－ 364 － 【技術分類】2－3－3 個別空調／ドレン配管／ビル用エアコン

【技術分類】２－３－３
個別空調／ドレン配管／ビル用エアコンのドレン配管
【技術名称】２－３－３－１
天井取付室内機のドレン配管
【技術内容】
ドレン配管の径は、確実にドレンを排出するために室内機のドレン接続口（通常、呼び径 25ｍｍ、
外径 32ｍｍの塩ビ管）と同じか、それ以上とする。配管はできるだけ短くし、流れ方向に向けて 1／
100 以上の下り勾配とし、空気溜まりのないようにする。また、配管がたわまない様な間隔（図 1 の
(2)では 1.0～1.5ｍ間隔）で支持金具を取付ける。
天井取付け室内機ではドレンアップ装置内蔵の機種もあるが、これが内蔵されておらず、十分な下
り勾配の確保が困難な場合には別売のドレンアップ装置を使用する。
ドレンアップ装置使用の場合、配管の立上げ高さは指定された高さ（図 1 の(3)では 310mm）以内
とし、室内機本体を出た後で配管を垂直に立ち上げるが、本体から立上げ部までの距離も指定された
長さ（図 1 の(3)では 300mm）以内とする。
図 1 に天井取付け室内機のドレン配管の留意事項を示す。図 2 から図 4 に各メーカのビル用エアコ
ンの天井埋込カセット型室内機のドレン配管施工要領を示す。図 5 に天井ビルトイン型と天井埋込ダ
クト型、天井吊型について室内機のドレン配管施工要領を示す。
【
図
】
図 1 天井取付け室内機のドレン配管留意事項
(1)ドレン配管の勾配
(2)ドレン配管の支持間隔
(3)ドレンアップ装置使用の場合のドレン配管
出典：2005 年設備設計資料
ダイキン空冷ヒートポンプ VRV エアコン
ズ、2005 年 12 月、ダイキン工業株式会社発行、383 頁
－ 364 －
ビル用マルチ Ve-uoⅡシリー
ドレン配管接続図
図 2 天井埋込カセット型室内機のドレン配管施工要領：ダイキン工業株式会社
－ 365 －
図 2 天井埋込カセット型室内機のドレン配管施工要領：ダイキン工業株式会社（続き）
出典：2005 年設備設計資料
ダイキン空冷ヒートポンプ VRV エアコン
ズ、2005 年 12 月、ダイキン工業株式会社発行、369 頁
－ 366 －
ビル用マルチ Ve-uoⅡシリー
据付説明図
図 3 天井埋込カセット型室内機のドレン配管施工要領：三菱電機株式会社
－ 367 －
出典：室内ユニット据付工事説明書
三菱電機フリープランシステム室内ユニット
シリーズ、BG79U441K01、2004 年 10 月、三菱電機株式会社発行、9 頁
図 4 天井埋込カセット型室内機のドレン配管施工要領：株式会社東芝
－ 368 －
PLFY-P・AM-E1
ドレン配管
図 4 天井埋込カセット型室内機のドレン配管施工要領：株式会社東芝（続き）
出典：サービスガイド
セット形
設備機器
2002-S109
4 方向吹出しタイプ
式会社発行、186 頁
東芝カスタムエアコン
空冷ヒートポンプ天井カ
AIU-P401H～AIU-P1601H、2003 年 1 月、東芝キヤリア株
ドレン配管
－ 369 －
図 5 天井ビルトイン型、天井埋込ダクト型、天井吊型の室内機ドレン配管施工要領
：ダイキン工業株式会社
１． 天井ビルトイン型
－ 370 －
図 5 天井ビルトイン型、天井埋込ダクト型、天井吊型の室内機ドレン配管施工要領
：ダイキン工業株式会社（続き）
２． 天井埋込ダクト型
－ 371 －
図 5 天井ビルトイン型、天井埋込ダクト型、天井吊型の室内機ドレン配管施工要領
：ダイキン工業株式会社（続き）
３．天井吊型
出典：2005 年設備設計資料
ダイキン空冷ヒートポンプ VRV エアコン
ズ、2005 年 12 月、ダイキン工業株式会社発行、402 頁
414 頁
ビル用マルチ Ve-uoⅡシリー
据付説明図、410 頁
据付説明図、
据付説明図
【出典／参考資料】
・2005 年設備設計資料
ダイキン空冷ヒートポンプ VRV エアコン
ビル用マルチ Ve-uoⅡシリーズ、
2005 年 12 月、ダイキン工業株式会社発行、383 頁、369 頁、402 頁、410 頁、414 頁
・室内ユニット据付工事説明書
三菱電機フリープランシステム室内ユニット
PLFY-P・AM-E1 シ
リーズ、BG79U441K01、2004 年 10 月、三菱電機株式会社発行、9 頁
・サービスガイド
形
設備機器
4 方向吹出しタイプ
2002-S109
東芝カスタムエアコン
空冷ヒートポンプ天井カセット
AIU-P401H～AIU-P1601H、2003 年 1 月、東芝キヤリア株式会社発行、
181－193 頁
・三菱重工業株式会社ホームページ、冷熱事業本部、技術資料（ID、パスワード入力）、検索条件（製
品群：ビル空調システム、製品シリーズ：室内ユニット、製品タイプ：天井埋込形（FDT））、
FDTP281LX 据付関連事項、三菱重工業株式会社、検索日 2006 年 12 月 12 日、
http://mhins.mhi.co.jp/techdoc/index.php
・空気調和・衛生工学便覧（材料・施工・維持管理編）、2001 年 11 月 30 日、社団法人空気調和・衛
生工学会発行、393 頁
－ 372 －
【技術分類】２－３－３
個別空調／ドレン配管／ビル用エアコンのドレン配管
【技術名称】２－３－３－２
壁掛／床置室内機のドレン配管
【技術内容】
壁掛型室内機、床置型室内機とも、ドレン配管の要領は天井取付け室内機と基本的に同じである。
ドレン配管はできるだけ短くし、1／100 以上の下り勾配を付けて配管する。ドレンを排水溝に流す
場合、排水溝の増水時でもドレンホースの先端が水に浸からないように施工する。ドレン配管は室内
機のドレン接続口（一般に硬質塩ビ管）と同じ径か、それ以上とする。また、配管がたわまない様に
支持金具は 1.0～1.5ｍ間隔で取り付け、ドレンホースに過大な力がかからないように、曲げたりねじっ
たりしない。また、集中ドレン配管とする場合は接続する機器の容量に合う十分な太さの配管を選定
する。
図 1 に壁掛／床置室内機のドレン配管施工の留意事項を示す。また、図 2 から図 4 に各メーカのビ
ル用エアコン壁掛型室内機のドレン配管施工要領を示す。また、図 5 から図 7 に各メーカの床置型、
および床置埋込型室内機のドレン配管施工要領を示す。図 8 には床置ダクト型と床置壁ビルトイン型
について、室内機のドレン配管施工要領を示す。
【
図
】
図 1 壁掛／床置室内機のドレン配管留意事項
(1)壁掛室内機のドレン配管
(2)床置室内機のドレン配管接続
出典：2005 年設備設計資料
ダイキン空冷ヒートポンプ VRV エアコン
ズ、2005 年 12 月、ダイキン工業株式会社発行、425 頁
床置き型ドレン配管接続図
－ 373 －
ビル用マルチ Ve-uoⅡシリー
壁掛け型ドレン配管接続図、433 頁
図 2 壁掛型室内機のドレン配管施工要領：ダイキン工業株式会社
出典：2005 年設備設計資料
ダイキン空冷ヒートポンプ VRV エアコン
ズ、2005 年 12 月、ダイキン工業株式会社発行、424―425 頁
－ 374 －
ビル用マルチ Ve-uoⅡシリー
据付説明図
図 3 壁掛型室内機のドレン配管施工要領：三菱電機株式会社
出典：室内ユニット据付工事説明書
三菱電機フリープランシステム室内ユニット
PKFY-P・
AM(S)-E1 シリーズ、BG79U441K51、2004 年 10 月、三菱電機株式会社発行、10 頁
配管
－ 375 －
ドレン
図 4 壁掛型室内機のドレン配管施工要領：株式会社東芝
出典：サービスガイド
壁掛タイプ
頁
設備機器
2006-S117
東芝カスタムエアコン
空冷ヒートポンプ壁掛形
AIK-AP403H～AIK-AP803H、2006 年 7 月、東芝キヤリア株式会社発行、108
ドレン配管
図 5 床置型および床置埋込型室内機のドレン配管施工要領：ダイキン工業株式会社
出典：2005 年設備設計資料
ダイキン空冷ヒートポンプ VRV エアコン
ズ、2005 年 12 月、ダイキン工業株式会社発行、433 頁
－ 376 －
ビル用マルチ Ve-uoⅡシリー
据付説明図
図 6 床置型および床置埋込型室内機のドレン配管施工要領：三菱電機株式会社
＜ﾄﾞﾚﾝ配管の位置＞
－ 377 －
図 6 床置型および床置埋込型室内機室内機のドレン配管施工要領：三菱電機株式会社（続き）
出典：三菱電機フリープランシステム室内ユニット
PFFY-P・DM-E1 シリーズ
WT04432X01、2006 年 10 月 23 日、三菱電機株式会社発行、7 頁
様、冷媒配管・ドレン配管位置、10 頁
ドレン配管工事
－ 378 －
据付工事説明書、
冷媒配管・ドレン配管仕
図 7 床置型および床置埋込型室内機のドレン配管施工要領：株式会社東芝
出典：サービスガイド
スタンドタイプ
80 頁
設備機器
2006-S118
東芝カスタムエアコン
空冷ヒートポンプ床置形
AIF-AP2243H, AIF-AP2803H、2006 年 8 月、東芝キヤリア株式会社発行、
ドレン配管
－ 379 －
図 8 床置ダクト型及び床置壁ビルトイン型室内機のドレン配管施工要領：ダイキン工業株式会社
１．床置ダクト型
－ 380 －
図 8 床置ダクト型及び床置壁ビルトイン型室内機のドレン配管施工要領：ダイキン工業株式会社（続
き）
２．床置壁ビルトイン型
出典：2005 年設備設計資料
ダイキン空冷ヒートポンプ VRV エアコン
ズ、2005 年 12 月、ダイキン工業株式会社発行、446 頁
－ 381 －
ビル用マルチ Ve-uoⅡシリー
据付説明図、429 頁
据付説明図
【出典／参考資料】
・2005 年設備設計資料
ダイキン空冷ヒートポンプ VRV エアコン
ビル用マルチ Ve-uoⅡシリーズ、
2005 年 12 月、ダイキン工業株式会社発行、424-425 頁、433 頁、446 頁、429 頁
・室内ユニット据付工事説明書
三菱電機フリープランシステム室内ユニット
PKFY-P・AM(S)-E1
シリーズ、BG79U441K51、2004 年 10 月、三菱電機株式会社発行、10 頁
・三菱電機フリープランシステム室内ユニット
PFFY-P・DM-E1 シリーズ
据付工事説明書、
WT04432X01、2006 年 10 月 23 日、三菱電機株式会社発行、7 頁、10 頁
・サービスガイド
タイプ
設備機器
2006-S117
東芝カスタムエアコン
空冷ヒートポンプ壁掛形
壁掛
AIK-AP403H～AIK-AP803H、2006 年 7 月、東芝キヤリア株式会社発行、105－117 頁
・東芝パッケージエアコン＜床置形スタンドタイプ＞
据付説明書、AIF-AP2243H～AP2803H、2006
年 5 月、東芝キヤリア株式会社発行、77－86 頁
・三菱重工業株式会社ホームページ、冷熱事業本部、技術資料（ID、パスワード入力）、検索条件（製
品群：ビル空調システム、製品シリーズ：室内ユニット、製品タイプ：壁掛形（FDK・FDKN））、
FDKP281LX 据付関連事項、三菱重工業株式会社、検索日 2006 年 12 月 12 日、
http://mhins.mhi.co.jp/techdoc/index.php
・三菱重工業株式会社ホームページ、冷熱事業本部、技術資料（ID、パスワード入力）、検索条件（製
品群：ビル空調システム、製品シリーズ：室内ユニット、製品タイプ：床置形ローボーイタイプ露
出形（FDFL））、FDFLP281LX 据付関連事項、三菱重工業株式会社、検索日 2006 年 12 月 12 日、
http://mhins.mhi.co.jp/techdoc/index.php
－ 382 －
【技術分類】２－３－３
個別空調／ドレン配管／ビル用エアコンのドレン配管
【技術名称】２－３－３－３
ドレンアップ方式
【技術内容】
冷房時には室内機で凝縮水が発生するのでドレンとして排出する必要がある。
ドレン配管は下り勾配とする必要があるが、天井取付け型などの場合には天井裏高さの制約から横
引きできる長さが限られたり、自然流下で排出できない場合がある。このような場合、ドレンアップ
方式が使われる。
ドレンアップ方式は室内機から出たドレンをポンプにより一度高い位置まで押し上げてドレンの排
出をスムーズにする方式である。
室内機を出た後、ドレン配管を垂直に立上げるが、その高さと本体から立上げ部までの配管長さに
は制限があるので、メーカーの施工要領書に従う。立上げ部以降の配管は、空気溜まりが生じないよ
うに水平もしくは若干の下り勾配とする。なお、ドレンポンプは室内機の冷房運転停止後、一定時間
は電源を切らないように注意が必要である。
図 1 にドレンアップ方式の配管要領とドレンアップ装置取付け例を示す。
【
図
】
図 1 ドレンアップ方式の配管要領とドレンアップ装置取付け例
（１））天井埋込カセット型室内機まわりのドレン配管
（２）天井据付型室内機用ドレンアップ装置の取付け例 その１
－ 383 －
図 1 ドレンアップ方式の配管要領とドレンアップ装置取付け例（続き）
（３）天井据付型室内機用ドレンアップ装置の取付け例 その２
出典：2005 年設備設計資料
ダイキン空冷ヒートポンプ VRV エアコン
ズ、2005 年 12 月、ダイキン工業株式会社発行、361 頁
領、663 頁
取付要領、665 頁
ビル用マルチ Ve-uoⅡシリー
ドレンアップ配管、635 頁
取付要
取付要領
【出典／参考資料】
・2005 年設備設計資料
ダイキン空冷ヒートポンプ VRV エアコン
ビル用マルチ Ve-uoⅡシリーズ、
2005 年 12 月、ダイキン工業株式会社発行、361 頁、635 頁、663 頁、665 頁
・空気調和・衛生工学便覧（材料・施工・維持管理編）、2001 年 11 月 30 日、社団法人空気調和・衛
生工学会発行、393 頁
図 5.108、ドレンアップ装置まわりの配管
－ 384 －
【技術分類】２－３－３
個別空調／ドレン配管／ビル用エアコンのドレン配管
【技術名称】２－３－３－４
ドレン吸引方式
【技術内容】
真空ポンプで空調機のドレンを強制的かつ連続的に吸引し、ドレンを外部へ排出するシステムであ
る。この方式を採用することで従来のように下り勾配がとれなくてもドレンを排出できる。
吸引機本体部は封水ポンプと真空タンク、制御機器から構成され、その他に空調機のドレンを受水
し本体へ吸引するためのドレン受入槽がある。
吸引機本体には 2 台の真空ポンプを備えた型式もあり、
所定の真空度に達するまでは 2 台が同時に運転し、その後は交互に運転する。
通常、吸引機本体は地下機械室などに設置され、1 基で複数の空調機からのドレンを吸引する。吸
引機本体の据付場所は腐食や可燃性ガスの漏れる恐れのある場所を避け、メンテナンスのためのス
ペースを確保する。
図 1 にドレン吸引システムの概略を示す。
【
図
】
図 1 ドレン吸引システムの概略
出典：ドレンスイパー取扱説明書、2006 年 8 月、ユーキャン株式会社発行、5 頁
【出典／参考資料】
・ドレンスイパー取扱説明書、2006 年 8 月、ユーキャン株式会社発行、1－18 頁
・ドレンスイパーカタログ、ユーキャン株式会社発行、1－6 頁
－ 385 －
ドレン吸引管敷設
【技術分類】２－３－３
個別空調／ドレン配管／ビル用エアコンのドレン配管
【技術名称】２－３－３－５
ドレンパン
【技術内容】
ドレンパンは暖房運転中の室外機の蒸発器で生じる凝縮水を受ける皿状の部品で、基礎と室外機本
体との間に据付ける。据付上の留意点として次のような点が挙げられる。
1.基礎は室外機本体、およびドレンパンの重量に十分に耐えられる構造、強度とし、地震や突風な
どで倒れたり落下しないように据付ける。
2.基礎とドレンパン、室外機本体を共締めにより強固に締結する。締結は最低 4 ヶ所必要である。
（図 1 参照）ボルトの長さは 80mm 程度とし、防振ゴムを取り付ける場合は基礎ボルトを防振
ゴムの高さ分だけ長くする必要がある。（図 2 参照）
3.基礎は、ドレン排水用ソケットの突出長さ（図 4 では 50mm）を考慮し、ドレン配管施工が可能
な高さ（図 3、4 では 200mm 以上）とする必要がある。
4.ドレンパン基礎ボルト穴からの水漏れを防ぐため、適宜コーキングなどを実施する。
5.ドレンパンへのドレン配管接続は、図 5 のように配管の勾配に注意する。
【
図
】
図 1～4 ドレンパン据付要領
出典：三菱電機ビル空調フリープランシステム 2007 年版
リーズ
システム設計・工事マニュアル
月、三菱電機株式会社発行、142 頁
直膨式マルチエアコンシステム新冷媒シ
リプレースマルチ Eeco、MEE06W486、2007 年 2
図 1、図 2、図 3、図 4
－ 386 －
図 5 ドレンパンへのドレン配管取付け要領
出典：三菱電機ビル空調フリープランシステム 2007 年版
リーズ
システム設計・工事マニュアル
月、三菱電機株式会社発行、142 頁
直膨式マルチエアコンシステム新冷媒シ
リプレースマルチ Eeco、MEE06W486、2007 年 2
ドレン配管工事
【出典／参考資料】
・三菱電機ビル空調フリープランシステム 2007 年版
ズ
システム設計・工事マニュアル
電機株式会社発行、142 頁
直膨式マルチエアコンシステム新冷媒シリー
リプレースマルチ Eeco、MEE06W486、2007 年 2 月、三菱
ドレン配管工事
－ 387 －