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財務省第5入札等監視委員会 平成21年度第4回

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財務省第5入札等監視委員会 平成21年度第4回
財務省第5入札等監視委員会
平成21年度第 4 回 定 例 会 議 審 議 概 要
開催日及び場所
委員
平成22年6月28日(月)東京税関10階会議室
委員 藤
浪
洋
介
(藤浪会計事務所・公認会計士・税理士)
委員 箱
井
崇
史
(早稲田大学法学部教授)
浩
久
(東京八丁堀法律事務所・弁護士)
委員 笠
審議対象期間
抽出事案
平成22年1月1日(金)~ 平成22年3月31日(水)
4 件
(備考)
契約件名
:携帯電話使用料
契約相手方:株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ
契約金額
1 随意契約(物品役務等)
:3,383,823円
契約締結日:長期継続契約
担当部局
:東京税関
契約件名 :横浜税関ニューウィング港北給湯設備交換工事
契約相手方:都市拡業株式会社
2
競争入札(公共工事)
契約金額
:5,512,500円
契約締結日:平成22年3月2日
担当部局
:横浜税関
契約件名
:監視艇「つばさ」法定(船体・主機関)
定期整備工事
契約相手方:東和造船株式会社(船体)
富永物産株式会社(主機関)
3 競争入札(物品役務等)
契約金額
:49,419,258円(船体)
48,210,750円(主機関)
契約締結日:平成22年2月1日
担当部局
:東京税関
契約件名
:インターネット用パソコン等の購入契約
契約相手方:株式会社秋山商会
契約金額
4 競争入札(物品役務等)
:8,767,500円
契約締結日:平成22年2月23日
担当部局
応札(応募)業者数1者関連
2 件
:横浜税関
抽出事案番号3のうち「主機関」及び4
委員からの意見・質問、
別紙のとおり
それに対する回答等
委員会による意見の
なし
具申又は勧告の内容
意 見 ・ 質 問
回
答
【事案1】
契約件名
:携帯電話使用料
契約相手方:株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ
契約金額
:3,383,823円
契約締結日:長期継続契約
担当部局
:東京税関
長期継続契約による随意契約とは具体的にどの
ような契約か。
長期継続契約とは電気、ガス若しくは水の供給
又は電気通信役務の提供などの継続的給付契約
を、会計法の規定により各種法令に基づく事業者
と翌年度以降も継続的に契約を行うものである。
各社プランとの比較、見直しは行っているか。
携帯電話の契約においては、利用状況に合った
プランを電話会社に提案させ、安いプランを選択
し契約を行っており、現在の契約は、「2年単位で
継続すること」との条件が付されていることから、
2年毎にプランの見直しを行っているところであ
る。
当初の立法主旨から考えると、電気通信役務の
中に固定電話は含まれると思うが、最近のサービ
スである携帯電話サービスは、ポイントの付加、
各社間における切り替えが自由であることなどを
電気通信事業法の規定で電気通信役務の提供と
して、携帯電話サービスが含まれていることから
問題ないと考える。当初、携帯電話のサービスは
NTTがほぼ独占的であったと思われるが、現在
考えると、長期継続契約と整理することは問題な
は各電話会社が携帯電話サービスを提供し、さま
いのか。
ざまなプランを提案している状況であり、会計法
また、通話料金の契約と携帯電話機器の購入契
約を分け、機器について別途入札により購入して
はどうか。
により長期継続契約できる規定となっているが、
他社への切り替えを含め料金プランの見直しを
行っている。
携帯電話機器については、一度に大量購入する
ことはなく、ポイントを利用して購入している状
況である。
今後も、携帯電話料金については各社が新しい
プランを競うように提案していることから、料金
プランの見直しについては種々状況を勘案しなが
ら行っていくこととする。
【事案2】
契約件名
:横浜税関ニューウィング港北給湯設
備交換工事
契約相手方:都市拡業株式会社
契約金額
:5,512,500円
契約締結日:平成22年3月2日
担当部局
:横浜税関
落札価格が、調査基準価格を下回っているがそ
の経緯はどうなっているのか。
また、その調査結果はどうであったのか。
調査基準価格の設定は、各省庁統一の算出基準
に基づいて行われており、予定価格の86%と算
出されている。
入札の結果、落札者他3社までがかなり近い金
額で札を入れており、落札率も予定価格の39.
4%から66.4%までの幅となったものである。
落札業者に対し、契約が問題なく履行できるか
調査を行ったが、仕様書の内容については、錯誤
や過不足がなく、入札価格についても企業努力に
より利益幅を極力抑えた結果であるということ
だった。また、平成20、21年度に当方との他
業務の契約において適正な履行実績もあるため、
今回、問題がないと判断したものである。
予定価格に対して落札率が39.4%と低い結
予定価格の積算については、毎月発行されてい
果となっているが、なぜこのような低価格での落
る積算資料、積算基準を基に作成している。製品
札となったのか。
単価については、ホームページ等で数社について
調査を行ったが、それらと比べても特段、高い価
格設定ではなかったと考えている。
落札業者からの聞き取り調査の結果、企業努力に
より利益幅を極力抑えた結果であるとのことで、
一般競争入札での競争が働いた結果であると考え
ている。
過去の同様な工事の入札結果を、積算に反映さ
せてはいないのか。
同様の工事があれば当然反映させているが、今
回については、ここ数年、横浜税関での実績がな
かったため、参考にすることができなかった。
なお、今回の入札結果について、今後同様の工
事があれば積算に反映していくこととなる。
このような低価格で応札した場合、応札した業
今回の入札は、契約範囲内の工事請負契約のみ
者に、今後の保守を行う権利が生じるというよう
であり、今後の保守を行うというような権利は生
な「特典」的な要素はあるのか。
じない。
【事案3】
契約件名
:監視艇「つばさ」法定定期整備工事
(船体)
監視艇「つばさ」主機関法定定期整
備工事(主機関)
契約相手方:東和造船株式会社(船体)
富永物産株式会社(主機関)
契約金額
:49,419,258円(船体)
48,210,750円(主機関)
契約締結日:平成22年2月1日
担当部局
:東京税関
法定定期整備とはどのようなことを行うのか。
法定定期整備とは、船舶が安全に航行するため
に、法令により義務付けられた定期検査を受検す
るための事前準備であり、大まかに「船体」と「機
関」に分けられており、多岐にわたる受験項目の
整備を行っている。
船体については、船体を上架し、カキ落とし等
の船体清掃、プロペラ、操舵装置等の開放整備、
法定備品の確認などを行い、主機関においては、
船体から取り外したうえで分解し、各部品の整備、
経年劣化した消耗品等の交換を行うものである。
整備項目に無駄はないか。
船体、主機関ともに定期検査受検項目ほか、追
加整備項目についても、船舶職員にヒアリングを
行い、十分に精査したうえで必要最小限の項目と
している。
船体整備工事と主機関整備工事を分けて入札す
る理由は何か。
主機関の製造会社メルセデスベンツ社の代理店
は落札業者一社であり、船体整備工事と主機関整
備工事を合わせて入札を行った場合、主機関の整
備は代理店が行うこととなり、造船所等の代理店
以外の業者については中間マージンがかかり、費
用が高くなってしまうことから入札を分けてい
る。
主機関の整備工事において1者入札となった要
因は何か。
本工事に関し、落札業者である主機関の代理店
の他、造船所2社から見積書を徴取しているが、落
札業者以外の業者は主機関の整備を行える技術者
がいないこと及び交換部品の調達は代理店から行
うこととなり、入札に参加しても落札できないで
あろうとの見解から参加を見送ったとのことで
あった。
【事案4】
契約件名
:インターネット用パソコン等の購入
契約
契約相手方:株式会社秋山商会
契約金額
:8,767,500円
契約締結日:平成22年2月23日
担当部局
:横浜税関
インターネットを使用するためのパソコンであれ
ば、かなりの業者が入札に参加可能と思われるが、
1者入札となった理由は何か。
本件調達においては、当初、同じ内容での入札
を行い、7社が入札に参加したが、落札業者が入
札金額の錯誤を理由に契約を締結しなかった経緯
がある。そのため、再度の入札公告の際には、当
初入札に参加した業者に対し入札参加の慫慂を
行ったが、聞き取り調査したところでは、再度広
告を行った事により入札時期がずれ込み納品が間
に合わない、或いは他官庁等の調達時期が重なっ
たこと等が、1者応札になった理由である。
入札条件に排他的な項目はなかったのか。
本件調達は、標準的な仕様の本体及びソフトの
調達を行ったものであり、これらはどの業者でも
調達可能な仕様内容でもあり、入札条件に排他的
な項目はない。
インターネットで使用するパソコンであれば、そ
今回調達した購入品は、パソコン本体、さらに
れほど高性能なものは必要なく、単純に契約金額
そこに必要なソフト及び既存パソコンに必要なソ
を台数で割ると27万円と高額であると思われる
フトを調達したものである。資料の内訳書のとお
が、調達内容はどの様なものか。
り、1台あたりのパソコン本体及びその周辺機器
の金額は、平均で税込み13.5万円とほぼ標準的な
金額であると思われる。
リース契約は出来ないのか。
本件調達は買取契約として予算措置されたもの
であり、リース契約とならなかったものである。
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