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20~40 代の恋愛と結婚

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20~40 代の恋愛と結婚
2016 年 6 月 20 日
20~40 代の恋愛と結婚
- 第 9 回結婚・出産に関する調査より 株式会社明治安田生活福祉研究所(社長 木島 正博)は、2016 年 3 月に、全国の 20 歳
~49 歳の男女 3,595 人を対象に、「恋愛と結婚」をテーマとする調査を実施しました。
本リリースでは、恋愛や婚活の実態、結婚に対する考え方、結婚生活の実態などについ
て、調査で明らかになった最新の状況をご紹介します。
< 主 な 内 容 >
○理想の結婚相手
有名人では?
上戸彩 さん
つるの剛士 さん
○結婚願望があるのは
◆20 代男性は
3年前 67%⇒今回 39%
○恋人がいる 20 代
男性は5人に1人
女性は3人に1人
○20 代未婚男性の
◆20 代女性は
2人に1人は
3年前 82%⇒今回 59%
(5 ページ)
(7 ページ)
交際経験なし
(8 ページ)
○20~40 代の婚活経験者 ○30 代未婚女性が結婚相手 ○結婚をコスパで考えた
◆男性
に年収 400 万円以上を希望
ことがある 20~40 代
3年前 29%⇒今回 27%
68%
未婚男性の 38%
◆女性
○30 代未婚男性で年収 400
未婚女性の 45%
3年前 45%⇒今回 39%
万円以上 37%
(10 ページ)
(11 ページ)
○20~40 代の結婚生活へ ○妻は専業主婦がよい
20~40 代男性 37%
の満足度は 59%
20~40 代女性 43%
○年収が高いほど
○夫婦別姓には賛成
「生活に満足」
20~40 代男性 40%
「また同じ人と結婚したい」
20~40 代女性 41%
(23 ページ)
ご照会先
(25 ページ)
㈱明治安田生活福祉研究所
生活設計研究部
横田・萩行・小島
(13 ページ)
○離婚を意識する 20~40 代
男性の5人に1人
女性の4人に1人
○「性格・価値観の不一致」
「金銭感覚の不一致」
の理由が上位
(27 ページ)
電 話:03(3218)4014 FAX:03(3201)7837
Eメール:[email protected]
1
ピックアップ
20・30 代の未婚男女の交際・結婚・婚活に関する意識と実態
20・30 代の未婚男女の恋愛や結婚の意識等は、3年前と比べると大きな変化が見られます。
・男女ともに「結婚願望のある人」は大幅に減少し、
「恋人がいる人」
・
「交際経験がある人」や「婚
活経験のある人」も減少傾向です。
・タイプや行動様式も、
「インドア派」が増加し社交的でなくなってきている傾向が見られます。
・結婚をコストパフォーマンスで考えたことがある人は4割となっており、未婚女性が結婚相手に
望む年収の希望額と実際の男性の年収のギャップは大きく、そのことも男性が恋愛や結婚に消極
的になっている理由の一つです。
<20・30 代未婚者の意識・実態>
20
代
男
性
30
代
男
性
2016 年
2013 年
項 目
2013 年
2016 年
22.3%
33.3%
恋人がいる
42.6%
33.7%
46.7%
69.8%
交際経験あり
72.1%
66.0%
38.7%
67.1%
結婚したい
82.2%
59.0%
20.0%
22.1%
婚活経験
36.4%
34.0%
19.3%
30.2%
自分は社交的なタイプだ
37.6%
17.7%
36.7%
47.3%
49.2%
35.7%
11.3%
17.8%
22.1%
16.0%
休日は家にいるより
出かけるほうが好き
恋愛に関しては積極的に
行動するほうだ
結婚をコストパフォーマ
31.3%
―
15.2%
年収 400 万円以上
18.0%
17.1%
恋人がいる
36.8%
26.7%
62.0%
69.7%
交際経験あり
85.2%
74.3%
40.3%
52.9%
結婚したい
60.3%
45.7%
31.0%
32.6%
婚活経験
52.6%
43.0%
16.7%
18.4%
自分は社交的なタイプだ
22.6%
17.7%
34.7%
36.1%
36.5%
32.3%
8.3%
10.0%
12.9%
13.7%
45.7%
―
37.0%
年収 400 万円以上
ンスで考えたことがある
―
結婚相手に希望する最低
年収が 400 万円以上
休日は家にいるより
出かけるほうが好き
恋愛に関しては積極的に
行動するほうだ
結婚をコストパフォーマ
ンスで考えたことがある
―
結婚相手に希望する最低
年収が 400 万円以上
2
20
代
女
性
44.7%
57.1%
48.3%
67.9%
30
代
女
性
< 調査の概要 >
(1)調査対象: 全国の 20 歳以上 49 歳以下の男女
(2)調査方法: WEB アンケート調査(株式会社クロス・マーケティング登録モニター対象)
(3)調査時期: 2016 年 3 月 11 日~3 月 16 日
(4)回 収 数: 3,595 人
(5)サンプルの属性
結婚経験あり(*)
結婚経験なし
20~24歳
25~29歳
30~34歳
35~39歳
40~44歳
45~49歳
計
計
子どもあり
子どもなし
男性
150
16
17
183
女性
150
93
69
312
男性
150
100
100
350
女性
150
100
100
350
男性
150
150
100
400
女性
150
150
100
400
男性
150
150
100
400
女性
150
150
100
400
男性
50
100
49
199
女性
50
100
51
201
男性
50
100
50
200
女性
50
100
50
200
1,400
1,309
886
3,595
(*) 離別、死別を含む。
(6)サンプル数について
この調査では、上記の各属性ごとに相当数のサンプルを収集して分析を行なうことを目
的としています。そのため、当資料では人口比等による補正は行なっておりません。
(7)前回調査について
本調査では、当研究所が 2008 年度に行なった第 4 回調査と、2013 年度に行なった第 7
回調査のデータを一部用いて比較考証を行なっています。以下本文中では、それぞれ「2008
年度調査」
、
「2013 年度調査」と表記します。
3
<目
次>
ピックアップ .......................................................................................................................................... 2
1. 20・30 代が考える理想の結婚相手 ............................................................................................... 5

理想の結婚相手を有名人に例えると .......................................................................................... 5
2. 結婚に対する考え方 ...................................................................................................................... 7

結婚に対する意向........................................................................................................................ 7
3. 交際の実態 .................................................................................................................................... 8

交際相手の有無 ........................................................................................................................... 8

異性との交際経験........................................................................................................................ 9
4. 婚活の実態 .................................................................................................................................. 10

未婚男女の婚活経験 .................................................................................................................. 10
5. 結婚生活に必要な収入に関する意識 ...........................................................................................11

結婚生活に必要だと思う世帯年収と未婚女性が結婚相手に求める年収 ..................................11
6. 結婚の価値をお金に例えると? ................................................................................................. 13

結婚をコストパフォーマンスで考えたことがあるか ............................................................... 13

結婚の価値を損得で考えるといくらになる? .......................................................................... 13
7. 結婚したい理由・結婚相手の条件 .............................................................................................. 15

結婚したいと思う理由 .............................................................................................................. 15

結婚相手として重視したい条件 ................................................................................................ 16
8. 未婚者の年収と恋愛・結婚観の関係 .......................................................................................... 17

20・30 代未婚者の年収と恋愛・結婚に対する意識の関係 ...................................................... 17
9. 20・30 代未婚者の行動様式の変化と独身の理由 ....................................................................... 18

20・30 代未婚者のタイプ・行動様式の変化 ............................................................................ 18

20・30 代が独身でいる理由 ...................................................................................................... 18
10. 婚活内容・婚活への親の関与 ................................................................................................. 20

婚活の内容................................................................................................................................. 20

婚活の効果................................................................................................................................. 21

婚活に対する親の関与は? ....................................................................................................... 21

親が婚活に関わることをどう思っている? ............................................................................. 22
11. 結婚生活に関する意識と実態 ................................................................................................. 23

結婚生活に対する満足度........................................................................................................... 23

世帯年収別の生活満足度........................................................................................................... 23

結婚に関するさまざまな意識 ................................................................................................... 25
12. 配偶者に望むこと .................................................................................................................... 26

配偶者に望むことは .................................................................................................................. 26
13. 離婚に関する意識 .................................................................................................................... 27

離婚を意識したことがあるか ................................................................................................... 27
4
1.
20・30 代が考える理想の結婚相手
理想の結婚相手
女性のトップは
上戸彩さん

理想の結婚相手を有名人に例えると

20・30 代回答者の総合ランキング
有名人では?
男性のトップは
つるの剛士さん
トップは、上戸彩さん、つるの剛士さん
 理想の結婚相手を有名人に例えると誰か訊ねてみました(図表 1)
。
 理想の結婚相手は、女性では上戸彩さん、綾瀬はるかさん、新垣結衣さん、北川景子さん、
有村架純さんがトップ5、男性ではつるの剛士さん、佐々木健介さん、藤本敏史(FUJIWARA)
さん、唐沢寿明さん、杉浦太陽さんがトップ5です。

20 代では、桐谷美鈴さん、里田まいさん、DAIGOさん、30 代では山口智子さん、石
原さとみさん、松嶋菜々子さん、所ジョージさん、谷原章介さんもトップ5に
 回答者の年代別に見ると、総合ランキングトップの上戸彩さん、つるの剛士さんは、20・
30 代いずれの年代でも上位の支持を得ています。
図表 1
理想の結婚相手を有名人に例えると(20・30 代未婚・既婚の男女)
総合ランキング
理想の妻(男性回答)
n=520
理想の夫(女性回答)
n=739
順位
有名人
得票数
順位
有名人
得票数
1
2
3
4
5
6
上戸彩
綾瀬はるか
新垣結衣
北川景子
有村架純
石原さとみ
里田まい
山口智子
松嶋菜々子
堀北真希
22
20
18
16
13
12
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
つるの剛士
佐々木健介
藤本敏史(FUJIWARA)
唐沢寿明
杉浦太陽
谷原章介
所ジョージ
向井理
玉木宏
堺雅人
44
35
25
22
21
17
16
15
14
13
(敬称略)
7
10
10
9
(敬称略)
5
【 2 0 代】
理想の妻(男性回答)
n=228
理想の夫(女性回答)
n=347
順位
有名人
得票数
順位
有名人
得票数
1
2
3
4
上戸彩
新垣結衣
有村架純
綾瀬はるか
桐谷美玲
北川景子
里田まい
石原さとみ
北斗晶
堀北真希
12
11
9
8
1
2
3
4
5
6
7
つるの剛士
藤本敏史(FUJIWARA)
佐々木 健介
杉浦太陽
DAIGO
玉木宏
堺雅人
25
21
14
12
9
8
7
8
関根勤、向井理、小栗旬、
唐沢寿明、谷原章介
5
5
8
9
6
5
4
(敬称略)
(敬称略)
【 3 0 代】
理想の妻(男性回答)
n=292
理想の夫(女性回答)
n=392
順位
有名人
得票数
順位
有名人
得票数
1
綾瀬はるか
上戸彩
北川景子
山口智子
新垣結衣
石原さとみ
松嶋菜々子
乙葉
山口百恵
仲間由紀恵
12
1
2
3
佐々木健介
つるの剛士
唐沢寿明
所ジョージ
谷原章介
向井 理
杉浦太陽
井ノ原快彦
福山雅治
21
19
17
2
4
5
8
10
9
4
7
6
7
8
6
(敬称略)
10
関根勤、玉木宏、小栗旬、
堺雅人、江口洋介
12
10
9
7
6
(敬称略)
6
2.
結婚に対する考え方
結婚願望は、2013 年度調査と比べて大幅ダウン
20 代男性は、67.1%から 38.7%に
20 代女性は、82.2%から 59.0%に

結婚に対する意向

「結婚したい」と考える 20・30 代が大幅に減少!
さらなる少子化の進展が懸念
 20~40 代の未婚の男女に結婚に対する気持ちを訊ねたところ、結婚願望がある人(「できるだ
け早く結婚したい」+「いずれ結婚したい」)は、20 代では男性が 38.7%で3年前の 2013 年
度調査の 67.1%から 28.4 ポイント低下、20 代の女性は 59.0%で 2013 年度調査の 82.2%か
ら 23.2 ポイント低下しました。
 30 代男性は 40.3%で 52.9%から 12.6 ポイント低下、30 代女性は 45.7%で 60.3%から 14.6
ポイント低下と、男女とも 10 ポイント以上低下しています。
 40 代では、男性が 32.0%で 39.4%から 7.4 ポイント低下、女性は 35.0%で 33.7%から 1.3
ポイント上昇しています(図表 2)
。
 20・30 代で「いずれ結婚したい」と考えている人が大幅に減少する一方、
「結婚したいとは思
わない」人が増加しています。
「結婚することが当然」と考えなくなっている若者の意識がう
かがえます。結婚願望の大幅な低下による、結婚の減少および少子化の進展の加速が懸念さ
れます。

年齢とともに「結婚したい」割合は低下
年齢が上がるにつれ結婚したいという割合は低下傾向で、特に女性ではその傾向が強く表れ
ています。30・40 代の未婚女性の中には、キャリアアップを目指したり、
「おひとりさま」ス
タイルを志向する人が多くなってきていることも理由と考えられます(図表 2)
。
図表 2
結婚に対する意向(20~40 代未婚の男女)
<今回調査>
<2013 年度調査>
38.7
男
性
20代
(n=300)
10.7
30代
(n=300)
12.7
40代
(n=100)
20代
(n=300)
(%)
28.0
13.3
20.3
27.7
40.3
27.7
15.7
24.7
19.3
32.0
14.0
18.0
22.0
21.0
25.0
35.0
9.0
17.0
30代
(n=300)
40代
(n=100)
23.0
13.9
40代
(n=104)
13.5
(%)
51.6
8.5 11.2
13.2
52.9
39.0
12.6
16.8
17.7
39.4
26.0
20.2
22.1
18.3
29.5
52.7
5.4 6.6 5.8
60.3
22.7
15.7
24.3
30代
女
(n=310)
性
40代
(n=104)
14.3
35.0
13.0
30代
男
性 (n=310)
20代
(n=258)
15.0
45.7
女
性
15.5
82.2
59.0
24.0
67.1
20代
(n=258)
22.0
できるだけ早く
結婚したい
16.0
29.0
いずれ
結婚したい
20.0
結婚したいと思う
(思っていた)が、
結婚しないと思う
7
31.0
29.4
13.2
14.8
11.6
33.7
12.5
21.2
結婚したいとは
思わない
26.9
わからない
24.0
15.4
3.
交際の実態
20 代で恋人がいる人は、2008 年度調査と比べて大幅に低下
男性は、45.8%から 22.3%(5人に1人)に
女性は、47.9%から 33.7%(3人に1人)に
交際経験がない 20 代未婚男性は 53%(2人に1人)で、3年前の 1.7 倍に

交際相手の有無

恋人がいる 20 代
男性 22.3%・女性 33.7%
 未婚の男女に「現在の交際相手の有無」について訊ねたところ、恋人がいる人は 20 代男
性では 22.3%で5人に1人でした。20 代女性は 33.7%で3人に1人です。

女性は全年代で男性より高くなっており、女性のほうが積極的であることがうかがえま
す(図表 3-1)。
図表 3-1
交際相手がいる割合(20~40 代未婚の男女)
0
20~40代
(n=700)
20代
(n=300)
30代
(n=300)
<男
性>
40
60
20
18.7
80
100 (%)
30代
(n=300)
82.0
40代
10.0
(n=100)
40代
(n=100)
90.0
いる

<女
性>
40
60
29.1
20代
(n=300)
77.7
18.0
20
20~40代
(n=700)
81.3
22.3
0
80
100 (%)
70.9
33.7
66.3
26.7
73.3
23.0
77.0
いない
恋人がいる人の割合は低下傾向 ― 特に男性は8年前から半減
 恋人がいる人の割合を 2008 年度調査・2013 年度調査と比較すると、大きく低下しています。
 男性は、20 代が 2008 年の 45.8%から 22.3%に、30 代も 37.7%から 18.0%へと、いず
れも半減しています。
 女性は、20 代が 47.9%から 33.7%に、30 代も 40.6%から 26.7%に、いずれも 14 ポイ
ント程度低下しています(図表 3-2)
。
図表 3-2
交際相手がいる人の割合(20・30 代未婚の男女)
<男
性>
<女
(%)
50
50
45.8
47.9
(n=258)
40
40
40.6
33.3
(n=258)
37.7
30
(n=834)
22.3
20
30代
17.1
(n=310)
(n=602)
36.8
33.7
(n=300)
(n=310)
26.7
20
(n=300)
20代
10
(n=1,163)
42.6
(n=1,336)
30
性>
(%)
(n=300)
20代
18.0
10
(n=300)
30代
0
0
2008年度
2013年度
2008年度
2016年度
8
2013年度
2016年度

異性との交際経験

20 代未婚男性の2人に1人が交際経験なし
― 3年前との比較では 1.7 倍に
 20・30 代の未婚の男女に交際経験を訊ねたところ、男性 20 代の 53.3%・30 代の 38.0%
は交際経験がありませんでした。女性の交際未経験者は、20 代で 34.0%・30 代で 25.7%
であり、女性のほうが交際経験は豊富なようです。
 3年前の 2013 年度調査との比較では、20・30 代の男女とも交際経験がない人の割合が増
加しており、特に 20 代男性は 30.2%から 53.3%と 23.1 ポイント上昇、1.7 倍にもなっ
ています(図表 3-3)
。
図表 3-3
異性との交際経験(20・30 代未婚の男女)
<今回調査>
<2013 年度調査>
(%)
(%)
男
性
20代
(n=300)
53.3
15.3 10.7 6.3 4.3 7.7
男
性
2.3
30代
(n=300)
38.0
14.7 14.7 12.7
7.3
11.0
20代
(n=258)
30.2
30代
(n=310)
30.3
14.2 12.3 15.5 7.1 7.7 12.9
20代
(n=258)
27.9
15.1 12.8 16.7 7.45.4 14.7
18.2
16.7 13.2 7.43.910.5
1.7
女
性
20代
(n=300)
30代
(n=300)
34.0
18.0
18.0 10.7 6.0 5.0 8.3
女
性
25.7
17.0
17.3 12.0 6.0
交際経験なし
8.0
14.0
1人
2人
30代
(n=310)
3人
14.8
4人
18.4
5人
15.8 14.2 8.4 8.4 20.0
6人以上
 前述(P7)した「結婚したい未婚男女の割合が低下」していることと関連して、恋愛に
も消極的になってきています。あるいは、恋愛に消極的なために結婚につながらないこ
とも想定されます。恋人がいる人の割合が低下していることで、
“結婚しない予備群”の
増加が懸念されます。
9
4.
婚活の実態
20~40 代未婚男女の婚活経験者は減少傾向
婚活をしない理由
「結婚に興味がないから」が大幅に増加

未婚男女の婚活経験

20~40 代の未婚者では、どの年代も女性が婚活に積極的
 20~40 代の未婚の男女に婚活経験の有無を訊ねたところ、男性の 27.0%に対し女性が
38.6%と 11.6 ポイント高く、またすべての年代で女性のほうが婚活に積極的です。
2013 年度調査でも同様に女性のほうが積極的でしたが、3年前より男女ともいずれの年代
でも婚活経験が低下している点が注目されます(図表 4-1)
。
 結婚願望の低下が、婚活行動にも表れているようです。
 「婚活をしない理由」
(複数回答)として、「結婚に興味がないから」を挙げている人が、
2013 年度調査では男性が 38.2%・女性が 31.3%でしたが、今回調査ではそれぞれ 54.8%・
50.9%に増加しています(図表 4-2)。
図表 4-1
婚活経験がある人の割合(20~40 代未婚の男女)
<今回調査>
<2013 年度調査>
(%)
(%)
20~40代合計
(n=700)
男
性
20代(n=300)
30代(n=300)
40代(n=100)
20~40代合計
(n=700)
女
性
20代(n=300)
30代(n=300)
40代(n=100)
27.0
20.0
31.0
36.0
38.6
34.0
43.0
39.0
20~40代合計
(n=672)
73.0
80.0
男
性
69.0
40代(n=104)
61.4
20~40代合計
(n=672)
66.0
女
性
57.0
61.0
22.1
30代(n=310)
64.0
20代(n=258)
30代(n=310)
40代(n=104)
あり
図表 4-2
20代(n=258)
29.2
70.8
77.9
32.6
67.4
36.5
63.5
45.2
36.4
52.6
45.2
54.8
63.6
47.4
54.8
なし
婚活をしない理由として「結婚に興味がないから」を挙げた割合(20~40 代未婚の男女)
2013 年度調査
今回調査
20~40 代男性
38.2%
54.8%
20~40 代女性
31.3%
50.9%
10
5.
結婚生活に必要な収入に関する意識
女性の半数以上が、結婚相手に 400 万円以上の年収を希望
男性の実際の年収とは大きなギャップ!

結婚生活に必要だと思う世帯年収と未婚女性が結婚相手に求める年収

結婚生活に最低必要だと思う世帯年収は、既婚者と未婚者で差
 「結婚生活を送るために最低必要だと思う世帯年収」を既婚者と未婚者で比較してみると、
400 万円以上との回答が、既婚者は 59.1%であるのに対し、未婚者は 72.3%と 13.2 ポイ
ント上回っています(図表 5-1)。
未婚者は、結婚生活の経験がないため、安全を見込む人も多いでしょうし、ある程度ゆと
りを持った生活をしたい期待感もあるものと思われます。一方、既婚者の実感としては、
未婚者が思っているほど世帯年収が必要とは考えていない実態であることが分かります。
図表 5-1
結婚生活を送るために最低必要だと思う世帯年収(20~40 代男女、未婚・既婚別)
(%)
既婚者
(n=1,981)
未婚者
(n=618)
1.5
100万円未満

4.8 3.9
11.1
3.2 7.8
100~200
万円未満
21.1
23.5
15.2
200~300
万円未満
18.1
23.6
300~400
万円未満
400~500
万円未満
20.1
500~600
万円未満
7.0
6.1
12.4
10.0
600~700
万円未満
6.7 3.7
700~1,000
万円未満
400万円以上
59.1%
400万円以上
72.3%
1,000万円以上
20・30 代未婚女性の半数以上が、結婚相手に 400 万円以上の年収を希望
 未婚の女性が結婚相手に求める最低年収は、半数以上が 400 万円以上で、20 代 57.1%・30
代は 67.9%です(図表 5-2)。
図表 5-2
20・30 代未婚女性が結婚相手に希望する最低年収
400万円以上
57.1%
(%)
20代
3.4
(n=177)
2.9
30代
(n=137)
300万円未満
27.1
18.2
300~400
万円未満
19.8
11.9
26.3
400~500
万円未満
500~600
万円未満
7.3
21.2
600~700
万円未満
700~1,000
万円未満
12.4
7.3
5.7
12.4
10.3 2.9
1,000万円以上
10.9
収入は問わない
400万円以上
67.9%


女性の希望に応えにくい未婚男性の年収の現状…
一方、20・30 代の未婚の男性(学生を除く)で年収 400 万円以上の人は、20 代男性ではわ
11
ずか 15.2%、30 代男性も 37.0%にとどまり、女性が希望する年収とは大きなギャップが
見られ(図表 5-3)、このギャップが未婚・晩婚化の一因と考えられます。
図表 5-3
20・30 代未婚男性の年収の分布
400万円以上
15.2%
20代
(n=184)
30代
(n=257)
なし
15.8
10.5
9.8
8.9
19.0
10.9
25.0
16.7
16.0
15.2
19.1
(%)
0.5 1.5
6.0
0.0
7.1
6.2 4.7 4.7
2.4
100万円未満 100~200 200~300 300~400 400~500 500~600 600~700 700~1,000 1,000万円以上
万円未満 万円未満 万円未満 万円未満 万円未満 万円未満 万円未満
400万円以上
37.0%
12
6.
結婚の価値をお金に例えると?
結婚をコスパで考える時代?
30 代未婚の男女の半数近くが結婚をコストパフォーマンスで考えたことがある
結婚を金銭評価すると、
既婚者はプラス評価が多いものの、30 代未婚男性ではマイナス評価

結婚をコストパフォーマンスで考えたことがあるか

未婚の男性の 37.9%・女性の 45.4%が「結婚をコストパフォーマンスで考えたことがある」
 「結婚をコストパフォーマンスで考えたことがあるか」を訊ねたところ、考えたことがあ
る人は、20~40 代の未婚の男性で 37.9%・女性で 45.4%にも上りました。
既婚の男性が 28.9%・女性が 31.9%ですから、未婚者のほうが男性で 9.0 ポイント、女性
で 13.5 ポイント上回っています。特に 30 代の未婚の男性が 45.7%・女性が 48.3%と相対
的に高くなっています(図表 6-1)
。
図表 6-1
結婚をコストパフォーマンスで考えたことがある割合(20~40 代男女、未婚・既婚別)
(%) 60
40
31.3
37.9%
0
0
20代(n=300)
30代(n=300)
45.7
34.0
44.7
45.4%
20
39.0
既
婚
男
性
40代(n=100)
20代(n=300)
30代(n=300)
48.3
未
婚
男
性
20
20代(n=211)
既
婚
女
性
40代(n=100)
30.2
28.9%
23.2
20代(n=338)
31.7
30代(n=452)
40代(n=249)
60(%)
33.2
30代(n=460)
40代(n=271)
未
婚
女
性
40
36.5
31.9%
23.7

結婚の価値を損得で考えるといくらになる?

未婚者より既婚者のほうが、結婚の価値をお金に換算するとプラスと考える傾向
 結婚をコストパフォーマンスで考えたことがある人に「結婚をお金の価値で換算するといく
らになるか」と訊ねたところ、
「プラス」と考えるのは未婚者より既婚者のほうが多く、
「マ
イナス」と考えるのは未婚者のほうが既婚者より多くなっています。
 既婚者は、結婚生活を送る中で結婚を前向きに受け止め「プラス」と評価しており、
「1億
円以上・1億円程度プラス」とした人も男女ともに 20%前後います。
また、女性は、男性よりも「お金に換算できない」と考える人が多いようです。
 未婚者は、女性は「プラス」が「マイナス」を大きく上回っているのに対し、男性は 30 代
で「マイナス」が 32.5%で「プラス」の 29.0%を上回るなど、性別により評価が分かれて
いるようです(図表 6-2)
。
後述(P18)する 20・30 代の未婚の男女が「独身でいる理由」において、
「経済的に自由が
きく」を男性が 16.2%と女性の 7.8%より高く選択していることとも関連がありそうです。
13
図表 6-2
結婚をお金の価値に換算するといくらになるか(20~40 代男女、未婚・既婚別)
<未婚者>
プラス
20代(n=77)
男
30代(n=114)
性
7.8
7.8
マイナス
7.8
11.7
15.6
2.6 6.5
(%)
29.9
9.1
1.3
8.8
9.6
8.8
11.4
7.9
5.3
13.2
6.1
27.2
1.8
40代(n=27)
11.1
7.4
7.4
29.6
0.0 11.1
0.0
20代(n=108)
女
30代(n=108)
性
40代(n=27)
8.3
8.3
7.4 3.7 7.4
5.6
14.8
13.9
3.7
4.6 1.9
0.0
24.1
14.8
11.1
1億円
程度
5,000
万円
程度
1,000
万円
程度
0円
(収支
トントン
程度)
42.6
0.9
7.4 3.7 1.9
3.7
29.6
7.4 3.7
3.7
1億円
以上
0.0 0.0
1.9
12.0
14.8
33.3
マイナス
1,000
万円
程度
37.0
0.0
マイナス
5,000
万円
程度
マイナス
1億円
程度
マイナス
1億円
以下
お金には
換算
できない
<既婚者>
プラス
20代(n=62)
男
性
30代(n=130)
17.7
6.5
17.7
6.2
マイナス
11.3
11.3
8.5
11.3
13.1
6.5 3.2
32.3
0.0 0.0 0.8
5.4 3.1
18.5
25.4
1.5
40代(n=50)
14.0
4.0
8.0
6.0
24.0
2.0
12.0
20代(n=93)
15.1
30代(n=143)
14.0
30.0
0.0 0.0
2.2
女
性
(%)
9.7
4.9
12.9
11.9
7.7
18.3
12.6
3.23.2
0.7 0.0 0.0
4.9 2.1
35.5
41.3
0.0
40代(n=49)
20.4
4.1
8.2
8.2
20.4
4.1
0.0
1億円
以上
1億円
程度
5,000
万円
程度
1,000
万円
程度
0円
(収支
トントン
程度)
マイナス
1,000
万円
程度
14
マイナス
5,000
万円
程度
34.7
0.0 0.0
マイナス
1億円
程度
マイナス
1億円
以下
お金には
換算
できない
7.
結婚したい理由・結婚相手の条件
結婚したい理由 ― 「好きな人と暮らしたい」
・
「家庭・子どもを持ちたい」
結婚相手の条件 ―「価値観が合う」・「優しさ」・「健康」・「浮気をしない」

結婚したいと思う理由

「好きな人と暮らしたい」・「子どもが欲しい」・「自分の家庭を持ちたい」が上位
 結婚願望のある人(
「できるだけ早く結婚したい」+「いずれ結婚したい」)に結婚したい理
由(複数回答)を訊ねたところ、20・30 代では男女とも「好きな人と暮らしたい」
・
「子ども
が欲しい」
・
「自分の家庭を持ちたい」が上位でした。
 女性は、男性よりも「経済的に安定したい」・「老後の安心を得たい」を挙げる割合が高く、
老後や経済的な安定を志向する様子がうかがえます(図表 7-1)
。
図表 7-1
結婚したいと思う理由(結婚したいと考えている 20・30 代未婚の男女:複数回答)
<男
(%)80
60
40
性>
<女
親を安心させたい
20
0
73.3
66.1
40
50.8
42.3
49.2
自分の家庭を持ちたい
36.5
28.8
29.9
親を安心させたい
親を安心させたい
23.3
31.4
12.1
23.2
27.7
経済的に安定したい
経済的に安心したい
5.0
3.4
9.9
9.5
10.7
3.4
9.1
11.9
21.2
老後の安心を得たい
老後の安心を得たい
寂しさから解放されたい
一人前と認められたい
一人前と認められたい
15
80 (%)
60
58.8
51.1
子どもが欲しい
子どもが欲しい
35.3
33.1
男性 30代
(n=121)
20
好きな人と暮らしたい
好きな人と暮らしたい
44.0
46.3
男性 20代
(n=116)
0
性>
11.3
12.4
4.5
1.5
女性 20代
(n=177)
女性 30代
(n=137)

結婚相手として重視したい条件

男女ともに「価値観が合う」・
「優しさ」・「健康」
・「浮気をしない」が上位で、女性は男性
より「行動力・決断力」・
「年収・経済力」・「親との別居」を重視
 20・30 代の未婚の男女に結婚相手に希望する条件について訊ねました。
 18 項目の条件の中で重視したい(「あてはまる」+「ややあてはまる」
)条件は、男女とも
に「物事の価値観が合う」・
「優しい」・「健康」・
「浮気をしない」などが上位でした。
 女性は、男性と比べて「行動力・決断力」
・「相手の年収・経済力」
・「相手の親と同居しな
くてよい」
・
「相手の仕事の内容・会社」が高く、男性は「家事全般ができる」・「容姿や身
長」が女性より高くなっています。
 女性の 44.3%が「結婚には女性の稼ぎ力も大事」を挙げており、男性の 27.8%より 16.5
ポイント高く、男性の経済力だけを頼りにしない意識も強いようです。また、
「相手の年収・
経済力」を重視したい男性は 21.1%で、3年前の 2013 年度調査の 18.4%に比べて増加し
ていることから、男女ともに“女性の稼ぎ力が重要”と認識する傾向が強まっているもの
と考えられます(図表 7-2)
。
図表 7-2
結婚相手として重視したい条件(20・30 代未婚の男女)
<男
(%) 100
80
60
性>
40
20
<女
0
0
20
性>
40
60
70.5
83.4
優しい
70.0
81.5
健康である
64.6
81.2
浮気をしない
66.2
77.7
子供を産むことに前向き
52.7
59.6
53.8
趣味が合う
59.5
30.0
男性
(n=237)
77.7
行動力・決断力がある
40.5
63.4
相手の親と同居しなくてよい
21.1
50.6
65.6
相手の年収・経済力
39.8
容姿や身長
家事全般ができる
56.1
27.8
18.6
32.2
結婚には、女性の「稼ぎ力」も
大事
44.3
相手の仕事の内容・会社
42.4
24.9
自分の親との同居に理解
がある
29.9
25.3
相手は再婚でもよい
29.3
17.3
草食系より肉食系がよい
16.5
相手の学歴
11.0
国際結婚がよい
16
100 (%)
80
物事の価値観が合う
35.4
23.9
12.4
女性
(n=314)
8.
未婚者の年収と恋愛・結婚観の関係
30 代未婚男性の交際経験
年収 200 万円未満では 42.3%、年収 400 万円以上では 75.8%

20・30 代未婚者の年収と恋愛・結婚に対する意識の関係

年収が高いほど恋愛や結婚に前向き。特に男性は年収が大きく影響!
 20・30 代の未婚の男女(学生を除く)について、恋愛・結婚の意識や実態と年収との関係
を見てみました。
 男性は、20・30 代ともに年収が高いほど「恋人がいる」や「交際・婚活経験がある」の割合
が高く、結婚願望も強い傾向が見られます。
「年収 200 万円未満」の 30 代男性の交際経験が
42.3%に対し、
「年収 400 万円以上」層では 75.8%と 30 ポイント以上上回っています。
 「50 歳までに結婚していると思う」割合は、
「年収 400 万円以上」の 20 代が 53.6%で2人
に1人・30 代では 32.6%で3人に1人なのに対し、
「年収 200 万円未満」の 20 代はわずか
15.9%・30 代も 17.9%です。6人に5人が生涯未婚の可能性があるとしていることが注目
されます。
 女性は、総じて男性よりも積極的で、また、男性と同じく年収が高いほど積極的な傾向が見
られますが、
「年収 200 万円以上 400 万円未満」と「400 万円以上」の層では大きな違いは見
られません。むしろ、20 代の「年収 400 万円以上」の層は、
「年収 200 万円以上 400 万円」
の層よりも交際・婚活経験や結婚願望が低い傾向も見られます。キャリア志向の女性も多い
ためと考えられます(図表 8)
。
 一定程度の年収がないと恋愛・結婚に前向きになりにくい傾向が見られ、特に男性は年収
が恋愛・結婚の意識や行動に大きく影響している実態がうかがえます。
図表 8
20・30 代未婚男女の恋愛・結婚に関する意識・実態(年収階級別)
<男
性>
<女
<20 代>
(%) 100
80
60
40
20
<30 代>
0
0
9.8
31.1
46.4
恋人がいる
28.0
交際経験がある
67.6
75.0
40
60
80
<20 代>
(%)100
100 (%)
12.2
32.4
35.7
19.5
15.9
36.5
53.6
できるだけ早く結婚した
い・いずれ結婚したい
50歳までに結婚
していると思う
60
40
20
<30 代>
0
0
25.5
47.6
17.9
26.2
32.6
60
80 100 (%)
32.6
43.2
58.0
交際経験がある
83.6
85.3
75.7
81.0
26.5
37.2
41.7
47.4
40
53.9
42.3
19.2
31.0
20
15.2
恋人がいる
46.6
47.4
41.9
39.3
年収400万円以上
(n=28)
婚活経験がある
80
10.3
15.5
27.4
64.3
75.8
年収200万円未満
(n=82)
年収200万円以上
400万円未満
(n=74)
20
性>
年収200万円未満
(n=78)
年収200万円未満
(n=102)
年収200万円以上
400万円未満
(n=84)
年収200万円以上
400万円未満
76.7
(n=73)
年収400万円以上
(n=95)
年収400万円以上
(n=21)
54.8
47.6
47.1
できるだけ早く結婚した
い・いずれ結婚したい
57.1
27.5
69.9
52.4
17
婚活経験がある
50歳までに結婚
していると思う
32.1
51.6
年収200万円未満
62.2 (n=112)
38.4
48.4
56.8
21.4
27.4
37.8
年収200万円以上
400万円未満
(n=95)
年収400万円以上
(n=37)
9. 20・30 代未婚者の行動様式の変化と独身の理由
20・30 代未婚の男女 ― インドア派が増加し社交的でなくなっている!?
ファッションにあまり気を使わず、恋愛にも消極的に
独身でいる理由 ― 男性「収入が少ない」
女性「結婚したいと思える相手がいない」

20・30 代未婚者のタイプ・行動様式の変化

20・30 代の性格や行動の変化が恋愛に対する意識と連動!?
 20・30 代の未婚の男女に性格・タイプの自己分析をしてもらった結果を3年前の 2013 年
度調査と比較すると、タイプや行動様式に変化が見られます。
 20・30 代の男女ともに「社交的なタイプだと思う」・「休日は家にいるより出かけるほう
が好き」
・
「ファッションに気を使っている」のいずれの項目も、3年前より低下してい
ます。また、
「恋愛に関しては積極的に行動するほうだ」の項目も 30 代女性を除いて低
下傾向です(図表 9-1)
。
 社交的なアウトドア派の 20・30 代が減少し、ファッションにもあまり気を使わず、恋愛
に対しても消極的な若者が増えている実態から、交際経験が低下していることと連動し
ていることがうかがえます。
図表 9-1
20・30 代未婚男女のタイプ・行動様式
<今回調査>
(%) 60
40
20
20代
(n=300) 36.7
30代
(n=300)
社交的なタイプだと思う
社交的なタイプだと思う
16.7
18.7
休日は家にいるより出か
休日は家にいるより出か
けるほうが好き
けるほうが好き
ファッションに気を使って
ファッションに気を使って
いるいる
恋愛に関しては積極的に
恋愛に関しては積極的に
行動するほうだ
行動するほうだ
34.7
<今回調査>
60
40
20代
(n=300) 35.7
32.3
30代
38.0
(n=300)
29.7
0
19.3
16.7
11.3
8.3
(%)
<2013年度調査>
<男 性>
0
20
17.7
17.7
16.0
13.7
0
<女 性>
20
18.4
60 (%)
30.2
36.1
23.2
10.0
47.3
20代
(n=258)
30代
(n=310)
33.7
17.8
<2013年度調査>
0
20
社交的なタイプだと思う
社交的なタイプだと思う
休日は家にいるより出か
休日は家にいるより出か
けるほうが好き
けるほうが好き
ファッションに気を使って
ファッションに気を使って
いるいる
恋愛に関しては積極的に
恋愛に関しては積極的に
行動するほうだ
行動するほうだ
40
40
22.6
60 (%)
36.5
41.6
12.9
20代
(n=258)
37.6
49.2
49.6
30代
(n=310)
22.1

20・30 代が独身でいる理由

一番の理由は、男性「家族を養うほどの収入がない」
、女性「結婚したいと思える相手がいない」
 20・30 代の未婚者が独身でいる理由(複数回答)は、男性では「家族を養うほどの収入が
ない」が 27.2%でトップ。4人に1人が、収入が理由で結婚に踏み切れない状況です。以
下、「経済的に自由がきく」
・
「精神的に自由でいられる」など、独身の自由さを求める項
目が続きます。
18
 女性では、
「結婚したいと思える相手がいない」が 27.2%でトップ、特に 30 代女性では
32.7%で3人に1人が挙げています。以下、「精神的に自由でいられる」
・「時間的に自由
がきく」と、女性も独身の自由さを求める項目が続きます。
 20 代では、
「まだ若すぎる」
・
「仕事(学業)に打ち込みたい・仕事が楽しい」が上位に入
っていますが、30 代になると、男女ともに「精神的に自由でいられる」
・
「時間的に自由が
きく」・「経済的に自由がきく」などが高くなり、
“束縛されず、自由でいられる”ことが
独身でいる理由となっているようです。
 30 代では結婚の現実的な部分も見えてくるのか、「結婚に希望が持てない」を挙げた人が
20 代より大幅に増え、男性は 16.7%で6人に1人、女性は 21.0%で5人に1人となって
います(図表 9-2)。
図表 9-2
独身でいる理由(20・30 代未婚の男女:複数回答)
<男
性>
<女
性>
15.0
(%) 40
20
0
15.7
12.0
0
40 (%)
20
結婚したいと思える相手がいない
結婚したいと思える相手がいない
21.7
19.3
27.2
27.3
家族を養うほどの収入がない
家族を養うほどの収入がない
27.0
9.0
16.0
13.0
19.7
16.0
23.3
14.2
12.3
18.3
16.0
時間的に自由がきく
時間的に自由がきく
16.0
20.7
11.3
16.7
20代(n=300)
結婚に希望が持てない
結婚に希望が持てない
6.0
11.8
9.3
20・30代合計
(n=600)
10.3
異性とうまく付き合えない
異性とうまく付き合えない
20代(n=300)
9.3
10.5
13.7
仕事(学業)に打ち込みたい・
仕事(学業)に打ち込みたい・
仕事が楽しい
仕事が楽しい
5.7
12.7
10.3
7.7
結婚資金が足りない
結婚資金が足りない
15.0
6.3
10.0
2.0
1.0
1.3
0.7
25.7
20・30代合計
(n=600)
7.8
6.3
経済的に自由がきく
経済的に自由がきく
19.3
18.0
21.0
16.0
16.2
13.0
15.3
15.7
14.7
13.3
14.3
30代(n=300)
30.3
35.0
32.7
13.0
17.0
精神的に自由でいられる
精神的に自由でいられる
19.0
27.2
まだ若すぎるまだ若すぎる
家事・育児の負担や責任がない
育児・家事の負担や責任がない
特に理由はない
特に理由はない
19
30代(n=300)
19.7
10.0
13.7
10.8
1.0
20.7
6.2
5.3
7.0
23.5
20.7
26.3
10.
婚活内容・婚活への親の関与
20~40 代の4割が婚活の効果を実感
親が婚活に関わっている世帯の子どもの6割以上が「助かった」

婚活の内容

「友人などに異性の紹介を依頼」
・
「合コンに参加」
・
「婚活パーティーに参加」が上位
 婚活の内容(複数回答)としては、
「友人などに異性の紹介を依頼した」
・
「合コンに参加し
た」・「婚活パーティーに参加した」が上位を占めています。
 女性は 20 代から「友人への紹介依頼」
・
「合コン」に加え、
「婚活パーティー」
・
「街コン」・
「魅力を高めるために美容に力を入れた」などにも積極的ですが、20 代男性は「友人への
紹介依頼」
・
「合コン」に加え「インタ―ネットの婚活サイト」が中心であり、30 代になっ
てようやく婚活に本腰を入れている様子がうかがえます。

男女とも 30・40 代になると「結婚相談所や結婚紹介サービスの利用」や「見合い」も増え
ています(図表 10-1)
。
図表 10-1
婚活内容(20~40 代未婚の男女:複数回答)
<男
(%)60
性>
40
<女
20
0
43.3
50.5
30.6
25.0
44.1
41.7
10.0
14.0
0
20
2.8
20.0
合コンに参加した
45.1
50.4
56.4
20.6
23.3
30.8
20代(n=60)
30代(n=93)
40代(n=36)
魅力を高めるため美容に
力を入れた
11.8
13.9
インターネットの婚活サイト
などを利用した
13.3
10.8
街コンに参加した
5.6
13.3
9.7
16.7
10.0
結婚相談所や結婚紹介
サービスを利用した
10.0
11.8
13.9
親や親戚、上司などに異性
の紹介を依頼した
5.0
10.8
19.4
1.7
7.5
8.3
22.5
15.5
10.3
5.9
15.5
7.7
21.6
14.7
5.1
独身の異性が多い所(サーク
ル、バーなど)に行った
16.1
19.4
60 (%)
51.0
54.3
48.7
22.2
0.0
40
友人などに異性の紹介を
依頼した
婚活パーティーに参加した
9.7
性>
見合いをした
旅先や街などで異性に
声をかけ、デートに誘った
20
20代(n=102)
11.8
3.1
0.0
30代(n=129)
5.9
10.1
10.3
40代(n=39)
8.8
11.6
10.3
2.9
5.4
25.6
5.9
0.8
0.0

婚活の効果

20~40 代の4割が婚活の効果を実感
 20~40 代の婚活経験がある既婚者では、男性の 23.8%・女性の 22.7%が「婚活で出会った人
と結婚」しています。
「婚活で出会った人ではないが、結婚につながった」の 22.4%・22.0%
を合わせると、男性の 46.1%・女性の 44.7%が“婚活による成果”と言えるようです(図表
10-2)
。
図表 10-2
婚活の効果(20~40 代既婚の男女)
(%)
46.1%
男性
(n=501)
23.8
(%)
22.4
男
性
53.9
44.7%
女性
(n=541)
22.7
22.0
女
性
55.3
婚活で出会った
人と結婚した
婚活で出会った
人ではないが、
結婚につながった

婚活に対する親の関与は?

20 代男性の4人に1人の婚活に親が関わっている
20代
(n=109)
30代
(n=250)
40代
(n=142)
20代
(n=149)
30代
(n=268)
40代
(n=124)
30.3
23.9
24.0
45.9
23.6
52.4
18.3
19.0
62.7
16.1
22.8
61.1
26.1
22.4
23.4
51.5
20.2
56.5
婚活と結婚は
無関係だったと思う
 20~40 代の未婚・既婚者の婚活に対する親の関わり方について見てみました。
 親が関与(
「情報収集や婚活機会に親自ら積極的に関与・参加」+「婚活に関する情報・婚
活機会のアドバイス程度」
)している(した)割合は、男性の 17.7%・女性の 12.0%と、
男性の婚活に親が関与するケースが多いようです。男性では若年層ほど婚活への親の関わ
り度合いが高く、20 代の男性では 27.9%で4人に1人の婚活に親が関与しています(図表
10-3)。
図表 10-3
婚活への親の関わり方(20~40 代の未婚・既婚の男女)
(%)
20代
(n=161)
30代
男
性 (n=323)
40代
(n=167)
20代
(n=244)
30代
女
性 (n=371)
40代
(n=144)
1 7 .7%
(%)
男性
(n=651)
9.2 8.4 10.1 15.1
57.1
1 2 .0%
女性
(n=759)
6.7 5.3 11.9
19.9
情報収集や婚活
機会に親自ら
積極的に
関与・参加
56.3
婚活に関する
情報・婚活機会の
アドバイス程度
本人の婚活状況
について尋ねる
程度
21
14.9
13.0 9.3
16.8
7.1 8.4 9.9 14.2
46.0
60.4
4.2
7.8
11.4 15.0
3.7
5.7 13.9
7.8 5.7 12.1
3.5
9.0 7.6
ほとんど親は
関与しない
61.7
19.3
57.4
19.7
21.5
54.7
58.3
親は全く関与
していない

親が婚活に関わることをどう思っている?

親が婚活に関わっている世帯の子どもが「助かった」と考えているのは6割以上
 婚活に親が関わった(
「情報収集や婚活機会に親自ら積極的に関与・参加」+「婚活に関す
る情報・婚活機会のアドバイス程度」)20~40 代の未婚・既婚男女に、
「親が関与すること
で、助かる(助かった)かどうか」について訊ねました。
 親が関わったケースは、男女ともに「助かる(助かった)
」
(「非常に助かる(助かった)」
+「やや助かる(助かった)
」
)の回答がいずれも6割を上回りました。
 前述(P15)した「未婚者が結婚したいと思う理由」では、20・30 代男女の3割前後が「親
を安心させたい」を挙げており親の期待や気持ちに応えたいと考えています。親が子ども
の婚活に関わっている世帯では、迷惑と感じる男性は 6.7%・女性は 17.6%と多少はあり
ますが、3人に2人が助かる(助かった)と感じており、全体としては親が関わることに
対して子どもは「助かる」と考えているようです(図表 10-4)。
図表 10-4
婚活への親の関わり方について思っていること(20~40 代の未婚・既婚の男女)
68.3%
(%)
情報収集や婚活機会に親自ら
積極的に関与・参加(n=60)
男
性
53.3
15.0
21.7
3.3
60.0%
婚活に関する情報・婚活機会の
アドバイス程度(n=55)
9.1
6.7
50.9
34.5
3.6 1.8
60.8%
情報収集や婚活機会に親自ら
積極的に関与・参加(n=51)
女
性
31.4
29.4
19.6
2.0
60.0%
婚活に関する情報・婚活機会の
アドバイス程度(n=40)
非常に助かる
(助かった)
15.0
45.0
やや助かる
(助かった)
あまり助からない
(助からなかった)
22
17.6
25.0
助からない
(助からなかった)
5.0 10.0
迷惑だ
(迷惑だった)
11.
結婚生活に関する意識と実態
30・40 代の結婚生活の満足度は 58.7%
収入が高いほど満足度が高く夫婦円満

結婚生活に対する満足度
 「生活全般」の満足度は 58.7%、 「家計の状況」については 44.3%
 30・40 代の既婚の男女に結婚生活に対する満足度を訊ねてみました。
 満足(「満足」+「まあ満足」
)は、
「生活全般」が 58.7%で、項目別には「子どもとの関
係」が 80.3%で最も高く、次いで「配偶者との関係」が 68.0%となっており、「家計の状
況」は 44.3%にとどまっています。
 男女別では、すべての項目で女性の満足度が男性より高くなっています(図表 11-1)
。
図表 11-1
結婚生活に対する満足度(30・40 代既婚の男女)
0
50
100 (%)
58.7
54.7
62.9
生活全般
80.3
75.5
85.4
子どもとの関係
68.0
65.8
70.3
配偶者との関係
58.9
54.9
63.2
家族との時間
58.7
57.0
60.5
住まい
家計の状況
30・40代全体(n=1,432)
(ただし、子どもとの関係はn=926)
30・40代男性(n=731)
(ただし、子どもとの関係はn=474)
30・40代女性(n=701)
(ただし、子どもとの関係はn=452)
44.3
41.0
47.6

世帯年収別の生活満足度

やはり世帯年収が高いほど「生活に満足」!
 30・40 代の結婚生活についての満足度や意識と世帯年収との関係を見てみました。
 年収が高いほど「生活全般」の満足度が高く、特に「家計の状況」に関しての満足度で顕著
な違いが見られました。
 しかしながら、「結婚してよかったと思う」は、世帯年収による差異はわずかで、どの年収
層においても他項目の満足度よりも高く、厳しい生活実態の中でも結婚を前向きに評価して
いることがうかがえます(図表 11-2)
。
23
図表 11-2
30・40 代既婚の男女の生活満足度と「結婚してよかったと思う」割合(世帯年収別)
<男
(%) 100
80
性>
60
<女
40
20
41.1
40
60
20.6
48.8
65.8
400万円
未満
(n=129)
24.8
家計の状況の満足度
49.7
73.9
66.7
46.7
56.2
住まいの満足度
住まいの満足度
20.6
30.6
31.5
63.9
73.9
800万円
以上
(n=119)
27.1
35.8
42.0
地域との関係の満足度
77.6
86.3
85.1
400~800
万円未満
(n=316)
48.1
72.6
800万円
以上
(n=168)
100 (%)
80
79.0
39.0
400~800
万円未満
(n=372)

20
生活全般の満足度
生活全般の満足度
55.9
68.5
400万円
未満
(n=107)
0
0
性>
76.0
85.1
91.6
結婚してよかったと思う
年収が高いほど夫婦円満!?
 世帯年収は、配偶者に対する意識にも影響しているようです。
 年収が高い世帯ほど「ふだんの生活の中で、できるだけ配偶者と一緒にいたい」・「もし生
まれ変われるとしたら、また同じ人と結婚したい」が高く、逆に世帯年収が低いほど「離
婚を考えることがある」が高くなっています(図表 11-3)
。
図表 11-3
30・40 代既婚の男女の配偶者に対する意識(世帯年収別)
<男
(%) 100
80
60
70.1
78.2
81.0
400万円
未満
(n=107)
400~800
万円未満
(n=372)
800万円
以上
(n=168)
性>
73.8
76.9
79.8
40
<女
20
0
0
20
40
60
性>
80
ふだんの生活の中で、で
ふだんの生活の中で、できるだけ配偶者と一緒に
きるだけ配偶者と一緒に
いたい
いたい
63.6
68.4
73.9
夫婦は同じ部屋で寝る
夫婦は同じ部屋で寝るのがいい
のがいい
68.2
72.5
73.9
もし生まれ変われるとし
57.9
もし生まれ変われるとしたら、また同じ人と結婚し
たら、また同じ人と結婚
たい
したい
55.0
64.6
72.3
69.4
70.8
23.4
離婚を考えることがある
離婚を考えることがある(今、考えている+ときど
(いま考えている+とき
18.3き考えることがある)
どき考えることがある)
18.5
24
38.0
23.7
18.5
100
(%)
400万円
未満
(n=129)
400~800
万円未満
(n=316)
800万円
以上
(n=119)

結婚に関するさまざまな意識

「結婚には恋愛感情より癒しや経済面・家事面の共有が必要」男性 70.3%、女性 79.5%
女性のほうが男性よりも現実的!?
 20~40 代男女の結婚に関するさまざまな意識について、男女別・未既婚別に見てみました。
 「結婚にはときめきや恋愛感情よりも癒しや経済面・家事面の共有が必要だ」に関して肯
定的な意見(
「そう思う」+「どちらかというとそう思う」)は、男性が 70.3%に対し女性
は 79.5%と 9.2 ポイント上回り、未婚者・既婚者ともこの傾向は同じです。女性のほうが
結婚をより現実的にとらえている様子がうかがえます。
 「我慢して一緒に暮らすより離婚したほうがよい」は、男性の 60.3%に対し女性は 75.4%
と大きく上回っており、未婚者・既婚者ともこの傾向は同じです(図表 11-4)
。

「妻は専業主婦がよい」-
20~40 代男性の 36.6%、女性の 43.3%が肯定的
「夫婦別姓には賛成だ」は、男女とも4割が支持
 「夫が外で働き、妻は専業主婦がよい」は、男性が 36.6%に対し女性が 43.3%と 6.7 ポイン
ト上回っています。未婚者・既婚者ともこの傾向は同じで、特に既婚女性は 47.3%とほぼ2
人に1人が専業主婦がよいと考えています(図表 11-4)
。3年前の 2013 年度調査との比較で
は、男性は 40.2%から 36.6%にやや低下しましたが、女性は 43.6%から 43.3%と横ばい傾向
です(図表 11-5)
。
 「夫婦別姓」についての考え方は、男女ともに4割程度の人が賛成だと考えています。女
性では、既婚者の 37.2%に対し、未婚者は 47.4%とほぼ2人に1人が夫婦別姓を支持して
います。既婚者は大半が既に改姓していることもあって「夫婦別姓」に賛成しない人もい
るでしょうし、また、キャリア志向や男女平等などの意識は未婚者のほうが既婚者よりも
相対的に強いと考えられることも理由の一つでしょう。
図表 11-4
結婚に関するさまざまな意識(20~40 代男女、未婚・既婚別)
<男
(%) 80
60
性>
40
69.1
36.6
全体
(n=1,642)
未婚者
(n=700)
<女
0
0
20
性>
40
60
39.8
夫が外で働き、妻は専業主
夫が外で働き、妻は専業主婦がよい
婦がよい
32.3
60.3
43.3
47.3
37.4
61.7
39.7
夫婦別姓には賛成だ
夫婦別姓には賛成だ
39.1
40.6
全体
(n=1,739)
75.4
74.5
76.9
我慢して一緒に暮らすより離
我慢して一緒に暮らすより離婚した方がよい
婚したほうがよい
59.2
80 (%)
79.5
79.2
80.0
結婚にはときめきや恋愛感
結婚にはときめきや恋愛感情よりも癒しや経済
情よりも癒しや経済面・家事
面・家事面の共有が必要だ
面の共有が必要だ
70.3
71.2
既婚者
(n=942)
20
41.3
37.2
47.4
図表 11-5 「夫が外で働き、妻は専業主婦がよい」と思う割合の経年比較(20~40 代男女)
夫が外で働き、
妻は専業主婦がよい
2013 年度調査
今回調査
男性
40.2%
36.6%
女性
43.6%
43.3%
25
既婚者
(n=1,039)
未婚者
(n=700)
12.
配偶者に望むこと
妻には「もっとねぎらいやいたわりの言葉を」・「もっと自分ひとりの時間が欲しい」
夫には「健康に気を使って欲しい」・「もっとねぎらいやいたわりの言葉を」
「配偶者に望むことは特にない」夫は 30%

配偶者に望むことは

夫婦のコミュニケーション、ねぎらい、家庭内協力が大切
妻は 20%
 夫が妻に対して望むこと(複数回答)のトップは、
「もっとねぎらいや、いたわりの言葉が
欲しい」で 20.1%です。次いで、
「自分ひとりの時間をもっと持たせて欲しい」・「短気・
ヒステリーをやめて欲しい」が続きます。
 妻が夫に対して望むことのトップは、
「健康に気を使って欲しい」で 26.9%です。次いで、
「もっとねぎらいやいたわりの言葉が欲しい」
・
「会話の時間をもっと増やして欲しい」
・
「家
事をもっとして欲しい」の順です。
 配偶者に望むことは「特にない」人の割合は、夫が 30.4%なのに対し、妻は 20.0%にとど
まり、妻から夫への望みや注文のほうが多くなっています(図表 12)。
 夫婦のコミュニケーションやねぎらい、相手へのサポートが大切だと言えそうです。
図表 12
配偶者に望むこと(20~40 代既婚の男女:複数回答)
(%) 40
<男
性>
30
20
<女
10
20
30
26.9
自分ひとりの時間を
自分ひとりの時間をもっと持たせて欲
もっと持たせてほしい
しい
16.8
11.5
10.8
家事をもっとしてほしい
家事をもっとして欲しい
13.1
10.2
浪費をやめて欲しい
浪費をやめてほしい
12.7
自分勝手、わがままな行動をやめて
自分勝手、わがままな行動
欲しい
をやめてほしい
10.3
11.6
会話の時間をもっと
会話の時間をもっと増やして欲しい
増やしてほしい
短気・ヒステリーを
短気・ヒステリーをやめて欲しい
やめてほしい
買い物や余暇などの一緒の時間を
買い物や余暇など一緒の時間を
もっと増やして欲しい
もっと増やして欲しい
5.9
14.6
6.7
1.4
6.1
3.2
4.5
1.5
14.5
愚痴や不満を言うのを
愚痴や不満を言うのをやめて欲しい
やめてほしい
もっと子どものしつけをしたり、
もっと子供のしつけをしたり、子供の
子どもの相談に乗ってほしい
相談に乗って欲しい
私の親ともっと仲良く
私の親ともっと仲良くして欲しい
してほしい
暴力(言葉の暴力も)を
暴力(言葉の暴力も)をやめて欲しい
やめてほしい
特にない
特にない
26
女性
(n=1,039)
6.0
11.8
育児や子どもと接する
育児や子供と接する時間を増やして
時間を増やしてほしい
欲しい
働いて欲しい
働いてほしい
5.9
40 (%)
23.0
健康に気を使って欲しい
健康に気を使ってほしい
13.9
30.4
10
もっとねぎらいや、いたわりの言葉が
もっとねぎらいや、いたわり
欲しい
の言葉が欲しい
20.1
男性
(n=942)
0
0
性>
8.3
3.0
2.7
4.5
3.4
3.0
20.0
13.
離婚に関する意識
20~40 代
男性の5人に1人・女性の4人に1人が「離婚を意識」
離婚を意識する 20 代男性は3年前より倍増

離婚を意識したことがあるか

離婚を「いま考えている」20 代の割合が、男女ともに3年前より増加傾向
 20~40 代の既婚者のうち、男性の5人に1人・女性の4人に1人が離婚を意識(「いま考
えている」+「ときどき考えることがある」)しており、各年代とも女性のほうが男性より
高い割合となっています。
 20 代男性は、3年前の 2013 年度調査の 10.7%から 21.8%に倍増しています。
20 代では男女とも「いま考えている」が 7.1%と他の年代より高く、2013 年度調査の男性
1.1%・女性 2.4%より高くなっていることが注目されます(図表 13-1)
。
図表 13-1
離婚を考えることがあるか(20~40 代既婚の男女)
<今回調査>
<2013 年度調査>
(%)
男
性
女
性
20代
(n=211)7.1
30代
(n=460)3.9
40代
(n=271)4.8
20代
7.1
(n=338)
30代
3.8
(n=452)
40代
(n=249)5.6
14.7
14.6
26.1
55.4
16.6
22.8
53.6
22.1
男
性
55.4
21.8
23.2
(%)
58.8
18.1
いま考えて
いる

19.4
25.2
28.1
女
性
47.8
44.2
ときどき考える
ことがある
20代 1.1
9.6 20.4
(n=280)
30代 2.9
16.3
19.2
(n=490)
40代
4.3
20.3
23.2
(n=276)
20代
22.5
19.2
2.4
(n=334)
30代
3.9
21.7
24.9
(n=489)
40代
4.5
22.4
31.7
(n=268)
以前考えたことが
あるが今は考え
ていない
68.9
61.6
52.2
56.0
49.5
41.4
考えたことは
ない
離婚を考える理由-「性格・価値観の不一致」・「金銭感覚の不一致」が上位
 離婚を考える理由(複数回答)のトップは「性格・価値観の不一致」で男女とも 55%程度
が挙げており、次いで「金銭感覚の不一致」が続きます。男性は「生活時間のすれ違い」・
「配偶者の親・家族との関係」と続きます。女性は「家事・育児に協力的でない」・
「配偶
者の親・家族との関係」となっています。

2013 年度調査との比較では、
「性格・価値観の不一致」・
「配偶者の親・家族との関係」が
低下し、「生活時間のすれ違い」が増加しています(図表 13-2)
。
27
図表 13-2
離婚を考える理由(20~40 代既婚の男女:複数回答)
(%)80
60
<今回調査>
<2013 年度調査>
40
0
20
55.0
54.7
女性
(n=532)
20
40
性格・価値観の不一致
性格・価値観の不一致
24.2
24.2
男性
(n=413)
0
10.2
17.3
7.0
18.6
15.5
10.9
7.0
8.3
9.7
5.8
4.6
8.5
金銭感覚の不一致(※)
金銭感覚の不一致
配偶者の親・家族との関係
配偶者の親・家族との関係
家事・育児に協力的でない
家事・育児に協力的でない
生活時間のすれ違い
生活時間のすれ違い
暴力(言葉の暴力を含む)
暴力(言葉の暴力を含む)
子どもの教育方針
子どもの教育方針
配偶者の浮気
配偶者の浮気
80 (%)
60
60.1
17.0
21.2
13.5
21.8
5.9
18.3
10.1
8.3
4.9
7.3
8.8
4.0
3.2
7.3
男性
(n=407)
女性
(n=551)
※2013 年度調査では、
「金銭感覚の不一致」は「金銭の浪費」の選択肢としています。
28
74.7
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