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クイックスタートガイド

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クイックスタートガイド
新ロータリークラブ結成の
クイックスタートガイド
リーダーのネットワークへ:www.rotary.org/ja
808-JA—(316)
新クラブ結成に向けた9のステップ
設立する地域を決める
• 既存のロータリークラブやその他の奉仕団体の所在地を
示した地図を作成
• 地区内の市区町村ごとの人口を調査(就業人口の統計など)
• 新クラブを結成できそうな地域を特定
• 地区ガバナーまたはほかの地区リーダーに報告
戦略を立てる
•
•
•
•
会員となるターゲット層を特定
クラブの形式を決定(従来型クラブ、Eクラブ、衛星クラブなど)
スポンサークラブと新クラブアドバイザーを指定
国際ロータリーのクラブ・地区支援室に連絡
マーケティングプランを立てる
•
•
•
•
地元で発信する告知メッセージを作成
情報発信や広報に使う媒体を特定
創立会員を集めるためのプランを作成
会員候補者に連絡
説明会を開く
• 新聞、地域刊行物やソーシャルメディアなどを通じて
ターゲット層に告知
• 説明会に出席した人のリストを作り、連絡を維持
創立会員を集める
• 役員(創立会長、創立幹事など)候補者を検討
• 設 立準備会を計画し、入会候補者を招待
設立準備会を開く
• 入会候補者が参加
• 創立会員の候補者が少なくとも20人になるまで、複数回に
わたり設立準備会を実施
• 今後の活動方針やプロジェクト、他クラブとの協力を検討
• クラブ名、例会の場所と曜日・時間を決定
加盟申請書を提出する
• 新ロータリークラブ加盟申請書を国際ロータリーのクラブ・
地区支援室に送付
• 新 会員探しを継続
盟認証状伝達式を開く/
加
設立のニュースを広める
• 地元の人びと、家族や友人、他クラブの会員、会員候補者、
メディアなどを招いて式典を開催
支援を続ける
• 新クラブの会員がロータリーへの理解と知識を深められる
よう指導
• 新クラブのリーダーチームの編成と研修を支援
• クラブの運営と活動についてアドバイスを提供
なぜ新クラブをつくるのか?
職業人と市民のリーダーが地域に根づいて活動している
のがロータリークラブ。クラブが増えれば増えるほど、会
員基盤が発展し、活動の輪が広がります。新クラブの設
立にはほかにもさまざまなメリットがあります:
ロータリーの活動範囲が広がり、地元での存在
感が高まる
このガイドは、クラブ結成に関心のあるすべてのロータ
リー会員と入会候補者にご参照いただくものです。設立
の準備から加盟認証の祝賀まで、本ガイドに紹介された
9のステップとベストプラクティスを参考にして、早速、新
クラブを設立しましょう。
それぞれの関心や都合に応じて入会するクラ
ブが選べる
会員基盤が多様化する
既存クラブとは異なる趣向のクラブを立ち上げ
られる
これまでとは違うプロジェクトに挑戦できる
クラブが増えれば、友人も増えま
す。友人が増えれば、奉仕の機会
も広がります」
— 1953-54年度、ホアキン・セラトサ・
シビルス国際ロータリー会長
クラブ設立に必要なのは?
新クラブの設立には、地元地域のニーズ調査や創立会員集めなど、多くの人びととの協力が必要とさ
れます。多くの場合、ガバナーが指名した新クラブアドバイザーが設立のプロセスを援助し、国際ロ
ータリーのクラブ・地区支援室が支援を提供します。設立プロセスを始める前に、以下の点を確認し
ておきましょう。
ロータリークラブ
Eクラブ
新クラブアドバイザー:通常、ガバナーが新クラブ
アドバイザーを任命。アドバイザーが任命されない
場合、ガバナーが地区新クラブ結成推進委員会と
協力して新クラブを設立します。
新クラブアドバイザー
なぜ必要なのか:新クラブアドバイザーは熱意と経
験が必要とされる役割です。設立の準備から加盟
申請まで、また、加盟後の1~2年間は、アドバイザ
ーからの支援と指導が欠かせません。
スポンサークラブ:スポンサークラブの指定は必須
ではありませんが、強く奨励されています。
なぜ必要なのか:スポンサークラブの支援によっ
て、新クラブが成功する可能性が最高10パーセント
高くなるとされています。
最低20人の創立会員:クラブ設立に必要とされる
創立会員数は最低20人です。
なぜ必要なのか:創立会員が多ければ多いほど、
新クラブの成功率が高まります。過去3年間に加盟
した2,000クラブのうち、既に終結されたクラブの
数は237クラブに上り、その49パーセントは創立会
員が最低ぎりぎりの20人でした。創立会員の数をこ
れより5人増やすだけで、終結のリスクを28%減ら
すことができます。
スポンサークラブ(推奨。必須ではありません)
最低20人の創立会員
以下の機能を備えたクラブのウェブサイト:
••パスワードで保護された会員専用のページ
••会費や寄付を扱うオンライン決済システム
••クラブ名を反映させたURL(ウェブサイトア
ドレス)
••ロータリーの「ボイスとビジュアルアイデンティ
ティのガイド」に沿った文章とデザイン。推奨
デザインと指針は、ブランドリソースセンター
からダウンロードできる「クラブウェブサイト
のクイックスタートガイド」をご参照ください。
••ウェブサイトで例会メークアップをする方法
に関する説明
サイト管理者:ウェブサイト管理、データ保護、オン
ライン決済の経験がある会員が少なくとも1名必要
となります。
衛星クラブ
スポンサークラブ
最低8人の会員
衛星クラブ加盟申請書
2 新ロータリークラブ結成のクイックスタートガイド
新クラブをつくろう
本資料で紹介する9のステップは新クラブ設立の基本的なプロセスですが、結成の方法は各地域の
文化や慣習によって異なります。本資料を参考にしながら、適宜、地元の事情に合わせてください。
1
設立する地域を決める
新クラブを結成できそうな地域をリストアップしてみましょ
う。現在ロータリークラブがまったくない地域だけでなく、
追加のクラブが設立できそうな地域も含めてください。
地区の地図を印刷して既存クラブの所在地に印をつけ、
印のない地域に注目する方法も便利です。地図が印で
いっぱいになった場合は、既存クラブの例会時間を調
べ、ほかの曜日や時間に例会を開くクラブの可能性を
検討してみましょう(既存クラブの例会時間では都合が
つかないという人がいるかもしれません)。ロータリーの
クラブ検索または携帯アプリ「Rotary Club Locator」
(クラブ検索用アプリ)も利用できます。
以下に注目しよう
••明らかなニーズが存在する地域
••人口10,000の地域(目安)
••これまであまり勧誘が行われていなかった職業
••ロータリー学友(ローターアクト、RYLA、VTT、
奨学生など)
••現在クラブに欠けている年齢層(特に若い世
代)と女性
新ロータリークラブ結成のクイックスタートガイド 3
2
戦略を立てる
スポンサークラブ
ガバナーが「新クラブアドバイザー」を任命することが
奨励されています。アドバイザーは、設立までのプロセス
と設立後の2年間、新クラブの役員の研修、会員のモチ
ベーション向上、会員増強などを支援します。
地区新クラブ結成推進委員会
新クラブアドバイザーの代わりに、地区新クラブ結成推
進委員会が新クラブの支援を担当する場合もあります。
この委員会は、新クラブ設立の戦略を立て、その実施に
あたります。新クラブ設立を検討している場合は、誤解
や質問を避けるため、できるだけ早い段階でその情報を
公表しましょう。
「スポンサークラブ」とは、新クラブの結成と設立後の活
動において、支援やアドバイスを提供する既存のロータリ
ークラブです(ただし、スポンサークラブの指定は必須
ではありません)。新クラブの成功と末永い存続において
は、スポンサークラブが重要な役割を果たします。
スポンサークラブの会員も、新クラブ設立に貢献したと
いう誇りと充実感を味わうことができるでしょう。
クラブの形態
地域社会の事情や会員増強戦略を念頭におき、クラブ
の形態を選びましょう。ロータリーに関心をもった人が、
自分に合った方法でロータリーに参加できるようにする
ことがポイントです。
(いずれの形態も、地区ガバナーが
設立を承認する必要があります。)
従来型ロータリークラブ
ロータリーEクラブ
直接顔を合わせて例会
オンラインで例会
多様でバランスの取れた会員基盤
多様でバランスの取れた会員基盤
クラブ役員を選び、
クラブの目標や目的に応じて委員
クラブ役員を選び、
クラブの目標や目的に応じて委員
会構成を決定
会構成を決定
標準ロータリークラブ定款とロータリークラブ細則の
標準ロータリークラブ定款とロータリークラブ細則の範
範囲内で自立した存在
囲内で自立した存在
会員は基本的なインターネットスキルが必要
4 新ロータリークラブ結成のクイックスタートガイド
ロータリークラブ以外のグループ
ロータリークラブの設立が適切でないと思われる地域
には、ほかの形態のグループを結成できるかもしれませ
ロータリー衛星クラブ
「クラブの中のクラブ」
ん。以下の4つのタイプのグループを設立するには、既存
ロータリークラブによる提唱が必要となります。
ローターアクトクラブ
インターアクトクラブ
ロータリー地域社会
共同隊(RCC)
大学または地域社会を基盤
12~18歳の若者のクラブ
社会奉仕活動への参加に
とする18~30歳の若者の
関心のある人のグループ
クラブ
会員は、
スポンサークラブの
ボランティア奉仕、親睦、
リー
年に少なくとも2件の奉仕プロ
地元地域のために社会奉仕
会員でもあるため、
ロータリア
ダーシップ力の育成
ジェクトを実施
プロジェクトを実施
別個の例会と役員・委員長
自立して運営・自己採算
親睦、海外の異文化理解
提唱ロータリークラブと協力
いずれ完全なロータリークラブ
提唱ロータリークラブと協力
自立して運営・自己採算
ローターアクト卒業後にロータ
提唱ロータリークラブと協力
ンである
となることを視野に入れる
リークラブに入会可
詳細:
詳細:
詳細:
詳細:
衛星クラブついてよくある質問
[email protected]
[email protected]
ロータリー地域社会共同隊
(RIウェブサイト)
について
(RIウェブサイト)
クラブ・地区支援室
国際ロータリーに連絡
新クラブの結成をお考えの方は、国際ロータリー日本事
務局のクラブ・地区支援室にご連絡ください職員が、
クラブの名称と設立までのプロセス、加盟申請書の記入な
ど、新クラブのビジョンを実現するためのお手伝いをします。
新ロータリークラブ結成のクイックスタートガイド 5
3
マーケティングプランを立てる
クラブのビジョン、入会のメリットなど、発信するメッセー
ジを準備し、クラブ結成について地元の人びとに告知・
案内するための計画を立てましょう。
まず、地元地域の調査から始めましょう。地元新聞、イン
ターネット、商工会議所の資料、自治体ウェブサイト、業
界名簿などを参考にして、地元に存在する事業、職業、
市民グループのリストを作ります。各職業のリーダーや
市民活動に熱心に取り組んでいる人には、どのような人
がいるでしょうか。地元に存在するニーズの解決に貢献
できる事業や職業は何でしょうか。ニーズを調べる際に
は、地元の人に直接会って話を聞くとよいでしょう。
説明会開催の告知は、地元新聞や街中のポスターなど
で行うことができます。また、クラブの仮ウェブサイトを
設立し(後にこれをクラブの公式サイトとできる)、説明
会の案内を掲載するのも一案です。
4
説明会は、入会見込者がロータリーや新クラブに関する
情報を初めて聞く機会となります。以下は、説明会に関す
る留意ポイントです。
••招待状や招待メールは、簡潔に要点をおさえ、関
心を引く内容とする。
プランを立てる際の考慮点:
••出席見込者に確認の電話を入れ、時間、場所、
会場をもう一度伝える。
••新クラブにはどのような個性があるか。どのよう
なビジョンを掲げているか。
••説明会の後、2日以内に出席者に礼状を出し、今
後の予定を伝える。
••例会はいつ、どこで、どのような形で開かれるか。
••入会に関心をもちそうな友人や知り合いも一緒
に出席してもらう。
••地元の職業人や市民リーダーにはどのような人が
いるか。
••入会してもらいたいのはどのような人たちか。誰
にターゲットを絞って勧誘するか。
••入会見込者と会って話をするのにふさわしい人
は誰か。
••既にその地域または近隣地域で行われているロ
ータリーの活動があるか(ある場合はそれをロー
タリーの具体的な活動として紹介できる)。
••入会見込者はどのような活動に関心を示すか。
••新クラブについてどこで、どのように広報するか。
••入会候補者をロータリーに迎え入れるための手
続きが整っているか。
6 新ロータリークラブ結成のクイックスタートガイド
説明会を開く
••来場者に記名してもらう(Eメールアドレスも記入
してもらう)。
詳しくは「説明会を開くためのヒント」をご参照ください。
5
創立会員を集める
創立会員となる人を探すにはどうしたらよいでしょうか。
「地元の町をより良くするための力になりたい」「職業を
生かして地域に貢献したい」「未来を担う世代を育てた
い」など、ロータリーの活動に関心を示す人が地元にもき
っといるはずです。まずは、専門職や事業のリーダー、積
極的に市民活動をしている人をあたってみましょう。多様
な会員基盤を築くことがクラブの長期的成功のカギであ
ることを踏まえ、職業だけでなく、男女や年齢のバランス
を考慮することも大切です。
さまざまな方法で入会候補者を探してみましょう:
••入会候補者情報プログラムを確認する。入会に
関心のある人がオンラインで問い合わせた場
合、その情報が最寄りの地区やクラブに送られ
ます。候補者の情報が地区やクラブに寄せられ
ているかどうかを確認してみましょう。移転会員
や入会候補者の情報は国際ロータリー(Eメー
ル:[email protected])に問い合
わることも可能です。
••ステップ3の地元調査の結果を分析し、入会候補
者を特定する。
••地区に連絡してロータリー学友のリストを入手する
(学友は入会資格があります)。
••地元の企業、事業所、店舗などを訪れ、経営者や
責任者と会って入会への関心があるかどうかを探
る。また、クラブと入会について従業員に説明して
もよいかどうか尋ねる。
ボランティア活動、国際交流、異業種交流、文化行事の
企画・運営に熱心な人を探し、入会への関心を探る。こ
のような人びとが集まりそうなイベントを催すのもの一案
です(国際ロータリーが作成した動画や資料をイベント
で活用することをお勧めします)。
入会を誘われたことのないロータリアンは、世界でただ
一人、創始者ポール・ハリスだけです。
「声をかけられな
かった」という簡単な理由で入会しない人が多いという
のも事実です。
6
設立準備会を開く
創立会員となるメンバーが数人集まったら、全員で設立
準備会を開きましょう。正式な設立までに準備会を数回
開く場合もあります。準備会では、例会の曜日と時間、例
会の場所を決めたり(例会場探しのヒントを参照)、クラ
ブの最初の奉仕活動の計画を立てたり、創立役員を決
めたりします。
詳しくは、
「設立準備会を開くためのヒント」をご参照く
ださい。
7
加盟申請書を提出する
新ロータリークラブ加盟申請書の記入内容を地区ガバ
ナーが確認し、署名した上で、国際ロータリー日本事務
局のクラブ・地区支援室に提出する必要があります。
新ロータリークラブ加盟申請書は、本ガイドの後部に収
められています。 加盟申請書はクラブの歴史的文書となる重要な資料で
す。クラブの控えとして申請書のコピーを取り、大切に保
管しましょう。
8
祝賀行事を開く/設立のニュースを広める
新クラブが国際ロータリーの加盟クラブとして承認され
たら、祝賀行事を開きましょう。日本では一般に「加盟認
証状伝達式」や「チャーターナイト」などと呼ばれていま
す。このような行事は、会員の結束を強め、新クラブの一
員としての自覚を高める機会となります。
祝賀行事はまた、地元の人びとにクラブを紹介するきっ
かけとなります。ロータリー関係者だけでなく、家族や友
人、地元の人も招いて、クラブの門出を祝いましょう。
祝賀の方法はクラブによって異なります。クラブの個性を
生かした方法を検討し、
「祝賀行事を開くためのアイデ
ア」も併せてご参照ください。
9
支援を続ける
ロータリーの基本知識、創立役員への研修、クラブ運営
に関するアドバイス、奉仕活動での協力、例会での講演
者の紹介、行事参加者の募集など、あらゆる面で新クラ
ブを支援してください。スポンサークラブの役割につい
ては、
「会員増強ガイド:地域に合った計画を立てよう」
をご参照ください。
ロータリーのオンラインショップ(shop.rotary.org)から注
文できる「新会員歓迎キット」
(出版番号426)には、入
会者への配布用に最適な資料が収められています。ご
注文は、国際ロータリー日本事務局の業務推進・資料室
([email protected])でも承っております。
新ロータリークラブ結成のクイックスタートガイド 7
新クラブ用の参考資料
入会候補者情報プログラム
入会希望者や移転会員の情報を地区に紹介するプログ
ラムです。地区は、各候補者にふさわしいクラブにこの
情報を紹介する必要があります。
元気なクラブづくりのために:クラブ・リーダーシッ
プ・プラン(日本版)
クラブのより良い運営と活動、活性化のための戦略を紹
介しています。
会員増強ガイド:地域に合った計画を立てよう
クラブの現状評価、ビジョン、魅力あるクラブづくり、会
員の積極的参加など、会員増強に役立つヒントを紹介し
ています。
役立つ情報
スポンサークラブ
説明会を開くためのヒント
設立準備会を開くためのヒント
例会場選びのヒント
祝賀行事のヒント
ロータリーEクラブの基本情報
ロータリーを生き生きと表現しよう:「ボイス」とビ
ジュアルアイデンティティのガイド
ロゴ、カラーパレット、フォント、グラフィックなど、クラブ
での資料づくりに役立つロータリーのビジュアルアイデン
ティティの指針。
戦略計画立案ガイド
クラブの長期的ビジョンと目標を立てるのに役立つワー
クシート。
『クラブを成功に導くリーダーシップ』シリーズ
クラブ会長、幹事、会計、委員会委員長のための手引き。
One Rotary Center
1560 Sherman Avenue
Evanston, IL 60201-3698 USA
www.rotary.org
808-JA—(316)
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