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電話で伝え合おう

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電話で伝え合おう
第4学年
国語科学習指導案
平成17年6月8日(水)
鳥取市立面影小学校
1 単元名
電話で伝え合おう
2 単元の目標
○ 電話での伝え方に関心を持ち、進んで学習に取り組もうとしている。
(関心・意欲・態度)
○
電話で正しく伝え合うために、話し方や聞き方で注意すべき事を理解する。
(話すこと・聞くこと)
3
○
単元の評価規準
電話での伝え方に関心を持ち、正しく伝え合うために注意することを理解すること
ができる。
○
(関心・意欲・態度)
大事なことをまとめて話したり、メモを取りながら聞いたりすることができる。
(話すこと・聞くこと)
4
学習計画と評価の計画(全7時間)
次 時
主な学習活動
支援◎と評価規準★(
)は評価方法
一 1 ○ 学 習の め あ てを つ か ◎自分の経験も想起させたり、他の事例を示したりし
み、教科書の事例から、 ながら進める。
失敗の理由について話し ★電話での伝え方に関心を持ち、進んで学習に取り組
合う。
もうとしている。(行動観察・発言)
2 ○電話で正しく伝え合う ◎事例の失敗の理由から考えるよう助言する。
ために大切なことを、話 ★電話で正しく伝え合うために大切なことを考え、ま
し合ってまとめる。
とめている。
(発言・行動観察・ノート)
○教師からの電話を、メ
モを取りながら聞く練習
をする。
二 3 ○「伝言ゲーム」につい ◎前時の教師のメモを参考にさせながら、大事なこと
て知り 、「話すことポイ を落とさないよう助言する。
ントメモ」を作成する。 ★大事なことを落とさずにメモに分かりやすくまとめ
ている。
(ポイントメモ)
4 ○「伝言ゲーム」をする。 ◎正しく伝え合うために大切なことを押さえてから
○「伝言ゲーム」の結果 「伝言ゲーム」に入る。
について話し合い、電話 ◎うまく伝え合いができない児童には、話し方・メモ
で正しく伝え合うために の取り方等助言しながらゲームを進める。
大切なことを再度確認を ★大事なことをまとめて話したり、メモを適切に取り
する。
(本時)
ながら聞いたりしている。
(発言・行動観察・ノート)
三 5 ○メンバーを変えて「伝 ◎児童の様子を見ながら、メモの作成ができない子、
・ 言ゲーム」をする。
話がうまくできない子など、それぞれに応じて助言す
6 ○学習を通して電話で正 る。
しく伝え合うためにわか ★電話で正しく伝え合うために大切なことを理解し、
ったことをまとめる。
四 7 ○漢字の学習をする。
5
話したり聞いたりする。
(発言・行動観察・ノート)
★漢字を丁寧に正しく練習している。
(ノート)
本時の学習
(1)本時目標
電話で正しく伝え合うために大切なことをふまえて、「伝言ゲーム」をすることがで
きる。
(2)本時の評価規準
(話すこと・聞くこと)
・メモを活用しながら、大事なことを落とさずに相手が聞き取りやすい話し方で伝える
ことができる。
・友達の話を、メモを適切に取りながら聞くことができる。
(3)準備
(教師)掲示用の話すとき、聞くときのポイント、ついたて
(児童)話すことポイントメモ、電話、聞き取り用メモ用紙
(4)本時の展開
学習活動
教師の働きかけと
支援及び留意点
予想される児童の反応
1
本時のめあてを 1
確認する。
今日の学習のめあて 1
を確認しましょう。
本時は、電話で正し
く伝え合うために大切
なことをふまえての伝
言ゲームであることを
確認する。
グループ全員に伝言が正しく伝わるように、
「伝言ゲーム」
をしよう。
2
正しく伝え合う 2
伝言を正しく伝える 2
前時で押さえたポイ
ためのポイントを
ためには、どんなこと
ントを発表させ、黒板
確認する。
に気を付けたらよかっ
に掲示することにより、
たでしょう。
本時の伝言ゲームで意
・メモを見ながら言う。
識させたいことを明確
・はっきりと
・ゆっくりと
にしておく。
・メモをしながら聞く。
評
価
・分からないことは聞き
返す。
・聞き取ったことをもう
3
一回言って確認する。
二人で伝言の練 3 まず、隣の人と伝言 3
習をする。
話す内容のメモを配
の練習をしましょう。
布し、それを使って伝
正しく伝え合うための
言の練習をさせる。話
ポイントを意識しなが
し方、聞き方が苦手な
らやってみましょう。
児童に対しては、この
時間にポイントを助言
していきたい。
4
伝言ゲームをす 4
る。
一番の人から順に伝 4
電話で伝える雰囲気 ○大事なこと
言を送っていきましょ
が少しでも出るように、を 落 と さ ず
う。最後の人まで伝言
机の間についたてを作 に、友達が聞
が終わったら、伝言が
正しく伝わっている
りそれをはさんで話を き取りやすい
するようにする。手作 話し方で伝え
か、確認しましょう。
りの受話器も持たせて ることができ
話をさせたい。
る。
4、5人のグループ
で一列になって伝言ゲ
ームを行う。話し方、
メモの仕方等で困って
いる児童があれば、横
について助言しながら
進めさせる。
A児
○友達の話を
「話すことポイントメモ」はしっかり書けている
メモを適切に
と思われるので、話すときに、はっきり、ゆっくりと話
すことを心がけるようにさせたい。
取りながら聞
くことができ
る。
B児
前時に、話し方をしっかりと練習させて望ませた
い。
「話すことポイントメモ」に書いてあることを順に
話をすればよいことを確認し、自信を持って話ができる
ようにさせたい。また、聞くときには、伝言する友達に
もゆっくり話すことを意識させ、聞き取ったことを簡単
な言葉でメモするよう助言する。また、メモしやすいよ
うに、聞き取る項目が書いてあるメモを渡しておく。
5 「伝言ゲーム」 5 うまくできたグルー 5 伝言を正しく伝える
の活動をふり返
プは、どんなことを工
ために工夫したことを
る。
夫したらうまくいきま
具体的に言わせること
したか。また、うまく
により、どのような話
いかなかったグループ
し方・聞き方が効果的
は、何がいけなかった
なのかがよりわかるよ
と思いますか。
・伝えたいことを分かり
うにしていきたい。そ
して次の活動に生かし
やすく話すことができ
ていきたい。
た。
・はっきり、ゆっくり話
すことができた 。(速
くなってしまった。
)
・分からなかったことは
質問できた 。(質問し
なかった。
)
・聞き取ったことを確認
した 。(確認しなかっ
た。
)
・メモが上手にとれなか
った。
6
もう一度伝言ゲ 6
ームを行う。
伝言をよりうまく伝 6
伝言の順番を変えて
えられるように、工夫
行ってみる。5の学習
してもう一度「伝言ゲ
ーム」をしてみましょ
でふり返ったことを生
かして、活動をさせ、
う。
本時のまとめとしたい。
指
導
助
言
島根大学教育学部助教授
間瀬
茂夫
(1)授業の基本的な展開・構造について
○今回の授業は、(1)モデル的な教材を
もとに、学習課題を明確にし、( 2)自
分たちの表現について学習し、( 3)ふ
りかえるという授業の基本的な展開や
学習・指導の構造の意図がはっきりと
してきた。
○そうした授業において、子どもの学習
や表現をよりよいものにしていくこ
と、そのための教材や学習活動の工夫、
見直しが次なる研究段階に進むための
課題である。
(2)子どもの表現のあり方について
○表現には、例えばディベートができるというような一つの到達点が決まっているわけ
ではなく、いろいろな場面で必要な表現がある。
○この授業では、電話で伝えるという場面だったが、そこでは対話の表現が求められる。
それは、単に「はっきりと、大きな声で言う」という個々の技能的なことだけではな
い。対話をはじめ、相手のことを予想したり相手の発話を受けたりしながら伝え合い、
やがて対話を終えるという表現である。
○対話やスピーチに限らず、子どもたちの表現のあり方の像を教室の子どもたちと結び
ついた形で明確に持つ必要がある。
(3)教材やモデル、練習学習のあり方について
○子どもたちにどういう表現をさせたいのかということは、授業の中で、モデルとして
提示する教師のスピーチや、練習で用いられる教材のあり方に表れる。
○4年生では、伝言ゲームの前に、伝える練習をした。そのときの教材は、情報を整理
したメモの形だったが、教師が電話での対話の形で与えることも可能だ。そうするこ
とで、対話の形で伝言ゲームを行うことがさらに意識づいたかもしれない。また、整
理されていない情報を教材として与え、それを整理して相手に伝えるということも可
能だった。そうすると、正確に聞き取りメモを取るという聞くことの学習だけでなく、
情報をわかりやすくまとめて相手に伝えるという話すことの学習になる。
(4)学習の段階性について
○今日の伝言ゲームは、正確に聞いて、メモを取るという学習になっていた。
○次の時間には、例えば、聞き返すのは全体で2回までにしよう(話す人は一回で聞き
取れるように話そう)、電話での対話として話そうといった制約や条件を加えると、
メモを正確に取る学習の段階から、1回で聞き取る、相手が聞き取れるように話すと
いう段階に進むのではないか。
(5)その他
○今日の授業でのつい立てはよかった。
電話場面における伝え合いという点でなく
てはならない仕掛けだった。電話を作った
のもよかった。
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