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施策11 子どもの成長を社会全体で支える体制づくり

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施策11 子どもの成長を社会全体で支える体制づくり
目標4
施 策 11
施策 11 子どもの成長を社会全体で支える体制づくり
子 どもの成 長 を社 会 全 体 で支 える体 制 づくり
○地域で子どもが豊かに成長するために、地域の人材を学校運
施策の方針
営に活かし、地域と学校が貢献し合う関係を構築します。
○学校や家庭、区役所、警察等の関係機関が協力・連携して全
ての子どもを支えます。
重点取組及び取組事業
取組事業
施
策
11
①学校運営協議会を中心とした学校と地域
の連携推進
★
重点取組1
地域の人材を活かした
学校運営の推進
②「学校支援ボランティア」等の活性化
★
子
ど
も
の
成
長
を
社
会
全
体
で
支
え
る
体
制
づ
く
り
重点取組2
児童生徒の地域活動への
参加促進
①地域活動への参加や奉仕活動の推進
①保護者が家庭教育を学び、
相談する場の充実
重点取組3
家庭の教育力向上のための
支援
②関係機関と連携した家庭教育の
支援策の推進
重点取組4 ★
区役所や児童相談所、
療育センター、警察や
関係機関との連携による
児童生徒支援
93
93
①児童虐待等の早期発見・早期対応の
ための切れ目のない支援
★
②区役所における学齢期への
対応の強化
★
③学校と関係機関との連携による
児童生徒支援
★
施策 11 子どもの成長を社会全体で支える体制づくり
目標4
目指すべき方向性と取組事業
重 点 取 組 1:地 域 の⼈ 材 を活 かした学 校 運 営 の推 進
①学校運営協議会を中心とした学校と地域の連携推進
★
学校・保護者・地域が一体となって学校運営や児童生徒の育成に取り組むこと
が で き る よ う 、平 成 17 年 度 以 降 学 校 運 営 協 議 会( 95 ペ ー ジ 事 業 解 説 参 照 )の 設 置
を促進してきました。今後も、学校運営協議会のあり方を検討しつつ、設置校数
を拡大します。
また、
「『 ま ち 』と と も に 歩 む 学 校 づ く り 懇 話 会 ( 注 4 5 )」や「 学 校 支 援 活 動 事 業 ( 注
46)
」な ど 、学 校 運 営 協 議 会 以 外 の 仕 組 み も 活 用 し な が ら 、こ れ ま で の 取 組 経 過 や 地
域性に応じた地域連携を進めます。
②「 学 校 支 援 ボ ラ ン テ ィ ア 」等 の 活 性 化
★
■学校・地域連携推進の課題
(ボランティアが活動している小中学校回答)
< 出 典 > H 25 . 11 横 浜 市 社 会 教 育 委 員 会 議
平 成 19 年 度 か ら 配 置 を 開 始 し
た「学校・地域コーディネータ
ボランティアへの謝金・
活動資金の不足
ー ( 注 4 7 )」 の 活 動 に よ り 、 学 校 と
連絡調整による教職員の
負担増
ボランティアの調整がなされ、
地域人材の情報不足
学習活動の支援のほか、登下校
時の見守りや部活動指導等、特
色ある支援活動が行われてきて
います。
各校で地域の特性や学校のニ
66.7
41.6
30.7
ボランティアが集う活動拠点など
受け入れ体制の不足
25.5
17.5
地域連携担当教諭の負担増
学校支援活動について
地域と話し合う機会の設定
15.2
ボランティア導入にあたっての
教職員の理解
10.6
7.1
特になし
ーズに合った多様な活動が展開
参考事例の情報や
ノウハウの不足
5.8
ィ ア ( 注 4 8 )」の 拡 充 や 、
「 学 校・地
教育委員会のサポート
5.0
域コーディネーター」の養成・
PTA役員や保護者の理解・協力
配置、活動環境の整備等を進め
地域住民の理解・協力
できるよう、
「学校支援ボランテ
ます。
3.9
2.8
0
(%)
20
40
60
取組事業
◆各学校における取組(例)
○ 地域と連携した取組事例
・学習活動の支援(授業の補助、放課後学習支援、図書の読み聞かせ等)
・部活動指導
・校地・校舎の清掃・美化活動等の環境整備
・登下校時の安全見守り
○
保護者や地域住民の協力を得た土曜日活用の推進
( 注 45)
開かれた学校づくりのため、学校の状況を地域住民に周知し、相互に意見交換を行うための懇話会
( 注 46)
「 学 校 ・ 地 域 コ ー デ ィ ネ ー タ ー 」 が 中 心 と な り 、「 学 校 支 援 ボ ラ ン テ ィ ア 」 の 活 動 等 を 学 校 と 連 携 し て 企
画・実施する事業
( 注 47)
地域が学校を支援する仕組みづくりを進めるため、学校と地域のボランティアとを結ぶ役割を担う人材
( 注 48)
学校を支援する活動を行う保護者や地域住民のボランティア
94
94
80
目標4
施策 11 子どもの成長を社会全体で支える体制づくり
学校教育事務所が取り組む事業
②「学校支援ボランティア」等の活性化
「 よ こ は ま 学 援 隊 ※ 」「 教 育 支 援 隊 ※ 」 の 運 営 支 援
地域連携に関する取組事例の収集・周知
地域連携に関する学校関係者等への研修の実施
教育委員会事務局が取り組む事業
①学校運営協議会を中心とした学校と地域の連携推進
学校運営協議会設置校説明会や情報交換会、教育実践の発表の場等での学校運営
協議会に関する情報提供、情報共有の機会の提供
②「学校支援ボランティア」等の活性化
「学校・地域コーディネーター」の養成、配置の充実
「学校支援活動事業」の取組に対する支援
学校スペースを活かした「地域交流室」の整備・充実
■学校運営協議会設置校数推移
学校運営協議会
事業解説
<出典>横浜市教育委員会調べ
学 校 運 営 協 議 会 は 、保 護 者 や 地 域 の 方 が
一 定 の 権 限( 学 校 運 営 に 関 す る 基 本 的 な 方
針 の 承 認 や 申 出 等 )と 責 任 を 持 っ て 学 校 運
営に参画する法定の制度です。
保護者や地域の方と学校が目標を共有
し 、一 体 と な っ て 地 域 の 子 ど も を 育 ん で い
く 、「 地 域 と と も に あ る 学 校 づ く り 」 を 進
める上での有効なツールとなります。
(校)
80
45
40
21
1
3
1
0
H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25
< 出 典 > H 25
4.8
6.6
5.1
9.5
10.3
9.3
11.9
9.2
道で会えば
挨拶ぐらいする
困ったとき、
一緒に買い物に
行ったり、気のあった 相談したり
助け合ったり
人と親しくしている
する
たまに
立ち話をする
34.1
26.0
39.0
17.3
23.0
41.5
14.5
17.0
29.6
46.9
横浜市市民意識調査
51.3
11.3
6.3
25.5
25.3
48.8
23.4
48.8
27.4
(%)
95
95
3.3
14.0
12.4
29.7
47.5
無回答
顔もよく
知らない
99
59
60
20
89
83
隣近所との付き合い方
データ
S50
(n=915)
S52
(n=923)
S63
(n=965)
H19
(n=3,698)
H22
(n=2,335)
H23
(n=2,163)
H24
(n=2,314)
H25
(n=2,153)
100
6.9
7.9
7.1
7.8
0.4
0.1
7.6 0.0
5.0 1.0
9.0
0.9
7.9
1.0
6.0
0.9
目標4
施策 11 子どもの成長を社会全体で支える体制づくり
重 点 取 組 2:児 童 ⽣ 徒 の地 域 活 動 への参 加 促 進
①地域活動への参加や奉仕活動の推進
地域と協力して学校運営を行っていくためには、地域や保護者に学校を支援し
てもらうだけではなく、児童生徒が積極的に地域活動に関わる機会を設けること
も、学校と地域との関係を築く上で重要です。
児童生徒が地域と関わる場を作ることで、児童生徒の成長を促すとともに、学
校が地域に貢献することを通じ、学校と地域とのより良い関係を築きます。
取組事業
学校が取り組む事業
①地域活動への参加や奉仕活動の推進
児童生徒による地域行事や奉仕活動等への参加
学校区から「小中一貫教育推進ブロック」全体へ範囲を広げた地域連携の推進
(再掲)
◆各学校における取組(例)
○
地域の防災訓練への児童生徒の参加
○
児童生徒による地域事業への企画段階からの参画
○
地域の行事やボランティア活動への参加の仕組みづくり
学校教育事務所が取り組む事業
①地域活動への参加や奉仕活動の推進
地域連携に関する事例の収集・周知
コラム
中学校のボランティア活動
汲沢中学校においては、ボランティア活動を行う
「 V メ イ ト 」( ボ ラ ン テ ィ ア メ イ ト ) と い う 生 徒 た
ちが、様々な地域行事に参画しています。
例えば、近隣小学校の運動会の運営手伝い、自治
会による川の清掃の手伝い、夏祭りにおける模擬店
の販売員や司会進行、夏休み工作教室の手伝い、グ
ループホームでの餅つき大会への参加等、活動内
容は多岐にわたっています。
ボランティア活動を行うことで、地域の方々から
大変喜ばれるだけでなく、学校ではできない体験や、地域の大人と子どもの交流
が、子ども自身の大きな成長にもつながります。
96
96
施策 11 子どもの成長を社会全体で支える体制づくり
目標4
重 点 取 組 3:家 庭 の教 育 ⼒ 向 上 のための⽀ 援
■家庭での教育に自信があるか
①保護者が家庭教育を学び、相談する場の充実
< 出 典 > H 24 . 3
横浜市教育意識調査
自信がない
家 庭 教 育 は 、保 護 者 が 子 ど も
に 対 し て 基 本 的 な 生 活 習 慣 、社
会 規 範 、豊 か な 情 操 、他 人 に 対
自信がある
どちらかといえば
自信がある
保護者 4.0
どちらかといえば
自信がない
37.6
45.7
する思いやりや自制心等を身
無回答
(%)
10.9 1.8
(%)
に 付 け さ せ る も の で あ り 、全 て の 教 育 の 出 発 点 で す 。し か し 、近 年 で は 、子 育 て 家 庭
と 地 域 の つ な が り が 希 薄 化 し 、孤 立 感 を 抱 え る 子 育 て 世 帯 も 少 な く な い 中 、過 半 数 の
保護者が家庭での教育に自信を持てていない状況が課題となっています。
こ の た め 、学 齢 期 の 子 ど も を 持 つ 親 が 、子 ど も と の 関 わ り 方 や 基 本 的 生 活 習 慣 等 に
ついて気軽に話し合えるよう、親同士の交流や相談の場を充実します。
②関係機関と連携した家庭教育の支援策の推進
学齢期に入ると乳幼児期のような区役所等で実施する保健や福祉等の支援が少
な く な る 傾 向 が あ り ま す 。 特 に 、 小 学 校 入 学 後 に 「 小 1 プ ロ ブ レ ム ( 注 4 9 )」 等 の 問
題が生じています。
学校・幼稚園・保育所や区役所・こども青少年局等の連携を強化し、発達の段
階に応じた情報提供を進めることにより、妊娠期・乳幼児期から学齢期までの切
れ目のない支援を行います。
取組事業
教育委員会事務局が取り組む事業
①保護者が家庭教育を学び、相談する場の充実
学齢期の子どもを持つ「親の交流の場づくり事業」の推進
「 親 の 学 び の 支 援 事 業 」「 お や じ の 会 親 子 ふ れ あ い 事 業 」 の 実 施 支 援
②関係機関と連携した家庭教育の支援策の推進
こども青少年局と連携した家庭教育に関する情報提供の実施
事業解説
区における家庭教育学級
港北区では、地域で子育てを支援するための仕組みを作り、
乳幼児を持つ保護者が子育てのヒントを見つけたり、保護者
たちの地域の仲間づくりを支援することを目的として、地域
の保育ボランティア団体や子育て中の保護者が運営委員とな
って、家庭教育学級を行っています。
平 成 25 年 度 は 食 育 や 音 遊 び 等 を 参 加 者 と と も に 学 ん だ り 、
講師を招いての公開講座等を行いました。
( 注 49)
入 学 し た ば か り の 1 年 生 の 教 室 に お い て 、集 団 活 動 が で き な い 、授 業 中 に 座 っ て い ら れ な い 、先 生 の 話 を
聞 か な い 、物 事 を す ぐ に あ き ら め て し ま う 、な ど 学 校 生 活 に う ま く 対 応 で き な い 状 態 が 続 き 、 学 級 と し て
機能しないこと
97
97
目標4
施策 11 子どもの成長を社会全体で支える体制づくり
重 点 取 組 4:区 役 所 や児 童 相 談 所 、療 育 センター、
警 察 や関 係 機 関 との連 携 による児 童 ⽣ 徒 ⽀ 援 ★
①児童虐待等の早期発見・早期対応のための切れ目のない支援
児童虐待の件数の増加や、乳幼児期から学
★
■横浜市要保護児童対策地域協議会
齢期にかけて多くの居所不明の子どもの存在
横浜市子育てSOS連絡会
(要保護児童対策地域協議会代表者会議)
が確認されていることなどから、子どもの健
康・生命の安全や学習を受ける権利の確保の
各区児童虐待防止連絡会
(要保護児童対策地域協議会実務者会議)
ために、乳幼児期・学齢期を問わず、常に関
係機関が連携して対応することが不可欠です。
このため、児童虐待に関する所管である区
区福祉保健
センター
役所や児童相談所と学校の連携を更に推進す
支援状況の
定 期 的 な進 行
管理
児童
相談所
るために、情報共有の仕組みの構築や学校と
区役所等の相互理解の促進、
「要保護児童対策
地 域 協 議 会 ( 注 5 0 )」の 活 用 な ど を 通 し て 、乳 幼
個別ケース検討会議
児期から学齢期にかけての切れ目のない支援
を行います。
学校
②区役所における学齢期への対応の強化
★
家庭環境や経済状況など、様々な背景を抱えた児童生徒が増加しており、複雑
化・多様化している課題に様々な角度から対応するために、区役所が持っている
情報やネットワークを学校が活用することや、市民に身近な区役所における学齢
期の相談機能を充実することなどを通して、区役所と学校の連携機能の強化を図
ります。
③学校と関係機関との連携による児童生徒支援
いじめや暴力などの問題行動や、
★
事件・事故への的確な対応を行う
(人) ■ 生 活 保 護 ・ 準 要 保 護 児 童 生 徒
(%)
<出典>横浜市教育委員会調べ
50,000
人数
ための警察等との連携を強化しま
45,000
17
割合
15
す。
また、区役所や関係局と連携を
図り、経済的困窮状態などで養育
に支援が必要な家庭の児童生徒へ
40,000
13
35,000
11
30,000
9
25,000
7
の学習支援を行う「寄り添い型学
習 等 支 援 事 業( 注 5 1 )」な ど を 活 用 し 、
児 童 生 徒 へ の 支 援 の 幅 を 広 げ ま す 。 20,000
5
H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25
( 注 50)
要 保 護 児 童 等( 虐 待 を 受 け て い る 子 ど も 等 )の 早 期 発 見 や 適 切 な 保 護 の た め 、関 係 者 や 関 係 機 関 が 円 滑 に
連 携 し て い く こ と を 目 的 と し た 協 議 会 ( 児 童 福 祉 法 第 25 条 の 2 )
( 注 51)
生 活 保 護 世 帯 及 び 経 済 的 困 窮 状 態 に あ る な ど 養 育 環 境 に 課 題 が あ り 、支 援 を 必 要 と す る 家 庭 に 育 つ 児 童 生
徒等に対して行う学習等の支援事業
98
98
目標4
施策 11 子どもの成長を社会全体で支える体制づくり
取組事業
学校が取り組む事業
①児童虐待等の早期発見・早期対応のための切れ目のない支援
「 児 童 支 援 専 任 教 諭 」「 生 徒 指 導 専 任 教 諭 」を 中 心 と し た 幼 稚 園 、保 育 所 や 区 役 所 等
関係機関との連携
幼児期から学齢期への円滑な接続のための引継ぎ・情報共有
区役所が保有する支援機関等の情報・ネットワークと学校の連携
児童虐待から子どもを守るための「要保護児童対策地域協議会」の積極的な活用
◆各学校における取組(例)
○
○
警察等と連携した交通安全教室や交通安全指導の実施
警察等と連携した不審者対応訓練等の実施
学校教育事務所が取り組む事業
③学校と関係機関との連携による児童生徒支援
区役所が行う「寄り添い型学習等支援事業」の情報収集及び学校への紹介【新規】
教育委員会事務局が取り組む事業
②区役所における学齢期への対応の強化
学校と区役所の情報共有・連携体制のあり方の検討【新規】
区役所の学齢期における相談機能・学校との連携機能の強化
③学校と関係機関との連携による児童生徒支援
いじめ・暴力行為等の問題行動や不登校等に対応するための警察や児童相談所等と
の連携
療育センターによる学校訪問や学齢期の発達相談など、関係機関が実施する事業の
周知
99
99
目標4
施策 11 子どもの成長を社会全体で支える体制づくり
想定事業量
重点取組
項目
25 年 度 末
30 年 度 末
「学校・地域コーディネーター」の
配置
164 校
264 校
「 地 域 交 流 室 ( 注 5 2 )」 の 整 備
326 校
406 校
重点取組
2
地域防災拠点訓練等への
児童生徒の参加
約 75%
85%以 上 の 学 校 で
実施
重点取組
3
学齢期の子どもを持つ「親の交流
の 場 づ く り 事 業 ( 注 5 3 )」 の 実 施
モデル事業の実施
本格実施
( 28 年 度 )
重点取組
4
NPO法人や社会福祉法人、
大学等が実施する放課後における
学習・生活支援事業の情報収集・
発信
1学校教育
事務所で実施
全学校教育事務所
で実施
重点取組
1
( 注 52)
学 校 と 地 域 の 交 流 や 連 携 を 推 進 す る た め 、保 護 者 や 地 域 住 民 に よ る 学 校 支 援 活 動 の 拠 点 と な る 校 内 の ス ペ
ース
( 注 53)
子育ての悩みを抱える保護者が気軽に相談・交流でき、拠り所となる「場」をつくる事業
100
100
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