...

∼課題オ 異種ネットワーク連携に関する技術の研究開発∼

by user

on
Category: Documents
6

views

Report

Comments

Transcript

∼課題オ 異種ネットワーク連携に関する技術の研究開発∼
∼課題オ 異種ネットワーク連携に関する技術の研究開発∼
1.施策 の目標
本課題では、ホームネットワーク、オフィス環境 、ある いは屋外空間など において、利用者の直感的な操作や置かれている 状況に対応して、機器を
透過的に接続させたり、相互に連携しての運用を 可能とする 。
2.研究 開発の 背景
ユビキタスネット情報社会の実現を 目指し、ネットワークのブロードバン ド化、モバイ ル高速無線ネットワークの浸透、サービ スの多様化が急速に進
む状況において、利用者の要望、状況や通信環境に応じて、ダイナミックに最適なサービ スを 提供できる ダイ ナミックネットワーク技術への期待が高
まっている 。高速ブロードバン ドネットワークの普及が目覚しく進む中で、PCはもとよ り、ゲーム機、電話機、デジタル家電機器が急速にネットワーク
に接続されている 。今後家庭内にある 調理器具や電球に至る まで、多様な機器がネットワークに接続可能になる ことが予想される 。
3.研究 開発の 概要と期 待される 効果
本研究では、複数の異なる 実ネットワーク(Bluetooth、Zigbee、PLC、IEEE802.11無線LAN等)から構成される さまざ まな異種ネットワーク(ホームネッ
トワーク、オフィスネットワーク、公共空間ネットワーク等)を 、利用者の状況に応じて自動的に、ある いは利用者の操作に応じて直感的に、かつシー
ムレスに連携可能とする 「利用者志向ユニバーサルネットワーク連携機構」の実現を 目的とする 。本研究は、課題オ-1: シームレスネットワーク連携・
運用技術、オ-2: 直感的操作による 機器接続技術、オ-3: ユニバーサル状況依存サービ ス技術という3つの課題から構成され開発を 進める 。
①シームレスネットワーク連携・運用技術
異種ネットワークを 構成する 多様な実ネット
ワーク上の機器同士を 透過的に通信可能
とする 。通信プラ ットフォーム感の差異を 効
率的に吸収する 新たな機構を 開発
4.研究 開発の 期間及 び体制
②直感的操作による機器接続技術
異種ネットワーク・異種通信プラ ットフォーム
上の機器同士を 、目や手など の身体の複数
部分、あるいは風呂敷やケータイカ メラなど
複数の他の機器を 用いてイン タラ クショ ンを
行ない、直感的かつ多様な操作によ り接続
出来る 新たな機構を 開発
平成19年度∼平成 22年度( 3年間)
NICT委託研究(慶應義塾大学 SFC研究所)
107
③ユニバーサル状況依存サービス技術
異種通信プラ ットフォーム上の機器に存在す
る サービ スや昨日を 、共通の方式で管理・提
供出来る 新たなミドルウェ アを 開発
異種ネットワーク連携に関する技術の研究開発の主な成果
○ホームネ ットワ ーク、 オフィ ス環境 、ある いは屋 外空間 などに おいて 、利用 者の直 感的な 操作や 置かれ ている 状況に 対
応して、 機器を 透過的 に接続 させた り、相 互に連 携して の運用 を可能 とする ため、 異種ネ ットワ ーク環 境を構 築、運 用
しながら 、ネッ トワー ク透過 性実現 機構PBNの 設計と センサ ノード を対象 とした 実装、i Pod touch を用い た「振 る」
ネットワ ーク機 器接続 システ ムSnappyの開発 と評価 、時区 間関係 表現を 用いた コンテ クスト 記述手 法SOEMLの開発 と評
価を行っ た。
確率64%
ユニバーサル
状況依存サービ ス
余暇
ミーティング
通勤
サービス連 携指示
課題オ−1 :シームレスネットワーク連携・運用技術
確率49%
確率73%
サービス 連 携指示
サービス 連 携指示
異種ネットワークのシームレス連係を 実現する ためには、ネットワーク透過性とデータ
フォーマット透過性を 実現する必要がある。シームレス連係機構は参加全ノードにおい
て実現する手法と、中継ノードにおける実現方法の2種類が考えられる。本課題では、
設置コストなどを考慮し、中継ノードによるシームレス連携機構、PBN (Personal
Belongings Network)の構築を 行った。
シームレスネットワーク
連携・運用
課題オ−2 : 直感的操作による 機器接続技術
ホームネットワーク
公共空間ネットワーク
オフィスネットワーク
ヘテロジニアスな
実ネットワーク
本課題では様々なネットワークで接続された複数の情報家電を 直感的に連携する為に、
距離的制約の解消、複雑な操作の実現、操作の容易さという要件を定め、振る動作を
用いた機器連携手法である Snappyを 開発した。Snappyでは、機器に貼られた振る動
作を 示すSRコードによ って機器の特定を行これによ り距離的制約から解放や直感的な
機器の情報取得、複数の機器連携を実現した。
Bluetooth通 信
PLC通 信
特 定小電 力通信
IEE E802.11通信
ネ ットワ ーク
ネ ットワ ーク
I rDA通信
ZigBee通 信
ネ ットワ ーク
ネ ットワ ーク
Bluetoot h通 信
Zi gBee通 信
ネ ットワ ーク
ネ ットワ ークネ ットワ ーク
ネ ットワ ーク
接続指示
直感的操作による
機器接続
振る
触る
接続指示
持つ
接続指示
光を 当てる
撮る
課題オ−3 : ユニバーサル状況依存サービ ス技術
本課題では、容易に導入が可能なモノにセン サノードを 取り付けたスマートオブ ジェ クト
に注目し、それを利用し生活における 様々なイベントを 定義する ための記述手法
SOEMLを 構築し評価した。SOEMLは単純で表現力の高いイベント定義、再利用のた
めの可読性と可搬性、イベントモデルと対象物を分離した記述性を要件としている。そ
のためにAllenの時区間関係表現を用い、単純なイベントの組み合わせによる複雑なイ
ベント表現を実現した。
108
1.これまで得られた成果(特許出願や論文発表等)
外国発表予稿 収録論文
0
一般口頭発表 展示会(社内)
0
5
0
109
標準化提案
0
Fly UP