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「特定分野における事業継続に関する実態調査」について

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「特定分野における事業継続に関する実態調査」について
記者発表資料
平成21年7月14日
内閣府(防災担当)
「特定分野における事業継続に関する実態調査」について
事業継続の取組について、昨年度実施した「企業の事業継続及び防災の取組
に関する実態調査」の結果を踏まえ、より詳細に把握する必要があると考えら
れる「特定分野に係る一般の法人」並びに国の災害対応の担い手である「指定
公共機関」及び「指定地方公共機関」を対象とした調査を実施し、その結果を
とりまとめました。
1.調査概要
(1)調査対象:
以下の各組織形態から、全体で 4,321 を対象として調査を実施。
① 防災・事業継続の観点から国民の関心が高い主体(事業分野 11 区分)
医療施設、福祉施設、銀行・地域金融機関、証券、電気、通信、ガス、
非常電源用燃料供給、運輸施設(道路、港湾、荷揚施設)
、鉄道、放送
②
指定公共機関
災害対策基本法第 2 条 5 項の規定により内閣総理大臣が指定する機関
③
指定地方公共機関
災害対策基本法第 2 条 6 項の規定により都道府県知事が指定する機関
※ 調査対象の詳細は「特定分野における事業継続に関する実態調査 概要」
P1をご覧下さい。
(2)有効回答数及び回収率:有効回答数 2,006、回収率 46.4%
(3)調査時期:平成 21 年 2 月~3 月
(4)調査方法:郵送によるアンケート調査
(5)調査事項
① 事業継続計画について(策定状況、策定事情等)
② ビジネスインパクト分析について
③ 防災・事業継続の取組について
④ 事業継続の発展・定着について
⑤ 防災・事業継続計画の評価・公表について
2.調査結果
別紙を参照して下さい。
また、詳細については、「特定分野における事業継続に関する実態調査
概要」をご覧下さい。
<本件問い合わせ先>
内閣府政策統括官(防災担当)付
災害予防担当参事官付補佐 金山 宏一
同主査 小林 誠
TEL:03-3501-6996(直通) FAX:03-3581-8933
別 紙
特定分野における事業継続に関する実態調査(平成21年2月~3月実施)について
1.事業継続計画(BCP)の策定状況
① 組織形態別策定状況(問10、10-2) P6
② 事業分野別策定状況(問10、10-2) P7
「指定公共機関」の取組は非常に進んでいるが、「指定地方公共機
関」及び「特定分野に係る一般の法人」では、BCPを知らない法人
が過半に及ぶ。
証券の取組が進んでおり、次いで銀行・地域金融機関、電気、通信
となっているが、福祉施設、医療施設等では、BCPを知らない法人
が7割を超える。
0%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
医療施設(252)
36.2
指定公共機関
34.0
23.4
10%
20%
30%
40%
50%
12.4
5.3
13.7
6.0
4.8 3.6
18.4
7.2
11.5
60.9
5.1
8.3
6.7
策定中
策定予定なし
1.2
10%
20%
30%
40%
36.5
銀行・地域金融機関(364)
BCPを知らない
【単数回答、n=2006、対象:全体、指定公共機関 (n=47)、指定地方公共機関 (n=468)、一般
の法人(特定分野)(n=1491)】
特定分野:医療施設、福祉施設、銀行・地域金融機関、証券、電気、通信、ガス、非常電源用燃料供給、
運輸施設(道路、港湾、荷揚施設)、鉄道、放送)
(参考)企業規模別策定状況(平成20
年1月 内閣府調査)
(参考)企業規模別策定状況(平成20年
大企業
中堅企業
10%
20%
18.9
12.4
30%
16.4
3.4
12.8
40%
50%
29.1
8.8
60%
70%
12.7
61.2
80%
90%
22.7
3.2
0.8
50%
18.1
60%
70%
23.4
77.4
80%
90%
2.7
18.7
0.5
6.6
3.8 2.8 0.0
9.4
100%
無回答
36.4
電気(11)
0%
100%
1.7
56.5
策定予定あり
90%
73.4
証券(106)
策定済み
80%
92.1
0%
一般の法人(特定分野)
70%
4.3 2.1 0.0
福祉施設(495) 0.6 3.6
1.0 1.8
指定地方公共機関
60%
100%
54.5
27.6
通信(29)
ガス(133)
18.0
非常電源用燃料供給(53)
17.0
10.3
9.0
17.2
14.3
7.5
17.0
9.1
17.2
27.6
0.0
0.0
9.8
48.1
0.8
9.4
47.2
1.9
100%
0.3
1.3
策定済み
策定中
策定予定あり
策定予定なし
BCPを知らない
無回答
運輸施設(17)
(道路・空港・荷揚施設)
11.8
鉄道(83)
10.8
放送(228)
策定済み
14.0
17.6
4.8
29.4
16.9
10.8
6.1
策定中
22.4
策定予定あり
【単数回答、n=1,988、対象:全法人】
11.8
29.4
1.2
55.4
4.4
策定予定なし
52.6
BCPを知らない
0.0
0.4
無回答
2.事業継続計画(BCP)の策定事情
① 策定理由(問10-5) P10
② 策定時の問題点・課題(問10-17) P15
いずれの組織形態でも、「企業の社会的責任、情報提供活動の観
点から」の割合が大きく、「指定公共機関」及び「指定地方公共機
関」では「災害対策基本法、消防法等の法令・規制上の要求から」、
「特定分野に係る一般の法人」では「業界団体の要請から」の割合
も大きい。
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
いずれの組織形態でも、「策定に必要なノウハウ・スキルがない」の
割合が大きく、「指定公共機関」では「バックアップシステムの構築
が難しい」、「指定地方公共機関」では「策定する人手を確保できな
い」の割合が最も多い。
80%
0%
災害対策基本法、消防法等の
法令・規制上の要求から
国内の取引先の要請から
海外の取引先の要請から
2.5
6.1
銀行・債権者の要請から
コンサルティング企業からの勧めにより
9.1
0.0
1.4
34.7
17.9
12.4
12.2
11.4
10.3
34.8
27.0
24.7
23.6
14.8
3.7
2.2
3.9
26.2
5.2
18.5
策定する人手を確保できない
36.0
37.3
23.9
9.5
3.7 4.3
4.5
BCPに関するコンサルティング企業等の
相談窓口がわからない
0.0 1.3
1.1
1.8
9.7
BCPの内容に関する情報が不足している
指定公共機関
指定地方公共機関
一般の法人(特定分野)
【複数回答、n=754、対象:BCPについて策定済み、策定中及び予定がある指定公共機関、
指定地方公共機関及び一般の法人(特定分野)】
民間のBCP支援サービスが不十分
50.2
45.2
指定地方公共
機関
11.7
11.2
一般の法人
(特定分野)
14.8
18.9
7.2
37.0
指定公共機関
3.2
ガイドライン等に自組織の
業種に即した例示がない
6.8
5.4
4.5
0.0
1.4
0.2
33.3
32.6
BCPに関する地方自治体の
相談窓口がわからない
13.2
2.3
0.7
0.7
2.3
4.1
33.7
23.7
策定に必要なスキル・ノウハウがない
6.8
4.8
2.9
43.8
33.3
21.6
21.9
11.2
バックアップシステムの構築が難しい
34.1
29.3
32.5
38.0
20.1
重要業務の絞込みが難しい
0.0
0.0
0.4
30.7
26.5
25.7
18.5
代替オフィス等の対策費用が高い
税制優遇措置などの財務手当支援が不十分
6.8
60%
25.9
21.7
54.5
70.5
74.1
67.7
5.4
50%
22.2
策定の費用の確保が難しい
2.3
0.0
1.8
その他
無回答
4.5
5.4
同業他社との相互協力関係の構築が難しい
0.0
1.4
1.8
国や地方自治体、NPO、業界団体等が
主催する講習会等を受講して
新聞、雑誌、書籍等を見て
24.7
11.0
29.9
40%
16.6
25.9
24.7
サプライチェーン内での調整が難しい
国や地方自治体、業界団体の
ガイドライン等を見て
企業のホームページを見て
10.1
9.7
部署間の連携が難しい
4.2
企業イメージ向上のため
国や地方自治体のホームページを見て
52.9
0.0
0.0
0.7
企業の社会的責任、情報提供活動の観点から
策定経費への優遇措置
(BCPローン、格付融資等)の存在を知って
30%
18.5
11.5
3.7
BCPに対する現場の意識が低い
過去の災害、事故の経験から
耐震診断の実施結果から
3.7
BCPに対する経営層の意識が低い
9.1
20%
7.9
7.5
法令、規制等の順守義務との整合が難しい
2.3
0.7
0.5
業界団体の要請から
株主の要請から
39.5
27.4
10%
70.5
20.2
昨年度調査
(大企業)
22.2
28.7
0.0
0.0 0.9
0.7
【複数回答、n=395、対象:BCPについて策定中及び予定がある指定公共機関 、指定地方公
共機関及び一般の法人(特定分野)】
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