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家庭教育応援BOOK

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家庭教育応援BOOK
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はまっ子
2012
家庭教育応援BOOK
ブ ッ ク
中学校編
◆ 期待する子どもの姿 ◆
① 人の話をしっかりと聞く
② 様々なことに興味と関心を広げる
③ きちんとあいさつをする
④ 感謝の気持ちを大切にする
⑤ 早寝・早起き・朝ごはんの習慣をつける
⑥ 命と体を大切にする
⑦ 善悪をきちんと判断する
⑧ 人の役に立つために進んで行動する
⑨ 身近な周りの環境に関心をもって行動する
⑩ 多くの人とかかわり、進んで学ぶ
横浜市教育委員会
保護者の皆様へ
家庭教育と学校教育は車の両輪!
家庭教育は、人がこの世に産まれて最初に受ける教育であり、親
子の愛情や人間としての自立を育むための基盤となる教育です。
しかし、子どもが一歳ならば、親の子育て年齢も一歳。
「子育て
と同時に親も育つ」という親の学びの視点が大切です。
家庭教育の在り方や、働くことに対する保護者の考え方は、子ど
もの人間形成や心身の発達に大きな影響を及ぼすものです。子ども
は、家庭や地域での人間関係や生活体験を通して、社会性を身に付
け、生き方の基礎を培っています。
家庭教育と学校教育は車の両輪です。子どもが健やかに成長し、
生きる力を身に付けるために、学校と家庭が子どもの教育に果たす
べき役割を再確認し、連携していきましょう。
子どもによって性格は様々ですし、成長の速度も違います。この
冊子で述べていることは一般的な内容ではありますが、ご家庭の家
庭教育や家庭学習を改めて見つめ直し、その意義と役割を再確認い
ただくヒントとなることを願っています。
1
第29期横浜市社会教育委員会議提言『家庭教育力の向上を目指して』より
保護者
の方へ
基本的な生活習慣を定着させる
〜子どもの自立心の育成を〜
①早寝・早起き・朝ごはんの習慣づけ
それぞれの習慣づけを家庭の約束事として取り組み、一日の正しい生活リズムをつくり
ましょう。朝食を食べることによって脳の活性化が図られ、学力や体力向上が期待されます。
②自分でできることは自分でやる習慣づけ
子どもの努力を認めて積極的にほめながら、片付けなどを習慣づけましょう。
思いやりや我慢の心を育む
〜友だちや周りの人との関係づくりを〜
①人と協力する体験
食事のしたくや掃除などを子どもと一緒にしてみたり、友達とキャンプをしてテントを
組み立てたり、食事づくりをしたりするなど人と協力することの楽しさや難しさなどを学
ぶ機会を作りましょう。
②様々な年齢の人とふれあう機会
近所で行われる行事などに積極的に足を運んでみましょう。子どもにとって家族以外の
人との触れ合いは、日常できない会話や体験ができる貴重な機会です。
親子でふれあう時間をつくる
〜子どものこころを受けとめるゆとりを〜
①親子でふれあう時間づくり
食事や遊びの時間など、子どもとコミュニケーションを図る機会を積極的につくりまし
ょう。
ゆったりとした気持ちで子どもの話を聞き、子どもの考え方や意見を理解することで、
親子の親密さが深まり、親への信頼感が増すことが期待できます。
②休日の体験学習への参加
身近な地域や学校で行われる行事に親子で参加してみましょう。親子の会話を広げ、絆
を深めることが期待できます。
社会教育委員会議とは?
社会教育に関して教育委員会に対して助言をするために、「社会教育法」等に基づいて設
置された組織です。第 29 期は「家庭教育力の向上を目指して」をテーマに議論を重ね、提
言が教育委員会に提出されました。提言の全文は、横浜市教育委員会のホームページに掲載
しています。
http://www.city.yokohama.lg.jp/kyoiku/singikai/shakaikyoiku/
2
中学生の家庭教育
中学生時期の発達
学校と共に子どもを育てよう !
中学生の時期には、いろいろな面で急激な変化が表れ、親として驚かさ
れたり、戸惑いを覚えたりすることがあります。成長に伴ってしっかりし
てくるところもありますが、まだ依存的で幼いところも残っています。不
安定で動揺しやすい面もありますが、大人になるための基礎作りの時期な
ので、多少の失敗は恐れず、試行錯誤を重ねながら、少しずつ成長してい
くことが大切です。そのためには、ゆとりのある生活や心身の状態づくり、
周りの人からの温かい支えが必要となります。
生活リズムづくり
中学生の成長に合わせて生活リズムの確立を!
生活リズムは中学生になってから乱れてくることがあります。その理由の一つは、主体的な
生活の確立を目指す年齢へ移行するからと考えられています。このこと自体は成長に伴う健全
な過程ですが、生活リズムを自己管理する能力はまだ十分に育っていません。また、生活リズ
ムの確立を促し支えてきた大人への反発も少なからず出てきます。
あわせて、中学生になると行動範囲が飛躍的に拡大し、関心、興味、欲求なども驚くほど広
がってきます。その結果、実に多様な刺激(例えば、マンガ、雑誌、テレビゲーム、携帯電話、
メール、パソコン、服装、化粧、タレント、異性など)に目と心が奪われやすくなり、その結
果、生活のリズムが大きく乱れることにつながってしまうという指摘もあります。
こうした状況を把握した上で、健全な生活リズムを確立するための支援が必要になります。
適切な睡眠時間の確保
しっかり寝て、頭もスッキリ!
学習効果を上げるために大切なことが睡眠です。就寝時刻が遅いと起床時刻も遅くなり、
朝食
をとる時間がなくなり、持ち物の確認も疎かになり、一日の生活が時間的にも精神的にも慌た
だしくなってしまいます。帰宅後のスケジュールを工夫し、適切な睡眠時間を確保するように
しましょう。また、ゆとりをもって登校準備ができるよう、早めの起床を心がけましょう。
心の安定
家庭はホッと安心できる場所!
家庭には、心の安定の場としての役割があります。
学校で嫌なことがあったり、イライラしたり、元気がなくなったりして帰宅した子どもに対
3
して、家族がその様子を察知できるか否かは、子どもの健やかな成長にとっても重要です。
家族の一人ひとりが安定し、子どもの気持ちを受け止められるだけの余裕と愛情をもって接
し、互いに信頼し合う関係を築きましょう。
朝食をしっかりとる
朝食をしっかりとる子は成績もアップ!
学習効果を上げるために大切なことの一つに「朝食をとる」ことがあげ
られます。調査では、毎日朝食をとって登校する子どもは、朝食をとらず
に登校した子どもより、成績が良いというデータがあり、文部科学省も「基
本的な生活習慣が身に付いている児童生徒は、学力が高い傾向にある」と
いう分析をしています。また、成長期にある児童生徒の脳の発達のためには、
バランスのとれた栄養を摂取することが大切だとも言っています。
携帯電話、
インターネット
使用はルールを決めてから!
携帯電話やインターネットが急速に普及し、便利になる一方、
テレビ、ゲーム、携帯電話などを使用する時間が長いほど「就寝
時刻が遅くなる」「他者と喜びを分かち合える者の割合が少ない」
「疲れやすい者の割合が多い」という課題や、こうしたものへの
依存、価値観の歪み等が指摘されています。法律に定められた携
帯電話の「フィルタリング」設定に加え、利用時間など「家庭内
での利用ルール」を定めることが大切です。
「ケータイ・ネット」から子どもを守るための提言
一、横浜の「家庭」は、子どもの「ケータイ・ネット」の所持・利用に責任を持
ちます。
二、横浜の「学校」は、
「ケータイ・ネット」のルールを明確にします。
三、横浜の「地域」は、
「家庭」や「学校」と共に「ケータイ・ネット」からも
たらされる悪影響から子どもを守ります。
四、横浜の「行政」は、
「ケータイ・ネット」に関する「家庭」
「学校」
「地域」
の取組を積極的に支援します。
五、横浜の「ケータイ・ネット」に関わる「事業者」は、その社会的責任を認識
し、行動します。
〈平成 20 年 10 月5日「ケータイ・ネット」から子どもを守る連絡会議より〉
4
家庭学習のポイント
学習状況と生活意識調査のクロス集計結果から
〈平成 22 年度横浜市学力・学習状況調査より〉
① 「授業が分かる」「勉強が好き」と肯定的に回答した生徒ほど教科学習の正答率が高い。
② 「学校の授業以外で読書をする」と回答した生徒ほど、国語の「読むこと」の正答率
が高い。
③ 「朝食を必ずとる」生徒ほど、教科学習の正答率が高い。
④ 「友達との約束を守る」「学校のきまりを守る」生徒ほど、正答率が高い。
⑤ 「何かに一生懸命取り組めたことが多い」「人とかかわることが好き」と回答した生徒
ほど、正答率が高い。
⑥ 「自分にはよいところがあると思うことが多い」生徒ほど、正答率が高い。
学習状況をよりよくするために大切なこと
○ 家庭学習の習慣化を図る。
○ 学校・家庭・地域が連携して、適度な睡眠時間の確保や朝食の摂取など「早寝・早起
き・朝ごはんの基本的な生活リズムをつくり出す。
○ 規範意識を高める。
○ 様々な場面で達成感をもたせる。
はまっ子学習ドリル・検定システム
1 教科…「国語」「算数・数学」「英語」「日本語」
計画的に、家庭学習に役立ててください。
2 4 枚のドリルをしっかり解いて、検定を受けよう
① Y・Y NET ※1から、インターネットで「はまっ子パスワー
ド」※2を入力して、ドリル問題をプリントアウトします。
②4枚のドリルができたら、青い検定ボタンをおして、力だ
めしをします。自動採点してもらえます。
③何度もチャレンジして、100 点をめざしましょう。
※1 横浜市立小中学校の児童生徒及び教職員向けのウェブサイト
※2 「はまっ子パスワード」は学校からお知らせが出ます。
はまディです。はまっ子の
みなさん、一緒に頑張ろう。
応援しているよ!
3 「チャレンジシート」に記録しよう
トップページにある「チャレンジシート」をプリントアウトして、学習のあしあとを記録しましょ
う。自分のペースでこつこつと頑張ることで力がつきます。
5
家庭学習の習慣化
生活リズムの中に学習時間を!
学習効果を高めるために、学校での学習はもちろんですが、家庭学習の習慣化も大切なこと
の一つになります。一日の生活リズムの中に、家庭学習の時間を位置づけるようにしましょう。
家庭学習は、時間だけでなく、その内容ややり方によっても学習効果に違いが生じてきます。
学習に集中できる環境を整え、決まった時間に取り組むようにしましょう。
読書の習慣化
読書は「世界を広げる」ツール!
本を月に 1 〜 3 冊読む子どもと、月に 10 冊前後読む子どもを比べても読解力にほとんど差
がなく、むしろ、読解力を高めるのは、読書するジャンルの幅の広さによるところが大きいと
いわれています。最近の子どもたちは、恋愛物語や童話など好きなジャンルばかり集中して読
む傾向が強く、読書のジャンルが狭くなりがちです。
環境問題が英語の授業で取り上げられるなど、多くの教科で幅広い知識が必要になってきま
す。いろいろなことに興味をもち、幅広いジャンルから本を選ぶようにしましょう。
まちとの関わり・社会への関心
自分は社会の一員!
人は社会生活を営む上で、周りの人に助けられ支えあっています。しかし、学校を中心に生
活している子どもは、このことに気付きにくくなっています。休日などには、地域活動やボラ
ンティア活動などに親子で進んで参加し、「自分は社会の一員」という意識がもてるようにし
ましょう。
キャリア教育
人の生き方に関わる教育!
かつて子どもは、身近な大人の働く姿を見て、職業観を含め働くことの意義を学んできました。
しかし、社会の変化や価値観の多様化などで生活が変化し、子どもが大人の働く姿や代々伝
えられてきた仕事にふれる機会が減ってきています。
そこで、学校では、保護者や地域の協力を得ながら、総合的な学習の時間などにキャリア教
育に取り組んでいます。ご家庭でも、社会見学や読書など子どもが様々な職業に出会う機会を
つくり、将来の夢や進学、就職等について話し合いましょう。
6
中学校 1年
計画的・継続的な学習を進める
1年生では…
中学生になると、行動範囲が広がり、活動時間も夜型に
学習時間のめやす
移行する子どもも増えて、朝ごはんを食べずに登校する子
90分以上
どもも出てきます。
学校では、教科ごとに先生がかわることに加え、学習の
質も高くなり量も増えてきて、戸惑うこともあるようです。家庭学習では、何をどのように行
うのか、計画的な取組ができるようにすることが大切です。
学習の特徴…
★ 教科ごとに先生がかわり、専門的な学習内容が多くなります。
★ 学習内容が多くなり、予習・復習が学力向上の鍵となります。
★ 英語の学習が本格的に始まります。
★ 辞書や辞典、資料などを活用した学習が多くなります。
★ 毎日続ける、積み上げ式の学習が効果的です。
家庭での関わり…
★ 文部科学省やその他の研究機関の全国調査の結果、朝食をきちんと食べる子どもほど学力
が高い傾向にあるといわれています。夜遅くまで勉強し、生活リズムが乱れ始めるこの時
期は、朝食をしっかり食べ、脳の働きが活発になるように努めましょう。
★ 決まった時間に自分で起きることが大切です。十分な睡眠時間を確保するため、早寝・早
起きに努めましょう。(夜10 時ごろまでに寝ると、成長ホルモンの分泌が多くなります。
)
★ 勉強する時間には、落ち着いて取り組むことができる環境をつくりましょう。
7
家庭学習の内容…
★ 今日学校で学習した内容をもう一度振り返り、明日学習する内容を教科書などを使って予
習し、疑問点をメモしましょう。
国語
○ 日常生活の中から課題を見付け、材料を集めて自分の考えをまとめましょう。
○ 漢字は書き順や文字の形に気を付けて何回も書いて、確実に覚えましょう。
○ 意味の分からない語句や漢字は、辞書で調べて確かめましょう。
○ 小説や物語を読んで、人の生き方に対する考えをまとめましょう。
社会
○ 世界に対する関心を高め、地図帳などを使い国や地形の特色をまとめましょう。
○ 歴史的事象に対する関心を高め、各時代の特色をまとめましょう。
数学
○ 授業で学習した問題の類似問題を解きましょう。
○ 数学の用語や記号について確かな知識にするために、繰り返し学習しましょう。
理科
○ ニュースや新聞などで話題になる科学に関することに、疑問や関心をもち、自分の学びを
深めるきっかけにしましょう。
○ 資料などから、自然事象がなぜそうなるのかを考え、原因を追究しましょう。
英語
○ 新出語句や基本文を、声に出しながら繰り返し書いてみましょう。
○ 教科書の本文の意味を考えながら声に出して繰り返し読みましょう。
そのほかの取り組み
○ いろいろな曲を聴き、好きな音楽の幅を広げましょう。
○ 美術館、展覧会などに行き、美術作品にふれましょう。
○ 食生活に関心をもち、健康によい食習慣を身に付けましょう。
○ 自分や人の命を大事にし、健康でたくましい体をつくりましょう。
○ 食育、環境教育、人権教育など、教科の枠を超えて取り組む内容について、家族と話し合っ
たり、夏休みなどの自由研究のテーマにしたりするなど生きる力をつけましょう。
○ 地域行事やボランティア活動に参加して、地域の人とのかかわりを深めましょう。
8
中学校 2年
計画的・継続的な学習を進める
2年生では…
思春期に入るこの時期は心と体の成長がアンバランスに
学習時間のめやす
なり、不安や悩みを抱えやすくなるといわれています。家
90分以上
族への依存心と家族からの自立心が混在し、友達の影響を
大きく受けるようになります。
学習塾や習い事などで、帰宅時刻が遅くなる傾向があります。その中で「早寝・早起き・朝
ごはん」の習慣を続けることは、簡単なようで、実は大変です。しかし、これを続けている子
どもほど勉強も運動もよくできるというデータもあります。
学習の特徴…
★ 生きる力を育むための基本的な知識や技能の習得、これらを活用して課題解決をするため
に必要な思考力・判断力・表現力が求められるようになります。
★ 主体的に学習に取り組む姿勢や個性も大切になります。
★ 継続的な学習習慣の確立が重要です。
★ 目標設定とそれに向かって学習することが求められるようになります。
家庭での関わり…
★ 全国学力・学習状況調査の結果、テレビやビデオ、音楽などを 3 時間以上見たり、聴い
たりする生徒が約 4 割を越えています。視聴時間が長いほど、正答率が下がる傾向にある
ことから、長時間の視聴にならないように、家庭での約束を決めるようにしましょう。
★ PTA や地域の方々が積極的に学校とかかわっている地域は、学力が高い傾向にあります。
相互に連携をとり、学校行事や地域行事に積極的に参加しましょう。
★ 十分な睡眠は、子どもの健やかな成長と生活リズムの確立に大きく影響します。大人の夜
型の生活に子どもを巻き込まないように、家庭でのルールづくりをしましょう。
9
家庭学習の内容…
★ 今日学校で学習した内容をもう一度振り返り、明日学習する内容を教科書などを使って予
習し、疑問点をメモしましょう。
国語
○ 話の中心と付加、事実と意見との関係に注意し、自分の考えをまとめましょう。
○ 中学校1年生までに学習した常用漢字を読んだり書いたりして、確実に覚えましょう。
○ 学校で習った語句や漢字は、辞書で調べて確かめましょう。
○ 説明的な文章や文学的な文章を読み、文章形態の特徴を考えましょう。
社会
○ 日本の各地域に関心をもち、その特色を調べ、まとめましょう。
○ 身近な地域の歴史を調べ、人々の生活や伝統文化についてまとめましょう。
数学
○ 基礎的・基本的な計算力を身に付けるため、繰り返し学習しましょう。
理科
○ 身の回りの科学的な事物・現象について調べ、学校で学習した動物や天気、電気、化学変
化の内容と結びつけてまとめましょう。
○ 基礎的・基本的な科学的な概念をしっかり身に付けるため、練習問題を解きましょう。
英語
○ 学校で学んだ新出語句や基本文を声に出しながら繰り返し書いてみましょう。
○ 教科書の本文を意味を考えながら、声を出して繰り返し読みましょう。
○ 基本文の一部を入れ換えて、自分のことを言ったり書いたりしてみましょう。
そのほかの取り組み
○ 家族と一緒に、音楽や美術などの芸術にふれましょう。
○ 多様な音楽のよさや美しさを感じ取りましょう。
○ 情報に関する技術が社会や環境に果たす役割と影響について考えましょう。
○ 家族の一員として、家族の役に立つことをしましょう。
○ 適度に運動を行い、体力を増進しましょう。
○ 新聞などを読み、世の中の動きに関心をもちましょう。
○ 読書タイムをつくり、本を読む習慣をつけましょう。
10
中学校 3年
自分の目標を明確にもつ
3年生では…
自らの進路を選択する時期で、情報不足から不安が募り
学習時間のめやす
ます。家族で進路や、将来の夢、希望について、よく話し
120分以上
合うことが重要です。
3 年生の学習内容は、1・2 年生の学習内容と比べて、
大変難しくなるというわけではありません。子どものやる気を尊重し、時間を有効に使えるよ
う生活リズムを考えましょう。
学習の特徴…
★ 入試を過度に意識するのではなく、基礎・基本を確実に身に付け、中学校のまとめを中心
に学習する時期です。
★ 部活動が夏に終了したら、一日のスケジュールを見直し、計画的に学習を進めます。
★ 志望校が明確になったら出題傾向を調べ、進路希望にそった学習を進めます。
★ 進路に向けたスケジュールをもとに計画的に学習に取り組めたら、計画表にチェックを入
れ、学習を一歩ずつ進めます。
★ キャリア教育を通して、社会人として必要な知識、ルールやマナーを学習します。
家庭での関わり…
★ 家庭として、今まで以上に気を遣う時期になります。子どものやる気を尊重しながらも、
いつでも相談にのれるように準備しておきましょう。
★ 子どもの将来の夢や希望、進学や就職などについて、話し合いをしましょう。
★ 朝食をとると、体温が上がり、血流が良くなります。噛む行為によって神経を刺激し、体
を目覚めさせます。食事から脳の栄養も補給され、学習をする準備が整います。食事を決
まった時刻にとることにより、規則正しい生活リズムを身に付けましょう。
11
家庭学習の内容…
★ 今日学校で学習した内容をもう一度振り返り、明日学習する内容を教科書などを使って予
習し、疑問点をメモしましょう。
国語
○ 学年別漢字配当表の漢字を書き、文章の中で使いながら覚えましょう。
○ 意味の分からない語句は、辞書、辞典などで調べて、確認をしましょう。
○ 新聞などを読み、知識を広げたり、自分の考えを深めたりしましょう。
○ 目的や意図に応じ、社会生活にかかわる事について、文章に書いて考えを深めましょう。
社会
○ ニュースや新聞を見て、社会の出来事に関心を高め、考えをまとめましょう。
○ 政治経済の仕組みについて、まとめましょう。
○ 現在の社会的事象に対する関心を高め、資料を作成するなど、多面的・多角的に考察しま
しょう。
数学
○ 学習した内容に関連する 1 ・2 年の学習内容の復習をしましょう。
○ 発展的な問題にチャレンジし、総合力を高めましょう。
○ 学習した内容を生活の中で活用してみましょう。
理科
○ 授業で関心や疑問が生じたことについて、自らテーマを設定し、探究的に調べましょう。
○ 自然環境の保全と科学技術のあり方について理科の学習をもとに考えましょう。
英語
○ 単語や文型などは何回も書いて、確実に覚えましょう。
○ 1、2 年で学習した文法を含め、既習事項の復習をしましょう。
○ 辞書を活用して、長文を読んだり、自分が体験したり考えたりしたことなどを書いてみま
しょう。
そのほかの取り組み
○ 日本や郷土の伝統音楽、諸外国の様々な音楽を聴きましょう。
○ 身近な地域や日本及び諸外国の美術や文化遺産などを鑑賞しましょう。
○ これからの自分と家族とのかかわりに関心をもち、家族関係をよりよくする方法を考えま
しょう。
○ 自己の体力の状況をとらえて、目的に合った運動の計画を立てて取り組みましょう。
12
横浜市立学校はより一層努力します
身につけよう「知・徳・体・公・開」
義務教育9年間の連続した教育活動の中で、3つの基本「知・徳・体」の調和がとれ、
2つの横浜らしさ「公・開」を身に付けた横浜の子どもを育んでいきます。
知(確かな学力)
・人の話をしっかりと聞く
・様々なことに興味と関心を広げる
徳(豊かな心)
・きちんとあいさつをする
・感謝の気持ちを大切にする
体(健やかな体)
・早寝、早起き、朝ごはんの習慣を身に付ける
・命と体を大切にする
公(公共心と社会参画意識)
・良いことと悪いことをきちんと判断する
・人の役に立つために進んで行動する
開(国際社会に寄与する開かれた心)
・身近な周りの環境に関心をもって行動する
・多くの人とかかわり進んで学ぶ
人権教育を推進します。
学校は、「だれもが」「安心して」
「豊かに」生きるという視点から目の前の一人ひと
りの子どもの課題を明らかにし、その解決をめざして、保護者や「まち」とつながりな
がら、その子どもの背景をしっかりと見つめることを大切にしています。
家庭や地域とともに、
・一人ひとりの子どもの自尊感情を育てます。
・様々な問題を自ら解決しようとする人権感覚、社会的スキルを育みます。
・一人ひとりの子どもが大切にされていると感じることができる環境をつくります。
学校と家庭が子どもの教育に果たすべき役割を再確認する
とともに、学校と家庭のきめ細かな連携を図り、望ましい
家庭教育に向けた取組を進めます。
13
子ども・家庭教育支援 電話相談 受付時間 月〜金 8 : 45 〜 17 : 15
区役所の保健師、教育相談員、学校カウンセラーなどが、赤ちゃんから
思春期までの子育ての相談に応じます。 鶴見区 510 - 1840 保土ケ谷区 334 - 6396 青葉区 978 - 2460
神奈川区 411 - 7173 旭区 954 - 6160 都筑区 948 - 2349
西区 320 - 8470 磯子区 750 - 2525 戸塚区 866 - 8472
中区 224 - 8345 金沢区 788 - 7728 栄区 894 - 3790
南区 743 - 8266 港北区 540 - 2388 泉区 800 - 2465
港南区 847 - 8439 緑区 930 - 2356 瀬谷区 367 - 5747
はまっ子家庭教育応援BOOK〜中学校編〜
平成 24 年1月発行 横浜市教育委員会事務局生涯学習文化財課
〒 231-0017 横浜市中区港町 1 − 1 TEL 045-671-3716 FAX 045-681-1414
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