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こちらから - 日本ミシュランタイヤ

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こちらから - 日本ミシュランタイヤ
仏クレルモンフェラン 2009 年 7 月 31 日発表プレスリリース意訳
コンパニー・ジェネラル・デ・ゼタブリスマン・ミシュラン
2009 年度上半期業績
上半期連結売上高は 13.4%減の 71 億ユーロ
効率的な業務管理により、4.0%の営業利益率(特別損益算入前)と
主要経営指標を維持
多額の再編費用発生で、1 億 2,200 万ユーロの純損失
‰ 上半期の販売量は 23%減となりました。この主な原因は、中国を除くすべての市場でタイヤ需要
が減少したことです。特に直需向けでの減少が大きく、トラック用タイヤで顕著でした。
‰ 価格ミックスは+9.6%とかなり良好で、ミシュラン・ブランドの強さと、堅実な価格政策を反映
しています。
‰ 営業利益(特別損益算入前)は 60.2%減の 2 億 8,200 万ユーロとなりました。これは、販売量の
減少と、遊休設備のコスト増によるものでした。
‰ フリーキャッシュフローは 5 億 7,500 万ユーロとなりました。この要因は、運転資本の効率的な
管理(主に在庫)と、設備投資を 2008 年度上半期の 5 億ユーロから 3 億 1,900 万ユーロに大幅に
削減したことです。
マネージング・ゼネラル・パートナーのミシェル・ロリエは、「世界のタイヤ市場は長期にわたって
厳しく落ち込んでおり、ミシュランは経営を引き締め、生産調整プログラムを展開して、迅速かつ効
果的に対応してきました。それでも、競争力をより高めるために、いくつかの国で短縮労働を導入し、
また必要な生産再編プログラムを実施しなければなりませんでした。事業環境については、在庫はよ
り正常な水準に戻ってきていますが、本格的な回復と言える程ではありません。そのため、下半期に
は原材料価格の下落が利益率にプラスに働くものの、今後数ヶ月間努力を続けていきます。主要な経
営指標を維持するために、下半期のフリーキャッシュフローをプラスにするよう最大限の努力をして
います。各チームの全力での取り組みや、対応を強化するための措置により、今期ミシュランは、か
つてないほど強力になり、効率性を高めることができるでしょう」と述べています。
1/7
2009 年 6 月 30 日
2008 年 6 月 30 日
増減
7,134
8,239
- 13.4%
282
708
- 60.2%
営業利益率(特別損益算入前)
4.0%
8.6%
- 4.6 pts
乗用車・ライトトラック用タイヤ
および関連販売事業
6.3%
7.6%
- 1.3 pts
トラック用タイヤおよび関連販売
事業
- 7.9%
5.2%
- 13.1 pts
特殊事業
17.8%
20.0%
- 2.2 pts
営業利益(損失)
(10)
708
‐
純利益(損失)
(122)
430
‐
純負債
3,818
4,334
- 10.7%1
ギアリング
75%
80%
9-pt改善1
フリーキャッシュフロー2
575
(445)
10 億 2,000 万ユーロ
112,500
121,000
- 7.0%
(単位:百万ユーロ)
連結売上高
営業利益(特別損益算入前)
従業員数3
1
2008 年 12 月 31 日との比較
営業活動によるキャッシュフローから、投資活動によるキャッシュフローを差し引いた値
3
期末時点
2
2/7
タイヤ市場の概況
2009 年度上半期と
前年同期との比較
乗用車・ライトトラック
用タイヤ
直需市場
欧州
CIS を含む
北米
アジア
南米
アフリカ/
中東
合計
- 33.1%
- 51.0%
- 17.3%
- 20.7%
- 25.0%
- 29.1%
-12.1%**
- 10.7%
- 4.6%
- 7.4%
- 5.2%
- 9.4%
- 67.4%
- 47.8%
- 21.9%
- 30.7%
- 25.1%
- 44.5%
- 31.4%
- 18.2%
- 12.0%
- 22.3%
- 7.1%
- 17.2%
市販市場
トラック用タイヤ*
直需市場
市販市場
*ラジアル市場のみ
**CIS を除くと 6.5%減
‰ 乗用車・ライトトラック用タイヤ
ƒ
ƒ
直需市場
o
上半期には、中国を除き、世界の直需市場は急激な減少となりました。この間、需要の
落ち込みに対応して、自動車メーカーが思い切った在庫削減と減産を実施したためです。
o
しかしながら第 2 四半期には、自動車産業向けの景気刺激策を実施した国々を中心に、
回復の兆しが見られました。
市販市場
o
欧州と北米の市場では、走行距離の減少、平均時速の抑制、販売業者の在庫削減などが
見られましたが、第 1 四半期に底入れしました。上半期に欧州の需要は 12.1%減少しまし
たが、この主な要因はロシア市場の急激な落ち込みでした。CIS を除くと、上半期の需要
は 6.5%減でした。
o
販売業者の在庫は記録的な低水準にあり、在庫削減はほぼ完了したことを示しています。
o
アジアでは、中国市場が拡大を続け、13.8%増となりました。
‰ トラック用タイヤ
ƒ
直需市場
o
昨年秋に欧州と北米で始まったタイヤ需要の落ち込みが、上半期にはすべての市場に拡
大し、勢いが衰える兆しは見られません。
o
成熟市場では、パワーユニットからトレーラーにいたるまで、すべてのセグメントが打
撃を受け、トラック・メーカーや、多種多様な製品を手掛けるトレーラー・メーカーの
落ち込みはいっそう厳しくなっています。
o
全般的に、輸出および国際輸送が主導する市場で、需要がかつてないほど急激に減少し
ています。
3/7
ƒ
市販市場
o
西欧、北米では、第 1 四半期に販売業者が厳しい在庫削減を実施したことで、陸上輸送
の減退による影響が深刻化し、市場は一層急激に落ち込みました。しかしながら、第 2 四
半期には在庫削減が次第に落ち着き、需要は貨物輸送のトレンドとほぼ同じ水準に戻り
ました。
‰ 特殊タイヤ
ƒ
建設機械用タイヤ: 鉱山会社が高性能タイヤの在庫を再構築しており、鉱業・採石セグメント
は景気後退に耐えています。一方、世界の直需市場における需要はまだ減少しており、欧州
と北米の公共工事向けは大幅に減速しています。
ƒ
農業機械用タイヤ: 景気が不透明な中、上半期に直需市場の需要は大幅に減少しました。市販
市場は、欧州では大幅に減少しましたが、北米では特に高馬力トラクター向けタイヤを中心
に順調でした。
ƒ
2 輪用タイヤ: 上半期中、成熟市場のモーターサイクル用セグメントは大幅に減少しましたが、
主要な新興市場では緩やかなペースながらも拡大を続けました。
ƒ
航空機用タイヤ: 上半期に、フライト数の大幅な削減で航空機用ビジネスは減少しましたが、
ラジアルタイヤの需要への影響は比較的小さいままです。
上半期の連結売上高と業績
‰ 連結売上高
上半期の連結売上高は 71 億 3,400 万ユーロとなり、現在の為替水準で、前年同期比 13.4%減少し
ました。
この減少は、需要の落ち込みによって販売量が 23.3%減少したことによる悪影響を反映していま
すが、9.6%の価格ミックス効果によって軽減されました。上半期中、価格政策は堅持されました
が、ミシュラン・ブランドの強固な抵抗力と、良好な市販/直需市場ミックスのお陰で、製品ミ
ックスは引き続き高級品にシフトしました。
為替の影響はプラス 2.9%となりました。対ユーロでの米ドル高、さらに小幅ながら対ユーロで
人民元が上昇したことで、英ポンドとブラジル・レアルの下落が相殺されたためです。
4/7
‰ 業績
営業利益率(特別損益算入前)は 4.0%となり、前年同期比 4.6 ポイント低下しました。
営業利益(特別損益算入前)は 2 億 8,200 万ユーロで、前年同期比 60.2%減となりました。これ
は、販売量(8 億 7,500 万ユーロ)の減少と遊休設備による大きな悪影響を反映しています。原
材料価格は 2008 年には大きな悪影響を及ぼしましたが、この悪影響は小さくなり始めています。
それでもまだ、2009 年度上半期の営業利益を合計 1 億 1,700 万ユーロ減少させました。
プラス面では、プラスの価格ミックス効果により、上半期の営業利益は 6 億 800 万ユーロ増加し
ました。
上半期の純損失は、フランスにおける工場の専門化計画と、北米における生産・販売再編計画に
関連した 2 億 9,200 万ユーロの再編費用の控除後で、合計 1 億 2,200 万ユーロに達しました。
‰ 純財務ポジション
ミシュラングループの 2009 年度上半期のフリーキャッシュフローは、5 億 7,500 万ユーロとなり
ました。これに対して、前年同期はマイナス 4 億 4,500 万ユーロでした。
改善の主な要因は、5 億 8,000 万ユーロの在庫削減です。これは、第 2 四半期中に実施された生
産の柔軟性を高めるプログラムによる対応に加えて、それほどではないにせよ、原材料価格が下
落したことによるものです。
フリーキャッシュフローは、変換プログラムや販売日数の短縮による内在的な利益によっても生
成されました。さらに発表のとおり、新たな成長市場でのミシュラングループの拡大を妨げるこ
となく、設備投資を前年同期の 5 億ユーロから 3 億 1,900 万ユーロに大幅に削減しました。
この結果、2009 年 6 月 30 日時点のギアリングは 75%となり、2008 年 12 月 31 日と比べて 9 ポイ
ント改善しました。また連結純負債は、上半期に 4 億 5,500 万ユーロ減少して 38 億 1,800 万ユー
ロとなりました。
今年度初めて募集した配当再投資プランには、株主の半数以上が申し込み、ミシュラングループ
は現金支出を 8,000 万ユーロ減らすことができました。
5/7
‰ セグメント情報
(単位:百万ユーロ)
純売上高
営業利益
(特別損益算入前)
営業利益率
(特別損益算入前)
2009 年度
上半期
2008 年度
上半期
2009 年度
上半期
2008 年度
上半期
2009 年度
上半期
2008 年度
上半期
乗用車・ライトトラッ
ク用タイヤおよび関連
販売事業
3,949
4,357
247
332
6.3%
7.6%
トラック用タイヤおよ
び関連販売事業
2,071
2,696
(163)
139
- 7.9%
5.2%
特殊事業
1,114
1,186
198
237
17.8%
20.0%
グループ合計
7,134
8,239
282
708
4.0%
8.6%
ƒ
乗用車・ライトトラック用タイヤおよび関連販売事業
上半期の純売上高は、9.4%減少して 39 億 4,900 万ユーロとなりました。営業利益は、前年同
期の 3 億 3,200 万ユーロに対して、2 億 4,700 万ユーロとなりました。
市場下落の影響は、大きなプラスの価格ミックス効果と、特に市販市場におけるミシュラ
ン・ブランドの市場シェアの力強い抵抗力によって、大幅に軽減されました。コスト規律は
引き締められ、生産プログラムの規模は縮小されました。
ƒ
トラック用タイヤおよび関連販売事業
上半期の純売上高は、前年同期比で 23.2%減少し、20 億 7,100 万ユーロとなりました。 これ
は主に、世界中のほとんどのトラック用タイヤ市場での需要の落ち込みが原因です。直需向
けセグメントでは、需要が特に著しく減少しました。
上半期には 1 億 6,300 万ユーロの営業損失となりました。これは販売量の減少とその結果とし
ての生産の大幅な減少、遊休設備の費用などを反映しています。
ƒ
特殊事業
上半期の特殊事業の純売上高は、11 億 1,400 万ユーロ、前年同期比 6.1%減となりました。鉱
業セクターでの高性能タイヤへの需要により、 建設機械用セグメントの売上高は、強固な抵
抗力を示しました。
営業利益率は高水準を維持しました。
6/7
2009 年度上半期のハイライト
‰ 北米における生産・販売事業の再編計画を発表
‰ ミシュラン・フランスは研究開発事業を強化、生産設備を専門化
‰ ミシュランは、省燃費タイヤ技術でのリードを確認
o
「MICHELIN ENERGY SAVER」、「MICHELIN Primacy LC」は ADAC より高評価
o
100 万本目の「MICHELIN ENERGY SAVER」を PSA プジョー・シトロエン社に納入
o
北米向け新製品「MICHELIN ENERGY SAVER All-season tire」
‰ J.D. パワーNo.1 の評価を北米で 3 件、日本で 1 件獲得
‰ インドに初のミシュラン・トラック・サービス・センターを開設
‰ ハーレー・ダビッドソンへの直需向けタイヤの納入を開始
‰ シュナイダー・タイヤ・インクの参加で、ミシュラン・リトレッド・テクノロジーズの
北米のネットワークがさらに充実
‰ 3 月 10 日、欧州議会は新たなタイヤ性能規制を採択
‰ ミシュランは 7 億 5,000 万ユーロの債券を発行し、財務構造を強化
7/7
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