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第15号(2015年10月15日号)

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第15号(2015年10月15日号)
修学旅行新聞
第15号
10月15日発行(出発まであと3日!)
「何でも見ようとする気持ち、知ろうとする気持ちを持とう!」
修学旅行期間中の「理科」的な内容を紹介しましょう!
まずは「飛行機」に着目。200トンを超える重たい飛行機が、巡航速度時速900kmで飛
び、その高度はエベレストよりも高い10000m(33000フィート)以上、外の気温は
およそマイナス50℃、気圧は0.25気圧、湿度0%となります。 とはいえ、飛行機内の
気温は24℃前後、気圧は0.8気圧、湿度は20%前後になるよう保たれているので安心を!
★さあ、ここで実験課題!★(→答えは各自で実践! 実践後はおやつとして各自処理!)
飛行機に乗る前に、コンビニなどで袋入りポテトチップを買って、離陸前と上空とで
その変化を見てみよう!
【物理選択者には追加課題!】
気温は24℃で地上も機内も一定として考えると、
地上1気圧、上空0.8気圧での変化の度合いを数値で予想せよ!
約2時間半で沖縄に到着です。緯度で約9度南、経度で約12度西にあるので、海外なら
1時間程度の時差があるような場所となります。
★さあ、ここで問題★(答えは裏面!)
那覇は横浜と比べて、日の出や日の入り時刻は早くなりますか、遅くなりますか?
モントレ沖縄滞在時の日没は、西側が東シナ海なので雲が無ければ海に沈む夕日となります。
条件がものすごく良ければ、太陽が水平線に沈む瞬間、緑色に光る「グリーンフラッシュ」が
見られるかもしれません。多くの条件が整えば見られる珍しい現象で、海外では見た人は幸せ
になれるという言い伝えもあるのだそうです。
修学旅行中、夜空を眺めるチャンスがあれば「南の空」を見てください。南にある沖縄では、
神奈川では見えない南側の星を見ることが出来るのです! その代表例が「南十字星」です。
残念ながら修学旅行中は季節的に見えません(昼間、太陽の下に出ているのです!)
。
修学旅行中の10月20日に「ふたご座ε流星群」22日には「オリオン座流星群」がピーク
を迎えます。1時間に10~15個程度流れるという予想なので、消灯時間よりも早く部屋を
暗くして眺めてみてはどうでしょう。この流れ星を生み出す親は「ハレー彗星」なので、比較
的明るい流れ星が多いとも言われています。消灯後はベランダに出るのは禁止です!
神奈川は「温帯気候」
、沖縄は「亜熱帯気候」と言われています。この時期、神奈川の最高気温
が那覇の最低気温と考えると良いでしょう。那覇空港到着後、飛行機を降りた瞬間、蒸し暑さ
を感じると思います。バスに乗って移動を始めれば、車内はクーラーがかかり、景色を眺めれ
ばハイビスカス等の神奈川では見ないような花をたくさん見ることが出来ます。昼間、木々か
らは聞いたことが無いような鳴き声も聞こえてきます。踏切の警報音のような「カン、カン、
カン」、人によっては猫の鳴き声「ニャン、ニャン、ニャン」のように聞こえ、初めて聞く人は
「鳥かな?」と間違える「セミ(オオシマゼミ)
」が鳴いているのです。セミの姿を探してみて
ください。翅が透明なセミは見つけにくいのですが、アブラゼミは見つけることが出来ます。
「なーんだ、アブラゼミなら神奈川にたくさんいるよ!珍しくない!」って言うでしょ!
そんなことないんだなぁ! そのセミは「リュウキュウアブラゼミ」という沖縄にしかいない
セミなんですよ! アブラゼミは複眼の色が赤っぽく、リュウキュウアブラゼミは緑っぽいこ
とで違いが分かります。リュウキュウアブラゼミを知らなかったら見過ごしてしまうよね!
知ることは大切だね!
・・・・・・見つけて確認してみたくなりませんか?
沖縄では「キュキュキュキュ」と鳴き声が聞こえてくることが多々あります。これも知
らないと鳥が鳴いているように思えますが「ヤモリ」が鳴いているのです。民泊時には
家の周囲に張り付いているヤモリを見つけるチャンスです。もし、見つけることが出来
たら眼を観察してください。ヤモリはハ虫類なので、ワニと同じような眼をしています。
ちなみに壁や窓に張り付くことが出来る能力は、ヤモリの足裏に化学基礎で学習した
「ファンデルワールス力」を生じる仕組みがあり、その力で張り付くことが出来るのだ
そうです。この仕組みを応用して、貼ったり剥がしたり繰り返し使える接着素材を開発
しようとしているというニュースもあります。
(詳しくはWebで!・・各自調べて!)
3 日目の体験コース別ごとの理科的な内容は・・・・
ヤエヤマヒルギの芽↓
シュノーケルコース:ウエットスーツを着ることによる浮力を体感します。
体験中、珍しい生き物に出会えると良いですね。ちなみに、危険な生物もいる
ので、インストラクターさんの注意をしっかり守ってね!
シーカヤックコース:汽水域(海水と淡水が混ざる場所)のマングローブ周辺
には、大きなハサミで手招く姿がかわいい「シオマネキ」や「ミナミトビハゼ」
が見られるかも?
観光コース:今帰仁城跡や古宇利島などの散策中、生物を探してみてくださ
い。パイナップルパークは観光農園ですが、展示物をしっかり見てきまし
ょう。道の駅で売られている農産物も要チェックだ!
美ら海水族館:ここにはたくさんの生物がいます。大水槽・黒潮の海で
「ジンベエザメ」
「マンタ」の大きく優雅な泳ぎや、小さな水槽では
「チンアナゴ」や「ニシキアナゴ」が人気かな?
各コース3時間弱あるので、
「ウミガメ館」に「マナティー館」も見てき
てね。お土産屋さんが大混雑するので、集合時間に遅れないように!
( ↑チンアナゴ 別名 ガーデンイール)
( ↓ ハブ 毒あり!気を付けてね!)
この他にも、見ようと探せばいろいろな発見、出会いが結構あります。
初めて沖縄に行ったときに見た「大きな黒いナメクジ」(アシヒダナメクジ)
海岸付近にいる「ヤドカリ」 大きな外来種の「カタツムリ」
緑色で素早く動く「キノボリトカゲ→」
海岸沿いでパイナップルみたいな実がなる植物「アダン」
葉っぱまで同じ味の「シークワーサー」の木
海岸に生える葉っぱが相撲の軍配のような形の「グンバイアサガオ」などなど
頻繁に携帯電話やスマホをいじったり、携帯ゲームをしていたりすると、発見のチャンスを
逃してしまいます。せっかく行く沖縄ですから、新しい発見、出会いをしてきてくださいね!
【表面問題の答え】
:日の出・日の入り・・・・・遅くなる
10月20日(月)横浜の日の出 5時51分 → 那覇の日の出 6時30分
横浜の日の入17時01分 → 那覇の日の入17時57分
【編集後記】いよいよ、もうすぐ出発ですね! 飛行機に初めて乗る人はドキドキかな?
先生は子供の頃から飛行機恐怖症で、大学時代は北海道卒業旅行も飛行機だから断ったほど。
初めて乗ったのは、旅話が面白い同僚と一緒に海外へ行くこととなった25歳の時。初めての
時は緊張したけど、今では飛行機の旅が楽しくなって、飛行機の旅が趣味となりました。今年
は2月に網走で流氷を見たりキタキツネを見たり、7月には高知で四万十川や桂浜などを巡っ
たり・・・。飛行機搭乗回数も150回以上となりました。怖がらず、なんでも挑戦すること
が、人生の楽しみを増やすということを知りました。
※※※ 台風25号の動きが気になるところです。帰りの飛行機がどうなるか? ※※※
万が一に備えて、下着やコンタクトレンズの予備などを1日分多くすることも検討しよう!
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