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これまで日臨技では、マスタープランの作成や女性部 会からの提言等
Vol.21No.14 会報JAMT ホームページ掲載 平成27年7月15日号 中井規隆 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P1 女性検査技師管理職育成セミナーを開催 P2 JAMT技術教本シリーズ 髄液検査技術教本発刊! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ これまで日臨技では、マスタープランの作成や女性部 会からの提言等、組織強化に向けた様々な努力がなされ てきました。執行役員はこれらの提言をもとに、様々な 事業を組み立て、会員向け事業の充実と行政や政治への 影響力を持つべく活動をしております。 昨 年 は 初め て「地域 ニュ ー リ ー ダー 育 成講 座」を ス タートさせ、地臨技で活躍する若手を育成する合宿セミ ナーを行いました。 そして今年、女性技師を対象にした「女性技師管理職 育成セミナー」を日臨技会館において7月4日(土)、 5日(日)の1泊2日で開催いたしました。 日臨技会員の約70%が女性技師であり、それぞれの職 場においても女性管理職が少しずつ増えてきています。 国内でも、女性の活躍が叫ばれている時代となりまし た。女性の社会進出のみならず、女性管理職を増やして いこうという流れが整いつつあります。 そういった時代背景も考え、幅広い視野を持ち、検査 の現場のみならず、技師会活動や病院内の重要な部門で 活躍できる女性技師の育成と、全国の同様な立場にある 女性技師でのネットワーク構築を目的に、座学とグルー プディスカッションのセミナーを企画しました。 50名の募集に対し48名の応募があり、和やかな雰囲気 のうちに1日目が始まりました。 最初の講演は、厚生労働省雇用均等・児童家庭局雇用 均等政策課課長補佐 河村のり子さんに「今後の社会に おける女性の活躍」のテーマでお話をいただきました。 日本の女性の就業状況、女性の社会進出を阻む壁、少子 化問題、そして自らが取り組んだ霞が関改革問題等、幅 広い内容を豊富なデータを示しながら歯切れよくご講演 いただきました。 次に「こころを病まないために、そして職場で心を病 んだ人が出た時には」のテーマで、産業医科大学作業関 連疾患予防学研究室非常勤助教である岩崎明夫先生にお 話しいただきました。まずは、メンタルヘルスをめぐる 現状と基礎知識。そして、職場における管理職の立場と して、こういった問題に対処すべきかを、産業医の立場 から、お話しいただきました。 グループディスカッションでは、講師に株式会社HRシ ンフォニー取締役社長、立石隆氏をお招きし、KJ法の手 法を用いて、女性管理職の立場から、①職場における問 題点の発見、②課題解決のアイディア、③これからの病 院や検査技師の位置づけやあり方に対する提案、の3グ ループに分かれ全員参加型のディスカッションを行いま グループディス カッションでは活 発に意見が交わさ れていました。 した。このグループ討議で問題を共有し、翌日は各チー ムから2人ずつ計6人で新たな1チームを作り、未来提 案をプレゼンテーションしました。 1日目のグループ討 議 終 了 後 に は、宮 島 会 長から女性技師への エ ー ル、懇 親 会 で は、 下 田 常 務 理 事、椙 山 愛 知県臨床検査技師会 長、小 松 日 臨 技 理 事 (国 際 担 当)の 3 人 に、そ れ ぞ れ の 立 場 か らの提言をしていただ きました。 参加者を前にエールを送る 日 臨 技 と し て、女 性 宮島会長 会員を対象とした研修 会は初めての試みでありましたが、全国の同年代で同じ ような立場にいる技師が集まり、日ごろ自分たちの周り で起きている様々な問題を共に議論し、これからのあり 方を提案していく、という今回の研修は、それぞれの心 に変化をもたらし、仕事に向き合う姿勢にも繋がったよ うでした。 研修会終了後はお互いに名刺交換。その後、参加者全 員で語り合えるネット上の「場」も作られ、そこでは活 発な発言が出てきています。 今回の研修が、ただ「集まって語り合えて良かった」 で終わるのではなく、今後の検査全体の様々な意味での build up に繋がっていくよう、今後もみんなで協力し あっていきたい。と願っているところです。 全国の女性技師の皆さん、「私はいいわ」とか「私に は 関 係 な い わ」で は な く、「私 も 考 え て み よ う」「そ れって、大事なこと。何とかしなくては」と、見方を変 えてみませんか。次はあなたの出番ですよ! (執行理事 丸茂 美幸) Vol.21No.14 会報JAMT ホームページ掲載 JAMT技術教本シリーズ 平成27年7月15日号 髄液検査技術教本発刊! 髄液検査教本の内容と特徴について 今日の髄液検査の標準化は,2002年に日本臨床衛生検査技 師会より出版された『髄液検査法2002』から始まりました。 『髄液検査法2002』は多くの医療機関,臨床検査教育機関の 教本として広く愛読されてきました。しかし,それから数年 の月日が経ち,多くの関係者から改訂を切望されてきまし た。この度,新たに『髄液検査技術教本』として発刊される ことになりました。 本書の概要は,髄液検査では国内の標準的な方法として多 くの施設で活用されている『髄液検査法2002』の内容に基づ いて構成され,2002年以降に関連学会から提示された事項に ついても追加しました。新たに「疾患と検査の進め方」とし て中枢神経系感染症(髄膜炎・脳炎)の検査,脳外科術後の 検査,中枢神経系白血病の検査を各論として取り上げまし た。検査法は微生物学検査法と認知症の関連検査が加わり, 髄液検体を用いる特殊検査は一覧表に集約しました。最終章 には髄液細胞アトラスとして,新たに66枚の典型的な細胞像 から希症例の細胞像まで,Samson染色とMay-Grünwald Giemsa染色の写真を主体に掲載しました。また,日常検査で遭遇 する疑問については「Q&A」としてまとめ,重要な事項に ついては「検査室ノート」に解説しました. 本書の役割は髄液検査の標準化の第2ステージとして位置 付け,髄液検査に携わるすべての医療スタッフに広く利用さ れることを願ってやみません。 ★ 写 真 と 図 解 に よ り、ひ と 目 で手技や操作がよくわかる! ★日常の検査で遭遇する疑問や ポイントをわかりやすく掲載 7月17日より書店・ ネット書店にて流通開始! 日臨技ホームページもご参照ください http://www.jamt.or.jp/books/ 編集部会 委員長 宿谷 賢一 JAMT magazine 2015 7月号に一部誤りがございました。訂正してお詫び申し上げます。 正誤表を以下に掲載いたします。 表紙裏面(JAMT6monthsSUHEJDULE) イベント・学会 2015年11月 記載漏れ 【確】首 都 圏 支 部 医 学 検 査 学 会 (14-15日) 30ページ 公益社団法人 函館市医師会 函館 市医師会検診検査センター 公益社団法人 函館市医師会 函館 市医師会健診検査センター 認証番号8 (編集後記) 生死をかけて野に生きる。野生。ライオンから野生を無くす方法は常にお腹いっぱいに餌を与えるこ とだそうです。パラダイムシフトという言葉を最近良く聞きます。当然と思われていた意識、思想、価値観を劇的に 変化させることです。臨床検査技師は今の業務に満足しているのでしょうか。それとも何が不足しているか解らない のでしょうか。「検査の顔になろう」「技術者から医療人へ」と宮島会長は会員の皆さまに呼びかけています。今物 があふれている時代で「不足していると思うことが不足しています。」でも他の医療職からは私たちに不足している ことばかり聞こえてきます。誰かがやってくれるではなく、自分から変える事を心掛けたいです。野生の心で。 【中井】