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小さな茶色のレシピ

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小さな茶色のレシピ
ぼくは、八戸リサイクルプラザのマスコット「ペトル」です。
八戸リサイクルプラザでは『ケナフ』という植物を栽培しています。
ケナフは、木の代わりに紙の原料となることや、
二酸化炭素を多く吸収して生長することで知られています。
これから、そのケナフ日記の後編をご紹介します。
皆さんが、資源や地球温暖化について考えるきっかけとなれば嬉しいです。
平成 27 年 9月 14 日 9月に入っても、ケナフは元気いっぱいです。
残暑の日光を浴びて、すくすく育っています。
茎の高さは、とうとう人間の背丈を超えてしまいました。
平成 27 年 9 月 29 日
朝夕冷え込む日が多くなってきたので、建物の中にプランターを移動しました。
とても重くて運ぶのが大変でしたが、この茎の太さや葉の茂り方を見ると納得です。
平成 27 年 10 月 9 日
拡大して、
フラッシュを
焚いてみました。
茎の先端の方に、小さなつぼみがつきはじめました。
新しい葉ができるところから、一緒にはえてきているようです。
数日経つと、先がとがって花びらの色も見えてきて、よりつぼみらしくなってきました。
平成 27 年 10 月 19 日
←この花が……
夕方にはこう↓なってしまいます
ケナフに今年初めての花が咲きました! 白い花弁がきれいです。
ケナフは元々はアフリカの植物ですが、花はどこか日本のムクゲに似ています。
(ケナフもムクゲも、学術上の分類はアオイ科フヨウ属となります)
この花はとても寿命が短く、朝咲いていた花が夕方にはしぼんでしまいました。
平成 27 年 11 月 16 日
ケナフの花が満開です。一つのプランターの中に10個以上の白い花が咲いています。
先月初めに咲き始めた花はすでに花弁が落ち、実がなりはじめています。
茎は長くなりすぎたのか、天井を避けて横に伸びるようになってしまいました。
平成 27 年 12 月 22 日
完全に乾燥した実もできてきたので、試しに割ってみました。
実の中には、小さな茶色の種がびっしり詰まっていました。
一つの実からは大体23~4個の種が取れます。
おまけ ~ケナフの葉を食べてみました~
①
④
③
②
⑤
⑥
ケナフの茎からは紙やロープを作ることができますが、葉は食べることができます。
ケナフにはほうれん草と同じくらいの鉄分や、牛乳の約4倍のカルシウムが含まれています。
そんなケナフの葉を、今回はから揚げにして食べてみました。
~作り方~
①はえてきたばかりの柔らかい葉を摘む。
②よく水洗いする。
③水気を取る。
④から揚げ粉を全体にまぶす。
⑤適温に熱した油で揚げる(やけどをしないように注意!)。
⑥できあがり♪
食べてみるとほんのりと酸味を感じます。しそのように薬味にするといいかもしれません。
これで今年度のケナフ日記は終了となります。
とれた種は乾燥させて、来年以降の栽培へと活かしていきたいです。
来年度もまた栽培する予定ですので、皆さんリサイクルプラザまで見学に来てくださいね!
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