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主 要 農 作 物 品 種 審 査 会
日 時:平成27年2月16日(月)
午前10時00分から正午
場 所:宮城県庁行政庁舎 11階 第2会議室
次
1 開
第
会
2 あいさつ
3 委員紹介
4 協
議
(1) 平成27年度奨励品種決定調査に供する品種(稲)について
(2) 平成27年度奨励品種決定調査に供する品種(大豆)について
5 その他
6 閉会
〈配付資料〉
・平成26年度主要農作物品種審査会資料
・平成26年度奨励品種決定調査成績概要
出
席
者
名
簿
◆委員及び幹事
役職
会長
氏
名
所 属 及 び 職 名
齋 藤 満 保 宮城大学食産業学部教授
布 田 順 一 公益社団法人みやぎ農業振興公社 常務理事
副会長
成 田 順 治 全国農業協同組合連合会宮城県本部 米穀部長
國 分 牧 衛 東北大学大学院農学研究科 教授
髙澤
まき子 仙台白百合女子大学人間学部健康栄養学科 准教授
加 藤 房 子 宮城県生活協同組合連合会 常務理事
委員
秋 山
耕 宮城県農業会議副会長
佐 野 資 郎 東北農政局生産部長
寺 田 守 彦 宮城県農林水産部 技監兼次長(技術担当)
中 井 誠 一 宮城県古川農業試験場 場長
幹 事
伊 藤 吉 晴 宮城県農林水産部
食産業振興課 部技術副参事兼技術補佐
佐々木吉一
〃
〃
農業振興課 技術副参事兼技術補佐
鵜 飼 尚 美
〃
〃
農産園芸環境課 課長
齋藤富士男
〃
〃
古川農業試験場作物育種部長
日 塔 明 広
〃
〃
〃
水田利用部長
◆ 事務局等
所
属
農業・園芸総合研究所バイオテクノロジー開発部
職
氏
名
上席主任研究員
早坂 浩志
技 師
北川 誉紘
技 師
阿部 脩平
技術補佐
(農作物生産対策担当)
橋本 和博
技術補佐(班長)
千葉 啓嗣
技術主幹
横田 善尚
主任主査
今関美菜子
技
齋藤 達彦
古川農業試験場水田利用部
農産園芸環境課
師
平成26年度
主要農作物品種審査会資料
平成27年2月
宮
城
県
目
◎
次
知事からの諮問
◎
Ⅰ
Ⅱ
◎
Ⅰ
審議事項
平成27年度奨励品種決定調査に供する品種(稲)について
(1 )要 望される品種 ・・ ・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(2 )供 試品種及び系統 ・ ・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(3 )平 成27年度水稲 奨励 品種 決定調査供試系統の特性概要 ・・・・
1
1
2
平成27年度奨励品種決定調査に供する品種(大豆)について
(1 )要 望される品種 ・・ ・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(2 )供 試品種及び系統 ・ ・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(3 )平 成27年度大豆 奨励 品種 決定調査供試系統の特性概要 ・・・・
6
6
7
参考資料
奨励品種の決定基準 (国 )
1
・・・・・・・・・ ・・・・ ・・・・・・・
(主要農作物種子法,主要農作物種子制度運用基本要綱,運用通達・別記1)
Ⅱ
宮城県奨励品種 決定基準
・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・
Ⅲ
宮城県主要農作 物奨励品種区分基準
Ⅳ
宮城県主要農作 物基幹・特定品種の移行・ 廃止等の基準について
Ⅴ
宮城県主要農作 物の基幹品種,特定品種の 区分
Ⅵ
奨励品種決定調査の方法 (国)
・・ ・・・・・・・・・・・・・
2
3
・・
4
・・・・・・・・・・
5
・・・・・・・ ・・・・ ・・・・・・・
6
(主要農作物種子法,主要農作物種子制度運用基本要綱,運用通達・別記2)
Ⅶ
宮 城県 奨励品 種決定調 査方法
・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・
7
Ⅷ
主 要農 作物品 種審査会 条例・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・
9
Ⅸ
主 要農 作物品 種審査会 構成員名簿・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ 11
Ⅹ
奨励品種特性表 (水稲)
・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ 12
ⅩⅠ 奨励品種特性表 (大豆)
・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ 13
ⅩⅡ 奨励品種特性表 (麦類)
・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ 14
ⅩⅢ 水稲奨励品種の 年次別作付面積
・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ 15
ⅩⅣ 大豆奨励品種の 年次別作付面積
・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ 16
ⅩⅤ 麦類奨励品種の 年次別作付面積
・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ 17
農 園 環 第 9 2 5 号
平成27年2月13日
主要農作物品種審査会会長
殿
宮城県知事
村井 嘉浩
奨励品種の指定等について(諮問)
こ のことにつ いて,主要 農作物品種 審査会条例 (昭和27年 宮城県条例 第60号)第 1条の
規定 により,貴 会の意見を 求めます。
記
諮問 内容
(1)平 成27年度 奨励品種決 定調査に供 する品種( 稲)につい て
(2)平 成27年度 奨励品種決 定調査に供 する品種( 大豆)につ いて
担当
農林水産部農産園芸環境課
農産食糧班
今関
電話
022-211-2841
FAX
022-211-2849
e-mail
[email protected]
審 議 事 項
Ⅰ 平成27年度奨励品種決定調査に供する品種(稲)について
(1)要望される品種
イ うるち種
(イ)「やまのしずく」よりも極良質・良食味の早生品種。
(ロ)「ひとめぼれ」よりも高温登熟耐性に優れ,いもち病に強く,極良質・良食味の中生品種。
(ハ)「ひとめぼれ」と「コシヒカリ」の中間熟期で,極良質・良食味の晩生品種。
(ニ)「ササニシキ」の食味・食感を持ち,より栽培特性の優れた中生品種。
(ホ)耐倒伏性に優れ,直播適性に優れる早生・中生品種。
ロ もち種
(イ)「ヒメノモチ」よりも栽培特性に優れ,良質・良食味の糯品種。
ハ その他
(イ)「ゆきむすび」及び「たきたて」よりもアミロース含有率の変動が少なく,品質が安定して
いる低アミロース品種。
(ロ)実需者からの要望があり,特定需要が見込まれる品種。
(2)供試品種及び系統
基本調査
種類
早晩性
早生
うる ち
予備調 査
要望
品種
本調査
現 地調査
ふ系244号
東北 213号
(1) イ-( イ) 東北 213号
(1)
岩手120号
奥羽 424号
(1)
(1)
(対)や まのしずく
(対)や まのしずく
イ-(イ,ホ)
奥羽424号
(対)やま のしずく
(比)あ きたこまち
(比)あ きたこまち
岩手121号
東北 214号
(1) イ-( ロ) 東北 214号
(1)
東北219号
東北 215号
(1) イ-( ロ) 東北 215号
(1)
東北220号
山形 130号
(1) イ-( ロ) 山形 130号
(1)
東北221号
北陸 256号
(1)
(1)
イ-(ロ,ハ)
北陸256号
秋田116号
中生
山形133号
福島42号
奥羽429号
奥羽430号
晩生
(対)ひ とめぼれ
(対)ひ とめぼれ
(比)ま なむすめ
(比)ま なむすめ
(対)ひと めぼれ
東北222号
福島 40号
(対)コ シヒカリ
(対)コ シヒカリ
(対)コシ ヒカリ
(比)つ や姫
(比)つ や姫
(比)つや 姫
(1) イ-( ハ) 福島40号
(1)
福島糯43号
もち
晩生
(対)み やこがねもち
(比)こ もちまる
奥羽428号
早生
新
形
質
(対)ゆ きむすび
(比)や まのしずく
低 アミ
ロ ース
東北210号
中晩
(3)
イ - (ホ ), ハ - (イ )
(対)ひとめぼれ
巨 大胚
酒米
中晩
中生
(3)
(対)ひと めぼれ
(比)たきたて
そ
の
他
東北210号
(比)たき たて
東北胚202号
(3) ハ-( ロ) 東北胚202号
(対)ひとめぼれ
(対 )ひとめぼれ
東北酒217号
(1) ハ-( ロ)
東北酒218号
(1) ハ-( ロ)
(対)蔵 の華
(比)ま なむすめ
新規
需 要米
計
東北216号
中生
(1) ハ-( ロ)
(対)げ んきまる
(比)夢 あおば
14
注 1)(対 ),(比)は それぞれ対照品 種,比較品種。
注 2)本調査及び現 地調査の( ) 内の数字は供試 年数。
12
9
(1)
(3)平成27年度水稲奨励品種決定調査供試系統の特性概要
イ 本調査
○熟期,倒伏,収量,品質,食味 : 平成 26 年度調査結果
●障害型耐冷性,いもち病抵抗性 : 育成地の評価
(奥羽系統の育成地評価は新基準によるもの)
(イ)うるち種 早生(対照:やまのしずく)
系 統 名
(供試年数)
交配組合せ
特 性 の 概 要 と 調 査 継 続 理 由
○出穂期は 1 日,成熟期は 3 日早い。
○倒伏はなびき程度で小さい。
●障害型耐冷性“極強 9”(「やまのしずく」より 1 ランク強い)。
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は,Pii 型と推定される。ほ場抵抗性
東北 213 号
(1)
北海 302 号
は,葉いもち”やや強”
,穂いもち“強”。
/
○収量は同程度。
やまのしずく ○白未熟粒(乳白粒)の発生により整粒歩合,玄米品質は劣る。
○味度値(食味の参考となる数値)は高い。
要望品種
26 年度は耐倒伏性,収量性,玄米品質の年次変動及び食味を検討。
イ-(イ)
○出穂期は 2 日遅く,成熟期は 1 日早い。
○倒伏はみられない。
奥羽 424 号
(1)
●障害型耐冷性“かなり強”。
奥羽 400 号
/
羽系 1293
要望品種
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は,Pii(Pia)型と推定される。ほ場抵
抗性は葉いもち,穂いもちともに“かなり強”。
○収量は優る。整粒歩合,白未熟粒比は同程度。玄米外観品質は劣る。
26 年度は耐倒伏性,収量性,玄米品質の年次変動及び食味を検討。
イ-(イ,ホ)
(ロ)うるち種 中生(対照:ひとめぼれ)
系 統 名
(供試年数)
交配組合せ
特 性 の 概 要 と 調 査 継 続 理 由
○出穂期,成熟期は同日。
○倒伏はみられない。
●障害型耐冷性“極強”
。
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は Pii 型。ほ場抵抗性遺伝子 pi21,
東北 214 号
(1)
東 1159*
/
東 1178*
要望品種
イ-(ロ)
Pb1 を持つと推定され,ほ場抵抗性は葉いもち“強”,穂いもち“極
強”。
○収量は同程度。
○白未熟粒が少なく整粒歩合は高い。玄米品質は優る。
○味度値(食味の参考となる数値)は高い。
26 年度は収量性,玄米品質の年次変動及び食味について検討。
*
東 1159:東北 176 号/岩南 23 号
*
東 1178:中部 111 号,みねはるか/東北 176 号
系 統 名
(供試年数)
交配組合せ
特 性 の 概 要 と 調 査 継 続 理 由
○出穂期は同日,成熟期は 2 日遅い。
○倒伏はみられない。
●障害型耐冷性“極強”
。
東北 215 号
(1)
東北 195 号
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は Pii 型,ほ場抵抗性遺伝子 Pi39 を
/
持つと推定される。ほ場抵抗性は葉いもち,穂いもちともに“極強”
。
中部 128 号
○千粒重が大きく,収量はやや優る。
○白未熟粒が少なく整粒歩合は高い。玄米品質は優る。
要望品種
26 年度は収量性,玄米品質の年次変動及び食味について検討。
イ-(ロ)
○出穂期は 2 日,成熟期は 6 日遅い。
○倒伏はみられない。
●障害型耐冷性“やや強”。
山形 130 号
(1)
庄 4087
/
山形 95 号
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は Pii 型と推定される。ほ場抵抗性
は葉いもち“中”,穂いもち“極強”。
○千粒重が大きく,収量は優る。
○白未熟粒が少なく整粒歩合は高い。玄米品質は優る。
要望品種
26 年度は収量性,玄米品質の年次変動及び食味について検討。
イ-(ロ)
○出穂期は 6 日,成熟期は 13 日遅い。(コシヒカリよりも出穂期は
5 日,成熟期は 2 日早い。)
○倒伏はみられない。
●障害型耐冷性“やや弱”。
北陸 256 号
(1)
北陸 214 号
/
収 7458
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は,Pia,Pii 型と推定される。
ほ場抵抗性は葉いもち,穂いもちともに“やや強”。
○千粒重,収量は同程度。
○白未熟粒が少なく整粒歩合は高い。玄米品質は優る。
○味度値(食味の参考となる数値)は高い。
要望品種
イ-(ロ,ハ)
26 年度は収量性,玄米品質の年次変動及び食味について検討。
(ロ)うるち種 晩生(対照:コシヒカリ)
系 統 名
(供試年数)
交配組合せ
特 性 の 概 要 と 調 査 継 続 理 由
○出穂期,成熟期は 2 日遅い。
○倒伏程度は小さい。
●障害型耐冷性“やや強”。
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は,Pia,Pii 型と推定される。
福島 40 号
(1)
新潟 88 号
ほ場抵抗性は,葉いもち“やや強”
,穂いもち“中”。
○千粒重が大きく,収量は優る。
/
郡系 627
○白未熟粒は少なく整粒歩合は高い。玄米品質は,対照のコシヒカ
リが良いため,比較すると劣る。
○味度値(食味の参考となる数値)は高い。
要望品種
26 年度は収量性,玄米品質の年次変動及び食味について検討。
イ-(ハ)
(ホ)新形質米(低アミロース系統,対照:ひとめぼれ)
系 統 名
(供試年数)
交配組合せ
特 性 の 概 要 と 調 査 継 続 理 由
○出穂期は 2 日,成熟期は 5~6 日遅い。
○倒伏はみられない。
●障害型耐冷性“極強”
。
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は,Pib 型と推定される。ほ場抵
抗性は不明。
東北 210 号
東北 189 号,
(3)
げんきまる
○収量は標肥区では同程度,多肥区ではやや劣る。千粒重が小さ
い(20g 前後)。
○玄米の白濁程度が小さい。アミロース含有率は 10%程度(ひと
/
*
東 1126
めぼれ:16%程度,たきたて:5%程度,平成 25 年度産データ)。
○食味が良く,特に放冷した状態での味(甘み,舌触り)や粘り
の評価が高い。
要望品種
26 年度は耐倒伏性,収量性,玄米品質(白濁程度,千粒重)の年
ハ-(イ)
次変動について検討。
○出穂期は 3 日,成熟期は 6 日遅い。
○倒伏はみられない。
たきたて
(3)
/
要望品種
ハ-(ロ)
*
●障害型耐冷性“極強”
。
東北胚 202 号
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は,Pii 型と推定される。ほ場抵
抗性は葉いもち“中”,穂いもち“やや弱”
。
北陸糯 167 号, ○収量は同程度からやや劣る。千粒重は同程度。
めばえもち
○玄米での食味は,味(甘み,舌触り)の評価が高い。
26 年度は収量性,食味の年次変動について検討。
東 1126 : 北海 292 号,おぼろづき/まなむすめ
(ハ)酒造好適米 中生(対照:蔵の華)
系 統 名
(供試年数)
交配組合せ
特 性 の 概 要 と 調 査 継 続 理 由
○出穂期は 1 日,成熟期は 8 日遅い。
○倒伏はみられない。
●障害型耐冷性“強”。
東北酒 217 号
(1)
秋田酒こまち
/
東 1089
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は,Pii 型と推定される。ほ場抵
抗性は葉いもち,穂いもちともに“やや弱”。
○収量は同程度。千粒重は大きい。
○心白発現率・心白率*はともに高い。
要望品種
26 年度は収量性,玄米品質(心白発現率・心白率)の年次変動に
ハ-(ロ)
ついて検討。
○出穂期は 1 日,成熟期は 8 日遅い。
○倒伏はみられない。
●障害型耐冷性“極強”
。
東北酒 218 号
東北 189 号,
(1)
げんきまる
/
出羽の里
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は,Pii 型と推定される。ほ場抵
抗性は葉いもち“やや弱”,穂いもち“中”
。
○収量はやや優る。千粒重は大きい。心白発現率・心白率*はとも
に高い。
要望品種
26 年度は収量性,玄米品質(心白発現率・心白率)の年次変動に
ハ-(ロ)
ついて検討。
心白発現率:心白発現粒/全調査粒数×100
心白率:(5×大+4×中+2×小)/5×調査粒数×100
*
*
(ニ)新規需要米 中生(対照:げんきまる)
系 統 名
(供試年数)
交配組合せ
特 性 の 概 要 と 調 査 継 続 理 由
○出穂期は 1 日早い。成熟期は同日。
○倒伏は同程度。
●障害型耐冷性“やや強”。
東北 216 号
(1)
クサユタカ
/
東北 195 号
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は不明。ほ場抵抗性は葉いもち“や
や強”,穂いもち“極強”。
○収量は同程度。
○千粒重は 34g 程度で大きく,玄米品質は劣る。
要望品種
ハ-(ロ)
26 年度は耐倒伏性,収量性の年次変動について検討。
ロ 予備調査
●熟期,倒伏,収量,品質,食味障害型耐冷性,いもち病抵抗性 : 育成地の評価
(奥羽系統の育成地評価は新基準によるもの)
(イ)うるち種 早生(対照:やまのしずく)
系 統 名
交配組合せ
特 性 の 概 要 と 調 査 継 続 理 由
●出穂期,成熟期は「まっしぐら」よりやや早い。
ふ系 227 号
//
ふ系 244 号
中部 116 号
/
ふ系 223 号
●耐倒伏性は“強”。
●障害型耐冷性“極強”。
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は,Pia,Pii,Pik 型と推定される。
ほ場抵抗性は,葉いもち“やや強”
,穂いもち“極強”
。
●「まっしぐら」より多収。玄米千粒重が「まっしぐら」より大きく,
玄米品質は「まっしぐら」に優る。食味は「まっしぐら」並。
●出穂期,成熟期ともに「あきたこまち」並。
●耐倒伏性は“やや強”
。
東北 196 号
岩手 120 号
/
福島 26 号
●障害型耐冷性“極強以上(東北基準:極強 10)”。
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は,Pia,Pii 型,ほ場抵抗性遺伝子
pi39 を持つと推定される。ほ場抵抗性は葉いもち,穂いもちともに“極
強”。
●収量は「あきたこまち」よりやや優り,玄米千粒重は大きい。玄米
品質および食味は「あきたこまち」並。
(ロ)うるち種 中生(対照:ひとめぼれ)
系 統 名
交配組合せ
特 性 の 概 要 と 調 査 継 続 理 由
●出穂期,成熟期ともに「ひとめぼれ」並。
●耐倒伏性は“やや強”
。
東北 201 号
岩手 121 号
●障害型耐冷性“強”。
/
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は Pii 型,ほ場抵抗性遺伝子 pi21,
岩手 96 号
を持つと推定される。ほ場抵抗性は葉いもち“極強”,穂いもち“強”
。
●収量は「ひとめぼれ」より優り,玄米千粒重は大きい。玄米品質
は「ひとめぼれ」並で,食味は「ひとめぼれ」よりやや優る。
●出穂期は「ひとめぼれ」より3日,成熟期は5日遅い。
東北 189 号
東北 219 号
(まなむすめ)
/
ササシグレ
●耐倒伏性は“やや強”
。
●障害型耐冷性“強”。
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は Pib 型と推定される。ほ場抵抗性
は葉いもち,穂いもちともに“不明”。
●収量は「ひとめぼれ」より優り,玄米千粒重は大きい。玄米品質
は「ひとめぼれ」並。食味は「ひとめぼれ」並の極良食味。
系 統 名
交配組合せ
特 性 の 概 要 と 調 査 継 続 理 由
●出穂期は「ひとめぼれ」より3日遅く,成熟期は5日遅い。
●耐倒伏性は“やや強”
。
にこまる
東北 220 号
/
東北 189 号
(げんきまる)
●障害型耐冷性“やや強”。
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は Pib 型と推定される。ほ場抵抗性
は葉いもち,穂いもちともに“不明”。
●収量は「ひとめぼれ」より優り,玄米千粒重は大きい。玄米品質
は「ひとめぼれ」に優り,高温登熟性に優れる。食味は「ひとめぼ
れ」並の極良食味。
●出穂期,成熟期は「ひとめぼれ」並。
●耐倒伏性は“やや強”
。
東北 221 号
山形 97 号
●障害型耐冷性“極強”
。
(つや姫)
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は Pik 型と推定される。ほ場抵抗性
/
東北 201 号
は葉いもち,穂いもちともに“強”
。
●収量は「ひとめぼれ」より優り,玄米千粒重は並。玄米品質は「ひ
とめぼれ」並。食味は「げんきまる」に優り,「ひとめぼれ」と同程
度かやや劣る良食味である。
●出穂期,成熟期は「ひとめぼれ」並。
●耐倒伏性は“やや強”
。
●障害型耐冷性“極強~強”。
山形 103 号
秋田 116 号
/
ゆめおばこ
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は Pia,Pii 型と推定される。ほ場抵
抗性は葉いもち“やや強”,穂いもち“やや強”。
●収量および玄米品質は「ひとめぼれ」並。食味は外観に優れ,柔
らかめで粘りがあり,「あきたこまち」「ひとめぼれ」「コシヒカリ」
並~やや優る。
●出穂期,成熟期は「ひとめぼれ」並。
●耐倒伏性は“やや強”
。
●障害型耐冷性“極強”
。
山形 112 号
山形 133 号
/
東北 195 号
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は Pia,Pii 型と推定される。ほ場抵
抗性は葉いもち,穂いもちともに“極強”。
●収量は「ひとめぼれ」より優り,玄米千粒重は1g以上大きい。
玄米品質は「ひとめぼれ」より優り,乳心白の発生は少ない。食味
は「はえぬき」並の良食味である。
●出穂期は「ひとめぼれ」より1日遅く,成熟期は 5 日遅い。
●耐倒伏性は“やや弱”
。
●障害型耐冷性“強”。
福島 42 号
東北 193 号
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は Pia,Pii 型,圃場抵抗性遺伝子
/
Pi39 を持つと推定される。ほ場抵抗性は葉いもち,穂いもちともに
“強”。
●収量は「ひとめぼれ」並からやや優る。玄米千粒重は並。玄米品
質,食味は「ひとめぼれ」並である。
郡系 691*
*
郡系 691:福島 26 号(中部 111 号,みねはるか/ひとめぼれ)
系 統 名
交配組合せ
特 性 の 概 要 と 調 査 継 続 理 由
●出穂期および成熟期は「ひとめぼれ」並。
●耐倒伏性は“強”。
奥羽 406 号
奥羽 429 号
/
ふくひびき
●障害型耐冷性“中”。
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は Pii(Pia)型と推定される。ほ場
抵抗性は葉いもち,穂いもちともに“強”。
●収量は直播栽培,移植栽培いずれにおいても,「ひとめぼれ」より
優る。玄米品質,食味は「ひとめぼれ」並。
●出穂期および成熟期は「ひとめぼれ」並。
●耐倒伏性は“強”。
奥羽 406 号
奥羽 430 号
/
奥羽 407 号
●障害型耐冷性“強”。
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は Pii ,Pia 型,ほ場抵抗性遺伝子
Pb1 および Pi39 を保有すると推定される。ほ場抵抗性は葉いもち“か
なり強”,穂いもち“極強”。
●収量は,直播栽培,移植栽培いずれにおいても,「ひとめぼれ」並。
玄米品質は「ひとめぼれ」よりやや優る。食味は「ひとめぼれ」並。
(ハ)うるち種 極晩生(対照:コシヒカリ)
系 統 名
交配組合せ
特 性 の 概 要 と 調 査 継 続 理 由
●「つや姫」より出穂期は2日,成熟期は5日遅い。
●耐倒伏性は“強”。
東北 205 号*
東北 222 号
/
東北 192 号
●障害型耐冷性“極強”。
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は,Pii 型と推定される。ほ場抵抗性
は,葉いもち“弱”,穂いもち“強”。
●玄米千粒重は「つや姫」より小さいが,収量は優る。玄米品質は「つ
や姫」と同程度かやや優る。食味は「ひとめぼれ」や「つや姫」と同
程度かやや優る極良食味である。
*
東北 205 号:おぼろづき由来の Wx1-1 遺伝子保有の低アミロース系統
(二)もち種 (対照:みやこがねもち)
系 統 名
交配組合せ
特 性 の 概 要 と 調 査 継 続 理 由
●「こがねもち」より出穂期,成熟期ともに2日程度遅い。
●耐倒伏性は“やや強”
。
郡系糯 667*
福島糯 43 号
/
岩手糯 81 号
●障害型耐冷性“強”。
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は,Pia,Pii 型と推定される。ほ場抵
抗性は,葉いもち“強”
,穂いもち“やや弱”。
●収量は「こがねもち」にやや劣るが,玄米千粒重は3g程度重い。
玄米品質,白米白度は「こがねもち」に優り,食味は「ヒメノモチ」
「こがねもち」に優る良食味系統である。
*
郡系糯 667:こがねもち/福島糯8号,あぶくまもち
(ホ) 新形質米(低アミロース系統,対照:ゆきむすび)
系 統 名
交配組合せ
特 性 の 概 要 と 調 査 継 続 理 由
●出穂期および成熟期は「あきたこまち」並。
●耐倒伏性は“やや強”
。
関東 IL7号
奥羽 428 号
(ミルキーサマー)
/
羽系 835
●障害型耐冷性“強”。
●いもち病真性抵抗性遺伝子型は,+型と推定される。ほ場抵抗性は,
葉いもち“中”,穂いもち“やや弱”。
●収量は「あきたこま」よりやや優る。低アミロース性遺伝子 Wx-mg
を保有すると推定され,加水量を減らした炊飯米の食味は「あきたこ
まち」柔らかく,粘りが強い。
Ⅱ
平成27年度奨励品種決定調査に供する品種(大豆)について
(1)要望される品種
イ)晩播栽培に適する早生良質多収品種。
ロ)タンレイより病害抵抗性が強い良質多収品種。
ハ)タチナガハ並に最下着莢高が高く,加工適正が優れる良質多収品種。
(2)供試系統および品種
基本調査
区分 早晩性
現地調査
予備調査
本調査
東北175号(2) 東北169号(3)
早生
~
中生早 (対)タンレイ
(対)タンレイ
(比)あきみやび (比)あきみやび
東北179号
要望品種
東北169号(3)
(イ)
(対)タンレイ
東北174号(2)
東北174号(2)
普通
中生
(ロ)
(対)タンレイ
(対)タンレイ
(比)あきみやび (比)あきみやび
関東128号
東山231号(1)
中生晩 (対)タチナガハ (対)タチナガハ
(比)あやこがね (比)あやこがね
(比)ミヤギシロメ (比)ミヤギシロメ
計
3
(対)タンレイ
(ハ)
3
注1)(対),(比)はそれぞれ対象品種,比較品種を示す。
注2)予備調査,本調査,現地調査の( )内の数字は調査における供試年数を示す。
-
2
(3)平成27年度大豆奨励品種決定調査供試系統の特性概要
○熟期,収量,品質,加工適性:平成 26 年度調査結果
●その他の項目:育成地の評価
本調査
系統名
(供試年数)
東北169号
(3)
要望品種
(イ)
東北174号
(2)
要望品種
(ロ)
東山231号
(1)
要望品種
(ハ)
交配組合せ
特性の概要および調査継続理由
おおすず
/
ふくいぶき
○タンレイと比較して標播で開花期は3日早く,成熟期は同日。
●紫斑病強,SMV抵抗性強(ABCD付与)。注
○収量多く,百粒重が大きい。外観品質良い。
○最下着莢高低い。
○味噌・豆腐の加工適性はタンレイと同程度。
27年度は最下着莢高,晩播狭畦適応性,現地適応性について検討。
○タンレイと比較して標播で開花期は1日早く,成熟期は同日。
●SMV抵抗性強(ABCD付与),SDV高度抵抗性。注
○収量やや多く,粒大やや大きい。外観品質良い
○最下着莢高低い。
○味噌の加工適性はタンレイと同程度。豆腐の加工適性は,破断強度がタンレ
イより低い。
27年度は最下着莢高,豆腐加工適性,現地適応性について検討。
○タチナガハと比較して標播で開花期及び成熟期は同日。
●SMV抵抗性強(ABCD付与)。紫斑病抵抗性やや強
○粒大やや大きい。外観品質良い。晩播で収量多い。
○倒伏程度やや高い。
27年度は倒伏性,加工適性について検討。
おおすず3
/
刈交1909F1
東山199号
/
東山系X985
予備調査
系統名
(供試年数)
東北175号
(2)
要望品種
(イ)
東北179号
要望品種
(ロ)
交配組合せ
おおすず
/
Athow
ふくいぶき
/
東北151号
特性の概要および調査継続理由
○タンレイと比較して標播で開花期は19日早く,成熟期は22日早い。
●無限伸育型品種、SMV抵抗性中(AB付与),立枯性病害抵抗性やや弱,紫斑
病抵抗性中
○収量低く,百粒重低い。外観品質はやや悪い。
○倒伏程度高い。
27年度は収量性,倒伏程度,加工適性について検討。
●中生品種,リポキシゲナーゼ全欠,サポニン改変系統
注
●SMV抵抗性強(ABCD付与),SCN抵抗性強。
●SMV抵抗性強(ABCD付与),高蛋白質,大粒,耐倒伏性。
関東128号
要望品種
(ハ)
東山199号
/
九州139号
注)SMV:ダイズモザイクウイルス
SCN:ダイズシストセンチュウ
SDV:ダイズわい化ウイルス
大豆に感染するウイルス病の一種。A~E の 5 つの系統がある。
大豆を加害するセンチュウの一種。
参 考 事 項
Ⅰ
奨励品種の決定基準(国)
(主要農作物種子法,主要農作物種子制度運用基本要綱,運用通達・別記1)
1
奨励品種の採用基準
(1 )都 道府県は,奨励 品種 に採 用する場合には,おおむね次の基準のい ずれ
かを満た してい る品種のうち,普及上特 に支障となる 欠点のないもの の中
から選択するものとする。
ア
収量 ,病虫 害抵抗性,品質そ の他栽培上の重要な特性及び生産物の 利用
上の重要 な特性 を総合的に勘案し,既存 の奨励品種( 以下「対照品種 」と
いう。) 比較し て明らかに優れていると 認められるこ と。ただし,奨 励品
種に採用 しよう とする品種が,普及対象 地域の範囲又 は生産物の用途 につ
いて制限のある場合を妨げない。
イ
収量,病虫害 抵抗性,品質その他の栽 培上の重要な特性又は生産物 の利
用上の重 要な特 性のいずれかについて, 対照品種と比 較して明らかに 優れ
ていると認められること。
(2 )奨 励品種に採用す る場 合に は,(1)の基準を基礎として奨励品種 を普
及上必要 な種類 に区分し,当該区分ごと に特別な名称 を附すことがで きる
ものとする。
2 奨励品種の廃止基準
都道府県 は,奨励品種採用後次の いずれかに該当すると認められると きは,
当該奨励品種を廃止することができる。
(1)奨励品種の特性が変化し,1の(1)の基準を満たさなくなった場合
(2 )普 及対象地域で栽 培上 重要 とされる特性又は生産物の利用上重要さ れる
特性に関し,重大な欠点が明らかになった場合
(3 )当 該品種に係る作 付面 積が 著しく減少し,今後とも増加の見通しが ない
場合
(4)新たな奨励品種によって代替が可能である場合
(5)当該品種の種子の供給が困難となった場合
Ⅱ
宮城県奨励品種決定基準
(昭和63年3月25日決定)
1
奨励品種の採用基準
知事は, 奨励品 種に採用する場合 には,おおむね次の基準のいずれかを 満た
して いる 品種のうち,普 及上 特に 支障となる欠点のないものの中から選択 する
ものとする。
(1 )収 量,病虫害抵抗 性, 品質 その他の栽培上の重要な特性及び生産物 の利
用上の重 要な特 性を総合的に勘案し,既 存の奨励品種 (以下「対照品 種」
という。 )と比 較して明らかに優れてい ると認められ ること。ただし ,奨
励品種に 採用し ようとする品種が,普及 対象地域の範 囲又は生産物の 用途
について制限のある場合を妨げない。
(2 )収 量,病虫害抵抗 性, 品質 その他の栽培上の重要な特性又は生産物 の利
用上の重 要な特 性のいずれかについて, 対照品種と比 較して明らかに 優れ
ていると認められること。
2 奨励品種の廃止基準
知事は, 奨励品 種採用後次のいず れかに該当すると認められるときは, 当該
奨励品種を廃止することができる。
(1)奨励品種の特性が変化し,1の基準を満たさなくなった場合
(2 )普 及対象地域で栽 培上 重要 とされる特性又は生産物の利用上重要さ れる
特性に関し,重大な欠点が明らかになった場合
(3 )当 該品種に係る作 付面 積が 著しく減少し,今後とも増加の見通しが ない
場合
(4)新たな奨励品種によって代替が可能である場合
(5)当該品種の種子の供給が困難となった場合
Ⅲ
宮城県主要農作物奨励品種区分基準
(平成19年2月9日決定)
(目的)
1
本県が推奨する主要農作物品種(水稲・麦類・大豆)を基幹品種及び特定品 種の
2区分とし,適地適品種の作付を推進する。
(名称区分)
2
奨励品種は次の名称に区分する。
(1) 基幹品種
生産・流通対策上,基幹となる品種
(2) 特定品種
基幹品種を補完する品種
(区分基準)
3
品 種の構成は,基 幹品種を熟期別に設定し, さらに,これを補完する特定 品種
を配することとする。
採 用については, 「主要農作物種子制度の運 用について」(昭和61年1 2月
1 8日付 け61農蚕第 6800号農産園芸局長 通達)別記1「奨励品種の決 定基
準」1 の (1)に 定 める ものの ほ か,下記 の項 目に照ら し総 合的 に勘案して 決定 す
る。
(1) 基幹品種
生産,流通対策上,基幹となる品種として生産振興を図る必要のある品種
(2) 特定品種
ア
特定の気象・土壌条件に栽培が適している品種
イ
特定の用途に対し,一定量の需要が見込まれる品種
ウ
作業体系及び各種危険分散の要求を満たす品種
エ
生産者並びに消費者ニーズ等が特に強い品種
オ
暫定的に普及が望まれる品種
Ⅳ
宮城県主要農作物基幹・特定品種の移行・廃止等の基準について(内規)
(平成19年2月9日決定)
主要農作物 (水稲・麦類・大豆 )基幹・特定品種 の採用・廃止については「宮 城県
奨 励品 種決定基準」及 び「宮城県主要農作物奨励 品種区分基準」に定めるもの のほ
か,以下により行うものとする。
1
すでに普及している品種(県奨励品種以外のもの)の取り扱いについて
過去3ヶ年,概ね下 記面積 を超えて安定的に栽 培されて いる品種については,
奨励品種決定調査に供試することを検討する。
な お,これまで奨励品 種決定調査に参考品 種等として供試し,特性が明 らか
にな って いる品種につい ては ,既 存データを活用し,検討することができ るも
のとする。
水
稲
200ha
2
3
類
100ha
大
豆
100ha
基幹・特定品種の移行について
(1) 特定品種から基幹品種への移行について
特 定品 種のう ち,下記 面積を上回り,生産 ・流通対策上,特に必要とさ れる
ものについては,基幹品種への移行を検討する。
(2) 基幹品種から特定品種への移行について
基 幹品 種に採 用されて から3年間連続して 概ね下記面積を下回っており ,今
後増加の見込みのないものは,特定品種への移行を検討する。
作物名
面
水
稲
200ha
類別区分の指定基準数量1,000tによる
麦
類
200ha
銘柄区分Ⅱの基準数量500t以上による
大
豆
300ha
1銘柄販売ロット500t以上
積
備
考
基幹・特定品種の廃止について
基幹 ・特定品種に採用さ れてから3年間連続して 概ね下記 面積を下回っており,
今後増加の見込みのないものは,廃止を検討する。
水
稲
100ha
4
麦
麦
類
50ha
大
豆
50ha
その他
上記 以外 に必要 な事項に ついては,主要農作 物品種審査会において検討を 行う
ものとする。
Ⅴ
宮城県主要農作物の基幹品種,特定品種の区分
1
水稲
基幹品種
特定品種
早
生 やまのしずく
ゆきむすび(低アミロース米)
中
生 ひとめぼれ,ササニシキ,まなむすめ トヨニシキ,げんきまる
東北194号
晩
生
も
ち みやこがねもち
-
特 殊 蔵の華(酒造好適米)
用途米
コシヒカリ,つや姫
ヒメノモチ,こもちまる
たきたて(低アミロース米),
2
麦類
(1) 小 麦
基幹品種
中
(2) 大
生 シラネコムギ
ゆきちから,あおばの恋
麦
基幹品種
3
特定品種
特定品種
早
生 シュンライ
-
中
生 ミノリムギ
-
大豆
基幹品種
特定品種
中
生 タ ンレイ,あ やこがね,あきみ すずほのか,タチナガハ,きぬさや
やび
か
晩
生 ミヤギシロメ
-
Ⅵ
奨励品種決定調査の方法(国)
(主要農作物種子法,主要農作物種子制度運用基本要綱,運用通達・別記2)
1
調査対象品種
(1 )奨 励品種決定調査 (以 下「 調査」という。)の対象となる品種は, 次の
すべての 要件を みたすものの中から審査 会の調査審議 を経て決定する もの
とする。
ア
イ
ウ
調査に支障のない程度に品種の固定が進んでいること。
調査に必要な種子が十分に供給されること。
都 道府県が定めた 病虫 害抵 抗性その他の主要な特性について,検定 によ
り明らかにされていること。
エ 当 該都道府県の対 照品 種と の比較栽培試験等により,対照品種より 改善
された点が認められること。
(2 )( 1)の品種の育 成者 は, 調査を受けようとする品種について,( 1)
のアから エまで の事項に関する資料を添 えて都道府県 に次に掲げる期 日ま
でに申請 を行う ものとする。ただし,あ らかじめ当該 都道府県と協議 して
別の期日を設けた場合には,この限りではない。
春夏作
秋冬作
2月末日
8月30日
2
調査の期間
(1 )調 査の期間は,原 則と して 3年とする。ただし,3年未満の調査で あっ
ても他の 都道府 県その他の機関の調査結 果から調査対 象品種の特性が 明ら
かな場合には,この期間を短縮することができる。
(2 )基 本調査は,調査 対象 品種 の特性を明らかにするため,第1年目に 予備
調査,第 2年目 以降に本調査を行う。た だし,当該品 種の特性が明ら かな
場合には,予備調査を省略することができる。
(3)現地調査は,基本調査の予備調査が終了してから行う。
3
調査に用いる品種
調査には,次の品種を含めなければならない。
(1 )標 準品種 原則と して 数県 にわたる地帯に奨励品種として共通して 普及
しており,調査対象品種の比較対象の基準となる品種
(2)比較品種 特定の形質を比較するための品種
Ⅶ
宮城県奨励品種決定調査方法
(平成17年2月15日決定)
1
品種の育成者が 奨励品種決定調査を受けよ うとする品種について,検定 によ
り明らかにしておくべき特性
農作物
特性の項目
の種類
出穂期,成熟期,稈長,穂長,精玄米重,玄米千粒重,品質,食味,
病害虫抵抗性(葉いもち,穂いもち,紋枯病等),障害抵抗性(耐冷性,耐倒伏性,
穂発芽性等)
稲
麦
出穂期,成熟期,播性程度,稈長,穂長,子実重,容積重,千粒重.品質,
類 穂発芽性,加工適正(製粉性,粉色,精麦白度等),病害虫抵抗性(赤さび病,
うどんこ病,赤かび病),障害抵抗性(耐倒伏性,耐寒雪性)
大
開花期,成熟期,主茎長,分枝数,子実重,有粒重,種皮色,光沢,品質,
豆 病害虫抵抗性(ウイルス病,立枯性病害,紫斑病,センチュウ),
障害抵抗性耐倒伏性,裂皮の難易)
2
奨励品種決定調査の耕種概要の基準
農作物
区
制
調査の種類
耕種法の種類
の種類 1区面積 区
基 予
備
本 調
麦
査 大
稲
数
6㎡以上 2区
作期 ,施肥 水準 ,移植 ,播種 の方 法等 に つ
類 10㎡以上
以上 いて,本県に最も普及している耕種様式
豆 12㎡以上
により調査を行う。
調
稲 6㎡以上 3区
作期 ,施肥 水準 ,移植 ,播種 の方 法等 に つ
本 調 査 麦 類 10㎡以上
以 上 いて,本県に最も普及している耕種様式
査
大 豆 12㎡以上
を原則として複数用いて調査を行う。
稲
2区
作期 ,施肥 水準 ,移植 ,播種 の方 法等 に つ
現 地 調 査 麦 類 20㎡以上
以上 いて,奨励品種適応地域ごとに最も普及
大 豆
している耕種様式により調査を行う。
3
奨励品種決定調査の調査項目の基準
調査の種類
調
査
の
項
目
1
予
基 調
本
稲
播種 期,移 植期 (直播 の場 合は 入水 期),出穂期 ,成 熟期 ,発 芽の 良否 (直
播又は陸稲の場合に限る。),稈長,穂長,穂数,全重,玄米収量,標準品種と
玄 米収 量の 比 較比 率,玄米 千 粒重 ,玄 米 品質 ,倒 伏程 度,病害 虫,気象 災害
その他の障害に対する抵抗性,有望度及び有利又は不利とした形質
備 2 麦類
播種期,出穂期,成熟期,発芽の良否,稈長,穂長,穂数,子実収量,
査 千粒重,子実品質,倒伏程度,病害虫,気象災害その他の障害に対する抵抗
性,有望度及び有利又は不利とした形質
3 大豆
播種期,開花期,成熟期,発芽の良否,茎長,分枝数,子実収量,百粒重,
子実品質,倒伏程度,病害虫,気象災害その他の障害に対する抵抗性,
有望度及び有利又は不利とした形質
1
稲
調
予備調査の項目に次の項目を追加する。ただし,環境変化を受け難い
項目は省略することができる。
心白又は腹白の多少,搗精歩合及び食味
2 麦類
査 本調査
予備調査の項目に次の項目を追加する。ただし,環境変化を受け難い
項目は省略することができる。
容積重及び子実加工品の品質
3 大豆
予備調査の項目に同じ。ただし,環境変化を受け難い項目は省略する
ことができる。
1
稲
基本調査の予備調査の項目に同じ。
2 麦類
現 地 調 査
基本調査の予備調査の項目に同じ。
3 大豆
基本調査の予備調査の項目から,分枝数を除いたもの。
Ⅷ
主要農作物品種審査会条例
[昭和27年宮城県条例第60号]
(設 置 )
第 1 条 知 事 の 諮 問 に 応 じ , 県 の 奨 励 す べ き 主 要 農 作 物 (主 要 農 作 物 種 子 法
(昭 和 2 7 年 法 律 第 1 3 1 号 )第 2 条 第 1 項 に 規 定 す る 主 要 農 作 物 を い う 。 )の 品 種
(以 下 「 奨 励 品 種 」 と い う 。 )に 関 す る 重 要 事 項 を 調 査 審 議 す る た め 、 主 要 農
作 物 品 種 審 査 会 (以 下 「 審 査 会 」 と い う 。 )を 置 く 。
(所 掌 事 務 )
1 奨励品種の決定基準に関する事項
2 主 要 農 作 物 種 子 法 第 8 条 の 規 定 に よ り 県 が 行 う 試 験 (以 下 「 奨 励 品 種
決 定 調 査 」 と い う 。 )に 供 さ れ る 品 種 に 関 す る 事 項 (当 該 品 種 に 係 る 奨
励品種決定調査の継続及び中止に関することを含む。)
3 奨励品種決定調査の方法に関する事項
4 奨励品種の決定及び廃止に関する事項
5 その他奨励品種に関し必要な事項
第2条
1
2
審査会は,次に掲げる事項を調査審議する。
奨励品種の決定基準に関する事項
主 要農作物種子 法第8条の規定により県 が行う試験(以下「奨励品種 決定
調査」と いう。 )に供される品種 に関する事項(当該品種に係る奨励品 種決
定調査の継続及び中止に関することを含む。)
3 奨励品種決定調査の方法に関する事項
4 奨励品種の決定及び廃止に関する事項
5 その他奨励品種に関し必要な事項
(組織等)
第3条 審査会は,委員10人以内で組織する。
2 委員は,次に掲げる者のうちから,知事が任命する。
1 学識経験を有する者
2 関係団体の役員又は職員
3 関係行政機関の職員
4 県の職員
3 前項 第1 号に掲 げる者の うちから任命される 委員の任期は,2年とする。 ただ
し ,委員 が欠けた場合 における補欠の委員の任 期は,前任者の残任期間 とする。
(会長及び副会長)
第 4条 審査 会に, 会長1人 及び 副会長2人を置き,委員の互選によって 定める。
2 会長は,会務を総理し,審査会を代表する。
3 副会 長は ,会長 を補佐す るとともに,会長が あらかじめ定めた順序により ,会
長に 事故があるとき はその職務を代理し,会長が欠けたときはその職務 を行う。
(会議)
第5条 審査会の会議は,会長が招集し,会長がその議長となる。
2 審査会の会議は,委員の半数以上が出席しなければ開くことができない。
3
審査 会の 議事は ,出席し た委員の過半数で決 し,可否同数のときは,議長 の決
するところによる。
(幹事)
第6条 審査会に,幹事を置き,県の職員のうちから,知事がこれを任命する。
2 幹事は,審査会の所掌事務について,委員を補佐する。
(委任)
第 7条 この 条例に 定めるも ののほか,審査会の 運営に関し必要な事項は,会 長が
審査会に諮って定める。
附 則
この条例は,公布の日[昭和27年12月25日]から施行する。
附 則
この条例は,公布の日[昭和30年3月19日]から施行し,昭和30年1月18日か ら適
用する。
附 則
(施行期日)
1 この条例は,昭和35年11月1日から施行する。
附 則
この条例は,公 布の日 [昭和35年 12月26日]から施行し,昭和 35年11月1日 から 適
用する。
附 則(抄)
(施行期日)
1 この条例は,公布の日 [昭和 42年10月16日]から施行し,昭和42年8月1日 から適
用する。
(経過措置)
2 この 条例 による 改正前の主要農作物品種審査会条例第3条第1項に規定する 会長
又は副会長がそれぞれ行った行為は,なお効力を有する。
附 則
(施行期日)
1 この条例は,公布の日[昭和62年12月24日]から施行する。
(経過措置)
2 この 条例 の施行 の際現に 主要農作物品種審査 会の会長又は副会長の職にあ る者
は,改正後の第4条第1項 の規定 により会長又は副会 長に互選 されたものとみなす。
附 則
この条例は,公布の日[平成10年7月9日]から施行する。
附
則(平成24年条例第44号 平成24年3月23日公布)
この条例は、平成 24年4月1日から施行する。ただし,第3条第2項の改正規定 及び
同条第3項の改正規定は,公布の日[平成24年3月23日]から施行する。
Ⅸ
主要農作物品種審査会構成員名簿
(平成26年2月)
役 職 名
会
副
氏
名
所
属
及
び
職
名
長 齋
藤
満
保 宮城大学食産業学部教授
会
長 成
田
順
治 全国農業協同組合連合会宮城県本部米穀部長
〃
布
田
順
一 公益社団法人みやぎ農業振興公社常務理事
員 高
澤
まき子 仙台白百合女子大学人間学部健康栄養学科准教授
〃
佐
野
資
〃
秋
〃
國
〃
加 藤
房 子 宮城県生活協同組合連合会 常務理事
〃
寺
田
守
彦 宮城県農林水産部技監兼次長(技術担当)
中
井
誠
一 宮城県古川農業試験場長
委
幹
事
山
分
伊 藤
郎 東北農政局生産部長
耕 宮城県農業会議副会長
牧
衛 東北大学大学院農学研究科教授
吉 晴 宮城県農林水産部 食産業振興課 部技術副参事兼技術補佐(総括)
〃
佐々木
吉
一
〃
〃
農業振興課 技術副参事兼技術補佐(総括)
〃
鵜
飼
尚
美
〃
〃
農産園芸環境課長
〃
齋
藤
富士男
〃
日 塔 明 広
〃 古川農業試験場 作物育種部長
〃
〃
水田利用部長
平成26年度奨励品種決定調査成績概要
平成26 年度水稲奨励品種決定基本調査成績概要(本調査)
系統・品種名
調査年数
本 現
特性
育成地
地 耐倒 耐冷 耐病性(いもち) 収量(%) 品質
遺伝
子型
伏性
性
葉
穂
強
や
強
や
強
や Pia
,
強 Pii
諸障害
葉いもち
(月日)(月日) (㎝) (㎝)(本/㎡)9/中 発病 発
病
(0-400) 株率 度
出穂期 成熟期
場内(H25)
※下段
は多肥
(1-9)
稈長
穂長
穂数
倒伏
a当たり
玄米重 籾わら 千粒重 外観
全重 わら重 精籾重 玄米重 屑米重 対比
比
品質
(㎏) (㎏) (㎏) (㎏) (㎏) (%) (%) (g)
篩目 篩目
1.8mm 1.8mm
整粒
歩合
白未熟 食味官能
粒比
(%) (%) 1回目
概評(対照品種との比較)
タンパク
(乾物%) 有望
度
2回目
下段は冷飯試験
長所
短所
(うるち種)
奥羽416号
2
1
116
126
(標肥) 7/25
9/12
77.4
17.4
541
0
11.1
少
173 73.8 91.6 69.8
2.6
110
124
22.0
3.7
73.3 16.8
0.3
0.0
7.5
(多肥) 7/26
9/12
77.8
17.6
602
10
5.6
少
175 74.9 91.0 67.9
4.0
108
121
21.7
4.0
69.6 14.5
-
-
7.7
4.0
打ち
切り
・移植栽培での倒伏程度はやまのしずくと
同等で少ない。
・収量は優る。
・食味は同等かやや優る。
・出穂期は5日早い。
・白未熟粒(基白,乳白)が多く,玄米外観品質劣
る。
・直播栽培での優位性は確認できず。
→多収だが,玄米外観品質は劣る。直播栽培での優位性も確認できず調査打ち切り。
ふ系238号
1
1
強
極
強
や
強
強
Pia
,
Pii
107
(標肥) 7/24
9/10
84.9
17.7
481
23
6.9
少
176 81.0 88.6 67.1
1.6
105
109
22.8
3.7
65.1 23.6
0.4
0.4
(多肥) 7/25
9/10
83.3
18.3
553
10
4.2
少
174 76.2 88.5 66.5
2.6
106
116
22.4
4.0
61.4 22.3
-
-
*
7.7
4.0
7.6
打ち
切り
・倒伏程度はやまのしずくと同等で少な
い。
・収量は優る
・食味評価(粘り,総合)が高い。
・出穂期は5日,成熟期は4日早い。
・白未熟粒(乳白)が多く,玄米外観品質劣る。
→収量,食味は優るが,玄米外観品質が劣るため調査打ち切り。
東北212号
1
1
中
極
強
極
強
極
Pii
強
108
(標肥) 7/29
9/14
84.4
17.5
649
43
4.2
少
170 77.0 85.5 61.3
4.4
96
111
22.3
3.7
77.7 12.7
0.2
0.0
7.8
(多肥) 7/29
9/14
86.1
17.4
696
67
0.0
無
178 85.5 85.0 57.6
5.0
92
99
22.0
4.3
77.8 11.2
-
-
7.9
4.0
・やまのしずくより倒伏程度はやや大きい。
・収量は劣る。
・白未熟粒(乳白)が多く,玄米外観品質劣る。
打ち
切り
→収量・玄米外観品質が劣るため調査打ち切り。
(対)やまのしずく (比)あきたこまち -
東北206号
3
-
3
(標肥) 7/29
(100)
3.0
(100)
(多肥) 7/30
9/14
9/14
87.3
90.2
17.9
18.5
508
558
0
0
2.8
0.0
無
無
172 79.7 85.1 63.6
184 88.4 87.8 63.0
2.9
3.3
(100) 107
(100) 99
(標肥) 7/30
9/14
88.1
17.7
500
23
29.2
少
164 82.7 84.2 63.6
2.9
100
102
21.8
(多肥) 7/31
9/14
92.0
17.8
537
17
25.2
少
180 89.9 83.3 64.3
3.6
102
93
21.6
(標肥)
8/2
9/20
87.9
18.0
584
17
20.8
少
187 87.3 90.8 66.4
3.4
106
104
22.0
(多肥)
8/3
9/22
90.1
18.0
614
57
29.2
少
177 84.9 85.5 59.8
3.7
101
101
21.8
や
強
極
強
強
強 Pii
中
や
強
や
弱
や Pia
,
弱 Pii
101
97
3.0
中
極
強
や
弱
や
Pii
強
97
91
2.3
21.9
21.6
3.0
3.0
79.0 11.2 (基準)
78.5 8.1
(基準)
-
7.7
7.9
2.3
79.2 10.1
-0.2
-0.1
7.8
4.0
80.2
7.2
-
-
7.8
4.0
81.0
9.3
0.0
-0.1
7.5
4.3
82.2
6.4
-
-
7.6
調査
終了
・移植での倒伏程度は小さい。
・葉いもち発病株率やや低い。
・収量は優る。
・食味はひとめぼれと同等。
・成熟期が4日遅い。
・直播での倒伏程度はひとめぼれと同程度。
・白未熟粒(乳白)発生程度はひとめぼれと同程
度。
→特性把握につき調査終了
東北209号
2
2
や
弱
極
強
極
強
中 Pii
97
99
(標肥)
8/2
9/17
88.5
18.7
554
0
1.4
無
168 78.8 82.5 62.6
2.1
100
105
23.9
3.7
80.6
8.2
0.0
0.1
7.3
(多肥)
8/4
9/19
91.3
18.7
593
90
0.0
無
185 89.7 84.2 59.4
2.0
101
94
23.1
4.3
80.4
9.1
-
-
7.4
3.3
打ち
切り
・倒伏程度が小さい。
・葉いもち発病株率が低い。
・白未熟粒(乳白)発生程度はひとめぼれと同程
度。
→葉いもち耐性以外の優位性が確認できず打ち切り。
福島36号
2
1
や
強
極
強
極
強
や Pia
,
強 Pii
98
114
(標肥)
8/4
9/22
89.1
20.1
520
7
0.0
無
187 88.8 90.7 66.4
1.5
106
102
25.3
3.0
89.4
3.3
-0.1
0.1
7.0
(多肥)
8/5
9/24
91.8
20.3
586
0
0.0
無
194 94.9 90.5 65.8
1.8
112
95
24.8
4.3
85.4
3.8
-
-
7.2
3.7
調査
終了
・倒伏程度が小さい。
・葉いもち発病株率が低い。
・千粒重が大きい。
・整粒歩合が高く,玄米外観品質は優る。
・出穂期は3日,成熟期は6日遅い。
・粒形にばらつきがみられる。
→特性把握につき調査終了
岩手108号
1
1
や
強
極
強
や
強
強
Pia
,
Pii
110
(標肥)
8/1
9/19
82.6
18.5
516
0
12.5
少
180 84.9 89.1 69.0
1.8
110
105
22.9
2.7
85.3
5.2
-0.3
(多肥)
8/3
9/22
86.8
18.6
558
13
20.5
少
186 91.0 89.1 64.9
2.7
110
98
22.2
5.0
83.1
6.7
-
8/1
8/2
(標肥) 8/1
3.0
(多肥) 8/2
9/16
9/19
9/16
9/19
86.4
91.0
81.0
85.7
18.3
18.4
18.9
19.0
546 17
586 200
458
0
499
0
36.1
8/4 9/24 78.5
8/5 9/26 86.9
8/11 10/3 89.6
8/14 10/6 90.6
8/11 10/3 91.8
8/14 10/8 91.6
8/10 10/5 77.9
8/10 10/3 89.2
8/10 10/3 94.5
8/11 10/3 87.1
8/21 10/15 97.5
8/18 10/16 85.9
18.2
17.7
17.1
19.3
18.2
19.7
18.1
19.1
17.9
17.6
17.5
16.4
489
490
552
492
517
403
519
378
428
522
467
460
-0.5 **
7.2
3.0
7.1
-
打ち
切り
・倒伏程度が小さい。
・葉いもち発病株率がやや低い。
・収量が優る。
・整粒歩合が高く,玄米外観品質は優る。
→食味が劣るため調査打ち切り。
(対)ひとめぼれ
(比)まなむすめ
-
-
-
-
-
-
-
-
や
弱
極
強
や
弱
中 Pii
や
強
極
強
や
強
強 Pii
(標肥)
(100)
4.0
(100)
(多肥)
102
111
26.4
少
少
少
少
168
176
168
175
77.1
84.9
77.0
83.4
84.2
83.3
84.5
85.8
62.5
59.0
65.2
62.7
2.6
3.5
2.1
2.9
(100) 109
(100) 98
104
110
106
103
22.7
21.7
24.6
23.7
4.0
5.0
3.7
5.0
81.7
77.0 10.5
83.0 7.9
82.1 7.7
350
2.1
無
260
0.0
無
250
4.2
少
160
0.0
無
240
12.5
少
0
0.0
無
0
30.1
少
20
4.2
少
270
22.9
少
280
10.4
少
280
17.2
少
40
0.0
無
129
156
167
145
148
176
164
173
146
138
143
163
56.9
73.9
91.7
75.0
77.6
86.9
78.3
87.2
68.7
67.6
79.6
86.9
64.1
72.5
65.1
59.2
57.4
80.6
76.4
79.2
65.2
60.5
49.5
68.8
41.5
49.4
42.5
35.2
33.5
59.6
53.2
57.6
39.9
38.0
33.8
50.8
5.2
5.0
4.1
6.9
6.5
2.0
3.0
2.3
4.8
5.0
3.8
2.9
124
113
147
98
127
71
105
79
(100) 74
178
93
159
98
172
91
119
95
113
89
101
62
152
79
21.3
21.4
21.7
24.1
22.1
24.0
23.0
24.3
21.4
21.3
21.4
22.2
4.0
4.0
5.0
4.5
5.0
5.0
4.0
4.0
5.0
4.5
5.0
5.0
73.4 8.6 -0.6 *
77.4 4.7
0.2
80.2 5.1
78.0 3.7 -0.2
77.2 6.0 (基準)
77.3 8.4 -0.3
0.4
*
82.6 6.7
77.9 6.6
70.8 8.4
72.7 6.8
59.6 9.8
62.9 10.1
43.1
11.1
10.4 (基準)
-
7.3
7.5
7.3
7.6
(基準)
-
-1.0 ** -0.2
-
-
参考 直播(鉄コーティング表面播種)
奥羽416号
2
1
-
-
-
-
-
-
-
やまのしずく
1
-
-
-
-
-
-
-
-
東北206号
3
3
-
-
-
-
-
-
-
福島36号
2
1
-
-
-
-
-
-
-
(対)ひとめぼれ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
げんきまる
-
-
-
-
-
-
-
-
-
萌えみのり
-
-
-
-
-
-
-
-
-
まなむすめ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
ササニシキ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
東北194号
-
-
-
-
-
-
-
-
-
コシヒカリ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
つや姫
-
-
-
-
-
-
-
-
-
注1)栽培特性は育成地評価。収量,品質は平成25年度における場内試験結果(標肥)。
注2)倒伏は倒伏程度(0:無倒伏~4:完全倒伏)別の面積比率より,0~400で示した。いもち病発生程度は無,少,中,多,甚で示した。
注3)玄米調製は篩目1.8㎜で行い,水分は15%で換算した。
注4)外観品質は,上上~下下を1.0~9.0で示した。整粒歩合はS社製穀粒判別器(RGQI10A),味度値はT社製味度メーター(MA90)で測定。
注5)食味は,不良~良を-3~+3で評価したものを対照品種との差で表した。パネラーは古川農業試験場職員。*:危険率5%,**:危険率1%。
注6)評価の凡例 奨:奨励品種候補 ◎:有望 ○:やや有望 △:継続検討 ×:調査打ち切り
-0.9
-0.3
-0.5
(基準)
-0.3
-0.3
-
**
8.9
8.4
8.0
7.8
7.9
6.5
7.0
7.1
7.9
7.9
8.2
7.1
苗立ち本数:85 本/㎡
苗立ち本数:79 本/㎡
苗立ち本数:98 本/㎡
苗立ち本数:80 本/㎡
苗立ち本数:89 本/㎡
苗立ち本数:59 本/㎡
苗立ち本数:100 本/㎡
苗立ち本数:53 本/㎡
苗立ち本数:51 本/㎡
苗立ち本数:95 本/㎡
苗立ち本数:79 本/㎡
苗立ち本数:76 本/㎡
・成熟期が3日遅い。
・食味が劣る。
平成26 年度水稲奨励品種決定基本調査成績概要(本調査)
系統・品種名
調査年数
本 現
特性
育成地
地 耐倒 耐冷 耐病性(いもち) 収量(%) 品質
伏性
性
葉
穂
遺伝
子型
諸障害
葉いもち
(月日)(月日) (㎝) (㎝)(本/㎡)9/中 発病 発
病
(0-400) 株率 度
出穂期 成熟期
場内(H25)
※下段
は多肥
(1-9)
稈長
穂長
穂数
倒伏
a当たり
玄米重 籾わら 千粒重 外観
全重 わら重 精籾重 玄米重 屑米重 対比
比
品質
(㎏) (㎏) (㎏) (㎏) (㎏) (%) (%) (g)
篩目 篩目
1.8mm 1.8mm
白未熟 食味官能
粒比
(%) (%) 1回目
概評(対照品種との比較)
タンパク
2回目
(乾物%) 有望
度
長所
下段は冷飯試験
短所
発芽粒 餅の硬
比(%) 化性
(もち種)
東北糯208号
整粒
歩合
3
3
中
極
強
強
強 Pia
109
104
(標肥) 7/27
9/12
83.7
17.2
461
33
2.8
無
162 68.8 83.3 66.5
0.6
114
121
23.9
3.0
0.0
1.2
(Ⅳ)
0.1
-0.1
-
(多肥) 7/28
9/12
89.8
17.5
531 227
12.5
少
175 77.7 85.7 65.5
0.9
112
110
22.6
4.0
0.0
-
-
-
-
5.0
調査
終了
・収量が優る。
・千粒重が大きく,玄米外観品質は同等か
らやや優る。
・餅の食味はヒメノモチと同等。
・倒伏程度は同程度(多肥区ではヒメノモチよりも
大きい)。
・餅の硬化性はやや高い。(切り餅では長所,つき
餅等では短所)
→特性把握につき調査終了。要実需評価。
(対)ヒメノモチ
-
-
-
-
や
弱
中
中
極
強
強
強 Pik
(標肥) 7/28
(100)
5.0
(100)
(多肥) 7/29
9/12
89.6
19.5
440
23
4.2
少
154 66.6 78.7 58.3
2.7
(100) 118
22.1
3.3
0.0
9/12
91.0
19.5
479
93
2.8
無
164 51.5 79.2 55.9
2.0
(100) 154
21.8
4.0
0.0
2.1
(基準)
(Ⅴ)
-
(基準)
-
-
-
(新形質米)
東北210号
2
2
不
明
不 Pib
明
90
100
4.0 (標肥)
(多肥)
2
-
東北胚202号
2
-
や
強
極
強
中
や Pii
弱
8/3
8/4
9/22
9/24
88.1
91.7
18.8
19.1
440
446
0
0
1.4
0.0
無
無
180 58.1 86.7 64.6
172 84.0 82.5 60.8
1.6
2.7
103
103
149
98
20.2
19.9
3.0
4.0
-
0.3
0.0
0.2
0.2
-
-
-
-
-
7.3
・成熟期が6日遅い(げんきまると同時期)。
・小粒で千粒重が小さい。
7.6
(標肥)
8/4
9/22
87.4
20.4
531
0
15.3
少
181 89.2 83.0 61.5
1.3
98
93
22.3
5.0
-
-
0.1
0.0
6.7
(多肥)
8/5
9/24
87.6
20.1
585
0
23.6
少
182 91.6 81.1 56.9
1.6
96
89
21.8
4.0
-
-
-
-
6.9
(標肥) 8/1
(100)
4.0
(100)
(多肥) 8/2
9/16
9/19
86.4
91.0
18.3
18.4
546
586
17
36.1
少
22.7
-
-
7.3
少
4.0
5.0
(基準)
43.1
2.6 (100) 109
3.5 (100) 98
(基準)
200
168 77.1 84.2 62.5
176 84.9 83.3 59.0
9/19
89.0
18.4
501
0
20.8
少
178 83.1 86.4 67.1
0.9
107
104
22.7
5.0
-
-
(多肥) 8/3
9/20
92.5
18.6
527
0
34.7
少
188 92.9 84.5 61.3
0.8
104
91
21.5
4.0
-
-
0.5
0.2
-
7.5
8/2
-0.1
-0.1
-
101
78
継続
・倒伏程度が小さい。
・葉いもち発病株率が低い。
・食味が優る(特に冷飯の味,粘り,総
合)
継続
4.0
→収量・食味の年次変動確認。直播栽培確認。
・倒伏程度が小さい。
・出穂期は3日,成熟期は6日遅い(げんきまると同
・葉いもち発病株率が低い。
時期)。
・食味は味(舌触り,甘み)で優る。
・収量は同等からやや劣る。
→収量・食味の年次変動確認。
(対)ひとめぼれ
-
-
や
弱
極
強
や
弱
中 Pii
(比)たきたて
-
-
や
弱
強
や
強
や Pii
強
101
103
4.7
(参考品種)
-
-
ゆきむすび
-
-
中
強
強 Pii
-
-
7/27
9/12
86.8
18.4
540
33
4.2
少
163 73.1 83.4 62.1
1.7
-
114
23.1
4.0
-
-
-
-
7.3
ササニシキ
-
-
弱
弱 Pia
-
-
7/31
9/19
92.4
17.7
543
117
34.7
少
170 71.2 88.0 64.0
4.1
-
124
21.8
4.3
76.6
9.2
-
-
7.6
弱
+
-
-
8/1
9/19
85.0
17.6
562
0
16.7
少
165 71.9 86.4 63.8
3.3
-
120
21.2
3.3
80.1
6.9
-
-
7.3
-
-
Pib
-
-
8/4
9/22
89.9
20.1
393
0
1.4
無
190 89.4 92.0 71.5
1.5
-
103
23.7
4.3
86.3
5.7
-
-
6.9
強
強 Pia
-
-
8/2
9/19
89.3
18.8
480
0
5.6
少
174 79.4 88.4 62.0
1.7
-
111
22.0
4.0
84.2
5.2
-
-
7.5
弱
40.3
少
187 95.8 81.7 58.5
4.0
-
85
22.4
2.7
83.6
4.8
-
-
6.7
東北194号
-
-
や
弱
げんきまる
-
-
強
トヨニシキ
-
-
や
強
コシヒカリ
-
-
弱
や
強
や
強
極
強
や
弱
極
強
極
強
や
弱
極
強
や
弱
や
弱
6.9
弱
+
-
-
8/11
10/1 104.5
18.2
485 150
中
強
Pii
,
Pik
-
-
8/9
10/3
86.1
16.9
485
0
0.0
無
184 91.0 85.2 64.4
2.6
-
94
22.3
2.7
81.3
4.2
-
-
6.8
強
中
強
+
-
-
7/31
9/16
82.8
17.7
645
0
8.3
少
168 74.9 85.8 67.3
1.5
-
115
24.4
5.3
70.2 16.8
-
-
7.1
-
-
8/5
9/22
94.9
16.6
406
37
9.7
少
169 78.4 82.0 61.7
1.4
-
105
22.0
3.3
-
-
-
-
-
-
-
8/7
9/22
90.7
17.6
408
0
1.4
無
170 79.9 80.6 59.0
1.6
-
101
22.3
3.0
-
-
-
-
-
-
-
蔵の華
-
-
みやこがねもち
-
-
弱
中
弱
-
や
強
極
強
極
強
-
6.5
や
強
つや姫
東北糯199号
(標肥)
や
Pia
弱
極
+
強
注1)栽培特性は育成地評価。収量,品質は平成25年度における場内試験結果(標肥)。
注2)倒伏は,倒伏程度(0:無倒伏~4:完全倒伏)別の面積比率より,0~400で示した。
注3)いもち病発生程度は無,少,中,多,甚で示した。
注4)玄米調製は篩目1.8㎜で行い,水分は15%で換算した。
注5)外観品質は,上上~下下を1.0~9.0で示した。
注6)整粒歩合はS社製穀粒判別器(RGQI10A),味度値はT社製味度メーター(MA90)で測定。
注7)食味は,不良~良を-3~+3で評価したものを対照品種との差で表した。
注7)パネラーは古川農業試験場職員。*:危険率5%,**:危険率1%。
◆耕種概要
※移植
雑草・病害虫防除(移植栽培・本田期)
5月16日 エリジャン乳剤
移植期:5月14日,稚苗,手植え
6月13日 バッチリフロアブル
栽植密度: 22.2株/m2(30×15cm),4本/株
7月1日 Mr.ジョーカー EW 2000倍液
施肥量(N成分 kg/a,基肥-幼形期-減分期)
7月24日 コラトップ 1キロ粒
標肥(本調査,予備調査 ):0.5-0-0.1
8月11日 ダントツフロアブル 5000倍液
多肥(本調査):0.7-0-0.1
8月20日 キラップフロアブル 2000倍液
極多肥区(予備調査)
(基肥-最分期10日前-幼形期-減分期)
:0.7-0.2-0.2-0.2
※直播(鉄コーティング表面播種,条播)
雑草・病害虫防除(直播)
5月8日 サンバード粒剤
播種期:5月8日,播種量: 3kg/10a
施肥量(N成分 kg/a,基肥-幼形期-減分期)
6月2日 トップガンフロアブル
:0.5-0-0.1
※以降の管理は移植と同様。
◆補足データ
表1 食味試験(東北210号,東北胚202号)
温飯 1回目
2回目
使用薬剤量
0.3リットル/10a
0.5リットル/10a
100リットル/10a
1kg/10a
100リットル/10a
100リットル/10a
3kg/10a
0.5リットル/10a
冷飯 1回目
2回目
品種・系統
東北210号
たきたて
東北210号
たきたて
東北210号
たきたて
東北210号
たきたて
品種・系統
玄米 1回目 東北胚202号
たきたて
2回目 東北胚202号
たきたて
表2
味
0.0
-0.1
0.0
0.0
0.1
-0.1
0.3
0.2
硬さ
粘り
総合
0.5
0.2
0.3
0.4
0.7
-0.1
0.8 **
0.0
0.0
-0.2
1.0 **
0.5
0.0
0.4
0.2
-0.3
1.1 ** -0.1
0.5 *
0.7
0.2
0.1
0.8 *
0.2
基準品種
ひとめぼれ
(パネラー:10名)
ひとめぼれ
(パネラー:13名)
ひとめぼれ
(パネラー:12名)
ひとめぼれ
(パネラー:13名)
味
0.3
0.1
0.2
0.4
硬さ
粘り
-0.9 ** -0.2
-1.0 **
0.2
-0.6
0.1
-1.3 **
0.3
基準品種
ひとめぼれ
(パネラー:16名)
ひとめぼれ
(パネラー:10名)
総合
0.1
-0.1
0.0
-0.1
注1)篩目1.8mmで調整した標肥区の玄米を電気炊飯器 (P社製SR-HG103)を用いて炊飯した。
注2)食味は不良 (弱)~良(強)を-3.0~3.0で評価した。( *;危険率 5%,**;危 険率1%)
餅硬化性試験(東北糯208号)
調査月日
(生産年
a
b
曲がり度合 硬化性の
(1/2幅)(高さ) (b/a)
分類
東北糯 208号
3.0
24.7
8.4
Ⅴ
16時間
(対)ヒメノモチ 2.9
2014.11.27
23.5
8.1
Ⅴ
(14年産) 23時間 東北糯 208号
15.5
20.0
1.3
Ⅳ
(対)ヒメノモチ 10.5
23.4
2.2
Ⅴ
東北糯 208号
3.2
24.6
7.7
Ⅴ
16時間
b
(対)ヒメノモチ 2.6
2014.11.27
25.0
9.6
Ⅴ
(14年産) 23時間 東北糯 208号
16.3
19.1
1.2
Ⅳ
a
(対)ヒメノモチ 11.0
22.3
2.0
Ⅴ
注1)篩目1.8㎜で調整した玄米を約 85%に搗精し,家庭用餅つき機 (N社製SD-MA18-C)で
製餅した餅を長さ 60cm,幅5cm,厚さ 1.5cmの型に入れ, 10℃の冷蔵庫で保存後,長さは50cmに揃え,
曲がり度合を測定した。
注2)曲がり度合により,硬化性をⅠ( 1/4以下),Ⅱ( 1/4~1/2),Ⅲ( 1/2~1),Ⅳ( 1~2),
Ⅴ(2以上)に分類した(数値が小さいほど硬化速度が速い)。
冷蔵時間
系統・品種名
水稲奨励品種決定調査補足資料(東北206号,東北糯208号)
特性
育成地
系統・品種名
諸障害
葉いもち
(月日)(月日) (㎝) (㎝) (本/㎡) 程度 発病 発
病
(0-400) 株率
度
出穂期 成熟期
稈長
穂長
穂数
倒伏
耐病性(いもち)
耐倒 耐冷
遺伝
伏性 性
葉
穂
子型
a当たり
玄米重 籾わら 千粒重 外観
全重 わら重 精籾重 玄米重 屑米重 対比
比
品質
(㎏) (㎏) (㎏) (㎏) (㎏) (%) (%) (g)
篩目
篩目
1.8mm 1.8mm
整粒
歩合
白未熟 食味官能
粒比
(%) (%) 1回目
2回目
タンパク
(乾物%) 有望
度
下段は冷飯試験
概評(対照品種との比較)
長所
短所
(うるち種)
東北206号
H26
中
極
強
や
弱
や
強
(標肥)
8/2
9/20
87.9
18.0
584
17
20.8
少
187
87.3 90.8 66.4
3.4
100
105
23.9
4.0
81.0
9.3
0.0
-0.1
7.5
(多肥)
8/3
9/22
90.1
18.0
614
57
29.2
少
177
84.9 85.5 59.8
3.7
101
94
23.1
4.3
82.2
6.4
-
-
7.6
(標肥)
8/8
9/18
85.7
16.8
532
0
25.0
少
140
66.0 69.4 55.6
1.9
97
105
20.7
2.3
89.2
3.1
-0.2
-0.3
6.8
(多肥)
8/8
9/20
91.0
17.3
589
65
87.5
多
144
73.6 65.8 46.0
5.2
91
89
19.7
3.0
84.6
6.4
-
-
7.1
(標肥)
8/6
9/18
78.0
16.5
566
50
4.2
少
155
65.5 82.8 65.3
1.5
106
126
21.8
2.0
82.5
13.5
0.1
0.4
7.0
Pii
H25
H24
H23
(多肥)
8/6
9/18
81.0
17.3
587
50
11.1
少
162
72.2 85.1 64.4
3.2
101
118
21.3
4.0
79.8
14.7
-
-
7.2
(標肥)
8/6
9/22
81.4
16.4
556
25
6.0
少
159
76.0 77.2 62.0
2.0
105
102
22.2
3.8
84.6
2.7
-
-
6.6
・成熟期が4日遅い。
・直播での倒伏程度はひとめぼれと同程度。
・白未熟粒(乳白)発生程度はひとめぼれと同
程度。
やや
有望
・倒伏程度が小さい。
・白未熟粒が少なく,整粒歩合,玄米外観品質
ともに優る。
・多肥区で葉いもち多発生。
・収量は標肥区でやや劣り,多肥区で劣る。
・稈長がやや短く,耐倒伏性に優れる。
・収量は並~やや優る。玄米の外観品質が優れ
る。
・出穂期,成熟期ともに1日程度遅い。
継続
・出穂期は同程度。
・耐倒伏性,耐病性ともにやや優る。
・千粒重は同程度で,収量はやや優る。
・玄米品質はやや優り,整粒歩合が高い。
・成熟期は2日遅い。
・倒伏程度が小さい。
・白未熟粒が少なく,整粒歩合,玄米外観品
質ともに優る。
・出穂期,成熟期が1日程度遅い。
・葉いもちが多発する場合がある。
継続
(予備)
(標肥)
8/6
9/20
83.2
16.9
559
23
14.0
160
73.7
80.1
62.3
2.2
102
109
22.2
3.0
84.3
7.1
0.0
7.0
(多肥)
8/6
9/20
87.3
17.5
597
57
42.6
161
76.9
78.8
56.7
4.0
98
100
21.4
3.8
82.2
9.2
-
7.3
(標肥)
8/1
9/16
86.4
18.3
546
17
36.1
少
168
77.1 84.2 62.5
2.6 (100) 109
22.7
4.0
81.7
10.4 (基準)
(多肥)
8/2
9/19
91.0
18.4
586 200
43.1
少
176
84.9 83.3 59.0
3.5 (100)
98
21.7
5.0
77.0
10.5
(標肥)
8/7
9/18
84.0
18.4
488
20
15.3
少
145
68.5 72.8 57.2
1.6 (100) 106
22.2
4.0
82.8
(多肥)
8/8
9/19
92.0
18.5
548 107
48.6
少
149
73.6 70.9 50.5
5.0 (100)
96
20.1
4.0
(標肥)
8/5
9/17
80.9
18.4
523
67
8.3
少
148
62.0 78.6 61.6
1.3 (100) 127
22.2
(多肥)
8/5
9/18
85.4
17.3
623 133
5.6
少
169
73.6 83.5 63.9
2.6 (100) 113
21.3
(標肥)
8/6
9/20
82.0
16.9
504
50
2.0
少
147
67.4 73.2 59.2
1.4 (100) 109
(標肥)
8/5
9/18
83.3
18.0
515
38
15.4
152
68.8
77.2
60.1
1.7
(100)
(多肥)
8/5
9/19
89.5
18.1
586
147
32.4
164
77.4
79.2
57.8
3.7
(100)
平均
(対)ひとめぼれ H26
・移植での倒伏程度は小さい。
・葉いもち発病株率やや低い。
・収量は優る。
・食味はひとめぼれと同等。
調査
終了
や
弱
極
強
や
弱
中
Pii
H25
H24
H23
調査
終了
→ 特性把握につき調査終了
(基準)
7.3
-
-
-
7.5
8.1
基準
基準
5.6
77.1
11.1
-
-
7.1
4.0
73.8
18.4 (基準)
(基準)
7.1
5.0
71.3
21.1
-
-
7.6
22.9
4.0
75.6
5.2
-
-
6.7
-
113
22.5
4.0
78.4
10.5 ( 基準)
6.7
-
103
21.0
4.7
75.1
14.2
7.4
-
(予備)
平均
収量
劣る
劣る
劣る
劣る
並
並
や劣る
や劣る
優る
並
並
劣る
や優る
並
並
品質
並
優る
や優る
優る
並
や優る
劣る
並
や優る
並
優る
優る
並
並
優る
備考
登熟期の気象に左右される恐れ
白未熟粒は同程度。胴割れが少ない。
心白粒の発生による。
白未熟粒は同程度。
玄米タンパクやや高い。
背白,腹白粒は少ない。着色粒,光沢の面でマイナス。
発芽粒 餅の硬
比(%) 化性
(もち種)
東北糯208号
-
参考:現地成績(東北206号)
年度 試験地
総合 倒伏程度
H26 本吉
△
並
大崎
△
並
栗原
×
並
登米
×
並
角田
×
並
亘理
○
並
H25 大崎
△
並
栗原
△
や高い
登米
×
や高い
角田
×
並
亘理
△
並
H24 大崎
△
並
登米
△
並
角田
△
並
亘理
△
並
H26
中
極
強
強
強
(標肥) 7/27
9/12
83.7
17.2
461
33
2.8
無
162
68.8 83.3 66.5
0.6
114
121
23.9
3.0
0.0
1.2
(Ⅳ)
0.1
-0.1
-
(多肥) 7/28
9/12
89.8
17.5
531
227
12.5
少
175
77.7 85.7 65.5
0.9
112
110
22.6
4.0
0.0
-
-
-
-
(標肥) 7/29
9/6
88.3
16.7
419
167
4.2
少
149
64.6 79.7 62.8
0.4
109
123
23.3
5.0
0.0
0.7
(Ⅲ)
0.2
0.4
(多肥) 7/31
9/6
95.4
17.1
510
333
23.6
少
158
72.2 78.5 57.9
2.4
104
109
22.1
5.3
1.0
-
-
-
(標肥)
8/2
9/13
78.2
16.1
435
0
0.0
少
152
80.8 63.9 53.2
0.3
103
79
23.6
5.0
25.7
(多肥)
8/3
9/18
85.6
15.8
520
0
8.3
少
192
102.9
83.3 66.4
0.5
125
81
22.8
6.0
24.9
(標肥) 7/24
9/12
80.1
16.8
442
54
25.0
少
144
64.1 72.6 59.6
0.2
101
113
24.8
3.8
Pia
H25
H24
H23
-
0.5
-0.1
(Ⅱ)
-
-
-
-
-
-
-
9/11
82.6
16.7
439
64
8.0
152
69.6
74.9
60.5
0.4
107
109
23.9
4.2
8.6
0.8
(Ⅲ)
0.1
(多肥) 7/31
9/12
90.3
16.8
520
187
14.8
175
84.2
82.5
63.2
1.3
114
100
22.5
5.1
8.6
-
-
(対)ヒメノモチ H26
H25
H24
H23
や
弱
中
強
強
Pik
(標肥) 7/28
9/12
89.6
19.5
440
23
4.2
少
154
66.6 78.7 58.3
2.7 (100) 118
22.1
3.3
0.0
(多肥) 7/29
9/12
91.0
19.5
479
93
2.8
無
164
51.5 79.2 55.9
2.0 (100) 154
21.8
4.0
0.0
(標肥) 7/31
9/6
92.4
17.9
394
134
1.4
無
139
61.8 73.3 57.6
0.8 (100) 119
21.3
5.0
3.0
(多肥) 7/31
9/6
110.3
16.7
454
333
1.4
無
149
69.4 72.5 55.5
2.2 (100) 105
20.5
5.7
5.7
(標肥)
8/2
9/13
80.9
16.7
421
17
0.0
少
150
74.3 70.2 51.8
0.4 (100)
94
21.7
5.0
10.1
(多肥)
5.0
8/2
9/18
88.8
17.2
479
23
4.2
無
172
83.6 77.3 53.0
0.5 (100)
92
21.2
5.0
(標肥) 7/28
9/12
89.5
18.1
386
65
12.5
少
144
64.9 73.3 58.8
1.6 (100) 113
21.6
4.0
(標肥) 7/30
9/11
88.1
18.0
410
60
4.5
147
66.9
73.9
56.6
1.4
(100)
111
21.7
4.3
4.4
(多肥) 7/31
9/12
96.7
17.8
471
150
2.8
162
68.2
76.3
54.8
1.6
(100)
117
21.2
4.9
3.6
-
2.1
(基準)
(Ⅴ)
1.0
(基準)
(Ⅲ)
0.5
(Ⅱ)
-
-
・倒伏程度は同程度(多肥区ではヒメノモチよ
りも大きい)。
・餅の硬化性はやや高い。
継続
・千粒重が大きく,収量が優る。
・玄米外観品質は同程度。発芽粒は少ない。
・餅の食味の総合評価はやや優る傾向。
・餅の硬化性はヒメノモチと同程度。
・倒伏は同程度だが,多肥区では挫折型の倒伏
がみられた。
継続
・耐倒伏性,耐病性ともに同程度。
・収量は優る。
・餅にした際の食味及び硬化速度は並。
・出穂期,成熟期ともに同程度からやや遅い。
高清水では成熟期が4日遅い。
継続
・出穂期は4日早いが,成熟期は同程度。
・千粒重は大きい。収量は同程度。玄米の外観
品質はやや優る。
調査
終了
・収量優る。
・千粒重が大きい。
・餅の食味はヒメノモチと同等。
0.1
-
(標肥) 7/29
・収量が優る。
・千粒重が大きく,玄米外観品質は同等からや
や優る。
・餅の食味はヒメノモチと同等。
-
(予備)
平均
調査
終了
・葉いもち発病株率がやや高い。
・餅の硬化性がやや高い。(切り餅では長所,
つき餅等では短所)
→ 特性把握につき調査終了
(基準)
-
-
-
(基準)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
参考:現地成績(東北糯208号)
年度 試験地
総合 倒伏程度
H26 新川
◎
高い
栗原
△
並
H25 新川
○
並
栗原
○ 並~高い
H24 新川
△
並
栗原
○
並
収量
並
優る
優る
優る
優る
優る
品質
並
優る
優る
並
劣る
備考
倒伏はイノシシ被害。
粒張り・粒揃いが良い。熟期が3日遅い。
出穂期5日,成熟期 3日遅い。
成熟期が 4日遅い。着色粒の発生。
不稔率低い (東北糯208号:4.5%,ヒメノモチ: 12.8%)。
-
(予備)
平均
注1)栽培特性は育成地評価。
注2)倒伏は倒伏程度(0:無倒伏~4:完全倒伏)別の面積比率より,0~400で示した。いもち病発生程度は無,少,中,多,甚で示した。
注3)玄米調製は篩目1.8㎜で行い,水分は15%で換算した。
1.2
(基準)
(Ⅳ)
-
-
注4)外観品質は,上上~下下を1.0~9.0で示した。整粒歩合はS社製穀粒判別器(RGQI10A),味度値はT社製味度メーター(MA90)で測定。
注5)食味は,不良~良を-3~+3で評価したものを対照品種との差で表した。パネラーは古川農業試験場職員。*:危険率5%,**:危険率1%。
注6)現地試験の総合判定 ◎:有望,○:やや有望,△:継続検討,×:打ち切り
平成26年度水稲奨励品種決定基本調査成績概要(予備調査)
期待される特性(育成地データ)
系統・品種名
耐倒
耐冷
伏性
性
耐病性(いもち)
葉
穂
収量
出穂期 成熟期
稈長
穂長
品質
遺伝
子型
諸障害
穂数
倒伏
(月日)(月日)
(㎝) (㎝)(本/㎡)成熟期
a当たり収量
葉いもち
発病
株率
発病度
全重
玄米重 籾藁比 籾摺
わら重 精籾重 玄米重 屑米重
対比
千粒重
歩合
外観
品質
(㎏) (㎏) (㎏) (㎏) (㎏) (%) (%) (%) (g)
篩目
1.8㎜
玄米
タンパ
歩合
粒比 味度値 ク質含 有望度
有率
(乾物%)
(%) (%)
整粒
白未熟
概評(対照品種との比較)
長所
短所
篩目
1.8㎜
(うるち種)
ふ系241号
強
強
強~
Pia,
や強 Pii
極強
や多収
優
7/26 9/10 84.7
18.5
434
0
2.1
無
169
71.9
90.0
66.0
2.7
103
125
73
23.2
5.0
57.2 27.1 68.9
7.4
打ち ・倒伏はみられなかった。
切り ・千粒重がやや大きく,収量はやや優る。
・出穂期は3日,成熟期は5日早い。
・玄米外観品質・整粒歩合は劣り,白未熟粒比が高い
(乳白・基部乳白)。
→収量はやや優るが,玄米外観品質・整粒歩合は劣り白未熟粒比が高いことから,調査打ち切り。
ふ系242号
強
Pia,
極強 極強 や強 Pii
並か
や多収
優
7/27 9/11 80.6
18.7
432
0
2.1
無
158
68.0
83.4
63.5
1.7
99
123
76
23.1
4.0
71.9 15.7 70.2
7.6
打ち ・倒伏はみられなかった。
切り ・千粒重はやや大きいが,収量は同程度。
・成熟期は4日早い。
・玄米外観品質は劣る。
・整粒歩合はやや劣り,白未熟粒比が高い(乳白)
→玄米外観品質が劣り,整粒歩合はやや劣ることから,調査打ち切り。
岩手113号
東北213号
や強 極強 や強 や強 Pii
中
極強
や強
9
強
Pii
優
や優
並~
7/28 9/12 83.3
や優
優
7/28 9/12 90.0
・成熟期は3日早い。
・収量はやや劣る。
・玄米外観品質は劣る。
・味度値は低い。
→収量がやや劣り,玄米外観品質が劣ることから,調査打ち切り。
18.0
458
0
0
無
160
72.2
80.9
62.2
2.1
97
112
77
21.9
4.0
74.2 13.9 69.0
7.3
・倒伏はみられなかった。
打ち
・千粒重やまのしずくと同程度。
切り
・整粒歩合は同程度。
19.0
495
35
2.1
無
171
78.8
83.0
62.9
1.7
98
105
76
22.7
4.0
72.0 15.1 77.2
7.5
・倒伏程度はなびいた程度。
継続 ・千粒重,収量はやまのしずくと同程度。
・味度値は高い。
・成熟期は3日早い。
・整粒歩合はやや劣り,白未熟粒比は高い(乳白)
・玄米外観品質は劣る。
→倒伏程度・収量性・玄米品質の年次変動の確認と食味試験実施のため,継続検討。
秋田114号
や強 極強
強
や強 Pii や優 や優 7/27 9/10 85.2
18.0
476
0
22.9
少
159
70.8
81.4
61.9
2.2
97
115
76
21.7
4.0
70.0 17.0 72.7
7.7
打ち
・倒伏はみられなかった。
切り
・成熟期は5日早い。
・千粒重は小さく,収量はやや劣る。
・整粒歩合は劣り,白未熟粒比は高い(乳白)。
・玄米外観品質は劣る。
→千粒重が小さく,収量はやや劣る。玄米外観品質・整粒歩合はともに劣ることから,調査打ち切り。
奥羽424号
北陸255号
強
強
かな かな かな Pii
り強 り強 り強 (Pia)
や強
や強
Pia,
や弱 Pik
~強
優
並
7/31 9/14 76.6
19.0
435
0
0
無
179
83.3
89.4
69.2
1.3
108
107
77
22.8
4.0
75.6 10.8 76.8
7.0
優 や優 7/29 9/11 77.2
18.3
337
0
0
無
154
65.2
82.1
61.5
1.8
96
126
75
23.7
4.0
63.6 23.4 71.9
7.5
上の中
7/29 9/15 83.9
18.4
480
0
0
無
168
77.7
84.5
63.9
2.2
-
109
76
22.2
3.0
74.7 13.2 73.5
7.5
上の中
7/30 9/13 86.0
17.6
448
0
20.8
少
155
74.1
75.8
57.4
1.8
90
102
76
22.0
3.0
73.0 11.9 74.3
7.4
並~
8/2 9/16 81.7
や優
18.6
503
0
0
無
165
78.5
81.5
60.7
2.1
98
104
75
22.6
3.5
82.1
5.5
79.8
6.6
18.1
506
0
0
無
175
83.8
84.4
63.9
1.4
103
101
76
24.3
3.0
83.2
7.1
75.9
6.8
・倒伏はみられなかった。
継続 ・千粒重は同程度,収量は優る。
・白未熟粒比は低く,整粒歩合は同程度。
・玄米外観品質は劣る。
→倒伏程度・収量性・玄米品質の年次変動の確認と食味試験実施のため,継続検討。
・成熟期は4日早い。
打ち ・倒伏はみられなかった。
・収量はやや劣る。
切り ・千粒重は大きい。
・整粒歩合は劣り,白未熟粒比は高い(乳白)。
・玄米外観品質は劣る。
→千粒重は大きいが収量はやや劣り,玄米外観品質・整粒歩合はともに劣ることから,調査打ち切り。
(対)やまのしずく や強 極強
強
強
Pii
Pia,
中
や強 や弱 や弱 Pii
東北214号
中
極強
Pii,
pi21
極強 ,
Pb1
東北215号
中
極強 極強 極強 Pii,
Pi39 や優
(比)あきたこまち
強
優
並
8/2 9/18 81.9
・倒伏はみられなかった。
・千粒重・収量は同程度。
・玄米外観品質は優り,整粒歩合はやや高く,
白未熟粒比は低い。
→収量性・玄米品質の年次変動の確認と食味試験実施のため,継続検討。
・倒伏はみられなかった。
・千粒重が大きく,収量はやや優る。
継続
・玄米外観品質は優り,整粒歩合はやや高く,
白未熟粒比は低い。
継続
→収量性・玄米品質の年次変動の確認と食味試験実施のため,継続検討。
山形130号
や強 や強
中
極強 Pii や優 や優 8/4 9/22 91.2
19.3
489
0
2.1
無
178
87.1
85.5
65.2
1.0
105
98
76
23.8
3.0
84.6
6.6
72.5
6.8
継続
・倒伏はみられなかった。
・千粒重がやや大きく,収量は優る。
・玄米外観品質は優り,整粒歩合はやや高く,
白未熟粒比は低い。
・成熟期は6日遅い。
→収量性・玄米品質の年次変動の確認と食味試験実施のため,継続検討。
奥羽420号
強
強
-
強
Pia,
Pii や優
並
8/2 9/17 80.6
18.6
435
0
0
無
180
84.1
90.2
68.8
1.4
111
107
76
22.8
4.0
76.3
8.7
69.7
6.9
・倒伏はみられなかった。
打ち
・千粒重は同程度であるが,収量は優る。
切り
・玄米外観品質は同程度,白未熟粒比は低い。
・整粒歩合はやや低い。
→収量は優るが,ひとめぼれと同程度とみなし,調査打ち切り。
北陸256号
Pia,
62.4
3.3
101
100
74
23.2
3.0
84.0
81.1
6.6
極強
上の中 8/2 9/16 83.8 18.2
Pii
526
10
10.4
少
171 82.4 83.2 62.0
(8) や弱 中
極強
上の中 8/2 9/16 80.7 18.9
(比)まなむすめ
や強 ~強 や強 強 Pii
441
0
0
無
169 80.5 82.8 62.8
注1)期待される特性は育成地のデータで示した。
注2)倒伏は,倒伏程度(0:無倒伏~4:完全倒伏)別の面積比率より,0~400で示した。
注3)いもち病発生程度は発業株率及び発病度の無,少,中,多,甚で示した。
注4)玄米調製は篩目1.8㎜で行い,水分は15%で換算した。
注5)外観品質は,上上~下下を1.0~9.0で示した。
注6)うるち米の整粒歩合はS社製穀粒判別器(RGQI10A),玄米タンパク質含有率は近赤外食味品質分析計(N社製6500),味度値はトーヨー味度メーター(MA90)で測定。
1.7
-
101
75
22.8
4.0
79.8 10.0 72.7
7.0
1.4
101
103
76
24.5
4.0
84.2
7.2
(対)ひとめぼれ
強
や弱
や弱 や強 や強 Pii や優
並
8/8 9/29 83.3
17.8
412
0
6.3
少
176
84.9
84.6
2.7
7.7
72.7
継続
・倒伏はみられなかった。
・千粒重・収量は同程度。
・出穂期は6日,成熟期は13日遅い。
・玄米外観品質は優り,整粒歩合はやや高く,
白未熟粒比は低い。
→成熟期・収量・品質の年次変動を確認するため,継続検討。(成熟期がひとめぼれとコシヒカリの
中間のため,次年度の対照品種とあわせて検討)
水稲奨励品種決定調査補足資料(東北210号)
特性
育成地
系統・品種名
耐倒 耐冷
伏性 性
諸障害
葉いもち
(月日)(月日) (㎝) (㎝) (本/㎡) 程度 発病 発
病
(0-400) 株率
度
出穂期 成熟期
稈長
穂長
穂数
倒伏
耐病性(いもち)
遺伝
葉 穂
子型
全重
a当たり
玄米重 籾わら 千粒重 外観
わら重 精籾重 玄米重 屑米重 対比
比
品質
(㎏) (㎏) (㎏) (㎏) (㎏) (%) (%) (g)
篩目
篩目
1.8mm 1.8mm
整粒
歩合
白未熟 食味官能
粒比
(%) (%) 1回目
概評(対照品種との比較)
タンパク
2回目
(乾物%) 有望
度
下段は冷飯試験
長所
短所
(新形質米)
東北210号
中
H26
極
強
不
明
不
明
Pib
9/22 88.1
18.8
440
0
1.4
無
180
58.1
86.7
64.6
1.6
103
149 20.2
3.0
-
-
(多肥) 8/4
9/24 91.7
19.1
446
0
0.0
無
172
84.0
82.5
60.8
2.7
103
98 19.9
4.0
-
-
8/9
9/24 83.5
18.2
422
0
0.0
無
137
67.5
65.8
51.6
1.7
90
97 19.4
4.0
-
-
(多肥)
8/9
9/24 95.1
16.7
420
30
2.8
無
152
77.9
70.1
50.6
4.2
100
90 18.4
4.0
-
-
(標肥)
8/7
9/24 81.5
19.2
413
0
0.0
無
155
71.5
77.1
59.9
0.9
97
108 20.1
3.0
-
-
(標肥)
8/7
9/24 84.4
18.7
425
0
0.5
157
65.7
76.5
58.7
1.4
97
118
19.9
3.3
-
-
(多肥)
8/7
9/24 93.4
17.9
433
15
1.4
162
80.9
76.3
55.7
3.4
102
94
19.1
4.0
-
-
(標肥)
8/1
9/16 86.4
18.3
546
17
36.1
少
168
77.1
84.2
62.5
2.6
(100)
109
(多肥)
8/2
9/19 91.0
18.4
586 200
43.1
少
176
84.9
83.3
59.0
3.5
(100)
98
(標肥)
8/7
9/18 84.0
18.4
488
20
15.3
少
145
68.5
72.8
57.2
1.6
(100)
(多肥)
8/8
9/19 92.0
18.5
548 107
48.6
少
149
73.6
70.9
50.5
5.0
(100)
(標肥)
8/6
9/18 78.8
17.8
519
50
0.0
無
145
63.0
76.3
62.0
0.9
(標肥)
8/5
9/18
83.1
18.2
518
29
17.1
152
69.5
77.8
60.6
(多肥)
8/5
9/19
91.5
18.5
567
153
45.8
162
79.3
77.1
(標肥) 8/2
9/19 89.0
18.4
501
0
20.8
少
178
83.1
(多肥) 8/3
9/20 92.5
18.6
527
0
34.7
少
188
8/8
9/20 87.0
18.1
424
0
11.1
無
9/24 96.8
17.8
531
10
33.3
(標肥)
H25
H24
(予備)
平均
(対)ひとめぼれ H26
(標肥) 8/3
や
弱
極
強
や
弱
中
H24
0.0
0.2
0.2
-
-
0.6
0.2
0.3
*
0.2
7.3
6.8
継続
(比)たきたて
H26
H25
や
弱
強
や
強
や
強
(標肥)
(多肥)
H24
(予備)
平均
8/9
・成熟期は5~6日遅い。
・標肥区で収量が劣る。
・千粒重が小さい。
・倒伏はみられなかった。
・玄米品質は優る。
・玄米の白濁程度はたきたてより小さい。
・出穂期は1日,成熟期は6日遅い。
・収量はやや劣る。
0.3
7.0
継続
・倒伏程度が小さい。
・玄米外観品質やや優る。
・食味が優る。
・出穂期は1日,成熟期は5~6日程度遅い。
・収量が劣る。
・千粒重が小さい。
0.2
7.5
-
-
5.0
77.0 10.5
106 22.2
4.0
82.8
96 20.1
4.0
77.1 11.1
-
121 22.2
4.0
75.7 19.6 (基準)
1.7
(100)
112
22.3
4.0
80.0
54.7
4.2
(100)
97
20.1
4.5
77.0
86.4
67.1
0.9
111
104 22.7
5.0
-
-
92.9
84.5
61.3
0.8
112
91 21.5
4.0
-
-
147
72.2
70.7
57.7
0.8
101
98 20.8
4.7
-
-
無
161
82.0
71.5
51.8
3.1
103
87 19.7
5.0
-
-
6.9
無
169
77.0
84.9
66.6
0.3
129
110 21.9
4.0
-
-
6.7
→収量・食味の年次変動確認。直播栽培確認。
7.3
-
-
7.5
基準
基準
5.6
-
-
7.1
(基準)
6.9
-
12.7 (基準)
6.6
-
10.8 (基準)
7.4
Pii
・倒伏程度が小さい。
・玄米の白濁が少ない。
継続
-
-
(予備)
平均
・出穂期は3日,成熟期は5日遅い(げんき
まると同時期)。
・小粒で千粒重が小さい。
6.9
-
(基準)
8.1
・倒伏程度小さい。
・葉いもち発病株率低い。
・食味は優る(特に冷飯の味,粘り,総合)
7.4
81.7 10.4 (基準)
22.7
継続
7.6
4.0
Pii
H25
0.3
-0.1
0.5
-0.1
0.2
-
-
0.1
0.3
0.4
0.3
参考:現地成績(東北210号)
年度 試験地 総合 倒伏程度
H26 大崎
○
並
登米
×
並
角田
×
並
亘理
×
並
H25 大崎
△
並
登米
△
低い
角田
×
並
収量 品質 備考(収量はひとめぼれ対比)
劣る 優る 収量92%,千粒重20.1g。
劣る や優る 収量95%,千粒重20.4g。
並
劣る 千粒重19.8g。
劣る や優る 収量94%,千粒重19.3g。
劣る 劣る 収量88%,千粒重19g。
劣る 劣る 収量91%,千粒重19.9g。
劣る や劣る 収量97%,千粒重19.2g。
6.5
6.9
6.5
(標肥)
8/6
9/21 82.8
18.0
495
25
0.0
(標肥)
8/6
9/20 86.3
18.2
473
8
10.6
165
77.4
80.7
63.8
0.7
113
104
21.8
4.6
-
-
0.2
6.6
(多肥)
8/6
9/22 94.6
18.2
529
5
34.0
174
87.4
78.0
56.5
1.9
107
89
20.6
4.5
-
-
0.2
6.9
注1)栽培特性は育成地評価。
注4)外観品質は,上上~下下を1.0~9.0で示した。整粒歩合はS社製穀粒判別器(RGQI10A),味度値はT社製味度メーター(MA90)で測定。
注5)食味は,不良~良を-3~+3で評価したものを対照品種との差で表した。パネラーは古川農業試験場職員。*:危険率5%,**:危険率1%。
注2)倒伏は倒伏程度(0:無倒伏~4:完全倒伏)別の面積比率より,0~400で示した。いもち病発生程度は無,少,中,多,甚で示した。
注3)玄米調製は篩目1.8㎜で行い,水分は15%で換算した。
注6)現地試験の総合判定 ◎:有望,○:やや有望,△:継続検討,×:打ち切り
平成26年度水稲奨励品種決定基本調査成績概要(予備調査)
期待される特性
系統・品種名
耐倒
耐冷
伏性
性
耐病性(いもち)
葉
穂
出穂期 成熟期
収量
稈長
穂長
品質
遺伝
子型
諸障害
穂数
倒伏
(月日)(月日)
葉いもち
発病
株率
(㎝) (㎝)(本/㎡)
a当たり収量
発病度
全重
玄米重 籾藁比 籾摺
わら重 精籾重 玄米重 屑米重
対比
千粒重
歩合
外観
品質
(㎏) (㎏) (㎏) (㎏) (㎏) (%) (%) (%) (g)
篩目
1.8㎜
整粒
白未熟
歩合
粒比
玄米
味度値 タンパ 有望度
ク質含
有率
(%) (%)
(乾物%)
概評(対照品種との比較)
長所
短所
篩目
1.8㎜
(うるち種)
福島40号
強
や強 や強
中
Pia,
Pii
並
並
8/15 10/3 86.7
19.4
450
5
2.1
無
199
103.8
88.1
67.2
2.2
121
85
76
24.6
3.0
80.6
3.2
84.6
6.4
・倒伏はほとんどみられなかった。
継続 ・千粒重が大きく,収量は優る。
・整粒歩合はやや高く,白未熟粒比が低い。
・玄米外観品質は劣る。
→収量性・玄米品質の年次変動の確認と食味試験実施のため,継続検討。
(対)コシヒカリ
(比)つや姫
弱
や強
極強
中
弱
や強
弱
+
上の下
8/13 10/1 104.1 18.6
467
300
14.6
少
178
93.5
78.0
55.7
3.7
-
83
71
22.5
2.0
77.1
4.1
74.8
6.7
強
Pii,
Pik
上の上
8/11 10/3 86.6
467
25
0
無
183
89.9
86.4
66.2
2.1
119
96
77
22.3
4.0
80.2
3.8
79.3
6.8
-
6.7
16.8
(酒米)
心白
心白率
発現率
(%) (%)
東北酒217号
中
強
や弱 や弱 Pii
優
-
8/2 9/24 82.2
20.2
346
0
4.2
少
170
74.4
89.7
66.8
2.6
102
121
74
26.3
4.0
60.0 45.9
継続
・倒伏はみられなかった。
・千粒重が大きいが,収量は同程度。
・玄米外観品質は同程度。
・心白発現率・心白率はともに高い。
・成熟期は8日遅い。
→収量性・玄米品質(心白発現率・心白率)の年次変動の確認のため,継続検討。
東北酒218号
中 極強 や弱
中
Pii
並
-
8/2 9/24 81.9
18.6
456
0
8.3
少
173
78.5
87.7
67.9
1.1
103
112
77
27.4
4.0
66.5 54.2
-
6.8
継続
・倒伏はみられなかった。
・千粒重が大きいが,収量は同程度。
・玄米外観品質は同程度。
・心白発現率・心白率はともに高い。
・成熟期は8日遅い。
→収量性・玄米品質(心白発現率・心白率)の年次変動の確認のため,継続検討。
(対)蔵の華
や強
強
中
(比)まなむすめ
や強 極強 や強
強
+
上の下
8/1 9/16 82.1
17.3
679
15
2.1
無
171
80.2
84.2
65.7
0.8
-
105
78
24.3
4.0
8.0
3.2
-
7.0
強
Pii
上の中
8/2 9/16 80.7
18.9
441
0
0
無
169
80.5
82.8
62.8
1.4
96
103
76
24.5
4.0
-
-
-
7.2
劣
8/1 9/24 85.2
18.7
487
0
54.2
少
205
94.4
98.2
70.6
2.8
97
104
72
28.4
6.0
-
-
61.0
8.1
(新規需要米(加工用・多収)・極多肥)
奥羽427号
強
や強 や強
中
不明
並
・倒伏はみられなかった(稈長はげんきまるよ
打ち
り15㎝程度短い)。
切り
・千粒重が大きい。
・出穂期は4日早い。
・収量はやや劣る。
・玄米外観品質は劣る。
・葉いもちの発生程度はやや高い
→千粒重が大きいが収量がやや劣り,葉いもち病の発生株率が高いことから,調査打ち切り。
東北216号
強
や強 や強 極強 不明
(多肥)
優
劣
8/4 9/26 95.9
20.6
394
190
0
無
208
101.0
94.2
71.3
1.2
98
93
76
34.8
7.0
-
-
56.0
8.7
継続
・倒伏程度はげんきまると同程度。
・千粒重が大きいが,収量は同程度。
・玄米外観品質は劣る。
→倒伏程度・収量性の年次変動の確認のため,継続検討。
山形132号
中
中
不明 不明 不明
優
劣
8/1 9/24 98.8
21.4
520
300
0
無
198
90.7
93.6
69.4
1.9
95
103
74
28.1
7.0
-
-
61.8
8.4
打ち
・千粒重が大きい。
切り
・出穂期は4日早い。
・倒伏程度はげんきまるより大きい。
・収量は劣る。
・玄米外観品質は劣る。
→倒伏程度がげんきまるより大きく,千粒重が大きいが収量が劣ることら,調査打ち切り。
(対)げんきまる
(比)夢あおば
強
極強
-
-
極強 や弱 不明 不明
Pib
上の中
-
並~
や多 上の中
収
8/5 9/26 100.6 20.8
490
230
0
無
216
109.9
96.1
72.9
2.1
-
87
76
23.1
5.0
-
-
60.2
7.9
8/2 9/24 87.5
382
0
0
無
208
93.5
102.6
73.3
2.1
101
110
71
24.7
8.0
-
-
54.7
7.4
21.5
注1)期待される特性は育成地のデータで示した。
注2)倒伏は,倒伏程度(0:無倒伏~4:完全倒伏)別の面積比率より,0~400で示した。
注3)いもち病発生程度は発業株率及び発病度の無,少,中,多,甚で示した。
注4)玄米調製は篩目1.8㎜で行い,水分は15%で換算した。
注5)外観品質は,上上~下下を1.0~9.0で示した。
注6)うるち米の整粒歩合はS社製穀粒判別器(RGQI10A),玄米タンパク質含有率は近赤外食味品質分析計(N社製6500),味度値はトーヨー味度メーター(MA90)で測定。
酒米の玄米タンパク質含有率は近赤外食味品質分析計(N社製6500)で測定。
新規需要米の玄米タンパク質含有率は近赤外食味品質分析計(N社製6500),味度値はトーヨー味度メーター(MA90)で測定。
(参考)
心白発現率(%)=心白発現粒/全調査粒数
心白率(%)=(5大+4中+2小)/5n×100
nは調査粒数,大,中,小は
それぞれの大きさの心白発現
粒数(大・中・小は右図のと
おり)
表1 平成26年度大豆奨励品種決定調査基本調査成績
栽培
条件
標播
区
分
調査年数
本 現
地
系統名
品種名
子実成分
早晩性 開花期 成熟期 結実 蔓化 倒伏 茎長 最下着 主茎 分枝数 有効 総節数 有効節 有効 子実重 同左 百粒重 外観 障害粒
日数 程度 程度
莢高
節数
節数
割合 莢数
標準比
品質 紫斑病 粗蛋白質 粗脂肪 全糖
(月/日) (月/日)
0-4 0-4 (cm) (cm) (節/本) (本/株) (節/株) (節/株) (%) (個/㎡) (kg/a) (%)
(g)
(%)
(%) (%)
本
2
2
東北169号
中生早 7/21
本
2
2
東北168号
中生
本
1
1
東北174号
予
-
-
東北175号
標準
-
-
比較
-
本
本
有望度
H27
計画
概評(標準品種との比較)
長所
短所
・粒大が大きい ・収量が高い
・最下着莢高が低い
中
継続 ・外観品質が良い
→収量・百粒重が大きく,外観品質が良いため継続
・収量がやや多い ・粒大が大きい
・晩播で蔓化・倒伏程度が高い
調査
打ち切り ・外観品質が良い
・晩播で有効節割合が少ない
終了
→特性把握につき終了
・粒大が大きい
・最下着莢高がやや低い
中
継続 ・外観品質が良い
・晩播で外観品質が悪い
→収量が同程度で,粒大が大きく,外観品質が良いため継続
・晩播狭畦で収量高い
・収量がやや低い ・粒大が小さい
劣る
継続
・最下着莢高が低い ・倒伏程度が高い
(再検討)
→無限伸育型品種の年次変動の確認のため継続
10/8
79
0
0.5
65
13.9
14.8
7.7
66.6
84.6
78.8
863.8
59.7
139
39.4
3
0
45.3
19.8
21.2
7/23
10/8
77
0
0.5
87
18.8
16.2
6.1
47.9
67.5
71.0
693.9
50.0
116
37.4
3
0
45.3
19.8
21.2
中生
7/23
10/8
77
0
0.6
73
15.8
15.4
9.0
59.2
79.8
74.2
698.4
44.1
102
36.1
2
0
45.3
19.8
21.2
早生
7/5
9/16
73
0
2.5
95
13.2
17.1
3.7
41.4
55.4
74.8
659.3
39.9
93
30.1
5
2
44.2
21.3
20.1
タンレイ
7/24
10/8
76
0
0.6
83
20.4
16.0
8.7
54.6
77.9
70.1
741.9
43.1
(100)
32.0
5
0
44.6
19.0
22.2
-
あきみやび
7/22
10/9
79
0
0.7
81
19.7
16.2
7.2
50.0
78.8
63.5
608.5
41.7
35.5
4
0
44.5
18.0
23.6
1
-
関東124号
中生晩 7/24
10/15
83
0
1.7
79
17.1
16.2
10.1
58.8
85.9
68.5
749.5
46.6
88
36.1
5
0
45.2
19.3
21.8
劣る
打ち切り
1
-
すずほまれ
中生晩 7/23
10/19
88
0.1
1.7
94
26.0
16.4
8.5
49.0
74.5
65.8
537.2
48.1
91
37.4
2
0
46.0
19.4
21.5
やや
劣る
打ち切り
・収量がやや低い ・最下着莢高が低い
・外観品質が悪い
→収量低く,外観品質が悪いため打ち切り
・外観品質が良い
・収量がやや低い
→収量低いため打ち切り
・最下着莢高が低い ・収量がやや低い
・外観品質が悪い
→収量やや低く,外観品質が悪いため打ち切り
・外観品質が良い
・倒伏程度がやや高い
・晩播で収量がやや高い
→収量同程度で,外観品質が良いため継続
予
-
-
関東121号
中生晩 7/25
10/15
82
0
1.5
89
18.7
16.2
7.7
46.4
71.3
65.0
650.0
47.3
90
37.5
5
0
46.2
18.5
22.0
劣る
打ち切り
予
-
-
東山231号
中生晩 7/25
10/19
86
0.5
2.2
97
26.7
16.9
11.3
58.9
106.1
55.6
631.1
53.9
102
38.5
2
0
45.9
18.8
21.9
中
継続
標準
-
-
タチナガハ
7/25
10/19
86
0.3
1.6
93
23.8
17.0
10.8
54.0
83.9
64.3
630.8
52.7
(100)
37.6
3
0
42.5
19.5
23.3
-
-
あやこがね
7/25
10/15
82
0
1.4
91
22.0
16.9
8.8
52.0
81.2
64.0
693.9
47.5
34.9
3
0
45.1
18.9
22.5
-
-
ミヤギシロメ
7/31
10/25
86
1.8
2.4
107
20.3
18.1
9.9
56.1
101.8
55.1
667.7
50.7
39.4
2
0
42.2
18.8
24.7
2
2
1
1
1
-
2
東北169号
中生早 8/6
2
東北168号
中生 8/10
1
東北174号
中生
8/6
東北175号
早生 7/30
- 東北175号(狭畦) 早生 7/30
タンレイ
8/7
あきみやび
8/8
関東124号
中生晩 8/7
すずほまれ
中生晩 8/7
関東121号
中生晩 8/7
東山231号
中生晩 8/6
タチナガハ
8/7
あやこがね
8/9
ミヤギシロメ
8/13
10/16
10/29
10/17
10/8
10/8
10/16
10/17
10/29
10/31
10/26
10/26
10/27
10/29
11/5
71
80
72
70
70
70
70
83
85
80
81
81
81
84
0
1.4
0.1
0
0
0.5
0
0.4
0.5
1.0
0.4
0.4
0.8
1.5
0.4
2.9
1.3
1.5
2.6
1.0
0.5
0.6
2.3
3.0
1.6
1.8
1.7
1.5
65
95
68
84
86
72
73
71
89
84
82
82
79
98
16.3
23.2
14.6
12.6
15.7
23.6
24.9
20.1
26.7
20.6
23.1
25.4
22.6
27.7
12.8
13.6
12.6
14.1
14.6
12.8
13.2
12.1
13.1
12.6
12.1
12.6
12.7
14.0
6.2
3.7
4.6
3.5
3.8
4.0
3.2
4.8
3.1
5.0
4.3
4.6
4.1
5.8
33.3
21.9
28.8
28.7
30.2
27.2
24.1
26.7
22.7
24.3
25.5
22.7
19.2
25.7
54.9
40.0
47.9
39.6
43.6
44.7
44.2
44.9
41.5
45.1
45.7
41.6
41.5
48.9
60.7
54.8
60.1
72.4
69.2
60.9
54.4
59.5
54.6
53.9
55.8
54.6
46.3
52.5
635.0 42.9
100
38.1
4
0
46.2
19.0 21.3
582.3 39.8
93
36.1
3
0
47.3
17.8 21.9
参考:加工試験成績(H25年産)
加工適性試験(標準品種(タンレイ)との比較
665.7 46.7
109
36.9
6
0
45.2
18.4 22.5
品種
味噌加工試験
豆腐官能試験
729.7 37.7
88
26.3
2
0
44.6
19.9 20.5
東北169号
同程度
同程度
775.1 40.9
96
26.8
2
0
45.0
19.9 20.9
東北168号
同程度
同程度注
682.3 42.8
(100) 30.7
2
0
45.6
18.7 22.2
東北174号
同程度
破断強度が小さい
587.6 38.1
34.7
4
0
45.4
17.3 24.3
注)東北168号の豆腐官能試験のみH24年産
623.0 41.0
97
39.8
3
0
47.3
18.1 21.6
512.3 44.2
105
37.1
2
0
47.0
18.4 21.6
572.3 42.3
100
37.7
3
0
47.4
17.8 21.7
531.6 47.8
114
37.3
2
0
46.3
18.5 21.6
504.3 42.1
(100) 39.6
2
0
43.3
18.9 23.6
534.3 35.2
35.8
4
0
47.0
18.0 22.7
570.3 43.1
38.2
3
0
44.8
17.5 24.4
古川農業試験場耕種概要
1)実施場所およびほ場条件
F-2ほ場,細粒灰色低地土,前作25年産麦
2)栽培様式
標播:5月28日播種(畦幅75cm×株間20cm,1株2本立,㎡当たり13.3本)
晩播:6月25日播種(畦幅75cm×株間10cm,1株2本立,㎡当たり26.7本)
※東北175号の晩播狭畦区については,畦幅33.5cm×株間20cm,1株2本立,㎡当たり26.7本
3)区制 本調査 :標播3区制,晩播2区制
予備調査:標播2区制,晩播2区制,各区12㎡(3m×4m)
4)施肥量 土づくり肥料:粒状苦土石灰=5kg/a
基肥:(大豆化成)窒素:0.2kg/a,燐酸:0.6kg/a,加里:0.8kg/a
5)除草剤散布 播種時:エコトップ乳剤 生育期:大豆バサグラン液剤,ポルトフロアブル
6)中耕・培土 標播:6月25日,7月8日,晩播:7月23日
7)病害虫防除 8月26日 アミスターフロアブル 16倍,プレバソンフロアブル 36倍
9月6日 トレボンスカイMC 16倍,マネージDF 24倍
比較
晩播
本
本
本
予
予
標準
比較
本
本
予
予
標準
比較
注1)蔓化・倒伏程度
0:無 1:微 2:少 3:中 4:多
2)障害粒(紫斑粒程度)
0:無 1:微 2:少 3:中 4:多 5:甚
3)品質
1:上上 2:上中 3:上下 4:中上 5:中中 6:中下 7:下
4)有望度
極有望,有望,中もしくは再検討,やや劣る,劣る,特性把握につき終了 で示した
5)子実重及び百粒重は,唐箕選によりくず粒を除き,水分15%で換算している
水稲奨励品種決定調査補足資料(東北206号,東北糯208号)
特性
育成地
系統・品種名
諸障害
葉いもち
(月日)(月日) (㎝) (㎝) (本/㎡) 程度 発病 発
病
(0-400) 株率
度
出穂期 成熟期
稈長
穂長
穂数
倒伏
耐病性(いもち)
耐倒 耐冷
遺伝
伏性 性
葉
穂
子型
a当たり
玄米重 籾わら 千粒重 外観
全重 わら重 精籾重 玄米重 屑米重 対比
比
品質
(㎏) (㎏) (㎏) (㎏) (㎏) (%) (%) (g)
篩目
篩目
1.8mm 1.8mm
整粒
歩合
白未熟 食味官能
粒比
(%) (%) 1回目
2回目
タンパク
(乾物%) 有望
度
下段は冷飯試験
概評(対照品種との比較)
長所
短所
(うるち種)
東北206号
H26
中
極
強
や
弱
や
強
(標肥)
8/2
9/20
87.9
18.0
584
17
20.8
少
187
87.3 90.8 66.4
3.4
100
105
23.9
4.0
81.0
9.3
0.0
-0.1
7.5
(多肥)
8/3
9/22
90.1
18.0
614
57
29.2
少
177
84.9 85.5 59.8
3.7
101
94
23.1
4.3
82.2
6.4
-
-
7.6
(標肥)
8/8
9/18
85.7
16.8
532
0
25.0
少
140
66.0 69.4 55.6
1.9
97
105
20.7
2.3
89.2
3.1
-0.2
-0.3
6.8
(多肥)
8/8
9/20
91.0
17.3
589
65
87.5
多
144
73.6 65.8 46.0
5.2
91
89
19.7
3.0
84.6
6.4
-
-
7.1
(標肥)
8/6
9/18
78.0
16.5
566
50
4.2
少
155
65.5 82.8 65.3
1.5
106
126
21.8
2.0
82.5
13.5
0.1
0.4
7.0
Pii
H25
H24
H23
(多肥)
8/6
9/18
81.0
17.3
587
50
11.1
少
162
72.2 85.1 64.4
3.2
101
118
21.3
4.0
79.8
14.7
-
-
7.2
(標肥)
8/6
9/22
81.4
16.4
556
25
6.0
少
159
76.0 77.2 62.0
2.0
105
102
22.2
3.8
84.6
2.7
-
-
6.6
・成熟期が4日遅い。
・直播での倒伏程度はひとめぼれと同程度。
・白未熟粒(乳白)発生程度はひとめぼれと同
程度。
やや
有望
・倒伏程度が小さい。
・白未熟粒が少なく,整粒歩合,玄米外観品質
ともに優る。
・多肥区で葉いもち多発生。
・収量は標肥区でやや劣り,多肥区で劣る。
・稈長がやや短く,耐倒伏性に優れる。
・収量は並~やや優る。玄米の外観品質が優れ
る。
・出穂期,成熟期ともに1日程度遅い。
継続
・出穂期は同程度。
・耐倒伏性,耐病性ともにやや優る。
・千粒重は同程度で,収量はやや優る。
・玄米品質はやや優り,整粒歩合が高い。
・成熟期は2日遅い。
・倒伏程度が小さい。
・白未熟粒が少なく,整粒歩合,玄米外観品
質ともに優る。
・出穂期,成熟期が1日程度遅い。
・葉いもちが多発する場合がある。
継続
(予備)
(標肥)
8/6
9/20
83.2
16.9
559
23
14.0
160
73.7
80.1
62.3
2.2
102
109
22.2
3.0
84.3
7.1
0.0
7.0
(多肥)
8/6
9/20
87.3
17.5
597
57
42.6
161
76.9
78.8
56.7
4.0
98
100
21.4
3.8
82.2
9.2
-
7.3
(標肥)
8/1
9/16
86.4
18.3
546
17
36.1
少
168
77.1 84.2 62.5
2.6 (100) 109
22.7
4.0
81.7
10.4 (基準)
(多肥)
8/2
9/19
91.0
18.4
586 200
43.1
少
176
84.9 83.3 59.0
3.5 (100)
98
21.7
5.0
77.0
10.5
(標肥)
8/7
9/18
84.0
18.4
488
20
15.3
少
145
68.5 72.8 57.2
1.6 (100) 106
22.2
4.0
82.8
(多肥)
8/8
9/19
92.0
18.5
548 107
48.6
少
149
73.6 70.9 50.5
5.0 (100)
96
20.1
4.0
(標肥)
8/5
9/17
80.9
18.4
523
67
8.3
少
148
62.0 78.6 61.6
1.3 (100) 127
22.2
(多肥)
8/5
9/18
85.4
17.3
623 133
5.6
少
169
73.6 83.5 63.9
2.6 (100) 113
21.3
(標肥)
8/6
9/20
82.0
16.9
504
50
2.0
少
147
67.4 73.2 59.2
1.4 (100) 109
(標肥)
8/5
9/18
83.3
18.0
515
38
15.4
152
68.8
77.2
60.1
1.7
(100)
(多肥)
8/5
9/19
89.5
18.1
586
147
32.4
164
77.4
79.2
57.8
3.7
(100)
平均
(対)ひとめぼれ H26
・移植での倒伏程度は小さい。
・葉いもち発病株率やや低い。
・収量は優る。
・食味はひとめぼれと同等。
調査
終了
や
弱
極
強
や
弱
中
Pii
H25
H24
H23
調査
終了
→ 特性把握につき調査終了
(基準)
7.3
-
-
-
7.5
8.1
基準
基準
5.6
77.1
11.1
-
-
7.1
4.0
73.8
18.4 (基準)
(基準)
7.1
5.0
71.3
21.1
-
-
7.6
22.9
4.0
75.6
5.2
-
-
6.7
-
113
22.5
4.0
78.4
10.5 ( 基準)
6.7
-
103
21.0
4.7
75.1
14.2
7.4
-
(予備)
平均
収量
劣る
劣る
劣る
劣る
並
並
や劣る
や劣る
優る
並
並
劣る
や優る
並
並
品質
並
優る
や優る
優る
並
や優る
劣る
並
や優る
並
優る
優る
並
並
優る
備考
登熟期の気象に左右される恐れ
白未熟粒は同程度。胴割れが少ない。
心白粒の発生による。
白未熟粒は同程度。
玄米タンパクやや高い。
背白,腹白粒は少ない。着色粒,光沢の面でマイナス。
発芽粒 餅の硬
比(%) 化性
(もち種)
東北糯208号
-
参考:現地成績(東北206号)
年度 試験地
総合 倒伏程度
H26 本吉
△
並
大崎
△
並
栗原
×
並
登米
×
並
角田
×
並
亘理
○
並
H25 大崎
△
並
栗原
△
や高い
登米
×
や高い
角田
×
並
亘理
△
並
H24 大崎
△
並
登米
△
並
角田
△
並
亘理
△
並
H26
中
極
強
強
強
(標肥) 7/27
9/12
83.7
17.2
461
33
2.8
無
162
68.8 83.3 66.5
0.6
114
121
23.9
3.0
0.0
1.2
(Ⅳ)
0.1
-0.1
-
(多肥) 7/28
9/12
89.8
17.5
531
227
12.5
少
175
77.7 85.7 65.5
0.9
112
110
22.6
4.0
0.0
-
-
-
-
(標肥) 7/29
9/6
88.3
16.7
419
167
4.2
少
149
64.6 79.7 62.8
0.4
109
123
23.3
5.0
0.0
0.7
(Ⅲ)
0.2
0.4
(多肥) 7/31
9/6
95.4
17.1
510
333
23.6
少
158
72.2 78.5 57.9
2.4
104
109
22.1
5.3
1.0
-
-
-
(標肥)
8/2
9/13
78.2
16.1
435
0
0.0
少
152
80.8 63.9 53.2
0.3
103
79
23.6
5.0
25.7
(多肥)
8/3
9/18
85.6
15.8
520
0
8.3
少
192
102.9
83.3 66.4
0.5
125
81
22.8
6.0
24.9
(標肥) 7/24
9/12
80.1
16.8
442
54
25.0
少
144
64.1 72.6 59.6
0.2
101
113
24.8
3.8
Pia
H25
H24
H23
-
0.5
-0.1
(Ⅱ)
-
-
-
-
-
-
-
9/11
82.6
16.7
439
64
8.0
152
69.6
74.9
60.5
0.4
107
109
23.9
4.2
8.6
0.8
(Ⅲ)
0.1
(多肥) 7/31
9/12
90.3
16.8
520
187
14.8
175
84.2
82.5
63.2
1.3
114
100
22.5
5.1
8.6
-
-
(対)ヒメノモチ H26
H25
H24
H23
や
弱
中
強
強
Pik
(標肥) 7/28
9/12
89.6
19.5
440
23
4.2
少
154
66.6 78.7 58.3
2.7 (100) 118
22.1
3.3
0.0
(多肥) 7/29
9/12
91.0
19.5
479
93
2.8
無
164
51.5 79.2 55.9
2.0 (100) 154
21.8
4.0
0.0
(標肥) 7/31
9/6
92.4
17.9
394
134
1.4
無
139
61.8 73.3 57.6
0.8 (100) 119
21.3
5.0
3.0
(多肥) 7/31
9/6
110.3
16.7
454
333
1.4
無
149
69.4 72.5 55.5
2.2 (100) 105
20.5
5.7
5.7
(標肥)
8/2
9/13
80.9
16.7
421
17
0.0
少
150
74.3 70.2 51.8
0.4 (100)
94
21.7
5.0
10.1
(多肥)
5.0
8/2
9/18
88.8
17.2
479
23
4.2
無
172
83.6 77.3 53.0
0.5 (100)
92
21.2
5.0
(標肥) 7/28
9/12
89.5
18.1
386
65
12.5
少
144
64.9 73.3 58.8
1.6 (100) 113
21.6
4.0
(標肥) 7/30
9/11
88.1
18.0
410
60
4.5
147
66.9
73.9
56.6
1.4
(100)
111
21.7
4.3
4.4
(多肥) 7/31
9/12
96.7
17.8
471
150
2.8
162
68.2
76.3
54.8
1.6
(100)
117
21.2
4.9
3.6
-
2.1
(基準)
(Ⅴ)
1.0
(基準)
(Ⅲ)
0.5
(Ⅱ)
-
-
・倒伏程度は同程度(多肥区ではヒメノモチよ
りも大きい)。
・餅の硬化性はやや高い。
継続
・千粒重が大きく,収量が優る。
・玄米外観品質は同程度。発芽粒は少ない。
・餅の食味の総合評価はやや優る傾向。
・餅の硬化性はヒメノモチと同程度。
・倒伏は同程度だが,多肥区では挫折型の倒伏
がみられた。
継続
・耐倒伏性,耐病性ともに同程度。
・収量は優る。
・餅にした際の食味及び硬化速度は並。
・出穂期,成熟期ともに同程度からやや遅い。
高清水では成熟期が4日遅い。
継続
・出穂期は4日早いが,成熟期は同程度。
・千粒重は大きい。収量は同程度。玄米の外観
品質はやや優る。
調査
終了
・収量優る。
・千粒重が大きい。
・餅の食味はヒメノモチと同等。
0.1
-
(標肥) 7/29
・収量が優る。
・千粒重が大きく,玄米外観品質は同等からや
や優る。
・餅の食味はヒメノモチと同等。
-
(予備)
平均
調査
終了
・葉いもち発病株率がやや高い。
・餅の硬化性がやや高い。(切り餅では長所,
つき餅等では短所)
→ 特性把握につき調査終了
(基準)
-
-
-
(基準)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
参考:現地成績(東北糯208号)
年度 試験地
総合 倒伏程度
H26 新川
◎
高い
栗原
△
並
H25 新川
○
並
栗原
○ 並~高い
H24 新川
△
並
栗原
○
並
収量
並
優る
優る
優る
優る
優る
品質
並
優る
優る
並
劣る
備考
倒伏はイノシシ被害。
粒張り・粒揃いが良い。熟期が3日遅い。
出穂期5日,成熟期 3日遅い。
成熟期が 4日遅い。着色粒の発生。
不稔率低い (東北糯208号:4.5%,ヒメノモチ: 12.8%)。
-
(予備)
平均
注1)栽培特性は育成地評価。
注2)倒伏は倒伏程度(0:無倒伏~4:完全倒伏)別の面積比率より,0~400で示した。いもち病発生程度は無,少,中,多,甚で示した。
注3)玄米調製は篩目1.8㎜で行い,水分は15%で換算した。
1.2
(基準)
(Ⅳ)
-
-
注4)外観品質は,上上~下下を1.0~9.0で示した。整粒歩合はS社製穀粒判別器(RGQI10A),味度値はT社製味度メーター(MA90)で測定。
注5)食味は,不良~良を-3~+3で評価したものを対照品種との差で表した。パネラーは古川農業試験場職員。*:危険率5%,**:危険率1%。
注6)現地試験の総合判定 ◎:有望,○:やや有望,△:継続検討,×:打ち切り
水稲奨励品種決定調査補足資料(東北210号)
特性
育成地
系統・品種名
耐倒 耐冷
伏性 性
諸障害
葉いもち
(月日)(月日) (㎝) (㎝) (本/㎡) 程度 発病 発
病
(0-400) 株率
度
出穂期 成熟期
稈長
穂長
穂数
倒伏
耐病性(いもち)
遺伝
葉 穂
子型
全重
a当たり
玄米重 籾わら 千粒重 外観
わら重 精籾重 玄米重 屑米重 対比
比
品質
(㎏) (㎏) (㎏) (㎏) (㎏) (%) (%) (g)
篩目
篩目
1.8mm 1.8mm
整粒
歩合
白未熟 食味官能
粒比
(%) (%) 1回目
概評(対照品種との比較)
タンパク
2回目
(乾物%) 有望
度
下段は冷飯試験
長所
短所
(新形質米)
東北210号
中
H26
極
強
不
明
不
明
Pib
9/22 88.1
18.8
440
0
1.4
無
180
58.1
86.7
64.6
1.6
103
149 20.2
3.0
-
-
(多肥) 8/4
9/24 91.7
19.1
446
0
0.0
無
172
84.0
82.5
60.8
2.7
103
98 19.9
4.0
-
-
8/9
9/24 83.5
18.2
422
0
0.0
無
137
67.5
65.8
51.6
1.7
90
97 19.4
4.0
-
-
(多肥)
8/9
9/24 95.1
16.7
420
30
2.8
無
152
77.9
70.1
50.6
4.2
100
90 18.4
4.0
-
-
(標肥)
8/7
9/24 81.5
19.2
413
0
0.0
無
155
71.5
77.1
59.9
0.9
97
108 20.1
3.0
-
-
(標肥)
8/7
9/24 84.4
18.7
425
0
0.5
157
65.7
76.5
58.7
1.4
97
118
19.9
3.3
-
-
(多肥)
8/7
9/24 93.4
17.9
433
15
1.4
162
80.9
76.3
55.7
3.4
102
94
19.1
4.0
-
-
(標肥)
8/1
9/16 86.4
18.3
546
17
36.1
少
168
77.1
84.2
62.5
2.6
(100)
109
(多肥)
8/2
9/19 91.0
18.4
586 200
43.1
少
176
84.9
83.3
59.0
3.5
(100)
98
(標肥)
8/7
9/18 84.0
18.4
488
20
15.3
少
145
68.5
72.8
57.2
1.6
(100)
(多肥)
8/8
9/19 92.0
18.5
548 107
48.6
少
149
73.6
70.9
50.5
5.0
(100)
(標肥)
8/6
9/18 78.8
17.8
519
50
0.0
無
145
63.0
76.3
62.0
0.9
(標肥)
8/5
9/18
83.1
18.2
518
29
17.1
152
69.5
77.8
60.6
(多肥)
8/5
9/19
91.5
18.5
567
153
45.8
162
79.3
77.1
(標肥) 8/2
9/19 89.0
18.4
501
0
20.8
少
178
83.1
(多肥) 8/3
9/20 92.5
18.6
527
0
34.7
少
188
8/8
9/20 87.0
18.1
424
0
11.1
無
9/24 96.8
17.8
531
10
33.3
(標肥)
H25
H24
(予備)
平均
(対)ひとめぼれ H26
(標肥) 8/3
や
弱
極
強
や
弱
中
H24
0.0
0.2
0.2
-
-
0.6
0.2
0.3
*
0.2
7.3
6.8
継続
(比)たきたて
H26
H25
や
弱
強
や
強
や
強
(標肥)
(多肥)
H24
(予備)
平均
8/9
・成熟期は5~6日遅い。
・標肥区で収量が劣る。
・千粒重が小さい。
・倒伏はみられなかった。
・玄米品質は優る。
・玄米の白濁程度はたきたてより小さい。
・出穂期は1日,成熟期は6日遅い。
・収量はやや劣る。
0.3
7.0
継続
・倒伏程度が小さい。
・玄米外観品質やや優る。
・食味が優る。
・出穂期は1日,成熟期は5~6日程度遅い。
・収量が劣る。
・千粒重が小さい。
0.2
7.5
-
-
5.0
77.0 10.5
106 22.2
4.0
82.8
96 20.1
4.0
77.1 11.1
-
121 22.2
4.0
75.7 19.6 (基準)
1.7
(100)
112
22.3
4.0
80.0
54.7
4.2
(100)
97
20.1
4.5
77.0
86.4
67.1
0.9
111
104 22.7
5.0
-
-
92.9
84.5
61.3
0.8
112
91 21.5
4.0
-
-
147
72.2
70.7
57.7
0.8
101
98 20.8
4.7
-
-
無
161
82.0
71.5
51.8
3.1
103
87 19.7
5.0
-
-
6.9
無
169
77.0
84.9
66.6
0.3
129
110 21.9
4.0
-
-
6.7
→収量・食味の年次変動確認。直播栽培確認。
7.3
-
-
7.5
基準
基準
5.6
-
-
7.1
(基準)
6.9
-
12.7 (基準)
6.6
-
10.8 (基準)
7.4
Pii
・倒伏程度が小さい。
・玄米の白濁が少ない。
継続
-
-
(予備)
平均
・出穂期は3日,成熟期は5日遅い(げんき
まると同時期)。
・小粒で千粒重が小さい。
6.9
-
(基準)
8.1
・倒伏程度小さい。
・葉いもち発病株率低い。
・食味は優る(特に冷飯の味,粘り,総合)
7.4
81.7 10.4 (基準)
22.7
継続
7.6
4.0
Pii
H25
0.3
-0.1
0.5
-0.1
0.2
-
-
0.1
0.3
0.4
0.3
参考:現地成績(東北210号)
年度 試験地 総合 倒伏程度
H26 大崎
○
並
登米
×
並
角田
×
並
亘理
×
並
H25 大崎
△
並
登米
△
低い
角田
×
並
収量 品質 備考(収量はひとめぼれ対比)
劣る 優る 収量92%,千粒重20.1g。
劣る や優る 収量95%,千粒重20.4g。
並
劣る 千粒重19.8g。
劣る や優る 収量94%,千粒重19.3g。
劣る 劣る 収量88%,千粒重19g。
劣る 劣る 収量91%,千粒重19.9g。
劣る や劣る 収量97%,千粒重19.2g。
6.5
6.9
6.5
(標肥)
8/6
9/21 82.8
18.0
495
25
0.0
(標肥)
8/6
9/20 86.3
18.2
473
8
10.6
165
77.4
80.7
63.8
0.7
113
104
21.8
4.6
-
-
0.2
6.6
(多肥)
8/6
9/22 94.6
18.2
529
5
34.0
174
87.4
78.0
56.5
1.9
107
89
20.6
4.5
-
-
0.2
6.9
注1)栽培特性は育成地評価。
注4)外観品質は,上上~下下を1.0~9.0で示した。整粒歩合はS社製穀粒判別器(RGQI10A),味度値はT社製味度メーター(MA90)で測定。
注5)食味は,不良~良を-3~+3で評価したものを対照品種との差で表した。パネラーは古川農業試験場職員。*:危険率5%,**:危険率1%。
注2)倒伏は倒伏程度(0:無倒伏~4:完全倒伏)別の面積比率より,0~400で示した。いもち病発生程度は無,少,中,多,甚で示した。
注3)玄米調製は篩目1.8㎜で行い,水分は15%で換算した。
注6)現地試験の総合判定 ◎:有望,○:やや有望,△:継続検討,×:打ち切り
平成26年度水稲奨励品種決定基本調査成績概要(予備調査)
期待される特性(育成地データ)
系統・品種名
耐倒
耐冷
伏性
性
耐病性(いもち)
葉
穂
収量
出穂期 成熟期
稈長
穂長
品質
遺伝
子型
諸障害
穂数
倒伏
(月日)(月日)
(㎝) (㎝)(本/㎡)成熟期
a当たり収量
葉いもち
発病
株率
発病度
全重
玄米重 籾藁比 籾摺
わら重 精籾重 玄米重 屑米重
対比
千粒重
歩合
外観
品質
(㎏) (㎏) (㎏) (㎏) (㎏) (%) (%) (%) (g)
篩目
1.8㎜
玄米
タンパ
歩合
粒比 味度値 ク質含 有望度
有率
(乾物%)
(%) (%)
整粒
白未熟
概評(対照品種との比較)
長所
短所
篩目
1.8㎜
(うるち種)
ふ系241号
強
強
強~
Pia,
や強 Pii
極強
や多収
優
7/26 9/10 84.7
18.5
434
0
2.1
無
169
71.9
90.0
66.0
2.7
103
125
73
23.2
5.0
57.2 27.1 68.9
7.4
打ち ・倒伏はみられなかった。
切り ・千粒重がやや大きく,収量はやや優る。
・出穂期は3日,成熟期は5日早い。
・玄米外観品質・整粒歩合は劣り,白未熟粒比が高い
(乳白・基部乳白)。
→収量はやや優るが,玄米外観品質・整粒歩合は劣り白未熟粒比が高いことから,調査打ち切り。
ふ系242号
強
Pia,
極強 極強 や強 Pii
並か
や多収
優
7/27 9/11 80.6
18.7
432
0
2.1
無
158
68.0
83.4
63.5
1.7
99
123
76
23.1
4.0
71.9 15.7 70.2
7.6
打ち ・倒伏はみられなかった。
切り ・千粒重はやや大きいが,収量は同程度。
・成熟期は4日早い。
・玄米外観品質は劣る。
・整粒歩合はやや劣り,白未熟粒比が高い(乳白)
→玄米外観品質が劣り,整粒歩合はやや劣ることから,調査打ち切り。
岩手113号
東北213号
や強 極強 や強 や強 Pii
中
極強
や強
9
強
Pii
優
や優
並~
7/28 9/12 83.3
や優
優
7/28 9/12 90.0
・成熟期は3日早い。
・収量はやや劣る。
・玄米外観品質は劣る。
・味度値は低い。
→収量がやや劣り,玄米外観品質が劣ることから,調査打ち切り。
18.0
458
0
0
無
160
72.2
80.9
62.2
2.1
97
112
77
21.9
4.0
74.2 13.9 69.0
7.3
・倒伏はみられなかった。
打ち
・千粒重やまのしずくと同程度。
切り
・整粒歩合は同程度。
19.0
495
35
2.1
無
171
78.8
83.0
62.9
1.7
98
105
76
22.7
4.0
72.0 15.1 77.2
7.5
・倒伏程度はなびいた程度。
継続 ・千粒重,収量はやまのしずくと同程度。
・味度値は高い。
・成熟期は3日早い。
・整粒歩合はやや劣り,白未熟粒比は高い(乳白)
・玄米外観品質は劣る。
→倒伏程度・収量性・玄米品質の年次変動の確認と食味試験実施のため,継続検討。
秋田114号
や強 極強
強
や強 Pii や優 や優 7/27 9/10 85.2
18.0
476
0
22.9
少
159
70.8
81.4
61.9
2.2
97
115
76
21.7
4.0
70.0 17.0 72.7
7.7
打ち
・倒伏はみられなかった。
切り
・成熟期は5日早い。
・千粒重は小さく,収量はやや劣る。
・整粒歩合は劣り,白未熟粒比は高い(乳白)。
・玄米外観品質は劣る。
→千粒重が小さく,収量はやや劣る。玄米外観品質・整粒歩合はともに劣ることから,調査打ち切り。
奥羽424号
北陸255号
強
強
かな かな かな Pii
り強 り強 り強 (Pia)
や強
や強
Pia,
や弱 Pik
~強
優
並
7/31 9/14 76.6
19.0
435
0
0
無
179
83.3
89.4
69.2
1.3
108
107
77
22.8
4.0
75.6 10.8 76.8
7.0
優 や優 7/29 9/11 77.2
18.3
337
0
0
無
154
65.2
82.1
61.5
1.8
96
126
75
23.7
4.0
63.6 23.4 71.9
7.5
上の中
7/29 9/15 83.9
18.4
480
0
0
無
168
77.7
84.5
63.9
2.2
-
109
76
22.2
3.0
74.7 13.2 73.5
7.5
上の中
7/30 9/13 86.0
17.6
448
0
20.8
少
155
74.1
75.8
57.4
1.8
90
102
76
22.0
3.0
73.0 11.9 74.3
7.4
並~
8/2 9/16 81.7
や優
18.6
503
0
0
無
165
78.5
81.5
60.7
2.1
98
104
75
22.6
3.5
82.1
5.5
79.8
6.6
18.1
506
0
0
無
175
83.8
84.4
63.9
1.4
103
101
76
24.3
3.0
83.2
7.1
75.9
6.8
・倒伏はみられなかった。
継続 ・千粒重は同程度,収量は優る。
・白未熟粒比は低く,整粒歩合は同程度。
・玄米外観品質は劣る。
→倒伏程度・収量性・玄米品質の年次変動の確認と食味試験実施のため,継続検討。
・成熟期は4日早い。
打ち ・倒伏はみられなかった。
・収量はやや劣る。
切り ・千粒重は大きい。
・整粒歩合は劣り,白未熟粒比は高い(乳白)。
・玄米外観品質は劣る。
→千粒重は大きいが収量はやや劣り,玄米外観品質・整粒歩合はともに劣ることから,調査打ち切り。
(対)やまのしずく や強 極強
強
強
Pii
Pia,
中
や強 や弱 や弱 Pii
東北214号
中
極強
Pii,
pi21
極強 ,
Pb1
東北215号
中
極強 極強 極強 Pii,
Pi39 や優
(比)あきたこまち
強
優
並
8/2 9/18 81.9
・倒伏はみられなかった。
・千粒重・収量は同程度。
・玄米外観品質は優り,整粒歩合はやや高く,
白未熟粒比は低い。
→収量性・玄米品質の年次変動の確認と食味試験実施のため,継続検討。
・倒伏はみられなかった。
・千粒重が大きく,収量はやや優る。
継続
・玄米外観品質は優り,整粒歩合はやや高く,
白未熟粒比は低い。
継続
→収量性・玄米品質の年次変動の確認と食味試験実施のため,継続検討。
山形130号
や強 や強
中
極強 Pii や優 や優 8/4 9/22 91.2
19.3
489
0
2.1
無
178
87.1
85.5
65.2
1.0
105
98
76
23.8
3.0
84.6
6.6
72.5
6.8
継続
・倒伏はみられなかった。
・千粒重がやや大きく,収量は優る。
・玄米外観品質は優り,整粒歩合はやや高く,
白未熟粒比は低い。
・成熟期は6日遅い。
→収量性・玄米品質の年次変動の確認と食味試験実施のため,継続検討。
奥羽420号
強
強
-
強
Pia,
Pii や優
並
8/2 9/17 80.6
18.6
435
0
0
無
180
84.1
90.2
68.8
1.4
111
107
76
22.8
4.0
76.3
8.7
69.7
6.9
・倒伏はみられなかった。
打ち
・千粒重は同程度であるが,収量は優る。
切り
・玄米外観品質は同程度,白未熟粒比は低い。
・整粒歩合はやや低い。
→収量は優るが,ひとめぼれと同程度とみなし,調査打ち切り。
北陸256号
Pia,
62.4
3.3
101
100
74
23.2
3.0
84.0
81.1
6.6
極強
上の中 8/2 9/16 83.8 18.2
Pii
526
10
10.4
少
171 82.4 83.2 62.0
(8) や弱 中
極強
上の中 8/2 9/16 80.7 18.9
(比)まなむすめ
や強 ~強 や強 強 Pii
441
0
0
無
169 80.5 82.8 62.8
注1)期待される特性は育成地のデータで示した。
注2)倒伏は,倒伏程度(0:無倒伏~4:完全倒伏)別の面積比率より,0~400で示した。
注3)いもち病発生程度は発業株率及び発病度の無,少,中,多,甚で示した。
注4)玄米調製は篩目1.8㎜で行い,水分は15%で換算した。
注5)外観品質は,上上~下下を1.0~9.0で示した。
注6)うるち米の整粒歩合はS社製穀粒判別器(RGQI10A),玄米タンパク質含有率は近赤外食味品質分析計(N社製6500),味度値はトーヨー味度メーター(MA90)で測定。
1.7
-
101
75
22.8
4.0
79.8 10.0 72.7
7.0
1.4
101
103
76
24.5
4.0
84.2
7.2
(対)ひとめぼれ
強
や弱
や弱 や強 や強 Pii や優
並
8/8 9/29 83.3
17.8
412
0
6.3
少
176
84.9
84.6
2.7
7.7
72.7
継続
・倒伏はみられなかった。
・千粒重・収量は同程度。
・出穂期は6日,成熟期は13日遅い。
・玄米外観品質は優り,整粒歩合はやや高く,
白未熟粒比は低い。
→成熟期・収量・品質の年次変動を確認するため,継続検討。(成熟期がひとめぼれとコシヒカリの
中間のため,次年度の対照品種とあわせて検討)
平成26年度水稲奨励品種決定基本調査成績概要(予備調査)
期待される特性
系統・品種名
耐倒
耐冷
伏性
性
耐病性(いもち)
葉
穂
出穂期 成熟期
収量
稈長
穂長
品質
遺伝
子型
諸障害
穂数
倒伏
(月日)(月日)
葉いもち
発病
株率
(㎝) (㎝)(本/㎡)
a当たり収量
発病度
全重
玄米重 籾藁比 籾摺
わら重 精籾重 玄米重 屑米重
対比
千粒重
歩合
外観
品質
(㎏) (㎏) (㎏) (㎏) (㎏) (%) (%) (%) (g)
篩目
1.8㎜
整粒
白未熟
歩合
粒比
玄米
味度値 タンパ 有望度
ク質含
有率
(%) (%)
(乾物%)
概評(対照品種との比較)
長所
短所
篩目
1.8㎜
(うるち種)
福島40号
強
や強 や強
中
Pia,
Pii
並
並
8/15 10/3 86.7
19.4
450
5
2.1
無
199
103.8
88.1
67.2
2.2
121
85
76
24.6
3.0
80.6
3.2
84.6
6.4
・倒伏はほとんどみられなかった。
継続 ・千粒重が大きく,収量は優る。
・整粒歩合はやや高く,白未熟粒比が低い。
・玄米外観品質は劣る。
→収量性・玄米品質の年次変動の確認と食味試験実施のため,継続検討。
(対)コシヒカリ
(比)つや姫
弱
や強
極強
中
弱
や強
弱
+
上の下
8/13 10/1 104.1 18.6
467
300
14.6
少
178
93.5
78.0
55.7
3.7
-
83
71
22.5
2.0
77.1
4.1
74.8
6.7
強
Pii,
Pik
上の上
8/11 10/3 86.6
467
25
0
無
183
89.9
86.4
66.2
2.1
119
96
77
22.3
4.0
80.2
3.8
79.3
6.8
-
6.7
16.8
(酒米)
心白
心白率
発現率
(%) (%)
東北酒217号
中
強
や弱 や弱 Pii
優
-
8/2 9/24 82.2
20.2
346
0
4.2
少
170
74.4
89.7
66.8
2.6
102
121
74
26.3
4.0
60.0 45.9
継続
・倒伏はみられなかった。
・千粒重が大きいが,収量は同程度。
・玄米外観品質は同程度。
・心白発現率・心白率はともに高い。
・成熟期は8日遅い。
→収量性・玄米品質(心白発現率・心白率)の年次変動の確認のため,継続検討。
東北酒218号
中 極強 や弱
中
Pii
並
-
8/2 9/24 81.9
18.6
456
0
8.3
少
173
78.5
87.7
67.9
1.1
103
112
77
27.4
4.0
66.5 54.2
-
6.8
継続
・倒伏はみられなかった。
・千粒重が大きいが,収量は同程度。
・玄米外観品質は同程度。
・心白発現率・心白率はともに高い。
・成熟期は8日遅い。
→収量性・玄米品質(心白発現率・心白率)の年次変動の確認のため,継続検討。
(対)蔵の華
や強
強
中
(比)まなむすめ
や強 極強 や強
強
+
上の下
8/1 9/16 82.1
17.3
679
15
2.1
無
171
80.2
84.2
65.7
0.8
-
105
78
24.3
4.0
8.0
3.2
-
7.0
強
Pii
上の中
8/2 9/16 80.7
18.9
441
0
0
無
169
80.5
82.8
62.8
1.4
96
103
76
24.5
4.0
-
-
-
7.2
劣
8/1 9/24 85.2
18.7
487
0
54.2
少
205
94.4
98.2
70.6
2.8
97
104
72
28.4
6.0
-
-
61.0
8.1
(新規需要米(加工用・多収)・極多肥)
奥羽427号
強
や強 や強
中
不明
並
・倒伏はみられなかった(稈長はげんきまるよ
打ち
り15㎝程度短い)。
切り
・千粒重が大きい。
・出穂期は4日早い。
・収量はやや劣る。
・玄米外観品質は劣る。
・葉いもちの発生程度はやや高い
→千粒重が大きいが収量がやや劣り,葉いもち病の発生株率が高いことから,調査打ち切り。
東北216号
強
や強 や強 極強 不明
(多肥)
優
劣
8/4 9/26 95.9
20.6
394
190
0
無
208
101.0
94.2
71.3
1.2
98
93
76
34.8
7.0
-
-
56.0
8.7
継続
・倒伏程度はげんきまると同程度。
・千粒重が大きいが,収量は同程度。
・玄米外観品質は劣る。
→倒伏程度・収量性の年次変動の確認のため,継続検討。
山形132号
中
中
不明 不明 不明
優
劣
8/1 9/24 98.8
21.4
520
300
0
無
198
90.7
93.6
69.4
1.9
95
103
74
28.1
7.0
-
-
61.8
8.4
打ち
・千粒重が大きい。
切り
・出穂期は4日早い。
・倒伏程度はげんきまるより大きい。
・収量は劣る。
・玄米外観品質は劣る。
→倒伏程度がげんきまるより大きく,千粒重が大きいが収量が劣ることら,調査打ち切り。
(対)げんきまる
(比)夢あおば
強
極強
-
-
極強 や弱 不明 不明
Pib
上の中
-
並~
や多 上の中
収
8/5 9/26 100.6 20.8
490
230
0
無
216
109.9
96.1
72.9
2.1
-
87
76
23.1
5.0
-
-
60.2
7.9
8/2 9/24 87.5
382
0
0
無
208
93.5
102.6
73.3
2.1
101
110
71
24.7
8.0
-
-
54.7
7.4
21.5
注1)期待される特性は育成地のデータで示した。
注2)倒伏は,倒伏程度(0:無倒伏~4:完全倒伏)別の面積比率より,0~400で示した。
注3)いもち病発生程度は発業株率及び発病度の無,少,中,多,甚で示した。
注4)玄米調製は篩目1.8㎜で行い,水分は15%で換算した。
注5)外観品質は,上上~下下を1.0~9.0で示した。
注6)うるち米の整粒歩合はS社製穀粒判別器(RGQI10A),玄米タンパク質含有率は近赤外食味品質分析計(N社製6500),味度値はトーヨー味度メーター(MA90)で測定。
酒米の玄米タンパク質含有率は近赤外食味品質分析計(N社製6500)で測定。
新規需要米の玄米タンパク質含有率は近赤外食味品質分析計(N社製6500),味度値はトーヨー味度メーター(MA90)で測定。
(参考)
心白発現率(%)=心白発現粒/全調査粒数
心白率(%)=(5大+4中+2小)/5n×100
nは調査粒数,大,中,小は
それぞれの大きさの心白発現
粒数(大・中・小は右図のと
おり)
表1 平成26年度大豆奨励品種決定調査基本調査成績
栽培
条件
標播
区
分
調査年数
本 現
地
系統名
品種名
子実成分
早晩性 開花期 成熟期 結実 蔓化 倒伏 茎長 最下着 主茎 分枝数 有効 総節数 有効節 有効 子実重 同左 百粒重 外観 障害粒
日数 程度 程度
莢高
節数
節数
割合 莢数
標準比
品質 紫斑病 粗蛋白質 粗脂肪 全糖
(月/日) (月/日)
0-4 0-4 (cm) (cm) (節/本) (本/株) (節/株) (節/株) (%) (個/㎡) (kg/a) (%)
(g)
(%)
(%) (%)
本
2
2
東北169号
中生早 7/21
本
2
2
東北168号
中生
本
1
1
東北174号
予
-
-
東北175号
標準
-
-
比較
-
本
本
有望度
H27
計画
概評(標準品種との比較)
長所
短所
・粒大が大きい ・収量が高い
・最下着莢高が低い
中
継続 ・外観品質が良い
→収量・百粒重が大きく,外観品質が良いため継続
・収量がやや多い ・粒大が大きい
・晩播で蔓化・倒伏程度が高い
調査
打ち切り ・外観品質が良い
・晩播で有効節割合が少ない
終了
→特性把握につき終了
・粒大が大きい
・最下着莢高がやや低い
中
継続 ・外観品質が良い
・晩播で外観品質が悪い
→収量が同程度で,粒大が大きく,外観品質が良いため継続
・晩播狭畦で収量高い
・収量がやや低い ・粒大が小さい
劣る
継続
・最下着莢高が低い ・倒伏程度が高い
(再検討)
→無限伸育型品種の年次変動の確認のため継続
10/8
79
0
0.5
65
13.9
14.8
7.7
66.6
84.6
78.8
863.8
59.7
139
39.4
3
0
45.3
19.8
21.2
7/23
10/8
77
0
0.5
87
18.8
16.2
6.1
47.9
67.5
71.0
693.9
50.0
116
37.4
3
0
45.3
19.8
21.2
中生
7/23
10/8
77
0
0.6
73
15.8
15.4
9.0
59.2
79.8
74.2
698.4
44.1
102
36.1
2
0
45.3
19.8
21.2
早生
7/5
9/16
73
0
2.5
95
13.2
17.1
3.7
41.4
55.4
74.8
659.3
39.9
93
30.1
5
2
44.2
21.3
20.1
タンレイ
7/24
10/8
76
0
0.6
83
20.4
16.0
8.7
54.6
77.9
70.1
741.9
43.1
(100)
32.0
5
0
44.6
19.0
22.2
-
あきみやび
7/22
10/9
79
0
0.7
81
19.7
16.2
7.2
50.0
78.8
63.5
608.5
41.7
35.5
4
0
44.5
18.0
23.6
1
-
関東124号
中生晩 7/24
10/15
83
0
1.7
79
17.1
16.2
10.1
58.8
85.9
68.5
749.5
46.6
88
36.1
5
0
45.2
19.3
21.8
劣る
打ち切り
1
-
すずほまれ
中生晩 7/23
10/19
88
0.1
1.7
94
26.0
16.4
8.5
49.0
74.5
65.8
537.2
48.1
91
37.4
2
0
46.0
19.4
21.5
やや
劣る
打ち切り
・収量がやや低い ・最下着莢高が低い
・外観品質が悪い
→収量低く,外観品質が悪いため打ち切り
・外観品質が良い
・収量がやや低い
→収量低いため打ち切り
・最下着莢高が低い ・収量がやや低い
・外観品質が悪い
→収量やや低く,外観品質が悪いため打ち切り
・外観品質が良い
・倒伏程度がやや高い
・晩播で収量がやや高い
→収量同程度で,外観品質が良いため継続
予
-
-
関東121号
中生晩 7/25
10/15
82
0
1.5
89
18.7
16.2
7.7
46.4
71.3
65.0
650.0
47.3
90
37.5
5
0
46.2
18.5
22.0
劣る
打ち切り
予
-
-
東山231号
中生晩 7/25
10/19
86
0.5
2.2
97
26.7
16.9
11.3
58.9
106.1
55.6
631.1
53.9
102
38.5
2
0
45.9
18.8
21.9
中
継続
標準
-
-
タチナガハ
7/25
10/19
86
0.3
1.6
93
23.8
17.0
10.8
54.0
83.9
64.3
630.8
52.7
(100)
37.6
3
0
42.5
19.5
23.3
-
-
あやこがね
7/25
10/15
82
0
1.4
91
22.0
16.9
8.8
52.0
81.2
64.0
693.9
47.5
34.9
3
0
45.1
18.9
22.5
-
-
ミヤギシロメ
7/31
10/25
86
1.8
2.4
107
20.3
18.1
9.9
56.1
101.8
55.1
667.7
50.7
39.4
2
0
42.2
18.8
24.7
2
2
1
1
1
-
2
東北169号
中生早 8/6
2
東北168号
中生 8/10
1
東北174号
中生
8/6
東北175号
早生 7/30
- 東北175号(狭畦) 早生 7/30
タンレイ
8/7
あきみやび
8/8
関東124号
中生晩 8/7
すずほまれ
中生晩 8/7
関東121号
中生晩 8/7
東山231号
中生晩 8/6
タチナガハ
8/7
あやこがね
8/9
ミヤギシロメ
8/13
10/16
10/29
10/17
10/8
10/8
10/16
10/17
10/29
10/31
10/26
10/26
10/27
10/29
11/5
71
80
72
70
70
70
70
83
85
80
81
81
81
84
0
1.4
0.1
0
0
0.5
0
0.4
0.5
1.0
0.4
0.4
0.8
1.5
0.4
2.9
1.3
1.5
2.6
1.0
0.5
0.6
2.3
3.0
1.6
1.8
1.7
1.5
65
95
68
84
86
72
73
71
89
84
82
82
79
98
16.3
23.2
14.6
12.6
15.7
23.6
24.9
20.1
26.7
20.6
23.1
25.4
22.6
27.7
12.8
13.6
12.6
14.1
14.6
12.8
13.2
12.1
13.1
12.6
12.1
12.6
12.7
14.0
6.2
3.7
4.6
3.5
3.8
4.0
3.2
4.8
3.1
5.0
4.3
4.6
4.1
5.8
33.3
21.9
28.8
28.7
30.2
27.2
24.1
26.7
22.7
24.3
25.5
22.7
19.2
25.7
54.9
40.0
47.9
39.6
43.6
44.7
44.2
44.9
41.5
45.1
45.7
41.6
41.5
48.9
60.7
54.8
60.1
72.4
69.2
60.9
54.4
59.5
54.6
53.9
55.8
54.6
46.3
52.5
635.0 42.9
100
38.1
4
0
46.2
19.0 21.3
582.3 39.8
93
36.1
3
0
47.3
17.8 21.9
参考:加工試験成績(H25年産)
加工適性試験(標準品種(タンレイ)との比較
665.7 46.7
109
36.9
6
0
45.2
18.4 22.5
品種
味噌加工試験
豆腐官能試験
729.7 37.7
88
26.3
2
0
44.6
19.9 20.5
東北169号
同程度
同程度
775.1 40.9
96
26.8
2
0
45.0
19.9 20.9
東北168号
同程度
同程度注
682.3 42.8
(100) 30.7
2
0
45.6
18.7 22.2
東北174号
同程度
破断強度が小さい
587.6 38.1
34.7
4
0
45.4
17.3 24.3
注)東北168号の豆腐官能試験のみH24年産
623.0 41.0
97
39.8
3
0
47.3
18.1 21.6
512.3 44.2
105
37.1
2
0
47.0
18.4 21.6
572.3 42.3
100
37.7
3
0
47.4
17.8 21.7
531.6 47.8
114
37.3
2
0
46.3
18.5 21.6
504.3 42.1
(100) 39.6
2
0
43.3
18.9 23.6
534.3 35.2
35.8
4
0
47.0
18.0 22.7
570.3 43.1
38.2
3
0
44.8
17.5 24.4
古川農業試験場耕種概要
1)実施場所およびほ場条件
F-2ほ場,細粒灰色低地土,前作25年産麦
2)栽培様式
標播:5月28日播種(畦幅75cm×株間20cm,1株2本立,㎡当たり13.3本)
晩播:6月25日播種(畦幅75cm×株間10cm,1株2本立,㎡当たり26.7本)
※東北175号の晩播狭畦区については,畦幅33.5cm×株間20cm,1株2本立,㎡当たり26.7本
3)区制 本調査 :標播3区制,晩播2区制
予備調査:標播2区制,晩播2区制,各区12㎡(3m×4m)
4)施肥量 土づくり肥料:粒状苦土石灰=5kg/a
基肥:(大豆化成)窒素:0.2kg/a,燐酸:0.6kg/a,加里:0.8kg/a
5)除草剤散布 播種時:エコトップ乳剤 生育期:大豆バサグラン液剤,ポルトフロアブル
6)中耕・培土 標播:6月25日,7月8日,晩播:7月23日
7)病害虫防除 8月26日 アミスターフロアブル 16倍,プレバソンフロアブル 36倍
9月6日 トレボンスカイMC 16倍,マネージDF 24倍
比較
晩播
本
本
本
予
予
標準
比較
本
本
予
予
標準
比較
注1)蔓化・倒伏程度
0:無 1:微 2:少 3:中 4:多
2)障害粒(紫斑粒程度)
0:無 1:微 2:少 3:中 4:多 5:甚
3)品質
1:上上 2:上中 3:上下 4:中上 5:中中 6:中下 7:下
4)有望度
極有望,有望,中もしくは再検討,やや劣る,劣る,特性把握につき終了 で示した
5)子実重及び百粒重は,唐箕選によりくず粒を除き,水分15%で換算している
単年度試験研究成績(2015 年 1 月作成)
-------------------------------------------
実施課題名:水稲奨励品種決定調査 (1)基本調査 a 本調査
担当部署名:宮城県・古川農試・水田利用部・稲作班
担 当 者 名:北川誉紘,門間由美子
協 力 分 担:
予算(期間):県単 奨励品種決定調査(継 1953 年度~)
-------------------------------------------
1.目的
本県に適する水稲品種を選定するため,新系統等について生産力,品質食味等の諸特性を比較
検討する。
2.方法
(1)供試系統数
うるち種7系統,もち種1系統,新形質米2系統
(2)耕種概要
a.移植
播種:4 月 22 日,手播き,乾籾 140g/箱
育苗法:稚苗,加温出芽,プール育苗
移植:5 月 14 日,手植え,4 本/株,22.2 株/㎡(30×15 ㎝)
施肥窒素成分量:基肥 5kg/10a(塩化燐安 284 号:N12-P18-K14),多肥区 7kg/10a
追肥(減分期) 1kg/10a(NK 化成 C68 号:N16-P0-K18)
いもち病防除 : 7 月 24 日コラトップ 1 キロ粒剤 1kg/10a
その他害虫防除:7 月 1 日 Mr.ジョーカーEW 2000 倍液 100 リットル/10a
8 月 11 日 ダントツフロアブル 5000 倍液 100 リットル/10a
8 月 20 日 キラップフロアブル 2000 倍液 100 リットル/10a
b.直播
播種:5 月 8 日,播種量 3kg/10a
播種方法:鉄コーティング籾(コート比 0.5)をシーダーテープにより条播。
施肥窒素成分量:基肥 5kg/10a(LP 苦土安 2 号:N12-P16-K14)
追肥(減分期) 1kg/10a(NK 化成 C68 号:N16-P0-K18)
いもち病・害虫防除:移植栽培と同様。
3.結果の概要
系統・品種名
対照品種
調査年数
(比較品種)
本 現地
倒伏程度は小さい。収量は優る。
1 打ち切り
食味評価(粘り,総合)が高い。
出穂期は5日,成熟期は4日早い。
白未熟粒(乳白)が多く,玄米外観品質が劣る。
1
1 打ち切り
やまのしずくより倒伏程度はやや大きい。収量は劣る。
白未熟粒(乳白)が多く,玄米外観品質が劣る。
3
3 調査終了
2
2 打ち切り 倒伏程度が小さい。葉いもち発病株率が低い。
白未熟粒(乳白)発生程度はひとめぼれと同程度。
2
倒伏程度が小さい。葉いもち発病株率が低い。
1 調査終了
千粒重が大きい。整粒歩合が高く,玄米外観品質は優る。
出穂期は3日,成熟期は6日遅い。粒形にばらつきがみられる。
1
倒伏程度が小さい。葉いもち発病株率がやや低い。
1 打ち切り
収量が優る。整粒歩合が高く,玄米外観品質は優る。
成熟期が3日遅い。食味が劣る。
3
3 調査終了
収量が優る。玄米外観品質は同等からやや優る。
千粒重が大きい。餅の食味はヒメノモチと同等。
倒伏程度は同程度(多肥区ではヒメノモチよりも大きい)。
餅の硬化性がやや高い。(切り餅では長所,つき餅等では短所)
2
2 継続
倒伏程度が小さい。葉いもち発病株率が低い。
食味が優る(特に冷飯の味,粘り,総合)
成熟期が6日遅い(げんきまると同時期)。小粒で千粒重が小さい。
- 継続
倒伏程度が小さい。葉いもち発病株率が低い。
食味は味(舌触り,甘み)で優る。
出穂期は3日,成熟期は6日遅い(げんきまると同時期)。
収量は同等からやや劣る。
ふ系238号
やまのしずく
1
(あきたこまち)
東北212号
う
る 東北206号
ち
福島36号
岩手108号
も
東北糯208号 ヒメノモチ
ち
新 東北210号
形
ひとめぼれ
質
(たきたて)
東北胚202号
米
短所
出穂期は5日早い。白未熟粒(基白,乳白)が多い。
直播栽培での優位性は確認できず。
2
ひとめぼれ
(まなむすめ)
長所
移植栽培の倒伏程度は小さい。収量は優る。
1 打ち切り
食味は同等かやや優る。
奥羽416号
東北209号
概評
有望度
2
移植栽培の倒伏程度が小さい。葉いもち発病株率がやや低い。
収量は優る。食味はひとめぼれと同等。
成熟期が4日遅い。直播での倒伏程度はひとめぼれと同程度。
白未熟粒(乳白)はひとめぼれと同程度。
4.結果の要約
「東北 206 号」,「福島 36 号」,「東北糯 208 号」を特性把握につき調査終了,「東北 210
号」,「東北胚 202 号」を継続検討とした。
〔キーワード〕水稲,奨励品種決定調査,本調査
5.今後の問題点と次年度以降の計画
6.結果の発表,活用等(予定を含む)
「平成 26 年度水稲奨励品種決定調査成績書」として各育成地に提出予定。
表
本調査結果一覧
出穂期 成熟期 稈長
系統・品種名
穂長
穂数
諸障害
倒伏
玄米重 屑米重 玄米重 千粒重 外観
葉いもち (㎏/a)(㎏) 対比
品質
(月日)
(月日)(㎝) (㎝)
(本/㎡)9/中
発病
(0-400) 株率
奥羽416号
発病
度
篩目
篩目 (%) (g)
整粒 白未熟 食味官能
歩合
粒比
(%) (%) 1回目
1.8mm 1.8mm
(標肥) 7/25
9/12
77.4
17.4
541
0
11.1
少
69.8
2.6
110
22.0
3.7
73.3
16.8
0.3
0.0
(多肥) 7/26
9/12
77.8
17.6
602
10
5.6
少
67.9
4.0
108
21.7
4.0
69.6
14.5
-
-
(標肥) 7/24
9/10
84.9
17.7
481
23
6.9
少
67.1
1.6
105
22.8
3.7
65.1
23.6
0.4
0.4
(多肥) 7/25
9/10
83.3
18.3
553
10
4.2
少
66.5
2.6
106
22.4
4.0
61.4
22.3
-
-
(標肥) 7/29
9/14
84.4
17.5
649
43
4.2
少
61.3
4.4
96
22.3
3.7
77.7
12.7
0.2
0.0
(多肥) 7/29
9/14
86.1
17.4
696
67
0.0
無
57.6
5.0
92
22.0
4.3
77.8
11.2
-
-
(対)やまのしずく (標肥) 7/29
9/14
87.3
17.9
508
0
2.8
無
63.6
2.9
(100) 21.9
3.0
79.0
11.2 (基準)
(多肥) 7/30
9/14
90.2
18.5
558
0
0.0
無
63.0
3.3
(100) 21.6
3.0
78.5
8.1
-
-
う (比)あきたこまち (標肥) 7/30
る
(多肥) 7/31
ち
(標肥) 8/2
種 東北206号
(多肥) 8/3
移
(標肥) 8/2
植 東北209号
9/14
88.1
17.7
500
23
29.2
少
63.6
2.9
100
21.8
2.3
79.2
10.1
-0.2
-0.1
9/14
92.0
17.8
537
17
25.2
少
64.3
3.6
102
21.6
4.0
80.2
7.2
-
-
9/20
87.9
18.0
584
17
20.8
少
66.4
3.4
106
22.0
4.0
81.0
9.3
0.0
-0.1
9/22
90.1
18.0
614
57
29.2
少
59.8
3.7
101
21.8
4.3
82.2
6.4
-
-
ふ系238号
東北212号
(
岩手108号
(対)ひとめぼれ
(比)まなむすめ
打ち切り
* 打ち切り
9/17
88.5
18.7
554
0
1.4
無
62.6
2.1
100
23.9
3.7
80.6
8.2
0.0
0.1
8/4
9/19
91.3
18.7
593
90
0.0
無
59.4
2.0
101
23.1
4.3
80.4
9.1
-
-
(標肥)
8/4
9/22
89.1
20.1
520
7
0.0
無
66.4
1.5
106
25.3
3.0
89.4
3.3
-0.1
0.1
(多肥)
8/5
9/24
91.8
20.3
586
0
0.0
無
65.8
1.8
112
24.8
4.3
85.4
3.8
-
-
(標肥)
8/1
9/19
82.6
18.5
516
0
12.5
少
69.0
1.8
110
22.9
2.7
85.3
5.2
-0.3
(多肥)
8/3
9/22
86.8
18.6
558
13
20.5
少
64.9
2.7
110
22.2
5.0
83.1
6.7
-
(標肥)
8/1
9/16
86.4
18.3
546
17
36.1
少
62.5
2.6
(100) 22.7
4.0
81.7
10.4 (基準)
(多肥)
8/2
9/19
91.0
18.4
586
200
43.1
少
59.0
3.5
(100) 21.7
5.0
77.0
10.5
(標肥)
8/1
9/16
81.0
18.9
458
0
11.1
少
65.2
2.1
104
24.6
3.7
83.0
7.9
(多肥)
8/2
9/19
85.7
19.0
499
0
26.4
少
62.7
2.9
106
23.7
5.0
82.1
7.7
-
-
8/4
9/24
78.5
18.2
489
350
2.1
無
41.5
5.2
124
21.3
4.0
73.4
8.6
-0.6
* -0.9 **
奥羽416号
-
調査終了
打ち切り
調査終了
-0.5 ** 打ち切り
(基準)
-
-1.0 ** -0.2
やまのしずく
8/5
9/26
86.9
17.7
490
260
0.0
無
49.4
5.0
147
21.4
4.0
77.4
4.7
-
-
東北206号
8/11
10/3
89.6
17.1
552
250
4.2
少
42.5
4.1
127
21.7
5.0
80.2
5.1
0.2
-0.3
8/14
10/6
90.6
19.3
492
160
0.0
無
35.2
6.9
105
24.1
4.5
78.0
3.7
-0.2
-0.5
8/11
10/3
91.8
18.2
517
240
12.5
少
33.5
6.5
(100) 22.1
5.0
77.2
6.0
(基準)
(基準)
8/14
10/8
91.6
19.7
403
0
0.0
無
59.6
2.0
178
24.0
5.0
77.3
8.4
-0.3
-0.3
8/10
10/5
77.9
18.1
519
0
30.1
少
53.2
3.0
159
23.0
4.0
82.6
6.7
0.4
* -0.3
8/10
10/3
89.2
19.1
378
20
4.2
少
57.6
2.3
172
24.3
4.0
77.9
6.6
-
-
8/10
10/3
94.5
17.9
428
270
22.9
少
39.9
4.8
119
21.4
5.0
70.8
8.4
-
-
東北194号
8/11
10/3
87.1
17.6
522
280
10.4
少
38.0
5.0
113
21.3
4.5
72.7
6.8
-
-
コシヒカリ
8/21 10/15 97.5
17.5
467
280
17.2
少
33.8
3.8
101
21.4
5.0
59.6
9.8
-
-
つや姫
8/18 10/16 85.9
16.4
460
40
0.0
無
50.8
2.9
152
22.2
5.0
62.9
10.1
-
-
(
う 福島36号
る
(対)ひとめぼれ
ち
種 げんきまる
萌えみのり
直
播 まなむすめ
ササニシキ
打ち切り
(基準)
(多肥)
)
福島36号
有望度
2回目
下段は冷飯試験
)
発芽粒 餅の硬
比(%)
化性
東北糯208号
1.2
0.1
(Ⅳ)
2.1
(基準)
(Ⅴ)
0.3
0.2
-
(標肥) 7/27
9/12
83.7
17.2
461
33
2.8
無
66.5
0.6
114
23.9
3.0
0.0
(多肥) 7/28
9/12
89.8
17.5
531
227
12.5
少
65.5
0.9
112
22.6
4.0
0.0
(対)ヒメノモチ
(標肥) 7/28
9/12
89.6
19.5
440
23
4.2
少
58.3
2.7
(100) 22.1
3.3
0.0
東北210号
(多肥) 7/29
(標肥) 8/3
9/12
9/22
91.0
88.1
19.5
18.8
479
440
93
0
2.8
1.4
無
無
55.9
64.6
2.0
1.6
(100) 21.8
103 20.2
4.0
3.0
0.0
-
(多肥)
8/4
9/24
91.7
19.1
446
0
0.0
無
60.8
2.7
103
19.9
4.0
-
東北胚202号
新
形
質 (対)ひとめぼれ
米
(標肥)
8/4
9/22
87.4
20.4
531
0
15.3
少
61.5
1.3
98
22.3
5.0
-
-
0.1
0.0
(多肥)
8/5
9/24
87.6
20.1
585
0
23.6
少
56.9
1.6
96
21.8
4.0
-
-
-
-
(標肥)
8/1
9/16
86.4
18.3
546
17
36.1
少
62.5
2.6
(100) 22.7
4.0
-
-
(基準)
(基準)
(多肥)
8/2
9/19
91.0
18.4
586
200
43.1
少
59.0
3.5
(100)
5.0
(比)たきたて
(標肥)
8/2
9/19
89.0
18.4
501
0
20.8
少
67.1
0.9
107
22.7
5.0
-
-
(多肥)
8/3
9/20
92.5
18.6
527
0
34.7
少
61.3
0.8
104
21.5
4.0
-
-
ゆきむすび
7/27
9/12
86.8
18.4
540
33
4.2
少
62.1
1.7
-
23.1
4.0
-
-
-
-
そ ササニシキ
の 東北194号
他
げんきまる
7/31
9/19
92.4
17.7
543
117
34.7
少
64.0
4.1
-
21.8
4.3
76.6
9.2
-
-
8/1
9/19
85.0
17.6
562
0
16.7
少
63.8
3.3
-
21.2
3.3
80.1
6.9
-
-
8/4
9/22
89.9
20.1
393
0
1.4
無
71.5
1.5
-
23.7
4.3
86.3
5.7
-
-
トヨニシキ
8/2
9/19
89.3
18.8
480
0
5.6
少
62.0
1.7
-
22.0
4.0
84.2
5.2
-
-
コシヒカリ
8/11
10/1
104.5
18.2
485
150
40.3
少
58.5
4.0
-
22.4
2.7
83.6
4.8
-
-
つや姫
8/9
10/3
86.1
16.9
485
0
0.0
無
64.4
2.6
-
22.3
2.7
81.3
4.2
-
-
蔵の華
7/31
9/16
82.8
17.7
645
0
8.3
少
67.3
1.5
-
24.4
5.3
70.2
16.8
-
-
みやこがねもち
8/5
9/22
94.9
16.6
406
37
9.7
少
61.7
1.4
-
22.0
3.3
-
-
-
-
東北糯199号
8/7
9/22
90.7
17.6
408
0
1.4
無
59.0
1.6
-
22.3
3.0
-
-
-
-
も
ち
種
(
)
県
奨
励
品
種
注1)栽培特性は育成地評価。収量,品質は平成25年度における場内試験結果(標肥)。
注2)倒伏は倒伏程度(0:無倒伏~4:完全倒伏)別の面積比率より,0~400で示した。いもち病発生程度は無,少,中,多,甚で示した。
注3)玄米調製は篩目1.8㎜で行い,水分は15%で換算した。
注4)外観品質は,上上~下下を1.0~9.0で示した。整粒歩合はS社製穀粒判別器(RGQI10A),味度値はT社製味度メーター(MA90)で測定。
注5)食味は,不良~良を-3~+3で評価したものを対照品種との差で表した。パネラーは古川農業試験場職員。*:危険率5%,**:危険率1%。
注6)直播は鉄コーティング籾(コート比0.5)をシーダーテープにより条播した。
-0.1
調査終了
(基準)
0.0
0.2
-
-
-
-0.1
0.5
-0.1
0.2
-
-
継続
継続
単年度試験研究成績(2015 年 1 月作成)
-------------------------------------------
実施課題名:水稲奨励品種決定調査 (1)基本調査 b 予備調査
担当部署名:宮城県・古川農試・水田利用部・稲作班
担 当 者 名:門間由美子,北川誉紘
協 力 分 担:
予算(期間):県単 奨励品種決定調査(継 1953 年度~)
-------------------------------------------
1.目的
本県に適する水稲品種を選定するため,
新系統等について生産力,
品質食味等の諸特性を比較検討する。
2.方法
(1)供試系統数
うるち種 13 系統 酒米 2 系統 新規需要米(加工用・飼料用・多収)3 系統
(2)耕種概要
播種:4 月 22 日,手播き,乾籾 140g/箱
育苗法:稚苗,加温出芽,プール育苗
移植:5 月 14 日,手植え,4 本/株,22.2 株/㎡(30×15 ㎝)
施肥窒素成分量:基肥
塩化燐安 284 号(N12-P18-K14)
(うるち米・酒米)0.5kg/a
(新規需要米:極多肥区)0.7 ㎏/a
追肥
NK 化成 C68 号(N16-P0-K18)
(うるち米・酒米)減分期
0.1kg/a
(新規需要米:極多肥区):分げつ期・幼形期・減分期
0.6 ㎏/a
いもち病防除 :7 月 24 日 コラトップ 1 キロ粒剤 1kg/10a
その他害虫防除:7 月 1 日 Mr.ジョーカーEW 0.1 リットル/10a(2000 倍)
8 月 11 日ダントツフロアブル 0.1 リットル/10a(5000 倍)
8 月 20 日キラップフロアブル 0.1 リットル/10a(2000 倍)
3.結果の概要
種類
系統
対照品種
(比較品種)
出穂期は3日,成熟期は 5日早い。玄米外観品質・整粒歩合は劣
り,白未熟粒比が高い(乳白・基部乳白)。
ふ系242号
打ち切り 倒伏はなし。千粒重はやや大きいが,収量は同程度。
成熟期は4日早い。玄米外観品質は劣る。整粒歩合はやや劣
り,白未熟粒比が高い(乳白)
岩手113号
やまのしずく
打ち切り
東北213号
(あきたこまち)
継続
成熟期は3日早い。収量はやや劣る。玄米外観品質は劣る。味
度値は低い。
倒伏程度はなびいた程度。千粒重,収量はやまのしずくと同程
度。味度値は高い。
成熟期は3日早い。整粒歩合はやや劣り,白未熟粒比は高い(乳
白)。玄米外観品質は劣る。
継続
倒伏はみられなかった。千粒重は同程度,収量は優る。白未熟
粒比は低く,整粒歩合は同程度。
打ち切り 倒伏はなし。千粒重は大きい。
東北214号
継続
倒伏はなし。千粒重・収量は同程度。玄米外観品質は優り,整
粒歩合はやや高く,白未熟粒比は低い。
東北215号
継続
倒伏はなし。千粒重が大きく,収量はやや優る。玄米外観品質
は優り,整粒歩合はやや高く,白未熟粒比は低い。
継続
倒伏はなし。千粒重がやや大きく,収量は優る。玄米外観品質
は優り,整粒歩合はやや高く,白未熟粒比は低い。
ひとめぼれ
(まなむすめ)
成熟期は5日早い。千粒重は小さく,収量はやや劣る。整粒歩
合は劣り,白未熟粒比は高い(乳白)。玄米外観品質は劣る。
玄米外観品質は劣る。
成熟期は4日早い。収量はやや劣る。整粒歩合は劣り,白未熟
粒比は高い(乳白)。玄米外観品質は劣る。
成熟期は6日遅い。
奥羽420号
倒伏はなし。千粒重は同程度であるが,収量は優る。玄米外観
打ち切り
品質は同程度,白未熟粒比は低い。
北陸256号
継続
倒伏はなし。千粒重・収量は同程度。玄米外観品質は優り,整
粒歩合はやや高く,白未熟粒比は低い。
出穂期は6日,成熟期は 13日遅い。
継続
倒伏はほとんどみられなかった。千粒重が大きく,収量は優
る。整粒歩合はやや高く,白未熟粒比が低い。
玄米外観品質は劣る。
継続
倒伏はなし。千粒重が大きいが,収量は同程度。玄米外観品質
は同程度。心白発現率・心白率はともに高い。
成熟期は8日遅い。
継続
倒伏はなし。千粒重が大きいが,収量は同程度。玄米外観品質
は同程度。心白発現率・心白率はともに高い。
成熟期は8日遅い。
打ち切り
倒伏はなし(稈長はげんきまるより15㎝程度短い)。千粒重が
大きい。
出穂期は4日早い。収量はやや劣る。玄米外観品質は劣る。葉
いもちの発生程度はやや高い
継続
倒伏程度はげんきまると同程度。千粒重が大きいが,収量は同
程度。
玄米外観品質は劣る。
福島40号
加
工
用 ・
・ 多
飼収
料
用
倒伏はなし。千粒重やまのしずくと同程度。整粒歩合は同程
度。
打ち切り 倒伏はなし。
北陸255号
山形130号
新
規
需
要
米
短所
打ち切り 倒伏はなし。粒重がやや大きく,収量はやや優る。
奥羽424号
酒
米
長所
ふ系241号
秋田114号
う
る
ち
概評
有望度
東北酒217号
東北酒218号
コシヒカリ
(つや姫)
蔵の華
(まなむすめ)
奥羽427号
東北216号
山形132号
げんきまる
(夢あおば)
打ち切り 千粒重が大きい。
整粒歩合はやや低い。
出穂期は4日早い。倒伏程度はげんきまるより大きい。収量は
劣る。玄米外観品質は劣る。
表 1 予備調査結果一覧
出穂期 成熟期
稈長
穂長
穂数
系統・品種名
諸障害
倒伏
(月日)(月日) (㎝) (㎝) (本/㎡)成熟期
a当たり収量
葉いもち
発病
株率
玄米重
全重
わら重
精籾重
玄米重
屑米重
発病度
(㎏)
(㎏)
(㎏)
(㎏)
(㎏) (%)
籾藁比
対比
籾摺
千粒重
歩合
(%)
外観
整粒
白未熟
品質
歩合
粒比
(%)
(%)
(%) (g)
味度値
玄米
タンパ
ク質含
有率
(乾物%)
有望度
ふ系241号
7/26
9/10
84.7
18.5
434
0
2.1
無
169
71.9
90.0
66.0
2.7
103
125
73
23.2
5.0
57.2
27.1
68.9
7.4
打ち切り
ふ系242号
7/27
9/11
80.6
18.7
432
0
2.1
無
158
68.0
83.4
63.5
1.7
99
123
76
23.1
4.0
71.9
15.7
70.2
7.6
打ち切り
岩手113号
7/28
9/12
83.3
18.0
458
0
0
無
160
72.2
80.9
62.2
2.1
97
112
77
21.9
4.0
74.2
13.9
69.0
7.3
打ち切り
東北213号
7/28
9/12
90.0
19.0
495
35
2.1
無
171
78.8
83.0
62.9
1.7
98
105
76
22.7
4.0
72.0
15.1
77.2
7.5
継続
秋田114号
7/27
9/10
85.2
18.0
476
0
22.9
少
159
70.8
81.4
61.9
2.2
97
115
76
21.7
4.0
70.0
17.0
72.7
7.7
打ち切り
奥羽424号
7/31
9/14
76.6
19.0
435
0
0
無
179
83.3
89.4
69.2
1.3
108
107
77
22.8
4.0
75.6
10.8
76.8
7.0
継続
北陸255号
7/29
9/11
77.2
18.3
337
0
0
無
154
65.2
82.1
61.5
1.8
96
126
75
23.7
4.0
63.6
23.4
71.9
7.5
打ち切り
(対)やまのしずく
7/29
9/15
83.9
18.4
480
0
0
無
168
77.7
84.5
63.9
2.2
-
109
76
22.2
3.0
74.7
13.2
73.5
7.5
(比)あきたこまち
7/30
9/13
86.0
17.6
448
0
20.8
少
155
74.1
75.8
57.4
1.8
90
102
76
22.0
3.0
73.0
11.9
74.3
7.4
東北214号
8/2
9/16
81.7
18.6
503
0
0
無
165
78.5
81.5
60.7
2.1
98
104
75
22.6
3.5
82.1
5.5
79.8
6.6
継続
東北215号
8/2
9/18
81.9
18.1
506
0
0
無
175
83.8
84.4
63.9
1.4
103
101
76
24.3
3.0
83.2
7.1
75.9
6.8
継続
山形130号
8/4
9/22
91.2
19.3
489
0
2.1
無
178
87.1
85.5
65.2
1.0
105
98
76
23.8
3.0
84.6
6.6
72.5
6.8
継続
奥羽420号
8/2
9/17
80.6
18.6
435
0
0
無
180
84.1
90.2
68.8
1.4
111
107
76
22.8
4.0
76.3
8.7
69.7
6.9
打ち切り
北陸256号
8/8
9/29
83.3
17.8
412
0
6.3
少
176
84.9
84.6
62.4
3.3
101
100
74
23.2
3.0
84.0
2.7
81.1
6.6
継続
(対)ひとめぼれ
8/2
9/16
83.8
18.2
526
10
10.4
少
171
82.4
83.2
62.0
1.7
-
101
75
22.8
4.0
79.8
10.0
72.7
7.0
7.2
(比)まなむすめ
8/2
9/16
80.7
18.9
441
0
0
無
169
80.5
82.8
62.8
1.4
101
103
76
24.5
4.0
84.2
7.7
72.7
福島40号
8/15
10/3
86.7
19.4
450
5
2.1
無
199
103.8
88.1
67.2
2.2
121
85
76
24.6
3.0
80.6
3.2
84.6
6.4
(対)コシヒカリ
8/13
10/1
104.1
18.6
467
300
14.6
少
178
93.5
78.0
55.7
3.7
-
83
71
22.5
2.0
77.1
4.1
74.8
6.7
(比)つや姫
8/11
10/3
86.6
16.8
467
25
0
無
183
89.9
86.4
66.2
2.1
119
96
77
22.3
4.0
3.8
79.3
6.8
80.2
心白発
現率
(%)
心白率
(%)
継続
東北酒217号
8/2
9/24
82.2
20.2
346
0
4.2
少
170
74.4
89.7
66.8
2.6
102
121
74
26.3
4.0
60.0
45.9
-
6.7
継続
東北酒218号
8/2
9/24
81.9
18.6
456
0
8.3
少
173
78.5
87.7
67.9
1.1
103
112
77
27.4
4.0
66.5
54.2
-
6.8
継続
(対)蔵の華
8/1
9/16
82.1
17.3
679
15
2.1
無
171
80.2
84.2
65.7
0.8
-
105
78
24.3
4.0
8.0
3.2
-
7.0
(比)まなむすめ
8/2
9/16
80.7
18.9
441
0
0
無
169
80.5
82.8
62.8
1.4
96
103
76
24.5
4.0
-
-
-
7.2
奥羽427号
8/1
9/24
85.2
18.7
487
0
54.2
少
205
94.4
98.2
70.6
2.8
97
104
72
28.4
6.0
-
-
61.0
8.1
東北216号
8/4
9/26
95.9
20.6
394
190
0
無
208
101.0
94.2
71.3
1.2
98
93
76
34.8
7.0
-
-
56.0
8.7
継続
山形132号
8/1
9/24
98.8
21.4
520
300
0
無
198
90.7
93.6
69.4
1.9
95
103
74
28.1
7.0
-
-
61.8
8.4
打ち切り
(対)げんきまる
8/5
9/26
100.6
20.8
490
230
0
無
216
109.9
96.1
72.9
2.1
-
87
76
23.1
5.0
-
-
60.2
7.9
(比)夢あおば
8/2
9/24
87.5
21.5
382
0
0
無
208
93.5
102.6
73.3
2.1
101
110
71
24.7
8.0
-
-
54.7
7.4
打ち切り
注1)倒伏は,倒伏程度( 0:無倒伏~ 4:完全倒伏)別の面積比率より,0~400で示した。
注2)いもち病発生程度は発業株率及び発病度の無,少,中,多,甚で示した。
注3)玄米調製は篩目 1.8㎜で行い,水分は 15%で換算した。
注4)外観品質は,上上~下下を1.0~9.0で示した。
注5)うるち米の整粒歩合は S社製穀粒判別器(RGQI10A),玄米タンパク質含有率は近赤外食味品質分析計( N社製6500),味度値は トーヨー味度メーター(MA90)で測定。
酒米の玄米タンパク質含有率は近赤外食味品質分析計(N社製6500)で測定。
新規需要米の玄米タンパク質含有率は近赤外食味品質分析計( N社製6500),味度値は トーヨー味度メーター(MA90)で測定。
4.結果の要約
「東北 213 号」,「奥羽 424 号」,「東北 214 号」,「東北 215 号」,「山形 130 号」,「北陸 256 号」,
「福島 40 号」,「東北酒 217 号」,「東北酒 218 号」,「東北 216 号」の 10 系統を継続検討とし,次
年度から本調査に供試する。
〔キーワード〕 水稲,奨励品種決定調査,予備調査
5.今後の問題点と次年度以降の計画
6.結果の発表,活用等(予定を含む)
「平成 26 年度水稲奨励品種決定調査成績書」として各育成地に提出
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