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ANTI-TIP ホットライン通信

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ANTI-TIP ホットライン通信
ANTI-TIP ホットライン通信
2013 年 10 月 31日
第 14 号 ハノイ
広報活動モデルトレーニング
10 月 9 日と 10 日の二日間、アンザン省のヴィンスオン
(Vinh Xuong) で広報活動のモデルトレーニングを実施しまし
た。これは今年度アンザン省で行う広報活動計画の一環で、
モデルトレーニングも含め 5 か所でコミュニケーターのトレー
ニングを行い、トレーニングを受けたコミュニケーターが 40
か所でコミュニティー広報活動を行う、というものです。プロジ
ェクトからもチーフアドバイザーとアシスタント 1 名が同行し、
トレーニングを視察しました。
トレーナーはアンザン省ホットラインの相談員となるギア
(Nghia)さんとフオン(Huong)さん。アンザン省 DOLISA 副局
長のカイン(Khanh)さんも要所を押さえたサポートに入りまし
た。参加者はコミュニティーで広報活動にあたる村のリーダ
ーや女性連合、警察の人等、様々な人が集まりました。
一日目はまず参加者の名前を覚えるゲームから始まり、な
ごやかな雰囲気になったところでコミュニティーの人の名前を
覚える努力をしてほしい、名前を呼ぶことで親近感も増す、と
ゲームの意味についても解説がありました。人身取引とは何
か、ベトナムの法的枠組み等、人身取引一般に関するセッシ
ョンがこれに続き、休憩の後、クイズ形式で復習しました。午
後から広報活動の計画を取り上げ、二つのグループに分か
れて広報活動の実演を行い、トレーナーからは的確なフィー
ドバックがありました。
二日目はトレーナーからホットラインについての紹介があり、
広報活動の実演にもホットラインの周知が組み込まれまし
た。実演では両グループとも歌あり、劇あり、報告と質疑あ
り、工夫を凝らした実演で大いに盛り上がりました。ハノイで
の相談員の研修の時もそうでしたが、即興劇を作るのも早け
れば、みな演技もお見事。ホットラインの番号を取り入れた
歌を披露した警察官の声もなかなかのものでした。それぞれ
の発表について、トレーナーからは勿論のこと、参加者から
も「活動の目的をはっきりさせた方がよい」、「質問をする時
間があったのがよかった」、「発表者は聴衆にもっと注意を向
けなければ」、「リーフレットは広報の最後に配った方がよい」
等、的を射た意見が出されました。
最後は広報活動計画を作成、お互いに講評しあいました。ギ
アさんとフオンさんの生き生きとしたファシリテーションと参加
者の熱気に、これに続くトレーニングとコミュニティーでの広
報活動の成果が期待されます。
上: 参加者による広報活動実演
中: 広報活動計画のディスカッション
下: コミューンスタッフのスピーチ
目次
広報活動モデルトレーニング
1
アンザン省ワーキンググループ会議
2
ベトナム関連情報
2
今後の予定
2
ホットライン通信 第 14 号
号
ページ 2
アンザン省ワーキンググループ会議
10 月 8 日、アンザン省ワーキンググループ会議をアンザ
ン省都、ロンスエン(Long Xuyen)で開催しました。この会
議はアンザン省人民委員会からプロジェクト及びアンザ
ン省のプロジェクト予算の承認を得てから初めてのもの
で、正式な第一回ワーキンググループ会議としてアンザ
ン省 DOLISA がイニシアティブをとり計画したものです。
ハノイからはチーフアドバイザーとアシスタント 1 名が参
加しました。懐かしい顔、新しい顔の混ざる中、アンザン
省 DOLISA 局長のトゥアン(Tuan)さんが会議を進行、プ
ロジェクト全体の概要に始まり、アンザン省としての 2013
年、2014 年の活動計画、広報活動、E-directory につい
て説明がありました。参加者からのコメント、回答ののち
会議を終了しましたが、コメントの補足を文書で送ること
が合意され、DOLISA を中心に意見交換の継続が確認さ
れました。
ベトナム関連情報
Anti-TIP 関連の気になるニュースをピックアップ!
1)UNTOCと国内法の整合性見直し
国際的な組織犯罪の防止に関する国際連合条約(U
NTOC)を昨年批准したことに伴い、現在ベトナム政
府は国内法の見直し作業を進めている。法務省と最
高人民裁判所はUNODCの支援を受け刑法や刑事
手続き法を含む法的枠組みを検討。改正法は 2015
年の国会で討議される見込み。米国国務省の TIP レ
ポートでも、人身取引対策法および刑法の適用のた
めの施行令・規則の未整備が指摘されている。
アンザン省 DOLISA でのワーキンググループの様子
Mekong Sub-region
region mapping victims’
post-trafficking experiences as a means of
understanding (re)integration experiences and
challenges が出版された。人身取引対策に関する
メ コ ン 地 域 閣 僚 イ ニ シ ア テ ィ ブ (COMMIT :
Coordinated Mekong Ministerial Initiative Against
Trafficking) 加盟6カ国で252名(うちベトナム人6
6名)にインタビューし、その経験をもとに社会復帰
支援における課題を明示したもの。
http://www.un.org/apps/news/story.asp/realfile/h
tml/story.asp?NewsID=46263&Cr=human+traffickin
g&Cr1=%20-%20.UmDlBnATD60#.Um4hd52YQfQ
(レポートについての記事)
http://english.vov.vn/Society/Vietnam-checkslaws-on-world-crime/266126.vov
http://www.nexusinstitute.net/publications/pdfs/
After%20trafficking_Experiences%20and%20challeng
es%20in%20(Re)integration%20in%20the%20GMS.pdf
(報道記事)
(レポート)
今後の予定
2)人身取引被害者社会復帰プロセスに関するレポ
ート
人身取引被害者の社会復帰に関するレポート、After
Trafficking: Experience and Challenges in the (Re)
integration of Trafficked Persons in the Greater
11月: 相談員研修(ハノイ)
第2回ワーキンググループ会合(ハノイ)
ホットラインソフトウエア開発
広報活動トレーニング(アンザン省)
人身取引対策ホットラインにかかる体制整備プロジェクト(ベトナム)
本通信は上記プロジェクトの進捗状況および周辺情報をお知らせするために JICA 専門家
(小川チーフアドバイザー、合田業務調整専門家)の見聞をお送りしています。JICA 及びプロ
ジェクトのカウンターパートの見解ではありません。禁無断転載。
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