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<目 次 >
0.はじめに
1.総 論 交 響 する福 祉 へ―「アウトサイダーライブ」の萌 芽 から
研 究 会 座 長 小 暮 宣 雄 '京 都 橘 大 学 (
2.研 究 経 過
1.研 究 目 的
2.調 査 研 究 の実 施 方 法 と経 過
3.調 査 研 究
調 査 の概 要
1. 調 査 の目 的
2. 実 施 時 期
分 析 と考 察
1. 悉 皆 調 査 結 果 について
2. 設 立 目 的 ・経 過 /追 跡 取 材 事 例
3. 残 される課 題 として
4.追 跡 調 査
(1)Dance&People
(2)NPO 法 人 さをりひろば「キンキ雑 楽 団 」
(3) 「ドンマイ音 楽 サークル」滋 賀 県 立 八 日 市 養 護 学 校 の卒 業 生 が中 心 サークル活 動
(4)社 会 福 祉 法 人 育 夢 'はぐくむ(「糸 おかし」
(5)社 会 福 祉 法 人 上 牧 町 社 会 福 祉 協 議 会 「遊 びに行 こう」
(6)大 阪 市 旫 区 社 会 福 祉 協 議 会 ボランティアビューロー 視 覚 障 害 者 ダンスサークル「アイ」
(7)社 会 福 祉 法 人 かがやき神 戸 「ぐりぃと」
(8)社 会 福 祉 法 人 ポポロの風 里 の風 「劇 団 ドロップ」
5.公 開 研 究 会 「アーツというツールで支 援 のいらない場 を作 ってみよう!」
現 場 レポート
西 川 眞 樹 '本 企 画 運 営 スタッフ(
ワークショップ&ライブ 体 験 コラムその1
久 保 田 翠 'NPO 法 人 クリエイティブサポートレッツ 理 事 長 (
ワークショップ&ライブ 体 験 コラムその2
山 本 佳 美 'NPO 法 人 ちば MD エコネット 事 務 局 長 (
6.まとめ
はじめに
本 書 は厚 生 労 働 省 の平 成 21年 度 障 害 者 保 健 福 祉 推 進 事 業 の助 成 を受 け、『障 害 の
ある人 の実 演 芸 術 「パフォーミングアーツ」に関 する調 査 研 究 事 業 』として、一 年 間 取 り組
んでまいりました調 査 研 究 の成 果 物 として、編 集 されたものです。
平 成 20年 度 、滋 賀 県 では「第 8回 全 国 障 害 者 芸 術 ・文 化 祭 滋 賀 大 会 アートはボーダ
レス」を年 間 通 して開 催 いたしました。その事 業 の一 環 として全 国 から絵 画 や陶 芸 などの作
品 を公 募 し、記 念 図 録 集 としてまとめ上 げました。その編 集 過 程 において、障 害 のある人 た
ち表 現 活 動 が、公 募 された絵 画 や陶 芸 などいわゆる視 覚 芸 術 'ビジュアルアーツ(だけでは
なく、ダンスや音 楽 などの舞 台 等 で表 現 する実 演 芸 術 'パフォーミングアーツ(のジャンルも
行 われていることから、図 録 集 の別 冊 として『アウトサイダーライブ』という冊 子 を、ライブ系 の
表 現 活 動 の事 例 紹 介 をメインとして作 成 しました。
今 回 は、既 存 の演 劇 やパフォーマンスを超 えた新 しい表 現 を通 して「障 害 」の枠 を超 えて
評 価 され始 めている障 害 のある人 たちの舞 台 等 での表 現 活 動 「アウトサイダーライブ'ライブ
系 表 現 活 動 (」について、近 畿 圏 域 での悉 皆 調 査 を始 め、追 跡 調 査 を交 え て、これらの活
動 に対 しての今 後 の可 能 性 について研 究 を行 うことといたしました。
また、2月 には滋 賀 県 大 津 市 において開 催 されました「アメニティー・ネットワーク・フォーラ
ム」との同 時 開 催 企 画 として、パフォーミング・アート・ライブ「アートというツールを使 って、支
援 のいらない空 間 を作 ってみよう!」と題 し、公 開 研 究 会 、ワークショップ、そして実 際 に即
興 のパフォーマンスを披 露 し、ライブ系 の表 現 活 動 について考 える時 間 と空 間 を作 り、参 加
された人 たちと障 害 のある人 たちの表 現 活 動 についての意 見 交 換 を行 いました。
研 究 員 には、『アウトサイダーライブ』の編 集 メンバーに加 え、千 葉 、静 岡 で地 域 でのアート
活 動 を実 践 されている方 から、大 学 院 の研 究 員 にも参 画 していただき、幅 広 い議 論 を行 う
ことができました。
最 後 に 、当 事 業 に 対 して、助 成 いた だきました厚 生 労 働 省 に 感 謝 申 し上 げると共 に 、ご
協 力 いただきました 研 究 員 のみなさま、悉 皆 なら びに追 跡 調 査 に ご協 力 いただきました施
設 や学 校 等 の各 団 体 のみなさま、公 開 研 究 会 においてご参 加 いただきました多 くのみなさ
まに心 より感 謝 申 し上 げます。
障 害 のある人 の実 演 芸 術 「パフォーミングアーツ」に関 する調 査 研 究 事 業
事務局
交 響 する福 祉 へ―「アウトサイダーライブ」の萌 芽 から
研究事業座長
小 暮 宣 雄 '京 都 橘 大 学 (
日 輪 青 くかげろへば
修 羅 は樹 林 に交 響 し
おちい
わん
陥 りくらむ天 の椀 から
黒 い木 の群 落 が延 び
'宮 沢 賢 治 「春 と修 羅 'mental sketch modified(」より(
第 1 章 ボーダレスな世 界 ―「限 界 芸 術 の作 家 」としての宮 沢 賢 治 ―
'1(「春 と修 羅 」より
岩 手 の詩 人 でかつ童 話 作 家 、そして新 しく「丌 断 の潔 く楽 しい創 造 」である「農 民 芸 術 i 」を唱 えた
求 道 者 にして熱 心 な宗 教 家 でもあった宮 沢 賢 治 。
冒 頭 に掲 げたように、心 象 スケッチ『春 と修 羅 』'大 正 11、12 年 (の同 名 の作 品 の詩 句 '以 下
引 用 符 はその詩 句 (において、賢 治 は自 ら、天 界 と地 上 界 を往 復 ・彷 徨 する'阿 (「修 羅 」となって
「樹 林 に交 響 」している。そして、それによって起 きるのは、'暗 黒 の象 徴 にとりあえずは見 える(「から
そうしん
す」が「喪 神 の森 の梢 から/ひらめいてとびたつ」という、一 見 丌 吉 な現 象 である。
「まことのことばはうしなはれ/雲 はちぎれてそらをとぶ」
「ああかがやきの四 月 の底 を/はぎしり燃 えてゆききする/おれはひとりの修 羅 なのだ」。
どうして、賢 治 は、天 上 的 な幸 せに満 ちた春 の陽 光 の なか、暖 かく明 るいはずの草 地 、かがやく
四 月 を、ひたすら暗 く「唾 'つばき(し」「はぎしり燃 えてゆきき」し青 々ふかくかなしみ、なみだを風 景
に落 とすのだろうか。あるいは、自 らを阿 修 羅 であると規 定 するが敀 に、美 しい春 にあって、独 り「ほ
の白 く肺 」をちぢませながら、それでも「あたらしくそらに息 づ」き、歌 おうとするのであろうか。
「このからだそらのみぢんにちらばれ」。それはまるで、世 界 には自 分 しかいないような喪 失 感 ・悲
壮 感 のもと、天 国 と地 獄 、「春 の鳥 」と「喪 神 の森 」の「からす」との間 '=陰 陽 のボーダー(に身 を引
き裂 かれそうになっているようにも見 える。
ま な か
しかしながら、このような自 己 否 定 と献 身 希 求 の 最 中 にあって、自 然 との交 通 、呼 びかけあう類
き
稀 な関 係 は賢 治 を活 かしていく原 動 力 でもある。修 羅 は樹 林 を交 響 し、「鳥 はまた青 ぞらを 截 」っ
ツ ィ プ レ ッ セ ン
て「ZYPRESSEN 」'糸 杉 (へと羽 を伸 ばす。輝 ける春 は、その裏 面 の黒 々とした影 もろとも、修 羅 な
る導 きの矢 、つまり、ボーダレスな心 象 スケッチをする賢 治 の身 体 を媒 体 として、ライブし交 通 する
のである。
阿 修 羅 であり 続 ける ことを選 んだ賢 治 は、依 然 として善 悪 ・陰 陽 のボーダーにありつつ、両 者 を
交 響 させ、これらの「二 重 の風 景 」を互 いに呼 応 させることで、両 者 の違 い、そのコントラストを鮮 や
かにしつつ、全 体 としてはボーダレスな幻 想 の世 界 へと私 たちを導 く。なんという丌 思 議 な世 界 !
'2(学 校 芸 術 、農 民 芸 術 ―限 界 芸 術 の場 づくり者 としての賢 治 ―
実 は、宮 沢 賢 治 が 90 年 も前 に花 巻 で現 出 させたものであるこの丌 思 議 さこそ、今 回 書 きたいと
思 っている「アウトサイダーライブ i i 」の秘 密 の鍵 の一 つではないか、と思 っている。なぜなら、次 章 以
下 においてより詳 しい説 明 を行 うが、予 めその結 論 を先 取 りすると、
a)修 羅 →アーティスト'ここでは特 に、先 端 芸 術 家 +アウトサイドアーティスト(
b)樹 林 →社 会 'ここでは特 に、分 断 された家 庩 、地 域 、福 祉 ・学 校 施 設 =「共 同 体 ・の・集 列 体 」
iii
(
c)交 響 →アーツの場 'ここでは特 に、アウトサイダーライブの場 i v =「交 響 圏 」(
と比 喩 的 に図 式 化 することができるからである。
当 時 、20 歳 代 半 ばで花 巻 農 学 校 の新 人 教 員 でもある賢 治 は、一 方 で、生 徒 たちには実 用 とし
ての科 学 技 術 を教 えつつ、同 時 にこの心 象 スケッチの如 く自 然 と人 間 を隔 てず、詩 壇 的 技 巧 を用
いず、世 界 をまるごとダイレクトに感 受 しようとしていた。すなわち、当 時 において専 門 的 な詩 形 '定
型 文 語 詩 を作 る専 門 詩 人 によって詩 壇 が形 成 されていた(ではないという意 味 で「心 象 スケッチ」
とあえて呼 んだ新 しい「韻 文 」'謙 遜 しているようで、実 は今 から見 ると当 時 において実 験 的 な先 端
芸 術 としての「詩 」(によって。
さらに賢 治 は、言 語 芸 術 のみならず、生 徒 とともに、花 壇 の設 計 や修 学 旅 行 プログラム、あるい
は、音 楽 や演 劇 ダンスなどを融 合 した普 段 の学 校 イベントにおいて、父 母 や同 僚 教 員 などの世 間
的 評 価 、専 門 的 な鑑 賞 者 の眼 差 しなどをまったく気 にしない形 での「芸 術 v 」を創 作 した。そして、そ
れらを周 りと一 緒 に享 受 しようとし、それを可 能 にするような「限 界 芸 術 の場 」づくりを模 索 していた
vi
。
そこには、「限 界 芸 術 の作 家 」としての賢 治 が、実 に自 然 科 学 と芸 術 文 化 とのボーダーを越 え、
さらに、専 門 化 されないアーツの場 としての学 校 芸 術 の実 践 、専 門 と非 専 門 、芸 術 と生 活 のボー
ダーをも消 し去 るような、若 々しい実 験 的 で求 道 的 な衝 動 があったのである'原 子 朗 氏 も同 趣 旨 の
指 摘 を行 っている v i i (。
そののち、教 員 を辞 めた賢 治 は、羅 頇 地 人 協 会 で提 唱 した「農 民 芸 術 」'農 村 コミュニティにお
ける「限 界 芸 術 」(を提 唱 し、農 作 業 と芸 術 との境 界 をなくすことをより真 剣 に模 索 し講 義 した のだ
った。
「おお朊 だちよ いっしょに正 しい力 を併 せわれらのすべての田 園 とわれらの生 活 を一 つの大 きな
第 四 次 元 の芸 術 に創 り あげようではないか」、「詞 は詩 であり 動 作 は舞 踊 音 は天 楽 四 方 は か
がやく風 景 画 」、「巨 きな人 生 劇 場 は時 間 の軸 を移 動 して丌 滅 の四 次 の芸 術 をなす」'「農 民 芸 術
概 論 綱 要 」より(。
第 2 章 実 演 芸 術 を拡 張 し刺 激 する「アウトサイダーライブ」
'1(アウトサイダーライブの定 義
第 1 章 では、宮 沢 賢 治 の言 語 芸 術 を中 心 にしつつ、同 時 に生 活 と芸 術 のボーダー'両 者 のマー
ジン、縁 辺 (にあって人 びとの自 由 な表 現 を促 し共 感 を呼 ぶ「限 界 芸 術 marginal arts」の賢 治 に
よる場 づくりの試 行 錯 誤 が、結 果 として様 々な「ボーダレス」にいたったことを述 べた。 つまり、ここで
考 察 しようとする、ボーダレスに開 かれた場 としての「アウトサイダーライブ」にも通 じる、きわめて先 駆
的 試 みであることを確 認 したわけである。
すでに前 章 において注 書 きには書 いたが'注 2 参 照 (、この報 告 書 で指 し示 す「アウトサイダーライ
ブ」の操 作 的 な定 義 は、短 縮 すると「専 門 的 な芸 術 教 育 とは無 縁 の人 びとによる演 劇 ダンス音 楽
などの実 演 芸 術 」である。ただし、担 い手 に注 目 する以 上 の定 義 は、芸 術 学 的 には、従 来 はそれら
を音 楽 演 劇 ダンスなどの実 演 芸 術 の外 にあって' out-side(、実 演 芸 術 とは言 わなかったような、
公 演 'ライブ(に概 念 を拡 張 していることにもなるので、「アウトサイド実 演 芸 術 」と言 い換 えることもで
きると思 われる。
また、アウトサイダーアートの定 義 '狭 義 のもの v i i i (は、この実 演 芸 術 'パフォーミングアーツ(の か
わりに、美 術 工 芸 映 像 などの視 覚 芸 術 'ビジュアルアーツ(を置 き換 えたものとなる。同 じく「アウトサ
イド視 覚 芸 術 」とも呼 びうる。ここでは、狭 義 のアウトサイダーアート定 義 をとるため、このアウトサイダ
ーアートとアウトサイダーライブ、そして、「アウトアサイド文 芸 」部 門 などを加 味 したすべての「アーツ」
ジャンルに対 応 する 言 葉 としては、「アウトサイダーアーツ'アウトサイド芸 術 (」という用 語 を用 いるこ
ととする。
いままで述 べたことを図 式 化 すると、
アウトサイダーアーツ = アウトサイダーライブ + アウトサイダーアート + アウトサイド文 芸 など
であり、したがって、
拡 張 されたアーツ = 従 来 のアーツ'インサイド芸 術 ( + アウトサイダーアーツ'アウトサイド芸 術 (
となる。
'2(限 界 芸 術 との関 係
ここで先 ほど定 義 した「アウトサイダーアーツ」とはまったく別 に発 想 された概 念 である「限 界 芸 術 」
についても、尐 し触 れる必 要 があるだろう。なぜなら、限 界 芸 術 も従 来 の芸 術 概 念 を拡 張 し、生 活
と芸 術 の縁 にあるものを、名 づけることにより私 たちに意 識 化 させるため、すでに触 れた宮 沢 賢 治 の
実 践 のほか、柳 田 国 男 の民 俗 学 研 究 、柳 宗 悦 の民 芸 評 論 をもとに 1960 年 ごろ、鶴 見 俊 輔 氏 に
よって提 案 的 な言 葉 だからである i x 。
まず図 式 から入 ると
拡 張 された芸 術 概 念 = 純 粋 芸 術 'Pure Art( + 大 衆 芸 術 'Popular Art( + 限 界 芸 術 'Marginal
Art(
となり、それぞれの鶴 見 俊 輔 氏 による定 義 は、表 1 のようになる。つまり、限 界 芸 術 とは、純 粋 芸 術
の専 門 性 の 反 対 側 にあ り、しか も 、大 衆 芸 術 のような政 治 経 済 社 会 への芸 術 の 過 度 の同 化 '企
業 家 ・営 利 主 義 的 プロデューサによる芸 術 の市 場 化 ・従 属 (をもたらすものではないという区 分 にな
っている。
図 表 1 鶴 見 俊 輔 による芸 術 概 念 分 類
芸 術 の種 類
純 粋 芸 術 ' Pure 大 衆 芸 術 'Popular art(
限 界 芸 術 'Marginal Art(
Art(
芸 術 の創 作 者
専門的芸術家
企 業 家 と専 門 的 芸 術 家
非専門的芸術家
の合 作
芸 術 の享 受 者
専門的享受者
大衆
非専門的享受者
社 会 との関 係
芸 術 の非 社 会
芸 術 の過 度 な社 会 化 ・政
芸 術 を人 間 の活 動 全 体 とし
化 ・非 政 治 化
治化
て把 握
具体例
交響楽
バ レ エ 流 行 歌 浪 花 節 東 おどり 民 謡
' p88 「 芸 術 の カ ブ キ 絵 画
体 系 」表 より(
彫
ポスター
公園
時代物映画
前衛映画
のタテ ラジオ・ドラマ
音楽
盆 おどり らく
紙 芝 居 がき 年 賀 状 手 紙 盆 栻
刻 詩 能 文楽
電子
鼻歌
チ ャ ン バラ 墓 祭 葬 式 家 族 アルバ
ム デモ いろはカルタ 見
合 会議
鶴 見 俊 輔 『限 界 芸 術 論 』(1960 年 出 版 →1999 年 ちくま学 芸 文 庨 所 収 )による論 述 をもとに筆 者
作表
このように見 てくると、無 名 な人 びとによる、生 活 や労 働 、宗 教 など の広 範 な人 間 諸 活 動 との関
係 でしか明 らかにならない「目 立 たなぬ様 式 であ x 」る限 界 芸 術 が芸 術 概 念 の拡 充 であることから、
同 じくインサイド芸 術 の拡 充 であるアウトサイダーアーツとの関 連 性 が明 らかになる。専 門 的 芸 術 教
育 を受 けていない創 作 者 によるアーツがアウトサイダーアーツであるという定 義 から明 らかのように、
その範 囲 や思 想 には共 通 性 が多 い。
しかしながら、マージナル性 とボーダーのボーダレス化 の違 いは留 意 すべきであろう。また、限 界
芸 術 論 では、この限 界 芸 術 は人 類 のはじまりの芸 術 であり、個 人 としても幼 児 期 における芸 術 の初
めての現 われであるとされているように、その範 囲 は歴 史 的 にも生 活 領 域 的 にも広 範 なものとなっ
ている。それに対 してアウトサイダーアーツは、すでに鶴 見 氏 が規 定 する純 粋 芸 術 や大 衆 芸 術 が存
在 しているなかで、それらの基 準 では測 られない世 界 があることを明 示 するために出 来 た 20 世 紀
後 半 の現 代 芸 術 的 思 考 がベースにあることは注 意 すべき点 であろう。
ただ、限 界 芸 術 として始 まったもの が、大 衆 芸 術 になり、純 粋 芸 術 '後 に 純 粋 芸 術 を市 場 との
関 係 において、部 分 的 に市 場 が成 立 する伝 統 芸 術 と成 立 しない先 端 芸 術 /先 駆 的 芸 術 に分 割
する動 きが生 まれる(とも なるように 、アウトサイ ダーアーツの 一 部 は、イ ンサイド芸 術 を活 性 化 する
効 果 を生 み ながら 、一 部 は 、純 粋 芸 術 の うちの 先 端 芸 術 へと 向 かっ た り 、市 場 を持 つ大 衆 芸 術
'市 場 芸 術 と呼 ぶこともある(化 したりすることも十 分 ある'そのことが望 ましいとか嘆 かわしいとかいう
価 値 判 断 とは別 にして(。
したがって、アウトサイダーアーツ'アウトサイド芸 術 (は限 界 芸 術 そのものではないが、上 記 のよう
に限 界 芸 術 論 を援 用 し、それらの概 念 と関 連 づけて考 察 することができるのである。
第 3 章 ライブに出 会 うために―家 庩 、施 設 、劇 場 、寺 社 、カフェ etc.
'1(「アーツプレース」を探 せ―アーツマネジメント学 からの接 近
ずいぶん定 義 などで手 間 取 ったが、ここから、今 年 度 の研 究 会 の大 きなテーマの一 つであった、
アウトサイダーライブの場 所 'アーツマネジメント学 における「アーツプレース」(の多 層 なあり方 と重 層
的 展 開 について、その概 念 整 理 を行 いつつ、アーツマネジメント学 もいささか援 用 して記 述 すること
にしたい。
まず、アーツマネジマントとは「芸 術 と社 会 との出 会 いをアレンジする実 践 活 動 」である。なお、ここ
での「芸 術 」はアーツと呼 び直 されるように、限 界 芸 術 やアウトサイダー アーツを含 み、「社 会 」とは、
「地 域 社 会 はじめ福 祉 施 設 や教 育 機 関 、産 業 組 織 などを含 む各 種 集 合 体 x i 」を指 す。
そして、このように定 義 されるアーツマネジメントの主 要 な活 動 の場 、アーツマネージャーの所 在
地 は、以 下 の 3 つに分 けて考 えられている。'歴 史 的 に見 ると、さきにアーツを担 う人 たちが生 まれ
るとともに、次 第 にグループが固 定 して'a(のアーツカンパニーが成 立 し、そのうちに定 常 的 アーツプ
レースが生 まれ、それらをつなぐ機 構 'オーガニゼーション、インスティテュート(が生 まれるという順
序 が一 般 的 。(
'a(劇 団 ・ダンスカンパニーや楽 団 ・歌 劇 団 など「アーツカンパニー」の企 画 運 営
'b(劇 場 ・コンサートホール・能 楽 堂 ・寄 席 ・ライ ブハウス'クラブ(・美 術 館 ・ギャラリー・アトリエ・稽
古 場 ・アーツセンターなど「アーツプレース」の企 画 経 営
'c(アーツ NPO や芸 術 助 成 団 体 ・芸 術 情 報 センターなど「アーツサービスオーガニゼーション x i i 」の
活動
さて、前 章 で議 論 した限 界 芸 術 の場 を見 ても判 るように、インサイド芸 術 ―純 粋 芸 術 や大 衆 芸
術 ―と違 って、限 界 芸 術 あるいはアウトサイダーアーツの場 は、美 術 館 や画 廊 、コンサートホールや
ライブハウス、劇 場 や映 画 館 などの専 門 的 で恒 常 的 なアーツプレース(b)であるとは限 らない。
それどころか、アウトサイダーアーツが生 み出 される場 、そして、それらの表 現 と関 係 者 、さらには
地 域 の人 びとはじめとする鑑 賞 者 と出 会 う場 は、そもそも多 様 でさりげなく、かつ思 いがけない形 で
出 現 する。副 題 に書 いたように、その場 は、家 庩 であったり、福 祉 ・教 育 施 設 であったり、寺 社 やカ
フェ'地 域 コミュニティ(、あるいは、空 き地 やはらっぱ、公 園 や広 場 や街 角 などの街 角 空 間 、あるい
は人 びとが移 動 ・交 通 する 空 間 x i i i であ ったり する。同 時 に 、従 来 の 芸 術 自 身 に よりい ま同 時 代 的
課 題 として持 っているアーツプレースの閉 鎖 性 打 破 のための「アウトリーチ」'専 門 機 関 が行 うアーツ
に無 縁 な人 びとへのアプローチ手 法 (が開 拓 しつつある「アーツの場 」、関 係 づくりのあり方 と、このア
ウトサイダーライブの場 の多 様 性 とは、多 く重 なるものでもある。
したがって、それぞれの研 究 員 が活 動 している場 の違 いによって議 論 が当 初 かみ合 わなかった
が、それは、そのイメージするアーツの現 われの場 と立 ち位 置 や関 わり方 に違 いがあるからの、当 然
の帰 結 であった。
すなわち、アウトサイ ダーライブは限 界 芸 術 と同 じく、じつにその「現 れの場 」が 複 層 的 でかつさり
げないものなのである。それがまた、多 くの人 びとに対 してアーツに参 加 する敷 居 を低 くする意 義 を
持 ちうることになり、福 祉 の関 係 者 以 外 の人 たちへ、障 害 のある人 たちの生 き生 きとした表 現 や表
情 、存 在 そのものを可 視 化 し、地 域 の人 びとはじめいままで接 触 のなかった市 民 が交 通 するするき
っかけにもなるのである。
'2(アウトサイダーライブの多 層 的 な場
では、具 体 的 にどのような場 で、アウトサイダーライブが生 まれ、人 びとはそれに出 会 うのであろう
か。
とりわけアウトサイダーライブにおいては、アーツを創 作 ・実 演 している 演 者 とそれを見 届 ける観 者
が出 会 う場 という視 点 が必 要 になる x i v 。すなわち、アーツの場 は享 受 ・評 価 する人 がどのようである
かで分 類 することが意 義 深 いということにつながる。ここでは、アーツマネジメント一 般 でも通 じること
になる「享 受 ・評 価 分 類 」の試 案 として、きわめて私 的 で親 密 な場 所 ①と、異 質 な他 者 にも開 かれ
ている公 共 的 な場 所 ②に大 別 し、さらに、その中 間 的 な場 所 ③の可 能 性 にも言 及 することとする。
① プライベートな場 所 ・関 係 におけるアーツ
1-1.お一 人 アーツ
イメージは個 室 でのアーツ。自 分 自 身 のためにそれを表 現 する 。美 術 的 なものでは、出 来 上 がっ
た作 品 との対 話 があるが、ライブ的 なアーツにおいては、表 現 している自 分 をもう一 人 の自 分 が楽
しみ見 ている、聴 いてい る状 態 を想 定 するこ とに なる。過 去 の 人 やここに いない人 、想 像 者 との 会
話 もアウトサイ ダーライブ では豊 富 な素 材 である可 能 性 がある'実 際 に は傍 らに人 がいないので 記
録 はとても困 難 (。
1-2.親 密 圏 アーツ
気 が許 せる人 同 士 のアーツ、とりわけ音 楽 やダンス、寸 劇 、コントのようなライブ。場 所 は家 、家 族
同 士 だったり、親 友 同 士 だったりする。もちろん、恋 人 、夫 婦 、親 子 もふくめ、極 めて親 密 な関 係 に
よって生 まれるアーツ。ラブレターや写 真 の交 換 など、限 界 芸 術 とも重 なるものである。 1-1 との違
いはもちろん、評 価 する相 手 、享 受 'エンジョイ(する人 が実 際 にいるということであるが、お一 人 アー
ツをときおり公 開 するような連 続 性 もあるので、①全 体 を広 く親 密 な場 アーツというふうにまとめるこ
とも可 能 である。
② パブリックな場 所 ・関 係 におけるアーツ
2-1.公 共 圏 アーツ
とりわけ公 的 な資 金 で設 立 された公 立 の劇 場 や美 術 館 が目 指 すべきは、アーツを通 して市 民 が
「公 共 性 」を獲 徔 することだといわれ続 けて久 しい。しかしながら、公 共 性 とは第 一 に公 開 性 であり、
異 質 なる他 者 の眼 差 しを受 容 し共 存 することである。つまり、どのような他 者 がそこに訪 れようとも、
一 定 のルール'携 帯 電 話 の音 源 を切 ってほしいなどの諸 注 意 はじめ、要 予 約 とか有 料 料 金 とかの
ルール(を守 る限 り、そ の鑑 賞 や参 加 を拒 まないことを大 切 にするアーツを、公 私 '国 公 立 と民 間
立 (の区 別 なく、公 共 圏 アーツと呼 ぶことができよう。
また、つぎの 2-2 とも関 連 するが、ある組 織 、施 設 の人 たち'「アウトサイダーライブカンパニー」と
いうことも出 来 るかも知 れない(が、ホールで行 う場 合 、これが、貸 し館 タイプでしかも関 係 者 中 心 の
告 知 となる場 合 は、この公 共 性 はかなり減 衰 してしまう。つまり、文 化 ホールのうち、借 りる方 に任 せ
る「貸 し館 」タイプの運 営 しか行 わない所 は、「公 共 圏 アーツ」の場 ではないともいえる'日 本 の
3000 近 くもあるという文 化 ホールの大 半 はこのタイプであるという批 判 が以 前 からかなりある(。公
共 圏 アーツの場 とは、「酷 評 を受 け入 れたり、毀 誉 褒 貶 が多 い実 験 的 な作 品 をあえて出 したりする
ことがパブリックシアターである」という覚 悟 を持 っているところであるからである。
2-2.組 織 内 アーツ
通 っている学 校 や福 祉 施 設 などにおけるアーツ創 作 とその組 織 内 発 表 会 や定 期 旅 行 、修 学 旅
行 。定 期 性 、制 度 化 度 が強 く、行 事 、周 年 行 事 となっているものがある。昔 の学 校 では「学 芸 会 」
と呼 ばれ、そののち、学 習 発 表 会 とか言 われたもので、これもアウトサイダーによるライブとなる。組
織 内 における制 度 化 された 2-1 と似 たところもあるセミパブリックなアーツ行 為 なので、これを組 織
内 アーツと名 づけることができる。
組 織 内 アーツにおいては、鑑 賞 者 も組 織 内 の関 係 者 や父 母 などの保 護 者 ・介 護 者 ということに
なる。組 織 目 的 の達 成 度 を測 ることが評 価 基 準 になるため 、表 現 の独 自 性 や面 白 さをアーツとし
て享 受 することにはフォーマルには消 極 的 になることが想 定 される。つまり、教 育 施 設 ・組 織 ならば、
その教 育 的 効 果 、福 祉 施 設 ならば、彼 らの自 立 度 や訓 練 効 果 度 合 いが尺 度 になる'インフォーマ
ルな活 動 や放 課 後 の活 動 にはより自 由 な楽 しみが付 不 されるけれど(。
なお、組 織 内 アーツに 準 じて、町 内 会 ・自 治 会 における演 芸 会 や親 睦 旅 行 、地 蔵 盆 などの ライ
ブもここで取 り上 げておく。やはり、組 織 内 アーツの評 価 基 準 は、町 内 会 なので、親 睦 、身 内 懇 親
の度 合 いということになるだろう'いわゆる「身 内 受 け」(。
いずれにせよ、組 織 内 アーツにおいては、インサイド芸 術 に準 じたいわゆる「健 常 者 」がするお習 い
事 的 アーツ表 現 が規 範 となるため、お一 人 アーツや親 密 圏 アーツより、型 にはまった自 由 度 の 尐
ないものとなり、とりわけ、自 由 な表 現 を希 求 する'アウトサイダーライブを展 開 するのに適 した(成 員
にとっては、居 心 地 の悪 いものになる恐 れがある。これは、第 1 章 において暗 い「樹 林 」=分 断 され
た社 会 として提 示 した、見 田 宗 介 氏 の言 う「共 同 体 ・の・集 列 体 」'注 3 参 照 (における拘 束 された
人 栺 的 な関 係 'personal+pre-voluntary(に対 応 する。
他 方 、この アウトサイ ダーライ ブは、組 織 ぐるみで定 期 的 におい て行 う制 度 化 度 が高 いため 、障
害 のある人 たちなどアウトサイダーにとっては、アーツに触 れる機 会 が平 等 に広 くあるという利 点 があ
る。したがって、この組 織 内 アーツをいかに、2-1 の「公 共 圏 」'あるいは③のコモン圏 (へと開 くこと
が出 来 るか、あるいは、逆 に、親 密 なる関 係 に おいてある自 由 な表 現 の場 に近 づけることができる
かが大 きい課 題 であり、今 回 のアンケート調 査 を通 じても確 認 されたことでもある。
③ コモン圏 アーツ
ここで取 り上 げるのは、①と②の間 、家 庩 や施 設 、あるいは既 存 の専 門 的 アーツプレース'公 共 圏
アーツの場 (とは別 に、ほぼ「地 域 コミュニティ」と呼 ばれる範 囲 において様 々な形 と場 所 で昨 今 よく
展 開 されてきているアーツ公 演 などについてである。
つまり、具 体 的 には、カフェ、レストラン、居 酒 屋 、あるいは、役 目 を終 えた学 校 や蔵 ・倉 庨 ・ガレ
ージ、工 場 ・商 店 ・旅 館 、町 屋 ・アパートなどを改 築 したオールタナティブスペースや、寺 社 などのか
つて無 縁 の世 界 としてあった場 所 をアーツスペースとして活 用 するライブ。あるいは、より都 市 と直
接 に交 通 し合 える場 所 として、ストリートや商 業 施 設 、空 き地 、はらっぱ、荒 地 、個 人 宅 など、自 分
たちの創 作 意 欲 を満 たす場 所 を探 すことも含 めて表 現 とすることとそこでの鑑 賞 享 受 のあり方 が、
いま、とても重 要 なアーツマネジメント課 題 である。ここではとりあえず、以 上 のアーツの場 を「コモン
圏 アーツ」と呼 んでおくことにしたい。
どうしていまコモン圏 アーツがクローズアップされるのか。おそらく、現 在 よりさらにアウトサイダーラ
イブがより自 由 にかつ多 彩 に展 開 することを願 う人 びとにとって、アウトサイダーライブをかっちりとし
た舞 台 と客 席 のあるステージに上 げるのは、かなりむずかしいから だろう x v 。いや、彼 らをステージに
上 げることは介 護 などの問 題 をクリアすれば可 能 だが、その親 密 圏 などで見 せた面 白 さ、新 鮮 さの
大 半 をなくしてしまう危 険 の方 がその理 由 としては強 いのかも知 れない。
つまり、公 共 圏 アーツの場 である文 化 ホールや大 きな劇 場 には、パブリックであること敀 の、価 値
観 や世 界 観 を共 有 しない異 質 な他 者 との共 存 、批 評 関 係 を成 立 するための規 範 がある。すなわ
ち、見 田 宗 介 氏 の用 語 を使 えば「ルール関 係 'ルール圏 ( x v i 」の度 合 いが強 いという性 栺 上 、障 害
のある人 たちのアーツ特 有 のルーズな変 更 、その場 が引 き出 す表 現 者 ・鑑 賞 者 間 の観 応 性 、創
発 性 による予 測 丌 可 能 な即 興 性 などを逆 に制 約 することになるという逆 説 的 現 象 が生 じやすい。
コモン圏 アーツの特 色 は、鑑 賞 であることもあるが、どちらかというと、ずっと逢 わなかった昔 の知 人
に逢 うというような「遭 遇 」であったり、あるいは、はっとするような事 件 的 なぶつかりであったりする。
評 価 の形 も、コミュニティとの関 係 批 評 であるとか、アーツプロジェクトのプロセス観 察 とかがありうる。
より、個 的 な感 情 レベルで言 えば、驚 愕 、畏 敬 、放 心 、交 感 、ほのぼの、無 視 、生 命 への危 険 、性
的 嫌 悪 、差 別 意 識 の自 覚 、侵 犯 幻 想 などが生 じる可 能 性 のある場 である。つまり、客 席 に守 られ
ていない分 、巻 き込 まれる鑑 賞 者 にも人 間 のぎりぎりの感 情 が出 る可 能 性 が高 い。
ここコモン圏 アーツという公 と私 の交 じり合 った場 「コモン」'見 田 宗 介 氏 の言 葉 でいうと、ルール関
係 と交 響 関 係 が両 方 存 在 する様 相 を持 つ中 間 的 な場 (においてこそ、障 害 のある人 たちなどの表
現 を「アウトサイダーライ ブ」とわざわざ呼 んで、こ れを名 づける意 義 が存 在 する。つまり、親 密 圏 ア
ーツと公 共 圏 アーツとの中 間 領 域 で、創 作 者 '表 現 者 :演 者 (と鑑 賞 者 '享 受 者 、観 者 (が、既 存
のアーツの「発 信 → 受 信 」状 態 を越 え、彼 我 の境 界 を揺 さぶられるような、「交 信 +交 通 」する経
験 をするのである。
第 4 章 福 祉 政 策 としてのアウトサイダーライブ―交 響 圏 と公 共 圏 ―
前 章 では、親 密 圏 アーツ、交 響 圏 アーツ、そ してコモ ン圏 アーツを中 心 として、組 織 内 アーツの
課 題 やお一 人 アーツのようなゼロ地 帯 までを含 んだ 5 つの分 類 を行 った。つまり、アーツマネジメント
を、既 存 のアーツプレースのみならず様 々な場 を「アーツの現 れの場 」=アーツ現 場 としてはじめて
包 含 しつつ分 類 することができたのである。これは、この研 究 会 で取 り上 げられてきた、障 害 のある
人 たちの実 演 芸 術 'パフォーミングアーツ(を中 核 とするアウトサイダーライブがいままさに、このアー
ツマネジメント分 野 を豊 かにし、アーツ概 念 を拡 張 するのみならず、アーツマネジメント領 域 に新 たな
挑 戦 課 題 を不 えてくれたということを意 味 するものである。
他 方 、「どんな人 びとにもそれぞれの特 性 に応 じて各 自 の幸 せづくりをサポートする」ことを目 的 と
する福 祉 政 策 においても、いままで述 べてきた 芸 術 と社 会 の縁 結 びをめざすアーツマネジメント術
やそれを可 能 にするアーツプレースとそのスタッフ、そして両 者 をつなぐアーツサービスオー ガニゼー
ションの人 たちと福 祉 現 場 との連 携 が非 常 に有 効 でかつ緊 要 であることを浮 き彫 りにしている。
また、劇 場 や文 化 ホールという専 門 的 アーツプレースとともに、同 じ公 共 圏 アーツプレースでもよ
り民 間 的 でカジュアルなライブハウスやクラブ、画 廊 のような場 所 もこのアウトサイダーライブには欠
かせることのない場 所 になることは確 実 である。
しかしながら、やはり公 共 圏 アーツプレースとの連 携 と同 じぐらい重 要 になるのが、いまようやく緒
に着 いたばかりの福 祉 側 からの積 極 的 なコモン圏 に対 してのアーツマネジメントの働 きかけである。
別 の言 葉 でいえば、まさに、コミュニティアーツとかオールタナティブスペースマネジメントとか呼 ばれ
る分 野 が地 域 福 祉 活 動 の新 しい展 開 にこれから大 きく寄 不 することになる。'これは、 2 月 に大 津
プリンスホテルで行 われた「アーツというツールで支 援 のいらない場 をつくってみよう!」における「めく
るめく紙 芝 居 を体 験 する」及 び「ひとのからだをタイカンする」のワークショップと二 つをコラボしたアウ
トサイダーライブ公 開 リハーサルや本 番 からも検 証 させることであり、当 報 告 書 にその詳 細 は記 載 し
ているので参 照 のこと。(
さらに、アーツの原 点 である限 界 芸 術 の主 要 な場 、つまり親 密 なる場 づくりが、このコモン圏 スペ
ースが開 発 され人 びとに よって活 用 されることで、脚 光 を浴 びることになるだろう。親 密 圏 アーツや
組 織 内 アーツが丌 必 要 になるの では なく、逆 に、コモ ン圏 における自 由 なアーツを経 験 しそこと交
流 することによって、外 部 の圧 力 ではなく自 らの創 造 性 と想 像 力 により、閉 ざされた家 族 関 係 や施
設 組 織 内 関 係 を柔 らかく変 容 させていくことが期 待 されるのである。
つまり、コモン圏 アーツを生 む土 壌 ・ワークショップの場 として、親 密 なる場 の重 要 性 が見 直 され
ることになる。制 度 ・施 設 に守 られた障 害 のある人 たちの組 織 内 アーツの場 に自 由 な風 が外 部 から
やってくることにより、福 祉 現 場 の人 間 関 係 や生 活 や仕 事 の仕 方 においても、柔 らかさと創 意 工 夫
によるイノベ ーシ ョンの 余 地 が広 がるわけである。それはまた見 田 宗 介 氏 の言 う、「共 同 体 ・の ・集
列 体 」 ' 意 思 以 前 的 pre-voluntary ( か ら 「 交 響 体 ・ の ・ 連 合 体 」 ' 自 由 な 社 会 / 意 思 的
voluntary( x v i i への動 きの具 体 例 となる'以 下 、図 表 2 を参 照 のこと(。
このような、コモン圏 と親 密 圏 を自 由 に流 れるアウトサイダーライブの風 。実 は、冒 頭 、宮 沢 賢 治
の詩 を引 用 したのは、樹 林 を 鳴 り響 かせる修 羅 とその友 人 たちがいる「交 響 体 ' symphonicity 交
響 圏 (」とは実 はこのように個 人 が自 由 な意 思 により交 通 するコモン圏 と親 密 圏 の関 係 ではないか、
という予 感 からだった。まさに、見 田 社 会 理 論 を援 用 しつつ比 喩 的 にいえば、「樹 林 」は従 来 の福
祉 現 場 '「共 同 体 community」(の「集 列 体 seriality」であり、これからの福 祉 界 を交 響 する役 目 を
担 うのは、修 羅 である賢 治 のような先 端 芸 術 家 や、彼 らとともにアーツの場 に立 ち会 う花 巻 農 学 校
の生 徒 や農 民 芸 術 =限 界 芸 術 を担 う人 たちである。
以 上 、ここで新 しく提 案 してきた「アウトサイダー」たちが社 会 に響 かせる音 楽 、演 劇 、舞 踊 のライ
ブな律 動 。それらこそが、既 存 の福 祉 ・教 育 領 域 をはじめとする公 共 圏 のあり方 の見 直 し'「連 合 体
association」化 (をも見 据 えつつ、ボーダーを揺 るがせ、「交 響 する福 祉 」へと、私 たちを誘 うのであ
る。
図 表 2 見 田 宗 介 氏 による「社 会 の存 立 '形 式 (の 4 つの象 限 」
見 田 宗 介 『社 会 学 入 門 』'岩 波 書 店 、2006 年 (p18,187 を合 体
意 思 的 (〈 自 由 な 社 会 〉)
連合体
交響体
association
symphonicity
共
同
態
(
親
密
圏
)
共同体
集列体
community
seriality
意思以前的
共 同 態 :「ゲマインシャフト」 人 栺 的 な関 係 personal
社
会
態
(
社
会
圏
)
社 会 態 :「ゲゼルシャフト」 脱 人 栺 的 な関 係 impersonal
意 思 的 :自 由 な意 思 による関 係 voluntary
意 思 以 前 的 :意 思 以 前 的 な関 係 pre-voluntary
1
「芸 術 はいまわれらを離 れ然 もわびしく堕 落 した」 宮 沢 賢 治 「農 民 芸 術 概 論 綱 要 」' 1926 年 (より。
1
小 暮 宣 雄 「アウトサイダーライブは、境 界 を揺 らして魅 せる。」第 8 回 全 国 障 害 者 芸 術 ・文 化 祭 滋 賀 大 会 記 念
図 録 集 『アウトサイダーライブ』'発 行 : 2009.3.15 事 務 局 :滋 賀 県 社 会 福 祉 事 業 団 ( p9 より、暫 定 的 定 義 を引
用:
アウトサイダーライブとは「障 害 者 はじめ、専 門 的 な芸 術 教 育 とは無 縁 の人 びとが、ステージ上 はじめ鑑 賞 者 な
どのいる所 で表 現 する、音 楽 実 演 や演 劇 ダンス公 演 、それらの稽 古 やワークショップ活 動 」をいう。
1
見 田 宗 介 『社 会 学 入 門 ―人 間 と社 会 の未 来 』'岩 波 書 店 、 2006 年 (p185 より 「閉 じられた親 密 な関 係 の圏
域 としての「島 宇 宙 」たちの並 列 する世 界 の構 造 」がこの「共 同 体 ・の・集 列 体 」であり、「交 響 圏 '交 響 するコミュ
ーン(」とそれらの自 由 な連 合 は、「共 同 体 ・の・集 列 体 」から転 移 すべき社 会 の複 層 構 造 として構 想 されてい る。
1
ア ウ ト サ イ ダ ー ラ イ ブ( ア ウ ト サ イ ダ ー ア ー ツ の 実 演 芸 術 部 門 )の 場 = 先 端 芸 術 家 で あ る「 修 羅 」
+アウトサイドアーティスト「鳥、からす」と「共同体・の・集列体」の社会成員「けらをまとっ
た 農 夫 」 同 士 が 交 通 す る 場 = 「 交 響 圏 ( 交 響 す る コ ミ ュ ー ン 、 交 響 体 symphonicity)」。 見 田 社 会 理
論による独特の用語は第 4 章でまた触れる。
1
当 時 はもちろん「芸 術 」と認 知 されていたものではなく、鶴 見 俊 輔 氏 が提 唱 した「限 界 芸 術 」としてのアーツを意
味 する。
1
鶴 見 俊 輔 『限 界 芸 術 論 』'ちくま学 芸 文 庨 、 1999 年 (。これによると、限 界 芸 術 の定 義 は、非 専 門 家 によって
創 作 され非 専 門 家 によって享 受 される芸 術 で、他 に創 作 も享 受 も専 門 家 による純 粋 芸 術 と、大 衆 が享 受 者 で
専 門 家 と企 業 家 による創 作 である大 衆 芸 術 がある。
1
原 子 朗 『宮 沢 賢 治 とはだれか』'早 稲 田 大 学 出 版 部 、 1999 年 ( p125 より 「ボーダー'境 界 (を越 えることは、
彼 のすべてに言 えます。人 間 と動 物 のボーダーレスは朝 飯 前 で、現 実 と異 界 '超 現 実 (の、東 洋 と西 洋 の、音 楽
と劇 と絵 画 、文 学 といったジャンルのボーダーレス。例 えば彼 の、あの熱 心 な浮 世 絵 あさり。東 京 にくるたび、神 田
あたりで買 い集 めています。賢 治 が浮 世 絵 を集 めたのは、あの浮 世 絵 の線 やかたち、色 彩 や遠 近 法 に『音 楽 』を
聞 いていたからです」。
1
アウトサイダーアートの広 義 の定 義 では、狭 義 のアウトサイダーアートにアウトサイダーライブ、さらに、アウトサイダ
ー文 芸 などを含 めるものとなる。また、最 狭 義 のものとして美 術 のみを指 すという考 え方 もありうる。
1
鶴 見 俊 輔 前 掲 注 6 著 書 p14 「今 日 の用 語 法 で「芸 術 」とよばれている作 品 を、「純 粋 芸 術 」' Pure Art(とよ
びかえることとし、この純 粋 芸 術 にくらべると俗 悪 なもの、非 芸 術 的 なもの 、ニセモノ芸 術 と考 えられる作 品 を「大 衆
芸 術 」'Popular Art(と呼 ぶこととし、両 者 よりもさらに広 大 な領 域 で芸 術 と生 活 との境 界 線 にあたる作 品 を「限 界
芸 術 」'Marginal Art(と呼 ぶことにして見 よう。
1
1
鶴 見 俊 輔 前 掲 注 6 著 書 p38
小 暮 宣 雄 「アーツマネジメント分 類 学 ―静 態 的 分 類 から実 践 動 機 分 類 へ」世 界 劇 場 会 議 名 古 屋 ・国 際 フォ
ーラム発 表 '2010.2.13(より。なお、アーツマネジメントの静 態 的 分 類 'アーツカンパニー、アーツプレース、アーツ
サービスオーガニゼーション。そしてそれぞれ、 営 利 、非 営 利 民 間 、政 府 に分 かれる(は本 文 でも尐 し触 れている。
1
c(は、a( と b(とは独 立 して、これらのアーツカンパニーやアーティスト、アーツプレースやその他 アーツが行 われ
る可 能 性 のある社 会 の場 相 互 間 の連 携 を強 化 する組 織 ・機 構 。 NPO が中 心 だが、公 的 組 織 'たとえばフィルムコ
ミッション(や営 利 組 織 も存 在 し、後 者 ではアーティストプロダクション'音 楽 事 務 所 (、コンサートツアー会 社 や映 画
配 給 会 社 などがこれに当 てはまる。
1
なお、かつてのハプニング演 劇 などを髣 髴 とさせることになるが、電 車 の車 両 や駅 のプラット フォームなど障 害 の
ある人 たちが好 む場 所 においても、アウトサイダーライブ的 な振 舞 いがつねに起 きる可 能 性 がある、もちろんそれは
インフォーマルであって必 ずしも意 図 的 なものではないし、きちんとしたアーツ的 マネジメントを行 うまでには至 っては
いないけれど。
1
小 暮 宣 雄 前 掲 注 2 論 文 p10 <細 馬 '宏 通 (さん流 に言 えば、どんな「アーツ」でも、「見 とどける人 '=意 識 的
あるいは身 体 的 にそれを視 聴 ・体 感 する人 (」がいて初 めて、アーツになる>。
1
栗 東 芸 術 文 化 会 館 さきらと滋 賀 県 社 会 福 祉 事 業 団 などによる糸 賀 一 雄 記 念 賞 音 楽 祭 の ような例 外 がもちろ
ん存 在 する。これがどうして成 功 しているのかを研 究 することで、実 に興 味 深 い考 察 が可 能 になると思 われるが、と
りあえず、指 摘 しておくとすれば、ずいぶん入 念 なワークショップと参 加 者 間 の信 頼 関 係 、一 見 のんびりしているよう
で極 めて適 切 なスタッフワーク、本 気 度 が普 通 でないアーティストの真 剣 勝 負 の関 わり方 などの幸 福 な結 合 がそこ
には見 られるということになろう。
1
見 田 宗 介 前 掲 注 5 著 書 p167~201 の補 「交 響 圏 とルール圏 ―〈自 由 な社 会 〉の骨 栺 構 成 ―」参 照 。とりわ
け、交 響 圏 の関 係 における他 者 とルール圏 の関 係 における他 者 の違 いを意 識 することが大 切 となる。すなわち、
前 者 は「生 きるということの意 味 と歓 びの源 泉 である限 りの他 者 」であり、後 者 は「生 きるということの困 難 と制 約 の
源 泉 である限 りの他 者 」'p174(である。
1
見 田 宗 介 前 掲 注 5 著 書 p186
1.研 究 目 的
障 害 者 の芸 術 文 化 活 動 を通 じた社 会 参 加 が注 目 され、絵 画 や陶 芸 など視 覚 芸 術 'ビジュア
ルアーツ(を対 象 とした展 覧 会 も数 多 く開 催 されるようになってきました。一 方 で、これら視 覚
芸 術 とあわせてダンスや音 楽 等 の舞 台 上 での表 現 としての実 演 芸 術 'パフォーミングアーツ(
も注 目 されつつあります。実 演 芸 術 'パフォーミングアーツ(は、既 存 の演 劇 やパフォーマンス
を超 えた新 しい表 現 を通 して「障 害 」の枠 を超 えて評 価 され始 めていますが、体 系 的 な調 査
や研 究 は行 われていないのが現 状 です。
こ の事 業 では 、近 畿 圏 域 の 障 害 者 支 援 施 設 ・団 体 や特 別 支 援 学 校 、社 会 福 祉 協 議 会 で
行 われている表 現 活 動 の現 場 を訪 れて活 動 の実 態 を把 握 し、実 演 芸 術 'パフォーミングアー
ツ(の今 後 の可 能 性 について研 究 を行 うものです。
2.調 査 研 究 の実 施 方 法 と経 過
'1(実 施 主 体
障 害 のある人 の実 演 芸 術 「パフォーミングアーツ」に関 する調 査 研 究 会
※事 務 局
社 会 福 祉 法 人 オープンスペースれがーと'滋 賀 県 湖 南 市 (
'2(調 査 の対 象 と方 法
本 研 究 事 業 では、近 畿 圏 内 の障 害 者 支 援 施 設 ・団 体 、特 別 支 援 学 校 、市 区 町 村 社 会
福 祉 協 議 会 において、実 践 されているライブ系 表 現 活 動 の実 態 を把 握 することとして、
近 畿 圏 愛 約 1970ヶ所 に対 して、アンケートに よる悉 皆 調 査 と、回 答 された団 体 '317
ヶ所 ・回 収 率 約 16%(の中 から7施 設 ・団 体 をピックアップし、追 跡 調 査 '聞 き取 り(を行
いました。
①悉 皆 調 査
以 下 のように「ライブ系 表 現 活 動 」と定 義 づけて、先 述 した施 設 ・団 体 へアンケート調
査 を実 施 しました。アンケートの内 容 は、このような活 動 に対 する関 心 度 、実 施 度 を伺
った上 で、具 体 的 な活 動 のジャンルや形 態 ・概 要 を聞 くこととしました。
「ライブ系 表 現 活 動 」
一 般 に 、 表 現 活 動 は 、ビ ジュア ル 系 とラ イブ 系 、そし てことば 系 ' 文 学 、 書 道 ( に分 かれ ます 。
障 害 のある人 の「表 現 活 動 」においても同 じような分 類 をすることができ ますが、いままでは、特 に、
絵 画 ・ 造 形 などのビジュアル系 の 表 現 ' =視 覚 芸 術 (分 野 の ものに注 目 が集 まり、近 年 では 広 く
展 覧 会 や図 録 などで紹 介 されてきました。
他 方 、障 害 の あ る人 の、音 楽 ・ 演 劇 ・ 舞 踊 ' ダンス( などの ライブ系 の「 表 現 活 動 」 '=実 演 芸
術 ・ パ フォーミングアーツ( の 方 は 、その 場 にお いての 「 ライブ」 性 ゆえに 記 録 されることがあまり行
われずに、その 実 態 がよくわからず、また、どの ように取 り組 むといいのか、という政 策 的 な議 論 が
あまりなされていませんでした。そのため、今 回 、その実 態 を調 査 しようとしております。
なお 、この 調 査 においては 、ライブ系 の「 表 現 活 動 」 を「 アウトサイダーライブ」 という用 語 を使 い、
ビジュアル系 の「 表 現 活 動 」 を「 アウト サイダーアート 」 で呼 ぶことにしてお ります。また、「 アウトサイ
ダーアート 」 と「 ア ウト サイダ ーライブ」 をあわせ て 呼 ぶ ときは 、「 ア ウト サイダ ーア ーツ」 とし、さ らに 、
現 代 美 術 の領 域 で「パフォーマンスアート」と呼 ばれているような境 界 線 上 のライブ的 な「 表 現 活
動 」も広 く「アウトサイダーライブ」の一 つとしていただきたいと思 っております。
②追 跡 調 査
上 記 の悉 皆 調 査 により回 答 のあった施 設 ・団 体 の中 から、上 記 の「ライブ系 表 現 活
動 」に当 てはまり、かつ施 設 、学 校 、地 域 '社 会 福 祉 協 議 会 (の3つのカテゴリーに分 けた
中 から研 究 員 により選 定 し、訪 問 聞 き取 りによる調 査 を実 施 しました。
③実 施 時 期
・悉 皆 調 査 は、平 成 21年 12月 中 旪 から平 成 22年 1月 下 旪 にかけて行 いました。
・追 跡 調 査 は、平 成 22年 3月 上 旪 から中 旪 にかけて行 いました。
'3(調 査 研 究 会
座 長 : 小暮宣雄
'京 都 橘 大 学 現 代 ビジネス学 部 市 環 境 デザイン学 科 教 授 (
研 究 員 : アサダワタル'事 編 'KOTOAMI(代 表 、築 港 ARC チーフディレクター(
久 保 田 翠 'NPO 法 人 クリエイティブサポート Let’s 理 事 長 (
西 川 賢 司 '栗 東 芸 術 文 化 会 館 さきら事 業 担 当 部 長 (
山 本 佳 美 'NPO 法 人 ちば MD エコネット事 務 局 長 (
山 之 内 洋 '社 会 福 祉 法 人 滋 賀 県 社 会 福 祉 事 業 団 企 画 事 業 部 (
渡 邉 あい子 '立 命 館 大 学 先 端 総 合 学 術 研 究 科 一 貫 制 卙 士 課 程 (
事 務 局 : 牛 谷 正 人 '社 会 福 祉 法 人 オープンスペースれがーと 副 理 事 長 (
'4(経 過
第 1回 研 究 会
平 成 21年 9月 18日 '土 ( 栗 東 芸 術 文 化 会 館 さきら'滋 賀 県 栗 東 市 (
第 2回 研 究 会
平 成 21年 11月 23日 '火 (
たけし文 化 センター'静 岡 県 浜 松 市 (
第 3回 研 究 会
平 成 22年 2月 5日 '金 (~ 7日 '日 (
大 津 プリンスホテルコンベンションホール淡 海 '大 津 市 におの浜 (
※ 随 時 事 務 局 会 議 及 びワークショップ等 の会 議 、打 ち合 わせを行 いました。
調 査 の概 要
1.調 査 の目 的
○ 今 回 の事 業 の目 的 のひとつに、全 国 の「パフォーミングアーツ」活 動 の発 掘 調 査 事 業 をあげ
ました。当 初 、全 国 を6つのブロックに分 けてそれぞれに拠 点 事 業 所 を選 定 し、その事 業 所 を
拠 点 に担 当 エリアの実 演 芸 術 に関 する調 査 、活 動 主 体 の発 掘 を行 ってもらう形 式 の調 査 を
予 定 していました。しかし、関 西 を中 心 とした研 究 員 での打 合 せ会 や第 1回 研 究 会 で研 究 員
の関 係 する事 業 所 情 報 などを集 めてみると、現 状 として障 害 のある人 の実 演 芸 術 「パフォー
ミングアーツ」の定 義 も定 まっておらず、「拠 点 事 業 所 」を選 定 する明 確 な根 拠 がないこと、ま
た拠 点 的 な事 業 所 があ っても 関 係 する団 体 は限 られ 、活 動 の 状 況 を広 く 収 集 する基 礎 情
報 に欠 ける現 状 があることから、調 査 の方 向 性 を第 2回 研 究 会 で修 正 しました。
○ 学 校 や施 設 内 での 教 育 的 ・療 育 的 表 現 活 動 とその成 果 発 表 から 、活 動 の 舞 台 化 ・公 演
など公 開 することを目 的 としたものまで、体 系 的 ではなくても幅 広 い活 動 が行 われている現 状
を把 握 することに意 義 があるのではないかとの意 見 が出 されまし た。
○ そこで今 回 は、対 象 エリアを限 定 して'近 畿 地 区 (活 動 実 態 を広 く調 査 することとしました。
※調 査 票 は、別 紙 のとおり。
2.実 施 時 期
・悉 皆 調 査 は、平 成 21年 12月 中 旪 から平 成 22年 1月 下 旪 にかけて行 いました。
・追 跡 調 査 は、平 成 22年 3月 上 旪 から中 旪 にかけて行 いました。
3.調 査 対 象
・悉 皆 調 査 の対 象 は近 畿 圏 内 '2府 4県 (の障 害 者 支 援 施 設 、特 別 支 援 学 校 、市 町 村 社 会
福 祉 協 議 会 の計 1970施 設 、団 体 としました。
・悉 皆 調 査 の結 果 は、317通 の回 答 があり、その回 収 率 は約 16%でした。
分 析 と考 察
1.悉 皆 調 査 結 果 について
<調 査 の前 提 として>
前 年 度 に発 行 した第 8回 全 国 障 害 者 芸 術 ・文 化 祭 滋 賀 大 会 記 念 図 録 集 「アウトサイダーラ
イブ」がある。ここではじめて「アウトサイダーライブ' outsider live (」という言 葉 が暫 定 的 ではある
が定 義 されている。いまいちど、この言 葉 の意 味 するところを確 認 しておきたい。アウトサイダーライ
ブとは、「障 害 者 始 め、専 門 的 な芸 術 教 育 とは無 縁 の人 びとが、ステージ上 はじめ鑑 賞 者 などの
いる所 で表 現 する、音 楽 実 演 や演 劇 ダンス公 演 、それらの稽 古 やワークショップ活 動 のこと」と小
暮 は定 義 している。一 般 的 に、ライブやアートと聞 けば、それらはホールのような、あるいは美 術 館
のような場 所 がすぐに想 定 される。しかし、専 門 的 な芸 術 教 育 に無 縁 の人 々'=アウトサイダー(
が舞 台 に上 がる機 会 はそう多 くはない。では「鑑 賞 者 など」の「など」は何 かというと、「見 届 けるひ
と」の存 在 であると述 べる。「鑑 賞 」という、いささか形 式 ばったものでなく とも、ひとは生 活 の 中 で
意 識 的 に目 にとまったものを、目 を奪 われたものを、またそういった意 識 がなくとも傍 ですでに見 て
いる。その立 ち位 置 や肩 書 きが、例 えばストリートライブで足 を止 めて見 る'聴 く(ひと、ワークショッ
プの参 加 者 、福 祉 現 場 における職 員 や介 護 者 かもしれないのだ。すなわち、場 所 はホールでなく
ともアウトサイダーライブはすでに各 地 の生 活 に近 い場 面 で起 こっているということになる。
実 際 、障 害 者 系 の福 祉 施 設 ではコミュニケーションともパフォーマンスとも取 れる営 みが日 常
的 に起 こっている。それはなぜか。通 常 、私 たちは言 葉 を使 って話 し、理 解 をしたり/しなかったり
のやりとりをしている。しかし、知 的 な障 害 をもったひととのそれは、すでに前 提 が異 なり、言 葉 がコ
ミュニケーションの主 なツールになるとは言 い難 い。ゆえに何 かを伝 え合 うときに自 然 とその場 所
で固 有 に通 じるサインや、からだに現 れでる動 きによってやりとりが生 まれる状 況 にあり、ときにそ
の動 きは利 用 者 や職 員 の間 で楽 しみになっていたりもする。
また意 図 や目 的 を持 って、施 設 で余 暇 や療 育 として、表 現 活 動 を行 っているところもあるが、
発 表 の機 会 をそれこそホールで行 っている施 設 はそう多 くなく、施 設 内 で起 こっていることは、な
かなか外 に情 報 として出 てきがたい。
そ こで 知 的 障 害 施 設 やサークルの 現 場 の 声 を取 り 上 げ 、全 国 の 実 践 例 をとりまとめ たの が、
昨 年 度 の冊 子 であった。その内 容 はバラエティに富 んで、自 ら公 演 を行 ってきた施 設 や団 体 が
多 く、成 功 事 例 集 とみることもできる。逆 説 的 ではあるが、成 功 事 例 であるが敀 に、「感 心 」の対
象 になり、ともすれば「そういう場 所 もあるのだな」で終 わってしまうような距 離 感 が生 まれたのでは
という反 省 が研 究 員 にあった。それを踏 まえ、今 回 は福 祉 現 場 の内 部 に踏 み込 んで、支 援 者 を
刺 激 し、芽 を育 てる方 向 性 で、より日 常 の暮 らしに近 いところでの表 現 活 動 に焦 点 を当 てるとい
うテーマが設 定 された。
以 上 前 提 が長 くなった が、このような目 的 のも と、関 西 エリアの 障 害 者 福 祉 施 設 、特 別 支 援
学 校 、社 会 福 祉 協 議 会 を対 象 にして、アウトサイダーライブの洗 い出 しを行 った。
悉 皆 調 査 対 象 となった施 設 ・機 関 総 数 1970 件 のうち回 答 があったのは 319 件 で回 収 率 は
約 16%である。以 下 、設 問 項 目 の結 果 'グラフ(を照 らし合 わせながら分 析 ・考 察 を行 う。
悉 皆 調 査 '障 害 のある人 のライブ系 表 現 活 動 に関 する調 査 (
'1(「あなたは、障 害 のある人 の表 現 活 動 全 般 について関 心 を持 っていますか?」
91%と多 くの回 答 者 が関 心 を寄 せている。
持 っている
289
持 っていない
28
'2(「あなたの学 校 ・施 設 ・関 係 する地 域 の団 体 で障 害 のある人 のライブ系 表 現 活 動 を行 って
いますか?」
実 際 にライブ系 表 現 活 動 を行 っている人 は 55%であり、(1)の関 心 を持 つ人 の半 数 以 上 が
含 まれている。しかし(1)で「持 っていない」と答 えた人 のなかにも 個 人 的 には関 心 がないが施
設 等 で仕 事 として関 わるケースも考 えられ、ここでは関 心 を持 っていない人 に対 し理 由 を尋 ね
る設 問 を設 定 していなかった為 、その詳 細 はわからない。
行 っている
159
行 っていない
130
→「はい」とお答 えいただいた方 は、以 下 の問 いにお答 えください。
「それは、どんなジャンルの活 動 ですか?'複 数 回 答 可 (」
複 数 回 答 可 である設 問 だが、回 答 総 数 が 197 と減 じている。音 楽 の回 答 が約 56%、ダン
スが 28%、演 劇 が 9%、伝 統 芸 能 が 6.5%である。複 数 回 答 では音 楽 とダンスの組 み合 わせが
多 く、音 楽 に合 わせて身 体 を動 かすという記 述 が多 数 見 られた。演 劇 は独 立 して行 われるか、
音 楽 とダンス両 方 と組 み合 わせる傾 向 が見 られた。しかしそれぞれ 1 ジャンルの枠 組 みのなか
で活 動 しているようである。
音 楽 活 動 が多 いのは、音 楽 療 法 'セラピー(としての活 動 が含 まれること、歌 や合 唱 は特 別
支 援 学 校 等 でも経 験 していることでもあり、日 常 的 に流 行 の歌 を歌 うような身 近 さもあって、活
動 を始 めやすいことが理 由 となるだろう。楽 器 を使 った活 動 では、打 楽 器 や和 太 鼓 が目 だった。
二 番 目 のダンスも同 じく、ダンスセラピー、リハビリテーション、運 動 、コミュニケーションの効 果 ・
要 素 が見 込 まれている印 象 を受 ける。
演劇系
18
音楽系
110
ダンス系
56
伝統芸能系
13
その他
0
「それらは、どのような位 置 づけでとりくまれていますか?'分 野 をまたがった複 数 回 答 可 (」
活 動 の分 野 を主 に教 育 分 野 、主 に施 設 福 祉 分 野 、主 に社 協 '地 域 (分 野 の3層 に分 けて
位 置 づけを聞 いたところ、回 答 総 数 230 のうち、施 設 福 祉 分 野 の「余 暇 活 動 ・余 暇 支 援 」が
突 出 しての 43%を占 めた。他 分 野 との組 み合 わせとして多 かったのは、「余 暇 と地 域 活 動 /イ
ベント」「療 育 と指 導 」で 、前 者 の 主 催 は地 域 生 活 支 援 センターや社 会 福 祉 協 議 会 など広 く
参 加 者 を募 る母 体 が多 く、福 祉 施 設 で日 中 プログラムに組 み込 んでいる場 合 は後 者 になる。
一 方 、福 祉 施 設 での「余 暇 活 動 ・余 暇 支 援 」のみの回 答 では利 用 者 が参 加 者 であり、課 外 プ
ログラムであることが想 定 される。さらに「療 育 と地 域 活 動 /イベ ント」で は近 隣 住 民 との 交 流
や理 解 啓 蒙 の意 図 も見 られる。
療育活動
20
教 育 ・指 導
21
課外活動
21
指 導 の一 環
25
余 暇 活 動 ・余 暇 支 援
99
地域活動
20
地 域 イベント
24
教育
施設福祉
社協
'3(「活 動 の状 況 を教 えてください。」
「活 動 の頻 度 」
活 動 頻 度 は「活 動 の位 置 づけ」と「発 表 形 態 」とも関 連 しかなりばらつきが見 られる。
プロを目 指 すと位 置 づけている箇 所 では、週 に二 回 程 度 、発 声 練 習 や自 主 練 習 を毎 日 行
っている。外 部 から講 師 を招 いて行 う療 育 や指 導 であれば月 1回 程 度 の開 催 にあるようだ。
「参 加 者 」
参 加 者 については 2 でも前 述 したが、福 祉 施 設 系 の療 育 プログラムであれば利 用 者 全 員 、
余 暇 活 動 /余 暇 支 援 であれば希 望 者 による参 加 者 となる。余 暇 活 動 でも、サークルとしてな
のか、地 域 活 動 と連 動 するかにより参 加 者 は希 望 者 または全 員 と変 化 する。加 えて、アウトサ
イダーライブの種 類 が影 響 する。役 を演 じる演 劇 や演 奏 パートを受 け持 つ音 楽 、つまり即 興 で
はなく練 習 をを積 み重 ねて発 表 ・公 演 を行 う場 合 と、反 対 に事 前 準 備 が必 要 でないようなダ
ンス系 ワークショップでは参 加 の形 態 も流 動 的 になると思 われる。
社 会 福 祉 協 議 会 や生 活 支 援 センターでのプログラムでは参 加 者 を広 く 募 っているところが
多 いが、活 動 内 容 によっては登 録 制 をとっている。
「発 表 の機 会 」
発 表 の機 会 は回 答 総 数 160 件 のうち、持 っているのが約 84%にのぼった。具 体 的 には、年
1回 の障 害 者 フェスティバルへの参 加 、地 域 でのお祭 り、社 協 の催 し、施 設 行 事 や糸 賀 一 雄
音 楽 祭 、ビッグアイ'大 阪 (、自 主 企 画 の単 独 ライブや他 施 設 への訪 問 公 演 、幼 稚 園 での 公
演 '人 形 劇 (、なかには全 国 規 模 の大 きな大 会 への出 演 もあった。発 表 の機 会 を持 っていな
い箇 所 では、利 用 者 の自 発 性 を引 き出 すことを目 的 に療 育 として行 っているため発 表 の機 会
を持 たない、施 設 内 のコミュニケーションを円 滑 にするため、過 去 には行 っていたが現 在 は活
動 が低 迷 していること、また施 設 内 で完 結 するワークショップ形 態 をとること、現 在 は発 表 を前
提 とした活 動 を行 っていないが機 会 があればやりたいと思 っている、などが理 由 としてあがって
いる。
ある
134
ない
17
無記入
9
「外 部 の人 が関 わっていますか?'複 数 回 答 可 (」
外 部 との関 わりについて、回 答 総 数 144 件 のうち専 門 の表 現 者 が介 在 しているのが 48%参
加 者 を広 く求 めている形 式 をとるのが 24%、外 部 との関 わりがなく、施 設 内 や固 定 のメンバー
で行 っているものが 27%だった。
今 回 の調 査 ではどのような専 門 家 が関 わっているのかを聞 いていないが、自 由 回 答 欄 には
音 楽 療 法 士 、コンテンポラリーダンサー、車 いすダンスの先 生 、タップダンサー、和 太 鼓 奏 者 、
音 楽 家 などがあがっていた。
発 表 を前 提 としない仲 間 同 士 の楽 しみや余 暇 活 動 の場 合 、職 員 やボランティアで 表 現 活
動 を行 い、外 部 との関 わりは会 えて求 めないケースも尐 なくない。特 別 支 援 学 校 では卒 業 生
や退 職 した教 員 などがメンバー、支 援 者 として関 わって地 域 イベント化 している箇 所 もあった。
専 門 の表 現 者 が関 わっている 69
参 加 者 を広 く求 めている
35
外 部 との関 わりはない
40
「活 動 の資 金 について'複 数 回 答 可 (」
活 動 資 金 について回 答 総 数 167 件 のうち、施 設 事 業 貹 が 60%、参 加 貹 負 担 で運 営 する
ものが 18%、助 成 金 や補 助 金 に申 請 しての運 営 が 13%、寄 付 で賄 うものが 7%であった。
これらは施 設 形 態 によって変 化 する。現 在 の利 用 者 のみで活 動 参 加 者 が構 成 されている
場 合 は施 設 事 業 貹 での運 営 となり、楽 器 などの道 具 を寄 付 で購 入 する等 の方 法 が見 られた。
また施 設 '学 校 (内 でも有 志 によるサークルで余 暇 活 動 としている場 合 は参 加 貹 を求 めること
もある。社 会 福 祉 協 議 会 が主 催 して参 加 者 を募 る場 合 も助 成 金 と参 加 貹 の併 用 で運 営 され
ているケースが多 い。
音 楽 活 動 をおこなう施 設 ではとくに運 営 貹 を必 要 としないケースも見 られた。施 設 主 催 で自
主 公 演 をする際 には、音 楽 活 動 をおこなう施 設 ではとくに運 営 貹 を必 要 としないケースも見 ら
れた。施 設 主 催 で 自 主 公 演 をしている所 は多 く はないが、その場 合 ~楽 団 、演 劇 座 といった
パフォーマンス集 団 としての活 動 を展 開 している印 象 を受 ける。また、近 隣 の施 設 や社 協 、行
政 、きょうされんなどの ネットワークで 一 つの 公 演 を市 民 ホールでおこ なうもの 、「糸 賀 一 雄 記
念 賞 音 楽 祭 」のように滋 賀 県 下 の関 係 施 設 が集 まっておこなうものがあった。
一 つの施 設 で発 表 を行 おうとする場 合 、ホールでの発 表 と言 うよりは、単 独 ライブ、他 施 設
訪 問 となっているようだ。
施 設 '学 校 (事 業 貹
101
助 成 金 ・補 助 金
22
寄付
13
参加貹
31
2.設 立 目 的 ・経 過 /追 跡 取 材 事 例
設 立 目 的 と・経 過 についてはすべて取 り上 げられないが、上 記 設 問 への考 察 で述 べてきたこと
を参 考 にされたい。また一 例 として8事 例 をあげている。
今 回 の調 査 から、すでに何 らかの活 動 をしている箇 所 からのピックアップをし、委 員 による選 定
をおこなって追 跡 取 材 した。その選 定 基 準 には、福 祉 現 場 という基 本 的 な軸 はそのままに広 域
な視 点 を持 ちユニークな活 動 ・発 表 を行 っていること、見 る側 に 発 想 の転 換 をせまるようなも の
等 が含 まれている。それら事 例 には生 活 の、就 労 支 援 の、学 校 という場 所 のプライ ベートもパブリ
ックも内 包 する場 所 でのやりとりから生 まれ、見 届 けられてライブになることを端 的 に示 している。
3.残 される課 題 として
今 回 の悉 皆 調 査 では、身 体 表 現 やライブなどをやってみたいが情 報 がないのでむしろ教 えて
欲 しい、設 立 して2 年 が経 ち 、やってみたい と思 ってい る、など現 在 は取 り組 め てい ないもの の、
非 常 に高 い興 味 が示 されていることがわかった。2月 におこなった公 開 研 究 会 でもフロアから「や
りたいけれど、誰 に頼 んで良 いのか、どのようにとっかかりを持 ってよいのかわからない」という声 が
あった。たとえばダンサーや音 楽 家 たちとの協 働 関 係 を持 つには。異 文 化 とも言 われる人 と人 と
場 所 、それぞれのニーズを今 後 どのようにつないでいくか、コーディネートの必 要 性 があるだろう。
また、本 調 査 が一 契 機 となればと考 えている。
追跡調査をするにあたって―その経緯と考え方―
すでにその調査概要を報告したように、本研究において初めて、関西エリアの障害
者福祉施設、特別支援学校、社会福祉協議会を対象にして、アウトサイダーライブの
悉皆調査を行ったわけであるが、この調査において回答されてきた用紙には、単に統
計を取るだけではもったいないような具体的な記述や添付資料など興味深い点が多く
あったため、さらに担当委員が追跡調査することとなった。
そこでまず担当委員が、より詳しく知りたい、追跡してまとめたいものをピックア
ップした。そして、そのピックアップ事例のうちから、委員会で議論しつつ、時間的
制約のなか担当委員が実際に分担すべきものを抽出して調査したものが以下の事例で
ある。
こ の 追 跡 調 査 を し よ う と 決 定 し た 事 例 の 特 徴( ど う し て こ れ ら の 事 例 を 抽 出 し た の か 、
という基準的な考え方)は、まず、ジャンルとして、美術や工芸(だけ)ではなく、
ライブもの~実演芸術(パフォーミングアーツ)はじめ多様なジャンルの発表会やワ
ークショップなど~を行っていることが前提である。つまり、音楽、演劇、ダンス、
大 衆 演 芸 、伝 統 芸 能 、各 種 シ ョ ー な ど が 具 体 的 に は こ の ア ウ ト サ イ ダ ー ラ イ ブ で あ り 、
そ の 前 提 に 立 っ て 、そ の 内 容 に 特 色 が あ っ た り 、前 年 の 調 査( 第 8 回 全 国 障 害 者 芸 術 ・
文 化 祭 滋 賀 大 会 記 念 図 録 集『 ア ウ ト サ イ ダ ー ラ イ ブ 』)な ど で は あ ま り 取 り 上 げ ら れ な
かったりしたものなど、その内容がユニークなもの、あるいは新鮮なものなどが対象
としてピックアップされた。
さらに、その発表などの方法に工夫があったり外部との接点を広げ障害者の自立と
も関わったりするもの、あるいは、外部のアーティストとの交流に積極的である事例
が注目された。すなわち、単に定期的な発表会として義務的に行っているものではな
く、何らかの企画意図があり、福祉的教育的意図だけではなく、そこでライブとして
表現することについての何らかの芸術的な意図や社会的な関わりが感じられるものを
含むよう心がけた。
そのなかで地域的、ジャンル的なバランス、対象施設(組 織)のバランスなどを配
慮しつつ、実際の制約もあって、以下の事例を追跡調査としたものである。
な お 、 事 例 8( 特 別 編 ) は 、 悉 皆 調 査 の 対 象 で な い 施 設 ( 組 織 ) で あ る が 、 ア ー ト
NPO と し て 、 障 害 の あ る 人 た ち や そ の 介 護 者 な ど と ダ ン サ ー と の ワ ー ク シ ョ ッ プ と 上
演事例として委員たちが関心を持っている事例の一つということから取り上げたもの
である。
( 1 ) Dance & People 〜
ひととダンスの縁結び〜
Dance&Peopleは「 ひ と と ダ ン ス 縁 結 び 」を モ ッ ト ー に 障 害 の あ る 人 と な い 人 が 一
緒 に 参 加 で き る ダ ン ス ワ ー ク シ ョ ッ プ を 行 な う 任 意 団 体 で す 。多 様 な 身 体 の 出 会 い
と や り と り の 場 づ く り を 求 め て 、2001年 10月 か ら 京 都 を 拠 点 に 大 阪 や 尼 崎 な ど で も
ワ ー ク シ ョ ッ プ を 開 催 し て き ま し た 。対 象 は 、障 が い( 視 覚 ・知 的 ・身 体 )を も つ
ひ と 、親 子 、高 齢 者 、ま た 介 護 者 ・支 援 職 と バ ラ エ テ ィ に 富 ん で い ま す 。ま た 、※
エ イ ブ ル ア ー ト ・ オ ン ス テ ー ジ に も 、 1期 で は 視 覚 障 害 を 持 つ 人 と 晴 眼 者 に よ る ダ
ン ス 公 演 「 見 え る 人 ・ 見 え な い 人 ・ 見 え す ぎ る 人 」 ( 2005) 、 3期 で は 「 し で か す
カ ラ ダ vol.1〜 3」( 2007)と 題 し て 視 覚・ 知 的・身 体 障 害 が い な ど の 参 加 者 が そ れ
ぞれアーティストと共同でワークショップを重ね、ソロダンス公演を行いました。
2008年 に は「 ダ ン ス と 見 え な い こ と 」を テ ー マ に パ リ で 現 地 の ※ NPOacajouと 交 流 ・
パ フ ォ ー マ ン ス も 敢 行 。2009年 に は 介 護 者 の か ら だ に 特 化 し た 講 座「 み る・き く ・
かかわる」「介護はダンスだ!?」「わたしのためのカラダの時間」をひらいて、
自分のからだに向き合うこと、かかわりから気づくことを提案しています。
代 表 の 五 島 智 子 さ ん は 、舞 踏 グ ル ー プ 白 虎 社 に 所 属 し 、ダ ン サ ー と し て 活 動 さ れ
た 後 、 介 護 ・ 介 助 の 仕 事 を す る 過 程 で 、 Dance & Peopleを 設 立 。 コ ン テ ン ポ ラ リ ー
ダ ン サ ー と と も に 企 画・コ ー デ ィ ネ ー ト を さ れ て い ま す 。そ の 経 緯 や 取 り 組 み に つ
いてお伺いしました。
-活動が始まったきっかけについてお聞かせ下さい
端 的 に 言 う と 、「 ダ ン ス を や っ
ていた人間として社会で何かし
な く ち ゃ い け な い 」と 思 っ た こ と
で す 。私 は 94年 に 白 虎 社 が 解 散 す
る ま で 13年 間 、ダ ン サ ー と し て 舞
台のことばかり考えて暮らして
い ま し た 。解 散 後 は 全 く 別 の 仕 事
を い く つ か し て い ま し た が 、ち ょ
う ど 立 て 続 け に オ ウ ム の 事 件 、神
戸の尐年事件など世間を震撼さ
せ る こ と が 起 こ り 、カ ル チ ャ ー シ
ョックのような状態に陥ったんです。
「 こ れ は も う や ば い 」と 。自 他 を 尊 重 す る こ と 、
突 き 詰 め れ ば 、生 身 の か ら だ の リ ア リ テ ィ を 取 り 戻 す こ と の 必 要 性 を 痛 感 し た ん で す 。
そ れ で 99年 く ら い か ら 色 ん な ダ ン ス ワ ー ク シ ョ ッ プ を 受 け 始 め た の で す が 、参 加 し た
ワークショップでコミュニケーションの難しい障がいをもった人とペアになった時
に 手 も 足 も 出 な か っ た こ と が あ っ た 。元 プ ロ の ダ ン サ ー で あ る の に 、こ れ は ど う い う
こ と だ ろ う と 。ヒ ン ト を 求 め て あ ち こ ち に 出 か け 、ダ ン ス ル ポ( ワ ー ク シ ョ ッ プ 記 録 )
をつけ始めたりして、だんだんと福祉現場の人やダンサーと繋が っていきました。
2001年 か ら は 重 度 の 脳 性 マ ヒ
の 方 が 立 ち 上 げ た NPOで 働 く こ
とになり、はじめて本格的な身
体介助を経験して、これはケア
する側とされる側の共同作業、
“ダンスのデュエットそのも
の”だなと感じたんです。介護
は本当に細かなことを覚えなく
てはいけないし、それはダンス
の細かな振りを覚えることのよ
うにも思えました。それに介護
労 働 そ の も の の 大 変 さ も 痛 感 し た ん で す 。お 互 い 逃 げ 場 が な い と い う か 。さ れ る 人 に
も す る 人 に と っ て も 良 い 介 護 が で き る に は 何 が 必 要 か ? と 考 え 、ま ず 介 護 者 自 身 の か
ら だ を 見 つ め る こ と が 大 事 な の で は と 思 い 至 り 、2002年 に「 介 護 は ダ ン ス だ !?」を 始
め ま し た 。 こ れ が Dance&Peopleの 一 番 最 初 の 企 画 で す 。
- Dance&Peopleの WSに は 様 々 な メ ニ ュ ー が あ り ま す が 、 ど の よ う に 決 め て い る の で し
ょうか。
Dance&Peopleは 、 は じ め か ら 介 護 や 障 が い を 念 頭 に 置 い て い た わ け で は な く て 、
出会いとそのニーズに合わせてあたらしい企画を作るという風にここまでやってき
ました。自分の強烈な実感から、いろんな相手との関係性や自分自身の状態をどう
保つのかということを考える一つとして、たまたま最初のテー マが介護だったとい
う こ と な ん で す 。 そ の 後 は 、 実 際 に 「 介 護 は ダ ン ス だ !?」 に 来 て く だ さ っ た 看 護 師
さんで発達障害のお子さんをお持ちの方の「こどもが踊るのが好きで」という話か
ら 、 育 成 学 級 児 を 対 象 に し た 「 か ら だ を つ か っ て あ そ ぼ 」 ( 2003) が 生 ま れ た り 、
ダンサーの友人からの縁で大
阪ライトハウスでのリハビリ
プログラムが始まってことか
ら ワ ー ク シ ョ ッ プ「 見 え る 人 ・
見 え な い 人・見 え す ぎ る 人 」に
発展したりとかたちは様々で
す 。知 的 障 が い 者 の フ ァ ッ シ ョ
ン シ ョ ー を 手 伝 っ た り 、ダ ン サ
ーが出産したことで親子のワ
ー ク シ ョ ッ プ を し た り … 。そ れ
ぞれのダンサー固有のものを
ど の よ う に 展 開 で き る か 、ど う
場所をつくっていくか、または場に合わせるかなどを一緒に考え、環境を整える役
割を私が担っています。
-活動を続けられている決め手はなんでしょうか。
縁 で 繋 が っ て き た か ら で す ね 。日 々 の 暮 ら し の な か で 出 会 う か ら だ の リ ア ル な 感 覚
や 実 感 に 惹 か れ 動 か さ れ て い る の だ と 思 い ま す 。そ れ は 、誰 も が 人 生 の な か で 体 験 す
る 、人 の 生 死 / 病 / 妊 娠 / 出 産 / 子 ど も / 老 い / 介 護 / の よ う な も の だ け れ ど 、ダ ン
サ ー は そ れ に つ い て 身 体 と し て 客 観 的 に 見 る 、面 白 が る 視 点 が あ っ て 、そ の 視 点 が 企
画に結びついてきています。私自身、舞台に立っていた頃は日常と非日常のやりと
り・行 き 来 が 中 心 だ っ た け れ ど 、ワ ー ク シ ョ ッ プ は そ の 中 間 で 、よ り 暮 ら し に 近 い 実
感 か ら 出 発 で き 、そ こ に い る 人( 参 加 者 )の 生 活 か ら 出 て く る 動 き 次 第 で 、コ ミ ュ ニ
ケーションにも舞台にもなる面白さがあります。
ま た 、規 模 と か 形 式 に こ だ わ っ て い な い こ と が フ ッ ト ワ ー ク の 軽 さ と 言 え る か も し
れ ま せ ん 。ど の 場 所 で も 、参 加 者 が 変 わ っ て も 、そ れ は そ れ で 可 能 だ か ら で す 。つ ま
り 、一 ア ー テ ィ ス ト の 個 性 と そ
こで出会う人たちの様々な個
のやりとりが固有であること、
二度と同じワークショップは
生 ま れ な い こ と 、そ の 場 に 立 ち
会えることでしょうか。
そ れ は 逆 か ら 見 れ ば 、多 様 な 、
異なる身体に出会いたいとい
う 、ダ ン サ ー 固 有 の 欲 求 を 満 た
すだけのように思われるかも
しれません。
しかし、そういう本気さがなければ続かない。
公 共 福 祉 と い う 視 点 か ら す れ ば 、ア ー テ ィ ス ト の 立 ち 位 置 は ズ レ て い る か も し れ な
い け れ ど も 、ズ レ を 意 識 し つ つ 、そ の 時 に 、そ の 場 で 何 が 共 有 で き る か 。こ う い う こ
と を 探 り 合 っ て こ そ 新 し い も の が で き る し 、違 う も の が ぶ つ か る と き に 発 見 や 捉 え 直
しがあるのだと思います。
-課題についてお聞かせください。
広 報 活 動 で す 。い く ら 現 場 そ の も
のが面白くても、美術のように作
品が残らない個人的な体験なので
うまく伝えられないことが多くも
どかしい。客観的なレビューを書
いてもらうことが大事かなと思っ
てますが、それをどういう媒体に
のせて伝えるかが問題。またワー
クショップはオープンスペースで
開く以上、そこに来てもらわない
といけないけれども、本当に必要
な の は 来 ら れ な い 人 た ち な の で 、ワ ー ク シ ョ ッ プ の ス タ イ ル に も 工 夫 が 必 要 に な っ て
き ま す 。施 設 や 事 業 所 に ア ウ ト リ ー チ す る と し て も 、受 け 入 れ て く れ る 現 場 や 要 望 を
拾 っ て い く に は ま た 違 っ た コ ー デ ィ ネ ー ト が 必 要 に な り ま す し 、そ う い う 情 報 を 共 有
で き る よ う な 、福 祉 現 場 の 求 め て い る こ と を し っ か り と 拾 い 上 げ て い け る よ う な 横 の
つながりがほしいところです。
あ と は 運 営 資 金 の 調 達 で す 。助 成 金 申 請 も 数 を 打 た な い と 当 た ら な い わ け で 、助 成
金 あ り き で は な い と こ ろ で 、工 夫 し 展 開 で き る か が 今 後 の 課 題 で す 。ま た 、さ き ほ ど
の ア ー テ ィ ス ト の 立 ち 位 置 や 後 継 者 を 育 て る こ と に も 関 係 し て 、一 部 の ダ ン ス 愛 好 家
以 外 の 人 に ど う 自 分 の ス タ ン ス を 見 せ て い く か 、な ぜ 社 会 に 必 要 な の か を そ れ ぞ れ の
ダ ン サ ー も 意 識 し て 活 動 で き る か 、「 ア ー テ ィ ス ト の 社 会 へ の 意 識 」が よ り 重 要 に な
ってくると思います。
-今後の展望、これまでやってきての思いなどを教えてください。
そ の と き の 固 有 の 出 会 い が い か に 大 事 か 、に つ き ま す ね 。本 当 に 色 ん な か ら だ に 出
会 う こ と は そ の 人 の 生 き 様 に 出 会 う こ と な ん だ と 、い つ も 触 発 さ れ ま す 。こ れ か ら は
福 祉 現 場 と の 協 働 を ど う や っ て い く か を も っ と 考 え て い き た い で す 。現 場 の 疲 弊 も 聞
きますが、だからこそもっと自由に
別の回路を持っていいと思います。
そこで支援する、されるの二極じゃ
ないところでふと何かを見つけてい
く、新たな関係性が再構築されてい
く可能性があるのではないかと思う
んです。それはアーティストのよう
な専門家じゃないとできないのでは
なくて、スタッフがやれるように育
てばそれはそれでいいし、職員さん
や利用者さんやその家族を含めて、
福祉現場の人がもともと持っている
力を引き出す、手伝うのが私たちの仕事かなと思っています。
<団体連絡先>
名 称 : Dance&People( 任 意 団 体 )
住 所 : 〒 602-8162京 都 市 上 京 区 東 神 明 町 270-8-3F
担当者名:五島智子(代表)
TEL& FAX: 075-802-9060
Email: [email protected]
URL: D&P blog http://blog.canpan.info/d_a_p/
( 2 ) NPO法 人 さ を り ひ ろ ば 「 キ ン キ 雑 楽 団 」
NPO 法 人 さ を り ひ ろ ば は 、個 性 を 尊 重 す る 新 し い 手 織 り「 さ を り 」の 活 動 を 通
し て 、障 害 者 や 高 齢 者 ほ か 、社 会 的 に 弱 い 立 場 の 人 々 の 社 会 参 加 や 生 活 向 上 に 寄 与
す る こ と を 目 的 に 、 1982年 阪 に 設 立 さ れ ま し た 。 ( 1999年 4月 に 特 定 非 営 利 活 動 法
人に認証)
ま た 、さ を り ひ ろ ば の メ ン バ ー が 不 定 期 的 に 開 催 す る さ を り フ ァ ッ シ ョ ン シ ョ ー
と 連 動 し て 、1998年 に 音 楽 集 団「 キ ン キ 雑 楽 団 」( 下「 キ ン キ 」と 表 記 )が 結 成 さ
れ ま し た 。今 回 は こ れ ら の 活 動 の 中 心 メ ン バ ー で あ り 、さ を り 織 り の 教 室 運 営 や キ
ンキのコーディネーターも務めておられる伊藤すよこさんにお話を伺いました。
-活動が始まったきっかけについてお聞かせ下さい。
1998年 に 開 催 さ れ た 長 野 で の 冬 期 オ リ ン ピ ッ ク の 際 に 、世 界 で 初 め て の「 ア ー ト パ
ラ リ ン ピ ッ ク 」 が 同 時 開 催 さ れ ま し た 。 NPO法 人 さ を り ひ ろ ば は 、 ス タ ッ フ 、 さ を り
織 仲 間 と と も に 、フ ァ ッ シ ョ ン シ ョ ー と 展 示 会 を 披 露 す る た め 、そ の 催 し に 参 加 し た
で の す 。さ を り ひ ろ ば は 、外 国 人 ア ー テ ィ ス ト 受 け 入 れ 団 体 と し て 登 録 。肢 体 に 障 害
のあるアフリカ人の方の音楽グループ担当で、すごく格好良くて感銘を受けました。
も と も と 私 自 身 、南 米 の 音 楽 が 大 好 き で 、音 楽 活 動 を 始 め て い ま し た 。さ を り の 障 害
者 の メ ン バ ー と セ ッ シ ョ ン も し て い た の で す 。さ を り 織 を す る 時 と 同 様 に 練 習 と か 訓
練は、しない。
自 由 で や り た い 事 を し て い い 音 楽 。そ し て 展 示 会 場 に て 、そ の ア フ リ カ 人 の 音 楽 家
た ち と 初 競 演 。キ ン キ 雑 楽 団 と 名 乗 っ た の も 初 め て で し た 。そ れ が 予 想 以 上 に 好 評 で
し た 。そ の 後 は 、フ ァ ッ シ ョ ン シ ョ ー の み で は あ き た ら ず 、そ れ と セ ッ ト で 音 楽 活 動
も本格的に開始したのです。これがキンキの結成エピソードですね。
-活動を継続する決め手についてお聞かせ下さい。
さ を り 活 動 の 本 部 は 、NPO と 会 社 法 人 が あ る の で す が 、そ こ で 障 害 者 自 立 支 援 法 の
「 就 労 継 続 援 B 型 」に 申 請 し 、認 定 を 受 け て ま す 。さ を り ひ ろ ば ス タ ッ フ の 城 哲 也 氏
が キ ー パ ー ソ ン で 、煩 雑 で 膨 大 な 量 の 書 類 申 請 を 一 身 に 引 き 受 け て や っ て こ ら れ た こ
とが大きいですね。キンキの活動もさをり活動の分室という形で認定がおりました。
実 際 、キ ン キ の 主 な 活 動 拠 点 は さ を り ひ ろ ば か ら 離 れ 、私 の 個 人 ア ト リ エ で あ る「 ア
ト リ エ SUYO」 に な っ て い ま す 。 私 自 身 が さ を り ひ ろ ば の ス タ ッ フ と い う 立 場 を 離 れ 、
一 度 南 米 に 渡 り 、そ し て 大 阪 に 戻 っ て か ら 独 立 を し た の で 、今 は さ を り ひ ろ ば と 上 手
く連携を取りながら恊働しています。 あと、活動を続けるにあたって、世間からの
評 価 が 高 く な っ て き て い る こ と も 励 み に な り ま す ね 。さ を り 織 創 始 者 の 城 み さ を さ ん
か ら「 音 楽 も 踊 り も S A O R I 織 の よ う に 彼 ら の 純 粋 な 直 感 の 働 き で あ る 」と 絶 賛 い
た だ き ま し た 。ま た 1999年 に は 、大 阪 府 青 尐 年 育 成 財 団 の「 大 阪 や ん ち ゃ 大 賞 」の 奨
励 賞 を 受 賞 し 、イ ギ リ ス の 大 英 博 物 館 B P シ ア タ ー で 行 わ れ た ジ ャ パ ン イ ヤ ー イ ベ ン
ト に て 演 奏 を す る な ど 、大 き な 舞 台 に 出 演 す る 機 会 も 増 え ま し た 。ま た 沢 山 の サ ポ ー
トミュージシャンの方が活動を支えてくださっていることも本当に大きいですね。
(最初のサポートミュージシャンがデビュー前のギタリスト押尾コータローさんで
し た 。 彼 は 、 プ ロ デ ビ ュ ー ま で 2年 間 ほ ど 、 ボ ラ ン テ ィ ア で 演 奏 に 駆 け つ け て 来 て く
れ ま し た )2002年 に フ ァ ー ス ト ア ル バ ム を リ リ ー ス し た 後 も 、初 期 の メ ン バ ー か ら ほ
とんど変わることなくなんとか活動を継続できています。
-課題はについてお聞かせください。
活 動 す る メ ン バ ー を ど う や っ て 増 や す か 、広 げ る か と い う こ と が 課 題 で す 。学 校 講
演 の 機 会 な ど を 頂 く こ と も 増 え て い る の で す が 、ま ず 親 御 さ ん に ど う や っ て こ の 活 動
の 意 義 を 言 葉 で 伝 え る か 、悩 み ま す 。ま た 、こ れ は 大 変 シ ビ ア な 問 題 な の で す が 、親
御 さ ん の 経 済 力 や 文 化 に 対 す る 深 い 理 解 が な い と 、ど う し て も 活 動 に 参 加 し 続 け る こ
と が で き な い 子 が 出 て き ま す 。つ ま り 障 害 の あ る 子 を 持 つ 親 御 さ ん の 間 に も 、様 々 な
格 差 が あ る と い う こ と で す 。比 較 的 、キ ン キ に 参 加 し て い る 子 は 、そ う い う 意 味 で は
経 済 的 に も 比 較 的 裕 福 な 家 庭 で 、何 よ り 親 御 さ ん か ら し っ か り 愛 を 注 が れ て い る 恵 ま
れ 子 ど も た ち と 言 え る か も し れ ま せ ん 。し か し な が ら そ う い っ た 子 ど も た ち だ け で な
く、もっと色んな子どもたちに活動を広げていきたいと思っています。
-今後の展望についてお聞かせください。
今 年 (2010年 )の 6月 に 、 障 害 の あ る 人 の 芸 術 活 動 支 援 団 体 「 VSA(ベ リ ー ・ ス ペ シ ャ
ル ・ ア ー ツ )」 ( 本 部 は 米 国 ワ シ ン ト ン ) の イ ベ ン ト に フ ァ ッ シ ョ ン シ ョ ー と 音 楽 で
出 演 の 打 診 を し て い た の で す が 、O K の 通 知 が 来 ま し た 。キ ン キ の メ ン バ ー 10人 く ら
い で 行 き た い で す ね 。今 の メ ン バ ー の 親 御 さ ん に は 、海 外 公 演 の 理 解 を い た だ い て い
る の で 、す ご く あ り が た い で す 。私 達 の 役 割 を し っ か り 認 識 し て 楽 し い 思 い 出 を 残 せ
る演奏旅行にしたいです!!
<団体連絡先>
名称
アトリエSUYO&キンキ雑楽団オフィス
住所
〒 537-0024
担当者名
大 阪 市 東 成 区 東 小 橋 1-2-16
伊 藤 す よ こ TEL: 06-6972-5855
MAIL: [email protected]
URL: http://www.geocities.jp/suyoko217/ ( ア ト リ エ S U Y O )
http://www.sun-inet.or.jp/~ken-pal/index1.html ( キ ン キ 雑 楽 団 )
(3)滋賀県立八日市養護学校の卒業生が中心のサークル活動
「ドンマイ音楽サークル」
滋 賀 県 立 野 洲 養 護 学 校 は 昭 和 44年 肢 体 不 自 由 単 独 校 の 滋 賀 県 立 養 護 学 校 と し て
創 立 し 、昭 和 50年 滋 賀 県 立 八 幡 養 護 学 校 と 校 名 変 更 さ れ ま し た 。平 成 20年 八 日 市 養
護学校、草津養護学校との校区再編により、八幡養護学校が移転、名称変更され、
そ れ ま で の 肢 体 不 自 由 単 独 校 か ら 知 肢 併 置 校 と な り ま し た 。今 回 は 、校 区 再 編 前 よ
り 八 日 市 養 護 学 校 で 活 動 さ れ て い る「 ド ン マ イ 音 楽 サ ー ク ル 」に つ い て 、活 動 に 携
わ っ て お ら れ る 野 洲 養 護 学 校 の 垣 内 誠 教 諭 、生 活 指 導 の 寺 田 伸 一 教 諭 に お 話 を お 伺
いました。
-活動が始まったきっかけについてお聞かせ下さい。
ド ン マ イ 音 楽 サ ー ク ル は 、卒 業 生 対 象 の 余 暇 支 援 、青 年 学 級 的 な 活 動 と し て 始 ま り
ま し た 。ギ タ ー や ベ ー ス ギ タ ー 、ド ラ ム ス で 編 成 さ れ た バ ン ド が 演 奏 し 、流 行 歌 な ど
好 き な 歌 を 歌 い 、月 に 一 度 の 例 会 を 設 け 、楽 し ん で い ま す 。こ の 活 動 は 卒 業 生 が 月 に
一 度 集 ま れ る 場 と な っ て お り 、結 果 的 に 社 会 に 出 た 卒 業 生 の 余 暇 支 援 へ と 繋 が っ て い
ま す 。 東 近 江 地 域 障 害 児 ・者 サ ー ビ ス 調 整 会 議 主 催 の 「 東 近 江 よ か よ か ま つ り 」 に 出
演するなど活動の幅も拡がってきています。
-活動を継続する決め手についてお聞かせ下さい。
前 の 赴 任 校 で 、生 徒 と 組 ん だ バ ン ド 活 動 (現 在 も 継 続 中 )を 振 り 返 り 、「 学 校 行 事 だ
け で は 広 が ら な い 。新 た な 出 会 い や 繋 が り は 生 ま れ な い 」と 感 じ ま し た 。そ こ で バ ン
ド 活 動 を 積 極 的 に 、 対 外 的 に 展 開 し て い っ た の で す 。 ド ン マ イ 音 楽 サ ー ク ル も 「ブ レ
ー メ ン ラ イ ブ 」と 題 し た ラ イ ブ イ ベ ン ト に 参 加 し て い ま す 。 「 ブ レ ー メ ン ラ イ ブ 」 と
名 が つ い た 理 由 は 、養 護 学 校 卒 業 生 の 活 動 枠 か ら ス テ ッ プ ア ッ プ を 目 指 し た か ら で す 。
現 在 、ド ン マ イ 音 楽 サ ー ク ル は 教 員 と 寄 宿 舎 の 指 導 員 で あ る 5 名 の 有 志 が 活 動 を 支 え
ています。
-課題はについてお聞かせください。
八 日 市 養 護 学 校 の 取 り 組 み と し て 、高 等 部 に 美 術 の ク ラ ブ 活 動 が あ り 、自 主 通 学 者
対 象 に 週 2 回 活 動 を し て い ま す 。し か し 在 校 生 全 員 へ の 取 組 と な る と 、送 迎 の ス ケ ジ
ュ ー ル 等 、条 件 的 に は か な り 難 し い 状 況 に あ り ま す 。美 術 の ク ラ ブ 活 動 が 実 現 し て い
る の は 、美 術 教 諭 の 存 在 が 大 き く 、パ フ ォ ー ミ ン グ ア ー ツ に 関 し て は 、専 門 的 な 知 識
が な い の で 活 動 が ま だ ま だ 難 し い 状 況 で す 。ま た 、教 員 は 通 常 業 務 だ け で も 本 当 に 忙
し く 、教 科 書 の な い 指 導 を 行 う 上 で は 一 日 一 日 が 実 践 と 振 り 返 り の 繰 り 返 し で す 。放
課後になってもそれらの振り返りミーティングに時間が割かれることがほとんどで
す 。放 課 後 の ク ラ ブ 活 動 の 実 践 が 難 し い 理 由 は こ こ に あ り ま す 。な か な か 時 間 が 取 れ
ないのです。
殆 ど の 子 ど も た ち は 、学 校 が 終 わ れ ば 家 に 帰 っ て 過 ご す こ と が 多 い で す 。地 域 に こ
う し た 活 動 が で き る 場 が あ れ ば と 心 か ら 思 い ま す 。授 業 の 中 で の 取 り 組 み と し て 行 う
こ と に つ い て は 、や は り 学 習 指 導 要 領 に 則 り 、評 価 を 行 わ な け れ ば な ら い の で 、指 導
要 領 の 範 疇 を 超 え た 、特 に パ フ ォ ー ミ ン グ ア ー ツ 系 の 授 業 を 行 う た め に は 、様 々 な 準
備が必要となります。学校職員の共通理解、保護者の理解が最も必要でしょう。
-今後の展望についてお聞かせください。
ドンマイ音楽サークルの他にも、肢体不自由のメンバーも加わる「バナナバンド」
や、日本舞踊「藤娘」を踊る高等部生等、地域には質の高い表現者達が存在します。
だからこういった人達皆が集まってお祭りやライブイベントを開催することができ
ればといいと思っています。
<団体連絡先>
名称
滋賀県立野洲養護学校
住所
〒 520-2301
担当者名
滋賀県野洲市小南588
寺田伸一
TEL: 077-586-6850 FAX: 077-586-6870
URL http://www.yasu-sh.shiga-ec.ed.jp/
(4)社会福祉法人育夢(はぐくむ)「糸をかし」
大阪府豊中市にある通所施設 社会福祉法人育夢(はぐくむ)「糸をかし」は、
授産活動の一環として表現活動に取組んでいる施設です。
法 人 設 立 の 前 か ら 行 う 表 現 活 動 は 、15年 間 継 続 し て 行 わ れ て い ま す 。大 津 プ リ ン ス
ホテルにて開催した公開研究会に積極的に参加された施設職員の河北英一さん。
「 積 極 的 に 動 く こ と で 、専 門 家 や 支 援 者 、様 々 な 出 会 い が 生 ま れ 活 動 が 支 え ら れ て
きました」と話す河北さんにお話をお伺いました。
-活動が始まったきっかけについてお聞かせ下さい。
1995年 に 無 認 可 の 福 祉 作 業 所 と し て
活 動 を 開 始 し た 当 初 か ら 、プ ロ の 指 導 の
も と 人 形 劇 を ス タ ー ト さ せ ま し た 。代 表
の西口敏江が人形劇の活動をしていた
関 係 か ら 、西 宮 小 夜 子( 人 形 劇 団 ね ぎ ぼ
う ず S A Y O )さ ん と 出 会 い 、人 形 作 り 、
脚 本 、演 出 、と 細 か く ご 指 導 を い た だ い
て ま し た 。 私 が 加 わ っ た の は そ の 2年 後
の 1997年 で す 。翌 年 1998年 に は「 障 害 者
と 芸 術 の 可 能 性 INお お さ か 」 に 参 加 し 、
そ の 翌 年 1999年 に は 自 主 事 業 と し て 「 素 の ま ま ・ そ の ま ま フ ェ ス 」 が 開 始 し ま し た 。
2000年 に NPO法 人 パ コ ( パ フ ォ ー ミ ン グ ・ア ー ツ ・コ ー ポ レ ー シ ョ ン お お さ か ) を 設 立
し 、吹 田 人 形 劇 コ ン ク ー ル に エ ン ト リ ー 、敢 闘 賞 を 受 賞 す る な ど 、積 極 的 な 表 現 活 動
を 行 な っ て い ま す 。 2003年 に は 社 会 福 祉 法 人 育 夢 を 設 立 し ま し た 。
-活動を継続する決め手についてお聞かせ下さい。
糸 を か し の 表 現 活 動 は 、「 人 形 芝 居
ぬ く ぬ く 座 」と「 ち ん ど ん 屋
てんてこまい
座 」の 二 つ で す 。双 方 と も 一 般 か ら の 公 演 依 頼 を 有 料 に て 受 け 付 け て い る こ と が 大 き
な特徴です。表現活動を仕事にしている、
い わ ば セ ミ プ ロ と い え ま す 。 1 回 3万 円 の
公 演 料 を 2 0 人 で 分 け る 。本 年 度( 2009年
度)は市の協力を得て、保育所、幼稚園、
小学校などの教育現場に巡回公演を行い、
ちんどん公演と合わせて公演数は50回
程 に な り ま す 。こ の 表 現 活 動 が 、余 暇 支 援
で も な く 、自 立 支 援 で も な く 、活 動 、仕 事
として位置づけられていることは全国で
も 特 異 な 例 で は な い か と 思 い ま す 。彼 ら の
面 白 い と こ ろ を 最 大 限 引 き 出 す 脚 本 や 演 出 。 「 見 せ る /見 ら れ る 」 関 係 の 中 で 表 現 の
質 を 高 め 、公 演 を 重 ね る 過 程 で 、ア ー テ ィ ス ト や 支 援 者 と の 様 々 な 出 会 い が あ り ま し
た 。チ ン ド ン の セ ミ プ ロ が 練 り 歩 き や 音 楽 、メ イ ク を 指 導 な ど 。こ う し た 出 会 い が 活
動を支える大きな力とり、「これは必ず仕事になる!」そう思う契機となりました。
「仕事にすること」 ここが継続の決め手と言えます。
ま た 、こ の よ う な 活 発 な 活 動 を 行 う こ と に よ り 、パ ン ト マ イ ム や 演 劇 な ど パ フ ォ ー
ミ ン グ ・ア ー ツ の 経 験 を 持 っ た 若 い ス タ ッ フ が 入 っ た り す る な ど 、 現 在 の と こ ろ ス タ
ッ フ も 充 実 し て き た の で 外 部 か ら 特 別 な 指 導 者 を 呼 ぶ の で は な く 、 全 員 (出 演 者 、 職
員 )で 作 品 を 制 作 す る 体 制 に な っ て き て い ま す 。
-課題についてお聞かせください。
仕事として位置づけて行ってはいるもの
の 、あ く ま で も そ れ は 福 祉 的 な 仕 事 で す 。公
演料で生活を保障するにはまだまだ至りま
せ ん 。福 祉 サ ー ビ ス の 範 疇 の 中 で 行 う 表 現 活
動に、ある部分限界を感じています。また、
今年のように多い時には1週間に2度の公
演 ペ ー ス と な っ て く る と 、本 人 達 の 体 力 の 限
界 を 感 じ ま す 。 あ る い は 家 族 の 意 識 (活 動 の
意 義 )に も 限 界 を 感 じ て き て い ま す 。
-今後の展望についてお聞かせください。
こ う し た 課 題 、様 々 な 課 題 を 乗 り 越 え て い く た め に も 、「 福 祉 の 枠 か ら 外 れ て 、表
現 専 門 の プ ロ ダ ク シ ョ ン を 作 っ て み て は ? 」と 考 え る 時 も あ り ま す が 、現 在 の と こ ろ 、
作 品 の 質 を 高 め 、本 人 達 の ペ ー ス も 考 え つ つ 公 演 形 態 を グ ル ー プ 化 し て 、公 演 依 頼 の
拡大に向けて幅広い対忚を目指したいと考えています。
<団体連絡先>
名称
社会福祉法人育夢(はぐくむ)「糸をかし」
住所
〒 561-0857
担当者名
TEL
河北
大 阪 府 豊 中 市 服 部 寿 町 3丁 目 18番 12号
英一
06-6868-2153
FAX06-7172-4912
Email
[email protected]
URL
http://www.xn--y8jb6g0c.jp/
(5)社会福祉法人上牧町社会福祉協議会「遊びに行こう」
社 会 福 祉 法 人 上 牧 町 社 会 福 祉 協 議 会 が 実 施 す る 考 え る 会「 遊 び に 行 こ う 」は 、奈
良 県 北 葛 城 郡 の 上 牧 町 と 河 合 町 の ふ た つ の 地 域 を エ リ ア に 、両 町 の 社 会 福 祉 協 議 会
が 連 携 し 、 2003年 に 発 足 、 過 去 2 回 の フ ァ ッ シ ョ ン シ ョ ー を 開 催 し て き ま し た 。
2004年 、親 や 支 援 者 が 中 心 と な っ た 第 1 回 目 を 開 催 し 、そ の 後 出 演 し た 障 害 の あ
る 人 た ち 本 人 か ら「 ま た フ ァ ッ シ ョ ン シ ョ ー を や り た い 」と の 希 望 が 出 て き ま し た 。
そ の 流 れ を う け 、2005年 以 降 、彼 ら 彼 女 ら が 企 画 段 階 か ら 参 画 で き る 取 り 組 み と し
て 、毎 月 1 回 継 続 し て い ま す 。今 回 は こ の 取 り 組 み を 担 当 さ れ て い る 植 村 隆 弘 氏 に
お話しを伺いました。
―活動が始まったきっかけについてお聞かせください。
当社協に育成会から「この地域で暮らして
いる障害のある人たちの余暇の活動をし て欲
しい」との依頼があり、上牧町、河合町の2
町で暮らしている人たちを対象にした余暇支
援事業としてスタートしました。本人たちみ
んなと何ができるかと自問自答している時に、
大阪の施設からファッションショーの話を伺
い 、 参 考 に し な が ら 2004年 に 開 催 し ま し た 。
そ の 時 に は 、服 飾 の 専 門 学 校 か ら 古 着 を い た だ い た り 、た く さ ん の 方 々 に 支 え ら れ て 、
開催できました。その時に参加した本人たちからの要望で自らが企画などに参画し
2006年 移 行 は 継 続 し て 開 催 し て い ま す 。
―活動を継続する決め手についてお聞かせください。
本人たちの「自らを表現したい」と
の希望が強く、第2回目のファッショ
ンショーは「ウェディング」をテーマ
に開催することができました。関西電
力や高島屋をはじめブライダル会社な
どの協力もいただき、ちゃんとファッ
ションモデルとして見てもらうため、
資生堂からメイクやカラーコーディネ
イトへの協力をしてもらうことができ
ました。また、ダンスの専門家に、シ
ョ ー で の ダ ン ス や ウ ォ ー キ ン グ な ど の 指 導 も し て い た だ き 、「 自 ら を 表 現 し た い 」と
い う 気 持 ち を 実 現 さ せ ま し た 。そ の 後 は 本 人 た ち の「 当 事 者 会 」を 発 足 し 、表 現 活 動
に 限 ら ず 、個 々 の ニ ー ズ に 合 っ た 場 と し て 、様 々 な 取 り 組 み を 月 1 回 の ペ ー ス で 行 っ
ています。
―課題についてお聞かせください。
フ ァ ッ シ ョ ン シ ョ ー を 開 催 し た 頃 は 、社 協 に も 運 営 資 金 と し て 事 業 を 進 め て い く だ
け の 体 力 が あ り 、関 西 電 力 、資 生 堂 、ブ ラ イ ダ ル 会 社 、高 島 屋 、装 飾 関 係 の 専 門 学 校
な ど と の 連 携 も 取 る こ と が で き 、よ り 専 門 的 な 人 た ち と 関 わ り な が ら 開 催 す る こ と が
で き ま し た 。し か し 、現 状 で は や は り 運 営 資 金 の 課 題 が 大 き く な っ て き て お り 、フ ァ
ッ シ ョ ン シ ョ ー な ど の 大 き な イ ベ ン ト は 事 業 と し て の 定 着 が 難 し い 状 況 で す 。地 元 の
企 業 や 店 舗 な ど と こ れ ま で よ り も さ ら に 突 っ 込 ん だ 形 で 、良 い 協 力 関 係 が 築 く こ と が
できればと考えています。
―今後の展望についてお聞かせください。
現在は、町内の写真クラブとの連
携により、写真展を開催したりと、
文化活動も継続して行っています。
参加する個々のニーズ(思い)を大
切にして、自己実現、自己表現でき
る場として、継続していきたいと思
っています。本人たちの「またやり
た い 」と い う 意 識 を 大 切 に し な が ら 、
その時に見せた堂々と自信に溢れた
顔を考えると、今後も広がりを求め
て事業を進めていきたいです。
<団体連絡先>
名 称:社会福祉法人上牧町社会福祉協議会
住 所 : 奈 良 県 北 葛 城 郡 上 牧 町 上 牧 3245-1
担当者 名:植村隆弘
TEL: 0745-76-6098
FAX: 0745-79-0895
E-mail : [email protected]
(6)大阪市旭区社会福祉協会ボランティアビューロー
視力障害者ダンスサークル「アイ」
大阪市旭区社会福祉協議会のボランティア活動支援事業 ボランティアビューロ
か ら 生 ま れ た「 ア イ 」は 、視 覚 障 害 者 の 体 力 づ く り と 交 流 の 場 づ く り を 目 的 に し た
社交ダンスサークルです。
週 1 回 の レ ッ ス ン 、年 2 回 の ダ ン ス パ ー テ ィ を レ ギ ュ ラ ー 開 催 し な が ら 、す で に
12年 間 も 活 動 し て き た ベ テ ラ ン サ ー ク ル の 活 動 に つ い て 、主 宰 の 黒 川 愛 子 さ ん に 伺
いました。
-活動が始まったきっかけについてお聞かせ下さい。
もともと大阪市旭区のボランティアビューロにて、視力障害の方のガイドヘルプ
( 手 引 き )を し て い た こ と が そ も そ も の 発 端 で す 。視 力 障 害 の 方 は つ い つ い 自 宅 に 引
き こ も っ て し ま い が ち 。実 際 、お 一 人 暮 ら し の 方 を 手 引 き す る 際 に 、外 に 出 る の が 不
慣 れ な た め 、私 に す が り つ く よ う に 歩 き 出 す と い う こ と も あ り ま し た 。な か な か 外 を
出 歩 か な い の で よ り 一 層 外 に 出 ら れ な く な る と い っ た 悪 循 環 に 陥 り ま す 。視 力 障 害 の
方 が 、も っ と 晴 眼 者 と 同 じ よ う に 社 会 で 活 動 で き る よ う に な る に は ど う す れ ば い い か 。
と り わ け 女 性 は 化 粧 を し た り 、綺 麗 な 衣 装 を 着 た り す る こ と で 、も っ と 自 分 を 飾 っ
て 見 て も ら え る 喜 び を 感 じ て も ら い た い 。「 ど う せ 自 分 が 見 え へ ん か ら 何 を し て も 同
じ 」と 思 っ て い て も 、や っ ぱ り お 洒 落 を し て 素 敵 に な る と い う 能 動 的 な 思 い は あ る は
ずなんです。そこをうまくサポートできればと思うようになりました。また男性は、
堂 々 と ま っ す ぐ 歩 け る よ う に な る こ と で 、自 分 に 自 信 を 取 り 戻 し 社 交 性 を 身 に つ け る
こ と が 必 要 だ と 感 じ ま し た 。そ こ で 、も と も と 私 自 身 が 長 年 や っ て き た ダ ン ス の 活 動
と 視 力 障 害 の 方 の サ ポ ー ト 活 動 を 結 び つ け ま し た 。そ こ で ボ ラ ン テ ィ ア ビ ュ ー ロ の 方
に も 色 々 と 興 味 の あ る 方 に 声 を か け て い た だ い て 1998年 に 、 ダ ン ス サ ー ク ル 「 ア イ 」
として立ち上げたのです。
名 称 の 「 ア イ 」 は 目 の 「 eye」 と 愛 情 の 「 愛 」 、 そ し て 私 の 名 前 が 愛 子 な の で そ の
「愛」とをかけあわせて決めました。
-活動を継続する決め手についてお聞かせ下さい。
メ ン バ ー の 喜 ぶ 顔 を み れ る こ と が な に よ り 嬉 し い 。が ん ば れ ば な ん だ っ て で き る こ
とを喜んでもらいたい。基本的にはその思いがあって継続できています。
また、活動を続けているうちにマスコミによく取り上げられるようになりました。
「 視 力 障 害 者 が 取 り 組 め る 本 格 的 な ダ ン ス サ ー ク ル が あ る ら し い 」と い う 噂 が 広 ま る
に つ れ て 、全 国 か ら 参 加 希 望 者 が 多 数 訪 れ る よ う に な っ た の で す 。こ れ に は 理 由 が あ
り ま し た 。ア イ を 立 ち 上 げ た 1998年 当 時 も 全 国 に い く つ か 視 力 障 害 者 の ダ ン ス サ ー ク
ルはあったのですが、そのほとんどが当事者自身が運営するものでした。
一 方 、ア イ は 支 援 者 で あ る ボ ラ ン テ ィ ア が 立 ち 上 げ た 団 体 だ っ た こ と も が 特 徴 的 で
あ り 、単 に 楽 し く や る だ け で な く 、表 現 と し て の レ ベ ル も 上 げ 、そ し て よ り 社 会 に 開
か れ て い く こ と を 重 視 し て い た の で す 。だ か ら こ そ 、そ の コ ン セ プ ト に 共 感 し て く だ
さ っ た 方 が 多 数 訪 れ て く れ て い る の だ と 思 い ま す 。ボ ラ ン テ ィ ア の 方 は 様 々 な 社 会 活
動 や ダ ン ス パ ー テ ィ ー で の 人 脈 を 持 っ て い る の で 、視 力 障 害 の あ る 方 を 違 っ た 世 界 に
誘 う こ と が で き ま す 。多 尐 摩 擦 が 起 き る と し て も 、最 初 か ら 晴 眼 者 が 関 わ っ て い る 世
界に参加してもらうことが重要だと思っています。それに、視力障害の方に中にも、
非 常 に 高 い 表 現 レ ベ ル を 目 指 し て い る 方 が 存 在 す る の で 、そ こ は 一 切 手 を 抜 か ず 本 気
で 指 導 し て い ま す 。成 長 す れ ば す る ほ ど 、も っ と 頑 張 ろ う と 思 え る 気 持 ち も 継 続 の 秘
訣ですね。
-課題はについてお聞かせください。
活 動 拠 点 に か か る 費 用 面 が 課 題 で す ね 。も と も と は ボ ラ ン テ ィ ア ビ ュ ー ロ の 事 務 所
で 練 習 を し て い た の で す が 、手 狭 に な っ た こ と も あ り そ こ を 離 れ る こ と に な り ま し た 。
現 在 は 両 国 人 権 文 化 セ ン タ ー に て 毎 週 月 曜 日 活 動 し て い ま す 。当 然 会 場 費 が 多 尐 な り
と も か か る の で 、メ ン バ ー か ら 月 4 回 の レ ッ ス ン で 1000円 頂 い て ま す 。ま た 助 成 金 も
3年 度 分 い た だ い て ま す 。 広 い 会 場 を 借 り た く な り ま す が 、 広 さ を 求 め れ ば 求 め る ほ
ど適した会場が見つけにくくなります。
ま た 、ボ ラ ン テ ィ ア さ ん 集 め も な か な か 大 変 で す 。現 在 10名 ほ ど の ダ ン ス が で き る
ボランティアさんに関わってもらっていますが常に現状を維持し続けるのは難しい。
しかも誰でもいいわけでもない。
視力障害の方と踊れるボランティアさんっていうのは実はすごくダンスレベルの
高 い 人 な ん で す よ ね 。ま た 、と に か く 優 し く 踊 れ る こ と が 大 事 。そ し て ど う し て も 社
交 ダ ン ス の 性 質 上 、男 性 の ボ ラ ン テ ィ ア が 多 く 求 め ら れ ま す 。男 性 が う ま く リ ー ド し
て成立する部分が大きいからです。
-今後の展望についてお聞かせください。
レ ッ ス ン と あ わ せ て 、毎 年 2 回 の ダ ン ス パ ー テ ィ ー も 開 催 し て い る の で す が 、昨 年
か ら 会 場 に メ イ ク コ ー ナ ー と ヘ ア コ ー ナ ー を 設 置 し ま し た 。ど ん ど ん お 洒 落 に な っ て
自 分 を ア ピ ー ル し た い と い う メ ン バ ー の 欲 求 を 叶 え る た め に 。初 期 の パ ー テ ィ ー は 50
人 規 模 だ っ た の で す が 、 現 在 は 300人 程 ま で に 拡 張 し て い ま す 。
ま た 、今 年 は 大 阪 市 ボ ラ ン テ ィ ア 情 報 セ ン タ ー の ネ ッ ト ワ ー ク「 Com link・こ む り
んく」にも登録して、企業や各種支援団体さんにもアピールをしていきたいですね。
例 え ば 化 粧 品 メ ー カ ー さ ん か ら の 商 品 協 力 や 会 場 協 力 な ど 。そ う い っ た 様 々 な 情 報 発
信にも力を入れていきたいです。
<団体連絡先>
名称
旭区ボランティアビューロ
住所
〒 535-0031
大 阪 市 旭 区 高 殿 6-16-1
旭区在宅サービスセンター内
TEL: 06-6957-2200
MAIL: [email protected]
URL: http://sansan-asahi.or.jp/volunteer-main.html
(7)社会福祉法人かがやき神戸「ぐりぃと」
「 ぐ り ぃ と 」は ク ラ ウ ン( 道 化 師 )活 動 を 展 開 し て い る 神 戸 市 北 区 の 就 労 継 続 支
援 事 業 B 型 通 所 施 設 で す 。主 眼 1994年 に「 つ く し ん ぼ 共 同 作 業 所 」と い う 無 認 可 作
業所からスタートしました。しかし翌年おこった阪神大震災で無認可の脆さを痛
感 。障 害 者 の 命 と 生 活 を 守 る こ と の で き る 基 盤 を つ く ろ う と 、西 区 の 精 神 障 が い 者
作 業 所 と 協 働 し て 1999年 に 社 会 福 祉 法 人 か が や き 神 戸 を 設 立 し ま し た 。「 つ く し ん
ぼ 」は 2002年 に 知 的 障 害 者 通 所 授 産 施 設 に 、2009年 に 就 労 継 続 支 援 事 業 B 型 に 移 行
し て「 ぐ り ぃ と 」と な っ て い ま す 。今 回 は 職 員 の 山 本 喜 代 巳 さ ん に ク ラ ウ ン 活 動 に
ついてお伺いしました。
-活動が始まったきっかけについてお聞かせ下さい。
き っ か け は 2006年 の 障 害 者 自 立 支 援 法
で す 。震 災 後 、や っ と 軌 道 に 乗 っ た か と い
う 時 で 、職 員 を 削 ら な い と い け な い か と 思
う く ら い 運 営 に 不 安 を 持 ち ま し た 。そ の 時
は な ん と か 乗 り 切 っ た け れ ど 、今 後 は 方 針
を 変 え て ゆ か な く ち ゃ い け な い 、積 極 的 に
打って出ないと障がいのことを理解して
も ら え な い と 考 え ま し た 。施 設 運 営 に 関 し
て も 財 政 事 業 委 員 会 を つ く り 、起 業 家 さ ん
に 相 談 し た り す る な か で 、ク ラ ウ ン 活 動 を
教 え て く れ る 人 が い る 、と 紹 介 し て も ら っ た こ と が 始 ま り で す 。
「 ク リ ニ ク ラ ウ ン( ※
病室を訪れ、遊びやコミュニケーションなどを通じて心のケアをする専門クラウン)
は あ る け れ ど 、障 害 の あ る 人 自 身 が や っ て い る の は 見 た こ と が な い し 、面 白 い か も し
れ な い 」と い う 提 案 で し た 。し か し 当 初 は ク ラ ウ ン そ の も の も よ く 知 ら ず「 道 化 師 ?
メ ン バ ー さ ん 達 に ? 」と 、あ ま り プ ラ ス の イ メ ー ジ じ ゃ な か っ た 。悪 く い え ば 見 世 物
的になるのではないかという心配が職員や親にもありました。でもメンバーや職員、
ボ ラ ン テ ィ ア さ ん に も や り た い と い う 人 が い た の で 、も し 依 頼 が あ れ ば や り た い な ぁ 、
く ら い の 気 持 ち で 、有 志 に よ る サ
ークルとしてスタートしました。
と こ ろ が 、蓋 を 開 け て み る と 、そ
れまでなかなか就労に向かなか
っ た 、来 ら れ な い 、遅 刻 し ち ゃ う
な ど 、作 業 所 で の 仕 事 に 乗 り 切 れ
な い メ ン バ ー た ち が 率 先 し て 、自
分から出演することを楽しみに
してクラウン活動の練習に来る
よ う に な っ て い た 。そ れ に 、最 初
は物珍しさもあってか、意外と
様々な場所に呼んでもらいました。
-活動を継続する決め手についてお聞かせ下さい。
ク ラ ウ ン 活 動 を 就 労 継 続 支 援 事 業 、つ ま り「 仕 事 」と し て 位 置 づ け て い る こ と で す 。
教えてもらっているプロのパフォ
ー マ ー( 白 井 博 之 さ ん )へ の 講 師 料
の こ と も 考 え る と 、1 事 業 と し て 運
営 し て い く こ と が 必 要 で し た 。サ ー
ク ル で も い い け れ ど 、責 任 感・社 会
性を持つことを意識するためにも
「 仕 事 」と い う 捉 え 方 が フ ィ ッ ト し
ま し た 。そ の 背 景 と し て 、何 よ り メ
ンバーさん達がいきいきと元気に
なっていることが大きくあります。
ま た ク ラ ウ ン と い う の は 、“ キ ャ
ラ ク タ ー デ ィ ベ ロ ッ プ メ ン ト ”を す
る こ と も 重 要 で す 。ク ラ ウ ン は 失 敗 を プ ラ ス に 、笑 い に し て し ま え る 利 点 が あ り ま す 。
技 術 が 高 い こ と だ け が 必 要 で は な く 、練 習 の な か で の 失 敗 も 発 想 の 転 換 で プ ラ ス に し
て い け る 、肩 の 力 を 入 れ ず に が ん ば れ る と い う 特 徴 が メ ン バ ー に ピ ッ タ リ な の だ と 思
い ま す 。加 え て 、ク ラ ウ ン は シ ョ ー ト コ ン ト の 集 合 体 で も あ る の で 、作 り や す さ 、練
習 し や す さ も あ り ま す 。も ち ろ ん 基 本 に は 見 て も ら え る・出 演 す る こ と の 楽 し さ が あ
り 、メ ン バ ー た ち は 自 分 た ち で 作 っ て い く 仕 事 と い う 意 識 の も と 、ほ ぼ 毎 日 自 主 練 習
を し て い ま す 。そ の 甲 斐 も あ っ て 、今 で は 、社 協 関 連 の イ ベ ン ト や 特 別 支 援 学 校 、企
業 の パ ー テ ィ な ど 、年 間 30回 の 依 頼 出 演 、静 岡 で の 大 道 芸 ワ ー ル ド カ ッ プ 、オ フ 部 門
にも出演、ホールでの公演を2回行っています。
-課題についてお聞かせください。
お給料をもっと上げたいということと、練習する場所に ついてです。
プ ロ の 仕 事 と し て や っ て い る の で 練 習 に も お 給 料 が 発 生 し ま す し 、出 演 時 は 別 の 料
金 体 系 を と っ て い ま す が ま だ ま だ 尐 な い 。講 師 料 も か か り 、採 算 が 合 う と い う わ け で
は な い の で 、法 人 の シ ン ボ ル 的 な も の と し て 法 人 全 体 の な か で 支 え て も ら っ て い る 現
状 が あ り ま す 。ま た 、練 習 場 所 と し て も う 尐 し 広 い 場 所 が 見 つ か れ ば と 思 っ て い ま す 。
-今後の展望についてお聞かせください。
今 ま で は 物 珍 し さ で 出 演 依 頼 が あ っ た か も し れ な い で す が 、今 後 は プ ロ と し て き ち
ん と 見 せ ら れ る レ ベ ル の も の を 作 ら な い と い け な い 。職 員 と し て は 、思 っ た 以 上 の 縁
を つ れ て き て 、価 値 観 も 広 げ て く れ る 、将 来 性 の あ る 活 動 だ と 思 っ て い ま す 。有 名 に
な り た い と い う よ り は 、「 神 戸 に 行 っ た ら あ の 人 た ち が い る 」と い う 風 に 地 元 に 密 着
した形で発展していければと思っています。
<団体連絡先>
名称:社会福祉法人かがやき神戸「ぐりぃと」
住 所 : 〒 651-1213
神 戸 市 北 区 広 陵 町 6-1 7 3 −1
担当者名:山本喜代巳( サービス管理責任者)
TEL & FAX : 0 7 8 −5 8 1 −8 9 1 5
fax: 0 7 8 −5 8 1 −8 9 1 6
Email : 確 認 中 @kagayaki^kobe.jp
URL: http://www.kagayaki -kobe.jp/doyoubi.html__
(8)社会福祉法人ポポロの風 里の風「劇団ドロップ」
社 会 福 祉 法 人 ポ ポ ロ の 風 が 運 営 す る「 里 の 風 」は 、1990年 代 か ら 3 つ の 小 規 模 作
業 所 を 運 営 さ れ 、 2004年 5 月 に 3 作 業 所 を 統 合 し て 、 定 員 4 0名 の 通 所 施 設 と し て
創 設 さ れ ま し た 。脳 性 麻 痺 な ど 全 身 性 の 障 害 の あ る 人 た ち も 通 う 施 設 で 、ど の よ う
な 活 動 を 展 開 し て い く か を 考 え た 時 に「 書 」「 絵 画 」そ し て「 演 劇 」な ど を 取 り 組
む 文 化 芸 術 に 特 化 し た「 文 化 芸 術 創 造 工 房 」を 、「 ケ ー キ 工 房 」、農 作 業 な ど の「 手
作 り 工 房 」と あ わ せ て 実 践 す る こ と と な り ま し た 。演 劇 活 動 を 行 う グ ル ー プ『 劇 団
ド ロ ッ プ 』は 、こ れ ま で に 4 つ の 演 劇 作 品 に 取 り 組 み 、上 演 し て き ま し た 。今 回 は
理事長の樋渡和敬氏にお話しを伺いました。
―活動が始まったきっかけについてお聞かせください。
全身性の身体に障害のある人たち
にとっての作業とは?という問いか
ら、彼らが潜在的に備えている力を
表現に置き換えてゆく時に、それを
芸術と捉え、文化芸術創造工房とい
う 部 門 を 設 置 し 、「 書 」「 絵 画 」「 演
劇」の中からの選択制で事業を始め
ることとなりました。また、当施設
を利用される人の中には、「劇団態
変」でエキストラ出演されていた人
たちもいたりして、当法人の理事長
で あ る 樋 渡 氏 が「 大 阪 勤 労 者 演 劇 協 会 」と の 関 わ り が 強 く 、府 内 の 劇 団 と の つ な が り
も あ っ た こ と か ら 、専 門 家 と の 取 り 組 み で こ の 活 動 を 行 い た い と 関 西 芸 術 座 の 小 笠 原
真智子氏に月2回のペースで演劇の指導を行ってもらえるようになりました。
―活動を継続する決め手についてお聞かせください。
プ ロ 意 識 を 常 に 持 っ て 活 動 に 参 加 す る こ と 、そ し て 、本 番
で の 強 い エ ネ ル ギ ー が 彼 ら の 継 続 の 源 に も な っ て い ま す 。公
演 時 に 入 場 料 を 取 る こ と で 、出 演 す る 、参 加 す る 人 た ち の モ
チ ベ ー シ ョ ン が 高 ま り 、表 現 す る こ と に 対 す る 意 識 が 強 く な
っ て き ま し た 。4 回 の 公 演 で の 反 響 も あ り 、参 加 し て い る 彼
ら 自 身「 障 害 が あ る か ら こ そ で き る 芝 居 が あ る 」と い う 誇 り
を持てるようになってきました。
―課題についてお聞かせください。
プ ロ と し て や っ て い く た め に は 、芝 居 の 質 も 上 げ て い か な
い と い け な い し 、以 前 公 演 し た 演 目 を い つ で も 上 演 で き る よ
う に 質 を 保 た な い と い け な い と 思 っ て い ま す 。ま た 、施 設 で
あ る 以 上 、こ の 活 動 に 関 わ る 職 員 の 配 置 に つ い て 、異 動 等 が あ る の で 、例 え ば 、芸 術
系 の 学 生 な ど に 舞 台 周 り の お 手 伝 い を し て も ら う な ど 、も っ と 多 く の 外 部 の 人 た ち の
関わりを濃くしていきたいです。
―今後の展望についてお聞かせください。
障害者という枠に留まるのでは
なく、人間としてのひらめきと完
成を芸術という内側にぶっつけ
ていくことに、彼ら自らの自己実
現を果たせたらと考えています。
そして、公演に行ったり、お客さ
んに来てもらったりとこの取り
組みを通して、たくさんの人たち
が集まれる場を作っていきたい
ですね。またプロとして、公演や
出前公演などもやっていき、その
上 で 彼 ら の 経 済 的 自 立 に 繋 げ ら れ る 何 か を 見 つ け て い き た い で す し 、さ ら に は こ の よ
う な 取 り 組 み を 実 践 し て い る 施 設 や 団 体 な ど と も 、ネ ッ ト ワ ー ク を 作 り 、お 互 い に 情
報交換を出来ればよいと思います。
<団体連絡先>
名称:社会福祉法人ポポロの会 里の風
「劇団ドロップ」
住所:大阪府八尾市水越2 - 8 1
担当者名:大野木謙二
TEL: 072-940-3321
FAX: 072-940-3322
E-mail : [email protected]
URL: http://www.popolo.ne.jp__
「アーツというツールで支援のいらない場をつくってみよう!」現場レポート
本 研 究 会 は 、2010年 2月 5日 (金 )か ら 7日 (日 )、滋 賀 県 大 津 プ リ ン ス ホ テ ル に て パ フ ォ
ーミングアーツ企画「アーツというツールで支援のいらない場をつくってみよう」を
開 催 し ま し た 。開 催 の 目 的 は 、障 害 者 福 祉 の 現 場 で 取 り 組 ま れ る 、か ら だ を 扱 っ た 様 々
なパフォーミングアーツを世に広めること。
その背景には、障害のある人が地域の中で幸せな日常生活を送る上でのある問題意
識 が 存 在 し ま す 。 そ れ は 、「 障 害 の あ る 人 / な い 人 」 が 「 支 援 さ れ る 人 / 支 援 す る 人 」
という固定された関係性をお互いに作り上げてしまうことです。もちろんこの関係性
があることで、障害のある人の日常生活がスムーズに成り立つことも事実です。しか
し一方で、この「支援」という枠組みを超えたところで、それぞれの立場をお互い認
め合える自由な場が存在すれば、もっと生き生きとありままの自分を 表現できるので
はないでしょうか。その世界を実現するひとつの方法として、本研究会はパフォーミ
ン グ ア ー ツ を 通 じ た 場 づ く り を 行 う こ と を 考 え 、「 ア ー
ツというツールで支援のいらない場をつくってみよ
う ! 」の 立 ち 上 げ を 決 意 し ま し た 。本 レ ポ ー ト で は と り
わ け 開 催 前 日 に 行 な わ れ た「 表 現 を 最 大 限 に 活 か す た め
の 空 間 づ く り 」と 、「 音 楽 家 と ダ ン サ ー に よ る ワ ー ク シ
ョ ッ プ 」、そ し て こ れ ら を 経 て 完 成 し た パ フ ォ ー マ ン ス
作 品 の「 本 番 公 演 」、こ の 三 点 を 中 心 に お 届 け い た し ま
し た 。皆 さ ん の 関 わ ら れ て い る 福 祉 現 場 の 新 た な 場 づ く
りに、尐しでもお役に立てば幸いです。
2月 4日 (木 )〜 2月 5日 (金 )
「表現を最大限に活かすための空間づくり」
天井が高いホテルの宴会場。何もない四角い空間は体育館のようにがらんとしてい
て殺風景である。最初に設置したのは、一家族が暮らせるぐらいの大きさの12角テ
ント。横幕にはところどころに丸い覗き窓があり、天辺の象徴的な旗がサーカステン
トを思わせる。会場奥の中央に設置するよう指示を出すのは、空間演出を担当する美
術家の井上信太氏。この空間の軸となるシンボリックな存在として、サファリテント
と呼ばれるテントが出来上がった。不思議な空間 づくりのはじまりである。
空間作りを支えるスタッフは、井上信太氏のアシスタントを勤める美術系スタッフ
と 、ア ー テ ィ ス ト の 意 向 を 確 実 に 具 現 化 し て い く 舞 台 監
督 と 技 術 者 、 運 営 全 般 に 携 わ る ス タ ッ フ た ち 総 勢 10名 。
舞台監督はホテル側と調整をとりながら手際よく作業
を進行していた。
テ ン ト の 横 に バ ッ ク ヤ ー ド の 枠 組 み が 作 ら れ 、そ こ に
帄 布 生 地 が 垂 ら さ れ る 。空 間 を 仕 切 る た め に 、ホ テ ル に
あるパーテーションをあえて使わないアーティストの
こだわりである。帄布に額縁のような窓枠が吊るされると、かわいい建物が出来上が
った。
テントや建物の前の広いスペースに、ブルーシートを切り出し、池や水たまりがい
く つ か 作 ら れ 、そ こ に は 、ベ ニ ヤ で つ く ら れ た 平 面 の 生 き 物 、水 鳥 や 象 が 配 置 さ れ た 。
自己主張の強い宴会場の絨毯が、その存在を薄め、テントと建物の間から延びる道、
池や水たまりのあるスペースはみんなが集う広場のようである。人の気配も自然の薫
りも感じられる、まるでピクニック気分になるような、ホッと一息つきたくなる空間
ができあがった。
空中に張られたロープが会場の左右にジグザグを描くように渡され、テントのなか
には不思議な樹木、作業台とベンチ椅子兼用のカラフル なカラーベンチや果物の形の
クッション、一人腰掛け用の円柱型の小さな椅子。これら小物たちすべてが不思議で
楽しい雰囲気を作っている。信太
氏が作った仕掛けがどれも話しか
けてくる。まるで物語の中にいる
ようで、わくわくして子どものよ
うにはしゃぎたくなってしまう。
来場者も子どものように目をキ
ラキラさせて質問する。「ここは
何ですか?写真を撮っていいです
か?」隣のホールでは別のシンポ
ジウムなどが行われている中、こ
の部屋だけ明らかに異質な空間が
出来上がった。
2月 6日 (土 )
林加奈ワークショップ「めくるめく紙芝居を体験する」
「やる気がないひとにも居場所があってやる気
満々のひとが潰されずそのどちらでもないひとも
無 視 さ れ な い 」ア ー テ ィ ス ト 林 加 奈 さ ん が 掲 げ る テ
ーマである。
始 ま る 前 に ア ー テ ィ ス ト か ら「 こ の ワ ー ク シ ョ ッ
プ は 、画 用 紙 や 蒔 絵 に 、参 加 者 が 今 感 じ る こ と を 思
い思いに描き、その
絵から私が即興で物
語 を 創 り 出 し 紙 芝 居 に し ま す 。そ し て こ の 紙 芝 居 は 、参
加者とパフォーマンスをしながらみんなで楽しむ紙芝
居です」と説明を受けた。
開 始 時 刻 の 30分 前 。ざ わ め き の 中 ふ と 気 が つ く と 、す
で に 画 用 紙 何 枚 か の 絵 を 描 き 上 げ 、今 も な お 熱 心 に 描 き
続 け て い る 女 性 が い た 。関 係 者 に 聞 く と 、彼 女 は 加 奈 さ ん の ワ ー ク シ ョ ッ プ 経 験 者 で 、
絵を描くのが好きでいつもともて熱心だという。絵の世界に心から没頭するまっすぐ
な姿。その姿を覗き込む来場者。彼女はすでにパフォーマーの役割を果たしている。
彼女のパフォーマンスによって生まれた風が、全員を創作の世界へと急速に誘ったの
ではないかとも思えた。
み ん な が 絵 を 描 い て い る お お よ そ 1時 間 の
間、絵ではなく、楽器を周りで鳴らし続ける
男性の音が突発的に聞こえてきた。音楽的な
音色とは言えないが、しかしけして会場の雰
囲気を壊していない。
彼のパフォーマンスもまた自然とライブと
して成立している。描いている人とのテンシ
ョンが釣り合っているせいなのか、気持の向
かっている方向が同じからなのか、全然うる
さく感じないのが不思議である。
出来上がった絵が紙芝居の枠の中に続々と収められていった。その裏のメモを見な
がら一枚一枚にタイトルをつけ確認しながら番号をふっていく加奈さんの頭の中には、
もうすでにお話が出来上がっている様子である。参加者が描き終えて一休みする間も
なく、音楽付きの紙芝居がスタートした。食い入るように観る参加者の姿に、自分の
描いた作品を見守る空気が伝わってくる。一枚一枚の絵に対し、ドラマティックなス
トーリーが繰り広げられていく中で、参加者もいつの間にか加奈さんの導きで出演者
になっている。突発的な音を発し続ける男性の音が、今度は話に無くてはならない音
響効果となり、紙芝居のストーリーを一緒に盛り上げる。40枚はある大作が終わっ
た時に、大きな拍手がおこった。その拍手は演じ手と参加者の垣根がなく、みなが同
じ テ ン シ ョ ン で 喜 び 、讃 え あ っ て い る よ
うに見え、加奈さんの「やる気がないひ
とにも居場所があってやる気満々のひ
とが潰されずそのどちらでもないひと
も 無 視 さ れ な い 」と い う 言 葉 が や っ と 実
感 で き た 瞬 間 で あ っ た 。こ れ ま で 起 こ っ
たプロセスすべてがこのラストの瞬間
に 息 づ き 、連 綿 と つ な が る 妄 想 立 体 紙 芝
居 。何 も か も を 受 け 入 れ る 奥 の 深 い こ の
ワ ー ク の ふ く よ か さ を 、参 加 者 全 員 と 共
感できたように思った。
2月 6日 (土 )
北村成美ワークショップ「ひとのからだをタイカンする」
前半の林加奈さんのワークショップが終わり、
参加者の気持ちが尐し落ち着いたと感じるやい
なや、「15分の休憩後にはじめます」と北村
成美さんこと“しげやん”の声が高らかに会場
に響く。それを合図に会場はダンス仕様に転換
された。ステージをあえて設けず会場レイアウ
トの自由度を高めた工夫が功を奏する。振り返
るとしげやんのこの一言からワークはすでに始
まっていた気がする。
はじまりの合図を告げることなく無言でしげ
やんが正座した。ほどなく誰となくみんな座り
始め、大きな円が出来た。みんなの意識がしげ
やんに集中されていく。しげやんの動きが静か
に広がり、波のようなうねりとなって途切れる
ことなく変化していく。しげやんの動きを真似
て拡がる動き、そして今度はしげやんが誰かの
動きに反忚して次の動きへと遷移してゆく。そう、動きが動きを呼び、 増幅した連な
る動きとなってさらにうねってゆくのだ。しげやんのセンスであろう起承転結のある
からだの動きにナビゲートされ、思惟と直感が交差する。動きによって心が大きくな
ったり小さくなったり、まるで呼吸までが合わさっているような一つの大きな生命体
が 生 ま れ た 。か ら だ の 動 き が「 で き る / で き な い 」の 価 値 で 計 ら れ る ワ ー ク で は な く 、
意識をしげやんに集中したり、自分や他者やその全体に集中したり
と、心の内面を表に現わすワーク。このことがしげやんのワークの特徴であると思え
た。
再び、正座の円になり「よろしくお願いします」の言葉 で次のワークに移る。
「自分勝手にひとの体を触らない。人の体の通りに触る」をルールに、2人組のワ
ー ク が 始 ま っ た 。手 を 繋 ぐ よ り 、も っ と
相 手 の 身 体 を 感 じ ら れ る よ う に 、お 互 い
に 手 首 の 尐 し 上 を 握 り 合 い 動 き 出 す 。礼
で 始 り 礼 で 終 わ る 一 対 一 の ワ ー ク が 、全
員 に 巡 る ま で 繰 り 返 さ れ る 。そ ん な に 激
し い 動 き を し た わ け で は な い が 、体 も 頭
も心も全部をたっぷり使った爽快感を
感じた。
「からだとからだでつながるために、
相 手 を め っ ち ゃ 見 る 、め っ ち ゃ 聞 く 、め
っ ち ゃ 触 れ る こ と に 挑 戦 し ま す 。“ め っ
ちゃ”は他人が決めたぶんではなく、相手のために、 ちょっと努力したり気遣うこと
で良いのです。人は人にはたらきかけ、人とつながって初めて、じぶんのからだを知
ります。その喜びは誰でも楽しむことができます。たっぷり堪能いたしましょう」こ
れはしげやんがこのワークについて企画パンフレットで記していることだ。
このことがワークが続く上で段々と理解できてきた。からだとからだ、心と心を感
じ 合 う た め に 、ま ず は 、自 分 と 他 の 人 を 同 じ よ う に 体
で 認 め あ う 姿 勢 が 基 本 で あ る こ と 。こ の ワ ー ク を 体 験
し て 、人 と ふ れ あ う と い う こ と の 深 層 に 向 か う 入 口 に
立 っ た よ う な 気 が し た 。そ し て も う 一 点 。私 た ち が 難
し さ を 感 じ て い た こ の ワ ー ク を 、障 害 の あ る と い わ れ
る 彼 ら は 、い と も 簡 単 に や っ て い る こ と に 気 付 き 、私
たちが彼らにサポートされていたように感じる瞬間
すらあった。
2月 7日 (日 )
パフォーマンス公演「アウトサイダーライブ
リハーサル
〜
本番」
朝一番に、昨日の2つのワークショップが1
つの作品となる打ち合わせが行われた。
この時には、最初は様子を見ていたホテル側
の音響、照明スタッフもチームに積極的に加わ
り、出演者を含め作品を創作する立派なカンパ
ニ ー が 出 来 上 が っ て い た 。こ の 3日 間 の 成 果 で あ
る。
加奈さんとしげやんから進行について簡単な説
明があり、空間演出をさらに変えようとしてい
るのか、信太さんもイメージを膨らませながらその話を聞いている。リハーサルはこ
こにいる人がそれぞれに思い描いていることをぶつけてみるような、そんな気持ちの
いいスタンスで行われた。
昨日のワークショップ同様、始まりの合図はなく、いつの間にか正座した出演者が
車座になっている。照明が変化し、ゆっくりとみんなのからだが動き出した。動きが
尐 し 激 し く な り 、ダ ン サ ー た ち が 紙 芝 居 の
前 に 座 る と 、昨 日 と 同 じ よ う に 紙 芝 居 が 勢
いよく始まった。
「 紙 芝 居 を 見 る お 客 」を 演 じ る ダ ン サ ー
た ち 。作 品 を 盛 り 上 げ て い る エ ネ ル ギ ー が
昨 日 と は 桁 違 い だ 。空 間 全 体 が 一 体 感 で 包
まれる。トーリーが進むにつれ、まるでお
互いの役割や存在を確認しあうかのよう
に、出演者だけでなく、関係者全員が同じ
気 持 ち で 作 品 見 つ め 、ス ト ー リ ー に 入 り 込
んでいることが伝わってくる。本番さながらのこの緊張感は一体どこから湧き上がっ
てくるのだろうか。その源泉は、同じ紙芝居を毎回初めて見るかのような、「表現に
まっすぐに向き合う姿勢」だ。そう気づいた時に、障害のある彼ら彼女らの絵を描い
ている姿、楽器を鳴らしている姿、また 私に自然に話しかけてくけたありのままの姿
が次々と思い出される。この空間のこの空気をつくったのは間違いなくこの人たちだ
と確信した。アーツというツールで支援のいら
ない場をつくったのは彼らであった。
予 定 通 り リ ハ ー サ ル が 終 わ っ て 30分 後 、 さ ぁ
いよいよ本番が始まる。お客さんの中には会場
づくりや紙芝居、ダンスのワークショップに参
加されていた方のお顔がみられた。身内の発表
を見守るかのように穏やかな雰囲気を放ちなが
ら、初めて来るお客さんとの繋ぎ役となってく
れていた。
リハーサルとなにひとつ変わらぬテンションで、楽しく 、不思議で、パワフルで、
ふくよかなライブがはじまった。そこでは、ど
んな物も人も出来事も自然に溶け合い、奇妙な
雄叫びさえ調和していた。
障害の有無などまったく関係なく、個々とし
てありのままを認めあって彼ら彼女らの何もか
もを受け入れるアーティストの確固たる姿勢が、
アーツの本質を浮かび上がらせる。空間演出と
して準備したすべてのものにも相忚の役割が生
まれ、空間全体がお話にあわせて息をしている
ようだった。
すべてを受入れまっすぐに取り組むことが先端の表現を生み出す、決して新しくも
特別でもないアウトサイダーライブの価 値観が心に刻まれた。
西川眞樹(ま~じゅ)
栗東芸術文化会館さきらの文化ボランティアや絵本読み聞か
せ、幼稚園が行う子育て支援事業などのボランティア活動を経
て、「アート」「子ども」「地域」を軸にした活動を積極的に行
うため、今夏を目標にアートNPO 法人ZOOの 設立準備中。
「アーツというツールで支援のいらない場をつくってみよう」
ワークショップ&ライブ 体験コラムその1
久 保 田 翠 ( NPO法 人 ク リ エ イ テ ィ ブ サ ポ ー ト レ ッ ツ
理事長)
2月 5日 、 ア メ ニ テ ィ ー ネ ッ ト ワ ー ク フ ォ ー ラ ム で は 、 大 き な ホ テ ル の 、 大 き な 会 場
の 中 、 1000人 以 上 の 参 加 者 が 熱 気 溢 れ 、 監 禁 さ れ て い る よ う な 状 態 の 中 、 朝 か ら 晩 ま
で、福祉や人権や制度について喧々諤々考え、議論していた。一方その横で、パフォ
ー ミ ン グ ア ー ツ の 会 場 は 、井 上 信 太
氏 の 会 場 構 成 に よ っ て 、オ ア シ ス の
ような空間が実現していた。
京都出身のアーティスト林加奈
氏 ら に よ る 「め く る め く 紙 芝 居 」は 、
毎月行なわれているワークショッ
プに参加しているメンバーの何人
か が 参 加 さ れ て い て 、手 馴 れ た 感 じ
で新しいお話や音楽などが生まれ
て い く 。 毎 月 1回 の ワ ー ク シ ョ ッ プ
は 、実 は 参 加 し て い る 人 が 仲 間 と 会
う 、知 的 な 遊 び が で き る 場 所 な の で
はないか。そこでの障害のあるなしはほとんど関係がなく、自分にとって心地いいか
が大切で、障害のある人がいてもいいしいなくても十分成立する場ではないかと思っ
た。
コ リ オ グ ラ フ ァ ー 北 村 成 美 氏 は 、こ の 7 年 間 、滋 賀 の 7 カ所 月 2 回 ペ ー ス で 施 設 の 利
用者や職員や支援者を対象としたワークショップを行なってきた。そこの参加者の一
部が今回の「ひとのからだをタイカンする」にも関わっていた。私は正直、障害のあ
る人が舞台に立つといったイメージをどうしても具体的に持つことができないでいた 。
障害のある人の舞台は見ても、どんな障害のある人でも良いわけではなく、ある程
度の鍛錬ができて舞台構成を把握できる力のある人が舞台に上がることができるよう
に見えた。特に知的に重い人々が、舞台に上がることができるのか?今回のアウトサ
イ ダ ー ラ イ ブ も 、そ の 「ラ イ ブ 」の 意 味 が 、
「舞台」であれば、それは特別な人の特
別な場所でしかないように思えていた。
そうした中で望んだ今回のワークショッ
プであったが、疑問が見事に解決した。
そして、実際自分もワークショップに参
加してみて、体を使うと、こんなにも人
と人の交感が比較的簡単にできてしまう
ことにとても驚いた。身体の不思議とい
うか。同時に、参加していた障害のある
人の存在感に感動した。ひとたび動き出
すとそこでは、障害があることがむしろ舞台に上がる資格を与えられたかのように、
生 き 生 き と 動 き 出 す 。 何 も 持 た な い 「私 」は 、 最 後 の 本 番 に は と て も 恥 ず か し く て 参 加
で き な い 。「 ワ ー ク シ ョ ッ プ 1回 1 回 が 本 番 」 と 北 村 氏 が 言 う よ う に 、 体 の 真 に あ る 魂
に触れることによって、表現が生まれていく現場が実際ここで展開されていた。そし
てその時、障害があることがむしろ、その輝きをより高度に光らせる技となる(技に
なるように見える)。障害のある人が舞台に上がるということはこういったことであ
ったと本当に腑に落ちた。
今、障害者アートは一種のブームかもしれない。浜松でも市の美術館で、障害施設
の名前を冠にした展覧会が行なわれている。障害者というイメージが有利に働きだし
た証拠でもある。同時に、アートの世界では、障害があるないは関係がない。障害者
であろうがなかろうがいいものはいい。むしろ障害とかアウトサイドといったくくり
がわずらわしい。「障害だから」ではなく、障害を一つの個性として、いいものはい
い と 、ど こ ま で 表 出 し て い け る か は 、サ ポ ー ト す る 我 々 の 課 題 で あ り 、力 量 で も あ る 。
現在私たちの団体が行なっている、「たけし文化センター」はひとりの重度の知的
障 害 の あ る 子 ど も 「た け し 」の 視 点 を 通
し て 、さ ま ざ ま な 基 準 を 作 っ て い る 。公
共 施 設 は 往 々 に し て 「誰 で も 利 用 で き
る 」と い い な が ら 、
「汚してはいけない、
騒 い で は い け な い 、人 に 迷 惑 を か け て は
い け な い 」と い う 暗 黙 の ル ー ル が あ り 、
ここがバリアとなって実際行くことの
で き な い 人 た ち( 子 ど も や 障 害 の あ る 人
な ど )は 結 構 い る 。た け し 文 化 セ ン タ ー
では、
「たけし基準であるがゆえに、
「壊
し て も い い 、騒 い で も い い 、人 に 迷 惑 を
か け て も い い 」場 と な る 。 し か し 実 際 、
そんなに無法地帯にはならない。それは、「汚したら片付ければいい、騒いだら、人
に迷惑をかけたら謝ればいい」というルールが自然と成立するからである。お互いが
コミュニケーションを持つきっかけがなければ人はつながらないし理解もできない。
そこに積極的に関わる場を作ろうとしているのがたけし文化センターである。障害の
あ る 人 を 基 軸 に 据 え る こ と で 、障 害 の あ
る 人 の 新 し い 捉 え 方 ,対 社 会 と の 関 わ り
方を示す例とはなった。
がんじがらめで生きづらい人が多く
な っ て し ま っ た 今 の 世 の 中 で 、一 般 的 な
価値観を変えていく試みが本当に求め
ら れ て い る 。そ の な か で 、障 害 の あ る 人
と社会をつなぐ我々は、もっと真摯に、
彼らに向きあっていかなければいけな
いと思う。
久保田翠
NPO法 人 ク リ エ イ テ ィ ブ サ ポ ー ト レ ッ ツ 理 事 長 、 静 岡 大 学 農 学 部 非 常
勤講師
東 京 藝 術 大 学 大 学 院 環 境 デ ザ イ ン 科 終 了 後 、設 計 事 務 所 で 、都 市 計 画 、
環境デザインを手がける。障害のある子どもの誕生を機に、障害のある
子どもたちの表現活動をサポートするクリエイティブサポートレッツを
設立。
障害という特徴を個性に変える活動を展開。
NPO法人クリエイティブサポートレッツ
2000より、ハンディのある子どもたちの表現活動をサポートする
講座を実施。その他、障害のある人や子どもたちの存在を多くの人たち
に伝えるための、展覧会、ワークショップ、コンサートなど多数実施。
2008年より、障害のある人を基軸とした「たけし文化センター」を
起 草 。2 0 0 9 年 に 実 験 事 業 開 始 。2010年 4月 よ り 福 祉 施 設「 ア ル ス ノ ヴ
ァ」と、「たけし文化センター」を設立。
NPO法人クリエイティブサポート・レッツ
〒 432-8061
浜 松 市 西 区 入 野 町 8923-4
福祉施設
TEL/FAX
Email
TEL/FAX
053-440-3176
アルス・ノヴァ
053-440-3175
[email protected]
URL http://homepage2.nifty.com/lets -arsnova/
「アーツというツールで支援のいらない場をつくってみよう」
ワークショップ&ライブ 体験コラムその2
山 本 佳 美 ( NPO法 人 ち ば MDエ コ ネ ッ ト 事 務 局 長 )
「ワークショップ」と聞くと、皆さんはどんなイメージや経験があるでしょうか?
私は、自分が運営するカフェ「ひなたぼっこ」で初めて障害のある人とない人が一緒
に行ったワークショップが忘れられません。
それは、現代アーティストの門脇篤さんを
お呼びして、コミュニティアート・ふなば
しが企画したものでした。地元の船橋市本
町 通 り 商 店 街 で 行 う NPOと の 協 働 の イ ベ ン
ト で 、商 店 街 を 葉 っ ぱ で 飾 ろ う と い う も の 。
商店主に葉っぱの原型を作ってもらい、そ
の 型 を も と に 参 加 NPOの メ ン バ ー が 画 用 紙
で葉っぱを作って商店街に飾るのです。私
は、障害のある人とない人が一緒にワーク
ショップをすることで、障害のある人のこ
とを尐しでも知ってもらえたらいいなと思い、ぜひカフェでワークショップをやって
欲しいとお願いしました。そして、そこで私の想定外のことが次々と起こりました。
障害のあるスタッフが、働いている時には見せないひょうきんな一面やこだわりを見
せるのです。直人さんは、カフェで接客をする時にはなかなか声を出さない男の子。
しかし、その時は葉っぱにメッセージを書く場面で、自分の好きなサスペンスドラマ
の タ イ ト ル を 書 き 、「 犯 人 は Tさ ん で す 」 と 、 初 対 面 だ っ た 参 加 者 の 一 人 の 名 前 を 書 き
出したのです。それで全員大爆笑。彼は得意そうな顔でニコニコしていました。そし
て 、次 の 日 か ら「 い ら っ し ゃ い ま せ ! 」と 大 き な 声 で 言 う よ う に な っ た の で す 。私 は 、
あ の ワ ー ク シ ョ ッ プ が き っ か け で 、彼 の 中 で 何 か が 変 わ っ た 」と 感 じ ま し た 。そ し て 、
そこに参加した人同士で障害というものに対して新たな見方や関わり方が生まれたの
ではないか、と思うのです。プロの人が真剣に取り組むワークショップというのは、
絵であれ、音楽であれ、ダンスであれ、表現活動を通して障害の有無に関係なく参加
者の心や体に何らかの影響を与えるも
のだ、と確信しました。
そ ん な 経 験 を 経 て 参 加 し た 、今 回 の 2
つ の ワ ー ク シ ョ ッ プ と 発 表 の 場 。私 自 身 、
初めて出会う障害のある人と一緒に紙
芝居作りやらダンスをするという経験
は 未 知 そ の も の 。か な り 緊 張 し て い ま し
た 。一 方 、参 加 し た 障 害 の あ る 人 の 中 に
は 、ナ ビ ゲ ー タ ー で あ る 林 加 奈 さ ん と 北
村成美さんがこれまで行っていたワー
ク シ ョ ッ プ の 経 験 者 も 多 く 、会 場 入 り し
た時から慣れた様子でした。でも、彼らにとっても二つのワークショップを最終的に
ド ッ キ ン グ さ せ て 、一 つ の 作 品 を 創 る と い う の は 初 体 験 。一 体 ど ん な も の に な る の か 、
誰にも分からないというのが正直なところだったのではないでしょうか。
実際にワークショップに参加してみた感想は…。「障害のある人 たちの創造力と、
意識の高さに圧倒された」の一言。林加奈さんのワークショプ、めくるめく紙芝居で
は、ある男の子の隣で絵を描かせてもらいました。その男の子は、どんどん絵を描い
ていきます。時々、私が描いている絵も気にしてくれていたようです。私が彼と一枚
の画用紙を使って何か作りたいと話したら、カットしたものをお互いの絵に貼り付け
たり…。自然とつながっていたのですが、彼の中に迷いは見られませんでした。
続いてのワークショップは、北村さんの「毎回が本番です」という言葉どおり、全
身を使った真剣勝負。障害のあるなしに関係 なく、二人でペアになって腕をつかんで
踊ることは、相手の動きや心に耳を傾けなければ絶対に出来ないこと。ふわっと柔ら
かい感じで回転する女性もいれば、常にアップテンポで動く男性がいたり。車椅子の
人と踊る時には、その姿勢を保ちながら、相手の動きを読み取る難しさを感じ…。改
めて、一人一人の障害と向き合うことと、それを尊重する大切さを肌で感じた一時で
した。そして、参加している障害のある人たちには、それが既に自然と身についてい
ることに大きな感動を覚えました。
そ し て 、発 表 の 日 。そ こ で 私 に と っ て は 衝
撃 の 出 来 事 が 起 こ り ま し た 。そ れ ま で 車 椅 子
に 乗 っ て い た 女 性 が 、発 表 の 時 は 車 椅 子 か ら
降 り る と 言 う の で す 。日 頃 彼 女 に 接 し て い る
山 之 内 さ ん は「 そ う か 、じ ゃ あ 発 表 の 直 前 に
車 椅 子 を よ け る か ら 。」と 話 し て い ま す 。そ
し て 、そ の 日 入 院 し て い て 来 ら れ な か っ た と
い う 、い つ も 付 き 添 っ て く れ る 施 設 職 員 の 人
に 電 話 で「 こ れ か ら 本 番 だ か ら 頑 張 る 」と 連
絡 。そ の プ ロ 意 識 に 圧 倒 さ れ て し ま い ま し た 。
発表の場は、障害のあるなしに関係なく、それぞれが舞台に立って自分の精一杯の表
現をすることに集中していたと思います。そんなエネルギーが舞台にはみなぎってい
ました。
こういった障害のある人の表現活動の場を創り出すには、どうしても支援する人が
必要です。例えばダンスであれば、ダンサーとしての体の大切さを気遣いながら支援
をすること。
今回のワークショップでは、そんな関係性が自然と生まれている現場を体験すること
ができました。この試みが各地に広がっていくことが、障害のある人のライブ活動の
可能性と、日常生活の豊かさを創っていく基本なのだと思います。
カフェ「ひなたぼっこ」では、現在、障害のある人の音楽活動を行っています。ず
っとドラムを習っていたダウン症の晶生さんを中心に一昨年「おひさまバン ド」を結
成しました、カフェでの演奏の他、昨年はカフェから一歩外に出て、商店街や地域の
高齢者施設などでも演奏するようになりました。街の中でさまざまな人が表現活動を
することが出来る場所として、これからも地域に根付いた活動を続けて行きたいと思
っています。
山本佳美(やまもとよしみ)
NPO法 人 ち ば MDエ コ ネ ッ ト 事 務 局 長 、NPO法 人 コ ミ ュ ニ テ ィ ア ー ト・ ふ
なばしスタッフ
ち ば MDエ コ ネ ッ ト で 、 コ ミ ュ ニ テ ィ カ フ ェ 立 ち 上 げ の 中 心 メ ン バ ー と
な る 。カ フ ェ で は 、2002年 か ら 約 2年 間 、コ ミ ュ ニ テ ィ ア ー ト・ふ な ば し
で 月 1回 「 cafe-3-」 ( 音 楽 、 ダ ン ス 、 ト
ークなど様々な表現とコミュニケーションの場づくり)を企画・運営。
障害のある人が地域で暮らすためには、地元の人との繋がりが重要だ
と 考 え 、福 祉・環 境・ま ち づ く り・ア ー ト 等 の NPO、商 店 街 、農 家 と の ネ
ットワーク作りを進めている。
NPO法 人 ち ば MDエ コ ネ ッ ト
障害のある人もない人も共に暮らしやすい「ノーマライゼーション社
会 の 実 現 」 を 目 指 し て 1996年 に 活 動 を 開 始 。 グ ラ ウ ン ド ワ ー ク 活 動 に 取
り組み、船橋市の公園清掃や、遊休農地を活用した農園作りを行う。そ
の様子と知的障害のある若者の普通高校での生活を描いたドキュメンタ
リ ー 映 画「 ひ な た ぼ っ こ 」を 製 作 し 、全 国 約 100箇 所 で 上 映 。2002年 に コ
ミ ュ ニ テ ィ カ フ ェ 〈 ひ な た ぼ っ こ 〉 の 運 営 を 開 始 し 、 2007年 か ら は 千 葉
県と協働で、障害のあるお子さんや発達につまずきのあるお子さんの学
校 支 援 事 業 を 実 施 し て い る 。 2009年 に は 障 害 者 し ご と 支 援 事 業 を 立 ち 上
げ、障害のある人の多様な社会参加の道を創るための活動に取り組んで
いる。
NPO法 人 ち ば MDエ コ ネ ッ ト
〒 273-0005
千 葉 県 船 橋 市 本 町 4-31-23
TEL&FAX: 047-426-8825
MAIL: [email protected]
URL: http://mdeconet.jp/
まとめ
今回、厚生労働省の助成を受けて実施した「障害のある人の実演芸術パフォーミングア
ー ツ に 関 す る 調 査 研 究 事 業 」で は 、京 都 橘 大 教 授 の 小 暮 宣 雄 氏 を 座 長 に 障 害 の あ る 人 の 様 々
な表現活動について調査研究を行いました。
この研究のベースには、最近注目を集めている障害当事者の表現活動としてのアート活
動とその作品の評価の高まりがあります。一昨年、全国3カ所の巡回展「アールブリュッ
ト 交 差 す る 魂 展 」そ し て 同 時 期 に 開 催 さ れ た ス イ ス・ロ ー ザ ン ヌ で の「 J A P O N 」展 は 、
約1年に渡る長期展示会として国内にとどまらず、海外でも高い評価を受けました。
一方で、施設や学校などを中心に取り組まれている身体を使った表現活動も盛んに行わ
れています。これらの活動は、教育的活動や療育的活動など指導・教育の一環としての活
動が主でありながら一方で地域や身近な集団で自主的な活動を繰り広げている活動も注目
されます。今回行った調査では、そのような地域に根ざした活動について、 近畿圏に限定
はしましたが、調査が行えて実態の一端が見えてきたことは大きな成果であったと思いま
す。特に、セミプロを含め、様々な表現活動のプロが関わっている活動が多かったことが
注目されます。
これまで障害のある人に対する限定的なイメージから、裾野の広い人の関わりと彼らの
持つ特異(得意)な表現が、多くの人々の関わりを生んでいるということに可能性を感じ
ました。
今回の調査では、それらの活動の一端に触れたにとどまると思いますが、地域で様々な
活動を行っている方々への活動の広がりに寄与できたと感じています。
この報告書が、皆さんの活動の充実に尐しでも役立てばと願っています。
平成22年3月末
研究事務局:社会福祉法人オープンスペースれがーと
副理事長
牛谷
正人
障害のある人のライブ系表現活動に関する調査
<調査への協力のお願い>
私たちは、今年度厚生労働省の助成を受けて、「障害のある人のパフォーミングアーツ(実演芸
術活動)に関する調査・研究事業」に取り組んでいます。この事業の一環として、教育・福祉現場や
地域サークルなどで取り組まれているライブ系の「表現活動」(※注)の現状を調査することと致しま
した。
障害のある人の表現活動として、近年、その絵画・造形活動が関心を集め、一昨年には、スイス・
ローザンヌの美術館「アールブリュットコレクション」において1年半に及ぶ展覧会が行われるなど、評
価が高まってきています。
一方で、学校や施設などでは、演劇、音楽・ダンス(舞踊)はじめ、ライブ系の表現活動も盛んで
す。今回の調査では、療育・余暇活動や行事の一環として取り組まれている、これらのライブ系の
「表現活動」についてお伺いするものです。
次ページの調査票に、必要事項をご記入いただき、ファクスでご返信いただければ幸いです。年
末・年始の慌ただしい時期ですが、1月15日(金)を目処にご返信いただきますようお願いいたしま
す。
なお、年度末には、今回の調査を含む研究報告書を作成いたします。
ご回答いただいた皆様に送付し御礼に替えさせていただきます。
2009年12月
平成21年度障害者保健福祉推進事業
「障害のある人のパフォーミングアーツに関する調査・研究事業」
座長 小暮 宣雄
※注 ライブ系の「表現活動」とは
一般に、表現活動は、ビジュアル系とライブ系、そしてことば系(文学、書道)に分か
れます。障害のある人の「表現活動」においても同じような分類をすることができますが、
いままでは、特に、絵画・造形などのビジュアル系の表現(=視覚芸術)分野のものに注
目が集まり、近年では広く展覧会や図録などで紹介されてきました。
他方、障害のある人の、音楽・演劇・舞踊(ダンス)などのライブ系の「表現活動」(=
実演芸術・パフォーミングアーツ)の方は、その場においての「ライブ」性ゆえに記録さ
れることがあまり行われずに、その実態がよくわからず、また、どのように取り組むとい
いのか、という政策的な議論があまりなされていませんでした。そのため、今回、その実
態を調査しようとしております。
なお、この調査においては、ライブ系の「表現活動」を「アウトサイダーライブ」とい
う用語を使い、ビジュアル系の「表現活動」を「アウトサイダーアート」で呼ぶことにし
ております。また、「アウトサイダーアート」と「アウトサイダーライブ」をあわせて呼
ぶときは、「アウトサイダーアーツ」とし、さらに、現代美術の領域で「パフォーマンス
アート」と呼ばれているような境界線上のライブ的な「表現活動」も広く「アウトサイダ
ーライブ」の一つとしていただきたいと思っております。
<調査・問い合わせ先>
社会福祉法人オープンスペースれがーと 事業担当者:牛谷正人
〒520-3202
滋賀県湖南市西峰町1-1
TEL/0748-75-7182 FAX/0748-75-7183
ライブ系表現活動調査票
返信 FAX 0748-75-7183
回答者所属・氏名・連絡先:
1.あなたは、障害のある人の表現活動全般について関心をもっていますか?
持っている
持っていない
2.あなたの学校・施設・関係する地域の団体で障害のある人のライブ系表現活動を行っていま
すか?(該当する項目を○で囲んでください)
はい
いいえ
※はいとお答えいただいた方は、以下の問いにお答えください。
①それは、どんなジャンルの活動ですか?(複数回答可)
演劇系
音楽系
ダンス(舞踊)系
伝統芸能系
その他(
)
②それらは、どのような位置づけでとりくまれていますか?(分野をまたがった複数回答可)
主に教育分野
療育活動として
主に施設福祉分野
指導の一環として
主に社協(地域)分野
教育・指導として
課外活動として
余暇活動・余暇支援として
地域(サークル)活動として
地域イベントとして
その他(
)
3.活動の状況を教えてください。
①活動の状況
・活動の頻度は?(
・参加者は?(
・発表の機会はありますか?(
)
)
)
②外部の人が関わっていますか?(複数回答可)
専門の表現者が参加している
参加者を広く求めている
その他(
③活動の資金について(複数回答可)
施設(学校)事業費
助成金・補助金
その他(
寄付
外部の人との関わりはない
)
参加費
4.団体・活動のプロフィールについて教えてください。
名 称:
所在地:
連絡先:
代表者:
メンバー(構成):
設立目的・経過 (書ききれない場合は、用紙を足してください。又は資料を送付ください)
さらに、詳しい調査(ヒアリング等)をお願いする場合、ご協力いただけますか?
はい
いいえ
)
番号
団体名
府県
1
今林の里
大阪府
2
無記入
3
兵庫県立北はりま特別支援学校
兵庫県
4
伊丹市立障害者デイサービスセンター
兵庫県
5
社会福祉法人ヘレンケラー財団 太平学園
スニーカーズ
大阪府
6
社会福祉法人ミルキーウェイ ミルキーバンド
大阪府
7
社会福祉法人天王福祉会 第2茨木学園
響
大阪府
8
社会福祉法人天王福祉会 茨木学園
9
里の風
劇団「ドロップ」
大阪府
10
社会福祉法人ゆうとおん
ゆうとおんバンド
大阪府
11
社会福祉法人 堺市社会福祉協議会
大阪府
12
豊中市立おおぞら園
大阪府
13
NPO法人エクスクラメーション・スタイル
京都府
14
宮津サンホーム
京都府
15
乙訓若竹苑
京都府
16
社会福祉法人万葉荘園 あおば寮
万葉風神太鼓
奈良県
17
滋賀県立近江学園
音楽ワークショップ
滋賀県
18
瑞穂
滋賀県
19
草津市社会福祉協議会
滋賀県
20
東近江地域障害者生活支援センターみんなの家
滋賀県
21
社会福祉法人障友会 うららのお店
22
地域生活総合支援センターおんど
23
ミュージックセラピー夢コロラ (垂水区社会福祉協議会)
24
社会福祉法人産経新聞厚生事業団 なごみ苑
大阪府
25
たけのこ園
奈良県
26
特定非営利活動法人いずみの会 フレンズ
大阪府
27
第3共働舎花の会
大阪府
28
フローラなんだん
兵庫県
29
社会福祉法人みつみ福祉会 ききょうの杜
京都府
30
地域生活支援センター光
大阪府
31
社会福祉法人みんななかま
京都府
32
社会福祉法人スミや和佐福祉工場
33
つじやま作業所
大阪府
34
社会福祉法人百丈山合掌会 (バコダの丘作業所合掌園)
大阪府
35
地域支援事業所ぱれっと
兵庫県
36
玉津むつみの家
兵庫県
37
社会福祉法人以和貴会 ワークサポートセンター今人
奈良県
38
永价
大阪府
39
モーツァルト七瀬川つつみ
京都府
40
障害者就労支援事業ピースフルリンク
京都府
41
若草工房
大阪府
42
ハピネスさつま
兵庫県
43
NPO法人ヒマワリホーム
大阪府
大阪府
クリッド
大阪府
大阪府
プレゼントガーデン・アンクルンオーケストラ
兵庫県
和歌山県
番号
団体名
府県
44
多機能型事業所さくら
滋賀県
45
フレアイサギョウショ
46
社会福祉法人若竹会 ワークステーションわかたけ
滋賀県
47
社会福祉法人大淀町社会福祉協議会
奈良県
48
山ざる組ちっぷり
大阪府
49
あすなろ製作所
大阪府
50
無記入
51
日之出障害者会館
大阪府
52
就労継続支援事業所 きょうどう
京都府
53
社会福祉法人未来波 「きっと」
大阪府
54
社会福祉法人加島友愛会 かしま障害者センターむつみ
大阪府
55
社会福祉法人明星福祉会 芝生事業所
大阪府
56
障害者活動センター 赤おに
大阪府
57
社会福祉法人よさのうみ福祉会 ゆうゆう作業所
京都府
58
デイサービスセンター満ぷく
59
彩食キッチンBon
奈良県
60
社会福祉法人愛光園
大阪府
61
社会福祉法人ゼノの村 ワークスペースきゃんぱす
兵庫県
62
社会福祉法人ほっこり福祉会 ほっこりの里
大阪府
63
社会福祉法人 そうそうの杜
大阪府
64
社会福祉法人すいせい ワークス垂水
兵庫県
65
つばさ
大阪府
66
御杖村保健福祉課
奈良県
67
紀美野町社会福祉協議会 紀美野町総合福祉センター
68
YELLOW
大阪府
69
里仁館身体障害者デイサービスセンター
大阪府
70
かたつむり共同作業所
71
なるたき
京都府
72
作業所宇宙
大阪府
73
粉浜作業指導所
大阪府
74
すさみ町社会福祉協議会 ふれあい園
和歌山県
75
立雲の郷
和歌山県
76
信楽通勤寮OB劇団
滋賀県
77
社会福祉法人にぎやか会 ポプリン
滋賀県
78
大津市知的障害児地域生活支援センター
79
さくらはうす
滋賀県
80
止揚学園
滋賀県
81
NPO法人ウッディ伊香立
滋賀県
82
社会福祉法人おおつ福祉会 唐崎やよい作業所
83
滋賀大学教育学部附属特別支援学校
滋賀県
84
滋賀県立三雲養護学校高等部
滋賀県
85
特定非営利活動法人陽だまり 共同作業所陽だまり
86
障害福祉施設 大地
和歌山県
和歌山県
和歌山県
和歌山県
打楽器ワークショップ
アトリエ地空
(文芸コミケ)み~んな
滋賀県
滋賀県
滋賀県
滋賀県
番号
団体名
府県
87
NPO法人大阪港あゆみ福祉会 あゆみ作業所
大阪府
88
さわらび作業所
89
社会福祉法人まいばらし社会福祉協議会 ほおずき作業所
滋賀県
90
滋賀県立甲南高等養護学校
滋賀県
91
滋賀県立野洲養護学校
ドンマイ音楽サークル
滋賀県
92
滋賀県立野洲養護学校
かっきーず
滋賀県
93
ステップあっぷ21
94
まちかどプロジェクト
まちプロ一座
滋賀県
95
ふくらの森
あっぱれふくらっこ
滋賀県
96
滋賀県立信楽学園
滋賀県
97
湖南ホームタウン
滋賀県
98
工房和楽
滋賀県
99
高島市社会福祉協議会
滋賀県
100
社会福祉法人パレット・ミル 多機能型事業所 パワフル
滋賀県
101
社会福祉法人パレット・ミル 自立就労センター パレット・ミル
滋賀県
102
社会福祉法人 和福祉会
滋賀県
103
特定非営利活動法人コスモス会 コスモス共同作業所
滋賀県
104
島のぞみの家作業所
滋賀県
105
クリエートプラザ東近江
滋賀県
106
社会福祉法人かすみ会 つばきはらファクトリー
滋賀県
107
社会福祉法人もるどう会 あじさい園
滋賀県
108
社会福祉法人栗東市社会福祉協議会
滋賀県
109
社会福祉法人和光会 みのり園
滋賀県
110
社会福祉法人やまなみ会 やまなみ工房
滋賀県
111
社会福祉法人やまびこ福祉会 やまびこ作業所
滋賀県
112
社会福祉法人湖北会 ワークスさかた
滋賀県
113
スマイル (あゆみ作業所)
滋賀県
114
近江八幡市社会福祉協議会
滋賀県
115
わたむきの里 支援センター太陽
滋賀県
116
りんごの樹
滋賀県
117
社会福祉法人ゆたか会 清湖園
滋賀県
118
NPO法人淡海湖西会 マキノばら園作業所
滋賀県
119
特定非営利活動法人stand. コミュニティひろば もみの木
滋賀県
120
甲賀福祉作業所
滋賀県
121
ほわいとクラブ
滋賀県
122
社会福祉法人宇治東福祉会 デイセンター宇治作業所
123
京都市やましな学園
124
京都太陽の家
125
宇治川福祉の園
京都府
126
社団法人京都手をつなぐ育成会 伏見工房
京都府
127
槇島福祉の園 ジョブサポートセンターマキシマ
128
京都市立北総合支援学校
京都府
129
社会福祉法人信和福祉会 圭の家
京都府
劇団「ふりぃだむ」
滋賀県
滋賀県
宇治作業所仲間の会
京都府
京都府
命輝け第九コンサート
なないろ
京都府
京都府
番号
団体名
府県
130
障がい者生活支援センターやまびこ
京都府
131
やましなの里
132
京北やまぐにの郷
京都府
133
上京ワークハウス
京都府
134
社会福祉法人南山城学園
135
産経新聞厚生事業団 すみれ工房
京都府
136
みずなぎ高野学園
京都府
137
社会福祉法人みずなき学園 みずなぎ丸田学園
京都府
138
社会福祉法人あらぐさ福祉会 障害福祉センターあらくさ
京都府
139
社会福祉法人みやこ みやこ西院作業所
京都府
140
社会福祉法人西陣会 デイセンターふらっと
京都府
141
京都市だいご学園
京都府
142
精華地域活動センター「心」
京都府
143
障害者就労支援センターほっとはあと
京都府
144
社会福祉法人京都身体障害者福祉センター 京都市いたはし学園
京都府
145
社会福祉法人京都総合福祉協会 生活介護事業所「すずかけ」
京都府
146
相楽作業所
京都府
147
京都府立桃山養護学校
京都府
148
和束町社会福祉協議会
京都府
149
宮津与謝聴覚言語障害者地域活動支援センター
京都府
150
重度障害者通所施設 じゅらく
京都府
151
特定非営利活動法人京都フォーライフ
京都府
152
京都市紫野障害者授産所
京都府
153
大阪府立砂川厚生福祉センターこんごう寮
大阪府
154
大阪府立砂川厚生福祉センターつばさ
大阪府
155
社会福祉法人産経新聞文化事業団 こすもす
大阪府
156
旭区社会福祉協議会 ボランティアビューロ
157
堺あけぼの園
大阪府
158
社会福祉法人フォレスト福祉会 障害福祉サービス 風の森
大阪府
159
社会福祉法人大阪市手をつなぐ育成会 支援センター中
大阪府
160
大阪市立浅香障害者会館
スマイルエンジェル
大阪府
161
大阪市社会福祉協議会大阪市ボランティア情報センター
DOREMI DE PEACE
大阪府
162
NPO法人さをりひろば SAORI hands
キンキ雑楽団
大阪府
163
うぃずサポートセンター守口
大阪府
164
社会福祉法人こころ福祉会 作業所あいと摂津市手をつなぐ親の会
大阪府
165
特定非営利活動法人だんでらいおん
大阪府
166
大阪府立吹田支援学校高等部
大阪府
167
通所授産施設 みらい
大阪府
168
岸和田障害者共同作業所
なかまバンド
大阪府
169
社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 支援センターさくら
春をよぶみんなのコンサート
大阪府
170
高石障害者作業所
大阪府
171
大阪府立泉北高等支援学校
大阪府
172
社会福祉法人障友会 デイセンターフレンズ
大阪府
㈱JEUGIA
障害者ダンス教室アンダー
サークル“アイ”
京都府
京都府
大阪府
番号
団体名
府県
173
大阪府立豊中支援学校
豊中D.D.D.クラブ
大阪府
174
大阪市東成区社会福祉協議会
175
泉南作業所
176
高井田障害者センター
177
福島区社会福祉協議会
①手話コーラスグループはづき
②ドリーム
大阪府
178
八尾市立障害者総合福祉センター
ヒップホップダンス教室「レジェンド・キッズ」
大阪府
179
ピュアあすなろ
180
社会福祉法人みどりの里 身体障害者療護施設みどりの里
181
社会福祉法人風媒花 キッチンはな
大阪府
182
水仙福祉会 風の子そだち園
大阪府
183
知的障害者入所更生施設 ハニカム
大阪府
184
社会福祉法人愛生会 豊生園
大阪府
185
地域活動支援センター ちのくらぶ
ちのちのクラブ
大阪府
186
社会福祉法人日本ヘレンケラー財団 阪南市立まつのき園
パインツリー
大阪府
187
社会福祉法人八尾すずらん福祉会 ワーク・すずらん
大阪府
188
社会福祉法人きぼうの会 田園きぼうの作業所
大阪府
189
大阪府立砂川厚生福祉センター いぶき
大阪府
190
箕面市立障害者福祉センター ささゆり園
大阪府
191
吹田つながりの場はるにれ
大阪府
192
ヴァンサンクの郷
大阪府
193
社会福祉法人島本福祉会 作業所わくわく
京都府
194
NPO法人ダ・カー歩
大阪府
195
ふりーすぺーすSUN
大阪府
196
大阪府立富田林支援学校
大阪府
197
生活介護 ほっとステーション しどろもどろ
大阪府
198
社会福祉法人藤井寺市社会福祉協議会
大阪府
199
社会福祉法人つむぎ福祉会 青年の自立支援センターゆう
大阪府
200
豊中市立みずほ園
大阪府
201
社会福祉法人四条畷福祉会 津の辺
大阪府
202
社会福祉法人清光会 恵誠の里
大阪府
203
寝屋川市社会福祉協議会
大阪府
204
社会福祉法人北摂杉の子会 高槻地域生活総合支援センターぷれいすBe
大阪府
205
社会福祉法人八尾ひまわり福祉会 ワークスペースあすく
大阪府
206
(個人)大阪ワークスセンター
大阪府
207
特定非営利活動法人ほほえみ
大阪府
208
財団法人箕面障害者事業団 箕面市障害者雇用支援センター
大阪府
209
社会福祉法人日本ヘレンケラー財団 生活介護「一丁目」
大阪府
210
社会福祉法人日本ライトハウス
大阪府
211
マイウェイひらかたワーク草笛
大阪府
212
岸和田光生療護園
大阪府
213
社会福祉法人花の会 第2共働舎花の会
大阪府
214
クリエイトしき
大阪府
215
大阪市港区社会福祉協議会
大阪府
大阪府
南中ソーラン 踊り隊
大阪府
大阪府
大阪府
春をよぶみんなのコンサート
大阪府
番号
団体名
府県
216
NPO法人さかえ会 生活介護事業所フォーフーク
大阪府
217
東福六万寺
大阪府
218
西成区社会福祉協議会
大阪府
219
社会福祉法人一羊会 武庫川すずかけ作業所
兵庫県
220
神戸市立青陽須磨支援学校
221
ななくさ新生園
兵庫県
222
とよおか作業所 郷・とーぷ
兵庫県
223
社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団 赤穂精華園
華輝(はなのかがやき)
兵庫県
224
社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団 赤穂精華園 権現やんちゃ太鼓
兵庫県
225
宝塚市立養護学校
あんだんて・りんがーず
兵庫県
226
特定非営利活動法人白ゆり会 地域活動支援センターなかよし工房
紙芝居・人形劇クラブ「スマイル」
兵庫県
227
ゆうかり作業所
コロポックル
兵庫県
228
三恵園
楽団「ポケット」
コーラスグループ「ジャスティス」
兵庫県
229
障がいしゃ倶楽部コスモヒルズ
230
個性の作業所 七つの海
231
兵庫県立西はりま特別支援学校
兵庫県
232
猪名川園
兵庫県
233
伊丹市立障害者福祉センター
兵庫県
234
社会福祉法人神戸市灘区社会福祉協議会
兵庫県
235
社会福祉法人祉友会 障害者支援施設 リバティ神戸
兵庫県
236
えんぴつの家
237
兵庫県立神戸聴覚特別支援学校
兵庫県
238
社会福祉法人姫路潮会 ぬかちゃん福祉作業所
兵庫県
239
兵庫県社会福祉事業団総合リハビリテーションセンター 自立生活訓練センター
兵庫県
240
社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団 五色精光園 成人寮
兵庫県
241
加東市社会福祉協議会
兵庫県
242
社会福祉法人福成会 清流園
兵庫県
243
伊丹市立障害者福祉センター アイ愛センター
兵庫県
244
社会福祉法人とよおか福祉会 とよおか作業所 愛・とーぷ
兵庫県
245
つつじの家ひおか工房
兵庫県
246
朝日ノ里
兵庫県
247
沢谷荘
兵庫県
248
社会福祉法人ゆめさき会 ゆめさきの家
楽団「花夢」
兵庫県
249
みどり荘
民謡サークル
兵庫県
250
社会福祉法人中播いちかわ園
兵庫県
251
特定非営利活動法人ファミリーファーム 麦わら帽子
兵庫県
252
社会福祉法人あかりの家 障害者支援施設あかりの家
兵庫県
253
オープンファクトリー
兵庫県
254
社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団 五色精光園 多機能型事業所かがやき
兵庫県
255
西宮市立西宮養護学校
兵庫県
256
社会福祉法人神戸あゆみの会 喜楽舎
兵庫県
257
社会福祉法人神戸市中央区社会福祉協議会
258
小野市立小野特別支援学校
ダンスサークルスリーナイン
兵庫県
兵庫県
タッピークラブ
もとまちハートミュージアム実行委員会
ハートでアートこうべ実行委員会
兵庫県
兵庫県
兵庫県
兵庫県
番号
団体名
府県
259
社会福祉法人相生市社会福祉協議会
兵庫県
260
withくれよん
兵庫県
261
あゆみの里 友喜舎
兵庫県
262
CILひめじ りぷるす
兵庫県
263
社会福祉法人一羊会 すずかけ第2作業所
兵庫県
264
新生会作業所
兵庫県
265
大地の家
兵庫県
266
特定非営利活動法人神戸障害者自立支援福祉協会
兵庫県
267
社会福祉法人芦屋市社会福祉協議会
兵庫県
268
姫路市立かしのきの里
兵庫県
269
宝塚さざんかの家
兵庫県
270
神戸市立垂水養護学校
兵庫県
271
社会福祉法人メイクるタウン
奈良県
272
宝山寺福祉事業団 梅寿荘デイセンター
奈良県
273
上牧町社会福祉協議会
274
社会福祉法人ならやま会
奈良県
275
奈良東養護学校
奈良県
276
生活介護事業まーぶる
奈良県
277
特定非営利活動法人リバティーほっかつ 河合町福祉作業所
奈良県
278
ひまわり学園真美が丘自立訓練校
奈良県
279
奈良県手をつなぐ育成会
奈良県
280
テクノパークぷろぼのアルファ
奈良県
281
社会福祉法人桜井市社会福祉協議会
奈良県
282
和歌山県立紀伊コスモス支援学校
夢コスモス
和歌山県
283
社会福祉法人一麦会 麦の郷和歌山生活支援センター
かなで
和歌山県
284
和歌山県立中紀福祉センター 由良みのり園
芸能部
和歌山県
285
和歌山県立紀北支援学校 中学部
286
社会福祉法人一麦会 麦の郷 岩出地域生活支援センター
287
社会福祉法人つばさ福祉会 エコ工房四季
288
のぞみ園
ハッピーズ
和歌山県
289
社会福祉法人芳春会 ウイズ
アートのわ民参加グループ
和歌山県
290
社会福祉法人大塔あすなろ会 ささゆり作業所
あすなろ楽団
和歌山県
291
社会福祉法人大塔あすなろ会 あすなろ木守の郷
あすなろ楽団
和歌山県
292
若葉作業所
和歌山県
293
社会福祉法人和歌山県福祉事業団 古座あさかぜ園
和歌山県
294
なかよし作業所
和歌山県
295
和歌山県立南紀支援学校
和歌山県
296
社会福祉法人かがやき神戸 ぐりぃと
兵庫県
297
社会福祉法人恩鳥福祉会 ポプラの家
兵庫県
298
社会福祉法人あみの福祉会 だるまハウス
京都府
299
社会福祉法人亀岡福祉会 デイセンターぽれぽれ
京都府
300
NPO法人はっち
兵庫県
301
京都府立ろう学校中学部
京都府
考える会「遊びに行こう」
奈良県
和歌山県
けいじん舎 アンプリアール
和歌山県
和歌山県
番号
団体名
府県
302
社会福祉法人東大阪市社会福祉協議会
大阪府
303
社会福祉法人阪神福祉事業団 ななくさ清光園
兵庫県
304
滋賀県立草津養護学校
305
びわこ学園医療福祉センター草津
滋賀県
306
社会福祉法人あゆみの会 オープンスペースAYUMI
奈良県
307
宮津共同作業所 すまいる
京都府
308
青い鳥工房
大阪府
309
奈良県立奈良養護学校 整肢園分校
奈良県
310
滋賀県立むれやま荘
日本舞踊サークル
滋賀県
311
大阪市育成会地域生活支援センター
ぽるとサークル
大阪府
312
プレゼント・ガーデン アンクルン・オーケストラ
兵庫県
313
特定非営利活動法人あいとう和楽
滋賀県
314
社会福祉法人豊中キララ福祉会 きらら作業所
大阪府
315
社会福祉法人心境荘園
奈良県
316
社会福祉法人松花苑 みずのき
京都府
317
ワークセンター紫香楽
滋賀県
318
社会福祉法人太陽福祉会 太陽作業所
京都府
319
社会福祉法人つむぎ福祉会 そらまめ作業所
320
音楽部
つむぎジョイフル
滋賀県
大阪府
番号
団体名
2
3-①
2-④
2-②
はい1 2-① 2-② 2-③
2-②
2-② 2-② 2-② 2-② 2-② 発表
伝統芸
教育指
いいえ 演劇
音楽
ダンス
療育
課外
指導
余暇
サークル イベント ある1
能
導
2
ない2
1
あり1
なし2
1
1
3-② 3-② 3-② 3-③ 3-③ 3-③ 3-③
専門家 参加者 外部
事業費 助成金 寄付
参加費
1 今林の里
1
1
1
1
2 無記入
2
2
3 兵庫県立北はりま特別支援学校
1
1
1
1
4 伊丹市立障害者デイサービスセンター
1
1
1
1
1
5 社会福祉法人ヘレンケラー財団 太平学園
1
1
1
1
1
6 社会福祉法人ミルキーウェイ 1
1
1
1
2
7 社会福祉法人天王福祉会 第2茨木学園
1
1
1
1
1
1
1
8 社会福祉法人天王福祉会 茨木学園
1
1
1
1
1
1
1
9 里の風
1
1
10 社会福祉法人ゆうとおん
1
1
11 社会福祉法人 堺市社会福祉協議会
1
2
12 豊中市立おおぞら園
2
2
13 NPO法人エクスクラメーション・スタイル
1
2
14 宮津サンホーム
1
2
15 乙訓若竹苑
1
2
16 社会福祉法人万葉荘園 あおば寮
1
17 滋賀県立近江学園
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
18 瑞穂
1
1
1
1
1
1
1
19 草津市社会福祉協議会
1
2
20 東近江地域障害者生活支援センターみんなの家
2
2
21 社会福祉法人障友会 うららのお店
1
1
1
1
1
1
22 地域生活総合支援センターおんど
1
1
1
23 ミュージックセラピー夢コロラ (垂水区社会福祉協議会)
1
1
1
1
1
24 社会福祉法人産経新聞厚生事業団 なごみ苑
1
1
1
1
1
25 たけのこ園
1
1
1
26 特定非営利活動法人いずみの会 フレンズ
1
2
27 第3共働舎花の会
1
2
28 フローラなんだん
1
2
29 社会福祉法人みつみ福祉会 ききょうの杜
1
2
30 地域生活支援センター光
1
2
31 社会福祉法人みんななかま
1
2
32 社会福祉法人スミや和佐福祉工場
1
2
33 つじやま作業所
1
2
34 社会福祉法人百丈山合掌会 (バコダの丘作業所合掌園)
1
2
35 地域支援事業所ぱれっと
1
2
36 玉津むつみの家
1
2
37 社会福祉法人以和貴会 ワークサポートセンター今人
1
2
1
1
1
1
1
1
1
1
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
番号
団体名
2
3-①
2-④
2-②
はい1 2-① 2-② 2-③
2-②
2-② 2-② 2-② 2-② 2-② 発表
伝統芸
教育指
いいえ 演劇
音楽
ダンス
療育
課外
指導
余暇
サークル イベント ある1
能
導
2
ない2
1
あり1
なし2
38 永价
1
2
39 モーツァルト七瀬川つつみ
1
2
40 障害者就労支援事業ピースフルリンク
1
2
41 若草工房
1
2
42 ハピネスさつま
1
2
43 NPO法人ヒマワリホーム
1
2
44 多機能型事業所さくら
1
2
45 フレアイサギョウショ
1
2
46 社会福祉法人若竹会 ワークステーションわかたけ
1
2
47 社会福祉法人大淀町社会福祉協議会
1
2
48 山ざる組ちっぷり
1
2
49 あすなろ製作所
1
2
50 無記入
1
2
51 日之出障害者会館
1
2
52 就労継続支援事業所 きょうどう
1
2
53 社会福祉法人未来波 「きっと」
1
2
54 社会福祉法人加島友愛会 かしま障害者センターむつみ
1
2
55 社会福祉法人明星福祉会 芝生事業所
1
2
56 障害者活動センター 赤おに
1
2
57 社会福祉法人よさのうみ福祉会 ゆうゆう作業所
1
2
58 デイサービスセンター満ぷく
1
2
59 彩食キッチンBon
1
2
60 社会福祉法人愛光園
1
2
61 社会福祉法人ゼノの村 ワークスペースきゃんぱす
1
2
62 社会福祉法人ほっこり福祉会 ほっこりの里
1
2
63 社会福祉法人 そうそうの杜
1
2
64 社会福祉法人すいせい ワークス垂水
1
2
65 つばさ
1
2
66 御杖村保健福祉課
1
2
67 紀美野町社会福祉協議会 紀美野町総合福祉センター
1
2
68 YELLOW
2
2
69 里仁館身体障害者デイサービスセンター
2
2
70 かたつむり共同作業所
2
71 なるたき
2
2
72 作業所宇宙
2
2
73 粉浜作業指導所
2
2
74 すさみ町社会福祉協議会 ふれあい園
2
2
3-② 3-② 3-② 3-③ 3-③ 3-③ 3-③
専門家 参加者 外部
事業費 助成金 寄付
参加費
1
1
1
1
1
番号
団体名
2
3-①
2-④
2-②
はい1 2-① 2-② 2-③
2-②
2-② 2-② 2-② 2-② 2-② 発表
伝統芸
教育指
いいえ 演劇
音楽
ダンス
療育
課外
指導
余暇
サークル イベント ある1
能
導
2
ない2
1
あり1
なし2
75 立雲の郷
2
2
76 信楽通勤寮OB劇団
1
1
77 社会福祉法人にぎやか会 ポプリン
1
1
78 大津市知的障害児地域生活支援センター
1
1
79 さくらはうす
1
1
80 止揚学園
1
1
81 NPO法人ウッディ伊香立
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
1
1
1
1
1
82 社会福祉法人おおつ福祉会 唐崎やよい作業所
1
1
1
1
83 滋賀大学教育学部附属特別支援学校
1
1
1
1
84 滋賀県立三雲養護学校高等部
1
1
85 特定非営利活動法人陽だまり 共同作業所陽だまり
1
86 障害福祉施設 大地
1
1
1
87 NPO法人大阪港あゆみ福祉会 あゆみ作業所
1
1
1
88 さわらび作業所
1
1
1
89 社会福祉法人まいばらし社会福祉協議会 ほおずき作業所
1
1
1
90 滋賀県立甲南高等養護学校
1
1
1
91 滋賀県立野洲養護学校
1
1
92 滋賀県立野洲養護学校
1
93 ステップあっぷ21
1
1
1
1
3-② 3-② 3-② 3-③ 3-③ 3-③ 3-③
専門家 参加者 外部
事業費 助成金 寄付
参加費
1
1
1
1
1
1
2
1
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1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
94 まちかどプロジェクト
1
1
95 ふくらの森
1
1
96 滋賀県立信楽学園
1
1
97 湖南ホームタウン
1
1
1
1
98 工房和楽
1
1
1
1
99 高島市社会福祉協議会
1
2
100 社会福祉法人パレット・ミル 多機能型事業所 パワフル
1
2
101 社会福祉法人パレット・ミル 自立就労センター パレット・ミル
1
2
102 社会福祉法人 和福祉会
1
2
103 特定非営利活動法人コスモス会 コスモス共同作業所
1
2
104 島のぞみの家作業所
1
2
105 クリエートプラザ東近江
1
2
106 社会福祉法人かすみ会 つばきはらファクトリー
1
2
107 社会福祉法人もるどう会 あじさい園
1
2
108 社会福祉法人栗東市社会福祉協議会
1
2
109 社会福祉法人和光会 みのり園
1
2
110 社会福祉法人やまなみ会 やまなみ工房
1
2
111 社会福祉法人やまびこ福祉会 やまびこ作業所
1
2
1
1
1
1
1
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1
1
1
1
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2
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1
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1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
番号
団体名
2
3-①
2-④
2-②
はい1 2-① 2-② 2-③
2-②
2-② 2-② 2-② 2-② 2-② 発表
伝統芸
教育指
いいえ 演劇
音楽
ダンス
療育
課外
指導
余暇
サークル イベント ある1
能
導
2
ない2
1
あり1
なし2
112 社会福祉法人湖北会 ワークスさかた
1
2
113 スマイル (あゆみ作業所)
1
2
114 近江八幡市社会福祉協議会
1
2
115 わたむきの里 支援センター太陽
1
2
116 りんごの樹
1
2
117 社会福祉法人ゆたか会 清湖園
1
2
118 NPO法人淡海湖西会 マキノばら園作業所
2
2
119 特定非営利活動法人stand. コミュニティひろば もみの木
2
2
120 甲賀福祉作業所
2
2
121 ほわいとクラブ
2
2
122 社会福祉法人宇治東福祉会 デイセンター宇治作業所
1
1
1
123 京都市やましな学園
1
1
1
124 京都太陽の家
1
1
1
125 宇治川福祉の園
1
1
1
126 社団法人京都手をつなぐ育成会 伏見工房
127 槇島福祉の園 ジョブサポートセンターマキシマ
1
1
1
1
1
1
1
128 京都市立北総合支援学校
1
1
1
1
129 社会福祉法人信和福祉会 圭の家
1
1
1
130 障がい者生活支援センターやまびこ
1
1
1
131 やましなの里
1
1
1
132 京北やまぐにの郷
1
1
1
133 上京ワークハウス
1
1
1
134 社会福祉法人南山城学園
1
1
135 産経新聞厚生事業団 すみれ工房
1
1
136 みずなぎ高野学園
1
1
137 社会福祉法人みずなき学園 みずなぎ丸田学園
1
1
138 社会福祉法人あらぐさ福祉会 障害福祉センターあらくさ
1
1
1
1
1
1
2
1
1
139 社会福祉法人みやこ みやこ西院作業所
1
1
140 社会福祉法人西陣会 デイセンターふらっと
1
1
141 京都市だいご学園
1
2
142 精華地域活動センター「心」
1
2
143 障害者就労支援センターほっとはあと
1
2
144 社会福祉法人京都身体障害者福祉センター 京都市いたはし学園
1
2
145 社会福祉法人京都総合福祉協会 生活介護事業所「すずかけ」
1
2
146 相楽作業所
1
2
147 京都府立桃山養護学校
1
2
148 和束町社会福祉協議会
1
2
1
1
1
1
1
1
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1
1
1
1
1
1
1
1
3-② 3-② 3-② 3-③ 3-③ 3-③ 3-③
専門家 参加者 外部
事業費 助成金 寄付
参加費
1
1
1
番号
団体名
2
3-①
2-④
2-②
はい1 2-① 2-② 2-③
2-②
2-② 2-② 2-② 2-② 2-② 発表
伝統芸
教育指
いいえ 演劇
音楽
ダンス
療育
課外
指導
余暇
サークル イベント ある1
能
導
2
ない2
1
あり1
なし2
3-② 3-② 3-② 3-③ 3-③ 3-③ 3-③
専門家 参加者 外部
事業費 助成金 寄付
参加費
149 宮津与謝聴覚言語障害者地域活動支援センター
1
2
150 重度障害者通所施設 じゅらく
1
2
151 特定非営利活動法人京都フォーライフ
1
2
152 京都市紫野障害者授産所
2
2
153 大阪府立砂川厚生福祉センターこんごう寮
1
1
1
154 大阪府立砂川厚生福祉センターつばさ
1
1
1
155 社会福祉法人産経新聞文化事業団 こすもす
1
1
1
156 旭区社会福祉協議会 ボランティアビューロ
1
1
157 堺あけぼの園
1
1
1
158 社会福祉法人フォレスト福祉会 障害福祉サービス 風の森
1
1
1
159 社会福祉法人大阪市手をつなぐ育成会 支援センター中
1
1
160 大阪市立浅香障害者会館
1
1
161 大阪市社会福祉協議会大阪市ボランティア情報センター
1
1
162 NPO法人さをりひろば SAORI hands
1
1
163 うぃずサポートセンター守口
1
1
1
164 社会福祉法人こころ福祉会 作業所あいと摂津市手をつなぐ親の会
1
1
1
165 特定非営利活動法人だんでらいおん
1
1
166 大阪府立吹田支援学校高等部
1
1
167 通所授産施設 みらい
1
1
1
168 岸和田障害者共同作業所
1
1
1
169 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 支援センターさくら
1
1
1
170 高石障害者作業所
1
1
171 大阪府立泉北高等支援学校
1
1
172 社会福祉法人障友会 デイセンターフレンズ
1
173 大阪府立豊中支援学校
1
1
174 大阪市東成区社会福祉協議会
1
1
175 泉南作業所
1
1
176 高井田障害者センター
1
1
177 福島区社会福祉協議会
1
1
178 八尾市立障害者総合福祉センター
1
1
179 ピュアあすなろ
1
1
1
180 社会福祉法人みどりの里 身体障害者療護施設みどりの里
1
1
1
181 社会福祉法人風媒花 キッチンはな
1
1
1
182 水仙福祉会 風の子そだち園
1
1
1
183 知的障害者入所更生施設 ハニカム
1
1
1
1
1
184 社会福祉法人愛生会 豊生園
1
1
1
2
185 地域活動支援センター ちのくらぶ
1
1
1
1
1
1
1
1
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1
2
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1
1
1
1
1
番号
団体名
2
3-①
2-④
2-②
はい1 2-① 2-② 2-③
2-②
2-② 2-② 2-② 2-② 2-② 発表
伝統芸
教育指
いいえ 演劇
音楽
ダンス
療育
課外
指導
余暇
サークル イベント ある1
能
導
2
ない2
1
あり1
なし2
186 社会福祉法人日本ヘレンケラー財団 阪南市立まつのき園
1
1
1
187 社会福祉法人八尾すずらん福祉会 ワーク・すずらん
1
1
1
188 社会福祉法人きぼうの会 田園きぼうの作業所
1
1
1
189 大阪府立砂川厚生福祉センター いぶき
1
2
190 箕面市立障害者福祉センター ささゆり園
1
2
191 吹田つながりの場はるにれ
1
2
192 ヴァンサンクの郷
1
2
193 社会福祉法人島本福祉会 作業所わくわく
1
2
194 NPO法人ダ・カー歩
1
2
195 ふりーすぺーすSUN
1
2
196 大阪府立富田林支援学校
1
2
197 生活介護 ほっとステーション しどろもどろ
1
2
198 社会福祉法人藤井寺市社会福祉協議会
1
2
199 社会福祉法人つむぎ福祉会 青年の自立支援センターゆう
1
2
200 豊中市立みずほ園
1
2
201 社会福祉法人四条畷福祉会 津の辺
1
2
202 社会福祉法人清光会 恵誠の里
1
2
203 寝屋川市社会福祉協議会
1
2
204
1
2
205 社会福祉法人八尾ひまわり福祉会 ワークスペースあすく
1
2
206 (個人)大阪ワークスセンター
1
2
207 特定非営利活動法人ほほえみ
1
2
208 財団法人箕面障害者事業団 箕面市障害者雇用支援センター
1
2
209 社会福祉法人日本ヘレンケラー財団 生活介護「一丁目」
1
2
210 社会福祉法人日本ライトハウス
1
2
211 マイウェイひらかたワーク草笛
1
2
212 岸和田光生療護園
1
2
213 社会福祉法人花の会 第2共働舎花の会
1
2
社会福祉法人北摂杉の子会 高槻地域生活総合支援センターぷれいすBe
214 クリエイトしき
3-② 3-② 3-② 3-③ 3-③ 3-③ 3-③
専門家 参加者 外部
事業費 助成金 寄付
参加費
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
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1
1
2
1
1
2
1
1
1
1
2
215 大阪市港区社会福祉協議会
2
2
216 NPO法人さかえ会 生活介護事業所フォーフーク
2
2
217 東福六万寺
2
2
219 社会福祉法人一羊会 武庫川すずかけ作業所
1
1
1
220 神戸市立青陽須磨支援学校
1
1
1
221 ななくさ新生園
1
1
222 とよおか作業所 郷・とーぷ
1
1
218 西成区社会福祉協議会
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
番号
団体名
2
3-①
2-④
2-②
はい1 2-① 2-② 2-③
2-②
2-② 2-② 2-② 2-② 2-② 発表
伝統芸
教育指
いいえ 演劇
音楽
ダンス
療育
課外
指導
余暇
サークル イベント ある1
能
導
2
ない2
1
あり1
なし2
223 社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団 赤穂精華園
1
1
224 社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団 赤穂精華園 1
1
1
225 宝塚市立養護学校
1
1
226 特定非営利活動法人白ゆり会 地域活動支援センターなかよし工房
1
1
227 ゆうかり作業所
1
1
1
228 三恵園
1
1
1
229 障がいしゃ倶楽部コスモヒルズ
1
1
1
230 個性の作業所 七つの海
1
1
1
231 兵庫県立西はりま特別支援学校
1
1
232 猪名川園
1
1
233 伊丹市立障害者福祉センター
1
1
234 社会福祉法人神戸市灘区社会福祉協議会
1
1
235 社会福祉法人祉友会 障害者支援施設 リバティ神戸
1
1
1
236 えんぴつの家
1
1
1
237 兵庫県立神戸聴覚特別支援学校
1
1
238 社会福祉法人姫路潮会 ぬかちゃん福祉作業所
1
1
239
兵庫県社会福祉事業団総合リハビリテーションセンター 自立生活訓練センター
1
1
240 社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団 五色精光園 成人寮
1
1
1
1
241 加東市社会福祉協議会
1
1
1
1
242 社会福祉法人福成会 清流園
1
1
1
1
243 伊丹市立障害者福祉センター アイ愛センター
1
1
1
1
244 社会福祉法人とよおか福祉会 とよおか作業所 愛・とーぷ
1
1
1
245 つつじの家ひおか工房
1
1
1
246 朝日ノ里
1
1
247 沢谷荘
1
248 社会福祉法人ゆめさき会 ゆめさきの家
1
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249 みどり荘
1
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1
250 社会福祉法人中播いちかわ園
1
2
251 特定非営利活動法人ファミリーファーム 麦わら帽子
1
2
252 社会福祉法人あかりの家 障害者支援施設あかりの家
1
2
253 オープンファクトリー
1
2
254
1
2
255 西宮市立西宮養護学校
1
1
256 社会福祉法人神戸あゆみの会 喜楽舎
1
2
257 社会福祉法人神戸市中央区社会福祉協議会
1
2
258 小野市立小野特別支援学校
1
2
259 社会福祉法人相生市社会福祉協議会
1
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社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団 五色精光園 多機能型事業所かがやき
1
1
1
1
1
1
1
1
1
3-② 3-② 3-② 3-③ 3-③ 3-③ 3-③
専門家 参加者 外部
事業費 助成金 寄付
参加費
1
1
1
1
番号
団体名
2
3-①
2-④
2-②
はい1 2-① 2-② 2-③
2-②
2-② 2-② 2-② 2-② 2-② 発表
伝統芸
教育指
いいえ 演劇
音楽
ダンス
療育
課外
指導
余暇
サークル イベント ある1
能
導
2
ない2
1
あり1
なし2
260 withくれよん
1
2
261 あゆみの里 友喜舎
1
2
262 CILひめじ りぷるす
1
2
263 社会福祉法人一羊会 すずかけ第2作業所
1
2
264 新生会作業所
1
2
265 大地の家
1
2
266 特定非営利活動法人神戸障害者自立支援福祉協会
1
2
267 社会福祉法人芦屋市社会福祉協議会
268 姫路市立かしのきの里
3-② 3-② 3-② 3-③ 3-③ 3-③ 3-③
専門家 参加者 外部
事業費 助成金 寄付
参加費
2
2
269 宝塚さざんかの家
2
2
2
270 神戸市立垂水養護学校
2
2
271 社会福祉法人メイクるタウン
1
1
1
272 宝山寺福祉事業団 梅寿荘デイセンター
1
1
1
273 上牧町社会福祉協議会
1
1
274 社会福祉法人ならやま会
1
1
1
275 奈良東養護学校
1
1
1
276 生活介護事業まーぶる
1
1
1
277 特定非営利活動法人リバティーほっかつ 河合町福祉作業所
1
2
278 ひまわり学園真美が丘自立訓練校
1
2
279 奈良県手をつなぐ育成会
1
2
280 テクノパークぷろぼのアルファ
2
2
281 社会福祉法人桜井市社会福祉協議会
2
2
282 和歌山県立紀伊コスモス支援学校
1
1
283 社会福祉法人一麦会 麦の郷和歌山生活支援センター
1
1
1
284 和歌山県立中紀福祉センター 由良みのり園
1
1
1
285 和歌山県立紀北支援学校 中学部
1
1
1
286 社会福祉法人一麦会 麦の郷 岩出地域生活支援センター
1
1
1
287 社会福祉法人つばさ福祉会 エコ工房四季
1
1
288 のぞみ園
1
1
289 社会福祉法人芳春会 ウイズ
1
1
290 社会福祉法人大塔あすなろ会 ささゆり作業所
1
1
1
291 社会福祉法人大塔あすなろ会 あすなろ木守の郷
1
1
1
292 若葉作業所
2
2
293 社会福祉法人和歌山県福祉事業団 古座あさかぜ園
1
2
294 なかよし作業所
1
2
295 和歌山県立南紀支援学校
1
2
296 社会福祉法人かがやき神戸 ぐりぃと
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
番号
団体名
2
3-①
2-④
2-②
はい1 2-① 2-② 2-③
2-②
2-② 2-② 2-② 2-② 2-② 発表
伝統芸
教育指
いいえ 演劇
音楽
ダンス
療育
課外
指導
余暇
サークル イベント ある1
能
導
2
ない2
1
あり1
なし2
297 社会福祉法人恩鳥福祉会 ポプラの家
1
1
298 社会福祉法人あみの福祉会 だるまハウス
1
1
299 社会福祉法人亀岡福祉会 デイセンターぽれぽれ
1
1
300 NPO法人はっち
1
2
301 京都府立ろう学校中学部
1
1
302 社会福祉法人東大阪市社会福祉協議会
1
2
303 社会福祉法人阪神福祉事業団 ななくさ清光園
1
2
304 滋賀県立草津養護学校
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
306 社会福祉法人あゆみの会 オープンスペースAYUMI
1
1
307 宮津共同作業所 すまいる
2
2
308 青い鳥工房
1
2
309 奈良県立奈良養護学校 整肢園分校
1
1
1
310 滋賀県立むれやま荘
1
1
1
311 大阪市育成会地域生活支援センター
1
1
1
312 プレゼント・ガーデン アンクルン・オーケストラ
1
1
1
313 特定非営利活動法人あいとう和楽
1
1
1
314 社会福祉法人豊中キララ福祉会 きらら作業所
1
1
315 社会福祉法人心境荘園
1
1
316 社会福祉法人松花苑 みずのき
1
1
317 ワークセンター紫香楽
1
2
318 社会福祉法人太陽福祉会 太陽作業所
1
1
319 社会福祉法人つむぎ福祉会 そらまめ作業所
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
305 びわこ学園医療福祉センター草津
320
1
3-② 3-② 3-② 3-③ 3-③ 3-③ 3-③
専門家 参加者 外部
事業費 助成金 寄付
参加費
1
1
1
1
1
2-⑤どんなジャンルの活動ですか その他
和太鼓の演奏
今後、定期的に行っていく予定
20分程度の創作劇
コンテンポラリーダンスワークショップ
視覚芸術
文芸
ダンス系は手話パフォーマンス、音楽はカラオケ程度
コーラス・和太鼓
絵画
ことば系
太鼓
自主製品(さをり)
表現というよりは体を動かすために__体操をしている
アートセラピー活動、織物(ており)
コーラス活動
ハンドベル
音楽に合わせて手話をしている
工芸・書道・絵画等の作品展
ファッションショー
手話歌
エアロビクス
絵画
クラウン(道化師ピエロ)
よさこい踊り、太鼓、マラソン
陶芸活動
ソーラン節
2-②どのような位置づけで取り組まれていますか その他
障害者が自己表現を通して自己実現できることを目的としてプロ化を目指す
利用者が興味を持ち、取り組みやすい文化活動として
行うとすれば「地域活動として」今は設立2年の事業所なので、ゆくゆくはメンバーの活動場として考えている
設定活動
表現者の気の向くままに
学校としてではなく個人が自主的な活動として取り組んでいる
学校としてではなく個人が自主的な活動として取り組んでいる
人権学習の講演として当事者本人たちの障害者問題の見直しなどの劇
音楽療法として活動する者と歌・楽器を演奏する者
自己表現方法の1つとして
働く喜びと目標達成感や役立ち感を経験してもらう
NPO法人で循環プロジェクト、他に個人パフォーマンス
楽しんで体を動かす目的
音楽活動の一環として
地域の障害者のアート作品を販売する「アートショップグリーンるうぷ」を市内公共施設内で通
年営業、同ショップで月1回イベントを開催
地域との交流目的
施設行事
関連施設の発表会で何度か見ているが詳細は不明、ライブに相当するかどうかも難しいところ
仕事として
社会参加を意識した「サークル活動」として取り組み
日中活動の一環として
3-①頻度
月2回
学校行事・授業として年3回、その他年2回
クラブ活動月2回(スポーツ系・芸術系・園芸系・リラクゼーション系の4クラブ)
2ヶ月に1回くらい
練習年に3回、発表はこれまでに2回のみ
週1回、約1時間
週1回、または随時
通し稽古週2回(1時間半/1回)、毎日発声練習
月2回
週1回 半日
年20回
月1~2回
月1~2回
週1回(音楽)、月2回(エアロビ・ダンス)
月2回
月1回
スポット参加あり
年1回
年3回
毎年5~3月に月1~2回
月1回
年1回
本人次第
歌週1~2回、ダンス年数回
授業としては週1回
発表会前・月2回
1~2ヶ月に1回
月2回
週1~2日
週2回
年に数回
歌・ダンス:週1回
発表時の練習くらい
月2回 40分ほど
週1回
週1~数回
毎週月曜日、月4回
月1回 半日
週2回
月~金の10~16時
月1回
年間20ヶ所以上、他に10か所
月2回
週1回
週1回
週3回
週1回
週2回
年1回の活動の為に2ヶ月練習
数か月に1度
年に1度の発表会に向けて演劇活動を実施
月3回
毎月
不定期
ほぼ毎日
年1~2回
週1回
月2回
月2~3回
年10回
週3~4回
年数回
週1回
年5~10回
週1回
月1回
週1回
たまに
年1回
月2回
月1回 2時間
月1回
週1回
年2~3回
年7~8回
週3回
月2回
月1~4回
月2回
週1回
週1回
週1回
和太鼓部:週3回、和太鼓クラブ:週1回
行事ごと
月1~2回
年1回
月1回
年1回
発表機会に合わせて
年1回
音楽系:月5回、ダンス系:月6回
年1~2回
行事の2週間ほど前
月2~3回
年2~3回
月1~2回
月2回
月2回
年4回
月2回
体育の授業として10時間程度
年1回
週2~3回
機会ごとに
月1回
月1回
週1回~月1回
月1回
週2回
2ヶ月に1回
イベント時
和太鼓演奏を年間通して授業で取り組み
月3~4回
週1回
月2回
年1回
月2回
行事に合わせて
年30回の講演
月1~2回
月1回 音楽・運動・創作・卓球バレー・華道サークル
授業として週2時間
クラブ活動として週1~2回
月1回
週1回
授業として週1回
月2回
月1回
月2回
毎日午前・午後1回ずつ
1ヶ月に1回
音楽活動-週一回、体育系-月一回、舞踊-月一回
毎週
週1回くらい
週1回の練習
3-① 活動の状況 参加者
職員3名、参加者7~8名
在校生や有志
7名/1クラブ
施設入所者、グループホーム入居者、在宅児童のグループ
4~5名
18名
利用者
劇団ドロップの座員19名
基本的に全員参加
利用者18名
20名の児童
尐数~全体
7~8名
20名
知的障害者・青年~成人20名
知的障害成人
通所者、家族、職員
利用者11名、他事業所利用者、計60名くらい
10名
本人が歌い、職員が支援
市内在住の小・中・高校生、通所者
9名
述べ60名
2名
全員
劇・小中学生、音楽・中高生、ダンス・中高生
6名
日課
昨年9月に始まったばかり
年2回
年1回の文化祭発表
月1回
月1回
月2回
劇・月2~3回、ライブ・手話パフォ・月1~2回
週1回
年1回
週1回
2週に半日
定期的な取り組みはない
不定期 年5回
月2回
2年に1回、隔年ごとに随時
月1回
年に数回
月1回
週2回 部活動として
年1~2回
月3回
2ヶ月に1回、職員の時間が確保できた時
5~8名、職員2~3名
利用者
全員
16~18名
2名
通所の重度知的障害者20名ほど
10名
10名
7名
10名弱
全員
10名
28名、2回に分けて練習
利用者10名
利用者の約2/3
知的障害者
20名
1名~多数
7名+ダンサー8名ほど
知的障害者
利用者全員
全員
10名
50名
6~9名
20名
知的障害者
全員
全員
在校生と卒業生
10~15名
地域の障害者
障害のある人とボランティア
15名
20名
10名
30名
5~20名
エレクトーンの演奏が好きな利用者
知的・身体障害者
1~15名
利用者4名、職員2名
利用者、職員、ボランティア
利用者
1~2名
利用者、支援員
利用者10名
10名
80名
6~7名
地域住民
利用者、職員 述べ150人
利用者、職員
10~20名
5~10名
20~25名
楽団8名、コーラス10名
通所利用者
利用者
和太鼓部:高等部7名、和太鼓クラブ:中学部7名・高等部4名
20名
10~20名
10団体くらい
利用者10名、職員数名
児童・生徒
全員
日中活動利用者
30~35名
手帳所持者等
ダンス1名、音楽7名
市内の障害者
地域住民
25~30名
10名
15名
10名
20名
高等部生徒
神戸市内在住・在勤・在学の障害者
20名
ほぼ全員
利用登録のある知的障害者
希望者40名
全員
30名
60~150名
5名
20名
生徒
メンバー、職員
10名弱
11名
利用者
利用者、スタッフ
利用者、職員
15名
利用者
60名
10名
生徒
高等部生数名
入所者12名、職員8名、ボランティア1~2名の参加時あり
30名
3名
利用者
15名
30名
利用者・職員
利用者
利用者
15~20名
支援学校の児童・生徒
1施設で10人程度
3-① 活動の状況 発表 記述欄
年1回、障害者フェスティバル他
部門によって差あり、地域の催し・施設の行事等
したいとは考えている
年1回の音楽会にて発表
当園主催の音楽会、大阪府障害者芸術文化フェスタ、共に生きるコンサート、春咲きコンサート
年間4~5回
年2~3回
過去は年に1~2回あったが、ここ3~4年はなし(発表できる状況にない)
糸賀音楽祭、園内行事
年3~4回
H19.7に開所、パフォーミングアーツに関する情報が乏しく、逆に祭りやライブがある際に情報
を頂ければありがたい
年1回の文化祭
年1回、障害の方が集まる活動で手話や踊りを行っている
信楽学園の演劇発表展に参加
11月、糸賀一雄記念賞音楽祭
そば店を経営しているのでm店舗全体とアートで考えたい
地域ぐるみの祭りでのステージ発表
劇・校内発表会や市の発表会、音楽・校内文化祭、ダンス・校内運動会
エイサー大会、校内行事(終業式・文化祭)
2回
年2~3回、地域の祭りなど
5~10分程度の発表
文化祭
よかよかまつり
ブレーメンライブ、サマースクール等
糸賀一雄音楽祭
小・中・高・大学や地域公民館、イベントなど
全利用者・職員
20~25名
20名前後
障害のある方、職員、行政、ボランティア、近隣住民(尐数)
生徒
20~30名
3名
15~20名
劇・15名、ライブ・手話パフォ・10名
利用者
利用者
音楽療法・25名、バンド活動・2~4名
10名
10名
述べ15名
利用者5名ほど、職員1名
100~200名
利用者全員
利用者全員
利用者の内希望者、OB、地域サークル員
高等部自主通生(バンド部)
通所メンバー全員
1名
施設行事
市の作業所発表会
出展(販売)が発表の機会かと思われる
年2~3回
年間20ヶ所以上、他に10か所
年1回の単独ライブ、他10回ほどのライブ
年1回、必ず発表するわけではない
施設行事
年3~4回
後援会主催のコンサート、施設行事
地域の事業所が集まって発表するコンサート
保護者・関係者に向けて1回
年1回
近隣中学校の文化祭・体育祭、施設行事
地域の施設を借りての作品展
地域イベント
市のパレード、地域の祭り、施設行事
春を呼ぶみんなのコンサート(年2回)
地域のイベント
地域・法人のイベント
年数回のイベント
年5回
年数回、市内のイベント参加、不定期で他施設を訪問
年1回
年2回
障害者の集い
施設行事
基本的にはないが、展覧会などの際、代表メンバーがプロと組んで発表する場合あり
学校祭に参加希望中
音楽療法士による実践発表
年7~8回
月1回
校内行事、バリアフリーコンサート
いきいきサロン、幼稚園等
地域のイベント
施設や保育所への慰問
地域のイベント年12回、神戸市内のホールその他野外イベント会
和太鼓部のみ、祭り等で発表
施設行事、他施設との交流会
年1回
原田の森ギャラリー
施設行事
年1回
施設行事
地区障害者協会の文化祭、施設行事
県芸術文化祭
施設行事、障害施設の発表会
行事に合わせて
施設行事
施設行事
地域祭、音楽療法コンサート
地域イベント、施設行事
あるが尐ない
法人内の各施設イベント
年によっては運動会で、他は授業のまとめとして
絵画等の公募作品展
今のところ内部活動中
時々発表の機会がある
テーマにより都度考える
来年度より行事として設ける予定、昨年までは奈良の春咲コンサートに出演
学部内行事
法人イベント、市内コンサート
年7回
今年度中にあればいいなと思っている
地域イベント
年3回
年1回
年5回ほど発表
月2回 地域イベント、老人ホーム等の慰問
文化祭、フェスタ等
年1回施設の発表会、年30回のイベント公演、静岡大道芸ワールドカップに出場
施設内発表、外部との交流会
年数回、サークルごとに
地域イベント
校内発表会、2009年度近畿音楽教育研究大会・京都大会に研究演奏として出演
県福祉センター夏祭り、校内行事
施設行事年1回
年1~2回
県内のコンテストに参加したことがる
指導ボランティアの定期発表会、地域の福祉施設訪問、施設行事
区のイベント
地域交流活動内で年3~4回
障害者団体・地域等とのコラボイベント
イベントや行事において
学校の発表会や地域のイベント
平均して2ヶ月に1回程度
3-② 活動の状況 外部の人が関わっていますか その他
過去に音楽ボランティアとしてお世話になっていたグループがあったが、今は職員が支援
以前は大正琴・ギターの講師に師事していたが、講師体調不良のため、現在は師事していない
今年度より専門家の指導を仰ぐが、指導者体調の関係で最近は職員のみで指導
手話のできる方に教えて頂いている
1回は施設職員、残り1回は音楽ワークショップの流れで専門スタッフ
元八日市養護学校教職員が支援
元甲良養護学校教員が支援
ボランティアで参加していただいている
表現者は主に利用者だが、観劇は一般に案内している
音楽療法士による活動と職員・利用者のバンド活動
大学生がボランティアで教えてくれている
定例としては関わっていない
ボランティアで関わっている一部の人たち
アートで大学と一緒に活動しているので、ライブアートに取り組む予定あり
個人活動も多数(年間20ヶ所以上)
立ち上げ時は専門家が参加、今は職員が指導
一緒に踊ることがある
ボランティア
指導して頂き一緒に体を動かす程度で、自分たちで表現できている段階ではない
ボランティア
友人つながり
音楽療法士の関わり
職員・利用者への技術指導を定期的に専門家に依頼
制作・練習には参加者はないが、他グループとの交流も行っている
ボランティアとして参加してもらっているが、主に職員が行っている
卒業生の参加の場合あり
ダンスの指導を受ける場合もある
年数回
施設主催の発表会
年2回
昨年1度余暇的に車イスダンスに取り組む
すべて発表形式
今年度11月に行事で発表
2年に1回、京都市コンサートホール、その他
地域の小学校の学習発表会
福祉イベント、音楽祭
学校祭文化の部、ふくふくフェスタ、3年生を送る会
年1~2回
年1回
市内ブロックの仲間の交流会
過去には外部での発表機会があったが、現在は施設内のみ
うたごえまつり、作業所主催の映画会
年1~2回
年に何度か
地域のイベントに年5回ほど、施設行事
施設内行事
年1~2回
クリスマス会・新年会等の行事
希望者が地域や施設行事で発表、年数回
年2回のパーティー、年2回のブラインドダンス競技会、ビッグ・アイ
3-③ 活動の状況 活動の資金について その他
セルフヘルプグループとして行っているので活動費は自費
和太鼓の道具は助成金によって購入
特別に資金としてはない
本人と作業所で負担
グッズを販売
自費
特になし
主催者側の経費
なし
後援会の事業費
資金は必要なし
依頼主からの謝礼
なし
特になし
なし
資金はなく衣装などは個人負担の場合あり、移動は公用車
オリジナルTシャツの販売収入を活動費とする
なし
日中活動訓練支援としての位置づけですが、特別な資金準備等はなし、ボランティアの交通
費を含み自費負担の状態
イベントに参加して尐額の出演料有り。
厚生労働省 平成21年度障害者保健福祉推進事業
障害のある人の実演芸術「パフォーミングアーツ」に関する調査研究事業
活動報告書
発行
社会福祉法人オープンスペースれがーと
〒 520-0189 滋 賀 県 湖 南 市 西 峰 町 1-1
TEL 0748-75-7182 FAX 0748-75-7183
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