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ON THE SPOT
現場から
●トレーニング
そして、パフォーマンスはさまざま
ーワードに数々の情報を耳にするこ
コアパフォーマンス・
トレーニングとは
な要素が複合的に絡みあって行われ
とが増えているが、その定義はあい
るものであり、その原動力がコアで
まいな部分も多く、混乱してしまっ
あり、このコアを支柱という概念を
ているのが現状であり、改めて、
『コアパフォーマンス・トレーニン
用いて「ピラー」と呼んでいる。パ
「コアと」とは何か、なぜ「コア」
グ』出版記念イントロダクションセ
フォーマンス発揮において、腕や脚
なのか、をこれまでにない「ピラー」
ミナーが去る 5 月17、23、30日の 3
の末端に頼らずコアの力を支柱にし
という概念を伝えながら、改めて
日間、総勢100名近くの参加者が集
て行うことの重要性を、参加者は実
「コア」について理解を深めてもら
まり、ADSSスタジオ(東京都品川
技を交えながら、実際に体感しても
った。トレーニングを指導するうえ
区)にて開催された。
らった。
での知識としてだけではなく、「智
講師を務めたのは、原作者マー
さらに、本書に掲載されている 1
ク・バーステーゲン氏(米国アリゾ
つ 1 つのエクササイズは基本的なも
参加者からは、「改めてコアの大切
ナ州を本拠地とする施設アスリーツ
のが多いのも特徴である。「指導者
さを理解することができた」「コア
パフォーマンス創始者)の下、メン
としては、対象者のレベルに関係な
への考え方や認識の仕方を整理する
ターシッププログラムの研修を受け、
く基本を徹底して伝えることの重要
ことができた」などの声をいただい
本書の翻訳構成を担当した澤田勝氏
性を説き、ひいてはそれが積み重ね
た。今後も「コアパフォーマンス・
の学習効果になる」と澤田は言う。
トレーニング」の情報を発信してい
(株式会社スポーツプログラムス・
慧」として活用できる内容となり、
パフォーマンスディレクター)。本
また「エクササイズのカタチを覚え
書は単なるハウツー本ではなく、科
させるのではなく、意図や狙いを理
学的根拠に基づき、結果を生み出し
解させイメージを持って取り組ませ
てきたトータルなコア・パフォーマ
ることが大切である」とのことで、
ンス・システムである。
その際にピラーという概念を今まで
●スポーツ医科学
スポーツコンディショニング
カンファレンス
まず、トレーニングを通じて、ス
実施してきたトレーニングに加える
ポーツを通じて何を得るのか、得て
ことで、さらなる相乗効果がもたら
もらうのか、といった哲学や思想、
すことができることを、実技を通し
トレーニングプログラムに対する概
て参加者は体感していた。
念やパフォーマンス発揮に必要な要
因を紹介するところから始まった。
コアパフォーマンス・トレーニングとは何か
6 Training Journal August 2009
く。
(小池 博・株式会社スポーツプロ
グラムス)
去る 5 月24日、江東区文化セン
今回のセミナーでは、昨今トレー
ターにて「第 3 回スポーツコンディ
ニングの世界において「コア」をキ
ショニングカンファレンス」が開催
実技で、コアの力を支柱にして行うことの重要性を体感
現場から
増宮氏はジュニア期の運動能力には無限の可能性があると述べた
タンパク質はジュニアアスリートにも必要な栄養素、と佐藤氏
された。今回のテーマは「ジュニア
使用できるようなコンディショニン
官を構成していることを強調した。
期のスポーツコンディショニング」。
グノートを用意し、難しく考えずに、
また、タンパク質を簡単に効率よく
近年、石川遼選手や浅田真央選手な
誰でも簡単にセルフコンディショニ
摂取できるプロテインの試飲も行わ
ど若年層でのアスリートが旋風を巻
ングができるということを強調した。
れ、参加した参加者からは「美味し
き起こしているように、ジュニア期
次に、「ゴールデンエイジにおけ
い!」「昔と変わって、飲みやすく
からスポーツに力を入れる親が増え
る運動能力開発トレーニング」と題
なった」といった声を聞くことがで
てきている。ちなみに、石川選手は
して、増宮貴志氏(株式会社アーク
きた。
3 歳からゴルフを、浅田選手は 5 歳
アスリート)が講演。増宮氏は一昔
からスケートを始めたように、ジュ
前と比べてテレビゲームの普及や、
応答を中心としたディスカッション
ニア期から専門性の高いスポーツに
犯罪の多発、公園の減少などにより
では、「運動教室でじっとしていら
打ち込む傾向がある。このような風
外で遊ぶ機会が減少し、体力レベル
れない子どもにはどんなアプローチ
潮を受け、専門性ばかりとらわれず
の低い子どもたちが増えていること
に、アスレティックトレーナー、ト
を指摘した。しかし、運動能力の
「ケガをしたらどこに行けばよい
レーニングコーチの立場からジュニ
90%は成長過程での環境と運動へ
か?」などジュニア指導ならではの
ア期に必要な教育とは何なのかを話
の取組み方次第で変わるとし、ジュ
質問が飛び交い、講師、参加者の境
し合った。
ニア期における運動能力には無限の
を越えて意見交換が行われた。
まずはじめに、「ジュニアアスリ
可能性があると述べた。後半では、
最後に 3 人の先生方に対する質疑
がよいか?」
「保護者に対する対応」
終了後参加者からは「このような
ートに必要な12の習慣」と題して、
実際にジュニア期に最適なトレーニ
現場の声に耳を傾けたセミナーを、
村木良博氏(有限会社ケアステーシ
ング方法をデモンストレーションを
多くの指導者の方に受けてもらいた
ョン)が講演。ジュニア期だからと
交じえながら紹介し知ってもらうこ
い」「少人数により講師や参加者と
言って、ただがむしゃらにスポーツ
とで、ジュニア期における運動能力
より深く交流を持つことができた」
に打ち込むだけではリスクが大きい。
の発達は私たち指導者にも大きな役
「ぜひ、継続して開催して下さい」
将来に向けて長いスポーツ人生を歩
割が課されていることを強調した。
といった声を頂き、盛況のうちに閉
むためにも、自分自身で行う「セル
そして 3 つ目は、「ジュニア期の
フコンディショニング」、そして監
スポーツニュートリション」と題し
督、コーチ、トレーナーやドクター
て、佐藤貴規氏(株式会社THINKフ
が関わる「チームコンディショニン
ィットネス)が講演。ジュニアアス
グ」が大切と述べた。中でも、セル
リートに必要な栄養素としてタンパ
●スポーツ医学
フコンディショニングに関わる日常
ク質を取り上げた。老若男女を問わ
生活の過ごし方や、食事、ケガへの
ず身体をつくる重要な要素であり、
対応、水分補給など12の習慣を挙
タンパク質=筋肉というイメージだ
アメリカスポーツ医学会
に参加して
げて説明した。また、参加された親
けではなく、ジュニア期に発達する
2009年 5 月27日から30日までの
御さんや指導者がすぐに持ち帰って
内臓や骨、血液などのさまざまな器
4 日間にわたって、アメリカ合衆国
幕した。
(松浦正隆・株式会社アークアスリ
ート)
Training Journal August 2009 7
ON THE SPOT
ACSMにおけるポスター発表の様子
でほとんど研究さ
て−新しい時代の医療として期待さ
れていなかったた
れる鍼灸−」をテーマに開催された。
め、多くの研究者
3 日間にわたり、特別講演、教育
が私の測定方法に
講演、シンポジウム、パネルディス
ついて興味を持っ
カッション、セミナー、臨床実技、
て尋ねてくれた。
一般口演、ポスター発表などが行わ
また、このような
れた。
測定に関する今後
パネルディスカッションでは、腰
の発展についても
痛、統合医療、専門医から見た鍼灸
多くのアドバイス
医療、癌と並んで、スポーツが取り
をもらえることが
上げられた。本稿ではパネルディス
のワシントン州シアトルのワシント
できた。ポスター発表は質疑応答時
カッション 5 を紹介する。
ン州コンベンション&トレードセン
間の制限がなく、多くの研究者と自
「スポーツ鍼灸の現状と今後の展望
ターにおいて、アメリカスポーツ医
由に意見交流ができ、非常に有益な
―スポーツ鍼灸の可能性と人材育成
学会(American College of Sports
時間を過ごすことができた。
を考える―」というテーマで、宮本
Medicine;ACSM)の第56回大会が
私は台湾からの留学生であるが、
俊和氏(筑波大学大学院人間総合科
開催された。ここでは今回の学会に
今まで参加してきた日本と母国の台
学研究科)、長谷川賢司氏(スポー
参加して私が感じたことを報告して
湾での学会では、ほとんどの場合に
ツ鍼灸セラピー埼玉、後藤学園神奈
いきたい。
質問が少なく、座長の方が参加者の
川衛生専門学校)が座長となり、5
代表として質問するのに対し、本大
人のパネリストにより進行された。
本大会は、臨床、チュートリアル、
記念講演などの数種類の講演があり、
会で見た質問の多さにとても驚いた。 「専門学校におけるスポーツ鍼灸教
そしてシンポジウム、特別イベント、
このような場面はアジアとアメリカ
育の現状――呉竹学園東洋医学臨床
ワークショップ、一般発表(口頭発
の文化が異なることを私に感じさせ
研究所での取り組み」は、古屋英治
表とポスター発表)などのセッショ
たが、今後は私も見習っていく必要
氏(呉竹学園東洋医学臨床研究所)
ンから構成されていた。また発表内
があると思った。
が、第53回国体セーリング競技選
容はスポーツ医学、運動生理学、バ
これまで国際学会に参加すること
手に対するレース前のコンディショ
イオメカニクスなどの多様な分野に
がほとんどなかった私にとって、今
ニング・後の疲労回復のための鍼治
わたっていた。正確な発表件数は把
回の学会では新しいものを見たり、
療から活動が始まり、2006年から
握できなかったが、私が耳にしたと
感じたりすることができ非常に有意
同校の臨床研究所にスポーツ鍼灸専
ころではおよそ3000件あるそうで
義なものであった。来年度はメリー
門外来を開設し、大学の部活動のラ
ある。
ランド州ボルティモアで行われる予
クロス、民間スポーツクラブのトラ
定である。
イアスロンの帯同などを行っている
私は大会最終日の“歩行解析”セ
ッションにおいて、“Axial Rotation
of lumbar spine during treadmill
(ヤン・ヤーティン、早稲田大学大
学院人間科学研究科博士課程)
ドミル歩行中の脊柱の軸回旋)とい
うタイトルでバイオメカニクスのポ
スター発表を行ってきた。内容は速
度を 3 段階に分けた歩行における体
「大学におけるスポーツ鍼灸教育の
現状」では、片山憲史氏(明治国際
walking at three constant velocities”
( 3 段階の一定速度におけるトレッ
と報告。
●スポーツ鍼灸
医療大学健康・予防鍼灸学教室)が、
第58回全日本鍼灸学会
学術大会埼玉大会
臨床面では同大学の 2 カ所の附属鍼
去る 6 月12日から14日の 3 日間、
灸センターでスポーツ傷害の専門外
来の設置、教育面ではスポーツ医学
基礎・応用、スポーツ鍼灸学・実習
幹部(肩・腰椎・骨盤)の回旋の位
大宮ソニックシティ(さいたま市大
などの講義を行っていること、一方、
相ズレのメカニズムに関するもので
宮区)にて、第58回(社)全日本鍼
学生気質の変化に触れ、目的意識の
ある。動作中における腰椎の動きの
灸学会学術大会埼玉大会が「医科学
低下に対して、学生の興味をどう引
測定は測定機器などの制限でこれま
としての鍼灸医療、その確立に向け
き出し、講義をどのように持続させ
8 Training Journal August 2009
現場から
どれだけ拡大させ
本講習会をコーディネートしたFC
てきたのか、など
東京の矢野眞光氏(U-15育成部長)、
の質問が出た。地
福井哲氏(U-18育成部長)、後関慎
方で鍼灸セラピー
司氏(アスレティックトレーナー)
の活動を行ってき
は語っていた。
た方からは、専門
講習ビデオの「愛する人が倒れた
化は活動参加者を
ときに、あなたは何ができますか」
減少させること、
という問いかけから本講習はスター
安全性と賠償責任
トした。講習の内容は学科と実技で
の保険の問題、他
行われ、学科の中では医学的根拠に
の活動とのコミュ
基づいた専門的な講習内容はもちろ
ているかなどを報告。
ニケーションのとり方など具体的に
んであるが、実際のライフセービン
「大学院におけるスポーツ鍼灸の実
課題が指摘された。スポーツ鍼灸が
グ協会の海辺での活動内容や、
践」では、宮本俊和氏が、1984年
広がることで、立場によって問題点
CPR+AEDにより生還できた事例内
に陸上競技部員を対象に鍼治療を開
が異なり、検討課題も増してきたこ
容などがふんだんに盛り込まれてい
始し、88年にスポーツクリニック
とを示した。
た。生命の大切さを伝える「教育」
5人のパネリストがスポーツ鍼灸の現状と今後の展望について語っ
た
(澤田由香里)
が開設され、医学、体育学教員と鍼
として、強く訴えるものがあり、と
灸師資格を有した教員が学内のスポ
●救急救命
くに普段、小学校や中学校といった
ーツ選手を対象に治療に当たってい
コーチングスタッフに
救急救命講習会
育成年代に関わる指導者も多かった
る、2001年から大学院にスポーツ
医学専攻を設置し、鍼灸師免許を有
した学生がいることなどを報告。
去る 6 月15日と22日の 2 日間、
ため、参加者は大変熱心に参加して
いたのが印象的であった。
講師として指導にあたっていた日
「(財)日本体育協会公認アスレティ
FC東京が、普及部・育成部のコー
本ライフセービング協会の入谷拓哉
ックトレーナー養成の現状」では、
チングスタッフ全員34名を対象に、
氏は「普段から指導現場に立たれて
溝口秀雪氏(花田学園アスレティッ
CPR+AEDの講習会を行った(ただ
いる方たちなので、大変意識が高く、
クトレーナー専攻)が、1994年に
し以前に各種CPR+AEDの資格取
教えがいがありました。このような
(財)日本体育協会が公認アスレティ
得者は除く)。この取り組みはFC東
CPR+AEDの知識は学ぶことで、急
ックトレーナーの養成事業を開始し、
京では初めてであり、Jリーグ全体
病者を『救う』ことができるように
AT養成講習会とスポーツ指導者の
を通しても初めて、もしくは実施さ
なることが大切ではあるのはもちろ
講習・試験免除適応コースとして承
れていても大変少ないとのことであ
んですが、それ以前に普段から
認を受けた大学・専門学校で養成が
った。
CPR+AEDを使わないですむように
行われていること、ATの資格は 4
本講習会は、日本ライフセービン
『防ぐ』意識を持ち続けることがと
年制の更新制であることなどを報告。
グ協会の指導の下、8:30から17:30
くに重要です。今回の参加者はこの
「スポーツ鍼灸セラピー埼玉の活動
まで丸 1 日を使って、またの午前中
意識が大変に高かった」と話してい
と取り組み」では、長谷川賢司氏が、
2 日間を使って行われた。監督やコ
た。心室細動のような命に関わるよ
2002年にスポーツ鍼灸セラピー埼
ーチといったコーチングスタッフが、
うな事故は、予防する手立てを普段
玉を設立、スポーツ医学の基礎など
あらゆる競技において、スポーツ現
から万全にしておくことで、未然に
専門的な知識・技術の研修後、04
場で選手の一番近くにいる。コーチ
防ぐことが最も重要であることは間
年の第59回国体で 7 競技、第 4 回
ングスタッフ全員がCPR+AEDの
違いない。
全国障害者スポーツ大会で 6 競技で、
資格を持つことで、万一、事故が起
講習の中で入谷氏が紹介していた
08年の総体では 4 競技で施術を実
こったときに命を救えるよう、準備
言葉の中で「怠けるものは不満を語
施したことなどを報告した。
をしておくことで、FC東京がJリー
り、努力する者は夢を語る」という
グの中で最も安全なクラブを目指す
言葉が大変印象的であった。少なく
ことが重要なコンセプトであると、
ともFC東京のコーチングスタッフ
会場からは、スポーツ鍼灸の定義
とは何か、これまでの活動が市場を
Training Journal August 2009 9
ON THE SPOT
現場から
「怠けるものは不満を語り、努力する者は夢を語る」という言葉も
FC東京のコーチングスタッフ全員が受講した
の方々は夢を語る方たちである。
(泉 重樹・法政大学スポーツ健康
学部)
ながら行った。
機能的バランス評価のラーニン
整形外科やスポーツ医学の分野で
グ・ラボでは、脳震盪の評価にも用
よく用いられる薬の相互作用につい
いるBESS(Balance Error Scoring
てのミニコースでは、一般的に用い
System)とStar Excursion Balance
●アスレティックトレーニング
られるNSAIDsで考えられる相互作
Testの実技を行った。BESSについ
60th NATA Annual Meeting
& Clinical Symposia
用について詳しく説明された。アメ
ては今までにも脳震盪評価などの講
リカでは、各患者に処方された薬の
義で何度も紹介されているが、実際
データベースがあり、どの薬局から
に行うと、とくにバランス能力が非
6 月17日から20日までアメリカ
でも相互作用などのチェックのため
常に悪い選手の場合などは、エラー
テキサス州サンアントニオでNATA
に現在患者が服用している薬のデー
の数え方が難しい。それぞれの姿勢
Annual Meeting & Clinical Symposia
タへアクセスできるように、会社の
でのエラーの数は最大10とするこ
が開催された。毎年約 1 万人のアス
枠を超えた薬局間でデータを共有し
と、動きが止まらない場合はいった
レティックトレーナーがアメリカ全
ているという話があった。日本で行
ん体勢をスターティングポジション
土から集まり、日本からもATCを中
っているお薬手帳というアナログな
に戻すこと、などの話があった。
心に多くの人が参加している。今年
方法は、ある意味患者の自己管理に
一人で現場で活動していると、用
は新型インフルエンザの影響で参加
頼った方法であるので、日本でもこ
いる手技や評価法が自分の枠の範囲
を取りやめた人も多少見受けられた
ういうシステムがあれば、より安全
内に限られがちになる。このように
が、実際に行ってみると空港に体調
に薬を用いることができると感じた。
新しい手技を覚えたり、指導者の下
不良時のマスク着用についてのポス
ラーニング・ラボは、今までのア
で確認しながら実際に試してみる機
ターがある程度で、人々の生活に特
ドバンストラックセミナーやワーク
会は非常に貴重で、アスレティック
別変わったところはみられなかった。
ショップ、セッション、ミニコース
トレーナーとしての知識や技術を深
今回は、腰と股関節、薬、脳震盪
などに加えて、新しく取り入れられ
める場としてできる限り参加してい
に関連する講義を中心に参加した。
た教育プログラムである。アドバン
最初に参加した仙腸関節の評価とト
ストラックセミナーのような追加費
(原田知子・千葉大学アメリカンフ
リートメントについてのアドバンス
用は必要なく、2 時間の枠で、講義
ットボール部アスレティックトレー
トラックセミナーは、講義と実技の
の後に関連した実技を参加者が実際
ナー)
両方を6時間かけて行うセミナーで、
に行う機会がある。講義や発表で新
まず腰椎から骨盤までの骨や靭帯、
しい手技を紹介されたとしても現場
筋肉についての解剖と仙骨の動き、
に戻って実際にそれを用いる場合、
仙腸関節の異常について詳しく説明
どうしてもあやふやな部分が出てき
があり、その後、評価で用いる各テ
てしまうが、このように実際に行っ
ストやトリートメントの手技などの
てみて直接確認できる場があると非
実技をペアを組んで 1 つ 1 つ確認し
常に得るものが多い。
10 Training Journal August 2009
きたい。
on the spot 欄では、学会やセミナー
などへ参加していただいた様子を執筆
していただいたり、最近の話題をニュ
ース記事としてお届けしています。下
記のメールアドレスへ情報提供をお願
いします。
[email protected]
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