Comments
Description
Transcript
資料編-4 (5ページ) PDF2.0MB
「 景観づくり」のことをもつと知るために (6)景 観 に関する行政 (北海道、回、市町村)の 取組 ①北 海 道 で は … ・ 北海道 らしい様 々な 景観 を大切 に し、 協働 による美 しい景観 の くにづ くりを進め るため、 「 北 海道美 しい景観 の くにづ く り条例 」を定 め ( 平成 1 3 年1 0 月 公布) 、こ れ に沿 って、 今 回 の 景観学 習 プ ログ ラム の作成や、複数 の市町村 にまたが る広域 的な景観 づ くりな ど各種 の施策 を進 めて い ます。 北海道美 しい景観の くにづ くり条 例 の基 本理念 生成 りの良さを 活かした景観や 生活に根ざした 景観をめざします。 地域の主体的な 取組が基本です。 優れた 自然、 歴史、 文化を しつか りと継承 します。 遺 ‐・ . バート ナーシップのもと 切 で 適 な役割筑巳 優れた 自然や歴史、文化は 景観 にとつても大切な財産です。 これを しっか りと受け取 り 次代 へ と継承 します。 ■広 域 景 観 づ く りにつ い て 北海道 では、 複数 の市町村 にまたが り、 回園、湖沼等が連続す る景観 を有す る地域で、 特 に広域 にわたる景観 づ くりを推進す る 必要があると認めるものを、 地元 の市町村 の 申出 に基 づ き、 道が 「 広域景観 づ くり推進地域Jと して指定す る とともに、 あわせて当 該地域 の景観 づ くりに関す る指針 (広域景観 づ くり指針)を定める こととしてい ます。 具体的 には、広域的な景観 づ くりの機運が高 まっていた 羊蹄 山 麓 7町 村 にお いて 、地 元住民 の方 々に も地 域 のル ール とも言 うべ き指針の策定作業 に加 わ って いただ き、平成 18年 3月 に広 域 景観 づ くり推進地域 の指定 を行 い ました。 今後道 内各地 で 同様 の展開が図 られ るよ う、道は地 域 の景観 づ くりを進めて 参 ります。 39 村 口士 地域の構力的な景観をつ くり 支えて いくのは地域の人々です。 道長、事業者、市町村の 主体的な取組が基本です。 年前 一 速 み 率 いたず らに 飾 り立てることのない、 地域の 自然や産業、 生活に根 ざした 景観をめざ します。 通切な役割分担による 協働が大切です。 道民、 事業者、 市町村、 そ して道が パー トナー シップの もと、 適切な役割分担 によ り、 それてれが 自=的 な活動 として 協働することが大切です。 ① 国 で は ・・・ ● 「美 しい国づ くり政 策大綱」 国 で は、 戦後 の経済発展 に伴 う社会基盤整備が、量的 充足 を追求す るあま り、 質 の面 でお ろそかな 部分が あつた こと、 またそ の結果、美 しさとはほ ど遠 い風 景や社会的 モ ラル の 欠如 が見 られ るよ うにな った ことな どへ の 反省 に立 ち、 美 しい 国 づ く り ・地域 づ く りにつ いて 、 国民 一 人 一 人の広 範 な 議論 、 具体 的取組 へ の参画 を促す ため、平成 1 5 年7 月 「 美 しい国 づ くり 政策大綱J をまとめ ました。 ●景観法 都市 、 農 山漁村等 にお け る良好 な 景観 の形成 を図るため、 良好 な景観 の 形成 に 関す る基 本 理念及び国等 の責務 を定 める とともに、 景観計画 の策定 、 景観計画 区域、 景観地 区等 にお け る良好 な 景観 の形成 の ため の規制、 景観整備機構 による支援等所 要 の措置 を講ず る我が国 で 初 めて の 景観 につ いての総 合的な法律 と して、 国 ( 国土交通 省 ・農林水産 省 ・環境 省) 力 ` 平 成 1 6 年6 月 に公布 しま した。 ( 平成 1 7 年6 月 全面施行) また、 これ らと関連 して、多様 な担 い手 の育成 と参画推進、各主体 の取組 に資す る情報 の収集 ・ 蓄積 と提供 ・公開な ど各種 の施策 を進めて い ます。詳 しくは国土 交通省 の景観ポー タルサイ ト http:〃 w w w m l i t t t o j p / k e i k a n / k e i k at na _l p oh 「 tmlを ご参照 ください。 ③市 田 村 で は … ・ 住 民 に最 も身近 な行政 で ある市町村では、それぞれ のまちの実情 に応 じて 景観条例や、景観 形成基本計画 を設 け、景観 づ く りを進めて い ます。 道内自治体の景観条例制定状況 ( 平成 1 7 年4 月 現在) 名 称 名 称 札幌市 札幌市都市景観条例 (平成 10年 ) 富良野市 富良野 らしさの 自然環境 を守 る条例 (平成2年 ) 当別町 美 しい ま ち当 別 を み ん な で つ くる 条 例 ( 平成 1 4 年) 上川町 上川町景観まちづ くり条例 (平成14年 ) 上自良野町 かみふ らの景観づ くり条例 (平蔵 16年 ) 函館市 函館市都市景観条例 (平成フ年) 美瑛町 美瑛の美 しい景観を守 り育 てる条例 (平成15年 ) る、 る さ と江 差 の街 並 み景 観 形 成 地 区条 例 (平成8年 ) 東川町 美 しい東川の風景を守 り育てる条例 (平成14年 ) 占冠村 美 しい占冠の風景を守 り育てる条例 (昭和62年 ) 小樽市 小樽の歴史 と自然 を生か した まちづ くり景観条例 ( 平成4 年) 西興部村 美 しい 村 づ くり条例 (平成 11年 ) 平取町 平取町み ど り豊かな環境 保全条例 (平成5年 ) 黒松 内町 るさと景 観条例 (平成8年 ) 黒松内町ほ、 様似町 ほ、 るさと様似の景観 づ くり条例 (平成6年 ) 蘭越町 ニ セ コ町 蘭越田 ]こもヽし咲 くふるさと景観条例 (平成10年 ) 中札 内村 ニ セ コ町景観条例 (平成16年 ) 豊かな 自然 を未来 につな ぐふるさと 景観条例 (平成 18年) 夕張市 夕張市都市景観条例 (平成2年 ) 更別村 更別村景観保全条例 (平成15年 ) 旭川市 旭川市景観条例 (平成 14年 ) 中標津町 中標津町景観条例 (平成8年 ) 江差町 ※景観の取組の詳 しいことについては、電話やホー ムベ ー ジな どでお確 かめ ください 40 (7)道 内脅地の景観づくりの取組事例 道 内有数 の花苗 の 生産地 で あ り、 「 ガ ー デ ニ ング の まち」と して全国 的 に知 られ る恵 一 庭市。 花 の まち づ く りの き っか け の つ は、 恵 み野地 区 の主 婦 を 中心 とす る 「 恵み 野 いつ も通 る まち並 み を美 し くしよ うJと い う思 いで 花 づ く り愛 好 会Jの 立 ち上げ と、 「 した。 平成 8 年、商店会の協力により開催したガーデニングコンテス ト以来、家庭の庭か ら商店街、周辺の公共空間へ と花づ くりの活動は広まり、平成 9 年 には各団体の統合 によ り 「 恵み野花 の まちづ く り団体 連合Jが結 成 され、 市 民主導 の景観 づ く りが進 め られ て い ます。 この動 きは市 全体 に広 が り、 市 の総 合 計画 の 一環 で あ り「 花 もよ し、 人 もよ し、 風 もよ し、こ こが恵庭Jを テ ー マ とす る花 の まちづ く リプ ランの策定 に もつなが って い ます。 現 在恵み野 では、 個 人 の美 しい庭 を見て も らうオー プ ンガ ーデ ンの取組 も盛 んで、 多 くの 人が まち を訪れ て い ます。 これ らの活動が評価 され、 平成 16年 度 の 「 美 しい まちなみ大賞 (国土交通 大 臣賞)Jを受賞 して い ます。 国立公 園 に指定 され、 「 秘境知床J と して 有名 にな った知 床 では、 開拓跡地 の森 林 の 乱 開発 を防 ぐため、 昭和 5 2 年 、 町 民や道 内外 の 人 た ち の理解 と協 力 を得 て、 土 地 の 買 い取 りや 植樹 のた めの資 金 を集 め る 「しれ と こ1 0 0 平 方 メー トル運動J がス タ ー トし ま した。 運動 の結果 、寄 付金 によ る取得面積 は4 6 0 h a 、 運 動参加 者 は延 べ4 万 9 , 0 2 4 人( H 9 ) 、 金額 は5 億2 , 0 0 0 万円 にのぼ り、 自然豊 かな森林 の景観が守 られ ま した。 1 0 0 平 方 メー トル運 動 の森 ・トラス トJ と して、 植林 した木 を育 て、 森 をつ く り、そ こに生 平成 9 年 か らは、 「 い 息 して た野 生生物た ち を再び迎 え入れ る ことで、 自然 の生態 系 の再 生 を 目指す運動 が続 け られ て い ます。 このよ うに 自然 を守 る景観 づ く りが進 め られ た知 床 ( 斜里 町 ・羅 臼町) は、 平成 1 7 年 、 海 か ら山 まで の 多様 な 生態 系や豊か な生物多様性 が評価 され て国 内 で は 3 件 目の世界 自然遺産 に登録 され て い ます。 明治 4 年 に北 の官 庁街 と南 の民有地 との間 を区切 る火 防線 としてつ く られ た ことに 由来 す る札幌 の大通 公 国は、大 正 5 年 に都市 公 園 に位置 づ け られ て以来 、現 在 まで都 心 の貴重 な オア シス空 間 とな って い ます。 しか しなが ら都心 の車両交通 が増 えた ことで、 都心空 間 をよ り人間的で ゆ と りある 空 間 に変 えた い とい う思 いが強 ま り、札幌 市 は西 8 丁 目 と 9 丁 目の 区画 を連続 させ、 あわせ て ブ ラ ックス ライ ドマ ン トラ ( イサ ム ・ノグチ作) やプ レイ ス ロー プな どを設 置 しま した。 「 大通公 園連続 化」は 平成 7 年 に、 また 「 ブ ラ ックス ライ ドマ ン トラ とそ こで 遊ぶ 子供達」は平成 1 3 年 に札幌市都市 景観 賞 を受賞 して い ます。 大 通公 園 で は 1 9 5 0 年 以 来 半世紀以 上 の歴 史 を誇 る さっぱ ろ雪 祭 り、 2 0 0 万 人 の観客 を動 員す るY O S A K O I ソ ー ラン祭 りな ど四 季 を通 じて 様 々なイ ベ ン トが催 され、 民 の活動 ・ 市 交 流 による い き い き と した景観 が つ く られ て います。 41 か つて 北 前船 によ る ヒ ノキ材や ニ シンの 交 易 で 隆盛 を極 めた江 差 町 で は、 昔か ら残 され て い る蔵 や 問屋 、 社 寺仏 閣 な どの歴 史 的 資源 を生か して まち の活 性化 を図 ろ う との思 いが あ りま した。 平成 元年 の北海道 の 「 歴 史 を生かす まち づ く りJのモデ ル地 区指定 を契機 に、 ふ る さと江 差 の街並み景観 形成地 区条例J 歴史的な景観 づ く りが本格化 し、 平成 8年 制定 の 「 で、 景観形成地 区内で の建物 の高 さ、 間 日、 意 匠等 に基準 を設 けま した。 このよ うな動 き に呼応 し、 江 差 町歴 まち商店 街 で は、 まち並 み 形成 のほか に歴 史 的資源 な どを生 か した イ ベ ン トの実施 や店 舗 の シ ョー ウイ ン ドー を活 用 したギ ャラ リー の 設置 な どによ り、 地域住 民 の 関心 を高 め、地 域 の活性化 に貢献 して い ます。 お よそ350年 続 く姥神 大 神宮 渡御 祭 は、 そ の 年 のエ シ ンの豊 漁 に感 謝 して行 わ れ たお祭 で す。 毎 年大 変 な盛 り上が りを見せ、 町外 か らも江 差 に帰郷 す る人や 祭 りの見物客 が 一 斉 に集 ま り、 約 1 万 1 千人 の江 差 の まちが 6 倍 以 上 に膨 れ 上が る といわれ ます。 朱塗 りが基本 の 1 3 台の 山車 ( ヤマ ) が祇 園囃子 の調 べ にの って 町内 を練 り歩 く景観 は、 はるか遠 い江 差 のニ シ ン景気 を伝 え る文化遺産 とな って い ます。 幕 末 の 開港 以来 の歴 史 的 まち並 みや 特有 の文 化 の蓄積 が残 り、観光 地 と して も有 名な函館市西部地 区。 この地 区は明治、 大正期 と度 重な る大火 に見舞 われて い ます が、 そ の度 に市 民が立 ち上が り、 復興 とまち並 み の継承 を果 た して きま した。 昭和 5 3 年 、 旧函篤 支庁庁 舎 の移転 問題 を契機 に 「 函館 の歴 史 的風土 を守 る会J が誕 生 し、そ の後 の 市 民 による歴 史 的建造 物 保存 の 先駆 け とな る様 々な活 動 を展 開 して き ま した。 住 民 の 間 で は 「 古 い建物 も捨 てた もので はな い」とい う認識 が広 が り、古 い蔵 を喫 茶店 に した り、 民家 をベ ンシ ョンにす るな ど様 々な活 動 が 生 まれ、賛 同者 も増 えて い き ま した。 西部 地 区 は この 市 民 の歴 史 的建物 の保 全 に対す る機運 の高 ま りと共 に、 昭和 6 3 年 に国 ( 文化 庁) 選定 の重要伝統 的 建 造物群保存地 区 とな りま した。 近 年は、 まち並 み の 色彩 を次 代 に引 き継 ぐ 「 元 町倶楽部」の活 動 な ど、 市 民、行 政 が連 携 した 景観 づ く りの取 組 が盛ん に行 われて い ます。 か つて 「 北 の ウ ォー ル 街」と呼 ば れ 銀行街 が形成 され た 小樽 で は、 1 9 7 0 年 代 に道 路 建 設 のた め、 繁栄 を支 えて きた運 河 を埋 め立 て る 計画 が立案 され ま した。 しか し石 造倉 庫辞 が並ぶ 運河 を保 存 しよ うとす る市 民運 動 が展 開 され 、 日本 中 の 注 目の 的 と な りま した。 運河 の半 分 は埋 め立 て られ修 景 が進 め られ たが、 これ を契機 に住 民 レ ベルでの景 観 づ くりが活発化 し、 昭和 5 8 年か ら「 歴史的建造物 及び景観地 区保全条例」 を施 行 し、 昭和 6 3 年 か ら小樽 市都 市景観 賞 の選 定、平成 4 年 に 「 小樽 の歴史 と 自然 を 生か した まち づ く り景観条例J を 制定す るな ど、 新 旧調和 の とれ た総 合 的 な都 市 景観 の保 全 が進 め られ て い ま す。 近 年 で は、 小樽 運河 や 旧手宮線 散策 路や 商店 街 を舞台 とし、 毎冬 「 小樽雪 あか りの路J が開催 され ます。 こ 「 「 ベ の イ ン トで は お もて な しの心J と 人 と人 との心 のつ なが りJ を大切 に し 「 雪J や 「ろ うそ くの灯 J などを生か し た 、ぬ くも りのある景観 をつ く り出 して い ます。 42 十勝 連峰 を背 景 とし、丘 陵地 の畑 が織 り成す 美 しい景観が広 が る美瑛 町。 住 民はそ の 景観が美 しい と感 じなが らも、 外 へ 発信 しよ うとは考 えて い ませ んで した。 しか し、 一 人 の風景写真家 が この しい 美 景観 を紹介 してか ら注 目を集 め、 「 丘 の まちび え いJ は 全 国的 に有名な観光地 とな りま した。 町 では 平成元年度 に無秩 序 な開発 を防止 し景観 づ く りを進 め るた め に、 自然環 境保 全条例 と景観条例 を同時 に施行 しま したが、知 名度 が上が る と ともに観光客 や 町外 か らの移住 者が増 え、 条例 の 規 制 区域 の外 で丘 陵地 へ の住宅 建設や景観 を阻害す る工 作物 が見 られ るよ うにな りま した。 特 に農地 にお いて は、 規 制 をか けた くて も、土地 所有者 の参加 と同意 を得 る ことが難 しい とい う問題 があ りま した。 これ らに対応 し、 よ り効 果 的 に景観 づ く りの取 組 を進 め るため、 平成 1 5 年 度 には 町 全域 を対 象 と し町民参 加 を明確 に した 「 美瑛 の美 しい景観 を守 り育 て る条例」を制定 し、 美瑛 町 の基本で ある 自然 と農 業 を生か した景観 づ く りが行 われ て い ます。 学術 的 に貴重な北 限 の ブナ 自生地 が ある黒松 内町。 バ ブル 期 には リゾ ー ト開発 によ る地 域 づ く りを意 向 して い ま したが思 うよ うに進 まず、 身 の 文 にあった地域 づ く リヘ 方 向転換 を しま した。 これ によ り町 民 の地域 資源 を探す 動 きが始 ま り、 そ こで 浮 上 し て きた のが ブナ林で した。 ブナ林 の価 値 を見 直 し、 自然 との共 生 を 目指 す取組 は 「 ブナ北限 の里 づ く り構 想J と してス ター トしま した。 そ してそ の一環 と してふ るさ とを誇 りに思 う心 づ く りを進 め、 幾世代 に渡 り景観 をは ぐくんで い こうとの思 いか ら、町民 参加 で 「 ブナ里 景観ガイ ドプ ラン」を策定 しま した。 さ らに平成 8 年 、黒 松 内 らしいふ る さ と景観 を守 り、 倉Ⅲ 造 し、育 て る ことを 目的 と した 「 黒松 内町ふ る さ と景観条 例J を施 行 して い ます。 現 在 で は 自然 景観や そ の 意み を子 どもた ちや 訪 れ る人 々 に伝 える 自然学校 が 開設 され て い るほか、 ブナ林 を散策 して ブナ のすば らしさを発 見 して も らう 「 ブナ ウ ォ ッチ ング」の取組が行われ て い ます。 恵 庭市 街地 の 中心 を流 れ る茂漁 川 の名 は、 ア イ ヌ語 の 「 モイテ ャ ンJ に 由来 し、 「 鮭 1 的の意 味 を表 して い ます。 茂漁 川 は、昭和 3 0 ∼4 0 年 代 に農業用 の改修 が産卯す る小サ のた め に治水機 能優 先 で直線 的な積 ブ ロ ック三面張 りの水路 とな って い ま した。 しか し平 成 2 年 の 「 ふ る さ との川 モデル事 業J の認定 を受 けてか ら、治水 の機 能 を追 い求 め るだ けで な く、 まち に潤 い を与 え、 自然 的な景観 を蘇 らせ る河 川整備 が進 め られ ま し た。 自生 して いる樹 木 を活 か した り、護 岸 の上 を上 で覆 い緑化 す るな ど、 治水機能 を 確保 しなが ら多 自然型 の改修 工 事 が進 め られ、 平成 1 0 年 に竣 工 しま した。 今 で は川 に魚 がす みつ き、 遊 歩道 や 水辺 では市 民が憩 い、潤 い と安 らぎのあ る景観 とな って い ます。 また流域 町内会 の住 民が、川 を慈 しむ心 を通 して人 の和 を図 り、 生活環境 の向 上 と文化 的な住 み よ い郷土 づ く りを 目指 して 「 茂漁 川規 しむ会」を組織 し、 河 川敷地 の花植 え、 ヤ マ メの稚魚放流や河 川清掃 な ど川 の環 境 に親 し む運 動 を展 開 して い ます。 43