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INTERNATIONAL SCHOOL BANGKOK ESL ハンドブック

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INTERNATIONAL SCHOOL BANGKOK ESL ハンドブック
INTERNATIONAL
SCHOOL
BANGKOK
ESL ハンドブック
序文
『ESL ハンドブック』は、インターナショナル・スクール・バンコク(ISB)で行っている第
二言語としての英語(ESL)プログラムの特質や内容について書かれたものです。本書に記載
の情報は、小学部(ES)、中学部(MS)、高等学部(HS)各校での ESL プログラムに関する
主なものを取り上げました。本書が ESL 生と父兄の役に立つことを願っています。本書は
ISB 生徒に捧げるものです。
ESL ハンドブック小委員会
ES 代表者:Olga Steklova
MS 代表者:
Chiraporn Onodera,Ida Kelsey,Brenda Hamel, Sally Bennett
HS 代表者および委員長:
Barbara Kalis and Karen Reau
デザイン: Karen Jarmson
校正:Karen Reau
本『ESL ハンドブック』は ISB の ESL プログラム理解を目的に書かれたもので、営利目的のものではありませ
ん。本書で言及した書籍の著者名は最後に掲載してあります。
International School Bangkok
インターナショナル・スクール・バンコク
2005 年 10 月出版
初版 2002 年
日本語翻訳版
2002 年9月出版
2005 年改訂
インターナショナル・スクール・バンコク
39/7 Soi Nichada Thani, Samakee Road
Amphur Pakkret, Nonthaburi, 11120 Thailand
学長: Dr. Bill Gerritz / ES 校長: Tom Baker and Pat O’Brien /
MS 校長: James Souza / HS 校長: Andy Davies
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ESL ハンドブック
目次
はじめに
ISB の ESL プログラムの経緯
ESL プログラム方針
ESL カリキュラム
第二言語の習得(SLA)理論
ISB での英語学習方法は?
どのような英語学習方略がいいか?
英語力をつけるにはどれくらいの期間がかかるか?
第二言語の学習速度を左右する要因はなにか?
ISB に通学しながら母国語の学習も続けるべきか?
第二言語としての英語を学習する利点はなにか?
第三文化(サードカルチャー)の子どもたち(TCK)について
知っておくべきことは?
カルチャー・ショックと逆カルチャー・ショックとは?
シェルタード・イマージョン・モデル(SIM)と ISB
SIM はどのように機能するか?
ESL 教師の資格は?
ISB での ESL 生入学許可規定は?
各校で受けられる ESL 指導の内容は?
生徒の上達度はどのように測るのか?
ESL 生の成績はどのような方針でつけるのか?
ESL 生の宿題はどのような方針で出されるのか?
直接指導が不要になるのはいつか?
新入学生と父兄への概要
親として子どもにどのような手助けができるか?
生徒が自分でできることは?
知りたいことがあるとき、助言が必要なときは、ISB の誰に
連絡を取るか?
英語や母国語の書籍をどこで購入できるか?
用語解説
推薦図書
参考文献
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ESL ハンドブック
はじめに
インターナショナル・スクール・バンコク(ISB)と第二言語としての英語(ESL)プログ
ラムに関心をお寄せいただき、ありがとうございます。
『ESL ハンドブック』は、ISB コミュニティの代表メンバーが協力して作り上げたものです。
ESL 教師陣は、ISB コミュニティ内の様々な母国語を話すグループを対象にして ESL プログラ
ムに関する疑問を調査し、各種父兄会で意見が寄せられました。K~12 ESL ハンドブック委
員会は、忍耐・努力・熱意を持って委員会の活動に刺激を与えてくれた ISB 生徒に『ESL ハ
ンドブック』を捧げます。
『ESL ハンドブック』は、ISB の ESL プログラムに関する情報を ISB コミュニティに提供
すること、ESL 生と父兄が学校の環境にうまく溶け込める手助けをすることを目的にしてい
ます。さらに、父兄と生徒に第二言語習得理論の基礎理解をしてもらい、ISB の ESL プログ
ラムの構造を説明し、ESL 生と父兄が ISB になじんでいく際に役立つ情報を提供したいと思
っています。
ISB の ESL プログラムについて質問がある場合は、小学部(ES)、中学部(MS)または
高等学部(HS)の ESL 部門に遠慮なくお尋ねください。ES、 MS、HS 各校の具体的な
ESL プログラム情報は ISB のビジネス・ オフィスで入手できます。
(下線の語は用語解説で説明している用語です。『ESLハンドブック』に初出の際のみ下
線で示してあります。それ以外に文中で説明している用語もあります。)
High School, Middle School, and
Elementary School ESL teachers
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ISB の ESL プログラムの経緯
ISB は 1952 年に創立されました。創立当初から、インターナショナル・スクール・バンコ
クの ESL プログラムは、英語における対人伝達言語能力(BICS)の不足に対してはコミュニ
カティブ・アプローチを重視してきました。初期の ESL プログラムでは、英語を母国語とし
ない生徒だけの少人数グループを指導する取り出し方式を用いていました。ISB が大きくな
るにつれ、ESL 生の数も増えました。教師陣は長年の経験から、対人伝達言語能力(BICS)
の力をつけるだけでなく、学力言語能力(CALP)を達成する機会を与えるという、第二言語
を学習する生徒にとって従来以上に適した方法を見出しました。世界中の ESL 授業方式を調
査した後、ISB は 1996 年にシェルタード・イマージョン・モデル(SIM)を採用しました。
現在、SIM 方式は ISB の K~12 で行っています。
現行 ESL プログラムでは、ESL 生は同学年レベ
ルの生徒と一緒の授業で英語を学びます。メイ
ンストリーム(一般)授業では、実際の状況の
なかで適切なことば使いを学び、使う機会に恵
まれます。ESL 教師はメインストリーム教師と協
力し、生徒が英語と学習内容を理解でき、授業
に積極的に参加できるよう取り計らいます。こ
れにより、ISB カリキュラムの達成目標に到達す
ることが可能になるのです。SIM 導入を望む近隣
インターナショナル・スクールから多数の問い合わせが ISB に寄せられています。ISB の ESL
部門はこれまでどおり、変化していく ESL 生のニーズを満たすため、この分野での最新研究
結果を重視していきます。
ESL プログラム方針
ISB は、言語習得を早め、他の生徒と同等にカリキュラムが受けられるという観点から、
シェルタード・イマージョン・モデルを採用しています。ESL 生は、ESL およびメインストリ
ーム授業での直接指導と、チーム・プランニング(教師間の協力による授業計画立案)、教
材開発、カリキュラム作成等の間接指導を通じて、言語指導と授業内容援助を受けます。適
切な学習環境における実際の言語を経験できるようにしているため、 すべての生徒が英語
力と、社会的・学術的向上に対する自主性を身につけられます。効果的な授業と言語学習は
互いに影響・反映し合う過程なのです。
ISB は、高い教育水準が、英語を母国語とする、しないにかかわらず、生徒の言語発達を
促進すると考えています。ESL と ESL でない教師・生徒が学び合える、協力し合う文化を培
っています。ESL とメインストリームの教師は協力し、生徒が英語力をつけ、授業内容を理
解し、クラス活動に参加できるよう取り計らいます。生徒が影響を与え合い、有意義で理解
できる英語を使えるようにする指導方法は、カリキュラムを通しての読み書きプロセスと同
様に言語上達を促進します。読書に親しむことは ESL カリキュラムに不可欠の要素と認識さ
れています。生徒は、語彙力、読み書きの力、文法力を伸ばすために、選定された教材を授
業中と授業外に進んで読むことが勧められます。ESL カリキュラムは、
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ESL 生の総合的英語力の上達を図りながら、一般授業内容と歩調を合わせる必要があると
考えています。ISB は、種々の形成的評価と総括的評価方式を推奨しています。
ISB では ESL 生に、認知発達および第二言語発達を高める母国語と母国文化を維持するよ
う奨励しています。言語や文化の多様性は、教える側にとっても学ぶ側にとっても財産です。
生徒の多言語・ 多文化知識をカリキュラム全体に利用します。言語を学習することで、社会
的・ 文化的・ 感情的・ 知的・ 美的経験が促されます。生徒の学年が上がるにつれて言語要求
がますます複雑になることから、ISB ではすべての ESL 生に対して在学期間を通じて継続的
に援助を行っています。
ESL カリキュラム
ISB の ESL カリキュラムは、多様な社会環境や学術的環境で必要となる英語力と文化理解
を生徒が身につけられることを目的としています。この目的を達成するため、すべての ESL
生は、対人伝達言語能力(BICS)と学力言語能力(CALP)両方の上達を促進する以下の3つ
の一般的成果をあげることが求められます。この3つの成果の範囲内で英語力を伸ばす支援
をするため、ESL 教員は、ESL カリキュラムと主要教科カリキュラムに組み込まれた様々な特
殊言語機能、テクスト・タイプ、教科内容学習に必要な語彙および教科内容についての会話
に必要な語彙、言語特徴、言語学習方略、異文化理解に基づき指導を行い評価をします。
•
•
•
一般的成果 No. 1(コミュニケーション力)-状況と目的に応じて適切に言語を使う力。
一般的成果 No.2(言語力)-語彙・文法・文章について年齢相応の言語特徴と構成力が
あること。
一般的成果 No.3(学習方略)-コミュニケーションと言語発達をサポートし高めるため
の様々な学習方略を適切に使いこなせる力。
3つの一般的成果の各々は読み・書き・話す・聞くという4つの言語技能の指導と評価に一
致するものです。読み・書き・話す・聞くについての具体的な成果は幼稚園部から12年生
の3校で調整され5段階に分けられています。
小学部
中学部
高等部
段階
1
2
2
3
3
4
(ELP) 3
4
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第二言語の習得(SLA)理論
ISB での英語学習方法は?
第二言語を学習する過程は“意識的”なものである
と同時に“無意識的”なものでもあります。このため、
教師側の指導と生徒側の努力を意識的に言語に集中さ
せる必要があります。同時に、実際の状況のなかで第
二言語にさらされることで、生徒は自然にその言語を
習得してもいきます。ISB では ESL 生がメインストリ
ーム授業に出席するため、メインストリーム授業の教
師と ESL 教師が計画・支援する豊かな英語環境を体験
することになります。ESL 生はさらに、 メインスト
リーム授業や ESL 授業で英語に関する直接指導も受けます。ESL 生は、目的の異なる多様な
社会的・学術的環境のなかで英語を使うことによって英語力を身につけていきます。
第二言語学習者にとって、完全に身についた母国語は大きな利点です。母国語の認知的知
識と言語知識を基礎にしながら、第二言語を学習できるからです。(「ISB に通学しながら
母国語の学習も続けるべきか?」章をご参照ください)
どのような英語学習方略がいいか?
学習方略とは、生徒が学習にアプローチし、学習内容を理解し、それを伝える方法をいい
ます。言語学習方略を選択し、しっかりと利用することで、英語力がつくだけでなく、生徒
の全般的な成績や自信が向上します。言語学習方略は、
1. 言語学習の助けになる
2. 生徒が自発的になり、目的を持った行動を取ることを助長する
3. 新しい挑戦対象にアプローチする方法を生徒に見つ
ける気にさせる
4. 認知的特性だけでなく、社会的・感情的特性に影響
を及ぼす
5. 学習を直接的・間接的に支援する(下記をご参照く
ださい)
6. 教え、学び、ことばで表現することができる
7. 多種多様で、さまざまな状況に適応できる
レベッカ・オックスフォードらは、直接方略と間接方
略に分類した学習方略の総覧を編集しました。直接方略
とは、言語学習に直接関連する方略で、ことばや構文の
記憶方法、メッセージを分析して的確に送受する方法、
英語力の補足方略の用い方などがあります。間接方略と
は、一般的な学習管理に関連するもので、集中方法、学
習計画の立て方と評価方法、やる気を出し、不安を抑え、
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自身の心身に耳を傾ける方法、他の人に質問したり、他人の身になり、人と協力する方法な
どがあります。ISB では ESL 生に、さまざまな直接・間接方略を試し、現在自分が用いてい
る学習方略が効果的であるかどうかを意識する習慣を身につけるよう奨励しています。
(「生徒が自分でできることは?」章をご参照ください)
英語力をつけるにはどれくらいの期間がかかるか?
会話力をつける速度は ESL 生によって異なります。しゃべれない沈黙期が6カ月に及ぶ生
徒もいます。多くの ESL 生、とくに学年の低い生徒は、すぐにネイティブのような発音で能
弁に話せるようになります。しかし、会話とは異なる力が求められる学術的環境においては、
会話力だけでは充分ではありません。英語力のレベルにはふたつあるという研究結果があり
ます。ひとつは対人伝達言語能力(BICS)で、もうひとつは学力言語能力(CALP)です。前
者はいわゆる会話力です。 これを身につけた子どもは、友だちづきあいをし、クラスの活
動に参加し、人間関係に対する自信と能力を発揮します。しかし、第二言語でしっかりと学
ぶことができるようになるためには、学力言語能力(CALP)も身につけなければなりません。
英語を使って理論的に考えたり、仮説を立てたり、抽象概念を議論したり、教科書の内容を
理解できるようにならなければなりません。学術的言語は話しことばよりさらに形式的で、
抽象的で、語彙が専門的になります。こういったニーズに応えるため、
ISB では学術目的の英語(EAP)授業を設け、学術的言語の習得を支援しています。北アメリ
カでの研究によれば、英語学習者が学術的環境でネイティブと遜色なくなるまでに上達する
には5年~10 年がかかるとされています。 (「第二言語の学習速度を左右する要因はなに
か?」章をご参照ください)
第二言語の学習速度を左右する要因はなにか?
母国語の習得段階と速度は予想がつきますが、第二言語の習得段階と速度は、母国語の習
熟度、学習者の特性、教育プログラム、第二言語に費やす学習時間等によって左右されます。
母国語がかなり身についている場合、母国語・第二言語ともに同等のレベルまで達すること
が可能です。流暢な会話レベル以上の母国語・第二言語を身につけることは、 認知成長に
つながります。母国語がしっかり身についていない生徒の場合、第二言語の習得にはよりい
っそう時間のかかることがあります。学習者の特性には、年齢、学力、言語学習の適性、認
知スタイル、性格、社会文化的要因があります。このいずれも、英語習得の妨げにも促進に
もなり得ます。 生徒に自信や意欲があり、不安が少なく、危険を冒すのをいとわず、言語
学習方略を持ち、第二言語で人づきあいをすることに興味がある場合は、習得速度は速くな
ります。効果的な教育プログラムとは、生徒に適切かつ豊かな英語体験をさせるものです。
理解力の範囲内でありながらもややレベルの高い言語を学習すると、習得速度は加速します。
年齢の低い子どもは言語学習に対して熱心で心理的抑圧がありませんが、母国語の読み書
き能力や広範な人生経験という強みに欠けます。7歳~11 歳の子どもには、基盤にする充分
な教育と人生経験があり、同時に第二言語を学習する時間も充分あるという利点があります。
これより年上の生徒にはさらにしっかりと身についた認知力と言語能力がありますが、第二
言語を学習する時間は短くなります。年齢層の高い生徒は第二言語を速い速度で学習できま
すが、年齢層の低い生徒のほうが高い習熟度を達成します。ESL 生は、学力(語彙知識、読
み書き)を伸ばしつつある英語を母国語とする同級生に“追いつこう”とするのです。“移動
する標的”に“追いつく”のは簡単なことではなく、忍耐力と集中して学習方略を用いること
が必要となります。このため、年齢層の高い生徒が成功するには、学校で学習する内容と概
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念の予備知識、母国語の習熟度、多様な学習方略を効果的に使いこなすことにかかってくる
のです。 (「どのような学習方略がいいか?」章をご参照ください)
ISB に通学しながら母国語の学習も続けるべきか?
研究では通常、母国語におけるしっかりとした読み
書き能力や学力背景とともに広範な体験が第二言語学
習に役立つと言われています。ひとつの言語で読み書
きのできる大半の ESL 生は、英語での読み書きをする
ために改めて読み書きの概念を学習する必要はありま
せん。同様に、母国語で概念や知識や能力を身につけ
た生徒は、それを第二言語に応用することができます。
さらに、第二言語学習の過程でメタ言語意識を身につ
けさせることによって、母国語力を発展させ強力なも
のにすることができます。その結果、母国語による教育は生徒の一般認知能力と学力を向上
させることになります。
家庭内では、母国語で家族のことや学校のことを話す、学校で学んだことを話し合う、読
み書きをする、可能な場合は家庭教師をつける等することをお勧めします。
教育という観点から言うと、母国語を強化させることができれば、スムーズな概念的成長
が望めます。母国語が重要であり、維持されるべきだという根拠は他にも数多くあります。
認識的要因の他に、自尊心、家族の団結、文化維持、異なるアイディアや思考に対する前向
きな自己認識や率直さを身につけること等の重要な要因があります。
第二言語としての英語を学習する利点はなにか?
第二言語に関する研究では、学習者は第二言語で意思の疎通が可能になるだけでなく、イ
ンターナショナル・スクールの環境やもっと大きな国際社会で有益な特性を数多く身につけ
ることができると言われています。第二言語の学習者は、
1.
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多面的思考や独創的思考ができる
より多様な学習方略を用いることができ、問題解決能力の向上につなげられる
国際認識・文化認識が強化され、より大きな世界観を持つことができる
危険負担の際に自信を持ってあたれる
非言語表現を解釈する能力に優れる
継続教育や専門的能力の開発において、より広範な選択肢を持つ
言語がどのように機能するかの理解度が深められる。このため、
さらなる言語の学習がうまくいき、
母国語の理解が深められる
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第三文化(サードカルチャー)の子どもたち(TCK)について知っておくべきこ
とは?
第三文化の子どもたちとは、母国とは異なる文化のなかである一定期間を過ごす子どもを
いいます。第三文化の子どもたちは、自分の行動や価値観を変えることで新しい文化や環境
に順応します。“生まれ故郷”の文化とはかけ離れた行動や価値観を受け入れる場合もあり
ます。この変化は非常に緩やかに、気づかないうちに起こります。その結果、“生まれ故
郷”の文化に対してやや違和感を覚えるようになる場合もあります。これは正常かつ自然な
ことです。
カルチャー・ショックと逆カルチャー・ショックとは?
カルチャー・ショック
研究によれば、カルチャー・ショックとは、場所の変化に伴う自然な反応で、特に異なる
文化のなかへ入るときに起こるものです。英語を母国語としない ISB の生徒は、ことばも学
校のシステムもわからない環境に入るため、適応に苦労しがちです。こういった生徒は、疲
労、退屈、惨めさといった反応を見せることがよくあります。異文化研究の専門家は、こう
いった反応を正常なものだと見なしています。極端な場合、カルチャー・ショックが健康上
の問題や抑鬱症を引き起こすこともあります。以下は、子どもがうまく順応できるようにす
る手助けのヒントです。
•
•
•
•
毎日母国語で子どもに話しかける
子どもの気持ちを尋ねる
学校の成績等のことをうるさく言い過ぎない
子どもが充分な睡眠とバランスの取れた食事をとるよう注意する
逆カルチャー・ショック
逆カルチャー・ショックは、ある一定期間母国から離れていた後に帰国する際に起こりま
す。逆カルチャー・ショックの度合いは、その人自身や外国滞在期間に左右されます。悲し
みや落ち込みを経験する人もいれば、滞在していた外国へ戻りたがる人もいます。友だちや、
支え理解してくれる環境がなによりの薬です。
(上記について相談をしたい場合は、異文化理解専門の HS 教員、ジム・ウェストゲイト
([email protected])まで E メールください)
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シェルタード・イマージョン・モデル(SIM)と ISB
SIM はどのように機能するか?
定義
Sheltered(シェルタード)とは、ESL 生が直接および間接指導を受けていることを意味し
ます。Immersion(イマージョン)とは、ESL 生が同学年レベルの一般生徒と同じ教室で授業
を受けることを示します。 この Model(モデル)は、生徒の英語力にかかわらず、全生徒
が全授業に対して等しくアクセスできるようにするものです。
概要
SIM の根底にあるのは、ESL 生は ISB の重要な一部で
あり、豊かな英語環境であるメインストリーム授業を
受けることが最善であるという信念です。このため、
あらゆる英語力レベルの ESL 生が、他の生徒と共に ISB
のメインストリーム授業を受けます。ESL プログラムの
第一目的は、学業や日常会話がこなせるような言語力
を生徒につけさせることです。ISB の ESL 生は、 授業
で使われる英語を理解しやすくするための英語支援お
よび授業内容支援を、直接および間接指導で受けます。
直接指導には、学術目的の英語(EAP)授業、EAP 自主
学習センター、ESL 教師とメインストリーム教師による協力授業、授業内 ESL 支援等があり
ます。 間接指導には、ESL 教師とメインストリーム教師の協力、教員研修、カリキュラム作
成等があります。つまり SIM は、ESL 教師とメインストリーム教師間、そして ESL 生と一般
生徒間の協力が必要な共同作業モデルなのです。
基本指導
すべての ESL 生はメインストリーム授業を受け、直接指導を受けます。必須授業のクラス
では、要支援の生徒は6人または 1/3 以内と規定しています。EAP 授業に加え、ESL の教師陣
はメインストリームの教師陣と協力したり定期的に共同授業を行ったりします。授業計画の
共同立案時間は、メインストリーム教師と ESL 教師の共同作業時間として使われます。ESL
教師陣のスケジュールは融通が利くため、共同作業の機会を最大限に作ることができ、ISB
の生徒の向上に役立っています。ESL 教師は、第二言語習得理論とその応用法に関する知識
を授業に生かします。また、メインストリーム教師の気づいた言語学習者の能力、授業の各
単元における学習言語、スキャッフォールディング(足場かけ)や生徒の個人差に対応した
授業法の必要性、ESL 生が積極的に参加できる学習環境創造の必要性を支援します。ISB では
すべての ESL 生に対して在学期間を通じて継続的に ESL 指導を行っています。
ESL 教師の資格は?
ESL 教師は第二言語としての英語を教える学位と資格を持っています。つまり、第二言語
としての英語を教える専門家であるということです。従って ESL 教師は、第二言語習得過程
について理論的知識と実際経験を持っています。この第二言語習得過程には、生徒がたどる
上達段階、困難を呈する可能性がある言語習得面、母国語と第二言語習得の関係等がありま
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す。ESL 教師は、言語がどのように機能するかを知っています。第二言語教授法の理論的・
実際的知識を持っています。ISB の ESL 教師はシェルタード・イマージョン・モデルに関し
て直接指導経験を持っています。ESL 教師は専門知識を用いて言語学習を助長し、ESL 生がカ
リキュラムを理解できるようにします。ESL 生がなにを必要としているかを見きわめ、英語
修得パターンを分析するための試験方法や評価方法を熟知しています。自分の持っている知
識を用い、英語を母国語とするしないにかかわらず、すべての生徒のためになる英語カリキ
ュラムおよび一般授業カリキュラムをまとめます。それぞれの生徒に異なるレベルの支援を
行うことを主眼とする、個人差に対応した授業法を支持し、積極的に進めます。
ISB での ESL 生入学許可規定は?
“両親のうち少なくとも一方が英語を母国語としない国のパスポートを所有している生徒は
すべて、英語力評価テストを受けることになるが、英語で授業を行う学校環境での成績が教
育背景としてある場合はこの限りではない”(“入学選考規定”)すべての生徒は入学申込
書に記入の上、最低過去2年間分の英文に翻訳された成績証明書(該当の場合)を添えて提
出しなければなりません。ISB の入学選考は、内申書の審査および入学希望者の学齢相当学
年に空席があるかないかで決まります。 英語を母国語としない生徒に対しては、小学部、
中学部、高等学部の各 ESL 部門による一連のテストが行われます。
テスト内容
•
•
•
ヒアリングおよび口頭表現
ことばや文字の認識、読解、語彙テスト(該当の場合)
作文(該当の場合)
ISB の ESL プログラムへの入学希望者は、ESL テスト結果や SIM プログラムでうまくやって
いけるかといった他の判断材料と共に検討され、入学が決定されます。他の判断材料には以
下のようなものがあります。
•
•
•
以前の学校における全般的成績
以前の学校における英語環境や英語環境での経験
家族の支援レベルとタイ国内での家庭事情
これらを検討の結果、ESL プログラムに入ることを勧めるかどうかを決定します。ESL プロ
グラムに入れられなかった場合は、上述の会話、ヒアリング、読み書きテストの結果から、
同学年生徒と同等にやっていけると判断されたことを意味します。ESL プログラムに入れら
れた場合は、相当の成績ではあるが、ESL 指導を受けたほうがいいと判断されたことを意味
します。入学を認められなかった場合は、肯定的判断材料が少なかったか、ISB の SIM 授業
についていける可能性が低い成績だったことを意味します。
各校で受けられる ESL 指導の内容は?
ISB のイマージョン・モデルという状況内で、ES、MS、HS 各
校の ESL 部門はすべての ESL 生に対してさまざまなタイプとレ
ベルの直接指導・間接指導を行います。広範かつ融通の利くプ
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ログラムのおかげで、変化を続ける言語支援ニーズに応じた多様なタイプの ESL 指導と教材
を享受できます。各校において、ESL 教師とメインストリーム教師は定期的に協力してます。
この協力の第一目的は、メインストリーム授業で用いられる言語をすべての生徒が理解でき
るようにするための授業活動と課題を練り上げることです。言語に重点を置くことにより、
生徒が授業に身を入れ、課題をこなし、結果的に満足のいく成果が得られることになります。
直接指導
間接指導
小学部
ES
* EAP 授業
* 授業中の支援
* 共同授業
*メインストリーム教師
との協力
* 授業計画の共同立案
* 教員研修
中学部
MS
* EAP ヒューマニティ授業
*メインストリーム教師
* EAP ランゲージ授業
との協力
(初学者向け)
* 授業計画の共同立案
* EAP 数学・理科(数学/理科 * 教員研修
教師と)
* 共同授業(ヒューマニティ)
* 授業中の支援(必要に応じて
数学/理科)
* EAP センター
* EAP 作文指導
高等学部
HS
* イングリッシュ・ランゲージ・ワークショップ *メインストリーム教師
(9~11 年生)
との協力
* EAP センター授業
* 授業計画の共同立案
(9~12 年生)
* 教員研修
* 授業中の支援(英語、
社会科、理科)
* 共同授業オプション
* EAP 自主学習センター(自習室)
* ESL 個別指導/授業援助プログラム
* ELP コース(RWSL と EAP センター)1
生徒の上達度はどのように測るのか?
ESL 教師はメインストリーム教師と相談しながら、年間を通して生徒の英語力を評価し、授業中の生
徒のようすを観察します。読み書き、口頭能力の正式な評価は学期毎に行います。生徒の ESL での
上達度を示す成績表は、年に2回父兄宛に郵送されます。
1
英語学習プログラム(ELP)は学習成績の良好な9年生 ESL 初学レベル生徒に対する1学期間の英語集中プログ
ラムで、高等部 SIM プログラム入学前に設けられています。
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ESL 生の成績はどのような方針でつけるのか?
ESL 生の成績は、一般生徒と同じ、各学年の学習目標に照らして評価されます。メインス
トリーム教師陣と ESL 教師陣は協力し、ESL 生が各学年の学習目標を満たせるよう支援しま
す。小学部では、相当の英語力を必要とする授業に関しては初学者の成績をつけるかどうか
は教師の判断に任されます。中学部では、初学者の成績は全教科に対して学期毎に及第か落
第かの別で成績をつけます。高等学部では、ISB に入学した初年度の生徒に対しては、必須
科目の成績を及第か落第の別でつけるか、聴講扱いとします。
ESL 生の宿題はどのような方針で出されるのか?
通常、ESL 生も授業の宿題は全部やらなくてはなりません。ESL 教師は生徒の必要に応じて
宿題を調整する、または追加することがあります。生徒は下校する前にしっかりと宿題につ
いて理解し、あまり夜遅くならないうちに家で宿題を済ませられるよう時間の管理をしなく
てはなりません。宿題を終えることがむずかしい場合は、担当の ESL 教師かメインストリー
ム教師(あるいはその両者)またはカウンセラーに相談してください。
直接指導が不要になるのはいつか?
直接指導の継続は、個々の生徒によって判断されます。メ
インストリーム授業で自分の力だけでやっていける英語力と
学力を身につけた段階で直接指導は不要となります。直接指
導が不要になったかどうか、教師は以下の基準を参考にして
決定します。直接指導が不要になっても、ISB に在学中は間
接指導を受け続けられます。必要と判断された場合は、再度
直接指導を受けることもあります。
1.
2.
3.
4.
5.
6.
ESL テストの点数
成績表
生徒/教師の推奨
メインストリーム授業でのようす
社会文化的適応度
適切な場合には、生徒/父兄の相談
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新入学生と父兄への概要
親として子どもにどのような手助けができるか?
全人的な成長を支える
1. 忍耐心を持ち、支えてやる。あなたのお子さんは学業の面でも、社会面でも、文化面で
も大きな変化を強いられているのです。
2. 他の子どもと比較しない。第二言語の習得段階と速度は個人差があります。
3. 充分な睡眠(毎日8~10 時間)と、栄養価の高いバランスの取れた食事(特に朝食)を
取らせる。
4. 宿題に集中できるよう、静かで快適な場所と時間を作る。
5. 学業、人づきあい、私生活等に関する子どもの成功や問題についていつでも話し合える
よう、オープンでいる。
6. 努力、向上、達成は、同等の価値があることを子どもと話し合う。やる気さえ起こさせ
れば、子どもは最善の努力をするはずです。
家庭での学習環境を整える
7. 学校でのできごとに関する子どもの話しに耳を傾ける。その日の授業について尋ねる。
母国語で授業について話し合い、それについての書籍や背景情報を母国語で教え、子ど
もが授業内容をより深く理解できるようにする。両親や母国語の書籍は貴重な情報源に
なり得ます。
8. 毎晩少なくとも 30 分間家族全員が一緒に、またはそれぞれで母国語や英語の本を読む
時間を設ける。読んでいる本について話し合う時間を設ける。
9. 親もヒアリング力をつける練習をする。子どもに英語の本を音読させましょう。
10. 子どもに母国語の教育を継続して受けさせる。
11. 英語の書籍を扱う書店へ行き、本や雑誌を買う。
12. SIM は豊かな英語環境に子どもをさらします。従って、通常は英語の家 庭教師をつけ
ることを特には勧めません。しかし、必要であると判断された場合は、家庭教師を雇う
前に ESL 教師に問い合わせてください。ESL 教師のほうからお子さんには家庭教師を
つけたほうがいいと連絡する場合もあります。すでに家庭教師を雇っている場合は、
ESL 教師にその旨報告してください。お子さんが宿題を家庭教師に頼りすぎると、英語
習得には逆効果になります。このため、ISB ではできるだけ家庭教師をつけないよう助
言しています。
英語を使う機会を作る
13. 英語の新聞または雑誌を定期購読する。
14. 英語のテレビ番組やビデオを見る、英語の歌を聴く、英語のラジオ放送を聞く等、くつ
ろいだ雰囲気で英語に触れる。その後、内容を母国語で話し合う。
15. 子どもにどんな宿題が出たのかを毎日尋ねる。子どもに予定表を作らせ、当日の宿題を
すべて済ませられるようにする。(宿題方針をご参照ください)
16. 家で読む本を持ち帰るよう子どもに勧める。
17. 英語で書かれたものを親が読めるよう、子どもに翻訳させる。買い物リストや旅行計画
を英語で書く。
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18. 友人や家族相手に英語で手紙を書いたり、英語を母国語とする文通相手を見つけたりす
るよう子どもに勧める。
ISB にかかわる
19. 学校のカレンダーを利用する。子どもの学校生活にかかわる。学校の諸行事(ESLTea、
OpenHouse、Parent-Teacher Conference、PTA Meeting、その他)に参加する。
20. 掲示板で ISB の行事・できごとをチェックする。課外活動や学校行事に参加するよう子
どもに勧める。
21. 子どもや学校について話題にしたい質問・情報がある場合は、担当教師またはカウンセ
ラーに連絡を取ってください。ご父兄の識見は貴重です。
生徒が自分でできることは?
ISB は、生徒が積極的に学習することを望みます。
積極的な生徒とは、
•
•
•
•
•
質問をし、批評的思考ができる
自分の学習を反省できる
独立心を持ち、処理能力が高い
人の話をよく聞ける
クラス内での討論や活動すべてに参加できる
授業中
聞くこと
1.
2.
3.
4.
教師の話を常に注意深く聞く。他の生徒に気を散らされないようにする。
人が話しているとき、知っていることばに気をつけながら耳を傾ける
頻繁に耳にする未知のことばに留意する。
質問をする。なにをするかわからないときは教師に尋ねる。
話すこと
5. 話す練習をする機会を見つける。
6. 間違いを犯すことを恐れない。間違いを犯すことが気になる場合は、言いたいことを
書き記し、話す前にチェックできるようにする。
読むこと
7. 一語一語を気にしない。知っていることばに集中して、英文の意味を推測するように
する。
8. 文脈(知っていることば、写真、内容等)からことばの意味を推測するようにする。
9. 自分の本や配布物を読みながら、下線を引く、蛍光ペンでなぞる、星印をつける、丸
で囲む等の理解しやすくなるような工夫をする。
語彙
10.数学や科学の専門用語に関しては、教師かクラスメートに意味を訊く。
11.同意語反意語辞典を使って新しいことばを覚えやすくする。
12.話したり書いたりする際に新しいことばを使うようにする。
13.知っていることばを使って自分のレベルに合った作文をする。
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教室内での全般的なふるまい
14.目を合わせる、うなずく、ふさわしい表情をする等して、興味を示したり話に耳を傾
ける。
15.討論の際、手を挙げて質問をしたりコメントを発表したりして、自分の考えを自発的
に伝える。
16.他の生徒がしていることに注意を払う。同じことをする必要のある場合があります。
17.質問をする。なにをしたらいいかわからないときは、授業中または授業終了後に教師
にその旨伝える。
18.詳細にふりまわされず、要旨を理解する努力をする。キーワードを口頭や黒板で説明
する場合があります。キーワードは、しっかり覚え、できるだけ使わなければなりま
せん。ノートにキーワードを書き留めておけば、いつでも再確認することができます。
キーワードを辞書で引き、新しいことばとして覚えましょう。
19.積極的に学習する。概略や相関図を書く、地図や表を描く、想像力を使う等して教師
が話す内容を覚えやすくする。話を聞き、質問をする。理解の方法や発表方法は、自
分にいちばん適していると思うやり方で行う。
20.他の生徒に助けてもらう。友だちからの簡単な説明が課題に取りかかるきっかけとな
る場合があります。
放課後
21.放課後は EAP センター(MS と HS)や放課後宿題クラブ(after-school homework
club)(MS)等で残って宿題をする。こうすれば、課題について質問がある場合でも、
教師や同じ授業を取っている友人に訊くことができます。両親や家庭教師ではどんな
課題なのかを説明できない場合があります。
22.課外活動やスポーツをする。これは、形式張らない環境のなかで英語を話す ISB 生と
つき合える組織だった方法です。同じ興味を持つ人たちと出会うことができ、友人を
作りやすくなります。
23.自宅や学校にある対象学年別になっている本、ESL の教科書、参考書、辞書、同意語
反意語辞典等を利用し、英語力や授業内容理解力を高める。
知りたいことがあるとき、助言が必要なときは、ISB の誰に連絡を取るか?
学校職員と連絡を取る、または会う約束を取りつけたい場合は、ES、MS、HS オフィスの事
務員が手配をします。教師と連絡を取りたい場合、授業時間帯であれば事務員が伝言を受け
ます。伝言を受けた教師は、できる限り速やかに折り返しの電話を入れます。至急の用件の
場合は、担当カウンセラーか各校長・教頭等に連絡を取ってください。
ESL 生の家族と ESL 教師の間の意思疎通がしっかりとできていれば、生徒が学校環境に順
応し学習しやすくなります。ESL 教師宛の手紙を母国語で書いていただいた場合、英語に翻
訳し、返答するように極力努力します。
学校関係の問題がある場合は、直接関係する教職員に連絡を取ってください。以下に必要
とする助言・情報別の連絡先を記しておきます。
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助言/情報
連絡先
授業中のようす/ふるまい
友人関係/感情問題
メインストリーム/ESL 教師
メインストリーム/ESL 教師
またはカウンセラー
補助教員または父兄世話役(ルーム・マザー)
アクティビティ・オフィス
または PTA
カリキュラム・オフィス
各校長
学長または理事会
クラス活動/父兄参加
学校行事
カリキュラム・プログラム
学校運営一般
学校諸規定
上記に連絡をした後もさらなる情報や助言が必要な場合は、各校事務員に誰に連絡を取れ
ばいいか尋ねてください。
英語や母国語の書籍をどこで購入できるか?
以下にバンコクとノンタブリにある一般書店と図書館を記しておきます。
書店
Asia Books(アジア・ブックス)
5 Sukhumvit Soi 61 Road
Tel: 391-2680
Book@53(ブック@53)
Sukhumvit Soi 53
Peninsula Plaza 2nd Floor, Rajdamri
Tel: 253-9786/8
Book Promotion & Service Co., Ltd.
(ブック・プロモーション&サービス)
2220/31 Ramkamhaeng Soi 36/1 Road
Tel: 375-2685/6
Fax: 375-2669
Books to Stationery (B2S)
(ブックス・トゥ・ステーショナリー)
Central Department Store Bang Na
1090 Moo12, Bang Na Trad Rd.
Tel: 361-2201~9
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Duang Kamol(ドゥアン・カモール)
90/22 - 25 Rajaprarop Road
Tel: 247-1001
Kinokuniya Bookstore(紀伊国屋書店)
10th Floor, Unit 10A Vanissa Building
29 Soi Chidlom, Ploenchit Rd.
Tel: 665-0614~6
Fax: 655-0617
244-6 Rama 1 Soi 2 Road
Tel: 251-1467
The Emporium, 3rd Floor
Sukhumvit 24
Tel: 664-8554-8
World Trade Center, 6th Floor
Rajadamri Road
Tel: 255-9834
Language Media Book Centre(ランゲージ・メディア・ブック・センター)
164/33-38 Muang Thong Thani Road
Bond Street, Bangpood, Pakkret, Nonthaburi
Tel: 981-7600/4
Fax: 981-7605
図書館
British Council
(英国文化振興会)
428 Siam Square Soi 2
Tel: 252-6136
Neilson Hays Library
(ニールソン・ヘイズ図書館)
195 Surawong Road
Tel: 233-1731
AUA Library
(AUA 図書館)
179 Rajadamri Road
Tel: 251-6988
Japanese Embassy Library
(日本大使館図書館)
1674 New Phetburi Road
Tel: 252-6151~5
Japanese Association Library
(日本人会図書館)
Headquarters on Sathorn
Branch Office on Soi 39
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用語解説
キーワード:文章や話しことばを理解するために不可欠なことば。
コミュニカティブ・アプローチ(英語学習関連):他人を相手にした、話し聞く能力、感
情・考え・情報の交流や共有を重点的に取り扱う方式。
スキャッフォールディング(足場かけ):生徒の現在の理解レベルや能力を把握する学習支
援と、生徒がそれぞれの学術的・社会的潜在能力を達成するための効果的指導法の決定。
プルアウト(取り出し)・プログラム(ESL 生対象):一般生徒から離れて、ESL 生が英語を
集中的に学習するプログラム。
メインストリーム(一般)授業:ESL 以外の授業。
メタ言語意識:言語作用に関する考察。
異文化研究:価値観、歴史、文学作品、宗教、言語がさまざまな人間の対話にどのように影
響するかを研究する学問。
英語支援:英語力を身につけさせる支援。
英語力:英語を用いる全般的な能力。
英語力のレベル:英語の熟達段階
会話力:直に人と対面する状況で自分の要求や望みを伝えるために必要な基本的英語力。
各学年の学習目標:生徒が各学年で習得または発揮すべき知識、力量、理解力。
各校:ISB は、3 校(小学部、中学部、高等学部)から成る、初等/中等教育機関です。
学習言語:言語機能、テクスト・タイプ、言語特徴、特定題目・特定補足の語彙、文化理解
等を含む、単元学習の言語需要。
学習目標:学習の成果として到達する目標。
学力言語能力(CALP):学力を向上させるために必要な言語。学術英語は、教科関連の専門
用語で、形式的・抽象的なことが多い。
及第(pass):A、B、C、D、F の段階評価の代わりに、生徒が科目条件を満たしたことを示
す成績表示法。
協力(ESL 教師とメインストリーム授業教師の):メインストリームと英語を教えるカリキ
ュラムの作成と授業計画の立案を行う協力体制。
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教室内 ESL 支援:授業中、ESL 教師による生徒の英語、授業内容学習、ふるまい等に関する
さまざまな支援行為。
言語の習得段階:言語の熟達度に関する状況。
言語機能:言語のさまざまな用途。
言語力:聞く、話す、読む、書くといった能力。
実際の状況:英語を使う実際の生活場面や学校教育環境。
社会文化的要因:言語学習にプラスまたはマイナスの影響を与える可能性のある、文化的価
値感、慣習、固定観念、姿勢、適応過程等の局面。
授業内容支援:授業内容や主題概念の理解を支援すること。
宿題の調整: 生徒の英語力や英語学習ニーズに合わせて宿題を変更すること。
生徒の個人差に対応した授業法:個々の生徒のニーズを認識し、それに合った学習方略を用
い、支援レベルを調整することを基本とする指導。
積極な生徒:自分の理解度を客観的に見ることで学習管理をし、さらなる情報を求めたり、
必要な場合は支援を求める生徒。
対人伝達言語能力(BICS):会話の流暢さ。
聴講:成績のつかない授業。単位を取るためには、その授業を再度取り、及第点を取らなけ
ればならない。
適切なことば使い:特定の社会環境や学術環境に適したことば。
同学年生徒と同等:ESL 生が、メインストリーム授業で ESL 指導を受けることなくついてい
ける能力。
認知能力:意味を理解し、批評的に考え、論理的に話す能力。
能弁:話者が英語を使う際の容易さと流暢さ。
批評的思考:単なる理解力を超えた、質問や分析を伴う思考。
非言語表現:身ぶり、表情、ボディーランゲージ等のことばを用いない意思伝達方法
必須科目:MS および HS で取らなければならない各学年毎の科目
評価方法:生徒の学習成果の度合いを測る方法。
補足方略:生徒が自分の弱点を補う方法。
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要支援の生徒:英語力の不足、特定された学習能力障害、友人関係/行動上の問題があり、
教室内で特別の支援が必要な生徒。
読み書き能力:読むことや書くことに必要な能力。
推薦図書
Beardsmore, Hugo Baetens. Bilingualism: Basic Principles 2nd ed.
Great Britain: Multilingual Matters, 1986.
Harding, Edith and Philip Riley. The Bilingual Family: A Handbook for
Parents. Great Britain: University Press, Cambridge, 1986.
Saunders, George. Bilingual Children: Guidance for the Family. Great
Britain: Multilingual Matters.
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参考文献
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Students in the Mainstream Classroom. Avon, Great Britain: Multilingual
Matters Ltd., 1996.
Cummins, Jim. “Language ad Education: What Every Teacher and
Administrator Needs to Know.” Workshop at ECIS ESL and Mother Tongue
Conference 2002, Leysin American School, Switzerland, 2002.
Davison, Chris. Module 2: Differentiating Instruction For a Diverse
Population of Students In the Classroom; Kay, Andrew. “Learning English
while Learning in English.” Bangkok, Thailand: International School Bangkok,
September 29-30, 2000.
Ellis, Rod. The Study of Second Language. Oxford, England: Oxford
University Press, 1994.
Krashen, Stephen. “Free Voluntary Reading. New Research,
Applications and Controversies” Paper presented at the 39th
RELC International Seminar, Regional English Language Center
(RELC), Singapore, April 2004.
Martin, Deirdre. Teaching Children with Speech and Language
Difficulties. London, Great Britain: David Fulton Publishers
Ltd., 2000.
Oxford, Rebecca. Language Learning Strategies: What Every Teacher
Should Know. Boston, Massachusetts: Heinle & Heinle, 1990.
Peer, Lindsay and Reid, Calvin (editors). Multilingualism, Literacy
and Dislexia. London, Great Britain: David Foulton Publishers
Ltd., 2000.
Sears, Coreen. Second Language Students in Mainstream Classrooms.
Clevedon, England: Multilingual Matters, 1998.
Tharp, R.G. From at Risk to Excellence: Research, Theory, and
Principles for Practice (CREDE Report). Washington, DC: Center
for Research on Education, Diversity & Excellence, 1997.
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Notes
24/26
Notes
25/26
International School Bangkok
39/7 Soi Nichada Thani, Samakee Road,
Amphur Pakkret, Nonthaburi 11120
(P.O. Box 1015 Ha Yaek Pakkret, Nonthaburi 11121)
Tel: (662) 963-5800-10 Fax: (662) 583-5431-32
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