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P型2級受信機 取扱説明

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P型2級受信機 取扱説明
P型2級受信機
P型2級受信機(蓄積式・自動断線検出機能付)取扱説明〔RPP-ECW□〕
平常監視状態
火災発報
取り扱いを理解し、緊急時の使用に備えてください。緊急時の対応が容易
になります。
平常監視状態の表示
火災受信盤
感知器による火災信号を受信すると蓄積動作後火災発報します。
発信機による火災信号を受信すると蓄積機能を解除し即時発報します。
この受信盤は火災発報時次の動作を行ないます。
警 告!
火災受信盤
P
型
受
信
機
●主音響(ピー連続音)が鳴ります。
●火災灯(赤色)が点滅します。
平常時は各種停止スイッチは定位にしてく
ださい。火災の処理が送れたり、連動機器
への出力がされない場合があります。
火災受信盤
●火災発生地区の地区灯
(赤色)
が点滅しま
す。
交流電源は緑色点灯している。
交流電源
スイッチ注意灯は消灯している。
複数の回線で火災が発生しているとき、最
初に火災発報した回線の地区灯は、他のも
のより速い周期で点滅します。
(火災第1報識別表示)
スイッチ注意
(本図は5回線型:メーカーオプション機能付を示します。)
●交流電源灯について
地区音響
交流電源灯が緑色に点灯している状態が正常です。
交流電源(AC100V)が停電すると、電源は内蔵の予備電源に切り替わり、
交流電源灯が赤色の点灯になります。
(本図は5回線型を示します)
●スイッチ注意灯について
スイッチ注意灯が消灯している状態が正常です。
以下のスイッチが定位にない場合、あるいは、地区音響が完全停止状態の場
合、スイッチ注意灯が点滅します。
※この場合はスイッチを押し、停止灯を消灯させるか、
試験復旧スイッチを押して試験復旧灯を消灯させる
と、スイッチ注意灯は消灯します。地区音響が完全
停止状態の場合は、地区音響完全停止中灯が点滅し
ているので完全停止状態を解除してください。
主音響停止スイッチ
障害音響停止スイッチ
移報停止スイッチ
試験復旧スイッチ
警 告!
上記操作を行なってもスイッチ注意灯が点滅している場合は、受信盤内部で蓄
積機能が一括解除されています。この場合は取扱店にご相談ください。
蓄積機能
この受信盤には非火災報(火災でないのに自動火災報知設備が作動してし
まうこと)を減らし、自動火災報知設備の信頼性を向上させる蓄積機能を
有しています。非火災報の多くが調理、たばこ、排気ガスなど一過性の熱
や煙が原因になっているため、蓄積式受信盤にあっては感知器からの信号
が一定時間継続するかどうかを確認した後に、初めて警報を発します。
この受信盤においては、火災信号が入力してから10秒後に1秒間感知器を
復旧させ、その後39秒以内に再び火災信号があると、火災発報することで
蓄積動作を実現しています。
火災受信盤
蓄積中
火災作動
試 験
蓄積中灯は蓄積経過時間を表わします。
点灯: 0∼20秒
点滅:20∼50秒
上記の時間はおおよその数値です。
次の場合は、火災信号が入力されると ①受信盤内部の設定で一括蓄積解除しているとき。
蓄積機能は働かず、即時に火災発報し ②受信盤内部の設定で蓄積解除を行なった回線。
③発信機による発報のとき。
ます。
●地区音響が鳴動します。
※この他に、火災移報及び回線移報が出力
します。発信機による火災発報の場合は
消火栓移報も出力されます。
A 主音響
(ブザー)
・地区音響・移報出力の停止方法◆主音響
(ブザー)
を止めるとき
ブザーを止めるには、逐次停止と強制停止の2つの方法があります。
●逐次停止
音響停止スイッチを押します。停止後も別
回線で火災発報があると、再びブザーが
鳴ります。
(逐次鳴動方式)
●強制停止
主音響停止スイッチを押すと、主音響停止
灯が点灯して主音響が停止します。
警 告!
保守点検時以外で主音響を強制
停止にしないでください。火災
受信しても主音響が鳴動せず、
避難・消火活動が大幅に遅れる
危険があります。
◆地区音響を止めるとき
地区音響は感知器または発信機の作動と連動して、防火対象物またはその部分
の全域に火災が発生した旨を報知する装置です。
地区音響を止めるには一時停止、完全停止の2つの方法があります。
●地区音響一時停止
火災中に、地区音響一時停止スイッチを押すと地区音響が停止し、地区音響一
時停止中灯が点滅します。もう一度押すと停止を解除します。(平常監視中に
地区音響一時停止スイッチを操作すると、火災発報時に地区音響は、一定時間
後に鳴動するようになります。
)一時停止状態は、火災の続報があった場合に
解除されます。また、続報がなくても停止開始から一定時間後に自動解除され
ます。
●地区音響完全停止(保守用)
音響停止スイッチを押しながら、地区音響
警 告!
一時停止スイッチを同時に3秒間押し続け
ます。
保守点検時以外では完全停止に
3秒経つと、地区音響完全停止中灯が点滅
しないでください。火災受信し
し地区音響完全停止状態になります。もう
ても地区音響が鳴動せず、避難
・消火活動が大幅に遅れる危険
一度、同時に2つのスイッチを押すと完全
停止を解除します。
(地区音響完全停止中は、 があります。
一分毎に警報音(ピッ音)がブザーから鳴ります。)
●非常用放送設備のマイクスイッチによる地区音響停止
地区音響鳴動中に非常用放送設備のマイクスイッチが押された場
合は、地区音響が停止します。
この機能はメーカーオプションのため標準実装しておりません。
◆移報出力を停止するとき
移報停止スイッチを押して移報停止灯を点灯させます。なお、スイッチを定位
に戻すには、移報停止スイッチを再び押して移報停止灯を消灯させます。この
受信盤には①火災移報②回線移報③消火栓移報④火災確認移報※1があります。
※1:火災確認移報はメーカーオプション機能の移報です。
(この機能は標準実装されてい
ません。
)
B 火災発報状態の復旧
警 告!
受信盤を火災発報状態から平常監視状態に
するときは、火災復旧スイッチを押します。 火災鎮火前に機器の復旧操作は
発信機や感知器が作動状態の場合には再度
行なわないでください。火災拡
火災受信します。
大の状況が把握できなくなります。
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P型2級受信機
P型2級受信機(蓄積式・自動断線検出機能付)取扱説明
障害警報
平常監視中に線路に断線などの障害が発生した場合、ブザー
(ピーピー継続
音)で障害のあることを警報します。
P
型
受
信
機
警 告!
・障害警報では地区音響は鳴りません。
・障害音響(ピーピー断続音)が鳴っているとき、火災が発生すると障害音響は
鳴らなくなり、主音響(ピー連続音)が鳴動します。
(火災優先)
・障害音響はその障害が修復すると自動的に復旧します。ただし、光電分離障害
警報に関しては、自動復旧に対応していない光電分離型感知器(弊社製SPA)
もありますので注意してください。
・障害音響は警報を発してから約10分を経過すると、自動で警報を停止します。
A 障害警報の種類
●感知器断線障害警報
感知器への配線が断線すると、断線灯が点滅し、断線している回線の地区灯が
点滅して警報します。
●ヒューズ断障害警報
受信盤内部の主なヒューズが溶断したり、過電流を検出すると、ヒューズ断灯
が点滅して警報します。ただし、受信盤が予備電源で動作中は、交流電源2次
側のヒューズ(FCヒューズ)溶断検出はできません。
●予備電源障害警報
予備電源が未接続状態の場合、予備電源のヒューズ(FHヒューズ)が溶断した
場合、もしくは予備電源試験の結果が異常だった場合は予備電源灯を点滅して
警報します。
●メーカーオプション機能障害警報(この機能は標準実装されていません。)
光電分離障害警報
光電式分離型感知器の障害信号を受信すると、光電分離障害灯が点灯して警報
します。
警 告!
光電分離障害警報は光電式分離型感知器側の仕様が自動復旧に対応していない
製品の場合、本受信盤の自動復旧機能は働きません。この場合、感知器側が復
旧した後、火災復旧スイッチを押して「平常監視状態」に戻してください。
非常用放送設備マイクスイッチ線障害警報
非常用放送設備のマイクスイッチ線が、断線・短絡している場合に非常放送線
路障害灯が点滅して警報します。
点滅条件:断線中は遅い点滅をします。
短絡中は速い点滅をします。
B 障害音響(ブザー)を止めるとき
ブザーを止めるには、逐次停止と強制停止の2つの方法があります。
●逐次停止
音響停止スイッチを押します。
停止後も別回線で断線や異種の障害があると、再びブザーが鳴ります。
(逐次鳴動方式)
●強制停止
警 告!
障害音響停止スイッチを押すと障害音響停
平常時は強制停止にしないでく
止灯が点灯し、障害音響が停止します。
障害が発生してもブザー
(障害音響)
は鳴り ださい。障害発生時にブザーが
鳴動せず、異常の処置が遅れます。
ません。
試験
この受信盤には、機能を確認するための試験スイッチが設けてあります。
点検時にご使用ください。
A 火災作動試験
警 告!
この試験は受信機のみの機能確認であり、感知器などの端末機器の確認は行なえ
ません。
試験終了後は各停止スイッチは定位に戻し、平常監視状態にしてください。
①試験を始める前に必要に応じて、主音響停止スイッチ、移報停止スイッチを押
し、地区音響を完全停止状態(音響停止スイッチを押しながら地区音響一時停
止スイッチを同時に3秒間以上押す)にします。停止しないと試験時に警報が
出力されます。
②火災作動試験スイッチを「火災発報」するまで押し続けます。
③ スイッチを押してから約14秒後、全回線が火災発報すれば正常です。
(一括蓄積解除中または非蓄積設定された回線がある場合、直ちに全回線が火
災発報します。)
④火災復旧スイッチを押して火災発報状態を復旧させ、停止スイッチを定位に戻
し、「平常監視状態」に戻します。
B 予備電源試験
予備電源試験は、次の状態ではできません。
蓄積中・火災発報中・交流電源停電中・予備電源障害警報中・交流電源2次側ヒューズ断警報中
試験中に上記の状態が発生した場合も試験を中止します。
①予備電源試験スイッチを押し続けます。
交流電源灯が緑色点灯から赤色点灯に変わり、停電状態の表示になります。
②スイッチを押し続けている間、試験結果を予備電源灯に表示します。
ただし、試験開始から約11分を経過すると試験を強制終了します。
試験結果と予備電源灯の関係は次の通りです。
●赤色点灯…正 常
●赤色点滅…充電不足
または不良
警 告!
・2∼3日間平常監視状態で充電しても充電不足の
場合は、電池不良と考えられますので、早急に
取扱店にご相談ください。
・頻繁な予備電源試験は予備電源容量を減少させ
ますのでご注意下さい。
③試験結果を確認したら、スイッチから手をはなし試験を終了します。
このとき交流電源灯が赤色点灯から緑色点灯に変わり「平常監視状態」に戻り
ます。試験結果が充電不足または不良だった場合、予備電源試験スイッチから
手を離しても障害は保持されます。正常な蓄電池に交換後、復旧スイッチを押
してください。
警 告!
(推奨事項)
・蓄電池には寿命があります。5年を目途に交換してください。停電時正常に機
能しない場合があります。
・ご使用済みのニカド電池は貴重な資源です。再利用しますので廃棄しないで、
ニカド電池リサイクル協力店にご持参ください。なお、端子又は接続コードに
テープ等を貼り付けて、絶縁してからご持参ください。
C 作動試験
警 告!
・試験復旧状態では火災発報であっても自動的に復旧するため火災を見落とすこ
とがあります。試験以外は設定しないでください。
・試験復旧に設定した場合には、作動試験終了後は必ず「平常監視状態」に戻し
てください。
感知器または発信機の作動試験をするとき、あらかじめ試験復旧状態にしておく
と、火災信号を受信後、自動的に復旧動作を行なって火災復旧スイッチ操作が省
けます。なお、この試験復旧には煙と熱の2つのモードがありますので、感知器
の種類に応じて選択してご使用ください。
試験復旧スイッチを押すたびに次の順に切り替わります。モードは試験復旧灯で
確認できます。なお、試験復旧スイッチを押すと自動的に復旧動作を行います。
定位
(消灯)
火災復旧動作
◆煙モード
最初に試験復旧スイッチを押すと煙
モードになります。このとき試験復旧
灯が点灯します。このモードは、煙感
知器のような端末側で自己保持がかか
る機器に対して、火災表示から2秒後
に自動的に火災復旧を行ないます。
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煙モード
(点灯)
熱モード
(点滅)
◆熱モード
煙モード時に試験復旧スイッチを再び
押すと熱モードになり、試験復旧灯が
点滅します。このモードは、機械接点
式の熱感知器のような端末側での自己
保持がない機器に対して行なうもので
す。 端末側が復旧すると自動的に火災
復旧がかかります。
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