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自習&ハンズオントレーニング資料 BE15-07 データライフ

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自習&ハンズオントレーニング資料 BE15-07 データライフ
自習&ハンズオントレーニング資料
Backup Exec 15
BE15-07
データライフサイクル管理(DLM)
株式会社シマンテック
テクニカルセールス&サービス本部
パートナーSE部
免責事項
•
株式会社シマンテックは、この文書の著作権を留保します。また、記載
された内容の無謬性を保証しません。
•
Symantec の製品は将来に渡って仕様を変更する可能性を常に含み、こ
れらは予告なく行われることもあります。
•
なお、当ドキュメントの内容は参考資料として、読者の責任において管
理/配布されるようお願いいたします。二次利用される場合、弊社はその
成果物に対して責任を負いません。
•
今後、会社分割などにより株式会社シマンテック以外の別会社がこの文
書の著作権を所有する可能性があります。その場合、著作権を保有する
会社が利用条件を変更する可能性があります。
(注:2016年1月1日付けの会社分割で、本文書はVeritas Technologies Corporation及びその日本法人が著作権を保有予定。 )
2
目的
本資料で自習もしくはハンズオントレーニングを受講すると、
以下が可能となります。
• Backup Exec のディスクバックアップデータの保存期間を
理解することができるようになります。
• 設定/運用時に必要な各種設定項目がわかります。
• 上記により、お客様への製品販売時にお客様に適した内容で
の作業が実施可能となります。
3
1/23 ディスクストレージ利用時のバックアップ
データ管理方法
– ディスクストレージへ保存されたバックアップデータは、DLMに
より管理されます。(Disk Lifecycle Management)
– 以前のメディアセットによる管理は、Backup Exec 15(以下
BE15)でのディスクへのバックアップ時には利用されません。
(メディアセットは、テープメディアの管理時のみ利用されます。)
– バックアップデータは、指定した保持期限が経過し、且つ、各種条
件に適合した際に、失効(期限切れ)状態になります。
– 期限切れになったメディアは、該当するカタログ情報が削除されま
す。しかし、この時点ではまだ実データは削除されません。
4
2/23 DLMの動作について
– DLMは、ディスクストレージに保存されたバックアップデータの
管理を一定の間隔毎に自動的に行います。
– バックアップデータは、以下のタイミングで失効状態になります。
・DLMの動作間隔(デフォルトでは 1 時間)
・バックアップ先の空き容量が指定したしきい値より低下したとき
5
3/23 バックアップデータの失効について
– バックアップデータは以下の条件を満たした場合に失効になります。
• 保持期限が切れている
• 最後のバックアップデータではない
• 保持するように設定されていない
• 依存関係にある全てのバックアップデータの保持期限が切れている
もしくは保持するように設定されていない
– バックアップデータの依存関係は以下になります。
• 完全→自分自身
• 増分→前回のバックアップ(完全/増分)
• 差分→直前の完全バックアップ
ただし、保持期限切れでないバックアップデータの
コピー(複製)が存在する場合は、依存関係は成立しません
6
4/23 バックアップデータの失効の動作イメージ①
– 依存関係にあるバックアップデータが全て保持期限切れにならない
限り、失効状態にはなりません。
日
完全
保持期限
4/1
4/2以降も
保持される
月
増分①
保持期限
4/2
依存
火
増分②
保持期限
依存
4/3
水
増分③
保持期限
依存
4/4
木
増分④
保持期限
依存
4/5
金
増分⑤
保持期限
4/6
依存
このケースでは、全ての増分バックアップの保持期限が切れるまで
完全/増分バックアップデータは失効状態になりません。
7
5/23 バックアップデータの失効の動作イメージ②
– 完全バックアップの保持期限が増分バックアップよりも長い場合、
保持期限が切れた増分バックアップだけに失効処理が実施されます
日
完全
保持期限
4/7
増分バックアップは
全て失効状態になるが
完全バックアップは残る
月
増分①
保持期限
4/2
火
増分②
保持期限
4/3
水
増分③
保持期限
4/4
木
増分④
保持期限
4/5
金
増分⑤
保持期限
4/6
完全バックアップの保持期限切れを待たずに
増分バックアップは全て失効に
このケースでは、完全バックアップの保持期限切れを待たずに
全ての増分バックアップに失効処理が実施されます。
8
6/23 バックアップデータの失効の動作イメージ③
– バックアップデータが複製されており、他にも存在する場合には
依存関係での保護は発生しません
日
完全
保持期限
4/8
月
増分①
保持期限
4/2
火
増分②
保持期限
4/3
水
増分③
保持期限
4/4
木
増分④
保持期限
4/5
金
増分⑤
保持期限
4/6
複製
複製
複製
複製
複製
複製
完全
増分①
増分②
増分③
増分④
増分⑤
保持期限
6/8
保持期限
6/2
保持期限
6/3
保持期限
6/4
保持期限
6/5
保持期限に従い
DLMにより順次
失効処理される
保持期限
6/6
このケースでは、バックアップデータの複製があるので
複製元のバックアップデータは保持期限が過ぎると
順次失効処理がなされます。
9
7/23 バックアップデータの失効の動作イメージ④
– 保持期限が過ぎても、他にバックアップデータが存在しない場合に
は失効処理がされません。
日
完全①
保持期限
4/8
月
増分①
保持期限
4/2
火
増分②
保持期限
4/3
水
増分③
保持期限
4/4
木
増分④
保持期限
4/5
金
増分⑤
保持期限
4/6
必ずひとつは
バックアップデータ
が残ります
完全②
保持期限
6/8
増分⑥
保持期限
6/2
増分⑦
保持期限
6/3
増分⑧
保持期限
6/4
増分⑨
保持期限
6/5
増分⑩
保持期限
6/6
保持期限が過ぎても、それがバックアップ先に残る最新のバックアップ
データである場合、DLMにより失効処理は行われません
10
8/23 バックアップデータの失効タイミング
– 保持期限が切れ条件を満たした場合には、1 時間毎に実行される
DLM の処理によりバックアップデータは失効処理されます。
– 1 時間の実行間隔は Backup Exec のサービス開始時点から計算
されます。1 時、2 時、3 時と、特定の時刻には実行されません。
また、この 1 時間の間にパッチの適用などで Backup Exec 関連
のサービスを再起動させた場合には、再起動の時点から 1 時間間
隔で処理が実行されます。
DLMの処理実行のタイミングは、
Backup Execのサービス起動時間が起点
11
9/23 バックアップデータの失効タイミングの
イメージ
Backup Execの
サービス開始
X/X 11:33
DLM処理の
実行
12:33
DLM処理の
実行
DLM処理の
実行
13:33
14:33
完全
保持期限
4/1 14:00
実際の失効処理は
14:33になってから
保持期限が過ぎても、DLMが実行されるまでは
バックアップデータは削除されません。
12
10/23 バックアップデータの失効タイミングの
イメージ
Backup Execの
サービス開始
X/X 17:33
DLM処理の
実行
18:33
DLM処理の
実行
19:33
Backup Execの
サービス再起動
X/X 20:00
DLM処理の
実行
DLM処理の
実行
22:00
21:00
完全
保持期限
4/1 21:31
実際の失効処理は
22:00になってから
Backup Exec のサービスの再起動を行った場合
DLM の実行タイミングは変更されます
13
11/23 DLM によるバックアップデータの
失効タイミングの設定
– DLM によるバックアップデータの失効処理は、デフォルトでは 1
時間毎に行われます。
– 以下レジストリの変更により任意の間隔(分単位)に変更が可能です。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Symantec¥Backup Exec
For Windows¥Backup Exec¥Server¥
内の “CheckReclainSpaceIntervalMinutes”
– デフォルトは10進数で 60(分)です。
– 値の変更前に Backup Execの サービスを停止してください。
14
12/23 ディスクにバックアップを取得する際の
バックアップデータの容量のサイジングについて
– BE 15では、バックデータの作成と失効は異なるタイミングで実行
されます。
– そのため、バックアップデータの失効タイミングによっては「保存
したい世代数+1」分のディスク容量が必要になる可能性がありま
す。
– BE 2012以前に比べ、バックアップデータの管理方法が変更によ
り、準備すべきバックアップデータの格納容量が増える事が想定さ
れます。
15
13/23 ディスクにバックアップを取得する際の
バックアップデータの容量例 - 1/4
– <週次 : 完全バックアップ 平日 : 増分バックアップ 保持期限 : 14日>
1世代
16
4/1
日
完全①
4/2
月
増分①
4/3
火
増分②
4/4
水
増分③
4/5
木
増分④
4/6
金
増分⑤
4/15
4/16
4/17
4/18
4/19
4/20
保持期限
保持期限
保持期限
保持期限
保持期限
保持期限
14/23 ディスクにバックアップを取得する際の
バックアップデータの容量例 - 2/4
1世代
2世代
17
4/1
日
完全①
4/2
月
増分①
4/3
火
増分②
4/4
水
増分③
4/5
木
増分④
4/6
金
増分⑤
4/15
4/16
4/17
4/18
4/19
4/20
保持期限
保持期限
保持期限
保持期限
保持期限
保持期限
4/8
日
完全②
4/9
月
増分⑥
4/10
火
増分⑦
4/11
水
増分⑧
4/12
木
増分⑨
4/13
金
増分⑩
4/22
4/23
4/24
4/25
4/26
4/27
保持期限
保持期限
保持期限
保持期限
保持期限
保持期限
15/23 ディスクにバックアップを取得する際の
バックアップデータの容量例 - 3/4
1世代
2世代
3世代
18
4/1
日
完全①
4/2
月
増分①
4/3
火
増分②
4/4
水
増分③
4/5
木
増分④
4/6
金
増分⑤
4/15
4/16
4/17
4/18
4/19
4/20
保持期限
保持期限
保持期限
保持期限
保持期限
保持期限
4/8
日
完全②
4/9
月
増分⑥
4/10
火
増分⑦
4/11
水
増分⑧
4/12
木
増分⑨
4/13
金
増分⑩
4/22
4/23
4/24
4/25
4/26
4/27
保持期限
保持期限
保持期限
4/15
日
完全③
4/16
月
増分⑪
4/17
火
増分⑫
4/29
4/30
5/01
保持期限
保持期限
保持期限
保持期限
保持期限
保持期限
1世代目は
依存関係により
まだ失効しない
16/23 ディスクにバックアップを取得する際の
バックアップデータの容量例 - 4/4
1世代
2世代
4/1
日
完全①
4/2
月
増分①
4/3
火
増分②
4/4
水
増分③
4/5
木
増分④
4/6
金
増分⑤
4/15
4/16
4/17
4/18
4/19
4/20
保持期限
4/8
日
完全②
保持期限
4/22
3世代
4/15
日
完全③
保持期限
4/29
19
保持期限
4/9
月
増分⑥
保持期限
4/23
4/16
月
増分⑪
保持期限
4/30
保持期限
4/10
火
増分⑦
保持期限
4/24
4/17
火
増分⑫
保持期限
5/01
保持期限
4/11
水
増分⑧
保持期限
4/25
4/18
水
増分⑬
保持期限
5/02
保持期限
4/12
木
増分⑨
保持期限
4/26
4/19
木
増分⑭
保持期限
5/03
保持期限
4/13
金
増分⑩
保持期限
4/27
4/20
金
増分⑮
保持期限
5/04
1世代目は依存
関係の条件を満
たしたので失効
17/23 バックアップデータの保持設定について①
– 任意のバックアップデータを「保持」と設定することで保持期限が
過ぎてもDLMによりバックアップデータが削除されないようにす
ることが可能です。
• 保持に設定したいバックアップセットを選択後、右クリックのメニュー内の「保
持」、もしくは、管理コンソール上部より「バックアップセット」内の「保持」
アイコンをクリックします
20
18/23 バックアップデータの保持設定について②
– 保持設定には「維持しない」、「法的」、「ユーザー定義」のいず
れかを選択する必要があります
– 「法的」、「ユーザー定義」を選択した場合、説明欄が表示される
ので、任意で理由などを記入することが可能です
– 保持するよう設定した場合、依存関係にあるバックアップデータも
失効しなくなる可能性があります。
21
RDXにおける変更点
22
19/23 RDXにおける変更点
• 画面ショットによる違い
BE2012SP4の画面
23
BE15の画面
20/23 RDXにおける変更点
• 期限切れデータの表示もBE15から変わりました。
– 「削除」という項目がなくなり、「失効」という項目に変更
• 「失効」は「期限切れ」と同じ意味になり、次にバック
アップデータが書き込まれる際にリサイクル可能として処
理され、データが上書きされます。
BE2012SP4の画面
24
BE15の画面
21/23 RDXにおける変更点
• RDXを利用する場合は以下のTechNoteの内容を確認く
ださい。
– Backup Exec 2012 Service Pack 4 でリムーバブルカートリッ
ジ (RDX) を使用時に、メディアの領域の再利用について想定され
る動作
– http://www.symantec.com/docs/TECH214948
– Backup Exec 2012 SP4 以降で、データライフサイクル管理が、
ディスク上のストレージ (B2D) とリムーバブルディスクカート
リッジ (RDX) のバックアップセットの保持期間を管理する方法
– http://www.symantec.com/docs/TECH214945
– 上記TechNoteが英語で表示される場合、サイト内画面右上の
「English」をクリックし、「日本語」を選択することで、日本語
訳された情報が表示されます。
25
22/23 TechNote TECH214948について
• TECH214948に記載されている例を図示
– 上書き禁止期間を 23 時間として設定
カートリッジ
1
カードリッジ
2
– 2 つの RDX カートリッジを毎日交換して完全バックアップを実施
1.3日目のバックアップ時にカートリッジ1が挿入される
と、カートリッジがオンラインになったとシステムに認識
され、バックアップ処理が開始されます。
2.DLM は、カートリッジへの書き込みを開始する前
に、期限切れの情報をチェックし、対応するカタログ
情報を削除します。
3日目
1日目
完全1
完全3
保持期限
保持期限
23h
23h
3.カタログは削除されますが、データは削除されま
せん、期限切れのメディアを再利用してデータは書き
込まれます。
時間軸
2日目
完全2
4日目
増分③
完全4
23h
4/18
23h
保持期限
26
保持期限
3 日目と同じ動作が、カートリッジ 2
で実行されます。
23/23 RDXにおける変更点
• カートリッジ上のデータを保持する必要がある場合は、
RDXのプロテクトスイッチをプロテクト側に設定してく
ださい。(テープメディア同様、ハードウェア的に保護されます。)
• ディスクカートリッジのデータ管理の変更箇所は、データ
管理の仕組みだけで、メディアラベルを変更した場合の挙
動に変更はありません。
– データが書き込まれる際にメディアラベルが更新される動作
27
Thank you!
ありがとうございました
株式会社シマンテック
2015年 8月 10日版
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of Symantec Corporation or its affiliates in the U.S. and other countries. Other names may be trademarks of their respective owners.
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