...

G 客室乗務員

by user

on
Category: Documents
3

views

Report

Comments

Transcript

G 客室乗務員
G 客 室 乗務 員
G01 客 室 乗務 員の位 置付けについて
G01-1 客 室 乗 務 員 は、その任 務 の重 要 性 から、早 急 に航 空 法 に航 空 従 事 者 として位 置 付 け、訓
練 ・教 育 を充 実 させること。
G01-1-(1) 航 空 法 施 行 規 則 第 214 条 で、航 空 機 乗 組 員 に対 して求 められている運 航 規 程 に定 め
るべき要 件 (「職 務 ・編 成 ・乗 務 割 り・技 能 審 査 及 び訓 練 ・緊 急 の場 合 においてとるべき
措 置 等 」など)は、客 室 乗 務 員 に関 しても同 様 に求 められている。しかし、上 位 にある航
空 法 上 の「航 空 従 事 者 」に、客 室 乗 務 員 は位 置 付 けられていない。操 縦 士 、整 備 士 等 、
航 空 従 事 者 と同 等 の諸 要 件 を施 行 規 則 上 求 められ、審 査 を必 要 とする職 務 であるこ
とをみても、客 室 乗 務 員 は保 安 要 員 として専 門 職 であることは明 らかである。航 空 法 上
の航 空 従 事 者 に位 置 付 けることは何 ら矛 盾 がないと思 われる。
G01-1-(2) 航 空 法 施 行 規 則 第 214 条 に記 載 されている客 室 乗 務 員 の職 務 編 成 、乗 務 割 り、訓 練
などを具 体 的 に明 記 し、各 社 の運 航 規 定 に反 映 させるべきである
G01-1-(3) 客 室 乗 務 員 の任 務 が重 要 になってきているにもかかわらず、各 社 の訓 練 ・教 育 にはば
らつきがある。ATEC(航 空 輸 送 技 術 研 究 セン ター)作 成 の「客 室 乗 務 員 の訓 練 ・審 査
に関 する調 査 研 究 報 告 書 」(2006 年 3 月 版 )でも、「客 室 乗 務 員 の技 量 確 認 や訓 練 の
方 法 等 については、運 航 規 程 実 施 要 領 細 則 に基 づき、航 空 各 社 ごとに内 容 を運 航 規
程 に定 め、認 可 を受 けているが、各 社 で一 部 まちまちの設 定 となっている」という認 識 を
示 している。
G01-1-(4) 「米 国 等 において、FAA(米 国 連 邦 航 空 局 )ハンドブック等 で客 室 乗 務 員 の訓 練 ・審 査
に係 る基 準 が示 される等 」(報 告 書 )という報 告 にもあるように、欧 米 の法 令 ・基 準 は、
日 本 より細 かく訓 練 項 目 を国 が規 定 している 。日 本 においても航 空 局 が訓 練 ・審 査 に
関 して一 定 の基 準 を示 され、各 社 のばらつきをなくし、客 室 乗 務 員 の質 を向 上 さ せるこ
とが求 められている。また、訓 練 ・教 育 の充 実 は 、最 終 的 に航 空 従 事 者 に位 置 付 ける
ということと何 ら矛 盾 するものではない。
G01-1-(5) ICAO 加 盟 半 数 近 い国 が、国 としてライセンスあるいは訓 練 審 査 終 了 証 明 を客 室 乗 務
員 に出 している と聞 いている 航 空 局 としても客 室 乗 務 員 の訓 練 の質 に着 目 するように
なった昨 今 客 室 乗 務 員 を航 空 従 事 者 と位 置 づけるべきであると考 える。
G01-2 客 室 乗 務 員 は専 門 職 として正 社 員 で採 用 を行 なうよう各 企 業 に働 きかけること。
客 室 乗 務 職 の保 安 要 員 としての質 を高 めるためにも、経 験 の蓄 積 やその伝 承 は、重 要 な要
素 である。また、そのためには安 定 した雇 用 を確 保 することが求 められている。同 時 に、客 室
安 全 の任 務 にあたるにはチームワークが大 切 である。労 働 条 件 が異 なる多 様 な雇 用 形 態 の
導 入 は、そのチームワークを阻 害 する。第 164 国 会 衆 議 院 付 帯 決 議 11「安 全 に関 する技 術
伝 承 や人 材 育 成 のための環 境 整 備 が図 られるよう、運 輸 事 業 者 に対 し適 切 な指 導 ・監 督 ・
支 援 を行 なうこと」、同 参 議 院 付 帯 決 議 4 等 に基 づき、航 空 局 としても各 企 業 が保 安 要 員 の
専 門 職 である客 室 乗 務 員 を正 社 員 で採 用 するよう、積 極 的 に働 きかけをお願 いしたい。
G01-3 客 室 乗 務 員 の 職 務 に 重 要 な経 験 の 蓄 積 や 伝 承 が できるよ う、雇 い止 めを前 提 とした契 約
制 雇 用 、派 遣 制 度 の導 入 を行 なわないよう企 業 を指 導 すること。
G01-3-(1) 日 本 航 空 では契 約 更 新 をタテにして人 権 侵 害 、あるいは自 主 退 職 の強 要 があり、契 約
制 客 室 乗 務 員 の押 さえつけられた状 態 はモノをいえない状 況 を生 み出 し CRM の発 揮
46
を大 きく阻 害 している実 態 がある
G01-3-(2) 新 規 航 空 会 社 や外 国 航 空 会 社 (日 本 人 客 室 乗 務 員 )では 、3 年 後 正 社 員 化 の道 が開
かれていない企 業 もある。現 在 の全 日 空 客 室 乗 務 員 の平 均 勤 続 年 数 は 2007 年 度 6
年 (一 般 従 業 員 16.8 年 )である。この年 数 では経 験 の蓄 積 ・伝 承 が難 しいと言 わざるを
得 ない。ちなみに、日 本 航 空 における平 均 勤 続 年 数 は 13.8 年 (一 般 従 業 員 19.9 年 )、
英 国 航 空 では、客 室 乗 務 員 の平 均 勤 続 年 数 は 20 年 以 上 と聞 いている。米 国 でも客 室
乗 務 員 の契 約 制 度 はない(AFA/米 国 客 室 乗 務 員 労 働 組 合 調 べ)。米 国 での平 均 勤
続 年 数 は明 らかになっていないが、平 均 年 齢 43.9 歳 (JAL37.1 歳 、ANA30.5 歳 /2007
年 度 )からみると、日 本 の客 室 乗 務 員 の勤 続 年 数 より 10 年 以 上 長 いことが推 測 でき
る。
G01-3-(3) 現 在 国 内 の航 空 会 社 では正 社 員 の他 、契 約 制 ・再 雇 用 ・外 国 人 など様 々な雇 用 形 態
が存 在 している保 安 要 員 としての責 務 は同 様 であるが、雇 用 形 態 が違 うということは 安
全 の担 保 に不 可 欠 なチームワークの阻 害 要 因 となる。また雇 用 形 態 の違 いから安 全 に
係 わる率 直 な意 見 交 換 が難 しい状 況 もあり 安 全 性 の低 下 につながることが考 えられる。
客 室 乗 務 員 は正 社 員 で雇 用 すべきだと考 える
特 に派 遣 という雇 用 形 態 については雇 用 の調 整 弁 として簡 単 に雇 い止 めが可 能 になり
保 安 要 員 として非 常 に 重 要 な経 験 の 蓄 積 が できない。現 在 、国 内 の 航 空 会 社 ( 日 本
航 空 )に派 遣 客 室 乗 務 員 はいないと認 識 しているが、外 国 航 空 会 社 では日 本 人 派 遣
客 室 乗 務 員 が存 在 する 。上 述 の 通 り 、内 航 ・外 航 問 わず派 遣 という雇 用 形 態 問 題 は
旅 客 の生 命 を預 かる客 室 乗 務 員 として看 過 することはできない。
G01-4 緊 急 時 や急 病 人 発 生 時 の対 応 に支 障 をきたさない様 、日 本 人 旅 客 の安 全 を確 保 する観 点
から、日 本 人 旅 客 が多 数 を占 める外 国 航 空 会 社 の便 には日 本 人 または日 本 人 同 等 レベル
の日 本 語 能 力 を有 する客 室 乗 務 員 を乗 務 させるように指 導 すること。
トルコ(イスタンブール)⇔日 本 (成 田 ・関 西 )路 線 の旅 客 は 、9 割 を日 本 人 観 光 客 が占 めて
おり、その大 半 が中 高 年 の団 体 ツアーである。トルコ航 空 では以 下 の事 例 があ った。2007 年
3 月 3 日 、トルコ航 空 47 便 (関 西 →イスタンブール、A340 型 機 )において、機 内 の与 圧 装 置
の故 障 による急 減 圧 の為 、北 京 に緊 急 着 陸 した事 例 では、日 本 人 旅 客 の大 半 が酸 素 マス
クの装 着 方 法 を間 違 っていた(口 と鼻 の両 方 を覆 うところを、口 だけ覆 っていた)のを日 本 人
客 室 乗 務 員 が発 見 した。英 語 のアナウンスを理 解 しなかった日 本 人 旅 客 に対 し、日 本 語 に
よる繰 り返 しのアナウンスと個 別 の呼 びかけで適 切 な酸 素 マスクの装 着 方 法 を教 示 でき、旅
客 の安 全 を確 保 することができた。また、中 高 年 の日 本 人 旅 客 が帰 便 で体 調 不 良 になるケ
ースが日 常 化 しているが 、急 病 人 の 発 生 や 持 病 等 細 か な配 慮 やコミュニケーションが必 要
な状 況 ではトルコ人 客 室 乗 務 員 が誤 った対 応 をしている状 況 を日 本 人 客 室 乗 務 員 がカバー
してきた実 態 がある。現 在 では日 本 人 客 室 乗 務 員 は乗 務 していない。1996 年 に福 岡 空 港 で
起 きたガルーダインドネシア航 空 の事 故 でも、日 本 語 の避 難 誘 導 が 不 足 していたと事 故 調
査 報 告 書 で報 告 されている。
G02 客 室 乗務 員の職 務について
G02-1 機 内 販 売 業 務 を含 むサービス業 務 が保 安 任 務 を阻 害 することのないよう、企 業 を指 導 する
こと。
G02-1-(1) 国 際 線 のサービス競 争 激 化 は、保 安 要 員 と しての任 務 を遂 行 する視 点 でみると、様 々
な問 題 がある。長 距 離 線 ビジネスクラスにおける手 厚 いサービス内 容 によって、乗 務 員
47
に求 められている海 上 航 行 中 の火 災 防 止 のための化 粧 室 内 ゴミ箱 のチェックや、旅 客
の様 子 を観 察 する機 内 巡 視 が十 分 にできていない。また、機 内 食 サービスに要 する時
間 が これ までより さら に長 時 間 に なり 、乗 務 員 が機 内 で交 替 に 取 る休 息 時 間 も 減 ら さ
れ、着 陸 前 の保 安 要 員 として集 中 力 を求 められる時 には、疲 労 困 憊 の状 況 である。
G02-1-(2) 近 距 離 国 際 線 でのサービス内 容 にも問 題 がある 韓 国 線 (成 田 ・羽 田 発 ソ ウルなど)帰
便 では、スケジュール上 は 2 時 間 以 上 を予 定 しているが実 飛 行 時 間 が1時 間 半 というこ
とも尐 なくない。そのような中 で、ホットミール、アルコール 免 税 品 販 売 まで行 われており、
「水 1 杯 飲 む時 間 もない」との状 況 が報 告 されている
G02-1-(3) 会 社 は「 安 全 を前 提 に 判 断 していただいてよ い」と判 断 責 任 を職 場 に任 せているが 旅
客 に対 してサービスの公 平 性 を望 む乗 務 員 の 精 神 的 な負 担 に なっ ており どうしてもサ
ービス時 間 が延 びる傾 向 にある 「途 中 で販 売 を止 める」という公 平 性 を欠 くサービスに
なるという点 でも 職 場 からは「短 距 離 線 での免 税 品 販 売 や、飛 行 時 間 に見 合 わ ないサ
ービスは止 めてほしい」という声 があげられている
G02-1-(4) 機 内 販 売 における金 銭 の授 受 など販 売 作 業 自 体 の負 荷 、各 社 サービス向 上 キャンペ
ーンの中 で、到 着 間 際 の旅 客 からの要 望 を断 りきれず、着 陸 前 ギリギリまで業 務 が続 く
などの問 題 も起 こっている。
G02-2 「飛 行 間 の 機 内 清 掃 業 務 」 は 、機 内 保 安 の 観 点 及 び客 室 乗 務 員 の 疲 労 等 が 保 安 業 務 に
支 障 をきたすことから、客 室 乗 務 員 にさせるのではなく、専 門 業 者 によって対 応 するよう企 業
を指 導 すること。
G02-2-(1) 日 本 エアコミューターやスカイネットアジアなどでは、コスト削 減 のためシートポケットの清
掃 を客 室 乗 務 員 が 行 っ ており 、旅 客 降 機 後 の 地 上 滞 在 中 も休 むことが出 来 ず、滞 在
時 間 も 30 分 以 下 と短 いことから、トイレにも行 けず食 事 も摂 れない実 態 もある。労 働 基
準 法 によると、「労 働 時 間 6 時 間 を超 える場 合 は 45 分 のみなし休 憩 時 間 を与 えなくて
はならない」(労 働 基 準 法 第 34 条 施 行 規 則 32 条 1 項 2 項 )が、この規 則 に違 反 して、
非 常 に負 荷 が高 い状 況 である。
G02-2-(2) 滞 在 時 間 中 には次 便 のサービスや条 件 付 運 送 旅 客 の対 応 の確 認 運 航 データや航 路
上 の天 候 の 把 握 等 、安 全 運 航 遂 行 上 重 要 な時 間 である 清 掃 を実 施 す ることによりそ
れらの安 全 上 必 要 な情 報 の共 有 が十 分 に行 えなくなり問 題 である
G02-2-(3) 現 在 、日 本 航 空 や全 日 空 では専 門 業 者 による清 掃 後 、客 室 乗 務 員 による保 安 点 検 を
実 施 することにより異 なる目 での点 検 が出 来 、高 い保 安 性 を担 保 してきている。保 安 上
の観 点 からも客 室 乗 務 員 による清 掃 業 務 はやめるべきである。
G02-2-(4) 客 室 乗 務 員 によるシートポケットの清 掃 の実 態 (客 室 乗 務 員 連 絡 会 調 べ)
日 本 エアコミューター、JAL エクスプレス、J-AIR、スカイネットアジア、エアセントラル、
エアニッポンネットワーク、AIR DO、IBEX エアラインなど
G03 客 室 乗務 員の編 成数 について
G03-1 客 室 乗 務 員 が安 全 上 の不 安 を払 拭 できない MD90 型 機 の「3 名 編 成 」を航 空 局 としても見
直 すこと。
G03-1-(1) MD90 型 機 は全 長 46.5m で前 方 ・後 方 4 箇 所 と翼 上 に 4 箇 所 、合 計 8 ヶ所 の非 常 脱
出 口 がある 2006 年 12 月 までは前 方 ・後 方 4 箇 所 に各 1 名 、合 計 4 名 の客 室 乗 務 員
が配 置 されていたそ れまでも「 緊 急 時 の脱 出 誘 導 に必 要 である 」という理 由 で、「 翼 上
脱 出 口 近 辺 に客 室 乗 務 員 を配 置 するべき」という要 求 をしてきた経 緯 はあるが 翼 上 脱
48
出 口 付 近 には客 室 乗 務 員 は配 置 されていない。加 えて 1 名 の削 減 で緊 急 時 には 8 箇
所 の非 常 脱 出 口 を 3 名 で担 当 することになり前 方 2 箇 所 の非 常 脱 出 口 には、1 名 の配
置 になっている。3 名 編 成 になり丸 3 年 以 上 が経 過 しましたが、依 然 として現 場 では緊
急 事 態 が起 きた場 合 に前 方 に 1 名 の先 任 客 室 乗 務 員 だけで適 切 な対 応 ができるのか
常 に不 安 な気 持 ちで乗 務 している
運 航 乗 務 員 からも依 然 として以 下 に代 表 される不 安 の声 があげられている
2009 年 航 空 安 全 会 議 安 全 アンケートより抜 粋
・ 緊 急 時 にパニッ クになる と人 は 同 じ方 向 ( 前 方 ) に行 く 傾 向 があり 殺 到 する前 方
の非 常 脱 出 口 に 1 名 しかいない状 態 で適 切 な避 難 誘 導 ができるのか非 常 に不
安 である。
・ 日 々の運 航 の中 で、3 名 ではサービスに時 間 がかかるにも拘 らず、サービスを完
遂 したいという気 持 ちから、多 尐 の揺 れがあっても無 理 をしてサービスをするとい
う判 断 を生 じさせる状 況 もあり、安 全 上 問 題 がある。
G03-1-(2) 4 名 から 3 名 編 成 への切 り下 げによりヒューマンエラーを防 止 する安 全 性 向 上 施 策 とは
逆 行 する事 態 になっているスライド展 開 可 能 モードでドアを開 け、展 開 はしなかったもの
のスライドパックを機 外 「DOOR の RE-OPEN 時 にドアモードを ARMED のまま開 放 」す
る等 実 際 に不 安 全 事 例 が起 こっており 尐 なくとも前 方 の各 非 常 脱 出 口 に1名 ずつの配
置 へとすぐに見 直 す必 要 がある
G03-2 1 機 あたりの新 人 客 室 乗 務 員 (経 験 年 数 1 年 未 満 )数 は、各 機 種 の最 小 乗 務 員 数 の 1/4
以 下 とし、3 名 以 下 の編 成 機 材 については 1 名 まで、1 名 編 成 機 については乗 務 させないこ
と。
各 社 ともこれまでは内 規 で1年 未 満 の客 室 乗 務 員 数 に制 限 を設 けており、実 態 的 に編 成 数
の半 数 を超 える乗 務 はなかったと認 識 している。退 職 者 の増 加 とそれに伴 う急 激 な新 人 採
用 で、747、777、767 型 機 においても半 数 を超 える乗 務 が発 生 している。 1 年 未 満 どころか、
一 時 は半 年 未 満 が半 数 を超 える状 況 も発 生 していて、会 社 が「1 年 未 満 を乗 務 させる場 合
でも、その半 数 は、半 年 以 上 とする」という運 用 で歯 止 めをかけている。
日 本 航 空 では国 内 線 の新 人 契 約 制 客 室 乗 務 員 の部 署 があり、767 型 機 で経 験 1 年 半 以
下 の新 人 と経 験 のある正 社 員 が 3 名 ずつ、747 型 機 では 1 年 半 以 下 の新 人 が 9 名 、正 社
員 が 3 名 という新 人 多 数 乗 務 が恒 常 化 しており、技 量 の伝 承 ができない状 況 になっている。
航 空 局 として実 態 把 握 をされ、新 人 に偏 った編 成 内 容 については指 導 していただきたい。
G04 客 室 乗務 員の勤 務について
G04-1 保 安 任 務 に支 障 をきたすような長 時 間 拘 束 勤 務 の実 態 を早 急 に改 善 するよう、企 業 を指 導
すること。
G02-2-(1)の通 り、国 内 線 では労 働 基 準 法 上 「休 憩 時 間 」の確 保 が義 務 付 けられており、ス
ティタイム(地 上 駐 機 時 間 )を延 長 することによって、休 憩 時 間 ・食 事 時 間 の確 保 が可 能 にな
る。特 に、1 日 6 便 にも及 ぶ 1 人 乗 務 で、食 事 時 間 も化 粧 室 の利 用 もままならない乗 務 や、
駐 機 中 の機 内 清 掃 業 務 は、健 康 阻 害 につながり、保 安 要 員 として乗 務 するにあたり問 題 で
ある。以 下 は、各 社 の客 室 乗 務 員 から保 安 任 務 遂 行 上 問 題 があると指 摘 されているパター
ンである。また、「国 内 線 の 4 便 乗 務 については回 数 に制 限 を設 けるべきである」、「国 際 線
の米 国 西 海 岸 の 1 泊 3 日 の乗 務 、香 港 の日 帰 り往 復 乗 務 については廃 止 するべきである」
という声 は大 きい。いずれも 「拘 束 時 間 が 長 い」 、あるいは「 過 酷 な勤 務 の繰 り返 しから 、疲
49
労 度 が高 くなる」と各 社 の客 室 乗 務 員 から、保 安 任 務 遂 行 上 問 題 があると指 摘 されている。
G04-2 現 行 の運 航 規 程 審 査 基 準 (5-2)の「1 暦 月 100 時 間 」という乗 務 時 間 の見 直 しを行 なうこ
と。
G04-2-(1) 上 記 G04-1 で示 した事 例 のような長 時 間 拘 束 に加 え各 社 で月 間 乗 務 時 間 制 限 が延
長 されている。「客 室 乗 務 員 の乗 務 割 りは運 航 環 境 等 を考 慮 し、客 室 乗 務 員 の職 務 に
支 障 を生 じないよう尐 なくとも以 下 基 準 に従 い適 切 に定 められていること」として定 めら
れている乗 務 時 間 は「1暦 月 100 時 間 を超 えて予 定 しないこと」という基 準 になっており
「運 航 環 境 等 を考 慮 したもの」にも「職 務 に支 障 を生 じない」というその目 的 にも、全 くか
なったものではない
G04-2-(2) 2006 年 10 月 から日 本 航 空 ・日 本 エアシステムの完 全 一 社 化 に伴 い、労 働 条 件 も統 一
され、月 間 乗 務 時 間 制 限 は、それまで旧 日 本 航 空 インターナショナルで 85 時 間 、旧 日
本 航 空 ジャパンで 90 時 間 だったが、新 会 社 では 90 時 間 になりその後 勤 務 協 定 改 悪 で
95 時 間 になった。延 長 された翌 11 月 には、国 際 線 の職 場 でその制 限 時 間 を超 える事
例 が発 生 している。全 日 空 では 2004 年 に、月 間 乗 務 時 間 制 限 が 90 時 間 から審 査 基
準 で認 められる最 長 の 100 時 間 に延 長 になった。
G04-2-(3) 路 線 、機 種 の限 定 がない客 室 乗 務 員 にとって乗 務 時 間 制 限 は、保 安 要 員 として全 うな
判 断 をすることができる健 康 状 態 を保 ち、任 務 を遂 行 する為 には、重 要 な要 素 である。
そういう意 味 で、現 行 の 100 時 間 は全 く歯 止 めになっていない。
G04-2-(4) 2006 年 11 月 、「日 本 航 空 客 室 乗 務 員 岩 本 章 子 さん労 災 認 定 裁 判 」において、東 京 高
等 裁 判 所 は 業 務 の 過 重 性 を認 め、労 災 を認 定 するという判 決 を下 した。客 室 乗 務 員
は勤 務 が不 規 則 であり 、身 体 的 ・ 精 神 的 スト レ スにさらされやすい環 境 にあるうえ、国
際 線 乗 務 での徹 夜 や時 差 による特 殊 な環 境 下 で職 務 を遂 行 している。それらに加 えて、
岩 本 さんは、6 ヶ月 連 続 で月 間 乗 務 時 間 が 75 時 間 以 上 であったことや、客 室 責 任 者 と
しての重 圧 などの精 神 的 ストレス、客 室 乗 務 員 の勤 務 の特 殊 性 ・業 務 負 荷 を鑑 み、以
上 の様 な判 決 に至 った。岩 本 さんが倒 れた当 時 、日 本 航 空 の乗 務 時 間 制 限 は月 間 80
時 間 であったが、それでも「業 務 の過 重 性 によっては、脳 疾 患 が発 症 する可 能 性 」が認
められている。
G04-2-(5) 年 間 乗 務 時 間 制 限 については、運 航 乗 務 員 が 1000 時 間 となっているが、客 室 乗 務 員
の制 限 については特 に定 められていない。EU では、運 航 乗 務 員 も客 室 乗 務 員 も、年 間
900 時 間 の制 限 になっており、ここを参 考 にした年 間 基 準 の設 定 が必 要 であると考 える。
欧 米 のようなクレジットアワー制 度 (注 )がなく、「実 乗 務 時 間 100 時 間 」は全 く制 限 にな
っていない。
注 :クレジットアワー制 度 :実 乗 務 時 間 だけでなく、乗 務 前 後 の地 上 での勤 務 時 間 や、
訓 練 、年 次 休 暇 なども一 定 度 、「みなし乗 務 時 間 」として乗 務 時 間 に加 える制 度 。
G04-2-(6) 2005 年 9 月 、NASA(米 国 航 空 宇 宙 局 )が報 告 書 を作 成 し、FAA(米 国 連 邦 航 空 局 )民
間 航 空 宇 宙 医 学 研 究 所 が「客 室 乗 務 員 疲 労 調 査 報 告 」をまとめた。また、ICAO(国 際
民 間 航 空 機 関 )では国 際 民 間 航 空 条 約 第 6 付 属 書 の改 定 (飛 行 勤 務 時 間 、休 養 時
間 関 連 ;運 航 乗 務 員 と客 室 乗 務 員 を対 象 )とその補 足 となる 2 つのガイダンスをとりま
とめていて、2009 年 度 後 半 にも各 国 へ通 達 予 定 と聞 いている。航 空 局 としてもこれらの
動 きについては認 識 されていると思 うが、日 本 でも何 らかの規 制 を設 ける議 論 を 早 急 に
開 始 するべきである。
G04-3 一 暦 日 の中 で、緊 急 脱 出 操 作 方 法 の異 なる機 種 の乗 務 (派 生 機 を含 む)は行 なわないよう、
企 業 を指 導 すること。
50
これまで同 日 の異 機 種 乗 務 は、各 社 ともほとんど行 っていなかったが、複 数 機 材 を運 航 する
航 空 会 社 で、乗 務 パターンの効 率 化 を図 る目 的 と見 られる異 機 種 乗 務 が恒 常 的 に行 われ
ている。緊 急 脱 出 時 の誘 導 、ドアの開 閉 方 法 、脱 出 スライド(ラフト)の使 用 方 法 、非 常 用 装
備 品 の搭 載 場 所 等 が異 なり、「頭 の切 り替 えができるかどうか不 安 である。」という声 があげ
られている。同 日 での異 機 種 乗 務 は安 全 上 大 きな問 題 である。
G05 客 室 乗務 員の訓 練について
客 室 乗 務 員 の各 種 訓 練 (初 期 訓 練 ・定 期 訓 練 ・復 帰 訓 練 ・型 式 訓 練 など)について 設 備 や教 育
内 容 ・期 間 を更 に充 実 させるよう企 業 を指 導 すること
日 本 航 空 では、2006 年 の完 全 統 合 以 降 日 本 航 空 ・日 本 エアシステム両 社 の客 室 乗 務 員 の混
成 乗 務 が進 み、両 社 それぞれの乗 務 員 は新 機 種 型 式 訓 練 を受 けて乗 務 を行 っている。2008 年
度 からは 2 日 間 の型 式 訓 練 で MD 型 機 (MD90、MD81)の型 式 資 格 を初 めて取 った乗 務 員 が 訓
練 後 間 もなく客 室 責 任 者 となる小 型 機 先 任 客 室 乗 務 員 の訓 練 を 2 日 間 で実 施 し慣 れない機 種
で慣 れない先 任 業 務 を実 施 する実 態 がある。特 に MD81/90 型 機 は統 合 前 の日 本 航 空 の保 有
機 にはない特 殊 な構 造 をしており ドアモード変 更 や誤 操 作 防 止 構 造 が他 機 種 と大 きく異 なる。ま
た、機 体 内 蔵 型 乗 降 階 段 の操 作 を含 むドア操 作 は 空 港 や駐 機 場 によりプロシージャーが異 なり、
十 分 な習 熟 乗 務 を要 する機 種 である中 でも MD90 型 機 においては上 記 のように手 順 や操 作 が特
殊 な上 に、2006 年 1 月 よりドア操 作 を行 う前 方 担 当 乗 務 員 は 1 名 に削 減 され、エラーを指 摘 する
乗 務 員 が近 くにいない為 誤 操 作 が発 生 しやすい環 境 に置 かれている。ドアやドアモードの誤 操 作
は緊 急 時 のみならずスライドの不 意 な展 開 などによる負 傷 事 故 の恐 れもあり、現 在 、極 めて深 刻
な状 況 にある
小 型 機 先 任 訓 練 実 施 後 は型 式 資 格 を保 有 していれば、737 型 機 の先 任 業 務 も実 施 するが実 際
に 2009 年 4 月 以 降 、「ドア再 開 扉 時 に、ドアモードを ARMED のまま開 放 」「ボーディングブリッジ
が装 着 されないオープンスポットでのドア誤 操 作 」等 、MD 型 機 737 型 機 でのドアやドアモードの誤
操 作 が急 激 に増 えたことから、日 本 航 空 は 2009 年 7 月 以 降 管 理 職 の編 成 外 乗 務 による先 任 訓
練 のチェックが行 われている また「自 身 の業 務 を今 一 度 確 認 すること」「ドアモード変 更 時 の声 出
し確 認 に機 種 名 も加 える(例 :「MD90, DISARMED OK」)」など注 意 喚 起 を行 っているが、これで訓
練 や習 熟 量 の不 足 を補 えるはずもなく 現 在 も状 況 は変 わっていない。 ステアウェイ (機 体 内 蔵 型
乗 降 階 段 )操 作 についても訓 練 では実 機 での操 作 はできないため実 際 の乗 務 でステアウェイを使
用 する際 に操 作 できないケースも発 生 した
機 種 や先 任 業 務 に慣 熟 していないことや実 機 での訓 練 不 足 が 多 発 する誤 操 作 の 要 因 に なって
いる。実 機 での先 任 訓 練 期 間 は 1 日 のみではなく期 間 を十 分 にとった OJT 体 制 が必 要 不 可 欠 で
ある
現 日 本 航 空 と旧 日 本 エアシステムとの訓 練 内 容 の比 較 は以 下 の通 り
現 行 の訓 練
新機種型式訓練
統 合 直 前 まで旧 JAS での訓 練
座学 2 日。
座学 2 日
訓 練 所 のモックアップのドア・スライ
1 日 編 成 外 での乗 務 あり。(最 初 の
ド・ステアウェイ(機 体 内 蔵 型 乗 降 階
受 講 者 は実 機 見 学 のみ)
段 ) 等 の 操 作 を確 認 す るのみ で、実
機 見 学 はなし。ステアウェイついては
パネル操 作 のみ。
先任資格訓練
座学 2 日。
入 社 してから約 2 年 間 乗 務 しながら
51
編 成 外 乗 務 でのOJT1 日 。
詳 細 な機 材 特 性 を学 び 3 年 目 に座
機 種 型 式 資 格 を取 得 して以 降 、先
学を 1 回受講。
任 資 格 訓 練 までの習 熟 期 間 は約 3
その後 約 1年 かけて OJT を実 施 し、
~4 か月 間 。機 種 型 式 資 格 を取 得 し
指 導 者 の 指 導 を 受 け なが ら 先 任 業
てから、3 回 程 度 乗 務 しただけで、先
務 を経 験 し習 熟 。なお個 々人 の乗
任 資 格 訓 練 を受 ける者 もおり、1 日
務 スケジュールにより回 数 について
のみの編 成 外 乗 務 の 翌 日 からは実
は個 人 差 がある。
際 に先 任 業 務 を実 施 。
G06 機 内 持ち込み手 荷物 について
G06-1 全 ての機 材 において機 内 安 全 の視 点 から、機 内 持 ち込 み手 荷 物 に対 する国 の考 え方 を明
らかにし「座 席 数 100 席 未 満 」の機 内 持 ち込 み手 荷 物 の基 準 については、再 度 見 直 しをす
ること
G06-1-(1) 2009 年 12 月 1 日 より機 内 持 ち込 み手 荷 物 の基 準 変 更 に伴 い、定 期 航 空 協 会 ・航 空
各 社 により受 託 方 法 の変 更 や周 知 啓 蒙 を行 っている。この基 準 変 更 に伴 う、各 空 港 手
荷 物 検 査 場 での ゲージ 設 置 や 規 定 を超 えるサイ ズの 機 内 持 ち 込 み 手 荷 物 の 受 託 促
進 対 策 により機 内 持 ち込 み手 荷 物 は減 尐 し改 善 している。しかし、未 だ、新 基 準 内 手
荷 物 であっ ても 収 納 に 入 ら ない仕 様 の 機 材 が 存 在 する 事 や 、乗 り継 ぎ旅 客 へ の対 応
現 行 のゲージでは重 量 の計 測 が出 来 ないことから重 量 基 準 の規 制 が不 十 分 であるこ
と等 引 き続 き問 題 となっている。
またゲージによる計 測 でオーバーした手 荷 物 は、赤 色 のタグが付 けられ、出 発 ゲートに
て受 託 するこ とになっ ているが 旅 客 自 身 でタグ を外 してしまい 、出 発 ゲー トでの 受 託 が
徹 底 されておらず機 内 にそのまま持 ち込 まれている。
G06-1-(2) 新 しい基 準 では、100 席 以 上 と 100 席 未 満 という座 席 数 で 2 種 類 の大 きさに統 一 され
た JAL グループでは MD81 型 機 (163 席 )や MD90 型 機 (150 席 )、および座 席 数 100
席 未 満 のボンバルディア DHC8 型 機 や SAAB340B 型 機 ANA グループでは座 席 数 100
席 以 上 のジェット機 において 機 内 に持 ち込 むことができる手 荷 物 のサイズが大 きくなっ
た。この中 で特 に JAL グループの SAAB340B 型 機 では、100 席 未 満 の航 空 機 に持 ち
込 むことができる手 荷 物 新 基 準 が「45cm×35cm×20cm または 3 辺 の和 が 100cm」で
あるのに対 し、収 納 棚 が「119cm×43cm×18cm」と「121cm×43cm×24cm」の 2 タイプ
であるため基 準 内 として持 ち込 まれた手 荷 物 であっても機 内 において収 納 ができない 。
また収 納 棚 以 外 のスペース(座 席 下 )にも完 全 に収 納 できず、緊 急 脱 出 の妨 げに なっ
てしまう旅 客 への案 内 には、小 さく、「収 納 スペースの関 係 から機 内 にて適 切 に収 納 で
きないと判 断 される手 荷 物 については搭 乗 口 および客 室 内 にて受 託 手 荷 物 として貨 物
室 にお預 かりさせていただく場 合 がございます」とあるが 以 下 の安 全 アンケートのコメン
トにあるように現 場 において混 乱 を招 いている状 況 である 現 在 でも座 席 数 100 席 未 満
の機 種 においては収 納 棚 が小 さく 、収 納 に苦 慮 している なか 私 たちは 、機 内 持 ち 込 み
手 荷 物 の大 きさの基 準 を決 めるにあたり航 空 機 の棚 の大 きさなどの検 証 が不 十 分 と考
える
航 空 安 全 推 進 連 絡 会 議 鹿 児 島 支 部 2010 年 安 全 アンケート
―機 内 持 ち込 み手 荷 物 についてのコメントの抜 粋 ―
・ 著 しく大 きな手 荷 物 の持 ち込 みは減 った
52
・ 大 型 機 の就 航 空 港 では保 安 検 査 場 で受 託 されづらい。
・ 確 かに手 荷 物 収 納 に要 する時 間 は短 くなり効 果 を実 感 している
・ それぞれの空 港 によって対 応 が異 なっているので、基 本 通 りにしてほしい。
・ 大 型 機 からの乗 り継 ぎの旅 客 はそのまま大 きなピギーバッグを持 ち込 んでくる。
・ 目 安 となるサイズのバッグをカウンター横 に置 くとわかりやす い。
・ 手 荷 物 検 査 場 を通 過 できた場 合 でも JAC 機 では規 定 外 となることがあり、旅 客
が理 解 しているか不 安 。
・ 手 荷 物 検 査 場 で発 見 された規 定 外 の手 荷 物 にタグを付 けて搭 乗 ゲートで預 ける
様 に案 内 しているが、そのまま持 ち込 まれていることが多 く、対 応 が甘 いとおもう。
・ 手 荷 物 基 準 変 更 後 、明 らかに持 ち込 み手 荷 物 は減 ったと思 う。今 後 予 定 されて
いる様 々な対 策 も効 果 は期 待 できるとおもう。
・ 大 型 機 との 共 用 空 港 で は 大 型 機 の 規 定 で持 ち 込 まれ る 手 荷 物 が 多 く 、判 断 に
困 る。
・ 搭 乗 ゲートにて尐 しでも 規 定 外 の手 荷 物 は 地 上 係 員 に受 託 手 続 きをしてもらい
たい。
・ SAAB では以 前 と状 況 が変 わらない。
G06-2 機 内 持 ち込 み手 荷 物 重 量 制 限 について重 量 計 も兼 ね備 えた「サイザー」の導 入 など対 策 を
講 じること
機 内 持 ち込 み制 限 に関 して特 に 777 型 機 材 において「3 辺 の合 計 」以 外 に「重 量 10Kg」オー
バーが安 全 上 オーバーヘッドストレイジの強 度 や緊 急 時 の障 害 物 ・凶 器 になるという観 点 か
らも問 題 になっている
オーバーヘッドストレイジが片 手 で持 ち上 げられないほど 重 さになっていることが多 々あり、重
量 制 限 を越 えていることは明 らかである持 ち上 げるのもたいへんな重 量 の物 が、緊 急 事 態 に
上 から落 ちてくれば、それだけで脱 出 以 前 の問 題 になるせめて「10kg」制 限 を遵 守 させるよう、
早 急 に制 限 が徹 底 される体 制 作 りを要 望 する
G06-3 国 際 線 において国 内 線 と同 様 に機 内 持 ち込 み手 荷 物 について制 限 を強 化 し、啓 蒙 すること
G06-3-(1) テロ抑 止 手 荷 物 検 査 場 混 雑 緩 和 、検 査 時 間 短 縮 、航 空 機 の安 全 運 航 、および機 内 で
の手 荷 物 落 下 事 故 防 止 の為 に 各 航 空 会 社 の 機 内 持 ち 込 み 手 荷 物 規 程 の遵 守 につ
いて関 係 機 関 への働 きかけをするべきである
G06-3-(2) 英 国 運 輸 省 や米 国 運 輸 保 安 局 が定 めているように国 土 交 通 省 に対 して機 内 持 ち込 み
手 荷 物 制 限 に関 する日 本 におけるガイドライン策 定 が求 められる
53
Fly UP