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(技術ロードマッピング)に関する試行的ディスカッションの結果(PDF形式

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(技術ロードマッピング)に関する試行的ディスカッションの結果(PDF形式
第14回研究開発小委員会
資料6
融合分野の研究促進に向けての技術戦略
マップ策定(技術ロードマッピング)
に関する試行的ディスカッションの結果
検討会開催の背景
○新しいニーズに応える新製品、新サービスを生み出すためには、異分野間の技術
の融合が不可欠。
○技術戦略マップを策定する過程では、異分野に属すると考えられる技術の融合を
どのように捉えるかに関して議論が行われ、今後の検討課題。
○異分野間の技術の融合に関する検討を、実際にモデルケースを設定して試行的
な議論を実施。
検討プロセス
○平成17年12月に検討会を開催。
○1日のセッションをワークショップに分け、各ワークショップにおいて下記を実施。
WS1 : 個人・社会の求める本質的な要求を満たす新たな価値・コンセプトの
創出
WS2 : WS1でコンセンサスの得られたコンセプトを実現するためのサービス
への落としこみと機能への展開
WS3 : WS2で抽出された機能を実現できる要素技術をリスト化し、融合の
可能性を検討
1
融合分野の研究開発を促進させるための議論の体制 (Roadmapping)
Session 1
アドバイザー
役割:将来における生活者の価
値観や市場・社会のニーズを見
据え、新たなバリューやコンセ
プトを提示。
New Value
テーマ
コーディネータ
Wants/Needs
ニュービジネス
ファシリテータ
ニュービジネス
ファシリテータ
コンセプトメーキング
Session 2
技術融合ファシリテータ
(成功体験者)
New Product
New Product
Function
Session 3
役割:融合領域の研究に関す
る自らの成功体験を基に、技術
の目利きを行うとともに、コンセ
プトと技術シーズとのマッチン
グのサポートを行う。
Function
融
合
コアシーズ
リサーチャー
関連技術
リサーチャー
若手研究者
(大学/産総研)
・バイオセンサー
・ウェアラブル技術
・・・・
関連技術
リサーチャー
役割:専門としている研究の成
果の出口を概念的に提示。ま
た、関連させたいと考えている
技術を洗い出す。
2
メンバー
赤池 学
安宅 龍明
大柳 俊夫
亀岡 秋男
下山 勲
橋本 昌隆
三宅 淳
安田 賢二
(株)ユニバーサルデザイン総合研究所
代表取締役所長
オリンパス(株)未来創造研究所
テーマコーディネータ
札幌医科大学 保健医療学部助教授
北陸先端科学技術大学院大学理事・副学長
東京大学大学院情報理工学系研究科
知能機械情報学専攻 知能機械構成学講座 教授
(株)フューチャーラボラトリ代表取締役
AIST セルエンジニアリング研究部門総括研究員
東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻
(生命環境科学) 助教授
3
議論集約に向けた全体のフロー
政策目標
企業・社会ニーズ
個人・消費者の願望
WS 1
Wantsのリストアップ
WS 2
Wantsのグルーピング Conceptの
&Conceptメーキング 優先順位付け
課題への変換
機能への落とし込み
WS 3
機能を実現する要素技術の抽出(含スペック)
W-1
W-2
W-3
BT 系
BT系
NT系 IT系
W-4
B
C
D
票
・
・
・
系
IT
投
A
・・・
・・・
・・・
A
BT
・
・
系
IT系 NT系
NT系
・
・
・
・
4
検討会当日の様子
5
アウトプット① コンセプトとそれを実現するサービス
コンセプト
自分で意識しなくとも自分の心身の状態が種々の生体情報によりモニターされていて、健康状態を総合
的に判断されて安心することができ、また、何か対応が必要なときには、医師などの専門家からのアドバイ
ス及び処置を受け、主体的な判断に基づいていつでも何処にいてもQOLの向上に資する、心身に優しい
環境や社会の創造を可能にする。
心身に優しい環境や社会の創造
①a ジャッジメント
・ホームDr
①b 治療
・専門医
②看護・介護・秘書
・ナース
心身のQOLの向上
③メンタルサポート
・カウンセラー
・コンパニオン
④セキュリティサポート
心身の安全・安心
⑥フーディングサポート
・シェフ
メディエーター
・情報ネットワーク
・物流ネットワーク
・移動ネットワーク
⑤フィジカルサポート
・トレーナー
6
アウトプット② コンセプトを実現するためのバイオ技術のパラダイムシフト
階層性を基礎とした新しいバイオ・医療・QOLパラダイム
通信情報
モニタリング
行動
総合・
統合
精神
物理量
新技術パラダイム
細胞レベル
医学判断
生化学情報
超微量
センサ
7
アウトプット③ コンセプトから機能への展開
(機能1) 自分で意識しなくとも自分の心身の状態が種々の生体情報によりモニターされる。
← 対話型、長時間携帯型、リアルタイム、記録機能(生活履歴のモニタリング、健康状態の過去の履歴)、監視機能、痛くない、
ユーザフレンドリ、通信機能(関係者への連絡)、仕分け機能、スクリーニング機能、自律型、
必要のない診断はしない階層性をもったモニタリングシステム、セキュリティー、プライバシー保護機能
(機能2) 健康状態が総合的に判断される。(結果として安心できる)
← 判断のできる人に適切な情報を伝達する機能、判断結果の通知(本人およびホームドクター等)、カルテ等のデータベースとの照合、
電子カルテシステム(情報の個人保有もしくは地域社会でのデータベース化)、自動診断
(機能3) 何か対応が必要かどうかが判断できる。
← アラーム機能、対応が必要な場合適切な対応内容に関する情報提供が行われる。
(機能4) 必要なときに、医師などの専門家からのアドバイスおよび処置を受けられる。
← 対応のための合理的な措置(救急車の手配、在宅での薬の処方が受けられる。)
← 治療装置(対話型、長時間携帯型、リアルタイム、記録機能、監視機能、いたくない、ユーザフレンドリ、通信機能(関係者への連絡)、
仕分け機能、スクリーニング機能、自律型、必要のない診断はしない階層性をもったモニタリングシステム、セキュリティー、プライバ
シー保護機能))
← コンパニオンアシスタンスの構築、フードコーディネートアシスタント(自動調理システム)、フィジカルアシスタントからのアドバイス
← メンタルセラピー対話型システム
(機能5)ゴール
主体的な判断に基づいていつでも何処にいてもQOLの向上に資する心身に優しい環境や社会の創造を可能にする。
← 緊急救急システムの高度化、保険制度システム(対処療法型から健康誘導型の制度へ)、客観的な共通のデータベース(情報ソー
ス)、バリヤフリー、ユニバーサルデザイン環境の構築、ホスピタル機能をもったインフラ住宅、学校、オフィス、自動車、
ヒューマンサポートシステム
8
アウトプット④ コンセプトを実現するサービスの図式化
Mobile
ホームドクター
センサー
自宅PC
データ蓄積
表示器
正常or
データプロセッサー
異常
ト
ー
タ
ポ
ー
サ
デ
種
各
救急システム
●専門医
●ナース
●メディエーター
●カウンセラー
各サービスプロバイダー
インフラ
薬
データベース
カルテ
9
アウトプット⑤ 機能を実現する要素技術の体系
サービスデリバリーシステム技術
どのようなデータを
どうやって蓄積するか
薬等
センサー
<Point>
自分で意識
しないで測れる
計測技術
(何をどうやって
測るか)
interface
メディエーター
(判断システム)
1次診断
転送技術
システム
転送技術
システム
(ex ワイヤレス
等通信)
監視(アラーム)
長時間帯携帯
痛くない
・フィジカル
・Food
・メンタル
・ホームドクター
データベース(電子カルテ)
リアルタイム
判断
スクリーニング
2次診断
High
Risk
専門医
Low Risk
食べたもの
生理情報
血液成分
尿 ?
ユーザフレンドリー
対話型
10
アウトプット⑥ 機能1を実現する要素技術及び融合の方向性
新しい技術の研究ターゲット
(技術の構造ダイアグラム)
融合
行動モニタリング
分泌物データからの疾病メカニズム
の研究(生化学)
データの継続
監視(履歴)
(自己意識せずモニター)
NT /MEMS
低侵襲生態情報センサ
総合判断
BT(細胞関係)
DB
[固体識別/バイオマーカー]
他のありふれた生体情報と
健康状態の関係の研究
IT /脳科学
社会システム
バイオミミクリー
生体の活動メカニズム研究
体内埋込センサ
(体内エネルギーの利用)
への実装
○超少量サンプリング
(サービスサイエンス)
○精微なセンシング(物理量/生化学)
○キャリブレーション可能なシステム
病歴
《基盤技術》
免疫系と細胞(血球等)の
反応メカニズムの研究
1細胞計測技術
ビジネス
11
総括
○異分野の研究者間における言語の共通化を促進するため、コアシーズリサーチャーの
研究内容に関する資料を関係者で事前に共有。
○委員長と綿密に打ち合わせを行い、会合の進め方に関するアウトライン、各ワーク
ショップの成果物のイメージを作成。
○コンセプトを設計する上で、予め議論する領域を設定。(生活習慣病の予防及び治療)
○個々人のWantsを事前に調査し、議論のレベルを揃えるべく努力。
○コンセプトを固めるところまではスムーズに議論が進んだが、それを技術のシステムと
して組み上げるところの議論が十分できず、個別技術への落とし込み、マイルストーン
の設定までには至らなかった。
○その結果、コアシーズリサーチャーの専門研究領域まで踏み込んだ議論には至らず、
融合の方向性を探る議論を深堀りできなかった。
今後の方向性
2月6日に開催する次回の検討会において、要素技術へ展開する部分から再開し、技
術ロードマップの策定を目指す。
12
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