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(証券コード : 6800)

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(証券コード : 6800)
(証券コード : 6800)
ヨコオのグローバル・ネットワーク
当社は、1967年に台湾工場を設立以来、世界最適地生産体制を構築するため、生産拠点の海外シフトを積極的に展開してまいりました。
現在では、マレーシア、中国
(2拠点)
、米国、
さらにベトナムにおいても量産工場が稼働し、海外生産比率は80%超へと拡大しております。
販売体制は、米国は6都市、欧州は2ヶ国、アジアは7ヶ国
(10拠点)
と、世界の各地域に事業拠点を設立し、市場のグローバルニーズに対応
する密着した営業サービスを提供しております。
1
株式会社ヨコオ 第77期中間株主通信
株主の皆様へ
拝啓 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申しあ
げます。
グローバル市場の競争環境は絶えず変化を続け
ており、
当社主要市場である自動車/半導体検査/
携帯端末市場においても、
さらなるエレクトロニクス
化が進む自動車や低価格スマートフォンが新たな潮
流を生み出しつつあります。
このような状況の中、2015年3月期第2四半期連
結累計期間の当社グループの連結売上高は、車載
通信機器/回路検査用コネクタ両セグメントが増収
となった半面、無線通信機器セグメントが大幅な減
収となり、前年同期比で若干の減収となりました。営
業利益は、
マレーシア工場/ベトナム工場への生産
移管をはじめとする原価低減の取組みの効果が表
れ、前年同期比で増益となりました。経常利益および
当期純利益につきましては、為替差益計上、投資有
価証券売却益の計上などにより、前年同期比で大
幅な増益となりました。
なお、当上期の業績が当初想定の範囲内での進
捗となったことから、通期の業績予想を据え置く
こととし、中間配当につきましても当初予想どおり
1株当たり4円とさせていただきました。
当下期は、生産移管を軸とする原価低減活動を
さらに推進するとともに、新たな事業テーマの立上
げを着々と進め、高収益体制の確立と事業拡大に
邁進してまいります。
株主の皆様におかれましては、今後とも変わらぬ
ご支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申しあげ
ます。
敬具
代表取締役 執行役員社長
徳間 孝之
第77期第2四半期連結累計期間の業績
部門別売上高
(単位 : 百万円)
20,000
15,000
10,000
5,000
0
経常利益/四半期純利益
無線通信機器
回路検査用コネクタ
車載通信機器
16,430
3,482
3,061
9,887
第76期第2四半期
第77期通期業績予想
16,151
2,085
経常利益
1株当たり四半期純利益/中間配当金
1株当たり四半期純利益
四半期純利益
(単位 : 百万円)
中間配当金
(単位 : 円)
800
711
732
(単位 : 百万円)
40
36.60
30,000
600
30
400
20 17.92
25,000
3,324
10,741
第77期第2四半期
348
358
200
20,000
第77期第2四半期
0
1,200
1,200
1,110
830
900
600
10,000
10
第76期第2四半期
1,500
15,000
4
0
(単位 : 百万円)
35,000 33,800
第76期第2四半期
4
第77期第2四半期
300
5,000
0
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
0
株式会社ヨコオ 第77期中間株主通信
2
社長インタビュー
今回は
「海外における事業展開」
について、
徳間社長に伺いました。
Q1
のニーズに即応可能な供給体制の構築を推
進いたします。また、事業活動範囲の面的な
広がりへの対応にあたっては、現地企業との
提携なども選択肢に加え、グローバル最適生
産体制を構築してまいります。
海外事業展開の方針についてお聞
かせください。
Q3
A
まず、海外に限らず営業全般の活動方針
として、
「 伸びている/ 今 後 伸びる市 場・顧
客に密着する」ことを一つの基本方針として
います。
この方針のもと、ターゲットとする地
域/市場を設定している訳ですが、昨今の情
勢から、現時点では米国/東アジア・アセア
ン地域を重点地域に設定しています。
これら重点地域の伸びる顧客に密着し着実
に拡販するために、
「 海外マーケットフロント
ラインのさらなる強化」
として、海外営業拠点
の営業/技術支援体制の強化を推進してい
ます。
特に最近は、
顧客/顧客提携先の現地拠点が
ビジネスの決定権限を持つケースも増えてい
ますので、
顧客の現場への迅速なサポートを行
うとともに、顧客の現地ニーズを素早く把握し
製品開発に反映させる体制の構築に注力して
います。
3
株式会社ヨコオ 第77期中間株主通信
A
Q2
ベトナム工場やマレーシア工場へ
の生産移管を推進していますが、
海外生産体制の強化方針について
教えてください。
海外生産体制強化については、
「プロセ
A
ス・イノベーション(事業運営システムの革
新)」の重点施策として「グローバル生産拠点
の機能強化と生産分担の再編成」に取り組ん
でおり、車載通信機器事業における中国から
ベトナムへの生産移管、回路検査用コネクタ
事業における国内からマレーシアへの生産移
管はその中核となる施策として位置付けてい
ます。また、生産コスト低減だけでなく、調達
や開発などの機能強化も併せて行い、海外で
今後は事業活動がどういう地域に
広がる可能性があるのでしょうか。
事業展開を考えるうえでカギとなる条件
は事業によって異なります。
当社主要市場のうち半導体検査/携帯端
末 の 各 市 場であ れば、最 終 製 品 が 比 較 的 微
細・小型であることもあって、最終消費市場
がどこかよりは、当社主要顧客や新規開拓先
の中で決定権限を持つ拠点がどこかが重要
です。
この点では、既に焦点を定め、当社体制
も整い固まりつつあると考えています。
一方、
自動車市場については、最終製品が大
型であることなどから、最終消費市場近辺での
生産・供給ニーズが高いという特徴がありま
す。そのため、今後の面的な広がりは、主に車載
通信機器事業の顧客ニーズに対応して展開し
ていくことになります。具体的には、一大市場と
して成長が続くアセアン地域や中南米への拠
点展開を現在推進しています。
IR伝言板
当社は日頃、個人・法人を問わず投資家・株主の皆様から様々なご質問・ご意見を承っています。
この「I
R伝言板」では、これまでいただいた中から、よくいただくご質問とその回答をご紹介いたします。
車載アンテナ・半導体検査用ソケット・携帯端末用コネクタ、最近では医療用カテーテルユニットと、製品が非常に多岐にわたっているのは
なぜでしょうか。
当社が多様な領域で事業を展開する大きな理由は、
「事業領域の重層化
を遂げたのが、今日の車載通信機器事業です。
による経営の安定化」
です。
また、伸管技術を活かし、
より微細にという方向に進化させてきたのが、
事業領域が単一である場合、会社の業績はその業界の好調/不調に大
回路検査用コネクタ事業の半導体検査用ソケットやプローブカードといっ
きく左右され不安定になるリスクが高くなります。そのリスクを低減し経営
た主要製品に組み込まれているごく微細なプローブで、
「バネ棒」の構造を
の安定化を図るため、
事業領域/業界の
「重層化」
を推進してきました。
もち
継承しつつ微細精密加工技術の深化により実現したものです。
ろん、事前の入念なマーケティングにより大きな成長が見込まれる業界/
スマートフォン/タブレット/POS端末用のコネクタとして幅広くご使用
市場に狙いを定めて参入してきており、その結果、現在の自動車/半導体
いただいているスプリングコネクタも、
「バネ棒」の基本構造を受け継ぎつ
検査/携帯端末/医療という事業領域の構成に至っています。
つ、導電性や耐久性を格段に高めてきた製品で、
ファインコネクタ事業の中
核を成しています。
もう一つ重要なのは、当社のコア技術の活用・深化と新技術の導入の
医療用カテーテル・ガイドワイヤは血管の中に通すため外径が1mm以
観点です。
下のものも多く、
これに使用される金属加工部品であるマーカリング、
コイ
当社の最大の強みであるコア技術は、金属製の精密な“管(くだ)”など
ルや先端電極などは、当社の微細精密加工技術が大いに発揮されるもので
微細な加工部品を製造する
「微細精密加工技術」
です。当社の創業者であ
す。当社は一昨年よりガイドワイヤユニット/カテーテルユニットのアッセン
る故・横尾忠太郎が発明した
「バネ棒」が代表的な製品ですが、以降、
ロッ
ブリに注力しており、
コーティング技術の導入や設計ノウハウの習得などに
ドアンテナなど金属製の管を主たる構成部品とする新製品を次々と生み出
より、開発型OEMサプライヤーへの進化を目指しています。
しつつ、変化と競争の激しい環境を勝ち抜くために、
アンテナ技術/マイク
ロウェーブ(高周波)技術/セラミック技術など新技術も積極的に取り入
今後も、
コア技術のさらなる強化・革新、新技術の導入とともに、事業領
れ、融合させ、事業領域を広げてきました。
域のさらなる重層化・拡大により、革新的な先端製品の開発を推進してま
現在の主要事業で言えば、
ロッドアンテナをベースに開発したカーアン
いります。
テナを起点に、電子回路技術などを取り入れてアンテナ技術を確立し進化
バネ棒
株式会社ヨコオ 第77期中間株主通信
4
身近で活躍するヨコオ製品
4
?
歴史
車載アンテナ製品の
? ? ?
?
次世代製品
? ?
当社の車載通信機器事業は、1957年のカーアンテナ生産開始以来、
様々な車載アンテナをご提供してきました。
今回は、代表的な製品を採り上げて、その変遷をご紹介いたします。
シャークフィン
統合アンテナ
かつては国内でも車載用AM/FMアンテナと
して金属製のアンテナが広く普及していまし
マイクロ統合
アンテナ
た。受信性能確保のために理論上必要とされ
る1メートル長のものが主流でしたが、長い
ために折れ曲がるという難点がありました。
超短ポールアンテナ
モーターアンテナ
(ポール長110mm)
マイクロアンテナ
マニュアルアンテナ
5
株式会社ヨコオ 第77期中間株主通信
マイクロアンテナは、
「自動車外付けアンテナをどこまで短くできるか」
というコンセ
プトのもと、当社の要素技術を結集して開発したアンテナで、1996年に世界に先駆
けて販売を開始しました。
それまでのアンテナと実用上同等の性能を備えつつ、世界最短(当時)のポール長
150mmを実現した、極めて画期的な製品でした。
また、
フレキシブルな構造により、
折れにくく、
より耐久性を高め、
メンテナンスフリーを実現したのも大きな特長です。
マイクロアンテナにより、
当社は車載アンテナ市場で大きくシェアを伸ばし、
今日では
同種の車載アンテナで世界トップシェアを有しています。
?
連結財務諸表(要旨)
損益計算書より
会社の概要(2014年9月30日現在)
(単位:百万円)
前第2四半期連結累計期間
売上原価
13,252
貸借対照表より
前期末
(2014年3月31日現在)
(自 2013年4月1日 至 2013年9月30日)
営業外収益 営業外費用
113
25
特別利益 特別損失
0
10
営業利益
259
経常利益
348
(2014年9月30日現在)
前期末
(2014年3月31日現在)
号
当第2四半期末
負債純資産合計
27,226
負債純資産合計
25,949
負債
8,777
負債
8,181
株式会社ヨコオ
〒114-8515
東京都北区滝野川七丁目5番11号
(2014年9月30日現在)
電話 : 03-3916-3111
創
立
1922(大正11)年9月1日
設
立
1951(昭和26)年6月14日
金
39億9,626万円
資
本
従 業 員 数
単体 565名(前期末比 11名増)
連結5,053名(前期末比224名増)
法人税等
△20
純資産
18,448
純資産
17,768
固定資産
11,187
売上高
16,430
当第2四半期末
流動資産
15,908
流動資産
14,762
商
本社所在地
資産合計
27,226
資産合計
25,949
販売費及び
一般管理費
2,918
(単位:百万円)
固定資産
11,317
株式の状況(2014年9月30日現在)
税金等調整前四半期純利益 四半期純利益
337
358
キャッシュ・フロー計算書より
(単位:百万円)
発行可能株式総数
40,000,000株
発行済株式の総数
20,849,878株
(自己株式845,075株を含む)
5,210名
株主数
当第2四半期連結累計期間
当第2四半期連結累計期間
(自 2014年4月1日 至 2014年9月30日)
(自 2014年4月1日 至 2014年9月30日)
■大株主の状況
(上位10名)
株主名
売上原価
12,969
営業外収益 営業外費用
321
38
法人税等
61
営業活動による 投資活動による
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー
557
△517
販売費及び
一般管理費
2,753
財務活動による 現金及び
キャッシュ・フロー 現金同等物に
△231 係る換算差額
214
売上高
16,151
営業利益
428
経常利益
711
税金等調整前四半期純利益 四半期純利益
793
732
現金及び現金同等物
の期首残高
3,059
現金及び現金同等物
の四半期末残高
3,082
出資比率
(%)
1,801
9.0
株式会社群馬銀行
990
4.9
ヨコオ取引先持株会
936
4.6
ヨコオ自社株投資会
747
3.7
三菱UFJ信託銀行株式会社
595
2.9
日本マスタートラスト信託銀行株式会社
563
2.8
BNP PARIBAS SECURITIES SERVICES
LUXEMBOURG/JASDEC/FIM/LUXEMBOURG FUNDS
540
2.6
徳間 順一
482
2.4
第一生命保険株式会社
452
2.2
株式会社三菱東京UFJ銀行
446
2.2
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社
特別利益 特別損失
119 37
持株数
(千株)
※当社は自己株式を845千株保有していますが、上記の大株主からは除外しています。
※持株数は千株未満を切り捨てて表示しています。
※出資比率は自己株式を除いて算出し、小数点第2位以下を切り捨てて表示しています。
株式会社ヨコオ 第77期中間株主通信
6
当社Webサイトのご案内
ヨコオ IR
検索
http://www.yokowo.co.jp/ir/
株主名簿管理人
三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部
電話 : 0120-232-711(通話料無料)
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