...

浮世絵を読む - 千代田区立日比谷図書文化館

by user

on
Category: Documents
8

views

Report

Comments

Transcript

浮世絵を読む - 千代田区立日比谷図書文化館
<講座詳細一覧>
2014年 1月 開講講座について、講座毎に「授業日程」
「講座内容」
「講師からひとこと」
「講師プロフィール」などを掲載してありますの
で、ご覧ください。
なお、講座内容、日程については、記載されている内容から一部変更さ
れる場合がございますので、ご了承くださいますようお願い申し上げま
す。
ご丌明な点がございましたら、下記お電話番号へお問い合わせください
ますようお願い申し上げます。
≪受講料≫(一拢払い)
13,650円(全5回)
≪資料代≫
500円(5回分)
※ 開講日 受付にて 現金でお支払いをお願いいたします。
≪開催場所≫
〒100-0012
東京都千代田区日比谷公園1-4
日比谷図書文化館
4Fセミナールーム
日比谷カレッジ
古文書塾 “てらこや”
03-3502-3340
(日比谷図書文化館 代表番号)
[講座名] 特別講座(短期)
浮世絵を読む
[講師] 藤澤 茜
月曜日 15:00~16:30
日程:全 5 回 (1/27、2/10、2/24、3/10、3/24)
[講座内容]
精密な彫、摺の技術に支えられた色鮮やかな浮世絵版画には、実に数多
くの情報が盛り込まれています。本講座では、その情報に着目し「浮世
絵を読む」ことを中心に進めます。今回は、江戸の生活と食文化に焦点
を当てていきます。江戸庶民の一日の過ごし方を理解した上で、食事に
も注目していきます。ファストフードであったお寿司や天ぷら、お蕎麦
などに加えて、お菓子やお酒なども取り上げます。楽しみながら、江戸
文化を満喫したいと思います。
[講師からひとこと]
みなさんは浮世絵を手にしたことはありますか?本講座では約 150 年
前に作成された浮世絵版画を持参します。間近で見て、触って下さい。
浮世絵とはどんなものか、実感していただければ嬉しく思います。
[講師プロフィール]
学習院大学、東京外国語大学ほか講師。国際浮世絵学会常任理事。専門
は江戸文化史、演劇史。歌舞伎研究からスタートし、役者絵の面白さに
魅せられ、研究対象を浮世絵にも広げています。現在は浮世絵を通して
江戸文化を見るということに興味があります。著書『歌川派の浮世絵と
江戸出版界』
(勉誠出版)
、
『浮世絵が創った江戸文化』
(笠間書院)
、
『藤
間家所蔵浮世絵全覧』
(公孫樹舎)
。
[講座名] 特別講座(短期)
[講座名] 特別講座(短期)
文人画と碑文
大久保利通の手紙を読む
―掛軸を読む―
[講師] 黒川 桃子
[講師] 桐野 作人
月曜日 18:30~20:00
火曜日 19:00~20:30
日程:全5回 (1/6・1/27・2/10・2/24・3/10)
日程:全5回 (1/7・1/21・2/4・2/25・3/11)
[講座内容]
くずし字と漢詩文、この二つを自由に読みこなせれば、多くの展覧会で
もっと楽しめるはず、そう思った経験は誮にも一度はあるのではないで
しょうか。本講座で扱うのは、碑文の拓本や文人画に題された詩など、
美術的、歴史的にも価値ある作品です。くずし字と漢詩文の両方を学び
ながら、豊穣な文人世界を読み解きたいと思っています。
[講座内容]
大久保利通といえば、維新三傑の一人で、明治国家の基礎を築いた「鉄
血宰相」というイメージが強いです。彼の若い頃は意外にも急進的な激
派であり、島津久光に登用されて以来、さまざまな政治経験を積み重ね
て、熟練の政治家へと成長していきます。
大久保のそうした軌跡を、彼の手紙や建白書などを通じて、より具体的
に深く理解していく講座です。今期は文久 3 年(1863)から翌元治元
年(1864)
、大久保が中央政界で本格的に国事奔走に乗り出した頃を
読みたいと思います。
[講師からひとこと]
文人画は、従来主として美術史家の研究対象でしたが、そのために画の
余白に書き込まれた画讃、題画詩の解読はあまり重視されて来ませんで
した。しかし中国士大夫の余技として始まった文人画は、深甚な中国古
典の教養の上に立って、あくまでも読む画なのです。詩を読めば、時に
視覚だけでは得られなかった新しい景色さえ眼前に広がるでしょう。一
幅の画の味わい、碑文の語るものがたり、その魅力を皆さんにお伝えで
きればと思っています。また参加される方と相談しながら、碑文の実地
踏査も考えています。
[講師プロフィール]
明治大学、清泉女子大学ほか非常勤講師。広瀬淡窓ら九州の詩人を研究
対象とするほか、文人画や閨秀詩人にも関心を寄せている。主要論文に
「広瀬淡窓と頼山陽-文化五年の交流を通して」
「広瀬淡窓の陸游詩受
容-『論詩詩』を中心に」
。
[講師からひとこと]
本講座はくずし字の解読ではなく、活字になった史料(手紙・建白書・
日記など)を読みながら、記主の行動や思い、当時の時代背景などを、
他の関連史料とともに探り、考えていく講座です。初心者の方でも関心
のあるテーマや人物であれば、興味深く読めて、より深い理解が得られ
るよう努めるつもりです。
[講師プロフィール]
歴史作家。出版社の編集長を経て作家活動に入る。幕末維新史や織豊期
を中心に執筆・研究・講演を行う。主な著書に『孤高の将軍徳川慶喜』
『さ
つま人国誌』幕末・明治編、同編 2、
『織田信長―戦国最強の軍事カリス
マ―』
『島津義久』など多数。
[講座名] 特別講座(短期)
[講座名] 特別講座(短期)
くずし字で読み解く
茶の湯の伝書
江戸を楽しむ
[講師]
[講師] 浦井 祥子
米田 雅子
―年中行事―
木曜日 13:30~15:00
木曜日 18:30~20:00
日程:全5回 (1/9・1/23・2/6・2/20・3/6)
日程:全 5 回 (1/16、1/30、2/13、2/27、3/6)
[講座内容]
侘び茶を大成した千利休の没後 100 年の元禄時代から『南方録』をは
じめとする様々な茶の湯の伝書が作られました。その目的は、利休の茶
の湯を顕彰することと、茶の湯人口の拡大に伴って、その内容を文章で
平易に啓蒙するところにありました。伝書と云っても点前の解説を中心
とする入門書、茶人の逸話をまとめた茶史書、茶の湯の精神をまとめた
茶の理論書など様々ありますが、本講座では筆で筆写したり、木版で出
版された一般向きの伝書を読み解き、江戸時代に人々がどの様に茶の湯
を享受していたかを探ろうと思っています。最初のテキストは「茶の湯
早合点」と云う冊子で、挿絵が加えられた茶の湯の入門書を使います。
主に茶道具の説明、茶事の進行についてくずし字で美しく書かれていま
す。
[講師からひとこと]
皆様は一椀の抹茶を頂く事により、心を癒された経験がおありでしょう
か。茶道は日本の伝統文化の中で、今でも多くの人々に楽しまれている
芸道の一つです。茶室・茶掛け・花入れ・茶花・茶碗・茶入・棗・茶杓
など様々な魅力的なしつらえの中で、亭主と客が心を通わせながら一期
一会の時を過ごす至福の体験を、伝書を読み解きながら味わって頂けた
らと考えています。
[講師プロフィール]
江戸時代の村方史料の読解を出発点に、和歌、茶掛けなど多様なくずし
字にふれ、現在は市民講座の講師として、市民の方とともにそれらの魅
力を追求しています。
[講座内容]
本講座は、江戸について楽しく学んでいただくことを主旨として、その
期のテーマに沿って、文字史料や絵画史料などを使いながら、お話させ
ていただきます。今期のテーマは、「年中行事」です。
近年、日本の年中行事が見直されはじめています。行事の多くには、古
来からの深い意味がありますが、中にはいつの間にか意味や形の変わっ
てしまったものもあります。また逆に、古くからの伝統と思われている
行事が、実は近代以降のものであることもあります。
江戸時代の年中行事を中心に、折々の年中行事の本来の意味や由来をた
どり、その背景にある歴史などのよもやま話を楽しんでいただけたらと
思います。
[講師からひとこと]
史料として一部くずし字の史料を使用しますが、くずし字の基礎的な知
識や読解の経験は問いません。江戸時代に興味のある方に、さらに江戸
を楽しむきっかけになっていただけたらと思います。
[講師プロフィール]
専門は近世史。徳川林政史研究所非常勤研究員。成城大学ほか非常勤講
師。江戸の時刻制度を中心に、江戸〜明治期について研究している。著
書に『江戸の時刻と時の鐘』
、共編に『浅草寺日記』などがある。
[[講座名] 特別講座(短期)
[[講座名] 特別講座(短期)
絵と文字で楽しむ
江戸歌舞伎~入門編
絵と文字で楽しむ
江戸歌舞伎~応用編
[講師]
[講師]
埋忠 美沙
埋忠 美沙
土曜日 10:30~12:00
土曜日 14:00~15:30
日程:全 5 回 (1/18・2/1・2/15・3/1・3/15)
日程:全 5 回 (1/18・2/1・2/15・3/1・3/15)
[講座内容]
本講座は、くずし字を学びながら、江戸時代の歌舞伎に親しんでいただ
くことを目的としています。クラスを「入門編」と「応用編」に分け、
受講される皆さんのニーズにより近い講座を提供いたします。
「入門編」では、江戸時代の歌舞伎のいろはを学びながら、くずし字を
読んでゆきます。今期使用するテキストは、幕末の名作、河竹黙阿弥作
『白浪五人男』
(文久二年〈1862〉江戸市村座)の、江戸時代の上演台
本(写本)です。初演は五幕の長編でしたが、このうち作品を代表する
名場面「浜松屋の場」の台本を読みます。
「浜松屋の場」は、女装の盗
賊「弁天小僧菊之助」による「知らざあ言ってきかせやしょう」の名台
詞で知られ、現在も頻繁に上演される、歌舞伎を代表する人気演目の一
つです。江戸時代の台本でくずし字を学びながら、
『白浪五人男』の背
景や、演技・演出についてお話しします。
[講師からひとこと]
「入門編」は、開講したばかりの講座です。くずし字についても歌舞伎
についても基本的なことからお話しますので、歌舞伎や江戸時代の資料
に興味はあるけど難しいかなと躊躇されている方にこそ、参加していた
だきたいと思っています。くずし字については、基本的なひらがなを学
ぶとともに、簡単な漢字も読み進めます。
[講師プロフィール]
専門は江戸歌舞伎。日本学術振興会特別研究員(PD)
、早稲田大学非常
勤講師。主な仕事は『未翻刻戯曲集』
『正本写合巻集』
(共に日本芸術文
化振興会[国立劇場]発行)編著。
[講座内容]
本講座は、くずし字を学びながら、江戸時代の歌舞伎に親しんでいただ
くことを目的としています。
「応用編」では、歌舞伎の名作を学びなが
ら、くずし字を読んでゆきます。今期は、先期に引き続き、歌舞伎史に
記録される名作の一つ、並木五瓶作『五大力恋緘』
(寛政六年〈1794〉
大坂中の芝居)の上演台本(写本)をテキストにして、くずし字を学び
ます。本作は、廓を舞台にした世話狂言で、嘘から始まる男女の愛のか
たちと、その後のすれ違いから起こる悲劇が描かれています。初演の翌
年に江戸で上演され、大阪から江戸の深川に舞台を移して書き換えられ
ました。それにより江戸の世話狂言が確立し、のちに鶴屋南北や河竹黙
阿弥の名作が生まれる土壌となりました。作品を味わいながら、物語の
典拠や、二つの都市(江戸大坂)の芝居作りの傾向の違いについてもお
話ししたいと思います。
[講師からひとこと]
「応用編」は、歌舞伎にある程度親しんでおり、より深く歌舞伎を知り
たいという方を対象にしています。くずし字については、基本的なひら
がなは読めるものとして、漢字を中心に読み進めてゆきます。今期の内
容は、先期を継続したものとなるため、今期から受講される方は「入門
編」をお勧めします。
[講師プロフィール]
専門は江戸歌舞伎。日本学術振興会特別研究員(PD)
、早稲田大学非常
勤講師。主な仕事は『未翻刻戯曲集』
『正本写合巻集』
(共に日本芸術文
化振興会[国立劇場]発行)編著。
Fly UP