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生産・物流 - トヨタ自動車

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生産・物流 - トヨタ自動車
7/1 10:18
環境側面
Environmental & Social Report 2005
生産・物流
生産
■ 自動車生産10工場・物流工程における2004年度の資源投入量と排出量
2004年度は、CO 2 等の各低減目標を
大気への排出
●温室効果ガス排出量:
[153万8,700t-CO2]
※2
CO2:153万5,500t
CO2以外のガス:3,200t
●PRTR対象物質排出量:
[3,000t]
達成するとともに、4カ年計画の油脂類
地下浸透未然防止対策を完了し、違反・苦
インプット
情ゼロに向けての活動継続等リスクマネ
年 度 の 目 標とし て 生 産 環 境 効 率 世 界
No.1を目指した第4次トヨタ環境取組プ
ランを策定しました。
1968年入社以来、技術、生技、生産分野を幅広く経験。
プレス
溶接
1999年より生産環境工場分科会および海外分科会の分科
会長を務める。
2001年、専務取締役に就任。
2003年より生
産環境委員会委員長を務める。
2005年6月、アイシン精機
株式会社の取締役社長に就任。
●総物質投入量:
[167万t]
●事業者内物質循環利用量:
[39万t]
●総エネルギー消費量:
[34.5×106GJ]※1
●再生可能エネルギー消費量
(風力発電 258GJ)
●水使用量:
[1,430万m3]
●PRTR対象物質取扱量:
[1万7,000t]
塗装
生産分野では多くの資源とエネルギー
を使用して製品を生産し、CO2、廃棄物な
機械加工
インプット
組立
トランスミッション等
※1 GJ(ギガジュール)
:
109J
※2 温室効果ガスの種類
CO2、CH4、N2O、HFC、
PFC、SF6の6種類
※3 自社内熱回収時に発生する
焼却灰を含む数値。
熱回収
自社内熱回収資源量:
[8,600t]
●国内総輸送量:
[35億トンキロ]
[4万9,400t]
●梱包・包装資材量:
社外排出物
どを排出しています。また物流分野でも
●廃棄物等の総排出量:
[54万6,000t]
・再使用量:
[54万t]
・最終処分量等:
[6,000t]※3
●PRTR対象物質移動量:
[300t]
生産・物流分野では業界トップレベルを目指し、
2004年度も昨年までと同様、温暖
完成車や部品の輸送に伴いCO 2を排出
化防止、環境負荷物質の低減、廃棄物の低減、省資源、水資源の節約を重点に取り
しています。
組んだ結果、おおむね目標を達成することができました。これは、生産技術・工場が
次ページの上の図に、生産・物流工程
一体となった地道な努力によるものと思います。
における2004年度の資源、エネルギー投
この活動はトヨタ自動車だけが目標を達成すればよいというものではなく、全世界
入量と、排出量を表しました。
の連結対象会社でも同様の取り組みを行っていく必要があります。また、法令遵守
生産工程では、原材料・副資材などを
6カ月以内に実施するフォロー監査にて、
フォロー監査にて確認しました。2005年
と苦情ゼロに向けての取り組みも重要です。今後も、
トヨタ自動車を含む全世界の
167万t、電力・燃料などのエネルギーを
すべての項目が完了していることを現地
度は、
改善された仕組みの運用定着状況を、
遵法活動
連結事業体で、
トップの強力なリーダーシップに基づく、従業員全員参加による環境
34.5×10 GJ、
1,430万m3 の水を使用し
現物で確認しました。
遵法、環境事故ゼロを重点として監査を
異常・苦情のゼロに向けて
取り組みをより一層充実して参りたいと思います。
ました。そして、大気中へは154万t-CO2
2005年度は、ISO要件ばかりでなく、さ
実施します。
本活動としては、潜在的苦情対策11件、
の温室効果ガスを、水域へは1,184万m3
1
らなるレベルアップのため重点3方針 ●
の水を排出しました。社外排出物総発生
2 未然防止
遵法(異常・苦情ゼロ)、●
(リス
6
量54万6,000tのうち54万tは鉄原料等に
再利用し、
6,000tを埋立処理しました。
水域等への排出
●総排水量:
1,184万m3
●PRTR対象物質排出量:
[14t]
(世界No.1地域No.1)を軸に、PDCAの
サイクルが有効に機能しているかを監査
部品を輸送し、
28万5,000t-CO2のCO2を
する方式にします。また、引き続き「過去
生産環境マネジメント
組織図
(役職および担当は2005年3月時点のものです。)
生産環境委員会
委員長:山内 専務
1963年設置
調達・生産・物流分野における環境保全
に向け重要事項を審議・決定し、
環境対策
の総合的な推進を図る
生産環境生技分科会
2004年度 目標
生産設備における発生源対策を中心とした
技術開発の促進と計画的な設備対策の推進
生産環境海外分科会
海外事業体の環境保全に関する技術移転を推進
●
地下浸透未然防止活動の推進
●
他工場の※異常・苦情事例の展開
生産環境物流分科会
物流に伴う環境負荷低減を推進
異常・苦情、※ヒヤリ事例(1999∼2002年)
4年分77件の展開を、
2003年度に引き続
き実施、完了しました。
リスクの
最小化
世界No.1
地域No.1
ヒヤリ事例としては油付着パレット野外
放置による雨水系への油流出、車両整備
不良による構内道路への油漏れ、
積み込み
生産環境重点3方針
遵法
未然防止
環境
パフォーマンス
向上
します。
作業等による騒音発生などの事項が挙げ
られ、
情報の共有が必要なすべての部署に
2005年3月末までに展開を終了しました。
※ヒヤリ事例:事故には至らなかったものの、
潜在的に
リスクの高い事例
※異常:法令違反、
事故、
ヒヤリを含む
官庁申請
環境配慮
設計
生産技術EMS社内監査
生産プロセス
改善
新たな課題の抽出と対応
低頻度な非定常音について社内基準を
生産技術EMS
明確化し再評価したところ、懸念される箇
2 未然防止
(官庁申請)、
●
(環境配慮設計)、
所としてエンジン出荷場の部品積み込み
工場EMS社内監査
3 環境パフォーマンスの向上(生産プロ
●
音など8カ所が抽出されました。これらに
2004年度は8工場、事業所の社内監査
セス改善)を重点に、その運用状況につい
対し、
2005年末までに対策を行います。
を実施し、その結果はISO14001の要求
て設備計画業務を担当する生産技術部9
また、同様の観点から社内臭気基準の
事項を満足するものでした。本監査で指
部の社内監査を実施しました。本監査で
強化も検討していく予定です。
摘のあった改善のための是正などは、3∼
の指摘事項は確実に改善されていることを、
各工場・事業所の環境保全を推進
各地区環境保全統括者(工場長)
各工場環境保全事務局
異常・苦情
ゼロ
苦情の展開」を重点監査項目として実施
1 遵法
生産技術EMSのねらいである、●
生産環境工場分科会
工場EMS
の自工場の指摘の展開」
「地下浸透未然
防止設備の日常管理の徹底」
「他工場異常・
●PRTR対象物質
事業所内埋立処分量:
[5t]
■ 工場EMSと生産技術EMSとの連携
3 環境パフォーマンス向上
クの最小化)、●
物流分野では35億トンキロの完成車や
大気中に排出しました。
30
環
境
物流工程
エンジン
鋳造・鍛造
資源投入量と排出量
大気への排出
生産工程
ジメントの徹底を図りました。さらに2010
生産環境委員会委員長
●CO2排出量:
[28万5,000t-CO2]
31
7/1 10:18
環境側面
Environmental & Social Report 2005
生産・物流
生産
■ 自動車生産10工場・物流工程における2004年度の資源投入量と排出量
2004年度は、CO 2 等の各低減目標を
大気への排出
●温室効果ガス排出量:
[153万8,700t-CO2]
※2
CO2:153万5,500t
CO2以外のガス:3,200t
●PRTR対象物質排出量:
[3,000t]
達成するとともに、4カ年計画の油脂類
地下浸透未然防止対策を完了し、違反・苦
インプット
情ゼロに向けての活動継続等リスクマネ
年 度 の 目 標とし て 生 産 環 境 効 率 世 界
No.1を目指した第4次トヨタ環境取組プ
ランを策定しました。
1968年入社以来、技術、生技、生産分野を幅広く経験。
プレス
溶接
1999年より生産環境工場分科会および海外分科会の分科
会長を務める。
2001年、専務取締役に就任。
2003年より生
産環境委員会委員長を務める。
2005年6月、アイシン精機
株式会社の取締役社長に就任。
●総物質投入量:
[167万t]
●事業者内物質循環利用量:
[39万t]
●総エネルギー消費量:
[34.5×106GJ]※1
●再生可能エネルギー消費量
(風力発電 258GJ)
●水使用量:
[1,430万m3]
●PRTR対象物質取扱量:
[1万7,000t]
塗装
生産分野では多くの資源とエネルギー
を使用して製品を生産し、CO2、廃棄物な
機械加工
インプット
組立
トランスミッション等
※1 GJ(ギガジュール)
:
109J
※2 温室効果ガスの種類
CO2、CH4、N2O、HFC、
PFC、SF6の6種類
※3 自社内熱回収時に発生する
焼却灰を含む数値。
熱回収
自社内熱回収資源量:
[8,600t]
●国内総輸送量:
[35億トンキロ]
[4万9,400t]
●梱包・包装資材量:
社外排出物
どを排出しています。また物流分野でも
●廃棄物等の総排出量:
[54万6,000t]
・再使用量:
[54万t]
・最終処分量等:
[6,000t]※3
●PRTR対象物質移動量:
[300t]
生産・物流分野では業界トップレベルを目指し、
2004年度も昨年までと同様、温暖
完成車や部品の輸送に伴いCO 2を排出
化防止、環境負荷物質の低減、廃棄物の低減、省資源、水資源の節約を重点に取り
しています。
組んだ結果、おおむね目標を達成することができました。これは、生産技術・工場が
次ページの上の図に、生産・物流工程
一体となった地道な努力によるものと思います。
における2004年度の資源、エネルギー投
この活動はトヨタ自動車だけが目標を達成すればよいというものではなく、全世界
入量と、排出量を表しました。
の連結対象会社でも同様の取り組みを行っていく必要があります。また、法令遵守
生産工程では、原材料・副資材などを
6カ月以内に実施するフォロー監査にて、
フォロー監査にて確認しました。2005年
と苦情ゼロに向けての取り組みも重要です。今後も、
トヨタ自動車を含む全世界の
167万t、電力・燃料などのエネルギーを
すべての項目が完了していることを現地
度は、
改善された仕組みの運用定着状況を、
遵法活動
連結事業体で、
トップの強力なリーダーシップに基づく、従業員全員参加による環境
34.5×10 GJ、
1,430万m3 の水を使用し
現物で確認しました。
遵法、環境事故ゼロを重点として監査を
異常・苦情のゼロに向けて
取り組みをより一層充実して参りたいと思います。
ました。そして、大気中へは154万t-CO2
2005年度は、ISO要件ばかりでなく、さ
実施します。
本活動としては、潜在的苦情対策11件、
の温室効果ガスを、水域へは1,184万m3
1
らなるレベルアップのため重点3方針 ●
の水を排出しました。社外排出物総発生
2 未然防止
遵法(異常・苦情ゼロ)、●
(リス
6
量54万6,000tのうち54万tは鉄原料等に
再利用し、
6,000tを埋立処理しました。
水域等への排出
●総排水量:
1,184万m3
●PRTR対象物質排出量:
[14t]
(世界No.1地域No.1)を軸に、PDCAの
サイクルが有効に機能しているかを監査
部品を輸送し、
28万5,000t-CO2のCO2を
する方式にします。また、引き続き「過去
生産環境マネジメント
組織図
(役職および担当は2005年3月時点のものです。)
生産環境委員会
委員長:山内 専務
1963年設置
調達・生産・物流分野における環境保全
に向け重要事項を審議・決定し、
環境対策
の総合的な推進を図る
生産環境生技分科会
2004年度 目標
生産設備における発生源対策を中心とした
技術開発の促進と計画的な設備対策の推進
生産環境海外分科会
海外事業体の環境保全に関する技術移転を推進
●
地下浸透未然防止活動の推進
●
他工場の※異常・苦情事例の展開
生産環境物流分科会
物流に伴う環境負荷低減を推進
異常・苦情、※ヒヤリ事例(1999∼2002年)
4年分77件の展開を、
2003年度に引き続
き実施、完了しました。
リスクの
最小化
世界No.1
地域No.1
ヒヤリ事例としては油付着パレット野外
放置による雨水系への油流出、車両整備
不良による構内道路への油漏れ、
積み込み
生産環境重点3方針
遵法
未然防止
環境
パフォーマンス
向上
します。
作業等による騒音発生などの事項が挙げ
られ、
情報の共有が必要なすべての部署に
2005年3月末までに展開を終了しました。
※ヒヤリ事例:事故には至らなかったものの、
潜在的に
リスクの高い事例
※異常:法令違反、
事故、
ヒヤリを含む
官庁申請
環境配慮
設計
生産技術EMS社内監査
生産プロセス
改善
新たな課題の抽出と対応
低頻度な非定常音について社内基準を
生産技術EMS
明確化し再評価したところ、懸念される箇
2 未然防止
(官庁申請)、
●
(環境配慮設計)、
所としてエンジン出荷場の部品積み込み
工場EMS社内監査
3 環境パフォーマンスの向上(生産プロ
●
音など8カ所が抽出されました。これらに
2004年度は8工場、事業所の社内監査
セス改善)を重点に、その運用状況につい
対し、
2005年末までに対策を行います。
を実施し、その結果はISO14001の要求
て設備計画業務を担当する生産技術部9
また、同様の観点から社内臭気基準の
事項を満足するものでした。本監査で指
部の社内監査を実施しました。本監査で
強化も検討していく予定です。
摘のあった改善のための是正などは、3∼
の指摘事項は確実に改善されていることを、
各工場・事業所の環境保全を推進
各地区環境保全統括者(工場長)
各工場環境保全事務局
異常・苦情
ゼロ
苦情の展開」を重点監査項目として実施
1 遵法
生産技術EMSのねらいである、●
生産環境工場分科会
工場EMS
の自工場の指摘の展開」
「地下浸透未然
防止設備の日常管理の徹底」
「他工場異常・
●PRTR対象物質
事業所内埋立処分量:
[5t]
■ 工場EMSと生産技術EMSとの連携
3 環境パフォーマンス向上
クの最小化)、●
物流分野では35億トンキロの完成車や
大気中に排出しました。
30
環
境
物流工程
エンジン
鋳造・鍛造
資源投入量と排出量
大気への排出
生産工程
ジメントの徹底を図りました。さらに2010
生産環境委員会委員長
●CO2排出量:
[28万5,000t-CO2]
31
6/29 22:08
環境側面
生産・物流
原動力部門統合化による
監視の一括管理
Environmental & Social Report 2005
■ 2004年度のトリクロロエチレン測定値
環境基準値:
0.03 単位:mg/L
元町工場(豊田市)にある原動力センタ
工 場
ーでは、
12工場の原動力を管理するだけ
本 社
でなく、監視カメラやマイクによって異常・
元 町
0.002未満∼1.080
上 郷
0.002未満∼0.462
苦情の発生を防止する管理も行っています。
特にリスクの高い排水処理場、
薬品保管所、
煙突などには数台のカメラを設置し、モニ
ターで監視しています。民家が隣接して
いる一部の場所では、集音マイクを設置し
基準値以上の音が検知されると、原因と
地下水測定データ
高 岡
0.002未満∼0.748
三 好
0.002未満∼0.454
堤
0.002未満∼0.926
(注1)全工場・事業所で測定しています。
(注2)記載工場以外では、検出していません。
(住宅3事業所は1997年から測定)
(注3)測定ポイントは各工場に複数あるため、測定値に幅があります。
■ 全社における使用エネルギー別
熱量構成比率(非生産部門を含む)
コークス1.1%
CO2の年間総排出量を157万t以下。
CO2低減活動は、
10工場のCO2排出量
を157万t以下にする目標を設定し、
一丸と
なって取り組んだ結果、実績154万tとなり
目標を達成することができました。
(万t)
ブタン3.5%
灯油0.3%
A重油
16.1%
都市ガス
16.4%
電力
61.8%
2
CO
総
排
出
量
︵
エ
ネ
ル
ギ
ー
使
用
量
︶
(t/ 億円)
非生産部門のCO2排出量(エネルギー使用量)
生産部門CO2排出量(エネルギー使用量)
240
売上高当たりのCO2排出量
220
200
40
212
13
199
193
185
184
17
17
17
180
29.1
176
168
160
167
180
178
18
19
162
159
21.0
20.0
1
94
.
0
'2
0
'3
'04
24.4
22.4
140
0
'0
0
'1
30
20
0
9
'0
2005年度より、目標範囲を従来の工場
売
上
高
当
た
り
2
CO
排
出
量
環
境
0
(年度)
(注1)従来の自動車生産工程に住宅事業を含めるとともに、
オフィス等の非生産部門を加えました。
(注2)非生産部門で1990年度、
2000年度の排出量を把握できない拠点は、それ以降で把握できた最も古いデータを使用しました。
だけでなく、オフィス、研究所等を含め、省
油脂類の地下浸透未然防止
■ 全社におけるCO2排出量(エネルギー使用量)と売上高当たりのCO2排出量の推移
石炭0.8%
2004年度 目標
0.002未満∼1.570
なる作業をただちにストップさせるように
しています。
地球温暖化防止
CO2換算係数はP82。
エネ活動を推進していく予定です。
油脂類の地下浸透未然防止活動は、
2001
年から4カ年計画で実施しました。漏洩対
原動力の効率化・スリム化によるCO2低減
グリーン電力購入
策として地下ピット、貯留槽、油溝の二重
原動力のさらなる効率化・スリム化を図
2004年度も日本自然エネルギー(株)
構造化等、および日常管理のための設備
1 エネルギー変換の高効率化や供
るには●
との「グリーン電力証書システム」の契約
長期目標として、
2007年度における
い た 運 転 の 基 準を 最 適 化しました 。
対策をすべて完了しました。今後は、日常
2 原動力設備の運転・点検
給ロスの低減、●
に基づき、年間200万kWhの風力発電に
空調原単位(kg-CO 2 /台)を1995年
また、最も省エネとなる各種基準を検
よるグリーン電力を引き続き使用しました。
度に対し半減することを長期目標に掲
討し、
トライ&データ解析の積み重ね
管理による未然防止活動を充実します。
の自動化効率化が必要と考え、これらを
また、日常管理の実施状況を工場EMS監
総合的に進めることにしました。
1 負荷予測に基
げました。テーマは、●
で最適な基準を作成しました。さらに
査にてフォローを行い、定着を図ります。
まず最初に、エネルギー供給ロスの低
づく最適運転技術の確立によるエネ
二次送水ポンプ運転 の 改善、冷却水
減と自動化に取り組みました。従来、原動
2 各工場の運転、
ルギー低減、
●
制御、管
温度制御方法の改善など細かい改善
力設備の運転は運転者の長年の経験に基
理、保守の基準見直しによるエネルギ
を積み重ねた結果、
1995年 度 比 で
12工場の動向を一元管理
■ 地下浸透未然防止対策活動
見える化対策
物的対策
未然防止活動
●
●
PCB機器等の届け出と保管 ●
地上化
二重化
二層化
●
●
液面管理
監視警報
2004年度は、保管中の変圧器、コンデ
の流出、土壌への浸透防止等、国の安全
日常管理の実施
+
EMS内部監査
32
CO2を2,618t低減、空調原単位も44%
まず、従来は運転員の勘に依存して
減を達成しました。
の対応を考えるあまり必要以上に設備を
的な運転が困難でした。
産計画などから翌日のエネルギー負荷を
地域とのコミュニケーション
予測して、ムダのない運転計画を設定す
地域住民の方には、各工場ごとに年1回
ることにしました。実際に運転制御を行う
「地域協議会」を開催し、
トヨタの環境取
省エネ設計を随所に配した
本社新事務本館
これらを解決するため、運転標準を統一
するとともに局地の気象予測データや生
ています。
6工場における土壌浄化対策は2001年
ー低減、の2つでした。
設備の急なトラブルや急激な負荷変動へ
まな運転標準を設定しているため、効率
今後の活動
基準を満たした保管庫で、引き続き行っ
土壌・地下水に関する取り組み づいた勘やコツに頼ることがありましたが、
運転したり、工場の稼働形態に応じさまざ
ンサーを2002年度から同台数の5,247台
で届け出を行いました。保管は、戸外へ
空調運転制御の最適化
頭脳となる「原動力最適運転システム」を
度にすでに完了しました。地下水につい
り組みについて説明、
対話を図っています。
開発するとともに、最新の高効率ボイラー
ても、バリヤ井戸による流出防止を1997
2004年度は10月∼12月にかけて全工場・
の導入、重油から都市ガスへの燃料切り
年に完了しています。揚水曝気浄化処理
事業所で順次開催しました。協議会では
替えなどを進めました。
を継続するとともにトリクロロエチレンの
化学物質の管理方法や工場周辺の環境
測定結果を行政に報告し、地域の方にも
状況を報告し、意見交換を行いました。
引き続き「地域協議会」の場で説明して
地域の方からは、
「地震の際に危険物は
います。
大丈夫か?」などの意見が寄せられました。
2005年2月に完成した本社新事務本
さしによる日射遮断、エアバリアの採用、
館は、環境への負荷低減手法が各所に盛
Low-eガラス、
ブラインドの自動制御によ
り込まれています。設計段階より、国土
り、普通のガラス窓に比べCO2排出量を
交通省が定めた環境配慮手法110項目
大幅に削減しています。そのほかにも、
のうち73項目を採用。主な取り組み内容
光ダクトシステムによる照明電力の低減、
1 負荷の抑制 ●
2 自然エネルギーの
は ●
床吹き出し空調、吹き抜けを利用した自
3 エネルギーの有効利用 ●
4 エコマ
利用 ●
然換気など環境への配慮が多数組み込
その結果、建築物の環境品質と環境負
テリアルの利用です。
まれ、従来型の建物に比べライフサイク
荷を評価する※CASBEEにおいて、最高
たとえば窓面からの負荷削減には、ひ
ルで40%のCO2低減が見込めます。
ランクのSクラスを実現しました。
※CASBEE = Comprehensive
従業員食堂の光ダクトシステムによる照明
Assessment System for Building Environmental Efficiency : 建築物総合環境性能評価システム
33
6/29 22:08
環境側面
生産・物流
原動力部門統合化による
監視の一括管理
Environmental & Social Report 2005
■ 2004年度のトリクロロエチレン測定値
環境基準値:
0.03 単位:mg/L
元町工場(豊田市)にある原動力センタ
工 場
ーでは、
12工場の原動力を管理するだけ
本 社
でなく、監視カメラやマイクによって異常・
元 町
0.002未満∼1.080
上 郷
0.002未満∼0.462
苦情の発生を防止する管理も行っています。
特にリスクの高い排水処理場、
薬品保管所、
煙突などには数台のカメラを設置し、モニ
ターで監視しています。民家が隣接して
いる一部の場所では、集音マイクを設置し
基準値以上の音が検知されると、原因と
地下水測定データ
高 岡
0.002未満∼0.748
三 好
0.002未満∼0.454
堤
0.002未満∼0.926
(注1)全工場・事業所で測定しています。
(注2)記載工場以外では、検出していません。
(住宅3事業所は1997年から測定)
(注3)測定ポイントは各工場に複数あるため、測定値に幅があります。
■ 全社における使用エネルギー別
熱量構成比率(非生産部門を含む)
コークス1.1%
CO2の年間総排出量を157万t以下。
CO2低減活動は、
10工場のCO2排出量
を157万t以下にする目標を設定し、
一丸と
なって取り組んだ結果、実績154万tとなり
目標を達成することができました。
(万t)
ブタン3.5%
灯油0.3%
A重油
16.1%
都市ガス
16.4%
電力
61.8%
2
CO
総
排
出
量
︵
エ
ネ
ル
ギ
ー
使
用
量
︶
(t/ 億円)
非生産部門のCO2排出量(エネルギー使用量)
生産部門CO2排出量(エネルギー使用量)
240
売上高当たりのCO2排出量
220
200
40
212
13
199
193
185
184
17
17
17
180
29.1
176
168
160
167
180
178
18
19
162
159
21.0
20.0
1
94
.
0
'2
0
'3
'04
24.4
22.4
140
0
'0
0
'1
30
20
0
9
'0
2005年度より、目標範囲を従来の工場
売
上
高
当
た
り
2
CO
排
出
量
環
境
0
(年度)
(注1)従来の自動車生産工程に住宅事業を含めるとともに、
オフィス等の非生産部門を加えました。
(注2)非生産部門で1990年度、
2000年度の排出量を把握できない拠点は、それ以降で把握できた最も古いデータを使用しました。
だけでなく、オフィス、研究所等を含め、省
油脂類の地下浸透未然防止
■ 全社におけるCO2排出量(エネルギー使用量)と売上高当たりのCO2排出量の推移
石炭0.8%
2004年度 目標
0.002未満∼1.570
なる作業をただちにストップさせるように
しています。
地球温暖化防止
CO2換算係数はP82。
エネ活動を推進していく予定です。
油脂類の地下浸透未然防止活動は、
2001
年から4カ年計画で実施しました。漏洩対
原動力の効率化・スリム化によるCO2低減
グリーン電力購入
策として地下ピット、貯留槽、油溝の二重
原動力のさらなる効率化・スリム化を図
2004年度も日本自然エネルギー(株)
構造化等、および日常管理のための設備
1 エネルギー変換の高効率化や供
るには●
との「グリーン電力証書システム」の契約
長期目標として、
2007年度における
い た 運 転 の 基 準を 最 適 化しました 。
対策をすべて完了しました。今後は、日常
2 原動力設備の運転・点検
給ロスの低減、●
に基づき、年間200万kWhの風力発電に
空調原単位(kg-CO 2 /台)を1995年
また、最も省エネとなる各種基準を検
よるグリーン電力を引き続き使用しました。
度に対し半減することを長期目標に掲
討し、
トライ&データ解析の積み重ね
管理による未然防止活動を充実します。
の自動化効率化が必要と考え、これらを
また、日常管理の実施状況を工場EMS監
総合的に進めることにしました。
1 負荷予測に基
げました。テーマは、●
で最適な基準を作成しました。さらに
査にてフォローを行い、定着を図ります。
まず最初に、エネルギー供給ロスの低
づく最適運転技術の確立によるエネ
二次送水ポンプ運転 の 改善、冷却水
減と自動化に取り組みました。従来、原動
2 各工場の運転、
ルギー低減、
●
制御、管
温度制御方法の改善など細かい改善
力設備の運転は運転者の長年の経験に基
理、保守の基準見直しによるエネルギ
を積み重ねた結果、
1995年 度 比 で
12工場の動向を一元管理
■ 地下浸透未然防止対策活動
見える化対策
物的対策
未然防止活動
●
●
PCB機器等の届け出と保管 ●
地上化
二重化
二層化
●
●
液面管理
監視警報
2004年度は、保管中の変圧器、コンデ
の流出、土壌への浸透防止等、国の安全
日常管理の実施
+
EMS内部監査
32
CO2を2,618t低減、空調原単位も44%
まず、従来は運転員の勘に依存して
減を達成しました。
の対応を考えるあまり必要以上に設備を
的な運転が困難でした。
産計画などから翌日のエネルギー負荷を
地域とのコミュニケーション
予測して、ムダのない運転計画を設定す
地域住民の方には、各工場ごとに年1回
ることにしました。実際に運転制御を行う
「地域協議会」を開催し、
トヨタの環境取
省エネ設計を随所に配した
本社新事務本館
これらを解決するため、運転標準を統一
するとともに局地の気象予測データや生
ています。
6工場における土壌浄化対策は2001年
ー低減、の2つでした。
設備の急なトラブルや急激な負荷変動へ
まな運転標準を設定しているため、効率
今後の活動
基準を満たした保管庫で、引き続き行っ
土壌・地下水に関する取り組み づいた勘やコツに頼ることがありましたが、
運転したり、工場の稼働形態に応じさまざ
ンサーを2002年度から同台数の5,247台
で届け出を行いました。保管は、戸外へ
空調運転制御の最適化
頭脳となる「原動力最適運転システム」を
度にすでに完了しました。地下水につい
り組みについて説明、
対話を図っています。
開発するとともに、最新の高効率ボイラー
ても、バリヤ井戸による流出防止を1997
2004年度は10月∼12月にかけて全工場・
の導入、重油から都市ガスへの燃料切り
年に完了しています。揚水曝気浄化処理
事業所で順次開催しました。協議会では
替えなどを進めました。
を継続するとともにトリクロロエチレンの
化学物質の管理方法や工場周辺の環境
測定結果を行政に報告し、地域の方にも
状況を報告し、意見交換を行いました。
引き続き「地域協議会」の場で説明して
地域の方からは、
「地震の際に危険物は
います。
大丈夫か?」などの意見が寄せられました。
2005年2月に完成した本社新事務本
さしによる日射遮断、エアバリアの採用、
館は、環境への負荷低減手法が各所に盛
Low-eガラス、
ブラインドの自動制御によ
り込まれています。設計段階より、国土
り、普通のガラス窓に比べCO2排出量を
交通省が定めた環境配慮手法110項目
大幅に削減しています。そのほかにも、
のうち73項目を採用。主な取り組み内容
光ダクトシステムによる照明電力の低減、
1 負荷の抑制 ●
2 自然エネルギーの
は ●
床吹き出し空調、吹き抜けを利用した自
3 エネルギーの有効利用 ●
4 エコマ
利用 ●
然換気など環境への配慮が多数組み込
その結果、建築物の環境品質と環境負
テリアルの利用です。
まれ、従来型の建物に比べライフサイク
荷を評価する※CASBEEにおいて、最高
たとえば窓面からの負荷削減には、ひ
ルで40%のCO2低減が見込めます。
ランクのSクラスを実現しました。
※CASBEE = Comprehensive
従業員食堂の光ダクトシステムによる照明
Assessment System for Building Environmental Efficiency : 建築物総合環境性能評価システム
33
7/2 9:08
環境側面
生産・物流
Environmental & Social Report 2005
■ 自動車生産工場のPRTR対象物質排出量推移
環境負荷物質の低減
(t)
6,000
発生源対策や、漏洩箇所の早期保全による
5,100
2004年度 目標
ボディ塗装:VOCの年間排出量を
全ライン平均37g/m2以下。
● トルエン、
キシレンなどPRTR対象
物質の年間排出量2,500t以下。
3,900
4,000
排
出 3,000
量
2,000
3,600 3,500
3,000
0
'1
0
'2
0
'3
'04
(年度)
PRTR優秀賞を受賞
めました。上塗りベース塗装の水性化はほ
社団法人 環境情報科学センターが実施
ぼ全ラインで完了しました。このほか、
シン
した2004年PRTR大賞で、
トヨタが優秀
ナーの使用量を低減したり、使用後の回収
賞に選ばれました。この賞は、事業者が自
率を向上させるなどの活動で、
2004年度の
ら化学物質の排出に関わる環境負荷を把
■ ボディ塗装のVOC排出量(全ライン平均)推移
(g/㎡)
60
51
排 50
出
量
40
握し、管理の促進を行うとともに市民の理
95
160
0
0
'0
0
'1
0
'2
0
'3
'04(年度)
社外リサイクル量
質管理・リスクコミュニケーションについ
35
のノウハウをもとにPRTR集計業務を事
×100
社外排出量
※逆有償リサイクル量+無償・有償リサイクル量
=
0
'0
0
'1
0
'2
0
'3
'04
(年度)
*VOC=Volatile Organic Compounds
VOCの説明はP85。
ハウのない事業者に対しても積極的に支
PRTR対象物質の低減
※エコ・
リサーチ社:
トヨタと日立グループが共同で2001年3月に
設立した、
PRTR法対応の支援をする会社。
*PRTR対象物質のうち生産分野で関係
URL
するものはトルエン、キシレン、
エチルベン
ゼン、
1,3,5-トリメチルベンゼンで、
全体の
97%を占めます。PRTR対象物質は、水性
低減・回収率向上で低減を進めています。
http://www.eco-research.co.jp/
2004年度 目標
直接埋立
廃棄物量
86
31
22
0
66
1
8.2
1
3.5
9
'0
0
'0
0
'1
0
'2
0
'3
に利益があるものとする。従って、運搬費および処理費を含
め無利益・無支払の場合は無償リサイクル、
リサイクル先へ
支払費用が発生する場合は逆有償リサイクルとする。
'04
(年度)
廃棄物処理時のCO2発生量を低減
廃棄物発生量の低減
2004年度 目標
廃棄物発生量(リサイクル量除く)
:
1万2,000t以下(1990年度比80%減)
廃棄物処理時のCO 2 発生量を低減す
るため、廃棄物品目ごとに社内焼却と社
4
■ 自動車生産工場の水の総使用量推移
(百万m3)
に生産工場で達成したのに続き、
2003年12
した。今後は、単純に焼却廃棄物ゼロを推
8
月には非生産拠点においても達成済みです。
進するのではなく、環境負荷の小さい廃
2004年度も生産工場および非生産拠点の合
棄物処理を目指します。
2
計で1995年度比1%未満となり、埋立ゼロを
焼却廃棄物については、従来から※ 流
0
油 脂 使 用 量:1万1,100kL以下。
研磨かす売却などにより大幅に低減しました。
リサイクル量を除く廃棄物発生量につい
2005年度は低減活動の対象を、
ボディ、
品数低減、部品の一体化・形状見直しによる
ても1万482t/年となり、
2004年度の目標を
バンパーからインストルメントパネル等にも
切削量低減などの対策を実施しました。
達成しました。
広げ年間2,000tの目標必達を目指します。
鋳物砂については、アルミ製エンジンブ
※埋立廃棄物ゼロ:直接埋め立てされる廃棄物を1
995年度
比5%未満にすること。
約9,000kL/年の効率の良いエネルギー
14.2
流動状態にして旋回させ、その中に廃棄物を投入。
その燃焼により発生するエネルギーを回収し、蒸気を
発生させるボイラー。
コージェネレーションシステムの説明はP85。
4.1
4.0
0
'3
'04(年度)
1
0
'0
0
'1
2.2
13.1
0
'2
■ 排水に含まれる窒素、
りん排出量の推移
上水道
2.1
1.9
2.0
1
1.6
11.9
12.9
(t)
100
窒素
95
りん
83
年 80
間
排
出
量 60
71
59
40
6
20
4
0.2
0
'0
0.7
0.9
0
'1
0
'2
10
0.4
0.5
0
'3
(年度)
'04
■ 窒素酸化物(NOx)・硫黄酸化物(SOx)
排出量の推移
NOx
(千m3N)
500
回収ができました。
※流動床ボイラー:高温に熱した砂を、
炉床から空気を注入し
5.0
2
83
2.2
12
10
工業用水
地下水
14
2003年度よりも約1,000t/年低減できま
動床ボイラーと*コージェネレーションシ
5.4
3
0
ベルで移行しています。
16
ステムを採用し、
2004年度は原油換算で
5.4
タについては、総量規制対象の窒素、
りん、
しリサイクル化を推進しました。その結果、
ル量を含めた廃棄物発生量については、発生
ロック生産の拡大および生産の集約化等に
傾向を継続しています。NOxについては
18
維持できました。また、
2004年度のリサイク
よる使用量低減対策を進めてきました。 5
※埋立廃棄物ゼロについては2000年12月
源対策として鋳物集塵ダストの低減、および
■ 車両組立工場の台当り水使用量
(m 3/台)
6
大気データのうちSOxについては減少
外リサイクルのCO2発生量の増減を比較
鋳 物 砂 使 用 量:2万1,500t以下。
PRTRの説明はP85。
水の使用量については、ほぼ昨年並み
20
●
*PRTR=Pollutant Release and Transfer Register
水の使用量、大気・水質データ
CODとも規制値に対して10∼50%のレ
●
生産工程ごとに歩留まり向上、不良低減、部
社外管理型埋立
4.9
Derived Fuel:廃棄物を原料とした固形燃料。
により減少傾向になっています。水質デー
1
質排出量は3,000tとなり、当初の2005年
標(2,500t)は達成できませんでした。
自社遮断型埋立
0.002
ブタンガスから都市ガスへの燃料の変更
その結果、
2004年度のPRTR対象物
いるものの、
2004年度に改訂強化した目
環
境
無害鋳物
廃棄物など
有害乾電池
有害ダスト
社外委託
中間処理
1
0.5
主 資 材 低 減 量:1万1,000t 以上。
※主資材については資源ロス低減のため
自社管理型
埋 立
0.9
80
69
×100
※有償リサイクルとは、
運搬費および処理費を含めて売り手
●
0.9
焼却灰 5.8
で推移しています。
79
●
度目標(3,140t)を1年前倒しで達成して
34
81
焼却廃棄物量
2004年度の廃棄物処理時のCO2発生量は、
省資源の取り組み
塗料への切り替え、洗浄シンナーの使用量
廃棄物
発生量
廃棄物発生量+無償・有償リサイクル量
援を行っている活動を高く評価する」とい
うことでした。
120
廃
棄
物
発 80
生
量
40
業化して※エコ・リサーチ社を設立し、
ノウ
0
減量分
(熱回収)
逆有償
リサイクル量
1
1
6
6
0
0
143
再資源化率 =
環
境
セ
ン
タ
ー
焼
却
処
理
委託業者
2.1
※RDF=Refuse
(千t/年)
再
資 90
源
化 85
率 80
今回受賞したPRTR優秀賞は「化学物
可
燃
物
84
.
不燃物
0.03
■ 廃棄物発生量の推移
9
'0
廃
棄
物
発
生
量
︵
発
電
に
よ
り
エ
ネ
ル
ギ
ー
回
収
︶
(注)不燃物の内訳値は微少のため掲載せず
(%)
100
解を得ることを目的にしています。
化された化学物質管理のみならず、自社
41
廃プラス
チック
21%
■ 再資源化率の推移
に与えられます。受賞理由は、
「システム
44
10.5
1万482t
排水汚泥
11%
たが、
2004年度目標には達しませんでした。
て積極的に努力している事業所(企業)」
55
塗装系
33%
(リサイクル量除く)
※主資材: 鉄、
アルミ等
き続き水性塗料の導入によって対策を進
結果は35g/m となり、
目標を達成しました。
︵
リ
サ
イ
ク
ル
量
除
く
︶
3,200tとなり2003年度より5,700t低減しまし
*VOC排出量低減活動は、前年度より引
2
廃棄物発生量
紙くず
11%
石 炭:
11.4
※RDF:
12.9
燃
料
廃油7%
を達成しました。一方、鋳物砂使用量は2万
0
'0
2
その結果、主資材低減量は1万7,300t、油
脂使用量1万11
, 00kLとなり2004年度の目標
0
目標である全ライン平均37g/m に対して
■ 廃棄物の処理処分概要(2004年度実績) 単位:千t/年
その他
17%
による日常対策を進めてきました。
1,000
VOC排出量の低減
■ 2004年度の廃棄物発生量
(リサイクル量を除く)の内訳
油漏れ防止、再使用可能な油脂への変更等
5,000
●
油脂については、ラインの統廃合による
423
426
448
494
SOx
174
157
148
6.9
6.1
6.8
0
'0
0
'1
0
'2
0
'3
'04(年度)
■ 排水に含まれるCOD排出量の推移
(t)
120
110
COD
排
出
量 100
184
6.3
472
NOx400
・
SOx
排
出 300
量
200
0
7.4
139
107
104
96
89
90
86
100
0
0
'0
0
'1
0
'2
0
'3
'04(年度)
80
0
0
'0
0
'1
0
'2
0
'3
'04(年度)
35
7/2 9:08
環境側面
生産・物流
Environmental & Social Report 2005
■ 自動車生産工場のPRTR対象物質排出量推移
環境負荷物質の低減
(t)
6,000
発生源対策や、漏洩箇所の早期保全による
5,100
2004年度 目標
ボディ塗装:VOCの年間排出量を
全ライン平均37g/m2以下。
● トルエン、
キシレンなどPRTR対象
物質の年間排出量2,500t以下。
3,900
4,000
排
出 3,000
量
2,000
3,600 3,500
3,000
0
'1
0
'2
0
'3
'04
(年度)
PRTR優秀賞を受賞
めました。上塗りベース塗装の水性化はほ
社団法人 環境情報科学センターが実施
ぼ全ラインで完了しました。このほか、
シン
した2004年PRTR大賞で、
トヨタが優秀
ナーの使用量を低減したり、使用後の回収
賞に選ばれました。この賞は、事業者が自
率を向上させるなどの活動で、
2004年度の
ら化学物質の排出に関わる環境負荷を把
■ ボディ塗装のVOC排出量(全ライン平均)推移
(g/㎡)
60
51
排 50
出
量
40
握し、管理の促進を行うとともに市民の理
95
160
0
0
'0
0
'1
0
'2
0
'3
'04(年度)
社外リサイクル量
質管理・リスクコミュニケーションについ
35
のノウハウをもとにPRTR集計業務を事
×100
社外排出量
※逆有償リサイクル量+無償・有償リサイクル量
=
0
'0
0
'1
0
'2
0
'3
'04
(年度)
*VOC=Volatile Organic Compounds
VOCの説明はP85。
ハウのない事業者に対しても積極的に支
PRTR対象物質の低減
※エコ・
リサーチ社:
トヨタと日立グループが共同で2001年3月に
設立した、
PRTR法対応の支援をする会社。
*PRTR対象物質のうち生産分野で関係
URL
するものはトルエン、キシレン、
エチルベン
ゼン、
1,3,5-トリメチルベンゼンで、
全体の
97%を占めます。PRTR対象物質は、水性
低減・回収率向上で低減を進めています。
http://www.eco-research.co.jp/
2004年度 目標
直接埋立
廃棄物量
86
31
22
0
66
1
8.2
1
3.5
9
'0
0
'0
0
'1
0
'2
0
'3
に利益があるものとする。従って、運搬費および処理費を含
め無利益・無支払の場合は無償リサイクル、
リサイクル先へ
支払費用が発生する場合は逆有償リサイクルとする。
'04
(年度)
廃棄物処理時のCO2発生量を低減
廃棄物発生量の低減
2004年度 目標
廃棄物発生量(リサイクル量除く)
:
1万2,000t以下(1990年度比80%減)
廃棄物処理時のCO 2 発生量を低減す
るため、廃棄物品目ごとに社内焼却と社
4
■ 自動車生産工場の水の総使用量推移
(百万m3)
に生産工場で達成したのに続き、
2003年12
した。今後は、単純に焼却廃棄物ゼロを推
8
月には非生産拠点においても達成済みです。
進するのではなく、環境負荷の小さい廃
2004年度も生産工場および非生産拠点の合
棄物処理を目指します。
2
計で1995年度比1%未満となり、埋立ゼロを
焼却廃棄物については、従来から※ 流
0
油 脂 使 用 量:1万1,100kL以下。
研磨かす売却などにより大幅に低減しました。
リサイクル量を除く廃棄物発生量につい
2005年度は低減活動の対象を、
ボディ、
品数低減、部品の一体化・形状見直しによる
ても1万482t/年となり、
2004年度の目標を
バンパーからインストルメントパネル等にも
切削量低減などの対策を実施しました。
達成しました。
広げ年間2,000tの目標必達を目指します。
鋳物砂については、アルミ製エンジンブ
※埋立廃棄物ゼロ:直接埋め立てされる廃棄物を1
995年度
比5%未満にすること。
約9,000kL/年の効率の良いエネルギー
14.2
流動状態にして旋回させ、その中に廃棄物を投入。
その燃焼により発生するエネルギーを回収し、蒸気を
発生させるボイラー。
コージェネレーションシステムの説明はP85。
4.1
4.0
0
'3
'04(年度)
1
0
'0
0
'1
2.2
13.1
0
'2
■ 排水に含まれる窒素、
りん排出量の推移
上水道
2.1
1.9
2.0
1
1.6
11.9
12.9
(t)
100
窒素
95
りん
83
年 80
間
排
出
量 60
71
59
40
6
20
4
0.2
0
'0
0.7
0.9
0
'1
0
'2
10
0.4
0.5
0
'3
(年度)
'04
■ 窒素酸化物(NOx)・硫黄酸化物(SOx)
排出量の推移
NOx
(千m3N)
500
回収ができました。
※流動床ボイラー:高温に熱した砂を、
炉床から空気を注入し
5.0
2
83
2.2
12
10
工業用水
地下水
14
2003年度よりも約1,000t/年低減できま
動床ボイラーと*コージェネレーションシ
5.4
3
0
ベルで移行しています。
16
ステムを採用し、
2004年度は原油換算で
5.4
タについては、総量規制対象の窒素、
りん、
しリサイクル化を推進しました。その結果、
ル量を含めた廃棄物発生量については、発生
ロック生産の拡大および生産の集約化等に
傾向を継続しています。NOxについては
18
維持できました。また、
2004年度のリサイク
よる使用量低減対策を進めてきました。 5
※埋立廃棄物ゼロについては2000年12月
源対策として鋳物集塵ダストの低減、および
■ 車両組立工場の台当り水使用量
(m 3/台)
6
大気データのうちSOxについては減少
外リサイクルのCO2発生量の増減を比較
鋳 物 砂 使 用 量:2万1,500t以下。
PRTRの説明はP85。
水の使用量については、ほぼ昨年並み
20
●
*PRTR=Pollutant Release and Transfer Register
水の使用量、大気・水質データ
CODとも規制値に対して10∼50%のレ
●
生産工程ごとに歩留まり向上、不良低減、部
社外管理型埋立
4.9
Derived Fuel:廃棄物を原料とした固形燃料。
により減少傾向になっています。水質デー
1
質排出量は3,000tとなり、当初の2005年
標(2,500t)は達成できませんでした。
自社遮断型埋立
0.002
ブタンガスから都市ガスへの燃料の変更
その結果、
2004年度のPRTR対象物
いるものの、
2004年度に改訂強化した目
環
境
無害鋳物
廃棄物など
有害乾電池
有害ダスト
社外委託
中間処理
1
0.5
主 資 材 低 減 量:1万1,000t 以上。
※主資材については資源ロス低減のため
自社管理型
埋 立
0.9
80
69
×100
※有償リサイクルとは、
運搬費および処理費を含めて売り手
●
0.9
焼却灰 5.8
で推移しています。
79
●
度目標(3,140t)を1年前倒しで達成して
34
81
焼却廃棄物量
2004年度の廃棄物処理時のCO2発生量は、
省資源の取り組み
塗料への切り替え、洗浄シンナーの使用量
廃棄物
発生量
廃棄物発生量+無償・有償リサイクル量
援を行っている活動を高く評価する」とい
うことでした。
120
廃
棄
物
発 80
生
量
40
業化して※エコ・リサーチ社を設立し、
ノウ
0
減量分
(熱回収)
逆有償
リサイクル量
1
1
6
6
0
0
143
再資源化率 =
環
境
セ
ン
タ
ー
焼
却
処
理
委託業者
2.1
※RDF=Refuse
(千t/年)
再
資 90
源
化 85
率 80
今回受賞したPRTR優秀賞は「化学物
可
燃
物
84
.
不燃物
0.03
■ 廃棄物発生量の推移
9
'0
廃
棄
物
発
生
量
︵
発
電
に
よ
り
エ
ネ
ル
ギ
ー
回
収
︶
(注)不燃物の内訳値は微少のため掲載せず
(%)
100
解を得ることを目的にしています。
化された化学物質管理のみならず、自社
41
廃プラス
チック
21%
■ 再資源化率の推移
に与えられます。受賞理由は、
「システム
44
10.5
1万482t
排水汚泥
11%
たが、
2004年度目標には達しませんでした。
て積極的に努力している事業所(企業)」
55
塗装系
33%
(リサイクル量除く)
※主資材: 鉄、
アルミ等
き続き水性塗料の導入によって対策を進
結果は35g/m となり、
目標を達成しました。
︵
リ
サ
イ
ク
ル
量
除
く
︶
3,200tとなり2003年度より5,700t低減しまし
*VOC排出量低減活動は、前年度より引
2
廃棄物発生量
紙くず
11%
石 炭:
11.4
※RDF:
12.9
燃
料
廃油7%
を達成しました。一方、鋳物砂使用量は2万
0
'0
2
その結果、主資材低減量は1万7,300t、油
脂使用量1万11
, 00kLとなり2004年度の目標
0
目標である全ライン平均37g/m に対して
■ 廃棄物の処理処分概要(2004年度実績) 単位:千t/年
その他
17%
による日常対策を進めてきました。
1,000
VOC排出量の低減
■ 2004年度の廃棄物発生量
(リサイクル量を除く)の内訳
油漏れ防止、再使用可能な油脂への変更等
5,000
●
油脂については、ラインの統廃合による
423
426
448
494
SOx
174
157
148
6.9
6.1
6.8
0
'0
0
'1
0
'2
0
'3
'04(年度)
■ 排水に含まれるCOD排出量の推移
(t)
120
110
COD
排
出
量 100
184
6.3
472
NOx400
・
SOx
排
出 300
量
200
0
7.4
139
107
104
96
89
90
86
100
0
0
'0
0
'1
0
'2
0
'3
'04(年度)
80
0
0
'0
0
'1
0
'2
0
'3
'04(年度)
35
6/29 22:08
環境側面
生産・物流
Environmental & Social Report 2005
■ トヨタの物流フロー
物流
梱包・包装資材の使用量低減活動と結果
物流部門は、完成車、部品の国内外輸
現状管理範囲
送を担当しています。
2004年度の国内総
管理体制充実化を推進中
海 外
国内
販売店
ボディ
メーカー
生産部品物流
調達物流
完成車
国内CO2低減活動と結果
国内
共販店
お客様
内製工場
(組立ユニット)
サプライヤー
サプライヤー
完成車
2004年度 目標
海外
販売代理店
部品
センター
CO2排出量を26万8,000t以下に低減
(低減量目標:1万4,300t以上)
補給部品
生産
部品
調達物流
物流センター
物流部門では、完成車や部品の輸送時
積
出
港
揚
港
部門
生産部品
物流
完成車
物流
生産部品
物流
ルシフト)を推進してきました。
2004年度
完成車
物流
り替えや関東地区からの空容器返却での
鉄道輸送化等を実施しました。さらに、
こ
対策テーマ
低
原
単
位
輸
送
へ
の
シ
フ
ト
主な活動内容
CO2低減量
海上輸送化
九州向けエンジンの陸上輸送を海上輸送化
2,400t/年
燃費の向上
エコドライブのさらなる推進
3,700t/年
JR輸送の利用
ます。さらに、
国内の活動を海外にも広げ、
よりグ
しましたが、
総量では物量増の影響により、
ローバルな視点で活動を強化していく必要があ
4万9,
400tとなりました。
ります。
トヨタが物流の環境取り組みにおいても
空容器返却輸送のJR化を拡大
200t/年
補給部品
物流
治具、架台製作による積載率の向上
生産環境物流分科会長
内山田 竹志
2005年6月より取締役副社長
※CO2低減率:生産・販売計画に基づく物流量より算定しました。
この改善は補給荷姿の計画段階
変更した事例です。従来6カ所に
取り付け金具を装着して納入した
1,000t/年
金具を取り外し、個装箱の高さを
■ 梱包・包装資材使用量低減活動結果
部門
対策テーマ
生
産
部
品
物
流
リターナブル化等
補
給
部
品
物
流
リターナブル化
スリム化
総
走
行
距
離
の
低
減
充填率向上
同一パレット内への多品種混載による充填率向上
400t/年
積載率向上
トレーラー高さ規制緩和による積載率の向上
2,000t/年
共同配船
他社との共同配船による便数削減
積載率向上
3,400t/年
積載荷姿の改善など
その他
●
プラスチック・リターナブル箱の適用拡大
●
梱包仕様の変更
●
発送箱のリターナブル化
●
ナビ・オーディオ個装箱のスリム化
生産用部品輸送に鉄道輸送活用を試行中
トヨタ輸送株式会社の3社と協力して、
トラックよりもCO2排出量
西浜松駅
盛岡貨物
ターミナル駅
2,000t/年
減らした納入形態に変更しました。
合計 2,500t/年
10%(0.6t/年)低減できました。
取り付け金具を
取り付けた
納入形態
管理の充実
換算係数を乗じて算出する「トンキロ法」
を使用しています。それを2005年度中に、
グローバル展開
燃料の消費実績からCO2 排出量を算出
2004年度より国内での管理に加えて、
する「燃料法」に切り替えることで、より
1万5,200t/年
北米では完成車、補給部品物流の月次実
正確にCO2排出量を把握し、低減活動の
績把握を、欧州では、生産用部品、完成車、
促進を図っていく予定です。
■ トヨタのモーダルシフトの仕組み
豊田地区
部品工場
500t/年
700t/年
合 計
2万9,000t/年
CO2換算係数はP82。
低減量
主な活動内容
この改善により資材使用量は
2005年4月より、日本貨物鉄道株式会社、日本通運株式会社、
36
その結果、低減量は2,
500tで目標を達成
エアコンコンデンサーを、取り付け
鉄道輸送の利用拡大に向け、生産用部品
事例1
い目標を掲げ、革新的な取り組みを進めていき
から参画して、運びやすい形状に
のような従来の延長線上の活動に加え、
での鉄道輸送を試験的に開始しました。
国内においてはこのような状況をふまえ、
より高
ピンポイント包装等の活動を進めました。
■ CO2排出量低減の取り組み結果
積載率向上
には九州向けエンジンの海上輸送への切
品質上保護すべき箇所のみを包装する
事例2
モーダルシフトの推進
い海上輸送や鉄道輸送への転換(モーダ
(※7%/年)のCO2低減実績をあげてきています。
補給用エアコンコンデンサー
個装箱の改善
補給部品
物流
トヨタでは、
これまでCO2原単位の小さ
連携して、補給設定時点での低減検討や
環
境
工場
輸入品
低減量目標を達成しましたが、生産増や生
から、
CO2総量は28万5,000tとなりました。
物流部門ではここ3年間で平均1万9,000t/年
いくべく努力を続けていきます。
物流
センター
向上、共同配船等の効率的な輸送やモー
フトにより総輸送量、距離が増加したこと
梱包・包装資材の低減には、設計部署と
国内外で先進企業として、その役割を果たして
(梱包工場)
に発生するCO2の低減に向け、積載率の
産拠点の遠隔地(九州、東北地区)へのシ
等、荷主と物流事業者が協力して、CO 2低減に
取り組んでいくニーズが高まっています。当社の
向け、改善活動を推進しました。
めています。
2004年度は、
2万90
, 00t低減し、
輸部門でもグリーン物流パートナーシップ会議
使用量を4万7,000t以下に低減
完成車
包装資材の使用量の低減の目標達成に
ダルシフトや燃費向上の観点で活動を進
●
(低減量目標:
1,500t以上)
直送品
物流分科会ではCO2排出量および梱包・
2005年2月に京都議定書が発効し、日本の運
2004年度 目標
お客様
輸送量は35億トンキロでした。生産環境
●
グローバル展開に向けて
取り組み範囲
国 内
関東自動車工業
岩手工場
取り付け金具を隙
間に格納し、緩衝
材の厚みを変更
補給部品物流について月次実績の把握を
進めています。
拠点活動(地域からの苦情ゼロ)
今後は対象地域を拡大し、目標管理活
上郷、稲沢、大口、飛島、名港などの各拠
動を進めていきます。
点で、水質保全、騒音防止についての未然
防止の観点から活動を進めています。油
CO2排出量算出方法の変更
漏れ対策ではトラック停車場のオイル漏
の少ない鉄道コンテナを使った生産用部品の輸送に試験的に取
用し、部品を31フィート鉄道コンテナで運ぶというものです。
これらの活動の成果及およびCO2排出
れチェック、排水の水質検査、周辺の騒音
り組んでいます。これは豊田地区部品センターと遠隔地工場(関
今回の鉄道輸送により、
トラック輸送に比較すると年間約1,000t、
量を正しく、評価していくために、算出方
測定等を継続実施しています。その結果、
東自動車工業株式会社岩手工場)の最寄りのターミナル駅を利
海上輸送に比較すると年間約200tの低減効果が見込まれます。
法の見直しを進めています。現在CO2排
2004年度の各拠点における異常・苦情は
出量の算出には、荷量に走行距離とCO2
ゼロでした。
37
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環境側面
生産・物流
Environmental & Social Report 2005
■ トヨタの物流フロー
物流
梱包・包装資材の使用量低減活動と結果
物流部門は、完成車、部品の国内外輸
現状管理範囲
送を担当しています。
2004年度の国内総
管理体制充実化を推進中
海 外
国内
販売店
ボディ
メーカー
生産部品物流
調達物流
完成車
国内CO2低減活動と結果
国内
共販店
お客様
内製工場
(組立ユニット)
サプライヤー
サプライヤー
完成車
2004年度 目標
海外
販売代理店
部品
センター
CO2排出量を26万8,000t以下に低減
(低減量目標:1万4,300t以上)
補給部品
生産
部品
調達物流
物流センター
物流部門では、完成車や部品の輸送時
積
出
港
揚
港
部門
生産部品
物流
完成車
物流
生産部品
物流
ルシフト)を推進してきました。
2004年度
完成車
物流
り替えや関東地区からの空容器返却での
鉄道輸送化等を実施しました。さらに、
こ
対策テーマ
低
原
単
位
輸
送
へ
の
シ
フ
ト
主な活動内容
CO2低減量
海上輸送化
九州向けエンジンの陸上輸送を海上輸送化
2,400t/年
燃費の向上
エコドライブのさらなる推進
3,700t/年
JR輸送の利用
ます。さらに、
国内の活動を海外にも広げ、
よりグ
しましたが、
総量では物量増の影響により、
ローバルな視点で活動を強化していく必要があ
4万9,
400tとなりました。
ります。
トヨタが物流の環境取り組みにおいても
空容器返却輸送のJR化を拡大
200t/年
補給部品
物流
治具、架台製作による積載率の向上
生産環境物流分科会長
内山田 竹志
2005年6月より取締役副社長
※CO2低減率:生産・販売計画に基づく物流量より算定しました。
この改善は補給荷姿の計画段階
変更した事例です。従来6カ所に
取り付け金具を装着して納入した
1,000t/年
金具を取り外し、個装箱の高さを
■ 梱包・包装資材使用量低減活動結果
部門
対策テーマ
生
産
部
品
物
流
リターナブル化等
補
給
部
品
物
流
リターナブル化
スリム化
総
走
行
距
離
の
低
減
充填率向上
同一パレット内への多品種混載による充填率向上
400t/年
積載率向上
トレーラー高さ規制緩和による積載率の向上
2,000t/年
共同配船
他社との共同配船による便数削減
積載率向上
3,400t/年
積載荷姿の改善など
その他
●
プラスチック・リターナブル箱の適用拡大
●
梱包仕様の変更
●
発送箱のリターナブル化
●
ナビ・オーディオ個装箱のスリム化
生産用部品輸送に鉄道輸送活用を試行中
トヨタ輸送株式会社の3社と協力して、
トラックよりもCO2排出量
西浜松駅
盛岡貨物
ターミナル駅
2,000t/年
減らした納入形態に変更しました。
合計 2,500t/年
10%(0.6t/年)低減できました。
取り付け金具を
取り付けた
納入形態
管理の充実
換算係数を乗じて算出する「トンキロ法」
を使用しています。それを2005年度中に、
グローバル展開
燃料の消費実績からCO2 排出量を算出
2004年度より国内での管理に加えて、
する「燃料法」に切り替えることで、より
1万5,200t/年
北米では完成車、補給部品物流の月次実
正確にCO2排出量を把握し、低減活動の
績把握を、欧州では、生産用部品、完成車、
促進を図っていく予定です。
■ トヨタのモーダルシフトの仕組み
豊田地区
部品工場
500t/年
700t/年
合 計
2万9,000t/年
CO2換算係数はP82。
低減量
主な活動内容
この改善により資材使用量は
2005年4月より、日本貨物鉄道株式会社、日本通運株式会社、
36
その結果、低減量は2,
500tで目標を達成
エアコンコンデンサーを、取り付け
鉄道輸送の利用拡大に向け、生産用部品
事例1
い目標を掲げ、革新的な取り組みを進めていき
から参画して、運びやすい形状に
のような従来の延長線上の活動に加え、
での鉄道輸送を試験的に開始しました。
国内においてはこのような状況をふまえ、
より高
ピンポイント包装等の活動を進めました。
■ CO2排出量低減の取り組み結果
積載率向上
には九州向けエンジンの海上輸送への切
品質上保護すべき箇所のみを包装する
事例2
モーダルシフトの推進
い海上輸送や鉄道輸送への転換(モーダ
(※7%/年)のCO2低減実績をあげてきています。
補給用エアコンコンデンサー
個装箱の改善
補給部品
物流
トヨタでは、
これまでCO2原単位の小さ
連携して、補給設定時点での低減検討や
環
境
工場
輸入品
低減量目標を達成しましたが、生産増や生
から、
CO2総量は28万5,000tとなりました。
物流部門ではここ3年間で平均1万9,000t/年
いくべく努力を続けていきます。
物流
センター
向上、共同配船等の効率的な輸送やモー
フトにより総輸送量、距離が増加したこと
梱包・包装資材の低減には、設計部署と
国内外で先進企業として、その役割を果たして
(梱包工場)
に発生するCO2の低減に向け、積載率の
産拠点の遠隔地(九州、東北地区)へのシ
等、荷主と物流事業者が協力して、CO 2低減に
取り組んでいくニーズが高まっています。当社の
向け、改善活動を推進しました。
めています。
2004年度は、
2万90
, 00t低減し、
輸部門でもグリーン物流パートナーシップ会議
使用量を4万7,000t以下に低減
完成車
包装資材の使用量の低減の目標達成に
ダルシフトや燃費向上の観点で活動を進
●
(低減量目標:
1,500t以上)
直送品
物流分科会ではCO2排出量および梱包・
2005年2月に京都議定書が発効し、日本の運
2004年度 目標
お客様
輸送量は35億トンキロでした。生産環境
●
グローバル展開に向けて
取り組み範囲
国 内
関東自動車工業
岩手工場
取り付け金具を隙
間に格納し、緩衝
材の厚みを変更
補給部品物流について月次実績の把握を
進めています。
拠点活動(地域からの苦情ゼロ)
今後は対象地域を拡大し、目標管理活
上郷、稲沢、大口、飛島、名港などの各拠
動を進めていきます。
点で、水質保全、騒音防止についての未然
防止の観点から活動を進めています。油
CO2排出量算出方法の変更
漏れ対策ではトラック停車場のオイル漏
の少ない鉄道コンテナを使った生産用部品の輸送に試験的に取
用し、部品を31フィート鉄道コンテナで運ぶというものです。
これらの活動の成果及およびCO2排出
れチェック、排水の水質検査、周辺の騒音
り組んでいます。これは豊田地区部品センターと遠隔地工場(関
今回の鉄道輸送により、
トラック輸送に比較すると年間約1,000t、
量を正しく、評価していくために、算出方
測定等を継続実施しています。その結果、
東自動車工業株式会社岩手工場)の最寄りのターミナル駅を利
海上輸送に比較すると年間約200tの低減効果が見込まれます。
法の見直しを進めています。現在CO2排
2004年度の各拠点における異常・苦情は
出量の算出には、荷量に走行距離とCO2
ゼロでした。
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