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疲労回復整体 哲学 基本哲学

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疲労回復整体 哲学 基本哲学
疲労回復整体 哲学
絶対法則
身体の損傷部位は自らの自然治癒力が治す
自然治癒力が働く条件=身体の体液が十分な質があり滞りなく循環できる状態
細胞が必要とする栄養素は各々体液をかえして供給される。しっかりとした栄養素が運ばれた細胞は本
来の働きを取り戻し症状を回復へと導く。
体液を循環させるためにはゆがみのない体に戻す事が一つの効果的な方法である。
基本哲学
身体のゆがみは2つのパターンから調整する。
l
動脈系問題 (生理学的問題) → 反射の問題を解決していく
l
静脈系問題 (解剖学的問題) → 筋ポンプで解決していく
反射の種類
体壁−内蔵 反射区等
内蔵−体壁 内臓疾患での関連痛
体壁−体壁 足首を捻った際の歪み等
内蔵−内蔵 胃−大腸反射等
身体のゆがみ方
生理学的問題
1.
日々の生活の疲れが自然治癒力よりも上回る。
2.
疲労物質は内臓によって処理されるため、まずは内臓の疲労が高まる。
3.
身体は内臓の負荷を少しでも和らげるため内臓体壁反射を使い、内臓がより働きやすい環境を作
り始める。
4.
その際、無視された筋肉などが引きつり固くなる事でコリなどの筋肉の過緊張が現れ体液の循環
不全が引き起こる。
5.
内臓の働きを助けるために筋肉は過緊張を強いられる。その状態で日々の生活を送るために普段
良く使う軟部組織に損傷が起こる。
6.
この期間が長期間続く事で構造的なゆがみに移行していく。
解剖学的問題
7.
長期的に負荷のかかった軟部組織はカルシウム沈着や癒着が起こり関節などの可動域減少が引き
起こる。
8.
その部分の更なる体液の循環不全が起こり体のゆがみは慢性的なものへと変化する。
9.
慢性的になればなるほど所謂、老化現象が進み、症状の改善までに時間がかかる。
これら2つのゆがみは便宜上、独立して存在するものとして考えるが、術者のレベルが上がれば生理学
的問題または解剖学的問題のどちらを施術しても、これら両方が同時に治っていく現象が起こる。
まだ術者のレベルが低いうちは無理せず一つ一つ解決ていく事が確実に患者さんを回復へと導く方法
である。
治癒への流れ
1.
身体の機能が低下すると体液の循環が滞る。まずは生理的施術を行い内臓のポンプ作用を回復さ
せ体全体への体液の循環機能を元に戻し自然治癒力が働ける状態にする。
2.
内臓の疲労が回復する事により寝る事で体が自ら回復し体液の循環力が安定する。
3.
体液の循環力がもとに戻り安定した状態で時間が経過することで組織の再編成が起こり損傷した
組織が修復され改善へ向かう。
4.
ただし、長年損傷したまま放置された組織構造は体の自然治癒力のみの働きでは改善するまでに
長い年月が必要となるため、解剖学的なアプローチとして筋肉ポンプを行いその部分の体液循環
を強制的に回復させる。この事でより早い症状の回復が期待できる。
施術方法
生理学的アプローチ:筋膜・硬膜けん引法(ブロック使用でも可)
解剖学的アプローチ:筋肉ポンプ
生理学的アプローチ
筋膜・硬膜けん引法理論
筋膜とは?
筋膜は、筋線維を束ねて
に移行します。
そして骨に合成され骨膜になり、さらにまた違う筋肉に移行して行きます。
その結果、筋膜は3次元のクモの巣状のネットワークとして全身を覆い支えているのです。
硬膜とは?
硬膜は、脳と脊髄を覆う3層の髄膜のうち、一番外にある膜。硬膜の内にあるクモ膜とは密に接着して
いる。硬膜は非常に厚く強靭な膜であって、脳と脊髄を周りの組織から隔て外傷や感染から守るとい
う役割を担っている。脳の硬膜と脊髄の硬膜を特に区別する必要があるときは、脳硬膜、脊髄硬膜と
呼び分ける。
この硬膜は脊柱では硬膜袖から末梢神経を覆いすべての神経を覆っていると考えられている。
その中をCSFが満たし神経を保護している。
硬膜の付着部
l
頭蓋骨内
l
大後頭孔
l
C1∼C3
l
仙骨2番
l
尾骨(終糸)
CSF(脳脊髄液)とは?
脳室系のクモ膜下腔を満たす、リンパ液のように無色透明な液体である。弱アルカリ性であ
り、細胞成分はほとんど含まれない。略して髄液とも呼ばれる。脳室系の脈絡層から産生さ
れる廃液であって、脳の水分含有量を緩衝したり、形を保つのに役に立っている。一般には脳
漿(のうしょう)として知られる。
廃液とあるが、末梢神経の栄養や老廃物の吸収などの働きもある。
第一次呼吸と第二次呼吸
第一次呼吸とはCSFを循環させるための脳(頭蓋骨)のポンプ運動の事を言う。
この呼吸運動は胎児から始まるため、一般的な呼吸よりも早くに始まる事から第一次呼吸と呼ばれ
る。
肺と同じように頭蓋骨も拡大と収縮を繰り返す。
2∼3秒で拡大し(屈曲)2∼3秒かけて収縮する(伸展)。1分間で10回∼15回程度繰り返す
と言われている。
第二次呼吸は深呼吸をする事で筋膜の連動を引き起こす。
筋膜が動くことで結果的に硬膜も引っ張られ連動し動き出す。
筋膜を調整する事で結果的に硬膜を動かしCSFの動きを調整する事ができる。
CSFの循環機能(屈曲と伸展)
脈絡叢で作られたCSFは第一次呼吸によって吸気(屈曲)と呼気(伸展)を繰り返す事で全身に送ら
れる。
身体が歪みCSFの循環がうまくいかなくなることで自然治癒力は低下し体の不具合が引き起こされ
る。
CSFはまず脈絡叢で生産され全身を循環し末梢で吸収される。
治療ではCSFの生産-循環-吸収を滞りなくさせる事が症状を改善に導いていく。
この施術を行う事で反射が減少し体のゆがみが改善される。
その事により内蔵の位置がその時の理想の位置に戻り循環機能が改善され
る。
疲労が起り内蔵−体壁反射起るとこの反射に反応し様々な反射が関連して起り出す。その際、慢性化し
てくると筋肉や靭帯、
などの瘢痕化する事で体壁−体壁反射が治りにくい状態に変化する。
これが症状の原因になっていると生理的施術をいくら行っても症状の変化がみられなくなるため、生理
学的問題がある程度安定した状態になり次第、筋ポンプを行い解剖学的問題を解除していく。
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