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Untitled - 三井・デュポン フロロケミカル株式会社

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Untitled - 三井・デュポン フロロケミカル株式会社
目 次
ご挨拶
3
1.環境保全に
環境保全に関する理念
する理念と
理念と方針
4
1.1 RC 基本方針
1.2 RC 全社方針
1.3 清水・千葉環境方針
2.環境マネジメント
環境マネジメントに
マネジメントに関する状況
する状況
6
2.1 安全・衛生・環境を推進する為の社内体制
2.2 業務計画(COTs)
2.3 ISO14001 環境管理活動
2.4 環境コミュニケーションの状況
2.5 環境に関する規制遵守の状況
2.6 環境に関する社会貢献活動の状況
3.環境対応型製品の
環境対応型製品の開発
11
3.1 Suva® -フレオン®に替わる地球環境対応の冷媒スーヴァ®
3.2 デュポングループによる次世代冷媒の開発
3.3 Vertrel® - 環境にやさしいハイドロフルオロカーボン系特殊溶剤バートレル®
3.4 FETM - クリーンで高性能な代替消火剤 FETM
3.5 Formacel® - 新しい発泡剤フォーマセル®
4.環境負荷低減の
環境負荷低減の取組み
取組み
12
4.1 エネルギー消費量の低減
4.2 大気への排出の低減
4.3 水質汚濁防止
4.4 廃棄物等の排出削減
4.5 製品・サービス等の提供での環境負荷の低減
4.6 輸送に係る環境負荷の低減
4.7 グリーン調達の推進
5.化学物質の
化学物質の安全管理
19
5.1 MSDS(製品安全データシート)
5.2 イエローカード(緊急連絡カード)
6.安全衛生管理
19
7.会社概要・
会社概要・会社沿革等
21
表紙写真は
表紙写真は水彩画化
した弊社清水工場
した弊社清水工場
レスポンシブル・
レスポンシブル・ケアとは
ケアとは・・・
とは・・・…
・・・…
レスポンシブル・ケア(RC)とは、『化学物質を製造、又は取り扱う事業者が、
自己決定・自己責任の原則に基づいて、化学物質の開発から製造、流通、使用、
最終消費を経て廃棄に至る全ライフサイクルにわたって、「環境・安全・健康」を確
保することを経営方針において公約し、環境・安全・健康面の対策を実行し、改
善を図っていく自主管理活動』です。
-2-
ご挨拶
20 世紀は、科学技術の進歩により、経済的、物質的に私達の生
活を実り豊かなものにしました。その反面、文明の発展の負の側面
として深刻な地球環境問題が起こってきたことも事実です。今後の
持続可能な社会構築を考える時、21 世紀を「環境の世紀」とし、
国際的に人類が環境と調和していく道を真剣に模索することが不
可欠です。
代表取締役社長
武野氏 悦夫
当社は世界最大のサイエンスカンパニーである米国デュポン社
と、日本を代表する総合化学企業である三井化学株式会社との同率
出資の合弁会社として、1963 年の会社創立以来、テフロン®を始め
とするフッ素化学に特化した事業を展開してきました。
当社にとって環境課題とは、如何なる時代およびビジネス環境に
おいても、絶対に妥協しない核となる価値「
「コアバリュー」
コアバリュー」の一つ
であり、安全、倫理、そして働く一人ひとりの尊厳を守るという理
念と共に、全社を挙げて取り組んでいます。
当社の環境課題への取組みは、
「地球環境は
地球環境は祖先から
祖先から譲
から譲り受けたも
のではなく、
、我々の子孫から
のではなく
子孫から借
から借り受けたものである」
けたものである」という考え方
を反映するものです。
これらの理念に基づき、1997 年に「日本レスポンシブル・ケア協
議会」に加盟、1998 年のレスポンシブル・ケア実施宣言 (2007 年
1 月に RC 基本方針として改定) 以来、環境課題に対する様々な活
動を積極的に推進してきました。特に、2001 年に清水および千葉工
場にて ISO14001 認証を取得し、環境マネジメントシステムに則り
製造工程をはじめとする自社の環境負荷の低減に努めています。
当社の環境課題への具体的な取り組みの一つとして、2003 年にフ
ロン回収・破壊法に基づくフロン破壊業者の許可を得て以降、フロ
フロ
ン破壊業者として
破壊業者として、
として、オゾン層破壊物質及
オゾン層破壊物質及び
層破壊物質及び温室効果ガス
温室効果ガスの
ガスの放出防止
の責務を
責務を着実に
着実に果たして
たしてきました。更に、単なる破壊処理に留まら
ず、エネルギーの節約及びフッ素資源の有効活用を考慮し、再資源
再資源
化も行っています。これは循環型の社会形成を目指す国是である3
R(Reduce, Reuse, Recycle)の考え方を十分反映した環境課題への
取り組みです。2008 年は、フロン破壊業者の許可を更新し、再資源
化設備の増強を実施しました。更に、2009 年は、当社の経営長期ビ
ジョンの重点課題の一つとして「
「環境との
環境との調和
との調和」
調和」を掲げました。今
後も全社で様々な環境課題への取り組みを推進していく所存です。
当社の環境保全活動と成果をまとめたこの「環境報告書 2009 年
版」をお読み頂き、当社へのご理解を頂くとともに、今後の活動に
向けて皆様からの支援と率直なご意見をお寄せいただければ幸いに
存じます。
2009 年 11 月
-3-
1.環境保全に
環境保全に関する理念
する理念と
理念と方針
1.1 RC 基本方針
当社は
当社は1998年
1998年から本格的
から本格的に
本格的にレスポンシブル・
レスポンシブル・ケア活動
ケア活動を
活動を実施しています
実施しています。
しています。2007年
2007年に改定さ
改定さ
れたRC
れたRC基本方針
RC基本方針を
基本方針を以下に
以下に示します。
します。
R C 基 本 方 針
2007 年 1 月 1 日
代表取締役社長 武野氏 悦夫
私たちは
たちは、地球と
地球と地域の
地域の環境を
環境を保護し
保護し人の安全と
安全と健康を
健康を確保する
確保する為
する為、『基本理念
、『基本理念』
基本理念』 と 『行動指針』
行動指針』 を定め、
レスポンシブル・
レスポンシブル・ケア活動
ケア活動を
活動を推進します
推進します。
します。
【基本理念】
基本理念】
三井・
三井・デュポンフロロケミカル株式会社
デュポンフロロケミカル株式会社は
株式会社は、環境 ・ 安全 ・ 健康の
健康の確保および
確保および品質
および品質の
品質の改善・
改善・向上が
向上が経営の
経営の
基盤であることを
基盤であることを認識
であることを認識し
認識し、地球環境等に
地球環境等に配慮した
配慮した技術
した技術 ・ 製品 ・ サービスを
サービスを提供し
提供し、以って持続的発展可能
って持続的発展可能な
持続的発展可能な
社会構築に
社会構築に貢献します
貢献します。
します。
【行動指針】
行動指針】
1. 法の遵守
常に国内外の
国内外の法規制を
法規制を遵守するとともに
遵守するとともに、
するとともに、政府や
政府や地域行政の
地域行政の施策および
施策および国際的
および国際的な
国際的な取り決めなどに
協力します
協力します。
します。
2. 環境保全
事業活動に
事業活動に伴う廃棄物や
廃棄物やエミッションの
エミッションのリデュース、
リデュース、資源の
資源のリユースや
リユースやリサイクル、
リサイクル、省エネルギー等
エネルギー等を
積極的に
積極的に図り、地球に
地球に優しい企業
しい企業を
企業を目指します
目指します。
します。
3. 保安防災および
保安防災および物流安全
および物流安全
生産活動および
生産活動および物流活動
および物流活動に
物流活動に伴う事故・
事故・災害発生ゼロ
災害発生ゼロを
ゼロを目指します
目指します。
します。
4. 労働安全衛生
“全ての怪我
ての怪我や
怪我や職業病は
職業病は防ぐことができる“
ぐことができる“という信念
という信念のもとに
信念のもとに、
のもとに、社員及び
社員及び協力会社員の
協力会社員の労働
災害・
災害・職業病ゼロ
職業病ゼロを
ゼロを目指し
目指し、体と心の健康増進を
健康増進を推進します
推進します。
します。
5. 製品の
製品の安全性および
安全性およびサービス
およびサービス
開発から
開発から廃棄
から廃棄に
廃棄に至る各段階において
段階において、
において、環境・
環境・安全・
安全・健康 ・品質を
品質を考慮し
考慮し、またお客様
またお客様に
客様に満足して
満足して
いただける技術
いただける技術、
技術、製品および
製品およびサービス
およびサービスを
サービスを提供します
提供します。
します。
6. 社会との
社会との共生
との共生、
共生、信頼の
信頼の向上
地域社会との
地域社会とのコミュニケーション
とのコミュニケーションを
コミュニケーションを推進し
推進し、相互信頼関係を
相互信頼関係を構築します
構築します。
します。
7. 全員参加による
全員参加による取
による取り組み
全社員が
全社員が上記の
上記の 1~6の行動指針の
行動指針の重要性を
重要性を理解し
理解し、日々の業務を
業務を遂行し
遂行し改善を
改善を図ります。
ります。
制定
: 1998年
1998年9月1日
最新改定 : 2007年
2007年1月1日
-4-
1.2 RC 全社方針
当社では年度末に開催される RC 委員会にて、その年の RC 実施結果(安全・衛生・環境保全活動)
のレビューを行い、これに基づき翌年度の RC 全社方針を審議決定しています。以下に 2009 年度
の RC 全社方針を示します。各部署ではこの内容を自部署に展開し、一年間の活動を推進します。
1.3 清水・
清水・千葉環境方針
清水工場及び千葉工場は ISO14001 環境管理システムを運用しており、清水工場の環境方針、千葉工
場運営方針(千葉工場は三井化学市原工場内にあり市原工場全体として活動)を以下に示します。
-5-
工場運営方針
当工場は、石油化学製品から機能材製品まで幅広く生産する総合化学工場であり、
◆安全をすべてに
安全をすべてに優先
をすべてに優先し
優先し、環境、
環境、安全・
安全・労働衛生の
労働衛生の継続的改善を
継続的改善を図り、無事故・
無事故・無災害を
無災害を
達成する
達成する。
する。
◆品質の
品質の継続的改善を
継続的改善を図り、お客様が
客様が安心、
安心、満足、
満足、信頼する
信頼する製品
する製品と
製品とサービスを
サービスを提供する
提供する。
する。
◆徹底した
徹底した三現主義
した三現主義を
三現主義を実践し
実践し、「生産現場力
「生産現場力の
生産現場力の強化」
強化」に取り組む。
を工場運営の基本とする。
私どもは、全員周知・全員参加のもと強い現場力を発揮し、次の事項に機動的に取り組む。
1.すべての法令、協定及び社則を遵守し、誠実に行動する。
2.保安防災、安全・労働衛生活動に自主的に取組み、全員の創意工夫により、危険レベルを低減する。
3.環境汚染の予防及び環境負荷の削減に努め、廃棄物の3R、省資源、省エネルギー、GHGの削減
を推進する。
4.積極的なお客様とのコミュニケーションを図り、お客様が安心、満足、信頼する製品とサービスを
提供する。
5.工場マネジメントシステムを確実に運用するとともに、定期的に見直し継続的改善を図る。
6.工場の情報をタイムリーに公開することにより、工場活動の透明性を確保し、地域との交流を図る。
2008年5月1日
三井化学株式会社 市原工場
工場長 竹本 元
2.環境マネジメント
環境マネジメントに
マネジメントに関する状況
する状況
2.1 安全・
安全・衛生・
衛生・環境を
環境を推進するための
推進するための社内体制
するための社内体制
生産・品質・安全・環境を管掌する役員を任命し、環境保全、保安防災、労働安全衛生、化学
品・製品安全等のレスポンシブル・ケアに関する業務を所管しています。当社の安全・衛生・環境
保全活動は基本的には本社・営業所、生産、管理部門、研究等に属する各部署が責任を持って実
施しますが、部門横断の体制として RC 委員会(全社)、RC 推進チーム(全社)、環境審議会(清水、
千葉工場)、安全衛生委員会等があります。社内体制は以下のとおりです。
-6-
(1)RC 委員会
最高意思決定機関として、RC 委員会を設置しています。社長が RC の最高責任者とし
て RC 委員会を主催し、全経営陣(リーダーシップチームメンバー)が委員として出席し
ます。年 1 回以上(通常年度末)開催し、その年の RC 実施結果(安全・衛生・環境保全
活動)のレビュー、これに基づく翌年度の RC 全社方針の審議決定を行っています。
(2009 年度 RC 全社方針参照)
(2)RC 推進組識
RC 委員会のもとに RC 推進チームを置き RC の普及活動、内部監査、教育・情報収集
等を行っています。
(3)内部監査体制
社内各部署の RC 推進委員による年一回の内部監査と、生産・品質・安全・環境担当
役員が行う、経営的視点からの年2回の全体監査即ち、業務計画(COTs)ヒアリングの 2
段階方式で監査の充実を図っています。
2.2 業務計画(COTs)
業務計画(COTs)
当社では年初に立案された業務計画(Critical Operating Tasks)に従って、各部署の年間業務が
実施・管理されます。この COTs は安全・環境・衛生、品質、コスト・生産性、人材育成、Growth
の、5 つのフォーカスエリアに大分類され、夫々のエリアについて施策が展開されます。第一番
目の項目が SHE(安全・環境・衛生)であり、これについてはレスポンシブル・ケアを含めた SHE の
観点より、その年度で緊急度の高い全社にわたる年次テーマが選定されます。このテーマが各部
署にブレークダウンされ、各部署は自部署の年次計画を策定し、安全・環境・衛生活動を積極的に
進めています(2009 年度 RC 全社方針参照)。
2.3 ISO14001 環境管理活動
清水、千葉工場では夫々2001 年 3 月及び 8 月にレスポンシブル・ケア活動推進ツールの一つと
して、環境マネジメントシステムの国際標準規格である ISO14001 を LRQA ジャパンビジネスセ
ンター及び KHK より認証取得しました。その後、2005 年に清水工場は ISO14001(2004 年度版)
に移行しました(千葉は 2004 年に General Management System に統合)
。環境方針を達成する
ため、又環境活動実績を継続的に改善するために、中長期的なゴールである環境目的を設定し環
境管理活動を実施しています。具体的には各部署(環境組織図参照)にて、年次の環境目標を達成
する為の施策を盛込んだ環境管理計画書(環境マネジメントプログラム)を作成し、これに沿って
年間計画の進捗を図ります。当年度の両工場の環境目的及び環境組織(清水工場)を次に示します。
-7-
清水工場 環境目的
No
1
産業廃棄物の削減
(1) 産業廃棄物量を、2010 年までに 2005 年の 20%を削減する。
2
地球温暖化ガスの削減
(1) 2010 年度までに 2006 年度の 10%削減
3
省資源・省エネルギーの推進
4
環境汚染の予防
(1) 不適合品を各年度毎に 10%削減
(2) エネルギー原単位を、毎年対前年比1%削減する。
(1) 土壌汚染物質除去の強化
5
グリーン調達の推進
(1)
環 境 方 針
環 境 目 的
2010 年までに原材料の 70%以上をグリーン調達システムで行う。
千葉工場 環境目的及び目標
No
1
環境目的
環境負荷低減の実現
環境目標
(1) 温室効果ガス削減計画の達成
①GHG 排出量を低減する運転方法の確立
及び実施
(2) 廃触媒の処理方法の検討及び実施
清水工場環境組織図
テクニカルセンターと総合事務所(情報システム部、財務部)はスコープ外組織になっていますが、
スコープ管理組織と同様、環境方針に沿った環境管理活動を推進しています。又、千葉工場は三井
化学 市原工場の環境マネジメント体制の一環で活動を行っています。
-8-
2.4 環境コミュニケーション
環境コミュニケーションの
コミュニケーションの状況
環境・安全関係を始め、次の様な地域コミュニケーションを実施しました。
1)地元説明会の
地元説明会の開催
清水工場では環境保全に関して地元自治会と覚書を締結し
ており、これに基づいて三保地区の連合自治会長、各自治会長
を招致し、工場の環境保全活動、新増設計画等について年 2
回説明会を実施し、コミュニケーションの促進を図っています。
2009 年は 7 月に実施し、
二回目は 11月に予定されています。
また、緊急時には当社内の地震避難場所を地域社会に提供する
ことになっていて、毎年、近隣自治会の皆様の避難訓練に協賛しています。
2)恒例の
恒例の地域清掃
清水工場では、地域社会との繋がりを行動で示し、共存共栄
を自覚するため工場廻り(三保ふれあい広場、周辺道路)の清
掃活動を行っています。毎年社員及び協力会社社員が、およそ
200 人が参加します。2009 年は 6 月16日に行いました。
3)ISO14001 活動に
活動に基づく地域住民等外部関係者
づく地域住民等外部関係者との
地域住民等外部関係者とのコミュニケーション
とのコミュニケーション
清水工場周辺の住民の方からの環境に関する問合せについては、当工場の ISO14001 環境管理シ
ステムに対応を規定し、原因調査、設備改造等問題点への対処は誠実かつ迅速にこれを実施してい
ます。又必要な場合、問合せ者の工場設備への現場確認も過去には行いました。
4)地域防火競技会
静岡市防災協会主催の消火競技大会が例年開催され、毎回参加しています。2008 年度は屋内消
火栓の部で2位入賞することが出来ました。今後とも消火操法の技量向上に努力します。
5)防災訓練
清水工場では所轄の消防
署と協同で防災訓練を毎年
6月に実施しています。
2009 年は製造設備から原
料の高圧ガスが漏洩したと
いう想定で、清水全サイト
が合同してガス漏洩防災訓練を行いました。また、
毎年9月の防災の日には総合地震防災訓練を、
又、その外に消防防災訓練、夜間通報訓練等を実施しています。
千葉工場でも毎年9月頃に合同防災訓練を、行っています。2008 年及び 2009 年は地震と漏
洩を想定して実施しました。
-9-
6)地域活動への
地域活動への協力
への協力
野球・サッカーの試合、運動会、グランドゴルフ
等地元のスポーツ振興の為に清水工場、市原工場の
グランドが貸し出されています。又、清水区三保地
区の夏祭、御穂神社例祭、公園の植栽等に協賛して
います。2008 年に清水工場グランドに『お休み処』
として設置した東屋はスポーツの間の休憩所とし
て有効に活用していただいています。
7)社外表彰
清水工場では、労働安全の向上を常に心がけており、過去に下記の様な表彰を受けました。
受賞年
表彰内容
授与者
’94
静岡県高圧ガス大会 感謝状
静岡県高圧ガス保安協会
’01
清水地区産業安全衛生のひろば 優秀賞
清水労働基準協会
‘04
環境保全功労者等個人表彰 5 件
市環境保全協力会等
’05
保安功労賞等個人表彰計 6 件
静岡県高圧ガス保安協会等
‘06
優良従業員等個人表彰計 5 件
静岡市食品衛生協会等
’07
高圧ガス永年勤続者等個人表彰計 3 件
静岡県高圧ガス保安協会
’08
高圧ガス優良製造保安責任者等個人表彰計 3 件
静岡県高圧ガス保安協会
2.5 環境に
環境に関する規制遵守
する規制遵守の
規制遵守の状況
当社は RC 基本方針に法の遵守を行動指針として掲げており、当然の義務として環境に関する法
規制を遵守しています。2008 年度の活動に関しても大気汚染物質排出、水質汚濁、騒音、悪臭、
エネルギー使用等環境に関する法規制違反件数は、清水、千葉工場共ゼロでした。
2.6 環境に
環境に関する社会貢献活動
する社会貢献活動の
社会貢献活動の状況
清水工場では静岡市環境保全推進協力会、静岡県
産業廃棄物協会等の主催する清掃奉仕活動、産業廃
棄物不法投棄防止パトロールに例年参加していま
す。また、ボランティア活動として、2009 年は1
月及び6月に、三保の松原名勝保存会の松の下枝切
及び三保真崎海岸で清掃奉仕活動へ、延べ約 50 名
の当社社員等が参加し環境保全活動に微力ながら
貢献しました。又、千葉工場でも年 2 回の三井化学
市原工場前の国道 16 号線清掃に毎年参加し、地域の環境保全に貢献しています。
-10-
3.環境対応型製品の
環境対応型製品の開発
3.1 Suva® -フレオン®に替わる地球環境対応
わる地球環境対応の
地球環境対応の冷媒スーヴァ
冷媒スーヴァ®
スーヴァ®は HCFC-22 等に替わるデュポングループが提供する HFC 系代替品で、環境への影
響、安全性、使い易さ等の厳しい評価をクリアした製品です。新規システム、補充用とも幅広い
製品群の中から最適な冷媒をお選び頂けます。スーヴァ®134a、スーヴァ®HP62
(R-404A)、スーヴァ®407C(R-407C)、スーヴァ®410A(R-410A)等は全て
ハイドロフルオロカーボン冷媒より構成され、塩素原子を含んでおりませんので、オゾン層を破
壊しません。主な用途は以下の通りです。
スーヴァ®134a:空調機器、カーエアコン等の冷媒
スーヴァ®HP62:主として冷凍機、ショーケース用の冷媒
スーヴァ®407C :主として業務用のエアコン用冷媒
スーヴァ®410A:主として家庭用及び業務用のエアコン用冷媒
3.2 デュポングループによる
デュポングループによる次世代冷媒
による次世代冷媒の
次世代冷媒の開発
米国デュポン社とハネウェル社は地球温暖化係数の低いカーエアコン用次世代冷媒の共同開発
を進めてまいりましたが物性と空調性能が最も良くバランスし、かつ低 GWP(100 Year GWP =
4, GWP134a = 1300)の冷媒としてハイドロフルオロオレフィン HFO-1234yf を選定しました。
システム(冷房)性能も極めて HFC-134a に類似しています(沸点は-29℃であり HFC-134a は
-26℃)。この物質の人体毒性は国内で広く使用されている HFC-134a と同程度であり、これまで
の毒性試験結果からはカーエアコン用冷媒としての安全な使用に障害となる危険性は何ら認めら
れておりません。穏やかな燃焼性は認められますが汎用冷媒として市場で管理・制御できるもので
す。当社はデュポン社と協力して次世代冷媒の開発に向け積極的な取り組みを展開しています。
3.3 Vertrel® - 環境にやさしい
環境にやさしいハイドロフルオロカーボン
にやさしいハイドロフルオロカーボン系特殊溶剤
ハイドロフルオロカーボン系特殊溶剤バートレル
系特殊溶剤バートレル®
バートレル®シリーズの基幹製品バートレル®XF は、パーフルオロカーボン、HCFC、塩素系溶
剤等を使用している分野における代替品です。この製品は環境への影響
が小さい(オゾン破壊係数がゼロ、低温暖化)、安全性が高い(不燃性、
低毒性、安定性)、優れた特性(分散性、速乾性、選択的溶解性、臭い
がマイルド、材質との適合性)、経済的(安定性、廃液が少なく、低コ
スト)等の特徴を活かして、さまざまな分野で使われています。主な用
途としては、
-11-
・溶媒、分散剤・・・・フッ素系潤滑剤の溶媒、分散剤等に。
・洗浄剤・・・・・・ 微粒子除去、脱脂、すすぎ乾燥、表面の拭取り(ウェッ
トワイパー:精密洗浄用、原子力発電所向け)等に。
・水切り乾燥剤・・・・・・酸洗い、表面処理等、水洗後の乾燥に。
・その他・・・・・・・・熱媒体用、反応溶媒等として。
性能を更に強化するため、第二、第三の成分を添加した各種混合製品を、バートレル®シリーズとし
て品揃えし、需要家の皆様のご要望にお答えしています。
3.4 FETM -クリーンで
クリーンで高性能な
高性能な代替消火剤FE
代替消火剤FETM
デュポングループが提供する新しい消火剤FETM は従来のハロン消火剤
の代替として、いずれもオゾン破壊係数ゼロ、安全、クリーンで高性能であ
り、多くの消火・防火装置に応用できます。FE-13TM 及びFE-227TM
は、その高い消火性能と低毒性により、ハロン1301や CO2 消火剤の代
替品として通信機器・コンピューター・精密機器・医療機器のほか美術品な
どの全域放出タイプの消火装置に最適です。FE-36TM はハロン1211
の代替品として開発された消火剤で、A、B 火災の消火に優れた性能を発揮
し、消火器などポータブルな使用に適しています。FE-25TM は、航空機
やレーシングカー等のエンジンルームのように、人が居住しない空間での全域放出タイプの消火剤
として、優れた性能を発揮します。
3.5 Formacel® - 新しい発泡剤
しい発泡剤フォーマセル
発泡剤フォーマセル®
フォーマセル®は発泡剤に与えられた商標です。フォーマセル®Z-4はオゾン破壊係数ゼロ、不
燃性の発泡剤で、ポリエチレンやポリスチレン等の熱可塑性樹脂への使用に最適です。特に断熱性
が要求されるフォーム製品にはお薦めできます。又硬質ウレタンの発泡剤としても低温域での特性
に優れています。フォーマセル®Z-2はオゾン破壊係数ゼロで、温暖化係数も非常に小さく、米国
では VOC の規制対象外として扱われるなど、環境への配慮を最大に活かせる発泡剤です。分子量
が小さいことから高い発泡効率で使用できる上、ポリエチレン、ポリスチレン樹脂との相溶性も問
題ありません。
4.環境負荷低減の
環境負荷低減の取組み
取組み
当社では生産設備を持つ事業所としては清水工場と千葉工場があり、立地環境が異なりますので
以下のデータは工場別に纏めてあります(グラフで清水工場、千葉工場を夫々清水、千葉と略記)。
4.1 エネルギー消費量
エネルギー消費量の
消費量の低減
第一種エネルギー指定管理工場である清水工場は、省エネルギー法に従って、エネルギー原単位
の対前年比1%削減を達成すべく、省エネルギー委員会を設置し、又 ISO14001 環境管理活動の目
的・目標に「省エネルギーの推進」を挙げて、全部署で削減に取り組んでいます。2008 年は再冷水の
温度の低下、ポンプ・ファンのインバータ化等で、エネルギー削減の努力を行いました。個別に見
-12-
ると削減効果は上がっていますが、2008 年後半の生産量減少に影響され、消費量は大きく減少し、
一方で原単位は悪化という結果となりました。2009 年も引き続き改善活動を継続してまいりますが、
生産量減少の影響は避けられないと思われます。事務部門では昼休みの消灯徹底、空調温度管理の
徹底等身近な所から実行しています。千葉工場のある三井化学市原工場でも同様に「省エネルギーの
推進」を工場運営方針に挙げ、施策を実行しています。千葉工場は 2006 年以降 HFC-134a の減産に
より電力コスト等が大幅に増加しました。エネルギー原単位の削減は、設備の稼働率に大きく左右
され難しい一面もありますが、今後も地道に活動を継続します。
(清水工場では 2007 年以降は重油
消費量がゼロ。都市ガス使用量を重油量に換算)
清 水 電 力 消 費 量 ('0 9 : 予 想 )
0
5,00 0
2,50 0
0
'0 3 '0 4 ' 05 ' 0 6 '07 '0 8 ' 09
'03 '0 4 '05 '06 '0 7 '08 '09
年度
年度
原単位 指数
原油 消 費量
原単 位 指数
清 水 総 エ ネ ル ギ ー (原 油 換 算 )消
費 量 (' 0 9 : 予 想 )
2 0 ,0 0 0
1 0 ,0 0 0
0
' 03
3 0,00 0
消費量(Million Wh)
160%
140%
120%
100%
80%
60%
40%
20%
0%
生産量原単位指
数('03年度基準)
原油換算量(kl)
3 0 ,0 0 0
千 葉 電 力 消 費 量 ( '09:
09 : 予 想 )
2 0,00 0
80 %
60 %
40 %
20 %
1 0,00 0
0
' 04 ' 05 ' 06 '0 7 '0 8 '0 9
0%
'03 '04 '05 '0 6 '0 7 '08 '09
年度
年度
エ ネ ル キ ゙ー 消 費 量
16 0%
14 0%
12 0%
10 0%
原単 位指 数
電力 消費 量
千 葉 総 エ ネ ル キ ゙ー ( 原 油 換 算 ) 消 費 量
千 葉 重 油 消 費 量 ( ' 09 : 予 想 )
7,50 0
120 %
100 %
80%
5,00 0
60%
2,50 0
40%
20%
0
1 20 %
1 0 ,0 0 0
1 00 %
8 0%
6 0%
5 ,0 0 0
4 0%
2 0%
0%
'0 3 '0 4
'05 '06 '0 7 '08 '0 9
年度
重油消 費量
1 40 %
0
0%
'0 3 '04
1 60 %
1 5 ,0 0 0
原 油換算 量(kl)
140 %
消費量(kl)
( '0 9 : 予 想 )
160 %
生産量原単位指数
('03年度基準)
1 0,00 0
原単 位指数
原 単位指 数
'0 5 '0 6 '07 ' 08 '0 9
年度
エ ネ ル キ ゙ー 消 費 量
-13-
原 単位指 数
生産量原単位指数
('03年度基準)
電力 消費量
生産量原単位指数
('03年度基準)
2 5 ,0 0 0
16 0%
14 0%
12 0%
10 0%
80 %
60 %
40 %
20 %
0%
生産量原単位指数
('03年度基準)
5 0 ,0 0 0
7,50 0
消費量(kl)
160%
140%
120%
100%
80%
60%
40%
20%
0%
生産量原単位指数
('03年度基準)
消費量(千kWh)
7 5 ,0 0 0
清 水 燃 料 ( 原 油 換 算 ) 消 費 量 ( ' 09 :
予想)
4.2 大気への
大気への排出
への排出の
排出の低減
1)温室効果ガス
温室効果ガス排出
ガス排出の
排出の削減
地球温暖化対策推進法に規定される温室効果ガスで、清水工場で対象となるものは、購入電力
及びボイラーの都市ガス燃焼から生成する二酸化炭素(CO2)と、生産工程から排出されるハイド
ロフルオロカーボン(HFC)です。当社では、確かな技術と木目細かな装置の設計及び操作を活か
して、HFC 類の大気放出の削減に取り組んできました。その結果、左上図に示す様に、清水工場
の温室効果ガス排出量は CO2 換算で、2003 年度実績に対して 2008 年は 92%の削減で、基準年
の 1995 年に対しては 96%の削減という結果でした。更に削減を進める為に HFC の燃焼処理設
備の改善や、溶剤回収設備の回収効率アップ等 ISO14001 環境管理活動を進めてまいります。
尚、
千葉工場は、建設当初から HFC の大気排出が極小になるよう設計・操作されていますので、排
出される温室効果ガスは主として購入電力等に起因する炭酸ガスです。
12
40 %
1 ,0 0 0
20 %
0
CO2換算排出量(千トン)
60 %
('03年度基準)
80 %
2 ,0 0 0
生産量原単位指数
(千トン)
CO2(換算)排出量
10 0%
3 ,0 0 0
0%
'0 3 ' 0 4
'05
'0 6 ' 0 7
年度
C O 2排 出 量
'0 8
1 60 %
1 40 %
1 20 %
1 00 %
8 0%
6 0%
4 0%
2 0%
0%
8
4
0
'0 9
'0 3 '0 4
'0 5
'06
'0 7
年度
'0 8
C O 2排 出 量
原単 位 指 数
生産量原単位指数
('03年度基準)
千 葉 温 室 効 果 ガス 排 出 量
( C O 2 換 算 ) ( '0 9 : 予 想 )
清 水 温 室 効 果ガス排 出 量
( C O 2 換 算 ) ('0 9 : 予 想 )
'09
原 単 位 指数
2)オゾン層破壊物質排出
オゾン層破壊物質排出の
層破壊物質排出の削減
千 葉 オ ゾン 層 破 壊 物 質 排 出 量
( '0 9 : 予 想 )
2
60 %
40 %
20 %
0
排出量(ODPトン)
80 %
3
('03年度基準)
10 0%
0%
'03
'0 4
'0 5
排 出 量
'0 6
年 度
'0 7
'08
30 0%
25 0%
2
20 0%
15 0%
1
10 0%
50 %
0
'0 9
0%
'03 '04
原 単 位 指 数
('03年度基準)
12 0%
生産量原単位指数
排出量(ODPトン)
4
生産量原単位指数
清 水 オ ゾン層 破 壊 物 質 排 出 量
('0 9 : 予 想 )
'05
排 出量
'0 6
年度
'07
'0 8
'09
原 単位 指 数
オゾン層は高度 1 万m以上の成層圏に存在し、太陽光線に含まれる有害な紫外線のほとんどを
吸収し、人間や動植物をその影響から守る重要な役割を果たしています。特定フロン等によって
オゾン層が破壊され地上に達する有害紫外線量が増加すると、皮膚ガンや白内障の増加のほか、
生態系への悪影響の発生等が懸念されます。
現在清水工場から排出されている主なオゾン層破壊物質は、オゾン破壊係数 0.055 の
HCFC-22(ハイドロクロロフルオロカーボン)です。温室効果ガスの排出削減と同様に、継続的な
努力により対 2003 年度実績比で 2008 年は 92%の削減となりましたが、さらなる削減を目標に
定め、排出削減に努めています。
-14-
千葉工場でも工場運営方針に「環境負荷の継続的改善」をあげて、プラント停止時及び非定常作業
時の排ガスの削減に日常取組んでいます。
3)大気汚染物質(SOx,NOx)
大気汚染物質(SOx,NOx)の
(SOx,NOx)の排出削減
清 水 ・N O x排 出 量 推 移
( '0 9 : 予 想 )
12 0%
60 %
40 %
25
20 %
0
排出量
排出量((トン
トン))
50
100 %
年度基準
年度基準))
80 %
生産量原単位指数
生産量原単位指数(('03
排出量
排出量(
(トン
トン)
)
120 %
15
10 0%
'05
'06
年 度
SO x排 出 量
'0 7
'0 8
60%
40%
5
20%
0%
' 0 3 '0 4
80%
10
0
'0 9
0%
'0 3 '0 4
原 単 位指 数
年度基準
年度基準))
75
生産量原単位指数
生産量原単位指数((' 03
清 水 ・S O x排 出 量 推 移
(' 0 9 : 予 想 )
'0 5
N O x排 出 量
'0 6
年 度
'0 7
'08
'0 9
原単 位 指 数
硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)は呼吸器への健康被害を及ぼす恐れがあり、酸性雨
等の原因ともなります。清水工場ではボイラーの運転に伴って大気中に排出される SOx、NOx
等の環境汚染物質の排出量を把握し、規制、条例、及び地域協定を遵守し削減に努めてまいりま
したが、更に 2006 年秋に、環境改善効率の高い都市ガスボイラーへ更新しましたので、2007 年
以降 SOx ゼロ、NOx の大幅削減が可能となりました。千葉工場については、三井化学市原工場
内にある為大気汚染物質の排出は市原工場全体として一元管理されています。
4)PRTR 法(化学物質管理促進法)
化学物質管理促進法)対象物質排出の
対象物質排出の削減
2001 年度から「特定化学物質の環境への排出
清 水 ・ P R TR 法 対 象 物 質 排 出 ( & 移 動 ) 量 推 移 ( ' 0 9 : 予
想)
150
量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」
1 00 %
(PRTR 法)に基づき、排出量を把握し届出をする
8 0%
7 0%
100
6 0%
5 0%
4 0%
50
3 0%
2 0%
1 0%
0
0%
' 03
'0 4
'0 5
合計 量
'0 6
年度
'07
'0 8
原単 位指数
生産量原単位指数
('03年度基準)
年間排出(&移動)量(トン)
9 0%
ことになった 354 の指定物質のうち、2008 年度
の清水工場の報告対象物質は 10 物質で、取扱量
は年間約 12,400 トンでした。このうち大気への
排出量 47 トン、水域への排出量 2 トン、事業所
'0 9
外への移動量 26 トン計 75 トンでした(左図)。
2007 年は製品品質改善の関係で界面活性剤希釈
水溶液(事業所外移動)が前年より増加しましたが、2008 年は生産量の減少による排出量減もあ
り、原単位指数が示すとおり、焼却処理設備の改善等の活動の効果により削減に成功しました。
千葉工場については、該当物質は 10 物質で、取扱量は年間約 72,000 トン、排出量は大気へ 12
トンでした。今後も、両工場とも排出量の低減に取り組んでまいります。
-15-
5)その他
その他の物質の
物質の環境への
環境への排出
への排出
清水工場では、環境(大気、水域)に排出されてい
清 水 ・ そ の 他 エ ミ ッシ ョ ン排 出 量
( '0 9 : 予 想 )
1 00
るものの中に上記の範疇に入らない物質 (法規制
2 50 %
1 50 %
1 00 %
5 0%
0
にかからないもの)がありますが、それら物質の排
生産量原単位 指数
('03年度基準)
排出量(トン)
2 00 %
出量の推移を左図に示します。2002 年に焼却処理
設備を新鋭機種に更新して以来、それ以前と比べ
ると大幅に改善された状態を保っておりましたが、
0%
'03
'0 4
'05
'0 6
'07
'0 8
2008 年は後半の減産の影響で、絶対量では減少し
'09
年度
排 出量 (トン )
原 単 位 指数
たものの、原単位では増加となりました。関係部
署は 2009 年も引き続き ISO14001 環境管理活動を推進して、削減に努めています。
4.3水質汚濁防止
下図に、生産活動に伴って排出される排水量及び水質汚濁防止法に従って測定している
BOD(生物化学的酸素消費量)排出量を示します。水使用量を減らす為に、ボイラーから発生する
スチームを工場で使用後、凝縮水を回収し再度ボイラー供給水として再利用する等、水使用量削
減の対策を取っています。2008 年はボイラーに使用した約 47,000 トンのうち 16%が回収再使用
水でした。同様に千葉工場の排水量及び COD(化学的酸素消費量)排出量を示します。
清 水 BOD排 出 量 推 移
清 水 排 水 量 推 移 ( '0 9 年 : 予 想 )
('0 9 年 : 予 想 )
2
8 0%
6 0%
4 0%
'04
40 %
0
0%
'03
60 %
20 %
2 0%
0
80 %
1
0%
'03 '04 '05
'0 5 ' 0 6 '0 7 ' 0 8 ' 0 9
年度
排水量
BO D排 出 量
原単位指数
千葉 排水量推移
(' 0 9 : 予 想 )
2 00
60 %
40 %
原 単位指 数
1 20 %
1 00 %
排出量(トン)
80 %
1 00
09
2
生産量原単位指数
('03年度基準)
10 0%
'0 8
千 葉 COD排 出 量 推 移
('
( '0 9 : 予 想 )
14 0%
12 0%
排出量(千トン)
'0 6 '07
年度
8 0%
1
6 0%
4 0%
2 0%
20 %
0
0
0%
'03
'0 4
'05
'0 6
'07
'0 8
年度
排水 量
0%
'0 3
'09
'0 4
'0 5
'06
年度
C OD排出 量
原単 位指 数
-16-
'0 7
'0 8
'09
原 単位 指 数
生産量原単位指数
('03年度基準)
5 00
排出量(トン)
1 ,0 0 0
12 0%
10 0%
('03年度基準)
1 00%
生産量原単位指数
排出量(千トン)
1 20%
生産量原単位指数
('03年度基準)
1 40%
1 ,5 0 0
4.4廃棄物等の
廃棄物等の排出削減
生産活動に伴って発生する産業廃棄物の工場外搬出量・最終処分量及び、再資源化量、再資源化率
(再資源化量÷再資源化量を含む工場内での産廃総発生量)を図に示します。千葉工場では産廃と
して埋立処分していた中和汚泥(酸性排水を中和処理した際に生成する固形物)を、全量再利用す
ることに成功してから、ほぼ 100%の再利用率となっています。清水は’07 年に生産量の増加に伴い
水系の産業廃棄物が増加したため、絶対量削減を目標に 2008 年から廃棄物削減新三ヵ年計画を策
定し、推進しています。又、製品等の包装に使用した硬質ポリエチレン等はその 90%以上がマテリ
清水 廃棄処理の為の工場外
搬 出 量 ( '0 9 : 予 想 )
0
50
40
30
1 ,0 0 0
20
10
0
0
'03
原 単位 指 数
' 0 4 ' 0 5 '0 6 ' 0 7 ' 0 8 '0 9
年度
再 資源 化 量
('0 9 : 予 想 )
( '0 9 : 予 想 )
500%
400%
300%
100
200%
1 05 %
1 00 %
再資源化量(トン)
600%
200
生産量原単位指
数('03年度基準)
最終処分量(トン)
3 ,0 00
800%
700%
再資源化率
千 葉 廃棄 物 の 再資 源 化 量・率
千 葉 産業 廃 棄 物 の最 終 処 分量
300
2 ,0 00
9 5%
9 0%
1 ,0 00
8 5%
8 0%
100%
0
0
0%
'0 3
'0 4
' 05
'0 6
年度
'0 7
最 終 処分 量
'0 8
再資源化率(%)
60
2 ,0 0 0
'0 3 ' 04 ' 05 '0 6 '0 7 ' 0 8 ' 0 9
年度
工 場 外搬 出量
70
再資源化率(%)
1 ,0 0 0
3 ,0 0 0
再資源化量(トン)
搬出量(トン)
2 ,0 0 0
清 水 廃 棄 物 の 再 資 源 化 量 ・率
(' 0 9 : 予 想 )
生産量原単位指数
('03年度基準)
1 00 %
9 0%
8 0%
7 0%
6 0%
5 0%
4 0%
3 0%
2 0%
1 0%
0%
7 5%
'03
'0 9
原 単位 指 数
'04
'05
'0 6 '07
年度
再資 源 化量
'08
'0 9
再 資 源化 率
アルリサイクルに利用されています。清水工場では’07 年より環境専門委員会を立ち上げ、これま
ざつかみ
で焼却処分されていた雑紙(縛って回収に出せない小型の紙ゴミでリサイクル回収可能なもの)や
PET ボトルを分別回収し再資源化する等身の回りの小さなことから環境負荷低減の活動を開始し、
継続しています。
4.5 製品・
製品・サービス等
サービス等の提供での
提供での環境負荷
での環境負荷の
環境負荷の低減
1)テフロン®樹脂用ファイバードラム
樹脂用ファイバードラムの
ファイバードラムの再使用
清水工場より出荷されたテフロン®樹脂用ファイバードラムの内、再使用の可能なものはユーザ
ーより回収して再使用し、廃棄物の削減を図っています。2008 年は約 4 万本をリサイクル使用
しました。
2)使用済み
使用済み冷媒の
冷媒の再資源化・
再資源化・破壊処理
当社は、顧客により使用済み機器から回収されたフルオロカーボンを、清水工場の設備で精製
し、原料として再利用する等、フッ素化学品製造業者としての特色を活かす形で、地球温暖化防
止、及びオゾン層破壊防止に貢献致しております(RRD 事業)
。当社は、可能な選択肢の中で最
-17-
もエネルギー消費量の少ない、即ち CO2 排出量の少ない方法での
処理を推奨・推進すべきと考え、清水工場の精製設備を逐次増強
してまいりました。また、清水(写真上)、千葉(同下)両工場にフル
オロカーボン専焼炉を保有しており、この設備を利用して一部の
顧客に対して回収された使用済み冷媒の破壊処理を 2001 年より
実施してきましたが、より広い対応を可能とする為、2003 年に千
葉工場、続いて 2004 年に清水工場がフロン回収破壊法のフロン
類破壊業者としての許可を経済産業省及び環境省から取得いたし
ました。千葉工場は 2008 年に、清水工場は 2009 年に、夫々一回
目の許可の更新を受けました。これらの設備で、2008 年はオゾン
層破壊物質の排出削減については、焼却により約40 ODP-ton*、
再資源化により約30 ODP-ton の、合計約70 ODP-ton の排出
削減に貢献をしました。又、温室効果ガスについては、焼却で約
95万 GWP-ton*、再資源化で120万 GWP-ton の、合計約2
15万 GWP-ton の排出削減に貢献しました。これは、当社の温
室効果ガス排出量の10倍以上の削減に貢献したことになります。
2008年には資源化の設備を能力増強しており、今後さらに資源化及び破壊の進展をはかるべ
く回収設備の増強も予定しています。
* ODP-ton:オゾン層破壊係数で換算した CFC-11 相当 ton
GWP-ton:温暖化係数で換算した炭酸ガス相当 ton
4.6 輸送に
輸送に係る環境負荷の
環境負荷の低減
我が国の二酸化炭素排出量のうち、運輸部門からの排出は年々増加しており、2010 年は 1990
年度比 20%増と予測されており、わが国全体の排出量の約 2 割を占めています。そのうち 9 割は
自動車が占めています。このため国土交通省では省エネルギー施策の一環として二酸化炭素削減
に向けてモーダルシフト(トラックによる幹線貨物輸送を、環境にやさしく大量輸送が可能な海
運又は鉄道へ転換すること)の取組みを推進しています。当社は改正省エネ法で規定する特定荷
主には該当しませんが、トラック便で出荷されていたテフロン®樹脂製品、ケミカルス製品を遠距
離出荷に関しては JR のコンテナ使用に切り替え等、ISO14001 活動にて輸送に伴う二酸化炭素
排出量の削減を推進しています。2008 年は約 700 GWP-ton の排出削減を達成しました。
4.7 グリーン調達
グリーン調達の
調達の推進
環境への負荷を少なくし資源・エネルギーの循環的利用を推進していく為には、環境負荷低減に
貢献する製品・サービスの優先的購入(事業エリアの上流側での取組みでグリーン調達という)が
重要です。当社は 2010 年までに原材料の 70%以上をグリーン調達システムで行うことを
ISO14001 環境目的にあげて、「グリーン調達・供給・購買規程」を制定し活動を推進しています。
-18-
5.化学物質の
化学物質の安全管理
5.1 MSDS(
MSDS(製品安全データシート
製品安全データシート)
データシート)
MSDS(製品安全データシート)については労働安全衛生法、PRTR
法、毒物及び劇物取締法等で提供が義務づけられていますが、化学物質
を安全に取扱う為に、当社で販売する製品及び副生品について安全情報
を記載した MSDS を作成し、社内のイントラネットに掲載しています。
従って、全社員が随時アクセスでき、お客様のご要望にも正確にお応え
できるようになっています。購入している原材料等については、購入先
よりご提供いただいた MSDS をイントラネットに掲載し、同様に全社員
が即座に内容を確認できる様に体制を整備しております。又スーヴァ®
等フルオロカーボン製品については GHS(化学品の分類および表示に関する世界調和システム)対
応の MSDS をホームページ(7.会社概要参照)上で公開しています。フッ素樹脂製品に関しては、
樹脂営業開発部が個別に対応させていただいております。
5.2 イエローカード(
イエローカード(緊急連絡カード
緊急連絡カード)
カード)
イエローカードとは、両工場から出荷される製品をはじめ、原料、
副原料、産業廃棄物の輸送にあたり、車両の乗務員が携行し、漏洩、火
災等の事故が発生した場合にその記載内容を確認し、消防・警察への通
報や、乗務員や公的機関がなすべき応急措置の方法等、事故の拡大防止
策を記載したものです。現在、当社製品をはじめ31種類のイエローカ
ードが運用され物流の安全を確保しています。
6.安全衛生管理
2009 年 2 月 25 日に千葉工場は 14 年連続の「5ゼロ」
(注3)を達成し、継続中です。又「社員
と協力業者の休業災害“0”」は操業開始以来 22 年(2009 年 5 月 15 日にて)にわたって継続中です。
清水工場の社員については 2005 年 7 月 5 日以降、休業災害“0”200万時間(2009 年 9 月 21
日にて)を達成し次の目標である250万時間を目指し記録更新に努力しています。全社「5ゼロ」
継続のために、当社では管理職の「STOP」パトロール(注 1)、ヒヤリハット活動、ジョブサイクル
チェック(注 2)、KY(危険予知)活動、セーフティワークショップ、「5 月 10 日 安全の日」の活動に
よる啓蒙、指差呼称、工場長と従業員との安全対話、デュポンによるプロセス安全管理、労働安全・
衛生管理、環境管理に関する第二者監査等の諸施策を実行しています。又、清水工場では 2007 年
より新たに安全衛生専門委員会を設け、日常作業における安全衛生の向上を図っています。2007
年から取り組みを開始した労働安全衛生に関する職場のリスクアセスメントが各部署で軌道に乗っ
てきました。
-19-
ブラッドリーモデルはデュポンで考案された手法で、現在の安全行動姿勢から組織の安全成績を
予測するツールですが、この手法で各部署が自部門を評価し、反応型→依存型→独立型→共生型へ
と更に安全文化の高い組織へと進化させるべく、強みを伸ばし弱みを改善する実行計画をたてて取
り組みを開始しています。このように“安全にゴールはない、一人一人が不断の努力によって作り
上げていくもの”をモットーに今後とも社員及び協力会社員全員で、
「5ゼロ」の継続、安全な会社
の構築を目指して努力していきます。1995 年以降の清水工場社員の休業災害の度数率及び強度率の
推移を以下に示します(図中、化学工業のデータは中央労働災害防止協会 安全衛生情報センター
の統計データ)
。
労働災害 強度率 の 推移(
推移 ( 清水工場 社員)
社員 )
3.0
0.30
2.0
0.20
強度率
度数率
労働災害 度数率 の推移(
推移( 清水工場 社員 )
1.0
0.0
0.00
1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
年度
清水(休業1日以上)
0.10
年度
清水 (休業 1日 以上)
化学工業(休業1日以上)
化学 工業(休業1日以 上)
度数率=(休業災害被災者数)÷(延労働時間数)×1,000,000
強度率=(労働損失日数)÷(延労働時間数)×1,000
100 万延労働時間当りの労働災害による休業災害被災者数
1,000 延労働時間当りの労働損失日数で、災害
災害の
災害の
で、災害発生
災害発生の
災害発生の頻度を表す。
頻度
重さの程度
さの程度を表す。
程度
注1;STOP とは、Du Pont で開発された Safety Training Observation Program(安全トレーニング観察プログ
ラム)のことで、管理者が自分の職場で働く従業員を観察し、不安全行動に焦点を当てて作業実態を分析し、
共に話し合い、不安全行動・状態を是正・防止した後、観察の結果を報告する一連のプロセスです。
注2;ジョブサイクルチェック(Job Cycle Check)とは、第一線監督者と特定の作業を行う社員との協力により、社
員の作業内容、作業標準を分析し、また実地作業を点検し、定期的にそれらの安全性について確認することで
す。
注3;「5
「5 ゼロ」
ゼロ」とは次
とは次の事を言います。
います。
1.社員の勤務中の傷害・疾病(休業災害、就業に制限を及ぼす不休業災害、医学的治療を要する不休業災
害の 3 分類がある) ゼロ
2.社員の勤務時間外の傷害による休業 ゼロ
3.協力会社員の勤務中の傷害・疾病(休業災害、就業に制限を及ぼす不休業災害、医学的治療を要する不
休業災害の 3 分類がある) ゼロ
4.プロセス事故(PSM※評点>50、カテゴリーA、B の火災及び漏洩) ゼロ
5.輸送中事故(カテゴリーA、B※※の物流事故、防ぎ得る自動車事故:>30 万円) ゼロ
※
PSM とは Process Safety Management(プロセス安全管理)の略で、プロセス関連のけが、事故を防ぐ為、製
造プロセスに管理システム(諸プログラム、手順、監査、評価等)を適用すること。
※※
物流事故のカテゴリー A,B とは被害の程度によって評点付けし、A の方が重大。A は死傷、資産の損失、
地域社会の混乱等工場外へかなりの影響発生。
-20-
7.会社概要・
会社概要・会社沿革等
会社概要
会社名
三井・デュポンフロロケミカル株式会社
本社所在地
〒101-0064 東京都千代田区猿楽町 1-5-18 千代田ビル 4 階
DUPONT-MITSUI FLUOROCHEMICALS COMPANY,LTD.
TEL 03-5281-5800(グループ代表番号案内)
<ホームページhttp://www.md-fluoro.co.jp>
創立年月日
1963 (昭和 38)年 4 月 10 日
株主
三井化学株式会社 50%
デュポン株式会社 50%
資本金
28 億 8 千万円
決算期
12 月
従業員
340 名 (2008 年 12 月末日現在)
事業の内容
フッ素樹脂テフロン®の製造販売
フッ素化学製品スーヴァ®、バートレル®、アイセオン®、アクサレル®、フォーマセル®、
FETM、ダイメル TM、フレオン®の製造(購入)販売、フッ素系中間体の製造販売、
精製塩酸の製造販売
営業部
〒101-0064 東京都千代田区猿楽町 1-5-18(千代田ビル)
ガス営業部
TEL 03-5281-5805
バートレル®営業部
TEL 03-5281-5805
樹脂営業開発部
TEL 03-5281-5807
樹脂西日本営業所
〒532-0011 大阪市淀川区西中島 6-1-1(新大阪プライムタワー)
TEL 06-6309-3220
テクニカルセンター
〒424-8631 静岡県静岡市清水区三保 3600
TEL 054-334-2225
総合事務所
〒424-8631 静岡県静岡市清水区三保 3600
TEL 054-334-2235
清水工場
〒424-8631 静岡県静岡市清水区三保 3600
TEL 054-334-2235
千葉工場
〒299-0108 千葉県市原市千種海岸 3-5
TEL 0436-62-3103
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会社沿革 (環境・
環境・安全関係含む
安全関係含む)
1963
1965
1966
1968
1970
1973
1976
1984
1986
1987
1988
1992
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2003
2004
2005
2006
2008
E.I.du Pont de Nemours & Co.と日東化学工業(株)の合弁会社として設立。
商号:日東フロロケミカル(株)
横浜工場操業開始、コルフロン®、テトラフロン®生産開始、
横浜工場閉鎖、清水工場操業開始、
フレオン®、テフロン®PTFE 国産化
三井石油化学(株)が日東化学所有の全株式を取得
商号:三井フロロケミカル(株)に変更
清水工場充填剤入りテフロン®国産化
テフゼル®輸入販売開始
テフロン®PFA 輸入販売開始
清水工場テフロン®PFA 国産化
商号を三井・デュポンフロロケミカル(株)に変更
清水工場テフロン®FEP 国産化
千葉工場操業開始
研究開発センター(現テクニカルセンター)開設
千葉工場スーヴァ®国産化
特定フロン(CFC)の生産停止
清水・千葉工場 ISO-9002 認証取得
大規模地震対策実施開始
清水工場バートレル®生産開始
日本レスポンシブル・ケア協議会加盟
レスポンシブル・ケア社長宣言
千葉工場 QS-9000 認証取得
シックス・シグマ導入
HCFC-22 エミッション削減
清水・千葉工場 ISO-14001 認証取得
千葉工場使用済み冷媒の破壊サービス開始
ISO-9001-2000 認証取得 QS-9000 認証廃止
HCFC-22 生産停止
千葉工場 フロン回収破壊法のフロン類破壊業者登録
創立 40 周年記念行事実施
ソニーグリーンパートナー認証取得
清水工場 フロン回収破壊法のフロン類破壊業者登録
使用済み冷媒の破壊サービス開始
清水工場 ISO14001、千葉工場 General Management System
(ISO9001、14001、OHSAS18001)の更新審査に合格
清水工場 ISO14001 2004 年版審査合格、千葉工場 GMS 認証更新
地球温暖化ガス放出 1990 年対比 95%(CO2 換算)削減達成
廃棄物、エミッション削減三ヵ年計画始動
千葉工場 フロン回収破壊法のフロン類破壊業者許可更新
廃棄物削減新三ヵ年計画
-22-
事業概要
当社は、デュポン社と三井化学株式会社とが折半出資しているふっ素化学製品の製造、
販売を目的とする合弁会社です。デュポン社の技術による高品質、多品種のふっ素樹脂
テフロン®は、化学、機械、電気、電子工業等の各分野で工業材料として使用されており
ます。このテフロン®は清水工場で生産しており、市場の著しい拡大にあわせ、コポリマ
ープラント、ホモポリマープラントの生産能力を数次に亘って増強し、安定供給体制を
整えるべく常時努めております。主な銘柄としては;
テフロン® PTFE(テトラフルオロエチレン重合体)、
テフロン® FEP(テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体)
、
テフロン® PFA(テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重
合体)であり、充填剤入りテフロン®、テフロン® MP パウダー、テフロン® エナメル、
プライマー等も生産しております。
ふっ素化学品事業では、千葉工場に国内有数の HFC-134a プラントを擁して、スーヴァ
®134a
をカーエアコン用等に供給致しております。清水工場では新溶剤バートレル®XF
のプラントを稼動させております。又、フレオン®22の代替品スーヴァ®410A、407C、
アイセオン®冷媒、発泡剤フォーマセル®、噴射剤ダイメル TM、消火剤FETM、石油系洗
浄剤アクサレル®等を販売致しております。
テフロン®及びスーヴァ®134a等については、いずれも品質マネジメントシステム
ISO-9001-2000 の認証を取得しており、ユーザー各位の信頼を得て出荷致しております。
作成部署:環境保安グループ
連絡先 :環境保安グループ
電話:054(334)4827 FAX:054(334)2393
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