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審判員と指導者、 ともに手を取り合って・・・ 審判員と

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審判員と指導者、 ともに手を取り合って・・・ 審判員と
훿Jリーグフォト㈱
훿Jリーグフォト㈱
審判員と指導者、
審判員と指導者、
ともに手を取り合って
ともに手を取り合って・
・・
・・
・
C O O R D I N A T I O N
B E T W E E N
T H E
F I E L D S
O F
R E F E R E E I N G
A N D
T E C H N I C A L
選手とのコミュニケーション
松崎康弘(JFA審判委員会委員長)
審判を始めた頃、先輩方に、「試合中は
選手と不必要な話をしてはならない」と教
ことを言っても選手は分からないよ。何を
言ってもよいのか、何をやったらダメなの
に“子ども”としか見ていないだろうか、
“子ども”扱いしていないだろうか。
えられた。ピッチ上で審判はファウルに対
して笛を吹くことだけで試合を進めれば、
か具体的に教えてくれなきゃ」と言われ
た。日本人の特性なんだろうか。決まりが
年長者であることは事実。年長者として
の振る舞いは必要だが、選手は選手。その
他に問題が発生しないので良いというのだ
なければ行動できない。“頃合い”という
ように対応することが必須。そして、選手
ったのだろう。
今はそんなことなく、コミュニケーショ
ものがあるだろうに。
三つ子の魂百まで。コミュニケーション
も自分の思ったことを表現することが必
要。子どものうちは、慣れずに、うまく表
ンをより多くとって審判するよう指導して
いる。
がうまくとれないのは、育った環境のせい
だろうか? 確かに、われわれは、
“上”に
現できないことも過度になることがあるか
も。しかし、審判のうまいリードで、その
ファウルがあって、笛を吹く。選手とし
対して意見を言うことは求められず、許さ
うち“頃合い”も習得するに違いない。
てはそうではないと思っていたら、不満を
感じる。その不満が外に出てしまうのは人
れなかった。自然、自分を表現することが
億劫になったり、表現したとしてもぎこち
審判の役割とは、ファウルやら何かあっ
たときに調停をすること。そのためには、
間として自然なこと。それが過度でなけれ
ば、そんなリアクションに対してカードを
なくなる。果たして、
“会話のキャッチボ
ール”には至らなくなる。
競技規則の熟知も、高いフィジカルも必
要。しかし、審判だけでなく、チームもわ
出す必要はない。何の反則か分からないの
出来事に対して、何か疑問に思ったり、
れわれ審判指導者も判定の正しさ(基本で
で教えてほしいと聞いてくれば、こういう
判定なんですと答える。それで選手もこの
それに対してアクションを取ったりするこ
とは大切なこと。ただ、相手の存在や気持
はあるが)
、審判技術の向上だけを目指し
ていないだろうか。
プレーは良くなく次から気をつけようと。
どうもしっくりしない。ファーストリア
ちを尊重することがベースになければなら
ない。それはサッカーを通じて養うことが
選手やチーム役員との適切なコミュニケ
ーションある、人間味あふれたレフェリン
クションが良いということで、何でもかん
できる。それも、人格形成期で、多感な少
グを追求したいものである。
でも、そりゃ誰が見てもやりすぎだろうと
いう異議でも許している。「何で反則なん
年・少女時代のサッカーであればなおさら
良い。
きっとそれが、われわれの愛するサッカ
ーをより高いレベルへのものと持ち上げて
だよ、説明しろよ」と迫る選手もいる。
10年も前のこと。ある監督に、
「そんな
少年・少女の試合を審判するとき、われ
われ審判は、選手を選手として見ずに、単
行ってくれるに違いない。
48
훿Jリーグフォト㈱
なでしこジャパン(日本女子代表)
AFC女子アジアカップ ベトナム 2008 報告
∼なでしこジャパンの
戦いを振り返って∼
【報告者】佐々木則夫
(なでしこジャパン監督)
AFC女子アジアカップは2年ごとに開催され、FIFA女子ワールドカップの前年は、
その予選を兼ねることになっている。しかし今回は、昨年にFIFA女子ワールドカップが開催されたため、
純粋にアジアナンバー1を決める大会だった。
日本は北京オリンピック2008を控え、そのシミュレーションとして格好の大会として臨んだ。
(2)守備
1. 概要
オーストラリアと2試合して、欧米スタイルへの対応法がイメージ
できたと思う。
(1)日程:2008年5月28日∼6月8日
(2)場所:ベトナム・ホーチミン
初夏の日本から真夏の気候のベトナム、しかも雨季で午後からは
スコールに見舞われることが多く、暑さとピッチコンディションの
影響は大きかった。
ングサードでの突破に課題がある。プレッシャー下でのポゼッショ
ンやボールを奪ってからのパスの質を改善しなくてはならない。
3. 成果
(2)守備
(1)攻撃
悪いピッチコンディションでもビルドアップができるようになり、
サイドのコンビネーションもスムーズになった。攻撃の基点をトッ
プへのくさびからつくり出し、攻撃のリズムが良くなった。
グループステージのオーストラリア戦では2点差以上で勝つことが
準決勝進出の条件になったが、攻撃の狙いが共有され、選手たちの
■グループステージ
グループA
CHN
中国
朝鮮民主主義人民共和国 1○0
1●5
タイ
0●1
ベトナム
AUS
PRK
THA
VIE
0●1
5○1
5○0
1○0
3○0
0●1
0●5
0●3
1○0
JPN
KOR
TPE
1●3
2○0
1●3
4○0
11○0
2○0
3○1
0●2
3○1
0●4
0●11
3
0
1
3
0●2
勝点 勝
分
敗 得点 失点 差 順位
2
3
0
1
0
0
0
0
1
0
3
2
勝点 勝
6
9
0
3
6 2 4
9 0 9
1 11 -10
1 4 -3
2
1
4
3
分
敗 得点 失点 差 順位
6
6
6
2
2
2
0
0
0
1 7
1 15
1 5
0
0
0
3
3 4 2
4 11 1
3 2 3
0 17 -17 4
<3位決定戦>
日本 3-0 オーストラリア
2
1
高温多湿の環境下で、後半に入ってからの守備の連動ができなか
った。スタミナ面の改善とチーム戦術の理解を図る必要がある。1対
1の守備の強化もオリンピックへ向けた重点課題と言える。
5. 今後に向けて
北京オリンピックに向けて、選手たちには所属チームで個人のレベ
ルアップを図ってほしいと考えている。短い期間だがスキルやフィジ
強いメンタリティーもあり、条件をクリアできた。
■決勝トーナメント
朝鮮民主主義人民共和国
オーストラリア
日本
中国
4. 課題
チームとしての攻撃は改善されたが、1対1でのしかけやアタッキ
※下表参照
オーストラリア
日本
韓国
チャイニーズ・タイペイ
タックの対応も整理できた。
(1)攻撃
2. 大会結果
グループB
ブロックをつくっての守備やラインコントロール、カウンターア
優勝: 朝鮮民主主義人民共和国
準優勝:中国
第3位: 日本
カルフィットネスの
レベルアップに集中
して取り組んでもら
いたい。
チームコンセプト
である「攻守におい
てアクションするサ
ッカー」を実践し、
メダル獲得を実現す
るために。
훿Jリーグフォト㈱
49
特集②
指導者養成
公認A級コーチU-12養成講習会
47FAチーフインストラクター研修会
公認B級コーチ養成講習会
훿AGC/JFAnews
Coaching
Education
50
公認A級コーチU-12養成講習会
[報告者]眞藤邦彦(指導者養成ダイレクター)
JFAのポリシー:
世界をスタンダードとした
強化策の推進、
三位一体+普及
「JFA2005年宣言」の約束は、2015年
までに世界のトップ10に入り、継続的に
実力をつけていくことです。そのためには
若年層の育成が最も重要と考え、2007年
度に公認A級コーチU-12養成講習会を立ち
上げました。その目的は、U-12年代の指
導をさらに深めたいと考える指導者の声に
応えることと、この年代の指導のスペシャ
リストを養成することにより、U-12年代
の可能性のある多くの子どもたちに良いト
レーニング環境、ゲーム環境を提供できる
指導者を養成することです。内容は、JFA
アカデミー福島のトレーニングコンセプト
を中心にカリキュラムを組みました。そし
て、U-12年代の子どもを取り巻くトレー
ニング環境やゲーム環境を題材に、さらに
良いものにしていくためのディスカッショ
ンとアクションプランまでを考えていくコ
ースにしています。
タレントをヒーローへ
ための過程に関わるのは指導者です。私た
ち指導者が計画的にタレントを輩出し、明
日のヒーローへと導いていくためにA級コ
ーチU-12養成講習会があるのです。
2008年度はカリキュラムのさらなる充
反復は、過ぎ去りし過去の
再現でなく、
来るべき未来の準備である
実技においては、反復とともに運動量を
実を図るため、日程を前後期ともに1日ず
つ増やしました。トレーニングやレクチャ
確保し、判断しながらリアリティーがあり、
自己評価できるようなオーガナイズを統合
ーでの考え方、とらえ方を深めるために、
した形でトレーニングを構築し、受講者も
双方向でのディスカッションを充実させる
ことが狙いです。特にトレーニングで大事
それを体験しました。そしてトレーニング
における理解の確認をしていくため、前期
にしたいものとして「サッカーの基本」の
とらえ方です。サッカーの基本である「テ
から指導実践を加えました。それは、あい
まいな形ではなく、理解を確認し、双方向
クニック」
、
「判断」
、
「コミュニケーション」
、
のディスカッションを通して納得のいくも
グラスルーツでの取り組みの中から、多
「フィットネス」の要素を相互に絡み合わ
くのサッカー好きな子どもが日本全国に広
がりを見せています。その中で可能性を秘
せ、大きくしていくことで基本のベースを
のにしたかったからです。受講生の皆さん
には確信を持って地域に戻り、現場実習を
上げていくことにつながるのです。そのベ
ースの上に個性を伸ばしていき、チームに
より深め、後期にはさらに自信を持って取
り組めるようにしてください。受講者は頭
貢献できる選手を育成していく考えを示し
ました。
も身体もハードワークで、疲労困憊の中に
ありながらもある種の充実感、達成感を得
めている子どもはたくさんいます。その若
いタレントたちに、将来のトッププレーヤ
ーに求められるものを身につけさせていく
られたのでしょうか、表情は明るいような
気がしました。
3日間、アカデミー生の練習を見学しま
したが、アカデミー生も練習中は身体も頭
も絶えず働かせているので、笑みがこぼれ
ることはありません。一見すると楽しくな
いのかなと見えるくらいですが、それは誤
りだと気づきます。自らが一生懸命に課題
に取り組んでいこうとすれば、笑みなどこ
ぼれるはずがありません。休みなく次から
次へと状況の変化に応じつつ、適切な解決
51
方法を見つけるために集中してトライ&エ
の要素を含め、トレーニングそのものをシ
って、より良い刺激を与えていくことが大
ラーを繰り返しているのですから。より質
ンプルにしながら質の追求ができるように
事です。そのためにも、選手の自主性や判
の高いサッカーの楽しみを実感していると
思います。なぜならトレーニングが終わっ
作成していきました。それぞれのグループ
が、このたび実施したJFAの実技のコピー
断を尊重し、最良のプレーを繰り返しさせ
るためにコーチングが必要です。選手のプ
た瞬間、サッカーをやったという実感と明
らかにパフォーマンスが向上しているとい
でも縮小コピーでもなく、正確な目的とゲ
ームに近いリアリティーがあり、自分自身
レーの意図を汲み取りながら影響力のある
有効なコーチングのために、フリーズとシ
う手応えを感じ取っているのでしょう、表
で作り出したものになっていました。さら
ンクロコーチングの段階的使い分けとバラ
情は明るく本当のサッカーを楽しんでいる
ことが理解できます。
により良いものにしていくためにグループ
で検証を行い、修正していきました。その
ンスが大切であり、積極的なチャレンジに
励ますポジティブなコーチングが重要にな
が指導するアカデミー生と混じってトレー
中で作り上げたプランニングのトレーニン
グ1とトレーニング2を指導実践しました。
ってきます。目的は選手をうまくすること
であり、楽しませることです。そして、選
ニングをされた方が数人いました。おそら
く、課題解決の過程を反復することによっ
狙いは、指導実践を通してコンセプトの確
認をしていくことです。指導実践後のディ
手が自分で気づき、評価することができる
ようにしていくことなのです。サイドコー
て、より良い解決策を編み出す能力を獲得
スカッションでは、活発な意見交換がなさ
チングやノーコーチングではないことを確
しているということを体感できたのではな
いでしょうか。
れ、あいまいな部分が少しでも解消され、
納得のいくものになっていったと考えま
認しながら指導実践を進めていきました。
受講生の中には、クロード・デュソー氏
個々の学習者に合わせて、
内容と難度が調整された課題にする
す。ガイダンスにおいても、「納得のいく
まで話し合って確信を持つことである」と
述べました。それはわれわれが取り組もう
「コーチ、ボール」
ロジカルコミュニケーションと
プレゼンテーション実習
U-12年代のゲームがどのようになって
いるかの確認を含めて、チビリンピックの
としていることに深い確信を持ち、ビジョ
ンを持つことが重要であるからです。その
サッカーは論理的なスポーツであると言
われます。唯一の正解はなく、刻々と変化
試合を題材に、グループでプレーの分析を
行いました。グループで行うことによって、
ことが十分達成できたと思っています。
する状況の中において自分自身で判断で
き、積極的にそれを行動に移すことができ
ゲームを観る目を合わせ、課題を抽出しま
さまざまな局面を自分の技術と
判断で打開できる
たくましい選手の育成
る選手を育成するために、コミュニケーシ
した。そして世界のサッカーが今後どのよ
うに発展していくかを予測しつつ、日本の
進むべき方向性を共有し、大きく育てるた
めに今、U-12年代としてすべきことを念
指導実践では、トレーニングのコンセプ
トを中心に話し合いましたが、コーチング
要な基盤となってきたのがロジカルコミュ
ニケーションスキルであるといっても過言
頭に置いてプランニングしました。
についても触れました。指導者はオーガナ
ではありません。
イズに意味を持たせつつ、コーチングによ
われわれは、ピッチ内でのアプローチだ
けでは解決しない、根本的な部分に着目し、
プランニングはプレーの確保とサッカー
ョン能力は大切です。世界が見えてきたか
らこそ、さらに日本のサッカーを変える重
A級U-12でも、三森ゆりか先生(つくば言
語技術教育研究所)を講師に招き、ロジカ
ルコミュニケーションスキルを導入しまし
た。「コミュニケーション・スキル(言語
技術)とは何か」をはじめ、なぜ必要なの
かを理解するレクチャーでした。具体的に
は、論理的思考、情報伝達、情報分析の基
礎トレーニングを問答ゲームや描写、絵の
分析を通して学んでいきました。グループ
になってロールプレーを行いましたが、鋭
い突っ込みにたじたじになったり、理路整
然と相手の言い分を切り返したりと、受講
生は楽しみながら理解を深めていくことが
できました。
「コーチ、ボール」は日常的によくある
話です。子どもが「コーチ、ボール」と言
52
指導者養成
ったときに、コーチは、どのように対応す
ることがいいのでしょうか。すぐにボール
を渡しますか?それとも「ボールがどうし
たの?」「ボールをどうしてほしいの?」
と応え、選手の反応を見守りますか?対応
はさまざまです。若年層から日常的なアプ
ローチが必要であることを学び、さらにコ
ミュニケーションスキルの学習が大切であ
ることに気づかされた講座であったと思い
ます。
また、プレゼンテーション実習も行いま
した。方法は、5人×4グループに分かれ
てグループ内で順番とテーマを抽選し、4
分間でスピーチするものです。いきなりの
抽選でテーマが決まり、1分間でスピーチ
の構成を行い、4分間でスピーチし、互い
に「些細なファウルはとらない」という言
だき、全国で活躍してほしいと願っていま
ました。こうした機会はめったになく、良
葉がありました。しかし、実際には、「些
細なファウル」はなくファウルはファウル
す。
今回、S級の方は16名受講されました。
い訓練だったようです。その中で自分の弱
点に気づき、新しい自分の発見になる場で
であり、激しくても正当なチャージの基準
を世界に合わせていくことが重要です。そ
正直に言って、こんなに大勢のS級の方々
が受講していただくとは予想していません
あったと感じられたのではないでしょう
か。グループ内で情報の送り手のスピーチ
のためにも審判と技術が互いに尊敬し、同
じベクトルを持ったサッカー仲間であるこ
でした。その中でS級の方々は、常に前向
きに実技や講義において活発なディスカッ
に対して情報の受け手が評価し、一番良い
と、そしてその理解者を多くすることがタ
ションに関わり、予定していた時間が超過
と思ったスピーチに投票します。グループ
の一番の方は、全員の前で再度スピーチす
フでたくましい選手を育てることになると
話し合われました。
することもありました。スケジュール変更
を余儀なくされましたが、内容も充実し、
に評価し合うというものでした。大変な課
題に対して、受講生は真剣に取り組んでい
るのですが、さすがに内容も姿勢も堂々と
したもので、中には感動して涙ぐむシーン
もありました。後期には各自の課題をまと
「今持つものに感謝しつつ、
ソクラテス
さらに追求せよ」
めたものを15分でプレゼンテーションす
る機会があり、後期に向けて取り組む良い
今年度より、公認S級コーチ保持者の
方々を対象とした公認A級コーチU-12養成
きっかけになったと思います。
講習会も立ち上げました。なぜならJFAが
現在取り組んでいるU-12年代に特化した
今後に生かせるすばらしいものになったと
考えています。前期閉校式ではあらためて
モデル地区トレセンへの挑戦をお願いし
て、A級U-12・S級ショートコースを終え
ることができました。
指導者のスペシャリストを増やし、またモ
日本の進むべき道、
その舵取りは、ここにいる我々の手で
国内のチビリンピックやJFAプレミアカ
デル地区トレセンを加速度的に広げ、将来
的には300カ所の開設を考えているからで
子どもたちが懸命に取り組んで汗や涙を
流し、悔しい思いの中で再びチャレンジで
ップのゲーム、海外の育成年代のゲームの
映像を見ながら世界と日本との差を検証し
す。もちろんA級U-12コースも2009年度は
2コースに増やし、理解者を増やしていく
きる環境をつくりましょう。そして、子ど
も自らが課題を克服し、達成した後の笑顔
つつ、タフでたくましい選手の育成を目指
すために、大人がどのように関わるかを中
取り組みはしていきます。それと合わせる
が多く見られるように、そして子どもが夢
心に話し合いました。その中で、「スピー
形で既にS級を取得された方々にも門戸を
広げ、U-12年代の重要性を理解してほし
を自由に語れる世の中にしていくことがで
きたらどんなにすばらしいことでしょう。
ディーで、フェアで、タフな闘い」ができ
る選手を育てるためにゲーム環境や審判、
いと願っています。最上級のライセンス保
持者の方々がU-12年代の指導や考え方に
われわれの取り組みは今、始まったばか
りです。このA級コーチU-12養成講習会の
技術、選手が互いにサッカーを知ること、
知る努力をすることが大切であることが確
興味関心を持っていただいたことは、大変
うれしく思います。S級の方々が先頭に立
成果は日本の将来を担っています。多くの
仲間で日本のサッカーをさらに良いものに
認されました。
って世界のサッカーへ挑戦する日本のサッ
していきましょう。
「些細なファウル?」
∼技術と審判の協調
例として、たくましい選手を育てるため
カーの方向性や発展の牽引車になっていた
53
47FAチーフインストラクター研修会
[報告者]眞藤邦彦(指導者養成ダイレクター)
47FAチーフインストラクター研修会の前
期(2泊3日)が終了しました。地域で大変
いました。日本人の特長を生かした闘いを
するためには、まずは「基本のベースを上
りで、コンセプトの理解がより深められる
ように進めました。それぞれの取り組みで
忙しい中、スケジュールを調整してご参加
いただいたことに、まずは深く感謝します。
げる」ことが重要です。
「基本のベースを上げる」とは、テクニ
トレーニングの「こころ」は十分伝わった
と考えます。選手役の皆さんは、テクニッ
また、平素から地域でサッカーの理解者を
ック、判断、コミュニケーション、フィッ
クを身につけるためにプレーの確保を十分
増やす活動として、公認C級コーチ養成講
習会や同C級リフレッシュ研修会、47FAイ
トネスを総合的にトレーニングすることで
大きくしていくことです。基本のベースを
していただいたので、かなりの疲労が出た
のではないでしょうか。育成年代では、そ
ンストラクターリフレッシュ研修会を実施
していただいています。JFAのコンセプト
大きく上げる中で個性の部分に磨きをか
け、その上でチームのために労を惜しまず
のプレーの確保が非常に大切であることを
再認識されたことと思います。
を伝えていく発信元としての役割と責任を
献身的にプレーできる選手を育てることが
果たしてくださっていることに厚くお礼申
し上げます。47FAチーフインストラクター
必要であることを認識できたと思います。
3.プランニングについて
「最も良いエクササイズは、正確な目的と
のたゆまぬ努力と情熱によって日本のサッ
カーが支えられていることを、今回の研修
2.実技について
でも痛感しました。
さて、47FAチーフインストラクターは、
基本のとらえ方を、ナショナルトレセン
U-14で行った実技を通して受講者に体感
ゲームに近いリアリティーが含まれてお
り、自分自身でつくり出したものである」
∼クロード・デュソー氏の言葉
「JFA2005年宣言」にある「2015年、2050
していただきました。それをベースに、地
公認C級コーチ養成講習会では、「気軽
年の約束」を果たすべく、重要な任務があ
ることを認識するとともに、その原動力と
域でU-12年代、あるいはU-16年代に合わ
せてアレンジできるようにしてほしいと伝
に計画性を持って取り組めるようにしまし
ょう」と伝えましたが、この研修会では、
なるべく研修を深められたのではないでし
ょうか。その研修内容を項目ごとにまとめ
えました。そのために実際に2人1組でプ
ランニングし、監督、コーチ役となって指
もう少し深く取り組むことにしました。プ
ランニングの際、目的を明確にし、オーガ
ていきたいと思います。
導実践も行いました。
ナイズに意味を持たせ、判断の伴うドリル
実技体験ではわれわれナショナルトレセ
ンコーチが指導し、JFAコンセプトを伝え
の工夫を検討しました。その中で、それぞ
れが無難に作成するのではなく、果敢にト
ました。また指導実践では、より良いもの、
リアリティーのあるもの、サッカーに近づ
ライしていたことには驚かされました。
実践では、「サッカーだからさまざまな
レポートから導き出された日本の課題、そ
けられる工夫等があればインストラクター
状況があるではないか」という質問があり
れを中心に2015年の約束を果たすための、
日本の進むべき方向性についての講義を行
がオーガナイズを変更し、検証しました。
また、実践後のディスカッションや振り返
ましたが、基本の4つの要素がしっかり組
み込まれ、自己評価できるようなオーガナ
1.基本のとらえ方
FIFA主催の各種世界大会のテクニカル
イズであれば、そこでプレーの精度を高め
ること、やりきることでゲーム状況でも正
確な判断を伴ったテクニックの発揮につな
がるということを確認できたのは非常に良
かったと思います。
また、これまではプランニングにおいて
もM-T-M(Match - Training - Match)で作
成してきましたが、今回はドリルの重要性
を訴えました。判断の伴うドリルは、基本
のベースを上げるために、プレーの反復が
確保されるためにウォームアップから取り
入れましょうと伝えました。ウォームアッ
훿AGC/JFAnews
54
プからプレーを確保することにより、テク
ニックの向上につなげ、結果的に持久性も
指導者養成
また、オーガナイズに意味を持たせ、観
るものを増やす目的で、コーチがディフェ
ンス役になっていたトレーニングがありま
した。観るものを増やすことでよりゲーム
に近づけることができ、その中でテクニッ
クの精度を高める工夫があったにも関わら
ず、コーチのつくった落とし穴に自らが落
ちてしまったということがありました。コ
ーチがディフェンス役になって要求課題を
挙げたにも関わらず、追求がおろそかにな
って自らディフェンス役、工夫したオーガ
ナイズで楽しんでしまい、コーチが主人公
になってしまった例です。
目的は目の前の選手をうまくすること、
選手が主人公であることの確認をしまし
た。
훿AGC/JFAnews
高められるようにしていきました。その中
で動きの習慣化として、動きながら周りを
く力を上げることが大切です。そのことに
ついて、ディスカッションを通して向上を
5.ロジカルコミュニケーション
スキルについて
観ること、パスしたら動くこと、そしてボ
目指しました。その他の点で現象として起
ールに寄ることを絶えず追求しつつ質の向
上を求めました。このことからフィットネ
こっていたのは、望まれるゲームの姿から
逆算してウォームアップから目的を持って
育成年代の地域の指導者の努力で、日本
のサッカーは加速度的に実力を上げてきて
スの部分に大きく働きかけられることを体
感していただきました。それ以上に指導者
トレーニングを構築したにも関わらず、コ
ーチングポイントのずれが起こっていたこ
のメンタリティーも鍛えられることに気づ
とです。その原因は、全体像の中での部分
かれたようです。
のつながりを持てていなかったことにあり
ます。「全体は部分の総和以上である」と
4.コーチングについて
いう言葉がありますが、部分と部分が切り
離されてコーチングポイントが明確になら
「目的は目の前の子どもをうまくすること」
なかったのです。もし、つながりが分かっ
フリーズとシンクロコーチングのバラン
スをとり、どのようにプレーの確保をする
ていれば、フォーカスドコーチングができ
ていたのではないでしょうか。そのことを
かの研修を深めました。また、シンクロは
単なる応援者で終わってしまうのではな
確認しました。
います。しかし、世界はそれ以上の努力を
していることも事実です。世界のサッカー
が見えてきたからこそ、オン・ザ・ピッチ
のアプローチに加えて、オフ・ザ・ピッチ
でのアプローチが重要になってきていると
考えます。特にサッカーは、状況に応じて
自分自身で判断し、積極的にそれを行動に
移すことのできる選手の育成が大切です。
そのためにも、日常の生活の中で、ロジカ
ルコミュニケーションスキルの向上に取り
組んでいく必要があります。
これまでC級カリキュラムには取り入れ
く、フリーズと同じような観点で行われな
くてはならないことを確認しました。だか
らこそ、C級では受講者のスキルアップの
ためにもゲームフリーズの方法を十分理解
していただき、その上でシンクロをうまく
使えるようにしましょうと伝えました。つ
まり、コーチングのベースを学習すること
で、シンクロがうまく使えるようになるこ
とを確認したのです。
われわれのスキルアップにつながる実践
の中でも、質をより向上させることを求め
ました。まずは見える範囲を広げる中で分
析する眼を持ち、プレーヤーの意図を見抜
훿AGC/JFAnews
55
ていなかったのですが、47FAチーフイン
ストラクターの方々には、その重要性を理
解していただき、C級コーチ保持者に対す
るリフレッシュ研修にも導入していただく
研修を行いました。その上で、ロジカルコ
ミュニケーションの体系化を図りながら、
C級コーチ養成講習会では、若年層から日
常的なアプローチの重要性に加えて、ピッ
チ上ですぐ行えるロジカルコミュニケーシ
ョンスキルの実践例を新たに加えることに
しました。
6.8対8の推奨について
コーチング法の「ゲームそのものが子ど
もたちの先生」に基づき、ゲームの形によ
り、サッカーそのものが変わることを理解
するために、11対11のゲームとスモール
サイドゲームでのタッチ数の違いと、8対
8との比較において、ボックス付近の攻防
およびシュート数の違いの資料を挿入しま
훿AGC/JFAnews
した。
U-12の育成年代では、日本の課題であ
代ですから、臆せず「格好良く、美しく」
デモをしましょうと促しました。C級コー
なければならないのか、を考え続けていく
重要なテーマだと考えます。日本全国の多
るボックス付近の攻防と決定力の向上のた
め、そしてゲームを通してボールを多く触
チ養成講習会でも強くそのことを伝える確
くの指導者の方々が常に考え、取り組んで
認をしました。
いくことで日本のサッカーを変えていける
のだと思います。それは、私たち指導者が
ることでテクニックの向上とゲーム理解を
身につけていく狙いで、8対8のゲームを
推し進めていくことが重要であるからで
8.まとめ
C級コーチ養成講習会やリフレッシュ研
「子どもたちの未来に触れている」という
アンディー・ロクスブルク氏(UEFA技術
す。
修会では、いつも初めに「JFA2005年宣言」
とJFAのポリシーとして2つ、
「世界をスタ
委員長)の言葉に感銘を受け、この言葉の
重さに打ち勝つことで、自己実現しようと
7.その他
ンダードとした強化策」と「三位一体+普
しているからではないでしょうか。
これまでも訴えてきたことですが、コー
チング法では指導において必ずデモンスト
及」での総合力で取り組むことを紹介して
います。ところが最近では、「皆さんはも
日本全国の多くの指導者仲間で、子ども
たちを取り巻くトレーニング環境やゲーム
レーションをしましょう。特に低年齢にお
いてはそれが重要です。なぜなら、子ども
うご存知でしょう」と軽く流してしまう傾
向があるように思います。しかしこのこと
環境をより良いものにしていきましょう。
合言葉は「Players first!」
。子どもたちの
たちの視覚に訴えていくことは非常に効果
は、常にお題目のように考え、つぶやきな
ために良かれと思う気持ちが真に最適な方
的だからです。まねることが大変うまい年
がら実現のために何ができるのか、何をし
向に向かいますように。
公認B級コーチ養成講習会
[報告者]眞藤邦彦(指導者養成ダイレクター)
テクニカルレポートから、昨年、公認C級
し、育成年代での現在地を確認することが
公認B級コーチ養成講習会が今年もスタ
コーチ養成講習会のカリキュラム改訂を行
いました。それに伴い、同B級コーチ養成
できました。改訂したばかりのC級でした
が、さらなる見直しとして良い機会でした。
ートしました。今回はB級で見直した部分
を紹介します。
講習会のカリキュラムの見直しを実施しま
した。また、FIFA U-20、同U-17ワールド
B級も合わせて見直し、日本の目指すべき
方向性を明らかにしていくことができたの
2006FIFAワールドカップドイツ大会の
カップにそれぞれの日本代表チームが出場
です。
カリキュラムの改訂について
56
指導者養成
1.実技に関して
るためにも、また実践力をさらに向上する
ためにも、1回目の指導実践の前に受講者
がら、フォーカスドコーチングしていくこ
とを確認していきます。つまり、テーマに
実技に関しては、よりシンプルにそして
大きくとらえることにしました。その実技
がプランニングしたもので、仮実践をする
ようにしました。
迫りながらも、サッカーだから、テーマ外
であっても良いプレーややらなければいけ
3.プランニングに関して
ないプレーは教え込んでいく必要があると
いうことです。その上で、シンクロコーチ
を通し、ゲーム理解を深めていけるように
しました。テーマのとらえ方は下図の通り
です。
ングとフリーズをバランスよく使い分け、
日本の進むべき方向性としての「基本」
(テクニック、判断、コミュニケーション、
フィットネス)の重要性を認識していただ
くことが狙いでカリキュラムを組みまし
た。また、「基本」をとらえやすくするた
め、イメージビデオも作製しました。
ゲームへの情熱とフレッシュな気持ち
「プレーヤーがゲームのそれぞれの局面
で個人でもグループでも良い判断ができ
るようにするためには、常にインテリジェ
ンスを刺激するようにする」
クロード・デュソー
2.実技体験と理論的フォローに関して
テーマの追求ができるように整理しまし
た。シンクロとフリーズでは、簡単にまと
めるとフリーズで理解させ、シンクロで呼
び戻す(気づかせる)、引き出すようにし
て、プレーを確保するためにもバランスよ
く使い分けましょうということです。
また、現場ではキーファクターの連呼が
JFAコンセプトの理解者を増やしていく
プランニングでは、セッション全体のイ
メージを持ち、望ましいゲームにするため
しばしば見られることがあります。選手は
分かっているものと勘違いしていること
ために、実技体験をしていただいています。
のセッションの中での計画ができるように
と、ゲーム理解が十分できていないことが
そこでは、インストラクターのコーチング
デモを見ていただき、理解を深めるために、
しました。ドリルの重要性を含めながら、
ウォームアップではテーマの導入イメージ
原因です。指導者がゲームを理解している
ことは重要で、今回実技を通して解決して
受講生を選手と見立てて実施してきまし
た。判断をしながら最良のプレーを繰り返
が持て、トレーニング1では反復イメージ、
そしてトレーニング2では攻防の中で、最
いきたいと思います。その上でコーチング
では選手にまず基準(判断材料)を示し、
しさせたいために、プレーの確保をしてい
ます。このことはプレーの確保、持久性を
後に望ましいゲームになるようプランニン
意図や目的に応じて、状況に応じて判断し
高める質、量を体感していただくために非
グしていけるようにしました。もちろんコ
ーチングは重要ですが、まずはオーガナイ
ながら最良なプレーができるようにしたい
と考えます。しっかりとした判断材料が選
常に大切です。ところが受講者の体力的な
きつさや技術的なレベルもあり、理論的な
ズに意味を持たせる工夫を十分できるよう
に、プランニングもディスカッションを通
手に理解されれば、キーファクターをシン
クロコーチングで伝えても十分伝わり、意
フォローが難しくなりました。そこでセッ
ションによって、望まれるトレーニングを
して、仮実践を通してさらに良いものに近
づけるようにしていきました。
識を引き戻すことができます。プレーの質
は向上していくのです。
説明やディスカッションで理解を深めるこ
との使い分けをするようにしました。そし
4.コーチングに関して
5.ロジカルコミュニケーション
スキルの導入
て、前期にはコンセプトの理解度を確認す
でサッカーがうまくなることを頭に入れな
実際に体感することと、指導者講習会的な
コーチングでも、サッカーをさせること
これまでB級では、「選手に考える力を
育てるためには、まず指導者から」という
目的で、自分の言いたいことを論理的には
B級テーマ
1. フィニッシュ
2. 前線の崩し
(コンビネーション)
3. ポゼッション
4. 自陣からのビルドアップ
5. テクニック
6. チャレンジ&カバー
7. クロスの攻撃
8. クロスの守備
9. GK
10. フィジカル
っきり言う訓練として6分間スピーチを課
してきました。この活動は継続します。そ
1
2
の上で、なぜサッカーにロジカルコミュニ
ケーションスキルをとり入れる必要がある
のかを理解し、指導者として知っておく必
5
3
4
7,8
6
守備の
基本
要のある基礎概念をカリキュラムにとり入
れました。
結局、サッカーはスピーディーなゲーム
の最中に究極の判断を求められるチームス
ポーツです。ですから、論理的な思考が大
切であり、判断を繰り返し行うことで、選
手自身のサッカー能力も高まると考え、こ
のロジカルコミュニケーションスキルを体
系化してB級にとり入れたのです。つまり
は指導者が選手と関わるときに日常的にア
57
指導者養成
指導者は、サッカーを取り巻く全体像の
中にあって、選手の将来を思い描きつつ、
選手を指導しながら、その矛盾を解決して
いくのです。しかし、その作業は困難を極
めます。指導者は日々悩みつつ、辛苦を伴
う大変な作業に打ち勝ちながら指導してい
ると言っても過言ではないでしょう。です
から、同じような仲間を増やし、連携を取
りながら自信を持って日々指導していける
ようにしていくことが必要です。それこそ
が、日本のレベルアップにつながる大きな
原動力になっていくと考えるからです。
「指導者は選手の未来に触れている」
指導者は、自分なりに大事にしている信
念や哲学を持つことで、選手がついてくる
と言われています。だからこそ、選手の将
来に向けての準備として、選手を大きく育
プローチしていくことが重要であり、その
具体的な考え方や方法を学ぶようにしてき
的動機付けができるようにしたいのです。
ライセンスコースはスタートであってゴー
たというわけです。
ルではないと受講者自身の口から発せられ
てるために、今なすべきことを理解し、次
への年代へ送り出していくことが必要なの
るようになればと願っています。
です。たとえ指導者が代わっても、目指す
6.まとめ
方向性を日本全体で共有すれば、一貫指導
が成り立ちます。日本の学校制度等の仕組
B級コーチ養成講習会は、今後も多くの
理解者を高いレベルで増やしていく方針
で、今年は昨年から2コース増やしました。
特に今回は、JクラブコースとしてFC東京
コースとアルビレックス新潟コースを新設
しました。今後は30コースに増やしてい
きたいと考えています。なぜなら結局、ト
Jクラブ開催コース
「勝つことと育てること」
みの中にあって、カテゴリーや所属が変わ
っても、目指す方向性を共有する指導者の
リレーによって、常に質の高い日常の指導
がなされるはずです。そうすれば、選手は
どこにいても、夢に向かって羽ばたいてい
レーニング環境やゲーム環境、それらを取
たちを取り巻く環境を、今よりさらに良い
けると確信しています。
現在、47FAでチーフインストラクター
り巻く環境を改善していくとき、行く手を
阻むのは指導者のフィロソフィーの問題だ
ものに変えていく必要があります。それは
例えば、トレーニング環境やゲーム環境で
を中心に公認C級コーチ養成講習会が開催
され、年間26,000人以上の方々が卒業して
からです。だからこそ、コンセプトとベク
トルを共有できる多くの指導者を養成して
あり、現在取り組んでいるリーグ戦もその
取り組みのひとつです。しかし、どんな大
います。そして、卒業された多くの方々が、
いく必要があるのです。
また、どの指導者養成講習会でも共通す
会であろうと、良い施設、良い環境であろ
うと、そこに携わる指導者の考え方ひとつ
ることですが、参加型の講習会を目指して
で、いかようにも変化してしまうのが現状
います。そして、双方向でのやり取りの中
で、受講者自身のためになっているという
です。それだけに、指導者の関わりが大変
重要になってきます。指導者には、良いト
実感が持てる講習会であってほしいと願っ
ています。そのためにもインストラクター
レーニング、良いコーチング、良い環境と
いう「良いサッカーの追求」が求められて
は高い視点を持ち、受講者と同じ高さの目
いるのです。だからこそ、指導者養成が重
やすだけでなく、講習の質のコントロール
が大事になってきます。そのためにインス
線で共に物事を悩み、考え、高め合ってい
くコースにしていけるように、同時に、受
要な鍵を握っていると言えるでしょう。
「勝つことと育てることは矛盾すると同
トラクター研修の充実を図り、養成目標を
より具体的かつ明確にし、評価がより適正
講者が指導する喜びを感じ、今後に生かせ
るようにしていきたいと切に願っていま
時に矛盾しない。われわれはその矛盾の間
で生きている」
。これはJFAアドバイザー、
に展開できるように、その都度定期的にプ
す。卒業後も伸びていけるような基本と内
イビチャ・オシム氏の言葉です。
58
日本のレベルを上げていくには、子ども
さらなる向上心と研修意欲を示しておられ
るのです。こうした数多くの、質の高い指
導者がベクトルを共有し、活動していくこ
とを願って、公認B級コーチ養成講習会の
コース数を増やしました。ただし、多くの
指導者の情熱、学習意欲の高さに見合う講
習数の提供を考えたとき、単に講習数を増
ロジェクトで検討していくことが大切だと
考えています。
指導者養成
今年度はモデルトライアルとして、アル
ビレックス新潟とFC東京に協力をお願い
こで今後の展開を考え、S級保持者がイン
ストラクター研修に参加することでJクラ
2008年度、コース数を増やす施策とし
しました。その理由は、①B級講師経験者
がいて、協力できる。②Jクラブで運営で
ブ開催ができるように検討しています。各
Jクラブには、今後の拡大・展開について
て、Jクラブ開催コースを導入しました。
き、グラウンド、講義室など施設の調整が
計画的に協力してほしいと願っています。
新たにJクラブ開催コースを導入し、地域
に根ざした活動を目指していこうと考えた
つく。③近隣に宿泊施設がある。④所属
FAと連携協力ができている。⑤トレセン
さて、今年度モデルトライアルとして、
アルビレックス新潟とFC東京の2クラブ
からです。Jクラブの協力によって、Jクラ
ブが所属する地域の指導者と、全国のB級
コーチ派遣などJFAに協力的である。⑥イ
ンストラクター研修に参加できる。以上の
は、すでにB級前期の講習会が終了しまし
た。開催までの取り組みや今後の展開につ
受講希望者の願いに応える形で、活動が展
ような理由からです。こうした条件は、ほ
いて、アルビレックス新潟の中野幸夫社長
開しやすくなりました。今後もJクラブの
協力を得ながら、コース数を増やしていき
とんどのJクラブが満たしているのですが、
1番目のB級講師経験者の項目が満たせな
と若杉透、布啓一郎(JFA技術委員会副委
員長)両インストラクターに聞いてみまし
たいと思います。
いJクラブが多くあることは事実です。そ
た。
「JFAコンセプトのより高いレベル
で理解者を増やす」
新潟へようこそお越しくださいました。
私どもアルビレックス新潟は、Jクラブの
一員として、どうしたらJリーグをもっと発
展させ、そして日本のサッカーを発展させて
いくことができるかということを常に考えて
いる中で、地域貢献ということも含め、JFA
と協力し、今年度よりJFA公認B級コーチ養
成講習会 アルビレックス新潟コースを開設す
ることになりました。
もっとレベルの高いゲームを見せたい、地
域に密着したクラブをつくりたい。そのため
にも、一人でも多くの指導者の方に、今回の
ような指導者養成講習会を受講する機会を提
供することができるのであれば、ということ
でJFAと一緒に準備をしてきました。
指導者の方々がこういう講習会を通じて情
報を共有し、それぞれの現場へ持ち帰り、今
後の活動に役立てていただくために、これか
らも皆さまと一緒に精一杯がんばらせていた
だきたいと思います。
アルビレックス新潟社長 中野幸夫
アルビレッジコース設立によって地域指導
者への還元が可能になり、アルビレックス・
県・北信越枠に加えて北信越コース、受講選
択の幅が広がったと思います。加えて、近隣
開催が2コースになったために受講生の経費
負担が軽減されたことは大きなメリットでし
た。
アルビレックスとして、指導者養成がアル
ビレッジで2コース行われるということは、
育成選手・スタッフともに良い刺激になって
います。
グラウンド・施設ともに非常に整った環境
の中での講習会を開設することができ、受講
生には喜ばれたと思います。
ぜひ他のクラブでも協会のインストラクタ
ーとのリレーションを構築されて、Jクラブ
JFAから事前にアルビレックスに新コース
設立の説明があり、新潟県サッカー協会にも
事前に開設の説明と打ち合わせを行いまし
た。
新潟県サッカー協会と技術委員会に一任し
て北信越コースプラス新設コースに幅ができ
たので、それをもとに準備をしましたが、3
年間北信越コースをやっているため、今まで
の経験の蓄積があり、特別な準備は必要あり
ませんでした。
としてどんどん受け入れ、開設されることを
希望します。
新潟インストラクター 若杉 透
Jクラブと連携をとりながら指導者養成講
習会を開催できるメリットは、Jリーグの選
手経験を持った受講生と地元クラブや学校に
所属する指導者などが一緒になってコースを
つくり上げていくことができることで、受講
生から非常にポジティブな雰囲気が伝わって
きます。
今後もJクラブと地元クラブ指導者との交
流につながり、よりサッカーに関する事業等
に広がりや深まりが出てくるのではないかと
感じました。
JFAインストラクター 布 啓一郎
アルビレックス新潟・中野幸夫社長
妥当なコース数を妥当なバランスで開催し、目標は30コース
日々のトレーニング環境を預かるのは指
導者であり、究極にはあらゆる課題に指導
者が鍵となります。コンセプトの理解者を
増やし、全国の指導者の情熱に応えるよう
に、質・量を充実させる指導者養成を展開
していきたいと考えています。
59
JFA技術委員会監修関連発行物のご案内
技術委員会
重要
価格変更のお知らせ
商品価格+送料¥525(税込み/全国一律)をご入金ください
JFA公認指導者資格保有者・
JFA加盟登録チーム限定
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カップ ドイツ大会 JFA
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※1.FIFAの映像使用規定(ビデオ化権)により、JFA加盟登録チーム
およびJFA公認指導者資格保有者のみ販売が許可されており、一般
の方への販売は許可されていません。
UEFA EURO 2004 JFA テクニカルレポート/DVDは販売を終了し
ましたが、一部のCDショップまたは書店で購入可能です。
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FIFA U-17世界選手権フィンランド2003
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2003JFAテクニカルレポート/ビデオ(※1)
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指導ガイドライン
¥1,050
¥1,050
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指導指針
JFAキッズ(U-6)
指導ガイドライン
¥1,050
¥1,050
JFAフィジカル測定
ガイドライン2006年版
¥1,050
JFA公認指導者資格
保有者限定
サッカー指導教本・DVD
2007年度版
¥7,350
購入希望者は、申込書の①をご記入ください
制作物の内容、購入方法などの問い合わせ先は右記まで 60
A F C ア ジ ア カップ - 中 国
2004 JFAテクニカル
レポート
¥630
サッカー指導教本・DVD
2007年度版
ゴールキーパー編
¥7,350
この教本は、JFA公認ゴールキーパーC級・B
級・A級養成講習会のテキストとして制作され
たものです。
(財)
日本サッカー協会技術部 TEL 03-3830-1810
申込方法
61
A MEETING PLACE FOR READERS AND J FA
62
2008年度日墨(メキシコ)研修生交流計画派遣生 募集
外務省が管轄する本交流計画は、メキシコ合衆国にてスペ
つきましては、JFAからの研修候補者を募集いたします。詳
イン語の学習や専門的研究を行うプログラムです。JFAか
ら外務省に対して研修候補者を推薦することができます。
細は、JFAホームページ、JFAコミュニティにてご確認の
上、応募ください。
JFAより推薦し、その後外務省に承認された方は2009年
JFAホームページ:http://www.jfa.or.jp/
7月末ごろより最長1年間、メキシコで研修することとなり
ます。
JFAコミュニティ:
http://community.jfa.jp/modules/top/
リフレッシュポイントの確認について
重要
2004年4月より資格更新のために規定のリフレッシュポイ
ントの獲得が義務付けられました。
リフレッシュ期間(S級は2年間、A・B・C級は4年間)に
指導者登録サイト(Kick-Off)
http://www.jfa.jp/jfatop/kickoff.html にてリフレッシュ
必要ポイントが獲得できていなければ資格が失効します。
ポイント獲得状況を必ずご確認ください。
リフレッシュポイント(指導ポイント)の加算について
重要
JFA加盟登録チームで、監督・コーチを務めている方は、
Kick-Off(指導者)へアクセス→「指導者」をクリック→
指導ポイント(20ポイント)を加算することができます。
ポイントの加算は指導者の皆さまで行っていただくことと
ID・パスワードを入力しログイン→「基本情報」をクリッ
ク→「リフレッシュポイントの確認・申請」をクリック→
なっています。右記をご確認の上、必ず加算するようお願
「JFA加盟登録チーム指導によるポイント化はこちら」を
いします。
クリック→「加盟登録チーム番号」を入力→「確認」完了
JFAコミュニティ リニューアルに伴う新ID取得について
2006年10月2日に公認指導者向けWEBサイト「JFAコミ
IDでログインされた方は、指導者・審判共通ゾーンを閲覧
ュニティ」がリニューアルされました。リニューアルに伴
い、新しく「Community ID」を取得いただく必要があり
することができます(審判専用ゾーンの閲覧には、審判登
録が必要です)
。
ます。
新ID取得はWEBサイト上(http://community.jfa.jp)で
行ってください。
また、新しく登録審判員向けWEBサイトもオープンし、新
◆お問い合わせ先◆
(財)日本サッカー協会 指導者登録窓口
Tel:03-6713-8180 Fax:03-6713-9968
JFAリフレッシュ研修会のご案内
JFA主催リフレッシュ研修会をご案内いたします。多数の
研修会の詳細は、下記URLへアクセスして、ご確認くださ
応募お待ちしております。
い。
■申込方法
JFAホームページより、Kick offサイトへアクセスしてお
申し込みください。受講決定のご連絡についてもサイト上
にて行います。
<http://www.jfa.jp/jfatop/kickoff.html>
[指導者]⇒ ログイン ⇒[リフレッシュ研修会申込み/確
認]⇒[主催・その他]⇒[JFA]⇒各研修会を検索して
ください。
日本サッカー協会(JFA)は2009年4月、熊本県宇城
市に「JFAアカデミー熊本宇城」を開校します。
JFAアカデミーは、次代の日本サッカーを担う選手を輩
出することを目的に、サッカー選手としてのみならず、
社会をリードしていける真の国際人の育成を目指してい
ます。
JFAは、このエリート選手育成の考え方やノウハウ等を
全国各地に広げたいとしており、福島に次いで2校目と
なるJFAアカデミーを2009年度から熊本宇城で開校す
る運びとなりました。
■募集学年・人員
2009年4月に中学1年生となる(現在小学6年生)男子:18名
■出願締切
2008年8月8日(金)必着
■選考試験日程
◇1次選考試験
8月23日(土)
観音山グラウンド(熊本県宇城市)
8月24日(日)
観音山グラウンド(熊本県宇城市)
◇2次選考試験(1泊2日)
9月13日(土)∼14日(日) 熊本県内
9月20日(土)∼21日(日) 熊本県内
◇最終選考試験(2泊3日)
10月24日(金)∼26日(日) 熊本県内
なお、「JFAアカデミー熊本宇城」は、選手の活動期間、 「JFAアカデミー福島」との相違点
登録等、「JFAアカデミー福島」と異なる点があります。
詳細は右記をご参照ください。
JFAアカデミー福島
JFAアカデミー熊本宇城
対象
男子と女子
男子のみ
活動期間
中1∼高3の6年間
全寮制(ロジング制)
で、
長期休暇(春・夏・冬休み)等の
決められた時期に帰省
中1∼中3の3年間
アカデミー
での活動
チーム登録
アカデミーでチーム登録し、
公式試合に出場
平日のみの寮生活をしながら
アカデミーで活動。
毎週末および長期休暇は帰宅
アカデミーとしてのチーム登録はなし。
各々地元チームに所属し、
公式試合等はそのチームの一員として出場
JFAアカデミー福島 選考試験 募集要項
■募集学年・人員
2009年4月に中学1年生となる現在小学6年生
男子:15名/女子: 6名
■募集要項等入手方法
以下の方法で入手することができます。
出願の締切は、
男子:2008年7月25日(金)必着
女子:2008年8月 8日(金)必着 です。
1. ホームページからダウンロード
http://www.jfa-academy.jp/fukushima/
募集要項・願書(男子・女子)
JFAエリートプログラム JFAアカデミー福島 概要
2. 直接受領
①保護者説明会会場(JFAアカデミーHP参照)
②JFAハウス/日本サッカーミュージアム受付
〒113-8311 東京都文京区サッカー通り(本郷3-10-15)
TEL.03-3830-1890(JFAアカデミー事務局専用番号)
TEL.03-3830-2002(日本サッカーミュージアム)
最寄駅:JR御茶ノ水駅、東京メトロ丸ノ内線御茶ノ水駅・
千代田線新御茶ノ水駅
受付時間:月曜∼金曜 9:00∼18:00
土・日・祝祭日10:00∼19:00
③Jヴィレッジフロント
〒979-0513 福島県双葉郡楢葉町大字山田岡字美シ森8番
TEL 0240-26-0111
最寄駅:JR広野駅・富岡駅・木戸駅
④J-STEP(清水ナショナルトレーニングセンター)総合受付 〒424-0105 静岡県静岡市清水区山切1487-1
TEL.0543-71-9000
最寄駅:JR清水駅
⑤福島県庁 企画調整部 地域政策課 〒960-8670 福島県福島市杉妻町2-16 本庁舎5階
TEL 024-521-7119
最寄駅:JR福島駅
3. 郵送請求
右記[お問い合わせ先]までFAX(またはTEL)にて、送付先の郵
便番号・住所・氏名、受験者の性別をご連絡ください。3∼4日で送
付します。
■選考試験日程
【男子】
◇1次選考試験
8月18日(月) 三菱養和会 巣鴨スポーツセンター(東京都豊島区)
8月20日(水) 東京ヴェルディ1969(東京都稲城市)
JFAアカデミー福島 広野グラウンド(福島県双葉郡)
8月21日(木) 東京ヴェルディ1969(東京都稲城市)
J-STEP(静岡県静岡市)
ビッグレイク 野洲川歴史公園サッカー場
(滋賀県守山市)
8月23日(土) 観音山グラウンド(熊本県宇城市)
8月24日(日) 観音山グラウンド(熊本県宇城市)
◇2次選考試験
9月 6日(土) 東京ヴェルディ1969(東京都稲城市)
9月 7日(日) 東京ヴェルディ1969(東京都稲城市)
9月20日(土) JFAアカデミー福島 広野グラウンド
(福島県双葉郡)
◇3次選考試験:1泊2日
10月18日(土)∼19日(日)ナショナルトレーニングセンター
(東京都北区)
◇最終選考試験:2泊3日
11月 7日(金)∼ 9日(日) Jヴィレッジ(福島県双葉郡)
【女子】
◇1次選考試験
8月30日(土) 東京ヴェルディ1969(東京都稲城市)
8月31日(日) Jヴィレッジ(福島県双葉郡)
9月 6日(土)
ビッグレイク 野洲川歴史公園サッカー場
(滋賀県守山市)
◇2次選考試験:2泊3日
10月18日(土)∼20日(月) Jヴィレッジ(福島県双葉郡)
◇最終選考試験:2泊3日
11月 8日(土)∼10日(月) Jヴィレッジ(福島県双葉郡)
お問い合わせ先
(財)日本サッカー協会 技術部
〒113-8311 東京都文京区サッカー通り(本郷3-10-15)
JFAハウス
TEL:03-3830-1890
(祝祭日を除く月曜∼金曜 10:00∼17:00)
FAX:03-3830-1814
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Tel:03-3830-7104
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指導者養成 ふたつの「こころ」
今年度も47FAチーフインストラクター研修会前期、公
唐突ですが、ここで私の好きな詩を紹介します。
認A級コーチU-12養成講習会が無事終わり、全国各地で
公認B級コーチ養成講習会が始まります。それぞれの参
私は昔「コロ」という犬を飼っていました。
加者の方々が、スケジュールを調整し、情熱を持って各
コロに子どもができ、私は「ココロ」と名づけました。
研修会、講習会に参加していただいていることに深く感
やがて、ココロにも子どもができ、
「マゴコロ」と名づけ
謝いたします。
ました。
私はあいさつの中で、
「指導者が『新鮮さと謙虚さ、そ
私は、いつまでもマゴコロを大切にしたいと思います。
して心はいつも笑顔で』指導に携わることで、必ず選手
や受講生は溶け込んでいきます」とお話ししています。
こんな感じだったかな? 未来ある子どもたちの夢を
熱意のある多くの指導者の方々が、それぞれのコースで
導いていく指導者の、たゆまぬ努力と情熱が、自己実現
単なるHow toではなく、指導者としての在り方やサッ
と日本サッカーの発展に大きくつながっていくことを願
カーの深い考え方、トレーニングの中に含まれている
っています。
「こころ」を理解し、伝えていく中で、仲間を増やしてい
ただいているのです。
眞藤邦彦(指導者養成ダイレクター)
テクニカル・ニュース Vol.26
○発行人:小野 剛
○編集人:財団法人日本サッカー協会技術委員会・テクニカルハウス
○監 修:財団法人日本サッカー協会技術委員会
○発行所:財団法人日本サッカー協会 〒113-8311
東京都文京区サッカー通り(本郷3-10-15)JFAハウス
電話 03-3830-2004(代表)
○発行日:2008年7月22日
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