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Vol. 50 第31回国際交流夏のつどいのなかで 厚生労働大臣による

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Vol. 50 第31回国際交流夏のつどいのなかで 厚生労働大臣による
Vol.
Vol. 50
第31回国際
31回国際交流夏
回国際交流夏のつどいのなかで
交流夏のつどいのなかで
北海道国際交流センター
北海道国際交流センター 理事
田中 仁
毎年 HIF に集う学生たちは、ホームステイの方々と共に、日本語と様々な文化を学びあいます。この8月2
9日に開催された国際交流夏の集いのスピーチコンテストで、7カ国9名のなかで最優秀賞に輝いたのは中国の
ソウ・シンギョクさん。タイトルは「互いの理解」
、様々な出会いと交流という素晴らしいスピーチでした。昔
から日本では、
「袖触れ合うも他生の縁」とか「縁は異なもの味なもの」とか言われていました。日本の1億強
の人口、世界の60億の人口の様々な群がりのなかで出会う人々とは、思えば不思議な縁にしと言えるでしょう。
振り返って「出会い」は人間の在り方を教えてくれます。交流するなかで、愛すること、人に親切にすること、
人を助けてあげること等々を知らず知らずに教えてくれます。そして感動を育ててくれるのです。
その会場には留学生の沢山の「好きな言葉」が張られていました。その中で韓国のリ・スソンさんの「いち
ご・いちえ」には、感動しました。
「一期一会」
、これは茶道の言葉です。一期とは人間の一生を意味し、一会とは一回会うと言うことです。私
も表千家同門会の函館支部長をしていましたので、美しい着物を羽織った女性たちが、何度会っても「一期一
会」の心境でお茶を差出してくれる姿は忘れられませんでした。これがただ一度の出会いの心境になって、都度
最善をつくす、どんな場合でも、明日が明後日があるということではなく、一つ一日を燃焼させる日本の茶道の
文化に感動したのでしょう。
国際交流会のなかで出会う様々な人達、これからも、その時その時を精一杯に、
「心と心の輪を広げて」行き
ましょう。
厚生労働大臣による
厚生労働大臣によるボランティア
によるボランティア功労賞
ボランティア功労賞を
功労賞を受けて
ホストファミリーの
ホストファミリーの会 代表
平出 京子
6月上旬函館市社会福祉協議会より、ホストファミリーの会を推薦させていただきたいとのお話があり、9月
上旬受賞の知らせを函館市からいただきました。まさか功労賞をいただくとは、夢にも思っておりませんでした。
センターが誕生した1979年以来30年に亘り、数を知れないほどの受け入れ家庭が係わり、家族(赤ちゃん
からお年寄りまで)
、ご近所の方々やセンターの事業に協力して下さった皆様への賞と考えられます。
函館は開港150周年以来多くの外国人を受け入れ、それが今も連なって現在に至っております。当センター
の事業は七飯町を初め、17市町村に及び各家庭の人達の汗と涙、笑いの中で、生活を共有し、2か月2週間何
日何泊と「同じ釜の飯」を食べて、人と人との輪(和)を培って来た事実がこの受賞の礎ではないでしょうか。
失敗は成功の素、涙は笑の源泉、苦労は喜びの原点、違いは違いとして受け入れ、人を人としての一致点を見出
してここまでみんなみんな働き、人として汗を流して来た様に思われます。
これからもこの受賞を励みとして、若い家庭の子供達に体感していただきたく、又、私達の家庭から、小さな
世界の平和を実践してゆきましょう。
名古屋の
名古屋のオディロンより
オディロンより
いつのまにか箱館を発ったのも一月になりました。いや, まだ一月しか経たなかったと言わなければならないことではないか?
北海道のさわやかな風はまだ鼻先に吹いているので。
東京を去って北海道に行く途中でもう旅行のときめきは始まりました。日本各地で日本文化と言語を学んでいる留学生たちは
旅行に対する期待と新しい出会いに対する希望で自分たちは北海道に降りました。1 泊 2 日を泊まった札幌の慌ただしさと違い
に函館の余裕のあることはまるでお母さんの懐の豊かさを感じらせてくれました。嬉しく迎えてくれたホームステイの家族たち
との初出会い、官公署の固さより親切な雰囲気を感じるようにしてくれた市長表敬訪問の日程で箱館との初出会いはそれほど始
まりました。
北海道国際交流センターのスタッフたちが誠をこめて準備したさまざまな日程、アニヌコンサート、座禅と茶道体験、 農場と
学校訪問、地域青年たちとの出会いと日本伝統衣装体験、 料理教室などは箱館の豊かな美しさを感じることができる良い時間に
なりました。
特別に私たちはホームステイを通じて地域住民たちとの交流と理解を持つことができる大事な思い出を残しました。
今も時々凾館山で眺めた夜景と果てしなく開かれた海を思って、とても尊くて大事な思い出を、贈り物でもらって帰って来た
のか感謝の祈りをささげます。
私たちが凾館で会ったすべての人々、私たちが経験したすべてのことは、永遠に忘れることができない思い出です。
もう一度山崎北海道国際交流センター代表以下スタッフたち, そしてすべてのホストファミリーの家族みなさんに感謝します。
どうもありがとうございました。
アンナ・
アンナ・ベセセン
今年の夏、私は北海道の函館に行けました。そこで、二週間のホームステイをしました。家族と一緒に函館山にのぼることな
どのいろいろな函館しかできないことをできました。そして子供達とよく遊べました。本当の日本的な家族に入ったと感じまし
た。家族だけではなく、HIF の皆はいろいろな文化的なことをする予定をたくさん作ってくれました。例えば、着物を着たり茶
道をしたりすることができました。このプログラムには日本に興味がある人は何人も入ってきたからみんなといっしょに前に予
定があったこと以外にいろいろな楽しいことができました。最後にはとてもいい友達が作れました。このプログラムがプヮって
来た時にもこの人たちと会えることがありました。このプログラムは、やっぱり、本当にいい経験だったと思います。
もう一度色々ありがとうございます。
タイ ムテン
2 週間の前にどんな家族に会うのか分からなくて、どきどきした。2 週間が経ったら、最後に舞台で一緒に歌を歌って、涙に溢
れているようになった。本当に不思議な感じだった。
まったく知らなかった家族の人と一緒に生活して、ただ 2 週間の時間で深い絆を作った。今度メロンを食べる時、とうきびを
食べる時、「逢いたい」を歌う時、きっといつもより微笑んでいるだろう。いろいろな思い出はすでに心の力になった。
暖かい力になった。国に戻っても、共和町で出会った方々のことは一生でも忘れがたいと思う。教育委員会の方々、中小学校
のかわいい生徒だち、町の中の親切な町民たち、一緒に行動していた留学生の仲間だち、ホストファミリーのみんな、本当に感
謝の気持ちがいっぱいで言い切れないのだ。今度のホームステイーは終わったけれども、これは新しい始まるだと思う。またい
つか北海道に戻って、みんなに会いに行くから。家族のみんなと約束したから、私はその願いを叶うように頑張っていこうと決
心した。
台湾・
台湾・コウ リツシン
学校の学生と交流して、懐かしい感じがしました。日本の学校の設備が整っています。大きい学校だけでなく、小さい学校も
そうです。学校は広くて、綺麗です。一番印象的なことは校長室に第一代から今まで校長先生の写真を並べられています。台湾
には、この習慣がありません。 一番楽しかったものは、茶道と浴衣の体験です。浴衣を着て、正座をして、初めて茶道を体験
しました。せっかく浴衣を着たんだから、皆面白い写真をいっばい撮りました。
毎日、お母さんはすごくおいしい料理を作りました。私の手伝いは晩御飯の後で、お皿を洗うことです。家庭でいつも笑った
り、しゃべったり、ビールを飲んだりしました。毎日の交流時間は私にとって、何よりも貴重な思い出です。
この二週間、いろいろな経験を体験してもらいました。本当に嬉しかったです。その中で、一番楽しかったことはやはりホー
ムステイのお父さんとお母さんと一緒に交流したことです。お父さんとお母さんはとても元気で、親切な人です。この二週間、
私にとって、夢みたい感じがしました。毎日、家族らしい、四人と猫一匹、テブルを囲んで、一緒に食べたり、笑ったり、しま
した。もちろん、毎日の乾杯も大事な行事でした。あの時、皆心と心の距離がそんなに近いでした。毎日、本当に楽しかったで
す。今、心に残ったことは、とても貴重な思い出と感謝の気持ちです。
27年間
27年間をふり
年間をふり返
をふり返って
ホストファミリーの
ホストファミリーの会 山崎 敏昭
1983年から当時は第5回国際交流のつどい・南北海道国際交流センター主催で秋尾晃正さんが実行委員長だった時に初め
て参加させて戴き早くも27年もたちました。
国境をこえて語りあおう、平和を……
この言葉がとても、私たち家族の心に響く言葉でした。留学生との始めての家庭交流が出来る、不安と期待が一杯でしたが、国
際シンポジウムが確か大沼で開催され各国の留学生との出会いがあって、不安が喜びと変わっていったことが家族にとって大き
な収穫になり、私たちも、英国、フランス、韓国、中国、台湾、マレーシア、イタリア、オーストラリア等に出かけ、世界の人
達と交流ができ、色々な国の特色等で感動を覚えました。
第6回より地域交流は、青年会、子供会、農業者、学校交流は自分の子供たちが通う小中学校、また、幼子たちとの交流は、
私が勤めている幼稚園児との交流、やはり地域密着型の交流が一番良かったなと今も思っています。企画などは自分が近所のホ
ストファミリーの方たちと相談して、お茶園、牛乳工場にお願いに走ったりしてお友達をこの国際交流を通して沢山作ることが
できました。
この「夏のつどい」が終わっても、手紙がきたり、結婚するので是非ご出席をとか、母と遊びに行きますと言って親子で来て
くれたり、子供のことで悩んでいるとのお話で台湾へ妻が行ったりと、今でも25年前の留学生と交流を続けております。
過去の交流の中で国の違いなのか、個々の心境の違いなのかわかりませんが、この交流の主旨が分かってなく、自分勝手な学
生も数多くおりました。私が勧めたファミリーの所でもトラブルがありました。夜遊びがとても好きな学生でしたので、日本の
家庭(特に函館)ではあまり考えられない。また、観光目的や留学生どうしで遊び歩くこと等(ホストファミリーに内緒で)が
有りましたので、お友達がこの国際交流夏のつどいから離れて行きました。とても喜んで下さったのに残念でした。
私も、29回目の夏のつどい時とても残念な学生と出会い、辛い心に浸されました。来年は辞めようかなと思いましたが、H.I.F
の方々が一生懸命に世界貢献をしている姿を見て、私たち家族は何もご協力が出来ないけれど、これからも参加をさせて戴きた
いと思っております。
6年目の
年目の夏のつどいを終
のつどいを終えて
ホストファミリーの
ホストファミリーの会
七飯町 布目 統・聡子
夏のつどいのホストファミリーをするようになって、今年でもう6年目になりました。毎年、毎年いろいろな出来事があって、
楽しい思い出がどんどん増えていきます。
今年の留学生さんは、台湾からきた25歳の女性でした。ホームステイに来た次の日は、七飯町での予定がない家庭交流の日
だったので、朝はゆっくり休んでその後観光に行こうと思っていたのですが、彼女がちょっと恥ずかしそうに「おはようござい
ます。
」と起きてきたのは昼の12時でした。でも、そんな彼女の姿を見て私達は七飯に来るまでに疲れていたんだなあという思
いと、ゆっくり休める環境を提供できているのかなあと安心しました。
彼女はお料理が好きで、夕食作りもいっしょにしたいと言ってくれたので、時間が合うときは必ず夕食作りの手伝いをしてく
れました。餃子を作ったりハンバーグを作ったり、子供と3人でわいわい言いながらの作業はとても楽しい時間でした。最後の
夜には、夕食を全部彼女が作ってくれました。台湾で、普段食べるメニューをちょっとだけ日本人向けにアレンジして味つけを
してくれたり、心のこもった料理をみんなそろって食べることが出来てうれしかったです。
また、来年も夏のつどいを楽しみたいと思っています。
12日間
12日間を
日間を振り返って
ホストファミリーの
ホストファミリーの会 佐藤栄祐
とても温和で協調性のある学生でした。日本のことを知りたい、そして大好きなベトナムのことも知って欲し
いと、一生懸命コミュニケーションする姿は、心打たれるものがありました。
「ママの作る食事は、とても美味
しい」といつも残さず食べてくれ、食器洗いを毎回進んでしてくれました。材料を自分で用意して、本場ベトナ
ムの生春巻きと揚げ春巻きを私達の為に作ってくれました。私や子供達も手伝って、ライスペーパーに苦戦しな
がら出来上がった色々な形の春巻きを、みんなで大笑いしながら食べたことも忘れられない思い出です。
12日間は、あっという間に過ぎ、別れは本当に辛かったです。彼女との交流はこれからも続けます!
国際交流夏のつどい
国際交流夏のつどい
ホストファミリーの
ホストファミリーの会 伊藤麗子
“夏のつどい”の留学生を受け入れて三年になります。ドイツ青年の O さんは期間中に二十歳の誕生日を迎え、
ジュースがビールになりました。昨年の韓国人女性の K さんは、家を出入りしていた大工さんや学生達とも交
流し、私達が訪韓した際にもソウルまで面会に来てくれ、メール交流が続いております。
今年も韓国の方で、聖職者のキム・イルさんでした。三十代前半とは思えぬほど己を律し、深い思考は流石だ
と感心させられる事しばしばでした。朝食後の食器洗いを自ら買って出て、約束時間は正確に守り、冷静な中に
もどこか飄飄としてユーモアも持ち合わせた“大人”の人格でした。
三人とも日本語が達者で会話に苦労する事も無く、生憎仕事や行事続きで何処にも出られなかった私達に「涼
しいところでのんびり過ごせて良かった」と言ってくれました。
先の見えにくい人類の今後に、期待と信頼を抱かせるに充分な留学生たち。受け入れる側も広い心でありたい
と思っています。
☆ 皆様のご意見ご要望を下記までお寄せ下さい。
☆ 又、ご投稿もお待ちしております。
☆ 国際交流に興味のある方、ぜひご連絡ください。
「ファミリーの街角」は本号(第50号)を持ちまして、小冊にすることになりました。
つきましては、編集のお手伝いをして下さる方を応募いたしますので、興味がございます方は、是非ご連絡い
ただきますようお願いいたします。
なお、連絡先等の詳細は別紙にてご確認ください。
第50号
50号
発行年月日
発
行
元
2009
2009年 9月
日
(財)北海道国際交流センター
北海道国際交流センター ホストファミリー
ホストファミリーの
ミリーの会
発行責任者
ホストファミリーの
ホストファミリーの会 平出 京子
〒040040-0054
函館市元町
函館市元町 14-
14-1
☎(0138)
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