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KTR経営活性化(再生)5カ年計画

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KTR経営活性化(再生)5カ年計画
KTR経営活性化(再生)5カ年計画
~開業20周年の2nd ステージに向けて~
平成19年6月
北近畿タンゴ鉄道株式会社
目
次
◇は じ め に
2
◇経営活性化・5カ年の目標
3
5カ年計画を策定するにあたって
1
2
3
Ⅰ
KTRの現況と課題
沿線地域の概況
経営の再構築
4
4
5
安全運行の維持・強化
1
2
3
Ⅱ
安全風土の確立
安全風土を構築する教育、研修、訓練
安全性・利便性向上のための整備計画の推進
6
6
7
魅力的な鉄道の構築を目指して
1
お客様に愛される魅力的な鉄道
(1) ホスピタリティー、サービスの向上
(2) 乗ってみたくなる楽しい鉄道(列車、運行ダイヤ、駅等の魅力づけ)
(3) サポーター等との連携、オーナー活動の展開
2 ご利用客の確保・拡大をめざして
(1) 地元の皆様の「普段利用」の拡大
(2) 地元の皆様を含む近隣のご利用客の拡大
(3) 主として線外のご利用客の拡大
Ⅲ
8
8
10
10
11
12
新たな経営収支構造の確立
1
セグメント管理会計の導入
~運行事業収支と施設維持に係る基盤収支の分割
2 経費削減、固定費の縮減
3 社員配置の見直しと要員運用の効率化
4 運輸外収入の確保
(1) 未利用地の積極的活用
(2) 広告料収入等の大幅拡大
(3) 販売収入の確保
Ⅳ
13
13
14
15
15
16
執行体制等の整備
1
2
3
社員モチベーションの高揚
新規雇用、人材の育成
経営マネジメント体制の整備
16
16
17
(付表1)5カ年の収支計画試算
18
(付表2)記念事業実施計画(案)
19
­ 1 ­ は じ め に
昭和63年に宮福線が新規開業、さらに宮津線が平成2年に転換開業して以来、沿線住
民の皆様の熱い思いをエネルギーとして、北近畿タンゴ鉄道(KTR)は北近畿・丹後路
をひたすら走ってきました。
しかしながら、特に近年の道路整備とモータリゼーションの進展、少子・高齢化社会の
到来など、地方鉄道の経営を取り巻く社会環境は大きく変化し、事業経営に大きな影響を
及ぼしており、KTRも例外ではありません。
この間、KTRとしても、線外旅客誘致のための電化・高速化、沿線地域と連携した企
画列車の運行、人件費の抑制等経費節減など経営努力を重ねてまいりましたが、利用客の
減少に歯止めがかからず、経営状況は年を追って厳しさを増しております。
また、鉄道
施設の老朽化、社員の高齢化など早急に対応すべき経営上の課題も山積しております。
本年は、宮津線の全線開通から75年目となります。また、明20年は宮福線開業20
周年、更に、平成21年にはKTRとしての創業20周年を迎えます。
「KTR経営活性化(再生)5カ年計画」は、こうした大きな節目をKTRのセカンド
ステージと位置づけ、新たな時代を拓いていくためには、会社・全社員が一丸となって、
また、沿線の皆様のご理解をいただきながら取り組む具体的な指針が必要と考え、昨秋設
置の「活性化懇話会」など外部有識者のご意見も踏まえ、策定したものです。
事業の現状維持すら困難な時代ではありますが、KTRの地域に果たす役割を再認識し、
輸送の安全確保を基本に置きながら、効率性と利便性の向上を軸とした活性化(再生)へ
の新たなチャレンジを始めます。
­ 2 ­ 経営活性化・5カ年の目標
地域との連携の強化、最大限の効率化と利便性の向上!! 鉄道事業の最大の使命である
安心で安全な運行を維持します
責任事故 ゼロ(15年連続)
~安全風土の確立と
安全設備整備計画の推進~
誰もが利用したくなるような
魅力的な鉄道づくりを進めます
年間輸送計画 2011年度 205万人
~地域の皆様の足、
線外からのお客様をお迎えする足~
将来にわたって持続可能な
経営スキームを構築します
「運行収支」の黒字化
~経営の透明化、
地 域 と の 連 携 と 課 題 ・ 目 標 の 共 有 化~
­ 3 ­ 5カ年計画の策定にあたって
1
KTRの現況と課題
当社は、京都府北部の丹後地域と兵庫県北東部の但馬地域を走る第三セクター鉄
道で、京都府の福知山市と宮津市を結ぶ「宮福線」と、舞鶴市から宮津市を経て兵
庫県の豊岡市を結ぶ「宮津線」の2路線を運営している。
開業以来、安心・安全な運行の確保を基本に、列車本数の大幅な増便や所要時間
の短縮等利便性の向上に努めているが、近年は、モータリゼーションの進展や地域
の過疎化を背景に、ご利用者数は平成5年度の303万人をピークに年毎に減少し、
平成18年度は200万人の大台を割ることとなった。
一方、安全運行の取り組みとして、日常的な安全点検やレールの重軌条化などの
整備に取り組む一方で、平成17年に発生したJR福知山線の列車脱線事故後は、
いち早くATS-SWや脱線防止ガードの設置などの対応にも努めてきた。
しかしながら、開業80年前後を数える宮津線と新線開業約20年の宮福線との
アンバランスや施設全体の老朽化が進む中、今後の安全運行確保には、更なる施設
整備の実施が必要となっている。
また、社員の高齢化も急速に進展しており、とくに、運転士をはじめとする技術
社員は、ここ数年のうちに全体の2/3が定年を迎え、新たな人員の確保と育成が
きわめて重要かつ喫緊の課題となっている。
2
沿線地域の概況
沿線市町の人口及び就学者数は、長期的に減少しており、将来の推計人口も同様
の傾向にあり、高齢者比率は府域全域と比べ高くなっている。一方、わが国最大の
絹織物産地である「丹後ちりめん」は、産業構造の大きな変化の中でこの30年間
にピーク時の1割規模に縮小している。
また、沿線市町の多くの地域では、人口規模の小さい集落が広い範囲に分散して
おり、最寄りの鉄道駅から遠距離となるため、沿線住民の移動手段は、自家用自動
車が中心となっており、鉄道等の利用率は相対的に低いレベルにある。
さらには、沿線地域の道路整備が進展し、現在も新たな道路整備が進められてお
り、自家用自動車への依存が引き続き高まっている。
地元の皆様に鉄道利用を高めていただくためには、駅から自宅や目的地までを結
ぶアクセスの改善や、駅前駐車場、駐輪場の活用によるパーク&ライドの取り組み、
沿線バス事業者との連携や地元自治体との協働による交通ネットワークの構築に努
めていかなければならない。また同時に、新たな企画商品の開発なども継続して進
めていく必要がある。
一方、沿線地域は、日本三景「天橋立」をはじめ、美しい自然景観と、カニやブ
リ、とり貝など日本海の豊富な海の幸、丹後ちりめんなどの特産品や、大江山の鬼
伝説など歴史ロマンに満ちた資源に恵まれ、夏は海水浴客が、冬には「かに・温泉」
が人気を博すなど、四季を通じて多くの人が訪れる魅力ある地域であり、沿線の各
­ 4 ­ 地でこれらの観光資源を生かした取り組みが行われている。
当社としては、地域の皆様の普段利用と併せて、沿線の観光資源を生かした誘客
に積極的に取り組む必要があり、京阪神はもとより、中京圏、首都圏などにも情報
発信を図り、観光振興事業と連携した取り組みを積極的に実施する必要がある。
3
経営の再構築
当社は、毎年の経常損益の欠損額に対し、沿線自治体のご支援により経営を維持
しているが、今後においても、これまでのような経営状況が継続するならば、将来
を見越した積極的な運行体制の維持は極めて困難である、と言わざるを得ない。
当社がかかえる重要な課題は、ヒト、モノ、カネの全ての経営資源に及んでいる。
本計画では、それらの現状をしっかりと認識したうえで、安全運行のさらなる強化
を図るとともに、鉄道事業の原点に立ち返り「安心して利用できる、便利で魅力的
な鉄道」を目指し、お客様目線に立ったさまざまな取り組みを進め、また、市民の
声を経営に反映する仕組みづくりと、日々の運行を支える新たな人材の育成を軸に、
鉄道事業者として、将来にわたり持続可能な経営体制を再構築し、経営の再生を図
ることとした。
<参考> 輸送人員及び運輸収入の推移
(百万円)
2,000
(千人)
1,631
1,661 1,647
1,649
1,800
1,383 1,384
1,600
1,574
1,646
1,800
1,561
1,600
1,426
1,335 1,313 1,314
1,224 1,230
1,211
1,400
1,200
1,000
1,336
1,279 1,250
1,208
1,150 1,117
1,286 1,269 1,263
1,036 1,023
1,204
1,156 1,116
1,074
995
1,400
1,200
1,000
800
800
600
1,232 1,271 1,241 1,221 1,168 1,213
1,361
1,245 1,170
1,135 1,130 1,106 1,051
1,030
400
200
160
174
179
179
173
173
167
160
159
154
154
145
140
134
600
954
136
937
129
0
400
200
0
2
3
4
定期収入
5
6
7
8
9
定期外収入
­ 5 ­ 10
11
12
定期輸送人員
13
14
15
16
17
定期外輸送人員
(年度)
Ⅰ
安全運行の維持・強化
1
安全風土の確立
お客様が安心して利用できる安全な運行が、鉄道事業において最も重要な基本原則
であることを再認識し、全社一丸となって安全運行の維持・強化を進める。
① 平成18年10月に制定した「安全管理規程」に基づき、社長をトップとする安全
管理体制のもと、輸送の安全確保に万全を期す。
*規定第3条
「社長は、輸送の安全の確保に関する最終的な責任を負う。」
[安全管理体制(抜粋)]
施設管理者
(工務部長)
社長
安全統括管理者
(鉄道事業本部長)
運輸部長
運転管理者
(運輸部長)
車両管理者
工務課長
(電気主任技術者)
乗務員指導管理者
(西舞鶴運転区長)
(運輸課長)
安全対策推進管理者
(企画調整部長)
② 現場から「事故の芽」を速やかに報告できる仕組みを作るとともに、安全対策委
員会、安全対策会議を適宜開催し、具体的な対策を迅速に講じる。
③「運転安全綱領」(昭63年制定)を徹底するとともに、安全確保についての自覚を
更に高めるため、新たに「安全行動指針」を策定する。
[運転安全綱領] 1,安全の確保は、輸送の生命である。
2,規程の遵守は、安全の基礎である。
3,執務の厳正は、安全の要件である。
④ 沿線自治体、各種団体の皆様と連携し、交通安全運動、列車事故防止、踏切事故
防止等の安全啓発を推進する。
・交通安全運動:春・夏・秋・冬期毎に設定
・列車事故防止重点期間:ゴールデンウイーク、夏期、年末年始の多客期
・踏切事故防止月間:毎年11月
2
安全風土を構築する教育、研修、訓練 (ヒューマンエラー事故防止)
① ルール無視を見逃さない職場づくりを徹底し、図上訓練、実設訓練を積極的に実
施するとともに、指差し、声出し等の基本動作の確実な実施の徹底を図る。
② 運輸課に乗務員指導担当者を配置し、乗務員養成、乗務員指導体制の充実を図る。
③ 工務現場においては、列車運行状況の確認、基本動作(片手水平上げ)の確実な
実施を行うとともに、請負業者に対しても新規入場者教育等の事故防止対策の実施
を指導する。
また、触車事故の防止を図るための規程・要領を制定する。
­ 6 ­ 3
安全性・利便性の向上のための整備計画の推進
① 安全風土の構築とあわせて計画的な設備投資は、安全運行を確保する重要な課題
であり、そのため、風速計の増設や重軌条交換等の施設整備を、鉄道軌道近代化設
備整備費補助制度を活用し、計画的に実施する。
② また、快適で安全、便利な施設整備を進めるため、普通車両のリニューアル、延
命工事を計画的に実施する。
[設備投資計画]
区
近 軌道関係
投 代 構造物関係
化 その他
資 事業
小
自
車両関係
計 社
投 その他
画 資
小
合
財
源
補
助
自
金
社
(単位:百万円)
分
重軌条交換、道床硬質化等
橋りょう・トンネル改修
風速計設置、踏切改修
計
車両のリニューアル等
エンジン・変速機
車内補充券発行機
計
計
国
京都府・沿線市町
計
負 担
19
20
21
22
105
149
109
74
56
ー
ー
ー
130
7
29
30
22
22
110
186
234
139
160
133
852
40
72
106
106
106
430
20
20
20
20
20
100
24
ー
ー
ー
ー
24
84
92
126
126
126
554
270
326
265
286
259
1,406
74
89
44
51
42
300
74
89
44
51
42
300
148
178
88
102
84
600
122
148
177
184
175
806
138
23
111
計
612
<今後の検討課題>
● 信号保安設備の更新についての検討
宮津線で使用の信号設備(電子符号照査式)の補修パーツの供給が、平成21年度で
打ち切られることから、当面は予備機で対応することとなる。
今後は、他の第三セクター鉄道各社と連携して補修パーツの新機種開発をメーカ
ーに働きかけるなどの対応を講じる。
また、この機会に、現在の宮福線と宮津線の異なるシステムの信号設備について、
新たなシステム開発も進んでいることから、一元化による業務の効率化やサービス
改善を念頭に、今後の経営収支や設備投資計画等を考慮しつつ、検討を進めていく
必要がある。
● 将来における車両更新のあり方についての検討
新造以来すでに20年近くを経過する宮福線MF車、宮津線KTR700・800型車
をはじめ、タンゴ・エクスプローラ(平2、4年新造)、タンゴ・ディスカバリー(平
8年新造)の特急車両も含めて、将来の列車運行と車両更新のあり方について検討
を行う。
­ 7 ­ Ⅱ
魅力的な鉄道の構築をめざして
地元の皆様の普段使いの交通機関として、また、沿線外のお客様にも楽しんでいた
だける魅力ある鉄道をめざし、分かりやすく、便利で使いやすい改善を進める。
1
お客様に愛される魅力的な鉄道
(1) ホスピタリティー、サービスの向上
① 「サービスマナー向上キャンペーン」を実施し、社をあげて取り組む。
② 接遇研修を定期的に実施し、接客マナーのレベルアップを図る。
③ 女性アテンダントを導入し、駅や車内での高齢者のサポート、車内案内等の充実
などサービスの向上を図る。
④ 乗務員指導担当者を任命し、乗務員育成、乗務員指導体制の充実を図る。
(再掲)
(2) 分かりやすく、使いやすい、乗ってみたくなる楽しい鉄道
(列車、運行ダイヤ、駅等の魅力づけ)
列車
・通勤時間帯における快速列車の増便や、普通・快速列車に特急車両を活用する
「快適通勤」を積極的に進める。
[平19春ダイヤ改正]
・快速列車の増便 宮福線1本→5本(うち特急車両使用3本)
宮津線4本→5本(すべて特急車両使用)
・宮津線で特急車両使用の普通列車を増便 3本→7本
・車両リニューアルを計画的に実施し、快適で乗り心地の良い車両づくりを進める。
・車両のリニューアル支援、地域との連携を目的に、幅広い個人、団体等の参加に
よる「KTRトレインオーナー」を創設する。
[車両リニューアル計画]
区 分
車両数
19
MF車両
5 両
KTR車両 12 両
Dis車両
5編成
20
21
22
23
・観光関連団体と連携し、地域の景観づくりの一環として、地域の皆様に参加いた
だく「乗ってみたくなるトレインデザイン」コンペを開催し、優秀作品による車
両ペインティングや、ギャラリートレインを実施する。
・サイクルトレインやギャラリートレインなど、地域ニーズにあった企画列車を運
行する。
・タンゴ・ディスカバリー号に「展望コンパートメント」などを設置し、列車付加
価値の向上を図る。また、貸切列車や企画列車などの取り組み強化により、特急
車両の更なる効率運用を図る。
・沿線自治体と一体となり、在来車両をトロッコ車両や多目的車両等に改造する。
­ 8 ­ 運行ダイヤ
・昼間時間帯を中心にダイヤのパターン化を実施し、利便性の向上を図る。
・列車の接続を改善し、便利で利用しやすいダイヤを実現する。
[平19春ダイヤ改正]・列車接続状況
接続時間
10分以内 (改正前比)
宮津駅
59本
(+12本)
豊岡駅
36本
(+ 4本)
西舞鶴駅
33本
(+ 2本)
福知山駅
55本
(+ 1本)
20分以内
31本
28本
30本
46本
(改正前比)
(+ 4本)
(+10本)
(+ 8本)
(+ 1本)
・午前の早い時間に丹後に到着する特急列車の運行をJRと協議する。
・豊岡を阪神地区からの第2の玄関口にするために、
特急列車の豊岡への延長運転と豊岡での <KTR⇔JR特急> の接続改善を図る。
[平19春ダイヤ改正] ・10分以内の接続
8本→13本
・天橋立~西舞鶴間で、観光列車「タンゴ悠遊号」を通年で週末に定期運行し、
海と列車の景観を楽しむサービスを提供する。
駅
・公衆無線LANを配備し、インターネット利用空間を整備するとともに、液晶画
面によるKTR情報、沿線地域情報等の提供を行う。
・駅ナカショップなどの推進を通じて、賑わいのある駅づくりを推進する。
[重点推進駅]宮津、天橋立、野田川、峰山、久美浜、大江ほか
[検討課題]駐車場のある駅舎コンビニ、農水産物ふれあい市、ブックストア等
・サポーターズクラブ等と連携し、駅や沿線の花木等による植栽や駅舎ペインティ
ングなどを実施し、利用者に親しまれる沿線づくりを推進する。
[植栽モデル駅]四所、丹後由良、野田川、丹後大宮、峰山ほか
[同モデル区間]丹後大宮~峰山
[ペインティング候補駅]但馬三江、丹後神野、
網野、岩滝口、丹後由良、丹後神崎ほか
・社員による駅舎、駅前広場等の清掃、自転車等の整理を定期的に実施する。
その他
・企画切符やビジネス回数券等の販売について、駅以外の利便性の高い公共的施設
で行うことを検討する。
・トンネルイルミネーション、駅舎ライトアップ、車両ペインティング、沿線植栽
(再掲)など話題性のある取組を関係団体等と連携して実施する。
・鉄道ファン等を対象にした、駅・車両・列車指令、車両基地等を活用した「熱中
型鉄道体験ツアー」を企画実施する。
・線名、駅、トンネル等の愛称募集やネーミングライツを企画実施する。
­ 9 ­ (3) サポーター等との連携、オーナー活動の展開
① 様々なサポーター活動との連携と主体的参加
利用促進協議会や観光振興団体、地域NPO等との連携を強化し、地域と一体とな
って「マイレール運動」を展開する。
・「えき・花いっぱいサポーター」「ふるさとの駅つくり隊」などのボランティア
活動への参加・協働
・「乗ってみたくなるトレインデザイン」「降り立ってみたい駅舎/ホーム景観」
「貸切列車アイデア」といった市民参加の公募事業の展開
② 地元団体等と連携し幅広く全国に呼びかけるオーナー事業の展開
・車両リニューアル支援の「トレインオーナー」、整備更新支援の「レールオー
ナー」や「まくら木オーナー」などの展開 (再掲)
③ 地域の皆様や幅広いサポーターなどを対象に「モニター企画列車」を運行し、既
存事業企画の改善や新規企画の検討を行う。
④ 地域サポーター等と連携し、市民参加型のWebサイト(電子掲示板)を開設し、
広範な市民と一体となっての沿線情報や沿線の魅力発掘などを通じて、市民参加
の拡大を図る。
2
ご利用客の確保・拡大をめざして
定期客
地元客
定期外客
線外客
利便性向上、主要企業要請などを通じて通勤定期券を拡大。
新たに「企画定期」を発売し、沿線の人口減をカバー。
企画切符、企画列車の充実、JR や旅行代理店、観光事業者
とのタイアップ、営業力の増強により5カ年で5%増加。
(1) 地元の皆様の「普段利用」の拡大
① 通勤定期等の地元の皆様の利用拡大を実現するために、沿線の自治体、主要企
業、団体等への定期券等のご案内、利用の呼びかけを継続して実施する。
[呼びかけ事項]
・通勤や出張時等における列車の利用の呼びかけ
・列車通勤を推進するためのフレックスタイム制など勤務体系の検討
・「京都ビジネス特急回数券」の一括購入の案内
② 通勤時間帯の普通・快速列車に特急車両を投入し、「快適通勤」を提供すると
ともに、各駅の接続を大幅に改善し、利便性の向上を図る。(再掲)
③ 沿線自治体や関係者の皆様の協力を得て駐車場の整備や列車との相互利用等を
進め、パーク&ライドを促進する。
[重点推進駅]宮津、天橋立
­ 10 ­ ④ 通勤・通学定期券を利用のお客様を対象とした定期券併用・超割安の「線内特
急回数券」を新設する。
⑤ 第3の定期券として各種の「企画定期券」を新規発売する。
・企業、団体等の業務使用を対象に、無記名の全線パス「法人定期券」
・高齢者の元気づくりを応援するとともに、通勤や通院時等の列車利用を進める
高齢者限定の「長期フリー定期券」
・平日は家族の誰かが利用、休日には1枚の定期で家族そろって列車利用ができ
る「ファミリー定期券」など
⑥ 沿線バス会社と連携し、線内接続バスにも利用できる便利な「鉄道・バス共通
割引クーポン」を新規に発売する。
(2) 地元の皆様を含む近隣のご利用客の拡大
① 観光関連団体や沿線集客施設等と連携し、新たな企画列車を積極的に実施する
とともに、季節にあったタイムリーな企画列車、企画切符等を発売する。
・地酒、地ビール、名物料理などの賞味・体験見学ツアー列車の運行
・カニ、とり貝等の沿線特産品や地域の祭事を活かした企画切符等の制作
・汽船、バス、ケーブル、レンタカー等との連携による地域内回遊ツアーの推進
・「サマー漁り火列車」「丹後王国ツアー」「丹後検定ツアー」「元伊勢めぐり」
など地域の持ち味を活用したツアー開催
・「ちりめん列車」「丹後ハイテクランド号」「快速フルーツライン」「カニ・カ
キ・ブリ回遊列車」など地場産業列車を企画運行
あわせて、沿線の観光地や地場特産品等の車内アナウンスPRを実施
② 「宮津線往復167キロ・4時間」等をいかした貸切列車を積極的に運行する。
・ウエディング披露列車、同窓会列車、クリスマストレイン、車内老人大学、
きもの着付け列車、カラオケ教室など
③ ステップアップなどで繰り返し開催できる体験、スクーリング列車を運行する。
・「丹後和紙」教室
・天橋立ワインスクール
・農林漁業の体験
・世界遺産をめざす天橋立の歴史文化、史跡、砂州形成等の現地講座
④ 街なか観光との連携を図るサイクルトレインを運行する。
・宮津街なか城下町、峰山羽衣天女の町、加悦ちりめん街道など
⑤ 沿線の観光集客施設等と連携し、夏休み等
に「子供連れ家族旅行」を推進するための
お得なクーポンを新たに発売する。
⑥ 沿線の催しや季節のイベントなどを紹介す
る「KTR沿線ガイド」を定期的に制作し、
車内吊り、駅貼り等で活用する。
­ 11 ­ (3) 主として線外のご利用客の拡大
① 天橋立~西舞鶴間で観光列車「タンゴ悠遊号」を通年で週末に定期運行し、
海と列車の景観を楽しむサービスを提供する。(再掲)
・西舞鶴発10:39 …朝イチの京都発「まいづる1号」に接続
・天橋立発11:10、13:56、15:09 …天橋立観光客を対象に運行
② JR西日本との共同企画商品を拡充するとともに、観光関係団体とも連携し、
旅行代理店等に<KTR組み込みツアー>の取組み強化を要請する。
・福知山・宮津・豊岡を回る<KTR・JR環状トレイン>の運行
・JR青春18切符との連携フリー切符の新設
・バスとローカル鉄道の旅、鉄道と汽船の旅など地域の持ち味をフル活用
③ 「丹後天橋立大江山国定公園(仮称)」指定を記念し、沿線の自然資源を回遊す
る特別企画列車を秋の行楽シーズンなどに運行する。
④ 平日にも利用できる1日乗り放題切符、週末の休日とセットした <金土・土日
・日月など> 連続2日間通用の便利なフリー切符等を新たに販売する。
⑤ ホームページを充実・改善し、当社及び沿線情報を積極的に発信する。また、
ブロードバンド型ディスプレイを活用し、地域沿線情報を京都や東京など大消費
地に発信する。(再掲)
⑥ 京阪神から午前中に丹後に到着する特急の導入を検討する。(再掲).
[輸送人員目標]
区
分
定
期
(千人、%)
17実績
19
20
21
22
23
994
990
986
981
977
973
通勤定期
137
139
141
143
145
148
通学定期 *
858
849
841
832
824
815
企画定期等
-
2
4
6
8
10
23/17
97.8
定期外
1,023
1,033
1,043
1,054
1,064
1,074
105.0
合
2,018
2,023
2,029
2,035
2,041
2,047
101.5
計
*通学定期は、人口推計をもとに5カ年間で5%減とした。
­ 12 ­ Ⅲ
新たな経営収支構造の確立
1
セグメント管理会計の導入
・「列車運行に係る事業収支」と「施設維持に係る基盤収支」を分割管理することに
より、 ①経営の透明性を確保すると同時に、 ②抱えている経営上の課題を明確に
浮かび上がらせ、 ③改善への努力目標の設定と地域との共有化 を進める。
・ 5ヵ年の中期計画を策定し、具体的な輸送量拡大と収支改善という高い目標を掲
げることにより、社員のモチベーションを高め、その達成に向けてチャレンジする
自立経営システムを確立する。
<運行収支>
① 定期、定期外ご利用客の確保・拡大
② 経費の削減、固定費の縮減
③ 運輸外収入、付帯収入の確保
の各項について、年次毎の具体的目標を設定する。
<基盤収支>
① 老朽化による補修・更新
② 利便性(乗り心地、スピード化、サービス改善)の向上
③ 安全対策
④ 事故・災害等の緊急対策
の各項による目的別支出管理を行う。
2
経費削減、固定費の縮減
◇コスト意識の徹底による経費削減
~仕入れ・発注システムの見直しと経費の削減強化
[重点]・入札に基づく仕入れ、発注の徹底
・工事請負費、修繕費、動力費、貯蔵品購入費、消耗品費の削減
① 修繕費
・定期的な点検、検修の実施や設備投資との関連による削減効果点検。
・入札方法や仕入れシステムの見直しにより効果的な修繕に努める。
[目標]17 年度実績から5%の削減
区
分
(百万円、%)
17実績
19
20
21
22
23
23 / 17
線路・電路
237
233
229
225
221
217
91.6
車
両
220
225
220
220
220
220
100.0
他
8
5
5
5
4
3
37.5
445
440
94.8
そ
の
計
464
463
454
­ 13 ­ 450
② 動力費
・回送列車の削減、連結車両数等の見直しによる効率的な車両運用
[平19年春ダイヤ改正]車両運転キロ:1日当たり638㎞削減
・輸送密度をベースとした線区単位での営業運行の定期的見直し
<乗車実績に応じたダイヤ改正や運行車両数の点検>
③ 委託費の削減
・駅清掃業務の見直し検討~社員清掃、市民清掃、ボランティア参加
・管理委託駅の見直し削減の検討
・乗車券あるいは入場券等の駅売店での委託販売の検討(再掲)
◇オーナー制度の導入(再掲)
トレインオーナー、レールオーナー、
まくら木オーナー等の導入により、車両
や道施設の更新等のコストを削減する。
3
社員配置の見直しと要員運用の効率化
*本社の沿線地域への移転、トップマネジメントの推進、営業企画機能の強化
*乗務員、駅務、工務等の効率化点検
*人員配置 5カ年で8%以上の削減目標
[人員計画] ※役員、臨時雇用員を除き、派遣社員を含む
区 分
18
19
20
21
年度末 増減 年度末
増減 年度末 増減 年度末
事務部門
29
2
31
6
37
1
36
4
3
7
7
14
△1
13
うち、運転士見習
現業部門
134 △2
132 △1 131
1
132
4
4
8
-
8
-
8
プロジェクト
合 計
167
4
171
5 176
- 176
(人)
22
増減 年度末
△11
25
△11
2
△1
131
△8
0
△20
156
23
増減 年度末
△2
23
△2
0
△1
130
-
-
△3
153
*運転士養成プロセス
採用
机上教育
学科試験
実務見習い
実技試験
免許交付
約1年
*三大プロジェクト
福知山駅付近連続立体交差事業
大手川河川激甚災害特別緊急事業
円山川河川激甚災害特別緊急事業
­ 14 ­ 福知山市
宮津市
豊岡市
平16~20
平17~21
平17~21
4
運輸外収入の確保
(1) 未利用地の積極的活用
鉄道事業用地を除く未利用地は、駐車場等への有効活用のほか、売却等資産処分
を含め幅広く検討を行う。
<未利用地の状況>
№
名
称
1 丹後由良駅社宅跡地
2 栗田駅
〃
3 宮津安智
〃
4 宮津城東
〃
5 岩滝口駅
〃
6 丹後大宮駅 〃
7 木津温泉駅 〃
8 丹後神野駅 〃
9 久美浜駅
〃
小
計
箱石キャンプ場跡地
合
計
(19.3末現在)
現況
更地
更地
更地
建付地
更地
更地
更地
更地
更地
面積(㎡)
850
備
考
通行地役権付加
690
〃
502
979
旧宿舎4戸
480
970
通行地役権付加
380
〃
660
〃
540
〃
6,051
防備林
35,000
41,051
(2) 広告料収入等の大幅拡大
① 積極的な営業活動により広告料収入の大幅拡大を図る。
[重点]車内・駅広告の強化、車体広告、 ネーミングライツ・愛称設定等の検討
[車内広告]額面広告、中吊り広告、バナー広告、特急列車テロップ広告
[車体広告]特急車両のボディラッピング、普通車両のポイントラッピング
[駅・ホーム]看板広告
[ネーミングライツ・愛称設定候補駅等]
但馬三江、丹後神野、峰山、丹後大宮、岩滝口、栗田、二俣駅
普甲トンネル、その他橋梁など
[収入目標]
年 度 17実績
収入額
4
(百万円、%)
19
8
20
21
22
23
10
10
12
12
23/17
200.0
② 広告代理店委託基準、構内営業料基準の見直しによる収入確保
・「全社員セールスマン」の徹底による自社セールスの強化
・「人の集まる駅」対策の一環として駅構内を集客・物販の拠点と位置付け、
店舗形態や取扱品目等の見直し、貸付基準の再調整を行う。
­ 15 ­ (3) 販売収入の確保
① 沿線記念事業や地域特産品等とタイアップした企画入場券の制作販売
・カニ、とり貝、コウノトリのほか、国定公園の指定記念など
・駅売店等における入場券等の販売
(回数券、乗車券等も検討)
② 地域産業との連携による自社オリジナル商品の企画販売
[具体化検討課題]
・リニューアル時の車両部品、ダイヤ、記念切符等の鉄道関連品
・鉄道関連品によるオリジナルマスコット、ステーショナリー類等の制作
・「KTRが走る北近畿・丹後路」カレンダー
・「ちりめんとトリ貝」など地域特産品による予約弁当 等
③ 特徴ある地場産品等の週末車内販売を行う。
[テストケース] 「タンゴ遊悠号」でのトライアル販売
Ⅳ
1
執行体制等の整備
社員モチベーションの高揚
①
②
③
④
社員一人ひとりが課題と目標を持ち、目標達成に向け取り組む体制を確保する。
成果主義等の導入など、頑張った結果が反映される人事・給与制度を整備する。
営業成果や業務上の
に社員顕彰制度を創設する。
会社の現状・成果等をすべての社員が共有・実感できるシステムを構築するとと
もに、社員提案制度を新設し、すべての社員が経営に参加できる仕組をつくる。
⑤ 研修等に「クレド」(企業理念の経営活用ツール)を活用するなど効果的に展開。
2
新規雇用、人材の育成
① 沿線地域の出身者、居住者を中心に、運転士、車掌、工務係員等の技術系社員を
計画的に採用し、事業運営体制を確保する。
[乗務員等の採用計画]
退職者の補充を重点に採用し、育成する。
職 種
19
20
21
22
運 転 士
7
18
13
2
車
掌
2
5
5
-
工務係員
2
-
3
-
(人)
23
-
-
-
② 若手社員・女性社員の積極採用・育成を通じて、社員構成及び企業体質の改善を
進める。
­ 16 ­ 3
経営マネジメント体制の整備
① 業務執行決定機関として経営会議を定期的(毎月第1、3火曜日)に開催すると
ともに、取締役会を定例開催し、現状・課題の共有、方針決定の迅速化を図る。
② 経営への幅広い市民の参加機会を確保する。
・高校生やPTA、地域市民団体、観光関係などさまざまな市民代表が参加する「地
域経営懇話会」を創設し、運行ダイヤや利便性の向上、安全対策の推進、乗車マ
ナーの向上等について共同検討を行う。
・沿線の地域産業・経済関係団体、観光集客施設、主要企業の代表者等で構成する
「経営協議会」を定期的に開催し、活性化への取り組みを点検、助言、評価する。
また、これらの機会やホームページ等を通じて経営情報を広く開示する。
③
沿線地域へ本社を移転するとともに、本社及び鉄道事業本部の機能・あり方を見
直し、企画・営業部門の強化等組織改革を図る。
④ 社員一人ひとりが倫理・法令遵守を日常業務の中で生かせるよう、規程、ガイド
ラインの整備を図るとともに、「コンプライアンスの手引き」を作成する。
⑤ 「5カ年計画」の年度推進計画を立案するとともに、経営会議においてその進行
を管理し、着実な推進を図る。
­ 17 ­ (付表1)5カ年の収支計画試算
◯ 課題と目標を明確にし、「運行収支」の黒字化を実現する。
(単位;百万円)
事
区分
項
H19年度
H20年度
H21年度
H22年度
H23年度
益
1,415
1,435
1,445
1,454
1,463
旅客運輸収入
1,076
1,085
1,095
1,104
1,113
運 輸 雑 収
339
350
350
350
350
1,453
1,439
1,402
1,333
1,331
収
運
費
行
用
人
件
費
712
697
656
583
580
修
繕
費
230
225
225
224
223
動
力
費
210
210
210
210
210
そ
の
他
301
307
311
316
318
益
△ 38
△ 4
43
121
132
損
人
件
費
104
104
104
83
89
修
繕
費
233
229
225
221
217
そ
の
他
156
151
147
142
142
△493
△484
△476
△446
△448
設備投資償却
△ 39
△ 39
△ 39
△ 33
△ 22
営業外収益
53
48
48
48
48
営業外費用
11
10
10
9
8
益
42
38
38
39
40
益
△528
△489
△434
△319
△298
基
盤
計
営
業
外
損
益
損
経
常
損
※「運行」は、運転・運輸・輸送管理・車両・保守管理(運輸系)・一般管理費
「基盤」は、線路・電路・保守管理費(工務系)
「設備投資償却」は、電化高速化資産償却費等
­ 18 ­ (付表2)記念事業実施計画(案)
〇 宮福 線 開業20周年事業(案) 平成20年
列
車 ①ヘッドマーク運行
②車両ペインティング
③20周年記念号の運行
④ギャラリートレインの運行
⑤サイクルトレインの運行
駅
舎 ①見学会ツアー
②観光液晶ディスプレイの設置
乗車券等 ①記念切符
②記念入場券
そ の 他 ①感謝表示
②キャンペーン
MF車両
平19~20年度
平20年7月 記念ペインティング
「乗ってみたくなるトレインデザイン」
大江鬼の里と宮津街なかサイクルツアー
荒河車両基地、列車指令など
宮津駅
(丹後和紙製など)
駅舎横断幕、懸垂幕、車内掲示
京都、大阪での誘客キャンペーン
〇 KTR創業20周年・新福知山駅開業記念事業(案) 平成21年
・記念入場券、記念列車の運行、福知山駅での記念キャンペーン等
〇 宮津線転換開業20周年事業(案) 平成22年
列
駅
車 ①ヘッドマーク運行
②車両ペインティング
③20年記念号の運行
④記念企画列車の運行
・鉄道体験ツアー
⑤トロッコなど多目的車両製作
舎 ①愛称募集
②駅舎リニューアル
乗車券等 ①記念切符
②記念定期券
③記念入場券
そ の 他 ①感謝表示
②キャンペーン
③記念誌刊行
KTR車両、特急車両
平20~22年度
平22年4月
リバイバル急行「丹後号」
(キハ58)の運
行検討、北近畿5都市横断(循環)列車
宮津列車指令、舞鶴車両基地など
既存車の改造
(候補駅)但馬三江、甲山、栗田、四所
東雲など
(候補駅)但馬三江、丹後神野、網野
岩滝口、丹後由良、丹後神崎
(丹後ちりめん製など)
駅舎横断幕、懸垂幕、車内掲示
京都、大阪での誘客キャンペーン
­ 19 ­ KTR経営活性化(再生)5カ年計画
平成19年6月
北近畿タンゴ鉄道株式会社
京都市上京区出水通り油小路東入
電話 (075)414-4021
­ 20 ­ 
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