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ChemStore C/S

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ChemStore C/S
Agilent ChemStore C/S
インストールガイド
s
Agilent Technologies
注意
© Agilent Technologies, Inc. 2002, 2004
保証
安全に関する注意
このマニュアルは米国著作権法および
本 マニュアルに含まれる内容は
国際著作権法によって保護されてお
「現状のまま」提供されるもので、
り、Agilent Technologies, Inc. の書面によ
将来のエディションにおいて予告
る事前の許可なく、本書の一部または
なく変更されることがあります。
全部を複製することはいかなる形式や
方法(電子媒体による保存や読み出し、 また、Agilent は、適用される法律
によって最大限に許可される範囲
外国語への翻訳なども含む)において
において、本マニュアルおよびそ
も、禁止されています。
マニュアル番号
G2181-96009
エディション
03/04
Printed in Germany
Agilent Technologies
Hewlett-Packard-Strasse 8
76337 Waldbronn, Germany
Microsoft は、Microsoft Corporation の
米国登録商標です。
®
れに含まれる情報の商品性および
特定の目的に対する適合性に関す
る黙示の保障を含めて(ただしそ
れだけには限定されない)
、いか
なる明示または黙示の保障も行い
ません。Agilent は、本マニュアル
またはそれに含まれる情報の所
有、使用、または実行に付随する
過誤、または偶然的または間接的
な損害に対する責任を一切負わな
いものとします。Agilent とお客様
の間に書面による別の契約があ
り、本マニュアルの内容に対する
保証条項が同文書の条項と矛盾す
る場合は、別の契約の保証条項が
適用されます。
技術ライセンス
ソフトウェアリビジョン
本書は、Agilent ケミステーション Plus
ソフトウェアのモジュールの一つで
す。3 ページの「本書の内容」のセク
ション に、本書 が使用 を意図 するモ
ジュールおよびモジュールのリビジョ
ンの詳細について記載しています。
このマニュアルで説明されているハー
ドウェアおよびソフトウェアはライセ
ンスに基づいて提供され、そのライセ
ンスの条項に従って使用またはコピー
できます。
注意
注意は、危険を表します。こ
れは、正しく実行しなかった
り、指示を順守しないと、製
品の損害または重要なデータ
の損失にいたるおそれがある
操作手順や行為に対する注意
を喚起します。指示された条
件を十分に理解し、条件が満
たされるまで、注意を無視し
て先に進んではなりません。
警告
警告は、危険を表します。こ
れは、正しく実行しなかった
り、指示を順守しないと、人
身への傷害または死亡にいた
るおそれがある操作手順や行
為に対する注意を喚起します。
指示された条件を十分に理解
し、条件が満たされるまで、
警告を無視して先に進んでは
なりません。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
本書の内容
本書には、ChemStore C/S B.03.01 をスタンドアロン形式、また
はクライアント / サーバー形式でインストールするための情報
が記載されています。
本書は次のような構成になっています。
1
はじめに
ChemStore C/S は、スタンドアロンデータベースアプリケー
ションとしても、クライアント / サーバーシステムの一部とし
ても、実行することができます。各バージョンの詳細について
は、本章を参照してください。
インストールタスク
2
以下の章では、スタンドアロン形式、および、クライアント /
サーバー形式での ChemStore C/S のインストール方法について
説明します。
スタンドアロンのインストール
この章では、スタンドアロンバージョンの ChemStore C/S のイ
ンストール方法について説明します。
3
クライアント / サーバーのインストール
この章では、ChemStore C/S サーバーのインストールおよび設
定の方法、およびクライアント / サーバー構成で使う
ChemStore C/S レビュークライアントのインストール方法につ
いて説明します。
アップグレードおよび移行
タスク
4
以下の章では、ChemStore C/S ソフトウェアの以前のリビジョ
ンからのアップグレードを行うのに必要なさまざまな手順に加
え、スタンドアロンシステムからクライアント / サーバーシス
テムへのアップグレード手順について説明します。
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サー
バーへのアップグレード
この章では、スタンドアロン形式でインストールされた
ChemStore C/S リビジョン B.03.01 を、クライアント / サー
バー形式にアップグレードするのに必要な手順について説明し
ます。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
3
5
スタンドアロンインストールのアップグレード
この章では、スタンドアロン形式でインストールされた旧リビ
ジョンの ChemStore を、リビジョン B.03.01 にアップグレード
するのに必要な手順について説明します。
6
クライアント / サーバーインストールのアップグレード
この章では、クライアント / サーバー形式でインストールされ
た旧リビジョンの ChemStore を、リビジョン B03.01 にアップ
グレードするのに必要な手順について説明します。
高度なトピック
7
以下の章では、トラブルシューティングのヒント、アンインス
トールタスク、管理タスク、および参照情報について説明しま
す。
トラブルシューティングのヒント
この章では、インストール中に発生する問題に対するトラブル
シューティングのヒントを扱います。
8
クライアントソフトウェアの削除
この章では、クライアントもしくはスタンドアロンシステムか
ら、ChemStore および Oracle ソフトウェアを、正しくアンイン
ストールする手順について説明します。
9
サーバーソフトウェアの削除
この章では、サーバーから、ChemStore C/S および Oracle ソフ
トウェアを、正しくアンインストールする手順について説明し
ます。
10
管理と参照情報
この章では、ChemStore C/S の管理タスク、および参照情報に
ついて説明します。
4
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
目次
1
11
はじめに
12
スタンドアロンレビュークライアント
クライアント / サーバーバージョン
2
15
スタンドアロンのインストール
要件
13
16
プランニング
17
インストールの手順
20
データベースの作成と接続
新規データベースの作成
データベースへの接続
22
22
24
Agilent Technologies DB Size Security Service のインストールと設定
インストール
28
情報のアンインストール
28
3
クライアント / サーバーのインストール
要件
31
クライアントハードウェア
クライアントソフトウェア
サーバーハードウェア
サーバーソフトウェア
29
31
31
32
32
プランニング
34
データベースサイズ
34
スタディの [Store in Addition ( 一緒に保存 )] 設定
Agilent ChemStation の測定手法
36
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
27
35
5
目次
サーバーのパフォーマンスに関する検討事項
インフラストラクチャサーバーの役割
38
レビュークライアントに関する検討事項
39
認証に関する検討事項
39
ネットワークに関する検討事項
39
ライセンスに関する検討事項
40
37
サーバーのインストール
41
Oracle 9i サーバーソフトウェアのインストール
41
Oracle 9i OLEDB Provider パッチのインストール
49
Oracle Universal Installer パッチのインストール
49
Oracle 9i Patch Set 9.2.0.3.0 のインストール
50
ネットサービス名の構成
52
ネット通信のテスト
57
ChemStore C/S サーバーソフトウェアのインストール
Oracle データベースの作成
62
インストールの完了
67
クライアントのインストール
68
Oracle 9i クライアントソフトウェアのインストール
Net Configuration Assistant の実行
71
ネット通信のテスト
75
ChemStore C/S レビュークライアントのインストール
データベースへの接続
81
インストールの完了
4
58
68
76
82
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップ
グレード
83
一般的な情報
要件
84
85
クライアント / サーバー接続ソフトウェアのインストール
Oracle 9i クライアントソフトウェアのインストール
87
Net Configuration Assistant の実行
90
6
87
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
目次
ネット通信のテスト
94
ChemStore C/S クライアントソフトウェアのアップグレード
インストールの完了
99
サーバーデータベースへの接続
100
102
スタンドアロンデータベースからサーバーへの移行
5
107
スタンドアロンインストールのアップグレード
一般的な情報
要件
110
準備
111
95
109
ChemStore ソフトウェア旧バージョンのアンインストール
新リビジョンソフトウェアのインストール
112
115
データベースの移行
117
HP ChemStore A.01.03 からの移行
117
ChemStore C/S B.01.0x または B.02.0x から B. 03.01 への移行
データベースへの接続
121
6
クライアント / サーバーインストールのアップグレード
一般的な情報
要件
123
124
125
リビジョン B.01.0x または B.02.0x サーバーのアップグレード
インストール前の手順
127
開発用サーバーのインストール手順
128
データベーススキーマの移行手順
128
仕上げの手順
128
クライアントリビジョン B.0x.0x から B.03.01 へのアップグレード
7
120
トラブルシューティングのヒント
130
133
ネットワーク接続に関するトラブルシューティング
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
127
134
7
目次
136
名前の解決に関する問題への対策
Oracle ネットサービス接続のトラブルシューティング
137
アクセスのセキュリティに関する問題のトラブルシューティング
インストールに関する問題のトラブルシューティング
サーバーログファイルのチェック
143
クライアントインストールログファイルのチェック
8
141
143
144
145
クライアントソフトウェアの削除
ChemStore C/S レビュークライアントのアンインストール
146
Oracle 8i、または、9i クライアントソフトウェアのアンインストー
ル
149
9
153
サーバーソフトウェアの削除
ChemStore C/S サーバーソフトウェアのアンインストール
154
Oracle 8i、または、9i サーバーソフトウェアのアンインストール
10
管理と参照情報
156
161
162
サーバーサービスのチェック
ChemStore C/S アドミンクライアントユーティリティのインストー
ル
164
データベース説明の変更
167
デフォルトパスワードの変更
ChemStore C/S 内部ユーザー
Oracle のデフォルトユーザー
169
169
171
データベースインスタンスのシャットダウン
データベースインスタンスの再起動
データベースファイルのバックアップ
データベースファイルの復元
8
173
174
175
178
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
目次
179
データベースの別のサーバーへの復元
ファイルシステムのデフラグ
180
サーバーディスクのデフラグ
180
クライアントシステムのデフラグ
181
182
ウィルス 対策
183
停電対策
184
アーカイブサーバーログファイルのクリア
サーバー構成の最適化
185
不要なデータベースの無効化
ChemStore C/S ファイル
186
ChemStore C/S のデフォルトユーザー
タイムゾーン情報
索引
185
188
189
191
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
9
目次
10
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
Agilent ChemStore C/S
インストールガイド
1
はじめに
スタンドアロンレビュークライアント
クライアント / サーバーバージョン
12
13
ChemStore C/S は、スタンドアロンデータベースアプリケーションとしても、
クライアント / サーバーシステムの一部としても、実行することができます。
Agilent Technologies
11
1
はじめに
スタンドアロンレビュークライアント
スタンドアロンレビュークライアント
ChemStore C/S レビュークライアントは、サンプルデータを分析するためのレ
ポートやチャートを作成するのに便利です。インストール可能なレビュークラ
イアントには、スタンドアロンバージョンとクライアント / サーバーバージョ
ンがあります。
スタンドアロンバージョンの ChemStore C/S レビュークライアントは、
Agilent ChemStation のデータを Microsoft Access のデータベースに保存しま
す。サポートしているデータは、以下の Agilent ChemStation システムのもの
だけです。
・ G1601A Agilent ChemStation、CE 用
・ G2070AA Agilent ChemStation、GC 用
・ G2072AA Agilent ChemStation、A/D システム用
・ G2090AA Agilent ChemStation、2D データ解析用
・ G2170AA Agilent ChemStation、2D LC システム用
・ G2180AA Agilent ChemStation、LC スペクトル評価用
・ G2190AA Agilent ChemStation、3D LC データ解析専用
・ G2710AA Agilent ChemStation、LC/MSD 用
・ G2201AA Agilent ChemStation、CE/MSD 用アドオン
データベースあたりのサンプル数が少なく (1000 未満 )、装置と Agilent シス
テムで同一の PC を共有している場合には、スタンドアロンバージョンをご利
用ください。
スタンドアロンの Agilent レビュークライアントを実行するには、次が必要に
なります。
・ Agilent レビュークライアント (G2181BA)
・ Agilent ChemStation のリビジョン A.10.02 以降
12
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
1
はじめに
クライアント / サーバーバージョン
クライアント / サーバーバージョン
クライアント / サーバーバージョンの Agilent レビュークライアントは、スタ
ンドアロンバージョンと同一のユーザインターフェイスを使用し、同一の
Agilent ChemStation データタイプをサポートしています。ただし、クライア
ント / サーバーバージョンの場合、データを保存するのは、サーバーシステム
上の Oracle データベースです。サンプル数が多く (1000 以上 )、複数の PC で
複数の装置を使っている場合には、クライアント / サーバーバージョンをご利
用ください。
クライアント / サーバーバージョンは、スタンドアロンバージョンのあらゆる
機能に加えて、以下の追加機能を装備しています。
・ 業務用レベルの強靭さを備えたオンラインデータ保存用の Oracle データ
ベース
・ アーカイブ管理用にオフラインデータアーカイブと XML アーカイブカタロ
グファイルを作成する機能
・ 複数の Agilent レビュークライアントと Agilent ChemStation で、単一の
データベースを共有
・ 異なる Agilent ChemStation システムで作成されたデータを、同一のレポー
トで比較する機能
・ セキュリティ侵害時の電子メール通知
・ LIMS 通知
スタンドアロンバージョンからクライアント / サーバーバージョンに、アップ
グレードを行うこともできます。このアップグレードの手順については、83
ページから始まる第 4 章「ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント /
サーバーへのアップグレード」を参照してください。
クライアント / サーバーバージョンの Agilent レビュークライアントを実行す
るには、次が必要になります。
・ 専用のデータベースサーバーにインストールされた、Agilent サーバーソフ
トウェア (G1410A)
・ Agilent クライアント接続ソフトウェアライセンス G1411A ( データベース
ユーザー 1 人につき 1 つ )
・ Agilent レビュークライアント G2181BA、または、Agilent レビュークライ
アントライセンス G2186BA ( クライアント PC 1 台につき 1 つ )
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
13
1
はじめに
クライアント / サーバーバージョン
・ Agilent ChemStation リビジョン A.10.02 以降 ( オプション )
14
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
Agilent ChemStore C/S
インストールガイド
2
スタンドアロンのインストール
要件
16
プランニング
17
インストールの手順
20
データベースの作成と接続
22
本章では、スタンドアロンシステムに ChemStore C/S B.03.01 データベースア
プリケーションをインストールするために必要な手順を説明します。
Agilent ChemStation のインストール手順については、
『ChemStation インス
トールガイド』を参照してください。
クライアント / サーバーバージョンの ChemStore C/S をインストールしたい
場合には、29 ページから始まる第 3 章「クライアント / サーバーのインス
トール」を参照してください。
すでに、ChemStore の旧バージョンがシステムにインストールされている場合
のアップグレードや移行に関する情報については、第 4 章、および第 5 章を参
照してください。
スタンドアロンの ChemStore C/S をインストールすると、Windows のスター
トメニュー ([ プログラム ] > [ChemStore C/S] の中 ) には、以下の項目が追加
されます。
・ ChemStore Readme
・ ChemStore Review Client (ChemStore レビュークライアント )
・ ChemStore Utility (ChemStore ユーティリティ )
・ Agilent Technologies DB Size Security Service ( オプション )
Agilent Technologies
15
2
スタンドアロンのインストール
要件
要件
以下に示すのは、本アプリケーションに最低限必要なハードウェア要件です。
・ 400 MHz Pentium II
・ 4 GB のハードディスク
・ ChemStation 装置 1 台の場合には 128 MB の RAM
(Windows XP の場合は 256 MB の RAM)
・ ChemStation 装置 2 台の場合には 256 MB の RAM
・ ディスプレイ : 1024 × 768 ピクセル ; 小さいフォント ; 65,000 色
以下に示すのは、本アプリケーションに最低限必要なソフトウェア要件です。
・ Windows 2000 Professional Service Pack 4
Windows XP Service Pack 1a
・ Agilent ChemStation のリビジョン A.10.02 以降
・ Microsoft Internet Explorer 5.5 以降
・ 本アプリケーションをインストールすると、Microsoft データアクセスコン
ポーネント (MDAC) 2.8 がシステムにインストールされます。すでに、これ
より新しいバージョンの MDAC を使っている場合や、互換性の関係で古い
バージョンを必要とする場合には、互換性について、Agilent のサポート担
当者にお問合せください。
・ ChemStore C/S レビュークライアントアプリケーションが正しく動作する
ためには、Windows にプリンタをインストールしておく必要があります。
16
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
2
スタンドアロンのインストール
プランニング
プランニング
スタンドアロンデータベースのサイズは、MS Access のデータベースエンジン
の要件により、800 MB までに制限されます。Microsoft が公表している仕様
では、最大 2 GB となっていますが、テーブル固有の条件により、ChemStore
C/S アプリケーションでの最大データベースサイズは、800 MB になります。
これよりサイズの大きいデータベースを必要とする場合には、本製品のクライ
アント / サーバーバージョンをお求めになることをお勧めします。クライアン
ト / サーバーバージョンのデータベースでは、Oracle を使っているので、これ
よりはるかに大容量のデータベースを利用することができます。
スタンドアロンデータベースにはサイズの制限があるので、保存するデータ、
使用するデータベースは単数か複数か、などの点を考慮する必要があります。
また、データベースが最大サイズに到達したときの、アーカイブ方針を決めて
おく必要もあります。データベースを CD-R メディアにアーカイブする場合に
は、データベースのサイズを 650 MB 以下に抑える必要があります。
オプションの Agilent Technologies DB Size Security Service は、ユーザー定義
のデータベースがサイズ制限を超えたときに、警告を行うツールです。この
サービスのインストールについては、27 ページの Agilent Technologies DB
Size Security Service のインストールと設定を参照してください。
一般に、スタンドアロンのデータベースでは、データベース当たりのランの数
が、1000 未満になるようにする必要があります。実際に単一のデータベース
に保存することのできるランの数は、以下のような複数の要因によって決まり
ます。
・ カスタムフィールドの使用 (『ChemStore C/S コンセプトガイド』を参照 )
・ 化合物およびピークの数
・ クロマトグラフの技法
(3D データには 2D データよりもディスクスペースが必要 )
・ ChemStation レポートのスタイル
・ ランを割り当てるスタディの [Store in Addition ( 一緒に保存 )] 設定
一般的な生データを含まないランの場合、ピーク数が 4 の簡易レポートで 10
KB、ピーク数が 20 の拡張パフォーマンスレポートで最大 300 KB を使用しま
す。データベースの使用容量の計算については、18 ページの表 1 を参照して
ください。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
17
2
スタンドアロンのインストール
プランニング
表1
結果データの必要保存容量
ピーク数
Agilent ChemStation
レポートスタイル
ランの長さ (
分)
ランあたりの推定容
量 (KB)
4
簡易
6
10
4
簡易
30
40
4
拡張パフォーマンス
6
80
20
簡易
6
190
20
拡張パフォーマンス
6
300
スタディ設定の [Store in Addition ( 一緒に保存 )] タブを使うと、各ランの結果
データと一緒に ChemStore C/S データベースに保存する情報を指定すること
ができます。このオプションには、スタディごとに異なる値を設定することが
できます。
図1
スタディの作成
19 ページの表 2 には、さまざまな情報の種類が示されています。
18
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
スタンドアロンのインストール
プランニング
表2
2
情報の種類
情報
説明
クロマトグラム
( 各検出器もしくはシグナルの ) 利用可能なクロマトグ
ラムのすべてをグラフィック形式で保存
定量ピークのスペクトル
キャリブレーションテーブル中の化合物として同定・
定量された、全ピークの頂点スペクトルを ( グラ
フィック形式で ) 保存
生データ
取り込まれたデータを計算結果と一緒に保存。3D 検出
器によるスペクトルデータも含む。
シーケンス
シーケンスデータを保存
メソッド
メソッドデータを保存
[Raw Data ( 生データ )]、[Sequence ( シーケンス )]、または、[Method ( メソッ
ド )] を保存するオプションを選択すると、そのデータファイルは圧縮形式で
データベースに保存されます。このデータに使われる圧縮アルゴリズムは、
ディスク上のデータファイルのサイズを、平均 25 % 削減しますが、その場合
でもデータベースの使用領域の大部分は、これらのデータによって占められる
計算になります。これらのオプションを 2D 検出器に対して選択すると、ラン
あたりのデータベース使用量は、約 2 倍になります。ダイオードアレイ検出器
や質量分析計などの 3D 検出器で検出した生データは、結果だけを保存した場
合に比べて、10 倍から 20 倍のスペースを必要とします。正確な必要スペース
は、取込パラメータによって異なります。生データサイズに関する問題の詳細
は、29 ページから始まる第 3 章「クライアント / サーバーのインストール」
の「プランニング」のセクションを参照してください。
データベースのサイズが限界値の 800 Mbyte に達すると、そのデータベース
には、新たにランを追加することができなくなります。この場合、データを追
加するには、新しいデータベースを作成する必要があります。ChemStore C/S
のユーティリティプログラムを利用すると、既存のデータベースを基に新たな
データベースを作成することができるので、重要な設定を手作業で入力し直す
必要はありません。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
19
2
スタンドアロンのインストール
インストールの手順
インストールの手順
スタンドアロンの ChemStation システムに、ChemStore C/S データベースク
ライアントソフトウェアをインストールするには、以下の手順を実行します。
1 管理者権限を持つユーザーとして Windows にログオンします。
2 OS の [ 地域オプション ] が[英語 (US)]に設定されていることを確認しま
す。[ 時刻 ]、[ 日付 ]、および [ 通貨 ] の設定は、後で変更することができ
ますが、数値のフォーマットは変更できません。
3 タイムゾーンの設定、および時刻の設定が正しく行われていることを確認し
ます。
4 コンピュータの CD-ROM ドライブに ChemStation Plus Client インストール
CD を挿入して、[ スタート ] > [ ファイル名を指定して実行 ] を選択し、
CD-ROM ドライブのドライブ名を直接入力するか、[ 参照 ] ボタンでファイ
ルを選択して、\G2181\Setup.exe を実行します。
ChemStore C/S セットアッププログラムが起動し、インストール画面が表
示されます。情報画面では、[ 次へ ] を選択して、インストールを続けます。
5 Agilent のソフトウェアライセンス契約書に同意すると、ソフトウェアのラ
イセンス / 登録番号の入力を求められます。この番号は、ソフトウェアに付
属する黄色のライセンスパケットに記載されています。番号を入力したら、
[ 次へ ] ボタンをクリックしてインストールを続けます。
20
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
2
スタンドアロンのインストール
インストールの手順
6 [ChemStore C/S - Client (- クライアント )] だけをチェックし、
[Client/Server Connection (クライアント/サーバー接続)] のチェックは外
しておいてください。
図2
ChemStore C/S- レビュークライアントインストールコンポーネント
7 [ 次へ ] ボタンをクリックします。
8 ChemStore C/S ソフトウェアをインストールするパスを入力します。デ
フォルトでは、ソフトウェアは、ChemStation ディレクトリ (\hpchem) の
サブディレクトリにインストールされます。推奨のインストール先はこのデ
フォルトパスですが、必要があれば、これ以外のローカルディスクのパー
ティションであるとか、クライアントソフトウェアとは別の場所にデータ
ベースを保存するように、ソフトウェアを設定することもできます。
9 確認画面が表示されたら、ダイアログボックス上の情報をチェックします。
変更したい情報がある場合には、[ 戻る ] ボタンをクリックします。
10 このダイアログボックスに正しい情報が表示されている場合には、[ 次へ ]
ボタンをクリックして、インストールを続けます。
11 インストールが済んだら、インストールしたソフトウェアの正しい動作を確
実にするため、画面の指示に従ってコンピュータを再起動します。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
21
2
スタンドアロンのインストール
データベースの作成と接続
データベースの作成と接続
新規データベースの作成
ChemStore C/S スタンドアロンレビュークライアントの使用を開始する前に、
ChemStore C/S スタンドアロンデータベースと、このデータベースのユーザー
を、システム上に作成する必要があります。ChemStore C/S には、本アプリ
ケーションに慣れるためのチュートリアル用のデータベース
(ChemStoreDemo.mdb) が付属していますが、これとは別に、自分のデータ用
の空のデータベースを作成することをお勧めします。
1 Windows の [ スタート ] メニューから、[ プログラム ] > [ChemStore CS] >
[ChemStore Utility (ChemStore ユーティリティ )] を選択します。
2 [File ( ファイル )] > [Create Access Database (Access データベースの作成 )] を
選択します。
図3
新しい ChemStore データベースの作成
3 ダイアログボックスの [Browse ( 参照 )] をクリックします。
22
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
スタンドアロンのインストール
データベースの作成と接続
2
4 [Save As ( 名前を付けて保存 )] ダイアログボックスの [File name ( ファイ
ル名 )] フィールドにデータベース名を入力します。
図4
名前を付けて保存
5 [Save ( 保存 )] をクリックします。
6 新しいデータベースファイルのパスと名前が、ダイアログボックスに表示さ
れます。[Create ( 作成 )] をクリックして、新しいデータベースを作成しま
す。
図5
新しい ChemStore データベースの作成
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
23
2
スタンドアロンのインストール
データベースの作成と接続
7 データベースの作成に成功したかどうかを知らせるメッセージボックスが表
示されます。
図6
メッセージボックス
8 これで、ChemStore ユーティリティを閉じて、ChemStore レビュークライ
アントアプリケーションを起動し、新しいデータベースにログオンすること
ができます。
データベースへの接続
ChemStore レビュークライアントを最初に起動する際には、データベースに接
続する前に、そのデータベースのデータベースエイリアスを作成する必要があ
ります。ChemStore のそれぞれのデータベースに、エイリアスを作成する必要
があります。新しいデータベースに接続するには、以下の手順に従ってくださ
い。この手順は、必要があれば、デモ用のデータベースに対しても行うことが
できます。
1 Windows の [ スタート ] メニューから、[ プログラム ] > [ChemStore CS ]>
[ChemStore Review Client (ChemStore レビュークライアント )] を選択して
ChemStore C/S レビュークライアントを起動します。
2 データベースを選択するために、ログオンダイアログボックスの [Select ( 選
択 )] ボタンをクリックします。表示されたデータベース選択ウィンドウに
は、何もエントリがないはずです。
24
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
スタンドアロンのインストール
データベースの作成と接続
図7
2
ChemStore ログオン
3 選択ウィンドウの [Browse ( 参照 )] ボタンをクリックし、先のセクションで
作成したデータベースファイルを選択します ( あるいは、デモ用のデータ
ベースを選択してもかまいません )。
図8
データベース選択
4 選択したデータベースのエイリアスを入力することを求められます。ここで
入力したエイリアスは、ログオンの過程でこのデータベースを識別するため
に使われます。
図9
データベース設定
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
25
2
スタンドアロンのインストール
データベースの作成と接続
5 これで、このデータベースは、選択ウィンドウから選択できるようになりま
す。データベースを選択して、[OK] をクリックします。ChemStation
Security Pack がインストールされている場合、この選択ウィンドウには、
現在のワークステーションで使用中の ChemStation レビュークライアント
のセッションすべてに対して、データベースを選択する追加オプションが表
示されます。
図 10
データベース選択
6 デフォルトのアカウント名「Admin」とパスワード「admin」を使って、
データベースにログオンします。ChemStore C/S のデフォルトアカウント
に関する情報は、161 ページから始まる第 10 章「管理と参照情報」を参照
してください。
ログオンに成功したら、データベースを利用する前に、ユーザーアカウント、
スタディ、およびカスタムフィールドを設定する必要があります。このよう
な、初期管理タスクに関する詳しい情報については、ChemStore C/S レビュー
クライアントの中のタスクヘルプや、『ChemStore コンセプトガイド』を参照
してください。
26
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
スタンドアロンのインストール
Agilent Technologies DB Size Security Service のインストールと設定
2
Agilent Technologies DB Size Security Service のインストール
と設定
Agilent DB Size Security Service は、使用中のローカルデータベースすべての
サイズを絶えずチェックして、データベースが指定したサイズを超えたとき
に、警告もしくはエラーのメッセージを表示して、ユーザーが新しい作業用の
データベースを作成したり、ランをアーカイブして削除したりできるようにす
るためのツールです。
ただし、このサービスは独立して作動し、ChemStore スプーラとは相互に作用
することはありません。したがって、データベースが指定したサイズを超えて
も、スプーラは動作を続けることができ、指定したサイズを越えるデータがス
プールされ、データベースに転送される可能性があります。管理者は、構成
ツールを使って、適切な警告の限界値、および再警告の間隔を設定することが
できます。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
27
2
スタンドアロンのインストール
Agilent Technologies DB Size Security Service のインストールと設定
インストール
1 DB Size Security Service のインストールフォルダにある、Install.txt、およ
び、Readme.txt の両ファイルを印刷する
2 Readme.txt ファイルに記載されている、互換性の要件が満たされているこ
とを確認する
3 Readme.txt ファイルのインストール時の確認事項を読んで、説明された手
順を確認する
4 アプリケーションをすべて閉じてから、管理者として Windows 2000/XP に
ログオンする。Windows Explorer を開いて、SETUP.EXE プログラムを実行
する。システムの再起動は不要。
5 install.txt ファイルのインストール時の確認事項を読んで、説明された手順
を確認する
6 Service Release/Patch Approval Installation Record のすべての項目に入力
する
7 必要に応じて、他のスタンドアロンシステムに対しても同じ処理を繰り返す
8 Service Release/Patch Approval and Installation Record および Install.txt
と Readme.txt の印刷物をこのプロトコルに添付する
9 プロトコルの Attachment ( 添付資料と補助文書 ) セクションを更新する
情報のアンインストール
Agilent DB Size Security Service をアンインストールするには、Windows OS
の [ プログラムの追加と削除 ] を使います。
28
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
Agilent ChemStore C/S
インストールガイド
3
クライアント / サーバーのインス
トール
要件
33
プランニング
36
サーバーのインストール
43
クライアントのインストール
70
クライアント / サーバーバージョンの ChemStore C/S アプリケーションは、
Oracle データベースを基盤としています。クライアント / サーバーシステムが
正常に動作するかどうかは、多くの要因に左右されるため、クライアント /
サーバーのインストールを行う際には、プランニングと構成に細心の注意を払
う必要があります。
一般に、クライアント / サーバーネットワークは、データベースサーバー、単
数または複数のインフラストラクチャサーバー ( ドメインコントローラ、プリ
ントサーバー、ネームサーバーなど )、および、複数のクライアントシステム
によって構成されます。
ChemStore C/S クライアント / サーバーソフトウェアをインストールする際に
は、あらかじめ、ファストイーサネットと TCP/IP ネットワークプロトコルを
使って、これらのサーバーやクライアントシステムをネットワーク接続してお
く必要があります。ChemStore C/S サーバーは Oracle 上で作動するので、シ
ステムの管理は、担当のデータベース管理者が行う必要があります。サーバー
には、適切なバックアップ用の装置とソフトウェア、および、停電時のデータ
ベースのシャットダウンに対応できるような無停電電源を装備する必要があり
ます。
Agilent Technologies
31
3
クライアント / サーバーのインストール
クライアントは、ChemStore C/S レビュークライアントアプリケーションをイ
ンストールした Agilent ChemStation システムか、または、ChemStore C/S レ
ビュークライアントアプリケーションだけをインストールしたデータレビュー
クライアントのいずれかになります。クライアントには、ローカルプリンタも
しくはネットワークプリンタがインストールされている必要があります。
クライアント / サーバーシステムには、Admin Client ( アドミンクライアント
) と呼ばれる管理用ユーティリティも用意されています。アドミンクライアン
トは、ウェブベースのアプリケーションで、Microsoft Internet Information
Server (IIS) と Java ベースのアプリケーションを使ったサーバー上で動作しま
す。アドミンクライアント には、Microsoft Internet Explorer 5.5 以降をイン
ストールしたコンピュータからアクセスすることができます。
クライアント / サーバーシステムのインストールは複雑なので、できれば専門
コンサルタントに依頼して、システムのプランニングや設置を手伝ってもらう
ようにしてください。生産性の高い安定したシステムを構築するには、適切な
プランニングが欠かせません。
32
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
要件
3
要件
次のリストは、クライアント / サーバーのインストールで、クライアントに最
低限必要な要件を示したものです。
クライアントハードウェア
・ 400 MHz Pentium II
・ 4 GB のハードディスク
・ ChemStation 装置 1 台の場合には 128 MB の RAM
(Windows XP の場合は 256 MB の RAM)
・ ChemStation 装置 2 台の場合には 256 MB の RAM
( 最高のパフォーマンスを発揮するには、512 MB 以上を推奨 )
・ ディスプレイ : 1024 × 768 ピクセル ; 小さいフォント ; 65,000 色
クライアントソフトウェア
・ Windows 2000 Professional Service Pack 4
Windows XP Service Pack 1a
・ Microsoft TCP/IP プロトコル
・ Microsoft Internet Explorer 5.5 以降
・ 本アプリケーションをインストールすると、Microsoft データアクセスコン
ポーネント (MDAC) 2.8 がシステムにインストールされます。すでに、これ
より新しいバージョンの MDAC を使っている場合や、互換性の関係で古い
バージョンを必要とする場合には、互換性について、Agilent のサポート担
当者にお問合せください。
・ Oracle 9i クライアント、バージョン 9.2.0.3.0 (「Agilent Technologies ネッ
トワークデータシステム用 Oracle ソフトウェア」インストール CD のセッ
ト、製品番号 G4000-60105)
・ Agilent ChemStation バージョン A.10.02 以降 ( オプション )
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
33
3
クライアント / サーバーのインストール
要件
・ ChemStore C/S レビュークライアントアプリケーションが正しく動作する
ためには、Windows にプリンタをインストールしておく必要があります。
次のリストは、クライアント / サーバーのインストールで、サーバーに最低限
必要な要件を示したものです。
注
このリストは、小規模なワークグループのデータベース構成として推奨され
る、最低限の構成を示しています。より大規模なシステムのサーバー構成につ
いては、Agilent のサポート担当者にご相談ください。
サーバーハードウェア
・ 600 MHz Pentium III プロセッサ
・ 512 MB RAM
・ ハードウェア RAID SCSI ディスクコントローラ
SCSI-2 以降‐最低 16 MB のキャッシュメモリ
・ 6 台のディスクドライブ - 9 GB 以上
• 2 ドライブはミラーセットとして構成
• 4 ドライブは RAID-5 アレイとして構成
注
このドライブ構成によって、OS およびアプリケーションソフトウェア用のミ
ラーパーティションと、データベースファイル用の大容量アレイが 1 つずつ作
成されます。
・ DAT 40 テープドライブ
・ 1000 VA 無停電電源装置
サーバーソフトウェア
・ Windows 2000 Server Service Pack 4
・ Microsoft TCP/IP ネットワークプロトコル
・ Microsoft Internet Explorer 5.5 以降 ( アドミンクライアント専用 )
34
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
要件
3
・ Internet Information Server バージョン 3 以降 (IIS は Windows Server ソフ
トウェアに含まれる )
・ Oracle 9i Standard Server、バージョン 9.2.0.3.0 (「Agilent Technologies
ネットワークデータシステム用 Oracle ソフトウェア」インストール CD の
セット、製品番号 G4000-60105)
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
35
3
クライアント / サーバーのインストール
プランニング
プランニング
ChemStore C/S サーバーのハードウェアと構成に関する要件は、インストール
時に選定するデータベースのサイズと同時接続の数によって変化します。アク
ティブな接続には、サンプルをデータベースに取り込む装置と ChemStore C/S
レビュークライアントとが含まれます。このセクションでは、データベース
サーバーのプランニングと構成について説明します。
データベースサイズ
インストール時に選択するデータベースのサイズは、オンラインでアクセス可
能なランの数や、アーカイブ / デアーカイブ操作の頻度などにも影響を与える
ため、慎重に検討する必要があります。また、初期サイズや拡張パラメータ
も、このデータベースのサイズに基づいて設定されるので、サイズの決定にあ
たっては、将来の拡張を考慮に入れるようにしてください。
注
アーカイブ済みのランをデアーカイブ ( 復元 ) できるのは、アーカイブ作成元
のデータベースだけです。
インストール時に選択できるデータベースの構成を、表 3 に示します。
表3
データベースの構成
データベース構成
オンラインアクセス可能ランの概
数
データベースサイズ
Small ( 小規模 )
≦ 7,500
4 GB
Medium ( 中規模 )
≦ 25,000
10 GB
Large ( 大規模 )
> 25,000
40 GB
注
36
36 ページの表 3 に示す概数は、ChemStation 2D や 3D の手法が使われ、スタディ
の全データが保存されているような ChemStore C/S システムから算出されてい
ます。データベースにランを保存するのに必要な容量は、環境によって異なり
ます。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
プランニング
3
ランは、ChemStation による一回のサンプル取込や再解析によって生成され、
ChemStore C/S のデータベースに転送されて保存された、結果の単一セットと
して定義されます。
各ランが、ChemStore C/S データベースの中で実際に消費する容量は、以下の
ような要素によって決まります。
・ ランが割り当てられるスタディの結果に対する [Store in Addition ( 一緒に保
存 )] 設定。
・ ランから生成されたクロマトグラフィの手法と複雑さ ( ピークの数、
ChemStation レポート、カスタムフィールドなど )
スタディの [Store in Addition ( 一緒に保存 )] 設定
[Store in Addition ( 一緒に保存 )] タブでは、各ランの結果データと一緒に、
ChemStore C/S データベースに保存する情報を指定することができます。
図 11
一緒に保存
表 4 には、さまざまな情報の種類が示されています。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
37
3
クライアント / サーバーのインストール
プランニング
表4
情報の種類
情報
クロマトグラム
説明
(各検出器および / またはシグナルから)利用可能なす
べてのクロマトグラムを保存します。
定量ピークのスペクトル
キャリブレーションテーブル中の化合物として同定・
定量された、全ピークの頂点スペクトルを保存します。
生データ
計算結果に加え、取込データを保存します。
注:この設定は、ChemStore C/S データベース中の各ラ
ンが必要とする記憶領域の量に、著しい影響を与えま
す。たとえば、LC ( 液体クロマトグラフィ ) ダイオード
アレイ検出器などの 3D 手法で作成された Agilent
ChemStation のデータは、GC ( ガスクロマトグラフィ )
のような 2D 手法で作成されたものよりも、より多くの
記憶領域を必要とします。
シーケンス
シーケンス情報を保存します。
メソッド
メソッド情報を保存します。
Agilent ChemStation の測定手法
ChemStore C/S と互換性のある Agilent ChemStation リビジョン A.10.02 製品
の一覧については、12 ページのスタンドアロンレビュークライアントを参照
してください。
参考として、測定手法別の平均ファイルサイズを表 5 に示します。各測定手法
の実際のファイルサイズは、ラン全体の時間や分析したサンプルの複雑さ、ス
ペクトルの保存オプションやデータ取込速度によって異なります。生データの
保存を日常的に行った場合のデータベースファイルサイズは、ここで示す平均
値とは著しく異なる可能性があるので、プランニングの段階でファイルのサイ
ズを確認しておいた方がよいでしょう。
38
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
プランニング
表5
3
測定手法別の平均ファイルサイズ
測定手法
平均ファイルサイズ (kB)
GC/LC - 2D
50
LC - 3D
600
LC/MS - 3D
750
CE - 3D
600
ChemStore C/S データベース中の各ピークについて保存される結果情報の量
は、データがデータベースに転送されて保存されるときに使用される Agilent
ChemStation レポートの種類によって異なります。
一般的なランの場合、ピーク数が 4 の簡易レポートでおよそ 10 KB、ピーク数
が 20 の拡張パフォーマンスレポートで最大 300 KB を使用します。データ
ベースの使用容量の計算については、表 6 を参照してください。
表6
結果データの必要保存容量
ピーク数
Agilent ChemStation
レポートスタイル
ランの長さ (
分)
ランあたりの推定容
量 (KB)
4
簡易
6
10
4
簡易
30
40
4
拡張パフォーマンス
6
80
20
簡易
6
190
20
拡張パフォーマンス
6
300
サーバーのパフォーマンスに関する検討事項
サーバーの構成を決める上で、最もパフォーマンスに影響する要素は、ディス
クの構成です。メモリ容量やプロセッサの速度もデータベースのパフォーマン
スに影響を与えますが、ボトルネックになるのは、たいていディスクアクセス
です。したがって、データベースファイルは、最低 4 スピンドル ( ディスクド
ライブ ) の RAID-5 ディスクアレイに保存することをお勧めします。
ChemStore C/S サーバーソフトウェアでは、データベースファイルを作成する
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
39
3
クライアント / サーバーのインストール
プランニング
ドライブを、単数にするか複数にするかを、インストール時に選択できるよう
になっています。複数ドライブのオプションを選択するのは、サーバーに複数
のディスクアレイが組み込まれている場合だけです。この選択により、必要な
ドライブ数とディスクアレイコントローラのチャンネル数が決まるので、どち
らを選ぶかは、プランニングの時点で考えておく必要があります。
注
スピンドル数の少ない RAID-5 ディスクアレイは、スピンドル数の多いものより
もパフォーマンスが低くなります。データベースファイルを、性能の低い複数
のドライブに分けて配置しても、何一つ利益はありません。高性能のディスク
アレイを一つだけ使う方が効果的です。同じように、データベースファイル
を、単一のディスクもしくはディスクアレイ上の、複数のパーティションに分
けて配置しても、何一つ得することはありません。
ディスクドライブには、さらに、アーカイブデータの一時保存用の領域を確保
する必要があります。また、ダウンタイムが致命的な問題になる場合には、
バックアップ時に使う予備のディスクアレイも組み込んでおいたほうがよいで
しょう。そうすれば、データベースの完全バックアップに必要なダウンタイム
を減らすことができます。
Oracle のサーバーの性能改善には、大容量 RAM やマルチプロセッサも役立ち
ます。ただし、先にデータベースの構成を変更しないと、この種のアップグ
レードには効果がありません。システムへのプロセッサやメモリの追加を検討
する際には、Agilent のサポート担当者にご相談ください。
インフラストラクチャサーバーの役割
データベースの動作は、サーバーにとって負担の大きい分野です。データベー
スサーバーに対する負荷を避けるため、データベースサーバーでは、他のサー
バー機能を同時に実行しないようにすることをお勧めします。小規模なワーキ
ンググループなら、データベースサーバーをドメインコントローラとして使う
こともできますが、以下のようなサーバー機能は、データベースサーバーで実
行すべきではありません。
・ プリントサーバー
・ ファイルサーバー
・ ネームサーバー (WINS/DNS)
・ プロキシサーバー
・ メールサーバーやニュースサーバー
40
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
プランニング
3
レビュークライアントに関する検討事項
クライアントシステムのハードディスクに必要な条件を判断する際には、以下
のような要素を考慮してください。
・ レビューするランの数によっては、Microsoft Access の一時データベース
が、100 MB 以上のディスク容量を消費する可能性があります。
・ ChemStore C/S レビュークライアントアプリケーションには、50 MB の
ディスク容量が必要です。
・ Oracle 9i クライアントソフトウェアには、さらに 160 MB のディスク容量
が必要です。
認証に関する検討事項
各クライアントは、インストール時にデータベースサーバー上に作成される、
設定ファイルシェアに対する読み取りアクセス権を持つ必要があります。ユー
ザー認証が正しく行われることを保証するために、クライアントとサーバーは
同じ Windows ドメインに設定することをお勧めします。他に利用できるドメ
インコントローラがない場合を除き、データベースサーバーをドメインコント
ローラにする必要はありません。
ネットワークに関する検討事項
クライアント / サーバー形式でインストールされたシステムが、最高のパ
フォーマンスを発揮するためには、最新のネットワークアーキテクチャを使っ
てネットワーク接続を行う必要があります。システム相互の接続にはファスト
イーサネットを、トラフィックレベルの管理にはレイヤ -2 スイッチ ( スイッチ
ングハブ ) を、それぞれ使用することをお勧めします。データ取込にはリアル
タイムの処理が必要であり、クロマトグラフシステムは生成するデータ量が多
いので、大量のネットワークトラフィックを生み出すような作業を他で行うこ
とは避けた方がよいでしょう。このような作業の例としては、ネットワーク
ベースのバックアップソリューションの利用、ネットワーク経由のソフトウェ
ア配備ソリューションの利用などがあります。このようなソリューションが必
要な場合、ネットワークの構成には特に注意を払って、データ取込やデータ
ベースの動作に割り込みがかかることなく動作を続けられるようにする必要が
あります。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
41
3
クライアント / サーバーのインストール
プランニング
ライセンスに関する検討事項
Agilent クライアントソフトウェアのライセンスに加えて、十分な数の
Windows 2000 Server、および、Oracle 9i のクライアントアクセスライセンス
があることを確認してください。ライセンスに関する質問は、Agilent の営業
担当者にご相談ください。
42
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
3
サーバーのインストール
ChemStore C/S サーバーのインストールパッケージを起動するためには、まず
Oracle 9i サーバーをインストールしておく必要があります。ChemStore C/S
サーバーのインストール時には、以下のタスクを行います。
・ ChemStore C/S サーバーソフトウェアのインストールとサービス
(ChemStore C/S アーカイブサーバー ) の追加
・ ネットサービス名の作成を可能にする Oracle Net Configuration Assistant
の起動
・ ChemStore C/S クライアントソフトウェアから接続するデータベースの作
成
・ ChemStore C/S アドミンクライアント、および、関連する Java ランタイム
ソフトウェアのインストール
・ Windows の [ スタート ] > [ プログラム ] メニューに、ChemStore C/S アド
ミンクライアントを追加
・ グローバル設定ファイル用の、Config というファイルシェアを作成
・ 設定ファイルの作成と変更については、194 ページの ChemStore C/S ファ
イルを参照してください。
ChemStore C/S サーバーソフトウェアをインストールする際には、あらかじ
め、ChemStore C/S サーバーのホスト名 (dbserver など ) を取得し、半角 4 文
字以内のデータベース名 ( たとえば、 hpcs など ) を決めておく必要がありま
す。Net Configuration Assistant で必要な ネットサービス 名は、このホスト
名とデータベース名をアンダーバーで区切ったもの (dbserver_hpcs など ) に
なります。
Oracle 9i サーバーソフトウェアのインストール
システムに Oracle 9i サーバーソフトウェアがインストールされていない場合
には、ChemStore C/S をインストールする前に、ChemStore C/S サーバーソ
フトウェア付属の CD-ROM から、Oracle 9i サーバーをインストールする必要
があります。Oracle 9i サーバーのインストールが済んだら、ChemStore C/S
サーバーソフトウェアのインストールに移る前に、サーバーを再起動してくだ
さい。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
43
3
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
1 インストール先の ChemStore C/S サーバーマシンの Windows に、管理者権
限を持つユーザーとしてログオンします。
2 OS の [ 地域オプション ] が [ 英語 (U.S.)]) に設定されていることを確認しま
す。[ 時刻 ]、[ 日付 ]、および [ 通貨 ] の設定は、後で変更することができ
ますが、数値のフォーマットは変更できません。
3 タイムゾーンの設定、および時刻の設定が正しく行われていることを確認し
ます。
4 サーバーの CD-ROM ドライブに Oracle インストール CD 1 を入れます。
CD-ROM の自動再生が開始されない場合は、[ スタート ] > [ ファイル名を指
定して実行 ] を選択して、CD-ROM ドライブから \install\win32\
setup.exe を実行します。CD-ROM の自動再生が開始されたら、自動再生ア
プリケーションの画面から、[ 製品のインストール / アンインストール ] を
選択します。
5 [ ようこそ ] 画面の [ インストール済み製品 ] ボタンをクリックして、すで
にインストール済みの製品がないかどうか検出します。インストール済みの
Oracle 製品がない場合には、[ 次へ ] を選択してインストールを続けます。
注意
Oracle ソフトウェアの別バージョンがインストールされている場合には、
Oracle 9i サーバーソフトウェアをインストールしないでください。この
Oracle ソフトウェアの別バージョンの削除については、Agilent のサポート
担当者にご相談ください。
6 [ ファイルの場所 ] 画面では、以下の情報を入力します。
・ Oracle ホームの名前 ( デフォルトは OraHome92)
・ Oracle ホームの場所 ( デフォルトは C:\Oracle\Ora92)
インストールの場所は、必要に応じて選択することができますが、このデ
フォルトの Oracle ホーム名を必ず使用してください。
44
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
図 12
3
Oracle Universal Installer: ファイルの場所
7 [ 次へ ] をクリックします。
8 [ 使用可能な製品 ] 画面から Oracle9i Database 9.2.0.1.0 を選択します。
図 13
使用可能な製品
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
45
3
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
9 [ 次へ ] をクリックします。
10 インストールの種類を選択することを求められたら、[Standard edition
(2.80 GB)] を選択します。ChemStore C/S サーバーアプリケーションには、
この構成を推奨します。
11 [ 次へ ] をクリックして、インストールを続けます。
図 14
46
インストールの種類
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
3
12 [ データベース構成 ] 画面では、[ カスタマイズ ] を選択します。ここで、ス
タータデータベースをインストールするのは、ディスク領域やサーバーリ
ソース ( プロセッサとメモリ ) の無駄になります。
13 [ 次へ ] をクリックして、インストールを続けます。
図 15
データベース構成
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
47
3
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
14 [Oracle Services for Microsoft Transaction Server (MTS 用 Oracle サービス )] 画面
では、Oracle MTS Recovery Service 用のポート番号を、デフォルト値
(2030) のままにして、[ 次へ ] をクリックします。
図 16
48
MTS 用 Oracle サービス
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
3
15 全オプションの選択が済むと、選択したインストールオプションを示す [ サ
マリー ] 画面が表示されます。選択に間違いがなければ、[ インストール ]
ボタンをクリックしてソフトウェアをインストールします。
図 17
サマリー画面
16 画面の要求に応じて、Oracle 9i データベース CD 2、および CD 3 を挿入し
ます。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
49
3
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
17 インストールが済むと、Net 構成ユーティリティが起動されます。[Net
configuration assistant] の画面では、[ 標準構成の実行 ] を選択して、[ 次へ ]
をクリックします。
図 18
Net Configuration Assistant
18 [Database Configuration Assistant] の画面では、[ キャンセル ] をクリックし、
続いて、[ はい ] をクリックして終了します。
19 [Database Configuration Assistant] の手順がキャンセルされたので、エラーが
表示されます。[OK] をクリックします。
20 [End of Installation ( インストールの終了 )] パネルでは、[ 終了 ] をクリック
し、さらに、確認のため [ はい ] をクリックして終了します。
21 [Add Databases to Tree ( データベースをツリーに追加 )] パネルでは、[ キャン
セル ] をクリックして、[Oracle Enterprise Manager Console] を閉じます。
22 Oracle サービス OracleMTSRecoveryService、OracleOraHome92HTTPServer、
OracleOraHome92ClientCache, OracleOraHome92PagingServer 、および、
Distributed Transaction Coordinator を停止して、スタートアップの種類を「手
動」に変更します。
23 サーバーを再起動します。
24 管理者もしくは同等の権限を持つユーザーとして、コンピュータにログオン
します。
25 Oracle サービス OracleOraHome92TNSListener、および、
OracleOraHome92Agent が起動していることを確認します。
50
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
3
Oracle 9i OLEDB Provider パッチのインストール
1 以下のようにして、Oracle サービスをすべて停止します。
a [ スタート ] > [ 設定 ] > [ コントロールパネル ] > [ 管理ツール ] > [ サー
ビス ] を選択します。
b 全 Oracle サービス、および、Distributed Transaction Coordinator サービス
を停止します。
2 製品番号 G4000-60105 の「Oracle 9i Patch Set for Networked Data Systems
( ネットワークデータシステム用 Oracle 9i パッチセット )」という Oracle
の CD-ROM を、CD-ROM ドライブに挿入します。
3 [ スタート ] > [ ファイル名を指定して実行 ] をクリックして、d:\
OleDB9.2.0.2\Install\Win32\setup と入力します。ただし、「d 」は
CD-ROM のドライブです。あるいは、Oracle Universal Installer を使って、以
下の手順を実行することもできます。
a [ スタート ] > [ プログラム ] > [Oracle Installation Products] > [Universal
Installer] をクリックします。
b [ ようこそ ] 画面では、[ 次へ ] をクリックします。
c [ ファイルの場所 ] 画面では、[ ソース ] の下の [ 参照 ] をクリックしま
す。
d OLEDB9.2.0.2\Stage フォルダの中の Products.jar ファイルを選択して、[ 開
く ] をクリックし、続いて、[ 次へ ] をクリックします。
4 [ サマリー ] が表示されたら、Oracle Provider for OLE DB 9.2.0.2.0 が表示されて
いることを確認して、[ インストール ] をクリックします。
5 Oracle Provider for OLE DB のインストールが成功したら、[ インストールの終
了 ] 画面で [ 終了 ] をクリックします。
6 サーバーを再起動します。
Oracle Universal Installer パッチのインストール
Oracle サーバーで以下の手順を実行します。
1 以下のようにして、Oracle サービスをすべて停止します。
a [ スタート ] > [ 設定 ] > [ コントロールパネル ] > [ 管理ツール ] > [ サー
ビス ] を選択します。
b 全 Oracle サービス、および、Distributed Transaction Coordinator サービス
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
51
3
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
を停止します。
2 製品番号 G4000-60105 の「Oracle 9i Patch Set for Networked Data Systems
( ネットワークデータシステム用 Oracle 9i パッチセット )」という Oracle
の CD-ROM を、CD-ROM ドライブに挿入します。
3 [ スタート ] > [ ファイル名を指定して実行 ] をクリックして、d:\
OUI2.2.0.18.0\install\win32\setup.exe と入力します。ただし、
「d 」は
CD-ROM のドライブです。
a [ ようこそ ] 画面では、[ 次へ ] をクリックします。
b [ ファイルの場所 ] 画面の [ ソース ] の下に、OUI2.2.0.18.0\Stage\
Products.jar が選択されていることを確認して、[ 次へ ] をクリックしま
す。
4 [ インストールタイプの選択 ] 画面で [Minimum (32MB)] を選択して、[ 次へ ]
をクリックします。
5 [ サマリー ] が表示されたら、[ インストール ] をクリックします。
6 「Oracle 製品は正常にインストールされました 」と表示されたら、[ 終了 ]
をクリックします。
7 サーバーを再起動します。
Oracle 9i Patch Set 9.2.0.3.0 のインストール
Oracle サーバーで以下の手順を実行します。
1 以下のようにして、Oracle サービスをすべて停止します。
a [ スタート ] > [ 設定 ] > [ コントロールパネル ] > [ 管理ツール ] > [ サー
ビス ] を選択します。
b 全 Oracle サービス、および、Distributed Transaction Coordinator サービス
を停止します。
2 製品番号 G4000-60105 の「Oracle 9i Patch Set for Networked Data Systems
( ネットワークデータシステム用 Oracle 9i パッチセット )」という Oracle
の CD-ROM を、CD-ROM ドライブに挿入します。
3 Oracle Patch Set 9.2.0.3.0 のインストールには、Oracle Universal Installer を使っ
て以下の手順を実行します。
a [ スタート ] > [ プログラム ] > [Oracle Installation Products] > [Universal
Installer] をクリックします。
b [ ようこそ ] 画面で [ バージョン情報 ] をクリックして、バージョンが
52
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
3
2.2.0.18.0 であることを確認します。バージョンが正しくない場合には、
51 ページの Oracle Universal Installer パッチのインストールを参照して
ください。
c [OK] に続いて [ 次へ ] をクリックします。
d [ ファイルの場所 ] 画面の [ ソース ] の下で、d:\OraPatchSet2\stage\ の
中にある Products.jar を選択します。ただし、「d 」は CD-ROM のドライ
ブです。[OK] をクリックし、続いて [ 次へ ] をクリックします。
図 19
ファイルの場所
4 [ サマリー ] が表示されたら、Oracle 9iR2 Patch Set 9.2.0.3.0 が表示されている
ことを確認します。
5 [ インストール ] をクリックします。
注
Oracle サービスがまだ実行中であるという意味のエラーメッセージが表示され
たら、[ キャンセル ] をクリックします。[ 全製品のインストールを 中止 ] をク
リックして、[OK] をクリックします。[ 終了 ] をクリックし、続いて [ はい ] を
クリックします。起動中の Oracle サービスをすべて停止 ( 上記ステップ 1 を参
照 ) して、ステップ 2 からやり直します。
6 「Oracle 9iR2 Patch Set は正常にインストールされました 」と表示されたら、[
終了 ] をクリックします。本当に終了するかを尋ねられたら、[ はい ] をク
リックします。
7 サーバーを再起動します。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
53
3
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
ネットサービス名の構成
ChemStore C/S サーバーは、Oracle ネットワークコミュニケーションサービ
スを使い、Oracle TNS リスナーサービスを経由して Oracle データベースにア
クセスします。この、ローカルデータベースにアクセスするための ネット
サービス 名の構成は、Oracle 9i サーバーのインストール中に行います。
注
ネットサービス名を正しく構成するためには、データベースサーバーのホスト
名と 4 文字のデータベース名が必要です。ネットサービス名は、このホスト名
とデータベース名をアンダーバーで区切った形 (dbserver_hpcs など ) になりま
す。
1 Windows の [ スタート ] メニューから、[ プログラム ] > [Oracle - OraHome92]
> [Configuration and Migration Tools] > [Net Configuration Assistant] を選択しま
す。
2 [Net Configuration Assistant] の [ ようこそ ] 画面で、[ ローカルネットサービ
ス名構成 ] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。
図 20
54
Net Configuration Assistant: ようこそ
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
図 21
3
ネットサービス名構成
3 サービスバージョンとして、[Oracle8i 以降のデータベースまたはサービス ]
を入力します。
図 22
ネットサービス名構成、データベース
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
55
3
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
4 サービス名フィールドにデータベース名 ( hpcs など ) を入力して、[ 次へ ]
をクリックします。
図 23
ネットサービス名構成、サービス名
5 インストールプログラムは、次の画面でプロトコルの種類を選択することを
求めてきます。[TCP] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。
図 24
56
プロトコルの選択
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
3
6 次の画面では、データベースサーバーのホスト名を入力して、[ 次へ ] をク
リックします。ポート番号のところでは、標準ポート番号 1521 を選ぶこと
をお勧めします。
図 25
TCP/IP プロトコル
7 ネームサービスをテストするオプションが提示されても、選択しないように
してください。この時点でテストを行っても、失敗するだけです。[ 次へ ]
をクリックして、インストールを続けます。
8 ネットサービス名として、サーバーのホスト名とデータベース名をアンダー
バーで区切ったもの (dbserver_hpcs など)を入力します。
図 26
ネットサービス名構成、ネットサービス名
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
57
3
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
この形式は、ChemStore C/S サーバーソフトウェアのインストールに不可欠
で、ネットサービス名が正しい形式でない限り、データベースを作成すること
はできません。
9 別のネットサービス名を構成するオプションが表示されたら、[ いいえ ] を
選択します。[ 次へ ] をクリックして、設定を続けます。
10 ネットサービス名が無事作成されたことを示す確認画面が表示されます。[
次へ ] をクリックして、続行します。
11 ネットサービス名の設定が済むと、[Net Configuration Assistant] のメイン画
面が表示されます。[ 完了 ] をクリックして、Net Configuration Assistant ユー
ティリティを終了します。
58
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
3
ネット通信のテスト
ネットサービス名が正しく構成され、TNS リスナーサービスと通信できること
を確認するため、以下の手順を実行します。ネット通信のエラーはデータベー
ス作成失敗の原因となるので、このテストをインストール継続前に実行するよ
うにしてください。
1 リスナーサービス ( OracleOraHome92TNSListener など ) が実行されているこ
とを確認します。
2 ネットサービス名が正しく作成されていることを確認するために、サーバー
上で [ コマンドプロンプト ] ウィンドウを開いて、次のコマンドを入力しま
す。
TNSPing < ネットサービス名 > (TNSPing dbserver_hpcs など)
3 TNS リスナーサービスが正しく応答すれば、次の図のようになるはずです。
図 27
C:\WINNT\system32\cmd.exe
4 図のような応答が得られなかった場合には、141 ページから始まる第 7 章
「トラブルシューティングのヒント」を参照して通信トラブルの特定・解決
を行った上で、インストールを続けてください。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
59
3
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
ChemStore C/S サーバーソフトウェアのインストール
1 Oracle 9i サーバーソフトウェアをインストールしたら、ChemStore C/S
サーバーをインストールする前に、システムをシャットダウンして再起動す
る必要があります。
2 Microsoft Internet Explorer と Internet Information Server がインストール
されていること、33 ページの要件および 36 ページのプランニングに記載さ
れている他の要件が満たされていることを確認します。
3 管理者権限を持つユーザーとしてサーバーにログオンします。
4 サーバーマシンの CD-ROM ドライブに ChemStation Plus インストール用の
CD を挿入し、[ スタート ] > [ ファイル名を指定して実行 ] を選択して、
CD-ROM ドライブから \G1410A\setup.exe を実行します。
5 インストールプログラムで [ ようこそ ] ダイアログボックスが表示された
ら、[ 次へ ] をクリックします。
6 Agilent のソフトウェアライセンス契約書に同意すると、ソフトウェアのラ
イセンス / 登録番号の入力を求められます。この番号は、ソフトウェアに付
属する黄色のライセンスパケットに記載されています。ライセンス登録番号
を入力して [ 次へ ] をクリックし、インストールを続けます。
60
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
3
7 インストールプログラムは [Choose Destination Location ( インストール場所の
選択 )] ダイアログボックスを表示します。
a デフォルトの場所 (C:\hpchem) にインストールする場合には、[ 次へ ] を
クリックします。
b デフォルトとは別の場所に ChemStore C/S サーバーアプリケーションを
インストールしたい場合には、[ 参照 ] をクリックします。
注
指定するパス名には、空白文字が含まれないようにする必要があります。
図 28
インストール場所の選択
指定したディレクトリ ( またはデフォルトディレクトリ ) が存在しない場合
には、ディレクトリを作成することを求められます。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
61
3
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
8 [Installation Components ( インストールするコンポーネント )] ダイアログ
ボックスが表示されたら、次の両方のチェックボックスが選択されているこ
とを確認します。
a ChemStore C/S - Server は、システムに ChemStore C/S サーバーソフト
ウェアをインストールします。
b Configure Oracle Server は、ChemStore C/S データベースを自動的に作成
します。
図 29
注
62
サーバーにインストールするコンポーネント
データベースの高度なカスタマイズが必要な場合には、[Configure Oracle Server]
オプションの選択を解除してください。そうすれば、インストールスクリプト
を変更することができます。サーバーソフトウェアのセットアップは、このオ
プションだけを選択した状態で繰り返され、カスタマイズされたデータベース
が作成されます。この手順を実行するのは、訓練を受けた Agilent のコンサルタ
ントだけにしてください。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
3
9 確認ダイアログボックスで、表示されている情報をチェックします。情報の
変更を行う場合には [ 戻る ] を、ダイアログボックスが正しい情報を表示し
ている場合には [ 次へ ] をクリックします。
図 30
ファイルコピーの開始
インストールプログラムは、ChemStore C/S サーバーのインストールを開始し
ます
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
63
3
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
Oracle データベースの作成
ソフトウェアのインストールが済むと、システムは、データベースを作成する
ための詳しい情報を求めてきます。
図 31
Oracle サーバー情報 1 の入力
1 データベース名を 4 文字以内で入力します ( デフォルトの名前は hpcs です
)。
注意
64
データベース名には大文字と小文字の区別があります。レビュークライア
ントに接続する際には、この名前を使います。この名前は、ChemStore C/S
レビュークライアントをセットアップするときに必要なので、メモしてお
いてください。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
3
2 36 ページのプランニングに記載されたガイドラインを参考にして、[Small (
小規模 )]、[Medium ( 中規模 )]、[Large ( 大規模 )] の中からデータベースサ
イズを選択します。
図 32
Oracle サーバー情報 2 の入力
3 より良いパフォーマンスを得るために、ディスクアレイを使用する場合には
マルチディスクドライブを、それ以外の場合にはシングルディスクドライブ
を選択します。
注意
Oracle データベースが適切に構成されることを確実にするためには、これ
らの情報をすべて正しく指定することが重要です。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
65
3
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
図 33
作成場所
複数のディスクドライブにファイルを保存することを選択した場合、データ
ベースファイルの配置を指定するダイアログボックスが表示されます。
・ このダイアログボックスで保存先を指定する際には、ディスクドライブだけ
を指定して、パスは指定しないでください。
パスを入力したとしても、そのパスは無視され、指定ドライブだけが使われ
ます。ChemStore システムは、指定したドライブの dbs\database_name と
いうディレクトリ (\dbs\hpcs など ) に、全データベースファイルを保存し
ます。たとえば、データファイルの場所として e:\csdata を指定した場合、
ファイルが保存されるドライブは、指定通り E ドライブになりますが、保存
されるディレクトリは \dbs\database_name になります。
・ データファイルの種類ごとに異なるディスクドライブを指定すること、およ
び、各ダイアログボックスに表示される必要なディスク容量があることを確
認することが必要です。
66
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
3
Oracle では、最高のパフォーマンスを得るために、データファイル、インデッ
クスファイル、アンドゥファイル、および、ログファイルを、別々のディスク
に配置することを推奨しています。また、パフォーマンスを少しでも向上させ
るために、データファイルとアンドゥファイルを同じドライブに配置すること
だけは避けてください。たとえば、次のようなシステム構成が考えられます。
表7
データファイルの種類
ディスクドライ
ブ
データファイルの種類
D:\
データファイル
E:\
インデックスファイル
F:\
アンドゥファイル
G:\
システムファイル、ログファイル
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
67
3
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
4 インストールプログラムは、[Oracle Configuration Summary (Oracle 設定サマ
リー )] 画面を表示します。手順 3 で、複数のディスクへの保存を指定した
場合には、画面をスクロールダウンして、ディスクの構成その他の情報を確
認します。
図 34
注意
Oracle 設定サマリー
割り当てたディスクドライブのそれぞれについて、ChemStore C/S ファイル
に必要なディスク容量が確保されていることを確かめる必要があります。
この確認ダイアログボックスには、各ドライブ上で、ChemStore C/S、およ
び、関連する Oracle ファイル用に割り当てられた容量が表示されるので、
各ドライブに十分な容量があることを確認してください。
この時点でネットサービス名が作成されていない場合には、Net Configuration
Assistant が自動的に起動するので、ここでネットサービス名の作成タスクを行
うことができます。ネットサービス名の作成手順については、54 ページの
ネットサービス名の構成を参照してください。
68
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
サーバーのインストール
3
インストールプログラムは、データベース、config という名前の設定用のファ
イルシェア、hpdbglob.cfg という名前のグローバル設定ファイル、ChemStore
C/S アーカイブサーバーサービスなどの、ChemStore C/S の動作に必要なファ
イルを作成します。
注
注意
推奨の最低限のハードウェア構成に、標準的な small ( 小規模 ) データベースを
インストールした場合、データベース作成処理は 45 分以内に終了します。
データベース作成処理が完了するまでに 1 時間 ( 大規模構成のデータベー
スでは 2 時間 ) 以上もかかる場合には、構成の選択を見直して、より小さ
なデータベースサイズを選択するか、サーバーのハードウェア構成をグ
レードアップしたほうがよいでしょう。インストール時のパフォーマンス
の脆弱さは、システムが使用に耐える性能を発揮しないであろうことを示
唆するシグナルの一つです。
5 インストールの最後に [ 完了 ] をクリックします。
6 ChemStore C/S サーバーソフトウェアのインストールが済んだら、ソフト
ウェアの設定を初期化して、ChemStore C/S アーカイブサーバーサービス
が正常に起動するかどうかをテストするために、サーバーを再起動します。
インストールの完了
インストールが済んだら、以下のような管理タスクを実行する必要がありま
す。
・ クライアントがデータベースを識別するために使う説明の入力
・ データベースのデフォルトパスワードの変更
・ データベースバックアップ計画の準備とテスト
・ 停電対策のテスト (UPS)
これらの管理タスクについての詳細は、169 ページから始まる第 10 章「管理
と参照情報」を参照してください。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
69
3
クライアント / サーバーのインストール
クライアントのインストール
クライアントのインストール
クライアント / サーバーバージョンの ChemStore C/S レビュークライアント
のインストールでは、スタンドアロンバージョンと同一の処理に加えて、
ChemStore アドミンクライアントが Windows の [ スタート ] > [ プログラム ]
メニューへ追加される処理、さらにクライアントから ChemStore C/S サー
バーデータベースへの接続を可能にする接続ソフトウェアの追加を行います。
ChemStore C/S レビュークライアントのインストールを開始する前に、Oracle
9i クライアントソフトウェアをインストールしておく必要があります。
Oracle 9i クライアントソフトウェアのインストール
ChemStore C/S クライアントを使って ChemStore C/S サーバーに接続する場
合には、ChemStore C/S サーバーソフトウェア付属の Oracle 9i クライアント
CD から、Oracle 9i クライアントソフトウェアをインストールする必要があり
ます。Oracle 9i クライアントソフトウェアのインストールが済んだら、シス
テムを再起動する必要があります。これで、ChemStore C/S レビュークライア
ントソフトウェアのインストールに移ることができます。
Oracle クライアントソフトウェアは、約 160 MB のディスク容量を使用しま
す。
1 ローカルな管理者権限を持つユーザーとして Windows にログオンします。
注意
この手順を実行するユーザーは、ChemStore C/S サーバーや Oracle データ
ベースが存在するサーバーに接続する権限を持っている必要があります。
また、ChemStore C/S サーバーのインストール時に作成された、Config とい
うファイルシェアの読み取り権限も必要になります。
2 クライアントコンピュータの CD-ROM ドライブに、Oracle 9i クライアント
のインストール CD を挿入します。CD-ROM の自動再生が開始されない場合
は、[ スタート ] > [ ファイル名を指定して実行 ] を選択して、CD-ROM ドラ
イブから \install\win32\setup.exe を実行します。CD-ROM の自動再生が
開始されたら、自動再生アプリケーション画面から、[ 製品のインストール
/ アンインストール ] を選択します。
70
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
クライアントのインストール
3
3 [ ようこそ ] 画面の [ インストール済み製品 ] ボタンをクリックして、すで
にインストール済みの Oracle 製品がないかどうか検出します。インベント
リウィンドウに Oracle 製品が表示されなければ、ウィンドウを閉じてから、
[ 次へ ] をクリックし、インストールを続行します。
注
すでに、Oracle ソフトウェアの別バージョンがインストールされている場合に
は、Oracle 9i クライアントソフトウェアをインストールしないでください。こ
の Oracle ソフトウェアの別バージョンの削除については、Agilent のサポート担
当者にご相談ください。
4 [ ファイルの場所 ] 画面では、以下の情報を入力します。
a Oracle ホームの名前 ( デフォルトは OraHome92)
b Oracle ホームの場所 ( デフォルトは C:\Oracle\Ora92)
図 35
Oracle Universal Installer ファイルの場所
5 [ 次へ ] をクリックします。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
71
3
クライアント / サーバーのインストール
クライアントのインストール
6 インストールの種類を選択することを求められたら、[ ランタイム ] を選択
します。これは、ChemStore C/S レビュークライアントアプリケーション
に最小限必要なインストール構成です。
図 36
Oracle Universal Installer インストールの種類
7 [ 次へ ] をクリックします。
8 [ サマリー ] 画面が表示され、選択したインストールオプションが、インス
トールパスや必要なディスク容量と共に表示されます。
9 [ インストール ] をクリックして、Oracle 9i クライアントソフトウェアのイ
ンストールを続けます。
10 インストールが完了すると、インストーラは構成ツール画面を表示して、
Net Configuration Assistant を自動的に実行し、ディレクトリサービスと命名
規則の設定を行います。次のセクションでは、この Net Configuration
Assistant を使って、ローカルネットサービス名の構成を行います。
72
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
クライアントのインストール
3
Net Configuration Assistant の実行
ローカルネットサービス名を構成するには、続いて以下の手順を実行します。
1 ネットサービス名 を作成するオプションを選択します。本アプリケーション
では、ディレクトリサービスは使用しません。
2 [ 次へ ] をクリックして、ローカルネットサービス名の構成を続けます。
図 37
Oracle Net Configuration Assistant: ようこそ
3 サービスバージョンのとして、[Oracle8i 以降のデータベースまたはサービス
)] を選択します。ChemStore C/S サーバーは Oracle9i 上で動作しますが、
ネットサービスでは、以前にリリースされた Oracle の命名規則を使用しま
す。
図 38
ネットサービス名構成、データベースのバージョン
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
73
3
クライアント / サーバーのインストール
クライアントのインストール
4 データベース名 ( hpcs など ) を入力して、[ 次へ ] をクリックします。
図 39
ネットサービス名構成、サービス名
5 次のダイアログボックスでは、プロトコルの種類を選択することを求められ
ます。[TCP] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。
図 40
74
ネットサービス名構成、プロトコルの選択
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
クライアントのインストール
3
6 次のダイアログボックスでは、データベースサーバーのホスト名を入力し
て、[ 次へ ] をクリックします。ポート番号のところでは、標準ポート番号
1521 を選ぶことをお勧めします。
図 41
TCP/IP プロトコル
7 ネームサービスのテストを行わないオプションを選択します。ここでテスト
を行っても、データベースのログオン情報が適切でないので、失敗してしま
うからです。
図 42
ネットサービス名構成、テスト
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
75
3
クライアント / サーバーのインストール
クライアントのインストール
8 ネットサービス名として、サーバーのホスト名とデータベース名をアンダー
バーで区切ったもの (dbserver_hpcs など)を入力します。
図 43
ネットサービス名構成、ネットサービス名
このネットサービス名の形式は、ChemStore C/S レビュークライアントソフト
ウェアの動作に不可欠で、この形式でないと、データベースに接続することは
できません。
注意
データベース名には大文字と小文字の区別があります。ここで入力する
データベース名は、サーバー上でデータベースを作成したときに、データ
ベースに付けた名前になります。
9 別のネットサービス名を設定するオプションが表示されたら、[ いいえ ] を
選択します。[ 次へ ] をクリックして、設定を続けます。
10 ネットサービス名が無事作成されたことを示す確認画面が表示されます。[
次へ ] をクリックして、続行します。
11 ネットサービス名の設定が済むと、[Net Configuration Assistant] のメイン画
面が表示されます。[ 完了 ] をクリックして、構成ユーティリティと Oracle
Universal Installer を終了します。
ネット通信のテストを行う前に、Oracle クライアントインストールを、Oracle
のパッチセットでアップグレードする必要があります。詳細については、51
ページの Oracle 9i OLEDB Provider パッチのインストール、Oracle Universal
Installer パッチのインストール および Oracle 9i Patch Set 9.2.0.3.0 のインス
トール を参照してください。
76
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
クライアントのインストール
3
ネット通信のテスト
ネットサービス の名前が正しく構成され、サーバー上の TNS リスナーサービ
スと通信できることを確認するため、以下の手順を実行します。ネット通信ト
ラブルのトラブルシューティングは、クライアントのインストールが済んでか
ら行うよりも、この時点で行った方が簡単です。
1 ネットサービス名が正しく作成されていることを確認するために、サーバー
上で [ コマンドプロンプト ] ウィンドウを開いて、次のコマンドを入力しま
す。
TNSPing < ネットサービス名 > (TNSPing dbserver_hpcs など )
2 TNS リスナーサービスが正しく応答すれば、次の図のようになるはずです。
図 44
C:\WINNT\system32\cmd.exe
3 図のような応答が得られなかった場合には、141 ページから始まる第 7 章
「トラブルシューティングのヒント」を参照して通信トラブルの特定・解決
を行った上で、クライアントのインストールを続けてください。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
77
3
クライアント / サーバーのインストール
クライアントのインストール
ChemStore C/S レビュークライアントのインストール
ChemStore C/S レビュークライアントのアップグレードを行う際には、あらか
じめ、サーバーシステムの管理者から、データベースサーバーのホスト名、お
よび、ChemStore C/S のデータベース名を聞いて、メモしておく必要がありま
す。
注
インストール中にアプリケーションのタイムゾーン変数を初期化する際には、
コンピュータのタイムゾーン設定が使われるので、この値を正しく設定してお
くことが重要です。
ChemStore C/S レビュークライアントをインストールして、データベースサー
バーに接続できるようにするには、以下の手順を実行します。
1 ChemStore C/S サーバーが実行されていることを確認します。
2 管理者権限を持つユーザーとして Windows にログオンします。
3 コンピュータの CD-ROM ドライブに ChemStation Plus Client インストール
CD を挿入して、[ スタート ] > [ ファイル名を指定して実行 ] を選択し、
CD-ROM ドライブのドライブ名を直接入力するか、[ 参照 ] ボタンでファイ
ルを選択して、\G2181\Setup.exe を実行します。
4 ChemStore C/S セットアッププログラムが起動し、インストール画面が表
示されます。情報画面では、[ 次へ ] を選択して、インストールを続けます。
5 Agilent のソフトウェアライセンス契約書に同意すると、ソフトウェアのラ
イセンス / 登録番号の入力を求められます。この番号は、ソフトウェアに付
属する黄色のライセンスパケットに記載されています。ライセンス登録番号
を入力して [ 次へ ] をクリックし、インストールを続けます。
6 ChemStore C/S ソフトウェアをインストールするパスを入力します。デ
フォルトでは、ソフトウェアは、ChemStation ディレクトリ (\hpchem) の
サブディレクトリにインストールされます。このパスをそのまま使うことを
お勧めします。必要があれば、これ以外のローカルディスクや、クライアン
トソフトウェアとは別の場所にデータベースを保存するように、ソフトウェ
アを設定することもできます。
78
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
クライアントのインストール
図 45
3
インストール場所の選択
7 選択を促されたら、[ChemStore C/S - Client (- クライアント )] と
[Client/Server Connection ( クライアント / サーバー接続 )] の両方を選択しま
す。
図 46
ChemStore C/S- レビュークライアントインストールコンポーネント
8 [ 確認 ] 画面が表示されるので、ダイアログボックスの情報を確認します。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
79
3
クライアント / サーバーのインストール
クライアントのインストール
9 ダイアログボックスに表示された情報が正しければ [ 次へ ] をクリックし、
情報のどれかを変更する場合には [ 戻る ] をクリックします。
図 47
ファイルコピーの開始
インストールプログラムは ChemStore C/S レビュークライアントソフトウェ
アをインストールします。
10 [Oracle サーバー情報 ] のダイアログボックスが表示されたら、サーバーの
ホスト名とデータベース名 ( デフォルトでは hpcs) を入力します。
注意
80
データベース名には大文字と小文字の区別があります。ここで入力する
データベース名は、サーバー上でデータベースを作成したときに、データ
ベースに付けた名前になります。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
クライアントのインストール
図 48
3
Oracle サーバー情報
11 [ 次へ ] をクリックします。
12 確認画面が表示されるので、ダイアログボックスの情報を確認します。ダイ
アログボックスに表示された情報が正しければ [ 次へ ] をクリックし、情報
のどれかを変更する場合には [ 戻る ] をクリックします。
図 49
Oracle 設定サマリー
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
81
3
クライアント / サーバーのインストール
クライアントのインストール
このダイアログボックスには、さらに、Net Configuration Assistant を実行する
必要があるかどうかも表示されます。Oracle クライアントソフトウェアのイン
ストール時に、ネットサービス名の作成手順に従っていれば、この手順を繰り
返す必要はありません。ローカルネットサービス名が存在しない場合は、作成
するよう求められます。
13 このインストール中に、ChemStore C/S 接続ソフトウェアによって、TZ と
いう名前の環境変数が作成もしくは更新されます。このシステム変数には、
ChemStore C/S ソフトウェアが、装置関連の時間データを標準時に変換す
る際に使う、タイムゾーンの情報が含まれています。このインストール中に
は、次の図のようなダイアログボックスが表示されるはずです。
図 50
ChemStore レビュークライアントのセットアップ
ChemStore C/S インストールプログラムは ODBC ドライバを構成し、環境変
数を更新できるよう、システムの再起動を促します。
82
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーのインストール
クライアントのインストール
3
データベースへの接続
ChemStore C/S レビュークライアントのインストールが終わったら、レビュー
クライアントソフトウェアをスタートする前に、システムを再起動する必要が
あります。
1 Windows の [ スタート ] メニューから、[ プログラム ] > [ChemStore CS] >
[ChemStore Review Client (ChemStore レビュークライアント )] を選択します。
2 ChemStore のログオン画面で、[Select ( 選択 )] ボタンを押して、利用可能
なデータベースの一覧を表示します。
3 この一覧には、サーバーデータベースの 4 文字のデータベース名と、その説
明が表示されます。
4 ここで、グローバル設定ファイルへのアクセスに関するエラーが表示された
場合には、141 ページから始まる第 7 章「トラブルシューティングのヒン
ト」を参照しながら、アクセスの問題を解決してください。
5 サーバーデータベースを選択して、[OK] をクリックします。
注
ChemStation Security Pack がインストールされている場合には、データベースの
選択や変更の権限を持たない一般の OS ユーザーのために、「power user」また
は「administrator」のアクセス許可のあるユーザーが、あらかじめこのデータ
ベースを選択しておく必要があります。
図 51
ChemStore C/S: データベースの選択
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
83
3
クライアント / サーバーのインストール
クライアントのインストール
6 デフォルトの管理者アカウント「Admin」とパスワード「admin」を使って
ログオンします。データベースにログインできれば、クライアントアクセス
ソフトウェア、および、レビュークライアントのインストールは成功です。
図 52
ChemStore C/S: ログオン
7 ログインに失敗した場合には、141 ページから始まる第 7 章「トラブル
シューティングのヒント」の説明に従って、ODBC の設定と接続をチェック
します。
インストールの完了
インストールが済んだら、以下のような管理タスクを実行することもできま
す。
・ Security Pack や Method Validation Pack などの ChemStation Plus ソフト
ウェアの追加インストール
・ クライアントバックアップ手順の準備とテスト
84
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
Agilent ChemStore C/S
インストールガイド
4
ChemStore C/S スタンドアロンから
クライアント / サーバーへのアッ
プグレード
一般的な情報
84
要件
85
クライアント / サーバー接続ソフトウェアのインストール
サーバーデータベースへの接続
100
スタンドアロンデータベースからサーバーへの移行
102
87
本章の情報は、すでにスタンドアロンの ChemStore C/S B.03.01 をインストー
ルしてあり、スタンドアロンクライアントをクライアント / サーバー構成で使
いたい場合のみ、お読みください。
Agilent Technologies
83
4
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
一般的な情報
一般的な情報
本章の手順を実行する際には、あらかじめ、新しい ChemStore C/S データ
ベースサーバーを購入してインストールしておく必要があります。サーバーの
インストールや設定を行う際には、29 ページから始まる第 3 章「クライアン
ト / サーバーのインストール」の説明に従ってください。
レビュークライアントのアップグレードは、通常、以下の三段階で行われま
す。
・ ChemStore C/S クライアント接続ソフトウェアのインストール。以下の作
業が含まれます。
• Oracle 9i クライアントソフトウェアのインストール
• ChemStore C/S クライアントソフトウェアのアップグレード
・ サーバーデータベースへの接続
・ スタンドアロンデータベースからサーバーへの移行
84
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
要件
4
要件
ChemStore C/S クライアントに必要なハードウェアや OS は、クライアントが
ネットワークに接続されていて、TCP/IP ネットワークと通信できるように設
定されている必要があることを除けば、スタンドアロンの ChemStore C/S と
同じです。
クライアント / サーバーバージョンの ChemStore C/S アプリケーションは、
Oracle データベースを基盤としています。クライアント / サーバーシステムが
正常に動作するかどうかは、多くの要因に左右されるため、クライアント /
サーバーのインストールを行う際には、プランニングと構成に細心の注意を払
う必要があります。
一般に、クライアント / サーバーネットワークは、データベースサーバー、単
数または複数のインフラストラクチャサーバー ( ドメインコントローラ、プリ
ントサーバー、ネームサーバーなど )、および、複数のクライアントシステム
によって構成されます。
ChemStore C/S クライアント / サーバーソフトウェアをインストールする際に
は、あらかじめ、ファストイーサネットと TCP/IP ネットワークプロトコルを
使って、これらのサーバーやクライアントシステムをネットワーク接続してお
く必要があります。ChemStore C/S サーバーは Oracle 上で作動するので、シ
ステムの管理は、担当のデータベース管理者が行う必要があります。サーバー
には、適切なバックアップ用の装置とソフトウェア、および停電時のデータ
ベースのシャットダウンに対応できるような無停電電源を装備する必要があり
ます。
クライアントは、ChemStore C/S レビュークライアントアプリケーションをイ
ンストールした Agilent ChemStation システムか、または、ChemStore C/S レ
ビュークライアントアプリケーションだけをインストールしたデータレビュー
クライアントのいずれかになります。クライアントには、ローカルプリンタも
しくはネットワークプリンタがインストールされている必要があります。
クライアント / サーバーシステムには、Admin Client ( アドミンクライアント
) と呼ばれる管理用ユーティリティも用意されています。アドミンクライアン
トは、ウェブベースのアプリケーションで、Microsoft Internet Information
Server (IIS) と Java ベースのアプリケーションを使ったサーバー上で動作しま
す。アドミンクライアント には、Microsoft Internet Explorer 5.5 以降をイン
ストールしたコンピュータからアクセスすることができます。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
85
4
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
要件
クライアント / サーバーシステムのインストールは複雑なので、できれば専門
コンサルタントに依頼して、システムのプランニングや設置を手伝ってもらう
ようにしてください。生産性の高い安定したシステムを構築するには、適切な
プランニングが欠かせません。
86
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
クライアント / サーバー接続ソフトウェアのインストール
4
クライアント / サーバー接続ソフトウェアのインストー
ル
ChemStore C/S レビュークライアントをアップデートするためには、Oracle 9i
クライアントソフトウェアをインストールする必要があります。Oracle クライ
アントソフトウェアは、ChemStore C/S サーバーソフトウェアの出荷時に同梱
されています。
Oracle 9i クライアントソフトウェアのインストール
ChemStore C/S サーバーに接続するのに ChemStore C/S クライアントを使う
予定の場合には、ChemStore C/S サーバーソフトウェアに付属の Oracle 9i ク
ライアント CD から、Oracle 9i クライアントソフトウェアをインストールする
必要があります。Oracle 9i クライアントソフトウェアのインストールが済ん
だら、システムを再起動する必要があります。これで、ChemStore C/S レ
ビュークライアントソフトウェアのインストールに移ることができます。
Oracle クライアントソフトウェアは、約 160 MB のディスク容量を使用しま
す。
1 ローカルな管理者権限を持つユーザーとして Windows にログオンします。
注意
この手順を実行するユーザーは、ChemStore C/S サーバーや Oracle データ
ベースが存在するサーバーに接続する権限を持っている必要があります。
また、ChemStore C/S サーバーのインストール時に作成された、Config とい
うファイルシェアの読み取り権限も必要になります。
2 クライアントコンピュータの CD-ROM ドライブに、Oracle 9i クライアント
のインストール CD を挿入します。CD-ROM の自動再生が開始されない場合
は、[ スタート ] > [ ファイル名を指定して実行 ] を選択して、CD-ROM ドラ
イブから \install\win32\setup.exe を実行します。CD-ROM の自動再生が
開始されたら、自動再生アプリケーションの画面から、[ 製品のインストー
ル / アンインストール ] を選択します。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
87
4
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
クライアント / サーバー接続ソフトウェアのインストール
3 [ ようこそ ] 画面の [ インストール済み製品 ] ボタンをクリックして、すで
にインストール済みの Oracle 製品がないかどうか検出します。インベント
リウィンドウに Oracle 製品が表示されなければ、ウィンドウを閉じてから、
[ 次へ ] をクリックし、インストールを続行します。
注
すでに、Oracle ソフトウェアの別バージョンがインストールされている場合に
は、Oracle 9i クライアントソフトウェアをインストールしないでください。こ
の Oracle ソフトウェアの別バージョンの削除については、Agilent のサポート担
当者にご相談ください。
4 [ ファイルの場所 ] 画面では、以下の情報を入力します。
a Oracle ホームの名前 ( デフォルトは OraHome92)
b Oracle ホームの場所 ( デフォルトは C:\Oracle\Ora92)
図 53
Oracle Universal Installer: ファイルの場所
5 [ 次へ ] をクリックします。
88
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
クライアント / サーバー接続ソフトウェアのインストール
4
6 インストールの種類を選択することを求められたら、[ ランタイム ] を選択
します。これは、ChemStore C/S レビュークライアントアプリケーション
に最小限必要なインストール構成です。
図 54
Oracle Universal Installer: インストールの種類
7 [ 次へ ] をクリックします。
8 [ サマリー ] 画面が表示され、選択したインストールオプションが、インス
トールパスや必要なディスク容量と共に表示されます。
9 [ インストール ] をクリックして、Oracle 9i クライアントソフトウェアのイ
ンストールを続けます。
10 インストールが完了すると、インストーラは構成ツール画面を表示して、
Net Configuration Assistant を自動的に実行し、ディレクトリサービスと命名
規則の設定を行います。次のセクションでは、この Net Configuration
Assistant を使って、ローカルネットサービス名の構成を行います。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
89
4
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
クライアント / サーバー接続ソフトウェアのインストール
Net Configuration Assistant の実行
ローカルネットサービス名を構成するには、続いて以下の手順を実行します。
ネットサービス名 を作成するオプションを選択します。本アプリケーションで
は、ディレクトリサービスは使用しません。[ 次へ ] をクリックして、ローカ
ネットサービス名の構成を続けます。
.
図 55
Oracle Net Configuration Assistant: ようこそ
1 サービスバージョンとして、[Oracle8i 以降のデータベースまたはサービス ]
を入力します。ChemStore C/S サーバーは Oracle9i 上で動作しますが、
ネットサービスでは、以前にリリースされた Oracle の命名規則を使用しま
す。
図 56
90
ネットサービス名構成、データベースのバージョン
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
クライアント / サーバー接続ソフトウェアのインストール
4
2 データベース名 ( hpcs など ) を入力して、[ 次へ ] をクリックします。
図 57
ネットサービス名構成、サービス名
3 次のダイアログボックスでは、プロトコルの種類を選択することを求められ
ます。[TCP] を選択して、[ 次へ ] をクリックします。
図 58
ネットサービス名構成、プロトコルの選択
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
91
4
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
クライアント / サーバー接続ソフトウェアのインストール
4 次のダイアログボックスでは、データベースサーバーのホスト名を入力し
て、[ 次へ ] をクリックします。ポート番号のところでは、標準ポート番号
1521 を選ぶことをお勧めします。
図 59
TCP/IP プロトコル
5 ネームサービスのテストを行わないオプションを選択します。ここでテスト
を行っても、データベースのログオン情報が適切でないので、失敗してしま
うからです。
図 60
92
ネットサービス名構成、テスト
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
クライアント / サーバー接続ソフトウェアのインストール
4
6 ネットサービス名として、サーバーのホスト名とデータベース名をアンダー
バーで区切ったもの (dbserver_hpcs など)を入力します。
図 61
ネットサービス名構成、ネットサービス名
このネットサービス名の形式は、ChemStore C/S レビュークライアントソフト
ウェアの動作に不可欠で、この形式でないと、データベースに接続することは
できません。
注意
データベース名には大文字と小文字の区別があります。ここで入力する
データベース名は、サーバー上でデータベースを作成したときに、データ
ベースに付けた名前になります。
7 別のネットサービス名を設定するオプションが表示されたら、[ いいえ ] を
選択します。[ 次へ ] をクリックして、設定を続けます。
8 ネットサービス名の作成に成功したことを知らせる、[ 確認 ] 画面が表示さ
れます。[ 次へ ] をクリックして、続行します。
9 ネットサービス名の設定が済むと、[Net Configuration Assistant] のメイン画
面が表示されます。[ 完了 ] をクリックして、構成ユーティリティと Oracle
Universal Installer を終了します。
ネット通信のテストを行う前に、Oracle クライアントインストールを、Oracle
のパッチセットでアップグレードする必要があります。詳細については、49
ページの Oracle 9i OLEDB Provider パッチのインストール、Oracle Universal
Installer パッチのインストール および Oracle 9i Patch Set 9.2.0.3.0 のインス
トール を参照してください。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
93
4
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
クライアント / サーバー接続ソフトウェアのインストール
ネット通信のテスト
ネットサービス の名前が正しく構成され、サーバー上の TNS リスナーサービ
スと通信できることを確認するため、以下の手順を実行します。ネット通信ト
ラブルのトラブルシューティングは、クライアントのインストールが済んでか
ら行うよりも、この時点で行った方が簡単です。
1 ネットサービス名が正しく作成されていることを確認するために、サーバー
上で [ コマンドプロンプト ] ウィンドウを開いて、次のコマンドを入力しま
す。
TNSPing < ネットサービス名 > (TNSPing dbserver_hpcs など )
2 TNS リスナーサービスが正しく応答すれば、次の図のようになるはずです。
図 62
C:\WINNT\system32\cmd.exe
3 図のような応答が得られなかった場合には、133 ページから始まる第 7 章
「トラブルシューティングのヒント」を参照して通信トラブルの特定・解決
を行った上で、クライアントのインストールを続けてください。
94
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
クライアント / サーバー接続ソフトウェアのインストール
4
ChemStore C/S クライアントソフトウェアのアップグレード
ChemStore C/S レビュークライアントのアップグレードを行う際には、あらか
じめ、サーバーシステムの管理者から、データベースサーバーのホスト名、お
よび、ChemStore C/S のデータベース名を聞いて、メモしておく必要がありま
す。この名前は、どちらも、ネットサービス 名の構成時に使った名前です。ま
た、レビュークライアントのライセンス登録番号も必要です。このライセンス
登録番号は、クライアントコンピュータの \hpchem\chemstor\install ディレク
トリの csClient.log というファイルの中に記載されています。
注
インストール中にアプリケーションのタイムゾーン変数を初期化する際には、
コンピュータのタイムゾーン設定が使われるので、この値を正しく設定してお
くことが重要です。
ChemStore C/S レビュークライアントをアップグレードして、データベース
サーバーに接続できるようにするには、以下の手順を実行します。
1 管理者権限を持つユーザーとして Windows にログオンします。
2 ChemStore C/S サーバーが動作していること、および、ChemStation や
ChemStore レビュークライアントアプリケーションがクライアント上で動
作していないことを確認します。
3 コンピュータの CD-ROM ドライブに ChemStation Plus Client インストール
CD を挿入して、[ スタート ] > [ ファイル名を指定して実行 ] を選択し、
CD-ROM ドライブのドライブ名を直接入力するか、または、[ 参照 ] ボタン
でファイルを選択して、\G2181\Setup.exe を実行します。
4 ChemStore C/S セットアッププログラムが起動し、インストール画面が表
示されます。情報画面では、[ 次へ ] を選択して、インストールを続けます。
5 Agilent のソフトウェアライセンス契約書に同意すると、ソフトウェアのラ
イセンス / 登録番号の入力を求められます。ライセンス登録番号を入力して
[ 次へ ] をクリックし、インストールを続けます。
6 レビュークライアントソフトウェアのパスは、現在のインストール情報に基
づいて、自動的に入力されます。このパスをそのまま使うことをお勧めしま
す。[ 次へ ] をクリックして続行します。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
95
4
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
クライアント / サーバー接続ソフトウェアのインストール
7 次の図のような画面が表示されたら、[ChemStore C/S - Client ( - クライアン
ト )] の選択を解除し、[Client/Server Connection ( クライアント / サーバー接
続 )] を選択します。
図 63
ChemStore C/S- レビュークライアントインストールコンポーネント
8 [ 確認 ] 画面が表示されるので、ダイアログボックスの情報を確認します。
9 ダイアログボックスに表示された情報が正しければ [ 次へ ] をクリックし、
情報のどれかを変更する場合には [ 戻る ] をクリックします。インストール
プログラムは、ChemStore C/S レビュークライアントソフトウェアに、足
りないコンポーネントを追加して、クライアント / サーバーバージョンに
アップグレードします。
96
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
クライアント / サーバー接続ソフトウェアのインストール
4
10 このインストール中に、ChemStore C/S 接続ソフトウェアによって、TZ と
いう名前の環境変数が作成もしくは更新されます。このシステム変数には、
ChemStore C/S ソフトウェアが、装置関連の時間データを標準時に変換す
る際に使う、タイムゾーンの情報が含まれています。このインストール中に
は、次の図のようなダイアログボックスが表示されるはずです。
図 64
ChemStore C/S レビュークライアントのセットアップ
11 [Oracle サーバー情報 ] のダイアログボックスが表示されたら、サーバーの
ホスト名とデータベース名 ( デフォルトでは hpcs) を入力します。
注意
データベース名には大文字と小文字の区別があります。ここで入力する
データベース名は、サーバー上でデータベースを作成したときに、データ
ベースに付けた名前になります。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
97
4
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
クライアント / サーバー接続ソフトウェアのインストール
図 65
Oracle サーバー情報の入力
12 [ 次へ ] をクリックします。
13 [ 確認 ] 画面が表示されるので、ダイアログボックスの情報を確認します。
ダイアログボックスに表示された情報が正しければ [ 次へ ] をクリックし、
情報のどれかを変更する場合には [ 戻る ] をクリックします。
図 66
98
Oracle 設定サマリー
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
クライアント / サーバー接続ソフトウェアのインストール
4
このダイアログボックスには、さらに、Net8 Configuration Assistant を実行する
必要があるかどうかも表示されます。Oracle クライアントソフトウェアのイン
ストール時に、ネットサービス名の作成手順に従っていれば、この手順を繰り
返す必要はありません。ローカルネットサービス名が存在しない場合は、作成
するよう求められます。
ここで、ChemStore C/S インストールプログラムは ODBC ドライバの設定を
行い、環境変数の変更を反映させるため、システムの再起動を求めてきます。
インストールの完了
インストールが済んだら、次の重要な管理タスクを実行することもできます。
・ ChemStore アドミンクライアントのインストール
ChemStore アドミンクライアントソフトウェアのインストール手順について
は、153 ページから始まる第 9 章「サーバーソフトウェアの削除」を参照して
ください。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
99
4
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
サーバーデータベースへの接続
サーバーデータベースへの接続
ChemStore C/S レビュークライアントをアップグレードしたら、レビュークラ
イアントソフトウェアを起動する前に、システムを再起動する必要がありま
す。
1 Windows のスタートメニューから、[ プログラム ] > [ChemStore CS] >
[ChemStore Review Client (ChemStore レビュークライアント )] を選択します。
2 ChemStore のログオン画面で、[Select ( 選択 )] ボタンを押して、利用可能
なデータベースの一覧を表示します。
3 この一覧の中には、サーバーデータベースの 4 文字のデータベース名と、そ
の説明が表示されます。また、この一覧の中には、クライアント上で過去に
設定したローカルデータベースも含まれています。
ここで、グローバル設定ファイルへのアクセスに関するエラーが表示された
場合には、133 ページから始まる第 7 章「トラブルシューティングのヒン
ト」を参照しながら、アクセスの問題を解決してください。
4 サーバーデータベースを選択して、[OK] をクリックします。
100
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
サーバーデータベースへの接続
図 67
4
データベース選択
5 デフォルトの管理者アカウント「Admin」とパスワード「admin」を使って
ログオンします。データベースにログインできれば、クライアントアクセス
ソフトウェアとレビュークライアントのインストールは成功です。
図 68
ログオン
6 ログインに失敗した場合には、133 ページから始まる第 7 章「トラブル
シューティングのヒント」の説明に従って、ODBC の設定と接続をチェック
します。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
101
4
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
スタンドアロンデータベースからサーバーへの移行
スタンドアロンデータベースからサーバーへの移行
ChemStore C/S のスタンドアロンデータベースのデータは、サーバーデータ
ベースに移行することが可能です。これによって、ラボを小規模なシステムか
ら始め、後で大規模なクライアント / サーバーシステムに移行することが可能
になります。移行では、データばかりでなく、ユーザーやスタディ、カスタム
フィールドの定義なども移動することができます。
注意
移行後のスタンドアロンデータベースは、読み取り専用としてマークされ、
ChemStore レビュークライアントからは変更できなくなります。移行を行う
前に、スタンドアロンデータベースとサーバーデータベースの両方をバッ
クアップしておくことを強くお勧めします。
スタンドアロンデータベースからサーバーデータベースへの移行タスクは、
ChemStore ユーティリティを使い、以下の手順に従って行われます。
1 まず、ご利用になっているクライアントシステムで、ChemStore レビュー
クライアントのクライアント / サーバーバージョンが動作しており、さら
に、サーバーデータベースを利用できる必要があります。
2 クライアントシステムの Windows で [ スタート ] メニューから、[ プログラ
ム ] > [ChemStore CS] > [ChemStore Utility (ChemStore ユーティリティ )] を選
択して、ChemStore ユーティリティを起動します。
3 ChemStore ユーティリティ のメニューから、[Migrate ( 移行 )] > [ChemStore
B.03.0x (Stand-alone) ChemStore Server Database (ChemStore B.03.0x ( スタンド
アロン ) ChemStore サーバーデータベース )] を選択します。
4 移行したいローカルスタンドアロンデータベースを選択し、[OK] をクリッ
クします。
102
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
スタンドアロンデータベースからサーバーへの移行
図 69
4
データベース選択
5 ローカルデータベースへのログオンを求められます。ここでは、ChemStore
の管理者アカウントを使ってログオンする必要があります。
6 データ移行先のサーバーデータベースを選択することを求められます。一覧
からデータベースを選択して、[OK] をクリックします。
図 70
データベース選択
7 サーバーデータベースにも、ChemStore 管理者としてログオンする必要が
あります。ログオンすると、移行プロセスが開始されます。
8 移行中に、名前の重複するアカウントが発見されると、ユーザーの入力を求
められます。この場合は、移行を中止する、ローカルアカウントの名前を変
更してサーバーデータベース上では違う名前になるようにする、または、同
じ名前のままにして重複するアカウントを同一のものとして扱う、のいずれ
かを選択することができます。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
103
4
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
スタンドアロンデータベースからサーバーへの移行
図 71
ユーザーログイン名の競合
9 データベースの移行には、長い時間を要する場合もあります。ローカルデー
タベース中のラン 1 つにつき 30 秒はかかる、ということを覚悟しておいて
ください。移行の間には、プログレスバーが表示されます。
図 72
移行プロセス
10 プログレスバーの表示中に移行を中止して、後で再開することもできます。
その場合は、中止した時点から再開されます。
11 移行処理が完了すると、完了を知らせるメッセージが表示されます。
104
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
スタンドアロンデータベースからサーバーへの移行
図 73
4
移行成功の確認
移行処理の詳細は、クライアントの \hpchem\chemstor\work subdirectory サブ
ディレクトリの中の、hpaxs2or.log という移行ログファイルで確認することが
できます。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
105
4
106
ChemStore C/S スタンドアロンからクライアント / サーバーへのアップグレード
スタンドアロンデータベースからサーバーへの移行
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
Agilent ChemStore C/S
インストールガイド
5
スタンドアロンインストールのアッ
プグレード
一般的な情報
109
要件
110
準備
111
ChemStore ソフトウェア旧バージョンのアンインストール
新リビジョンソフトウェアのインストール
115
データベースの移行
117
112
本章の情報は、スタンドアロンの ChemStore C/S を最新の B.03.01 リビジョン
にアップグレードする場合のみ、お読みください。クライアント / サーバーシ
ステムのアップグレード手順は、第 6 章「クライアント / サーバーインストー
ルのアップグレード」を参照してください。
ChemStore C/S には、ChemStore A.01.03 ソフトウェアで作成したデータベー
スのデータを移行する機能が用意されていますが、このアップグレードと移行
のタスクはかなり複雑です。本章には、このようなアップグレードの指針とな
る留意事項も含まれています。
旧リビジョンの ChemStore からリビジョン B.03.01 へのアップグレードの段
取りは、次の図のようになっています。
Agilent Technologies
107
5
スタンドアロンインストールのアップグレード
A.01.03
B.01.0x
B0.03.01
B0.02.0x
図 74
108
旧リビジョンの ChemStore のアップグレードの段取り
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
スタンドアロンインストールのアップグレード
一般的な情報
5
一般的な情報
ChemStore C/S リビジョンのデータベーススキーマは、このリビジョンから導
入された新機能をサポートするために、旧リビジョンとは異なるものになって
います。したがって、アップグレード処理の中で、データベースファイルを新
しいスキーマに移行する必要があります。新スキーマに移行されたデータベー
スは、旧バージョンの ChemStore ソフトウェアでは使用できなくなるので、
注意してください。
これ以外に、ChemStore のリビジョン B.03.01 で拡張された新機能には、以下
のようなものがあります。
・ 結果計算やレポート作成を拡張するためのカスタム計算
・ Windows XP のサポート
・ MDAC 2.8 ドライバのサポート
・ マルチレベルの承認
・ ズーミングおよびクロマトグラム表示の拡張
・ メソッドのレビューや印刷を迅速に行うための、ChemStation メソッド
ビューア
変更点やバグ修正の一覧については、ソフトウェア CD-ROM 中の readme ファ
イルや software status bulletin (SSB) を参照してください。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
109
5
スタンドアロンインストールのアップグレード
要件
要件
ChemStore C/S のリビジョン B.03.01 に最低限必要なハードウェアは、旧リビ
ジョンとはかなり違います。ご利用になっているクライアントシステムを、以
下のリストと比較し、クライアント PC もしくは OS のアップグレードが必要
かどうかを判断してください。
以下のリストは、本アプリケーションのバージョン B0.030.01 に最低限必要な
ハードウェアを示しています。
・ 400 MHz Pentium II
・ 4 GB のハードディスク
・ ChemStation 装置 1 台の場合には 128 MB の RAM (Windows XP の場合は、
256 MB の RAM)
・ ChemStation 装置 2 台の場合には 256 MB の RAM ( 最高のパフォーマンス
を発揮するには、512 MB 以上を推奨 )
・ ディスプレイ : 1024 × 768 ピクセル ; 小さいフォント ; 65, 000 色
以下のリストは、本アプリケーションのバージョン B0.030.01 に最低限必要な
ソフトウェアを示しています。
・ Windows 2000 Professional Service Pack 4、または、Windows XP Service
Pack 1a
・ Agilent ChemStation のリビジョン A.10.02 以降
・ Microsoft Internet Explorer 5.5 以降
・ 本アプリケーションをインストールすると、Microsoft データアクセスコン
ポーネント (MDAC) 2.8 がシステムにインストールされます。すでに、これ
より新しいバージョンの MDAC を使っている場合や、互換性の関係で古い
バージョンを必要とする場合には、互換性について、Agilent のサポート担
当者にお問合せください。
・ ChemStore C/S レビュークライアントアプリケーションが正しく動作する
ためには、Windows にプリンタをインストールしておく必要があります。
110
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
5
スタンドアロンインストールのアップグレード
準備
準備
ChemStore C/S レビュークライアントをアップグレードするには、まず以前の
バージョンをアンインストールしてから新しいバージョンをインストールする
必要があります。この過程では、スタンドアロンデータベースは削除されませ
ん。ただし、チュートリアルデータベース (ChemStoreDemo.mdb) のファイル
は、新バージョンのインストール時に上書きされるので、このデータベースに
変更を行ったユーザーは注意してください。どのようなケースでも、本ソフト
ウェアをアップグレードする際には、あらかじめ、システムとデータベースを
バックアップしておくようにしてください。
1 データベースファイル ( *.MDB) のバックアップコピーを作成します。デ
フォルトでは、データベースは hpchem\chemstor\database の中にあります。
注
ChemStore A.01.03 の場合、デフォルトでは、データベースファイルは、\
hpchem\database\data というサブディレクトリの中に集められています。
2 ChemStation のメソッド、シーケンス、およびデータファイルのバック
アップコピーを作成します。
3 後で新規インストール時に必要になるので、現在の ChemStore C/S のライ
センス番号をメモしておきます。
ライセンス番号は、現在ご利用になっているリビジョンのソフトウェア認証・
登録パケットに記載されています。これは、ソフトウェア購入の証明なので、
常に確認できる場所に保管しておいておください。
オリジナルの登録パケットが手元にない場合には、ライセンス番号は hpchem\
chemstore\install\csClient.log というファイルの、「Components Selected ( 選択
済みコンポーネント )」のセクションにも記載されています。
注
HP ChemStore リビジョン A.01.03 のアップグレードの場合には、Agilent
ChemStore C/S ソフトウェアの購入時に取得した新しいライセンス番号を使用
します。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
111
5
スタンドアロンインストールのアップグレード
ChemStore ソフトウェア旧バージョンのアンインストール
ChemStore ソフトウェア旧バージョンのアンインストール
ChemStore A.01.03 のアップグレードについては、146 ページの ChemStore
C/S レビュークライアントのアンインストールのソフトウェア削除の手順を参
照してください。ChemStore C/S のアップグレードについては、以下の指示に
従ってください。
注
ChemStation Plus Method Validation Pack がインストールされている場合には、
ChemStore C/S レビュークライアントのアンインストールに先立ち、Method
Validation Pack を削除する必要があります。
Agilent Technologies DB Size Security Service がインストールされている場合には、
ChemStore C/S レビュークライアントのアンインストールに先立ち、DB Size
Security Service を削除する必要があります。
1 管理者権限を持つユーザーとして Windows にログオンします。
2 [ スタート ] > [ 設定 ] > [ コントロールパネル ] > [ アプリケーションの追加
と削除 ] を選択して、[ アプリケーションの追加と削除 ] ダイアログボック
スを開きます。
112
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
5
スタンドアロンインストールのアップグレード
ChemStore ソフトウェア旧バージョンのアンインストール
図 75
注
アプリケーションの追加と削除
ChemStore C/S B.02.01 の Service Release 1、2、3 のいずれかをインストールして
ある場合には、レビュークライアントソフトウェアのアンインストールに先立
ち、Service Release を削除する必要があります。
3 クライアントソフトウェア (「ChemStore C/S - Client B.02.02」など ) を選択
し、[ 変更と削除 ] をクリックしてアンインストールを開始します。
4 警告が表示されたら [ はい ] を選択して、コンピュータからのプログラム
ファイルの削除を開始します。
5 ファイル削除の途中で、共有ファイルを削除するかどうかを尋ねられます。
ここでは、ChemStore C/S の共有ファイルをすべて削除することをお勧め
します。ChemStore C/S B.03.01 レビュークライアントのインストール時に
は、これらのファイルの最適なリビジョンも一緒に再インストールされるの
で、削除によって互換性が損なわれることはありません。すべての共有ファ
イルを削除するには、[ すべてはい ] を選択し、警告が表示されたら、[ はい
] をクリックして、処理を続行します。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
113
5
スタンドアロンインストールのアップグレード
ChemStore ソフトウェア旧バージョンのアンインストール
プログラムファイル、および、インストール時に作成されたレジストリのエ
ントリは、上記の手順ですべて削除されます。だだし、この手順では、イン
ストール後に変更されたファイルは削除されません。データベース、スナッ
プショットデータベース、システムデータベース、ログファイルなどは削除
されないということです。
6 レビュークライアントのアンインストールが済んだら、システムを再起動し
て、ChemStation の装置セッション ( 存在すれば ) がエラーを起こすことな
く開始できることを確認します。
114
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
スタンドアロンインストールのアップグレード
新リビジョンソフトウェアのインストール
5
新リビジョンソフトウェアのインストール
アップグレード時に行われるレビュークライアントのインストールは、スタン
ドアロンの ChemStore C/S の新規インストールと同じです。本セクションで
説明する手順に従って、ChemStore C/S レビュークライアントソフトウェアを
インストールしてください。
1 管理者権限を持つユーザーとして Windows にログオンします。
2 OS の [ 地域オプション ] が[英語 (US)]に設定されていることを確認しま
す。[ 時刻 ]、[ 日付 ]、および [ 通貨 ] の設定は、後で変更することができ
ますが、数値のフォーマットは変更できません。
3 タイムゾーンの設定、および時刻の設定が正しく行われていることを確認し
ます。
4 コンピュータの CD-ROM ドライブに ChemStation Plus Client インストール
CD を挿入して、[ スタート ] > [ ファイル名を指定して実行 ] を選択し、
CD-ROM ドライブのドライブ名を直接入力するか、[ 参照 ] ボタンでファイ
ルを選択して、\G2181\Setup.exe を実行します。
ChemStore C/S セットアッププログラムが起動し、インストール画面が表
示されます。情報画面では、[ 次へ ] を選択して、インストールを続けます。
5 Agilent ソフトウェアライセンス契約書に同意した後、アップグレードの準
備中に用意したソフトウェアのライセンス / 登録番号を入力します。ライセ
ンス登録番号を入力して、[ 次へ ] をクリックし、インストールを続けます。
6 [ChemStore C/S - Client (- クライアント )] だけをチェックし、[Client/Server
Connection ( クライアント / サーバー接続 )] のチェックは外しておいてくだ
さい
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
115
5
スタンドアロンインストールのアップグレード
新リビジョンソフトウェアのインストール
図 76
ChemStore C/S- レビュークライアントインストールコンポーネント
7 [ 次へ ] をクリックします。
8 ChemStore C/S ソフトウェアをインストールするパスを入力します。デ
フォルトでは、ソフトウェアは、ChemStation ディレクトリ (\hpchem) の
サブディレクトリにインストールされます。このパスをそのまま使うことを
お勧めします。必要があれば、これ以外のローカルディスクや、クライアン
トソフトウェアとは別の場所にデータベースを保存するように、ソフトウェ
アを設定することもできます。
9 確認画面が表示されたら、ダイアログボックス上の情報をチェックします。
変更したい情報がある場合には、[ 戻る ] ボタンをクリックします。
10 このダイアログボックスに正しい情報が表示されている場合には、[ 次へ ]
ボタンをクリックして、インストールを続けます
11 インストールが済んだら、インストールしたソフトウェアの正しい動作を確
実にするため、画面の指示に従ってコンピュータを再起動します。
116
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
5
スタンドアロンインストールのアップグレード
データベースの移行
データベースの移行
ChemStore C/S リビジョン B.03.01 のデータベースは、旧リビジョンとはス
キーマが異なるため、ご利用になっているスタンドアロンデータベースを新し
いスキーマに移行しないと、新リビジョンのレビュークライアントでデータ
ベースを開くことはできません。
注意
リビジョン B.03.01 に移行したデータベースは、旧リビジョンの ChemStore
C/S で開くことはできません。移行作業を行う際には、必ずデータベース
をバックアップしておいてください。
注
次のセクションは、HP ChemStore A.01.03 からのアップグレードを行う場合のみ
実行します。すでに、B.01.0x 形式のデータベースをご利用になっている場合に
は、このセクションはとばして、B.02.0x スキーマへの変換に進んでください。
HP ChemStore A.01.03 からの移行
HP ChemStore A.01.03 ソフトウェアによって作成されたデータベースは、複
数のデータベースファイル、および外部グラフィックへの参照から構成されて
います。このようなデータベースを ChemStore C/S で 使用するには、単一
ファイル形式のデータベース形式に変換する必要があります。
この変換処理では、過去のデータベースのデータを含む新しいデータベース
が、ChemStore C/S B.01.02 スキーマに基づいて作成されます。この処理では、
新しいデータベースファイルが作成されるので、移行を開始する前に、十分な
ディスク空き容量を確保しておく必要があります。この移行処理には、データ
ベースに保存されているラン 1 つあたり、最高で 1 分の時間がかかります。
データベースの移行を行う際には、以下の説明に従ってください。データベー
スの変換が済んだら、データベーススキーマを B.02.02 に移行する手順に進ん
でください。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
117
5
スタンドアロンインストールのアップグレード
データベースの移行
1 管理者権限を持つユーザーとして Windows にログオンします。
2 Windows の [ スタート ] メニューから、> [ プログラム ] > [ChemStore CS] >
[ChemStore Utility (ChemStore ユーティリティ )] を選択します
3 [Migrate ( 移行 )] メニューから、[ChemStore A.01.0x to B.01.02 (Stand-alone)
Database (ChemStore A.01.0x から B.01.02 ( スタンドアロン ) データベース )]
を選択します。
ダイアログボックスが表示されたら、そこから A.01.03 のデータベースファ
イルを含むサブディレクトリ、および新しい B.01.02 データベースの名前と
場所を選択します。
4 既存の A.01.03 データベースファイルを含むサブディレクトリを選択しま
す。
図 77
フォルダの参照
5 新しい B.01.02 データベースの名前を選択して、[Save ( 保存 )] をクリック
します。
118
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
5
スタンドアロンインストールのアップグレード
データベースの移行
図 78
名前を付けて保存
6 移行元と移行先の選択が済んだら、[Migrate ( 移行 )] をクリックして移行処
理を開始します。
図 79
ChemStore A.01.0x から ChemStore B.01.02 への移行
7 移行の進捗状況を示すダイアログボックスが表示され、データベースの移行
が済むと、完了を知らせるメッセージが表示されます。
8 この移行が済んだら、新しいデータベースを ChemStore C/S B0.030.01 レ
ビュークライアントで使用するために、新しいデータベースのスキーマを
B0.30.01 に移行する必要があります。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
119
5
スタンドアロンインストールのアップグレード
データベースの移行
ChemStore C/S B.01.0x または B.02.0x から B. 03.01 への移行
ChemStore C/S 用の単一ファイル形式に変換されたデータベースは、コピーを
生成する必要もなく、手軽に B0.30.01 スキーマに移行することができます。
データベースの移行には、ChemStore ユーティリティを使います。ChemStore
ユーティリティは、データベースを開いて、該当テーブルに内部的な変更を行
うことで、データベースを変換します。
B.01.0x や B.02.0x 形式の ChemStore C/S データベースを、新リビジョン
B.03.01 に移行するには、以下の手順に従います。
1 管理者権限を持つユーザーとして Windows にログオンします。
2 Windows の [ スタート ] メニューから、[ プログラム ] > [ChemStore CS] >
[ChemStore Utility (ChemStore ユーティリティ )] を選択します。
3 [Migrate ( 移行 )] メニューから、[ChemStore B.0x.0x to B.03.01 (Stand-alone)
Database (ChemStore B.0x.0x から B.03.01 ( スタンドアロン ) データベース )]
を選択します。
4 ファイル選択ダイアログボックスで、変換したいスタンドアロンデータベー
スを選択します。
5 移行が完了すると、メッセージボックスが表示されます。
図 80
120
Chemstore C/S データベース移行
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
5
スタンドアロンインストールのアップグレード
データベースの移行
データベースへの接続
1 Windows の [ スタート ] メニューから、[ プログラム ] > [ChemStore CS] >
[ChemStore Review Client (ChemStore C/S レビュークライアント )] を選択し
て、ChemStore C/S レビュークライアントを起動します。
2 ログオンダイアログの [Select ( 選択 )] ボタンをクリックして、データベー
スを選択します。表示されたデータベース選択ウィンドウには、何もエント
リがないはずです。
図 81
ChemStore C/S: ログオン
3 選択ウィンドウで [Browse ( 参照 )] ボタンを選択して、変換したデータベー
スファイルを選択します。
図 82
開く
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
121
5
スタンドアロンインストールのアップグレード
データベースの移行
4 選択したデータベースのエイリアスを入力するよう指示されます。エイリア
スは、ログオンプロセスにおいてこのデータベースを識別するために使用さ
れます。
図 83
ChemStore C/S: データベースの設定
5 これで、このデータベースは、選択ウィンドウから選択できるようになりま
す。データベースを選択して、[OK] をクリックします。
図 84
ChemStore C/S: データベースの選択
6 管理者アカウントを使ってデータベースにログオンします。B.03.01 スキー
マへの変換に成功していないと、ChemStore C/S B.03.01 レビュークライア
ントで、データベースに接続することはできません。
122
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
Agilent ChemStore C/S
インストールガイド
6
クライアント / サーバーインス
トールのアップグレード
一般的な情報
124
要件
125
リビジョン B.01.0x または B.02.0x サーバーのアップグレー
ド
127
クライアントリビジョン B.0x.0x から B.03.01 へのアップグレー
ド
130
本章の情報は、クライアント / サーバーバージョンの ChemStore C/S の、リ
ビジョン B.01.0x もしくは B.02.0x をインストールしている場合のみ、お読み
ください。
注意
クライアント / サーバーシステムのアップグレードプロセスはかなり複雑
で、一定時間ラボの操業を停止することが必要になります。したがって、
クライアント / サーバーシステムのアップグレードを行う際には、必ず、
訓練を受けた Agilent のコンサルタントや技術者の協力の下に行うことをお
勧めします。
本セクションでは、アップグレードのプランニングに役立つアップグレードプ
ロセスの概要のみを扱います。このアップグレードプロセスに関しては、幅広
いインストールオプションや数多くのアップグレードシナリオがあるため、す
べてについて詳しい説明を行うことは不可能です。クライアント / サーバーシ
ステムのアップグレードを計画・実施する際には、Agilent のサポート担当者
にご相談ください。
Agilent Technologies
123
6
クライアント / サーバーインストールのアップグレード
一般的な情報
一般的な情報
ChemStore C/S リビジョン B.03.01 のデータベーススキーマは、このリビジョ
ンから導入された新機能をサポートするために、旧リビジョンとは異なるもの
になっています。新しいスキーマに移行されたデータベースは、旧バージョン
の ChemStore ソフトウェアでは使用できなくなります。ただし、アップグ
レード途中のクライアントとの後方互換性を維持するための「スムーズ移行」
モードを使えば、リビジョン A.10.01 以前の ChemStations から、
ChemStore C/S B.03.01 のデータベースに対して、認証やデータのスプーリン
グを行うことが可能になります。このスムーズ移行モードは、リビジョン
B.01.02 以前の ChemStore C/S を実行しているクライアントでは動作しませ
ん。
ChemStore C/S のリビジョン B.03.01 で拡張された新機能には、以下のような
ものがあります。
・ 結果計算やレポート作成を拡張するためのカスタム計算
・ Oracle 9i および Windows XP のサポート
・ MDAC 2.8 ドライバのサポート
・ マルチレベルの承認
・ ズーミングおよびクロマトグラム表示の拡張
・ メソッドのレビューや印刷を迅速に行うための、ChemStation メソッド
ビューア
・ ラン承認時の LIMS 通知
・ セキュリティ違反に関する電子メール通知の拡張
変更点やバグ修正の一覧については、ソフトウェア CD-ROM 中の readme ファ
イルや software status bulletin (SSB) を参照してください。
124
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーインストールのアップグレード
要件
6
要件
ChemStore C/S のリビジョン B.03.01 に最低限必要なハードウェアは、旧リビ
ジョンとはかなり違います。ご利用になっているクライアントシステムを、以
下のリストと比較し、クライアント PC もしくは OS のアップグレードが必要
かどうかを判断してください。
次のリストは、クライアント / サーバーのインストールで、クライアントに最
低限必要な要件を示したものです。
クライアントハードウェア
・ 400 MHz Pentium II
・ 4 GB のハードディスク
・ ChemStation 装置 1 台の場合には 128 MB の RAM
(Windows XP の場合は 256 MB の RAM)
・ ChemStation 装置 2 台の場合には 256 MB の RAM
( 最高のパフォーマンスを発揮するには、512 MB 以上を推奨 )
・ ディスプレイ : 1024 × 768 ピクセル ; 小さいフォント ; 65,000 色
クライアントソフトウェア
・ Windows 2000 Professional Service Pack 4、または、
Windows XP Service Pack 1a
・ Microsoft TCP/IP プロトコル
・ Microsoft Internet Explorer 5.5 以降
・ 本アプリケーションをインストールすると、Microsoft データアクセスコン
ポーネント (MDAC) 2.8 がシステムにインストールされます。すでに、これ
より新しいバージョンの MDAC を使っている場合や、互換性の関係で古い
バージョンを必要とする場合には、互換性について、Agilent のサポート担
当者にお問合せください。
・ Oracle 9i クライアント、バージョン 9.2.0.3.0 (Agilent 共通の Oracle インス
トール CD のセット、製品番号 G4000-60105)
・ Agilent ChemStation バージョン A.10.02 以降 ( オプション )
・ ChemStore C/S レビュークライアントアプリケーションが正しく動作する
ためには、Windows にプリンタをインストールしておく必要があります。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
125
6
クライアント / サーバーインストールのアップグレード
要件
以下のリストは、クライアント / サーバーのインストールに最低限必要な、
サーバーの構成を示しています。
注
このリストは、小規模なワークグループのデータベース構成として推奨され
る、最低限の構成を示しています。より大規模なシステムのサーバー構成につ
いては、Agilent のサポート担当者にご相談ください。
ハードウェア
・ 600 MHz Pentium III プロセッサ
・ 512 MB RAM
・ ハードウェア RAID SCSI ( SCSI-2 以降 ) ディスクコントローラ - 最低 16
MB のキャッシュメモリ。
・ 6 台のディスクドライブ - 9 GB 以上
• 2 ドライブはミラーセットとして構成
• 4 ドライブは RAID-5 アレイとして構成
注
このドライブ構成によって、OS およびアプリケーションソフトウェア用のミ
ラーパーティションと、データベースファイル用の大容量アレイが 1 つずつ作
成されます。
・ DAT 40 テープドライブ
・ 1000 VA の無停電電源装置 (UPS)
サーバーソフトウェア
・ Windows 2000 Server Service Pack 4
・ Microsoft TCP/IP ネットワークプロトコル
・ Microsoft Internet Explorer 5.5 以降 ( アドミンクライアント専用 )
・ Internet Information Server バージョン 3 以降 (IIS は Windows Server ソフ
トウェアに含まれる )
・ Oracle 9i Standard サーバー、バージョン 9.2.0.3.0 (Agilent 共通の Oracle
インストール CD のセット、製品番号 G4000-60105)
126
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーインストールのアップグレード
リビジョン B.01.0x または B.02.0x サーバーのアップグレード
6
リビジョン B.01.0x または B.02.0x サーバーのアップグレー
ド
サーバーアップグレード過程のこれ以降の手順を実行する間は、レビュークラ
イアントや装置セッションから、データベースを利用できなくなります。もち
ろん、現在実行中のシーケンスによるスプールジョブの生成は中断されないの
で、生成されたスプールジョブは、サーバーのアップグレードが済んでから、
最終的にデータベースに転送されます。ただし、これ以外のデータベースにア
クセスするタスク、たとえば、データベースへのログオン、レビュークライア
ントの使用、シーケンスのセットアップなどを行うことはできません。サー
バーがオフラインになっている間に、ChemStation のセッションをロックしな
いように注意してください。さもないと、そのセッションのロック解除ができ
なくなります。
ChemStore C/S サーバーをリビジョン B.01.0x もしくは B.02.0x から B.03.01
にアップグレードして、新しいサーバーのハードウェアプラットフォームに移
行する際には、以下の手順が必要です。
注
この他にも、既存のサーバー上でアップグレードと移行を行うというような方
法もあります。ただし、単独サーバー上でのアップグレードに失敗すると、素
早いロールバックができないので、ラボの業務停止時間がさらに延びることに
なります。また、Oracle 9.2.0.3.0 サーバーはクリーンインストールが行えないの
で、この方法はお勧めできません。アップグレードを実行する前に、その他の
さまざまな選択肢について Agilent のコンサルタントにご相談ください。
インストール前の手順
・ ChemStore C/S アーカイブサーバーのサービスを停止し、データベースイ
ンスタンスをシャットダウンします。
・ データベース全体のコールドバックアップをはじめとする、システム全体の
バックアップを行います。
・ プロダクションサーバーの電源を切ります。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
127
6
クライアント / サーバーインストールのアップグレード
リビジョン B.01.0x または B.02.0x サーバーのアップグレード
開発用サーバーのインストール手順
・ 新しいサーバーに、以前のサーバーと同一のホスト名と IP アドレスを設定
します。
・ この Oracle インストール前の状態で、新しいサーバーの完全なバックアッ
プを行います。
・ 新しいシステムに、Oracle 9.2.0.3.0 サーバー、ChemStore C/S サーバーソフ
トウェアのバージョン B.03.01、および、新たな ChemStore データベース
をインストールします。新しいデータベースのサイズは、現在のプロダク
ションデータベースのサイズを基に判断します。現在のデータベース中の
「アクティブな」ランの数が足りない場合、または、クライアント / サー
バーシステムのさらなる拡張を予定している場合には、新しいデータベース
のサイズを増やします。
・ SQL Plus を起動して、「user system 」としてログオンし、「csinternal」とい
うユーザーを削除 (DROP) します。ChemStore 固有のテーブルは、すべて、
このユーザーの下に保存されます。
・ データベースダンプファイルをインポートします。
・ インポートがうまくいったかどうか、テーブルの内容をチェックして確認し
ます。
データベーススキーマの移行手順
・ 新しいクライアントシステムに、ChemStore C/S B.03.01 シングルレビュー
クライアントをインストールして設定します。
・ B.03.01 レビュークライアントソフトウェア付属のユーティリティを使っ
て、クライアントからのデータベーススキーマの移行を行います。
・ オプション : データベースを「スムーズ移行」モードに設定して、A.10.02
以前の ChemStation クライアントからも再接続できるようにします。
仕上げの手順
・ システム全体のバックアップ、および、移行したデータベースのコールド
バックアップを行います。
128
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーインストールのアップグレード
リビジョン B.01.0x または B.02.0x サーバーのアップグレード
6
・ プロダクションサーバーを、Oracle インストール前の状態に復元するか、
設定し直します。このためには、OS をインストールし直して、Oracle をイ
ンストールする前の設定のテープを復元するか、Oracle 7 もしくは 8i サー
バーのソフトウェアと ChemStore C/S ソフトウェアを、手動でアンインス
トールします。
・ 29 ページから始まる第 3 章「クライアント / サーバーのインストール」の
手順に従って、プロダクションサーバーに Oracle 9i サーバーソフトウェア
をインストールします。このインストールの際には、以前に使ったデフォル
トの Oracle ホーム名、および、インストールディレクトリを使用します。
・ ChemStore C/S サーバーソフトウェアバージョン B.03.01 をインストール
し、以前と同じデータベース名で小さなデータベースを作成します。
・ この空のデータベースのインスタンスとサービスを停止して、データベース
ファイルを削除します。
・ 開発用サーバーのバックアップから、移行されたデータベースをはじめ、コ
ントロールファイル、初期化ファイル、パスワードファイルおよびグローバ
ル設定ファイルを復元します。
・ サーバー、データベース、および、B.03.01 クライアントのインストールの
動作確認を行います。
・ データベースに A.10.02 以前の ChemStation クライアントを接続して、ス
プーラ転送が正しく動作することを確認します。
・ ここまでくれば、サーバーをオンラインにして、ラボ内のクライアントから
再接続することが可能となります。データベースへのデータスプールを開始
するには、クライアント上の ChemStore スプーラを再起動する必要があり
ます。
注意
B.01.03、B.02.01、または、B.02.02 のクライアントでも以前のデータのス
プールは可能ですが、レビュークライアントソフトウェアの実行や、新し
いシーケンスの作成は、B.03.01 にアップグレードしたクライアント以外で
は行わないでください。
・ アップグレードしていないクライアントによるデータのスプールが完了した
ら、そのクライアントをオフラインにしてから、B.03.01 にアップグレード
します。
・ 全クライアントの B.03.01 へのアップグレードが済んだら、データベースを
「スムーズ移行」モードから元に戻します。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
129
6
クライアント / サーバーインストールのアップグレード
クライアントリビジョン B.0x.0x から B.03.01 へのアップグレード
クライアントリビジョン B.0x.0x から B.03.01 へのアップグ
レード
既存の ChemStore C/S レビュークライアントをリビジョン B.03.01 にアップグ
レードするには、以下の手順を実行します。
この手順を実行する前に、クライアントのハードウェアとソフトウェアが、
ChemStore C/S の新リビジョンの要件を満たしていることを確認してくださ
い。OS のアップグレードを行わない場合には、以下の手順に従ってください。
1 SR インストール CD の uninstall.txt というファイルの説明に従い、
uninstall.cmd を使って、ChemStation Plus Security Pack、Method
Validation Pack、Agilent Technologies DB Size Security Service、
ChemStore C/S B.02.01 Service Releases 1、2、3 などのアドオンソフト
ウェアをすべてアンインストールします。
注
クライアントソフトウェアの削除手順についての説明は、145 ページから始ま
る第 8 章「クライアントソフトウェアの削除」を参照してください。
2 ChemStore C/S の旧リビジョンをアンインストールします。
3 Oracle 7 または 8i クライアントソフトウェアを、手作業で削除します。
4 ChemStation ソフトウェアをリビジョン A.10.02 以降にアップグレードしま
す。詳細については、
『ChemStation インストールガイド』を参照してくだ
さい。
5 29 ページから始まる第 3 章「クライアント / サーバーのインストール」の
手順に従って、ChemStore C/S B.03.01 レビュークライアントをインストー
ルします。
このインストールは、以下の 3 つの部分から成っています。
a Oracle 9i クライアントソフトウェアのインストール
b ChemStore C/S レビュークライアントソフトウェアのインストールと設
定
130
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバーインストールのアップグレード
クライアントリビジョン B.0x.0x から B.03.01 へのアップグレード
6
c ChemStore C/S アドミンクライアントのインストール ( オプション )
6 ChemStation Plus Security Pack や Method Validation Pack などのアドオン
ソフトウェアをすべてインストールします。アドオンソフトウェアのバー
ジョンを確かめてからインストールします。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
131
6
132
クライアント / サーバーインストールのアップグレード
クライアントリビジョン B.0x.0x から B.03.01 へのアップグレード
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
Agilent ChemStore C/S
インストールガイド
7
トラブルシューティングのヒント
ネットワーク接続に関するトラブルシューティング
134
名前の解決に関する問題への対策
136
Oracle ネットサービス接続のトラブルシューティング
137
アクセスのセキュリティに関する問題のトラブルシューティン
グ
141
インストールに関する問題のトラブルシューティング
143
以下のトラブルシューティングのヒントは、インストール中に発生する問題の
解決を助けるためのものです。
Agilent Technologies
133
7
トラブルシューティングのヒント
ネットワーク接続に関するトラブルシューティング
ネットワーク接続に関するトラブルシューティング
ChemStore C/S サーバーのインストールプログラムは、サーバーの動作に不
可欠な OS のサービスを、いくつかインストールします。このセクションでは、
これらのサービスについて説明します。
1 クライアントシステムの [ コマンドプロンプト ] ウィンドウを開きます。
2 「 Ping <hostname> 」と入力します。<hostname> はサーバーのホスト名で
す。
3 下図のように、PING 送信とそれに対する応答が、4 回ずつ表示されるはず
です。
図 85
コマンドプロンプト
4 PING ユーティリティを使うと、以下のような問題点を特定することができ
ます。
• 名前の解決に関する問題
この場合には、一般に「Bad address ( 不正なアドレス )」あるいは
「Unknown Host ( 未知のホスト )」というメッセージが表示されます。名
前の解決に関する問題が発生した場合には、136 ページの名前の解決に
関する問題への対策を参照してください。
134
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
トラブルシューティングのヒント
ネットワーク接続に関するトラブルシューティング
7
• 接続もしくはアドレスに関する問題
この場合には、一般に「Request timed out ( リクエストタイムアウト )」
というメッセージが表示されます。接続もしくはアドレスに関する問題
が発生した場合には、同じサブネット内の他のシステムに PING を送信
してみることにより、問題の原因を特定します。これで解決できない場
合には、IT サポート担当者にご相談ください。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
135
7
トラブルシューティングのヒント
名前の解決に関する問題への対策
名前の解決に関する問題への対策
クライアントシステムがデータベースサーバーにアクセスするためには、サー
バーのホスト名を解決して IP アドレスを求める必要があります。この機能は、
通常、ネットワーク上の DNS ネームサーバーによって実現されます。
DNS サーバーが利用不能であるか、名前の解決に問題がある場合には、ホスト
名に対して PING 送信を行うとエラーになる一方、そのサーバーの IP アドレ
スに対して PING 送信を行うと、正常に機能するはずです。
このような場合には、クライアント上の HOSTS ファイルに 1 行追加して、そ
のサーバーの IP アドレスをホスト名にマッピングすることにより、問題を回
避するとよいでしょう。
1 クライアントシステム上で、Windows の [ メモ帳 ] プログラムを開きます。
2 [ ファイル ] > [ 開く ] を選んで、\Winnt\system32\drivers\etc サブディレ
クトリ中の HOSTS ファイルを探します。
3 このファイルに、下図のような、アドレスマッピング行を入力します。
図 86
Hosts - メモ帳
4 134 ページのネットワーク接続に関するトラブルシューティング の画面に
示すように、[ コマンドプロンプト ] ウィンドウから PING コマンドを使っ
て、入力したマッピングをテストします。PING 送信とその応答が 4 回ずつ
表示されれば OK です。
136
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
7
トラブルシューティングのヒント
Oracle ネットサービス接続のトラブルシューティング
Oracle ネットサービス接続のトラブルシューティング
Oracle ネットサービスへの接続は、クライアントもしくはサーバー上の、ネッ
トサービス名を使って確立されます。このネットサービス名を、サーバー上の
TNS リスナーサービスにマッピングすることにより、ネットワークに対するア
クセス要求は、Oracle データベースにリダイレクトされます。Oracle ネット
サービス接続のトラブルシューティングを基本的なツールは、Oracle ソフト
ウェア付属の TNSPing というコマンドラインユーティリティです。
1 テストしたいシステムで、[ コマンドプロンプト ] のウィンドウを開きます。
2 たとえば、下図のように、TNSPing と、テストしたい ネットサービス名 を
入力して、Enter を押します。
TNSPing dbserver_hpcs
図 87
コマンドプロンプト
上図は、Oracle ネットサービス接続のテストに成功した場合の例を表していま
す。この図では、入力したネットサービス名が正しくサーバーにマッピングさ
れていること、サーバー上で有効な TNS リスナーサービスが動作しているこ
と、およびサーバーが正しいポート番号に対して応答していることが示されて
います。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
137
7
トラブルシューティングのヒント
Oracle ネットサービス接続のトラブルシューティング
TNS リスナーの問題
Oracle サーバーがインストールされていなかったり、正しく設定されていない
場合は、TNSPing を試みると、「リスナーが存在しません」という内容のエ
ラーが表示されます。このエラーの原因は、ほとんどの場合、TNS リスナー
サービスが起動していないか、TNS リスナーの設定にエラーがあるかのどちら
かです。TNS リスナーの通信エラーに対するトラブルシューティングを行う際
には、Agilent のサポート担当にご相談ください。
ネットサービス名の問題
ネットサービス名が正しく設定されていない場合には、TNSPing を試みると、
「名前を解決することができません」という内容のエラーが表示されます。こ
のエラーの原因は、ほとんどの場合、Net8 Configuration Assistant の自動付
加機能 ( コンピュータが TCP/IP ドメインにある場合には、作成された任意の
サービス名に、完全修飾ドメイン名 (FQDN) を付加する機能 ) にあります。
一般に、ネットサービス名に完全修飾ドメイン名 (FQDN) が含まれていること
自体に問題はありませんが、そのサーバーが、クライアントと異なる TCP/IP
ドメインに存在していると、ドメイン情報が不正確になるので接続は失敗しま
す。
ネットサービス名に関する問題を特定して修正するには、以下の手順に従って
ください。
1 テストしたいシステムで、[ コマンドプロンプト ] のウィンドウを開きます。
2 たとえば、下図のように、TNSPing と、テストしたい ネットサービス名 を
入力して、Enter を押します。
TNSPing dbserver_hpcs
138
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
7
トラブルシューティングのヒント
Oracle ネットサービス接続のトラブルシューティング
3 次のような画面が表示されたら、修正作業に移ります。
図 88
コマンドプロンプト
4 問題が完全修飾ドメイン名 (FQDN) の付加機能に関連していることを確かめ
るため、Windows の [ メモ帳 ] プログラムを開いて、\Oracle\Ora92\
Network\Admin というサブディレクトリにある Tnsnames.ora というファイ
ルを開きます。
5 ChemStore C/S データベース接続用に設定された名前の部分が、次の図の
ようになっていることを確認します。図と違っている場合には、[ メモ帳 ]
内で修正してファイルを保存します。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
139
7
トラブルシューティングのヒント
Oracle ネットサービス接続のトラブルシューティング
図 89
Tnsnames.ora - メモ帳
6 TNSPing テストを繰り返し、修正作業で接続の問題が解決されたことを確認
します。
140
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
7
トラブルシューティングのヒント
アクセスのセキュリティに関する問題のトラブルシューティング
アクセスのセキュリティに関する問題のトラブルシュー
ティング
ChemStore C/S サーバーをインストールすると、グローバル設定ファイルと呼
ばれるファイルを含む、Config という共有名のファイルシェアが作成されま
す。ChemStore C/S クライアントがこの設定ファイルにアクセスするには、
サーバー上のファイルシェアに対する認証が必要です。
クライアントコンピュータが、この Config ファイルシェアに対するアクセス
権を持っているかどうかを判断するためには、以下のテストを行ってくださ
い。
1 Windows の [ スタート ] メニューから、[ ファイル名を指定して実行 ] を選
択します。
2 コマンドフィールドに、\\hostname\config と入力します。ただし、
hostname は使用サーバーの名前です ( たとえば、\\dbserver\config などの
ように入力します )。
3 [OK] をクリックします。
Config ファイルに対するアクセス権があれば、hpdbglob.cfg ファイルを含む
ディレクトリのウィンドウが表示されます。
図 90
\\dbserver\config
Config ファイルに対するアクセス権がない場合には、パスワードの入力を求め
られます。これは、サーバーの認証に問題があることを示しています。ここ
で、別のユーザー名やパスワードを入力して、ファイルシェアに接続すること
は避けてください。このような処置は、一時的な解決にしかならず、クライア
ントを再起動すれば、また接続に失敗することになります。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
141
7
トラブルシューティングのヒント
アクセスのセキュリティに関する問題のトラブルシューティング
パスワードの入力を求められた場合には、サーバーの管理者に依頼して、クラ
イアントとサーバーの間の認証の問題を解決してもらってください。推奨され
る解決方法は、クライアントとサーバーを同一の Windows 2000 ドメインに所
属させ、そのドメインのユーザーすべてに、データベースサーバー上の config
ファイルシェアに対する読み取り権限を認めることです。
142
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
7
トラブルシューティングのヒント
インストールに関する問題のトラブルシューティング
インストールに関する問題のトラブルシューティング
インストールに関する問題は、サーバーシステムとクライアントシステムのど
ちらにも起こる可能性があります。インストールに関する問題の原因をつきと
めるには、インストール時に生成されるログファイルが役立ちます。依頼を受
けたテクニカルサポートの担当者は、以下のログファイルをチェックする必要
があります。
サーバーログファイルのチェック
インストールプログラムによって作成されたサービスの一部が見つからない
か、インストール後に起動しない場合 ( ユーザーが起動する必要のある
ChemStore C/S アーカイブサーバーは除く ) には、サービスのインストール
が部分的に失敗している可能性があります。
✔ サーバーシステム上で、csServer.log というインストールログをチェックし
ます。サービス起動の失敗を示すメッセージを探します。また、ファイルの
終わり近くに、次のような行があるかを調べます。
Finished creating Oracle views
✔ サーバーインストール時のエラーメッセージが、Oracle データベースの作
成に失敗したことを示している場合には、csDbmk.log file というファイルを
チェックします。データベースの作成に成功していれば、このファイルの最
後には、次のような行があるはずです。
ChemStore CS database has been successfully created!
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
143
7
トラブルシューティングのヒント
インストールに関する問題のトラブルシューティング
クライアントインストールログファイルのチェック
HPchem\ChemStor\install\csClient.log というファイルをチェックします。
✔ インストールしたのがスタンドアロンバージョンである場合には、このファ
イルの終わり近くに次のような行があるかを調べます。
Files registered successfully
✔ インストールしたのがクライアント / サーバーバージョンである場合には、
このファイルの終わり近くに次のような行があるかを調べます。
ODBC files installed successfully
144
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
Agilent ChemStore C/S
インストールガイド
8
クライアントソフトウェアの削除
ChemStore C/S レビュークライアントのアンインストール
146
Oracle 8i、または、9i クライアントソフトウェアのアンインス
トール
149
本章では、システムから ChemStore C/S ソフトウェアのコンポーネントを削
除する正しい手順を説明します。アンインストール作業の実行は難しいもので
はありませんが、ChemStore C/S のリビジョン更新やクライアント PC のハー
ドウェア交換がうまくいくように、ChemStore C/S を削除するためには、これ
らの手順に忠実に従うようにしてください。
ChemStore および Oracle クライアントのソフトウェアを、クライアントやス
タンドアロンのシステムから正しく削除するには、このセクションの説明をお
読みください。
Agilent Technologies
145
8
クライアントソフトウェアの削除
ChemStore C/S レビュークライアントのアンインストール
ChemStore C/S レビュークライアントのアンインストール
ChemStore C/S レビュークライアントソフトウェアは、Windows 2000 や
Windows XP の [ コントロールパネル ] からアクセスする [ アプリケーション
の追加と削除 ] を使ってアンインストールすることができます。この自動ソフ
トウェア削除機能を使うと、レビュークライアントソフトウェアや関連するコ
ンポーネントを、正しく削除することができます。
注
ChemStation Plus Method Validation Pack がインストールされている場合には、
ChemStore C/S レビュークライアントのアンインストールに先立ち、Method
Validation Pack を削除する必要があります。
Agilent Technologies DB Size Security Service がインストールされている場合には、
ChemStore C/S レビュークライアントのアンインストールに先立ち、DB Size
Security Service を削除する必要があります。
1 コンピュータを再起動し、管理者権限を持つユーザーとして Windows にロ
グオンします。
146
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
8
クライアントソフトウェアの削除
ChemStore C/S レビュークライアントのアンインストール
2 [ スタート ] > [ 設定 ] > [ コントロールパネル ] > [ アプリケーションの追加
と削除 ] を選択して、[ アプリケーションの追加と削除 ] ダイアログボック
スを開きます。
図 91
アプリケーションの追加と削除
3 クライアントソフトウェア (「ChemStore C/S - Client B.03.01」など ) を選択
し、[ 変更と削除 ] をクリックしてアンインストールを開始します。
4 警告が表示されたら [ はい ] を選択して、コンピュータからのプログラム
ファイルの削除を開始します。
5 ファイル削除の途中で、共有ファイルを削除するかどうかを尋ねられます。
ここでは、ChemStore C/S の共有ファイルをすべて削除することをお勧め
します。ChemStore C/S B.03.01 レビュークライアントのインストール時に
は、これらのファイルの最適なリビジョンも一緒に再インストールされるの
で、削除によって互換性が損なわれることはありません。すべての共有ファ
イルを削除するには、[ すべてはい ] を選択し、警告が表示されたら、[ はい
] をクリックして、処理を続行します。
プログラムファイル、およびインストール時に作成されたレジストリのエン
トリは、上記の手順ですべて削除されます。だだし、この手順では、インス
トール後に変更されたファイルは削除されません。データベース、スナップ
ショットデータベース、システムデータベース、ログファイルなどは削除さ
れないということです。これらのファイルは、\\hpchem\chemstor and
Documents and settings\current user\application data\Agilent\ChemStore という
ディレクトリの中に保存されています。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
147
8
クライアントソフトウェアの削除
ChemStore C/S レビュークライアントのアンインストール
データベースを確実にバックアップしてある場合には、hpchem\chemstor
ディレクトリを削除して、このアンインストール後に残された一時ファイル
を削除してもかまいません。このディレクトリを削除しようとすると、「こ
の操作は登録済みのプログラムに影響を与える可能性がある」という旨の警
告が表示されることがありますが、ディレクトリに他のプログラムがインス
トールされていなければ、この警告は無視しても大丈夫です。
6 レビュークライアントのアンインストールが済んだら、システムを再起動し
て、( 存在すれば ) ChemStation の装置セッションがエラーを起こすことな
く開始できることを確認します。
148
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
8
クライアントソフトウェアの削除
Oracle 8i、または、9i クライアントソフトウェアのアンインストール
Oracle 8i、または、9i クライアントソフトウェアのアンイ
ンストール
Oracle 8i、および、9i クライアントソフトウェアは、対応する Oracle
CD-ROM に収録された、Oracle Universal Installer を使ってアンインストール
します。この CD は、ChemStore C/S サーバーソフトウェアの出荷時に同梱さ
れています。
Oracle 8i、または、9i クライアントソフトウェアを削除するには、以下の手順
に従います。
1 管理者権限を持つユーザーとして Windows にログオンします。
2 Oracle のインストール CD を、クライアントマシンの CD-ROM ドライブに
挿入します。CD-ROM の自動再生が開始されない場合は、[ スタート ] > [
ファイル名を指定して実行 ] を選択して、CD-ROM ドライブから \install\
win32\setup.exe を実行します。自動再生が開始されたら、自動再生画面か
ら [ 製品のインストール / アンインストール ] を選択します。
3 インストーラの [ ようこそ ] 画面の [ 製品の削除 ] ボタンをクリックします。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
149
8
クライアントソフトウェアの削除
Oracle 8i、または、9i クライアントソフトウェアのアンインストール
図 92
Oracle Universal Installer
4 [ インベントリ ] ウィンドウのツリーを展開して、[Oracle Universal
Installer]、および、[Oracle 8i Client]、または、[Oracle 9i Client] の
チェックボックスを選択します。そして、[ 削除 ] ボタンをクリックします。
150
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
8
クライアントソフトウェアの削除
Oracle 8i、または、9i クライアントソフトウェアのアンインストール
図 93
インベントリ
5 アンインストールされる製品を示す [ 確認 ] ウィンドウが表示されます。[
はい ] をクリックして、Oracle 8i、または、9i クライアントソフトウェア
を削除します。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
151
8
クライアントソフトウェアの削除
Oracle 8i、または、9i クライアントソフトウェアのアンインストール
図 94
確認
6 ソフトウェアが削除されると、[ インベントリ ] ウィンドウが表示されます。
このウィンドウ中の、インストール済みの製品がなくなっていれば、アンイ
ンストールは成功です。
図 95
インベントリ
7 [ 閉じる ] ボタンをクリックして、[ インベントリ ] ウィンドウを閉じ、さら
に、[ 終了 ] をクリックして、Oracle Universal Installer を閉じます。
8 Oracle 8i、または、9i クライアントソフトウェアのアンインストールが済
んだら、システムを再起動して、残りの構成パラメータを削除します。
152
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
Agilent ChemStore C/S
インストールガイド
9
サーバーソフトウェアの削除
ChemStore C/S サーバーソフトウェアのアンインストール
154
Oracle 8i、または、9i サーバーソフトウェアのアンインストー
ル
156
ChemStore C/S データベースの削除
158
本章では、ChemStore C/S ソフトウェアのコンポーネントをシステムから削除
する正しい手順を説明します。
サーバーはクライアント / サーバー環境にとって極めて重要なので、本章のタ
スクは、訓練を受けた Oracle サーバー管理者の方だけが行うようにしてくだ
さい。本章のタスクを行う際には、事前に、訓練を受けた技術者や専門家の方
にご相談ください。さもないと、予期せぬデータ損失や長期にわたるラボの操
業停止を招くおそれがあります。
アップグレードや交換の準備として、ChemStore C/S、および、Oracle サー
バーソフトウェアを削除する際には、このセクションの説明をお読みくださ
い。
Agilent Technologies
153
9
サーバーソフトウェアの削除
ChemStore C/S サーバーソフトウェアのアンインストール
ChemStore C/S サーバーソフトウェアのアンインストール
ChemStore C/S サーバーソフトウェアをデータベースサーバーからアンインス
トールするには、以下の手順を使用してください。この手順は、旧リビジョン
の ChemStore C/S サーバーソフトウェアでも使用できます。
注意
サーバーからデータベース自体も削除したい場合には、ChemStore C/S サー
バーソフトウェアのアンインストールを行う前に、データベースの削除を
行う必要があります。
1 管理者権限を持つユーザーとしてサーバーにログオンします。
2 ChemStore C/S サーバーソフトウェアを削除する際には、あらかじめ、
ChemStore CS アーカイブサーバーサービスを停止しておく必要がありま
す。
3 [ コントロールパネル ] > [ 管理者ツール ] から、[ サービス ] を選択して、
[ChemStore CS Archive Server] サービスを探します。見つかったら、そのサー
ビスを選択して、停止します。
4 [ スタート ] > [ 設定 ] > [ コントロールパネル ] > [ アプリケーションの追加
と削除 ] を選択して、[ アプリケーションの追加と削除 ] ダイアログボック
スを開きます。
154
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
サーバーソフトウェアの削除
ChemStore C/S サーバーソフトウェアのアンインストール
図 96
9
アプリケーションの追加と削除
5 [ プログラムの追加と削除 ] パネル内の [ChemStore C/S - Server B.03.01] を選
択して、ChemStore C/S サーバーソフトウェアを削除します。
プログラムファイル、およびインストール時に作成されたレジストリのエン
トリは、上記の手順ですべて削除されます。ただし、この手順では、インス
トール後に変更されたデータベースやファイルは削除されません。たとえ
ば、サーバー動作中に作成されたログファイルやグローバル設定ファイル
は、削除されないということです。
6 ChemStore C/S ソフトウェアを再インストールする前に、サーバーを再起
動します。この手順は、ChemStore CS アーカイブサーバーサービスを完全
に削除するために、不可欠です。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
155
9
サーバーソフトウェアの削除
Oracle 8i、または、9i サーバーソフトウェアのアンインストール
Oracle 8i、または、9i サーバーソフトウェアのアンインス
トール
Oracle 8i、および、9i サーバーソフトウェアは、Oracle サーバーソフトウェ
アと一緒にインストールされる Oracle Universal Installer を使ってインストー
ルします。Oracle Universal Installer は、インストール元の Oracle CDROM か
ら実行することもできます。
Oracle 8i、または、9i サーバーソフトウェアを削除するには、以下の手順に従
います。
1 管理者権限を持つユーザーとしてサーバーにログオンします。
2 Windows の [ スタート ] メニューから、[Oracle Installation Products] >
[Universal Installer] を選択します。
3 [Oracle Universal Installer] の [ ようこそ ] 画面で、[ 製品の削除 ] ボタンをク
リックします。
4 ツリーを展開して、[Independent Products and OraHome81] ( または
[Independent Products and Ora Home92 ]) の下にある製品の選択ボックスに
チェックを付け、[ 削除 ] をクリックします。
図 97
156
インベントリ
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
9
サーバーソフトウェアの削除
Oracle 8i、または、9i サーバーソフトウェアのアンインストール
5 [ 確認 ] ウィンドウを再度見直して、[ はい ] をクリックし、Oracle サー
バーソフトウェアをシステムから削除します。
図 98
確認
6 ソフトウェアが削除されると、[ インベントリ ] ウィンドウが表示されます。
このウィンドウ中の、インストール済みの製品がなくなっていれば、アンイ
ンストールは成功です。
図 99
インベントリ
7 [ 閉じる ] ボタンをクリックして [ インベントリ ] ウィンドウを閉じ、さら
に、[ 終了 ] をクリックして Oracle Universal Installer を閉じます。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
157
9
サーバーソフトウェアの削除
Oracle 8i、または、9i サーバーソフトウェアのアンインストール
8 Oracle 8i、または、9i サーバーソフトウェアのアンインストールが済んだ
ら、システムを再起動して、残りの構成パラメータを削除します。
9 ChemStore C/S データベースの削除
ChemStore C/S サーバーソフトウェアでは、ChemStore C/S サービスやデー
タファイルの削除を助けるユーティリティを用意しています。このユーティリ
ティは、ChemStation Plus インストール CD-ROM の \G1410A\Utils というディ
レクトリに、drop.bat という名前で収録されています。このユーティリティは、
インストールプログラムが作成したデータベースファイルを、すべて削除しま
す。同ユーティリティは、Agilent の技術者がサービスの一環として、ソフト
ウェアを再インストールしたり、データベースを復元の準備として一時データ
ベースを削除したりする際に、ChemStore C/S データベースを削除するために
使用します。このツールを使用するには、ChemStore C/S サーバーソフトウェ
アがインストールされている必要があります。
注意
このユーティリティは、データベースサーバーから、ChemStore C/S データ
ファイルをすべて削除します。削除されたデータベースファイルやデータ
は、すべて完全に消滅するので、このユーティリティを使う際は、細心の
注意を払ってください。
1 ChemStore C/S で使っているディレクトリ以外のディレクトリに、Oracle
データベースをバックアップします。
2 drop.bat ファイルを \hpchem\chemstor\install ディレクトリにコピーします。
drop.bat ファイルは、たとえば、次のようになっています。
perl csDbmk.pl -drop -intpwd oracle -verbose -dbhome c:\Oracle\Ora92
-syshome c:\hpchem\ -dbconfig hpcs.cfg %1 %1
3 このファイルを編集して、drop.bat に、Oracle ホーム、および、ChemStore
ディレクトリのパスが正しく反映されるようにします。
たとえば、Oracle ホームと ChemStore のディレクトリが D: ドライブにある
場合には、c:\Oracle\Ora92 を d:\Oracle\Ora92 に、c:\hpchem を d:\hpchem.
に、それぞれ変更します。
4 データベースに hpcs 以外の名前を付けた場合には、drop.bat ファイルの
hpcs.cfg のパラメータを変更します。
158
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
9
サーバーソフトウェアの削除
Oracle 8i、または、9i サーバーソフトウェアのアンインストール
たとえば、データベース名が test の場合、hpcs.cfg を test.cfg に変更しま
す。
5 [ コマンドプロンプト ] のウィンドウを開いて、ディレクトリを \hpchem\
chemstor\install に変更します。
6 drop ( データベース名 ) ( たとえば drop hpcs) と入力して、ユーティリティを
実行します。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
159
9
160
サーバーソフトウェアの削除
Oracle 8i、または、9i サーバーソフトウェアのアンインストール
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
Agilent ChemStore C/S
インストールガイド
10
管理と参照情報
管理タスク
サーバーサービスのチェック
162
ChemStore C/S アドミンクライアントユーティリティのインス
トール
164
データベース説明の変更
167
デフォルトパスワードの変更
169
データベースインスタンスのシャットダウン
173
データベースインスタンスの再起動
174
データベースファイルのバックアップ
175
データベースファイルの復元
178
データベースの別のサーバーへの復元
179
ファイルシステムのデフラグ
180
ウィルス 対策
182
停電対策
183
アーカイブサーバーログファイルのクリア
184
サーバー構成の最適化
185
参照情報
ChemStore C/S ファイル
186
ChemStore C/S のデフォルトユーザー
188
タイムゾーン情報
189
サーバー管理タスクの中には、ChemStore CS メニューからアクセスする、
ChemStore C/S アドミンクライアントを使って行われる作業もあります。これ
らのサーバー管理タスクについての詳細は、ChemStore C/S アドミンクライア
ントのオンラインヘルプを参照してください。
Agilent Technologies
161
10
管理と参照情報
サーバーサービスのチェック
サーバーサービスのチェック
ChemStore C/S サーバーのインストールプログラムは、サーバーの動作に欠
かせない OS のサービスを、いくつかインストールします。このセクションで
は、このサービスについて説明します。
1 Windows の [ スタート ] メニューから、[ 設定 ] > [ コントロールパネル ] > [
管理ツール ] > [ サービス ] を選択します。
2 以下のサービスのそれぞれについて、状態とスタートアップの種類をチェッ
クします。これらのサービスの状態は、開始、スタートアップの種類は、自
動に設定されているはずです。
• Oracle TNS リスナーサービス (OracleOraHome81TNSListener)
• Agilent ChemStore C/S Archive Server。インストールプログラムは、こ
のサービスのスタートアップを自動に設定しますが、インストールプロ
グラム自体がこのサービスを自動的に開始するわけではありません。し
たがって、インストール直後に初めて本製品を使用する際には、この
サービスを手動で開始する必要があります。サービスを手動で開始する
には、[ サービス ] ダイアログボックスの [ 開始 ] をクリックします。
• OracleServicedatabase_name (OracleServicehpcs など )。インストール
プログラムは、このサービスのスタートアップを自動に設定しますが、
データベースの作成後にサーバーを再起動するまでは、自動的にサービ
スが開始されることはありません。
162
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
管理と参照情報
サーバーサービスのチェック
図 100
10
サービス
これらのサービスの中に、存在しないものや、インストール後に開始してい
ないもの ( 手動で開始する必要のある ChemStore C/S アーカイブサーバー
は除く ) がある場合には、Agilent のサポート担当者に連絡して、インス
トールのトラブルシューティングを行う必要があります。
3 OracleMTSRecoveryService、OracleOraHome92HTTPServer、
OracleOraHome92ClientCache、OracleOraHome92PagingServer 、およ
び、Distributed Transaction Coordinator の各サービスに、自動スタート
アップの設定が行われていないことをチェックします。これらのサービスを
特定し、そのスタートアップの種類が、162 ページ の図のように「手動」
または「無効」に設定されていることを確かめます。
Oracel HTTP Server は、Oracle 9i 付属の Web サーバーで、既存の Web サー
バーが存在しない場合に使われます。ChemStore C/S で使われるアドミンクラ
イアントアプリケーションは、アクティブサーバー上の Web アプリケーショ
ンなので、Microsoft Internet Information Server (IIS) がないと動作しません。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
163
10
管理と参照情報
ChemStore C/S アドミンクライアントユーティリティのインストール
ChemStore C/S アドミンクライアントユーティリティのイ
ンストール
ChemStore C/S アドミンクライアントは、ChemStore C/S サーバーの管理に
使われるユーティリティで、サーバーもしくは任意のネットワーククライアン
トから、Internet Explorer を介して利用することができます。
ChemStore C/S レビュークライアントや ChemStore C/S サーバーのインス
トール時には、ChemStore CS のプログラムフォルダの中に、このアドミンク
ライアントの Web アプリケーションにアクセスするためのインターネット
ショートカットがデフォルトで作成されます。
ChemStore C/S アドミンクライアントを読み込むには、以下の手順に従いま
す。
1 ChemStore C/S アーカイブサーバーサービスが起動していることを確認し
ます。
注
Java ランタイムソフトウェアを正しくダウンロードするには、セキュリティ警
報が発生しないように Internet Explorer のセキュリティ設定を変更する必要があ
ります。アドミンクライアントは、ローカルマシンにインストールされた Java
ランタイムプラグインを必要とします。ローカルマシンに Java ランタイムプ
ラグインがインストールされていない場合には、ChemStore C/S は、アドミン
クライアントが最初に実行された時点で、自動的にこのソフトウェアのインス
トールを試みます。
2 デスクトップの Internet Explorer アイコンを右クリックして、[ インター
ネットのプロパティ ] を選択します。
3 [ セキュリティ ] タブを選択します。
4 [ インターネット ] ゾーンのセキュリティレベルを [ 低 ] に設定します。
5 [ 適用 ] をクリックします。
注
164
Java ランタイムソフトウェアのインストールが済んだら、セキュリティを [íÜ]
に戻しておいたほうがよいでしょう。ChemStore C/S アドミンクライアントは、
セキュリティ [ 高 ] に対応していません。インターネットゾーンをセキュリ
ティ [ 高 ] にしたい場合には、セキュリティ [ 中 ] の専用ゾーンに ChemStore
サーバーを配置する必要があります。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
管理と参照情報
ChemStore C/S アドミンクライアントユーティリティのインストール
10
6 Windows の [ スタート ] メニューから、[ プログラム ] > [ChemStore CS] >
[ChemStore Admin Client (ChemStore アドミンクライアント )] を選択します。
7 Java ランタイムインストーラが起動して、Java ランタイムソフトウェアと
プラグインをシステムにインストールします。
8 Java ランタイムプラグインのインストールが済むと、アドミンクライアン
トのページが再表示され、正常なページが読み込まれます。次の図は、アド
ミンクライアントの Web アプリケーションの表示イメージを表しています。
図 101
ChemStore C/S アドミンクライアント - Microsoft Internet Explore)
9 [ChemStore Alias (ChemStore エイリアス )] のフィールドを確認します。この
アドミンクライアントのヘッダー情報には、ご利用になっているデータベー
ス名 (hpcs など ) が表示されているはずです。この情報は、データベースに
ログオンしなくても表示できます。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
165
10
管理と参照情報
ChemStore C/S アドミンクライアントユーティリティのインストール
10 [Login ( ログイン )] ボタンをクリックして、デフォルトの管理者アカウント
情報 ( ユーザー「admin」、パスワード「admin」) を入力します。
図 102
166
ユーザーログイン
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
管理と参照情報
データベース説明の変更
10
データベース説明の変更
インストール時に作成されるサーバーデータベースのデフォルトの説明は、
ユーザーにとって必ずしも意味のある説明であるとは限りません。この説明
は、クライアントがデータベースに接続したときに表示されるので、意味のあ
る説明に変更しておいたほうがよいでしょう。これは、クライアントが接続す
る可能性のある ChemStore C/S データベースが複数ある場合に、特に重要で
す。
データベースの説明は、グローバル設定ファイルに保存されています。この
ファイルは、ChemStore アドミンクライアントユーティリティから変更するこ
とができます。
データベースの説明を変更するには、以下の手順に従います。
1 ChemStore アドミンクライアント を Web ブラウザで起動します。
2 起動したアドミンクライアントに、「admin」というユーザー名でログオンし
ます。
デフォルトのパスワードは、「admin」です。
3 [Global Config ( グローバル設定 )] 選択リストから、[Change global config
information ( グローバル設定情報の変更 )] を選択します。
図 103
グローバル設定情報の変更
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
167
10
管理と参照情報
データベース説明の変更
4 [Description ( 説明 )] ラジオボタンを選択します。
図 104
グローバル設定ファイルの変更
5 対応するフィールドに、新しい説明を入力します。作成日時のスタンプはそ
のまま残しておくことをお勧めしますが、それ以外の説明は変更可能です。
6 [OK] をクリックして、変更を確定します。
ChemStore アドミンクライアントについての詳しい情報は、オンラインヘルプ
を参照してください。
168
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
管理と参照情報
デフォルトパスワードの変更
10
デフォルトパスワードの変更
ChemStore C/S システムを正常に動作させるには、いくつかのユーザーおよび
パスワードが必要です。ChemStore C/S データへの不正なアクセスを防ぐため
に、インストールが済んだら、あらゆるデフォルトパスワードを変更すること
を強くお勧めします。本アプリケーションは、ChemStore C/S アプリケーショ
ン環境の外で行われたデータベースの変更に対して監査を行うことができない
ので、法的規制の下で運営されているラボにとって、このパスワードの変更は
非常に重要です。
ChemStore C/S 内部ユーザー
ChemStore C/S サーバーソフトウェアをインストールすると、ユーザー名
「csinternal」、パスワード「csinitorapswd」の Oracle ユーザーが作成されま
す。このユーザーは、Oracle データベースにアクセスする際に、
ChemStore C/S のあらゆるコンポーネントによって使われます。
ユーザー「csinternal」とそのパスワードを正しく設定することは、
ChemStore C/S システムの正常な動作に不可欠です。ユーザー「csinternal」
のパスワードを変更する際には、Oracle のツールを使わずに、必ず
ChemStore C/S アドミンクライアントを使ってください。
「csinternal」ユーザーのパスワードを変更するには、以下の手順に従います。
1 ChemStore アドミンクライアント を Web ブラウザで起動します。
2 起動したアドミンクライアントに、「admin」というユーザー名でログオンし
ます。
デフォルトのパスワードは、「admin」です。
3 [Global Config ( グローバル設定 )] 選択リストから、[Change global config
information ( グローバル設定情報の変更 )] を選択します。
図 105
グローバル設定情報の変更
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
169
10
管理と参照情報
デフォルトパスワードの変更
4 [Password ( パスワード )] ラジオボタンを選択します。ChemStore C/S 内部
ユーザーアカウントの新しいパスワードを入力し、入力要求が表示された
ら、再度パスワードを入力します。
図 106
注意
グローバル設定ファイルの変更
「csinternal」アカウントのパスワードを、標準の Oracle ツールを使って変更
すると、ChemStore C/S システムが正しく動作しなくなるので、これを避け
る ことが重要です。
ChemStore アドミンクライアントについての詳しい情報は、オンラインヘルプ
を参照してください。
170
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
管理と参照情報
デフォルトパスワードの変更
10
Oracle のデフォルトユーザー
新しい Oracle 9i データベースを作成すると、デフォルトユーザーが 3 つ作成
されます。セキュリティ確保のため、これらのユーザーのパスワードは、イン
ストール後に変更しておくことをお勧めします。
表8
デフォルトユーザー
ユーザー名
パスワード
アクセス許可
system
manager
データベースの管理タスクに使
用
sys
change_on_install
保守作業に使用
internal
oracle
データベースの開始と停止に使
用
Oracle の internal ユーザー
「internal」ユーザーアカウントは、パスワードを入力することなく、データ
ベースサーバー上で直接データベースにアクセスすることができます。このア
カウントは、OS のサービスで、データベースをスタートアップしたりシャッ
トダウンしたりするために使います。「internal」アカウントに対するアクセ
スは、Windows の認証とデータベースサーバーに保存されているパスワード
ファイルによって制御されます。データベースサーバー上の Windows 2000
で、Administrator として認証されているユーザーは、すべて、Oracle の
「internal」ユーザーアカウントにアクセスすることができます。
「internal」アカウントのパスワードを変更するには、以下の手順に従います。
1 管理者権限を持つユーザーとしてサーバーにログオンします。
2 「internal」アカウントのパスワードファイルを探します。
このファイルは、通常、Oracle\Ora92\database ディレクトリの中にあり、
pwdhpcs.ora ( または、pwdxxxx.ora 。ただし、xxxx はデータベース名の 4 文
字 ) というファイル名になっています。
注
「internal」パスワードファイルは隠しファイルなので、Windows Explorer で隠し
ファイルの表示を有効に設定する必要があります。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
171
10
管理と参照情報
デフォルトパスワードの変更
3 「internal」パスワードファイルを削除します。
4 以下の手順に従い、Orapwd ユーティリティを使って新しいパスワードファ
イルを作成します。
5 サーバー上で、[ コマンドプロンプト ] ウィンドウを開きます。
6 ディレクトリを、\Oracle\Ora92\database に変更します。
7 次のコマンドを入力します。
Orapwd file=pwdhpcs.ora password=<newpassword>
注
データベース名が hpcs でない場合には、コマンド中のパスワードファイル名
の部分を、データベース名に合わせて変更します。
Oracle の sys ユーザーと system ユーザー
「sys」や「system」といった、Oracle データベースの管理用ユーザーのパス
ワードを変更するには、以下の手順を実行します。
1 サーバー上で SQL Plus Worksheet のセッションを開き、
「csinternal」とい
う SYSDBA ユーザーとしてログオンします。
2 次のコマンドを入力します ( 最後にセミコロンを付けます )。
alter user system identified by <newpassword>;
ここで、<newpassword> は、アカウントに割り当てる新しいパスワードで
す。F5 を押して、コマンドを実行します。コマンドが完了したことを示す
確認メッセージが表示されるはずです。
3 次のコマンドを入力します ( 最後にセミコロンを付けます )。
alter user sys identified by <newpassword>;
ここで、<newpassword> は、アカウントに割り当てる新しいパスワードで
す。F5 を押して、コマンドを実行します。コマンドが完了したことを示す
確認メッセージが表示されるはずです。
4 [ ファイル ] > [ 終了 ] を選択して、SQL Plus Worksheet アプリケーション
を終了します。
172
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
管理と参照情報
データベースインスタンスのシャットダウン
10
データベースインスタンスのシャットダウン
サーバーのメンテナンス作業を行う場合、データベースインスタンスをシャッ
トダウンして、ユーザーの接続を切断し、Oracle がデータベースファイルに対
して保持しているファイルロックを解放しなければならないことがあります。
サーバー上でデータベースをシャットダウンするには、以下の手順を実行しま
す。
1 管理者権限を持つユーザーとしてサーバーにログオンします。
2 サーバー上で SQL Plus Worksheet のセッションを開き、
「csinternal」とい
う SYSDBA ユーザーとしてログオンします。
3 次のコマンドを入力します ( 最後にセミコロンを付けます )。
Shutdown Immediate;
F5 を押して、コマンドを実行します。コマンドが完了したことを示す確認
メッセージが表示されるはずです。
4 全ユーザーが即座にデータベースから切断され、処理中の全トランザクショ
ンが、処理前の状態にロールバックされます。
5 データベースのシャットダウンが済むと、SQL Plus Worksheet には「Oracle
instance shut down (Oracle インスタンスがシャットダウンされました )」と
表示されます。
6 [ ファイル ] > [ 終了 ] を選択して、SQL Plus Worksheet アプリケーション
を終了します。
Oracle データベースの管理についての詳細は、Oracle のマニュアルを参照し
てください。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
173
10
管理と参照情報
データベースインスタンスの再起動
データベースインスタンスの再起動
サーバーのメンテナンス作業を行う場合、データベースインスタンスをシャッ
トダウンして、ユーザーの接続を切断し、Oracle がデータベースファイルに対
して保持しているファイルロックを解放しなければならないことがあります。
このようなシャットダウンを行った後に、サーバーを再起動せずに、データ
ベースインスタンスだけを再起動したい場合があります。サーバー上でデータ
ベースを再起動するには、以下の手順を実行します。
注
コントロールパネルからデータベースインスタンスサービスをシャットダウン
してしまった場合には、このインスタンスサービスも再起動する必要がありま
す。インスタンスサービスを再起動すると、データベースインスタンスも自動
的に再起動されます。
1 管理者権限を持つユーザーとしてサーバーにログオンします。
2 サーバー上で SQL Plus Worksheet のセッションを開き、
「csinternal」とい
う SYSDBA ユーザーとしてログオンします。
3 次のコマンドを入力します ( 最後にセミコロンを付けます )。
Startup;
F5 を押して、コマンドを実行します。コマンドが完了したことを示す確認
メッセージが表示されるはずです。
4 起動処理の実行中には、その作業経過が表示されます。まず、データベース
インスタンスがマウントされ、続いて、開かれたことが表示されます。
5 データベースインスタンスの再起動が済むと、
「Database Opened ( データ
ベースが開かれました )」と表示されるはずです。
6 [ ファイル ] > [ 終了 ] を選択して、SQL Plus Worksheet アプリケーション
を終了します。
7 Oracle データベースの管理についての詳細は、Oracle のマニュアルを参照
してください。
174
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
10
管理と参照情報
データベースファイルのバックアップ
データベースファイルのバックアップ
次の手順は、ChemStore C/S のデフォルトデータベース (hpcs) に対して、
コールドバックアップを行う方法を説明したものです。カスタマイズを行う場
合は、Agilent のサポート担当者と相談して、適切なバックアップルーチンを
作成してください。
バックアップとアーカイブのコンセプトに関する詳細については、
『ChemStore C/S コンセプトガイド』を参照してください。
1 Oracle Server Manager を使って、データベースインスタンスをシャットダ
ウンします。173 ページのデータベースインスタンスのシャットダウンを参
照してください。
2 [ コントロールパネル ] から、Oracle Instance Services を停止します。
a [ プログラム ] > [ 設定 ] > [ コントロールパネル ] > [ 管理ツール ] を選択
して、[ サービス ] アプリケーションを起動します。
b OracleServicehpcs という名前のサービスを探します。このサービスを選択
し、[ 停止 ] をクリックしてサービスを停止します。
3 バックアッププログラムを開始します。このバックアッププログラムは、
Windows 2000 のバックアップでも、自分で選んだサードパーティ製のバッ
クアッププログラムでも構いません。
• Windows 2000 システムでは、[ スタート ] メニューの、[ プログラム ] > [
アクセサリ ] > [ システムツール ] フォルダの中に [ バックアップ ] があ
ります。
4 ChemStore C/S サーバーの各ドライブ上の、\dbs\hpcs ディレクトリをバッ
クアップします。
表 9 に示すのは、このディレクトリ中のファイルで、各ファイルの内容とデ
フォルトサイズも併記されています。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
175
10
管理と参照情報
データベースファイルのバックアップ
表9
データベースファイルの説明とサイズ
ファイル名
説明
Small ( 小規模 Medium ( 中規
) データベース 模 ) データ
ベース
Large ( 大規模
) データベース
Data1_1
アーカイブ情報、メ
ソッド、スペクトル
100 MB
200 MB
1000 MB
Data2_1 +x
バイナリラージオブ
ジェクト (BLOBS)、生
データ
1000 MB
7000 MB
4 ファイル
30,000 MB
15 ファイル
Data3_1
ユーザー情報
100 MB
200 MB
1000 MB
undotbs01
ロールバック用アン
ドゥファイル
100 MB
500 MB
1000 MB
temp01
一時的な情報
100 MB
100 MB
100 MB
INDX_1
データ取得インデック
スファイル
500 MB
800 MB
1000 MB
SYSTEM01.dbf
システムテーブル定義
250 MB
250 MB
250 MB
Redo0X.log (x=1,2,3,4)
ログテーブル
10 MB
20 MB
50 MB
5 Control01.ctl、および、Control02.ctl という 2 つの ChemStore コントロール
ファイルのバックアップを行います。
176
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
10
管理と参照情報
データベースファイルのバックアップ
このファイルについては、データインテグリティを維持するため、コピー
ファイルが 2 つずつ保存されているので、両方のコピーをバックアップしま
す。デフォルトのインストールでは、Control01.ctl は \Oracle\Ora92\dbs\
hpcs ディレクトリに、Control02.ctl は \dbs\hpcs ディレクトリの 1 つにあ
ります。
6 データベース初期化ファイル \Oracle\Ora92\database\inithpcs.ora をバック
アップします。
7 内部パスワードファイル \Oracle\Ora92\database\Pwdhpcs.ora をバックアッ
プします。
8 ChemStore C/S グローバル設定ファイル \hpchem\chemstor\config\
hpdbglob.cfg をバックアップします。
9 オプション : \Oracle\Ora92\network\admin の中にある、listener.ora、
sqlnet.ora、tnsnames.ora などの、Oracle リスナーファイルや TNS ネーミン
グファイルをバックアップします。
10 データベースインスタンスサービスを再起動します。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
177
10
管理と参照情報
データベースファイルの復元
データベースファイルの復元
データベースサーバーで、データの損失やデータベースの破損がある場合、最
後に完全バックアップを行った時の状態に、データベースを復元することがで
きます。
復元手順を開始する際には、あらかじめ、データベースインスタンスとサービ
スをシャットダウンしておく必要があります。また、復元後にデータベースの
一貫性が失われないように、バックアップセットからファイルを復元する前
に、既存のデータベースファイルも削除します。
1 Oracle Server Manager を使って、データベースインスタンスをシャットダ
ウンします。173 ページのデータベースインスタンスのシャットダウンを参
照してください。
2 コントロールパネルから Oracle Instance Services を停止します。
a [ プログラム ] > [ 設定 ] > [ コントロールパネル ] > [ 管理ツール ] を選択
して、[ サービス ] アプリケーションを起動します。
b OracleServicehpcs という名前のサービスを探します。このサービスを選択
し、[ 停止 ] をクリックしてサービスを停止します。
3 システムの各ドライブから、\dbs\hpcs ディレクトリを削除します。
4 すべてのデータベースファイルを、バックアップから、サーバーのドライブ
上の元の場所に復元します。
5 コントロールファイル、初期化パラメータファイル、内部パスワードファイ
ル、および、グローバル設定ファイルを復元します。どのファイルについて
も、既存のファイルがあればすべて上書きされます。
6 サーバーを再起動します。データベースインスタンスが自動的に開始され、
その中には、復元したバックアップセットの全データが含まれています。
178
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
管理と参照情報
データベースの別のサーバーへの復元
10
データベースの別のサーバーへの復元
サーバーのクラッシュ時やシステムのアップグレード時など、データベースを
別のサーバーに復元する必要がある場合には、以下の手順に従って、最後に
行った完全バックアップからデータベースを復元します。
1 29 ページから始まる第 3 章「クライアント / サーバーのインストール」の
説明に従って、ChemStore C/S サーバーのインストールと設定を行います。
2 データベースをバックアップしたときと同一のホスト名およびデータベース
名を使って、小規模な ChemStore データベースを作成・設定します。
3 Oracle サーバーマネージャを使って、データベースインスタンスをシャッ
トダウンします。173 ページのデータベースインスタンスのシャットダウン
を参照してください。
4 [ コントロールパネル ] から、Oracle Instance Services を停止します。
a [ プログラム ] > [ 設定 ] > [ コントロールパネル ] > [ 管理ツール ] を選択
して、[ サービス ] アプリケーションを起動します。
a OracleServicehpcs という名前のサービスを探します。このサービスを選択
し、[ 停止 ] をクリックしてサービスを停止します。
5 システムの各ドライブから、dbs\hpcs ディレクトリを削除します。
6 すべてのデータベースファイルを、バックアップから、サーバーのドライブ
上の元の場所に復元します。
7 コントロールファイル、初期化パラメータファイル、内部パスワードファイ
ル、および、グローバル設定ファイルを復元します。どのファイルについて
も、既存のファイルがあればすべて上書きされます。
8 サーバーを再起動します。データベースインスタンスが自動的に開始され、
その中には、復元したバックアップセットの全データが含まれています。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
179
10
管理と参照情報
ファイルシステムのデフラグ
ファイルシステムのデフラグ
現在のコンピュータは、どのようなシステムでも、使っているうちにファイル
システムが断片化してきます。断片化は、パフォーマンスの低下の原因となる
と同時に、ディスクドライブに必要以上の磨耗を引き起こす可能性がありま
す。
デフラグツールは、サーバーのシステムドライブおよびアプリケーションドラ
イブの断片化の低減や解消ばかりでなく、クライアントシステムのドライブの
デフラグにも使われます。Windows 2000 および Windows XP システムのデフ
ラグには、Executive Software 社の Diskeeper という製品をお勧めします。
Windows 2000 にも、限定的な機能のデフラグユーティリティが付属している
ので、これを利用することもできます。
サーバーディスクのデフラグ
注意
データベース動作中の Oracle データベースサーバーでは、デフラグツール
を実行しないでください。デフラグツールを実行する際には、あらかじめ、
Oracle のデータベースインスタンスをシャットダウンしておいてください。
Oracle のデータベース環境は動的であり、非常に大きなファイルを扱うので、
Oracle のデータベースデータファイルを、ディスクデフラグツールを使ってデ
フラグすることはお勧めできません。最善のアプローチは、ファイルを他の
ディスクやバックアップテープに移動してから、ドライブをデフラグし、デー
タファイルを元の場所に復元することです。
断片化は、Oracle の表領域でも起こります。この種の断片化については、訓練
を受けた Oracle データベース管理者、または、Oracle コンサルタントにご相
談ください。
180
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
管理と参照情報
ファイルシステムのデフラグ
10
クライアントシステムのデフラグ
デフラグは、バックアップやウィルス対策など、日常的な保守作業の一環とし
て実行したほうがよいでしょう。クライアントシステムのデフラグは、システ
ムのパフォーマンスを改善するため、定期的に行う必要があります。
注意
クライアントがデータ取込を行っている間は、デフラグツールを実行しな
いでください。デフラグは、大量のシステムリソースを必要とするので、
データ取込処理に割り込みがかかって、データが失われる可能性がありま
す。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
181
10
管理と参照情報
ウィルス 対策
ウィルス 対策
ネットワークに接続しているコンピュータシステムは、コンピュータウィルス
などの悪意のあるプログラムからの攻撃を受けやすくなっています。
したがって、ウィルスの感染を防ぐために、クライアントシステムとサーバー
システムの両方に、有効なアンチウィルスユーティリティをインストールして
おくことを強くお勧めします。同時に、アンチウィルスユーティリティは、シ
ステムがウィルスに感染しないことを保証するわけではない、ということを認
識しておくことが重要です。
ウィルス対策としてやるべき作業には、以下のようなものがあります。
・ 定評のあるアンチウィルスソフトウェアの購入・配備
・ アンチウィルスソフトウェア販売元からのウィルス定義の更新を定期的に実
施
・ OS の最新の Service Pack およびバグ修正パッチのインストール
・ クライアントやサーバー上の使われていないサービスやポートの停止
・ 強力な認証方式の採用およびサーバーへのゲストアクセスの禁止
・ アクセスログとシステムログに異常な動作が記録されていないか定期的にレ
ビュー
・ 新しいウィルスの発生を知らせるニュースサービスの購読
・ システムを安全なファイアウォール内に設置
システムの安全を守る唯一絶対の手段はありませんが、操作方法や管理方法に
注意すれば、ほとんどのウィルス攻撃を撃退することができます。
タイムゾーンの設定、および、記録時間に対する影響についての詳細は、
『コ
ンセプトガイド』を参照してください。
注
182
パフォーマンスを悪化させないため、データベースファイルに対しては、ウィ
ルススキャンを行わないことをお勧めします。ファイルに改竄があれば、その
データベースはいずれにせよ利用できなくなるので、ウィルススキャンは、そ
の時になってから手動で行ってもかまいません。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
管理と参照情報
停電対策
10
停電対策
Oracle のデータベースは動的な構造をしているので、データベースを正しく
シャットダウンし、あらゆるトランザクションを一貫した方法でコミットある
いはロールバックさせることが重要になります。
あらゆる ChemStore C/S サーバーシステムに無停電電源 (UPS) が必要なのは、
このためです。UPS を適切に設定するためには、停電対策の概念を理解してお
くことが重要です。
UPS 設定の際には、以下の点を考慮する必要があります。
・ UPS の目的は、データベースとサーバーを正しくシャットダウンすること
であって、停電の間中ずっと動作をさせ続けることではありません。
・ 停電の多くは、10 分程度しか続きません。この時間内にサーバーをシャッ
トダウンするように UPS を設定した場合、サーバーが完全にシャットダウ
ンするのを待ってから、サーバーを再起動する必要があります。
・ シャットダウン処理は、途中で中断することはできません。また、シャット
ダウン中に停電が復旧した場合にも、サーバーを再起動することはできませ
ん。
・ 大規模なデータベースをシャットダウンするには時間が必要で、トランザク
ションの量によっては、1 時間以上かかることもあります。したがって、こ
の間サーバーを動作させ続ける能力が UPS にあることを確かめてください。
・ UPS の構成やサイズを考える際には、データベースのバックアップ中に停
電が発生すると、シャットダウンにどのような影響があるかなど、滅多に起
こらないような状況についても考慮するようにしてください。
・ 繰り返し停電が発生した場合にも、再度シャットダウンするのに十分なバッ
テリレベルがない限り、サーバーが再起動しないように、UPS を正しく設
定するようにしてください。
・ データベースのシャットダウンに必要な時間を定期的に計測して、UPS の
ランタイム容量と比較してください。シャットダウン時間が長引いた場合の
ための十分な余裕がなかったら、UPS をアップグレードしてください。
・ データベースサーバーを本番稼動させる前に、UPS シャットダウンプロセ
スのテストを行ってください。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
183
10
管理と参照情報
アーカイブサーバーログファイルのクリア
アーカイブサーバーログファイルのクリア
アーカイブ操作やデアーカイブ操作などの、サーバー上のアーカイブ関連の作
業は、hparsv.log というログファイルに記録されます。このログファイルには、
ChemStore C/S システムから情報が追加されるので、ログファイルのサイズは
徐々に大きくなります。このログファイルのコピーを作成して名前を変更し、
元のファイルを削除するという作業を、定期的に行ってください。削除後、シ
ステムによって新たなログファイルが作成されます。
このファイルのデフォルトの保存場所は、C: \HPChem\ChemStor\hparsv.log で
す。ここで、C は、ChemStore C/S サーバーをインストールしたドライブで
す。
184
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
管理と参照情報
サーバー構成の最適化
10
サーバー構成の最適化
ChemStore C/S のデータベースファイルには、複数のディスクアレイを使う
ことを強くお勧めします。データベースソフトウェアは、数多くの読み書き操
作を同時に行っているので、データベースファイルを種類ごとに別々のアレイ
に配置すると、パフォーマンスは目に見えて向上します。このファイルの配置
をインストール時に指定する方法については、62 ページの Oracle データベー
スの作成セクションの手順 3 を参照してください。既存のデータベース内の
ファイルを移動してよいのは、訓練を受けた Oracle データベース管理者だけ
です。
ディスクアレイの構成に関する詳細については、37 ページのサーバーのパ
フォーマンスに関する検討事項 も参照してください。
不要なデータベースの無効化
ORCL というサンプルデータベースがインストールされている場合には、これ
を無効化することにより、メモリの節約やパフォーマンスの向上を図ることが
できます。[ サービス ] というアプリケーションを使って、
OracleServiceORCL サービスのスタートアップの種類を [ 無効 ] に設定してく
ださい。[ サービス ] アプリケーションにアクセスする方法については、162
ページのサーバーサービスのチェックを参照してください。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
185
10
管理と参照情報
ChemStore C/S ファイル
ChemStore C/S ファイル
ChemStore C/S インストールプログラムは、ChemStore C/S システム上に、
以下の表に示されるような、設定ファイル、初期化ファイル、およびログファ
イルを作成します。
ここでは、情報として記載していますが、これらのファイルは、決して変更し
ないでください。
表 10
ファイル名
説明
デフォルトの場所
csClient.log
クライアントインストール
情報のログ
HPChem\ChemStor\install
csCllist.log
クライアントファイルのリ
スト
HPChem\ChemStor\install
ChemStoreCS.log
レビュークライアントの動
作ログ
HPChem\ChemStor\work
hpdblog.txt
データベーススプーラのロ
グファイル
HPChem\ChemStor\temp
表 11
186
クライアントファイル
サーバーファイル
ファイル名
説明
デフォルトの場所
hpcs.cfg
表領域のサイズと場所の指
定
HPChem\ChemStor\install
initSml.ora
initMed.ora
initLrg.ora
csSmall.cfg
csMedium.cfg
csLarge.cfg
HPChem\ChemStor\install
指定されたデータベースサ
イズによって、これらの設
定ファイルのうちの一組が、
データベースの作成に使わ
れます。
csSvrList.log
サーバーファイルのリスト
HPChem\ChemStor\install
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
管理と参照情報
ChemStore C/S ファイル
表 11
10
サーバーファイル ( 続き )
ファイル名
説明
デフォルトの場所
i csServer.log
サーバーインストール情報
のログ
HPChem\ChemStor\install
hpdbglob.cfg
ChemStore グローバル設定
ファイル
HPChem\ChemStor\config
csDbmk.log
データベース作成情報のロ
グ
HPChem\ChemStor\install
csServer.log
サーバーインストール情報
のログ
HPChem\ChemStor\install
hparsv.log
サーバーアーカイブの動作
ログ
HPChem\ChemStor
XMLexp.log
XML アーカイブカタログの
動作ログ
HPChem\ChemStor
AutoArch.log
自動アーカイバの動作ログ
HPChem\ChemStor
initHPCS.ora
Oracle 初期化ファイル
\Oracle\Ora92\database
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
187
10
管理と参照情報
ChemStore C/S のデフォルトユーザー
ChemStore C/S のデフォルトユーザー
空の ChemStore C/S スタンドアロンデータベース、または、新しいサーバー
データベースの作成時には、ユーザーもいくつか作成されます。これらのユー
ザーには、それぞれ異なる権限が関連付けられています。たとえば、
「operator」というユーザーとしてログオンしたデータ入力担当者は、オペ
レータユーザーに結び付けられた権限だけを持つことになります。
次の表は、この自動的に作成されるユーザーの一覧です。各ユーザーのデフォ
ルトパスワードは、ユーザー名と同じです。たとえば、「operator」という
ユーザーのパスワードは、
「operator」になります。パスワードには大文字と
小文字の区別がありますが、ユーザー名にはこの区別はありません。
表 12
デフォルトユーザー
ユーザー名
パスワード
アクセス許可
admin
admin
管理権限
manager
manager
ラボマネージャのアクセス許可
chemist
chemist
ケミストのアクセス許可
operator
operator
バッチ作成のみ
support
support
すべてのアクセス許可
新規ユーザーの作成についての情報は、ChemStore C/S レビュークライアント
のオンラインヘルプを参照してください。
注意
注意
188
各データベースに対して、すべての権限を持ったユーザーが、必ず一人は
いるようにしてください。そうしないと機能が制限され、各ユーザーの権
限を元に戻せなくなる可能性があります。
これらのパスワードやユーザーは、不正なユーザーによるアクセスを防ぐ
ために、インストール後に変更したほうがよいでしょう。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
管理と参照情報
タイムゾーン情報
10
タイムゾーン情報
ChemStore C/S クライアントインストールプログラムは、TZ という環境変数
を設定します。インストール後に Windows のタイムゾーン設定を変更した場
合、この TZ 変数は、システムプロパティから手作業で更新する必要がありま
す。
1 デスクトップ上の [ マイコンピュータ ] アイコンを右クリックし、[ プロパ
ティ ] を選択します。
2 OS の [システム環境変数]タブを選択します。環境変数は、システムのプ
ロパティの [ 詳細設定 ] タブの中の [ システム環境変数 ] ボタンの下に表示
されます。
3 一覧の中から、システム変数 TZ を探します。この変数は、次のような値に
なっているはずです。
WES-01WED01
最初の 3 文字は、OS の提供するタイムゾーンを表しています。この 3 文字
には、任意の文字コードを使用することができます。次の 2 桁の数字は、
GMT との差を時間で表したものです。次の 3 文字のコードは、夏時間を示
しています。最後の 2 桁の数字は、この夏時間の標準時との差を示していま
す。
4 現在のタイムゾーン設定に従って、環境変数を更新してください。現在のタ
イムゾーンは、Windows の [ コントロールパネル ] の中の [ 日時と時刻 ] ア
プリケーションの [ タイムゾーン ] タブで確認します。
タイムゾーン設定とその記録時間に対する影響に関する詳細については、
『ChemStore C/S コンセプトガイド』を参照してください。
注
コントロールパネルのタイムゾーンが (GMT+01:00) ブリュッセル、ベルリン、
ベルン、ローマ、ストックホルム、ウィーンのように正の値に設定されている
場合、TZ 変数は WES-01WED01 のように負の数となることに注意してください。
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
189
10
190
管理と参照情報
タイムゾーン情報
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
索引
DB Size Security Service
インストール 28
い
N
Net8 構成 71, 90
Net8 接続
トラブルシューティング
Net8 通信
テスト 57, 75
137
O
Oracle データベース
作成 62
あ
アーカイブサーバーログファイル
クリア 184
アーカイブ方針 17
アクセスのセキュリティに関する
問題
トラブルシューティング 141
圧縮 19
アップグレード
B.01.03 クライアント 130
B.02.01 クライアント 130
B.01.02 サーバー 127
クライアント / サーバー 123
クライアント / サーバーへの
84
スタンドアロン 107
アドミンクライアントユーティリ
ティ
インストール 164
移行
スタンドアロンデータベース
102
データベース 117
インストール
DB Size Security Service 28
アドミンクライアントユー
ティリティ 164
クライアント 68
クライアント / サーバー 29
クライアントソフトウェア 68
サーバー 41
サーバーソフトウェア 58
スタンドアロン 15, 20
レビュークライアント 76
インストールに関する問題
トラブルシューティング 143
インフラストラクチャサーバーの
役割 38
う
ウィルス対策
182
え
エイリアス
24, 25
く
クライアント
アップグレード 130
インストール 68
ハードウェア要件 31, 125
レビュー 39
クライアントインストールログ
ファイル 144
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
クライアント / サーバー 13
アップグレード 123
インストール 29
クライアントソフトウェア
インストール 68
削除 145
要件 31, 125
け
結果データの必要保存容量
18
こ
構成
Net8
71, 90
さ
サイズ
データベース 34
削除
クライアントソフトウェア
145
サーバーソフトウェア 153
作成
Oracle データベース 62
新規データベース 22
サーバー
アップグレード 127
インストール 41
ソフトウェア要件 32, 126
ハードウェア要件 126
ログファイル 143
サーバー構成 185
サーバー構成の最適化
最適化 185
191
索引
サーバーサービス
チェック 162
サーバーサービスのチェック
162
サーバーソフトウェア
インストール 58
削除 153
サーバーのパフォーマンス 37
サーバーハードウェア要件 32
し
新規データベース
作成 22
す
スタンドアロン
アップグレード 84, 107
インストール 15, 20
レビュークライアント 12
スタンドアロンデータベース
移行 102
スタンドアロンのデータベースサ
イズ 17
そ
ソフトウェア要件 16
クライアント 31, 125
サーバー 32, 126
た
対策
ウィルス 182
停電 183
て
停電対策 183
テスト
Net8 通信 57, 75
データベース
移行 117
エイリアス 24
新規作成 22
接続 24, 81, 121
説明の変更 167
データベースインスタンス
再起動 174
シャットダウン 173
データベースインスタンスの再起
動 174
データベースインスタンスの
シャットダウン 173
データベースサイズ 34
スタンドアロン 17
データベース説明
変更 167
データベースへの接続 24, 81,
121
デフォルトパスワード
変更 169
ね
と
ふ
トラブルシューティング
Net8 接続 137
アクセスのセキュリティに関
する問題 141
インストールに関する問題
143
ネットワーク接続 134
ファイルシステム
デフラグ 180
ファイルシステムのデフラグ
180
復元 178
な
名前
ネットサービス 49, 52
名前の解決に関する問題
対策 136
名前の解決に関する問題への対
策 136
134
は
パスワード
デフォルトの変更 169
バックアップ 175
ハードウェア要件 16
クライアント 31, 125
サーバー 32, 126
パフォーマンス
サーバー 37
ひ
必要保存容量
結果 18
へ
変更
データベース説明 167
デフォルトパスワード 169
ほ
方針
アーカイブ
17
に
認証
192
ネットサービス名 49, 52
ネットワーク 39
ネットワーク接続
トラブルシューティング
39
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
索引
よ
要件
クライアントソフトウェア
31, 125
クライアントハードウェア
31, 125
サーバーソフトウェア 32,
126
サーバーハードウェア 32,
126
ソフトウェア 16
ハードウェア要件 16
ら
ライセンス
40
れ
レビュークライアント
インストール 76
12, 39
ろ
ログファイル
アーカイブサーバーのクリア
184
クライアントインストール
144
サーバー 143
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
193
索引
194
Agilent ChemStore C/S インストールガイド
www.agilent.com
本書の内容
このインストールガイドでは、以下の
情報を提供します。
ChemStore C/S のスタンドアロン形
式、およびクライアント / サーバー形
式でのインストール手順。
ChemStore C/S ソフトウェアの以前
のリビジョンからのアップグレードを
行うのに必要なさまざまな手順に加
え、スタンドアロンシステムからクラ
イアント / サーバーシステムへのアッ
プグレード手順についての説明。
トラブルシューティングのヒント、ア
ンインストールタスクと管理タスクの
説明、および参照情報。
 Agilent Technologies 2002, 2004
Printed in Germany
03/04
*G2181-96009*
*G2181-96009*
G2181-96009
Agilent Technologies
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