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(1) 研究開発関連業務 ②中長期・ハイリスクの研究開発事業
11 プロジェクトについて具体的な成果及び表彰の実績を挙げたか
その他の表彰
„平成19年度全国発明表彰(日本発明協会)
z21世紀発明賞・・・エアロゾルデポジション法の発明【ナノレベル電子セラミックス低温成形・集積化技術】
„朝日賞(朝日新聞社)
z「ナノテク・先端部材実用化研究開発(超高密度HDDのためのナノオーダー制御高性能トンネル磁気抵
抗素子の開発)」を実施している研究者が「トンネル磁気抵抗効果(TMR)の発展と応用に関する研究」を
評価され、受賞
„第5回日本バイオベンチャー大賞(フジサンケイ ビジネスアイ)
z経済産業大臣賞・・・ジェノミディア株式会社
【基盤技術研究促進事業(民間基盤技術研究支援制度)「成人病の予防と治療のための生体高分子デリバリーシステムの開発」】
„「市村学術賞」(新技術開発財団)
z貢献賞・・・「常温衝撃固化現象の発見と常温セラミックスコーティング技術の開発」
【ナノレベル電子セラミック材料低温成形・集積化技術】
z貢献賞・・・「微細加工磁性体におけるナノスピン構造制御の開拓的研究」【産業技術研究助成事業】
z貢献賞・・・「デジタルフォトニクスのための半導体集積光デバイス・回路の開発」 【フォトニックネットワーク技術の開発】
„第17回日経地球環境技術賞(日本経済新聞社)
z日経地球環境技術賞・・・「水和物スラリを用いた空調システムの開発」
【エネルギー使用合理化技術戦略的開発 実用化開発フェーズ 水和物スラリ空調システムの研究開発】
(1) 研究開発関連業務 ②中長期・ハイリスクの研究開発事業
11 プロジェクトについて具体的な成果及び表彰の実績を挙げたか
その他の表彰
„第17回地球環境大賞 (フジサンケイ ビジネスアイ)
z地球環境会議が選ぶ優秀企業賞・・・電源開発株式会社
【多目的石炭ガス製造技術開発(EAGLE)】
„平成19年度(第12回)新エネ大賞(新エネルギー財団)
z経済産業大臣賞 優秀製品部門・・・「CIS太陽電池 solacis」
【太陽光発電技術開発(先進太陽電池)】
„RoboCup2007アトランタ大会(ロボカップ国際委員会)
zロボカップレスキュー レスキューロボットリーグ<チーム名:Pelican United>
・・・RoboCupRescue Robot League SICE International Award
・・・RoboCup 2007 Atlanta Rescue Robot League Mobility Challenge Champion
・・・RoboCup 2007 Atlanta Rescue Robot League 2nd Place
【戦略的先端ロボット要素技術開発プロジェクト <特殊環境用ロボット分野>】
„「今年のロボット」大賞2007(経済産業省)
z審査員特別賞・・・「MR 画像誘導下小型手術用ロボティックシステム」
【基盤技術研究促進事業(民間基盤技術研究支援制度)「未来型医療を実現する小型手術用ロボティックシステムの研究開発」】
z優秀賞・・・「国際標準準拠のRTミドルウェア(OpenRTM-aist-0.4.0)」
„グッドデザイン賞(財団法人 日本産業デザイン振興会)
zエコロジーデザイン賞・・・「CIS太陽光発電システムSolacis(ソラシス)」
„ギネスブックに登録
zGUINESS WORLD RECORDS 2008・・・ソムリエロボット
【ロボットの開発基盤となるソフトウェア上の基盤整備】
【太陽光発電技術開発(先進太陽電池)】
【次世代ロボット実用化プロジェクト】
(1) 研究開発関連業務(③実用化・事業化促進事業)
12 事業終了後3年間以上経過時点での実用化達成率40%を達成したか
実用化達成率
実用化・企業化促進事業は、第1期中期計画において「事業終了後、3年間以上経過した時点での実用化達成率を40%とする
(平成14年度実績 33.3%)。また、この結果を公表する。」と掲げていたところ、第1期中期目標期間の実績は25.8%であった。
この結果及び以下に示す状況を十分精査した結果、第2期中期目標期間においては、実用化達成率を25%とするとともに、技
術経営力の強化に関する助言業務の観点も踏まえ、新たな目標として「機構外部の専門家・有識者を活用した事後評価を実施し、
6割以上が「順調」との評価を得る」ことを追加的に設定。
(1)目標未達の要因分析
右表の通り、個別事業ごとに見れば、目標の40%を達成した事業も
あるが、テーマ数の多いイノベーション実用化助成事業(2事業)が未
達であったことが、最大の要因。
(2)NEDOに求められている事業者等の声
研究現場である民間企業等からは、NEDOが行うべき研究開発は、よ
り波及効果があり革新的な成果をもたらすのものが求められており、4
0%の達成率は高すぎるとの指摘がある。独立行政法人評価委員会
NEDO部会においても、同様の指摘があったところ。
(3)実用化達成率を40%とした根拠
過去の特殊法人時代に実施した『産業技術研究開発成果実用化技
術開発補助事業』の平成10年度及び11年度終了の3テーマのうち、
1テーマが実用化を達成したことから、1/3=33%を参考として設定。
事業ごとの実用化達成率の状況
事 業 名
実用化達成率
テーマ数
イノベーション実用化助成事業
(産業技術実用化開発助成事業)
33%
18件/55件
イノベーション実用化助成事業
(大学発事業創出実用化研究開発事業)
18%
29件/158件
福祉用具実用化開発推進事業
62%
8件/13件
エネルギー使用合理化技術戦略的開発
(実用化開発フェーズ、実証研究フェーズ)
31%
5件/16件
国民の健康寿命延伸に資する医療機器等の実用
化開発
66%
4件/6件
25.8%
64件/248件
合 計
◎第2期中期目標期間における目標設定
以上のような背景を精査し、第2期中期計画では、実用化達成率の数値目標を25%以上と設定。
さらに、革新性、新規性が高く、プロジェクトの性質に近い研究開発テーマがほとんどを占めているイノベーション実用化助成事業
については、実用化したか否かというプロジェクト終了時点での成否のみに着目するのではなく、その後の実用化見通し等を専門家
がチェックし、技術経営力の強化に関する助言業務の観点も踏まえ、事業実施者に対してアドバイスを行うことこそがイノベーション
の促進のために重要と判断。
このため、実用化達成率の数値の目標に加えて、機構外部の専門家・有識者を活用した事後評価を実施することとし、技術的成
果、実用化見通し等を評価項目とし、6割以上が「順調」との評価を得ることを新たな目標として追加的に設定した。
(1) 研究開発関連業務(③実用化・事業化促進事業)
13 プロジェクトの有機的な連携による制度運用を行ったか
イノベーション実用化助成事業(1)
平成19年度には、民間企業の実用化研究開発を支援する「産業技術実用化助成事業」及び民間企業と大
学等による産学連携を支援する「大学発事業創出実用化研究開発事業(マッチングファンド)」を大括り化する
ことにより、研究開発を効果的かつ効率的に実施し、我が国のイノベーション創出を強力に推進するとともに、
知的財産経営や他事業との有機的な連携等、柔軟なマネジメントを実施。
イノベーション実用化助成事業の柔軟なマネジメントの例
1.制度の大括り化
制度の大括り化等の改善を図り、よりハイリスクでかつ波及効果の高い先進性のある技術開発テーマも申請しやすくした。
また、大学発事業創出実用化研究開発事業においては、これまで申請者をTLOにのみ限定していたが、民間企業が主体と
なるテーマも申請できることとし、様々な形態の産学連携事業を積極的に支援。
19年度
産業技術実用化助成事業
18年度
大学発事業創出実用化研究開発事業
〈大括り化〉
イノベーション実用化助成事業
2.マネジメントの強化
中間評価を重視し、優良な研究開発に加速的な支援を行うなど、個別テーマを適切にマネジメント。
3.知的資産経営
企業経営における当該研究開発の位置付けを明確化すべく、申請時に知的資産経営に係るレポート提出及び審査委員会
におけるプレゼンテーションを新たに実施。
4.他事業との有機的な連携
他事業の優れた研究成果を本制度により発展させるなど、他事業との有機的な連携を推進。
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
14 100本の終了プロジェクト・採択案件について追跡調査を行ったか
追跡調査・評価の体制整備
第1期中期目標期間中には、プロジェクト終了後概ね5年間、企業等におけるその後の進捗状況に関する追
跡調査・評価を実施し、実施研究開発プロジェクト終了後の成果がどの程度我が国産業の基盤となり、産業競
争力の強化及び国民経済の発展、内外のエネルギー・環境問題の解決への貢献といった公共財としての意義
を有するかを把握。(第一期中期計画期間中に計204プロジェクトに対して実施)
調査結果はデータベースとして蓄積し、①結果の分析や調査対象機関の追跡調査の回答入力支援インフラと
して、②NEDOの成果の広がりの把握やマネジメントの改善の気付きとして、③国内外の学会での発表、海外研
究開発運営機関との意見交換資料等へ活用。
【進め方のポイント】
1)プロジェクト終了後に研究開発成果がどのような経済的、社会的な効果を及ぼしているかを具体的に把握。
2)成果の実用化・市場化による効果のほか、リスク評価手法の開発等市場によらず具現化される価値も考慮。
3)原則、5年間追跡。調査対象者の負担軽減に配慮し、全実施者を対象とした事前準備、簡易追跡調査、必要に応じて実施する詳細追跡調査
及び追跡評価の3段階プロセスを採用。
4)調査結果及び評価結果は、国民への説明責任履行、マネジメントの高度化等自己改革に活用。
追跡調査・評価の実施スキーム
事前準備
簡易追跡調査
(終了時)
(現状の把握)
①目標段階及び
スケジュールの設定
(研究、技術開発、製品化、上市段階)
②対応者(窓口)の確定
プロジェクト終了時
期間: プロジェクト終了後5年間
頻度: 隔年
方法: 調査票
調査内容: 現状段階確認
特許・論文等
第一段階
詳細追跡調査
(原因の把握)
簡易追跡調査の結果、
①「上市・製品化に至ったもの」
②「実施したがやむをえず中断
したもの」
①、②等を対象により調査票・ヒ
アリングによる詳細な調査
第二段階
追跡評価
(効果・改善点の把握)
プロジェクトの効果や
改善点の評価
(チェック&アクション)
機構の自己改革
説明責任
成果普及促進
技術開発戦略への反映
第三段階
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
14 100本の終了プロジェクト・採択案件について追跡調査を行ったか
追跡調査・評価から得られた研究開発成果の把握
平成13年度から17年度に終了したプロジェクトのうち、計80プロジェクト(157件)において製品化段階以上
に到達していることを確認。製品化状況のみならず、標準化活動、知的基盤の整備等、市場の外で測られる
べき価値や、派生技術、産学連携についても、NEDOの重要な成果の広がりとして把握。調査結果は、対外
的な情報発信に積極的に活用。
概ね平成13年以降に終了した事業の追跡調査等で得られた多岐に渡る実用化事例の俯瞰図
図の中心から外側へ、矢印の元から先へ行くに従い、NEDOの技術成果が製品として具現化し、図の外縁の社会的課題の解決
に至る推移を例示。
(1) 研究開発関連業務 ④広報・情報発信
14 100本の終了プロジェクト・採択案件について追跡調査を行ったか
追跡調査・評価結果の活用
詳細追跡調査により、上市・製品化に至った企業のうち延べ72件に対し、プロジェクト立ち上げから現在
に至る経緯をインタビューし、結果を追跡チャートとして整理し、上市・製品化に至る要因を抽出。これらの
分析結果からNEDOのマネジメントの高度化を図る上で有益な知見や教訓事例を抽出し、マネジメント上
の有用なツールである、「研究開発マネジメントガイドライン」へ反映。
上市・製品化した機関の追跡チャート
大
タイプB
大
タイプA
上市・製品化に至る要因
小
プロジェクト実施期間
実用化の可能性軸※
中
小
実用化の可能性軸※
中
45例/72例
24例/72例
プロジェクト実施期間
①技術開発課題に関連する高い技術的ポテンシャルを
有する
②中間評価を契機とした実用化意識の向上
③研究部門と事業部門の橋渡し又は研究から実用化ま
で一貫して担当するキーパーソンの存在
④責任所在の明確化、強力なリーダーシップを有する
リーダーの存在
⑤異業種やユーザー企業との連携又は標準・基準にお
ける同業企業との連携
タイプA(45件)及びタイプB(24件)に分類できない案件は3件。2例は、製品化したもののコスト
優位性が見出せず停滞。 1例は、プロジェクト終了後中断するも、情勢変化により再開。
※ 実施者の主観的な実用化への期待度や見込み。
成果普及への貢献
企画調整部と連携し、成果の普及を後押しすべき項目の抽出に活用するとともに、必要に応じて成果普及広報費が充当(2件:電源開発の
有機ハロゲン化合物連続測定装置及び日本気象協会の風況マップについて追加的な調査を実施。前者は技術の有効性の検証に、後者は
ユーザーの利便性の向上に貢献。)
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
14 100本の終了プロジェクト・採択案件について追跡調査を行ったか
追跡調査結果の多方面への情報発信
第1期中期計画期間中に計204プロジェクトについて追跡調査を実施。プロジェクト終了後に上市・製品化等に
至っている企業に対して経緯を調査し、成果の広がりやマネジメント上の参考事例を多方面へ積極的に情報発信。
追跡調査結果の多方面への情報発信
国民
左図の補足事項
NEDO成果の分かりやすい情報発信(太陽光発電
太陽光発電PR
PR本等
本等)
NEDO
「研究開発マネジメント
産業界
Plan
ガイドライン」 *1への反映
(企画調整部)
意見交換会の開催
指針の提示
( NEDOと産業界双方
NEDOと産業界双方
See
(研究評価部)
追跡調査結果の 仮説の
提言
分析
(マネジメント改善
ポイントの作成)*2
Do
改善
(プロジェクト推進部)
効果の
提供
指針に基づく
実施(検証)
経済産業省
産業界から国への「制度改革・規制緩和の要望
制度改革・規制緩和の要望*3」
の問題意識の共有)
の問題意識の共有
*1 追跡調査を通じ、NEDOのマネジ
メントの高度化を図る上で有益な知見
や教訓事例を抽出し、マネジメント上の
有用なツールである、「研究開発マネジ
メントガイドライン」へ反映。
*2 NEDO内におけるマネジメント改
善への反映・効果としては、追跡調査
結果の分析を踏まえてNEDO内での
共有化を図るとともに、中間評価項目
改 善 や 、 成 果 普 及 を 後 押し す る プロ
ジェクト推進部の取組に活用 。
*3 「イノベーション創出・促進に向け
た各種規制等見直し要望例」としてNE
DOから経済産業省、内閣府へ提出し
た資料の一部として、追跡調査で得ら
れた制度改革等の要望(例えば、薬事
法・建築基準法の規制改革、省エネ機
器に係る税制優遇措置)を提出。
(1) 研究開発関連業務 ④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
NEDOにおけるこれまでのアウトカム
z
I.
II.
NEDO設立以来(特殊法人時代を含め25年)のアウトカム把握を昨年度に引き続き、対象分野を広げて実施。
中長期のアウトカムについては、「NEDO成果の日本の主力産業における活用状況」や「NEDO成果のエネル
ギー・地球環境問題解決への貢献」と「主要技術分野における経済的・社会的効果」の観点から調査。
短期のアウトカムについては、実用化・企業化促進事業も新たに対象に加えて、「技術成果」や「実用化等の進捗
状況」を中心に実用化件数のみではなく、実用化した内容について調査。
I.
中長期のアウトカム
‹
研究開発終了後に実用化・市場化が進み、イノベーション
としての効果を発揮するには、最低5年間は必要であると
考えられる。
このため、中長期のアウトカムとして、概ね平成13年以前
に終了した事業において、以下の2つの観点からNEDO
の成果がどのような経済的・社会的波及効果をもたらした
かを分析する。
‹
(ⅰ) NEDO成果の日本の主力産業における活用状況
(ⅱ) 主要技術分野における経済的・社会的効果
II.
短期のアウトカム
‹
概ね平成13年以降に終了した事業(各種プロジェクトの
他、実用化・企業化促進事業を含む)については、短期の
アウトカムとして、最近の具体的な技術成果及び追跡調査
等の結果から見た近年の実用化等の進捗状況について
分析する。
アウトカム把握の対象範囲
NE
成
O
D
広
の
果
が
り
中長期のアウトカム
終了後5年以上
短期のアウトカム
終了後5年程度
研究開発事業
(1) 研究開発関連業務 ④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
プロジェクト成果
F2光源及び関連技術開
発(H11-H13)
光源技術
低温ポリシリコン
*5 TFT液晶
TFT液晶
ArF光源
ArF光源
無線・処理・
制御LSI
制御LSI *6
CatCat-CVD法による絶縁薄
CVD法による絶縁薄
膜形成の基礎技術
半導体製造技術
タッチパネル
モジュール電池
リチウムイオン
電池
安全対策指針
高圧電子
素子
薄膜シリコン系技術
薄膜シリコン系技術
太陽光発電
モジュール
4.1兆円
輸出高
市場規模
0.72兆円
0.26兆円
太陽電池
光源
インゴット製造技術
マイクロマシン技術の研
究開発(H3-H12)
スーパーメタルの
技術開発(H9-H13)
*4
CIS系素子技術
CIS系素子技術
材料評価技術
ナノ結晶
*1;半導体基板上へ微細回路パターンを転写・加工すること、*2;微細回路パターンを転写する際の原板(マスク)を描画する装置、*3;触媒を
用いた薄膜形成法、*4;Cu、In、Se等を用いた太陽電池、*5;薄膜トランジスタを用いた液晶、*6;集積回路の総称
自動車用電
子・電気部品
加速度センサ
自動車
車体素材
深堀加工技術
組織制御材料創生技術
組織制御材料創生技術
1.8兆円
市場規模 0. 輸出高
14兆円 0.26兆円
自動車用板材
ピストン等・シリンダ
ライナー
エンジン部品
市場規模
20.9兆円
6.4兆円
乗用車・その他
の自動車産業
先進太陽電池技術研究
開発(H13-H17)
その他太陽電池
素子・モジュール
7.5兆円
その他の電気
機器産業
太陽電池用シリコン
素子・モジュール
7.5兆円
その他電気
機械器具
産業
高効率電光変換化合物
半導体開発(H10-H14)
高効率白色LED
高効率白色LED
太陽電池用の
メートル大面積
CatCat-CVD装置
CVD装置
0.64兆円
輸出高
0.15兆円
市場規模
0.81兆円
プリンター
電子セラミックス
機能性セラミックス
ファインセラミックス
(S56-H4)
二次電池
液晶TV
液晶TV
電子計算機・同
付属装置産業
分散型電池電力貯蔵技
術開発(H4-H13)
システムLSI・
メモリ
(半導体)
5.5兆円
付属装置
産業
導電性高分子
導電性高分子
導電性高分子材料
研究開発(S56-H2)
1.6兆円
市場規模 輸出高
2.1兆円 0.11兆円
マスクEB
装置 *2
マスクEB装置
*3
Cat-CVD法による半導体
デバイス製造プロセスの研
究開発(H10-H12)
ディスプレイ
民生用電子・
電子機器産業
ArFリソグラフィ
ArFリソグラフィ
液晶製造技術
携帯電話
テレビ産業
超先端電子技術開発促
進事(H7-H13)
*1
キーデバイス
通信機器産業
NEDOプロジェクト
プロジェクト成果応用
製品(技術)
携帯電話機
産業
中長期のアウトカム(日本の主力産業における活用状況①)
輸出高
9.9兆円
(四輪自動車) (四輪自動車)
37.3兆円
市場規模等データ出典:市場規模は国内、2006年値、経済産業省機械統計による出荷額、JEITA推計、輸出高は2005年値、電子工業年鑑、自動車工業会資料
太陽光電池のみ市場規模・輸出高とも2005年値:民間推計と太陽光発電協会統計より推定、産業生産額は2000年産業連関表
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
中長期のアウトカム(日本の主力産業における活用状況②)
1995年に開始した「超先端電子技術開発促進事業」をはじめとする半導体製造、リソグラフィ、マスク製造等の基盤技術
開発プロジェクトを実施。その結果、高い産業競争力を示す日本メーカーが出現。
EBマスク描画装置では日本企業のシェアが35%から100%に(2007年) 。
ArF光源では米国企業100%シェアであったものが、わずか2年で日本企業のシェアが35%まで急伸(2007年)。
<事例1> EBマスク描画装置(電子ビーム描画装置)
半導体関連プロジェクトの微細化への寄与
45nm
次世代製品の市場投入
技 術 ト レ ンド
日立ハイテク
14%
日本電子
8%
1998年
ー
技 65nm
術
ノ 90nm
100nm
ド
130nm
ヴィステック
4%
市場投入
イーテック
74%
市場投入
150nm
NFT
61%
300nm
95
日本電子
35%
2007年
250nm
・「超先端電子技術開発促進事業(EB
マスク描画プロジェクト)」の成果を
活用した装置を1999年に市場投入。
日立ハイテク
4%
180nm
NEDO
プロ ジェクト
・1998年当時、EBマスク描画装置
市場はイーテック社(米国)が 70%
以上のシェアを確保。
96
97
98
電子ビーム描画装置の世界シェア変遷
(出典:Gartner,2008年4月,GJ08222)
F2 光 源 関 連 露 光 装 置 用 高 出 力
プロジ ェク ト レーサ ゙実 用 化 研 究
EBマ ス ク 描 画
プロジ ェク ト
99
00
01
02
03
04
05
・2007年には日本企業3社(NFT社、
日本電子社、日立ハイテク社)が100%
のシェアを獲得するに至った。
<事例2> ArF光源
06
※技術ノードは、DRAMハーフピッチを基準としている。
・半導体の微細化は、2∼3年サイクルで×0.7のスケーリングで進展。
・各種微細化技術は、「EBマスク描画プロジェクト」及び「F2光源関連
プロジェクト」をはじめNEDOプロジェクトが次世代の技術を牽引。
ArFレーザー
・ギガフォトン社(日本)が「F2光源関連
プロジェクト」等により開発した技術を
もとにArF光源を実現し、市場へ投入。
・これにより、わずか2年で世界シェア
が35%まで急伸。
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
中長期のアウトカム(日本の主力産業における活用状況③)
「ArF光源」への成果の応用について詳しい調査を実施。
成果である「インジェクションロック方式」は高性能光源実現の基幹技術であり、更なる微細化対応の新製品を次々と市場
投入し市場を席巻。
2007
2008
2009
hp*165nm
2010
2011
hp45nm
2012
2013
hp32nm
ArF
ArF液浸*2、二重露光*3
・ギガフォトン社(日本)は、NEDOプロジェクト*4成果をもとに、狭帯域化
(微細かつ鮮明に露光)と高出力(高速に露光)を両立させた「インジェ
クションロック方式」 による露光装置用のArF光源を実現。
半導体リソグラフィ技術の候補
シェア(%)
60
50
二重露光対応
hp45nm対応
hp65nm対応
第1世代
第2世代
第4世代(2007年12月出荷)
(2005年12月出荷)
(2005年4月出荷)
回折格子
チャンバ
チャンバ
増幅率100倍
チャンバ
インジェクションロック方式
30
10
アンプレーザ
オシレータレーザ
プリズム
40
20
・ArFは最先端のhp65nm半導体製造ラインに必須の光源であり、今後も、
液浸技術及びダブルパターニング技術により、hp32nmまで応用される
見通し。(半導体国際ロードマップ2007)
・当該方式がArF光源の基幹技術になるとともに、ギガフォトン社は当該
方式を競争力として、更なる微細化に対応可能な高出力化の製品を
次々市場へ投入。2005年までサイマー社(米)が100%独占していたArF
光源市場に対しわずか2年で世界シェア35%まで急伸。
インジェクションロック方式を
採用したArFレーザー
ArF液浸
ArF
※1:half pitch、回路配線の幅と間隔の合計の1/2。半導体の技術世代を示す。
※2:液浸露光技術のこと。半導体露光装置の投影レンズとウエハーの間を溶液で満たすことにより、投影レンズ
0
の開口率(N.A.)を大きくして線幅の微細化を実現する技術。
2005
2006
ArF光源の世界シェアの推移
2007
※3:2回の露光を行うことで、1/2のパターンピッチを縮小させた回路パターン描画を可能にする手法。
※4:「F2光源関連技術プロジェクト(H11∼13FY)」 及び「高スループット露光装置用高出力レーザ実用化研究開発(H15FY)」
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
中長期のアウトカム(日本の主力産業における活用状況④)
NEDOは設立以来、太陽電池に係る研究開発に取り組んできた。
太陽光発電産業は約4,000億円の市場に成長。システム設置価格は約1/3に低下。
研究成果は太陽光発電システムだけではなく、液晶産業や半導体産業のコア技術としても波及。
技術波及
液晶産業(市場規模:約7,300億円)
5000
4000
3500
350
4,000億円
生産額
システム設置価格(1kWあたり)
300
250
200万円
3000
200
2500
2000
66.5万円
1500
1000
150
100
149億円
システム設置価格(円)
4500
太陽電池生産額(億円)
太陽光発電の研究成果
主なプロジェクトの実施期間︵
1980年∼現在︶ *経済産業省では1974年より実施
拡大する太陽光発電産業
その他
39.8%
(1,484MW)
日本
24.6%
(920MW)
太陽電池生産量
3733.0MW
(2007年)
50
500
0
0
1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006
年度
太陽電池生産額及び太陽光発電システム設置価格
出典(財)光産業技術振興協会及び資源総合システム資料
米国
7.1%
(266MW)
欧州
28.5%
(1,063MW)
ノート用PCディスプレイ
(1990年代 )
アモルファス型太陽電池の製造技術で
ある大面積薄膜製膜技術が、TFT型液
晶パネルの実用化に貢献。
半導体産業(市場規模:約4.8兆円)
地域別太陽電池生産量
出典PVNews 2008年3月号
大口径(8inch)ウェハ
ここ数年で市場規模は大きく拡大し、2006年度における太陽電池の国内生
産額は約4,000億円に達する見込み。また、システム価格も技術開発など
の効果により、1994年と比較して約1/3まで低下した。
液晶テレビ
(現在 )
世界の太陽電池生産量のうち、
世界のベスト5のうち、4社を日本
企業が独占
日本のみで約1/4を占める。
半導体(LSIなど)
太陽電池基板のスライス技術が半導体
用に転用。大口径ウェハの実用化に貢
献。
技術波及
※太陽光発電システムに係るアウトカム調査(平成18年3月)等に基づきNEDO作成
※液晶及び半導体産業市場規模は機械統計平成18年度年報
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
中長期のアウトカム(NEDO成果のエネルギー・地球環境問題解決への貢献①)
CO2排出削減技術として期待されているヒートポンプ技術に関して、20年以上前から
NEDOプロジェクトで研究開発。
NEDO
プロジェクト
スーパーヒートポ
ンプ・エネルギー
集積システム開発
(昭和59年度∼平
成4年度)
広域エネルギー利
用ネットワークシス
テム (平成9∼12
年度)
一連の冷媒開発プ
ロジェクト(新規冷
媒等研究開発 (平
成6∼13年度)等)
高効率給湯機
開発(平成17∼18
年度)
プロジェクト成果
混合媒体技術
高効率圧縮式
ヒートポンプ
サイクル技術
圧縮冷凍機の
多段羽根技術
大能力
熱交換器技術
高効率吸収式
ヒートポンプ技術
代替フロンガス
評価・利用技術
高出力・高効率
圧縮機
研究者能力
・基盤技術蓄積・向上
プロジェクト成果応用
中間投入製品(技術)
高効率スーパー(実証試験・実用化)
ヒートポンプ
プロトタイプ
新機構圧縮機
(機械効率改善)
フロン代替・
高効率冷媒
フィン形状、
溝付管等
エアコン
(家庭用・業務用)
主要構成部品
省エネ効果:
約860万kl
860万kl a
CO2削減:
2200万t
2200万t a
市場規模
圧縮機
冷媒
9900億円
( 06国内電気管
駆動式エアコン)
効率向上:
約42%
42% b
ヒートポンプ
給湯機
熱交換器等
ヒートポンプシステム
水和物スラリ
ヒートポンプの
高効率化可能性を実証
企業のヒートポンプ研究開発全般
○スーパーヒートポンプ・エネルギー集積システム開発では高効率ヒートポンプを開発、当時
世界最高レベルの効率を達成。ヒートポンプ技術を底上げし、現在のヒートポンプ給湯機の
実用化の道を開いた。
○混合媒体技術の知見から、冷水に対して2倍以上の熱密度と、優れた流動性を持つ冷媒、
水和物スラリが開発され、従来より10∼30%の省エネ効果を達成する空調システムが実用化。
注)a:2010年家庭用エアコンと給湯機
b:代表的家庭用エアコン1台当たり消
費電力量1995年→2007年
高効率空調システム
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
中長期のアウトカム(NEDO成果のエネルギー・地球環境問題解決への貢献②)
ヒートポンプ給湯機
水和物スラリを用いた蓄熱空調システム実用化
zスーパーヒートポンプ・エネルギー集積システム開発では、COP
7.2という当時世界最高レベルのエネルギー消費効率を達成。高効
率ヒートポンプの可用性を提示。
zエコキュートとして、従来の燃焼式給湯機に比べ2倍以上の高い効
率を持つCO2冷媒ヒートポンプ給湯機が実用化。
z冷水に対して2倍以上の熱密度と、優れた流動性を持つ水和物スラリ
及び、それを用いた空調システムを開発。
z従来システムより10∼30%の省エネ効果を達成。
z民生部門の省エネルギーに効果的な技術として導入が進んでいる。
追加設備費用は3∼5年で回収
導入事例及び効果
(設置状況によっては10年)
暖房用
24%
左:2006年家庭部門世帯当たり
用途別エネルギー消費量
20000
一次エネルギー使用実績
[GJ/年]
冷房用
2%
厨房用 8%
給湯用
31%
冷房期間(4∼11月)中のエネルギー使用実績
-25.4%
-27.2%
-27.1%
05年
06年
07年
16000
12000
8000
4000
0
01∼04年平均
年度
出展:エネルギー・産業統計要覧
(エネルギー経済研究所 計量分析ユニット編)
一次エネルギー 約4900GJ/年
原油換算 約128.3kl/年の削減
民生部門における省エネル
ギーの切り札で「京都議定書目
標達成計画」でも、2010年ま
でにCO2冷媒ヒートポンプ給湯
機520万台、潜熱回収ガス給
湯機280万台の普及が掲げら
れている。
京都議定書目標達成への
貢献が期待
約25%の省エネを達成
※JFEエンジニアリング(株)水和物スラリ蓄熱空調システム資料より作成
川崎地下街アゼリアへの導入を始め、2004
年より7件を導入した。また、NEDOでは自
動車空調に同システムを応用する研究を
行っているほか、タイでの省エネ協力モデ
ル事業にも活用していく考え。
さらなる導入普及と
省エネへの貢献が期待
アゼリアの同システムは2008年3月より稼働
※一次エネルギー削減量、原油換算量はJFE調べ
動力他
35%
給湯用に消費されるエネルギーは
家庭部門のエネルギー消費の
31%を占め、民生部門の省エネル
ギーの鍵を握る。
JFEエンジニアリング(株)
鶴見事業所総合ビルへの導入
(高効率冷凍機含む)
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
中長期のアウトカム(NEDO成果のエネルギー・地球環境問題解決への貢献③)
NEDOの技術開発により、我が国の最終エネルギー消費量の1割以上を占める「鉄鋼業」における省エネルギーやCO2の削減
に大きく貢献。高性能工業炉は、従来炉と比較して30%以上の省エネルギーを実現。また、コークスの代わりに廃棄プラスチック
を使用することにより、リサイクルの推進と省エネルギーが進む。この他、鋼板の軽量化よる燃料使用量の削減にも貢献。
プロジェクト成果
塩ビ分離技術
廃プラ利用高
炉の実証実験
高性能工業炉の
開発
(平成5∼11年度)
プロジェクト成果応用
中間投入製品(技術)
高性能工業炉
(蓄熱式バーナ)
(平成14∼18年度)
転炉
環境投資
累積額
( 71
∼’05)
加熱炉
45,000億円
微細組織制御
操炉技術
(高張力鋼板等)
環境調和型超微
細粒鋼創製基盤
技術の開発
製鉄プロセス
高炉
高温空気燃焼
技術
加工熱処理技術
鉄鋼業における省エネへの貢献
原料 鉄鉱石・石炭など
廃プラスチック
高炉原料化
システム
スーパーメタルの技術
開発
(平成9∼13年度)
原料から製品まで
熱処理炉
7000
エネルギー消費量(万kL)
一般廃棄物中のプラ
スチック類の高炉原
料化技術
(平成9∼10年度)
▲343
6,520
6000
(▲5.2%)
6,177
研究開発により、
このうち約30%削減
に貢献
5000
90
05
(年度)
・高性能工業炉の普及及び廃棄プラスチッ
クの活用により、鉄鋼業におけるエネル
ギー削減量のうち約30% (97万kL以上)
※ (社)日本鉄鋼連盟資料を一部改
に貢献
※ 高性能工業炉の省エネ量はNEDO調べ
製品 鋼板など
製品等による
CO2削減効果
削減効果
製品等によるCO2
最終製品
自動車・船舶など
自動車
船舶
○「一般廃棄物中のプラスチック類の高炉原料化技術」では、廃棄プラスチックを鉄鉱石の還元剤として用いるための要
素技術を開発。この技術を契機に廃プラの有効活用が進み、約36万キロリットル(2006年)の省エネルギーに貢献
○「高性能工業炉の開発」において高温空気燃焼技術を開発。この技術の実用化により、約61万キロリットル(2005年)の
省エネルギーを実現
○微細組織制御技術等の開発により、高張力鋼板等の実用化に寄与し、自動車車体の軽量化による燃料使用量の削減
に貢献
0
200
400
CO2削減効果(万トン-CO2)
600
・鋼板の軽量化等によりCO2を削減。(約
600万トンの削減に貢献)
※「エネルギー及び地球環境問題の解決に対して影響を及ぼしたNEDO研究開発プロジェクト等の技術的成果に関する調査」(2008年3月)及び「鉄鋼業の地球温暖化対策への取組((社)日本鉄鋼連盟)」(平成19年10月)等に基づきNEDOにて作成
※ (社)日本鉄鋼連盟資料を一部改
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
中長期のアウトカム(NEDO成果のエネルギー・地球環境問題解決への貢献④)
「高温空気燃焼技術」を開発し、従来炉と比べて30%以上の省エネルギーを実現する「高性能工業炉」を実用化。
「高性能工業炉」は、鉄鋼業やアルミニウム産業などの省エネルギー対策の切り札として導入が進んでおり、2005年度の
売上では、金属の加熱や熱処理などの用途に用いられる燃料を使用した工業炉(燃焼炉)の約3割を占める。
鉄鋼業における省エネへの貢献
高性能工業炉
7000
高性能工業炉
厚板
鉄鉱石
高炉・転炉
熱処理炉
加熱炉
圧延コイル
鋼管
部品
*燃焼炉の売上高:(社)日本工業炉協会資料
1,000
800
700
668基
668基
600
600
500
500
400
400
300
300
200
200
100
100
0
0
92
省エネルギーと
低NOxを両立
93
94
95
96
97
98
99
年
00
01
02
03
04
高性能工業炉の導入基数・売上高
※高性能工業炉に係るアウトカム調査(平成19年3月)等に基づきNEDO作成
05
6000
(▲6.5%)
6,073
高性能工業炉こ
のうち14%削減に貢
献
90
700
工業炉累計導入基数(基)
高性能工業炉の累計導入基数
高性能工業炉の売上高
燃焼炉(高性能工業炉を含む)の売上高(*)
▲426
6,499
5000
800
900
エネルギー消費量(万kL)
製鉄プロセスにおける適用例
売上高(億円)
プロジェクトの実施期間︵
1993∼1999年度︶
﹁
高性能工業炉の開発﹂の成果︵高温空気燃焼技術︶
普及が進む高性能工業炉
・高性能工業炉の普及は着
実に進んでおり、2005年度
において累計668基が設置
・2005年度の売上は約120
億円。これは燃焼炉の売
上の約27% (工業炉全体の
約8%)に相当。
05
(年度)
・高性能工業炉は鉄鋼業におけるエネルギー削
減量のうち14% (61万kL)に貢献
・高性能工業炉は今後、主に工業炉のリプレイ
スのタイミングで、鉄鋼各社に積極導入される
※ (社)日本鉄鋼連盟資料を一部改
見込み
※ 高性能工業炉の省エネ量はNEDO調べ
アルミニウム産業における省エネへの貢献
・高性能工業炉はアルミニウム業の原単位改善11%
(2005年/1995年)のうち16% (1.5万kL)に貢献。
※ 経団連環境自主行動計画フォローアップ結果に基づき作成
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
中長期のアウトカム(主要技術分野におけるアウトカム(ファインセラミックス))
2兆3,500億円(2007年度)というファインセラミックス産業の市場創出に大きく貢献。
世界最高水準の高純度原料粉体及びセラミックス関連部材の製造技術の開発に寄与。
現在、我が国の主要セラミックス製品は世界トップレベルのシェアを持つ。
研究成果は、自動車関連部材、電子関連部材、機械関連部材、環境浄化関連部材など幅広い分野で活用。
25,000
製品別世界市場規模と日系メーカの世界シェア(2005
年)
製品別世界市場規模と日系メーカの世界シェア(2005年)
ファインセラミックス(81∼92年度)
セラミックガスタービン(88∼98年度)
世界市場規模 日系メーカシェア
(億円)
(%)
半導体、液晶製造装置部品
800
80
市場
シナジーセラミックス(94∼03年度)
構造
生 産 額 (億 円 )
セラミックス部材の研究成果
20,000
生産額
一般産業機械部品
2,000
20
・CMOS、CCD用
230
100
・光通信用
70
74
・水晶・SAWフィルタ用
400
100
1,300
100
90
80
セラミックコンデンサ
5,600
80
圧電フィルタ・発振子
700
80
自動車用酸素センサ
1,800
67
フェライト
1,800
67
触媒用ハニカム
1,000
50
DPF用ハニカム
1,000
80
セラミック・パッケージ
15,000
10,000
エレクトロ ・その他
ニクス
パワーモジュール基板
5,000
0
81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07
年度
ファインセラミックス関連部材の生産額の推移
出典) 日本セラミックス協会「ファインセラミックス産業動向調査」
※セラミックス材料に関する技術開発に係るアウトカム調査(平成19年3月)等に基づきNEDO作成
機能性
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
中長期のアウトカム(主要技術分野におけるアウトカム(ファインセラミックス))
自動車関連部材への研究成果の応用について詳しく調査を実施。
エンジン関連の各種部材、排ガス処理システム等、多岐にわたり成果が活用。
自動車に使われているセラミックス部材
NEDOの開発技術
エンジン関連
(アウトプットの一部)
(アウトカムの一部)
ファインセラミックス
(1981∼
1981∼1992)
1992)
エンジン機構
原料粉体の高純度化
ピストンリングライナ
量産化技術
タペット
成形・焼結技術
エンジン機能
加工・接合技術
スパークプラグ
(1988∼
1988∼1998)
1998)
高温高強度化技術
耐熱セラミック部材
システム化技術開発
シナジーセラミックス
(1994∼
1994∼2003)
2003)
高温エネルギー材料技術
超精密材料技術
高機能能動材料技術
先端評価・設計技術
セラミックガスタービン
グロープラグ
ターボチャージャ
燃料噴射系
高圧ポンプシール
排ガス処理システム
ピエゾインジェクタ
触媒用ハニカム
エンジン
コントロールユニット
( ECU )
セラミックス基板
セラミックICパッケージ
ハイブリット自動車用電池
DPF用ハニカム
自動車用酸素センサ
二次電池セパレータ
NOx除去用電気化学セル
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
中長期のアウトカム(主要技術分野におけるアウトカム(マイクロマシン・MEMS))
マイクロマシン・MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)関連市場の創出に大きく貢献し、近年その規模は急速に成長して
おり、2015年度において約2兆4,000億円と予測。
NEDOプロジェクトが生み出した既実用化製品および技術は、自動車のエアバッグシステムや車両安定制御システム(ABS)など
をはじめとする18製品、さらに2011年までに高機能携帯電話部品など11製品の実用化が控えており、自動車・精密機器等の
市場拡大および新規産業創出に大きく寄与。
研究成果は製品化だけでなく、NEDOプロジェクトを起爆剤としてファンドリー事業やベンチャー起業を促進し産業構造変換を
起こさせるなど、経済的・社会的波及効果も多大。
設計技術
計測技術
CCDマイクロカメラ
マイクロサーボモータ
共焦点スキャナー
エアーバッグ、ABS
エンジン燃焼制御
精密部品大量生産
携帯電話、デジカメ等部品
微細加工技術
実装技術
高性能加速度センサ
圧力センサ
超精密機械加工機
MEMSミラー
RF-MEMSスイッチ
脳腫瘍治療用
レーザカテーテル
超音波診断用圧電素子
形状記憶合金カテーテル
薄膜温度センサ
人工筋肉アクチュエータ
システム化技術
ミニ生産システム
(研削機)
評価技術
操作技術
燃料電池用フローセンサ
環境計測器
細胞分離装置
非冷却赤外センサ
赤外温度センサ
※マイクロマシン技術に係るアウトカム調査(平成19年3月)等に基づきNEDO作成
マイクロマシン・MEMS
関連市場規模
マイクロマシン・MEMS関連市場規模
【応用対象】
高速共焦点顕微鏡
高精度サーボモータ
高機能LSI
デバイス製造
天文台スターガイド
定置型燃料電池
リチウム電池
タービンブレード開発
自動車
分野
精密機器
分野
情報・
通信分野
エネルギー
環境分野
超音波診断装置
コードレス細径内視鏡
電動車椅子
医療・
福祉分野
立体カメラ・アイビジョン
夜間監視カメラ
生活文化
分野
【新規産業】
ファンドリー事業:(財)
マイクロマシンセン
ターにMEMSファンド
リーサービス産業委
員会が設置され、10
社が参加。
ベンチャー企業:人工
筋肉アクチュエータ関
連で2社他、計3社。
【人材育成】
プロジェクト開始後、
47大学において精密
機械工学等の関連研
究教育開始。
現在市場規模(2005
年度) 4,397億円
現在市場規模(2005年度)
4,397億円
2010年度予測
2010年度予測
1兆1,743億円
1,743億円
2015年度予測
2015年度予測
2兆4,074億円
4,074億円
市場規模︵
億円︶
マイクロマシン・
MEMSプロジェクトの研究成果
主なプロジェクトの実施期間︵1991∼2000年度、2003∼2005年度︶
【開発技術】
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
0 2005年度 2010年度 2015年度
農林水産関連分野
航空宇宙関連分野
都市環境整備関連分野
自動車関連分野
環境関連分野
エネルギー関連分野
バイオテクノロジー関連分野
医療福祉関連分野
精密機器関連分野
製造技術関連分野
アミューズメント関連分野
民生用電子・電気機器関連分野
情報通信機器関連分野
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
中長期のアウトカム(主要技術分野におけるアウトカム(マイクロマシン・MEMS))
革新的な研究成果を生み出す共焦点レーザ
顕微鏡の開発
走査型共焦点レーザ顕微鏡
(マイクロマシン技術プロジェクト)
安全・安心な社会を支える高性能セキュリ
ティカメラの開発
SOIダイオード型非冷却赤外線センサ
(マイクロマシン技術プロジェクト)
共焦点レーザ顕微鏡
MEMSミラー
・従来製品に対し、機械的要素部分にMEMSミラーを用いるこ
とにより作動原理を革新的に発展、静音性・制御性が格段に
向上。
・世界最高レベルの分解能や高い繰り返し性を達成、微小領
域の表面形状観察・計測における信頼性が数倍向上。
・世界で初めて明視野、暗視野、微分干渉観察を搭載。さらに
試料の前処理を不要にし、リアルタイムに多彩な試料の解析
を簡単に行える操作性も実現。
• 従来の量子型センサでは冷凍機による素子の冷却が
必要であったが、冷凍機不用の非冷却赤外センサを
開発。
• この開発によりカメラの小型化・低コスト化を可能とし、
多種多様な赤外イメージングとその応用を実現。
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
中長期のアウトカム(主要技術分野におけるアウトカム(医療①))
<再生医療>
z重篤な心不全患者の補助人工心臓・心臓移植に代わる新たな治療方法として注目される、細胞シート移植による再生治療方法を開発。
z平成19年に臨床研究を開始。今後、ドナー不足解消や患者のQOL向上など社会的効果が期待。
<4次元CT>
zひとつの臓器を1回転で瞬時に撮影できる世界初の4次元X線CTを開発。平成19年に臨床研究が開始、平成20年本格販売開始。
z被曝量低減・造影剤の低減・検査時間の短縮により患者の負担低減や救急医療現場での活躍が期待。
<アウトカム>
<技術開発>
・ヒト成人由来幹細胞の培養技術開発
・中空紙細胞培養システム装置開発
・心筋シートの自動積層化装置
・細胞の運動・細胞形態の観察・培養過程の
予測・培地交換など機械操作を可能にするリ
アクターの開発
H19.6 大阪大学付属病院において
社会的効果
自己骨格筋の筋芽細胞シートを
・ドナー不足解消への期待
用いた臨床研究開始
・拒絶反応の回避
・患者のQOLの向上(自宅療養が可能に)
H19.9 第一例目移植患者
人工心肺からの離脱に成功
波及効果
H20 .3 第二例目移植
H18∼「心筋再生治療研究開発」にて更なる技術開発
・心筋治療部位の形態・機能・代謝等の評価
方法の開発
他技術との融合/iPS細胞・ES細胞
・心筋以外の細胞への応用可能性
(軟骨・肝臓・膵臓・腎臓)
・実験動物を使用しない薬物評価技術に応用
・心筋製造産業の活性化(設備投資・消耗品)
H19.9 温度応答性培養皿「UpCell」発売
・周辺装置
高速ボリューム再構成装置の開発
→画像再構成時間短縮化
検出器320列達成→4次元X線(立体動画) CTの実用化へ
H19.10 藤田保健衛生大学において臨床研究開始
検査時間の短縮(撮影時間 最短0.35秒/1回転)
被曝量低減(心臓CT検査比1/4)
使用造影剤の低減
H19.11 北米放射線学会で世界に紹介
「ビッグサプライズ」として大きく報道される
H20.2
検出器の小型化(従来比1/16)
検出器の低消費電力化(1/10)
日本2台 北米3台 欧州2台 先行導入
H20.4 国際医用画像総合展にて国内初実機展示
→ 本格販売スタート
Aquilion ONETM
患者の負担軽減
<高精度X線CT>
・CTスキャナ本体
256列のX線検出器の開発
高速データ収集装置の開発
非接触データ伝送装置の開発
→スキャン時間の高速化
4次元CT実現に向けた技術開発・・
・
新しい医療技術︵再生医療・診断機器︶
・心筋細胞分化・誘導方法
実用化に向けた技術開発・・
・
<再生医療>
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
中長期のアウトカム(主要技術分野におけるアウトカム(医療②))
前述の他にもNEDOプロジェクトでは、実用化が困難なライフサイエンス分野(医療)においても、実用化を支援。病気の早期発見、
診断・治療時の患者負担の軽減、患者のQOL(Quality of Life)向上に資する検査装置・医療機器の開発に貢献。
3次元ポジトロンCT装置の開発 / (株)島津製作所
【概要】
高分解能、高感度で、高速計算可能な全身用3次元ポジトロンCT
装置を開発し、がん検査、先端医療検査に貢献。
【成果及び社会への貢献】
◆これまで存在しなかった3mm台の高い
空間分解能を有する臨床用の高分解能
全身ポジトロン装置を実現。
◆1回の定速スキャンで完了するデータ収集を
可能にするCT装置を世界で初めて実用化。
◆CT装置の売上は、数億円以上の規模。
ハイブリッド人工骨の開発 / 大阪大学
インテリジェント手術室(脳腫瘍完全摘出システム)の開発/東京女子医科大学
【概要】
脳腫瘍完全摘出システムを開発し、これを中心とした外科医の新し
い目と脳となるインテリジェント手術室を構築。
【成果及び社会への貢献】
◆世界に先駆けて、金属に不向きとされる
MRIを核とした情報誘導手術を確立。
◆神経膠腫(脳腫瘍)患者の手術後5年
生存率が大幅に向上
◆高リスク医療の効果・安全性向上をもたらす
手術 中客観評価システムの普及
◆手術中MRIシステムを九州大学(2005年)、
名古屋大学(2006)に導入し臨床使用。
高精度がん放射線治療装置の開発/三菱重工業(株)
【概要】
連通多孔体セラミックスと組織工学・最新医療技術を組み合わせ、
高い骨欠損修復能を持つハイブリッド人工骨を開発。
【概要】
正確な放射線照射を実現することにより、乳房温存治療など、外科手
術を伴わないがん治療が可能となり、入院期間が大幅に短縮。
【成果及び社会への貢献】
◆連通多孔体HA骨補填剤ネオボーンを製品化
発売元: (株)エム・エム・ティー
製造元: 東芝セラミックス(株)
2004年度販売実績 9,500万円
◆多孔体−緻密体コンポジットHAの製品化にむけ、
臨床治験中。
◆臨床応用・高度先進医療の認定を展望に、
細胞導入ハイブリッド人工骨の臨床試験を実施中。
【成果及び社会への貢献】
2005年10月 本装置の販売を目的として
「MHIメディカルシステムズ(株)」を設立。
2007年8月 米国食品医薬品局(FDA)の
認可を取得。
2008年1月 薬事法に基づく厚生労働省の
製造販売承認を取得。
2011年頃には年間100億円規模の売上を目指す。
(1) 研究開発関連業務 ④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
中長期のアウトカム(主要技術分野におけるアウトカム(高性能工業炉))
「高温空気燃焼技術」を開発し、従来炉と比べて30%以上の省エネルギーを実現する「高性能工業炉」を実用化。
「高性能工業炉」は、鉄鋼業やアルミニウム産業などの省エネルギー対策の切り札として導入が進んでおり、2005年度の
売上では、金属の加熱や熱処理などの用途に用いられる燃料を使用した工業炉(燃焼炉)の約3割を占める。
鉄鋼業における省エネへの貢献
高性能工業炉
7000
高性能工業炉
厚板
鉄鉱石
高炉・転炉
熱処理炉
加熱炉
圧延コイル
鋼管
部品
*燃焼炉の売上高:(社)日本工業炉協会資料
800
700
668基
668基
600
600
500
500
400
400
300
300
200
200
100
100
0
0
92
省エネルギーと
低NOxを両立
93
94
95
96
97
98
99
年
00
01
02
03
04
高性能工業炉の導入基数・売上高
※高性能工業炉に係るアウトカム調査(平成19年3月)等に基づきNEDO作成
05
6000
(▲6.5%)
6,073
高性能工業炉こ
のうち14%削減に貢
献
90
700
工業炉累計導入基数(基)
高性能工業炉の累計導入基数
高性能工業炉の売上高
燃焼炉(高性能工業炉を含む)の売上高(*)
900
▲426
6,499
5000
800
1,000
エネルギー消費量(万kL)
製鉄プロセスにおける適用例
売上高(億円)
プロジェクトの実施期間︵
1993∼1999年度︶
﹁
高性能工業炉の開発﹂の成果︵高温空気燃焼技術︶
普及が進む高性能工業炉
・高性能工業炉の普及は着
実に進んでおり、2005年度
において累計668基が設置
・2005年度の売上は約120
億円。これは燃焼炉の売
上の約27% (工業炉全体の
約8%)に相当。
05
(年度)
・高性能工業炉は鉄鋼業におけるエネルギー削
減量のうち14% (61万kL)に貢献
・高性能工業炉は今後、主に工業炉のリプレイ
スのタイミングで、鉄鋼各社に積極導入される
※ (社)日本鉄鋼連盟資料を一部改
見込み
※ 高性能工業炉の省エネ量はNEDO調べ
アルミニウム産業における省エネへの貢献
・高性能工業炉はアルミニウム業の原単位改善11%
(2005年/1995年)のうち16% (1.5万kL)に貢献。
※ 経団連環境自主行動計画フォローアップ結果に基づき作成
(1) 研究開発関連業務 ④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
中長期のアウトカム(主要技術分野におけるアウトカム(燃料電池))
固体高分子形燃料電池技術開発における各要素技術の研究成果により、システムの高性能化を実現。
また、全国一般家庭を対象とした大規模な実証研究として、2006年度までに累計で約1300台を設置。
その結果、この2年間で約40%のコストダウンを実現。本格的普及に向け、更に研究開発・実証を加速中。
市場での実証試験
・定置用燃料電池大規模実証事業(2005∼2007年度)
・固体高分子形燃料電池実用化戦略的技術開発(2005∼2009年度)
・固体高分子形燃料電池システム技術開発など(2000∼2004年度)
電解質膜
高耐久化
改質系触媒
高耐久化
高耐久性
CO変成触媒+
CO選択酸化触
媒
MEA
(膜・電極接合体)
累積設置台数(台)
改質触媒
3000
約1000万円
2500
2000
1000
800
600
大規模 実
証開始
1000
コストダウン
量産化
0
約2300台以上
約600万円
1500
500
1200
400
30台程度
(試作機)
2004
200
2005
2006
2007
0
1kW級家庭用燃料電池システム 価格と設置台数の見通し
基礎生産技術 (ホッ
トプレス装置)
コストダウン
セパレータ
定置用燃料電池システム
コストダウン
ポンプ
要素開発PJ
コストダウン
技術課題の
フィードバック
流量計
ブロア
基礎生産技術PJ
燃料電池の本格的導入普及へ
改質原料 バーナ排ガス
燃料
改質ガス
システム価格(万円/台)
固体高分子形燃料電池に係る技術開発
補機PJ
2006年度には全国で累計約1300家庭に設置
※NEDO成果報告書等に基づきNEDO作成
(1) 研究開発関連業務 ④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
中長期のアウトカム(主要技術分野におけるアウトカム(リチウム二次電池))
「分散型電池電力貯蔵技術開発」によって大容量リチウム二次電池の実現可能性が示され、現在ハイブリッド自動車
や電動スクーターなどで実用化。
開発された技術の一部は、民生用リチウム二次電池にも波及し、高性能化などに貢献。
「分散型電池電力貯蔵技術開発」の主な開発技術
「分散型電池電力貯蔵技術開発」
(1992∼2001年度)
大容量リチウム二次電池
大容量リチウム二次電池の実用化事例
エネルギー貯蔵
高密度化技術
安全性試験基準
-
リチウム二次電池モジュール(写真はハイブリッド車用)
+
-
電池
ウム
チ
リ
+ --++
+
単電池
+
+NEDOO - - 池
+NEDウム電電池
+リチ ウム
+
等用用リチ
+NEDOO -電- 池FCVV
+NEDウム
C 等
+ チ ウム電池F
用リリ
チ
V等等
用
FCC
F V
-
-
制御装置
ヤマハ・電動スクーター
(2003年発売)
約3000台販売
三菱ふそう・エアロノン
ステップ
(2004年)
数台販売
電池モジュール
+
+NEDOO -電
-池
+NEDウO
ム 電池
D
+
チ
ム
リNE
ウ
Oム電池池
+
用
D
チ
E
等
リ
O
+NED O 電
電
チウウ
- 池 FCCVV等用用N
リ
+NEDウO
ム 電池F V等 用リチ ム - + チEDウ
ム
FCCV等 +
Oム電池池
用リN
チEDウ
+NEDOO -電- 池
V等等
用リN
FCC
+NEDウO
ム電- F
リチチ
ム 電池
V
ウ
用
F CV等 用リ+
+ チEDウ
ム 電池
O
F CV等
用リN
ム 電池
EDウ
+NEDOO - - 池 FCV等等
F
用リNチ
+NEDウO
ム電電池 FCVV等用リリチチウム - +リNチEDウ
用
ム 電池 FC V等 +
用 リNチEDO
O -- 池
C
等
ム
池
+
F
V
NEEDDOム電
FCCV等用用リチウウム電+
N
チ
F CV等 用リ
+リチウ ム電池
F CV等 + + DO 等用用リチウ
V
E
F
池
C
N
O
+NEDウム電 池FFCV等
+ チ ウム電
用リリ
V等等
用 チ
FCC
F V
-
本プロジェクトにおける技術的知見、さら
に後継プロジェクトでの改良・発展技術
が中∼大容量リチウム電池の実用化製
品に結実。
民生用リチウム二次電池
-
電池パック
日産・ティーノハイブリッド
(2000年発売)
100台限定販売
+
モジュール化技術・
制御技術
民生用リチウム二次電池の普及
パソコン用リチウム二次電池(出典:wikipedia, 著作権Public domain )
大容量リチウム二次電池の高密度化技
術等が、民生用リチウム二次電池に活
用。
携帯電話
※平成18年度技術評価調査(新型電池電力貯蔵システム開発−分散型電池電力貯蔵技術開発プロジェクト−の技術・産業・社会へのインパクトに関する調査)報告書(経済産業省)を参考にNEDOが作成。
ノートパソコン
ビデオカメラ
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
中長期のアウトカム(主要技術分野におけるアウトカム(フロン破壊・リサイクルシステム))
オゾン層破壊や地球温暖化をもたらす「フロン類」の削減に関して、日本における代替フロン等3ガス削減量の26%
(910万トン)にNEDOが貢献。
海外において、CO2換算で年間1,770万トンのHFC-23削減を達成。
① フロン類は、冷蔵庫やエアコン等の冷媒、ウレタンフォームなどの発泡剤、半導体などの精密
部品の洗浄剤、スプレーの噴射剤など、産業・社会に必須なものとして利用されている。
② しかしながら、特定フロン等(CFC、HCFC等)はオゾン層を破壊することから、モントリオール
議定書により、国際的に規制が進められている。
③ さらに、オゾン層を破壊しないことから特定フロン類等の代替物として開発され、利用されてき
た代替フロン等3ガス(HFC、PFC、SF6)も温室効果ガスであることから、京都議定書において
削減が求められるようになった。
④ このような背景の下、NEDOでは 「HFC-23の破壊技術」プロジェクトで開発した液中燃焼技術
により、CO2の11,700倍の温室効果のあるHFC-23を破壊し、CaF2として回収するシステムを
開発した。また、「冷媒フロンのケミカルサイクル技術」プロジェクトでは、家庭用エアコン等か
ら回収されたHCFC-22を再生してフッ素樹脂の原料とする技術を開発した。
フロンのマテリアルフローと開発技術
廃棄
製造
HCFC-22
エアコン等
副生物
「冷媒フロンの
ケミカルリサイ
クル技術」
CaF2
リサイ
クル
HFC-23
「HFC-23の
破壊技術」
(1998−2001年度)
HFC-23
破壊
(2000年度)
回収
※フロン破壊・回収・再生利用技術に係るアウトカム調査(平成19年3月)等に基づきNEDO作成
汚泥
60
50
NEDOプロジェクトが実
施されなかった場合の
排出量
40
51.4-17.3
= 34.1
30
9.1(
9.1(26%)
20
【2006年】
10
0
1994
3ガスの排出量 実績
1996
1998
2000
2002
2004
2006
代替フロン等3ガス排出の推移
・NEDOのHFC23破壊技術等により、2006年の代替フロ
ン等3ガス削減量の26%(CO2換算で910万トン)に貢献。
・これは2006年の温室効果ガス排出量(13.41億トン)の
0.7%に相当。
・経団連自主行動計画によると、同技術によりHFC-23の
破壊がさらに進められる見通し。
・「冷媒フロンのケミカルリサイクル技術」により、回収
HCFC-22のフッ素樹脂へのリサイクルが取り組まれてい
る。
海外におけるCDMによるHFC-23の破壊
PFA原料
汚泥
破壊
HCFC-22の
高純度化
蛍石(CaF2)
京都議定書目標達成への貢献
排出量(百万t-CO2)
フロン削減技術に係る背景・実施内容
(フッ素樹脂原料)
フッ素樹脂
従来の流れ
・中国やインドにおいて、CO2換算で年間1,770万t の削減
に貢献するCDMプロジェクトに登録済(2008年3月現在)。
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
短期のアウトカム①
NEDOプロジェクト終了後5年以内の短期で実用化した事例が得られてい
る。今後、これらの製品等が更に国民生活に浸透し、経済的・社会的波
及効果をもたらすことが期待される。
低価格・高効率な薄膜シリコンハイブリッド型太陽電池を実用化
NEDOの技術成果
薄膜シリコンハイブ
リッド型の大面積高
速製膜技術開発や
モジュール連続形成
時の歩留まり向上
実用化の状況
ハイブリッド型太陽電池を平成14年に上市。アモルファ
ス型と併せて現在年産55MW。海外の市場拡大の波に
乗り、積極的に海外展開。平成22年には年産130MWを
目標に事業を拡大
期待される経済的・
社会的波及効果
大幅なコスト低減が可能
で原料シリコン供給に依
存しない薄膜系太陽電
池により、太陽光発電の
導入量拡大に大きく貢献
ハイブリッド
モジュールセル
平板瓦一体型 (ハイブリッド型)
シースルータイプ (アモルファス型)
「太陽光発電システム普及加速型技術開発(H12∼H13)」(写真提供:株式会社カネカ)
フィルム型アモルファス太陽電池による新たな用途を開拓
NEDOの技術成果
実用化の状況
自由な形状での施工、軽量
等の特性を活かした設置が
可能に。平成18年に熊本工
場にて生産開始。現在年産
12MW。平成21年には生産
能力を40MWに増強予定
プラスチックフィル
ムを基板としたフィ
ルム型アモルファ
ス太陽電池を低コ
ストで製造する技
術を開発
ステッピング・ロール技術
産業競争力の強化
環境への負荷が少な
い社会の実現
愛知万博での設置例
「太陽光発電システム普及加速型技術開発(H14∼H15)」(写真提供:富士電機システムズ株式会社)
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
短期のアウトカム②
次世代型太陽光発電(CIS系薄膜)の世界初の商業生産実現
NEDOの技術成果
実用化の状況
30cm×120cmで
の世界最高効率
(13.4%)を実現
(現時点でも世界
一)
宮崎県に、年産20M
Wプラントを建設し、
平成19年より商業生
産を開始(世界初)
高効率(13%)、低
コスト(100円/W)
を達成
平成21年には、年産
計80MWへと生産能
建物屋上への設置例
力拡大予定
※新エネ大賞(経済産業大臣賞)受賞(平成19年度)
高品質化技術
期待される経済的・
社会的波及効果
大幅なコスト低減が可能
で原料シリコン供給に依
存しない薄膜系太陽電
池により、太陽光発電の
導入量拡大に大きく貢献
※グッドデザイン賞(エコロジーデザイン賞)受賞(平成19年度)
※CIS:銅(Copper)インジウム(Indium)セレン(Selenium)
太陽光発電技術研究開発「先進太陽発電技術研究開発(H13∼H17)」
(写真提供:昭和シェル石油株式会社)
高速大面積製膜技術による低コスト型太陽電池を実現
NEDOの技術成果
実用化の状況
世界最速の薄膜
シリコン製膜技
術による大型基
板の製造技術を
開発
微結晶タンデム型
太陽電池を平成19
年10月に上市。ア
モルファス型と合
わせて年産50MW。
低コスト化・量産
化技術を実現
欧州等において急
速に普及が進む。
大面積基板の開発
1MW設置事例
(ドイツ)
太陽光発電技術研究開発「先進太陽電池技術研究開発(H13∼H17)」(写真提供:三菱重工業株式会社)
産業競争力の強化
環境への負荷が少な
い社会の実現
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
短期のアウトカム③
生体反応解明のための自動マイクロインジェクションシステム
NEDOの技術成果
細胞に制約なく物
質を導入でき、細
胞の増殖・分化因
子の探索等に利
用できる自動マイ
クロインジェクショ
ンシステムを開発。
自動マイクロインジェク
ションシステム
実用化の状況
世界初、浮遊細胞
への自動マイクロイ
ンジェクション装置
として平成18年5月
に上市。 人手の数
十倍の速さでの物
質注入が可能。
CELLINJECTOR
CI-2000
期待される経済的・
社会的波及効果
タンパク質など生体分子
の細胞レベルでの機能
解析による医薬品開発、
遺伝子治療や再生医療
の実現
「バイオ・IT融合機器開発プロジェクト(H15∼H17)」(写真提供:富士通株式会社))
リン酸化アミノ酸残基決定のための試薬・プレートの実用化
NEDOの技術成果
フォスタグ技術
を用いて、リン酸
化タンパク質を
特異的に検出す
る技術及び分離
する技術を開発。
フォスタグ
※フォスタグ:生命機能に関連するリン酸モノエステルと
強く結合する機能性分子のこと
実用化の状況
フォスタグ技術を用い
て、リン酸化タンパク質
を特異的に検出できる
試薬であるフォスタグ
−ビオチンを平成16年
に、分離できる試薬で
あるフォスタグ−アクリ
ルアミドを平成18年に
フォスタグ−ビオチン
上市。
「バイオ・IT融合機器開発プロジェクト(H14∼H17) 」(写真提供:マナック株式会社)
QOLの向上
長寿で健康な生活
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
短期のアウトカム④
カイコを用いたタンパク質の高効率な生産システム
NEDOの技術成果
タンパク質生産にカイコのさなぎとバキュロ
ウイルスを用い、高品質、高生産性、スピー
ド化を実現。
実用化の状況
期間短縮、大量生産を特色としたタンパク質の
生産・精製・発現比較などのサービスを事業化。
平成18年に発現タンパク質の販売を開始。
カイコを用い、天然型
と同様の機能を実現
期待される経済的・
社会的波及効果
タンパク質の大量生産や
糖鎖などの機能解明によ
り、早期診断やテーラー
メイド医療の実現
カイコを用いたタンパ
ク質生産サービス
「タンパク質機能解析・活用プロジェクト(H15∼H17) 」(写真提供:片倉工業株式会社)
レクチンアレイを用いた糖鎖プロファイリングシステム
NEDOの技術成果
糖鎖構造情報の効
率的抽出を目ざし、
レクチンを用いた糖
鎖プロファイリング
手法の開発。
実用化の状況
開発したレクチンアレイ
レクチンの識別能を糖
鎖構造解析に応用した
例はなく、これを高感度
に解析できる糖鎖プロ
ファイラーのシステムと
して製品化。平成18年
10月に販売開始。
QOLの向上
長寿で健康な生活
製品化された
糖鎖プロファイラー
「糖鎖エンジニアリングプロジェクト(糖鎖構造解析技術開発) (H13∼H17) 」(写真提供:株式会社モリテックス)
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
短期のアウトカム⑤
実用接客ロボットシステムの開発
NEDOの技術成果
実用化の状況
接客ロボットとして、万博
会場で6ヶ月間にわたって
技術を実証。
平成17年に個人向け
販売を開始したが市
場が未成熟。
安全性や耐久性などを含
めて、実用性を確認。
現在は、受付業務用
途として、法人向けに
レンタル。
受付業務用途への展開
愛知万博の
接客ロボット
期待される経済的・
社会的波及効果
ロボットと共存する社会
の実現や高度な情報処
理技術の発達により、新
たな生活・ビジネス環境
を提供
(法人向けレンタル)
「次世代ロボット実用化プロジェクト(H16∼H17)」(写真提供:三菱重工業株式会社)
ハイエンドLinuxサーバーとして世界一のパフォーマンスを実現
NEDOの技術成果
実用化の状況
大規模・高信頼サーバ
を高信頼な汎用CPUと
オープンソースの
Linuxで構築。
ハイエンドLinuxサー
バとして、世界一のパ
フォーマンスを誇る。
大規模・高信頼性な
サーバ構築技術を開発
メインフレームから
オープン系へ世代交
代が進む。平成21年
稼働予定の東証新シ
ステムに採用予定。
PRIMEQUEST
500 Series
世界最高水準の
基幹Linuxサーバー
「高機能・高信頼性サーバー半導体チップ(Linuxサーバー用半導体チップ開発)(H15∼H17)」(写真提供:富士通株式会社)
産業競争力の強化、
生活の利便性や快
適性の向上
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
15 プロジェクト成果のアウトカムの把握を行ったか
短期のアウトカム⑥
家電メーカーの違いを超えた外部からの汎用コントローラシステムの開発
NEDOの技術成果
実用化の状況
ECHONETに対応した家電製品等がメー
カーにかかわらず接続され、機能サービスが
活用できる、リモートアクセス技術やコントロー
ラーを開発。
平成18年に、ECHONET対応製品の開発を広くサ
ポートできるソフトウェアをアプリケーションから下位
通信ソフトウェアまでラインアップをそろえて販売(安
川情報システム)。
従来に比べ、家電使用者による煩雑な設定が
不要な相互接続の機能を開発し、実証実験で
検証。
携帯電話による家電等の遠隔操作が可能に。平成
18年現在、事業に関しては、マンション業界からの
遠隔操作システムに対する理解が深まり、3000戸
以上に拡大(東芝ホームアプライアンス)。
期待される経済的・
社会的波及効果
ITを活用した電化製
品のネットワーク化
により、次世代のユ
ビキタス社会を実現
異なる機器の相互接続
産業競争力の強化、
生活の利便性や快
適性の向上
「デジタル情報機器相互運用基盤プロジェクト(情報家電分野) (H15∼H17) 」
(写真提供:安川情報システム株式会社、東芝ホームアプライアンス株式会社)
(1) 研究開発関連業務 ④広報・情報発信
16 国際標準化へ向けた取組を行ったか
研究開発成果の標準化への取組
第1期中期目標期間中には、国際市場の獲得・新規開拓を図る上で国際標準の果たす役割が重要性を増す
中、NEDOの研究開発成果を普及させるための国際標準化を積極的に推進。特に、平成18年度からは研究開
発と国際標準を一体として推進する取組を開始。
これまでの標準化への取組の成果として、携帯用燃料電池の安全性規格、自動車用キャパシタの試験方法等
について国際標準案を提案。
「研究開発と標準化の一体的取組の強化」
z 研究開発事業の終了後にフォローアップ事業として研究開発成果の標準化を実施し、JIS又は国際標準の案を作成し、
提案を行ってきた。
z より早期に国際標準化へ取り組むことが、より大きな市場を獲得することに結びつき、効果的であることから、平成18年
度からは、研究開発と標準化の一体的取組の推進を図るとともに、国際標準に重点を移した。
z 国際標準化の一体的取組等を更に着実に推進するため、標準化に取組む研究開発プロジェクト基本計画数及びISO等
への提案件数について、新たに第二期中期計画(年度計画で数値目標化)に盛り込むこととした。
「研究開発に係る成果の標準化に向けた活動の事例」
z携帯用燃料電池の国際標準化を推進
「携帯用燃料電池基盤技術開発」では、国際競争力の強化の観点から、プロジェクトの立ち上
げ段階において国際標準化に係る取組を組み込み、研究開発と標準化を一体化して実施。
携帯用燃料電池の安全性や性能試験法等の標準化が進むことにより、裾野の広い日本の携
帯用燃料電池システムの関連メーカー全体の事業化が期待される。
(1) 研究開発関連業務 ④広報・情報発信
17 わかりやすい情報発信・情報提供を行ったか
プレス 発 表 件 数 推 移
第一期中期計画期間の広報活動の推移
●愛知万博(2005)を契機に認知度が急速に向上。その後も記者説
明会、プレスリリース等による定期的な成果発信を行うことで、マス
コミ等に対し一過性でなく一定規模の知名度を確立し、維持した。
○成果発表の質を重視し、信頼度アップ
●プレスリリースについては、タイムリーな発表に努めるとともに、
成果・プロジェクトに関わる内容を積極的に取り上げることで、量よ
り質を重視することで、発信情報に対する信頼度アップに努めた。
件数
○一定規模の知名度を確立
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
13
5
12
41
40
46
23
19
13
15
5
11
15
16
20
2003
2004
2005
2006
2007
質の向上
7
20
成 果 ・プロジ ェク ト
NE DO 関 連 報 道 状 況 推 移
公募
採択
15
31
15
そ の他
年度
5000
4000
TV
新 聞 ・雑 誌
その他愛知
万博関連で
961件が外数
52
記者説明会開催推移
64
961
2000
1000
44
42
23
1080
1136
2003
2004
3478
3801
1948
0
2005
年度
2006
2007
回数
件数
3000
16
14
12
10
8
6
4
2
0
記者説明会数
8
愛知万博関連の
8回が外数
7
7
7
7
2004
2005
年度
2006
2007
2
2003
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
17 わかりやすい情報発信・情報提供を行ったか
第一期中期計画期間の広報活動の推移
○イベントでの技術分野ごとの積極的な成果の発信
○科学技術館リユーアルによる来場者の増加
●万博を機に専門家のみならず一般を対象としたイベントにも出
展回数を増やし、NEDO成果を積極的に発信。インパクトのある
効果的なブース造作や実機、模型の展示により来場者へわかり
やすく情報発信を行った。
●2005年度に常設展示をリニューアル。万博で披露したロボット7
体のほか、ゲーム感覚でのエネルギー学習コーナーや、3D映像や
ワークショップ等を整備した結果来場者数が倍増した。
イベント開催・出展数推移 (参加者1万人以上のイベント)
科学技術館 NEDO展示室への来場者数
(人
回 数
18
16
14
12
10
8
6
4
2
0
17
万博を期に、イベント増加。
600,000 )
16
500,000
12
2005年度は2,3月間リ
ニューアル工事のため閉館し
たことによる減少と考えられる。
477,763
455,042
400,000
300,000
247,001
6
6
246,582
245,046
216,640
200,000
100,000
0
2003
2004
2005
年度
2006
2007
2002
2003
2004
2005
2006
2007
(1) 研究開発関連業務 ④広報・情報発信
17 わかりやすい情報発信・情報提供を行ったか
新たな広報活動への取組(平成16年度∼平成17年度)
○「愛・地球博」への全面参加
z 平成17年3月から9月にかけて開催された『愛・地球博』において、子供から大人までが先端技術に触れる機会
にNEDOが全面参加し、開発成果を多方面で展開。
z NEDOパビリオン、新エネルギー実証プラント(燃料電池、太陽光発電、生ゴミメタン発酵、NaS電池+マイクロ
グリッド)、次世代ロボット実証実験(約100体)等、これまでの研究成果の実証試験を実施。
NaS電池
(500kW:入出力容量)
NEDOパビリオン外観・内部
燃料電池MCFC
(270kW, 300kW)
ロボットステーションとロボットの1例
燃料電池SOFC
(25kW×1基)
メタン発酵システム
(処理能力4.8t/日)
燃料電池PAFC
(200kW×4基)
高温ガス化システム
(処理能力20kg/h)
太陽電池
(合計330kW)
新エネルギー等地域集中実証研究プロジェクト
合計供給能力
2,225kW
○NEDO関連書籍作成に協力
z これまでの研究開発成果が、如何に日本経済に貢献している
かを示す「ニッポン・テクノロジー」を赤池学氏が執筆(平成17
年6月)。最新情報の提供など、作成に協力。
○太陽電池工作コンクールの授賞式を「愛・地球博」で開催
z 独法化前から実施していた太陽電池工作コンクールを、国民
に広く周知するため、入賞作品集を作成・配布するとともに、
「愛・地球博」における事例の紹介や受賞作品発表会を開催。
赤池学著
「ニッポン・テクノロジー」
第16回太陽電池工作コンクール
受賞作品発表会の模様
(1) 研究開発関連業務 ④広報・情報発信
17 わかりやすい情報発信・情報提供を行ったか
(参考) 愛・地球博への参加
‹愛・地球博への全面参加の効果
z NEDOパビリオン、新エネルギー実証プラント、次世代ロボット実証実験
(約100体)や、プロトタイプロボット展などの各種イベントを通じ、万博来
場者総数2,200万人のうち、延べ320万人(15%)がNEDOの取組や
開発成果に触れた。
z これまで掲載の少なかった全国紙や地方紙、テレビ、雑誌などへの露出度
が大幅に向上し、NEDOユーザー以外への認知度向上に貢献した。(平
成17年度の記事掲載及びテレビ等放映の総数が前年比2.3倍の2953
件に)
z 更に、NEDOの出展以外にも、各方面のパビリオンや出展において、NE
DOの開発成果が活用された出展が多数紹介。
z 「愛・地球博」に出展した各種ロボットについて、博覧会終了後も、計19回
の展示機会に出展し、子供たちが先端技術に触れる機会の提供に努めた。
‹愛・地球博での各種イベントによる小・中学生への普及・啓発
z 次代を担う小・中学生が先端技術に興味を持てるよう、子供自らがものづ
くりに親しむ「ソーラーカー工作教室」やマスメディアとタイアップし子供が
見聞きした先端技術を記事にする「NEDOテクノロジー特派員」など、参加
体験型のイベントを数多く展開。
z 参加した小・中学生からは、技術による未来への期待の声があった。
満員御礼のNEDOパビリオン1
プロトタイプロボット展
¾ 「今日NEDOを見学して、今の日本は技術がとても発達していてすごいと思ったし、この後の未来がすごく気
になったと思いました。」
¾ 「最初に感想を言ってしまうと、とにかく驚きました。NEDO館で見た最新のテクノロジーは未来に重要だと思
いました。」
NEDOテクノロジー特派員
(1) 研究開発関連業務 ④広報・情報発信
17 わかりやすい情報発信・情報提供を行ったか
(参考) 愛・地球博への参加
愛・地球博におけるNEDO技術
「両面受光型太陽電池」(日立グループ館)
ニューサンシャイン計画の下でNEDOが取り組ん
できた太陽光発電技術開発の成果が反映された
太陽電池を80基設置。
「超伝導リニア」(JR東海)
平成10年度から取り組んできた「超電導応
用基盤技術研究開発」の成果。
高速性と環境への適合性に優れた次世代
交通システムとして紹介。
「直接メタノール形燃料電池」(日立グループ館)
情報表示端末「Nature Viewer」に、平成12年から平
成16年まで実施した「固体高分子形燃料電池シス
テム技術開発」の成果を使用。
次世代ロボット実用化プロジェクト
5分野9種類(約100体)のロボットに
実際に「対人サービス」等をさせる実証
実験。
省エネルギー型廃水処理技術開発プロジェクト
障害者等ITバリアフリープロジェクト
高濃度オゾンを用いた新しい廃水処理技術により、
会場内の一般廃水の一部を処理し、隣接する長
久手日本館へ供給する実証実験。
障害者等が共通に利用でき、かつ障
害者に使いやすい移動支援システム
の開発及び実証・評価実験。
新エネルギー等地域集中実証研究プロジェクト
3タイプの燃料電池、太陽光発電、電力貯蔵システムを組
み合わせた小規模の電力供給網による実証実験。発電さ
れた電力は、長久手日本館やNEDOパビリオンに供給。
光触媒利用高機能住宅用部材プロジェクト
光触媒をコーティングした屋根材及び窓ガラスと、
高効率散水システムによる冷房空調負荷低減効果
についての実証実験。
「万博アメダス」(会場内19カ所)
産業技術研究助成事業により開発さ
れた、特定規模の地域や都市を一つ
の空間として取り扱い、その環境を
モニタリングするシステム。
(1) 研究開発関連業務 ④広報・情報発信
17 わかりやすい情報発信・情報提供を行ったか
先端技術を子どもにも分かりやすく発信(平成17年度)
愛・地球博のみならず、持続的にNEDOの取組や開発成果を分かりやすく発信する観点から、特に子供向け
の各種広報を積極的に展開。
‹我が国の将来を担う小・中学生が技術に興味を持
つような展示・イベントの開催
z ゲーム感覚でNEDOの研究成果に触れられ
るように工夫しつつ、科学技術館(北の丸)N
EDO常設展示のリニューアルを実施。月間
来場者数が約4倍の4万人に。
z NEDOの研究成果について、小学生の目線
で捉え、体験・体感を通じて小学生が記事に
し、優秀作品が子供新聞に掲載される参加
体験型イベント「春休み地球環境アカデミー」
をマスメディアと協力して実施。
リニューアルオープンの科学技術館(北の丸)NEDO常設展示
春休み地球環境アカデミー
‹HPコンテンツが第三者機関より評価、TVも放映
z NEDOホームページの「キッズページ」を見直すなど、継続的に分かりやすく充実した内容に改善を実施。ユーザー
からの活用度、新技術の啓蒙・支援活動に高い評価を得て、NEDOのホームページが2005年NDマーケティング
大賞ホームページ部門賞(主催:(株)ニュースダイジェスト社)を受賞。
(1) 研究開発関連業務 ④広報・情報発信
17 わかりやすい情報発信・情報提供を行ったか
(参考) 科学技術館(北の丸)をリニューアル
エネルギーシティ
未来のエネルギーで動くクリー
ンな都市を表現。NEDOが取り
組む地球に優しい技術を、
ゲームや実験で体験できる。
コミュニケーション・ポッド
人と話したり遊んだりできるロボットと、
実際に触れ合うことができる。
フューチャースタジオ
飛び出す3D映像で、NEDOの技術が
かなえる未来の社会を体験できる。
ロボットファクトリー
人型ロボット「HRP-2」や恐竜型
のロボットなど、NEDOが開発した
最先端ロボットを展示。
ナノ・ステーション
エントランス
未来の暮らしを変えるナノテクノロジー。ナノが溶け込んだ未来の家庭を
見られたり、最新のナノテクノロジーの成果を見ることができる。
(1) 研究開発関連業務 ④広報・情報発信
17 わかりやすい情報発信・情報提供を行ったか
プレスリリース、HP、イベント事業をさらに強化(平成18年度)
プレスリリース
• 全国紙、地方紙、専門紙の掲載数及びテレビの放映数が増加。万博効果によるメディアへのNEDOの認知度向上に加え、記者
説明会開催時の記者への事前周知及び事後フォローの徹底により記者とのパイプを強化するとともに、専門用語を避け一般
国民に理解しやすい解説文及び動作や変化の様子がわかるようなデモンストレーションの実施、成果物の実物公開など視覚
に訴える手法によりメディアの興味を誘引するリリースを工夫したことにより、平成18年度は、記事掲載およびテレビ等放映の
総数が3,530件になり、前年度の約1.8倍となった。
NEDO事業の成果発信
ホームページのリニューアル
• 「地球温暖化防止フォーラム」「新エネルギーシンポジ ・ホームページのリニューアルをトップ
ウム」等 の講演会の実施及び「イノベーション・ジャパ ページ及び利用頻度の高いページを
ン2006」「エコプロダクツ展」等の展示会を通じ、NEDO 中心に実施。利用者側に立った視点
事業の成果をわかりやすく発信。
でのユーザビリティ、アクセシビリティ
• 参加者が1万人以上のイベントを17件実施及び共催 面を重視した再構築を行った。例え
し、NEDO事業の成果を発信。
ば、初めてNEDOのテーマ公募型事
業にアクセスする事業者にもわかり
やすいルートマップを備えたメニュー
画面とした。
・ホームページ内にある子ども向けサ
イト「キッズページ」のリニューアルも
実施。リピーターへの興味をそがな
いよう、イラストを増やす等ビジュア
「地球温暖化防止フォーラム」
「新エネルギーシンポジウム」 ル面での工夫を追加。
リニューアルしたHP&キッズページ
(1) 研究開発関連業務
④広報・情報発信
17 わかりやすい情報発信・情報提供を行ったか
アウトカム成果の発信を含めた新広報策(平成18年度)
小中学生をターゲットとした普及啓発活動
• 科学技術館NEDO常設展示室において年間来場者数が20万人から40万人へと2倍増。
• 「かわさき新エネルギー・環境展」において地球温暖化の現状やひとりひとりができる防止策
の紹介を通じた理解促進及びソーラーカー工作を通じ太陽電池の学習を実施。「こども未来
博」においてはNEDO事業をゲームやクイズラリーにより楽しみながら学ぶ形態にて実施。
• 太陽電池を小・中・高校の教育現場に提供し、太陽電池を利用した工作物の制作を通じて、エ
ネルギー・環境問題に対する理解と関心を促すことを目的とした「太陽電池コンクール 」を実
施。
• 川崎市と連携の下、NEDOの研究開発成果を含む市内における先端技術開発を紹介する中
学生向けの理科教科書の副読本作成を開始。
• 修学旅行生の受け入れ数増加を目指し、NEDO内部受け入れ体制の整備を開始。
子供達でにぎわう
NEDOの展示ブース
NEDO BOOKSの発行
• NEDO Books「なぜ、日本が太陽光発電で世界一になれたのか」を発行。
• 太陽光発電に関するアウトカム調査報告書をベースに、サンシャイン計画∼現在までの約30年間に
わたるNEDOの太陽光発電技術開発の歩みをドキュメンタリータッチでまとめた単行本。一般国民に
日本の太陽光発電技術の歴史と成果を紹介。
広報ビデオの製作
• NEDOの取組を紹介した広報ビデオを制作。親子の会話をベースに技術開発の未来の絵姿を描きながら親しみやすいシナリ
オで構成。
(1) 研究開発関連業務 ④広報・情報発信
17 わかりやすい情報発信・情報提供を行ったか
プレスリリース、イベント出展を戦略的に高度化(平成19年度)
プレスリリース
・全国紙、地方紙、専門紙の掲載数及びテレビの放映数が
さらに18年度比約1割増加。
前年度に引き続き、記者説明会開催時の記者への事前
周知及び事後フォローの徹底、専門用語を避け一般国民に
理解しやすい解説文及び動作や変化の様子がわかるよう
なデモンストレーションの実施、成果物の実物公開など視覚
に訴える手法によりメディアの興味を誘引するリリースの定
着等を図った結果、記事掲載およびテレビ等放映の総数が
3,865件に増加。(平成18年度 3,530件)
記者説明会の一例.日経、朝日、毎日、日刊工業、NHK、テレビ東京他 2007.8
光触媒冷却システムによる打ち水効果を実物件で実証(世界初)
イベント
・参加者1万人以上のイベントを中心に、積極的に参加・共催し
た結果、独法化直後と比べて2倍以上のイベント参加数となっ
た。また、産学官連携の促進を目的としたイベントやマッチング
の機会創出を目指したイベントの参加数が急増。
一番知名度の
高いイベントの
写真・風景
(平成15年度 計6件→平成19年度 計16件)
・万博を機に専門家のみならず一般を対象としたイベントにも出
展回数を増やすとともに、各研究開発関連部が自ら率先してイ
ベント参加を推進したこともイベント参加数増加に大きく寄与。
エコプロダクツ展 2007年12月
イノベーション・ジャパン 2007年9月
(1) 研究開発関連業務 ④広報・情報発信
17 わかりやすい情報発信・情報提供を行ったか
広報先に合わせたイベント、コンテンツにより啓発普及策を高度化(平成19年度)
小学生、中高生、親子、教師向けなど多彩な啓発普及の新方策を展開
製鉄所親子見学会と小学生新聞掲載記事
・小学生新聞にNEDOの事業
を紹介する記事を3回にわた
り連載。うち1回は事業者の
協力を得て、親子見学会を
企画し、実際にNEDOの成果
に触れる機会を提供。子ども
たちの感想を掲載することに
より、読者により臨場感を与
える紙面作りを実施。
・多摩六都科学館と「母と
子の太陽エネルギー教
室」を共催し、子ども向け
のみならず、同伴の親向
けにも「紫外線とお肌に関
する実験と講演会」を同
時開催。
中学生向け理科副読本
「川崎サイエンスワールド」
・川崎市及び川崎市教育委員会、
KAST ※ と連携の下、NEDOの
研究開発成果を含む市内にお
ける先端技術開発を紹介する
中学生向けの理科教科書の副
読本を制作。
早大教授らが全国十カ所で中高生に対し出前授業
KAST:神奈川サイエンスアカ
デミー
「新エネルギー・省エネルギー非
営利活動促進事業 」において、
早稲田大教授らが全国十カ所で
中高生に対し燃料電池の仕組み
を学ばせる実習を行った。
母と子の太陽エネルギー教室
ソーラーカー工作教室
・「かわさき新エネルギー・環境
展」において地球温暖化の現
状や一人一人ができる防止策
の紹介を通じた理解促進及び
「ソーラーカー工作」を通じ太
陽電池の学習を実施。
神奈川県公立中学校
教育研究会理科部会
技術戦略マップにより発想
される社会イメージの一例
をわかりやすく紹介したパ
ンフレットを、神奈川県内
415校の中学校の理科教員
が集まる研究大会にてPR。
(1) 研究開発関連業務 ④広報・情報発信
17 わかりやすい情報発信・情報提供を行ったか
(参考)
もっと「わかりやすく情報発信するNEDO」を目指し、内容をさらに充実
NEDO情報誌「Focus NEDO」のリニューアル
・NEDO成果をタイムリーに発信している情報誌「Focus NEDO」に
おいて、研究現場における取材を通じて実施者の生の声を紹介し
たり、NEDOの成果が形となって実社会で役立っている例を紹介す
るなど、読み手にNEDOを身近に感じてもらえるようにリニューアル
を実施。
表紙及びコンテンツを一新
現場の研究者にスポットを当てた特集記事
ホームページ・メルマガ
・利用者の更なる利便性の向上を目指し、サイト内検索の改修を実施。
・NEDOホームページの中でも人気の高い「よくわかる!技術解説」につい
て新規テーマの追加及び既存テーマのリバイスを行い、NEDOのプロジェク
トや、技術用語をわかりやすく解説。
・NEDO成果報告書DBに累計25,651件(2008年3月末段階)の報告書を掲
載(年間約2,200冊を新規掲載)。19年度は約14万冊がダウンロードされた。
また、NEDO成果報告書DBの新規会員登録者は2007年の1年間で約
14,000人。
HP「よくわかる!技術解説」 HP[NEDO技術情報DB」
・海外の技術動向や政策動向を、国民に対する技術情報の提供という視点で編集した「NEDO海外レポート」に、
プロジェクトマネージャー(PM)の知見を加える等、 さらに付加価値をつけた記事を作成し、メールマガジンとして
19年度は22回(延べ記事数400件)を、国内外の会員6万人に向け発信した。
(1) 研究開発関連業務 ④広報・情報発信
17 わかりやすい情報発信・情報提供を行ったか
(参考)
もっと「わかりやすく情報発信するNEDO」を目指し、従来の広報事業をさらに促進
各イベントにおいてNEDO事業の成果を発信
・「地球温暖化防止フォーラム」「新エネルギーシンポジウム」等 の講演会の実
施及び「イノベーション・ジャパン」「エコプロダクツ展」等の展示会を通じ、NEDO
事業の成果をわかりやすく発信。特に展示会においては、アピール度の高い
ブース造作や、模型、実機等の効果的展示を実践し、来場者が関心を持つよう
な展示方法を展開。
「なぜ、日本が太陽光発電で世界一になれたのか」8万部を配布
・平成18年度アウトカム調査報告書をもとに
制作した単行本をNEDO展示会を始め、高
校生向けソーラーカーレース等のイベント会
場にて積極的に配布を行った他、全国の公
共、大学、高校図書館などに合計8万部を
配布。
例.「エコプロダクツ展」
に模型展示した
環境共生モデルハウス
NEDO訪問&科学技術館
• 修学旅行生及び職業体
験等によるNEDO訪問
学生の受け入れを実施。
• 科学技術館NEDO常設
展示室を継続。(19年
度来場者:46万人)
「ソーラーカーラジコンコンテスト」
における配布風景
太陽電池工作コンクール
• 太陽電池を小・中・高校の教育現場に提供し、太陽電池を利用した工
作物の制作を通じて、エネルギー・環境問題に対する理解と関心を促
すことを目的とした「太陽電池コンクール 」を実施。
小・中・高校生が使用した太陽電池
平成19年度経済産業大臣賞
受賞作品
(1) 研究開発関連業務
⑤人材養成
18 産業技術の中核的人材を5,000人養成したか
産業技術の中核的人材の養成
第3期科学技術基本計画に則り、民間企業や大学等において中核的人材として活躍し、イノベーションの
実現に貢献する若手研究者を養成。第1期中期目標の5,000人を大幅に上回る6,214人の若手研究者
を養成。
第1期中期目標期間の実績
H15FY実績
合計
中長期・ハイリスクの研究開発事業等
産業技術フェローシップ事業
産業技術研究助成事業
NEDOカレッジ
総計
H16FY実績
(人)
H17FY実績
H18FY実績
H19FY実績(P)
860
1,002
1,829
1,449
1,074
596
736
1,505
1,192
922
56
14
40
76
10
208
252
284
181
96
−
−
−
−
46
6,214
※それぞれの年度において、新規に採択された研究開発事業及び産業技術フェローシップ事業等の実施者のうち、40歳未満の人数をカウント。
【参考】第3期科学技術基本計画(抜粋)
第3章 科学技術システム改革 1.人材の育成、確保、活躍の促進
日本の科学技術の将来や国際競争力の維持・強化は、我が国に育まれ、活躍する「人」の力如何にかかっており、新しい時代に的確に
対応する機関において若手研究者や女性研究者、さらには外国人研究者、優れた高齢研究者などの多様多才な個々人が意欲と能力を発
揮できる環境を形成するとともに、初等中等教育段階から研究者育成まで一貫した総合的な人材育成施策を講じ、少子高齢化が進展する
中で、人材の質と量を確保する。
(1) 研究開発関連業務
⑤人材育成
18 産業技術の中核的人材を5,000人養成したか
NEDO特別講座の創設
平成18年度からは、大学が技術の中核となっている優れたNEDOプロジェクト等を「コアプロジェクト」とし、
そのプロジェクトリーダーの所属大学に拠点(NEDO特別講座)を設け、「コアプロジェクト」の基幹技術に関連
した周辺研究の実施、人材育成、人的交流事業等の展開を図る「NEDO特別講座(NEDOプロジェクトを核と
した人材育成、産学連携等の総合的展開)」を開始。
平成19年度は、平成18年度開講の2講座に加えて、「蛋白質立体構造解析技術(東京大学、京都大学、
大阪大学の3拠点連携)」、「次世代DDS技術(京都大学、東京女子医科大学の2拠点連携)」、「ナノファイ
バー技術(東京工業大学)」、「環境・エネルギー科学(東京大学)」の4講座7拠点を新たに開始。
NEDO特別講座
人材育成の講座の実施
コアプロジェクトのプロジェクトリーダー
や、企業の専門家等を講師として行う
講義、セミナー等の開催のほか、周辺
研究を活用した人材育成プログラムを
実施。
人的交流等の展開
コアプロジェクトの基幹技術を中心に、
研究者、技術者等のネットワークを構
築するとともに、人的交流事業等を実
施。
周辺研究の実施
コアプロジェクトの基幹技術に関連する
基礎的研究や、その成果の普及や発
展に資する派生的研究を実施。
(1) 研究開発関連業務 ⑤人材育成
18 産業技術の中核的人材を5,000人養成したか
特別講座を実施するNEDOのコアプロジェクト
第1期中期目標期間中に設置された6講座9拠点のNEDO特別講座
期間
(年度)
18∼22
18∼22
コアプロジェクト名
講座代表者
コアとなる技術等
・大容量光ストレージ(H14∼H18)
・低損失オプティカル新機能部材技術開発(H18∼H22)
東京大学
大津元一教授
ナノフォトニクス
・ナノガラス技術(H13∼H17)
・三次元光デバイス高効率製造技術(H18∼H22)
京都大学
平尾一之教授
ナノガラス技術
フェムト秒レーザー技術
京都大学
橋田充教授
次世代ドラッグ・デリバリー・
システム技術
19∼21
・深部治療に対応した次世代DDS型治療システムの研究開発(H19∼H21)
19∼22
・循環社会構築型光触媒産業創成プロジェクト(H19∼H22)
東京大学
橋本和仁教授
環境・エネルギー工学
19∼22
・先端機能発現型新構造繊維部材基盤技術の開発(H18∼H22)
東京工業大学
谷岡明彦教授
ナノファイバー技術
東京女子医科大学
岡野光夫教授
東京大学
嶋田一夫教授
19∼23
・生体高分子立体構造情報解析(H14∼H18)
・創薬加速に向けたタンパク質構造解析プロジェクト(H19※∼H23)
(※H19は経済省にて実施)
京都大学
藤吉好則教授
大阪大学
中村春木教授
蛋白質立体構造解析技術
(1) 研究開発関連業務 ⑤人材育成
18 産業技術の中核的人材を5,000人養成したか
フェローシップ事業
我が国の産業技術の一層の高度化及び継続的な産業競争力の強化を図るため、技術シーズを迅速に実用
化・事業化できる資質に優れた研究開発人材・産学連携人材の養成を実施。
産学連携への期待が急速に高まっている一方で、産学連携を担う資質を有する人材は質的にも量的にも不足
しているため、平成18年度からは産学連携人材(技術移転スペシャリスト人材、知財マネジメント人材、プロジェ
クト・マネジメント人材)を重点的に育成。具体的には、NEDO担当者が受入機関訪問等によるきめ細かな養成
状況の確認・指導等、NEDOが企画する体系的な研修を実施するなど効果的な人材育成を推進。
これまでの実績
主な活動事例
第1期中期計画中に308名のNEDOフェローを養成し、161名の研
究開発人材及び85名の産学連携人材を輩出。その多くが大学、研究
機関、技術移転機関等で活躍中。
18年度からは、NEDOがフェローを直接雇用し、NEDOの管理のも
とでカリキュラムに従ったOJTに従事させるとともに、技術経営、知財戦
略等の知識の習得を目的としてNEDOが実施する研修に参加させるな
ど積極的な人材育成を実施。
養成人員の推移
平成15年度
平成16年度
単位:[人]
平成17年度
平成18年度
平成19年度
継 続
112
76
42
37
92
新 規
56
14
40
76
10
合 計
168
90
82
113
102
○受入機関(研究機関)で、プラズマ技術を学び、現在は、
その技術を活かして、ディーゼル車から排出される粒子
状物質を除去する技術の実用化に向けた研究に従事。
○受入機関(TLO)で、地域産学官ネットワークを活用し
た産業支援等を学び、現在は、大学の助教として産学連
携・地域連携の機関でプロジェクトマネジメント、コーディ
ネーション活動を行うとともに、現役NEDOフェローの指
導にも従事。
○受入機関(大学)で、知的財産権、事業化支援等を学
び、現在は、企業の社内ベンチャーで研究成果の権利
化、外部資金の獲得等の業務に従事。
○受入機関(大学)で、技術相談、シーズ発掘、共同研
究マネジメント等を学び、現在は、他大学で准教授として
教員の共同研究支援、公的資金獲得支援、企業の技術
相談等の業務に従事
(1) 研究開発関連業務
⑤人材育成
18 産業技術の中核的人材を5,000人養成したか
職員によるNEDOに蓄積したマネジメントノウハウの情報発信
平成19年度からは、プロジェクトマネジメントに係る職員の能力向上及び情報発信を目的としてお茶の水女子
大学の公開講座の一環として、NEDO若手職員等が講師となる「NEDOカレッジ」を開講。
NEDOカレッジ
¾ NEDOのプロジェクトマネジメ
ントノウハウの情報発信及び
研修の一環として、NEDOの
若手職員等が講師となる公
開講座。
¾ 初年度は、お茶の水女子大
学の公開講座 の1科目とし
て,平成19年4月から、前期
(4月∼7月)15回(受講者約
60名)、後期(10月∼1月)15
回の計30回開講(受講者約
100名) 。
¾ 企業の技術開発部門や企画
部門の担当者や管理者、小
中高の教育関係者、行政・
自 治 体 関 係者、NGO・ NPO
関係者、市民・消費者など社
会人が主たる受講者。
NEDOカレッジで実施する講義の主な内容(平成19年度)
概要
「イノベーションと
は何か」「政府は
その実現に向け
てどのような対応
をしてきたのか」
について、国内
外の事例を提示
しつつ、その方法
論を論ずる。
イノベーションを
実現する手段と
して研究開発に
焦点を当て、研
究開発マネジメン
トの方法論と、公
的資金による研
究開発支援の実
態について解説
する。
サブタイトル
ナショナル・イノベー
ション・システム(NI
S)概論
分野別実例解説
海外の事例解説
ナショナル・イノベー
ション・システム(NI
S)概論
分野別実例解説
研究開発マネジメン
ト論
研究開発プロジェク
トのマネジメント
分野別実例解説
講義名
ナショナルイノベーションシステム論
産業技術政策論
エネルギー政策と技術開発
主要国におけるイノベーション戦略と科学技術政策
我が国の知的財産戦略と標準化の動向について
研究開発プロジェクトの評価の理論と実践
環境技術(温暖化対策等を除く)政策と技術開発
宇宙・航空機産業技術政策と技術開発
バイオ・医療産業技術政策と技術開発
電子・情報産業技術政策と技術開発
研究開発のマネジメント
技術ロードマップ
公的資金による研究開発支援の実態
研究開発プロジェクトの評価(理論と実践)
研究開発プロジェクトの効果
新エネルギー技術分野(燃料電池を除く)の研究開発プロジェクトの実例
バイオ・医療分野における研究開発プロジェクトマネジメントの実例
電池分野における研究開発プロジェクトマネジメントの実例
水素・燃料電池分野における研究開発プロジェクトマネジメントの実例
ナノテクノロジー、材料分野における研究開発プロジェクトマネジメントの実例
ロボット技術分野における研究開発プロジェクトマネジメントの実例
(1) 研究開発関連業務
⑥技術経営力
19 100本以上の研究発表の実施を含め、技術経営力強化のノウハウをNEDO内に蓄積したか
マネジメント関連学会での発表
研究開発マネジメントに関する実践的考察によりマネジメント能力の向上を図るため実施するNEDO職員の国
内外の研究発表の19年度実績は29本。これを含めて、中期計画において定めた目標値(100本)を25%上回
る125本の研究発表を達成。
発表学会
第1期中期目標期間の実績
年度
発表数(本)
H15
21
H16
27
H17
23
H18
25
H19
29
合計
125
(国内)
○研究・技術計画学会
○社会技術革新学会
等
(海外)
○American Evaluation Association
○Global Advanced Technology Innovation Consortium 等
○公的資金による研究開発の追跡調査結果から得られた運営・管理上の課題に関する
一考察
(プロジェクト終了後5年間に亘って実施する追跡調査から得られたプロジェクト運営・管理上の課題
に関する検討結果とその考察)
発表の
テーマ・
概要
○NEDOプロジェクトを核とした人材育成、産学連携等の総合的展開の概要と課題
(NEDO特別講座の取組を紹介するとともに、1年間の実施内容を分析)
○NEDO技術開発機構における研究開発と標準化の一体的取組みについて
(NEDOプロジェクトで国際標準化に成功した事例を通して、成功要因を分析するなどの考察)
○Follow-up Monitoring and Outcome survey for National R&D Projects at NEDO
(プロジェクト終了直後の事後評価や終了後5年間に亘って実施する追跡調査、その後の成果の広
がりの調査(アウトカム調査)の結果を分析して考察)
○R&D Project Management for New Industry Creation
(NEDOのPDSサイクルやプロジェクト評価手法等について考察)
(1) 研究開発関連業務 ⑥技術経営力
19 100本以上の研究発表の実施を含め、技術経営力強化のノウハウをNEDO内に蓄積したか
NEDO研究開発マネジメントガイドライン
再掲
平成18年度には、プロジェクト評価の結果得られた多くの教訓等を、属人的なものとするのではなく組織として蓄積し、
今後のマネジメントに反映することによりPDSサイクルを強化していくための基本ツールとなる「NEDO研究開発マネジ
メントガイドライン」を作成。
平成19年度には、中間評価、事後評価、追跡調査の結果等より138件の事例を抽出し、その中から今後のマネジメ
ントの高度化に寄与すると考えられる22事例を厳選し、改訂に向けた取組に着手。(平成20年4月、第2版発行)
¾ プロジェクト推進部署、評価部署、企画部署の実務レベルからのボトムアップによる作成
¾ これまでの評価の結果判明したマネジメント上のポイントを明示し、教訓によって職員の理解を深める構成
¾ 蓄積される評価結果に基づく継続的な更新
• 高度な研究開発マネジメント機能の維持・向上
(NEDOミッションの遂行)
•NEDOの人材構成の特性への対応
(出向者の即戦力醸成とノウハウの集約)
プロジェクトの進捗段階を6つのフェーズに分類
ガイドラインの俯瞰
第 2章( フェーズ別 )
①先 導調 査の
提案
②先導 調 査の
実施・予算 要求
③プロジェクト
基本計画 の策
定
④プロジェクト
フォーメーション
の決定
⑤実施段 階
1.プロジェクトの位置づ け、必 要性
A プロジェクトは、市場 メカニズムに 任せ られず 、NEDOの関与が 必 要 である。
Bプロジ ェクトは日本 の 産業競 争力強 化 又はエネルギ ー・環 境問題 の克 服に 貢 献 する
上で、重 要かつ タイム リー なもの であ る。
C 開発対 象の技 術 の実 用化 のイメージ を有する。
D 全体 目標達成に よりも たらされる効果 (アウトカム)が大 きい。
2.プロジェクトの全体目標 設 定
E 挑 戦的 なプロジ ェクトの全 体目標 (ア ウ トプット)を設定する。
F プロジェクト全体目標 にはユ ーザーニ ーズ が反映 され ている。
G プロジェクトの全体目 標(ア ウ トプット)を明確化する。
チェック基準
H プロジェクトの全体目 標 から研 究開 発 項目が論 理的に 設 定 され ている。
3.研究 アプローチ・計画
I 研究開発 上、解決す べき技術 的課題 が 明らかとなっている。
J 複数の研 究アプローチを検 討 し、適切 なものを選択する。
K 選択 したアプローチ に基づ き、不確 実 性を考 慮 したスケジ ュー ル、予算を立 案 する。
4.実施 体制・プロジェクトリー ダー
L 実用化 への 意思を有 し、研究 実施 に 必 要な研究者 ・技術 者、技術蓄積 、研 究施 設
を保有する実 施者を選 定する。
M プロジェクト実 施体制を 適切 に設 定 する。
N プロジェクトリー ダー(PL)役 に適 任者 を選定する。
に分類
5.進捗 管理と計画変 更
P 外 部環 境変 化 と進 捗状況を タイミング よく把握 し、必要に 応じてプロジェクトの位 置
付け、目標 設定、アプローチ ・計 画、体制 等の変更 に つなぐ。
6.実施 者の事業化 意思確 認
Q 実施者 の事業 化に 向け た取 り組 みを 支援する。
優れたプロジェクト担当者の実践例
SeeからPlanをつなぐフィードバックの媒体
第3章
事由解説
等
チェック項目
O プロジェクトリー ダー役 は、必要 な権 限 が行使 できる。
17
⑥終了段 階
プロジェクト担当者として、その フェーズでとるべき行動
﹁
事由解説﹂、﹁
成功に導くマネジメント例﹂
、﹁
教訓とすべきマネジメント例﹂
• 新たな知見・反省の体系的な蓄積と共有
(弛まない改善に向けた議論の土台)
プロジェクトを運営する上で重要な視点を
目的
(1) 研究開発関連業務 ⑥技術経営力
19 100本以上の研究発表の実施を含め、技術経営力強化のノウハウをNEDO内に蓄積したか
NEDO内における技術経営力強化の取組
平成18年度より技術経営・イノベーション戦略推進チームを設置し、民間企業における技術経営戦略の定着の
促進を通じてイノベーション戦略を強化するための活動を開始。
平成19年度には、職員の能力向上のため技術経営の有識者によるシリーズの講義「MOTスーパーカレッジ」
を実施。また、有識者の発掘・ネットワーク化、プロジェクトマネジメントに係るノウハウの蓄積・発信を実施。
技術経営・イノベーション戦略推進チーム
イノベーションの実現には、研究開発を経営戦略の一環として位置付ける「技術経営力」の強化が不可欠との認識のもと、NED
O法の改正により、NEDOの業務に「技術経営力の強化に関する助言」が追加された。
NEDOとしても、「技術経営力の強化に関する助言」を行っていくため、今後ともナショナル・イノベーション・システムにおけるNE
DOの役割と責務をより一層明らかにし、技術経営戦略とイノベーション戦略を総合的に企画、推進することを目的として、法の施
行前から「技術経営・イノベーション戦略推進チーム(TMI)」を設置し、活動を開始した(平成19年1月)。NEDO若手固有職員及
びMOT( MBA in Technology Management )学位取得者が中核となったメンバーは49名。(平成20年4月現在)
MOTスーパーカレッジ講義一覧
MOTスーパーカレッジ
•NEDO職員を主たる対象として、我が国有
数の技術経営の有識者によるシリーズ(1
0コマX90分)の講義。(平成20年1月∼
平成20年3月)
•対象分野は、イノベーションマネジメント、
イノベーション戦略、産学連携、産業技術
政策、知的財産戦略、ベンチャー論、クラス
ター戦略、研究開発マネジメント、その他技
術経営全般。
•延べ100名以上が参加。
講義タイトル
役職
一橋大学イノベーション研
イノベーション・パフォーマンスの決定要因 長岡貞男氏
技術経営
究センター教授
ガバナンス
東北大学大学院工学研究
と目利き力 国際標準化戦略∼産業財事例分析 長平彰夫氏 科工学部技術社会システム
専攻教授
産学連携とイノベーション政策−実証分
鈴木潤氏
政策研究大学院大学教授
析の結果から−
東京工業大学大学院イノ
技術の構造と研究・開発
藤村修三氏
研究開発と
ベーションマネジメント研究科教
イノベー
東京理科大学大学院総合
ション
イノベーショとセレンディピティ
宮永博史氏 科学技術経営研究科
(MOT)教授
パラダイム破壊型イノベーションとそれを生
同志社大学大学院ビジネス
山口栄一氏
み出す組織のあり方
研究科教授
エレクトロニクス産業を中心とした日本企
一橋大学イノベーション研究セン
青島矢一氏
業の競争力の源泉と将来展望
ター教授
製品アーキ 組織能力構築とアーキテクチャ
テクチャと −設計立地の比較優位論に向けて−
知識経営
大企業のベンチャー活用戦略
−起業家精神をどう取り込むか
講師
学習のねらいと概要
産業技術力向上に向けた技術経営の高度な戦略・政策の
策定、遂行について総合的・実践的に学ぶ。
技術経営の競争力の鍵を握る技術評価、知的財産の把
握、管理、活用等に関わる法制度、理論、手法等を学ぶ。
企業のイノベーションを活性化させるためのシステムに関
わる制度、政策、理論、産学連携手法等を学ぶ。
研究開発における企画、遂行、組織、成果の評価、関連
制度等に関わる理論、手法等を学ぶ。
イノベーションの現場におけるセレンディピティ(失敗しても
そこから見落としせずに学び取る)の重要性について学ぶ
次世代の高い競争力を生む技術革新を生み出すダイナミ
クスの理解と創出、監理、活用に関わる理論、手法等を学
製品開発における技術と経営、両分野に渡る人材・組織を
効果的にマネジメントする理論と実践を学ぶ。
製品アーキテクチャ(基本設計思想)の概念と、それが、産
東京大学大学院経済学研
藤本隆宏氏
業競争力や企業の競争戦略にどのような影響を与えるか
究科教授
について学ぶ。
技術資源を活用したベンチャー創出の意義と大企業との
青山学院大学大学院国際
前田昇氏
かかわりについて、国際比較、政策、ビジネスモデル、手
マネジメント研究科教授
法、理論等を日本産業再生の視点から学ぶ。
(1) 研究開発関連業務
⑥技術経営力
19 100本以上の研究発表の実施を含め、技術経営力強化のノウハウをNEDO内に蓄積したか
職員の技術経営力強化の取組
「技術経営力の強化に関する助言」を行うため、職員の技術経営力に関する質を高めるための人材育成の制
度の取組を実施。また、職員が国内外の学会において、研究開発マネジメントに係る研究成果を発表。
研修制度
学会発表
(1)学位取得を目的とした研修
過去に職員受講の実績あるものは以下のとおり。
夜間・週末等集中実施型
不定期(研究室所属)型
業務併任型
北陸先端大MOT【1or2年】
(2名修了、1名研修中)
東京大(博士(工))【3年】
(1名修了)
研修専念型
(フルタイム)
早稲田大MOT【1年】
(3名修了)
−
(2)学位取得目的ではなく、研究管理業務等の研究員
①NEDO特別講座担当等の研究員
東京大学大津研究室 平成17年12月∼19年3月
(平成17年12月∼18年3月は財団法人光産業技術振興協会の身分)
京都大学平尾研究室 平成18年9月∼19年8月
②大学講師として派遣
東北大学未来科学技術共同研究センター(NICHe) 中島センター長所属講師
平成19年6月∼平成20年5月
職員が研究開発マネジメントに関する実践的
考察をし、マネジメント能力向上を図ると共に、
日頃の業務から得られた知見を積極的に情報
発信するために、国内外の学会において、研究
開発マネジメントに係る研究成果を発表。
第 1 期 中 期 目 標 期 間 中 に 、 「 American
Evaluation Association 」や「研究技術計画学
会 」、「日本知財学会」等において、 125本の
実践的研究発表を行った。平成18年度のプロ
ジェクトマネジメント学会においては「研究開発
プロジェクトにおける追跡調査・評価手法の開
発」が論文奨励賞を受賞。
(3)技術経営分野を取り扱った一般的な職員研修
①平成18年度から、産業技術フェローの研修の一環として行ったMOT研修に若手職員(入構5,6年が中心)が参加。
((財)全日本地域研究交流協会(JAREC)に委託(公募))
②技術経営関連の経営学者等からなる講義「MOTスーパーカレッジ」を実施。
③技術経営等に係る各界の専門家に講演会シリーズ(4回)を実施。
(4)NEDOカレッジ
(1) 研究開発関連業務
⑤人材育成
19 100本以上の研究発表の実施を含め、技術経営力強化のノウハウをNEDO内に蓄積したか
職員によるNEDOに蓄積したマネジメントノウハウの情報発信
再掲
平成19年度からは、プロジェクトマネジメントに係る職員の能力向上及び情報発信を目的としてお茶の水女子
大学の公開講座の一環として、NEDO若手職員等が講師となる「NEDOカレッジ」を開講。
NEDOカレッジ
¾ NEDOのプロジェクトマネジメ
ントノウハウの情報発信及び
研修の一環として、NEDOの
若手職員等が講師となる公
開講座。
¾ 初年度は、お茶の水女子大
学の公開講座 の1科目とし
て,平成19年4月から、前期
(4月∼7月)15回(受講者約
60名)、後期(10月∼1月)15
回の計30回開講(受講者約
100名) 。
¾ 企業の技術開発部門や企画
部門の担当者や管理者、小
中高の教育関係者、行政・
自 治 体 関 係者、NGO・ NPO
関係者、市民・消費者など社
会人が主たる受講者。
NEDOカレッジで実施する講義の主な内容(平成19年度)
概要
「イノベーションと
は何か」「政府は
その実現に向け
てどのような対応
をしてきたのか」
について、国内
外の事例を提示
しつつ、その方法
論を論ずる。
イノベーションを
実現する手段と
して研究開発に
焦点を当て、研
究開発マネジメン
トの方法論と、公
的資金による研
究開発支援の実
態について解説
する。
サブタイトル
ナショナル・イノベー
ション・システム(NI
S)概論
分野別実例解説
海外の事例解説
ナショナル・イノベー
ション・システム(NI
S)概論
分野別実例解説
研究開発マネジメン
ト論
研究開発プロジェク
トのマネジメント
分野別実例解説
講義名
ナショナルイノベーションシステム論
産業技術政策論
エネルギー政策と技術開発
主要国におけるイノベーション戦略と科学技術政策
我が国の知的財産戦略と標準化の動向について
研究開発プロジェクトの評価の理論と実践
環境技術(温暖化対策等を除く)政策と技術開発
宇宙・航空機産業技術政策と技術開発
バイオ・医療産業技術政策と技術開発
電子・情報産業技術政策と技術開発
研究開発のマネジメント
技術ロードマップ
公的資金による研究開発支援の実態
研究開発プロジェクトの評価(理論と実践)
研究開発プロジェクトの効果
新エネルギー技術分野(燃料電池を除く)の研究開発プロジェクトの実例
バイオ・医療分野における研究開発プロジェクトマネジメントの実例
電池分野における研究開発プロジェクトマネジメントの実例
水素・燃料電池分野における研究開発プロジェクトマネジメントの実例
ナノテクノロジー、材料分野における研究開発プロジェクトマネジメントの実例
ロボット技術分野における研究開発プロジェクトマネジメントの実例
(1) 研究開発関連業務
⑥技術経営力
20 企業等に対して技術経営力強化のための情報発信を行ったか
知的財産管理、技術経営力の強化に係る指導
平成18年度からは、研究開発の成果を事業化に結びつけるため、研究委託・助成先の中小企業、ベンチャー企
業等に対し、技術経営の専門家・公認会計士・弁理士等を活用しながら、コンサルティングを行うなど、知的財産管
理、技術経営力の強化に関する助言業務を本格的に実施。
「問題意識」
■ 企業等が技術経営に係る十分な知見を有していない場合には、研究開発の成果が円滑に事業に活か
されないばかりか、他の企業との知的財産の紛争等に巻き込まれるといった事態も危惧される。
■ 特に、中小企業等においては、技術経営や知的財産管理に係る十分な知識を有さず、その管理・運営
が適切に行われていないことも多い。
取組内容・実績(助言内容の具体的事例)
外部専門家を活用した知的財産管理、
技術経営力の強化に関する助言
訪問事業者: NEDOの委託先、助成先となった中小
企業・ベンチャー企業等の132の事業者
助言件数: 221件
アドバイザー: 技術経営の専門家・公認会計士・弁
理士等
【知的財産管理】
○ 職務発明規定、従業員による秘密保持規定など社内ルールについて他社
の事例を用い、その運用方法について助言
○ ノウハウ管理、営業秘密の正しい知識を助言
○ 海外ビジネス展開時における海外特許出願に関する知識を助言
○ 特許情報の検索方法、活用方法及びOJTによる先行技術調査テクニック
を助言 等
【技術経営力強化】
○ ビジネスプランの明確化
○ 中長期計画、経営計画、事業開発計画などのビジネスプラン策定
○ 社内での意思統一による経営戦略と技術戦略の一体的推進
○ 事業開発と研究開発を両輪とする経営システムの確立
○ 日常業務推進のための組織・運営方法等の仕組みの導入 等
(1) 研究開発関連業務
⑥技術経営力
20 企業等に対して技術経営力強化のための情報発信を行ったか
外部の知財・経営専門家を活用したコンサルティングサービスの具体例
知的財産管理の具体例1(外国特許出願)
[課題]
海外へのビジネス展開が必要な実用化技術について、海外での特許取
得が検討されていない
[担当専門家]
知的財産専門家
[助言例]
・米国が強い技術分野でありコア技術の米国出願を検討することを助言
・ビジネスプランに沿って海外での権利取得を決定する必要性を説明
・海外を含めた出願となると莫大な費用を要するため、同社投資能力から
判断して、コア技術は海外にも特許出願し、枝技術は国内のみで可かと
示唆。
・海外への特許出願にあたっては、独自に外国特許事務所や外国弁護士
を探すよりも、日本の特許出願を依頼している特許事務所に依頼して、外
国特許事務所を探してもらった方がよいことを助言。
知的財産管理の具体例2(特許情報)
[課題]
特許情報を用いた自他社戦略の分析がなされていない
[担当専門家]
知的財産専門家
[助言例]
・特許情報調査・検索の仕方やノウハウの助言
・ 特許情報解析ノウハウの助言
・ 特許マップの作成についての助言
・特許情報を利用した知財戦略検討・作成に関する助言
・ ライバル企業の特許ポートフォリオ分析に基づく自社戦略の検討を助
言
・米国等に競合会社が数社あるので、今後その企業の開発進捗状況
(特許)を追跡するよう助言。
技術経営力強化の具体例1(経営戦略と技術戦略)
[課題]
経営者、研究開発部門等が研究開発テーマの選定やその進捗状況、
製品化への道筋等につき、社内での意思が不統一である。
[担当専門家]
技術経営専門家、中小企業診断士等
[助言例](ポイント:社内の連絡体制構築、戦略周知徹底策)
・研究開発部門のスタッフと企画経営部門のスタッフとが定期的に議論
を行う場を設け、技術的側面と経営的側面の両面から研究開発の方向
性等につき意見交換を行うことが必要。
・複数の異なる部門のスタッフから構成されるプロジェクトチームを経営
者の直下に設置して、経営者の助言のもと研究開発戦略を経営戦略の
一環として位置づける方策を練り上げることが有効。
技術経営力強化の具体例2(プロダクトイノベーションとプロセスイノ
ベーション)
[課題]
競争力の高い技術を持っているが、製造過程が非効率である。
例えば、過剰購入した部品の在庫を大量に抱え、製造工程に手作業
が多く品質がばらつくとともに生産量が伸び悩んでいる。
[担当専門家]
技術経営専門家、中小企業診断士
[助言例](ポイント:商品化のための生産技術力強化)
・部品の購入を、必要なときに必要な分だけ納入するシステムの導入
や、自動化へ向けた生産技術の開発を提案。
(1) 研究開発関連業務
⑥技術経営力
20 企業等に対して技術経営力強化のための情報発信を行ったか
職員によるNEDOに蓄積したマネジメントノウハウの情報発信
再掲
平成19年度からは、プロジェクトマネジメントに係る職員の能力向上及び情報発信を目的としてお茶の水女子
大学の公開講座の一環として、NEDO若手職員等が講師となる「NEDOカレッジ」を開講。
NEDOカレッジ
¾ NEDOのプロジェクトマネジメ
ントノウハウの情報発信及び
研修の一環として、NEDOの
若手職員等が講師となる公
開講座。
¾ 初年度は、お茶の水女子大
学の公開講座 の1科目とし
て,平成19年4月から、前期
(4月∼7月)15回(受講者約
60名)、後期(10月∼1月)15
回の計30回開講(受講者約
100名) 。
¾ 企業の技術開発部門や企画
部門の担当者や管理者、小
中高の教育関係者、行政・
自 治 体 関 係者、NGO・ NPO
関係者、市民・消費者など社
会人が主たる受講者。
NEDOカレッジで実施する講義の主な内容(平成19年度)
概要
「イノベーションと
は何か」「政府は
その実現に向け
てどのような対応
をしてきたのか」
について、国内
外の事例を提示
しつつ、その方法
論を論ずる。
イノベーションを
実現する手段と
して研究開発に
焦点を当て、研
究開発マネジメン
トの方法論と、公
的資金による研
究開発支援の実
態について解説
する。
サブタイトル
ナショナル・イノベー
ション・システム(NI
S)概論
分野別実例解説
海外の事例解説
ナショナル・イノベー
ション・システム(NI
S)概論
分野別実例解説
研究開発マネジメン
ト論
研究開発プロジェク
トのマネジメント
分野別実例解説
講義名
ナショナルイノベーションシステム論
産業技術政策論
エネルギー政策と技術開発
主要国におけるイノベーション戦略と科学技術政策
我が国の知的財産戦略と標準化の動向について
研究開発プロジェクトの評価の理論と実践
環境技術(温暖化対策等を除く)政策と技術開発
宇宙・航空機産業技術政策と技術開発
バイオ・医療産業技術政策と技術開発
電子・情報産業技術政策と技術開発
研究開発のマネジメント
技術ロードマップ
公的資金による研究開発支援の実態
研究開発プロジェクトの評価(理論と実践)
研究開発プロジェクトの効果
新エネルギー技術分野(燃料電池を除く)の研究開発プロジェクトの実例
バイオ・医療分野における研究開発プロジェクトマネジメントの実例
電池分野における研究開発プロジェクトマネジメントの実例
水素・燃料電池分野における研究開発プロジェクトマネジメントの実例
ナノテクノロジー、材料分野における研究開発プロジェクトマネジメントの実例
ロボット技術分野における研究開発プロジェクトマネジメントの実例
(1) 研究開発関連業務
⑥技術経営力
20 企業等に対して技術経営力強化のための情報発信を行ったか
職員の技術経営力強化の取組
再掲
職員の技術経営力に関する質を高めるために大学派遣、職員研修等の人材育成制度の取組を実施。また、
職員が国内外の学会において、研究開発マネジメントに係る研究成果を発表。
研修制度
学会発表
(1)学位取得を目的とした研修
過去に職員受講の実績あるものは以下のとおり
夜間・週末等集中実施型
不定期(研究室所属)型
業務併任型
北陸先端大MOT【1or2年】
(2名修了、1名研修中)
東京大(博士(工))【3年】
(1名修了)
研修専念型
(フルタイム)
早稲田大MOT【1年】
(3名修了)
−
(2)学位取得目的ではなく、研究管理業務等の研究員
①NEDO特別講座担当等の研究員
東京大学大津研究室 平成17年12月∼19年3月
(平成17年12月∼18年3月は財団法人光産業技術振興協会の身分)
京都大学平尾研究室 平成18年9月∼19年8月
②大学講師として派遣
東北大学未来科学技術共同研究センター(NICHe) 中島センター長所属講師
平成19年6月∼平成20年5月
職員が研究開発マネジメントに関する実践的
考察をし、マネジメント能力向上を図ると共に、
日頃の業務から得られた知見を積極的に情報
発信するために、国内外の学会において、研究
開発マネジメントに係る研究成果を発表。
第 1 期 中 期 目 標 期 間 中 に 、 「 American
Evaluation Association 」や「研究技術計画学
会 」、「日本知財学会」等において、 125本の
実践的研究発表を行った。平成18年度のプロ
ジェクトマネジメント学会においては「研究開発
プロジェクトにおける追跡調査・評価手法の開
発」が論文奨励賞を受賞。
(3)技術経営分野を取り扱った一般的な職員研修
①平成18年度から、産業技術フェローの研修の一環として行ったMOT研修に若手職員(入構5,6年が中心)が参加。
((財)全日本地域研究交流協会(JAREC)に委託(公募))
②技術経営関連の経営学者等からなる講義「MOTスーパーカレッジ」を実施。
③技術経営等に係る各界の専門家に講演会シリーズ(4回)を実施。
(4)NEDOカレッジ
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 第1期中期目標期間実績評価
2.国民に対して提供するサービスその他の
業務の質の向上に関する事項
(2)新エネルギー・省エネルギー
導入普及関連業務等
(2) 新エネルギー・省エネルギー導入普及関連業務等
1 政府レベルの温室効果ガス排出量の削減方針に資する具体的な取組を行ったか
中期目標期間中におけるエネルギー・環境問題を巡る国際情勢の変化
第1期中期目標期間には、京都議定書の発効に伴い「京都議定書目標達成計画」が閣議決定されるとともに、
原油価格が記録的な高騰を続けるなど、我が国を取り巻く環境に大きな変化が顕在化。
○2005年に京都議定書が発効され、我が国は2012年までに19
9 0 年 比 で 6 % の 温 室 効 果 ガ ス の 削 減 が 必 要 。
○京都議定書の発効に伴い、同年4月に「京都議定書目標達成計
画」が閣議決定。
温室効果ガス排出量
(百万㌧ CO2)
目標達成計画
国内排出量の削減
1,300
(+5.5%)
原発の長期
停止影響分
1,261
(民間事業者等による対応)
-6%
1,200
京都メカニズム: -1.6%
WTI先物価格推移
120
国内対策
(排出抑制、
森林吸収)で
最大限努力
100
80
- 8.4%
△
3.9%
森林吸収源: - 3.8%
※WTI: West Texas Intermediate(西テキサス地方の中質原油)
ドル / バレル
京都議定書削減約束
90年比: - 6.0%
1,360
(+7.8%)
○原油価格(WTI※)は、90年代は概ね1バレルあ
たり20ドル前後で推移していたが、近年高騰を続
け、2008年3月31日では102ドルを記録。
なお目標達
成に不足す
る差分につ
き、京都メカ
ニズムの活
用が必要
60
40
1.6%: 第一約束期間(2008∼12年)の総計で
約1億t-CO2
20
1,100
1990
基準年排出量
2005
0
1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008
(2008 – 2012)
京都議定書目標
出典:環境省資料
出典:米国エネルギー省EIA
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