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1- 3月4日(金) 出 席 委 員 委 員 長 石 田 秀 男 君 副 委

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1- 3月4日(金) 出 席 委 員 委 員 長 石 田 秀 男 君 副 委
3月4日(金)
出
委
席
委
員
員 長
石
田
秀
男
君
委
員
こんの
孝
子
君
ひろゆき
君
副委員長
つ る
伸一郎 君
同
浅野
同
中 塚
亮
君
同
渡
辺
のだて 稔
史 君
同
渡
部
委
欠
員
裕
一
君
茂
君
同
石 田
ちひろ 君
同
沢
田
洋
和
君
同
新 妻 さえ子 君
同
木
村
けんご
君
同
吉 田
ゆみこ 君
同
石 田
しんご
君
同
田 中 さやか 君
同
飯
雅
子
君
同
高 橋
明 君
同
南
恵
子
君
同
松永 よしひろ 君
同
藤
原
正
則
君
同
安 藤 たい作 君
同
西
本
貴
子
君
同
筒井 ようすけ 君
同
たけうち
忍
君
同
あくつ 広
王 君
同
若
林
ひろき
君
同
鈴 木
博 君
同
松
澤
利
行
君
同
横 山
君
同
伊
藤
昌
宏
君
同
大倉 たかひろ 君
同
本
多
健
信
君
同
鈴 木
同
鈴
木
真
澄
君
同
須 貝 行
宏
君
同
いながわ
貴之
君
同
高 橋 しんじ
君
同
あ
祐美子
君
同
塚本 よしひろ 君
席 委
伸
由香理
ひろ子 君
員
な
し
その他の出席議員
大
沢 真 一
君
-1-
沼
べ
出 席 説 明 員
区
総務部税務課長
長
濱
野
副
健
区
桑
正
区
企
画
中
敏
君
恵
君
堀
史
部
山
志
原
河
君
敦
山
濵
君
林
道
徹
君
夫
君
井
元
康
安
子
総
平
務
田
村
間
君
池
君
君
内
崇
君
田
勝
行
君
浦
芳
之
君
藤
正
純
君
部
雅
之
君
田
剛
君
文化スポーツ振興部
長
信
行
文化スポーツ振興部スポーツ推進課長
悟
部
善
文化スポーツ振興部文化観光課長
企画部情報推進課長
仁
君
文化スポーツ振興部長
企画部広報広聴課長
中
明
地域振興部戸籍住民課長
企画部施設整備課長
小
君
地域振興部生活安全担当課長
企画部財政課長
秋
暢
地域振興部協働・国際担当課長
企画部企画調整課長
柏
越
久保田
長
武
肇
地域振興部地域活動課長
長
中川原
田
地 域 振 興 部 長
長
村
副
黒
君
二
オリンピック・パラリンピック準備課長
君
小
川
陽
子
君
博
君
総務部総務課長
子ども未来部長
(危機管理室長兼務)
江
部
信
夫
君
文
君
金
坂
義
伊
田
﨑
みゆき
君
子ども未来部子ども家庭支援課長
総務部人事課長
米
正
子ども未来部子ども育成課長
総務部人権啓発課長
提
子
博
(臨時給付金担当課長兼務)
君
廣
田
富美恵
君
総務部経理課長
立
川
正
子ども未来部保育課長
君
竹
-2-
田
昌
弘
君
健康推進部健康課長
川
島
淳
成
君
-3-
防災まちづくり部防災安全担当課長
都市環境部都市計画課長
中
村
敏
明
黒
君
会
都市環境部住宅担当課長
矢
木
すみを
教
都市環境部環境課長
三ツ橋
悦
子
代
忠
德
本
君
健
君
進
君
豊
君
者
島
長
島
城
善
之
君
教育委員会事務局学務課長
野呂瀬
(危機管理担当部長兼務)
田
理
貴
教育委員会事務局教育次長
災害対策担当部長
曽
管
清
育
中
君
防災まちづくり部長
松
計
福
君
﨑
史
久
君
君
選挙管理委員会事務局長
工
防災まちづくり部交通安全担当課長
田
口
昇
藤
俊
一
君
彦
君
彦
君
君
監査委員事務局長
齋
防災まちづくり部道路課長
藤
信
(用地担当課長兼務)
稲
田
貴
稔
君
区議会事務局長
原
防災まちづくり部公園課長
多
並
知
広
君
防災まちづくり部防災課長
鈴
木
誠
君
-4-
明
-5-
○午前10時00分開会
○石田(秀)委員長
ただいまより、予算特別委員会を開きます。
それでは、第5号議案、平成28年度品川区一般会計予算を議題に供します。
本日の審査項目は、一般会計予算の歳出、第2款総務費のみでございますので、ご了承願います。
それでは、これより、本日予定の審査項目の説明を願います。
○秋山財政課長
2款総務費、1項総務管理費、1目一般管理費は、88億4,083万6,000円
で、対前年14.4%の減であります。主な増減は、右側にまいりまして5行目、基金積立金は運用利
子によるもの、4行下、情報システム運営費では、6行下、住民票等コンビニ交付対応経費と、その下、
クレジットカード収納対応経費が新規計上。その5行下、新財務会計システム構築経費は、平成30年
度からの新公会計制度導入に向けてのシステム改修経費で、新規計上でございます。
155ページにまいりまして、6行目、セキュリティ強化経費は、サイバー攻撃等へセキュリティ対
策を強化するもので、その7行下、私立幼稚園関係費では、4行下、私立幼稚園保護者補助金は対象者
の拡大をするものです。
157ページにまいりまして、6行目、行政不服審査会費は、行政不服審査法改正により審査会を立
ち上げるもので、新規計上。その3行下、国際交流推進事業では、3行下、ジュネーヴ市公式訪問団派
遣は友好都市締結25周年記念であります。下から4行目、非核平和都市品川宣言事業では、159
ページにまいりまして1行目、しながわ平和の花壇をJR西大井駅前・中学校5校に設置するものです。
中ほど、職員研修費では、4行下、研修システム開発費は新規計上。
161ページにまいりまして、7行目、庁舎整備費では、2行下、第三庁舎講堂天井耐震化等工事や
第二庁舎のLED化を行います。
163ページにまいりまして、中ほど、ふるさと納税事業は新規計上であります。
左側に移りまして、2目広報広聴費は3億6,351万4,000円で、対前年13.7%の減。主な
増減は、165ページにまいりまして、4行目、世論調査と、その下、航空写真撮影は、2年ごとの実
施でございます。その3行下、災害時緊急放送用臨時スタジオ機器更新は、庁舎からの緊急放送用の機
器更新であります。
167ページにまいりまして、1行目、まちのサイン計画改訂経費は多言語対応のため、その下、デ
ジタルサイネージ導入調査委託は、多言語対応等のデジタルサイネージ導入に向けての調査費でありま
す。5行下、シティプロモーション推進は引き続き実施してまいります。
3目財政管理費は783万8,000円で、対前年0.5%の減。
4目会計管理費は3,640万3,000円で、対前年98%の増。主な増は、右側にまいりまして3
行目、新公会計導入経費と会計業務委託準備経費は新規計上。
168ページにまいりまして、左側、5目財産管理費は3億9,184万5,000円で、対前
年31.4%の増。主な増減は、右側にまいりまして、下から6行目、高濃度PCB廃棄物処理は新規
計上。その下、区有施設LED化調査委託は、区有施設全体のLED化を計画的に行うためのものであ
ります。
170ページにまいりまして、6目企画調整費は6,943万4,000円で、対前年33.3%の増。
右側にまいりまして3行目、公共施設等総合管理計画策定経費は、平成28年度中の計画策定を行いま
す。その2行下、全国自治体との連携事業は、区長会の全国連携プロジェクトに対応し、市町村との連
携事業を行います。
-6-
以上によりまして、総務管理費の計は97億987万円で、対前年12%の減でございます。
172ページにまいりまして、2項地域振興費、1目地域活動費は14億2,265万9,000円で、
対前年6.4%の増。主な増減は、右側にまいりまして2行目、地域振興経費では3行下、町会・自治
加入促進支援と、その下、町会・自治会新規事業応援助成は、町会・自治会の加入促進や新規事業など
の活動を支援・助成するもの。8行下、地域活動基盤整備補助では、その下、町会・自治会館建設等補
助では、修理・補助の対象を拡大いたします。
175ページにまいりまして、6行目、青少年健全育成事業では、その下、地区委員会等運営費は、
制度発足60周年事業による増、その2行下、青少年育成では7行下、全国大会等出場者支援は、少年
少女が文化スポーツの全国大会等に出場する際、支援金を交付するもの。177ページにまいりまし
て、1行目、区民活動支援事業では、その下、区民活動助成制度は、スタートアップ助成コース新設に
よる増。中ほど下、各種助成金では、3行下、防犯設備維持管理費助成金等は、防犯カメラの維持管理
費の助成を行うものであります。
178ページにまいりまして、左側、2目文化スポーツ振興費は7億9,647万9,000円で、対
前年9.0%の増。主な増減は、右側にまいりまして、下から3行目、地域スポーツ支援はユニバーサ
ルスポーツ大会・障害者水泳大会などによる増。181ページにまいりまして、中ほど少し下、オリン
ピック・パラリンピック開催周知事業では、2行下、ビーチバレーボールフェスタ開催からカウントダ
ウンタイマー設置までが新規計上であります。2行下、文化スポーツ振興基金積立金は、寄附金の積立
てを計上してございます。
左側ページに戻りまして、3目区民施設費は、31億3,736万9,000円で、対前年5.5%の
減。183ページにまいりまして、5行目、大井町再開発ビル計画修繕負担金は、修繕工事費の増によ
るもの。下から7行目、荏原第四地域センター大規模改修設計委託は新規計上。一番下、こみゅにてぃ
ぷらざ八潮運営費では、グラウンド人工芝生化工事が皆減であります。
185ページにまいりまして、中ほど、文化センター経費では、6行下、非構造部材耐震化等設計委
託を新規計上。5行下、五反田宇宙ミュージアムは開催期間の拡大による増。
187ページにまいりまして、8行目、歴史館事業では、特別展では「品川産業事始」を実施。その
下、運動施設費では4行下、非構造部材耐震化設計等委託では、総合体育館・戸越体育館の2館の設計
費を計上です。
188ページにまいりまして、4目防災対策費は4億5,787万5,000円で、対前年53.7%
の減。主な増減は、右側にまいりまして、1行目、防災会議費では、2行下、地域防災計画修正事前検
討は、平成29年の計画修正に向けての検討を計上。下から2行目、防災情報配信管理システムは、シ
ステム改修完了に伴う減。191ページにまいりまして、5行目、防災行政無線更新基本・実施設計は、
電波法規則改正に伴うもの。下から3行目、支援体制構築補助業務経費は、避難困難者に個別の支援計
画を作成するもの。
192ページにまいりまして、1行目、しながわ防災体験館運営費は、改装工事費が皆減。下か
ら10行目、防災普及教育費では、3行下、防災学校運営費は、しながわ防災体験館改装に合わせて開
校のため新規計上。195ページにまいりまして、下から2行目、木造住宅減災対策経費は、分電盤型
の感震ブレーカーの設置補助をするものです。
以上によりまして、地域振興費の計は、58億1,438万2,000円で、対前年8.8%の減。
196ページにまいりまして、3項徴税費、1目税務総務費は8億2,944万8,000円で、対前
-7-
年2.5%の増。
その下、2目賦課徴収費は2億102万2,000円で、対前年8.4%の増。
198ページにまいりまして、以上により、徴税費の計は10億3,047万円で、対前年3.6%の
増であります。
200ページにまいりまして、4項戸籍及び住民基本台帳費、1目戸籍事務費は、5億3,467万
円で、対前年1.8%の減。
その下、2目住民基本台帳費は3億5,135万9,000円で、対前年67.3%の増。右側、下か
ら4行目、コンビニ交付経費は、平成28年9月からの開始予定で、コンビニに支払う手数料等であり
ます。203ページにまいりまして6行目、住居表示台帳システム導入は新規計上。その9行下、個人
番号カード経費は、その下、コールセンター業務等委託は、コールセンターおよび個人番号カードの交
付事務が通年化することによる増。4行下、地方公共団体情報システム機構負担金は新規計上。
以上によりまして、戸籍及び住民基本台帳費の計は8億8,602万9,000円で、対前
年17.4%の増であります。
204ページにまいりまして、5項選挙費、1目選挙管理委員会費は7,572万9,000円で、対
前年12.4%の減。
2目選挙啓発費は646万6,000円で、対前年58.7%の増、若年層への啓発を強化するもので
あります。
3目参議院議員選挙費は1億5,794万7,000円で皆増。
206ページにまいりまして、左側、4目海区漁業調整委員会委員選挙費は、65万4,000円で
皆増。
以上によりまして、選挙費の計は2億4,079万6,000円で、対前年11%の減であります。
208ページにまいりまして、6項統計調査費、1目統計調査総務費は9,602万5,000円で、
対前年13.9%の減。
2目基幹統計費は2,481万5,000円で、対前年87.8%の減で、国勢調査が皆減であります。
以上によりまして、統計調査費の計は1億2,084万円で、対前年61.7%の減。
210ページにまいりまして、7項監査委員費、1目監査委員費は7,994万4,000円で、対前
年2%の増であります。
以上で、本日の説明を終わります。
○石田(秀)委員長
以上で、本日審査項目の説明が終わりました。
質疑に入ります前に、現在29名の方の通告をいただいております。
これより質疑に入ります。
ご発言願います。高橋伸明委員。
○高橋(伸)委員
私からは、181ページ、オリンピック・パラリンピック開催周知事業、191
ページ、防災について、177ページ、荏原町安全安心ステーションのことについてお尋ねさせていた
だきたいと思います。
まず、オリンピック・パラリンピックについてお尋ねさせていただきます。オリンピック、本年8月
にリオで行われますけれども、その間にIOC総会にて決定されます追加種目競技、これは、野球、ソ
フトボール、空手、ローラースポーツ、これはスケートボードですよね、それとスポーツクライミング、
そしてサーフィンについて、お尋ねさせていただきたいと思います。
-8-
私事で恐縮なのですけれども、私も趣味としてサーフィン、若いころはプロを目指していた時期もあ
ります。そうした中で、これは組織委員会の意向もいろいろあると思いますけれども、このサーフィン、
東京都においては東京湾がありますけれども、当然、波がない、サーフィンができない状況の中で、東
京都は伊豆諸島がございます。東京都新島村は特にサーフィンが活発で、以前は世界大会、現在も全日
本プロサーフィン連盟、そしてアマチュアの大会等々がありまして、サーフィンに適した島、そしてす
ばらしい島だと私は思っております。これは、私の本当の思いと思い入れも取り入れながらお話をさせ
ていただきたいと思います。当然、東京湾ではサーフィンができない中で、今、地方自治体、神奈川県、
そして徳島県、様々なところから、サーフィンについて誘致活動が東京都、組織委員会のほうに、自治
体のほうへ誘致してくださいという要望が来ておりますけれども、これは組織委員会、そして東京都の
意向は当然あると思うのですけれども、品川区、サーフィンについてご見解をよろしくお願いしたいと
思います。
○小川オリンピック・パラリンピック準備課長
サーフィンにつきましては、区内では開催は無理だ
ということは確実でございますので、サーフィンが追加種目になって、どこか確実に会場が決まるかと
は思いますが、そちらにつきましてはあくまでも大会組織委員会の判断でございますので、そちらを見
守りたいと思っているところでございます。
○高橋(伸)委員
これはやはり、東京オリンピック・パラリンピックが当然、東京都内で行われる
というのは私が一番希望しているところでありますので、ぜひとも区から要望というか、ぜひ新島村に
開催してほしい。より一層、島嶼が活性化するのではないかと。これは東京都も含めての話なのですけ
れども、ぜひ区としても、サーフィン、ぜひ東京都伊豆諸島でやっていただきたいというのを強く私は
要望したいと思いますけれども、新島村と区との関係というのはあるのでしょうか。そのことをお聞か
せいただきたいと思います。
○久保田地域活動課長
市町村交流ということでは、新島村と品川区で何か交流をしているという話
は、私ども確認はしてございません。
○高橋(伸)委員
私の思いもあるのですけれども、おそらくサーフィン競技が開催されると思いま
すので、ぜひとも連携していただきたく、お願いしたいと思います。これは要望です。
それと、これは追加競技種目の話なのですけれども、あとローラースポーツ、スケートボードが、こ
れも追加競技になる可能性があるということで、中野区の区役所の前に花壇が整備されまして、今、い
ろいろイベント、DJイベント等々開催されて話題になっているのですけれども、これは、先を見据え
て、スケートボードができるスケートパークが毎月1回のペースで利用されているのですけれども、1
月17日に開催されたスケートボードスクールには、40組、そして約50名の子どもたちが参加して
スケートボードを楽しんでいるそうですけれども、これは、2020年東京オリンピックの追加候補に
向けて、中野区も動き出しているというところがあります。これは日本スケートボード協会とタッグを
組んでやっていると思うのですけれども、今後も定期的に月1回のペースでスケートボードのイベント
が開催されるということなんです。そういったことを含めて、区としてこれから当然、品川区内で開催
されるオリンピックも含めて、追加競技も含めた誘致活動のことについてお聞かせをお願いいたします。
○小川オリンピック・パラリンピック準備課長
スケートボードにつきましては、23区内でも、渋
谷区ですとか世田谷区、大田区等にも整備されているということで確認はしているところでございます。
また、もしリオのときに実際に追加競技という種目になった場合ということでございますが、そちらに
つきましては、追加された場合はやはり若者をはじめスケートボードが人気のブームになる可能性もご
-9-
ざいますので、区といたしましては、そういった適地の可能性も含め、どういった形になるか研究して
まいりたいと考えてございます。
○高橋(伸)委員
ぜひよろしくお願いいたします。大田区にも城南島がございます。その中にもス
ケートパークがあるのですけれども、当然、品川区も水辺環境もこれからいろいろ構築していくという
ことなので、例えば公園内とかといった、これから整備されていくところに、ぜひスケートパーク誘致
活動もしていただきたいと思います。これは本当に、次世代、未来ある子どもたちのために遺産を残し
ていただきたいと思います。これは要望です。
続きまして、191ページ、防災についてお伺いさせていただきます。一時集合場所についてご質問
をいたします。品川区防災計画の中の用語定義によりますと、一時集合場所とは、避難を行う場合に、
防災区民組織、町会・自治体単位で一時的に集合して様子を見る場所、または集団で避難するための身
近な集合場所となっています。一時集合場所の認知度ですが、まだ極めて薄いと感じ取れるところがあ
ります。そこで、一時集合場所が、また一時集合場所とは何なのかをご存じの方は、ほとんどとは言い
切れませんけれども、知っている方が少ないと私は感じております。この一時避難所と言える一時集合
場所が危険であった場合、指定された広域避難施設に集団で避難する手順だと思います。このような一
時避難所を災害前に確認しておくことが大事だと考えます。また、私の知る限りでは、一時集合場所は
ここですよといったような表示を見たことがありません。災害時に、広域避難場所ではなく、全区民を
収容できないときに、この一時場所を有効に使うためにも、周知に力を入れなくてはいけないと感じま
すが、いかがでしょうか。また、ここが一時集合場所である旨の表示をしてはいかがでしょうか。表示
に関しては、近年、外国人の住民の方も増えておりますので、英語表記、多言語表記などを取り入れて
はいかがでしょうか。お考えをお聞かせください。
○鈴木防災課長
一時集合場所等についてのお尋ねでございますが、まず区民の方への周知でござい
ます。一時集合場所は、ご指摘がありましたように、防災区民組織、町会・自治会ごとに定めていただ
いているものでございます。それで、その機能・使い方につきましては、様々な防災の啓発の中で、一
時的な身の安全のための避難、その後の避難所生活という流れでご説明している中で、情報はお伝えし
ているところでございます。個々の具体的な一時集合場所は、町会・自治会別で指定していただいてお
ります。また、その場所につきましては、区の避難所となる学校や公園以外に、民間施設の敷地であっ
たり、駅前広場であったり、様々な場所を町会のほうで指定していただいておりますので、一律に、こ
こが一時集合場所ですよという表示をできない部分もございます。それと、先ほどご質問にありました
ように、災害の状況、また種類によりましては、一時集合場所ではなくて、大規模火災から逃れるため
の広域避難場所だとか、行動が変わってまいりますので、その辺も含めて、正しい災害時の行動につい
て引き続き周知をしっかりしていきたいと考えております。
それから表示について、それと外国人の方への対応でございますが、これまでのところ、区でも、
様々な防災関係の情報提供のための周知と表示については取り組んでおりまして、その中で、基本的に
は区としてベースとなります日本語以外に、英語、中国語、韓国語の3カ国語の対応をしているところ
でございます。啓発の冊子等の資料についても同様に取り組んでおりますので、また今、国のほうで、
統一した避難所等のピクトグラム標準化について検討されているところでございますので、その結果も
踏まえましてしっかりと対応していきたいと考えております。
○高橋(伸)委員
英語表記、多言語表記、そして看板なのですけれども、これは公園内、例えば町
会によっては児童遊園内に一時集合場所というのがあると思うのですけれども、その辺の公園内に各町
-10-
会ごとに、こういった一時集合場所がありますよというような表記を町会として掲げても、公園内に町
会単位でやってもいいというのはあるのでしょうか。よろしくお願いします。
○鈴木防災課長
その辺につきましては、町会のほうの判断で、町会会館であるとか、もしくは区の
公園とか、設置が可能な場所については、個別に相談させていただいて表示することは可能だとは思い
ます。
○高橋(伸)委員
あと、品川の防災体験館、もうじきリニューアルオープンすると思うのですけれ
ども、今、庁舎のところに、すばらしく、見やすく、垂れ幕というか看板が庁舎の外壁に設置されてい
るのですけれども、あと庁舎の入り口内の看板は私も設置を確認したのですけれども、庁舎の入り口、
外壁側に看板を取りつけるというのは、今現在検討されているのでしょうか。
○鈴木防災課長
防災体験館の看板等、表示についてのお尋ねですが、ご指摘のとおり、第二庁舎の
外壁、概ね4階から上の部分までの大きさで、目立つ看板を外からわかるように設置しております。ま
た、庁舎内につきましては、防災センター第二庁舎の玄関を入った正面にセンターの表示がございます。
それと、センター、体験館は2階になりますので、2階におりる階段の入り口、それから階段の壁面に、
防災体験館の、こちらですという表示を、今、表示しているところでございます。
○高橋(伸)委員
ぜひ今後、リニューアルオープンに向けて、区民の、実際、発災が起きたときの
訓練等々に使っていただけると思うので、よろしくお願いいたします。
続きまして、177ページ、荏原町安全安心ステーションについてお尋ねさせていただきます。昨年
の決算特別委員会のときにも私も質問させていただきましたけれども、改めまして、3月、今月末に、
防災街区整備事業、荏原町駅前地区の地上18階建て、共同住宅、店舗が完成いたしました。それで今、
ステーション内の地域の皆様がお話しいただいている中で、果たして地域任せでいいのかという声があ
りまして、その辺も含めて、これから人口も増えるところもありますので、警察との連携、特に夜中で
すよね、区と警察との連携、今後の展開をお知らせをお願いしたいと思います。
○濵田生活安全担当課長
まず、荏原町安全安心ステーションは、地元町会から推薦され、品川区か
ら委嘱を受けた、地域住民26名で構成する荏原町安全推進委員の方が、平日の9時半から17時まで
の間、常時2名が滞在し、現在行っていただいているのは、地理案内、落とし物および緊急時の警察へ
の連絡を行っていただいております。今後、マンションが……。〔時間切れにより答弁なし〕
○石田(秀)委員長
○新妻委員
次に、新妻さえ子委員。
私からは、201ページ、戸籍事務費、157ページ、国際交流推進事業、177ペー
ジ、歩行喫煙防止推進経費、そして193ページ、しながわ防災体験館運営費ということで質問をさせ
ていただきます。
まず1つに、戸籍事務費ですが、今、全国の地方議会で、オリジナル婚姻届、またオリジナル出生届
を導入したらどうかとの一般質問が、会派、男性、女性を問わず多く質問されていることを確認いたし
ました。これは、出生届・婚姻届はどこの地域でも出せるわけですけれども、それぞれの地域の特色を
活かした婚姻届をつくって、まちのPR、また観光客誘致のために使われているものであります。そし
て、ここで質問させていただきます。現在、品川区への婚姻届数は何人か、また出生届は何人か。ホー
ムページでは、平成26年度は3,414名、そして出生届は3,550人ということで出されておりま
したが、現在、途中経過ですけれども、現在の状況を教えていただきたいと思います。
○井浦戸籍住民課長
婚姻届と出生届の直近の数字でございます。平成26年度の年間でございます
が、婚姻届が5,917件、出生届が5,167件、以上でございます。
-11-
○新妻委員
すみません。この数は平成27年度、平成26年度でよろしかったでしょうか。また再
度お願いします。現在、品川区にオリジナル出生届や婚姻届が既に出されているケースがありましたら、
何名ぐらい出されているのか教えていただきたいと思います。
○井浦戸籍住民課長
婚姻届と出生届の件数については、平成26年度の年度の年間の数字でござい
ます。また、オリジナル婚姻届につきましては、旅行会社ですとかブライダル会社、あるいは、まちお
こしでの自治体ということで、月に10件あるいは20件という形で見かけるところでございます。
○新妻委員
既に出されているということで確認されました。意外と多いなと思いました。これは、
まちのPRをするにもとてもいいものであると私は考えております。ぜひ品川区でもこのようなものが
できたらなということを要望させていただきたいと思うのですが、現在、この婚姻届等を出したときに
受け取れる特別受理証明書というのがあると思います。実は、お恥ずかしい話、私はこれを知りません
で、私もこの品川区で婚姻届を出したのですが、これを知っていたら受け取りたいなと思ったところで
ありまして、この特別受理証明書がどれぐらい品川区で現在活用されているのか。これは、後から例え
ば欲しいんですと言った場合に、事後申請でも受け取れるのか。確認させていただきたいと思います。
○ 井浦戸 籍住民課 長
受 理証明 につきま しては、 通常の 受理証明 、350 円のも のと、厚 紙
の1,400円のものとございまして、年間で、通常のものが5,000件弱、厚紙のものが100件前
後という実績でございます。いつまでの期間で受け取れるのかというところについては、お調べさせて
ください。
それから2点目の、オリジナルの様式で、まちおこしを品川区でということでございますが、一方で
欄外に、受理した日時ですとか時刻を刻印いたしますので、謄本をつくるときに支障が出てしまうとい
う課題もございますので、全国での普及状況も見ながら、品川区では推移を見ていきたいというところ
でございます。また、婚姻届のために来庁された方のためには、来庁記念の写真スペースというものを
整備していくというような形での、婚姻された方についてのお祝いを考えているところでございます。
○新妻委員
今、オリジナル婚姻届は今後の検討というふうにお答えをいただきました。しかし、写
真を撮るスペースの設置ということをお答えいただきましたので、これはぜひとも早く進めていただけ
ればと思います。大変うれしいご答弁、ありがとうございます。
この特別受理証明書ですが、特別なもの、賞状型のものを出すのは、お金がかかり、また時間もかか
ると私は確認しているのですけれども、この1つのポイントは、オリジナル婚姻届を出して、その場で
持ち帰れるということをやっている自治体が多いかなと思っております。今後、品川区でもこの導入を
検討していただく際に、品川区からのここで出していただいたお祝いの心の気持ちを込めて、その場で
お持ち帰りいただけるような形でのオリジナル婚姻届・出生届の検討をぜひともお願いしたいと思いま
す。
では、次にいきます。157ページの国際交流推進事業ですが、2月9日に品川区で地域国際交流懇
談会が行われたということで、ホームページにも大きく紹介されておりました。品川区には11の大使
館、4領事館があって、今、品川区が大使館との交流を深めていることが、このホームページからもよ
く感じられました。今回、この地域住民と外国人との交流促進の中で、昨年よりも約70万円増の予算
が計上されております。既に、国際交流展示、またグローバル給食を行って、品川区と、また区民と大
使館との交流が進んでいることは認知しておりますが、まず、取り組んでこられたことを簡単に教えて
いただきたいと思います。
○河内協働・国際担当課長
私からは、大使館、領事館などのまずは取組みについてご報告させてい
-12-
ただきたいと思います。まず、品川区の11の大使館、4つの領事館とのおつき合いでございますが、
通年を通じてやることによりまして、関係の醸成を図っている取組みがございます。最初に1月に新年
賀詞交歓会、大使の方のご出席をお願いしております。地区の防災訓練、また区への表敬訪問などもご
ざいます。また各国の独立記念日や憲法記念日や、また国王の誕生日などの記念レセプションもござい
まして、こういったところに区長が必ず出席するようにしております。また、地域国際交流懇談会につ
きましては、ただいま委員からお話をいただいたところでございます。こういった基礎的な取組みをも
とに、現在、関係の醸成をさらに進めるというところで取組みを進めている状況でございます。
○新妻委員
品川区にも、多くの海外の方が来られ、またお住まいになっております。品川区の中に
ある大使館の国の方が対象ではないかもしれませんけれども、区がこの大使館との連携を持っていくと
いうことは、またこの海外の方にとってもとても安心なことであると思います。そしてまた、区民にも、
日本は島国でありますので、海外との交流が区内でできるということはとてもいい経験ではないかなと
思っております。そして、今後、この大使館と品川区が交流する中で、さらに4年後のオリンピック・
パラリンピックに向けては、さらに多くの区民の方々との交流の盛り上げのために、この交流を深くし
ていく必要があると思いますし、またさらに区民にもこのことを周知していく必要があると思うのです
が、今後予定されております、大使館との交流の予定を教えていただきたいと思います。
○河内協働・国際担当課長
今後の発展への取組みについてお話しさせていただきたいと思っており
ます。
まず1点目でございます。宿場まつりなどのイベントに関する参加でございます。昨年の『ふれあ
い10月号』でも、区長から、宿場まつりのおいらん道中の話も発表がございましたが、こういったと
ころで、様々な工夫を凝らしまして、おもてなしの品川にするべく、例えばしながわ宿場まつりにおき
ましては、こちらの実行委員会の方と連携・協力する必要があるのですが、大使館・領事館の方にご参
加いただきたく、知っていただき、触れていただき、可能であれば仮装などにも参加いただくような取
組みを始めるというような予定でございます。10万人の人出が予想されるものでございまして、こち
らをやることによりまして、区民の方には、より大使館・領事館各国について親しみ触れていただくよ
い機会になるかと思います。また、参加を見て、各国の方にも、我が区民の親しみも湧くものと期待し
て、絶好の機会と捉えておるものでございます。各国との異文化交流を促進したい考えでございます。
もう一点ございまして、こちらにつきまして、大使館・領事館の広報の特集を組みまして、例えば大
使の人となりや、その国の状況、それから区民のかかわりなど、インタビュー形式で取材いたしまして、
区民に発信していき、距離をまた一段と縮めていきたいと思っております。完成したものにつきまして
は、各国の大使館に、英字版も含めて配達いたしまして、一層の醸成を図る予定でございます。
○野呂瀬学務課長
教育委員会といたしましても、グローバル給食を通じて、大使館との交流の充実、
また英語教育の充実にも、今後とも努めていきたいと思っているところでございます。
○新妻委員
オリンピックに向けては、また区民の意識の向上のためにも、大変これは必要なことで
あると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
おいらん道中の、また仮装の話が出ました。昨年、区長の、『ふれあい10月号』の中に、このおい
らん道中の時期をオリンピックに合わせて開催できないかという検討をしているということが紹介され
ておりました。この時期的なところと、また例えば今、この宿場まつりが青物横丁のところでとまって
いるのですが、オリンピックに向けて、さらに地元商店、また地域の方とのご検討をいただく中で、鮫
洲、立会川、そして鈴ヶ森までの、東海道の長い、広げていくという部分もどうかなと思いますが、い
-13-
かがでしょうか。
○河内協働・国際担当課長
事業の目的に沿いますように、実行委員の方と協力・連携いたしまして
進めていきたい所存でございます。
○新妻委員
ぜひともご検討いただきまして、盛り上がるオリンピックの開催に向けて、よろしくお
願いしたいと思います。
次に、喫煙のところの確認をさせていただきます。歩行喫煙防止推進経費の中に、路面表示物設置、
維持管理費が、今回、新規で計上されております。まずこの内容をお知らせいただきたいと思います。
○濵田生活安全担当課長
現在、条例が制定されておりますが、条例を遵守していただくために、路
上にシートを張ったり横断幕を掲示しております。ただ、この路上シートの一部が剝がれたり、横断幕
が黒ずんだりしたものを放置しますと、条例を遵守しようとする意思が薄らいでしまうことがあります
ので、区内全域の設置状況を一斉に調査を行い、古いものを交換することにより喫煙マナーを高めてい
ただき、条例を遵守していただくための経費です。
○新妻委員
この予算なのですが、今回限りのものであるのか、継続してやっていただくのか。そし
てまた、張られるところの基準といいますか、どういうところに張っていくのか、基準があるのか。ま
た、どなたがこの調査をしていただけるのか、教えていただきたいと思います。
○濵田生活安全担当課長
この調査につきましては今回限りでございます。いつもはシルバーの方に、
調査をして張っていただいておりますが、シルバーの方だけでは全域カバーできていないということで、
今回、緊急にこの調査を行っております。張る基準につきましては、まず区民の皆様方から、ポイ捨て
が多いとか、そういったところを基準にして張っております。そういった苦情があったところを中心に
張っております。
○新妻委員
いろんな地域、張られているところを確認しておりますが、劣化が激しいところなども
ありますので、今回の調査で推進していただきたいと思います。この張る基準についてなのですが、区
民からの苦情が多いところというのが基準ということなのですが、少し曖昧なような気がいたします。
今回、この調査をする中で、区としても、ここは必要だと思われるところに関しては、ぜひとも推進し
て張っていただきたいと思います。また、単年度ということですけれども、これは人が踏んで劣化して
しまいますので、常時確認して張り替えていくということはしっかりと進めていただきたいと思います。
○石田(秀)委員長
○石田(ち)委員
次に、石田ちひろ委員。
私からは、159ページの人権啓発費から、LGBTについてと選択的夫婦別姓
について伺いたいと思います。
まず、選択的夫婦別姓について伺います。これは一般質問でも質問してきたのですけれども、引き続
いてお聞きしたいと思います。区は、裁判の判決から、名字が変わることへの心情は理解できるといっ
た旨の答弁をされましたけれども、改めて、区が思う心情とは何かを伺いたいと思います。
○提坂人権啓発課長
心情を理解できるというお尋ねでございますけれど、氏が変わることによって、
アイデンティティの喪失感を抱いたり、社会的信用を維持できなくなったりする不利益は否定できない
と判決でもありましたけれど、まさにその辺はそのとおりだと思います。その辺は理解しながらも、旧
姓の通称使用をしていただけるということで、不利益は緩和できると考えてございます。
○石田(ち)委員
その通称使用では解決しないというのが、団体の皆さんだったり当事者の皆さん
の思いなんです。今も、前の委員の、結婚届・婚姻届のところで5,917件、平成26年度であった
ということですけれども、この中に、当たり前に、みんながみんな名字を変えているわけではなく、こ
-14-
ういった苦しい思いをしながらも仕方なく、こういった違和感を抱きながら名字を変えていくという人
もいるということを、ぜひわかっていただきたいと思います。そして、名前の変更の強制は人権侵害で
はないかということもお聞きしたのですけれども、区は、国が対応する問題というふうに、ここでは答
弁されたんです。名前の変更の強制は人権侵害ではないのか、区の見解を伺いたいと思います。
○提坂人権啓発課長
○石田(ち)委員
名前の変更は人権侵害と考えておりません。
品川区も出しています人権宣言、人権尊重都市品川宣言にも、人間は生まれなが
らにして自由であり平等であると、絶対にこれを侵すことはできないと、書かれているのですけれども、
自分の希望する名前で生きるというのは、まさにこの自由にかかわってくるのではないかなと思います。
こういった夫婦別姓を求める団体からも、名前を強制される、変更を強制されるということは人権侵害
だということが言われていますけれども、それでも区は、こういった宣言も出していますけれども、人
権侵害ではないと言い切るということでしょうか、もう一度伺います。
○提坂人権啓発課長
民法の規定によりますと、姓の選択については夫婦の話し合いに委ねていると
いうことで、男女間の不平等が存在するわけではないとされております。その辺に沿って、人権侵害で
はないと考えております。
○石田(ち)委員
そういった話し合いもされているということを、区はアンケート調査もしないし、
実態をつかむということもしていない。そういう中で人権侵害ではないと安易に言うのは、本当に多く
の方を傷つける発言になるなと思います。やはり、選択的夫婦別姓について質問したことで、私も多く
の皆さんに、取り上げてもらってうれしいと声をいただきました。ぜひ区にも、本当の心情ですね、わ
かるということではなくて、人権侵害、こういった苦痛を強いられているということをわかっていただ
きたいと思います。議論を広げて、実現に向けて、引き続き私も頑張っていきたいと思います。
次に移ります、LGBTについて伺います。2015年3月の「人権に関わる意識調査」報告書に、
性的マイノリティー、性同一性障害といったことについてアンケートをされて、区の見解なのでしょう
か、こういったことが書かれていますけれども、性の多様性を認める考え方は比較的若い世代では割合
が高いものの、年齢が高い世代になるほど低くなる傾向が見られる。今後、性同一性障害、性的マイノ
リティーについて、一般に対する正しい知識の周知、啓発活動の推進が求められる、と書かれています
けれども、世代で認識が違うのはなぜか、そして正しい知識とは何なのかを伺いたいと思います。
○提坂人権啓発課長
世代によって意識が違うというのは、率直な話、年齢の高い方というのは固定
的な観念があるということで、やはり男は仕事、女は家庭とか、そういう観念があると思いますけれど
も、その辺に準じた形で、やはり性のあり方には様々な形があるということをなかなか理解していただ
けない方がいるということかなと思います。若い世代はいろいろな情報を吸収されているので、幅広い
考えをお持ちなのかなと考えてございます。
○石田(秀)委員長
正しい知識の周知。
○提坂人権啓発課長
正しい知識を普及するということでしょうか。区では、様々なイベント、人権
のひろばですとか、人権の集いを開催しております。その中でパネル展示をしますとか、あと広報誌に
よる普及啓発活動、あと東京都のほうでもいろいろなイベント、例えば今年度はヒューマンライツ・
フェスタというイベントを東京国際フォーラムで開催しておるのですけれど、その辺とも連携して、今
後も広めてまいりたいと考えております。
○石田(ち)委員
すみません、正しい知識というのは何かというのを伺ったので、もしあればお答
えいただきたいと思います。
-15-
それで、やはりこの正しい知識というのが大事なポイントの一つになってくると思います。正しい知
識や理解が広がっていないために、LGBTやその家族、パートナーなど、多くの人が苦しみや戸惑い
を強いられています。13人に1人と言われる性的マイノリティーです。私も議員になり、たくさんの
人と出会ってきましたけれども、その中でも正しい知識が足りないことで、もしかしたら傷つけていた
かもしれないなと感じている一人です。LGBT、性的マイノリティーの人たちは、決めつけられた性
的指向、そして性自認に苦しんで、また決めつけられた性的指向、性自認によって、自らの性的指向、
性自認を認識できずに、違和感を持ち続けて苦しんでいる人がいます。性的指向、性自認とは何か、ご
説明いただきたいと思います。
○提坂人権啓発課長
いわゆるLGBTということで、両性愛、同性愛、あと性同一性障害。それ以
外に、愛情を感じないというのですか、ほかの人に対する愛情を感じない、そういう指向のある方もい
らっしゃると聞いております。かいつまんで申し上げますと、性のあり方には様々な形があるというこ
とを、皆さんが理解していただくということが大切かと思います。それで、意識調査の中でも、偏見や
好奇の目で見ず、性のあり方には様々な形があるということを理解して公平に接するべきだとお答えに
なっている方が65%弱いらっしゃいます。ただ、様々な形があるということは理解できるのだけど、
公平に接することはできないという方も12%ほどいらっしゃいますので、その辺の方について正しい
知識を普及していきたいと考えております。
○石田(ち)委員
正しい知識のところはありがとうございます。性的指向と性自認。これがすごく
大事なのだなということを、私もこの間、学んできたのですけれども、この性的指向、性自認とは何か
というのを、ちょっと区の見解を伺いたいんです。
それで、LGBTの中のTで示されていますTransgender、性同一性障害。障害と言われていますけれ
ども、これは障害なのか、病気なのか、ここをちょっと伺いたい。そして、性同一性障害とは何か、こ
こもちょっとご説明いただきたいと思います。また、性同一性障害の人に自殺念慮や自殺未遂が多いと
言われているのですが、こういう傾向があるのはなぜか、区の考えを伺いたいと思います。
○提坂人権啓発課長
性同一性障害という名称があるということで、障害が病気かどうかということ
だと思うのですけれど、病気ということでは位置づけられないと思うのですが、ただ、体の性と心の性
が不一致だということで、医療的な処置をすることができるということはあると思いますので、病気と
いうことではないと思うのですけれど、一応、病院などで治療することは可能だということです。それ
から、もう一点。
○石田(秀)委員長
自殺。
○提坂人権啓発課長
そういう障害をお持ちの方が自殺率が高いということで、周りから偏見の目で
見られるということで、なかなか相談できるところが少ないということで、追いつめられるとか、そう
いうことで、自身を追いやられてしまうのかもしれません。
○石田(ち)委員
それで、一言で性同一性障害といっても、とても複雑なことだと思うんです。性
同一性障害は、いわゆる生まれてきたときの性と異なる性別を生きる人、生きたいと望む人のことです。
今、課長が言っていただいたとおりなのですけれども。そこで、こういった性的指向、性自認がポイン
トになってくると思うんです。体は男性として生まれてきたけれども、心は女性。女性として生きたい。
だからといって、恋愛対象が男性とは限らない。こういった性的指向と性自認が、なかなかこういった
知識がないために、当事者自身も苦しむ。そのために自殺したいと思う人も多くなる。こういった深い
意味もあると思うんです。子どもや若者の死因の1位は自殺です。この中にLGBTが少なくないので
-16-
はないかと私は思います。思春期の真っただ中で、恋愛や性、ファッションなど、自分のありのままの
姿を表現できず、隠し通し続けることはどれほどのストレスでしょうか。3月の『広報しながわ』を拝
見しました。ここには、3月は自殺対策強化月間ですと大きく書かれています。「気づいてください!
心と体の限界サイン」とありまして、心と体の健康のこと、お金のこと、仕事のこと、暮らしのこと
と記載があります。ここにLGBTの紹介も必要ではないでしょうか。そして、区のホームページにも、
LGBTの正しい知識の紹介など、ぜひしてほしいと思いますが、いかがでしょうか。
○提坂人権啓発課長
LGBTについて人権特集号の広報などでもお載せしておりますが、ホーム
ページなどでも掲載できるかどうか、研究していきたいと思っております。
○石田(ち)委員
ぜひ進めていただきたいと思うんです。今言ったように、本当に複雑な中身を
持っているLGBTの問題。ここに自らも気づかずに苦しむ若者。思春期のときに、これに気づいたと
きに、言えない心情。こういったところを思えば、ホームページや広報には載せていくべきだと、ぜひ
載せていただきたいと思います。私も、ホームページからLGBTと引いて入ろうと思っても、全く項
目はありませんでした。ぜひそこをお願いしたいのですけれども、いかがでしょうか。
○提坂人権啓発課長
LGBTも重要な人権課題と考えておりますので、ホームページに載せる形で
前向きに研究してまいりたいと思います。
○石田(ち)委員
ぜひ早急に取り組んでいただきたいと思います。選択的夫婦別姓の問題もLGB
Tの問題も、日本社会全体の問題だと思います。男らしく、女らしくに縛られず、誰もがありのままの、
望んだ名前や姿で生きられる、違いを認めながら生きられる社会を目指して、区もぜひとも全力を尽く
していただきたいと思います。
○石田(秀)委員長
○石田(し)委員
次に、石田しんご委員。
私からは、191ページから192ページの、初期消火体制強化費について、街
頭消火器について、171ページ、公共施設等総合管理計画策定経費について、153から155ペー
ジの情報システム運営費、しながわWi-Fiスポットについて、157ページ、文書管理事務費、こ
こに当たるかわからないのですが、お伺いしたいと思います。それと、163ページから167ページ
の広報経費全般について、これはシティプロモーションや、ふれあい掲示板も含めて質問をいたします。
消火器ですが、まず区内にどれぐらいの街頭消火器が存在しているのか。また、この街頭消火器の設
置の目的とその効果についてお伺いします。さらに、年平均何本、実際にこの街頭消火器が初期消火の
ために使用されたのか、それと、いたずら等の被害が年平均どのぐらいあるのかお知らせください。
公共施設の総合管理計画については、この事業の概要をお知らせください。
情報システム運営費について、予算上に、ICTの活用の検討経費等々、例えば推進経費も含めて見
当たらないのですが、区としてICTの活用をどのように考えているのかお知らせください。また、区
庁舎内の現状のネットワークシステムについて、どのようになされているのかお知らせください。それ
と、利用者、区民の方たちが庁舎等に来られたときのネットワーク環境についても、区有施設を含めて
どのようになっているのかお知らせください。あとは、しながわWi-Fiスポット事業ですが、これ
はどこにどのような手法で設置されていくのか。セキュリティ等、今、多くのところでWi-Fiス
ポットが設置されているわけでありますが、例えば時間制限等があるのか、そのようなことも含めてお
知らせください。
それと、これは文書管理事務費に当たるかわからないのですが、各条例が品川区にはありますが、例
えば国の制度が改正されたときや区政運営が変更されたときに、一部改正等が行われているわけであり
-17-
ますが、多くの条例がある中で、昔からずっと同じ、改正がされずそのままの条例というのがどのぐら
いあるのかなというのが、少し疑問になってですね。さらに、昔と大分、時代が変わっている中で、時
代にそぐわない内容等が記載されているものもあるのではないかなと思うのですが、条例等の見直しに
ついてどのように行われているのかお聞かせください。また、人口増加やまちの形成が大きく変わって
いる品川区において、例えば防災の観点からも含めてですが、学校区などの見直し等々、その辺も時代
の背景とどのように変化に対応しているのか、その点を教えてください。よろしくお願いします。
○鈴木防災課長
街頭消火器についてのお尋ねでございますが、まず設置本数でございます。今年
の2月現在で1,064本、区内に設置しております。目的としましては、地域における初期消火で、
共助による災害対応、大きな火災の抑止ということでございます。また、年間の実際の消火に使用され
る本数は、年度によって違いますが、10件から十数件というところで推移しております。また、いた
ずらによりましてまかれたり破損したりするものが、年間四、五件、やはり発生しているというのが現
状でございます。
○柏原企画調整課長
私からは、公共施設総合管理計画の事業内容ということでございます。まず1
つ、この区公共施設等々、設置されてから50年経つような建物、老朽化しているものが60%以上を
超えているという状況があります。そういった状況で、今後の財政負担を考えながら、施設に関する維
持管理であるとか、安全確保、長寿命化、統合等、そういったところの推進、そういったところの基本
的な考え方を示すということで、国の指針も出ましたので、そういったところを踏まえながら計画を立
てるというものでございます。
○仁平情報推進課長
大きくは2点のご質問かと思います。まずICTの活用の考え方でございます
けれども、区のほうはこれまで職員1人当たりにPCを配置しまして、文書の電子化利用を進めてまい
りました。その後、印刷の少量化ということで、複合機化による少量化も図っているところでございま
す。質問の中のネットワークの環境と絡む部分でございますけれども、ただ、現在の運用の仕方は、ア
ンテナの位置に各個人のほうが制限されるという運用方法になっておりまして、なかなか例えば電子会
議でパソコンを利用するなどというのが難しい環境になっております。この辺を、職員の行政の効率化
に向けまして、利便性の向上のために、そういう新たな活用ができないかということで、来年度、予算
の中に、一部その辺の環境変更の予算を計上してあります。これから新しい取組みになりますので、ま
だ大きな世界ではございませんけれども、今までとはちょっと違った運用を図っていくという計画に
なっております。
次に、区民のネットワークの環境でございますけれども、いわゆる一般的なインターネットの利用か
と思われます。区民集会所に10カ所ほど、インターネット接続を集会室の中で利用できる環境を提供
しているのと同時に、図書館での利用者向けに、インターネット環境が利用できるという環境になって
おります。それと、庁舎の中で区民の方がそういう環境にあるかということで、今現在は、この庁舎で
いきますと、本庁と第二庁舎の3階に、通信事業者が設置しておりますWi-Fi環境がございます。
これはあくまでも加入者向けということになります。
次にWi-Fiスポットの今後の展開でございますけれども、まずは平成28年度は主要駅というこ
とで、今現在、大崎駅のエリアにWi-Fiスポットを整備していこうという考えでおります。次に、
これにあわせまして、まちの店舗のほうでも、通信事業者のフリーWi-Fiのサービスを提供してい
るお店があります。こちらは、特にこちらから補助金を出すというわけではないのですけれども、接続
時間が短かったり、特に、単純にインターネットにつながるというようなサービス提供が行われている
-18-
という話でございます。今回、SHINAGAWA FREE Wi-Fiというのを平成27年度は展開を始めまし
たので、区がサービス変更を、そこにちょっと、通信事業者のほうへ一部負担金を出す形になるのです
けれども、店のほうの協力を得まして、SHINAGAWA FREE Wi-Fiの展開を進めてみませんかという
ことで、通信事業者のほうが声をかけていきたいという話でございますので、そこに少し連携・協力し
てWi-Fiを進めていこうかと思います。
今後につきましては、やはり観光目的とか防災対策、帰宅困難者対策面を考えまして、主要駅を中心
に、整備と、あと公共施設をどうするかというのを研究してまいりたいと考えておるところでございま
す。
○江部総務課長
条例に関するお尋ねがございました。こちらのほうは、文書関係事務費の中で総務
課が行っているものでございます。条例数でございますが、昨年、平成27年4月1日で調べたとこ
ろ、237本、条例がございまして、ご案内のとおり、国のほうの法改正を受けますと、それを改正す
る、または新規の施策が出ますと、新たに新設ということで増える傾向にはございます。戦後すぐにつ
くられて、一度も修正をかけていない、改正していないという条例もあるのは記憶しておりますけれど
も、ちょっと今、特定は、どの条例がとか数ということはわかりかねます。
○鈴木防災課長
申し訳ありません。先ほどお答えいたしました街頭消火器の本数でございま
す。1,064本とお答えしましたが、これは最近10年間で増設した数でございまして、区内総数
は6,100本近くに現在なっているところでございます。失礼いたしました。
○石田(し)委員
街頭消火器なのですが、共助のということでありましたが、これは各世帯で消火
器を所有されて、また区としてもその普及にも支援をしていただいていると思いますが、各世帯の消火
器の保有率というのがもしわかれば教えていただきたいなと思います。
公共施設の管理計画ですが、中には建替えも含めて検討しなければいけないという施設もあるかと思
いますが、これは要望ですが、今後、区有施設を建替え、またリフォーム等々するときに、ぜひ、特に
駅近にある区有施設においては、選挙のときの投票所などにも活用できるような柔軟な会議室のような
ものをぜひ検討していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
情報システムについては、わかりました。予算にも組み込まれているということなので、議会も今、
議会検討の中で検討しているので、ぜひ一緒に、ICTの活用に向けて取り組めればなと思っています
のでよろしくお願いします。
条例ですが、本数とか、どのぐらいあるかというのはいいのですが、どのように、昔からのものは、
時代に合っているか合っていないかというのも含めて検討する必要があるものも中にはあるのかなと思
うので、その検討をする過程を教えていただければと思います。よろしくお願いします。
○鈴木防災課長
各世帯におけます家庭用消火器の保有率でございますが、区のほうで家庭用消火器
あっ旋をしておりますが、何世帯に渡っているかというのは、もう何十年もやっているものでございま
して、世帯ごとの把握は現在できておりません。
○ 仁平情 報推進課 長
申 し訳ご ざいませ ん。先ほ どの中 で一部、 答弁漏れ がござ いました 。
SHINAGAWA FREE Wi-Fiの接続時間ということでございますが、1回当たり60分ということ
で、1日では無制限という接続方法になっております。その他、セキュリティの面でございますけれど
も、SHINAGAWA FREE Wi-Fiは、インターネット接続はできますけれども、青少年フィルタリング
をかけまして、出会い系サイトとかギャンブル系には行かないような設定をしております。
○江部総務課長
条例改正の検討の過程ということでございますが、1次的には条例を所管しており
-19-
ます所管課がございます。そこで、事業の内容等から条例の改正の必要性等をまず見極め、それを総務
課の文書係のほうで法規的な視点からの調整をしていって、相互で相談しながら改めております。
○石田(し)委員
わかりました。条例のところですが、本当に時代にそぐわないものがあれば、ぜ
ひ検討を進めていただければなと思います。
広報にいきます。ちょっといっぱいあるのですが、まず、ふれあい掲示板なのですが、平成26年か
ら平成28年の間に集中的に建替えを行うということなのですが、建替えを事務事業概要だと369基
というふうになっていて、平成26年度が125基、平成27年度が予算ベースで120基で、今
回107基。これは合わせて352基なのですが、この差異の違いを教えていただきたいのと、あと、
ふれあい掲示板なのですが、少し、例えば後ろのところには何も張っていないわけで、道路等に面して
いる部分に関しては、僕はこれは税外収入の一つとしても、何かその地域の地元の例えば企業の方たち
に広告等を募って、そういった宣伝効果も期待できるのかなと思うのですが、その点、どのように考え
ているのか教えてください。
あと広報ですが、SNSの活用が、いまだに予算上にほとんど出てこないのですが、区として真剣に、
シティプロモーションも含めてインターネットでの情報発信について本気で考えているのかどうか、改
めて教えてください。特にシティプロモーション、全国的に様々広報していきたいというふうな思いが
ある一方、今回のプレス発表等も見させていただいても、これをどうやって、では全国にだったりほか
の人たちに発信していくのか、その発信方法がいまいち載っていないので、どういうふうに今後進めて
いくのか。音と映像等でやるというのは出ているのですが、その点を教えてください。
それとシティプロモーションですが、各自治体でいろいろ工夫して、例えばゆかりのある芸能人を大
使に任命して広報したりという中で、ぜひ、例えば品川では、チーム品川を創設して、アスリート、
アーティスト、芸能人、文化人、また品川区内に多くいるマスコットキャラクター等を活用して、全体
でシティプロモーションを行ってみてはと思いますが、いかがでしょうか。
それと、広報の中で航空写真というのがあるのですが、ある自治体で、この航空写真を活用して、庁
舎内とか各施設とかの地面に、その航空写真を張りつけて、そのまちの全体を見てもらうというのがあ
るのですが、それを市民、区民の方たちが見ると、自分のうちをまず探したりして、それだけでも少し
楽しみがあるので、そういった活用方法も含めて検討していただきたいと思いますが、いかがでしょう
か。よろしくお願いします。
○久保田地域活動課長
ふれあい掲示板ですが、計画では369基ということで、3年間で建て替え
ていくということでございますが、建て替えていく中で、例えば当初の計画になかったもので移設が必
要になったものとか、そういったものが発生しますと、その際に新しい掲示板のほうに取り替えてござ
いますので、3年間の計画としましては、実績ベースで見ますと369本になるという計算でございま
す。
次に広告でございますが、ふれあい掲示板につきましては、道路の真ん中等に置くわけにもいきませ
んので、壁にせった形で置いてございます。その関係上、後ろの背面のほうに広告というのは難しいか
なとは考えているところではございますし、また前面のところも、区の情報発信ということで、避難所
ですとか住居表示等もさせていただいてございますので、その意味では広告をとるということは難しい
状態にあるかなと思います。ただ、町会の専用掲示板等では、町会がいろいろ地元の企業と工夫して
やってございますので、そちらのほうで、そういった経費の削減等が図っていければと思ってございま
す。
-20-
○中元広報広聴課長
発信方法のところでございますが、シティプロモーションの発信方法につきま
しては、来年度の予算で専用サイトの特設を予定してございます。そちらのサイトの中で情報発信をし
ていくところで、全国に向けてというところ。また、全国シティプロモーションサミットのほうにも出
展するというところでもあわせまして、積極的に情報発信をしていくというところ。また、区だけでや
るのではなくて、シティプロモーションの認定事業の中で、事業に参加された方々も等しく発信してい
ただいておりますし、また認定事業の中でサイトをつくられたりというところも今年度、実現しつつあ
りますので、その辺のところで全国に発信していけるかと考えております。また、ゆかりのある芸能人
の方の大使とチーム品川の創設のご提案でありますとか、航空写真を地面に張りつけてのご提案、大変
前向きなご提案で大変参考になりました。ただ、地面に張るとは、一体どこに張るとか、実際に実施す
るにあたりまして様々な課題もございますので、ご提案を受けとめさせていただきまして、また今後研
究させていただければと思っているところでございます。
○石田(し)委員
ふれあい掲示板はわかりました。シティプロモーションですが、ぜひ、僕は成功
していただきたいという思いで質問しているので、よろしくお願いします。
そこでもう一点、提案いたしますが、品川区の情報アプリをつくって、情報に特化したアプリケー
ションでそういったプロモーションをしていけばいいのかなと思います。実はこれは、区から発信する
だけではなくて、逆に区民の方からいろんな情報を求めることもできるのかなと。例えば相模原市でも
この間、行うようになりました、インフラの整備等、まちで何か道路が陥没していたりしたら、その情
報を送ってもらうなどというシステムもできるので、ぜひこの点も含めて検討していただければなと思
います。ありがとうございました。
○石田(秀)委員長
○筒井委員
次に、筒井ようすけ委員。
私からは、まず171ページの公共施設等総合管理計画策定経費についてお伺いいたし
ます。今年度の区長の施政方針では、不要不急の事業は常に見直し、スクラップ・アンド・ビルドの考
えを基本とした不断の行財政改革を進めるという力強いお言葉を述べられておりました。そして、財政
負担の軽減や平準化と、公共施設配置の最適化をするため、公共施設等総合管理計画を策定するとのこ
とでした。先ほど石田委員からもご質問がありましたけれども、まず、この公共施設等総合管理計画の
対象施設をお知らせください。
○柏原企画調整課長
公共施設等総合管理計画、対象施設ということでございます。国のほうの指針
から出ておりますのは、基本的には区が持っている全施設というところになってございます。こちらの
ほうも、公共施設有効活用プランというのを既に持っておりますので、そういったところの関係も踏ま
えながら、基本的には全施設を含めようと考えてございますが、その選定については検討を進めていき
たいと思ってございます。
○筒井委員
全対象施設ということでして、本当に不要不急な公共施設事業は、今の時代に応じてど
んどん廃止ということを進めていってほしいと考えております。そして、廃止した分は、子育て、子ど
もの貧困、そして介護、また年金暮らしで大変な高齢者の皆さんのために使っていただきたいと考えて
おります。
そして次に、187ページ、区民保養所経費、品川荘についてお聞きしたいと思っております。品川
荘の区民利用者数、また区民への宿泊助成の仕組み、そうした品川荘分の宿泊助成の費用をお知らせく
ださい。
○久保田地域活動課長
品川荘の保養所でございますけれども、区民が泊まると、補助金としまして、
-21-
大人1人当たり約4,000円の補助金を出してございます。それで、子どもが2,800円というもの
でございます。利用実績でございますけれども、平成26年で品川区民の方が利用されたのが、区民の
大人の方が5,728人、子どもの方が340人ということでございます。保養所の補助金の利用実績
でございますが、品川荘全体で、補助金の利用実績が2,723万8,000円というのが平成26年度
の実績でございます。
○筒井委員
大人、子どもを含めて約6,000人ということなのですけれど、この区民の方は一体
どのような方なのか、職業とか、団体なのかをお知らせください。また、やはりリピーターの方が多い
のでしょうか。その点もお知らせください。
○久保田地域活動課長
今、品川荘は東京ケータリングのほうに無償貸し付けで運営を行ってござい
ますので、東京ケータリングのほうから確認しているところではございますけれども、多くの方がご家
族でご利用されたり友人同士でご利用される。中には、会社や町会等の研修会等でもご利用されている
ことがあるということでございます。それと、リピーターの方でございますけれども、正確に何人とい
うことではないですが、ケータリングのほうでは大体4割ぐらいの方がリピーターとして、リピーター
といっても回数に差はありますけれども、複数回ご利用いただいているという報告を受けてございます。
○筒井委員
結局、利用されている方が6,000人でリピーターの方がそのうち4割ということな
のですけれども、民間企業でしたら、商売的にはリピーターの方を引き入れるというのは大変結構だと
は思うのですけれども、事、公共施設ですと、やはり区民37万8,000人、全区民が満遍なく利用
しなければ、公共という観点ではならないのではないかなと私は考えております。やはり全区民が満遍
なく利用するような公共施設が必要だと考えております。それで、今、非常に利用されている方には大
変申し訳ないのですけれども、やはり今までのこの委員会でたくさん議論が出てきたように、子育て、
介護などで本当に区民は大変な思いをしております。保育に限っては、これは品川区に限ったことでは
ないのですけれども、保育園に落ちた、日本死ねというブログが、今、国会でも話題になっているぐら
いでございます。ですから本当に、子育て、介護、年金暮らしの高齢者、子どもの貧困等がございます。
ひとり親家庭もございます。ですから、正直、わざわざ区が、品川荘については、静岡県伊東市まで出
かけて宿泊する余裕というのは本当にあるのかという話でございます。やはり、そうした保育所、介護、
ひとり親、子どもの貧困、区内でやはりしっかりと超少子高齢社会に対応した施策、区内の足元をしっ
かりと固めるべきだと考えております。せめて、施設をつくるにしても、区内で、こうした、まだまだ
実感できる景気回復が起きていないという、子育て、介護等々大変な区民に明るい希望を持ってもらう
ためのまちづくりに、しっかりと使うべきだと私は考えております。また、箱根荘もインターネット購
買で4,991万9,000円で売却ができましたので、そうした、品川荘も売却ということをしまして、
また売却代金分、そして今後かかるであろう経費や宿泊助成の分は、繰り返しになりますけれども、保
育、介護、ひとり親、子どもの貧困といったことにしっかりと使っていくべきだと考えております。
品川荘ができた時代は、人口が増えていく、また高度経済成長の時代でございました。また、今のよ
うに核家族ではなくて、3世代一緒に住んで、共働きするような必要はあまりなかった時代でございま
す。しかし、今の時代は、繰り返しになりますけれども、区民が非常に大変な時代でございます。です
から、しっかりと、この品川荘、ほかにももちろんあるのでしょうけれども品川荘も含めて、まさに不
要不急の施設だと思っておりますので、不要不急の施設の廃止を、この公共施設等総合管理計画の中で
しっかりと検討していただきたいと考えておりますが、いかがでしょうか。企画調整課のご意見をお聞
かせください。
-22-
○柏原企画調整課長
施設のあり方の部分であろうかと思います。先ほど、ご質問の前段のほうでご
ざいましたけれども、施設が全ての方が満遍なくご利用いただくというのは、施設はそれぞれの目的を
持って、その目的に応じた役割を果たしているといったところがございます。例えば高齢者の施設につ
いてはそういった方が、学校の施設に行けば学齢期のお子さんが行くといったところがありますので、
全ての施設において満遍なく区民の方全員というのは、ちょっとそこは難しい部分かなと思います。一
方で、不要不急というお言葉がありましたけれども、総合管理計画の中では、どのぐらいその施設に対
してお金がかかっているのか、老朽度はどうなのかと、トータルな考えで検討していきたいとは思って
ございます。利用者の、行く方の実態であるとか、そういったところも踏まえながらでございますので、
施設全体のあり方といいますか、今後の方向性については、管理計画の中で検討していきたいと思って
ございます。
○筒井委員
ぜひともよろしくお願いいたします。
次に177ページ、歩行喫煙防止推進経費についてお伺いいたします。まず、喫煙マナーアップ啓発
事業なのですけれども、その事業内容をお知らせください。
○濵田生活安全担当課長
喫煙マナーアップ啓発事業の事業概要についてご説明いたします。これは、
まず路上喫煙禁止・地域美化推進地区内における巡回指導、それとあと指定喫煙場所での清掃とごみの
回収、あと地域美化地区以外での指導、あと路上喫煙禁止・地域美化推進地区内の啓発物の設置、路面
シートの表示物ということです。
○筒井委員
指導とか掲示物ということなのですけれども、私、マナーアップということで、何か区
でも喫煙者のマナーについての講座などをやられているのかなと思ったのですけれども、そのまま指導
とか掲示物なのですけれど、それによってどのぐらい喫煙者はマナーが向上したという効果はどのよう
にお考えでしょうか。
○濵田生活安全担当課長
マナーが向上したというのは、ちょっと目には見えない部分がありますが、
ただ指導を強化することによっては、とりあえず、吸い殻ポイ捨て等は減ってはきております。
○筒井委員
私、町会での清掃活動にも参加することがありまして、やはり、たばこの吸い殻が非常
に多いんです。それで、先日も述べましたけれども、歩きたばこをしている方もおられるので、ぜひと
も喫煙マナーアップを進めていただきたいと考えております。費用も2,200万円ほどを計上してお
りますので、しっかりと効果検証ということも行っていただきたいと考えております。オリンピック・
パラリンピックもございますし、あまりにもたばこの吸い殻とか歩きたばこをしている人がおりますと、
この国は一体何なんだ、この品川区というのはどういうところなんだという、そうした悪い評判が立っ
てしまいますので、ぜひとも進めていただきたいと思っております。
私が先ほど述べたように、喫煙マナーアップの講座をやるとか、また区外の人ももちろんいらっしゃ
ると思いますので、路面表示物をもっと目につくようなものにするとか、そういったことをしっかりと
行っていただきたいと考えております。なお、ちなみに、たばこをどうしても、やめたいのだけれども
それでもやめられないんだよという方がいらっしゃいます。そうしたやめたい人への禁煙サポート事業、
例えば禁煙外来の助成などは品川区ではやっているのでしょうか。
○川島健康課長
現在、区では、禁煙をしたい方への助成というか、まだ現状ではやってございませ
んが、新年度予算で禁煙外来のマップをつくりまして、まずそういった、どういう医療機関で治療がで
きるかということをお知らせしたいと考えております。
○筒井委員
ぜひとも、この喫煙マナーアップ、そして禁煙サポート、しっかりと行っていただきた
-23-
いと考えております。
○石田(秀)委員長
○沢田委員
次に、沢田洋和委員。
173ページの町会支援のことで聞いていこうと思います。まず、今回の議会で出され
ました、町会および自治会の活動活性化を推進するための条例は、かねてから我が会派からも、しっか
りとした町会支援をということで、そういったものが形になった条例ですので大変うれしく思っており
ます。この地域コミュニティーの核である町会・自治会をしっかりとした形で区として支援していくこ
とが、このように明確に示されたという条例でありますし、これからも地域の中でしっかりと町会が中
心的な役割を果たしていかなくてはいけないということが、しっかりと示されている条例だと思います。
プレスにも、23区初ということで、すごく大々的に書かれていましたけれども、まさにこういった条
例が全国に広がっていくことによって、地域の基本となっている基礎である町会がしっかりと支援され
て、品川区からの発信ということでも、しっかりとやっていくために、これからもこの事業の内容の充
実をしていっていただきたいと思います。それで、質問をしていきますけれども、まずこの条例によっ
て、これから町会がどう変わっていくのか。そして区はどのように変わっていってほしいという考えな
のか、お聞かせいただきたいと思います。
○久保田地域活動課長
町会・自治会は今でも、古くから地域コミュニティーの核として地域社会の
発展に大きく寄与してまいりました。これからも、町会・自治会が果たす役割というものは、地域社会
においては大変大きなものがあるという認識を私どもは持ってございます。そういった大切な町会・自
治会に、やはり1人でも多くの区民の方が参加していただいて、一緒になって地域社会の発展のために
力を発揮していっていただきたいということで、そうした思いを込めまして、今回、町会・自治会の条
例を制定いたしまして、町会・自治会の活動を後押ししていきたいということで、区は考えているとこ
ろでございます。将来的には、町会・自治会のほうでも、今、地域で抱えております様々な地域課題を
自主的に解決できるような力を持っていただきながら、品川区が進めていきますいろいろな事業におい
ても、町会と協働しながら進めていきたいと考えているところでございます。
○沢田委員
まさに理念、前文の中でも、区との協働の最大の相手方という位置づけをされて、明確
にそういったことも示されておりますし、これからのしっかりとした支援をしていくという中で、今、
いろいろと話がありましたけれども、委員会の中でもいろいろな審議がされたと聞いておりますが、ま
た今の今回の理念や条文の中で、理念とか事業者の役割、区民の役割ということもいろいろと書かれて
いますけれども、条文としていろいろ目指していくとか、努めるものとするという、去年のおもてなし
条例のときに、いろいろとご指摘があったのですけれども、委員会の中でもそういった審議があったと
思うのですが、これは決して、区民の自主的な活動を支援していくということでこういった文言になっ
ているということを一応確認させてください。強制というか、そういうことではないということである
ということもしっかりと確認させていただきたいと思います。
○久保田地域活動課長
私ども、この条例をつくるにあたりまして、町会・自治会のほうにも様々な
意見を聞いてきて提案に至ったところでございますが、やはりその中で、町会・自治会の自主性・主体
性というものは尊重してもらいたいということ。また、町会・自治会のほうからも、強制加入というこ
とを区民に求めるのではなくて、やはり自主的な参加ができるような土台づくり、風土をつくっていき
たいということもございますので、私どもは、町会・自治会の自主性・主体性を十分に尊重しながら、
区民の方、事業者の方のそういった主体性も尊重させていただいて、その上で積極的に、町会・自治会
活動に参加していただきたいという考えで、この条例を提案したものでございます。
-24-
○沢田委員
今、本当に、そういった話がありましたけれども、まさに加入を増やしていくというこ
とでは、しっかりと対応していかなくてはいけない。やはりどんな組織もそうですけれども、新しく
入ってくださる方が増えていかないと、組織というのは続いていかないと思います。よく、町会の方と
話をしていても、10年経ったら、もうこの後、町会はどうなってしまうのかという話をよく聞くので
すけれども、そのとき私は、皆さんまだまだ元気だから大丈夫ですよという答えの後に、その後、若い
人もその後入ってきますよということがなかなか言いづらい部分があります。そういった中で、若い世
代に対する町会への加入というのは、そういったことをしっかりと進めていかなくては、やはり組織が
存続していかないということで、今回、町会の支援の条例の中でも加入促進の助成ということがありま
したけれども、こういった若い世代、特にお母さん、お父さん、PTA活動をされている世代等が町会
に若干近い形であると思うのですけれども、そういった世代に対する働きかけや、そういった町会の中
では、うまく若い世代を取り込みながら変化しながら存続している町会もあると思うのですけれども、
そういったところに対する、そういった例をしっかりと見つけていただいて、ほかの町会にも広めて
いっていただくことをしていかなくてはいけないと思うのですけれども、その辺りのお考えをお聞かせ
ください。
○久保田地域活動課長
今回ご提案させていただいている条例の中にも、やはり加入促進というもの
は大切な課題と捉えているものでございます。町会・自治会の活動の基盤を支えるのは、やはり地域に
住まわれている方が、いかに多くの方が加入して、地域課題に向けて参加していただくかということが、
これからの町会・自治会には大切な点だと思ってございます。そういう意味では、私ども、加入促進の
新たな活動支援などというメニューもつくってございますが、やはり町会のほうでも積極的にそういう
意識を持って活動していただきたいと思ってございます。そうした中で、やはり幾つかの町会・自治会
の中では、働きかけをするまでもなく、若い世代を取り込むために、例えば祭礼などのおみこしを担ぐ
会の人たちと連携しながら、町会のほうに関心を持っていただくような、そういった連携をするとか、
あとはPTAの行事に協力するですとか、地域にあります少年野球や少年サッカーのチームに対して援
助をしていきながら、そういった応援をしつつ、また行事のほうにも参加していただくといった連携を
進めている町会もございますので、今後は、こうした町会の活動事例というものも広く共有が図れるよ
うに、横の町会の連絡をとりながら、そういった紹介をしていきたいと思ってございます。
○沢田委員
やはり若い世代、共働き世帯が多いですけれども、今回の町会・自治体のあり方と区の
協働に関する調査研究の中でも、アンケートの結果を見ても、町会長や町会の役員の方というのは、や
はり自営業の方であるとか仕事をされていない方が多くて、ほとんどの、会社でお勤めの方、8.3%
ということが結果にも出ていますけれども、活動の内容自体が、今までも区と一緒になって協働してき
ましたけれども、防災や安心安全のまちづくりという観点で進めていくことによって、しっかりと若い
世代を取り込んでいくという努力もまだまだできていない部分があるのかなと思います。一方で、高齢
化が進んでいるという中で、高齢者が大変多いので、そういった若い世代への働きかけができないとか、
しづらい部分もあると思いますので、そういったことを区としてもしっかりと支援していっていただい
て、若い世代が町会加入しやすい環境をつくっていくということが大切だと思いますので、ぜひともこ
れからもよろしくお願いいたします。また今、地域の活動の話もありました。やはりお祭りとか文化的
なその他の活動に対しての支援というのは、なかなか、いつも宗教と町会のことでいろいろとあります
けれども、そういったことに対するもう少し緩やかな支援が必要だなと。文化である、伝統文化をしっ
かり守っていく、活動をしていく若い子どもたちがいる、若い世代のお母さんとお父さんがいるという、
-25-
そういうことをしっかりと取り込める環境づくりをしっかりとしていっていただきたいと思います。
それから、次なのですけれども、町会の今回の条例の中にもありましたし、今回のプレスにもありま
したが、新規事業の応援助成ということで、2分の1の10万円の40町会ということで予算にも入っ
ておりますけれども、これは新規事業ということで、新しく今度、町会で事業を始めるということに対
する助成ということであります。現在やられている様々な町会、かなり一生懸命、いろいろな行事をや
られているわけですけれども、それにさらに今度上乗せしてまた新しい事業をやるときに、2分の1の
助成ということであります。これについてもう少し柔軟に対応していっていただきたいなと思うのです
けれども、その辺りのお考えをお聞かせください。
○久保田地域活動課長
平成28年度の新規事業で、新規事業応援助成というものがございます。こ
れについては、2分の1、10万円という形で予算計上はさせていただいてございますが、これからい
ろいろと町会のほうに周知を図りながら説明会等も開催いたしまして、そういった中でいろいろご意見
をお聞きしながら、私どももこの助成は、町会・自治会の新しい事業を応援するための助成制度でござ
いますので、柔軟な対応はしていきたいと思ってございます。
○沢田委員
2分の1の10万円ということで、やはり最大で、20万円の事業をしたら10万円は
町会の負担になるということで、そういった意味でもぜひとも柔軟に対応していっていただきたいと思
います。
それから次に、地域課題の自主的解決ということでも、この項目に入っております。具体的にこれは
どういったことを、自主的解決への支援ということで取り上げられていますけれども、具体的にどのよ
うなことを想定されているのかお聞かせください。
○久保田地域活動課長
自主的解決支援ですけれども、地域にはいろいろな課題がございまして、そ
れぞれ町会が地域特性に応じてやってございますが、これまでにあった事例を紹介させていただきます
と、例えば空き地がありまして、その中で雑草が生い茂っている、ただ、所有者の方は遠方に住んでい
ましてなかなかできないというようなことがありましたので、町会のほうが皆さん話し合って、では自
分たちのほうで自主的に雑草を刈るといったときに、品川区のほうでは例えば清掃事務所のほうで、大
量のごみが出ますので、そうしたものを派遣していただいて片づけていただいたと。あと別の町会では、
空き地にオートバイとか自転車が停まって困るというようなことがありましたので、そういった相談を
受けた際に、私どもは空き地の所有者の方に連絡をとって、撤去に向けて働きかけたりといったことで、
町会が抱えています地域のお困り事などを、いろいろと私どものほう、地域活動課を窓口に、アドバイ
スをしながら一緒に解決を図っているというところでございます。
○沢田委員
本当に町会は様々な課題があると思います。まだまだこれからこの協働調査研究も続け
ていかれるということですけれども、この条例をもとに、しっかりと発展させて、地域の安心安全や防
災対策、また高齢者の問題等、様々な課題を解決していける町会に、みんなで力を合わせてしていきた
いと思います。今回の委員会でも反対された会派があったということで、大変残念ですけれども、しっ
かりとこの町会を、一緒になって、地域を挙げて、皆で協力して支援していきたいと思います。
それで、また23区初ということでも出ていますけれども、これは区長もかねがねおっしゃっていま
すけれども、やはり町会の法的な位置づけというものが大変、全国的にも低かったということもあると
思います。また、国の中でそういった規定がなかったということもあって、こういった条例があったと
思います。しっかりと、これを品川区から、本当にこういう町会というものがいかに大切かということ
は、多分、全国の皆さんがわかっていらっしゃると思いますので、これをまた発信していただいて、品
-26-
川区にはこういった条例があるということをしっかりと示していただきたいと思います。要望です。
では、もう一個、時間があるので1つだけ聞かせてください。次に、177ページの防犯設備整備助
成のことでちょっと聞きたいのですけれども、今現在、公園に防犯設備、ランニングコストの補助とい
うことで今回ありまして、これも要望していたことだったので、大変ありがたいことだと思います。今
現在、防犯カメラを公園に向けて設置する場合、どういう問題があるのかをお聞かせください。
○多並公園課長
公園内の防犯カメラにつきましては、公園の管理に必要な箇所に防犯カメラを設置
させていただいています。そのほか対応といたしましては、地元の皆様の、例えばいろいろないたずら
等の問題があったときには、人的な対応ということで、警備会社との契約を結んでおりまして、そのよ
うな、人の目もやりながらの管理というところで進めているところでございます。
○沢田委員
もう時間もないので、今、公園に向けて防犯カメラを設置するときにどういった課題が
あるのかをお聞かせください。
○濵田生活安全担当課長
まず、都の要綱において、公園だけに向けるというのはだめということで
規定されておりまして、それを向けますと、補助が出ないといった問題点がございます。
○石田(秀)委員長
○あくつ委員
次に、あくつ広王委員。
私からは、155ページ、成人式経費、障害者差別解消法と合理的な配慮の体制づく
りの視点から質問させていただきます。成人式記念式典が本年1月11日、きゅりあんで開催され、新
成人約2,500人のうち、約1,500人が参加されました。私も、区長、議長の話まで拝聴して、所
用のため退出いたしました。大変おめでたい席ですが、とても残念な出来事がございました。昨日、当
事者とも改めてお話しし、確認させていただきました。内容を少々説明させていただいた上で質問させ
ていただきます。また、正確を期すために、あとどうしても言葉が強くなってしまうので、原稿を読ま
せていただきます。
北品川にお住まいの、二十歳を迎えたばかりのお嬢様、仮にAさんとします。保護者であるお母様と
きゅりあんを訪れました。Aさんはダウン症で知的障害をお持ちです。私もずっと前からこのご家族を
よく存じ上げておりますが、Aさんは元気で大変明るくかわいらしいお嬢さんで、地域の皆様からも愛
され、Aちゃん、Aちゃんと、とてもかわいがられています。お父様、お母様も大変聡明な方で、お心
遣いも深く、包み込むような方で、地域の信頼も大変厚い方でいらっしゃいます。20年間、私には想
像もつかないようなご苦労を重ねて、この晴れの成人式を迎えました。さて、成人式当日の朝、ぐずる
Aさんを家族で懸命になだめ、晴れ着を着つけ、親子2人でタクシーに乗ってきゅりあんに駆けつけま
した。11時に式典は開始しましたが、少し遅れ、到着したときは11時半頃だったそうです。事前に、
学校時代の友達や家族とも会場で待ち合わせをして、メールで、何列目の何番目の席で待っているよと
やりとりをして、席も空けていただいているようでした。そこで、きゅりあん8階の大ホール会場に2
人で入場しようとしたときに、はっぴを来た品川区の係員に呼びとめられました。ここから先は新成人
のみとなります、保護者の方は入れませんとのことでした。そこで、この子には障害があり、照明が暗
い中、ましてや人混みでいっぱいの会場の中で、1人では席にたどり着けませんと説明されたそうです。
ところが、この係の方は、とにかく保護者の方にはご遠慮いただいており入れませんと、入れてくれな
かったそうです。まさに耳を疑うような話ですが、問題の1点目はここです。
途方に暮れたお母様は、会場内の保護者のお友達にメールで、入場できない旨を伝えました。そうで
す。会場内には既にほかの保護者は入っていたわけです。しかし、まさに式典最中であり、お友達は
メールに気づかれなかったそうです。入り口付近で親子は所在なくしばらくうろうろしていましたが、
-27-
残念ながら、その場で式典の案内をされている大勢の職員の誰一人として声をかけていただくことはな
かったそうです。困ったお母様は、今回の成人式で障害者団体の休息所を設けているというお友達の話
を思い出しました。そこで7階のイベントホールに2人でおりて、今度は7階の係に、育成会の待機場
所はどちらですかとお聞きしたところ、育成会とは何のことですかと聞き返されたそうです。そこで、
知的障害者の団体ですと説明したところ、育成会も存じ上げないし、どこだかわかりませんという回答
であったそうです。らちがあかないので、長時間、人混みの中で立ちっ放し、慣れない晴れ着で疲れて
きたAさんを、窓側の柱のそばに1人立たせ、お母様はそのほかに3人ほどの係と育成会の待機場所に
ついて聞いたそうです。しかし、いずれもわかりませんとのお答えだったそうで、わからないと回答さ
れたこの中の誰一人として、然るべき立場の方に育成会の待機場所について確認をとりに行かれなかっ
たそうです。これが問題の2点目です。
知らない大勢の人たちの中でずっと1人で心細く立って待っておられるAさんの体力も忍耐も限界に
達しており、正直、その対応にお疲れになっていたお母様も、仕方がないとご判断され、会場を出られ、
歩いて北品川まで向かわれたそうです。このご家族は大変お顔が広い方ですから、この帰り道でも複数
の知り合いの方に会われ、Aちゃん、晴れ着、似合うね、もう成人式が終わったのと話しかけられまし
た。その日の夕方、私の携帯電話に、この帰りにお会いしたご友人の方、またこの話が広まり、大変
憤った複数の方からご連絡をいただきました。Aちゃんのことを聞いた、本当なのかと。本当であるな
らばとんでもない。俺が区役所にどなり込んでやる。息巻いている方もいらっしゃいました。式典の合
間にAさんの母親からメールをもらっていたご友人たちも気づかれ、やりとりをして事態に気づき、や
はり大変憤って、正式に区に厳重に抗議をすべきだとおっしゃっていたそうです。全く無理のないこと
だと思います。私もこの連絡を受けたときに、本当にそんなことが起きたのかと、信じられないような
思いとともに、Aさんとご家族をよく知っているだけに、血が逆流するような思いになりました。そこ
で私は初めてAさんのお母様と連絡をとり、冷静なお母様から以上のような顛末をお聞きいたしました。
翌日、私も気を落ち着けて、総務課長とお話をさせていただいて、総務課長はもちろん全く事情をご存
じないということで大変驚かれて、誠意ある態度で調査を約束していただきました。それから数時間後、
総務課長からご報告をいただきました。成人式に携わった職員全てに聞き取りを行った結果、障害者と
いえども保護者は会場内には入れませんと言った職員、また育成会の待機場所はわかりませんと言った
職員、どちらも名乗り出た職員はありませんでしたとのことでした。これが問題の3点目です。
謎は深まるばかりです。この親子はうそをつかれているのでしょうか。私は、このお母様を昔から存
じ上げています。名誉のために申し上げますが、決して物事を大げさに言ったり、自ら好んでトラブル
を起こすような方では絶対にありません。むしろその反対で、人をなだめ、物事を軟着陸させるような
方であって、立派な人格者で尊敬されていることは、我が会派の中でも共通の認識です。また今回も、
この方からどうなっているのとご相談があったわけではありません。この話を聞いた地域の全ての皆様
が、憤りと心配で私に連絡が来たことから、事情を知り得た次第です。お金を払って、わざわざ着つけ
を行って、北品川からきゅりあんまでタクシーに乗って、そして友達と待ち合わせをして、大変楽しみ
にされてきた成人式を、この親子が果たして理由もなく会場に入らずに、とぼとぼと帰路についたので
しょうか。また、うそをつく動機も理由も全く見当たりません。
ここで質問をさせていただきます。総務課長は聞き取り調査後、この方と電話で直接お話をされてい
るはずです。そして謝罪をされたと聞いておりますが、今、私がるる申し上げた話について何か異なっ
ていることがあればご指摘ください。また、成人式のご案内に相当数の職員がかかわったと推察します
-28-
が、案内をされたのは区の職員だったのでしょうか。また、聞き取りは何人の職員に対し、どのような
内容の聞き取りを行ったのでしょうか、教えてください。また、お友達の保護者は新成人と一緒に会場
内に入っていたようですが、そもそも障害をお持ちの新成人の保護者は会場内に入ってよかったので
しょうか、それともいけなかったのでしょうか、お答えください。また、やっていいのか、やれるのか
について、ご案内は職員に周知されていたのでしょうか。また、お母様ご本人のお話を聞かれ、以上の
話は事実かどうかも含め、品川区はこのことをどのようにお考えになっているのか伺います。大事なと
ころです。なぜ聞き取り調査を行った職員が誰一人としてかかわっていないと回答したのでしょうか。
総務課長はこの点をどのようにお考えでしょうか。簡潔にお答えください。
○江部総務課長
ご質問の件につきまして、委員から述べられている事実につきまして、そのとおり
でございます。まず、職員の当日の受付体制でございますが、受付では15名ほど配置しまして、はっ
ぴをつけ対応しておりました。それで、車椅子の方、障害者の方は車椅子の方も何組かお入りいただい
ておりますが、その際は付き添いの方をお入りいただくということで、マニュアルにも記してございま
して、職員のほうにはそのような指示をしております。したがいまして、今回の方につきましても、障
害がありということであれば、職員、我々の普通の考えであれば、当然、付き添いどうぞということで
お入りいただいたものだと思います。ただし、実際は違っていたということでございます。
それで、お母様と十分お話をいたしまして、ご理解いただいたといいますか、事実として区は重く受
けとめ、どうやったら今後起きないか、どうして起こったのかということは当然考えますということは
伝えておりますが、いかんせん、事実が、見たとか、本当に15人の方につきまして、うちの担当か
ら1人ずつお聞きしたのですが、不明でございました。これは事実でございました。
それで、あと育成会の会場というのが、知的障害の方の団体の育成会が5階で控え室をとられていた
ということで、そのことにつきまして、我々、成人式の事務局のほうでは把握しておらないところでご
ざいますが、聞いた職員であれば、きゅりあんの事務局にお尋ねくださいという形では紹介できたので
はないかと。これは反省点だなと思います。それから、1,500人ほどの方が入場されるということ
なので、大変、混乱の中で行われているということでございますので、やはり障害者の対応をするに当
たっては、少し今後工夫して、専用の係をつけるとか、もう少しできる対応は今後考えていきたいとい
うようなことです。
○あくつ委員
昨日お母様とお話をした際にこうおっしゃっていました。今回の件は全く納得してい
ません。ただ、今回のことを思い出すのは、せっかくの成人式の思い出がとても嫌な気持ちになるので、
努めて思い出さないようにしています。せめてもの救いは、娘が今回の扱いの顛末の理解ができておら
ず、私ほど悲しんでいないということです。お母様は忘れたいけれども、日に1回はどうしても思い返
してしまい、そのたびにこう思われるそうです。課長は調査をしてくださったそうですが、誰も名乗り
出なかった。あのとき対応した職員の方たちに悪意があったのかないのかはわからない。しかし、果た
して自分の発した言葉、そして対応の重大さ、とてもつらい思いをした人間がいることをわかっている
のかしら。個人差はありますが、悲しいことに、一般的にダウン症の方は幼いころに命を失うリスクが
高いことは知られています。また、その寿命は健常者と比べて短いというデータがあり、20代の後半
から認知症を発症することもあります。Aさん、そしてご家族にとって、様々な困難を乗り越え、無事
に二十歳を迎え、選挙に行ったり、さをり織りの仕事をされて収入を得たり、大変大きな意義があるこ
とです。成人式をとても楽しみにされ、Aさん、そしてご家族に大きな意義を持つはずだったことは説
明するまでもないと私も考えております。
-29-
さて、合理的配慮とは一体何なのでしょうか。わかりやすい表現では、障害者一人一人の必要を考え
て、その状況に応じた変更や調整などを、お金や労力などの負担がかかりすぎない範囲で行う。こうい
うふうにわかりやすく説明がありました。点字の資料がないから、目が見えない人は会合に参加できな
いなど、結果的にやりたいことが制限される。社会参加できないことが今後は差別となります。加えて、
障害者権利条約では、あらゆる形態の差別、これは合理的配慮の否定を含むという書き方で、合理的な
配慮がなされないときは差別とするとしています。障害者を差別してはいけないというのは誰にでもす
ぐわかることです。しかし、合理的配慮において意図的に差別をしていないというだけでは不十分なの
です。
質問いたします。今回の件において、合理的配慮以前に、先ほどもありましたが、様々な問題があっ
たと私は考えますが、あえて伺います。今回、合理的配慮に反する差別があったのか、なかったのか、
品川区はどうお考えかお聞かせください。また、2月23日の総務委員会において人事課長から、4月
からの障害者差別解消法の全面施行にあたり、現在、庁内において全職員がこの趣旨を理解し、適切な
対応がとれるよう周知や研修を実施する、万全の体制で準備が進んでいるとのご報告をいただきました。
私は、当てこすりや皮肉ではなく、こう述べました。大変心配です。わずか2ヶ月前の成人式でこのよ
うなことが起きています。一番問題なのは、職員誰一人として名乗りを上げなかったことだと私は思っ
ています。でも、今ここで犯人探しをするつもりはありません。今回の成人式の件で、誰も名乗り出な
い聞き取り調査で終わるような体制のままで、当事者であれば、当事者が声を上げる・上げないにかか
わらず、こんな悲しい思いをする方が出ることは間違いないことだと思います。二度と同じ思いをする
方が出ないことが、今回のAさん、そしてAさんのご家族の希望です。再発防止のために具体的にどの
ような手を打たれるのか、具体的に伺いたいと思います。こうした事例を全庁に周知して、合理的配慮
を心肝に染める、よほどの決意がないと無理だと思います。どなたでも結構ですが、心の込もった答弁
をお願いいたします。
○江部総務課長
前半の部分でございますが、合理的配慮があったかなかったかといいましたら、合
理的配慮については欠けていた部分がございました。私どもとすると、その後、人事課、それから人権
啓発課、それから障害者福祉課、それぞれ課長全体で、事実確認と対策、どうしたらいいかということ
は十分話し合いをし、先ほどもちょっと申し上げましたが、別の専門の職員の対応、窓口を設けるとか、
やはり障害者に目を向けるような姿勢というのは必要ではないかというようなことで、今のところ話は
ついておるものでございます。
○田村総務部長
私も成人式のとき行っていましたので、事実関係を翌日に聞きました。私たち職員
全員が心を痛めているのは、一生に1回の機会を、大切な機会を、そういう形で対応されたことで、心
の傷といいますか、やはりそれを、保護者も含めて本人も含めて与えたことだと思っています。大変申
し訳ないと思っております。それで、このことをやはり肝に据えて、これから障害者差別解消法が施行
されるわけですから、職員一丸となって、この事例を二度と起こさない努力というのをしていくという
ことが一番大事だと思います。それと、やはり聞き取りも、きちっともう一度、再度やって、やったこ
とを責めることよりも、どうしてそういうふうな対応をしたのか。あるいは、本人もそういう自覚がな
かったのか。その辺も、再発防止にかけて、きちっと整理していかないと、来年の成人式のときにまた
同じことが起こったら、決してもう許されないということなので、肝に据えて、体制も含めて再発防止
に努めてまいります。
○石田(秀)委員長
会議の運営上、暫時休憩いたします。
-30-
○午後0時01分休憩
○午後1時09分再開
○石田(秀)委員長
休憩前に引き続き、会議を開きます。
質疑を続けます。ご発言願います。田中さやか委員。
○田中委員
161ページの1項総務管理費、1目一般管理費、公共施設の電気、ガス、水道料につ
いてと、204ページ、2項選挙費、2目選挙啓発費について伺います。よろしくお願いします。
最初に、161ページの電気、ガス、水道料について、特に電力を中心に伺います。昨年末、パリで
行われたCOP21では、パリ協定が採択されました。この会議が始まって20年目にして、ようやく
全ての締約国195カ国が参加する形で目標を持つことができました。これは本当に画期的なことであ
り、品川区も、産業革命前からの世界平均気温の上昇を2度より低く抑え、1.5度を目指そうという
目標実現に向けた取組みを、積極的に進めるべきだと考えます。品川区には既に第3次品川区地球温暖
化防止対策実行計画があり、それをさらに推進すべきという立場で質問させていただきます。品川区で
は、庁舎等維持管理に1億3,000万円余の電気、ガス、水道代を予算立てしていますが、電気代と
してはどのぐらいを見込んでいますか。そして、品川区のホームページによれば、現在、32件の公共
施設に太陽光発電が設置されていますが、太陽光発電からどのぐらいの電力がつくられ、どれぐらいの
予算削減になると試算しているのか伺います。
○立川経理課長
まず、庁舎維持管理費における電気代の割合でございますけれども、こちらは、1
億3,470万円の中の大体概ね8,800万円を電気代と計上しているところでございます。それから、
いわゆる太陽光発電でございますが、庁舎に限りますと、これは第二庁舎のほうに平成6年の建設当時
から太陽光パネルを設置いたしまして、実際、この発電量でございますけれども、庁舎全体の0.2%
でございます。削減額といたしますと、こちらは年間で5,000円程度ということになります。
○田中委員
5,000円で間違いないですか。大丈夫ですか。
○立川経理課長
○田中委員
年間では6万円でございます。
すみません。ありがとうございました。
では次にいきます。品川区の小学校の電気の購入先について伺います。2014年度では、小中学
校18校に東京エコサービス株式会社から電力購入していると伺いましたが、東京エコサービスを選択
した経緯と、2016年度は何校になっているのか、現状と今後の方向性を教えてください。小中学校
のほかにも第二庁舎の防災センターで株式会社エネットを利用していると、2014年の予特の議事録
にありました。こちらもエネットを選択した理由と、現状、今後の方向性を教えてください。
○野呂瀬学務課長
最初の質問ですけれども、東京エコサービスを導入した経緯ですけれども、ご承
知のとおり、品川清掃工場の余剰電力を使って、学校の供給の範囲内で学校の電力を供給するというこ
とで、平成22年だと思います、それから随時、学校のほうの電力を東京エコサービスのほうで、単価
契約で契約しているところでございます。平成26年度の実績で申しますと、24校だったと思います。
平成28年度に2校追加して26校になる予定でございます。
○立川経理課長
第二庁舎におけるPPS事業者の選定でございますけれども、当時、エネットとい
う会社がございました。現在は平成27年度、本年度から、F-Powerという事業者になっており
ます。選定でございますが、まずいわゆる電力供給事業者としての登録があるということと、あと、安
ければいいという問題でもございませんで、環境性能の悪い石油やコークスなどから発電している事業
-31-
者がおりますので、区としましては、CO2の排出削減係数、排出係数を一定以下の事業者に限り、指
名競争入札を実施して選定したものです。今後の方向性でございますが、この4月にいわゆる一般家庭
の電力についても自由化されるということでございますので、一時的にかなり混乱というか、供給量と
需給関係というところで、どうなるかわからないということで、その辺を見極めまして、今後ともPP
Sの利用については検討を進めていく必要があるかなと考えているところでございます。
○田中委員
ごみ焼却の廃熱利用のことは、電力利用はとても評価しております。エネルギーのこと、
そうなんです、4月からの家庭のこともあるので、今後の選定の基準には、ぜひエネルギー源も、本当
に選定基準にこれからも進めていってほしいと思います、よろしくお願いします。
次に、第三次品川区地球温暖化防止対策実行計画書には、新規施設の計画・設計に際しては、太陽光
発電などの再生可能エネルギーの導入を検討し、環境課と協議を行うとありますので、今後も新規施設
への太陽光発電の設置を進めていくと思います。どのぐらいの電力発電量の達成目標を立てているので
しょうか、伺います。そして、実行計画にはコジェネの活用も明記されていますが、どの程度活用でき
ているのか伺います。品川区はLEDの導入を積極的に進めており、この点についてはとても評価して
います。第三次実行計画書では、CO2の排出量削減目標を2017年度まで立てています。その目標
達成に向けては電力に限らない省エネが必要と考えますが、どのように取り組んでいくのかお聞かせく
ださい。実行計画書の27ページから率先行動計画が示されています。現状ではどのぐらい進んでいる
のかお知らせください。そして、第三次計画は見直しの時期を迎えており、次の計画策定が必要だと考
えますが、その点についてもお知らせください。品川区にも地域エネルギー計画が必要と考えますが、
区の見解を伺います。
○三ツ橋環境課長
実行計画についてのご質問にお答えいたします。まず、環境に関する実行計画に
つきましては、粛々と品川区全体のことを考え、また区役所全体として1事業者として取り組まなけれ
ばいけない問題として、非常に重要な問題だと考えております。その中で、太陽光パネルの設置などに
つきましては、実際にいろいろなことを考えながら、単純に数値目標というものではなく、全体のこと
を考えながら取り進めていきたいと思っております。また、そのほか、LEDの推進につきましても、
水銀条約の関係で、非常に大事な問題でございまして、年間計画などを考えながら取り進めていきたい
と思います。
○石田(秀)委員長
地域のものとか、その他を含めての考え方とか、現状とか見直しの計画も含め
てというところまで質問していたと思うのですけれど。
○三ツ橋環境課長
失礼いたしました。委員ご指摘のとおり、実際にこれから環境計画の見直しを
図ってまいります。その中で、地域の取組みにつきましては、地域推進計画に基づいて考えていかなけ
ればならない問題でございますけれども、地域に対する考え方、またそれは家庭部門、また業務部門、
また品川区としての1事業者としての考え方を踏まえて、東京都がまだ、今、今年度中に環境基本計画
を策定してまいりますので、そちらの動向を踏まえ、また国の環境計画も見直しが図られますので、そ
ちらの動向を踏まえながら、品川区1自治体として取り組んで、環境に対する取組みを進めてまいりた
いと思います。
○田中委員
丁寧にありがとうございました。品川区が率先してCOP21のパリ協定合意実現に取
り組んでいただけるようにという思いで質問をしました。生活者ネットワークとしても一緒に取り組ん
でいきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
次にいきます。204ページ、選挙啓発費について伺います。プレス78ページの選挙権年齢18歳、
-32-
新有権者5,000人へのアプローチについて書いてあります。主権者としての心構えや投票を促し、
有権者としての期待を込めたメッセージを送付するということで、選挙への関心を持ってもらうことは
いいことだと考えます。ただ、18歳になり、突然、有権者なのだから選挙に行け、政治に関心を持て
と言われても困るという戸惑いの声も聞かれます。東洋大学社会学部助教で、模擬選挙推進ネットワー
クの事務局長も務めていらっしゃる林大介さんも、18歳からの政治教育では遅いとおっしゃっていま
した。林さんは、子どもたちの幼いころからの政治とのかかわりと政治教育の大切さを訴えており、子
ども時代から市民として、主権者として考え、行動していくことが社会の醸成につながるのですと話さ
れ、子どもは有権者ではなく、でも主権者であるということを、大人がどう伝え、育てていくかが問わ
れているのだと感じました。新有権者や若者が政治・選挙にかかわるようになるために、主権者教育や
政治教育はとても必要なことだと考えていますが、品川区の選挙管理委員会として主権者教育や政治教
育についてどう考えているのか教えてください。
○工藤選挙管理委員会事務局長
選挙における主権者教育、政治教育だというご質問だと思っており
ます。私どものほうも、やはりお一人お一人、選挙に行っていただきたいという思いがございます。そ
のためには、やはり主権者意識の向上をお一人お一人が図っていくような必要があると思っております。
やはり、いろいろと身近なこと、あと社会の問題等を、自分のことと捉えまして、自ら判断して行動で
きる、そういったいわゆる将来の有権者を育てていきたいと思っているところでございます。
○田中委員
プレス発表の資料では、小中学校への出前授業を行うということになっていますが、具
体的に対象学年の想定と、講師を誰がやるのか、決まっているのであれば伺います。それと模擬選挙に
ついては、どのようなことを題材に模擬選挙を行っていこうとしているのか伺います。
○工藤選挙管理委員会事務局長
いわゆる小中学校への模擬選挙の取組みにつきましてのご質問でご
ざいます。対象としている学年は、既に今年からいろいろと、教育委員会、明るい選挙推進協議会と一
緒に、今、取り組んでいるところでございますけれど、いわゆる小学校の五、六年生を対象としている
ところでございます。また、いわゆる模擬選挙をするにあたっての役割分担というところでございます
けれど、まず、やはり学校の市民科で学校の先生のほうから、いわゆる事前授業という形で、選挙の仕
組みや選挙制度について等やっていただくような形になります。その後、私どものほうで、1週間ぐら
い経過した後、模擬投票という形で、選挙管理委員会、明るい選挙推進協議会のほうで授業をしていく
と。いわゆる模擬選挙でリアルな体験をしていただくような形になってございます。
あと、どのようなテーマかということでございますけれど、やはり模擬選挙でございますので、なる
べく身近なテーマ、生徒、児童が、何といいますか、いわゆる理解できるテーマということで考えてお
りまして、やはり環境問題とか、いわゆる高齢者の問題、子育ての問題等をテーマにしまして、今、教
育委員会と連携して進めているところでございます。
○田中委員
身近なものをテーマにした模擬選挙ということで、ちょっと聞いて安心しました。あり
がとうございます。模擬選挙推進ネットワークでは、ほかの自治体で、実際に国会等で審議されている
法律案等を取り上げたり、実際の政党を使っての模擬選挙を行っている実績があります。実際の政党を
使った模擬選挙を実施した小学校、中学校、高校の先生の感想では、児童や生徒が模擬選挙の授業のこ
とを家に持ち帰り、家庭で家族と話をして政治の仕組みを学んだり、回数を重ねるごとに身近な政治に
興味を示すようになったと、政治教育の成果を認めています。ぜひ具体的な題材で、そのまま模擬選挙
を進めるよう要望いたします。
次に、啓発も重要なのですけれども、一方で、投票率を上げられる施策があるのだったら行政と民間
-33-
で進めてほしいと思っています。例えば、投票済証明書で選挙割を実施している個店があります。もち
ろん、選管もご存じかと思います。そこで伺います。投票所での投票済証明書の発行はどのようにされ
ているでしょうか。なぜこのようなことを聞くのかといいますと、数年前から地域の中で選挙割という
ものがはやりつつあります。投票済証明書を持ち、選挙割を行っている店舗へ行くと、割引きがきく、
またはサービス品がもらえるというものです。区内のお店でも選挙割を行っている店舗が幾つかあり、
投票への促しや、店舗とお客様の間で政治・選挙に関する会話が湧き、地域活性にもつながっている現
状があります。できれば、申請者にだけ発行するのではなく、皆さんに発行してほしいと思っています
が、現状と今後の見直しについても伺います。
○工藤選挙管理委員会事務局長
投票済証につきましてのお尋ねでございます。投票済証明書でござ
いますけれど、こちらのほうは、投票に来られた方に投票のあかしとして、お申し出に基づいて私ども
のほうから発行しているものでございます。
○石田(秀)委員長
選挙割とか今後の方法とか。
○工藤選挙管理委員会事務局長
それで、選挙割ということでございますけれど、幾つかの商店街の
ほうで、いわゆる投票済証を持っていきますと、何か割引きになったり特典がつくということは承知し
ているところでございます。今後のということでございますけれど、このような取組みが、いろいろと
事例がございますので、私どもとしましても商店街連合会のほうに、そのような取組みがあるというこ
とはお伝えしたいと考えているところでございます。
○田中委員
委員長もありがとうございます。
投票済証のほうなのですけれども、申請があった際ではなくても、投票済証を発行しますかという声
かけがあると、きっと、それは何ですかという話になり、投票に来た方への投票済証の存在を知らせる
ことや、選挙割についての情報提供にもつながると思いますので、ぜひその声かけだけでもやっていた
だければと思いました。でも、その商店街の方に情報提供をしていただけるということが聞けたので、
とても本当にうれしく思います。よろしくお願いします。
そして、政策判断の一つとして、全戸配布である選挙公報はとても有効だと感じています。公選法に
より公報スペースを判断していると思いますが、品川区では選挙公報の公報スペースはどのような考え
で決定されているか伺います。また、近隣区と品川区の公報スペースの比較をしたときに、品川区の公
報スペースは広いのでしょうか。また、スペースを広げるためにはどうしたらいいのでしょうか。よろ
しくお願いします。
○工藤選挙管理委員会事務局長
選挙公報につきましてのお尋ねでございます。こちらは、公職選挙
法に基づきまして、私ども、条例や公報発行要綱を定めて、それに基づいて定めているものでございま
す。私ども、1ページの紙面に、横に候補者が3名、縦に5名ということで、1枚に15名という形で
やってございます。近隣自治体との関係でございますけれど、23区の中では適切な画面のサイズだと
思っているところでございます。
○石田(秀)委員長
○鈴木(ひ)委員
次に、鈴木ひろ子委員。
私は、159ページの人権啓発費のDV被害者支援についてと、それから171
ページの公共施設等総合管理計画策定経費について伺いたいと思います。
まずDV被害者支援についてなのですが、この品川区の人権にかかわる意識調査報告書を見ますと、
DVを直接経験したことがある人にDVの相談先を聞くと、誰にも相談していない方が55.9%、一
方、相談した先がある場合の中でも、友人・知人が35.3%、親・兄弟などの親族が26.5%という
-34-
ことで、公や民間の専門的な相談場所よりも、親しい関係の相手に相談する傾向が見られるということ
で、公的なところには五、六%しか行っていないという意識調査の実態になっているのですが、私は、
本当に長い間、どこにも相談できずに悩んでいる方というのが多いのではないかなと思っているのです
けれども、区でもこういうふうに相談ができるよというところをどのように知らせているのかというこ
とをお聞かせいただきたいと思います。あと、区でもDVのパンフレットとかデートDVのパンフレッ
トも使われていると思うのですけれども、どう活用されているかについてお聞かせいただきたいと思い
ます。
○提坂人権啓発課長
DV相談窓口の周知につきましては、広報誌ですとかホームページのほうでも
周知しているところでございます。あと、DVですとかデートDVのパンフについても各施設に配付し
ているのと、あとデートDVについては毎年成人式のときに、ほかの資料と一緒にお配りさせていただ
いております。それから、DV相談カードというキャッシュカードぐらいの大きさのカードがございま
すけれど、こちらは、区役所の女性のトイレですとか、あと保健センターなどに置かせていただいて、
周知させていただいております。今後もDV相談の窓口のPRをしていきたいと考えております。
○鈴木(ひ)委員
本当にこのDVの方が相談に乗っていただいて、どう対応するかということに
よって、その後の将来が変わってしまうということがあると思うのですけれども、なかなか、こういう
相談機関があるというところそのものが、さまざま、区としても努力をされていると思うのですが、知
られていないために相談できずに、長い間、悩んでいるという状況だし、また暴力から耐えられなく
なって、着の身着のままで逃げてきたという場合でも、その後の親権問題なども思うようにいかないと
いうふうなことにもつながっていきますので、専門機関にぜひ相談してくださいという周知という点で
は、引き続いて工夫していただきたいと思います。
あと、DVで悩んでいる人がまずどこに相談したらいいか、親身に相談に乗ってもらえるかという不
安を持っていると思うのですけれども、区では、まず初めにDV被害者がどこに相談に行けばいいのか、
どんな支援が受けられるのか、お聞かせいただきたいと思います。そして、配偶者暴力対策基本計画が
昨年改定されたと思うのですけれど、この中で、相談窓口の充実を図るということで書いてありますけ
れども、どう充実されたのかお聞かせいただきたいと思います。また、7階の子ども家庭支援課で相談
に乗っていただくこともあると思うのですけれども、その相談の方の資格について、どういう資格の方
がされているのかについてもお聞かせください。
○提坂人権啓発課長
誰にも相談できずに悩んでいらっしゃる方が相談しやすいような窓口を周知す
るために、先ほども申し上げたのですけれど、広報誌ですとかホームページのほうで、引き続きわかり
やすいような形で周知を努めてまいりたいと思います。あと、基本計画の改定版で、相談の充実という
ことでございますけれど、やはり、クリアファイルとかリーフレットとか、その辺を工夫した内容にし
て配らせていただいているとか、そういうことで相談を受けていただいて、とにかく迅速な対応ができ
るような形で、こちらは受入れ体制を組んでおります。
○石田(秀)委員長
家庭支援課の資格。
○廣田子ども家庭支援課長
相談員につきましては、売春防止法に定められている婦人相談員という
ことで、福祉職を中心に3名配置してございます。
○鈴木(ひ)委員
相談の方は、本当にDVの方というのは傷ついていらっしゃる方が多いので、ぜ
ひ親身に乗っていただきたいということでお願いしたいと思います。
それから、あと7階の相談室のプライバシーなのですが、前に私は取り上げたことがあるのですけれ
-35-
ども、隣の声とか、隣の職員の声などが聞こえてしまうような場所になって、廊下に直接、相談のドア
があるという状況になっていますので、これはぜひプライバシーを守れる対策にしていただきたいとい
うのが1点と、それからあと7階のカウンターなのですけれど、相談のときのプライバシーが保てる配
慮をしていただけないかなと思うのですけれども、生活のことですとか家庭のこと、経済的なことなど
を話すことになると思うのですけれど、今のところだと仕切り板もないという状況で、せめて仕切り板
をつけるなども配慮していただきながら、プライバシーが少しでも保てるような状況にしていただけな
いかと思うのですが、いかがでしょうか。
○廣田子ども家庭支援課長
プライバシーの保護の件でございますが、相談室につきましては、構造
上の条件でなかなかかなわないようにはなっておりますが、周囲に配慮いたしますなどというところで
工夫しているところでございます。また、カウンターでの相談につきましては、内容によりまして、
パーテーションで区切られた相談室のほうにご案内するようにはしているところでございます。カウン
ターの隣とのプライバシーの保護というところで、今、仕切りの板というかパーテーションの購入の準
備をしているところでございます。
○鈴木(ひ)委員
ぜひよろしくお願いいたします。本当にDVの方は、すごい不安を抱えながらの
相談というところで、配慮のほうをできる限りお願いしたいと思います。
では、次に公共施設等総合管理計画策定経費なのですが、これはプレス発表にも書かれておりまして、
平成24年に品川区公共施設有効活用プランを策定していると。それから、今回は区の指針も踏まえて、
この総合管理計画を策定していくということなのですけれども、これを策定するにあたって、去年
の11月に人口ビジョンの素案というのも出されたのかなと思うのですけれど、この人口ビジョンの素
案というのが有効活用プランの推計とすごく違うということに改めて私は驚いたのですけれど、前提が
変わると計画も全く変わってくるのかなと思うのですが、例えば年少人口の推計では、平成24年の公
共施設有効活用プランでは、年少人口は平成27年をピークに下がり続けて平成42年は2
万6,000人になるということなのですが、今回の人口ビジョンでは、平成42年のときには4
万6,000人ということで、平成24年につくった推計と、3年間の間に2万人も増えて1.75倍に
なっているという状況なのですが、なぜこれだけ違うのか教えていただきたいと思います。
○柏原企画調整課長
前回の人口推計、長期基本計画の策定の際にやった人口推計のもとにそちらの
数字が出ているものでございます。その後、今回、人口ビジョンをつくるにあたって改めて人口推計を
したというところでございまして、社会情勢の変化、それから品川区に対する転入であるとか、そう
いったところの増加、それから出生数の増加といったところも要因としてございまして、推計する中で
は、そういった形での人口の動きといいますか、増の変化が出たといったものでございます。
○鈴木(ひ)委員
さまざま変化したということなのですけれど、1.75倍にもなるというところ
では、前の推計というのがどうだったのかなという思いがするのですけれど、そういうところでは、今
回のビジョンの中にも、区の指針の中にも、これからの区民の実態を反映させて、そして今後の見通し
を踏まえた需要を考えて、適切な数量や適正規模を記載するということでなっていますので、この分に
ついてはぜひ区民の実態をしっかりと反映するものにしていただきたいということと、その上で区民の
ニーズをしっかりと反映した施設の数と規模の計画ということにしていただきたいということで要望さ
せていただきたいと思います。
その上で、そこで伺いたいのが、区民の要望をぜひ実現させていただきたいということで、西大井広
場の隣のニコンの旧第1工場、第2工場の解体の説明が先日あって、解体の説明のときには、解体後、
-36-
ニコンが何に使うのか計画はないというふうに説明があったということで聞いているのですけれども、
ここの跡地を区民の要望に使っていただきたいということでの質問なのですけれども、ニコンの工場跡
地について計画があるのか、ないのか、区が把握されていたらお聞かせいただきたいと思います。あと、
このニコンの工場跡地は何㎡ぐらいあるのか、わかっていたら教えていただきたいと思います。
○中村都市計画課長
まず、この跡地のその後の計画でございますけれども、現在、区のほうで受け
ている相談では、まず解体の届出が出ている限りで、解体が平成29年10月までという予定でござい
まして、その後の計画についてはまだ未定と聞いております。それから、このニコンの敷地面積につき
ましては、今この解体工事の届出には記載がございませんので、後ほど回答させていただきたいと思い
ます。
○鈴木(ひ)委員
西大井広場の3倍まではいかないにしても2倍以上あるなという、この地図で見
ますと西大井広場の2倍以上あるのではないかなという感じなのですけれど、そうなりますと、西大井
広場が1万3,000㎡余ですから、ここ一帯のものとすると、かなりの大きな広場になって、広域避
難場所にもなり得るぐらいの広場になるのかなと思うんです。そういうところから考えると、駅からも
すぐ近くですし、大変便利なところだと思うんです。ニコンの持ち物ということですけれども、JTの
跡地のところでもJTに働きかけて、区の公園ということで、JTから購入することができました。そ
ういう点ではこのニコンの跡地も区として、今の時点では何に使うのか計画はないという説明だったと
いうことですので、ぜひニコンに働きかけて、この土地を購入して、再開発ではなくて、スポーツ広場
ですとか、特養ホーム、保育園、障害者施設など、区民の願いの実現に当てていただきたいと思うので
すが、いかがでしょうか。
○柏原企画調整課長
今、ニコンのほうが解体ということで動き出しているということでございます。
その民有地といいますか、民の建物、土地でございますので、そういった民の中での計画、考え方とい
うのはおそらくあるのではないかと思ってございます。それに対して、先ほどJT跡地のお話もござい
ましたけれども、そちらにつきましては防災の目的ということでお話があったというところはございま
すが、こういったところは民のところでございますので、区のほうでいきなり取得とか、そういう話で
はなく、民の考え方というのはどういうものかというのは見極める必要はあるとは思ってございます。
○鈴木(ひ)委員
民有地でも、公有地拡大の推進に関する法律というので、まず区のほうに、何と
いうか、提示があるということの対象の土地だと思うんです。そういう点ではぜひ働きかけていただい
て、区民の要望実現にということで、区のほうでも動いていただきたいと要望させていただきます。
○石田(秀)委員長
○渡部委員
次に、渡部茂委員。
152ページ、一般管理費のところは、長年言っておりましたクレジットカード収納対
応経費ということで進んでいくのだなという、うれしい思いがいたしまして、そこの部分なのです
が、169ページの会計管理費のところで、公金取扱手数料が出ています。窓口ですと1件当たり2円
十何銭、口振で10円ちょっと、郵便振替だと30円ぐらいだと思うのですが、この辺の考え方、どの
ような考え方、またどのような取り決めで行っているのか、まず先にお示しいただいて、それを受けた
後に、例えばクレジット収納、当然、多数の手数料がかかってくると思うのですが、もっとも始めるの
は平成29年度になると思うのですけれど、ここで経費が上がっていますので、どのような形でその辺
を考えていくのか。そして今回、152ページで計上されていますこの金額というもので、収納対応経
費ということで3,600万円なのですけれど、いわゆるどういうことをやっていくのか、システム改
修なのか仕組みづくりなのか、その辺まであわせて教えていただければと思います。
-37-
○黒田税務課長
公金のうちの税に関してですが、いわゆるクレジット収納ですと、決済額の1%を
クレジット会社に払うというようなことが一般的に多いことがありまして、10万円の収納を得る
と1,000円が手数料としてかかるというようなことがございます。このクレジット収納に係る手数
料負担につきましては、国のほうから、クレジットカードを利用した納税を行う納税者と、それ以外の
方法を行う納税者の均衡を図ること、その均衡を超える部分については納税者本人の負担にすべきとい
うような通知がございますので、この辺を踏まえて手数料については考えていくものと思っております。
○仁平情報推進課長
クレジット納付にかかわります、今回、3,600万円といいますのはシステ
ム改修経費になっておりまして、クレジットカード対応のために、やはり収納項目がもう一つ増えてく
るという形になります。そういう取扱いが増えますと、やはり税のデータベースといいますか、プログ
ラムのほうも改修が必要になってまいりますので、そういう経費と、実際に消し込み処理まで流す必要
がありますので、そういう関係の経費になっております。
○渡部委員
わかりました。3,600万円でシステムの改修が入ってくるということですから、こ
れは確実に進んでいくのだろうと思うのですけれど、クレジットカードは当然、1%というのは概ね理
解している中で、ある公金支払いサイトを見ますと、例えば1万円以下だと何十円、1万円以上だ
と100円などというふうに記されていたり、自治体によって全然違う仕組みをそれぞれ同じサイトで
もとられているところもあるようですので、どういう取り決めをそのクレジット会社、今後のことに
なってしまうと思うのですけれど、クレジット会社1社と、例えばJCBとだと幾ら、VISAと幾ら
という話では全くないと思いますので、その辺がどういう仕組みなのかなというのを、要は今まで窓口
だと幾ら、口振だと幾らと決めていたのと同じような取り決め方法でいくのかどうなのかというところ
が知りたかったので聞いたのですけれど、それはそれでいいです。クレジット収納、税の収納も当然そ
うだと思うんです、特別区民税、それと例えば軽自動車税。今、僕がざっくり考えられるところだと、
それこそ国保の支払いなどもこれに当てられるのかなと思うのですが、現状、システム改修の中で想定
されている、いわゆるクレジットカードで支払えるようになる項目というのは何が考えられているのか、
教えていただければ教えてください。
○仁平情報推進課長
今回の計画内容でございますけれども、まず地方税のほうの普通徴収関係です
ね、金融機関の窓口で払い込んでいるところをクレジットで払えるようにというものでございます。そ
れと、軽自動車系関係です。それと、会計は別になりますが、国民健康保険料のほうも対応していきた
いという経過になっております。
○渡部委員
税金にしろ、款が違うにしろ国保にしろ、これができるようになると、いろいろな意味
で利便性は上がりますよね。今、世の中、クレジットカードで動いているところが相当ありますので。
私なども、家計簿をつけない人間にとっては、引き落とし日が全く一定で、ずどんといってくれるとい
うのは助かったりするのですけれど、ただ、このクレジットカードが、一部、聞くところによりますと、
例えば年金で言えば10回、税金の納付、いわゆる住民税であれば4回、納付時期というのがあると思
うのですけれども、例えば銀行の口座振替みたいに、1回申し込んでおくと、そこで勝手にといいま
しょうか、特定の日付で落とされるということなのですけれども、これはクレジットだとその仕組みが
とれないやに、いわゆる毎月毎月ですか、国保だったら10回、その時々に操作をしなければならない
などという話も耳にしたりしたのですが、その辺の利便性はどうなのでしょうか。例えば通常、クレ
ジットカードを毎月引き落としのものなどですと、1回登録しておけばずっと引き落としてくれるので、
忘れることなくやってくれるのですけれど、それを毎回毎回となりますと、全然滞納する気はないのだ
-38-
けれどもたたき忘れたなどというケースも出てくるのかななどと思ったりはしたのですが、もっとも僕
はクレジットカード推進をお願いしている派で、ちょっとそういうのを聞くのもあれなのですが、心配
事として挙がるのですけれど、その辺というのは何かわかっていれば教えてください。
○黒田税務課長
税の場合ですと、まずクレジットカード会社との契約なのですが、税の場合は債権
譲渡ができない債権ということで、立替え払い契約のみできるということで、まずそれを前提に、クレ
ジットカードの商標をシステム的に提示して、承認した際に納税があったこととみなすというような法
律の規定がありますので、それに基づくと。継続払いができているクレジットの公金関係ですと、水道
料金関係はあるのですが、これはいわゆる水道料金の契約番号というような、支払い回数に対しても変
わらない番号があって、しかもそういった法律の関係で継続払いができるものとできないものというこ
とで、現在では税関係については毎回毎回、サイトから支払いの手続きをするというような形になって
いるものでございます。
○渡部委員
仕組みは理解いたしました、よくわかりました。これから来年、再来年度になりましょ
うか、平成29年度から、これから本運用となるときに、様々な方がこれを利用されると思います。そ
うしたときに、やはり今、想定される問題点があると思うんです。確かに、口座振替の方は1回申し込
んでくだされば、その方は多分ずっと、申し出がない限り口座振替が続けられるわけですよね。それで、
今の仕組みを聞いていると、クレジットカードに切り替えたいという方は、その方々が、もう毎月毎月
ちゃんと入れてくれるかどうか不安でならない。いわゆる現金で払っていただいている普通徴収と全く
同じことで、しかも消し込みでフラグが立つしかないというようなことになってきますから、ちょっと
作業としては実は増えてしまうのかななどと心配したりしたのですが、ただ、今の時代です。間違いな
くいい仕組みだと思いますので、平成29年度から始められるように、さまざま考えられる問題点とい
うのは一つ一つ想定して潰して取り組んでいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、161ページの水と緑の市町村交流のところで少し伺いたいのですけれど、早川と山北町と品
川区というのはおつき合いをしていて、早川なり山北なりに出かけたときに、いわゆる宿泊をされると、
そこで助成があります。地元の旅館などに泊まって、泊まると宿泊助成などがあるのですけれど、ホー
ムページを見ますと、どこだったらというのは出ています。どこに泊まるときはというのは出ています
けれど、実際どれぐらいの方々が利用しているか、これは早川、山北も両方なのですが、もし数字がわ
かれば教えてほしいのと。あとあわせて、早川、マウントしながわ事業がいよいよ来年度は10年目を
迎えます。毎年毎年、500万円出ている中で、私も、3年前だったか4年前なのですけれど、過去に
登ったことがあります。毎年毎年、その金額がどういうものに充てられていて、例えばどういうふうな
形でそれが、返ってくるという言い方は変なのですけれども、区民の方々にとってどうプラスになって
きているのかというのがわかれば教えてください。
○久保田地域活動課長
まず助成金の関係でございますけれども、早川町の宿泊のほうは、ヘルシー
美里とヴィラ雨畑のほうで、約700人の方が利用助成のほうを使っているというものでございます。
それで、山北のほうの宿泊の助成については、ちょっと件数がそんなに多くはございませんで、大体五、
六十件ぐらいという形で推移しているものでございます。次にマウントしながわでございますけれども、
マウントしながわは里山再生事業として森林体験をしてもらうということになってございますので、マ
ウントしながわのほうに参加している方は、のこぎりとか、そういった、本当に手で、手作業で、それ
ぞれ樹木の伐採とか、道を切り開いたり、また桜の木を植えたりといったような植樹活動をやってござ
いまして、何分にも手作業でやってございますので、なかなか進まない状況ではございますけれども、
-39-
やはり森林体験をするということに主眼を置いて、今、活動しているところでございまして、今年度も
里山再生のほうの事業につきましては、早川町の森林組合のほうとも話をして、例えば頂上の部分の植
樹を進めていくですとか、道をより安全なものにしていくというような話をしてございます。それと、
マウントしながわではございませんけれども、交流バスツアーの中で、一般の方にも森林体験をしても
らうということで、交流バスツアー、9ツアーのうちの一つに森林体験というもの、マウントしながわ
で森林体験をしてもらうという事業も、今、取り入れているところでございます。
○渡部委員
件数はわかりました。ヘルシー美里とか雨畑、700人という中では、例えば地元地域
の少年野球の合宿の子たちも入っているのかな、また、各地区センターでキャンプをやりますね、委託
事業で13地区が回ってやるものなども入っているのかな、などという感じがします。この中で、今回、
今、慶雲館とかそういった一般の旅館の数字は出てこなかったのですけれど、そういうところとか、区
の行事ではなくて一般の区民の方がどれぐらい普通に、先ほどほかの委員からあった品川荘を一般の方
が申し込まれているように、ここがいわゆる市町村交流を行っている都市だから、ちょっと行ってみよ
うかみたいな感じで助成を受けて行っている方々というのは、年間どれぐらいいるのかなというところ
が教えてほしいなと思うのと、あとマウントしながわも毎年毎年、やはりそれなりの金額が出ています
ので、やはり得て帰ってもらいたいと思う反面、先の委員会などでもありました、「わ!品川」の
「わ!」のコースターを間伐材でなどという話もありました。例えばマウントしながわで、松の木です
とか、例えば植林地であれば杉の木でも何でも、そういう体験で間伐材、輪切りにすればコースターに
なるし、ちょっと太ければ鍋敷きにもなるみたいなところで、そういうものの活用などまでもしあるの
であれば、何かこう、もう10年にもなりますから、一歩踏み込んだ形ができればななどと思ったりし
たのですが、すみません。
○久保田地域活動課長
すみません、先ほどの答弁を1点修正させていただきたいのですけれども、
山北の宿泊助成の件数ですけれども、年間150件前後あるということでございます、訂正させていた
だきます。それと、マウントのほうの関係でございますけれども、委員ご指摘がありましたように、こ
こ一、二年の間なのですけれども、児童センターのほうと連携して、早川の水源地ブランドということ
で、間伐材を使って子どもたちに木工教室をやったり、そういった、環境というものの視点も入れて早
川のほうからのとか、マウントで切った木の間伐材を品川のほうに持ってきていただいて、その上で、
例えばゆたか児童センターだったと思うのですけれども、そういうところで木工体験みたいなのをやっ
ていただいているということでございます。
○渡部委員
時間がなくなってしまったのですけれど、1点触れます。今のに関係します、175
ページで、親子ネイチャー・プロジェクト、青少年問題の、青少年育成事業でやっています。今年から
ということで、2年目も続ける。どういうようなことをやっているのか。また、例えば今ご答弁いただ
いたようなところと連携がとれないのか、所管でお願いいたします。
○伊﨑子ども育成課長
親子ネイチャー・プロジェクトでございますが、こちらは青少年問題協議会
の家庭の日の啓発というのも兼ねまして行っております。親子が自然体験を通して共に成長することを
目指しておりまして、次代を担う青少年の育成に、かつ親育ちを目指しておるものでございます。内容
としましては、平成27年度は品川区キャンプ場を使いまして、虫とりや自然観察、バーベキュー、ド
ラム缶風呂、また竹とんぼづくりや外遊び、レクリエーションなど、3回にわたってやっております。
間伐材等々の利用でございますけれども、必要に応じて検討してまいります。
○石田(秀)委員長
次の松永委員の質疑の前に、先ほど鈴木ひろ子委員の質問の中で、一部答弁保
-40-
留となっていた部分がありますので、答弁を願います。
○中村都市計画課長
先ほど答弁漏れがございましたニコンの敷地についてでございます。数字は3
万2,074㎡でございます。こちらは平成27年度の工場認可申請書、ニコンより提出されました資
料に基づいた数値でございます。
○石田(秀)委員長
○松永委員
それでは質疑を続けます。松永よしひろ委員。
165ページの航空写真撮影について、173ページの町会・自治会加入促進支援につ
いて、203ページのコールセンター業務等委託について伺いたいと思います。
まず165ページの航空写真撮影について伺います。先ほども質問がありましたが、かぶらないよう
にいたします。この航空写真撮影については、私のイメージだと、よく小学校や中学校で航空写真が撮
られて、今現在、学校等で行われているかわかりませんけれども、生徒同士で人文字をつくったり、母
校のアピールをしたり、その写真を下敷きにして学校から記念にいただいた記憶がございます。またそ
こで、今まで、今回の航空写真はまずどういったエリアを撮影されるのか、内容について伺いたいと思
います。また、あわせてその写真の目的、また使用方法について伺いたいと思います。
○中元広報広聴課長
こちら、航空写真のほうは、区の記録として隔年ごとに実施しておりますが、
撮影方法としましては、静止画で、区内26カ所につき合計48カットほど、そのほかに品川区全景と、
背景に富士山などを入れたり、またあと地区ごとの、品川、大崎など5地区の全景、またそのほかに再
開発に係る地域などを、関係所管と調整しながら撮影地域を決めているものでございます。活用としま
しては、区のホームページのWEB写真館に収蔵して公開するとともに貸し出しも行って、印刷物やテ
レビ番組作成などに活用されているところでございます。
○松永委員
この航空写真は、2年ごとに撮影されるということでありますけれども、2年前では
約81万円、本年度予算では74万円と、少し下がっているのですけれども、前回と今回の撮影の仕方
というのが変わったのでしょうか、伺いたいと思います。
○中元広報広聴課長
こちら、撮影手法の変更ではなくて仕様の変更がございました。前回は、ケー
ブルテレビ番組制作の素材とするために動画撮影も行わせていただいていたため、その経費も含まれて
いました。平成28年度はそちらを行う予定がございませんので、下がったというものです。
○松永委員
前回と今回は変わらないということでありますけれども、2年ごととなると、これは
ちょっと要望になるのですけれども、ちょうど4年後には東京オリンピック・パラリンピックがござい
ます。こうしたことも踏まえて、4年後の撮影には人文字で「わ!品川」というような、記念に残るよ
うな形にしていただけたらなと思うのですけれども、例えば撮影日を決めて参加者を募集して、また場
所はこの区役所が入る中央公園と、今度新しくできる防災公園を活用して、みんなで盛り上げたいと考
えておりますけれども、その辺をご検討いただけたらと思うのですが、いかがでしょうか。
○中元広報広聴課長
大変楽しいご提案を本当にありがとうございます。すみません、今回、今年、
練馬区がそのようなことをされて動画をつくられて、シティプロモーションとして活用されていま
す。4年後ということですので、それがどのような形でできるのか、ほかの自治体の例も参考にしなが
ら研究させていただきたいと思います。
○松永委員
ぜひご検討をお願いいたします。
次に、173ページの町会・自治会加入促進支援について伺います。先ほども沢田委員から質問があ
りましたけれども、若い方への加入促進についてでございますが、区が考えている若い方というのは、
どういった方を考えているのか伺いたいと思います。
-41-
○久保田地域活動課長
若い方ですけれども、以前、私どものほうで、2014年の世論調査のとき
に、町会の加入の状況というものの世論調査を行ってございます。そのときの、町会に加入しています
かというお尋ねのところに対しまして、20代、30代の方が、例えば20代であれば、男性で
は15.9%、また30代男性では34.6%ということで、品川区の加入率の平均をかなり下回ってご
ざいますので、こういった世代の方々が若い世代なのかなと思ってございます。40代ぐらいになりま
すと、男性の方で53.0%、女性で61%の方が町会に入っているという回答をいただいていますの
で、この辺の方々もターゲットにはしていきたいとは思ってございますが、単身の方を含め、またファ
ミリー世代というか、若い家族の方々を対象に働きかけていきたいと思ってございます。
○松永委員
私もそのように考えておりまして、なかなか加入できないと言う方がいらっしゃるので
すけれども、その原因の一つというのは、やはり共働きの家庭の方とか、休みの日は家族で買い物に行
かれる方などおられると思います。そこで、款は違うかもしれませんが、PTAの方々にお願いしては
と思っております。行っていたら申し訳ございません、やっていますか。本年度の予算では、教育委員
会で品川版コミュニティ・スクールが新たにつくられておりまして、地域との連携がさらにとられるこ
ととなると思います。現在でも教育委員会との連携はとられていると思いますけれども、今後の取組み
方について伺いたいと思います。今後、そういった、密にとっていかなければ、小学校、中学校等、子
どもが卒業された場合に、そうした連携が途切れてしまうのではないかと考えておりますが、その点に
ついてもお考えをお聞かせください。
○久保田地域活動課長
コミュニティ・スクールのお話もございますけれども、町会の方々からよく
聞くのは、やはり小学校・中学校との連携というものが非常に大切だというお話を聞いてございます。
子ども向けの行事、町会・自治会ではいろいろと取り組んでいるところですけれども、そういったとき
に、小学校・中学校のPTAの方々と連携して参加をしてもらうということで、まず顔の見える関係を
つくっていきたいと聞いてございます。それで、あと問題というか課題は、小学校・中学校にお子さん
がいるときには、やはり地域活動に参加してくれる方がいるのですが、そういうお子さんたちが卒業し
た後は、ちょっと地域活動とは疎遠になってしまうという傾向がありますので、そこのところで、1回
関係をつくったときに、いかに町会のほうから働きかけをしながら、とめていただくというか、とど
まっていただくというような取組みが必要だと聞いてございますので、加入促進活動支援の場合も、そ
ういった個別の案件についての支援ということもやっていきたいと思ってございます。
○松永委員
ぜひよろしくお願いいたします。
次に、203ページのコールセンター業務等委託について伺います。個人番号カードが、今年の1月
から配付が始まってから約3ヶ月が経ちました。コールセンターについても、昨年の9月から始まった
と思いますけれども、今までそういった中で、どういった、わからないかもしれませんが、何件の件数
があったのか、その中で、主な質問内容というのがありましたら教えてください。
○井浦戸籍住民課長
マイナンバーカード等についてのコールセンターの実績でございます。これま
で6ヶ月間で計2万5,800件の実績でございます。2月については1日294件でございます。主
な問い合わせとしましては、通知カードに関するものが70%、マイナンバーカードについては20%、
残りがその他という内訳でございます。
○松永委員
約2万5,800件ということでありますけれども、そのコールセンターでは、約7人
から8人で行っているとお聞きしました。どういった方に依頼されているのかについて伺いたいと思い
ます。
-42-
○井浦戸籍住民課長
マイナンバーカードのコール業務委託につきましては、大手の電話会社が受託
しているものでございます。
○松永委員
先ほどちょっと聞き漏れたかもしれませんが、多く寄せられたご意見というのは何だっ
たのか、ちょっと改めて伺いたいと思います。
○井浦戸籍住民課長
多く寄せられた意見につきましては、一番多いご質問が通知カードについての
ご質問で、70%でございます。そして20%がマイナンバーカードについてのお問い合わせでござい
ます。
○石田(秀)委員長
○塚本委員
次に、塚本よしひろ委員。
私からは、159ページの危機管理室経費と、関連して189ページの防災情報配信経
費、これは北朝鮮のミサイル発射についての質問をしたいと思います。それから153ページの番号制
度対応経費、関連して197ページの徴収事務費なども関係するかと思いますけれども、マイナンバー
の目的というようなところでお伺いします。最後に155ページのしながわWi-Fiスポット事業に
ついてお伺いしたいと思うのですけれども。
まず最初に、2月7日、日曜日でしたけれども、北朝鮮が、日本を含めまして国際社会の反対を押し
切りまして、無視をする形で、人工衛星と称する弾道ミサイルの発射実験を行ったと。まさにこれはリ
アルな危機管理の事態が発生したということで、この品川区としても対応があったかと思うのですけれ
ども、この事態に対して、この日、東京防災のツイッターが10分後に第1報が入りまして、私の携帯
には入りましたけれども、品川区のツイッターでは、この第1報は大体1時間後でございました。1時
間後にツイッターを発信するに至るまでの区の対応というのはどんな形で行われていたのかというのを
少し詳しくお伺いしたいのと、今、振り返りまして、今回のこの対応について、区として評価、課題、
反省、どのようなものがあるのか、何かあればコメントをお聞かせいただきたいと思います。
○江部危機管理室長
区のほうでも一報を受けまして、関係課と防災、広報等との調整をいたしまし
て、発信するという判断に至るまでの間が1時間ということでございます。
○塚本委員
一応、今回の対応について振り返って、何かコメントがもしあれば伺いたいと思うので
すけれども、どうでしょうか。
○江部危機管理室長
第一義的には国のほうでの情報ということでございますけれども、被害が及ぶ
のは一つ一つ自治体ということでございますので、区といたしましても、やはり区にかかわったら、実
際被害が起こる可能性も考えて、どことどこを連絡するかとか、そういったことを考えさせられたとい
うことでございます。
○塚本委員
いずれにしましても、昨日は国連で新たな制裁決議等も決まりまして、緊張がしばらく
高まってくるという状況でございますので、今後とも区として万全の体制で、このリアルな危険という
ことに対して対応していただきたいと思っているところでございますので、よろしくお願いいたします。
次に153ページ、番号制度対応経費。徴収事務費も含めてなのですけれども、いわゆるマイナン
バー制度につきまして、これまで多くの方々からこの委員会でも質疑がございましたけれども、そう
いった質疑の中には、こういったセキュリティの強化とか、いろいろな経費をたくさんかけてまでやる
意味がどこにあるのかといった発言もあったかと思います。改めまして、マイナンバー導入の目的、何
のためにやるのかということで、これは所得というものをしっかりと正確に把握することで、納税の公
平・公正といったことを実現するのだと、こういうことがあるかと思いますが、マイナンバー制度を導
入すると、この社会、納税ですね、主に税の部分での公正・公平がどのように実現していくのかという
-43-
ことでご答弁をお聞かせいただきたいと思います。
○黒田税務課長
それでは、税におけるマイナンバー制度ということでございますが、一義的には給
与所得者の方ですと、給与の支払い者、いわゆる会社が、所得の内容を給与支払報告書という形で、居
住地の自治体に送るということが税法で定められておりますが、現在、単身赴任等で住民登録地とは別
のところに住んでいる方が、国税の年末調整の関係ですと、居所で申告するというところがありまして、
給与支払報告書を受けた我々税務課ですと、品川区であれば品川区に住民登録がなくて、その課税資料
についてなかなか確認できないというような状況がありまして、そういった場合に、今回、給与支払報
告書にマイナンバーを記載することになりましたので、マイナンバーがあれば、その番号から居住地を
調査することができるというようなところも、公平・公正な課税に向けてということで制度として導入
されたものでございます。
○塚本委員
そうですね、今言ったようなこともあるかと思いますけれども、やはり一般に、日本の
場合、所得が正確に把握しにくいというようなことがよく言われているかと思います。そういったこと
についてしっかりと公正・公平というのが実現するということが、マイナンバーにおいては主要な目的
なのだろうと思います。言うまでもありませんけれども、国というのを支える税金を国民が負担してい
くということによって、日本の民主主義というのは成り立っているわけで、ここに何かしらの不公平が
あってはやはりいけないということで、改めて言うまでもないかもしれませんけれども、納税というの
は憲法で定められた国民の義務ということです。そういった目的をしっかり果たすためのマイナンバー
だというふうに認識いたしております。どうかセキュリティ対策、万全を期していただき、またコール
センターなどの対応も、大変にご苦労かと思いますけれども、導入に向けてしっかりと取り組んでいた
だければなと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、155ページのしながわWi-Fiスポット事業ですけれども、先ほどちょっと関連した質問
の中でもちらっと触れられていたかと思いますが、しながわWi-Fiスポット事業の事業規模は、今
年度予算では1,535万1,000円ですけれども、どれぐらいの事業規模を想定されているのか、対
象者とか、また対象の地域とか、そういったことも含めて教えてください。
○仁平情報推進課長
SHINAGAWA FREE Wi-Fiスポットの展開に合わせた事業規模というお話で
ございますけれども、まだちょっと具体的に、どこまで自治体として整備を進めるかというところは決
まっていないところでございますので、ちょっと金額のほうは未定といいますか、定まっておりません。
いずれにいたしましても、自治体だけでは、やはり普及は進みませんので、民間との連携とか地元のご
協力をいただきながら進めてまいりたいと考えているところでございます。
○塚本委員
なかなかまだ決まっていないということでございますけれども、この予算からして、
さっき、いわゆる機器を設置するところに負担をという話があったと思うのですけれども、どれぐらい
の件数ということが、この予算からすると想定されているのかというのをお聞きしたい。あと、区の施
策の方向性として望むところとしては、ある程度、面的に整備したいという思いがあるのか、品川区を
転々といる形でも、特に最初はスタートしていこうというような思いであるのか、その辺も少しお伺い
したいと思います。
○仁平情報推進課長
件数ということでございますけれども、例えば大井町の駅前に今現在設置して
おりますアンテナ1基当たりは、一度に300人程度の方が接続できるような環境になっております。
ちなみに、最近の1ヶ月の利用状況ですと、トップページが開かれたというのは4,800件数ぐらい。
毎月、徐々に利用者の方が増えているということでございます。それと展開のほうでございますけれど
-44-
も、まずはやはりオリンピックに向けまして、今、品川区を訪れる訪問の方にサービスを提供していく
ということで、主要駅エリアを中心に展開していくとともに、今後、公共施設でどのように使えるかと
いうところを研究を進めていきたいと考えているところでございます。
○塚本委員
やはり今度、携帯電話の料金が4月からちょっと新しく、パケット料金を少し抑え目に
した料金設定などが出てくるという中で、やはりこのWi-Fi無料範囲が広がるということは、携帯
全体の利用者の負担軽減にもつながるという意味で、大変に望まれるべき施策ではないかなと思ってお
りますので、ぜひ今後とも、今年からの事業のスタートを切っていただいて、着実に品川区内に広がっ
ていくように進めていただきたいと、このような思いでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
○石田(秀)委員長
○西本委員
次に、西本貴子委員。
167ページのシティプロモーション推進経費についてです。昨年の第2回定例会でも
一般質問をさせていただきましたけれども、改めて質問いたしますが、なぜ品川区でこのシティプロ
モーションが必要なのか。それと、今までの質疑の中で、品川区のブランドというのがありました。こ
れは、ブランドというのは何でしょう。それで、品川区のブランドというのは何でしょうか。区外の
方々、区内の方々がどう思われているのか、区の認識を教えてください。
○中元広報広聴課長
品川区がシティプロモーションに取り組む意義でございますけれども、やはり
品川区に住んでみたい、住み続けたいという方を引き続き増やしていきたいという思い、また品川区を
持続的に発展させていきたいという思いでございます。そして、品川区としてのブランドという、私が
申し上げた言葉ですけれども、やはり地方から見た場合、東京の中で一番有名な地名というのは品川で
はないかと思うんです。それはやはり品川ナンバーに寄与するところが大きく。ただ、やはりなかなか
実態が追いついていかない。実際の品川を知っていただきたいという思いで、シティプロモーションに
取り組んでいきたいというものでございます。
○西本委員
ちょっと、シティプロモーションの、今、品川区がやろうとしていることについては私
はいいと思っているんです。住み続けていただきたいという思いがあるのでいいと思うのですが、この
シティプロモーションというそもそもは、人口減少の中でいかに人口が減っているのを増やしていくか
という形で始まっている事業ですよね。それで10年間は、品川区は、人口推移を見ると増えていきま
すよという見込みなわけです。ではなぜシティプロモーションということのやる意味が品川区としてあ
るのかどうか。それで、ブランドというのがありますけれども、このブランドの語源というのは、牛を
放牧したときに、自分の牛か、ほかの人の牛かわからなくならないように焼き印をしたというのがブラ
ンドなんです。ということは、ブランドというのは、他者と比較して、何ですか、自分たちの差別化を
するということです。差別化をして、そして品川区を売り込もうよという、あと、もちろんアイデン
ティティもありますけれども、それがもともとの語源なんです。それで、品川というのは、いろいろな
人に聞くと、自分もそうですけれども、品川と聞くと何を想像しますか。ほぼ、品川駅周辺なんです。
品川駅のことなんです。リニアモーターカーがあります。それで水族館も品プリの水族館とか。皆さん
ご存じのように、実は全部、港区なんです。なので、品川区とは何でしょうかといったときに、このブ
ランド、品川区を、シティプロモーションに絡めてどう売り込んでいくのかというふうになってくると、
ちょっと、今やっているシティプロモーションと意味合いがずれてはいないですかねというふうに思う
のですが、いかがでしょうか。
○中元広報広聴課長
シティプロモーションに対する考え方というのが、やはりいろいろな捉え方が
できると思っているところでございます。品川区としましては、今住んでいる方にも誇りを持って、自
-45-
分たちのいいところをどんどん発信していきたいという思いを持って活動している方が、既にまちの方
にもたくさんいらっしゃいます。そういう方々と区が一緒に情報発信をしていくことで、より品川区が
これだけ住みやすい、暮らしやすいまちなのだということを区外の方にもわかっていただきたいという
思いで取り組んでいるものでございます。また、ブランドという言葉の捉え方もやはりいろいろな意味
合いがあるかと思いますが、私が申した意味合いとしては、それが、何でしょう、差別化とか、そうい
うことではなくて、品川としてのイメージも含めたものということで使わせていただいたところでござ
います。
○西本委員
今、課長の答弁からいろいろ考えると、住みやすいということがキーになるのかなとい
うことなのですが、ただ、住みやすいですよだけではアピールが非常に弱いですよね。それで、ブラン
ドというのは、つくるのに非常に時間がかかってくるというものなんです。今までも、品川区という名
前は非常に有名で、全国の方々も品川区といったら大体わかる状況なんです。ではそれに、先ほど品川
区の名前に負けているような部分があるとおっしゃっていましたけれども、ではこれを負けないように
品川区独自の特徴を活かしていく、特徴を見つけ出して、それを売り出していくということを私はする
べきだと思っているんです。今の状況ですと、皆さん考えてください、みんな、いいところだよねと。
いや、それはいいことなんです、とてもいいことなのですが、それだけではシティセールスにはならな
い。やはり売り込んでいくということです。それは別に必要ないというのであれば、これはちょっと目
的が違うのではないでしょうか。違うことでの目標を掲げてやる分にはいいかと思うのですが、強烈に
シティプロモーション、お金をかけて予算をつくって税金を使ってやっていくのであれば、もっと明確
な目標、それから方法論も示していく必要があるかと思いますが、いかがでしょうか。
○中元広報広聴課長
私は、品川という名前に品川区が負けているとは、そういう発言はしておりま
せん。そこは、品川駅が、周辺が港区ということで有名でした。そこも取り込んで品川区として利用し
て発信していこうという思いで取り組んでおります。そして、また戦略プランというものもお示しさせ
ていただいておりますので、その中で品川区の魅力の現状分析でありますとか、地域資源を、歴史・伝
統にはじまりまして8項目に整理して、そのキーワードで集約して、今後、戦略を展開していこうとい
う思いで取り組んでいるものでございます。
○西本委員
それで今年度、いろいろな事業といいますか、イベントがありました。シティプロモー
ションということで認定した形での、幾つかのイベントがあったと思いますが、それを今後どういうふ
うな展開をして、そこから何を得て何を発信していくのか。いかがでしょうか。
○中元広報広聴課長
今年度、初めて認定事業というものをやってみた、これまでの検証といたしま
して、やはりそれぞれのイベント的な部分の、外への情報発信というところが、もう少しやっていきた
いなというところがありましたので、来年度以降、予算化しておりますが、少し補助対象の項目として、
情報発信部分に力を入れたものを、審査の対象を大きくしていきたいと考えているところでございます。
○西本委員
今回の申込み、実際に件数と、今回の、イベントですので、ここで没って消えてしまう
可能性もありますよね。ではせっかくやっていただいているのですから、継続的に何をそこから発信し
ていくのかというところはまた考えないと、ブランドになっていかないです。なので、せっかく今年
やってきたものについてのどこの部分をどういうふうに広げていってという戦略がきっちりと示してい
かなければ、同じことを今年やっても、それが育っていかないと思いますが、その具体的な案はありま
すでしょうか。
○中元広報広聴課長
今回の認定事業、イベントのほかにも、情報発信サイトを旧東海道の方々の補
-46-
強する部分とか、あと蛇窪のエリアの動画を作成されるとか、そういうものの布石となる部分もござい
ました。それが今後、外へ向かっての、今までも含めた情報発信につながっていくということで思って
いるところでございます。また、イベントにつきましても、3月の月末にまだございますし、日曜日に
あるものも、さまざまそちらでのSNSを活用した発信等も行っていただいておりますので、今後に広
がっていくものと考えているところでございます。
○西本委員
私は、このシティプロモーション、これからすごく大切になってくる事業の一つだと思
うんです。なので、しっかり取り組んでいただきたいという思いがあるので、しつこく聞いてはいるの
ですけれども、やはり品川区をどう発信していくのか。やはり品川区のブランドとは何なのかというこ
とを押さえて、しっかり進めていただきたいなと思っておりますのでよろしくお願いします。
○石田(秀)委員長
○鈴木(真)委員
次に、鈴木真澄委員。
私は、165ページ、総務管理費の広報広聴費、CATV関係、それから179
ページの地域振興費の中から文化スポーツ振興費、区民芸術祭の関係。それからもう一点、予算書上で
記載が見当たらない部分で1つ考え方をお聞きしたいという、3点でお聞きしたいと思います。
まず、CATV事業です。今年、CATVがたしか20年になると思います。その中で、現在、品川
区とケーブルテレビの関係をどう評価しているか。そこら辺についてまず1点お聞きしたいと思います。
それから芸術祭です。芸術祭は年々盛況になってきて参加者も増えている。一般の方、それからある
程度プロの方、いろいろな芸術をやっていただいている中で、私はちょっとこの前、ほかで話していて、
障害者の方の芸術祭の参加は何かあるのかなと、そこら辺についてどう考えているか、現状を教えてく
ださい。
○柏原企画調整課長
ケーブルテレビとの関係といいますか、評価という部分でございます。
今、20年とお言葉をいただきましたけれども、これまでもケーブルテレビ、品川区と一緒にといいま
すか、ともに歩いて、地域メディアということで様々な面で貢献していただいているというところがご
ざいます。そういった中で、品川区としても、そういったところでは、ケーブルテレビのエリアと品川
区のエリアが重なっている、まさに地域メディアとしての役割はかなり大きいと思ってございまして、
そういったところでの評価をしているといったところでございます。
○間部文化観光課長
区民芸術祭における障害者の方の参加なのですけれども、今年度、アール・ブ
リュット展につきましては、芸術祭と別に開催したところでありますけれども、平成28年度について
は芸術祭の中で開催するということで、現在、調整が進んでおります。また、トレバンコンチェルトと
いいまして、障害をお持ちの方のコンサートというものも、今現在、企画をしておりますので、そのよ
うな形で、平成28年度については取り入れる予定でございます。
○鈴木(真)委員
ケーブルテレビの地域メディアとして役に立っているというのは、私も、区民の
方からも結構、見ていますよというのを言われることもあります。その中で、この前いただいた資料の
中で、品川区総合戦略の策定委員会の会議の中のやりとりの中に、品川区では子育て、親育ちの支援な
ど、様々な施策を実施しているが、区の情報が若い世代に伝わっていないように感じると。新しい施策
でなくても、現在の施策をケーブルテレビ等の活用によりしっかりPRし進めていくことによって、若
い人たちの定住促進につながるのではないか、このような意見が出ていたのを見ました。これから、逆
に言うと、我々議会の中でも、施策を理解していない人間も、自分も含めて、これはわかっていなかっ
たななどというところが結構あるし、やはり議会の質問の中でもその辺は実感していかないといけない
部分を非常に感じているところなのですけれど、このことをどう伝えていくのか。これから区としてど
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のような番組制作にかかわっていくのか、その点についてお聞きしたいと思います。
それから芸術祭の関係です。アール・ブリュット展も去年やっていただいて、私も見に行かせていた
だいて、それからこの前、滋賀のグローにも行ったときにも、いろんなお話もお聞きしました。その前
に厚生委員会としても北海道に行って、個別の委員の方からあるよということを聞いて一緒に行ってき
たり、いろいろ参加させてもらいました。それからコンサートも始めるということなのですけれど、私
がちょっと思っているのは、各施設の中、品福とかふれあい作業所、そういうところに行くと、障害者
の方のコンサートみたいなのをやっていらっしゃるんです。その太鼓にしても歌にしても、障害者記念
の日にはいろいろな団体も入ってやっているのですけれど、芸術祭の中に施設の方、向こうの都合もあ
るでしょうけれど、できれば入ってもらうことができないのかなと、その辺の考え方を教えてください。
○中山企画部長
ケーブルテレビについては、そういう意味では1つの主体的なメディアでございま
すので、区からしっかり連携をとってやっていくという部分がありますけれども、政策等についても十
分わかりやすい内容について周知等やっていただけるような関係を築きながら、報道について関係を
しっかり築き発信していきたいと思っております。
○間部文化観光課長
各障害者施設でのコンサート等なのですけれども、私どもも当然、例えば品福
の紅葉まつり等、秋にやられています。私どもの芸術祭も秋ですので、今後、呼びかけをさせていただ
いて、十分調整が必要だと思うのですけれども、一緒になってできれば望ましい形になるのではないか
と考えているところでございます。
○鈴木(真)委員
ケーブルテレビはぜひそういう形をとっていただきたいなと思います。いろいろ
な広報をやっていますけれど、ぜひいろいろな意味で広く伝える意味。何というか、見やすい番組はも
うかなりやって、非常にそれはそれでいい部分なのですけれど、施策展開ということで、ひとつよろし
くお願いしたいと思います。
もう一つ、芸術祭についてはぜひ考えていただきたいのと、歳出、ちょっと福祉になるのですけれど、
障害者福祉費の中に芸術活動支援事業ということで、やはり420万円かな、区として出している。こ
れも考えると、そこの部分はそれ以上入っていないからいいのですけれど、ぜひそういう点のお互いの
協力をしていってもらいたいなということで、これもお願いで済ませたいと思います。
それからもう一点、予算書上にないと言ったのが、改めてこの前『品川区史2014 歴史と未来を
つなぐまちしながわ』を開いて見てきました。その中に出ていた中で、私たちの住む品川区は、昭
和22年3月15日に成立したという文章がありました。その年から考えると、来年度が70年。来
年3月15日が70歳の誕生日、古希になってくる。品川区として、今、シルバー成年式をやってい
らっしゃいます。ちょっと別の話になってしまうと、今年、青少年地区委員会が60周年ということで
お祝いをする形になっています。品川区全体で考えた場合、70周年の何か、式典までなのか、会議な
のか、お祝いなのかみたいなものは考えていないのか。この中を見ていくと、50年のとき、子ども会
議をやったというのが出ていました。今年度の70年に向けて、何か区の考え方、予算上でもどこかに
それが出ているのかとか、その辺を教えてください。
○江部総務課長
70周年の記念行事につきましては検討してきたところでございますけれども、具
体的に事業について煮詰められておりませんでしたので、来年度の予算には計上しておりませんが、引
き続き具体的なところを詰めまして、一定のところでまとまりました段階で、また議会の皆様にお示し
したいというような考えでおります。
○鈴木(真)委員
ぜひ何か、やはり品川70年だよとアピールしてもいいのではないかな。実は、
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他区で結構アピールしているところがありました。どこと言ったらあれですけれど、やはり23区、そ
のとき24区だったかな、始まって、23区になって、しっかり品川区の体制をつくっていくためにも、
どこかの何かの形、けじめをつけるという形をぜひやっていただきたいと思います。よろしくお願いし
ます。
○石田(秀)委員長
○のだて委員
次に、のだて稔史委員。
私からは、195ページの木造住宅減災対策経費の感震ブレーカー設置補助と、ここ
にかかわって、あわせて家具転倒防止についてもお聞きします。来年度予算に感震ブレーカー設置補助
が計上され、大変うれしく思っております。この間、大きな地震が発生すると、電気に起因する火災の
割合が高いという結果が出ています。感震ブレーカーは大震災の際の火災発生原因の1位である通電火
災を防ぐためにとても有効だと思っております。首都直下大震災時に起きる感震ブレーカーの重要性に
ついて区はどう考えているのか伺います。
○鈴木防災課長
感震ブレーカーの有効性等についてでございますが、ご指摘のように、災害時、地
震時に起きる火災の約6割ぐらいは電気に起因するものだと言われております。それの対応としまして
は、各家庭から避難されるときにブレーカーを落としていただくことで一定程度防げるものでございま
すが、やはり災害時、慌てて出たり、また状況によってはブレーカーを落とせないということもありま
すので、それを機械的に落とすための仕組みが感震ブレーカーでございます。しかしながら、医療器具
での対応だとか、それから夜間にブレーカーが落ちたときの照明の確保等、課題と適切な使い方があり
ますので、その辺も含めて様々な対策のうちの一つということで、効果があると考えております。
○のだて委員
家庭の医療器具など課題もあるということですけれども、被害を抑えるために普及に
力を尽くしていっていただきたいと思いますけれども、今回、分電盤タイプに、新築と既存を合わせ
て110件に助成がついていますけれども、とても重要な事業ですので、しっかりと周知していただき
たいと思います。周知をどのように行っていくのでしょうか。あわせて、助成対象を分電盤タイプにし
た理由を伺います。
○鈴木防災課長
まず周知についてでございますが、新年度になりましたら、予定としましては、ま
ずは関連情報と助成自体に関しますリーフレットを作成いたしまして、対象地区に重点的に配布したり、
それからホームページや広報等でお知らせして、しっかりと活用していただけるようにしたいと考えて
おります。また、対象を分電盤タイプに絞った理由でございますが、感震ブレーカーは大きく分けて、
分電盤のタイプとコンセントに設置するタイプ、それから簡易の、重りをブレーカーのレバーにぶら下
げるタイプという3種類がございます。この中で、レバーの簡易なものについては安価で手に入れられ
るのですが、設置の状況や設置方法によっては適切に作動しないケースが考えられます。それからコン
セントタイプにつきましては、器具ごと、コンセントごとに設置が必要になるため、1世帯の中でかな
りの数が必要になるというところもございますし、効率的に確実に家全体の電源遮断という意味では、
分電盤タイプが一番効果的ではないかということで限定したものでございます。
○のだて委員
多くの家庭に普及するよう、周知をお願いいたします。例えばこの申請数が110件
を上回った場合は、補正で予算を追加されることはあるのでしょうか。
○鈴木防災課長
今回、予算の審議で認められました場合に、平成28年度、初めて実施する事業と
なります。なので、どれぐらいの需要と申込みがあるかはまだ未知数のところがございますので、制度
を活用しながら、その活用された実績だとか効果を見極めて、その後の展開についてもしっかりと検討
したいと考えております。
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○のだて委員
110件を超えた際も補正予算を組んでいただきたいと思います。感震ブレーカーも
重要ですが、つけていない家については、先ほどもありましたけれども、震災時、逃げるときに、ブ
レーカーを落としてから逃げなければなりません。また、窓を閉め、防火シャッターもおろさなければ
防火効果はありません。しかし、多くの方がそういった取組みを知らないのではないかと思います。こ
の周知をどのようにしているのでしょうか、伺います。
○鈴木防災課長
現時点での電気火災に関する周知ということでございますが、現在、『わが家の防
災ハンドブック』、これは区内全世帯に1冊ずつお配りしたものでございますが、その中で電気火災の
危険性については言及しております。ただ、詳細な感震ブレーカーの助成等についてはこれからでござ
いますので、助成制度の全体像や、それに関連する有効な情報についてまとめたものを、4月以降、
しっかりと整備してお知らせしていきたいと考えております。
○のだて委員
ブレーカーの周知とともに、被災時の、つけていないところはブレーカーを落として
から逃げるということも、そういった様々なやり方も周知をしていただくようにお願いいたします。こ
の感震ブレーカーは大震災時の火災原因を取り除くものですけれども、耐震化とあわせ、家具転倒防止
も、亡くなったり身動きがとれなくなったりする原因を取り除くためにとても重要なことです。家具転
倒防止器具取りつけ助成が、高齢者だけでなく品川区民であれば利用できるようになったことは大変喜
ばしいと思っております。平成27年度の予算では何件見込んでいて、結果は現在何件か教えてくださ
い。
○鈴木防災課長
家具転倒の防止の取りつけでございますが、申し訳ありません、あれは防災課の事
業ではなくて高齢者福祉課で行っておりますので、ちょっと手元に今、資料を持ち合わせておりません。
○のだて委員
高齢者福祉課でもやっていると思うのですけれども、去年から、平成27年度から、
高齢者だけでなく区民であれば受けられる助成ができたと思うのですけれども、その結果について伺い
たいと思います。
○鈴木防災課長
申し訳ありません。一般の家庭についての家具転倒防止につきましては住宅担当で
担当しておりまして、これも防災課の経費ではないので、今、手元に資料を持ち合わせておりません。
○のだて委員
担当課が違うということでしたけれども、私が聞いたところでは、現在1件しか申請
がないということでした。大変残念に思っております。やはり大震災、一撃から区民の命を守るために
も、広げていかなければならないと思います。私どもとしても周知が足らなかったのかもしれませんけ
れども、現在1件である原因を聞きたいのですけれども、答えられたらお願いいたします。
○石田(秀)委員長
のだて委員、ごめんなさい。多分、後ろにいないんだ。自席にいるから入って
これないのだと思うので、そこを踏まえて質問してください。多分、いれば後ろから入ってくると思う
ので。
○のだて委員
私は、件数が少ない要因は、1つは器具自体に助成がされていない、このことがある
と思います。それとあわせて手続きの際に6つの書類を出さなければならないこともあります。こ
の4,000円の取りつけ費、費用が出ても、手続きに手がかかれば、作業時間が逆に伸びてしまって、
費用も高くなってしまいます。家具転倒防止器具取りつけ助成に、取りつけだけでなく器具にも助成す
るべきだと思います、いかがでしょうか。また、手続きをもっと簡単にして使いやすくし、周知も徹底
するべきだと思いますが、いかがでしょうか。
○矢木住宅担当課長
まず、家具転倒防止器具取りつけにつきまして、今年度につきましては1件し
か実績がなかったというところの中では、まだまだ周知について工夫が必要ではないかと考えてござい
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ます。あと、もう一点、器具材を除く取りつけに対する費用ということでございまして、こちらにつき
ましては、器具につきましては既に私どものほうで、建設4団体との協定の中で、安く取りつけるよう
な工夫もしてございますので、選択肢を広げるという意味で、このような対応にさせていただいている
ところでございます。
○石田(秀)委員長
○大倉委員
次に、大倉たかひろ委員。
私からは、181ページ、オリンピック・パラリンピック開催周知事業から、障害者水
泳大会がここの中の費用でいいのかの確認と、あと、その脇、177ページ、防犯設備整備助成金、先
日ちょっとやったのですが、そのまま確認で、看板の設置の確認。看板がどういうものなのかの確認と、
あと看板設置の意味・理由。どうしてつけるのか、どういったものを想定してつけて防犯・抑止になっ
ているのかどうかの確認をさせてください。あと173ページ、町会・自治会加入促進の部分で、先ほ
ども我が会派の松永委員からも質問がありました。世論調査をして、男性、二、三十代で15.9%、
加入しているというところでしたが、こうした促進を図る上で、これから条例も審議されている中であ
りますので、こうしたニーズという調査をしっかりしていくのは非常に大切だと思いますが、これが例
えば加入しているかということではなくて、関心があるかと質問を変えることで、かなりまた数字が変
わってくると思うのですが、そうした若い人たちのニーズの調査についてしていくことが必要と考えま
すが、お願いいたします。
○小川オリンピック・パラリンピック準備課長
障害者水泳大会でございますが、本年度、第2回を
終えたところでございます。第3回以降につきましては、ページが変わりまして、予算書の179ペー
ジの地域スポーツ等推進経費のところの障害者スポーツの中に括らせていただいたところでございます。
理由といたしましては、障害者水泳大会、オリンピック・パラリンピックを契機に、第1回、昨年度か
ら始まったのですけれども、障害者スポーツの一環として、今後、品川区として取り入れていくという
方針のもと、このようにさせていただきました。
○濵田生活安全担当課長
防犯カメラの表示の設置義務ですが、これは都の要綱、区の要綱で定めら
れており、見えやすいところに、具体的には設置するように考えております。今、現状では、防犯カメ
ラに直接添付するか、それに伴っている器具に設置するようになっております。先般お答えしましたが、
東電柱に設置すれば一番目立ちやすいのですが、東京電力からは電柱に直接張るのはだめだということ
で申し入れを受けておりますので、今はそのような状況になっております。
○久保田地域活動課長
町会への関心度等の世論調査でございますけれども、先ほどは加入のことに
ついてお話をさせていただきましたけれども、その同じ世論調査の中で、町会・自治会に加入しない理
由は何ですかという項目もございまして、例えば20代、30代の方で多いのは、どこで何をやるかわ
からないということ、また忙しくて時間がないというような意見が約4割から5割ということで高いも
のがございます。それと一方で、町会や自治会に期待することということで、これは加入している、し
ていないにかかわらずでございますけれども、こちらのほうも、やはり若い方は、祭りなどの親睦を深
める行事や事業の実施、また子育てしやすい環境づくりへの取組みといったことが意見として挙げられ
ておりましたので、こうしたニーズを踏まえつつ、世論調査等の機会を使って、さらに町会・自治会に
対するニーズ調査等を行っていきたいと思ってございます。
○大倉委員
障害者水泳大会なのですが、地域スポーツへ移ったということで、まさにこれから、い
つでもどこでも誰でもというところで言うと、これからいつまでもというところは、移ったことでずっ
と続いていくのだろうというところでわかりました。障害者スポーツの水泳大会の25メートルという
-51-
数字はどう捉えたらいいでしょうか。かなりハードルが高いのか、その辺を教えてください。また、区
民大会等から見ると、年2回、秋季、春季とある中で、年1回というところで、回数の考え方を教えて
ください。今後のあり方についてもちょっとお伺いできればと思います。
あと、防犯カメラなのですが、看板を設置する意味、どうして看板を設置しなければいけないのか、
教えていただきたいと思います。
町会・自治会加入促進ですが、ぜひそういった期待するところにお祭りとか親睦とかというところが
ある中で、なかなか町会でそういったメニュー提示というのが難しい。若い人へのアプローチというと
ころで、そもそも持っているメニューがなかなか若い人に向けてあるものがそんなに数は多くないのか
なというところをよく聞くので、ぜひその辺の加入促進について、若い人のメニュー、いろんなところ
で様々なメニューがあると伺いましたので、町会独自メニューづくりというのはぜひ応援していただき
たいと思いますが、どうでしょうか。
○池田スポーツ推進課長
先ほどの、プールの25メートルですけれども、これは長いものかどうか
ということでございますけれども、実際には25メートルという競技の中にはビート板での競技もござ
いまして、十分に泳力として足だけで進める距離ですので、特に長いということではないと思ってござ
います。また、回数についてでございますけれども、障害者のこちらの水泳大会につきましては、こ
こ2回とも秋分の日に毎年行っております。この部分について、秋分の日ということで定着しておりま
すので、今後も秋分の日ということで回を重ねていきたいと考えてございます。
○濵田生活安全担当課長
防犯カメラの看板の設置の意味についてお答えいたします。これは当然、
犯罪抑止効果を高めるということで目指すように、看板を、防犯カメラ設置中というのを、必要だと思
います。警視庁のほうで、渋谷、歌舞伎町、ここでは防犯カメラ設置中と大きな表示をつけて、大分件
数も減っていますので、抑止効果も高まるとも考えております。
○久保田地域活動課長
町会のほうから、やはりほかの町会が何をやっているか知りたいという声は
聞きますけれども、知る方法がなかなかないという意見を聞きましたので、平成27年度は13地区で
代表の町会を選びまして、活動事例集というものを作成して全町会に配ったということでございます。
こうした取組みは平成28年度以降も続けていきまして、横断的に、隣の町会だけではなくて他の地区
の町会がどういうことをやっているかということも広く周知していくことが必要だと思いますので、引
き続き取り組んでいきたいと思います。
○大倉委員
町会加入促進、よろしくお願いします。
障害者水泳大会なのですが、秋分の日で定着しているのはいいのですが、もう一回増やすというのは、
なかなかハードル的に高いことなのでしょうか。例えば、私も区民大会、剣道のほうで、自慢ではあり
ませんが3段の部で優勝したり、1回戦で負けてみたり、いろんなところがありますが、ある1個の大
会というものをモチベーションにして練習に取り組んでいくなどというところもあるのかなというとこ
ろで、もう少し回数というのを増やすことで、さらに障害者スポーツとか水泳大会などというものの周
知になるのではないかと思うのですが、もう一度お願いします。
あと防犯カメラ、抑止効果があるので看板を設置しますというところでした。でも、なかなか小さく
て見えにくいとかいった中で、町会で、もう既に自主的に取り組んで、看板を設置した町会ですよとい
うことを大きくつくってされている町会等もあると聞いております。そうした中で、こうした看板設置、
もう少し大きなものをつくっていく中の、予算的措置、応援をしていくということはできないでしょう
か。
-52-
○池田スポーツ推進課長
障害者水泳大会でございますけれども、秋分の日となっておりますけれど
も、前向きに今後、回数が増えるかどうかということで考えていきたいと思います。
○濵田生活安全担当課長
大きな看板についてですが、これは最初の予算についていて、看板の設置
費用も含んでおりますので、今後、町会・商店街がつける際に、できるだけ大きな看板をつけるように
お願いしたいと思います。
○大倉委員
わかりました。なかなかそういう中で言うと、看板のほうですが、設置をしているとこ
ろとしていないところという差が結構あるのかなと。抑止効果が強いのであれば、ぜひそうしたところ、
町会に、求めるというよりは周知していっていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。
○石田(秀)委員長
○本多委員
次に、本多健信委員。
159ページの危機管理室経費と、189ページの防災会議費について質問していきま
す。
初めに危機管理室なのですが、震災、火災、大規模事故など危機事象への初動対応、新型インフルエ
ンザなどの対策ということで危機管理室が設置されましたが、平成28年度の取組み概要について教え
てください。
○江部危機管理室長
予算のほうにつきましては、毎日、管理職が危機管理宿直をしているという宿
泊の手当のお金と、それから各施設の図書館ですとか文化センター等の不審者対策ということで警備員
を置いているということでのものでございます。実際、例えばテロですとか、インフルとか、そういっ
たことは、防災は防災ですが、それぞれの所管のほうで目を配っておりますが、そこで実際、兆候が見
えるとか起きたときには、危機管理室を中心に集まり関与を行うということによりまして、具体的な対
策を立てると。それぞれ計画を持っておりますので、その中で執行していくというものでございます。
○本多委員
概要をお聞きしました。今年の1月19日の午後3時に、品川区役所を爆破するという
爆破予告がありました。その際にも品川区と警察とが連携して、人、時間を費やして、的確なる対応を
していただきました。こうした問題は23区をはじめ総務省等、起きておりました。その捜査内容につ
いてはシークレットだと思いますので、内容については聞きませんが、やはりこういったことに対する
対策が、区が警察と連携して後追いがされているのか。内容についてはシークレットでお答えする必要
はありませんが、そういったことがあったことに対する事後の対策として後追いをされているのかどう
かだけ教えてください。
○江部危機管理室長
予告等がありましたら、まず間髪入れずに警察との連携をとります。それによ
りまして、庁舎の爆破予告、それからこの間は小学校の爆破予告もあったわけですけれども、それぞれ
の所管から現場に対して連絡を入れて、不審物等がないかというようなことを、実際、捜索といいます
か、チェック、歩いてもらうというようなことをいたします。警察の方も実際、庁舎のほうにいらっ
しゃいまして、予告時間等については警備していただいたというものでございます。
○石田(秀)委員長
後追いしてちゃんと検証しているかという。
○江部危機管理室長
実際は、これまで予告だけで実際起こっておりませんが、その後につきまして
も、連携の仕方とか、どこまで周知してよかったかということは検証して十分やっております。
○本多委員
犯人を特定するまでの作業を確認できているのかというのだけをちょっと聞きたかった
んです。
それで、次の質問にいきますけれども、平成19年度より、国民保護に関する事務は防災課に移管さ
れております。東京都は、都民生活を支える都のシステム等の安全性を確保していくことが重要であり、
-53-
サイバーセキュリティ対策の強化として、平成28年度よりサイバー攻撃への対処を専門的に行うとい
うことで、東京都シーサートを平成28年度に設置されます。東京都から区市町村への支援ということ
で要請があると聞き及んでおりますが、もうそういった協議がスタートされているのか、それともまた
これからなのか。その辺の、区の位置としては現在どういうお考えでしょうか。教えてください。
○仁平情報推進課長
東京都でのシーサート体制がつくられるということでございます。今回、補正
の部分での関係が一部ありまして、国のほうの今回の対策の中で、都道府県レベルで、各自治体のほう、
インターネット接続環境を集約するというような取組みが、国のほうから補助金のモデルとして示され
ているということでございます。そうしまして、インターネット接続上、サイバー攻撃への監視の体制
を強めていくということで、そういうモデルが示されてはいるのですが、今現在、東京都のほうは、そ
こまでの構築ができないということで、監視体制だけを構築していく案になっているところでございま
す。この件につきまして、今現在、東京都と都下の各自治体のほうで協議・検討が進められているとこ
ろでございます。
○本多委員
今後も協議が一層、進んでいくものと思いますけれども、いろいろと見ていますと、例
えばマラソンなどでのランニングポリスを、2015年、去年の東京マラソンから東京都がランニング
ポリスを起用したり、不審なドローンに対しては、ネットですとか網状のもので捕獲するドローンを活
用するとか、いろいろと、そういったいろいろな手法を使った対策がこれからも講じられると思うので
すが、やはり行政として、国や都や区の役割があるかもしれませんが、そういったいろいろな手法があ
ることを区として認識されているか、あるいはそういう情報量を入手する認識について、その点、課題
についてお聞かせください。
○江部危機管理室長
ドローン等のお話がございましたけれども、確かに現場のほうでは、やはり警
察であったり消防であったりという現場のところでの様々なテロを防ぐ対策をとられておりますけれど
も、そういったことをやっているというような情報につきましては、私ども、消防・警察の派遣の職員
の方を通じまして、区のほうで集約いたしまして、情報を共有しているということでございます。
○鈴木防災課長
危機対応時の情報の共有、また都との連携でございますが、東京都の構築してあり
ます、都の防災無線を使ったDIS、それから国のほうのJ-ALERT、様々な複数の手段を使いま
して、緊急時の必要な情報は、すぐ、即時に伝わるような情報体制ができております。
○本多委員
それでは品川区としてのテロ対策ということに対する意識はいかがでしょうか。都との
連携とか、要請があって動いたりする部分も十分理解しますけれども、区単独での対策。先ほど危機管
理室の平成28年度の概要をお聞きしたところ、いろいろ事が起きたら関係部署と連携して危機管理室
が対応するということだったのですが、品川区としてのテロ対策の特殊性を鑑みて、テロ対策の部署等、
現在の組織のままで対応されていくのか、新たな何か対策を講じられるのか、その辺についてお聞かせ
ください。
○江部危機管理室長
品川区のテロ対策ということのお尋ねでございます。品川区は危機管理室を総
務課兼務とし、防災課にも危機管理の部署を置き、両所管での共同体制で運営しているということで進
めております。確かに、テロということでございますけれども、昨年11月に、東京都と共同でのテロ
対策の図上訓練というものを実施したところでございますが、実は本当に品川区としては初めてテロ対
策ということに触れた機会でございました。これは23区では2区目でございます。豊島区がその2年
前、平成25年にやりまして、平成27年に品川がやったものでございます。我々はそこで、訓練をす
る必要性、情報、基本的なことを知るという必要性を感じまして、手を挙げまして、一緒にやりたいと
-54-
いうことで取り組みました。東京都、国、それから区、それからあと、実際にテロが起こるのは、人が
大勢集まる現場でございます。鉄道であったり劇場であったり、うちで言いますと、きゅりあんなど
が1,000人規模で入りますので、あそこが一応考えられますので、そこを会場に、模擬で図上で訓
練をいたしたということでございます。そこで我々が得たノウハウを、やはり今まとめておりまして、
評価しているところでございます。その結果をまとめまして、具体的な本当にマニュアルづくりであっ
たり、職員研修のほうにまずは活かすというところに着手しようとしているというところでございます。
○曽田危機管理担当部長
危機管理担当部長として答弁いたします。大きく国民保護事態となります
と、国民保護事態の中にも、武装工作員対処とか、あるいはミサイル事態とか、いろいろありまして、
その中でのテロ事態というのがあります。国民保護事態になりますと、国から都あるいは区というふう
な、トップダウンの事態となりまして、区の対応としては、その枠組みの中で対応することになります。
あと断片的なテロということになりますと、やはり警察の対応ということで、いずれにしても、区とし
て主体的にやるものではありませんが、やはり区民の安全とか、そういうことを考えて、必要な場合は
避難勧告というか処置をしたり、そういったことで区民の安全・安心を守っていきたいと考えていると
ころであります。
○本多委員
いろいろな想定以外のことが起きるかもしれませんので、ぜひもう万全な体制をよろし
くお願いいたします。ただいま危機管理担当部長がお答えいただきましたので、1つ聞かせていただき
たいことがありまして、長年の経験を活かされて、この組織ですとか部署が、部長の心得や心構えが浸
透された部分というのは、利点がすごくあると思うんです。例えば私がわかるイメージでは、必ず常に
何が起きてもいいように車両はガソリンは常に満タンな状態にしておけとか、たくさん、挙げれば切り
がないと思うのですが、長年の公務の経験を、この1年間でどのように活かせたのか、その利点を
ちょっとお聞かせいただきたいと思います。
○曽田危機管理担当部長
私が来て変わったということは、なかなか具体的に言うことはできません。
既にこの品川区は非常に意識が高くて、いろいろな面ができていたと思います。ガソリン満タンという
ことも、私が来る前からできておりましたし、震災対応とか、いろいろなことについてもすばらしい対
応ができていると思っております。
○本多委員
万全な体制をよろしくお願いします。
すみません、時間があるので1つだけ別の質問をさせていただきます。161ページの庁舎等維持管
理費で、区役所の本庁舎の前の広場、プラッツァ、いつもきれいに花を植えられているのですが、年に
定期的に植え替えをされて、植え替えをするのに、まだすごいきれいだなと思っていつも見ているので
すが、あれはおそらく幼稚園・保育園にいろいろ活用されていると思うのですが、その辺についてお聞
かせください。
○立川経理課長
委員がおっしゃるとおり、花壇の前の花の植え替えですけれども、中小企業セン
ターとあわせて年三、四回ということで実施しているところでございまして、植え替えに際しましては、
区立の幼稚園・保育園、全園に声をかけまして、必要なところに毎回取りに来てもらっているところで
ございます。大体、来ていただいた、10園前後の園が取りに来てくださるのですけれど、大体はけて
しまうかなというような状況でございます。
○本多委員
ほとんど今出てしまうと聞いたので、もし余りがあれば区民に一般開放されたらいいの
になと思って投げかけてみました、いかがでしょうか。
○立川経理課長
公園所管とか、関係する所管もありますので、相談の上、今後検討していきたいと
-55-
考えております。
○石田(秀)委員長
○こんの委員
次に、こんの孝子委員。
それでは私から、167ページのイメージアップ運動経費のうち、大森周辺サイン設
置等工事、2つ目が175ページの青少年健全育成事業のうち地区委員会等運営費、それからもう一
つ、191ページの医療救護体制整備費、この3点をお伺いしたいと思います。
ちょっと順不同ですけれども、まず175ページの青少年健全育成事業のうちの地区委員会等運営費
をお伺いしたいと思います。青少年対策費の一役を担っていただいております地区委員会は、制度発足
より今年で60周年を迎えるということです。そのようなことで、来年度では地区委員会の制度発
足60周年行事が予定されていると承知しております。そこでまず、この事業についてどのような内容
で実施されようとお考えかお聞かせください。それから基本的なところなのですが、そもそもこの制度
が発足されました経緯と制度の目的、またこれまで60年の長きにわたって会を維持運営されてきたわ
けですから、この60周年というと、人の人生に例えれば還暦を迎える、こうした大きな節目を迎える
というわけですけれども、この青少年の地区委員会、これからもさらにご活躍いただきたいと思います
けれども、会の取組みなど、今後の品川区のお考えをお聞かせください。
○久保田地域活動課長
青少年対策地区委員会でございますが、まず初めに制度の目的、発足等につ
いてご説明いたします。まず、地区委員会は今年60周年を迎えまして、当初、昭和31年に、青少年
問題協議会の下部組織として発足したというものでございます。当時は出張所が12ございましたので、
区内12地区に設置されたということでございます。ただ、当初は青少年問題協議会の下部組織でござ
いましたので、地域との連絡調整というものを主眼に活動していたというところでございます。その後、
昭和36年に組織改正を行いまして、実際に青少年を育成する活動をするということで、各地区で独自
の取組みをこの間行ってきたということでございます。内容といたしましては、青少年をめぐる社会環
境の浄化とか、郊外生活、余暇指導の強化などを中心に行ってきたというものでございます。それで、
主なものの活動といたしましては、13地区でそれぞれ地域の特性に応じて取組みを行ってございます
が、例えば品川第一地区などでは、イチゴ狩りや動物園のバスツアーとか芋掘りといったようなものを
やってございまして、各地区とも、親子で参加できるというようなことに主眼を置きながら、この間、
長い間、各地区の方々が地区員として取り組んでこられたというものでございます。
次に、60周年の行事でございますけれども、3つ大きなものを予定してございます。1つ目が記念
式典を用意してございます。関係者の皆様をお呼びして、60周年を地区委員の方と一緒になってお祝
いをしたいということで1点目。2点目といたしましては、地区委員会の活動を、広く区民の方々、青
少年の方々に知ってもらいたいという意味で、子ども向けのイベントを行うという予定でございます。
この2つにつきましては11月頃を予定して、今、実行委員会の中で話し合いをしているというもので
ございます。3点目が、60周年ということでございますが、これまでの地区委員会の記録等がなかな
か冊子としてございませんので、この機会を捉えまして、60年間の歩み等をつづった記念誌を作成し
たいということで、今、資料を集めながら活動しているというところでございます。
○こんの委員
すばらしいこの組織。青少年問題協議会の下部組織として誕生したこの組織が、今は
いわゆる地域との連携からさらに発展して、育成する活動をされているということで、すばらしいこ
の60年間の活動だと思います。今ご紹介いただきました、来年度予定されている1つには記念の式典、
そしてもう一つには子どものイベントがあると、もう一つには60年の歩みをということですけれども、
本当に地域の方々が、この60年間、携わった方の人数というのは相当な人数かと思いますが、地域の
-56-
方が地域を独自で健全育成のために働いていらっしゃる。こうしたことの取組みというのは本当に大事
な、重要な取組みでありますので、そこに携わった地区委員の皆様が、大変なご苦労をおかけしている
と思いますけれども、ご尽力いただきながら、さらにこの活動を続けていただきたいですし、さらにこ
の健全育成の活動を強化していただきたいと思いますけれども、せっかくですので、現時点での活動、
また今後の活動、こうしたことで品川区のお考えがございましたらお聞かせください。
○久保田地域活動課長
地区委員は今、品川区内に大体900人ぐらい、各地区を合わせましてい
らっしゃいます。こういう方々が60年間、いろいろと青少年の健全育成にご尽力されてきたところで
ございまして、そういう意味では地区委員の方々には私ども大変感謝しているということでございます。
現時点では、各地区の取組みに加えまして、13地区が集まった連合会というものがございまして、例
えば教育委員会と連携して、中学生の主張大会をやったり、地区を超えた委員同士の交流会というもの
をやってございます。それと、2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて、機運醸成にも積
極的に取り組んでいただいてございます。特に地区委員は青少年に対していろいろな発信する機能や、
話をしていくといったような強みを持ってございますので、いろいろな事業を通して、オリンピック・
パラリンピックの機運醸成のために、例えばホッケーとかブラインドサッカーなども、それぞれの地区
の独自の事業の中で展開していっていただいてございますので、私どもとしましては、こうした地区委
員、地域の方々と連携しながら、また2020年を目指して盛り上げていきたいなと思ってございます。
○こんの委員
すばらしい活動をしてくださっていて。それで、この中で、今、ちょっとご紹介はあ
りませんでしたけれども、独自でされている調査もしているということがあるかと思うのですけれど、
例えば環境整備に関しての調査なども行っているということですので、後ほど、簡単で結構ですから、
そのところの調査を、こんなことをしているということをご紹介を少しいただければと思います。
次にまいります。191ページの医療救護体制整備ですけれども、昨年の12月、区内一斉防災訓練
の際に、初めて医療救護所の救護体制の訓練が、山中小学校で実施されました。この医療救護所につい
ては、区の地域防災計画の中にも書いてありますけれども、それに基づいて医療救護活動を実施する場
所として、山中小学校のほか各地域センター管轄、この地域内の区立学校など1カ所を指定されてい
て、13カ所開設されることになっておりますけれども、医療救護所の中には大井第3地区のウェルカ
ムセンター原以外は、ほか12カ所、学校施設という体制かと思います。基本、学校施設ですので、保
健室を活用されるのが中心なのかなと思うのですけれども、この13カ所の施設の医療救護所としての
準備体制は、今どのようになっていますでしょうか。平常時では、学校で児童生徒の保健業務を行う場
所ですので、医療体制を準備するというのはなかなか難しい面もあるのかなと想像するのですけれども、
現在の進捗状況を教えてください。
○鈴木防災課長
災害時の避難所における医療救護所のお尋ねでございますが、ご指摘のとお
り、13地区に1カ所ずつ指定しております。その医療救護所を設置する指定となっている避難所にお
きましては、薬剤、それから衛生用品、それと医療チームの確保。この3点、必要なものについては一
通り、今、対応が終わって、いつでも対応できるように整っているところでございます。
○久保田地域活動課長
地区委員の健全育成の取組みの一つに環境実態調査というものがございまし
て、地区委員が区内のレンタルビデオ店やコンビニエンスストアを回りまして、有害図書がきちんと区
分されて陳列・包装されているかといった実態調査をしてございます。これは、地区委員が独自でやっ
ているものと、東京都の青少年健全育成協力委員としてやっているものがございまして、それぞれ地区
委員が受け持ちの地区を回りまして報告しているというものでございます。
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○こんの委員
防災対策の医療救護所のほうですけれども、来年度の予算には、資機材の拡充の予算
も含まれていると承知しております。主にどのような資機材の拡充を予定されているのでしょうか。ま
た、その資機材を使用される場面はどのように想定されているのか。実際、災害時、どのように使用さ
れようとお考えでしょうか、お聞かせください。
○川島健康課長
医療資機材の拡充についてですが、まず学校の医療救護所の中でも、周りに病院が
ないということで、早期に開設するところにつきましては、テントですとか、投光器ですとか、そう
いった、ほかの救護所とは違う部分の拡充の予算を措置しているものがまず1点。それから、今まで助
産機能の部分、出産ですとか、そういったものの対応が、少し後手後手だった部分がございますので、
そういったことで、助産師会の皆様のご協力を得まして、災害時に出産する場合どうするのかというこ
とを考えましたときに、まず保健センターに参集していただいて、必要なところに出動するための必要
な資機材、出産に必要なものを購入させていただく予算を措置しております。
○こんの委員
助産師たちのご提案で、いわゆる出産機能を高める、そうしたものも整備するという
ご答弁でありました。いわゆる分娩キットだと思いますけれども、この分娩キット、そうしますと、保
健センターに助産師が集まって、参集して、そしていざとなったときには、そこから分娩キットを持っ
て救護所に駆けつけるという理解でよろしいのでしょうか。それとも、13地区それぞれにセットされ
ていて、どこでも対応できるというものになっているのでしょうか、お答えください。
○川島健康課長
私どもの想定としましては、保健センターのほうに物品を配備しましてというふう
に考えておりましたが、いろいろな状況がございますので、今後どうするかというのはまだ未定とご理
解いただければと思います。
○こんの委員
それでは、しっかり体制をご検討いただきたいと思います。これは参考までというか、
どのようにされているかお聞きしたいのですけれども、こうした体制が品川区ではしていますよ、分娩
も対応できるように考えていますよ、こうしたものは妊婦への周知というのはどのようにされています
でしょうか。
○川島健康課長
必要な方に重要な周知の視点というのは、まだまだこれからというところになって
ございますので、出産の対応につきましても、もう少ししっかり体制を整えてから、きっちり必要な方
に伝えるような体制をとらせていただきたいと思います。
○こんの委員
体制が整っていないので、確かに今の段階では周知は難しいと理解いたします。です
ので、この13地区、できればどこでも対応できるというのが望ましいと思いますので。ただ、医療班
を考えますと、必ずしもそこに体制ができる医師・看護師・助産師を配置できるか。そうした課題もあ
るかと思いますが、できればこの13地区で対応ができるような体制をご検討いただきたいのと、また
妊婦には、例えば母子手帳を交付される際に、こうしたものもありますよというお知らせも、その時点
でしてあげると安心されるのかなと、そうしたことも考えておりますけれども、いかがでしょうか。
○川島健康課長
こういった体制のことにつきましては、医療連携会議の中でさまざま今後検討して
いく予定でございます。それで、助産師はまず数の確保が非常に難しいということで、保健センターに
参集する形をとらせていただいた。要は、13カ所に分散して参集が難しいのではないかというのがま
ず1つございます。それから、母子手帳の交付のときのご案内ということなのですが、現状でもいろい
ろなものをご案内しているので、その辺もよく検討させていただきたいと思います。
○こんの委員
いろいろな課題があるかと思いますので、整理されながら進めていただきたいと思い
ます。よろしくお願いいたします。
-58-
○石田(秀)委員長
会議の運営上、暫時休憩いたします。
○午後3時30分休憩
○午後3時45分再開
○石田(秀)委員長
休憩前に引き続き、会議を開きます。
質疑を続けます。ご発言願います。高橋しんじ委員。
○高橋(し)委員
153ページの基金積立金、それから155ページの成人式、それから時間があ
れば177ページの区民活動助成制度についてお尋ねします。
まず基金積立金なのですけれども、ここまでいろいろな基金の議論がされていますけれども、財政運
営上の点から防災に関する対策基金の創設についてお尋ねします。東日本大震災から5年がということ
で、これまで区では様々な防災の施策を展開していただき、大変効果、そして安心・安全に向けて進め
られていると思います。ただ、東京湾の直下型の地震が予想されて、そして、それはもちろん風水害、
そのほか自然災害により甚大な被害が発生する、そういった場合に、社会基盤の復旧の対策、そして復
興対策に至る経費に充てるための基金条例の創設を提案させていただきたいと思います。この条例によ
り、住民生活に密着した自治体として、被災された方々に、国や都の遅れを待たずに、スムーズな、そ
して十分な支援が行えると考えます。さらに近年は地震以外にも、気候の変動、そして気候の変動によ
り起こるという台風、豪雨などによる自然災害が、これまでの常識を超えて各地で起きています。ただ
一般的には、基金を創設したとしても、一般会計に繰り入れて、その後、補正予算として議決する必要
があるということは承知しております。ただ、緊急事態で議会が招集できない場合は、区長の専決処分
という方法もあるのではないかと思います。他区では、板橋、江戸川、世田谷、荒川と、基金を創設し
ております。このように、将来的に発生が予想される災害への備えとして、災害対策基金、その創設を
提案いたしますが、いかがお考えでしょうか。
○秋山財政課長
基金ということで、私のほうからお答えさせていただきますけれども、基金の目的
というのは、特定の目的のために積立てをして、不足したときに使うということでございます。防災と
いうことでご提案でございますけれど、防災につきましては、東日本大震災以前からも、以降も、区
の1つの大きな柱の一つということで、区民の安全・安心を守るということでやってまいりました。こ
れについては今後とも姿勢としては全く変わりがないということでございます。基金の1つの設置の性
格の一つとしては、文化スポーツ基金のときもお話しさせていただきましたけれど、区としての姿勢を
出すということでございますけれど、事防災に関しては、品川区の存続のためにあると言っても過言で
はない施策でありますので、今後とも、基金ということではなくて、一般財源の中から、十分に防災対
策としてやっていきたいと考えているものでございます。
○高橋(し)委員
今、文化スポーツのほうもありましたけれども、アピールということがあります。
確かに、今お話があったように、区の姿勢として重要なものとして今までもやってきている。それをさ
らに、それこそそういうのをきちっとしている、これからもやるのだというアピールですね。オリン
ピックは5年後に来る。そして、このような災害はいつ来るかわからないということで備えるべきでは
ないかと思います。また、何よりも、先ほどお話ししたように、防災に対する区の姿勢をもっとアピー
ルしていくことができるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○秋山財政課長
そういう意味で、防災に対しての基金というのも1つの考え方ではあるとは思って
ございます。ただ、今現時点として区として新たな基金というか、防災に対してはもう、先ほどのお話
-59-
の繰り返しになりますけれども、今後とも区の一番の重点の課題であると思っております。これはもう、
基金があろうがなかろうがやっていかなければならないものだと思っていますので、ということでござ
います。
○高橋(し)委員
また基金の別のときにお話を伺いたいと思います。ありがとうございました。
それでは成人式についてなのですけれども、先ほどほかの委員からもお話がありましたので、重なら
ないようにしたいと思います。先ほど、職員の方の云々というお話はありましたが、どのような障害を
持たれた方が当日いらっしゃるかということに関しては、福祉のほうの所管と手帳等で確認ができ、そ
して年齢的に今年度で該当する方というのを把握できるのではないかと思います。それに応じて対応を
準備していく、そういうことが可能なのではないかと思います。つまり、所管を超えて、そういった協
力体制ができるのではないかと思います。先ほど、今後の検討云々とお話があったのですが、その点に
ついてはいかがでしょうか。
○江部総務課長
二十歳になる方で、障害者福祉課ですと、手帳とか、様々に把握できる方はいらっ
しゃると思います。ですので、今後そういうことも1つやりようとしてはあろうかと思います。
○高橋(し)委員
ぜひ進めていっていただきたいと思います。あともう一つ、控え室のことなので
すけれども、その控え室にお邪魔しました。そうしたら、やはりたくさんの人の中で環境が変わって落
ち着かなくなったお子さんなどが、そこに入って静かにしていて、保護者と成人になられた方々がお菓
子やお茶を飲みながら和気あいあいと成人をお祝いされていました。それで、実はこれは役所というか
担当のほうに、お子さんや保護者の方が部屋を借りたいという状況だったのですが、いろいろな齟齬が
あったのかもしれませんが、なかなかお借りすることができずに、保護者の方々で独自にお借りしたと
いうことです。どうやって借りたかは置いておいて、その場所が、出席された方々にとって非常に安心
できる場所であり、その場所があれば事前に、そういう控え室があるのだったらば、当日いろいろなこ
とが起きても、そこに一時的に休んでまた戻れるからということで、安心して参加できるかと思います。
ですから、先ほどの対応の中の一つに、そういった、休憩室というのでしょうか、そういうものの確保
というか、そういうことも考えていただきたいのですが、いかがでしょうか。
○江部総務課長
障害者福祉課と相談させていただきまして、必要性を踏まえまして検討させていた
だきます。
○高橋(し)委員
そして3つ目なのですが、当日は小学校・中学校の恩師の方とお会いできるス
ペースがあります。非常にいい企画で、先生方や成人の方々がとても喜んでいる、非常にいい企画だと
私は思っています。ただ、特別支援学校を卒業した方の小学校・中学校のブースがないんです。これは
都立の学校だからいろいろなあれがあるのですけれども、そこで何とか連絡をつけていただいて、特別
支援学校の小学・中学のところのブースをつくっていただき、そういうのがあるのですよということで、
控え室でそういう話になったんですね、先生にお会いしたいのだけれども、あそこは区立の小中学校の
ブースだから、来てもいないのですよねなどというお話がありました。お互いにお会いしたいという気
持ちがすごくあると思って、出席された思い出になると思いますので、その点についてのご検討をお願
いしたいのですが。
○江部総務課長
都立の学校ということで、外部ではございますけれども、可能かどうか、要は恩師
の方にご協力をいただくということでございます。可能かどうかという話で、これも検討させていただ
きます。
○高橋(し)委員
幾つかお願いしましたけれども、ぜひ、一生に一度の思い出の日でありますので、
-60-
ご本人、そして保護者の方々がよい思い出をつくれるようによろしくお願いしたいと思います。
そして最後、177ページの区民活動助成制度なのですが、こちらは、広報に掲載し、説明会があっ
て、申請書を提出するまで非常に時間が短いのですが、この点について、次回など改善されるご予定は
ないでしょうか。
○河内協働・国際担当課長
こちらの制度の運用につきましては、前年度の委員審査会の意見交換会
を踏まえまして、年間2回の開催ということで改善したことに伴いまして、非常に周知期間が短い中で、
前年度の審査を行って履行しているものでございます。ただし、これによりまして、1年間待たずに済
むということ、年間2回でございますので、年度が変わりましていち早く交付金が付与できるというこ
とになりまして、団体活動におきまして立替え払いが非常に軽減できることのメリットも認められます。
この制度が定着され次第、そういった周知活動も事前にできることから、改善されるものと考えておる
次第でございます。
○高橋(し)委員
説明会から申請書提出が、もう1週間ないので、二、三日なので、そこをよろし
くお願いします。
○石田(秀)委員長
○伊藤委員
次に、伊藤昌宏委員。
私は、161ページ、庁舎等維持管理費、それから183ページ、地域センター等管理
運営費、それから191ページ、小中学校消火ポンプ配備で質問しますが、その前に、いい話がありま
したので。
消防団運営費に関連して、区内消防署のある管理職の方が、品川区役所から入団した品川区の職員が、
非常に意識が高くて熱心に消防団活動をしてすばらしいということを評価していただきました。この方
に、議会でそのことを報告していいかということを聞いたところ、ぜひ伝えてくれということでありま
したので伝えましたけれど、ぜひ当該職員にお伝えいただきまして、さらに消防団に入団していただき
ますようお願いしておきます。
それから、あとお願いがあるのですけれど、173ページ、町会ホームページに関連して、これは今
現在のホームページの容量が低いんです。それで、写真が3枚しか載せられませんし、それから画素数
が小さいので、小さい写真しか載せられない。しかも動画もできないので、これは若い方々に対するP
Rのことを考えていくと、ぜひサーバーの容量アップをしていただいて、今どき、動画も上げられない
ようなホームページではなかなかケアできないと思いますから、ぜひご検討、ご対処をお願いしておき
ます。
それから質問は庁舎等維持管理費、先ほども少し議論がありましたが、電力の自由化がありましたよ
ね。au、それからENEOS、東京ガス等々、多くの企業が電力の小売事業に参加して、大きく言え
ば、民営化によるメリットがここでも出てきたわけであります。それで、やはり大口の品川区は電気を
使っているわけでありますから、これは1つのチャンスとして捉えて、もちろん安定した電気の供給は
必要なのだけれども、でも安くなるというのは非常に大きなことなので、ぜひこのことについて品川区
のご見解を改めてお聞かせください、お願いします。
○立川経理課長
特定規模電気事業者、いわゆるPPS電力調達の件でございますけれども、品川区
としましては、入札によって役所の庁舎維持管理費の節減といった目標も掲げつつ、やはり環境政策の
観点から、いわゆるCO2の排出量が低い電力会社からの調達ということを基本に考えているところで
ございますので、先ほどご答弁したところでございますけれども、この4月から、一般家庭のほうから
も一斉にPPS事業者のほうに契約が変わるというようなことで、多少の混乱もあるかなと認識してい
-61-
るところでございますので、そういった状況も踏まえまして、今後のそういった動向を踏まえまして、
区としても、いわゆるPPS事業者からの供給拡大については検討していく必要があるかなと考えてい
るところでございます。
○伊藤委員
もちろん安定供給が一番、品川区役所ですから大切なのだけれども、こういうやはりい
い意味、チャンスなわけですから、今、課長がお話しされたように、今年の4月1日からだから、さす
がにすぐにはできないと思うのだけれども、費用対効果を勘案していくと、これは様々なチャンスが出
てくると思われるので、ぜひ十分検討していっていただきまして、固定経費を下げていただけますよう
に、ここでお願いしておきます。
それから、183ページの地域センター等管理運営費に関連して質問します。大災害時に電力が途絶
えた場合には、品川区の本庁舎は自家発電があって、ディーゼル発電機で必要最小限の電力は賄えるこ
とを聞いていますけれど、問題は、区内の13の地域センターであります。ここには、同様の施設をも
し導入するとなれば、当然、立地条件やら、それからディーゼル発電機ですから環境対策等、様々な課
題もあるでしょうし、振動や騒音の問題もある。そういう中で例えば、先ほど少し話が出た、極めて初
期の段階に必要最小限の電力を確保するために、太陽光電池と蓄電池をセットして、非常時に電源を確
保できる仕組みをつくっておくと、例えば災害の初期段階に本庁舎との通信関係やら、それから避難し
てくる区民の方々に対しての、電気がついていて安心感を与えられるということも、多くのメリットが
あると思うんです。そういったことについてお聞きしたいのですが、品川区のご見解と考えをお聞かせ
ください、お願いいたします。
○久保田地域活動課長
地域センターは、震災発生時等においては、地域との連絡をとったり、情報
収集をしたりすると、地域の防災拠点としての機能を担っているところもございますので、やはり非常
電源の確保ということは課題かなとは思っているところでございます。今回、非常電源の確保という意
味も、また環境という意味も含めまして、4つの地域センターで電気自動車を入れていく、導入してい
くという計画もございますので、そういったことも踏まえつつ、これから非常電源の確保については検
討課題としていきたいと思ってございます。
○伊藤委員
結構これは勉強していくと、大切なことというのがわかってきました。本庁舎や、それ
から防災センターはもともとそういう自家発電があるので、そんなに大きな心配はないのだけれども、
出先の機関はそれがないわけです。必要最小限の電力が確保されている可能性はあるのかもしれないけ
れど、何というか、例えばここにこういう被害がありますよとか、これがありますよと、当然出てくる
わけではないですか。やはり本庁舎と結ぶ必要最小限の通信機器を動かすための電力については、これ
は何があっても確保すべきだと思いますし、今お話があった電気自動車も含めて非常に震災時に役立っ
てくるということはわかってきましたので、これからの進め方についてお考えをお聞かせください、お
願いいたします。
○久保田地域活動課長
先ほどお話ししましたように、電気自動車を導入していくということも電源
確保の手法の一つでございます。また、地域センターにはそれぞれ立地条件等、建物の形態等もござい
ますので、非常電源を確保ということは極めて重要な課題でありますので、今後検討していきたいと
思っております。
○伊藤委員
ぜひよろしくお願いいたします。これも今まで盲点だったと思うので、よろしくお願い
いたします。
それから191ページの小中学校消火ポンプ配備に関連して質問します。これは、当初は大災害時に、
-62-
中学生も地域のマンパワーとして消防やその他の様々な事業に従事する話が一時期ありました。だけれ
ども、私も消防団の一員としていろいろ訓練に参加させていただくと、非常に危険であるということが
わかってきました。やはり、消防団であっても職員であっても、ヘルメットを着て防火服を着て、指揮
命令系統がしっかりした中でないと、子どもたちもけがをする恐れが十分あるということがわかってき
ましたので、そうなってくると、ポンプ配備の当初の目的と、地域のパワーとして活動していくのはも
ちろん必要なのでしょうけれども、今の現状で、学校に防火しころ、それから防火服がない段階で、子
どもたちに、こういう大災害に出すことも含めて、非常に危険であると思うし、もっと言えば、指揮命
令系統がまるっきりない中で、果たして子どもたちが自主的にそうできるとは到底思えないわけなので
す。だから、そのことを考えていくと、ただポンプを配備して、年に数回、訓練のときに使うことは非
常にもったいない。だから、こうなると、これをどういうふうに活用していくかということについて、
様々な観点から検討していく必要があると思うのですが、いかがでしょうか。
○鈴木防災課長
小中学校に対します消火ポンプの配備についてでございますが、ご指摘のとおり、
児童生徒の安全確保は第一でございます。当初は、ご質問にありましたように、中学生ぐらいになれば、
緊急時には一応、協力できるという状況も整うという視点がございました。その後に、児童生徒、小学
生も含めた防災の意識づけ、教育という面もまた出てまいりました。それと現在では、地域の防災区民
組織ごとに配置してありますポンプ隊も、なかなか数が増やせないという現状がありまして、学校に置
いてあるポンプも防災区民組織で活用いただくという多目的な視点が増えてまいっておりますので、ご
指摘がありましたように、今後もより有効な活用、それから安全の確保について取り組んでまいりたい
と考えております。
○伊藤委員
今年の予算ですと11校に1,082万円、1校当たり約100万円ですね。今まで配
備された台数も含むと結構な台数があるわけで、今まさに課長がおっしゃったように、区民消火隊や、
消防団はなかなか組織が別なので難しいのかもしれないけれど、やはりそういう、何というか、訓練さ
れたプロに近い大人の指揮命令下のもとでないと、このポンプを動かしていくのは非常に危ないし、そ
れからもっと言えば、今、子どもたちがヘルメットだけ、たしか配布されていますよね。だけど、災害
の現場にヘルメットだけで行ったら大変なことになるわけであって、やはりそれは、もっと総合的なこ
とから見直していかないと、本当に子どもたちを出していくのだったら、そういう服装や装備も考えな
いといけない。もしそれがだめだったら、このポンプの有効活用を、今お話があった区民消火隊やらほ
かのところと十分連携をとっていかないと、非常にもったいない。そのどちらを選択していくかという
ことも含めて、大きな政策の選択を考えていくべきだと思うのですが、いかがでしょうか。
○鈴木防災課長
ご指摘のとおり、有効な活用と安全性の確保を両立させた上で、しっかりと体制を
組まなければいけないということを認識しております。同様の考え方から、実は平成25年度から、今
ご質問にありましたヘルメット以外の防火衣、それから靴、長靴でございます、こちらも配備を始めま
して、平成28年度予算でも計上させていただいておりますので、今後しっかりと安全確保の面につい
ても取り組んでいきたいと考えております。
○伊藤委員
そういうものを配付したということであれば、品川区は子どもたちをある意味お願いす
る立場に立つと考えるわけです。そうしたら余計に指揮命令系統をしっかりしていかないと、これは余
計怖いことになる。もちろん課長もご存じだと思いますけれど、やはり火事の現場に行くと、消防団員
でさえ、中に入ってはいけないことになっているわけです。訓練されたプロでないと火事の現場に入れ
ないわけですから。だから、そこにはちゃんと指揮命令があって、誰が何をするかということ、それか
-63-
ら個人の技量に応じて消火活動に従事していかないと、2次災害、3次災害に至ることもあるというこ
ともご承知の上であると思いますから、もし子どもたちにそういう防火服を配付してやるとするならば、
それは次の段階として、いろいろな消防の組織の中で、大人の指揮命令・監督のもとに対処していく仕
組みをさらに構築していかないと、非常に私は怖いと思うんです。そのお考えはいかがでしょうか。
○鈴木防災課長
ご指摘のとおり、児童生徒のポンプ隊が大きな火災に対応するというのは基本的に
は想定はしておりません。ただ、先ほど申し上げました防災教育の観点、それから地域の初期消火に限
定でございますが、小さな火のうちにもし協力いただける場合があるときにはという想定でございまし
て、各小中学校にも、基本的には、対応をお願いしますというお願いはしておりません。また、もし対
応していただくときには、安全の確保ができる範囲でということでお話をさせていただいています。そ
れともう一つ、各消防署、それから消防団の皆さん、それからあと団友会、OBの方にもご指導にご協
力いただく体制を組んでおりますので、ご指摘のありましたように、児童生徒に危険が及ばないことを
第1としまして、しっかりと取り組んでいきたいと考えております。
○伊藤委員
ぜひよろしくお願いいたします。
それから、最後に1点だけ、167ページの大森周辺サイン設置等工事に関連して、これはお願いだ
けしておきます。大森駅歩道橋エスカレーター下に、しながわ水族館までの案内看板が設置されている
のですが、その中に、もう既に取り壊されている旧NISMO、日産の表記があります。ですから、同
じように大森海岸駅周辺もそうだと思われますので、ぜひ現状に倣って改修していただきますようお願
いします。よろしくお願いします。
○石田(秀)委員長
○いながわ委員
次に、いながわ貴之委員。
私から、155ページのしながわWi-Fiスポット事業について、177ページ、
歩行喫煙防止推進経費の路面表示物の設置、維持管理についてお伺いします。時間があれば、庁有自動
車の運行管理費ということで聞いていきたいと思います。
先ほど来、品川のWi-Fiスポットの事業については他の委員からもありまして、まず私からは、
なぜこのWi-Fiスポット事業が情報推進課の所管でやられているのかというのがまず1点。そして、
今年度、大井町の駅にWi-Fiを設置されていると思うのですけれど、設置については、誰が、どこ
の所管がそこにしようと言って設置したのか。あと、先ほど塚本委員の質問の答弁の中で、区はこれか
ら民間とタイアップして、そういったWi-Fiの事業を行っていくということなのですが、本日の読
売新聞のほうに、電話ボックスの貸出しということで、NTT東日本が公衆電話ボックスを無線LAN、
Wi-Fiの設置場所として貸出しをするということで、営業エリア内ですので、東日本の管内なので
広いと思いますが、3万3,000カ所のうち、取りつけができるのが1万6,000カ所ということで
あります。これは東京都内だけではなく、東日本のエリアということなのですが、品川区としてはそう
いったところをどのように把握というか、今後把握されていくのか。これを利用するのか、どうなのか。
それとあと、まだこの次の展開が決まっていないということなのですけれど、オリンピックを考えると、
例えば大井ふ頭の海浜公園の周辺とか、あと潮風公園のあたりのWi-Fiスポットなどを今後どう考
えていくのか。これは都の公園なので、それは都がやるのですよというのであれば、それでご答弁いた
だければと思います。
そして歩行喫煙に関しては、記載の内容が、平成27年度は、今年度は路面表示板設置等工事で95
万9,000円で、今回は「路面表示物設置、維持管理」ということで549万4,000円と書かれて
おるのですが、これについてはどういう意味なのか。ちょうど来年度が更新の時期で全部張替えをする
-64-
からこういう状況になったのか、どうなのかということをお知らせください。
○仁平情報推進課長
まず1点目の、Wi-Fiの扱いが、なぜ情報推進課なのかということでござ
いますけれども、我々の普段の仕事とはちょっと変わった区民向けのサービスという新しいサービスで
はございますけれども、やはり情報機器を扱うサービスということで、日常の維持管理とか障害発生時
の業者との連絡体制などを考えますと、これは庁内で統一的に取り扱ったほうが効率的にいくだろうと
いうことで、今現在、情報推進課のほうで維持管理を請け負っているところでございます。
それと民間とのタイアップということで……。
○石田(秀)委員長
どこが決めるのか。
○仁平情報推進課長
大井町駅前の設置場所については、最初の取組みとして、未来事業ということ
で、道路課のほうの発案で始まりましたけれども、第2弾のほうは我々のほうで、公園のほうへ整備と
いうことで進めてきたところでございます。今後は、主要駅などのほうへ整備を進める考えではござい
ますけれども、これは関係所管との事務調整をしながら進めていきたいと考えているところでございま
す。
次に電話ボックスの活用ということでございますけれども、やはり公衆電話ボックス設置は駅前が多
いかなと思っております。確かに1つの案かとは思いますけれども、ボックス自体の数が減ってきてお
りますので、どういうふうに活用できるかは研究してまいりたいと考えます。
次の展開、オリンピックに向けた展開でございますけれども、確かに都立の公園などですと、これは
区のほうの責任ではなくて東京都のほうで進めていっていただきたいものだと思います。その中間の、
例えば道路上に必要かどうかとか、そういう案件につきましては、その後、そのまま遺産として残って
しまっては難しいところがございますので、何とか通信事業者のほう、国のほうといいますか、民間の
ほうの力をお借りしまして、一時的な運用などというところを考えていければなと考えているところで
ございます。
○濵田生活安全担当課長
路面表示物設置、維持管理です。これにつきましては、路面シートについ
ての一斉の取替えです。今年度だけのものです。これを行う趣旨について簡単にご説明いたしますと、
これまで路面シートについてはシルバーの方に委託して張替えを行っておりました。しかし、区内一斉、
なかなか古いものを一斉に取り替えられませんので、今回新たに一斉に取り替えて、取り替えることに
よって、条例をきちんと遵守していただく、こういった目的で、今年度だけに一斉に取り替えると言っ
たものです。
○いながわ委員
まずWi-Fiに関してなのですけれど、先ほどオリンピックの周辺の公園は都で
すからということで、都にやっていただきたいということなのですが、まさに今後、やはり都区との間
の中で、もしかしたら大井ふ頭中央海浜公園、そして潮風公園が品川区に移管され、品川区が管理する
可能性もあるので、そこはもう品川区もぐいぐい、その辺は設置をする思いの中でやっていただきたい
という思いがあります。先ほど、道路課がスタートということでありました。まさにそれぞれの所管で
Wi-Fiというのは、多分、防災に関しても利用できるかもしれない。観光についても、それこそ広
報広聴課のプロモーションにも使えるかもしれない。幅広いWi-Fiであるのは間違いないわけであ
りますので、今後必ず、例えば所管としては文化観光課、そして広報広聴課などとしっかり連携をとっ
て、どこが必要なのか。例えば、歩きスマホはいけないですけれど、スマホを見ながら、多分、外国人
の人たちは、断続的にWi-Fiがあるところを通っていくと思うので、それが観光の1つの線になっ
ていくと思いますので、そういうのをしっかり、オリンピックはもうすぐですから、4年後なので、
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しっかりと展望を考えて、計画的にやっていただきたいと思います。
そして路面表示についてなのですが、更新ということでございます。よく見るのが、何というのです
か、すごく汚れているのを、踏まれて、もう剝がれかけているというか、もう字も消えかけているとい
うのを私もよく目にします。それはたまたま今回が更新時期ということなので、その更新時期、何年
に1回更新するのか、どういう形でそこを見回りをされているのかということを確認させてください。
そして今後、外国人も多く観光客として入ってくると思うのですけれど、こういった部分の英語表記、
多言語表記というのはどうお考えなのかお聞かせください。
○仁平情報推進課長
Wi-Fiの進め方でございますけれども、これはいろいろな所管が関係して
まいります。整備のやり方もいろいろとございますので、これは、これからも庁内で連携して協力し
あって、計画的に進めていきたいと考えております。
○濵田生活安全担当課長
これは、交換の時期は決まっておりません。概ね1年から3年です。これ
はどういったことかと申しますと、人の往来が多いところについては、やはり1年でだめになりますの
で1年で交換いたしております。人の少ないところについては3年はもちますので、3年まで耐久年数
と考えております。検査については、これはシルバーの方がまちを啓発事業で行っている際に、状況を
確認して交換しております。オリンピックに向けての多言語の表示です。これにつきましては、現在、
路上喫煙禁止の下に「NO SMOKING」ということで張ってはありますが、ただ、これだけでは
足りない部分がありますので、ほかの区のやり方を検討しながら研究したいと思います。
○石田(秀)委員長
○南委員
次に、南恵子委員。
172ページの地域振興費に関連して質問したいと思います。町会・自治会の活動活性化
の推進条例。この前文には、要約すると、品川区は古くから栄え、共助の精神で、町会・自治会によっ
て育まれてきたが、大災害が発生し、共助の重要性を再認識。これからの品川の発展にとって、一人一
人が共助の精神を持って今まで以上に力を合わせて取り組んでいくことが重要だと記し、目的、定義、
基本理念、町会・自治会の役割、区の責務、区民の役割などが書かれている、そういう条例です。私は、
町会・自治会はあくまで自主的・自発的組織であり、任意に参加するものだと考えています。この自主
的・自発的組織、主体的に活動している、そういう任意団体だと思うけれども、区はどういうふうに町
会・自治会を見ているのでしょうか。
○久保田地域活動課長
今回の条例にも書いてございますように、町会・自治会は地縁に基づき共同
活動を行う自主的団体であるということ、これはしっかり区は認識してございます。今回の条例におき
まして、町会・自治会の活動を活性化するために支援していくのですが、その際にも、第5条におきま
して、町会および自治会の自主性・主体性を尊重するということ、また区民等の活動参加への協力を求
めてございますが、これにつきましても、主体的に参加するような状況となるようということで、それ
ぞれの団体、また区民、事業者等には、主体性・自主性は十分に尊重して進めていきたいと考えてござ
います。
○南委員
主体性とおっしゃっていたけれども、自主的・自発的というふうに聞いたのですけれど、
そこは答弁があったか、ちょっと確認したいと思います。
○久保田地域活動課長
先ほどもご説明させていただきましたけれども、町会・自治会は自主的な団
体であるということを十分認識してございます。それで活動についても自発的に行ってございますので、
そうしたものはきちんと尊重していきたいと考えてございます。
○南委員
そうなりますと、区との関係では対等・平等であるべきだと思っていますけれども、この
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点についてはどうですか。
○久保田地域活動課長
前文にもありますように、品川区と町会は協働の最大の相手方ということで、
これまでも協働を一緒にしてきましたし、これからも一緒になって、地域社会の発展のために力を合わ
せていきたいと考えてございます。そして当然ながら、両者の間は対等な立場でお付き合いをしている
というものでございます。
○南委員
品川区としては、町会や自治会に対しては、自主的・自発的団体であると。そして区との
関係は対等・平等であると考えているということですね。確認したいと思います。私は、そうであるな
ら、その関係、あるいは条例に書いてあるような、条例でそういうことを書くのではなくて、やはり協
定という手法で支援するとか、あるいはいろんな協働の関係を築いていくとか、そういうふうにするべ
きだと思うんです。なぜ条例にしたのでしょうか。
○久保田地域活動課長
私どもは、まず条例ということでございますが、条例を策定するに至った経
過といたしましては、この2年間、町会・自治会のあり方、調査・研究を進めてきた中で、町会・自治
会の活動がさらに活性化するような、また地域全体でメリットを共有できるような仕組みが必要だとい
うことで、調査研究委員会のほうからもご答申をいただきましたし、町会・自治会会議等を回った際に
もそういうご意見をいただきました。その仕組みの一つとして、品川区としての、町会・自治会を後押
ししていくという強い思いも込めて、今回、条例という形で策定いたしまして、また町会・自治会の位
置づけや役割がなかなか明確ではないということでございましたので、品川区としまして、そうした位
置づけや役割というものを明らかにしていきたいということで条例を策定するに至ったものでございま
す。
○南委員
学識経験者を含めて、町会の関係者の数人の方もその委員に入られて、2年間にわたって
検討を続けてきたということは、報告もいただいておりますしホームページにも出ておりますので承知
はしています。答申を受けて条例化したということなのですけれども、条例しかなかったのか。ほかの、
対等・平等の関係と、それからいろいろと町会の活動に対して、支援していくということを頭から否定
するつもりはないのですけれども、自主的にまちの問題をしっかりと話し合って取り組んでいく。また、
みんなの、融合的に交流を進めていく、そういう様々な町会の事業に対して支援していくということは、
必要な部分もあると思います、全面的に否定するつもりはありません。そして、町会の皆さんが本当に
ボランティアで、日常的にまちのために一生懸命、骨身を惜しまずいろいろな仕事に取り組んでいただ
いている、そこは本当に敬意を表したいと思っています。しかし、そういう町会の皆さんがやっておら
れる地域の仕事に対して、なぜ条例なのか、そこが今の説明ではわからないんです。支援をするという
点については、私は、条例で別に決めなくてもできることではないのですか。では、もう一つ言います
けれども、今のことについては、ちょっと答えていただきたいと思います。
それで、当然、この条例の中に、品川区は、今後の区の発展にとって、子どもたちの健全育成、高齢
者の生活支援、安全・安心なまちづくりのための防犯活動、災害への備え、有事の際の助け合いなどに
ついて今まで以上に重要とし、そのために町会・自治会の活動を活性化して、まちづくりを進める。町
会・自治会がその最大の相手方だと条例の中にも謳ってあります。ここでは、区が責任を持って取り組
まなくてはいけない、例えば子どもの健全育成、高齢者の方々の生活支援、安心・安全なまちづくり、
さっき読み上げたどれも全てが、区が積極的に、しかも責任を持って取り組まなければいけない行政の
責任の仕事の内容だと思うんです。そういう中身について協働だと、最大の相手なのだというふうに位
置づけて、私は今、一部、そういう地域のまちづくりということで手を挙げていただいて、助け合い、
-67-
支え合い、そういう事業をお願いしていますけれども、それがもっともっと拡大していってしまうので
はないかという危惧をすごく持ちます。そういうことであってはならないと思うんです。だから、そう
いうことを予想させてしまうような、そういうところに道をつけてしまうような条例で規定するのはや
めるべきだと思っているんです。その点について見解をお願いします。
○久保田地域活動課長
条例制定につきましては、先ほどもご説明しましたとおり、品川区として町
会・自治会の位置づけや役割を明らかにしていくということとともに、活動を活性化し推進していくと
いうために、区民の方、事業者の方にそれぞれの役割をお願いする。また、マンション事業者とかマン
ションの管理組合の方等にも、町会・自治会の活動に積極的に参加していただきたいというようなお願
い、協力を求めていくという意味で、今回、条例という形でそういった後押しをしていこうということ
でございます。それにまた、いろいろと前文に書いてございます「品川区の発展には」以下は、当然な
がら品川区として責任を持って取り組んでいくことでございます。ただ、今、いろいろな地域課題等が
ございますけれども、多様化、またきめ細かい提供サービスをしていくという必要性もございますし、
町会・自治会のほうも、それぞれの抱えている地域課題の中で、問題意識を持って積極的に自主的な活
動をしているということでございますので、そうしたもの、町会・自治会と協働して、さらに地域社会
が発展していき、皆さんが住みよいまちづくりができるように、町会と力を合わせてやっていきたいと
いうことで、こちらに思いを書かせていただいているものでございます。
○南委員
条例化したところの説明が今ありましたけれども、それは、位置づけだとか役割を明らか
にするということは否定はしません。だけど、なぜそれが条例なのかということなんです。私がさっき
申し上げた協定ではだめなのですか。協定でやってしまっては、全然目的が果たせないのですか。そこ
をちょっと聞きたいです。それからきめ細かいサービス、こういうものをするために、町会に協働の相
手だとしていろんな事業をお願いしている。自主的に手を挙げたところにやってもらっているけれども、
しかしそういうところをもっと自主的な活動としてやってもらうのだということでありますけれど、別
に自主的にやりたいのだということであれば、それはそれで否定しないけれども、しかし今の品川区の
やっていることはそうではないのではないですか。品川区がまず一番最初に、こういう事業があって必
要だよねみたいな雰囲気があって、やっていくみたいな、それでどんどん拡大していく危惧をすごく感
じます。したがって、私はこの条例化はやめるべきだと思います。後で答弁をお願いしたいと思います。
もう一ついきます、雇用促進の問題です。国がある日突然、住んでいる人に一言も相談もなく、しか
も国会での議論もなく、雇用促進住宅の役割は終わったとして廃止を決定し、八潮に350戸ある住宅
のうちの大半の人が住んでおられるけれども、平成33年には退居していただく、廃止するのだという
決定を下しました。本当にこの国の決定はひどすぎますね。このことについての認識をまず最初に伺い
たいと思います。そして、こういう企画関係、総務費全体に関してですから、よろしくお願いします。
それで、こういう居住者を路頭に迷わせることについて質問をしたいと思いますけれども、これは住
んでおられる方だけの問題ではないんです。八潮のまちにとっても重大な深刻な問題になるから、私は
取り上げているわけです。そこをぜひ知っていただきたいと思います。それで、今、八潮には小中一貫
校が1つあります。そして、幼稚園、保育園、すまいる、児童センター、子ども関連の施設が幾つもあ
りますし、それだけではなくて、スーパーとか病院も診療所も幾つもあります。そういうところ
が、1,000人規模の居住者がいなくなったときに、やはり衰退してしまう、そういう危険性がすご
くあるわけです。現に品川区は保育所を、民間委託を2園、八潮の保育園を2園すると決めてしまいま
したよね。その背景が何だかはまだこれからですから、あれですけれど、1つには、こういう人口衰退
-68-
の状況があるのではないかなと私はすごく思います。そういう状況の中で、八潮のまちがどんどん少な
くなっていったら、私たちは本当に暮らしていけないです。どうするのですか。そういうところから、
やはりこれはやめるべきだと。あるいは区が、22億円というお金で提示してきたわけですから、これ
は年間の家賃収入で十分補っていけるものですから、購入も含めて考えていただきたいと思っているの
ですけれど、その点についてはいかがでしょうか。
○久保田地域活動課長
協定では私どもは区の意思表示がきちんと区民に行き届かないと考えてござ
います。やはり私どもは、この条例をすることによりまして、区民の方々に区の最大の意思表示として、
町会・自治会を後押ししていくということの意思表示をしたいと思ってございます。また、条例という
ものであれば、区議会でもご審議いただきまして、区民の代表である区議会の議決において、条例とし
てきちんと区の意思表示がされるという意味もございますので、私どもとしましては条例として区の最
大の意思表示をしていきたいという考えでございまして、今回、条例化をさせていただいたというもの
でございます。
また、町会との関係につきましても、町会の自主性をきちんと担保しつつ、働き、一緒になってまち
づくりを進めていきたいと考えてございます。
○柏原企画調整課長
雇用促進住宅の部分のお尋ねであろうかと思います。先般の総務委員会でもご
議論いただいたところでございますけれども、こちらのほうの住宅は、国のほうが雇用保険法に基づい
て、その目的、雇用福祉に係るところで出てきた住宅、一定の目的を持った住宅だということでござい
ます。それが国の方針によりまして、廃止といいますか、そういう方向になっていったというところで
ございますので、一義的にはやはり国、それから機構のほうが責任を持った対応をとるべきと考えてい
るものでございます。
○南委員
いつまで国の問題だと言うのでしょうか。1,000人ぐらいの人たちがいなくなってし
まう、住むところを奪われてしまうのです。八潮のまちも衰退に向かっていかざるを得ないのです。国
の問題などと言わないで、ぜひ姿勢を示してください。お願いします。
○石田(秀)委員長
○たけうち委員
次に、たけうち忍委員。
私は、157ページの国際友好都市交流事業、それから191ページの避難行動要
支援者経費、それから最後に188ページの防災対策費、順番に一つ一つお聞きします。
初めに国際友好都市交流事業ですが、さまざま姉妹都市、友好都市の交流をずっと長年やってこられ
ておりますが、2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて、この友好都市、また姉妹都市を
締結しているところの都市への、オリ・パラを踏まえたアプローチとか、そうしたものは何か今やられ
ているのか、これから検討されるのか、ありましたら教えてください。
○河内協働・国際担当課長
現時点におきましても、先日、こちらの委員会でご報告させていただき
ました地域国際交流懇談会におきましても、オリンピック・パラリンピックを通じまして皆様のほうに
働きかけるとともに、3都市につきましては、友好、友の会を通じまして、そういったご案内を続けて
いるというところでございます。
○たけうち委員
わかりました。新年度予算では、ジュネーヴへの公式訪問団もありますけれども、
やはりこの姉妹都市、友好都市を結んでいるところに、ぜひこの東京オリンピック・パラリンピック、
また当然、全世界の方々が注目されて、中にはもうぜひ来たいという方もいらっしゃると思うんです。
そういう中でいくと、様々な国の方々にもちろん品川に来ていただきたいのですけれど、なかんずく、
長年の関係のあるこの方たちがもし来たいということであれば、何かの形でアプローチして、もしくは
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そういう呼びかけに対して、例えば、今からできるかどうかわかりませんけれど、宿泊で何か便宜を図
るとか、場合によっては、一部そういったものの割引きとか、旅費の助成とか、何かそういうことで、
さらにPRも含めて友好を深められるような取組みがないかなと思うのですけれど、これから検討され
る、もしくは研究されるのかわからないのですが、一応、国際友好のほうの関係と、オリ・パラのほう
も今回の所管になっているので、一応、両方のご意見をいただけますでしょうか。
○河内協働・国際担当課長
今の委員のご趣旨も踏まえまして、便宜が図れるかとか、いろいろ具体
的な問題はあろうかと思いますけれども、ともにオリンピックを迎えまして、国際的な機運が高まる中
で、今まで培ってまいりました国際の友好関係でございます。そういったものを大切にしながら、今後
の友好関係や姉妹関係が発展いたしますようにしっかりと取り組んでまいりたいと考えている次第でご
ざいます。
○小川オリンピック・パラリンピック準備課長
オリンピック・パラリンピックを所管する担当とい
たしましても、これまでのそういった友好都市ですとか姉妹都市、あるいは大使館のある国々との連携
については大変重要だと考えております。いろいろな面でさまざま連携していきたいと、今後も検討し
てまいります。
○たけうち委員
ぜひ連携して、よろしくお願いしたいと思います。
次にいきます。避難行動要支援者経費ですけれど、プレス発表の51ページを見ますと、いよいよ災
害時要援護者、避難行動要支援者の個別支援計画がスタートするということで、私も平成21年から要
望してまいりまして、平成21年の質問の際には区長が、翌年度から仕組みづくりなど検討するという
答弁をいただいて、なかなか四、五年経ってしまったのですけれど、ようやく、でもスタートするとい
うことで、非常に大事なことだと思うのですが、プレスによりますと、町会・自治会を母体として5団
体を対象に防災コンサルタントを派遣するとなっておりますが、この5団体、町会・自治会ですけれど、
この選定の考え方と、またコンサルタントというのはどういったところを考えているのか教えてくださ
い。
○鈴木防災課長
まず1点目の、5団体の選定の基準というか考え方でございますが、現在これまで
委員からもお話がありましたように、地域で具体的に取組みを進めていただいている防災区民組織、町
会・自治会がございますので、まずは具体的な行動に着手したところを優先的に支援を入れて、しっか
りとした体制、それとほかの防災区民組織の参考にしていただけるような事例の獲得ということで選定
したいと考えております。また、派遣の内容につきましては、防災の専門コンサルタントに委託をかけ
まして、具体的な支援の体制づくり、また個別支援計画の作成等についての様々なサポートを行うとい
う予定になっております。
○たけうち委員
わかりました。それで、防災コンサルタントというのは、これからもちろん選定に
入ると思うのですが、どういったところを、専門家だと思うのですけれど、考えているのかということ
と、それから当然ですけれど、これからいわゆる支援者という方たちが大勢、講習等、また訓練等受け
てなってくる中で、いわゆる避難行動要支援者ですね、昔の災害時要援護者、この方たちのいろいろな
個人情報、今でも名簿化されている部分の個人情報というのはしっかり管理はされているのですが、こ
れから要支援者が出てくると、当然、ペアの、この方は誰と誰とか、この方に対して誰と誰が支援する
のだという、それで、この方についてはどういう障害があるのだとか、ひとり暮らしなのかとか、そう
いうところまで一定程度踏み込んでいくのかどうかも含めて、個人情報の取扱いが非常に大事になると
思うのですが、さらにその辺も含めてお考えを教えてください。
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○鈴木防災課長
まず1点目の具体的なコンサルの、どのような形態のところにお願いをするかとい
うことでございますが、1つ大事なことは、まず机の上の研究に強いコンサルではなくて、実際に地域
に入って、様々な活動を、地域の方たちの意識も含めて把握しているところというのが望ましいと考え
ております。それともう一つは、国や都も含めました要配慮者または避難行動要支援者に関する情報等
の収集能力があるところ、それと具体的な地域で防災区民組織の方、また区民の方が活動する上で、的
確な、またわかりやすいアドバイスができるところというようなところを想定しているところでござい
ます。
それと、支援者に関する個人情報の取扱いでございますが、やはりこれが一番、防災区民組織、町
会・自治会で扱うときに気を使っていただいている部分でございます。実際には、平常時であっても、
具体的な支援者の方に、誰が支援に行くか、またどういう計画を立てるかというときには、この名簿を
お使いいただけることにはなっております。ただ、どうしても個人情報ということで、大事なものとい
うことで、金庫にしまわれてしまっているようなケースもありますので、このコンサルの派遣とあわせ
て具体的な名簿の活用の方法、もしくはマニュアルのようなものも用意しまして、しっかりと取り組ん
でいただけるように支援はしたいと考えております。
○たけうち委員
わかりました。しっかりとその辺、よろしくお願いいたします。
次に行かせていただきます。防災対策費の中で、先ほども本多委員からちょっと触れられておりまし
たけれど、今年度から災害対策担当部長が就任されて、およそ約1年経たれますけれども、この間のい
わゆる成果と課題について、いわゆる特に成果については、いろいろな連携という部分において、どん
な形になっているか、一応教えてください。
○鈴木防災課長
今年度から任用して来ていただきました災害対策担当部長でございますが、大きな
成果の一つとしては、やはり自衛隊との連携というところが1つ大きな成果としてございます。時を合
わせまして東京都のほうでも、都と区の連携体制を強化するときに、自衛隊の支援は不可欠ということ
で、都と各区、それと自衛隊の3者で、情報を共有したり調整する連絡会議も立ち上がったりというと
ころがありますので、非常に、担当部長が来られてからの体制強化というところで効果が出ていると感
じております。
○たけうち委員
今年、皆さんもご存じのように、阪神・淡路から21年を迎えまして、本当に、ま
た東日本大震災から間もなく5年ということですが、私は1月に発刊された月刊誌を読んでおりました
ら、いわゆる阪神・淡路のときに陣頭指揮をとられた、元陸上自衛隊の中部方面総監の松島さんという
方が投稿、寄稿されているんです。これを読ませていただいて非常にびっくりしましたのが、この方が
言われているのは、阪神・淡路大震災での反省点は、警察・消防との連携が不足していたことに尽きま
すと。この両者と普段から連携ができていれば、もう少しうまく対応できたのではないかと今でも残念
でなりませんと、こう書いてあるんです。それで我々も当時、皆さんもご存じでしょうけれど、村山総
理だったわけです、それで自衛隊の出動が遅れたとか、いろいろ村山総理というのが我々の中でもあっ
たのですが、この方が言われているのは、実は、仮に自民党の総理であっても厳しかったと言われてい
るわけです。それはなぜかということで、これに書いてありますけれど、被災した兵庫県の南部地域は
社会党の有力者、故土井孝子衆議院議長のお膝元と。
、そうい
う事情もあってか、地域の防災訓練から自衛隊は外されていたのですと。当時、私が感じたのは、自衛
隊には活躍してほしくないという雰囲気ですと。被害が甚大だった神戸市に、陸上自衛隊の駐屯地はな
く、音楽隊でさえ市内に入ったことがなかったと、このように書いてあるわけです。そういった面では、
-71-
本当に日頃の連携が大事だと思っております。そんな中で、皆さんもご存じでしょうけれども、ある会
派の方は自衛隊について本当に否定的な発言をされております。昨年の決算特別委員会の総括で、その
会派の方はこのように言われているんですよ。自衛隊がその能力を活かした人命救助などへの対応で、
その力を発揮していただくことは当然と、もちろん考えています。これはいいのですが。しかし、それ
はあくまで発災後の応急対策であり、最も重視すべき予防対策の強化にはつながらないものと思ってい
ますと、このように言っているわけです。それで、平常時の必要はない、やめるべきだと思いますと。
これは、いざそうなったときには自衛隊に来てもらって、いろいろやってもらうのは当たり前だと。た
だ、日頃の備えは要らないのだと、このように言っているわけです。今のこの現場で活動されたこの方
が大反省として、事前の連携がなされていなかった。いわゆる訓練にも参加できる雰囲気がなかった。
そういう中で、品川区としてこの1年間、取り組まれてこられたということは本当に評価するところな
のですが、その辺のところについて、どのようにお感じになっているかお願いいたします。
○鈴木防災課長
自衛隊との連携でございますが、ご指摘のとおり、何かあったとき、災害時に来て
いただくだけでは効率的な活動をしていただけませんので、日頃からの連携、情報の共有、また体制の
強化というのが重要だというのは区としても同じ認識でございます。それで、区のほうではそのような
考え方から、昨年の秋に行われました国民保護テロ訓練であったり、それから区のほうの本部の訓練の
ようなときに、自衛隊、それから警察、消防、関係機関の方にも参加をいただきまして、情報の共有や
連絡の確認等、日頃からのそういう体制強化に取り組んでおりますので、今後もその視点を忘れずに、
しっかりと体制強化に取り組んでいきたいと考えております。
○たけうち委員
先ほどちょっと私は、
と言った、これは取り消させていた
だきます。その上で、今本当にご答弁いただきましたが、本当に日頃からの訓練が大事だと思いますの
で、ぜひこれからも、いろいろなお考えの方がいて、それは構わないのですけれども、ただ私は現場で
本当に苦労された方がこのようにおっしゃっているということをぜひ紹介した上で、また新たに来られ
た部長に一生懸命、さらに頑張っていただきたいと思うのですけれど、最後に部長、ご決意と、また感
想を含めてお願いしたいと思います。
○曽田災害対策担当部長
委員、ありがとうございます。着任しまして1年が経とうとしております
が、私の微力で、まだまだ何ができるかわかりませんが、やはり最初に、着任の際に申し上げたとおり、
これまでの自衛隊生活35年の経験をどこか活かせるところはないかと日々探して、それを活かしてい
きたいと思うとともに、もとの古巣である陸上自衛隊、特に練馬駐屯地とは密接に連携しまして、何か
事があったときにはすぐ品川区に優先して来てくれということで、これからも調整していきたいと思い
ます。どうかよろしくお願いします。
○石田(秀)委員長
○松澤委員
次に、松澤利行委員。
2款総務費、2項地域振興費、4目防災対策費、193ページです、しながわ防災体験
館運営費、1,831万円、同じく防災学校運営費2,160万円、195ページ、感震ブレーカー設置
補助110件、579万6,000円、時間がありましたら177ページの防犯カメラのランニングコ
ストの件についてお伺いしたいと思います。
しながわ防災体験館運営費、防災学校運営費、これは関連していますので、特に今度、3月11日に
東日本大震災5周年の日にオープンということで、災害の恐ろしさを伝えるから、体験型の施設に改修
ということで、我が会派も要望していたところであり、大変に喜ばしいところなのですけれど、これの
内容を教えていただきたい。特に防災学校運営費は2,160万円という大きな予算を使っております
-72-
ので、その辺をしっかりとお聞きしたいと思います。
○鈴木防災課長
まず、防災体験館のほうの運用委託、それから内容でございますが、大きく6つの
ブース、コーナーがございまして、防災の展示、初期消火の体験、要配慮者の避難誘導体験、それから
シアター、ワークショップルーム、それと煙の中での避難姿勢の体験、応急救護体験ということで、安
全確保も含めてしっかりと運営していただける業者を選定して、運営自体をお願いするということで考
えております。また、防災学校のほうでございますが、このたび、あわせてリニューアルオープンしま
す体験館の活用という視点も入れまして、防災区民組織、それから区民個人、それと事業者の方、それ
ぞれに向けたコースの設定と、そのコースに合った講義等の実施、そのようなものを委託する予定で考
えております。
○松澤委員
大変に、研修ということで期待しているんです。特に防災区民組織の方たちにしっかり
と研修する。そしてまた実際に、何の器具を持ってこなくても、体験館に行けば、そのまま消火器訓練
あるいはスタンドパイプ訓練、ミニポンプ訓練ができるということで、そんな意味では、今まで区民消
火隊、いろいろと設備にお金をかけてきた。今回も4,000万円近くかけていますけれども。ただ、
私はいつも、それでいいのかな、資材を与えても本当に訓練できているのだろうかという危惧をいつも
していたものですから、ここで本当に研修しながら、その場で何も持たずに来て訓練できるというので、
大変に期待しているところです。またしっかりと、今後とも、完成してから事業内容を見ながら、また
いろいろと質問していきたいと思っております。
次にいきたいと思います。感震ブレーカーの件ですけれども、設置補助が110件。これの数字を、
どういう捉まえ方をして110件にしたのかということと、これには国の補助金が入っているのでしょ
うか、これは自主財源なのでしょうか。その辺もお聞きしたいと思います。
○鈴木防災課長
この感震ブレーカーの100件という件数の設定の考え方でございますが、当初、
この予算案を提出させていただいたときに、様々な方法や件数、それから対象地区などについて検討い
たしました。国のほうで一定程度の年数で到達したい普及率の目標というような数字も仮に出ておりま
したので、それにあわせて計算したところ、10年間で年間300件ぐらいでいくと、ほぼ国の想定に
近いものになるというのを試算しました。ただし今回、実は区でこの助成制度、感震ブレーカーの設置
について取り組むのが初めてでございますので、まずはモデル的に木密地域を重点的に対象としまし
て100件で実施させていただきまして、その応募状況や効果を検証しながら、今後の拡大等の検討を
したいということで100件を設定させていただいたものでございます。また、国のほうの動きでござ
いますが、国のほうでは現在まだ感震ブレーカー設置のガイドラインができたところでございまして、
具体的な支援策や促進策については検討中ということでございますので、まだ今の段階では国のほうの
補助金は出ておりません。
○松澤委員
国の補助金が出ていないということは自主財源ということなのでしょうけれども、やは
り先ほども出ていましたけれど、この110件というものが足りるのか足りないのか。これは我が会派
がかねてから予算要望してきたところでもあり、我々は大賛成なのですけれど、地域で聞きますと、こ
れだけは絶対予算通してよと言われました。これはいいことだから、ぜひ通してもらいたい。これはも
う通りますよ、私たち自民党は大賛成ですからという話をしておきましたけれども、こういうことから
すると、ひょっとすると110件、足りないかなという気がします。そのようなとき、やはり自主財源
ですから、何とかプラスにしてもらいたいということと、実際に、ただこれはお金がかかるのですよ
ね。5万円上限というと、7万5,000円ぐらいを想定しているのですかね。結構、お金が1件当た
-73-
りかかるということと、そしてまた実際には発災時の火災の6割が電気火災だということになると、こ
れは普及していかなくてはならないと思っています。そんな意味では、これからいろいろと宣伝するの
でしょうけれども、この施策を長く続けていっていただきたいと思っているところです。とにかく、も
し足りなかったら、先ほどもありましたけれど、我が自民党が聞きますので、どうするかということを
しっかりと答えていただきたいと思います。
○鈴木防災課長
今ご意見がありましたように、大体、1件当たり、既存のブレーカーに感震ブレー
カーを設置する場合に、大体8万円前後かかる想定をしておりますので、その2分の1で上限5万円と
いうことで考えたものでございます。また、この110件につきましては、100件が既存の住宅につ
ける場合で、10件は新築のときに、組み込む前に、一応、建築工事に含まれるので、少しコストが下
がるということで、1万円の助成ということで考えているものでございます。いずれにいたしましても、
活用していただく状況を見まして、必要な世帯や地域がまだたくさん残っておりますので、できるだけ
継続して、効果の出る対策にしたいと考えているところでございます。
○松澤委員
これが今回は木密地域の不燃化10年プロジェクトの不燃化推進特定整備地区に限って
いますけれども、こういう必要なところは品川区中にありますので、もしこれがたくさん応募があるよ
うでしたら拡大していただきたいと要望しておきたいと思います。
それでは177ページの防犯カメラのランニングコスト。これは今年度604台までという予定をし
ているということで、掛ける4,000円で、予算はこれだけですよね。そうすると、今までに設置し
たところのランニングコストは予算化されているけれども、今年度もまたたくさんの要望があると思う
のですけれども、今年度、防犯カメラを取りつけたいという要望ももう来ていると思うのですけれど、
これの件数、それと今年の見込みをちょっとお聞きしたいと思います。
○濵田生活安全担当課長
まず防犯カメラ1台当たり、今年度4,000円つけまして、604台は
今年度末の数字です。それで、今後もこれは続けてまいりまして、今現在、2町会、1商店街の申請が
ございます。見込みとして年間96台。これは設置で考えております。
○松澤委員
新たに、本当は、掛ける4,000円で、これの予算も計上していかなくてはいけない
なというのと、やはり、ランニングコストがかかる、かかるという要望がいっぱいあったんです、私も
質問してきましたけれど。そうすると、あ、それならつけたいという思いが、これからどんどん増える
と思いますので、その辺の予算立てというものをまたしっかりとしていっていただきたいと思います。
○石田(秀)委員長
○藤原委員
次に、藤原正則委員。
155ページ、新年賀詞交歓会、161ページ、庁舎等維持管理、167ページ、シ
ティプロモーション、181ページ、総合区民会館、191ページ、医療救護体制整備費、200ペー
ジ、戸籍及び住民基本台帳、行政サービスコーナーについてお伺いしますけれども、まず賀詞交歓会に
ついてお伺いしますが、去年の賀詞交歓会と今年の賀詞交歓会と、違ったところはありますでしょうか。
○江部総務課長
委員に長年ご指摘いただいておりました、廊下にはみ出すということにつきまして
は、見直しをいたしまして、テーブルを室内に入れたということが大きな変化でございます。
○藤原委員
今年も行きましたけれども、すばらしい賀詞交歓会でしたね。入った瞬間に、私はこの
言葉が出ました。入った瞬間「わ!品川」と。この人数は何だと。廊下に出すなと言った自分が、これ
は良かったのかなと思うぐらいすごい人数でした。それで、今年出した案内状と、実際来た人数をお伺
いします。
○江部総務課長
発送いたしましたのが1,886人、招待者です。出席された方は878人です。
-74-
○藤原委員
きゅりあんの担当の課長にお伺いするのですが、いわゆる一般の利用者の方が7階のイ
ベントホールをお借りしたいと言ったときには、立食で何人入りますかというような質問が来たときは、
きゅりあんとしてはどういう人数を答えているのでしょうか。
○間部文化観光課長
施設の収容人員については消防法の規定がございまして、きゅりあんのイベン
トホールについては、面積が550㎡ということでありますので、立食で最大500人程度ということ
でございます。
○藤原委員
消防法が根拠だということで、また総務課長、来年の賀詞交歓会、私から提案する課題
が今の質疑でできました。決まっている人数と呼ぶ人数の課題があると思いますので、これ以上、今日
は質問しませんので、また来年、課題があると思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。
それと「わ!」つながりで、シティプロモーションについてお伺いしますが、私も改めてこの間、質
問しましたけれど、コースターの裏を見ました。すばらしいですね。マイコースターの裏を見させてい
ただいて、書いていないけれど「わ!」の語感。それで、これは1つ思ったのですけれども、このロゴ
マークは誰でもというようなお話もあるのですけれども、ここが1つ心配なのですけれど、いわゆる営
利目的とか公序良俗というのですか、というのが除外されるのでしょうか。それと、いわゆる商標登録
なのか著作権だかわかりませんが、そこはしっかり区として押さえているのでしょうか、お伺いします。
○中元広報広聴課長
ロゴマークの利用でございますが、営利目的は別に除外ということではなくて、
やはりただ一定程度の、委員おっしゃいましたように公序良俗の部分などはございますので、申請書を
出していただいて、今までのところ、皆さん使っていただけるという状況で、5件ほど既にもう申請が
ございましたが、皆さん使っていただけるような状況でございました。また、マークにつきましては商
標登録もさせていただいております。この基本のマークのほかにメガホン型のものなどもあわせまして、
また用途も細かく分かれておりまして、大体、区で想定されるような3分類ぐらいの登録をさせていた
だいております。
○藤原委員
安心しました。これからも「わ!品川」で頑張ってください。いろいろな意見があると
思うのですけれど、私は賛成ですから、頑張ってください。
次にいきます。次に学校医療救護所についてお伺いしますけれど、災害時に拠点病院などの近くに設
置する緊急医療救護所と医療救護所を設置する避難所の指定状況、また必要な薬剤や資機材の配備状況
を教えてください。
○鈴木防災課長
拠点病院などの近くに設置します緊急医療救護所につきましては、現在まで区内の
大きな病院7カ所を指定させていただいております。また避難所に設置する医療救護所につきましては、
区内の13地区に1カ所ずつ、13の避難所に設置ということで、地域防災計画のほうで指定しており
ます。また、そこで必要となる薬剤や資機材につきましては、今年度の予算までを含めまして、この二、
三年間で基本的な配備を終えているところでございます。
○藤原委員
その配備した薬剤とか、あと資機材は、どこで誰がどのように管理しているのでしょう
か。
○鈴木防災課長
配備しました薬剤等の管理についてでございますが、基本的には、避難所となる学
校の保健室に、学校に相談しまして、置き場所を少し捻出していただいて保管しております。薬剤につ
きましては取扱いがやはり重要でございますので、鍵のかかるロッカーを設置しまして、その中に保管
しております。具体的な日常の管理、それから薬剤は使用期限がございますので、期限切れの薬品の入
替え等につきましては、区内の2つの薬剤師会にお願いして、委託という形で管理していただいており
-75-
ます。
○藤原委員
ある薬剤師から私のところに相談がありまして、現在、資機材の保存箱が保健室の隅に
高く積まれていますと。並替えや薬の交換作業がやりにくくて困っているとの相談があったんです。ま
た、臨時に設置する簡易ベッドを置く場所のそばに、薬剤保管用のロッカーも並んでいて、ベッドに児
童生徒が寝ているときに地震が来たら、倒れて危険だということで、ものすごく心配なさっていました。
保管場所の決め方と、意見があった場合、どのような対応を区としてするのでしょうか。
○鈴木防災課長
保管場所につきましては、先ほど申し上げましたように学校と相談しまして、限ら
れた保健室の中のスペースを一応確保させていただいた関係上、十分な広さとか、それから一番使いや
すい場所というところになっていないという現状はございます。ただし、ロッカーにつきましては、重
いもので、倒れると危険ですので、床面にアンカーを打ちまして、しっかりと固定しております。通常
の家具テントと違う方式ですので、見た目にはわからなくて、そのようなご指摘かなと思われます。ま
た、高く積み上げてあります衛生用品等の保管箱でございますが、これも委託で薬剤師の方に管理をお
願いするものでございますので、その扱いやすさとか置き方に関しては、ご相談の上、対応させていた
だきたいと考えております。
○藤原委員
実際にやられている薬剤師からのお話なので、よく相談して、現場の声として前向きに
検討していっていただきたいと思います。同じ薬剤師の話なのですけれど、ちょっと細かいのですけれ
ど、薬剤師会から三木小学校の救護所は、拠点病院がない地域なので、避難所の救護所を早期に立ち上
げて緊急救護所として対応すると聞いたそうなのですけれど、三木小学校の付近では、道路が狭く、家
が密集しているので、救急車の出入りが困難で、緊急救護所に向いていないので、指定する避難所を芳
水小学校に変更していただけないかという話をいただきました。区の考えはどうでしょうか。また、避
難所、救護所や、早期立ち上げの救護所の、区民・地域への周知はどのようにしていくのでしょうか。
○鈴木防災課長
ご質問のありました、早期に立ち上げをする学校避難所の医療救護所でございます
が、これは、その薬剤師の方がおっしゃっていたように、大きな拠点病院がないエリアに、そこの緊急
医療救護所、トリアージ機能を中心とした救護所の補完的な役割を持って活動するということで、今、
指定について検討しているところでございます。この医療救護所、それから早期立ち上げの救護所以外
にも、災害時医療について区のほうで災害医療連携会議という会議を設置いたしまして、各拠点病院の
医師や医師会、薬剤師会等の関係機関の皆さんに専門的な意見をいただきながら検討している中で、同
じようなお話もいただいているところでございます。この会議でしっかりと審議をいただいた上で、区
のほうの決定をした上で、それからもう一つ、2点目の質問にありました、区民の方への周知について
も、必要な情報、それから適切な行動などについて、しっかりとお知らせをしていきたいと考えており
ます。
○藤原委員
よくわかりました。よろしくお願いします。
次に、危機管理についてお伺いしたいのですけれども、思い出すのが、平成25年7月に宝塚市役所
で火炎瓶による放火事件が発生して、本当に市庁舎が大変だったという、事件といいますか、あったの
ですけれども、日頃から、このような事件・事故にはしっかり備えておかないといけないと思っていま
す。特に職員の皆さんは、自身の安全確保はもとより、避難誘導など区民の皆さんの安全確保にも責任
があると思っています。そのことを意識して避難訓練を実施するなど、有事の際に戸惑うことなく行動
できるよう、日頃から取り組む必要があると私は思っています。それで、品川区の不当行為等対応マ
ニュアルを読んだのですけれども、このマニュアルでは、宝塚などのような例が見当たらないんです。
-76-
品川区も職員と来庁者の安全を意識して、避難訓練をぜひ実施して有事に備えるべきだと思うのですけ
れども、いかがでしょうか。
○立川経理課長
区では現在、総合庁舎全体なのですけれども、いわゆる全庁的な自衛組織というの
をつくっております。これは消防法に基づくものでございますので、法務局、都税事務所、第二建設事
務所などと合同で、年1回、消防訓練を実施しているところでございます。また、いわゆる火災予防と
いうことで、所定の位置に消火器を設置する、プラス、必要な課には追加で配備しているところでござ
います。また、いわゆる不当行為という部分につきましては、生活福祉課や税務課、経理課などに、さ
すまた等を用意して、犯罪者の取り押さえをできるような、そういったことで不測の事態に備えている
ところでございます。
○藤原委員
例えば来庁者がどなり散らしている場合や長時間居座っている場合など、経理課長に連
絡して退去命令を出すということになっていますよね。これは経理課長、大変だと思うのですけれども、
その辺も含めて、やはり定期的な訓練が必要だと思うのですけれども、来年度に向かって、まずそれを
やるということと、あと、さすまたの練習は課長自身は毎日のようにやっていないといけないと思うの
ですけれど、さすまたを持って歩いている課長を見たことがないので、その辺はいかがでしょうか。そ
れと、最後に庁舎管理ということで、去年の決算で庁舎のところの自転車についてお伺いしたのですけ
れども、あれからどうなったか教えてください。
○立川経理課長
総合庁舎におきましては、委員ご指摘のとおり、訓練の必要性はあると思っており
ますので、宝塚市などの例を参考に、いわゆる想定を変えまして訓練を実施していくということを検討
していきたいと思います。また、自転車につきましては、来年度、シルバー人材から警備員を配置する
というようなことで、今ちょっと考えているところでございます。
○石田(秀)委員長
○あべ委員
次に、あべ祐美子委員。
私からは、161ページの庁舎管理、それから契約全般、これは167ページの契約関
連事務費でいいのかしら。それから169ページの庁舎LED化、それから、先ほどから話題になって
おります町会と成人式についてもお伺いしたいと思います。全部聞きます。
まず庁舎管理で、庁舎前の歩道に関してなのですけれども、歩道が狭くて、災害時の司令塔となる区
役所前の歩道としては望ましくないのではないかということは以前も指摘させていただきました。その
後、若干の改善は考えていただいているようですけれども、道幅自体はやはりちょっと狭すぎると思っ
ております。163号の拡幅によって広げる計画があるとは聞いておりますけれども、災害は工事の完
成を待ってくれるものではないと思います。どうせ拡幅するのであれば、前倒しで歩道を広げる、ある
いはせめて第三庁舎前の階段ですとか、あるいは植え込みの花壇ですとかを削るだけでも改善するので
はないかと思いますが、改めて区のお考えを聞きます。
それから契約関係では、近年、定期借地制度の活用が行われておりますけれども、区有地を民間に定
借で貸す場合に、その公共性に関するお考えを確認したいと思います。例えば御殿山小校舎跡地の土地
を借りた事業者が建物工事を発注する場合、これは民民の契約になるわけですけれども、例えば入札に
よる公平性の確保ですとか、あるいは地元事業者を積極的に使うといった、公共事業に準ずる視点は盛
り込まれるのでしょうか。
それから庁舎LED化、これは簡単な話なのですけれども、この機会に、場所によってはセンサーつ
きのものを検討されてはどうかという、これは提案です。
それから町会・自治会に関してなのですけれども、先ほどより若い世代あるいは新たに転入してきた
-77-
世帯にもということでお話が出ておりますけれども、キーワードの一つは子どもだと思います。今、区
内で子どもは増えてきておりますし、地域でも子ども会を懐かしむ声というのが根強いです。まずは、
区として子ども会の設置状況ですとか活動内容を把握していただきたいなと思っているのが1つと、そ
れから今の時代に合った子ども会活動づくりに応援してもらえないかという話でございますが、お考え
を聞かせてください。
最後、成人式なのですけれども、私も今年の成人式、育成会が初めてきゅりあん内に、障害のある方
向けの控え室を設けたということで行ってまいりました。それで、新成人の方ともお話を伺ってきたの
ですけれども、やはりこうしたものが必要だなと思います。先ほどの質問でもありましたけれども、や
はり、これはできれば主催者が本来、合理的な配慮の一環としてこういった場を設ける、あるいは少な
くとも育成会と連携しながら、例えば成人式のご案内にこういった情報もセットにするといったような
ことはできないでしょうか。あるいは、また昨年の予算委員会でも、LGBTの方向けの成人式という
こと、あるいは障害のある方、いろいろな方が参加しやすい、多様性を確保するということを成人式に
求めたのですけれども、それから1年間で何か多様性というところで改善されたことがあったら教えて
ください。
○立川経理課長
まず第三庁舎前の階段についてでございますが、委員ご指摘のとおり、既に163
号線の拡幅工事、大井町線のガード下区間なのですが、始まっておりますので、第三庁舎前についても、
平成28年度に工事を実施していくと聞いておりますので、道路所管と連携し、階段周辺についてもそ
の進捗に合わせて実施していく予定でございますので、今、安全な通行のために具体的な検討をしてい
るところでございます。
続きまして、御殿山小学校西側敷地の関係の、いわゆる契約がどうなるかというご質問でございます
けれども、まず選定に際しまして、運営事業者との基本協定により、設計業務の事業者選定においては、
区と協議の上、承諾を得て選定するということになっております。具体的には、いわゆる見積もりなど
をこちらでチェックしまして、価格の適正性などを審査しているところ。また、建設工事につきまして
は、区との協議に加え、区の契約手続に準じて行うという大原則があります。ただし、いわゆる東京都
からの補助制度を利用する場合は、その補助制度の要綱のほうがちょっと強いということで、そちらの
東京都の契約の手続に準じてやるということですので、結論からお話ししますと、今回の工事について
は競争入札になるということでございます。
それからもう一つ、庁舎のLED化に関してでございますけれども、こちらは、やはり普段消灯して
いるところなどがございますので、適所についてはいわゆるセンサーつき照明を導入していくというこ
とで、今、検討しているところでございます。
○久保田地域活動課長
子ども会についてでございますけれども、私どもちょっと町会の中に子ども
会が今どのような状況であるかというのは正確な数は把握してございませんが、幾つかの町会の方のお
話を聞くと、幾つか子ども会はまだあると聞いてございます。こういった子ども会も含めまして、子ど
もに対する事業というものに、子どもの青少年の健全育成も含めて、子どもに対する事業は町会も積極
的に取り組んでございますので、そういったことも含めてこれから研究してまいりたいと思います。
○江部総務課長
成人式のお尋ねでございます。大勢の場でいますとなかなかいづらいということで、
控え室をというご提案でございますけれども、障害にも、身体障害の方、精神とか知的の方、さまざま
いらっしゃって、さまざま団体があろうかと思いますので、障害者福祉課のほうと、その辺はちょっと
小まめに必要性を含めまして協議をしていきたいと考えております。それから、LGBT対応というこ
-78-
とで、これにつきまして具体的な検討をというと、なかなか別のところで何か機会を設けるとか、ス
ペースを別に設けるといったことが難しい状況にありますので、今後の研究課題とさせていただきたい
と思います。
○あべ委員
契約に関しては、ちょっと地元業者に対するところがわからなかったので、もう一度ご
答弁をいただければと思います。それから、LEDと歩道については、それでよろしいかと思います。
子ども会なのですけれども、ぜひ、まずは実態が今どんな感じになっているのかというのを、区とし
てどこかの部署で把握していただきたいなと思います。昔ながらの子ども会というのはなかなか難しい
かと思いますけれども、何らかの行事をしたいけれど、なかなか自力だけでは厳しいなと感じていると
ころもありますので、ほかのところがどんな活動をしているのかということを知るだけでも参考になる
と思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。
成人式のほう、ぜひいろいろな団体のお話を聞いてみてください。それからLGBTなのですけれど
も、それも完全に場所を移してというのは、いきなりは難しいと思うのですけれども、これも団体の方
とお話ししていただければ、ステップ・バイ・ステップで、いろいろな案が出てくるかもしれません。
例えばお手洗いの設置1つにしても、それだけでも随分改善するものもあると思いますので、ぜひよろ
しくお願いいたします。
では、契約に関してもう一回ご答弁をお願いします。
○立川経理課長
東京都のいわゆる競争入札に関する基準というのが非公表でございまして、具体的
に区内業者を使えるかどうかというのは明らかにされていないところでございますけれども、区としま
しては、やはり地元事業者に優先的に発注するように要請していきたいと考えております。
○石田(秀)委員長
○安藤委員
次に、安藤たい作委員。
161ページ、自衛隊員募集事務費に関連して自衛隊激励会について伺います。
2月29日の月曜日に区役所内で今年も行われたと、ホームページの写真ニュースで報じられており
ます。まずお伺いしたいのですけれども、今年は6人の出席ということですが、今年の品川区の入隊・
入校予定者の全体の人数は何人だったのでしょうか。それと、自衛隊激励会の主催はどこなのか。それ
と、品川区における自衛隊激励会はいつから行われていて、そこに区長はいつから参加しているのか。
そして参加の仕方ですが、自衛隊のほうから呼ばれているのか、自ら要望して出席しているのか伺いま
す。
○鈴木防災課長
自衛隊の入隊・入校予定者の方の激励会についてのお尋ねでございますが、今年度
の入隊予定の方の人数は15名とお聞きしております。それと、主催はどちらかということでございま
すが、基本的には自衛隊の募集事務に関しまして、法定受託事務という位置づけで区のほうで受託して
いるものでございますので、主催はどちらかということであれば、一応、区ということになります。た
だし、実際には共催といいますか、協力体制をもって、自衛隊のほうのいろいろ手配をしていただいて
いるということでございます。それから、いつからこの激励会を実施しているかというお尋ねでござい
ますが、防災課のほうで担当するようになったのは平成22年からでございます。その前からも五反田
の募集案内所のほうでやっていただいているので、ちょっといつからかというのを確認したのですが、
案内所のほうでいつからこの事業を始めたかという記録がないということでしたので、区としてももう
十数回以上はやっているとは思うのですが、いつからかというのは、ちょっと自衛隊のほうで確認でき
なかったということでございます。それから区長の出席でございますが、これは自衛隊のほうから協力
依頼をいただく中で、区としても、自衛隊に入隊されて、国民のために一生懸命頑張っていただく隊員、
-79-
区民の方に対して、激励と期待の言葉をお伝えしたいということで、自衛隊の招待を受けて、区長の意
思で出席をいただいているものでございます。
○安藤委員
主催のところに関しては認識を新たにいたしました。それで、その自衛隊の役割なので
すが、この3月29日から大きく変えられようとしております。戦争法安保法制の施行が3月29日か
らということです。この施行によりまして、自衛隊が米軍と一緒に、海外での武力行使、軍事行動に参
加するようになります。戦後初めて自衛隊が殺し殺されるという重大な事態に際して、共産党、民主党、
維新の党、生活の党、社民党、野党5党が2月19日には廃止法案を衆議院に提出いたしました。歴史
的な5野党合意も成りました。改めて、戦争法廃止に向けて、国民の運動と世論との協働も広げて全力
を尽くしていきたいと思います。それで、自衛隊が現実にPKOに約350人派遣されている南スーダ
ンですが、まさに戦闘状態です。2月17日から18日にかけては、国連キャンプを南スーダンの政府
軍が攻撃し、18人以上死亡したと、まさに内乱状態。この自衛隊に武器使用の任務を与えようとして
おります。区長が自ら激励し送り出した自衛隊員が命を落とす事態になりかねない状況です。先の代表
質問の再質問で我が会派で質問いたしました。区長が激励の挨拶をして送り出した品川の若者が、外国
の紛争地に武器を持って参加して殺し殺されるという危険性が現実のものになっている、その認識はあ
りますかと質問いたしました。区長のお答えは、激励会自体が、言われるような事態を招来するとは考
えていないと答弁しましたけれども、やはり質問には答えていません。私たちが伺ったのは、まさに、
つい先日区長が激励し送り出した品川の若者自衛隊員が、海外の戦闘行為で命を落とす危険があるので
はないですかということをお伺いしましたので、答弁をよろしくお願いいたします。
○江部総務課長
繰り返しでございますけれども、自衛隊の入隊のお祝いということにつきましては、
品川区長に対して出席を依頼があったということで、ご挨拶を差し上げたということでございまして、
国の安全保障につきまして品川区が何かを言うという立場ではございません。
○安藤委員
私は国の安全保障の全体について聞いたわけではありません。単純な事実を聞いており
ます。繰り返しますけれども、区長が激励し、激励会で送り出した品川の若者が、今度の事態で海外で
の戦闘行為で命を起こす危険があるのではないですかということを伺っているのですが、もう一度お願
いいたします。
○江部総務課長
委員がおっしゃっていることは国の安全保障にかかわることでございますので、お
答えする考えはございません。
○安藤委員
答えられないということですね。また、代表質問で共産党は、区長は外交・防衛は国の
専権事項だから区として見解を述べるのは差し控えるべきだと言いながら、区は区として国に意見を述
べてきたではないかと質問いたしました。区長はそのとおりだと答えまして、児童相談所の移管などに
ついて児童福祉法の改正を求めている等と述べまして、その理由を、区の仕事に直接影響があるという
ことで、区の仕事を充実していく上で必要なことだということで発言していると述べられました。私は、
そういう意味では、この戦争法ほど区民生活に大きな影響を及ぼし、直接重大な影響を与える事柄はな
いと思いますけれども、区はこの戦争法、今回の、区民の暮らしに関係ないと考えているのでしょうか。
○江部総務課長
区民生活にかかわることが全て地方自治ではないということでご答弁申し上げてお
ります。私どもも憲法で保障されました地方自治の本旨を全うすべく、自治体としての取組みをしてい
るということでございますので、国政に関することについて申し述べる立場にないと申し上げておりま
す。
○安藤委員
国政に対して申し述べる立場にないと言いながら、分野によっては国政に意見を述べて
-80-
いるという事実があります。例えば、教育基本法の改悪の場合も、国会に呼ばれて区長自らが意見を述
べているわけです。そういった意味では私は矛盾があるのではないかと思いますけれども、もう一度伺
いますけれども、今回の戦争法ほど区民生活に大きな影響を及ぼし重大な影響を与える事柄はないと思
うのですけれども、品川区はそう考えないのでしょうか、伺います。
○江部総務課長
本会議で区長が取り上げた事例といたしまして、児童相談所と申し上げました。こ
れはまさに子どものことでございまして、地方自治に関することでございますので、この件について1
自治体の首長が物を申すということは当然であります。しかし、委員がおっしゃっていることにつきま
しては、先ほど繰り返しのとおり、国の問題でございます。
○安藤委員
かなり矛盾だらけの態度ではないかと私は指摘せざるを得ません。もう少しこの点で具
体的に伺います。戦争法強行に先立ち昨年4月に改定された日米ガイドラインには、地方公共団体の協
力が義務づけられました。さらに今、安倍首相は、緊急事態条項を改憲のテーマとして挙げております
けれども、もしこれが成れば、まさに自治体・区民が戦争体制に組み込まれ、その権限・人権が直接制
限されることになります。戦争法の問題は、まさに品川区民に直結する問題だとこの点でも思いますけ
れども、この地方公共団体の協力が義務づけられたという、このガイドラインの変化などもあります、
いかがでしょうか。区民生活にまさに直結する点だとこの点でも思いますけれども、いかがでしょうか。
○江部総務課長
そのガイドラインに書いてございます自治体の協力につきましては、まさに防衛と
いうところでの、国を守るというときに、自治体が行える範囲で、都道府県レベル、それから区市町村
レベルでできる協力をするというふうに書かれていると私は認識しておりますので、その上では、そう
いったことは当然協力するということでございます。
○安藤委員
まさに今、認められましたように、この協力が求められるということになるわけです。
ですから、私は重大な、今度の3月29日に施行が狙われておりますこの問題については、必要な意見
を述べていかなくてはいけない。戦争法廃止の意見を区民の立場から言わなくてはいけないと思います。
また、伺いますけれども、今回、戦後初めて施行されますと、自衛隊員が憲法で放棄したはずの武力の
威嚇という行為の中で他国民を殺すということになりかねないということになります。そうなれば、即、
世界中の日本人が憎悪とテロの対象になると思います。首都圏の品川区民もまさに例外ではないと思い
ます。この点からも、この戦争法の施行・強行は、区民の命、財産に直接かかわる問題そのものだと思
いますけれども、いかがでしょうか。今回の戦争法が施行されることで、品川区民の命と財産がテロや
危険に直接さらされることになりかねないと思いますけれども、そこに関しては品川区はいかが考えて
いるのでしょうか。
○江部総務課長
繰り返しになりますけれども、国防に関することであったり、いろいろな仮定に関
することにつきまして、私どもで答える立場ではございません。
○安藤委員
これだけ区民の皆さんの命が危険にさらされている。しかも、自ら激励して送り出した
自衛隊、品川区の若者が戦場で命を落としかねないという事態に際しても発言できない、立場を表明で
きないというのは、私はいかがなものかと思います。繰り返しになりますが、区長は教育基本法の改悪
の際には国会に呼ばれ発言しております。でも、今回はいろいろ言って発言しようといたしません。こ
れは区長の判断で、国に意見を言いたいときには言う、言いたくないときは言わない。結局、これはこ
ういうことでしょうか。地方自治法で国に意見を出してはいけないと禁じているわけではない。けれど
も、役割は述べている。それで、濱野区長個人の判断として、あえて今回の安保法制については反対を
表明しない、控えるべきだという濱野区長の判断なのでしょうか。それとも、自治法に書かれた法律の
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問題として、品川区として発言しないということなのでしょうか。ここははっきりと述べていただきた
いと思います。
○江部総務課長
自治体でございまして、区長は首長ということで、そこに違いはございません。先
ほどから申し上げておりますが、国に物を申したということは、地方自治にかかわることについて申し
たということでございます。児童相談所の件などでございます。しかし一方、全く異なる、国の専権に
かかわる外交・防衛につきまして自治体の長が物を申すということは、全く意味が違うということは、
先ほどから何回か申し上げたとおりでございますので、ご理解をいただきたいと思います。
○安藤委員
意味が違うというところでは、どのように意味が違うのかはぜひ教えていただきたい、
ご答弁をお願いします。それと、地方自治法では、国と地方の役割は書かれておりますが、国に対して
地方自治体が物を言ってはいけないとは書いていないんです。戦前の反省から、当時、大日本帝国憲法
の中では、地方は国に物を言えませんでした。そういう地方自治の規定もありませんでした。ところが、
その反省から、戦後、日本国憲法の中で地方自治が書き込まれたわけであります。ですから、もう一度
お伺いしたいのは、法律には、国に物を申してはいけないと書いているわけではないですけれども、し
かしあえて濱野区長個人の判断として、今回の戦争法のことに関しては国に対して意見を述べないとい
う、自粛するということなのでしょうか、伺います。
○江部総務課長
区長がということだけではなく、区として同じ考えでございますけれども、今、日
本には千七百数十の地方自治体がございますけれども、そこがみんないろいろ言い出しますと切りがな
いということで、言うべきではないと答えているはずです。要は、法律で言ってはいけないということ
ではありません。ですから、地方自治に関することにつきましては、きちっと意見を申し上げてきたと
ころでございますが、国の専権事項である外交・防衛につきましては、これまでも一貫いたしまして、
区の答弁は、見解を申し述べる立場にはないということを申し上げているものでございます。
○安藤委員
私は、憲法違反の法律を強引に押し通し、立憲主義・平和主義を根底から壊し、区民の
命と財産をさらに危険にさらすことになる今回の事態に際して、区長は反対を表明すべきだと思います。
反対を表明できない区長とは一体何なのかとすら思います。濱野区長は反対表明をしない、しようとも
しない。これでは区民の命と暮らしを預かる区長として失格だと思います。これは述べたいと思います。
○石田(秀)委員長
○浅野委員
次に、浅野ひろゆき委員。
191ページ、防災行政無線更新基本・実施設計、167ページ、デジタルサイネージ
導入調査委託、3つ目が183ページの集会所系施設、スポーツ施設の利用について、この順番で質問
します。
まず防災行政無線基本・実施設計ですけれども、今、固定系のアナログ、これは60メガヘルツだと
思いますが、これを今後、デジタル化していくという計画だと思います。このとおりなのかどうかとい
うことを1つお伺いしたいのと、あとデジタルのほうがアナログに比べて電波の到達距離が優れている
というメリットもあります。また、電波の混信には強いと。ただ、欠点といたしましては、遮蔽物には
弱いという特徴があります。このような状況を鑑みながら、今までの受信する子局について電波が遮蔽
される問題となりそうな場所、既に想定されているのか、検討されているのかということについてお伺
いしたいと思います。実際には、この基本・実施設計の中で検討されると思いますけれども、この点に
ついて教えていただければと思います。それと、この基本・実施設計の中で行われる具体的な内容につ
いても参考までに教えていただければと思います。
○鈴木防災課長
ご質問いただきました防災無線の改修等についての実施計画でございますが、これ
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は平成28年度1年間をかけまして、大きく3つの課題についての対応を予定しているところでござい
ます。1つは、電波法の改正によりまして、電波の規格が変わりました。それの、新しい規格への対応
の年限、期限が平成34年11月いっぱいということで定められておりますので、1点目は、まずその
対応が必要ということでございます。2点目としましては、今ご質問にありましたデジタル化の対応で
ございます。これにつきましては、経費それから効果・メリット等を総合的に勘案して、実施設計の中
で方向性を決めたいと考えております。それと3点目は、区で設置しております屋外の防災無線のス
ピーカーの支柱や機械本体といった設備の更新というのもそろそろ年限が近づいております。この3点
につきまして総合的に検証しながら、どのような期間、それから方法が一番効率的にしっかりと対応で
きるかということの実施設計を平成28年度にやりたいということで予算案を提出させていただいたと
ころでございます。
○浅野委員
今、計画を伺いました。そうしますと、発信のほうも受信のほうも、機器に関しまして
は、支柱とかそういうのは別といたしましても、ほとんど更新ということで、セットで代えていくとい
うお話かと思います。この点、1点確認したいと思います。
デジタルサイネージのほうに入りますけれども、東京都においてはICT活用方針として、デジタル
サイネージの共通仕様を定めて、映像などの一斉配信を検討するということ、このような記事が2月中
旬に出ておりました。区でも、デジタルサイネージ導入調査委託、このようなことも検討するというこ
とになっておりますが、また品川区においても、図書館でもデジタルサイネージ、また災害の情報も発
信するという計画があると思います。今後、オリンピック・パラリンピックに向けて、多分、区として
も、至るところとは言いませんが、効果的なところについてはデジタルサイネージをさらに増やしてい
く、このようなことも考えているのではないかと思います。そのような中で、このデジタルサイネージ、
防災行政無線のデジタル化に合わせて、データ配信というのはできないかどうかということ。これは
ちょっと私も細かいところまでは存じておりませんけれども、そういうことができるようになると、一
斉にいろいろ災害情報など出せるのかなと思っているのですけれども、この可能性について教えてくだ
さい。また、有線での提供が基本になると認識はしておりますけれども、停電の対策ですとか、そうい
うことも踏まえていかがかというところを教えていただければと思います。
○中元広報広聴課長
デジタルサイネージ導入調査委託でございますが、委員がおっしゃいましたよ
うに、2020年のオリンピック・パラリンピックの東京開催に向けまして、まずは多言語対応でござ
いますとか防災情報の提供につきまして、大変効果的なツールであるという認識を区としてもしており
まして、まずどのようなものが区内にサイネージ、民間のものなどももう既にあるやに思いますので、
まずはそのようなデジタルサイネージの資源の調査等も含めた形で、またデータの配信につきましては、
少し調べましたところ、ネットワークの構築等、なかなか準備にコストも時間もかかるところがござい
ますので、まずいろいろ調査研究するところから始めたいというものでございます。
○鈴木防災課長
防災無線の更新に関しまして、全ての機器等がデジタル化対応で移行するのかとい
うお尋ねでございますが、一応、現時点で調べた情報をもとに考えているところでは、各設備、支柱等
の老朽度も勘案しながら、徐々に、五、六年の間に、経費もかなりかかるものでございますので、移行
する方法についてもその実施設計の中でしっかりと定めたいと考えているところでございます。また、
デジタルサイネージとの連携でございますが、ご指摘にありましたように、デジタル化対応しますと、
今までの音声だけではなくて、情報もあわせて送れるような状況にはなってまいります。ただし、防災
無線は基本的には音声を伝えるための設備として用意しておりますので、区のほうではLアラート、以
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前、情報コモンズと呼ばれていた仕組みですが、そちらにも加入しております。また、ケーブルテレビ
のプッシュ型の情報サービスや字幕スーパー等の媒体も活用して、様々な情報発信の体制を整えており
ますので、今後もそういう複数の情報発信手段の強化の中で防災無線も有効に活用していきたいと考え
ております。
○浅野委員
検討することは多岐にわたるかと思いますけれども、立派なものをぜひとも、平成34
年にスタートできるようにしていただければと思います。先ほど、Lアラートのお話もいただきました。
今、区としては数多くの情報提供手段を構築していただきました。ケーブルテレビですとか、J-AL
ERT、Lアラート、またツイッターですとか、数え上げれば数多く対応していただいたことに、これ
は本当に感謝申し上げる。また、そういうことを登録してくれる区民がさらに増えることを私も望んで
いきたいなと、このように思っております。今後とも、新しいそういう考え方が出たら対応していただ
ければと思います。
続きまして、集会系施設、スポーツ施設の利用について質問します。新規利用登録者、また再登録す
る際に、改めて団体名簿を含む団体登録申請書を提出することになっていますが、これは去年の10月
からホームページでもしっかりと告知されています。私もこの1月にそれが期限切れとなりまして、あ
たふたと登録したわけですけれども、これをさらに再徹底した理由と、そしてこの登録や利用に関する
問題点とか、ここに至る経緯について教えてください。
○久保田地域活動課長
この名簿の提出、集会所の件に関しましては、規則のほうでもともとは定め
られていたところですが、運用上、なかなかご提出を求めているということは実態がなかったというこ
とでございます。集会所の利用につきましては、区民と区民外とで料金が違いますので、その団体がき
ちんと区民であるということを把握するために、まずは名簿の提出をしていただいて、区民であるとい
うことを確認した上で区民料金でご利用いただくということでございます。この間、年度の途中で入れ
たということもございますし、更新のときに急に名簿を出してくださいということを言われたというこ
とで、幾つかクレーム・苦情等はございますけれども、親切・丁寧に説明して対応していきたいと思っ
てございます。
○浅野委員
私もあたふたと対応させていただきましたけれども、その中で、施設の利用に対して、
問題点とか、そういうものが散見されるという話も聞いておりますので、この点についても実例などあ
れば教えてください。
○久保田地域活動課長
数としては多くはないのですけれども、例えば物を破損してしまったとか汚
損してしまったというようなこともございますし、集会所の利用としてあまりふさわしくないというよ
うな利用実態もございますので、名簿を提出していただいて、きちんと実態を把握しながら適切に運営
していきたいと思ってございます。
○石田(秀)委員長
○渡辺委員
次に、渡辺裕一委員。
私は181ページ、オリンピック・パラリンピック開催周知事業で伺ってまいります。
もちろん、このオリ・パラに向けてどんどん取組みが加速し、この予算案を見ていても、かなり具体
策で新規のことが計上されています。それぞれちょっと、思ったこと、つけ加えたいこと、思いをしば
らく提案していきたいと思っています。そもそも原点で、こうやって事業が具体化することはとてもす
ばらしいことで、一番、何もしないとか、無策であることは、逆に言えば罪ぐらいに思っています。と
いうのは、日本を挙げて頑張っていこう、そして東京を挙げていく。そうすると、自治体間でいろんな
アイデア競争もある中で、こうやって具現化するということはとても、政策目的の周知のための事業と
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してまさにチャレンジで、そういう前提で伺っていきたいと思います。
まず、少し前の質疑でもありましたが、区民の方に、オリ・パラは来る、そして区でも何かがあるは
わかっていると。そしてこの3競技という点では、まだまだ認知度が、ちょうどもう1年前ぐらいの調
査では当然低かったと。その後、いろいろな周知事業が展開されていく。そういう目安といいますか、
努力目標があると思うんです。やはり、まずこの3競技があるということ。競技が開催される自治体と
いうのは、よくよく考えたらものすごく少ないわけで、すごくありがたい話だと思っています。その恵
まれているという点の感想を1つと、もう一個、今後まず区民にこの3競技をどうやって知っていただ
けるか。数値目標等、節目のことだとか、まずそれを教えてください。
あと、オリンピックの予算書のところで、181ページ、競技観戦ツアー、「等」と書いてあります
ので、今、プレス発表等もいろいろ見ていますが、大体そこに含まれる事業なのか、主な事業があった
らお知らせください。
○小川オリンピック・パラリンピック準備課長
3競技の周知でございますが、これまで、一昨年は
ブラインドサッカーフェスタ、昨年はホッケーフェスタということで、フェスタ関係をやらせていただ
きました。新年度につきましては、ビーチバレーボールフェスタということで、大きなイベントを一年
一年計画を立ててやっていきたいということが1つ。それからもう一つ、3競技につきましては、打ち
上げ花火的なイベントを打つだけでなく、その翌年につきましても、例えばブラインドサッカーにつき
ましては、出前体験教室をやるなど、地域の団体の方たちに浸透させていくというような狙いもござい
ます。また、新規の事業といたしましては、何といっても3競技のキャラクターを区民の方に公募した
いというものが目玉となっていると考えております。また、3競技があるということの感想でございま
すが、大変恵まれていると区としても受けとめております。特に、オリンピックでは2競技、パラリン
ピックでも1競技、ブラインドサッカーという競技が区にあるということは、大変ありがたいことだと
認識しております。今後、周知の目標でございますが、最終的には当然100%、区民周知を目指して
いるところでございまして、その目安といたしましては国勢調査が1つございますけれども、新年度に
国勢調査がありますが、そちらでは限りなく50%以上を目指しているところでございます。節目節目
では、だんだんと段階を上げて、数値を上げていきたいと考えております。
また、「観戦ツアー等」の「等」でございますが、先ほど申し上げましたブラインドサッカーの出前
体験教室をはじめ、ブラインドサッカーの公式戦誘致、それからリオデジャネイロに向けて観戦のガイ
ドを作成したいと思っております。そのようなものですとか、あとプレス発表にないものといたしまし
ては、パラリンピックの講演会というものを引き続き行い……。
大変失礼いたしました、国勢調査ではなく世論調査でございます。訂正させていただきます。
事業の紹介といたしましては、そういった、パラリンピック関係の講演会を、1年目は佐藤真美さ
ん、2年目、今年度は北澤豪さんをお迎えいたしましたので、そういった関係のパラリンピックを盛り
上げていく講演会を考えているところでございます。
○渡辺委員
本当にありがたいことで、競技が開催されるというのは他の自治体関係者からしたら大
変羨ましがられる。それゆえに頑張らなければいけないし、盛り上げもやはり品川がトップレベルに、
盛り上げという点でもいかなければいけないなという思いを、皆が持つべきだと思っています。その手
段としての事業内容、いろいろプレス発表等も見ていて、何点か伺います。まず区民アイデアの募集、
公募というのもすごくいいことだと思います。この間も言いましたが、いろいろな環境の取組みでもほ
かでも区民応募を求めると、本当にすばらしいアイデアが出る傾向というのを実感しています。ただ、
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この中で、企画提案をしっかりと頼む、あるいは出していただいたときのしっかりした受けとめという
のも課題として出てくるのかなと思います。それは、企画パッケージとなっていたときには、知的財産
だとか、いろいろなことも専門的には絡んでくるでしょうし、いざ事業化したときに、そのアイデア元
の方を、どう敬意を持っていくかというのも手段の中に当初からやはり想定すべきだと思います。
それとあといろいろ、よく子どもたちのアイデアの公園の話もありましたが、これぞオリンピック、
文化プログラムの件もあるので、シルバーパワーといいますか、シニア世代のアイデアの中では、やは
り関連で、1つの例を言えば、しながわ学びの杜事業の中で、周知もさることながら、その方々の口コ
ミ力もありますし、さっきの啓発にもつながりますが、企画提案、特に伝統文化の観点だとか、一般の
個人が申し込むよりも、そういう組織体として事業の中で、グループミーティングも然り、一定期間で
出していただく等も1つのアイデアだと思いますが、いかがでしょうか。
それと、あと作文のことが、思い出と希望ですね、2020年に向けたということで、これもまさし
くシニア世代と子どものところを分けています。今、この説明だと作文というふうになっていますが、
もし今現在決まっていなければあれなのですが、作文も、長文もあれば短文もあると。これはよく、
フィルムコミッションではないですが、長編映画もあれば短編というものもあるので、これもやはり参
加のしやすさという点から、幾つか分類されてもいいかなと思っています。よくありがちなのが、俳句
とか短歌の形式だとか、フレーズ、コピーのところ、分野を分けて募集するというのも1案かなと思っ
ていますので、これもご見解を伺いたいと思います。
それとサポーター制度のところ、やはりこの一、二年だけの周知事業でも、かなりこの3競技を中心
に多くの方がかかわっているかと思います。理想を言えば、この参加者をしっかり把握できて、メール
等の連絡手段がもしデータベース化していたならば、とてもとても大きな応援団になり得る。それはオ
リンピックのときの大きな宿題である集客の点。やはり平日開催で、日本がかかわらないカード等の、
やはり満席になるという目標のときに、そういった品川区独自のデータベースが仮にあったとしたら大
きな力になると思いますので、取り組む事業、少し工夫といいますか、提案も含めて伺えればと思いま
す。
○小川オリンピック・パラリンピック準備課長
1点目の、アイデア募集の件でございますが、委員
ご指摘のとおり、様々いろいろなアイデアが考えられるところでございます。いろいろなアイデアに対
して、区といたしましては丁寧に、こちらとしては受けとめまして、各所管に投げかけて、実現可能か
どうかというようなこともやっていきたいと考えてございます。そうした段取りを踏まえて、できれば
平成29年度の予算に間に合うものであれば積極的に導入し、それ以降についても、あくまでも参考に
させていただきたいと考えております。また、委員ご指摘の、グループの提案などということもござい
ます。個人の提案だけでなくグループの提案ということも想定されますので、そうしたことについても
門戸を開いていきたいと考えてございます。また、作文の募集でございますが、ご指摘のとおり、様々
いろいろな分類が考えられるところでございますので、募集にあたってはいろいろ工夫してまいりたい
と考えてございます。また、品川サポーターの件でございますが、まさに品川を挙げての応援団という
ことで編成していきたいと考えてございますので、そうしたデータベース化も含めて考えていきたいと
思います。
○渡辺委員
それぞれまたこれからのことなので、ぜひいい提案をこちらもできればなと思っていま
す。
また、関連する事業の中で、事前キャンプ誘致。先ほど、国際大会も含めた大会の誘致とありました。
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予算が494万円ですが、計上されています。予算の内訳をお知らせください。それと、やはりオリン
ピック・パラリンピック、必ず意識すべきは、今後ますます文化プログラム。リオが終わったら東京都
のほうで認定事業等が、概要が出てくるのかなと思いながら、単に都の枠組みだけではなくて、やはり
文化の掘り起こし、新しい芽を掘り起こすという点で、連動しながら、品川区の独自の取組み、品川区
での認定的なもの、あるいは東京都の認定事業があったら、準じるものは活かされるべきと思います。
そんなことも検討の中に入っているのかなと思うのと、もう一つ、東京都認定事業、4年で20万円の
行事といいますか、認定事業と言われています。大変な数ですが、品川区としたらどれぐらいな関わり
でいくのか、抱負的なものを伺えればと思います。
○小川オリンピック・パラリンピック準備課長
1点目の事前キャンプの予算の内訳でございますが、
まず事前キャンプに向けては、区といたしまして、きちっとPRの冊子をつくりたいと考えてございま
して、そのPRの冊子の経費が230万円でございます。また、そのほかターゲット国がある程度絞ら
れた場合に、例えばターゲット国を視察する可能性もございます。また、あるいはターゲット国に来て
いただくというようなことも視野に入れまして、そちらの部分で250万円。また、国内でいろいろな
国際大会が開かれる可能性がございまして、そうした国際大会に積極的に、日本国中回りましてPRを
していきたいということで、そちらに関する旅費が8万4,000円ということで、合計で494
万4,000円ということでございます。
○間部文化観光課長
私からは文化プログラムの件ですけれども、品川区独自の魅力あるプログラム
ということで、関係法人、4法人あります。文化振興事業団、観光協会、スポーツ協会、友好協会。こ
の4団体が連携しまして、千客万来プロジェクトということで、主に伝統文化、お祭りを中心とした部
分の事業提案を、今現在考えられているということでございますので、区といたしましても、この法人
とも連携しまして、品川区らしさが発揮できる文化プログラムづくりについて積極的に進めていきたい
と考えてございます。
○渡辺委員
最後に、予算化していない部分もあるかと思うのですが、まずこの夏にリオでオリン
ピックが開催されると。これは、この間ふと思ったのですが、ホッケーとかビーチバレーとか、ブライ
ンドサッカーは今回出場権を逃してしまったのですが、特に女子のホッケーとか、見たことが僕自身は
オリンピックでないんです。それで、今度は区で開催されることがわかっていたら、おそらく番組表な
どを見て探すだろうなと思ったんです。これぞまさに、開催期間中、この夏のタイミングというのは周
知活動の、区民の理解度を上げるチャンスだと思います。どんなことを考えられているのか。今、具体
的には、ともかくやるという方向性があるべきだと思うので、伺おうと思います。というのは、ホッ
ケーの日本代表が勝った、負けたもあるし、それで、なぜホッケーとなったら、品川区で4年後は開催
されますよと、こんなアピールもできますし、あるいは国際友好の観点から、友好都市の結果だとか、
あるいは区内大使館にゆかりのある国の結果とか、こういう情報提供の仕方も切り口としてはいいので
はないか。まさにタイミングというものがあるので、例えば駅前などで、今日は日本代表、ホッケー勝
ちましたみたいなPRができたら。駅に立つことはなかなか、ただ、慣れている方も身近にいらっしゃ
るかと思いますが、朝の駅に立ったり、そういうやり方も、これもやはり熱意だと思います。この夏の
リオのときのPRの仕方をどうお考えか。
○小川オリンピック・パラリンピック準備課長
特に予算にはございませんが、まず1点目といたし
ましては、ホッケー、ビーチバレーボールがテレビで放映されるかどうかは別といたしまして、パブ
リックビューイングなども考えてみたいと考えております。ただ、パブリックビューイングにつきまし
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ては、あらかじめ東京都ですとか組織委員会の許可が必要になります。そういったガイドラインがこれ
から示されることになっておりますので、そうしたガイドラインを踏まえまして、具体的に検討してま
いりたいと思います。また、ホッケー、ビーチバレーをはじめとした、いろいろな関係の競技の速報に
つきましては、例えばホームページ等で速報を出していくとか、そういった区民の方たちが興味を引く
ようなことを考えているところでございます。その前に予算化できちんとしたものといたしましては、
リオデジャネイロに向けての観戦ガイドをつくります。そちらを小中学生を中心に配布いたしますので、
そうしたことで気運を上げていきたいと考えてございます。
○石田(秀)委員長
以上をもちまして、本日予定の審査は全て終了いたしました。
次の会議は7日、月曜日、午前10時から開きます。
本日はこれをもって閉会いたします。
○午後6時04分閉会
委
員
長
石
-88-
田
秀
男
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