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技術分野と目次 会場案内図 - 神奈川県産業技術センター

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技術分野と目次 会場案内図 - 神奈川県産業技術センター
技術分野と目次
機械・材料系 21日(水)
●
材料関連技術
p.4∼5
22日(木)
●
技術支援事例(機械・材料技術部)
p.18
●
『DLCコーティング技術フォーラム』
p.19
●
設計・加工技術 『設計・加工技術フォーラム』
p.21
●
『太陽電池技術フォーラム』
p.27
●
機器の保守・検査技術と非破壊検査技術
『機器の保守・検査技術と非破壊検査技術フォーラム』
p.29∼30
●
【オンリーワン技術フォーラム】 熱処理技術 「表面を硬くする技術」
p.33
21日(水)
●
パワーエレクトロニクス実装技術 『エレクトロニクスフォーラム』
p.3
22日(木)
●
電子デバイス・マイクロマシン・薄膜関連技術
p.20
ポスター
23日(金)
●
情報・生産システム技術
p.34
ポスター
●
【オンリーワン技術フォーラム】 電子応用技術 『エレクトロニクスフォーラム』
「高速ディジタル回路の設計・評価技術」
p.35
ポスター
●
技術支援事例(化学技術部)
p.7
●
化学分析技術 『分析技術フォーラム』
p.8
ポスター
●
有機材料技術 『有機材料技術フォーラム』
p.9
ポスター
●
環境安全及びバイオ技術(バイオ技術)
p.15
ポスター
●
『バイオ技術フォーラム』
p.15
●
【オンリーワン技術フォーラム】 環境安全技術 「最新の水処理技術」
p.16
●
環境安全及びバイオ技術(環境安全技術)
p.17
●
生活関連・デザイン技術 『生活関連技術フォーラム』
p.22
23日(金)
●
環境・エネルギー技術
p.28
21日(水)
●
自動車関連技術発表会
p.6
●
【神奈川R&D オープンラボ紹介】 レーザー微細加工セミナー p.6
●
【神奈川R&D 環境フォーラム】
p.10
22日(木)
●
【神奈川R&D 品質工学フォーラム】
p.23
23日(金)
●
23日(金)
電子系
化学系
21日(水)
22日(木)
交流・連携
技術支援事例(企画部、技術支援推進部、
(財)神奈川産業振興センター、かながわ産学公連携推進協議会)
異業種交流等事例
p.32
●
【神奈川R&D EV用リチウムイオン電池研究会フォーラム】
p.36
p.40∼42
会場案内図
○小田急線・相模鉄道線
海老名駅西口から徒歩15分
○JR相模線
海老名駅から徒歩13分
○バスをご利用の場合
海老名駅西口より、
神奈中バス「海01・09系統」の
「愛川町役場」行、約5分。
「今泉」バス停下車、徒歩2分。
○タクシーをご利用の場合
海老名駅東口のロータリーに
タクシー乗り場があります。
- 1 -
ポスター
ポスター
ポスター
p.31
●
※ 工業技術・製品等展示 (原則として3日間展示)
ポスター
ポスター
タイムスケジュールと会場
A会場
2階カンファレンスルーム
午前
B会場
C会場
2階第1∼3講義室 2階第5講義室
D会場
パワーエレクトロ
ニクス実装技術
午後 『エレクトロニクス
フォーラム』
材料関連技術
技術支援事例
(化学技術部)
10:00∼12:00
10:00∼11:35
13:00∼17:15
環境安全
及びバイオ技術
午前 (バイオ技術)
10:30∼11:40
材料関連技術
13:00∼16:25
特別会場
2階講堂
【神奈川R&D
環境フォーラム】
省エネ対策セミナー
10:00∼12:00
『かながわ発 地元・オンリーワン技術企業セミナー』
13:00∼13:50
ポスターセッション会場内
【神奈川R&D
オープンラボ紹介】
レーザー微細
加工セミナー
【自動車関連
技術発表会】
化学分析技術
『分析技術
フォーラム』
有機材料技術
『有機材料技術
フォーラム』
【神奈川R&D
環境フォーラム】
13:00∼16:20
14:00∼15:30
13:00∼17:15
13:00∼16:45
13:00∼16:30
環境技術セミナー
技術支援事例
(機械・材料技術部)
10:00∼11:50
発表及び展示 11:30∼16:00 (コアタイム 11:30∼13:00)
工業技術・製品等展示 G会場:管理・情報棟1Fホール、2Fホール
ポスターセッション PS会場:管理・情報棟2Fホール、中2Fホール
22
日
(木)
F会場
2階第6講義室 3階第7∼9講義室 3階第3会議室
発表及び展示 11:30∼16:00 (コアタイム 11:30∼13:00)
工業技術・製品等展示 G会場:管理・情報棟1Fホール、2Fホール
ポスターセッション PS会場:管理・情報棟2Fホール、中2Fホール
21
日
(水)
E会場
『かながわ発 地元・オンリーワン技術企業セミナー』
13:00∼13:50
ポスターセッション会場内
『バイオ技術
フォーラム』
『DLC
コーティング技術
フォーラム』
環境安全
及びバイオ技術
(環境安全技術)
電子デバイス・
マイクロマシン・
薄膜関連技術
設計・加工技術
『設計・加工技術
フォーラム』
生活関連・
デザイン技術
『生活関連技術
フォーラム』
【神奈川R&D
品質工学
フォーラム】
15:10∼17:20
13:00∼16:10
13:00∼15:00
13:30∼15:00
13:10∼16:45
13:10∼17:15
13:00∼16:40
『太陽電池技術
フォーラム』
『機器の保守・
検査技術と
非破壊検査技術
フォーラム』
(企画部、技術支援推
進部、(財)神奈川産業
振興センター、かなが
わ産学公連携推進協
議会)
9:50∼12:00
10:00∼11:30
10:00∼11:40
12:50∼15:00
午後 【オンリーワン技術
フォーラム】
環境安全技術
最新の水処理技術
午前
技術支援事例
発表及び展示 11:30∼16:00 (コアタイム 11:30∼13:00)
工業技術・製品等展示 G会場:管理・情報棟1Fホール、2Fホール
ポスターセッション PS会場:管理・情報棟2Fホール、中2Fホール
23
日
(金)
午後
環境・エネルギー
技術
機器の保守・
検査技術と
非破壊検査技術
情報・生産システム
技術
9:30∼12:00
『かながわ発 地元・オンリーワン技術企業セミナー』
13:00∼13:50
ポスターセッション会場内
【オンリーワン技術
フォーラム】
【オンリーワン技術
電子応用技術
フォーラム】
異業種交流等事例
『エレクトロニクス
熱処理技術
フォーラム』
表面を硬くする技術
高速ディジタル回路
の設計・評価技術
13:10∼15:30
13:00∼16:15
13:00∼17:10
13:20∼16:20
13:00∼16:50
【神奈川R&D
EV用リチウム
イオン電池
研究会
フォーラム】
13:00∼17:10
◆ 工業技術・製品等展示 (原則として3日間展示)
◆ 『かながわ発 地元・オンリーワン技術企業セミナー』は、主に大学生、大学院生等を対象に、中堅・中小企業を中心とした県内企業
への理解を深めるため、オンリーワン技術や先端的研究開発など、地元企業の魅力を発信するセミナーです。
※神奈川県産業技術センター職員の発表は、以下の所属で示します。
企画部、技術支援推進部、機械・材料技術部、電子技術部、化学技術部、工芸技術所
※富山県との新たな広域連携モデルづくりに基づき富山県工業技術センター職員の発表が行われます。
※第3回自動車関連技術発表会を同時開催します。(10月21日(水)14:00∼15:30)
※紙面の都合上、プログラムには会社、大学、団体等の名称と筆頭の発表者のみ掲載しております。
- 2 -
10月21日(水)
(PM)
パワーエレクトロニクス実装技術
A会場
2階カンファレンスルーム
エレクトロニクスフォーラム
司会
13:00∼13:05
■ 開会挨拶
篠原 俊朗
神奈川県産業技術センター
大塚 康男
13:05∼13:35
■ 将来電動駆動車におけるパワーエレクトロニクス実装技術
日産自動車㈱
村上 善則
横浜国立大学
高橋 昭雄
横浜国立大学
于強
炭化珪素をはじめとする高温半導体は、今後十年を待たずして電動駆動車に使
われはじめると予想されているが、その鍵を握るのは実装技術である。自動車部
品として求められる信頼性の観点からその要点をまとめる。
13:35∼14:05
■ 次世代パワーデバイス実装用封止材料
封止材料用高耐熱性樹脂の開発状況を報告する。マトリックス用として耐熱温度
200℃以上で、かつ低熱膨張骨格を有する熱硬化性樹脂を開発した。低熱膨張
率、高熱伝導性フィラーであるチッ化ホウ素を充填したコンポジット材としての特性
を調べた。
14:05∼14:35
■ エレクトロニクス実装の信頼性評価と設計
パワーデバイスの小型化・軽量化によって、ジュール熱が増大し、熱疲労破壊へ
の影響は大きくなると考えられる。ここでは電気・熱・構造の連成解析技術を用い
て、はんだ接合部の疲労破壊を評価し、実装信頼性の設計について説明する。
14:35∼14:45 休憩
14:45∼15:15
■ パワーデバイス素子接合に向けたサブミクロンAu粒子の開発
田中貴金属工業㈱
パワーデバイス素子接合では接合の低温化・高耐熱性などが求められている。サ
ブミクロンサイズのAu粒子を用いた接合技術はこれらの市場要求に合致する。報
告では、接合技術とその特性評価結果を述べる。
15:15∼15:45
■ 銀ナノ粒子の接合への応用
秋山 伸之
DOWAエレクトロニクス㈱
プリンタブルエレクトロニクスへの応用を目指し、金属ナノ粒子の開発に取り組ん
できた。本講演では、開発中のナノ粒子・インク・ペーストの紹介、接合での試験
結果について紹介する。
15:45∼16:15
■ [設備紹介] 高耐熱実装技術に関する試作・評価の技術支援について
エレクトロニクス実装技術に関するものづくり支援設備を紹介する。特に高耐熱接
合技術に関連した試作機器と、試作品の評価設備を中心に事例を交えながら解
説する。
16:15∼17:15
■ 全体質疑討議、名刺交換
- 3 -
池田 浩也
電子技術部
八坂 慎一
10月21日(水)
(AM)
B会場
2階第1∼3講義室
材料関連技術
研究・技術情報発表Ⅰ
座長
10:00∼10:20
■ 電流制御および添加剤による銅の結晶電析
関東学院大学
高木 眞一
山下 嗣人
電流密度の制御および添加剤の銅電析におよぼす影響を、電気化学的ならびに
結晶構造学的に解析を行った。
10:20∼10:40
■ ニッケルめっき浴中の不純物が皮膜構造へ及ぼす影響
関東学院大学(㈱三ツ矢)
ワット浴を工業的に使用する場合、めっきする素材や下地めっきの溶出により、金
属不純物がめっき浴中に混入する。本研究では、その不純物の影響と皮膜の構
造へ与える影響について検討を行った。
10:40∼11:00
■ 分布型水素センサの開発
尾家 義明
横浜国立大学
岡崎 慎司
発表者らは、化学センサの高次元化を目指した各種分布型センサの研究開発を
行っている。本発表では、Pt/WO3薄膜を応用した光ファイバ水素センサの開発
状況を中心として分布型センサの実現可能性について報告する。
11:00∼11:20
■ カーボンフェルトを用いたマイクロ波放電による金属複合酸化物の合成
埼玉県産業技術総合センター
本研究では、フェライト、誘電体及び電池活物質等の金属複合酸化物に関する
新しい合成方法を検討した。本法は、材料を迅速に合成できるとともに、焼結の
抑制が可能である。省エネ関連分野及びナノ粒子材に応用の可能性がある。
11:20∼11:40
■ 溶液を利用した高機能無機材料の開発 ∼触媒、蛍光体、誘電体を例に∼
栗原 英紀
東海大学
冨田 恒之
本研究では溶液を媒体とした無機材料の合成を行い、結晶構造や粒子形態など
材料特性に影響を与える因子をコントロールすることで、触媒や蛍光体などにお
いて優れた特性をもつ材料の合成に成功した。
11:40∼12:00
■ シリカコーティングによる多孔質高分子材料のセラミックス転化
シリコンアルコキシドとナトリウムアルコキシドを原料として新規なコーティング液を
開発した。多孔質高分子材料をこの液に含浸させ1000℃で焼成したところ、多孔
質の形状を保持したセラミックスを得ることができた。浄化フィルター用の充填材
や、環境触媒用の担持体などの用途が期待される。
- 4 -
横浜市工業技術支援センター
志田 あづさ
10月21日(水)
(PM)
B会場
2階第1∼3講義室
材料関連技術
研究・技術情報発表Ⅱ
座長
13:00∼13:20
■ 異物・異臭の解析事例紹介
㈱オオスミ
高木 眞一
三堀 利幸
当社では昨年、高性能FE-SEMを導入し、材料解析や異物調査等に積極的に取
り組んでいる。
今回はいままで、手掛けてきた異物調査や不具合調査などの事例を紹介するとと
もに、新規導入したFE-SEM及び、新商品「ゆあらぼ」(商標登録出願中)を紹介す
る。
13:20∼13:40
■ さはり材による いやし音 の研究
NPO法人小田原鋳物研究所
相模の地における鋳物は、14Cには日本一の梵鐘生産数を誇った程、全国有数
の鋳物産地でありました。梵鐘は時を告げると共に人々の心をいやして来ました。
このいやし音を銅と錫の合金、さはり材であらゆる角度で研究する。
13:40∼14:00
■ FE-TEM/EDSによる材料解析の事例紹介
上島 国澄
(財)神奈川科学技術アカデミー
近年、対象物の微細化に伴い要求されてくる解析領域はますます微小化されて
きており、その解析手段としての電子顕微鏡にはさらなる期待が高まる。本発表で
はFE-TEM/EDSを用いた材料解析の事例を紹介する。
14:00∼14:20
■ トリプルビームFIBによる材料解析事例の紹介
牛山 幹夫
(財)神奈川科学技術アカデミー
昨年に引き続き、SEM、FIB、Arイオン鏡筒を搭載したトリプルビームFIBによる材
料解析事例を紹介する。特に今回は低加速EDS分析によるサブミクロン領域の解
析とその他の応用事例について紹介する。
14:20∼14:40
■ 電子線マイクロアナライザ(EPMA)の装置紹介
矢矧 束穂
機械・材料技術部 本泉 佑
EPMA分析は、表面の局所的な領域における元素分析の手法として優れており、
接点不良や腐食の原因調査、微小な異物・付着物等の不良解析などに有効であ
る。今回は、当センターに設置されているEPMAと分析例を紹介する。
14:40∼14:50 休憩
14:50∼15:10
■ 粒径分布・ゼータ電位の測定事例紹介
機械・材料技術部 奥田 徹也
昨年度、粒径分布・ゼータ電位測定装置が当センターに新規導入された。装置
の概要をお知りになりたい方や、依頼試験を検討されている方の参考になるよう
に、測定事例を紹介する。
15:10∼15:30
■ アーク放電加熱ガス中蒸発法における合金化の影響について
機械・材料技術部 上元 好仁
粒度分布が大きく、また、20nm以下のナノ粒子の作製が難しいアーク放電加熱型
ガス中蒸発法による金属ナノ粒子作製において、合金化することで一部の粗大粒
子を除き10nm程度の粒径の揃ったナノ粒子を作製できた。
15:30∼15:50
■ 微粒子ピーニング法よりアルミニウム合金の表面に形成される
超微細複合組織に関する研究
機械・材料技術部 中村 紀夫
純アルミニウムに微粒子ピーニング処理を施したところ、表面近傍に投射した金
属粒子が微細に分散した微細複合組織が形成され、この複合組織は超々ジュラ
ルミンと同等あるいはそれ以上の硬度であることが明らかとなった。
15:50∼16:10
■ 各種窒化処理鋼の表面化合物層の構造解析
機械・材料技術部 高木 眞一
ガス窒化、塩浴窒化、プラズマ窒化の各方法で窒化処理した鉄鋼材料を供試材
として、表面に生成する鉄窒化物層の微細構造を光学顕微鏡、EPMA、X線回折
法などの分析・解析機器を用いて解析した結果を報告する。
16:10∼16:25
■ 全体質疑討議、名刺交換
- 5 -
10月21日(水)
(PM)
【神奈川R&D オープンラボ紹介】
レーザー微細加工セミナー
C会場
2階第5講義室
レーザー微細加工セミナー
司会
13:00∼14:00
■ 産業用フェムト秒レーザーの開発とその応用
ソニー㈱
早川 正俊
サイバーレーザー㈱
フェムト秒レーザーは研究ツールから産業ツールへと変貌を遂げている。弊社で
は、産業応用に供するフェムト秒レーザー装置開発を行うとともに、そのレーザー
加工を中心に顧客からの要請に応えるべく応用研究を進めている。本講演では、
我々が手がけている応用研究と高出力フェムト秒レーザー開発に関して紹介す
る。
住吉 哲実
14:00∼14:10 休憩
14:10∼15:10
■ 2光子マイクロ光造形法の最新動向
横浜国立大学
丸尾 昭二
ソニー㈱
葛迫 淳一
2光子マイクロ光造形は、フェムト秒パルスレーザーを用いて任意のマイクロ・ナノ
立体構造を作製する技術である。本講では、2光子マイクロ光造形の最新技術と
MEMS、フォトニクス、バイオ応用について紹介する。
15:10∼15:20 休憩
15:20∼16:20
■ ソニーのマイクロ光造形装置及び最新の応用事例紹介
ソニーのマイクロ光造形装置は、独自技術の開発により高解像度かつ大面積の
造形を可能とした。 本講では、マイクロ光造形の技術紹介及び、最新の応用事
例から量産プロセスについて紹介する。
10月21日(水)
(PM)
自動車関連技術発表会
D会場
2階第6講義室
産から学へ技術を発信! 第3回自動車関連技術発表会
県では、本県の強みを活かした競争力のある産業の創出・育成に向けて、「自動車
分野」を重点分野の一つに位置付け、取組を進めております。
今回の自動車関連技術発表会では、優れた技術を有する県内の中小企業が、
「自社の技術内容」、「大学と連携したいテーマ」等について発表することで、理工系
大学との連携に向けたきっかけづくりとします。
産から学へ技術を発信! 自動車関連技術発表会 ホームページ
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/sangyo/jidosha/index.html
14:00∼14:10
■ 開会あいさつ・発表会の趣旨説明
神奈川県商工労働部産業活性課
14:10∼15:10
■ 自動車関連技術に関する発表
県内中小企業 3社
15:10∼15:30
■ 意見交換
- 6 -
10月21日(水)
(AM)
技術支援事例(化学技術部)
E会場
3階第7∼9講義室
技術支援事例
司会
10:00∼10:30
■ 化学技術部の業務紹介
今城 敏
化学技術部
今城 敏
化学技術部
廣井 哲也
化学技術部
加藤 千尋
化学技術部
内田 剛史
化学技術部
岸本 由紀子
化学技術部
加藤 三貴
化学技術部の行っている研究業務、技術支援、依頼試験など紹介する。また、化
学技術部への一般的な技術相談事例とその対応等についても紹介する。
10:30∼10:40
■ 〔研究紹介〕「食の安全・安心」と食品評価技術に関する研究事例紹介
バイオ技術チームを中心に取り組んでいる科学的エビデンスに基づく食品の機
能性・安全性評価の構築と産業利用を目指した研究事例(DNAマイクロアレイシ
ステム、バイオセンサー)について紹介する。
10:40∼10:50
■ 〔支援事例〕顕微赤外分光システムを用いた材料解析の紹介
当センターが保有する顕微赤外分光システムの特徴と、当該装置を用いた多層
膜の評価、蛍光X線分析装置やラマン分光分析装置など他の分析装置を組み合
わせた異物分析等、材料解析事例について紹介する。
10:50∼11:00
■ 〔支援事例〕廃棄物リサイクル工程の火災・爆発危険性の評価事例の紹介
廃棄物リサイクル工程における火災や爆発事故を防止するために熱分析装置等
を用いた危険性評価事例について紹介する。
11:00∼11:10
■ 〔技術紹介〕金属材料の炭素・硫黄分析事例の紹介
燃焼-赤外線吸収法による鉄鋼材料等の炭素・硫黄分析およびその分析値の信
頼性確保のための国際規格ISO/IEC17025の事例を紹介する。
11:10∼11:20
■ 〔技術紹介〕ISO/IEC17025 の取得事例紹介(繊維引張強さ試験)
ISO/IEC17025の概要と繊維引張強さ試験のデータの概要とその測定結果の利
用方法について紹介する。
11:20∼11:35
■ 全体質疑討議、名刺交換
- 7 -
10月21日(水)
(PM)
E会場
3階第7∼9講義室
化学分析技術
研究・技術情報発表
座長
13:00∼13:20
■ マイクロウェーブ分解法による機能性材料の試料処理法の検討
坂尾 昇治
化学技術部
城田 はまな
化学技術部
石丸 章
マイクロウェーブ分解法を用いて、機能性材料を迅速かつ簡便に分解する試料
処理法を検討した。あわせて、分解した試料溶液をICP発光分光分析法により、
微量成分の分析を行った。
13:20∼13:40
■ ICP発光分光分析法による有機素材中の臭素分析
有機素材中の臭素を定量するため、試料前処理法やICP発光分析による臭素分
析法を検討した。共存イオン等の影響を明らかにするとともに、燃焼分解-還元処
理と真空紫外域の発光波長の測定により、臭素を良好に定量することができた。
13:40∼14:00
■ 光触媒材料のJIS試験の現状と問題点(II)
(財)神奈川科学技術アカデミー
高度計測センターが実施している光触媒材料評価のうち空気浄化性能試験をと
りあげ、JIS試験の現状と実施上の問題点を解説する。また、光触媒の評価にかか
わる業界の動きを話題としてとりあげる。
村松 紀久
14:00∼14:10 休憩
分析技術フォーラム 「化学物質、有害物質規制の最新動向と分析法情報」
司会
14:10∼15:20 招待講演 ■ 化学物質規制の最新動向と国内における対応
石丸 章
(財)化学物質評価研究機構
世界の化学物質管理の大きなダイナミズムが起こっている。今回は、特に欧州
REACH規則及び国内改正化審法に焦点を当て、それらの化学物質管理規制の
特徴及び国内の対応状況と今後の動向、見通し等について解説する。
15:20∼16:00 招待講演 ■ RoHS試験法の標準化動向と分析法情報
菊野 秩
㈱島津製作所
古川 博朗
㈱島津製作所
福本 真治
化学技術部
坂尾 昇治
RoHS試験法としての国際標準が2008年10月に承認された。本講演では国際標
準となった蛍光X線分析法によるスクリーニング分析の概要や、ハロゲン規制の塩
素や玩具規制におけるスクリーニングについて紹介する。
16:00∼16:10 休憩
16:10∼16:50 招待講演 ■ RoHS指令における高分子中の臭素系難燃剤の分析手法
RoHS指令において、臭素系難燃剤が対象となっている。しかし、高分子中の難
燃剤を測定する必要があるため、分析方法については注意が必要となる。今回、
臭素系難燃剤の代表的な分析手法について紹介する。
16:50∼17:05 ■ 環境規制物質の分析事例(RoHS指令関連)
RoHS指令に関連した事例を中心に、環境規制物質の分析事例を紹介する。
17:05∼17:15
■ 全体質疑討議、名刺交換
- 8 -
10月21日(水)
(PM)
F会場
3階第3会議室
有機材料技術
有機材料技術フォーラム
司会
13:00∼13:40 招待講演 ■ 味覚センサー事業で社会に貢献する
株式会社インテリジェントセンサーテクノロジー
㈱インテリジェント
センサーテクノロジー
九州大学都甲教授との共同研究の成果をベースとした当社の味覚センサー技術
について説明します。味覚センサーの応答原理、活用方法、お客様の活用事例
などについても説明します。
13:40∼14:20 招待講演 ■ 熱物性測定と熱分析の創造的融合を目指すハイテクスターアップ
青木 信義
池崎 秀和
㈱アイフェイズ
橋本 壽正
ナノデックス㈱
服部 憲治郎
東京工業大学における熱拡散現象についての研究成果をベースとしたアイフェイ
ズ社の装置群とポリシーについてお話します。
14:20∼15:00 招待講演 ■ DDSキャリア物質の開発で
がんの診断や治療に貢献するナノデックス株式会社
東京工芸大学の研究の成果をベースとした当社のDDS技術について説明しま
す。 葉酸分岐シクロデキストリンが、がん細胞のみに集積できる根拠、およびがん
治療と診断への応用、さらに本技術の長所短所を述べます。
15:00∼15:15 名刺交換、休憩
研究・技術情報発表
座長
15:15∼15:35
■ マイクロ波加熱によるプラスチック表面の改質
加藤 千尋
富山県工業技術センター プラスチックス表面上に導電材料を成膜し、マイクロ波照射を行ったところ、基材
を溶融させることなく、表面を250℃以上に加熱できた。これによりプラスチック上
に高温硬化塗装が可能となった。
15:35∼15:55
■ 延伸高分子膜法による偏光吸収スペクトル
高林 外広
化学技術部
熊谷 賢一
化学技術部
村上 小枝子
化学技術部
青木 信義
高分子膜に吸着した分子は膜を延伸すると配向する。この性質を利用した偏光
吸収スペクトル測定法は分子の電子遷移の分極方向に関する知見を実験的に得
るための有効的な手段の一つである。
15:55∼16:15
■ 乳酸オリゴマーを用いた
環境低負荷型ポリ(カーボネート/エステル-ウレタン)の合成と酵素分解
酵素触媒重合により調製したオリゴカーボネートジオールに、末端水酸基化した
乳酸オリゴマーを加え、これにジイソシアネートを反応させてポリ(カーボネート/エ
ステル-ウレタン)を合成した。それらの物性や酵素分解性について検討した。
16:15∼16:35 ■ イオン性シクロデキストリン-キトサン複合体によるフェノール系化合物の分離
イオン性CDと高分子間のイオン性相互作用とCDの疎水性相互作用を組み合わ
せた吸着システムを作成し、フェノール系化合物の吸着分離について検討した結
果について述べる。
16:35∼16:45
■ 全体質疑討議、名刺交換
- 9 -
10月21日(水)
(AM・PM)
特別会場
2階講堂
【神奈川R&D 環境フォーラム】
第1部 省エネ対策セミナー
10:00∼11:00
■ 省エネ法改正の概要について
経済産業省 関東経済産業局
平成20年5月に「エネルギーの使用の合理化に関する法律」(省エネ法)が改正さ
れ、平成22年4月1日からの施行を控えております。
省エネ法では、これまで一定規模以上の大規模な工場に対しエネルギー管理義
務を課しておりましたが、今回の改正によりこれまでの工場・事業場ごとのエネル
ギー管理から事業者(企業)全体でのエネルギー管理に変わります。これにより、こ
れまで省エネ法の適用を受けてこなかった多くの中堅企業等が新たに対象にな
るものと想定されておりますので、省エネ法の内容の説明と対策事例の紹介をし
たあと、質疑応答を行います。
11:00∼12:00
■ ビル・工場等の省エネ対策について
資源エネルギー環境部
エネルギー対策課
㈱山武ビルシステムカンパニー
弊社では、制御と計測をコアに、お客様の省エネルギー、CO2削減に貢献させて
いただいております。省エネ法対応、補助金利用のアドバイザーとしても経験豊
富ですので、建物のエネルギーに関することは何でもご相談ください。
第2部 環境技術セミナー
13:00∼13:10
■ 神奈川R&D推進協議会の取組について
須田 文隆
神奈川県産業技術センター
神奈川R&D推進協議会の取組みについて紹介する。
13:10∼14:00 基調講演
■ EVの未来と日本企業の競争戦略
馬飼野 信一
立教大学
大久保 隆弘
日産自動車㈱
上田 昌則
富士フイルム㈱
日置 孝徳
日本ゼオン㈱
小林 昌志
㈱日立製作所
山田 竜也
大手自動車会社が開発に凌ぎを削る燃料電池と電気自動車、原油高騰の時代
背景にあって実用化に向けての競争が繰り広げられている。日本はエレクトロニク
ス・電機産業が発達し、自動車産業も強い。この二つの産業がシナジー効果を発
揮すれば、日本がエネルギー革命の主役の地位を築けるのも夢ではないが、最
近の日本で実用化されたハイテク技術の量産化においては、成熟期に差し掛か
る前に他国に主導権を奪われている。
中国・インドが台頭する中、どうすれば、日本企業が、電気自動車でも世界のデ
ファクトスタンダードの地位を維持できるのか競争戦略の面から検討したい。
14:00∼14:50
■ 日産自動車のCO2削減の取り組みとゼロエミッションリーダーに向けて
温暖化抑制のため、クルマ社会はCO2削減に向けた大胆な取り組みを求められ
ている。本講演では日産のCO2削減のための総合的な取組み(トリプルレイヤー
ドアプローチ)を紹介すると共に、その要となるゼロエミッションリーダーに向けたE
V技術と普及への課題、アプローチについて解説する。
14:50∼15:00 休憩
15:00∼15:30
■ 富士フイルムにおける化学物質の安全とリスクに関する取組み
富士フイルムグループでは、中期環境方針「グリーンポリシー」を定め、グループ
全体で高い「環境品質」を目指した活動を推進し、高機能かつ安全性の高い(低
リスク)製品開発を行っています。本セミナーでは、主に化学物質の安全性の評
価やリスクに関する取組みについて話をさせていただきます。
15:30∼15:50
■ 液晶ディスプレイの省電力に貢献する パターン付拡散板 の開発について
液晶ディスプレイの省電力に貢献する製品として、バックライトユニット用の「パ
ターン付拡散板」の開発と製造販売を行っております。本年度プラスチック成形加
工学会から青木固賞を受賞いたしました。冷陰極線管やLEDの本数を減らしても
表面の照度と照度ムラを低下させない優れた省電力技術です。
15:50∼16:30
■ 日本版スマートグリッド(仮題)
サスティナブルな未来に向けて、地球環境問題は解決すべき大きな課題の一つ
となっています。地球にやさしい低炭素社会実現のため、「環境と情報とエネル
ギーの世紀」である今こそ、日本が経験し、体得してきた知識や技術を駆使した
新たな価値創造へのパラダイムシフトが必要と言えます。環境性・安定性・経済性
を同時達成する次世代電力流通システムによる新たな社会イノベーション。日立
はその実現に挑戦すべく、これまでに実業を通じて蓄積してきたエネルギー技術
とITを融合した日本版スマートグリッドの構築を提唱します。
- 10 -
10月21日(水)
11:30∼16:00
PS会場
ポスターセッション
2階ホール、中2階ホール
(コアタイム11:30∼13:00)
◎材料関連技術
■ 電流波形制御によるニッケル合金多層膜の作製と特性評価
㈱黄金メッキ工場 馬籠 隆広
硬質Cr代替として電流波形制御によりNi系合金多層膜の作製を行い、物性の評
価を行った。Ni-P、Ni-W合金皮膜は共に多層構造にすることで硬度および耐食
性に優れ、その特性は多層構造が薄膜で構成されるほど高いと結論された。
■ マイクロ鋳型を利用したポリイミド新微粒子の創出
神奈川大学
佐藤 裕光
関東学院大学
高橋 夏樹
東海大学
元山 裕一郎
東海大学
元山 裕一郎
東海大学
渡邉 清鋭
東海大学
西川 俊之
東海大学
杉山 光
東海大学
佐藤 慧
東海大学
松本 勇磨
東海大学
手代木 洋一
新規の無機材料として、マイクロチューブ状塩基性炭酸マグネシウム(Microtube)
が開発された。本研究ではMicrotubeをマイクロ鋳型として利用し、ポリイミドの新
微粒子の創出を試みることを目的とする。
■ 参照電極法による銅添加剤の解析
一般的に添加剤を含む硫酸銅浴からの銅電析は、装飾やULSI微細配線の形成
などに用いられている。この添加剤の吸着挙動を詳細に解析するため、微小電極
を用いた参照電極法により局部電位の測定を行った。
■ NbNiSnを用いた熱電変換材料の作製及び計測
熱電変換材料は、環境およびエネルギー問題を解消する材料として注目を集め
ている半導体材料の一種である。しかし、現在、市場にて販売されている熱電変
換材料は重金属を主とした製品が多く、環境問題解決に寄与していない。そこ
で、本研究は、重金属を使用せず、一般金属を用いて、環境にやさしくかつ、今
までと変わりないエネルギーが得られる熱電変換材料の作製方法を確立すること
を目的とした。
■ 熱電変換材料としてNaTaO3に基づいている複合材料の作製及び計測
熱電変換材料は、環境およびエネルギー問題を解消する材料として注目を集め
ている半導体材料の一種である。しかし、現在、市場にて販売されている熱電変
換材料は重金属を主とした製品が多く、環境問題解決に寄与していない。そこ
で、本研究は、重金属をほとんど使用せず、セラミックスに一般金属を添加した、
環境にやさしくかつ、今までと変わりないエネルギーが得る熱電変換材料の作製
方法を確立することを目的とした。
■ 広帯域誘電分光法を用いたセメント構造物の健全性評価
セメントの硬化過程やその経年変化はセメント構造物の健全性も決める重要な要
素である。広帯域誘電分光法による水和過程の観測は健全性評価にも応用可能
で、こうした硬化過程や経年変化等の観測例と合わせて紹介する。
■ SiO2光学薄膜構造の光散乱への影響
光散乱における従来評価方法のヘーズ値は可視域のみの値を示し波長情報を
もたない。そこで、本研究ではSiO2光学薄膜における成膜条件と光散乱の関係を
調べ、更に従来のヘーズ値にかわる評価方法の検討を試みた。
■ 光学薄膜の光学特性に対する環境影響に関する研究
光学薄膜の耐環境性評価の基礎研究として、本研究では光学薄膜の環境試験
を行い、膜質の異なる種々光学薄膜の光学特性に対する環境(高温度・高湿度)
の影響を検討した。
■ ガラスとプラスチックのレーザー溶着メカニズムの解析
本研究では、熱源にレーザーを用いてガラスとプラスチックの溶着を可能にし、そ
の溶着メカニズムの解析を行うことを目的とした。この手法が可能になることで、接
着剤なしでより短時間で容易な接合が期待される。
■ 水熱法及びソルボサーマル法によるNaTaO3光触媒の合成と水分解活性
TaCl5とNaOHをメタノール溶媒でソルボサーマル処理を行うことで、目的物質を単
相で合成することに成功した。合成した試料の粒径は、従来に比べ非常に小さ
く、比表面積も109m2/gと非常に高い値になったことから、高活性化が期待出来
る。
■ 水素発生水分解光触媒Y2Ti2O7の活性評価
Y2Ti2O7はパイロクロア構造を有する複合酸化物として初めて水分解機能が報告
された物質である。本研究では有機溶媒を多量に必要とする錯体重合法に変わ
り、水溶媒の錯体ゲル法により合成し、その合成過程を検討し、より高い光触媒活
性を示すY2Ti2O7の合成を目的とした。
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■ 水溶性チタン錯体を用いたW/Oエマルション法による
TiO2(B)ナノ粒子の水熱合成と光触媒活性
東海大学
山本 和広
東海大学
佐々木 徹
東海大学
下井田 博謙
東海大学
成瀬 則幸
東海大学
海老原 祥秀
東海大学
高田 啓介
東海大学
閏間 謙次
東海大学
鈴木 孝幸
東海大学
稲葉 翔一
東海大学
朝倉 俊和
明治大学
平井 伸幸
横浜市立大学
北岡 修
水を溶媒とした低環境負荷の新規チタン材料である水溶性チタン錯体を用いて、
新規酸化チタンであるTiO2(B)のW/Oマイクロエマルション水熱法による直接、単
相合成と光触媒活性評価を行った。
■ ブルカイト型酸化チタン薄膜の作製
酸化チタン(TiO2)は光触媒として、抗菌、脱臭、汚染物質の分解などに利用され
ている。本研究では水熱合成法を用いてブルカイト型酸化チタンを生成し、その
薄膜化を行った。
■ 酒石酸チタン錯体を用いた酸化チタン光触媒の水熱合成
環境負荷の小さい新規化合物である水溶性酒石酸チタン錯体を原料とし、酸化
チタン光触媒を水熱合成した。水熱時の条件等を変化させる事で、酸化チタンの
多形、形態制御を行い、光触媒機能に与える影響について研究した。
■ 均一沈殿法による蛍光体の合成とその形態
蛍光体の外部量子効率向上を目的とし、蛍光体の形態制御を試みた。合成法と
して反応条件を変更することにより形態制御の行いやすい均一沈殿法に着目し、
反応条件を検討することでY2O3:Eu、YBO3:Tbなどの形態制御を試みた。
■ 航空機用複合高分子材料の基礎的研究
現在、航空機に使用されている複合高分子材料には、より安価で高比強度の構
造材料、高級感のある内装材料が求められている。そこで、本研究では次世代の
航空機に使用できる複合高分子材料の基礎的知見を見出すことを目的とした。
■ 電子線照射による繊維強化プラスチックの強度向上プロセス
本研究では、繊維強化プラスチックの機械強度向上を目的とし、電子線照射を施
したグラスファイバー、及びカーボンファイバーを用いて繊維強化プラスチックを
作製し、機械強度の評価・検討を行った。
■ カーボンナノチューブ/フッ素系樹脂複合材料の電気的・機械的性質の評価
種類の異なるカーボンナノチューブ(CNT)を使用し、フッ素系樹脂との複合体を
形成した。作製した試料について四探針法による電気伝導性および引張試験に
よる機械的性質の評価を試みた。これらの実験から、使用するCNTの構造と複合
体の各種物性との関係について考察した。
■ MoS2含有量低減によるTiN-MoS2複合膜の機械的特性の向上
TiN-MoS2複合ターゲットを用いたスパッタ法により、低MoS2含有TiN-MoS2複合
膜を創成した。その結果、複合膜はDLC膜に匹敵する低摩擦特性を室温、200℃
で示すとともに、その密着力はTiN膜と同等であった。
■ 結晶性TiB2+αを出発源とするTi-B-C薄膜の創成とその硬度・摩擦特性の制御
Ti合金加工用コーティング材として、DC二元マグネトロンスパッタリング法により
TiB2+α薄膜を形成した。薄膜中のホウ素含有量およびArガス導入量を制御するこ
とにより、超硬質薄膜の形成が可能となった。
■ 人工股関節用高密着性非晶質炭素膜の創成
人工股関節用非晶質炭素膜の密着力向上を目的として、Ti添加および真空加熱
処理を行った。その結果、Ti含有量15at%の非晶質炭素膜を真空加熱処理するこ
とにより密着力が2倍以上向上した。
■ 柔軟性のある材料に対するT型剥離強度試験の性能評価
柔軟性のある積層材料の層間剥離試験の信頼性向上のため、試作したT型剥離
試験冶具による測定結果のばらつきの低減を図った。また、剛性が異なる試料の
試験と不確かさ推定により、試験冶具の適用範囲を検証する。
■ 二次元正方格子反強磁性体Ba2MnGe2O7の高磁場下における磁気励起
Ba2MnGe2O7はS=5/2の二次元正方格子反強磁性体である。理論的には、高磁
場下ではシングルマグノンの励起が不安定になることが予想されている。そこで
我々は、10Tまでの磁場下における中性子非弾性散乱実験を行った。
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◎化学分析技術
■ 環境条件に注目した機能水・環境水の分析技術
神奈川大学
清水 秀世
神奈川大学
斉藤 圭佑
神奈川大学
飯高 佑一
塩の水溶液から調製する電解水、磁気処理水などの殺菌・除菌効果を示す機能
水では、有効塩素やOHラジカルが活性種とされるが、使用環境による殺菌効果
の低下が報告される。使用環境を考慮した分析・評価技術が求められる。有効塩
素と有機物との相互作用を取り上げ検討した結果を報告する。一方環境水では
気候などの環境条件を考慮した分析が有用である。寒冷地のモデル実験として
凍結融解過程に注目し、氷層・水層における元素の濃度変化を検討した。
■ スキマーインターフェースを利用したEGA-IA MSの応用
ソフトなイオン化法であるIA-MSとスキマーインターフェースを利用した昇温分析
は、VOCのような熱分解しやすい物質の脱離過程の検討に有効である。廃材を
利用した木質系炭素材料へのVOC吸脱着過程の検討を行った結果を報告す
る。一方、高分子物質の熱分解過程の検討にもこの方法が有効であることがわ
かってきた。いくつかの合成高分子に適用した例もあわせて報告する。
■ ポリエチレンオキシドを含有するメチルセルロースヒドロゲル中の水の状態
メチルセルロース(MC)ヒドロゲルは加熱により熱可逆性のゲルを形成する。ゲル
化温度を下げるためにはポリエチレンオキシド(PEOX)の添加が有効である。MCPEOX-水系では、予めゲル化した試料において、ゲル中の水の状態はゾル状態
に戻した後も72時間程度維持されるため、この間に分析することでゲル中の水の
状態を反映した結果が得られることがわかった。水の状態について影響を及ぼす
ことがわかっている磁気処理の影響についても報告する。
■ 県内河川の魚類由来のエストロゲン活性を示す内分泌撹乱物質のモニタリング 神奈川工科大学 下舞 晋太郎
現在、各地で水生生物の生態異常が起きており、東京都の河川でコイのオスのメ
ス化が確認されている。本研究は酵母two-hybrid法を用いて河川の魚類由来の
エストロゲン活性を調べ、内分泌撹乱物質の汚染状況を調査した。
■ 国内・国外産の穀物の産地判別
神奈川工科大学
岡村 久史
東海大学
香取 理紗
東海大学
村田 真一郎
東海大学
関口 貴粛
東海大学
池田 四郎
東海大学
大野 絢子
東海大学
及川 雅史
明治大学
杉本 拓也
精白米の産地判別として、酸分解を伴うマイクロ波照射、ICP発光分光分析により
定量した金属元素組成を基に産地特性を比較した。その結果、国内、アメリカ、
中国産において産地判別が可能であることを見い出した。
■ ホルムアルデヒドの固相比色認識材料の開発と応用
個人の身近な空気質に対する関心が高まっている。本研究では、固相のホルム
アルデヒド比色認識材料を開発し、携帯電話を用いた測定法および壁紙のホル
ムアルデヒド透過性評価試験方法への応用法について紹介する。
■ 食品保存環境中のガスコントロール
∼カルボニル化合物の発生、挙動、および影響∼
食品保存環境中に存在するガス状物質は食品の品質や鮮度に影響を与え、うち
カルボニル化合物に関しては加えて健康への影響も懸念される。これらの物質の
発生、挙動、および影響を明らかにし、望ましい食品保存環境の構築につなげ
る。
■ ヒト皮膚から発生するアンモニアの受動的測定法の開発
ヒト皮膚から発生するガスの存在が明らかとなり、健康状態との関連が示唆されて
いる。本研究では、肝疾患との関連が注目されているアンモニアに着目し、パッシ
ブ・フラックス・サンプラー(PFS)による簡易測定方法を開発した。
■ 大気環境中の粒子状汚染物質に対するバイオモニタリング
ヒトの健康に影響を及ぼすPM2.5を対象とした大気環境基準の設置が予定されて
いる。本研究では粒子状物質に対するバイオアッセイ法を構築し、従来の物理・
化学的手法に加えることで総合的なモニタリングを可能とする。
■ 室内環境中のギ酸粒子化メカニズム
ギ酸は絵画や銅像などの文化財に対して変色や腐食などの影響を及ぼす。また
室内空気中のギ酸はガス状、および粒子状で存在することを確認したので、一般
住宅でのギ酸のガス−粒子転換を紹介する。
■ 海洋性バクテリアVibrio fischeri の生物発光阻害に基づく
室内粒子状物質のバイオアッセイ
室内環境汚染物質へのバイオアッセイの適用例は少ない。本研究では発光性バ
クテリアの生物発光性を利用し、室内粒子状物質の毒性評価を試みた。その結
果、本法を用いた室内粒子状物質に対するバイオモニタリング技術の可能性が
示された。
■ MEMSを用いた高感度熱分析技術
半導体微細加工技術で作られた微小な熱センサを利用した高感度な熱分析技
術を研究している。マイクロ∼ナノグラム試料の相転移や微量生体試料の代謝熱
計測を発表する。
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山本 昌弘
◎有機材料技術
■ イオン性高分子混合液が示すダイラタンシー性
ハイモ㈱
本多 剛
神奈川工科大学
伊藤 光寿
東海大学
加藤 隼平
特定のカチオン性高分子とアニオン性高分子を含む水溶液にシェアを加えると、
一定時間経過後突然粘度が上昇し、静置すると元に戻る現象を見出し、この現
象の起こる条件について検討した。
■ 生態系に悪影響を及ぼす農薬(環境ホルモン物質アトラジン)を
認識する材料の合成と評価
アトラジンはゴルフ場やトウモロコシ畑などで広く使用される農薬であるが、植物プ
ランクトンの枯死、カエルのオスのメス化などを引き起こす。
本実験ではアトラジン分子の鋳型構造をもつ新規な高分子材料を開発し、吸着
能の調査を行った。
■ 広帯域誘電分光法による高分子や生体に含まれる水の測定
広帯域誘電分光法により、ゲルやフィルム状の高分子に含まれることで状態を変
えていく水の誘電緩和現象が測定できる。生体に含まれる水の測定も含めて様々
な物質中の水について比較することができる。
10月21日(水)
13:00∼13:50
かながわ発
地元・オンリーワン技術企業セミナー
■ かながわ発 地元・オンリーワン技術企業セミナー
来春以降の就職を目指す大学生、大学院生や大学の教員、就職事務のご担当者な
どを対象に、中堅・中小企業を中心とした県内企業への理解を深めるため、オンリー
ワン技術や先端的研究開発など、地元企業の魅力を発信するセミナーです。
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PS会場
中2階ホール
神奈川県政策部総合政策課
科学技術・大学連携室
10月22日(木)
(AM)
環境安全及びバイオ技術
(バイオ技術)
A会場
2階カンファレンスルーム
研究・技術情報発表Ⅰ
座長
10:30∼10:50
■ イオン液体と固体酸を組み合わせた木質系バイオマス前処理法の検討
神奈川県環境科学センター
イオン液体と固体酸触媒を組み合わせることにより、木質系バイオマスから可溶性
糖及びグルコースを生成可能であることが分かった。また、当該反応系における
主たる反応因子である、イオン液体の種類、反応温度等の反応生成物に与える
影響を明らかにした。
10:50∼11:10
■ γ-アミノ酪酸高生産菌の長期保存方法の開発及び利用方法について
渡邉 久典
埼玉県産業技術総合センター
生醤油から分離したGABA高生産菌を、グルタミン酸、マルトースに混ぜ乾燥後、
保存試験を行ったところ、高い残存率を示した。また、この乾燥乳酸菌を用いて、
GABAを含有する漬物用調味液を試作した。
11:10∼11:30
■ 粕を出さない醤油製造方法の開発
廣川 隆彦
細井 永次
千葉県産業支援技術研究所
醤油諸味を高圧ホモジナイザーで処理することにより、醤油粕を出さないペースト
状の新しいタイプの調味料を開発した。更に、ペースト状の調味料に酵素剤を添
加することによって流動性が向上し食味の改善も確認できたので報告する。
飯嶋 直人
11:30∼11:40
■ 全体質疑討議、名刺交換
10月22日(木)
(PM)
A会場
バイオ技術
2階カンファレンスルーム
バイオ技術フォーラム
司会
12:50∼13:20
■ 食品の機能性・安全性評価 ― DNAマイクロアレイ解析
(財)神奈川科学技術アカデミー
昨今、「食と健康」に対する意識から、日常に摂取する食品の機能性や安全性へ
の関心は高まっている。今回、食品の機能性・安全性評価の手法として、DNAマ
イクロアレイを用いた研究の実例などを紹介する。
13:20∼13:50
■ 桑葉のメタボリックシンドローム基礎疾患への効果
亀井 飛鳥
神奈川県衛生研究所
未利用素材の食品機能性共同研究において、桑葉に病態モデルの脂質糖質代
謝改善作用を有することを示した。現在、KASTプロジェクトでニュートリゲノミクス
技術を活用した検討を行っている。今回、過去の結果と作用機序の可能性を報
告したい。
13:50∼14:20 招待講演
■ ハイドロゲルフィルムを用いた栽培技術と農産物の成分評価
廣井 哲也
小島 尚
メビオール㈱
吉岡 浩
ハイドロゲルフィルムを用いた新しい栽培技術(アイメック)により、水分ストレスを負
荷して植物を栽培することで農産物中の機能性成分濃度が高まる。アイメック技
術と、農産物の成分評価実例を紹介する。
14:20∼14:50 招待講演
■ フードマイレージを極小化する都市型食料生産システムの展望
飽食の時代を謳歌する日本の食を支えるのは輸入農産物である。一方、地方の
過疎が進み農業従事者は減少を続けている。持続可能な農業生産を行うために
環境負荷の少ない都市型食料生産システムが注目されている。
14:50∼15:00
■ 全体質疑討議、名刺交換
- 15 -
㈱キーストーンテクノロジー
岡崎 聖一
10月22日(木)
(PM)
【オンリーワン技術フォーラム】
環境安全技術
A会場
2階カンファレンスルーム
オンリーワン技術フォーラム 環境安全技術 「最新の水処理技術」
司会
15:10∼15:40 招待講演
■ 製薬用水の水処理技術
内田 剛史
日本濾水機工業㈱
製薬用水製造設備の精製水・UF水・注射用水製造装置を通し、EDI(電気再生
式純水装置)のイオン交換技術、RO・UFの膜技術、WFI・PSの蒸留・気水分離技
術及び弊社オリジナル商品セラポア(ソフトセラミックフィルター)の紹介をする。
15:40∼16:10 招待講演
■ 環境に配慮した浄水装置と災害時の「水」確保の有効性
竹迫 亮
日本原料㈱
齋藤 安弘
日本ワコン㈱
清水 健
画期的なろ過材交換を不要にした「シフォン洗浄機能」を組み込んだ浄水装置の
実績と実用例および、水の安全保障戦略機構「チーム水・日本」における災害時
における水供給活動について紹介いたします。
16:10∼16:40 招待講演
■ 3価クロム化成皮膜処理排水の処理とリサイクル
3価クロム化成皮膜処理液にはキレート剤や塩類が多く含まれる。したがって、そ
の排水を処理するには従来法では対応しきれない。本排水を光オゾン酸化して、
キレート剤を酸化、3価クロムを6価クロムにした。この処理水をイオン交換樹脂で
処理し、純水として再利用した。アニオン樹脂に吸着した6価クロムはリサイクルし
た。
16:40∼17:10 招待講演
■ 精密ろ過膜を利用した新しい排水処理システム
亜鉛の排水規制強化への対応策として、従来の凝集沈殿法に替わる精密ろ過膜
法を利用した排水処理システムの処理効果について講演いたします。
17:10∼17:20
■ 全体質疑討議、名刺交換
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日本フイルター㈱ 和田 泰一
10月22日(木)
(PM)
環境安全及びバイオ技術
(環境安全技術)
C会場
2階第5講義室
研究・技術情報発表Ⅱ
座長
13:00∼13:10
■ GC-MSを用いた有機フッ素化合物の分析
松本 佳久
化学技術部
岩本 卓治
化学技術部
内田 剛史
化学技術部
高橋 亮
有機フッ素化合物(PFOA)を誘導体化し、GC-MSで分析した結果について紹介
する。
13:10∼13:20
■ キャピラリー電気泳動分析装置を用いた有機フッ素化合物の分析
有機フッ素化合物を、キャピラリー電気泳動分析装置で分析した結果について紹
介する。
13:20∼13:30
■ 燃焼管分解−イオンクロマトグラフ法による
有機物中ハロゲン・硫黄の定量分析
燃焼管分解−イオンクロマトグラフ法による有機物中ハロゲン・硫黄の定量分析に
ついて、分析法の概略と分析事例を紹介する。
13:30∼13:50
■ スチームキャッチャーとその応用例
㈲明立エンジニアリング
シャワーリング循環水の水圧を利用して回転させる省エネな風水車を使用したス
チームキャッチャーを応用して、除塵加湿装置・二酸化炭素ガス回収装置・海水
淡水化装置・塩化メチレン液回収装置などの各種環境浄化装置の開発。
13:50∼14:10
■ 廃ガラス発泡体を用いたリン酸再循環利用システムの開発
廃ガラス発泡体を用いたリン酸再循環利用システムとは、ガラス発泡体を排水に
投入、リン酸を吸着し水質浄化するとともに、回収したリン酸を肥料分として再資
源化するシステムである。
14:10∼14:30
■ アルカリ塩素法によるシアン化銀錯イオンの分解に関する再検討
小澤 滿
(地独)東京都立
産業技術研究センター
中澤 亮二
神奈川工科大学
本田 数博
シアン化銀錯イオンはアルカリ塩素法を用いた分解処理は速度論的に困難であ
る。シアン化銀錯イオンを次亜塩素酸処理した際の化学変化および生成物を検
討し、処理開始後に速やかにシアン化銀が生成すること、生成したシアン化銀は
比較的低温で有毒ガスの発生を伴わないで銀に還元できることを見出した。表面
処理工程などで排出する有用資源である銀のリサイクルについて議論する。
14:30∼14:50
■ 過熱水蒸気を利用した乾燥技術
アジアプラントサービス㈱
過熱水蒸気を400℃にし、高含水率の有機性廃棄物に直接接触させ、無酸素状
態にて乾燥処理し、燃料としてサーマル・リサイクルを行うことでCO2の削減を目
指す。
14:50∼15:00
■ 全体質疑討議、名刺交換
- 17 -
岡田 純一
10月22日(木)
(AM)
技術支援事例(機械・材料技術部)
B会場
2階第1∼3講義室
技術支援事例
座長
10:00∼10:20
■ 機械・材料技術部の支援業務の概略と特長
曽我 雅康
機械・材料技術部 熊谷 正夫
機械・材料技術部の行っている主な支援業務について概略と特長を紹介する。
10:20∼10:40
■ 〔支援事例〕 金属材料の強度試験の紹介
機械・材料技術部 吉澤 宗晴
万能試験機(引張・圧縮試験機)と試験治具を活用した金属材料の機械的性質
の測定や金属製品、部品の強度測定、金属材料に関わるトラブル解析について
の技術支援を紹介します。
10:40∼11:00
■ 〔支援事例〕 FT-IRおよびラマン分光法による異物分析事例
機械・材料技術部 良知 健
FT-IRおよびラマン分光法による異物分析事例について紹介する。2つの分光法
の組み合わせにより有機物から無機物まで幅広い物質の同定が可能となり、異物
混入の経緯について知る手掛かりになる。
11:00∼11:20
■ 〔支援事例〕 三次元座標測定機による支援事例
機械・材料技術部 大澤 寿
当センターにおいて実施した三次元座標測定機による支援事例について、特殊
な形状の測定事例や、形状の評価方法、測定結果の利用事例等を紹介する。
11:20∼11:40
■ 〔支援事例〕 家具強度試験機による製品試験の紹介
当センターにおいて実施した家具強度試験機による支援事例を家具製品の試験
を中心に紹介する。JIS以外の特殊な試験方法に応用した事例などについても説
明する。
11:40∼11:50
■ 全体質疑討議、名刺交換
- 18 -
機械・材料技術部 広瀬 辰男
10月22日(木)
(PM)
DLCコーティング技術
B会場
2階第1∼3講義室
DLCコーティング技術フォーラム
司会
13:00∼13:30 招待講演 ■ 大気圧プラズマによる大面積への非晶質炭素膜合成
慶應義塾大学
環境調和型プロジェクト(神奈川)の概要を紹介する。具体的には、本プロジェクト
ではroll-to-rollの大気圧プラズマCVD装置を開発し、プラスチックフィルムへ非
晶質炭素膜を合成し、ガスバリア性などを中心に物性を評価した。産技センター
に開設される公設ラボについても紹介する。
13:30∼13:50
■ APプラズマ技術を用いた非晶質炭素膜
加納 眞
鈴木 哲也
(財)神奈川科学技術アカデミー
DLCの名で知られる非晶質炭素膜はコスト面などから実用化に至らないケースが
多い。我々はAPプラズマ(大気圧プラズマ)技術を用いて非晶質炭素膜を大面積
に低コストでコーティングすることを目指している。
13:50∼14:10
■ 水潤滑下におけるDLC膜の摩擦・摩耗挙動を支配する表面特性
児玉 英之
東京工業大学
所 舞子
水潤滑下でのDLC 膜のトライボロジー特性を左右する因子を明らかにするため、
DLC膜側(研磨)と相手摩擦材側(DLCの移着)の両方の観点から、摩擦・摩耗
特性に与える物理的・化学的因子を検討した。
14:10∼14:30
■ 摺動界面におけるDLC膜の構造変化
(地独)東京都立
DLCは優れたトライボロジー特性を有することがわかっており、すでに様々な製
品に実用化されているが、その摺動メカニズムは未解明な点が多い。本発表で
は、DLCの摺動メカニズムの支配因子の一つである、「摺動時のDLCの構造変
化」を切り口としたメカニズム解明を試みる。
産業技術研究センター
川口 雅弘
14:30∼14:40 休憩
14:40∼15:00
■ DLCコーティング適用技術の進展
機械・材料技術部 加納 眞
地球環境改善を目的とし、DLCをアルミニウム合金、超硬分子量ポリエチレン等
の軟質基材にコーティングする技術、環境にやさしい潤滑剤との組合せで低フリ
クション化を図る技術を開発している。本講演では、これらの技術概要と工業適用
の可能性について言及する。
15:00∼15:20
■ DLC膜の密着性に関する評価手法について
機械・材料技術部 堀内 崇弘
現状、硬質薄膜を使用する際に膜の密着性は大きな課題となっている。そこで本
発表では、硬質薄膜でも特に注目を集めているDLC膜を例に、密着性に関する
評価技術についての報告を行う。
15:20∼15:40
■ 潤滑下DLC膜の摩擦特性に及ぼす表面状態の影響
機械・材料技術部 吉田 健太郎
従来の研究で、低環境負荷潤滑剤によるDLC極低摩擦特性を報告した。今回、
DLC膜や潤滑剤の種類の違いにより、摩擦特性および摺動後のDLCおよび相
手材表面の状態が異なったため、これらの影響について考察する。
15:40∼16:00
■ 樹脂基材上にコーティングしたDLC薄膜の作製と評価(その2)
樹脂基材上に水素フリーなDLC薄膜をイオン化率の高い成膜方法にて作製し、
その成膜条件と薄膜の表面形態や機械的、光学的特性について調べた。
16:00∼16:10
■ 全体質疑討議、名刺交換
- 19 -
機械・材料技術部 三橋 雅彦
10月22日(木)
(PM)
電子デバイス・マイクロマシン・薄膜関連技術
D会場
2階第6講義室
研究・技術情報発表
座長
13:30∼13:50
■ パルスレーザ蒸着による酸化マグネシウム製膜
平林 康男
電子技術部
金子 智
電子技術部
秋山 賢輔
東京工業大学
遠藤 達郎
電子技術部
安井 学
パルスレーザ蒸着法を用いて作製した酸化マグネシウム(MgO)薄膜の結晶構造
を評価した。X線回折による結果から、酸素過剰雰囲気で成長したMgO薄膜はそ
の結晶格子が縦横の両方に収縮していることがわかった。
13:50∼14:10
■ 半絶縁性炭化シリコン基板を用いた鉄シリサイド半導体の合成
これまでシリコン(Si)上でのみ形成されていた鉄シリサイド(β-FeSi2)エピタキシャ
ル膜のシリコン・カーバイド(SiC)半導体上へのエピタキシャルβ-FeSi2膜の成長を
検討し、スパッタ法及び有機金属気相成長法(MOCVD法)により、Si上に成長し
たエピタキシャル膜と同等の結晶品質を有する平滑なβ-FeSi2膜形成を実現し
た。
14:10∼14:30
■ ナノインプリントリソグラフィーを用いた光学センサーの開発
本研究では、ナノメートルサイズの構造体を再現良く作製可能な技術であるナノイ
ンプリントリソグラフィー(Nanoimprint lithography: NIL)を用いた光学センサーを作
製し、バイオセンサーへの応用を試みた。
14:30∼14:50
■ 〔支援事例〕 リソグラフィ技術を用いた微細加工開発支援事例
当センターで所有する電子線描画装置やマスクアライナを用いた企業の微細加
工(サブミクロンパターンや高アスペクト比マイクロ構造体)の研究開発支援事例を
紹介する。
14:50∼15:00
■ 全体質疑討議、名刺交換
- 20 -
10月22日(木)
(PM)
E会場
3階第7∼9講義室
設計・加工技術
研究・技術情報発表
座長
13:10∼13:30
■ Webデータベース、Eco-MCPSの解析によるエコマテリアルの関心度調査
湘北短期大学
阿部 顕一
小棹 理子
エコマテリアル関連製品のWebデータベースを構築し、同データベースへのアク
セスログをデータマイニング手法により解析して一般の関心度を調査した。一方で
は、製品提供側の意識をテキストマイニングにより分析した。この結果から、企業
が考える「環境にやさしい」(エコ)の意味と、一般消費者が考えるエコとの違いを
明確化することを試みた。
13:30∼13:50
■ モード展開に基づく振動インテンシティ計測法の開発
機械・材料技術部 小島 真路
はりを対象としてモード展開に基づく振動インテンシティ(SI)の新しい計測法につ
いて検討した。モード展開に基づくSIの特性を明らかにし、誤差の影響を低減す
るための計測法を提案した。
13:50∼14:10
■ 振動制御を用いたアクティブ遮音硝子の開発
(地独)東京都立
首都圏のような都市部においては、住宅と工場が近接している住工混在地域が
存在し、騒音に関する問題が後を絶たない。本研究は騒音対策の一手法として、
低周波領域において有効な、アクティブ遮音硝子を提案する。
14:10∼14:30
■ プレス成形シミュレーションの最新動向と「JSTAMP」のご紹介
産業技術研究センター
福田 良司
㈱JSOL
浜田 知己
プレス成形シミュレーションは自動車メーカから中小金型メーカまで広く普及し、
金型設計現場において日常のものとなっている。本稿では、市販解析システム
「JSTAMP」を題材に、シミュレーションの概要および企業における活用状況の実
際を説明するとともに、今後の進化の方向性について展望する。
設計・加工技術フォーラム
司会
14:30∼15:30 招待講演
■ 製造現場-効率化の提案
阿部 顕一
㈱大塚商会
小濱 浩明
㈱大塚商会
賀屋 元男
ものづくりの現場では今、何が求められ、どのようなシステムが最適なのか・・・
CAMの業種別の情報を発信するとともに今までなかった工具管理との連携を主と
した工場管理全体のシステム構築の重要性を考えます。
15:30∼16:30 招待講演
■ 「R・P」(ラピッドプロトタイピング) その技術と今日。
∼ 最新3次元試作ツールの活用術! ∼
開発期間短縮、品質管理、デザイン力向上の要求が高まる中、RP/3Dプリンター
を用いた試作内製化が注目されてます。本セッションでは、主要RP/3Dプリン
ター機器の特徴及び導入効果を、事例を交えてご紹介致します。
16:30∼16:45
■ 全体質疑討議、名刺交換
- 21 -
10月22日(木)
(PM)
生活関連・デザイン技術
F会場
3階第3会議室
研究・技術情報発表
座長
13:10∼13:30
■ 産学公連携 寄木ウッドジュエリー商品開発支援事例紹介
加藤 三貴
企画部
守谷 貴絵
工芸技術所
中島 岳彦
工芸技術所
林 保美
化学技術部
尾上 正行
箱根寄木細工の伝統の技を継承する職人と、未来に可能性を抱くデザイ
ナーの卵である美大生と、産業技術センターによる、寄木ウッドジュエリーの
商品開発プロジェクトをおこないました。現地視察からはじまり、商品企画・立
案・試作、商品化を目指して取組んだ開発事例を紹介します。
13:30∼13:50
■ 3次元CADを利用した木製品加工
3次元CADを利用して新しい木製品の開発に役立てるため、CADで設計し
たものを実際にNCルータで加工しました。加工物が商品となるので、加工時
間や仕上がりについて評価しました。
13:50∼14:10
■ ベトナム漆器調査報告
ベトナムは、アジア有数の漆の産地であると共に、漆器の生産地でもある。平
成9年度、平成21年度に実施した調査を元に報告する。
14:10∼14:20 休憩
14:20∼14:40
■ 繊維の表面温度測定について
繊維の機能性評価において「あたたかさ」の評価は重要である。あたたかさの
指標として繊維の表面温度計測はよく用いられているが、実際は繊維の表面
の定義、そしてその表面の温度測定技術には工夫が必要である。表面温度
を決定する具体的手法について述べる。
14:40∼15:00
■ 金属繊維編成用DLC膜コーティング編針の開発
金属繊維を編成すると編針にキズやさびが発生する。編針にDLC(ダイヤモ
ンドライクカーボン)膜をコーティングすることで、従来の編針を比較し、耐キ
ズ・さび性ともに向上、さびによる編成布の汚染も激減することが確認された。
(地独)東京都立
産業技術研究センター
堀江 暁
15:00∼15:10 休憩
生活関連技術フォーラム
司会
15:10∼16:40 招待講演
■ スキャナーによる安価、簡単、迅速、微細な布の測色
現行の布の測色法では、布の色を微細に、正確に測ることはできない。スキャ
ナーを用いれば、簡単、迅速に0.1mm巾で測色することができる。これらの
二つの測色法の数値を電気的に対応させ、布の、模様や柄の各色、変退
色、天然染料で染めた色のチラチラ感の特徴、などを測定した実例を紹介す
る。この測定法を応用して、新しい色柄物の開発や、染色物の品質の向上を
支援できないか?
16:40∼17:15
■ 全体質疑討議、名刺交換
- 22 -
東京工業大学
加藤 三貴
小見山 二郎
10月22日(木)
(PM)
特別会場
2階講堂
【神奈川R&D 品質工学フォーラム】
神奈川R&D 品質工学フォーラム
司会 ㈱リコー
長谷部 光雄
13:00∼13:10
■ オリエンテーション
13:10∼14:10
■ (仮)品質工学の勘所とキヤノンの取り組み
キヤノン㈱
高木 春記
日産自動車㈱
奈良 敢也
品質工学の狙い・本質は何かを紹介し、併せてキヤノンの取り組み及び事例を紹
介する。
14:10∼14:20 休憩
14:20∼15:20
■ 日産自動車(株)における品質工学活用状況と実施事例紹介
日産自動車(株)における活用状況と品質工学の理解のための考え方等を簡単に
紹介するとともに、実際に品質工学を適用した事例を通し、効果,成果を知ってい
ただき、各企業での取り組みのきっかけとしてもらう。
大工原 友幸
15:20∼15:30 休憩
15:30∼16:30
■ 電装購入部品の生産準備プロセス改革
㈱リコー
購入部品に対して品質工学を用いた機能性評価技術を開発し、部品評価の効率
化を図った。その技術を部品選定/工程設定/量産維持に展開し、生産準備プ
ロセスを改善した事例について紹介する。
16:30∼16:40
■ 全体質疑討議、名刺交換
- 23 -
小國 哲郎
10月22日(木)
11:30∼16:00
PS会場
ポスターセッション
2階ホール、中2階ホール
(コアタイム11:30∼13:00)
◎環境安全及びバイオ技術
■ ドラフト管付き気泡塔のガスホールドアップのsimulation
神奈川工科大学
山下 福志
神奈川工科大学
村田 大輔
神奈川工科大学
大西 真野
湘南工科大学
三浦 幹
湘南工科大学
黒田 祐司
東海大学
福田 充
東海大学
河村 歩美
明治大学
小野田 渚
横浜市立大学
大向 敦
横浜市立大学
小関 準
ドラフト管付き気泡塔のgas holdupのCFXソフトウェアによるsimulationを行い、実
測値と比較した。その結果、実測値とほぼ一致する結果が得られた。
■ 水素産生菌の探索と新エネルギー利用の可能性
水素産生菌は低炭素社会に対して、二酸化炭素排出量の少ない、新エネルギー
利用に寄与すると思われる。本研究では、廃棄物燃料から得られた水素産生菌
を単離、培養し、水素産生能を評価した。
■ アルカリおよびクエン酸処理された茶殻による重金属イオンの吸着除去
本研究の目的は、植物性廃棄物である茶殻の重金属イオン(銅・亜鉛・クロム酸イ
オン)に対する吸着除去材への応用開発である。茶殻の吸着特性をより高めるた
めに.1MNaOH水溶液と0.6Mクエン酸水溶液に浸漬処理を行った。回分式および
流通式で茶殻の上記イオン(1ppm濃度)の吸着特性を評価し、重金属イオンの除
去材として有効であることを確認した。
■ 人工腎臓内の圧力変化に伴う濾過および溶質除去効率の検討
本研究では、人工腎臓に接続する静脈側の血液回路の一部に圧力をかけること
で正方向の濾過とその逆方向の濾過(内部濾過)を同時に促進させ、溶質除去
効率の向上に努めた。
■ イオン電気導入法を用いたゲルからの薬物の制御放出
本研究では、植物由来の親水性ゲルにイオン性薬物を含ませ、ゲルから薬物を
放出させる際に、イオン電気導入法を用いることで濃度差だけでなく電位差に
よって薬物の放出を制御することに努めた。
■ 二酸化マンガンによる室内空気中ホルムアルデヒドの分解・除去
二酸化マンガンはホルムアルデヒドを常温で水と二酸化炭素に分解し、室内空気
汚染対策技術として空気清浄機等に用いられている。本研究では二酸化マンガ
ンの物性がホルムアルデヒド分解性能に及ぼす影響を調べた。
■ 液相光触媒還元を用いた六価クロムの低毒化および資源回収
六価クロムは強い毒性を持ち、工業的生産の過程から発生する。本研究では光
半導体を用いた液相光触媒還元により六価クロムを低毒化し、さらに金属クロムと
して光触媒上に析出し回収するための基本的な検討を行った。
■ 湿度操作による空気清浄技術の研究
室内空気中に浮遊する粒子状物質を、水分の加湿・除湿により除去する新しい空
気清浄法を実験的に研究している。化学物質やウイルス等の除去にも効果が期
待される。
■ 間伐材から抽出したバイオエタノールを用いたカーボンナノチューブの生成
間伐材は現在「環境問題」の一つとして注目を集めている。本発表では、その間
伐材から抽出したバイオエタノールを用いた次世代物質として期待されている
カーボンナノチューブの生成について紹介する。
■ GFP スペクトルのレッドシフトに関する理論的研究
近年、生物学・医学等の分野で光吸収により蛍光特性が変化する蛍光タンパク質
(PAFP)が注目されている。実用化に向けたPAFPの開発には光活性反応機構の
解明は必須である。そこで我々はPAFPの光活性反応機構解明を目的とし量子化
学計算を実施した。
(地独)東京都立
■ 炭素源資化性分析による糸状菌の同定
同定が難しいとされる糸状菌(かび)について、最新の分析法である炭素源資化
性分析による同定を試みた。その結果、由来の明らかな菌株を用いることで同定
精度の向上が可能であることが分かった。
- 24 -
産業技術研究センター
小沼 ルミ
◎電子デバイス・マイクロマシン・薄膜関連技術
■ 新たな分野への応用を目指したサンドイッチ構造ペルチェ素子の作製と評価
神奈川大学
鈴木 弘士
神奈川工科大学
大森 国和
湘南工科大学
矢野 聡
桐蔭横浜大学
吉村 一穂
東海大学
寺西 裕樹
東海大学
大内 康太郎
東海大学
鷹股 淳
東海大学
水流 直文
東海大学
井上 毅彦
東海大学
中田 芳樹
東海大学
佐藤 健大
東海大学
佐宗 駿
東海大学
島津 明雄
従来のπ型構造のペルチェ素子では、平面的な冷却・加熱しか行えず、応用分
野が限られていた。そこで、医療やバイオテクノロジーを中心に応用分野の拡大
を目指してサンドイッチ構造ペルチェ素子を提案・試作した。
■ チキソトロピーゲルを用いた水中の金属の簡易分析法
振動応答性を有するチキソトロピーゲルを用いることにより、水中に含まれるカドミ
ウム、六価クロムをはじめとする様々な各種金属イオンの簡易測定に応用可能な
測定法を開発した。
■ ピエゾ素子を用いた振動発電デバイスの開発(添加剤の影響)
振動エネルギーを電気エネルギーに変換する手法としてPZT素子に添加剤を加
え、変換効率を従来より大幅に向上させる発電素子の開発を進めている。本発表
では、添加剤がPZTの発電特性に及ぼす影響について報告する。
■ チタン箔に水熱合成PZTを成膜した
強力超音波測定用メンブレン型ハイドロホンの試作
水熱合成PZT多結晶膜を用いて強力超音波に対しても壊れることなく測定可能な
堅牢なハイドロホンを作製した。完成したハイドロホンの耐久性及び周波数特性を
測定したので報告する。
■ ECRスパッタリング法を用いたMEMS用圧電薄膜の創製
本研究ではECRスパッタリング法を用いてPZTの薄膜化・高性能化を行った。
PZT、Zr、Tiから構成した複合ターゲットを使用することで、Si(111)基板上に(110)
配向のPb(Zr0.52Ti0.48)O3薄膜を得た。
■ 中空管バルブレスマイクロポンプ用圧電アクチュエータの開発
本研究室では針部とポンプ部が一体化した中空管バルブレスマイクロポンプを開
発している。本研究では中空管バルブレスポンプの液送機能向上を目的とし、同
ポンプに装着する圧電アクチュエータについて有限要素解析を行った。
■ 中空管マイクロポンプにおける流動性向上
本研究では流動機能を有する中空管マイクロポンプを提案している。このマイクロ
ポンプは、中空管上に円筒圧電素子が等間隔に設置されたシンプルな構造であ
る。流動性向上のため駆動条件、ポンプ構造の検討を行った。
■ 2電極法を用いたグルコース計測におけるセンサ出力の高感度化
著者らは、自動血糖測定器の開発のため、2電極法を用いたバイオセンサの開発
を行ってきた。本研究では、感度向上の観点から、電流応答の初期段階に着目
し、センサ出力の時間応答特性について検討を行った。
■ 唾液中α-AMY量変動を用いたマイクロ無痛針の最大許容外径の探索
著者らは、糖尿病患者の負担軽減のためマイクロ無痛針の開発を行っている。そ
こで、唾液中α-AMY量の測定を行うことにより注射針穿刺時の痛みの客観的評
価手法の確立を行い、痛みに対するマイクロ無痛針最大許容外径の決定を行っ
た。
■ 高機能圧電薄膜創製のための結晶成長予測手法
Bio-MEM(医療用電子機器)用アクチュエータへ利用可能な高機能圧電薄膜の
創製を目的とし、量子化学計算プログラムGaussian03を用いた結晶成長配向予
測手法を提案する。
■ ECRスパッタリング法により創製した
TiNi形状記憶合金薄膜に及ぼす基板の影響
薄膜創製において、基板は薄膜の結晶構造に大きな影響を及ぼす。そこで、
TiNi-SMAを数種類の基板・バッファ層上へ成膜し、格子不整合率の違いによる
TiNi薄膜の結晶構造に及ぼす影響の調査を行った。
■ 基板種類による磁歪薄膜素子の運動への影響
本研究グループでは、磁歪材料を薄膜化し、磁場で駆動する運動機能材料の開
発を行っている。本研究では基板材料の種類や厚みを変更することによって、磁
歪薄膜素子の歪量との関係を検討した。
■ 水素吸蔵合金素子の実用化に向けた展望
本研究室では、水素吸蔵合金を用い、クリーンなエネルギーである水素を動力源
として、モーターなどを使用せず駆動するアクチュエータや人工筋肉などの運動
機能材料として実用化を目指し研究を行っている。
- 25 -
■ 熱CVD法で作製したSr-Ti酸化物薄膜の組成分析
東海大学
羽柴 和人
東海大学
今 大輔
明治大学
加藤 達彦
横浜市立大学
山田 重樹
電子技術部
秋山 賢輔
電子技術部
安井 学
電子技術部
安井 学
電子技術部
平林 康男
電子技術部
櫻沢 啓太郎
熱CVD法によりSr-Ti酸化物薄膜を作製した。これまでの研究で成膜条件と成膜
種の関係について知見を得ている。本研究では析出した膜をEDXによって分析
し、その組成と含有する結晶種や非晶質成分について検討した。
■ 熱CVD法によって作製したチタン酸ストロンチウム薄膜のステップカバレッジ
熱CVD法を用いて、様々な成膜温度でSrTiO3(STO)薄膜を作製し、それらのス
テップカバレッジの比較を行った。成膜温度が500℃以下では、ステップカバレッ
ジの良い薄膜を成膜することが可能であった。
■ マイクロマニピュレータによる微小物体の付着・分離に関する研究
本研究では、微小物体の付着、分離が制御可能なマニピュレータの開発を目的
とし、加熱により先端部のぬれが制御できるマニピュレータチップを製作した。発
表ではぬれの制御による微小物体の付着、分離実験について報告する。
■ 磁性体フォトニック結晶の光学特性
異なる物質を光の波長程度の周期で配置したものをフォトニック結晶とよび、光デ
バイスへの応用が期待されている。本研究ではその物質に磁性を持たせ、フォト
ニック結晶が磁気光学効果に与える影響をシミュレーションにより調べた。
■ AuおよびCuを用いた鉄シリサイド化合物の結晶構造制御
Si(100)基板上にAuあるいはCu層を導入することによって、MOCVD合成した鉄シ
リサイド化合物の結晶構造が制御されることを報告する。さらに、フォトルミネッセ
ンス発光特性および電子顕微鏡による微細構造観察によってそれらシリサイド化
合物の形成機構および結晶性について考察する。
■ MEMS-ONEを用いたガラスインプリントの解析
経済産業省が開発したMEMS用計算ソフトである「MEMS-ONE」には熱インプリン
ト用解析ソフトが付属している。本発表では、MEMS-ONEを用いたガラスインプリ
ントの解析精度の向上を目指し、一定の成果を得たので報告する。
■ ガラスインプリント金型材料を目指したNi-Wめっき膜の高W含有化
ガラスインプリント用金型材料としてNi合金を検討している。めっき液の組成や電
流密度がNi合金の組成に与える影響を検討し、更に耐熱性についても検討した
ので報告する。
■ 4H-SiC表面に形成したナノ周期構造による高効率紫外線光センサ
4H-SiC表面に作製した140nm周期の無反射構造体の分光反射率を評価し、波
長310nmで最小となっていることを確認した。この無反射構造体をpnフォトダイ
オードの表面に作成し分光感度特性を評価したところ、波長260nm以上で感度増
大しており、波長310nmで最大となっていることを確認した。
■ ナノ周期構造体の反射率シミュレーション手法としてのFDTD法の検討
SiC表面に作製したサブ波長周期構造の分光反射率をFDTD(時間領域有限差
分)法を用いて再現することを試みた。
10月22日(木)
13:00∼13:50
かながわ発
地元・オンリーワン技術企業セミナー
■ かながわ発 地元・オンリーワン技術企業セミナー
来春以降の就職を目指す大学生、大学院生や大学の教員、就職事務のご担当者な
どを対象に、中堅・中小企業を中心とした県内企業への理解を深めるため、オンリー
ワン技術や先端的研究開発など、地元企業の魅力を発信するセミナーです。
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PS会場
中2階ホール
神奈川県政策部総合政策課
科学技術・大学連携室
10月23日(金)
(AM)
A会場
太陽電池技術
2階カンファレンスルーム
太陽電池技術フォーラム
司会
9:50∼10:40 招待講演
■ 昭和シェルの次世代薄膜CIS系太陽電池
小野 春彦
昭和シェル石油㈱ 掛川 一樹
太陽光発電の更なる普及のためには低コスト化が最優先の課題である。本講演
では、高性能かつ低コストが期待でき次世代型の雄と目される、薄膜CIS系太陽
電池の技術概要と、当社での研究開発状況および事業化状況について紹介す
る。
10:40∼11:30 招待講演
■ 最近の薄膜Si製造装置
㈱アルバック
菊池 正志
最近、エネルギー分野で太陽光発電に対する注目度が急速に上がっている。太
陽電池の種類も数多いが、当社は薄膜Si太陽電池の製造装置を丸ごと製造、販
売している。薄膜Si太陽電池は資源の使用量が少ないことで期待される技術であ
る。しかしながら効率や生産性など開発すべき課題は多い。その技術と開発内容
さらにはこの技術をとりまく環境について報告する。
11:30∼11:50
■ 赤外分光法による多結晶シリコン中の軽元素定量測定法
太陽電池用多結晶シリコンには酸素、炭素、窒素などの不純物が含まれる。これ
らの軽元素濃度を赤外分光法により定量測定するために、多結晶ならではの問
題点を検討した。産技センターの取り組み事例を紹介する。
11:50∼12:00
■ 全体質疑討議、名刺交換
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機械・材料技術部 小野 春彦
10月23日(金)
(PM)
環境・エネルギー技術
A会場
2階カンファレンスルーム
研究・技術情報発表Ⅰ
座長
13:10~13:30
■ 光励起非破壊検査装置を用いたリチウムイオン電池非破壊検査技術
祖父江 和治
㈱ケン・オートメーション
高尾 邦彦
光励起により欠陥部位から幅尃された熱の変化を赤外線カメラで捕捉、専用ソフト
にて欠陥部位を画像表示。電極の溶接部内欠陥検査などに応用できます。
13:30~13:50
■ 電池材料における、ろ過装置及びビーズミルの適用例
寿工業㈱
田原 隆志
関東学院大学
佐々木 康
化学技術部
国松 昌幸
電池材料は、より高性能な材料開発が進められている。その為には、高純度で、
構造的に制御された材料が重要な要素となっている。そのような材料作成におい
て、ろ過装置、ビーズミルは重要な役割を果たしている。弊社ろ過装置、ビーズミ
ルの適用例の紹介を行う。
13:50~14:10
■ 硝酸ニッケル水溶液からのニッケル・コバルト活物質の電解含浸
ニッケル・水素電池などのアルカリ二次電池の基板には、空孔容積の大きな発泡
金属多孔体が使用されている。本研究では、正極活物質の水酸化ニッケルとコバ
ルトを、電解を用いて直接空孔内に析出させ、得られた正極の電気化学的特性を
検討した。
14:10~14:30
■ ガス透過率測定による固体高分子形燃料電池の評価(2)
固体高分子形燃料電池を長期間安定に発電させるためには、電池内部の適切な
水分コントロールが重要であるが、その水分の挙動は良く分かっていない。そこ
で、まずはガス透過率測定により燃料電池電解質膜の水蒸気透過量を評価し
た。
14:30~14:40 休憩
研究・技術情報発表Ⅱ
座長
14:40~15:00
■ 微細加工技術を用いた薄型燃料電池の開発
国松 昌幸
化学技術部
伊藤 健
化学技術部
祖父江 和治
従来の燃料電池は集電機能と燃料供給溝を備えたセパレーターが厚いため薄型
化が困難であった。本研究では、金属セパレーターを微細加工技術により作製す
ることで、セパレーター自体を薄型化するだけでなく、燃料供給溝の線幅を数百
μmにまで細線化することで従来の燃料電池で使われてきたカーボンペーパー
(集電体兹燃料拡散層)を廃し、燃料電池の薄型化を可能とした新しいコンセプト
を提案する。
15:00~15:20
■ 銅・炭素鋼・亜鉛・アルミニウム間に発生する三種金属接触腐食
三種類の金属間に発生する異種金属接触腐食について基礎的な検討を行うた
め、四種類の金属材料(銅、炭素鋼、亜鉛、アルミニウム)の中から三種類を選
び、三種一組を食塩水中に共存・接触させて異種金属接触電流の測定を行っ
た。
15:20~15:30
■ 全体質疑討議、名刺交換
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10月23日(金)
(AM)
機器の保守・検査技術と非破壊検査技術
(共催:神奈川県非破壊試験技術交流会)
B会場
2階第1∼3講義室
機器の保守・検査技術と非破壊検査技術フォーラム
司会
10:00∼10:05 開会挨拶
10:05∼11:00 招待講演 ■ リスクベースメンテナンス(RBM)の考え方と方法
横浜国立大学
関根 和喜
㈱ベストマテリア
木原 重光
㈱IHI検査計測
荒川 敬弘
RBMの基本的考え方、適用によるメリットについて概説し、適用方法および必要な
ツールなどについて適用事例を用いて具体的に解説する。
11:00∼11:20 ■ リスクベースメンテナンスと非破壊検査技術
リスクの概念を取り入れた合理的保全手法が注目されている。これに伴って、非
破壊検査の多様化が求められており、リスクに応じた検査手法が必要となってい
る。これらの一部を紹介し、非破壊検査の役割について検討する。
11:20∼11:30 ■ 全体質疑討議、名刺交換
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10月23日(金)
(PM)
機器の保守・検査技術と非破壊検査技術
(共催:神奈川県非破壊試験技術交流会)
B会場
2階第1∼3講義室
研究・技術情報発表Ⅰ
座長
13:00∼13:20
■ 樹脂加工機主要構成部材の強度解析について
関東学院大学
小島 隆
宮武 俊弘
実験対象とする樹脂加工機(NB150-2型)は、2台の加工機と1台の押し出し機か
ら成立している。加工機は、本体下部に設置している2つのブラケットに対して、押
し出す力・引き出す力を作用し、旋回運動する構造である。本研究は、大きな力
(押す力)が作用するブラケット周辺の応力解析を実施し、強度設計に対する因
子に注目している。なお、実験応力・ひずみ解析には、応力塗膜法とひずみゲー
ジ法を併用した。
13:20∼13:40
■ 薄膜の密着耐久性試験装置の開発
埼玉県産業技術総合センター
薄膜の耐久性を評価するため、剥離量の計測を行う装置を試作した。本装置は
光の干渉を利用した変位計測法によって薄膜の剥離の進行状況を非接触で可
視化できる。この装置を用いて様々な薄膜の密着耐久性を評価・比較したので報
告する。
白石 知久
13:40∼14:00
■ 微振動環境下における電気接点(信号系、電力系)の劣化現象に関する研究
TMCシステム㈱
和田 真一
微小振動環境下の電気接点(主に静接点)の経時劣化現象に関する研究を行っ
ている。電子回路基板に設置されたコネクタ(信号系・電力系)に対して、専用に
開発した装置により、一定の減衰振動を与えることで、この現象を再現させ、劣化
機構の解析を行っている。
14:00∼14:20
■ 産技センターにおける機器の疲労寿命評価
機械・材料技術部 殿塚 易行
機器の耐久性や寿命を評価する手段の一つである疲労試験について、当セン
ターの設備、技術および試験事例等を紹介する。また、主に金属疲労による機器
の故障調査について、破面解析を中心に解説する。
14:20∼14:30
■ 全体質疑討議、名刺交換
14:30∼14:45 休憩
研究・技術情報発表Ⅱ
座長
14:45∼15:05
■ 非接触空中超音波探傷試験の新素材、自動車部品等への応用
マークテック㈱ 鈴木 尚美
ジャパンプローブ㈱
ハイパワー矩形バースト波を用いた非接触空中超音波探傷検査法を開発した。
本報告では適正な周波数、波数、入射角及び探触子の選定方法などを述べる。
また、薄板のきず検出、溶接部の欠陥探傷、新素材、自動車部品等の各種の応
用例について紹介する。
15:05∼15:25
■ 薄肉配管溶接部の保守検査におけるTOFD法の適用
高橋 雅和
㈱ジャスト研究所 名取 孝夫
配管設備の保守には溶接部の非破壊検査が不可欠である。きず高さの測定方法
には、近年普及しつつあるTOFD法があるが、Φ100からの配管では4.5mmからと
薄く適用例は聞かない。今回、薄肉配管用TOFD装置を開発し、実工事に適用し
たので報告する。
15:25∼15:45
■ ACFM法による塗膜上からの欠陥検出技術
㈱IHI検査計測
長沼 隼人
塗膜上からの表面開口欠陥の検出と欠陥寸法推定が可能な手法であるACFM法
の紹介と擬似信号・きず信号を区別するために開発した信号処理技術について
報告する。
15:45∼16:05
■ PSPC素子を用いた微量な残留オーステナイト量測定におけるノイズの除去
当センターで行っているPSPC素子を用いたX線残留応力および残留オーステナ
イト量測定の紹介とその一例として微量な残留オーステナイト量測定を行った際
の問題およびその解決法について報告する。
16:05∼16:15
■ 全体質疑討議、名刺交換
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機械・材料技術部 星川 潔
10月23日(金)
(AM)
技術支援事例(企画部、技術支援推進部、
(財)神奈川産業振興センター
かながわ産学公連携推進協議会)
D会場
2階第6講義室
技術支援事例
座長
10:00∼10:10
■ オンリーワン技術を支えるナンバーワン公設試を目指す
「ものづくり支援グレードアップ ONE−ONE活動」について
大沼 正孝
企画部
岸本 幸宏
企画部
大田 義三
技術支援推進部
大沼 正孝
技術開発から商品化までの事業活動を総合的に支援し、県内中小企業の経営
基盤の安定化と競争力の強化を目指すものづくり技術支援中期活動を紹介しま
す。
10:10∼10:25
■ 神奈川県産学公技術連携データベースシステム
「神奈川県産学公技術連携データベースシステム」は、「神奈川R&Dネットワーク
構想」の一環として、産学公の技術連携を進める際の、 技術情報の収集、連携
パートナー探しが簡便にできるようにすることを目的に、平成18年度から平成20
年度の3カ年にわたって構築し、運用しているものです。「神奈川県産学公技術
連携データベースシステム」の機能、使用方法についてご説明します。
10:25∼10:40
■ 交流と技術連携
技術支援推進部に事務局のある神奈川県産業技術交流協会で行っている事業
の紹介と、「神奈川R&Dネットワ−ク構想」による取組など、当センターが関わる交
流・連携事業を紹介します。
10:40∼11:00
■ 産学公連携による新製品開発、新事業展開を推進
新事業展開支援課では、産学公連携を通じて中小企業等の新製品開発、新事
業展開を推進しております。産学公連携、技術連携などに関することについての
幅広いネットワークを有するコーディネータが課題解決のお手伝いをします。ま
た、企業経営戦略に欠かせない知的財産について、弁理士などの専門家を派遣
し、その活用のための支援も行っています。
11:00∼11:30
■ かながわ産学公連携推進協議会の発足と事業展開
大学の研究開発力を神奈川地域の企業ニーズに活用することを目的として、平
成21年2月に「かながわ産学公連携推進協議会」が発足しました。10大学、5公的
産学連携支援機関、4工業団体が協力して企業のニーズに応えて行くもので、
コーディネートをスタートする一方、外部サーバを利用したホームページや広報用
パンフレットの作成等の効率的な仕組みづくりを進めています。
11:30∼11:40
■ 全体質疑討議、名刺交換
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(財)神奈川産業振興センター
島 栄一
かながわ産学公連携推進協議会
(横浜国立大学)
村富 洋一
10月23日(金)
(PM)
D会場
2階第6講義室
異業種交流等事例
研究・技術情報発表
座長
嶋村 幸仁
13:00∼13:05 開会挨拶
13:05∼13:30
■ 異グ連「産学交流サロン」の魅力と新たな展開
神奈川県
地域に開かれた新しい交流の 場 である「産学交流サロン」を提案・実施している
異グ連活動の現状と今後の展開方向を探る。
13:30∼13:55
■ 「西湘サロン」の今日までの経過と地域連携
異業種グループ連絡会議
芝忠
神奈川県
西湘サロン活動の内容を紹介し、地域の中小企業・大学・行政・経済団体との交
流を図り、多様な連携活動の成果を報告する。
13:55∼14:20
■ 県西産業フェア(旧県西工業展)による内需喚起と地域企業の活性化
異業種グループ連絡会議
島津 俊之
県西産業フェア実行委員長
県西地域で新しく取り組まれた地域工業展が、工業だけでなく幅広い分野の事業
者を包含して発展し地域に溶け込んでいる姿を報告する。
14:20∼14:45
■ 川崎市の地域力連携事業
川崎 弘
川崎市応援コーディネータ
川崎市・川崎商工会議所・(財)川崎市産業振興財団・市内金融機関、市信用保
証協会などの連携により、市内ものづくり企業への支援状況を報告する。
小野川 利昌
14:45∼14:55 休憩
14:55∼15:20
■ 政府の「セーフティネット」保証制度の活用状況について
昨年からの急激な経済不況の中で、政府が実施している「セーフティネット」の活
用状況と課題を報告する。
15:20∼15:45
■ 地域密着型の異業種交流会と参加企業の役割
横浜市戸塚区内中小企業者を中心に設立されたグループと参加企業の地域連
携事例。
15:45∼16:10
■ 日韓交流に参加している日本企業の狙いと成果
金属加工機械と周辺分野のコンサルティングを行っている当社の各国企業との連
携事例を報告する。
16:10∼16:35
■ まんてんプロジェクトの海外展開について
神奈川県
異業種グループ連絡会議
魚崎 誠也
よこはまコラボ倶楽部
辻本 光則
日韓ビジネス協議会
平手 陽介
まんてんプロジェクト
フランスパリ国際航空ショウにおける「まんてんプロジェクト」の積極的な営業展開
と海外関係者からの反応、今後の国際的航空ビジネスの展開について報告。
16:35∼17:00
■ 新しいエンジンの開発について
瀧澤 清
NPO日本スターリング
スターリングエンジン研究会が同エンジンとは別に全く新しい発想で新エンジンの
開発に成功しつつある内容を発表する。
17:00∼17:10
■ 全体質疑討議、名刺交換
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エンジン普及協会
鶴野 省三
10月23日(金)
(PM)
【オンリーワン技術フォーラム】
熱処理技術
オンリーワン技術フォーラム 熱処理技術
「表面を硬くする技術 −ほしいところに、ほしい機能を− 」
E会場
3階第7∼9講義室
司会
高木 眞一
13:20∼13:30 趣旨説明
機械・材料技術部 高木 眞一
13:30∼14:00
■ 表面硬化処理としてのガス窒化の特性
㈱極東窒化研究所
処理温度500℃以上のガス窒化処理は耐摩耗性、耐食性、耐疲労性に優れ、特
に変形を嫌う部品の処理に適している。剥離や欠損防止のために薄い化合物層
と窒化層を形成させる適切な温度域での窒化処理も開発している。
14:00∼14:30
■ プラズマを利用した窒化処理および複合処理
水村 薫
日本電子工業㈱
池永 薫
近年、環境に配慮した表面改質が必要とされている中、我社はプラズマを利用し
た窒化処理、コーティング処理に取り組んでいる。プラズマを利用した窒化処理
は、窒化不要部分をマスキングできたり、窒化処理表面の粗さを抑えた処理が特
徴である。これを利用して、次工程にコーティング処理を適用する複合処理も可
能である。当日の講演では、これらの利用方法、最新の技術について紹介する。
14:30∼15:00
■ 表面硬化法塩浴軟窒化(イソナイト処理)と派生技術及び新技術の紹介
イソナイト処理は、あらゆる鉄系金属の性質を飛躍的に改善向上させる技術であ
る。その派生技術として最小変形を特長とする低温軟窒化(パルソナイト処理)と
耐食性を付与した酸窒化(QPQ処理)及び画期的な新複合熱処理(パルニップ
処理)を、また非鉄金属へはプラズマ酸化(PCC処理)技術について紹介する。
日本パーカライジング㈱
原田 信博
15:00∼15:10 休憩
15:10∼15:40
■ W−Eco(Ecological and Economical)なモノ造りを目指す
高周波誘導加熱(IH)熱処理技術
高周波熱錬㈱ (ネツレン)
三阪 佳孝
高周波熱処理は、急速短時間加熱、表面加熱、部分加熱を特徴として機械部品
の耐摩耗性、疲労強度、靱性の向上に役立っている。また、クリーンな電気エネ
ルギーを使用するため、地球環境保護・省資源・省エネルギーが可能なW−Eco
(Ecological & Economical)熱処理でもあり、最近の話題を紹介する。
15:40∼16:10
■ 耐摩耗ソリューション−ほしいところにサーメット溶射
溶射とは金属、セラミックス等の溶射材料をプラズマ、ガスを熱源として基材に溶
融噴射して信頼性の高い機能皮膜を形成する表面改質技術である。当社の有す
る溶射装置、工程能力、適用部品等について他のプロセスと比較しながら紹介す
る。
16:10∼16:20
■ 全体質疑討議、名刺交換
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㈱アイ・シイ・エス 村松 守
10月23日(金)
(AM)
情報・生産システム技術
F会場
3階第3会議室
研究・技術情報発表
座長
9:30∼9:45
■ [支援事例]注射器の内筒操作の計測装置の開発
宮澤 以鋼
電子技術部
長尾 達明
電子技術部
志賀 裕介
注射を打つ前に薬液を吸い上げる動作をする時において、ピエゾセンサにより、5
本の指の圧力を計測し、ポテンショメータにより、内筒の位置を検出する装置を開
発した。この装置を用いて、実際に熟練者と初心者にセンサを装着してもらい指
の圧力を計測して注射器の内筒操作に与える指の動きの影響について探った。
9:45∼10:00
■ 接地導体抵抗試験における技能試験用試料の検討
試験所認定の国際規格であるISO17025では、測定結果の信頼性を確保するた
めの指標として測定の不確かさを求めることが要求されている。この規格に適合
するために接地導体抵抗試験における不確かさを推定した。
10:00∼10:20
■ SIFTアルゴリズムを応用した環境地図作成方法
防犯や福祉目的のために自律的に複数のカメラを連動させて、周辺の様子を記
述した環境地図を作成する需要が高まってきている。今回は、変化の乏しい天井
や床等の画像からでもずれの少ない環境地図を作成する方法を考案した。
10:20∼10:40
■ 超音波センサによる屋内位置検出システムの構成と基本実験
(地独)東京都立
産業技術研究センター
大平 倫宏
神奈川工科大学
田中 博
神奈川工科大学
松田 三知子
東海大学
小金澤 鋼一
電子技術部
三岩 幸夫
電子技術部
宮澤 以鋼
我々は電波法の制約もなく比較的安価で簡易な回路で実現できる超音波による
測距センサをベースとした位置検出システムを検討している。他の類似システムと
の相違点は、超音波のみで実現している点にある。本発表では、その構成と実験
結果について紹介する。
10:40∼11:00
■ ISO16100:ケイパビリティ・プロファイルを用いたプラットフォームに
非依存な生産ソフトウェアの相互運用環境
ISO16100は、データベースに登録してある生産ソフトウェアユニットのプロファイル
を参照し適切なユニットを選択して組合わせることで、要求にあった生産アプリ
ケーションを構成するための基盤技術を提供する。
11:00∼11:20
■ 遊星ギアを用いた多関節グリッパ
未定形の対象物を巻きつくように把持する多関節グリッパの開発を行っている。基
本的に1つのアクチュエータで全ての関節が対象物の形状に応じて屈曲し対象
物に巻くつく。グリッパ部にはアクチュエータやセンサー等の電子部品を装備する
必要がなく、安全性、安定性、再現性、制御の簡便さに優れている。
11:20∼11:35
■ IT環境の安全保障
PCでWindowsを使う場合、コンピュータウィルスなどによる攻撃による被害を受け
るなど大きな社会問題となっている。現状での対症療法ではPC利用を不便にす
ることであり、不便さと安全性は反比例する。根本的な解決策としてはWindowsを
完全に排除してLinuxのみの社内環境に全面切り替えをすることである。Linuxを
使うには多大な労力を要するが、ウィルスが活性化しなくなりIT環境の安全保障
を確保することができる。なぜLinuxではウィルスが活性化しないかの理由を解説
する。
11:35∼11:50
■ FS-PLCにおける機能安全ソフトウェアの考察
機能安全の要求事項を満たすFS-PLCが商用化されているが、そのFS-PLCに使
用されるソフトウェアについてはPLCopenの機能安全ファンクションブロックが想定
され、本稿では、その使用を前提にFS-PLCにおける機能安全ソフトウェアを考察
しその問題点についてまとめる。
11:50∼12:00
■ 全体質疑討議、名刺交換
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10月23日(金)
(PM)
F会場
3階第3会議室
電子応用技術
エレクトロニクスフォーラム 高速ディジタル回路の設計・評価技術
司会
櫻井 正己
13:00∼13:05 開会挨拶
電子技術部
13:05∼14:30 招待講演
■ EMIノイズ対策:ネットワークアナライザによる基板評価
アジレント・テクノロジー㈱
高速デジタル信号伝送の実現には、高周波まで基板を評価する必要がある。信
号品質を保つために、ネットワークアナライザによる高速差動伝送路の評価やノイ
ズ対策部品の評価の方法を説明する。
日高 直美
石井 幹
14:30∼14:40 休憩
オンリーワン技術フォーラム 高速ディジタル回路の設計・評価技術
14:40∼15:10 招待講演
■ 電磁界解析技術を活用したプリント基板のEMC設計ルールの検証
㈱エーイーティー 田原 啓輔
EMC設計には、回路内の安定した信号伝送を実現する為のSI設計をはじめとし
て、PI設計、EMI設計、ESD設計などがある。
この発表では、古典的に受け継がれているいくつかの代表的なEMC設計ルール
を例に、電磁界解析技術を活用してそれらの有用性と適用限界を示す。
15:10∼15:40 招待講演
■ フレキシブルプリント配線板における高速伝送の技術紹介
山下マテリアル㈱ 竹田 昌弘
フレキシブルプリント配線板における当社の高速伝送への取組みとして材料選
定、インピーダンス整合、伝導ノイズの抑制について紹介する。
15:40∼16:00 製品展示、休憩
16:00∼16:20
■ [支援事例]マイクロ波ネットワークアナライザと
電磁界シミュレータによる高速伝送路解析
電子技術部
菅間 秀晃
電子技術部
土屋 明久
マイクロ波ネットワークアナライザによるSパラメータ測定、TDR測定の事例紹介を
行う。また、電磁界シミュレータによるプリント基板の伝送特性解析事例の紹介を
行う。さらに、実測値とシミュレーション結果の比較、解析テクニックについて説明
する。
16:20∼16:40
■ マイクロ波帯におけるフレキシブルプリント基板の
湿度条件下の伝送特性に関する評価
フレキシブルプリント基板材料であるポリイミドは高い吸湿率を示し、その複素比
誘電率は、湿度条件によって変化を生じる。このことから、湿度の影響について検
討するため、ポリイミド基板上にマイクロストリップ線路を作製し、マイクロ波帯域に
おける伝送特性の評価を行った。
16:40∼16:50
■ 全体質疑討議、名刺交換
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10月23日(金)
(PM)
【神奈川R&D
EV用リチウムイオン電池研究会フォーラム】
特別会場
2階講堂
神奈川R&D 第6回EV用リチウムイオン電池研究会フォーラム
神奈川県産業技術センター
13:00∼13:10 開会挨拶
馬飼野 信一
13:10∼13:50 招待講演
■ 電気車両用二次電池を巡る国内外の市場動向
HEVの市場拡大が確実となる中、電気自動車・プラグインHEV向けのリチウムイオ
ン電池の量産が2009-2010年に開始される。サプライヤは自動車メーカのJV・電
池メーカ・新規メーカと顔ぶれも豊富である。本講演ではこのリチウムイオン電池
の量産化に向けた技術の実態、コストダウン展望、市場規模展望をワールドワイド
で整理した成果をお伝えする。
13:50∼14:30
■ 電動車両用二次電池を巡る国内外の技術動向
次世代クリーン自動車の共通課題である走行距離延長には、二次電池の高性能
化が鍵となる。本講演では、国際間での開発競争が厳しさを増している「電動車
両用二次電池を巡る国内外の技術動向」について紹介する。
インフォメーションテクノロジー
総合研究所
竹下 秀夫
(独)新エネルギー・
産業技術総合開発機構
小林 弘典
14:30∼14:40 休憩
14:40∼15:20
■ リチウムイオン二次電池が抱える課題と新規な電池理論の紹介
(財)ファインセラミックスセンター
自動車用電池としてリチウムイオン電池の開発が進められているが、有機電解液
を要因として長寿命化・安全性確保には重大な壁がある。これら現状のリチウムイ
オン電池の問題について解説する。また現状電池における課題を克服するため
の「新規な電池理論」と、その取り組みについて紹介する。
15:20∼15:50
■ リチウムイオン二次電池用バインダーについて
佐野 茂
日本ゼオン㈱
脇坂 康尋
㈱リコー
岸 和人
横河電機㈱
数見 昌弘
バインダーの「結着する」という機能以外の側面である、活物質をスラリー化した際
の塗料特性、電極を捲回した際の柔軟性、電解液への不溶性、電気化学的な安
定性など様々な性能に関して報告させていただきます。
15:50∼16:00 休憩
16:00∼16:30
■ キャパシタによるエネルギーマネージメント 複写機の補助給電システム
電気二重層キャパシタの大容量化とともに、従来の電池では困難であった用途で
の蓄電利用が進んでいる。キャパシタを補助電源として使い、'04年に初めて製品
化した複写機の省エネシステム技術を開発者自ら紹介する。
16:30∼17:00
■ 電池のモデル化 シミュレーション
実評価と連係した電池特性モデル化ソリューションをご紹介します。
電池開発のための電池の評価用測定器および評価結果からモデリングツールを
ご提案します。また電池モデルを再現する模擬電源により電池利用機器の開発
効率と信頼性の向上にも貢献していきたいと考えます。
17:00∼17:10
■ 産業技術センターの取組の紹介
機械・材料技術部 小野 春彦
- 36 -
10月23日(金)
11:30∼16:00
PS会場
ポスターセッション
2階ホール、中2階ホール
(コアタイム11:30∼13:00)
◎環境・エネルギー関連技術
■ 第二世代BCU(バッテリー・コンロール・ユニット)及び直流漏電センサの開発
㈱ピューズ
深沢 保
神奈川工科大学
矢田 直之
神奈川工科大学
矢田 直之
神奈川工科大学
山崎 健
東海大学
小林 宣仁
東海大学
竹内 優生
東海大学
木田 貴之
東海大学
大園 侑輝
湘南工科大学
中林 竜也
湘南工科大学
府川 駿
当社では、多様なリチウムイオン電池系の様々な電源システムの構築に必要な
BCUの開発に取り組んでおり、第二世代として開発したインテリジェントな制御装
置と新しい方式による漏電センサを開発したのでその内容を紹介する。
■ フィン放熱による太陽電池の高効率化
※発表取り止め 9/14修正
■ 炭化水素系混合冷媒の実機試験
本研究では、地球環境に悪影響を与えるフロンガスに代わり、影響の少ない炭化
水素系混合冷媒に着目した。そこで、フロンガスを冷媒とした小型冷蔵庫に、炭
化水素系混合冷媒を充填し、消費電力や冷却性能を比較、検討した。
■ LED蛍光灯の性能比較実験
次世代照明として注目を集めているLED蛍光灯は、従来型に比べて長寿命で消
費電力が半分以下であり、かつリサイクルが可能なため、二酸化炭素の削減が期
待されている。本研究では蛍光灯の照度、消費電力および表面温度を比較し、
地球温暖化対策の一環として普及の可能性を検討した。
■ 実用化に向けた水素加温機の稼動試験
本研究では、燃焼時にCO2が発生せず、温暖化に影響を与えない水素に着目し
た。そこで水素加温機および従来の重油加温機で同じ大きさのビニルハウスの加
温を行い、その加温能力とランニングコストを比較した。
■ チエノチオフェンを有する縮環系化合物を用いた有機単結晶トランジスタ
チエノチオフェン類を基本骨格にもつ縮環系化合物を活性層に用いて有機薄膜
トランジスタと有機単結晶トランジスタを作製し、その特性評価を行った結果につ
いて報告する。
■ TiOx層を導入した有機薄膜太陽電池の作製
有機系太陽電池は無機系に比べコストを抑えられるといった利点があるが、光を
電気に変える変換効率が低いのが難点である。そこで特性向上を目指し、酸化
物半導体であるTiOx層を導入したセルを作製した。
■ ホスホニウム型及びアンモニウム型イオンの相互作用エネルギーの計算
イオン液体のモデルとしてホスホニウム型と、それと対応するアンモニウム型イオ
ンの電荷分布の計算とハロゲンとの相互作用エネルギーの計算を行った結果に
ついて報告する。
■ 有機トランジスタへの応用を目指した含窒素複素環化合物の合成
窒素過剰芳香族であるs-ヘプタジンおよび1,2,4,5-テトラジン類は高い平面性
を有し良好なπスタックを形成する。これらのアジン類を主骨格とする誘導体を合
成し、有機トランジスタ材料への利用を検討した。
■ 大規模熱電発電システムによる基礎研究
大規模熱電発電システムにおける温度不均一性が全体出力に及ぼす影響を評
価するとともに、任意の負荷においても熱電発電システムから最大出力を引き出
すための熱電パワーコンディッショナーの特性について明らかにする。
■ 吸気改質ガソリンエンジンの性能と環境特性に関する研究
ガソリンエンジンの吸入空気中にオゾンや水素を混合してサイクルの等容度を上
昇させ熱効率の上昇、希薄燃焼におけるノック限界を伸ばす可能性を探る。また
排ガスの環境特性の向上をはかる。
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■ 高速度カメラ撮影によるヘリウム・空気の対向置換流挙動の可視化
−第4報:傾斜角の影響と流速分布のモデル化−
湘南工科大学
文沢 元雄
湘南工科大学
小菅 裕大
湘南工科大学
文沢 元雄
関東学院大学
秋本 眞喜雄
神奈川工科大学
阪尾 信幸
桐蔭横浜大学
佐藤 敏夫
桐蔭横浜大学
佐藤 敏夫
桐蔭横浜大学
佐藤 敏夫
桐蔭横浜大学
村上 彩子
桐蔭横浜大学
新妻 可奈子
従来より、室内の換気量評価などのために、対向置換流挙動を可視化して調べ
ている。本報ではスモークワイヤー法を用いて可視化した流動現象の傾斜角依存
性と流量評価に及ぼす流速分布モデル化の影響を論じる。
■ 熱効率向上に適した高温ガス原子炉の燃料温度に関する検討
−第4報:燃焼の非均一性の影響−
二酸化炭素放出をしない原子炉では熱効率向上に高温ガス炉が適している。燃
焼の非均一性が燃料温度に及ぼす影響および圧力損失実験の結果を論じる。
◎機器の保守・検査技術と非破壊検査
■ 高速度カメラ撮影による光弾性衝撃特性の可視化
透明試験体に衝撃を加えた場合、光弾性実験装置を用いて可視化された応力
場を高速度カメラで撮影し、画像処理より定量評価を試みる。応用例は自動車の
フロントガラスの衝撃挙動の把握である。
◎異業種交流等事例
■ 経皮吸収型治療システムの開発と医療・福祉への貢献
経皮吸収型薬物送達システムは皮膚に微小な電流を流してイオン性薬物を皮膚
から吸収させる方法である。筆者らは薬物を目的部位に効果的に送達できるシス
テムを開発し、医療福祉への実用化を試みた。
◎情報・生産システム技術
■ 部品と機械のエージェントを用いた組立作業の自律プランニング
マルチエージェントシステムを用いた組立作業の自律プランニングを提案する。
部品エージェントは製品モデルを基に工程設計を行い、他のエージェントとの交
渉で組立計画をたてる。半完成品が次の作業を決定し作業が進行する。
■ 超音波伝搬減衰の変化を利用した血液回路凝固の早期検出
動作周波数が異なる3種類の超音波センサを準備し、ドリップチャンバのメュシュ
にかかる位置とかからない位置の2ヶ所に各周波数のセンサを同時に装着するこ
とで、血液回路凝固の早期検出の可能性について検討した。
■ 血管狭窄モデルを流れる拍動流の有限要素法による流れ解析
シャント音の時間-周波数特性とバスキュラーアクセスの狭窄状態との関係を理論
的に解明するため、有限要素法(FEM)を用いた理論解析を試みている。自己血
管内シャント(AVF)を模擬した血管モデルに透析患者の心拍動を模擬した拍動
流を流した際の流れ解析を試みた。
■ 補助循環に使用するミニサーキットの回路最適化のための
有限要素法解析と流れの可視化
心拍動下での冠動脈バイパス手術における補助循環に使用するミニサーキットの
回路構成の最適化を目的とした有限要素法による流れ解析を試みるとともに、
PIVによる流れの可視化も試みた。
■ シャント音のウェーブレット変換画像の相関による
バスキュラ-アクセス機能の定量化
ウェーブレット変換後の2枚の画像を比較し、経時的な相関係数の変化を求めるこ
とで、経時的なバスキュラーアクセス(VA)機能変化の定量化を試みた。また、経
時的なVA機能変化を良く反映する周波数帯域についても検討を加えた。
■ 気管内吸引音のウェーブレット変換を利用した吸引効果判定
喉に装着した加速度センサで気管内吸引前後の呼吸音並びに吸引中の吸引音
を測定し、ウェーブレット変換による時間-周波数解析を行うことで、気管内吸引の
吸引効果判定方法の確立を試みた。
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■ 喉表面運動のビデオ画像と嚥下音信号を利用した嚥下機能評価
桐蔭横浜大学
新妻 可奈子
東海大学
小関 慎也
東海大学
森川 雄介
東海大学
坂本 智彰
東海大学
山田 佑樹
東海大学
川口 裕也
東海大学
諸墨 享
東海大学
中村 裕聡
横浜市立大学
北 幸海
東海大学
細井 泰之
喉表面の動きをビデオカメラで撮影し、そのビデオ画像と嚥下音を同期記録する
ことで嚥下音の同定を行うと伴に、同定した嚥下音に対して時間-周波数解析を
行うことで、嚥下機能を非侵襲的に評価する方法について検討した。
■ トンボの羽ばたきを模倣したシミュレータの開発と空力特性実験
飛翔生物をもとにした小型飛翔ロボットの開発を目指している。特に飛行能力に
優れたトンボに着目し、その羽ばたきを模倣したシミュレータを開発した。またこれ
を用いてトンボの飛行状態を再現し、その空力特性について調査した。
■ 乗り手の上体挙動モデルを考慮した電動スケートボードの制御
本研究では乗り手の重心移動で加減速できる電動スケートボードを開発してい
る。発進時に慣性力によって重心が変化するので、操作に影響を与える。
そこで、動特性も考慮したモデル化を行い、乗り手にとってより扱いやすい電動ス
ケートボード制御系について検討する。
■ パワーアシストシステムの操作性を高める操作随意力の推定
一般的なパワーアシストシステムでは、力センサで測定した操作力に基づいて制
御されている。この操作力から人間の意図を直接反映している随意力を推定し、
利用することでより操作しやすいパワーアシストシステムについて検討する。
■ VSS適応制御を利用したロバスト性に優れたつま先付きロボット脚の開発
つま先部から大腿部までの3関節ロボット脚を使用して、つま先立ち姿勢での屈
伸動作を逆運動学を使用しないで実施する。重量及び慣性変化を伴う仮想倒立
振子にVSS適応制御を実施し安定範囲の狭い状況下での安定化制御を達成す
る。
■ モータ複合システムに関する研究
DCモータとステッピングモータという、異なる駆動特性を持つ二つのモータを組
み合わせることで、単一のモータでは実現できないような柔軟性のあるシステムを
構築する。
■ スライディングモード制御を用いた走行クレーンの制御に関する研究
高いロバスト性をもつスライディングモード制御(SMC)を用いて、走行クレーンの自
動制御系を設計する。まず、線形不時変モデルに対するSMCの設計法を示し、
SMCを用いた走行クレーンの制御結果を示す。
■ FFTアナライザを用いた波形解析システムに関する研究
計測システムには様々なものがあるが、その中の一つとして、様々な波形を入力
信号として、コンピュータ上でフーリエ変換し、波形を解析処理するFFTアナライ
ザというものがある。
そこで本研究では、計測に応用できる波形解析システムを構築する。
■ Graphical Processing Unitを用いた量子モンテカルロ計算
GPU (Graphics Processing Unit) は、並列性の高い処理に対しては、CPUを上回
る演算性能を持つ事から、科学技術計算への応用が期待されている。本研究で
は、高精度な第一原理法である量子モンテカルロ計算へのGPUの応用について
報告を行う。
◎電子応用技術
■ マイクロ波誘電緩和測定用TDRシステムのジッター解析手法の開発
誘電体のマイクロ波反射特性を利用した誘電緩和測定法のひとつにTDR法があ
る。10GHz以上での測定精度を改善するため、被測定パルスの時間ゆらぎを統計
的に処理するジッター解析手法を開発した。
10月23日(金)
13:00∼13:50
かながわ発
地元・オンリーワン技術企業セミナー
■ かながわ発 地元・オンリーワン技術企業セミナー
来春以降の就職を目指す大学生、大学院生や大学の教員、就職事務のご担当者な
どを対象に、中堅・中小企業を中心とした県内企業への理解を深めるため、オンリー
ワン技術や先端的研究開発など、地元企業の魅力を発信するセミナーです。
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PS会場
中2階ホール
神奈川県政策部総合政策課
科学技術・大学連携室
日本で
10月21日(水)~23日(金)
11:30~16:00
工業技術・製品等展示
(コアタイム11:30~13:00)
■ 微細フィン
G会場
1階ホール、2階ホール
㈱柿生精密
太田 良一
薄板(AL0.1t~)・微細フィンの量産成形工法開発により、熱交換器の性能向上に
成功。又、生産性も一般的な工法と比較し、3~10倍向上し、コストダウンにも貢
献。
■ 電子デバイスの放熱製品
住友軽金属工業㈱
様々な発熱対象に対し、アルミ材料から液体冷却部品の製品ラインナップを通
じ、熱対策ソリューションをご提供します。
■ ロール成形箔で電池の生産性向上!
板垣 秀雄
昭和精工㈱
濱嶋 安男
㈱サンクメタル
松下 茂廣
東プレ㈱
下條 拓人
㈱ピューズ
兵頭 淳
今話題のLi ion 2次電池に使用される電極箔にφ0.5×P0.8の穴を無数に開け
ることで電池の生産性向上や性能アップにつなげることが出来ます。ロールで搬
送するためレシプロと比較して高速で箔の搬送が可能です。
■ リチウム電池用の試作設備と材料の展示
リチウム電池の極板の製造設備・材料等の展示を行います。
■ 金属箔微細プレス成形技術開発
非鉄金属微細プレス加工サンプル数種、他
■ バッテリマネージメントユニット、漏電センサー、
電気自動車用充電器、ロボット用モータドライバ
弊社は完成車メーカや部品メーカに対してBEV/HEVのシステム開発支援の業務
を行なっています。お客様の要求に対応するバッテリ管理システム・充電器・イン
バータなどの試作、それらの部品を使ってのシステム開発の成果品を展示しま
す。
■ 光励起非破壊検査装置を用いたリチウムイオン電池非破壊検査技術
㈱ケン・オートメーション
高尾 邦彦
光励起により欠陥部位から幅尃された熱の変化を赤外線カメラで捕捉、専用ソフト
にて欠陥部位を画像表示。電極の溶接部内欠陥検査などに応用できます。
■ バッテリー評価システム
㈱東陽テクニカ
鈴木 達朗
リチウムイオン電池、燃料電池等のバッテリーの性能評価を行うための電気化学
測定システムをご案内します。EV用リチウム電池用(600V、2A等)のインピーダン
ス評価システムも開発しています。
■ エヌエフの電池評価ソリューション
㈱エヌエフ回路設計ブロック
太陽電池や燃料電池、EV用大型リチウムイオン二次電池などは、発電効率や耐
久性の向上等の課題があります。エヌエフは、電気計測と電力制御の独創技術
で、クリーンエネルギーに関するソリューションを提供しています。
■ 二次電池特性評価試験器PFXシリーズについて
稲嶺 成吾
菊水電子工業㈱
二次電池評価用充放電試験器PFXシリーズを展示・紹介させて頂きます。
二次電池の研究・技術開発を進める上で必要となる、充放電特性や容量試験を
行う為の試験器です。当日は、実機をご用意して、ご紹介させていただきます。
■ LI電池、燃料電池、太陽電池の材料解析・信頼性評価サービス
後藤 一郎
㈱住化分析センター
次世代エネルギー源として注目されるリチウムイオンニ次電池、燃料電池、太陽
電池など各種電池の材料解析、不良解析、信頼性評価サービスをご提供してい
ます。不活性雰囲気下での解体も可能で、目的に応じた分析・評価法を紹介致し
ます。
■ 電池充放電装置
武田 直樹
北斗電工㈱
当社HJシリーズは、電池の基礎研究・開発から寿命試験・評価試験まで幅広い測
定に対応できます。参照電極を使用した3電極方式によるハーフセルの測定にも
対応でき、正極・負極材料個別の特性評価試験が行えます。
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村上 浩史
■ 電池のモデル化 シミュレーション
横河電機㈱
数見 昌弘
鶴賀電機㈱
岩城 哲男
実評価と連係した電池特性モデル化ソリューションをご紹介します。
電池開発のための電池の評価用測定器および評価結果からモデリングツールを
ご提案します。また電池モデルを再現する模擬電源により電池利用機器の開発
効率と信頼性の向上にも貢献していきたいと考えます。
■ 太陽光発電に関わる日射エネルギー計測器、燃料電池の特性診断器
太陽光発電システムの日射エネルギー計測に好適な、廉価、高信頼性、高精度
の全天日射計を展示。電流印加法を採用し従来の特性試験に比して簡便で短
時間に電池特性の診断が行えるFC特性診断器をご紹介。
由利ロール機械㈱
■ リチウムイオン電池・電極用ロールプレス装置
当社は企画・設計から製造・販売まで一貫体制を持つ、紙・フィルム・箔などの仕
上機械やロールのメーカーです。その技術から開発された、ホットプレスマシンを
紹介いたします。一貫体制の当社だから可能な小型パイロット機∼生産設備まで
をフルラインアップ。
■ スプレーコータによる機能膜コーティングサンプルの展示
上原 正仁
㈱エーシングテクノロジーズ
独自薄膜技術を応用してエネルギーデバイス・MEMS分野の機能膜塗布サンプ
ルを展示しています。機能膜のコーティング試作(薄膜形成ファンドリー)の提案と
研究開発支援をはじめ、機能膜形成用のスプレーコータと周辺設備の提案もして
おります。
■ ①高強度・高耐熱マグネシウム合金複合材の開発
②金属ガラス溶射コーティングの開発
市川 英政
トピー工業㈱
石川 貴士
㈱UNICO
笹沢 英治
高い常温強度・耐熱性・耐力を有しながら、良好な熱間加工性を両立したマグネ
シウム合金複合材料と、高耐食・高耐摩耗・低接触抵抗を兼ね備えた、金属ガラ
ス溶射コーティングについて紹介する。
■ ステンレス製バキューム型グローブボックス
不活性ガス循環精製装置
弊社は従来の大型で高価なグローブボックスでしか管理出来なかった低酸素・低
水分の作業雰囲気を敢えて小型で安価にし、より多くの研究目的に対応出来るシ
ステムを設計・製造しています。
■ リチウムイオン電池評価セル及び部材、機器のご紹介
㈱KMラボ(㈱ミックラボ)
LIBの安全性、性能向上に向けた研究開発のサポートを目的とし、セル、試験ホ
ルダー、性能評価装置、試作関連装置、試験関連装置のご提案をさせていただ
くほか、安全性評価試験、性能評価試験、部材・セル・電池試作などの受託をご
提案致します。
安達 孝之
昭和シェルソーラー㈱
■ 次世代薄膜CIS系太陽電池「solacis」
昭和シェルソーラーが開発、製造、販売している次世代型薄膜CIS系太陽電池
「solacis」の特長と使われている技術についてご紹介します。
■ 鉛バッテリー互換の新軽量バッテリー開発
鈴木 博久
イブリダセル㈱
青木 護
東洋システム㈱
小林 公彦
日本板硝子㈱
金子 政志
寿工業㈱
田原 隆志
鉛バッテリーと互換性をもつ軽量バッテリーで、鉛バッテリーと比較すると以下の
特徴がある。
①重量がほぼ半減。 ②サイクル寿命が長い。 ③保護回路により深放電を行っ
ても、殆どバッテリーの劣化はない。 ④環境にやさしい。(鉛フリー)
■ リチウムイオン電池用、キャパシタ用、簡易型評価セルの展示
リチウムイオン電池用、キャパシタ用、簡易型評価セルの製品展示を行います。
■ 蓄電池用ガラスセパレータ
鉛電池用セパレータ分野では、60年以上の歴史を持っています。ガラス繊維セパ
レータ、ポリオレフィン系セパレータなどの総合セパレータメーカーです。
また、電気二重層キャパシタ用セパレータも手がけており、次世代蓄電デバイス
分野にて活躍しております。
■ 電池材料における、ろ過装置及びビーズミルの適用例
電池材料は、より高性能な材料開発が進められている。その為には、高純度で、
構造的に制御された材料が重要な要素となっている。そのような材料作成におい
て、ろ過装置、ビーズミルは重要な役割を果たしている。弊社ろ過装置、ビーズミ
ルの適用例の紹介を行う。
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■ リチウムイオン電池をはじめとした各電池材料のご紹介
キシダ化学㈱
木村 敦
㈱トライマックス
山本 晴久
リチウムイオン電池∼電気二重層キャパシタ∼リチウムイオンキャパシタ∼次世代
二次電池(マグネシウムイオン電池・カルシウムイオン電池)用電解液及び構成材
料(電解質・有機溶媒・試験セル)とイオン液体のご紹介。
■ 「MIXER(卓上型)」「注液機(卓上型)」
「MIXER(卓上型)」Li-ion Batteryなどに使用する粉末材料を剪断混合する卓上タ
イプのプラネタリ型ミキサーです。剪断混合容量は500ml∼1000mlになり、実験、
研究用などに適しています。 「注液機(卓上型)」Li-ion Batteryの工程の中で管
にELを注液する工程に使用する卓上注液機です。1HED、小形で実験、研究用
などに適しています。
住友スリーエム㈱ 井野 勇仁
■ 環境対応型フッ素系溶剤なら<ノベック>です。
リチウム電池を高性能化・高寿命化。有機フッ素系のリチウム電池電解質です。
環境に配慮した、フッ素系溶剤を提供している。HCFCやHFCを代替し、精密洗
浄や、水きり乾燥に好適に使用できる。また、フッ素系材料の溶媒や、-100℃以
下の超低温冷媒としても使用できる。
リチウムイオン電池に好適に使用できる、有機フッ素系のリチウム塩を提供してい
る。リチウムイオン電池の電解液に添加することにより、充放電サイクル特性など
の向上が期待できる。
■ 微振動環境下における電気接点(信号系、電力系)の劣化現象に関する研究
TMCシステム㈱
和田 真一
微小振動環境下の電気接点(主に静接点)の経時劣化現象に関する研究を行っ
ている。電子回路基板に設置されたコネクタ(信号系・電力系)に対して、専用に
開発した装置により、一定の減衰振動を与えることで、この現象を再現させ、劣化
機構の解析を行っている。
NPO法人小田原鋳物研究所
■ さはり材による いやし音 の研究
相模の地における鋳物は、14Cには日本一の梵鐘生産数を誇った程、全国有数
の鋳物産地でありました。梵鐘は時を告げると共に人々の心をいやして来ました。
このいやし音を銅と錫の合金、さはり材であらゆる角度で研究する。
上島 国澄
㈲横浜南急送水質改善事業部
■ ストップ ザ インフルエンザ
振動撹拌下での食塩水の電解により水のクラスターを分解。30∼100PPMの残
留塩素水を噴霧器に応用。新型インフル及び各種の細菌、ウイルスを死滅させる
ことが実証された。
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長谷川 尊仁
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