルチキャストルーティングプロト
コル情報〕 792
crp enable〔IPv6 マルチキャストルーティングプロト
コル情報〕 868
crp group〔IPv4 マルチキャストルーティングプロトコ
ル情報〕 794
crp group〔IPv6 マルチキャストルーティングプロトコ
ル情報〕 870
crp priority〔IPv4 マルチキャストルーティングプロト
コル情報〕 793
crp priority〔IPv6 マルチキャストルーティングプロト
コル情報〕 869
csnp-interval 712
description(リンクアグリゲーション情報) 102
description〔トンネル情報〕 266
dhcp-pool 364
D
enable(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 581
enable(DVMRP) 819
enable(IPv6 PIM) 845
enable(IS-IS) 679
enable(MLD) 881
enable(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
512
ddns-update enable 386
dead-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】 544
dead-interval(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
570
default-lease-time〔サブネット単位〕 367
distance(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 582
distance(RIP/RIPng) 486
distance ebgp(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 584
distance ibgp(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 583
distance〔IS-IS〕 685
distance〔ルーティングプロトコル共通情報〕 444
distribution-rule 103
domain-list 394
domain-name-servers 393
dr-priority 813
duid 399
E
default-lease-time〔装置単位〕 376
default-metric(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 586
enable(PIM-DM/PIM-SM) 783
default-metric(RIP/RIPng) 487
default-prefix-info 415
enable(network interface) 867
enable(PIM) 812
enable(router igmp interface) 839
enable〔IPv6 DHCP サーバ情報〕 390
encapsulation dot1q(Tag-VLAN 連携情報) 118
end(コンフィグレーションコマンド) 10
ethernet-jumbo-frame(イーサネットジャンボフレーム
情報) 50
external-distance 686
default ase-type(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】 524
default cost(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】 525
default distance(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】 521
default distance inter-area(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF
(IP8800/S300)】 523
default distance intra-area(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF
(IP8800/S300)】 522
enable(RIP/RIPng) 484
F
failure-detection-interval 341
891
索引
failure-detection-times 340
fast-fallover(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 611
fast-leave 885
fast-reroute generate-secondary-route(BGP4/BGP4+)
【OP-BGP】 613
fast-reroute generate-secondary-route(RIP/RIPng) 498
filter-interface 747
filter-interface(BGP)【OP-BGP】 751
filter-interface(BGP4+)【OP-BGP】 756
filter-interface(OSPF)
【OP-OSPF(IP8800/S300)】 750
filter-interface(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
755
filter-interface(RIP) 748
filter-interface(RIPng) 753
filter-interface(IS-IS)【OP-ISIS】 758
fixed-address 374
flow-control 72
flow-control-receive 75
flow-control-send 73
flush-request-count(GSRP Flush request フレームの送信
回数) 229
frame-error-notice 43
ftp-server 27
G
generate-secondary-route(RIP/RIPng) 499
graceful-restart(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 608
graceful-restart compatible 692
graceful-restart mode(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF
(IP8800/S300)】 517
graceful-restart mode〔IS-IS〕 690
graceful-restart restart-time(OSPF/OSPFv3)【IP8800/
S400】 519
graceful-restart restart-time【IP8800/S400】〔IS-IS〕 691
group-limit〔IPv4 マルチキャストルーティングプロト
コル情報〕 836
group-limit〔IPv6 マルチキャストルーティングプロト
コル情報〕 883
group〔IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル
情報〕 797
group〔IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル
情報〕 873
gsrp-vlan(GSRP 管理 VLAN) 220
gsrp direct-link-port(ダイレクトリンクポート) 221
gsrp exception-port(GSRP 制御対象外ポート) 237
gsrp non-flush-port(GSRP Flush request フレーム送信の
抑止先) 232
gsrp reset-flush-port(ポートリセット機能) 230
gsrp(GSRP 情報) 219
H
hardware ethernet 373
hello-interval 325
hello-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】 542
hello-interval(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
569
hello-interval(インタフェース情報の設定(IPv6))
859
hello-interval(インタフェース情報の設定) 804
hello-interval(可変タイマ機能の設定(IPv6)) 858
hello-interval(可変タイマ機能の設定) 803
hello-interval〔IS-IS〕 708
hello-multiplier 710
hold-count(RIP/RIPng) 494
holdtime(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 596
host 372
hostname 16
I
iaid 406
ietf-ipv6-spec-07-mode 347
igmp-snooping multicast-router(マルチキャストルータ
ポートの設定) 241
igmp-snooping querier(IGMP クエリア機能) 240
igmp-snooping(IGMP snooping 機能の有効化) 238
igmp-snooping(VLAN へ IGMP snooping の設定) 239
ignore-attached-bit 693
inherit-metric(RIP/RIPng) 495
instance-id(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】 571
instance(MST インスタンスに所属する VLAN の設
定) 212
interface(IPv6 DHCP サーバインタフェース情報)
391
interface(インタフェース情報リスト) 416
interface-list 412
interface ethernet(Line 情報) 60
interface lag(リンクアグリゲーション情報) 99
interface loopback(loopback インタフェースの設定)
122
interface maintenance(BCU のメンテナンスポート情
報)【IP8800/S300】 58
interface mgmtPort【IP8800/S300】 57
interface pos【IP8800/S400】 62
interface rmEthernet(linerouter)【IP8800/S400】 56
interface tunnel 259
interface vlan
(VLAN インタフェースモードへの移行)
150
interface〔DHCP サーバインタフェース情報〕 383
892
索引
interface〔IPv4 マルチキャストルーティングプロトコ
ル情報〕 825
ip 727
ip-address〔VRRP 情報〕 322
ip address(トンネルインタフェース) 272
ip address(ブロードキャスト型インタフェース) 268
ip address(ポイント-ポイント型インタフェース)
270
ipv6 nd prefix-advertisement 315
ipv6 nd ra-lifetime 310
ipv6 nd reachable-time 311
ipv6 nd router-preference 314
ipv6 nd suppress-ra 300
ipv6 neighbor(スタティック NDP 情報) 298
ipv6 redirects 292
ipv6 route 439
ip address(装置管理情報) 46
ipv6 router autonomous-system【OP-BGP】 577
ip any 【OP-ISIS】 725
ip default 726
ip destination-address 274
ip dhcp-relay agent-info-policy 360
ip dhcp-relay interface 357
ip dhcp-relay list 355
ip dhcp-relay profile 356
ip dhcp-server 363
ip local-server maximum-session 24
ip local-server remote-access 21
ipv6 router bgp【OP-BGP】 580
ipv6 router mld 878
ipv6 router mld group-limit 879
ipv6 router mld source-limit 880
ip mtu 284
ip multicast-ttl【OP-MLT】 283
ip null 293
ip proxy-arp 276
ip redirects 281
ip route 435
ip router igmp 816
ip source-route 280
ip subnet-broadcast 282
ipv4-uni(BGP4)【OP-BGP】 600
IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル情報に
関する注意事項 779
ipv6 730
ipv6 address(トンネルインタフェース) 289
ipv6 address(ブロードキャスト型インタフェース)
285
ipv6 address(ポイント-ポイント型インタフェース)
287
ipv6 address(装置管理情報) 48
ipv6 any 【OP-ISIS】 728
ipv6 default 729
ipv6 dhcp-server 389
ipv6 local-server remote-access 22
ipv6 nd advertise-link-option 313
ipv6 nd hop-limit 309
ipv6 nd managed-config-flag 306
ipv6 nd max-ra-interval 302
ipv6 nd min-ra-interval 304
ipv6 nd mtu 308
ipv6 nd ns-interval 312
ipv6 nd other-config-flag 307
ipv6 router ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)】 511
ipv6 router pim 844
ipv6 router pim-ssm 876
ipv6 router rip(RIPng) 483
ipv6 vrrp vrid 320
IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル情報に
関する注意事項 842
ip vrrp vrid 318
IP ルーティングプロトコルの目的別コンフィグレー
ション 418
is-type 682
J
join-prune-interval(インタフェース情報の設定
(IPv6)) 861
join-prune-interval(インタフェース情報の設定) 806
join-prune-interval(可変タイマ機能の設定(IPv6))
860
join-prune-interval(可変タイマ機能の設定) 805
jumbo-frame 77
K
keep-none(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 598
keepalive〔IPv4 マルチキャストルーティングプロトコ
ル情報〕 799
keepalive〔IPv6 マルチキャストルーティングプロトコ
ル情報〕 875
key 108
key〔DHCP サーバ情報〕 384
L
lacp-activity 107
layer3-redundancy(レイヤ 3 冗長切替機能) 233
line aux 98
link-aggregation-group 112
893
索引
link-aggregation priority 114
link-debounce 71
local-as(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 623
local-preference(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 585
local-tcp(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 622
lsp-interval 714
M
mac-address 49
manual-mode 105
master-transition-delay 345
max-active-port 110
max-detach-port 111
max-interfaces【IP8800/S300】〔IPv4 マルチキャスト
ルーティングプロトコル情報〕 785
max-interfaces【IP8800/S300】〔IPv6 マルチキャスト
ルーティングプロトコル情報〕 848
max-interfaces【IP8800/S400】〔IPv4 マルチキャスト
ルーティングプロトコル情報〕 784
max-interfaces【IP8800/S400】〔IPv6 マルチキャスト
ルーティングプロトコル情報〕 846
max-lease-time〔サブネット単位〕 369
max-lease-time〔装置単位〕 378
maximum-prefix(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 674
med(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 595
media-type【IP8800/S300】 64
memberas(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 588
metric-offset(RIP/RIPng) 503
metric-style 687
metric〔IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル
情報〕 821
metric〔IS-IS〕 706
mld-snooping(MLD snooping 機能の有効化) 242
mld-snooping(VLAN へ MLD snooping の設定) 243
mld-snooping multicast-router(マルチキャストルータ
ポートの設定) 245
mld-snooping querier(MLD クエリア機能) 244
mode〔VRRP 情報〕 324
mode【IP8800/S400】〔POS 情報〕 95
mroute-limit〔IPv4 マルチキャストルーティングプロ
トコル情報〕 811
mroute-limit〔IPv6 マルチキャストルーティングプロ
トコル情報〕 854
mtu 263
multi-path(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 591
multi-path(OSPF/OSPFv3)
【OP-OSPF(IP8800/S300)】
513
multi-path option(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 592
multi-path〔IS-IS〕 684
multi-path〔ルーティングプロトコル共通情報〕 431
multi-speed 104
N
name(MSTP リージョンの文字列) 205
need-hold(RIP) 489
negative-cache-time 800
negative-cache-time(IPv6) 855
neighbor(BGP4+ external)【OP-BGP】 650
neighbor(BGP4+ internal)【OP-BGP】 658
neighbor(BGP4+ routing)【OP-BGP】 665
neighbor(BGP4 external)【OP-BGP】 627
neighbor(BGP4 internal)【OP-BGP】 635
neighbor(BGP4 routing)【OP-BGP】 642
neighbor(RIP) 496
net 680
network(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 614
network(RIP/RIPng) 500
network-filter 723
network area(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】 531
network area(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
562
network dense <dense_name> interface 815
network interface〔IPv4 マルチキャストルーティングプ
ロトコル情報〕 790
network interface〔IPv6 マルチキャストルーティングプ
ロトコル情報〕 865
network interface〔IS-IS〕 701
network〔IPv4 マルチキャストルーティングプロトコ
ル情報〕 820
no bridge 166
no policy 353
no spanning-tree 203
no-neighbor-to-master(GSRP 状態遷移時の動作モー
ド) 225
noinstall 446
no ip dhcp-relay 359
no ipv6 nd 301
no ipv6 router mld【OP-MLT】 889
non-preempt-mode 326
non-preempt-timer 346
nonstop-forwarding【IP8800/S400】〔IPv4 マルチキャス
トルーティングプロトコル情報〕 786
nonstop-forwarding【IP8800/S400】〔IPv6 マルチキャス
トルーティングプロトコル情報〕 862
no router common 480
no router igmp 826
no system 53
ntp-servers 395
894
索引
O
option〔DHCP サーバ共通〕 380
option〔DHCP サーバサブネット単位〕 371
option〔DHCP サーバ装置単位〕 375
overload-bit 688
proto ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)】 460
proto rip 457
proto static 454
Q
query-interval 830
P
password(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 606
path-trace-message c2-pattern【IP8800/S400】 89
path-trace-message j1-pattern【IP8800/S400】 88
path-trace-message j1-trace-mode【IP8800/S400】 87
path-trace-message rdi-mode【IP8800/S400】 90
policy-group(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 626
policy-list 349
policy-profile 351
poll-count 433
poll-interval(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】 551
poll-interval〔ルーティングプロトコル共通情報〕 432
polling-target-address 335
port-mirroring(ポートミラーリング情報) 115
port-up-delay(アクティブポート数へ反映までの遅延
時間) 228
ppp echo-interval【IP8800/S400】 251
ppp echo-success-times【IP8800/S400】 250
ppp echo-trial-times【IP8800/S400】 249
ppp interface-id【IP8800/S400】 253
ppp ip-address-negotiation【IP8800/S400】 252
ppp max-configure【IP8800/S400】 256
ppp max-failure【IP8800/S400】 257
ppp max-terminate【IP8800/S400】 255
ppp retry-timer【IP8800/S400】 254
ppp source-mru【IP8800/S400】 248
ppp 【IP8800/S400】 247
preference 414
preferred-lifetime 402
prefix 411
prefix-assignment 400
prefix-assignment information 410
priority 323
priority(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】 536
priority(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】 565
priority〔IS-IS〕 704
proto aggregate 475
proto all 448
proto bgp【OP-BGP】 466
protocols-supported 683
proto direct 451
proto isis【OP-ISIS】 470
proto ospfase【OP-OSPF(IP8800/S300)】 463
query-interval(MLD インタフェース情報の設定) 887
query-interval(可変タイマ機能の設定) 886
quit(exit) 9
R
range 365
rapid-commit 413
rate-limit cache-misshit 852
rate-limit wrong-incoming-interface 853
rate-limit cache-misshit(PIM-SM/SSM) 807
rate-limit register-receive(PIM-SM/SSM) 809
rate-limit register-request(PIM-SM/SSM) 810
rate-limit wrong-incoming-interface(PIM-SM/SSM) 808
recover-count 434
recovery-detection-interval 343
recovery-detection-times 342
redistribute-interface 759
redistribute-interface(BGP)【OP-BGP】 765
redistribute-interface(BGP4+)【OP-BGP】 771
redistribute-interface(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】 763
redistribute-interface(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】 769
redistribute-interface(RIP) 761
redistribute-interface(RIPng) 767
redistribute-interface(IS-IS)【OP-ISIS】 774
refresh(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 602
refresh-128(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 604
register-checksum all 789
register-probe-time 802
register-probe-time(IPv6) 857
remove-private-as(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 624
reset-flush-time(ポートダウン時間) 231
resolve-nexthop all(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 593
retransmit-interval(OSPF)
【OP-OSPF(IP8800/S300)】
538
retransmit-interval(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】 567
retransmit-interval〔IS-IS〕 715
revision(MSTP リージョンのリビジョン番号) 206
rlogin-server 26
route-filter 731
route-stability-time(BGP4/BGP4+)【OP-BGP】 612
895
索引
route-trace 478
router-id〔BGP4/BGP4+〕 578
router-id〔OSPF/OSPFv3〕 509
router aggregate 442
router autonomous-system【OP-BGP】 576
router bgp【OP-BGP】 579
router dvmrp 818
router igmp group-limit 832
router igmp interface 834
router igmp query-interval 831
router igmp source-limit 833
router igmp static-group 823
router igmp version 829
router isis【OP-ISIS】 678
router ospf【OP-OSPF(IP8800/S300)】 510
router pim 782
router pim-ssm 827
router rip(RIP) 482
routers(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】 553
router static 428
routing-options 424
rp-mapping-algorithm draft 863
S
save(write) 8
scramble-off【IP8800/S400】 94
scramble【IP8800/S400】 93
sd-bit-error-rate【IP8800/S400】 91
section-trace-message j0-pattern【IP8800/S400】 84
section-trace-message j0-trace-mode【IP8800/S400】 82
section-trace-message ss-mode【IP8800/S400】 86
selection-pattern(GSRP マスタ,バックアップの選択
優先順) 224
seq 735
sf-bit-error-rate【IP8800/S400】 97
show aaa message 35
show ipv6 dhcp server slice-host 408
shutdown(Tag-VLAN 連携) 119
shutdown(トンネルの閉塞) 265
shutdown(ライン情報) 67
shutdown(リンクアグリゲーショングループ) 101
sip-domain-list 397
sip-servers 396
slice-host 407
snmp-server contact 19
snmp-server location 20
snmp-server name 17
snmp trap link-status 120
snmp trap link-status(インタフェース) 68
source-limit〔IPv4 マルチキャストルーティングプロト
コル情報〕 837
source-limit〔IPv6 マルチキャストルーティングプロト
コル情報〕 884
source〔IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル
情報〕 828
source〔IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル
情報(PIM-SSM)〕 877
source〔IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル
情報(PIM)〕 866
spanning-tree edge-port(エッジポートの設定) 168
spanning-tree link-type(ポートのリンクタイプ) 169
spanning-tree loop-guard(ループガード) 170
spanning-tree mst bridge-priority(ブリッジ優先度
(MSTP)) 213
spanning-tree mst configuration(MSTP モードへの移行)
202
spanning-tree mst forward-delay-time(ポートの状態遷移
時間(MSTP)) 211
spanning-tree mst hello-time(BPDU の送信間隔
(MSTP)) 208
spanning-tree mst max-age-time(BPDU の最大有効時間
(MSTP)) 210
spanning-tree mst max-hops(BPDU の最大ホップカウ
ント数(MSTP)) 218
spanning-tree mst path-cost(パスコスト値(MSTP))
216
spanning-tree mst port-priority(ポートの優先度
(MSTP)) 214
spanning-tree mst transmission-limit(最大 BPDU 数
(MSTP)) 209
spanning-tree mst(MSTP の起動と停止) 207
spanning-tree root-guard(ルートガード) 171
spanning-tree single bridge-priority(ブリッジ優先度
(single)) 178
spanning-tree single forward-delay-time(ポートの状態遷
移時間(single)) 177
spanning-tree single hello-time(BPDU の送信間隔
(single)) 174
spanning-tree single max-age-time(BPDU の最大有効時
間(single)) 176
spanning-tree single path-cost-mode(パスコストモード
(single)) 179
spanning-tree single path-cost(パスコスト値(single))
181
spanning-tree single port-priority(ポートの優先度
(single)) 180
spanning-tree single protocol(使用プロトコル(single))
173
896
索引
spanning-tree single transmission-limit(最大 BPDU 数
(single)) 175
spanning-tree single(スパニングツリー情報(single))
172
spanning-tree vlan bridge-priority(ブリッジ優先度
(pvst+)) 194
spanning-tree vlan forward-delay-time(ポートの状態遷
移時間(pvst+)) 192
spanning-tree vlan hello-time(BPDU の送信間隔
(pvst+)) 186
spanning-tree vlan max-age-time(BPDU の最大有効時間
(pvst+)) 190
spanning-tree vlan path-cost-mode(パスコストモード
(pvst+)) 196
spanning-tree vlan path-cost(パスコスト値(pvst+))
200
spanning-tree vlan port-priority(ポートの優先度
(pvst+)) 198
spanning-tree vlan protocol(使用プロトコル(pvst+))
184
spanning-tree vlan pvst+(スパニングツリー情報
(pvst+)) 183
spanning-tree vlan transmission-limit(最大 BPDU 数
(pvst+)) 188
sparse-mode〔IPv4 マルチキャストルーティングプロ
トコル情報〕 788
sparse-mode〔IPv6 マルチキャストルーティングプロ
トコル情報〕 864
speed-duplex 65
spf-delay(OSPF/OSPFv3)
【OP-OSPF(IP8800/S300)】
515
spf-interval(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】 516
ssm group〔IPv4 マルチキャストルーティングプロト
コル情報〕 798
ssm group〔IPv6 マルチキャストルーティングプロト
コル情報〕 874
static-group〔IPv4 マルチキャストルーティングプロト
コル情報〕 835
static-group〔IPv6 マルチキャストルーティングプロト
コル情報〕 888
static-route-setting 409
stub-router(OSPF/OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】 520
summary-address 699
summary-only 447
system-priority 106
system auto-config-update 41
system auto-recovery 42
system psu resource【IP8800/S400】 36
T
tag(RIPng) 488
tag-ethertype(VLAN TPID 情報) 155
telnet-server 25
terminal speed 29
time-port 28
timer periodic 109
tpid-8100 79
tpid-9100 80
track-interface 330
track-interface-list 332
transit-delay(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】 540
transit-delay(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】
568
trusted-gateways(RIP) 497
ttl-hoplimit 264
tunnel 261
U
update-time(RIP/RIPng) 490
V
valid-lifetime 404
version(RIP) 505
version〔IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル
情報〕 838
version〔IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル
情報〕 882
virtual-link(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/S300)】 555
virtual-link(OSPFv3)【OP-OSPF(IP8800/S300)】 572
virtual-link-authentication(OSPF)【OP-OSPF(IP8800/
S300)】 557
vlan-group activate(GSRP 機能の設定) 234
vlan-group priority(VLAN グループの優先度) 236
vlan-group vlan(GSRP の VLAN 設定) 235
vlan-mac-prefix(VLAN ごと MAC アドレス情報) 154
vlan-mac(VLAN の MAC アドレス) 153
vlan-tunneling enable(VLAN トンネリング情報) 158
Z
zone 385
か
関連コマンド 3
system bsu resource【IP8800/S300】 39
897
索引
き
機能 2
こ
コマンドの記述形式 2
コマンド引数,オプションに指定できる値 4
ち
注意事項〔コマンドの記述形式〕 3
に
入力形式 2
入力モード => 移行モード 2
は
パラメータ 3
ほ
本書の記述について 2
も
文字コード一覧 6
898
索引
コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2
A
access-group(IPv4) 31
access-group(IPv6) 50
access-group qos(IPv4) 76
access-group qos(IPv6) 100
access-list retrieval-option-1 5
access-list(IPv4) 17
access-list(IPv6) 37
access-list enable(フロー情報) 2
access-list qos(IPv4) 57
access-list qos(IPv6) 81
access-list retrieval-mode-1 3
access(SNMP セキュリティグループアクセス情報)
210
aggregation-entries 265
B
bsu(disable 情報)
【IP8800/S300】 366
D
default 10giga-wan path-trace-message-c2-pattern 381
default 10giga-wan path-trace-message-j1-pattern 380
default 10giga-wan sd-bit-error-rate 382
default 10giga-wan section-trace-message-j0-pattern 379
default arp max-send-count 400
default arp send-interval 401
default arp timeout 399
default dhcp-relay interface-bootp-hops 403
default ethernet link-debounce 377
default gigabit-ethernet link-debounce 378
default ip rate-limiting 402
default ip routing-header 415
default oc192pos sd-bit-error-rate【IP8800/S400】 387
default oc192pos section-trace-message-j0-pattern
【IP8800/S400】 386
default oc192pos sf-bit-error-rate【IP8800/S400】 388
default oc48pos sd-bit-error-rate【IP8800/S400】 384
default oc48pos section-trace-message-j0-pattern【IP8800/
S400】 383
default oc48pos sf-bit-error-rate【IP8800/S400】 385
default ppp echo-interval【IP8800/S400】 392
default ppp echo-success-times【IP8800/S400】 391
default ppp echo-trial-times【IP8800/S400】 390
default ppp max-configure【IP8800/S400】 395
default ppp max-failure【IP8800/S400】 396
default ppp max-terminate【IP8800/S400】 394
default ppp retry-timer【IP8800/S400】 393
default ppp source-mru【IP8800/S400】 389
default rmon collection-history-buckets 375
default rmon collection-history-interval 376
default snmp-server 371
default snmp-server level 372
default snmp-server system-msg-trap-level 374
default snmp-server trap-version 373
default tunnel mtu 397
default tunnel ttl-hoplimit 398
default vrrp check-status-interval 407
default vrrp check-trial-times 408
default vrrp failure-detection-interval 410
default vrrp failure-detection-times 409
default vrrp hello-interval 405
default vrrp master-transition-delay 413
default vrrp priority 404
default vrrp recovery-detection-interval 412
default vrrp recovery-detection-times 411
default vrrp track-priority 406
destination 262
DHCP サーバ情報 444
DNS リゾルバ情報 509
dot1x enable 154
dot1x ignore-eapol-start 159
dot1x loglevel 153
dot1x max-req 151
dot1x port-auth-mode 157
dot1x port-control 156
dot1x re-authentication 148
dot1x supplicant-detection 160
dot1x system-auth-control(IEEE 802.1X 機能情報) 143
dot1x timeout keep-unauth 152
dot1x timeout quiet-period 150
dot1x timeout reauth-period 147
dot1x timeout supp-timeout 149
dot1x timeout tx-period 146
dot1x vlan enable 162
dot1x vlan force-authorized-port 176
dot1x vlan ignore-eapol-start 172
dot1x vlan port-auth-mode 166
899
索引
dot1x vlan port-control 164
lldp run 275
dot1x vlan radius-vlan【IP8800/S400】 174
dot1x vlan re-authentication 170
dot1x vlan supplicant-detection 178
dot1x vlan timeout reauth-period 168
logging email smtp(SMTP サーバ情報) 306
logging email(ログ E-Mail 情報) 303
logging(ログ syslog 情報) 301
drop-list(ドロップリスト情報) 110
E
efmoam active 139
efmoam udld-detection-count 138
enable〔フロー集約統計〕 264
enable〔フロー単位統計〕 259
F
fense-alive-timer 362
fense-retry-count 361
fense-retry-timer 360
fense-server 358
fense-vaa-name 355
fense-vlan 356
I
IEEE802.3ah/UDLD 情報 501
ip domain-lookup(DNS リゾルバ情報 /DNS リゾルバ機
能) 294
ip domain-name hostname(DNS リゾルバ情報 / 自ホス
ト名) 290
ip domain-name(DNS リゾルバ情報 / ドメイン名)
291
ip domain-reverse-lookup(DNS 逆引き抑止機能) 297
ip hosts(ホスト名情報) 288
ip name-server relay(DNS リゾルバ情報 / リレー機能)
295
ip name-server(DNS リゾルバ情報 / ネームサーバ)
292
IPv4 マルチキャストルーティングプロトコル【OPMLT】 486
ipv6-prefix-destination-minimum【OP-ADV】 272
ipv6-prefix-source-minimum【OP-ADV】 270
IPv6 DHCP サーバ情報 445
IPv6 マルチキャストルーティングプロトコル【OPMLT】 492
IP 情報 437
logging email from(ログ E-Mail 送信元情報) 305
M
mask-destination-minimum 268
mask-source-minimum 266
N
netflow collection-cycle-time 251
netflow entries 253
netflow entry-overflow-action 252
netflow flow-aggregation-cache 256
netflow flow-export-version 255
netflow flow-sampling-mode 246
netflow forward 258
netflow peer-as 250
netflow run 243
netflow sample 247
netflow source 249
nif(disable 情報) 367
no access-list group-all 54
no access-list qos group-all 103
no dot1x 144
no qos 117
no default 414
no dns-resolver(機能単位削除機能) 296
no efmoam 140
no efmoam enable 137
no fense 363
no lldp 279
no logging 307
no logging syslog-dump(ログ dump 情報) 300
no netflow 245
no ntp 323
no oadp 286
no rmon 198
no sflow 239
no username 351
ntp authenticate(NTP 情報 / 認証 key) 321
ntp authentication-key(NTP 情報 / 認証 key の設定)
322
L
ntp broadcast client(NTP 情報 /broadcast 受け取り)
314
lldp enable 278
lldp hold-count 277
lldp interval-time 276
ntp broadcast delay(NTP 情報 / 遅れ時間) 320
ntp broadcast(NTP 情報 /ntp パケット送信) 313
ntp client maximum(NTP 情報 / 同時アクセス数) 318
900
索引
ntp master(NTP 情報 / ローカルタイムサーバ) 319
ntp peer(NTP 情報 /peer サーバ) 309
ntp restrict(NTP 情報 / アクセス制限) 316
ntp server(NTP 情報 / タイムサーバ) 311
ntp trusted-key(NTP 情報 / 認証 key) 315
NTP 情報 510
O
oadp cdp-listener 281
oadp enable 285
oadp holdtime 283
oadp ignore-vlan 284
oadp interval-time 282
oadp run 280
P
sflow polling-interval 229
sflow run 226
sflow sample-packet-max-size 234
sflow sample(デフォルト) 230
sflow sample(物理ポート) 240
sflow source 228
sflow url-port-add 237
sflow version 238
show access-filter 11
show access-filter qos(IPv4) 79
show access-filter qos(IPv6) 104
show access-filter(フィルタ情報表示(IPv4)) 35
show access-filter(フィルタ情報表示(IPv6)) 55
snmp-server engineid(SNMP エンジン ID 情報) 200
snmp-server group
(SNMP セキュリティグループ情報)
207
psu(disable 情報)
【IP8800/S400】 365
snmp-server notify-filter (SNMP 通知フィルタ情報)
213
Q
snmp-server notify(SNMP 通知情報) 218
snmp-server trap-agent-address 223
qos-group(QoS インタフェース情報) 114
qos-list(QoS キューリスト情報) 107
QoS 情報 498
queue-length(キュー長情報)【IP8800/S400】 118
R
RADIUS 511
radius-server enable(RADIUS サーバの使用) 327
radius-server accounting(アカウンティング集計) 331
radius-server authorization(コマンド承認) 330
radius-server host(RADIUS サーバ情報) 325
radius-server retransmit(認証要求を再送信する回数)
328
radius-server timeout(応答タイムアウト時間) 329
rmon alarm(RMON アラームグループの制御情報の設
定) 192
rmon collection history(RMON イーサネットヒストリ
グループの制御情報の設定) 190
rmon event(RMON イベントグループの制御情報の設
定) 195
S
sflow collection-cycle-time 236
sflow datagram-max-size 232
sflow destination 227
sflow extended-information-type 235
sflow forward 242
sflow packet-information-type 233
snmp-server user(SNMP セキュリティユーザ情報)
204
snmp-server version-3(SNMPv3 機能使用/未使用情
報) 199
snmp-server view(SNMP ビュー情報) 202
snmp-server(SNMP マネージャの登録) 182
SNMP 情報 506
SNMP 情報に関する注意事項 181
T
TACACS+ 512
tacacs-server enable(TACACS+ サーバの使用) 335
tacacs-server authorization(コマンド承認) 337
tacacs-server host(TACACS+ サーバ情報) 333
tacacs-server timeout(応答タイムアウト時間) 336
timeout-active 260
timeout-inactive 261
traffic-shape(階層化シェーパ情報 : 装置単位の設定)
【IP8800/S400】 120
traffic-shape(階層化シェーパ情報 : 物理ポート単位の
設定)【IP8800/S400】 122
traffic-shape rate-guaranteed-queueing【IP8800/S400】
130
traffic-shape rate-limited-queueing【IP8800/S400】 125
U
username allow-commands(許可コマンドリスト) 341
username authorization(コマンド承認) 339
username class(コマンドクラス) 340
901
索引
username deny-commands(制限コマンドリスト) 342
username terminal-help(ヘルプメッセージ表示設定)
347
username terminal-more(ページング設定) 345
username terminal-timeout(自動ログアウト時間設定)
343
ろ
ログイン情報 512
ログ情報 510
ログ情報に関する注意事項 299
username terminal-warning-level(警告がある旨のメッ
セージの出力レベル設定) 349
user(SNMP セキュリティグループ ユーザ情報) 208
V
VRRP 情報 442
き
共通 417
こ
コンフィグレーション編集時のエラーメッセージ
417
そ
装置管理情報 421
その他のエラーメッセージ 515
に
認証 VLAN 使用時の注意事項 353
認証 VLAN 情報 512
ね
ネットワークインタフェース 421
ふ
フロー情報 494
フロー統計 507
り
隣接装置情報の管理 274, 508
る
ルーティングプロトコル 446
れ
レイヤ 2 情報 426
レイヤ 2 認証情報 501
902
Fly UP