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死の叫び

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死の叫び
始珊
欝㎝
土 地 課 税新 案 ・・
債 値 の量 : ⋮
世 界 縷 濟 の意 義 ・
鎌 倉時 代 の土 地制 度 ・ ⋮
と 租 税
売
・ - ・ ・ ・ ・ ・ ⋮
時
蛤酬
農 民 土 地 愛 着 心 冷 却 の傾 向 ・・
震 災
川
読
マ ル サ ス の 地 代 論 に 就 て ..:
田
嗣 郎
河
彦
・注學 博士
吉
小 川 郷 太 郎
口
・注學 博士
・法 華 捕 士
谷
ア ダ ム ・ス ミ ス の 書 簡 一通 ・
・注 學 土
・脛濟翠土
﹁資 本 と 労 働 ﹂と ﹁勢 働 と 資 本 ﹂・
.経 済 學 士
堕跡
リ カ ア ド経 済 論 文 集 の 刊 行 ・
.纒 濟 學 士
録
⋮名 士 の 死 の 心 理 罪欄統 計 的 研 究 ・
皿
羅
羅
上 士 土 止
器韓
正
周 荘
丈 吉太
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附
浦 田 藤 戸
上
崎哩
難論 鰐叢
一
本 誌 第 十 七 巻 絡 目 録 ・・
一-一
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三 作 恒 帥
岡 谷 山河
行一一・恭 雄
規 彦 郎 肇
文 法 注 法
名 士 の死 の心 理 に關 す
る統 計 的研究
交
規
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岡 崎
最 近 の 言。叶
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獲 表 し て み る。 私 は 轡 って河 上 博 士 の紹 介 せら
⋮が Uo孚豊 頃超 ooδ題 o州 国記δ鼠6巴 ℃。話o自律
αq醗 ざ
一題 し て 、 名 士 の 死 の心 理 に 閲 す る 統 計 的 許 究 を
れ た ﹁著 名 の 婦 人 に 關 す る 統 計 的 研 究 ﹂ (経 済 論
山叢 第 ﹁巻 第 ⋮號 参 照 ) を 興 味 深 く 讀 ん だ 事 が あ
⋮る が 、 丁 度 そ れ ご 同 様 な 感 興 を 畳 え る の で 、 概
要 を 摘 録 す る の で あ る 。
名 士 の死 の心 理 ε は 、彼 等 の最 後 の言 葉 が表
⋮現 す る 所 の も の を 官 ふ の で あ る 。 ﹁死 の 瞬 間 に
於 け る 言 葉 ﹂ な る 意 味 を 団居 ポ く 理 解 し て 置 く
事 が 極 め て 肝 要 で あ る ざ信 ず る の で 、 死 そ の も
の に 就 い て 二 三 言 ひ添 へ て 置 か ね ば な ら な い。
こ 、に 死 ご 吉 ふ の は 、 死 が 急 激 に 或 は 突 然 に 來
即 ち 鰐 ふ所 の頓 死 で は な く し て 、.
そ
八九 三
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﹁る場 合 ﹁
(第六 號 一四 三)
⋮れ が ↓定 の経 過 を辿 る所 の も の で な け れ ば な ら
第 十 七巻
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OnProtectiontoAgriciltwe.(正822)
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第六 號 ⋮四四)
入九四
し て八 九 四 件 を 得 た の で あ る。 こ れ等 は 何 れ も
第十七巻
可 なb 間 違 ひ の な いも のを 蒐 集 し た も の εは 思
名士 の死 の心理 ド聞 すゐ統 計的研究
な いの で あ る。 死 の働 きは 死 の働 き に先 立 って
は れ る け れ ざ も 、 科 學 的 研 究 に役 立 て る目 的 で
難 錬
るが 、 死は 疾 病 の諸 徴 候 が全 く消 失 し た後 に 初
起 る 所 の疾 病 の 諸 徴 候 ε混 同 さ れ る 事 が 往 々 あ
が あ る。 疾 病 が勝 利 を 得 、 嘱 が果 て 、、冷 て が
・め て 、 始 ま る も の で あ る 。 そ こ に は 自 然 的 休 止 .記 述 さ れ て あ っ π も の で は な い か ら 、 こ れ 程 ま
い年 代 に 亘 っ て 、 各 種 雑 多 な 材 料 か ら 蒐 集 し た
・で が 精 確 で あ る か は 必 ら す し も 保 護 す る事 の 旧
來 な い の は 言 ふ 迄 も な い。 然 し乍 ら 、 非 常 に 長
も の で あ る から 、統 計 表 に 示 ざ れ た る 数字 は 極
卒 穏 に 露 す る 聴 な の で め る 、.
斯 く の 如 き縄 過 階
るが 、 多 少 ε も必 ら す 存 在 す るも の な の で あ
梯 は 、 人 によ って時 間 の長 さを 異 にす る の で あ
いで 終 る ので 、 自 然 的 死 が ㎜
脳髄 の 死 で あ る か の
一的 、 よ り ⋮様 的 な も の を 示 し て み る.
に連 ひ な
く の 如 ( に し て 求 め 得 た 均 一性 は 、 死 の よ り 均
る 。 た だ 多 く の 場 合 、 こ れ が 明 白 に 識 別 し 得 な. め て 半 準 性 に 富 ん だ も の で る る ε 思 は れ る 。 斯
襟 に見 え る ので あ る。 肉 艦 的 の死 に は 、縢 髄 に
し む る も の であ る。 第 二 は 後 嚢 的 に脳 髄 を 冒 す
る 計 り で は な く 、反 っ て非 常 に 鋭 敏 に な る も の 、
換 言 す れ ば 肉驚 的 疲 勢 が 、 精 神 的 活 動 を盛 な ら
な い所 の も の で あ っ て 、 知 鑑 が 最 後 ま で 明 で あ
種 類 が あ る。 第 二 は 精 神 が 少 し も 錯 齪 を 來 た さ
く な い の で 、 暫 く 企 て を 一群 に し た の で あ る 。
包 含 さ ぜ て る る。 婦 人 は 升 類 す る ほ ざ 人員 が 多
の で め る。 衝 撃 者 の中 に は敷 學潜 及 び 教育 家 を
彼 は 彼 の 域 扱 った名 士 達 を 其 の 職 業 に 慮 じ
て 、 左 表 第 ﹁欄 に 見 る 如 く 、 十 種 類 に 分 類 し た
も の に な る の で め る。
を 明 ら さ ま に 、 且 つ在 転 の ま 、 に 反 謹 し て み る
よ る も の 、 心 臓 に よ る も の 及 び 肺 臓 に よ る も の. い。 斯 く し て 、死 に 面 し た 名 士 の 最 後 の 言 行 は 、
の コ.
種 が あ る が 、 心 理 的 の 死 に も 同 様 に 三 つ の 取 b も 直 さす 、 彼 の 精 神 的 態 度 ご 道 徳 的 品 性 ご
の で あ る 。 第 三 は 脳 髄 を 冒 す 一切 の 疾 病 に 起 因
第 二 欄 は ーハの網観察 一
致、 第 ⋮
鳥欄⋮
は 壮ハの 雫 均 年 齢 で
あ る。 そ れ から 死 の形 態 、苦 悩 の有 無 、死 前 の
疾 病 に起 因 す る も の で 、精 神 が孚 檬 朧 ごな る も
す る も の で 、 ]般 に判 断 力 を 欠 き 、 自風発を 全 く
・
消 失 す る も の で あ る 。.
⋮最 後 の 言 葉 及 び 言 葉 の 響 均 敷 は 何 れ も 左 表 に 示
.す 通 1
2でめ る。
そ こ で 彼 は 著 名 な 歴 史 的 人 物 の 最 後 の 省葉
・
を 、信 殺す る に足 る ε 思 は れ るも の のみ を蒐 集
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第 六號
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第 十 七巻
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名士の死の心理 に關する腕計的研究
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計的研究
第 十 七巻
(
第 六 號 自四六 )
八 九六
名 士 の弓 始 年 齢 に就 いて 見 れ ば 、
∵名士 こな る }が 比 較 的 多 い。 戚 嘆 の叫 びを 獲 し、 野 冊 の 言葉
も のは 少 な く εも 五 十 歳 ま で 生 き 長 ら へる も の 、を残 廿 て逝 ぐ者 は哲 學 春 郊其 の 働 が 多 い。 一般
で あ る。 次 臆四 六 妬 に 劃 し て 一九 % の 割 合 に於
的 に多 い のば最 後 に願 堅 を托 す を吉 葉 (=二 % )
でな け れ ば な ら な い。・
王一
権者 ご 軍 人 は 流 石 に其..
の 雫 均 年 齢 が 比 較 的 に低 炉。 そ れ は 宗 敢 家 な
ご に 較 べる 孟、 暴虐 者 の及 に什 れ 陀 り 、 戦 場 の. て示 され て み る如 く 、満 足 し て 死 に 就 く者 は 不
六 五 % に糊 し て三 五 % の割 合 を 示 し て み る所 の
露 ご消 え る者 が 多 数 を 占 めて.
み る ξ ざ が 一つの.
・満
.の
. 吉葉 を 訴 へる者 の二 倍 以 上 で あ る。 こ れは
原 因 を な し て み る の で あ る。 天命 を 全 う し な が
丁 度 一致
.し て み る。 婦 人 や 政 治 家 は 猷 り諷 刺 や
ら 、 し か も最 も 夭 折 の者 は 詩 人 ε美 術 家 に 共 の 、死 前 に於 け る苦 悩 の有 る 者 だ無 き者 ε の割 合 "
例 を 見 る 事 が 出 家 る。囚。
駐
滑 稽 を 吉 は な いが 、.
そ れ を 言 ふ者 は他 の.者 に較
二十 六 歳 、耀 δ・
の 三 十 ⊥八議 、 団霞蕊 の三十 七 歳 、弓8 の三 十 八
歳 隔及 び ︾臥駐 8
の 四十 七 歳 の如 き 之 で あ べて 、非 常 に長 い言葉 を 述 べる の で あ る。 そ れ
、
で諷 刺 や 滑 稽 を 盲 ふ婦 人 及 び政 治 家 の李 均 吉 葉
要 な も の で は な いε考 へら れ る。 死 前 の精 瀞 状
か ら 見 て、 死 前 に於 け る苦 悩 の問 題 は 決 し て 重
が 、 それ 丈 の範 園 に於 て、 ま π 斯 く の如 き 結 果
百 九 十 四 伴 の中 た 貰八 十 件 のみ が知 ら れ て み る
し て 無 口 な のは 科 學 者 ご美 術 家 で あ る。
の 二十 三 語 に比 較 す れ ば 實 に約 三倍 で あ る 。概
て、 願 望 を述 べ,
る者 の中 では 一番 長 く 、主 権 者
傳 へぢ 矯 め に 、卒 均 六 十 三 語 を 凝す る の で あ っ
敷 は 人 一倍 多 い ので あ る。 婦 人 は 自 己 の願 望 を
る。 死 の前 に於 け る苦 憐 の有 無 に閲 し て は 、 入
態 は其 の最 後 の吉 葉 に よ って表 現 さ れ る の で め
る が 、其 の 七 % を占 め て みる諷 刺 、 滑 稽 は 高
度 の精 肺 統 制 状 態 を語 って み る も ので あら う 。
希 望 を述 べ、訓 戒 を 試 み る も の は軍 人 に其 の例
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