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平成27年度 第4号 10月発行(PDFファイル)

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平成27年度 第4号 10月発行(PDFファイル)
2015
4号
編集・発行:
京都府立宮津高等学校 建築科
京都府宮津市滝馬23番地
[TEL]0772-22-2116
[FAX]0772-22-2117
http://www.kyoto be.ne.jp/miyazu-hs/
被災地に笑顔を!
東日本大震災の復興支援活動として、平成24年度から続けて行ってい
る福島県郡山市の幼稚園への「ままごとハウス寄贈」。今年は希望のあった
15の幼稚園の中から、抽選で選ばれた3つの幼稚園に届けてきました。
8月7日(金)には、子どもたちに贈る
「積み木」
と
「木箱」をボランティアで
製作していただいた宮津中学校の代表生徒8名、
そして、多くの来賓の方
にも参加いただき、出発式を行いました。
「ままごとハウス」を積み込みんだトラックを追いかけて、建築科3年生
を乗せたバスは、
9日(日)午前7時に宮津を出発、舞鶴若狭道・北陸道・磐
越道・東北道を通って午後5時に郡山市に到着。走行距離にして約730km
の長旅でした。
10日(月)午前、はじめに訪れた
「いわせグリーン球場(須賀川市)」
では、
BCリーグ(プロ野球独立リーグ)加盟の福島県民球団「福島ホープス」に、
生徒手作りのグラウンド整備用「木製トンボ」35本を寄贈。寄贈式では奥
野 涼大が挨拶、岩村明憲選手兼任監督からサイン入りバットを贈呈していただきました。
その後、大槻中央幼稚園・セントポール幼稚園・小山田幼稚園を訪問し、
「ままごとハウス」
「平均台」
「積み木」
「木箱」を寄贈しました。被災地の子
どもたちのために中学生と高校生が熱い思いで作った作品をお渡しする
と、
「ありがとうございました」
と園児から大きなお礼の言葉とともに、手作
りの「メダル」
と
「感謝状」をいただきました。
また、最後に訪問した郡山市希望ヶ丘児童センターでも、
「積み木」
「コリ
ントゲーム」
「平均台」を寄贈し、子ども達と品川郡山市長から
「感謝状」を
いただきました。訪問先の子どもたちはみんな寄贈した遊具を使って楽し
そうに遊び、笑い声が響き渡っていました。
入浴、
夕食を済ませた生徒たちは、午後9時に郡山市を出発、11日(火)
午前6時前に全員元気で宮津に帰着。入学時から
「福島にままごとハウス
を届けたい」
と言っていた生徒達は、達成感のなかで家路につきました。
福島の園児に
「積み木」
を届けよう!
福島県郡山市の幼稚園・児童センターに寄贈する
「積み木」
「木箱」
の製作については、今年も宮津中学校のみなさんに協
力していただきました。
宮津中学校生徒会本部が全校生徒に
「積み木製作ボランテ
ィア」
を呼び掛け、
7月下旬から8月上旬の8日間、
1日約30
名の生徒が活動に参加してくれました。
7月27日(月)に、建築科3年生の大谷 奏、
岡田真奈、
岡
田優太、森 雅貴が中学校を訪れ、
中学生に製作指導を行い
ましたが、高校生から指導を受ける中学生の真剣なまなざし、
生徒達の活動の様子を見つめる中学校の先生方の姿を見る
と、
この取組が素晴らしい
「中高連携」
になっていることを実感
しました。
今、
よみがえる 「宮津城」
毎年、建築科3年生が誇りをかけて製作している学校祭
の
「校門アーチ」。今年は
「宮津城(大手門)」
をモチーフに、
作品作りを行いました。
宮津城の姿を今に伝えるものは、明治初期にドイツ人が
撮影したたった1枚の写真しかありません。
コンピュータ
グラフックス
(CG)
により
「宮津城」
の再生に取り組んでお
られる古川輝夫氏(宮津市内で電気店を経営)
の協力を得
ながら、建築科3年生が授業や部活動で身に付けた技術を
発揮して、
「宮津城(大手門)」再現にチャレンジしました。
台風が接近するなか、宮高正門に見事完成させた
「宮津城(大手門)」
を見上げる建築科生徒た
ちの表情には、達成感あふれる満面の笑顔がありました。昼間見せる
「雄壮な大手門」、夜間ライ
トアップで浮かび上がる
「幽玄の大手門」、
どちらの姿も校歌に謳う
「はろけき秘境」
を思わせるもので、多くの来場者は拍手喝采ととも
にその雄姿を写真に収めておられました。
「宮津城(大手門)」
の雄姿は、10月9日(金)∼11日(日)に行われ
る宮津市の観光イベント
「和火」
で展示される予定で、町の皆さんも
楽しみにしておられます。
製作した建築科3年生の声を紹介します。
・みんなで協力して、
良い作品を仕上げることができて良かった。
とてもいい思い出ができた。
・地域の方々に見てもらい、
良い評価をしてもらい嬉しかった。
・石垣を作るのが大変でしたが、金賞を取ることができて良かった。
・夏休みはほぼ毎日製作に参加した。石垣はどうすればより本物に近付けるか、
ハートの石
を入れるなど工夫を凝らしながら取り組んだ。
・宮津城を再現でき、
とても感動した。
建築・体験セミナー
8月3日
(月)
に中学生1・2年生対象の建築セミナー、
8月6日
(木)
には中学3年生対象の体
験セミナーを開催しました。
建築セミナーは建築科のみ、体験セミナーは普通科も含めた学校全体で行っており、今年度も
多くの中学生のみなさんに参加していただきました。
建築セミナー
8月3日(月)の建築セミナーでは、
9つの中学校から集まった1・2年生31名が、建築専用
ソフトを使ったCAD実習、北山杉を切って穴をあけた鉛筆立ての製作を体験しました。
「しおりの校長先生の言葉に
『「ものづくり」
は人としての原点です。』
とあり、体験してそうだ
と感じました。
「
」建築科のことがよく分かったし、楽しかった。
2年生でも参加したい。」
「CAD
は難しかったけど楽しかった。木工は、初めて触る道具があって楽しかった。」
「ものづくりが
好きで、
セミナーに参加して良かった。
」
など、嬉しい感想を沢山書いてくれました。
夏休み木工教室
7月25日
(土)、夏休みの恒例行事となっている、宮津・
与謝管内の小学生を対象にした木工教室を開催しました。
午前は、
9名の5・6年生が
「小さな椅子」製作を、午後は、
27名の2∼4年生が
「コリントゲーム」製作を行いました。
慣れない道具に苦戦する場面もありましたが、高校生や
教員のサポートを受けて、子どもたちは、
それぞれに立派な
作品を作りました。
コリントゲームの製作では、保護者の方
と一緒に製作に励み、夏休みの思い出の一コマとなったの
ではないでしょうか。完成後は、
みな楽しそうに遊んでいま
した。
今回、応募者多数で参加できなかった方は、来年の応募
では優先させていただく予定ですので、
ぜひご応募くださ
い。
建築研究部 女子更衣室の床板張り
体験セミナー
8月6日(木)の建築科体験セミナーには、午前中43名、午後27名の中学生の参加があり
ました。
「CAD実習」
では、建築専用ソフトを使って自分でデザインした住宅を印刷し、下敷を作り
ました。
「材料実験」
では、鉄筋とコンクリートの強度試験を体験し、多くの生徒が興味を持っ
たようです。
また、
「模型製作」
では、模型材料を使って鉛筆立てを一生懸命作りました。
参加者のアンケートには、
「今回のセミナーで建築科のことが分かりました。
イメージもず
いぶん変わり、
ぜひ入学したいと思いました。」
「建築家になるのが夢なので、
ぜひ建築科に入
学したいです。
「
」自分がやりたいこと、将来に役立つことがたくさんありました。」
などと書か
れていました。
今回参加された中学生が、一人でも多く建築に興味を持ち、宮高建築科を目指してくれる
ことを期待しています。
そして、宮高建築科ならではの魅力ある取組に参加しながら、
ものづく
りの喜び、
人の役に立つことの素晴らしさを学び、成長してほしいと思っています。
建築研究部の1∼3年生8名が、本校第2体育館
前にあるプレハブの女子更衣室にフローリング材を
張る部活実習を、
6月と7月の土曜日を活用して行
いました。
「内装工事(床仕上げ)
を学ぶ」
というテーマのもと
で行った実習でしたが、生徒たちは慣れるに従って
手際が良くなり、作業はどんどん進み、床板張りと細
部の仕上げまでをしっかりと丁寧にやり遂げました。
作業完成後、更衣室を使用する運動部員の友達や
顧問の先生方から、
「大切に使わせていただきます」
「ありがとうございます」
など、
たくさんの感謝の言葉
をいただきました。
海の京都丹後高校生フェスティバル
7月20日
(月・祝)、
「海の京都 高校生丹後文化フェス
ティバル」
が京都府立丹後郷土資料館を会場に開催され
ました。丹後の中学・高校から多くの学校が参加し、
ステ
ージ発表や語り部、販売・体験などが行われ、本校からは
建築科と生徒会、
フィールド探求同好会が参加しました。
生徒会とフィールド探求同好会は、
ウォークラリーを
企画し、来場者の方に宮津の歴史やまちなみに触れても
らいながら、楽しんでもらいました。
建築科は、東日本大震災で被災した子どもたちへのメ
ッセージと一緒に寄贈する
「積み木」
や
「コリントゲーム」
の製作を来場者の方にもしていただきました。
来場者が被災地の支援活動に協力できることもあり、
90歳を超える高齢の方が楽しそうに
作ってくださったり、
1人で積み木をたくさん製作してくれた方もいました。建築科だけに限らず、
学校と地域が一緒になって被災地を支援する活動となりました。
※生徒氏名、協力機関の敬称は省略しています。
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