...

第3章 学校における実践例

by user

on
Category: Documents
10

views

Report

Comments

Transcript

第3章 学校における実践例
第3章 学校における実践例
(1) 小学校低学年
小学校第○学年 学級活動指導案
指導者 T1 学級担任
T2 栄養教諭
1
2
題 材 やさいのひみつをしろう
目 標
健康な毎日を送り,成長していくためには「好き嫌いをしないで何でも食べる」ことが大切である
ことを知り,何でも食べてみようという意欲をもつようにする。
3 題材観
生活が豊かになり,食べることに困るということがほとんどない現代社会において,子どもたちは
「食べる」ことに対する関心が低下しているように見受けられる。食べ物が豊富にあり,好きなもの
だけを選んで食べても空腹を満たすことはできるので,あえて嗜好に合わないものを食べる必要はな
いと考える子どもも多いと思われる。実際に給食の様子を見ても,献立によって食べる量に差が見ら
れ,特に野菜料理は残量が多くなる傾向がある。しかし,生涯を健康に過ごすためには,子どもの頃
から食生活に気を配り,バランスのよい食事をとるという習慣を身に付けることが大切である。
そこで,今回は前日の給食に入っていた野菜を取り上げ,
「やさいのひみつのはこ」から「やさいレ
ンジャーからのひみつの手紙」を取り出して読むという活動を通して,健康でいるためには野菜を食
べることが必要であることに気づかせたい。その上で,好き嫌いなく食べようとする意欲をもたせた
いと考え,本題材を設定した。
4 食育の視点
○ 健康に過ごすためには食生活に気を配ることが大切であることが分かり,野菜を食べる習慣を身
に付ける。
(心身の健康)
5 活動の展開
(1)準備・資料
①アンケート用紙,②アンケート結果表,③前日の給食の写真,④食品カード,⑤やさいのひみつ
のはこ,⑥ひみつの手紙,⑦ワークシート
(2)展開
指導上の留意点(○全体,◎個人)及び評価
資
活 動 内 容
料
T1(学級担任)
T2(栄養教諭)
事 ○ 好きな野菜と苦手な野菜のアンケート調査を行う。
①
前
活
動
1 前日の給食について考える。
○前日の給食を思い出 ○実際に食べた給食の ③
(1)前日の給食には,どんな野菜が使
すような言葉かけを
写真を提示し,思い出
われていたかを思い出す。
する。
す時の手がかりとす
る。
(2)入っていた野菜を確かめる。
○カードを取り出す児 ○給食に使われていた ④
童を指名する。
野菜のカードを袋の
中から取り出させる
ことで児童に確かめ
導
させたい。
入
2 本時の課題をつかむ。
(1)野菜についてのアンケート結果を ○自分たちの問題とし ○アンケート結果の読 ②
見て話し合う。
て捉えることができ
み取り方がわからな
・野菜を残してしまう人もいる。
るようアンケート結
い児童には,人数の多
・野菜を食べなくてもよいのだろう
果を提示する。
いものは何かを考え
か。
るよう助言する。
12
(2)課題を知る。
やさいのひみつをしろう
展
開
3 野菜を食べるとどんなよいことが
あるのかを知る。
(1)「やさいレンジャーからのひみつ
の手紙」を取り出して読み合い,野
菜の効用を知る。
<やさいのひみつ>
・病気やけがに強い体をつくる。
・おなかのそうじをする。
・骨や歯をつくる手伝いをする。
・血液を作る手伝いをする。
・力のもとをつくる手伝いをする。
(2)分かったことをワークシートで確
認する。
4
○課題を全体で読ま
せ,野菜について学
習することを確認す
る。
○「ひみつの手紙」を
取り出す児童を指名
する。
○くじ引きのように,箱
の中から手紙を取り
出すことで児童に興
味をもたせたい。
◎「やさいのひみつ」を
全員で読み,さらにワ
ークシートで,ひとり
ひとりが確認できる
ようにする。
○野菜を食べやすくする工夫を自分たちで考え
るという活動を通して,食べようという意欲の
向上を図る。
これからの自分のめあてをワーク
シートに書き,発表する。
◎ワークシートに書くことで自分の考えを確認
する。
◎実践しやすいよう,具体的な内容で書くよう助
言する。
5
今日の給食に出る野菜を紹介し,野
菜が苦手な人も食べやすくなる工夫
を考え,発表する。
<予想される考え>
・好きなものと一緒に食べる。
・先に食べる。
・少しでも食べるようにがんばる。
・つくってくれた人の気持ちを考え
て食べる。
・楽しく食べる。
○児童から,よい考え
がなかなか出ない場
合には,ヒントを与
える。
◎家庭でも,学習した
内容を振り返り,取
り組んでもらえるよ
う,ワークシートの
中にがんばりチェッ
ク表をもうけ,家庭
に持ち帰り,チェッ
クして提出すること
を伝える。
6
教科領域との関連
○ 生活科「ぐんぐんそだっておいしいやさい」
13
⑦
○適切でない意見に対
しては,児童の心情に
配慮しつつ,アドバイ
スを行う。
○給食では多くの野菜
を取り入れ,切り方や
調理法なども工夫し,
食べやすくしている
ことに気づかせたい。
(評)健康に過ごすために,野菜を食べよう
という意欲をもつことができたか。
(ワークシート)
ま
と
め
⑤
⑥
⑦
7
板書計画
8
指導案を活用する上でのポイント
○ 児童が興味をもつように,キャラクターが T2 のお手伝いをしてくれるという設定にしまし
た。この場面では,T2 はオーバー気味に演じると良いと思います。さらに,秘密の手紙をく
じのように引かせることで,児童の活動意欲を高める工夫をしました。
○
ワークシートの「やさいのひみつ」は,児童一人一人に書かせると,書く時間にかなりの
差が生じるため,あらかじめ書いてある内容を読み,読んだら○をつけることで確認をさせ
るようにしました。
○ 野菜を食べるための工夫については,児童から出た考えは否定せずにすべてを受け入れ,
どの児童も意欲がもてるようにします。ただし,適切でないと思われる意見については,児
童の心情に配慮しながらアドバイスをします。そのためにも,児童の発言を可能な限り予想
しておくようにします。
○ 野菜についての指導案は,別のパターンも掲載(
「発達段階に応じた食に関する指導実践事
例集」平成22年度茨城県学校栄養士協議会作成)していますので参考にしてください。
○ 事前に栄養教諭と給食を会食したり,給食時のワンポイント指導をしたりすることで,児童
の実態も分かり和やかな雰囲気で授業を行うことができます。(栄養教諭が常駐していない場合)
○ 自分の毎日の生活に関わる学習内容なので,自分の課題として把握し,意欲的に実践する
ことができます。
○ 野菜の名前は知っている物ばかりではないので,名前の確認をしながら授業を進めていくよ
うにします。
○
継続した実践にするために,食育に関する計画的な授業を行っていく必要があります。
14
9
資料(学習カード等)
やさいのひみつをしろう
年
くみ
(
なまえ
)げんきな
つくる
(
)じょうぶな
ほね
や
つくる
(
は
を
てつだい
やさいの
を
ち
(
)びょうきやけが
に
ひみつ
からだ
てつだい
)パワーのもとを
つくる
まけない
(
てつだい
)おなか
すっきり
きょうからがんばること
*がんばれたら,マークをつけよう!
日
日
日
日
(◎がんばった ○少しがんばった △あまりがんばれなかった)
おうちの人から
15
日
やさいアンケート
年
組
名前(
)
*あてはまるところに○をつけましょう。
①学校のある日に朝ごはんを食べますか?
ほぼ毎日食べる
食べないことがある
ほとんど食べない
② お休みの日に朝ごはんを食べますか?
ほぼ毎日食べる
食べないことがある
ほとんど食べない
③ やさいはすきですか?
すき
あまりすきではない
ほとんどにがて
④ すきなやさいに○をつけてください。(いくつでもよい)
だいこん
はくさい
にんじん
ピーマン
かぼちゃ
きゅうり
トマト
ごぼう
ほうれん草
にら
グリンピース
もやし
しいたけ
たまねぎ
とうもろこし
キャベツ
ながねぎ
ブロッコリー
きのこ
そのほか(
)
⑤ にがてなやさいに○をつけてください。(いくつでもよい)
だいこん
はくさい
にんじん
ピーマン
かぼちゃ
きゅうり
トマト
ごぼう
ほうれん草
グリンピース
にら
もやし
しいたけ
たまねぎ
とうもろこし
そのほか(
キャベツ
ながねぎ
ブロッコリー
きのこ
)
*ごきょうりょくいただき,ありがとうございました。
16
(2) 小学校中学年
小学校第○学年 学級活動指導案
指導者 T1 学級担任
T2 栄養教諭
1
2
題 材 早ね,早おき,朝ごはん
目 標
朝食の働きと大切さが分かり,毎日朝食を食べようとする意欲をもつようにする。
3 題材観
児童をとりまく生活環境の変化に伴い,朝食を食べないで学校に来る児童の増加が見られる。
また,平日は朝食を食べていても休日になると朝食を食べない児童も見られ,朝食を食べる生活習
慣が定着しているとは言い難いという実態がある。
そこで○×クイズを通して朝食を食べると体の3つのスイッチが入ることに気づかせ,毎日欠かさ
ず食べようとする態度を育てたいと考えこの題材を設定した。
4 食育の視点
○ 朝食のよさや大切さが分かり,毎日食べようとすることができる。
(食事の重要性)
5 活動の展開
(1)準備・資料
①アンケート結果表(平日喫食率),②ワークシート,③○×クイズ,④掲示資料,⑤サーモグラ
フィ,⑥腸の長さ模型,⑦アンケート結果表(休日喫食率),⑧記入用紙(無地でA4又はB4用紙)
(2)展開
指導上の留意点(○全体,◎個人)及び評価 資
活 動 内 容
料
T1(学級担任)
T2(栄養教諭)
事 ○朝食に関するアンケートを行う。
前
朝食摂取に関して(平日・休日)
,朝食が食べられない理由
活
動
○本時の学習内容につ
1 本時の課題を知る。
いて知らせる。
導
早ね 早おき 朝ごはん
入
(1) クラスの実態を知る。
○アンケートから普段 ○ア ンケート結 果 ①
の朝食を振り返る。
を提示する。
2 ○×クイズで朝ごはんが体にもたらす働 ○クイズのやり方を説 ◎朝 食を食べて い ②
きについて考える。
明する。
ない児童につい ③
(1) 各自でクイズの答えを考える。
○普段の朝食を食べる
ては,朝ごはんの
① 朝ごはんを食べると頭がすっきりと
前と食べた後の様子
働きとクイズの
目覚める。
(あたま)→○
について振り返らせ
解答が関係して
② 朝ごはんを食べる前と後の体の温度
る。
いることを伝え,
は変わらない。
(からだ)→×
自分の体におこ
③ 朝ごはんを食べるとうんちがすっき
る反応として具
展
りと出る。
(おなか)→○
体的に考えられ
開
るよう助言する。
3 朝ごはんの働きについて知る。
(1) クイズの答え合わせを通して朝ごはんの
3つの働きを知る。
・
(あたま)のスイッチ
・
(からだ)のスイッチ
・
(おなか)のスイッチ
17
○T2の説明に併せて
クイズの解答や資料
を黒板に提示する。
○おなかスイッチの解
答後に模型から腸を
引き出す手助けをす
る児童を指名する。
○1 問ずつ答え 合
わせを行うごと
に解説を行う。
○全 ての解説後 に
体の各部位に触
れながらもう一
度まとめをする
④
⑤
⑥
4
朝ごはんを食べるために大切なことを考
える。
(1) 休日になるとなぜ朝ごはんを食べる人が
減るのか,どうしたら食べられるようにな
るのかをグループで話し合う。
○ワークシートにスイ
ッチが入る部位を記
入させる。
ことで視覚的に
も印象づけられ
るようにする。
○アンケート結果を振
り返る。
○ア ンケート結 果
を提示する。
◎平 日と休日で は
生活習慣にどの
ような差がある
のかを考えられ
るように助言を
行う。
◎意見がまとまった班
には記入用紙を配
り,班の意見を書か
せる。
(2) 話し合った内容をまとめ,発表する。
○発表を進行する。
○アンケートから朝ご
はんを食べられない
理由の実態を伝え,
発表で出た意見をま
とめる。
5
ま
と
め
本時の活動を振り返り,今後の目標を決
める。
(1) 目標を書き発表する。
②
⑦
⑧
○学 習課題を振 り
返り,生活習慣を
見直す大切さに
ついても触れる。
(評)朝食の働きと大切さが分かり,毎日
食べようとする意欲をもつことがで
きたか。
(発表,ワークシート)
②
6
教科領域との関連
○ 保健体育「毎日の生活とけんこう」
7
板書計画
早ね早おき朝ごはん
(資④)掲示資料
(資①)アンケート(平日)
朝ごはんを食べますか?
(資⑤)サーモグラフィ
あたまのスイッチ
朝ごはんを食べるために大切な事
(資⑧)
2班
1班
た時間に起きる
3班
からだのスイッチ
おなかのスイッチ
(資⑦)アンケート (休日)
朝ごはんを食べますか?
(資⑥)
模型
・・・・
夜におや
4班
学校に行
つを食べない
く日と同じ・・
5班
6班
体を動か
してお腹を・・
時間によ
ゆうをもって・・
<朝食の働きの説明>
・(あたま)のスイッチ→脳が目覚める(掲示資料④(脳)
)
・(からだ)のスイッチ→体が目覚める(掲示資料⑤)
・(おなか)のスイッチ→胃や腸が目覚める(掲示資料④(胃腸)+⑥模型)
*⑥の模型は代表児童に腸を引き出してもらった後,黒板もしくは教卓等に提示しておく。
18
朝決まっ
8
指導案を活用する上でのポイント
○ 朝ごはんについての学習は初めてという設定で作成しました。朝ごはんが体にもたらす働きを3
つのキーワード「あたま」
・「からだ」
・「おなか」に簡潔にまとめることで朝ごはんの大切さを3年
生にも分かりやすく印象づけられるようにしました。
○
小学校中学年では,家庭で朝食を実際に作るのは保護者であると考えられます。そのため,朝食
の内容までは踏み込まず,毎日朝ごはんを食べる習慣を定着させることを目標としました。朝食を
食べるために大切な望ましい生活習慣についてふれる内容としてあります。
○
アンケート結果「朝ごはんを食べますか?」を平日と休日に分けて提示する事で,休日の朝食欠
食率が高いことや,なぜ欠食率が高くなってしまうかなどの生活面における課題に気づけるような
流れにしました。また,話し合い活動後に,朝食を食べられない理由についてアンケート結果を振
り返ることにより,自分たちの問題としてより意識できるようにしました。
○
朝ごはんの課題に取り組むにあたっては家庭との連携が不可欠です。そのため学習したことを家
庭で継続して取り組むことができ,保護者への啓発も同時にはかれるよう振り返りカード(めざま
しカード)をワークシートに盛り込みました。
○
3つのスイッチを考える際,
「こころ」のスイッチが入ると答える児童も見られました。朝食は,
心身の発達に関係しているので「朝食のスイッチを4つ」ととらえて指導することもできそうです。
○ 朝食を摂取している児童がほとんどの場合は,次のような指導を加えてもいいでしょう。
(高学年の内容の一部になります。
)
3つのスイッチを入れるには,
「主食 主菜
あたまのスイッチ
からだのスイッチ
おなかのスイッチ
→
→
→
主食を食べる
主菜を食べる
副菜を食べる
副菜」をそろえて食べることが大切です。
(ごはん パン めん など)
(肉料理 魚料理 卵料理 大豆製品 など)
(野菜料理 汁物 など)
○ 体育の保健領域「毎日の生活と健康」
(3年),
「育ちゆく体とわたし」(4年)の学習との関連を
図って指導を実施すると,より効果が上がります。
体育(保健)
「毎日の生活と健康」
* 健 康 に 良い 食 生 活
の理解
学級活動
「早ね,早起き,朝ごはん」
*朝食の大切さの理解と実
践化
給食
*実践(体験)
参考: カット 茨城県学校栄養士協議会
19
9 資料(アンケート及びワークシート)
朝ごはんアンケート
年
組 ( 男 ・ 女 )
*あてはまるところに○をつけましょう。
① 学校のある日に朝ごはんを食べますか?
ほぼ毎日食べる
②
ほとんど食べない
お休みの日に朝ごはんを食べますか?
ほぼ毎日食べる
③
食べないことがある
食べないことがある
ほとんど食べない
②で「食べないことがある」や「ほとんど食べない」に○をつ
けた人にお聞きします。朝ごはんを食べない理由は何ですか?
食べる時間がないから
いつも食べないから
おなかがすいていないから
おきる時間がおそいから
そのほか
*ごきょうりょくいただき,ありがとうございました。
20
ねむいから
早ね早おき朝ごはん
年
組 名前
1. 正しいものに○を,まちがっているものに×をつけましょう。
① 朝ごはんを食べると,頭がすっきりと目ざめる。
② 朝ごはんを食べる前と後の体の温度は変わらない。
③朝ごはんを食べると,うんちがすっきりと出る。
2. 朝ごはんの3つの働きについて書きましょう。
のスイッチが入る
のスイッチが入る
のスイッチが入る
3. 朝ごはんの目標をかきましょう。
4.めざましカード(1週間のがんばりをチェックしてみましょう)
日(月)
日(火)
日(水)
日(木)
日(金)
日(土)
日(日)
(◎とてもよくがんばれた,○よくがんばれた,△もっとがんばる)
21
(3) 小学校高学年
小学校第○学年 学級活動指導案
指導者 T1 学級担任
T2 栄養教諭
1
2
題 名 体がよろこぶ朝ごはん
目 標
朝食摂取の意義や効果を知り,栄養のバランスのとれた朝食をとろうとする意欲をもつようにする。
3 題材観
1日の生活のリズムを整えるには,朝食を毎日食べることが大切である。
本校では,朝食の摂取率は95%を超えているが,
「主食だけ」
「主食と主菜だけ」など内容が十分
でない状況にある。
そこで,朝食の意義や効果を確認した上で,料理カードを活用して,主食,主菜,副菜がそろった
朝食メニュー作りから,栄養のバランスの大切さにも気づかせたいと考えこの題材を設定した。
4 食育の視点
○ 朝食をとることの大切さを理解し,習慣化することができる。
(食事の重要性)
○ 食品をバランスよく組み合わせて食べることの大切さが分かる。
(心身の健康)
5 活動の展開
(1)準備・資料
①目覚ましスイッチの絵,②主食・主菜・副菜カード,③献立の絵,④料理カード
(2)展開
指導上の留意点(○全体,◎個人)及び評価
資
活 動 内 容
料
T1(学級担任)
T2(栄養教諭)
○ 朝食に関するアンケートを行
事前
う。
活動
朝食摂取に関して,朝食の献立
○発表内容を板書する。
1
導
入
朝食を食べてこなかった時に
ついて発表する。
・力が出ない。
・ボーッとした。
・お腹が空いてお昼までもたな
かった。
・授業に集中できなかった。
2 本時のねらいについて知る。
体がよろこぶ朝ごはん
3
展
開
朝食の大切さを確認する。
3つの目覚ましスイッチが入
ることを確認する。
・脳の目覚ましスイッチ
・体の目覚ましスイッチ
・腸の目覚ましスイッチ
○なぜ朝食が大切なのか
を,目覚ましスイッチの
絵から気付くようにす
る。
22
○朝食をとることの大切
さが理解できるように
目覚ましスイッチの絵
を用いて説明する。
・睡眠中に下がった体温
が 上昇 して血 流が 良
くなり,脳や体が元気
に動き出す。
・消化器系も活動を始め
て 腸が 刺激さ れ排 便
を促す。
・1日の生活リズムを作
る。
①
4
3つのスイッチを入れるため
に,朝食はどんなものを食べれば
よいか知る。
・主食,主菜,副菜が必要なこと
が分かる。
・給食の献立で食事形態を確認す
る。
5 グループで朝食メニューを考
える。
(1) 主食,主菜,副菜をそろえた
献立を考える。
(2) 作 成した メニュ ーを 発表 す
る。
○主食,主菜,副菜をそろ
えて献立をたてればよ
いことを助言する。
◎主食,主菜,副菜を理解
できない児童について
は支援する。
○給食の献立も主食,主
菜,副菜がそろっている
ことを献立の絵で説明
する。
②
③
○グループになるよう指
示する。
○料理カードを利用して
スムーズに活動できる
ように促す。
○料理の組み合わせの発
表を聞き,アドバイスを
する。
④
(評)望ましい朝食について分かり,栄養バランスの
良い朝食をとろうとする意欲をもつことができた
か。
(発表,ワークシート)
6
これからがんばることをまと
め,発表する。
○ 本時の学習で分かった
ことを振り返ることに
より,朝食摂取の意識
が高まるように支援す
る。
ま
と
め
(評)これからの生活習慣の目標をもつことができた
か 。
(発表,ワークシート)
6
教科領域との関連
家庭科…料理って楽しいね!
○
7
板書計画
体がよろこぶ朝ごはん
魚 肉 卵 大豆 大豆製品
めざましスイッチ
血・筋肉・骨をつくる
朝ごはんを食べないと…
・気持ち悪くなる。
・頭がまわらない。
・やる気が出ない。
・つかれる。
・お腹がへる。
・集中できなくなる。
体
脳
腸
副菜
主菜
元気に
運動ができる
主食
給食の例
牛
乳
汁物(副菜)
勉強に集中
うんちがでる
できる
朝ごはんの15分後は
うんちのゴールデンタイム
23
エネルギー源
ごはん パン メン
体の調子を整える
野菜 きのこ
8
指導案を活用する上でのポイント
○ 6年生の朝食指導は,仮に朝食をとらないで登校した時を予想した上で栄養のバランス
の良い朝食をとることの大切さを指導します。栄養のバランスを良くするには「主食・主
菜・副菜」を整えることとしました。
○ 「主食・主菜・副菜」は給食の献立を例にし,実践化につながるようにしました。
○ 1時間の学習内容のため,料理カードを使用し,グループで献立を作成します。料理カ
ードは種類を多くし,色々な組み合わせを考えられるようにしています。
○ 家庭科の食事の役割を知り日常の食事の大切さに気付くことや,食品を組み合わせてと
る必要があることが分かる学習内容と関連させて扱い,指導の充実を図ります。
○ 朝食の内容にかかわることなので,学級便りや保護者会などで,保護者の理解が図れる
よう学級担任との連携を図ることが大切です。
学年別最優秀賞作品 茨城県潮来市立延方小学校2年 佐々木 蓮
「第4回学校給食・学校における食育に関する絵画」入賞作品
(主催 公益財団法人学校給食研究改善協会)より
24
体がよろこぶ朝ごはん
年
1
組
朝食の3つのめざましスイッチ
①
の めざましスイッチ
②
の めざましスイッチ
③
の めざましスイッチ
2
なまえ
朝食メニューを考えよう
そのた
副
主
主
菜
菜
汁わんに入るもの
食
3
今日の学習でわかったことやこれからがんばることを書こう
4
毎日の朝食チェック
日
日
◎バランスよく食べた
日
日
25
○食べた
日
△食べない
日
日
(4) 中学校 第1学年
中学校第1学年 学級活動指導案
指導者 T1 学級担任
T2 栄養教諭
1 題 材 朝食の内容をステップアップしよう
2 目 標
自らの朝食の内容や生活習慣の問題点を見つけ,改善しようとする意欲をもつようにする。
3 題材観
朝食の重要性については,小学校でも学んできている内容である。朝食摂食率も90%以上となっ
てはいるが,その内容については,「パンのみ」「ふりかけごはん」と言った単品や,「パンにコー
ヒー」「ごはんとウィンナー」といった栄養のバランスがとれていない生徒も多く見られる。 また,
休日や長期の休みには,毎日朝食を摂取していない生徒が4割になる。
そこで心身ともに健康に過ごすための,よりよい朝食内容を確認し,ケーススタディを通して規則
正しい生活の大切さを実践できるように,本題材を設定した。
4 食育の視点
○ 朝食の重要性について確認する。(食事の重要性)
○ 朝食の内容を高め,体に良い朝食のとり方を知る。(心身の健康)
5 活動の展開
(1)準備・資料
①アンケート,②アンケート結果(グラフ),③ワークシート,④朝食の働きの絵カード,⑤朝食の重
要性についてのポスター
(2)展開
活 動 内 容
指導上の留意点(○全体,◎個人)及び評価 資
T1(学級担任)
T2(栄養教諭) 料
事前 ○ 生活習慣アンケートを行う。
①
活動
朝食摂取(平日・休日),就寝時間・起床時間・夕食時間・間食・夜食の有無など
1 アンケートの結果を知る。
○ ア ン ケ ー ト 結 果 に つ ○朝食の内容や休日 ②
導
い て 知 ら せ , 普 段 の の朝食摂食率の低
2 本時の課題を確認する。
生 活 の 実 態 を 提 示 す さについて気付け
入
る。
るようグラフにつ
いて説明・助言す
朝食の内容をステップアップしよう
る。
3
今日の朝食の様子をワークシートに記 ◎食べていない生徒に ○食材などについて ③
入する。
は,前日などの様子
も記入するように
を記入するように声
伝える。
かけをする。
4 朝食の重要性について説明を聞く。
◎朝食を食べていない ○朝食は,食べるだ ④
展
生徒には,話をよく
けではなく,内容 ⑤
・朝食の働きについて聞く。
聞くように配慮する。 も重要であること
開
・自分の朝食の内容を確認する。
を話す。
5 ケーススタディ
○就寝時刻や起床時刻
(1)A さんの朝食内容について話し合い,よ などのアンケート結 ◎朝食の内容につい
果にもふれ,充実し
て考えがまとまら
りよい朝食へ近づける方法を考える。
た朝食を摂取するた
ない生徒には,具
(2)休 日 に な る と 朝 食 が 食 べ ら れ な く な
めの生活改善につい
体的な料理名を挙
るBさんの生活リズムの改善点について
て話す。
げるなどして個別
話し合う。
にアドバイスする。
6
ま
と
め
自分が食べてきた朝食のステップの位 ○休日も「早寝早おき ◎内容の高め方の具 ③
置を確認する。
朝ごはん」生活をし
体的な方法につい
ている人の方が成績
て,事例をあげて
朝食をステップアップする方法を考え
が良いことにふれる。 アドバイスする。
てワークシートに記入し,朝食摂取につ
いて改善したいことや休日の自分の生活
(評)自らの朝食の内容や生活習慣の問題
目標を考え,発表する。
点を見つけ,改善しようとする意欲を
持つことができたか。(ワークシート
・発表)
26
6 教科領域との関連
○ 家庭分野 B-(1)
(2)
7
板書計画
朝食の内容をステップアップしよう
朝食の重要性について
アンケート結果
*クラスの朝食摂取率
平日85%
休日62%
・・・
*脳の目覚まし
*睡眠時低下した体温を戻す
*便秘の予防
*生活習慣病の予防・・・
展開例(学級担任のみで行なう場合)
活動内容
1 アンケートの結果を知る。
2
本時の学習課題を確認する。
朝食の内容をステップアップしよう
<朝食のステップアップ法>
ステップ1
ステップ2
ステップ3
ステップ4
主食をとる
主菜をとる
副菜か汁物をとる
カルシウムの多い
食品をプラスする
ステップ5 果物やデザートを
プラスする
ステップ6 よくかんで食べる
指導上の留意点(○全体,◎個人)及び評価
○アンケート結果を提示することで,普段の食生活の
問題点は何か考えるようにする。
○朝食の内容や休日の朝食摂取率の低さについて気付
けるようにグラフについて説明・助言する。
今日の朝食の様子をワークシートに記入す ◎朝食を食べていない生徒には,食べた日の様子を記
入するように声かけをする。
る。
○食材などについても記入するように伝える。
◎朝食を食べていない生徒には,友だちの話を良く聞
くように配慮する。
3
体のエネルギー源となる糖質(炭水化物)の ○朝食は食べるだけでなく,内容も重要であることを
働きを復習する。
話す。
◎朝食の内容について,考えがまとまらない生徒には,
・朝食の働きについて聞く。
具体的な料理名を挙げるなどして個別にアドバイス
・自分の朝食の内容を確認する。
する。
○就寝時刻や起床時刻などのアンケート結果にもふ
5 ケーススタディを行う。
(1) Aさんの朝食内容について話し合い,よりよ れ,充実した朝食を摂取するための生活改善につい
て話す。
い朝食に近づける方法を考える。
○休日も「早寝早起き朝ごはん」の生活リズムを守っ
(2) 休日になると朝食が食べられなくなるBさ
んの生活のリズムの改善点について話し合 ている生徒の方が体力や成績などに影響することに
もふれる。
う。
4
6 自分の食べてきた朝食のステップの位置を
確認し,ステップアップさせる方法を考え,ワ
ークシートに記入する。
7 本時のまとめをし,自己評価をする。
・朝食について改善したいことや休日の自分の
生活目標を考え,発表する。
○内容の高め方の具体的な方法について,事例をあげて
アドバイスする。
(評)自分の朝食の内容や生活習慣の問題点を
見つけ改善しようとする意欲を持ち,今後
の生活の仕方について考えることができた
か。
(ワークシート・発表)
27
★ケーススタディの内容★
[A さんの今日の朝食(ワークシート参考)]
[Bさんの食生活]
B さんは,中学1年生の男子。好き嫌いが多くて,給食も家の食事も野菜や魚には全く手をつ
けません。牛乳も飲みません。その代わりにお菓子やジュースは大好きで,学校から帰るとしっ
かり間食をとるので,夕ごはんが食べられなくなってしまうこともよくあります。
最近,携帯を買ってもらったので友達とのメールやゲームに夢中になり,夜寝るのが1時をす
ぎてしまっています。運動部に入ったので朝練も始まりましたが,ねむくてねむくて起きるのが
やっと。朝ごはんはバナナだけをかじって,なんとか学校に来ます。休日になると,お昼頃まで
ダラダラと布団の中で過ごしてしまい,朝ごはんを食べることができなくなってきました。
このごろとっても疲れやすくてイライラすることが多くなり,
ぼくの生活
授業にも集中できなくなってきました。
なんか問題
あるのかな
8
指導案を活用する上でのポイント
○
中学校での朝食の指導は,小学校での指導を踏まえた発展的な内容になっています。
具体的には,朝食の重要性はすでに理解しているという観点から,朝食の内容を改善する指
導を中心にしました。
「なんでも良いから食べればいい。
」という朝食指導ではなく,朝食の
内容をバランス良いものに改善させ,体や脳・心に良い朝食の指導に役立ててください。
○ プライバシーを重視して,個人ごとの朝食の内容ではなく,ケーススタディを通して自分
の課題として捉えられるようにしています。
○ A さんの朝食内容は,主食と主菜だけのステップ2の位置であることを確認させ,ステッ
プ3になるために副菜を加えることについて考えさせます。また,まとめに行う自分の朝食
のステップアップの練習に使います。
○ B さんの例は,生活全体の改善のヒントを見つけることを目的としています。朝食が食べ
られない原因の中には,前日の夜の過ごし方が関係していたり,休日も朝食を食べることが
大切であること,また,朝食をおろそかにすることは,体調にも関係していることについて
気づかせます。
○ 技術・家庭の家庭分野「わたしたちの食生活」の学習と関連を図り,三者面談や保護者会
等で家庭の協力も依頼して実施すると,より効果が上がります。
家庭分野
「わたしたち
の食生活」
*健康によい
食習慣の理解
学級活動
「朝食の内容をステップ
アップしよう」
*朝食の重要性の再確認
と実践化
28
家庭との連携
*実践(体験)と朝
食摂取の習慣化
朝食をステップアップしよう
年 組 氏名
1 自分の生活をふりかえろう。
① 昨日は何時に寝ましたか・・・
時
② 昨日の睡眠時間は何時間ですか・・・
③ 今朝食べてきた朝ごはんの内容を書き出してみよう。
料理名
食品名
おもに体の組織を作る
1群
2群
分頃
時間
おもに体の調子を整える おもにエネルギーになる
3群
4群
5群
6群
調味料
その他
主食
主菜
副菜
汁物
デザート
その他
2 Aさんの朝食をステップアップしよう。
Aさんの朝食
料理名
主食
ごはん
主菜
ウィンナーと目玉焼き
食品名
おもに体の組織を作る
おもに体の調子を整える
おもにエネルギーになる
1群
3群
5群
○
2群
米
ウィンナ-
たまご
油
塩・こしょう
4群
6群
調味料
その他
○
○
○
○
副菜
汁物
デザート
その他
お茶
○
3 Bさんの生活リズムの改善点を見つけよう。
4 今日の学習を通して気づいたことをまとめよう。
29
(5) 中学校 第3学年
中学校第3学年 学級活動指導案
指導者 T1 学級担任
T2 栄養教諭
1
2
題 材 学習効果を高める食生活について知ろう
目 標
○ 学習効果が高まる食事のとり方について理解しようとする。
○ 受験当日をベストな健康状態で迎えるために,自分の食生活を改善しようとする意識をもつよう
にする。
3 題材観
受験期を健康に乗りきるためには,規則正しい生活習慣や食習慣の確立が大切である。しかし実態
は,夜型の生活,朝食欠食,バランスの悪い食事等で体調不良を訴える生徒も多い。
そこで,朝食の大切さや給食の献立の組み立て方(主食+主菜+副菜)について学習することで,
受験日まで体調を崩さずに学習に取り組めるよう,生徒一人一人が食生活を改善しようとする意欲を
高めることが大切である考え,本題材を設定した。
4 食育の視点
○ 規則正しく食事をとることが,学習効果を高めたり,体調を整えたりすることに効果があること
を理解する。
(食事の重要性)
○ 自分の食生活を振り返り,バランスの良い食事について考え,適切な食品を選択することができ
る。
(食事の重要性)
5 活動の展開
(1) 準備・資料
①1事前アンケート,①2アンケート結果表,②ワークシート,③朝食と成績の関係(グラフ),④
食生活学習教材「食生活 を考えよう」(文部科学省),⑤食品カード,⑥体温の変化の写真,⑦食
生活チェックカード
(2)展開
指導上の留意点(○全体,◎個人)及び評価
活 動 内 容
資料
T1(学級担任)
T2(栄養教諭)
事前
○ 毎日の食生活に関するアンケートを行
①1
活動
う。
1 本時の学習課題をつかむ。
○事前調査の結果か ○ 事 前 調 査 の 結 果 ①2
(1) 事前調査の結果を見て,食生活や生活
ら,現在の生活習慣
を掲示する。
習慣に問題点があることに気付く。
の問題点について
・朝食欠食が多い。
気付かせる。
・給食を完食しない生徒が多い。
導
・野菜が不足している生徒が多い。
入
・夜食の食べ過ぎ。
など
(2) 本時の学習活動について理解する。
学習効果を高める食生活について知ろう
2
学習効果を高めるための食生活につい
て知る。
(1) 朝食と学習の関係について知る。
・朝食は,脳のエネルギー源となる。
展
開
カード朝食に入る言葉を考える。
・自分の朝食について,ワークシートに
記入する。
・朝食が脳のエネルギー源となることを
知る。
○朝食を伏せておき, ○ 朝 食 の 内 容 を ワ
ークシートに書
何が入るか考えさ
くよう,アドバイ
せる。
スする。
○今朝食べてきた朝
○グラフ「朝食を毎
食をワークシート
日食べる生徒と
に記入させる。
食べない生徒の
成績の比較」や,
脳へのエネルギ
ー補給の仕組み
30
②
③
について説明す
る。
(2) 受験当日にベストの体調で臨むため ○受験当日にベスト ○主食,主菜,副菜
の栄養のとり方について理解する。
な状態で臨むため
について確認し,
・よい体調を維持するためには,主食,
に,どんなことに気
脳へのエネルギ
主菜,副菜の食事形態がよいことを理
を付けたらよいか
ーの補給や,かぜ
解する。
考えるようにする。
などの病気の予
防に効果のある
組み合わせなど
を紹介する。
(3) 脳を活性化する食べ物を知る。
○脳を活性化する
・豆,魚,種実類,海そうなど
食品を紹介する。
(4) よく噛むことが,脳を活発に活動させ
○サーモグラフィ
ることを知る。
ーの写真から,噛
むことで脳が刺
激されることを
説明する。
3 自分の食事の見直しをする。
○実際に食べた,朝食 ◎机間指導の中で,
の栄養バランスに
主食,主菜,副菜
ついて図を参考に
の図を参考にし
しながら考えるよ
ながら,不足して
う指示する。
いる物を記入で
◎ワークシートに不
きるよう助言す
足している物を赤
る。
で加えるよう指示 ◎不 足している 食
する。
品がわからない
生徒には,食品群
についても説明
する。
(評)学習効果が高まる食事のとりかたに
ついて理解できたか。
(ワークシート)
4 正しい夜食の食べ方について知る。
○夜食のアンケート ○ 食 生 活 学 習 教 材
の結果を振り返る。
を使っておすす
めの夜食を紹介
する。
○夜食は,できれば
とらない方が望
ましいこと,スト
レス解消の役割
があることを説
明する。
31
④
P7
⑤
⑥
④
P7
④
P9
④
P11
○書き方について説
明する。
○これからの食生活
の目標を発表させ
る。
5
ま
と
め
これからの食生活について目標を立て
る。
(1) 目標を記入し,発表する。
(2) 1週間の食生活チェックカードの記
入方法について説明を聞く。
◎机間指導をして,
自分に合った目
標を持てるよう,
アドバイスする。
②
⑦
(評)受験期を健康で乗り切れるよう,自
分の食生活を改善しようという意識を
持つことができたか。
(ワークシート・発表)
6
教科領域との関連
○ 保健体育〔保健分野〕
(4)-イ
(4)「健康な生活と疾病の予防」の,イ「生活行動・生活習慣と健康」(ア)食生活と健康
○ 家庭分野 B-(1)
(2)
「B 食生活と自立」 (1)
「食事の役割」,
(2)
「栄養を考えた食事」
7
板書計画
調査結果
学習効果を高める食生活について知ろう
1
朝食 は,脳のエネルギーとなる。
毎日食べている人 3
脳を活性化する食品
食
ほとんど食べていない人
品
カ
―
ド
(%)
90
80
70
80. 4
72. 2
72. 6
74. 8
71. 4
67. 4
65. 8
60. 1
60
58. 9
62
4
よくかまない場 よくかんだ場合
合のサーモグラ のサーモグラフ
フィーの写真
ィーの写真
53. 4
49. 3
50
45. 2
40
30
小3
小4
小5
小6
中1
中2
中3
( 平成 1 8 年 度 茨城 県学 力診 断 テス トの 結果 よ り)
2
病気の予防
よくかむ
61
理想的な食事のとり方
副菜
脳の血流がよくなる
免疫力,
主菜
やる気が
脳のエネルギー
8
主食
高まる。
副菜
5
正しい夜食の食べ方
指導案を活用する上でのポイント
○
チェックリストは1日用・1週間用があります。クラスの実態に応じて事後指導に,活
用して下さい。このチェックリストは,生活習慣改善の個別指導などにも応用できます。
○
12月から始まる高校入試に備えて,10月~11月頃の実施を想定しています。
○ 普段の食生活の重要性についての内容なので,受験期にこだわらず,他学年でも実施でき
ます。
32
9
資料(資料①ワークシート)
心も体も健やかに・・・毎日の食生活を振り返ろう
月
項
日の食生活をチェックしてみよう
目
起床時間
朝
食
内
時
容
3年
回答
組
名前
合
計
配
分
・主食を食べた
5
・主菜を食べた
5
・副菜を食べた
5
20
・果物や乳製品をとった
5
・食べなかった
給
食
0
・残さず全部食べた
20
・手を付けない料理があった
-10
・少し残した
10
20
・半分ぐらい残した
5
・半分以上残した
間
食
2
・甘いものを食べたり・飲んだりした
-3
・油の多いものを食べた
-3
・主食になるものを食べた
0
・食べなかった
10
10
・牛乳・乳製品を食べた
夕
食
食
3
・果物を食べた
3
・主食を食べた
5
・主菜を食べた
5
・副菜を食べた
5
20
・果物や乳製品をとった
夜
5
・食べなかった
0
・温かい飲み物をとった
3
・甘いものを食べた
-5
・油の多いものを食べた
-10
・食事になるものを食べた
-10
・食べなかった
10
10
・牛乳・乳製品を食べた
・果物を食べた
就寝時間
全
体
点
時
3
3
分
・早寝・早起きができた
5
・好き嫌いをしなかった
5
20
・よくかんで食べた
・食事の準備を手伝った
5
5
自分の食生活の問題点は・・・
合計
点
33
(資料②ワークシート)
学習効果を高める食生活について知ろう
3年
1
組
氏名
今日の朝食のメニューを書きましょう。
○
今日の朝食を振り返ってみましょう。
<メニュー>
○
主
食(
あり
なし
)
主
菜(
あり
なし
)
副
菜(
あり
なし
)
不足しているものを赤で,書き足してみ
ましょう。
2
学習の効果を高める食生活について,わかったことを書きましょう。
3
これからの食生活について目標を書きましょう。
34
受験に向けて,食生活をチェックしてみよう3年 組
(資料⑦ワークシート)
★ 学校のある日の食生活について,自己採点してみましょう。
チェック方法 1
2
3
4
名前
あてはまるところの得点に○をつけ,食事ごとに合計を出します。1日が終わったら,その日の合計を出しましょう。
学校のある日を5日間記入したら,5日間の合計を出してみましょう。
休みの日も同じように,得点に○をつけ,合計を出します。
学校のある日とない日の反省をし,来週の目標を立てましょう。
学校がある日
日
(曜日)
朝食
給食
夕食
起床
着床
一日の
合計
学校が休みの日
( 月 )
( 火 )
得点 ( /7 点)
1 主食を食べた
2 主菜を食べた
3 副菜を食べた
1 果物や飲み物をとった
0 食べなかった
得点 (
/4 点)
3 全部食べた
2 少し残した
1 たくさん残した
0 食べなかった
1 牛乳を飲んだ
得点 ( /7 点)
1 主食を食べた
2 主菜を食べた
3 副菜を食べた
1 果物や飲み物をとった
0 食べなかった
時
分
( 水 )
得点 ( /7 点)
1 主食を食べた
2 主菜を食べた
3 副菜を食べた
1 果物や飲み物をとった
0 食べなかった
得点 (
/4 点)
3 全部食べた
2 少し残した
1 たくさん残した
0 食べなかった
1 牛乳を飲んだ
得点 ( /7 点)
1 主食を食べた
2 主菜を食べた
3 副菜を食べた
1 果物や飲み物をとった
0 食べなかった
時
分
( 木 )
得点 ( /7 点)
1 主食を食べた
2 主菜を食べた
3 副菜を食べた
1 果物や飲み物をとった
0 食べなかった
得点 (
/4 点)
3 全部食べた
2 少し残した
1 たくさん残した
0 食べなかった
1 牛乳を飲んだ
得点 ( /7 点)
1 主食を食べた
2 主菜を食べた
3 副菜を食べた
1 果物や飲み物をとった
0 食べなかった
時
分
得点 ( /7 点)
1 主食を食べた
2 主菜を食べた
3 副菜を食べた
1 果物や飲み物をとった
0 食べなかった
得点 (
/4 点)
3 全部食べた
2 少し残した
1 たくさん残した
0 食べなかった
1 牛乳を飲んだ
得点 ( /7 点)
1 主食を食べた
2 主菜を食べた
3 副菜を食べた
1 果物や飲み物をとった
0 食べなかった
時
日
(曜日)
( 金 )
得点 ( /7 点)
1 主食を食べた
2 主菜を食べた
3 副菜を食べた
1 果物や飲み物をとった
0 食べなかった
得点 (
/4 点)
3 全部食べた
2 少し残した
1 たくさん残した
0 食べなかった
1 牛乳を飲んだ
得点 ( /7 点)
1 主食を食べた
2 主菜を食べた
3 副菜を食べた
1 果物や飲み物をとった
0 食べなかった
分
時
朝食
昼食
夕食
間食
分
点
点
点
( 日 )
得点
5
2
2
5
1
得点
5
7
得点
5
7
( /15 点)
朝食を食べた
主食を食べた
主菜を食べた
副菜を食べた
果物や飲み物をとった
( /12 点)
昼食を食べた
栄養のバランスを考えて食べた
(夕食の合計 /12 点)
夕食を食べた
栄養のバランスを考えて食べた
得点
5
2
2
5
1
得点
5
7
得点
5
7
( /15 点)
朝食を食べた
主食を食べた
主菜を食べた
副菜を食べた
果物や飲み物をとった
( /12 点)
昼食を食べた
栄養のバランスを考えて食べた
(夕食の合計 /12 点)
夕食を食べた
栄養のバランスを考えて食べた
得点
-2
-2
-3
( /-7 点)
砂糖の多いおやつを食べ過ぎた
油の多いおやつを食べ過ぎた
おやつの食べ過ぎで,食事が
食べられなかった
得点
-2
-2
-3
( /-7 点)
砂糖の多いおやつを食べ過ぎた
油の多いおやつを食べ過ぎた
おやつの食べ過ぎで,食事が
食べられなかった
時
時
分
時
分
時
分
時
分
時
分
得点 ( /2 点)
得点 ( /2 点)
得点 ( /2 点)
得点 ( /2 点)
得点 ( /2 点)
1 早寝早起きできた
1 早寝早起きできた
1 早寝早起きできた
1 早寝早起きできた
1 早寝早起きできた
1 食事のバランスについて
1 食事のバランスについて
1 食事のバランスについて
1 食事のバランスについて
1 食事のバランスについて
考えて食べた
考えて食べた
考えて食べた
考えて食べた
考えて食べた
20点満点中
20点満点中
20点満点中
20点満点中
20点満点中
点
( 土 )
分
時
時
分
得点 ( /11 点)
4 早寝早起きできた
2 一日三食,食べた
8 運動をした
2 牛乳を飲んだ
50点満点中
点
分
時
分
得点 ( /11 点)
4 早寝早起きできた
2 一日三食,食べた
8 運動をした
2 牛乳を飲んだ
50点満点中
点
学校がある日の合計
点
学校が休みの日の合計
一日の
合計
100点
一週間を振り返ってみよう。
来週の目標
100点
先生から
35
2
個別指導
(1)肥満指導「のびのびバランス教室」の実践例
1
ねらい
・身長と体重のバランスを知り,自身の望ましい発育や生活習慣について考える。
2 対象者
4月の身長体重測定で肥満度 20%以上の児童
及び前年度のびのびバランス教室対象者
のうち,保護者が希望する児童
3 内容
(1) 身長体重および肥満度・体脂肪率の測定
(2) ワークシート等を使用した保健指導の実施
(3) 「のびのびバランスの記録」の活用
・身長,体重,肥満度,体脂肪の経過の記録と保護者への通知・連絡
(4) 「のびのびバランスだより」の発行(保護者向け資料)
(5) 保護者との面接 (長期休暇中)
・食事チェックと栄養教諭との面談
4 指導の実際
(原則:業間休み,昼休みを利用して行う。)
期
日
4月下旬
5月上旬
内
容
備
対象者決定
・4月の身長体重測定結果のお知らせ
・のびのびバランス教室希望調査
・からだと生活に関するアンケート
第1回のびのびバランス教室
「自分の生活をふり返ろう」
(紙芝居・チェックシート)
・身長体重測定(肥満度・体脂肪率)
・のびのびバランスの記録
*毎回
・のびのびバランスだより配布
7月上旬
7月中旬
第2回のびのびバランス教室
「夏休みの生活のめあてを決めよう」
・生活習慣チェックとめあて決定 【資料 1】
・夏休み生活リズムカードの配布
保護者と面談
栄養教諭による食事チェックと指導 【資料 2】
9月上旬
10 月上旬
身体測定(全児童)
第3回のびのびバランス教室
「“カロリー”について考えよう。」 【資料 3】
・おやつのカロリー調べ
12 月上旬
第4回のびのびバランス教室
「冬休みの生活のめあてを決めよう」
・生活習慣チェックとめあての決定
・冬休みがんばりカードの配布
身体測定(全児童)
3月上旬
個別の封筒により,保護者に結果と指導内
容を通知する。
学級活動 第3学年(1時間) *全体
「知ってる?ジュースのさとうの量」
・砂糖水の飲みくらべ実験
夏休み
1月上旬
考
第5回のびのびバランス教室
「1年間の成長の様子」 【資料 4】
36
・夏休み生活リズムカードは全児童対象
・個別面談時
・冬休み生活リズムカードは全児童対象
【資料1】
なつやす
せいかつ
夏休みの生活のめあてをきめてみよう!
ねん
な まえ
年 名前
せいかつ
1 【生活チェック】 あてはまるところに○や◎をつけてみよう。
しょくじ
○ ときどき
① 食事をおかわりする
や さい
た
◎ いつも
にが て
② 野菜を食べるのは苦手
はや
③ 食べるのが早い
つめ
の
④ 冷たい飲みものやアイスをたくさん食べる
たんさん い
⑤ 炭酸入りの飲みものやあまい飲みものをたくさん飲む
⑥ あまいおかしやスナックがしをたくさん食べる
そと
いえ
なか
⑦ 外よりも家の中であそぶ
にち
じ か ん い じょう
⑧ テレビやテレビゲームを1日2時間以 上 する
いえ
て つだ
⑨ 家の手伝いはしない
あつ
⑩ 暑いのは苦手
きょねん
なつ
たいじゅう
⑪ 去年の夏は,体重がたくさんふえた
じ ぶ ん
き
き
した
2 夏休みに,自分で気をつけたいめあてを決めて,下にかいてみよう。
ぼく・わたしのめあて
<めあてを決めるときのポイント>
あ
* 自分に合っているか → 【生活チェック】の◎がついているところはどんなところかな?
まも
ぐたいてき
れい
ま いにち
かい
* 守れたかどうかわかるか → 具体的なめあて(例:毎日なわとびを 100回 など)
...
む り
つづ
だ い じ
* 無理なく続けられるか → 毎日の生活の中で続けることが大事!
37
【資料2】
食事日誌 No.
記入例
年 組 名前
食べた料理・食品
魚 牛乳 緑 その 穀類 菓子
肉 乳製品 黄 他の
卵 小魚 色 野菜 芋類 油脂
豆製品 海藻 野
菜 果物
ごはん
朝 茶わん1杯
卵焼き
(たまご1こ分)
みそ汁
食 (とうふ・わかめ)
(
月
日
)
給食
昼 ごはん 1人分
牛乳 1本
鮭塩焼き1人分
おひたし 残した
食 とんじる 半分
お ポテトチップ
1袋
や 清涼飲料水 500mL
つ
ごはん
夕 茶わん2杯
鶏からあげ 6こ
シチュー 1杯
プリン 1こ
食
ごはん
朝 茶わん1杯
卵焼き
(たまご1こ分)
みそ汁
食 (とうふ・わかめ)
(
月
日
)
給食
昼 ごはん 1人分
牛乳 1本
鮭塩焼き1人分
おひたし 残した
食 とんじる 半分
お ポテトチップ
1袋
や 清涼飲料水 500mL
つ
ごはん
夕 茶わん2杯
鶏からあげ 6こ
シチュー 1杯
プリン 1こ
食
栄
養
教
諭
か
ら
※食べた食品のグループに○を付けてみましょう。
38
【資料3】
しら
おやつのカロリーを調べよう
ねん
な ま え
年
名前
ひょうじ
1 おやつをえらんで,えらんだおやつの「カロリー表示」をみつけよう。
えらんだおやつ
りょう
カロリー
( 量 )
キ ロ カロリー
kcal
(
1 ふくろ
1 は こ
つつ
1 袋 ・ 1箱 ・ 1包み ・ グラム ・
)
kcal
(
さんこう
にち
1 袋 ・ 1箱 ・ 1包み ・ グラム ・
)
た
<参考> 1日に食べてよいおやつのカロリー
おとこ
男
さい
おんな
女
た ん さ ん いんりょう
ミリリットル
6~7才
250
220
炭酸飲料500m L で
8~9才
290
270
約200kcal
10~11 才
340
320
12~14 才
400
340
やく
き
2 おやつの食べかたについて,これからどんなことに気をつけていきたいですか?
39
【資料4】
いま
せいちょう
ようす
今までの 成 長 の様子をふりかえろう
ね ん ご
じ ぶ ん
~そして 1年後の自分~
ねん
な まえ
年 名前
..
ねんかん
しんちょう
たいじゅう
けいさん
1 1年間の身長と体重ののびはどれくらいかな?計算してみよう。
しんちょう
<身長(せのたかさ)>
cm
cm
がつ
3月の身長
cm
4月の身長
1年間ののび
たいじゅう
<体重(からだのおもさ)>
kg
kg
3月の体重
kg
4月の体重
1年間ののび
せいちょう
1年間でたくさん成長しましたね。体重の
おお
ひと
のびが身長ののびよりも多かった人はもう
いち ど せいかつ
み なお
ひつよう
一度生活を見直す必要がありそうですね。
き ろ く
さんの今までの成長のようす(のびのびバランスの記録より)
ねんせい
1年生のとき
2年生のとき
3年生のとき
4年生のとき
5年生のとき
身長
体重
ねん ご
よ そう
2 1年後の自分の身長と体重を予想してみよう。
き
そのためにはどんなことに気をつける?
cm
身長
kg
体重
40
Fly UP