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件 名:
大
臣
会
見
概
要
日
時 平成 24 年 7 月 6 日 1017~1052
担 当 大臣官房広報課
場
所 防衛省記者会見室
備 考
1
発表事項
なし。
2
質疑応答
Q:オスプレイの配備の関係ですけれども、先週末、沖縄県、山口県を訪問さ
れて、反対が広がっていることを受けて、今週、民主党や自民党の幹部から
も、
「より地元に配慮した対応を求める」という声が出まして、
「少なくとも
事故調査が出るまでは、岩国への陸揚げも好ましくないのではないか」とい
うような趣旨もありました。自民党は「安全性の確保がされない限り、国内
運用をすべきではない」という観点の申し入れも行なったということですけ
れども、こうした主要政党の声をどのように受け止めて、どのように対応し
ていくお考えか、お聞かせ願います。
A:先週末、沖縄及び山口県、岩国市を含めて訪問し、皆様に説明を申し上げ、
かつご意見を伺ったのですが、今ご指摘のように、地元には大変ご心配だと
か懸念というのがあるということを、身をもって感じて帰ってまいりました。
総理、官房長官にも報告いたしましたし、政府としては、このことを大変重
く受け止めております。現在アメリカが、2つの事故について事故調査を進
めていると承知しますが、既にお話申し上げたとおり、接受国通報に基づい
て、当機は船荷が既にアメリカから出て、今月下旬には岩国に陸揚げすると
いう予定について、今のところ変更を我が方に受け取っておりませんので、
予定どおり運行計画が進むものと考えています。その後は、お話をしている
とおり、「2つの事故の事故調査結果が日本側に通報され、飛行の安全が確
認されるまでは、飛行運用をしない」ということについては、日米間で約束
をして、この約束をアメリカ側がきちんと守ると考えています。このことに
現時点で変更はありません。
Q:昨日話があったオートローテーションの件ですけれども、
「ある」「なし」
という議論は確かにあるのですが、そのオートローテーションが通常のヘリ
コプターと同等の機能を有しているか、十分であるか、あるいは不十分であ
るかという議論もあるかと思うのですけれども、大臣にとっても、そういう
1
ところあるかと思います。これは、機能が十分か不十分かという認識を教え
ていただきたいのですけれども。
A:エンジンは2つあるのですが、エンジンが停止した場合にどのように緊急
着陸するかということについては、固定翼のバージョンで緊急着陸する場合
と、いわゆる垂直離着陸機能という、ヘリの機能で緊急着陸するかというこ
との、2つの手段があると承知しております。後のほうが、一般に言われて
いるオートローテーションということで、これはエンジンの出力ではなくて、
風力の揚力を使って緊急着陸するということで、防衛省が出しましたオスプ
レイのパンフレットにも、その点について記載してあるとおりです。これは
防衛省だけで書いたのではなく、米国側に確認をし、その内容についても表
現ぶりについても調整の上、書いてありますので、オートローテーションに
ついては、オスプレイがその機能を持っておると考えています。
Q:オスプレイに関連してなのですけれども、沖縄のなかなか理解が得られな
いということで、大臣自身ご苦労されていると思うのですが、その理由の一
つに、米海兵隊の普天間のヘリ代替計画というのが、90年代頃から言われ
てきていまして、国会でもたびたび質問されているのですが、そのたびに政
府のほうが、正式に通知がないということなどを理由に議論を避けてきた、
そういう経緯があったと思います。それについて、まず大臣ご自身どのよう
に思っていらっしゃるのか。
A:ちょっと待って下さい。最初の趣旨は何ですか。どこから通報がないと。
Q:国会答弁で普天間のヘリの代替計画について、質問がたびたび出ていたの
です。それで、そのときの政府の答弁が、つぶさに一つずつ私は確認はして
いませんけれども、正式に米側から通告なり説明がないという趣旨のことを
政府が答弁書の中で仰って。
A:ちょっと待って下さい。その通知がないというのは、何についてですか。
つまり代替施設の建設計画ですか。
Q:オスプレイの搬入についてです。オスプレイが普天間のヘリの代替計画の
中の候補として来るのではないかという趣旨の質問があったのですけれども、
それについて政府が議論を避けてきた印象があるのです。それについてまず
大臣自身が、どのように過去の国会答弁の政府の姿勢について見ていらした
のかということをお聞きしたいのです。それと関連して、大臣ご自身が今後
国会答弁で、沖縄の理解を得るためにどのような姿勢で答弁に臨まれるかと
いうことをお願いします。
A:私が来る前の答弁なので、すべての答弁をつぶさに見ていませんけれども、
おそらくアメリカは、2005年9月にオスプレイの量産計画を進めてから、
アメリカの中で全体としてどのくらいのオスプレイが調達計画として議会
に承認されるかということ。アメリカの議会のプロセスというのは大変複雑
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で、上院、下院それぞれ、日本のように衆議院を通って参議院を通ってとい
う淡々なものではなく、かつ、アメリカの議会というのは政府が原案を出す
のではなくて、アメリカの議会がそもそも法案を作って、予算を取っていく
という特殊な制度の中で、予算の全体の調達計画が変動するというか、動く
たびに、全体として調達できるものが、どこの部隊にどのような優先度を持
って配備されるのかということについて、当時、というのはオスプレイの量
産が始まって調達計画が徐々に明らかになるプロセスの中で、必ずしも日本
政府がはっきり分からなかった、掴めなかったのだろうと思います。今は3
60機、海兵隊に調達するということが一応議会で確定していて、これがど
のように部隊に順繰りに配備されるかということが、やっと全体が分かって
きたのですけれども、その前の段階では、必ずしもそれが全体としてよく見
えずに、当然のことながら海兵隊が何百機も装備するということだと、グロ
ーバルに見て、2つの大きな海兵隊の部隊がアメリカの本土に西海岸と東海
岸にあって、もうひとつは海外でいうと沖縄にあるわけですから、これは沖
縄に配備されるということは、いずれ実現するのだなと思いつつ、具体的に
公にこれを全体計画をすることができないという事情があったのではない
かと私は思うのです。それはアメリカの調達計画が例えばF-35でもそう
ですけれども、議会によって、上院によって減らされたり増やされたり、下
院によって増やされたり減らされたりして、全体計画が確定しないで、それ
が更にどの部隊にどのような計画で配備するかなどということは、全てアメ
リカの配置計画というか調達計画なので、同盟国にかかる場合にのみ同盟国
と協議するという制度になっているので、全貌が掴めないというプロセスの
中で、おそらく日本政府が「まだ十分に我々は聞いていない、掴んでいない」
という答弁をした時期があったのではないかと思うのです。私が言い訳をし
てみても仕方がないことですけれども、そういう全体計画の中で、アメリカ
が沖縄にいる第3海兵機動展開部隊に配備するということを、公式に国防省
が決めてから初めて、配備について説明できるようになったということだっ
たのではないかと思います。後の方のご質問は、これはなかなか岩国であれ、
山口県であれ、オスプレイを日本に持ってくるということについて、冒頭申
し上げたように、大変地元にも反対もあるし、ご心配もあるということは、
私たちを通して受け止め、どのようにすれば我々として、アメリカ側の装備
の変更というものを説明できるのかということを我々としては考え、今のと
ころは2つのことを考えています。ひとつは、2つの事故についての調査報
告書をできるだけ早期に日本側に通報すること、並びにその際、事故調査の
報告の中には、同種の事故の再発を防止する措置が含まれていることが必要
だということを、アメリカ側に強く申し入れ、要求もしています。これが第
一です。第二は、他方において、飛行の安全性というのは、アメリカが単に
3
飛行の安全性を確認するだけではなく、日本としてどのような措置をもって、
我が方として独自に飛行の安全性を確認し、これを国民の皆様に説明できる
のかということについては、いろいろな考え方、いろいろな措置、いろいろ
なアプローチがあり得るのだろうと思います。今、まだそれを検討している
ところですが、これはおそらく政府全体として取り組むということになりま
すので、防衛省だけでできるとは限らないので、関係省庁と共有しながら、
どのようにすれば飛行の安全を日本として確認できるかというための措置
について、現在鋭意検討しているところです。
Q:関連なのですけれども、今の大臣の説明は、今の立場としてよく分かるの
ですけれども、少なくとも1年半くらい前に、アメリカが正式にオスプレイ
の普天間への配備計画を発表したとき以降の、政府の沖縄への説明というの
は十分だったというふうに、そのときは大臣ではなかったと思うのですけれ
ども、それでも十分だったと評価されていますでしょうか。
A:1年半、日本政府が沖縄にどういう説明をしたかというのを、もう一度き
ちんと見てみたいと思います。そのときの説明ぶりというのをまだ私は報告
を受けていませんけれども、少し調べてみます。沖縄に1年半と今仰ったの
で、ちょうど去年の春くらいですか。
Q:アメリカがオスプレイの配備計画を発表した。
A:後ということですね。
Q:それ以降に、沖縄からその質問が度々、政府の方にあったのですけれども、
それについての説明ぶりについて、どのように見ていらっしゃるのかという
ことを。
A:分かりました。そのときにどういう説明をしたか、速やかに調べます。次
回のときにきちんとご説明できると思います。残念ですが、私はそのとき、
つまり1年半に日本政府が沖縄に配備計画について、どういう内容を説明し
たか報告を受けていませんし、そのときのことというのは、私、正直申し上
げて記憶にないので、前後関係を調べて、前後関係というのは、アメリカが
今発表をしたというお話でしたが、どういうレベルでどういう形で公表した
のかということも含めて、もう一度確認したいと思います。これは確かに承
りました。
Q:先ほどの安全性の確認、「米側が確認するだけではなく、日本でもいろい
ろなアプローチ、考え方の措置」と仰っていたのですが、この件に関して、
日米の合同委員会の設置についてはどうお考えですか。過去、事故が起きた
ときには設置されていますけれども、今回これだけ地元で安全性に懸念が出
ている中で、特例措置ではないですけれども、そういったもの動かす可能性
はあるのかどうか。
A:先ほど申し上げましたけれども、安全性の確認というのは、我が国政府と
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して取り組むと申し上げ、防衛省だけで確認するということではなく、関係
省庁とも協議をしてこの問題を進めたいと申し上げた理由は、つまり防衛省
だけではなくて、もちろん外務省その他の省庁、内閣府も含めて、全体とし
て日本政府として安全性を確認し、国民に説明する手段を執りたいと思って
検討しているわけです。今のご指摘の点も、その検討の一つのオプションと
考えていただければよいと思います。
Q:すでに米側にはそういったオプションの一つを。
A:私は防衛省なので、これの主管ではありませんので、細かくは知りません。
かつて私が外務省のときに、米軍事故があったときに、当時はこういうアメ
リカの事故、今回の事故のように日本の国外で起こった事故ではなく、日本
の国内で起こった事故の事故調査委員会のメンバーに入っていたことはあ
りますが、これは今回のとは少し違って、直接、日米地位協定に基づいて、
在日米軍機が日本の領域の中で起こした場合の事故調査委員会で、今回は性
格が全く違うと思いますが、いろいろな考え方があり、いろいろな措置を検
討しているということは申し上げてよいと思います。繰り返しになりますが、
主管の官庁でもありませんので、細かく承知しておりません。
Q:沖縄県では現在、県民大会を開催するのを決定しているのですが、先ほど
質問があったと思うのですけれども、2年前から沖縄県ではオスプレイの配
備について、様々な質問や疑問を政府に投げかけてきたのですが、そういっ
たものに誠意をもって応えてこなかったということが、現在のこういった信
頼を失う関係になってきたと思っているのですが、今回8月には全県的な大
会も開かれることについて、大臣として今どのように思われているかご所感
をお願いします。
A:どういうタイミングで、どこの主催で、どのような大会が行われているか、
私はまだ報告を受けていませんけれども、いずれにしても県民の方々がその
ような大会を経て、県民としてのご意見を集約されると言いますか、皆様で
ご意見を出されるということは、これは県民の皆様が自主的におやりになる
ことであり、その内容については、政府として真摯に受け止めようと考えて
います。
Q:集団的自衛権のことについて伺いたいのですが、今日、国家戦略会議の分
科会が集団的自衛権の行使容認を求める提言を出すと。これは報道もされて
いるのですけれども、集団的自衛権について、大臣は在任中の解釈変更に慎
重である一方で、「総理に意見具申をする」ともおっしゃっていますけれど
も、改めて集団的自衛権に関して今のお考えをお願いします。
A:集団的自衛権という問題は、ご承知のとおり、我が国の有権解釈が確定し
ていて、私はその任期を通じて自分の仕事をするにあたり、集団的自衛権に
関する考え方について、日本政府が基本的に持っている考え方を変更する、
5
変えるという考えはありません。他方、日米同盟を深化させていくというこ
とは、これから日本が取り組むべき非常に重要な安全保障政策の一つである
と考えており、この日米同盟をどのような分野で、どのように深化させてい
くかということには、今後、任期を通じて真剣に取り組んでいこうと考えて
おります。
Q:本日、森本大臣の資産が公開されたと思うのですけれども、大臣自身の資
産についてのご所感と、この資産公開の制度についての意見などがあれば。
A:資産公開というのは、私が決裁して出すのではなくて、いろいろなところ
がいろいろな機関を使って調べて出すので、正直申し上げますと、私は資産
公開の中身を見ていないです。ただ、資産公開の制度について問われれば、
このような制度というのはあってよいと思います。「お前の資産をどう考え
るか」と問われれば、私の資産は大学の教員として最低限というか、自分の
住む家があって、株券も株式もなく、投融資もなく、有価証券もなく、山や
土地などの山野も持っておらず、骨董品も持っておらず、わずかに自分の着
るものと下着と書籍と家の中の家財道具と、古くなった車1台と、それも今
は乗れませんけれども、それだけで、あまり他人の方に自慢できるような資
産ではないと思っています。正確には見ていません。正直申し上げて。これ
は然るべき機関がきちんと調査をして、本人の許可を取る必要はないと思い
ますが、本人の許可もなく公開されたので、正直言って私は見てみたいと思
いますけれども、知りません。
Q:オスプレイに関して、大臣は国会で「オスプレイは画期的な発想で作られ
た」というような発言をされていますけれども、実際、最近は、「ヘリと飛
行機の揚力を一つの羽の上で機能させるという意味で画期的だ」というご主
旨で発言されていると思いますけれども、この点について、ご専門でもあら
れると思うのですけれども、技術的に2つの揚力を一つの羽で機能させると
いうことが技術的に確立されているというようにお感じになられているか、
そう考えるか。それと運用面で問題点があるとお感じになられているか。こ
の認識をご専門ということを踏まえて、お話をお聞かせ下さい。
A:正確な表現かどうかは分かりませんが、平易な言葉で言うと、オスプレイ
というのはいわゆる垂直離着陸をするヘリコプターとしての揚力、それと固
定翼の航空機、固定翼はプロペラもジェットもロケットもいろいろとあるの
ですが、後ろに推力を飛ばして前に進行するという、この推力と揚力を出す
方向が90度異なる2つのシステムを、一つの航空機の中にナセルをコンバ
ートするというか、変換するということによって実現しようとした技術で、
画期的だと申し上げたのは、人間が誰でも考えることですが、実際のシステ
ムとして世界の中で初めてアメリカが実用機の中で成功したという意味で
画期的だと申し上げたのです。たくさん他の国がやっていてアメリカがやっ
6
たというのではなく、アメリカが最初にこの技術を実際のシステムの中に実
現しようとして、開発を繰り返して、実用試験を行い、実際に量産をすると
いう決定のところまでいった。この技術革新が画期的だという意味で画期的
だと申し上げたのです。運用の面ではどうかということですけれども、その
ような画期的なシステムなので、開発の途上でいくつもの困難に直面したと
言えると思います。あらゆるシステムというのは、そのような人間の科学技
術を乗り越えようとして、試行錯誤を繰り返して、完成に近づいていくとい
うことを人間はやってきたわけで、何もこの航空機だけではなく、これは
我々日常生活の中であらゆるものに見ることができます。車であれ、そうい
うことだと思います。今日に至るまでの車の歴史というものは、試行錯誤を
繰り返して、今日のようにあると。さらにこれからまた発展していくという
ことではないかと思います。私はオスプレイという飛行機の開発は、アメリ
カの中できちんと開発が行われ、実用試験も行われ、量産に踏み切った時点
で開発そのもののプロセスが終わっていると考えています。それでは何で事
故が起こるのかということが当然そこで問として出てくると思いますが、実
際にシステムそのものに、例えば油圧のラインだとかいろいろなマイナーな
問題で、その後に事故があったことは、それは確かだと思います。しかし、
今年起きた2つの事故は、少なくても事故があった直後から、引き続き運用
されているということなので、この航空機のシステムそのものに、機械的な
というか、システムとして開発途上に考えていたような根本的な欠陥がない
という結論に至っているのではないかと考えているわけです。
Q:先ほど大臣は、「オートローテーション・システムに関しては、あるもの
と確信している」とおっしゃったのですが、アメリカのレポート等によりま
すと、ペンタゴンか何かが、そのオートローテーションが「フォーマルなリ
クワイアメントでない」ということになったというような報告書も出ていた
りするのですが、そういうステージを踏んで、現時点ではオートローテーシ
ョンはあるというふうに日本政府はお考えなのか、また、もう一つなのです
けれども、いわゆる運用に関しては、バスタブ曲線として運用から慣れるま
で、いろいろ事故の率が上がって、老朽化に伴ってまた事故が上がっていく
と思うのですが、それは今の時点で、大臣はオスプレイに関してはバスタブ
曲線の底辺だとお考えになっていますか。
A:いえ、一つのシステムというのは、開発から実用に至り、実用をこれから
ずっと繰り返して、更にいろいろなマイナーな改善が常続不断に行われるも
のだと思います。これはどのシステムであっても同様のことだと思います。
我々が使う日常の、例えば携帯電話だとかというような機器も、すべて一回
開発があって量産が始まって、それで全てのプロセスが止まるのではなくて、
日常いろいろな人間の知恵を使って、ディベロップメントというか改善が常
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続不断に行われると。科学技術というのはそういうものだし、人間の知恵と
いうのも左様なものだと思います。だから全ての開発のプログラムが、全て
120%終わってしまっていると私は思いません。しかし、少なくとも設計
上の根本的なミスによって今回の2つの事故が起きたのではないというこ
とについては、アメリカが説明しているとおりなのではないかと思いますし、
そのような結果が、いずれアメリカで事故報告の中に示されるのではないか
と、私は推定しているわけです。オートローテーションについては、先ほど
申し上げたように、どのようにして説明するかという説明文書については、
国防省にきちんとクリアランスを取って日本語にして説明しており、少なく
とも今の時点でアメリカ国防省の正式な見解だと、我々は承知しているとい
うことでございます。
Q:今月2日付で広島県知事から防衛大臣に宛てて、「オスプレイの安全性が
確認されない中で、政府が先行搬入に向けて手続を進めることに反対」とい
うことで、岩国の先行搬入を当面中止するようにという要請文が出ているの
ですけれども、これについて、県境を越えて広島県知事からこういう意見が
出ていることについてどう受け止められるかということと、今後どう対応さ
れるか、お考えをお聞かせ下さい。
A:文書はまだ受け取っていません。県知事が確か、近くおいでになると伺っ
ています。直接そのとき県知事から、恐らく要望書をお持ちの上、要望にお
いでになるのだろうと思っています。国会の日程もありますけれども、でき
るだけ直接お会いして、県知事の要望を受け止めたいと考えております。
Q:公務員の年金制度改革や年金制度について、昨日政府が有識者会議の報告
書をまとめました。その中で職域加算を廃止するのですが、結果として税金
を投入して、公務員の年金の上乗せ給付を維持できるような形で残すという
ような報告が出ています。これについては大臣、どういうふうにお考えにな
るかというところと、賛否についてお聞かせ願いたいのですが。
A:申し訳ない、大臣になって1か月、オスプレイでほとんど毎日時間を取ら
れていて、年金について勉強をするところまで至っておりません。お恥ずか
しい次第ですが、十分な説明に必要な十分な知識を持ち合わせておりません。
Q:今、ちょうど出ましたけれども、あっという間に1か月、大臣就任から経
ちましたけれども、1か月振り返られて率直な御感想を一言だけ。
A:1か月ちょうど経って、やはり、防衛大臣というのは自衛隊法にいう自衛
隊の隊務を統括するという任務であると書いていますが、しかし隊務を統括
するためには、例えば今、オスプレイのように、これは自衛隊の装備でもな
いし、我々の基地の中に持ってくるわけではないのですが、しかし、日米安
全保障体制を万全の状態にして、在日米軍の抑止力をきちんと持たせるとい
うためには、どうしても防衛大臣が汗をかかなければならない重要な仕事の
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一つで、国会であれ地方の方々のいろいろな声を聞くという仕事であれ、そ
のようないわば、どちらかというと内政上の仕事が、自衛隊を統括するため
の仕事としてついて回り、その比重が非常に大きいのかなということを、こ
の1か月を通してつくづく痛感したということでございます。
以
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