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審議資料(港湾・海岸課)

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審議資料(港湾・海岸課)
平成20年度再評価調書
課室名 : 海岸課
事業名 : 海岸侵食対策事業
全体計画
安芸市
市町村名
西浜
施工箇所名
総事業費
6,505.8百万円
昭和62年
事業採択年月
昭和62年
事業着工年月
工事完成年月(予定) 平成33年
事業概要
突堤工 L=235.5m(2基)
離岸堤 L=570.0m(6基)
養浜工 V=365,000m3
(様式−2)
再評価整理項目
(該当項目に○)
( )
( )
( )
( ○)
( )
①
②
③
④
⑤
事業採択後、5年間経過した後も未着工の事業
事業採択後、10年間を経過した時点で継続中の事業
事業採択前の準備・計画段階で5年間が経過している事業
再評価実施後一定期間(5年∼10年)が経過している事業
社会経済情勢の急激な変化等により見直し事業の必要が生じた事業
経 過 (時系列で記述)
昭和62年度∼平成6年度 突堤工1基目完、養浜工V=4,250m3(S63,H1,H2)
平成7年度∼平成11年度 突堤工2基目完
平成12年度∼平成13年度 離岸堤1基目完
平成14年度∼平成17年度 離岸堤2基目完
平成17年度∼平成19年度 離岸堤3基目完
平成20年度 離岸堤4基目延伸
過年度の再評価委員会での審議結果
継続(H15.6.10)
現在までの進捗状況の概要(H20末見込)
全体事業費
6,505.8 (百万円)
執行済み事業費
3,806.7 (百万円)
残事業費
2,699.1 (百万円)
進捗率
58.5 (%)
事業目的
当海岸は侵食が進み、越波による浸水や家屋の損
傷、国道の通行規制などの被害が発生しているため、
海岸保全施設の整備により汀線(波打ち際)の回復を
図り、越波被害を防止するものである。
費用対効果分析等 (平成20年度現在で算出)
総費用 C=78.35億円
総便益 B=176.37億円
費用対効果(B/C)=2.25
事業の必要性
(この地域でこの事業が必要な理由を地域特性を入れて記述)
当海岸は戦後50年間で81mの汀線後退が生じ、侵食速度は1.6m/年となっており、背後への越波被害が発生す
る。堤防の背後には民家や事業所が隣接し、国道55号も併走しているため、海岸保全施設を整備して汀線の回復を図
る必要がある。
事業執行上の課題
(再評価整理項目の該当事業となった原因を記述)
昭和62年度より沿岸漂砂を有効的に堆砂させることができる突堤工を採用し、平成11年度までに突堤4基のうち2基
を完成させたが、突堤だけでは堆砂の促進が図れない状態となったため突堤2基、離岸堤6基及び養浜工の計画に変
更した。その結果、整備規模が拡大し全体事業費が増となったにもかかわらず、単年度事業費は減少傾向にあり、県の
財政状況も厳しいため事業の促進を図ることができない。現在も越波被害が生じているため早期完成を図る必要があ
る。
今後の取り組み方針
(現在まで事業を行ってきての具体的な成果と今後の取り組みを記述)
離岸堤を整備した箇所については、消波機能の効果が発揮されており、汀線の変化についても離岸堤整備箇所は
堆砂傾向にある。一方、離岸堤が整備されていない箇所については浸食傾向にあることから、高波浪時には度々越波
被害が発生している。今後の取り組みとしては、養浜材として河川の掘削砂利等を流用することや、他の海岸で不用と
なったブロックを再利用し、早期効果の発現に努める。
対応方針(案)
この事業を行うことによって汀線が回復し越波被害
が大幅に軽減され、事業継続の効果が高いことと地
元住民からの要望も強いため、継続Aとしたい。
海 岸 事 業
【西浜海岸侵食対策事業】
平成3年撮影
海 岸 課
位置図
西浜海岸
平面図(全景写真)
国道55号
浸水範囲
2号突堤
至 室戸
県道高知安芸自転車道
至 高知 養浜
養浜
1号突堤
離岸堤 施工(H12∼19年度) L=300m 離岸堤 6基 L=570m 波
浪
卓
越
方
向
沿岸漂砂卓越方向
平成20年7月12日撮影
標準断面図
10700
陸側
消波ブロック60t型(水上)
沖側
消波ブロック60t型(水中)
中詰ブロック(水中)
基礎ブロック6t型
-7.3
-7.6
-8.6
-8.8
-8.7
-9.1
事業効果写真
離岸堤の消波効果
離岸堤未整備箇所
越波あり
離岸堤整備箇所
越波なし
離岸堤未整備区間の越波被害状況
平成16年6月21日撮影
平成15年8月8日撮影
国道への越波被害
至 室戸
至 室戸
平成15年8月8日撮影
平成15年8月8日撮影
閉鎖していた陸こうを破壊し自転車道
の防護柵も損傷
離岸堤未整備区間の
越波被害状況
平成15年8月撮影
波は砂利も一緒に打上げ、民家を直撃し
屋根が破損
平成16年10月撮影
越波により事業所が破損
平成15年8月8日撮影
汀線経年変化
昭和22年の汀線
昭和22年から50年間(平成8年ま
で)で81mの汀線後退が生じ、侵食
速度は1.6m/年となっている。
S.62
S.22
H.12
S.50
H.20
海浜変化状況
•
• 昭和48年
現在
過去の被災例
昭和54年「台風16号」
深浅測量横断図
H12
H13
H14 H15
H17
H16
H18
H19
H17
測線1
測線2
平成20年7月12日撮影
【考察】
離岸堤を整備した箇所は堆砂傾向に
あり、未整備箇所は侵食傾向にある。
測量年月日
測線1
今後は離岸堤整備を継続させ、養浜
工を実施し既設突堤と離岸堤の効果
により海浜を安定させる。
250
200
H17.11
H20.1
150
100
50
TP=0.00
堆砂
測線2
250
200
150
100
50
TP=0.00
浸食
費用対効果分析
総費用の考え方
費 用
:事業費65.05億円(消費税込・整備期間S62∼H32)
事業内容 : 突堤工 2基 L= 235.5m(C=15.42億円) 離岸堤 6基 L= 570.0m(C=38.50億円)
養浜工 V= 365,000m3(C=11.13億円)
維持管理費 :15.6億円 (費用(税抜)の0.5%・整備完了後50年間発生)
基準年度の名目価格に統一:(物価変動の補正・過去の事業費についてのみデフレータに
より算定時点価格に統一)
社会的割引率:4% (各年度の費用を基準年度(2008年度)に価値換算)
総費用(C)=(費用+維持管理費)*社会的割引率=78.35億円
総便益の考え方
年平均被害額
浸水防護便益 =12.9億円
高潮、波浪等による浸水から背後地の資産等を守ることによる便益。
越流で背後地が浸水すると想定し想定被害額を算定する。
侵食防止便益 =0.24億円
波浪等によって発生する土地の侵食を防止することによる便益。
侵食地域を想定し価値を算定する。 総便益(B)の算出
計算期間:事業完了から施設の機能が失われるまでの期間(50年)
基準年度は2008年とし、各年度の便益に社会的割引率4%を用いて
基準年度の価格に換算し合計する。
総便益(B)=Σ(年平均被害額合計*社会的割引率)=176.37億円
費用対効果分析結果
総費用(C)=Σ(費用+維持管理費)*社会的割引率=78.35億円
総便益(B)=Σ年平均被害額合計*社会的割引率=176.37億円
総便益(B)/総費用(C)=2.25
平成20年度再評価調書
課室名 : 土木部 海岸課
事業名 : 下田港海岸高潮対策事業
全体計画
四万十市
市町村名
下田
施工箇所名
2,400百万円
総事業費
平成16年
事業採択年月
平成16年
事業着工年月
工事完成年月(予定) 平成24年
事業概要
離岸堤 L=
100.0m
突堤 N=
1.0基
人工海浜(養浜) V= 370,000m3
(様式−2)
再評価整理項目
(該当項目に○)
( )
( )
( )
( )
( ○)
①
②
③
④
⑤
事業採択後、5年間経過した後も未着工の事業
事業採択後、10年間を経過した時点で継続中の事業
事業採択前の準備・計画段階で5年間が経過している事業
再評価実施後一定期間(5年∼10年)が経過している事業
社会経済情勢の急激な変化等により見直し事業の必要が生じた事業
経 過 (時系列で記述)
平成16年度事業着手
平成16年度∼平成20年度 突堤 N=1.0基 完
平成18年度∼平成20年度 離岸堤 L=78.0m
平成16年度∼平成20年度 人工海浜(養浜) V=210,000m3
過年度の再評価委員会での審議結果
現在までの進捗状況の概要(H20末見込)
全体事業費
2,400 (百万円)
執行済み事業費
1,827 (百万円)
残事業費
573 (百万円)
進捗率
76.1 (%)
事業目的
離岸堤、突堤、人工海浜(養浜)を施工することで砂
浜の回復を図り、越波による浸水被害を防止する。
費用対効果分析等 (平成20年度現在で算出)
総費用26.46億円
総便益118.90億円
費用対効果B/C=4.49
事業の必要性
(この地域でこの事業が必要な理由を地域特性を入れて記述)
当海岸は海岸侵食が激しく、台風時や激浪時には波浪による堤防の被災や越波による家屋への浸水等により、
地元住民に大きな不安と被害を与えてきており、地元住民からの要望も強い。このことから早急な抜本的対策が求
められている。
事業執行上の課題
(再評価整理項目の該当事業となった原因を記述)
当事業は海岸線のほぼ中央部に突堤を配し、当時砂浜の減少が顕著な突堤北側に、養浜を行うことで
背後地への越波を防止する計画で施工していた。養浜材には隣接する港湾改修事業から発生する掘削残
土を流用することで事業費の軽減を図っていたが、港湾改修事業の掘削残土が断面変更等により減少し
たため、一部を購入材に変更する必要が生じた。更に突堤南側については、当初想定外の反射波による
砂浜の減少が顕著になったため、養浜工を追加する必要も生じた。これらのことより全体計画を変更
し、全体事業費及び工事費が増となった。
今後の取り組み方針
(現在まで事業を行ってきての具体的な成果と今後の取り組みを記述)
平成20年度内に突堤工が完成する予定であり、突堤北側における養浜砂も計画の約半分が施工されてたこと
により汀線の回復が進み、事業効果が現れてきている。突堤南側は砂浜が減少傾向にあったが航路の防波堤延
伸による突堤効果もあり減少傾向は収まってきており、養浜による砂浜の早急な回復が求められている。
対応方針
地元住民からの要望も強く、浸水被害の防止のた
めには事業継続による効果が高いため、継続Aとし
たい。
海 岸 事 業 【下田港海岸高潮対策事業】
過去の被災状況
平成13年 台風15号 波浪状況 (平成13年9月撮影)
平成16年3月撮影
平成13年 台風15号 堤防背後被害状況 (平成13年9月撮影)
堤防背後道路への浸水
堤防背後道路への浸水
背後住家への浸水
堤防背後道路への浸水
現 況 写 真
平成20年5月撮影
平成20年5月撮影
事業進捗と汀線の変化・今後の整備方針
離岸堤工と突堤工、人工海浜(養浜)工の施工により突堤北側の汀線の回復が見られるため、
引き続き整備を継続する。
突堤南側は汀線の後退が著しく、人工海浜(養浜)工の追加することで汀線の回復を図る。
平成16年3月撮影
平成20年7月撮影
費用対効果分析
総費用の考え方
費 用 :事業費24.00億円(消費税込・整備期間H16∼H23)
平成14年度下田港海岸局部改良実施検討会により基本的な整備計画を決定。
事業内容:人工海浜(養浜)V=370,000.0m3 : 689百万円 離岸堤 L= 100.0m : 349百万円
突堤 N=
1.0式 :1,362百万円
維持管理費 :5.70億円 (費用(税抜)の0.5%(年0.11億円)・整備完了後50年間発生)
基準年度の名目価格に統一:(物価変動の補正・過去の事業費についてのみデフレータに
より算定時点価格に統一)
社会的割引率:4% (各年度の費用を基準年度(2008年度)に価値換算)
総費用(C)=(費用+維持管理費)*社会的割引率=26.46億円
総便益の考え方
年平均被害額の算出
浸水防護便益=6.23億円
高潮、波浪等による浸水から背後地の資産等を守ることによる便益。
越流で背後地が浸水すると想定し想定被害額を算定する。
総便益(B)の算出
計算期間:事業完了から施設の機能が失われるまでの期間(50年)
基準年度は2008年とし、各年度の便益に社会的割引率4%を用いて
基準年度の価格に換算し合計する。
総便益(B)=Σ(年平均被害額合計*社会的割引率)=118.90億円
費用対効果分析結果
総費用(C)=Σ(費用+維持管理費)*社会的割引率=26.46億円
総便益(B)=Σ年平均被害額合計*社会的割引率=118.90億円
総便益(B)/総費用(C)=4.49
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