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2.家畜個体識別システム利活用促進 (1)牛個体識別システム利活用

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2.家畜個体識別システム利活用促進 (1)牛個体識別システム利活用
[平成28年度予算の概要]
2.家畜個体識別システム利活用促進
【51(70)百万円】
(1)牛個体識別システム利活用促進
【21(28)百万円】
対策のポイント
牛の個体識別情報を活用した家畜改良及び飼養管理の効率化・高度化を推
進します。
<背景/課題>
・配合飼料価格が長期的に上昇する傾向にある中、更なる労働時間の短縮や生産コスト
の低減を図る必要があります。
・このため、地域の中核的な生産組織において牛の個体識別情報と牛群検定情報等の生
産情報とを組み合わせて活用することにより、地域の家畜改良及び飼養管理の効率化
・高度化を図っていく必要があります。
政策目標
個体識別情報の活用により生産数量を維持・拡大
<主な内容>
1.事業内容
(1)地域的な取組に係る検討
牛の個体識別番号をキーとした生産情報の活用に係る地域的な取組についての検討
等に対して支援します。
【補助率:定額】
(2)生産情報の処理分析のためのシステム整備
地域の中核的な生産組織において、牛の個体識別情報と生産情報を組み合わせて処
理分析するために必要なシステムの開発等について支援します。
【補助率:1/2以内】
(3)生産情報の処理分析及び分析結果の活用
生産情報の処理分析を行い、地域の中核的な生産組織とコントラクターなどの外部
組織とがその結果を共有・連携することにより地域の家畜改良及び飼養管理の効率化
・高度化に向けた技術指導等を実施する取組を支援します。
【補助率:定額】
2.事業実施主体
民間団体、生産者集団等
[お問い合わせ先:生産局畜産部畜産振興課(03-6744-2276)]
23
[平成28年度予算の概要]
(2)豚トレーサビリティ推進対策
【30(43)百万円】
対策のポイント
生産情報を消費者へ提供することによる豚肉のブランド力向上を図るため
のトレーサビリティの普及・実用化及び、トレーサビリティを活用した改良
のための情報提供等による養豚経営の体質強化を推進します。
<背景/課題>
・養豚経営の体質強化を図るためには、種豚の繁殖能力や産肉能力の向上による肉豚生
産の効率化と高品質化を図るとともに、国産豚肉のブランド力の強化を図ることが必
要です。
・国産豚肉のブランド力を強化するためには、特色ある豚肉を生産するとともに、生産
情報を提供すること等により消費者の信頼を高めることが重要です。
政策目標
個体識別情報の活用により生産数量を維持・拡大
<主な内容>
1.豚トレーサビリティ推進対策
(1)豚トレーサビリティの普及・実用化(拡充)
生産者及び流通業者の豚トレーサビリティに関する理解醸成、消費者等への
周知を図るための取組を支援します。
【補助率:定額】
(2)国産豚肉の訴求力の向上(拡充)
豚の給与飼料等の飼養管理に係る情報提供を強化し、消費者に対して国産豚
肉の訴求力を向上させる取組を支援します。
【補助率:定額】
(3)トレーサビリティを活用した豚の改良情報の提供等
トレーサビリティを活用した種豚改良のためのデータ収集や分析、国産豚肉の品質
向上のための改良情報の提供体制の整備を支援します。
【補助率:定額】
2.事業実施主体
民間団体
[お問い合わせ先:生産局畜産部畜産振興課(03-3591-3656)]
24
[平成28年度予算の概要]
Ⅲ
養蜂振興の推進
産地活性化総合対策事業のうち養蜂等振興強化推進事業
【2,049(2,343)百万円の内数】
<背景/課題>
・養蜂については、平成24年に養蜂振興法が改正され、蜜蜂の適正管理、蜜源植物の保護
及び増殖等を集中的に実施することが求められています。このような中、近年、蜜源植
物の植栽面積が減少していることや、蜜蜂を農薬被害から退避させる場所が十分でない
状況にあることから、蜜源確保が必要となっています。
・また、ダニによる病気が増加していること、農薬被害防止が求められていることから、
蜜蜂を守るための衛生・飼養管理技術の普及が必要となっています。
・花粉交配用として広く利用されているセイヨウオオマルハナバチが平成18年に特定外来
生物に指定され、野外への逸出防止対策が義務化されるとともに、既存の利用農家以外
の飼養が禁止されたことを受け、施設園芸における花粉交配用昆虫の安定確保のために
は、セイヨウオオマルハナバチから在来種マルハナバチへの切替が急務となっています。
<主な内容>
(地区推進)
1.蜜源植物の植栽支援(拡充)
蜜源植物を確保し、蜂群の適正配置、農薬被害からの退避を推進するため、養蜂家を
対象とした蜜源植物の植栽、管理に対して支援します。
2.在来種マルハナバチの利用拡大等支援(新規)
花粉交配用として在来種マルハナバチの利用拡大等に取り組む地域に対して、先進地
の情報収集や地域での利用実証・展示、農業者への利用技術講習会の開催等、地域での
利用の拡大・普及に係る取組を支援します。
(全国推進)
3.衛生・飼養管理技術向上支援(拡充)
養蜂関係者に対する衛生管理や農薬被害防止等の飼養管理に関する講習指導等技術向
上のための取組を支援します。
補助率:1及び3 定額
2 定額、1/2
事業実施主体:1及び2 協議会
3
民間団体等
お問い合わせ先:
1及び3の事業
生産局畜産振興課畜産技術室(03-3591-3656)
2の事業
生産局園芸作物課花き産業・施設園芸振興室(03-3593-6496)
25
養蜂等をとりまく状況の変化
養蜂等振興強化推進事業
○ダニによる病気も増加しており、農薬被害防止対策
とあわせて、蜜蜂を守るための衛生・飼養管理技術
の普及が必須。
○近年、蜜源植物の植栽面積は減少。農薬被害から蜜
蜂を退避させたくても、採蜜可能な退避場所が十分
でない状況。
○平成24年に養蜂振興法を以下のとおり改正。
・届出義務対象者の拡大
・蜜蜂の適正管理
・都道府県の指導強化
・蜜源植物の保護及び増殖
○セイヨウオオマルハナバチから在来種マルハナバチ
への切替や、花粉交配用蜜蜂の需給状況に左右され
ない施設園芸産地体制の構築が必須。
○平成21年の花粉交配用蜜蜂不足による施設園芸農家
の危機的状況は脱しているが、未だ、需給状況は逼
迫。不足が起きれば、生産コストの増加等、経営に
大きく影響。
○施設トマト等の授粉に広く利用されているセイヨウ
オオマルハナバチが平成18年に特定外来生物に指定。
野外への逸出が問題となり、逸出防止対策が義務化さ
れるとともに、既存の利用農家以外の飼養が禁止。
26
蜜源植物の植栽支援
○蜜蜂の衛生・飼養管理の徹底によ
る養蜂経営の安定。
○養蜂振興法の円滑な運用の推進
○養蜂等を通じ、所得の増加と地域
の活性化を実現
○花粉交配用昆虫の安定確保によ
る施設園芸の体制強化
養蜂関係者に対する衛生管理、農薬被害防止等の飼養管理技術講習
指導への支援。
衛生・飼養管理技術向上支援
(全国推進)
在来種マルハナバチの利用技術実証・展示に係る取組のほか、先進地
視察・情報収集、農業者への講習会の開催や在来種マルハナバチの導
入等の地域への普及に係る取組に対して支援。
在来種マルハナバチの利用拡大支援
蜜源植物を確保し、蜂群の適正配置、農薬被害からの退避を推進する
ため、蜜蜂全体を対象とした植栽・管理に対して支援。
(地区推進)
産地活性化総合対策事業 2,049(2,343)百万円の内数
[平成28年度予算の概要]
Ⅳ
東日本大震災からの復旧・復興対策
東日本大震災農業生産対策交付金
(総務課生産推進室(内閣府復興庁計上))
1.被災地における生産力の回復
(1)津波等の影響で生産力が低下した草地において、その生産性の回復に向けた機械
・施設の復旧等を強化する以下の取組を支援します。
・
飼料播種機、収穫機等の機械のリース導入やバンカーサイロ、飼料保管庫、T
MRセンター等の施設の復旧
・
放牧地や牧柵等の放牧関連施設の修理、再整備
(2)被災地域の畜産・酪農の産地再生・競争力の強化等を図るため、以下の自給飼料
生産・調製体制の再編に関する取組を支援します。
・
草地除染対象地域の周辺地域における草地生産性向上対策
・
飼料生産組織の高度化に必要な機械のリース方式による導入
2.農畜産物の販売力の回復
(1)草地の原発事故に伴う放射性物質による汚染に対応するため、牧草の品種・品目
転換や反転耕・深耕等を行うことにより放射性物質の影響を低減する吸収抑制対策
の取組を支援します。
(2)被災地域の畜産経営の競争力を速やかに回復するために、以下の家畜の改良体制
の再構築に資する取組を支援します。
・
地域の家畜改良の基礎となる高能力種畜の導入
・
性判別精液等を用いて生産した性判別受精卵の導入
・
高能力牛からの受精卵生産
・
牛群検定の活用による改良体制の回復
(3)被災地域の公共牧場の牧草地の再生利用を進めるため、以下の急傾斜地等での効
率的・効果的に放射性物質の影響を低減する取組を支援します。
・
放射性物質の影響を低減する技術を組み合わせたモデル実証
・
公共牧場再生利用のための方策等を検討する推進会議等の開催
東日本大震災農業生産対策交付金
3,312(5,053)百万円の内数
補助率:都道府県への交付率は定額
(事業実施主体へは1/2以内等)
事業実施主体:農業者の組織する団体等
お問い合わせ先:
1及び2(1)、(3)の事業
生産局飼料課(03-6744-2399)
2(2)の事業
生産局畜産振興課(03-6744-2587)
27
[平成28年度予算の概要]
Ⅰ
飼料自給率の向上
飼料自給率向上関連事業
飼料増産総合対策事業
1,011( 1,055)百万円
畜産クラスターを後押しする草地整備の推進<公共>
16,400(
0)百万円(平27補正)
草地難防除雑草駆除等緊急対策事業
700(
0)百万円(平27補正)
草地関連基盤整備<公共>
4,783( 6,219)百万円
飼料生産型酪農経営支援事業
6,800( 6,581)百万円
水田活用の直接支払交付金
307,765(277,026)百万円の内数
米活用畜産物等ブランド化推進事業
35(
0)百万円の内数
強い農業づくり交付金
20,785( 23,085)百万円の内数
農業労働力最適活用支援総合対策事業
250(
0)百万円の内数
対策のポイント
国産飼料の一層の生産と着実な利用拡大により、飼料自給率の向上を図り、
飼料生産基盤に立脚した力強い畜産経営を確立します。
(飼料の種類)
飼料は、粗飼料と濃厚飼料に分けられます。
① 粗飼料・・・乾牧草、サイレージ(牧草、青刈りとうもろこし、飼料用稲等を発酵
させたもの)、稲わら等
② 濃厚飼料・・穀類(とうもろこし、こうりゃん、大麦、飼料用米等)、糠類(ふすま、
米ぬか等)、油粕類(大豆油粕、なたね油粕等)、エコフィード等
牛等の草食性家畜には粗飼料と濃厚飼料を給与しますが、豚や鶏にはほとんど濃厚飼
料のみを給与します。
濃厚飼料は、その大宗を海外から輸入しており、新興国等の穀物需要の増大や異常気
象等により穀物の価格上昇や供給の不安定等が懸念されます。このため、国内の飼料生
産基盤に立脚した足腰の強い畜産経営の実現に向けて国産飼料の生産の拡大を進めてい
ます。
政策目標
飼料自給率の向上(26%(平成25年度)→40%(平成37年度))
飼料作付面積の拡大(89万ha(平成25年度)→108万ha(平成37年度))
<主な内容>
飼料増産総合対策事業
1,011(1,055)百万円
輸入飼料原料に過度に依存した畜産から国内の飼料生産基盤に立脚した畜産に転換
するため、国産飼料の一層の生産と着実な利用拡大、飼料生産の外部化や食品残さ等
の飼料利用の拡大の支援等により飼料自給率の向上を図り、力強い畜産経営を確立し
ます。
(1)草地生産性向上対策
290(290)百万円
①
②
③
④
草地の生産性向上を図るための草地改良
新品種等の優良飼料作物種子の活用促進
飼料生産組織(コントラクター等)の飼料生産技術者の資質向上
配合飼料給与量を低減させる粗飼料や濃厚飼料原料(イアコーン等)の国内
生産・給与技術(スマートフィーディング)の実証
⑤ 地域の大家畜生産のハブとしての公共牧場の機能強化
等を支援します。
補助率:定額、1/2以内、1/3以内
事業実施主体:農業者集団、民間団体
28
[平成28年度予算の概要]
(2)国産粗飼料増産対策
551(595)百万円
①
コントラクター等が地域の飼料生産の担い手として機能の高度化を図るため、
国のガイドラインに則し、飼料生産作業の集積等により生産機能の強化を図る取
組
② コントラクター等による青刈りとうもろこしなどの栄養価の高い良質な粗飼料
(高栄養粗飼料)の作付・利用拡大等の取組
③ 省力化・低コスト化を図るため地域一体となった放牧の取組
を支援します。
補助率:定額、1/2以内、1/3以内
事業実施主体:農業者集団、民間団体
(3)エコフィード増産対策事業
170(170)百万円
エコフィードの品質向上及びエコフィード利用畜産物の差別化の促進、地域の関
係者との連携による食品残さ等の飼料利用体制の構築、活用が進んでいない食品残
さを原料としたエコフィードの増産等を支援します。
補助率:定額、1/2以内
事業実施主体:農業者集団、民間団体
(平成27年度補正予算)
畜産クラスターを後押しする草地整備の推進<公共>
(農村振興局計上)
16,400(-)百万円
畜産クラスター計画を策定した地域において、地域ぐるみで効率的な飼料生産を一層進
めるため、収穫作業等の受託や大型機械化体系に対応した草地整備を推進します。
農業農村整備事業で実施
国費率、補助率:1/2以内等
事業実施主体:国、都道府県、事業指定法人
草地難防除雑草駆除等緊急対策事業
700(-)百万円
難防除雑草駆除計画を策定し、計画に基づき行う高位生産草地への転換や駆除対策の活
用・普及等の取組に対し支援するとともに、コントラクターや生産組合が利用率の低下し
た公共牧場等を有効活用するために行う草地の生産性改善及び機械の導入等の取組を支援
します。
補助率:定額、1/2以内
事業実施主体:民間団体
※
上記事業以外の飼料対策
○
草地関連基盤整備<公共>
(農村振興局計上)
4,783(6,219)百万円
農地集積の加速化、農業の高付加価値化のための大型機械体系に対応した効率的な
飼料生産基盤の整備を支援します。
農業農村整備事業で実施
国費率、補助率:1/2以内等
事業実施主体:国、都道府県、事業指定法人
○
飼料生産型酪農経営支援事業
(畜産企画課計上)
6,800(6,581)百万円
自給飼料生産基盤に立脚した経営を行う酪農家(自給飼料の生産を行うとともに環
境負荷軽減に取り組んでいる者)に対し、飼料作付面積に応じて交付金を交付します。
また、輸入粗飼料の使用量を削減して飼料作付面積を拡大した面積に応じて、交付
金を追加交付(3万円/1ha)します。
補助率:定額
事業実施主体:都道府県協議会、生乳生産者
29
[平成28年度予算の概要]
○
水田活用の直接支払交付金(飼料関連部分)
(穀物課計上)
水田を活用して、飼料作物、飼料用米、稲発酵粗飼料用稲等を生産する農業者に対
し、交付金を直接交付します。併せて、①水田における主食用米と戦略作物助成の対
象作物、又は戦略作物助成の対象作物同士の組み合わせによる二毛作、②耕畜連携の
取組(飼料用米のわら利用、水田放牧、資源循環)を支援します。
(1)戦略作物助成
・飼料作物
・稲発酵粗飼料用稲(WCS用稲)
・飼料用米
交付単価:35,000円/10a
交付単価:80,000円/10a
交付単価:収量に応じ、55,000
~105,000円/10a
(2)二毛作助成
交付単価:15,000円/10a
(3)耕畜連携助成
交付単価:13,000円/10a
307,765(277,026)百万円の内数
補助率:定額
交付先:農業者、集落営農
○ 米活用畜産物等ブランド化推進事業
(1)米活用畜産物等ブランド展開事業(新規)
35(-)百万円
(穀物課計上)
飼料用米を活用した豚肉、鶏卵等の畜産物など、米を利用した新たな食品のブラン
ド化による需要の拡大を図るため、検討会の開催、生産流通実態の調査、販路開拓・
販売促進に要する経費を支援します。
24(-)百万円
補助率:定額(1/2相当)
事業実施主体:協議会
(2)米活用畜産物等全国展開事業(新規)
(穀物課計上)
飼料用米を活用した豚肉、鶏卵等の畜産物など、米を利用した新たな食品の全国的な
認知度向上を図る上で必要となる検討会の開催、ブランド化のためのPRロゴマークの
制定、市場調査、特色ある地域での取り組み事例等の情報収集・発信、フェアの開催に
要する経費を支援します。
11(-)百万円
補助率:定額
事業実施主体:民間団体等
○
強い農業づくり交付金
(総務課生産推進室計上)
地方の高い自主性と裁量に基づく飼料増産に向けて、簡易作付条件整備等の飼料基
盤整備、放牧関連施設、国産粗飼料や飼料用米の生産・調製・保管施設の整備等の取
組を支援します。
20,785 (23,085 )百万円の内数
交付率:都道府県への交付率は定額
(事業実施主体へは事業費の1/2以内等)
事業実施主体:都道府県、市町村、農業者の組織する団体等
○
農業労働力最適活用支援総合対策事業
(技術普及課計上)
産地単位で、生産者団体や市町村等の関係者が構成員となって「労働力確保戦略センタ
ー」を立ち上げ、労働力の募集や産地への派遣、農業サービス事業体による農作業の外
部化や援農隊による労働力の提供など、産地の発意と自主的な活動に基づいた、戦略的
・実践的に労働力を確保・活用するための取組を支援します。
250 (-)百万円の内数
交付率:1/2以内 等
事業実施主体:生産者団体・市町村・農業者等からなる協議会等
30
[平成28年度予算の概要]
飼料増産総合対策事業
【1,011(1,055)百万円】
(1)草地生産性向上対策
【290(290)百万円】
対策のポイント
生産性の低下した草地の土壌分析等による草地改良や優良飼料作物種子の
活用を進めるための品種特性調査、飼料作物種子・飼料用稲専用品種種子の
調整保管及び飼料生産技術者の資質向上等を支援します。
< 背景/課題>
(飼料自給率の向上)
・畜産物の生産コストに占める飼料費の割合は、酪農及び肉用牛生産で約4割となって
おり、飼料価格の高騰は、畜産経営に大きく影響します。このため、飼料作物作付面
積の拡大と単収向上を図り、飼料自給率を向上することが必要です。
・飼料作物の生産拡大のためには、草地における大幅な収量増を図るための草地改良の
推進やその効果を最大限引き出すための優良飼料作物種子の活用、飼料生産技術者の
資質向上等を推進することが必要です。
政策目標
飼料自給率の向上 (26%(平成25年度)→40%(平成37年度))
飼料作付面積の拡大 (89万ha(平成25年度)→108万ha(平成37年度))
<主な内容>
1.事業内容
(1)生産性向上のための草地改良
土壌分析に基づく施肥や地域に適合した牧草等の優良品種の導入による草地改良の
取組を支援します。
【補助率:1/2以内、1/3以内】
(2)優良飼料作物種子の活用・放牧技術等の向上
優良飼料作物種子の普及を進めるための品種特性調査、新品種等の優良飼料作物種
子の活用、飼料生産・放牧に関する技術の向上に向けた取組を支援します。
【補助率:定額】
(3)飼料作物種子の調整保管
飼料作物種子及び飼料用稲専用品種種子について安定供給を図るための調整保管を
支援します。
【補助率:定額】
(4)自給飼料生産技術向上
飼料生産技術者の資質向上を図る取組、配合飼料給与量を低減させる粗飼料や濃厚
飼料原料(イアコーン等)の国内生産・給与技術(スマートフィーディング)の実証、
地域の大家畜生産のハブとしての公共牧場の機能強化を支援します。
【補助率:定額、1/2以内】
2.事業実施主体
農業者集団((1)の事業)
民間団体((1)以外の事業)
[お問い合わせ先:生産局畜産部飼料課
31
(03-6744-2399)]
[平成28年度予算の概要]
(2)国産粗飼料増産対策
【551(595)百万円】
対策のポイント
コントラクター等の機能高度化による国産粗飼料の生産・利用拡大、放牧
を活用した飼養管理の省力化・低コスト化の取組等を支援します。
< 背景/課題>
(飼料生産組織の機能高度化)
・国産粗飼料の生産・利用の拡大を図るためには、飼料生産組織(コントラクター等)
が、従来の「畜産農家から飼料生産作業を受託する組織」の枠を越え、作業の集積に
よる飼料生産機能の強化など、地域の飼料生産を担える機能を備えた組織に生まれ変
わることが必要です。
(高栄養粗飼料の増産)
・輸入穀物等の価格高騰による畜産経営への影響を軽減するためには、栄養価の高い良
質な粗飼料(青刈りとうもろこしやアルファルファ等)の生産拡大により、配合飼料
の利用削減を促進することが重要です。
・栄養価の高い良質な粗飼料の作付・収穫・調製にかかるコストや労働負荷の軽減を図
るためには、コントラクターやTMRセンターによる効率的な生産・供給体制を構築
することが必要です。
(肉用繁殖牛・乳用牛の放牧の推進)
・草地や中山間地域等の不作付地等の土地資源を有効に活用し、酪農・肉用牛繁殖経営
の省力化、低コスト化を図るためには、地域が一体となって放牧の取組を推進するこ
とが重要です。
政策目標
飼料自給率の向上 (26%(平成25年度)→40%(平成37年度))
飼料作付面積の拡大 (89万ha(平成25年度)→108万ha(平成37年度))
<主な内容>
1.事業内容
(1)飼料生産組織機能高度化(新規)
飼料生産組織(コントラクター等)が、地域の飼料生産の担い手としての機能を発
揮するため、国が示したガイドラインの方向に即し、作業の集積による飼料生産機能、
自給飼料生産が困難な地域への供給機能、草地コンサルタント機能等を高度化する取
組に対して支援します。
【補助率:定額、1/2以内】
(2)高栄養粗飼料増産対策
コントラクターやTMRセンターによる栄養価の高い良質な粗飼料の生産・利用拡
大による配合飼料の軽減を図るため、青刈りとうもろこし等の高エネルギーな飼料作
物の前年からの拡大やアルファルファ等の高タンパク質なマメ科牧草の追播面積に応
じて支援します。
【補助率:定額】
(3)地域づくり放牧推進事業
省力化・低コスト化を図るため、レンタカウを活用した肉用繁殖雌牛の放牧の取組
や地域一体となった放牧酪農技術の向上の取組に対して支援します。
【補助率:定額、1/2以内、1/3以内】
2.事業実施主体
農業者集団、民間団体
[お問い合わせ先:生産局畜産部飼料課
32
(03-3502-5993)]
[平成28年度予算の概要]
(3)エコフィード増産対策
【170(170)百万円】
対策のポイント
未だ活用されずに廃棄処分されている食品残さ等の飼料利用を推進します。
<背景/課題>
・食品残さ等を活用した飼料(エコフィード)の生産・利用は、食品リサイクルにおけ
る資源の有効利用や飼料自給率を向上する手段としてだけでなく、近年の輸入飼料原
料価格が不安定な情勢において、畜産経営コストの多くを占める飼料費を削減する手
段としても、重要性が高まっています。
・今後、更なるエコフィードの生産・利用の拡大を図るためには、小売・外食産業等に
おける食品残さ等の分別や、エコフィード利用畜産物の販売・流通を介し、小売・外
食事業者等と飼料化事業者、畜産農家等が連携した食品残さ等の分別、生産、流通・
販売の事業モデルの確立・普及により、エコフィードの生産・利用の推進を図る必要
があります。
政策目標
飼料自給率の向上
(26%(平成25年度)→40%(平成37年度))
<主な内容>
1.事業内容
(1)エコフィードの品質向上及びエコフィード利用畜産物の差別化の促進(新規)
エコフィード利用畜産物の差別化のための生産技術、流通・販売に係る実証調査・
普及を支援します。
【補助率:定額】
(2)食品残さ等の飼料利用体制の構築
関係者の連携により食品残さ等の飼料利用体制を構築する取組を支援します。
【補助率:定額】
(3)エコフィードの生産拡大
活用が進んでいない食品残さ等を原料としてエコフィードを増産する取組を支援し
ます。
【補助率:定額、1/2以内】
2.事業実施主体
農業者集団、民間団体
[お問い合わせ先:生産局畜産部飼料課
33
(03-6744-7193)]
機密性○
情報
○○
限り
飼料増産総合対策事業
平成28年度予算額 1,011百万円
○ 輸入飼料原料への依存体質から脱却し、国内の飼料生産基盤に立脚した畜産経営を実
現するため、国産飼料の生産・利用を拡大
○ 飼料作物の増産に向けて、作付拡大、生産性向上及び生産体制の強化等を推進
草地生産性向上対策 (290百万円)
○生産性向上のための草地改良
○優良飼料作物種子の活用・放牧技術等の向上
○飼料作物種子・飼料用稲種子の調整保管
高位生産草地
○自給飼料生産技術向上の支援(イアコーン等
の技術実証等)
飼料生産技術者
の技術向上
(補助率:定額、1/2以内、1/3以内)
種子の調整保管
注:イアコーンとは、子実、芯、穂皮からなる雌穂(しすい)
国産粗飼料増産対策 (551百万円)
(拡充)
濃厚飼料原料
(イアコーン等)の
技術実証等
エコフィード増産対策 (170百万円)
(拡充)
○エコフィードの品質向上及びエコフィード
利用畜産物の差別化促進(新規)
○コントラクター等が飼料生産の担い手
としての役割を発揮するための生産機能を
高度化する取組への支援(新規)
○地域の関係者の連携による食品残さ等の飼料
利用体制の構築
○飼料生産組織による栄養価の高い良質な粗
飼料(とうもろこし等)の生産・利用を
拡大する取組への支援
○活用が進んでいない食品残さ等によるエコ
フィードの増産
(補助率:定額、1/2以内)
○省力化・低コスト化を図るための地域一体
となった放牧の取組への支援
(補助率:定額、1/2以内、1/3以内)
エコフィードの
品質向上
コントラクターの
高度化
乳用牛の
集約放牧
肉用繁殖牛の
放牧
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エコフィード利用
畜産物の差別化
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