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NJM2207 ビデオスーパーインポーザ ■ 概 要 NJM2207 は，映像信号に文字，背景信号を重畳する機能を有し， 同期分離回路，垂直同期再生回路，映像信号と文字・背景信号を切 り換える高性能ビデオスイッチ２回路で構成されています。 この IC を使用することによって，簡単に日付，時刻，TV チャン ネル等の表示を行わせることができます。 ■ 外 形 NJM2207D NJM2207S (DIP14) (ZIP16) ■ 特 徴 ●同期分離回路内蔵 ●垂直同期再生回路内蔵 ●バイポーラ構造 ●外形 DIP14, DMP14, ZIP16 NJM2207M (DMP14) ■ 絶対最大定格 項 （Ta=°C） 目 記 号 定 格 単 位 電 源 電 圧 V+ 17 V 消 費 電 力 PD （ZIP16） 500 （DIP14） 700 （DMP14）300 mW 動 作 温 度 Topr -40～+85 °C 保 存 温 度 Tstg -40～+125 °C (Ta=25°C, V+=5V) ■ 電気的特性 項 目 記 号 条 ICC 消費電流 件 最 小 標 準 最 大 単 位 - 6.5 9 mA 映像加算部 (ビデオ入力 2VP-P，信号源抵抗 75Ω) 背景端子オフセット電圧 VBOS 外付 10kΩ による電圧差 - - 0.1 V 文字端子オフセット電圧 VCOS 外付 10kΩ による電圧差 - - 0.1 V 背景コントロール端子オフ電圧 VBL - - 0.4 V 文字コントロール端子オフ電圧 VCL - - 0.4 V 背景コントロール端子オン電圧 VBH 2.0 - - V 文字コントロール端子オン電圧 VCH 伝 GV 達 利 得 2.0 - - V RL=5kΩ -1 - +1 dB 性 Gf f=10MHz, RL=5kΩ - -0.2 - dB 信号間クロストーク CT ビデオ入力 (f=3.58MHz) - 50 - dB 周 波 数 特 背景入力 (f=3.48MHz） 文字入力 (f=3.48MHz) 各正弦波，RL=5kΩ ビデオ出力微分位相 DP RL=5kΩ - - 3 Deg ビデオ出力微分利得 DG RL=5kΩ - - 3 % Ver.2006-02-17 -1- NJM2207 ■ 電 気 的 特 性（Ta=25°C, V+=5V） 同期分離部 項 目 記 号 条 件 最 小 標 準 最 大 単 位 140 180 mV 同期分離入力スレッシホールド電圧 VISP 信号源抵抗 Rg=75Ω 100 水 平 同 期 H レ ベ ル VHH1 RL=100kΩ 3 (13) ピン 4.0 - - V 水 平 同 期 H レ ベ ル VHH2 RL=2.2kΩ 3 (13) ピン 3.6 4.1 - V 水 平 同 期 L レ ベ ル VHL RL=2.2kΩ 3 (13) ピン - - 0.1 V 水 平 同 期 H レ ベ ル VH̄H RL=100kΩ 4 (14) ピン 4.9 - - V 水 平 同 期 L レ ベ ル VH̄L RL=100kΩ 4 (14) ピン - - 0.3 V 垂 直 同 期 H レ ベ ル VVH1 RL=100kΩ 7 (2) ピン 4.0 - - V 垂 直 同 期 H レ ベ ル VVH2 RL=10kΩ 7 (2) ピン 3.6 4.1 - V 垂 直 同 期 L レ ベ ル VVL RL=10kΩ 7 (2) ピン - - 0.1 V 垂 直 同 期 H レ ベ ル VV̄H RL=100kΩ 9 (4) ピン 4.9 - - V 垂 直 同 期 L レ ベ ル VV̄L RL=100kΩ 9 (4) ピン - - 0.3 V シュミットトリガ スレッシホールド H レベル VVTH 5 (1) ピン入力電圧 1.9 2.1 2.3 V スレッシホールド L レベル VVTL 5 (1) ピン入力電圧 1.1 1.3 1.5 V （注） ： （ ）内のナンバーは D，M タイプのピンナンバーです。 ■ 測 定 回 路 -2- Ver.2006-02-17 NJM2207 ■ 応用回路例 （注 1） ： （ ）内のナンバーは D，M タイプのピンナンバーです。 （注 2） ：Syne Sepa IN に接続している 1MΩ により同期分離入力スレッシホールド電圧は 40mV TYP.増加します。 Ver.2006-02-17 -3- NJM2207 ■ 実際の回路構成 図 3 は，TV の画面に日付け文字を挿入するようにした時の構成です。NJM2207 は，映像信号から水平，垂直の同期 信号，ならびに映像とスーパインポーズする文字情報とを切り替えるビデオ・スイッチを内蔵した IC です。スーパイン ポーズする文字情報はキャラクタ・ジェネレータより与えられます。 図3 -4- 日付け文字をスーパイ ンポーズする回路例 Ver.2006-02-17 NJM2207 ■ 文字スーパインポーズの原理 図 1 に基本原理を示します。 TV には，ビデオ・テープレコーダなどと接続するためにビデオ（コンポジット）出力端子と入力端子がついていま すが，ここのビデオ信号というのは，映像にかかわるすべての信号を複合的に持ち合わせています（複合映像信号：コ ンポジット・ビデオ。図 2） 。したがって，この信号の中から画像表示に必要なタイミング信号（水平同期と垂直同期信 号）を抽出すれば，今この信号は TV 画面のどの位置を光らせようとしているものかということを知ることができます。 そして，映像信号に関係なく画面を光らせたい場合には，その走査時だけビデオ入力信号を DC 成分（輝度レベル） に切り替えるようにすれば，映像をバックにした形で文字記号などを TV に表示できることになります。 〈図 1〉文字スーパインポーズの原理 〈図 2〉複合映像信号 Ver.2006-02-17 -5- NJM2207 ■ 使用上の注意 クランプ形式への入力端子は，IC 内部から入力端子の外に向かって微小な端子電流が流れる回路構成となります。こ の端子電流により，入力端子に外付けされた DC カット用コンデンサに電荷がチャージされることで入力端子電圧が不 安定になります。 クランプ形式への入力については，入力と GND 間に 1MΩ 程度の抵抗を入れて下さい。 例） ＜注意事項＞ このデータブックの掲載内容の正確さには 万全を期しておりますが、掲載内容について 何らかの法的な保証を行うものではありませ ん。とくに応用回路については、製品の代表 的な応用例を説明するためのものです。また、 工業所有権その他の権利の実施権の許諾を伴 うものではなく、第三者の権利を侵害しない ことを保証するものでもありません。 -6- Ver.2006-02-17