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JP 2010-270019 A 2010.12.2

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JP 2010-270019 A 2010.12.2
(57)【要約】
【課題】ナプロキセン、ロキソプロフェン等の口腔・咽喉頭部に不快感を与える非ステロ
イド性抗炎症薬を含有し、水なしで服用した際に口腔・咽喉頭部への不快感が抑制された
固形内服薬組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】ナプロキセン、ロキソプロフェン等の口腔・咽喉頭部に不快感を生ずる非ス
テロイド性抗炎症薬、及びソーマチンを含有することを特徴とする固形内服薬組成物。
【選択図】 なし
(2)
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
服用時に口腔・咽喉頭部に不快感を生ずる非ステロイド性抗炎症薬及びソーマチンを含有
することを特徴とする固形内服薬組成物。
【請求項2】
服用時に口腔・咽喉頭部に不快感を生ずる非ステロイド性抗炎症薬がナプロキセン、ロキ
ソプロフェン、アセトアミノフェン、ケトプロフェン、エテンザミド、ジクロフェナク及
びこれらの塩類から選ばれる1種または2種以上である請求項1に記載の固形内服薬組成
物。
【請求項3】
10
服用時に口腔・咽喉頭部に不快感を生ずる非ステロイド性抗炎症薬がナプロキセン、ロキ
ソプロフェン及びこれらの塩類から選ばれる1種または2種以上である請求項1に記載の
固形内服薬組成物。
【請求項4】
さらに糖及び/又は糖アルコールを含有することを特徴とする、請求項1∼3に記載の固
形内服薬組成物。
【請求項5】
粒状剤または錠剤であることを特徴とする、請求項1∼4に記載の固形内服薬組成物。
【請求項6】
水なしで服用するための製剤である、請求項1∼5に記載の固形内服薬組成物
20
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナプロキセン、ロキソプロフェン等の服用時に口腔・咽喉頭部に不快感を生
ずる非ステロイド系抗炎症薬を含有する固形内服薬組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
薬物の多くは苦味等の不快な味を有し、従来、糖類、アスパルテーム、スクラロース等
の甘味剤や香料等のマスキング剤を配合して服用性を向上させる工夫がなされてきた。こ
30
れら薬物の中でも、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)の一部の薬物には、服用時、
口腔・咽喉頭部等の粘膜と接触する際に不快感を生ずるものがあり、これは前記甘味剤、
香料によっても十分低減できない場合がある。特に固形製剤において、水と共に摂取しな
い服用形態の場合は、前記薬物を含有する固形製剤が直接口腔・咽喉頭部の粘膜に接触す
る量が多いため、著しく服用性が悪くなることがある。これら課題に対し、例えば特開20
01-10977では、当該成分に局所麻酔薬を含有させた経口用組成物が提案されている。また
、特開2000-290199では2種以上の高甘味剤(甘味度150以上)等を配合する方法が提
案されているが、必ずしも効果が十分であるとは言えない。
【先行技術文献】
【特許文献】
40
【0003】
【特許文献1】特開2001-10977
【特許文献2】特開2000-290199
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、ナプロキセン、ロキソプロフェン等の口腔・
咽喉頭部に不快感を与える非ステロイド性抗炎症薬を含有し、水なしで服用した際に口腔
・咽喉頭部への不快感が抑制された固形内服薬組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
50
(3)
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【0005】
本発明者は、ナプロキセン、ロキソプロフェン等の上記薬物と共にソーマチンを配合す
ることによって、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成した。
【0006】
従って、本発明は下記固形内服薬組成物を提供する。
<1>服用時に口腔・咽喉頭部に不快感を生ずる非ステロイド性抗炎症薬及びソーマチン
を含有することを特徴とする固形内服薬組成物。
<2>服用時に口腔・咽喉頭部に不快感を生ずる非ステロイド性抗炎症薬がナプロキセン
、ロキソプロフェン、アセトアミノフェン、ケトプロフェン、エテンザミド、ジクロフェ
ナク及びこれらの塩類から選ばれる1種または2種以上である<1>に記載の固形内服薬
10
組成物。
<3>服用時に口腔・咽喉頭部に不快感を生ずる非ステロイド性抗炎症薬がナプロキセン
、ロキソプロフェン及びこれらの塩類から選ばれる1種または2種以上である<1>に記
載の固形内服薬組成物。
<4>さらに糖及び/又は糖アルコールを含有することを特徴とする、<1>∼<3>に
記載の固形内服薬組成物。
<5>粒状剤または錠剤であることを特徴とする、<1>∼<4>に記載の固形内服薬組
成物。
<6>水なしで服用するための製剤である、<1>∼<5>に記載の固形内服薬組成物
【発明の効果】
20
【0007】
上記構成とすることによって、水なしで服用した際にも口腔・咽喉頭部の不快感が低減
されたナプロキセン、ロキソプロフェン等を含有する固形内服薬を得ることができる。し
たがって、本発明の固形内服薬組成物は、水なしで服用するための固形医薬製剤、例えば
粒状剤、チュアブル錠、口腔内崩壊錠、トローチ等として有用である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
・ 服用時に口腔・咽喉頭部に不快感を生ずる非ステロイド性抗炎症薬
本発明の口腔・咽喉頭部に不快感を生ずる非ステロイド性抗炎症薬としては、ナプロキ
セン、ロキソプロフェン、アセトアミノフェン、ケトプロフェン、エテンザミド、ジクロ
30
フェナク及びこれらの塩類等があげられる。前記薬物中、ナプロキセン、ロキソプロフェ
ンが好ましい。本発明の固形内服薬組成物に使用される前記非ステロイド性抗炎症薬の量
は、好ましくは1∼90質量%、より好ましくは5∼70質量%、特に好ましくは5∼5
0質量%である。
【0009】
(2)ソーマチン
ソーマチンは西アフリカに生育するクズウコン科に属する植物で別名タウマチンとも称
され、学名ソーマトコッカス・ダニエリ・ゲンスの果実に含まれるたんぱく質甘味料であ
る。
本発明の固形内服薬組成物に使用されるソーマチンの量は、好ましくは0.001∼1
40
0質量%、より好ましくは0.005∼5質量%、特に好ましくは0.01∼2質量%で
ある。
本発明の固形内服薬組成物において、口腔・咽喉頭部に不快感を生ずる非ステロイド性
抗炎症薬に対するソーマチンの配合比は非ステロイド性抗炎症薬の種類や服用量により異
なるが、ソーマチン:非ステロイド性抗炎症薬(質量比)=0.0001:1∼1:1と
すると好ましく、より好ましくは0.0005:1∼0.5:1、特に好ましくは0.0
005:1∼0.05:1である。
【0010】
(3)糖及び/または糖アルコール
本発明の固形内服薬組成物には、ソーマチンの他、糖及び/または糖アルコールを含有
50
(4)
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することが好ましい。
前記糖としては、乳糖、トレハロース、白糖、果糖、オリゴ糖等が挙げられる。
前記糖アルコールとしては、マンニトール、キシリトール、ソルビトール、エリスリト
ール、マルチトール、等が挙げられる。
本発明の固形内服薬組成物に使用される糖及び/または糖アルコールの量は、好ましく
は5∼70質量%、より好ましくは10∼50質量%である。
【0011】
(4)高甘味度甘味剤
本発明の固形内服薬組成物には、さらにソーマチンの他の高甘味度甘味剤を含有する
ことが好ましい。
10
前記高甘味度甘味剤としては、アスパルテーム、スクラロース、ステビア、サッカリ
ン、サッカリンナトリウム、ネオテーム、アセスルファムカリウム等が挙げられる。
本発明の固形内服薬組成物に使用される、ソーマチンの他の高甘味度甘味剤の量は、好
ましくは0.01∼10質量%、より好ましくは0.05∼5質量%である。
【0012】
(5)他の薬物
本発明の固形内服薬組成物には、必要に応じて他の薬物を配合することができる。
例えば、解熱鎮痛薬の場合は、非ステロイド性抗炎症薬の他、無水カフェイン、アリル
イソプロピルアセチル尿素、ブロムワレリル尿素、制酸剤(酸化マグネシウム、合成ヒド
ロタルサイト、乾燥水酸化アルミニウムゲル、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等)等
20
を適宜配合することができる。
また、風邪薬の場合は、前記の他に、鎮咳薬、去痰薬、ビタミン等を配合することがで
きる。
前記鎮咳薬としては、コデイン、ジヒドロコデイン、リン酸ジヒドロコデイン、臭化水
素酸デキストロメトルファン、ノスカピンなどが挙げられる。
前記去痰薬としては、サポニン、塩酸ブロムヘキシン、塩酸アンブロキソール、グアイ
フェネシン、クレゾールスルホン酸カリウム等が挙げられる。
前記ビタミンとしては、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB12、ビ
タミンB6、イノシトール、L−カルニチン等を上げることができる。
これらは、目的とする医薬製剤の用途により、有効性と安全性を鑑み各々適切な処方量
30
で設定する。
【0013】
(6)他の添加剤
本発明の固形内服薬組成物には、他の添加成分として、薬理的に許容される賦形剤、結
合剤、崩壊剤、滑沢剤、香料、色素、コーティング剤等を、本発明の効果を損なわない範
囲で配合することができる。
賦形剤としては、結晶セルロース等のセルロース及びその誘導体;トウモロコシデンプ
ン、バレイショデンプン、ヒドロキシプロピルスターチ等のスターチ及びその誘導体;ケ
イ酸カルシウム、軽質無水ケイ酸、無水リン酸水素カルシウム等の無機賦型剤等が挙げら
れる。
40
結合剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、デキ
ストリン、デンプン、アルファー化デンプン等の水溶性高分子が挙げられる。
崩壊剤としては、カルメロース、カルメロースカルシウム、クロスカルメロースナトリ
ウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルスターチナトリウム、
クロスポビドン等が挙げられる。
滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ショ糖脂肪酸
エステル、無水ケイ酸、フマル酸ステアリルナトリウム、タルク、雲母チタン等が挙げら
れる。
香料としては、メントール、ハッカ油、ペパーミント油、スペアミント油等のミント系
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フレーバー;リモネン、シトラール、ヌートカトン、レモン油、オレンジ油、グレープフ
ルーツ油等の柑橘系フレーバー;その他グレープ、ライチ、ピーチ等のフルーツ系フレー
バー等が挙げられる。
色素としては、タール色素や酸化チタン等の顔料等が挙げられる。
コーティング剤としては、例えばエチルセルロース等の被膜性高分子にトリアセチン等
の可塑剤を配合したコーティング用組成物を使用することが出来る。
【0014】
(7)内服固形製剤
本発明の固形内服薬組成物は、例えば散剤、細粒剤、顆粒剤、錠剤(チュアブル錠、口
腔内崩壊錠など)、ドライシロップ剤、トローチ剤、チューインガム等の服用形態の製剤
10
として用いることができる。前記製剤は、各製剤の常法により製造することができる。
また、本発明の固形内服薬組成物は、口腔・咽喉粘膜への不快感がないため、水なしで
服用する粒状剤(散剤、細粒剤、顆粒剤)、チュアブル錠、口腔内崩壊錠とすると、有用
である。
【実施例】
【0015】
以下、実施例、および比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実
施例に制限されるものではない。 【0016】
表1∼表3の実施例、比較例に記した組成と剤形に従って、ナプロキセン、ロキソプロ
20
フェンナトリウムを含有する医薬製剤を製造した。
【0017】
(チュアブル錠)
<実施例1>
マンニトール3000g、乳糖600gにヒドロキシプロピルセルロース6%水溶液15
00gを加えて造粒し、造粒粒子を得た。造粒にはスパイラルフロー(FLO−5型:フ
ロイント産業(株)社製)を用いた。
ロキソプロフェンナトリウム水和物1135g、造粒粒子1000g、乳糖667g、ク
ロスポビドン500g、ソーマチン(10%乳糖分散物)1.7g、ステアリン酸マグネシ
ウム6.7gをV型混合機(V−5型:徳寿製作所)にて均一に混合した。前記混合物を
30
、ロータリー式錠剤機(菊水製作所製)で打錠し、錠剤を得た。
【0018】
<比較例1>
実施例1のソーマチンを抜いた以外は、実施例1と同様にして錠剤を得た。
【0019】
<実施例3>
エリスリトール3000gにヒドロキシプロピルセルロース6%水溶液1500gを加え
て造粒し、造粒粒子Aを得た。造粒にはスパイラルフロー(FLO−5型:フロイント産
業(株)社製)を用いた。また、ロキソプロフェンナトリウム水和物1500g、低置換度
ヒドロキシプロピルセルロース440g秤量し、スパイラルフロー(FLO−5型:フロ
40
イント産業(株)社製)にてヒドロキシプロピルセルロース6%水溶液1293gを加えて
造粒し造粒粒子Bを得た。造粒粒子A772.5g、造粒粒子B1374g、軽質無水ケ
イ酸75g、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース150g、結晶セルロース300g
、ソーマチン(10%乳糖分散物)1.5g、ステアリン酸マグネシウム5.4gをV型
混合機(V−5型:徳寿製作所)にて均一に混合した。前記混合物を、ロータリー式錠剤
機(菊水製作所製)で打錠し、錠剤を得た。
【0020】
<実施例4>
ロキソプロフェンナトリウム水和物681g、無水カフェイン800g、マンニトール1
000g、乳糖100g、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース300gをハイスピー
50
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ドミキサー(FS.GS.10J型:深江工業(株)製)で混合後、ヒドロキシプロピルセルロー
ス6%水溶液1000gを徐々に添加し練合し、ツインドームグラン(TDG−80:不
二パウダル(株)製)0.6mmスクリーンで押し出し造粒を行った。造粒物をスパイラル
フロー(FLO−5型:フロイント産業(株)社製)で乾燥後、篩過を行い造粒粒子を得た
。造粒粒子2000g、結晶セルロース136g、ソーマチン(10%乳糖分散物)2g
、ステアリン酸マグネシウム4.3gをボーレコンテナーミキサー(LM-20型:寿工業(
株)社製)で均一に混合した。前記混合物を、ロータリー式錠剤機(菊水製作所製)で打
錠し、錠剤を得た。
【0021】
<実施例5>
10
実施例4の無水カフェインを酸化マグネシウム、マンニトールをエリスリトールに代えた
以外は実施例4と同様にして錠剤を得た。
【0022】
<実施例6>
実施例4の無水カフェインをアリルイソプロピルアセチル尿素に代え、混合時にアスパル
テームを68g添加する以外は実施例4と同様にして錠剤を得た。
【0023】
<比較例2>
実施例6のアリルイソプロピルアセチル尿素とソーマチンを抜いた以外は実施例6と同様
にして顆粒剤を得た。
20
【0024】
<実施例9>
実施例1のロキソプロフェンナトリウム水和物をナプロキセンに、乳糖をトウモロコシデ
ンプンに代えた以外は実施例1と同様に錠剤を得た。
【0025】
<比較例3>
実施例9のソーマチンを抜いた以外は、実施例9と同様にして錠剤を得た。
<比較例4>
比較例3にスクラロースを加えた以外は比較例3と同様にして錠剤を得た。
【0026】
30
<実施例10>
エリスリトール3000gにヒドロキシプロピルセルロース6%水溶液1500gを加え
て造粒し、造粒粒子Aを得た。造粒にはスパイラルフロー(FLO−5型:フロイント産
業(株)社製)を用いた。また、ナプロキセン2000g、低置換度ヒドロキシプロピルセ
ルロース1000g秤量し、スパイラルフロー(FLO−5型:フロイント産業(株)社製
)にてヒドロキシプロピルセルロース6%水溶液2000gを加えて造粒し造粒粒子Bを
得た。造粒粒子A515g、造粒粒子B1560g、酸化マグネシウム1000g、軽質
無水ケイ酸100g、クロスポビドン100g、結晶セルロース200g、ソーマチン(
10%乳糖分散物)3.5g、ステアリン酸マグネシウム7gをV型混合機(V−5型:
徳寿製作所)にて均一に混合した。前記混合物を、ロータリー式錠剤機(菊水製作所製)
40
で打錠し、錠剤を得た。
【0027】
<実施例11>
実施例10の酸化マグネシウムを乾燥水酸化アルミニウムゲルに、クロスポビドンをカル
ボキシメチルスターチナトリウムに代えた以外は実施例10と同様にして錠剤を得た。
【0028】
<実施例12>
実施例10の酸化マグネシウムを合成ヒドロタルサイトに代えた以外は実施例10と同様
にして錠剤を得た。
【0029】
50
(7)
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(細粒剤、顆粒剤)
<実施例2>
ロキソプロフェンナトリウム水和物1500g、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース
440g秤量し、ハイスピードミキサー(FS.GS.10J型:深江工業(株)製)にとり攪拌
後、ヒドロキシプロピルセルロース6%水溶液734gを徐々に添加し練合、造粒した。造
粒物はスパイラルフロー(FLO−5型:フロイント産業(株)社製)で乾燥後、篩過を行
い造粒粒子を得た。造粒粒子721g、合成ヒドロタルサイト2144g、マンニトール
2000g、ソーマチン(10%乳糖分散物)4.8gをボーレコンテナーミキサー(LM-2
0型:寿工業(株)社製)で均一に混合し、細粒剤を得た。
【0030】
10
<実施例7>
ロキソプロフェンナトリウム水和物681g、乾燥水酸化アルミニウムゲル700g、エ
リスリトール1000g、乳糖100g、軽質無水ケイ酸50g、カルボキシメチルスタ
ーチナトリウム100g、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース1000gをハイスピ
ードミキサー(FS.GS.10J型:深江工業(株)製)で混合後、ヒドロキシプロピルセルロ
ース6%水溶液1167gを徐々に添加し練合、造粒した。造粒物はスパイラルフロー(
FLO−5型:フロイント産業(株)社製)で乾燥後、篩過を行い造粒粒子を得た。造粒粒
子1815.5g、マンニトール1150g、ソーマチン(10%乳糖分散物)3gをボ
ーレコンテナーミキサー(LM-20型:寿工業(株)社製)で均一に混合し、細粒剤を得た
。
20
【0031】
<実施例8>
ロキソプロフェンナトリウム水和物340.5g、無水カフェイン400g、アリルイソ
プロピルアセチル尿素300g、酸化マグネシウム500g、マンニトール1000g、
軽質無水ケイ酸25g、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース750gをハイスピード
ミキサー(FS.GS.10J型:深江工業(株)製)で混合後、ヒドロキシプロピルセルロース
6%水溶液1105gを徐々に添加し練合し、ツインドームグラン(TDG−80:不二
パウダル(株)製)0.6mmスクリーンで押し出し造粒を行った。造粒物をスパイラル
フロー(FLO−5型:フロイント産業(株)社製)で乾燥後、篩過を行い造粒粒子を得た
。造粒粒子3000g、ソーマチン(10%乳糖分散物)3.1gをボーレコンテナーミ
30
キサー(LM-20型:寿工業(株)社製)で均一に混合し顆粒剤を得た。
【0032】
<実施例13>
実施例8のロキソプロフェンナトリウム水和物をナプロキセンに代えた以外は実施例8と
同様にして顆粒剤を得た。
【0033】
<評価方法>
各製剤を水なしで服用した時の口腔・咽喉頭部に残存する不快感の評価を、専門パネル
8名により、下記評価基準に従って官能評価を行い、その平均点を求めた。
(服用方法)
40
チュアブル錠は、口腔内で製剤を噛みくだき、そのまま飲み込んだ。
顆粒、細粒は、製剤を舌状に置き、口腔内で飲み込みやすい程度に唾液と混合し、その
まま飲み込んだ。
(評価基準)
・ 強い不快感
・ 中程度の不快感
・ 弱い不快感
・ かすかに感じる不快感
・ 不快感を感じない
50
(8)
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【0034】
【表1】
10
20
【0035】
(9)
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【表2】
10
20
【0036】
(10)
JP 2010-270019 A 2010.12.2
【表3】
10
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(11)
JP 2010-270019 A 2010.12.2
フロントページの続き
(51)Int.Cl.
FI
テーマコード(参考)
A61K
9/20
(2006.01)
A61K
9/20
A61K
9/16
(2006.01)
A61K
9/16
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