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②路上禁煙の推進について

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②路上禁煙の推進について
②路上禁煙の推進について
名古屋市では、平成 16 年 11 月に「安心・安全で快適なまちづくりなごや条例」を制定
し、その中で、繁華街やターミナル周辺など人通りが多く路上喫煙による危険性が高い地域
(名古屋駅・栄・金山・藤が丘)を「路上禁煙地区」に指定し、地区内の喫煙を禁止しまし
た。平成 18 年 7 月からは違反者に 2,000 円の過料を科しています。
そこで、路上禁煙施策への認知度や、路上禁煙等指導員のパトロールについての考え方をお
たずねし、今後の啓発方法、パトロール体制を検討するうえでの参考とさせていただきます。
※各図表の「N」は、回答者総数を表しています。
【喫煙について】
問 10 あなたは喫煙していますか。(○は1つだけ)
N=1,044
無回答
1.2%
毎日喫煙している
たまに喫煙する
13.9%
3.1%
喫煙したことがな
い
56.8%
以前は喫煙してい
たがやめた
25.0%
問 11 あなたは路上喫煙について、特に不安又は不快に感じていることはありますか。
(○はいくつでも)
N=1,044
0.0%
20.0%
40.0%
60.0%
37.8%
たばこの火によるやけど被害
72.9%
ポイ捨てされた吸い殻による景観の悪化
48.1%
ポイ捨てされた吸い殻による火災
64.2%
受動喫煙による周囲の人への健康被害
46.6%
未成年者の喫煙
その他
特に不安又は不快に感じていることはない
無回答
80.0%
7.7%
4.8%
1.2%
問 12 あなた自身や家族、知り合いが、最近(概ね5年以内で)路上喫煙により、やけどや
衣服などを焦がしたといった被害にあったり、危険を感じたことがありますか。
(○は1つだけ)
N=1,044
被害にあったこと
も、危険を感じた
こともない
42.7%
無回答
1.8%
実際に被害にあっ
たことがある
2.7%
被害にあったこと
はないが、危険を
感じたことがある
52.8%
【路上禁煙地区と路上禁煙等指導員のパトロールについて】
路上禁煙地区に指定されている区域はそれぞれ以下の図の通りです。
名古屋駅地区
N
栄 地 区
N
久屋大通(南
行
テ)
レビ塔
バス
ターミナル
スーパー
駐車場
金山
金山橋南
N
藤
が
丘
駅
藤が丘駅南
■路上禁煙地区
錦通
東新町
広小路通
若宮大通
藤 が 丘 地 区
金山新橋南
芸術文化
センター
若宮大通
久屋
久屋大通
公園
総合
駅
21
藤が丘駅前
金
山
バス
ターミナル
中京大学
文化市民会館前
国道19号
アス
ナル
金山
桜通久屋東
桜通
オアシス
■路上禁煙地区
N
中京大学
文化市民会館北
中京大学
文化市民会館
若宮大通久屋
金 山 地 区
久屋大通(北
行)
広小路本町
矢場町
ささしまライブ 24 東
■路上禁煙地区
大津通
広小路通
柳橋
広小路通
下広井町
太閤一丁目
桜通久屋西
錦通
錦 通
笹島
桜通大津
西柳町
桜 通
名古屋高速
太閤通口
名
古
屋
駅
錦通本町
泥江町
中央郵便局北
藤が丘駅東
■路上禁煙地区
○定点調査
路上禁煙地区ごとに毎週1回、定点において喫煙率及びたばこの吸い殻数を測定し、路
上禁煙地区の喫煙状況を調べています。目標値は以下のとおりです。
喫煙率※1
0.1%以下
目標値
たばこの吸い殻数※2 55個以下
※1 喫煙率とは、路上禁煙地区内の定点で測定した一定時間における喫煙者の数を通行
人数で割ったものです。(4地区の平均値)
※2 たばこの吸い殻数とは、路上禁煙地区内の一定区間で回収したポイ捨てされていた
たばこの吸い殻の個数です。
○定点調査の結果
区
分
喫煙率(%)
たばこの吸殻数(個)
告示日前日(H17.2.24)
4.742
553
平成 20 年度
0.052
158
平成 21 年度
0.028
115
平成 22 年度
0.034
132
※喫煙率は目標値を達成。たばこの吸い殻数は目標値を未達成。
問 13 名古屋市では4地区(名古屋駅・栄・金山・藤が丘)が路上禁煙地区として指定され
ていますが、このことを知っていましたか。(○は1つだけ)
N=1,044
無回答
1.2%
路上禁煙地区につ
いて知らない
9.7%
地区までは知らな
いが、路上禁煙地
区については聞い
たことがある
18.1%
4地区すべて知っ
ている
13.3%
4地区すべては知
らないが、一部の
地区なら知ってい
る
57.7%
≪問 13 で1~2と答えた方(路上禁煙地区を知っている方)におたずねします。≫
問 14 「路上禁煙地区」は左ページの図の通りですが、区域(範囲)まで知っている地区は
ありますか。概ね知っている地区の番号に全て○をつけてください。
(○はいくつでも)
N=741
0.0%
10.0%
20.0%
30.0%
40.0%
60.0%
52.0%
名古屋駅地区
54.7%
栄地区
32.4%
金山地区
7.4%
藤が丘地区
29.8%
区域まで知っている地区はない
無回答
50.0%
0.7%
≪すべての方におたずねします。≫
○路上禁煙地区のパトロール
路上禁煙制度ができた当初は過料徴収を行わず、路上禁煙地区のPRや啓発、またはパト
ロールを行っていました。
しかし、定点調査の数値の改善状況がおもわしくないことから過料徴収の実施を判断した
という経緯があります。
現在、路上禁煙地区では、16名の路上禁煙等指導員(市の非常勤嘱託員)が2名もしく
は3名1組でパトロールを行っています。1日に概ね4組が各々6時間のパトロールを行っ
ています。パトロールは土日祝日も実施しています。指導員は禁煙地区での喫煙者に対し、
条例の趣旨を説明し、2,000円の過料を徴収しています。
また、過料の徴収を行うことができるのは市の職員に限られております。(警察官・ボラ
ンティア・民間事業者などは過料の徴収はできません。)
○過料処分の状況
(単位:件)
名古屋駅
栄
金山
藤が丘
4地区合計
平成 18 年度(7~3 月)
1,416
2,091
602
171
4,280
平成 19 年度
1,660
2,621
1,000
252
5,533
平成 20 年度
1,047
2,497
890
261
4,695
平成 21 年度
567
1,371
335
122
2,395
平成 22 年度
614
1,426
343
109
2,492
5,304
10,006
3,170
915
19,395
合 計
○経 費
路上禁煙制度にかかる事業費は年間 約 7,200 万円(平成23年度予算)です。
主に指導員の人件費と広報・啓発にかかる費用が多くをしめます。
【参考】路上禁煙等指導員
(右写真)
問 15 平成17年度から「路上禁煙地区」では制服を着た路上禁煙等指導員がパトロールを
実施しています。あなたは、今までに指導員を見かけたことがありますか。
(○は1つだけ)
N=1,044
無回答
3.7%
覚えていない
16.2%
見たことがある
33.4%
路上禁煙地区に
行ったことがない
ので見たことがな
い
9.0%
路上禁煙地区に
行ったことはある
が見たことがない
37.6%
問 16 現在の4地区における路上禁煙等指導員の人員体制についてどう思いますか。
(○は1つだけ)
N=1,044
わからない
31.0%
指導員はいらない
(パトロールは必
要ない)と思う
8.7%
その他
2.5%
人員を減らした方
が良いと思う
5.0%
無回答
2.0%
人員を増やした方
が良いと思う
17.3%
今のままの人員で
よいと思う
33.4%
≪問 16 で 1~2 と答えた方(人員を増やす・今のままの人員でよいと思う方)におたずねします。≫
問 17 なぜそのように思いましたか。(○はいくつでも)
N=530
0.0%
20.0%
40.0%
60.0%
44.9%
まだ路上禁煙制度が定着していないから
指導員がパトロールをすることによって、
喫煙への抑止力が働くから
67.2%
指導員を減らすと喫煙しても過料処分されずに
見逃されることが多くなるから
34.3%
46.6%
行政で違反者に指導しないと誰も指導しないから
たばこの火の被害を防ぐためには
多少費用がかかってもやむを得ないから
その他
無回答
80.0%
16.8%
4.7%
0.9%
≪問 16 で 3~4 と答えた方(人員を減らす・指導員はいらないと思う方)におたずねします。≫
問 18 なぜそのように思いましたか。(○はいくつでも)
N=143
0.0%
20.0%
80.0%
8.4%
路上禁煙制度(路上禁煙地区)は必要だが、過
料を科す必要はないから
指導員のパトロールに喫煙の抑止効果がないか
ら
21.0%
35.0%
65.7%
経費が削減できるから
18.2%
その他
無回答
60.0%
16.1%
路上禁煙制度が定着したから
路上禁煙制度自体に反対だから
40.0%
2.1%
≪すべての方におたずねします。≫
問 19
「路上禁煙制度」について、ご意見・ご要望がありましたらご自由にお書きくださ
い。
・たばこを持つ手の位置と子供の目線が一緒でいつも危険を感じます。マナーが守れない人が
いるなら全面的に禁煙にしてほしいです。
・間接喫煙が嫌ですし、ポイ捨てをする人が多く街も汚くなる。消さずに捨てる人もいて、火
災にもなりかねないので、路上禁煙制度は良い事だと思います。
・とくにお金をかけて人をやとってまで指導する事でもない。他にやる事はいくらでもありタ
バコの問題が大問題だとは考えない。
・禁煙地区ではなくても路上禁煙は当然マナー。出勤途上、歩きながら喫煙する人がいますが
注意できません。腹立たしく思っていますが…。
・制度の開始前と後では、確実に路上喫煙は減ったと実感はあり、少し改善して良かったとい
う思いはあるが、年間事業費等の事を考えると、これ以上の人員増員や改善は難しいように
思う。
ほか
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