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第2期弘前市特定健康診査等実施計画

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第2期弘前市特定健康診査等実施計画
健
診
デ
第2期弘前市特定健康診査等実施計画
ー
タ
送
付
受
診
健
診
デ
ー
タ
弘
前 市
<目次>
第1章 計画の趣旨
1 計画の背景及び目的
1
2 計画の性格と役割
1
3 第2期計画の期間
1
第2章 現状と課題
1 人口動態
2
2 高齢者の状況
5
3 特定健康診査の状況
6
4 国民健康保険被保険者の状況
15
5 課題
19
第3章 特定健康診査等の実施
1 基本的な考え方
21
2 達成しようとする目標
21
3 特定健康診査等の実施について
21
第4章 目標実現のための施策の実施
1 肥満予防のための知識の普及・啓発
27
2 受診勧奨の推進
27
3 受けやすい健診の仕組み作り
27
第5章 特定健康診査等の結果の通知と保存
1 特定健康診査等のデータについて
27
2 特定健康診査等の結果の報告
27
第6章 特定健康診査実施計画の公表、評価及び見直し
1 特定健康診査等実施計画の公表
28
2 特定健康診査等実施計画の評価及び見直し
28
第1章
1
計画の趣 旨
計画 の背景及 び目 的
弘前 市では、 急速 に進行す る少子・ 高齢 社会の中 で全ての 市民 が健康で 明るく元 気に 生活で
きる社会 の実現を 図る ため、病 気の早期 発見 や早期治 療に留め るの ではなく 、健康を 増進 し、
発病を予 防する「 一次 予防」を 重視し、 壮年 期の死亡 を減少さ せ、 介護を受 けずに生 活で きる
期間を延 伸させる こと を目標に 市民の健 康づ くり運動 を推進す る「 弘前市健 康増進計 画」 を策
定し、そ の着実な 実行 に取り組 んできま した 。
国で は、国民 誰し もの願い である健 康と 長寿を確 保しつつ 、医 療費の伸 びの抑制 にも 資する
ことから 、平成1 8年 6月の医 療制度改 革関 連法の改 正により 、生 活習慣病 を中心と した 疾病
予防を重 視するこ とと し、医療保険 保険者 に よる健康 診査及び 保健 指導の充 実を図る 観点 から、
高齢者の 医療の確 保に 関する法 律(昭和 57 年法律第 80号。 以下 「法」と いう。) に基 づい
て、医療 保険保険 者は 、被保険 者に対し 糖尿 病等の生 活習慣病 に関 する健康 診査及び 健康 診査
の結 果 によ り 健康 の 保 持に 努 める 必 要が あ る 者に 対 する 保 健指 導 を 実施 す るこ と とし て い ます 。
この ため、当 市は 国民健康 保険保険 者と して、法 第18条 第1 項に規定 する特定 健康 診査及
び特定保 健指導( 以下 「特定健 康診査等 」と いう。) の実施方 法及 びその成 果に関す る基 本的
な事項を 定めた第 1期 弘前市特 定健康診 査等 実施計画 (以下「 計画 」という 。)を平 成2 0年
3月に策 定し、健 康で 長寿であ ることの 実現 に資する ため、内 臓脂 肪症候群 等の生活 習慣 病を
中心とし た疾病予 防を 重視し、 健康診査 及び 保健指導 の充実を 図っ てまいり ました。
平成 24年か らは 、当市は 健康寿命 が短 いという 現状と課 題を 踏まえ、 健康寿命 を延 ばすこ
とを目標 に掲げた「ひ ろさき健 康福祉改 革プ ロジェク ト」に取 り組 んでいる ところで あり ます。
これ らの取組 みの 成果を更 に高める ため にも、健 康づくり の気 運を高め 、特定健 康診 査・特
定保健指 導の実施 率の 向上を図 り生活習 慣病 の予防を 進めるこ とが 必要です 。
今般、保険者 による 取 組みの今 後のあり 方を 明確にす るため、こ れ までの計 画を見直 し、「第
2期弘前 市特定健 康診 査等実施 計画」を 策定 いたしま す。
2
計画 の性格と 役割
この 計画は、 法第 19条に 基づき策 定す るもので 、国の特 定健 康診査等 基本指針 を踏 まえ、
青森県医 療費適正 化計 画と整合 性を保ち なが ら、当市 国民健康 保険 被保険者 のうち4 0歳 以上
75歳未 満の方を 対象 に特定健 康 診査等 を実 施するこ とにより 、市 民の願い である健 康で 長寿
であるこ との実現 に資 するもの です。
3
第2 期計画の 期間
この計画は、平成20年度から平成24年度までの第1期に続き、平成25年度から平成
29年度までの5年間を第2期とします。
また、5年ごとに評価と見直しを行います。
1
4,571
4,313
4,563
4,972
4,597
4,202
4,524
5,088
9,168
8,515
9,087
10,060
第2章
現状と課
題 5,949
5,617
11,566
1 人口 動態
5,622
5,998
11,620
(1)人 口構成
5,436
6,108
11,544
当市の人口は、
平成24年3月31日現在の住民基本台帳による集計では、
181,622人で、
5,857
6,521女性が97,668人となっており、
12,378
男性が83,954人、
その年齢階層別構成は次のとおりです。
6,028
6,864
12,892 平成24年人口 181,622人
7,377
男 83,954人
8,227
15,604
女 97,668人
0
5,099
6,346
4,409
4,160
4,766
6,376
4,766
6,377
6,028
83,954
97,668
6,376
65~69
6,346
8,227
6,864
6,521
6,108
40~44
5,998
35~39
5,949
30~34
5,088
25~29
4,563
4,524
20~24
4,313
4,202
15~19
4,571
3,455
0~4歳
3,194
4,000
4,073
5~9
3,654
6,000
4,597
10~14
4,316
8,000
70~74
45~49
4,972
10,000
9,874
50~54
5,617
2,000
10,000
6,377
55~59
181,622
5,622
8,000
60~64
14,283
5,436
6,000
75~79
10,537
9,874
5,857
4,000
80歳以上
11,142
5,099
4,160
7,377
4,409
11,445
(人)
2,000
3,089
0
(人)
(2)出 生と死亡
当 市の出生 率の 平成 18 年か ら平 成 22 年までの 年次推 移を みると、 平成 18 年 以 降 6.8 か
ら 7.4 の間で増減 して いますが 、平成 22 年 は 7.1 で前年を 0.2 上 回ってい ます。青 森県 及び
全国と比 べ る と 、 青 森 県 の 7.4 と 同 じ で す が 、 全 国 の 8.5 と 比 べ て 、 1.4 低 く な っ て い ま す 。
出生率の年次推移
人口千対
10
9
8
弘前市
青森県
7
全国
6
※資料: 青森県保 健統 計年報
5
H18
H19
H20
H21
H22
2
(年)
当 市 の 死 亡 率 の 平 成 18 年 か ら 平 成 22 年 ま で の 年 次 推 移 を み る と 、 平 成 18 年 か ら
10.5 か ら 11.4 の 間 で 増 減 し て い ま す が 、 平 成 22 年 は 11.0 で 前 年 を 0.2 下 回 っ て い
ま す 。青 森 県 及 び 全 国 と 比 べ る と 、青 森 県 よ り 1.2 低 く 、全 国 よ り 1.5 高 く な っ て い
ます。
死亡率の年次推移
14
人口千対
13
12
弘前市
青森県
全国
11
10
9
8
7
H18
H19
H20
H21
H22
(年)
※資料:青森県保健統計年報
(3)死亡原因別死亡数
当 市 の 死 因 別 死 亡 率 を み る と 、「悪 性 新 生 物 」が 347.0 で 最 も 高 く 、次 い で 「心 疾 患 」、
「脳 血 管 疾 患 」、 「 肺 炎 」 と 続 い て い ま す 。
「悪 性 新 生 物 」を 青 森 県 及 び 全 国 と 比 べ る と 、 青 森 県 よ り 2.3 低 く 、 全 国 よ り 67.3
高くなっています。
ま た 、 2 位 の 「心 疾 患 」は 、 青 森 県 よ り 27.5 低 く 、 全 国 よ り 15.0 高 く な っ て お り 、
3 位 の 「脳 血 管 疾 患 」は 、 青 森 県 よ り 15.1 低 く 、 全 国 よ り 24.7 高 く な っ て い ま す 。
当 市 の 死 亡 順 位 の 4 位 は 「肺 炎 」、 5 位 は 「老 衰 」、 6 位 は 「 不 慮 の 事 故 」 、 7 位 は 「自
殺 」で 、 青 森 県 及 び 全 国 と 同 様 の 死 亡 順 位 と な っ て い ま す 。
平 成 18 年 か ら 平 成 22 年 ま で の 当 市 の 主 要 死 因 別 死 亡 率 の 年 次 推 移 を み る と 、 「悪
性 新 生 物 」、 「心 疾 患 」、「脳 血 管 疾 患 」の 三 大 死 因 が 概 ね 6 割 を 占 め て お り 、 次 い で 「肺
炎 」と な っ て い ま す 。
平 成 22 年 の 三 大 死 因 の 死 亡 割 合 は 、 全 体 の 57.8% と な っ て い ま す 。
3
主要死因別死亡率の年次推移
人口10万対
400
350
悪性新生物
300
心疾患
250
脳血管疾患
肺炎
200
老衰
自殺
150
100
50
0
H18
※
H19
H20
H21
資料:青森県保健統計年報
4
H22
(年)
2
高齢者の状況
(1)高齢者人口の推移
高 齢 者 人 口 (65 歳 以 上 )の 割 合 の 年 次 推 移 を み る と 、昭 和 55 年 の 11.1% か ら 増 加
を 続 け 、平 成 22 年 に は 25. 6 % と な っ て お り 、青 森 県 、全 国 と 同 様 に 増 加 し て い ま す 。
青 森 県 よ り 0.2 低 く 、 全 国 よ り 2.6 高 く な っ て い ま す 。
老年人口の割合の年次推移
(%)
30
25
20
弘前市
青森県
15
全国
10
5
0
S60
H2
H7
H12
H17
H22
(年)
※資料:国勢調査
平 成 18 年 以 前 の 弘 前 市 の 数 値 は 合 併 前 の 旧 三 市 町 村 の 合 計 値
(2)疾患別介護認定の状況
当 市 の 国 民 健 康 保 険 の 被 保 険 者 で 介 護 保 険 2 号 被 保 険 者 に つ い て 平 成 23 年 度 の 介
護認定の状況を要因別に見ると、そのほとんどが脳血管疾患によるものとなっていま
す。
2号被保険者の疾病別介護認定の状況
その他
がん末期
脳血管疾患
糖尿病性疾患
要介護4、5
早老症
要介護1、2、3
脊髄小脳変性症
要支援1、2
初老期における認知症
(人)
0
20
40
60
80
5
100
120
140
160
3
特定健康診査の状況
(1)特定健康診査受診状況
平 成 23 年 度 国 保 被 保 険 者 40~ 74 歳 の 対 象 者 は 39,088 人 で 、受 診 者 数 は 8,544 人( 男
性 3,537 人 、 女 性 5,007 人 ) で 、 受 診 率 は 21.9%と な っ て い ま す 。 年 代 別 で 見 る と 40
~ 64 歳 17.7%、 65~ 74 歳 27.7%と な っ て い ま す 。
平成23年度基本健康診査における国保被保険者の受診状況
年
40~74歳
齢
総
受診者数(人)
性
女
性
3,537
5,007
(%)
21.9
19.5
23.9
受診者数(人)
4,027
1,687
2,340
(%)
17.7
15.2
20.0
受診者数(人)
4,517
1,850
2,667
27.7
26.3
28.8
受診率
65~74歳
男
8,544
受診率
40~64歳
計
受診率
(%)
弘 前 市 の総 人 口 のうち国 保 被 保 険 者 数 ・特 定 健 康 診 査 受 診 者 数 (平 成 23 年 度 )
男 受診者数
男 国保人口(受診者除く)
男 総人口(国保・受診者除く)
女 受診者数
女 国保人口(受診者除く)
女 総人口(国保・受診者除く)
(単位:人)
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
80~
75~79
70~74
65~69
60~64
55~59
50~54
45~49
40~44
35~39
30~34
25~29
20~24
15~19
10~14
5~9
0~4歳
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
40-64
歳
健診受診者
1,687
国保被保険者 11,080
15.2%
65-74
歳
健診受診者
国保被保険者
1,850
7,036
26.3%
40-64
歳
健診受診者
2,340
国保被保険者 11,712
20.0%
65-74
歳
健診受診者
国保被保険者
2,667
9,260
28.8%
女性
男性
6
特定健康診査受診率の推移
(2)特定健康診査有所見者状況
有 所 見 者 の 状 況 は 、H b A 1 c 、L D L コ レ ス テ ロ ー ル 、収 縮 期 血 圧 の 順 で 高 く 、
平 成 20 年 度 か ら 同 じ 状 況 で 推 移 し て お り ま す 。 男 女 別 で 比 較 す る と 、 ど の 検 査 項
目 に お い て も 男 性 の ほ う が 高 く な っ て お り ま す 。ま た 、有 所 見 者 の 高 い 順 に み る と 、
HbA1cの次に、男性は収縮期血圧で、女性はLDLコレステロールとなってお
ります。
平 成 2 3 年 度 の 特 定 健 診 受 診 者 の 受 診 回 数 別 で み る と 、初 め て 受 診 さ れ た 方 が 有 所
見者の割合が高くなっております。これらのことから、未受診者対策が重要となり
ます。
7
特定健診有所見者状況
摂取エネルギーの過剰
総
数
8
男
性
女
性
臓器障害
動脈硬化要因
腹囲
BMI
中性脂肪
ALT(GPT)
HDL
空腹時血糖
HbA1c
尿酸
収縮期血圧
拡張期血圧
LDL
尿蛋白
GFR
男85cm以上
女90cm以上
25以上
150以上
31以上
40未満
100以上
5.2以上
7.0以上
130以上
85以上
120以上
+以上
60未満
受診者数
人
内臓脂肪症候群以外の
血管を傷つける
人
割合
人
割合
人
割合
人
割合
人
割合
人
割合
人
割合
人
割合
人
割合
人
割合
人
割合
人
割合
人
割合
H20
7,703 2,364 30.7% 1,948 25.3% 1,566 20.3% 1,447 18.8%
250
3.2% 2,115 29.0% 5,232 67.9%
540
7.0% 4,251 55.2% 1,982 25.7% 4,822 62.6%
409
5.3%
790 10.3%
H21
8,091 2,550 31.5% 2,063 25.5% 1,530 18.9% 1,350 16.7%
275
3.4% 2,678 35.1% 5,442 67.3%
642
7.9% 4,393 54.3% 2,202 27.2% 4,950 61.2%
418
5.2%
799
H22
8,677 2,677 30.9% 2,279 26.3% 1,547 17.8% 1,544 17.8%
320
3.7% 2,555 30.2% 5,593 64.5%
683
7.9% 4,405 50.8% 2,148 24.8% 4,867 56.1%
561
6.5%
965 11.1%
H23
8,765 2,725 31.1% 2,335 26.6% 1,619 18.5% 1,498 17.1%
333
3.8% 2,627 31.5% 5,645 64.4%
672
7.7% 4,607 52.6% 2,177 24.8% 5,058 57.7%
406
4.6%
986 11.2%
H20
3,106 1,482 47.7%
885 28.5%
887 28.6%
864 27.8%
188
6.1% 1,116 38.5% 2,037 65.6%
475 15.3% 1,890 60.8% 1,020 32.8% 1,732 55.8%
262
8.4%
400 12.9%
H21
3,282 1,601 48.8%
936 28.5%
853 26.0%
845 25.7%
211
6.4% 1,379 44.8% 2,185 66.6%
546 16.6% 1,937 59.0% 1,166 35.5% 1,795 54.7%
265
8.1%
396 12.1%
H22
3,560 1,685 47.3% 1,088 30.6%
922 25.9%
929 26.1%
239
6.7% 1,379 39.8% 2,206 62.0%
588 16.5% 1,979 55.6% 1,176 33.0% 1,790 50.3%
348
9.8%
466 13.1%
H23
3,635 1,753 48.2% 1,158 31.9%
939 25.8%
925 25.4%
245
6.7% 1,456 42.4% 2,254 62.0%
565 15.5% 2,107 58.0% 1,204 33.1% 1,894 52.1%
263
7.2%
506 13.9%
H20
4,597
882 19.2% 1,063 23.1%
679 14.8%
583 12.7%
62
1.3%
999 22.8% 3,195 69.5%
65
1.4% 2,361 51.4%
962 20.9% 3,090 67.2%
147
3.2%
390
8.5%
H21
4,809
949 19.7% 1,127 23.4%
677 14.1%
505 10.5%
64
1.3% 1,299 28.6% 3,257 67.7%
96
2.0% 2,456 51.1% 1,036 21.5% 3,155 65.6%
153
3.2%
403
8.4%
H22
5,117
992 19.4% 1,191 23.3%
625 12.2%
615 12.0%
81
1.6% 1,176 23.5% 3,387 66.2%
95
1.9% 2,426 47.4%
972 19.0% 3,077 60.1%
213
4.2%
499
9.8%
H23
5,130
972 18.9% 1,177 22.9%
680 13.3%
573 11.2%
88
1.7% 1,171 23.9% 3,391 66.1%
107
2.1% 2,500 48.7%
973 19.0% 3,164 61.7%
143
2.8%
480
9.4%
※空腹時血糖の受診者数は、特定健診の受診者数から随時血糖の受診者数を除いた人数です。
8
9.9%
表
平成 23 年度 特定健診受診者の受診回数別結果
受診勧奨値のうちガイドラインを踏まえた受診勧奨対象者
全体
受診者数
8,765 人
項目
100.0%
継続受診者
H23年度
過去に1回以上受診がある者
初めて受診者
6,591 人
75.2%
2,174 人
24.8%
人数
割合
基準値
人数
割合
人数
割合
BMI
25以上
2,335 人
26.6%
1,710 人
25.9%
625 人
28.7%
腹囲
85or90以上
2,725 人
31.1%
2,004 人
30.4%
721 人
33.2%
中性脂肪
400以上
81 人
0.9%
42 人
0.6%
39 人
1.8%
HDLコレステロール
34以下
97 人
1.1%
66 人
1.0%
31 人
1.4%
身体の大きさ
内臓脂肪
9
9
血管が傷む
(動脈硬化の
危険因子)
インスリン
抵抗性
血
糖
空腹時血糖
126以上
484 人
5.8%
335 人
5.3%
149 人
7.4%
HbA1c
6.5以上
438 人
5.0%
293 人
4.4%
145 人
6.7%
630 人
7.2%
437 人
6.6%
193 人
8.9%
計
血管を
傷つける
血
圧
収縮期
160以上
549 人
6.3%
369 人
5.6%
180 人
8.3%
拡張期
100以上
251 人
2.9%
143 人
2.2%
108 人
5.0%
654 人
7.5%
432 人
6.6%
222 人
10.2%
計
その他の動脈硬化危険因子
腎機能
LDLコレステロール
160以上
1,231 人
14.0%
846 人
12.8%
385 人
17.7%
尿蛋白
2+以上
158 人
1.8%
108 人
1.6%
50 人
2.3%
eGFR
50or40未満
135 人
1.5%
101 人
1.5%
34 人
1.6%
尿酸
9.0以上
39 人
0.4%
21 人
0.3%
18 人
0.8%
*空腹時血糖・HbAlc・eGRF・尿酸については検査時実施者数が異なる場合、検査実施者数分を分母に割合を算出
*空腹時血糖・HbA1c・eGFR・尿酸については検査実施者数が異なる場合、検査実施者数を分母に割合を算出
9
表 平成23 年度特定健診有所見者状況(男女別、年代別)
また、平成 23 年度健診有所見者状況を年代別でみると、男性は、年代が若いほどLDLコレステ
ロールが高く、HbA1cは年齢とともに有所見者の割合が高くなっております。女性は、LDL
コレステロール、HbA1c,収縮期血圧、空腹時血糖が 50 歳代から急激に増えております。
10
有所見者の状況をさらに詳しく見ると、受診勧奨値の判定が多くなっているのは、LDLコレ
ステロール、収縮期血圧であり、保健指導値の判定が多くなっている のは、HbA1c、空腹時
血糖となっています。
(3)メタボリックシンドローム該当者及び予備群と有所見の重複状況
メタボリックシンドローム該当者及び予備群の推移をみると横ばい状況で、男女別とみると男
性の割合が高くなっています。
有所見の重複状況を平成20年度と23年度を比較してみると、同じ傾向であり、血圧のみのメ
タボリックシンドローム予備群が最も多く、次いで、血圧+脂質、血圧+脂質+血糖の三項目すべて、
血圧+血糖の順で多くなっています。
表
メタボリックシンドローム該当者・予備群の推移
メタボリックシンドローム該当者
年度
20年
21年
22年
23年
図
計
人数 割合
1,113 14.6
1,233 15.4
1,265 14.8
1,317 15.4
男
人数
722
789
833
869
平成 20 年度・23 年度
女
割合
23.5
24.3
23.7
24.6
人数
391
444
432
448
割合
8.6
9.3
8.6
8.9
メタボリックシンドローム予備群
計
人数 割合
988
13
999 12.4
1,058 12.4
1,048 12.3
男
人数
596
605
632
655
女
割合
19.4
18.7
18
18.5
人数
392
386
426
393
割合
8.6
8.1
8.5
7.8
メタボリックシンドローム該当者・予備群の有所見の重複状況
11
(4)慢性腎臓病(CKD)予防対象者の状況
弘前市では、平成20年度から慢性腎臓病を予防し、早期発見するため、尿潜血、血清クレア
チニン、尿酸の検査を受診者全員に行っております。
平成23年度の予防対象者の状況をみると、腎臓内科医の専門医につなげたほうがよい方は、
40~69歳は3.5%(224人)で、70~74歳は4.0%(95人)であり、かかりつ
け医がいて、つなげたほうがよい方は、40~64歳は、41.2%(2,635人)70~74
歳は、58.2%(1,366人)となっています。
なお、平成23年8月末現在の国民健康保険被保険者であり人工透析患者数は146人となっ
ています。参考までに、人工透析患者で身体障がい者手帳所持している者は 500 人(平成 23 年度
末現在)となっております。
12
13
弘前市国民健康保険被保険者の人工透析患者の推移
特定疾病療養受療症交付者状況
新規導入者のみ
14
H23.8月現在(単位:人)
4
国 民健 康 保険 の 状況 ( 平 成 2 3 年度 )
( 1 ) 国民 健 康保 険 被保 険 者 の状 況
当市 の 人口 は、1 8 1,6 2 2人(平成 2 4 年3 月 31 日)で す が、そ のう ち、国民 健 康 保
険 被 保 険者 数 は、5 7,7 4 7 人で 、3 1 .8% を 占 めて お り、そ の被 保 険 者の う ち4 0 歳か ら
7 4 歳 まで の 被保 険 者数 は 、 4 1 ,12 8 人で 、 被 保険 者 総数 の 71 .2% を 占 めて い ます 。
また、5歳刻みの年齢別男女別の状況では、20歳前半を除き54歳までは男性が多く、
6 0 歳 以上 で は女 性 が多 く な って い ます 。
男性
女性
0
(単位:人)
2,000
4,000
6,000
75~
70~74
65~69
60~64
55~59
50~54
45~49
40~44
35~39
30~34
25~29
20~24
15~19
10~14
5~9
0~4歳
6,000
4,000
2,000
0
( 2 ) 診療 費 諸率 の 状況
国民健康保険被保険者の平成23年度の診療分について見ると、受診率、1人当た
り医療費、入院外1件当たり日数について県平均より高くなっています。これは、他
市町村に比して医療機関が多いため、受診頻度を抑制する要因(受診のための交通ア
クセスの不良又は交通経費が嵩む、医療機関が少ない等)が県平均に比較し、かなり
小さいことが推測されます。
青森県
弘前市
1人当たり医療費
105
1件当たり日数
受診率
100
歯科1件当たり日数
95
1日当たり医療費
入院外1件当たり日数
1件当たり医療費
入院1件当たり日数
15
14
157
162
15
161
165
16
163
169
17
169
176
18
172
178
(3)1人
費 の 推 移 189
19当 た り 医 療182
204険 者 に つ い
209
国 民20健 康 保 険 被 保
て、1人当たり医療費は青森県平均を上回っています。
21
208
213
推移を
県及び弘前
市 と も 年 々 増 加 し て お り 、1 0 年 前 と 比 較 す る と 3 5 %
22み る と 、青 森
214
223
23
218
224
増加しています。
(千円)
240
220
200
青森県
弘前市
180
160
140
120
100
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
(年度)
(4)年代別、男女別1人当たりの医療費
国 民 健 康 保 険 被 保 険 者 に つ い て 、各 年 代 別 、男 女 別 に 1 人 当 た り の 医 療 費 を 比 較 す る
と、男女とも50歳代から増加率が高くなり、男女とも70歳代が最も多くなってい
ます。
また、20歳代から30歳代は男性より女性が多くなっていますが、総じて女性よ
り男性が多くなっています。
(千円)
450
400
350
300
250
男
200
女
150
100
50
0
9歳未満
10~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70~74歳
16
(5)疾病分類別、年齢別、男女別1人当たりの医療費
国民健康保険被保険者について、被保険者1人当たりの年代別診療費について、そ
の主な疾病分類別に見てみると、「精神及び行動の障害」以外は、70歳代が最も費
用がかかっています。
特に、新生物と循環器系の疾患において50歳以上の1人当たり医療費が高い傾向
にあります。
(千円)
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0-9
10-19 20-29 30-39 40-49 50-59 60-69 70-74 (歳)
新生物
内分泌、栄養及び代謝疾患
精神及び行動の障害
循環器系の疾患
呼吸器系の疾患
消化器系の疾患
筋骨格系及び結合組織の疾患
(6)疾病分類からみた1人当たり医療費の状況
新 生 物 の 1 人 当 た り 医 療 費 を 見 て み る と 、男 女 と も 5 0 歳 以 上 で 県 内 5 市( 青 森 市 、八
戸市、弘前市、五所川原市、黒石市)の平均を上回っているほか、60歳以上の男性は、
女性の2倍程度と急激に高くなっております。
(千円)
120
100
弘前市 男
80
県内5市平均 男
60
弘前市 女
40
県内5市平均 女
20
0
40-49
50-59
60-69
17
70-74
(歳)
(7)疾病分類別医療費(新生物)
60歳代の悪性新生物に罹患した患者について、分類別の1件当たり医療費と入院
率の関係を見てみると、1件当たり医療費が高く、特に進行が早い「気管、気管支及
び肺の悪性新生物」及び「肝及び肝内胆管の悪性新生物」の入院比率が高い傾向にあ
ることから手術や抗がん剤治療の患者が多いことが推察されます。
18
5
課題
(1)当市の特徴
県 平 均 と の 比 較 で は 、医 療 費 に つ い て は 、医 療 機 関 の 受 診 率 や 1 人 当 た り の 医 療 費 が
①
県平均を上回っています。
②
年 代 別 受 診 率 で は 、4 0 歳 代 か ら 男 性 の 受 診 率 が 高 く 、男 女 と も 5 0 歳 代 か ら 大 き く
増加しています。
③
1 人 当 た り の 診 療 費 は 、総 じ て 女 性 の 方 が 高 く 、男 女 と も 5 0 歳 代 か ら 大 き く 増 加 し
ています。
④
疾病別では、循環器系の疾患及び新生物が特に多い状況にあります。
⑤
新生物の中で、入院率で比較したところでは、特に進行が早い「 気管、 気管 支及び
肺の悪性新生物」及び「肝及び肝内胆管の悪性新生物」が高い傾向にあり、手術や
抗がん剤治療の患者が多いことが推察されます。
(2)課題と方向性
①
入院1件当たり点数が比較的高いことや1件当たり医療費では60歳代から75歳代
に お け る 循 環 器 系 の 疾 患 及 び 新 生 物 の 入 院 率 が 高 く 費 用 額 が 高 い こ と な ど か ら 、早 期 発 見 、
早期治療に結びつける方策が課題と考えられます。
②
全 体 と し て 5 0 歳 代 か ら の 1 人 当 た り の 医 療 費 が 増 加 し て お り 、そ の 直 前 の 年 代 で の 疾
病予防に係る対策が課題と考えられます。
③
人 工 透 析 に 係 る 医 療 費 は 高 額 と な っ て お り 、腎 臓 を 守 る 生 活 習 慣 を 行 い 、高 血 圧 症 、糖
尿 病 等 の 生 活 習 慣 病 を 予 防 す る こ と が 大 切 で す 。当 市 は 特 定 健 診 の 検 診 項 目 と し て 血 清 ク
レ ア チ ニ ン 検 査 を 実 施 し て お り 、尿 蛋 白 検 査 で は 検 証 で き な い 腎 機 能 障 害 の 早 期 発 見 を 行
い、特定保健指導において腎臓に負担をかけない生活習慣の指導を行うこととします。
④
健 診 の 受 診 状 況 を 年 代 別 で 見 る と 、 40~64 歳 17.7 %
65~74 歳 27.7%と な っ て お り 、
生 活 習 慣 病 の 予 防 効 果 を 中 長 期 的 に 上 げ る た め に は 、40~64 歳 の 受 診 率 向 上 を よ り 強 化 す
る必要があります。
特 定 健 康 診 査 受 診 率 を 向 上 す る に は 、未 受 診 者 の 実 態 把 握 や 受 診 し た 人 の 健 診 に 対 す る
意 見 を 聞 く こ と も 大 切 で す 。 当 市 の 場 合 、 男 女 と も 40 歳 代 の 受 診 率 が 低 く 、 特 に 男 性 の
受 診 率 が 低 く な っ て い ま す 。そ の た め に 、未 受 診 者 の 健 康 実 態 、何 故 健 診 を 受 け な い の か 、
健康を何で考えているか等を把握することが必要です。
⑤
健診有所見者状況をみると、HbA1c、LDLコレステロール、収縮期血圧の有所
見 が 多 い こ と 、人 工 透 析 導 入 者 の 増 加 な ど か ら 、重 症 化 予 防 の 取 り 組 み が 必 要 と な っ て い
ま す 。健 診 を 受 診 し た 結 果 、医 療 機 関 に お い て 専 門 的 な 治 療 を 速 や か に 開 始 す べ き 対 象 者
が 、そ の 健 診 結 果 を 十 分 に 理 解 で き る よ う に 支 援 し 、確 実 な 受 診 勧 奨 を 行 う と と も に 、実
際に医療機関での受診に至ったかどうかの確認を行う必要があります。
保 健 指 導 は 、健 診 結 果 が 自 分 の 体 の 実 態 を ど の よ う に 表 し て い る か を 理 解 し て も ら う た
め に 、相 談 や 訪 問 に よ る 個 別 支 援 を 基 本 と し ま す 。そ の た め に 、住 民 が 分 か り や す い 学 習
支援教材を活用し、効果的な保健指導を行うよう努めていきます。
⑥
特 定 保 健 指 導 の 実 施 率 を 向 上 す る た め に は 、特 定 健 診 結 果 の 説 明 か ら 特 定 保 健 指 導 案 内
が 届 く ま で の 期 間 短 縮 、健 診 当 日 に 初 回 面 接 が で き る 保 健 指 導 機 関 へ の 委 託 、健 診 機 関 等
19
か ら の 情 報 提 供 な ど 、さ ま ざ ま 工 夫 を し な が ら 特 定 保 健 指 導 の 周 知 と 必 要 性 に つ い て 理 解
してもらう必要があります。
⑦
特 定 保 健 指 導 対 象 者 の 階 層 化 に よ り「 情 報 提 供 」に な る 者 が 約 7 割 で あ り 、そ の 中 に は
肥 満 で は な い が 医 療 が 必 要 な 者 、生 活 習 慣 の 問 題 が あ る 者 、服 薬 中 で あ っ て も コ ン ト ロ ー
ル が 不 良 な 者 な ど 、保 健 指 導 が 必 要 な 者 に 対 し 、生 活 習 慣 の 改 善 等 の 支 援 を し て い く 必 要
があります。医療との連携を図りながら、保健指導を行っていく必要があります。
⑧
特 定 健 診・特 定 保 健 指 導 の 実 施 率 の 向 上 を 図 り つ つ 、分 析 に 基 づ く 取 り 組 み を 実 施 し て
い く こ と は 、健 康 ひ ろ さ き 2 1( 第 二 次 )を 着 実 に 推 進 し 、個 々 人 や 各 地 域 、職 場 に お い
て 解 決 す べ き 課 題 や 取 り 組 み が 明 確 に な り 、ポ ピ ュ レ ー シ ョ ン ア プ ロ ー チ( 全 市 民 を 対 象
と し て 、適 切 な 生 活 習 慣 を 身 に つ け る た め の 普 及 啓 発 や 環 境 整 備 を 進 め る こ と )と 合 わ せ
て、取り組んでいく必要があります。
メ タ ボ リ ッ ク シ ン ド ロ ー ム 該 当 者 及 び 予 備 群 の 減 少 に む け て 、特 に 当 市 は 高 血 圧 、H b
A 1 c ,脂 質 異 常 の 有 所 見 者 が 多 く 、管 内 市 町 村 と 比 較 し て も 最 も 多 い こ と か ら 、未 受 診
者 に 対 す る ポ ピ ュ レ ー シ ョ ン ア プ ロ ー チ に お い て 、重 点 テ ー マ を 設 定 す る な ど 積 極 的 に 早
期に介入し、行動変容に向けた支援を行う必要があります。
20
第3章
1
特定健康診査等の実施
基本的な考え方
生 活 習 慣 病 を 中 心 と し た 疾 病 予 防 を 重 視 す る こ と と し 、次 の 事 項 に 重 点 を お き 実 施 し ま す 。
(1)健診未受診者の把握と広報活動の推進による受診勧奨の効果的な実施
(2)保健指導の効果的実施と体制整備
(3)データの蓄積と効果の評価
2
達成しようとする目標
法 第 1 9 条 第 2 項 第 2 号 及 び 国 の 特 定 健 康 診 査 等 基 本 指 針 に 基 づ き 、特 定 健 康 診 査 受 診 率 、
特定保健指導利用率並びに内臓脂肪症候群該当者及び予備群の減少率に係る計画最終年度
の目標数値を設定し、それを達成するための各年度の目標数値を次のとおり設定します。
(1)特定健康診査受診率
平成29年度の実施率
60%
(2)特定保健指導実施率
対象者の
60%
<各年次目標>
区
分
項
目
平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度
対象者数
特 定 健 康診 査
受診率
見込数
対象者数
37,949人 37,332人 36,702人 36,056人 35,418人
28%
35%
40%
50%
60%
10,626人 13,066人 14,681人 18,028人 21,249人
1,265人
1,555人
1,747人
2,146人
2,529人
特 定 保 健指 導
実施率
3
40%
45%
50%
55%
60%
特 定健 康 診査 等 の実 施 に つい て
( 1 )特 定 健康 診 査の 実 施
当 市 が行 う 特定 健 診 等は 、4 0 歳以上 7 5 歳未 満 の国 保 被保 険 者 を対 象 とし て 行う こ と
と な る ため 、 国保 年 金課 が 主 担と な って 実 施し ま す 。
し か し 、弘 前 市国 民 健康 保 険 事業 に おい て 特定 健 康 診査 等 を実 施 する に 当 たっ て は、 当
該 事 業 には い わゆ る 直診 施 設 と言 わ れる 医 療機 関 が なく 、また 、特定 保 健 指導 を 行う 人的
体 制 を有していないため、健康推進課の支援を得て行うこととなり、以下のとおりとします。
① 特 定 健 康診 査 につ い て
・ 特 定 健診 は 、毎 年 度 5 月 か ら3 月 まで の 間で 、 年 度ご と に期 間 を定 め て 実施 し ます 。
・ 特 定健 診 対象 者 は、 受 診 日に 国 保被 保 険者 の 資 格を 有 する 4 0歳 以 上 75 歳 未満 の 者 。
( た だ し、 刑 務所 入 所者 、 長 期入 院 者、 年 度中 途 の 妊娠 者 を対 象 とし ま せ ん。 )
21
・ 特 定 健診 は 、す べ て委 託 に よ る 実 施と し 、委 託 先 は、 従 来通 り 原則 と し て弘 前 市医 師 会
と し 、 医師 会 健診 セ ンタ ー 及 び指 定 医療 機 関が 実 際 の健 診 を担 い ます 。
た だ し 、岩 木 地区 及 び相 馬 地 区に お ける 複 合 健 診 と して も 特定 健 診を 実 施 しま す が、 従
来 通 り 青森 県 総合 健 診セ ン タ ーに 委 託し て 行い ま す 。
・ 特 定 健診 の 検査 項 目は 、 次 のと お りと し ます 。
区
分
内
容
既往歴の調査(服薬歴及び喫煙習慣の状況に係る調査を含む。)
自覚症状及び他覚症状の検査
基本的な健診項目
身体計測
身長・体重・腹囲・BMI
血圧
収縮期血圧・拡張期血圧
血中脂質検査 中性脂肪・HDLコレステロール・LDLコレステロール
肝機能検査
AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GT(γ-GTP)
血糖検査
空腹時血糖・HbA1c(ヘモグロビンA1c)
尿検査
糖・蛋白
詳細な健診の項目
貧血検査
赤血球数・血色素量・ヘマトクリット値
(全員に実施)
心電図検査
詳細な健診の項目
眼底検査
(医師の判断による (対象者)
前年度において受診した特定健康診査等の結果において、血糖、脂質、血
追加項目)
圧及び肥満の全てについて、次の基準に該当した者
血糖:空腹時血糖値が100mg/dl以上又はHbA1cが5.6%以上
脂質:中性脂肪150mg/dl以上又はHDLコレステロール40mg/dl未満
血圧:収縮期130mmHg以上又は拡張期85mmHg以上
肥満:腹囲が男性にあっては85cm以上、女性にあっては90cm以上の者
(内臓脂肪面積の測定が出来る場合には内臓脂肪面積が100c㎡
以上の者)又はBMIが25以上の者
保険者独自の追加
健診項目
(全員に実施)
尿潜血・白血球数・血小板数・MCV・尿酸・アルブミン・クレアチニン
・ 受 診 者の 自 己負 担 は、 受 診 率の 向 上を 図 り、 受 診 率の 目 標を 達 成さ せ る ため 、 第2 期 か
ら 無 料 とし ま す。
・ 引 き 続き 、 特定 健 診と が ん 検診 ま たは 国 保人 間 ド ック を 同時 に 受診 す る こと が でき る こ
と と し 、受 診 率向 上 を図 り ま す。
② 特 定 健康 診 査の 委 託に つ い て
・委 託 先 選 定 基準 は 以下 の と おり で すが 、基本 健 診 に係 る 基準 と 異な ら な いよ う な運 用を
行 い ま す。
22
( ア )健 診及 び 保健 指導 を 適 切に 実 施す る ため に 、必 要な 施 設及 び設 備 を 有し て いる こ と。
( イ )検 査、 診 察及 び保 健 指 導を 行 う際 、受診 者 の プラ イ バシ ー が十 分 に 保護 さ れる 施 設
( 部 屋 )が 確 保さ れ てい る こ と。
( ウ ) 救急 時 にお け る応 急 処 置の た めの 体 制を 整 え てい る こと 。
( エ )健 康増 進 法( 平成 1 4 年法 律 第1 0 3号 )第 2 5条 に 定め る受 動 喫 煙の 防 止措 置 が
講 じ ら れて い るこ と (医 療 機 関に お いて は 、患 者 の 特性 に 配慮 す るこ と ) 。
(オ)健診及び指導結果を、定められた電子標準様式により電磁的方式で提出すること。
( 2 ) 特定 保 健指 導 の実 施
①目的
特 定 保 健指 導 は、 内 臓脂 肪 型 肥満 に 着目 し 、そ の 要 因と な って い る生 活 習 慣を 改 善す る
た め の 保健 指 導を 行 うこ と に より 、 対象 者 が自 ら の 生活 習 慣に お ける 課 題 を
認 識 し て行 動 変容 と 自己 管 理 を行 う とと も に健 康 的 な生 活 を維 持 する こ と がで き るよ う に
す る こ とを 通 じて 、 糖尿 病 等 の生 活 習慣 病 を予 防 す るこ と を目 的 とし ま す 。
② 対 象 者の 選 定と 階 層化
特 定 健 診の 結 果に 基 づき 、 特 定保 健 指導 の 対象 者 を 選定 す る基 準 及び 特 定 保健 指 導の 内
容 に つ いて は 、実 施 基準 第 4 条 及 び 第 6 条か ら 第 8 条 ま で の規 定に お い て定 め られ た 方法
で 実 施 しま す 。
被 保 険 者の 健 康の 保 持及 び 増 進の た め、 特 定健 診 の 結果 及 び診 療 報酬 明 細 書等 の 情報 を
活 用 し 、受 診 勧奨 そ の他 の 保 健指 導 を積 極 的 に 行 う 必要 が ある 者 を選 定 し 、こ れ らの 者 に
対 す る 特定 保 健指 導 以外 の 保 健指 導 の実 施 にも 努 め ます 。
○ 優 先 順位 の 考え 方
標 準 的 な健 診・保健 指導 プ ロ グラ ム( 確定 版)様 式 6-10 フ ロ ーチャ ー ト に基 づ き 、健 診
結 果 か ら保 健 指導 対 象者 の 明 確化 、 保健 指 導計 画 の 策定 ・ 実践 、 評価 を 行 いま す 。
23
図
健診から保健指導実施へのフローチャート
24
25
③要保健指導対象者数の見込み、選定優先順位・支援方法
優先
様式
保健指導レベル
支援方法
順位
6-10
1
O
特定保健指導
・対象者の特徴に応じた行動変容を
P
O:動機づけ支援
促す保健指導の実施
P:積極的支援
・行動目標・計画の策定
目標実施率
29 年度
60%
・健診結果により、必要に応じて受
診勧奨を行う
2
M
情報提供
・医療機関を受診する必要性につい
(受診必要)
て通知、説明
・適切な生活改善や受診行動が自分
で選択できるよう支援
3
D
健診未受診者
・特 定 健 診 の 受 診 勧 奨 (例:健 診 受 診
の重要性の普及啓発)
4
N
情報提供
・健診結果の見方について通知・説
明
5
I
情報提供
・かかりつけ医と保健指導実施者と
の連携
・学習教材の共同使用
・医療機関における診療報酬上の生
活習慣病管理料、栄養食事指導料の
積極的活用
・治療中断者対策及び未受診者対策
としてのレセプトと健診データの突
合・分析
さ ら に 、各 グ ループ 別 の 健診 結 果一 覧 表か ら 、個 々 のリ ス ク(特 に 、Hb A1c・血糖 、LDL、
血 圧 等 のレ ベ ル、 eGFR と 蛋 白 尿 の 有無 ) を評 価 し 、必 要 な保 健 指導 を 実 施し ま す。
④保健指導の評価
標準的な健診・保健指導プログラム(確定版)によると、「保健指導の評価は、医療保険者
が行った「健診・保健指導」事業の成果について評価を行うことであり、本事業の最終目的で
ある糖尿病等の生活習慣病の有病者・予備群の減少状況、また、医療適正化の観点から評価を
行っていくことになる」としています。
また、評価は①ストラクチャー(構造)②プロセス(過程)③アウトプット(事業実施量)
④アウトカム(結果)の4つの観点から行うこととされています。
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第4章
1
目標実現のための施策の実施
肥満予防のための知識の普及・啓発
(1)市民の健康まつりの活用
肥満と栄養、運動の関係を重点的に展示し、肥満予防のための知識の普及・啓発に努めま
す。
(2)弘前市食生活改善推進員(健康づくりボランティア)の活動の活性化
現在、200名(平成20年1月現在)の食生活改善推進員については、その増員に努め
るとともに、生活習慣病の研修を行うなどにより、食生活から肥満を予防する気運を高めま
す。
2
受診勧奨の推進
(1)町会組織の活用
町会長会議等で生活習慣病等の研修を行い、自治組織として受診率向上に係る提案をして
もらうとともに、自治組織でも健診受診案内・PRに協力してもらえるような体制づくりに
努めます。
(2)弘前市保健衛生委員の活性化
生活習慣病の研修を行い、地域で健診受診のPR・勧奨をしてもらえるような体制づくり
に努めます。
3
受けやすい健診の仕組み作り
既に健診の実施についてで述べたとおり、65歳以上の方については、介護予防の視点から、
生活機能評価に係る検診項目を取り入れる、市が実施する乳がん検診その他検診との同時検診
など、複数の検診が同時にできるよう工夫します。
第5章
1
特定健康診査等の結果の通知と保存
特定健康診査等のデータについて
(1)特定健康診査等の記録の管理及び保存について
特定健康診査等のデータは、管理者を定め、電子的標準形式により(青森県国民健康保険
団体連合会に委託し)管理保存することとし、その保存期間は、特定健診受診の翌年4月1
日から5年間とします。
なお、被保険者が他の保険者の加入者となったときの保存期間は、他の保険者の加入者と
なった年度の翌年度の末日とします。
また、被保険者が他の保険者の加入者となった場合は、当該保険者の求めに応じて被保険
者が提出すべきデータを被保険者に提供することとします。
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<健診データの流れ>
健診結果送付
国民健康保険保険者(市町村)
国民健康保険被保険者
健診データ送付
受診
国民健康保険団体連合会
健診データ送付
健診機関
健診委託契約
(2)個人情報の保護について
特定 健 康 診 査 等 の 実 施 に 当 た っ て は 、個 人 情 報 の 保 護 に 関 す る 法 律( 平 成 1 5 年 法 律 第
5 7号)及び弘前市個人情報保護条例(平成18年弘前市条例第20号)に定める職員の義
務(データの正確性の確保、漏洩防止措置、従業者の監督、委託先の監督)について周知徹
底し、個人情報の漏洩防止に細心の注意を図ります。
ただし、特定健診等に従事する職員及び特定健診等の委託先(データの管理を含む)につ
いては、業務を遂行するための個人情報について知り得ることとし、その情報を他に漏洩す
ることがないよう守秘義務を課すこととします。
2
特定健康診査等の結果の報告
(1)被保険者への通知について
特定健康診査等の結果は、保険者において整理し、受診者及び利用者に通知します。
(2)結果の公表について
各年度の特定健康診査受診率、特定保健指導利用率及び内臓脂肪症候群該当者及び予備群
の減少率等については、翌年度の市の広報で公表します。
第6章
1
特定健康診査実施計画の公表、評価及び見直し
特定健康診査等実施計画の公表
国民健康保険被保険者に係る特定健康診査等実施計画を定めたとき、又はこれを変更したと
きは、市の広報及びホームページで公表します。
2
特定健康診査等実施計画の評価及び見直し
特定健康診査等実施計画に基づく実施状況については、常にその進行管理を行い、必要があ
れば見直しを行うこととし、検討結果については、国民健康保険運営協議会に報告します。
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