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山形県(PDF:242KB)

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山形県(PDF:242KB)
国内産農産物銘柄設定等に係る意見聴取の議事録
日時:平成27年12月14日(月)13:30~15:00
場所:東北農政局山形支局会議室
【出席者】
(学識経験者)山形県農業総合研究センター土地利用型作物部長
卯月
恒安
山形県農業総合研究センター水田農業試験場水稲部長
(生産者団体)全国農業協同組合連合会山形県本部米穀部次長
山形県米穀集荷協同組合総務係長
(登録検査機関)一般財団法人日本穀物検定協会東北支部山形出張所長
中場
宍戸
熊倉
長沼
勝
和雄
寿
俊一
鶴岡市農業協同組合米穀畜産課課長補佐
菅原
透
有限会社米シスト庄内流通・加工課
國本 琢也
(種子供給団体)山形県産米改良協会事務局長
横山 昭彦
(申請者)
山形県農林水産部県産米ブランド推進課課長補佐(生産振興担当)
中野 憲司
酒田市袖浦農業協同組合営農販売部米穀販売係
生産者
(東北農政局)生産部生産振興課検査技術指導官
生産部生産振興課検査技術指導官
山形支局総括農政業務管理官
山形支局主任農政業務管理官
山形支局酒田駐在主任農政業務管理官
山形支局酒田駐在農政業務管理官
加賀
齋藤
佐藤
笠原
徹
隆幸
裕市
一志
日下
渡部
伊藤
垂石
照雄
正浩
誠悦
憲行
1 開 会
【日下総括農政業務管理官】(以下「司会者」という。)
只今から、国内産農産物の銘柄設定に係る意見聴取会を開催いたします。
なお、本日の議事の内容につきましては、国内産農産物銘柄設定等申請手続マニュアル
第3の2に基づきまして、議事録を東北農政局のホームページに公開させていただきます
ので、あらかじめご了承願います。
2 あいさつ
【佐藤検査技術指導官】(以下「佐藤指導官」という。)
3 銘柄設定等申請について
【笠原検査技術指導官】(以下「笠原指導官」という。)
資料№1「農産物検査に関する基本要領」について説明
1
4 意見聴取
(1)銘柄設定申請状況について
【笠原指導官】
資料№2「国内産農産物銘柄設定等に係る申請状況一覧」について説明
【酒田市袖浦農業協同組合 加賀営農販売部米穀販売係】
「様式1-1号 銘柄設定等申請書」 申請№1「萌えみのり」の説明
【齋藤隆幸(生産者)】
「様式1-1号 銘柄設定等申請書」
申請№2「朝紫」の説明
【山形県農林水産部県産米ブランド推進課
中野課長補佐】
「様式1-1号 銘柄設定等申請書」
「様式1-2号 銘柄の名称変更申請書」
「様式4号 産地品種銘柄の区分変更申請書」
申請№3「シュウリュウ」の説明
申請№4「雪女神」の説明
申請№5「つや姫」の説明
【笠原指導官】
「様式1-1号
銘柄設定等申請書(廃止)」
申請№6「スノーパール」の説明
(2)申請銘柄の確認について
【司会者】
次に今回申請がありました品種の確認をしていただきたいと思います。後ろのテーブル
に配置しておりますので、ご確認をお願いします。
登録検査機関においても、銘柄検査できるのかどうかも含めてご確認下さい。
(3)意見聴取について
【司会者】
これから、意見聴取に入りたいと思います。
始めに、銘柄設定のマニュアルによりますと、
「有識者等の同意により、申請者の方を意
見聴取の場に同席させることができる。」となっております。このまま申請者の同席をいた
だきながら意見聴取を進めてよろしいでしょうか。
(一同意義なし)
特に意義がございませんでしたので、このまま申請者に同席をいただいて進めさせてい
ただきます。
本会議に先立ちまして、東北農政局のホームページで広く意見を求めてきました。皆様
方から寄せられた意見等につきまして、笠原指導官からご説明いたします。
【笠原指導官】
東北農政局のホームページにおいて、広く意見を求めてきたところですが、どの申請に
2
対しても意見はございませんでした。
【司会者】
それでは、意見聴取に入りたいと思います。
順番に沿って行いたいと思います。最初に酒田市袖浦農業協同組合、
「萌えみのり」につ
いて意見を求めていきたいと思います。発言の際には、所属とお名前をお願いいたします。
【山形県農業総合研究センター水田農業試験場
中場水稲部長】
袖浦農協さんにですが9ヘクタール60トンの見込みであり、もともとこの品種、直播
適正が高い品種として育成された品種だと思いましたが、直播でやっていく予定なのかそ
れとも定植されるのですか。
【袖浦農業協同組合 加賀営農販売部米穀販売係】
現在、直まき栽培は行っておりません。平成28年産についてもその予定はありません。
平成29年産以降については、1箇所違う品種で実証実験をしていますので増やしていこ
うと考えています。
【山形県農業総合研究センター水田農業試験場 中場水稲部長】
平成28年産は9ヘクタールということで、まだまだ伸びていくということですね。
種子も安定的に富山県から来るということですね。
【袖浦農業協同組合
はい、そうです。
加賀営農販売部米穀販売係】
【山形県農業総合研究センター 卯月土地利用型作物部長】
気になったのは、
「はえぬき」よりも多収との品種の説明があり、状況を見ますとおおよ
そ1ヘクタール当たり6トン弱ぐらいの生産量になっております。
「はえぬき」より多収の
ところが、
「はえぬき」と同じ位の収量になっているので、そのあたりを少し教えて下さい。
【酒田市袖浦農業協同組合
加賀営農販売部米穀販売係】
地元の話になるのですが、
「はえぬき」で10アールあたり535キロ、こちらではあま
り取れない品種です。
「萌えみのり」は、今年、539キロだったかなと、去年はもっと良
かったのですが、今年は特殊事情を抱えまして、7名の生産者のうち一番面積のある方が
前倒しの生育となり、その方に合わせたら取れなかったというのが実情であります。カン
トリーエレベーターに一人一人、別々に刈って入れるというのは出来ないものですから、
一番取れるピーク時に合わせたら、もう少し収量が上がったのではと思います。まだ慣れ
ていない部分もあって、
「はえぬき」と今のところそれほど収量が変わらないところもある
のですが、他県のところを見るとかなり取れるとの状況がわかっておりますので、これか
らは改善していく予定でございます。
3
【司会者】
直まきの状況と収量についてのご質問でしたが、その他ございますか。
【笠原指導官】
銘柄の鑑定が可能であることが設定の条件となっておりますので、銘柄の特徴について、
若干の説明を袖浦農協からお願いいたします。
【酒田市袖浦農業協同組合
加賀営農販売部米穀販売係】
「はえぬき」に比べるとやや厚みがあるのではないかなと。
「はえぬき」と良く似ている
のですが、心白が若干多く発生するのと外観品質が「はえぬき」と比べるとすごくおおざ
っぱで、良くないなとサンプルを見ていただければ状況が分かるかと思います。
以上ですが、品種鑑定については十分可能かと考えております。
【司会者】
親が「はえぬき」で、鑑定可能かと思っておりますし、あと、種子の出所が明確な状況
での検査と思いますが、種子の手当についてはいかがですか。
【酒田市袖浦農業協同組合 加賀営農販売部米穀販売係】
そのことは申請書(3)の「種苗法に定める育成者権の侵害の行為を及ぼさない」の後
半部分にありますが、私どもの米の販売先が種子を準備してくれるルートになっておりま
す。富山県主要農産物種子協会へ、私どもの販売先の株式会社ヤマタネが種子を作製依頼
し、私どもが手にすることになっております。毎年種子については、私どもばかりでなく
他県で作られている方とセットとなり、安定的に手に入ることになっております。
【司会者】
生産者の方も袖浦農協さんから購入した種子を使用するということですか。
【袖浦農業協同組合
そうです。
加賀営農販売部米穀販売係】
【司会者】
次に申請№2の「朝紫」についてのご意見をお願いいたします。
【齋藤隆幸(生産者)】
申請者から1点ご質問させていただきます。
生産者としての認識ですが、農産物検査を仮に行なったとしても、規格から外れた品質
との認識がございます。ただ、銘柄の設定がその上に成り立つのか、規格外でも銘柄とし
て設定することが出来るのかについて、ご質問させていただきます。
4
【笠原指導官】
産地品種銘柄と等級は、基本的には関係ありません。等級が規格外であろうと銘柄には
なり得ることになっております。マニュアルによれば、異種穀粒が混入した、例えば「う
るち」に「もち」が混入して規格外になったものは産地品種銘柄からは外れます。もちに
ついても同様です。
「朝紫」は有色素米ですから、着色粒の規定からみるとこれを一般的なとう精をして、
そこに残る色の付いている部分、これが粒長の2倍を超えると、これは着色粒として取扱
いますよという規定がございます。着色粒については3等で 0.7 パーセントと厳しい規格
でございます。ですから「朝紫」の場合は規格外にしかなりません。但し、異種穀粒が混
入した規格外というのではないので、規格外であっても銘柄の証明は可能となっておりま
す。
【司会者】
よろしいですか。
【齋藤隆幸(生産者)】
はい。
【山形県農林水産部県産米ブランド推進課 中野課長補佐】
申請者ではなく、農林水産部の立場で発言させていただきます。
「朝紫」につきましては、多様な米づくりとして県が色々な取組みをした中で10年前
位ですか、低アミロース米ですとかこのような有色素米、古代米、そういった健康志向な
どの取組みをさせていただいて参りましたが、その時もこの品種はもちろんございました。
国が開発した品種ですけれども、とても良いと思ってはいましたが、他の県に産地品種銘
柄として登録されて、山形県では登録されていないのも、面積的にそんな広がらないだろ
うとの認識からでした。
また有色素米の特徴として、検査するときは明らかに有色素米がわかるので、国産と年
産は謳えるわけですから品種名までは必要がないだろうとの思いでした。
この度、齋藤さんから申請していただいて、我々としてもこれについては、これまで県
内で作っている人も「点」として作られているので、これでほかの皆様も検査できるのか
なと思い、賛成との意味で話をさせていただきました。
【司会者】
検査する立場から意見はありませんか。
【有限会社米シスト庄内 國本】
品種の特性等にまとめられているとおりです。何よりも有色素米でわかりやすい。
これ以外にも、もちの検査も多く行っておりますけれども、基本的に品種として強い特
性がありますので、鑑定の方はまったく問題がないと思います。
5
【山形県農業総合研究センター水田農業試験場 中場水稲部長】
直接的には関係があるかどうかですが、有色素米では色つきが優勢なものですから、作
付面積が増えた場合、近くに種場があると自然交配により、朝紫のコンタミが発生する可
能性がありますので十分ご注意ください。
【笠原指導官】
最後に1点確認ですが、先ほど説明した基本要領の中に、銘柄設定の要件として「規格
規程に定める品位規格の適用が可能であること」と定めております。一般的に3等までと
考えますが、この品種でいえば規格外に必ずなってしまうというところ、これはご了解を
いただけるのでしょうか。
【齋藤隆幸(生産者)】
その件については、一度お客様からの問合せに対して、検査をしても規格外にしかなり
ませんよという話を繋いでおりました。さらにお客様から、その上で「銘柄」が成り立た
ないのかと再度の問合せがありました。それで農政局に問合せしたところ、この会議があ
るとのことで、仮に「産地品種銘柄」として通ったとしても規格外にしか出来ないという
ことは私どもも十分把握をして申請に至っております。
【司会者】
申請№3の「シュウリュウ」の設定について、ご意見をお願いいたします。
【山形県農業総合研究センター水田農業試験場 中場水稲部長】
種は研究センターの方で作りまして、早生の「リュウホウ」よりも、しわが少なく、ダ
イズモザイクウイルス抵抗性が強いため期待している品種です。
【司会者】
検査となると種子検査になりますか。
【山形県農林水産部県産米ブランド推進課 中野課長補佐】
検査はしていないです。実証圃を各普及課が調査してサンプルを取りますので、加工適
正とかを確認しております。
【司会者】
鶴岡市農協の方で、銘柄鑑定に関することで、先ほど「シュウリュウ」を見ていただい
ておりますが、銘柄としていかがでしょうか。
【鶴岡市農業協同組合 菅原米穀畜産課課長補佐】
特徴として、
「リュウホウ」と比べ品質的にしわ粒が少ないことがありますし、全体的に
は「リュウホウ」と同程度でございますが、銘柄として確立出来るだろうと思います。
6
【司会者】
次に、申請№4の「山形酒104号」から「雪女神」への産地品種銘柄の名称変更につ
いて、ご意見をよろしくお願いいたします。
これについては、名称変更でよろしいですか。
異論がないことを確認しました。
【司会者】
申請№5の「つや姫」の産地品種銘柄の区分変更についてですけど、ご意見ございませ
んか。
必須銘柄の申請が遅すぎたというご発言もあり、山形県の必須銘柄と比較しても3番目
の作付面積になっているとの説明がありました。
【山形県米穀集荷協同組合 熊倉】
「つや姫」は、だいぶ名前の方も人気が出ており、必須銘柄にしてよいと思います。
【一般財団法人日本穀物検定協会東北支部 長沼山形出張所長】
出回りも、作付面積もそれなりに増えており、もう少し早く行えば良かったのかなと思
いますけれどもそれでよいと思います。
【司会者】
申請№5の「つや姫」の必須銘柄への区分の変更については、異議無しとさせていただ
きます。
申請№6の「スノーパール」については、廃止ということであがっております。これに
ついてのご意見をお願いいたします。
過去3ヵ年検査がされていないとのことでありますので、県の方からないですか。
【山形県農林水産部県産米ブランド推進課 中野課長補佐】
繰り返しなるかもしれませんが、かつて10年ぐらい前にはこのような品種しかなくて、
その後いろんな品種、ミルキークイーンですとか色々出てきた中で、
「スノーパール」はど
うしても品質があまり良くなく、収量もたいしたことがない中で、今は実績がないのかな
と思いまして、廃止には賛成でございます。
【笠原指導官】
平成22年度までは、検査実績が1トン程度ありました。23年産以降検査実績はござ
いません。
【司会者】
全体を通して意見はございますか。
意見が出尽くしたということで、判断をさせていただきます。
7
10分間の休憩中に取りまとめをして内容をご報告いたします。
(4)まとめ
【司会者】
先ほど頂きましたご意見について、検査技術指導官の佐藤の方で取りまとめております
のでご報告いたします。
【佐藤指導官】
本日皆様から、意見を頂戴しました山形県における国内産農産物銘柄設定につきまして
取りまとめさせていただきます。
酒田市袖浦農業組合から申請がありました、水稲うるちもみ・玄米の「萌えみのり」に
つきましては、産地品種銘柄に設定されるよう農林水産省政策統括官へ申請することとい
たします。
次に、齋藤隆幸様から申請がありました水稲もちもみ・玄米、
「朝紫」についても産地品
種銘柄に設定されるよう政策統括官へ申請することといたします。
また、山形県農林水産部長から申請がありました普通大豆及び特定加工用大豆の「シュ
ウリュウ」につきましても産地品種銘柄に設定されるよう政策統括官へ申請することとい
たします。
同じく、山形県農林水産部長から名称変更の申請があった「雪女神」及び区分変更の申
請があった「つや姫」については、申請どおり政策統括官に申請することといたします。
東北農政局長から廃止申請のあった水稲うるちもみ・玄米の産地品種銘柄「スノーパー
ル」につきましては、申請書どおり廃止するよう政策統括官へ申請することで確認いたし
ます。
なお、このたび産地品種銘柄に設定されるよう政策統括官へ申請する「萌えみのり」、
「朝
紫」及び「シュウリュウ」が産地品種銘柄に設定されたときは、選択銘柄ということにな
ります。
本日ご出席いただきました皆様に熱心にご議論頂きありがとうございました。
感謝を申し上げましてまとめとさせていただきます。
【司会者】
ありがとうございます。以上で議題は終了いたしました。議事進行へのご協力に感謝申
しあげます。
(以上)
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