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CLI による設定

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CLI による設定
CHAPTER
3
CLI による設定
この章では、Cisco IOS ソフトウェアの CLI(コマンドライン インターフェイス)を使用してルー
タの基本機能を設定する手順について説明します。
•
ホスト名およびパスワードの設定(p.3-2)
•
1 ポート /2 ポート イーサネット インターフェイスの設定(p.3-4)
•
ファスト イーサネット インターフェイスの設定(p.3-5)
•
非同期 / 同期シリアル ネットワーク モジュールまたは WAN インターフェイス カードの設定
(p.3-6)
•
16 ポート /32 ポート非同期ネットワーク モジュールの設定(p.3-10)
•
ISDN BRI WAN インターフェイス カードの設定(p.3-11)
•
T1/E1 インターフェイスの設定(p.3-16)
•
T1(FT1)WAN インターフェイス カードの設定(p.3-21)
•
ATM インターフェイスの設定(p.3-23)
•
IMA インターフェイスの設定(p.3-26)
•
アナログ モデム インターフェイスの設定(p.3-30)
•
ワイヤレス マルチポイント インターフェイスの設定(p.3-32)
•
1 ポート ADSL WIC の設定(p.3-34)
•
NM-AIC-64、コンタクト クロージャ ネットワーク モジュールの設定(p.3-39)
•
1 ポート HSSI ネットワーク モジュールの設定(p.3-52)
•
Cisco 3600 シリーズ ルータ用圧縮ネットワーク モジュールの設定(p.3-55)
•
Cisco 3640 ルータ用デジタル モデム ネットワーク モジュールの設定(p.3-56)
•
シスコ ルータでの G.SHDSL の設定(p.3-65)
•
次の作業(p.3-70)
ルータを手動で設定する場合、または(「Setup コマンド機能の使用方法」[p.2-1] で説明した)setup
コマンド機能の実行後に設定を変更する場合は、この章で説明する手順に従ってください。
この章では、実行可能なすべての設定手順を説明するわけではありません。最も一般的な設定手順
に限って説明します。より高度な設定については、Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーショ
ン ガイドおよびコマンド リファレンスを参照してください。これらの資料は、ルータに付属の
Documentation CD-ROM および WWW 上のシスコのホームページから入手できます。印刷資料の入
手方法については、代理店にお問い合わせください。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-1
第3章
CLI による設定
ホスト名およびパスワードの設定
(注)
シスコ製ルータを初めて設定する場合は、必ず、第 2 章「Setup コマンド機能の使用方法」を読ん
でから、設定作業を開始してください。ルータを正しく設定するために理解しておかなければなら
ない重要事項が記載されています。
ホスト名およびパスワードの設定
設定作業では、最初にホスト名および暗号化パスワードを設定します。ホスト名は、複数のシスコ
製ルータを相互に識別できるようにするために設定します。暗号化パスワードは、不正な設定変更
を防ぐために設定します。
ステップ 1
コマンド
目的
Router> enable
Password:password
Router#
イネーブル モードを開始します。パスワードを入力し
ます。
イネーブル モードを開始すると、プロンプトが
Router# に変わります。
ステップ 2
Router# configure terminal
Enter configuration commands, one
per line.End with CNTL/Z.
Router(config)#
グローバル コンフィギュレーション モードを開始し
ます。グローバル コンフィギュレーション モードを
開始すると、プロンプトが Router(config)# に変わり
ます。
ステップ 3
Router(config)# hostname Router
Router(config)#
ルータ名をわかりやすい名前に変更します。Router の
代わりに、使用するホスト名を入力します。
ステップ 4
Router(config)# enable secret
guessme
イネーブル シークレット パスワードを入力します。
このパスワードによってイネーブル EXEC モードを開
始できます。EXEC プロンプト(Router>)に enable
コマンドを入力してコンフィギュレーション モード
を開始する場合、ユーザは必ず、イネーブル シーク
レ ッ ト パ ス ワ ー ド を 入 力 し な け れ ば な り ま せ ん。
guessme の代わりに、使用するイネーブル シークレッ
ト パスワードを入力します。
ステップ 5
Router(config)# line con 0
ライン コンフィギュレーション モードを開始し、コ
ンソール ポートを設定します。ライン コンフィギュ
レーション モードを開始すると、プロンプトが
Router(config-line)# に変わります。
Router(config-line)# exec-timeout 0 0 長時間コンソール画面に何も入力しなかった場合に、
ル-タの EXEC 機能がタイムアウトになるのを防ぎま
す。
Router(config-line)# exit
Router(config)#
グローバル コンフィギュレーション モードに戻りま
す。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-2
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
ホスト名およびパスワードの設定
ホスト名およびパスワードの確認
ホスト名とパスワードが正しく設定されているかどうかを確認するには、次のコマンドを使用します。
ステップ 1
show config コマンドを入力します。
Router(config)# show config
Using 1888 out of 126968 bytes
!
version XX.X
.
.
.
!
hostname Router
!
enable secret 5 $1$60L4$X2JYOwoDc0.kqa1loO/w8/
.
.
.
コマンド出力の上部に表示されるホスト名および暗号化パスワードを確認します。
ステップ 2
グローバル コンフィギュレーション モードを終了し、新しいイネーブル パスワードを使用して、
再度グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
Router# exit
.
.
.
Router con0 is now available
Press RETURN to get started.
Router> enable
Password: guessme
Router#
ヒント
正しく動作しない場合は、次の事項を確認してください。
•
Caps Lock がオフになっているかを確認します。
•
正しいパスワードを入力したかどうかを確認します。パスワードは、大文字と小文字を区別し
て入力します。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-3
第3章
CLI による設定
1 ポート /2 ポート イーサネット インターフェイスの設定
1 ポート /2 ポート イーサネット インターフェイスの設定
コマンドラインに Cisco IOS コマンドを入力することによって、イーサネット インターフェイスを
手動で設定することができます。この方法はコンフィギュレーション モードと呼ばれ、きわめて効
率的でフレキシブルな設定方法です。
ワンポイント・アドバイス
AutoInstall プロセスが実行されないように、前もってルータからすべての WAN ケーブルを取り外
しておいてください。ルータの NVRAM(不揮発性 RAM)に有効なコンフィギュレーション ファ
イルが保存されていない場合(新しいインターフェイスを追加したときなど)、両エンドが WAN 接
続されていると、ルータの電源投入時に AutoInstall プロセスの実行が試行されます。リモートの
TCP/IP ホストに AutoInstall が接続されないことが判別されるまで、数分かかることがあります。
イーサネット インターフェイスの設定を開始する前に、次の事項を確認してください。
ステップ 1
•
ルータにコンソールを接続します。
•
ルータの電源をオンにします。
コマンド
目的
Router> enable
Password:password
Router#
イネーブル モードを開始します。パスワードを入
力します。
イネーブル モードを開始すると、プロンプトが
Router# に変わります。
ステップ 2
Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per
line.End with CNTL/Z.
Router(config)#
グローバル コンフィギュレーション モードを開始
します。グローバル コンフィギュレーション モー
ドを開始すると、プロンプトが Router(config)# に
変わります。
ステップ 3
Router# ip routing
Router# appletalk routing
Router# ipx routing
グローバル コンフィギュレーションで必要なルー
ティング プロトコルをイネーブルにします。この
例では、IP ルーティング、AppleTalk ルーティング、
および IPX ルーティングを設定します。
ステップ 4
Router(config)# interface ethernet 0/0
Router(config-if)#
インターフェイス コンフィギュレーション モード
を開始します。インターフェイス コンフィギュ
レーション モードを開始すると、プロンプトが
Router(config-if)# に変わります。
ステップ 5
Router(config-if)# ip address
172.16.74.3 255.255.255.0
インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット
マスクを割り当てます。
ステップ 6
Router(config-if)# appletalk static
cable-range 3-3
Router(config-if)# appletalk zone ZZEth
Router(config-if)# ipx network B005
インターフェイスにルーティング プロトコルを設
定します。グローバル コンフィギュレーションで、
使用するプロトコルをあらかじめイネーブルに設
定しておく必要があります。この例では、インター
フェイスに AppleTalk および IPX を設定します。
ステップ 7
Router(config-if)# exit
グローバル コンフィギュレーション モードに戻り
ます。
ルータに複数の LAN インターフェイスを設定する
場合は、ステップ 4 ~ 6 を繰り返します。
ステップ 8
Router(config)# Ctrl-z
Router#
インターフェイスの設定が終了したら、イネーブル
モードに戻ります。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-4
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
ファスト イーサネット インターフェイスの設定
ファスト イーサネット インターフェイスの設定
ファスト イーサネット インターフェイスを設定するには、ルータまたはネットワーク モジュール
に備わっているコンフィギュレーション ソフトウェアを使用します。または、効率的でフレキシブ
ルな設定ができるコンフィギュレーション モード(手動設定)を使用します。コンフィギュレー
ション モードでは、ルータ プロンプトに Cisco IOS コマンドを入力します。
(注)
AutoInstall プロセスが実行されないように、前もってルータからすべての WAN ケーブルを取り外
しておいてください。ルータの NVRAM に有効なコンフィギュレーション ファイルが保存されて
いない場合(新しいインターフェイスを追加したときなど)、両エンドが WAN 接続されていると、
ルータの電源投入時に AutoInstall プロセスの実行が試行されます。リモートの TCP/IP ホストに
AutoInstall が接続されないことが判別されるまで、数分かかることがあります。
ここでは、インターフェイスのイネーブル化、IP ルーティングの指定など、基本的な設定について
説明します。使用環境の要件およびルーティング プロトコルに応じて、他のコンフィギュレーショ
ン コマンドの入力が必要になることがあります。
インターフェイスの設定を開始する前に、次の事項を確認してください。
ステップ 1
•
ルータにコンソールを接続します。
•
ルータの電源をオンにします。
コマンド
目的
Router> enable
Password:password
Router#
イネーブル モードを開始します。パスワードを入
力します。
イネーブル モードを開始すると、プロンプトが
Router# に変わります。
ステップ 2
Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per
line.End with CNTL/Z.
Router(config)#
グローバル コンフィギュレーション モードを開始
します。グローバル コンフィギュレーション モー
ドを開始すると、プロンプトが Router(config)#
に変わります。
ステップ 3
Router# ip routing
Router# appletalk routing
Router# ipx routing
グローバル コンフィギュレーションで必要なルー
ティング プロトコルをイネーブルにします。この
例では、IP ルーティング、AppleTalk ルーティン
グ、および IPX ルーティングを設定します。
ステップ 4
Router(config)# interface fastethernet
0/0
Router(config-if)#
インターフェイス コンフィギュレーション モード
を開始します。インターフェイス コンフィギュ
レーション モードを開始すると、プロンプトが
Router(config-if)# に変わります。
ステップ 5
Router(config-if)# ip address
172.16.74.3255.255.255.0
インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット
マスクを割り当てます。
ステップ 6
Router(config-if)# appletalk static
cable-range 3-3
Router(config-if)# appletalk zone ZZEth
Router(config-if)# ipx network B005
インターフェイスにルーティング プロトコルを設
定します。グローバル コンフィギュレーションで、
使用するプロトコルをあらかじめイネーブルに設
定しておく必要があります。この例では、インター
フェイスに AppleTalk および IPX を設定します。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-5
第3章
CLI による設定
非同期 / 同期シリアル ネットワーク モジュールまたは WAN インターフェイス カードの設定
ステップ 7
コマンド
目的
Router(config-if)# exit
グローバル コンフィギュレーション モードに戻り
ます。
ルータで複数のインターフェイスを設定する場合
は、ステップ 4 ~ 6 を繰り返します。
ステップ 8
Router(config)# Ctrl-z
Router#
インターフェイスの設定が終了したら、イネーブ
ル モードに戻ります。
非同期 / 同期シリアル ネットワーク モジュールまたは WAN インター
フェイス カードの設定
コマンドラインに Cisco IOS コマンドを入力することによって、非同期 / 同期シリアル ネットワー
ク モジュールまたは WAN Interface Card(WIC;WAN インターフェイス カード)のシリアル イン
ターフェイスを手動で設定することができます。この方法はコンフィギュレーション モードと呼ば
れ、きわめて効率的でフレキシブルな設定方法です。
ワンポイント・アドバイス
AutoInstall プロセスが実行されないように、前もってルータからすべての WAN ケーブルを取り外
しておいてください。ルータの NVRAM に有効なコンフィギュレーション ファイルが保存されて
いない場合(新しいインターフェイスを追加したときなど)、両エンドが WAN 接続されていると、
ルータの電源投入時に AutoInstall プロセスの実行が試行されます。リモートの TCP/IP ホストに
AutoInstall が接続されないことが判別されるまで、数分かかることがあります。
非同期 / 同期シリアル インターフェイスを設定する前に、次の事項を確認してください。
ステップ 1
•
ルータにコンソールを接続します。
•
ルータの電源をオンにします。
コマンド
目的
Router> enable
Password:password
Router#
イネーブル モードを開始します。パスワードを入
力します。
イネーブル モードを開始すると、プロンプトが
Router# に変わります。
ステップ 2
Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per
line.End with CNTL/Z.
Router(config)#
グローバル コンフィギュレーション モードを開始
します。グローバル コンフィギュレーション モー
ドを開始すると、プロンプトが Router(config)# に
変わります。
ステップ 3
Router# ip routing
Router# appletalk routing
Router# ipx routing
グローバル コンフィギュレーションで必要なルー
ティング プロトコルをイネーブルにします。この
例では、IP ルーティング、AppleTalk ルーティング、
および IPX ルーティングを設定します。
ステップ 4
Router(config)# interface serial 0/0
Router(config-if)#
インターフェイス コンフィギュレーション モード
を開始します。インターフェイス コンフィギュ
レーション モードを開始すると、プロンプトが
Router(config-if)# に変わります。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
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OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
非同期 / 同期シリアル ネットワーク モジュールまたは WAN インターフェイス カードの設定
コマンド
目的
ステップ 5
Router(config-if)# ip address
172.16.74.1 255.255.255.0
インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット
マスクを割り当てます。
ステップ 6
Router(config-if)# appletalk static
cable-range 5-5
Router(config-if)# appletalk zone
ZZSerial
Router(config-if)# ipx network B003
インターフェイスにルーティング プロトコルを設
定します。グローバル コンフィギュレーションで、
使用するプロトコルをあらかじめイネーブルに設
定しておく必要があります。この例では、インター
フェイスに AppleTalk および IPX を設定します。
ステップ 7
Router(config-if)# physical-layer async
シリアル ポートはすべて、同期ポートとして初期
設定されます。非同期ポートとして設定する場合
は、このコマンドを入力します。
ステップ 8
Router(config-if)# async mode dedicated
Router(config-if)# async default
routing
必要に応じて、非同期パラメータを設定します。
ステップ 9
Router(config-if)# line async <#>
非同期回線を設定します。
ステップ 10 Router(config-if)# half-duplex timer
dcd-drop-delay 100
ステップ 11 Router(config-if)# clockrate 7200
ステップ 12 Router(config-if)#
dce-terminal-timing-enable
キャリア制御モードでのインターフェイスの待機
時間を指定します。half-duplex timer コマンドの一
覧については、表 3-1 を参照してください。
ポートを DCE モードで使用するには、DCE ケーブ
ルを接続し、内部 Transmit Clock Signal(TXC; 送信
クロック信号)速度をビット / 秒で設定します。イ
ンターフェイス別クロック レート設定値の一覧に
ついては、表 3-2 ~表 3-5 を参照してください(DTE
モードで使用するポートの場合、外部タイミング信
号が自動的に採用されます)。
ポートを DCE モードで使用すると、デフォルト動
作としてDCEからDTEにSerial Clock Transmit
(SCT;
シリアル クロック送信)および Serial Clock Receive
(SCR; シリアル クロック受信)クロック信号が送
信され、DTE から DCE に Serial Clock Transmit
External(SCTE; シリアル クロック送信外部)信号
が戻されます。
DTE から SCTE が戻されない場合は、このコマン
ドを入力して、DCE ポートが自己のクロック信号
を使用するように設定します。
ステップ 13 Router(config-if)# invert-txc
ルータに長いケーブルが接続されていると、高速伝
送時にクロック信号とデータ信号の位相がずれ、エ
ラー発生率が高くなることがあります。
DCE ポートのエラー パケット数が多いときは、こ
のコマンドを使用してクロックを反転させると、位
相のずれを修正できることがあります。
ステップ 14 Router(config-if)# nrzi-encoding
シリアル インターフェイスはすべて、nonreturn to
zero(NRZ)および nonreturn to zero inverted(NRZI)
フォーマットをサポートしています。デフォルトは
NRZ です。NRZI は主に、IBM 環境での EIA/TIA-232
接続に使用されます。インターフェイスで NRZI 符
号化をイネーブルにするには、このコマンドを入力
します。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-7
第3章
CLI による設定
非同期 / 同期シリアル ネットワーク モジュールまたは WAN インターフェイス カードの設定
コマンド
目的
ステップ 15 Router(config-if)# exit
グローバル コンフィギュレーション モードに戻り
ます。
ルータで複数のシリアル インターフェイスを設定
する場合は、ステップ 4 ~ 14 を繰り返します。
ステップ 16 Router(config)# Ctrl-z
インターフェイスの設定が終了したら、イネーブル
モードに戻ります。
Router#
表 3-1
half-duplex timer コマンド
タイマー
構文
デフォルト設定(ミリ秒)
half-duplex timer cts-delay
100
CTS ドロップ タイムアウト
half-duplex timer cts-drop-timeout
5000
DCD ドロップ ディレイ
half-duplex timer dcd-drop-delay
100
DCD 送信開始ディレイ
half-duplex timer dcd-txstart-delay
100
RTS2 ドロップ ディレイ
half-duplex timer rts-drop-delay
100
RTS タイムアウト
half-duplex timer rts-timeout
2000
送信ディレイ
half-duplex timer transmit-delay
0
CTS ディレイ
1
1. CTS = Clear To Send:送信可
2. RTS = Request To Send:送信要求
表 3-2
同期モードの 1 ポート /2 ポート シリアル WAN インターフェイス カードのクロック レート
設定値
タイマー(ビット / 秒)
構文(ビット / 秒)
デフォルト設定(ビット / 秒)
1200
38400
148000
2400
56000
500000
4800
57600
800000
9600
64000
1000000
14400
72000
1300000
19200
115200
2000000
28800
125000
4000000
32000
128000
148000
表 3-3
非同期モードの 1 ポート /2 ポート シリアル WAN インターフェイス カードのクロック レー
ト設定値
タイマー(ビット / 秒)
構文(ビット / 秒)
デフォルト設定(ビット / 秒)
1200
28800
72000
2400
32000
115200
4800
38400
125000
9600
56000
128000
14400
57600
19200
64000
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
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OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
非同期 / 同期シリアル ネットワーク モジュールまたは WAN インターフェイス カードの設定
表 3-4
2 ポート非同期 / 同期シリアル WAN インターフェイス カードのクロック レート設定値
タイマー(ビット / 秒)
構文(ビット / 秒)
デフォルト設定(ビット / 秒)
1200
28800
72000
2400
32000
115200
4800
38400
125000
9600
56000
128000
14400
57600
19200
64000
表 3-5
4 ポートおよび 8 ポートの非同期 / 同期シリアル ネットワーク モジュールのクロック レー
ト設定値
タイマー(ビット / 秒)
構文(ビット / 秒)
デフォルト設定(ビット / 秒)
300
19200
64000
1200
28800
72000
2400
32000
115200
4800
38400
128000
9600
56000
14400
57600
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3-9
第3章
CLI による設定
16 ポート /32 ポート非同期ネットワーク モジュールの設定
16 ポート /32 ポート非同期ネットワーク モジュールの設定
コマンドラインに Cisco IOS コマンドを入力することによって、非同期インターフェイスを手動で
設定することができます。この方法はコンフィギュレーション モードと呼ばれ、きわめて効率的で
フレキシブルな設定方法です。
ワンポイント・アドバイス
AutoInstall プロセスが実行されないように、前もってルータからすべての WAN ケーブルを取り外
しておいてください。ルータの NVRAM に有効なコンフィギュレーション ファイルが保存されて
いない場合(新しいインターフェイスを追加したときなど)、両エンドが WAN 接続されていると、
ルータの電源投入時に AutoInstall プロセスの実行が試行されます。リモートの TCP/IP ホストに
AutoInstall が接続されないことが判別されるまで、数分かかることがあります。
非同期インターフェイスを設定する前に、次の事項を確認してください。
ステップ 1
•
ルータにコンソールを接続します。
•
ルータの電源をオンにします。
コマンド
目的
Router> enable
Password:password
Router#
イネーブル モードを開始します。パスワードを入
力します。
イネーブル モードを開始すると、プロンプトが
Router# に変わります。
ステップ 2
Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per
line.End with CNTL/Z.
Router(config)#
グローバル コンフィギュレーション モードを開始
します。グローバル コンフィギュレーション モー
ドを開始すると、プロンプトが Router(config)#
に変わります。
ステップ 3
Router# ip routing
Router# appletalk routing
Router# ipx routing
グローバル コンフィギュレーションで必要なルー
ティング プロトコルをイネーブルにします。この
例では、IP ルーティング、AppleTalk ルーティン
グ、および IPX ルーティングを設定します。
ステップ 4
Router(config)# interface async 45
Router(config-if)#
インターフェイス コンフィギュレーション モード
を開始し、設定する非同期インターフェイスを指
定します。インターフェイス コンフィギュレー
ション モードを開始すると、プロンプトが
Router(config-if)# に変わります。
ステップ 5
Router(config-if)# ip address
172.16.74.1 255.255.255.0
インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット
マスクを割り当てます。
ステップ 6
Router(config-if)# appletalk static
cable-range 5-5
Router(config-if)# appletalk zone
ZZAsync
Router(config-if)# ipx network B003
インターフェイスにルーティング プロトコルを設
定します。グローバル コンフィギュレーションで、
使用するプロトコルをあらかじめイネーブルに設
定しておく必要があります。この例では、インター
フェイスに AppleTalk および IPX を設定します。
ステップ 7
Router(config-if)#
Router(config-if)#
routing
Router(config-if)#
Router(config-if)#
必要に応じて、非同期パラメータを設定します。
async mode dedicated
async default
line async 45
speed 115200
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3-10
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
ISDN BRI WAN インターフェイス カードの設定
コマンド
目的
ステップ 8
Router(config-if)# exit
グローバル コンフィギュレーション モードに戻り
ます。ルータで複数のインターフェイスを設定す
る場合は、ステップ 4 ~ 7 を繰り返します。
ステップ 9
Router(config)# Ctrl-z
Router#
イネーブル モードに戻ります。
ISDN BRI WAN インターフェイス カードの設定
コマンドラインに Cisco IOS コマンドを入力することによって、BRI WIC のインターフェイスを手
動で設定することができます。この方法はコンフィギュレーション モードと呼ばれ、きわめて効率
的でフレキシブルな設定方法です。
ワンポイント・アドバイス
AutoInstall プロセスが実行されないように、前もってルータからすべての WAN ケーブルを取り外
しておいてください。ルータの NVRAM に有効なコンフィギュレーション ファイルが保存されて
いない場合(新しいインターフェイスを追加したときなど)、両エンドが WAN 接続されていると、
ルータの電源投入時に AutoInstall プロセスの実行が試行されます。リモートの TCP/IP ホストに
AutoInstall が接続されないことが判別されるまで、数分かかることがあります。
BRI インターフェイスの設定を開始する前に、次の事項を確認してください。
ステップ 1
•
ルータにコンソールを接続します。
•
ルータの電源をオンにします。
コマンド
目的
Router> enable
Password:password
Router#
イネーブル モードを開始します。パスワードを入
力します。
イネーブル モードを開始すると、プロンプトが
Router# に変わります。
ステップ 2
Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per
line.End with CNTL/Z.
Router(config)#
グローバル コンフィギュレーション モードを開始
します。グローバル コンフィギュレーション モー
ドを開始すると、プロンプトが Router(config)# に
変わります。
ステップ 3
Router(config)# isdn switch-type
basic-5ess
ISDN スイッチ タイプを入力します。ISDN スイッ
チ タイプの一覧については、表 3-6 を参照してくだ
さい。
(注)
インターフェイス コンフィギュレーショ
ン モードでスイッチ タイプを設定すると、
ここで設定したスイッチ タイプは上書き
されます。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
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3-11
第3章
CLI による設定
ISDN BRI WAN インターフェイス カードの設定
コマンド
目的
ステップ 4
Router(config)# ip routing
Router(config)# appletalk routing
Router(config)# ipx routing
グローバル コンフィギュレーションで必要なルー
ティング プロトコルをイネーブルにします。この
例では、IP ルーティング、AppleTalk ルーティング、
および IPX ルーティングを設定します。
ステップ 5
Router(config)# interface bri 0/0
Router(config-if)#
インターフェイス コンフィギュレーション モード
を開始します。インターフェイス コンフィギュ
レーション モードを開始すると、プロンプトが
Router(config-if)# に変わります。
ステップ 6
Router(config-if)# ip address
172.16.74.2 255.255.255.0
Router(config-if)# isdn switch-type
basic-5ess
インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット
マスクを割り当てます。
ステップ 7
Router(config-if)#
cable-range 5-5
Router(config-if)#
Router(config-if)#
Router(config-if)#
modem
インターフェイスを音声用に設定する場合は、IP ア
ドレスの代わりにスイッチ タイプを指定します。
インターフェイスにルーティング プロトコルを設
定します。グローバル コンフィギュレーションで、
appletalk zone ZZBRI
使用するプロトコルをあらかじめイネーブルに設
ipx network B004
isdn incoming-voice
定しておく必要があります。この例では、インター
フェイスに AppleTalk および IPX を設定します。
appletalk static
ルータを音声用に設定する場合は、isdn incomingvoice modem コマンドを使用します。
ステップ 8
Router(config-if)# exit
グローバル コンフィギュレーション モードに戻り
ます。
ルータで複数の BRI インターフェイスを設定する
場合は、ステップ 5 ~ 7 を繰り返します。
ステップ 9
Router(config-if)# memory-size iomem 40
ステップ 10 Router(config)# Ctrl-z
ルータのデフォルトでは、DRAM の 25 % が(ネッ
トワーク モジュールと WAN インターフェイス
カードのデータ送受信に使用される)共有メモリと
して割り当てられます。ルータに 16 以上の ISDN
BRI インターフェイスを設定する場合は、
memory-size iomem コマンドを使用して共有メモリ
のサイズを増やす必要があります。この例では、共
有メモリの割合を 25% から 40% に増加させていま
す。
インターフェイスの設定が終了したら、イネーブル
モードに戻ります。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-12
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
ISDN BRI WAN インターフェイス カードの設定
表 3-6
ISDN スイッチ タイプ
国名
ISDN スイッチ タイプ
説明
オーストラリア
basic-ts013
オーストラリアの TS013 スイッチ
ヨーロッパ
basic-1tr6
ドイツの 1TR6 ISDN スイッチ
basic-nwnet3
ノルウェーの NET3 ISDN スイッチ(フェーズ 1)
basic-net3
NET3 ISDN スイッチ(UK およびその他の国)
vn2
フランスの VN2 ISDN スイッチ
vn3
フランスの VN3 ISDN スイッチ
日本
ntt
日本の NTT ISDN スイッチ
ニュージーランド
basic-nznet3
ニュージーランドの NET3 スイッチ
北米
basic-5ess
AT&T 基本レート スイッチ
basic-dms100
NT DMS-100 基本レート スイッチ
basic-nil1
National ISDN-1 スイッチ
ISDN BRI 回線の設定
ルータで ISDN BRI インターフェイスを使用するには、地域の通信サービス プロバイダーに、適切
に設定された ISDN BRI 回線を発注する必要があります。
発注方法は各国および各プロバイダーによって異なりますが、ここでは一般的な事項を示します。
•
同じ番号で呼び出される 2 つのチャネルを手配します。
•
発信者 ID または Automatic Number Identification(ANI)と呼ばれる発信回線 ID を取得します。
•
ISDN BRI 回線に接続する機器がルータだけの場合は、ポイントツーポイント サービスおよび
データ専用回線を依頼します。
•
ISDN BRI 回線に、ルータ経由で他の ISDN 装置(ISDN 電話など)を接続する予定のときは、
ポイントツーマルチポイント サービス(サブアドレスが必要)および音声データ回線を依頼し
ます。
スイッチ タイプ別 ISDN BRI のプロビジョニング
ISDN BRI のプロビジョニングは、ISDN BRI 回線によって提供されるサービス タイプに応じて行い
ます。プロビジョニングは ISDN BRI サービス プロバイダーによって実施されますが、プロバイ
ダーに必要条件を伝えなければなりません。表 3-7 に、スイッチ タイプに基づく ISDN BRI のプロ
ビジョニングを示します。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-13
第3章
CLI による設定
ISDN BRI WAN インターフェイス カードの設定
表 3-7
スイッチ タイプ別 ISDN のプロビジョニング
スイッチ タイプ
プロビジョニング
5ESS Custom BRI
データ専用の場合
データ用 B チャネル ×2
ポイントツーポイント
端末タイプ = E
サービス プロバイダー提供の Directory Number(DN)×1
MTERM = 1
Centrex 回線上での発信回線 ID の配信を要求
ローカル交換以外の ISDN 発信速度を 56 kbps に設定
5ESS Custom BRI
音声データの場合
(以下の値は、ISDN 電話の接続時に限って使用します)
音声またはデータ用 B チャネル ×2
マルチポイント
端末タイプ = D
サービス プロバイダー提供の DN×2
サービス プロバイダー提供の SPID×2
MTERM = 2
Call Appearance 数 = 1
表示 = No
Ringing/Idle Call Appearance = 1
Autohold = no
Onetouch = no
Centrex 回線上での発信回線 ID の配信を要求
ローカル交換以外の ISDN 発信速度を 56 kbps に設定
DN1 へのコールが空き回線選択により DN2 に着信可能
5ESS National ISDN(NI-1)BRI 端末タイプ = A
音声またはデータ用 B チャネル ×2
サービス プロバイダー提供の DN×2
サービス プロバイダー提供の SPID×2
ローカル交換以外の ISDN 発信速度を 56 kbps に設定
DN1 へのコールが空き回線選択により DN2 に着信可能
DMS-100 BRI
音声またはデータ用 B チャネル ×2
サービス プロバイダー提供の DN×2
サービス プロバイダー提供の SPID×2
ファンクショナル シグナリング
Terminal Endpoint Identifier(TEI)の動的割り当て
キー最大数 = 64
リリース キー = no、またはキー番号 = no
Ringing indicator = no
EKTS = no
PVC = 2
Centrex 回線上での発信回線 ID の配信を要求
ローカル交換以外の ISDN 発信速度を 56 kbps に設定
DN1 へのコールが空き回線選択により DN2 に着信可能
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3-14
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
ISDN BRI WAN インターフェイス カードの設定
ISDN SPID の定義
サービス プロバイダーによっては、ISDN 装置で利用されるサービスを定義するために Service
Profile Identifier(SPID)を設定しています。サービス プロバイダーが SPID を設定している場合、
ISDN 装置でコールを発信/ 受信するには、接続開始時にサービス プロバイダーに対して有効な SPID
を送信する必要があります。SPID は通常、7 桁の電話番号に任意の番号を追加したものですが、プ
ロバイダーによっては別の番号方式を使用していることがあります。SPID はローカル アクセス
ISDN インターフェイスに限って有効です。リモート ルータへ SPID を送信することはありません。
現在、SPID が必要になるのは DMS-100 および NI-1 スイッチ タイプだけです。DMS-100 スイッチ
タイプには、B チャネルごとに 1 つずつ、合計 2 つの SPID が割り当てられます。AT&T 5ESS ス
イッチ タイプも SPID をサポートしていますが、このスイッチ タイプでは SPID を使用しない ISDN
サービスのセットアップをお勧めします。
サービス プロバイダーから SPID が割り当てられたら、これらの SPID をルータに定義する必要が
あります。ISDN BRI の 2 つの B チャネルについて、ルータに SPID および Local Directory Number
(LDN)を定義するには、次の isdn spid コマンドを使用します。
Router (config-if)# isdn spid1 spid-number [ldn]
Router (config-if)# isdn spid2 spid-number [ldn]
(注)
このコマンドでは LDN は省略可能なパラメータですが、ルータが 2 番めの DN へのコールにも応
答できるようにするには、LDN を指定する必要があります。
ISDN の設定の詳細については、ご使用の Cisco IOS ソフトウェア リリースに対応する『Wide-Area
Networking Configuration Guide』
の
「Configuring ISDN」
および
「Configuring DDR」
を参照してください。
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OL-1957-04-J
3-15
第3章
CLI による設定
T1/E1 インターフェイスの設定
T1/E1 インターフェイスの設定
ISDN PRI インターフェイスまたは T1/E1 マルチフレックス トランク インターフェイスを設定する
には、ルータまたはネットワーク モジュールに備わっているコンフィギュレーション ソフトウェ
アを使用してください。または、効率的でフレキシブルな設定ができるコンフィギュレーション
モード(手動設定)を使用します。コンフィギュレーション モードでは、ルータ プロンプトに
Cisco IOS コマンドを入力します。
(注)
AutoInstall プロセスが実行されないように、前もってルータからすべての WAN ケーブルを取り外
しておいてください。ルータの NVRAM に有効なコンフィギュレーション ファイルが保存されて
いない場合(新しいインターフェイスを追加したときなど)、両エンドが WAN 接続されていると、
ルータの電源投入時に AutoInstall プロセスの実行が試行されます。リモートの TCP/IP ホストに
AutoInstall が接続されないことが判別されるまで、数分かかることがあります。
ここでは、インターフェイスのイネーブル化、IP ルーティングの指定など、基本的な設定について
説明します。使用環境の要件およびルーティング プロトコルに応じて、他のコンフィギュレーショ
ン コマンドの入力が必要になることがあります。
インターフェイスの設定を開始する前に、次の事項を確認してください。
•
ルータにコンソールを接続します。
•
ルータの電源をオンにします。
T1 インターフェイスの設定
次の手順で、新しい T1、CT1/PRI、または CT1/PRI-CSU インターフェイスを設定するか、または既
存インターフェイスの設定を変更します。
ステップ 1
コマンド
目的
Router> enable
Password: password
Router#
イネーブル モードを開始します。パスワードを入
力します。
イネーブル モードを開始すると、プロンプトが
Router# に変わります。
ステップ 2
Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per
line.End with CNTL/Z.
Router(config)#
グローバル コンフィギュレーション モードを開始
します。グローバル コンフィギュレーション モー
ドを開始すると、プロンプトが Router(config)# に
変わります。
ステップ 3
Router# ip routing
Router# appletalk routing
Router# ipx routing
グローバル コンフィギュレーションで必要なルー
ティング プロトコルをイネーブルにします。この
例では、IP ルーティング、AppleTalk ルーティング、
および IPX ルーティングを設定します。
ステップ 4
Router(config)# controller t1 1/0
設定する CT1/PRI インターフェイスを選択します。
この例では、スロット 1 およびユニット 0 の T1 イ
ンターフェイスを設定します。
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3-16
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第3章
CLI による設定
T1/E1 インターフェイスの設定
コマンド
目的
ステップ 5
Router(config-controller)# clock source
line
回線のどちら側をクロック ソースにするかを指定
します。ネットワークをテストする場合、または
T1 回線全体をチャネル グループとして使用する場
合にのみ、内部クロックを使用するようにクロック
ソースを設定する必要があります。internal に設定
するのは、T1 回線の一端だけです。
ステップ 6
Router(config-controller)# framing esf
フレーミング タイプを指定します。
ステップ 7
Router(config-controller)# linecode
b8zs
伝送符号のフォーマットを指定します。
ステップ 8
Router(config-controller)#
channel-group 0 timeslots 1,3-5,7
対応付けるチャネル グループとタイム スロットを
指定します。マルチフレックス トランク インター
フェイスの場合、設定できるのはチャネル 0 だけで
す。
ステップ 9
Router(config-controller)# interface
serial 1/0:0
各チャネル グループを、仮想シリアル インター
フェイスとして設定します。変更する T1 インター
フェイス、ユニット番号、およびチャネル グルー
プを指定します。
ステップ 10 Router(config-if)# ip address 10.1.15.1 インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット
255.255.255.0
ステップ 11 Router(config-if)# appletalk static
cable-range 3-3
Router(config-if)# appletalk zone ZZEth
Router(config-if)# ipx network B005
ステップ 12 Router(config-if)# exit
マスクを割り当てます。
インターフェイスにルーティング プロトコルを設
定します。グローバル コンフィギュレーションで、
使用するプロトコルをあらかじめイネーブルに設
定しておく必要があります。この例では、インター
フェイスに AppleTalk および IPX を設定します。
グローバル コンフィギュレーション モードに戻り
ます。
ルータで複数のCT1/PRIインターフェイスを設定す
る場合は、ステップ 4 に戻ります。
ステップ 13 Router(config)# Ctrl-z
Router#
インターフェイスの設定が終了したら、イネーブル
モードに戻ります。
E1 インターフェイスの設定
次の手順で、新しい E1 または CE1/PRI インターフェイス(平衡または不平衡)を設定するか、ま
たは既存インターフェイスの設定を変更します。
ステップ 1
コマンド
目的
Router> enable
Password:password
Router#
イネーブル モードを開始します。パスワードを入
力します。
イネーブル モードを開始すると、プロンプトが
Router# に変わります。
ステップ 2
Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per
line.End with CNTL/Z.
Router(config)#
グローバル コンフィギュレーション モードを開始
します。グローバル コンフィギュレーション モー
ドを開始すると、プロンプトが Router(config)# に
変わります。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-17
第3章
CLI による設定
T1/E1 インターフェイスの設定
コマンド
目的
ステップ 3
Router# ip routing
Router# appletalk routing
Router# ipx routing
グローバル コンフィギュレーションで必要なルー
ティング プロトコルをイネーブルにします。この
例では、IP ルーティング、AppleTalk ルーティング、
および IPX ルーティングを設定します。
ステップ 4
Router(config)# controller e1 1/0
設定する CE1/PRI インターフェイスを選択します。
この例では、スロット 1 およびユニット 0 に E1 イ
ンターフェイスを設定します。
ステップ 5
Router(config-controller)# framing crc4
フレーミング タイプを指定します。
ステップ 6
Router(config-controller)# linecode
hdb3
伝送符号のフォーマットを指定します。
ステップ 7
Router(config-controller)#
channel-group 0 timeslots 1,3-5,7
対応付けるチャネル グループとタイム スロットを
指定します。マルチフレックス トランク インター
フェイスの場合、設定できるのはチャネル 0 だけで
す。
ステップ 8
Router(config-controller)# interface
serial 1/0:0
各チャネル グループを、仮想シリアル インター
フェイスとして設定します。変更する E1 インター
フェイス、ユニット番号、およびチャネル グルー
プを指定します。
ステップ 9
Router(config-if)# ip address 10.1.15.1
255.255.255.0
インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット
マスクを割り当てます。
ステップ 10 Router(config-if)# appletalk static
cable-range 3-3
Router(config-if)# appletalk zone ZZEth
Router(config-if)# ipx network B005
ステップ 11 Router(config-if)# exit
インターフェイスにルーティング プロトコルを設
定します。グローバル コンフィギュレーションで、
使用するプロトコルをあらかじめイネーブルに設
定しておく必要があります。この例では、インター
フェイスに AppleTalk および IPX を設定します。
グローバル コンフィギュレーション モードに戻り
ます。
ルータに複数のCE1/PRIインターフェイスを設定す
る場合は、ステップ 4 に戻ります。
ステップ 12 Router(config)# Ctrl-z
インターフェイスの設定が終了したら、イネーブル
モードに戻ります。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-18
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
T1/E1 インターフェイスの設定
TDM コネクトの設定(データ パススルー)
Time Division Multiplexing(TDM; 時分割多重)コネクト機能を使用するマルチフレックス トランク
インターフェイスの場合、connect コマンドによって、2 つのコントローラに属す 2 つの DS0 タイ
ムスロット グループを結合できます。
TDM コネクトを設定するには、コントローラ コンフィギュレーション モードで次の手順を実行し
ます。
コマンド
目的
ステップ 1
T1 の TDM チャネル グループを設定します。
a
Router(config-controller)# tdm-group
tdm-group-no timeslot timeslot-list [type
{e&m | fxs [loop-start | ground-start] |
fxo [loop-start | ground-start]}]
T1のTDMチャネル グループを設定します。デー
タ トラフィック専用にクロスコネクトを設定
する場合は、type オプションを指定しません。
type オプションが適用されるのは、mode cas コ
マンドがイネーブルの場合に限られます。
E1 の TDM チャネル グループを設定します。
b
Router(config-controller)# tdm-group
tdm-group-no timeslot timeslot-list [type
{e&m | fxs [loop-start | ground-start] |
fxo [loop-start | ground-start] |
fxs-melcas | fxo-melcas | e&m-melcas}]
ステップ 2
Router(config-controller)# exit
コントローラ コンフィギュレーション モード
を終了します。
ステップ 3
Router(config)# connect id controller-1
tdm-group-no-1 controller-2 tdm-group-no-2
2 つのコントローラ間におけるクロスコネクト
パススルーを設定します。
E1 の TDM チャネル グループを設定します。
[melcas]オプションがサポートされるのは E1
に限られ、主にイギリスで使用されている
Mercury Exchange Limited(MEL)の Channel
Associated Signaling(CAS)標準規格に該当しま
す。MEL オプションは、回線上での CAS の整
合性維持に有効です。データ トラフィック専用
にクロスコネクトを設定する場合は、type オプ
ションを指定しません。type オプションが適用
されるのは、mode cas コマンドがイネーブルの
場合に限られます。
コーデック コンプレキシティの設定
HDV ネットワーク モジュールがサポートできるチャネル数は、搭載されている PVDM の数、およ
び所定の圧縮方式をサポートするために必要なコーデック(ボコーダ)のコンプレキシティによっ
て決まります。HDV ネットワーク モジュールは、次のチャネル数をサポートします。
•
G.711、G.726、G.729、G.723.1、G.728、およびファックス リレーをサポートするハイ コンプ
レキシティ コーデック(ボコーダ)の場合、1 つの PDVM で最大 6 チャネル(5 つの PVDM を
搭載したカードで最大 30 チャネル)
•
G.711、G.726、G.729a、およびファックス リレーをサポートするミディアム コンプレキシティ
コーデック(ボコーダ)の場合、1 つの PDVM で最大 12 チャネル(5 つの PVDM を搭載した
カードで最大 60 チャネル)
各 HDV ネットワーク モジュールでサポートできる圧縮コンプレキシティは、1 種類(ハイまたは
ミディアムのどちらか)だけですが、同一ルータに圧縮コンプレキシティ タイプの異なる HDV ネッ
トワーク モジュールを搭載できます。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-19
第3章
CLI による設定
T1/E1 インターフェイスの設定
次の手順で、HDV ネットワーク モジュールのコーデック(ボコーダ)コンプレキシティを設定し
ます。
ステップ 1
コマンド
目的
Router> enable
Password:password
Router#
イネーブル モードを開始します。パスワードを入
力します。
イネーブル モードを開始すると、プロンプトが
Router# に変わります。
ステップ 2
Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per
line.End with CNTL/Z.
Router(config)#
グローバル コンフィギュレーション モードを開始
します。グローバル コンフィギュレーション モー
ドを開始すると、プロンプトが Router(config)# に
変わります。
ステップ 3
Router(config)# voice-card {0-4}
設定する音声カードを選択します。
ステップ 4
Router(config-voicecard)# codec
complexity {high |medium}
音声カードの圧縮コンプレキシティを指定します。
1 台のルータで使用できるコンプレキシティ タイ
プは 1 つだけです。
ステップ 5
Router(config-voicecard)# exit
グローバル コンフィギュレーション モードに戻り
ます。
ルータに設定する音声カードが複数ある場合は、ス
テップ 3 に戻ります。
ステップ 6
Router(config)# Ctrl-z
インターフェイスの設定が終了したら、イネーブル
モードに戻ります。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-20
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
T1(FT1)WAN インターフェイス カードの設定
T1(FT1)WAN インターフェイス カードの設定
1 ポート T1 およびフラクショナル(FT1)WAN インターフェイス カードには、統合 CSU/DSU
(チャネル サービス ユニット / データ サービス ユニット)が組み込まれているので、1.544 Mbps の
フル T1 サービスまたはフラクショナル T1 サービスのどちらかに設定することができます。コマン
ドラインに Cisco IOS コマンドを入力することにより、T1 WAN インターフェイス カードのイン
ターフェイスを手動で設定できます。この方法はコンフィギュレーション モードと呼ばれ、きわめ
て効率的でフレキシブルな設定方法です。
ワンポイント・アドバイス
AutoInstall プロセスが実行されないように、前もってルータからすべての WAN ケーブルを取り外
しておいてください。ルータの NVRAM に有効なコンフィギュレーション ファイルが保存されて
いない場合(新しいインターフェイスを追加したときなど)、両エンドが WAN 接続されていると、
ルータの電源投入時に AutoInstall プロセスの実行が試行されます。リモートの TCP/IP ホストに
AutoInstall が接続されないことが判別されるまで、数分かかることがあります。
BRI インターフェイスの設定を開始する前に、次の事項を確認してください。
•
ルータにコンソールを接続します。
•
ルータの電源をオンにします。
デフォルト設定
Cisco IOS ソフトウェアによる CSU/DSU パラメータおよび T1 特有パラメータのデフォルト設定は、
次のとおりです。
service-module t1
service-module t1
service-module t1
service-module t1
service-module t1
service-module t1
no service-module
service-module t1
no service-module
clock source line
data-coding normal
timeslots all speed 64
framing esf
lbo none
linecode b8zs
t1 remote-alarm-enable
remote-loopback
t1 fdl
この設定を変更するには、次に示す手順に従って、コンフィギュレーション モードでコマンドを入
力します。現在の設定を表示するには、show service-module serial slot/port コマンドを入力します。
これらのコマンドの詳細については、Cisco IOS ソフトウェアのコンフィギュレーション ガイドお
よびコマンド リファレンスを参照してください。
ステップ 1
コマンド
目的
Router> enable
Password:password
Router#
イネーブル モードを開始します。パスワードを入力し
ます。
イネーブル モードを開始すると、プロンプトが
Router# に変わります。
ステップ 2
Router# configure terminal
Enter configuration commands, one
per line.End with CNTL/Z.
Router(config)#
グローバル コンフィギュレーション モードを開始し
ます。グローバル コンフィギュレーション モードを
開始すると、プロンプトが Router(config)# に変わり
ます。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-21
第3章
CLI による設定
T1(FT1)WAN インターフェイス カードの設定
コマンド
目的
ステップ 3
Router# ip routing
Router# appletalk routing
Router# ipx routing
グローバル コンフィギュレーションで必要なルーティ
ング プロトコルをイネーブルにします。この例では、IP
ルーティング、AppleTalk ルーティング、および IPX ルー
ティングを設定します。
ステップ 4
Router(config)# interface serial 0/0
Router(config-if)#
インターフェイス コンフィギュレーション モードを
開始します。インターフェイス コンフィギュレーショ
ン モードを開始すると、プロンプトが
Router(config-if)# に変わります。
ステップ 5
Router(config-if)# ip address
172.16.74.2 255.255.255.0
インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マ
スクを割り当てます。
ステップ 6
Router(config-if)#
Router(config-if)#
cable-range 5-5
Router(config-if)#
Router(config-if)#
インターフェイスにルーティング プロトコルを設定
します。グローバル コンフィギュレーションで、使用
するプロトコルをあらかじめイネーブルに設定して
おく必要があります。この例では、インターフェイス
に AppleTalk および IPX を設定します。
no keepalive
appletalk static
appletalk zone ZZ
ipx network B004
ステップ 7
Router(config-if)# service-module t1
framing sf
Router(config-if)# service-module t1
linecode ami
フレーミング タイプと伝送符号タイプを入力します。
この例では、フレーミング タイプを sf(Superframe)
に、伝送符号を ami に設定します。
ステップ 8
Router(config-if)# service-module t1
timeslots 1-20 speed 64
フラクショナル T1 サービスを使用する場合は、タイ
ム スロットの範囲と速度を指定します。この例では、
タイム スロット範囲を 1 ~ 20、速度を 64 kbps に設定
します。
ステップ 9
Router(config-if)# exit
グローバル コンフィギュレーション モードに戻りま
す。
ルータで複数のインターフェイスを設定する場合は、
ステップ 4 ~ 8 を繰り返します。
ステップ 10 Router(config)# Ctrl-z
Router#
インターフェイスの設定が終了したら、イネーブル
モードに戻ります。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-22
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
ATM インターフェイスの設定
ATM インターフェイスの設定
ATM インターフェイスを設定するには、コンフィギュレーション モード(手動設定)を使用しま
す。コンフィギュレーション モードでは、ルータ プロンプトに Cisco IOS コマンドを入力します。
(注)
AutoInstall プロセスが実行されないように、前もってルータからすべての WAN ケーブルを取り外
しておいてください。ルータの NVRAM に有効なコンフィギュレーション ファイルが保存されて
いない場合(新しいインターフェイスを追加したときなど)、両エンドが WAN 接続されていると、
ルータの電源投入時に AutoInstall プロセスの実行が試行されます。リモートの TCP/IP ホストに
AutoInstall が接続されないことが判別されるまで、数分かかることがあります。
ここでは、インターフェイスのイネーブル化、IP ルーティングの指定など、基本的な設定について
説明します。使用環境の要件およびルーティング プロトコルに応じて、他のコンフィギュレーショ
ン コマンドの入力が必要になることがあります。
PVC の設定
ATM インターフェイスに Permanent Virtual Circuit(PVC; 相手先固定接続)を設定する手順は、次
のとおりです。
ステップ 1
コマンド
目的
Router> enable
Password:password
Router#
イネーブル モードを開始します。パスワードを入
力します。
イネーブル モードを開始すると、プロンプトが
Router# に変わります。
ステップ 2
Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per
line.End with CNTL/Z.
Router(config)#
グローバル コンフィギュレーション モードを開始
します。グローバル コンフィギュレーション モー
ドを開始すると、プロンプトが Router(config)# に
変わります。
ステップ 3
Router# ip routing
Router# appletalk routing
Router# ipx routing
グローバル コンフィギュレーションで必要なルー
ティング プロトコルをイネーブルにします。この
例では、IP ルーティング、AppleTalk ルーティング、
および IPX ルーティングを設定します。
ステップ 4
Router(config)# interface atm 1/0
Router(config-if)#
インターフェイス コンフィギュレーション モード
を開始します。インターフェイス コンフィギュ
レーション モードを開始すると、プロンプトが
Router(config-if)# に変わります。
ステップ 5
Router(config-if)# ip address
192.168.74.3255.255.255.0
インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット
マスクを割り当てます。
ステップ 6
Router(config-if)# appletalk static
cable-range 3-3
Router(config-if)# appletalk zone ZZEth
Router(config-if)# ipx network B005
インターフェイスにルーティング プロトコルを設
定します。グローバル コンフィギュレーションで、
使用するプロトコルをあらかじめイネーブルに設
定しておく必要があります。この例では、インター
フェイスに AppleTalk および IPX を設定します。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-23
第3章
CLI による設定
ATM インターフェイスの設定
コマンド
目的
ステップ 7
Router(config-if)# pvc 0/100
新しい ATM PVC を設定します。インターフェイス
ATM VC コンフィギュレーション モードを開始し
ます。PVC コマンドの形式は、pvc [name] vpi/vci
[ilmi|qsaal] です。インターフェイス ATM VC コン
フィギュレーション モードを開始すると、プロン
プトが Router(config-if-atm-vc) に変わります。
ステップ 8
Router(config-if-atm-vc)# protocol ip
PVC にアドレスをマッピングします。
200.200.200.2 broadcast
ステップ 9
Router(config-if-atm-vc)# exit
グローバル コンフィギュレーション モードに戻り
ます。
ルータで複数のインターフェイスを設定する場合
は、ステップ 4 ~ 8 を繰り返します。
ステップ 10 Router(config)# Ctrl-z
インターフェイスの設定が終了したら、イネーブル
モードに戻ります。
SVC の設定
ATM インターフェイスに Switched Virtual Circuit(SVC; 相手先選択接続)を設定する手順は、次の
とおりです。
ステップ 1
コマンド
目的
Router> enable
Password: password
Router#
イネーブル モードを開始します。パスワードを入
力します。
イネーブル モードを開始すると、プロンプトが
Router# に変わります。
ステップ 2
Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per
line. End with CNTL/Z.
Router(config)#
グローバル コンフィギュレーション モードを開始
します。グローバル コンフィギュレーション モー
ドを開始すると、プロンプトが Router(config)# に
変わります。
ステップ 3
Router# ip routing
Router# appletalk routing
Router# ipx routing
グローバル コンフィギュレーションで必要なルー
ティング プロトコルをイネーブルにします。この
例では、IP ルーティング、AppleTalk ルーティング、
および IPX ルーティングを設定します。
ステップ 4
Router(config)# interface atm 1/0
Router(config-if)#
インターフェイス コンフィギュレーション モード
を開始します。インターフェイス コンフィギュ
レーション モードを開始すると、プロンプトが
Router(config-if)# に変わります。
ステップ 5
Router(config-if)# pvc 0/5 qsaal
SVC のシグナリング チャネルを設定します。
ステップ 6
Router(config-if-atm-vc)# exit
インターフェイス コンフィギュレーション モード
に戻ります。
ステップ 7
Router(config-if)# pvc 0/6 ilmi
SVCに追加のシグナリング チャネルを設定します。
ステップ 8
Router(config-if-atm-vc)# exit
インターフェイス コンフィギュレーション モード
に戻ります。
ステップ 9
Router(config-if)# ip address
192.168.74.3 255.255.255.0
インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット
マスクを割り当てます。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-24
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
ATM インターフェイスの設定
コマンド
目的
ステップ 10 Router(config-if)# appletalk static
インターフェイスにルーティング プロトコルを設
定します。グローバル コンフィギュレーションで、
Router(config-if)# appletalk zone ZZEth 使用するプロトコルをあらかじめイネーブルに設
定しておく必要があります。この例では、インター
Router(config-if)# ipx network B005
フェイスに AppleTalk および IPX を設定します。
cable-range 3-3
ステップ 11 Router(config-if)# svc nsap
BC.CDEF.01.234567.890A.BCDE.F012.3456.7
890. 1234.12
ステップ 12 Router(config-if-atm-vc)# protocol ip
シグナリング PVC および ATM NSAP(ネットワー
ク サービス アクセス ポイント)アドレスを設定し
ます。シグナリング PVC コマンドの形式は、svc
[name] nasp <20-byte address> です。インターフェ
イス ATM VC コンフィギュレーション モードが開
始され、プロンプトが Router(config-if-atm-vc)
に変わります。
PVC にアドレスをマッピングします。
200.200.200.2 broadcast
ステップ 13 Router(config-if-atm-vc)# exit
グローバル コンフィギュレーション モードに戻り
ます。
ルータで複数のインターフェイスを設定する場合
は、ステップ 4 ~ 12 を繰り返します。
ステップ 14 Router(config)# Ctrl-z
インターフェイスの設定が終了したら、イネーブル
モードに戻ります。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-25
第3章
CLI による設定
IMA インターフェイスの設定
IMA インターフェイスの設定
Inverse Multiplexing for ATM(IMA)インターフェイスを設定するには、コンフィギュレーション
モード(手動設定)を使用する必要があります。コンフィギュレーション モードでは、ルータ プ
ロンプトに Cisco IOS コマンドを入力します。
(注)
AutoInstall プロセスが実行されないように、前もってルータからすべての WAN ケーブルを取り外
しておいてください。ルータの NVRAM に有効なコンフィギュレーション ファイルが保存されて
いない場合(新しいインターフェイスを追加したときなど)、両エンドが WAN 接続されていると、
ルータの電源投入時に AutoInstall プロセスの実行が試行されます。リモートの TCP/IP ホストに
AutoInstall が接続されないことが判別されるまで、数分かかることがあります。
ここでは、インターフェイスのイネーブル化、IP ルーティングの指定など、基本的な設定について
説明します。使用環境の要件およびルーティング プロトコルに応じて、他のコンフィギュレーショ
ン コマンドの入力が必要になることがあります。
(注)
T1/E1 物理レイヤ情報は、interface atm というインターフェイスで設定します。
T1/E1 インターフェイスの内容を反映した ATM インターフェイスは、T1/E1 インターフェイスの
設定に応じて自動的に作成されます。これらのインターフェイスを直接追加したり削除したりする
ことはできません。
各ポートは、ATM インターフェイスのあらゆる特性と機能を備えた独立した T1/E1 ATM ポートと
して使用できます。ポートが IMA グループに組み込まれると、そのポートの ATM 機能が停止しま
す。同時に、IMA グループで ATM コマンドを使用できるようになります。
(注)
8 ポートの E1/T1 ネットワーク モジュールの場合、同時に稼働させることができる ATM レイヤ イ
ンターフェイスは 4 つだけです。すべてのインターフェイスを([no shutdown]に設定して)アク
ティブにできますが、同時に稼働し、ネットワーク トラフィックを通過させるのは 4 つだけです。
ATM T1/E1 インターフェイスの設定
ATM インターフェイスを設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1
コマンド
目的
Router> enable
Password:password
Router#
イネーブル モードを開始します。パスワードを入
力します。
イネーブル モードを開始すると、プロンプトが
Router# に変わります。
ステップ 2
Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per
line. End with CNTL/Z.
Router(config)#
グローバル コンフィギュレーション モードを開始
します。グローバル コンフィギュレーション モー
ドを開始すると、プロンプトが Router(config)# に
変わります。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-26
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
IMA インターフェイスの設定
コマンド
目的
ステップ 3
Router# ip routing
Router# appletalk routing
Router# ipx routing
グローバル コンフィギュレーションで必要なルー
ティング プロトコルをイネーブルにします。この
例では、IP ルーティング、AppleTalk ルーティング、
および IPX ルーティングを設定します。
ステップ 4
Router(config)# interface atm 1/0
Router(config-if)#
インターフェイス コンフィギュレーション モード
を開始します。インターフェイス コンフィギュ
レーション モードを開始すると、プロンプトが
Router(config-if)# に変わります。
ステップ 5
Router(config-if)# ima clock line
選択した ATM インターフェイスに送信クロック
モードを入力します。選択肢は internal、line、ま
たは loop です。デフォルト値は line です。
ステップ 6
Router(config-if)# cablelength short
133
T1 インターフェイスに限り、ケーブル長(short ま
たは long)に続けて長さをフィート単位で指定しま
す。許容できるケーブル長は、long または short コ
マンドに続けて?オプションを入力することにより
確認できます。
ステップ 7
Router(config-if)# loopback local
loopback コマンドに続けて line、local、payload、ま
たは remote のいずれか 1 つを入力することにより、
この ATM インターフェイスのループバック タイプ
を指定します。コマンドの内容は、loopback コマ
ンドに続けて?オプションを入力することにより確
認できます。
ステップ 8
Router(config-if)# impedance 120-ohm
E1 インターフェイスの場合に限り、impedance コ
マンドに続けて 120-ohm または 75-ohm のいずれか
1 つを入力することにより、この ATM インターフェ
イスのインピーダンス値を指定します。コマンドの
内容は、impedance コマンドに続けて ? オプション
を入力することにより確認できます。
(注)
ATM ポートに接続した物理ケーブルと同
じ内容を入力する必要があります。同軸不
平衡型ケーブルの場合は 75-ohm、ツイスト
ペア平衡型ケーブルの場合は 120-ohm を入
力します。
no impedance を入力するとデフォルトの
120 ohm が指定されます。
ステップ 9
Router(config-if)# no shutdown
ステップ 10 Router(config-if)# Ctrl-z
シャットダウン ステートを取り消すことにより、
ATM インターフェイスをイネーブルにします。
インターフェイスの設定が終了したら、イネーブル
モードに戻ります。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-27
第3章
CLI による設定
IMA インターフェイスの設定
IMA インターフェイスの設定
IMA インターフェイスを設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1
コマンド
目的
Router> enable
Password: password
Router#
イネーブル モードを開始します。パスワードを入
力します。
イネーブル モードを開始すると、プロンプトが
Router# に変わります。
ステップ 2
Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per
line.End with CNTL/Z.
Router(config)#
グローバル コンフィギュレーション モードを開始
します。グローバル コンフィギュレーション モー
ドを開始すると、プロンプトが Router(config)# に
変わります。
ステップ 3
Router# ip routing
Router# appletalk routing
Router# ipx routing
グローバル コンフィギュレーションで必要なルー
ティング プロトコルをイネーブルにします。この
例では、IP ルーティング、AppleTalk ルーティング、
および IPX ルーティングを設定します。
ステップ 4
Router(config)# interface atm 1/0
Router(config-if)#
インターフェイス コンフィギュレーション モード
を開始します。インターフェイス コンフィギュ
レーション モードを開始すると、プロンプトが
Router(config-if)# に変わります。
ステップ 5
Router(config-if)# ima-group 2
IMA グループに ATM インターフェイスを割り当て
ます(0 ~ 3 の番号)
。インターフェイスがグルー
プに割り当てられ、その特定のリンクでは ATM 機
能が利用できなくなります。
ステップ 6
Router(config-if)# no shutdown
シャットダウン ステートを取り消すことにより、
特定のリンクをイネーブルにします。
(注)
この時点で no shutdown コマンドを入力す
ると、特定の ATM リンクがアクティブに
なります。このコマンドを省略した場合、
ATM リンクはグループに追加されますが、
IMA プロトコル レベルでは「使用禁止」に
なります。その結果、ネットワーク トラ
フィックを伝送できません。
ルータで複数のインターフェイスを設定する場合
は、ステップ 4 ~ 6 を繰り返します。
ステップ 7
Router(config-if)# interface atm2/ima3
IMA グループ インターフェイスを作成します。
(注)
グループ インターフェイスを削除する場
合は、no interface atm 2/ima 3 コマンドを
使用します。
ステップ 8
Router(config-if)# ima clock-mode
common
選択した IMA グループに送信クロック モードを入
力します。選択肢は common または independent で
す。
ステップ 9
Router(config-if)# ima
differential-delay-maximum 75
選択した IMA グループの最大遅延差をミリ秒単位
で指定します。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-28
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
IMA インターフェイスの設定
コマンド
目的
ステップ 10 Router(config-if)# ima
active-links-minimum 2
選択した IMA グループに対して動作可能にしなけ
ればならない最小リンク数を指定します。
ステップ 11 Router(config-if)# ima test link 4
選択した IMA グループのテスト ポートを選択しま
す。リンク番号は、ネットワーク モジュール上の
物理ポートの 1 つです。
ステップ 12 Router(config-if)# ip address
インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット
マスクを割り当てます。
192.168.74.3 255.255.255.0
ステップ 13 Router(config-if)# appletalk static
cable-range 3-3
Router(config-if)# appletalk zone ZZEth
Router(config-if)# ipx network B005
インターフェイスにルーティング プロトコルを設
定します。グローバル コンフィギュレーションで、
使用するプロトコルをあらかじめイネーブルに設
定しておく必要があります。この例では、インター
フェイスに AppleTalk および IPX を設定します。
ステップ 14 Router(config-if)# no shutdown
シャットダウン ステートを取り消すことにより、
IMA グループをイネーブルにします。
ステップ 15 Router(config-if)# Ctrl-z
インターフェイスの設定が終了したら、イネーブル
モードに戻ります。
Router#
IMA の設定の確認
新しい IMA インターフェイスの設定後、次のテストを実行して、新しいインターフェイスが正し
く動作するかどうかを確認します。
•
show ima interface atm1/3 コマンドを入力すると、指定した IMA グループの情報を確認できま
す。
•
show controllers atm0/ima2 コマンドを入力すると、指定したグループに関する IMA 診断情報
が表示されます。
アップに設定したインターフェイスがダウンしていたり、ハードウェアの機能障害が検出された場
合は、新しいインターフェイスが正しく設定されているか、また、正しく接続されているかどうか
を確認してください。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-29
第3章
CLI による設定
アナログ モデム インターフェイスの設定
アナログ モデム インターフェイスの設定
アナログ モデム インターフェイスを設定するには、ルータまたはモデム ネットワーク モジュール
に備わっているコンフィギュレーション ソフトウェアを使用します。または、コンフィギュレー
ション モード(手動設定)を使用します。コンフィギュレーション モードでは、ルータ プロンプ
トに Cisco IOS コマンドを入力します。
(注)
AutoInstall プロセスが実行されないように、前もってルータからすべての WAN ケーブルを取り外
しておいてください。ルータの NVRAM に有効なコンフィギュレーション ファイルが保存されて
いない場合(新しいインターフェイスを追加したときなど)、両エンドが WAN 接続されていると、
ルータの電源投入時に AutoInstall プロセスの実行が試行されます。リモートの TCP/IP ホストに
AutoInstall が接続されないことが判別されるまで、数分かかることがあります。
ここでは、インターフェイスのイネーブル化、IP ルーティングの指定など、基本的な設定について
説明します。使用環境の要件およびルーティング プロトコルに応じて、他のコンフィギュレーショ
ン コマンドの入力が必要になることがあります。
(注)
ここでは、モデム AT コマンドについては説明しません。これらのコマンドの詳細については、
『AT
Command Set and Register Summary for Analog Modem Network Modules』を参照してください。この資
料は、Cisco.com または Documentation CD-ROM から入手できます。
インターフェイスの設定を開始する前に、次の事項を確認してください。
ステップ 1
•
ルータにコンソールを接続します。
•
ルータの電源をオンにします。
コマンド
目的
Router> enable
Password: password
Router#
イネーブル モードを開始します。パスワードを入
力します。
イネーブル モードを開始すると、プロンプトが
Router# に変わります。
ステップ 2
Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per
line.End with CNTL/Z.
Router(config)#
グローバル コンフィギュレーション モードを開始
します。グローバル コンフィギュレーション モー
ドを開始すると、プロンプトが Router(config)#
に変わります。
ステップ 3
Router# ip routing
Router# appletalk routing
Router# ipx routing
グローバル コンフィギュレーションで必要なルー
ティング プロトコルをイネーブルにします。この
例では、IP ルーティング、AppleTalk ルーティン
グ、および IPX ルーティングを設定します。
ステップ 4
Router(config)# interface async 45
Router(config-if)#
非同期インターフェイスは、グループとして設定
するか、または個別に設定します。このコマンド
では、設定するインターフェイスを個別に選択し
ます。プロンプトが Router(config-if)# に変わり
ます。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-30
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
アナログ モデム インターフェイスの設定
コマンド
目的
ステップ 5
Router(config-if)# ip address
172.16.74.1 255.255.255.0
インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット
マスクを割り当てます。
ステップ 6
Router(config)# interface group-async 1
複数の非同期インターフェイスを同時に設定でき
るようにグループ化します。
ステップ 7
Router(config-if)# ip unnumbered
ethernet 0
非同期インターフェイス グループを unnumbered と
して設定し、グループにイーサネット インター
フェイスの IP アドレスを割り当てます。
ステップ 8
Router(config-if)# peer default ip
address pool default
グローバル レベルのアドレス プールを定義しま
す。
ステップ 9
Router(config-if)# group-range 1 16
インターフェイスのグループ範囲を定義します。
このコマンドは、グループ範囲としてスロット 0 の
全モデムを定義します。
ステップ 10 Router(config-if)# appletalk static
インターフェイスまたはグループにルーティング
プロトコルを設定します。グローバル コンフィ
ギュレーションで、使用するプロトコルをあらか
じめイネーブルに設定しておく必要があります。
この例では、インターフェイスに AppleTalk および
IPX を設定します。
cable-range 3-3
Router(config-if)# appletalk zone ZZEth
Router(config-if)# ipx network B005
ステップ 11 Router(config-if)# async mode
必要に応じて、非同期パラメータを設定します。
interactive
Router(config-if)# async default
routing
Router(config-if)# encapsulation ppp
Router(config-if)# ppp authentication
chap pap
ステップ 12 Router(config-if)# exit
グローバル コンフィギュレーション モードに戻り
ます。
ルータに複数のインターフェイスを設定する場合
は、ステップ 4 に戻ります。
ステップ 13 Router(config)# modem country
microcom_hdms country-name
(符号化を含む)モデム パラメータを、対応する国
別コードに設定します。表 3-8 に、国別コードを示
します。デフォルト値は、usa です。
ステップ 14 Router(config-if)# line 1 16
設定するモデム回線、またはモデム回線範囲を指
定します。
ステップ 15 Router(config-line)# transport input
回線接続時に、すべてのプロトコルを使用できる
ように設定します。
all
ステップ 16 Router(config-line)# autoselect ppp
PPP アプリケーションを実行しているリモート IP
ユーザが、EXEC 機能を省略してダイヤルインし、
ネットワークに直接接続できるようにします。
ステップ 17 Router(config-line)# modem inout
着信コールと発信コールをイネーブルにします。
ステップ 18 Router(config-if)# Ctrl-z
インターフェイスの設定が終了したら、イネーブ
ル モードに戻ります。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-31
第3章
CLI による設定
ワイヤレス マルチポイント インターフェイスの設定
表 3-8
モデムの国別コード
国別コード
argentina
Finland
japan
saudi-arabia
australia
France
korea
singapore
austria
Germany
malaysia
south-africa
belgium
Greece
mexico
spain
brazil
hong-kong
netherlands
sweden
canada
hungary
new-zealand
switzerland
chile
india
norway
taiwan
china
indonesia
peru
thailand
columbia
ireland
philippines
united-kingdom
czech-republic
israel
poland
usa
Denmark
italy
portugal
モデムの設定の確認
新しいモデム インターフェイスの設定後、次のテストを実行すると、新しいインターフェイスが正
しく動作するかどうかを確認できます。
•
インターフェイス グループの設定を確認する場合は、show interface async コマンドを入力しま
す。
•
すべてのモデム回線のサマリーを表示するには、show line コマンドを入力します。
•
特定のモデム回線のサマリーを表示するには、show line number コマンドを入力します。
アップに設定したインターフェイスがダウンしていたり、ハードウェアの機能障害が検出された場
合は、新しいインターフェイスが正しく設定されているか、また、正しく接続されているかどうか
を確認してください。
ワイヤレス マルチポイント インターフェイスの設定
固定ワイヤレス マルチポイント加入者装置の設定処理は自動的に行われます。任意で行う次の設定
作業については、
『Multipoint Wireless Support for the Cisco 2600 and Cisco 3600 Series Routers』フィー
チャ モジュールを参照してください。
•
代替ブート ロケーションの指定
•
ケーブル損失の設定
•
RF ループバックの設定
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-32
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
インターフェイスの設定の確認
インターフェイスの設定の確認
新しいインターフェイスの設定後、次のテストを実行して、新しいインターフェイスが正常に動作
するかどうかを確認します。
•
show version コマンドを使用して、ルータのハードウェア構成を表示します。リストに新しい
インターフェイスが含まれているかどうかを確認してください。
•
show controllers コマンドを使用して、すべてのネットワーク モジュールとインターフェイス
を表示します。
•
show interfaces [type slot/port] コマンドを使用してインターフェイスを指定し、出力の 1 行目に
表示されるインターフェイスのスロット番号とポート番号が正しいかどうか、さらにインター
フェイスと回線プロトコルのステータス(up または down)が適切かどうかを確認します。
•
show protocols コマンドを使用して、ルータ全体および各インターフェイスのプロトコル設定
を表示します。必要に応じて、コンフィギュレーション モードに戻り、ルータまたはインター
フェイスのルーティング プロトコルを追加または削除します。
•
show running-config コマンドを使用して実行コンフィギュレーションを表示し、show
startup-config コマンドを使用して NVRAM に保存されているコンフィギュレーションを表示
します。
•
ping コマンドを使用して、特定の IP アドレスにエコー要求を送信します。戻り信号はコンソー
ル上に感嘆符(!)で表示され、タイムアウト前に戻されなかった信号はピリオド(.)で表示
されます。感嘆符の連続(!!!!!)は正常な接続を意味します。ピリオドの連続(.....)または
[timed out]や[failed]のメッセージが表示された場合は、接続に失敗したことを意味します。
アップに設定したインターフェイスがダウンしていたり、ハードウェアの機能障害が検出された場
合は、新しいインターフェイスが正しく設定されているか、また、正しく接続されているかどうか
を確認してください。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-33
第3章
CLI による設定
1 ポート ADSL WIC の設定
1 ポート ADSL WIC の設定
ADSL WIC は、Cisco 2600 series and Cisco 3600 series routers に対応する 1 ポートの WAN インター
フェイス カードです。このカードは、個々の Customer Premises Equipment(CPE; 顧客宅内装置)加
入者とセントラル オフィス(CO)間の、ADSL 高速デジタル データ転送を行います。
ADSL WIC は Alcatel Digital Subscriber Line Access Multiplexer(DSLAM; デジタル加入者線アクセス
マルチプレクサ)、および Flexi-line カードを搭載した Cisco 6130/6160/6260 DSLAM と組み合わせて
使用できます。さらに、音声およびデータ サービスの両方について、Cisco 2600/3600 シリーズ プ
ラットフォームの Asynchronous Transfer Mode(ATM; 非同期転送モード)Adaptation Layer 2
(AAL2;ATM アダプテーション レイヤ 2)および AAL5 をサポートします。
図 3-1 に一般的なトポロジーを示します。
ADSL WIC の一般的なトポロジー
56491
図 3-1
(注)
ADSL は「最後の 1 マイル」のアクセス テクノロジーで、1 ペアの銅線を使用し非対称のデータ転
送速度になります。
利点
•
音声統合、スケーラブルなパフォーマンス、柔軟性、およびセキュリティを備えたビジネス ク
ラスのブロードバンド サービスが可能です。
•
ADSL と他のトランスポート オプションが 1 つのボックスに集められます。
•
CPE と CO 間で POTS と ADSL の高速デジタル データ伝送が両方とも可能です。
•
ITU G.992.1(またはフルレート ADSL を規定している G.DMT)をサポートします。
•
ANSI T1.413 issue 2、および ITU G.992.1(フルレート ADSL に関する G.DMT)をサポートし、
適合しています。
•
Cisco 2600/3600 シリーズ プラットフォーム上で ATM AAL2 および AAL5 サービスをサポート
します。
•
アプリケーション(VoATM 音声を含む)、ATM サービス クラス、Variable Bit Rate-Nonreal Time
(VBR-nrt; 可変ビット レート 非リアルタイム)、Variable Bit Rate-Real Time(VBR-rt; 可変ビッ
ト レート リアルタイム)、Unspecified Bit Rate(UBR; 未指定ビット レート)
、および 1 つの WIC
で最大 23 の仮想回線をサポートします。
•
ATM トラフィック管理機能により、サービス プロバイダーは各社の ATM コア ネットワーク
基盤を管理できます。
•
ADSL WIC は、デュアル レイテンシをサポートしません。ADSL リンクで音声とデータ トラ
フィックを両方同時にサポートする場合には、すべてファスト パス データとして、または
Interleave Depth をゼロに設定し、すべてインターリーブ データとしてリンクを設定し、レイテ
ンシが最小限になるようにする必要があります。さらに、レイテンシの大きいトラフィックに
通常見られる、低下したコーディング ゲインに合わせて、サポートする総データ レートを引
き下げる必要があります。
制限事項
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-34
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
1 ポート ADSL WIC の設定
•
ADSL WIC は、Available Bit Rate(ABR; 使用可能ビット レート)Class of Service(CoS; サービ
ス クラス)をサポートしません。
•
Cisco 2600 シリーズ ルータの場合、ADSL WIC を搭載できるのは、オンボード WIC スロット
または 2W ネットワーク モジュールだけです。このカードを旧式のネットワーク モジュールに
搭載しても、正常に動作しません。
•
Cisco 3600 シリーズ ルータの場合、ADSL WIC を搭載できるのは、オンボード WIC スロット
のほか、2W、1FE2W、2FE2W、または 1FE1R2W ネットワーク モジュールだけです。このカー
ドを旧式のネットワーク モジュールに搭載しても、正常に動作しません。
•
AAL2 を使用する場合、アナログ音声はサポートされません。音声コールには NM-HDV などの
デジタル音声カードを使用する必要があります。
•
VoATM は、Cisco 2600/3600 シリーズ ルータ上では AAL2 と AAL5 の両方のモードでサポート
されます。
•
VoATM AAL2 および AAL5 がサポートされるのは、音声およびデータで個別の PVC を使用す
る場合だけです。
•
VoATM AAL2 がサポートするのは、デジタル音声(T1/E1)だけですが、VoATM AAL5 はア
ナログとデジタル両方の音声をサポートします。
•
VoIP がサポートされるのは、ADSL WIC が(データ トラフィックを伝送しないで)音声トラ
フィックだけを伝送する場合に限られます。同じ PVC または同一インターフェイスで異なる
PVC を共有する VoIP およびデータに必要な QoS 機能は、現時点ではサポートされません。そ
の QoS 機能には LLQ、LFI、および tx-ring チューニングが含まれます。
要件
設定する DSL サービスに対応する 1 ポート ADSL WIC をルータに搭載する必要があります。
設定作業
この機能の設定作業については、次の項目を参照してください。リストの作業ごとに、必須である
か任意であるかを明示しています。
•
ADSL WIC での ADSL ポートの設定(必須)
•
ATM の設定の確認(任意)
ADSL WIC 上で使用する機能は、DSLAM でも設定する必要があります。機能の設定方法について
は、各 DSLAM の資料を参照してください。
ADSL WIC での ADSL ポートの設定
ADSL WIC の ADSL ポートを設定する手順は、次のとおりです。
コマンド
目的
ステップ 1
Router> configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開
始します。
ステップ 2
Router(config)# interface atm slot/port
指定したスロットおよびポートの ATM インター
フェイスに対して、ATM コンフィギュレーション
モードを開始します。
ステップ 3
Router(config-if)# ip address
IP-address
ADSL ATM インターフェイスに IP アドレスを割り
当てます。
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3-35
第3章
CLI による設定
1 ポート ADSL WIC の設定
ステップ 4
コマンド
目的
Router(config-if)# pvc [name] vpi/vci
atm virtual circuit(インターフェイス ATM VC)コ
ンフィギュレーション モードを開始し、名前(任
意)と Virtual Path Identifier(VPI; 仮想パス識別子)
/Virtual Channel Identifier(VCI; 仮想チャネル識別
子)番号を割り当てることによって、新しい ATM
PVC を設定します。
デフォルトのトラフィック シェーピングは UBR、
デフォルトのカプセル化は AAL5+LLC/SNAP で
す。
ステップ 5
Router(config-if-vc)# protocol ip
IP-address
(任意)IP 接続をイネーブルにし、Virtual Circuit
(VC; 仮想回線)のポイントツーポイント IP アドレ
スを設定します。
ステップ 6
Router(config-if-vc)# vbr-rt peak-rate
average-rate burst
(任意)VBR-rt トラフィック シェーピングとして
PVC を設定します。
ステップ 7
Router(config-if-vc)# encapsulation
{aal2 | aal5ciscoppp | aal5mux |
aal5nlpid | aal5snap}
•
peak rate ― Peak Information Rate(PIR)
•
average rate ― Average Information Rate(AIR)
•
burst ― バースト サイズ(セル数)
(任意)AAL およびカプセル化タイプを設定しま
す。
•
aal2 ― AAL2
•
aal5ciscoppp ― Cisco PPP over AAL5
•
aal5mux ― AAL5+MUX
•
aal5nlpid ― AAL5+NLPID
•
aal5snap ― AAL5+LLC/SNAP(デフォルト)
ステップ 8
Router(config-if-vc)# exit
インターフェイス ATM VC コンフィギュレーショ
ン モードを終了します。
ステップ 9
Router(config-if)# dsl operating-mode
{ansi-dmt | auto | itu-dmt |
splitterless}
指定したモードで動作するように ADSL インター
フェイスを設定します。
•
ansi-dmt ― T1.413(ITU G.DMT Issue 1)準拠の
ANSI フルレート モード
•
auto ― 自動検知モード
•
itu-dmt ― ITU フルレート モード(ITU G.DMT
Issue 1)
•
splitterless ― ITU G.992.2 準拠の G.lite モード
注意
このコマンドは、テストまたはラボ環境
専用です。DSL の動作モードをデフォル
ト以外に設定すると、ADSL 回線上で予
期しない動作が発生する可能性があり
ます。
ステップ 10 Router(config-if)# no shutdown
ATM インターフェイスをアクティブにします。
ステップ 11 Router(config-if)# exit
ATM インターフェイス コンフィギュレーション
モードを終了します。
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3-36
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第3章
CLI による設定
1 ポート ADSL WIC の設定
コマンド
目的
ステップ 12 Router(config)# exit
グローバル コンフィギュレーション モードを終
了します。
ステップ 13 Router# show interface atm 1/0
ATM インターフェイスの設定を確認します。
ATM の設定の確認
次のコマンドを使用して設定を確認します。
•
現在の設定を確認し、すべてのコントローラのステータスを調べるには、show running-config
コマンドを使用します。
•
ATM コントローラの統計情報を表示するには、show controllers atm slot/port コマンドを使用し
ます。
•
PVC ステータスを確認するには、show atm vc コマンドを使用します。アクティブ PVC がアッ
プ状態でなければなりません。
•
ATM 関連のイベントを発生時に識別できるようにするには、debug atm events コマンドを使用
します。
•
問題のあるインターフェイスを特定するには、debug atm errors コマンドを使用します。
•
設定した ATM インターフェイスのエントリを識別する場合、および設定した ATM スロット /
ポートに対応するエントリを表示する場合には、show ip route コマンドを使用します。
•
ATM ネットワーク上のリモート ホストに対して設定されている ATM スタティック マップ リ
ストを表示するには、show atm map コマンドを使用します。
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3-37
第3章
CLI による設定
1 ポート ADSL WIC の設定
•
ATM インターフェイスのステータス情報を表示するには、show interface atm slot/port コマンド
を使用します。次の例のように、ATM スロット / ポートおよびライン プロトコルがアップに
なっていなければなりません。
Router# show interface atm1/0
ATM 1/0 is up, line protocol is up
Hardware is DSLSAR (with Alcatel ADSL Module)
MTU 4470 bytes, sub MTU 4470, BW 800 Kbit, DLY 2560 usec,
reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Encapsulation ATM, loopback not set
Keepalive not supported
Encapsulation(s):AAL5 AAL2, PVC mode
24 maximum active VCs, 256 VCs per VP, 2 current VCCs
VC idle disconnect time:300 seconds
Last input never, output 00:00:01, output hang never
Last clearing of "show interface" counters 03:16:00
Queueing strategy:fifo
Output queue 0/40, 0 drops; input queue 0/75, 0 drops
30 second input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
30 second output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
2527 packets input, 57116 bytes, 0 no buffer
Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0 throttles
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort
10798 packets output, 892801 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 0 interface resets
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out
Router# show atm vc
VCD /
Interface
1/0.3
1/0.2
Name
VPI
9
9
2
1
VCI
36
37
Type
PVC
PVC
Peak
Encaps
MUX
SNAP
Avg/Min Burst
SC
Kbps
Kbps
UBR
800
UBR
800
Cells
Sts
UP
UP
Router# show controllers atm 1/0
Interface ATM1/0 is up
Hardware is DSLSAR (with Alcatel ADSL Module)
IDB:
62586758 Instance:6258E054 reg_dslsar:3C810000 wic_regs:3C810080
PHY Inst:62588490 Ser0Inst:62573074 Ser1Inst: 6257CBD8 us_bwidth:800
Slot:
1
Unit:
1
Subunit: 0
pkt Size:4496
VCperVP:256
max_vp: 256
max_vc:
65536
total vc:2
rct_size:65536
vpivcibit:16
connTblVCI:8
vpi_bits:8
vpvc_sel:3
enabled: 0
throttled:0
WIC
Register
--------------FPGA Dev ID (LB)
FPGA Dev ID (UB)
FPGA Revision
WIC Config Reg
Value
---------0x44
0x53
0x99
0x45
WIC Config Reg2
Int 0 Enable Reg
0x07
0x03
Notes
---------'D'
'S'
WIC / VIC select = WIC;
CTRLE addr bit 8 = 1;
OK LED on;
LOOPBACK LED off;
CD LED on;
Gen bus error on bad ADSL access
ADSL normal interrupt enabled
ADSL error interrupt enabled
設定例
次の設定例については、付録 A「設定例」を参照してください。
•
ATM インターフェイスにおける VoATM over AAL2 の設定例(p.A-12)
•
ATM インターフェイスにおける VoATM over AAL5 の設定例(p.A-14)
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3-38
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第3章
CLI による設定
NM-AIC-64、コンタクト クロージャ ネットワーク モジュールの設定
NM-AIC-64、コンタクト クロージャ ネットワーク モジュールの設定
Alarm Interface Card Network Module(AICNM)は、ユーザ定義のアラームに関するネットワーク管
理機能を拡張する、オプションのカードです。AIC にはシリアル通信チャネルによってルータおよ
び外部メディアと通信する、独自の CPU があります。AIC は既存の Data Communications Network
(DCN; データ通信ネットワーク)を IP ベースの DCN に移行させるための、柔軟で低コストのネッ
トワーク ソリューションを提供することによって、サービス プロバイダーおよび企業の運用コス
トを削減します。AIC は、他の Operation, Alarm, Maintenance, Provisioning(OAMP)インターフェ
イスとともに同じルータで設定できるので、ユーザにシングル「ボックス」ソリューションを提供
します。
1 台のルータに複数の AIC を搭載できます。たとえば、Cisco 3662 には最大 5 つの AIC を搭載でき
ます。6 番めの NM スロットは、ルータとの通信用に使用します。Cisco 3640 は最大 3 つの AIC を
搭載でき、4 番めの NM スロットが通信専用です。
AIC は合計 64 のアラーム入力を提供します。64 ポイントのうちの 8 ポイントは、アナログ入力ま
たは個別入力の測定用としてソフトウェアで設定できます。残りの 56 ポイントは、個別ポイント
の測定専用として固定されています。AIC はさらに、16 の制御リレー出力を提供します。
個別アラーム入力は、アースまたは負のバッテリ入力によってアクティブにできます。負のバッテ
リ範囲は –36 ~ –72 V です。アナログ アラームは DC 電圧用または電流用のどちらかにソフトウェ
アで設定できます。–60 ~ 60 V の電圧、または 0 ~ 20 mA の電流を測定できますが、設定できる
範囲は 4 ~ 20 mA です。標準の 16 の制御リレーは、外部装置をオンまたはオフにするように設定
できます。
AIC の 64 の入力接点は、ネットワーク要素およびその他の非インテリジェント インターフェイス
を制御したりモニタしたりできるので、次のようなアラームを検出して報告することができます。
•
ネットワーク要素のアラーム ステート
•
建物のセキュリティ(ドア、窓の開閉)
•
火災および煙表示
•
建物の環境(温度、湿度)
•
外部電力の表示
ドア アラーム、ゲート開放などのイベントが発生すると、AIC は単純な個別アラームおよびアナロ
グ アラームをあらかじめプログラミングされたインテリジェント メッセージに対応付け、その
メッセージを IP ネットワーク上の宛先、通常は Network Operations Center(NOC)に伝送します。
これらのメッセージは Transaction Language 1(TL1)または SNMP(簡易ネットワーク管理プロト
コル)で作成され、NOC の Operations Support System(OSS)で使用されます。
AIC が Cisco DCN ソリューション プラットフォームに組み込まれると、AIC のすべてのコンタクト
クロージャ アラームがインテリジェント NE と同じネットワークおよびシステムを通じてルーティ
ングされ、報告されます。これにより、既存の OSS とその OSS に対応付けられたネットワークを
継続して利用することができます。AIC を搭載したシスコ ルータは、自律的に、または OSS から
の TL1/SNMP コマンドに対する応答として、OSS に TL1/SNMP メッセージを送信します。図 3-2 を
参照してください。TL1 はポート番号 5011 および 5012 で 2 つのセッションをサポートし、SNMP
は 4 つのセッションをサポートします。
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3-39
第3章
CLI による設定
NM-AIC-64、コンタクト クロージャ ネットワーク モジュールの設定
DCN における TL1/SNMP メッセージ フロー
37874
図 3-2
シリアル通信チャネル
図 3-3 に示すように、AIC には、Cisco IOS ソフトウェアにさまざまなタイプのインターフェイスを
提供するシリアル通信チャネルが 2 つあります。
•
シリアル データ チャネル
•
非同期クラフト ポート
AIC に対する OS 境界
37875
図 3-3
シリアル データ チャネル
シリアル データ チャネルは AIC との間で送受信されるあらゆる TCP/IP トラフィックをサポートし
ます。この中には、NOC およびデータ センタとの IP 上での通信が含まれます。このチャネルは、
次のアプリケーションをサポートする 1 つの物理インターフェイスから成ります。
•
Telnet
•
TL1
•
TFTP
•
SNMP
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-40
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
NM-AIC-64、コンタクト クロージャ ネットワーク モジュールの設定
Cisco IOS ソフトウェアが IP アドレスを AIC に割り当て、それをシリアル データ チャネルが使用
します。トラフィックをルーティングするために、シリアル データ チャネルは同期 High-Level Data
Link Control(HDLC; ハイレベル データ リンク制御)上で IP を使用します。シスコ ルータに着信
し、宛先 IP アドレスが AIC の IP アドレスと一致した IP パケットはすべて、IP over HDLC を使用
してシリアル データ チャネルに転送されます。
非同期クラフト ポート
非同期クラフト ポートは、AIC のポート番号に対する Telnet をサポートします。この Telnet 方式は
ローカル CLI といい、AIC の IP アドレスに対するリモート Telnet(リモート CLI)が使用できない
状況でのデバッグに有効です。詳細については、
「NOC IP アドレスの設定」
(p.3-45)を参照してく
ださい。
非同期クラフト ポートは、AIC ブート シーケンスもサポートします。これは Cisco IOS ソフトウェ
アの ROM モニタに類似しており、ソフトウェア イメージまたは設定が壊れた場合に回復が可能で
す。「上書き」(p.3-50)を参照してください。
AIC の設定
AIC の主な設定は、Cisco IOS コマンドを使用して AIC に IP アドレスを割り当て、TL1 または AIC
の CLI でアラームを設定することです。TL1 および AIC の CLI はフレキシブルなので、さまざま
なアラーム設定が可能です。次に、AIC の CLI を使用してプログラムできるアラーム設定の例を示
します。
個別アラームの設定
enable
config terminal
alarm 1
description "west door"
normally closed
description normal "door closed"
description alarm "door open"
level 2
exit
アナログ モニタ電圧としてのアナログ アラームの設定
enable
config terminal
alarm 57
description "tank level"
description normal "full"
description low "low"
description low-low "empty"
analog voltage 2.5 30 60 60
exit
個別モニタ電流としてのアナログ アラームの設定
enable
config terminal
alarm 58
description "east door"
discrete current-loop 0.0 3.2 5.9
exit
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3-41
第3章
CLI による設定
NM-AIC-64、コンタクト クロージャ ネットワーク モジュールの設定
個別モニタ電圧としてのアナログ アラームの設定
enable
config terminal
alarm 58
description "backup battery"
discrete voltage 9.0 high
exit
個別アラームと同様に動作するアナログ アラームの設定(最小限の設定方式)
enable
config terminal
alarm 59
discrete
exit
設定作業
AIC 機能の設定作業については、次の項目を参照してください。リストの作業ごとに、必須である
か任意であるかを明示しています。
•
AIC の設定(p.3-42)― 必須
- アラーム コンフィギュレーション モードの開始および AIC IP アドレスの設定(p.3-42)
- AIC への IP ルートの設定(p.3-43)
•
NOC IP アドレスの設定(p.3-45)― 任意
•
アラームの設定(p.3-45)― 任意
AIC の設定
AIC の IP アドレスを設定し、AIC NM への IP ルーティングを設定するには、Cisco IOS コマンドを
使用します。IP アドレスと IP ルーティングの設定後、TL1 または AIC の CLI でアラームを設定で
きます。詳細については、「NOC IP アドレスの設定」(p.3-45)または「アラームの設定」(p.3-45)
を参照してください。
次に、AIC の IP アドレスおよび AIC NM への IP ルーティングを設定する手順について説明します。
アラーム コンフィギュレーション モードの開始および AIC IP アドレスの設定
イネーブル EXEC モードからアラーム コンフィギュレーション モードを開始し、AIC IP アドレス
を設定します。
表 3-9
ステップ 1
アンナンバード IP アドレスを使用する AIC への IP ルーティングの設定
コマンド
目的
Router# show run
ルータに AIC が正しく搭載されているかどうかを確認
します。AIC が正しく搭載されている場合は、次のよう
に表示されます。
interface serialslot/port
slot は AIC が搭載されているスロット、port は 0 です。
ステップ 2
Router# configure terminal
コンフィギュレーション セッションを開始します。
ステップ 3
Router(config)# alarm-interface slot
AIC インターフェイス モードを開始し、AIC が搭載さ
れているスロット番号を指定します。
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3-42
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第3章
CLI による設定
NM-AIC-64、コンタクト クロージャ ネットワーク モジュールの設定
コマンド
目的
ステップ 4
Router(config-aic)# ip address ip-address
mask
AIC の IP アドレスを入力します。この IP アドレスでは
サブネット アドレスを使用しないので、マスクの入力
は任意です。
ステップ 5
Router(config-aic)# reset
AIC をリセットします。IP の設定変更が有効になるの
は、次回カードを起動したときです。reset コマンドを
使用してカードを再起動します。
ステップ 6
Router(config-aic)# exit
AIC インターフェイス モードを終了します。
AIC への IP ルートの設定
AIC への IP ルーティングを設定する方法は多数あります。ここでは 2 種類の方式を紹介します。最
初の方式(表 3-10)では、アンナンバード IP アドレスを使用します。この方式は、ファスト イー
サネット IP アドレスのサブネット内のアドレスの 1 つのように、ルータが認識済みの IP アドレス
を管理者が割り当てる場合に使用します。
第 2 の方式(表 3-11)では、アンナンバード IP アドレスを使用しません。この方式は、シリアル
インターフェイスおよび AIC でサブネットが利用できる場合に使用します。通常、これは
255.255.255.252 のようなサブネット マスクで設定する小さいサブネットです。
グローバル コンフィギュレーション モードから始め、AIC に IP ルーティングを設定します。
表 3-10
ステップ 1
アンナンバード IP アドレスを使用する AIC への IP ルーティングの設定
コマンド
目的
Router(config)# ip route network-number
network-mask {IP address | interface}
[distance] [name name]
ルータのシリアル インターフェイスに個別 IP ルートお
よびマスクを設定します。引数の意味は次のとおりで
す。
network-number ― 宛先ネットワークまたはサブネット
の IP アドレス
network-mask ― ネットワーク ビットおよびサブネット
ワーク ビットをマスクするネットワーク マスク
IP address ― 宛先ネットワークに到達するために使用で
きるネクスト ホップのインターネット アドレス(標準
IP アドレス表記で記述)例:10.1.1.1
interface ― 使用するネットワーク インターフェイス
distance ― (任意)アドミニストレーティブ ディスタン
ス。個々のルータまたは 1 グループのルータなど、ルー
ティング情報元の信頼度を表します。
name name ― (任意)ユーザ プロファイル名
例:
Router(config)#ip route 10.5.5.2 255.255.255.255
serial2/0
ステップ 2
Router(config)# interface serialslot/port
シリアル インターフェイス モードを開始します。AIC が
搭載されているスロットおよびポート 0 を入力します。
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3-43
第3章
CLI による設定
NM-AIC-64、コンタクト クロージャ ネットワーク モジュールの設定
ステップ 3
コマンド
目的
Router(config-if)# ip unnumbered type
interface-number
シリアル インターフェイスに明示的に IP アドレスを割
り当てずに、AIC に対するシリアル インターフェイス上
の IP 処理を可能にします。引数 type および
interface-number で、IP アドレスが割り当てられている
ルータ上の別のインターフェイスを指定します。それ以
外のインターフェイスをアンナンバード インターフェ
イスとして使用することはできません。シリアル ポート
に IP を「貸し出す」ために使用できるのは、専用の IP
アドレスが割り当てられているインターフェイスに限
られるからです。たとえば、次のように入力します。
Router(config-if)# ip unnumbered FastEthernet 0/0
ステップ 4
表 3-11
シリアル インターフェイス モードを終了します。
Router(config-if)# exit
アンナンバード IP アドレスを使用しない AIC への IP ルーティングの設定
コマンド
目的
ステップ 1
Router(config)# interface serialslot/port
シリアル インターフェイス モードを開始します。AIC が
搭載されているスロットおよびポート 0 を入力します。
ステップ 2
Router(config-if)# ip address ip-address
network-mask
ルータのシリアル インターフェイスの IP アドレスとマ
スクを AIC に指定します。次に例を示します。
Router(config)# ip route 10.5.5.1 255.255.255.0
ステップ 3
シリアル インターフェイス モードを終了します。
Router(config-if)# exit
AIC へのアクセス
AIC にアクセスする方法は、リモート CLI およびローカル CLI の 2 種類です。
•
リモート CLI の場合、AIC の IP アドレスに Telnet で接続します。次に例を示します。
telnet 10.5.5.2
•
ローカル CLI の場合は、ルータの IP アドレスと AIC の TCP ポート番号に Telnet で接続するこ
とによって、非同期クラフト ポートにアクセスします。次に例を示します。
telnet 10.2.130.105 2001
この場合、10.2.130.105 はルータの IP アドレスです。2001 はスロット 0 の AIC 上にあります。
AIC の TCP ポート番号は、AIC が搭載されているスロット番号によって決まります。表 3-12
に示すとおり、Cisco IOS ソフトウェアは各スロットの最初の回線を非同期クラフト ポート用
に確保します。
表 3-12
AIC の TCP ポート番号割り当て(Cisco 2600/3600 シリーズ)
スロット番号
AIC の非同期クラフト ポート用端末回線番号
TCP ポート番号
0
1
2001
1
33
2033
2
65
2065
3
97
2097
4
129
2129
5
161
2161
6
193
2193
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3-44
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第3章
CLI による設定
NM-AIC-64、コンタクト クロージャ ネットワーク モジュールの設定
NOC IP アドレスの設定
AIC が SNMP メッセージを送信する宛先として、最大 4 つの NOC IP アドレスを設定できます。グ
ローバル コンフィギュレーション モードから始めます。
(注)
aic コマンドライン プロンプトは、TL1 または AIC のどちらかの CLI コマンドを使用しなければな
らないことを表示します。
コマンド
目的
ステップ 1
aic(config)# snmp
SNMP コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 2
aic(config)# noc ip-address {number}
ip-address
AIC が SNMP メッセージを送信する NOC IP アドレスを
入力します。引数 number には、1 ~ 4 の番号を指定で
きます。
ステップ 3
aic(config)# exit
AIC CLI を終了します。
アラームの設定
AIC および NOC の IP アドレスを設定後、AIC の個別およびアナログ コンタクト ポイントをプロ
グラミングすることによってアラームを設定できます。この作業は、オンサイトまたは Telnet(
「AIC
へのアクセス」[p.3-44] を参照)で行うことができます。
アラームは TL1 または AIC の CLI を使用して設定します。TL1 コマンドについては、Telcordia
Technology(以前の Bellcore)の資料『Network Maintenance: Network Element and Transport Surveillance
Messages』
(GR-833-CORE、1996 年 11 月、第 5 号)を参照してください。セキュリティ関連コマン
ド(ACT-USER および CANC-USER)については、Telcordia Technology の『Operations Applications
Messages-Network Element and Network System Security Admin Messages』
(TR-NWT-000835、1993 年 1
月、第 2 号)を参照してください。AIC は次の TL1 メッセージおよびコマンドをサポートします。
•
TL1 メッセージ
- REPT-ALM-ENV
- REPT-ALM-EQPT
- REPT-EVT
•
TL1 コマンド
- ACT-USER
- CANC-USER
- OPR-EXT-CONT
- RLS-EXT-CONT
- RTRV-ALM
- RTRV-ALM-ENV
- RTRV-ATTR
- RTRV-ATTR-CONT
- RTRV-ATTR-ENV
- RTRV-ATTR-LOG
- RTRV-HDR
- RTRV-LOG
- RTRV-EXT-CONT
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-45
第3章
CLI による設定
NM-AIC-64、コンタクト クロージャ ネットワーク モジュールの設定
- SET-ATTR-ENV
- SET-ATTR-EQPT
- SET-ATTR-LOG
- STA-LOG
- STP-LOG
アナログ コンタクト ポイントのプログラミング
アラーム ポイント 57 ~ 64 はアナログ入力であり、個別入力として設定できます。アナログ入力と
して設定する場合、そのポイントが電圧をモニタするのか、電流をモニタするのかを選択する必要
があります。ユーザはさらに、電圧モニタ ポイントの場合は 4 つの値を選択することによって 5 つ
の範囲、電流モニタ ポイントの場合は 6 つの範囲を定義する必要があります。電流モニタ ポイン
トの場合、最小値と最大値で可能な値の範囲を定義します(有効値は –9999999.9 ~ 9999999.9)
。電
圧モニタ アラームの場合、可能な値の範囲は常に –60 ~ 60 V です。他の 4 つの値は、定義された
範囲内になければなりません。また、low-low、low、high、および high-high の範囲に分割します。
正常範囲以外、各範囲をアラームと対応付けます。
アナログ ポイントには固有のアラーム ステートが 4 つあります。アラーム ステートごとに、専用
のアラーム記述文字列があります。どの時点でも、アクティブにできるアラーム ステートは、1 ポ
イントに 1 つだけです。すなわち、スレッシュホールドを超えると、その前のアラーム ステートが
消去され、新しいアラーム ステートがアクティブになります。
アナログ入力を個別として設定する場合、そのポイントが電圧をモニタするのか、電流をモニタす
るのかをユーザ側で選択する必要があります。アナログの設定と同様、ユーザは電流モニタ アラー
ムで許容される値の範囲も選択する必要があります(有効値は –9999999.9 ~ 9999999.9)
。電圧範囲
は常に –60 ~ 60 V です。ユーザはアラームを発生させるスレッシュホールドを定義し、アラーム
のノーマル ステートがそれより上の範囲なのか下の範囲なのかを指定する必要があります。
(注)
電流アナログ ポイントの場合、下限は 4 mA、上限は 20 mA です。たとえば、
analog current-loop 10 13 16 17 20 26
の場合、10 ~ 26 の間に 16 ユニットがあります。AIC が 4 mA を測定すると、そのポイントが下限
で登録されていることが考慮されます。AIC は 13 を 7 mA、16 を 10 mA、17 を 11 mA、20 を 14
mA、26 を上限の 20 mA と解釈します。
例を示します。
ポイント 57 が建物の室温をモニタしていて、センサの範囲は –20 ~ 75°C です。0°C 未満はクリ
ティカル アラーム、0 ~ 10°C はメジャー アラーム、10 ~ 35°C は正常範囲、35 ~ 45°C はマイナー
アラーム、45°C を超えるとメジャー アラームです。このポイントの設定は、次のとおりです。
alarm 57
analog current-loop –20 0 10 35 45 75
level low-low 1
level low 2
level high 3
level high-high 2
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-46
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
NM-AIC-64、コンタクト クロージャ ネットワーク モジュールの設定
ポイント 58 は、抵抗センサでオイル タンクのレベルをモニタしています。–46 V 未満はクリティ
カル アラーム、–46 ~ –40 V はマイナー アラーム、–40 V より上が正常範囲です。これは一方向ア
ラームなので、上の方のスレッシュホールドは上限に設定されています(このスレッシュホールド
を超えることはないため)。このポイントの設定は、次のとおりです。
alarm 58
analog voltage –46 –40 60 60
level low-low 1
level low 3
ポイント 59 は、バッテリ バンクをモニタしています。–42 V 未満はクリティカル アラーム、–42 V
より上は正常範囲です。このポイントの設定は、次のとおりです。
alarm 59
discrete voltage –42 high
level 1
個別コンタクト ポイントのプログラミング
個別アラームは、アナログ アラームよりプログラミングが少なくてすみます。使用できる AIC CLI
コマンドは、次のとおりです。
コマンド
説明
no
取り消しオプション
exit
現在のモードを終了します。
description
説明を設定します。no を設定した場合、説明は不要です。
normally
アラームのノーマル ステートをクローズドに設定します。no オプショ
ンを使用すると、ノーマル ステートがオープンに設定されます。この
コマンドが適用されるのは、ポイント 1 ~ 56 だけです。
level
アラーム レベルを指定のレベルに設定します。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-47
第3章
CLI による設定
NM-AIC-64、コンタクト クロージャ ネットワーク モジュールの設定
IP アドレスの確認
有効な AIC IP アドレスおよび IP ルートが入力されているかどうかを確認するには、show run コマ
ンドを使用します。設定前と設定後の show run コマンド出力の例を示します。
interface Serial5/0
ip unnumbered FastEthernet0/0
!
ip route 10.2.130.102 255.255.255.255 Serial5/0
!
alarm-interface 5
ip address 10.2.130.102
******** 設定前の show run コマンドの出力 *******
version 12.1
no service single-slot-reload-enable
service timestamps debug uptime
service timestamps log uptime
no service password-encryption
!
hostname uut2-3660
!
logging rate-limit console 10 except errors
!
ip subnet-zero
!
!
no ip finger
no ip domain-lookup
!
call rsvp-sync
cns event-service server
!
!
interface FastEthernet0/0
ip address 10.2.130.2 255.255.0.0
duplex auto
speed auto
no cdp enable
!
interface Serial5/0
no ip address
!
ip kerberos source-interface any
ip classless
ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 10.2.0.1
ip http server
!
no cdp run
!
!
dial-peer cor custom
!
!
line con 0
exec-timeout 0 0
transport input none
line 161
no exec
transport preferred none
transport input telnet
transport output none
stopbits 1
line aux 0
line vty 0 4
password lab
login
!
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-48
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
NM-AIC-64、コンタクト クロージャ ネットワーク モジュールの設定
end
***** 設定後の show run コマンドの出力 *******
version 12.1
no service single-slot-reload-enable
service timestamps debug uptime
service timestamps log uptime
no service password-encryption
!
hostname uut2-3660
!
logging rate-limit console 10 except errors
no logging console
!
ip subnet-zero
!
!
no ip finger
no ip domain-lookup
!
call rsvp-sync
cns event-service server
!
interface FastEthernet0/0
ip address 10.2.130.2 255.255.0.0
duplex auto
speed auto
no cdp enable
!
interface Serial5/0
ip unnumbered FastEthernet0/0
!
ip kerberos source-interface any
ip classless
ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 10.2.0.1
ip route 10.2.130.102 255.255.255.255 Serial5/0
ip http server
!
no cdp run
!
!
alarm-interface 5
ip address 10.2.130.102
!
dial-peer cor custom
!
!
!
line con 0
exec-timeout 0 0
transport input none
line 161
no exec
transport preferred none
transport input telnet
transport output none
stopbits 1
line aux 0
line vty 0 4
password lab
login
!
end
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-49
第3章
CLI による設定
NM-AIC-64、コンタクト クロージャ ネットワーク モジュールの設定
トラブルシューティングに関するヒント
長時間にわたってアラーム メッセージが送信されない場合は、AIC アドレスに ping を実行し、接
続が確立されているかどうかを調べてください。
NM-AIC-64 コンタクト クロージャ ネットワーク モジュールのモニタおよびメンテナン
ス
AIC はソフトウェア アップグレードおよびコンフィギュレーション イメージの転送用に TFTP クラ
イアントを提供します。ここでは両方の手順について、既存のソフトウェアまたは設定を上書きす
る方法を含めて説明します。
ソフトウェア アップグレード
ソフトウェアをアップグレードした場合、AIC をリセットして新しいソフトウェアを実行する必要
があります。AIC はソフトウェアのダウンロード用に、保護された(ログインが必要な)コマンド
を提供します。TFTP サーバのアドレスをパラメータとして指定してこのコマンドを呼び出すと、
AIC がその IP アドレスに接続し、TFTP でソフトウェア イメージ ファイルを取り出します。AIC は
ソフトウェアが正常に転送されたことを確認してから、実行中のソフトウェアを新しくダウンロー
ドしたソフトウェアに置き換えます。
Cisco IOS ソフトウェアと AIC ソフトウェアのバージョン間に互換性がない場合は、Cisco IOS ソフ
トウェアが相違を認識し、ユーザにその情報を表示します。Cisco IOS または AIC ソフトウェアを
アップグレード / ダウングレードするか、それとも問題解決のための処置を取らないでおくかは、
ユーザ側で判断します。
設定のバックアップ
AIC CLI には、設定の保管および復元用のコマンドがあります。get config コマンドのパラメータと
してアドレスを指定した TFTP サーバと AIC の相互間で、実行コンフィギュレーションを転送でき
ます。サーバから AIC にコンフィギュレーション ファイルを転送した場合、AIC は新しい設定を
使用します。
この設定は設定用の AIC CLI に適用可能なコマンドのリスト(スクリプト)として保管されます。
そのほかに便利なのは、get image コマンドおよび put config コマンドの 2 つです。get image コマ
ンドは、新しいイメージを取得する場合に使用します。put config コマンドは、TFTP サーバに設定
のバックアップを作成する場合に使用します。
バックアップは自動的には行われませんが、ログアウト時に設定をバックアップするように AIC か
らメッセージが出されます。
上書き
悪意のあるソフトウェアがインストールされた場合や管理者用パスワードを紛失してしまった場
合に備えて、AIC にはカード復元機能が用意されています。AIC は起動時にカウントダウンを開始
します。カウントダウンは AIC ローカル CLI(クラフト ポート)で確認できます。このカウントダ
ウン時にローカル CLI チャネル(DSCC4 チャネル 2)で ASCII 文字を受信すると、限定された CLI
を使用できるモードが AIC によって開始されます。クラフト ポートだけで使用できるこの限定 CLI
は、ログインが不要です。ユーザはソフトウェア アップグレードおよび設定を転送するコマンドを
入力できます。AIC カードをリセットすると、新しい設定が有効になります。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-50
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
NM-AIC-64、コンタクト クロージャ ネットワーク モジュールの設定
カウントダウンを中止すると、AIC Boot]: プロンプトが表示されます。このプロンプトで [?] を入
力すると、使用できるコマンドが表示されます。新しいアプリケーション イメージを取得できま
す。[d] を入力すると、現在の設定を削除してデフォルトに戻ることができます(コマンドはいず
れも CR[復帰]が必要です)。get コマンドの場合、ファイル名、TFTP サーバの IP アドレス、お
よび設定を要求するプロンプトが表示されます。
設定例
次の設定例については、付録 A「設定例」を参照してください。
•
AIC IP アドレスの設定例(p.A-16)
•
AIC への IP ルートの設定例(p.A-19)
- アンナンバード IP アドレスを使用する場合(p.A-20)
- アンナンバード IP アドレスを使用しない場合(p.A-21)
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-51
第3章
CLI による設定
1 ポート HSSI ネットワーク モジュールの設定
1 ポート HSSI ネットワーク モジュールの設定
Cisco 3600 シリーズ 1 ポート HSSI(ハイスピード シリアル インターフェイス)ネットワーク モ
ジュールは、EIA/TIA-612 および EIA/TIA-613 仕様に準拠した Synchronous Optical Network(SONET)
OC-1/STS-1(51.840 MHz)、T3(44.736 MHz)
、および E3(34.368 MHz)レートで、全二重接続を
行います。インターフェイスの実際の速度は、外部 Data Service Unit(DSU; データ サービス ユニッ
ト)と接続するサービスのタイプによって異なります。この 1 ポート HSSI ネットワーク モジュー
ルは、1,548 バイトのパケット、4,250 パケット / 秒の単一方向トラフィックで最大 52 Mbps の速度
を達成できます。ATM、HDLC、PPP(ポイントツーポイント プロトコル)、フレームリレー、およ
びSwitched Multi-Megabit Data Service(SMDS)
のWANサービスがすべて全面的にサポートされます。
1 ポート HSSI ネットワーク モジュールの利点は、次のとおりです。
•
最大 52 Mbps の速度をサポート
•
広範な接続オプションをサポート:ATM、フレームリレー、PPP、SMDS
•
T3、E3、SONET OC1/STS-1、および NXT1 サブレートで EIA/TIA-612 および EIA/TIA-613 仕様
をサポート
設定作業
ここでは、HSSI インターフェイスの設定手順について説明します。最初の作業は必須です。その
他の作業は任意です。
•
HSSI の指定(p.3-52)
•
HSSI カプセル化の指定(p.3-52)
•
HSSI 回線での ATM の起動(p.3-53)
•
HSSI のクロック マスターへのコンバート(p.3-53)
•
均等化キューイングのディセーブル化(p.3-53)
HSSI の指定
HSSI を指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始するには、グローバル コ
ンフィギュレーション モードで次の作業を行います。
作業
コマンド
インターフェイス コンフィギュレーショ interface hssi slot/port
ンを開始します。
HSSI カプセル化の指定
HSSI は、X.25 ベースのカプセル化以外のシリアル カプセル化方式をサポートします。デフォルト
の方式は HDLC です。インターフェイス コンフィギュレーション モードで次の作業を行うと、カ
プセル化方式を定義できます。
作業
コマンド
HSSI のカプセル化を設定します。
encapsulation {atm-dxi | hdlc | frame-relay | ppp |
sdlc-primary | sdlc-secondary | smds | stun}
PPP については、Cisco IOS Release 11.3『Access Services Configuration Guide』の「Configure SLIP and
PPP」、および Cisco IOS Release 11.3『Wide-Area Networking Configuration Guide』の「Configure PPP
for Wide-Area Networking」を参照してください。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-52
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
1 ポート HSSI ネットワーク モジュールの設定
HSSI 回線での ATM の起動
ATM DSU を用意している場合、ATM VPI および VCI を DXI フレーム アドレスにマッピングする
ことによって、HSSI 回線上で ATM を起動することができます。ATM-DXI カプセル化では、DTE
(ルータなど)と DCE(ATM DSU など)が協調して ATM ネットワーク用の User-Network Interface
(UNI)を提供できるように、データ交換インターフェイスを定義します。
シリアル回線を介して ATM を起動するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで
次の作業を行います。
作業
コマンド
カプセル化方式を指定します。
encapsulation atm-dxi
DXI フレーム アドレスに特定の VPI および dxi map protocol address vpi vci [broadcast]
VCI をマッピングします。
HSSI のクロック マスターへのコンバート
インターフェイス コンフィギュレーション モードで次の作業を行うと、HSSI インターフェイスを
45 MHz のクロック マスターにコンバートできます。
作業
コマンド
HSSI インターフェイスを 51.84 MHz のクロッ hssi internal-clock
ク マスターにコンバートします。
均等化キューイングのディセーブル化
均等化キューイングをディセーブルにすると、HSSI 上での高速スイッチング レートが劇的に向上
します。均等化キューイングをディセーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーショ
ン モードで次の作業を行います。
作業
コマンド
均等化キューイングをディセーブルにします。 no fair-queue
HSSI インターフェイスの設定の詳細については、Cisco IOS Release 11.3『Configuration Fundamentals
Configuration Guide』の「Configuring Serial Interfaces」を参照してください。
設定例
Cisco 3600 シリーズ ルータ上の 1 ポート HSSI ネットワーク モジュールを設定する例を示します。
ネットワーク接続の両側を設定する必要があります。
interface hssi 0/0
ip address 10.1.1.1 255.255.255.0
hssi internal-clock
no fair-queue
no shutdown
interface hssi 1/0
ip address 10.1.1.2 255.255.255.0
hssi internal-clock
no fair-queue
no shutdown
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-53
第3章
CLI による設定
1 ポート HSSI ネットワーク モジュールの設定
この例では、
•
interface hssi コマンドで HSSI インターフェイスを指定し、コンフィギュレーション モードを
グローバルからインターフェイスに変更します。
•
ip address コマンドで、このインターフェイスに IP アドレスを割り当てます。
•
hssi internal-clock コマンドで、HSSI のクロック ソースを設定します。
•
no fair-queue コマンドで、デフォルトでイネーブルの均等化キューイングをディセーブルにし
ます。これによって HSSI のパフォーマンスが最適化されます。
•
no shutdown コマンドで、ポートをイネーブルにします。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-54
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
Cisco 3600 シリーズ ルータ用圧縮ネットワーク モジュールの設定
Cisco 3600 シリーズ ルータ用圧縮ネットワーク モジュールの設定
Cisco 3640 および Cisco 3620 ルータは、圧縮ポート モジュールをサポートするようになりました。
このモジュールは、複数の Stacker 圧縮アルゴリズムを同時使用して、ハードウェアベースの高性
能なデータ圧縮を実行します。PPP カプセル化パケットには、個別の全二重圧縮 / 圧縮解除機能が
使用されます。
ルータの CPU は通常、圧縮処理の実行ではなく、ルーティング テーブルの作成、維持などの作業
専用です。ルータでハードウェア圧縮ポート モジュールを使用すると、ルータの CPU からあらゆ
る圧縮作業の負荷を取り除くことができます。46 の B チャネルを扱う 2 つの ISDN PRI インター
フェイスなど、複数の WAN 接続に対応するため B チャネルを圧縮しなければならないルータの場
合は、この種のハードウェア構成が必要です。D チャネルでのシグナリングは圧縮されません。1
つの圧縮ポート モジュールで最大 128 の WAN インターフェイスをサポートします。
WAN またはシリアル接続は帯域幅に制限があるので、データ圧縮によって多大なメリットが得ら
れます。たとえば、2 対 1 で圧縮するハードウェア圧縮カードは、500 バイトのデータを 250 バイ
トに圧縮できます。伝送時間は 50% 短縮されます。圧縮しなかった場合に 56 kbps で伝送する回線
は、圧縮すると 112 kbps で伝送できます。達成される圧縮比または圧縮レートは、圧縮するファイ
ルのタイプによって異なります。グラフィック ファイル、サウンド ファイル、およびテキスト ファ
イルでは、それぞれ圧縮条件も圧縮結果も異なります。
ハードウェア カードは発信データおよび着信データの圧縮 / 圧縮解除が可能です。2 台のルータ間
でネゴシエーション型の圧縮が設定されている場合、リモート ルータから送信された着信圧縮デー
タが、受信側すなわちローカル圧縮カードによって圧縮解除されます。
設定作業
PPP カプセル化を使用するインターフェイスには、ポイントツーポイント圧縮を設定できます。損
失のないデータ圧縮によって、PPP フレームのサイズが小さくなります。PPP カプセル化は、Stacker
および Predictor 圧縮アルゴリズムをサポートしますが、Cisco 3600 シリーズ ルータに搭載された圧
縮ポート モジュールがサポートするのは、PPP カプセル化の場合、Stacker 圧縮だけです。
トラフィックの大半がすでに圧縮されたファイルの場合は、圧縮を行わないでください。ルータの
メイン プロセッサ CPU の負荷が 40% を超える場合は、ハードウェア圧縮カードを使用する必要が
あります。CPU 負荷を表示するには、show process cpu EXEC コマンドを使用します。
PPP での圧縮を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次の作業を行
います。
コマンド
作業
ステップ 1
interface serial number
シリアル インターフェイスを指定します。
ステップ 2
encapsulation ppp
シリアル回線上で単一プロトコルのカプセル化をイネーブルにします。
ステップ 3
compress stac
指定した WAN インターフェイス上での圧縮をイネーブルにします。
設定例
Serial 3/1 インターフェイスでハードウェア圧縮と PPP カプセル化をイネーブルにする例を示しま
す。compress stac コマンドでスロット 3/1 の Serial インターフェイスを設定していますが、実際の
データ圧縮は別のスロットに搭載されたハードウェア圧縮カードで実行されます。
Router(config)# interface serial 3/1
Router(config-if)# encapsulate ppp
Router(config-if)# compress stac
Router(config-if)# exit
Router(config)#
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-55
第3章
CLI による設定
Cisco 3640 ルータ用デジタル モデム ネットワーク モジュールの設定
Cisco 3640 ルータ用デジタル モデム ネットワーク モジュールの設定
Cisco 3640 用のデジタル モデム ネットワーク モジュールは、6、12、18、24、または 30 のデジタ
ル(MICA)モデムを搭載した高密度デジタル ネットワーク モジュールです。これらのモデムに
よって、ISDN PRI(1 次群速度インターフェイス)チャネルとの直接デジタル接続が可能です。こ
のデジタル モデム ネットワーク モジュールにより、アクセス サーバは単一デジタル ネットワーク
インターフェイス上でデジタル データ コール(ISDN)とアナログ モデム コールの両方を混在させ
ることができるようになります。
Cisco 3640 とともに購入したモデム ライセンスによって、デジタル モデム ネットワーク モジュー
ル上のモデムを Cisco IOS ソフトウェア コマンドで管理できる場合とできない場合があります。購
入したライセンスにこのモデム管理機能が含まれている場合は、モデム管理コマンドを使用するこ
とによって、モデム上にアクティブ コールが存在する場合でも、いつでもコールおよびパフォーマ
ンスの統計情報を収集できます。
Cisco 3640 用デジタル モデム ネットワーク モジュールの利点は、次のとおりです。
•
企業カスタマーは、単一デジタル ネットワーク インターフェイス上でデジタル(ISDN)およ
び POTS アナログ モデム コールを混在させることができます。
•
モデム管理コマンドによって、コールおよびパフォーマンスの統計情報を収集できます。
•
K56 Flex および V.90 規格に対応するポートウェアが利用可能になると、これらの規格に準拠
した 56 kbps のモデム接続がサポートされます。
要件
モデム インターフェイスを設定する前に、前提条件として次の作業を完了しておく必要がありま
す。
•
PRI ネットワーク モジュールおよび LAN に接続するための別のモジュール(イーサネットな
ど)を搭載します。デジタル モデム ネットワーク モジュール自体に物理ネットワーク イン
ターフェイスは備わっていませんが、PRI ネットワーク モジュール経由でアナログ コールを処
理します。PRI モジュールは、デジタル ISDN データ接続とリモート音声チャネル(アナログ)
モデム接続を同時に処理できます。デジタル モデム モジュールは、着信コールと発信コール
の両方に使用できるモデム プールを提供します。
PRI ネットワーク モジュールを正しく取り付ける方法については、
『1-Port and 2-Port ISDN-PRI
Network Module Configuration Note』を参照してください。イーサネット モジュールの搭載手順
については、
『1-Port Ethernet Network Module Configuration Note』または『4-Port Ethernet Network
Module Configuration Note』を参照してください。他のモジュールについては、それぞれのコン
フィギュレーション ノートを参照してください。
(注)
•
PRI モジュールはハードウェア リビジョンが -03 でなければなりません。それ以前のリビジョ
ンは、デジタル モデム モジュールとの互換性がありません。詳細については、
『Digital Modem
Network Module Configuration Notes』
の
「Software and Hardware Requirements」を参照してください。
•
シャーシ スロットにデジタル モデム ネットワーク モジュールを搭載します。ネットワーク モ
ジュールを正しく取り付ける方法については、『Digital Modem Network Module Configuration
Note』の「Installing a Digital Modem Network Module in a Chassis Slot」を参照してください。
•
ホスト名、ユーザ名、プロトコル、セキュリティなど、装置の基本設定を完了します。
•
次の情報を手元に用意しておきます。
- ISDN PRI スイッチ タイプ
- 伝送符号、フレーミング タイプなどの T1(または E1)情報
- チャネル グループ情報およびタイムスロット マッピング
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-56
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
Cisco 3640 ルータ用デジタル モデム ネットワーク モジュールの設定
設定作業
デジタル モデム モジュールのインターフェイスを設定するには、次の作業が必要です。
•
ISDN PRI 用 E1/T1 ネットワーク モジュールの設定(p.3-57)
•
ISDN D チャネル シリアル インターフェイスの設定(p.3-58)
•
ループバック インターフェイスの設定(p.3-60)
•
LAN インターフェイスの設定(p.3-60)
•
グループ非同期インターフェイスの作成(p.3-60)
•
ISDN ダイヤラ インターフェイスの設定(p.3-61)
•
デフォルト IP プール情報の設定(p.3-62)
•
ダイヤルイン / ダイヤルアウト用モデム回線の設定(p.3-62)
次に、これらの作業について説明します。
ISDN PRI 用 E1/T1 ネットワーク モジュールの設定
デジタル モデム インターフェイスを設定する最初の手順は、地域の ISDN サービスに応じて、チャ
ネライズド T1 または E1 コントローラのどちらかで ISDN PRI を設定することです。ISDN PRI ネッ
トワーク モジュールは、ポートが 1 つのものと 2 つのものがあります。2 ポートのモジュールが搭
載されている場合は、両方のポートで次の作業を行う必要があります。
チャネライズド E1 ISDN PRI の設定
チャネライズド E1 コントローラ上で ISDN PRI を設定するには、グローバル コンフィギュレーショ
ン モードから始め、次の作業を行います。
(注)
コマンド
説明
isdn switch-type switch type
PRI に対応するサービス プロバイダーのスイッチ タイプを選択
します。表 3-12 に、サポートされるスイッチ タイプを示します。
controller e1 slot/unit
コントローラ タイプを指定し、
Cisco 3640内の位置を定義します。
framing crc4
フレーミング特性を CRC4 に設定します。
linecode hdb3
伝送符号を High-Density Bipolar 3(HDB3)に設定します。
pri-group [timeslots range]
ISDN PRI を設定します。このコマンドで、PRI サービスに割り当
てる T1 回線上のタイムスロットを指定します。
この手順で framing コマンドおよび linecode コマンドに使用している値は、単なる例です。E1 サー
ビス プロバイダーが指定しているフレーミング タイプと伝送符号化方式を使用してください。
国名
ISDN スイッチ タイプ
オーストラリア
primary-ts01
ヨーロッパ
primary-net5
日本
primary-ntt
北米
primary-4ess
primary-5ess
primary-dms100
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-57
第3章
CLI による設定
Cisco 3640 ルータ用デジタル モデム ネットワーク モジュールの設定
チャネライズド E1 コントローラ上で ISDN PRI を設定する手順の詳細については、Cisco IOS Release
11.3『Dial Solutions Configuration Guide』の「Configure ISDN PRI」を参照してください。
チャネライズド T1 ISDN PRI の設定
チャネライズド T1 コントローラ上で ISDN PRI を設定するには、グローバル コンフィギュレーショ
ン モードから始め、次の作業を行います。
(注)
コマンド
説明
isdn switch-type switch type
PRI に対応するサービス プロバイダーのスイッチ タイプを
選択します。表 3-12 に、サポートされるスイッチ タイプを
示します。
controller t1 slot/unit
コントローラ タイプを指定し、Cisco 3640 内の位置を定義し
ます。
clock source line
選択したモジュールのクロック ソースを指定します。
framing esf
フレーミング特性を拡張スーパーフレーム形式(ESF)に設
定します。
linecode b8zs
伝送符号を B8ZS(バイナリ 8 ゼロ置換)に設定します。
pri-group [timeslots range]
ISDN PRI を設定します。このコマンドで、PRI サービスに割
り当てる T1 回線上のタイムスロットを指定します。
この手順で framing コマンドおよび linecode コマンドに使用している値は、単なる例です。E1 サー
ビス プロバイダーが指定しているフレーミング タイプと伝送符号化方式を使用してください。
チャネライズド T1 コントローラ上で ISDN PRI を設定する手順の詳細については、Cisco IOS Release
11.3『Dial Solutions Configuration Guide』の「Configure ISDN PRI」を参照してください。
(注)
ISDN をサポートするように設定したルータは、ISDN の全インターフェイスで同じスイッチ タイ
プに接続する必要があります。
ISDN D チャネル シリアル インターフェイスの設定
チャネライズド E1 またはチャネライズド T1 コントローラ上で ISDN PRI を設定する場合は、その
PRI グループ用のシグナリング メッセージを伝送するための、対応する D チャネル シリアル イン
ターフェイスを設定します。E1 シリアル インターフェイスの場合、スロット / ポート 0:15 が D チャ
ネルです。T1 モジュールでは、Serial 0:23 インターフェイスが D チャネルです。着信コールおよび
モデム コールを受信するために、このシグナリング インターフェイスを設定する必要があります。
すでに述べたように、Cisco 3600 シリーズ用の PRI ネットワーク モジュールには、1 ポートのもの
と 2 ポートのものがあります。したがって、複数の D チャネルを設定しなければならない場合があ
ります。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-58
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
Cisco 3640 ルータ用デジタル モデム ネットワーク モジュールの設定
E1 モジュールでの ISDN D チャネル シリアル インターフェイスの設定
E1 モジュールの ISDN D チャネル シリアル インターフェイスを設定するには、グローバル コン
フィギュレーション モードから始め、次の作業を行います。
コマンド
説明
interface Serialslot/port:15
最初の PRI 回線の D チャネルを指定し、インターフェイス
コンフィギュレーション モードに切り替えます。
no ip address
このインターフェイスでの IP 処理をディセーブルにします。
encapsulation ppp
このインターフェイスが使用するカプセル化方式として、
PPP を設定します。
isdn incoming-voice modem
あらゆる着信音声コールがモデムに送られるように設定し
ます。
dialer rotary-group number
ロータリー ダイヤラ グループを作成します。
dialer-group number
定義したロータリー ダイヤラ グループに D チャネル イン
ターフェイス(1 つまたは複数)を割り当てます。
no fair-queue
このインターフェイスでの均等化キューイングをディセー
ブルにします。
no cdp enable
このインターフェイスでの Cisco Discovery Protocol(CDP)を
ディセーブルにします。
E1 ISDN Dチャネル シリアル インターフェイスを設定する手順の詳細については、Cisco IOS Release
11.3『Dial Solutions Configuration Guide』の「Configure ISDN PRI」を参照してください。
T1 モジュールでの ISDN D チャネル シリアル インターフェイスの設定
T1 モジュールの ISDN D チャネル シリアル インターフェイスを設定するには、グローバル コン
フィギュレーション モードから始め、次の作業を行います。
コマンド
説明
interface Serialslot/port:23
最初の PRI 回線の D チャネルを指定し、インターフェイス
コンフィギュレーション モードに切り替えます。
no ip address
このインターフェイスでの IP 処理をディセーブルにします。
encapsulation ppp
このインターフェイスが使用するカプセル化方式として、
PPP を設定します。
isdn incoming-voice modem
あらゆる着信音声コールがモデムに送られるように設定し
ます。
dialer rotary-group number
ロータリー ダイヤラ グループを作成します。
dialer-group number
定義したロータリー ダイヤラ グループに D チャネル イン
ターフェイス(1 つまたは複数)を割り当てます。
no fair-queue
このインターフェイスでの均等化キューイングをディセー
ブルにします。
no cdp enable
このインターフェイスでの CDP 処理をディセーブルにしま
す。
T1 ISDN Dチャネル シリアル インターフェイスを設定する手順の詳細については、Cisco IOS Release
11.3『Dial Solutions Configuration Guide』の「Configure ISDN PRI」を参照してください。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-59
第3章
CLI による設定
Cisco 3640 ルータ用デジタル モデム ネットワーク モジュールの設定
ループバック インターフェイスの設定
Loopback 0 インターフェイスは、ダイヤルイン ユーザがネットワークにダイヤルインしたときにア
クセスするインターフェイスです。通常、すべてのダイヤルイン ユーザを 1 つの IP サブネットに
割り当てます。このサブネットは、Loopback 0 インターフェイス、すなわち各非同期ダイヤルイン
インターフェイスがネットワーク番号を借用できる論理インターフェイスで識別できます。
Loopback 0 インターフェイスを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードから始
め、次の作業を行います。
コマンド
説明
ステップ 1
interface Loopback number
Loopback 0 インターフェイスを選択します。
ステップ 2
ip address ip-address ip-address mask
Loopback 0 インターフェイスに IP アドレスおよびサ
ブネット マスクを指定します。
LAN インターフェイスの設定
次に、Cisco 3600 シリーズ ルータに LAN インターフェイスを設定します。ここでは、イーサネッ
ト インターフェイスの設定方法を示します。別のインターフェイスを設定する場合には、Cisco IOS
Release 11.3『Configuration Fundamentals Configuration Guide』の「Configuring LAN Interfaces」
、また
はモジュールに付属のコンフィギュレーション ノートを参照してください。
イーサネット インターフェイスを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードから
始め、次の作業を行います。
コマンド
説明
ステップ 1
interface ethernet slot/port
イーサネット インターフェイスを選択します。
ステップ 2
ip address ip-address ip-address mask
イーサネット インターフェイスに IP アドレスおよび
サブネット マスクを割り当てます。
ステップ 3
no shutdown
このインターフェイスをイネーブルにします。
(注)
イーサネット インターフェイスとループバック インターフェイスはそれぞれ異なるサブネットに
属していなければなりません。
グループ非同期インターフェイスの作成
グループ非同期インターフェイスは、指定の関連非同期インターフェイスにプロトコル特性を適用
する、親インターフェイスです。グループ非同期インターフェイスを作成すると、そこから関連す
るあらゆる非同期インターフェイス(メンバーという)を設定できます。グループ非同期インター
フェイスを使用すると、手早く設定できるだけではなく、インターフェイス設定の一貫性を維持す
るうえでも有効です。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-60
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
Cisco 3640 ルータ用デジタル モデム ネットワーク モジュールの設定
グループ非同期インターフェイスを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードか
ら始め、次の作業を行います。
コマンド
説明
ステップ 1
interface group-async number
グループ非同期インターフェイスを作成します。
ステップ 2
ip unnumbered Loopback number
ループバックインターフェイスに明示的に IP アドレ
スを割り当てずに、そのインターフェイス上の IP 処
理を可能にします。
ステップ 3
encapsulation ppp
このインターフェイスが使用するカプセル化方式と
して、PPP を設定します。
ステップ 4
async mode interactive
このインターフェイス上で SLIP および PPP EXEC コ
マンドをイネーブルにします。
ステップ 5
peer default ip address pool name
定義された IPアドレス プールから、このインターフェ
イスに接続するリモート ピアに戻す IP アドレスを指
定します。
ステップ 6
no cdp enable
このインターフェイスでの CDP 処理をディセーブル
にします。
ステップ 7
group-range start-range end-range
1 つまたは複数のインターフェイスをグループ イン
ターフェイスに対応付け、対応付けられたすべてのイ
ンターフェイスをグループ インターフェイスによっ
て設定できるようにします。
グループ非同期インターフェイスの詳細については、Cisco IOS Release 11.3『Dial Solutions
Configuration Guide』の「Asynchronous Configuration Task List」を参照してください。
ISDN ダイヤラ インターフェイスの設定
ISDN ダイヤラ インターフェイスは、ダイヤラ ロータリー グループに含まれる ISDN D チャネルの
主要プロトコル特性を保持する親インターフェイスです。ISDN ダイヤラ インターフェイスを設定
するには、グローバル コンフィギュレーション モードから始め、次の作業を行います。
コマンド
説明
ステップ 1
interface Dialer number
ダイヤラ ロータリー グループ リーダーを定義しま
す。
ステップ 2
ip unnumbered Loopback number
ループバックインターフェイスに明示的に IP アドレ
スを割り当てずに、そのインターフェイス上の IP 処
理を可能にします。
ステップ 3
no ip mroute-cache
IP マルチキャスト高速スイッチングをディセーブル
にします。
ステップ 4
encapsulation ppp
このインターフェイスが使用するカプセル化方式と
して PPP を設定します。
ステップ 5
peer default ip address pool name
定義された IP アドレス プールから、
このインターフェ
イスに接続するリモート ピアに戻す IP アドレスを指
定します。
ステップ 6
dialer in-band
Dial-on-Demand Routing(DDR; ダイヤルオンデマンド
ルーティング)をサポートすることを指定します。
ステップ 7
dialer-group number
ロータリー ダイヤラ グループにこのインターフェイ
スを割り当てます。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-61
第3章
CLI による設定
Cisco 3640 ルータ用デジタル モデム ネットワーク モジュールの設定
コマンド
説明
ステップ 8
no fair-queue
このインターフェイスでの均等化キューイングを
ディセーブルにします。
ステップ 9
no cdp enable
このインターフェイスでの CDP 処理をディセーブル
にします。
ステップ 10 ppp multilink
このインターフェイスでマルチリンクPPPをイネーブ
ルにします。
ステップ 11 router eigrp autonomous-system-number
拡張 IGRP ルーティング プロセスを設定します。
ステップ 12 network network-number
拡張 IGRP をイネーブルにします。
ステップ 13 passive-interface Dialer number
このインターフェイスでのルーティング アップデー
トの送信をディセーブルにします。
ステップ 14 no auto-summary
クラスフル ネットワーク境界を越えてサブプレフィ
クス ルーティング情報を送信します。
ISDN ダイヤラ インターフェイス設定の詳細については、Cisco IOS Release 11.3『Dial Solutions
Configuration Guide』を参照してください。
デフォルト IP プール情報の設定
デフォルト IP プール内の IP アドレス範囲を設定する必要があります。これらの IP アドレスは、ダ
イヤルイン ユーザ用です。アドレス範囲を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モー
ドで次の作業を行います。
コマンド
説明
ステップ 1
ip pool local default low-ip-address
着信コールの発信者に割り当てる、デフォルト IP プー
ル内のアドレス範囲を設定します。
ステップ 2
ip default gateway number
IP ルーティングが使用できない場合のデフォルト
ゲートウェイ(ルータ)を定義します。
ステップ 3
ip classless
ネットワーク デフォルト ルートのないネットワーク
のサブネット宛パケットを転送します。
[high-ip-address]
IP プロトコル情報の定義方法に関する詳細ついては、Cisco IOS Release 11.3『Network Protocols
Configuration Guide, Part 1』を参照してください。
ダイヤルイン / ダイヤルアウト用モデム回線の設定
MICA デジタル モデム ネットワーク モジュールを設定する最後の作業として、ダイヤルイン / ダ
イヤルアウト用のモデム回線を設定します。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-62
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
Cisco 3640 ルータ用デジタル モデム ネットワーク モジュールの設定
ダイヤルインに関するモデムの設定
ダイヤルインに関してモデム回線を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードか
ら始め、次の作業を行います。
コマンド
説明
ステップ 1
line start-range end-range
ダイヤルイン用のモデム回線を選択し、ライン コン
フィギュレーション モードに切り替えます。
ステップ 2
autoselect during-login
モデム発信者にログイン プロンプトを表示するよう
にルータを設定します。
ステップ 3
autoselect ppp
着信 PPP パケットを検出した場合に、PPP モードに自
動的に切り替わるようにルータを設定します。
ステップ 4
modem inout
着信コールと発信コールの両方に対応するように回
線を設定します。
ダイヤルアウトに関するモデムの設定
ダイヤルアウトに関してモデム回線を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モード
から始め、次の作業を行います。
コマンド
line start-range end-range
説明
ステップ 1
ステップ 2
rotary number
定義済みのロータリー グループを使用するように
ルータを設定します。
ステップ 3
transport input telnet
着信 Telnet 接続を受け付けるようにルータを設定しま
す。
ダイヤルアウト用のモデム回線を選択し、ライン コン
フィギュレーション モードに切り替えます。
この設定手順により、Telnet を使用してダイヤルアウトを試みたユーザは、ロータリー グループの
最初の空き回線に接続されます。
設定例
設定例については、付録 A「ISDN およびモデム コールをサポートする Cisco 3640 セントラル サイ
ト設定」を参照してください。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-63
第3章
CLI による設定
1 ポート G.SHDSL WIC の設定
1 ポート G.SHDSL WIC の設定
ここでは、Cisco IOS Release 12.2(4)T が稼働している Cisco 2600 series and Cisco 3600 series routers の
1 ポート G.SHDSL WIC(WIC-1SHDSL)でサポートされる、Multirate Symmetrical High-Speed Digital
Subscriber Line(G.SHDSL)機能の設定方法について説明します。
説明する内容は、次のとおりです。
•
制限事項(p.3-65)
•
要件(p.3-65)
•
設定作業(p.3-65)
•
設定例(p.3-69)
G.SHDSL は、単一 CPE 加入者と CO 間で行われる、ATM ベースのマルチレート高速(最大 2.3 MB)
対称デジタル加入者線デジタル データ転送です。
G.SHDSL は、Cisco 2600 series and Cisco 3600 series routers 用の 1 ポート WIC である G.SHDSL WIC
でサポートされます。
G.SHDSL WIC は、Cisco 6015、Cisco 6130、Cisco 6160、および Cisco 6260 DSLAM と互換性があり
ます。DSLAM は、設定する DSL サービスに対応する G.SHDSL ライン カードを装備する必要があ
ります。
G.SHDSL WIC は、AAL2、AAL5、さらに音声とデータ サービスの両方に関する QoS のさまざまな
クラスをサポートします。
この機能には、次のような利点があります。
•
音声統合、スケーラブルなパフォーマンス、柔軟性、およびセキュリティを備えたビジネス ク
ラスのブロードバンド サービスが可能です。
•
G.SHDSL と他のトランスポート オプションが 1 つのボックスに集められます。
•
CPE と CO 間、またはカスタマー サイトに配置されたルータ間で、G.SHDSL 高速デジタル デー
タ伝送が可能です。
•
ITU G.991.2(SHDSL)をサポートします。
•
ANSI T1.601(BRI)、ANSI T1.410(DDS)
、および ANSI T1.403(T1 キャリア)をサポートします。
•
AAL2/AAL5 サービスおよびアプリケーション(音声を含む)、ATM サービス クラス(固定ビッ
ト レート[CBR]、VBR-nrt、VBR-rt、UBR/UBR+)、および Cisco 2600 series and Cisco 3600
series routers に搭載された 1 つの WIC で最大 23 の仮想回線をサポートします。
•
ATM トラフィック管理機能および QoS 機能により、サービス プロバイダーは各社の ATM 中
核ネットワーク基盤を管理できます。
この機能は、次のルータ プラットフォームでサポートされます。
•
Cisco 2610
•
Cisco 2611
•
Cisco 2612
•
Cisco 2613
•
Cisco 2620
•
Cisco 2621
•
Cisco 2650
•
Cisco 2651
•
Cisco 3620
•
Cisco 3640
•
Cisco 3661
•
Cisco 3662
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-64
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
1 ポート G.SHDSL WIC の設定
制限事項
•
ADSL WAN は、デュアル レイテンシをサポートしません。DSL リンクで音声トラフィックと
データ トラフィックの両方を同時にサポートする場合は、レイテンシの大きいトラフィックで
通常発生する、コーディング ゲインの低下に合わせて、サポートする総データ レートを引き
下げる必要があります。
•
ADSL WAN は、ANSI T1.413 Issue 2 の Dying Gasp をサポートしません。
•
ADSL WAN は、ABR CoS をサポートしません。
•
ADSL WAN を搭載できるのは、オンボードの WIC スロット、または 1FE2W、2W、1FE1R、
2FE2W ネットワーク モジュールに限られます。この WIC は、従来の組み合わせのネットワー
ク モジュールではサポートされません。
要件
設定する DSL サービスに対応するように G.SHDSL WIC をルータに搭載する必要があります。
DSLAM に互換性のある G.SHDSL ライン カードを搭載してください。
設定作業
この機能の設定作業については、次の項目を参照してください。リストの作業ごとに、必須である
か任意であるかを明示しています。
•
シスコ ルータでの G.SHDSL の設定(p.3-65)― 必須
•
ADSL WAN に接続する DSLAM での ILMI の設定(p.3-67)― 任意
•
ATM の設定の確認(p.3-67)― 任意
シスコ ルータでの G.SHDSL の設定
G.SHDSL WIC を搭載したシスコ ルータ上で G.SHDSL サービスを設定するには、グローバル コン
フィギュレーション モードから始め、次の作業を行います。
ステップ 1
コマンド
目的
Router(config)# interface atm 1/0
スロット 1 の ATM 0 インターフェイスに対して、
ATMコンフィギュレーション モードを開始します。
(注)
1 つのスロットに 2 つの WIC モジュール用
サブスロットがあり、サブスロット0にATM
インターフェイスが搭載されていない場
合、WIC はサブスロット 1 に登載されてい
る ATM のインターフェイス番号を ATMx/1
ではなく ATMx/0 として認識します。
サブスロット 0 に 2 ポートの ATM モジュー
ルが登載されている場合、WIC はインター
フェイス番号を ATMx/2 として認識します。
このサブスロット番号は、show interface
atm、show dsl interface atm など、あらゆる
インターフェイス コマンドに適用されま
す。
ステップ 2
Router(config-if)# ip-address
IP-address
DSL ATM インターフェイスに IP アドレスを割り当
てます。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-65
第3章
CLI による設定
1 ポート G.SHDSL WIC の設定
コマンド
ステップ 3
Router(config-if)# atm ilmi-keepalive
seconds
目的
(任意)Integrated Local Management Interface(ILMI)
キープアライブをイネーブルにします。
秒数を指定しないで ILMI キープアライブをイネー
ブルにした場合、デフォルトで 3 秒間隔になります。
ステップ 4
Router(config-if)# pvc [name] vpi/vci
atm virtual circuit(インターフェイス ATM VC)コン
フィギュレーション モードを開始し、名前(任意)
と VPI/VCI 番号を割り当てることによって、新しい
ATM PVC を設定します。
デフォルトのトラフィック シェーピングは UBR、
デ
フォルトのカプセル化は AAL5+LLC/SNAP です。
ステップ 5
Router(config-if-vc)# protocol ip
IP-address
ステップ 6
Router(config-if-vc)# vbr-rt peak-rate (任意)VBR-rt トラフィック シェーピングとして
average-rate burst
(任意)IP 接続をイネーブルにし、VC のポイント
ツーポイント IP アドレスを設定します。
PVC を設定します。
ステップ 7
Router(config-if-vc)# encapsulation
{aal1 | aal2 | aal5ciscoppp |
aal5mux | aal5nlpid | aal5snap}
•
peak rate ― Peak Information Rate(PIR)
•
average rate ― Average Information Rate(AIR)
•
burst ― バースト サイズ(セル数)
(任意)AAL およびカプセル化タイプを設定します。
•
aal1 ― AAL1
•
aal2 ― AAL2
•
aal5ciscoppp ― Cisco PPP over AAL5
•
aal5mux ― AAL5+MUX
•
aal5nlpid ― AAL5+NLPID
•
aal5snap ― AAL5+LLC/SNAP(デフォルト)
ステップ 8
Router(config-if-vc)# exit
インターフェイスATM VCコンフィギュレーション
モードを終了します。
ステップ 9
Router(config-if)# dsl operating-mode
{gshdsl symmetric annex {A | B}
指定したDSLモードで動作するようにDSLインター
フェイスを設定します。
•
gshdsl ― ITU G.991.2 準拠のマルチレート高速
DSL を設定します。
•
symmetric ― ITU G.992.1 準拠の対称モードを設
定します。
•
annex ― 地域の動作パラメータを設定します。
•
A ― 北米に対応する動作パラメータを設定し
ます。これがデフォルト値です。
•
B ― ヨーロッパに対応する動作パラメータを設
定します。
デフォルトは gshdsl symmetric annex A です。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-66
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
1 ポート G.SHDSL WIC の設定
コマンド
目的
ステップ 10 Router(config-if)# equipment-type
{co | cpe}
CO 装置または CPE として動作するように、DSL イ
ンターフェイスを設定します。
•
co ― WIC はセントラル オフィス装置として動
作し、cpe として設定された別の G.SHDSL WIC
に接続できます。
•
cpe ― WIC はカスタマー側装置として動作し、
DSLAM または co として設定された別の
G.SHDSL WIC に接続できます。
デフォルト値は cpe です。
ステップ 11 Router(config-if)# dsl linerate
DSL 回線速度を設定します。
{kbps | auto }
•
kbps ― キロビット / 秒で表した回線速度(デー
タ転送速度)。指定できるエントリは 72、136、
200、264、392、520、776、1032、1160、1544、2056、
および 2312 です。
•
auto ― WIC は、遠端 DSLAM または WIC との
ネゴシエーションによって、最適な回線速度に
自動調整します。
デフォルト値は auto です。
ステップ 12 Router(config-if)# exit
ATM インターフェイス コンフィギュレーション
モードを終了します。
ステップ 13 Router(config)# exit
グローバル コンフィギュレーション モードを終了
します。
ステップ 14 Router# show interface atm 1/0
ATM インターフェイスの設定を確認します。
ステップ 15 Router# clear interface atm 1/0
設定変更を有効にします。
ADSL WAN に接続する DSLAM での ILMI の設定
ILMI プロトコルを使用すると、ATM UNI を介した ATM アドレス登録に DSLAM を使用できます。ILMI
を G.SHDSL WIC 上で設定する場合は、DSLAM 上で ATM PVC を設定する必要があります。接続が終
端するあらゆるスイッチは、インターフェイス 0/0 を使用してスイッチの CPU に接続します。
DSLAM の設定については、
『Configuration Guide for Cisco DSLAMs with NI-2』を参照してください。
ATM の設定の確認
次のコマンドを使用して設定を確認します。
•
現在の設定を確認し、すべてのコントローラのステータスを調べるには、show running-config
コマンドを使用します。
•
ATM コントローラの統計情報を表示するには、show controllers atm slot/port コマンドを使用し
ます。
•
PVC ステータスを確認するには、show atm vc コマンドを使用します。アクティブ PVC がアッ
プ状態でなければなりません。
•
ATM 関連のイベントを発生時に識別できるようにするには、debug atm events コマンドを使用
します。
•
問題のあるインターフェイスを特定するには、debug atm errors コマンドを使用します。
•
設定した ATM インターフェイスのエントリを識別する場合、および設定した ATM スロット /
ポートに対応するエントリを表示する場合には、show ip route コマンドを使用します。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-67
第3章
CLI による設定
1 ポート G.SHDSL WIC の設定
•
ATM インターフェイスのステータス情報を表示するには、show interface atm コマンドを使用
します。次の例のように、ATM スロット / ポートおよびライン プロトコルがアップになって
いなければなりません。
Router# show interface atm 1/0
ATM1/0 is up, line protocol is up
Hardware is DSLSAR (with Globespan G.SHDSL Module)
MTU 4470 bytes, sub MTU 4470, BW 800 Kbit, DLY 2560 usec,
reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Encapsulation ATM, loopback not set
Keepalive not supported
Encapsulation(s):AAL5 AAL2, PVC mode
24 maximum active VCs, 256 VCs per VP, 2 current VCCs
VC idle disconnect time:300 seconds
Last input never, output 00:00:01, output hang never
Last clearing of "show interface" counters 03:16:00
Queueing strategy:fifo
Output queue 0/40, 0 drops; input queue 0/75, 0 drops
30 second input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
30 second output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
2527 packets input, 57116 bytes, 0 no buffer
Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0 throttles
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort
10798 packets output, 892801 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 0 interface resets
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out
Router# show atm vc
VCD /
Interface
Name
1/0.3
2
1/0.2
1
VPI
9
9
VCI
36
37
Type
PVC
PVC
Router# show controllers atm 1/0
Interface ATM1/0 is up
Hardware is DSLSAR (with Globespan
IDB:
62586758 Instance:6258E054
PHY Inst:62588490 Ser0Inst:62573074
Slot:
1
Unit:
1
VCperVP:256
max_vp: 256
rct_size:65536
vpivcibit:16
vpvc_sel:3
enabled: 0
•
WIC
Register
--------------FPGA Dev ID (LB)
FPGA Dev ID (UB)
FPGA Revision
WIC Config Reg
Value
---------0x44
0x53
0x99
0x45
WIC Config Reg2
Int 0 Enable Reg
0x07
0x03
Encaps
MUX
SNAP
SC
UBR
UBR
Peak Avg/Min Burst
Kbps
Kbps
Cells
800
800
Sts
UP
UP
G.SHDSL Module)
reg_dslsar:3C810000 wic_regs:3C810080
Ser1Inst: 6257CBD8 us_bwidth:800
Subunit: 0
pkt Size:4496
max_vc:
65536
total vc:2
connTblVCI:8
vpi_bits:8
throttled:0
Notes
---------'D'
'S'
WIC / VIC select = WIC;
CTRLE addr bit 8 = 1;
OK LED on;
LOOPBACK LED off;
CD LED on;
Gen bus error on bad ADSL access
ADSL normal interrupt enabled
ADSL error interrupt enabled
G.SHDSL モデムのステータスを表示するには、show dsl interface atm コマンドを使用します。
回線がダウンになっている場合は、
[Line is not active]というメッセージが表示されます。一部
の値が、正確ではない可能性があります。装置タイプと動作モードの設定が用途に有効かどう
かを確認することもできます。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
3-68
OL-1957-04-J
第3章
CLI による設定
1 ポート G.SHDSL WIC の設定
次の出力例では、WIC は CO 装置として設定されており、回線はアップ状態です。
Router# show dsl interface atm 0/0
Globespan G.SHDSL Chipset Information
Equipment Type:
Central Office
Operating Mode:
G.SHDSL
Clock Rate Mode:
Auto rate selection Mode
Reset Count:
2
Actual rate:
2320 Kbps
Modem Status:
Data
Noise Margin:
43 dB
Loop Attenuation:
0.0 dB
Transmit Power:
13.5 dB
Receiver Gain:
204.8000 dB
Last Activation Status:No Failure
CRC Errors:
0
Chipset Version:
1
Firmware Version:
R1.0
Farend Statistics since CO boot-time:
CRC Errors:
Errored Seconds:
Severly ES:
Un Available S:
Loss Of Sync S:
0
0
0
48
0
次の出力例では、WIC は CPE として設定されており、回線はアップ状態です。
Router# show dsl interface atm 0/0
Globespan G.SHDSL Chipset Information
Equipment Type:
Customer Premise
Operating Mode:
G.SHDSL
Clock Rate Mode:
Auto rate selection Mode
Reset Count:
1
Actual rate:
2320 Kbps
Modem Status:
Data
Noise Margin:
42 dB
Loop Attenuation:
0.0 dB
Transmit Power:
13.5 dB
Receiver Gain:
204.8000 dB
Last Activation Status:No Failure
CRC Errors:
0
Chipset Version:
1
Firmware Version:
R1.0
設定例
付録 A に、設定例を示します。
•
CPE モードの設定例(p.A-25)
•
CO モードの設定例(p.A-28)
ルータの設定を保存するには、NVRAM に保管する必要があります。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
OL-1957-04-J
3-69
第3章
CLI による設定
変更した設定の保存
変更した設定の保存
ステップ 1
コマンド
目的
Router> enable
Password:password
Router#
イネーブル モードを開始します。パスワードを入
力します。
イネーブル モードを開始すると、プロンプトが
Router# に変わります。
ステップ 2
Router# copy running-config
startup-config
システムのリセット、電源のオフ / オン、または電
源切断後も設定が保管されるように、変更した設定
を NVRAM に保存します。
ステップ 3
Router(config-if)# Ctrl-z
イネーブル モードに戻ります。
Router#
%SYS-5-CONFIG_I:Configured from console
by console
これは標準メッセージで、エラーを示すものではあ
りません。
次の作業
この段階で、次のいずれかを実行することができます。
•
より高度な設定については、Cisco IOS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイドおよびコ
マンド リファレンスを参照してください。これらの資料は、Cisco.com およびルータに付属の
Documentation CD-ROM から入手できます。印刷資料を発注することもできます。
•
トラブルシューティング情報については、『System Error Messages』および『Debug Command
Reference』を参照してください。これらの資料は、Cisco.comおよびルータに付属のDocumentation
CD-ROM から入手できます。印刷資料を発注することもできます。
Cisco 2600/3600/3700 シリーズ ルータ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド
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OL-1957-04-J
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