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- 1 - 平成 24 年度 第 7 回 名古屋市環境影響評価審査会 会議録 1 開催

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- 1 - 平成 24 年度 第 7 回 名古屋市環境影響評価審査会 会議録 1 開催
平成 24 年度 第 7 回 名古屋市環境影響評価審査会
会議録
1
開催日時
平成 24 年 9 月 10 日(月)午後 2 時~午後 3 時 35 分
2
開催場所
市役所第 12 会議室(東庁舎 1 階)
3 出席者
(1) 審査委員(五十音順、敬称略)
赤羽 一郎 (愛知学院大学非常勤講師)
市野 良一 (名古屋大学教授)
小野 知洋 (金城学院大学教授)
北田 敏廣 (岐阜工業高等専門学校校長)
後藤 澄江 (日本福祉大学教授)
大東 憲二 (大同大学教授)
都竹 愛一郎 (名城大学教授)
冨永 晃宏 (名古屋工業大学教授)
成瀬 治興 (愛知工業大学名誉教授)
廣川 美子 (名古屋市立大学名誉教授)
廣畠 康裕 (豊橋技術科学大学教授)
松山 明
(中部大学准教授)
森 旬子
(名古屋市立大学准教授)
山本 幸司 (名古屋工業大学名誉教授兼プロジェクト教授)
吉永 美香 (名城大学准教授)
計 15 名
(2) 事務局
地域環境対策部長始め 9 名
(3) 傍聴者
6名
4
議事及び意見等の要旨
事務局が、今回の審査会の出席者が 15 名であり、審査会が成立していることを確認した。また、手
続及び本日のスケジュールについて簡単に説明した。
議題 1:LEGOLAND JAPAN に係る環境影響評価方法書について
[会
長] それでは、議題 1「レゴランドジャパンに係る環境影響評価方法書について」に入りたいと
思います。資料に平成 24 年度第 5 回審査会での質問と回答がまとめられておりますので、事務
局から説明をお願いします。
[事務局] (資料について説明)
[会
[委
長] ありがとうございました。ただ今の説明につきましてご意見、ご質問等ございましたらよろ
しくお願いします。
員] まず 1 つは、3 頁の 8 番「公共交通機関の利用促進、臨時駐車場での対応をしていきたい」
というところの右側で、直行運転の列車の運行をあおなみ線の方でお願いするという表現があ
-1-
りますけど、現地に行ったときに確認しましたら、直行運転車両をもし出したとしても、途中
で追い抜く駅がない。もともと所要時間が 20 分程度だから直行運転にしても、そんなに効果が
期待できるわけではなくて、むしろ状況に応じて増便をお願いするとか、そういう主旨の方が
回答としては望ましいのかなと思うのですが、これは意見です。
それから 4 頁の 9 番、これは私が質問させていただいたことだったと思うのですが、質問の概
要の 5 行目に「港湾物流に関する状況把握」とあるのですが、質問させていただいた意図は、
例えば自動車が何台輸出されるとかそういう意図ではなくて、港湾物流の関連車両の状況とい
うつもりで発言したつもりで、意図は関連交通でしたので、可能ならば修正をお願いしたい。
回答はこれで結構かと思います。
[事務局] あおなみ線の方は事業者にこういう提案もあったということで、お伝えさせていただきたい
と思います。4 頁の方は資料を作成するにあたり言葉足らずだったので、港湾物流関連車両とい
うつもりで書いたのですが、修正させていただきます。
[会 長] その他にございますか。
[会 長] それでは次に移らせていただきます。続きまして、方法書について事務局から説明をお願い
します。
[事務局] (方法書について説明)
長] ありがとうございました。ただ今の説明につきまして、これを全部について一度に質疑を行
いますのは少し量が多すぎますので、ある程度分けてご意見を伺いたいと思います。まずは、
事業の内容及び目的から大気質、騒音、振動、70 頁くらいまでの辺りについて、ご意見、ご質
問はございますか。よろしくお願いいたします。
[委 員] 評価項目のところで、Dの低周波音はやらないということになっていますが、自然エネルギ
ーを使ってどうのこうのと言って、風力を使うというと低周波が出ると言われていますよね。
今日の資料の方では、そんな大がかりな物は作らないということですので、結局自然エネルギ
ーはあまり使わない方向に動いているというふうに読み取ってしまっても良いものですか。
[事務局] 環境影響評価項目の考え方として、事業をやるに当たって、周辺環境に影響を及ぼす項目で、
もしここに風力発電、大きなプロペラの物をつけるという計画があるならば、当然環境影響評
価項目として低周波音とか、風力発電に関連した影響として盛り込んでいくことになると思い
ますが、今のところ、そんな大きな、影響が出るような風力発電までは付けずに、小さなプロ
ペラを付けたりとか、余裕があれば太陽光とか、そういうものをつけて自然エネルギーを利用
していきたいという事業者のご意向だと思いますので、そういう意味合いから予測項目には低
周波音はありませんが、事業者の考えとしましては、できる限り小規模でも自然エネルギーを
活用できるような物を講じていきたいという考えだと思います。
[委 員] そういう考えであるが故に、地図の中には風車はこの辺に置きますというようなマップはな
いということですね。
[会 長] 施設自体も、ああいう構造物がいっぱい建ちますと、強風が吹いたときには、構造の問題で
すけど、それに伴う風の問題、音ですね、やはり低周波になると思うのですが、そういう音が
問題になることはないでしょうか。
[事務局] 事業者の考えとしましては、そういう影響がないだろうと。強風が吹いたときに出るだろう
という、定常的に低周波が出るような施設とか建物配置とかは考えていないと、そういう計画
ではないということだと思います。
[会 長] 特に大きな橋とか、そういうものも風速が強いときには危ないこともありますので、今まで
の実績があるので良いと思いますけども、気をつけて建設をしていただきたいというふうに思
います。他にございますか。
[委 員] 選定されなかった項目のことですが、前回ご質問させていただいた藤前干潟を含むラムサー
ル条約登録湿地との関係で、例えば動物などの項目あるいは生態系の項目の非選定理由として
「周辺は埋立地であり、貴重種として保存すべき群落及び種等は存在しない」と、やや引っか
かるといいますか、どこまでを近い場所と言うかとは思うのですが、やはり隣接地ですし、そ
ういう意味で、確かに埋立した場所に、特に陸上の場合では、貴重種が存在しにくいだろうと
[会
-2-
いうのは分かるのですが、海とひと続きですから、そういう理由が根拠になるのはちょっと奇
妙な感じがします。距離が離れている、ただどこまで離れていたらどのくらいなのかというこ
とも含めて、一応調べた上での根拠がないといけないのではないかなという気がします。前回、
私も現場を見させていただいて、周りがコンテナ基地みたいになっているので、例えば夜どの
くらい照明があったりするのか、それに比べるとたいしたことはないということであれば、そ
れはそれで一つの根拠にもなるかもしれないのですが、その辺の実態調査をやった上でそうい
う心配はないよということであれば大変安心できる気がしますので、その点はご考慮頂けない
かと思います。
[事務局] 基本的な考え方としまして、調査対象区域ということで、方法書 15 頁をご覧いただきたいの
ですが、点線で囲ってある部分が基本的に事業実施予定地とその周辺地域ということで、この
陸地の部分を中心に事業者としては考え方を示していただいていて、工業地域で埋立地ですか
ら、基本的には希少種にあたるような生物は存在しないというふうに記載されたというふうに
考えております。委員からご指摘のあったラムサール条約登録湿地から 1.5km ということで、
特に光のことでご指摘頂いている部分もありますが、事業者の補足説明としては、照明に配慮
してまいりたいということで、過度なレーザービームを流すとか、そういうようなものは考え
ていないというようなことは聞いているのですが、そういうようなことで配慮してまいりたい
と聞いています。今後事業計画が具体化していく中で、その辺の配慮の内容が決まっていくの
かなと感じています。
[会 長] 調査対象区域については、藤前干潟から続いた、ラムサール条約の干潟が区域の中にはある
のではないでしょうか。調査対象区域の中には含まれるということではないでしょうか。
[事務局] 細かい厳密なことを言いますと、海岸沿いは登録湿地には入っていませんので、厳密に言う
と中にはないということになります。
[会 長] この辺には干潟はないということですね。
[事務局] 点線の中にはないということです。
[委 員] 一つは、33 頁に現況の交通量調査というのがあって、休日と平日が合わせて書いてあるので
すが、時々伊勢湾岸道路を通ってナガシマスパーランドを、規模は全然違うと思うのですが、
休日に通ると、伊勢湾岸道路のナガシマスパーランドに降りるところに長蛇の車の列がありま
す。おそらくこの施設はそんなに大きな物ではないと思うのですが、やはりそういう自動車交
通をどういうふうに想定するかということをきちんと考えてほしいです。実際 33 頁見ますと、
あまり多くないと言えるのか、多くないからちょっとくらい加わっても大丈夫と言っても良い
のか分かりませんが、下道だと 1 万 2 千台くらい毎日走っている。それに多分 3 千台くらいが
加わるとか、あるいはもうちょっと加わるとか、結構な量の増加が見込まれるということで、
しっかりそういうことを評価してほしい。自動車交通によるアクセスがどんなふうに起こるの
かということをきちんと想定した調査をしてほしいです。
もう一つは水のことですが、最大で2万人という人が来るという想定で、浄化槽で水処理を
してそれを海に放流するということですけども、金城ふ頭のどちら側に出すかによって違うの
ではないかと。48 頁に図がありますけども、金城ふ頭の西側というと、その奥の方に藤前干潟
や、先ほどから問題になっている干潟があるということで、そちらの方に出すのか、あるいは
ちょっと距離が遠くなりそうですが、東側に出すのかでは、おそらくだいぶ違うのではないか
と。近いのは西側の方だけど、2 万人分というとあまり多くないのかもしれないけど、集中的に
1 点から放流されるわけで、そうすると海の潮の流れで方向はいろいろですよね。評価するとき
にどちらに放流したらどうなのかということもちゃんと評価してほしいです。
[事務局] まず交通量の方でございますけども、33 頁ですが、交通量の部分につきましては、前回の審
査会でもいろいろご指摘いただきまして、渋滞ということもありますし、当然その渋滞に伴う
大気汚染とか騒音、振動という問題もございますので、それらを踏まえ、ご指摘をいただいた
部分も踏まえて、答申案の方に盛り込むかどうか、どういうふうに盛り込んでいくかを検討し
ていきたいと思います。
水の方ですけども、15 頁の調査区域の部分を見ていただきたいのですが、今事業者から聞い
ている話ですと、排水の方向ですけども、西側の方へ流すということで、どこの排水溝に流れ
るかまではまだ把握してないですが、現状の国際展示場も浄化槽を設置して排水を流している
-3-
ということで、その排水溝と同じような流れにするならば西側に流れるということです。そう
いう意味も含めて調査区域で、西側の海岸が 40mくらいちょっと出ているかと思うのですが、
ここは陸ではなくて海の部分で、ここも水の影響を受ける範囲だろうという意味でこれだけ出
ているということになっています。事業者にも今後予測していただく部分でございますので、
委員からご指摘あった部分も含めて答申の方で考えていきたいなというふうに思っています。
[委 員] 生態系について質問ですが、23 頁に現在の土地利用が書いてあって、事業予定地のすぐ東隣
に公園・緑地、結構立派な木がたくさん育った緑地があるのですが、そこの生態系の調査とい
うのは、今回埋立地だから貴重種はいないと言ってバサッと切ってあるのですが、実態として
どういうものがいるのかの調査というのはやはりやっておくべきではないかという気がします。
そこは商業施設になるというような土地利用計画があるにせよ、大木を切り倒すような計画と
いうのはいかがなものかと、別の事業なのでここでは対象外なのですが、あれだけ立派な木が
育っていると、それなりに動物等も生息しているのではないかなという気がするのですが、何
か名古屋市でそういう調査してればそれを引用すればいいのですが、その辺はいかがでしょう
か。
[事務局] 対象区域外なので分かりませんが、既存にあるのかどうかというのは確認してみたいと思いま
す。周辺地域として調査していただくという部分につきましては、事業者に確認して検討して
いただきたいと思います。
[会 長] 市の方にお尋ねいただいて、調査結果をお知らせいただきたいと思います。他にございます
か。
[委 員] 調査に関連することではないのですが、方法書の中に書いてある書き方で、18 頁の最後の行
「名古屋市と調査対象学区との比較では、第三次産業の割合は、名古屋市の方が」というとこ
ろですが、誤解を招かないために「第三次産業の従業者の割合は」という言葉を補足した方が
いいかなと思いました。それから、19 頁ですが、土地利用区分で「名古屋市及び港区における
宅地の割合が高く」というふうに書いて、このままで終わってしまいますと、宅地が非常に多
いところなのかなというふうに感じてしまいますが、この地域は逆に宅地はほとんどないとい
うところなので、データがないにしても、「対象学区は宅地の割合がそれほど高くない」とか
何かそういう文言があった方がいいかなと思いました。
[事務局] 準備書では、しっかりそのへん丁寧に分かるような表現になるよう伝えたいと思います。
[会 長] よろしくお願いします。他にございますか。
[委 員] 13 頁の交通の部分ですが、現地へ視察に行きましたときに、名古屋市の中心地の方からレゴ
ランドの方へアクセスする道路としては、金城ふ頭線と、西側にもう一本ありますよね。この 2
つのアクセスルートのうち、どちらかをレゴランドへのアクセスルートにして、どちらかは港
湾物流関係にしたいというような説明を現地で受けました。実際問題として、物流関係の車両
は、事業者側の意図通りに動くわけではないでしょうし、実際は金城ふ頭線の方を使っている、
あるいは伊勢湾岸道路から降りてくるのだと思います。実際予測するためには、どのルートを
設定するかというふうになりますよね。準備書で、こういうルートに設定して、こうなりまし
たでは、ちょっと良くないので、できれば今の段階で、物流関係の役所や事業者との調整、あ
るいは名古屋市と調整の上で、工事車両それから施設ができた後のアクセスルートはこういう
ふうに設置しますということを決めていただけたほうが予測結果の信頼性がある、担保できる
ので、ぜひそれをお願いしたいです。
それから、32 頁ですが、名古屋市が既に実施した交通調査というのが、既存のデータですと、
平成 22 年 11 月 30 日火曜日と 11 月 27 日土曜日となっているのですが、実際は先ほどご質問も
ありましたが、イベントがある場合あるいはゴールデンウィークなどは、これよりもはるかに
大きな交通量になると。だから、平日はいつでもよいのですが、休日の方は、どういう休日を
イメージされているのか、平日に比べて休日は交通量が多いので、多い交通量を把握したいと
いうことであれば、11 月 30 日の直近の 27 日を調査したのが信憑性があるのか分かりませんけ
ども、もうちょっと他の日を考えた方が良かったのかなというのが 1 点と、やはりイベント交
通も含めて考えると、レゴランドへのアクセスの交通を考えますと、多分時間的にピークが朝
と夕方、あるいは夜になると思います。だから日交通量だけおさえれば良いのかなというふう
にちょっと不安があります。62 頁の環境要素と影響要因の関連で、何について環境影響調査す
-4-
るかということで、下から 2 つ目の安全性の交通安全は工事関連車両の走行と新施設関連車両
の走行ということでやられるわけですが、以前から心配しています物流関連の車両であるとか、
他の施設のイベント交通ということも含めてやっていただかないとちょっと不適切かなという
感じがしております。
もう一点、前回ご質問があったように思いますが、24 頁の図で、名古屋市が設置する駐車場
とレゴランドがちょっと離れており、間に道路があります。この道路は今のところそんなに大
きな交通量があるのか分からないのですが、駐車場の切り回し、出入口をどこにするか、一箇
所にするのか何箇所にするのかで、ここの交通量が変わってくると思います。そうすると、安
全性ということで、どういう配慮というか対応を想定しているのか、それによってはここの交
通量の予測というのをちゃんとやっておかないと良くないのかなという気がしました。
[事務局] 現時点で事業者がどこを想定してルートを考えているかという部分については、現時点では
なかなかお示しすることができないということで、方法書では記載できなかったということで
す。今、決まっているかどうかは確認して、お示しできれば良いかなと思います。
32 頁の名古屋市が調査した日ですが、11 月 27 日の土曜日ということで、1 行上で国際展示
場のイベント開催日に行っているということで、何のイベントをやっているのか私が確認した
ところ、航空宇宙産業技術展 2010 というのを開催しているみたいで、例えば 27 日の来場者数
が約 3,800 人というイベントをやっているというふうに聞いています。30 日はイベントが終わ
っていて、普通の状況だったというふうには確認していますが、そういう状況です。時間毎の
データがあるかどうかは、把握していないので、そこは確認する必要があるかなと思いますし、
そういうのがなければ、そういうことも含めて予測、評価が重要かなと思います。
駐車場とこの辺の安全性を含めた予測の部分ですけども、例えば工事中でしたら、78 頁を
見ていただきたいのですが、工事中は四角の部分が多分工事中のダンプとかそういう車両が出
入りするだろうということで、その地点の人との交錯ですとかそういう部分を予測、評価する
ためにこの地点で調査すると。ここでの交錯が想定されるという部分でございます。交通安全
の安全性というのは、ルートの交通量がどれだけ増えるか増減率を出して、その辺で安全施設
との兼ね合いからどうなのかという評価を増減で見ますので、もともとの交通量の関係も含め
て、プラス新しい車が増える分も含めて増分で予測、評価されるのかなというふうに感じてい
るところです。あと、駐車場から歩く部分については、ここがどういうふうに予測、評価され
るのかというのが、今の方法書では明らかに示されていないものですから、その辺事業者に確
認してご意見を踏まえて考えたいなと思います。
[委 員] 11 月 27 日はイベントがあったということですが、非常に大きなイベントに位置付けられる
のか、たまたまその年度にあったイベントなのか判断がつきかねるのですが、できればそうい
うイベントがあったときの交通量と、港湾物流で季節変動とか曜日変動、当然時間変動とかあ
るわけですが、港湾物流関連交通で一番ピークの時期はどうなのだというのもおさえて頂いた
方が良いと思います。ただ、この環境影響評価の審査会で名古屋港の港湾物流についてどこま
で議論して良いのか、要は安全というところでしか議論し得ない、だから騒音とかそういうこ
とでしかここで議論すべきでないということであれば、名古屋港の港湾物流に及ぼす影響、渋
滞が発生して物流機能に影響したというようなことはこのアセスの審査会としてではなくて、
他で議論すべきことだと整理としていただけるのであれば、ここでそういう質問や発言は控え
たいと思います。ただその辺りがよく分からないので、とりあえずは懸念がありますので発言
しているということです。事務局の方でどこまでをここで議論して良いのかどうか検討願いた
いと思います。
[事務局] 今回の事業に伴って交通問題はあるのですけども、あくまでアセスの対象とするのは、交通
に伴う交通安全という部分と、それに伴う騒音、振動、大気汚染という影響について評価して
いただくという仕切りでお願いしたいなというふうに考えています。
[委 員] 今の 32、33 頁ですが、現在の金城ふ頭にある国際展示場にいろいろなイベントがあると車で
入られると。それがこの二つの平日と休日のデータなのですが、M、T 、S 辺り、いわゆる駐
車場に入るための車が非常に増えますよね。T は小型車で平日の 50 倍ですね。それから、その
上でも S で 10 倍、M で 17 倍近い。ですから、休日にこういうイベントがあると車で来られた
方が、駐車場に入ろうとしてこれだけの車がぱっと増えると。当然この工事が始まると、駐車
-5-
場が使えなくなりますから、他の所に車が移るわけですが、市が作る立体駐車場がいつできる
のか、その辺の事業と関連して車の流れが全然違ってきます。ですからこのレゴランドの事業
のための駐車場あるいは車の移動ということだけではなく、この事業があることによって、こ
の金城ふ頭全体の車の動きが変わってしまうということを前提に予測をしていただく方が良い
のではないかと思います。
[事務局] 委員のおっしゃるとおりで、この事業に伴って周辺の交通の流れも変わって、例えば隣の工
事もやっているかもしれないという部分もありますので、そういうところも含めて事業者には
予測してもらった方が良いのかなと感じている部分もありますので、答申に向けて検討したい
と思います。
[会 長] そういうふうに検討していただきたいと思います。やはり工事用の車両がどういうふうに入
ってくるのかというのは、本来は方法書の段階で事業者につかんでやっていただいて、どこで
調査をするかとか、そういうのが出てくると思いますので、準備書では必ずそれをはっきりさ
せていただきたいと思います。他にございますか。
[委 員] 同じく 32、33 頁の交通量のところで気になったのですが、駐車のキャパが、市が作る駐車場
が 5 千台ということで、そこにこのレゴランドの休日 3 千台が駐車するということですが、こ
のエリア全体では何台くらいの駐車スペースがあるのでしょうか。5 千台で、3 千台レゴランド
に来るお客さんで使ってしまうと、イベントで T が休日 2,633 台で、ほとんどがそこの駐車場
に入るということになると、5 千を超えてしまうのではないかと。他に大きな駐車場は見あたら
ないのですが。
[事務局] 基本的に、名古屋市が今後作る駐車場の 5 千台というのは、地区全体の駐車場ということで、
周辺地区全体をまかなう量だというふうに聞いているところです。
[委 員] そうするとイベントとレゴランドと両方あるときに、あふれてしまうような感じがこの数字
を見たときにしたのですが、その辺りいろいろな予測で 5 千台というのを市が計画されている
と思いますが、レゴランドの計画が入って 5 千という数字が出てきたのか、それともレゴラン
ドの新しい計画が出る前に 5 千という数字が出てきたのか、その辺りはどうですか。
[事務局] 24 頁に図の資料がありますけども、名古屋市住宅都市局が計画した図面の中で 5 千という数
字が出てきていますので、当然レゴランドが入った計画と聞いていますが、詳細については確
認させていただきたいと思います。
[委 員] すごく混みそうな感じがするので、そうなると渋滞ということを考えると、環境にも影響を
与えそうな感じが心配だったものですから。
[会 長] その辺確認していただきたいと思います。その他にございますか。
長] それでは続きまして、70 頁の水質・底質以降の項目、その他についてご意見、ご質問はござ
いますか。
[委 員] 先ほど、どちら側に放流するのかという質問をしたのですが、49 頁を見ますと、現況ですが、
一番下の表に測定の結果が出ていて、金城ふ頭西、N10 が庄内側河口ということで、この網掛
けの部分というのは要するに環境基準もしくは環境目標値に適合していないということですよ
ね。現況で適合していなくて、わざわざそちらの方に放流するということなのですが、いろい
ろ都合があるのでしょうが、それは例えば放流しても浄化槽の処理水にさらに高次処理を加え
て非常にきれいにして出すという計画なのですか。
[事務局] 排水基準というものがありますので、それがどのくらい下げるかという目標はあるかと思い
ますけども、ゼロに近い、そういうものを求めていくのかという制度的な部分はありますけど
も、できるかぎり負荷の低減を事業者に図っていくのかなというふうに考えています。もとも
と名古屋港ですので、水質基準はありますけども、それも絡めて検討していただけるよう投げ
かけてみたいなと思います。
[委 員] 説明は分かりました。
[会 長] その他にございますか。
[委 員] 指摘しづらいところですが、温室効果ガスの辺で、現在駐車場になっていて、当然車の CO2
はありますが、特に施設としてなにか供用時に大きなものがほとんどない状態で、それに比べ
るとアミューズメントパークを作ることで CO2 が非常に多く排出されてしまうというところで、
[会
-6-
一応アセスの要求事項としては発生量を推計しなさい、足し合わせてどのくらいになるかを計
算しなさいということにはなっているのですが、それが多いのか少ないのかほとんど検証の余
地がありません。計算しましたということで終わってしまいます。事業者としてはそれで要件
を満たしているのですが、この近隣のプロジェクト一帯になると、先ほど前半で委員もおっし
ゃったように、近隣にある大規模な公園、かなり樹木も育っているところをばさっと伐採して
商業施設ができる、それも踏まえて、なお名古屋市としてここが本当に省エネと CO2 排出の低
減に資する開発の仕方なのかというところが、いろいろな意味で引っかかるところがあります。
4 頁(4)①の基本方針を見ると、5 つの箇条書きがある中の一番下で、緑化の整備、これは良いか
と思いますが、自然エネルギーの活用、省エネルギーに配慮した建物とありますが、ここの定
量化評価が何にもできていない。これをどういうふうにやっていくべきなのか。もし事業者が
やってくださるのであれば、例えば海外の同じようなレゴランドの利用者一人当たりの CO2 排
出量や、原単位辺り、1 ㎡辺りとか、そういったことをできるだけ前向きに捉えた評価でやって
いただけるとなお良いのかなと。名古屋市の方には公園はもう少し再考していただきたいとこ
ろがあるかと思います。あそこを伐採するとその木の分の CO2 の排出量が増えたという計算に
なるのではないかと思いますので、よろしくお願いします。
[事務局] CO2 の部分につきましてどういうふうに予測、評価してもらうかということでご意見をいた
だきまして、事業実施予定地内に新しく作る部分は吸収・固定とかでマイナスとかはできるか
と思いますし、他の施設との比較とか、いろいろあると思いますので、ご意見踏まえて答申案
を作っていく中で検討させていただきたいと思います。
[会 長] そういう形で検討していくということで、よろしく事業者にお伝えいただきたいと思います。
他にございますか。
[委 員] 景観のところで、78 頁に写真の撮影地点が 2 地点あるのですが、今回ループ橋の中にもとい
うことになってきたときに、高速道路の上からの眺望が必要じゃないかと思うのですが、ここ
の高架橋とループ橋の高さと今回できる新しい施設の高さとの関係が、高架橋の高さを把握し
ていないので分からないのですが、全く影響がないとは思えないので、高速道路の上からのフ
ォトモンタージュが必要ではないかと思いますが、その辺は不要ならこのままで結構ですけど、
いかがですか。
[事務局] 高速道路の上から写真を撮るということですか。技術的に可能かどうかは確認していません
のでその辺確認して、高速道路の高さと新しくできる建物の高さが分かるような調査ポイント
ができないかとかいうイメージで、その辺も含めて考えてみたいなと思います。
[会 長] 検討していただきたいと思います。どこかに車寄せのようなものがあって、そこから施設が
見えるようなものがあれば、そういうところを選んでやっていただけると良いと思います。他
にございますか。
[委 員] 水質の話で、7 頁の排水計画で「将来的に名古屋市が公共下水道を整備した場合は」と書い
てありますが、この下水道の計画というのは将来的なことは何か分かっているのでしょうか。
[事務局] 下水の敷設につきましては、名古屋市上下水道局の方で計画している部分でございまして、
今のところ具体的には聞いておらず、把握はしていないのですが、現時点ではレゴランドの事
業の時には下水はまだ敷設されてない状況という前提で予測、評価をしていただくという考え
でございます。
[委 員] 2021 年になってもできていないだろうという。
[事務局] 現時点でいつまでにという計画はないということで考えているのですが、上下水道局の方に
確認させていただきたいと思います。
[会 長] 確認をしていただいた方が良いと思います。よろしくお願いします。他にございますか。
長] ございませんようですから、本日予定していた内容はここまでにしたいと思います。今後、
本日までの内容を取りまとめて、当審査会の答申を作成していくわけですが、答申までのスケ
ジュールについて事務局から提案いただけますか。
[事務局] 本日はどうもありがとうございました。まず、レゴランドジャパンの方法書につきましては、
19 日まで市民意見を受け付けております。現在のところゼロということでございますけども、
その市民意見の提出があった場合ですが、委員の皆様方に意見の写しを送付させていただくと
[会
-7-
いうことを考えております。その後、事業者の見解を求めるということを考えておりますので、
事業者の見解が得られましたら、その見解についても送付させて頂きたいと考えております。
また、方法書につきましてはこれまで頂いたご意見を踏まえまして、本日ご欠席の方々にも意
見を伺いながら答申の事務局原案を作成させていただきまして、委員の皆様にも 10 月 10 日前
後になるかと思いますが、メールで送付させて頂きたいというふうに考えております。お送り
させていただきます事務局原案をご覧いただきまして、ご意見等がございましたらまた事務局
までご連絡を頂きたいというふうに考えております。頂きましたご意見を踏まえまして、次回
の審査会で答申の案をお示しさせていただき、ご審議を頂きまして、答申を頂くという流れに
したいと考えておりますが、いかがでしょうか。
[会 長] ただ今の事務局の提案のとおりでよろしいかと思いますが、いかがでしょうか。
[委 員] (異議なし)
[会 長] それではそのようにお願いを致します。ほかに事務局から何かございますか。
議題 2 その他
中央新幹線(東京都・名古屋市間)に係る環境影響評価について
[事務局] 現在、事業者である JR 東海が、調査、予測等を行っている段階。今年 5 月以降、JR 東海が
各県のリニア建設促進期成同盟会と共催で、一般向けの説明会を開催している。愛知県につい
ても、9 月 7 日(金)に説明会が開催された。この説明会では、事業の意義、愛知県内の計画概
要のほか、環境アセスメントの現在の実施状況等についても説明し、参加者からの質疑に応じ
た。今後の準備書段階に向け、質問・意見の内容を JR 東海はしっかりと対応して頂きたいと考
えている。
[会
長]
ほかに事務局から何かございますか。
[事務局] (事務連絡)
[会
長] それではこれをもちまして本日の審査会を終了いたします。ありがとうございました。
-8-
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