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公表特許公報 特表2015

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公表特許公報 特表2015
〔実 39 頁〕
公表特許公報(A)
(19)日本国特許庁(JP)
(12)
(11)特許出願公表番号
特表2015-518846
(P2015−518846A)
(43)公表日 平成27年7月6日(2015.7.6)
(51)Int.Cl.
FI
テーマコード(参考)
A01N 43/16
(2006.01)
A01N
43/16
A
2B051
A01N 63/02
(2006.01)
A01N
63/02
E
4H011
A01N 63/00
(2006.01)
A01N
63/00
F
A01N 51/00
(2006.01)
A01N
51/00
A01P 21/00
(2006.01)
A01P
21/00
審査請求
未請求
予備審査請求
未請求 (全51頁) 最終頁に続く
(21)出願番号
特願2015-513143(P2015-513143)
(71)出願人 507203353
(86)(22)出願日
平成25年5月22日(2013.5.22)
バイエル・クロップサイエンス・アーゲー
(85)翻訳文提出日
平成27年1月13日(2015.1.13)
BAYER
(86)国際出願番号
PCT/EP2013/060452
G
(87)国際公開番号
WO2013/174836
ドイツ国、40789・モンハイム、アル
(87)国際公開日
平成25年11月28日(2013.11.28)
(31)優先権主張番号
12356013.8
(32)優先日
平成24年5月22日(2012.5.22)
(33)優先権主張国
欧州特許庁(EP)
(31)優先権主張番号
61/669,691
(32)優先日
平成24年7月10日(2012.7.10)
(33)優先権主張国
米国(US)
CROPSCIENCE
A
フレート−ノベル−シユトラーセ・50
(74)代理人 100114188
弁理士
小野 誠
(74)代理人 100119253
弁理士
金山 賢教
(74)代理人 100124855
弁理士
坪倉 道明
(74)代理人 100129713
弁理士
重森 一輝
最終頁に続く
(54)【発明の名称】リポキトオリゴ糖誘導体と、殺センチュウ剤、殺虫剤又は殺真菌剤化合物とを含む活性化合物の組
合せ
(57)【 要 約 】
【課題】本発明は、作用の範囲、毒性、選択性、施用量、残留物の形成、好ましい製剤
の能力、収量の増加又は植物生長促進、抵抗性などのうち幾つかの領域で必要な要件を満
たす殺センチュウ剤、殺虫剤等に役立つ新しい組成物を開発することを課題とする。
【解決手段】本発明は、(A)リポキトオリゴ糖誘導体及び他の殺センチュウ剤、殺虫
剤、殺ダニ剤又は殺真菌剤化合物(B)を含む活性化合物の組合せに関する。本発明はま
た、追加的殺センチュウ剤、殺虫剤、殺ダニ剤又は殺真菌剤化合物(C)をさらに含む活
性化合物の組合せにも関する。さらに、本発明は、有害有機物を治療的又は予防的又は根
治的に防除する方法、収量を増加させる又は植物の生長を刺激する方法、種子又は植物の
処理に本発明による組合せを使用すること、及び種子を保護するが少なくとも処理済み種
子は保護しない方法に関する。
【選択図】なし
( 2 )
JP
1
2015-518846
A
2015.7.6
2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)式(I)の1つの誘導体化合物
【化1】
である、請求項1∼3のいずれか1項に記載の活性化合
物の組合せ。
【請求項5】
化合物Bがバチルス・フィルムス又はその抽出物に基づ
又はTorque(商標)と、
(B)バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)又は
く生成物である、請求項1∼4のいずれか1項に記載の
10
活性化合物の組合せ。
その抽出物に基づく生成物、パスツリア株又はその抽出
【請求項6】
物に基づく生成物、アバメクチン、フルオピラム、チア
化合物Bがバチルス・フィルムス又はその抽出物に基づ
メトキサム、チオジカルブ、シアントラニリプロール、
く生成物であり、化合物Cがクロチアニジンである、請
リナキシピル、フィプロニル、エチプロール、1−(3
求項2∼5のいずれか1項に記載の活性化合物の組合せ
−クロロピリジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2
。
−メチル−6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3
【請求項7】
−{[5−(トリフルオロメチル)−2H−テトラゾル
化合物BがBioNeem(商標)又はVOTiVO(商標)である
−2−イル]メチル}−1H−ピラゾル−5−カルボキ
、請求項1∼6のいずれか1項に記載の活性化合物の組
シアミド、フルピラジフロン、メフェノキサム、セダキ
合せ。
サン、フルキサピロキサド、ピラクロストロビン、イプ 20
【請求項8】
コナゾル、アゾキシストロビン、チアベンダゾル、メチ
増量剤及び/又は界面活性剤に加えて、請求項1∼7の
ル−チオファナートからなる群から選択される少なくと
いずれか1項に記載の少なくとも1つの活性化合物の組
も1つの化合物と、
合せを含むことを特徴とする組成物。
を含む活性化合物の組合せ。
【請求項9】
【請求項2】
殺虫剤、誘引剤、滅菌剤、殺菌剤、殺ダニ剤、殺センチ
殺センチュウ剤、殺虫剤、殺ダニ剤又は殺真菌剤である
ュウ剤、殺真菌剤、生長調整剤、除草剤、肥料、毒性緩
、化合物Bとは異なる第三の化合物Cをさらに含む、請
和剤及び情報化学物質の群から選択される少なくとも1
求項1に記載の活性化合物の組合せ。
つの他の有効成分を含む請求項8に記載の組成物。
【請求項3】
【請求項10】
本発明の前記化合物Cが、バチルス・フィルムス又はそ 30
請求項1∼7のいずれか1項に記載の活性化合物の組合
の抽出物に基づく生成物、パスツリア株又はその抽出物
せ、又は請求項8又は9に記載の組成物が有害生物及び
、アバメクチン、フルオピラム、クロチアニジン、イミ
/又はその生息地に施用されることを特徴とする、有害
ダクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、シアン
生物を防除する方法。
トラニリプロール、リナキシピル、フィプロニル、エチ
【請求項11】
プロール、1−(3−クロロピリジン−2−イル)−N
請求項1∼7のいずれか1項に記載の活性化合物の組合
−[4−シアノ−2−メチル−6−(メチルカルバモイ
せ、又は請求項8又は9に記載の組成物が植物に施用さ
ル)フェニル]−3−{[5−(トリフルオロメチル)
れることを特徴とする、収量を増加させる又は植物の生
−2H−テトラゾル−2−イル]メチル}−1H−ピラ
長を刺激する方法。
ゾル−5−カルボキシアミド、フルピラジフロン、メタ
【請求項12】
ラキシル、メフェノキサム、メタラキシルM、ペンフル 40
請求項1∼7のいずれか1項に記載の活性化合物の組合
フェン、セダキサン、フルキサピロキサド、プロチオコ
せと、増量剤及び/又は界面活性剤とを混合することを
ナゾル、テブコナゾル、フルジオキシニル、トリフロキ
特徴とする、請求項8又は9に記載の組成物を生成する
シストロビン、ピラクロストロビン、イプコナゾル、ア
方法。
ゾキシストロビン、チアベンダゾル、メチル・チオファ
【請求項13】
ナートからなる群から選択される、請求項1∼2のいず
有害生物の防除のための、請求項1∼7のいずれか1項
れか1項に記載の活性化合物の組合せ。
に記載の活性化合物の組合せ、又は請求項8又は9に記
【請求項4】
載の組成物の使用。
化合物(A)が
【請求項14】
【化2】
植物収量を増加させる、前記植物の生長を刺激するため
50
の、請求項1∼7のいずれか1項に記載の活性化合物の
( 3 )
JP
2015-518846
A
2015.7.6
3
4
組合せ、又は請求項8又は9に記載の組成物の使用。
C)の作用の範囲を2つの方法で拡大する相乗効果も達
【請求項15】
成することが判明した。第一に、作用を等しく良好に維
種子及び遺伝子組換え植物の種子の処理のための、請求
持しながら、成分(A)、成分(B)、及び施用された
項1∼7のいずれか1項に記載の活性化合物の組合せ、
場合は成分(C)の施用量が減少する。第二に、2つ又
又は請求項8又は9に記載の組成物の使用。
は3つの個々の化合物が、このような低い施用量範囲で
【請求項16】
は無効であるか、効果が低くなった場合でも、組合せは
植物又は遺伝子組換え植物の茎葉処理のための、請求項
なお高度の効率を達成する。これは使用時の安全性を向
1∼7のいずれか1項に記載の活性化合物の組合せ、又
上させる。本発明による活性化合物の組合せは、さらな
は請求項8又は9に記載の組成物の使用。
【発明の詳細な説明】
る驚くべき特性を有することもあり、それはより広義で
10
は相乗効果と呼ぶこともできる。例えば、有効範囲が他
【技術分野】
の植物病原体、例えば植物病害の抵抗性株まで広がるこ
【0001】
と、活性化合物の施用量の減少、個々の化合物が活性を
本発明は、(A)リポキトオリゴ糖誘導体と、さらに殺
示さない、又は実質的に示さない施用量でも、本発明に
センチュウ剤、殺虫剤、殺ダニ剤又は殺真菌剤化合物(
よる活性化合物の組合せの補助で有害生物を十分防除す
B)とを含む活性化合物の組合せに関する。本発明はま
ること、処方中又は使用中、例えば粉砕、篩掛け、乳化
た、追加的に殺センチュウ剤、殺虫剤、殺ダニ剤又は殺
、溶解又は分散中の有利な挙動、改良された貯蔵安定性
真菌剤化合物(C)をさらに含む活性化合物の組合せに
及び光安定性、有利な残留物形成、改良された薬物学的
関する。さらに、本発明は、有害有機物を治療的又は予
又は環境毒物学的挙動、改良された植物の特性、例えば
防的又は根治的に防除する方法、収量を増加させる又は
生長の向上、収穫量の増加、根系発育の向上、葉面積の
植物の生長を刺激する方法、種子又は植物の処理への本 20
拡大、葉の緑化、苗条の強化、種子必要量の減少、植物
発明による組合せの使用、種子を保護する方法に関し、
毒性の低下、植物の防御系の動員、複数の植物との良好
少なくとも処理済み種子には関連しない。
な適合性などである。したがって、本発明による活性化
【背景技術】
合物の組合せ又は組成物を使用することは、若い穀類の
【0002】
健康状態を維持することに大いに寄与し、これは例えば
リポキトオリゴ糖(LCO)誘導体、その製剤、及び殺
処理した穀物種子の越冬を増大させ、品質及び収量も保
虫剤又は殺真菌剤化合物との組合せでのその使用は、国
護する。さらに、本発明による活性化合物の組合せは、
際公開WO2005/063784号、WO2008/
浸透作用の向上に寄与することもある。組合せの個々の
071672号、WO2008/071674号及びW
化合物に十分な浸透特性がない場合でも、本発明による
O2010/125065号に記載されている。にもか
活性化合物の組合せは依然としてこの特性を有すること
かわらず、本発明の組成物は上記特許出願には開示され 30
がある。同様の方法で、本発明による活性化合物の組合
なかった。Torque(商標)は、Novozymesによって販売
せは、作用の残存性向上をもたらすことができる。
されたLCO誘導体を含む製品である。
【0006】
【0003】
したがって、本発明は以下を含む組合せを提供する。す
例えば作用の範囲、毒性、選択性、施用量、残留物の形
なわち、
成、好ましい製剤の能力、収量の増加又は植物生長促進
(A)式(I)の少なくとも1つの誘導体
に関して、現代の作物保護組成物に必要とされる環境的
【化1】
及び経済的要件は絶えず増大し、さらに、例えば抵抗な
どに問題があり得るので、幾つかの領域で少なくとも上
述の要件を満足するのに役立つ新しい組成物を開発する
ために、絶えず作業がされている。
40
【発明の概要】
又はTorque(商標)
【発明が解決しようとする課題】
及び
【0004】
(B)バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)(特
本発明は、幾つかの態様で少なくとも上述した目的を達
にI−1582株)又はその抽出物、パスツリア株又は
成する活性化合物の組合せ/組成物を提供する。
その抽出物、アバメクチン、フルオピラム、チアメトキ
【発明を実施するための形態】
サン、チオジカーブ、シアントラニプロル、リナキシピ
【0005】
ル、フィプロニル、エチプロール、1−(3−クロロピ
驚くことに、本発明による組合せは、原理的に予想され
リジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−メチル−
た作用の範囲に追加的な拡張をもたらすばかりでなく、
6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−{[5−
成分(A)、成分(B)、及び適用された場合は成分( 50
(トリフルオロメチル)−2H−テトラゾル−2−イル
( 4 )
5
JP
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A
2015.7.6
6
]メチル}−1H−ピラゾル−5−カルボキシアミド、
フェノコナゾル(119446-68-3)、(1.8)ジニコナ
フルピラジフロン、メフェノキサム、セダキサン、フル
ゾル(83657-24-3)、(1.9)ジニコナゾル−M(83
キサピロキサド、ピラクロストロビン、イプコナゾル、
657-18-5)、(1.10)ドデモルフ(1593-77-7)、
アゾキシストロビン、チアベンダゾル、メチル・チオフ
(1.11)酢酸ドデモルフ(31717-87-0)、(1.1
ァナートに基づく生成物からなる群から選択される少な
2)エポキシコナゾル(106325-08-0)、(1.13)
くとも1つの化合物Bである。
エタコナゾル(60207-93-4)、(1.14)フェナリモ
【0007】
ル(60168-88-9)、(1.15)フェンブコナゾル(11
Torque(商標)は、Novozymesが販売し、LCO(リポ
4369-43-6)、(1.16)フェンヘキサミド(126833-
キトオリゴ糖)誘導体を含む生成物である。バチルス・
17-8)、(1.17)フェンプロピジン(67306-00-7)
フィルムスI−1582株(CNCM
、(1.18)フェンプロピモルフ(67306-03-0)、(
I−1582) 10
は、殺センチュウ活性がある土壌からの細菌であり、Ba
1.19)フルキンコナゾル(136426-54-5)、(1.
yerが登録を申請している(指令91/414/CEEの付属書1
20)フルルプリミドール(56425-91-3)、(1.21
)。SIVANTO(商標)は、Bayerが開発した化学物質等級
)フルシラゾル(85509-19-9)、(1.22)フルトリ
のブテノリドからの有効成分フルピラジフロンを含有す
アホル(76674-21-0)、(1.23)フルコナゾル(11
る殺虫剤である。シアントラニプロルはcyazypyr(商標
2839-33-5)、(1.24)フルコナゾル・シス(11283
)に見られる有効成分である。
9-32-4)、(1.25)ヘキサコナゾル(79983-71-4)
【0008】
、(1.26)イマザリル(60534-80-7)、(1.27
特定の実施形態では、バチルス・フィルムス又はその抽
)硫酸アマザリル(58594-72-2)、(1.28)イミベ
出物による生成物は、BioNeem(商標)又はVOTiVO(商
ンコナゾル(86598-92-7)、(1.29)イプコナゾル
標)、特にVOTiVO(商標)である。
20
(125225-28-7)、(1.30)メトコナゾル(125116-
【0009】
23-6)、(1.31)ミクロブタニル(88671-89-0)、
BioNeem(商標)は、AgoGreenが販売する生物学的殺セ
(1.32)ナフチフィン(65472-88-0)、(1.33
ンチュウ剤である。VOTiVO(商標)は、種子をセンチュ
)ヌアリモル(63284-71-9)、(1.34)オキシポコ
ウから保護するためのBayerが販売している製品である
ナゾル(174212-12-5)、(1.35)パクロブトラゾ
。VOTiVO(商標)は、天然の土壌細菌、すなわち植物の
ル(76738-62-0)、(1.36)ペフラゾエート(1019
根系で生息し、生長するバチルス・フィルムス(I−1
03-30-4)、(1.37)ペンコナゾル(66246-88-6)
582株)に基づく製品である。VOTiVO(商標)は、Po
、(1.38)ピペラリン(3478-94-2)、(1.39
ncho(商標)と、又は任意の他の製品との関連で使用す
)プロクラゾル(67747-09-5)、(1.40)プロピコ
ると有利であり、その有効成分はクロチアニジンである
ナゾル(60207-90-1)、(1.41)プロチオコナゾル
。Poncho(商標)は、広範囲の昆虫防除のためにBayer
30
(178928-70-6)、(1.42)ピリブチカーブ(88678
が販売する組成物の系統(Poncho 1250、Poncho 650、P
-67-5)、(1.43)ピリフェノックス(88283-41-4
oncho 500、Poncho 250...)を指す。農薬クロチア
)、(1.44)キンコナゾル(103970-75-8)、(1
ニジンはPoncho(商標)の有効成分である。Poncho/VO
.45)シメコナゾル(149508-90-7)、(1.46)
TiVOの会合は特にセンチュウに対して使用される。特定
スピロキサミン(118134-30-8)、(1.47)テブコ
の実施形態では、パスツリア株はパスツリア・ニシザワ
ナゾル(107534-96-3)、(1.48)テルビナフィン
(Pasteuria nishizawae)株又はパスツリア・レニフォ
(91161-71-6)、(1.49)テトラコナゾル(112281
ルミス(Pasteuria reniformis)株である。
-77-3)、(1.50)トリアジメフォン(43121-43-3
【0010】
)、(1.51)トリアジメノール(89482-17-7)、(
特定の実施形態では、本発明による組合せは、殺センチ
1.52)トリデモルフ(81412-43-3)、(1.53)
ュウ剤、殺虫剤、殺ダニ剤又は殺真菌剤である化合物B 40
トリフルミゾル(68694-11-1)、(1.54)トリフ
とは異なる第三の化合物Cをさらに含む。
ォリン(26644-46-2)、(1.55)トリチコナゾル(
【0011】
131983-72-7)、(1.56)ユニコナゾル(83657-22-
特定の実施形態では、化合物Cは以下から選択される殺
1)、(1.57)ユニコン・アゾル・p(83657-17-4
真菌性化合物である。
)、(1.58)ビニコナゾル(77174-66-4)、(1.
(1)エルゴステロール生合成の阻害物質、例えば(1
59)ボリコナゾル、(137234-62-9)、(1.60)
.1)アルジモルフ(1704-28-5)、(1.2)アザコ
1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−1,2,4
ナゾル(60207-31-0)、(1.3)ビテルタノール(55
−トリアゾル−1−イル)シクロヘプタノール(129586
179-31-2)、(1.4)ブロムコナゾル(116255-48-2
-32-9)、(1.61)メチル1−(2,2−ジメチル
)、(1.5)シプロコナゾル(113096-99-4)、(1
−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−1
.6)ジクロブトラゾル(75736-33-3)、(1.7)ジ 50
H−イミダゾル−5−カルボキシレート(110323-95-0
( 5 )
JP
2015-518846
A
2015.7.6
7
8
)、(1.62)N’−{5−(ジフルオロメチル)−
−4−{[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−
2−メチル−4−[3−(トリメチルシリル)プロポキ
イル]オキシ}フェニル)エチル]キナゾリン−4−ア
シ]フェニル}N−エチル−N−メチルイミドホルムア
ミン(1210070-84-0)、(2.29)ベンゾビンジフル
ミド、(1.63)N−エチル−N−メチル−N’−{
ピル、(2.30)N−[(1S,4R)−9−(ジク
2−メチル−5−(トリフルオロメチル)−4−[3−
ロロメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,
(トリメチルシリル)プロポキシ]フェニル}イミドホ
4−メタノナフタレン−5−イル]−3−(ジフルオロ
ルムアミド、(1.64)O−[1−(4−メトキシフ
メチル)−1−メチル−1H−ピラゾル−4−カルボキ
ェノキシ)−3,3−ジメチルブタン−2−イル]1H
シアミド、(2.31)N−[(1R,4S)−9−(
−イミダゾル−1−カルボチオエート(111226-71-2)
。
ジクロロメチレン)−1,2,3,4−テトラヒドロ−
10
1,4−メタノナフタレン−5−イル]−3−(ジフル
【0012】
オロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾル−4−カル
(2)複合体I又はIIの呼吸鎖の阻害物質、例えば(
ボキシアミド、(2.32)3−(ジフルオロメチル)
2.1)ビキサフェン(581809-46-3)、(2.2)ボ
−1−メチル−N−(1,1,3−トリメチル−2,3
スカリド(188425-85-6)、(2.3)カルボキシン(5
−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1H−ピラ
234-68-4)、(2.4)ジフルメトリム(130339-07-0
ゾル−4−カルボキシアミド、(2.33)1,3,5
)、(2.5)フェンフラム(24691-80-3)、(2.6
−トリメチル−N−(1,1,3−トリメチル−2,3
)フルオピラム(658066-35-4)、(2.7)フルトラ
−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)−1H−ピラ
ニル(66332-96-5)、(2.8)フルキサピロキサド(
ゾル−4−カルボキシアミド、(2.34)1−メチル
907204-31-3)、(2.9)フラメトピル(123572-88-3
−3−(トリフルオルメチル)−N−(1,3,3−ト
)、(2.10)フルメシクロックス(60568-05-0)、 20
リメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イ
(2.11)イソピラザム(シンエピマラセミ体1RS
ル)−1H−ピラゾル−4−カルボキシアミド、(2.
、4SR、9RSとアンチエピマラセミ体1RS、4S
35)1−メチル−3−(トリフルオルメチル)−N−
R、9SRの混合物)(881685-58-1)、(2.12)
[(1S)−1,3,3−トリメチル−2,3−ジヒド
イソピラザム(アンチエピマラセミ体1RS、4SR、
ロ−1H−インデン−4−イル]−1H−ピラゾル−4
9SR)、(2.13)イソピラザム(アンチエピマ鏡
−カルボキシアミド、(2.36)1−メチル−3−(
像体1R、4S、9S)、(2.14)イソピラザム(
トリフルオルメチル)−N−[(1R)−1,3,3−
アンチエピマ鏡像体1S、4R、9R)、(2.15)
トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−
イソピラザム(シンエピマラセミ体1RS、4SR、9
イル]−1H−ピラゾル−4−カルボキシアミド、(2
RS)、(2.16)イソピラザム(シンエピマ鏡像体
.37)3−(ジフルオルメチル)−1−メチル−N−
1R、4S、9R)、(2.17)イソピラザム(シン 30
[(3S)−1,1,3−トリメチル−2,3−ジヒド
エピマ鏡像体1S、4R、9S)、(2.18)メプロ
ロ−1H−インデン−4−イル]−1H−ピラゾル−4
ニル(55814-41-0)、(2.19)オキシカルボキシン
−カルボキシアミド、(2.38)3−(ジフルオルメ
(5259-88-1)、(2.20)ペンフルフェン(494793-
チル)−1−メチル−N−[(3R)−1,1,3−ト
67-8)、(2.21)ペンチオピラド(183675-82-3)
リメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イ
、(2.22)セダキサン(874967-67-6)、(2.2
ル]−1H−ピラゾル−4−カルボキシアミド、(2.
3)チフルザミド(130000-40-7)、(2.24)1−
39)1,3,5−トリメチル−N−[(3R)−1,
メチル−N−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロ
1,3−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデ
エトキシ)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)−
ン−4−イル]−1H−ピラゾル−4−カルボキシアミ
1H−ピラゾル−4−カルボキシアミド、(2.25)
ド、(2.40)1,3,5−トリメチル−N−[(3
3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[2−( 40
S)−1,1,3−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1
1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]
H−インデン−4−イル]−1H−ピラゾル−4−カル
−1H−ピラゾル−4−カルボキシアミド、(2.26
ボキシアミド。
)3−(ジフルオロメチル)−N−[4−フルオロ−2
【0013】
−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロポキ
(3)複合物IIIの呼吸鎖の阻害物質、例えば(3.
シ)フェニル]−1−メチル−1H−ピラゾル−4−カ
1)アメトクトラジン(865318-97-4)、(3.2)ア
ルボキシアミド、(2.27)Nー[1−(2,4−ジ
ミスルブロム(348635-87-0)、(3.3)アゾキシス
クロロフェニル)−1−メトキシプロパン−2−イル]
トロビン(131860-33-8)、(3.4)シアゾファミド
−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラ
(120116-88-3)、(3.5)クメトキシストロビン(8
ゾル−4−カルボキシアミド(1092400-95-7)、(2.
50881-30-0)、(3.6)クモキシストロビン(850881
28)5,8−ジフルオロ−N−[2−(2−フルオロ 50
-70-8)、(3.7)ジモキシストロビン(141600-52-4
( 6 )
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)、(3.8)エネストロブリン(238410-11-2)、(
ミド(173662-97-0)、(3.33)(2R)−2−{
3.9)ファモキサドン(131807-57-3)、(3.10
2−[(2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]フェニ
)フェナミドン(161326-34-7)、(3.11)フェノ
ル}−2−メトキシ−N−メチルアセトアミド(394657
キシストロビン(918162-02-4)、(3.12)フルオ
-24-0)。
キサストロビン(361377-29-9)、(3.13)クレソ
【0014】
キシム−メチル(143390-89-0)、(3.14)メトミ
(4)有糸分裂及び細胞分裂の阻害物質、例えば(4.
ノストロビン(133408-50-1)、(3.15)オリサス
1)ベノミル(17804-35-2)、(4.2)カルベンダジ
トロビン(189892-69-1)、(3.16)ピコキシスト
ム(10605-21-7)、(4.3)クロルフェナゾル(3574
ロビン(117428-22-5)、(3.17)ピラクロストロ
ビン、(175013-18-0)、(3.18)ピラモテストロ
-96-7)、(4.4)ジエトフェンカルブ(87130-20-9
10
)、(4.5)エタボキサム(162650-77-3)、(4.
ビン(915410-70-7)、(3.19)ピラオキシストロ
6)フルオピコリド(239110-15-7)、(4.7)フベ
ビン(862588-11-2)、(3.20)ピリベンカルブ(7
リダゾル(3878-19-1)、(4.8)ペンシクロン(660
99247-52-2)、(3.21)トリクロピリカルブ(9027
63-05-6)、(4.9)チアベンダゾル(148-79-8)、
60-40-1)、(3.22)トリフロキシストロビン(141
(4.10)チオファナート−メチル(23564-05-8)、
517-21-7)、(3.23)(2E)−2−(2−{[6
(4.11)チオファナート(23564-06-9)、(4.1
−(3−クロロ−2−メチルフェノキシ)−5−フルオ
2)ゾキサミド(156052-68-5)、(4.13)5−ク
ロピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)−2−(
ロロ−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−6−
メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド、(3.2
(2,4,6−トリフルオロフェニル)[1,2,4]
4)(2E)−2−(メトキシイミノ)−N−メチル−
トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(214706-53-3)
2−(2−{[({(1E)−1−[3−(トリフルオ 20
、(4.14)3−クロロ−5−(6−クロロピリジン
ロメチル)フェニル]エチリジン}アミノ)オキシ]メ
−3−イル)−6−メチル−4−(2,4,6−トリフ
チル}フェニル)エタンアミド、(3.25)(2E)
ルオロフェニル)ピリダジン(1002756-87-7)。
−2−(メトキシイミノ)−N−メチル−2−{2−[
【0015】
(E)−({1−[3−(トリフルオロメチル)フェニ
(5)多部位作用を有することが可能な化合物、例えば
ル]エトキシ}イミノ)メチル]フェニル}エタンアミ
(5.1)ボルドー液(8011-63-0)、(5.2)カプ
ド(158169-73-4)、(3.26)(2E)−2−{2
タホール(2425-06-1)、(5.3)カプタン(133-06-
−[({[(1E)−1−(3−{[(E)−1−フル
2)、(5.4)クロロタロニル(1897-45-6)、(5.
オロ−2−フェニルエテニル]オキシ}フェニル)エチ
5)水酸化銅(20427-59-2)、(5.6)ナフテン酸銅
リデン]アミノ}オキシ)メチル]フェニル}−2−(
(1338-02-9)、(5.7)酸化銅(1317-39-1)、(5
メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド(326896-2 30
.8)塩基性塩化銅(1332-40-7)、(5.9)硫酸銅
8-0)、(3.27)(2E)−2−{2−[({[(
(2+)(7758-98-7)、(5.10)ジクロロフルア
2E,3E)−4−(2,6−ジクロロフェニル)ブト
ニド(1085-98-9)、(5.11)ジチアノン(3347-22
−3−エン−2−イリデン]アミノ}オキシ)メチル]
-6)、(5.12)ドジン(2439-10-3)、(5.13
フェニル}−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタ
)ドジン遊離塩基、(5.14)フェルバム(14484-64
ンアミド、(3.28)2−クロロ−N−(1,1,3
-1)、(5.15)フルオロホルペト(719-96-0)、(
−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4
5.16)フロペト(133-07-3)、(5.17)グアザ
−イル)ピリジン−3−カルボキシアミド(119899-14-
チン(108173-90-6)、(5.18)酢酸グアザチン、
8)、(3.29)5−メトキシ−2−メチル−4−(
(5.19)イミノクタジン(13516-27-3)、(5.2
2−{[({(1E)−1−[3−(トリフルオロメチ
0)イミノクタジンアルベシル酸(169202-06-6)、(
ル)フェニル]エチリデン}アミノ)オキシ]メチル} 40
5.21)イミノクタジン三酢酸(57520-17-9)、(5
フェニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−ト
.22)マンカッパー(53988-93-5)、(5.23)マ
リアゾル−3−オン、(3.30)メチル(2E)−2
ンコゼブ(8018-01-7)、(5.24)マネブ(12427-3
−{2−[({シクロプロピル[(4−メトキシフェニ
8-2)、(5.25)メチラム(9006-42-2)、(5.2
ル)イミノ]メチル}スルファニル)メチル]フェニル
6)メチラム亜鉛(9006-42-2)、(5.27)オキシ
}−3−メトキシプロプ−2−エノエート(149601-03-
ン銅(10380-28-6)、(5.28)プロパミジン(104-
6)、(3.31)N−(3−エチル−3,5,5−ト
32-5)、(5.29)プロピネブ(12071-83-9)、(5
リメチルシクロヘキシル)−3−(ホルミルアミノ)−
.30)ポリ硫化カルシウムを含む硫黄及び硫黄製剤(
2−ヒドロキシベンズアミド(226551-21-9)、(3.
7704-34-9)、(5.31)チラム(137-26-8)、(5
32)2−{2−[(2,5−ジメチルフェノキシ)メ
.32)トリフルアニド(731-27-1)、(5.33)ジ
チル]フェニル}−2−メトキシ−N−メチルアセトア 50
ネブ(12122-67-7)、(5.34)ジラム(137-30-4)
( 7 )
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。
)カルプロパミド(104030-54-8)、(11.2)ジク
【0016】
ロサイメト(139920-32-4)、(11.3)フェノキサ
(6)宿主防御を誘発することができる化合物、例えば
ニル(115852-48-7)、(11.4)フタリド(27355-2
(6.1)アシベンゾラ−S−メチル(135158-54-2)
2-2)、(11.5)ピロキロン(57369-32-1)、(1
、(6.2)イソチアニル(224049-04-1)、(6.3
1.6)トリシクラゾル(41814-78-2)、(11.7)
)プロベナゾル(27605-76-1)、(6.4)チアジニル
2,2,2−トリフルオロエチル{3−メチル−1−[
(223580-51-6)。
(4−メチルベンゾイル)アミノ]ブタン−2−イル}
【0017】
カルバメート(851524-22-6)。
(7)アミノ酸及び/又はタンパク質生合成の阻害物質
【0022】
、例えば(7.1)アンドプリム(23951-85-1)、(7 10
(12)核酸合成の阻害物質、例えば(12.1)ベナ
.2)ブラス−チシジン−S(2079-00-7)、(7.3
ラキシル(71626-11-4)、(12.2)ベナラキシル−
)シプロジニル(121552-61-2)、(7.4)カスガマ
M(キララキシル)(98243-83-5)、(12.3)ブピ
イシン(6980-18-3)、(7.5)カスガマイシン塩酸
リメート(41483-43-6)、(12.4)クロジラコン(
塩水和物(19408-46-9)、(7.6)メパニピリム(11
67932-85-8)、(12.5)ジメチリモル(5221-53-4
0235-47-7)、(7.7)ピリメタニル(53112-28-0)
)、(12.6)エチリモル(23947-60-6)、(12.
、(7.8)3−(5−フルオロ−3,3,4,4−テ
7)フララキシル(57646-30-7)、(12.8)ヒメキ
トラメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−1−イル
サゾル(10004-44-1)、(12.9)メタラキシル(57
)キノリン(861647-32-7)。
837-19-1)、(12.10)メタラキシル−M(メフェ
【0018】
ノキサム)(70630-17-0)、(12.11)オフラース
(8)ATP産生の阻害物質、例えば(8.1)酢酸フ 20
(58810-48-3)、(12.12)オキサジキシル(7773
ェンチン(900-95-8)、(8.2)塩化フェンチン(63
2-09-3)、(12.13)オキソリン酸(14698-29-4)
9-58-7)、(8.3)水酸化フェンチン(76-87-9)、
。
(8.4)シルチオファム(175217-20-6)。
【0023】
【0019】
(13)シグナル伝達の阻害物質、例えば(13.1)
(9)細胞壁合成の阻害物質、例えば(9.1)ベンチ
クロゾリネート(84332-86-5)。(13.2)フェンピ
アバリカルブ(177406-68-7)、(9.2)ジメトモル
クロニル(74738-17-3)、(13.3)フルジオキソニ
フ(110488-70-5)、(9.3)フルモルフ(211867-47
ル(131341-86-1)、(13.4)イプロジオン(36734
-9)、(9.4)イプロバリカルブ(140923-17-7)、
-19-7)、(13.5)プロシミドン(32809-16-8)、
(9.5)マンジプロパミド(374726-62-2)、(9.
(13.6)キノキシフェン(124495-18-7)、(13
6)ポリオキシン(11113-80-7)、(9.7)ポリオキ 30
.7)ビンクロゾリン(50471-44-8)。
ソリム(22976-86-9)、(9.8)バリダマイシンA(
【0024】
37248-47-8)、(9.9)バリフェナレート(283159-9
(14)脱共役剤として作用することができる化合物、
4-4; 283159-90-0)。
例えば(14.1)ビナプアクリル(485-31-4)、(1
【0020】
4.2)ジノカプ(131-72-6)、(14.3)フェリム
(10)脂質及び膜合成の阻害物質、例えば(10.1
ゾン(89269-64-7)、(14.4)フルアジナム(7962
)ビフェニル(92-52-4)、(10.2)クロロネブ(2
2-59-6)、(14.5)メプチルジノカプ(131-72-6)
675-77-6)、(10.3)ジクロラン(99-30-9)、(
。
10.4)エジフェンホス(17109-49-8)、(10.5
【0025】
)エトリジアゾル(2593-15-9)、(10.6)ヨード
(15)他の化合物、例えば(15.1)ベンチアゾル
カルブ(55406-53-6)、(10.7)イプロベンホス( 40
(21564-17-0)、(15.2)ベトキサジン(163269-3
26087-47-8)、(10.8)イソプロチオラン(50512-
0-5)、(15.3)カプシマイシン(70694-08-5)、
35-1)、(10.9)プロパモカルブ(25606-41-1)、
(15.4)カルボン(99-49-0)、(15.5)キノ
(10.10)塩酸プロパモカルブ(25606-41-1)、(
メチオナート(2439-01-2)、(15.6)ピリオフェ
10.11)プロチオカルブ(19622-08-3)、(10.
ノン(クラザフェノン)(688046-61-9)、(15.7
12)ピラゾホス(13457-18-6)、(10.13)キン
)カフラネブ(11096-18-7)、(15.8)シフルフェ
トゼン(82-68-8)、(10.14)テクナゼン(117-1
ンアミド(180409-60-3)、(15.9)シモキサニル
8-0)、(10.15)トルクロホス−メチル(57018-0
(57966-95-7)、(15.10)シプロスルファミド(
4-9)。
221667-31-8)、(15.11)ダゾメット(533-74-4
【0021】
)、(15.12)デバカルブ(62732-91-6)、(15
(11)メラニン生合成の阻害物質、例えば(11.1 50
.13)ジクロロフェン(97-23-4)、(15.14)
( 8 )
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ジクロメジン(62865-36-5)、(15.15)ジフェン
−1,2−オキサゾル−3−イル]−1,3−チアゾル
ゾクワット(49866-87-7)、(15.16)硫化ジフェ
−2−イル}ピペリジン−1−イル)−2−[5−メチ
ンゾクワットメチル(43222-48-6)、(15.17)ジ
ル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾル−1
フェニルアミン(122-39-4)、(15.18)エコマー
−イル]エタノン(1003319-79-6)、(15.55)1
ト、(15.19)フェンピラザミン(473798-59-3)
−(4−{4−[(5S)−5−(2,6−ジフルオロ
、(15.20)フルエトオーバ(154025-04-4)、(
フェニル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾル−
15.21)フルオロイミド(41205-21-4)、(15.
3−イル]−1,3−チアゾル−2−イル}ピペリジン
22)フルスルファミド(106917-52-6)、(15.2
−1−イル)−2−[5−メチル−3−(トリフルオロ
3)フルチアニル(304900-25-2)、(15.24)フ
メチル)−1H−ピラゾル−1−イル]エタノン(1003
ォセチル−アルミニウム(39148-24-8)、(15.25 10
319-80-9)、(15.56)1−(4−{4−[5−(
)フォセチル−カルシウム、(15.26)フォセチル
2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−1
−ナトリウム(39148-16-8)、(15.27)ヘキサク
,2−オキサゾル−3−イル]−1,3−チアゾル−2
ロロベンゼン(118-74-1)、(15.28)イルママイ
−イル}ピペリジン−1−イル)−2−[5−メチル−
シン(81604-73-1)、(15.29)メタスルホカルブ
3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾル−1−イ
(66952-49-6)、(15.30)メチルイソチオシアネ
ル]エタノン(1003318-67-9)、(15.57)1−(
ート(556-61-6)、(15.31)メトラフェノン(22
4−メトキシフェノキシ)−3,3−ジメチルブタン−
0899-03-6)、(15.32)ミルジオマイシン(67527
2−イル1H−イミダゾル−1−カルボキシレート(11
-71-3)、(15.33)ナタマイシン(7681-93-8)、
1227-17-9)、(15.58)2,3,5,6−テトラ
(15.34)ニッケルジメチルジチオカルバメート(
クロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン(13108-52
15521-65-0)、(15.35)ニトロサル−イソプロピ 20
-6)、(15.59)2,3−ジブチル−6−クロロチ
ル(10552-74-6)、(15.36)オクチリノン(2653
エノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン(22
0-20-1)、(15.37)オ
1451-58-7)、(15.60)2,6−ジメチル−1H
キサモカルブ(917242-12-7)、(15.38)オキシ
,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c
フェンチイン(34407-87-9)、(15.39)ペンタク
’]ジピロル−1,3,5,7(2H,6H)−テトロ
ロロフェノール及び塩(87-86-5)、(15.40)フ
ン、(15.61)2−[5−メチル−3−(トリフル
ェノスリン、(15.41)亜リン酸及びその塩(1359
オロメチル)−1H−ピラゾル−1−イル]−1−(4
8-36-2)、(15.42)プロパモカルブ−フォセチレ
−{4−[(5R)−5−フェニル−4,5−ジヒドロ
ート、(15.43)プロパノシン−ナトリウム(8849
−1,2−オキサゾル−3−イル]−1,3−チアゾル
8-02-6)、(15.44)プロキナジド(189278-12-4
−2−イル}ピペリジン−1−イル)エタノン(100331
)、(15.45)ピリモルフ(868390-90-3)、(1
30
6-53-7)、(15.62)2−[5−メチル−3−(ト
5.45e)(2E)−3−(4−t−ブチルフェニル
リフルオロメチル)−1H−ピラゾル−1−イル]−1
)−3−(2−クロロピリジン−4−イル)−1−(モ
−(4−{4−[(5S)−5−フェニル−4,5−ジ
ルフォリン−4−イル)プロプ−2−エン−1−オン(
ヒドロ−1,2−オキサゾル−3−イル]−1,3−チ
1231776-28-5)、(15.45z)(2Z)−3−(4
アゾル−2−イル}ピペリジン−1−イル)エタノン(
−t−ブチルフェニル)−3−(2−クロロピリジン−
1003316-54-8)、(15.63)2−[5−メチル−3
4−イル)−1−(モルフォリン−4−イル)プロプ−
−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾル−1−イル
2−エン−1−オン(1231776-29-6)、(15.46)
]−1−{4−[4−(5−フェニル−4,5−ジヒド
ピロリニトリン(1018-71-9)、(15.47)テブフ
ロ−1,2−オキサゾル−3−イル)−1,3−チアゾ
ロキン(376645-78-2)、(15.48)テクロフタラ
ル−2−イル]ピペリジン−1−イル}エタノン(1003
ム(76280-91-6)、(15.49)トルニファニド(30 40
316-51-5)、(15.64)2−ブトキシ−6−ヨード
4911-98-6)、(15.50)トリアゾキシド(72459-5
−3−プロピル−4H−クロメン−4−オン、(15.
8-6)、(15.51)トリクルアミド(70193-21-4)
65)2−クロロ−5−[2−クロロ−1−(2,6−
、(15.52)ザリルアミド(84527-51-5)、(15
ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−4−メチル−1
.53)(3S,6S,7R,8R)−8−ベンジル−
H−イミダゾル−5−イル]ピリジン、(15.66)
3−[({3−[(イソブチリルオキシ)メトキシ]−
2−フェニルフェノール及び塩(90-43-7)、(15.
4−メトキシピリジン−2−イル}カルボニル)アミノ
67)3−(4,4,5−トリフルオロ−3,3−ジメ
]−6−メチル−4,9−ジオキソ−1,5−ジオキソ
チル−3,4−ジヒドロイソキノリン−1−イル)キノ
ナン−7−イル2−メチルプロパノエート(517875-34-
リン(861647-85-0)、(15.68)3,4,5−ト
2)、(15.54)1−(4−{4−[(5R)−5
リクロロプロピリジン−2,6−ジカルボニトリル(17
−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ 50
824-85-0)、(15.69)3−[5−(4−クロロフ
( 9 )
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ェニル)−2,3−ジメチル−1,2−オキサゾリジン
−メチル−2−(1−{[5−メチル−3−(トリフル
−3−イル]ピリジン、(15.70)3−クロロ−5
オロメチル)−1H−ピラゾル−1−イル]アセチル}
−(4−クロロフェニル)−4−(2,6−ジフルオロ
ピペリジン−4−イル)−N−[(1R)−1,2,3
フェニル)−6−メチルピリダジン、(15.71)4
,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル]−1,3−
−(4−クロロフェニル)−5−(2,6−ジフルオロ
チアゾル−4−カルボキシアミド(922514-07-6)、(
フェニル)−3,6−ジメチルピリダジン、(15.7
15.89)N−メチル−2−(1−{[5−メチル−
2)5−アミノ−1,3,4−チアジアゾル−2−チオ
3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾル−1−イ
ール、(15.73)5−クロロ−N’−フェニル−N
ル]アセチル}ピペラジン−4−イル)−N−[(1S
’−(プロプ−2−イン−1−イル)チオフェン−2−
)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタリン−1−イ
スルホノヒドラジド(134-31-6)、(15.74)5− 10
ル]−1,3−チアゾル−4−カルボキシアミド(9225
フルオロ−2−[(4−フルオロベンジル)オキシ]ピ
14-48-5)、(15.90)ペンチル{6−[({[(
リミジン−4−アミン(1174376-11-4)、(15.75
1−メチル−1H−テトラゾル−5−イル)(フェニル
)5−フルオロ−2−[4−(メチルベンジル)オキシ
)メチリデン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン−2
]ピリミジン−4−アミン(1174376-25-0)、(15.
−イル}カルバメート、(15.91)フェナジン−1
76)5−メチル−6−オクチル[1,2,4]トリア
−カルボン酸、(15.92)キノリン−8−オル(13
ゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン、(15.
4-31-6)、(15.93)キノリン−8−オルサルフェ
77)エチル(2Z)−3−アミノ−2−シアノ−3−
ート(2:1)(134-31-6)、(15.94)t−ブチ
フェニルプロプ−2−エノエート、(15.78)N’
ル{6−[({[(1−メチル−1H−テトラゾル−5
−(4−{[3−(4−クロロベンジル)−1,2,4
−イル)(フェニル)メチレン]アミノ}オキシ)メチ
−チアジアゾル−5−イル]オキシ}−2,5−ジメチ 20
ル]ピリジン−2−イル}カルバメート。
ルフェニル)−N−エチル−N−メチルイミドホルムア
【0026】
ミド、(15.79)N−(4−クロロベンジル)−3
(16)他の化合物、例えば(16.1)1−メチル−
−[3−メトキシ−4−(プロプ−2−イン−1−イロ
3−(トリフルオロメチル)−N−[2’−(トリフル
キシ)フェニル]プロパンアミド、(15.80)N−
オロメチル)ビフェニル−2−イル]−1H−ピラゾル
[(4−クロロフェニル)(シアノ)メチル]−3−[
−4−カルボキシアミド、(16.2)N−(4’−ク
3−メトキシ−4−(プロプ−2−イン−1−イロキシ
ロロビフェニル−2−イル)−3−(ジフルオロメチル
)フェニル]プロパンアミド、(15.81)N−[(
)−1−メチル−1H−ピラゾル−4−カルボキシアミ
5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)メチル]
ド、(16.3)N−(2’、4’−ジクロロビフェニ
−2,4−ジクロロピリジン−3−カルボキシアミド、
ル−2−イル)−3−(ジフルオロメチル)−1−メチ
(15.82)N−[1−(5−ブロモ−3−クロロピ 30
ル−1H−ピラゾル−4−カルボキシアミド、(16.
リジン−2−イル)エチル]−2,4−ジクロロピリジ
4)3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[4
ン−3−カルボキシアミド、(15.83)N−[1−
’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−2−イル]−
(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル
1H−ピラゾル−4−カルボキシアミド、(16.5)
]−2−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−カルボキ
N−(2’,5’−ジフルオロビフェニル−2−イル)
シアミド、(15.84)N−{(E)−[(シクロプ
−1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピ
ロピルメトキシ)イミノ][6−(ジフルオロメトキシ
ラゾル−4−カルボキシアミド、(16.6)3−(ジ
)−2,3−ジフルオロフェニル]メチル}−2−フェ
フルオロメチル)−1−メチル−N−[4’−(プロプ
ニルアセトアミド(221201-92-9)、(15.85)N
−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1H
−{(Z)−[(シクロプロピルメトキシ)イミノ][
−ピラゾル−4−カルボキシアミド、(16.7)5−
6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェ 40
フルオロ−1,3−ジメチル−N−[4’−(プロプ−
ニル]メチル}−2−フェニルアセトアミド(221201-9
1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1H−
2-9)、(15.86)N’−{4−[(3−t−ブチ
ピラゾル−4−カルボキシアミド、(16.8)2−ク
ル−4−シアノ−1,2−チアゾル−5−イル)オキシ
ロロ−N−[4’−(プロプ−1−イン−1−イル)ビ
]−2−クロロ−5−メチルフェニル}−N−エチル−
フェニル−2−イル]ピリジン−3−カルボキシアミド
N−メチルイミドホルムアミド、(15.87)N−メ
、(16.9)3−(ジフルオロメチル)−N−[4’
チル−2−(1−{[5−メチル−3−(トリフルオロ
−(3,3−ジメチルブト−1−イン−1−イル)ビフ
メチル)−1H−ピラゾル−1−イル]アセチル}ピペ
ェニル−2−イル]−1−メチル−1H−ピラゾル−4
リジン−4−イル)−N−(1,2,3,4−テトラヒ
−カルボキシアミド、(16.10)N−[4’−(3
ドロナフタレン−1−イル)−1,3−チアゾル−4−
,3−ジメチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル
カルボキシアミド(922514-49-6)、(15.88)N
50
−2−イル]−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H
( 10 )
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−ピラゾル−4−カルボキシアミド、(16.11)3
【0028】
−(ジフルオロメチル)−N−(4’−エチニルビフェ
他の特定の実施形態では、化合物Cは以下から選択され
ニル−2−イル)−1−メチル−1H−ピラゾル−4−
る殺虫剤、殺センチュウ剤又は殺ダニ剤化合物である。
カルボキシアミド、(16.12)N−(4’−エチニ
【0029】
ルビフェニル−2−イル)−5−フルオロ−1,3−ジ
(1)アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害物
メチル−1H−ピラゾル−4−カルボキシアミド、(1
質、例えば
6.13)2−クロロ−N−(4’−エチニルビフェニ
カルバメート、例えばアラニカルブ、アルジカルブ、ベ
ル−2−イル)ピリジン−3−カルボキシアミド、(1
ンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブトカルボキシム、ブ
6.14)2−クロロ−N−[4’−(3,3−ジメチ
トキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カル
ルブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル] 10
ボスルファン、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、
ピリジン−3−カルボキシアミド、(16.15)4−
ホルメタネート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メ
(ジフルオロメチル)−2−メチル−N−[4’−(ト
チオカルブ、メトミル、メトルカルブ、オキサミル、ピ
リフルオロメチル)ビフェニル−2−イル]−1,3−
リミカルブ、プロポクスル、チオジカルブ、チオファノ
チアゾル−5−カルボキシアミド、(16.16)5−
ックス、トリアザメート、トリメタカルブ、XMC、及
フルオロ−N−[4’−(3−ヒドロキシ−3−メチル
びキシリルカルブ、又は
ブト−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−
有機リン酸塩、例えばアセフェート、アザメチホス、ア
1,3−ジメチル−1H−ピラゾル−4−カルボキシア
ジンホス−エチル、アジンホス−メチル、カズサホス、
ミド、(16.17)2−クロロ−N−[4’−(3−
クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメ
ヒドロキシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ビ
ホス、クロルピリホス、クロルピリホス−メチル、クマ
フェニル−2−イル]ピリジン−3−カルボキシアミド 20
ホス、シアノホス、デメトン−S−メチル、ダイアジノ
、(16.18)3−(ジフルオロメチル)−N−[4
ン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエ
’−(3−メトキシ−3−メチルブト−1−イン−1−
ート、ジメチルビンホス、ジスルホトン、EPN、エチ
イル)ビフェニル−2−イル]−1−メチル−1H−ピ
オン、エトプロホス、ファムフール、フェナミホス、フ
ラゾル−4−カルボキシアミド、(16.19)5−フ
ェニトロチオン、フェンチオン、ホスチアゼート、ヘプ
ルオロ−N−[4’−(3−メトキシ−3−メチルブト
テノホス、イミシアホス、イソフェンホス、イソプロピ
−1−イン−1−イル)ビフェニル−2−イル]−1,
ルO−(メトキシアミノチオ−ホスホリル)サリチレー
3−ジメチル−1H−ピラゾル−4−カルボキシアミド
ト、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタミ
、(16.20)2−クロロ−N−[4’−(3−メト
ドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、
キシ−3−メチルブト−1−イン−1−イル)ビフェニ
ナレド、オメトエート、オキシデメトン−メチル、パラ
ル−2−イル]ピリジン−3−カルボキシアミド、(1 30
チオン、パラチオン−メチル、フェントエート、ホレー
6.21)(5−ブロモ−2−メトキシ−4−メチルピ
ト、ホサロン、ホスメト、ホスファミドン、ホキシム、
リジン−3−イル)(2,3,4−トリメトキシ−6−
ピリミホス−メチル、プロフェノホス、プロペタンホス
メチルフェニル)メタノン、(16.22)N−[2−
、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、
(4−{[3−(4−クロロフェニル)プロプ−2−イ
キナルホス、スルホテプ、テブピリムホス、テメホス、
ン−1−イル]オキシ}−3−メトキシフェニル)エチ
テフブホス、テトラクロルビンホス、チオメトン、トリ
ル]−N2−(メチルスルホニル)バリンアミド(2207
アゾホス、トリクロルホン、及びバミドチオン。
06-93-4)、(16.23)4−オキソ−4−[(2−
【0030】
フェニルエチル)アミノ]ブタン酸、(16.24)ブ
(2)GABA作動性塩化物チャネル拮抗物質、例えば
ト−3−イン−1−イル{6−[({[(Z)−(1−
、
メチル−1H−テトラゾル−5−イル)(フェニル)メ 40
シクロジエン有機塩素、例えばクロルデン及びエンドス
チレン]アミノ}オキシ)メチル]ピリジン−2−イル
ルファン、又は
}カルバメート、(16.25)4−アミノ−5−フル
フェニルピラゾル(フィプロール)、例えばエチプロー
オロピリミジン−2−オル(中割球形態:6−アミノ−
ル及びフィプロニル。
5−フルオルピリミジン−2(1H)−オン)、(16
【0031】
.26)プロピル3,4,5−トリヒドロキシベンゾエ
(3)ナトリウムチャネルモジュレータ/電圧依存性ナ
ート。
トリウムチャネルブロッカー、例えば
【0027】
ピレスロイド、例えばアクリナトリン、アレスリン、d
クラス(1)∼(16)に挙げた全ての混合の相手は、
−シス−トランスアレスリン、d−トランスアレスリン
その官能基によって可能である場合、任意選択で適切な
、ビフェントリン、バイオアレスリン、バイオアレスリ
塩基又は酸と塩を形成する。
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ンS−シクロペンテニル異性体、バイオレスメトリン、
( 11 )
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シクロプロトリン、シフルトリン、ベータ−シフルトリ
エトキサゾル。
ン、シハロトリン、ラムダ−シハロトリン、ガンマ−シ
【0039】
ハロトリン、シペルメトリン、アルファ−シペルメトリ
(11)昆虫中腸膜の微生物撹乱物質、例えばバチルス
ン、ベータ−シメルペトリン、シータ−シメルペトリン
・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)の亜
、ツェータ−シペルメトリン、シフェノトリン[(1R
種イスラエレンシス(israelensis)、バチルス・チュ
)−トランス異性体]、デルタメトリン、エンペントリ
ーリンゲンシスの亜種アイザワイ(aizawai)、バチル
ン[(EZ)−(1R)異性体)、エスフェンバレレー
ス・チューリンゲンシスの亜種クルスタキ(kurstaki)
ト、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェ
、バチルス・チューリンゲンシスの亜種テネブリオニス
ンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、タウ
(tenebrionis)、及びB.t穀物タンパク質:Cry1A
−フルバリネート、ハルフェンプロックス、イミプロト 10
b、Cry1Ac、Cry1Fa、Cry1A.105
リン、カデトリン、ペルメトリン、フェノトリン[(1
、Cry2Ab、Vip3A、mCry3A、Cry3
R)−トランス異性体]、プラレトリン、ピレトリン(
Ab、Cry3Bb、Cry34Ab1/35Ab1、
除虫菊)、レスメトリン、シラフルオフェン、テフルト
又は
リン、テトラメトリン、テトラメトリン[(1R)異性
バチルス・スファエリクス(Bacillus sphaericus)。
体]、トラロメトリン、及びトランスフルトリン、又は
【0040】
DDT、又はメトキシクロル、
(12)ミトコンドリアATP合成の阻害物質、例えば
【0032】
ジアフェンチウロン、又は
(4)ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)
有機スズ殺ダニ剤、例えばアゾシクロチン、シヘキサチ
作動物質、例えば
ン、及び酸化フェンブタスズ、又は
ネオニコチノイド、例えばアセタミプリド、クロチアニ 20
プロパルギット、又はテトラジフォン。
ジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム
【0041】
、チアクロプリド、及びチアメトキサム、又は、
(13)プロトン勾配の混乱を介した酸化的リン酸化の
ニコチン、又は
脱共役剤、例えばクロルフェナピル、DNOC、及びス
スルホキサフロル。
ルフラミド。
【0033】
【0042】
(5)ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)
(14)ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR
アロステリック活性化物質、例えば
)チャネルブロッカー、例えばベンスルタップ、カルタ
スピノシン、例えばスピネトラム及びスピノサド。
ップ塩酸塩、チオシクラム、及びチオスルタップ−ナト
【0034】
リウム。
(6)塩素チャネル活性化物質、例えば
30
【0043】
アベルメクチン/ミルベマイシン、例えばアバメクチン
(15)キチン生物合成の阻害物質、タイプ0、例えば
、エマメクチン安息香酸塩、レピメクチン、及びミルベ
ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズ
メクチン。
ロン、フロシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキ
【0035】
サフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルム
(7)幼若ホルモン模倣物、例えば
ロン、テフルベンズロン、及びトリ−フルムロン。
幼若ホルモン類似体、例えばヒドロプレン、キノプレン
【0044】
、及びメトプレン、又は
(16)キチン生物合成の阻害物質タイプ1、例えばブ
フェノキシカルブ、又はピリプロキシフェン。
プロフェジン。
【0036】
(8)様々な非特異的(多部位)阻害物質、例えば
【0045】
40
(17)脱皮攪乱物質、例えばシロマジン。
ハロゲン化アルキル、例えば臭化メチル及び他のハロゲ
【0046】
ン化アルキル、又は
(18)エクジソン受容体作用物質、例えばクロマフェ
クロロピクリン、又はフッ化スルフリル、又はホウ砂、
ノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、及びテ
又は吐酒石。
ブフェノジド。
【0037】
【0047】
(9)選択的同翅類摂食ブロッカー、例えばピメトロジ
(19)オクトパミン受容体作動物質、例えばアミトラ
ン、又はフロニカミド。
ズ。
【0038】
【0048】
(10)ダニ生長阻害物質、例えばクロフェンテジン、
(20)ミトコンドリア複合体III電子伝達阻害物質
ヘキシチアゾクス、及びジフロビダジン、又は
50
、例えばヒドラメチルノン、又はアセキノシル、又はフ
( 12 )
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22
ルアクリピリム。
4号から公知である)、4−{[(6−フルオロピリジ
【0049】
ン−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)
(21)ミトコンドリア複合体I電子伝達阻害物質、例
アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO2007/1
えば
15644号から公知である)、4−{[(2−クロロ
METI殺ダニ剤、例えばフェナザキン、フェンピロキ
−1,3−チアゾル−5−イル)メチル](2−フルオ
シメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピ
ロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO2
ラド、及びトルフェンピラド、又は
007/115644号から公知である)、4−{[(
ロテノン(デリス)。
6−クロルピリジン−3−イル)メチル](2−フルオ
【0050】
ロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(WO2
(22)電圧依存性ナトリウムチャネルブロッカー、例 10
007/115644号から公知である)、フルピラジ
えばインドキサカルブ、又はメタフルミゾン。
フロン、4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリジン
【0051】
−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(
(23)アセチルCoAカルボキシラーゼの阻害物質、
5H)−オン(WO2007/115643号から公知
例えば
である)、4−{[(5,6−ジクロロピリジン−3−
テトロン酸及びテトラム酸誘導体、例えばスピロジクロ
イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン
フェン、スピロメシフェン、及びスピロテトラマト。
−2(5H)−オン(WO2007/115646号か
【0052】
ら公知である)、4−{[(6−クロロ−5−フルオロ
(24)ミトコンドリア複合体IV電子伝達阻害物質、
ピリジン−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミ
例えば
ノ}フラン−2(5H)−オン(WO2007/115
ホスフィン、例えばリン化アルミニウム、リン化カルシ 20
643号から公知である)、4−{[(6−クロロピリ
ウム、ホスフィン、及びリン化亜鉛、又は
ジン−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}
シアン化物。
フラン−2(5H)−オン(EP−A−0539588
【0053】
号から公知である)、4−{[(6−クロロピリジン−
(25)ミトコンドリア複合体II電子伝達阻害物質、
3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5
例えばベータ−ケトニトリル、誘導体、例えばシラノピ
H)−オン(EP−A−0539588号から公知であ
ラフェン及びシフルメトフェン。
る)、{[1−(6−クロロピリジン−3−イル)エチ
【0054】
ル](メチル)オキシド−λ
(28)リアノジン受容体モジュレータ、例えば
アンアミド(WO2007/149134号から公知で
ジアミド、例えばクロラントラリニプロール、シアント
ある)及びそのジアステレオ異性体{[(1R)−1−
ラニリプロール、及びフルベンジアミド。
30
4
−スルファニリデン}シ
(6−クロロピリジン−3−イル)エチル](メチル)
4
【0055】
オキシド−λ
未知又は不確実な作用機序を有する他の有効成分、例え
)及び{[(1S)−1−(6−クロロピリジン−3−
−スルファニリデン}シアンアミド(A
ばアミドフルメト、アザジラクチン、ベンクロチアズ、
イル)エチル](メチル)オキシド−λ
ベンゾキシメート、ビフェナゼート、ブロモプロピレー
リデン}シアンアミド(B)(これもWO2007/1
ト、キノメチオナート、クリオライト、ジコホール、ジ
49134号から公知である)さらにジアステレオ異性
フロビダジン、フルエンスルホン、フルフェネリム、フ
体A群と呼ばれる(WO2010/074747号、W
ルフィプロル、フルオピラム、フフェノジド、イミダク
O2010/074751号から公知である)ジアステ
ロチズ、イプロジオン、メペルフルスリン、ピリダリル
レオ異性体[(R)−メチル(オキシド){(1R)−
、ピリフルキナゾン、テトラメチルフルトリン、及びオ
1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル
ンドメタン;バチルス・フィルムスに基づくさらに別の 40
]エチル}−λ
生成物(CNCMI−1582株又はその抽出物、例え
A1)及び[(S)−メチル(オキシド){(1S)−
ばVOTiVO(商標)、BioNemなどを含むが、これらに限定
1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル
されない)又は以下の公知の活性化合物のうち1つ:3
]エチル}−λ
−ブロモ−N−{2−ブロモ−4−クロロ−6−[(1
A2)、ジアステレオ異性体B群と呼ばれる(これもW
−シクロプロピルエチル)カルバモイル]フェニル}−
O2010/074747号、WO2010/0747
1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾ
51号から公知である)[(R)−メチル(オキシド)
ル−5−カルボキシアミド(WO2005/07793
{(1S)−1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジ
4号から公知である)、4−{[(6−ブロモピリジン
ン−3−イル]エチル}−λ
−3−イル)メチル](2−フルオロメチル)アミノ}
アンアミド(B1)及び[(S)−メチル(オキシド)
フラン−2(5H)−オン(WO2007/11564 50
{(1R)−1−[6−(トリフルオロメチル)ピリジ
4
4
4
−スルファニ
−スルファニリデン]シアンアミド(
−スルファニリデン]シアンアミド(
4
−スルファニリデン]シ
( 13 )
23
ン−3−イル]エチル}−λ
4
JP
2015-518846
A
2015.7.6
24
−スルファニリデン]シ
2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル
アンアミド(B2)、及び11−(4−クロロ−2,6
)(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリ
−ジメチルフェニル)−12−ヒドロキシ−1,4−ジ
ル(WO2005/063094号から公知である)、
オキサ−9−アザジスピロ[4.2.4.2]テトラデ
(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペ
ク−11−エン−10−オン(WO2006/0896
ンチル)(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル
33号から公知である)、3−(4’−フルオロ−2,
)マロノニトリル(WO2005/063094号から
4−ジメチルビフェニル−3−イル)−4−ヒドロキシ
公知である)、8−[2−(シクロプロピルメトキシ)
−8−オキサ−1−アザスピロ[4.5]デク−3−エ
−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]−3−[6
ン−2−オン(WO2008/067911号から公知
−(トリフルオロメチル)ピリダジン−3−イル]−3
である)、1−{2−フルオロ−4−メチル−5−[( 10
−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(WO2007
2,2,2−トリフルオルエチル)スルフィニル]フェ
/040280号から公知である)、フルメトキン、P
ニル}−3−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,
F1364(CAS登録番号1204776−60−2
4−トリアゾル−5−アミン(WO2006/0436
)(JP2010/018586号から公知である)、
35号から公知である)、[(3S,4aR,12R,
5−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリ
12aS,12bS)−3−[(シクロプロピルカルボ
フルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1,2−オキサ
ニル)オキシ]−6,12−ジヒドロキシ−4,12b
ゾル−3−イル]−2−(1H−1,2,4−トリアゾ
−ジメチル−11−オキソ−9−(ピリジン−3−イル
ル−1−イル)ベンゾニトリル(WO2007/075
)1,3,4,4a,5,6,6a,12,12a,1
459号から公知である)、5−[5−(2−クロロピ
2b−デカヒドロ−2H,11H−ベンゾ[f]ピラノ
リジン−4−イル)−5−(トリフルオロメチル)−4
[4,3−b]クロメン−4−イル]メチルシクロプロ 20
,5−ジヒドロ−1,2−オキサゾル−3−イル]−2
パンカルボキシレート(WO2008/066153号
−(1H−1,2,4−トリアゾル−1−イル)ベンゾ
から公知である)、2−シアノ−3−(ジフルオロメチ
ニトリル(WO2007/075459号から公知であ
ル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド(WO
る)、4−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−
2006/056433号から公知である)、2−シア
(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロ−1,2−
ノ−3−(ジフルオロメチル)−N−メチルベンゼンス
オキサゾル−3−イル]−2−メチル−N−{2−オキ
ルホンアミド(WO2006/100288号から公知
ソ−2−[(2,2,2−トリフルオルエチル)アミノ
である)、2−シアノ−3−(ジフルオロメトキシ)−
]エチル}ベンズアミド(WO2005/085216
N−エチルベンゼンスルホンアミド(WO2005/0
号から公知である)、4−{[(6−クロロピリジン−
35486号から公知である)、4−[ジフルオロメト
3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}−1,
キシ]−N−エチル−N−メチル−1,2−ベンゾチア 30
3−オキサゾル−2(5H)−オン、4−{[(6−ク
ゾル−3−アミン1,1−ジオキシド(WO2007/
ロロピリジン−3−イル)メチル](2,2−ジフルオ
057407号から公知である)、N−[1−(2,3
ロエチル)アミノ}−1,3−オキサゾル−2(5H)
−ジメチルフェニル)−2−(3,5−ジメチルフェニ
−オン、4−{[(6−クロロピリジン−3−イル)メ
ル)エチル]−4,5−ジヒドロ−1,3−チアゾル−
チル](エチル)アミノ}−1,3−オキサゾル−2(
2−アミン(WO2008/104503号から公知で
5H)−オン、4−{[(6−クロロピリジン−3−イ
ある)、{1’−[(2E)−3−(4−クロロフェニ
ル)メチル](メチル)アミノ}−1,3−オキサゾル
ル)プロプ−2−エン−1−イル]−5−フルオロスピ
−2(5H)−オン(全てWO2010/005692
ノ[インドール−3,4−ピペリジン]−1(2H)−
号から公知である)、N−[4−(1,1,1,3,3
イル}(2−クロロピリジン−4−イル)メタノン(W
,3−ヘキサフルオロ−2−メトキシプロパン−2−イ
O2003/106457号から公知である)、3−( 40
ル)−3−イソブチルフェニル]−N−イソブチリル−
2,5−ジメチルフェニル)−4−ヒドロキシ−8−メ
1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾル−4−カルボ
トキシ−1,8−ジアザスピロ[4.5]デク−3−エ
キシアミド(WO2002/096882号から公知で
ン−2−オン(WO2009/049851号から公知
ある)、メチル2−[2−({[3−ブロモ−1−(3
である)、3−(2,5−ジメチルフェニル)−8−メ
−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−
トキシ−2−オキソ−1,8−ジアザスピロ[4.5]
イル]カルボニル}アミノ)−5−クロロ−3−メチル
デク−3−エン−4−イルエチルカルボネート(WO2
ベンゾイル]−2−メチルヒドラジンカルボキシレート
009/049851号から公知である)、4−(ブト
(WO2005/085216号から公知である)、メ
−2−イン−1−イロキシ)−6−(3,5−ジメチル
チル2−[2−({[3−ブロモ−1−(3−クロロピ
ピペリジン−1−イル)−5−フルオロピリミジン(W
リジン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]カル
O2004/099160号から公知である)、(2, 50
ボニル}アミノ)−5−シアノ−3−メチルベンゾイル
( 14 )
JP
25
2015-518846
A
2015.7.6
26
]−2−エチルヒドラジンカルボキシレート(WO20
−シアノ−N−(2,2−ジフルオロエチル)エタンイ
05/085216号から公知である)、メチル2−[
ミドアミド(WO2008/009360号から公知で
2−({[3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2
ある)、N−[2−(5−アミノ−1,3,4−チアジ
−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]カルボニル}ア
アゾル−2−イル)−4−クロロ−6−メチルフェニル
ミノ)−5−シアノ−3−メチルベンゾイル]−2−メ
]−3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2−イル
チルヒドラジンカルボキシレート(WO2005/08
)−1H−ピラゾル−5−カルボキシアミド(CN10
5216号から公知である)、メチル2−[3,5−ジ
2057925号から公知である)、及びメチル2−[
ブロモ−2−({[(3−ブロモ−1−(3−クロロピ
3,5−ジブロモ−2−({[3−ブロモ−1−(3−
リジン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]カル
クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イ
ボニル}アミノ)ベンゾイル]−1,2−ジエチルヒド 10
ル]カルボニル}アミノ)ベンゾイル]−2−エチル−
ラジンカルボキシレート(WO2005/085216
1−メチルヒドラジンカルボキシレート(WO2011
号から公知である)、メチル2−[3,5−ジブロモ−
/049233号から公知である)。
2−({[3−ブロモ−1−(3−クロロピリジン−2
【0056】
−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]カルボニル}ア
本明細書でその「一般名」で規定される有効成分は、周
ミノ)ベンゾイル]−2−エチルヒドラジンカルボキシ
知であり、例えば殺虫剤マニュアル(「The Pesticide
レート(WO2005/085216号から公知である
Manual」第14版、British Crop Protection Council
)、(5RS,7RS;5RS,7SR)−1−(6−
、2006)に記載されているか、インターネット(例
クロロ−3−ピリジルメチル)−1,2,3,5,6,
えばhttp://www.alanwood.net/pesticides)で検索する
7−ヘキサヒドロ−7−メチル−8−ニトロ−5−プロ
ことができる。
ポキシイミダゾ[1,2−a]ピリジン(WO2007 20
【0057】
/101369号から公知である)、2−{6−[2−
特定の実施形態では、上記他の殺センチュウ剤、殺虫剤
(5−フルオロピリジン−3−イル)−1,3−チアゾ
、殺ダニ剤又は殺真菌剤化合物Cは、バチルス・フィル
ル−5−イル]ピリジン−2−イル}ピリミジン(WO
ムス又はその抽出物(特にI−1582株又はその抽出
2010/006713号から公知である)、2−{6
物、BioNeem又VOTiVO(商標))、パスツリア株(特に
−[2−(ピリジン−3−イル)−1,3−チアゾル−
パスツリア・ニシザワエ株又はパスツリア・レニフォル
5−イル]ピリジン−2−イル}ピリミジン(WO20
ミス株)又はその抽出物、アバメクチン、フルオピラム
10/006713号から公知である)、1−(3−ク
、クロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサム
ロロピリジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−メ
、チオジカルブ、シアントラニリプロール、リナキシピ
チル−6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−{
ル、フィプロニル、エチプロール、1−(3−クロロピ
[5−(トリフルオロメチル)−1H−テトラゾル−1 30
リジン−2−イル)−N−[4−シアノ−2−メチル−
−イル]メチル}−1H−ピラゾル−5−カルボキシア
6−(メチルカルバモイル)フェニル]−3−{[5−
ミド(WO2010/069502号から公知である)
(トリフルオロメチル)−2H−テトラゾル−2−イル
、1−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−[4−
]メチル}−1H−ピラゾル−5−カルボキシアミド、
シアノ−2−メチル−6−(メチルカルバモイル)フェ
フルピラジフロン、メタラキシル、メフェノキサム、メ
ニル]−3−{
タラキシルM、ペンフルフェン、セダキサン、フルキサ
[5−(トリフルオロメチル)−2H−テトラゾル−2
ピロキサド、プロチオコナゾル、テブコナゾル、フルジ
−イル]メチル}−1H−ピラゾル−5−カルボキシア
オキシニル、トリフロキシストロビン、ピラクロストラ
ミド(WO2010/069502号から公知である)
ビン、イプコナゾル、アザイキシストロビン、チアベン
、N−[2−(t−ブチルカルバモイル)−4−シアノ
ダゾル、メチル−チオファナートに基づく生成物からな
−6−メチルフェニル]−1−(3−クロロピリジン− 40
る群から選択される。
2−イル)−3−{[5−(トリフルオロメチル)−1
【0058】
H−テトラゾル−1−イル]メチル}−1H−ピラゾル
特定の実施形態では、本発明の組合せは、本明細書で述
−5−カルボキシアミド(WO2010/069502
べたような式(I)の化合物A又はTorque(商標)と、
号から公知である)、N−[2−(t−ブチルカルバモ
バチルス・フィルムス又はその抽出物(特にI−158
イル)−4−シアノ−6−メチルフェニル]−1−(3
2株又はその抽出物、BioNeem又はVOTiVO(商標))、
−クロロピリジン−2−イル)−3−{[5−(トリフ
パスツリア株(特にパスツリア・ニシザワエ株又はパス
ルオロメチル)−2H−テトラゾル−2−イル]メチル
ツリア・レニフォルミス株)又はその抽出物、アバメク
}−1H−ピラゾル−5−カルボキシアミド(WO20
チン、フルオピラム、チアメトキサム、チオジカルブ、
10/069502号から公知である)、(1E)−N
シアントラニリプロール、リナキシピル、フィプロニル
−[(6−クロロピリジン−3−イル)メチル]−N’ 50
、エチプロール、1−(3−クロロピリジン−2−イル
( 15 )
JP
27
2015-518846
A
2015.7.6
28
)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−(メチルカル
)、アバメクチン、パスツリア株(特にパスツリア・ニ
バモイル)フェニル]−3−{[5−(トリフルオロメ
シザワエ株又はパスツリア・レニフォルミス株)又はそ
チル)−2H−テトラゾル−2−イル]メチル}−1H
の抽出物、フルオピラム、クロチアニジン、イミダクロ
−ピラゾル−5−カルボキシアミド、フルピラジフロン
プリド、チアメトキサム、チオジカルブ、シアントラニ
、メフェノキサム、セダキサン、フルキサピロキサド、
リプロール、リナキシピル、フィプロニル、エチプロー
ピラクロストロビン、イプコナゾル、アゾキシストロビ
ル、1−(3−クロロピリジン−2−イル)−N−[4
ン、チアベンダゾル、メチル−チオファナートに基づく
−シアノ−2−メチル−6−(メチルカルバモイル)フ
生成物からなる群から選択される活性化合物Bと、で構
ェニル]−3−{[5−(トリフルオロメチル)−2H
成される。
【0059】
−テトラゾル−2−イル]メチル}−1H−ピラゾル−
10
5−カルボキシアミド、フルピラジフロン、メタラキシ
特定の実施形態では、本発明の組合せは、本明細書で述
ル、メフェノキサム、メタラキシルM、ペンフルフェン
べたような式(I)の化合物A又はTorque(商標)と、
、セダキサン、フルキサピロキサド、プロチオコナゾル
バチルス・フィルムス又はその抽出物(特にI−158
、テブコナゾル、フルジオキシニル、トリフロキシスト
2株又はその抽出物、BioNeem又はVOTiVO(商標))、
ロビン、ピラクロストロビン、イプコナゾル、アゾキシ
アバメクチン、パスツリア株(特にパスツリア・ニシザ
ストロビン、チアベンダゾル、メチル−チオファナート
ワエ株又はパスツリア・レニフォルミス株)又はその抽
に基づく生成物からなる群から選択される。
出物、フルオピラム、チアメトキサム、チオジカルブ、
【0061】
シアントラニリプロール、リナキシピル、フィプロニル
特定の実施形態では、本発明の組合せは、a)本明細書
、エチプロール、1−(3−クロロピリジン−2−イル
で述べたような式(I)の化合物A又はTorque(商標)
)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−(メチルカル 20
と、b)バチルス・フィルムス又はその抽出物に基づく
バモイル)フェニル]−3−{[5−(トリフルオロメ
生成物とを含む。
チル)−2H−テトラゾル−2−イル]メチル}−1H
特定の実施形態では、本発明の組合せは、a)本明細書
−ピラゾル−5−カルボキシアミド、フルピラジフロン
で述べたような式(I)の化合物A又はTorque(商標)
、メフェノキサム、セダキサン、フルキサピロキサド、
と、b)バチルス・フィルムス又はその抽出物に基づく
ピラクロストロビン、イプコナゾル、アゾキシストロビ
生成物と、c)クロチアニジンとを含む。
ン、チアベンダゾル、メチル−チオファナートに基づく
特定の実施形態では、本発明の組合せは、a)本明細書
生成物からなる群から選択される活性化合物Bと、殺セ
で述べるような式(I)の化合物Aと、b)バチルス・
ンチュウ剤、殺虫剤、殺ダニ剤又は殺真菌剤である、化
フィルムス又はその抽出物に基づく生成物とを含む。
合物Bとは異なる化合物Cと、で構成される。
特定の実施形態では、本発明の組合せは、a)本明細書
【0060】
30
で述べるような式(I)の化合物Aと、b)バチルス・
特定の実施形態では、本発明の組合せは、本明細書で述
フィルムス又はその抽出物に基づく生成物と、c)クロ
べたような式(I)の化合物A又はTorque(商標)と、
チアニジンとを含む。
バチルス・フィルムス又はその抽出物(特にI−158
【0062】
2株又はその抽出物、BioNeem又はVOTiVO(商標))、
特定の実施形態では、本発明の組合せは、a)本明細書
アバメクチン、パスツリア株(特にパスツリア・ニシザ
で述べるような式(I)の化合物A又はTorque(商標)
ワエ株又はパスツリア・レニフォルミス株)又はその抽
と、b)VOTiVO(商標)とを含む。
出物、フルオピラム、チアメトキサム、チオジカルブ、
特定の実施形態では、本発明の組合せは、a)本明細書
シアントラニリプロール、リナキシピル、フィプロニル
で述べるような式(I)の化合物A又はTorque(商標)
、エチプロール、1−(3−クロロピリジン−2−イル
と、b)VOTiVO(商標)と、c)クロチアニジンとを含
)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−(メチルカル 40
む。
バモイル)フェニル]−3−{[5−(トリフルオロメ
特定の実施形態では、本発明の組合せは、a)本明細書
チル)−2H−テトラゾル−2−イル]メチル}−1H
で述べるような式(I)の化合物Aと、b)VOTiVO(商
−ピラゾル−5−カルボキシアミド、フルピラジフロン
標)とを含む。
、メフェノキサム、セダキサン、フルキサピロキサド、
特定の実施形態では、本発明の組合せは、a)本明細書
ピラクロストロビン、イプコナゾル、アゾキシストロビ
で述べるような式(I)の化合物Aと、b)VOTiVO(商
ン、チアベンダゾル、メチル−チオファナートに基づく
標)と、c)クロチアニジンとを含む。
生成物からなる群から選択される活性化合物Bと、化合
【0063】
物Bとは異なる活性化合物Cと、で構成され、化合物C
本発明の文脈では、クロチアニジンはPoncho(商標)、
は、バチルス・フィルムス又はその抽出物(特にI−1
すなわちBayerが販売する農薬製品を使用することによ
582株又はその抽出物、BioNeem又はVOTiVO(商標)
50
って提供すると有利である。クロチアニジンはPoncho(
( 16 )
JP
29
2015-518846
A
2015.7.6
30
商標)の有効成分である。
で塩を、例えばアルカリ金属又はアルカリ性土類金属塩
【0064】
などの金属塩、例えばナトリウム、カリウム又はマグネ
本発明による活性化合物の組合せ中の活性化合物が、特
シウム塩を、又はモルフォリン、ピペリジン、ピロリジ
定の重量比率で存在する場合、その相乗効果は特に顕著
ン、モノ−、ジ−又はトリ−低級アルキルアミンなどの
である。しかし、活性化合物の組合せ中の活性化合物の
アンモニア又は有機アミン、例えばエチル−、ジエチル
重量比は、比較的広範囲で変化させることができる。
−、トリエチル−又はジメチル−プロピル−アミン、又
本発明による組合せでは、化合物(A)及び(B)は、
はモノ−、ジ−又はトリ−ヒドロキシ−低級アルキルア
1/1∼1/10
∼1/10
1/10
6
8
1 0
、1/1∼1/10
、1/10
2
∼1/10
7
9
、1/10
、1/10
3
ミン、例えばモノ−、ジ−又はトリ−エタノールアミン
∼
で塩を形成することができる。また、任意選択で対応す
という範囲のA/Bの相乗効果がある重量比 10
る分子内塩を形成することができる。本発明の文脈では
で存在することが好ましい。
、農芸化学的に有利な塩が優先する。遊離形で、及びそ
【0065】
の塩の形態で化合物(A)又は化合物(B)の間に密接
本発明による組合せでは、化合物(A)、(B)及び(
C)は、1/1/1∼1/10
/10∼1/10
/10
10
8
8
/10
9
、1/10
9
/10
1 0
、1/10
3
/10
4
2
1 0
/10
1 1
、1/10/10
/10
3
∼1/10
2
(A)又は遊離化合物(B)又はその塩に言及した場合
∼1
、それは適宜、及び都合上、それぞれ対応する塩又は遊
7
/
離化合物(A)又は遊離化合物(B)も含むものと理解
/10 とい
されたい。化合物(A)又は化合物(B)及びその塩の
∼1/10
6
な関係があることを鑑みて、以上及び以下で遊離化合物
、1/1
7
う範囲のA/B/Cの相乗効果がある重量比で存在する
互変異性体にも同じことが当てはまる。
ことが好ましい。
【0069】
【0066】
20
本発明による組合せを種子の処理に使用する場合、化合
の「レディーミックス」の形態として、「タンクミック
4
ス」のように単独の活性化合物の別個の製剤から構成さ
m
れた組合せ噴霧混合物として、及び、連続的にすなわち
gという相乗効果がある濃度で施用できることが好まし
数時間又は数日などの十分短期間に次々に施用される単
物(A)は、種子100kgに対して10
mg、10
−
3
∼10
3
mg、又は10
− 4
本発明によれば、「組合せ」という表現は、例えば1つ
− 2
∼10
2
∼10
く、化合物(B)は、種子100kgに対して10
∼10
5
g、10
− 1
∼10
4
g、1∼10
3
−
2
独の有効成分を組み合わせた使用として、化合物(A)
gの相乗
及び(B)、又は(A)、(B)及び(C)の様々な組
効果がある濃度で施用できることが好ましく、化合物(
合せを表す。化合物(A)、(B)、及び最終的に(C
C)は、存在する場合、種子100kgに対して10
1
∼10
6
g、1∼10
5
g、10∼10
4
−
)を施用する順番は、本発明を作用させるのに本質的で
gの相乗効
果がある濃度で施用できることが好ましい。
はないことが好ましい。
30
【0070】
【0067】
本発明はさらに、本発明による活性化合物の組合せを含
化合物(A)又は化合物(B)が互変異性型で存在し得
み、望ましくない微生物を駆除/防除する組成物に関す
る場合、このような化合物は以上で、及び以下でも、適
る。組成物は、農業的に適切な添加物、溶媒、担体、界
宜、個々のケースで特に言及していない場合でも、対応
面活性剤又は増量剤を含む殺真菌、殺虫、殺ダニ又は殺
する互変異性型を含むものと理解される。
センチュウ組成物であることが好ましい。
【0068】
【0071】
少なくとも1つの塩基中心を有する化合物(A)又は化
さらに、本発明は、望ましくない微生物を駆除する方法
合物(B)は、例えば鉱酸などの強無機酸、例えば過塩
で、本発明による活性化合物の組合せを植物病原性真菌
素酸、硫酸、硝酸、亜硝酸、リン酸又はハロゲン化水素
、昆虫又はセンチュウ及び/又はその生育地に施用する
酸で、非置換、置換、例えばハロ置換などの強有機カル 40
ことを特徴とする方法に関する。
ボン酸、C1 −C4 −アルカンカルボン酸、例えば酢酸
【0072】
、飽和又は不飽和ジカルボン酸、例えばシュウ酸、マロ
本発明はさらに、本発明による活性化合物の組合せを含
ン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸及びフタル酸、
み、収量を増加させる、又は植物生長を促進する組成物
ヒドロキシカルボン酸、例えばアスコルビン酸、乳酸、
に関する。
リンゴ酸、酒石酸及びクエン酸、又は安息香酸で、又は
【0073】
非置換又は置換、例えばハロ置換などの有機スルホン酸
さらに、本発明は、収量を増加させる、又は植物生長を
、C1 −C4 −アルカン−又はアリルスルホン酸、例え
促進する方法で、本発明による活性化合物の組合せを植
ばメタン−又はp−トルエン−スルホン酸で、例えば酸
物に施用することを特徴とする方法に関する。
付加塩を形成することができる。少なくとも1つの酸根
【0074】
を有する化合物(A)又は化合物(B)は、例えば塩基 50
本発明によれば、担体は、施用性の向上のために、特に
( 17 )
JP
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32
植物又は植物の一部分又は種子に施用するために、活性
ルフェノール)、スルホコハク酸エステル塩、タウリン
化合物と混合又は組み合わせた天然又は合成、有機又は
誘導体(好ましくはタウリン酸アルキル)、ポリエトキ
無機物質を意味すると理解されたい。担体は固体又は液
シ化アルコール又はフェノールのリン酸エステル、ポリ
体でよく、通常は不活性であり、農業に使用するのに適
オールの脂肪族エステル、及び硫酸塩、スルホン酸塩及
するものである。
びリン酸塩を含む化合物の誘導体がある。活性化合物の
【0075】
1つ及び/又は不活性担体の1つが水中で不溶性である
適切な固体又は液体担体は、例えばカオリン、粘土、滑
場合、及び水中で施用する場合は、界面活性剤の存在が
石、チョーク、石英、アタパルジャイト、モンモリロナ
必要である。界面活性剤の割合は、重量で本発明による
イト又は珪藻土などのアンモニウム塩及び天然土壌鉱物
組成物の5パーセントと40パーセントの間である。
、及び細かく分割したシリカ、アルミナ及び天然又は合 10
無機顔料、例えば酸化鉄、酸化チタン、紺青などの着色
成ケイ酸塩、樹脂、ワックス、固体肥料、水、アルコー
剤、及びアリザリン染料、アゾ染料及び金属フタロシア
ル、特にブタノール、有機溶媒、鉱物油及び植物油など
ニン染料などの有機染料、及び鉄、マンガン、ホウ素、
の土壌合成鉱物、及びその誘導体でもある。このような
銅、コバルト、モリブデン及び亜鉛の塩などの微量養分
担体の混合物を使用することも可能である。顆粒に適切
を使用することが可能である。
な固体担体は、例えば方解石、大理石、軽石、海泡石、
適宜、例えば保護コロイド、結合剤、接着剤、増粘剤、
苦灰石などの粉砕及び分割した天然鉱物、及び無機及び
揺変性物質、浸透剤、安定剤、金属イオン封鎖剤、錯体
有機粗挽き粉、及びおがくず、ヤシ殻、トウモロコシの
形成剤などの他の追加的成分も存在してよい。一般的に
穂軸及びタバコの茎などの有機材料の顆粒もある。
、活性化合物を、製剤目的で通常使用される任意の固体
適切な液化気体増量剤又は担体は、周囲温度で、及び大
又は液体添加剤と組み合わせることができる。
気圧未満で気体状である液体で、例えばブタン、プロパ 20
【0077】
ン、窒素及び二酸化炭素などのエアゾル噴霧体である。
一般的に、本発明による組成物は、本発明による活性化
製剤には、粉末、顆粒及びラテックスの形態のカルボキ
合物の組合せの0.05∼99重量パーセント、0.0
シメチルセルロース及び天然及び合成ポリマーなどの粘
1∼98重量パーセント、好ましくは0.1∼95重量
着付与剤、例えばガムアラビック、ポリビニルアルコー
パーセント、特に好ましくは0.5∼90重量パーセン
ル、ポリ酢酸ビニル、又はさもなければケファリン及び
トを構成し、非常に好ましくは10∼70重量パーセン
レシチンなどの天然リン脂質、及び合成リン脂質を使用
トを構成する。
することができる。他に可能な添加剤は鉱物及び植物油
【0078】
及びワックスであり、任意選択で改質される。
本発明による活性化合物の組合せ又は組成物は、このよ
使用する増量剤が水である場合、例えば補助溶媒として
うに使用する、又はその個々の物理的及び/又は化学的
有機溶媒を使用することも可能である。適切な液体溶媒 30
特性に応じて、その製剤の形態又はそこから調製される
は基本的に、芳香族化合物、例えばキシレン、トルエン
使用形態で、例えばエアロゾル、カプセル懸濁液、低温
又はアルキルナフタレン、塩素化芳香族化合物又は塩素
で曇る濃縮物、高温で曇る濃縮物、カプセル化した顆粒
化脂肪族炭化水素、例えばクロロベンゼン、クロロエチ
、微細顆粒、種子を処理する流動性濃縮物、すぐ使用で
レン又は塩化メチレン、脂肪族炭化水素、例えばシクロ
きる溶液、飛散性粉末、乳化性濃縮物、水中油型乳剤、
ヘキサン又はパラフィン、例えば鉱物油留分、鉱物及び
油中水型乳剤、マクロ顆粒、微粒剤、油中分散性粉末、
植物油、アルコール、例えばブタノール又はグリコール
油中混和性流動性濃縮物、油中混和性液体、泡、ペース
、及びそのエーテル及びエステル、ケトン、例えばアセ
ト剤、農薬被覆種子、懸濁濃縮物、懸濁乳化濃縮物、可
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン又
溶性濃縮物、懸濁液、水和剤、可溶性粉末、粉塵及び顆
はシクロヘキサノン、強極性溶媒、例えばジメチルホル
ムアミド及びジメチルスルホキシド、及び水もある。
粒、水溶性顆粒又は錠剤、種子を加工する水溶性粉末、
40
水和剤、活性化合物を含浸した天然生成物及び合成物質
【0076】
、及びポリマー物質中及び種子の被覆材料中のマイクロ
本発明による組成物は、例えば界面活性剤など、追加の
カプセル化、及び極微量の低温で曇る及び高温で曇る製
他の成分を含むことができる。
剤の形態で使用することができる。
適切な界面活性剤は、イオン性又は非イオン性特性を有
【0079】
する乳化剤、分散剤又は湿潤剤、又はこれらの界面活性
言及した製剤は、本来知られている方法で、例えば活性
剤の混合物である。その例には、ポリアクリル酸の塩、
化合物又は活性化合物の組合せを少なくとも1つの添加
リグノスルホン酸の塩、フェノルスルホン酸又はナフタ
剤と混合することによって調製することができる。適切
レンスルホン酸の塩、脂肪族アルコール又は脂肪族酸又
な添加剤は全て従来の製剤助剤であり、例えば有機溶媒
は脂肪族アミンを有する酸化エチレンの重合縮合体、置
、増量剤、溶媒又は希釈剤、固体担体及び充填剤、界面
換フェノール(好ましくはアルキルフェノール又はアリ 50
活性剤(アジュバント、乳化剤、分散剤、保護コロイド
( 18 )
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、水和剤及び粘着付与剤など)、分散剤及び/又は結合
く知られており、絶え間ない改善のテーマである。しか
剤又は固定剤、保存剤、染料及び顔料、脱泡剤、無機及
し、種子の処理は必然的に一連の問題を伴い、それは常
び有機増粘剤、撥水剤、適宜乾燥剤及びUV安定剤、ギ
に満足できる方法で解決できるとは限らない。したがっ
ベレリン及び水、及び他の加工助剤などである。各ケー
て、播種後又は植物の出芽後に作物保護剤を追加で施用
スで調製する製剤のタイプに応じて、例えば湿式粉砕、
しない、又は追加の施用を少なくとも大幅に軽減する種
乾燥粉砕又は顆粒化などの他の加工ステップが必要とな
子及び発芽植物保護方法を開発することが望ましい。種
ることがある。
子及び発芽植物に対して有害生物による攻撃からの最大
【0080】
の保護を提供するが、使用する活性化合物による植物自
本発明による組成物は、すぐに使用でき、適切な装置で
体への損傷はないような方法で、使用する活性化合物の
植物又は種子に施用することができる組成物ばかりでな 10
量を最適化することがさらに望ましい。特に、種子を処
く、使用前に水で希釈しなければならない市販の濃縮物
理する方法は、使用する作物保護剤を最小限にしながら
も含む。
、種子及び発芽植物に最適な保護を達成するために、遺
【0081】
伝子組換え植物の固有特性も考慮しなければならない。
本発明による活性化合物の組合せは、(市販の)製剤中
【0086】
に、及び殺虫剤、誘引剤、滅菌剤、殺菌剤、殺ダニ剤、
したがって、本発明はまた、特に、本発明による組成物
殺センチュウ剤、殺真菌剤、生長調節剤、除草剤、肥料
で種子を処理することによって、有害生物からの攻撃に
、毒性緩和剤及び情報化学物質などの他の(公知の)活
対して種子及び発芽植物を保護する方法に関する。本発
性化合物との混合物として、これらの製剤から調製され
明はまた、有害生物に対して種子及び発芽植物を保護す
る使用形態で存在することができる。
るための種子の処理に本発明による組成物を使用するこ
【0082】
20
とにも関する。さらに、本発明は、有害生物に対して保
活性化合物又は組成物を用いた植物及び植物の一部分の
護するために本発明による組成物で処理した種子に関す
本発明による処理は、直接実行する、又は従来の処理方
る。
法を使用してその周囲、生育又は保存空間に作用するこ
【0087】
とによって、例えば液浸、噴霧、微粒化、灌漑、蒸発、
本発明はまた、特に、本発明による組成物で種子を処理
散粉、曇り、全面散布、発泡、塗布、散布、灌水(灌注
することによって、植物の収量を増加させる、又は植物
)、点滴灌漑によって、及び繁殖材料、特に種子の場合
の生長を促進する方法にも関する。本発明はまた、植物
、さらに乾燥種子処理用粉末、種子処理用溶液、スラリ
の収量を増加させる、又は植物の生長を促進するために
処理用水溶性粉末として、外皮形成によって、1つ又は
種子を処理する本発明による組成物の使用にも関する。
複数の層で被覆することなどによって実行する。さらに
さらに、本発明は、本発明による組成物で処理した種子
、微量法によって活性化合物を施用する、又は活性化合 30
に関する。
物自体の活性化合物製剤を土壌中に注入することが可能
【0088】
である。
出芽後の植物を損傷する有害生物の防除は、主に作物保
【0083】
護組成物で土壌及び植物の地上部を処理することによっ
本発明はさらに、種子を処理する方法を含む。本発明は
て実行される。作物保護組成物が環境及び人及び動物の
さらに、先行するパラグラフで述べた方法の1つにより
健康に及ぼす可能性がある影響に関して懸念があること
処理した種子に関する。
から、施用する活性化合物の量を低減する努力がされて
【0084】
いる。
本発明による活性化合物又は組成物は、種子の処理に特
【0089】
に適している。有害生物によって作物に引き起こされる
本発明の利点の1つは、本発明の組成物の特に全体に浸
損傷の大きい部分は、保存中又は播種後、さらに植物の 40
透する特性により、これらの組成物で種子を処理すると
発芽中及び発芽後に種子の感染によって引き起こされる
、種子自体ばかりでなく、その結果である出芽後の植物
。この段階は特に重大である。というのは、生長する植
も有害生物から保護することである。この方法で、播種
物の根及び苗条は特にデリケートであり、小さい損傷で
時、又はその直後に作物を即座に処理しなくてよい。
さえ植物の死につながることがある。したがって、適切
【0090】
な組成物を使用することにより、種子及び発芽植物を保
特に、この種子から生長する植物が病害虫に対して作用
護することに大きな関心がある。例えば種子と接触して
するタンパク質を発現することができる遺伝子導入種子
収量又は植物生長を促進することができる化合物など、
にも、本発明による混合物を使用できることも有利であ
活性化合物があることにも大きな関心がある。
ると見なされる。このような種子を本発明による活性化
【0085】
合物の組合せ又は組成物で処理することにより、例えば
植物の種子を処理することによる有害生物の防除は長ら 50
殺虫性タンパク質を発現することによっても、特定の病
( 19 )
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害虫を防除することができる。驚くべきことに、ここで
agaceae sp.)、モラセアエ属種(Moraceae sp.)、オ
さらなる相乗効果が認められる。病害虫による攻撃に対
レアセアエ属種(Oleaceae sp.)、アクチニダセアエ属
する保護の有効性が追加的に増大するのである。
種(Actinidaceae sp.)、ラウラセアエ属種(Lauracea
【0091】
e sp.)、ムサセアエ属種(Musaceae sp.)(例えばバ
本発明による組成物は、農業、温室、森林、又は園芸又
ナナの木及び栽植)、ルビアセアエ属種(Rubiaceae sp
はブドウ栽培に使用する任意の植物種の種子の保護に適
.)(例えばコーヒー)、テアセアエ属種(Theaceae sp
している。特に、これは穀物(小麦、大麦、ライムギ、
.)、ステルクリアセア属種(Sterculiceae sp.)、ル
ライコムギ、雑穀、オートムギなど)、メイズ(トウモ
タセアエ属種(Rutaceae sp.)(例えばレモン、オレン
ロコシ)、綿、ダイズ、米、ジャガイモ、ヒマワリ、豆
ジ及びグレープフルーツ);ソラナセアエ属種(Solana
類、コーヒー、ビート(例えばサトウダイコン及び飼料 10
ceae sp.)(例えばトマト、ジャガイモ、コショウ、ナ
用ビート)、落花生、アブラナ、ケシ、オリーブ、ココ
ス)、リリアセアエ属種(Liliaceae sp.)、コンポジ
ナツ、カカオ、サトウキビ、タバコ、野菜(トマト、キ
チアエ属種(Compositiae sp.)(例えばレタス、アー
ュウリ、タマネギ及びレタスなど)、芝及び花卉(以下
ティチョーク及びチコリ−ルートチコリ、エンダイブ又
も参照)の種子の形態を取る。
はコモンチコリを含む)、ウンベリフェラエ属種(Umbe
穀物(小麦、大麦、ライムギ、ライコムギ、及びオート
lliferae sp.)(例えばニンジン、パセリ、セロリ及び
ムギなど)、メイズ(トウモロコシ)及び米の種子の処
セルリアック)、ククルビタセアエ属種(Cucurbitacea
理が特に重要である。
e sp.)(例えばキュウリ−ピクルス用キュウリ、カボ
【0092】
チャ、スイカ、ヒョウタン及びメロンを含む)、アリア
本発明によれば、全ての植物及び植物の一部分を処理す
セアエ属種(Alliaceae sp.)(例えばタマネギ及びニ
ることができる。植物とは、望ましい及び望ましくない 20
ラネギ)、クルシフェラエ属種(Cruciferae sp.)
野生植物、栽培変種及び植物変種などの全ての植物及び
(例えば白キャベツ、赤キャベツ、ブロッコリ、カリフ
植物集団を意味する(植物変種又は植物育種家の権利に
ラワ、芽キャベツ、体菜、コールラビ、ラディッシュ、
よって保護可能であるか否かを問わない)。栽培変種及
ホースラディッシュ、コショウソウ、白菜)、レグミノ
び植物変種とは、倍加半数体、原形質体融合、ランダム
サエ属種(Leguminosae sp.)(例えばラッカセイ、エ
及び定方向突然変異、分子又は遺伝子マーカを使用する
ンドウ及びビーンズビーンズ−つるマメ及びソラマメな
ことによって、又は生体工学及び遺伝子工学方法によっ
ど)、ケノポジアセアエ属種(Chenopodiaceae sp.)(
てなど、1つ又は複数の生物工学的方法によって補助又
例えばマンゴールド、フダンソウ、ホウレンソウ、ビー
は補足することができる従来の繁殖及び育種方法によっ
トルート)、マルバセアエ属(Malvaceae)(例えばオ
て取得される植物とすることができる。植物部分とは、
クラ)、アスパラガセアエ属(Asparagaceae)(例えば
苗条、葉、花及び根などの植物の地上及び地下部分及び 30
アスパラガス);園芸及び林野作物、観賞植物、さらに
器官の全てを意味し、これにより例えば葉、針状葉、茎
これらの作物の遺伝子操作した相同体を列挙することが
、枝、花、子実体、果実及び種子、さらに根、球茎及び
できる。
根茎も挙げられる。
【0094】
作物及び植物性及び生殖繁殖物質、例えば挿し木、子実
特定の実施形態では、本発明による組合せを使用して、
体、根茎、匍匐枝及び種子も植物部分に属する。
トウモロコシ、ダイズ又はワタ、又はその種子を処理す
【0093】
る。
本発明による方法で保護することができる植物には、主
【0095】
要な畑作物、例えばトウモロコシ、ダイズ、綿、アブラ
本発明による処理方法は、遺伝子操作した生物(GMO
ナ属脂肪種子、例えばアブラナ(例えばキャノーラ)、
)、例えば植物又は種子の処理に使用することができる
カブ、カラシナ(例えばマスタード)、及びブラシカ・ 40
。遺伝子操作植物(又は遺伝子組換え植物)は、非相同
カリナタ(Brassica carinata)、米、小麦、サトウダ
遺伝子が安定的にゲノムに組み込まれている植物である
イコン、サトウキビ、オートムギ、ライムギ、大麦、雑
。「非相同遺伝子」という表現は基本的に、植物の外側
穀、ライコムギ、亜麻、つる植物、及び様々な植物学的
で提供又は構築され、細胞核、葉緑体又はミトコンドリ
分類の様々な果物及び野菜、例えばバラ属種(例えばリ
アゲノムに導入されると、関連するタンパク質又はポリ
ンゴ及びナシなどの種子果実であるが、アプリコット、
ペプチドを発現するか、植物中に存在する他の遺伝子を
サクランボ、アーモンド及びモモなどの石果、イチゴな
下方制御又は沈黙させることによって(例えばアンチセ
どの液果類もある)、リベシオイダエ属種(Ribesioida
ンス技術、共防除技術又はRNA干渉−RNAi−技術
e sp.)、ジュグランダセア属種(Juglandacee sp.)、
を使用して)、形質転換された植物に新しい、又は改良
ベツラセアエ属種(Betulaceae sp.)、アナカルジアセ
された農学的又は他の特性を与える遺伝子を意味する。
アエ属種(Anacardiaceae sp.)、ファガセアエ属種(F 50
ゲノム内に位置する非相同遺伝子は、導入遺伝子とも呼
( 20 )
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ばれる。植物ゲノム内のその特定の位置によって画定さ
1/765,491号、第11/765,494号、第
れる導入遺伝子は、形質転換又は遺伝子導入事象と呼ば
10/926,819号、第10/782,020号、
れる。
第12/032,479号、第10/783,417号
【0096】
、第10/782,096号、第
植物種又は植物栽培品種、その位置及び生長条件(土壌
4号、第12/192,904号、第11/396,8
、気候、植物生長期間、養分)に応じて、本発明による
08号、第12/166,253号、第12/166,
処理は、超加成的(「相乗」)効果ももたらすことがで
239号、第12/166,124号、第12/166
きる。したがって、例えば本発明により使用することが
,209号、第11/762,886号、第12/36
できる活性化合物及び組成物の施用量減少及び/又は有
4,335号、第11/763,947号、第12/2
効範囲の拡大及び/又は活性の増大、植物生長の向上、 10
52,453号、第12/209,354号、第12/
高温又は低温に対する耐性の向上、渇水又は水又は土壌
491,396号又は第12/497,221号に記載
塩含有に対する耐性の向上、開花能力の増大、収穫の容
されている。
易化、成熟促進、収穫収量の増加、果実の大型化、植物
【0100】
の高さの増大、葉の緑色の深まり、開花の繰り上げ、収
これも本発明により処理することができる植物及び植物
穫生産物の品質向上及び/又は栄養価の向上、果実内の
栽培品種は、1つ又は複数の非生物的ストレスに対する
糖濃度の上昇、収穫生産物の貯蔵安定性及び/又は加工
抵抗性がある。非生物的ストレス条件には、例えば渇水
性の向上が可能であり、これは実際に予測された効果を
、低温曝露、熱曝露、浸透圧ストレス、構造、土壌塩分
上回る。
度の上昇、鉱物質曝露の増加、オゾン曝露、強力光曝露
【0097】
、窒素栄養素利用可能性の制約、リン栄養素利用可能性
特定の施用量で、本発明による活性化合物の組合せは、 20
の制約、日陰回避が含まれ得る。
植物内の強化効果も有することができる。したがって、
【0101】
望ましくない微生物による攻撃に対する植物の防御系を
これも本発明により処理することができる植物及び植物
動員するのにも適切である。これは、適宜、例えば真菌
栽培品種は、収量強化特性を特徴とする植物である。上
に対する本発明による組合せの活性を向上させる理由の
記植物の収量増加は、例えば水利用効率、保水効率、窒
1つとなり得る。植物強化(抵抗誘発)物質は、本発明
素利用の改善、炭素同化作用の強化、光合成の改善、発
の文脈で、後に望ましくない微生物が接種された場合に
芽効率向上及び成熟促進などの、植物生理学、生長及び
、処理された植物がそれらの微生物に対して有意の程度
発現性の改良の結果とすることができる。収量はさらに
の抵抗を示すような方法で、植物の防御系を刺激するこ
、早期開花、雑種生育のための開花管理、実生強勢、植
とができる物質又は物質の組合せという意味であると理
物の大きさ、節間数及び距離、根の生長、種子のサイズ
解されたい。この場合、望ましくない微生物は、植物病 30
、果実のサイズ、鞘のサイズ、鞘又は穂の数、鞘又は穂
原性真菌、細菌及びウィルスの意味であると理解された
当たりの種子数、種子質量、種子充填の強化、種子散乱
い。したがって、本発明による物質は、処理後の特定の
の低減、鞘裂開の防除及び耐倒伏性を含むが、これらに
期間内に上述した病原体による攻撃に対して植物を保護
限定されない植物構築性の(ストレス及び非ストレス条
するために使用することができる。保護が有効である期
件下での)改良の影響を受けることがある。他の収量特
間は通常、活性化合物で植物を処理した後1∼10日間
性には、炭水化物含量、タンパク質含量、油の含量及び
、好ましくは1∼7日間にわたる。
組成物などの種子組成物、栄養価、抗栄養化合物の減少
【0098】
、加工性改良及び貯蔵安定性の向上が含まれる。
本発明により処理することが好ましい植物及び植物栽培
【0102】
品種は、(育種及び/又はバイオテクノロジー的手段に
本発明により処理することができる植物は、一般的に収
よって取得されたか否かにかかわらず)これらの植物に 40
量、強勢、健康状態、及び生物的及び非生物的ストレス
特に有利で有用な形質を与える遺伝物質を有する全ての
に対する耐性をもたらすヘテロシス、すなわち雑種強勢
植物を含む。
の特徴を既に発現している雑種植物である。このような
【0099】
植物は通常、同系繁殖雄性不捻親系統(雌性親)を他の
これも本発明により処理することが好ましい植物及び植
同系繁殖雄性不捻親系統(雄性親)と交雑させることに
物栽培品種は、1つ又は複数の生物的ストレスに対する
よって作製される。
抵抗性がある。すなわち、上記植物は、センチュウ、昆
雑種種子は通常、雄性不捻植物から収穫され、栽培者に
虫、ダニ、植物病理学的真菌、細菌、ウィルス及び/又
販売される。雄性不捻植物は、時には(例えばトウモロ
はウィロイドなどの動物及び微生物の有害生物に対する
コシでは)雄穂除去、すなわち雄生殖器(又は雌花)の
防御が優れている。
機械的除去によって生産することができるが、より典型
センチュウ抵抗性植物の例が、例えば米国特許出願第1 50
的には雄性不捻性は、植物ゲノムにおける遺伝的決定基
11/657,96
( 21 )
JP
39
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40
の結果である。その場合、また特に種子が、雑種植物か
4号)である。これは、例えばEP0837944号、
ら収穫される所望の生産物である場合、雑種植物におけ
WO00/66746号、WO00/66747号又は
る雄性捻性を確実に完全回復することが通常は有用であ
WO02/26995号に記載されているように、突然
る。このことは、雄性不捻性の原因となる遺伝的決定基
変異EPSPSでもよい。グリフォセート耐性植物は、
を有する雑種植物において、雄性捻性を回復することが
米国特許第5,776,760号及び第5,463,1
できる適正な捻性回復遺伝子を、雄性親が確実に有する
75号に記載されているように、グリフォセートオキシ
ことによって達成することができる。雄性不捻性の遺伝
ド・レダクターセ酵素をコード化する遺伝子を発現させ
的決定基は、細胞質内に位置することがある。細胞質雄
ることによって獲得することもできる。グリフォセート
性不捻性(CMS)の例は、例えばアブラナ属種におい
耐性植物は、例えばWO02/36782号、WO03
て記載されている(WO92/05251号、WO95 10
/092360号、WO05/012515号及びWO
/09910号、WO98/27806号、WO05/
07/024782号に記載されているように、グリフ
002324号、WO06/021972号及びUS6
ォセートアセチルトランスフェラーゼ酵素をコード化す
,229,072号)。しかし雄性不捻性の遺伝的決定
る遺伝子を発現させることによって獲得することもでき
基は、細胞核ゲノム内にも位置することがある。雄性不
る。グリフォセート耐性植物は、例えばWO01/02
捻植物は、遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー方
4615号又はWO03/013226号に記載されて
法によっても獲得することができる。雄性不捻植物を獲
いるように、上述した遺伝子の天然産生突然変異体を含
得する特に有用な手段がWO89/10396号に記載
む植物を選択することによって獲得することもできる。
され、そこで例えばバルナーゼなどのリボヌクレアーゼ
グリフォセート耐性を与えるEPSPS遺伝子を発現す
が雄しべ内のタペート組織細胞中に選択的に発現する。
る植物は、例えば米国特許出願第11/517,991
したがって、捻性は、バルスターなどのリボヌクレアー 20
号、第10/739,610号、第12/139,40
ゼ阻害剤がタペート組織細胞中に発現することによって
8号、第12/352,532号、第11/312,8
回復することができる(例えばWO91/02069)
66号、第11/315,678号、第12/421,
。
292号、第11/400,598号、第11/651
【0103】
,752号、第11/681,285号、第11/60
本発明により処理することができる植物又は植物栽培頻
5,824号、第12/468,205号、第11/7
出(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー方法によ
60,570号、第11/762,526号、第11/
って獲得される)は、除草剤耐性植物、すなわち1つ又
769,327号、第11/769,255号、第11
は複数の所与の除草剤に対して耐性が与えられた植物で
/943801号又は第12/362,774号に記載
ある。このような植物は、遺伝的形質転換によって、又
されている。デカルボキシラーゼ遺伝子などのグリフォ
はこのような除草剤耐性を付与する突然変異を含む植物 30
セート耐性を与える他の遺伝子を含む植物は、例えば米
の選択によって獲得することができる。
国特許出願第11/588,811号、第11/185
【0104】
,342号、第12/364,724号、第11/18
除草剤耐性植物は、例えばグリフォセート耐性植物、す
5,560号又は第12/423,926号に記載され
なわち除草剤グリフォセート又はその塩に対する耐性が
ている。
与えられた植物である。植物には、様々な手段でグリフ
【0105】
ォセートに対する耐性を与えることができる。例えば、
他の除草剤耐性植物は例えば、ビアラホス、ホスフィノ
グリフォセート耐性植物は、酵素5−エノールピルビル
トリシン又はグルフォシネートのような酵素グルタミン
シキメート−3−ホスフェートシンターゼ(EPSPS
シンセターゼを阻害する除草剤に対する耐性を与えられ
)をコード化した遺伝子によって植物を形質転換するこ
た植物である。このような植物は、除草剤を脱毒性化す
とにより獲得することができる。このようなEPSPS 40
る酵素、又は阻害に対する耐性がある突然変異グルタミ
遺伝子の例は、細菌サルモネラ・チフィムリウム(Salm
ンシンセターゼ酵素を発現することにより、獲得するこ
onella typhimurium)のAtoA遺伝子(突然変異株C
とができ、米国特許出願第11/760,602号に記
T7)(Cmai他、1983、Science 221、370-371)、細菌
載されている。1つのこのような効率的脱毒性化酵素は
アグロバクテリウム属種(Agrobacterium sp.)のCP
、ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼ(ス
4遺伝子(Barry他、1992、Curr. Topics Plant Physio
トレプトマイセス属種(Streptomyces species)からの
l. 7、139-145)、ペチュニアEPSPSをコード化す
棒状又は小塊条タンパク質など)をコード化する酵素で
る遺伝子(Shah他、1986、Science 233、478-481)、ト
ある。外因性ホスフィノトリシンアセチルトランスフェ
マトEPSPSをコード化する遺伝子(Gasser他、1988
ラーゼを発現する植物が、例えば米国特許第5,561
、J. Biol. Chem. 263、4280-4289)、又はオヒシバ属
,236号、第5,648,477号、第5,646,
EPSPSをコード化する遺伝子(WO01/6670 50
024号、第5,273,894号、第5,637,4
( 22 )
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89号、第5,276,268号、第5,739,08
号;第5,141,870号;第5,767,361号
2号、第5,908,810号及び第7,112,66
;第5,731,180号;第5,304,732号;
5号に記載されている。
第4,761,373号;第5,331,107号;第
【0106】
5,928,937号;及び第5,378,824号;
他の除草剤耐性植物も、酵素ヒドロキシフェニルピルベ
及び国際特許公開WO96/33270号に記載されて
ートジオキシゲナーゼ(HPPD)を阻害する除草剤に
いる。他のイミダゾリノン耐性植物も、例えばWO20
耐性が与えられた植物である。ヒドロキシフェニルピル
04/040012号、WO2004/106529号
ベートジオキシゲナーゼは、パラ−ヒドロキシフェニル
、WO2005/020673号、WO2005/09
ピルベート(HPP)をホモゲンチセートに変換する反
3093号、WO2006/007373号、WO20
応を触媒する酵素である。HPPD−阻害剤に耐性があ 10
06/015376号、WO2006/024351号
る植物は、WO96/38567号、WO99/245
、及びWO2006/060634号に記載されている
85号,WO99/24586号,WO2009/14
。他のスルホニル尿素及びイミダゾリノン耐性植物も、
4079号、WO2002/046387号又はUS6
例えばWO07/024782号及び米国特許出願第6
,768,044号に記載されているように、天然産生
1/288958号に記載されている。
の耐性HPPD酵素をコード化する遺伝子により、又は
【0108】
突然変異HPPD酵素をコード化する遺伝子により形質
イミダゾリノン及び/又はスルホニル尿素に対する耐性
転換することができる。HPPD阻害剤に対する耐性は
がある他の植物は、例えばダイズについては米国特許第
、HPPD阻害剤による自生HPPD酵素の阻害にもか
5,084,082号、米についてはWO97/412
かわらずホモゲンチセートの生成を可能にする特定の酵
18号、サトウダイコンについては米国特許第5,77
素をコード化する遺伝子により植物を形質転換すること 20
3,702号及びWO99/057965号、レタスに
によっても獲得することができる。このような植物及び
ついては米国特許第5,198,599号、又はヒマワ
遺伝子が、WO99/34008号及びWO02/36
リについてはWO01/065922号に記載されてい
787号に記載されている。HPPD阻害剤に対する植
るように、突然変異誘発、除草剤の存在下での細胞培養
物の耐性は、WO2004/024928号に記載され
物の選択、又は突然変異育種によって獲得することがで
ているように、HPPD耐性酵素をコード化する遺伝子
きる。
に加えて、プリフェネートデヒドロゲナーゼ(PDH)
【0109】
活性を有する酵素をコード化する遺伝子によって植物を
これも本発明により処理することができる植物又は植物
形質転換することによっても改善することができる。
栽培品種(遺伝子工学のような植物バイオテクノロジー
さらに、植物は、WO2007/103567号及びW
方法によって獲得される)は、昆虫抵抗性遺伝子組換え
O2008/150473号に示されるCYP450酵 30
植物、すなわち特定の標的昆虫による攻撃に対する抵抗
素のように、HPPD阻害剤を代謝又は分解することが
性を与えられた植物である。このような植物は、遺伝的
できる酵素をコード化する遺伝子をそのゲノムに付加す
形質転換によって、又はこのような昆虫抵抗性を与える
ることによって、HPPD阻害剤除草剤に対する耐性を
突然変異を含む植物を選択することによって獲得するこ
向上させることができる。
とができる。
【0107】
【0110】
さらに別の除草剤耐性植物は、アセトラクターゼ合成酵
本明細書で使用する「昆虫抵抗性遺伝子組換え植物」に
素(ALS)阻害剤に対する耐性が与えられた植物であ
は、以下のいずれかをコードするコード配列を含む少な
る。公知のALS阻害剤には、例えばスルホニル尿素、
くとも1つの導入遺伝子を含む任意の植物が含まれる。
イミダゾリノン、トリアゾロピリミジン、ピリミジニオ
1)http://www.lifesci.sussex.ac.uk/Home/Neil_Cric
キシ(チオ)ベンゾエート、及び/又はスルホニルアミ 40
kmore/Bt/のオンラインでバチルス・ツリンギエンシス
ノカルボニルトリアゾリノン除草剤が含まれる。ALS
(Bacillus thuringiensis)毒素命名にて、Crickmore
酵素(アセトヒドロキシ酸合成酵素AHASとしても知
他(1998、Microbiology and Molecular Biology Revie
られる)における様々な突然変異体は、例えばTranel及
ws, 62: 807-813)によって列挙され、Crickmore他(2
びWright(2002、Weed Science 50:700-712)に、しか
005)によって更新された殺虫性結晶タンパク質のよ
し米国特許第5,605,011号、第5,378,8
うなバチルス・ツリンギエンシス又はその殺虫性部分か
24号、第5,141,870号及び第5,013,6
らの殺虫剤性結晶タンパク質、又はその殺虫性部分、例
59号にも記載されているように、様々な除草剤及び除
えばタンパク質クラスCry1Ab、Cry1Ac、C
草剤群に耐性を与えることが知られている。スルホニル
ry1B、Cry1C、Cry1D、Cry1F、Cr
尿素耐性植物及びイミダゾリノン耐性植物の産生は、米
y2Ab、Cry3Aa、又はCry3Bbのタンパク
国特許第5,605,011号;第5,013,659 50
質又はその殺虫性部分(例えばEP1999141号及
( 23 )
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A
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44
びWO2007/107302号)、又は例えば米国特
NA中に(なお殺虫性タンパク質をコード化している間
許出願第12/249,016号に記載されているよう
に)導入される変化の故に、幾つかの、特に1個∼10
な合成遺伝子によってコード化されたこのようなタンパ
個のアミノ酸が別のアミノ酸で置換されている上記5)
ク質、又は
∼7)のいずれか1つのタンパク質、又は
2)Cry34及びCry35結晶タンパク質から構成
9)VIP3及びCry1A又はCry1Fから構成さ
される二元性毒素(Moellenbeck他、2001、Nat. Biotec
れる二元性毒素(米国特許出願第61/126083号
hnol. 19: 668-72;Schnepf他、2006、Applied Environ
及び第61/195019号)、又はVIP3タンパク
m. Microbiol. 71、1765-1774)、又はCry1A又は
質及びCry2Aa又はCry2Ab又はCry2Ae
Cry1Fタンパク質及びCry2Aa又はCry2A
タンパク質から構成された二元性毒素(米国特許出願第
b又はCry2Aeタンパク質から構成された二元性毒 10
12/214,022号及びEP08010791.5
素(米国特許出願第12/214,022号及びEP0
号)のような、バチルス・ツリンギエンシスからの結晶
8010791.5号)などの、バチルス・ツリンギエ
タンパク質の存在下で殺虫性であるバチルス・ツリンギ
ンシス又はその一部からの第2の他の結晶タンパク質が
エンシス又はバチルス・セレウスからの分泌タンパク質
存在する状態で殺虫性であるバチルス・ツリンギエンシ
、又は
スの結晶タンパク質又はその一部分、又は
10)標的昆虫種に対する殺虫性活性を向上させるため
3)上記1)のタンパク質の混成体又は上記2)のタン
に、及び/又は影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大す
パク質の混成体、例えばトウモロコシ事象MON890
るために、及び/又はクローン化又は形質転換の間にコ
34によって産生されるCry1A.105タンパク質
ード化DNA中に(なお殺虫性タンパク質をコード化し
などの、バチルス・ツリンギエンシスからの様々な殺虫
ている間に)導入される変化の故に、幾つかの、特に1
性結晶タンパク質の一部分を含む混成殺虫性タンパク質 20
個∼10個のアミノ酸が別のアミノ酸で置換されている
(WO2007/027777号)、又は
上記9)のタンパク質。
4)トウモロコシ事象MON863又はMON8801
【0111】
7のCry3Bb1タンパク質、又はトウモロコシ事象
言うまでもなく、本明細書で使用する昆虫抵抗性遺伝子
MIR604のCry3Aタンパク質のように、標的昆
組換え植物には、上記分類1∼10のいずれか1つのタ
虫種に対する殺虫性活性を向上させるために、及び/又
ンパク質をコード化する遺伝子の組合せを含む任意の植
は影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、及
物も含まれる。1つの実施形態では、昆虫抵抗性植物は
び/又はクローン化又は形質転換の間にコード化DNA
、様々な標的昆虫種を対象とする様々なタンパク質を使
中に導入される変化の故に、幾つかの、特に1個∼10
用する場合に影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡張する
個のアミノ酸が別のアミノ酸で置換されている上記1)
ために、又は同じ標的昆虫種に対して殺虫性であるが、
∼3)のいずれか1つのタンパク質、又は
30
昆虫における異なる受容体結合部位に結合するなどの異
5)http://www.lifesci.sussex.ac.uk/home/Nei;_Cric
なる作用機序を有する様々なタンパク質を使用すること
kmore/Bt/vip.htm1に列挙された植物性殺虫性(VIP
によって、植物に対する昆虫抵抗性の発現を遅らせるた
)タンパク質のような、バチルス・ツリンギエンシス又
めに、上記分類1∼10のいずれか1つのタンパク質を
はバチルス・セレウス(Bacillus cereus)からの殺虫
コード化する2つ以上の導入遺伝子を含有する。
性分泌タンパク質、又はその殺虫性部分、例えばVIP
【0112】
3Aaタンパク質クラスからのタンパク質、又は
本明細書で使用する「昆虫抵抗性遺伝子組換え植物」に
6)VIP1A及びVIP2Aタンパク質から構成され
は、例えばWO2007/080126号、WO200
る二元性毒素のような、バチルス・ツリンギエンシス又
6/129204号、WO2007/074405号、
はバチルス・セレウスからの第2の分泌タンパク質の存
WO2007/080127号及びWO2007/03
在下で、殺虫性であるバチルス・ツリンギエンシス又は 40
5650号に記載されたように、植物害虫に摂取された
バチルス・セレウスからの分泌タンパク質(WO94/
場合にこの害虫の生長を阻害する二本鎖RNAが発現す
21795号)、又は
ると生成される配列を含む少なくとも1つの導入遺伝子
7)上記1)のタンパク質の混成体又は上記2)のタン
を含む任意の植物がさらに含まれる。
パク質の混成体のように、バチルス・ツリンギエンシス
【0113】
又はバチルス・セレウスからの様々な分泌タンパク質か
これも本発明により処理することができる植物又は植物
らの部分を含む混成殺虫性タンパク質、又は
栽培品種(遺伝子工学のような植物バイオテクノロジー
8)ワタ事象COT102のVIP3Aaのように、標
方法によって獲得される)は、非生物的ストレスに対す
的昆虫種に対する殺虫性活性を向上させるために、及び
る耐性を有する。このような植物は、遺伝的形質転換に
/又は影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために
よって、又はこのようなストレス抵抗性を付与する突然
、及び/又はクローン化又は形質転換の間にコード化D 50
変異を含む植物を選択することによって獲得することが
( 24 )
JP
45
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46
できる。特に有用なストレス耐性植物には、以下が含ま
2号、WO2005/030941号、WO2005/
れる。
095632号、WO2005/095617号、WO
1)WO00/04173号、WO/2006/045
2005/095619号、WO2005/09561
633号、EP04077984.5号、又はEP06
8号、WO2005/123927号、WO2006/
009836.5号に記載されるように、植物細胞又は
018319号、WO2006/103107号、WO
植物細胞中のポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ(
2006/108702号、WO2007/00982
PARP)遺伝子の発現及び/又は活性を低下させるこ
3号、WO00/22140号、WO2006/063
とができる導入遺伝子を含む植物。
862号、WO2006/072603号、WO02/
2)WO2004/090140号に記載されるように
034923号、EP06090134.5号、EP0
、植物又は植物細胞のPARGコード化遺伝子の発現及 10
6090228.5号、EP06090227.7号、
び/又は活性を低下させることができるストレス耐性強
EP07090007.1号、EP07090009.
化導入遺伝子を含む植物。
7号、WO01/14569号、WO02/79410
3)例えばEP04077624.7号、WO2006
号、WO03/33540号、WO2004/0789
/133827号、PCT/EP07/002433号
83号、WO01/19975号、WO95/2640
、EP1999263号、又はWO2007/1073
7号、WO96/34968号、WO98/20145
26号に記載されたように、ニコチンアミターゼ、ニコ
号、WO99/12950号、WO99/66050号
チネートホスホリボシルトランスフェラーゼ、ニコチン
、WO99/53072号、US6,734,341号
酸モノヌクレオチドアデニルトランスフェラーゼ、ニコ
、WO00/11192号、WO98/22604号、
チンアミドアデニンジヌクレオチドシンセターゼ又はニ
WO98/32326号、WO01/98509号、W
コチンアミドホスホリボシルトランフェラーゼを含む、 20
O01/98509号、WO2005/002359号
ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド回収合成経路の
、US5,824,790号、US6,013,861
植物機能性酵素をコード化するストレス耐性強化導入遺
号、WO94/04693号、WO94/09144号
伝子を含む植物。
、WO94/11520号、WO95/35026号、
【0114】
WO97/20936号に開示されている。
これも本発明により処理することができる植物又は植物
2)非デンプン炭化水素ポリマーを合成する、又は遺伝
栽培品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー方
子操作していない野生型植物と比較して変化した特性を
法によって獲得される)は、以下のような収穫生産物の
有する非デンプン炭化水素ポリマーを合成する遺伝子組
量、品質及び/又は貯蔵安定性の変化、及び/又は収穫
換え植物。その例には、EP0663956号、WO9
生産物の特定成分の特性の変化を示す。
6/01904号、WO96/21023号、WO98
1)特別な用途に対する適合性が向上するように、野生 30
/39460号、及びWO99/24593号に開示さ
型植物細胞又は植物における合成デンプンと比較して、
れたようなイヌリン及びレバン型のポリフルクトースを
その物理化学的特徴において、特にアミロース含量又は
産生する植物、WO95/31553号、US2002
アミロース/アミロペクチン比、分岐の程度、平均鎖長
031826号、US6,284,479号、US5,
、側鎖分布、粘性挙動、ゲル化強度、デンプン粒径及び
712,107号、WO97/47806号、WO97
/又はデンプン粒形態が変化する変性デンプンを合成す
/47807号、WO97/47808号及びWO00
る遺伝子組換え植物。変性デンプンを合成する上記遺伝
/14249号に開示されたようなアルファ−1,4−
子組換え植物は、例えばEP0571427号、WO9
グルカンを産生する植物、WO00/73422号に開
5/04826号、EP0719338号、WO96/
示されたようなアルファ−1.6分岐アルファ−1,4
15248号、WO96/19581号、WO96/2
−グルカンを産生する植物、例えばWO00/4772
7674号、WO97/11188号、WO97/26 40
7号、WO00/73422号、EP06077301
362号、WO97/32985号、WO97/423
.7号、US5,908,975号及びEP07282
28号、WO97/44472号、WO97/4554
13号に開示されたようなアルターナンを産生する植物
5号、WO98/27212号、WO98/40503
がある。
号、WO99/58688号、WO99/58690号
3)例えばWO2006/032538号、WO200
、WO99/58654号、WO00/08184号、
7/039314号、WO2007/039315号、
WO00/08185号、WO00/08175号、W
WO2007/039316号、JP20063047
O00/28052号、WO00/77229号、WO
79号、及びWO2005/012529号に開示され
01/12782号、WO01/12826号、WO0
たような、ヒアルロナンを産生する遺伝子組換え植物。
2/101059号、WO03/071860号、WO
4)米国特許出願第12/020,360号及び第61
2004/056999号、WO2005/03094 50
/054,026号に記載されたような、「高可溶性固
( 25 )
JP
47
2015-518846
A
2015.7.6
48
体含有率」、「低刺激性」(LP)及び/又は「長期貯
許出願第12/668303号に記載されたように、低
蔵性」(LS)のような特徴を有するタマネギなどの遺
レベルの飽和脂肪酸を有する油を産生するアブラナ植物
伝子組換え植物又は混成植物。
などの植物。
【0115】
【0117】
これも本発明により処理することができる植物又は植物
これも本発明により処理することができる植物又は植物
栽培品種(遺伝子工学のような植物バイオテクノロジー
栽培品種(遺伝子工学のような植物バイオテクノロジー
方法によって獲得することができる)は、繊維特徴が変
方法によって獲得することができる)は、実こぼれ特徴
化したワタなどの植物である。このような植物は、遺伝
が変化したアブラナ又は関連するアブラナ属植物などの
的形質転換によって、又はこのような繊維特徴の変化を
植物である。このような植物は、遺伝的形質転換によっ
与える突然変異を含む植物を選択することによって獲得 10
て、又はこのような変化した実こぼれ特徴を与える突然
することができ、以下が含まれる。
変異を含む植物を選択することによって獲得することが
a)WO98/00549号に記載されたようなセルロ
でき、米国特許出願第61/135,230号、WO0
ースシンセターゼ遺伝子の変化した形態を含むワタなど
9/068313号及びWO10/006732号に記
の植物。
載されたように、実こぼれを遅延又は減少させるアブラ
b)WO2004/053219号に記載されたような
ナ植物などの植物を含む。
rsw2又はrsw3相同性核酸の変化した形態を含む
【0118】
ワタなどの植物。
本発明により処理することができる特に有用な遺伝子組
c)WO01/17333号に記載されたようなスクロ
換え植物は、形質転換事象、又は形質転換事象の組合せ
ースリン酸合成酵素の発現を増大させたワタなどの植物
を含む植物であり、米国における米国農務省(USDA
。
20
)の動植物検疫局(APHIS)に対して非規制状態を
d)WO02/45485号に記載されたようなスクロ
求める請願が認可されるか、保留中であるかにかかわら
ース合成酵素の発現を増大させたワタなどの植物。
ず、このような請願の主題である。この情報は何時でも
e)WO2005/017157号に記載されているよ
、APHIS(4700River Road Riverdale, MD 20737,
うに、又はEP08075514.3号又は米国特許第
USA)から、例えばそのインターネットサイト(URL htt
61/128,938号に記載されているように、例え
p://www.aphis.usda.gov/brs/not_reg.html)で容易に
ば繊維選択的β−1,3−グルカナーゼの下方制御によ
入手可能である。本出願の出願期日に、APHISによ
り、繊維細胞の基部にある原形質連絡ゲート開閉のタイ
り係留中である、又はAPHISにより認可された非規
ミングを変更するワタなどの植物。
制状態を求める請願は、以下の情報を含むものであった
f)WO2006/136351号に記載されているよ
。
うに、例えばnodCを含むN−アセチルグルコサミン 30
−請願:請願の識別番号。形質転換事象の技術的記述は
トランスフェラーゼ遺伝子及びキチン合成酵素遺伝子に
、APHISから取得可能である個々の請願文書中に、
より、反応性を変更した繊維を有するワタなどの植物。
例えばAPHISのウェブサイトで、この請願番号を参
【0116】
照することにより見ることができる。これらの記述は、
これも本発明により処理することができる植物又は植物
参照により本明細書に組み込まれる。
栽培品種(遺伝子工学のような植物バイオテクノロジー
−請願の延長:延長が要求されている以前の請願への参
方法によって獲得することができる)は、油のプロフィ
照。
ール特徴が変化したアブラナ又は関連するアブラナ属植
−組織:請願を提出している実体の名称。
物などの植物である。このような植物は、遺伝的形質転
−規制対象物:当該の植物種。
換によって、又はこのような変化した油のプロフィール
−遺伝子導入表現型:形質転換事象によって植物に付与
特徴を与える突然変異を含む植物を選択することによっ 40
される形質。
て獲得することができ、以下が含まれる。
−形質転換事象又は系統:非規制状態が要請されている
a)例えばUS5,969,169号、US5,840
1つ又は複数の事象(1つ又は複数の系統と表されるこ
,946号又はUS6,323,392号又はUS6,
ともある)の名称。
063,947号に記載されたように、高いオレイン酸
−APHIS文書:請願に関してAPHISによって公
含有率を有する油を産生するアブラナ植物などの植物。
表された、又はAPHISに要求することができる様々
b)US6,270,828号、US6,169,19
な文書。
0号又はUS5,965,755号に記載されたように
【0119】
、低いリノレン酸含有率を有する油を産生するアブラナ
単独の形質転換事象又は形質転換事象の組合せを含む追
植物などの植物。
加の特に有用な植物は、例えば様々な国又は地域の規制
c)例えば米国特許第5,434,283号又は米国特 50
当局のデータベースにリストアップされている(例えば
( 26 )
49
JP
2015-518846
A
2015.7.6
50
http://gmoinfo.jrc.it/gmp_browse.aspx 及びhttp://w
9986号に記載)、事象COT202(ワタ、昆虫防
ww.agbios.com/dbase.php参照)。
除、非寄託、US−A2007/067868号又はW
【0120】
O2005/054479号に記載)、事象COT20
本発明により処理することができる特に有用な遺伝子組
3(ワタ、昆虫防除、非寄託、WO2005/0544
換え植物は、形質転換事象、又は形質転換事象の組合せ
80号に記載)、事象DAS40278(トウモロコシ
を含む植物であり、例えば様々な国又は地域の規制当局
、除草剤耐性、ATCCPTA−10244として寄託
のデータベースにリストアップされ、それには事象11
、WO2011/022469号に記載)、事象DAS
43−14A(ワタ、昆虫防除、非寄託、WO2006
−59122−7(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐
/128569号に記載)、事象1143−51B(ワ
性、ATCCPTA11384として寄託、US−A2
タ、昆虫防除、非寄託、WO2006/128570号 10
006−070139号に記載)、事象DAS−591
に記載)、事象1445(ワタ、除草剤耐性、非寄託、
32(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、非寄託、
US−A2002−120964号又はWO02/03
WO2009/100188号に記載)、事象DAS6
4946号に記載)、事象17053(米、除草剤耐性
8416(ダイズ、除草剤耐性、ATCCPTA−10
、PTA−9843として寄託、WO2010/117
442として寄託、WO2011/066384号又は
737号に記載)、事象17314(米、除草剤耐性、
WO2011/066360号に記載)、事象DP−0
PTA−9844として寄託、WO2010/1177
98140−6(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC
35号に記載)、事象281−24−236(ワタ、昆
PTA−8296として寄託、US−A2009−13
虫防除−除草剤耐性、PTA−6233として寄託、W
7395号又はWO2008/112019号に記載)
O2005/103266号又はUS−A2005−2
、事象DP−305423−1(ダイズ、品質形質、非
16969号に記載)、事象3006−210−23( 20
寄託、US−A2008−312082号又はWO20
ワタ、昆虫防除−除草剤耐性、PTA−6233として
08/054747号に記載)、事象DP−32138
寄託、US−A2007−143876号又はWO20
−1(トウモロコシ、雑種形成システム、ATCCPT
05/103266号に記載)、事象3272(トウモ
A−9158として寄託、US−A2009−0210
ロコシ、品質形質、PTA−9972として寄託、WO
970号又はWO2009/103049号に記載)、
2006/098952号又はUS−A2006−23
事象DP−356043−5(ダイズ、除草剤耐性、A
0473号に記載)、事象40416(トウモロコシ、
TCCPTA−8287として寄託、US−A2010
昆虫防除−除草剤耐性、ATCCPTA−11508と
−0184079号又はWO2008/002872号
して寄託、WO2011/075593号に記載)、事
に記載)、事象EE−1(ナス、昆虫防除、非寄託、W
象43A47(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、
O2007/091277号に記載)、事象FI117
ATCCPTA−11509として寄託、WO2011 30
(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC209031と
/075595号に記載)、事象5307(トウモロコ
して寄託、US−A2006−059581号又はWO
シ、昆虫防除、ATCCPTA−9561として寄託、
98/044140号に記載)、事象GA21(トウモ
WO2010/077816号に記載)、事象ASR−
ロコシ、除草剤耐性、ATCC209033として寄託
368(ベントグラス、除草剤耐性、ATCCPTA−
、US−A2005−086719号又はWO98/0
4816として寄託、US−A2006−162007
44140号に記載)、事象GG25(トウモロコシ、
号又はWO2004/053062号に記載)、事象B
除草剤耐性、ATCC209032として寄託、US−
16(トウモロコシ、除草剤耐性、非寄託、US−A2
A2005/188434号又はWO98/04414
003−126634号に記載)、事象BPS−CV1
0号に記載)、事象GHB119(ワタ、昆虫防除−除
27−9(ダイズ、除草剤耐性、NCIMB41603
草剤耐性、ATCCFTA−8398として寄託、WO
号として寄託、WO2010/080829号に記載) 40
2008/151780号に記載)、事象GHB614
、事象CE43−67B(ワタ、昆虫防除、DSMAC
(ワタ、除草剤耐性、ATCCPTA−6878として
C2724として寄託、US−A2009−21742
寄託、US−A2010−050282号又はWO20
3号又はWO2006/128573号に記載)、事象
07/017186号に記載)、事象GJ11(トウモ
CE44−69D(ワタ、昆虫防除、非寄託、US−A
ロコシ、除草剤耐性、ATCC209030として寄託
2010−0024077号に記載)、事象CE44−
、US−A2005−188434号又はWO98/0
69D(ワタ、昆虫防除、非寄託、WO2006/12
44140号に記載)、事象GMRZ13(サトウダイ
8571号に記載)、事象CE46−02A(ワタ、昆
コン、ウィルス抵抗性、NCIMB41601として寄
虫防除、非寄託、WO2006/128572号に記載
託、WO2010/076212号に記載)、事象H7
)、事象COT102(ワタ、昆虫防除、非寄託、US
−1(サトウダイコン、除草剤耐性、NCIMB411
−A2006−130175号又はWO2004/03 50
58又はNCIMB41159として寄託、US−A2
( 27 )
51
JP
2015-518846
A
2015.7.6
52
004−172669号又はWO2004/07449
87769(ダイズ、品質形質、ATCCPTA−89
2号に記載)、事象JOPLIN1(小麦、病害耐性、
11として寄託、US−A2011−0067141号
非寄託、US−A2008−064032号に記載)、
又はWO2009/102873号に記載)、事象MO
事象LL27(ダイズ、除草剤耐性、NCIMB416
N88017(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、
58として寄託、WO2006/108674号又はU
ATCCPTA−5582として寄託、US−A200
S−A2008−320616号に記載)、事象LL5
8−028482号又はWO2005/059103号
5(ダイズ、除草剤耐性、NCIMB41660として
に記載)、事象MON88913(ワタ、除草剤耐性、
寄託、WO2006/108675号又はUS−A20
ATCCPTA−4854として寄託、WO2004/
08−196127号に記載)、事象LLcotton
072235号又はUS−A2006−059590号
25(ワタ、除草剤耐性、ATCCPTA−3343と 10
に記載)、事象MON89034(トウモロコシ、昆虫
して寄託、WO03/013224号又はUS−A20
防除、ATCCPTA−7455として寄託、WO20
03−097687号に記載)、事象LLRICE06
07/140256号又はUS−A2008−2609
(米、除草剤耐性、ATCC−23352として寄託、
32号に記載)、事象MON89788(ダイズ、除草
US6,468,747号又はWO00/026345
剤耐性、ATCCPTA−6708として寄託、US−
号に記載)、事象LLRICE601(米、除草剤耐性
A2006−282915号又はWO2006/130
、ATCCPTA−2600として寄託、US−A20
436号に記載)、事象MS11(アブラナ、受粉抑制
08−2289060号又はWO00/026356号
−除草剤耐性、ATCCPTA−850又はPTA−2
に記載)、事象LY038(トウモロコシ、品質形質、
485として寄託、WO01/031042号に記載)
ATCCPTA−5623として寄託、US−A200
、事象MS8(アブラナ、受粉抑制−除草剤耐性、AT
7−028322号又はWO2005/061720号 20
CCPTA−730として寄託、WO01/04155
に記載)、事象MIR162(トウモロコシ、昆虫防除
8号又はUS−A2003−188347号に記載)、
、PTA−8166として寄託、US−A2009−3
事象NK603(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC
00784号又はWO2007/142840号に記載
PTA−2478として寄託、US−A2007−29
)、事象MIR604(トウモロコシ、昆虫防除、非寄
2854号に記載)、事象PE−7(米、昆虫防除、非
託、US−A2008−167456号又はWO200
寄託、WO2008/114282号に記載)、事象R
5/103301号に記載)、事象MON15985(
F3(アブラナ、受粉抑制−除草剤耐性、ATCCPT
ワタ、昆虫防除、ATCCPTA−2516として寄託
A−730として寄託、WO01/041558号又は
、US−A2004−250317号又はWO02/1
US−A2003−188347号に記載)、事象RT
00163号に記載)、事象MON810(トウモロコ
73(アブラナ、除草剤耐性、非寄託、WO02/03
シ、昆虫防除、非寄託、US−A2002−10258 30
6831号又はUS−A2008−070260号に記
2号に記載)、事象MON863(トウモロコシ、昆虫
載)、事象T227−1(サトウダイコン、除草剤耐性
防除、ATCCPTA−2605として寄託、WO20
、非寄託、WO02/44407号又はUS−A200
04/011601号又はUS−A2006−0959
9−265817号に記載)、事象T25(トウモロコ
86号に記載)、事象MON87427(トウモロコシ
シ、除草剤耐性、非寄託、US−A2001−0290
、受粉抑制、ATCCPTA−7899として寄託、W
14号又はWO01/051654号に記載)、事象T
O2011/062904号に記載)、事象MON87
304−40(ワタ、昆虫防除−除草剤耐性、ATCC
460(トウモロコシ、ストレス耐性、ATCCPTA
PTA−8171として寄託、US−A2010−07
−8910として寄託、WO2009/111263号
7501号又はWO2008/122406号に記載)
又はUS−A2011−0138504号に記載)、事
、事象T342−142(ワタ、昆虫防除、非寄託、W
象MON87701(ダイズ、昆虫防除、ATCCPT 40
O2006/128568号に記載)、事象TC150
A−8194として寄託、US−A2009/1300
7(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、非寄託、U
71号又はWO2009/064652号に記載)、事
S−A2005−039226号又はWO2004/0
象MON87705(ダイズ、品質形質−除草剤耐性、
99447号に記載)、事象VIP1034(トウモロ
ATCCPTA−9241として寄託、US−A201
コシ、昆虫防除−除草剤耐性、ATCCPTA−392
0−0080887号又はWO2010/037016
5として寄託、WO03/052073号に記載)、事
号に記載)、事象MON87708(ダイズ、除草剤耐
象32316(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、
性、ATCCPTA9670として寄託、WO2011
PTA−11507として寄託、WO2011/084
/034704号に記載)、事象MON87754(ダ
632号に記載)、事象4114(トウモロコシ、昆虫
イズ、品質形質、ATCCPTA−9385として寄託
防除−除草剤耐性、PTA−11506として寄託、W
、WO2010/024976号に記載)、事象MON 50
O2011/084621号に記載)が含まれる。
( 28 )
JP
53
2015-518846
A
2015.7.6
54
【0121】
【0127】
本発明の文脈では、本発明による活性化合物の組合せ又
本発明により使用することができる種子粉衣製剤中に存
は組成物は単独で、又は適切な製剤で種子に施用される
在してもよい適切な湿潤剤には、濡れを促進し、農業用
。種子は、処理がいかなる損傷も引き起こさないように
有効物質の製剤中に慣例的である全ての物質が含まれる
十分安定している状態で処理することが好ましい。一般
。ジイソプロピル−又はジイソブチルナフタレン−スル
的に、種子の処理は収穫と播種の間の任意の時点で実行
ホネートのようなアルキルナフタレン−スルホネートの
することができる。通常、使用される種子は植物から分
使用が可能であることが好ましい。
離され、果実の穂軸、殻、茎、皮、毛又は肉から外され
【0128】
る。したがって、例えば収穫し、洗浄して、重量で15
本発明により使用することができる種子粉衣製剤中に存
%未満の含水率まで乾燥した種子を使用することが可能 10
在してもよい適切な分散剤及び/又は乳化剤には、有効
である。あるいは、乾燥後に例えば水などで処理し、次
農薬物質の製剤中に慣例的である全ての非イオン性、ア
に再度乾燥した種子を使用することも可能である。
ニオン性及びカチオン性分散剤が含まれる。非イオン性
【0122】
又はアニオン性分散剤、又は非イオン性又はアニオン性
種子を処理する場合は、通常、種子の出芽が悪影響を受
分散剤の混合物の使用が可能であることが好ましい。特
けない、又はその結果の植物が損傷を受けないような方
に適切な非イオン性分散剤はエチレンオキシド−プロピ
法で、種子に施用する本発明による組成物の量及び/又
レンオキシドブロック重合体、アルキルフェノールポリ
は他の添加剤の量を選択するという注意を払わなければ
グリコールエーテル、及びトリスチリルフェノールポリ
ならない。これは特に、特定の施用量で植物毒性効果を
グリコールエーテル、及びそのリン酸処理又は硫酸処理
有することがある活性化合物の場合に留意しなければな
誘導体である。特に適切なアニオン性分散剤はリグノス
らない。
20
ルホネート、ポリアクリル塩及びアリルスルホネート−
【0123】
ホルムアルデヒド濃縮物である。
本発明による組成物は直接、すなわち、他の成分を含ま
【0129】
ず、希釈することもなく施用することができる。一般的
本発明により使用する種子粉衣製剤中に存在してもよい
に、組成物は適切な製剤の形態で種子に施用することが
脱泡剤には、農芸化学的に有効な化合物の製剤中に慣例
好ましい。種子を処理するための適切な製剤及び方法は
的である全ての発泡阻害化合物が含まれる。シリコーン
当業者に知られており、例えば以下の文書、すなわちU
脱泡剤、ステアリン酸マグネシウム、シリコーン乳剤、
S4,272,417A号、US4,245,432A
長鎖アルコール、脂肪酸及びその塩、さらに有機フッ素
号、US4,808,430A号、US5,876,7
系化合物及びその混合物を使用することが好ましい。
39A号、US2003/0176428A1号、WO
【0130】
2002/080675A1、WO2002/0281 30
本発明により使用する種子粉衣製剤中に存在してもよい
86A2号に記載されている。
保存剤には、農薬組成物中にこのような目的で使用する
【0124】
ことができる全ての化合物が含まれる。例示により、ジ
本発明により使用することができる活性化合物の組合せ
クロロフェン及びベンジルアルコールヘミホルマルを挙
は、溶液、乳剤、懸濁液、粉末、泡、スラリ又は種子の
げることができる。
他の被覆材料のような従来の種子粉衣製剤、及びULV
【0131】
製剤にも変換することができる。
本発明により使用する種子粉衣製剤中に存在してもよい
【0125】
二次増粘剤には、農薬組成物中にこのような目的で使用
これらの製剤は、活性化合物又は活性化合物の組合せを
することができる全ての化合物が含まれる。セルロース
従来の添加剤に、例えば従来の増量剤及び溶媒又は希釈
誘導体、アクリル酸誘導体、多糖類、例えばキサンタン
剤、着色剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、脱泡剤、保存剤 40
ガム又はVガム、改質粘土、層状ケイ酸塩、例えばアタ
、二次増粘剤、接着剤、ギベレリン、及び水などにも混
パルジャイト及びベントナイト、及び超微粒子状ケイ酸
合することによって公知の方法で調製される。
が好ましい。
【0126】
【0132】
本発明により使用することができる種子粉衣製剤中に存
本発明により使用する種子粉衣製剤中に存在してもよい
在してもよい適切な着色剤には、このような目的のため
適切な接着剤には、種子粉衣に使用することができる全
の慣例的な全ての着色剤が含まれる。水に難溶性の顔料
ての慣例的結合剤が含まれる。ポリビニルピロリドン、
、及び水に可溶性の染料の両方を使用することができる
ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール及びチロースを
。言及できる例には、ローダミンB、C.I.ピグメン
好ましいと言うことができる。
トレッド112、及びC.I.ソルベントレッド1の呼
【0133】
称で知られている着色剤が含まれる。
50
本発明により使用する種子粉衣製剤中に存在してもよい
( 29 )
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適切なギベレリンは、ギベレリンA1、A3(=ギベレ
い量」とは、植物の病害を防除する、又は完全に無効化
リン酸)、A4及びA7であることが好ましく、ギベレ
するのに十分である本発明による組成物の量であるが、
リン酸を使用することが特に好ましい。複数のギベレリ
それと同時に目立った植物毒性の症状を呈さない量を意
ンが知られている(R. Wegler「Chemie der Pflanzensc
味するものとする。
hutz- and Schad-lingsbekampfungsmittel」[作物保護
これらの施用量は通常、広範囲に変化することがあり、
剤及び殺虫剤の化学]第2巻、Springer verlag、1970
その量は幾つかの要因、例えば有害生物、植物又は作物
、pp.401-412参照)。
、気候条件、及び本発明による組成物の成分に依存する
【0134】
。
本発明により使用することができる種子粉衣製剤は、多
【0141】
種多様なタイプのいずれかの種子を処理するために直接 10
活性化合物は、植物の病害を防除するために必要な濃度
、又は事前に水で希釈した後に使用することができる。
で、植物による耐性が十分にあるという事実により、植
本発明により使用することができる種子粉衣製剤又はそ
物の空中部分、栄養繁殖材料及び種子、及び土壌を処理
の希釈製剤は、遺伝子組換え植物の種子の粉衣にも使用
することができる。
することができる。この状況で、発現によって形成され
【0142】
た物質との相互作用で相乗効果も生じることがある。
本発明によれば、全ての植物及び植物の部分を処理する
【0135】
ことが可能である。本明細書では、植物とは望ましい及
本発明により使用することができる種子粉衣製剤で、又
び望ましくない野生植物又は作物植物(自然発生の作物
は水を添加することによってそれから調製される製剤で
植物を含む)などの全ての植物及び植物集団を意味する
種子を処理するために適切な混合機器には、粉衣に一般
ものと理解されたい。作物植物は、従来の育種及び最適
的に使用することができる全ての混合機器が含まれる。 20
化方法によって、又はバイオテクノロジー及び遺伝子工
粉衣の場合に採用される特定の手順は、種子を混合機に
学的方法又はこれらの方法の組合せによって獲得するこ
導入すること、そのままで、又は事前に水で希釈した後
とができる植物とすることができ、遺伝子組換え植物、
に特に望ましい量の種子粉衣製剤を追加すること、及び
及び植物変種の保護権利によって保護することができる
製剤が種子上に均一に分布するまで混合を実行すること
、又は保護することができない植物栽培品種を含む。植
を含む。任意選択で、その後に乾燥操作がある。
物の部分とは、苗条、葉、花、及び根のような植物の全
【0136】
ての地上及び地下部分及び器官を意味するものと理解さ
本発明による活性化合物又は組成物は、強力な微生物活
れ、その例として挙げられるのは葉、針状葉、茎、樹幹
動を有し、作物の保護及び材料の保護において、真菌及
、花、子実体、果実及び種子、及び根、塊茎及び根茎で
び細菌のような望ましくない微生物の防除に使用するこ
ある。植物の部分は、収穫された材料及び栄養繁殖及び
とができる。
30
生殖繁殖材料、例えば実生、塊茎、根茎、挿し木及び種
【0137】
子も含む。苗条、葉、花及び根のような植物、及び植物
作物保護では、殺カビ剤をネコブカビ綱、卵菌綱、ツボ
の地上及び地下部分及び器官の処理が好ましく、その例
カビ綱、接合菌綱、子嚢菌綱、担子菌綱、及び不完全菌
として挙げられるのは葉、針状葉、茎、樹幹、花及び果
綱の防除に使用することができる。
実である。
【0138】
【0143】
作物保護では、殺菌剤をシュードモナス科、根生菌科、
本発明の活性化合物は、良好な植物耐性及び温血動物に
腸内細菌科、コリネバクテリア科及びストレプトミセス
有利な毒性、及び環境がこれに十分耐性があるというこ
科の防除に使用することができる。
とと組み合わせて、植物及び植物の器官を保護し、収穫
【0139】
の収量を増加させ、収穫材料の品質を改善するのに適切
本発明による組成物は、有害成分の治療的又は予防的防 40
である。これは作物保護剤として使用できるので好まし
除に使用することができる。したがって、本発明はまた
い。これらは、通常の感受性及び抵抗性がある種に対し
、種子、植物又は植物の一部分、果実又は植物が生長す
て、及び全て又は一部の発育段階に対して有効である。
る土壌に施用される本発明による活性化合物の組合せ又
【0144】
は組成物を使用して、有害生物を防除する治療的及び予
本発明により処理することができる植物として、以下の
防的方法にも関する。植物又は植物の一部分、果実又は
植物を挙げることができる。すなわち、ワタ、亜麻、ブ
植物が生長する土壌に施用することが好ましい。
ドウ、果実、野菜、例えばロサセアエ属種(例えばリン
【0140】
ゴ及びナシなどの種子果実であるが、アプリコット、サ
作物を保護する際に有害生物を駆除するための本発明に
クランボ、アーモンド及びモモなどの石果、及びイチゴ
よる組成物は、有効であるが植物毒性ではない量の本発
などの液果類もある)、リベシオイダエ属種(Ribesioi
明による化合物を含む。「有効であるが植物毒性ではな 50
dae sp.)、ジュグランダセア属種(Juglandaceae sp.
( 30 )
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)、ベツラセアエ属種(Betulaceae sp.)、アナカルジ
誘発によって、又は遺伝子組み換えDNA技術によって
アセアエ属種(Anacariaceae sp.)、ファガセアエ属種
獲得されている新規の特性(「形質」)を有する植物を
(Fagaceae sp.)、モラセアエ属種(Moraceae sp.)、
意味するものと理解されたい。それは栽培品種、生物型
オレアセアエ属種(Oleaceae sp.)、アクチニダセアエ
又は遺伝子型でよい。
属種(Actinidaceae sp.)、ラウラセアエ属種(Laurac
【0146】
eae sp.)、ムサセアエ属種(Musaceae sp.)(例えば
材料を保護する際に、有害生物による感染及び破壊に対
バナナの木及び栽植)、ルビアセアエ属種(Rubiaceae
して技術材料を保護するために本発明を使用することが
sp.)(例えばコーヒー)、テアセアエ属種(Theaceae
できる。
sp.)、ステルクリアセア属種(Sterculicee sp.)、ル
【0147】
タセアエ属種(Rutaceae sp.)(例えばレモン、オレン 10
技術材料とは、本明細書の状況で、工学技術に使用する
ジ及びグレープフルーツ)、ソラナセアエ属種(Solana
ために準備されている非生物材料であると理解される。
ceae sp.)(例えばトマト)、リリアセアエ属種(Lili
例えば、本発明の有効材料によって微生物学的変化又は
aceae sp.)、アステラセアエ属種(Asteraceae sp.)
破壊に対して保護される技術材料は、接着剤、ニカワ、
(例えばレタス)、ウンベリフェラエ属種(Umbellifer
紙及び厚紙、織物、カーペット、皮、木材、塗料及びプ
ae sp.)、クルシフェラエ属種(Cruciferae sp.)、ケ
ラスチック製品、冷却用潤滑剤及び微生物によって感染
ノポジアセアエ属種(Chenopodiaceae sp.)、ククルビ
又は破壊されることがある他の材料とすることができる
タセアエ属種(Cucurbiaceae sp.)(例えばキュウリ)
。保護されるべき材料の文脈には、生産工場及び建物の
、アリアセアエ属種(Alliaceae sp.)(例えばタマネ
部分、例えば冷却回路、冷却及び加熱システム、空調及
ギ及びニラネギ)、ラピリオナセアエ属種(Papilionac
び換気システムもあり、これらは有害生物、特に真菌及
eae sp.)(例えばエンドウ)、主要作物、例えばグラ
20
び/又は微生物の増殖から悪影響を受けることがある。
ミネアエ属種(Gramineae sp.)(例えばメイズ、芝、
本発明の文脈で、技術材料として挙げることが好ましい
穀物、例えば小麦、ライムギ、米、大麦、オートムギ、
のは接着剤、ニカワ、紙及び厚紙、皮、木材、塗料、冷
雑穀及びライコムギ)、アステラセアエ属種(Asterace
却用潤滑剤及び熱交換用液体であり、特に好ましいのは
ae sp.)(例えばヒマワリ)、ブラシカセアエ属種(Br
木材である。本発明による組合せは、腐食、変色及び脱
assicaceae sp.)(例えば白キャベツ、赤キャベツ、ブ
色、又はカビ発生のような不都合な影響を防止すること
ロッコリ、カリフラワ、芽キャベツ、体菜、コールラビ
ができる。本発明による活性化合物の組合せ及び組成物
、ガーデンラディッシュ、さらにアブラナ、カラシナ、
は、対象、特に海水又は汽水と接触している船体、篩、
ホースラディッシュ及びコショウソウ)、マメ科種(Fa
網、建物、埠頭及び信号設備のコロニ形成に対して保護
bacae sp.)(例えばマメ、エンドウ、ラッカセイ)、
するために同様に使用することができる。
パピリオナセアエ属種(Papilionaceae sp.)(例えば
30
【0148】
ダイズ)、ソラナセアエ属種(Solanaceae sp.)(例え
本発明による処理方法は、有害生物、特に真菌及び微生
ばジャガイモ)、ケノポジアセアエ属種(Chenopodiace
物の攻撃に対して貯蔵商品を保護する分野にも使用する
ae sp.)(例えばサトウダイコン、飼料用ビート、フダ
ことができる。本発明によれば、「貯蔵商品」という用
ンソウ、ビートルート)、庭園及び森林の作物及び花卉
語は、植物又は動物起源及びその加工した形態の天然物
、及び各ケースでこれらの植物の遺伝子操作した変種で
質を指すものと理解され、これは自然の生活環から取得
ある。
されており、長期的保護が望ましい。植物又はその部分
【0145】
、例えば茎、葉、塊茎、種子、果実又は穀粒のような植
既に上述したように、本発明により全ての植物及びその
物起源の貯蔵商品は、収穫したばかりの状態で、又は予
部分を処理することが可能である。好ましい実施形態で
備乾燥、加湿、微粉砕、磨砕、圧縮又は焙煎のような加
は、野生植物種及び植物栽培品種、又は交雑又は原形質 40
工した形態で保護することができる。貯蔵商品の定義に
体融合などの従来の生物学的育種方法で獲得したもの、
は、建設用材木、電気パイロン及び防壁のように、荒削
及びその部分が処理される。他の好ましい実施形態では
りの材木の形態であるか、家具又は木材から作成した物
、遺伝子工学方法によって獲得された遺伝子組換え植物
質のように完成した製品の形態かにかかわらず、材木も
及び植物栽培品種は、適宜、従来の方法(遺伝子操作し
入る。動物起源の貯蔵商品は皮革、毛皮、毛髪などであ
た生物)と組み合わせて、その部分とともに処理される
る。本発明による組合せは、腐食、変色又はカビなどの
。「部分」、「植物の部分」及び「植物部分」という用
不都合な影響を防止することができる。「貯蔵商品」は
語は、以上で説明されている。
、好ましくは植物起源の天然物質及びその加工した形態
各ケースで市販されている、又は使用中である植物栽培
、さらに好ましくは果実及びその加工した形態、例えば
品種の植物を、本発明により処理することが特に好まし
ナシ状果、石果、小果樹及び柑橘系果実及びその加工し
い。植物栽培品種とは、従来の育種によって、突然変異 50
た形態を指すものと理解される。
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【0149】
ra)、異名;ヘルミントスポリウム(Helminthosporium
本発明により処理することができる真菌症の幾つかの病
))などのコクリオボルス種(Cochliobolus species)
原体を例示によって挙げることができるが、以下に限定
、例えばコレトトリクム・リンデムチアヌム(Colletot
されるものではない。
richum lindemuthanium)などのコレトトリクム種(Col
【0150】
letotrichum species)、例えばシクロコニウム・オレ
ウドンコ病の病原体、例えばブルメリア・グラミニス(
ヌアギヌム(Cycloconium oleaginum)などのシクロコ
Blumeria graminis)などのブルメリア種(Blumeria sp
ニウム種(Cycloconiumspecies)、例えばジアポルテ・
ecies)、例えばポドスファエラ・レウコトリカ(Podos
シトリ(Diaporthe citri)などのジアポルテ種(Diapo
phaera leucotricha)などのポドスファエラ種(Podosp
haera species)、例えばスファエロテカ・フリギネア
rthe species)、例えばエルシノエ・ファウセッチイ(
10
Elsince fawcettii)などのエルシノエ種(Elsinoe spe
(Sphaerotheca fuliginea)などのスファエロテカ種(
cies)、例えばグロエオスポリウム・ラエチコロル(Gl
Sphaerotheca species)、例えばウンシヌラ・ネカトル
oeosporiumu laeticolor)などのグロエオスポリウム(
(Uncinula necator)などのウンシヌラ種(Uncinulasp
Gloeosporium species)、例えばグロメレラ・シングラ
ecies)などに起因する病害;
タ(Glomerella cingulata)などのグロメレラ種(Glom
さび病の病原体、例えばギムノスポランギウム・サビナ
erella species)、例えばグイグナルジア・ビドウェリ
エ(Gymnosporangiumu sabinae)などのギムノスポラン
イ(Guignardia bidwelli)などのグイグナルジア種(G
ギウム種(Gymnosporangiumu species)、例えばヘミレ
uignardia species)、例えばレプトスファエリア・マ
イア・バスタトリクスなどのヘミレイア種(Hemileia s
クランス(Leptosphaeria maculans)などのレプトスフ
pecies)、例えばファコソプラ・パキリジ(Phakopsora
ァエリア種(Leptosphaeria species)、例えばマグナ
pachyrhizi)及びファコソプラ・メイボミアエ(Phako 20
ポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea)などのマグナ
psora meibomiae)などのファコソプラ種(Phakopsora
ポルテ種(Magnaporthe species)、例えばミクロドチ
species)、例えばプッシニア・レコンジテ(Pucciniar
ウム・ニバレ(Microdochium nivale)などのミクロド
econdita)又はプッシニア・トリチシナ(Puccinia tri
チウム種(Microdochium species)、例えばミコスファ
ticia)などのプッシニア種(Puccinia species)、例
エレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)
えばウロミセス・アペンジクラツス(Uromyces appendi
及びM.フィジエンシス(M. fijiensis)などのミコス
culatus)などのウロミセス種(Uromyces species)な
ファエレラ種(Mycosphaerellaspecies)、例えばファ
どに起因する病害;
エオスファエリア・ノドルム(Phaeosphaeria nodorum
卵菌類、例えばブレミア・ラクツカエ(Bremia lactuca
)などのファエオスファエリア種(Phaeosphaeria spec
e)などのブレミア種(Bremia species)、例えばペロ
ies)、例えばピレノホラ・テレス(Pyrenophora teres
ノスポラ・ピシ又はプロノスポラ・ブラシカエ(P. bra 30
)などのピレノホラ種(Pyrenophora species)、例え
ssicae)などのプロノスポラ種(Peronospora species
ばラムラリア・コロ−シグニ(Ramularia collo-cygni
)、例えばフィトフトラ・インフェスタンス(Phytopht
)などのラムラリア種(Ramularia species)、例えば
hora infestans)などのフィトフトラ種(Phytophthora
リンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis
species)、例えばプラズモパラ・ビチコラ(Plasmopa
)などのリンコスポリウム種(Rhynchosporium species
ra viticola)などのプラズモパラ種(Plasmopara spec
)、例えばセプトリア・アピイ(Septoria apii)など
ies)、例えばシュードペロノスボラ・フムリ(Pseudop
のセプトリア種(Septoria species)、例えばチフラ・
eronospora humuli)又はシュードペロノスボラ・クベ
インカルナタ(Typhula incarnata)などのチフラ種(T
ンシス(Pseudoperonospora cubensis)などのシュード
yphula species)、例えばベンツリア・イナエクアリス
ペロノスボラ種(Pseudoperonospora species)、例え
ばピシウム・ウルチムム(Pythium ultimum)などのピ
(Venturia inaequalis)などのベンツリア種(Venturi
40
a species)などに起因する葉汚斑病及び葉枯病;
チウム種(Pythium species)などの群の病原体に起因
例えばコルチシウム・グラミネアルム(Corticium gram
する病害;
inearum)などのコルチシウム種(Corticium species)
例えばアルテルナリア・ソラニ(Alternnaria solani)
、例えばフラリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysp
などのアルテルナリア種(Alternaria species)、例え
orum)などのフサリウム種(Fusalium species)、例え
ばセルコスポラ・ベチコラ(Cerospora beticola)など
ばガエウマンノミセス・グラミニス(Gaeumannomyces g
のセルコスポラ種(Cercospora species)、例えばクラ
raminis)などのガエウマンノミセス種(Gaeumannomyce
ジオスポリウム・ククメリヌム(Cladiosporium cucume
s species)、例えばリゾクトニア・ソラニ(Rhizocton
rinum)などのクラジオスポリウム種(Cladiosporium s
ia solani)などのリゾクトニア種(Rhizoctonia speci
pecies)、例えばコクリオボルス・サチブス(Cochliob
es)、例えばタペシア・アクホルミス(Tapesia acufor
olus sativus)(分生子形態:ドレクスレラ(Drechsle 50
mis)などのタペシア種(Tapesia species)、例えばチ
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エラビオプシス・バシコラ(Thielaviopsis basicola)
イ(Sclerotium rolfsii)などのスクレロチウム種(Sc
などのチエラビオプシス種(Thielaviopsis species)
lerotium species)などに起因する種子及び土壌が媒介
など起因する根及び茎の病害;
する腐敗及び萎凋病、及び実生の病害;
例えばアルテルナリア属種(Alternaria spp.)などの
例えばネクトリア・ガリゲナ(Nectria galligena)な
アルテルナリア種(Alternaria species)、例えばアス
どのネクトリア種(Nectria species)などに起因する
ペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)などのア
癌性病害、えい瘤及び天狗巣病;
スペルギルス種(Aspergillus species)、例えばクラ
例えばモニリニア・ラキサ(Monilinia laxa)などのモ
ドスポリウム・クラドスポリオイデス(Cladosporium c
ニリニア種(Monilinia species)などに起因する萎凋
ladosporioiides)などのクラドスポリウム種(Cladosp
病;
orium species)、例えばクラビセプス・プルプレア(C 10
例えばタフリナ・デフォルマンス(Taphrina deformans
laviceps purpurea)などのクラビセプス種(Claviceps
)などのタフリナ種(Taphrina species)に起因する葉
species)、例えばフサリウム・クルモルム(Fusarium
、花及び果実の奇形;
culmorum)などのフサリウム種(Fusalium species)
例えばフェオモニエラ・クラミドスポラ(Phaemoniella
、例えばジベレラ・ゼアエ(Gibberrella zeae)などの
clamydospora)及びフェオアクレモニウム・アレオフ
ジベレラ種(Gibberella species)、例えばモノグラフ
ィルム(Phaeoacremonium aleophilum)及びファミチポ
ェラ・ニバリス(Monographella nivalis)などのモノ
リア・メディテラネア(Fomitiporia mediterranea)な
グラフェラ種(Monographella species)、例えばセプ
どのエスカ種(Esca species)などに起因する木質植物
トリア・ノドルム(Septoria nodorum)などのセプトリ
の変性病害;
ア種(Septoria species)などに起因する穂及び円錐花
例えばボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)など
序(メイズの穂軸を含む)の病害;
20
のボトリチス種(Botlytis species)などに起因する花
例えばスファセロテカ・レイリアナ(Sphacelotheca re
及び種子の病害;
iliana)などのスファエロテカ種(Sphacelotheca spec
例えばリゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)な
ies)、例えばチレチア・カリエス(Tilletia caries)
どのリゾクトニア種(Rhizoctonia species)、例えば
、T.コントロベルサ(T. controversa)などのチレリ
ヘルミントスポリウム・ソラニ(Helminthosporium sol
ア種(Tilletia species)、例えばウロシスチス・オク
ani)などのヘルミントスポリウム種(Helminthosporiu
ルタ(Urocystis occulta)などのウロシスチス種(Uro
m species)などに起因する植物塊茎の病害;
cystis species)、例えばウスチラゴ・ヌダ(Ustilago
例えばザントモナス・キャンペストリス・バソバー・オ
nuda)、U.ヌダ・トリチシ(U. nuda tritici)など
リゼ(Xanthomonas campestris pv. oryzae)などのザ
のウスチラゴ種(Ustilago species)などの黒穂菌類に
起因する病害;
ントモナス種(Xanthomonas species)、
30
例えばシュードモナス・シリンガエ・パソバー・ラクリ
例えばアスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus
マンス(Pseudomonas syringae pv. lachrymans)など
)などのアスペルギルス種(Aspergillus species)、
のシュードモナス種(Pseudomonas species)、例えば
例えばボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)など
エルウィニア・アミロボーラ(Erwinia amylovora)な
のボトリチス種(Botrytis species)、例えばペニシリ
どのエルウィニア種(Erwinia species)などの細菌病
ウム・エクスパンスム(Penicillium expansum)及びP
原体に起因する病害。
.プルプロゲヌム(P. purpurogenum)などのペニシリ
【0151】
ウム種(Penicillium species)、例えばスクレロチニ
以下のダイズの病害を防除することが好ましい。
ア・スクレオチオルム(Sclerotinia sclerotiorum)な
【0152】
どのスクレロチニア種(Sclerotinia species)、例え
黒斑病(アルテルナリア属種アトランス・テヌイシマ(
ばベルチシリウム・アルボアトルム(Verticilium albo 40
Alternaria spec. atrans tenuissima))、炭疽病(コ
atrum)などのベルチシリウム種(Verticilium species
レトトリクム・グロエオスポロイデス・デマチウム変種
)などに起因する果実の腐敗;
トルンカツム(Colletotrichum gloeosporoides demati
例えばフサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)
um var. truncatum))、褐紋病(セプトリア・グリシ
などのフサリウム種(Fusarium species)、例えばフィ
ネス(Septoria glycines))、紫斑病(セルコスポラ
トフトラ・カクトルム(Phytophthora cactorum)など
・キクチイ(Cercospora kikuchii))、コネアポラ葉
のフィトフトラ種(Phytophthora species)、例えばピ
枯病(コアネホラ・インフンジブリフェラ・トリスポラ
チウム・ウルチマム(Pythium ultimum)などのピチウ
(Choanephora infundibulifera trispora (異名))
ム種(Pythium species)、例えばリゾクトニア・ソラ
)、黒砂病(ダクツリオホラ・グリシネス(Dactulioph
ニ(Rhizoctonia solani)などのリゾクトニア種(Rhiz
ora glycines))、べと病(ペロノスポラ・マンシュリ
octonia species)、例えばスクレロチウム・ロルフシ
50
カ(Peronospora manshurica))、ドレクスレラ胴枯病
( 33 )
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(ドレクスレラ・グリシニ(Drechslera glycini))、
挙げることができる産業材料を劣化又は変化させること
斑点病(セルコスポラ・ソジナ(Cercospora sojina)
ができる微生物は、例えば細菌、真菌、酵母、藻類、及
)、そばかす病(レプトスファエルリナ・トリフォリイ
び粘性生物である。本発明による活性化合物は、真菌、
(Leptosphaerulina trifolii))、暗色褐斑病(フィ
特にかび、木材変色性及び木材破壊性かび(担子菌)に
ルロスチクタ・ソジャエコラ(Phyllosticta sojaecola
対して、及び粘性生物及び藻類に対して作用することが
))、黒点病(フォモプシス・ソジャエ(Phomopsis so
好ましい。例として以下の属の微生物を挙げることがで
jae))、うどんこ病(ミクロスファエラ・ジフサ(Mic
きる。すなわち、アルテルナリア・テヌイス(Alternar
rosphaera diffusa))、ピレノカエタ斑点病(ピレノ
ia tenuis)などのアルテルナリア(Alternaria)、黒
カエタ・グリシネス(Pyrenochaeta glycines))、葉
色アスペルギルス(Aspergillus niger)などのアスペ
腐病、湿潤性褐斑病及び蜘蛛の巣病(リゾクトニア・ソ 10
ルギルス(Aspergillus)、カエトミウム・グルボスム
ラニ(Rhizoctonia solani))、さび病(ファコプソラ
(Chaetomium globosum)などのカエトミウム(Chaetom
・パチリジ(Phakopsora pachyrhizi)、ファコプソラ
ium)、コニオホラ・ペウタナ(Coniophora peutana)
・メイボミアエ(Phakopsora meibomiae))、黒星病(
などのコニオホラ(Coniophora)、レンチヌス・チグリ
スファセロマ・グリシネス(Sphaceloma glycines))
ヌス(Lentinus tigrinus)などのレンチヌス(Lentinu
、輪紋病(ステムフィリウム・ボトリオスム(Stemphyl
s)、ペニシリウム・グラウカム(Penicillium glaucum
ium botryosum))、褐色輪紋病(コリネスポラ・カシ
)などのペニシリウム(Penicillium)、ポリポルス・
コラ(Corynespora cassiicola))などに起因する葉、
ヴェルシコロル(Polyporus versicolor)などのポリポ
茎、莢及び種子の真菌症;
ルス(Polyporus)、アウレオバシジウム・プルランス
例えば黒色根腐病(カロネクトリア・クロタラリアエ(
(Aureobasidium pullulans)などのアウレオバシジウ
Calonectria crotalariae))、炭腐病(マクロフォミ
20
ム(Aureobasidium)、スクレロフォマ・ピチオフィラ
ナ・ファゼオリナ(Macrophomina phaseolina))、赤
(Sclerophoma pityophila)などのスクレロフォマ(Sc
カビ病又は萎凋病、根腐病及び莢腐病及び葉節褐腐病(
lerophoma)、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma vir
フザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)、
ide)などのトリコデルマ(Trichoderma)、大腸菌など
フサリウム・オルトセラス(Fusarium orthoceras)、
のエシェリキア(Escherichia)、緑膿菌などのシュー
フサリウム・セミテクツム(Fusarium semitectum)、
ドモナス(Pseudomonas)、黄色ブドウ球菌などのブド
フサリウム・エキセチ(Fusarium equiseti))、
ウ球菌。
ミコレプトジスクス根腐病(ミコレプトジスクス・テレ
【0155】
ストリス(Mycoleptodiscus terrestris))、根腐病(
また、本発明による式(I)又はTorque(商標)の化合
ネオコスモスポラ・バシンフェクタ(Neocosmopspora v
物も、非常に良好な抗真菌性活性を有する。これらは特
asinfecta))、莢及び葉枯病(ジアポルテ・ファゼオ
30
に皮膚糸状菌及び酵母、カビ及び2相性真菌(例えばカ
ロルム(Diaporthe phaseolorum))、茎枯病(ジアポ
ンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、カンジダ
ルテ・ファゼオロルム変種カウリボラ(Diaporthe phas
・グラブラタ(Gandida glabrata)などのカンジダ種に
eolorum var. caulivora))、疫病(フィトフトラ・メ
対する)及び有毛表皮糸状菌、黒色アスペルギルス及び
ガスペルマ(Phytophthora megasperma))、落葉病(
アスペルギルス・フミガーツス(Aspergillus fumigatu
フィアロホラ・グレガタ(Phialophora gregata))。
s)などのアスペルギルス種、毛瘡白癬菌などの白癬菌
腐敗病(ピチウム・アファニデルマツム(Pythium apha
種、マイクロスポロン・カニス(Microsporon canis)
nidermatum)、ピチウム・イレグラレ(Pythium irregu
及びオードウイニイ(audouinii)などのマイクロスポ
lare)、ピチウム・デバリアヌム(Pythium debaryanum
ロン種(Microsporon species)に対する非常に広範囲
)、ピチウム・ミリオチルム(Pythium myriotylum)、
の抗真菌性活性を有する。これらの真菌のリストは、対
ピチウム・ウルチムム(Pythum ultimum))、リゾクト 40
象となり得る糸状菌の範囲を決して限定するものではな
ニア根腐病、茎腐病及び立枯病(リゾクトニア・ソラニ
く、例示にすぎない。
(Rhizoctonia solani))、スクレロチニア茎腐病(ス
【0156】
クレロチニア・スクレロチオルム(Sclerotinia sclero
本発明による化合物を施用する場合、施用量は広い範囲
tiorum))、スクレロチニア白絹病(スクレロチニア・
内で変更することができる。本発明による処理の方法で
ロルフシイ(Sclerotinia rolfsii))、チエラビオプ
通常施用される活性化合物の用量/施用量は、通常、以
シス根腐病(チエラビオプシス・バシコラ(Thielaviop
下であることが有用である。
sis basicola))などに起因する根及び茎の真菌症。
・植物の部分、例えば葉の処理(茎葉処理)の場合:0
【0153】
.1∼10,000g/ha、好ましくは10∼1,0
上述した生物の耐性菌を防除することも可能である。
00g/ha、さらに好ましくは50∼300g/ha
【0154】
50
で、灌注又は点滴施用の場合、特に岩綿又は真珠岩のよ
( 34 )
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うな不活性物質を使用する間、用量はさらに減少させる
utinans)、F.トリシンクツム(F. tricinctum)、F
ことができる。
.ベルチシリオイデス(F. verticillioides)などであ
・種子処理の場合:種子100kg当たり2∼200g
るが、アスペルギルス種、ペニシリウム種、麦角病菌、
、好ましくは種子100kg当たり3∼150g、さら
スタキボトリス種などもある。
に好ましくは種子100kg当たり2.5∼25g、さ
【0160】
らに好ましくは種子100kg当たり2.5∼12.5
本発明はさらに、殺虫剤、誘引剤、滅菌剤、殺菌剤、殺
g。
ダニ剤、殺センチュウ剤、殺真菌剤、生長調整剤、除草
・土壌処理の場合:0.1∼10,000g/ha、好
剤、肥料、毒性緩和剤及び情報化学物質の群から選択さ
ましくは1∼5,000g/ha。
【0157】
れる少なくとも1つの他の有効成分を含む、本明細書で
10
定義されるような組成物に関する。
本明細書で示す用量は、本発明による方法の例示として
【0161】
与えられている。当業者には、特に処理すべき植物又は
特に、本明細書で開示した殺虫剤、誘引剤、滅菌剤、殺
作物の性質に従い、施用量の適応方法が知られている。
菌剤、殺ダニ剤、殺センチュウ剤、殺真菌剤、生長調整
【0158】
剤、除草剤、肥料、毒性緩和剤及び情報化学物質のリス
本発明による組合せは、有害生物及び/又は病害虫及び
トで、上記他の有効成分を選択することができる。
/又は植物病原性真菌及び/又は微生物に対する処理の
【0162】
後、特定の時間範囲内で植物を防御するために使用する
本発明はさらに、有害生物を防除する、及び/又は収量
ことができる。防御が有効である時間範囲は、組合せを
を増加させる、及び/又は生長を刺激する方法に関し、
用いた植物の処理後、通常は1∼28日、好ましくは1
本明細書で定義されるような活性化合物の組合せが、有
∼14日、さらに好ましくは1∼10日、さらに好まし 20
害生物及び/又はその生息地に施用されることを特徴と
くは1∼7日、又は植物繁殖材料の処理後、最大200
する。
日にわたる。
【0163】
【0159】
本発明はさらに、有害生物を防除する、及び/又は収量
植物及び収穫した植物材料、したがってそこから作成さ
を増加させる、及び/又は生長を刺激する組成物を生産
れた食品及び動物飼料中のカビ毒の含有率を減少させる
するプロセスに関し、本明細書で定義されるような活性
ために、本発明による他の組合せ及び組成物も使用する
化合物の組合せが増量剤及び/又は界面活性剤と混合さ
ことができる。特に以下のカビ毒を特定することができ
れることを特徴とする。
るが、以下は排他的ではない。デオキシニバレノール(
【0164】
DON)、ニバレノール、15−Ac−DON、3−A
本発明はさらに、有害生物を防除する、及び/又は収量
c−DON、T2−及びHT2−毒素、フモニシン、ゼ 30
を増加させる、及び/又は生長を刺激するために、本明
アラレノン・モニリオフォルミン、フサリン、ジアセト
細書で定義されるような活性化合物の組合せを使用する
キシシルペノール(DAS)、ボーベリシン、エニアチ
ことに関する。
ン、フサロプロリフェリン、フサレノール、オクラトキ
【0165】
シン、パツリン、麦角アルカロイド及びアフラトキシン
本発明はさらに、遺伝子組換え植物を処理するために本
、これらは例えば以下の菌類病害に起因する。すなわち
明細書で定義されるような活性化合物の組合せを使用す
、フサリウム・アクミナツム(Fusarium acuminatum)
ることに関する。
などのフサリウム種(Fusarium spec.)、F.アベナセ
【0166】
ウム(F. Avenaceum)、F.クルークウエレンセ(F. c
本発明はさらに、種子及び遺伝子組換え植物の種子を処
rookwellense)、F.クルモルム(F. culmorum)、F
理するために本明細書で定義されるような活性化合物の
.グラミネアルム(F. graminearum)(ギベレラ・ゼア 40
組合せを使用することに関する。
エ(Gibberella zeae))、F.エキセチ(F. equiseti
【0167】
)、F.フジコロイ(F. fujikoroi)、F.ムサルム(
本発明はさらに、植物又は遺伝子組換え植物の茎葉処理
F. musarum)、F.オキシスポルム(F. oxysporum)、
のために本明細書で定義されるような活性化合物の組合
F.プロリフェラツム(F. proliferatum)、F.ポア
せを使用することに関する。
エ(F. poae)、F.シュードグラミネアルム(F. pseu
【0168】
dograminearum)、F.サンブシヌム(F. sambucinum)
本発明による活性化合物の組合せの先進の活性は、以下
、F.シルピ(F. scirpi)、F.セミテクツム(F.sem
の実施例から明白である。
itectum)、F.ソラニ(F. solani)、F.スポロトリ
活性化合物の組合せの活性が、個々に施用された場合に
コイデス(F. sporotrichoides)、F.ラングセチアエ
活性化合物の合計活性を超える場合、常に相乗効果が存
(F. langsethiae)、F.サブグルチナンス(F. subgl 50
在する。2つの活性化合物の所与の組合せについて予測
( 35 )
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される活性は、以下のように計算することができる(Co
発明は実施例に限定されない。
lby, S.R.、「"Calculating Synergistic and Antagoni
【0172】
stic Responses of Herbicide Combinations」、Weeds
実施例1:メイズの実生苗条の重量
1967、15、20-22参照)。
メイズの種子を20℃及び70%の湿度の温室内でロー
Xが、活性化合物Aをxppm(又はg/ha)の施用
ム質の砂で11日間生育させる。
量で施用した場合の効力であり、
11日後に実生を地面より上で切断し、新鮮重を測定す
Yが、活性化合物Bをyppm(又はg/ha)の施用
る。化合物は以下の濃度で施用する。
量で施用した場合の効力であり、
Poncho(商標)(有効成分としてクロチアニジンを含む
Eが、活性化合物A及びBをそれぞれxppm及びyp
殺虫剤製品):クロチアニジン250μg/殻粒;
pm(又はg/ha)の施用量で施用した場合の効力で 10
VOTiVO(商標)(天然の土壌細菌バチルス・フィ
ある場合、下式になる。
ルムス(I−1582株)に基づく製品):50μg/
【数1】
殻粒;
式(I)の化合物A:0.01μg/殻粒。
【化2】
【0169】
実際の活性が計算値を超えた場合、組合せの活性は超加
成的である。すなわち相乗効果が存在する。この場合、
【0173】
実際に観察された効力は、上式から計算される予想効力 20
施用後11日で試験を評価する。100%は、苗条重量
(E)の値より大きくなければならない。
が未処理対照標準の苗条重量に対応することを意味する
【0170】
。この場合の効力は、未処理対照標準と比較した苗条重
相乗効果を実証する他の方法は、Tammesの方法である(
量の追加%を意味する。
Neth. J. Plant Pathの「Isoboles, a graphic represe
【表1】
ntation of synergism in pesticides」、1964、70、73
-80を参照)。
【0171】
本発明は以下の実施例によって例示される。しかし、本
( 36 )
【国際調査報告】
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(51)Int.Cl.
FI
テーマコード(参考)
A01P
5/00
(2006.01)
A01P
5/00
A01P
7/04
(2006.01)
A01P
7/04
A01P
3/00
(2006.01)
A01P
3/00
A01C
1/06
(2006.01)
A01C
1/06
(81)指定国
Z
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,T
M),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,R
S,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,
BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,H
U,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI
,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,
US,UZ,VC
(74)代理人
100146318
弁理士
(74)代理人
良幸
大貫
敏史
江口
昭彦
100134120
弁理士
(72)発明者
稲葉
100117189
弁理士
(74)代理人
康文
100109346
弁理士
(74)代理人
城山
100079108
弁理士
(74)代理人
吉和
100127812
弁理士
(74)代理人
岩瀬
内藤
和彦
ベンティング,ユルゲン
ドイツ国,ライヒリンゲン
(72)発明者
42799,アムゼルシュトラーセ
ドイツ国,レーバークーゼン
(72)発明者
7
マイスナー,ルース
51375,クールマンウェグ
35
フォルス,ジャン−ピエール
フランス国,エフ−69110
サント−フォワ−レ−リヨン,69110
6
Fターム(参考) 2B051 AB01
BA04
BA09
BB01
BB14
4H011 AA01
AB03
AC01
BA06
BB08
BB11
BB21
DF04
アリー アダンソン
Fly UP